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【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1

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947 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:05:28.17 ID:08dU+VzG0

にちか「……どうです? 事件を一通り振り返りましたけど、これに反論はありますか?」

甘奈「うぅ……」

甜花「……」

にちか「ない、みたいですね……」

樹里「終わった……のか……なんか、すげー長い戦いだった気がするよ」

愛依「うち一生分の頭使った気がする……もうこんがらがってしゃーないわ……」

真乃「アリバイにトリック、いろんな要素が絡んで……難しい事件でした……」

真乃「そんな中でも真実を見つけられたのはみんなが諦めずに立ち向かったからだよ……っ」

(……終わった)

(やっと、真実に辿り着けたんだ)

(ルカさん……私、なんとかやれてます)

(必死に足掻いて、運命をなんとか切り開いて……今こうして立ってる。立っていられてる)

(なんとか、生きられてる)

甘奈「甜花ちゃん、終わっちゃったね……」

甜花「……」

甘奈「えへへ……ごめんね、甘奈……負けちゃった」

甜花「なーちゃん……」
948 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:06:39.77 ID:08dU+VzG0




あさひ「あはは、甘奈ちゃんも甜花ちゃんも嘘つくのが上手いっすね」



949 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:07:29.83 ID:08dU+VzG0

甘奈「……え?」

にちか「……は?」

あさひ「全部終わったって諦めたみたいに言ってるっすけど……」

あさひ「本当は自分たちの狙い通りになったって喜んでるんじゃないっすか?」

にちか「な、何言ってるの?! これ以上はもう何もない! 今の推理だって全部通ってるし、間違いなんかない!」

にちか「今のが真実なんだよ?!」

あさひ「……本気でそう思ってるんっすか?」

にちか「……え?」
950 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:08:21.04 ID:08dU+VzG0

あさひ「改めて言うんすけど、このコロシアイはゲームなんっす。自分たちの生きるか死ぬかがかかった真剣勝負」

あさひ「クロとシロが自分の持つ全部、自分が出せる最高をぶつけあうゲームっす」

あさひ「ゲームに勝つためならなんだってする、それは当然のことなんっすよ」

あさひ「だから_______」



あさひ「まだまだゲームはここからっす! だってにちかちゃんの推理には一つ大きな【矛盾】があるっすからね!」



(私の推理の抱える、矛盾……?)

(そ、そんなの……どこに……?)

あさひ「甘奈ちゃん、甜花ちゃん。わたし楽しいっすよ……まさか二人がここまでやってくれると思ってなかったっす」

あさひ「でも負けないっすよ! わたしはこのゲームに本気で勝つつもりっす!」

あさひ「だからみんな……わたしについてきてほしいっす!」

甘奈「……」

甜花「……」

樹里「い、いったい何が始まるってんだよ?! まだ……アタシたちの気付いてない事実があるってのか?!」
951 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/13(水) 22:09:18.33 ID:08dU+VzG0
---------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 05:07:46.10 ID:0uSrSVvk0
【灯織と甜花の拘束】>【夏葉さんを殺した】
953 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 19:13:30.16 ID:3andVLbp0

あさひ「甘奈ちゃんが甜花ちゃんを縛って、そのまま夏葉さんも撲殺した」

あさひ「その死体を発見したのが甜花ちゃんっす。このことはにちかちゃん自身も目撃した事実っすよね?」

あさひ「わたしが言いたいのは、この事実との間に生じている矛盾っすよ」

(どういうこと……? 事実と証拠品に何か食い違いでもあるっていうの……?)

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【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/14(木) 20:10:44.02 ID:hQnj4EhZ0
【2人を殺害した凶器】→【夏葉さんを殺した】
955 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:15:11.08 ID:3andVLbp0

あさひ「二人の命を奪った金属バットと鉄パイプ、それぞれに何かおかしいところがあるんっすか?」

あさひ「指紋でも取れたら話は別かもしれないっすけど……ここじゃそんなのできないっすよ」

(これでもないか……だとしたら、矛盾って何……?)

(甜花さんがめぐるちゃんを、甘奈ちゃんが夏葉さんを順当に殺した場合……今手元にある証拠がおかしかったりするのかな)

(存在するはずがない証拠……とか?)

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【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【灯織と甜花の拘束】
‣【二人を殺害した凶器】
‣【夏葉の割れた指の爪】
‣【モノクマファイル2】

あさひ「にちかちゃんの推理にはすっごく大きな矛盾があるっすよ!」

あさひ「甜花ちゃんが【めぐるちゃんを殺して】」

あさひ「シャワールームから脱出して」

あさひ「AVルームで甘奈ちゃんに縛ってもらって」

あさひ「甘奈ちゃんが裏庭で【夏葉さんを殺した】」

あさひ「ほら、矛盾してるっすよね?」

恋鐘「な、なに〜〜〜?! あさひはなんのことを言うとると〜〜〜?!」

霧子「ここまでの道のりに、分かれ道はなかったと思うけど……」

霧子「何か、見落としたものがあったのかな……」

真乃「にちかちゃん……真実を見失わないで」

灯織「にちか……見るべきものを見出そう」

あさひ「やっぱり学級裁判は面白いゲームっすね!」

【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:21:42.77 ID:/27xLWmO0
【夏葉の割れた指の爪】 に【夏葉さんを殺した】
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:22:26.41 ID:/27xLWmO0
すみません逆ですごめんなさい
958 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:28:17.30 ID:3andVLbp0

にちか「そういうこと……!?」論破!

【BREAK!】

にちか「そうだ……芹沢さんの言う通りだ……! 私ってば、めちゃくちゃ大きな矛盾を見落としちゃってた……!」

真乃「にちかちゃん、分かったんだね……っ!」

にちか「うん……甘奈ちゃんが夏葉さんを殺した……これって、そんなわけがないんだよ」

愛依「え? は? な、なんで……?!」

にちか「思い返してみてください。夏葉さんが撲殺された時の状況を、もう一度」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

灯織「撲殺された瞬間に、夏葉さんは意識があったんだよね? ってことは……夏葉さんは犯人と相対していたことになる」

あさひ「いっそ、犯人が凶器を振り上げているところで目を覚ましたのかもしれないっすね!」

甘奈「えっ?! それじゃあ夏葉さんは間一髪のところで助かったの?!」

にちか「助かった……というか【抵抗をした】んだと思う。頭に鉄パイプを振り下ろされそうになってるのに気づいて、犯人につかみかかったんだよ」

樹里「夏葉はアタシたちの中じゃ背丈も高いし力も強い。意識を取り戻して間もないとはいえ十分に抵抗はできただろうな」

にちか「犯人との攻防の最中、力がこもってつい鉄パイプを引っ掻いてしまって、それで爪が割れちゃったんじゃないですかね」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

にちか「夏葉さんは気化麻酔を吸った後に意識を取り戻した。犯人に襲われる直前で」

霧子「あ……!」

にちか「そう、本来ここで夏葉さんを撲殺するはずだったのは甘奈ちゃん。だけど……夏葉さん自身の抵抗にあってそれは【失敗している】はずなんだよ」

透「それは後頭部の致命傷が証明してるんだよね」

透「あんな血は流れない……後ろからじゃないと、ね」

959 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:28:59.39 ID:3andVLbp0

灯織「そして現場に3人の人間が存在したこともすでに証明済み。そこにいたのが甜花さんなのだとしたら……」

にちか「本当に夏葉さんを撲殺したのは、【甜花さんの方だった】ことになります!」

甜花「……!!」

甘奈「て、甜花ちゃん……」

愛依「え……そんじゃまさか、今回の事件って本当は甜花ちゃんが犯人の……【連続殺人】ってことになんの?!」

円香「……待ってください。それはおかしくないですか?」

円香「甜花による連続殺人も何も……彼女は夏葉さんの死体の【第一発見者】だったはずです」

霧子「死体発見アナウンスの条件であるシロ3人……その中に甜花ちゃんは含まれてたはずだよね……?」

霧子「だとしたら、甜花ちゃんが夏葉さんを殺すことは……あり得ないんじゃないかな……」

にちか「……」

(甜花さんは死体の第一発見者だった……)

(でも、状況的に甜花さんが夏葉さんを撲殺したことは間違いない……)

(この致命的な矛盾を解決する方法って……)

960 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:29:44.20 ID:3andVLbp0

あさひ「にちかちゃん、どうっすか? 最高にワクワクしてこないっすか?」

にちか「はぁ? ちょ、ちょっと今考えてるから話しかけないでよ……」

あさひ「そんな邪険にしないでほしいっす。わたしはにちかちゃんの味方っすよ?」

にちか「うっさいなぁ……! あなたのせいでみんな頭がこんがらがってるって言うのに……」

あさひ「みんな考えすぎなんっすよ。もっと簡単に考えればいいっす」

あさひ「矛盾の謎を解くのが難しければ……」





あさひ「矛盾自体がなかったものとして捉えればいいっす」




961 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:30:13.70 ID:3andVLbp0

にちか「は……? な、なにそれ……?」

あさひ「後はにちかちゃんが自分自身で答えを見つけるっすよ〜!」

(何この子……本当勝手すぎ……!)

(矛盾自体がなかったものとして捉える……? 意味わかんないって……!)

(……考えろ、考えるの。七草にちか)

(ここを乗り越えなきゃ、明日はないぞ……!)

---------------------------------------------
【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:32:15.34 ID:hQnj4EhZ0
bbab
963 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 20:37:31.76 ID:3andVLbp0

(この二人の目論見は見抜けた……あとは事実関係を正しく抑えることが大事だ)

(私の目視上で起きたことを、ありのままに辿ろう)

(そうじゃないと、矛盾を正しく指摘できない……)

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【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 20:55:06.55 ID:0uSrSVvk0
bbaa
965 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:00:43.73 ID:3andVLbp0

(いや……そうじゃない……)

(有栖川さんの死体を見つけたのは、あの人だったんだ……)

(そして、この矛盾を解消する答えはあれで間違いない!)

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【ブレインドライブ開始!】

Q1.めぐるを撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q2.夏葉を撲殺したのは?
a.甘奈 b.甜花

Q3.夏葉の死体の第一発見者は?
a.甘奈 b.甜花

Q4.この矛盾を解消するための答えは?
a.偽証 b.なりすまし

【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:06:29.09 ID:0uSrSVvk0
bbbb
967 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:08:46.57 ID:3andVLbp0

にちか「そんなことって……!」

【COMPLETE!】

(……そ、そんなことあり得るの?)

(でも、これならこの矛盾を根底から否定できる)

(アリバイとか死体発見アナウンスとかそんなの目じゃない……けど、流石に現実的じゃない気が)

(……いや、現実的じゃないからこそ……だ)

(こんなトリックが出来るのは彼女たちが【超研究生級の双子】だからこそなんだ……!)

にちか「私たちは、最初から間違えていたのかもしれないです」

にちか「目に見えているものだけが正しい。自分の主観で観測してるものが真実だって、ずっと思い込んでいた」

にちか「目の前にいる人物が、大崎甘奈だ。大崎甜花だって……疑うこともなく受け入れちゃってたんですよ!」

灯織「え……?! そ、そんなこと……あり得るの?!」

真乃「それって……双子でお互いになりすましてたってこと……?!」

樹里「はあああああああああああ?!」
968 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:10:01.03 ID:3andVLbp0

円香「そ、そんなの……いくら双子とはいえ、出来っこない……!」

甘奈「そ、そうだよ〜! にちかちゃん、流石に突飛すぎるって〜」

にちか「じゃあ甜花さんが夏葉さんの殺害犯でありながら死体の第一発見者でもある事実をどうやって説明づけるんですか?」

甜花「あ、あ、ああ……」

にちか「あれは二人の計画に生じたイレギュラー。全く予期してない出来事だったがために生じてしまった矛盾だったはずです……」

愛依「じゃあ……マジなん? マジに二人は、お互いになりすましてたってワケ……?」

あさひ「あははははははは! すごい、すごいっすね! この二人じゃなきゃ出来ない大胆なトリックっすよ!」

凛世「しかし……お二人はいつから入れ替わられていたのでしょうか……?」

凛世「凛世たちが言葉を交わす限りでは目立った違和感はなかったですが……」

(焦点はそこになるよね……)

(二人を見掛けの特徴や話し方から見分けるのは難しい……ここまでの推理の中でどちらがどっちだったのかを見分けなくちゃいけないんだ)

(鍵になるのは、夏葉さんの殺害現場におけるアクシデント……抵抗されるのはまず間違いなく予想外だったはず)

(逆に言えば……そこまでの計画は狙い通りだったことになるんだよね)

にちか「甘奈ちゃん、甜花さん……私は負けない……絶対に真実を暴いて見せるから!」

甘奈「……」

甜花「……」

---------------------------------------------
【検討プロセッシング開始!】

甘奈ちゃんと甜花さんの間に起きた入れ替わり……そのタイミングを見極めるヒントは夏葉さん殺害時のアクシデント。
あれによって、本来殺害する予定だった側とは逆の人間が夏葉さんを撲殺することになってしまったはずなんだ。
そう、それまでは計画は予定通りに進んでいたはずなんだ。

じゃあその計画における一番の狙いってなんなんだろう?
入れ替わることで二人は何を狙っていたんだろうか?

・目撃証言の妥当性を下げる
・それぞれの事件についてクロを逆転させる
・同じ人物の目撃証言を複数獲得する

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:10:42.65 ID:0uSrSVvk0
それぞれの事件についてクロを逆転させる
970 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:13:27.47 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

そうだ! 双子で入れ替わってなりすましていれば、自分が起こした事件について自分が死体発見アナウンスの条件を満たすシロになることができる……!
つまり、投票の時に正しい犯人に投票したとしてもそれが誤答になる逆転の目が生まれるってことなんだ。
夏葉さん殺害のときまで計画は順調に進んでいたはず……つまりめぐるちゃんの殺害は本来の計画通りの犯人が殺害を行ったことになる。
あの時、死体発見アナウンスの条件に入って確定のシロ認定をされていたのは……

・甘奈
・甜花

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:16:41.60 ID:0uSrSVvk0
甘奈
972 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:19:46.60 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

そう、甘奈ちゃんだ。
つまり、あの時私たちと一緒に行動を共にしていた甘奈ちゃんは本当は甜花さんで、めぐるちゃんを殺害したのこそが甘奈ちゃんと言うことになる。

そうなると、甘奈ちゃんこそが地下のAVルームに逃げ込んだことになって、その後を追ったのが甜花さんになる。

えーっと……二人の狙いは自分が起こした事件においてシロ認定を貰うことにあるわけで、二人が協力してるってことはそれぞれの事件で犯人は別になる予定だったわけで……

そうなると、夏葉さんを元々殺害する予定だったのはどっちだろう?

・甘奈
・甜花

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:22:21.96 ID:0uSrSVvk0
甜花
974 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:29:46.75 ID:3andVLbp0

【CORRECT!】

うん、そうだよね……元々は甜花さんが夏葉さんを殺害するはずだった……
だから、AVルームでの二人も入れ替わりが生じていたはず。
愛依さんが発見した甜花さんは甘奈ちゃんで、通気口を抜けて裏庭に向かった甘奈ちゃんが甜花さんだったんだ。

そして、甜花さんが夏葉さんを殺害しようとした時抵抗にあって……

最終的に夏葉さんを殺害したのは……

・甜花
・甘奈

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:31:35.08 ID:0uSrSVvk0
甘奈
976 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:34:25.23 ID:3andVLbp0

うん、間違いない。
夏葉さんを殺害したのも……甘奈ちゃんになるはずだ。
二つの事件について、そのクロはどちらも甘奈ちゃんだったんだ……!

夏葉さんの死体発見アナウンスが鳴った時の3人に甜花さんが含まれていた。
ということはあの時の甜花さんは本物だったことになる。

今までの話を総合するとこうだ。
【二人は最初から入れ替わっていたが、夏葉さん殺害の際にアクシデントが起き、そこで入れ替わりを解消した】

こういうことだよね……!

【COMPLETE!】

977 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:36:57.00 ID:3andVLbp0

にちか「……っぷはぁぁぁ!」

にちか「はぁ……はぁ……考えすぎで息止まるかと思った……しんど」

霧子「にちかちゃん……大丈夫……? 突然静かになるから何があったのかと思って……」

にちか「すみません……色々と整理してたら、喋るどころじゃなくて。でも、おかげで全部分かりましたよ!」

甜花「ぜ、全部……?」

にちか「そもそも双子で入れ替わるメリットっていうのは、自分が起こした事件でシロ認定を貰えるってところにあるんです」

にちか「甜花さんが起こした事件に、甘奈ちゃんがなりすましてる甜花さんが目撃者になる……みたいな。これをすることで、私たちの認識は逆になって、クロの投票が誤答になるわけです」

円香「なるほど……事件を起こした時の正体の如何によって正誤が左右されると」

恋鐘「ん、んん……?」

にちか「で、もう一個重要なのが夏葉さんの殺害まで計画は全部順調に進んでたってことです」

真乃「目立ったミスはなく、イレギュラーな事態もなかったもんね……」

にちか「だから、めぐるちゃんの殺害は狙い通り。甘奈ちゃんが死体発見アナウンスでシロになってるってことは裏を返せば」

灯織「甜花さんが甘奈になり変わって死体を発見したということ……!」

霧子「じゃあ本当にめぐるちゃんを殺害しちゃったのは、甘奈ちゃんになるんだね……!」

にちか「ですです。で、同じやり方で今度は甜花さんが夏葉さんを殺害しに行く……」

あさひ「でも、そこで予想外に夏葉ちゃんの抵抗を受けた」

凛世「甜花さんは殺害に失敗、夏葉さんと押し合いになっているところを……」

凛世「甘奈さんが、撲殺……?!」

にちか「……そういうことです。この事件は双子によるそれぞれ別の事件となるはずだったのが、夏葉さんの抵抗によって」

にちか「【甘奈ちゃん一人による連続殺人になっちゃった】んですよ!」

甘奈「……」
978 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:37:56.72 ID:3andVLbp0

透「ってことは……二人が入れ替わってたのって最初から夏葉さんが死ぬまでの間?」

にちか「そうです……二人は初めから入れ替わっていたのを、夏葉さん殺害の時に逆に解消してたんですよ!」

あさひ「流石にわたしも予想してなかったんで、すごくワクワクしたっす。これで夏葉さんの抵抗がなければ完全犯罪が成立してたかもしれないっすね!」

(……芹沢さんのいう通りだ)

(もし夏葉さんが意識を取り戻すことなく、予定通り甜花さんに撲殺されていたのなら私たちは二人の入れ替わりに気づくことなく投票に行っていた)

(完全に、終わりかけてた……私たちの負けで、バッドエンド)

(夏葉さんの執念が、私たちの生を守り抜いてくれたんだ……)

にちか「でも、これで終わりです。甘奈ちゃんと甜花さん……二人の仕掛けたトリックは全部見破りましたから」

甘奈「……」

甜花「……」

にちか「モノクマ……投票タイムに行こうよ。この学級裁判を終わりにするんだ」

モノクマ「あいさー! それではオマエラの結論も出たようなので……」

モノクマ「オマエラ! お手元のスイッチでクロだと思う生徒に投ひょ
979 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:38:50.81 ID:3andVLbp0





あさひ「そうはいかないっすよ」





980 :やばい…スレ中に収まるか怪しい… ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:40:11.19 ID:3andVLbp0

(え……?!)

あさひ「なんだ、にちかちゃん気づいてなかったんすか? てっきり最後まで分かってるもんだと思ってたっす」

にちか「何……? 何か私の推理に間違いでもある?!」

あさひ「にちかちゃんの推理が合ってるとか間違ってるとかそういう次元じゃなくて、まだこの事件は終わってないんっすよ」

にちか「は……? なに言ってんの? 意味わかんないんだけど!」

あさひ「だから、さっきにちかちゃんが言った通りっすよ」




あさひ「なんで今目の前にいる二人を、【二人が言う通りの人物だ】って信じてるんっすか?」




にちか「なっ……」

981 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:41:25.58 ID:3andVLbp0

あさひ「今わたしたちの目の前にいる二人……甘奈ちゃんの席にいる『甘奈ちゃん』」

あさひ「甜花ちゃんの席にいる『甜花ちゃん』、それはそっくりそのまんまなんすかね?」

モノクマ「うぷぷぷ……うぷぷぷぷぷ……」

モノクマ「あぁ……たまんないな、ボクはこの瞬間が見たくて見たくてこの裁判中ずっとウズウズしてたんだよ」

モノファニー「お父ちゃんのウズウズから成る貧乏ゆすりが激しすぎて軽く脳震盪を起こしかけてたわ!」

モノクマ「本当に面白いことを考えるよね、事件だけじゃなくて裁判中にまで入れ替わりトリックを活用しようだなんて!」

モノクマ「……ま、実際入れ替わってるかどうかは言えないけどね!」

愛依「うっそ……今も入れ替わってるんだとしたら、さっきのまま投票してたらうちら……不正解になってたの……?」

透「うーん、普通に正解になってたかもしんないよね」

円香「議論せずに投票してたらニコイチの賭けになってた。危なかったのは確かだね」

甜花?「まだ……まだ……」

甜花?「まだ甘奈たちは負けてないよ!」
982 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:42:21.12 ID:3andVLbp0

甘奈?「甘奈たちのどっちが本物の甘奈なのか、みんなには分からないよね?」

甜花?「捜査時間中、ずっと甘奈たちのことを監視してた人はいる? いないよね?」

甘奈?「実は、捜査中に入れ替わってたり……」

甜花?「でも、入れ替わるの……大変だから……そのままかもしれない……」

甘奈?「見極めることなんてできないよね?」

甜花?「区別することなんてできないよね?」



甘奈?「どっちが甜花かなんてわからないよね?」
甜花?「どっちが甘奈かなんてわからないよね?」



にちか「うっ……うっ……」

にちか「うわああああああああああああああ?!?!」

(こんなの……一体、どうすればいいの……?!)

(二人を見極めるなんて不可能だよ! だって二人のなりすましのレベルは破茶滅茶に高い)

(今日、裁判に至るまで二人のなりすましに気づいた人なんて一人もいなかったんだから)

(それを今この場で突き止めろって……?!)

(そんなの、そんなの……不可能すぎる……!!)
983 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:44:43.61 ID:3andVLbp0
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…………」

「まあ……怖いよな。今までやったことがないことに飛び込むことになって、しかもそれはオマエ一人っきりでよ」

「だけど運命を切り開くのはいつもそういう無謀な挑戦だったりすんだ」

「自分の身の丈なんか気にしないでよ、遮二無二に、自分のことも顧みずにやってみるもんだ」

「それが報われることばかりじゃないかもしれないけど……少なくとも、前いた場所とは状況は変わってるはずだ」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

(……!!)

(そうだ、そうだよ……何やってんだ、私)

(不可能だから何? やったことない、誰もできなかったことだから何?)

(そんなの、諦める理由にはなんないでしょ……!)

(ルカさんの裁判を戦い尽くしたあの日から、私は決めたんだ)

(どんなに苦しくても、どんなに絶望的な状況でも醜く、みっともなく、なりふり構わず遮二無二に足掻き尽くすって)

(だったら……今だってそう!)

にちか「……諦めないよ」

にちか「私は絶対に諦めない。今この場で二人の正体を見抜いてみせる」

にちか「最後まで、戦い抜いてみせるんだから……!!」
984 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:46:24.10 ID:3andVLbp0

甜花?「やっぱり……そうなる気はしてたんだ」
甘奈?「にちかちゃんとは正面から勝負しなくちゃいけない時が来るって……裁判が始まった時からそんな予感があったんだ」

甜花?「だったら、甘奈たちも逃げない」
甘奈?「甜花たちも戦う」

甜花?「それが八宮さんと有栖川さんの命を奪った責任だから……!
甘奈?「それが甜花たちの背負い込んだ宿命だから……!」

真乃「にちかちゃん……答えは絶対どこかにあるはずだよ……っ!」

灯織「ここまでのにちかの推理は全部正しかった……だったら、その推理のおかげで浮かび上がってくるものもあるんじゃないかな」

真乃「まだ検討していないものが何か残ってたりしないかな……!」

にちか「真乃ちゃん、灯織ちゃん……」

にちか「分かった、二人ともありがとう。自分を信じて、やってみるよ」

真乃「ファイトだよ……! むんっ!」

灯織「うん、頑張って!」

(これが正真正銘、最後の戦いだ……!)

(どうやって二人に勝つのか、そのビジョンはまだ見えないけど……)

(……やるしかない!)
985 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:51:39.95 ID:3andVLbp0
-------------------------------------------------
【理論武装開始】

甘奈?「甘奈たちの入れ替わりは完璧だよ☆」
甜花?「にへへ……誰にも見破られなかった……!」

甘奈?「最後に正体がはっきりしてるのは有栖川さん殺害の時……」
甜花?「裁判まではかなり時間があったから、入れ替わる余裕はあったはずだよね?」

甘奈?「そう言っておいて入れ替わってない可能性もあるけどね!」
甜花?「でもやっぱり入れ替わるのが……安牌?」

【TEMPO UP!】

甘奈?「甜花たちを見分ける方法は……ゼロ……!」
甜花?「パパとママなら分かったかもしれないけど……」

甘奈?「見た目にも違いはないし……」
甜花?「話し方だってカンペキ☆」

甘奈?「絶対に……譲らない……!」
甜花?「絶対に……負けない……!」

甘奈?「なーちゃんを殺させなんてしないよ……!」
甜花?「なーちゃんを殺させなんてしないよ……!」

【トドメを刺せ!】

甘奈?「甘奈たちを見分ける方法なんてないよ!」
甜花?「甜花たちを見分ける方法なんてないよ!」

-------------------------------------------------

ていた/ハンカチ/に落ち/現場

【正しい順番に並べ替えろ!】

↓1
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:52:55.80 ID:0uSrSVvk0
現場に落ちていたハンカチ
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:56:12.28 ID:hQnj4EhZ0
現場に落ちていたハンカチ
988 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:56:17.12 ID:3andVLbp0
-------------------------------------------------
現場に落ちていたハンカチ
-------------------------------------------------

【BREAK!】

にちか「……あの、二人に聞きたいんですけど。夏葉さんの殺害の時に、意識を取り戻した瞬間ってやっぱ相当焦りました?」

甘奈?「……」

にちか「まあ、そりゃ焦りますよね。今から殺すって相手が抵抗してきて、しかも相手の方が身長もあるし力もある」

にちか「咄嗟に押さえつけるんだったら、両手を使わなくちゃいけなかったはずです。片手間に対処できる相手じゃないですから」

甜花?「……」

にちか「口を抑えてたハンカチを【手放さなくちゃいけなかった】んですよね……甜花さん」

甘奈?「……!!」
甜花?「……!!」

恋鐘「ハ、ハンカチって……裏庭に落ちてたあの落としもんのこと……?」

透「そういえば……あったね。持ち主不明」

樹里「あれは甜花が犯行の時に使ってたものだったのか……でも、ハンカチなんか何のために?」

霧子「気化麻酔を吸い込まないようにするためだね……」

愛依「あっ……!」
989 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:57:26.04 ID:3andVLbp0

にちか「そうです。夏葉さんの意識を奪い続けるためにボンベから流しっぱなしにしてた気化麻酔、あれを犯人が吸い込んじゃったら元も子もないですから」

にちか「甜花さんが裏庭にやってきた時、口にハンカチを当てて気化麻酔を吸わないようにしてたはずなんですよ」

灯織「でも、夏葉さんの反撃にあったことでハンカチを手放してしまった……」

あさひ「甜花ちゃんはその時に気化麻酔をちょっと吸っちゃったんっすね」

にちか「幽谷さん……あの麻酔は相当キツいんでしたよね?」

にちか「ちょっと吸っただけでも……手指に痺れが出るぐらいに」

霧子「うん……吸ったその瞬間に効果は出なくても……時間が経ってから影響が出てくることも考えられるかな……」

真乃「それじゃあ、今手の指に痺れがある方が……甜花ちゃんになるんだね……!?」

にちか「……灯織ちゃん、捜査中何度か手遊びをしてたけど今何か一つ教えてもらってもいいかな」

にちか「トノサマガエルでも影絵のウサギでも……なんでもいいから、二人にやってもらおうよ」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

霧子「ちょっとでも吸ってしまったら指先に麻痺が起きたりするはずだから……」

灯織「よかった、ちゃんとトノサマガエルも作れます」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

灯織「……よかった、ちゃんと影絵でうさぎが作れた」

灯織「この部屋も危険な気体は既に換気されて無くなってるみたいだよ」

真乃「ふふ……よかったね、灯織ちゃん」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

甘奈?「あ……ああ……」
甜花?「ダメ……ダメ……」
990 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 21:58:23.73 ID:3andVLbp0

灯織「……分かった。私の手の動きを真似て、やってみてもらえますか?」

甘奈?「いや……いやだよ……やりたくない……!」
甜花?「できない……それだけは……できないって……!」

灯織「これはフィンガーダンスの一種なんですが……滑らかな指の動きが求められるんです」

甘奈?「やめて……もう、やめて……!」
甜花?「お願い、お願いだから……!」

灯織「……指に痺れがあれば、出来ないものかと」




「いやあああああああああああああああ!!!」





裁判場に“彼女”の絶叫が響き渡ってから数秒、静寂が訪れた。
私たちは”彼女“をじっと見つめ、面を上げる時を静かに待った。
やがて、ゆっくりと首は持ち上がり、そこに私たちは真実を見た。


991 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:00:58.06 ID:3andVLbp0

「……もう、いいよ」

「甜花ちゃんにこれ以上嘘はつかせられないよ」

「甜花ちゃんは優しいね……甘奈のことを庇ったりしたら、死んじゃうのは甜花ちゃんなんだよ?」

「そんな甜花ちゃんにずっと甘えて……ああ、甘奈、ダメな子だなぁ……」

その頬を伝う、涙を見た。

樹里「……そう、だったんだな。甘奈に甜花……二人は、この裁判中ずっと……」

樹里「自分じゃない方を、演じてたんだな……」

涙を流しているのは、『大崎甘奈』。
大崎甜花の席に立って、つい先ほどまで自分の姉の演技をしていた少女だった。

甘奈「うん……甜花ちゃんのフリしちゃってました。ごめんなさい」

甘奈「でも、そっくりだったよね? みんな、分かってなかったよね?」

愛依「う、うん……マジで気づかんかった……」

甘奈「えへへ、甘奈……甜花ちゃんのことがめっちゃ大好きだからどんな話し方をするのか、何を考えてるのかも、何を思ってるのかも全部わかっちゃうんだ」
992 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:01:36.94 ID:3andVLbp0

甘奈「だから、あのね……?」

甘奈「今甜花ちゃんがすごく辛いのも……分かっちゃうの」

甜花「なーちゃん、ごめんね……なーちゃんのことを守ってあげられない弱いお姉ちゃんで、ごめんね……」

甘奈「ううん、そんなことない。こんなに一緒に戦ってくれる強いお姉ちゃんなんて、地球のどこを探したっていないよ」

甘奈「甘奈にとって甜花ちゃんは、最強で最高の……ただ一人のお姉ちゃんだよ」

甜花「うぅ……ひっく……ひっく……」

モノクマ「さて! これで全部解決ですね!」

モノクマ「えー、本日何回目かもわかりませんが今度こそ本番! 投票タイムに移りたいと思います!」

モノクマ「オマエラはこの事件のクロだと思う人一名に投票をしてください! ちなみに投票するのはその人宛ではなく、証言台宛ですのでお間違えなく!」

恋鐘「えっと……そいやったらつまりは……」

円香「甜花の席に投票すればいいと思います。そこに立っているのが、甘奈ですから」

甘奈「うん……そうだね……」

モノクマ「それじゃあ行ってみましょうか! クロとシロの運命を分けるドッキドキでワックワクの」



「「「「投票ターイム!!!!」」」」」


993 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:02:38.74 ID:3andVLbp0
-------------------------------------------------



   【VOTE】
〔甜花〕〔甜花〕〔甜花〕

 CONGRATULATIONS!!!!

   パッパラー!!!



-------------------------------------------------
994 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:03:24.19 ID:3andVLbp0






【学級裁判 閉廷!】





995 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:10:18.72 ID:3andVLbp0

というわけでなんとかスレ中に2章学級裁判を終わらせられました…
裁判終了からは次スレで行いますね。
スレ立てを今日明日のうちにやっておきます。

それではお疲れさまでした…
996 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2023/09/14(木) 22:30:34.96 ID:3andVLbp0
とりあえずスレ立てをしました。

次はこちらで進めていきます。
明日も大体21時ごろから更新予定です。
【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.2
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