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プリキュア作るぞ part2【安価有】

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584 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 13:03:14.22 ID:XIRD0ISzO
>>524やりたいんだけど雪菜がジェットコースター乗ってくれなさすぎるし怖がる雪菜を無理やり乗せようとする人もいないどうしよう
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 13:17:21.24 ID:CIv1znrpo
脳内で霰ちゃんに「ジェットコースターに乗るカッコいいおねぇが見たい」と言ってもらう
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:18:30.92 ID:n0BgsB6Xo
イマジナリー霰…
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:50:08.40 ID:NcyODCso0
前スレラストみたいに(霰がくれた勇気があるから…!)ってめちゃくちゃ一大決心してマジ顔でジェットコースターに乗る雪菜面白かわいい
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:51:35.29 ID:SRy2vMeT0
いつもジェットコースター以上のスピードで戦ってるんだからジェットコースターくらい案外平気かもしれない
と高を括って乗ってしまったとか
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 16:42:48.50 ID:K6brl7TDo
イマジナリーカサイが腹立つ笑みでジェットコースターにも乗れねえのかよwって煽ってくるとか
590 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:15:12.13 ID:kYD+fn0Io
イマジナリー霰ちゃんでいきますね
591 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:24:04.15 ID:kYD+fn0Io
朱「次は……あれ行ってみる?」

桜野「あれ……? おー、あれこそ音に聞く」

透「定番」

雪菜「うっ、ジェットコースターですか……」

朱「やっぱり苦手?」

雪菜「は、はい、すみません……想像するだけで震えが……」ブルッ

透「昔になにか?」

雪菜「あ、いえ、実は乗ったことが……」

透「ないの?」

雪菜「はい……霰が絶叫系好きで誘ってくれたりもするんですけど、こればかりはどうも……」

朱「確かに好きそうね霰ちゃん」

桜野「そんなに怖いものなの?」

透「そっか、桜野もはじめて」

桜野「うん。でもわたしはそんなに怖いとは」

雪菜「見た感じが怖くないです? だってあんなに高くまで……」

桜野「変身して戦ってるときはもっと高いよ?」

雪菜「あ……」

桜野「?」

雪菜「で、でもあんなスピード出ちゃってますし!」

桜野「戦ってるときはもっと速いよ?」

雪菜「……」

桜野「??」

雪菜「あ、あ、あんな縦横無尽に動き回って……!」

桜野「戦ってるときはもっと動き回ってるよ?」

雪菜「…………」

桜野「???」

雪菜「あれ、もしかしていける……?」ハッ
592 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:38:00.32 ID:kYD+fn0Io
桜野「無理にとは言わないけど、案外いけそうじゃない?」

雪菜「で、ですかね……」

朱「ふふふっ、せっかくだし初めての挑戦しちゃう?」

雪菜「やっぱりちょっと怖いですけど……」

透「今乗っておけば、次霰に誘われたとき一緒に乗れる」

雪菜「た、たしかに……!」

雪菜「そう……確かにそうだ……!」

雪菜「私がジェットコースターに乗れるようになれば、霰の誘いを断って申し訳ない気持ちでいっぱいになることも、残念そうな顔で列に並ぶ霰を見ることもなくなる……!」

雪菜「それに桜野さんが言った通り、ジェットコースターよりも変身して戦うときの方がずっと激しい……!」

雪菜「こういう言い方はどうかと思うけどMAXスピードは多分私の方が上……!」

雪菜「なんならいっそ変身して……!」

シキ「ぜってーダメなのです」

雪菜「いける……今の私なら……乗れるッ……!!!」

雪菜「見ていてね霰……! 私、ジェットコースター乗るからね……!」

霰(イマジナリー)「お姉がジェットコースターなんて、なんだか感慨深いなぁ」

雪菜「あ、霰!」

霰(イマジナリー)「大丈夫? 怖くない?」

雪菜「やっぱり少し怖いよ。でもがんばる!」

霰(イマジナリー)「うん。私もジェットコースターに乗るかっこいいお姉見たい。それ何より、私もお姉と一緒にジェットコースター乗りたいし」

雪菜「霰ぇ……!」

霰(イマジナリー)「次は私と乗ろうね? 約束だよ?」

雪菜「うんっ! 約束!」

霰(イマジナリー)「じゃあがんばってね、お姉」ニコッ

雪菜「ありがとう霰! お姉ちゃんがんばるからね!」グッ



透「なにあれ……」

朱「霰ちゃんと会話しているだと……!?」

桜野「イマジナリー霰ちゃん……」

朱「なにそれあたしもほしい」

透「姉妹特権」

朱「くっ、一人っ子のあたしにはどう足掻いても……! 待って、姉妹がいないなら今から作ればいいんじゃない?」

透「捕まるようなことしないでよ?」

桜野「ほどほどにしてくださいね?」

朱「あたしそんなに信用ない……?」

雪菜「さあみなさん、いざジェットコースターです! 行きますよ!」

透「あ、雪菜覚醒?」

桜野「元気になったねぇ」

朱「ほんとに大丈夫?」

雪菜「はい、もう大丈夫です。ちっとも怖くありません」

雪菜「だって私には……」

雪菜「霰がくれた勇気があるから」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:41:11.62 ID:D9IsnmMr0
お姉が狂った…
594 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:46:03.05 ID:kYD+fn0Io
ジェットコースター?

雪菜「ひいいいぃぃぃぃぃいいいいいにゃあああぁぁぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」

雪菜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛があああうああああああああああ!!!!!!!!」

雪菜「いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

朱「雪菜っ、ちゃっ!? おちついっ……!」

雪菜「むりむりむりむりむりむりしぬひうじぬしにゅしいいいぃぃぃぃぃいいいいいいいい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」

桜野「た、楽しみ方あれであってるの!?」

透「方向性は!」

桜野「程度は!?」

朱「ふ、2人ともあんまりしゃべると舌噛んじゃう!!」

桜野「なんてぇ!?」

雪菜「だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛じゅげであられえええええぇぇぇゑゑぇぇぇぇぇぇええあえええええあえ!!!!!!!!」

朱「ま、まあ初めてだし! いい思い出ってことに……え」

透「ちょっと待ってあれって……!」

桜野「なにっ!? なになになに!?」

透「前!」

桜野「ほぇ?」

朱「これもしかしてうぉーた……」

雪菜「うでゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」

ゴオオオオッ!!!

桜野「あ……」

ザッバァァァァァンッ!!!!!
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:48:03.04 ID:Lh1DOeUjo
ずぶ濡れスケスケで下着見えちゃう
596 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:55:17.01 ID:kYD+fn0Io
朱「……」ビチョビチョ

桜野「……」ビショビショ

朱「……濡れたわね」

桜野「……濡れましたね」

朱「まさか最後にあんなのが待ち構えているなんて……」

桜野「びっくりするほど水ばしゃーんしましたね……」

朱「ついでに思い出したくない顔まで思い出しちゃったわ……」

桜野「トラウマものですもんね……」

朱「そしてそれは……」

桜野「わたしたちだけじゃないと……」

雪菜「ミズコワイミズコワイミズコワイ……」ギュウウウッ

透「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……」ギュウウウッ

朱「ごめんね……あたしがジェットコースターなんて提案するから……」ナデナデ

桜野「いえ、これに関しては誰も悪くないです……」ナデナデ

雪菜「ミズコワイミズコワ……ヘクチッ」

透「ゴメンナサイゴメンナサ……クシュンッ」

桜野「大変。このままだと風邪ひいちゃいます」

朱「いつまでも濡れたままじゃいられないわね。タオルとか着替えとか借りられないか聞いてみるわね。2人をお願い」タタッ

桜野「はい」

朱「あ、すいませーん」
597 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:09:23.73 ID:f3mMV8iMo
朱「着替え借りられてよかったわね」

雪菜「服も乾かしてもらえることになって助かりました」

朱「すぐ乾くって言ってたし、せっかくだからいつもと違う格好でちょっと楽しみましょっか」

雪菜「ですね」

透「ねぇ」

朱「どうしたの?」

透「なんでこんな格好?」(E:赤いヒーロースーツ)

朱「渡されたのがこれだったのよ」(E:黄色いヒーロースーツ)

雪菜「これスフィアフォースですね」(E:青いヒーロースーツ)

透「すふぃ?」

雪菜「特撮ヒーロー番組です。霰が好きなんですよ」

朱「でもなんでそれのコスプレ? なのかしら?」

透「顔まで隠れる」メットオン!

朱「本格的よね」

雪菜「そういえば今日ここでヒーローショーがあるって……」

朱「もしかしていい宣伝になってる?」

雪菜「かもしれませんね。霰に羨ましがれちゃうなぁ」

透「でもなんで私がレッド? こういうのってなんとなくだけど桜野がレッドのイメージ」

雪菜「言われてみれば……というか桜野さんは?」

朱「それなんだけど……」



桜野「おまたせー」



透「さくっ! の?」

雪菜「あ、それ……」

桜野「どお? 似合う?」(E:悪役スーツ)

朱「こんな感じなのよね……」
598 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:18:01.60 ID:f3mMV8iMo
桜野「フッフッフッ、おれの名は、名は……おれは誰だ?」

透「記憶喪失?」

雪菜「『エイズサークル "メルボルゼ"』です。敵組織の幹部です。あと一人称は我です」

桜野「我はめるぼー!」バッ

雪菜「もうそれでいいです」

透「けっこう似合ってる」

桜野「ほんと?」クルクル

雪菜「似合ってるも何も顔まで隠れちゃってるじゃないですか……」

朱「とにかく服乾くまでこのまま……」



スタッフ「やーっと見つけた!」



朱「え?」

スタッフ「どこ行ってたんだよ! 本番始まっちゃうよ早くして!」グイグイ

透「な、なにっ? 桜野っ?」

桜野「わかんなっ……!」

雪菜「あ、あぇああえ?!??」アタフタ

朱「な、なにか勘違いを……!」

スタッフ「いいからはやく!!!」グイッ

雪菜「ま、まってくださぁぁぁああ!!」ズル-
599 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:19:25.05 ID:f3mMV8iMo
ここまで
次回ヒーローショー

おかげさまでゆきにゃがジェットコースター乗ってくれました 感謝感激雨霰ちゃん

濡れ透けはバッドエンド分岐あったので意図的に避けました
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:20:17.11 ID:PiqIGgTfo
ある意味間違ってはいまい
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:21:00.09 ID:EGIX8Pw3o

みんなモノホンのヒーローだからスタッフさんの眼は正しい
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:22:26.97 ID:wp0VBAjm0

朱さんが悪役スーツ着てたらショーの台本を口実に観客の子供全力でさらってた
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:24:45.26 ID:ED8148OfO
乙。
濡れ透けでどんなバッドエンドが……?
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:50:48.41 ID:aXWeio5Ro
おつおつ
スーツアクター(本物)
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 12:36:46.37 ID:5U8Cl3x0o
クリア・クリスタル
乱舞二重奏
マントからラッコさんが出てきてクリアに貝で作ったカスタネット、クリスタルに貝で作った太鼓を貸してくれる
クリアはカスタネット、クリスタルは冷波刀をバチにして太鼓をリズム良く叩いて音を鳴らして衝撃波を放つ
606 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:28:16.16 ID:f3mMV8iMo
ヒーローショー会場

ワイワイガヤガヤ

MCのお姉さん「みんなぁー! こーんにーちわー!!!」

「「「こーんにーちわああああ!!!」」」



舞台裏

朱「うわ、すっごい人来てる……」

透「満員だ」

雪菜「なななななななんでこんなことに!」ガクガク

朱「本物のアクターさんはどこ行っちゃったのかしら……」

透「探す?」

雪菜「そそそそそそそうですよ今からでも探して……!」

裏方スタッフ「おめーら準備できてんなー?」

雪菜「ひゃいっ!?」ビクッ

裏方スタッフ「んな緊張すんなよ。リハ通りにやりゃあいいんだから」

雪菜(やってないんですってばぁ!)

裏方スタッフ「ったく向こうは落ち着いてんのに……」

朱「向こうって……」ヒソヒソ

透「桜野?」ヒソヒソ

裏方スタッフ「じきに出番だ。調子整えとけよ」スタスタ

雪菜「そ、そんな……」

朱「とにかくもうやるしかないわね」

雪菜「うまくいくわけないですよぉ……」

透「腹くくるしかない」

雪菜「うぅ……」

朱「台本は最低限いれられた。基本的に音声に合わせて動くだけだから、想定外のアドリブみたいなことにはならないはず。各種ポーズは雪菜ちゃんが教えてくれた通りに」

透「雪菜、よくこんなに覚えてたね」

雪菜「霰に覚えさせられたのがこんなところで役立つとは……」



ドババ-ン

スピーカー『ふはははは! これだけの人間が集まっているとは好都合だなぁ!』

MCのお姉さん「あ、あなたたちは……インフェルノ!?」



朱「あ、桜野ちゃんの出番よ」

透「どんな感じかな?」ワクワク

雪菜「だ、大丈夫でしょうか……!」ハラハラ
607 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:36:35.81 ID:f3mMV8iMo
スピーカー『はーはっはっはっ!』

桜野「ばっさぁー!」ダダッ

桜野「ここでっ……ターンっ!」クルッ

桜野「そしてポーズ!」シャキ-ン

スピーカー『我こそは!』

桜野「めるぼー!」

MCのお姉さん「大変! メルボルゼが襲ってきた!!」



雪菜「あの人なんであんなにノリノリなんですか!?」

透「さすが桜野」ウンウン

朱「あたしたちもあれくらいやらないとね……」

雪菜「む、無理ですよぉ……!」



MCのお姉さん「そんな小さい声じゃ聞こえないよー! みんなぁ、もう一度大きな声でぇー! せーのっ!」

「「「スフィアフォースうううう!!!!」」」



朱「ほら出番よ!」

透「行くしかない」

雪菜「もうヤケだー!!!」
608 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:47:26.99 ID:f3mMV8iMo
スピーカー『俺たちを呼んだか!』

MCのお姉さん「あ、この声は!」

朱(立ち位置立ち位置……!)タタッ

透(桜野、さまになってるなぁ)タタッ

雪菜(すっごい人ぉ〜!)グルグル

スピーカー『貴様ら!』

桜野「おどろくポーズ!」

スピーカー『天球戦隊スフィアフォース!!!』

朱(ポーズは……こう!)バッ ←あってるけどキレが足りない

透(こう?)ババッ ←ちょっと間違ってる

雪菜(逃げたい……)シュババッ ←完璧

スピーカー『出たなスフィアフォース! 今日こそ鉛の外套を誂えてやる!!』

桜野「挑発のポーズ!」バッ

朱(セリフの意味がわかんないぃ!)

スピーカー『往けモーフども! スフィアフォースを倒し、人間を恐怖のどん底へと突き落としてやるのだ!』

桜野「やるのだ!」ババッ

透(ほんとにノリノリ)

MCのお姉さん「お願いスフィアフォース! インフェルノと戦って!!」

スピーカー『任せとけ! 行くぜみんな!』

雪菜(こ、ここから戦闘です……!)

朱(あたしと雪菜ちゃんはいっぱいいるやつと戦って……!)

透(レッドの私は桜野と!)ダッ

スピーカー『スフィアレッド! 今日こそ決着をつけてやる!』

桜野「いっくよー!」スッタタ-
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 23:50:19.60 ID:PiqIGgTfo
霰ちゃんに自慢できる思い出だ
610 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:56:15.71 ID:f3mMV8iMo
MCのお姉さん「みんな! スフィアフォースを応援してあげて! がんばれー!」

「「「がんばれえええええ!!!!」」」

桜野「てい! とああ!」ブンブン

透「おっと……んっ……!」ササッ

透(やっぱり桜野、変身してないと弱い)

透「はっ」バッ

桜野「ぐはっ!」

透(体力ないし体育の授業もほとんど休んでるし、あんまり激しく動いて怪我したら大変)

透「よっ」

桜野「くっ……!」

透(とはいえあくまで戦ってるフリ。本当に当てるわけじゃないからだいじょ……)

桜野「うぅっ!」キッ!

透「っ!」ゾクッ

透「うわぁ!!」ブンッ

バチィッ!

透(あ……)

透「しまっ……!」ハッ

桜野「あうっ!」ドサッ

透「桜野!」タッ

裏方スタッフ「おいなにやってる! 近寄んな戻れ!」サッサッ

透「くっ……!」ズザッ

透「桜野……ごめん……!」

桜野「……」シ-ン

透「さ、桜野……?」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 23:57:44.59 ID:dw8WHvUEo
ヒーローショー名物ガチアクシデント!
612 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:07:05.95 ID:chql2Rzho
「お、おい……今のアクション、なんかすごくなかったか……?」

「本当にぶっ飛んでるみたいだったな……」



雪菜(さ、桜野さん倒れたっきり動かないです……!)ドキドキ

朱(大丈夫かしら……!)ハラハラ

MCのお姉さん「さ、さすがスフィアレッド! メルボルゼをやっつけてくれるなんて!」

スピーカー『俺の力はこんなもんじゃないぜ!』

透(そ、そうだこれは台本通り! レッドが敵を倒して色々しゃべって、それに反応した敵がパワーアップする流れ。桜野が動かないのはそのせい……!)

スピーカー『魔王の言いなりになってるようなやつに俺たちは負けない! 地球の平和は! みんなは! 俺たちが守る!』

MCのお姉さん「ありがとうスフィアフォース!!!」

「「「ありがとおおおお!!!!!」」」

透(ここ! このタイミングで起きるはず!)

朱(桜野ちゃん!)

雪菜(桜野さん!)

桜野「……」シ-ン

透「あ、れ……桜野……?」

裏方スタッフ「おい! なにやってんだ早く起きろ!」ワタワタ

透(なん、で……? なんで起きないの……?)

裏方スタッフ「起きるまでなんとかつなげ!」

MCのお姉さん「は、はいっ!」
613 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:17:18.24 ID:chql2Rzho
「おいおい大丈夫か?」

「なにかトラブル……?」



透(ど、どうしよう……! なんで起きてくれないの……!)

雪菜(こ、これまずいんじゃ……!)

MCのお姉さん「えっと……さすがスフィアフォース! みんなを守るため、メルボルゼを倒してくれました!」

透(演技? 当たりどころが悪かった? 衣装のせいで熱中症? わかんない……わかんないよぉ……!)

朱(やばい……このままだとステージも……!)

MCのお姉さん「この先も戦いは続きます! それでもスフィアフォースは絶対に負けません!」

透(お願い桜野……! 起きて……!)

MCのお姉さん「スフィアレッドが言ってくれたように、魔王の言いなりになっているような……」



「言いなり?」



透「!」ゾ

朱「!」ク

雪菜「!」ッ

MCのお姉さん「…………へ?」



桜野「……」ユラァ



ザワッ!

「お、おい……なんだ……!」ゾクゾク

「すげえ……迫力……!」ビリビリ

「ぱ、パパぁ……!」ビクビク



透「さ、桜野……?」
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:18:31.39 ID:S5I4i0v3o
SNSで子供泣いちゃうくらいクオリティ高いショーと話題になってしまう
615 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:30:20.05 ID:chql2Rzho
透(今の……桜野……!?)

スピーカー『言いなりだと? 違う。我が魔王ダンフェリオ様は……』

透「!」

透(じゃない、スピーカーからだ。でも……!)

スピーカー『いや、我が友ダンは……魔王となってからも我を友と呼んでくれた……』

桜野「……」ズズズ…



ザワザワザワッ!

「ままっ……こわいっ……!」ギュウウウッ

「う、うんっ……!」ゾクゾク

「やっば……なんだよこれ……!」ゾワゾワ



スピーカー『我がここに在るのは忠義ではなく、友との絆を守るため……』

桜野「……」ゴゴゴゴ

MCのお姉さん「み、みん、な……おう……えん……」カタカタ

スピーカー『それを貴様らなんぞに壊せるものか……!』

桜野「……」ブワッ!

MCのお姉さん「ひあぅっ!?」ビクゥッ!

裏方スタッフ「や、やるじゃねぇかあいつ……!」ゾクゾク

スピーカー『ここからが最終決戦だ……!』

桜野「……!」ギンッ!

朱「っ!?」ビクッ

雪菜「うっ!?」ゾワッ

朱「ゆ、雪菜ちゃん……これ……!」

雪菜「私たちも本気でやらないと……!」

朱・雪菜「「やられる!?」」

スピーカー『スフィアフォースよ!!』

桜野「さあ……」バッ

透「うくっ……!」ゾクッ

スピーカー『どこからでもかかってこいっ!!!」桜野



─────
───

その後は概ね台本通りに進み 大きなトラブルなくショーは終了した
しかしこの公演は悪役が異常なまでに恐ろしく
「子どもがガチ泣きした」「大人でも失禁した」「映像越しでも冷や汗が止まらない」「本物がいた」
などの評価で騒然となった
そんな子ども向けを大きく逸脱したショーを一目見ようと客が殺到したが 結局ここまでの迫力は二度とお目にかかれず
この公演は奇跡の神回として伝説になったという
616 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:31:06.73 ID:chql2Rzho
ここまで
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:31:50.75 ID:S5I4i0v3o

うーん都市伝説
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:33:16.55 ID:7YngaaiV0

桜野さんあらゆるところに何らかのフラグが多すぎる
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 08:37:49.80 ID:hoPG4tbGo
桜野の人生は一歩でも足踏み外したら即死する綱渡り人生
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 09:09:52.47 ID:09WxmBRc0
お化けより怖いの見ちゃったからお化け屋敷行ってももう楽しくなさそう
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 10:12:24.06 ID:YChq6vOiO

うーんこの闇しか感じないフラグの山…
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 01:10:40.27 ID:+OUoFsJL0
ブーケ シア
ライドカクタス
セントリーカクタスの中にシアが侵入して自分の身体をセントリーカクタスの隅々まで同化させ操縦する
セントリーカクタスに手足生えてきて軽やかに動けるようになる
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 07:31:04.80 ID:h48iLuxAo
全員
プリキュアハリケーン
シキが丸まってシアが包み込んでクリスタルが凍らせてボール完成
四人でパス回しして最後にクリアがキャッチしたボールをサクラが蹴り飛ばして敵にぶつける
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 11:10:50.13 ID:cJ18Dm0Bo
最近来ないな
今度はどこで悩んでるのか
625 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:27:27.58 ID:ksOkvMSvo
まあ見てくれよ
多分今回次回あたりは迷い悩みが顕著に出るわ
626 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:35:31.51 ID:ksOkvMSvo
朱「な、なんとか抜け出せたわね……」

雪菜「さすがにもうこりごりですぅ……」

透「桜野大丈夫?」

桜野「お、おぉー……」ヘロヘロ

透「ごめん。やりすぎた」

桜野「い、いやいやなんのこれしき……」

透「怪我とかない? 私、勢い余ってぶっ飛ばしちゃった……」

桜野「ああ、あれねぇ……」

透「ほ、本当にごめんね? 大丈夫だった? ちょっとの間動かなかったからすごく心配で……」オロオロ

桜野「だいじょぶだいじょぶ、かすっただけだから。あの時はちょっとびっくりしちゃっただけだよ」

透「本当に大丈夫? 頭ぶつけたりとかしなかった?」

桜野「大丈夫だって。ほら元気! だからもう心配しないで?」ニコッ

透「……うん……よかった」ホッ

朱「にしても、あの後の桜野ちゃん凄かったわよね……」

雪菜「お客さんもびっくりしてましたね……」

透「さすがの気迫だった」

桜野「いやぁ、なんか力入っちゃって……」

雪菜「ていうか変身しなくても気迫はそのままなんですね……」

朱「いろんな意味で桜野ちゃんとは戦いたくないなぁって思ったわ……」

桜野「あはは……」
627 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:45:52.93 ID:ksOkvMSvo
雪菜「さてじゃあ次はどこ行きましょうか」

朱「そうねぇ」

透「桜野はどこ行きたい?」

桜野「みんなに任せるよ」

透「そう? んー、困った」

朱「遠慮しなくてもいいのよ?」

桜野「遠慮なんてしてないですよ。みんなの行きたい場所がわたしの行きたい場所です」ニコッ

朱「……そう」

雪菜「で、でもせっかくですし、桜野さんが行きたい場所にも……」

桜野「そうは言っても、そもそも何があるのか全然わかんないし」

雪菜「……そう、ですね」

桜野「透ちゃんはどこ行きたい?」

透「私は……どこ行ったら楽しいと思う?」

桜野「それをわたしに聞いちゃうんですか……」

透「桜野に決めてほしい」

桜野「さっきも言った通り全然わかんないから、あんまり楽しくないとこ連れてっちゃうかもよ?」

透「桜野が選んだとこならきっと楽しいよ」

桜野「ぷ、プレッシャー……!」

透「桜野、お願い」

桜野「! そ、そこまで言われたら無下にできませんな! よぉし! ここは一発張り切っちゃお!」

朱「うん。あたしも桜野ちゃんがどこ行きたいのか……ん?」

雪菜「? どうしたんですか?」
628 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:55:07.70 ID:ksOkvMSvo
朱「見てあの子……」

透「あの子?」



女の子「っ……っ……!」キョロキョロ



桜野「あの女の子がどうかしましたか?」

朱「あの子……」

桜野「はい」

朱「すっごくかわいいっ……!」

雪菜「あの……」ジト-

桜野「朱さん……」ジト-

朱「間違えました。あの子、なんだか様子が変じゃない?」

透「へん?」

朱「だってほら……」



女の子「っ……!」ウルウル



透「もしかして迷子?」

桜野「!」

朱「やっぱりそう見えるわよね」

雪菜「さっき見た遠足の小学生でしょうか……?」

朱「危ない目に遭う前になんとかしなきゃ!」ダッ

透「朱がいちばん危ない気がする!」タタッ

雪菜「ちょ、2人ともっ……! さ、桜野さん、私たちもっ……!」

桜野「……」ブツブツ

雪菜「桜野さん……?」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:56:33.22 ID:cJ18Dm0Bo
もしもしポリスメン?
630 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:00:33.34 ID:ksOkvMSvo
桜野「……」ボソボソ

雪菜「桜野さーん?」

桜野「…………まいご……まいごの……おんなのこ……」

雪菜「だいじょぶです……?」

桜野「…………助けなきゃ……絶対……だよね?」

雪菜「桜野さんってば……」

桜野「…………うん、うん……わかってるよ……」

雪菜「……?」

桜野「………………コスモス」

雪菜「!」

桜野「」タタッ

雪菜「桜野さっ……!」
631 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:01:31.19 ID:ksOkvMSvo
こちらはイマジナリー霰ちゃんとかいうキラーパスの結果爆誕したイマジナリーコスモスさんですご査収ください
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:03:31.42 ID:qCOEKnH4o
この子メンタルがもう…
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:11:12.05 ID:vvlFufRbo
本当に存在イマジナリーなやつ…
634 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:14:21.31 ID:ksOkvMSvo
朱「お嬢ちゃあん……どこから来たのぉ……?」

女の子「ひっ!」ビクッ

透「朱怪しい。すっごくすっごく怪しい」グイッ

朱「そんなっ!」

女の子「あうあうあ……!!」ビクビク

透「ごめんね。怖いお姉ちゃんはほっといて、優しいお姉ちゃんのとこ行こ?」

女の子「優しい……お姉ちゃん……?」

桜野「透ちゃーん!」タタッ

透「桜野!」

女の子「あの人?」

透「うん。とっても優しいよ」

女の子「ほんと……?」

桜野「透ちゃん、その子? やっぱり迷子?」

透「かな?」

女の子「……」ジ-

桜野「はじめまして。岸波桜野です」

女の子「さくの……お姉ちゃん?」

桜野「うん、大丈夫だから落ち着いて聞いてね。今日はお父さんかお母さんと一緒に来たの?」

女の子「あの……あのね、パパとママと3人で来たの。でもね、いなくなっちゃった……」

桜野「はぐれちゃったの」

女の子「うん……」

桜野「そっか。うーん……あ、迷子になったら見せるように言われたものとかある?」

女の子「んん」ブンブン

桜野「そっかそっか。うーん……」

女の子「パパ……ママ……もう会えなかったらどうしよ……!」ウルウル

桜野「大丈夫、大丈夫だよ」ナデ

女の子「ぅ……」

桜野「パパもママも、今必死であなたのことを探してる。すぐ見つかるからがんばろ?」ナデナデ

女の子「……うんっ」

桜野「よし、いい子。それじゃあ迷子センターとか探して……」

朱「もう見つけたわよ。歩いて5分もかからないと思う」

桜野「ほんとですか!? よし、じゃあお姉ちゃんたちと迷子センター行こっか」

女の子「迷子センター?」

桜野「うん。そこでパパとママを待つの。すぐ迎えに来てくれるからね」

女の子「うん」

桜野「手つないでく?」

女の子「うん!」
635 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:23:52.56 ID:ksOkvMSvo
雪菜「……」テクテク



桜野「パパとママどんな人? 優しい?」トタトタ

女の子「うん! 大好きなの! お姉ちゃんも?」トテトテ

桜野「うん。お姉ちゃんも大好きだったよ」



朱「……」ジ-

透「危ない目してる」

朱「あたしも手つなぎたい!」ズイッ

透「自重して」ガシッ

朱「だってあんなにちっちゃいおててなのよ!? なにかご利益ありそうじゃない!?」

透「知らないし、多分ない」

朱「透ちゃんはつなぎたくないの!?」

透「私はどっちかって言うと……」



女の子「お姉ちゃんのおててあったかいね」

桜野「そうかな?」



透「桜野、私とも手……」フラッ

朱「さすがにルール違反よそれは!」ガシッ

透「むぅ……」

朱「抜け駆けは許しません」

透「待って。私は桜野、朱はあの子と手を繋ぎたいんだから、ライバルにはならないんじゃ……」

朱「はっ!」ハッ!

透「朱、ここは……!」スッ

朱「協定ね……!」スッ

ガシッ☆

女の子「あ、あっちのお姉ちゃんたちもおててつないでる」

桜野「仲いいねー」ニコニコ

女の子「ねー」ニコニコ

朱「仲良し認定。ふふっ、悪くない気分。ね、透ちゃ……」

透「さ、桜野!? ちがうからっ、全然そんなんじゃ……!」

朱「透ちゃん? あたしだって傷つくのよ?」
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:26:21.73 ID:T7rUUYd5o
朱さんは守備範囲広いなあ
637 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:29:47.18 ID:ksOkvMSvo
桜野「今日はいい天気だねぇ」トタトタ

女の子「うん。ん……んぅ? ねぇお姉ちゃん」クイクイ

桜野「なあに?」

女の子「手首どうしたの?」

桜野「!」

女の子「赤くなってるよ?」

桜野「あ、ああ、これね……ちょっとね……」

透「あれ? それって前に虫に刺されたって言ってたとこ?」

桜野「まあ……うん……」

透「けっこう前だと思うけど、まだ治ってなかったんだ」

桜野「う、うん。そうなの」

女の子「早く治るといいね!」

桜野「あ……」

桜野「……」

桜野「……どうかなぁ」

女の子「んぇ……?」

桜野「これはもう治らないかもなぁ……」

透「……?」
638 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:30:31.87 ID:ksOkvMSvo
虫刺され(のようなもの):前スレ>>885
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:33:51.20 ID:WHj9xlBv0
どんな服でも例えプリキュアを纏っても隠せない傷らしきもの
640 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:43:54.75 ID:ksOkvMSvo
雪菜「……桜野さん」ボソッ

朱「雪菜ちゃん」

雪菜「あ……」

朱「桜野ちゃんとなにかあった?」

雪菜「……」

朱「……」

雪菜「……桜野さんって優しいですよね」

朱「……そうね」

雪菜「……桜野さんって強いですよね」

朱「……そうね」

雪菜「……桜野さんっていつも誰かのために頑張ってますよね」

朱「……そうね」

雪菜「……」ギュッ

朱「……」

雪菜「朱さん私っ……!」

朱「焦っちゃダメよ」

雪菜「……!」

朱「あのね雪菜ちゃん、あたしはね……あたしはもう、桜野ちゃんが分からなくなってしまったの。いいえ、もしかしたら初めから何もわかってなかったのかもしれない」

雪菜「……」

朱「今のままだといずれ取り返しのつかないことになってしまう気がする。でも何が桜野ちゃんのためになるのかわからない。良かれと思ってやったことが、桜野ちゃんを追い詰めてしまうかもしれない」

雪菜「……」

朱「臆病風に吹かれてるだけかもしれない。それでもいちばん怖いのは、桜野ちゃんがいなくなること。でしょ?」

雪菜「……はい」

朱「だから今は」

雪菜「……」

朱「……それでも何か、桜野ちゃんのために出来ることが見つかったのならあたしも手伝う」

雪菜「……はい」

朱「焦っちゃダメよ」

雪菜「はい」
641 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:45:33.22 ID:ksOkvMSvo
ここまで
なんか今日のレスぜんぶで伏線なりフラグなりを置くか拾うかした気がする
なんなら今いる場所がバッドエンド√な気さえしてくる
助けてコスモスえもん
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:45:53.98 ID:SMYrnJ6j0
朱さん急にまともなこと言い出した…
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:48:24.65 ID:JOQFm8cPo

色となんか色々出してくるとこだけならクリアは○○えもんなのになあ
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:51:20.28 ID:cJ18Dm0Bo

透ちゃんが(暫定)一番キッツイ過去持ちなのに一番純粋無垢な心でいられてる…
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 07:31:16.29 ID:lZ5GHkbH0

なんかもうずっと闇闇闇の闇ばかりのひたすら陰鬱な状況が続きすぎてて
ギャグすらさらなる闇の伏線に見えるから弛緩0のままで、これ鬱SSじゃなくてプリキュアSSだよね?ってなってる
早く抜けてくれ…
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 19:34:51.56 ID:tQNpy+BV0
朱さん実は2、3回くらい家に子供連れ込んでそう
647 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:34:49.58 ID:CHpGyZiLo
迷子センター

朱「それじゃあお願いします」ペコリ

スタッフ「はい」



朱「園内放送してくれるって。きっとすぐに見つかるわ」

桜野「だって。よかったね」

女の子「うん!」

桜野「パパとママ、すぐ迎えに来るからね。いい子で待ってるんだよ」

女の子「うん!」

朱「さて、あとは係の人に任せましょうか」

女の子「え……」

桜野「そうですね。それじゃあ……」

女の子「行っちゃうの……?」

桜野「!」

女の子「ぅ……」ショボ

桜野「……さびしい、よね」

女の子「うん……」

桜野「パパとママ、早く会いたい?」

女の子「うん……」

桜野「そうだよね。会いたいよね……」

女の子「うん……」

桜野「……よし」スクッ

女の子「?」

桜野「お姉ちゃん、ちょっと探してくるよ」

女の子「え!」

雪菜「!」

桜野「まかせて。すぐに見つけて戻ってくるから」

女の子「ほんとに!?」

桜野「うん。約束」

女の子「お姉ちゃん……! ありがとう!」

桜野「うん」ニコッ
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 22:37:19.48 ID:Jf2uG3YDo
それ自分が迷子になるパターン…
649 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:44:26.81 ID:CHpGyZiLo
桜野「それじゃあわたし、ちょっと行ってきます。みんなはこの子と一緒にいてあげて」

朱「待って桜野ちゃん。園内放送に気づいて、すぐに来てくれるかもしれないわよ? 入れ違いになるかも……」

桜野「そうかもですけど……すみません。わたし居ても立っても居られないみたいです」

朱「そう……」

透「桜野桜野、私も一緒に……」

桜野「え、透ちゃんも……」

雪菜「私が行きます!」

朱「!」

桜野「雪菜ちゃん?」

雪菜「透さんは朱さんと一緒にその子のそばにいてあげてください」

透「え、でも……」

朱「透ちゃん、ここは雪菜ちゃんに任せましょ?」

透「……んぅ、わかった」

桜野「透ちゃんもいい子にお留守番ね」

透「はぁい」

朱「どれだけ見つからなくても1時間後にはここに戻ってきて。それと……」チラッ

雪菜「わかってます」

朱「……うん」

桜野「それじゃあ行ってくるね」

女の子「うん!」
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 22:51:19.85 ID:Jf2uG3YDo
ゆきにゃがいった!ゆきにゃがいった!
651 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:55:21.21 ID:CHpGyZiLo
桜野「んー」テクテク

雪菜「……」トボトボ

桜野「んーー?」キョロキョロ

雪菜「……」トボトボ

桜野「そう簡単には見つかんないなぁ……」

雪菜「……」

『…………うん、うん……わかってるよ……』

雪菜(桜野さん……あの時たしかに……)

『………………コスモス』

雪菜(桜井さんの名前を呼んだ)

雪菜「……」

雪菜(桜井さんの一件のすぐ後、私たちの心配とは裏腹に桜野さんは大丈夫だと言って笑った)

雪菜(いつもと同じ笑顔だった。少なくともそう見えてしまった。でもそれはきっと、本当の笑顔じゃなかったんだ)

雪菜(もしかしたら私は、桜野さんの本当の笑顔をただの一度も見たことがないのかもしれない。だから気づけなかった)

雪菜(本当は乗り越えてなんかいなかった。大丈夫なわけなかったんだ)

雪菜(桜野さんは桜井さんを本当に大切に思っていた。生きる意味そのものだって言っていた)

雪菜(そんな人を……自分の手で……)

雪菜(もし私だったら? もし私が、自分の大切な人を自分の手で殺めてしまったら?)

雪菜(一日や二日で立ち直って元気に明るく過ごすなんて、そんなこと本当にできるだろうか)

雪菜(できるわけない。平気なわけない。大丈夫なわけない。もし本当に何ともないんだとしたら、本気でそう言っているんだとしたら……)

雪菜(そんなのもう…………壊れてる……)

桜野「雪菜ちゃん?」

雪菜「は、はい!?」ビクッ

桜野「ぼーっとしてたけど大丈夫?」

雪菜「あ……えっと……」

桜野「ちょっと休憩しよっか」ニコッ

雪菜「はい……」
652 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 23:07:16.95 ID:CHpGyZiLo
休憩所

桜野「今日はほんとに暑いねぇ。雨とかよりはずっといいけど」

雪菜「……はい」

桜野「ちゃんと水分補給してね?」

雪菜「……はい」

桜野「ふぃぃ……」

雪菜「……桜野さん」

桜野「ん? なあに?」

雪菜「今日……楽しいですか?」

桜野「うん、とっても」ニコッ

雪菜「……」

桜野「雪菜ちゃん?」ズイッ

雪菜「!」

桜野「大丈夫? なにか困ったことでもあった? わたしでよければ相談乗るよ?」

雪菜「いえ、あの……!」

雪菜「その……」

雪菜「…………桜野さんはどうなんですか」

桜野「わたし? わたしは特に何も。すこぶる快調ですぞよ?」

雪菜「本当ですか? 本当になにもないですか? 私だって相談乗ります……!」

桜野「ありがと。でもほんとに大丈夫だよ」

雪菜「……!」

桜野「なんか心配かけちゃったかな? ごめんね」

雪菜「……」

雪菜「……やっぱり」

雪菜「………………やっぱり……何も言ってくれないんですか……!」

桜野「え……?」

雪菜「桜野さんいつもそうです……!」

雪菜「私やみんなが苦しいときは一緒にいてくれて話を聞いてくれて優しくしてくれて……! なのに自分が苦しいときはなんにも言ってくれなくて……!」

雪菜「それじゃあ恩返しもできないじゃないですか……!」

桜野「そんなことないって。恩返しならいっぱいしてもらってるよ。今日だって遊園地連れてきてもらっちゃったし」

雪菜「そういうことじゃなくてっ!」

桜野「いいんだよ、わたしのことは。みんながよければわたしはそれでいいの」ニコッ

雪菜「っ!」

雪菜「……」

雪菜「…………っ」ギュッ

雪菜(朱さん……ごめんなさい……)
653 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 23:20:58.06 ID:CHpGyZiLo
桜野「んー!」ノビ-

雪菜「……桜野さん」

桜野「なあに?」

雪菜「……これ」スッ

桜野「ペットボトル? あ、空っぽだ」

雪菜「……捨てといてください」

桜野「うん、まかせて」

雪菜「……喉乾いたので何か買ってください」 

桜野「うん。なに飲みたい?」

雪菜「……桃のジュースがいいです」

桜野「桃、桃ぉ……?」ウロウロ

雪菜「……」

桜野「んー……ここの自販機、桃売ってないや。なにか別のでもいい?」

雪菜「……嫌です。桃がいいです」

桜野「そうは言っても……困ったなぁ……」

雪菜「……入口の方の自販機にあった気がします。買ってきてください」

桜野「ほんとに!?」

雪菜「!」

桜野「おっけーまかせて! すぐ行ってくるね!」タッ

雪菜「待ってくださいっ!」

桜野「おぁ? なになに?」

雪菜「…………なんで、ですか……!」

桜野「なにがですか?」

雪菜「なんで……いつも……! いつもいつもいっつもそうやって……!」

桜野「雪菜ちゃ……?」

雪菜「桜野さんっ!!!」

桜野「はいっ!?」

雪菜「私っ、私今すっごく酷いこと言ってます! 桜野さんの優しさにつけ込んで身勝手なお願いしてます!! 分かってますよね!?」

雪菜「それなのになんで全部言われた通りにしちゃうんですか!! こんな使い走りみたいなことっ、なんであっさり引き受けちゃうんですか!!」

雪菜「この前だってそうです! 桜野さんのクラスの男の子、掃除当番を押し付けたのは明らかだったじゃないですか!! 断られたことないって言ってました! いつも押し付けられてるってことですよね!?」

雪菜「桜野さんの帰りが遅いのだってそうやって誰かに押し付けられた面倒ごとを律儀にこなしてるからじゃないんですか!? 押し付けられてるって桜野さんも気づいてるんですよね!?」

雪菜「なんで嫌な顔ひとつしないでぜんぶ受け入れちゃうんですか!! どうして嫌なことを嫌ってちゃんと言わないんですか!!」

雪菜「それだけじゃないです!! 本当は辛いこと苦しいこといっぱいあるんですよね!? いっぱいいっぱいあるんですよね!?」

雪菜「なんで1人で抱え込むんですか!! 辛いなら辛いでいいじゃないですか! 苦しいなら苦しいでいいじゃないですか!!」

雪菜「なんで何も言ってくれないんですか!! いつもいつだってみんなみんなってそればっかりで! みんなじゃなくて桜野さんはどうなんですか!!!」

雪菜「桜井さんのことだって本当は……!!」



桜野「どうでもいいんだよ」



雪菜「…………ぇ」

桜野「わたしはね、わたしのことなんかどうでもいいの」ニコッ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 23:22:23.90 ID:hzfbDIqmo
強行策に出たな
655 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 23:33:19.58 ID:CHpGyZiLo
雪菜「……え、ぇ……?」

雪菜「ど、でも……って……?」

雪菜「なに、をっ……」

桜野「わたし、お願いされるの嫌じゃないよ。それどころかすっごく嬉しい」

雪菜「え……ぁえ……?」

桜野「だってみんながわたしを頼ってくれるんだもん。嫌がる理由なんかひとつもないよ。でしょ?」

雪菜「ぁ……さく……っ……」

桜野「頼られて嬉しい。みんなのお願いをひとつでも叶えられて嬉しい。みんな喜んでくれる。ありがとうって言ってくれる」

雪菜「さくのさ……!」

桜野「そのためならわたし、なんだってできちゃう」

雪菜「な、に……」

桜野「だって、だってね?」ズイッ

雪菜「っ!」ビクッ

桜野「なんの役にも立たないわたしに生きてる価値なんてないもん」ニコッ

雪菜「っ……!」ゾワッ

雪菜「な……」

雪菜「なに……いっ、て……!」

桜野「だからね雪菜ちゃん」

雪菜「っ」ビクッ

桜野「桃のジュース、おごらせてね?」ニコッ

雪菜「ひっ……!」ゾクッ

桜野「じゃあわたし行ってくるから!」ニコニコ

雪菜「へ……っ……待っ……!」カタカタ

桜野「ここで待っててね。すぐ戻ってくるから!」タタタッ

雪菜「あ……ぁ……!」

雪菜「ま……まっ、て……おねが……まってぇ……!」ガクガク

雪菜「ごめ、なさっ……ちがっ、ちがうんです……うそなんです……!」ジワッ

雪菜「桃のジュースなんてないんです……ごめんなさい……!」ボロボロ

雪菜「だから……いかないでっ……!」
656 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 23:33:50.77 ID:CHpGyZiLo
ここまでだよ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 23:37:36.77 ID:hzfbDIqmo

シキ✕
朱✕
雪菜✕

もうだめだぁ…おしまいだぁ…
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 23:39:22.33 ID:7RQydSoBo
む…無理だ…
この子達の能力で
この規格外のモンスターに勝つのは…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 23:47:18.01 ID:aUF6YrV00

透ちゃんがファンタジー染みた悲劇なら桜野ちゃんはリアルな生々しい悲劇を現在進行形で…
660 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/01(日) 23:26:55.75 ID:dgEEBuOPo
迷子センター

女の子「見て見て、この星のやつかわいい」

透「え、それヒトデじゃないの?」

女の子「えーお星さまだよー」

透「ヒトデでしょ。ねえ朱?」

朱「……」

透「朱?」

朱「あ、ごめんなさい。なんだっけ?」

透「……心配?」

朱「少しね……」

透「桜野が一緒だから大丈夫だよ」

朱「だといいけど……」

ガタカダ

男性「すいませんっ……!」

朱「?」

女性「迷子の放送を聞いてきたんですけど……!」

透「あ」

女の子「パパ! ママ!」タタッ

女性「あっ! もう……心配したのよ!」ダキッ

男性「よかった……1人にしてごめんな……!」ナデナデ

女の子「ううん!」ギュ-

透「ふふっ、見つかってよかった」

朱「ええ」
661 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/01(日) 23:34:39.86 ID:dgEEBuOPo
男性「あぁすいません。面倒を見てもらったみたいで」

女性「ご迷惑をおかけしてしまって!」ペコペコ

朱「いえ、とってもいい子だったので迷惑なんて……」

男性「ほら、お姉ちゃんたちにちゃんとお礼言って」ポン

女の子「さくのお姉ちゃんたちは?」

男性「え?」

朱「あ、友人が2人、おふたりを探しに出ていて。もうすぐ帰ってくる頃だと思うんですけど……」

男性「そうだったんですか。重ね重ね申し訳ない」

女性「すぐ戻ってくるなら少し待たせてもらいましょうよ。お礼もしたいし」

男性「そうだな」

女の子「ほんとに? じゃあもうちょっとお姉ちゃんたちと遊ぶー!」

透「うん。桜野たちがもどっ……」

ガサッ

透「っ!」ビクッ

女の子「ん? お姉ちゃ……?」

透「朱っ!!!」

女の子「っ!」ビクッ

朱「えっ!?」

透「っ……!」

朱「まさかっ……!」

女性「な、なに……!? 急にどうしたの……!?」

朱「は、早く逃げてくださいっ!」

透「朱はやくっ!」ダダッ

男性「に、逃げるってどこに!?」

朱「ここじゃないとこ!」ダダッ
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 23:36:18.33 ID:suXhBMSZ0
いつも分断されてるときに!
663 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/01(日) 23:40:02.38 ID:dgEEBuOPo
入口方面

シキ「桜野っ!!!」バッ

桜野「ちょ、シキ!? 本物はキャパオーバーだって……!」



ドガァァァンッ!



桜野「!」

「な、なんだ今の音……!」

「なんかのイベントじゃねー?」

「あっち……煙上がってる……!」

桜野「……」ギリッ

シキ「桜野……!」

桜野「…………邪魔しないでよ」ボソッ

シキ「っ!」ゾッ

桜野「行くよシキ」タタッ

シキ「う、うんっ!」
664 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/01(日) 23:48:05.49 ID:dgEEBuOPo
休憩所

雪菜「ふぅ……ふぅ……!」カタカタ

雪菜「なにも……できなかった……」

雪菜「私……私……どうしたらよかったの……!」

雪菜「わかんないよぉ……!」



ドガァァァンッ!



雪菜「!」ビクッ

雪菜「え……なに……!?」



ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」



雪菜「あれは……ヤクサイン……!」

雪菜「こんな……ときに……!」

雪菜「ふぅふぅ、ふぅー……」

雪菜「行かなきゃ……戦わなきゃ……!」

雪菜「今は……戦わなきゃ……!」タタタッ
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/01(日) 23:48:59.24 ID:WX9YDCIDo
この子いつもメンタル弱くなるな
666 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/01(日) 23:56:34.86 ID:dgEEBuOPo
雪菜「はぁっはぁっ……!」トタタタッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ボゴォンッ!

雪菜「うあっ!」

ヒュンッ

ブーケ「くっ……!」ザンッ

雪菜「あっ!」

ブーケ「雪菜ちゃん!」

雪菜「お、遅くなってすみません!」

ブーケ「ううん! それより桜野ちゃんは!? 一緒じゃないの!?」

雪菜「ぁ……」

ブーケ「…………とにかく今はあいつを倒すわよ」

雪菜「は、はい……プリキュア・カミングシーズン!」

ビュオオオッ!
フワッ

クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!」

ブーケ「気をつけて! ポップコーン飛ばしてくるわよ!」

クリスタル「え、ポップコーン?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ポップコ-ン!

クリスタル「ほんとに飛ばしてきた!」サッ

ボガァンッ!

ブーケ「しかも爆発する……」

クリスタル「また厄介な……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!!!」
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:05:01.44 ID:xIcDU/Rro
今日の担当幹部はだーれだ?
668 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/02(月) 00:07:55.78 ID:7FVwucDCo
クリスタル「そういえば透さんは!?」

ブーケ「ライガと戦ってる!」

クリスタル「じゃあこのヤクサインはライガが……」

ブーケ「いいえ違うの。こいつは……」スッ

クリスタル「ん?」

カサイ「」コソコソ

クリスタル「え、あれって……カサイ?」

カサイ「うっ」ギクッ

クリスタル「なにしてるの……」

カサイ「お、おう……久しぶりだな小動物……おう……」

クリスタル「なんだか様子が……?」

カサイ「お、お前……あー、あれは? ちっさい方の小動物は?」

クリスタル「ここにはいません。妹はもう巻き込まないって決めたんです」

カサイ「妹? あれお前の妹なのか。そうか……」ポリポリ

クリスタル「ブーケブーケ。あの人さっきからなんか変です。なにか狙いがあるんでしょうか……」ヒソヒソ

ブーケ「わからない。けどあたしが戦ってる時から、ずっとあなたのことを気にしていたみたいなの……」ヒソヒソ

クリスタル「私を狙っているってことなんですかね……」ヒソヒソ

ブーケ「うーん……直接聞いてみる?」ヒソヒソ

クリスタル「ですね……」ヒソヒソ

クリスタル「カサイ!」

カサイ「おう!?」

クリスタル「さっきからこそこそと……何が目的なの!」

カサイ「うぐぬぬ……いやほらお前、あれ覚えてるか? この前の去り際、オレ言ったよなァ……次こそ決着つけるって……」

クリスタル「そういえば」

カサイ「でもよォ、今日はダメでよォ。いろいろあってダメなんだ……でもよォ、でもよォ! それってなんかダサくねェ!?」

クリスタル「いや知らないですけど」

カサイ「ぬぐぅっ!!」

クリスタル「なんなんですかあの人」ヒソヒソ

ブーケ「大見得切った手前恥ずかしいってことじゃない?」ヒソヒソ

クリスタル「なるほど」ヒソヒソ

カサイ「聞こえてんだよォ! だーもーいい!! ヤクサインやっちまえ!!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

ブーケ「来るわよ!」

クリスタル「はい!」



安価下3まででコンマ最大
どうする?
こういう技使ってこうする等
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:13:04.77 ID:xIcDU/Rro
クリスタルが>>497で発射されてるポップコーン全部破壊してる間に
ブーケが>>493を叩き込む
670 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/02(月) 00:15:11.62 ID:7FVwucDCo
いったんここまでで

なんだか敵側の方が空気がやわらかい気がします
st
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:15:14.85 ID:cD+OQO5Io
ブーケが>>104でポップコーン撃ち落としてクリスタルが曲性や>>171の変化球手裏剣連射
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:21:03.93 ID:K+quOQiv0
クリスタルが前スレ>>752冷波光(れいはこう)で目潰ししてる間にブーケが前スレ>>996のスウィートパウダーで骨抜きにしてからボコボコにする
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:22:10.23 ID:K+quOQiv0
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 00:25:42.97 ID:xIcDU/Rro
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/02(月) 18:18:23.78 ID:ZmqhalBR0
こういうのコンマに任せるよりは作者がやりやすそうなの選ぶ感じでも良いんじゃないか?
676 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/03(火) 22:15:06.48 ID:H13XAVzEo
本当に無理そうなのはズラすからだいじょぶ
そもそもわたくしどうやら我が強すぎるみたいでストーリー部分で安価出すの下手くそなので 安価コンマでできるところはできる限り任せたい
更新頻度がアレなのはすべて>>1ってやつの仕業なんだまじごめん
677 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/03(火) 22:27:47.62 ID:H13XAVzEo
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ポップコ-ンッ!

ヒュヒュヒュンッ!

ブーケ「くっ、なかなか近づかせてくれないわね……!」タタタタッ

ボガガガァンッ!

クリスタル「う、くっ……うあっ!?」ヨロッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」ポップコ-ンッ!!

ブーケ「クリスタル!!」ダッ

ボッガァァァンッ!

ブーケ「あぶなぁ……!」ズザッ

クリスタル「けふっけふっ!」

ブーケ「大丈夫!?」

クリスタル「は、はい、すみません……いつもならあれくらい……」

ブーケ「今だけは戦いに集中よ。じゃないととっても危ないわ」

クリスタル「はい……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グォォ

ブーケ「まずはあいつの動きを止める。その後一気に畳み掛けるわよ」

クリスタル「はいっ……!」ググッ

ブーケ「行くわよ!」ダダッ

クリスタル「はいっ! プリキュア!」パキキッ

カサイ「んあ? なんだァ?」

クリスタル「冷波光!」ビカッ

カサイ「うおっまぶしっ!」

ヤクサイン「ヤクッ!」グラッ

ブーケ「今よ! プリキュア!」バッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ブーケ「スウィートパウダー!」フワァ

カサイ「ん? ンだよこの甘ったるいニオイ……ぶえっくしっ!」

ヤクサイン「ヤク…ヤクサ…」フラフラ

カサイ「うお!? お、おいヤクサイン!?」

ヤクサイン「ヤクサァ…」ドッシ-ン

カサイ「ヤクサインー!!?」

ブーケ「クリスタル!」

クリスタル「はいっ!」



安価下3まででコンマ最大
ボコボコにするのもせっかくなので募集
こういう技使ってこうする等
クリスタルは冷波光に使った手裏剣持ってます
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:34:58.65 ID:qSGZLkf2o
クリスタルはそのまま目潰し続けてブーケは前スレ>>753のバラ投げをヤクサインが持ってるポップコーンに刺して全部爆発させる
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:38:38.81 ID:JFv+tnnbo
クリスタルは片手で冷波光用の手裏剣持ったまま空いてる方の片手で>>496をポップコーンに投げてグサリ
ブーケはアースビーンズで絞め潰す
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 22:40:44.09 ID:Js8percS0
クリスタルは目潰し継続
ブーケは>>493でトドメをさす
681 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/03(火) 22:54:53.30 ID:H13XAVzEo
クリスタル「冷波苦無!」ヒュオッパシッ!

カサイ「ヤクサイン! おいしっかりしろ!」バシバシ

ヤクサイン「ヤクサァ…」クラクラ

クリスタル「はっ!」シュピッ!

ヒュンッ!

カサイ「ん?」

グサッ

カサイ「うおっ!? 刺さった!?」

ピキ-ンッ

カサイ「凍った!?」

ヤクサイン「ヤグッ…」

カサイ「おいヤクサイン! このままだとお前のポップコーン、飛ばす前にぜんぶやられんぞ!」

クリスタル「まだまだ!」バララッ

カサイ「うげ!?」

クリスタル「連鎖性・冷波苦無!」シュシュシュンッ!

カサイ「は? どこ投げて……」

キキキキィンッ!

カサイ「うおあ!?」バッ

カカカカッ!
ピキピキピキ

カサイ「オレまで狙ってきやがった……ヤクサイン、まじで起きないと……!」

ウネウネッ

カサイ「は?」

ブーケ「プリキュア・アースビーンズ!」

ギチィッ!

ヤクサイン「ヤグゥゥゥ…!」

カサイ「今度は絞め殺しにきやがったァ!?」

ブーケ「クリスタル! こいつさっさと倒してクリアの応援行くわよ!」

クリスタル「はいっ!」

カサイ「おいおいおい! あんまりあっさりやられっと後でライガのバカにドヤされんぞ! オレが!」ブチブチッ

ヤクサイン「ヤクサァ…」
682 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/10/03(火) 23:01:25.99 ID:H13XAVzEo
バチィィッ!!!

クリア「うぐっ……!」ガクガク

ライガ「ははっ」シュタッ

クリア「はぁっはぁっ……!」ヨロッ

ライガ「この程度か。いやガッカリはしていないさ。おおむね予想通りだからな」

クリア「うぅっ……!」プルプル

ライガ「ほぅ、まだ立つか」

クリア「あたり、まえでしょ……!」

ライガ「……」

クリア「みんな……必死で戦ってる……! だから!」

ライガ「……お前」

クリア「ここは私が食い止める!」キッ

ライガ「……変わったな」

クリア「だあああっ!」ダッ



安価下3まででコンマ最大
どうする?
こういう技使ってこうする等
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/03(火) 23:04:40.90 ID:pAo8Z2f60
ロケーションムーブで逃げた
と見せかけて遊園地の施設の陰に隠れながらひたすら射撃技で引き撃ち
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