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プリキュア作るぞ part3【安価有】
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263 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/05(火) 00:00:36.65 ID:MhptGqo7o
クリスタル「た、戦ったってことですか……!? どうして……!」
カサイ「理由なんか聞くんじゃねェよ。それこそくだらねェ……本当にくだらねェ話だ」
カサイ「それに、やりあったっても一方的にやられただけだ。触れることすらできなかった」
クリスタル「……っ」
カサイ「でもよォ、オレが言いてェのはそんなことじゃねェ」
カサイ「そん時だ。サイカとやりあったあの時、オレのにゃひびが入ったんだ」
クリスタル「ひび? オレのって……?」
カサイ「そこからよォ、力が溢れてくんだ。ちゃんと抑えとかねェと、テメェの身も灼き尽くすような力が……」
クリスタル「っ! じゃあ前に見た炎は……!」
カサイ「だんだん漏れ出す量も多くなってやがる。それと一緒に、力以外のモンまで出てくるようになりやがった」
クリスタル「力……以外の……?」
カサイ「ココんとこがよォ、疼くんだよ」ドンッ
カサイ「爆発みてェな声が聞こえんだ」
カサイ「サイカをぶっ飛ばせって叫んでんだよ」
クリスタル「え……」
264 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/05(火) 00:13:58.36 ID:MhptGqo7o
カサイ「でもよォ、ンなことオレの知ったこっちゃねェよなァ?」ユラッ
クリスタル「っ!」ビクッ
カサイ「何のための力かなんて死ぬほどくだらねェ。力そのものに善も悪もねェんだよ。使うやつ次第だろ?」ジジジジジッ
クリスタル「う、動かないでくださいっ……!」
カサイ「この力はオレのモンだ。んで、オレがこの力を使って全力で戦いてェのは、サイカなんかじゃねェんだ」ボボボボボッ!
クリスタル「う、ぁ……!」チリチリッ
カサイ「オレはただ、オレのやりたいようにやる」ゴオオッ!!
パキャッ パキキキンッ
クリスタル「結界が……!」
カサイ「邪魔なんかさせるか。他のことなんざ知るか。こんな声の言いなりになってたまるか」ギュルルルッ
クリスタル「くっ……! プリキュア!」バッ
カサイ「オレはオレだ」キュオオッ!!!
クリスタル「っ!?」
ボッガァァァァァンッ!!!!!
クリスタル「あ、ぐ……うぅ……!」
カサイ「ウェアアッ!!!」ビュオッ!
クリスタル「うあ゛っ……づ……っ!!」ジジジッ
カサイ「さァ、ユキナァ……」メラメラ
クリスタル「っ……!」ゾッ
カサイ「決着つけようぜェ……!!!」ゴオッ!!!
265 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/05(火) 00:14:36.44 ID:MhptGqo7o
ここまで
結局悩むのはバトルパート
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/05(火) 00:19:24.83 ID:lRtMuRJN0
乙
多分クリスタルがスピードでひたすらカサイさんの攻撃かわしてるって戦闘してたのかな…
台詞と擬音だけだとやっぱたまに何やってるのかわかんないや
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/05(火) 00:31:31.56 ID:PSO6EQfgo
乙
クリスタルの技よく見ると直撃したらグロテスクな絵面になりそうなのばっかだなあ
268 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/05(火) 09:59:30.31 ID:VLaybsuBO
あんま得意じゃないけどちょっと地の文入れてみようかな バランス分からんからお試し感覚で
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/05(火) 19:48:04.31 ID:dmZETGQVo
まるで勝てない相手じゃなくて勝てる相手と戦うのが楽しいみたいなカサイさん
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/06(水) 21:03:51.22 ID:rkV2vXAe0
水炎雷ってプリキュアサイドにいそうな属性だな
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 16:20:09.60 ID:9WP7j8nGo
クリスタルブーケツナミカサイライガ=氷草水炎雷に対して
サクラ=打撃
クリア=四次元ポケットという属性の仲間外れ感
272 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 22:44:01.91 ID:NqjaJqavo
カサイ「ぬぅぅおおッ!!」ブワアアアアッ!!
己が身すらも灼き尽くす炎を纏ったカサイが雄叫びを上げる。その様はまるで小さな太陽だ。
クリスタル「あっ……ぐぅぅ……!」ヂヂヂヂッ
溢れ出す強烈な熱波がクリスタルに殺到する。
クリスタル(このままじゃまずい……! 氷を……!)パキパキパキッ
カサイ「うおらッ!」ギュンッ
クリスタル「っ……!」
カサイ「だァッ!!!」ゴオオッ!!
凄まじい勢いで突進したカサイは、その剛腕をクリスタル目掛けて振り下ろす。
クリスタルはジャンプしながら体をひねり、すんでのところで攻撃を回避した。
しかし……
クリスタル「っ!!」
ボガァァァンッ!!!
クリスタル「あっ……うっ……! うぐぐ……!」ガッゴッズザザッ
燃える拳が地面に触れた途端爆発。
巻き込まれたクリスタルは大きく吹っ飛ばされた。
クリスタル「はぁっはぁっ……つっ……!」ズキズキ
カサイ「どうしたァ……そんなモンじゃねェよなァ……!!!」ゴオオオオッ!!!
クリスタル「くっ……!」ジリッ
クリスタル(直接触れるのはまずい……)
クリスタル「細雪っ……!!」ヒュパパッ
カサイ「うおおッ!」ギュンッ
クリスタル「たっ!」シュンッ
炎を纏いまっすぐ突っ込んでくるカサイ。
クリスタルもまた細雪を構え、まっすぐ相対する。
カサイ「喰らえッ!」ゴオッ!
クリスタル「っ!」サッ
カサイが繰り出す大砲のような拳を、クリスタルは身を低くして躱す。そして……
クリスタル「はぁっ!!」ヒュンッ
カサイ「!?」
スパァンッ!
そのままカサイの脇を抜け、通り過ぎざまに横腹を切り裂いた。
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 22:46:23.71 ID:+BvOSTFfo
来たか
274 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:07:11.58 ID:NqjaJqavo
カサイ「うぐっ……!」ピキピキッ
切り口が氷結しカサイが顔を歪める。
クリスタル「はぁっはぁっ……!」
カサイ「クハ、ハハ……ぅぅおあッ!!」ジュウウウ
クリスタル「っ!」
しかし凍った切り口から炎が噴出し、瞬く間に氷を融かしてしまう。
カサイ「効かねェな!!」ボボボッ
クリスタル「ダメか……!」ジリッ
カサイ「だァら!!!」ギュオッ
クリスタル(でもっ……)
見極め、身をひねり、時に細雪で攻撃の軌道をわずかに逸らすことで、カサイの猛攻を捌いていく。
クリスタル(こんな戦い方……いつまでもできないはず……!)
カサイ「ぬぅぅぅ……! らァッ!!!」ゴォッ!!!
クリスタル「!」
ボガァァァンッ!!!
業を煮やしたカサイが、両腕を地面に叩きつけた。
ボヒュッ
タタンッ
ズザザアッ
爆炎の中から、煙を引きながらクリスタルが飛び出す。
クリスタル(攻撃を続けていれば……!)
クリスタル「プリキュア!」バッ
ヒュオヒュオヒュオッ
キィィィィンッ!!!
クリスタル「冷波手裏剣!!!」バシュッ
手のひらで回る六花は、眼前の爆炎に向かってまっすぐ放たれる。
クリスタル「二刀流……冷波刀・細雪!!」タタッ
それと同時、クリスタルは手裏剣の後を追うように駆け出した。
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 23:08:30.87 ID:X2KNb8Xs0
何が起こってるか分かりやすくなった
276 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:28:14.64 ID:NqjaJqavo
カサイ「チッ……」ジュウウウ…
バシュッ
キィィィィィンッ!!!
カサイ「あ?」
全身が灼け爛れる感覚に苛まれるカサイ。
その目の前で突如爆炎が切り裂かれ、氷の手裏剣が姿を現す。
カサイ「効くかァ!!」ブォンッ
バリィンッ!!
手裏剣が砕け、氷の残滓が飛び散るなか……
シャッ
カサイ「!?」
カサイに迫る影ひとつ。
クリスタル「はぁぁぁっ!」ギュルルッ!
カサイ「さっきのは囮か!」
回転する氷の刃がカサイを襲う。
クリスタル「風車ノ型!!」シュラッ
カサイ「ウェアッ!!」ブンッ
迎撃に繰り出された拳は空を薙いだ。
カサイ「!」
一刀目は囮。そして二刀目……
クリスタル「本命はこっちです」ヒュンッ
カサイ「っ!?」
ズパァンッ!
ピキピキピキッ
カサイ「うっ……ぐあッ……!」ガクッ
クリスタル「ふー……」シュタッ
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/07(木) 23:31:17.66 ID:FLsnK0K70
いつもカサイ相手でもメンタル好調だと優勢に戦えてたなクリスタル
278 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/07(木) 23:47:13.15 ID:NqjaJqavo
カサイ「ハ、ッハハ……! やってくれたなァ……!!」ジュウウウ…
クリスタル「融かされる前に……!」タタッ
カサイ「アァ、ったくよォ……」ボボボボッ!!!
クリスタル「プリキュア!!」バッ
カサイ「楽しませてくれるじゃねェ……かッ!!!」ブワアアアアッ!!!!!
クリスタル「なっ……!?」ビクッ
追撃を狙うクリスタルの思惑は、さらに勢いを増した炎にかき消される。
カサイ「でもまだ足んねェな!!」ゴオオッ!!!!!
クリスタル「っ! 冷波手裏剣っ……!」ピキキッ
バキャァァァァンッ!!!!!
一瞬で肉薄したカサイの攻撃を、咄嗟に作り出した冷波手裏剣で受け止めて直撃を免れる。
クリスタル「うぐっ……」ゴロゴロッ
カサイ「ウラァッ!!」ギュオッ!!!
クリスタル「っ!」
ボガァンッ!!!
追撃をなんとか躱し体勢を立て直そうとするクリスタルを、さらなる追撃が襲う。
クリスタル「んっ……ぐぅっ……!」
カサイ「膝抱えてガタガタ震えんのは卒業したみてェだな!!」
クリスタル「あうっ、く……!」
カサイ「安心したぜッ!!!」ゴオオオッ!!!!!
クリスタル「うっ……!!」ヨロッ
次の攻撃は躱しきれない。直撃を覚悟したその時だった。
ヂヂヂッ
カサイ「っおあ!?」グラッ
クリスタル「っ!!」ダンッ
ズザザッ
クリスタル「はっはっ……ふぅぅ……!」
カサイがバランスを崩した一瞬の隙に、大きく距離を空けて体勢を整えた。
279 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:14:54.49 ID:m8glC2c1o
クリスタル「はぁ……はぁ……」
カサイ「チィ……いいとこで……!」ヂヂヂヂッ
クリスタル「………………」
カサイ「だが、まだまだこんなモンじゃなァ……!」
クリスタル「……私、怖いものがたくさんあります」
カサイ「ああ?」
クリスタル「とりわけ大事なものを……大切な人を失うことが、怖くて怖くてたまらなかったんです」
カサイ「……」
クリスタル「失ってしまったらどうしようって、そればっかり考えて、逃げて、動けなくなって、ただ漠然と怯えていました」
クリスタル「でも妹が気づかせてくれたんです」
クリスタル「みんなとは、この心で繋がってる。大事なものはぜんぶここにある。私はまだ、何も失ってないんだって」
カサイ「……だから怖いモンなんてもう何も無いってか?」
クリスタル「いいえ」フルフル
クリスタル「確かに私はずっと、怖がってちゃダメだって、怖いものをなくさなきゃって思ってました。けどできなかった」
クリスタル「でもそれでいいんです」
クリスタル「怖いものはやっぱり怖いんです」
クリスタル「怖いものがない人なんていないんです」
クリスタル「どんなに怖くないフリをしたって、それで怖いものが無くなったりしないんです」
カサイ「……」
クリスタル「だからちゃんと向き合うんです」
カサイ「ああ……」
クリスタル「ただ逃げたり、怯えたりするんじゃなくて……怖いと思った時こそ、正面から向き合うんです」
クリスタル「きっとそういうものを、勇気って呼ぶんです」
カサイ「……ああ、そうだなァ」
カサイ「怖いもの知らずなんざ、ただの蛮勇。戦力差の分からんバカの考え方だ。死んだら元も子もねェからなァ」
カサイ「どうせ死ぬなら、死ぬほど楽しまなくちゃなァ……」
クリスタル「……」
カサイ「そんでどうだ。今のお前にゃどう見える。目の前にいるヤツぁ怖ェか?」
クリスタル「……はい、とっても」
カサイ「……!」
カサイ「そうか……ははっ……」
カサイ「オレもだよ」ニッ
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:17:00.89 ID:4Pbvrwr60
こっちは戦いのなかで分かりあえとる
他のマッチングは分かりあえそうにないのに
281 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:25:38.83 ID:m8glC2c1o
カサイ「この体も、もうじき灰になる……」ヂヂヂヂッ
クリスタル「……」
カサイ「だからよォ……ユキナァ……!!」ボボボボボッ!!!
クリスタル「……っ」
カサイ「これで終いにしようぜェ!!!」ブワアアアアアッ!!!!!
安価先3票
@ 散性冷波手裏剣
A 縦連曲性・冷波手裏剣
B 横連曲性・冷波手裏剣
C 冷波手甲鉤 暴風雪
D 大雪断
E 冷装突
F 冷波手裏剣
G 冷波刀・細雪 舞雪風
H その他(自由記入)
リスト(
>>191
,
>>192
)
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:26:54.68 ID:4Pbvrwr60
6
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:27:12.10 ID:lT3EE+75o
6
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:30:03.43 ID:Wet3x0T90
6
285 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 00:31:39.46 ID:m8glC2c1o
冷装突の番号Dにしときゃよかったあああああああああああああああああああああ
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 00:35:21.11 ID:TpY6gl8mo
あぁ…やっぱ分かるんだ
287 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:30:35.55 ID:m8glC2c1o
カサイ「いくぞォォ!!!」ギュンッ
クリスタル「……」スッ
迫り来るカサイを前に、クリスタルは静かにしゃがみこんだ。
クリスタル「……」ピキキッ
右足に軽く触れ氷をまとわせる。
クリスタル「ふー……」←例のポーズ
キィィィィィン……
そのまま右足に重心を乗せ、エネルギーを溜め込んでいく。
カサイ「ウオオッ!!」ゴオオッ!!
クリスタル「っ……!!」ダッ
エネルギーが溜まりきった瞬間、クリスタルは駆け出した。
クリスタル「はっ!」ダンッ
カサイ「!」
一瞬で静から動へと転じたクリスタルは、カサイの前で高く飛び上がる。
クリスタル「……っ」
そして空中で前方に一回転し、右足をカサイへ向けた。
バシュウウウッ!!!
カサイ「っ!? なんだっ……!?」
その瞬間、円錐状の氷塊が放たれカサイを拘束。
クリスタル「はぁぁぁああああああ!!!!!」
クリスタルは空中で体勢を変え、円錐状の氷塊へ飛び込むように飛び蹴りを繰り出した。
カサイ「うがっ……!?」
クリスタルの体は氷塊と一体化、そして……
カサイ「あ、ぐッ、ウオオッ……!」
クリスタル「だあああぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!」ギュルルルルルッ!!!!!
カサイ「ぐああぁぁぁぁああああっ!!!!」
ドリルのように高速回転しカサイを貫いた。
フッ
クリスタル「……っ」シュタッ
氷塊と一体化していたクリスタルの体は再構築され、カサイの背後に降り立つ。
カサイ「う……が……」
そしてカサイの頭上には、巨大な六花の記号があった。
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:35:24.78 ID:TwNIFAjao
例の挿入歌流れてきそう
289 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:37:16.50 ID:m8glC2c1o
クリスタル「はぁっはぁっ……」ガクッ
シュパァァンッ
雪菜「うくっ……」
力を使い果たしたクリスタルの変身が解除される。
カサイ「あ゛あ゛っ……う゛う゛う゛っ……!」グググッ
カサイはその身が内から崩れさろうとする衝動に抗い、そして……
カサイ「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」バリィィィンッ!!!
六花の記号を叩き壊した。
カサイ「ゼェゼェ……」ビキビキッ
雪菜「……」
カサイ「ゥゥゥ……!」ボボボボッ!
カサイが振り返り……
カサイ「ウオオオアッ!!!」ゴオッ!!!!!
雪菜「……」
静かに背を向け膝をつく雪菜に、すべてを灼き尽くす拳が放たれた。
290 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:39:01.10 ID:m8glC2c1o
ビタッ
雪菜「……」
カサイ「……」ヂヂヂッ
雪菜「……」
カサイ「チッ……」
雪菜「……」
カサイ「楽しい時間は……あっという間に終わっちまうなァ……」サラサラ…
雪菜「……っ」
291 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:40:57.33 ID:m8glC2c1o
もし冷装突使う時が来たら、ドラゴンオルフェノクの記号砕きだけは死んでもやろうと思ってた
できればアクセルフォームの連続同時クリムゾンスマッシュもやりたかった
最終回オマージュで細雪ぶん投げるの描いた方がいいのかどうかだけは最後まで分からなかった
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:43:21.80 ID:TwNIFAja0
もう少し話数あったら10秒間だけ速くなれる強化フォーム貰ってそう
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:44:37.27 ID:MTVYlRRmo
妹が見てた特撮に影響されたかなおねえ
294 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:48:45.05 ID:m8glC2c1o
雪菜「……カサイ……さん」
カサイ「……ンだよ、急に改まりやがって」サラサラ…
雪菜「あなたはどうして、サイカの下にいるんですか……」
カサイ「あ?」
雪菜「だってあなたは、他の人とは違う気がする……サイカと戦ったこともあるって……」
カサイ「……」
雪菜「……」
カサイ「……サイカはな」
雪菜「……はい」
カサイ「…………強ェぞ」
雪菜「!! はい……」
カサイ「オレより強ェし、オレより強ェお前よりも強ェ」
雪菜「はい……」
カサイ「オレが知ってる中じゃ……そうだな、2番目に強ェな」
雪菜「2番……!? じゃ、じゃあもっと強い人が……!」
カサイ「いる」
雪菜「それっていったい……!」
カサイ「…………お前の妹」
雪菜「……え」
カサイ「ありゃ勝てんわ」ニッ
雪菜「あ……」
雪菜「………………」
雪菜「霰って……いうんです……」
カサイ「アラレか、そうか……」ヂヂヂヂッ
雪菜「……」
カサイ「……ありがとよ、ユキナ」メラメラ…
雪菜「……っ」
カサイ「最後の最後に、いい土産ができた……」ニカッ
ボボボボッ
ボシュウウウ
サラサラサラ…
雪菜「……っ……はいっ……」ギュッ
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:51:09.48 ID:Ptjvh3eY0
何者なのかもよく分からずそんな悪い人じゃなさそうすげえ良い人感出して死んだ…
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:52:29.90 ID:68uyMDWBo
うおおおお!
カサ雪!カサ雪!
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:52:49.44 ID:K8eh5hRgo
色んな意味で色んなもの心に残して勝手に満足して逝っちゃった…
298 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/08(金) 01:55:02.37 ID:m8glC2c1o
ここまで
以上でカサイ戦終了です
これだけ言わせてほしいんですが、ゆきにゃはずっと優等生でした
困った時は頼れば大抵なんとかしてくれるし、どこぞのロリコンみたいに派手な暴走しないし、動きが固くなったら霰ちゃん投入で解消できるしで、とにかく扱いやすいキャラでした
しかし反面、ずっと作者の手のひらの上というか、私が動かしたいように動きすぎる気がするなと思っていました
しかし今回最後の最後で、私の手を離れてくれたような気がします
ゆきにゃを描き始めた頃は、「仲間と一緒なら怖いものなんてなにもない」みたいなところに着地すると思っていたんですが、結果ほぼ真逆でした
私はそれがとても嬉しい
正直ゆきにゃ関連は語りたいことありすぎて収拾つかないのでこのへんで
次回からクリアvsライガ戦です ここは今までの2人よりは軽めになると思います 書いてみないと分かりませんが
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:56:16.14 ID:K8eh5hRgo
乙
次は因縁のセクハラおじさん戦か
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 01:58:26.07 ID:4Pbvrwr60
乙
まともなメンタルになったクリアの力は如何程か
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 10:51:23.04 ID:qOWi+A7E0
次のプリキュアはキャラの名前や能力のモチーフとか属性とか統一しなくていいかもなあ
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 11:46:41.34 ID:lzi2B2PE0
能力に冬っぽい要素あったのゆきにゃだけだったなあ
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:04:53.68 ID:PPu3YEuu0
各キャラで季節分けてるんだからそら他キャラにはないでしょ
バーサク肉弾戦ばかりのサクラは春っぽく、そもそもクリアって名前からしてクリアは夏っぽくないなとは思うけど
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:12:40.53 ID:VSrJAquDo
サクラは日常的に家で全身から赤い桜を飛び散らせてるから春要素回収してる
クリアとブーケは夏と秋要素多分ないな
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/08(金) 12:37:08.89 ID:YuZPEvlr0
もう少し余裕あったら「安心せえ。俺がちゃんとレッドを引き継いだる」的なイベントでゆきにゃのピースで霰変身とかゆきにゃ戦意喪失→再起あったかな?
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/09(土) 21:30:39.16 ID:+1mdZlR30
クリアさんいつもボコられたり一番弱いとか散々な扱いだったけど汚名返上となるか
307 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/10(日) 01:53:31.94 ID:19R9QDHlo
バリバリバリッ
ドガァァァンッ!!!
バヂヂヂッ
ライガ「………………」シュウウウ
ライガ「……ふむ」
ライガ「こうなるか。なかなかどうして悪くない」グッパッ
ライガ「だが、やはりというかなんというか……」
ライガ「好奇心は猫をも殺すとは言ったものだな……」サラサラ…
ライガ「……まあいい」ギュ
ライガ「遅かれ早かれこうなる運命。サイカ様の手を煩わせるまでもあるまい」
ライガ「そんなことよりもだ……」
ガラガラ…
ドサッ
ライガ「いい格好だな、キュアクリア」ニヤッ
クリア「うくっ……」ボロッ
308 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/10(日) 02:00:51.78 ID:19R9QDHlo
迷走中
使ってほしい技安価とらせてください 下3まで
リスト(
>>196
,
>>197
,
>>198
)
正直自分でも採用基準がわからん でもがっつり攻撃系の技の方が動かしやすい気がします いやわからんけど
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 02:03:59.44 ID:zt1oAdkso
ライトニングフィッシュアロー
(
>>196
)
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 05:39:27.98 ID:o/7Ovga3o
シアロッド
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 05:43:28.05 ID:o7ppKr3r0
リモートコネクト
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/10(日) 22:51:38.88 ID:3ggw54hZo
クリアではやはりダメか
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/12(火) 01:10:15.44 ID:r4FeTMSG0
最終章とは言ってもクリアVSライガ サクラさんの話 ラスボス戦とかまだまだやらなきゃならない話多くて終わりは見えないな
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 01:14:37.49 ID:1zFapIG8o
どう足掻いても弱いんだなクリアさん…
315 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 09:47:43.20 ID:gjCpmcQso
厳正なる審査の結果、シキとシアさんは離れたところで戦いを見守ってることになりました
316 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:03:55.96 ID:gjCpmcQso
クリア「はぁはぁ……」ヨロヨロ
ライガ「ほぅ、立ち上がるか」
クリア「こんな……ところで……!」
ライガ「もう分かっているんだろう? お前では私に勝てない」
クリア「あなたにだけはっ……負けられないのっ……!」
ライガ「何を言う。自分ひとりの力では私に勝てないと、そういったのはお前自身じゃないか」
クリア「もうあの時の私じゃないっ……! プリキュア!!」バッ
クリアの掛け声とともにマントがはためいた。
マントは光を零しながら細く、長く形を変えていく。
クリアは弓状になったそれを構え、強く引き絞った。
クリア「ライトニングフィッシュアロー!!!」バシュウウウッ!!!
ギュルルルッ!!!
高速で回転する1匹の魚は、音すらも置き去りにして一直線に飛ぶ。
直撃すればどんなものでも容易く貫通するほどの威力だろう。
しかしそれも、当たればの話。
ライガ「どうだかな」サッ
ライガはその攻撃を完全に見切っていた。
矢の軌道を見極め、上体を少しだけ逸らし、最小限の動きで攻撃を躱した。
ライガの胸元を抉るはずだった魚は空を貫く。
クリア「リモートコネクト!」バッ
ライガ「ん?」
バシュウウウ…
シュンッ
しかしクリアはそれを見越していた。
攻撃の向かう先、ライガの背後に予めマントの切れ端を忍ばせていた。
光の如き速度にまで到達した魚の矢は、マントに吸い込まれるようにして姿を消す。
クリア「くらえっ……!」
そしてその出口は、ライガの頭上。
シュンッ
ギュルルルッ!!!
ライガ「!」
一切威力の衰えない矢はまばたきすら許さい速度で、今にもライガを貫こうとしていた。
317 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:26:40.41 ID:gjCpmcQso
ズダァァァンッ!!!
高速回転する魚の矢が、土煙を巻き起こしながら地面に深く突き刺さった。
クリア「はぁはぁ……これならっ……!」
クリアは舞い上がる土埃を睨め付ける。
全力の攻撃だった。躱されることも想定していた。それを見越して虚をつく作戦も立てた。手応えもあった。
バチッ
クリア「っ!!」
ライガ「この程度か……」バリリリッ
それでもなお、届かなかった。
ライガ「笑わせるな!」バヂッ!!
ライガが消えた。
それを認識した時にはすでに、雷速の蹴りがクリアの腹部を捉えていた。
ズガガガァンッ!!!
受け身も取れずに吹っ飛ばされた。
何度も地面に身体を打ち付けた。
全身が引き裂かれるような痛みを味わいながらも為す術などなかった。
ただその痛みを受け入れるほかなかった。
クリア「っっ……がふっ……!」
やっと勢いが止まった時、クリアは立ち上がることができなかった。
肺の空気が飛び出たまま戻ってこない。うまく呼吸ができず、視界が白に黒にと点滅を繰り返す。
ひどい酩酊感に襲われ、もはや上下も分からない。
ライガ「無様だな」
いつの間にかそばまで来ていたライガの声もどこか歪んで聞こえる。
クリア「ふぅっ……うううっ……!」
それでもクリアは力を振り絞る。
どこに力を入れれば立ち上がれるのかすら分からない。それでも
ライガ「まだやる気か?」
クリア「あっ……うああ゛っ……!」ググッ
ライガ「お前ごときが、まさか本気で私に勝つつもりなのか?」
クリア「そのためにっ……! ここまで来た!」
ライガ「……」
クリア「シーズンランドのみんなが……紡いでくれた希望があるっ……遺してくれた想いがあるっ……! だから私は今ここにいるっ……!!」
ライガ「……」
クリア「今日こそっ、絶対……! ぜんぶ取り戻す……!!」
ライガ「はぁ……」
318 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 10:48:12.21 ID:gjCpmcQso
ライガ「……くだらないな」ガッ
クリア「!?」
クリアの決意を冷ややかに一蹴したライガは、クリアの頭を片手で鷲掴みにした。
ライガ「そんなに妖精どもに会いたいなら……」グイッ
クリア「はなっ……!」
うまく力が入らないながらも必死に抵抗するクリアを易々と持ち上げる。
そして……
ライガ「同じ場所に送ってやる」バヂッ
クリア「っ!!?」
それは一瞬のようにも、永遠のようにも感じられた。
クリアの全身に雷撃が駆け抜けた。
脳天からつま先まで、全身の隅々を突き刺すような痛みが襲う。迸る雷がぶつかり合い火花と大きな音が散る。
しかし耳をつんざくような絶叫が、それすらも掻き消していく。喉が潰れるほど叫んでも何も変わらない。それが分かっていても悲鳴は枯れない。
身をよじろうにも身体が弓なりに張ったまま動かせない。あまりの痛みに意識が遠のいても、電撃に無理やり叩き起された。
ライガ「……」パッ
クリア「ぁ゛……」ドサッ
ライガがクリアの頭を離した時、クリアの身体からは煙と焼け焦げたようなニオイが上っていた。
319 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:16:47.21 ID:gjCpmcQso
朦朧とする意識、だらりと垂れ下がる四肢。クリアは白目を剥きながら力なく倒れた。
全身が、クリアの意思とは関係なしに痙攣を繰り返す。
クリア「あ゛……ぁ゛……」ビクッビクッ
ライガ「さらばだ、キュアクリア……」スッ
ライガがトドメを刺そうとしたその時だった。
クリア「は、ぁ゛……ぃう゛……!」グッ
ライガ「!」
クリアが声にならない声を上げ、地面を握りしめるように手をついた。
ライガ「驚いたな。まだ意識があるのか」
クリア「ま゛……だっ……!!」
ライガ「だがそんなザマでなにが出来る?」
クリア「う、う゛ぅ……!」
ライガ「何も出来やしないさ。結局お前は何も守れず、誰も救えず、惨めに死んでいくだけだ」
クリア「はぁっ……くっ……! あぁっ……っ!」グググッ
ライガ「それともまた助けを求めるか? お前だけの、何でもしてくれる都合のいいヒーローが助けに来てくれるのを待つのか?」
クリア「ちっ……がう……!」
ライガ「これまでずっとそうしてきたんだろう? だったらこれからも、そうやって無様に縋っていればいい」
クリア「もうっ……! そんなこと……しないっ……!」ヨロッ
クリアが足を震わせながらなんとか立ち上がる。
そんな姿を、ライガは冷ややかに睨んだ。
ライガ「……もうたくさんだよ、キュアクリア」
クリア「だって、だってそんなことしたら……!」
ライガ「終わらせよう」スッ
クリア「…………あの子、本当に助けに来ちゃうから」
ライガ「は?」
クリア「だあっ!」ダッ
ライガ「!」
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:24:09.81 ID:VgyBHCa3o
ライガはカサイツナミより強いんだろうか?
321 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:36:02.95 ID:gjCpmcQso
>>320
設定上は1番
でもキュアサクラさんとタイマン生き残りレースしたら1番長持ちするのはツナミさんだと思う
適材適所
322 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:42:37.87 ID:gjCpmcQso
クリアは満身創痍の身体で、倒れ込むように拳を放つ。
クリア「私っ、勘違いしてたっ……っ!」
ライガ「今更なにをっ……」
クリア「ずっと……うぐっ……! ずっとあの子は強くて優しいんだって……だからいつも笑顔でいられるんだって思ってたっ……!!」
しかしそんな攻撃が通用するはずもなく、あっさりいなされ反撃を食らってしまう。
クリア「ぁが、ぅ……で、でも、違った……! 誰かのためっ、みんなのためっ……あの子にはそれしかなかったっ……!!」
ライガ「諦めろ……!」
クリア「私が助けてって言ったら……! あの子きっと、本当に助けに来るっ……! また自分が傷つくことなんてお構い無しにっ、ボロボロのまま笑うっ……!!」
ライガ「鬱陶しい!」バシッ
クリア「あぐっ……!」ドサッ
ライガ「もう分かっただろう!?」
クリア「うぅ、く……でもっ……!!!」ダッ
ライガ「チィッ……!」
それでもクリアは1歩も退かず攻撃を繰り返す。
クリア「でもそれじゃダメなのっ……! あの子にはもっとっ、大切にしなきゃいけないものがあるのっ……!」
ライガ「小癪な……!」
その度に精彩を欠いていた攻撃が徐々に鋭さを増していく。
クリア「私はこれからもあの子と一緒にいたいからっ……! 隣に立って支え合える存在でありたいからっ……!」
ライガ「くっ……ぅ……!」
もう戦う力は残っていないと思っていたクリアの攻撃が捌ききれなくなり、ライガは次第に焦り始める。
クリア「だからいつまでも支えてもらうだけじゃいけないのっ……! 甘えてるだけじゃいけないのっ……! 寄りかかってるだけじゃいけないのっ……!!」
ライガ(こいつ……! だんだん早く……!!)
ライガ「く、ぉぉお……っ!」バチチッ!
そしてついに……
クリア「今度は私が迎えに行かなきゃいけないのっ! 誰より早く飛んでいって、もう大丈夫だよって伝えてあげなきゃいけないのっ!!」
クリアの拳がライガの懐を捉えた。
ライガ「あぐっ……!?」グラッ
クリア「あの子の1番大切なものが……あの子自身であるためにっ……!!」
ライガ「っ!!」バリバリッ
クリア「私はあなたにっ……!!」ググッ
ライガ「うおあっ……!」
クリア「ひとりで勝たなきゃいけないのっ!!!!!」ギュオオッ!!
ライガ「っ!?」
ドガァァァンッ!!!
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:44:45.04 ID:VgyBHCa3o
ぼく一人の力で君に勝たないと、[
たぬき
]が安心して未来に帰れないんだ!的なシチュエーション?
324 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 11:47:22.06 ID:gjCpmcQso
安心して…帰れないんだ!
四次元ポケットに引っ張られたわけじゃないです本当です
トドメの技色々考えたんですけど、前スレ
>>464
でちょっと話した、水生生物てんこ盛りのなんちゃらアクアリウムみたいな技にしようかなと
で、その名前を安価で募集しようかなと思います 下3までで
一応イメージとしてはスプラッシュウェイヴのお魚色々verみたいな感じを想像してます もし違う感じの案があればそのへんも是非
よろしくお願いします
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 11:56:32.46 ID:2pGrsXNQo
フレンズビートアップ
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:00:25.60 ID:i9roLmcu0
ストームアクアリウム
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:03:52.20 ID:TS3ro18a0
モンスターバンケット
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 12:06:15.02 ID:+yltBcL70
じゃあその時にも出したカレイドアクアリウムで
329 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:12:48.85 ID:gjCpmcQso
ご協力感謝
>>327
にしようかなと思います
ただバンケットってワードがちょっと強い アクアリウム蹴っ飛ばすくらいに強い
なのでアクアリウムにこだわらずバンケットに比重を置いて、モンスターの部分にお魚要素を盛る感じで再構築しようと思います ご容赦
アクアリウムは
>>328
に任せよう せっかくの合体技だし、技名的にも使うキャラ的にも収まりがとてもいいと思うので、個人技にしちゃうのもったいない気がします
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:15:13.81 ID:jSW4ClOdo
クリアさんのマントの中のお友達って何匹かお魚さんなんて可愛いもんじゃなくてモンスターいるよなあ
331 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:30:05.25 ID:gjCpmcQso
ライガ「ぅ! がふっ……!!」ガクッ
クリアの攻撃を対処しきれず、ライガがついに膝を着いた。
クリア「プリキュア!!」バサッ
そのチャンスを見逃さず、クリアがマントを大きく広げる。
ライガ「!」ゾッ
その瞬間、ライガの目に映ったのは無数の影。
マントの内側に湛える水の中、今宵の招待客が目を光らせていた。
クリア「アクアフェアリオ・バンケット!!!」
グググググッ!
ブワアアアアアッ!!!!!
それは水精の宴。
クリアの声を合図に、その時を待ちわびていた者たちがマントの中から溢れ出す。
ライガ「なっ……!」
ある者には鋭い歯があった。またある者には大きなヒレがあった。別のある者には吻が、吸盤が、甲羅が、鋏が、嘴が……
数多の水精がまるで1つの生き物のようにうねり、そして……
クリア「いっっっ……けぇぇ!!!!!」バッ
ドワアアアアアッ!!!!!
波涛となってライガへと押し寄せた。
ライガ「っ……!」バリリッ!
ライガは咄嗟に全身に雷を纏った。
しかし同時に理解していた。もはや逃げ場など、どこにも存在しない。
ライガ「うおおおあっ!!!」バヂヂヂヂッ!!!!!
残った力の全てを両腕に注ぎ込み、殺到する激浪へ突き出した。
それが最後の抵抗だった。
しかしその雷鳴は……
ライガ「っ!!!」
バヅンッ!
刹那の後、濤声に消えた。
332 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:31:37.94 ID:gjCpmcQso
プリキュア・アクアフェアリオ・バンケット になりました
水精の宴。お魚いっぱい。相手は死ぬ。
せめて名前くらいは可愛げというかプリキュア感を残したかった。効果は可愛くない。
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:33:21.89 ID:bJvJ5medo
朱さんがロリコン拗らせて突撃してきたらこのかわいくない技を使って分からせてやればいいのだ
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 22:40:42.24 ID:RVnQgnXYo
オーバーキル!!
335 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 22:47:09.04 ID:gjCpmcQso
シュパァァンッ
透「うっ……っ……!」ガクッ
透「はぁっはぁっ……」プルプル
透「………………やっ、た」
透「やった、やった……やっと……! 私……!」ギュッ
シア「透!!」フヨフヨ-
透「シア!!」
シキ「とおるうううううううううっ!!!!!!」パヒュ-ンッ
透「シキ……ぃぃい!? へぶっ!!?」ゴンッ
シキ「とおるっとおるうううっ!! よがっだのでずううううううぅぅっ!!!」ギュウウウッ
透「わがっ……! いきっ……!!」ワタワタ
シア「ほらシキ、透が苦しんでますわよ」ヒッペガシ-
シキ「ぁああ……!」ベリ-
透「んばっ……すぅぅぅはぁぁ……!」
シア「大丈夫ですか?」
透「し、死ぬかと……」
シキ「ごめんなのでずううううう!!」ギュウウウウッ
透「わかったから……」ナデナデ
透「それより……シキ、シア……!!」
シキ「う゛ん゛っ゛……!」
シア「ついに……ついにやりましたわね透……!」
透「うんっ……!」
シキ「これでっ……! ライガにやられちゃったみんなが戻ってくるはずなのですっ……!!!」
透「みんなにまた会えるんだね……!」
シア「はいっ……!」
シキ「すんすんっ、ずびっ……透っ、ありがとっ……! ほんとにありがとなのですっ……!!」ボロボロ
透「私もっ……ほんとに嬉しいよ……!」ギュッ
シキ「どおるうううっ!!」ギュ-
透「シキ……!」ギュ-
シア「ふふっ」ニコニコ
透「…………でもねシキ、ありがとうはまだ受け取れないの」
シキ「どう、して……?」
透「だってまだサイカが残ってるし、朱と雪菜がどうしてるかも分からない。それになにより……」
シキ「!」
透「桜野が待ってるから」ニコッ
シキ「うんっ……!」
336 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:02:26.79 ID:gjCpmcQso
シア「となると、まずは朱たちと合流ですわね」
透「まだ戦ってるなら加勢しないと」
シキ「け、怪我だいじょぶなのです? さっきの戦いだって、すごく激しかったのです……」
透「確かにちょっと疲れちゃったけど、桜野を助け出すまで休んでられない。ここが踏ん張りどころ!」
シキ「……うん!」
ライガ「くは、ははは……は……」
シキ「!」ビクッ
透「……まだ消えてなかったんだ」
ライガ「勝ち誇った顔を見てやろうと思ってな……」
透「あなたはもう終わり」
ライガ「だろうな……」サラサラ…
ライガ「だが私ひとり倒したところで、何も変わりはしない……」
ライガ「キュアサクラもウィッシュスターもこちら側にある……そして何よりサイカ様がいる……お前たちに未来は無い……」
透「桜野もウィッシュスターも返してもらうし、サイカも倒す。何ひとつ、あなたたちの好きにはさせない」
ライガ「くくくっ、やってみろ……そして絶望するがいい……」
透「……もうあなたと話すことは何も無い。行こ」クルッ
シキ「う、うん」
シア「ええ」
ライガ「……最後にひとつ、いいことを教えてやる」
透「いいこと……?」
ライガ「お前はさっき、キュアサクラが助けに来るとか言っていたが……安心しろ、それは有り得ない……」
透「あなたなんかに何が分か……」
ライガ「ヤツが絶対に勝てない相手を用意した」
透「!!!」
ライガ「くははっ……はははは……ははははははは!」サラサラ…
サラサラサラサラ…
フワァァ…
透「……」
337 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:10:58.81 ID:gjCpmcQso
透「ライガ……」
シア「気になることを言っていましたわね」
透「うん。桜野が絶対勝てない相手を用意したって、どういうことなんだろ」
シア「確かに今の桜野はかなり危険な状態かもしれません。ですが……」
シキ「それでもやっぱり桜野は強いのです……だからこんな状況になってるのです……」
透「だよね。その桜野が勝てない相手なんて、それも絶対なんて……」
シア「一体どんな……」
シキ「桜野が……絶対……」
シキ「………………」
シキ「!」ハッ
透「シキ?」
シア「何か分かったんですの……!?」
シキ「まさかっ……!」
338 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:18:13.54 ID:gjCpmcQso
ドガッバキッ
ドガガガッ
ドカァァンッ!
サクラ「ぐっ……! あがっ……!」ドサッ
サクラ「う、ぅ……!」ヨロッ
サクラ「んくっ……なんっ、なのっ……!」
ヒュンッ
ドゴォンッ!
サクラ「くぅっ……! な、なんでっ……!」
サクラ「あなたっ……! なんでっ!!」ダッ
ガッ!
グググッ…
サクラ「なんでわたしと同じ姿をしてるのっ!!?」
シャドウサクラ「あは♪」
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:19:34.13 ID:O686q7Kko
本家でたまによくあるやつ!
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:20:39.06 ID:eMGtnKSq0
えらい高性能な結界だ
341 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/13(水) 23:20:46.31 ID:gjCpmcQso
ここまで
以上、クリアvsライガ終了
続きましてvsもう1人の自分、です。桜野さんには特攻です。
こういうのってプリキュア恒例な気がしてたけどイメージの7割はプリキュア5でした。というかダークドリームでした。
シャドウサクラだと長いので次回からシャドウに統一します
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:21:18.19 ID:O686q7Kko
乙
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:22:44.79 ID:eMGtnKSq0
乙
脱出も破壊も不可能で内部にコピー作り出すってずいぶん贅沢な合体技だ
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/13(水) 23:50:37.40 ID:RVnQgnXYo
おつおつ
シャドウクリア/ブーケ/クリスタルの幻覚が発生するやーつ!
345 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:19:53.28 ID:fcSS7p2Fo
透「じゃあ桜野は今……!」
シキ「たぶん桜野自身と戦ってるのです……」
透「勝てない、の……?」
シキ「……」
透「……と、とにかく急いで桜野のところに!」
シキ「う、うん!」
透「シアも!」
シア「はい……あら?」
シキ「シア?」
シア「2人とも、ちょっとこっちに」
透「?」テテテッ
シア「これを見て……」
シキ「んー? なんか赤いの落ちてるのです」
透「なにこれ? 半透明な……石?」
シキ「きれーな石なのです。宝石です?」
シア「それは分かりませんが、問題は……」
透「ここ、ライガが消えた場所だよね?」
シア「ええ」
シキ「……」ジ-
透「そこに宝石みたいな石……ライガが持ってたのかな?」
シア「少し気になりますわね。なにか意味があるものなのでしょうか……」
透「うーん……」
シキ「……」スッ
透「シキ!? 不用意に触っちゃ……!」
シキ「多分だいじょぶなのです」
346 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:30:08.95 ID:fcSS7p2Fo
シキ「……」カタッ
シア「……何も起こりませんわね。どうですか、なにか分かりそうですか?」
シキ「……うん。やっぱりなにか感じるのです」
透「なにかって? 危ないもの……?」
シキ「ううん。確かに激しさはあるけど、悪い感じはしないのです」
シア「では一体……」
シキ「なにか、強い……感情? 意志? みたいな……」
透「強い意志……? なんでそんなものが……」
雪菜「こんなところに?」
雪菜「うーん、きれない琥珀色だけど……あれ?」
雪菜「この面だけなんか……割れてる?」
雪菜「あ、もしかして、ひびが入ったってこれのことなんじゃ……!」
雪菜「もしそうなら近くに欠片が……!」キョロキョロ
朱「……あった」
朱「エメラルドみたいな石の欠片がふたつ……」
朱「断面の感じからすると……」
朱「ぴったり」カチャッ
朱「この形……これがあの時言ってた……」
「「「はーと……?」」」
347 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:43:11.11 ID:fcSS7p2Fo
タンッ
サクラ「!」
シャドウ「たぁぁ!!」ヒュンッ
ドカァンッ!
サクラ「くっ……!」
シャドウ「ふふっ」ニヤッ
何も無い、からっぽの世界。
そこでサクラは今も、自分と全く同じ姿、同じ顔をした存在と戦っていた。
サクラ「どういうことっ……!? なんでわたしがもう1人……!」
シャドウ「ここはそういう場所だから」
サクラ「場所……!?」
シャドウ「ここはあなたの心の中。ここはあなたの夢の世界」
サクラ「なにっ……言って……!」
シャドウ「あなたは今ね、眠ってるの。そして……勝った方が目を覚ます」
サクラ「!!」
シャドウ「わたしはあなたになる。わたしになる」ヒュッ
サクラ「あぐっ……!」
動揺するサクラに、シャドウは躊躇いなく攻撃を繰り出す。
サクラ「あなたっ……! いったい何者なのっ……!!」
シャドウ「見ての通り、あなただよ。あなたが目を逸らし続けていた、あなた自身だよ!」
サクラ「っ!? わたし自身……?」
シャドウ「はぁ!!」
サクラ「!」
ダァァンッ!
サクラ「げふっ……うくっ……!」ズサッ
シャドウ「あははっ♪」
サクラ「あなたが……わたし……?」ヨロッ
シャドウ「うん、そうだよ」
シャドウ「わたしはあなた。あなたはわたし」
シャドウ「見て見ぬふりはもうおわり」ニコッ
348 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 01:57:47.01 ID:fcSS7p2Fo
シュパァァンッ
雪菜「はぁはぁ……やっぱりダメですね……」
朱「ほんの少しの手応えすら感じない……これじゃあ透ちゃんと合流できても壊すのは難しそうね……」
雪菜「はい……」
サクラ(in結界)「」
雪菜「桜野さん、ちっとも目を覚ましません……」
朱「そうね……」
雪菜「中で何が起こっているんでしょう……」
朱「はやく干渉する方法を探さなきゃね……」
透「朱、雪菜!!」タタタッ
雪菜「あ!」パッ
朱「透ちゃん!!」
透「よかった! 2人とも無事で!」
雪菜「はい、なんとか」
朱「透ちゃんたちも無事でよかったわ……!」
透「ツナミとカサイは……」
雪菜「……」コクッ
透「……そっか」
雪菜「じゃあライガも……?」
透「うん」グッ
朱「やったのね……!」
透「うん。でも……」チラッ
サクラ(in結界)「」
透「……」
朱「……いったん情報交換しましょうか」
349 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/15(金) 02:11:18.71 ID:fcSS7p2Fo
シア「とにかく、あの3人は倒せたということですわね」
透「うん」
シア「ですが桜野は……」
サクラ(in結界)「」
朱「目も覚まさないし、結界も変化なしね」
雪菜「壊せないか色々試したんですけど、ダメそうでした……」
シキ「桜野ぉ……」
透「そうなると結界を壊すには、サイカを倒すか桜野が目を覚ますかのどっちか……」
シア「それはカサイが言っていたんですのよね? 信じて良いのでしょうか……」
雪菜「私は……信じます」
透「……まあ、わざわざそんな嘘をつくタイプでもないか」
朱「でも桜野ちゃんが次に目を覚ました時は、もうあたしたちの知ってる桜野ちゃんじゃないって」
雪菜「それは私も言われました」
シア「桜野を手駒にする計画なんですわよね」
朱「それでそのために、あの中では桜野ちゃんが自分自身と戦ってる……」
透「うん。シキの予想が正しければだけど」
シキ「それが最悪のパターンなのです。もし予想が正しかったら、桜野はきっと本当に勝てない……」
朱「……」
雪菜「どうにもならないんでしょうか……」
シア「現状では難しそうですわね……」
透「やっぱりサイカをなんとかするしかないのかな……」
朱「それも桜野ちゃんが目を覚ます前に……」
雪菜「簡単じゃ……ないですよね……」
シア「そもそもサイカがどこにいるのかすら掴めません。むやみに探して見つかるものでもないでしょうし……」
シキ「あぅぅ……」
透「桜野……」
サクラ(in結界)「」
透「……」
透「ねぇ、桜野……私の声、本当に聞こえないの……?」
透「私、ここまで来たよ……桜野のこと、迎えに来たんだよ……?」
透「それ、なのに……」
透「こんなに近くにいるのに届かないなんて……!」
透「桜野ぉ……!!」ギュッ
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 03:51:12.08 ID:290FsLOoo
ペルソナ4?
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 07:32:48.81 ID:LgNNe7ZV0
桜野ちゃんが2人もいるなんて朱さんよだれ垂らして2人ともお持ち帰りしたくならない?
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 07:53:55.74 ID:R5Kpjw430
この結界をお持ち帰りしてちょっと弄れば霰ちゃんも雪菜ちゃんも透ちゃんもみんな無限に増やせる?
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 08:44:00.13 ID:eaZFd80z0
おうなんで朱さんだけいないのか説明してもらおうか
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/15(金) 20:11:06.89 ID:fEREzZiDo
朱さんは増えると全ての少女を独り占めしようとして戦争が起こります
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/16(土) 00:20:32.05 ID:+J/HUEPG0
結界の中でも酸欠で死なないってことは外から酸素が入るだけの僅かな隙間はあるのかしら?
356 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:15:08.62 ID:3a/Q+oRzo
さ、酸素とかはほら……ファンタジーだから……
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:30:31.82 ID:SoT4cvMd0
くっ!例え目に見えないくらい小さくても穴があるのなら超小さくしたセパレートマント侵入させて中でユナイトさせてロケーションムーブで侵入できるのにな
358 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:36:22.78 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「はぁっはぁっ……!」ボロッ
シャドウ「あっはは♪ がんばるねぇ。でもわたしに勝つのは難しいと思うなぁ」
サクラ「絶対……勝つ……! 勝って目を覚ます……!」
サクラ「いつまでも眠っているわけにはいかないの……倒さなきゃいけない相手がいるの……!」
サクラ「これ以上、誰も傷つかないようにする……! そのためならわたしはっ……!!」
シャドウ「うそつき」
サクラ「っ!! あなたなんかに何がわかるって言うの!? 知った口聞かないで!!」
シャドウ「また見て見ぬふりするんだ」
サクラ「うるさいっ!」ダンッ
サクラが全力で踏み込み、一気にシャドウへ肉薄する。
サクラ「はぁぁああ!!」ドガガガッ
シャドウ「これでもまだ向き合ってくれないんだ」
しかしその猛攻も、シャドウは涼しい顔で受け流す。
シャドウ「ダメだよ、ダメ。そんなの許さない……」
シャドウ「わたしはあなた。あなたがひた隠しにしてきた痛み。あなたが零さなかった涙」
シャドウ「押し込められて、ひたすら募って……ほら見てわたし、こんなに大きくなったよ」ニコッ
サクラ「っ……!」
シャドウ「だからぜんぶ分かる。あなたの悲しみも苦しみも、ぜーんぶ知ってるよ」
サクラ「うるっ……さいっ……!!」
シャドウ「ねぇ、覚えてる? 覚えてるよね?」
サクラ「うるさいって言ってるの!!!」ギュオッ
シャドウ「8さいの誕生日だったよね」
サクラ「っ!」ピタッ
シャドウ「たあっ!」ブンッ
サクラ「!?」
バキィッ!
一瞬の動揺を突かれたサクラが宙を舞った。
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:38:26.74 ID:RMjSbHMIo
大きくなった?
おっぱい?
360 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2023/12/17(日) 00:55:37.59 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「あぐっ!」ドサッ
シャドウ「あの日……パパが帰ってくることになってたんだよね」
サクラ「はぁ、うくっ……!」ズキズキ
シャドウ「ほとんど帰ってこないパパ……誕生日に家族3人そろうなんて初めてで、とっても楽しみだったよね」
サクラ「や、め……!」
シャドウ「道草もしないでまっすぐおうちに帰って、わくわく気分のそのままにドアを開けて……」
サクラ「やめて……!」
シャドウ「ただいまって言おうとしたんだよね?」
サクラ「っ……!」
桜野(そう。あの日のわたしは、ただいまって言おうとした。でも言えなかった)
シャドウ「だってドアを開けたらさ、急に聞こえてきたんだもんね」
サクラ「だまれぇ……!」
桜野(わたしのただいまを遮ったのは、ママの叫び声だった)
シャドウ「『捨てないで』、『ひとりにしないで』」
桜野(必死に懇願するように泣き叫んでいた)
シャドウ「なにがなんだか分からなかったよね」
桜野(わたしは玄関で立ち尽くしたまま動けなかった)
シャドウ「何が起きてるか分からずにいたら、リビングのドアが開いてパパが出てきたよね」
桜野(久しぶりにパパに会えた。それなのに、震えが止まらなかった)
シャドウ「パパの足元にはママもいて……縋りつくママを、パパは鬱陶しそうに蹴っ飛ばしてたね」
桜野(それでもママは、何度もパパに縋りついた。足を掴んで、服を掴んで、その度に突き飛ばされた)
シャドウ「震えながら立ち尽くしていたら、パパがこっちに気づいたね」
桜野(パパと目が合った。いつも優しくてあったかいパパからは想像もつかない、氷みたいに冷たい目だった)
シャドウ「パパはあなたに気づいた途端、呆れた声でこう言ったよね……」
サクラ「やめっ……」
パパ『だから産まなきゃよかったんだ』
サクラ「うぅぅ……っ!」ギリッ
シャドウ「ふふっ」ニコッ
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 00:57:31.20 ID:Syc+WkxBo
なぜ桜野さんの周囲の人間だけ民度最悪なのか
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/12/17(日) 01:10:53.09 ID:n0ifzAFQ0
生まれた時から不幸すぎる
精神からねじ曲げられてるし人生に関しては帝国とか全く関係ないんだから救いようがないというか分岐点どこにもないというか
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