【安価とコンマ】異世界転移したかもしれない人の話

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526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 19:39:25.17 ID:QqE7WLkaO
来たか
527 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 20:50:22.35 ID:Yho+tMKGo
>>524
複雑な形式はなるべく避けようかなと

先に出したルールは戦闘勝敗を決定するベースとなるルールで、
応用的な動きについては別で考えてあります、『疲労』なんかの状態異常も込みで
どういうものになるかは展開が進んで出せるようになるまで未開示ですが

では再開までまた
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 20:59:14.51 ID:puzqyNHfO
>>527
そういう事情か
現状MP的な概念もなくとりあえず許される範囲内で強いキャラかスキル出しとけ!な印象なんで何かしらバトルシステムにテコ入れ入っていくと助かる
529 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:13:48.36 ID:Yho+tMKGo
再開します

>>528
消費するMPみたいなものとは少し違うかもしれませんが、制限は入れるつもりです
530 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:21:17.14 ID:Yho+tMKGo
前回のあらすじ


――果物採取の依頼を受注

――初めての戦闘、敗北

――少し成長した気がする
531 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 21:36:23.95 ID:Yho+tMKGo

索那は少し息を整えた後、組合支部を出てタウの元へ向かっていた

森番であるタウに、果物採集の許可を取る必要があったからだ

「依頼でソウイウものがあるのは事前に話が通ってイマス」、と聞いて一先ず安心はしたが、まだ不安はあった




索那「(あの人……変な人じゃないと思うけど、いろいろ分かってないこともあるんだよね)」

索那「(村長さんも変な話してた)」

索那「(何にせよ行くのは決まってるけど……)」


暫く歩いて、教えられた家の前に着く

村から少し離れているが、"魔物避けの結界"というもので守られている場所とそうでない場所、

その境界にほど近い場所にあると索那は教えられていたので、やや挙動不審気味だった


索那「(着いた……)」


索那「(ええっと、ここからあの森の方角にもう少し進むと、魔物が襲ってくるかもしれなくなるって)」

索那「(こういう場所にあえて住んでるってことは……やっぱり強いって事なのかな)」
532 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:06:25.59 ID:Yho+tMKGo

コンコン


「誰だ?」

索那「あ、あの、私です、石動索那です……依頼で」

タウ「ああ、そういう事か」



ガチャ


タウ「よう、元気そうだな」

索那「色々ありましたけどね…」

タウ「うん? そうか……まぁ今は仕事の話だな」


索那「(あの狼さんは……いない)」


家の中に通されるが、そこに獣らしきものの姿はない

何に使うのか分からない道具が吊るしてあったり、工具のようなものも置かれているようだ


索那「(お散歩中…? いや犬じゃあるまいし、普段はここにいないのかな)」


タウ「おっと、そっちは仕事場だ、入られると困る」

索那「っ、すみません」


木のテーブル越しに椅子に座って向かい合う


タウ「で、依頼は?」

索那「果物採集です……」

タウ「ならまず説明をさせてもらう、少し長くなるが構わんな」


索那は頷く


タウ「よし、じゃあ――」

傍にあった棚から一冊の本を取り出す

しっかりとした装丁がされた厚めのもの、付箋が貼られていて余計に厚みを増しているように見える


タウ「森の中で採れる資源についてまとめたものだ」

索那「へぇ……あれ?」

索那「(棚にもう何冊か見えるけど、あっちはいいのかな)」
533 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:14:52.42 ID:Yho+tMKGo

タウ「ああ、そっちは別の期(シーズン)用なんだ」

索那「え」

タウ「……そういえば知らないとか言ってたな」



索那「(村長さんも言ってたっけ、赤魔の期とか何とか)」

索那「(教えてもらえるなら教えてほしいけど……)」

コンマ下 一桁が5以上ならついでに教えてくれる
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 22:15:34.52 ID:xJi8MEOy0
ほい
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/06(土) 22:20:22.50 ID:QqE7WLkaO
536 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 22:37:58.39 ID:Yho+tMKGo


タウ「ま、そっちは今使いどころがないと思えばいい」

索那「はい……」



タウ「いいか、ここからが大事だから必ず覚えておくように」


索那「はい(メモが取れないの不便だね……)」

タウ「森で採れる果物つっても色々あるが、どんな期でも採れるものがある」

タウ「オルの実、イナッカ芋、まぁ代表的なのはこの二つだな」

索那「(イモ?)」


タウ「この二つは繁殖力が強いし、人の手で採り尽くす心配はまず無いって事で、特に採取数に制限は無い」

索那「いくら採取してもいいんですか?」

タウ「ああ、ただし、どうせ持てる数には限度がある……後で渡す採取用カバンがあるとはいえ、な」



++++++++++++++++

説明終了後に採取カバンが手渡されます。

これは採取物に限って見た目よりも多くものが入る、一時的な保管庫の役割を持ちます。

依頼時以外には返還する必要があります。

++++++++++++++++
537 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 23:09:35.24 ID:Yho+tMKGo

タウ「それに採取に制限が無いといってもだ、適切に保管できなければ劣化し、痛む」

タウ「森で収穫した物を消費するでもなく、無駄に『廃棄』していると判断できた時は、組合に報告しなきゃならんから気を付けろ」

索那「それってどうなるんですか?」

タウ「悪質さによっては……評価が一定以下で固定されたりするようになる」

タウ「組合の事務処理は私の管轄外だが、それは良くないことだろうな」



タウ「次に、制限がかかるものについて話そう」

タウ「制限する理由は大きく分けて二つ、資源を保全するためと、危険性のためだ」

索那「どう違うんですか?」

タウ「ああ、さっきのオルの実みたいに繁殖力が激しく高いものはいいが……」

タウ「採りすぎるとそれ以降の年の採取可能な量が減っていくかもしれない、ものもある」

タウ「だから制限する」

索那「なるほど……」

タウ「今の時期なら、暗火兎、切裂草……この二つだな」

タウ「暗火兎は肉が珍味、切裂草は火にくべると金属の性質を示す特殊な素材だ」

索那「へ、へぇ……(怖くない? 草とか)」


タウ「そして、危険がある素材」

タウ「採取するために命を失うかもしれん、そういうやつだ」

タウ「採取場所が分かっていても、そこに辿り着くまでに死線をくぐるようなものも含まれる」

タウ「今の時期なら……ブレイクローズとかが該当するだろうな」


索那「ブレイク?」

タウ「負魔の期にだけ、地面に咲く花でな」

タウ「薬品の原料になるが、生きている間に迂闊に近付くと死ぬ」

索那「……死ぬ???」

タウ「死ぬ」
538 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/06(土) 23:44:15.91 ID:Yho+tMKGo

タウ「負魔の期というのは、六つある期の中でも生き物の活動が鎮まる、ある意味では安定する期なんだ」

タウ「ブレイクローズは変わり種で、寧ろその中でこそ生き生きと芽吹くことができる」

索那「変な花ですね…」

タウ「とはいえ大きいし目立つしいかにも禍々しい空気を漂わせている」

タウ「だからずばぬけた馬鹿でもなければ近付く前に気づけるだろうさ」



タウ「とまぁ、ここまで話してきたが」

タウ「制限のあるものに気を付ければ難しいわけじゃない、魔物も今は穏やかであるし」

索那「でも、私そういう知識全然なくて……判別するなんてとても」


索那「(まさか、今から講習を受けなきゃいけないのかな、そうだったら大変だよ)」



タウ「そうだな、だからそういうやつのために素晴らしいモノがある」

索那「?」





数分後


タウ「持ってきたぞ」

索那「なんですか? これ」

タウ「採取用カバンという……資源採取の素人にとっては素晴らしいアイテムさ」
539 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:05:17.93 ID:BNw7GqDho

++++++++++++++++

採取カバンの付属機能として、簡易な鑑定機能がついています

予め設定された種類の素材のみ、それが本物の素材であるかを判別できるようになります

設定されていない素材には警告用の音が鳴ります

++++++++++++++++



タウから説明を受けると、驚きを隠せないのか目を丸くする索那


索那「このカバンを近付ければ、私でも採取の対象を判別できるってことですか?」

タウ「ああ、そうだ」

索那「す、すごーいこれ……どんな原理で!?」

タウ「すまない、俺はこれがケミスとかいう奴らの作品だとしか知らない。作り方とかは分からないんだ」

索那「そうなんですか…ケミスって?」

タウ「物作りの専門家だって聞いてる、こう特別な……儀式? とかをやるらしいが」

索那「えぇー」


タウ「そんな顔するな、俺だって知らないものは知らんとしか言えないんだ」

タウ「長話になったが説明はこれで終わりだ」


索那「(聞き逃しはなかったと思うけど……)」


安価下3まで タウと話したいこと
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 00:08:34.73 ID:sUldTKAA0
初めてで怖いんですけどアドバイスみたいなの有りませんか?
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 00:16:53.65 ID:lt820XrpO
つまみ食いをしてもかまわないか
542 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:30:34.35 ID:BNw7GqDho
5分後に締め切ります
543 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:40:45.83 ID:BNw7GqDho
ここまで
544 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 00:56:39.09 ID:BNw7GqDho

>>540

タウ「敵の位置、数、脅威の高さを把握できるように動くのが理想だな」

タウ「言ってすぐできることではないが、遠方の敵の様子を把握しやすくなるコツがある、いいか――」




――索那はタウから簡単にやれる程度の教えを伝授された


タウ「戦闘能力に不安があるなら、疲労を避けるような動きが大事だろう」


索那「……」

索那「(私も戦い得意じゃないし……)」

索那「(敵がいたら逃げるくらいでいいのかもしれないね)」

索那「(警戒、索敵をするためのコツ……これはちょっと今すぐやるのは難しそう)」 +感知する能力の初歩




タウ「もし戦うような事があれば、判断と行動を早めることだな」

タウ「恐ろしいものから逃げるのはいい」

タウ「だが時に恐れは身を竦ませ、その場に留めようとする」

タウ「逃げた先でまた状況が悪化する事もあるかもしれん……だが、魔物が目の前にいるような時は」

タウ「怯えたまま蹲って捕まるよりは、せめて逃げるために足を動かすべきだ」

タウ「(戦って勝てればその方が上等だが)」


索那「でも、熊とかは逃げると追ってくるって言いますけど…」

タウ「クマ……? ベアの魔物か? 今の期には出てこないし……何より魔物は人が視界に入れば追ってくるぞ」

タウ「負魔の期の場合は別だが」
545 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:06:12.80 ID:BNw7GqDho

>>541

タウ「……消費するならマシだろうが、お前、料理とかできるのか?」

タウ「生で食べると腹下すぞ、イナッカ芋もオルの実も」

索那「あ、そうなん、ですか」

タウ「(やけに残念そうにする……)」
546 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:16:05.28 ID:BNw7GqDho

タウ「ああ、それともう一つ」

タウ「採集依頼は一日で終わる事を想定しているが、もし必要数集まらなければ」

タウ「無理に夜まで外を出歩くなよ」

索那「それは、危険だから?」

タウ「ああ、それに疲労が蓄積すれば判断を誤ることもある」

タウ「夜歩きに慣れていないならやめておけ」

タウ「一日での終わりは目標であって制限ではない、評価は下げるが持ち越しでの達成も可能だ」

索那「分かりました……お話ありがとうございました」



++++++++++++++++

索那はタウとの会話を終え、近場の森へと向かう

++++++++++++++++
547 : ◆OCWLmJLbEU [saga]:2025/09/07(日) 01:16:38.99 ID:BNw7GqDho
今日はここで終了

おつでした
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/07(日) 06:58:35.35 ID:sUldTKAA0
長丁場乙
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