【安価とコンマ】異世界転移したかもしれない人の話

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449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 12:04:43.21 ID:l5tGTgJjO
きたい
450 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 16:06:37.78 ID:c197Gpboo
そろそろいきます
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 16:08:28.64 ID:l5tGTgJjO
よし
452 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 16:13:51.03 ID:c197Gpboo
〜前回のあらすじ〜



――アウロラにカンゲンサマの案内をしてくれるよう頼んだ(今後のイベントに追加)

――村長の話を聞いた

――二人と別れてから帰るまでは何事も無かった
453 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 16:34:19.61 ID:nNHy7MSlo

索那がギルド支部の入口をくぐると、普段と同じ閑散とした空間がある

少し進んだところで偶然リリシアと出くわした



リリシア「帰りましタか」

索那「あ、どうも」
リリシア「村のやつらト親睦を深めるのもいいデスが、少しハ依頼も受けて下さいネ」
索那「はい…」


リリシアはどちらかといえば索那に依頼をこなしてほしいようだ…

索那「今更ですけど…」
リリシア「ん?」

索那「こんなにがらんとしてて大丈夫なんですか? 組合の依頼とか…」


再び閑散とした室内に目をやる

どう見ても一人二人が活動するのを想定した場所には見えない


リリシア「そうデスねぇ…良くはナイです」

索那「ですよね」

リリシア「マァそのうちどうにかナルでしょう」

索那「そうなんですか?」

リリシア「あなたハあなたのできる事をすればイイのデス、余計な事は考えずにネ」


索那「(今のところ深刻そうでもないけど……当てでもあるのかな)」


安価下4まで リリシアと会話すること
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 16:44:27.61 ID:l5tGTgJjO
より高度な依頼の内容、そのうち目標にするため
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 16:45:01.95 ID:MfsCCOszO
中央について
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 16:45:31.94 ID:PnWNHAPeO
背中に担いでるデカイ本の内容やこの仕事をする前にしていたことを聞く
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 16:50:38.19 ID:hvT+OwZfO
組合を盛り上げる方法
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 17:12:10.02 ID:uRHwLzEq0
追加人員とか要請出来ない物かねぇ
459 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 17:13:04.52 ID:nNHy7MSlo
>>454


リリシア「組合ニ所属し続けれバ……魔物と戦う機会もあるデショウ」

リリシア「マァ、弱い内はそういう事に関わることはできませン」

索那「位階を上げたら、その、魔物と戦う……そういう依頼が増えると?」

リリシア「他の依頼もアリマスよ、例えば「特定の物品ヲ作成して提出する」トカ、「何処かへ向カウ人達に同行して護衛する」トカ」

リリシア「要は信用デスね、強けれバわかり易く武力トいう形で頼りにされ易いのも確かデスが」

索那「武力……(さらっと戦うとか言われても……そういうの全然なんだけど)」

リリシア「身体能力はともカク、あなたダッテ多少魔力はあります、それガどこまで『使える』かはまだ……デスが」

索那「(使える? 魔力のことかな)」
460 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 17:25:52.03 ID:nNHy7MSlo

>>456

リリシア「ああ、そうそう言ってマセンでしたが」

索那「はい?」

リリシア「中央からこの支部に人が来るコトになっていまシタ」

索那「人……それに中央ってことは」

リリシア「つまり本部から、という事デスね」


索那「(そっか、流石にこんな人数のままじゃおかしいよね)」

索那「それってどのくらいしたら来るんですか?」

リリシア「前に送られた手紙デハ……『>>コンマ下1(下二桁)』デス」


・やってくる追加人員の時期(一人)

01〜10  …もう既に来ているハズだったのデスが
11〜40  10日後
41〜80  5日後
81〜100 明日

ぞろ目だと同じタイミングで追加をもう一人
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 17:29:27.98 ID:l5tGTgJjO
それそれ
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 17:37:50.08 ID:uRHwLzEq0
妖怪1足りない
463 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 17:43:14.90 ID:nNHy7MSlo

リリシア「明日デス」

索那「き、急ですね……」

リリシア「それでもたかが三人、私ハあまり村から動けまセンから実質表で動けるのは二人デスよ」

リリシア「……全く出し渋ってイライラさせられますよ、アイツ等ときたら……ハァ、嫌だ嫌だ」


>>456

索那「そういえば、リリシアさんって元々中央に居たんですか」

リリシア「前にそう言いましたネ」

索那「ここに来る前ってどんな事を?」

リリシア「私の経歴? それは……『>>コンマ下1』」


01〜10  秘密
11〜50  面倒だから少し話す
51〜90  普通に話す
91〜100 大体明かす

ぞろ目で追加で何か話を聞ける
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 17:45:08.57 ID:uRHwLzEq0
話そう
465 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:10:55.05 ID:nNHy7MSlo

リリシア「私は子供の頃からケミスとして育てられ、その腕を買われて組合で活動していまシタ」

索那「はい……はい?」

リリシア「入り立てのころはポーション類の製造や、エンチャント業ばかりでしたが、実績を積んだ結果魔物除けマジックウォールの維持管理等も……」

索那「……はい?(ケミ、ス、何? マジックウォール、魔法壁? 何?)」

リリシア「マジックウォールの修繕というのはただ物を作れればいいというものではありませんから、そもそもケミスの正道とは外なる魔力をいかにして……」


途中から何を言っているのか分からなくなっていたが、リリシアは尚も続ける

止めれば良かったのだが、止め処が無かった


リリシア「たかが特殊効果を持つ薬品を製造する、その程度ではケミスとしては半端者、ただのお手伝いさんでしかないのです、分かりますね?」

リリシア「私の背負う結界基点もそうですが、一流のケミスならユーズやホルドのような小さな目線で物事を考えてはいけません、最近の奴らときたら……」


索那「あの」

リリシア「いいえ、アルケミスならば世界そのものを対象として、そのいかなる流れをも操って見せたでしょう、間違いなく」


索那「(言っている事が分からない……)」
466 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:19:34.66 ID:nNHy7MSlo




索那「(知らない言葉ばっかりで分かんないよ〜!!)」


リリシア「――むむ、私としたコトが、つい話し過ぎてしまいマシタね」

リリシア「こうしてケミスとして日々活躍していた私デシたが、ある日急ニ辞令が下ったのデス」

リリシア「イナッカ村とかいうド田舎で支部長をやれとネ、まったくどうして私ガ……」



索那「(やっ、やっと止まった……)」

索那「(どうしよう、全く内容が頭に入らなかったし……聞き直したほうがいい?)」


ぞろ目で聞く内容 安価下1
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 18:24:20.67 ID:uRHwLzEq0
57だからゾロ目じゃなくない?
468 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:26:31.43 ID:nNHy7MSlo
間違えました、>>466から戻し




索那「(知らない言葉ばっかりで分かんないよ〜!!)」


リリシア「――むむ、私としたコトが、つい話し過ぎてしまいマシタね」

リリシア「こうしてケミスとして日々活躍していた私デシたが、ある日急ニ辞令が下ったのデス」

リリシア「イナッカ村とかいうド田舎で支部長をやれとネ、まったくどうして私ガ……」



索那「(やっ、やっと止まった……)」
469 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:45:54.80 ID:nNHy7MSlo


索那「(頭がいっぱいになってきた……話題を変えたい)」



索那「……」

索那「あ! その背中の本って何なんですか!?」


リリシアの背負っていたデカ過ぎる本? を指差して言う。


リリシア「コレ?」

リリシア「これは私が管理している魔導書デス……今は結界起点としての効果役割しかアリマセンがね」

索那「魔導書?」

索那「それに結界とは…なんですか?」


リリシア「フーム、説明すると長くなりますが」


リリシア「簡単に言いマスと、魔力や、外なる魔力……自然力を消費してサマザマ効果を発揮させる道具の一種ガ、魔導書であり」

リリシア「魔物除けの結界の話はシタと思いましたが」

リリシア「村に魔物が入ってこないようにする結界ヲ維持するための機能を維持するモノ、それがこの魔導書なのデス」

索那「へー」
470 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:51:33.82 ID:nNHy7MSlo

索那「その感じだと、結界が無くなったら、大変なことになるんですよね?」

リリシア「ええ、今の季節ならまだ何とかなりマスが、もし魔物が活発な時期にそんなコトになったら……」


リリシア「この村は滅亡シマース」

索那「えー…怖い」

索那「どうしてそんなものをいつも背負って……大事だからいつも見張っているんです?」

リリシア「――まぁ、そんなトコロです」

索那「へぇー…」
471 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 18:53:27.11 ID:nNHy7MSlo
休憩します

続きは夜で
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 18:58:34.77 ID:Q7oTigFTO
乙です
リリシアの背負ってる魔導書って結構すごい代物だったんだ
ケミスっていうのはジョブの名前かねRPG的な
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 19:01:35.27 ID:E/8XCdLtO
アルケミスト…だな この主人公はファンタジーの造詣が深くなかったようだ
474 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 21:58:51.86 ID:KVkSjd4Vo
20分後再開予定
475 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 22:21:27.00 ID:lE6jLP1do
再開
476 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 22:42:19.48 ID:lE6jLP1do
>>457

索那「ところで、明日"中央"ってところから人が来るって言いましたよね」

リリシア「ハイ、それが何か?」

索那「何ていうか……足りなくないですか?」

索那「リリシアさんもさっき言ってたじゃないですか、出し渋ってるって」

リリシア「そうですネー……言いたい事は判りマスが、今すぐどうにかなるものでもありまセーン」

リリシア「それに、あなたにとっては悪い話ではないのデハ? 今なら依頼を選び放題デスし」

索那「そんなに面の皮厚くないんですけど…」

リリシア「冗談デース……とは言いつつ、私トしては数少ないメンバーにはもっと意欲ヲ持って欲しいですネ」

索那「それは……(お金は欲しくないわけじゃないけど、何だかなー)」


冗談めかして言うリリシア

索那は自分がどうしたらいいのか、そもそもどうしたいのかについて、今更になって考えていたが

どれも曖昧で、ふわふわと掴みどころが無いように思えた
477 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 22:51:53.94 ID:lE6jLP1do


リリシア「……冗談を抜きにして、活躍してくれればそれだけ良いことはありますがね」 ボソッ

索那「え?」

リリシア「頼りにできる人がいない、味方の少ない、実績の無い場所を選んで近付くヒトは少ないでしょう」


リリシア「逆に心強い存在がいると分かれば、外部から見る目も少しは変わる……という考え方もできるデショウ」

リリシア「まァー、そんなことは、やれるものならどこでもやってイルでしょうから、言うだけなら簡単ってやつデスね」

索那「……なるほど?」

リリシア「理想を言えばって話デスよ、世の中そう簡単だったら苦労しまセーン」



索那「(依頼を達成して評価を上げる)」

索那「(お金を手に入れる以外にも良い事が起きるかもしれないのかな……私一人でどうなるとも思えないけど)」
478 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 22:59:46.98 ID:lE6jLP1do

リリシア「まぁつまり、バリバリ働くデスよー!」

索那「が、頑張ります」





――リリシアと会話後、索那は自室に戻ると今日のことを思い返してから横になった



++++++++++++++++
リリシアと会話した……

一日を終了します……

ステータスと所持品が変化しています
++++++++++++++++
479 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:03:25.76 ID:lE6jLP1do

イナッカ村 滞在四日目朝 現在の状態
++++++++++++
現在地:シスカ国 ズモイ領 ヒノボリ地区 イナッカ村 組合支部 「自分の部屋」  
名前:『石動 索那(イスルギ サクナ) 』
状態:疲労 → 普通

・魔力
属性   土属性
魔力量  41
特性   『粘度・重量操作』 伝説級(作中未判明)
魔法  《土を飛ばす魔法》:土を飛ばす?
     《土を固める魔法》:土を固める ?
     《鈍間にする呪い土を作る魔法》:足を遅くする呪いを込めた土を作る?

・組合
位階:下・下級

・所持品
E.ヒイノキの棒
E.普通の服
お金入れ
手帳
写真
石板
++++++++++++
480 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:09:03.45 ID:lE6jLP1do

索那「今日は何をしよう?」

索那「(リリシアさんはああ言ってたけど……依頼の話とか、今日来る人がいるとか)」


1.「依頼」 掲示板へGO
2.「自由探索」 村の中? 村の外?
                   Lカンゲンサマを案内してもらう
3.「休息」 特に疲れてはいない
4.「鍛錬」 何を鍛えよう?

安価下2 行動の数字と、選択肢がある場合は選択肢も含めて上から選んでください
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 23:11:05.16 ID:E/8XCdLtO
1
482 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:17:39.29 ID:lE6jLP1do
ここまでとします
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 23:18:39.52 ID:uRHwLzEq0
今日来る人関連なら1?だったら1で良いんだけど
484 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:25:06.86 ID:lE6jLP1do


索那は部屋から出ると、掲示板の前にまで歩いて行った

既に掲載されているのは以前に見たままの内容のもの






ゴゴゴゴゴ

  
  
リリシア「おや、依頼を受けますカ?」

索那「はい……あ、ところで今日来る人というのは?」

リリシア「それでしたラ――『>>コンマ下1』」

51以上で 今来ましたネ
それ以下で まだ来ないようデス
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 23:25:41.03 ID:uRHwLzEq0
どうかな
486 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:38:04.62 ID:lE6jLP1do

リリシア「流石にまだ早いようデスね」

索那「ちなみにどんな人が来るんですか?」

リリシア「さぁ、ただここに態々来るとなると、物好きか私のように辞令を受けて来たか……いずれにせよ不明デース」

リリシア「そこまで問題のあるヤツは来ないと思いマスが…」

索那「そうでしたか……」


リリシア「さ、まだイナイ者の事を考えても仕方アリマセンし、今はあなたのお仕事デス」

リリシア「前ハ子供たちの世話の依頼デシタが、今回はどうしまス?」

索那「そうですね……」
487 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/30(土) 23:40:34.48 ID:lE6jLP1do

安価多数決 下1〜5 受ける依頼の番号か名称を選択してください 概要は>>173
※達成回数を表示するようにしました

@毒草採集        達成回数:0
Aキノコ採集        達成回数:0
B果物採集        達成回数:0
Cスライム討伐 数×5  達成回数:0
D村の子供の世話    達成回数:1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 23:44:06.40 ID:uRHwLzEq0
3
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/30(土) 23:49:49.66 ID:03NCyldm0
3
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/31(日) 00:00:25.01 ID:VEQff0AzO
3
491 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:02:43.32 ID:zXHo0Uobo
ここまでとします
492 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:22:35.57 ID:zXHo0Uobo

リリシア「果物採集デスね」

リリシア「では、依頼受注を認めます……ガ、その前に一つやってもらう事があります」

索那「え? それって……」


何かあるのかと身構える索那

リリシア「ああいえ、特別な事デハなく……新人向けに用意されたお決まりの事デス」

リリシア「今回討伐依頼ではアリマセンが、結果としてクエスト遂行のために村の外での活動が想定サレますから」

リリシア「村の外といった、結界外の安全デハない場所で初回の依頼を行う方向けニ、講習ヲ行うのデス」

リリシア「すぐ終わるのデ時間は取らせませんヨ」


索那「あの、講習って?」



リリシア「はい、戦闘デース」


リリシア「ここの裏の空き地がちょっとした訓練場デース、少し付き合いなサイ」

索那「え、えええ?」


突然の状況に困惑しつつ、索那は誘導に従い建物の扉をくぐった
493 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:28:56.07 ID:zXHo0Uobo

索那「あの、戦闘って……私まだ心の準備が」

リリシア「しかし、やっておかないといざッテ時に動けませんよ?」

索那「いざって時?」

リリシア「まぁやってみればすぐ慣れマス、と、ココですネ」


ギギギギ


索那「え?ここって建物の裏手ですか?」

索那「こんな場所があるなんて……」


支部の通路を歩いて暫く、木製の扉を開いた先にある部屋

索那はその場所の広さに驚いた
494 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:37:01.95 ID:zXHo0Uobo

索那「(板張りの……部屋?)」

索那「(でも、この部屋何かおかしいような)」


索那「あの、リリシアさん」

リリシア「よいショッ、よいしょ……ふぅ」

ゴゴゴゴ

ズリ ズリ ズリ

ドサッ

リリシア「持ってきましたヨ」

索那「?」


リリシアが持ってきたものは、人型にも獣のようにも見える形状の何か

背中に本を担いだまま、更に荷物を持ってきたために中々大きな音が鳴っていた


索那「人形ですか?」

リリシア「訓練用人形ですよ……ふぅ、見ていなサイ」
495 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:49:19.77 ID:zXHo0Uobo

リリシア「     」

索那「???(何か言ってる? 口は動いてるけど……)」



ガガガガ

         ガガガガ

ガガガガ

   ガガガガ



ガゴッ


???「ウォーン」

索那「動いた!?」

リリシア「これが支部備え付けの訓練用ゴーレム……サンドバック君です」

索那「え! これ、もしかして……」


索那「この人形と、戦うんですか!?」

リリシア「ハイ」


――戦闘チュートリアルを行います
496 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/08/31(日) 00:51:05.50 ID:zXHo0Uobo

今日はここで終わります

おつかれさまでした
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/31(日) 05:46:46.02 ID:9LuH+PlFO
おつでした
果物刈りってサンドバッグを倒すあとにしないと行けないのか
それにしても本部から来るのってリリシアの知り合いかね
498 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 20:54:34.52 ID:lCBlOObwo
22時くらいから続きを
499 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:09:16.74 ID:lCBlOObwo
ではそろそろ
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 22:20:07.46 ID:N85i85O5O
きたか
501 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:25:08.19 ID:lCBlOObwo

リリシア「これが支部備え付けの訓練用ゴーレム……サンドバック君です」


索那「(訓練用ゴーレム? よく分からないけど多分これって)」

索那「この人形と、戦うんですか!?」


突然の展開に戸惑いつつも、身に着けていた木製の棒に手をかける


リリシア「フムフム、想像通りの反応デスね」

索那「予想してしていたなら先に教えてくれれば……」

リリシア「まぁソレはそれデースね、私の時もこんなノリでしたし」

索那「それは受け継がないでほしかったです…悪しき慣例……」


リリシア「軽口はコノくらいにシテ、さっさと始めマスよー、この後依頼に行ってもらいますカラ」




++++++++++++++++

戦闘チュートリアルを開始します

あまり複雑にはしないつもりですが、とりあえず今後の戦闘でも使っていくルールになると思います

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502 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:40:39.19 ID:lCBlOObwo

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戦闘の方法

戦闘の結果をコンマで決定します
最初に、味方に51〜100、敵に00〜50を割り振ります(この割り振りは後で話しますが、時と場合によります)

この割り振りは、味方と敵のどちらが優勢かを数字の範囲で表現するもの

コンマ下5二桁の値が味方側の範囲なら勝ち点を一つ手に入れ、逆なら負け点になります

勝ち点が負け点を上回っていれば「勝負に勝った」となります

これがベースのルールです、そして追加で勝敗を左右することについて説明します

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503 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:46:19.51 ID:lCBlOObwo

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勝ち点と負け点は自分から見た点数なので、敵から見るとこの表現は逆になります

そして、勝ち点と負け点を決定する前に、有利不利の範囲を動かすことができます

ざっくり言えば「自分が強い」、「装備が強い」、「凄い能力がある」、「直前で敵が不利な状況だった」、「数の差」などなど、

これらを大体見て味方有利と敵有利の範囲を操作します

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504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 22:46:54.48 ID:N85i85O5O
なるほど…
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 22:53:46.72 ID:I9Rv9c1WO
普通に戦う印象ではない簡素な印象だな
506 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:55:14.35 ID:lCBlOObwo

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基本的な説明はこれで終わり

それでは戦闘シーンに移ります

なおチュートリアルなので負けても特に怪我はしません

++++++++++++++++
507 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 22:58:07.85 ID:lCBlOObwo
誤っていたのがあったため訂正 勝ち点決定は 『コンマ下5まで』 で決定です
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:01:20.77 ID:N85i85O5O
509 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 23:09:24.26 ID:lCBlOObwo
更に訂正 ベースになる有利不利範囲は 味方に51〜100、敵に01〜50 で




索那「(練習とはいえ戦闘なんて……)」

サンドバック君「ぐおおおー」

索那「(……殴られたらケガしたりしないよね!?)」


索那「(ううう、なんだか怖い……怖いなぁ)」


相対する奇妙な存在を前に、索那は身体が緊張気味になる

ただの練習、実戦と比べれば何もかも遠い
リリシアの様子を見ても、これが敗北から即死に至るようなものではないことはわかる
しかし穏やかな生まれで、安全な環境の中で生きていた索那には、ただの練習とはいえ戦いそのものが大きなストレスだった

<まだ戦闘開始前>
コンマ下4まで 61以上があれば初歩中の初歩の戦闘用能力に目覚める ゾロ目で良いことがある
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:11:58.27 ID:53GRC1LB0
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:13:16.01 ID:nGC6Clfd0
とりあえず
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:13:35.59 ID:I9Rv9c1WO
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:18:06.41 ID:N85i85O5O
えい
514 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 23:32:25.98 ID:/r5SnRU/o

+     +
 戦闘開始
+     +




索那「とにかく……やらないと」

サンドバック君「ギャオー」

++++
戦闘推移
++++

索那は
 支給されていたヒイノキの棒を構えた +1(追加なし)

サンドバックゴーレムは
 やみくもに襲い掛かった 0


味方 50〜100
敵 01〜49
で範囲を設定します

コンマ下5まで 50〜100で勝ち点+1 それ以外で負け点+1
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:33:01.42 ID:nGC6Clfd0
うーん
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:36:22.24 ID:N85i85O5O
ほあ
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:36:29.12 ID:MJGIBsuGO
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:36:36.77 ID:8bcvNO1DO
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:36:38.13 ID:53GRC1LB0
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/04(木) 23:36:48.70 ID:Z+z0MV4zO
はい
521 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 23:45:34.29 ID:/r5SnRU/o
勝ち点+1 負け点+4

索那は戦闘に敗北した

戦いの経験を積み、最初の一歩を進んだ(初歩の戦闘用能力獲得の兆し)



索那「えいえい! えい! どうだ!」

サンドバック君「ウオー!!」


ドカドカ、バキバキ




ドン!

索那「あひゃー!?」

リリシア「はい、お疲れ様デス」

索那「お、終わったんですか……?」

リリシア「ハイ、初心者そのものトいう感じでシタ」

索那「(とほほ……全然勝てなかった)」
522 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 23:57:40.53 ID:/r5SnRU/o

リリシア「切っ掛けハこれで掴めたでしょう、どうです? 初戦闘ノ感想」

索那「えっと……」

索那「思っていたよりはこう、勢い任せにいけたかも、みたいな」

索那「始める前は怯えて前に行けないと思ってたから……」


リリシア「マァ、慣れればもっとまともニなるデショウ」

リリシア「これでルーキー向けの戦闘講習を終了シマス」

リリシア「後は自己研鑽や実践、モシクハこの場所を使って鍛錬スルとイイでしょう」

索那「ははぁ……(使っていいんだ?ここも)」


++++++++++++

索那は「初歩の戦闘用能力獲得の鍛錬」という指針を得た

索那は「組合の訓練室」を使わせてもらえそうだ(タイミングによっては使えない)

++++++++++++
523 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/04(木) 23:58:38.68 ID:/r5SnRU/o
今日はここまで

次回はいつやるか未定で おつでした
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/05(金) 09:48:03.98 ID:C7i47SMaO
遅れたが乙 何つーか駆け引きも糞もない事前準備とコンマで終わるスキップバトルなのが残念だな
525 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 18:57:02.43 ID:pcm5pPTAo
今夜21時くらいで再開見込
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 19:39:25.17 ID:QqE7WLkaO
来たか
527 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 20:50:22.35 ID:Yho+tMKGo
>>524
複雑な形式はなるべく避けようかなと

先に出したルールは戦闘勝敗を決定するベースとなるルールで、
応用的な動きについては別で考えてあります、『疲労』なんかの状態異常も込みで
どういうものになるかは展開が進んで出せるようになるまで未開示ですが

では再開までまた
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 20:59:14.51 ID:puzqyNHfO
>>527
そういう事情か
現状MP的な概念もなくとりあえず許される範囲内で強いキャラかスキル出しとけ!な印象なんで何かしらバトルシステムにテコ入れ入っていくと助かる
529 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:13:48.36 ID:Yho+tMKGo
再開します

>>528
消費するMPみたいなものとは少し違うかもしれませんが、制限は入れるつもりです
530 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:21:17.14 ID:Yho+tMKGo
前回のあらすじ


――果物採取の依頼を受注

――初めての戦闘、敗北

――少し成長した気がする
531 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:36:23.95 ID:Yho+tMKGo

索那は少し息を整えた後、組合支部を出てタウの元へ向かっていた

森番であるタウに、果物採集の許可を取る必要があったからだ

「依頼でソウイウものがあるのは事前に話が通ってイマス」、と聞いて一先ず安心はしたが、まだ不安はあった




索那「(あの人……変な人じゃないと思うけど、いろいろ分かってないこともあるんだよね)」

索那「(村長さんも変な話してた)」

索那「(何にせよ行くのは決まってるけど……)」


暫く歩いて、教えられた家の前に着く

村から少し離れているが、"魔物避けの結界"というもので守られている場所とそうでない場所、

その境界にほど近い場所にあると索那は教えられていたので、やや挙動不審気味だった


索那「(着いた……)」


索那「(ええっと、ここからあの森の方角にもう少し進むと、魔物が襲ってくるかもしれなくなるって)」

索那「(こういう場所にあえて住んでるってことは……やっぱり強いって事なのかな)」
532 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:06:25.59 ID:Yho+tMKGo

コンコン


「誰だ?」

索那「あ、あの、私です、石動索那です……依頼で」

タウ「ああ、そういう事か」



ガチャ


タウ「よう、元気そうだな」

索那「色々ありましたけどね…」

タウ「うん? そうか……まぁ今は仕事の話だな」


索那「(あの狼さんは……いない)」


家の中に通されるが、そこに獣らしきものの姿はない

何に使うのか分からない道具が吊るしてあったり、工具のようなものも置かれているようだ


索那「(お散歩中…? いや犬じゃあるまいし、普段はここにいないのかな)」


タウ「おっと、そっちは仕事場だ、入られると困る」

索那「っ、すみません」


木のテーブル越しに椅子に座って向かい合う


タウ「で、依頼は?」

索那「果物採集です……」

タウ「ならまず説明をさせてもらう、少し長くなるが構わんな」


索那は頷く


タウ「よし、じゃあ――」

傍にあった棚から一冊の本を取り出す

しっかりとした装丁がされた厚めのもの、付箋が貼られていて余計に厚みを増しているように見える


タウ「森の中で採れる資源についてまとめたものだ」

索那「へぇ……あれ?」

索那「(棚にもう何冊か見えるけど、あっちはいいのかな)」
533 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:14:52.42 ID:Yho+tMKGo

タウ「ああ、そっちは別の期(シーズン)用なんだ」

索那「え」

タウ「……そういえば知らないとか言ってたな」



索那「(村長さんも言ってたっけ、赤魔の期とか何とか)」

索那「(教えてもらえるなら教えてほしいけど……)」

コンマ下 一桁が5以上ならついでに教えてくれる
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 22:15:34.52 ID:xJi8MEOy0
ほい
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 22:20:22.50 ID:QqE7WLkaO
536 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:37:58.39 ID:Yho+tMKGo


タウ「ま、そっちは今使いどころがないと思えばいい」

索那「はい……」



タウ「いいか、ここからが大事だから必ず覚えておくように」


索那「はい(メモが取れないの不便だね……)」

タウ「森で採れる果物つっても色々あるが、どんな期でも採れるものがある」

タウ「オルの実、イナッカ芋、まぁ代表的なのはこの二つだな」

索那「(イモ?)」


タウ「この二つは繁殖力が強いし、人の手で採り尽くす心配はまず無いって事で、特に採取数に制限は無い」

索那「いくら採取してもいいんですか?」

タウ「ああ、ただし、どうせ持てる数には限度がある……後で渡す採取用カバンがあるとはいえ、な」



++++++++++++++++

説明終了後に採取カバンが手渡されます。

これは採取物に限って見た目よりも多くものが入る、一時的な保管庫の役割を持ちます。

依頼時以外には返還する必要があります。

++++++++++++++++
537 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 23:09:35.24 ID:Yho+tMKGo

タウ「それに採取に制限が無いといってもだ、適切に保管できなければ劣化し、痛む」

タウ「森で収穫した物を消費するでもなく、無駄に『廃棄』していると判断できた時は、組合に報告しなきゃならんから気を付けろ」

索那「それってどうなるんですか?」

タウ「悪質さによっては……評価が一定以下で固定されたりするようになる」

タウ「組合の事務処理は私の管轄外だが、それは良くないことだろうな」



タウ「次に、制限がかかるものについて話そう」

タウ「制限する理由は大きく分けて二つ、資源を保全するためと、危険性のためだ」

索那「どう違うんですか?」

タウ「ああ、さっきのオルの実みたいに繁殖力が激しく高いものはいいが……」

タウ「採りすぎるとそれ以降の年の採取可能な量が減っていくかもしれない、ものもある」

タウ「だから制限する」

索那「なるほど……」

タウ「今の時期なら、暗火兎、切裂草……この二つだな」

タウ「暗火兎は肉が珍味、切裂草は火にくべると金属の性質を示す特殊な素材だ」

索那「へ、へぇ……(怖くない? 草とか)」


タウ「そして、危険がある素材」

タウ「採取するために命を失うかもしれん、そういうやつだ」

タウ「採取場所が分かっていても、そこに辿り着くまでに死線をくぐるようなものも含まれる」

タウ「今の時期なら……ブレイクローズとかが該当するだろうな」


索那「ブレイク?」

タウ「負魔の期にだけ、地面に咲く花でな」

タウ「薬品の原料になるが、生きている間に迂闊に近付くと死ぬ」

索那「……死ぬ???」

タウ「死ぬ」
538 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 23:44:15.91 ID:Yho+tMKGo

タウ「負魔の期というのは、六つある期の中でも生き物の活動が鎮まる、ある意味では安定する期なんだ」

タウ「ブレイクローズは変わり種で、寧ろその中でこそ生き生きと芽吹くことができる」

索那「変な花ですね…」

タウ「とはいえ大きいし目立つしいかにも禍々しい空気を漂わせている」

タウ「だからずばぬけた馬鹿でもなければ近付く前に気づけるだろうさ」



タウ「とまぁ、ここまで話してきたが」

タウ「制限のあるものに気を付ければ難しいわけじゃない、魔物も今は穏やかであるし」

索那「でも、私そういう知識全然なくて……判別するなんてとても」


索那「(まさか、今から講習を受けなきゃいけないのかな、そうだったら大変だよ)」



タウ「そうだな、だからそういうやつのために素晴らしいモノがある」

索那「?」





数分後


タウ「持ってきたぞ」

索那「なんですか? これ」

タウ「採取用カバンという……資源採取の素人にとっては素晴らしいアイテムさ」
539 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:05:17.93 ID:BNw7GqDho

++++++++++++++++

採取カバンの付属機能として、簡易な鑑定機能がついています

予め設定された種類の素材のみ、それが本物の素材であるかを判別できるようになります

設定されていない素材には警告用の音が鳴ります

++++++++++++++++



タウから説明を受けると、驚きを隠せないのか目を丸くする索那


索那「このカバンを近付ければ、私でも採取の対象を判別できるってことですか?」

タウ「ああ、そうだ」

索那「す、すごーいこれ……どんな原理で!?」

タウ「すまない、俺はこれがケミスとかいう奴らの作品だとしか知らない。作り方とかは分からないんだ」

索那「そうなんですか…ケミスって?」

タウ「物作りの専門家だって聞いてる、こう特別な……儀式? とかをやるらしいが」

索那「えぇー」


タウ「そんな顔するな、俺だって知らないものは知らんとしか言えないんだ」

タウ「長話になったが説明はこれで終わりだ」


索那「(聞き逃しはなかったと思うけど……)」


安価下3まで タウと話したいこと
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 00:08:34.73 ID:sUldTKAA0
初めてで怖いんですけどアドバイスみたいなの有りませんか?
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 00:16:53.65 ID:lt820XrpO
つまみ食いをしてもかまわないか
542 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:30:34.35 ID:BNw7GqDho
5分後に締め切ります
543 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:40:45.83 ID:BNw7GqDho
ここまで
544 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:56:39.09 ID:BNw7GqDho

>>540

タウ「敵の位置、数、脅威の高さを把握できるように動くのが理想だな」

タウ「言ってすぐできることではないが、遠方の敵の様子を把握しやすくなるコツがある、いいか――」




――索那はタウから簡単にやれる程度の教えを伝授された


タウ「戦闘能力に不安があるなら、疲労を避けるような動きが大事だろう」


索那「……」

索那「(私も戦い得意じゃないし……)」

索那「(敵がいたら逃げるくらいでいいのかもしれないね)」

索那「(警戒、索敵をするためのコツ……これはちょっと今すぐやるのは難しそう)」 +感知する能力の初歩




タウ「もし戦うような事があれば、判断と行動を早めることだな」

タウ「恐ろしいものから逃げるのはいい」

タウ「だが時に恐れは身を竦ませ、その場に留めようとする」

タウ「逃げた先でまた状況が悪化する事もあるかもしれん……だが、魔物が目の前にいるような時は」

タウ「怯えたまま蹲って捕まるよりは、せめて逃げるために足を動かすべきだ」

タウ「(戦って勝てればその方が上等だが)」


索那「でも、熊とかは逃げると追ってくるって言いますけど…」

タウ「クマ……? ベアの魔物か? 今の期には出てこないし……何より魔物は人が視界に入れば追ってくるぞ」

タウ「負魔の期の場合は別だが」
545 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:06:12.80 ID:BNw7GqDho

>>541

タウ「……消費するならマシだろうが、お前、料理とかできるのか?」

タウ「生で食べると腹下すぞ、イナッカ芋もオルの実も」

索那「あ、そうなん、ですか」

タウ「(やけに残念そうにする……)」
546 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:16:05.28 ID:BNw7GqDho

タウ「ああ、それともう一つ」

タウ「採集依頼は一日で終わる事を想定しているが、もし必要数集まらなければ」

タウ「無理に夜まで外を出歩くなよ」

索那「それは、危険だから?」

タウ「ああ、それに疲労が蓄積すれば判断を誤ることもある」

タウ「夜歩きに慣れていないならやめておけ」

タウ「一日での終わりは目標であって制限ではない、評価は下げるが持ち越しでの達成も可能だ」

索那「分かりました……お話ありがとうございました」



++++++++++++++++

索那はタウとの会話を終え、近場の森へと向かう

++++++++++++++++
547 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:16:38.99 ID:BNw7GqDho
今日はここで終了

おつでした
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 06:58:35.35 ID:sUldTKAA0
長丁場乙
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