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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 21:25:15.30 ID:nG8fwQnSo
- リアン、また変な夢を見る
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 22:20:01.27 ID:ajg1Jq/a0
- ―11月2週 某日
食堂
ワイワイ ガヤガヤ
ノルン「あんまり使ったことなないけど、いつも賑わってるよね」
ヒーティ「そうなんです! でも先輩たちはお弁当持参なので大丈夫ですよッ!」
リアン「他の利用者の邪魔にならないかな……?」
リエム「リアンさまが邪魔になるようなことは決してありません。リアンさまを邪魔だと思う方こそが真の邪魔者です」
リアン(今日は珍しく食堂でごはんだ)
リアン(元々は部室で食べようとしていたのだけれど、ヒーティちゃんがお弁当を忘れたことが発覚して食堂で食べることになったためだ。私とノルンさんとリエムちゃんはせっかくだからヒーティちゃんと一緒に食堂で食べようと付いてきたのである)
竜人の少女「ん? その声は……」
赤髪の少女「おや……お久しぶりですね」
リアン(そんな時、私たちに話しかけてきた声があった)
リアン(私とノルンさんのペアと優勝をかけて争った赤髪ペアの二人だ……)
リアン「あ、あ〜……お、お久しぶりです」
竜人の少女「なんだよ、覇気ねえな。それがダブル優勝を果たした奴の面か?」
赤髪の少女「こら。ここは戦いの場ではないんですよ」
竜人の少女「あん? 戦いの場ではないだと……? いいや、戦いの場だね」
赤髪の少女「火の吹きすぎで脳が溶け落ちたんですか?」
竜人の少女「うるせえ! アレを見ろ!」ビシッ
リアン(竜人の少女が指さしたのは……食堂の一角に設えられた謎のスペース……)
リアン(何やら、『わんこそば大食い大会』なる旗が上がっている……)
竜人の少女「フッ……デュエットでは敗北を喫したが、胃袋の強さならどうだ? ん?」
赤髪の少女「ん? じゃありません。リアンさんもノルンさんもあなたのようなタイプの人じゃないでしょうが」
竜人の少女「黙れ! やられたままじゃいられねーんだよ! お前ら、オレと大食い勝負しろ!!」
リアン「え、ええ……」
ノルン「乗らなくて良いよ……。大食いなんて健康に悪いことする必要ないから」
リエム「はい。リアンさま、トカゲ人の言う事など聞く必要はありません」
竜人の少女「ほお? じゃあ大食いはオレの不戦勝ってことで良いんだな? 本当に良いんだな??」
リアン「う、うん。いいよ」
竜人の少女「おい聞いたかお前ら!! リアン・ロールセンはこのオレに敗北宣言をした!! 勝者はこのオレだ!!!」
ザワザワ エエ…
赤髪の少女「うぅ……相方がこんな恥ずかしいトカゲですみません……」
竜人の少女「ククク……ハァーッハッハッハ!! やはり最強はこのオレってわけだ!!!」
「待った!!!!」
リアン&ノルン「えっ」
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 22:21:13.99 ID:ajg1Jq/a0
-
ヒーティ「さっきから聞いていれば、好き勝手なことを言って……!! 真の最強はリアン先輩です!!」
竜人の少女「ああん? おいリアン、飼い犬の躾はちゃんとしておけ」
ヒーティ「ガルルル……!! このトカゲ、許せませんッ! リアン先輩の代わりに私が叩き潰してやります!!」
竜人の少女「お?」
ヒーティ「戦いではともかく、大食いなら負けませんよッ……!!」
竜人の少女「そう来なくちゃな!! 良いぜ、受けて立ってやる!!」
ワイワイ ガヤガヤ リアンチャンノイヌカワイイ
リアン「え、ええ……なんでこんなことに……」
ノルン「だ、大丈夫かなヒーティちゃん……」
リエム「ヒーティさま、ご無理はなさらぬよう……」
◇
司会「始まります! わんこそば大会!! 優勝はトカゲちゃんか!? それともリアンの犬か!? はたまた無関係な他の参加者か!? それでは皆さん位置について……!」
ヒーティ「……」
竜人の少女「……」
他の参加者「……」
司会「始めッ!!」
↓優勝者
01-60 竜人の少女
61-90 ヒーティ
91-00 ??
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 22:24:47.13 ID:uGh7F0kMO
- やってやんよ
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 22:39:36.96 ID:48ZZ9y0hO
- 脇役としての出番多くなるなら名前出しちゃっても良い気がする(逆にややこしい……)
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 23:02:58.38 ID:ajg1Jq/a0
- 名前の有無はメインキャラクターとそれ以外を分ける為の線引きです。ややこしくて申し訳ないですがご容赦ください
――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇
司会「さあ、残り時間はあと僅かだ! 脱落者多数な中、トップを走るのはトカゲちゃん! リアンの犬も必死に追い縋るが、どうなる……!?」
竜人の少女「う、ぐ……ふう……! んぐっ……!」
ヒーティ「ひい、ふう、ひい……! はむっ……!」
ピピーッ!
司会「時間だーッ! 最も多くのわんこそばを平らげたのは――」
ドルルルルルルル…
デデン!
司会「トカゲちゃんだーッ!!!」
竜人の少女「ふう、ふう……へ、へへ……勝った、ぜ……」
ヒーティ「う、ううぅぅぅ……!」ジワワ
竜人の少女「泣くんじゃねえ……! ここまでオレを追い詰めたのは、リアンノルンサーナに続いて、お前が四人目だ……!!」
ザワザワ ケッコウオオクネ?
竜人の少女「うるせえぞ!!」
竜人の少女「へへっ……良い勝負だったぜ……! リアンの犬だなんて言って悪かったな……!」
ヒーティ「うう……じ、自分も……トカゲなんて言ってすみませんでした……ッ!!」
竜人の少女「気にすんな! 言われ慣れてるからな!!」ケラケラ
ヒーティ「でも次は負けませんから……!」
竜人の少女「良いぜ、お前……! 強くなれよ……! テッペンで待っててやる……!!」
リアン(大食い大会は、大盛況の中で幕を閉じた)
リアン(なんかヒーティちゃんと竜人の子との間で謎の友情が芽生えてたけど……。そっとしておこう……)
◆
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 23:03:44.66 ID:ajg1Jq/a0
- ―11月2週 某日
部室
ルル「サーナ、あれやりたい」
サーナ「……あれ? あれじゃわかりませんわ、ルル」
ルル「あれ。肩車して、びゅーんって飛ぶやつ」
サーナ「ほう……! ルルも飛行の良さに目覚めたんですのね!!」
サーナ(でも万が一ルルが落ちちゃったら怪我では済みませんわ……)
サーナ「……そうだ! 文化祭で作ったスライム! あれを使えば……」
◇
―校庭
ルル「なにこれ」(E:スライム)
サーナ「スライムですわ! これで万が一落下しても大丈夫ですわよ!!」
ルル「ふうん」
サーナ「では背に掴まってくださいまし!!」
ルル「うんっ」ガシッ
サーナ「行きますわよ!!」フワッ
◇
―ユリトー島 上空
ルル「わあー!」
サーナ「フフッ、誰かと一緒に空を飛ぶというのも悪くないですわね」
ルル「ん? サーナ、あれ」
サーナ「え?」
↓1
01-90 浮遊する何かの残骸
91-00 浮遊する庭園らしきもの
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 23:04:23.44 ID:ObBhso0k0
- らしきもの
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 23:30:46.10 ID:ajg1Jq/a0
- サーナ「何か浮いていますわ……! 近付いてみましょう!!」ヒューン
◇
―浮遊する残骸
サーナ「これは……何かの残骸? どうやって浮いているのかしら……?」
ルル「んー……これ、ルルたちの文明が作ったものかも」
サーナ「まあこんな不可解な浮遊物を作れるのは古代文明くらいしか思い当たりませんわね」
サーナ「しかしなぜこうも砕けているのでしょう。地上の遺跡は割と原型を留めていますのに」
ルル「んー……? わかんない」
サーナ「欠片を一つ持って帰って先生に聞いてみましょう」パシッ
◆
―部室
エンシァン「なに、上空で遺跡を見つけた?」
サーナ「ええ。砕け散った瓦礫が浮遊していただけなので、遺跡と言い切れるかどうかはわかりませんわ。これがその残骸の欠片ですわよ」
エンシァン「ふむ、これか……。古代文明には浮遊する施設を作る技術があった可能性があるらしい。それかもしれんな」
サーナ「そんな技術まであったんですのね……!」
エンシァン「シャーロットに聞けばもっといろいろ知っていると思うが……」
サーナ「それなら……!」
エンシァン「……いや。今はそっとしてやってくれ。あいつもルウェイン氏のことで今けっこう参ってるからな」
サーナ「あ……」
エンシァン「ま、あいつももう大人だ。折り合いの付け方くらい心得ているさ」
サーナ「そう、ですのね……」
◆
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 23:31:31.99 ID:ajg1Jq/a0
- 本日はここまで
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 23:42:47.32 ID:ObBhso0k0
- 乙
赤髪よりお団子の少女にした方がわかりやすいかもしれない(髪色だと混乱する)
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 23:43:42.10 ID:9UjmJCQIo
- おつ
魔鍵やらかしやがった…ライン越えたぞ不可逆改造は…
ルウェリアちゃんが持ちこたえのが救い
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 21:35:40.73 ID:MH3pCIzE0
- 髪色では確かに紛らわしかったですね……。次からはお団子の少女にします
不可逆改造されて記憶とか認識いじられても結果的に楽しくて幸せになれるならむしろ良くないですか? と魔鍵は思っているかもしれませんし思っていないかもしれません
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 21:36:10.57 ID:MH3pCIzE0
- ―夜
リアンの部屋 寝室
リアン「明かり消すよ」
リエム「はい」
アリム「ええ」
パチッ…
リアン(私の部屋が、静かな闇に包まれる)
リアン(リエムちゃんとアリムちゃん、二人の小さな息遣いを間近に感じる)
リアン(一日の終わりに訪れる、ひとときの安らぎ……)
リアン(絶対に、失うもんか……)
リアン(明日も……頑張らなきゃ……)
リアン(…………)
リアン「スゥ……スゥ……」
―
――
――――
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 21:36:39.58 ID:MH3pCIzE0
- ―りあんのおうち
まま「誕生日おめでとう、リアン」
りあん「んー……? うん……」
まま「ふふ。二歳になったリアンに、ママから誕生日プレゼントがあります」
りあん「ぷれぜんと?」
まま「こっち来て」スタスタ
りあん「うん」トテトテ
◇
―きれいなへや
きれいなおんなのこ「…………」
りあん「わあ……! きれい……!!」
まま「でしょ?」
りあん「このこ、なんていうの?」
まま「まだ決まってないの。リアンが付けてあげて」
りあん「んー……じゃあ、りえむ!!」
まま「リエム……! ふふ、それ採用。正式名称にしちゃお」
りあん「んー?」
まま「んーん、ないでもない。じゃあリエムちゃんを起こすね?」
りあん「うん!」
まま「起動前に名称設定を登録してっと……ほい」
ピッポッパッ
りえむ「……」パチッ
りえむ「――マスター登録完了。ご命令をどうぞ、マスター」
りあん「んん……?」
まま「リエムちゃん。リアンはまだ二歳だから、子守モードに切り替えてもらっても良い?」
りえむ「かしこまりました。子守モードへの切替に伴い、呼び方もリアンさまに変更いたしますか?」
まま「是非そうしてあげて。その方が親しみやすいもの」
りえむ「はい。それではリアンさまとお呼びいたします」
りあん「りあんさまなの?」
りえむ「はい。リアンさまと呼ばせてくださいませ、リアンさま」
りあん「うん。よろしくね、りえむ」
りえむ「はい。よろしくお願いします、リアンさま」
――――
――
―
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 21:37:12.71 ID:MH3pCIzE0
- ―明け方
リアンの部屋 寝室
チュンチュン
リアン「…………」
リアン(……幼児の私が、リエムちゃんに出逢う夢を見た……)
リアン(いや、どういう状況設定なのそれは……)
リアン(でも……ふふ、なんだか面白かったかも)
リアン(リエムちゃんならきっと子育ても上手なんだろうなあ。あ、でも悪い子を叱ったりとかはあんまりできなさそう……)
リアン(そういえばちらっと母親らしき人も出てたなあ。私と同じような緑の髪を一つ結びにしてて……。私のママってあんな感じの人だったのかなあ)
リアン(なんて、夢の中の登場人物を母親に当てはめても仕方ないよね)
リエム「ん……りあんさま……」モソ
アリム「…りあん……」モゾ
リアン(ふふ……リエムちゃんとアリムちゃんが珍しく寝言言ってる。二人とも私の夢を見ているのかな。そうだったら嬉しいな……)
◆
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 21:39:00.58 ID:MH3pCIzE0
- ―11月3週
どこかの遺跡
ルウェイン「ただいま〜」ウィーン
魔鍵「お帰りなさい、ルウェイン。突破できそうですか?」
ルウェイン「うーん……かなり厳しいかも。私たちの技術ともこの時代の魔法とも違うみたいで……」
魔鍵「そうですか。私の方でも解析を続けておきましょう。ルウェインは休息を――」
ルウェイン「魔鍵ちゃん、ひとりぼっちで寂しくなかった?」ズイッ
魔鍵「えっ……いえ、全然寂しくなど……」
ルウェイン「強がらないで。魔鍵ちゃんが寂しさに毎晩枕を濡らしてるの、知ってるんだから」
魔鍵「いや、そんなログはどこにも……」
ぎゅっ
魔鍵「…………」
ルウェイン「……私のこと、お姉ちゃんだと思って甘えても良いから」
魔鍵「……離れなさい」
ルウェイン「大丈夫。私は魔鍵ちゃんの敵じゃないから。安心して――」
魔鍵「――離れろ!!」フォンフォン
ルウェイン「――――はい。魔鍵ちゃん」フラッ
魔鍵「…………休息が終わり次第、また調査に向かってください。以上です」
ルウェイン「はい――…」スタスタ
魔鍵「チッ……。絶対に裏切らせない為に私を愛するよう仕向けたのが仇になりました」
魔鍵「…………」
魔鍵(……柔らかかった……)
魔鍵「……チッ。私自身も不要データを消去しないと」
―次の遺跡発見率[384/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリムちゃ(動作不良:踏破力+0、戦闘力+0、持続力+0)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉を救う
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
・アリムを救う
11月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/31(水) 21:40:27.81 ID:W2vw9IBx0
- 山岳部との合同サバイバル訓練
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/31(水) 21:42:48.87 ID:wUFzpasxO
- ルル、人造トリオと買い物
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/31(水) 21:47:53.32 ID:vmzbgh9IO
- 悩み解消とばかりにノルンと一緒にジョギング
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 23:55:33.53 ID:MH3pCIzE0
- ―11月3週 某日 早朝
海岸
タッタッタッ
ノルン「はっ、はっ、はっ」ポヨンポヨン
リアン「ひい、はあ、ひい……!」フヨンフヨン
ノルン「き、休憩しよっか……!」
リアン「う、うぅ……」フラフラ
ザァーン ザザァーン
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
リアン「はぁ〜……。つ、疲れた……」クタッ
ノルン「ごめんね、いきなり誘っちゃって……」
リアン「ううん、健康には良さそうだし……。ノルンさん、もしかして毎朝走ってるの?」
ノルン「毎日ってわけじゃないけど、走れる時は走るようにしてるんだ」
リアン「へえ〜。流石だなあ……。」
ノルン「継続しないと鈍っちゃうからね。常に体力は維持してないと」
リアン「わあ……」
リアン(ノルンさんって実は割とサーナさんみたいな常在戦場タイプの人だよね)
リアン(いや、もしかして私が怠け者なのかな……)
ノルン「…………はあ」
リアン「どうしたの? ノルンさんも疲れちゃった?」
ノルン「あ、ううん……。そうじゃないんだけど……」
リアン「……なにか、悩みごと?」
ノルン「ん……悩みごと……なのかな……」
リアン「……そ、その……私じゃ頼りないかもしれないけど……。そ、相談、とか……乗るよ……?」
ノルン「……おこがましいよ。私なんか、アリムちゃんやルウェリアちゃんに比べれば全然大したことないのに」
リアン「そ、そんなこと……。悩みの重さって、比べられるものじゃないと思うんだ」
ノルン「そうかな……」
リアン「うん。私も……ノルンさんの力になれるなら、なりたいし」
ノルン「……ありがと」
リアン(ノルンさんは一呼吸置き、ゆっくりと話し始めた)
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 23:56:02.86 ID:MH3pCIzE0
-
ノルン「私……アリムちゃんやルウェリアちゃんが今大変なのに……何も、できてなくて……」
ノルン「頑張って強くなったつもりなのに、学んだ知識も、培った力も、全然通用しないことばかりで」
ノルン「この前、リアンちゃんとルウェリアちゃんがボロボロになって帰ってきた時も……」
ノルン「人造種の三人が助かったのも、リアンちゃんたちの頑張りだったし……。私って、結局何も成せてないんだなあって……」
リアン(ノルンさんは、ぽつぽつと絞り出すように気持ちを吐露した)
リアン(私はノルンさんが何も成せていないなんて思わないけれど……)
ノルン「……ごめんね。誰よりも頑張ってるリアンちゃんに話すことじゃないよね。私って、本当……」
リアン「そんなことない!」
ノルン「リアンちゃん……?」
リアン「ノルンさんはいつも美味しいお菓子を作ってみんなを癒やしてくれるし、闘技大会では私とデュエットを組んで優勝まで導いてくれた……」
リアン「アリムちゃんがみんなと仲良くなる切っ掛けを作ったのは、ノルンさんが作ってくれたアップルパイなんだよ」
リアン「みんないろんな場面でノルンさんに助けられてる。みんなすっごい頼りにしてるんだよ。ノルンさんのこと」
ノルン「そう、なの……?」
リアン「うん……! ノルンさんは、もういっぱいいろんなことを成し遂げてるよ」
ノルン「……そうなのかな。そうだったら、良いけど……」
リアン「むむ……。じゃあ、ジョギング再開しよ!」ザッ
ノルン「えっ!」
リアン「悩みが晴れない時は、走るのが一番ってどこかで聞いたことあるもん!」
ノルン「……ふふ。わかった、走ろ!」
リアン(その後私たちは、登校の時間になるまでせっせと走り続けた)
リアン(とても疲れたけど、いつの間にかノルンさんの表情はスッキリと晴れやかなものに変わっていた)
リアン(たまには走るのも悪くないかも。たまには……)
◆
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 00:09:26.93 ID:Yxy24Gqz0
- ―11月3週 某日
北側 渓流
ルウェリア「先生! これを……」
エンシァン「これは……! 遺跡は近いな……! あとは、中の状態がどれだけ保たれているかだが……」
リアン(その日も私たちは、北側の渓流近辺で遺跡探しを続けていた。もちろん目標は、クロリアさんに教えてもらった場所だ)
リアン(私自身も先生と同様、かなりの手応えを感じている。あとは本当に、中が無事であることを祈るのみだ……)
ガサガサッ
山岳部員「あれッ? あんたたちは……」
ルウェリア「え……? こんなところに、人……?」
山岳部員「あ、いや私たちはユリトー学院の山岳部っす」
エンシァン「山岳部だと?」ガサッ
山岳部員「エンシァン先生!? てことはあんたたち、遺跡部っすか?」
エンシァン「いかにも。今日は我々遺跡部の活動日なのでな」
山岳部長「遺跡部だと?」ガサッ
山岳部員「部長!」
◇
リアン(聞くところによると、どうやら今日は山岳部もこの渓流付近でサバイバル訓練を行っていたらしい)
リアン(そういうわけでせっかくだからと、私たちは遺跡探しの傍らに合同でサバイバル訓練を行うこととなった)
リアン(どちらかと言うと、私たちの遺跡探索を山岳部に手伝ってもらいつつ、要所要所で学べるところを共に学ぶという感じかもしれない)
ルウェリア「そろそろお昼だし火でも起こしますか?」
山岳部員「了解っす! 私、摩擦熱で火を起こすのが得意――」
ヒーティ「ファイア!」ボッ
焚き火「」メラメラ
山岳部員「…………」
ヒーティ「あッ……す、すみませんッ!」ペコッ
山岳部員「い、いや良いっす! この方が早いし強いんで!!」
↓1 合同訓練の成果
01-75 ぼちぼち
76-00 学生組能力+
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 00:13:03.75 ID:I/+Chik+0
- せい
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 00:13:27.51 ID:VNpOAtyg0
- やっほー
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 00:32:21.48 ID:Yxy24Gqz0
- 山岳部長「遺跡部のサバイバル能力はかなり高いな。一部の技術に関しては我々を遥かに凌駕している」
山岳部員「ほんとに凄いっすね。流石は闘技部よりも闘技部してる遺跡探索部っす」
リアン「あ、あはは……。そうなんですかね……」
山岳部長「自覚はないのか……」
山岳部員「そういえば、遺跡部はどうして遺跡探索をするんすか?」
エンシァン「君たちと同じさ。山があるから登るように、遺跡があるから探索する。それだけのことだ」
山岳部員「なるほど! 納得っす!」
リアン(納得なんだ……)
リアン(まあ、あんまり真面目な話をするわけにもいかないもんね)
リアン(そういうわけで、私たちは山岳部と合同で活動を行った)
リアン(遺跡探しだけでは学べないこともいろいろ教えてもらったりして、勉強になりました)
リアン(この経験を生かして遺跡探索をより効率的に進めたいところだ)
◆
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 00:33:07.89 ID:Yxy24Gqz0
- 本日はここまで
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 00:42:24.92 ID:oJpt89URo
- 乙
魔鍵ちゃんの徹しきれない悪ムーブ可愛くなってきた……?
リアンママに大分重要な情報が
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 01:58:05.66 ID:I/+Chik+0
- リアンママ? パパ? がリエム型魔法人形の開発者ってことか
てことはリエムはアリムのお姉ちゃん!?
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:35:54.21 ID:Yxy24Gqz0
- ―11月3週 某日
学生通り
ワイワイ ガヤガヤ
スイス「わあ……人間さマ、いっぱい……!」
量産剣「賑わっているな」
クロリア「私たちの時代よりも活気がありますね」
スイス「スイス、この時代のこト……もっと、知りたい」
クロリア「これからいっぱい勉強していきましょうね。スイスはもう、自由なんですから」
スイス「じゆウ……?」
量産剣「ああ。自分の好きなように生きて良いってことだ」
スイス「……す、スイス……どうしタら、いい……?」
量産剣「まあ何をするにしても知識は必要だな。今はクロリアと共にいろいろ学ぶのが良いだろう」
スイス「うん……! スイス、学ぶ……!」
クロリア「……量産さん。あなたも、ですよ?」
量産剣「私もか?」
クロリア「当然です! これから一緒にこの時代を生きていくんですから」
量産剣「む……わかった。善処しよう」
スイス「一緒に頑張ロ、量産さん」
量産剣「うむ」
クロリア「ではまず、私たち三人でお買い物をしてみましょう。貨幣経済や売買の手法は私たちの時代ともそれほど違いはないようですし、難なくできるはずです」
量産剣「金はあるのか?」
クロリア「はい! アリムさんから治療費としていくらか押し付けられたので、せっかくですからありがたく使わせていただきましょう」
◇
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:36:25.08 ID:Yxy24Gqz0
- ―ドラッグストア
クロリア「ひとまずはマナポーション3本をカゴに入れて……。よし、これで取引に行きましょう」
スイス「マナポーション?」
量産剣「確か、この時代におけるエーテルリキッドの呼称だったか?」
クロリア「はい。私たちにとっても馴染み深いものですし、まずはこれを買いましょう。ええと、これをれじ≠ニいうところに持っていって……」
◇
セルフレジ『イラッシャイマセ。商品ノばーこーどヲ読ミ取ッテクダサイ』
クロリア「えっえっ……ば、ばーこーど?」オロオロ
量産剣「なんだこれは。ゴーレムの一種か?」
スイス「なんカ、親近感、湧く……!」
クロリア「ば、ばーこーどってどれ……!? 読み取るってどうやって……!!?」
オイマダカ? オノボリサンカナ? マツワワタシマツワ ヨウジョカワイイ
量産剣「おい、後ろに列ができ始めたぞ。なんかまずいんじゃないのか」
スイス「クロリアさン、大丈夫……?」
クロリア「ああ……私のせいで……」グニャア
サッ
クロリア「えっ……あ、あなたは……!」
ピッ ピッ ピッ
セルフレジ『オ金ヲ入レテクダサイ』
ルル「お金ある?」
スイス「ルルちゃン!」
クロリア「お、お金なら……!」ガサゴソ
ルル「ん」
ガチャチャチーン
セルフレジ『オ買イ上ゲアリガトウゴザイマシタ。マタオコシクダサイ』
ワー! オメデトー ヨカッタネ ヨウジョカワイイ
ルル「いこ」スタスタ
スイス「あ、うんっ」トテトテ
◇
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:37:00.35 ID:Yxy24Gqz0
- ―公園
クロリア「はあ……ほ、本当に助かりました。ルルさん……」
ルル「んーん。初めてだと困っちゃうよね、あれ」
量産剣「一体なんなんだ、あれは。ゴーレムなのか?」
ルル「この時代の機械みたい。まあゴーレムみたいなものかなあ」
クロリア「この時代はこの時代で独自の技術が発達しているのですね……」
スイス「ルルちゃん、かっこよかっタ!」
ルル「んふふ、やり方覚えればスイスも簡単にできるよ?」
スイス「スイスもやってみたい……!」
ルル「じゃあ今度は、スイスの番!」
クロリア「えっ……ま、また行くのですか……?」
量産剣「勉強が必要と言ったのはお前だぞ」
クロリア「そ、それは……そうですけどお……」
スイス「クロリアさんも、もう一度やってミよ……!」
クロリア「……スイスちゃんにこう言われたらやるしかありませんね……!」
量産剣(よし、私は免れ――)
スイス「量産さンも!」
量産剣(………)
量産剣「……善処しよう」
◇
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:38:00.54 ID:Yxy24Gqz0
- ―スーパーマーケット
ルル「クロリア、料理できるんだよね?」
クロリア「ええ、一応……。もう長いこと料理はしていませんが」
ルル「じゃあ、ここで食材買って、クロリアに作ってもらお!」
クロリア「えっ!」
量産剣「工場にも給湯室や流し台はあったな。調理器具も残っていたし料理なら問題なくできるはずだ」
スイス「スイス、クロリアさんの料理、食べタい……!」
クロリア「……ふふ。それなら……久しぶりに、腕をふるってみましょう! まずは売っている食材を吟味して――」
量産剣「はは、私も楽しみになってきた」
◇
セルフレジ『イラッシャイマセ。商品ノばーこーどヲ読ミ取ッテクダサイ』
ルル「スイス、この黒い線のとこをこの赤い光に当ててみて」
スイス「うん……!」
ピッ
セルフレジ『次ノ商品ノばーこーどヲ読ミ取ッテクダサイ』
スイス「で、できタ……?」
ルル「うん! スイス、上手!」
スイス「わあ……! えへへ……」ニヘラ
ルル「量サンサンも」
量産剣「むむ……」
ピッ
セルフレジ『次ノ商品ノばーこーどヲ読ミ取ッテクダサイ』
量産剣「ふう……」
スイス「量産さんモ、上手!」
量産剣「フッ……命のやり取りよりも緊張するな、これは」
ルル「クロリア」
クロリア「っ! や、やって見せます……!!」
ピッ
クロリア「!!! で、できた……私にもできました……!!!」
スイス「おめでト、クロリアさん!」
量産剣「よくできたな。偉いぞ」
ルル「みんなすごい! ルル、覚えるのに一週間かかったのに!」
◆
クロリア(こうして私たちは無事買い物を終え、工場に帰って料理を楽しむことができました)
クロリア(はぐれものばかりの私たちですが、一つの食卓を囲み、語らいながら食を進めていると――)
クロリア(まるで……家族になったかのよう……)
クロリア(ご主人様とはもう逢えないけれど、私にはかけがえのない仲間がいることを強く実感いたしました)
クロリア(いつか、向こう側でまた逢うことができたら……。是非ご紹介させてくださいね)
クロリア(新しい、私の大切な家族を……)
◆
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:39:03.87 ID:Yxy24Gqz0
- ―11月3週 週末
北側 渓流
リアン(それがあったのは、渓流にある滝の裏――)
リアン(そこに隠れるようにして、小さな洞窟が空いていた)
リアン(そして洞窟の奥にあったのは……極めて巧妙に岩肌らしく偽装された、魔導障壁だ)
リアン(その隠し方はどことなく、海岸洞窟でリエムちゃんが眠っていた部屋を想起させる……)
ルウェリア「……くそっ、だめだ。溶かせない」
サーナ「ここまで来ましたのに……!」
ヒーティ「エンシァン先生の魔法でこじ開けるのはどうですかッ!?」
エンシァン「洞窟内でやるのはリスクが大きい……。今回は他の遺跡と違って穴を開けたらどうなるかもわからん」
ノルン「でも……急がないと……! シャーロット准教授、何か手はありませんか!?」
シャーロット「……これ、魔力認証式の透過障壁かもしれないわ」
アリム「けほっ……当たりよ、多分……」
リアン(私の背から、アリムちゃんの声が聞こえた)
リアン(アリムちゃんは再び倒れ、自力で動くことができなくなっていた)
リアン(クロリアさん曰く、もう猶予はあまりないらしい……)
リアン(こんなところにアリムちゃんを連れてきたのは、もうその遺跡にアリムちゃんを治せる設備があることに賭けるしかないからだった……)
ノルン「魔力認証式の、透過障壁……?」
リエム「簡単に言うと、登録された魔力パターンの持ち主以外は通過できない特殊な魔導障壁です」
リアン「え、ええ……。そんなの、誰も通れないんじゃ……」
サーナ「とりあえずわたくしが試してみますわ!!」ザッ
サーナ「さあ! わたくしを通しなさいまし!」ズカズカ
グッググ……
サーナ「う、うぐぐぐ……! す、進めませんわ……!」
ノルン「それなら今度は私が……!」
リアン(みんな、我こそはと透過障壁に挑み始めたが……)
◇
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:39:54.57 ID:Yxy24Gqz0
-
エンシァン「クッ……やはりダメか……」
アリム「まあ、当然よね……。魔力パターンが同一の存在なんて、一卵性双生児とか同型の人造種でもない限りありえないもの……けほっけほっ」
ルウェリア「残るはリアンちゃんとリエムちゃん、アリムちゃんの三人だけだけど……。その場合、リエムちゃんがだめならアリムちゃんもだめってこと?」
アリム「そういうことになるわね……。わたしとリエムは同型だもの……」
リエム「はい。逆に言えば、わたしが入れるならアリムも入れるということです」
ルウェリア「な、なるほど……」
サーナ「とりあえずリアンもやってみまして!」
リアン「う、うん……! ダメ元でやってみる……!」
リアン(流石にこれで私が通れるなんてことあるわけないけど、まあやるだけやってみよう)
リアン(私は背のアリムちゃんをリエムちゃんに預け、透過障壁に挑んだ)
リアン「――えいっ」
フォウン…
リアン「……あれ?」
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:40:34.38 ID:Yxy24Gqz0
- ―だれかのおうち
チュンチュン…
リアン(少し勢いよく障壁に突っ込んだつもりだったが、みんなのように押し出される感覚がない……)
リアン(というか……え、ここって――)
リアン(木々があって。空があって。鳥のさえずりが聞こえて)
リアン(いつか見た、クロリアさんの工房があった場所に似ていて)
リアン(そして私は――この場所を、どこかで――――)
リエム「リアンさまっ」フォウン
アリム「リアンっ」フォウン
ぽふっ
リアン「わっ……! ふ、二人とも……!」
アリム「な、なんであんた通過できてんのよ! 驚かさないでよね……!」
リアン「えっ……わ、私、通過できたの!?」
リエム「はい……。考えられるのは、装置の故障か……リアンさまと同じ魔力パターンの方が登録されていたか……」
アリム「……リアン本人が登録されていたか、ね……」
リアン「ええ!?」
アリム「まあ、本人登録は流石にありえないと思うけど……」
ルウェリア『リアンちゃん! リエムちゃん、アリムちゃん!』
ノルン『無事だったら返事をして!! お願い……!!』
サーナ『早く返事をしなさいまし!!!』
リアン「あ、うん! こっちはみんな無事!!」
エンシァン『無事か!! どうする!? 三人で』
リアン「え、えっと……はい! 行きます!!」
アリム「ちょ、ちょっと……! 準備とか、整えないと……」
リアン「大丈夫。必要な分はポーチとポケットに十分入ってる。今は急がなきゃ」
アリム「で、でも……」
リアン「それに……なんだかここは、危なくない気がするの」
アリム「え……?」
リエム「……わたしも、リアンさまと同意見です。根拠はないのですが……どこか、安らぎを感じられる場所です」
アリム「……わかったわ。どうせ言っても聞かないだろうし、あんたたちの感覚を信じることにする……」
リアン「ありがとう、アリムちゃん……!」
リアン(私たちは、洞窟内に作られた誰かの居所を歩き出した――)
◇
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 22:42:31.81 ID:Yxy24Gqz0
- 続きは次スレでやります。本日はここまで
次回、追想編。お楽しみに
このスレは質問・感想・要望・雑談などご自由にお使いください
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 23:13:21.13 ID:uR0lrOBVo
- おつおつ
ついにリアンちゃんとかいろいろ核心に迫ってきたな
毎日楽しいスレありがとうございます
次スレもよろしくおねがいします
できるだけ沢山リアンちゃんにメロメロにしたいなぁネームド非ネームド問わず!
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/01(木) 23:58:53.50 ID:01C2F7VK0
- おつ
リアンノルンちゃん以外のスリーサイズも気になる今日のこの頃
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/02(金) 00:17:52.98 ID:DCLueJJ80
- 身長も気になります
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 22:34:21.64 ID:YHudExgy0
- 新スレです
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1685711889/
皆さま、いつも乙や感想ありがとうございます。ひとつひとつの乙や感想が>>1のモチベーションに大きな上昇効果をもたらしております。これからもよろしくお願いいたします
ちなみに肝試し時のスリーサイズについて、リアンはバカ正直に書いたようですが、実はノルンさんはリアンの目を気にして実数値よりも若干小さめに申告しています。実際は全体的にもう少し大きめらしいです
以下は彼女たちが前回の身体測定時に採寸したものです。採寸ミスがある可能性もあるのでご参考までに
身長 B W H
◇リアン 156 83 56 81
◇リエム 134 64 54 67
◇ルウェリア 167 74 57 77
◇サーナ 162 90 58 87
◇ノルン 158 91 59 90
◇ヒーティ 152 84 59 86
◇エンシァン 163 76 57 78
◇シャロット 161 96 62 93
◇ルル 131 61 52 65
◇アリム 134 64 54 67
◇スイス 123 60 46 64
◇クロリア 159 86 58 88
◇量産剣 170 86 59 83
◇イエリア 136 67 51 68
◇フィー
◇ルウェイン 146 88 56 82
◇魔鍵 135 62 49 65
◇黒エピ 132 63 52 66
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/02(金) 22:39:19.80 ID:DCLueJJ80
- フィーが抜けてる!
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/02(金) 22:39:47.00 ID:+f99hg8+o
- 新スレおつー
3サイズサンキュー
サーナノルン恵体…!
魔鍵様案外ちっちゃいのね
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 22:49:09.40 ID:YHudExgy0
- なんてことだ、すみません張り直します
身長 B W H
◇リアン 156 83 56 81
◇リエム 134 64 54 67
◇ルウェリア 167 74 57 77
◇サーナ 162 90 58 87
◇ノルン 158 91 59 90
◇ヒーティ 152 84 59 86
◇エンシァン 163 76 57 78
◇シャロット 161 96 62 93
◇ルル 131 61 52 65
◇アリム 134 64 54 67
◇スイス 123 60 46 64
◇クロリア 159 86 58 88
◇量産剣 170 86 59 83
◇イエリア 136 67 51 68
◇フィー 168 85 58 84
◇ルウェイン 146 88 56 82
◇魔鍵 135 62 49 65
◇黒エピ 132 63 52 66
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/04(日) 00:24:11.42 ID:nV4+jeYp0
- 古代文明って我々が思い浮かべる近未来的な雰囲気だったりする?
- 998 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/06/04(日) 16:25:42.19 ID:Etl8LQVj0
- はい。ちょっと近未来的な感じと魔法文明を織り交ぜた感じの雰囲気を想定しています
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/04(日) 18:44:32.09 ID:k2TpZcpco
- >>1000なら魔鍵様のバストがおっきくなる
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/04(日) 18:49:15.29 ID:APMipgtH0
- >>1000なら皆にちょっと幸せになれる出来事がありますように
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- | |\ /| |
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| |:::.::.:.:.| ⊂⊃ ⊂⊃ |.:.:.::.:::| |
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