【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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433 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/23(火) 00:36:39.61 ID:9fDlIuE/o
ごめんなさいもう1安価します

一緒にトレーニングしたいウマ娘を2人まで募集します。安価下3までで

まだあってない子でも行けそうなら行きます。
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 00:44:35.41 ID:/q6Qj74e0
ライムとダスカ
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 00:48:01.03 ID:KYnOJluDO
シルフィーとライム
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 01:30:50.76 ID:F5jvLtAQo
ライムとマンティス
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 06:37:30.49 ID:HE0/QH6H0
何て事だ出遅れた

保健室連れ込んで痩せる様な事すればいいじゃん










不審者の生け贄にしてブスッと大成功するまで笹針フルコース
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/25(木) 00:59:34.24 ID:YZLf9pKvo
全部にライムいて草
やっぱライバルに見られることで練習にも力が入るんすね
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/04/27(土) 10:38:54.51 ID:8x2nbSD20
テスト
440 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/28(日) 01:44:42.33 ID:X4VoLRJT0
パピヨン「――――うっ」

ダイエットの話をしたその翌日。【貴方】はパピヨンをダートコースに連れていくと、パピヨンはあからさまに――嫌そうな顔をした。

ライム「あ、パピヨンさーん!こっちですこっち!」

マンティ「きょ、今日は、よろしく、お願いします……!」

――まさか連絡を入れた次の日には付き合ってくれるとは思わなかった。二人のトレーナーの懐の広さには感謝しかない。

(……まあ。敵情視察とか、そういうのだろうな)

同じダートを走る同期のウマ娘。マンティスは勿論、次のレースで戦うことになるライムも合同練習に付き合ってくれたというのは……きっとそういうことだろう。

これを機会に改めてパピヨンには根性を、そして肉体を手に入れて欲しいという意図が殆どだったが。こちらもライバルの走りを今一度確認しておくべきだろう。

パピヨン「帰る」

マンティ「え……えぇ〜!?」

ライム「あー!パピヨンさんが帰っちゃう!ちょっとパピ……パピヨンさーん!」

『こらこら』

パピヨン「うぁ〜!併走トレーニングとか聞いてないんですけど!しかもこの二人!はず〜!」

首根っこを掴んで、むりむりパピヨンを二人の元に連れて行く。

――思いっきり脚を蹴られた!痛い!
441 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/28(日) 01:45:44.17 ID:X4VoLRJT0
――――という訳で。マンティスとライムに手伝ってもらい一緒にトレーニングをすることになった。

パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ〜……!」

ライム「ほらほらパピヨンさん!まだまだ走りますよ!」

マンティ「ほっ、ほっ……だ、ダイエットだもんね。沢山走って、燃焼、しよ〜……」

パピヨン「マンティが美味しいお菓子持って来たのも原因だと思うけど〜!?」

マンティ「え、えぇえぇ!?ご、ごめっ……ごめんなさいぃ……!」

ライム「あー!人のせいにして!パピヨンさんそういうところよくありませんよ!」

……結構な時間走り込んでいるというのにまだまだ息を切らしていないライム。マンティスも少し息を切らしているが、ここから一気に最高速で突っ込んでくるだろう。

パピヨンも普段ならそろそろ休憩を始めそうだが、まだ走り続けている。……うん、普段からそうしてほしいがこれを言うと逆効果だろう。

ライム「それにしても、この時期に私と練習だなんて……パピヨンさんのトレーナーさん、度胸ありますよね」

私としてはとても嬉しいんですけど、トレーナーさんは渋い顔していましたよ!

ライム「……シルヴァーパピヨンの走りを今一度確認してきて欲しい。なんて言われましたけど――どんな走りをしようが、私が勝ちますから」

パピヨン「――は?」

ライム「おっと、ちょっと本音が」
442 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/28(日) 01:48:38.61 ID:X4VoLRJT0
パピヨン「――――へー、上手いじゃん、敵を煽るのが。そんなやっすい挑発、アタシは買わないけど?」

マンティ「あ、あの……!もしかしてそれ、私も……ですか?」

ライム「ふふっ、どうかなー?言っておきますけど、私は誰にも負けませんよ?」

強いライバル、強い相手、全身全霊で戦って――最後は私が勝つ。

……そうだ。ライムって温厚な性格だけど……実は結構、こういうところがある。

思えば初めて会った時もライムから併走トレーニングを申し込んできたし。ライバル宣言だって、あれはアタシを認めて、戦いたかったから――。

パピヨン「はっ……!」

ついでみたいにマンティも殴ったし。あーあー、この同世代ダートナンバーワン候補め。敬語で調子に乗ってる。

マンティ「――――私も、貴女と戦います、から……刈り取って見せます。ライム、さん……」

ライム「へぇ、マンティさんも結構言うんですね!ふふ、貴女のレース映像は沢山見ていますから、早く実際に体験させてくださいね!」

パピヨン「――とりあえず、その伸びに伸びまくった天狗の鼻、アタシがぶち折ってやるから。覚悟しておきなよ」

ライム「そのお腹でですか?」

パピヨン「うぐぅ!?」

――あ、あー!ライムが言った!言った言った!

マンティ「な、なんて、酷い事を……!」

ライム「今の私はこれくらい言っちゃいますよ〜?さあさあ!どんどんペース上げていきましょう!」

パピヨン「や、痩せたらライムも追いつけないくらい早くなって――!次のレース覚悟してよほんと!」

ライム「あはは!じゃあ早く痩せないとですね!」

――――こうやって、アタシたちは陽が暮れるまで走った。お兄さんが止めなかったら、多分ずっと走ってたかも。
443 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/28(日) 01:49:18.30 ID:X4VoLRJT0
ライム「じゃーん!見てみてこの引き締まったお腹〜!見惚れちゃう美しさ!」

『ぶっ!?』

暫くしたある日、ライムは体操服を捲り、そのお腹を露出した。

『……パピヨン!いきなりそんなはしたない――!』

ライム「ぷぷっ!でもぉ?おにーさんがアタシのお腹ぷにぷにとか言ったんだよ?じゃあ確認するべきじゃな〜い?」

『だとしてもだなぁ……!』

ライム「は〜これだからお兄さんは……キモ変態なんだよね。んま、それがお兄さんなんだけど」

――ダイエットには成功した!さらに前の練習のおかげか、最近の練習にもやる気を見せている。

さあ、本番まであと少し。ユニコーンステークスが――始まる!
444 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/28(日) 01:55:14.68 ID:X4VoLRJT0
こんな時間にお久しぶりです。そしてお休みなさい。

ブラックマンティスのトレーナー安価をします。そろそろ登場しそうな気がするので。

ライムやシルフィーの時のように送って貰えると嬉しいです。


ブラックマンティスのトレーナー:安価下1~3
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/28(日) 07:59:38.73 ID:IE0c13JPo
車椅子を使う芦毛のウマ娘のトレーナー
現役時代は将来を期待されていたが、レース中の怪我で夢を諦めざるをえない事になる
厳しいときには厳しく、優しい時には優しい
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/28(日) 08:17:02.51 ID:w1/nwXQro
ウマ娘と体力勝負できるフィジカルエリートの奇行種♂

やりたいことをはやりたいようにやっていいと背中で語る為に1割増しではっちゃけてると職歴が長いトレーナー達は知ってる
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/28(日) 08:23:21.70 ID:mEzkS7jDO
いつも和服を来ている小柄で華奢な合法ショタ
おっとりと物腰柔らかで性格は老成している
年齢不明
448 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 03:34:55.99 ID:6qNrfZSx0
ユニコーンステークス。G1ジャパンダートダービーの前哨戦の位置づけとなるレースであり、同世代の有力なダートウマ娘が出走するレース。

『……と、いう訳で。キミのリベンジ相手であるステラライム以外にも沢山の強敵が集まることになる。今から同じレース相手の走りを見て貰うが――』

パピヨン「それ、意味ある?結局のところ、アタシが常に前を走って勝ち!これだけじゃない?」

――と、ソファにもたれ掛かりながらぶーぶー文句を言う、【貴方】の担当ウマ娘。

まあ、言いたいことは理解できる。常に全力で走り、それで勝てるのなら他のウマ娘の走りや作戦なんて考える必要がない。

『けど、それでキミは前負けただろう?』

パピヨン「むっ」

あのG1の舞台で、キミは最後ステラライムに差されて負けた。負けて、キミは悔しいと言って、次は負けないと心に決めた。

『軽く頭に入れておくだけでもいいよ。このウマ娘はこのタイミングでそろそろ仕掛けてきそうだ、とか。そういうのを覚えておくだけでも、キミは十分走れるだろう?』

――パピヨンは基本、序盤の段階からトップスピードを維持してスタミナが切れてもなお粘り続ける。そんな逃げの走りをするウマ娘だ。

途中で息を入れたりはあまりしない――だからこそ、そろそろ相手が来そうな時に、根性を入れる必要がある。

パピヨン「……ま、アタシそこそこ出来るし?ちょっと見てすぐ覚えて、早くトレーニングに行っちゃうもんね」

『その意気だパピヨン!それじゃあ、まずはこの――』

競争相手一人一人の走りと説明をし、一緒にレースの解説も入れながら。事前の情報共有を終えておく。【貴方】の話を聞くパピヨンの姿勢は、存外真面目だった。
449 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 03:36:31.67 ID:6qNrfZSx0
――――レース当日。東京レース場。梅雨の時期だというのに雨は降っておらず、快晴の青空だった。

『……どうだ?調子の方は』

パピヨン「ん、別にいつも通り……いや、ごめん嘘ついた。ちょっと緊張してる」

控室。体操服に着替えたパピヨンは、【貴方】の問いに対して少し間が空いた後そう答える。

パピヨン「リベンジのつもりで今日負けたら、なんだか格付け完了されちゃうみたいでなんか嫌でしょ?ライム相手にそれはなんか悔しいし、ムカつく」

『はは……じゃあ絶対に勝たないとな。大丈夫、キミが頑張ったことは自分が良く知っているよ』

いやサボったりもしてたし、ダイエットとかもあったけど――それで、あの敗北の日から彼女のトレーニングに対する向き合い方はうんと変わっている。やるときはしっかりとやる、そんな子だ。

『……じゃあ、行ってこい。キミが――ステラライムの「ライバル」になってこい』

パピヨン「――うん。行ってくるよ、お兄さん」
450 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 03:37:40.98 ID:6qNrfZSx0
ゲート前。軽く準備運動をするアタシに、一番人気が話しかける。

ライム「――前のダイエット以来ですね!パピヨンさん!」

パピヨン「ダイエット言うな!併走トレーニングって言え、併走トレーニングって!」

ライム「ふふっ、ごめんなさい。どうです?あれからきちんとトレーニングはしましたか?」

なんて余裕の表情。これが一番人気の余裕って奴?

……いや、ライムはそういう油断とか慢心はしない。この表情だって、アタシにはそう見えるだけで……。

パピヨン「……ふん。今から戦う相手の心配?言っとくけど――今日は勝つよ」

ライム「いいえ、今日も私が勝ちますよ!では、後の話はレース後に!」

そう言い残して、ライムはゲートに向かって行く。その後ろ姿には、なんだかオーラのようなものが見える。

……いいや、負けない。きっと、勝つ。

――ライムの期待に、お兄さんの期待に。あんなに嫌いだった期待に――応える番だ。
451 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 03:46:22.67 ID:6qNrfZSx0
こんな時間にしか更新出来てなくて申し訳ないです。おやすみなさい。


ユニコーンステークス、結果は――:コンマ直下

1 これが「ライバル」だ――!
2〜5 ギリギリの勝利!
6 ギリギリの負け……
7 2着
8 3着
9 掲示板
0 おおっと
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 06:04:55.49 ID:8OM1+03DO
乙です
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 11:19:51.83 ID:08mggUUNo
おつおつ
くっ…流石に中々相手もお強い
454 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 12:13:37.59 ID:6qNrfZSxo
うーん中々勝てないですねぇ、しかもガッツリ負けてる……



メンタルダメージ!:コンマ直下

1〜2 ちょっと泣きそう…
3〜6 ボロボロ
7〜9 ごめっ…やぁ…
0 お兄さんに相談があります
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 12:15:25.35 ID:o3rdANIq0
なんとか軽く
456 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/29(月) 12:39:31.07 ID:6qNrfZSxo
まだ、大丈夫?

次のレース決めていないので近いうちにレース安価とかやったりします。暫く休んだり、沢山レースしたり、パピヨンを勝たせてあげてください。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 13:13:48.03 ID:08mggUUNo
まかせろー!
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 19:53:02.01 ID:O4sCIf6l0
エロい人が言ってました、まだ大丈夫はもう危ないって

お出かけしてカップケーキ投与しつつアンクル着けてブートキャンプしなきゃ
459 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:04:05.12 ID:dsRGtLN30
――梅雨の時期に燦燦と輝く太陽の下、東京レース場。砂塵が舞う中で15人のウマ娘がゲートに入ります。

――一番人気は勿論このウマ娘、ステラライム。全日本ジュニア優駿優勝ウマ娘としての実力を見せつけることはできるか。

――二番人気、シルヴァーパピヨン。前走ではステラライムに敗れ、このレースでリベンジなるか。

大丈夫、大丈夫。アタシなら――勝てる、今のアタシなら、強くなったアタシなら――。

――各ウマ娘、ゲートイン完了。出走準備が整いました。

――さあ、今まさにゲートが開く!G3ユニコーンステークス、スタートいたしました!
460 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:05:29.72 ID:dsRGtLN30
パピヨン「――っ!」

――ほぼ揃った出だし、その中からスーッと前に出て行くのは7番シルヴァーパピヨン。やはりのこのウマ娘が先頭を走ります。

スタートダッシュは完璧。後ろからは、事前に知っていた3番と11番、そして12番のステラライム。

うん、分かる。大丈夫、アタシはちゃんと走れてる、なんなら今までで一番――調子が良い!

――7番シルヴァーパピヨン、どんどん前へ行く。その後を追うように、3番と11番、そして一番人気12番ステラライム。

――しかしどうでしょうか、少しかかり気味かもしれません。

パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ……!」

コーナーを曲がり、向こう正面。まだ全然余裕!もっと、もっと走って!どんどんどんどん前に進んで――!

このまま逃げ切る!そして、今度こそ、アタシは、アタシは――!

パピヨン「はっ、ははっ、ははははっ――!」

――シルヴァーパピヨン独走!これはこのまま逃げ切るか!?四バ身、五バ身離れて、11番、8番、3番……中断には……。
461 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:06:31.12 ID:dsRGtLN30


『…………パピヨン?』

真っ先にパピヨンの走りの違和感に気づいたのは【貴方】だった。

いつもと変わらないパピヨンの逃げ。掛かり気味、とは思わない。今のパピヨンだったらあれくらい前に出たとしても十分走り切れるスタミナがある、そう確信がある。

――しかし、どこか妙な走りだった。まるで、何かに追われているような、後方のウマ娘からとか、ステラライムから追われているとか、そういう話ではなく――もっと、精神的な。

『…………』

何か焦っている、何か縛られているような――今までの自由に楽しく走るパピヨンの逃げとは正反対の、そんな逃げ。

――しかし、もうレースは後半戦。【貴方】はもう見届けることしか出来ない。

462 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:07:38.17 ID:dsRGtLN30


パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ!もっと、もっと先――!」

――第3コーナーを曲がり、最終コーナー。他のウマ娘がそろそろ仕掛けてくる。勿論、あのステラライムも。

気合いを入れろアタシ!スタミナの最後の最後まで使い切って、後は気合いと根性で!

スタミナはまだある!だから、この瞬間!もっと腕を振れ!脚を動かせ!それで、それで――!アタシは勝てる!

心臓がバクンバクンうるさい!今にも肺がはち切れそう!だけど、それでも!

今まで裏切ってた期待に、ようやく初めて応えられて――!


パピヨン「――――ぁ、れ?」


――――最終コーナーから最終直線。脚に力を入れ、踏み出した瞬間。

――――ガクン、と。全身から力が抜ける。


――さあ、最終コーナー!先頭のシルヴァーパピヨン、このまま逃げ切れるか!後ろのウマ娘との差は縮まってきている!

463 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:10:26.78 ID:dsRGtLN30

腕が動かない、脚が動かない。心臓だけがうるさくて、周りの音が、何も聞こえない。

パピヨン(なんで――なんでなんでなんで!?動くでしょ、いつもなら動くじゃん!?意味分かんない、分かんない分かんない分かんない!)

ライム「っ!やぁあああああああ!!!!!」

――さあ後方から一気に12番ステラライム!そしてそれに並ぶように11番と8番のウマ娘が迫る!

パピヨン(ライムが、来る。早く走らないと、逃げないといけないのに――なんで、どうして――)

力が入らない。まるでもうスタミナを全部使いきっちゃったみたいな、そんなはずないのに、だって。今日、アタシはライバルになるんだって、ライムがあんなにアタシに――!

パピヨン「ぁ……」

ライム「――――!」

――アタシの視界に、ライムの背中が、映った。

それに続くように一人、また一人とアタシを追い抜いて行って……。

それで、アタシは――。

――ステラライムゴールイン!無敗の連勝記録は未だに継続!2着は11番、そして3着は8番の――。

464 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/04/30(火) 01:16:44.05 ID:dsRGtLN30
とりあえずこれだけです。おやすみなさい。
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/30(火) 01:19:28.04 ID:ndTKmKGro
おつ
掛かっちゃたかー
これパピヨン元来はすげー頑張り屋っぽいのでは?
466 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/01(水) 01:38:22.51 ID:TLTvYtE00
「――君の走りは凄いなシルヴァーパピヨン!今の年でその速さなら、きっとダート重賞……いやG1勝利だって夢じゃないな!」

――小学生の頃の記憶。誰かが言ったこんな言葉を、アタシはずっと覚えていた。

走ることがずっと好きだった。思うがままに走って、大地を蹴って、風を感じて……それが何だか楽しくて、気持ちよくて。だからずっと走っていた。

フラワー「パピヨンちゃん凄いね!私はあんな力強くダートは走れないから……でも、私ももっともっと早くなって――」

幼馴染のフラワーからも凄いと言われた。アタシからしてみればフラワーの方が断然凄いと思うけど。それでもやっぱり。褒められることは嬉しかった。

――だから、沢山走った。早く走るための練習も沢山やって、小学生ウマ娘が出るレースにも出て、それで一着になって。周りから褒められて。

アタシが走ると笑顔になって、喜んでくれて――だから沢山走って、走って、走って、走って――。


――――あるレースで、私はびりっけつになった。

467 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/01(水) 01:38:50.94 ID:TLTvYtE00
短距離レースもあるけれど、やはりダートはマイルや中距離のレースが主戦場だと誰かに言われ、そのまま一気に中距離のレースに挑んで、そのまま撃沈。

その時は周りの人は励ましてくれた、距離が長すぎたからマイルに行こうと。そして、次にマイルのダートレースに挑んで……下から二番目。

――いくら走っても一着になれない。二着にも三着にも、掲示板にも入れない。

走り方を無理やり変えてみても、結果は変わらない。残るのは気持ちの良くない走りをしたモヤモヤと、周りからの哀れむみたいな視線。


誰かが言った。「――ちょっとがっかりかも」


誰かが言った。「あんなに期待したけどこれじゃあ……」


アタシに失望する言葉、アタシに落胆する言葉。あんなに褒めてくれた、笑ってくれたみんなが、がっかりした表情でアタシを見る。

……練習した、沢山練習をした。フラワーにも手伝って貰って、色んなレースの本も読んで、体力づくりのトレーニングをして――勝てなかった。掲示板に、入れなかった。

心が痛い、心臓がはち切れそうになって、何度も泣いちゃって。勝てなくて、裏切ってしまって、期待に応えられなくて――。

パピヨン「――――ぐすっ、ひぐっ。ごめっ、ごめんなさっ……!うぁ、あぁあぁあ……!」

――だから、アタシは…………。
468 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/01(水) 01:39:30.66 ID:TLTvYtE00
――――ワァアアアア……!

歓声。一着になったステラライムに歓声が沸き上がる。今世代屈指のダートウマ娘、その無敗記録がまた継続したんだから。まあこの歓声も当然だよね。

ライム「ありがとうございます……!ありがとう、ございます!!!」

歓声に対して、大きな声で感謝の気持ちを。そして大きく手を振って応えるステラライム。

パピヨン「はぁ、はぁ……はぁ……っぷ。おぇ……はぁ……」

それに対してアタシは必死に呼吸を整えて、今にも倒れそうになりながらその姿を見ているだけ。

――情けない。バカみたい。ああ、アタシはやっぱり……こうなんだ。

パピヨン「…………っ」

アタシはライムに捕まる前に、逃げるように地下バ道に歩いて行った。
469 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/01(水) 01:40:04.02 ID:TLTvYtE00
『…………お疲れさま』

控室に砂まみれで戻ってきたパピヨンに、【貴方】はお疲れさまと声を掛ける。

しかし、パピヨンから返事はない。

『取り合えず脚を休ませようか。脚を痛めてしまったりしては元も子もない、アイシングとテーピングを――』

パピヨン「……ねえ、お兄さん」

『……』

パピヨン「アタシ、頑張ったよね。アタシ、あんなに頑張って、お兄さんのトレーニングも、しっかりやって……体力も付けて」

パピヨンの口から、言葉が溢れてくる。

パピヨン「アタシ、アタシ……お兄さんの期待とかも全部、ダメにしちゃって……!ライムの、あんなアタシに宣言とか、ライバルって言ってくれて……!なのに、アタシ、ほんとダメで……!」

『パピヨン』

パピヨン「うぐっ……ぐすっ……アタシ、全然、ダメで……走れなくなっちゃってぇ……!ぅぁ、あぁ、うぁあぁあああ……!」

ボロボロと涙がこぼれる。今まで溜まっていたモノを全部吐き出すみたいに、沢山溢れている。

『……』
470 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/01(水) 01:40:55.67 ID:TLTvYtE00
パピヨンに何か行動:安価下1〜3までで



これだけやります。こんな時間にすみません、おやすみなさい。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/01(水) 02:00:16.11 ID:rtXn9yK00
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/01(水) 09:10:26.57 ID:/PN8RWe3O
抱きしめてキス
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 09:18:47.86 ID:Nj4jBk4g0
落ち着くまで口にお菓子突っ込み続ける
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 10:08:58.15 ID:6Cg9Qvp9o
言いたい事全部吐き出させてから、ダメじゃないこと、パピヨンが頑張ったこと、そしてまだ終わりじゃないことを伝える
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 20:07:09.33 ID:S8EPdBIKO
パピヨンこれで大分メンタルやられてそうだけどまだセーフなの?
これまた負けたらメンタルぶっ壊れない?
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 00:17:40.33 ID:TwiPCS/Ko
おつ
パピヨン頑張り屋さんの良い子じゃん!
でもワガママメスガキがこっから生えるのか…
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/02(木) 23:50:55.18 ID:u1mQ2v1B0
>>476
いい子でいるの……疲れちゃったな……
478 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 02:42:25.84 ID:+9m/08ls0
パピヨン「アタシ、頑張ったのに。頑張ったのにぃ……!最後、全然脚が動かなくなっちゃってぇ……!ぐずっ、ぅぁ……あぁあぁあぁ……!」

パピヨン「今までの全部、ダメになっちゃって……!あんなに一緒に、頑張って……頑張ってくれたのに!お兄さんもアタシ、裏切っちゃって……!」

ごめんなさい、ごめんなさい……!お兄さん、ライム……ごめんなさい、ごめんなさ……っ!あああぁぁぁあああぁ……!

――顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃ。そんな顔から、彼女は謝罪の言葉を何度も何度も吐き出す。

ああ。と、【貴方】は理解した。

(――――なんて、責任感の強いウマ娘なんだろう)

根っこの部分が頑張り屋なことは今までの付き合いで理解していた。しかし、なぜそんなに頑張り屋なのかの理由がハッキリわからなかった。

走るのが好きだから?いいや違う。それももちろん有るだろうけど、大部分は――責任感なんだ。


――期待を背負う。それに絶対応えるために、努力をする。


――絶対に期待に応えるという責任感。そして絶対にそれを妥協しない。


――それがきっと、シルヴァーパピヨンというウマ娘なのだ。


『……落ち着いたか?』

パピヨン「ぐすっ、ひぐっ……ずびっ……ぅぁ……」

『ああもう、顔がぐちゃぐちゃだ……ほら』

言いたいことを吐き出し、落ち着き始めたパピヨンの涙をハンカチでそっと拭う。そして次にティッシュで鼻の周りの鼻水を拭きとってあげる。

……ずびーっ!と、鼻もかませる。
479 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 02:44:19.52 ID:+9m/08ls0
パピヨン「ずびっ……ぐすっ、ありがと……」

『……なあパピヨン。キミはダメだダメだと自分の事を言うけど……ダメなんてことはないと思うんだ』

確かに、今日は負けた。自分自身も今日こそはパピヨンが勝つことに期待していたし、それは嘘じゃない――けど。

『今日この日の為に頑張ったことも、努力したことも。そしてそこに至るまでの経緯も全部全部……ダメだったなんて言わないでほしい』

パピヨン「……」

勝負の世界においては結果が全て――それは否定しない。だが、その結果に至るまでの全てを否定して、ダメを押し付けてしまうのはあまりにも悲しい。と、【貴方】は、そう思う。

『パピヨンが頑張ったことを自分は知ってるよ。だから、キミがダメじゃないってことも、勿論知っている』

パピヨン「……お兄、さん」

『そして、まだ終わりじゃない。だってキミはまだまだ走るだろう?』

ウマ娘である限り、ダートを走る限り、シルヴァーパピヨンとステラライムは今後も戦うことになる。ならば、リベンジの機会はまだまだたくさんある。

『また、頑張ろう。今日負けてしまった事も、次に繋がるから。その為に自分は――キミのトレーナーになったんだ。シルヴァーパピヨン』

そう言うと【貴方】は優しく笑って……シルヴァーパピヨンの頭を撫でた。

パピヨン「うひゃ!?ぁ……」

『……何度でも言うけど。キミはダメじゃないよパピヨン……ほら、そろそろウイニングライブに行こうか』

時計を見ると、そろそろライブが始まる時間。このままだと周りに迷惑が掛かってしまう。撫でるのを止めて、パピヨンの背中を軽く、押してあげる。

パピヨン「…………ぅ、うん。あの、えっと、お兄さん!」

アタシ、アタシね――!まだ、まだ沢山!走るから!お兄さんが、そう言ってくれる限り!

――そう言い残して、パピヨンは控室から飛び出していった。

『…………ああ、それも知ってるよ。パピヨン』
480 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 02:47:59.35 ID:+9m/08ls0
――――ウイニングライブ、ステージ裏。

ライム「――あ!パピヨンさん……!」

パピヨンの姿を見たステラライムが駆け足に向かってくる。

ライム「レースが終わってすぐ、話したいことがあったんですけどもうパピヨンさん行っちゃってて……それで、えっと……」

パピヨン「ねえ、ライム!」

眼を真っ赤にしたパピヨンを見て少し動揺したライムに対して。パピヨンは、宣言する。

パピヨン「アタシ――次こそは勝つから!まだまだ沢山走るし、まだまだ終わってないから!だから!」

今日勝ったからって、油断したら――次は全部置き去りにしちゃうから!

と、言ってやった。周りのウマ娘からの視線が集まる、けど本人は気にならない。

ライム「……!ふふっ、全然大丈夫そうじゃないですか、パピヨンさん――ええ、勿論。油断もしませんし、慢心もしません。だから――次また走るときは、戦いましょう!全力で!」

――ライバルとして!

パピヨンはその言葉を聞いて。なんだか嬉しそうに、全然変わらないじゃん。と笑った。
481 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 02:49:08.34 ID:+9m/08ls0
G3ユニコーンステークス。五着、シルヴァーパピヨン。

一番人気にして見事一着であったステラライムのテレビでの宣言もあって、期待も高まった彼女のその着順は、観客に失望を抱かせた。

――しかし、まだ彼女は諦めていない。勝つことも走ることも、今までであったらそこで終わっていたかもしれないが――終わらない。

『……』

【貴方】はネットや新聞等での評判を見ながら、思う。

――ここからシルヴァーパピヨンは始まっていくのだぞ、と。

彼女は真面目なウマ娘で、一度背負った期待はなんとしてでも応える、そんな妥協をしないウマ娘なんだぞと。

『……自分ももっと頑張らないとな』

梅雨の六月が終わり、七月になる。クラシックの夏。暑い暑い夏。それはつまり!

――夏合宿の始まり!

『……改めて、トレーニング内容を見直さないとな』

482 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 02:57:43.77 ID:+9m/08ls0
夏合宿前!見たイベント:自由安価下3まで。



おやすみなさい。

パピヨンもよくやってるなぁと思いました。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 08:21:51.23 ID:RZt09s+DO
お互いの趣味(ともに絵本を作っている)がきっかけで互いに作った絵本の感想や、絵本関係だけでなくレースにかける思いやトレーナーのこととかも語り合ったりして仲良くなるシルフィーとマンティス

乙でした
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 09:48:04.67 ID:g/FYfObGo
スク水じゃない水着着て来てトレーナーをからかってやろうとするも、そこまで慌てない&トモとか成長したなぁと真面目に返され、逆に恥ずかしくなっちゃうパピヨン
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 10:07:59.96 ID:QEIsYaNto
ライムのトレーニングを秘密裏に探るため二人でスニーキングミッション
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 10:56:23.01 ID:o4j0kqJSo
おつ
実馬は血統に特大のやらかしやったのが入ってるだろパピヨン
んで賢いから凡走の後は厩舎で目に見えて落ち込んでた様子が知られている
487 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 13:41:01.95 ID:+9m/08ls0
水着だ水着だ!

という訳でパピヨン水着安価やります。夏合宿では周りも本人もスク水なので、とりあえずパピヨンだけ。



パピヨンのお兄さんからかい水着:安価下3まで募集
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 13:56:38.89 ID:5va7xFPWo
紐が多めのかっこいいタイプの黒ビキニ
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/05(日) 15:00:10.63 ID:sJm7/YID0
紐水着3歩手前くらいのガイドラインギリ違反くらい攻めた布面積極小水着
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 15:00:16.40 ID:7MgZUJVi0
蝶に包まれてる模様のワンピースタイプ水着
胸とかそれ先端見えない?て感じだけど実際は肌色生地になってるだけで寧ろ露出は少なめ
491 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 15:27:54.74 ID:+9m/08ls0
悩んで時間かかりそうなので、ちょっとコンマやります。どれも良いよね。



水着どれだ:コンマ直下。0はもっかい。

1〜3 >>488
4〜6 >>489
7〜9 >>490
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 15:29:04.99 ID:p499ikJz0
493 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 19:30:49.59 ID:+9m/08ls0

――出会いは図書室でした。

シルフィー「――も、もしかして、絵本。好きなんですか?」

マンティ「へっ!?ぁ、ぇ……?は、ひゃ、ひゃい……!」

図書室の小さな机で、絵本を読んでいる彼女。見てみると他にも何冊か絵本が積み重なっていて、それだけで「ああ、絵本が好きなのかな……」と、分かりました。。

……普段なら絶対にしない。自分から話しかけるなんて、しかもこんないきなり。

けど、トレセン学園で友達が欲しいというのもちゃんとした……そう、健全な欲求だと、私は思います。

シルフィー「ご、ごめんなさい!いきなり話しかけちゃって……私、グリーンシルフィーと言います。貴女は……」

マンティ「わ、わた、私は……ブラックマンティス、と言います」

これが、私とマンティさんとのファーストコンタクトでした。
494 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 19:32:47.59 ID:+9m/08ls0

シルフィー「す、凄いです……!絵の雰囲気と文章が見事にマッチしていて、しっかりと絵本の世界観に引き込まれてしまいました……!」

マンティ「シルフィーさんの本も……す、素晴らしいです……!お話の展開が……凄いはっきりしていて、最後の場面では……思わず、な、涙が出てしまいそうで……!」

――初めて会ったあの日から。私たちはこんな風に作った絵本をお互いに読み合って批評する、ということをよくするようになりました。

自分だけでは見えてこない視点、感想を聞ける……少し恥ずかしい気持ちもありますけど、とってもいい時間でした……!

……パピヨンさんに一度読んでもらおうとしたことはあるんですけど。その、ちょっとハードルが高くて……その。

マンティ「し、シルフィーさんは、絵本以外にも色々やってるんですもんね。小説とか……絵本以外にも、色々読んだりした方が良いんだろうな、という気持ちはあるんですけど……」

シルフィー「!しょ、小説に興味がおありですか……!?」

来ました来ました!で、ではどうしましょう……?マンティさんなら長めの長編小説でもしっかりと読み切れそうですが、最初はやはり、短くまとまっていて分かりやすいものが――。

いえ、好きなジャンルを読んでもらって小説が面白いものというのを分かって貰うためには、少し儚くて優しい雰囲気のファンタジー系の……。

マンティ「し、シルフィー、さん……?」

シルフィー「……あっ!?ご、ごめんなさい……!そ、そうですね……ま、まずは短編集などを読んでみて、どんなジャンルが好きか探してみるのが良いかもしれませんね……私の見立てだと、マンティさんは――」

――絵本や創作の話をこんな風にしながら、紅茶を飲んだりお茶菓子を食べたり。まるでティーパーティー……トレセン学園でこんなことが出来るなんて、と。思わず顔が綻んでしまいます。
495 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 19:36:47.73 ID:+9m/08ls0

そして、私たちはトレセン学園に通うウマ娘。ならば必然的にレースの話は切っても切り離せない話題で。

シルフィー「……そうですか。マンティさんはJBCスプリントを目標に」

マンティ「は、はい……国内で短距離のダートG1は、その一つだけですから……わ、私の走りなら十分狙えると、トレーナーさんも……」

――私の同室、パピヨンさんと同じダートを走るウマ娘。短距離ということは、もしかしたら同じレースに出ることもあるかもしれませんね……そうなったら、どちらを応援したら……。

マンティ「…………が、がんばり、ます!まだまだ先のレースですけど、そのG1に勝てれば、きっと……!」

シルフィー「……?」

何か覚悟を決めたような表情。けどどこか必死な表情――私にはそれの見覚えがあります。

(……パピヨンさんも、前に)

そう、パピヨンさんも前にこんな表情をしていました。マンティさんのレースに懸ける思いがそうさせるのでしょうか……ですが、それを聞く勇気は、私にはありませんでした。

マンティ「そ、そういえば。シルフィーさんは今後のレースは……ど、どうするんですか?」

シルフィー「あ、は、はい。えっと……」

――私は。


グリーンシルフィー、桜花賞戦績:コンマ直下
1〜3 一着!
4 二着!
5 三着!
4〜6 掲示板!
7〜9 掲示板にも……
0 おおっと


オークス戦績:コンマ下2
1〜3 一着!
4 二着!
5 三着!
4〜6 掲示板!
7〜9 掲示板にも……
0 おおっと
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 19:38:40.98 ID:QEIsYaNto
ぬん
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 19:42:29.62 ID:dsQ6ds5/O
良い方に
498 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 19:47:50.82 ID:+9m/08ls0
桜花賞惨敗、オークス一着!

少し離席します。グリーンシルフィーサイドでもドラマがありそうで良いですね。
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 19:56:30.40 ID:RZt09s+DO
一旦乙です
現実の競馬だったらオークスの倍率結構凄いことになってそう
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 20:18:54.56 ID:g/FYfObGo
たんおつ
おおシルフィーG1バじゃんやっるぅ!
桜で奮わなかったのも距離のせい、ゴリゴリのステイヤーですねこれは
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 20:44:00.96 ID:QEIsYaNto
万馬券になってるだろうね
502 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 21:22:25.03 ID:+9m/08ls0
シルフィー「秋華賞のトライアルレース、紫苑ステークス。次はそこに出走するつもりです」

春、私は桜花賞で惨敗し――そしてオークスで見事勝利した。だから次は秋華賞を目指す。

私の夢、トリプルティアラ。最初の一歩でそれが無くなったとき、私は――酷く酷く落ち込んで、このままじゃオークスも駄目だと出走すら諦めそうになって、それで……トレーナーさんは……。

シルフィー「オークス、そして秋華賞を勝って二冠バに。それが今の私の目標で、夢ですから」

マンティ「す、凄いですね……シルフィーさん。私も頑張らないと……」

シルフィー「……はい、マンティさんなら勝てますよJBCスプリント。でも、その……同室のパピヨンさんも、ダートを走るのでもしかしたらマンティさんだけを応援、とは出来ないかもしれません」

マンティ「ぁ、え……!?パ、パピヨンさんが同室なんですか……?ご、ごめんなさい!そ、そんな、気まずかったですよね……!」

シルフィー「い、いえいえいえ!そんな謝らなくても……!あ、ほ、ほらそういえば新しいお茶菓子を用意してるんです!食べましょう食べましょう!」

マンティ「へ?ぁ、は、はい……!」

――こうして、私とマンティさんのティーパーティーは終わった。

私はティアラ路線、マンティさんはダートを。きっと一緒のレースで走ることはないかもしれないけど――こうやって、趣味を通じてお喋りが出来るのは、なんだかとっても楽しいし、心地いい。ですね。

……さて!私も、秋華賞――その前の紫苑ステークスに向けて頑張らないと!
503 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 22:02:12.89 ID:+9m/08ls0
パピヨン「――――む、むむむむ……」

――アタシは今、水着を選びにこのお店に来ている。目的は勿論、夏に着る水着を買う為――もあるけど!もう一つ目的として!

パピヨン「お兄さんをドキドキさせちゃうような水着はどれかなぁ……」

そう!スク水でも全然普通にしていたあのお兄さんを、ドキドキさせて顔を真っ赤っかにさせちゃうようなそんな水着を買って……お兄さんをからかう!

あの人、アタシの身体見ても全然キモい反応しないし……いや、キモい反応するけど、もっと……もっとこう!ねぇ!?

パピヨン「……アタシ、結構自信あるんだけどなぁ」

同い年、いや他のウマ娘と比べても大きい方だと思うんだけど……スカーレットとかと比べると負けちゃうかも?って気がするけどアタシ身長低いし。

……脚とかも、結構魅力的?だよね、きっと。

パピヨン「やっぱり肌面積とかが多い方が……」

お兄さんもそういうの好きだよね?これとか殆ど紐みたいな……い、いや!いやいやいや!これはない!これはないないない!

――もっと普通な、けどちょっとドキっとしちゃうような……そんな水着……あっ!

パピヨン「これだ、これにしよ!」
504 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 22:21:44.45 ID:+9m/08ls0
『……パピヨンに追い出されてしまった』

トレーナー室で仕事を片付けていたら、いきなりパピヨンが来て「出て行って!」と言われてしまった。

……いや、別にそのこと自体は良いんだが。パピヨンは部屋の中で何をしているんだろうか。

パピヨン「はーいお兄さん。準備できたから入って良いよ〜」

中からパピヨンの声が聞こえてくる。その言葉の通りに、【貴方】はトレーナー室に入ると……そこには。

パピヨン「じゃ〜ん……どう?新しい水着買っちゃったんだけど……お兄さんの感想、聞かせて欲しいな〜?」

――水着姿のパピヨンがいた。蝶のような模様があしらわれたワンピース水着。

パピヨン「ぷぷ、お兄さん見惚れちゃってる?やんや〜ん、そんなじっくり見ちゃって、お兄さんのエッチ〜」

『え?あ、ああ……すまない』

思わずジッと見てしまった。ふむ、ふむ……。

『……だいぶトモも成長したな。全体の筋肉量も偏っていないし……こうやってみると、だいぶ綺麗な身体をしているな』

パピヨン「えっ?い、いや……そんな……いやいや……えっ?」

『スプリンターらしい良い下半身だ、だから後は心肺能力と柔軟性、そういう部分を鍛えていくべきだろうな』

それこそ、夏合宿では遠泳を多く行ったりしても……いや確か夏合宿ではビーチでクイズ大会が行われるらしいから――。

パピヨン「……〜〜っ!あ、あーもう!お兄さんほんっと意味わかんない!もっとこう!あるでしょ!?」

『え』

パピヨン「言うべきこととか!水着なんだから!ねぇ!あ、あーもー……ほら!チャンスあげるから!」

顔を朱色に染めながら、パピヨンは自分にびしぃ!と指を指す。

……な、何だろう。
505 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 22:26:58.09 ID:+9m/08ls0
なんか言ってあげよう!:安価下2
1 ……水着似合ってるな
2 身体を見せるだけなら水着になる必要なかったんじゃ…
3 …………?
4 自由安価
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 22:27:26.57 ID:QEIsYaNto
kskst
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 22:40:13.71 ID:PypCo76v0
1
508 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 23:26:18.81 ID:+9m/08ls0
『……水着、似合ってるな』

パピヨン「!!!」

彼女の顔が、一気にぱあっと明るくなる。

パピヨン「っ!で、でしょ〜!?この水着、折角お兄さんの為に――ぁ、いや、ちがっ…………も、もう!ほんとお兄さんってば変態なんだから!」

アタシの水着姿で鼻の下伸ばして、にやにやしちゃって!まあでも、お兄さんだししょうがないよね!と、なんだか早口でまくし立ててくる。

パピヨン「ぷ、ぷぷぷ!あー、良かった……じゃない!ほらもうおしまい!アタシの水着姿なんて他の人じゃ中々見れないんだからね!?ほら出て行って!出てって!

『……え、ちょ。押すなって……!』

顔が真っ赤なパピヨンに押され、部屋から追い出されてしまう。

……水着が似合ってると思ったのは、本当なんだけど。どうして……。

パピヨン「……〜〜っ!ぅ〜……!!!」

――【貴方】をトレーナー室から追い出した後、嬉しそうにガッツポーズを小さくするパピヨンの姿がそこにはあった。
509 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 23:34:08.97 ID:+9m/08ls0
結局【貴方】はドキドキしたの?:コンマ直下

1〜6 ……?
7〜9 ……年頃の女の子がそういうのを着るのは、良くないと思う
0 ……いや、まあ……まあ。
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 23:41:27.78 ID:RZt09s+DO
はい
511 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/05(日) 23:52:07.20 ID:+9m/08ls0
多分最後までお兄さんパピヨンにドキドキしたりとかそういう目で見たりとかしなさそう。

今日はこれで終わりです。お疲れさまでした。おやすみなさい。
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/06(月) 00:23:24.81 ID:uKJEhHdD0
新人とは思えない危機管理能力
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/06(月) 11:31:57.36 ID:qAUE+wM4o
クソボケやちょっとはそういう目で見ちゃうよりも魅力は認めつつ扇情的過ぎるのは駄目よと理性が勝ってるの、一番パピヨンにとって壁が厚い気がする
おつ
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/07(火) 00:44:00.15 ID:+XzMZXXGo
遅いけど乙
マジで壁が高いなこのトレーナーパピヨン自信なくしちゃうよ
でもなんかパピヨンの魅力にはちゃんと気づいてそうなのがまた厄介だな20歳越えるのを待つしか…
515 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/08(水) 00:50:48.75 ID:eX2MnGk70
パピヨン「ライムのトレーニングを探るよお兄さん!」

『……はあ』

ユニコーンステークスから数日、トレーニングが休みの今日この頃。いきなりパピヨンはそんなことを言い出した。

『……ライムのことなら直接訊けば、それこそ一緒にトレーニングも』

パピヨン「お兄さんバカ!? ライムはライバル……じゃなくて敵!敵なんだからもう軽々一緒にトレーニングしたりなんて手の内晒しはしないでしょ!」

『ああ、まあ……』

ぷんすこ怒る担当ウマ娘の意見も分かる、けどあのライムがそういう提案を断るだろうか……ああ、でもライムの担当トレーナーさんは、そういうのしっかりしているだろうなぁ。

……興味がないわけではない、敵情視察……そう敵情視察。自分自身、ライムがどのようなトレーニングを行っているのか気になるところだ。

パピヨン「ね!ね!?お兄さんも気になるでしょ!?」

『だけど、そんなトレーニングを見させてほしいなんて――あいたっ!』

蹴られた!脚を!痛い!

パピヨン「だから探るの!お兄さんほんっと察せないね!隠れてこっそりと観察するの!そう……スニーキング!」

『スニーキング』

……ダンボールとか用意した方が良いんだろうか。
516 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/08(水) 00:51:24.07 ID:eX2MnGk70
ライトレ「――少しペースが落ちているぞ!最後の一週も全力で!」

ライム「はい!トレーナーさん……っ!やぁあああああああ!!!」

――ダッ。と、ライムが駆けると同時に、風を割く音が聞こえてくる。

ダートの土が舞い上がり、まるでダートを往く流星のようで……。

パピヨン「……ちょっとお兄さん、お兄さん。何ボーっと見てるの」

『え、あ、ああ。悪い……』

パピヨン「今日はライムの練習を全部糧にするつもりで行くよ!お兄さんも一応トレーナー何だから、少しは頑張ってよ!」

酷い言われようだなと思う。まあしかし、折角担当ウマ娘がやる気を出しているのだから、それに全力で乗っかるのもトレーナーの役目だ。

――という訳で、自分たちは今ステラライムの練習を物陰からこっそりと伺っている。わざわざ黒いサングラスを二つ自費で購入し、あんパンと牛乳も……いやこれ刑事の尾行か?

パピヨン「もぐもぐごくごく……にしてもライム、相変わらずはっやいなぁ……前走った時よりも断然早くなってる気がするし」

――ステラライムのトレーニングを見始めて思った印象として、とても基本に忠実である。ということだ。

ライムのトレーナーさんは結構熱い人だが、トレーニングはとても論理的だ。無茶は絶対にさせず、しっかりと基本を押さえる。走りの土台をしっかりと築いている。

だからこ――単純に強い。王道のようなレース展開も。最後に抜け出す走力も、走り切るスタミナも全てを兼ね備えているからこそできる。つまり、基本が出来ているんだ。

ライム「っぁあああああああああああああ!!!」

ライトレ「……よし、いいぞライム。いったん休憩にしよう、しっかりと水分補給をしておいてくれよ」

ライム「はぁ、はぁ……!はい、分かりましたぁ……!」

パピヨン「うわ、すっごい担当とトレーナーっぽい。お兄さん、見習えば?」

『……いや、まて。それだけは君に言われたくないぞ』
517 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/08(水) 00:57:03.44 ID:eX2MnGk70
おやすみなさい。



スニーキング:コンマ直下
1 パピヨンうずうず
2〜4 バレてない!
5〜8 ライム「パピヨンさーん!どうしたんですかそんなところで!」
9〜0 ライトレ「……何やってるんですか」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/08(水) 01:35:26.62 ID:u3Zgg4970
ダメぽ
519 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:11:58.07 ID:sAgW740n0
ライトレ「――次走のジャパンダートダービーでは長い直線のロングスパートが勝負になる。だからそこでの先行争い、それを制することが勝ちへとつながる」

ライム「はい!」

ライトレ「だからスパートをどれだけ維持できるか、持続力を鍛えるためにもこれから先はそう言ったトレーニングが多くなる」

足腰を重点的に鍛えるための筋トレや、最後まで走りきるための体力づくり……まあ、今まで通りと言えば今まで通りだが。と、ライムのトレーナーさんは難しい顔をしながら言う。

ライトレ「2000mはライムにとっても未知の距離だ、今までのトレーニングとレース結果からも適性はしっかりとあることは分かっているが――」

ライム「トレーナーさん!大丈夫です!私、しっかり2000mでも勝って見せますから!」

にっこりと笑い、ライムはトレーナーさんに向かってぐっ!と親指を立てる。

ライトレ「……そうか、ならしっかりと勝つためにトレーニングを続けよう。君の幼馴染にも、カッコ悪い所は見せられないからね」

ライム「えっ!?あ、ちょ……トレーナーさん!?その話は関係ないと思うんですけど!?」

ライトレ「ははは」

ライム「うぁー!」

揶揄うように笑うトレーナーと、顔を真っ赤にして起こるライム。これが、彼女とトレーナーの練習風景だった。
520 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:14:28.23 ID:sAgW740n0
パピヨン「…………」

『……』

……なんだか、本当にお手本のようなトレーナーとそのウマ娘だと感じた。

パピヨン「……ジャパンダートダービー」

『……一応言っておくけどパピヨン。キミは』

パピヨン「分かってる、分かってるって……距離的に絶対無理だし、そもそも出れないでしょアタシじゃ」

これまで4戦2勝、出走登録自体は出来るだろうが……他に出るウマ娘も多い、抽選が必須になりそうだ。

パピヨン「ライムは次のG1に向けて練習、シルフィーはオークスに勝って秋華賞へ」

……アタシの周りG1勝ってる子多くない?と、そんなことを言いたげな目。

『ならキミも早くその仲間入りをしよう。次の目標もしっかり定めて、練習をすれば……きっと勝てるさ』

練習をすれば絶対に勝てるわけじゃないけど、それは無駄にならない。キミは理解しているだろう?

パピヨン「分かってるよ、お兄さん」

ライトレ「はは、なぁにそもそも2000mを走り切れるか不安になったときはちょっと長いマイルだと思えばしっかり走れるだろう!」

ライム「……ちょっと長いマイル?」

ライトレ「ちょっと長いマイルだ!走れないことはない、そう思うことでメンタルもカバーだ!」

おおっとなんだか遠くで愉快な話題が出てきた。

パピヨン「あ、やっばこっちに近づいてくる……撤退撤退。逃げるよお兄さん!」

『ああ!』

――アンパンと牛乳を両手に持ち、【貴方】とパピヨンはその場から逃げ出した!
521 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:38:57.67 ID:sAgW740n0
『……次のレースの話をしよう、パピヨン』

夏合宿が近づいてきたある日、トレーニングを始める前にパピヨンをトレーナー室に呼び出す。

パピヨン「次のレース、かぁ。アタシは走れれば何でもいいんだけど――」

『それでも、今回はキミの意見が欲しい。今後キミがどういうレースを望むのか、ある程度指標があったほうがこちらとしてもやりやすいんだ』

――ライムのライバルとしてありたい。だとしても流石にジャパンダートダービー……中距離は、現時点では無理だ。

それにライムの追いかけを何時までもするわけにもいかない。ライムはライムの、そしてパピヨンにはパピヨンのレースがある。

『……短距離でも、マイルでも。次走じゃなくてもこのレースに出走してみたいとかそういうのでも構わない。地方のレースを巡るでも、それこそ海外でも』

パピヨン「ん〜……そう、だなぁ。アタシ的には……沢山走りたい。沢山走ってまず実績を作って、それで……ぷっ」

ぷはっ、あはは!と、突然パピヨンが笑いだす。

『ど、どうした!?』

パピヨン『あー、ごめんごめんお兄さん。いや、前のアタシだったら……言わなかっただろうなぁ、実績を作って〜とか」

――なんせ実績があるとその分人気になって頑張らないといけないから。と、パピヨンは言う。

パピヨン「でも今はそれが欲しいな。まずは慣れないと、まだちょっと……ムリかもしれないけど。少しずつ、少しずつ」

『……そうか。それは……とても、良いことだな』

――成長というのだろう。トレーナーとして、本当に嬉しいことだ。
522 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:48:47.12 ID:sAgW740n0
パピヨン「と、いう訳で短距離でもマイルでもなんでも!沢山走りたいな!お兄さん、その辺色々叶えて欲しいな〜?」

おねが〜い。と、担当ウマ娘がウインクしながらおねだりする。任せろそれが仕事だと言わんばかりに、胸を張る。

パピヨン「……お兄さんって、自慢げだとちょっとキモいよね」

『自分も怒るぞいい加減』

さてさて、それは置いておいて。パピヨンの次走は――。




パピヨンの今後のレース展開についての安価です。深夜の為時間は長めに。

全てのレースが決定するわけではありません、こういうレース走らせたいとか、こういう路線で頑張りたいとか。そういう物です。

目標レース:(将来的に出たいレース名、○○が出走するレースとかでも大丈夫です)
(出来るだけウマ娘ゲーム内であるものでお願いしたいですが、なくても出来るだけ頑張ります。海外とか殆どゲームにないので)

次走:(次走で走りたいレース名、作中は現在クラシック6月後半です)
(書かなかった場合、目標レースから考えてそれっぽいのを選びます)

その他:(何か付け加えたいことや、こういうローテ組みたいとか何かあれば。絶対ではありませんが出来るだけ取り入れます)

上記のテンプレで書いて欲しいです。初の試みなので出来るだけ柔軟にやってみます。

因みにパピヨンは「出来るだけレースに出たい」そうです。クラシック期間に「3〜4回」くらいはレースに出たいかもしれないです。
523 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:50:47.56 ID:sAgW740n0
それではおやすみなさい。質問等あれば何でもお願いします。



パピヨンの今後のレースは――:18時まで募集。

目標レース:(将来的に出たいレース名、○○が出走するレースとかでも大丈夫です)
(出来るだけウマ娘ゲーム内であるものでお願いしたいですが、なくても出来るだけ頑張ります。海外とか殆どゲームにないので)

次走:(次走で走りたいレース名、作中は現在クラシック6月後半です)
(書かなかった場合、目標レースから考えてそれっぽいのを選びます)

その他:(何か付け加えたいことや、こういうローテ組みたいとか何かあれば。絶対ではありませんが出来るだけ取り入れます)
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 01:58:55.53 ID:HN7+ohOD0
ちょっと調子悪そうだし精神を鍛える面でも障害レース一回だけ走っとく?
東京ジャンプステークスとかあるし
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 11:16:58.63 ID:D+zCJuEro
次走はエルムS(札幌)やクラスターS(盛岡)で地方遠征いちゃつき入りとか
今年はあと武蔵野SとかカペラSとか勝って実績作り

最終的にはJCBスプリントでライムに勝つのは勿論、海外だけどドバイゴールデンシャヒーンとか行ってみないか(お兄さんと海外)
526 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 22:24:17.16 ID:sAgW740n0
なかなか見れなくて遅れてしまいました、すみませんありがとうございました。

テンプレで書いてきてもらったものを採用するつもりだったんですけど、何か分かりにくかったのか来ないで終わっちゃいました……申し訳ないです。

今日は更新できないので、もう少しだけ時間延長してみたいと思います。明日の21時までで。

来なかったら>>524,525から予定通り選びたいと思います。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 22:33:12.95 ID:VV51EV380
次走はエルムSあたりかな

最終目標はフェブラリーSか、いっそBCスプリントとか
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 12:50:36.20 ID:NgVQ7RY7O
案外海外の方が上手く走れたりするかもだし海外行くか
ただ今年一杯は国内で走って来年からになりそうそうすると

血統分からないけどそういう血が混ざっててもおかしくはないし
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 18:21:47.05 ID:baB4dCIF0
いつかアメリカ行ってメトロポリタンハンディキャップ(アメリカの6月開催G1、ベルモントパーク競馬場ダート1600m)かブリーダーズカップ・ダートマイル(アメリカの10月末or11頭開催G1、開催地は持ち回りダート1600m)出たいとか言っても良いと思う

因みにどっちも凱旋門賞やドバイシーマクラシックなんかも入ってるような世界のトップ100G1レースに乗ってる(国際競馬統括機関連盟なるwikiページ参照)


差し当たりは夏合宿挟んでオープンのながつきステークスかG2東京杯、年末にG3カペラステークスorチャンピオンズカップ、シニア級入ってからコーラルステークスって感じに
530 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:27:33.24 ID:WKyf6WzJ0
時間過ぎましたがこれで終わりたいと思います、ありがとうございました。

次走は「エルムステークス」「クラスターカップ」「ながつきステークス」「東京盃」ですかね。障害レースはちょっとお留守番!

最終目標は国内G1だったり国外G1だったり、まだ決めませんが候補には上がってくる感じで。パピヨンに意識だけさせておきましょう。

では、早速次走決めます。
531 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:31:59.22 ID:WKyf6WzJ0
ではおやすみなさい。



次走は――:安価下3までで一番コンマが大きいもの

1 8月前半に札幌で行われるG3「エルムステークス」
2 8月後半に盛岡で行われるG3「クラスターカップ」
3 9月後半に中山で行われるOP「ながつきステークス」
4 10月前半に大出行われるG2「東京盃」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:43:00.44 ID:kwgpzOzA0
1
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 22:47:07.15 ID:baB4dCIF0
4
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:58:10.42 ID:9rS2Fg0io
1
535 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 23:13:10.31 ID:WKyf6WzJ0
次走は「エルムステークス」です。1700mの今まで最長距離ですが、何とか頑張りましょう!

そして札幌でデートです。ありがとうございました。
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 15:40:45.48 ID:BsqSSE0+0
???「札幌デートか……塩ラーメンが旨いと聞くぞ」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 22:51:38.09 ID:hywWUxnU0
パピヨンなんか惜しいとこで毎回勝てないキャラな気がする
シニアが終わるまでにG1勝てなさそうだけど最後に勝ってハッピーでも楽しそう
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 22:51:03.79 ID:Oqm+6HQRo
エタ?
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/20(月) 23:35:18.34 ID:IClHYhfbO
あーあもうやる気なくなっちゃったか
すぐエタるよな安価やる奴ってゴミばっかり
540 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/21(火) 23:09:59.14 ID:H7a23omZ0
生きてます、すみませんもう少し待ってください。
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:17:49.16 ID:LycZD2yqo
変な人に返事せんでええよ
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:24:41.20 ID:eX4p3ltXo
報告おつー
おけおけ
543 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:01:23.22 ID:1knW09Ei0
「エルムステークスにしよう」

8月前半に札幌で行われるエルムステークス。距離は1700mと少し長いが、時期も丁度いい。

パピヨン「エルムステークス、エルムステークスかぁ……えっ。ってことはもしかして夏合宿途中で抜け出す感じ?」

「まあ、そうなるな」

パピヨン「えぇ〜!?アタシ、合宿中の夏祭りとか楽しみにしてたんですけど!」

「……札幌にも夏祭りはあるさ、ただまあ友達と行ったりは出来ないかもしれないが……」

確かに夏祭りに友達と遊びに行く予定が合ったりしたのかもしれない、だったらエルムステークスではなく少し後の――。

パピヨン「はぁ〜……いや、いいよ。別にそういう予定があったわけじゃないし、ちょっと気になってたな〜くらいの気持ちだったし」

そう言うと、彼女はプイっとそっぽを向いてしまった。何かまずい事を言ってしまったかと不安になるが、きっと大丈夫だろう。

「……そうか?じゃあ、予定通りエルムステークスで行こう。札幌だし美味しいものも沢山あるだろうな」

パピヨン「お、そういう話題出したってことは全部お兄さんの奢りだかんね?」

「えっ」

パピヨン「ぷぷぷっ。ごちそうさまで〜す!」

――と、いう訳で次走は札幌で行われるエルムステークスに決まった。

とりあえずはエルムステークスを勝つことを目指して、そこから先は――どこまで羽ばたけるか、ゆっくり相談して考えていこう。
544 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:02:53.52 ID:1knW09Ei0
パピヨン「うっわ〜!綺麗な海!え、すご。滅茶苦茶夏じゃん!」

夏合宿初日、パピヨンが海を見てキラキラと目を輝かせている。

「海は初めてか?」

パピヨン「うん!始めて来た!うわ、砂浜とかこんな感じなんだ……わ〜……!」

……やっぱり年頃の女の子っぽい所はあるんだよな、この子。しかし、予定だと初日は簡単なトレーニングで終わらせる予定だったし。うん、そうしよう。

「……よし、パピヨン!今日はトレーニング無し!海で思いっきり遊んで来い!」

パピヨン「えっ!?いいのお兄さん!?」

「ああ、まあ初日くらい大丈夫さ。それに他のウマ娘も、結構遊んでるみたいだし、良かったら友達でも誘って遊んできな」

パピヨン「お兄さんやさし〜!え、なんか別人みたい!あとで変な事とかするつもりでしょお兄さん!」

「酷い言い草だな……はあ、けどあまり遠くまで行ったりするんじゃないぞ、あと適度な水分補給と休憩を――」

パピヨン「はいはい分かってるって!じゃあちょっと、行ってきます!」

――そして彼女はぴゅーんと飛び出していった。
545 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:11:21.75 ID:1knW09Ei0
夏だ、海だ!(初日):自由安価下2まで。

絡みたいキャラとのイベントや、【貴方】とのイベントとか、それ以外にもそれっぽいイベントです。



お久しぶりなのにこんな時間で申し訳ないです。




546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:02:16.69 ID:/cczzHeIo
他の娘がサンオイルを塗っているのを見てトレーナーにイタズラしようと思いつくパピヨン
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:47:01.54 ID:cemcgW4DO
遊びとトレーニングも兼ねてオリウマ娘(パヒヨン・シルフィー・ライム・マンティ)+担当トレーナーのペアでビーチバレーをする

トレーナー参加が厳しそうならオリウマ娘四人だけでビーチフラッグとかスイカ割り
548 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 20:13:40.49 ID:1knW09Ei0
水着:安価直下
1 スク水
2 >>490
549 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/25(土) 20:52:32.37 ID:1knW09Ei0
今気づきましたすみません上げてなかったですね。

サンオイルイタズラパッと思いつくの塗って貰うやつだけなんですけどそれですよね多分。

安価は下でお願いします。
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 21:24:41.43 ID:cYJjnpaGO
2
551 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:42:13.18 ID:XGMLnMWp0
モブ「はー、ちゃんと塗っておかないと痕になっちゃうし、塗っとかないと……」

水着に着替えようと脱衣所に向かうと、知らない子がせっせとサンオイルを塗っていた。

あー、確かにアタシも塗っておかないと日焼けになっちゃうし塗っておかないとなぁ。

パピヨン「…………!!!」

その瞬間、アタシの頭に電撃が奔る!天才的な閃き!

そうだ、アタシの水着を見ても全然慌てなかったお兄さん。そのお兄さんを慌てさせる絶好のチャンス!顔をまーっかにさせて、あの別に興味ないですけど〜?みたいな表情、ぐちゃぐちゃにさせちゃう……!

パピヨン「じゃあ早速準備準備〜」

スク水……じゃなくて今日はあの水着でもいっか。練習の時だけスク水にすれば問題ないでしょ〜。

――あの日のリベンジ!しちゃうぞ!
552 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:44:34.65 ID:XGMLnMWp0
パピヨンが飛び出して行ってから数分後、彼女は小走りに何かを抱えながらこちらに向かって来た。

パピヨン「ねえお兄さーん?ちょっとお願いあるんだけど」

「……キミ、学校指定の水着はどうしたんだい」

パピヨン「今日は休憩って言うからこっちにしちゃった。あれ、もしかしてダメだった?」

「全く……練習の時は着替えるんだぞ」

あの日トレーナー室でお披露目してくれたワンピースの水着。青い空の下、海で見るその姿はとても眩しくて、なんだか一段と似合っているように見えた。

「それで?お願いって」

パピヨン「実はサンオイル塗るの忘れちゃって〜、だからお兄さんに背中塗って欲しいんだ〜」

「…………は?」

思わずそんな声が出てしまった、いや。なんでそんな……。

「別に自分じゃなくても良いだろう、ライムとかシルフィーとか知り合いのウマ娘に……」

パピヨン「え〜?でもライムもシルフィーもまだ荷物の準備とかしてるっぽいし、早く塗らないとアタシの肌に染みとかできちゃうよ〜」

ねえねえお兄さん塗ってよ〜。と、上目遣いでお願いをしてくるパピヨン。普段我が儘を言う時の声、こうなったらこの担当ウマ娘は引き下がらない。

「…………はぁ。分かったよ、けどあんまり文句言わないでくれよ」

パピヨン「っ!やったぁ!お兄さんやっさし〜!」
553 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:07:25.55 ID:XGMLnMWp0
砂浜に広げられたビーチシートと、大きなパラソル。そこに仰向けに寝そべったパピヨンと対峙する【貴方】。

……とても丁寧に手入れされた尻尾が、フリフリと嬉しそうに揺れている。

パピヨン「それじゃあ背中、お願いね?ぷぷ、ちょっと際どいところ触ってもバレないかもよ?」

「からかわない。ほら、こっちも塗るのなんて初めてなんだから、ジッとしてなさい」

パピヨン「はいはーい」

サンオイルを適当な量手の平に出してみて、馴染ませてみる。さて……どうしたものか。

……取り合えず、背中にそっと触れてみる。

パピヨン「ひゃっ……!?」

「っ!?だ、大丈夫か!?」

パピヨンの口から出た声に、反射的に手を放してしまう。

パピヨン「だ、大丈夫大丈夫……ぷ、ぷぷ。お兄さんってば恐る恐るしすぎでしょ。ほんっと女性経験とかないんだ〜?」

「……あんまりトレーナーにそんなこと言わない。ほら、塗らないと染みになっちゃうんだろ」

パピヨン「あっ、話しそらした。やんやん、お兄さんに身体まさぐられちゃ〜う」

「…………」

後でちょっとデコピンでもしてやろうかと思った。


サンオイルぬりぬりイベント:安価直下
1 パピヨンの方が恥ずかしくなってくる
2 パピヨン「こ、今度は、ま、前も塗って欲しいんだけど〜……」
3 めっちゃ知り合いに見られる。
4 自由安価
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 01:11:05.24 ID:2xBvAAlDO
3
555 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:21:58.37 ID:XGMLnMWp0
めっちゃ知り合いに見られました、その知り合いは――:安価直下
1 オリウマ娘勢ぞろい(ライムシルフィーマンティ)
2 ウオダス
3 自由安価



今日はこれだけです、お疲れさまでしたおやすみなさい。

一人だけスク水じゃないのもあれなので、オリウマ娘ちゃんたちの水着募集を少しだけします。

次の更新まで募集するので、こういうのが良いって人は送ってくれると嬉しいです。
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 08:24:49.09 ID:6lfLFfgjo
1

ライムは白地の花柄ビキニ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 14:23:45.18 ID:bO9Cl3Amo
おつ 
また誤解が……もう誤解じゃないかもなあ

シルフィーは水着は任せるけど髪はポニテしてると好き
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 15:59:15.89 ID:fXEkfKZao
マンティは黒のパレオタイプとかどうでしょ
559 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 19:24:27.49 ID:XGMLnMWpo
シルフィーは控え目な子だし肌見せるのも得意じゃないかなってスク水着てる気もするし

結構フリフリのオフショルダーみたいなのも着てるような気もします

悩みますね
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 19:49:31.29 ID:K8gznU0ho
フリフリありのライトグリーンワンピースタイプなどどう?
561 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 20:17:25.74 ID:XGMLnMWpo
ワンピ良いですねぇ

ライムとマンティはすぐ着てそう!となったのでみ水着募集これで終わりたいと思います、ありがとうございました!

幼馴染み君にビキニ姿に自撮りプレゼントしてライム。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/27(月) 00:38:52.78 ID:gccZXveTo
ステラライムそんな大胆なことするかな…するかも
幼馴染みくんが悶々としちゃうよ
563 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:40:48.55 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「…………」

『……』

最初は【貴方】をからかっていたパピヨンだがその口数もだんだん減ってくる。サンオイルを馴染ませた手で背中の肌をヌルヌルと触られて、くすぐったいような恥ずかしいようなそんな感覚。

そして思う「あれアタシちょっとやりすぎた?」

パピヨン「……っ」

……お兄さん、すっごい優しい手つき。アタシの肌に傷つけないように〜とか考えてるんだろうな〜。

それに、ちょっと気持ち良いかも……あれかな、なんかツボとかあってそこが刺激されてるみたいな?マッサージとかもちょっと勉強してみたら――。

『……ほら、背中は塗り終わった。もう大丈夫だぞ』

パピヨン「ぇ〜?もう終わり?お兄さん、アタシの肌をもっと触れるチャンスだよ?もっと丹念に塗り広げても良いんだよ〜」

『変なことを言うな!それに……結構人の目がな』

パピヨン「……へ?」

そう言われて気付く。そうだったここって夏合宿の砂浜。そこでアタシはお兄さんに背中を見せてサンオイルを塗って貰って――。

そして、アタシはうつぶせの状態から顔を上げて――。

ライム「あっ……!ど、どうもー……あはは……」

シルフィー「わっ、わぁ……!」

マンティ「ひゃぁあ……」

パピヨン「…………」

――見知った3人がそこにいた。
564 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:42:29.93 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「っ!?な、なんでそこに居るの!?」

顔が一気に熱くなる、ボンっと爆発するみたいに、夏の暑さじゃ誤魔化しきれないほどの熱。

な、なにアタシがお兄さんに塗って貰ってるところ見てるのこの――!?

マンティ「あっ!?やっ、その、パピヨンさ――!」

ライム「やっぱり来た!ほら逃げますよ!」

シルフィー「あ、あのぉ!わ、私は、男の人とそういうのは……!」

パピヨン「あっこら逃げるな!こらぁ!」

『…………行ってしまった』

……まあサンオイルは塗り終わったし大丈夫か。

それに、なんだ。と【貴方】は思う。

『……楽しそうで何よりだな、うん』

自分じゃできない、同期でライバルの彼女たちだからこそパピヨンのあんな表情を引き出せたのだろう。

……それがなんだか嬉しくて。【貴方】は荷物を持って宿舎に戻った。
565 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:10:16.11 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「むむむ……」

シルフィーはイメージに合ったフリル付きのワンピ。髪もポニテに束ねちゃったりして、とても夏って感じの水着姿。

マンティは黒いパレオタイプの水着。結構肌見せるの嫌なタイプかな〜とか考えてたけど、これまた結構肌色多めで。大人っぽいかも?

ライムは……。

パピヨン「幼馴染くんの趣味?」

ライム「怒りますよ!?」

花柄があしらった白いビキニ。いやぁ、水着としては王道と言っても良いそんな水着。むむ、やっぱりアタシもこれくらいストレートな水着の方が良かったかも……。

パピヨン「ま、アタシの方がデカいけどね」

ライム「パ、パピヨンさん結構そういうところありますよね……」

マンティ「……あ、あの。幼馴染って……?」

シルフィー「そういえばマンティさんは知りませんでしたね。実は……ごにょごにょごにょ」

ライム「あっ、あー!シルフィーさん拡散しないでください!やめっ、こらぁ!」

――最近はよくライムの幼馴染関係を弄りがちなアタシたち。まさか委員長みたいなライムがこういう立場になるとは……分からないねぇ。

まあちょっとLANEとかのグループでもからかい過ぎな気もするけど、ライムも本気で怒ったりして来ないし多分大丈夫。

……それに年頃の女の子にそういう話題は必要不可欠!気になって気になってしょうがない!。

マンティ「わっ、わぁ……!!!お、おめでとうございます?」

ライム「止めてくださいよありがとうなんて!だ、だから私は別にそういう仲じゃ――だ、だったら先のパピヨンさんだって!」

んー?
566 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:26:49.68 ID:LTvs1gXd0
ライム「あんなにトレーナーさんにオイルを塗って貰って、幸せそうな表情で!しかも、なんな場所で!」

パピヨン「は、はぁ!?」

マンティ「あ、あれ凄いですね!パピヨンさん!わ、私じゃあんな大胆な……は、恥ずかしくて!」

シルフィー「しかもトレーナーさんとだなんて、不健全ですよ!あんな、男の人のごつごつした手で……!」

う"〜!こっちに矛先がきたぁ!アタシはこういう弄られるタイプじゃないんですけど!

パピヨン「ち、違いますけどぉ?ア、アタシのあれは……ご褒美!そうご褒美だから!キモいお兄さんにアタシにオイルを塗る権利をプレゼントしてあげただけだから!」

マンティ「……そ、それ、も、もっと凄い……!?」

シルフィー「は、はー!だ、だめ……!だめですよパピヨンさん!」

あれ、ちょっと間違えたかも?

ライム「ふふふ、どうですかパピヨンさん!これが弄られる側の気持ちですよ!」

くっ……何を勝ち誇った顔を!しかしこの状況はまずい、お兄さんとそういう関係なんでしょ?みたいな雰囲気になるのだけは避けないと……!

何か、何か手は――!はっ、これだ!

パピヨン「あ、アタシとお兄さんのことが知りたくば――あれで勝ってからにして!」

そしてアタシは、それを指差す。そう、ビーチフラッグ!!!
567 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:38:14.87 ID:LTvs1gXd0
――――という訳でビーチフラッグ競争が始まった。正直凄い雑な展開な気がしなくもないけど、気にしない気にしなーい。

マンティ「……あ、あのぉ。パピヨンさんのお兄さんも気になるんですけど……えっと、勝った人に何か、ご褒美みたいな……」

ライム「あ、いいですねそれ!んー、海の家のご飯を奢るとか……でもあまりこういうお金の問題は好きではないんですよね」

パピヨン「――勝った人のお願いを何でもきくとか」

シルフィー「い、言いましたね!?」

ふふん、これくらいしないとね。流石にライン越えてるお願いとかはしないだろうし、まあまあ遊び程度にね、遊び程度に。

シルフィー「……ま、負ける気は勿論ないんですけど。私だけ芝メインなんですよね……」

ライム「でもシルフィーさんはオークス勝ってるじゃないですか!そんな関係ありませんよ!」

……そうだ、あそこの二人はG1ウマ娘。実績的にはこのメンツで群を抜いている――けど、アタシだって負ける気はない。

マンティ「…………」

……うん、マンティもばちばちにオーラ放ってる。分かるよ、遊びだけど――勝ちたくなっちゃうよね。競争、なんだから。

――――一番に旗を取って、あんな命令やこんな命令しちゃうぞ!いやお願い!お願いしちゃう!

旗を刺して距離を取り、四人でうつぶせになる。

――近くにいた子に合図のお願いをして貰う。その子が合図をしたらその瞬間、駆ける。

モブ「よーい……ドン!」

そして、ビーチフラッグ競争が始まった!一気に起き上がり一直線に駆ける!
568 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:39:09.37 ID:LTvs1gXd0
誰が勝った?:コンマ直下
1-25 パピヨン
26-50 ライム
51-75 シルフィー
76-00 マンティ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/28(火) 23:44:13.29 ID:i4mwTXMv0
せい
570 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:59:29.95 ID:LTvs1gXd0
ライムはビーチフラッグでも強かった。

ちょっと先の安価ですがライムの命令(お願い)安価もしちゃいます。

では、今日はこれで終わりにしたいと思います。おやすみなさい。



ライムの命令(お願い):安価下3まで

パピヨンに洗いざらい全部話してもらうとか、○○と○○でハグとか。なんでも。

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 00:04:23.37 ID:PraMaSZro
パピヨンに:ユニコーンSでレース後、トレーナーさんと何かありましたよね?それを教えて下さい!

おつー
この同期達の会話好き好き大好き
ライムちゃんから覇王味を感じる
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 18:56:09.29 ID:RciKseVDO
乙です
(半ばパピヨンに誘導される形で)シルフィーとマンティに恋人にしたいタイプの人間を発表してもう
573 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:08:10.74 ID:19YKgSzv0
こんばんは、安価残り一つです。

上げます。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:12:57.00 ID:qEHqJmVJO
自分だけなのは不公平なので、三人にも気になる人がいるかを言ってもらう
拒否権あり
(ただし、言外に自分は拒否したのに今後ライムに色恋関係でつっついてくるのはどうなのと含ませる)
575 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:25:54.20 ID:19YKgSzv0
ライムはのお願いは――:コンマ直下
1〜3 >>571
4〜6 >>572
7〜9 >>574
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:37:41.87 ID:RciKseVDO
はい
(てっきり3つ全部採用だと思って>>571に合わせてパピヨン除外してしまった)
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:40:07.28 ID:PraMaSZro
(むしろシルフィーもマンティもいるのに個人ロックオンした安価投げたのすまんかった)
578 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:07:26.44 ID:19YKgSzv0
ライム「――――っやったぁ!」

パピヨン「……っ!」

マンティ「くぁ……!」

――あと一歩のところ、あと少しでフラッグに手がかかる瞬間アタシの後ろからグイっと腕が伸びて、ライムがフラッグを手にした。

スタートダッシュも上手くいったし、こんな短い距離ならアタシが勝つ――そう思っていたのに。負けた。

シルフィー「はぁ、はぁ……ふぅ、私が一番最後ですかぁ……せめて、もう少し勝負できたらよかったんですけど……」

3人がフラッグに辿り着いてから少しして、シルフィーが到着する。悔しそうな視線をライムに向けて、それに応えるようにライムは、笑った。

ライム「ふふ、シルフィーさんもバチバチでしたね。勿論パピヨンさんもマンティさんも」

マンティ「わ、わたしも、負けるつもりはなかったので……さ、流石ですね、ライムさん……」

ライム「……そんなこと言いながら、目が賞賛する感じじゃありませんよ?」

マンティ「へっ?えっ、あ、ご、ごめんなさい……!」

ライム「あ、いえいえ!そんな気にしていませんから!でも――」

――私、ちょっと最近そういう視線を沢山浴びてるので、敏感なんです。

なんてことを、当たり前みたいにライムは言ってのける。

パピヨン「……っ。言ってくれるじゃん、なに?それ、もしかして――勝者の自慢?私に負けた子からそういう視線沢山浴びちゃう、みたいな」

ライム「考えすぎですよ、パピヨンさん。でも、そういう風に取らえてくれるなら――こう言った甲斐があったかもしれませんね」

……あーもう!むかつくむかつく!
579 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:19:25.92 ID:19YKgSzv0
ライム「さて、パピヨンさんが言った事ですから当然。約束は守りますよね?」

パピヨン「うっ……」

――にやり、とライムはアタシを見ながら言う。だ、大丈夫。ライムならそんな酷いこと言わない、そこは大丈夫、だ、だよね?

マンティ「も、もしかして私にも何か酷い事を……!?」

シルフィー「え、ええっ!?ライムさんってそんな……!?」

ライム「な、なんで酷いこと言う前提なんですか!や、やりませんからね!?」

まあでも、少しは仕返しがしたいというのも、本音で……と。ちょっと恥ずかしそうにしながら、ライムは口を開く。

ライム「――三人にもいるんですか?気になる人が」

「「「――――!」」」

アタシたち三人の息を飲む音が聞こえる。

パピヨン「で、でもそれって」

ライム「勿論、拒否権はあります!けど……ねぇ?」

――好きな人がいない場合はどうすればいいの、という質問をしようとした瞬間。被せるようにライムはそう答えた。

しかしこの圧、そして笑顔。皆して私の事弄っといて拒否するのはどうなの?拒否したらもう二度とさせないからね?という、オーラ!

マンティ「ふぇ、ぁ、そのぉ……」

シルフィー「す、好きな人……ですかぁ……」

ライム「ふっふっふ。あ、でもパピヨンさんは分かり切ってますから、言わなくても良いですよ?」
580 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:28:30.59 ID:19YKgSzv0
パピヨン「は、はぁ!?なにそれ、どういうこと!?」

ライム「だってもう分かり切ってるじゃないですか。私もシルフィーさんもマンティさんもお互い理解してるので、無理して言わなくても良いですよ」

――あったまきた!なにそれ勝手に分かった風なこと言って!

パピヨン「別にお兄さんの事とか全然好きじゃないんだけど!?バカ?バカでしょバカ!勝手に勘違いしないで!」

マンティ「……あ、あのぉ。今、自分で」

パピヨン「好きじゃない!誰があんな臭くてキモい変態!」

シルフィー「お、おぉ……!見てくださいマンティさん……!今どきネット小説でも見ないくらいテンプレみたいな……!」

マンティ「ひ、ひぅう……」

ライム「じゃあとりあえず誰から発表して貰うかなー、ふふふ。今度は私が攻める番ですからね」


シルフィーの好きな人:安価下3まで募集。

好きな人の名前でも、好きなタイプでも多分ライムは優しいので許してくれそうです。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 22:50:37.85 ID:PraMaSZro
コテコテの白バの王子様タイプに憧れてて欲しい
582 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:00:26.45 ID:19YKgSzv0
すみませんなんも考えないで安価してました。

23:10になったら締め切ろうと思います。安価は下にずらして下さい
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:00:37.83 ID:eEGmF4J+0
地元の家の近所に住んでる、二つ年上の優しい先輩
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:09:54.58 ID:RciKseVDO
幼少の時からシルフィーにプロポーズしてきている親友の弟
最初は実の弟のように思っていたけど、だんだん好きになっていった感じで
585 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:24:05.90 ID:19YKgSzv0
次!マンティ!

マンティの好きな人:安価下2まで。50分で締め切り。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:41:51.50 ID:/qE/xYdCO
同じ歳の真っ直ぐなサッカー少年
自作の絵本を褒めてくれた
なおマンティは夢を追いかけるライバルだと言い張っている模様
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:49:28.56 ID:RciKseVDO
穏やかで優しい師匠的な10歳年上の絵本作家(独身)
588 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/30(木) 00:39:32.63 ID:rpK0aRrr0
すみません凄い遅れました、最後にパピヨンだけやって終わります。おやすみなさい。

お兄さんではないんですけど、嘘っぱちで答えさせたりとかやっぱりお兄さん要素が滲み出てるとか、結構自由で大丈夫です。よろしくお願いします。



パピヨンの好きな人?:安価下2まで。
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/30(木) 00:41:35.16 ID:uLEYRuWF0
古谷徹
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/30(木) 00:44:07.74 ID:ncaPtGOlo
はじめ全然お兄さんじゃない特徴を上げるが、だんだん普段のお兄さんじやんそれ〜とパピヨン以外はわかるやつ

おつー
591 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:41:25.91 ID:X4coU6UUO
ライム「はいじゃあシルフィーさんから!」

シルフィー「え、ええっ!?わ、私からですか!?」

名前を呼ばれビクッと体を震わせて驚くシルフィー。その様子にライムはにやりと笑う。

ライム「ほらほら、早く言ったほうが楽ですよ?勿論黙秘権はありますが――」

シルフィー「わ、分かってますからぁ!うぅ、今までからかってすみませんでしたぁ……」

恥ずかしそうになんだか両手の指先を重ね合わせ、もじもじと動かす。

シルフィー「…………え、えっとぉ。そのぉ……し、親友の……お、弟くんなんですけど……」

パピヨン「弟!?」

やば、思わず声が出ちゃった。落ち着こう落ち着こうと、とりあえず立ち上がってしまったので座る。

シルフィー「ず、ずっと前からその……こ、好意は伝えられてたんです。凄いストレートに、でも、やっぱり親友の弟くんだし、冗談というか、今だけなんだろうなって思って流してたんですけど……」

ライム「……責められ過ぎて意識しちゃったんですか?」

シルフィー「っ!あ、あぅあぁあぁ……!!!」

顔を真っ赤にしてその場にしゃがみ込む。耳をぺたんと倒して、悲鳴みたいな情けない鳴き声を漏らしながら。

だってだってしょうがないじゃないですかぁ……会うたび会うたび好き好き言われたら意識しちゃいますよぉ……!

パピヨン「し、シルフィー……!」
592 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:42:21.28 ID:X4coU6UUO
ライム「それでは次はマンティさんですよ!存在を何とか隠していたのかもしれませんけどしっかりバレてますから!」

マンティ「ひっ、ひやぁああああ!?」

シルフィーがやられていた時一言も喋らなかったマンティに矛先が向く。まあ人数も少ないし正直意味ないと思うけど……まあ、でも、分かる。

マンティ「え、い、いやわたし、その……」

ライム「もうダメです、私はもう止まれませんよ!マンティさんだって居るでしょう!好きな人くらい!」

マンティ「そ、それは……ぅ。ぁ……ふぇ……」

眼をぐるぐると回しながら、手をわたわたと動かして滅茶苦茶に慌てている。

マンティ「…………ひぅ、あぅ、その……」

――――わ、私と同じくらいの。年齢の……男の子が、居るんです。

マンティ「トレセン学園に入学する前に、学校で……ぁぅ、作った絵本を、ほ、褒めてくれて」

凄い明るくて、クラスの中心みたいな男の子で。サッカーが凄い上手で……わ、私の事を夢を追いかけるライバル同士だって……言ってくれて……。

パピヨン「……うわ、凄いラブコメの主人公みたいなの」

マンティ「学校が離れてしまったのでもう会えないかなーって思ったんですけど……メ、メイクデビューの時に観に来てくれて……!あの、すごい、嬉しくて……!」

言葉から嬉しさが伝わってくるなぁ。というか喋ってる時声も身体もプルプル震えててなんだかこっちも恥ずかしくなってきちゃう。

マンティ「……い、以上、です……ぁ、あぅあぅぁぅ……」

あぁ、マンティもシルフィーと一緒にしゃがみ込んで震えだしちゃった。
593 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:02:05.34 ID:X4coU6UUO
ライム「――ふぅん。お二人もちゃーんと好きな人いるんじゃないですか。好きな人がいるのに、私の事をそんな風に……」

シルフィー「ご、ごめんなしゃぃ……」

マンティ「か、顔が、顔が熱いよぉ……!ふぇ、ふぇぁぁ……」

――よし、矛先が二人に向いてる間に逃げよ。

ライム「おおっと逃がしませんよパピヨンさん。ほらほら、言っちゃいましょうよ好きな人。誰なんです?その人のどういうところがどんなふうに好きなんですか?」

パピヨン「うがぁぁ!か、肩を掴むなぁ!」

ああもう逃げられない!滅茶苦茶力強く掴まれてる!こんのぉ……予測してたな逃げることを……!

……はぁ。仕方ない、なんかめっちゃニヤニヤされてるけど、ちゃっちゃと適当なこと言って終わらせよ。

パピヨン「……ええっとぉ、そうだなぁ。アタシが好きな人は……まずアタシより年下でぇ」

ライム「ん?」

パピヨン「身長は勿論アタシより低くて、アタシがリードしてあげれるような人でぇ。あとそうだなぁ……」

ライム「いやいやパピヨンさん!それは――!」

やっば、適当言ってるのがバレた?けどこれがアタシの好きな人だもんねー、嘘かほんとかなんて分かんないでしょ?ぷぷぷー。

パピヨン「あ!勿論アタシ一筋!絶対浮気とか許さないし、後は……お金沢山持ってて、優しくて……ちょっと苦労してる雰囲気とかあると嬉しいかも?大人っぽいし」

しかも、アタシの我が儘も許してくれて、案外ノリも良くて。でもちゃんと真面目な時は真面目で……書類作業とかしてる時の横顔とか雰囲気が、ちょっとカッコよかったりして。

ライム「……おおっと?」

パピヨン「アタシの走りが好きなのは当然で、ずっとずっと応援してくれて……アタシがヘマしちゃって泣いてる時もゆっくり待ってくれて、そんで頭とか撫でてくれて……あ、後はこれは絶対!」

――どんなアタシも絶対に受け入れてくれる人!どんなヘマしても絶対見捨てないで、見守っててくれる包容力のある男の人!

パピヨン「……が、アタシの好きな人でーす。はい、終わり終わり〜」

あー、適当言ったけどちょっと恥ずかしいかも。慣れないことするもんじゃないねー。
594 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:17:43.80 ID:X4coU6UUO
「「「…………」」」

パピヨン「……え、なに。みんなしてそんな目で見て……べ、別におかしくないでしょ!もしかして
アタシの好きな人にケチつける気!?」

別に文句ないでしょ!?具体性がないといけないわけじゃないし、ほらほら嘘じゃない嘘じゃない!

ライム「……へぇ、ほぉ、ふぅん……成程……実は一番やられてるのはパピヨンさんかもしれませんね」

パピヨン「……はぁ?」

シルフィー「こ、こういうの聞くのって、やっぱり恥ずかしいですね……ちょ、ちょっと控えます、私


マンティ「パ、パピヨンしゃん!わ、私……お、応援、してますから!」

パピヨン「ねえ待って、何その優しい眼!は、はぁ!?なに、ちょっと言いたいことがあるなら言ってよ!ねえ!きもいきもいきもい!」

――はー!?むかつくむかつくむかつく!意味わかんない!

ライム「……私も二人の恋応援していますよ!」

シルフィー「あ、ありがとうございます……私、でもどうしたらいいか……」

マンティ「わ、わたしも、その。連絡とかも来るんですけど、全然どう返したらいいのか……分からなくて」

ライム「きっとその人なら素直に返せば大丈夫ですよ!最近こういうことがあったとか、自然な日常会話を――」

パピヨン「無視しないでよ!はー!?ちょ……じ、自分がやられたからってやり返すのズル!なんでアタシだけ……!こらぁ!」

――――ほんっとー意味わかんない!頭来た!これからも弄る!!!
595 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:19:04.61 ID:X4coU6UUO
今日はこれだけ、おやすみなさい。

この子たちちゃんと同い年くらいの男の子好きになってて青春してる。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 06:22:15.84 ID:UO2zU82p0
乙でした

青春ですねぇ、良いですねぇ
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 07:43:58.40 ID:7M0sVeiyo
脳が回復するんじゃ^〜

おつおつ
598 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:03:22.50 ID:rPTWnsWS0

パピヨン「ん〜……まだまだだなぁ、40点をあげよう弟子」

『はいはい、師匠の評価は厳しいですね……っと。ほら、終わったよ』

夏合宿が始まって数日、砂浜でのトレーニングや遠泳によってぐしゃぐしゃになったパピヨンの尻尾を自分が手入れするというのもすっかり日課になってしまった。

……毎日やってる分上手くはなっているはずなんだが、中々彼女からの点数は増えない。やはり自分みたいなのが完璧に満足させるというのはまだまだ無理なんだろうか。

『……自分は練習できるから嬉しいけどさ、キミが自分で手入れをしても良いだろう?キミがやったほうが上手く出来るんだし』

パピヨン「え〜?お兄さん、こっちは練習でへっとへとなんだよ?その上手入れも自分でやれって酷くな〜い?」

『……そういうものかい』

パピヨン「そういうものそういうもの!あーお兄さん、ついでに肩揉んでよ。アタシおっぱいでっかいから激しく運動するとこっちゃって――あいたっ!?」

年頃の女の子がそんなこと言うんじゃありません、の意思を込めたチョップを軽く喰らわせる。そういうことを軽々しく言うと変な輩に変なことされるぞ。

……まあ肩は揉んであげよう。疲れているのは本当だろうし、これで疲労が取れるならいくらでもしてあげよう。

パピヨン「担当トレーナーに暴力振るわれたぁ……うぅ、色んな人に言いふらしてお兄さんの人生滅茶苦茶にしちゃう……」

『こらこら、止めてくれ本当に……悪かったって。でもキミみたいな可愛い子が……自分の身体で、そう言うこと言うもんじゃないよ』

パピヨン「へっ?」

『……悪い大人は沢山いるんだ、そういう言葉一つ一つから危険な目に遭う可能性も――痛っ、痛い。ちょっとパピヨン、尻尾――』

肩を揉みながらそう忠告してあげると、手入れをしたばかりの尻尾でぺしぺしと叩かれる。

パピヨン「…………かき氷食べたい、後で奢って」

見るとパピヨンの頬っぺたがまたぷっくりと膨らんでいる。しまった、またなにか機嫌を損ねてしまったか。しかし原因が分からない……注意されたことが、好きじゃないのか?いや、しかしなぁ。

『かき氷くらいならいくらでも奢るよ。でもなパピヨン、自分は本当にキミのことを心配して――あ、こら!』

パピヨン「お兄さんキモい!肩揉む手がイヤらしいから逃げる!かき氷はやっぱ明日!」

……行ってしまった。

ちょっと説教臭かったかもしれない。パピヨンは頭が良い子だ、あの子が軽率にそんな行動を……しないはずだ。けど、それでも不安になってしまうのがトレーナー、いや大人というもので……。

『……ちょっと過保護なのか?うーん』
599 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:03:56.33 ID:rPTWnsWS0
パピヨン(可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた……!!!)

駆け足で【貴方】の元から離れるパピヨン。その頭の中には言われたその言葉が繰り返されていた。

魅力的だ、とかは言われたことがあっても――可愛い、なんてことは言われたことがなかった。

パピヨン(やば、やばい。顔、あつ、あっつい……!)

――パピヨンは自分が可愛い事をしっかり理解していた。だからある程度そういうことを言われていたし、言われる事にも慣れている、と思っていた。

しかし実際はこれである。真っ赤になった顔を見られたくなくて必死に【貴方】から逃げている女の子。嬉しくて尻尾が揺れてしまうのも抑えきれないくらい、気持ちが揺さぶられてしまう。

パピヨン「うっ、うぅうぅう〜〜〜……!!!」

どれもこれも――あれだ、お兄さんとライムのせいだ。ライムがあんな恋愛話とかしてくるから、シルフィーもマンティもあんな恥ずかしそうに好きな人とか……!いや!面白かったけど!けど!

身近のそういう話を聞いてしまったから……意識しちゃう!本当に良くない!全然お兄さんとか好きじゃないのに!ほんっと最悪!

あーイライラする!特にお兄さん!当然みたいにあんなこと言って、どうせ可愛いとか魅力的とか、他の女の子にも言って――。

パピヨン(……いや、それは嫌!お兄さんにはアタシだけ!アタシだけ可愛いとか言って欲しい!)

自分勝手すぎる独占欲。彼女は我が儘で、自分のトレーナーには自分だけを見ていてほしい。そう考えるのが当然だと思うウマ娘だ。

アタシ一筋、絶対浮気とか許さない――これが。彼女の求める好きな人の要素の一つ。だからそれを【貴方】に求めるのはごく普通の事。

パピヨン「……別に普通だよね、普通。好きとかじゃなくても、これくらい……おかしくないよね」

――結局そう言い聞かせてもなんだかモヤモヤが晴れず、砂浜を一人で走り始めるパピヨンだった。
600 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:04:47.45 ID:rPTWnsWS0
パピヨン「ふんっ!ぬっ、ぬぬ……ぬぁあああ!!!」

『よし良いぞ!足のつま先にまで力を入れて、弾いて進むのを意識して!」

腰のあたりに結んだロープの先にはそれはそれはとても大きなタイヤ。人間では数十人いてようやく押して進めそうなものを、ウマ娘は一人でずるずる引きずって進むことが出来る。

【貴方】はこういう光景を見るたびに「やっぱりウマ娘って凄いんだなぁ」と思わざるを得ない。

……腕相撲とかしたらこっちの腕が凄いことになりそうだ。

パピヨン「ふっ!ふぅ!ふあぁああああああああ!!!」

『……よし後少し!もう少し進んだら休憩しよう!』

――――夏合宿は進んでいく。トレーニングは勿論、息抜きも必要だ。

息抜きが少し多すぎるような気もするが、まあ彼女にはこれでも少ないくらいかも……しれない。

それにもう数日で自分たちは北海道に飛ばなければならない。

――最後の追い込みも、忘れずに頑張ろう。
601 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 20:08:49.05 ID:rPTWnsWS0
夏だ、海だ!(エルムステークス前):自由安価下2まで。
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 20:12:39.40 ID:etMjkUC1O
海の家でトレーナー同士の懇親会
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 20:15:59.97 ID:rIA8QklDO
夜に皆で花火をして、改めて未来に向けて決意を固める
604 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 22:36:17.89 ID:rPTWnsWS0
ライトレ「はい、それでは――乾杯!」

宿舎から少し離れたところにある海の家。ライムのトレーナーさんに誘われて懇親会に参加することになった。

結構な人数のトレーナーがこの海の家にいる。知っているトレーナーさん、知らないトレーナーさんで半々くらいか……こういう機会にでも自分のような新米は交友関係を広げておくべきだろう。

シルトレ「どうしましたか。何やら緊張しているような顔をして」

『……どうも、シルフィーのトレーナーさん。いやぁ、恥ずかしながら交友関係がまだ狭いもので』

シルトレ「ああ、そういえば貴方はまだ新米、に当たりますもんね……こういう時にでも沢山色んな人と話してみてください』

……お酒があればいいんですけど、まだ仕事中ですから全員お茶とかソフトドリンクですね。と、悲しそうな顔をしながら彼女は行ってしまった。

表情は変わっていないけど。なんというか、オーラが哀愁漂っていた。

「――失礼、貴方がシルヴァーパピヨンさんのトレーナーさんでよろしいですか?」

『んっ……はい、そうですけど――ぉ?』

後ろから声を掛けられて振り返ると、誰も居ない――いや、居た。自分よりもだいぶ低い背丈の……少年?

マントレ「はっは。私はブラックマンティスのトレーナーをやっています、マンティスさんからは噂はかねがね」

『ぇ、あ……は、初めまして。パピヨンのトレーナーをやっています――貴方が、マンティスのトレーナーさんですか』

――知らなかったら迷子とかだと思ってしまうかもしれない。いや、溢れ出るオーラが老成しすぎている。それはないか?

……この人年齢は幾つだろう?見た目なら自分よりも明らかにしただけど、しかしこれは……。

マントレ「まあ、色々と思うこともあると思いますが。折角の機会ですから、まずは楽しんでいってくださいね?まだまだ若いんですから、まずはそれが一番ですよ」

『は、はい』

い、行ってしまった……な、なんかおじいちゃんみたいだったな……あの人。
605 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 22:38:04.97 ID:rPTWnsWS0
『……ええっと』

さて、どうしよう……とりあえず知っている人と話をしてみようか。

折角の機会だし、色々と……話してみたいこともある。


誰と話してみよう……:安価直下
1 ライトレ
2 シルトレ
3 マントレ
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/31(金) 22:51:13.38 ID:7M0sVeiyo
3
607 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 23:59:19.14 ID:rPTWnsWS0
『……すみませんここ良いですか?」

マントレ「はい?……はい、大丈夫ですよ」

マンティのトレーナーさんの正面が空いていたので一言言って座らせてもらう。

マントレ「それにしても私と同席で大丈夫ですか?もっと同期との仲を築いたほうがいいと思うのですが……」

『ああ、いえ。マンティスとはうちのパピヨンが仲良くして貰っているのでそれのお礼もかねて……というのもありますけど、やはり一度話しておきたくて』

マントレ「ふふ、そうですか。そう言われてしまうと……なんだか小恥ずかしいですね。ふぅ……」

と、言いながら扇子を取り出してパタパタと扇ぎ始めた。何処から取り出した……?

マントレ「……では気兼ねなく何でも話しましょうか。私自身、貴方の期待する回答を得られるかどうか分かりませんが……やはり他のトレーナーの力にはなりたいですから」

にこりと笑いながら、マンティスのトレーナーさんはジーっと自分を見つめてきた。

608 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 00:06:31.93 ID:vZ/xIU9L0
マンティスのトレーナーと何かお話:安価下2まで



これで終わりにします。おやすみなさい。
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 00:56:10.92 ID:Hl62zWwF0
効果的なトレーニング方法について
610 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 11:40:09.28 ID:2pXqfBviO
上げます。残り一つ!

効率の良いトレーニングってなんですかね…なんだろ…
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 11:50:23.13 ID:7euIeBn1O
失礼ですがおいくつですか
612 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/01(土) 23:41:26.25 ID:vZ/xIU9L0
こんばんは、すみません一週間くらいお休みかもしれません。

【貴方】パピヨンのイチャつきが足りてないので何か書いてくると思います。パピヨンに耳かきして貰うやつか、パピヨンが抱き枕になる奴。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 23:42:11.92 ID:DnPH2REDo
報告乙
オッケー待ってます
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 21:51:44.89 ID:cqVmfOeTo
パピヨンが無意識にべったり甘えてるのも好きだったけどそれを意識するようになっちゃって恥ずかしがっちゃってるのも良いなぁ

でも尻尾は手入れさせるし肩とかも揉ませるしボディタッチは案外平気なのかなそうでもないか?
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 18:02:13.50 ID:J+DOWYFxO
てかずっとオリキャラと走ってるけどこれウマ娘である必要ある?
他のスレ見習えよ興味もないオリキャラばっか擦って
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 18:52:24.63 ID:1l0KTCoDO
じゃあ目障りな愚痴なんて吐かずに別のスレだけ見てろとしか言えない
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 20:39:56.10 ID:DeNlx3ARO
>>616
おっ>>1の自演か?
普段レス無いくせにこういうときだけレス来るんだから分かりやすいよなw
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/04(火) 21:06:01.18 ID:sZJfuGsJO
まあこのスレのレスみんな似たキモさだから3人くらいで自演しながら回してんだろうな
他のウマ娘スレは普通なのにここはどうしてキモいんだ?
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:10:49.88 ID:1l0KTCoDO
飛行機でIDコロコロ変えないと荒らすことすらできないヘタレな荒らしが読んでるゴミ作品なんて読みたくないわ
どうせID変えまくって安価コンマ独占して私物化してるだろうし
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:46:56.82 ID:u9QA7pm60
同類になっちゃってるじゃん
やっぱIDがOで終わってる人たちは駄目だわ喧嘩は他所でやってどうぞ

話題変えるためにパピヨンの可愛い所について語れよボクはまだ【貴方】のことが好きになってないとまだギリギr思って良そうなところが好きです
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 21:55:28.77 ID:3tpiqqfso
同期とは普通に交流できるくらいの分かりやすい虚勢メスガキムーブですね
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/04(火) 23:04:46.41 ID:Pupwt0pfO
荒らしてた奴大人しくて草
おっぱいでっかくてちゃんとそれが武器になることが分かってるところ!
それでそれがあんま通用してないところ!
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/05(水) 21:49:46.96 ID:GdnsVZaOo
くっそ誘い受けしてきて一瞬でふにゃふにゃのとろとろになりそうなところ
お兄さんになにされても頭の中が好きで埋め尽くされてそうな癖に口では好きじゃなさそうなこと言ってるところが好きです
624 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:07:52.25 ID:oJ/bhrfl0
パピヨン「――お兄さん、もしかして寝不足?」

ミーティングの最中、【貴方】の担当ウマ娘シルヴァーパピヨンが突然そんなことを訊ねられ、心の中で「しまった」と呟いてしまう。

別にそんなことはない、と返すも彼女の眼はジトーっと疑いの視線を向けている。こういう時の彼女は勘が鋭いし、頑固だった。おそらく誤魔化すことはできないだろう。

パピヨン「目の下のくま、隠せてないよ〜?それになんか最近ウトウトしてる気がするし〜……ぷぷ、夜遅くまで熱心に何をやってるのかなぁ。アタシに言えないようなことですか〜?」

――事実、最近は夜更かしが、徹夜が多くなっている。パピヨンの為の新しいトレーニングメニューを考えたり、今後のレースで戦うことになるだろう相手のレースを研究したり、その他大量の書類作業。それらを全てこなそうとすると自然とこのような生活になってしまった。

トレーナー寮にはここ一週間帰れていない、もっぱらソファで横になって仮眠をとるくらいで。それも最近はしていない。若いうちからこんな生活はよろしくないと分かっていても、担当ウマ娘を思うとこれでも足りないくらいだと【貴方】は思う。

パピヨン「お兄さんいけないんだ〜。眠い時は寝ないといけないし、疲れたときは休まないといけないんだよ?お兄さん、アタシには自己の管理が〜とか言っておいて、自分の事全然出来てないじゃーん」

ニヤニヤニマニマぷぷぷと笑われながら、眉間のところを人差し指でグリグリ通される。止めなさい、と一言言うと彼女はや〜ん怒った、なんて言いながらその人差し指を引っ込めた。

パピヨン「ほらほら、今日のミーティングは終わり終わり。お兄さんは寮に帰って、あったか〜いお風呂に入って体ポカポカにしてぐっすり寝な〜?」

お兄さんはもーっとアタシに尽くさないといけないんだから、寝不足で倒れられても困るんですけど〜?と、【貴方】を心配するような言葉。彼女は我が儘で自分大好きで周りを誤解させるような言葉を沢山言うが――こういうところは、とても優しい子なのだ。

『――ああ、そうだな。今日は久しぶりに戻ってぐっすり寝ることにするよ。パピヨンもごめんな、心配させてしまって』

パピヨン「んも〜、お兄さんったらアタシに言われないと睡眠も取れないの〜?ぷぷぷ、ほんっとダメダメだねお兄さん!これからはアタシが命令してあげないといけないかな〜?」

それじゃ、また明日お兄さん!アタシからの命令、ちゃんと守るんだよ〜?【貴方】に釘を刺すようにそう言い残して、、彼女は勢いよくトレーナー室から出て行った。まだミーティングの途中だったんだが……まあ、明日話せばいいか。

……さて。

『ちゃっちゃと終わらせるか』

…………まだ仕事は終わっていない。今ある仕事を終わらせて、彼女の命令通り早く眠ることにしよう。

パピヨン「…………」
625 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:08:23.57 ID:oJ/bhrfl0
パピヨン「ね〜お兄さん?ちょっとお耳貸してくれない?」

『……は?』

命令を聞いてから数日後、パピヨンから急にそんなお願いをされた。耳を貸してほしい?なにかこっそり話したいことでもあるのかと考えるが、どうもそんな雰囲気ではない。

パピヨン「実は最近、ヒト向けのお耳マッサージの道具を貰っちゃったんだ〜。折角貰ったんなら誰かに使ってみたいし、それならお兄さんが実験……じゃない、やらせてくれるかな〜って」

とても聞き慣れたおねだりをするときの声色で上目遣いで、パピヨンがその道具を見せてくる。

……耳かきに、綿棒。あと……白いふわふわ。それに何やらオイル?随分と沢山貰ったものだなと驚くが……まあ、大体何をするかは察しが付く。

『パピヨンのお願いなら聞いてあげたいが……悪い、今は少し忙しいんだ。また今度、時間に余裕があるときに――』

パピヨン「え〜!?ダメダメ!今、アタシがやりたいの!ねーねー!ちょっとだけちょっとだけだから〜!おーにーいーさーん−!」

両手をぎゅうっと握りしめられ、そのままゆさゆさと揺さぶられる。参ったな、これはいけない。パピヨンのお願いならできるだけ聞いてあげたいが……仕方がない。

『……ちょっとだけだぞ。それで、自分はどうすれば?』

パピヨン「!!!さっすがお兄さんやっさし〜!それじゃあ、そこのソファにアタシが座って……はい、どーぞお兄さん?」

嬉しそうに小走りでソファに向かって、彼女はぽんぽんとそのよく鍛えられた脚を、太腿を叩いた。ぺちぺちと肌を叩く音が聞こえてきて、なんだかそれも耳に心地よかった。

じーっと、綺麗な目がこちらを見ている。

『……いや、それは駄目だ。他の方法で頼む』

パピヨン「え〜?でもアタシ、この方法しか知らないんだけど?」

そんな目で見られても駄目なものは駄目だ。年頃の女の子がそうやすやすと大人の自分に肌の触れ合いを許すものじゃない。例えば自分がパピヨンの隣に座って耳をマッサージして貰うとか、せめてタオルを挟むとか――うわぁ!?

パピヨン「はいはい、お兄さんは女の子の生太腿の膝枕とか体験した事無いからドキドキしちゃったんだよね〜。はーい、もう逃げられませ〜ん。お兄さんはアタシの膝枕の虜で〜す」

……体を引っ張られて無理やり膝枕させられてしまった。日々のトレーニングでしっかりと鍛えられた脚。しかし硬いわけではなく、しっかりとした柔らかさも感じる。上からパピヨンに押さえつけられていて、自分の頬っぺたがむにゅうと押し付けられて……なんだか、より一層太腿の触感を感じてしまっている。

『分かった、分かったから。はぁ……すぐに終わらせてくれよ。こんなところ誰かに見られたら……』

パピヨン「他の色んな人にお兄さんが変態のロリコン脚フェチトレーナーってことがバレちゃうね〜?ぷぷ、じゃあ観念してアタシのお耳マッサージにお耳かきかきの実験台になってね〜?」

……もう隠さなくなったな。この子は。
626 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:09:03.73 ID:oJ/bhrfl0
パピヨン「――それじゃあ、まずはお耳にオイルを塗り塗りしちゃうね〜」

なんでもヒトのお耳専用のオイルなんだって〜、ちょっとお高い奴だぞ?なんて呟きながらパピヨンは手の平にそのオイルを垂らし、にゅるにゅると馴染ませる。自分の耳の近くでそれをされると、なんだか音が気持ちいい。

……なんだか良い匂いもしてきた。これはなんだろうか……よく分からないけど、安心する良い匂いだ。

パピヨン「それじゃ、次はこのオイルたっぷりのお手々でお兄さんのお耳をぎゅううう〜……♪」

耳がパピヨンの手の平に覆い尽くされる。オイルの感触が耳全体にじんわりを広がっていき、それがなんだかとても心地いい。次第に耳が温かくなっていき、耳の色んなところが敏感になっていくようだった。

パピヨン「耳には色んなツボがあるんだって。だからこうやって適当にギュ〜ってしたり、もみもみするだけでとっても気持ちいんだよ?お兄さんのお目目もトロトロ、なっさけなーい顔担当ウマ娘に晒しちゃってはっずかし〜」

こんな顔、アタシ以外に晒したきも〜!って目で見られちゃうから止めといた方が良いよ〜。

……耳をマッサージする手は止まらない。耳の外側から、耳たぶまでを親指と人差し指で挟むように揉まれぎゅっぎゅっぎゅ〜と指圧される。

ひとしきり揉んだかと思えば次は耳を畳むように全体を押しつぶす。普段なら少し痛いかもしれない動きだが、ポカポカになって柔らかくなった耳と、オイルの効果で全く痛くない。むしろ気持ちが良い。

『うぁ……』

パピヨン「……!あ〜!お兄さんキモい声漏れた!ぷぷ、うぁ〜だって。うぁ〜……!」

『ちょっと、止めてくれよ……恥ずかしいから』

ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ。ぎゅぅぅぅぅ……。

もみ、もみ。もみもみもみ……たぱたぱたぱ、たぱたぱたぱ。

パピヨンの笑い声を聞きながら、耳を触る手はどんどん勢いに乗っていく。揉んで、潰して、揉んで、軽く指で叩かれて。

しかし、どれも痛くない。気持ちよくて仕方がない。普段の疲れと睡眠不足も相まって、すぐに眠ってしまいそうになってしまう。

パピヨン「……は〜い。じゃあ次は耳かきでお兄さんのお耳の中をきれいきれしちゃうよ〜」
627 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:10:23.09 ID:oJ/bhrfl0
これも竹で出来た良いやつ?らしいよ。と半分閉じかけていた自分の視界にパピヨンはその耳かき棒を見せた。

……立派な耳かきだと思った。なんだか、耳かきと想像して最初に思い浮かべたら出てくる理想の耳かき。そんな感じだった。

パピヨン「じゃ、これからは敏感な部分をカリカリしちゃうからジッとしててね。ぷぷ、気持ちよくて気持ちよくてもぞもぞ〜って動いちゃうのも、必死に我慢だよ?」

『あ、ああ……』

……あのちょっと曲がった先端が、耳の中に入ってくる。別に信用していないわけじゃない、ただ……最後に他の人にやって貰ったのは、幼い頃母にやって貰ったっきり。

正直少し怖い。さっきまでのオイルマッサージの安心感が少し引いてくる、そう思うと体に力が入って、先ほどまでどうやってリラックスしていたか――。

パピヨン「……はい。いいこいいこ〜。よしよ〜し」

――するといきなり、パピヨンの手が自分の頭を撫でた。

『ぱぴ、よん?』

パピヨン「あ、ちゃんと手は拭いたよ?ほらほら、お兄さん落ち着いて落ち着いて、まずは深呼吸だよ……ぷぷ。手先の器用さなら誰にも負けない自信があるアタシを信じて〜、痛くしないから、落ち着いて……お兄さん、いいこいいこ〜」

……優しくパピヨンが自分の頭を撫でる。傍から見ればなんてみっともない姿、しかし。どうしようもなく安心してしまう。体の力がふんにゃりと抜けていく。

パピヨン「……♪はい、じゃあお耳かきかきスタート〜、ゆっくり入れるから安心してねお兄さん?」

……かさ。かさり。

パピヨンの優しい声と共に、耳かき棒の先が、耳の入り口に触れる。入り口部分をゆっくりとゆっくりと、くるくる円を描くようになぞりながら、中に入っていく。

パピヨン「くる、くる、くるくる〜♪」

『っ』

思わず声が出てしまいそうになる、マッサージで血流が良くなったんだろう。そのせいか一層敏感になった耳の中に耳かき棒が入ってきて……ぞわり、と。体も震えそうになる。

かさ、かさ……がさっ。かさ……かさり。

パピヨン「うわ、あんま確認してなかったけど結構汚いねお兄さん。んも〜、お兄さんは自分の身だしなみも整えられないんだから〜」

……その分、担当ウマ娘のアタシがお世話してあげないといけないんだから。困っちゃうよね〜。と、嬉しそうな声色で担当ウマ娘は耳かき棒を優しく動かしていく。
628 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:11:51.99 ID:oJ/bhrfl0
がさ、がさっ……すっ、すーっ……。

かり、かり。がさり……すーっ。すっ、すー……。

耳の中でがさがさと音が鳴り、耳の中に溜まっている汚れが掻き出されていく。たまに酷くこびり付いたものもあるようで、そういったものを剥がすとき耳かき棒の先端に力が入るのを感じると、少し気持ちが良い。

パピヨン「かり、かり……かりかり。かりかりかり……」

……無意識だろうか。パピヨンの口からオノマトペが漏れている。実際にされている耳かきと連動するように聞こえるその優しいオノマトペが、どんどん自分を眠気に誘ってくる。

耳の中に溜まっている汚れを、引っ掻いては取る。削っては取る。ゆっくりゆっくり周りを削り、落とさないように慎重に取る。

パピヨン「お兄さん本当に汚いね〜……でも、まあ。こういうの楽しいかも」

かり、かり、かり……かりかりかり、かりかりかり……がさっ。がさ、ごぞ。

ごぞ、ごぞ……がさっ。すっ……すーっ、すーっ。

パピヨン「…………♪すり、すり。かりかりかり〜……かり、かり。ごそごそごそ〜」

――――まずい、寝てしまう。先ほど耳にはツボが沢山あって、それが刺激されて気持ちがいいとは言われたが……これは、想像以上だ。

汚れの下に隠れていた肌が空気に触れて、少し痒くなってきたところを見逃さないとばかりにかりかりと掻いてくれる。溜まっていた汚れが一気に外に出て行くのが、気持ち良い。

うとうとと、瞼が重い。眠くて眠くて、仕方がない。

パピヨン「……ぷぷ、お兄さんだらしないお顔してるね?そんなに気持ちが良いんだ、アタシの耳かき」

『…………あぁ。気持ち良い、とても』

パピヨン「…………じゃ、もーっと気持ちよくしてあげるね。梵天を用意しまーす」

はーい、ふわふわふわ〜……ふわっ、ふわっ、ふわふわわ〜。

――ああ、あの白いふわふわ。あれを梵天というのか。

ふわふわが耳の中全体を一気に撫でる。ずぽずぽと耳の中を出たり入ったりして、次に中でくるくると回転しだす。

くるくる、ふわふわ。くるくる、ふわふわ……耳の中をこんなに甘やかされて良いものなのかと、思わず思ってしまう。

パピヨン「……ふ〜」

『……うぁあ!?』

すると突然、梵天が抜かれたと思うと――ふーっと、息を吹きかけられる。

パピヨン「サプライズプレゼントで〜す。お兄さん?ほらほら反対側にごろーんして、ごろーん」
629 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:12:38.49 ID:oJ/bhrfl0
……そうか、まだ片方しか終わってないなら反対側があるのか。ならお願いをするしかない。トロトロの脳みそでそう考えて、言われるがままにごろんと顔の向きを変える。

パピヨン「……!は、はーい。じゃあまずは、マッサージからね……ねえ、お兄さん」

『……ん』

パピヨン「眠かったらもう寝ちゃっていいからね。お兄さんなら特別に……アタシのむちむち膝枕で寝る権利をあげちゃいまーす」

――確かに、ここで眠れたらどれだけ幸せだろうか。しかし、それはいけない。

『いや、それは……遠慮しておくよ。担当ウマ娘の膝で眠ってしまうなんて良くないし。キミも嫌だろう――』

ぎゅぅううううう……。

『ぅぁあぁ』

パピヨン「…………じゃあ、カウントダウンしちゃうから。0になったらお兄さんは眠っちゃってね」

オイルに馴染んだ手で耳を潰されて、言葉を最後まで言わせてもらえなかった。しかし、なんだ。カウントダウン……?

パピヨン「10から数えて、0になったら……夢の中。ほらほら、お耳マッサージに、お耳かき。ちゃちゃっといくよ〜」
630 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:13:28.40 ID:oJ/bhrfl0
――――10。

ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ……ぎゅぅぅう……。

パピヨン「ほら、お耳を沢山揉みくちゃにして〜……耳たぶふにふに。お耳ぎゅっぎゅ」

もみ、もみ、もみ……ぎゅっ。ぎゅぅうううううう……。

……9。

パピヨン「寝ちゃえ寝ちゃえ、アタシのお手々に負けちゃえ〜……♪」

むぎゅっ、ぎゅむっ……ぎゅっ。ぎゅう。たぱ、たぱたぱたぱたぱ〜……。

……8。

パピヨン「はーい、じゃあ耳かきいきま〜す」

……がさっ。さすっ、すり……すり、すり。

パピヨン「すり、すり……ゆっくりお耳の中に入っていくよ……すり、すり」

……7、6、5。

パピヨン「ぷぷ、一気にカウントダウン進んじゃったね。ほらほら、夢の国はすぐそこだよ〜」

かり、かり、かり……がさっ。かり、ごそ……。

かりかりかり、かり……すっ、すーっ……すっ。すっ。

パピヨン「かりかりかり、かりかりかり……すり、すり、すり……かきかき〜……」

……4。

パピヨン「ぷぷ、涎垂れちゃってるよお兄さん。ほんと、いい大人なのに赤ちゃんみたい……」

パピヨン「……どうちまちたか〜?お目目がうとうとで、ねむいねむいでちゅか〜……ぷぷ、かわい〜……」

がさっ……がり、がり、かり、かり……ごそっ。

すっ、すーっ……すり、すり、すり。

……3。

パピヨン「ほら、あと少し。赤ちゃんは眠いの我慢なんてしなくていいの」

パピヨン「ほらほら、負けろ負けろ。担当ウマ娘の大事な脚の上で眠っちゃえ〜」

……2。

パピヨン「…………あ、おっきいのある。取っちゃえ取っちゃえ」

かき、かき、かき。かり、かり、かり。

…………がさっ。がり、がり、かり、かり。ごそっ……ごそごそ、ずずっ……。

パピヨン「……ふふっ」

……1

パピヨン「……やっぱりもう駄目みたいだね、お兄さん。今日はぐっすり眠って、明日たーっくさんアタシのために頑張ってね?」

パピヨン「…………それに。お兄さんに倒れられたりしたら、アタシ……泣いちゃうからね?」

パピヨン「……かり、かり。かき、かき。ごそ、ごそごそごそ……かきかきかき〜…………」

――――0。


パピヨン「――――は〜い。おやすみなさい、お兄さん?」

631 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:14:04.48 ID:oJ/bhrfl0
――――膝の上ですーすーと気持ちよさそうに眠っているお兄さんを見て、ほっと一息。あー疲れた、思ったより神経使ったな、耳かき。

パピヨン「……まあ、でも、ちょっと楽しかったけど」

切っ掛けはお兄さんをちょっと癒してあげたかったこと。尻尾の手入れで培われた手先の器用さで、何かできないか探していたところ――この耳かきを見つけた。

――効果はてきめんだった。あのお兄さんが、アタシの膝の上でこんなだらしない姿を見せるなんて……ちょっと、ゾクゾクする。

これは、ちょっとお高い道具を買って正解だったなと心の中でガッツポーズ。

パピヨン「おっとそうだそうだ。写真写真」

近くに置いていたスマホを取って、ぱしゃりと寝ているお兄さんの顔を撮る。

……ぷぷっ。ほんっと、なっさけな…………。

パピヨン「……♪」

尻尾の手入れの次は、こっちもちょっと極めてみようかな。なんて考えたりして。

アタシはお兄さんが目を覚ますその時まで。ニヤニヤと寝顔を見つめていることにした。

…………後でからかってやろ〜っと……ぷぷっ。
632 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/10(月) 02:15:13.48 ID:oJ/bhrfl0
これだけです。とても耳かき楽しかったです。

おやすみなさい。
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 12:24:21.12 ID:kW1mSFlzO
いきなり超上質耳かきASMRが飛んできてうっとりしている
いや最高かよ
ありがとう…ありがとう…!
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/10(月) 18:09:20.55 ID:YxtqkZMcO
ちょっとおっきした
ウマシコ許可?
635 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/10(月) 20:45:41.62 ID:oJ/bhrflo
喜んでくれた人がいたみたいで嬉しいです。書きたいもの良い感じに書けたので。

本編もそろそろ再開します。よろしくお願いします。
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 20:54:40.84 ID:84aKOJujo
まじで感謝しかない
637 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/11(火) 23:53:19.81 ID:bydBv2aR0
『あの、すみません。知り合ったばかりでいきなりこんな質問をするのも失礼かもしれませんが……』

マントレ「ええ、はい。全然気にしませんよ?」

こちらから気兼ねなく何でも、と話したのですから。貴方も遠慮しないでください。なんてマンティのトレーナーさんは言ってくれるが……ええい、ままよ!

『…………失礼ですが、おいくつなんですか?』

マントレ「……」

にこりと笑ったまま表情が何も変わらない。しまった、やはり年齢の話題はアウトだった――。

マントレ「いくつに見えますか?」

『!?』

――思わずぎょっとしてしまう。自分から訊いておいてこの反応は本当に失礼だが、これは流石に驚く。

まさかこんな合コンみたいな……いや、この人こういう訊き返しをしてくる人なのか――少し、意外だ。

『そう……ですね……ええっと』

……暫くどうしたものかと考えに考えて、絞り出すように、言った。

『……とてもお若いですから、20代……後半とか……』

マントレ「ほぉ、ほぉほぉ……成程」

うんうんと頷いて、にこにこと笑顔を止めない。ま、まずい。どうしよう、謝った方が良いか?いやしかし、年老いてるようにも見えないし――けど雰囲気は。

マントレ「ふふっ……すみません、少し意地悪をしたくなっただけです。すみませんね、こちらも困らせるようなことを言ってしまって」

『……へ?』

やはり私は少し幼いといいますか、童顔といいますか。そういう風に年齢を聞かれる機会も多いので……少しだけ恥ずかしそうにしながら言うマンティのトレーナーさん。

マントレ「年齢を聞かれたら誰にでもこういう話を振るんですよ、貴方の知っている方だと……ステラライムさんの
トレーナーさんや、グリーンシルフィーさんのトレーナーさんが新人の頃にも話して困らせた記憶がありますから」

『そ、そうだったんですか……』

――あれ、じゃあ。やっぱりこの人の年齢は……え?
638 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/11(火) 23:54:55.24 ID:bydBv2aR0
『あの、すみません。知り合ったばかりでいきなりこんな質問をするのも失礼かもしれませんが……』

マントレ「ええ、はい。全然気にしませんよ?」

こちらから気兼ねなく何でも、と話したのですから。貴方も遠慮しないでください。なんてマンティのトレーナーさんは言ってくれるが……ええい、ままよ!

『…………失礼ですが、おいくつなんですか?』

マントレ「……」

にこりと笑ったまま表情が何も変わらない。しまった、やはり年齢の話題はアウトだった――。

マントレ「いくつに見えますか?」

『!?』

――思わずぎょっとしてしまう。自分から訊いておいてこの反応は本当に失礼だが、これは流石に驚く。

まさかこんな合コンみたいな……いや、この人こういう訊き返しをしてくる人なのか――少し、意外だ。

『そう……ですね……ええっと』

……暫くどうしたものかと考えに考えて、絞り出すように、言った。

『……とてもお若いですから、20代……後半とか……』

マントレ「ほぉ、ほぉほぉ……成程」

うんうんと頷いて、にこにこと笑顔を止めない。ま、まずい。どうしよう、謝った方が良いか?いやしかし、年老いてるようにも見えないし――けど雰囲気は。

マントレ「ふふっ……すみません、少し意地悪をしたくなっただけです。すみませんね、こちらも困らせるようなことを言ってしまって」

『……へ?』

やはり私は少し幼いといいますか、童顔といいますか。そういう風に年齢を聞かれる機会も多いので……少しだけ恥ずかしそうにしながら言うマンティのトレーナーさん。

マントレ「年齢を聞かれたら誰にでもこういう話を振るんですよ、貴方の知っている方だと……ステラライムさんの
トレーナーさんや、グリーンシルフィーさんのトレーナーさんが新人の頃にも話して困らせた記憶がありますから」

『そ、そうだったんですか……』

――あれ、じゃあ。やっぱりこの人の年齢は……え?
639 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/11(火) 23:56:31.07 ID:bydBv2aR0
間違えて同じの2回貼っちゃいました。



マントレ「しかし暑いですねぇ。最近は五月六月の時期からも暑いですから、この夏のシーズンはより一層暑くなりますね」

『そうですね。蒸し暑くて蒸し暑くて、冷房無しではもう体調を崩してしまいそうですよね』

扇子をパタパタしながら暑い暑いと枝豆をぽりぽり食べているマンティのトレーナーさん。夏の暑さは過酷で、今の時期のトレーニングは肉体以上に精神の成長に繋がるだろう。

もっとも、やり過ぎはいけないが。熱中症なんてされては元も子もない。

『……あの、トレーニングについてお聞きしたいのですがよろしいでしょうか』

マントレ「はい?」

――効率の良いトレーニング方法とは、なんでしょうか。そう訊ねると、なんだか困ったような顔をされてしまう。

マントレ「……効率はとても大事ですよね。時間は有限で、期限は刻一刻と近づいてきますから。少ない時間でより最大のトレーニング効果を求めたいものです、勿論私もそうです」

しかし、だからと言って担当ウマ娘の意見を尊重しないトレーニングというのもかえって効率が悪くなるものです。

『……と、言いますと?』

マントレ「担当しているウマ娘によって効率のいいトレーニングは変わる、ということですよ。勿論、だからと言って本や資料のトレーニングが悪いという訳ではありませんが」

――パピヨンさんに合ったトレーニングをぜひ、ご自身の手で見つけてあげてください。それは担当トレーナーの貴方にしか出来ないことですから。

『……ありがとうございます。すみません、参考にさせてもらいます』

マントレ「ええ。お互い頑張りましょうね。こちらもこんなことを言っていますが、まだまだ勉強中ですので」

にこりと笑いながらそう言うが、あまりにもそんな風には思えなかった。

……本当に何歳なんだろうこの人。
640 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 00:27:18.00 ID:q8ximHrP0
マンティ「あ、ぱ、パピヨンさん……」

ライム「パピヨンさーん!こっちですよこっち!」

四人で集まって花火をしよう!ということになり、夜の砂浜に集まるアタシたち。どうやらアタシが一番最後に来たみたい。

パピヨン「んー、ごめんごめん。それで、花火は用意できたの?」

シルフィー「はい。宿舎に余っている花火が沢山あるみたいで、お願いしたらいくつか貰えました!」

嬉しそうに耳をぴょこぴょこさせているシルフィーの手には大きなビニール袋。その中に沢山の花火。

えーっとなになに?線香花火に、火花みたいな花火が真上にブシャーって出る奴、手に持つ花火……あ、打ち上げ花火もあるじゃん!

ライム「ふふ、パピヨンさんはこちらが夏祭りの時北海道ですから。ここで私たちだけで夏祭りの花火を先取りしちゃいましょう!」

パピヨン「え、なになに。もしかしてあのいきなりの花火発言ってアタシのこと考えてしてくれたの?え〜やっさし〜!」

もしかして、皆アタシのこと大好きなの〜?

マンティ「あ、えっと、わたっ。わたしは……!パピヨンさんが……一人だけ遠征なので」

ライム「そうですよ、一人だけ夏祭り楽しめないなんて寂しいじゃないですか!」

シルフィー「はい、パピヨンさんの事を思って計画したんですよ?」

パピヨン「…………え、待って待って。思ってた反応とちょっと違う」

……うわ、ちょっと恥ずかしい。別に遠征なんて大したことじゃないのに……。
641 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 00:54:17.55 ID:q8ximHrP0
――と、いう訳で早速四人の花火大会がスタートした!

パピヨン「すっご!今の市販の花火ってこんなカラフルなんだ、結構やるじゃーん」

市販で買える花火なんて久しぶりで、幼い頃にやったそれの記憶と比べるとだいぶ進化しているなぁ。やっぱ成長してるね〜どこも。

シルフィー「パピヨンさんパピヨンさん、そろそろ打ち上げ花火やっちゃいませんか?」

パピヨン「おっ、いいねいいね〜。じゃあどんどん火を付けちゃおう!」

付属のチャッカマンで打ち上げ花火に火をつけると、暫くしてから大きな音と共に花火が打ちあがり、パーンパーンと夏の夜空に綺麗な円を描いた。

マンティ「わっ……!び、びっくりしたぁ……け、結構凄いですねぇ」

シルフィー「ほんと、凄いですね……」

連続で花火が打ちあがる。ほんと、全然夏祭りで打ち上げられるようなものと比べても……いや、流石にそれは嘘かも。ちゃんとした奴の方が大きいし、綺麗だし、音もデカいし……。

……でも、こういうのも良いな。雰囲気あって。皆で見れるし。

ライム「パピヨンさん」

パピヨン「ん?」

打ち上げ花火がまだ続いている中、隣で座っているライムが話しかけてくる。

ライム「エルムステークス、応援していますよ。私応援していますから、テレビでもちゃんと観させて貰いますね!」

パピヨン「うげっ……別にいいでしょ、そんな応援とか。そっちはそっちで練習しなって」

ライム「いえいえ、ライバルの試合を確認するのも立派な練習ですよ。貴方ほどのウマ娘をマークしないなんて、怠慢ですよ怠慢」

……相変わらずこの子はアタシに対してこんなことばかり。そんな期待、アタシには荷が重いし背負いきれないんだけど……。

……でも。

ライム「じゃ、そんな期待に応えないとね。どう?優しいでしょアタシ」
642 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 00:56:46.16 ID:q8ximHrP0
んもー間違えです。




――と、いう訳で早速四人の花火大会がスタートした!

パピヨン「すっご!今の市販の花火ってこんなカラフルなんだ、結構やるじゃーん」

市販で買える花火なんて久しぶりで、幼い頃にやったそれの記憶と比べるとだいぶ進化しているなぁ。やっぱ成長してるね〜どこも。

シルフィー「パピヨンさんパピヨンさん、そろそろ打ち上げ花火やっちゃいませんか?」

パピヨン「おっ、いいねいいね〜。じゃあどんどん火を付けちゃおう!」

付属のチャッカマンで打ち上げ花火に火をつけると、暫くしてから大きな音と共に花火が打ちあがり、パーンパーンと夏の夜空に綺麗な円を描いた。

マンティ「わっ……!び、びっくりしたぁ……け、結構凄いですねぇ」

シルフィー「ほんと、凄いですね……」

連続で花火が打ちあがる。ほんと、全然夏祭りで打ち上げられるようなものと比べても……いや、流石にそれは嘘かも。ちゃんとした奴の方が大きいし、綺麗だし、音もデカいし……。

……でも、こういうのも良いな。雰囲気あって。皆で見れるし。

ライム「パピヨンさん」

パピヨン「ん?」

打ち上げ花火がまだ続いている中、隣で座っているライムが話しかけてくる。

ライム「エルムステークス、応援していますよ。私応援していますから、テレビでもちゃんと観させて貰いますね!」

パピヨン「うげっ……別にいいでしょ、そんな応援とか。そっちはそっちで練習しなって」

ライム「いえいえ、ライバルの試合を確認するのも立派な練習ですよ。貴女ほどのウマ娘をマークしないなんて、怠慢ですよ怠慢」

……相変わらずこの子はアタシに対してこんなことばかり。そんな期待、アタシには荷が重いし背負いきれないんだけど……。

……でも。

パピヨン「じゃ、そんな期待に応えないとね。どう?優しいでしょアタシ」
643 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 01:09:18.48 ID:q8ximHrP0
――アタシには夢がない。走りに対する思いとか、願いとか。そんな大層なものは存在しなかった。

けど、今のアタシには……それっぽいのがある。ステラライムのライバルになって――期待に応えて、そして。

…………勝つ。全員の期待に応えて、しっかり全部背負って、堂々の一着で。勝つ。

パピヨン「まずはエルムステークス。そこで勝って――ライムの場所まですぐに戻るよ」

ちょっと最近負け続きだったから、同世代最強さんの近くに早く戻ってこないと。

ライム「ふふっ、なんですかそれ。パピヨンさんはずっと、アタシと近いところに居たじゃないですか」

パピヨン「アタシにはアタシなりに思うところがあるの!はー、そんなんじゃ彼氏くんとの関係長続きしないんじゃないの?」

ライム「あっ!あ!あー!!!それはもうやらない約束じゃないですか!あー!しかも……は、はぁ!?彼氏じゃないですし、長続きしない……!?」

パピヨン「ぷははははは!」

――――こんなことを言っておいて負けるかもしれない。けど、もうアタシは――折れないよ。

未来がどうなるかなんて分からない、けど――だからと言って全部ダメにしちゃうのは良くないことだって。お兄さんに言われたから。

まだまだアタシは走り続ける。たとえどうなろうと――アタシは、応え続ける。

――もう二度と背負ったものを放り出したりしないから。

パピヨン「あーおもしろ〜……って、へ?な、なに?その怖い顔……あー!デコピンしようとしてる!ちょっとシルフィーにマンティ!この人暴力!暴力振ろうとして――あ"ー!」

アタシの叫びは丁度一番大きな花火の音と重なって、聞こえなかったみたいだった。

644 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 01:14:58.49 ID:q8ximHrP0
それじゃあ今日はこれで、おやすみなさい。



コンマも安価もしないの申し訳ないので、適当になにかやります。こんな時間ですけど。

パピヨン→ライム感情:コンマ直下

コンマが高いほど激重、低いほどカラっとしてる。
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/12(水) 01:41:56.88 ID:2FsfIWYfo
おつおつー
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/12(水) 01:42:29.23 ID:2FsfIWYfo
(おっとこれは意外と……?)
647 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/12(水) 16:47:36.58 ID:q8ximHrP0
軽い気持ちでコンマしたらなんか凄いことになっちゃった
パピヨンが色々シットリしてきた
648 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 22:37:15.05 ID:q8ximHrP0
――――夏合宿を途中で抜け、飛行機に乗り北海道へ。そしてレース場。

今日はエルムステークス当日。担当ウマ娘シルヴァーパピヨンの様子はというと……。

パピヨン「ねえねえ、今日のレースが終わったら何か美味しいご飯ご馳走してね〜お兄さん?」

――上目遣いでご飯をねだっていた。まあ、それくらいなら全然良いんだが――。

パピヨン「あとあと、北海道観光もしたいし夏祭りも行きたいし……あ!お土産も買わないとじゃん!」

『……キミ、レース前だけど随分と余裕だな』

パピヨン「やだなぁお兄さん、ガッチガチになって本調子出せないより全然良いでしょ?だからお兄さんが出来ることは、可愛い担当ウマ娘のアタシのおねだりをきちんと叶えてあげること!」

はー楽しみだなぁ北海道ご飯!と、わざとらしい大きな声。

『……ま、それもそうか。それじゃあ飛び切り美味しいお店探しておくから、キミは早く行ってこい」

パピヨン「お兄さんわかってる〜!んじゃ、行ってくるね〜!」

――そして、パピヨンはルンルン気分で控室から出ていった。

距離も場所も初めてのこのエルムステークス。短距離適正であるのにマイル距離に挑み続けるその姿、これまでのレース結果も踏まえると、パピヨンの人気は今までで一番低い。

『……でも、そのための練習を行って来たじゃないか』

自分に出来ることは、もう信じて待つだけだ。そう思いながら、【貴方】は観客席に向かって行く。
649 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 22:41:36.13 ID:q8ximHrP0
エルムステークス、結果は:コンマ直下
1-2 余裕の勝利勝利
3-7 何とか勝利!
8 2着!
9 3着!
0 おおっと
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/12(水) 22:51:11.13 ID:XAdrcKZK0
651 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 23:10:53.85 ID:q8ximHrP0
――さあ最終コーナー!4番シルヴァーパピヨン逃げる逃げる!外から7番!そして内から1番のウマ娘が追うも差が縮まらない!

パピヨン「っ……!やぁあああああああああ!!!!」

――シルヴァーパピヨン先頭シルヴァーパピヨン先頭!しかし最後の直線厳しいか!段々と後方との差が縮まっていく!7番が迫る!

――おおっと10番のウマ娘が後方から追い上げる!4番手、3番手!そして7番のウマ娘と並び先頭を狙う!

パピヨン「――ああああああああああああああああっっっ!!!!」

――――先頭は4番シルヴァーパピヨン!今一着でゴールイン!重賞初制覇!見事な逃げ切り勝ち!

――そして二着は10番、三着に7番――。
652 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 23:24:00.91 ID:q8ximHrP0
パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……?」

――レース版を駆け抜けて、ゆっくりと速度を落としていきながら止まる。夏の蒸し暑さでビショビショの汗で手の甲で拭い、観客席を見る。

わぁあああああ……!と、歓声。暫くアタシが浴びれてなかった、歓声。

――――あんなに、アタシには走り切れない見たいな雰囲気だったのに。勝ったら勝ったでこんな歓声。いや、ほんっと、ほんとー……に。

パピヨン「…………っぷ」

――さいっこー……!

パピヨン「ぷふ、ぷはははははははは!!!アタシには走り切れないとか、全然ダメ見たいなことばっかり言ってたくせに何この歓声!手の平クルクルでなっさけな!」

パピヨン「アタシが勝つのは当然なんだけど!なんで理解できてないのこの人たち!ぷぷぷぷぷ!」

――あ、お兄さんの悲鳴みたいな声が聞こえてきた。ぷぷっ……!きっも……!

パピヨン「はー……!」

久しぶりに、なんだかスッキリ走れた!気持ちよかったー!
653 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/12(水) 23:37:24.09 ID:q8ximHrP0
すみませんこれだけです。おやすみなさい。

北海道でちょっとご飯食べて夏祭りできそうならやって、次のレース安価いきます。
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/12(水) 23:55:32.47 ID:2FsfIWYfo
すーぐ調子に乗りやがってコイツ……
ライムにボコられてまたしっとり分からせられてくれーでもそのためにももっともっと勝て

あと北海道で美味しいもの食べてお土産も買っていってあげれ
おつ
655 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 12:05:53.32 ID:+m04VO4cO
ライムが出会った当初からグイグイ来る光属性過ぎてパピヨンの脳が焼かれちまってるんだ。

日常生活でもやられてるしレースではもっと脳焼かれてるし、表には出してないし本人も自覚してないけどお兄さんと同じくらい大好きなのがライム。

だからもしライムが曇ったりしたら凄いことなる。凄い。
656 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 22:10:20.86 ID:+m04VO4cO
『正座』

パピヨン「はーい、反省してまーす」

――レースが終わってすぐ控室に戻ってきた担当ウマ娘。褒めるでもなく、脚のチェックをするでもなく、最初にしたことはこれだった。

『……はぁ、キミなぁ。前にも言ったと思うが、そういう態度はだなぁ』

パピヨン「え〜?いやいやお兄さん、だって本当のことじゃん?」

――彼女のこういう言動を、自分は嫌われるためにわざとやっている物だと思っていた。が……初めてであった時とは良い意味でも悪い意味でも吹っ切れた彼女が、何故またあんなことを。

パピヨン「楽しかった楽しかった〜。ふんふーん」

……まあ、それはとりあえず後ででいいか。

『はぁ、重賞を勝って調子に乗るのは良いが、あまり乗りすぎると――いや、悪い』

あの態度は問題だが、それとこれは別問題。重賞初勝利、それで調子に乗らなければいつ乗るのか。今パピヨンはウッキウキの笑顔で、尻尾がフリフリ揺れていて。とにかくとてもとても嬉しそうで。

……それに水を差すのは。ダメだろう。

『こほん。パピヨン――重賞初勝利おめでとう。自分も、このレースを見ていてずっと興奮しっぱなしで、なんだか目頭が熱くなってきて――』

パピヨン「うわ、きも〜い!お兄さんなに?そんな自分の事みたいに喜んじゃって、泣きそうになっちゃったの〜?」

『そりゃあ自分の事みたいに喜ぶし感動もするだろ!キミは自分の担当ウマ娘なんだぞ!?』

パピヨン「……!」

ああ、パピヨンはそうやってすぐに茶化してくる。担当ウマ娘の勝利を自分のことのように喜べない奴なんてトレーナー失格だ。当然に決まっているだろう。

『――けどこれはまだ始まりだパピヨン!今後もっともっとレースに出て、勝って、そして――ステラライムに勝つ』

それが目標だもんな、と。パピヨンの両手をぎゅうっと握りしめて、言う。
657 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 22:11:11.20 ID:+m04VO4cO
パピヨン「……ぷっ。ぷははは!ほんっとお兄さんって……ヤバいよね。キモすぎて」

全然嫌そうな顔をせず、パピヨンは笑う。握りしめた両手をほどいてパピヨンはまた部屋から出て行こうとする。

パピヨン「でも……うん、そのキモさが今は一番嬉しいかな。お兄さんキモくてさいこ〜!」

『う、うん?』

褒められているのか貶されているのか分からない一言に、どう反応したらいいのか分からない。

パピヨン「んじゃ、アタシはちょっと真ん中で踊ってくるから――応援しててね、特等席で」

『……ああ、踊ってこい。そして見せつけてこい』

勝者はアタシだと。精一杯アピールしてこい。その言葉を聞いて、パピヨンは当たり前じゃーん。と言って控室を後にした。

――ああ、その笑顔が見れただけで。自分がどれだけ嬉しいか……キミは分かっているのだろうか。

658 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 22:19:36.49 ID:+m04VO4cO


ここで謝りたいことがあります。

すみません、>>519でライムの次走がジャパンダートダービーって書いてあるんですけどすっかり忘れていました。ジャパンダートダービーは7月の前半で夏合宿が始まってすぐなのでライムがその時期に楽しそうに恋バナしてることになっちゃいました。

なのでちょっと安価します。こういうスレやっていてこういうミスはほんと申し訳ないです。


1 描写してないだけでちゃんと出てたよ。(レース結果は後でコンマ)
2 なんか色々あってレース時期がずれてるよ(上と同文)
3 >>519をなかったことにして違うレースを次走にする。

安価下2まで
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/13(木) 22:22:01.32 ID:HGOVvORDO
2
660 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 22:33:45.12 ID:+m04VO4cO
40分になったら締め切ります

ほんとすみません
661 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 22:54:34.28 ID:+m04VO4cO
それでは、ちょっと時期をずらして9月の初めにずらします。

ほんと気を付けます。申し訳ないです。
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/13(木) 23:09:33.00 ID:x0c/yB6lo
あまり気にしすぎなくていいのよ
とても楽しんでます
663 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 23:24:23.42 ID:+m04VO4cO
――――ウイニングライブは無事に終わった。センターで踊る我が担当ウマ娘の姿をこの目とカメラにしっかりと収め、とても満足することが出来た。

レース観戦中に熱くなった目頭が崩壊し、ちょっと溢れ出たが視線とカメラだけはブレさせなかった。

……そして、その次の日。

パピヨン「よーし!じゃあお兄さん!ゴチになりま〜す!」

『……行っておくが食べ放題じゃないからな、申し訳ないけどこっちにも財布の事情があってな』

経費でなんでもかんでも降りるわけじゃない、ここはしっかり自腹だ。その旨はきちんとパピヨンにも説明しているんだが……まあ関係ないか、ああ。

パピヨン「ま、そこは安心してよお兄さん?アタシ、あんまり食べない方だし」

『……いや食べろ。キミはもっと沢山食べて身体を付けるべきだ』

パピヨン「言ってることが全く逆になってる気がするんですけどお兄さん」

それはそれとしてまだまだ食べ盛りだろう彼女には沢山食べてもらいたい。

『……なんでも塩ラーメンが美味しいらしいぞ。この前とある芦毛のウマ娘がそう言っていて』

パピヨン「それ滅茶苦茶有名な人じゃない?とあるって誤魔化す必要ある?」

まあしかし勝手に名前を出すのもあれだ、自分も殆ど名前が分かるがあちら側としては名前を出したくない理由とかもあるのかもしれないし。

『まあ適当にぶらつきながら美味しそうなお店に入ってみるのも良いな』

パピヨン「えーもしかしてノープラン?お兄さん、デートはちゃんと女の子をリードするものだよ〜?」

ま、彼女いない歴が年齢のお兄さんにはわからなかったか〜ぷぷぷ。と、にやにや笑うパピヨン。
664 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/13(木) 23:25:41.80 ID:+m04VO4cO
『キミ、いい加減起こるからな』

パピヨン「や〜んこわ〜い!お兄さんに乱暴されちゃ〜う!」

『……』

……デコピンしてやろうかと思った。


パピヨンと札幌デートだ:安価下2まで。

何かイベントとか、食べた食べ物とか。お好きなイチャつきを。



今日はこれでおしまいです。ありがとうございました。おやすみなさい
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/13(木) 23:58:05.59 ID:x0c/yB6lo
水族館でペンギンの散歩見よう
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/14(金) 08:03:06.13 ID:H9xbNrHUo
塩ラーメン食っとくか
そのあとラーメン屋はしごしようとか言い出すパピヨンにやっぱりウマ娘なんだなぁとしみじみ思うトレーナー(結構お腹いっぱい) 
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/15(土) 01:44:09.00 ID:pfLSbGEuO
そういやゾロ目ボーナスもうやんないの?
直近だと>>645がゾロ目だけど
668 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/15(土) 16:27:18.73 ID:oQQIirZho
ゾロ目ボーナスとかすっかり忘れていました、ありましたね

じゃあライムとのイベントでなにか色々と投げておいてください。ゾロ目だしなんか欲望にまみれてそうな無理そうな奴も良い感じに採用します。

ゾロ目忘れがちなので見つけたら教えてください。ただ無理なときは無理って言います
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 19:17:05.44 ID:txRjnO+Lo
ライムの尻尾手入れ
ライムが尻尾弱点でくすぐったがるいい反応する
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:06:55.00 ID:8kWKmcikO
欲望にまみれで良いならライムに押し倒されて近すぎる顔にドキドキしちゃうパピヨンがみたいですけどね
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:40:53.45 ID:5bRNW6X70
欲望まみれでいいなら
ライムと幼馴染くんのキスシーンをパピヨンちゃんが目撃
ライムちゃん大人……っ!? ってなったパピヨンちゃんに尊敬の目で見られたり、なんか恋愛相談されるようになって困惑しちゃうライムちゃんとか見たい
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 19:53:53.99 ID:sIH+KwNeO
欲望にまみれます
ライムがパピヨンに洋服選んで欲しいって言われるから一緒に出掛けて買いに行くんだけど、その理由が幼馴染みくんとのお出掛けに着ていくお洋服探しって最後に言われてドロドロした感情が溢れる奴
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/16(日) 21:02:37.81 ID:rnSFK8CSO
本当に何もかもが気持ち悪い
二度と書かないで欲しい他のウマスレの迷惑になるから
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/16(日) 23:33:20.10 ID:YpGK13sBO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1718365958/
このスレを見習って欲しい
オリキャラしか出さないウマ娘スレってもうただの[田島「チ○コ破裂するっ!」]だろなにが欲にまみれだ気持ち悪い
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 23:44:46.83 ID:qkNkNrGN0
>>673-674
お前の方が気持ち悪い
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/17(月) 01:18:28.47 ID:TAqq9v26O
なんでこんなスレに信者がいるんだ
そりゃこんなに排他的じゃスレに人もいませんわ信者とキモいスレ主の相互[田島「チ○コ破裂するっ!」]なんてだれも興味ないし
早く別のところでやってくれ
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/17(月) 21:43:53.50 ID:f1W0t7g+O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1718365958/
あの荒らさないでください
妬みは醜いですよ
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/17(月) 21:50:12.84 ID:wKVaBWg+o
末尾Oは全員NGで
679 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 00:52:56.65 ID:zvonbBpj0
寝る前に確認したらなんかすっごいことなっててビビりました、どーしましょうねこれ。
取り合えず火曜日の今日は更新できます。よろしくお願いします。
680 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 00:56:10.64 ID:zvonbBpj0
あとぞろ目コンマありがとうございました。結構来て驚いてます。
何採用するか決めてませんが、ぶっちゃけキスくらいならまあいいんじゃないのって気もします。
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/18(火) 01:00:51.68 ID:jIgS29OGo
了解
報告おつー
まってまーす
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/06/18(火) 18:05:45.59 ID:5UVzG1b+O
C
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/18(火) 19:21:39.10 ID:OkqgFHvz0
おつ
684 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 22:43:57.65 ID:zvonbBpj0
――札幌の街並みをパピヨンと二人でぶらぶらと歩いていると、途中で水族館を見つけた。

まあ折角ならと水族館に立ち寄り。二人で色々と観れたら面白いだろう――そう思ったのだが。

パピヨン「わぁあああああ……!か、かわいっ……!」

『ああ、そうだな』

――丁度ペンギンが散歩をしている時間帯だったらしく、パピヨンがそれに釘付けになってしまった。目をキラキラと輝かせ、ぺたぺたと歩くペンギンを目で追い、そのまま一緒に向かって行きそうな勢い。

……彼女が普通に可愛いものとか相応に好きなのは知っていたけれど、こんなにハマるとは。まあ自分も初めて生でペンギンを見たが、ここまで夢中に……夢中になる可愛さだな。うん。

パピヨン「ちょ、お、お兄さん!お兄さん!ついて行こついて行こ!」

『はいはい、ちゃんと周り見てぶつからないようにな』

分かってるに決まってるじゃん!そう言ってペンギンの散歩について行くことになった。

……うん。これだけで今日は来てよかったな、水族館。
685 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/18(火) 22:44:32.42 ID:zvonbBpj0
パピヨン「…………別にそんな夢中になんかなってないけど。ちょっと珍しいな〜って思っただけですけど」

『うんうん』

パピヨン「は〜!?何その反応!なっ、別に、アタシ好きじゃないけど!?」

……キミは攻められる立場になると一転して弱くなるなぁ。と思わざるを得ない。実際他の魚とかには目もくれずペンギンにだけ夢中になっていたじゃないか、とは……言わないでおこうか。

……ちょっと心配になるが、まあ問題ないか。

『……自分もペンギンにちょっと夢中になっちゃったな。可愛いよな、ペンギン』

パピヨン「!へ、へ〜!お兄さんペンギンに夢中になっちゃったんだ!まるで子供みた〜い!ぷぷっ、あー情けなーい!」

『ところで本当にペンギン可愛かったから、ここで売られてるペンギンのぬいぐるみを買おうと思ってるんだが、流石にパピヨンは要らないか――』

パピヨン「えっ!?欲しい!お兄さん買って!」

……ちょっと大きい奴を買ってあげようかな。


何かイベント:安価直下
1 レースを見てくれたファンが……
2 他の魚とかショーとか見ようか
3 その他(自由安価)
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/18(火) 23:06:58.95 ID:GHigvqfn0
1
687 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 00:05:35.50 ID:lJQh5VuP0
ファン「――あ、あの!もしかしてシルヴァーパピヨンさんですか!?」

パピヨン「……うん?」

水族館のベンチに腰を掛けて休んでいるとき、突然一人の女性が声をかけてきた。

――一瞬身構えるが、どうやら大丈夫そうな雰囲気。もしかして、これは……。

ファン「せ、先日のエルムステークス見てました!い、一着おめでとうございます!」

パピヨン「…………ぇ。何、もしかして……アタシのファン?」

ファン「は、はい!」

……困ったようにパピヨンが視線をこちらに向けてくる。裏表もなさそうな純粋な応援、全く慣れていなさそうだ。

…………ぷいっと視線を外す。

パピヨン「うぇ!?…………ぷ、ぷぷ。アタシのファンとか、ちょっと逆張りしすぎじゃな〜い?ほら、ライ……ステラライムとか応援しなよあっちの方が――」

ファン「わ、私!貴女の懸命に前を走る姿が好きで……!レース中も、全然目を離せなくて……!」

――体力が無くなるその瞬間まで!必死に全力で先頭を往くシルヴァーパピヨンさんの姿に、元気を貰ってるんです!ほんと、今ここで会えるなんて思えませんでした……!

『……』

…………正直、驚いた。こんなに熱心なファンが、パピヨンにいるなんて。ほら、パピヨンも珍しく狼狽えてる。

ファン「す、すみません!その……あ、握手して貰っても良いですか!?」

パピヨン「へっ!?ど、どうぞ!?」

あ、あーもう声がひっくり返ってる。
688 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 00:06:26.91 ID:lJQh5VuP0
パピヨン「…………お、お兄さぁん」

『……嬉しいなら、何かファンサでもしてあげたらどうだ?」

パピヨン「ふぁ、ふぁんさぁ!?」

――――ちょっと面白いから見ていよう。


ファンサしてあげましょう:自由安価直下




今日はこれだけです。おやすみなさい。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/19(水) 12:25:08.62 ID:Skh/pvDTo
ツーショットチェキ(パピヨンからは言えなさそうなので相手のお願いを許容する形かなぁ)
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/19(水) 16:19:27.39 ID:vXwTf22dO
ペンギン
691 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 23:15:22.27 ID:lJQh5VuP0
パピヨン「あー……えっと、ねぇ」

……パピヨンの珍しい姿だ。ここまで困っているのは自分でも他の友達でもなかなかお目にかかれないだろうな。

普段あんな言動をしているパピヨンにとって、ファンからの純粋な好意は慣れていないのかもしれない。

ファン「じゃ、じゃあ!あの、握手もして貰って申し訳ないんですけど……!」

ファンの女性はそう言うと、カバンからカメラを取り出した。ずっと持っていたんだろうか……?

ファン「ツーショットお願いできますか!?」

パピヨン「しゃ、写真?ま、まあ、写真くらいなら全然……」

相手のお願いとその勢いに負けて、パピヨンはとてもぎこちない笑顔をしながらピースする。それに合わせるようにファンの女性もピースをして……。

……パシャリ。と、音が鳴る。

ファン「あ、ありがとうございます!ほんと、ほんと嬉しいです!」

パピヨン「あ、あはは……そっか。うん、お姉さんも嬉しいならアタシも嬉しいかも」

ファン「……!こ、この写真は一生大事にします!あ、もちろんSNSにあげたりとかもしませんから!」

ほんと、本当にずっと応援してます!だからこれからもレース頑張ってください!

……そう言い残して、ファンの女性はぺこぺこと頭を下げて行ってしまった。
692 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/19(水) 23:16:16.84 ID:lJQh5VuP0
『…………出来るじゃないか。ふふ、でもなんだ。ちょっと慌て過ぎだな』

パピヨン「……ねえ、お兄さん」

『ん?』

ぺたりとベンチに腰かけて、パピヨンは【貴方】に話しかける。

パピヨン「……居るんだね、アタシに。あんな、ファンとか」

『……そこだけ言われると凄い困っちゃうな……まあ言いたいことは分かる』

パピヨン「アタシ、昨日もあんなこと言ってるのに。ファンとか観客バカにしたし、普段もわざとあんな――なのに、あんな応援って」

『キミの走りはそれだけ人を夢中にさせるってことだよ。普段の言動とか、そういうのを全部無視して……走りには全部表れてしまうんだ』

――懸命に前に走る姿が好き。必至に全力で先頭を往く姿に元気を貰う。それがきっと、パピヨンの走りが周りに与える影響なんだろう。

『……これからも頑張ろうな、パピヨン』

パピヨン「…………あったりまえじゃん、お兄さん」

――やはり彼女の走りは人を魅了させる。普段の言動では誤魔化しきれない彼女の走り、それを応援してくれているファンの為にも――もっともっと頑張ろう。

パピヨン「あー……こういうの、嫌だったはずなんだけどなぁ……ぷぷ、ま、いっか」
693 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:03:37.14 ID:Kn5Lwoak0
――――水族館を出ると良い感じに日が暮れ、そろそろ晩御飯を食べなくてはいけない時間だった。

……と、いう訳で。

『……すみません、この塩ラーメンと……ウマ娘用のこっちの塩ラーメンを一つ』

折角なので塩ラーメンを食べることにした。普通のヒトが食べるサイズと、ウマ娘用のお値段そのままにボリュームがだいぶアップされたもの。

『ま、ちょっと遅いけどエルムステークスお疲れさま会だな』

パピヨン「え、お兄さんそれ本気で言ってる?アタシの初重賞勝利を、こんなラーメン屋さんで!?」

『……ダメか、やっぱり』

パピヨン「はぁ〜〜〜……ほんっとお兄さんって女の子のこと分かってないよね。もっとムードというか、女の子が喜ぶようなところでやらないと」

叱られてしまった。確かに晩御飯と一緒にお祝い、というのはダメだったか……いや、そういう話じゃないのか、今は。

パピヨン「……ま、今回は許してあげる。アタシも勝てて嬉しいし……今日はビックリなサプライズもあったしね〜」

……水族館でファンの方に出会ってから、妙にパピヨンの機嫌がいい。やはりパピヨンは――そういう応援されるとか、期待されるとかそういうのが……嬉しいんだな。やっぱり。

パピヨン「ちょっと、何その顔。ジロジロ見ないでよ――あ、来た来た!うわでっか!」

『はは、悪い悪い――うわ、すっごいなそれ』

自分の目の前に置かれた普通のサイズと比べて、ウマ娘用のそのサイズは倍近くあった。

――す、凄いな。いやこのサイズも余裕で平らげるのは分かるが――にしても圧巻だ。

パピヨン「…………ま、行ける行ける。それじゃいただきまーす!」

『いただきます』
694 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:13:37.02 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「――ねえ、もう一軒行こ」

『は?』

――塩ラーメンを食べ終わると同時に、パピヨンは満足そうな顔をしながらそう言う。いやいや、今ラーメンを食べたばかりじゃないか。

パピヨン「塩ラーメンは食べたし、次は味噌がいいな。ねえこの辺りで味噌ラーメンが美味しいお店調べてよ」

『いや、今ラーメン食べたばかり……』

パピヨン「アタシがまだ食べたいからハシゴしようって言ってるの!何回も言わせないでよ恥ずかしい!ほら、アタシのお祝いなんだからこれくらいいいでしょ!」

……いや、まあ。それはまだいいんだが……もう自分は結構満足してるんだよな。これ以上食べれるかどうか……。

パピヨン「…………ぷぷ、食べれないんだったらお兄さんはアタシがおいしそうにラーメン食べてる姿を見てても良いよ?貴重だよ〜?」

『……はあ、分かったよ。じゃあ歩きながら調べようか』

パピヨン「お兄さんわかってる〜!じゃ、行こ行こ!」

――結果、味噌ラーメンもしっかりと平らげスープまで飲み干したパピヨン。

……。やっぱりウマ娘の胃袋は凄いと思い知らされた。
695 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 00:19:07.54 ID:Kn5Lwoak0
それじゃあ今日はこれだけです。すみません安価無しで終わりそうなので、札幌から帰って夏合宿合流後、最後のイベント募集安価をやってしまおうと思います。

夏合宿終了後、次レース決め、そしてライムのダートダービーです。忘れないようにしましょう。

ありがとうございました。



夏合宿最後の:自由安価下2まで。
696 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 01:03:33.49 ID:Kn5Lwoako
あとごめんなさい、ずっと気になってたんですけど聞けなかったこと聞かせてください。

>>16これがパピヨンの設定なんですけど、髪型のフォーテールってどんな髪型なんですかね……?ツインテールの倍ですか?

安価中にすみません、安価は下にずらして下さい。
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 11:05:53.78 ID:LocH0Qd4o
トレーナーとどこまで進んだんですかっ!?とダート色名娘達(シルフィー、ライム、マンティ)に質問責めされるパピヨン
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 14:14:50.83 ID:4CXh5bs4o
札幌やっぱりすずしかったんだねぇーと胸元パタパタさせてお兄さんの反応をからかいたいパピヨン

フォーテールはツインテみたいな結んでるの4つ作ってる感じじゃないですかね
699 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 21:18:05.90 ID:Kn5Lwoak0
――札幌から帰ってすぐに夏合宿に合流。アタシとしてはもっとゆーっくりのんびりしてから行きたかったけど、お兄さんがどうしてもというので仕方なくすぐ戻ることにしてあげた。

あーあ、もう少し札幌っぽいところ見ていきたかったんだけどなぁ。もっと二人きりで、お兄さんとぶらぶら……。

パピヨン「皆久しぶり〜。元気にやってた?」

シルフィー「あ、パピヨンさん……!」

おお、三人ともいた。このダート三人娘、いっつも一緒にいるじゃん。

ライム「パピヨンさん!エルムステークスはおめでとうございます!重賞初勝利ですね!」

パピヨン「む、この二人のG1勝利組に言われるのはなんか変な気持ち。ね〜マンティ〜?この二人、ちょっと圧が強いし一人で囲まれて怖かったよね〜?」

マンティ「わっ、ひゃ!?パ、パピヨンしゃん……!?」

あー落ち着く……やっぱマンティだよね一番は。ライムもシルフィーもなんかテンション高めで疲れちゃうよ。

マンティ「わ、私も早く重賞に勝利して……み、皆さんに追いついて……み、見せますから……!」

パピヨン「ぷぷぷ。おー頑張れ頑張れ〜。マンティのレースならアタシ絶対応援しに行くからね〜?」

ライム「パピヨンさんが明らかに調子に乗っています……!しかし、どうにもレースに勝っただけの雰囲気じゃないような……」

シルフィー「も、もしかして……そ、そういうことなんでしょうか!」

……ん。なんかシルフィーがあわあわしながらこっちに来る、アタシはいまマンティにハグするので精一杯なんだけど。
700 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 21:26:23.87 ID:Kn5Lwoak0
シルフィー「パ、パピヨンさん!そ、その……さ、札幌で……と、トレーナーさんとはどこまで進んだんですか!?」

マンティ「!?」

パピヨン「なっ……は、はぁ!?ちょっとシルフィー、何言って――」

――あ、ま、まずい!この流れ――ライムもマンティも……!

マンティ「ど、どこまで……っていうのは。え、その……パ、パピヨンさん……!?」

ライム「パピヨンさんの事ですから、ちょっとは攻めたんですよね!?」

パピヨン「ちょ、ちょっと待って!は、なに!?その、あ、アタシがお兄さんの事……意識してるみたいな言い方!なんでアタシがあんなお兄さんを!」

この色ボケ恋愛脳ウマ娘三人組!すぐに恋だのトキメキだのに持って行って……!はーやだやだ!そう言うのは好きな男の子にすればいいのに!

全員揃って好きな子がいるのに!なんで別に誰も好きじゃないアタシを!

パピヨン「別になんもないです〜。はー、お兄さんとかそういう対象じゃないんですけど」

シルフィー「て、手とか繋いだりしましたか!?」

マンティ「お、同じ屋根の下で何かトラブルとか……!」

ライム「もしかして安易に人には言えないような……!?」

あー!もう!同期の脳がこんなだとアタシが苦労する!

…………まあ、でも。いや……。


何かこの三人組にお話を:安価直下
1 …………キスとかしたよ〜(嘘)
2 ぷぷぷ、やんやんアタシの口からは言えないから……お兄さんに聞いてね?
3 自由安価(嘘でもほんとでも)
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 21:41:16.37 ID:fPOjn0Lno
2
702 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:12:53.23 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「…………ぷぷ、どんなことしたと思う?」

「「「!!!」」」

パピヨン「えっとぉ……ちょっとアタシの口からは言えないかも。お兄さんも新米トレーナーで、緊張してたのもあったと思うけど、同じ部屋、同じベッド……やんやん」

――アタシの口からはちょっと恥ずかしくて言えないからぁ……お兄さんに聞いてね?

シルフィー「……ライムさん、マンティさん。こ、これは……」

マンティ「そ、そんな、ほ、本当に……!?パ、パピヨンさん……!」

パピヨン「でも、学校には秘密にしてね?アタシも……退学とか嫌だな」

ライム「パピヨンさん……!よし行きますよ二人とも!真偽を確かめに今!」

――ライムに引っ張られるようにシルフィーとマンティも行った。あの三人、やっぱりこういう話題になるとちょっとテンションおかしくなるよね。

パピヨン「ぷ、ぷぷっ……ぷはははは!」

あーおもしろ!お兄さんどうなっちゃうんだろ!
703 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:16:23.51 ID:Kn5Lwoak0
ライム「失礼します!」

『んあぁ!?す、ステラライム……?』

――パピヨンのこれからのローテを考えようと資料とにらめっこしていると、突然ステラライムが勢いよく入ってくる。

……そして後ろからブラックマンティスに、グリーンシルフィー……パピヨンと仲良くしてくれているいつものメンバー。

『ど、どうしたんだ。パピヨンならキミたちに会いに――』

マンティ「と、とト、トレーナーさん!?あ、あのあのあの……!」

シルフィー「パ、パピヨンさんと何やったんですか……!?」

ライム「う、嘘だとは思います!けど……もし本当に何かしてたら――!」

『なになになに!?は!?は!?』

め、滅茶苦茶グイグイくる!?怖い怖い!何がどうなってこんな――!?

――――結局、三人に事情を聴いて全て彼女の嘘だと教えてあげた。そ、そうですよね〜……みたいな反応をしていたが、半分くらい本気だと思っていた気がする。

……後で呼び出して一回本気で怒らないといけないような気がする。まかり間違って本当にクビとかになったらどうしようか……。
704 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:34:29.61 ID:Kn5Lwoak0
パピヨン「あ"〜……っつい!お兄さん暑い!」

『……練習でもすれば少しは暑さも紛れるんじゃないか』

パピヨン「だから今は休憩だって言ってるでしょ!メリハリが大事だってお兄さんそんなことも知らないの?」

……そう言ってもうだいぶここで休んでいるような気もするが、まあ……トレーニングメニューはしっかりこなしているようだし自分が何か言うことでもないか。

パピヨン「札幌も暑かったけど、それでもこっちに比べるとだいぶ涼しかったんだねぇ〜……はー、あっつ」

『……』

……暑そうにしながら胸元をパタパタと動かすパピヨン。取り合えず見ないように目線を逸らしておく。

パピヨン「……ん〜?どしたのお兄さん……あっ」

しまった、パピヨンに感づかれた。にやぁ……っと笑みを浮かべて、彼女はそこからとてとてとこちらに歩いてきて、空いている椅子に腰を掛け隣に座る。

パピヨン「いやぁ〜、ほんと〜に暑いねお兄さん?こうも暑いと、汗かいちゃって……は〜、困っちゃう困っちゃう」

『キミなぁ……はぁ、そういう事は止めた方が良いと何度も』

パピヨン「え〜?アタシは暑いからちょっと服をパタパタしてるだけなんですけど?むしろこんな当たり前なことをそんな風に言うお兄さんの方が……よーっぽどアレじゃない?ぷぷ」

より激しくぱたぱたぱたぱた動かすパピヨン。おそらくちょっとでも視線を戻せば色々と見えてしまうくらい近い場所で。本当にこの担当ウマ娘の活力は何処から来ているのか……少しでもトレーニングにそれを活かして欲しいと思わざるを得ない。

パピヨン「あ〜。暑すぎるし、いったん着替えちゃったりしようかなぁ〜……汗でビショビショだしぃ……」

『…………』

……どうしたものか。

【貴方】は……:コンマ直下。

1 そそくさと逃げる。逃げられるかは分からない。
2 ちゃんと叱ろう。彼女はまだまだ子供だしよろしくない。
3 ……ちょっと驚かすか。
4 自由安価
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/20(木) 23:49:38.40 ID:mwaZ3+EDO
2
706 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/20(木) 23:53:46.95 ID:Kn5Lwoako
今日もこれだけです、お疲れさまでした。

安価じゃないですが何て言って叱るか内容募集中です。中学生で誘惑してくる悪い子に色々言ってあげてください。
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 16:43:36.10 ID:0BThiByBo
(自分は担当トレーナーなので多めに見るけど対外的にはやっぱり失礼なので)そういうのは俺にだけしろって強めに

なお()内を言わないので誤解パピヨン
708 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:33:52.54 ID:LpGt2Um00
……やはりここは少し強めに言っておくべきだ。彼女のこういった態度も、人を驚かせてしまうような行為も、自分だから大目に見ているが他の人からしたら失礼で迷惑だ。

無論、レース後にやっているあの見てくれているファンへの態度――それもいずれはどうにかしなくてはいけない。

『パピヨン!』

パピヨン「ひゃっ!?」

肩をがっしりと掴んでパピヨンを逃げられないようにする、流石の行動に驚いたのかパピヨンは驚いたまま固まってしまったが――ハッキリと言ってあげよう。

『――そう言うのは俺だけにしろ!分かったな!』

パピヨン「――ふぇ!?」

……しまった、流石に言い過ぎたか。しかし何度言っても聞いてくれないのだから一度はこれくらい言っても……だがどうしよう。パピヨンが何も言えなくなってしまった。

パピヨン「ぁ、ぇ……?ちょ、いや、そ、ど、どういう……」

顔が真っ赤で、目がぐるぐると回っていて……ウマ耳もへたりと倒れてしまっている。む、ちょっと大声を出し過ぎたか……いや、どっちかというと思いっきり肩を掴んでしまっているのも……。

『わ、悪かったよパピヨン。ちょっと強く言い過ぎた……』

肩を離す、もっと優しく言ってあげるべきだったか……この辺りはマンティスのトレーナーさんとかに訊けば
いい方法を教えてくれたりするか――。

パピヨン「ご、ごめっ……ち、ちがっ……!バ、バカーっ!!!」

『!?』

考え事をした瞬間、パピヨンは大きな声でそう言って廊下に飛び出して行ってしまった。咄嗟の出来事に全く反応も出来ず、パピヨンの姿はもう一瞬で見えなくなってしまった。

『……ば、バカって』

……はぁ、後で謝っておかないとな。この辺りって何か美味しいスイーツとかって売ってたりするんだろうか……。
709 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:36:24.47 ID:LpGt2Um00
パピヨン「……! っ!……!!!」

「――俺だけにしろ!分かったな!」その言葉がアタシの頭の中から離れない。

肩をがっしりと掴まれて、とても真剣な表情を真っすぐぶつけてきて――俺だけにしろ。

パピヨン「お、俺だけにって……なにぃ!」

お、お兄さんが俺とか言うの初めて聞いたんだけど!し、しかもあれ……アタシを独占したいってこと!?

アタシがぱたぱたしてお兄さんを煽って、それを俺だけにって……!?お、おに、お兄さん……!?

パピヨン「う、うう、うううぅうううう〜!!!」

――顔が熱い、全部熱い。お兄さんにちょっと言われただけで、頭が意味わかんなくなっちゃって、まともに考えられない。

違う、好きじゃない。絶対好きじゃない!あ、アタシがお兄さんの事好きとか……あの色ボケ恋愛脳ウマ娘三人組と同じみたいじゃん!

パピヨン「お兄さんのバカー!アホー!うわぁん!!!」

お兄さんが変なこと言わなければ意識もしなかったのに!あんな肌パタパタとか、お兄さん以外にするつもりもないのに、言われるから意識しちゃうじゃん!お兄さんばかばかばかばかばか!まぬけ!

――あ、明日からどうやってお兄さんと顔合わせればいいの!?絶対また顔合わせたら思い出しちゃう……!

「――俺だけのパピヨン」

パピヨン「っ!?」

ち、ちがっ!俺だけのパピヨンじゃない!いや、意味は、似た感じだけど!あ、あ〜!も〜……やだぁ!お兄さんのクソボケぇ!
710 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/21(金) 23:38:29.27 ID:LpGt2Um00
全然書けませんでした。暫くはこんな一安価とか安価無しが多くなりそうです。すみません。

おやすみなさい。
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 23:47:45.37 ID:cupwrxQXo
乙乙
あぁ^〜防御よわよわパピヨンいいっすね〜
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/21(金) 23:52:03.65 ID:n9D+BWtH0
ゲレちゅう
713 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/22(土) 00:03:59.18 ID:PZMJ393ko
ゲレちゅうってなんすか…?
隠語?
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 09:48:37.49 ID:YzqpgW3fO
get them ちゅー
キスさせろ、かもしれない
715 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/22(土) 16:11:15.45 ID:/bpKuO8PO
キスなのかなやっぱり
とても気になっちゃって調べたけどよく分からなかった……キスかな……

眼をギュッとつぶってプルプル唇をむっと前につきだすパピヨンですね。この子は弱いからそういう雰囲気になったらこんなことしか出来ないんだ……
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/22(土) 18:07:57.14 ID:w3zUljteo
ベストコンビだし意識せず色々飛び越える、けど意識したらクソ雑魚の部類だよなパピヨン
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/23(日) 01:34:52.22 ID:/6MaJ2q7O
この子弱すぎて攻めが全部自分に返ってきてるじゃんあまりにも雑魚
意識しなかったらトレーナー室でぐーたらしたり尻尾手入れもさせるのにもうこの調子じゃなんにもできなくなってそう
718 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:53:25.53 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「――はいっ、おーわり。どう?違和感とかない?」

シルフィー「いえ大丈夫です。すみませんパピヨンさん、今日もお願いしてしまって……」

パピヨン「良いの良いの、アタシがやりたいからやらせて〜って言ってるんだし。あ、今日使ったオイルは実は最近の新作なんだけど……大丈夫そうだね」

――シルフィーの緑色の尻尾がつやつやと輝いている。元からシルフィーは手入れも上手でアタシがわざわざやるほどでもないんだけど……それでもやっぱり、やりたくなってしまうのが性というもの。

だから時々、こうやってお風呂上りとか寝る前に尻尾の手入れをさせてもらっている。ん〜、ほんっとシルフィーの尻尾は綺麗で良いな〜。

シルフィー「自分でやるよりもパピヨンさんにやって貰うと気持ちが良いですね、手つきも凄い丁寧で、繊細で……今度改めて教えてもらえませんか?」

パピヨン「ん〜?でもシルフィーがアタシ並みに上手くなっちゃったらアタシがやれなくなっちゃいそうだし〜?ま、でも
オッケー。次の休みとかでしっかりとお手入れ教室開いちゃう」

アタシ先生が教えるウマ娘の尻尾手入れ教室〜……うん、中々いい響き。これは授業料でがっぽがっぽ!

シルフィー「……人はたくさん来ると思いますけど、あんまり悪いことは考えない方が良いですよ?たづなさんにも、トレーナーさんにも怒られちゃいますよ?」

パピヨン「むっ、別に考えてないけど〜?」

……なんでバレたんだろ。お兄さんはどうでもいいけど、たづなさんはちょっと嫌かも。めんどくさいし……あの人たまに凄い圧を感じるからな〜。

シルフィー「あ、そうだ。パピヨンさん、この間ライムさんが尻尾の手入れで悩んでいるって言っていましたよ。何でも、上手に出来ないんだとか」

パピヨン「むむむっ!?シルフィー、そういうのは早く言わないと〜!」

ほほう!ライムが尻尾の手入れで悩んでいる……!ライムめ、アタシが手入れ大好きなの分かっていてそういうの隠しちゃうんだ〜?こーれは、アタシがしっかり丁寧にお手入れしてあげなくては!

パピヨン「じゃあ明日早速やってあげないと〜。櫛とオイルとローションと……あ、折角ならお風呂上りに突撃して最高の状況で――」
719 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:54:01.80 ID:9zd8qTaz0
と、いう訳でライムがお風呂から上がるのを監視――こほん。いいタイミングで発見したのでアタシの部屋に連行した。

……いやまあ、大体のウマ娘がお風呂に入る時間は同じ時間帯だし、監視とかしなくても大体予想は出来る。遅くまでトレーニングしてたとかなら、お風呂が遅くなったりもあるけど。

ライム「し、尻尾の手入れですか……?い、いえいえ、そんなパピヨンさんにして貰わなくても!わ、私は一人で出来ますから……!」

パピヨン「まあまあ遠慮しないでライム〜。それに聞いたよ?ライムって尻尾の手入れで悩んでるんでしょ?」

昨日シルフィーから聞いたんだ〜。というと、ライムは恥ずかしそうにぐぬぬ……みたいな顔をして、耳をぺたんと倒す。

……ぷぷっ。こういう表情、貴重かも。

ライム「し、シルフィーさん……!ぅ、も、もう……わ、分かりました。では……お、お願いします。出来れば、優しくお願いしますね……?」

パピヨン「待ってました〜!んもう、ライムももっと早く素直になればよかったのに、それじゃあ――あ、普段から使ってるオイルとかローションある?トリートメントとか……」

もしお気に入りとか、何かの成分で痒くなっちゃうとかそういうのがあるなら色々と考えなくちゃいけない。その辺りはちゃんと考えるべきだよね。。

ライム「い、いえ。そういうのは特にありませんし、お気に入りとかも……普通の市販の奴を使っていますから」

パピヨン「オッケー。じゃあアタシが持ってきた特製の奴を使っちゃうね。ほんと、なにか変な感じがしたら言ってね?すぐ拭いて別の奴を使うから」

――さて、それじゃあ早速始めちゃおう。お風呂上りなだけあってちゃんと尻尾はいい感じに湿っている。じゃあまずは櫛を入れて毛並みを……。

ライム「んっ……!」

パピヨン「んっ?」

櫛を軽く入れてスーッと撫でるように動かすと、ライムの口からそんな声が漏れて、体がビクンと震えた。

……もう一度、同じ場所からスーッと櫛で尻尾を撫でる。

ライム「んっ、ふっ、くっ……!ふはっ……!」

びくっ、びくっ……と、体が震える。びくびくと余韻でまだ身体が動いている。
720 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:54:39.44 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「――――なんだ、尻尾が弱いなら最初からそう言えばいいのに」

ライム「は、恥ずかしかったんですよ……!じ、自分でやろうとしても、くすぐったくて中々上手く出来なくて……!」

尻尾を触るとくすぐったくてまともに手入れが出来ない――成程、それは困る。アタシだったら悲しくてストレスが溜まっちゃう。

……それじゃあ人に頼むのも怖いはず。ちょっとミスしちゃったかも、そういう事情なら……もう少しやりようはあったかも?

パピヨン「ごめんごめん、それじゃあもう少し優しくやるから……くすぐったいって言うなら、細かい櫛よりも少し大きめの櫛でやった方が良いかも」

という訳で別の櫛に変えてチャレンジ。そして尻尾の根元にゆっくりと櫛を差し込んで……ゆっくりと、さっきよりも遅いスピードで、毛並みを整えていく。

パピヨン「はい、じゃあ今から行くよ〜。はい、すーっ……」

ライム「ふっ、ふふふふふ……っ!くっ、くふっ……ふはっ……!」

先ほどよりもマシだけど、やっぱりまだくすぐったそうで、笑い声が漏れている。

パピヨン「…………」

……どうしよう、ちょっと……ゾクゾクする。あのライムが、アタシの手で……体をビクビクさせて声を漏らしている。

…………ちょっとくらいなら。良いよね。

ライム「んっ……ふっ!くっ……ぁ!ひゃっ!?ちょ、ぱぴよんしゃん……!」

パピヨン「ごめんねライム。ちょっと念入りにやりたいから少しくすぐったくさせちゃうかも」

そう言って、櫛を尻尾に差し、ゆっくりと丁寧に撫でて毛並みを整えていく。すっ、すっ、すーっと、尻尾の表も裏も、一人じゃ上手く触ることのできない部分も念入りに櫛を入れていく。

ライム「……っ!ぁ、ふぁ……!くっ、ふふふっ……!ふはっ、あはははは……!そ、そこ、だめ……ですからぁ……!」

パピヨン「一人じゃできない部分だからね〜。少し我慢してね〜」
721 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:55:32.83 ID:9zd8qTaz0
全体の毛並みを整えたので、次はオイルを広げていく。手で触ることになるから、櫛よりもくすぐったいし刺激も強いかもだけど……まあ、そこはアタシの手腕に任せて欲しい。

パピヨン「じゃ、根元から広げていくね。出来るだけ優しくするからね」

ライム「ほ、ほんと、ですか……?や、やさしくしてくださゃぁ!?」

ぬとぬとになった手で尻尾の根元に指を入れる、そして浸透させるために軽くわしゃわしゃと指を動かす。

ライム「あっ!ほ、ほんとっ、ぱ、ぱぴよんしゃ……!〜〜〜っ!」

……近くにあったアタシの枕に顔を埋め、へたりと上半身を倒す。必至にアタシの手入れの声を我慢しようとしているのか、より一層体がびくびくしている。

ま、アタシは続けていくだけだけど〜……ふふ。まさかこんな弱点があるなんて知らなかったな〜……でも安心してね?しっかり、尻尾の手入れはするしとっても気持ちよくしてあげるから……。

パピヨン「わしゃわしゃわしゃ〜……お痒いところはございませんか〜?」

ライム「ふっ、ふっ、ふぁ……!〜〜〜!〜〜〜!」

パピヨン「あ、ここかな?じゃあちょっとここをちょっと爪で引っ掻いて……かりかり」

ライム「〜〜〜〜〜!!!ふっ、ふーっ!ふぁ!?あっ、ひゃ……!も、いいかげんに……ひぅ!?」

パピヨン「じゃ、全体に広げちゃうね」

根元に入れた指を、尻尾の先までなぞるように動かしていく。尻尾の根元から先までを撫でて、終わったらもう一度根元から撫でる。尻尾全体にオイルが広がるように、光沢にムラが出ないように満遍なく撫でる。

ライム「ふぁ、ふはっ……!あっ、あはははは……っ!く、くふっ……!……っ!〜〜〜!」

パピヨン「ちょっと暴れないでよライム。危ないしムラが出来ちゃうから……ほらほら、あと少し、我慢我慢〜」

ライム「……ぁ〜〜〜〜っ!」
722 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:56:06.83 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「ごめんってライム〜!いや、結構絡まってたりしたから念入りにやりたくて……!」

ライム「あ、あれだけやっておいてなんですかそれは!」

――綺麗な毛並み、つやつやの青い光沢。とても満足のいく手入れだった――アタシにとっては。

しかしライムにとってはそうではなかったみたいで。顔を真っ赤にしながらアタシを睨み、プンプンと怒ってくる。こういうライムもまた珍しい。

ライム「も、もう二度と!二度とライムさんには頼みません!」

パピヨン「え〜!?そんな、もう今日みたいなことはしないってライム!優しくするから〜!でもほら!滅茶苦茶綺麗になったでしょ!?」

ライム「くっ……!ま、まあ、それはそうですけど……!」

パピヨン「次はもっと勉強して、滅茶苦茶気持ちよくしてあげるから!勿論くすぐったくはしない!ね、ね!?」

ライム「…………ほ、本当ですか?ま、まあ、私もこんなに綺麗にして貰ったのは、嬉しかったですし……こ、今回だけですからね」

――勝った!

と、いう訳で。アタシはこれから尻尾手入れをやらせてもらうことになった。あのライムがあんな、あんな声をあんな表情で……!

パピヨン(……アタシだけが独占しちゃってるんだよね、これを)

……罪悪感がないわけじゃない。でも、まあ……これもいいかなと思った。

取り合えずライムには後で尻尾手入れ教室に来てもらうことにしよう。自分で出来るようになった方が良いのはそうだしね。
723 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 00:56:35.18 ID:9zd8qTaz0
お疲れさまです、00ボーナスの尻尾手入れです。

おやすみなさい。
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 07:34:15.18 ID:2wtsC9/Co

たまらん
レースでは見せない表情を自分だけが知ってるなんて……最高!
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 09:19:09.76 ID:dND+I8qsO

でも幼馴染み彼氏にいつか尻尾手入れの役目とかも奪われるんだよね…
726 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/24(月) 21:55:49.02 ID:9zd8qTaz0
流石に死ぬ
デュランダルデュランダルデュランダルデュランダルジャーニージャーニージャーニージャーニービリーヴビリーヴビリーヴ
727 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/06/24(月) 21:59:03.42 ID:9zd8qTaz0
は〜〜〜〜〜デュランダルデュランダル……は〜〜〜〜〜
728 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 22:48:18.46 ID:9zd8qTaz0
落ち着いたのでやりまーす。これだけかも。



9月前半。

『……もう少し近くに来てくれないか』

パピヨン「べ、別にいいでしょこの距離でも。アタシは今この距離が良いの!」

次のレースの話をするためにパピヨンをトレーナー室へ呼び出したのだが、パピヨンが何故だが自分を警戒して全然近くに来てくれない。部屋の隅っこの方で、あの日水族館で購入したペンギンのぬいぐるみを抱きかかえながら睨みつけてくる。

……ま、また何かやってしまったか?まだあの時の注意が引いているか?はぁ……どうしたものか。

『……取り合えず話を始めるぞ。聞こえなかったらちゃんと近くに来てくれよ』

パピヨン「うるさーい!ばかばかばかばか!」

それになんだか妙に子供っぽいな……まあでも普段もこんな感じか?

『次走についてだが――』

エルムステークス、1700mをしっかりと走り切り一着を取ったパピヨン――夏の合宿を得て、しっかりとスタミナをつけた。これなら後はスタミナを維持しつつ走力を鍛えていくだけ。

――いや、話しはそう単純ではないが。今はとにかく、資格を得た――そう思うことにしよう。

(――短距離でG2東京盃、G1JBCスプリント、マイルならチャンピオンズカップ……いや)

パピヨンなら――もっと高みを目指せるんじゃないか。国内だけじゃない、海を越えて――そう考えてしまう。

『……』

パピヨン「ちょ、ちょっとなに。そんな見つめて……み、見つめないで!キモ!キモキモキモ!」

トレーナーとして。【貴方】は――。


次走は:安価下1〜3
1 10月前半、1200mG2東京盃(VSブラックマンティス)
2 11月前半、1200mG1JBCスプリント
3 12月前半、1800mG1チャンピオンズカップ(VSステラライム?)
4 世界へ視野を向けて。
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 22:59:51.67 ID:ectNqJNOo
1
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 23:01:17.80 ID:2wtsC9/Co
1
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/24(月) 23:29:25.64 ID:nJdki+940
一応1
732 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 23:41:09.02 ID:9zd8qTaz0
『来月の東京盃――これに出よう』

エルムステークスからクラスが上がりG2、東京盃。マイルこそ走れるようになったが、パピヨンの真骨頂は短距離――きっとそこでも勝つことが出来るはずだ。

パピヨン「お、短距離じゃん。お兄さんもしかして――見たくなっちゃった?」

アタシがぶっちぎりで逃げ切って勝っちゃうところ?と、ニヤニヤ笑いながらパピヨンは自信たっぷりに言ってのけた。確かにそれだけ自信満々になる気持ちもわかる、しかし――久しぶりの実戦での短距離。そううまくいくとは思わない。

『……それに、東京盃と言ったら――ブラックマンティスも出走する』

パピヨン「……!」

あの日の模擬レース以来、たまに併走に付き合って貰ったりすることの多いブラックマンティスとは、ここが初めての対決。全てを切り裂く末脚と、圧倒的な迫力。あれを身をもって感じたことのあるパピヨンなら、その恐ろしさも分かっていることだろう。

パピヨン「ふーん……じゃ、アタシマンティに謝らないとじゃん」

『ん?』

パピヨン「アタシ、この前マンティに次のレース応援するね〜。とか言っちゃったけど、それは無理だなーって」

『……なるほどな。まあ、程々にな』

パピヨン「はいはーい。別に慢心はしないけど、ちょっと気合い入れて練習しなくちゃね」

――久しぶりの短距離だからか、気合も十分。これは良いトレーニングが出来そうだと、心の中で笑う。

パピヨン「ま、そのためにも英気を養わないとね。お兄さんちゃんと冷蔵庫にアイス入れてる?貰っちゃうねー」

『…………』

ダメかもしれないと、心の中で悲しくなった。
733 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/24(月) 23:58:44.03 ID:9zd8qTaz0
ごめんなさいちょっとだけ寝てました。



パピヨン「そろそろ始まるね〜」

『ああ、そうだな』

トレーナー室にあるテレビ、そこで【貴方】とパピヨンはレースを見る。ダートG1、ジャパンダートダービー。

――やはり本日の主役はこのウマ娘で間違いありません。これまで5戦5勝、無敗のウマ娘ステラライム。

ライム「…………」

――しかしこの距離は彼女にとっても初の挑戦。しかしそれを不安にさせない迫力と表情がうかがえます。

テレビにステラライムが映る。やはりステラライムの注目度は群を抜いており、大きな歓声が沸き上がる。

『……さて』

パピヨン「…………」

――さあ各ウマ娘ゲートイン完了。出走準備が整いました。

ライム「――!」

――さあジャパンダートダービー!スタートいたしました!

734 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 00:06:25.20 ID:YDQ58vaT0
ステラライム、結果は……:コンマ直下
1〜4 一着!
5 二着
6 三着
7 掲示板
8〜9 あちゃぁ
0 おおっと
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 00:16:27.87 ID:bVaemvkqo
さて
736 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 00:29:22.27 ID:YDQ58vaT0
星、墜ちる。

それじゃあ今日はこれで終わりです。お疲れさまでした。おやすみなさい。
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 00:33:48.97 ID:ZPveajbAo
おつ
距離が厳しかったか……
いけ!パピヨン!しっとり慰めタイムだ!!
738 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:45:53.99 ID:YDQ58vaT0
すみません訂正させてもらいます。ステラライム5戦5勝と言いましたが4戦4勝にさせてもらいます。

見返したらちょっと厳しかった……日程が……。



――さあスタートしました!おおっと8番少々出遅れ!バ群から3バ身ほど後方からのスタートとなります!

スタートと同時に一人出遅れが発生。しかし他のウマ娘は好スタートを切り、各々の位置に陣取っていく。

ステラライムは前方集団に位置取りゆっくりと進んでいく。先頭を往く逃げウマ娘を見ながら、他のウマ娘に混ざる形。

――先頭を進む4番、そしてそこから5バ身ほど離れた位置に固まって10番1番、内に5番ステラライム、その後ろに11番――。

パピヨン「…………」

『……少し囲まれているな』

王道のレース展開だが、それ故に今のライムの位置取りは苦しそうだ。前にも後ろにも囲まれ、中々そこから出ることは出来ない。その表情からも苦しさが伺える。

パピヨン「まだ大丈夫でしょ、始まったばかりだし」

『まあ、それはそうだが……』

そこからというものの中々レース展開は動かず、そのまま最終直線。先頭を走る逃げウマ娘がバテはじめゆっくりとペースを落とし始めた瞬間。

――さあ最終直線!ここからレースはどう動くか!ステラライム来ないのか!少々苦しいか!

――逃げる4番!追う10番!リードは3バ身!しかしどんどん差が縮まっていく!大外からなんと2番!先頭へと迫る迫る!

ライム「…………っ!!!ああああああああああああ!!!」

――残り200!ここで先頭変わり10番!追う1番と2番!最後は三人の争いになる!そこから少し下がりステラライムも追うがこれはこれはもう無理か!

パピヨン「……っ」

――内10番、外2番!ここでゴールイン!少々真ん中1番は苦しいか、3人もつれ合っての同時ゴールイン!これは写真判定!そして4着にステラライム、5着に9番――。
739 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:46:36.89 ID:YDQ58vaT0

パピヨン「――――」

『…………』

――ステラライムが負けた。当然レースに絶対はない、しかしあのステラライムがこうやって負けるさまを見てしまうと――【貴方】はパピヨンを見る。

パピヨン「…………」

『……パピヨン』

前に出ることが出来ず自分の走りが出来なかった、初めての距離でスタミナが足りなかった、純粋に力が足りなかった――負ける理由には色々な物がある、しかしステラライムの場合それは自分の走りが出来なかったことにある。

――もし、最後囲まれていなかったら?こういう考えは禁忌だが、それでも――【貴方】は考えてしまう。

パピヨン「……ちょっと、走ってくる」

『あ、おいパピヨン!』

――――行ってしまった。ライバルであるライムの初めての敗北を見て、思うところがないわけがない。今はそっとしておいてやるべきか――。

『……大丈夫かな』
740 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 21:57:40.27 ID:YDQ58vaT0
パピヨン「…………ふぅ」

――9月の夜はまだまだ蒸し暑い。軽く走り込みをしただけなのにムワっと汗が籠り、気持ち悪い。

お兄さんの期待を裏切ってしまうんじゃないかと不安になったとき、ちょっとモヤモヤすることがあったとき――兎に角アタシは走る。走ればその瞬間だけでも気持ちをリセットできるから――けど、ちょっと今回のそれは普段とは違った。

走っても走っても、なんだか引っかかる。小さなモヤモヤが残って消えない。

パピヨン「嫉妬、ムカつき……違う、違うのかな」

アタシがライムに初黒星を付けてやる!そういう気持ちも確かにあった、だけどそんなことで――いや、ダメだ分かんない!アタシがライムをどう思っていたのかが今更分かんなくなってきた!

ライバル!そう、ライバルになりたかったの!だから――アタシはずっとライムを。

パピヨン「…………そろそろウイニングライブも終わったかな」

――スマホを取り出して、電話をかける。プルル、プルルとコール音が鳴って。

ライム「はい、もしもし。パピヨンさんですか?」

パピヨン「――んっ、んんっ。こんばんはライム」

自分からかけておいて、ライムが電話に出たことに驚いて咄嗟に声が出なかった。喉を鳴らして、声を整える。

パピヨン「レースお疲れさま〜。見てたよテレビで」

ライム「あ、あはは――そうですか、見てましたか……」

――恥ずかしそうに頬を指でかく姿が見える。


ライムは――:コンマ直下

コンマが高いほど全然気にしてない!低いほどめっちゃ落ち込んでるし泣いてる。
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 22:07:56.56 ID:JkGDSsVDO
はい
742 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 22:58:48.34 ID:YDQ58vaT0
ライム「――少し申し訳ないところを見せてしまいましたね。私としては、無敗のままパピヨンさんの挑戦を受け続ける予定だったのですが、それは叶いませんでしたね」

パピヨン「は〜?何その予定。ちょっと調子に乗り過ぎでしょ」

あはは、そうですよね――でも。と電話越しのライムが続ける。

ライム「――私はもっと強くなりますよ。この負けを糧に、私はより速く強く……ですから。もし私の今日のレースを見て勝てるなんて思っていたら……」

パピヨン「ぷっ、ぷふ、ぷはは!ちょっとライム、それはアタシを舐めすぎじゃない?」

負けた姿を見て、アタシなら行けるかも――そんな甘えた考え、してやるもんか。

パピヨン「あーあ、もっと落ち込んでたら慰めてあげる予定だったのに。負けたなら負けたらしく泣いてよね」

ライム「ふふ、泣いて勝ちに繋がるならいくらでも泣いてあげますよ。でも、そうじゃないでしょう?」

パピヨン「…………強すぎでしょ。ほんと」

ただただ圧倒される。このウマ娘は――ステラライム、ほんと……。

パピヨン「じゃ、また今度。次戦う時は黒星をもう一つ増やしてもらうから覚悟しといてね〜?」

ライム「――ええ、期待して待っていますよ。パピヨンさん」

――プツん、と電話が切れる。全く怖いウマ娘。ちょっと声が震えてたくせに、あんなこと言っちゃって。あーあ、まあ気持ちは分かるけど。

パピヨン「…………ま、安心だねとりあえず」

もしこれで本当に落ち込んで、うじうじしてたら――アタシどうしてたんだろ。アタシが言えたことじゃないのにね、同族嫌悪って奴?めっちゃイライラしてたかも。

あーあ、まあとりあえず良し!もうちょっと走って、部屋に戻ろーっと。
743 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 23:25:39.24 ID:YDQ58vaT0
――――ニュースや新聞、雑誌ではジャパンダートダービーの事で持ち切りだった。

「ステラライム敗北。ダートの星ついに墜ちる」なんて、それらしい見出しでステラライムの敗因を語っていたり、勝利したウマ娘へのインタビューが乗っていたり。

パピヨン「めっちゃパピヨンのこと書かれてるじゃん。ほんっとよくやるよね」

『……不満か?』

パピヨン「別に?ただ――勝手にライムのこと、落ち込んでるとか悔しがってるとか、インタビューしてもないのに憶測で書くのは――ねぇ?」

『……キミ、そういうところちょっと怖いよな』

パピヨン「は?なにが?」

なんだかパピヨンの雰囲気が怖くなってきた。この話は少し止めておこう。

『さて、10月の東京盃に向けてトレーニングを続けていくべきだが――基本的には筋力トレーニングになる』

スタミナは十分、なら後は体を鍛えるだけ。

『ジムも坂路も使って、パワーを鍛えて力強いトモを手に入れる。あとは他のウマ娘の情報だが――』

パピヨン「はいは〜い。あとで適当に見ておくから資料置いておいてよ、それじゃ。ちゃちゃっとトレーニング始めよ、お兄さん?」

――ま、やる気は十分。あとはどれだけやれるかだな。
744 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/25(火) 23:38:04.54 ID:YDQ58vaT0
東京盃前イベント。:自由安価下2まで



今日はこれで終わりです。お疲れさまでしたおやすみなさい。

そろそろ自由安価厳しくなってきてそうなので、自分で色々イベント用意していった方が良いですかね?なんかあったら教えてください。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/25(火) 23:56:48.62 ID:ZPveajbAo
東京盃勝ったらご褒美要求するんだー、どんなのかって?ヒ・ミ・ツ(まだ決めてない)みたいな内容をマンティに話して悶々とさせるパピヨン
本人はだから負けないよー位の軽い雑談の体

乙でした
ライムマジ強靭だな、バチバチに対策されて負けはしたけど全然折れてない
安価埋まらないようなら>>1イベントも見たい
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/26(水) 00:14:41.61 ID:E1CzQc6DO
芝が主戦場だった(はず)のシルフィーが>>697>>699でダート三人娘に入っているからその補足というか、ダートでも想定以上に活躍して今後の方針について改めて話し合うシルフィーとシルフィートレーナーみたいなのを
747 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/06/26(水) 00:46:06.48 ID:9CC6+x0Oo
シルフィーダート転向ルートちょっと面白いけどさすがに秋華賞終わってからですね……

そういうわけで再安価させて貰います。もう1個イベント募集、来なかったらなにか考えます。
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/26(水) 11:30:22.32 ID:0u+IcM2So
マンティとマントレ側のトレーニングの様子など
ここまでのマンティ戦績とかお出ししてくれると嬉しい
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