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【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1

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897 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:16:46.60 ID:NNx5t+Fh0

あさひ「にちかちゃんたちは昨日の夜時間にめぐるちゃんと一緒に作業をしてたんっすよね?」

あさひ「だったら狙うタイミングは円香ちゃんと透ちゃんの見張りの交代のタイミングしか無くないっすか?」

(うっ……この事実自体は動かすことは出来なさそうだ……)

(どうにかして灯織ちゃんの容疑を晴らしたい……)

(何か、私たちと灯織ちゃんとの間だけで共有している情報で彼女を救えないかな……)

------------------------------------------------
【偽証ミスディレクション開始!】

コトダマ
‣【死体発見アナウンス】
‣【事件の経緯】
‣【にちかの打ち身】
‣【円香と透の交代】

樹里「アリバイがないのは灯織と透」

樹里「クロになれるのはこの二人だけだ!」

甘奈「【甜花ちゃんは夏葉さんの死体を見つけてる】から」

甘奈「クロにはならないよ!」

あさひ「円香ちゃんと透ちゃんの見張りの交代があったのは【朝6時】」

あさひ「【その時を狙って】めぐるちゃんの才能研究教室に行って」

あさひ「やってきためぐるちゃんを襲ったんっすね!」

恋鐘「そいをやったんはどっちやろ?」

霧子「何か絞れる方法は……ないかな……?」

愛依「こうなったらいっせーのーでで投票しちゃう!?」

愛依「多数決で多かった方がクロってことで!」

樹里「そういうわけにもいかねーだろ……」

【嘘のコトダマで議論の流れを捻じ曲げろ!】

↓1
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/10(日) 22:20:05.71 ID:oK/Dq/QG0
【にちかの打ち身】>【朝6時】
899 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:24:19.68 ID:NNx5t+Fh0

にちか「この嘘で、守ってみせる!」偽証!

【BREAK!】

私は真乃ちゃんに向かって目配せをした。
それに気づくと、真乃ちゃんも黙って頷いて見せた。
二人で思いは同じだ。私たちは灯織ちゃんの無実を信じてる。灯織ちゃんを守りたいと思っている。
だったら、やることはただ一つ。
この二人で真実に立ち向かってみせる。
私たちだけが持っている武器で、運命を切り開く。
灯織ちゃんを救えるのは、私たちだけなんだ……!

にちか「ここで一度、今回の犯人の足取りを振り返りたいんですけど……お付き合いいただいてもいいです?」

あさひ「……? 何考えてるっすか?」

樹里「そりゃ別にいいけど……どこからだ?」

真乃「はじめのはじめからです! 全てが起きる、その時から」

灯織「にちか、真乃……? 何を考えてるの……?」
900 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:26:15.31 ID:NNx5t+Fh0

甘奈「えっと……犯人が今回やったのは、灯織ちゃんと甜花ちゃんの監禁、めぐるちゃんと夏葉さんの殺害だよね?」

甘奈「犯人はまず、円香ちゃんと透ちゃんの交代のタイミングを狙ってめぐるちゃんの才能研究教室に行った……」

円香「浅倉が私の部屋に来たのが朝の6時。つまりそのタイミングで犯人が3階に行ったことになる」

円香「一応改めて証言しておくと、私はこの時に浅倉が自分の部屋に入るのを見ています」

にちか「ってことは……犯人がめぐるちゃんの才能研究教室に隠れたのも朝の6時ってことになりますよね?」

あさひ「そうっすね。そこしかタイミングはないっすから」

にちか「……おかしいですね、灯織ちゃんにその時間に忍び込むのは不可能なはずなんですけど」

灯織「……え?」

樹里「は、はあああああ?! 急に何言い出してんだ?!」

あさひ「にちかちゃん、どういうつもりっすか? ここまでにまだ出てない証拠や証言があるとでも言うつもりっすか?」

にちか「……うん、これを見て欲しいの」

そう言うと、私は自分の右腕を持ち上げて、他のみんなに見せつけた。

愛依「なっ……だ、大丈夫?! すごいアザになってんじゃん?!」
901 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:27:36.91 ID:NNx5t+Fh0

にちか「ああ、心配しなくて大丈夫です。ただの内出血なんで、見た目ほど酷い怪我ではないんで!」

にちか「でも、問題はこの【怪我をしちゃったタイミング】なんですよ」

真乃「ほわっ……に、にちかちゃん……その怪我、昨日おやすみなさいをした時にはなかったよね……?」

(ナイス、真乃ちゃん! その通り……!)

にちか「そうなんだ……この怪我をしたのは、今朝の出来事だから」

にちか「ほら、私ってルカさんの裁判の一件でかなり風野さんに嫌われちゃってたじゃないですか。なのに今朝、才囚学園体育祭をやるからその前に蟠りを解消したいって理由で詰め寄っちゃって」

にちか「その時に揉みくちゃになってできちゃった怪我なんですよねー」

灯織「……!」

にちか「それが確か朝の6時半ぐらいの出来事だったと思うんです」

(灯織ちゃんも甜花さんも図書室に呼び出された時の時間についてはまだ証言も証拠も出ていない……)

(というか実際、二人ともかなりあやふやな様子だった。多分ちゃんと把握はしてないんだ)

(それなら、めぐるちゃんの才能研究教室に忍び込んだ犯人の行動との前後関係は嘘である程度操作できる……!)
902 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:28:59.99 ID:NNx5t+Fh0

円香「ちょっと、急に何? 今までそんな話一度もしてなかったでしょ」

にちか「いやすみません……前回の裁判のことがあるのに、自分の身もわきまえない行動をしちゃったことをあんまり言いたくなくて……」

樹里「灯織、今のにちかの話は本当なのか?」

灯織「……えっと」

にちか「灯織ちゃん……!」

灯織「……」




灯織「……は、はい」



903 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:30:33.67 ID:NNx5t+Fh0

愛依「マ、マジなん……?! せめてどっちかだけでも証言してくれてたら、こんなに悩む必要もなかったのに……!」

灯織「……すみません、私の手で怪我をさせたと言うことを認めたくなくて」

真乃「ごめんね、灯織ちゃん……」

(ま、真乃ちゃん……すごい申し訳なさそうにしてる……)

(優しいんだけど……嘘がバレる弱点になりそうだからやめてほしいなー……)

あさひ「……ほんとっすかぁ?」

(ほらー! 芹沢さんめっちゃ疑ってるー!)

にちか「ほんとだよ! どう見てもこのアザは本物でしょ!?」

霧子「あれ……でも、めぐるちゃんの部屋に忍び込んだのより、灯織ちゃんたちが襲われたのが後なんだとしたら……」

霧子「辻褄が合わなくなるんじゃないかな……?」

樹里「確かに……犯人がシャワールームにいながらに図書室に来た二人を襲うことなんてできないもんな」

にちか「いや、そうとも限らないですよ」

甘奈「え……? 3階と地下1階だよ? 行き来なんてどうやってもできないよね?」

にちか「それなら、行き来をしなければいいんです!」

凛世「頓知でございましょうか……?」

(犯人がシャワールームに潜みながら図書室を訪れた二人を襲った方法……それはきっと……!)

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【ひらめきアナグラム開始!】

はくうんふす

【正しい順番に並べ替えろ!】

↓1
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/10(日) 22:32:59.42 ID:oK/Dq/QG0
ふくすうはん
905 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:35:15.97 ID:NNx5t+Fh0

にちか「そうか、分かりましたよ!」

【COMPLETE!】

にちか「シャワールームに潜んでめぐるちゃんを殺した犯人、図書室で灯織ちゃんと甜花さんを襲った犯人」

にちか「それが必ずしも同一である必要はないはずです!」

甘奈「え……?! それって、犯人は複数いたってこと……?!」

にちか「はい……さっきもちょっと触れたことではあるんですけど」

にちか「今回の事件ってわざわざ被害者を気絶させて私たちの行動を待ってから殺害したりで」

にちか「リアルタイムであることにすごい拘りがあるみたいなんです」

にちか「まるで一人の人間による連続殺人だと印象付けるのに必死になっているようじゃないですか?」

あさひ「さっきも言ってたっすよね。アリバイが確保されている人間が多すぎて、アリバイのない人間が不自然なぐらいに浮いてるって」

透「私とか樋口とかがデコイに使われてるんだよね」

にちか「それに、一人の人間による犯行じゃないと仮定したら……アリバイの問題だって解決するんですよ」

にちか「すべての事件について、アリバイが成立していなかったとしても……全体を通して成立をしていない人間を盾にして雲隠れできるんですから」
906 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:36:29.19 ID:NNx5t+Fh0

凛世「間違えれば命はない、そんな状況の学級裁判なら尚更です……」

凛世「容疑がより濃い方へ……安牌へと流れてしまうのは自然の理です……」

樹里「いや……でもどうなんだ? めぐるの殺害の時にはアリバイがあって、夏葉の時にはアリバイがない……そんな奴って」

真乃「沢山います……!」

甜花「た、たくさん……?!」

真乃「めぐるちゃんの死体を発見してから、残りの行方不明の三人を捜索する時……」

真乃「私たちは大まかに階数だけを決めて、あとは個人で探してました。見つけたら大きな声をあげるって約束だけをして……」

にちか「その口約束しかしておらず、お互いの姿も見ていない……」

にちか「そして実際、灯織ちゃんと甜花さんが見つかった時にも全員は集まってないですよね?」

愛依「うちの呼びかけに答えて集まってきてくれたのは確か真乃ちゃん、にちかちゃん、透ちゃんの三人だった……よね?」

透「うすうす」

にちか「めぐるちゃんの死体発見現場の保存を行っていた幽谷さんと杜野さんは互いに見合っているので除外してもいいとしても」

にちか「残りの月岡さん、西城さん、甘奈ちゃん、芹沢さん、樋口さんのアリバイは有栖川さんの殺害時には浮いてます!」

恋鐘「う、うちも〜〜〜〜〜?!」

甘奈「あ、甘奈も……?!」

樹里「マジかよ……?!」

あさひ「あはは、わたしも容疑者っすか?」

円香「……」

にちか「二人の人間が共謀して、互いにアリバイを確保する形で事件を起こした可能性……否定できないんじゃないでしょうか!」

(今回の犯人はアリバイというものを自分の犯行のために利用している……)

(だったら、そのアリバイの穴をとことん暴き出してやる!)

(さあ、やるぞやるぞやるぞーーーー!!)
907 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/10(日) 22:38:39.15 ID:NNx5t+Fh0

少し早いですが本日はここまで。
次回9/11(月)21:00〜ノンストップ議論より再開予定です。
それではお疲れさまでした。
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/10(日) 22:44:51.36 ID:oK/Dq/QG0
お疲れさまでした
偽装は反論とか同意とかと考え方が全然違うから難しい……
909 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 20:57:04.22 ID:gCHc5dH90
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【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【にちかの打ち身】
‣【円香と透の交代】
‣【モノクマファイル3】
‣【灯織と甜花の拘束】

真乃「今回の事件は複数犯による別々の事件だった可能性があります……っ!」

真乃「灯織ちゃんがにちかちゃんに間違って怪我をさせたのは【朝6時半】のこと」

真乃「朝の6時に円香ちゃんと透ちゃんは監視を交代して」

真乃「めぐるちゃんを殺した犯人はその時に現場に忍び込んでいたんです!」

灯織「私と甜花さんが襲われたのは【6時半から8時までの間】ということになりますね……」

灯織「これは犯人が二人以上じゃないと成立させるのは不可能です!」

樹里「でも今回の事件は【手口が両方一緒】だろ?」

樹里「凶器こそ違うけど先に気絶させといて後で撲殺するって方法も同じ」

樹里「【死因が同じ】なあたり単独犯っぽく見えるけど……」

円香「めぐるの事件の時にアリバイがない浅倉も」

円香「灯織と甜花の発見の時には現場に居合わせて」

円香「現場の保全をやっていたと聞きました」

円香「単独犯だと主張するなら浅倉に夏葉さんの殺害は不可能では?」

恋鐘「あ〜! こんがらがってきたばい!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 21:13:33.62 ID:gTJsdYtu0
【モノクマファイル3】>【死因が同じ】
911 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:18:54.85 ID:gCHc5dH90

にちか「それは違くないですかー?!」論破!

【BREAK!】

にちか「めぐるちゃんも夏葉さんも死因が同じ……確かに死体の状況だけ見ればそう見えますけど、実際はそうじゃないんです」

樹里「なっ……いや、どっちも撲殺だっただろ?! 凶器だって金属製の長いもので共通してるし、現場で発見されてるじゃねーか!」

真乃「死因が違うって言うのは致命傷を受けた箇所の違いだよね?」

愛依「えっ? 二人とも頭から血を流して死んじゃってたよ?」

にちか「同じ頭でも前頭部と後頭部で違うんですよ! ほら、モノクマファイルに書いてあるでしょ?」

霧子「本当だね……夏葉さんのモノクマファイルにははっきり後頭部の打撃が致命傷って書いてある……」

にちか「西城さんが言った通り、今回の事件はやり口は共通してるんです。先に麻酔で意識を奪った後にタイミングを見計らっての撲殺」

にちか「それなのに、頭に受けた打撃の場所が違う。これって同じ人物がやったことならおかしくないですか?」

凛世「ただ同じ犯行を繰り返したのではなく……」

凛世「それぞれ別の人間が頭を殴りつけての撲殺という手段だけ共有して事件を起こした……」

凛世「そんな印象を受けます……」

恋鐘「そんなんただの偶然かもしれんばい!」

恋鐘「たまたま殴りつける時に手が滑ったとか……」

愛依「あ〜! もううちも分かんなくなってきた!」

愛依「この事件の犯人って一人なの?! 何人もいるの?!」



【真実は二つに一つ!】


912 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:20:45.81 ID:gCHc5dH90

モノクマ「思えば長い旅でした……この裁判が始まった時からずっとアリバイがあるだのアリバイがないだの……」

モノクマ「あれ? ずっとオマエラ、アリバイの話しかしてなくない?」

モノタロウ「なんかオイラ、アリバイって四文字が栗タルト崩壊しちゃったよ」

モノファニー「モノタロウ、タルトに乗せる具材が違うわよ」

モノスケ「タルトに乗せるのは栗やのうてゲシュやゲシュ!」

モノスケ「ってゲシュってなんやねん!」

モノダム「ソロソロコノ足踏ミモ終ワリニシヨウ」

モノダム「コノ事件ガ単独犯ニヨル物ナノカ、複数犯ニヨルモノナノカ」

モノダム「今コソ決着ヲツケヨウネ」

------------------------------------------------
【意見対立】
【議論スクラム開始!】

「この事件は単独犯によるものだ!」vs【この事件は複数犯によるものだ!】

恋鐘「めぐるも夏葉も殴られて死んどる! 死因が一緒なら連続殺人じゃなか!?」

樹里「めぐるの殺害のときのアリバイが透と灯織以外の全員には成立してるんだぞ!」

あさひ「円香ちゃんだってめぐるちゃんの殺害は可能っすよ」

甜花「甜花は有栖川さんの死体の第一発見者……クロにはなり得ない、よ……!」

愛依「単独犯じゃなくて複数犯だったら投票はどうすればいいの?!」

甘奈「灯織ちゃんの拘束は自分で解けた……狂言の監禁だったんじゃないかな」

あさひ「にちかちゃんが言ってるだけっすよ? 本当に腕の怪我は灯織ちゃんがつけたものなんすか?」

-------------------------------------------------
【意見スロット】

【死体の発見】
【腕の怪我】
【アリバイ】 
【死因】
【投票】
【窓】
【監禁】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

↓1
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 21:23:49.23 ID:gTJsdYtu0
【死因】
【アリバイ】
【窓】
【死体の発見】
【投票】
【監禁】
【腕の怪我】
914 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:26:11.31 ID:gCHc5dH90

【CORRECT!】

【にちか「運命を切り開いて見せます!」】

恋鐘「めぐるも夏葉も殴られて死んどる! 死因が一緒なら連続殺人じゃなか!?」
【にちか「幽谷さん!」
霧子「死因となった一撃を受けたのは、前頭部と後頭部で位置が違うんだ……」】

樹里「めぐるの殺害のときのアリバイが透と灯織以外の全員には成立してるんだぞ!」
【にちか「樋口さん!」
円香「夏葉さんの殺害の時にはアリバイは不透明な人がたくさんいるはずだけど」】

あさひ「円香ちゃんだってめぐるちゃんの殺害は可能っすよ」
【にちか「浅倉さん!」
透「でも、あの窓から脱出したのは確かじゃん。樋口があれやる意味なくないですか」】

甜花「甜花は有栖川さんの死体の第一発見者……クロにはなり得ない、よ……!」
【にちか「杜野さん!」
凛世「夏葉さんの事件の時にはシロでも、めぐるさんの時の嫌疑は未だ腫れておりません……」】

愛依「単独犯じゃなくて複数犯だったら投票はどうすればいいの?!」
【にちか「灯織ちゃん!」
灯織「落ち着いて投票すれば大丈夫です。それぞれの犯人を見つけ出すんです!」】

甘奈「灯織ちゃんの拘束は自分で解けた……狂言の監禁だったんじゃないかな」
【にちか「ここは私が!」
にちか「だとしても灯織ちゃんは6時半に私と会ってる……めぐるちゃんの殺害のクロにはなれないんだよ!」】

あさひ「にちかちゃんが言ってるだけっすよ? 本当に腕の怪我は灯織ちゃんがつけたものなんすか?」
【にちか「真乃ちゃん!」
真乃「私が証言するよ……にちかちゃんの怪我は昨日の夜にはありませんでした……っ!」】

-------------------------------------------------

【ALL BREAK!】

「「「「「「「これが私たちの答えだ!」」」」」」」」

915 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:27:34.27 ID:gCHc5dH90

にちか「アリバイが確かに成立している人は多いですが、それは事件を通してずっとではない。ちょっと複雑ではありますけど、それぞれについては犯行が可能だった人が別にいるはずなんです」

にちか「それを一つ一つ紐解いていきましょう。足取りはだいぶ見えてきているんです、あとはその輪郭をくっきりとなぞるだけ!」

あさひ「夏葉さんの犯行に関しての議論はまだ進んでないっすもんね」

あさひ「そっちを話してみたら見えてくるかもしれないっす!」

樹里「だー……マジか……マジで犯人は複数人なのかよ……」

灯織「にちか……やったね」

にちか「うん、でもまだ灯織ちゃんの容疑を晴らせたわけじゃない。議論の流れをなんとか引き寄せられてる……今のうちに詰めていかないと」

真乃「がんばろう、後少しだよ……っ!」

霧子「それなら……死因の違いがずっと気になっているんだけど……」

恋鐘「死因が違うからって犯人が違うってにちかは言うとったね……」

恋鐘「どがんしてこん違いは生まれたばい?」

(前頭部と後頭部の致命傷の位置の違いか……)

(それは撲殺された瞬間のことを想定してみると分かるかもしれないな……)

透「じゃ、次は致命傷の位置がなぜ違ったのかについて」

透「よーい、スタート」

円香「あんたが仕切んの?」
916 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:28:15.99 ID:gCHc5dH90
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【事件の経緯】
‣【気化麻酔】
‣【死体発見アナウンス】
‣【夏葉の割れた指の爪】

恋鐘「なんで二人の致命傷は前頭部と後頭部で場所が違ったばい?」

凛世「犯人はめぐるさんと夏葉さん共に……」

凛世「気化麻酔を用いて【意識を奪った上で】撲殺をいたしました……」

凛世「同じ人物が犯人なら、狙い損じることはそうそうないものかと……」

甘奈「【動いていない】標的を殴るだけだもんね」

甘奈「慣れてなくても普通は当たるはずだよ☆」

霧子「もしかして犯人は腕に怪我をしてたのかも……」

霧子「その痛みで狙い損ねたとか……」

あさひ「おっ、にちかちゃんも容疑者に急浮上っすね!」

真乃「に、にちかちゃんはどっちの事件にも【アリバイがあります】から……!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 21:35:22.71 ID:gTJsdYtu0
【夏葉の割れた指の爪】>【動いていない】
918 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:37:47.50 ID:gCHc5dH90

にちか「それは違くないですかー?!」論破!

【BREAK!】

にちか「致命傷の位置の違い……その原因は意識があったかどうかですよ!」

霧子「えっ……? でも、現場にはお薬のボンベが残ってたよね……?」

にちか「はい、幽谷さんの才能研究教室にあった気化麻酔です」

霧子「あの気体は濃度に調整が必須で……ボンベに溜まっているものを直に吸引すると、意識を自力で取り戻すのは困難だと思う……」

にちか「私もそうだとは思うんです……でも、夏葉さんの死体に残された手がかりはそうじゃない、意識はあったってそう訴えかけてくるんです!」

あさひ「夏葉ちゃんの手の爪っすよ!」

甜花「つ、つめ……?」

あさひ「何か鉄製のものを力一杯引っ掻いたみたいなんすよね。爪はパキッと割れちゃっててそこからは鉄の匂いがしたっす」

樹里「か、嗅いだのか?! 死体の指の爪を?!」

あさひ「……? うなじの匂いを嗅いだんじゃないからいいじゃないっすか」

(何その価値基準……)
919 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:39:14.13 ID:gCHc5dH90

にちか「と、とにかく……あの爪は自分の力じゃないと割れないんですよ。事件の瞬間に意識があった証拠です!」

愛依「で、でもそんなん無理なんっしょ? 麻酔薬めちゃくちゃ強いやつなんでしょ、霧子ちゃん?」

霧子「うん……インドゾウさんでも気絶しちゃうぐらいだと思う……」

モノクマ「タチサレ……タチサレ……」

モノタロウ「うわー! 幽霊の話はやめてよー! オイラ幽霊の話と住民税の話だけは怖くて怖くてたまらないんだー!」

モノファニー「ここは人形をピッピッと投げつけて退散しましょう!」

恋鐘「そがんに強い麻酔吸って意識があった夏葉……なにもんばい!」

恋鐘「常識的に考えてあり得なかよ!」

灯織「……常識的に考えたらいけないのかもしれない」

真乃「灯織ちゃん……?」

灯織「いや、正直馬鹿げてるとは思うんだけど……夏葉さんって超研究生級の文武両道だったよね?」

灯織「その、体とかも鍛えてらしたし……精神力も並じゃなかったというか……」

樹里「お、おいおい! 根性で目を覚ましたとでも言うつもりかよ!?」
920 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:40:03.06 ID:gCHc5dH90

にちか「意識を取り戻した方法は分からないです、それこそボンベの中の麻酔が漏れ出ていたとかの可能性もありますし……」

にちか「ただ、夏葉さんは意識があったことは確かなんです! そして、これによって明らかになる【事実】もあるんです!」

真乃「意識があったことで浮かび上がる事実……?」

あさひ「みんなにヒントを出してあげるっす! 夏葉さんは何を引っ掻いて爪を割ったと思うっすか?」

にちか「は? ちょ、ちょっと急になに、芹沢さん?」

あさひ「ほらほら、にちかちゃんも考えるっすよ! ウンウン頭を捻って考えて欲しいっす!」

(夏葉さんが何を引っ掻いて爪を割ったか……?)

(……夏葉さんが命を落としたときの現場の状況、思い返してみよっか)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.撲殺された時の夏葉の意識は?
a.意識があった b.意識がなかった

Q2.意識を取り戻した夏葉は何をした?
a.犯人に説得を試みた
b.脱出を試みた
c.犯人につかみかかった
d.ダイイングメッセージを書いた

Q3.夏葉が爪を割る原因になった物とは?
a.裏庭のマンホール
b.凶器の鉄パイプ
c.気化麻酔のボンベ
d.裏庭の扉

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 21:46:14.17 ID:gTJsdYtu0
abd
922 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 21:52:09.94 ID:gCHc5dH90

(うーん……どうだろう。犯人に撲殺されるときに有栖川さんに意識があったのは間違いないだろうけど……)

(それに、必死に逃げ出すなら……扉をひっかくというよりもドアノブを必死に捻るんじゃないかな……)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.撲殺された時の夏葉の意識は?
a.意識があった b.意識がなかった

Q2.意識を取り戻した夏葉は何をした?
a.犯人に説得を試みた
b.脱出を試みた
c.犯人につかみかかった
d.ダイイングメッセージを書いた

Q3.夏葉が爪を割る原因になった物とは?
a.裏庭のマンホール
b.凶器の鉄パイプ
c.気化麻酔のボンベ
d.裏庭の扉

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 21:53:42.65 ID:gTJsdYtu0
acb
924 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 22:01:28.95 ID:gCHc5dH90

にちか「推理はつながった!」

【COMPLETE!】

にちか「そっか、意識を取り戻した夏葉さんが起こしたアクション、それに爪を割った理由があるんだ!」

恋鐘「そいはそうやろうけど……そんなことがわかるばい?」

あさひ「現場に残った痕跡を思い出して欲しいっす。あの現場には何が残ってたっすか?」

樹里「何って……気化麻酔のボンベと、凶器の鉄パイプだろ?」

真乃「これを引っ掻いて爪を割ったってことなんだよね……?」

にちか「そう、そしてもう一つのポイントは意識を取り戻したタイミングなんだよ」

灯織「撲殺された瞬間に、夏葉さんは意識があったんだよね? ってことは……夏葉さんは犯人と相対していたことになる」

あさひ「いっそ、犯人が凶器を振り上げているところで目を覚ましたのかもしれないっすね!」

甘奈「えっ?! それじゃあ夏葉さんは間一髪のところで助かったの?!」

にちか「助かった……というか抵抗をしたんだと思う。頭に鉄パイプを振り下ろされそうになってるのに気づいて、【犯人につかみかかった】んだよ」

樹里「夏葉はアタシたちの中じゃ背丈も高いし力も強い。意識を取り戻して間もないとはいえ十分に抵抗はできただろうな」

にちか「犯人との攻防の最中、力がこもってつい鉄パイプを引っ掻いてしまって、それで爪が割れちゃったんじゃないですかね」
925 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/11(月) 22:02:53.75 ID:gCHc5dH90

あさひ「うんうん、そうっすね。じゃあ次のクイズっす!」

円香「……まだ続くの?」

あさひ「じゃあ夏葉さんは犯人と押し合いになってる時にどうやって死んだんっすかね?」

愛依「ま、また死因の話? それは撲殺で……」

にちか「そっか! そうだったんだ……! 致命傷の位置の違いは……その違いを物語ってたんだ!」

透「違いって……めぐるちゃんの時とは他にも違うところがあるの?」

にちか「はい……しかもめっちゃ重大な違いです。この事件について根っこの部分になる大きな大きな違いなんです……!」

甜花「な、何が違うの……?」

(間違いない……)

(めぐるちゃんの殺害現場にはなくて、夏葉さんの殺害現場には存在した物)

(アレが存在していたかどうかで、事態は大きく動く……!)

---------------------------------------------

【にっちー危機一髪 スタート!】

夏葉の殺害現場には■■■■■が存在していた!

ん ま だ し や
う い さ つ ち

【正しいワードで推理をぶちかませ!】

↓1
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/12(火) 00:20:46.84 ID:AsSDbPjX0
だましうち
927 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/12(火) 19:36:48.02 ID:GbT38VB50

昨日は途中で抜けてしまってすみませんでした。
新規システムを特に解説もせずにぶん投げてすみません。
既にやっていただいている通り、レインコードに出てきた死神ちゃん危機一髪を踏襲した設問です。
並んでいる文字列から適切な文字だけを抜き取って配置するシステムとなっています。

そして、今になって気が付いたのですが出題時の文字数を誤っていました。すみません。
想定解は「だいさんしゃ」だったのですが、■が5つになっていましたし、だましうちでも意味として通るところなのでここは正答でクリアにします。

今日は所用のため更新はできませんが、次回更新時はこの続きより開始します。
928 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 20:41:45.66 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
夏葉の殺害現場には騙し討ちが存在していた!
---------------------------------------------

にちか「閃いた!」

【解!】

にちか「さっきの話の続きです! 意識を取り戻した夏葉さんと犯人は鉄パイプ越しに押し合いになっていた……」

にちか「西城さんが言ってた通り、夏葉さんは私たちの中でも身体能力が高い方でした。そんな人に押し合いに持ち込まれたら、犯人に勝ち目はあったでしょうか?」

凛世「麻酔の影響があり、意識が曖昧だった可能性はあるやもしれませんが……」

凛世「夏葉さんの方がやはり、有利になるのではないでしょうか……?」

にちか「私もそうだと思います。でも思い出してください! 夏葉さんの致命傷ってどこに受けてましたっけ!?」

甜花「後頭部……頭の後ろ、だね……」

あさひ「押し合いにも負けそうな犯人がどうやってそんなところ殴るっすかね?」

灯織「不可能、ですね……」

にちか「そう、できないんだよ。力で負けている犯人には、決してね」

透「え。じゃあどうすんの」

透「まさか……生きてる?」

樹里「いやいやいやいや! 流石にそれはねーって!」
929 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 20:42:47.29 ID:08dU+VzG0

あさひ「不可能なのは、押し合いになってる犯人が殴り殺すことっすよ?」

あさひ「【他の誰か】なら撲殺はできたっす」

恋鐘「ほ、他の誰か……?! そ、それってつまりあの現場には三人の人間がおったってことになると?!」

にちか「やっぱりこの事件は複数犯による物だったんです! アリバイの確保、二人の監禁、事件現場の潜伏……」

にちか「それを可能にしたのはこの濃密な協力体制があったからなんです!」

円香「なんとなく犯人像が見えてきたかもね」

円香「今回の犯人は並大抵の信頼関係で結ばれた物じゃない」

円香「損とか利益とかそんなレベルじゃない結束」
930 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 20:43:49.81 ID:08dU+VzG0

樹里「それって透と円香もそうだろ?」

樹里「アンタらは幼馴染、アタシたちの中では一緒にいる時間がかなり長い二人のはずだ」

透「でも私は夏葉さんの殺害現場には行けない」

透「ね、愛依ちゃん」

愛依「う、うん……! そーだよ、死体発見アナウンスまで一緒にいたもん!」

透「樋口はめぐるちゃんの殺害はできない。窓から逃走してた時間がないからね」

円香「……そういうこと」

(そう、今回の事件の犯人は夏葉さんの殺害の時に現場に居合わせることができた二人組)

(めぐるちゃんの時にも不完全ながら一応のアリバイは確保していたし、私の嘘がなくちゃそれも突き崩されてはいなかっただろう)

(複数犯による犯行だったと明らかになった今、それが可能なのはあの二人しかいない……!)

---------------------------------------------
【クロを指摘しろ!】

※二人同時指摘

↓1
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/13(水) 21:01:17.82 ID:jxBDNiY+0
大崎甘奈 大崎甜花
932 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:05:54.14 ID:08dU+VzG0

にちか「犯人は……あなたです!」

【解!】

にちか「甘奈ちゃん、甜花さん……あなたたちなんですよね。今回の事件を仕掛けたのは」

甘奈「えっ……?!」

甜花「ひぃん……!」

甘奈「ちょ、ちょっと待ってよ! なんでそうなるの?!」

にちか「今回の事件の犯人は夏葉さんの殺害現場に居合わせることができた二人組。そのタイミングでアリバイが浮いているのはあなたたち二人なんですよ」

甜花「ほ、他にも月岡さんとか……西城さんとか……いるよ……?」

あさひ「めぐるちゃんの事件も忘れちゃいけないっすよ。シャワールームの窓からの脱出ができた人間は透ちゃん、灯織ちゃん、甜花ちゃんの三人だけ」

あさひ「そのうち夏葉さんの現場に行くこともできるのは甜花ちゃんだけっす」

甜花「ひぃん……?!」
933 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:08:29.80 ID:08dU+VzG0

甘奈「で、でも……そう! 死体発見アナウンス! さっきにちかちゃんも言ってたけどあれってシロの3人が死体を発見しないと鳴らないんだよね?!」

甘奈「甘奈も甜花ちゃんも、死体発見アナウンスが鳴った時の三人に含まれてるよ!?」

真乃「うん……だから甘奈ちゃんはめぐるちゃんの殺害に関してはシロ、甜花ちゃんは夏葉さんの殺害には関してはシロになるよ……」

真乃「でも、事件を通してのシロじゃないの……ごめんね……」

灯織「むしろ、その死体発見アナウンスを利用したのかもしれません。ほら、モノクマーズが言ってたよね?」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

モノタロウ「オイラたち、こんなことも教えてくれないぐらい冷たいと思われてたの?! 心外だなぁ」

モノスケ「そもそもこの条件については【キサマラにも一度質問を受けとる】ことやしな」

(……え?)

モノスケ「ま……ソイツは他の連中と共有をする気もなさそうやし、キサマラで改めて共有しておいてや」

モノタロウ「情報は水だよ! 独占しちゃいけないんだ!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

灯織「今回の事件で、死体発見アナウンスの条件について私たちよりも先に質問した人がいるって」

灯織「二人は死体発見アナウンスがなった時のメンバーにそれぞれを忍び込ませることで無実を印象付けようとしてたのかもしれません」
934 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:09:35.09 ID:08dU+VzG0

モノクマ「ちょっと! オマエたち、そんな重要なことを教えちゃったの?!」

モノタロウ「ご、ごめんなさいー!」

モノスケ「モノダムのやつが知識は水だとか抜かすからあかんのや! ワイらは隠し通すつもりやったんや!」

モノダム「……」

にちか「むしろ、二人は犯人だからこそ死体発見アナウンスを鳴らす三人のうちに滑り込めたんじゃないですか?」

にちか「死体のある場所をそれぞれ知っていたから……!」

甘奈「い、言いがかりだよ! そんなの……証拠もないって!」

(うぅ……胸が痛い)

(甘奈ちゃんとは今朝、仲がさらにもう一段階前に進んだ感触があったから……そんな日にすぐにクロと指摘する指先を突きつけなくちゃいけなくなるなんて)

(でも……これが守りたいものを守るために戦い続けて……たどり着いた真実なんだ)

(ここから退くわけには……いかない!)
935 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:10:26.76 ID:08dU+VzG0

愛依「えっと……二人が犯人なんだとしたら、めぐるちゃんを殺害したのが甜花ちゃんで」

愛依「夏葉ちゃんを殺害したのが甘奈ちゃんなんだよね?」

凛世「はい……そうなります……」

凛世「ですので……シャワールームより脱出するジップラインを使用なされたのも甜花さんということに……」

甜花「て、甜花インドア派だから……そんなのできない、よ……?」

にちか「落ちないように掴むだけです! 甜花さんのスポーツテストがEランクでも不可能じゃないですよ!」

甘奈「むー! 失礼な! 甜花ちゃんはかなりE寄りのDだよ!」

円香「運動神経悪くはあるんだ」

甜花「えと……えと……」

甜花「あっ! あ、あの……反論、あります……!」

甘奈「……! 甜花ちゃん?」

甜花「七草さんの推理だと、甜花が八宮さんを殺して……その後でAVルームに行って、風野さんと一緒に監禁されたフリをしたことになるんだよね……?」

甜花「シャワールームからプールに出て、そこから地下に行く……」

甜花「で、でも甜花にはそれ……できない、から……」

(……え?)

甜花「なーちゃん、任せて……甜花が守ってみせるから……!」

甜花「なーちゃんを犯人なんかにはさせない……!」
936 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:11:47.53 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【プールの利用規則】
‣【シャワールームの窓のフレーム】
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【AVルーム裏口の扉】

甜花「八宮さんを殴ってシャワールームからジップラインで脱出……」

甜花「プールに降りたら、そのまま地下に行く……」

甜花「あとは【自分で目隠しと耳栓をして、手足を縛る】……?」

甜花「甜花には……これはできないんだ……」

甜花「だって、【そんな時間はない】から……」

甜花「和泉さんの証言を思い出してみて……!」

甜花「甜花たちを発見したのって、【扉を閉まる音を聞いたから】……だよね?」

甜花「それってつまり【犯人が逃げ込んだ】時に和泉さんが居合わせたから……!」

甜花「甜花、手先が不器用だから……そんな音を聞かれてからじゃ縛るの間に合わない……!」

樹里「そんな威張って言うことか……?」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 21:48:55.23 ID:gBMvCukz0
【犯人が逃げ込んだ】に【AVルーム裏口の扉】
938 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:50:43.96 ID:08dU+VzG0

にちか「それは違くないですかー?!」論破!

【BREAK!】

にちか「地下にある教室でスライド式の扉なのはゲームルームとAVルームの二つ。だから愛依さんが聞いた音は犯人が逃げ込んだ音になる」

甜花「そう、だから……そんな直後に手足を結ぶなんてできない……!」

にちか「そうじゃないんですよ。地下にはもう一つスライド式の扉があるんですから」

甜花「うん……それは知ってるよ……」

甜花「AVルームの裏口の扉……だよね? でも、前に幽谷さんと使った時に確認したけどあの扉は建て付けが悪くて開かなかったはず……」

凛世「甜花さん……裏口の扉は、凛世が直させていただきました……」

凛世「図書室で読んだ書籍の映像化した作品を見たくなった際に、逐一迂回するのは手間でしたので……」

凛世「油を差したり、扉を外したり……色々と試させていただきました……」

(杜野さん、見かけによらず結構アクティブだよね……)

にちか「そう、裏口が事件当時も使えたんですよ。だとすると、愛依さんが聞いた音は必ずしもAVルームに逃げ込む音じゃなくて……」

にちか「その逆、AVルームから出ていく音だった可能性もあるんですよ!」
939 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:51:40.00 ID:08dU+VzG0

恋鐘「ど、どういうことばい? 甜花がAVルームで見つかったのは事実やろ?」

にちか「そう、甜花さんの今の反論自体は間違ってないんです。あの音がしてからセルフで体を縛るのは現実的じゃない」

にちか「だから、そうじゃなくて甜花さんは別の人に縛ってもらったんです」

甘奈「……!」

真乃「あっ、だからAVルームから出ていく音なんだね……!」

真乃「甘奈ちゃんが甜花ちゃんのことを縛って、それから出て行った音……!」

愛依「そっか……それなら間に合うんじゃん!」

甘奈「ううん……間に合わないよ」

甜花「なーちゃん……?」

甘奈「甜花ちゃん……守ってくれてありがとう。でも甘奈も一緒に戦わせて」

甘奈「甘奈も甜花ちゃんをクロになんかさせたくないんだ……!」


【甘奈「甘奈もここは譲れない!」】決闘!

940 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 21:53:39.96 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
【舌戦デュエルマッチ開始!】

甘奈「にちかちゃん、思い出して」

甘奈「甘奈はめぐるちゃんの死体を発見した後は」

甘奈「一階の食堂方面でみんなを探してたんだよ?」

甘奈「愛依ちゃんよりも先回りして地下に行って」

甘奈「甜花ちゃんを縛って出ていくなんて」

甘奈「どう考えても間に合わないよ!」

(……確かに甘奈ちゃんと愛依さんがみんなを探した階数はチグハグだ)

(だけど、そのチグハグさを解消するための答えがある……!)

---------------------------------------------

甘奈は■■■■■■を利用した!

ろ る し う に
け か よ く つ

【正しいワードで推理をぶちかませ!】

↓1
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 21:56:02.30 ID:6hQVJNq90
、ォ、ッ、キ、ト、ヲ、
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 21:59:34.02 ID:gBMvCukz0
かくしつうろ
943 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:01:15.36 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
甘奈は隠し通路を利用した!
---------------------------------------------
にちか「切り伏せる!」

【SLASH!】

にちか「逆だよ! 甘奈ちゃんは食堂エリアに行ったからこそ先回りして甜花さんを縛ることができたんだ」

甘奈「ど、どういう意味……?」

にちか「私も使った方法だよ。食堂近くの女子トイレの用具入れ、あそこにあった隠し通路……まさか知らないとは言わないよね」

甘奈「……!」

にちか「前回の裁判が終わった後、私はここにいる全員を連れて隠し通路を見せに行った。どこに隠し通路があって、どこに通じているのかも確認したはずだよ」

透「隠し通路を通ってAVルームで、甜花ちゃんと待ち合わせ」

透「そんで縛った後は……」

あさひ「それも前回の事件と同じじゃないっすかね。わたしが使った方法っすよ!」

(……)

にちか「通気口。あそこからなら愛依さんと鉢合わせることなく脱出できたはずだよ」

944 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:02:04.69 ID:08dU+VzG0

モノクマ「いやー、大崎さんちの妹さんは勤勉でございますなぁ! コロシアイの復習をしっかりやってるんだから!」

モノタロウ「あっ! これコロシアイゼミでやった問題だ!」

モノファニー「えらいわモノタロウ。後でオレンジジュースを持ってきてあげましょうね」

にちか「さあ、これで甜花さんの脱出ルートも実現可能なことが証明できましたよ」

にちか「まだ反論はありますか!」

甘奈「むむむむ……」

甜花「えっと……えっと……!」

真乃「にちかちゃん……あとひと押しだよ。もう事件の全貌は見えてるから」

灯織「にちか、最後に事件を最初から全部振り返ってみて……それで二人に突きつけてみよう」

灯織「それでなお反論がなければ……きっとそれが真実なんだと思う」

にちか「真乃ちゃん、灯織ちゃん……」

にちか「うん……任せて! これでこの長かった事件も終わりにする」

にちか「真実を私の手で明らかにするよ!」

945 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:03:20.23 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
【クライマックス推理開始!】

【act.1】

「今回の事件はかなり複雑……二つの事件が一つに結びついてできているものだったんです。なので、順を追って一つずつ説明しますねー!」

「最初に襲われたのは……多分夏葉さんだと思います。私たちはめぐるちゃんの発案で才囚学園体育祭の開催をすることになって、その前日から準備をしていました。夏葉さんは中でも遅くまで体育館に残って準備をしてくれてました。でも、多分今回はその厚意が裏目に出てしまったんだと思います」

「だって今回の事件において重要な脱出トリックは体育館の窓を使用したものだったんですから。長く体育館に残っていた夏葉さんの存在は犯人たちにとって目の上のたんこぶ。犯人たちは夏葉さんを襲うと気化麻酔を使ってその意識を奪いました……」

「夏葉さんが気絶した後は工作の時間。体育館の窓をよる時間が始まる前に開けておいて、そのフレームにワイヤーを結びつけました。ワイヤーの端はプール側に垂らして、プールから回収できるようにして……です」


【act.2】

「夏葉さんを裏庭にまで連れて行き、気化麻酔がボンベから溢れ出る状態にして扉を閉めたら犯人たちはもう一つの事件に向けての準備に移りました。といってもだいぶ間の時間は空いたと思いますけどね」

「朝の6時、樋口さんと浅倉さんが才能研究教室の見張りを交代するタイミングを知っていた犯人たちは、一方をそのタイミングでめぐるちゃんの才能研究教室に忍び込ませました。このタイミングでなら校舎内に人はいなくなり、見つかるリスクもなくなるからです。後は朝の準備のタイミングでやってくるめぐるちゃんを待つだけ。その時に備えて金属バットを脇に構えました」

「もう一人の犯人は自分への容疑を薄くするための狂言監禁の準備に取り掛かりました。灯織ちゃんを図書館に呼び寄せると、そこで襲撃。手足と目、耳を封じるとAVルームに閉じ込めたんです。後に灯織ちゃんと一緒に自分もそこで同じ状態になることで、被害者一団を装おうとしたんですね」

946 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:04:23.84 ID:08dU+VzG0
【act.3】

「そして、朝が来た。昨晩のうちの準備に決着がついていなかったのでめぐるちゃんはアナウンスと同時かそれより少し早いぐらいに才能研究教室に向かってしまった……自分の命が狙われているとも知らずに……」

「とはいえ、すぐに犯人は命を奪ったわけではありません。今回の事件はリアルタイムに進行し、その間のアリバイを有耶無耶にすることが目的だったのでまずは意識を気化麻酔で奪うだけにしました」

「一方その頃体育館に集まっていた私たちは、めぐるちゃんと灯織ちゃんと夏葉さん、そして犯人の一人が集まっていないことに気づく。そのまま3人の捜索に移ることになるのですが、この時から誘導されていたのかもしれませんね。だって、めぐるちゃんの死体発見アナウンスの条件であるシロ3人の目撃に、犯人は割り込んできたんですから」

「私たちがめぐるちゃんの死体を発見しにくるタイミングを狙って犯人の一人はシャワールームからの脱出を開始。あらかじめ通しておいたワイヤーを折れたホッケースティックを使ってジップラインの要領で滑走。プールに降り立った犯人はAVルームに急ぎます」

「めぐるちゃんの死体を発見した後の私たちは残りの3人の捜索を再開。この時に犯人は自然な形で1階の食堂の捜索を申し出ています。それは食堂付近の女子トイレ、その中の隠し通路を利用するため。隠し通路を利用して愛依さんより先に地下に辿り着いた犯人は、もう一人の犯人をその場で縛り上げ、あたかも灯織ちゃんと同様にずっと監禁されていたかのように装ったんです」


【act.4】

「偽装の拘束を終え、通気口を介して地上に出た犯人はそのまま裏庭へ。そこで今度は夏葉さんを撲殺しました。これによって犯人二人、それぞれの犯行が終了。連立する二つの事件が成功したんです」

「後は私と愛依さんによって拘束を解かれた犯人が夏葉さんの死体を発見することで事件は完結する。犯人二人が、自分の事件ではない事件についてアリバイを確保し、死体発見アナウンスによりシロの証明をもらうことで雲隠れを狙った……その目論見を完遂したんですよ!」

「こんな複雑な事件を実現できたのは、波ならぬ信頼関係で結ばれた二人だからこそ!」


「甘奈ちゃん、甜花さん……そうですよね?」


【COMPLETE!】
---------------------------------------------
947 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:05:28.17 ID:08dU+VzG0

にちか「……どうです? 事件を一通り振り返りましたけど、これに反論はありますか?」

甘奈「うぅ……」

甜花「……」

にちか「ない、みたいですね……」

樹里「終わった……のか……なんか、すげー長い戦いだった気がするよ」

愛依「うち一生分の頭使った気がする……もうこんがらがってしゃーないわ……」

真乃「アリバイにトリック、いろんな要素が絡んで……難しい事件でした……」

真乃「そんな中でも真実を見つけられたのはみんなが諦めずに立ち向かったからだよ……っ」

(……終わった)

(やっと、真実に辿り着けたんだ)

(ルカさん……私、なんとかやれてます)

(必死に足掻いて、運命をなんとか切り開いて……今こうして立ってる。立っていられてる)

(なんとか、生きられてる)

甘奈「甜花ちゃん、終わっちゃったね……」

甜花「……」

甘奈「えへへ……ごめんね、甘奈……負けちゃった」

甜花「なーちゃん……」
948 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:06:39.77 ID:08dU+VzG0




あさひ「あはは、甘奈ちゃんも甜花ちゃんも嘘つくのが上手いっすね」



949 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:07:29.83 ID:08dU+VzG0

甘奈「……え?」

にちか「……は?」

あさひ「全部終わったって諦めたみたいに言ってるっすけど……」

あさひ「本当は自分たちの狙い通りになったって喜んでるんじゃないっすか?」

にちか「な、何言ってるの?! これ以上はもう何もない! 今の推理だって全部通ってるし、間違いなんかない!」

にちか「今のが真実なんだよ?!」

あさひ「……本気でそう思ってるんっすか?」

にちか「……え?」
950 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:08:21.04 ID:08dU+VzG0

あさひ「改めて言うんすけど、このコロシアイはゲームなんっす。自分たちの生きるか死ぬかがかかった真剣勝負」

あさひ「クロとシロが自分の持つ全部、自分が出せる最高をぶつけあうゲームっす」

あさひ「ゲームに勝つためならなんだってする、それは当然のことなんっすよ」

あさひ「だから_______」



あさひ「まだまだゲームはここからっす! だってにちかちゃんの推理には一つ大きな【矛盾】があるっすからね!」



(私の推理の抱える、矛盾……?)

(そ、そんなの……どこに……?)

あさひ「甘奈ちゃん、甜花ちゃん。わたし楽しいっすよ……まさか二人がここまでやってくれると思ってなかったっす」

あさひ「でも負けないっすよ! わたしはこのゲームに本気で勝つつもりっす!」

あさひ「だからみんな……わたしについてきてほしいっす!」

甘奈「……」

甜花「……」

樹里「い、いったい何が始まるってんだよ?! まだ……アタシたちの気付いてない事実があるってのか?!」
951 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:09:18.33 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 05:07:46.10 ID:0uSrSVvk0
【灯織と甜花の拘束】>【夏葉さんを殺した】
953 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 19:13:30.16 ID:3andVLbp0

あさひ「甘奈ちゃんが甜花ちゃんを縛って、そのまま夏葉さんも撲殺した」

あさひ「その死体を発見したのが甜花ちゃんっす。このことはにちかちゃん自身も目撃した事実っすよね?」

あさひ「わたしが言いたいのは、この事実との間に生じている矛盾っすよ」

(どういうこと……? 事実と証拠品に何か食い違いでもあるっていうの……?)

---------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/14(木) 20:10:44.02 ID:hQnj4EhZ0
【2人を殺害した凶器】→【夏葉さんを殺した】
955 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:15:11.08 ID:3andVLbp0

あさひ「二人の命を奪った金属バットと鉄パイプ、それぞれに何かおかしいところがあるんっすか?」

あさひ「指紋でも取れたら話は別かもしれないっすけど……ここじゃそんなのできないっすよ」

(これでもないか……だとしたら、矛盾って何……?)

(甜花さんがめぐるちゃんを、甘奈ちゃんが夏葉さんを順当に殺した場合……今手元にある証拠がおかしかったりするのかな)

(存在するはずがない証拠……とか?)

---------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:21:42.77 ID:/27xLWmO0
【夏葉の割れた指の爪】 に【夏葉さんを殺した】
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:22:26.41 ID:/27xLWmO0
すみません逆ですごめんなさい
958 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:28:17.30 ID:3andVLbp0

にちか「そういうこと……!?」論破!

【BREAK!】

にちか「そうだ……芹沢さんの言う通りだ……! 私ってば、めちゃくちゃ大きな矛盾を見落としちゃってた……!」

真乃「にちかちゃん、分かったんだね……っ!」

にちか「うん……甘奈ちゃんが夏葉さんを殺した……これって、そんなわけがないんだよ」

愛依「え? は? な、なんで……?!」

にちか「思い返してみてください。夏葉さんが撲殺された時の状況を、もう一度」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

灯織「撲殺された瞬間に、夏葉さんは意識があったんだよね? ってことは……夏葉さんは犯人と相対していたことになる」

あさひ「いっそ、犯人が凶器を振り上げているところで目を覚ましたのかもしれないっすね!」

甘奈「えっ?! それじゃあ夏葉さんは間一髪のところで助かったの?!」

にちか「助かった……というか【抵抗をした】んだと思う。頭に鉄パイプを振り下ろされそうになってるのに気づいて、犯人につかみかかったんだよ」

樹里「夏葉はアタシたちの中じゃ背丈も高いし力も強い。意識を取り戻して間もないとはいえ十分に抵抗はできただろうな」

にちか「犯人との攻防の最中、力がこもってつい鉄パイプを引っ掻いてしまって、それで爪が割れちゃったんじゃないですかね」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

にちか「夏葉さんは気化麻酔を吸った後に意識を取り戻した。犯人に襲われる直前で」

霧子「あ……!」

にちか「そう、本来ここで夏葉さんを撲殺するはずだったのは甘奈ちゃん。だけど……夏葉さん自身の抵抗にあってそれは【失敗している】はずなんだよ」

透「それは後頭部の致命傷が証明してるんだよね」

透「あんな血は流れない……後ろからじゃないと、ね」

959 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:28:59.39 ID:3andVLbp0

灯織「そして現場に3人の人間が存在したこともすでに証明済み。そこにいたのが甜花さんなのだとしたら……」

にちか「本当に夏葉さんを撲殺したのは、【甜花さんの方だった】ことになります!」

甜花「……!!」

甘奈「て、甜花ちゃん……」

愛依「え……そんじゃまさか、今回の事件って本当は甜花ちゃんが犯人の……【連続殺人】ってことになんの?!」

円香「……待ってください。それはおかしくないですか?」

円香「甜花による連続殺人も何も……彼女は夏葉さんの死体の【第一発見者】だったはずです」

霧子「死体発見アナウンスの条件であるシロ3人……その中に甜花ちゃんは含まれてたはずだよね……?」

霧子「だとしたら、甜花ちゃんが夏葉さんを殺すことは……あり得ないんじゃないかな……」

にちか「……」

(甜花さんは死体の第一発見者だった……)

(でも、状況的に甜花さんが夏葉さんを撲殺したことは間違いない……)

(この致命的な矛盾を解決する方法って……)

960 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:29:44.20 ID:3andVLbp0

あさひ「にちかちゃん、どうっすか? 最高にワクワクしてこないっすか?」

にちか「はぁ? ちょ、ちょっと今考えてるから話しかけないでよ……」

あさひ「そんな邪険にしないでほしいっす。わたしはにちかちゃんの味方っすよ?」

にちか「うっさいなぁ……! あなたのせいでみんな頭がこんがらがってるって言うのに……」

あさひ「みんな考えすぎなんっすよ。もっと簡単に考えればいいっす」

あさひ「矛盾の謎を解くのが難しければ……」





あさひ「矛盾自体がなかったものとして捉えればいいっす」




961 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:30:13.70 ID:3andVLbp0

にちか「は……? な、なにそれ……?」

あさひ「後はにちかちゃんが自分自身で答えを見つけるっすよ〜!」

(何この子……本当勝手すぎ……!)

(矛盾自体がなかったものとして捉える……? 意味わかんないって……!)

(……考えろ、考えるの。七草にちか)

(ここを乗り越えなきゃ、明日はないぞ……!)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:32:15.34 ID:hQnj4EhZ0
bbab
963 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:37:31.76 ID:3andVLbp0

(この二人の目論見は見抜けた……あとは事実関係を正しく抑えることが大事だ)

(私の目視上で起きたことを、ありのままに辿ろう)

(そうじゃないと、矛盾を正しく指摘できない……)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:55:06.55 ID:0uSrSVvk0
bbaa
965 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:00:43.73 ID:3andVLbp0

(いや……そうじゃない……)

(有栖川さんの死体を見つけたのは、あの人だったんだ……)

(そして、この矛盾を解消する答えはあれで間違いない!)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:06:29.09 ID:0uSrSVvk0
bbbb
967 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:08:46.57 ID:3andVLbp0

にちか「そんなことって……!」

【COMPLETE!】

(……そ、そんなことあり得るの?)

(でも、これならこの矛盾を根底から否定できる)

(アリバイとか死体発見アナウンスとかそんなの目じゃない……けど、流石に現実的じゃない気が)

(……いや、現実的じゃないからこそ……だ)

(こんなトリックが出来るのは彼女たちが【超研究生級の双子】だからこそなんだ……!)

にちか「私たちは、最初から間違えていたのかもしれないです」

にちか「目に見えているものだけが正しい。自分の主観で観測してるものが真実だって、ずっと思い込んでいた」

にちか「目の前にいる人物が、大崎甘奈だ。大崎甜花だって……疑うこともなく受け入れちゃってたんですよ!」

灯織「え……?! そ、そんなこと……あり得るの?!」

真乃「それって……双子でお互いになりすましてたってこと……?!」

樹里「はあああああああああああ?!」
968 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:10:01.03 ID:3andVLbp0

円香「そ、そんなの……いくら双子とはいえ、出来っこない……!」

甘奈「そ、そうだよ〜! にちかちゃん、流石に突飛すぎるって〜」

にちか「じゃあ甜花さんが夏葉さんの殺害犯でありながら死体の第一発見者でもある事実をどうやって説明づけるんですか?」

甜花「あ、あ、ああ……」

にちか「あれは二人の計画に生じたイレギュラー。全く予期してない出来事だったがために生じてしまった矛盾だったはずです……」

愛依「じゃあ……マジなん? マジに二人は、お互いになりすましてたってワケ……?」

あさひ「あははははははは! すごい、すごいっすね! この二人じゃなきゃ出来ない大胆なトリックっすよ!」

凛世「しかし……お二人はいつから入れ替わられていたのでしょうか……?」

凛世「凛世たちが言葉を交わす限りでは目立った違和感はなかったですが……」

(焦点はそこになるよね……)

(二人を見掛けの特徴や話し方から見分けるのは難しい……ここまでの推理の中でどちらがどっちだったのかを見分けなくちゃいけないんだ)

(鍵になるのは、夏葉さんの殺害現場におけるアクシデント……抵抗されるのはまず間違いなく予想外だったはず)

(逆に言えば……そこまでの計画は狙い通りだったことになるんだよね)

にちか「甘奈ちゃん、甜花さん……私は負けない……絶対に真実を暴いて見せるから!」

甘奈「……」

甜花「……」

---------------------------------------------
【検討プロセッシング開始!】

甘奈ちゃんと甜花さんの間に起きた入れ替わり……そのタイミングを見極めるヒントは夏葉さん殺害時のアクシデント。
あれによって、本来殺害する予定だった側とは逆の人間が夏葉さんを撲殺することになってしまったはずなんだ。
そう、それまでは計画は予定通りに進んでいたはずなんだ。

じゃあその計画における一番の狙いってなんなんだろう?
入れ替わることで二人は何を狙っていたんだろうか?

・目撃証言の妥当性を下げる
・それぞれの事件についてクロを逆転させる
・同じ人物の目撃証言を複数獲得する

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:10:42.65 ID:0uSrSVvk0
それぞれの事件についてクロを逆転させる
970 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:13:27.47 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

そうだ! 双子で入れ替わってなりすましていれば、自分が起こした事件について自分が死体発見アナウンスの条件を満たすシロになることができる……!
つまり、投票の時に正しい犯人に投票したとしてもそれが誤答になる逆転の目が生まれるってことなんだ。
夏葉さん殺害のときまで計画は順調に進んでいたはず……つまりめぐるちゃんの殺害は本来の計画通りの犯人が殺害を行ったことになる。
あの時、死体発見アナウンスの条件に入って確定のシロ認定をされていたのは……

・甘奈
・甜花

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:16:41.60 ID:0uSrSVvk0
甘奈
972 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:19:46.60 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

そう、甘奈ちゃんだ。
つまり、あの時私たちと一緒に行動を共にしていた甘奈ちゃんは本当は甜花さんで、めぐるちゃんを殺害したのこそが甘奈ちゃんと言うことになる。

そうなると、甘奈ちゃんこそが地下のAVルームに逃げ込んだことになって、その後を追ったのが甜花さんになる。

えーっと……二人の狙いは自分が起こした事件においてシロ認定を貰うことにあるわけで、二人が協力してるってことはそれぞれの事件で犯人は別になる予定だったわけで……

そうなると、夏葉さんを元々殺害する予定だったのはどっちだろう?

・甘奈
・甜花

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:22:21.96 ID:0uSrSVvk0
甜花
974 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:29:46.75 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

うん、そうだよね……元々は甜花さんが夏葉さんを殺害するはずだった……
だから、AVルームでの二人も入れ替わりが生じていたはず。
愛依さんが発見した甜花さんは甘奈ちゃんで、通気口を抜けて裏庭に向かった甘奈ちゃんが甜花さんだったんだ。

そして、甜花さんが夏葉さんを殺害しようとした時抵抗にあって……

最終的に夏葉さんを殺害したのは……

・甜花
・甘奈

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:31:35.08 ID:0uSrSVvk0
甘奈
976 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:34:25.23 ID:3andVLbp0

うん、間違いない。
夏葉さんを殺害したのも……甘奈ちゃんになるはずだ。
二つの事件について、そのクロはどちらも甘奈ちゃんだったんだ……!

夏葉さんの死体発見アナウンスが鳴った時の3人に甜花さんが含まれていた。
ということはあの時の甜花さんは本物だったことになる。

今までの話を総合するとこうだ。
【二人は最初から入れ替わっていたが、夏葉さん殺害の際にアクシデントが起き、そこで入れ替わりを解消した】

こういうことだよね……!

【COMPLETE!】

977 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:36:57.00 ID:3andVLbp0

にちか「……っぷはぁぁぁ!」

にちか「はぁ……はぁ……考えすぎで息止まるかと思った……しんど」

霧子「にちかちゃん……大丈夫……? 突然静かになるから何があったのかと思って……」

にちか「すみません……色々と整理してたら、喋るどころじゃなくて。でも、おかげで全部分かりましたよ!」

甜花「ぜ、全部……?」

にちか「そもそも双子で入れ替わるメリットっていうのは、自分が起こした事件でシロ認定を貰えるってところにあるんです」

にちか「甜花さんが起こした事件に、甘奈ちゃんがなりすましてる甜花さんが目撃者になる……みたいな。これをすることで、私たちの認識は逆になって、クロの投票が誤答になるわけです」

円香「なるほど……事件を起こした時の正体の如何によって正誤が左右されると」

恋鐘「ん、んん……?」

にちか「で、もう一個重要なのが夏葉さんの殺害まで計画は全部順調に進んでたってことです」

真乃「目立ったミスはなく、イレギュラーな事態もなかったもんね……」

にちか「だから、めぐるちゃんの殺害は狙い通り。甘奈ちゃんが死体発見アナウンスでシロになってるってことは裏を返せば」

灯織「甜花さんが甘奈になり変わって死体を発見したということ……!」

霧子「じゃあ本当にめぐるちゃんを殺害しちゃったのは、甘奈ちゃんになるんだね……!」

にちか「ですです。で、同じやり方で今度は甜花さんが夏葉さんを殺害しに行く……」

あさひ「でも、そこで予想外に夏葉ちゃんの抵抗を受けた」

凛世「甜花さんは殺害に失敗、夏葉さんと押し合いになっているところを……」

凛世「甘奈さんが、撲殺……?!」

にちか「……そういうことです。この事件は双子によるそれぞれ別の事件となるはずだったのが、夏葉さんの抵抗によって」

にちか「【甘奈ちゃん一人による連続殺人になっちゃった】んですよ!」

甘奈「……」
978 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:37:56.72 ID:3andVLbp0

透「ってことは……二人が入れ替わってたのって最初から夏葉さんが死ぬまでの間?」

にちか「そうです……二人は初めから入れ替わっていたのを、夏葉さん殺害の時に逆に解消してたんですよ!」

あさひ「流石にわたしも予想してなかったんで、すごくワクワクしたっす。これで夏葉さんの抵抗がなければ完全犯罪が成立してたかもしれないっすね!」

(……芹沢さんのいう通りだ)

(もし夏葉さんが意識を取り戻すことなく、予定通り甜花さんに撲殺されていたのなら私たちは二人の入れ替わりに気づくことなく投票に行っていた)

(完全に、終わりかけてた……私たちの負けで、バッドエンド)

(夏葉さんの執念が、私たちの生を守り抜いてくれたんだ……)

にちか「でも、これで終わりです。甘奈ちゃんと甜花さん……二人の仕掛けたトリックは全部見破りましたから」

甘奈「……」

甜花「……」

にちか「モノクマ……投票タイムに行こうよ。この学級裁判を終わりにするんだ」

モノクマ「あいさー! それではオマエラの結論も出たようなので……」

モノクマ「オマエラ! お手元のスイッチでクロだと思う生徒に投ひょ
979 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:38:50.81 ID:3andVLbp0





あさひ「そうはいかないっすよ」





980 :やばい…スレ中に収まるか怪しい… ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:40:11.19 ID:3andVLbp0

(え……?!)

あさひ「なんだ、にちかちゃん気づいてなかったんすか? てっきり最後まで分かってるもんだと思ってたっす」

にちか「何……? 何か私の推理に間違いでもある?!」

あさひ「にちかちゃんの推理が合ってるとか間違ってるとかそういう次元じゃなくて、まだこの事件は終わってないんっすよ」

にちか「は……? なに言ってんの? 意味わかんないんだけど!」

あさひ「だから、さっきにちかちゃんが言った通りっすよ」




あさひ「なんで今目の前にいる二人を、【二人が言う通りの人物だ】って信じてるんっすか?」




にちか「なっ……」

981 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:41:25.58 ID:3andVLbp0

あさひ「今わたしたちの目の前にいる二人……甘奈ちゃんの席にいる『甘奈ちゃん』」

あさひ「甜花ちゃんの席にいる『甜花ちゃん』、それはそっくりそのまんまなんすかね?」

モノクマ「うぷぷぷ……うぷぷぷぷぷ……」

モノクマ「あぁ……たまんないな、ボクはこの瞬間が見たくて見たくてこの裁判中ずっとウズウズしてたんだよ」

モノファニー「お父ちゃんのウズウズから成る貧乏ゆすりが激しすぎて軽く脳震盪を起こしかけてたわ!」

モノクマ「本当に面白いことを考えるよね、事件だけじゃなくて裁判中にまで入れ替わりトリックを活用しようだなんて!」

モノクマ「……ま、実際入れ替わってるかどうかは言えないけどね!」

愛依「うっそ……今も入れ替わってるんだとしたら、さっきのまま投票してたらうちら……不正解になってたの……?」

透「うーん、普通に正解になってたかもしんないよね」

円香「議論せずに投票してたらニコイチの賭けになってた。危なかったのは確かだね」

甜花?「まだ……まだ……」

甜花?「まだ甘奈たちは負けてないよ!」
982 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:42:21.12 ID:3andVLbp0

甘奈?「甘奈たちのどっちが本物の甘奈なのか、みんなには分からないよね?」

甜花?「捜査時間中、ずっと甘奈たちのことを監視してた人はいる? いないよね?」

甘奈?「実は、捜査中に入れ替わってたり……」

甜花?「でも、入れ替わるの……大変だから……そのままかもしれない……」

甘奈?「見極めることなんてできないよね?」

甜花?「区別することなんてできないよね?」



甘奈?「どっちが甜花かなんてわからないよね?」
甜花?「どっちが甘奈かなんてわからないよね?」



にちか「うっ……うっ……」

にちか「うわああああああああああああああ?!?!」

(こんなの……一体、どうすればいいの……?!)

(二人を見極めるなんて不可能だよ! だって二人のなりすましのレベルは破茶滅茶に高い)

(今日、裁判に至るまで二人のなりすましに気づいた人なんて一人もいなかったんだから)

(それを今この場で突き止めろって……?!)

(そんなの、そんなの……不可能すぎる……!!)
983 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:44:43.61 ID:3andVLbp0
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…………」

「まあ……怖いよな。今までやったことがないことに飛び込むことになって、しかもそれはオマエ一人っきりでよ」

「だけど運命を切り開くのはいつもそういう無謀な挑戦だったりすんだ」

「自分の身の丈なんか気にしないでよ、遮二無二に、自分のことも顧みずにやってみるもんだ」

「それが報われることばかりじゃないかもしれないけど……少なくとも、前いた場所とは状況は変わってるはずだ」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

(……!!)

(そうだ、そうだよ……何やってんだ、私)

(不可能だから何? やったことない、誰もできなかったことだから何?)

(そんなの、諦める理由にはなんないでしょ……!)

(ルカさんの裁判を戦い尽くしたあの日から、私は決めたんだ)

(どんなに苦しくても、どんなに絶望的な状況でも醜く、みっともなく、なりふり構わず遮二無二に足掻き尽くすって)

(だったら……今だってそう!)

にちか「……諦めないよ」

にちか「私は絶対に諦めない。今この場で二人の正体を見抜いてみせる」

にちか「最後まで、戦い抜いてみせるんだから……!!」
984 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:46:24.10 ID:3andVLbp0

甜花?「やっぱり……そうなる気はしてたんだ」
甘奈?「にちかちゃんとは正面から勝負しなくちゃいけない時が来るって……裁判が始まった時からそんな予感があったんだ」

甜花?「だったら、甘奈たちも逃げない」
甘奈?「甜花たちも戦う」

甜花?「それが八宮さんと有栖川さんの命を奪った責任だから……!
甘奈?「それが甜花たちの背負い込んだ宿命だから……!」

真乃「にちかちゃん……答えは絶対どこかにあるはずだよ……っ!」

灯織「ここまでのにちかの推理は全部正しかった……だったら、その推理のおかげで浮かび上がってくるものもあるんじゃないかな」

真乃「まだ検討していないものが何か残ってたりしないかな……!」

にちか「真乃ちゃん、灯織ちゃん……」

にちか「分かった、二人ともありがとう。自分を信じて、やってみるよ」

真乃「ファイトだよ……! むんっ!」

灯織「うん、頑張って!」

(これが正真正銘、最後の戦いだ……!)

(どうやって二人に勝つのか、そのビジョンはまだ見えないけど……)

(……やるしかない!)
985 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:51:39.95 ID:3andVLbp0
-------------------------------------------------
【理論武装開始】

甘奈?「甘奈たちの入れ替わりは完璧だよ☆」
甜花?「にへへ……誰にも見破られなかった……!」

甘奈?「最後に正体がはっきりしてるのは有栖川さん殺害の時……」
甜花?「裁判まではかなり時間があったから、入れ替わる余裕はあったはずだよね?」

甘奈?「そう言っておいて入れ替わってない可能性もあるけどね!」
甜花?「でもやっぱり入れ替わるのが……安牌?」

【TEMPO UP!】

甘奈?「甜花たちを見分ける方法は……ゼロ……!」
甜花?「パパとママなら分かったかもしれないけど……」

甘奈?「見た目にも違いはないし……」
甜花?「話し方だってカンペキ☆」

甘奈?「絶対に……譲らない……!」
甜花?「絶対に……負けない……!」

甘奈?「なーちゃんを殺させなんてしないよ……!」
甜花?「なーちゃんを殺させなんてしないよ……!」

【トドメを刺せ!】

甘奈?「甘奈たちを見分ける方法なんてないよ!」
甜花?「甜花たちを見分ける方法なんてないよ!」

-------------------------------------------------

ていた/ハンカチ/に落ち/現場

【正しい順番に並べ替えろ!】

↓1
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:52:55.80 ID:0uSrSVvk0
現場に落ちていたハンカチ
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:56:12.28 ID:hQnj4EhZ0
現場に落ちていたハンカチ
988 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:56:17.12 ID:3andVLbp0
-------------------------------------------------
現場に落ちていたハンカチ
-------------------------------------------------

【BREAK!】

にちか「……あの、二人に聞きたいんですけど。夏葉さんの殺害の時に、意識を取り戻した瞬間ってやっぱ相当焦りました?」

甘奈?「……」

にちか「まあ、そりゃ焦りますよね。今から殺すって相手が抵抗してきて、しかも相手の方が身長もあるし力もある」

にちか「咄嗟に押さえつけるんだったら、両手を使わなくちゃいけなかったはずです。片手間に対処できる相手じゃないですから」

甜花?「……」

にちか「口を抑えてたハンカチを【手放さなくちゃいけなかった】んですよね……甜花さん」

甘奈?「……!!」
甜花?「……!!」

恋鐘「ハ、ハンカチって……裏庭に落ちてたあの落としもんのこと……?」

透「そういえば……あったね。持ち主不明」

樹里「あれは甜花が犯行の時に使ってたものだったのか……でも、ハンカチなんか何のために?」

霧子「気化麻酔を吸い込まないようにするためだね……」

愛依「あっ……!」
989 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:57:26.04 ID:3andVLbp0

にちか「そうです。夏葉さんの意識を奪い続けるためにボンベから流しっぱなしにしてた気化麻酔、あれを犯人が吸い込んじゃったら元も子もないですから」

にちか「甜花さんが裏庭にやってきた時、口にハンカチを当てて気化麻酔を吸わないようにしてたはずなんですよ」

灯織「でも、夏葉さんの反撃にあったことでハンカチを手放してしまった……」

あさひ「甜花ちゃんはその時に気化麻酔をちょっと吸っちゃったんっすね」

にちか「幽谷さん……あの麻酔は相当キツいんでしたよね?」

にちか「ちょっと吸っただけでも……手指に痺れが出るぐらいに」

霧子「うん……吸ったその瞬間に効果は出なくても……時間が経ってから影響が出てくることも考えられるかな……」

真乃「それじゃあ、今手の指に痺れがある方が……甜花ちゃんになるんだね……!?」

にちか「……灯織ちゃん、捜査中何度か手遊びをしてたけど今何か一つ教えてもらってもいいかな」

にちか「トノサマガエルでも影絵のウサギでも……なんでもいいから、二人にやってもらおうよ」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

霧子「ちょっとでも吸ってしまったら指先に麻痺が起きたりするはずだから……」

灯織「よかった、ちゃんとトノサマガエルも作れます」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

灯織「……よかった、ちゃんと影絵でうさぎが作れた」

灯織「この部屋も危険な気体は既に換気されて無くなってるみたいだよ」

真乃「ふふ……よかったね、灯織ちゃん」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

甘奈?「あ……ああ……」
甜花?「ダメ……ダメ……」
990 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:58:23.73 ID:3andVLbp0

灯織「……分かった。私の手の動きを真似て、やってみてもらえますか?」

甘奈?「いや……いやだよ……やりたくない……!」
甜花?「できない……それだけは……できないって……!」

灯織「これはフィンガーダンスの一種なんですが……滑らかな指の動きが求められるんです」

甘奈?「やめて……もう、やめて……!」
甜花?「お願い、お願いだから……!」

灯織「……指に痺れがあれば、出来ないものかと」




「いやあああああああああああああああ!!!」





裁判場に“彼女”の絶叫が響き渡ってから数秒、静寂が訪れた。
私たちは”彼女“をじっと見つめ、面を上げる時を静かに待った。
やがて、ゆっくりと首は持ち上がり、そこに私たちは真実を見た。


991 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:00:58.06 ID:3andVLbp0

「……もう、いいよ」

「甜花ちゃんにこれ以上嘘はつかせられないよ」

「甜花ちゃんは優しいね……甘奈のことを庇ったりしたら、死んじゃうのは甜花ちゃんなんだよ?」

「そんな甜花ちゃんにずっと甘えて……ああ、甘奈、ダメな子だなぁ……」

その頬を伝う、涙を見た。

樹里「……そう、だったんだな。甘奈に甜花……二人は、この裁判中ずっと……」

樹里「自分じゃない方を、演じてたんだな……」

涙を流しているのは、『大崎甘奈』。
大崎甜花の席に立って、つい先ほどまで自分の姉の演技をしていた少女だった。

甘奈「うん……甜花ちゃんのフリしちゃってました。ごめんなさい」

甘奈「でも、そっくりだったよね? みんな、分かってなかったよね?」

愛依「う、うん……マジで気づかんかった……」

甘奈「えへへ、甘奈……甜花ちゃんのことがめっちゃ大好きだからどんな話し方をするのか、何を考えてるのかも、何を思ってるのかも全部わかっちゃうんだ」
992 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:01:36.94 ID:3andVLbp0

甘奈「だから、あのね……?」

甘奈「今甜花ちゃんがすごく辛いのも……分かっちゃうの」

甜花「なーちゃん、ごめんね……なーちゃんのことを守ってあげられない弱いお姉ちゃんで、ごめんね……」

甘奈「ううん、そんなことない。こんなに一緒に戦ってくれる強いお姉ちゃんなんて、地球のどこを探したっていないよ」

甘奈「甘奈にとって甜花ちゃんは、最強で最高の……ただ一人のお姉ちゃんだよ」

甜花「うぅ……ひっく……ひっく……」

モノクマ「さて! これで全部解決ですね!」

モノクマ「えー、本日何回目かもわかりませんが今度こそ本番! 投票タイムに移りたいと思います!」

モノクマ「オマエラはこの事件のクロだと思う人一名に投票をしてください! ちなみに投票するのはその人宛ではなく、証言台宛ですのでお間違えなく!」

恋鐘「えっと……そいやったらつまりは……」

円香「甜花の席に投票すればいいと思います。そこに立っているのが、甘奈ですから」

甘奈「うん……そうだね……」

モノクマ「それじゃあ行ってみましょうか! クロとシロの運命を分けるドッキドキでワックワクの」



「「「「投票ターイム!!!!」」」」」


993 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:02:38.74 ID:3andVLbp0
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   【VOTE】
〔甜花〕〔甜花〕〔甜花〕

 CONGRATULATIONS!!!!

   パッパラー!!!



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994 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:03:24.19 ID:3andVLbp0






【学級裁判 閉廷!】





995 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:10:18.72 ID:3andVLbp0

というわけでなんとかスレ中に2章学級裁判を終わらせられました…
裁判終了からは次スレで行いますね。
スレ立てを今日明日のうちにやっておきます。

それではお疲れさまでした…
996 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:30:34.96 ID:3andVLbp0
とりあえずスレ立てをしました。

次はこちらで進めていきます。
明日も大体21時ごろから更新予定です。
【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1694697582/
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