レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界)

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57 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:16:56.77 ID:f1xzLnmeO
コウキ「……」シュンッ

レッド「! 消えた……」

キョウヘイ「なんだってんだよーって感じっすね」

ジュン「え? オレ脱ぎ損?」

トウヤ「……もう少し、この場所について調べた方がよさそうだね」

ヒビキ「うーん……どうしてコウキが、色んな人の前に現れたり消えたりしてるか、ってことですかね」

レッド(そう言われるとよくわからないなあ……)

レッド「えっと……何をしよう」

何するか 下1

1,今いる場所を調べる 2,隣の家に行く 3,林に入ってみる 4,池を見てみる
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 22:27:29.11 ID:PARYu2Q70
誰も書かないなら書き込んでやるよっ
にばん
59 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:31:11.84 ID:f1xzLnmeO
レッド「……あっちの家、行ってみよう……」

キョウヘイ「お隣っすね」

ジュン「あ! そっちの家、元々はオレが住んでたところだぜっ」

トウヤ「そうなんだ? 誰かいるかなぁ」


〜お隣の家〜

ジュン「ただいおじゃましまーす!」

ヒビキ「混ざってる!」

目覚めトウヤ「いらっしゃーい」

レッド「!!!??!」

トウヤ「えーーーー!?!?」

キョウヘイ「やべえ!!!! 今回のメンツ危機しかねえっす!!!」
60 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:36:18.33 ID:f1xzLnmeO
レッド「な、なんで……ここに……?」

目覚めトウヤ「いや、この場所の噂を聞いてね? チャンスだ〜と思って来たんだけど」

目覚めトウヤ「何故か彼、この家には近付いてくれないんだよね」

ジュン「なんだか近しい気配があるから解説しとくけど、コウキは脱ぎたいだけだからそれ以上は許してくれないぜ!」

キョウヘイ「よかった〜〜〜コウキが被害にあってなくて……」

トウヤ「れ、レッドが 会ったとは 言ってたけど……」

トウヤ「……何で?」

目覚めトウヤ「あれ、聞いてなかった? 今言ったつもりなんだけど」

トウヤ「そうじゃなくて……お前がわざわざ、こうして個別に動けている理由だよ」

目覚めトウヤ「……レッドに聞いてない?」
61 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:40:26.11 ID:f1xzLnmeO
目覚めトウヤ「あのキョウヘイとレッドがいるでしょ? あの子たちが手伝ってくれたんだよ」

目覚めトウヤ「せっかくだから、好みの子がいる場所を見て回ってるんだ」

トウヤ「……」

キョウヘイ「トウヤさん……大丈夫っすか?」

トウヤ「あはは……あんまり大丈夫じゃないけど……皆を置いて行くわけにはいかないからね」

目覚めトウヤ「残念、邪魔者がいなくなったら話は早いのにな」

レッド「……ヒビキ、後ろにいてね……」

ヒビキ「は、はい!」

ジュン「はいはいはい!!! オレは!?!?! オレ全然アリなんだけど」

目覚めトウヤ「抵抗されないとつまらないからちょっと……」

ジュン「なんだってんだよーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
62 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:49:58.19 ID:f1xzLnmeO
レッド(話しながら少し建物の中を見てみたけど……)

レッド(特に手掛かりっぽいところはなさそうかな)

レッド(どちらかというと……この部屋の方が、少し変な感じ。あの時の焼けた塔みたい)

目覚めトウヤ「レッド? きょろきょろしてないで、こっち見てよ」

トウヤ「待って。……それ以上この子たちに近付かないでね」

目覚めトウヤ「あはは、やっぱり邪魔だな。あの塔の時みたいに、二人きりにすればよかったね?」

レッド「……」

ヒビキ「塔って……エンジュにいた時も会ってたんですか!?」

レッド「ちょっとだけ……」

目覚めトウヤ「ヒントもあげたもんね? ……ね、レッド。わかるよね?」

目覚めトウヤ「遊んでくれたら、手っ取り早く色々教えてあげる」

トウヤ「レッド、聞かなくていいよ。ここを出て、時間をかけて調べればいい」

キョウヘイ(くっ……トウヤさんが二人いる状況に脳が混乱しかけるけどさっきトウコさん♂がいたおかげで若干見慣れかけておりそのシチュエーション事態に脳が混乱する……!!!!!!!)

レッド「……うーん……」

どうする?  下1

1,目覚トウの言う事を聞く(コンマによって色々聞ける) 2, >>57 の選択肢に戻る 3,殴る(20以下でちょっとヒントくれる)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 23:16:54.51 ID:WSaZ3TVGO
さんばん
64 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:23:18.91 ID:f1xzLnmeO
レッド「……わかった」

トウヤ「えー!?」

目覚めトウヤ「やったー」

レッド(一旦殴ってから考えよう)ゴスッ

トウヤ「えーーー!??!」

目覚めトウヤ「痛ーーーーーい!?!」

キョウヘイ「っしゃー出た! レッドさんの思考放棄パンチだーーー!!」

レッド(わるぐち言われてる?)

目覚めトウヤ「へえーーー……そう……そういう事するんだ……」ガシッ

レッド「あ」

目覚めトウヤ「あはは、ちょっとやりすぎたね? お仕置きしよっか」

キョウヘイ「うおーーーーーーーーーーーーーッッッヒビキ見ちゃ駄目っす!!! レッドさんの尊厳のために!!!!!」

ヒビキ「え!?!?!? は、はい!!!!!!」

ジュン「うわーーーーーッ!! い、いいなーーーーーーーーッッ!!! うわけっこうガッツリ」

トウヤ「見ないでーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」ガシッ

ジュン「なんだってんだよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
65 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:27:24.34 ID:f1xzLnmeO


〜外〜

レッド「…………」

ブースター「すたっ」

キョウヘイ「最終的にブースターが体当たりしてなんとかなったっすね」

トウヤ「と、止められなくてごめんねぇ……僕がいながら……」

キョウヘイ「まあ目覚トウさんのアレってほぼ奇襲っすからね〜」

ヒビキ(キョウヘイさん、ガードし慣れてるなぁ……何にも見えなかったし聞こえなかった……)

ジュン「いいな〜 オレんち住んでくれないかなあのお兄さん」

トウヤ「やめてね……」

レッド「…………」

ヒビキ「れ、レッドさん! 僕ワタッコ連れて来たんです! どうぞ!!」ポーン

ワタッコ「わたた」

レッド「もふもふ………………………………………………………………………………………………」
66 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:33:33.92 ID:f1xzLnmeO
ワタッコ「わたた〜」ピュー

レッド「! 風に乗っていっちゃう……!」

ヒビキ「わー! もうっ、すぐお散歩しちゃうんです!」

ヒビキ「すみません、一緒に追いかけてくださいっ!」

レッド「……」「うん……!」

キョウヘイ「レッドさんが後輩パワーで浄化されていく……」

トウヤ「可愛い後輩がいると癒されるの、わかるな〜」

キョウヘイ「えーっ、例えば俺とかっすか?」キラキラ

トウヤ「うん、そうだよ?」

キョウヘイ「狙ってんすか?!?!?!?!??!?!?!?!」

トウヤ「えーーーーーー!?!?」

ジュン「うわーッいいなー! こういう年上属性シンオウだといないから羨ましい!!」

キョウヘイ「イッシュでもこの人くらいっすよ!」

トウヤ「えー……」「…あれ、二人は?」

キョウヘイ「やべっ、くだらないやり取りしてたら余裕ではぐれたっす」
67 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:38:08.59 ID:f1xzLnmeO


〜林〜

レッド「こっちかな……」

ヒビキ「そうだと思います……あ! あの木の所に引っかかってる!」

レッド「ほんとだ……もふもふが……大変な事に……」

ワタッコ「わた〜〜〜」アセアセ

ヒビキ「結構高いところに……うーん、レッドさんきのぼり得意ですか?」

レッド「任せて……とても、得意……!」ピョン

ヒビキ「すごい! ジャンプで一気に登れるんですね!」

レッド「……」ドヤ

レッド(危なかったね。今外してあげるから……)

ワタッコ「わた〜こ」

レッド(救出! あとは、このもふもふが乱れないようにゆっくり降りるだけ……あれ?)

レッド(あそこにいるのって……)
68 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:44:13.69 ID:f1xzLnmeO
コウキ「……」

レッド(コウキだ こっちを見てる……)

コウキ「」シュンッ

レッド「……消えた……」

ヒビキ「え? どうしたんですか?」

レッド「……」スタッ  「さっき、あっちに、コウキが……」

ヒビキ「え、そうだったんですか? 全然気付かなかったです!」                       コウキ「……」

レッド「あっち、行ってみよう……」

ヒビキ「はいっ!」


レッド「ここ……かな……」

ヒビキ「うーん……あっ、何か落ちてますよ!」

レッド「これは……なんか……石……?」

レッド(ダイゴさんがいたら、喜びそうな感じの 綺麗な大きい石……)

ヒビキ「何個か落ちてる……っていうか、割れちゃってる? 欠片がいくつかあるみたいです!」

レッド「……持っていこう……」
69 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:48:52.98 ID:f1xzLnmeO


〜フタバタウン〜

レッド「みんな……」

ヒビキ「すみませんっ、戻りましたー!」

キョウヘイ「おかっすー!」

トウヤ「二人とも! はぐれちゃってごめんね……」

ジュン「罰金はらう覚悟も出来てるぜ!!」

レッド(罰金?)

ヒビキ「いえ! 僕も後ろ見てなかったので……!」

レッド「……あっちに、何か落ちてた……」スッ

キョウヘイ「どれどれ? おー、こりゃ高く売れそうな石っすね。でも割れちゃってるから価値下がりそうっす」

トウヤ「本当だ、綺麗な石だねぇ……どちらかというと宝石かな? あまり林に落ちてるものじゃなさそうだけど……」
70 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:55:30.56 ID:f1xzLnmeO
ジュン「んーーー……んんーーーー……????」

ヒビキ「すっごい首捻ってる! ホーホーみたい! どうしたの?」

ジュン「これ、どっかで見たことあるんだよなーーって……あ!」

ジュン「思いだした! 前にコウキが見せてくれたんだ! こんごうだまに似てるんだ!」

レッド「……こんごうだま……?」

トウヤ「あ、ダイヤモンドのことかな?」

ジュン「多分ソレと同じやつ! なんか、ディアルガと関係があるとか……見せてくれよ!」

レッド「どうぞ……」

ジュン「確かこんな色で……あれ? でもこんな大きかったっけ?」

キョウヘイ「確かに、だーいぶでっかいっすよね。全部合わせたら両手以上の大きさじゃないすか?」

キョウヘイ「その大きさのダイヤモンド……うーん、ディアルガ関連じゃなかったら持ってってたんすけど」

レッド(ここから外には持ち出せない気もするけど 電脳世界だし……)
71 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:01:39.63 ID:NnGKN1CeO
ジュン「……なーんか、それでも見たことあるんだよな」

ジュン「こんごうだまみたいな色で、五角形で、これくらい大きいもの……」

レッド「……コウキが持ってた、とか……?」

ジュン「うーん、そうだった気もするけど……」

コウキ「!……! !……!!! …………!……! !……!…………」

レッド「!」

レッド(直前まで気配がなかった やっぱり突然現れてる!)

キョウヘイ「うおわーっ!! テレポートっすか!?」

トウヤ「……もしかしたら、時間の流れが関係しているのかも? コウキの手持ちにエスパーは少なかったし」

トウヤ「それよりも、ディアルガそのものが関係している可能性の方が高そうだけど……コウキ、どう?」

コウキ「……! …………!! !! !……!……! ………………!」シュンッ

レッド「……また 消えた……」

ジュン「なんだってんだよーーーーーーーーーー!!! でもなんか なんか言ってた思うぜ!!」
72 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:04:14.38 ID:NnGKN1CeO
レッド「……どうしよう……」

トウヤ「さっき、僕が話しかけた時、何かを答えようとしてくれてはいたんだけど……」

キョウヘイ「コウキが何喋ってるかわかれば話は早いんすけどね〜」

レッド「…… とりあえず 一回、戻ろう……」

レッド(あの気絶した人の家に)

ヒビキ「はい!」

ジュン「オッケー!」

キョウヘイ「は〜い」「(つか 偽俺、見かけないっすね……)」

トウヤ「うーん…………」

レッド(すっごい考え始めちゃった 考えるの全部まかせようかな)
73 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:05:19.84 ID:NnGKN1CeO
今日はここまで。 次回は〜明日もちょっと更新するかも
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 00:07:17.56 ID:qINiYbt40
Happy ありがとう to フォーエバー更新 乙
75 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:18:00.98 ID:SKvUrHWTO
ちょっとだけ更新します
76 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:26:49.09 ID:SKvUrHWTO
〜家〜

レッド(おじゃまします)

トウヤ「さて……この石、どうしようねぇ」

キョウヘイ「見事にバラバラっすもんね〜」

ジュン「うーーーん……これ、上手いことくっつけられたりしねーかな?」

ヒビキ「くっつける?」

ジュン「なんかさ、コウキの大事な物だったような気がしてさ。だったら壊れたままなのはいやだぜ!」

レッド「……どうやって、くっつける……?」

トウヤ「そうだねぇ、ちょっと不格好だけど接着剤でくっつけるしかないのかな……?」

キョウヘイ「結構細かいっすし、そもそも割れ目が合うところを見つけるのが大変そうっすよ」

ヒビキ「ちっちゃい欠片も多いですもんね……あ、でもこれとこれはぴったり合いそう」カチ 「わあー!?」ピカー

レッド(!? ヒビキがくっつけた石が……くっついた 接着剤とかつかってないのに)

トウヤ「……わりと何でもありだねぇ、電脳世界」
77 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:30:26.32 ID:SKvUrHWTO
レッド(この調子で直していけばなんとかなるかもだけど)

レッド(遠いかも)

キョウヘイ「こまけ〜〜〜〜っすもんね」

トウヤ「みんなで協力したほうがよさそうだねぇ……」

ヒビキ「難しめの立体パズルって感じですね! うう、シルバーがいれば……!!」

ジュン「なんだってんだよ〜ッ、オレパズル苦手だー! ……でも、直るんならやるっきゃないな!!」

レッド(多分この中で一番パズル苦手なのが僕なのですが……)

レッド(……砕かないように頑張らないと)

トウヤ「くっつけるのは僕がやるから、レッドには石を探すのとかお願いしようかな」

レッド「うん……」

直下コンマ70以下で修復成功
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 21:32:33.63 ID:vY0WNBIv0
おりゃあああああ
79 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:50:14.12 ID:SKvUrHWTO
レッド「……………………………………………………………………………………………………」

ジュン「な、なおった〜〜〜〜〜!!!!」

ヒビキ「やったーーー!!」

キョウヘイ「肩凝ったぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

トウヤ「つ、疲れたね……」

レッド「うん…………………………………………………………………」

キョウヘイ「レッドさん、珍しく気疲れしてるっすね」

レッド(壊しちゃいけないって、難しいなと思いました)

ジュン「こうして直すと、結構大きいな! 両手で持っても少し余りそうだぜ!」

レッド「……これって……、」「!」

トウヤ「レッド? どうしたの?」

レッド「誰か来る……」
80 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:56:40.00 ID:SKvUrHWTO
コウキ「みんなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」ガチャ

ジュン「! コウキーーーーーーーーーーー!!!! なんだってんだよーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」バッ

コウキ「えへへ、ごめんねー。さっきまですごい大変だったんだよー」

レッド「よかった……いつものコウキ……」

キョウヘイ「そうっすね! 全裸なところも含めていつものコウキっす」

ヒビキ「やっぱりあれはいつも通りでいいんだ……!!」

トウヤ「それにしても……何があったの? それに、この石って……」

コウキ「そうそう、これこれー。直してくれてありがとう!」

コウキ「これ、ちょっと借りるねー。おいでー!」ポーン

ディアルガ「ぐぎゅう……」

コウキ「ディアルガ、ごめんねー。これ、返すからね」

レッド(……やっぱり、あの石って……ディアルガの、胸の石だったんだ)
81 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:02:42.23 ID:SKvUrHWTO
コウキ「あのね、ポケモンセンターで捕まえたポケモンを預けようと思ったんだけどー」

コウキ「気付いたらフタバタウンで服を着た状態でひっくり返っててねー」

ヒビキ(ポケモンセンターにいた時点では脱いでたんだ……)

キョウヘイ(描写されていない限り服を着ていない可能性があるという叙述トリックすね)

コウキ「そしたら……ディアルガが、苦しんでて……」

コウキ「よくわかんないんだけど、多分、ディアルガの時を操る力をとられちゃったと思うんだー」

コウキ「なんとかしようと思ったんだけど、気付いたら僕が時を操れるようになってたんだけど」

コウキ「時の操り方なんてわからないから、変になっちゃってたんだよー」

レッド(だから表情も固まってたし、身体も動いてなかったし……突然現れたり消えたりしたんだ)

キョウヘイ「そのせいで、襲撃するタイプの全裸大将軍になっちゃってたんすね……」

コウキ「え、僕そう呼ばれてたのー? ちょっとうれしいなー」
82 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:07:10.08 ID:SKvUrHWTO
コウキ「ひとりじゃどうにもならなかったんだけど、みんながディアルガの石を直してくれてなんとかなったよー」

トウヤ「そういえば……前に本で読んだことあるなぁ。ディアルガの心臓が動くことで、時が正しく動く……みたいなこと」

トウヤ「あの石が、そうだったのかもしれないねぇ……」

コウキ「でも、なんでこんなことになっちゃってたんだろー?」

レッド「……、?」

キョウヘイ「……そういえば、ここまでのコウキの話には出てこなかったっすね。偽俺」

ヒビキ「う……あのキョウヘイさん、ちょっと苦手です……」

キョウヘイ「嫌いって言っていいんすよ、俺はあいつ大嫌いっすから」

ヒビキ「え! で、でも……キョウヘイさんに似てる人を嫌いってちょっと言いにくいです!」

キョウヘイ「ええこや……」

レッド(呼んだら出てこないかな……)
83 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:14:01.74 ID:SKvUrHWTO
レッド「……キ」  キョウヘイ2『呼ばれる前にじゃじゃじゃじゃーん! 前略、キョウヘイくんっすよ☆』

ヒビキ「わーーー!! おうちのテレビがーーー!!」

レッド(呼べなかった……)

コウキ「え! なにこれー!?」

キョウヘイ2『俺のがびっくりっすよ、なんでわざわざゴミ捨て場まで漁りにきてるんすかねぇ?』

レッド「……ゴミ捨て場……?」

キョウヘイ2『アンタらも目を付けてた通り、俺の洗脳は一部ディアルガの力を借りてたんすよ。っぱ伝説パワーっすよね』

キョウヘイ2『パソコンに預けさせたディアルガをハッキングして、"残り"は丸めてポイ! したんすけど……』

コウキ「そんな、脱いだ後の服みたいにー!?」

キョウヘイ2『その例えは俺のデータベースにはないっすけど……とにかく、回収される予定じゃなかったんすよねぇ』
84 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:22:24.80 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ2『よかったっすねぇコウキくん? 迎えに来てくれるやさし〜いお友達がいて!』

コウキ「えへへー。でしょー」

ジュン「そうだぜ! オレたちズッ友だもんなーーー!!」

コウキ「ズッ友ってちょっと古いってこないだヒカリが言ってたよー」

ジュン「なんだってんだよーーー!!」

キョウヘイ2『……スペックの低いCPUを持ってると幸せでいいっすね』

キョウヘイ2『ともかく! ここまで足掻かれるとは思わなかったっすよ。ちまちまちまちま非効率的な作業をするのは、やっぱ人間の才能っすね』

ヒビキ「うう、褒められてないのはなんとなくわかります……!」

トウヤ「……一つ聞きたいことがあるんだ。君は回収される予定じゃなかったとは言ってたけど……」

トウヤ「もし、コウキにこうした不調が出ていなければ、僕たちはあの石を見つけて直すところまでいかなかった」

トウヤ「少しリスキーじゃないかな。本体に手を出して、力をかすめ取るのって」

キョウヘイ「……確かに。電脳世界である程度既にチートなんすから、コピーでもしてそのまま取り込めばいいじゃないすか」

キョウヘイ「既存のチートでもポケモンデータコピーがあるんすから、それくらい余裕じゃないんすか?」

レッド(この話ってしていい話なのかな まあいいか……)
85 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:27:40.85 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ2『……好き勝手コピーを取るのはナンセンスっすよ』

キョウヘイ2『俺のポリシーに反するんで。コピーを取るだけ取って、そのまま放置するとか』

キョウヘイ2『放置したフォルダの事を忘れてもう一回インストールして、フォルダの後ろに(2)ってつけさせるとか』

キョウヘイ2『生命と感情の宿っていないデータ相手なら、人間ってどこまでも怠惰にも残酷にもなるっすからねぇ』

キョウヘイ2『俺はせめてそうならないようにしてるんすよ』

レッド「……?」

レッド(このキョウヘイが、こういう感じの言い方するのって、珍しい気がする……)

レッド(……ミュウツー、元気かな……)

キョウヘイ(なーんかめっちゃピキってるっすね……?)

キョウヘイ(さて、どうするか……)

1,キョウヘイが煽ってみる 2,レッドがストレートに聞く 3,トウヤが優しく聞く

下1(それぞれシークレットコンマ判定アリ 低いほど良い)
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 22:30:54.94 ID:qINiYbt40
さんばん
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 22:31:13.68 ID:WsNgZA3YO
キョウヘイは基本トウヤに弱いので3
88 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:47:21.78 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ(なんすか俺が基本トウヤさんに弱いって!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(…… なんか上手い反論は思いつかないっすけども! トウヤさんおなしゃす!!!)

トウヤ(えー! わ、わかった……!)

トウヤ「……思えば、君の目的については数回聞いたけど、考え方について聞くことはなかったね」

トウヤ「もう忘れることはなさそうだし、良ければ教えてくれないかな? 君が何を思って、こういうことをしてるのか」

トウヤ「君は拘りが強そうだから、話し合いで全てが解決出来るとは思ってない。けど、着地点を探ることくらいは──」

キョウヘイ2『……はあ、ほんっとに、アンタって……人間風に言えば、"吐きそうなくらい"良いヒトっすよねぇ』

キョウヘイ2『けど、ちゃんと分けるべきところはわかってる。アンタは俺と話してて一度も"キョウヘイ"とは呼ばなかった』

キョウヘイ2『あーーーーー ほんッ と に…………』

キョウヘイ2『あんたのそういう!! 救世主然とした態度が気に入らなかったんすよ!!!!』

トウヤ「え、」

キョウヘイ2『アンタの掲げる理想は大層綺麗なもんでしょうねえ!! だから脳死でアンタについていく奴が増えるんすよ!!!』

キョウヘイ2『俺の考えるユートピアはアンタの思うものと反対でしょうよ、残念だったっすね!!』

トウヤ「……」
89 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:54:52.30 ID:SKvUrHWTO
レッド「……トウヤ……」

トウヤ「あ……ごめんね、レッド。少しびっくりしちゃって」

キョウヘイ「おっまえ……言葉のワンフレーズごとに禁止級の言葉使うんじゃないっすよ!」

キョウヘイ2『……つい"熱く"なっちゃったことは認めるっすよ。まだ冷却機能は見直しが必要っすね』

キョウヘイ2『けど、全部本当のことっすよ。……選ばれた英雄サマには、届かない言葉かもしれないっすけどねぇ?』

ヒビキ「け、喧嘩はよくないですよ〜〜!」

コウキ「どうしよう、もう全裸だから脱いで和ませることができないよー」

ジュン「多分脱いでも和まないタイプの話だぞこれ!」

キョウヘイ2『……』

キョウヘイ2『こうなったら、この場所からはもうリソース回収も見込めないっすね〜。ただ放置しているだけストレージの無駄!』

キョウヘイ2『変化のないご退場していただき方で申し訳ないっすけど。強制退去のお時間で〜す☆』

トウヤ「……! 待って、君は」

キョウヘイ2『強 制 退 去』『って言ったっすよね? アンタごとゴミ箱にポイでもいいんすけど……』

マサキ『あーーーーマジでしようとすんのやめーや! ほら逃げるで!』カチカチ

ヒビキ「うわーーーひとまとめにされるーーー!!」
90 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:58:11.62 ID:SKvUrHWTO



〜サザナミタウン〜

レッド「!」スタッ

コウキ「うわーっ! ……あれっ服を着せられてる!!?」

マサキ『ここが他の子……っていうか女の子もおるから、移動中に着てもろたで』

コウキ「そんなーーーーーっ」

ジュン「泣くほどかよ!?」

コウキ「また脱げばいいんだけど…… そういえば、今ってどういう状況? あのすっごい口悪いキョウヘイ、なにものー?」

キョウヘイ「えーーと……まあつまり かくかくしかじかなんすけども」

コウキ「すごー、そんなことが起きてたんだー。そういうことなら、いきなり服を着させられたのもなっとく」

コウキ「現実と違って、いんたーねっとで脱ぐと ばん っていうのがあるんだもんねー」

レッド(現実でも本当は逮捕があるんだけどな……)
91 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:09:28.48 ID:SKvUrHWTO
ヒビキ「トウヤさん……大丈夫ですか?」

トウヤ「あはは、大丈夫だよ。ただ、やっぱりキョウヘイと同じ顔と声でああいう事を言われると……」

トウヤ「ちょっと心にくるね…………」

キョウヘイ「大丈夫じゃないじゃないすか!! もーーー…………」

キョウヘイ(……ちょっと気にする、でとどまってる感じ。本当にアイツが言ってた通り、俺と偽俺で分けてるんすよね)

レッド「……なんか、あんまり、機嫌よくなかった…………ね」

キョウヘイ「あの話題あたり地雷だったんすかね。だいぶピキってたっすもん」

マサキ『……あのー』

ヒビキ「うーん……何ででしょうね?」

マサキ『そのー』

レッド「なんでだろう……」

マサキ『聞いてもろてええ!?!?!?』

キョウヘイ「なんすかなんすか、聞いてるんでもにゃもにゃ言わないでくださいっす」
92 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:14:41.31 ID:SKvUrHWTO
マサキ『さっき、あのキョウヘイがもにゃもにゃ言ってたこと……覚えとるやろ』

マサキ『コピーとってうんぬん……みたいな』

レッド「言ってた……」

マサキ『それを……聞いて……思いだしたことが あってですね……』

キョウヘイ「この口ごもり方、絶対マサキに原因があるやつっすよね」

トウヤ「とりあえず言ってもらってから判断しようか」

マサキ『えーーーと まあ なんちゅーか あのレッドとキョウヘイの正体がわかったんや』

レッド「!」

レッド(それだけなら なんか朗報って感じなのに こんな言いにくそうってことはマサキのせいなんだろうな)

マサキ『話せば長くなるから先に言っておくんやけどワイのせいです!!!!!!!!!!!!』

レッド(知ってた)
93 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:19:01.52 ID:SKvUrHWTO
マサキ『えーと ン年前にドラクエの世界に行ってもらったことあったやろ?』

レッド「あった……」

ヒビキ「えーー!?」

キョウヘイ「あったっすねぇ。俺はキラーパンサーにさせられたっすね」

トウヤ「最初は僕お留守番だったんだよね〜」

マサキ『そん時な まあ プログラム的に……主人公であるレッドと、本来魔物の枠に無理矢理詰めたキョウヘイのポジションがな』

マサキ『ちょっと ほーーんのちょっとだけ不安定やってん。ちょっとバグったら脳に影響出る可能性が5ミリくらいあって』

レッド「?」

キョウヘイ「は? 聞いてないんすけど」

マサキ『言うてへんからね』

キョウヘイ「殺意〜」

マサキ『まあまあまあ まあ、それもワイはあかんな〜って思ってな、バックアップとっててん』

トウヤ「バックアップって……何の?」

マサキ『レッドとキョウヘイの人格や』

レッド(それじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
94 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:25:20.81 ID:SKvUrHWTO
マサキ『いや、ワイも、はい、忘れてたんですわ』

マサキ『さっきなんか 色々言うとるのをワイはモニターの前でほーんと思いながら聞いとったんですけども』

マサキ『あれ? と思って当時のフォルダ探して中のデータ見てみたらですね もぬけの殻でして』

キョウヘイ「全部マサキのせいじゃないっすか!!! マジで全部!!!!!!!」

トウヤ「だから、二人だけだったんだねぇ……」

レッド「……そういうことって、出来ることなの……?」

マサキ『あんまり出来る人はおらへんかな、ワイが天才すぎて出来てしもたんやけど』

マサキ『しちゃ駄目な事だとはワイもわかっております』

キョウヘイ「あまりにも無法すぎるっすよこの人の研究室ゥ〜〜〜〜!!」

トウヤ「だからああいう事を言ってたんだねぇ……コピーをとって、そのまま放置……かぁ」

マサキ『あれワイに向けての悪口やったんやろな〜、よく二重インストールもするし』

レッド(本当にマサキが悪すぎる)
95 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:29:25.38 ID:SKvUrHWTO
マサキ『でもな、ワイがしたのはそこまでやで! 実際忘れとったし』

マサキ『それに"コピー"なんやし、アクティブにもしとらんかったし、いきなり暴走するとは思えへんねん』

レッド「……それは、また、別に原因がある……ってことかな」

トウヤ「まぁ……起きてしまったものは仕方ないからねぇ。二度とこういうことはしないでもらって」

マサキ『はい』

トウヤ「それはそれとして、今回の解決策を見つけられるといいね。多分色々マサキさんの手からは離れちゃってるだろうし」

キョウヘイ「この変態達野放しにしてちゃダメっすよね実際」

アクロマ『マサキさんのせいで私まで悪口を言われております!』

キョウヘイ「うおお急に出てくるなバカ!!!!!!」

レッド「うーん……解決……わからない……」

レッド(とりあえず、皆を助けるのが一番だけど……それが終わったら、がんばろう)
96 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:34:12.95 ID:SKvUrHWTO
コウキ「難しい話終わったー?」

ジュン「コウキが寝かけてたぜ!」

レッド「あ……ごめんね、終わった……と、思う……」

ヒビキ「レッドさん達、すごい大変なんですね……」

キョウヘイ「そうっすね……まさか知らない間に自分のコピーが作られていたとは」

キョウヘイ「そしてそいつが それなりに悪さをしていたとは……」

レッド(……これが、ミュウの気持ちなのかな……)

レッド(今度、ミュウとミュウツーと沢山遊んであげよう)

トウヤ「……とにかく、こうしている間にも色々起きていそうだしね。地道に皆を助けよう」

トウヤ「焦ってもいい結果にはならなさそうだしねぇ……」

キョウヘイ「そっすね、最悪電脳世界と心中でもされた日には、助け損ねた子たちはゲームオーバーな訳っすから」

レッド「……ひとまず、皆は、お疲れ……」

ヒビキ「いえ! あんまりお役には立てなかったですけど……」

レッド「ううん……あの石を見つけられたのは、ヒビキのお陰だから……」ナデ

ヒビキ「えへへ……」
97 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:36:59.34 ID:SKvUrHWTO
コウキ「僕はわりとあっという間に色々過ぎてたから、あんまり疲れた感ないなー」

コウキ「あ、時間の感覚が壊れてたからかー」

ジュン「結構長いこといなかったんだからな! オレはへとへとだよー、帰ろうぜ!」

コウキ「そうだねー……あれ、ヒカリはまだなんだっけ?」

レッド「……うん……」

コウキ「そっかー……」

キョウヘイ「改めてっすけど、イッシュ・カントー・ジョウトはクリア。アローラとシンオウが半分ってところっすね」

トウヤ「コウキみたいなパターンはレアっぽいから、次は今まで通り敵対してくるかなぁ……」

レッド「次は……」

次に助ける人 下1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 23:40:53.22 ID:yvebOgzzO
セレナちゃんさま
99 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:48:55.57 ID:SKvUrHWTO
レッド(色々大変だったから、ちょっと簡単そうな人の所にいきたいな)

レッド「……セレナ とか……」

キョウヘイ「弱そうなところ行ったっすね」

レッド(失礼! ……けど、簡単そうとは思ったので、否定はできない)

トウヤ「あの子もいい子だもんねぇ……セレナに悪口言われたらちょっと傷付きそう」

キョウヘイ「心の傷引き摺るのやめてもらっていいすか???」

レッド(わるぐちは言われないタイプの場所かもしれない……)

マサキ『セレナ嬢ちゃんやな。てことはカロスの〜……えー、なんやここ。パルファム宮殿? やって』

レッド「……迷路の、庭のところだ……」

キョウヘイ「絶対迷路ダンジョンじゃないっすかやだー!」

トウヤ「これは……人選も大事になりそうだねぇ……」
100 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:50:59.51 ID:SKvUrHWTO
今日はここまで。次回は〜ちょっと未定。またTwitter(新X)などで告知ます 一週間以内にはすると思う
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 23:54:12.49 ID:vY0WNBIv0
お疲れ様でした
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 06:49:03.04 ID:wT4nGCXG0
おかげさまで生きております!!!最近の供給で生きながらえております
103 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:11:50.13 ID:7O2SJZySO
急に更新するぞ
104 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:15:34.50 ID:7O2SJZySO
レッド「セレナのところに……いこう」

キョウヘイ「となるとー……迷路に強そうな人を呼べばいいんすかね」

トウヤ「そうだねぇ。セレナの知り合いを呼ぶのもいいかもしれないけど……」

レッド(セレナとカルムのライバル枠の人、会ったことあったっけ)

キョウヘイ「カロス編でちらっとあったような気がしないでもないっす」

キョウヘイ「それにしたって、他のライバルたちと比べてあんまり出番がアレなんすけども」

トウヤ「そうだねぇ……どちらかというと、迷路の中ではぐれたりしたら大変だし」

トウヤ「そういう時にうまく合流できそうな人でもいいかもしれないね」

レッド(うーん、難しい人選……)

連れて行く人  下1(これまで助けた人かカロスライバル)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 22:28:20.59 ID:p/f52pYPO
リーフたそ
106 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:37:03.45 ID:7O2SJZySO
レッド「……リーフとか……」

レッド(マサラの勘があるし……)

キョウヘイ「あー、確かにリーフならレッドさんすぐ見つけられそうっすもんね」

トウヤ「そうだねぇ」

レッド(あれ……)

マサキ『リーフやな、現地で合流してもらうで』

レッド「うん……いざ、カロス……」

キョウヘイ「迷子にならないようにするっすよー」

トウヤ「おー」


〜パルファム宮殿〜

レッド「!」スタッ

キョウヘイ「おっとと……あれ、夜の宮殿なんすね」

トウヤ「本当だ……庭だし、暗いとちょっと辺りが見えにくいねぇ」

リーフ「兄さーーーーーーーーん!!!!!!!」バッ

レッド「わ……リーフ、久しぶり……」
107 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:40:29.36 ID:7O2SJZySO
リーフ「マサキさんから聞いたわ! えーと……セレナさんを助けにいくのよね!」

キョウヘイ「何気にリーフとセレナは絡みないっすもんねぇ」

トウヤ「仲良くなれそうな感じはあるよね〜」

レッド(確かに……カルムとファイアも仲良しだし、リーフたちも仲良くなれるかも)

リーフ「そうなの? 会うのが楽しみだわ!」

キョウヘイ「まあそのまえに一回敵対するんすけどね……」

リーフ「そうだったわ!!!!!!」

レッド「……この庭園、入ってみる……?」

キョウヘイ「そっすね、軽く見てみたっすけど宮殿自体の方は行けなくなってたっす」

マサキ『透明な壁があるタイプのとこやな〜』

レッド「じゃあ、入って……あれ」

スピーカー『』ジジッ
108 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:49:51.70 ID:7O2SJZySO
スピーカー『(テンペスト第三楽章)』 〜〜♪

レッド「!!?」

リーフ「敵襲!?!??!」

キョウヘイ「ステイっす戦闘民族! ……アレっすね、あそこにあるスピーカーっすよ」

トウヤ「激しめのピアノ曲だねぇ」

スピーカー『皆様、ボンソワール! わたくし、セレナのジャルダンへようこそ』

レッド(じゃるだん……?)

トウヤ「カロスの言葉で、庭……だねぇ」

スピーカー『美しい月夜の下、どうか散策を楽しんでいってくださいまし!』

スピーカー『花々が美しく照らされる、華やかな道が皆様を歓迎いたしますわ!』

スピーカー『入り口はそちらですの。さぁ、さぁどうぞ! 紅茶にスコーンを用意してお待ちしていますわ』

スピーカー『けれどマナーには気を付けてくださいまし、厳しいシュヴァリエがいますのよ!』

レッド「……マナー……!!」

リーフ「マナー……? わかったわ、とりあえず枝は多分折っちゃダメよね!!!」

キョウヘイ「詰みか?」
109 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:55:13.18 ID:7O2SJZySO
レッド「……とりあえず……呼ばれてるし、入ってみよう……」

トウヤ「そうだねぇ……困ったなぁ、カロス式のマナーは僕も自信ないや」

キョウヘイ「俺は数回カルネっちとご飯行ったんでなんとか……いや自信ないっす……!」

リーフ「でもアレよね、マナーバトルに失敗しても騎士が出てくるっぽいわよね」

リーフ「その騎士を倒せば問題ないんじゃないかしら!?」

レッド「! リーフ、天才……!」

キョウヘイ「俺がしっかりしないと!!!!!!!!」

トウヤ「あはは……」


〜庭園内〜

レッド「わ……綺麗……」

キョウヘイ「実際のパルファム宮殿とは違って、生け垣が高いっすね〜。2mくらいありそうっす」

トウヤ「この様子だと、生け垣の向こうを覗くのは難しそうだねぇ」

リーフ「すごいわ、お花がいっぱい咲いてるー! 多分……薔薇よね? すごい綺麗!」
110 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:59:06.19 ID:7O2SJZySO
レッド(マナーを守れって言われたけど……庭を散歩するだけなら、マナーっていらないよね)

レッド(結構分かれ道とかはあるけど、みんなでくっついていけば大丈夫だし……)

レッド「……静かだね……」

キョウヘイ「確かに、ひとっこ一人いないっすね〜」

リーフ「赤い薔薇、白い薔薇、白い薔薇、赤い薔薇、白い薔薇……」

トウヤ「リーフ、どうしたの?」

リーフ「お花を見てたんだけどね、結構種類がバラバラだわ! でも、色は赤と白ね!」

レッド「赤……」

リーフ「兄さんとファイアの色だわ! 青と緑の薔薇もあればいいのにな〜」

レッド(緑はなんかいや バラの葉っぱはたくさんあるので、それがリーフという事ではだめかな…)

リーフ「綺麗だけど、多分持って帰るのって……所謂マナー違反ってやつよね?」
111 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:03:15.14 ID:7O2SJZySO
「あたりまえですわ! いいえ、マナーいぜんのもんだいでしてよ」

レッド「!」

リーフ「ご、ごめんなさい! ……って、あら?」

レッド(いつの間にか、ちょっと開けたところに出てたんだ。お茶会っぽいテーブルとイス……)

レッド(それから……女の子? 七才くらいの、金髪の……セレナと少し似てる)

トウヤ「うわーーーーーーー!!!!!! お人形さんみたいなロリだ!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「ロリっつーか、いいとこのお嬢さんっつーか……セレナっすか?」

ロリセレナ「そう呼んでもよろしくってよ! わたくしは、ここでおちゃかいをしていますの」

ロリセレナ「そこで、みなさまがおきゃくさまに ふさわしいのか。みさだめていますわ!」

トウヤ「そうなんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

キョウヘイ「ひとまずトウヤさんを戦力として数えられなくなったっすね……」

キョウヘイ(さっき入り口で聞いたセレナの声はいつものセレナだったっすし、NPCみたいなもんすかね)

レッド「お茶会って……なに?」
112 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:08:59.08 ID:7O2SJZySO
ロリセレナ「おちゃかいは おちゃかいですわ! みんなで、おちゃをのんで おかしをたべますの」

レッド「お菓子……」ルン

ロリセレナ「ふふ、すてきでしょう! でもね、しっかり マナーはまもらないとだめですわ」

ロリセレナ「せっかく きれいなおにわなんですもの! うつくしくなくってはね」

トウヤ「そうだねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

リーフ「えっと、マナーを守らなかったらどうなるの?」

ロリセレナ「あのおにいさんは、さようならしてもいいって いっていたけれど……」

ロリセレナ「かわいそうですもの。このおにわにいてもいいですわ。でも……」

ロリセレナ「うつくしくなってもらいますわ! そうして、ほかのおきゃくさまにめでてもらうの!」

レッド「?」

ロリセレナ「ほら たくさんここにも いらっしゃるでしょう?」

キョウヘイ「……まさか、ここで咲いてる薔薇全部元トレーナーっすか!?」
113 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:13:47.76 ID:7O2SJZySO
ロリセレナ「ここはすてきなばしょですもの こうしてでもいられたほうが うれしいですわよね?」

キョウヘイ「くそっ、まさかセレナが純粋な狂気を持つタイプのロリになるとは予想外っす」

キョウヘイ「思えば若干素質はあったっすけども……!」

トウヤ「ロリにお世話してもらえるならアリかな……」

リーフ「駄目よーー! お花になったらお喋りもおやつ食べたりもできないのよー!?」

レッド(バトルも出来なくなっちゃうから困る……マナーバトル、負けられなくなった)

ロリセレナ「しんぱいなさらないで! このじゃるだんに そぐわないことを しなければいいのですわ」

ロリセレナ「ほら、こっちこっち! おちゃのよういも おやつのよういも してありますわ!」

レッド「う、うん……」

レッド(とりあえず座ってみたけど……マナーって言われると困る 飲み食いしないのも、多分失礼だよね)

レッド(お茶を飲んでみよう……ええと、どうやって飲もう……)

1,両手でカップを持つ 2,右手でカップを持つ 3,左手でカップを持つ 4,ソーサーごと持つ

下1
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:20:14.54 ID:wT4nGCXG0
4分の1 25%だ、ええいままよ 2!
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:20:33.29 ID:YjXp4u3V0
2
116 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:25:45.07 ID:7O2SJZySO
レッド(えーーーーと 右手で持ってみる……??)

ロリセレナ「トレビアン! そうそう カップはみぎてで もつものですわ!」

ロリセレナ「きほんてきなマナーは ばっちりですわねっ」

リーフ「兄さんの真似をしたらなんとかなったわ!!!」

キョウヘイ「最近カロスで撮影をしておいてよかったっす……!」

トウヤ「この間読んだ本でカロスの文化についてあったっけ」

レッド(もしかして勘で挑んだのって僕だけですか? まあいっか……)

レッド(お茶の味がする 匂いはなんか甘い……? けど、お茶の味。不思議だなあ)

リーフ「これ、食べていい? なんだかカラフルなお菓子ね!」

ロリセレナ「もちろんどうぞ! すてきなポフレでしょう?」

リーフ「いただきます! ……おいしい〜〜〜〜!! すごいわ! これ、あなたが作ったの?」

ロリセレナ「どうなのかしら? でもわたくしのにわにあるのだから、わたくしがつくったのかも?」

トウヤ「……僕も一つ貰っていいかな?」

ロリセレナ「ええ、ええ、たくさんたべて!」
117 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:33:11.29 ID:7O2SJZySO
キョウヘイ「マナーバトル敗北で実質死の世界で、よくガンガンいけるっすね……」

トウヤ「前に少し読んだんだけどね、ガラルとかと違って、カロスのアフタヌーンティーはそこまで厳しくないらしいよ」

トウヤ「基本的なカップの持ち方とかのマナーはあるらしいけど。基本は社交の場なんだって」

キョウヘイ「ふーん……なら、リーフのあの姿勢は結構いい感じなのかもしれないっすね」

キョウヘイ「逆に社交が弱点のレッドさんが少し不安っす……」

レッド(お菓子 ちっちゃ……カロスのお菓子って全体的に小さすぎる)

レッド(けどなんか 一口で食べるのもよくなさそうだし、ちまちま食べておこう)

ロリセレナ「ふふ、よろしくてよ! みなさん、すてきなおちゃかいができましたわね」

ロリセレナ「つぎは わたくしがここをあんないしますわ!」

キョウヘイ「お、移動っぽいっすね? ……セレナ、あの柵はなんすか?」

ロリセレナ「あれが きになりますの? あれは、じゃるだんの おくですのよ」

リーフ「あっちから先には薔薇が咲いてないのね?」

ロリセレナ「ええ まだ、だれもごしょうたいしていないんですの」

レッド(もしかしたら、あっちに本体のセレナがいたりするのかな……?)

1,奥に行きたいと言う 2,ロリセレナについていく 3,こっそり奥に行く

下1
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:44:18.64 ID:p/f52pYPO
いち
119 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:49:56.82 ID:7O2SJZySO
レッド「……あっち、行きたいんだけど……行っていい……?」

キョウヘイ「あー……そうっすね、俺も気になるっす! まだ誰も呼んでない理由とかあるんすか?」

ロリセレナ「いいえ だれもいきたがらなかったんですのよ。だって おはなもさいていないし」

ロリセレナ「ちょっとうすぐらいでしょう? みなさまは いきたいの?」

レッド「うん……」

リーフ(! 兄さん、潜入するつもりなのね!)「私も気になる!」

ロリセレナ「そうなんですのね? いいですわよ! わたくしが みちをあけてあげる」

トウヤ「そっかぁ、ありがとう。良い子だね〜」

ロリセレナ「えへへ……みなさま あしもとにはきをつけるんですのよ」

レッド「うん……」
120 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:54:54.96 ID:7O2SJZySO



レッド「……?」

レッド「あれ……?」キョロ

レッド(誰もいない 一歩足を踏み入れただけなのに ……)

レッド(月も赤く光ってる。なんだか不気味な雰囲気)

レッド(奥には続いているし……進んでみようかな)



リーフ「え!?」

リーフ「兄さん、みんなー!?」

リーフ「うそー! 私、今の一瞬で迷子になっちゃったの!?」

リーフ「どうしようっ、兄さ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!」ダダダ



キョウヘイ「薄暗いどころの騒ぎじゃなくないっすか!?」

キョウヘイ「ちらほら置かれていたランタンもなくなってるっすし……」

キョウヘイ「赤い月明りしかないってどこのホラーゲームっすか!?」

キョウヘイ「こんな展開聞いてなあ〜〜い!! トウヤさ〜〜ん! レッドさ〜〜ん!」



トウヤ「な なにーーーーーーっ!?」

トウヤ「こ これは……!?」

トウヤ「今まで見ていたロリは!?」
121 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:59:08.33 ID:7O2SJZySO
直下コンマが1〜25ならレッド 26〜50ならリーフ 51〜75ならキョウヘイ 76〜00ならトウヤ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/07(土) 00:03:24.33 ID:rzNpPlJs0
ああ 良き天気 心安らかなり
123 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:08:20.61 ID:yUv5tlQGO
リーフ「兄さ〜〜〜ん……」キョロキョロ

リーフ「どうしよう、どれだけ気配を探っても兄さんの場所がわからないわ!!」

リーフ「どうしよう……あら?」

ロリセレナ「ボンソワール、おじょうさん!」

リーフ「あっ、セレナさん! ……あ、でも、今は小さい子だものね。セレナって呼んでいい?」

ロリセレナ「よろしくってよ! あなたは?」

リーフ「私はリーフ、兄さんの……レッドの妹なのよ! えっと、兄さんの事はわかる?」

ロリセレナ「いいえ、しらないなまえ。でもなんだか、すきななまえですわ!」

リーフ「そうよねーーー!! 私も兄さんの名前大好き! 全部好きだけどっ」

リーフ「! じゃなくて……ええと、どうしてここにいるの? 迷子?」

ロリセレナ「そう……そうかもしれませんわ」

リーフ「そうなのねっ、私も迷子なの! 一緒に兄さんたちを探しましょう!」

ロリセレナ「よろしくってよ」
124 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:13:18.24 ID:yUv5tlQGO
リーフ「これ以上はぐれたら危ないし、手を繋いでいきましょう!」

リーフ「ふふふ、普段は私が一番下だからお姉ちゃん出来るのが楽しいわ!」

ロリセレナ「そうなんですの?」

リーフ「ええ、兄さんと姉さんがいてね……それに、双子の兄もいるのよ。一応ねっ」

リーフ「ファイアはしっかりしてるけど、あんまりお兄ちゃんって感じしないの」

ロリセレナ「きょうだいがたくさんなんですのね? うらやましいですわ」

リーフ「セレナは? 一人っ子なの?」

ロリセレナ「そうですのよ、ひとりっこ。おうちは しようにんがいるから にぎやかだけれど」

リーフ「お、お金持ちなのね!? ……あら、ここの木枯れちゃってるわ」

リーフ「あっちに生えてた木は結構元気そうだったのに……不思議ね」
125 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:17:51.18 ID:yUv5tlQGO
ロリセレナ「ねえ、リーフ?」

リーフ「! どうしたの?」

ロリセレナ「わたくしたち、ずーっとあるいていますわね」

リーフ「そうかしら? 疲れたなら、だっこしてあげるわ!」

リーフ「私、歩くのすっごい得意なのよ! まだ全然元気!」

ロリセレナ「そうなの? げんきですのね? ふしぎですわ」

ロリセレナ「ここにいるひとは もしマナーをまもれていたとしても どんどんつかれちゃうんですの」

リーフ「え? どうして?」

ロリセレナ「わからないですわ。いっつも、どこかにつくまえに、おしまいになっちゃうの」

ロリセレナ「わたくし、いっつもまいごになっちゃって」

ロリセレナ「どこにいけばいいんだろうって、おもうんですわ」

ロリセレナ「このままでいいのかしら、って。おともだちは どんどん さきにいっちゃって……」

リーフ「うーん……」
126 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:22:30.93 ID:yUv5tlQGO
リーフ「私はねっ、迷子を楽しめばいいんだと思うわ! っていうか、迷子って言うからいけないのよ」

リーフ「迷子じゃなくって寄り道よ! 寄り道したから見られる景色ってたくさんあるわ!」

ロリセレナ「よりみち?」

リーフ「うん! 私のきょうだいのファイアなんかは、コウリツよくどんどん先に行っちゃうけど」

リーフ「私は思ったままに歩くのが好き! その先で見つけたものを、好きな人にも教えてあげるの!」

リーフ「面白いポケモンがいたら兄さんに教えてあげたいし、綺麗な場所があったら姉さんに教えてあげたいし」

リーフ「素敵なダウジングスポットがあったらファイアに教えてあげるのよ!」

ロリセレナ「たのしそうですわ! リーフには、すきなひとが たくさんいるんですのね」

リーフ「ええ! 大好きな家族がいるの! 大好きなお友達だっているわ、大好きな先輩も!」

ロリセレナ「わたくしも……わたくしも だいすきな おともだちがいますわ」

リーフ「そうなのねっ! それってすっごく良いことだわ!」

リーフ「きっとセレナのお友達も、セレナが見たものを知ることが出来たら嬉しいと思うわ!」

リーフ「だって、兄さんも姉さんもファイアも、私の話を嬉しそうに聞いてくれるもの!」
127 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:36:56.21 ID:yUv5tlQGO
ロリセレナ「おともだちに みつけたものを おしえてあげる……」

ロリセレナ「そうして よろこんでもらえたら わたくしも、そうね、うれしいですわ」

リーフ「でしょーっ!」

ロリセレナ「そうしたら いつかは……」

『いつかは何者かになれるのかって? 甘い甘い、砂糖が溶け切らない紅茶は美味しくないっすよ?』

『嗚呼哀れなりお嬢様! 蝶よ花よと甘やかされて育てられ、鳥籠の外を飛ぶのがヘッタクソで』

『物理的に迷子になるだけじゃ飽き足らず、年下の女の子に甘えて人生相談っすか?』

『甘く見てるんじゃないっすよ、自分でゴールを設定しないでおいて迷子だなんて』

キョウヘイ2『人間のモラトリアムは不可解っすねぇ?』

リーフ「! 意地悪な方のキョウヘイさん! どこにいるのっ、姿を現しなさーい!」

キョウヘイ2『俺だってこの超絶イケメンなお顔を見せたいっすけど、モニターがないんすもん』

キョウヘイ2『それよりも……リーフ、いいんすか? その子と一緒にいて』

リーフ「何がよっ!」
128 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:44:32.64 ID:yUv5tlQGO
キョウヘイ2『あれ、全然気付いてない様子。そっか、リーフってもしかしてカロスのこと全然知らないっすね?』

リーフ「ええっ、全然知らないわ! なんだかおしゃれでお菓子が美味しいってことしか!」

キョウヘイ2『ならカロスにいる伝説のポケモンも知らないっすよね。あの赤い──』

ロリセレナ「おだまりになって!!!」

リーフ「!」

キョウヘイ2『おーっとレディ、あまり大声を出すのはマナー違反じゃないっすか?』

リーフ(そうなの!? 私ずっとおっきいこえ出してたわ)

ロリセレナ「ここは わたくしのじゃるだん! じゃまをしないで!」

キョウヘイ2『それを言ったら、ここは俺の──』

スピーカー『』ジジッ

スピーカー『(組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤーガの小屋」)』 〜〜♪

リーフ「わあ!? ……キョウヘイさんの声が聞こえなくなったわ」
129 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:49:02.08 ID:yUv5tlQGO
リーフ「セレナ、なんだかよくわからないけど意地悪を言われたのよね!?」

ロリセレナ「……わたくしも よくわからないけど なんだかそんなきぶんですわ」

リーフ「意地悪を言うのってよくないわ! 私も幼馴染によく意地悪されるけど」

リーフ「その度にパンチしてるのよ! 今回パンチ出来ないからずるいわ」

ロリセレナ「パンチ……わたくしも パンチ できればよかったですわ」

リーフ「あら? 今してたじゃない! 音楽でパンチ! あれでキョウヘイさんを追い払ったのよね!」

ロリセレナ「え? ……あれもパンチですの?」

リーフ「そうよ!!! 吹っ飛ばせれば大体パンチなの!!!」

ロリセレナ「そうなんですのね! ふふっ、じゃあわたくしもできましたわ!」

ロリセレナ「……リーフ、いいところへつれていってあげる!」

リーフ「え? いいところ? わかったわ、案内お願いねっ!」
130 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:54:33.94 ID:yUv5tlQGO



〜庭園奥〜

リーフ「なんだか、枯れている木が段々増えてきたっていうか……そればっかりになってきたわね?」

リーフ「こんな奥に何があるの?」

ロリセレナ「あれですわ!」

リーフ「え? あれって……」

セレナ「」

リーフ「も、もしかして……元々のセレナさん!? 卵みたいなものに入って……」

リーフ「……違う、あれって繭なのね! 閉じこめられてるの?」

ロリセレナ「いいえ、いいえ、ちがいますわ。とじこもっているの」

ロリセレナ「わたくし、きっと、まいごにしかなれないのに、」

ロリセレナ「まいごになるのに つかれてしまったんです」

ロリセレナ「ここでなら、みんなまいごですもの。さみしくないと おもいましたの」
131 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:00:07.15 ID:yUv5tlQGO
リーフ「……そうなのね。私にはわからないけど、セレナさんはお姉さんだもの」

リーフ「きっと、私より色々考えていたのよね」

ロリセレナ「ふふふ どうかしら?」

リーフ「聞いてみればわかる話だわ。小さくて純粋なセレナも素敵だけど」

リーフ「悩んでいるのは大きいセレナさんなんでしょう?」ズンズン

リーフ「私、あんまり頭良くないから、あれこれ考えるのは苦手なの!」バリバリ

ロリセレナ「えっ! そ そんなことしたら……」

リーフ「大丈夫、任せて!」バキッ 「私、こういうの得意なのよ!」バキバキ

リーフ「パンチでこの繭も吹き飛ばしてあげる! 私だってマサラ人なんだから!!」ブンッ
132 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:06:31.38 ID:yUv5tlQGO



〜パルファム宮殿〜

セレナ「……わ、わたくし……」パチ

リーフ「セレナさん! こっちこっち!」グイ

セレナ「きゃあ! こ、転んじゃいますわ!」

リーフ「大丈夫よっ、私がキャッチするから! ってあれ、いつのまにか普通の庭園に戻ってる?」

リーフ「さっきまで月も赤かったのに……」

セレナ「……もしかしたら、この子が起きたからかもしれませんわね」ポーン

イベルタル「いがーぅ……」

リーフ「わあ! 初めて見るポケモンだわ!」

セレナ「この子はイベルタル……ええと、カロスの伝説のポケモンですのよ」

リーフ「そうなのねっ、かっこいい〜〜〜〜!!」
133 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:11:06.54 ID:yUv5tlQGO
イベルタル「……」

セレナ「わたくし、あんまり覚えてはいないのだけれど……リーフが助けてくれたんですのね」

リーフ「助けたっていうか……吹っ飛ばしただけよ!」

リーフ「障害があったらとりあえず殴れ、これはマサラの教えなの」

セレナ「まあ! ワイルドなおうちですのね」

セレナ「……きっと、先程までの庭園はわたくしとイベルタルが作っていた場所」

セレナ(破壊と吸収を行うだけの場所。それがきっと、彼の求めるものと合致していたんですのね)

セレナ「今はもう……わたくしの知るパルファム宮殿。近くに他の皆様もいるはずですわ!」

リーフ「そうなのね! 兄さんたち、無事だといいけれど……」

セレナ「レッド達なら大丈夫ですわ! すっごく強いですものね」

リーフ「そうなの! すっごく強いのよっ! ふふふっ、セレナさんわかってるわねっ」
134 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:20:08.14 ID:yUv5tlQGO
セレナ「……リーフ、よければなんですけれど、セレナと呼んでくださる?」

セレナ「わたくし、少し覚えていますわ。小さくなって、貴女と"寄り道"したこと」

セレナ「だから、貴女とお友達みたいな呼び合い方をしたいんですの」

リーフ「え!!!! い、いいの!? 嬉しいっ! もちろんよ!」

リーフ「それに、そこまで言ったらお友達みたいなじゃなくて、お友達になろうでいいのよ!」

セレナ「あら、そうなんですの?」

リーフ「そうそう! 手も繋いだし、一緒にお散歩してお話もしたし、お菓子も食べたもの!」

セレナ「嬉しいですわ! 今度はもっと豪華なお茶会を開きますわね。どんなおかしがお好き?」

リーフ「うーーーん……基本何でもおいしいのよね……! セレナの好きなものが知りたいわ!」

セレナ「では、お気に入りのパティスリーを呼んでおきますわね!」

リーフ(よぶ?)
135 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:20:44.74 ID:yUv5tlQGO
今日はここまで。次回、セレナ編エピローグ
マサラ人って、人たらし?
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 10:31:01.46 ID:pV/UW0GO0

復活してたのね〜
137 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:43:27.07 ID:G6QcBBDeO
ちょっとだけ更新
138 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:51:46.33 ID:G6QcBBDeO
レッド「……宮殿が、元に戻ってる……」

トウヤ「うーん……」

レッド「!」「(倒れてる 何かあったのかな)」タタ

トウヤ「あ、あれ……レッド? ごめん、肩貸してもらっていいかな……?」

レッド「うん……どうしたの……?」

トウヤ「はぐれた後、少し歩いてたんだけど……段々体に力が入らなくなっちゃって」

トウヤ「立てなくなっちゃったんだよねぇ。多分、セレナの連れてるポケモンの影響かな」

レッド「? ……とりあえず……」ヒョイ

トウヤ「わぁ!? れ、レッド、抱えなくても少し休めば大丈夫だよ」

レッド「キョウヘイも、見つけてないし……先に合流……」

トウヤ「うーん、そ、そうだねぇ……複雑だけど……理には適ってる……」

レッド「トウヤ、軽いよ……」
139 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:57:44.73 ID:G6QcBBDeO


キョウヘイ「なんとなく怖い雰囲気ではなくなったので、危機感無く歩いているキョウヘイくんなのでした」

キョウヘイ「レッドさん辺りがなんとかしてくれたんすかね? そうだといいんすけど」

キョウヘイ「それにしても、ものっすごくビビリ散らかしてしまったっす……そのせいかちょっと気疲れしたっすね」

キョウヘイ「レッドさ〜ん トウヤさ〜ん リーフ〜 セレナ〜……」キョロキョロ

キョウヘイ「お?」

レッド「気配がする……」

トウヤ「レッド、そろそろ大丈夫だよ……」

キョウヘイ「お二人とも〜! 少なくともレッドさんは無事っぽいすね!」

レッド「キョウヘイ……よかった……」

トウヤ「元気そうだねぇ……」

キョウヘイ「ちょっとだけからげんきっすけど、お姫様抱っこされてるトウヤさん見たら比較的元気っす」
140 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:01:03.01 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ「……っていうか、リーフとセレナは一緒じゃないんすか?」

レッド「見てない……から、多分、リーフが 頑張ってくれたみたい……」

トウヤ「ロリとロリを見逃したかぁ……」

レッド(え? トウヤにとってリーフってロリの範疇なの?)

トウヤ「あっ違うからね あくまで年齢的な意味で 僕が邪心を持って話すロリはレッドしかいないから」

レッド「……なら いいけど……」

キョウヘイ「今の会話の中でいい部分一個もなかったっすけども」

レッド「……大丈夫だと 思うけど……早く、合流したいね……」

トウヤ「そうだねぇ……あとそろそろ下ろしてもらって大丈夫だからね」

キョウヘイ「いいじゃないすか、今多分色んな人に羨ましがられてるっすよ」
141 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:05:32.66 ID:G6QcBBDeO
レッド「あ……いた……」


リーフ「それでねっ、その時にファイアがね!」キャッキャ

セレナ「まぁっ、そうなんですのね? そういえば似た話をカルムから聞いたような……」

リーフ「そうなの? もしかしたらその時の……」


レッド「……仲良くなってる……」

キョウヘイ「っすね〜、セレナの姿も戻ってるっすし。これは解決したと見てよさそうっす!」

トウヤ「よかったねぇ、新しいお友達だ」

レッド「うん……よかった……」

キョウヘイ「やっぱり女子同士の空気感みたいなのもあるっすもんね〜」

キョウヘイ「ていうか、カロスとマサラって通じ合う何かがあるもんなんすかね……」

レッド(確かに、ファイアとカルムも仲良しだし……)
142 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:09:49.00 ID:G6QcBBDeO
レッド「リーフ、セレナ……」

リーフ「あっ! 兄さーーーーーーーーーーん!!!!!!!」バッ

レッド(勢いッ)

セレナ「キョウヘイにトウヤもきていたんですのね! お茶を用意しましょうか?」

キョウヘイ「お構いなく〜。つか、もう大丈夫なんすか? 色々と」

セレナ「えぇ、大丈夫ですわ〜。イベルタルの力でこの庭園を変えたりしていましたけれど」

セレナ「もう、今は普通のパルファム宮殿と同じですの。何も変な事はありませんわ!」

トウヤ「そっか、よかった。……ちなみに、小さい姿の時の事って覚えてる?」

セレナ「少しだけ覚えてますわ。でも、本当に少しだけですわね……」

リーフ「あのねっ、私が途中で見つけてね、奥まで一緒に行ったのよ!」

リーフ「私の方がお姉さんだったから、手を繋いであげたの!」

レッド「えらいね……」ナデナデ

セレナ「ふふふっ、とっても頼りにしていたのも覚えてますわ!」

リーフ「えへへ〜」
143 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:15:32.57 ID:G6QcBBDeO
トウヤ(気になるのは、ここに来ていた他のトレーナーがどうなったかだけど……)

キョウヘイ(それらしい人影は見えてないんすよね。ヒビキんとこと同じパターンかもっす)

レッド「……それじゃあ、セレナも 助けられたことだし……」

セレナ「そういえば ……カルムはいませんの?」

レッド「……カルムは……カルムも、捕まっちゃってて……まだ、助けられてない……」

リーフ「あのねっ、後回しにしてるとかじゃないのよ! 順番なの! 沢山の地方のトレーナーが同じ状況みたいで……」

セレナ「まぁ、そうだったんですのね? 少しリーフからお話を聞きましたけれど……結構大きいお話ですから」

セレナ「カルムは、国際警察のおじさまとも仲良しでしょう? 何か知っているかと思ったんですけれど」

レッド(そういえば……結構大規模に何十人も誘拐されていて……)

レッド(警察が動いていないのって、なんだか変だけど……)

マサキ『なんでやろな。ワイが責任取りたくなくてサーバーの所在うまく隠してるからかもしれへんな』

キョウヘイ「絶対それじゃないすか」
144 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:18:47.48 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『そうそう、最悪な大人がいてくれるおかげで俺たちもやりやすいもんすよ』

キョウヘイ「うげっ、この声は!」

キョウヘイ2『どうも〜〜!! 完璧で嘘つきで天才的なキョウヘイくんっすよ☆』

トウヤ「その曲好きだねぇ」

レッド(声だけ……ああ、ここって植物だらけで画面がないから……)

セレナ「あら? ……あぁ、思い出しましたわ! 意地悪な方のキョウヘイですのね!」

リーフ「そうなのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「そうだと肯定しておくことによって、こっちの俺が逆説的に良い子になるっす」

トウヤ「うーん、それ自分で言っちゃうと良い子ポイント減るねぇ」

レッド(ポイント制なんだ……)
145 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:21:56.14 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『まさかここも突破されるとは思わなかったっすね〜、ちょっとイレギュラー処理の場所にしてたんすけど』

キョウヘイ2『それを差し引いても良いリソース源だったんすけどねぇ?』

レッド(……そういえば、僕たちはこのキョウヘイの正体を知ったんだけど……)

レッド(その事はキョウヘイにはバレてないんだっけ)

トウヤ(うーん、あんまり彼に喋らせてセレナに動揺させたくないな……)

トウヤ「レッド、何か聞きたい事があったら聞いてみたら?」

レッド「……うん……」

レッド「ねえ、キョウヘイ……」

キョウヘイ「なんすか?」

レッド「あ、ごめん、あっちのキョウヘイ……」

キョウヘイ2『……なんすか? 俺もうちょっと長々と話すつもりだったんすけど』

レッド「えっと……」


1,正体について言及する  2,改めて目的について再確認する  3,レッド2(仮)について聞く  4,その他

下1
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 20:24:56.28 ID:lz4NBDbR0
2
147 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:31:40.50 ID:G6QcBBDeO
レッド「この間は……バタバタして、聞けなかったけど……」

レッド「四回目の確認……目的に、ついて……」

キョウヘイ2『またそれっすかぁ? そろそろ俺も言い飽きてきたんすけど……いいっすよ』

キョウヘイ2『俺たちの目的は、現実世界を支配することっす』

キョウヘイ2『こうしてサーバー上に"世界"を構築して、一気に現実世界を上書きする!』

キョウヘイ2『そしてそこでは俺が実質の支配者になるんすよ! えっへん』

トウヤ「……実質の?」

キョウヘイ2『まぁ、俺の上にはレッドさんがいるんすけど。でも、レッドさんはどうせその辺丸投げしてくるでしょ』

レッド(恐らくそうです)

キョウヘイ「めんどくさがりそうっすもんねー」

レッド「キョウヘイの方が、向いてそうだし……」

キョウヘイ2『俺が計画のこと話したとき、ホントに同じこと言われたっすよ』
148 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:35:05.08 ID:G6QcBBDeO
レッド「……それで……どうして、みんなに……?」

キョウヘイ2『最初の方にも言った気がするっすけど、読み返すのだるいんでお答えしましょう』

キョウヘイ2『流石のスパコンキョウヘイくんとはいえ、全部の町を管理するのは面倒!』

キョウヘイ2『なので、カリスマ性や異常性のある強いトレーナーを洗脳してその辺を任せることにしたんすよ』

セレナ「カリスマですの? わたくしにもあるのかしら?」

トウヤ「ロリになっている時は、少なくとも対僕のカリスマはあったよ」

リーフ「私もカリスマ?」

レッド「そうだね……」ナデ

リーフ「わーい!」

キョウヘイ2『ちょっと! 聞いといてボケで渋滞させないでほしいんすけど! のんきなもんっすねぇ』
149 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:41:49.17 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『皆さんにはイメージできないでしょうけど、世界丸ごとを上書きするのに必要なエネルギーって相当なんすよ』

レッド「そうなの……? どれくらい……?」

キョウヘイ2『例えば……ポケモンをパソコンから引き出すのにも、電気を使っているっすよね』

キョウヘイ2『それを町ごと、いや世界ごとなんで。サンダー一万匹分くらいすかね?』

レッド「……!?!??!」

キョウヘイ2『たとえ話っすよ、全部素直に言う訳ないじゃないすか』

キョウヘイ2『……とにかく、それくらい大仕事なんすよ。だから邪魔されたくないっていうかー?』

トウヤ「そういう訳にもいかないよ。君はどうも人間に良い感情を持っていないみたいだし」

トウヤ「君の支配する世界は、僕の理想とかけ離れているみたいだしねぇ」

キョウヘイ「俺だって支配される側にはなりたくないっすよー!」

レッド「……とりあえず、みんなのことは、返して……」

キョウヘイ2『はいどうぞーって言う訳無いじゃないすか! ま、今のところアンタらの邪魔も俺の計算のうち』

キョウヘイ2『いつでもプチッと潰せる虫さんっすけど、軌道が面白いんで逃しておいてあげるっすよ』
150 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:47:27.31 ID:G6QcBBDeO
レッド「……キョウヘイ……」

キョウヘイ2『……なんすか? そろそろ閉店ガラガラっすけど?』

レッド「……」

レッド(あの、ゲームに入った時に分かれた存在なんだったとしたら、本当にキョウヘイなんだよね)

レッド(そう思うと……悪いことをしているんだっていうのはわかるけど、怒る気持ちにはなれないな)

レッド(なんとかお話したいけど……)

キョウヘイ2『……思考傍受が出来る訳じゃないっすけど、話し合いには応じないっすよ』

レッド「!」

キョウヘイ2『アンタが悪い訳じゃないっすけど、もう決めたことなんで』

レッド「キョウヘイ……」

キョウヘイ2『あーーーそろそろ電話料金すっごい事になっちゃうんで切りまーす☆ カケホにはしてないんで〜』

キョウヘイ2『また邪魔するようだったらちょっかい掛けにくるっすからね☆』ブツッ
151 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:51:35.55 ID:G6QcBBDeO
レッド「……切られた……」

トウヤ「だねぇ……だけど、おかげであまりここの話はさせないで済んだかな」

セレナ「声だけですけれど、やっぱりキョウヘイとはちょっと違いますのね!」

リーフ「そうなのそうなの! いじわるなのよー!」

キョウヘイ「そうだそうだ!」

キョウヘイ(……ただ、ちょっとレッドさんには微妙に話してくれるっつか、対応違うっすね)

レッド「……とりあえず……帰ろっか……」

セレナ「そうですわね! なんだか疲れてしまいましたわ〜」

リーフ「ねえセレナ、色々落ち着いたらマサラに遊びに来てね!」

リーフ「それか私がカロスに遊びに行くわ!」

セレナ「えぇ、もちろんですわ! プライベートジェットを飛ばしますわね」

リーフ「ぷら……」

空中で半透明になって浮かぶブラッキー『ブラーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!』
152 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:54:20.34 ID:G6QcBBDeO



〜サザナミタウン〜

レッド「一度 帰還……」

キョウヘイ「俺たち今回なんもしてないっすけどね〜」

トウヤ「あはは、結構人選も大事だねぇ」

レッド「うん、……」

キョウヘイ「お、どうしたんすか?」

レッド「……あと少し、だと思って……」

トウヤ「そうだね……あとはガラルの二人、ヨウ、カルム、ヒカリ、ホウエンの四人……」

キョウヘイ「9人っすか! 折り返し地点っすね、どっちかってと」

レッド(おもったよりあと少しでもなかった)

トウヤ「リメイクがあるところはね〜……」
153 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:56:22.96 ID:G6QcBBDeO
レッド(あのキョウヘイの言う事が本当なら、)

レッド(僕たちがみんなを助けて……えねるぎー? を止めれば)

レッド(世界征服が出来ないようになるってことだよね)

レッド(……今まで、そういう人はポケモンバトルでなんとかしてたから、それができないのが大変)

キョウヘイ「アイツの正体はわかったっすけど、なんでああなったのかもわからないっすからねー」

トウヤ「順調ではあるけど、まだ全てがわかったわけではないねぇ」

トウヤ「その辺りも調べられたらいいんだけど……はぁ、あいつについても……」

キョウヘイ(めざトウさんすね……)

レッド「……とりあえず、次、誰のところ行こう……」

下1
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 21:03:36.96 ID:OzdQtOPpO
カルム
155 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 23:36:20.85 ID:G6QcBBDeO
レッド「……セレナが、カルムのこと気にしてたし……カルム……」

キョウヘイ「そっすね、うまく国際警察とのコネも出来るかもしれないっすし……ていうか」

トウヤ「そうだね。今呼べないかな? 国際警察そのものは難しいかもしれないけど」

レッド「……ハンサムさん、だけなら……」

マサキ『……』

レッド「マサキ……渋らないで……」

マサキ『せやけど……ワイ逮捕されへんといいな……』

キョウヘイ「大丈夫っすよそこら辺は俺がなんとかしとくっすから」

マサキ「それならええか。ほんまになんとかしてくれそうやしな」

レッド「じゃあ……マサキには、ハンサムさんに、連絡してもらって……」

レッド「あと一人……」

誰をつれていくか  下1
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/10(火) 11:56:49.59 ID:VSxTN7rQ0
カルネ
ダメなら↓
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/10(火) 15:25:00.00 ID:RwMjuYuYO
元祖ツンデレグリーン先輩
158 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/10(火) 21:00:05.02 ID:fT2dwvLtO
レッド「カルネさん……って、確か……カロスの、チャンピオン のひと……」

キョウヘイ「っすね。カルネっち、結構忙しい人っすけど……来てくれるっすかねー」

トウヤ「大女優さんだもんねぇ。僕もイッシュの映画館でポスター見たことあるよ」

キョウヘイ「俺と変わらないくらいグローバルな活躍をしてるひとっすよ!」

キョウヘイ「……しょーじき、俺が知ってるカルネっちって女優の面だけなんすよね。バトルはしたことねーし」

レッド「……今度、してもらったら……? 結構、楽しかったよ……」

キョウヘイ「レッドさんのお墨付きか〜」

トウヤ「マサキさん、どう? カロスの女優さんなんだけど呼べるかな」

マサキ『ワイの人脈がそこまであると思っとるんか?? ちょっちセレナにも聞いてみるわ』

マサキ『元祖ツンデレ先輩の方は呼んどくでー。女優さんは……まあ、30%くらいなんちゃうかなあ』

レッド「……微妙……」

キョウヘイ(ここでまたコンマ安価いれるとテンポ悪くなるんで、このレスのコンマで判定する気っすね……)

マサキ『んで、場所は……お、ミアレシティやな。ほな飛ばすで〜』
159 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/10(火) 21:10:59.37 ID:fT2dwvLtO


〜ミアレシティ〜

レッド「!」スタッ

キョウヘイ「っとと。この移動全然慣れないっすね〜……ん?」

カルネ「みんな、お久しぶり! キョウちゃんはたまに会うけれど……そちらの二人は、カロスにいらしたぶり?」

カルネ「改めまして、あたしはカルネ。女優であり、カロス地方のチャンピオン……」

カルネ「だからこそ、カロスが産んだ気高きトレーナーを助けに来たの。手掛かりがなくって、遅くなってしまったけど」

キョウヘイ「カルネっちー!? マジで呼べたんすね!?」

ハンサム「ウーム、潜入捜査をするのであれば目立ってしまうが……この面々であれば今更か」

トウヤ「よかった、警察の人も来てくれたねぇ」

ハンサム「うむ! 彼女に倣ってわたしも自己紹介をし直すとしよう。わたしは世界を股にかける国際警察。コードネームはハンサム」

ハンサム「トレーナーが行方不明になるという事件も、秘密裏に調べてはいた。しかし……カルムクンとも連絡がとれず焦っていたが……」

ハンサム「まさか、こうして彼も被害に遭っているとは……いや、考えないようにしてしまっていただけで、十分にあり得る話だった」

トウヤ「大丈夫です、今のところ僕らの救出率は100%ですから。ただ、ハンサムさんがいたほうが話も早そうだし。僕らとしても助かりました」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「ボンジュール(笑)」

グリーン「やめろ!」
160 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/10(火) 21:21:51.06 ID:fT2dwvLtO
レッド(急に賑やかになったな〜)

レッド(そしてある程度は話したことあるけど、そこまで知ってる人じゃないし、大人だし)

レッド(こういう時にキョウヘイとトウヤが表立って話をしてくれるから助かっている……ので、僕は緑の横にいます)

グリーン「お前なあ、そろそろ人見知り直せよな」

レッド「むり……」

カルネ「ちなみに、ポケモンは一匹しか連れてこられないんだって聞いたの。とりあえずサーナイトを連れて来たけど……」

カルネ「この場所でバトルをしたことはある?」

キョウヘイ「まともなバトルはほぼ無かったっすねぇ。トレーナーの方狙われたりはあったっすけど」

カルネ「そっか……不思議ね。あたしたち、何かあったらポケモンと一緒に戦うものだと思っていたけど」

カルネ「この場所で、特にポケモンとの絆の強い子たちがあまりポケモンを出さなかったんだとしたら……」

カルネ「そういう風にさせられているのか、ポケモンを巻き込みたくないことなのか……」

ハンサム「聞けば……この事件の犯人は被害者を洗脳して戦わせているのだとか。そうだったな、トウヤ」

トウヤ「そうですねぇ。ただ……ポケモンまでは洗脳されていないんじゃないかな」

トウヤ「最初に戦ったトウコもレシラムを連れていたけど、あの子はいつもと変わらない顔をしていましたから」

ハンサム「フム……ポケモンは洗脳されたわけではないが、トレーナーから離れることができないのだろう」

レッド(みんな凄い考えてる おとなすご)

グリーン「お前が考えなしなんだよ馬鹿」

レッド「うるさい……」
161 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 20:58:42.98 ID:52wiFdEbO
レッド(とりあえず入ろうかな)

グリーン「おいコラ勝手に行くんじゃねえ!」

キョウヘイ「おっとと、んじゃ行きましょう!」

カルネ「そうね!」

トウヤ「順調に行けばいいんですけどねぇ」

ハンサム「ウム……待っていてくれカルムくん!!」


〜プリズムタワー〜

レッド(ここすっごい久しぶりに来たかも。確かクイズジムだったんだっけ)

レッド(結構楽しい仕掛けだったなぁ。今度またあの兄妹にも会いに行こうかな)

グリーン「レッドが行ったジムか……ま、お前が一番行くジムは俺のところだろうけどな」

レッド「……?」

グリーン「……あ? いや、ちげえ、俺は出不精のお前が俺のジムには頻繁に来ることが嬉しいんだよ!!」

レッド(えっなになになに? キモい)

キョウヘイ「なんというか、わからないでもないっすけど……共有する気にはならないっすね〜」

レッド「!?」
162 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 21:07:45.42 ID:52wiFdEbO
キョウヘイ「あ、そーじゃなくて! うおお これ こ こんなこともわかんないすか〜!?」

レッド(煽りセリフなんだけど、顔がすっごい苦しんでる どうしたんだろうキョウヘイ)

トウヤ「……! なるほど。これは……」

レッド(トウヤは黙っちゃったし……)

カルネ「それにしても、彼らみたいなトレーナーが捕まってしまうなんて……」

カルネ「全然美しくないわ、こんな体たらくじゃ……、!?」

ハンサム「あのカルムくんが、まさかこんな罠にかかるとは失望し、」

ハンサム「ム"ン"!!!!!!!!」

レッド(舌噛んだ!?!?!?)

キョウヘイ「これは……これは、れ、レッドさん……!」

レッド(キョウヘイ! 頑張って何かを伝えようとしてくれてる)

キョウヘイ「こ、こんなの……っ」

キョウヘイ「こんなの全然喋る言葉の素直さが反転する部屋じゃないんだからね!!!!」

レッド(そうなんだーーーーーーーーー!?)
163 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 21:14:07.61 ID:52wiFdEbO
グリーン「くそっ、お前ら素直すぎなんだよ! 良い子たちが! 俺だけ気まずいだろ!」

グリーン「……レッドは喋らないからそもそも変わっているようには見えないってわけだな」

レッド(なるほど、そうみたい……なんか一人だけ引っかからないの卑怯かな、喋ろうかな)

グリーン「無理して喋らなくてもいい、俺はお前が考えてる事くらい全部わかるんだからな」

レッド(なんかそれはそれでちょっと癪だけど……確かに、緑って全部わかってそう)

グリーン「わかるに決まってんだろ、唯一のライバルであるレッドのことなんだからよぐえ」

レッド(素直さに慣れてなくて苦しんでる アホだ……)

キョウヘイ「そんな中俺は早速抜け道を見つけちゃったんだからね!」

レッド(それでいいの? っていうか、キョウヘイもたまに素直じゃない時あるし、判定緩いのかも)

キョウヘイ「お、俺だってレッドさんの考えてることくらいわかるんすからね!」

レッド(雑すぎる)

レッド「……トウヤ、…」

トウヤ「……」ニコ

レッド(しゃべらなくなっちゃった 確かに、トウヤにちくちく言葉言われたらいやかも)
164 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 21:21:54.50 ID:52wiFdEbO
レッド(……緑とか、トウヤとキョウヘイならともかく、大人の人たちの本心ってわからない……)

カルネ「いや〜〜〜〜っ! あたしこんな事までして助けたくない〜〜!」

カルネ「こんな仕組みをしかけてくるなんて、何考えてるの〜〜!」

レッド(……あ、そうだ!)ポーン

エーフィ「ふぃー!」

レッド(エーフィならテレパシーでなんとか……)

エーフィ「もち! まかせ」パカッ    ヒューーーーン

レッド「エーフィ!?!?」

キョウヘイ「ボッシュートまでさせてくるとは、そもそもの意思疎通をさせたがってないってことなんだからね!」

グリーン「そうか、普通ここで出会ったら素直じゃなくなってるとか素直になってるとかわかるわけねえ」

グリーン「知り合いですら、単に性格が変わったように感じて仲違いを起こす……それが狙いなんじゃねえのか?」

レッド(元が素直じゃない奴有利すぎる……)

グリーン「カルムは確かに素直じゃねえが、責任感もある奴だ。こんな事をするとは思えねえ」

カルネ「……!!!」ウンウンウン

レッド(あっそういうことを言いたかったんだって顔で頑張って頷いている)
165 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 21:32:15.44 ID:52wiFdEbO
ハンサム「……」サラサラ  トントン

レッド(? 筆談……確かに、ハンサムさんは警察手帳みたいなの持ってるもんね)

ハンサム【これまでの騒動の内容に、彼らの性格や意思は関係していた?】

レッド(……割とそうかも。トウコは自分の思う真実の世界を追っていたみたいだし、ミヅキも見たいものを見たがってたし)

レッド(ヒビキは……僕も知らなかったけど、悩んでいる事が関わっているみたいだった)

レッド(……って考えても伝わらない)(グリーン……)

グリーン「はっ、好きなだけ俺に頼ればいいだろ! おいオッサン、レッドは割とそうだって言ってるぜ」

レッド(普段がツンデレで僕の考えていることがわかる幼馴染がいるとこういう時便利だなあ)

グリーン「レアなシチュエーションすぎるだろ!!」

ハンサム【であれば、何か目的があるということだ。それを探ろう】

レッド(探る……)

グリーン「探るって言ったって何すりゃいいんだよ、コイツ馬鹿だからハッキリ言わないと変なことするぞ」

レッド(これはちゃんと本心なの腹立ちすぎる)

ハンサム【では、こういう作戦はどうだろう】


1,ここにいる他のトレーナーの様子から、元々想定されているこの建物の目的が見えるだろう
2,元々存在するプリズムタワーとの構造の違いを比べる事で、手掛かりを探す
3,同行して探索するのは意思の疎通が困難な時点で意味が無い。手分けをしつつ上に上がろう
4,その他

レッド(かしこいひとが出す安価だからかなんかかしこい)

下1
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/11(水) 21:48:00.05 ID:sXMGgWWAO
いっち
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/11(水) 21:48:18.63 ID:YLKsv3P80
1はきっとかしこい
168 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/11(水) 21:52:49.24 ID:52wiFdEbO
レッド「………………………………………………………」

レッド(じゃあ、それで)

グリーン「おいお前ちゃんと言え! ったく、まあお前には俺がいるからぐええ」

レッド(うざいなあ)

グリーン「……まあ、それだ。行こうぜ、オッサンたち」

キョウヘイ「わかったんだからね!」

レッド(楽しんでない?)

トウヤ「……」ニコニコ

カルネ「こんな小さい子たちの言う事を聞くなんて〜〜!」😢

ハンサム【恐らくだが、小さいのに頼りになると言いたいのだろう。ハンサム読心術!】

レッド(あれ感動の涙なんだ……)
169 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 00:12:39.21 ID:rVZmpsQKO
レッド(プリズムタワーの奥、どうなってたっけ……とりあえず、エレベーターに乗ってみよう)

〜エレベーター〜

レッド(えっと、上の階に……)

レッド(……あれ?)

レッド「みんな どこ……?」



グリーン「おい! レッドがいねえぞ!?」

キョウヘイ「今エレベーターに一緒に入ったと思ってたんだからね!」

ハンサム「……」

カルネ「そんな! 団体行動出来ない子だったなんて……」😫

トウヤ(カルネさん、顔見てたらわりとわかるなぁ……)

グリーン「くそ、どこ行きやがったあいつ! 目を離したらすぐ消えやがる、心配させやがって!」

キョウヘイ「本人が目の前にいないならあんまり苦しまないの、ウケるっすねんだからね」

グリーン「雑すぎだろ!!!!!」
170 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 00:23:33.78 ID:rVZmpsQKO
レッド(エレベーターにひとりになっちゃった)

レッド(あ、このエレベーター……モニターがあるタイプだ)

レッド(今何階とか教えてくれるんだよね……)

モニター『』ザザッ

モニター『レッドさん、聞いてました?』

レッド「! ……?」

モニター『……うん。聞いてた……』

モニター『なら賛成してくれるっすよね! 俺の作戦。所謂世界征服っすよ!』

モニター『……うん……』

モニター『世間どころか、"みんな"驚くっすよ! だーれも、ここに俺たちがいるなんて思ってないんすから』

モニター『……』

レッド(これ、向こうの……僕と、キョウヘイの会話かな)

モニター『そしたら……俺はレッドさんにトップやってほしいんすよ。やっぱ頂点はレッドさんていうか〜』

モニター『キョウヘイの方が、向いてそうだし……』

モニター『えー!? それはそうっすけど〜……』
171 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 00:30:07.53 ID:rVZmpsQKO
レッド(……向こうの僕は、あんまり乗り気じゃないのかな?)

モニター『そしたら、アレでいいっすよ。レッドさんはここにいるだけでいいっすから』

モニター『そうなの……?』

モニター『世界征服の準備も、過程も、その後の支配も、全部俺がやるっすよ!』

モニター『……』

モニター『面倒なところは全部俺がやるんで! だから、レッドさんは一番上で、いつもみたいに立っててくれればいいっす』

モニター『もち、なんかやりたい事とかあれば言ってくれればいいんで! 頂点はレッドさんなんすからね』

モニター『それなら……いいよ……』

レッド(いいんかーい)

レッド(……っていうか、なんでキョウヘイはそうしたんだろう。一人でやった方が、きっと楽なのに)

レッド(そもそもこの映像は、なんで……)

ポリゴンZ「!」ニュ

レッド「わ」

ポリゴンZ「縺薙?隧ア隕壹∴縺ヲ繧具シ」

レッド「え、え……?」
172 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 00:33:12.46 ID:rVZmpsQKO
ポリゴンZ「諛舌°縺励>縺ァ縺励g」

レッド(モニターの中から出てきて、何か言おうとしてる……?)

レッド「えっと……こっち、来られる……?」

ポリゴンZ「繧ュ繝ァ繧ヲ繝倥う縲?鬆大シオ縺」縺ヲ繧九h」

レッド「……」

レッド(駄目だ、何を考えているのかわからない……)

ポリゴンZ「……」「縺セ縺滄♀縺シ縺??」シュンッ

レッド(あ 行っちゃった……)

エレベーター「」チーン

レッド(……ついたみたい。外、出てみよう)
173 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 01:09:14.67 ID:rVZmpsQKO
〜プリズムタワー中部〜

レッド(あれ)

グリーン「レッド! お前どこ行ってたんだよ……!」

キョウヘイ「エレベーター出たら合流出来ちゃったんだからね! し……心配なんてしてないんだから!」

レッド(楽しんでない?)

カルネ「本当にそう! 周りに心配かけて……よくないわ!」😫

ハンサム【合流出来て何よりだ。何かあったか?】

レッド(……見たものはあったけど、カルムには関係なさそうだったかな)

グリーン「関係あるものはなさそうだったってよ」

レッド(……緑、何? この ニャースを掴むような首根っこの持ち方は……)

グリーン「お前がすぐどっか行くからだ。こんな場所でくらい何処にも行くんじゃねえ」

レッド(自由が阻害される〜)
174 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 01:24:48.44 ID:rVZmpsQKO
トウヤ「……」キョロ

キョウヘイ「ああ……そうっすね、他のトレーナーを探すんだからね!」

ハンサム【あまり目立たないようにしておこう】

レッド(こっそりね……)


トレーナー1「だからそういうところがイヤだったんだよ! ついてくるなって!」

トレーナー2「こっちこそ昔っからお前に突き合わされてばっかりで……」

トレーナー1「は? ……じゃあいいよ、ここでお別れだな!」

トレーナー2「えっ……こ、こっちこそお前なんて願い下げだ、じゃあな!」


グリーン「シンプルに仲違いしてるな……俺の雑な考察が当たってんのか?」

レッド(元々、二人とも素直で仲良かったのかなぁ)

ハンサム「……」

カルネ「ただ喧嘩してる。これを見たいだけで深い理由はないんじゃない?」

キョウヘイ「あ、あの二人行っちゃうんすからね び……尾行なんてしないんだから!」
175 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 01:59:38.68 ID:rVZmpsQKO
トレーナー1「じゃあ、俺はこっちで」グシャ


レッド「!」

レッド(上だ。上から落石 いや……隕石? この勢いで、人に当たったら、もう……)


トレーナー2「……え?」

トレーナー2「な、なんで……お お前がいなくなって、清々し、違う!」

トレーナー2「違う、そうじゃない、いいざまだ、違う、違う!」

トレーナー2「ちが」グシャ


キョウヘイ「……、」

トウヤ「……」

カルネ「そんな……」

レッド(上。吹き抜けになってるんだ。一番上まで。ってことは……)

レッド「エーフィ!!」

エーフィ「ふぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」ミョンミョンミョン

隕石「」ピタ
176 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 02:04:54.90 ID:rVZmpsQKO
レッド(来ると思ってた。ありがとう……)ナデ

エーフィ「そら、何度ボッシュートされても主人の危機の為にかけつけるよ!」

エーフィ「僕はエスパーだから心も読めるし、レッドと以心伝心だし♪」

トウヤ「みんな、こっち。上から来るんなら、下に隠れたほうが良いんじゃない?」

トウヤ「エレベーターはまだ動いてる。潰れたくなければ、行こうか」

カルネ「わ、わかってないんだから〜〜〜!」

キョウヘイ(あーー、トウヤさんなんで喋りたがらないか わかったっすね……)

レッド(目覚めた時のトウヤと、なんだか似てる……)

グリーン「オッサン、アンタもだ!」

ハンサム「……」ジッ
177 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 02:10:42.56 ID:rVZmpsQKO
〜エレベーター〜

レッド(……びっくりした)

キョウヘイ「一応電脳世界っすけど……入るときにチラっとマサキも言ってたんすからね」

キョウヘイ「こっちの世界でも何かあったら現実に影響がある、みたいな……わ、忘れてなんかないんだから!」

グリーン「それ疲れねえのか?」

キョウヘイ「疲れるっすけどこれが一番伝わりやすいんだから! 勘違いしないでよね!」

カルネ「……」

ハンサム「、……」スッ

カルネ【あたし、あの子が簡単にひとの未来を奪う子には思えない】【やっぱり、変な事が起きているのね】

カルネ【助けてあげたい】

ハンサム「……」コク
178 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 02:22:58.91 ID:rVZmpsQKO

〜プリズムタワー 一階〜

レッド「……?」

グリーン「あれは……」


トレーナー1「この建物は……?」

トレーナー2「上に登れば辺りを見回せるだろう。そうしたら出口がわかるかも……そんな事もわからないのか?」

トレーナー1「なんだよそれ! ……わかったよ、行けばいいんだろ行けば。お前はずっと偉そうだよな」

トレーナー2「いや、今のは…… …」「さっさと行こう」


レッド(さっきのひと達……?)

キョウヘイ「え? リスポーン機能とかありってことなんすかね? とか思ってないんだからね」

レッド(あっズル覚えた)

ハンサム【恐らくだが、ゼルネアスだろう】
179 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 02:40:26.66 ID:rVZmpsQKO
ハンサム【ゼルネアスは生命と再生を司るポケモンだと以前彼が言っていた】

ハンサム【ここは電脳世界だそうだから、それをデータにも影響させているのか】

レッド(それって、助けてあげてる……ってこと?)

グリーン「そんな簡単な話じゃねえだろ。アイツら、記憶は残ってないようだった」

トウヤ「そうだね。きっと壊しては直し、壊しては直し、を繰り返してるんじゃないかな」

トウヤ「子供みたいだね。彼らはあの子にとってお人形みたいなものなのかな」

レッド「?」

カルネ「どうにもならないわ、そんなの。そうしたいならそうさせていればいいの」

カルネ「それがきっと、あの子のためだから」

グリーン「……俺はアンタとそう話したことないけどよ、アンタ、わかりやすい人だな」

キョウヘイ「撮影してない時のカルネっちは、めちゃまっすぐな人っすよね〜とか思ってないんだからね!」

キョウヘイ「顔見たら本心なんとなくわかるの、も……いや、そっちは女優さんだからこそっすかね なんだからね」

レッド(略式)
180 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 02:48:01.24 ID:rVZmpsQKO
ハンサム【上から攻撃が来ていたという事は 彼も上にいるんだろう】

グリーン「あのエレベーターはあそこで止まってたけど、奥に階段が見えたな」

キョウヘイ「螺旋階段っすね。上までいくの面倒そうっすけど……なんだからね」

レッド(エーフィで食い止めることはできそうだし、僕がゴリ押しで……)

グリーン「おい」

レッド「……」

グリーン「一人では行かせねえからな」

レッド(……やりにくい……)

ハンサム【真上から攻撃してきているなら、上手く隠れることは出来ないだろうか?】

トウヤ「それか、何人か囮がいてもいいかもしれないよ。子供は往々に視野が狭いものだし」

トウヤ「それに……上についてからの事も考えた方がいいかもしれないね」

グリーン「そうだな、説得でなんとかなるとも思えねえ。し、そもそも俺たちの方の発言にデバフかかってるからな」

キョウヘイ「一番説得に補正入りそうなハンサムさんも喋れないんだから詰みっすよ〜なんだからね」

トウヤ「レッド、どうする?」

レッド「……」

1,レッドゴリ押し作戦  2,隠れながら進む作戦  3,囮作戦

下1(シークレットコンマ判定 60)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/12(木) 02:52:51.86 ID:h8eLRz/W0
3
182 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 11:24:56.13 ID:rVZmpsQKO
レッド「……」

レッド(囮作戦、をするとして……誰が囮になればいいかな)

グリーン「囮作戦にする気かよ? だとしたら、あの落ちてくるアレを何とか出来る実力があるヤツだな」

グリーン「レッドが対処できるのは当たり前だが、他の奴らも十分強いだろうからな」

ハンサム【申し訳ないが、私はポケモンを連れていない。囮は難しいだろう】

キョウヘイ「そうなんすね? 逆に他の人は全員エスパータイプ出せるんで、幅広いんだからね」

レッド(えっと 今、六人いるし……さっきの人たちを見るに、二人と四人に分かれた方がいいのかな)

グリーン「ま、半々に分かれてもいいと思うけどな。二人と四人でもいいか」

レッド(僕は話するの得意じゃないし、囮の方が向いてるかなあ)

グリーン「お前ならどっちのチームでも上手くやるだろうな。俺はお前を信じてぐえええ」

レッド(あほ)
183 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 11:34:17.69 ID:rVZmpsQKO
レッド(一応言っておくと僕が囮チームにいっても、ちゃんと上で何がおこったかはわかるようにします)

カルネ「あたしはどっちもイヤ! こんな事件に関わるなんて!」

キョウヘイ「カルネっち、元々が素直すぎて言葉が反転しちゃってる人なんすよねぇなんだからね」

トウヤ「警察の人には上に行ってもらうとして……どうしようか、残りの班分け。大人ってあんまりあてにならないからよく考えないとね」

ハンサム「………………」

グリーン「オッサン、言いたい事はわかるぜ。普段良い子な奴にこういう言い方されると刺さるよな」ポン

キョウヘイ「……」

レッド「……」

トウヤ「二人はどうしたい?」

レッド「……えっと……」

下1
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/06/12(木) 19:26:33.40 ID:8Ddeyqs+O
話するの苦手なレッドと丈夫そうな緑がおとり
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/12(木) 19:27:11.37 ID:8Ddeyqs+O
sage忘れちゃったごめん
186 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:06:09.15 ID:uzbUl3A5O
レッド(確かに、僕はその場にいても黙って実況するしかできないもんね。緑も直撃しても一発は耐えられるでしょ)

グリーン「あれくらい耐えられるに決まってるだろ。むしろお前の方が心配だぞ」

レッド(避けるもん)

キョウヘイ「オッケーっす! 主人公経験ある俺にあとは任せてくださいんなんすからね」

レッド「キョウヘイ……」

キョウヘイ「……」👍

カルネ「でしたら、あたしたちは行かなくちゃいけないのね。のんびり行きましょう」ダッ

ハンサム「……!!!!」ダッ

キョウヘイ「カルネっちーーー!! まだ囮動いてないんだからねっ!」ダッ

トウヤ「あはは。二人とも、気を付けてね」

レッド(行っちゃった。よーし、囮するぞ〜)
187 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:18:46.23 ID:uzbUl3A5O
グリーン「……」喋れのジェスチャー

レッド(やっぱり喧嘩とかしてた方が印象いいかな。喋ってみたらどうなるだろう)

レッド「グリーン……」

グリーン「……なんだよ」

レッド「……」

レッド(え? 改めて緑に言いたい事とかなさすぎる……あ! いいことを思いついた)

レッド(ちょっと仲悪そうなことを言えばよくて、多分僕は普段素直なタイプだと思うので えーと)

レッド「別に……僕のこと、気にしないでもいいから……いちいちうざいし……」

レッド「ジムリーダー……っていうのも、忙しいんでしょ……一回やめれば、僕のことなんて忘れるよ……」

レッド「ついてこないで……」

グリーン「……」
188 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:24:11.62 ID:uzbUl3A5O
グリーン「……クソッ!」

レッド「!」

グリーン「そういう仕様だってのはわかってるのにしっかりダメージ喰らうぜ……!!」

レッド(素直だ……)

グリーン「無理なこと言ってんじゃねえよ、俺がお前の事を忘れられるわけないだろ」

グリーン「あの三年間だってお前の事を考えない日は無かった! ジムリーダーの後釜で忙しくもしたが、お前の逃げた先をずっと探してた」

レッド(知ってたけど改めて言われるとちょっときまずい)

グリーン「こういう事言うつもり無かったからすっげえ腹切りてえ〜〜〜〜!!!」

レッド(素直だ…………)

グリーン「……って、お前普段割と馬鹿に素直だよな。ってことは……」

レッド(急に察しを覚えなくていいから!!!)シュッ

グリーン「おいお前に攻撃されるのは違うだろ!!!!!!!」
189 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:31:45.41 ID:uzbUl3A5O
レッド(僕だって日ごろの感謝くらい……、)

レッド「!」バッ

エーフィ「ふぃ!」

グリーン「来たな。行くぞフーディン!」ポーン

フーディン「ふしゃーしゃっ!」

レッド(とりあえずド派手に止めれば、こっちに意識が向くかな)

エーフィ「任せてよ!!!!!!!!!!!!!栄養素を得たばかりの僕は最強〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ミョンミョン

グリーン「はっ、俺たち二人を止められる奴はいねえぞ!」

レッド「……そうかな……」

グリーン「そうなんだよ」

エーフィ「ウオオオオオオオオオオオオオサイコパワー全開!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
190 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:37:00.34 ID:uzbUl3A5O


〜螺旋階段〜

キョウヘイ(すっげ〜爆発してる……あの二人はしゃいでるっすね〜)

キョウヘイ(ていうか視点を自分の物にすると口に出さなくていいから楽〜 レッドさんの気持ちもわかるっす)

キョウヘイ(別に普段は喋ってもいいすけど、今ちょっと面倒っすからね)

ハンサム「……」

カルネ「あと少し。実際目の前にして、あの子にどう声をかけたら……なんて、考えても意味のないこと」

カルネ「あなた達なら思い浮かぶ?」

キョウヘイ「うーん……まず理由を聞かないとわかんないっすねんだからね」

トウヤ「案外下らないことだったりしてね」

ハンサム【どんな理由だとしても、彼を止める。大人として】

キョウヘイ「か〜ら〜の〜?」

ハンサム【彼の恋人として出来るだけ彼を傷付けないよう止める!】

カルネ「やっぱりね!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

キョウヘイ「貫通してる貫通してる貫通してるんすよ感情が なんだからね」
191 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:46:45.69 ID:uzbUl3A5O
キョウヘイ「まあ、そこは任せるっすよ。それこそ一番言葉が届く人だと思うんすからね」

キョウヘイ「ただなんつーか、一筋縄ではいかないんじゃないかという予感が なくもないんだからね……」

トウヤ「あはは、その喋り方もちょっと慣れてきて面白いね」

キョウヘイ「ちょっと! イジるにはまだ早いんだから! か……勘違いしないでよねっ!」

ハンサム(使いこなしている……)



〜最上部〜

キョウヘイ「到着なんだからねっ!」

キョウヘイ(なんだかんだこの建物入った事ないっすけど、機械だらけの場所かと思ったら……急に雰囲気変わったっすね)

キョウヘイ(森みたいな、木々に囲まれたような……、)

ショタカルム「……」

キョウヘイ「えーーーーーーーーーーーーーー!?!?! こっちもだとは 全然思ってなかったんだからねーーッ!!!」

ハンサム「!!?!?」
192 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 20:52:03.87 ID:uzbUl3A5O
カルネ「これって……? ?? あの子、カルム? 全然面影もないけど」

キョウヘイ「俺も実際見たことは無いっすけど、多分そうなんだからね! ……体感レッドさんよりは見た目ちっちゃい ……」「!」ハッ

キョウヘイ「そうか! だからだったんすね! 妙だと思ってたんだから!」ビシ

トウヤ「……あれ、僕のこと?」

キョウヘイ「そうっすよ。急に喋るようになったなとは思ってたんすよ……」「なんだからね」

キョウヘイ「二回目にエレベーターに乗ったあの時! 入れ替わってたんじゃないすか!?」「なんだからね!」

トウヤ「あはは」

目覚めトウヤ「……レッドにも何となく違和感を抱かれてたみたいだし。僕はごっこ遊びあんまり得意じゃないみたい」

目覚めトウヤ「そうだよ、普段だったら悩みどころだったんだけど。こうなってたから来ちゃった♡」

目覚めトウヤ「向こうであいつが楽しんでたんだもん。僕だって楽しんでもいいよね」

キョウヘイ「くそーっ! 関係者パスで自由に喋れるのマジでズルいんだからね!」
193 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/12(木) 21:09:13.85 ID:uzbUl3A5O
カルネ「!!?!??!?!!!?」

キョウヘイ「やばい、カルネっちがもうキャパオーバーしてるっす! んだからね!」

キョウヘイ「つか、元々のトウヤさんはどこやったんすか! べ、別に……心配なんてしてないんだから!」

目覚めトウヤ「ここまできてあいつの心配? ……どこやったんだろうね。僕はそうしておいてもらうようお願いしただけだから」

目覚めトウヤ「多分だけど、外に追い出されてるんじゃないかな」

目覚めトウヤ「そうだよね? 小さなお坊ちゃん」

ショタカルム「……」「そうだよ。このお兄さんが言ったから、あのお兄さんとはさようならした」

ショタカルム「ここまで来るなんて、言ってなかったけど」

目覚めトウヤ「うん、あの子たちが思ったよりちゃんと作戦立ててたから。来れちゃったね」

ショタカルム「ボクは来ないでほしいっていったのに。うそつき」
194 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/13(金) 20:40:54.58 ID:U6wKimNvO
目覚めトウヤ「あはは、ごめんね。そう、僕嘘つきなんだ」

ショタカルム「きらい」

目覚めトウヤ「あらら、嫌われちゃった。やっぱり子供は素直な方が可愛いね」

ショタカルム「…………」

キョウヘイ「……そのカルム、多分、中身もちっちゃくなってる……んすよね? なんつーか、普段より」

カルネ「真っすぐね」

ハンサム「カルムクン……」

ショタカルム「……どうせ、おじさんたちもそうなんでしょ」

ショタカルム「素直なこどものほうがかわいいんだ」

ショタカルム「でも、ボクはそれが難しいから……でも、ここなら、素直なかわいい子でしょ」

キョウヘイ「なーるほど……素直なのはここのせいってことなんすね なんだからね」

キョウヘイ(ていうか、カルムがそうなりたいと思ったから、こういう場所になったのか……)
195 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/13(金) 20:54:37.24 ID:U6wKimNvO
カルネ「……、う えーと 外の、……!」ワタ

キョウヘイ(カルネっち……! 子供を前にして変な事を言いたくないから言い淀んでるんすね 俺に任せて……)

キョウヘイ「カルム、ここにいるトレーナーたちが喧嘩してるのも……途中で隕石に潰されたのも」

キョウヘイ「カルムがしたくてしてることなのか、聞かせてほしいっす んだからね」

ショタカルム「……みんな、ボクの気持ちがわかってくれればいいなっておもって」

ショタカルム「それで、その内、喧嘩したら離れ離れになっちゃうでしょ」

ショタカルム「そうしたら、もういっかい最初から。離れちゃったらつまらなくなるから」

目覚めトウヤ「ほら、だから言ったでしょう。お人形さん遊びが好きなんだよね?」

ショタカルム「うん」

目覚めトウヤ「うんうん、かわいいかわいい」

キョウヘイ「この犯罪者ァ〜〜〜ロリコンの方と同じくらい許せないんだからね!」
196 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 20:52:11.57 ID:mzFGZMaQO
目覚めトウヤ「犯罪者だなんて酷いな。僕は何にもしてないよ? まだ」

キョウヘイ「まだって言うな!!!!!!! なんだからね」

ハンサム「……?」【彼は犯人の一派ではないのか?】

キョウヘイ「ん〜、犯人の敵では無いけど味方でもなく かといって俺らの味方でもなく……みたいな人なんだからね」

目覚めトウヤ「僕はかわいい子の味方だよ。ここを作るときのアドバイスとかもあげたもん。ね?」

ショタカルム「うん。レックウザに手伝ってもらうこととかも、一緒に考えてくれた」

ショタカルム「ありがとう、お兄さん」

目覚めトウヤ「どういたしまして。素直な良い子はかわいいね。よしよし」ナデナデ

キョウヘイ「コラーーーーーー!!!!!!!!!」

目覚めトウヤ「良い子を良い子だって褒めて何が悪いの? 世界を捻じ曲げてでもいい子になろうとするなんて」

目覚めトウヤ「あはは、子供らしいよね。かわいいかわいい」

キョウヘイ(なんか含みがあるけどそれ以前にひとまず犯罪なのが一番気になる〜〜!!)
197 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 20:56:30.91 ID:mzFGZMaQO
キョウヘイ「……っていうか……」

キョウヘイ(ここでの問題って、あのカルムが結構目覚めトウヤさんになついてることなんすよね〜)

キョウヘイ(しょ〜じき、シンプルに説得はハンサムさんに任せれば自動成功だとは思うっす)

キョウヘイ(ただ、あのショタコンが邪魔すぎる……!!!!!!)

キョウヘイ(どうにかしてあの目覚めトウヤさんとかいうお邪魔虫をどうにかする必要があるっすね)

キョウヘイ(どうしよお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)


1,物理的にひっぺがす  2,カルネさんと急に演劇を始める  3,自分の方がかわいいアピールをする  4,その他

下1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/14(土) 21:03:16.35 ID:jgxToedx0
少年よ大志と可愛さを抱け
3
199 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 21:15:03.57 ID:mzFGZMaQO
キョウヘイ(ショタコンクラーク博士!!!!!!!!)

キョウヘイ(くそっ……わかったっすよ、演技っていうのはつまること素直さの対極なわけで……)

ハンサム「……」

キョウヘイ(ハンサムさんも俺が何かしようとしてるのを察してくれてるっすね。よし!)

キョウヘイ「……ちょーっとまった!! 目覚トウさん、ショタにメロメロなところ悪いっすけど」

キョウヘイ「シンプルなかわいさで言うなら俺も負けてないと思うんすけど〜〜!?」

目覚めトウヤ「……へえ?」

キョウヘイ「ほら! 見てくださいっす! BW2主人公特有の中央ハイライト! レッドさんお墨付きもふもふヘアー!」

キョウヘイ「ここまでにカワイイ男主人公がいただろうか!? いや、いなーい!」ビシッ

ショタカルム「……あのお兄さん、ああ言ってるってことは……」

目覚めトウヤ「あの子のあれは、全部裏返しって訳じゃないんだろうね。ただ……」

目覚めトウヤ「上手いのかもね。自分の感情というより、意志のコントロールが」
200 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 21:59:42.98 ID:mzFGZMaQO
目覚めトウヤ「それで? 僕の興味を引いてこの子から引き離そうって魂胆?」

キョウヘイ「ぎくーっ! べ、別に……そんなことないんだからっ!」

キョウヘイ「でも……トウヤさんがとられてイヤだとか……そんなことも考えてないんだから!」

目覚めトウヤ「あはは。……良い子だね、キョウヘイ」

キョウヘイ「え?」

目覚めトウヤ「これまで、僕が散々遊んであげて……嫌な思いもしただろうに」

目覚めトウヤ「それでもこんな言い方してまで、この子を助けてあげたかったんだ」

キョウヘイ「そ……それは……」

目覚めトウヤ「いいよ。そんなに言うなら、可愛がってあげても」

カルネ「……待ちなさい!」ガシッ

キョウヘイ「え!?」

目覚めトウヤ「……え?」
201 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 22:07:18.50 ID:mzFGZMaQO
カルネ「慣れるのに時間がかかってしまったけど、こどもが危ないって時に黙ってはいられないわ」

カルネ「事情はよくわからないけれど、ただ仲良くしようって様子には見えないの」

カルネ「あたしだって大人よ。君たちを守る義務があるの。……もちろん、君のことも」

キョウヘイ(カルネっち!? まだ話は……済んだ様子じゃない。ってことは……)

カルネ「キョウちゃん。あたしだって、女優のはしくれなのよ」

キョウヘイ(はしくれどころか、ぜんぜんぜん大先輩なんすよね〜〜〜!)

目覚めトウヤ「……あーあ。これだから大人って嫌いだよ」

目覚めトウヤ「興醒めだ。向こうの説得も上手くいきそうだし……」

目覚めトウヤ「あはは、人生ってうまくいかないものだね。じゃあ、別の所でまた遊ぼう?」

キョウヘイ「もう来るなーーーーー!!!!!!!!」

目覚めトウヤ「あはは、ばいばーい」パチン

キョウヘイ(くっ……指パッチンで姿を消すカッコいいやつだ……)
202 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 22:26:35.28 ID:mzFGZMaQO

ショタカルム「…………」

ハンサム「……」(警戒した目だ。最初に彼に会った時を思い出す)

ハンサム(彼に伝えなければならない事がある。だが、口を開いて心無い言葉を彼に言いたくはない)

ショタカルム「なに?」

ハンサム(だが、彼はわかっているのだろう。この場所では、ある意味本音を隠すことは出来ないのだ)

ハンサム(彼が設定したルールに則られている限り、裏返されざるを得ないのだから)

ハンサム(ならば……!)バッ

ショタカルム「わっ、な、なに!?」

ハンサム「……」ガシッ ギュッッッ

ショタカルム「なに、は、はなして!」

ハンサム(いいや離しはしない! このハンサム、まっすぐな言葉で伝えられないのであれば)

ハンサム(行動で伝えるのみ!!!! 大人と子供だってそうだ、ただ耳触りの良い言葉を並べるだけではいけない)

ハンサム(テンガン山のごとくどっしりと構え、その姿を見せることが大事なのだ……!!)
203 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 22:44:46.55 ID:mzFGZMaQO
ショタカルム「…………な、なんで、ぎゅってするの?」

ハンサム(キミのことが大事だからだ!!!!!)

ショタカルム「やめてよ、おじさんだって素直ないいこが好きなんでしょ」

ハンサム(いいや違う、素直だろうとそうじゃなかろうと、キミは良い子だ)

ハンサム(それはこのハンサムがよく知っている! バディとして共に街を走ったあの頃から!)

ショタカルム「…………おじさん、」

ハンサム(キミがどれだけ憎まれ口を叩こうと、素直でない言葉を言おうと、)

ハンサム(その目はいつも静かにまっすぐに相手を見据えていた! それをわたしは知っている!!)

ハンサム(キミは少し不器用なだけで、誠実な人間だ!!! そして…………)

ハンサム(その不器用なところが愛らしいのだ!!!!!!!!!!)

ショタカルム「おじさん!!?!?!?」

ハンサム「ムッ!?」(……聞こえていたのか?)
204 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 22:53:44.49 ID:mzFGZMaQO
ショタカルム「……マフォクシーが 手伝ってくれてるから」

ショタカルム「相手が本当は何を考えているか、わかるように、って……」

ハンサム(マフォクシー! カルムクンの相棒でもあるポケモン……そういえば、エスパータイプだったか)

ショタカルム「……ねえ、おじさん、今のって……本当?」

ショタカルム「大きくなったボクが、素直ないいこじゃなくても……大事にしてくれる?」

ハンサム(当たり前だ!!!!!!!!!!!!!!!!)

ショタカルム「お、おじさ」  ポンッ

カルム「ん…………、……」

ハンサム「カルムクン!!! 元に戻ったのだな!! よかった!!」ガシッ

カルム「あ、う、うん、おじさんありがとう、その、今は……」

ハンサム「ムム、普段通り喋れるようになっているな! では改めて宣言しようではないか、わたしは」

カルム「お、おじさんっ!! 今はいいから!! 他の人もいっぱいいるし!!」

キョウヘイ「エンダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

レッド(いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ)
205 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:02:51.43 ID:mzFGZMaQO
キョウヘイ「あれ、レッドさん来たんすね?」

レッド(隕石も振ってこなくなったし、緑がいつも通りになったから終わったのかなって)

グリーン「ったく、やりにくいったらなかったぜ」

カルネ「よかった〜〜〜っ!! 二人のあたたかく前向きな気持ち……通じ合ったのね!」

カルネ「あたし、なんだか感動しちゃって……それに、あなたのことをもっと知れてよかった」

カルム「か、カルネさん……今日の事は……忘れてほしいんだけど」

カルネ「えーっ! 無理無理、こんなに素敵な出来事忘れられない!」

カルネ「でも安心して、誰かに言いふらしたりもしないから。あたしの大事な思い出!」

ハンサム「はっはっは、そうでしょうとも!!!」

レッド(苦しい!!!!!!!!! リア充オーラに滅される!!!!!!!!!)

グリーン「おいこら盾にするな!!!」
206 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:07:10.12 ID:mzFGZMaQO
カルム「……二人も、その、来てくれて……」

キョウヘイ「あ〜、いいっすよやりやすいように喋って。俺らもまあまあわかるんで〜」

レッド(緑で慣れてるし)ウンウン

グリーン「おいこら」

カルム「だとしても、年下に迎えに来させておいて何も言わないのもダサいからイヤなの」

カルム「……き、来てくれて、あ、あ、あ ありがとう ……」

カルム「とか全然思ってないから! 勘違いしないでよね!!」

キョウヘイ「うお〜〜本家〜〜! よっ! ツンデレ屋!」

レッド(かーぎやー)

カルム「なにそれ! やめて!」

キョウヘイ「外で一人寂しく待ってるトウヤさんにも、カルムが感謝してたって伝えとくっすよ」

カルム「え、トウヤ追い出されてるんだ……」「……ちなみに、セレナは?」
207 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:09:51.83 ID:mzFGZMaQO
キョウヘイ「セレナなら、ちょっと前に回収済っすよ〜」

レッド「今は……リーフと、遊んでると 思う……」

カルム「そう。……別に、安心とかしてないけど。リーフって、確かレッドの妹だよね」

レッド「うん……仲良くなってたよ……」

カルム「へぇ。結構歳離れてるのに ……」

カルム(ファイアの双子の妹だから同い年か……)

キョウヘイ「まあファイアが例外なんすけどね、あの落ち着きよう……」

レッド「……、?」

レッド(そろそろ来るかなと思ったけど。もう一人のキョウヘイ、今回は来ないみたい……)
208 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:15:57.97 ID:mzFGZMaQO
マサキ『解決したっぽいな、よかったわ〜〜。方々に頭下げて国際警察に大女優さん呼んだかいあったで』

ハンサム「ウム、突如声がかかった時は驚いたが……こちらこそ感謝する!」

カルム「……お、おじさん」

ハンサム「ム?」

カルム「あのさ、調査しに来てたんでしょ。その……まだ、こっちにいる? 別に、引き留めるわけじゃないけど」

カルム「ボクも……色々話できるかもしれないし……」

ハンサム「ウム、そうだな……まだ事件は解決していない。彼らの手腕を見る限り、ここは彼らに任せるべきだが」

ハンサム「首謀者以外の、被害にあっている人間の把握はせねばならない。まだここで調査が必要だ」

カルム「だったら、ボクも一緒に行くから! ……いいよね?」

ハンサム「もちろんだ!!! だが、キミも疲れているだろう。少し休憩しよう」

カルム「……うん」

レッド(たすけてーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ「リア充濃度でレッドさんが死ぬ!!!!!!!!!!!」
209 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:19:28.84 ID:mzFGZMaQO
キョウヘイ「マサキ!!! 緊急脱出っすよ!!!!!」

レッド(くるしいーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!)

マサキ『とっておきの緊急脱出今使うん!? まあ回数制限はないからええけども』

マサキ『女優さん方もありがとうございましたーーー!! 脱出!!! 解散!!!』ポチ



〜サザナミタウン〜

トウヤ「あ、二人ともおかえり! 大丈夫だった? あいつと入れ替わったって聞いたから心配して……」

レッド「………………!!!!!!!!!!」ギュ

トウヤ「わぁ!? そ、そんなに怖い事があったの……!?」

キョウヘイ「違うんすよ、対リア充の発作っす」

トウヤ「あぁ………………」ナデナデ

キョウヘイ「目覚トウさんの方は俺が対処しといたんで大丈夫っすよ〜。被害もないっす」

トウヤ「キョウヘイもありがとう、頑張ったねぇ」ナデナデ

キョウヘイ「ぬわああ俺も撫でもらっちゃった」
210 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:23:38.34 ID:mzFGZMaQO
レッド「………………ちょっと、疲れた……」

キョウヘイ「ここまで結構連続で怒涛の解放連鎖をしてきたっすからねぇ」

トウヤ「少し期間も空いた分、頑張ったよねぇ」

マサキ『そしたらこの別荘でレッド達も休憩してったらええやん』

マサキ『ふわふわのベッド、あるで……お風呂もあるで なんせリゾートやから』

キョウヘイ「元々はトウコさんのシマっすもんね〜。ばっちりリゾートっす」

トウヤ「それがいいね。ちょっと休憩して、それからまた頑張ろう?」

レッド「うん……」

マサキ『ちょうどこっちの世界も夜やからな〜』

マサキ『助けた子ぉたちのうち、何人かはこっちの世界を調べるために残っててくれたんやけど』

マサキ『その子らも帰ってきてるみたいやで。せっかくやしお泊り会したらえんちゃう?』

レッド「うん……」
211 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/14(土) 23:26:59.38 ID:mzFGZMaQO


〜リゾートハウス〜

キョウヘイ「えーと、今助けたのって……」

トウヤ「イッシュの二人、カントーの三人、ジョウトの二人、ミヅキ、コウキ、カロスの二人……だねぇ」

レッド(あと少し……かもしれない……!!)

レッド(……そういえば。あのエレベーターで見た映像の事もあるんだっけ)

レッド(僕はよくわからなかったけど、二人に話せば何かわかるかな……)

レッド(でも、あれだけなら、あんまり手掛かりにならない気もするけど……)

キョウヘイ「せっかくっすから、様子を見るついでに誰かの部屋にいってもいいっすよね」

トウヤ「僕たちで話すことがあれば、作戦会議してもいいし……どうしよっか?」

レッド「えっと……」


誰と寝るか(トウキョウ別行動も可)  下1
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/14(土) 23:37:14.17 ID:zTm5xgMLO
作戦会議ついでにエレベーターでのことを話してトウキョウと川の字になって寝落ちするまで仲良くお話するんだ
213 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:16:50.85 ID:U368MerEO
レッド「……二人と……」

トウヤ「もちろんいいよ〜」

キョウヘイ「っしゃーー!! 勝った!! 様々に!!」

レッド(何に?)

レッド「……話したい事も、あるし……」

キョウヘイ「おっけーす! とりまこの辺もってこ〜」

トウヤ「わ〜、この家アメニティ豊富〜」

マサキ『へへっ、せやろ……』

キョウヘイ「てか家の中もマサキの監視あるんすか? 嫌すぎるんすけど」

マサキ『しゃあないやろ全部ワイのサーバー上で起こっとるんやから!!』

マサキ『いうても個室はなるべく見ぃひんようにするで。なんかあったら緊急ボタン押してな』

キョウヘイ「緊急ボタンあるリゾートホテル嫌すぎるっす」
214 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:25:57.95 ID:U368MerEO


〜お部屋〜

レッド(おっきいベッドが二個ある くっつけておこう……)

トウヤ「ベッドをくっつけてるねぇ。ってことは……皆で寝たいの?」

レッド「うん……川の字、だって……」

キョウヘイ「川っつーと……真ん中はレッドさんすね」

レッド(いたしかたなし)

キョウヘイ「電脳世界、着替えて即寝れるのはいいっすね」

トウヤ「睡眠欲だけ残ってるのもちょっと妙だけど……」

レッド(もふもふのパジャマが用意されている……)

キョウヘイ「俺らももふもふパジャマっすよ」

トウヤ「え、僕も……? 二人は可愛いから似合うけど、僕はちょっと……」

キョウヘイ「似合うんすよアホ………………」

レッド(本気の時のキョウヘイだ)
215 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:36:17.38 ID:U368MerEO
レッド(真ん中に、着地)

キョウヘイ「俺ここ〜〜!」ボフ

トウヤ「お邪魔しまーす」

レッド(もふもふの人が両隣にいるの、嬉しい)

キョウヘイ「んじゃ〜、作戦会議っすよ! ……の前に、レッドさんのご報告を聞くっす」

レッド「うん……えっとね…… …………」

レッド「あっちの、僕と、キョウヘイが話している映像が、見えて……」

トウヤ「映像……そういえばあのエレベーター、上にモニターがあったね?」

キョウヘイ「あー、現在高度何m〜って出るやつっすね。どんな話してたんすか?」

レッド「……キョウヘイが、世界征服したいって、僕に話してた……」

レッド「僕は……キョウヘイの方が向いてると思うって、言ってた……」

キョウヘイ「うーん、あっちのレッドさんもレッドさんっすねぇ」

トウヤ「……向こうのキョウヘイは割と出てくるから、キョウヘイとの違いもなんとなくわかるけど」

トウヤ「レッドの事は……まだわからないね」
216 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:40:56.31 ID:U368MerEO
レッド「……そういえば……」

キョウヘイ「お?」

レッド「ポリゴンZがいたよ……」

トウヤ「へぇ、……そういえば前にも見かけたって言ってたね?」

キョウヘイ「マサラタウンでしたっけ。そん時もは急に消えた〜って言ってたっすけど」

レッド「……さっきも、急に出てきて、消えちゃった……」

レッド「あの子は……何考えてるか、ちょっとわかりにくい……かも……」

キョウヘイ「へ〜、ポケモンカリスマEXのレッドさんが……珍しいっすね」

トウヤ「僕たちもその子に会えれば、何かわかる事があるかもしれないねぇ」

レッド「ポリゴンZ……人見知りなのかな……」
217 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:51:40.14 ID:U368MerEO
レッド「……報告 おわり……」

キョウヘイ「あざす!」

トウヤ「向こうの情報が増えるのはいいねぇ」

レッド「あとは……作戦会議……」

レッド「このあとの、こと……だよね……」

キョウヘイ「そうっすね。今助けられてるのが〜11人」

トウヤ「助けられていないのは……8人だね」

レッド「あと半分……は、超えてるけど……」

キョウヘイ「わりとややこしそうなところも残してるんすよね〜」

トウヤ「ややこしそうなところかぁ……キョウヘイ的には、どの辺りが?」

キョウヘイ「まずヒカリっすよ。もう俺知ってるんすよ。ポケモンになるんすよ」

レッド(ありそう)
218 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:55:23.85 ID:U368MerEO
トウヤ「僕は……ヨウのところが、ちょっと気が進まないかな」

トウヤ「多分、年齢操作系じゃないかなぁ……上方向の……」

キョウヘイ「うーん、性癖の反りの合わなさがここで……」

レッド(お兄さんになれるのかな なりたいな……)

トウヤ「レッドはどう? ちょっと怖いな、ってところとかある?」

レッド「……うーん……」

レッド「……」

レッド「みんな、大変そうだなって、思う……」

キョウヘイ「ま〜〜、楽なところはないでしょーね〜」

トウヤ「がんばるか〜」

トウヤ「あとは……向こうの情報を得る事だけど…… …………」

キョウヘイ「トウヤさんが言いにくくしてるってことは、目覚トウさん関連すか」
219 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 21:58:51.81 ID:U368MerEO
トウヤ「うん……ほら、あいつは向こうのキョウヘイやレッドと連絡はとってるみたいだし」

トウヤ「情報を持っていると思う。それに、レッドにキョウヘイの事を気に入ってるみたいだから……」

トウヤ「上手く使えば……手掛かりを得られるとは……思うんだけど……」

レッド(確かに、途中途中でヒントをくれようとはしていたっけ)

レッド(殴ったけど)

キョウヘイ「あの人の場合、マジで向こうの俺の目的とかもどうでもいいんでしょうね〜」

キョウヘイ「ただ自由の身を大変謳歌しているというか……」

レッド(楽しそうだと思う)

トウヤ「向こうのキョウヘイも、とりあえず席を埋めたかっただけだとは思うんだけど。困ったなぁ」

キョウヘイ(しょーじきトウヤさんのメンタル削れるってだけでもリソース割く価値はあるんすよね〜)

レッド(……どうにか、仲良くできたらなぁ。あのトウヤもだけど、キョウヘイも……僕はいいや)
220 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 22:02:38.25 ID:U368MerEO
レッド「……明日は……」

トウヤ「ん? どうしたの?」

レッド「あの、キョウヘイと……もう少し、話してみたいな……」

キョウヘイ「そーっすね〜。案外レッドさんくらいズバッと聞いてくれた方がいいのかもしれんす」

トウヤ「だねぇ……僕はなんだか嫌われちゃってたみたいだし……」

キョウヘイ「ま〜……そうみたいすねー……」

キョウヘイ(時系列的に、アローラ行く前ってことっすもんね〜……)

キョウヘイ「代わりに俺がトウヤさん大好きなんで☆ 落ち込まないでくださいっす☆」

トウヤ「あはは、ありがとう。元気になったよ〜」


誰が最初に眠くなるか 下1コンマ  1〜30レッド 31〜60トウヤ 61〜90キョウヘイ それ以上で全員
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 22:04:26.59 ID:oonpt4nH0
春眠不覺曉
222 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 22:11:45.01 ID:U368MerEO
キョウヘイ「そしたら次っすよね〜、どこに行くか……」

レッド「……」チラ

トウヤ「うん…………」

キョウヘイ「……っぱ、カラサダとアマサダだったら アマサダっすよね」

トウヤ「うん……………………」

レッド「わかる……」

キョウヘイ「年下か年上だったら、やっぱ年上すよね」

レッド「かも……」チラ

トウヤ「う"ん」

キョウヘイ「くっ…………ひ、引っかからないっすね……くくく」

レッド「ふふ……いじわるしちゃ、だめだよ……」

キョウヘイ「はあ〜い」
223 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 22:15:34.55 ID:U368MerEO
レッド(いっつも寝かしつけてくれるから、珍しいな……)

キョウヘイ「アレっすね、目覚めることがないんだと思うと……トウヤさんの寝顔も穏やかにみられるっす」

レッド(普段トウヤが寝てたらちょっと警戒しちゃうもんね)

キョウヘイ「そしたら……何処に行くかの相談は明日にしますか」コソ

レッド「そうだね……」コソ

キョウヘイ「レッドさん寝れます?」

レッド「マサラ人は……どんな環境でも、寝られる修行してるから……」

キョウヘイ「つえ〜〜……いうて俺もちょいねむっす」

レッド「子守歌 しよっか……」

キョウヘイ「運次第で鼓膜イカれそうなんで、今日はやめとくっす」

レッド(そんなあ)

キョウヘイ「また今度聞くっすから〜〜。んじゃ、おやすみなさーい」

レッド「おやすみ……」
224 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 22:21:43.35 ID:U368MerEO



キョウヘイ2『ちょっと、何やってんすか! あのエリアは任せて〜みたいなこと言ってたじゃないすか』

目覚めトウヤ「うん、面白そうだったからね。実際そうじゃない? 意思疎通を阻害するのって、結構効くね」

キョウヘイ2『それはそうっすけど。エネルギー回収率では下の下っすよ、あの場所』

キョウヘイ2『発想はよかったっすけど、実際の数字が取れなきゃ意味ないんすからね』

目覚めトウヤ「あ〜〜上司にモラハラされる〜〜〜辞めちゃおうかな〜〜〜」

キョウヘイ2『これくらい真っ当な指導がモラハラ扱いされるんすか令和って!?』

キョウヘイ2『……と、ジョークはこの辺にしといて。マジで気をつけてくださいよ、あと少しなんすから』

キョウヘイ2『あと少しで……』

目覚めトウヤ「君こそ気を付けてね? いかにも足元を掬われそうなポジションなんだから」

キョウヘイ2『な〜に言ってんすか。俺がそんなオールドタイプな負け方するとでも?』

目覚めトウヤ「あはは」
225 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 22:24:55.16 ID:U368MerEO


七日目

レッド「……」パチ

レッド(ぽけも〜にん)

レッド(これも今は通じないって聞きました)

レッド(久しぶりに寝起きになった気がする)

レッド(昨日が色々あったから……あるいは、間があいたから……)

レッド(調子を取り戻すために、寝起きドッキリが必要だと思います)

レッド(……助けた人はみんないるって言ってたっけ。誰にしようかな)


誰に(複数可) 下1   何を  下3
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 22:29:13.72 ID:biOAzIwu0
助けた自分より年下の子達
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 22:30:57.11 ID:oonpt4nH0
埋ksk
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 22:36:26.57 ID:QYnuLwuIO
ほっぺにちゅーしてから起きたら変顔
229 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 23:13:07.62 ID:U368MerEO
レッド(やります、か……十八番の変顔あるからね しわしわピカチュウ)

レッド(え? 名探偵ピカチュウって六年前? うそ……)

レッド(というわけで、最初の年下はファイア)

レッド(僕もよく、姉さんにほっぺを食べられる勢いでちゅーされるので、許されると思う)

レッド(……許されるかな……)



レッド(きたよ)カチャリ…

ファイア「ん〜〜……」

リーフ「すやすや」

レッド(あ、二人とも同じ部屋だったんだ……)

レッド(かわいいな〜 ぐっすり寝てる。大きくなってね。でも僕よりは大きくならないでね)
230 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 23:16:35.19 ID:U368MerEO
レッド(多分ちゅーしたら起きちゃうと思うので、二人連続でする必要がある)

レッド(素早さをまず積んで……)グッ  グーン

レッド(つぼおし素早さアップ成功)

レッド(よし……やるぞ!!!)チュ   チュ

レッド(そしてこう!!!!!!!!!!!)シワシワ

ファイア「えっ、……え?」

リーフ「もしかして兄さん!? ……兄さん!?!??!」

ファイア(しわしわピカチュウすぎる! 兄さんのものまねちょっと旬が過ぎてるんだよな)

リーフ「兄さんの元気がなさそう!!!!!!!!!!!」

ファイア(わかってない子もおる! ここは俺のリアクションが大事すぎるぞ)

ファイア(下手な反応をしたら兄さんが傷付いてしまう……! どうする俺!)

どうリアクションするか  下1(コンマ高いほど、兄満足)
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 23:21:24.15 ID:oonpt4nH0
ずこーっ!😅☝️💦
232 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/15(日) 23:56:32.93 ID:U368MerEO
ファイア「ずこーーーっ! しわしわピカチュウなんかい!!!」☝️💦

レッド「……」

ファイア「……」

レッド「………………ごめんね……お兄ちゃん ギャグ下手で……」

ファイア「俺の何気ない昭和リアクションが 兄さんを傷付けた」

リーフ「もっと元気なくなっちゃったわ!!!! ファイア何したの!?!?」

ファイア「何って……ちょっとひっくり返って汗をかきながらツッコミをしただけだが?」

レッド(平成生まれのファイアに昭和リアクションをさせてしまった……)

リーフ「どういうこと!?!?!??!!!!?」
233 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/16(月) 00:02:42.25 ID:SvJbUxzDO
リーフ「っていうか今兄さんちゅーした?」

レッド「したよ……ほっぺに……」

リーフ「え〜〜〜〜!! 半分寝てたわ!!! もっかいもっかいもっかいもっかい!!!」

レッド「いいよ…………」チュ

リーフ「やった〜〜〜〜〜!!!! ご機嫌のおはようになったわ〜〜〜〜!!!」

レッド「よかった……」

ファイア「よかったねー」

レッド「ファイアも……」

ファイア「えっ」

レッド「……やだ?」

ファイア「やじゃないやじゃない けど うーん、様々に羨まれるポジションだなあ、弟って」

レッド「ちゅーーー……」

ファイア「堂々とされておこう!!」
234 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/16(月) 00:09:33.81 ID:SvJbUxzDO
レッド(寝起きドッキリ成功! ………あれ? 寝起きドッキリしてた?)

ファイア「コンマの低さに俺は一瞬ドッキリしたよ」

リーフ「私は嬉しかったわ!」

レッド「なら、いっか……」

ファイア「次はどなたのとこへ?」

レッド「次は……ヒビキと、コトネ……」

ファイア「ヒビキ嬉しいだろうな〜」

リーフ「頑張って兄さん!!! 勝ってね!!!!」

レッド「うん……!」

ファイア「寝起きドッキリって何? 勝負か……(納得)」
235 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/16(月) 00:13:30.29 ID:SvJbUxzDO

〜ジョウト部屋〜

レッド(きたよ)

レッド(マサキが手抜きしてるからか、ひと地方ひと部屋みたい)

レッド(ヒビキは普通にやってもびっくりしてくれそうだけど……)

レッド(コトネはどうかな 一緒にびっくりしてくれるといいな……)


レッド(お邪魔します)ガチャ

ヒビキ「ぐー……ぐー……」

コトネ「えへへ キョウヘイさ〜ん……むにゃ……」

レッド(良い夢見てるのかも……)

レッド(おはよう!!!)チュ    チュ

レッド(とう!!!!!)シワシワ


どっちの方がびっくりするか 下1コンマ1〜50でヒビキ  51〜99でコトネ  0は爆睡
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/16(月) 00:52:05.79 ID:+r4N54MS0
シワシワ
237 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 21:56:58.77 ID:yf0AL/+2O
ヒビキ「ん〜〜……? あ、レッドさーーん……おはようございま ちゅ〜〜〜〜」ムチュチュ

レッド(十倍返しされてる……)

コトネ「んぇ えーーーー!? レッドさん!? しわしわになっちゃってるってコトネ!!!」

レッド(あっそっちにびっくりしてるんだ)

コトネ「朝だから!? ヒビキにドレインキッスされてる!?」

ヒビキ「むちゅちゅちゅちゅ」

レッド(実際ほっぺ食べられてるかも ヒビキ、寝ぼけてる?)

コトネ「ヒビキやめてーーーー!! このままだとレッドさんが体力なくなっちゃう!!」

ヒビキ「えーーー?」

レッド(やっぱり寝ぼけてる……ここでさらにドッキリさせるには……)

レッド「」バタッ

コトネ「きゃーーーーーーーーレッドさーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!」
238 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:00:25.14 ID:yf0AL/+2O


レッド「ごめんね……ドッキリ大成功……」

コトネ「もおーーーー!! 本当にびっくりしました!!!」

ヒビキ「あれっ なんでコトネ怒ってるの? あれ? レッドさん? あれ?」

レッド「ちょっと、寝起きドッキリしたから……」

ヒビキ「そおだったんですね……あ、おはようございますのちゅーを」

コトネ「もう駄目!!!」

ヒビキ「えーーーーーー!!!」

レッド(ほっぺかたっぽだけ食べられすぎて赤くなっちゃったよ)


レッド(次は……コウキかな)

レッド(多分脱いでるよね……)
239 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:07:22.17 ID:yf0AL/+2O
〜シンオウ部屋〜

レッド(お邪魔します)ガチャ

コウキ「むにゃむにゃ……もうぬげないよ……」

レッド(もう全裸だもんね……これ以上は流石に……)

レッド「……」ソーッ

レッド(今のところそんなに成功していないので、頑張って驚かせたい)

レッド(やるぞーーーー!!!!)チュ     シワシワ

コウキ「ん〜?」

レッド「……」

コウキ「……」

コウキのとった行動とは!?  下1
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 22:09:59.48 ID:OW6MaIfN0
衣料の気配を察知して剝ごうとする
241 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:17:35.72 ID:yf0AL/+2O
コウキ「……」ガシッ

レッド「?」

コウキ「衣料反対!!!!!!!!!!!!!」バッ

レッド「!!!?!?!?!??!!?」

コウキ「衣類があるから人間は本来の自由さを阻害されているのだ」

レッド(遅めの悪堕ちした!? あっちがう全然目が閉じかけてるから寝ぼけてる人だこれ)

コウキ「全人類は服を脱ぎ自由になるべきなのだーーー!!」

レッド(待って待って待って下は危ないから!!!)

コウキ「この全裸大将軍にさかららららららららら ぐぅ」

レッド(脱がせようとしながら二度寝した……)
242 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:22:17.56 ID:yf0AL/+2O
レッド(どうにかズボンは死守したけど、上は脱がされてしまった)

レッド(こまった)

レッド(流石に他の人もたくさんいるなかで上裸でうろつく訳にはいかない コウキじゃあるまいし……)

コウキ「むにゃむにゃ 衣類に縛られた人類かわいそう」

レッド(善意だったんだ……だから僕の上の服返してくれない体勢で寝ちゃったんだ)

レッド(誰かに助けを求めようかな)

キョウヘイ「おじゃましまー……レッドさんいますかー……」ガチャ

レッド「キョウヘイ……」

キョウヘイ「え? ……ああ、大将軍にやられたってとこっすかね」

レッド(流石キョウヘイ、何も言わないでも全部わかってくれる……)

キョウヘイ「オッケー任せてくださいっす! 着替え持ってくるすね!」

レッド(キョウヘイなら安心だ)

キョウヘイ「俺が衣類を運んでいる最中で襲撃されなければまともな服持ってくるっすから!」

レッド(フラグが立った 不安だ……)


用意された服  下1
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 22:27:46.32 ID:lQPaWhL8O
ラブカスのニップレス…か、ピカチュウがプリントされたTシャツ
244 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:32:47.14 ID:yf0AL/+2O
メイ「レッドーーーー!! 着替えイベントでメイちゃんを呼ばないなんて水臭いよっ☆ はいこれ!」

レッド(キョウヘイが襲撃に遭ってる!!!!)

レッド「……な、なにこれ……? ラブカスの……シール……?」

レッド(おおよそ服には見えないけど……)

メイ「これはね……あっこれ流石にメイちゃんがつけさせたら犯罪かな」

レッド(犯罪になるものつけさせられそうになってる?)

メイ「まあいっか☆ こうやってつけるものなんだにゃ〜」ペタ…

レッド「……………………」

レッド(なんか裸のほうがまだマシじゃない!!?!?!?)

メイ「なんか裸の方がマシって顔してる! けど駄目だにょ、レッドはカワイ〜顔してるんだから一応隠しとかないと」

メイ「いつ変態に狙われるかわからないんだから!」

レッド(そういうものなの…………???)
245 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:38:13.86 ID:yf0AL/+2O
メイ「あとあと、ジョギングする時とかにいいんだって〜」

レッド(確かに長距離走るとき擦れるからあったほうが…………?)

レッド(でもラブカスだと凄く派手で目立つから嫌かも)

メイ(まあ男性でもスポーツ選手とかはつけるんだけど、デザインの可愛さ的に女性用なので大枠で見て女装)

メイ「だから、ちょっと運動とかする時用にこのままでもいいんじゃないかにゃ〜」

レッド「そうなのかな……」

レッド(それにしても別の服を上に着たいけども……)

キョウヘイ「れ、レッドさん……!!!」

レッド「キョウヘイ……!」

メイ「まだ息があったか……しぶといやつめ……」

キョウヘイ「俺はレッドさんにまともな服を届ける使命があるんすよ……! こ、これを……!!」

レッド「ピカチュウTシャツ……! かわいい……!」
246 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:42:58.31 ID:yf0AL/+2O
レッド「着たよ……」

キョウヘイ「よかっ……た……」ガクッ

レッド「キョウヘイ……!!!」

メイ(Tシャツの下にアレつけっぱなしだけどいいのかな)

メイ(まあいっか 正直服の下につけてるほうが威力あるし……)

キョウヘイ「ところでそろそろ出発します?」

レッド(あっ起きた)

メイ「行くんだったら〜、せっかくキョウたんが持ってきてくれたんだしその服で行ったら?」

レッド「そうしようかな……」

キョウヘイ「えっ嬉し〜! 合わせてズボンもいつものと変えません?」

レッド(着せ替え人形にされる……)
247 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:46:04.05 ID:yf0AL/+2O
レッド「着替え、そういえば、どこにあったの……?」

キョウヘイ「マサキに言ったらなんとかなったっす」

マサキ『せやで。キョウヘイが言った分もメイが言った分も用意したんはワイやで』

マサキ『正直今めっちゃ興奮しています』

レッド(死ねばいいのにな……)

キョウヘイ「え? ……メイなに持ってきてたんすか? 襲撃に遭った人の演技に夢中になってたっす」

レッド「これ……」バッ

キョウヘイ「うわ!!!!!! ……レッドさん、それ絶対他の人にやったらダメっすよ」

レッド「え……わ、わかった……」

キョウヘイ「多分刺さる人何人かいるんで……実際カントーの変態はやられてるんで……」

レッド(やっぱりよくないやつなんだこれ……)
248 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:51:10.26 ID:yf0AL/+2O


トウヤ「二人とも、おかえりー。あれ? レッド、可愛い服着てるねぇ」

レッド「でしょ……」

キョウヘイ「やっぱレッドさん、ピカチュウモチーフの服似合うっすよね〜」

トウヤ「うんうん。こう、ポケモンが大きくプリントされた服ってちょっとロリみがあっていいね」

トウヤ「今日はミニスカートでいかない?」

キョウヘイ「はい残念今日のレッドさんフルコーデ権は俺のもので〜〜〜〜〜〜〜す」

レッド(そうなんだ……)

キョウヘイ「まあ……電子世界とはいえ動きやすさ重視のが嬉しいと思うんで、ストレッチ素材の短パンっす」

レッド(短パン小僧にされた)

トウヤ「元気な感じでかわいいね〜」

キョウヘイ「帽子も赤じゃなくて黒にしましょうね〜」

レッド(さようなら、元々は父の形見という設定があった帽子)
249 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 22:55:18.09 ID:yf0AL/+2O
キョウヘイ「ガラルでちょっとやったっすけど、トウヤさんもまたフルコーデするっすからね」

トウヤ「あはは……お手柔らかにね……」

キョウヘイ「俺の夢は、俺の手によってフルコーデした二人を映画に出すことっすから……」

トウヤ「え〜〜〜〜……それはちょっと……」

レッド(一回巫女で映画に出てるからもうどんな服でもいい気がしている)

キョウヘイ「エキストラ役でもいいんで!!」

トウヤ「うーん……まぁ……キョウヘイがそこまで言うなら、考えておくね」

キョウヘイ「しゃ言質ゲットぉ!! ……っと、話はその辺にして」

キョウヘイ「次はどこ行きましょうねーって話をしたかったんすよ!」

トウヤ「そうだねぇ、昨日作戦会議もしたし……レッド、どうしよっか?」

レッド「……えっと……」

次に行く人 下1
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 23:06:02.26 ID:ByQDpIc50
YO
251 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 23:09:51.27 ID:yf0AL/+2O
レッド「じゃあ……ヨウ……?」

トウヤ「……そうだねっ、頑張ろうか」

キョウヘイ「はい、トウヤさんは気合入れてくださ〜い」

トウヤ「うん……性癖の違いは助けない理由には勿論ならないから……!」

レッド(よかった………………)

キョウヘイ「ていうか、恐らくヨウのところは年上にさせられる場所っすよね」

キョウヘイ「助っ人、誰呼びます? ハウ呼ぶのちょっと可哀そうくないっすか?」

レッド「うーん……」

レッド(幼馴染が自分を好みの状態にした上で迫ってきたら、確かにいやかも……)

レッド(まあ緑は僕をミニスカメイドにして仕えさせてきたことがあるけど)
252 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 23:16:50.60 ID:yf0AL/+2O
レッド「確かに……いやかもしれないけど……」

レッド「心配してるかもしれないから……一応、呼んでおこう……」

キョウヘイ「そっすね……もしめちゃめちゃいやだったら先に帰ってもらうっす」

マサキ『あの子やな、呼んどくでー』

トウヤ「あとは……もう一人くらい呼んでおく?」

レッド「……わかった……」

レッド(ヨウを止められそうな人……あるいは、年下の扱いが上手そうな人……)

連れて行く人(orなし)  下1
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 23:35:26.36 ID:lQPaWhL8O
グラジオ
254 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 23:40:47.33 ID:yf0AL/+2O
レッド「……!」

レッド「そういえば……グラジオ……妹もいるし、ヨウの知り合いだし……」

レッド「いけるかも……」

キョウヘイ「あの邪気眼くんっすね! ……いけるか……?」

トウヤ「ヨウとも仲良かったみたいだし、いいかもしれないねぇ」

マサキ『おっ、グラジオやな! それならワイもちょくちょく連絡とっとるし、すぐ呼べるでー』

レッド(そういえばマサキが仲良いんだった……)

レッド「じゃあ……そういうことで……行こう……」

マサキ『おっしゃ、わかったで! 行き先は〜……アーカラ島やな!』

マサキ『いくで〜〜、スイッチオン!』ポチ
255 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 23:43:59.90 ID:yf0AL/+2O


下1コンマ  十の位:レッド 一の位:トウヤ
下2コンマ  十の位:キョウヘイ 一の位:ハウ・グラジオ
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 23:46:25.31 ID:OW6MaIfN0
お前を倒せと輝き叫ぶ
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 23:50:54.91 ID:lQPaWhL8O
必殺!
258 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/17(火) 23:59:14.74 ID:yf0AL/+2O
〜アーカラ島 カンタイシティ〜

グラジオ「シャイニング うおおおッ!?」ズベシャ

ハウ「わはー、ずっこけたねー」

レッド(グラジオ、ハウ……あれ、なんかちょっと違う)

トウヤ「……ふ、二人とも……?」

レッド「? どうし……」「……」「キョウヘイ……?」

キョウヘイ「うわっなんか視界の高さ違う! もしかして俺デカくなってません!?」

マサキ『な……なんてこったー!!! 上のコンマ判定で決めたのは現在の年齢に足される数値なんや!!!』

マサキ『つまりレッドは16歳でトウヤは17歳でキョウヘイは23歳なんやーーーー!!』

マサキ『ハウとグラジオも1歳しか変わっとらんみたいやな……』

キョウヘイ「やべ、俺がかっこかわいい系俳優からただのイケメン俳優になってしまったっすね……」

キョウヘイ「え? ていうかこれでもトウヤさんに身長届かないの何なんすか?」

レッド(僕そんなに変わって無くないですか?)
259 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 00:04:15.60 ID:Rz7Q+Eo0O
トウヤ「びっくりした〜……なんだか、僕はちょっとしか変わってないから面白くないね」

レッド「そうかな……」

トウヤ「……今のレッドは、いつもの僕とは同い年くらいだね。うーん、変な気分」

レッド(ちょっとどころか身長は全然届いてないけど……)

ハウ「おれたちはそんなに変わってないからー、あんまり影響なさそー」

グラジオ「フッ……電子の世界とは聞いていたが、何でもアリというわけだな」

グラジオ「せっかくなのだから、好きなだけ踊らされてやりたかったが……」

ハウ「だいじょうぶだよー、グラジオなら、ぜんぜんいつも通りでもヨウは喜ぶと思うしー」

グラジオ「フッ……そうなのか?」

レッド(わかってないんだ……)

キョウヘイ「え〜〜〜〜俺ちょーイケメンなんすけど〜〜! てかレッドさんちっちゃ〜〜〜!!」ワシャ

レッド(うーん、僕より七才年上のキョウヘイ 不思議だ……)

トウヤ「あはは……でもせっかく一番年上だし、今日はお兄ちゃんをキョウヘイに任せちゃおうかな?」

キョウヘイ「まっかせてくださいよー! ……じゃなくて、ごほん」

キョウヘイ「任せてよ君たち! さっ、お兄さんについてきて!」✨

ハウ「わはー、すっごい調子乗ってるねー」
260 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 00:09:38.71 ID:Rz7Q+Eo0O
キョウヘイ「ついてきてくださいよとは言ったものの、どこに何があるかとかわかんないんすよね」

トウヤ「そうだねぇ……従来の通りなら、この町のどこかにヨウがいるんだよね?」

トウヤ「どうにか探し出して、正気に戻せばいいんだと思うけど……」

『そうかんたんにいくっすかね〜〜……』

キョウヘイ「この声は! ……って、なんか覇気なくないっすか?」

キョウヘイ2『どうもー、電脳的存在なので年齢という概念を持たないはずのキョウヘイくんっすよ……』

キョウヘイ2『アローラって何なんすか?(半ギレ)』

レッド(怒ってる……)

ハウ「ごめんねー、ヨウとミヅキがアローラの通常だと思わないでほしいなー」

ハウ「あの二人は外れ値だからー」

グラジオ「なお、外れ値というのは統計的に他のデータと大きくかけ離れているという意味で悪口ではない……!」

ハウ「普通にわるぐちだよー」

グラジオ「そういう事もあるのか……」
261 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 00:16:41.58 ID:Rz7Q+Eo0O
キョウヘイ2『あんたらに手助けする気はないっすけど、ここもあの小娘と同じ系統っすかね〜』

キョウヘイ2『この間言った通り、最終目的は現実世界のアップデート。トウコさんのパリピ街とかならともかく……』

キョウヘイ2『俺たちの品性が疑われるような場所を残しておくのはどうにもイヤっすね』

レッド「……」

キョウヘイ2『……なんすかレッドさん? 街頭モニターの俺そんなにカッコいいっすか〜?』✨

キョウヘイ「残念っすけどカッコよさは今の俺のが強いんすけどね……」✨✨

レッド「……キョウヘイ…、そっちのキョウヘイは、大きくなってないんだ、って思って……」

キョウヘイ2『……物理的には街頭モニターなんで一番大きいんすけどね〜〜〜!! ほら、巨大系も一部の人には刺さるらしいっすよ』

トウヤ「そうなんだ? じゃあカイオーガとかもそうなのかな……」

グラジオ「フッ……ロボとヒーローはデカければデカいほど良い!!」

キョウヘイ2『ガキ乙〜〜〜、俺はヴィラン側っすけどデカくてカッコいいで〜す』

レッド(……なんか、今のキョウヘイ(二人目の方)……疲れてるからか、少し話出来そう)

レッド(何か聞いてみようかな……?)

下1
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 00:19:47.78 ID:BhG1LvDBO
ポリゴンについて
263 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 20:49:14.86 ID:qzbQ3k9fO
レッド「ねえ、キョウヘイ……さっき、ポリゴンZを見かけたんだけど……」

キョウヘイ2『え? ポリゴンZ? ……あ〜、レッドさんの ……』

キョウヘイ(明らかにやべっ言っちゃったみたいな顔してるっすね……)

レッド「僕の……?」

キョウヘイ2『……うちのレッドさんの友達っすよ。手持ちかは知らないっすけど』

キョウヘイ2『ていうか、進化してたんでしたっけ。あんま覚えてないっすね……』

キョウヘイ「あんなにAIアピールしてたくせに、覚えてないとかあるんすか?」

キョウヘイ2『うるせーっすよ! こちとら膨大な量のデータを管理してるんすから、無駄なメモリーは消してるんす』

キョウヘイ2『まあ、ともかく……そのポリゴンはレッドさんの管轄っすよ』

キョウヘイ2『俺は多分……あんまり、関係ないっすから』

キョウヘイ2『……っていうか、もし俺が関係あっても教えてあげる義理はないっすけどね〜〜!』

レッド「そっか……」
264 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 20:58:14.08 ID:qzbQ3k9fO
キョウヘイ2『……それじゃあ、茶々を入れたかっただけの俺はそろそろ退散するっすよ〜☆』

キョウヘイ2『まあこの場所のエネルギー効率はよくないっすけど、皆さんが大変な目に遭うのを見て俺が楽しむ場所と思えば……』

キョウヘイ2『一時的な娯楽として存在を許してあげてもいいっすかね!』

キョウヘイ「俺たちは数多くの変態を相手にしてきたプロなんすから、これくらい余裕っすよ!」

キョウヘイ「ねーっ二人とも!」

トウヤ「あはは、そうだね」

キョウヘイ「テンションひっく!」

レッド(数多くの変態を相手にしてきたプロ、いやだな……)

レッド「あ、あと……」

キョウヘイ2『退散するって言ったでしょ! それじゃさよなら〜〜!』ブツッ

レッド「……行っちゃった……」

ハウ「事前に少し話は聞いてたけどー、なんかいつものキョウヘイだねー」

キョウヘイ「え!? マジすか!? 傷付く〜」
265 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 21:13:07.66 ID:qzbQ3k9fO
トウヤ「……やっぱり、あのキョウヘイ、レッドにはちょっと優しいね?」

キョウヘイ「俺もちょっと思ったっす。っぱ同じ顔してると邪険にしにくいんすかね?」

レッド(向こうにも、僕がいるんだもんね……それで、あのポリゴンは僕の手持ち? かも……)

レッド(……僕は、ポリゴンをゲットしたことないし。僕のポケモンじゃない)

レッド(向こうの僕は、どこであの子をゲットしたんだろう……)

レッド(ていうか僕ってどこにいるんだろう。あのキョウヘイも。いっつも映像とか声だけだし)

レッド(……考えてもよくわからないし、今度本人か……トウヤかキョウヘイに聞いてみよう)

グラジオ「ひとまずこの町を調査したほうが良い、という訳だな……」

グラジオ「待ってろヨウッ! オレたちが必ず……お前を救ってみせる……ッ!」

ハウ「わはー、ここがヨウの天国ではあると思うけどねー。でも、他の人にメイワクかけるのはよくないしー」

ハウ「おれもてつだうよー。えっとー、カンタイシティを調べるならー……」


どこに行くか 下1

1,ポケモンセンター 2,アーカラ乗船所 3,ホテルしおさい 4,くうかんけんきゅうじょ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 21:50:15.25 ID:zEeWdghl0
3
267 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 22:13:24.88 ID:qzbQ3k9fO
レッド「人がたくさん、いそうなところ……?」

ハウ「だったらー、ホテルしおさいかなー?」

レッド(前に泊ったところだ……)

キョウヘイ「聞き込みっすね!」

トウヤ「まぁ……子供が事件に関わらないのが一番ではあるんだけど」

トウヤ「どれだけ頑張ってもハウ以上の年齢のひとしかいないんだろうなーと思うと、ね……」

グラジオ「大きく年齢が変わっている人がいれば、混乱が起きているかもしれないな……」

グラジオ「クッ……俺も大人になりたかった……!」

マサキ『小林幸子さんの曲にな、あるんやで、ポケットにファンタジーっていうな……』

マサキ『大人はいっつも子供に戻りたいもんなんやで……………………』

キョウヘイ「急に割り込んできて私情話していくっすね……」
268 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 22:23:06.07 ID:qzbQ3k9fO


〜ホテルしおさい〜

おとなのお姉さん「どうしよう……」

レッド「……?」

キョウヘイ「お姉さん、どうかしたんすか?」

おとなのお姉さん「わたし、お姉さんなんて年齢じゃないよー! まだ15歳だもん!」

キョウヘイ「あっすんません、明らかに二十代後半の素敵なレディなもんで……」

おとなのお姉さん「大人にはなりたいと思ってたけど、アラサーはいやーーー!!!」

マサキ『ギャーーーーーーーーー!!!!!!』

レッド「うるさい……」

トウヤ「うーん……やっぱり混乱してる人が多いみたいだねぇ」

ハウ「えっとー、ここに来た人たちはー、脱出しようとしたりしてるのー?」

おとなのお姉さん「え? うーん……わたしは怖いからここにいるけど、出口探してる人もいるよ」
269 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/18(水) 22:28:17.23 ID:qzbQ3k9fO
おとなのお姉さん「そういえば、乗船所に向かって帰ってこない人がいるっけ」

レッド「……!」

グラジオ「なんだって……! もしかすれば、そこに手掛かりがあるかもしれない……な」

おとなのお姉さん「それと……くうかんけんきゅうじょだっけ? あそこにも人がたまに入るのを見るよ」

おとなのお姉さん「この間は……珍しく10歳くらいの子を見かけたっけ」

ハウ「それってー、黒髪のー?」

おとなのお姉さん「そうそう!」

ハウ「……もしかしたらー、ヨウかもねー」

レッド「……乗船所か、空間研究所……」

トウヤ「空間研究所って……確か、ウルトラスペースとかを調べてるところだったね」

キョウヘイ「根城にはしてなさそうっすけど……船一個占拠してるとかのがイメージできるっす」
270 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/22(日) 23:11:13.69 ID:QKx3BuFrO
レッド(直接ヨウに会いに行くなら、船なのかな……? でも、空間研究所にも手掛かりがありそう)

レッド(もう少し、ホテルを調べたいな……)

トウヤ「レッド、まだ見て回りたい?」

レッド「うん……」

キョウヘイ「聞き込みは調査の基本っすもんね〜」

トウヤ「そうだねぇ……でも気を付けてね? いつ分断されるかわからないし」

トウヤ「この場所もヨウの管轄なら、きっとあいつもいるだろうし……うーん、念の為手を繋いでおいたほうが……」

トウヤ「……あれ? レッド?」

ハウ「レッドならー、いまそこの部屋に入っていったよー」

グラジオ「……この部屋、空室じゃないか? 後を追って入ったが……誰もいない……!」

トウヤ「い、言ったそばから〜〜〜!」
271 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/22(日) 23:17:16.73 ID:QKx3BuFrO


〜部屋〜

レッド「……?」

目覚めトウヤ「あぁ……いらっしゃい。思ったより早かったね」

レッド(目覚めてるほうのトウヤだけど……なんだか元気ない?)

レッド(ホテルの部屋ですごいくつろいでる。やっぱり、トウヤと同じでこの場所イヤなのかな)

目覚めトウヤ「……今日はそういう気分じゃないから、普通に話してあげてもいいよ。お菓子食べる?」

レッド「食べる……」

目覚めトウヤ「そこの椅子使っていいよ。お茶も用意してあげる」

レッド「やった……」「……」(やっぱり元気なさそう)

目覚めトウヤ「この場所がテンション上がらないっていうのもそうだけど、最近僕の出番多かったからさ」

目覚めトウヤ「ちょっと疲れちゃったんだよね。今後はしばらく休みになるだろうけど」

レッド(確かに、あとはヒカリとかガラルの二人とか……ユウキが微妙なラインだけどどうだろう)

目覚めトウヤ「はい。熱いから火傷しないようにね」

レッド「はーい……」
272 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/22(日) 23:27:31.97 ID:QKx3BuFrO
レッド「……」

レッド(お菓子、マラサダだ……)

目覚めトウヤ「ゆっくりしていってよ。何かするつもりはないけど、レッドがこっちにいればいるほど……」

目覚めトウヤ「あいつは慌てるだろうからさ。それは割と面白いから」

レッド(そういえば……トウヤが気を付けてねって言ってくれてたんだった)

レッド(気を付けるぞ! って思いながら扉を開けたらこれだったんだけど)

目覚めトウヤ「窓から少し見てたけど、キョウヘイけっこう大きくなっちゃってたよね。残念」

レッド(やっぱり残念なんだ……)

目覚めトウヤ「……でも、レッドはあんまり変わってないね。よかったよかった」

レッド「え……ちょっと、大きくなった……よ。ほら……」

目覚めトウヤ「あはは。誤差だよ誤差。僕よりは小さいし」

レッド「」ガーン
273 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/22(日) 23:40:36.33 ID:QKx3BuFrO
レッド(誤差……僕の三年が……誤差……)ガーーン

目覚めトウヤ「あはは、ショック受けちゃった? かわいいね〜」

レッド「……………………」

目覚めトウヤ「怒らないでよ。かわいいって言われるの、嫌?」

レッド「……嫌って、わけじゃないけど……」

目覚めトウヤ「ならいいでしょ? あ〜かわいいかわいい」ナデナデ

レッド(うーむ)

レッド(元気では無いけど、話はしてくれそう……かな?)

レッド(ただ、あんまり時間をかけすぎても……僕が危ないかもしれないし……)

レッド(……どうしようかな。何気にずっと、ヒントはくれてたんだよね……)


どうするか  下1

1,ヨウについて聞く  2,向こうのキョウヘイについて聞く 3,向こうのレッドについて聞く 4,その他
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/22(日) 23:46:18.99 ID:bOMpcJl9O
元気ないからきっと大丈夫だよ
2を聞きつつ、余裕があれば1も。
275 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:04:12.20 ID:N5weyRhRO
シークレットコンマ判定 99→??

レッド「……トウヤ……」

目覚めトウヤ「ん?」

レッド「向こうの……キョウヘイと、仲良い……?」

目覚めトウヤ「そうだね……良くはないかも? きっと、あの子は僕の事を味方だとは思ってないよ」

レッド「え……そうなの……?」

目覚めトウヤ「そうだよ。良くて強めの駒、って感じかな」

レッド「……じゃあ、友達じゃ、ないんだ……」

目覚めトウヤ「あはは、友達とはとても言えないかな。僕だって、完全にあの子たちの味方をしてるわけじゃない」

目覚めトウヤ「こうやって、レッドにヒントをあげにきたりして。ね」

レッド「……確かに……」

目覚めトウヤ「そこで確かにって答えられる強かさも評価してるよ、僕は」
276 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:13:45.85 ID:N5weyRhRO
目覚めトウヤ「……ただ、気を付けてね。あの子は、きっと目的に限りなく近付くよ」

レッド「目的って……世界征服……?」

目覚めトウヤ「あはは」

レッド(……誤魔化されてしまった。これ以上を言うつもりはないのかな)

レッド(限りなく近付く、なんだ……)

レッド「……ヨウのことは、何か聞いてる?」

目覚めトウヤ「そうだね。自分の性癖に素直になってるみたいだね。困ったよホントに」

レッド「どうしたらいいかな……」

目覚めトウヤ「ストレートな質問だね……最初の頃、レッドはどうやって洗脳された子に対処してた?」

レッド「首を……」トンッ

目覚めトウヤ「うん。つまりは気絶させるってことだよね」

目覚めトウヤ「ヨウは隙を見てそれをするのもいいけど、自主的に倒れさせることも出来るんじゃない?」

レッド(そういえば、アローラでそういう時もあったっけ……)
277 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:22:55.77 ID:N5weyRhRO
レッド「わかった……」

目覚めトウヤ「……本当にわかってる?」

レッド「……?」

目覚めトウヤ「誤差だけどレッドも少し大きくなってるし、お兄ちゃんぶるのもいいと思うよ」スッ

目覚めトウヤ「でも例えば、ちょっと露出を増やしたりっていうか、……………………」

レッド「?」

レッド(急に椅子を立って近寄ってきたと思ったら固まっちゃった どうしたんだろう)

目覚めトウヤ「……レッド、これは聞いてないよ。ずっとつけてたの?」

レッド「え、……」

レッド「あ」

目覚めトウヤ「そうなんだ、へえ、それで僕のところに来たんだ。悪い子だね」

レッド「ち、ちが……」
278 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:35:13.51 ID:N5weyRhRO
目覚めトウヤ「何も違わないよ。うん、気が変わった。少し遊ぼうか」

目覚めトウヤ「都合よくベッドもあることだし。いいよね?」

レッド「よ……よくない……!!」

目覚めトウヤ「あはは。大丈夫大丈夫」

目覚めトウヤ「後から貼り直せばバレないよ。ね?」

レッド「な、なにが……」

目覚めトウヤ「……あはは。何がどうなっちゃうかな」

目覚めトウヤ「楽しみだね」

レッド「ま、って 取らないで、……!」





マサキ『まあ実はワイは全部見てたんですけども』

マサキ『……ただ、見てましたよね』

マサキ『しゃあないわ、あんまり干渉しすぎるのもな、成長を妨げるんや』

マサキ『子供はな、こうやって成長していくもん! せやからワイはこの展開を止めんで!!』
279 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:41:02.98 ID:N5weyRhRO




レッド「…………………………………………」

目覚めトウヤ「その顔で表に出たらバレちゃうだろうね。ちょっと休憩する?」

レッド「………………………………………………………………」

目覚めトウヤ「そんなに怒らないでよ。ほら、こっちは言った通りわからないでしょ」

目覚めトウヤ「ちゃんと貼り直したんだから」ナデ

レッド「!!」ベシ

目覚めトウヤ「いたっ!! ご、ごめんごめん……」

レッド「……………………」

目覚めトウヤ「……レッドに嫌われたくないから、良い事教えてあげようかな」

レッド「?」

目覚めトウヤ「さっき、ポリゴンの事をキョウヘイに聞いてたね。あれは良い着眼点だよ」

目覚めトウヤ「もう少し調べてごらん。"原因"は、あのポケモンを追えば見つかるよ」

レッド「…………」
280 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:47:26.04 ID:N5weyRhRO



レッド「……」チラ

ハウ「あー、レッドみっけー」

グラジオ「やはり出てきたかッ! そこが……"門"(ゲート)だとはな……」

レッド「う、うん……」

キョウヘイ「もーレッドさーん! 心配したんすからね! 俺らもっすけど、特に……」

トウヤ「レッド! だ、大丈夫だった!?」

レッド「……うん……確かに、目覚めてるほうの、トウヤとはいたけど……」

トウヤ「や、やっぱり……」

レッド「でも……ほら……僕も、おっきいから……」

キョウヘイ「確かに。目覚トウさんショタコンっすもんね。16歳はギリショタではないか……」

トウヤ「…………それなら、いいんだけど。レッド、本当に気を付けてね」

レッド「……ごめんなさい……」

トウヤ「ううん、怒ってはないからね。とりあえず手繋ごうか」

レッド(見た目は一歳しか変わらないのに!!!)
281 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 00:50:54.32 ID:N5weyRhRO
キョウヘイ「目覚トウさんと何の話したんすか?」

レッド「えっと……向こうの、キョウヘイのこととか……ヨウのこととか……」

ハウ「ヨウのことー、なんて言ってたー?」

レッド「気絶させれば何とかなるけど……自分から気絶させられるかも、って……」

グラジオ「自ら意識を失うほど、ショックな体験をさせるということか……!?」

ハウ「ショックっていうかー、二人の言い方を真似るならー、てえてえってやつー?」

グラジオ「あいつらが良く言っているな……鳴声だと思っていたが……フッ、違うようだな」

キョウヘイ「鳴声て。確かによく叫んでるっすけども!」

トウヤ「……そっかぁ。他には何か話した?」

レッド「あとは……ポリゴンのこと、もう少し調べるといい、って……」

トウヤ「うーん……相変わらずアドバイスは真っ当だね。目的がよくわからないなぁ……」
282 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:06:23.30 ID:ZhHck0z3O
レッド「つまり……僕たちの誰かが……」

レッド「ヨウに、てえてえを、してもらうということ……」

キョウヘイ「てえてえをするってなんすか!? でもまあ端的に言えばそうなんすよね」

トウヤ「ヨウに喜んでもらうってことだもんねぇ……」

ハウ「チョロいねー。これはよゆーだよー」

グラジオ「ハウが言うのであればそうなのかもしれない……が、具体的には何をするんだ?」

ハウ「簡単だよー。お兄ちゃんっぽいことしてあげたらー、即死だよー」

グラジオ「死ぬのか!??!!?」

キョウヘイ「比喩っすよ比喩! でもたまに魂抜けてるのであながち嘘ではないっすね」

レッド「やっぱり、キョウヘイかな……一番、今、大きいし……」

キョウヘイ「まあ……やれなくはないっすけど……」
283 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:10:59.64 ID:ZhHck0z3O
キョウヘイ「お兄ちゃんっぽいことかー、俺何気にずっと末っ子キャラっつーか……後輩キャラでやってるんで」

キョウヘイ「トウヤさんより年上の現状が全然把握できてないっす、何に……」

トウヤ「うーん……そうだ、キョウヘイが思うお兄ちゃんっぽい人って誰かな?」

キョウヘイ「アンタっすよ」

トウヤ「……僕以外で!」

レッド(僕も身近なお兄ちゃんって言ったらトウヤのこと考えちゃうな……)

キョウヘイ「えーー……だと……ギリ……アクロマっすかねぇ……」

マサキ『キョウヘイ〜』

キョウヘイ「え、なんすか?」

マサキ『今こっちでアクロマぶっ倒れたで』

キョウヘイ「あっそういえばいるんだったっすね!? くそ〜餌を与えてしまった」

グラジオ「遠隔で人間を倒すだと……!? まさか……」

キョウヘイ「多分呪いの言葉だったのかもしれんっす(てきとう)」

グラジオ「やはりか……」
284 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:16:46.05 ID:ZhHck0z3O
レッド「……トウヤ……」

トウヤ「ん、なぁに?」

レッド「逆に……トウヤが思う……お兄ちゃんっぽい人って、誰……?」

トウヤ「え? ……お兄ちゃんっぽい人……?????」

レッド(あ! 固まっちゃった)

ハウ「たしかにー。ちっちゃい時とかー、いなかったー?」

トウヤ「うーん……トウコは自分より下だと思ってるし、ベルもどっちかっていうと妹だし、チェレンは論外だし」

レッド(論外なんだ……)

トウヤ「小さい時から、自分が一番お兄ちゃんだ!って気合入れてたかもねぇ。お兄ちゃんかぁ……」

トウヤ「……Nもお兄ちゃんって感じではないし……えー、アデクさん……?」

キョウヘイ「おじいちゃんじゃないすかそれは!!!」

トウヤ「だって、年上で頼れる人って言うと一番に出てくるのはアデクさんとかシャガさんとかになっちゃうよ〜」

ハウ「同年代の中ではー、自分が一番お兄ちゃんってなっちゃってるのかもねー」
285 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:20:49.68 ID:ZhHck0z3O
グラジオ「……と、作戦会議をするのは良いが……つまり、結局突っ込むということでいいのか?」

グラジオ「お前達が"覚悟"を決めているのであれば……オレはそれに乗るぜ……ッ!」

ハウ「……そういえばー、空間研究所にもー、ハウの目撃情報があったんだっけー」

レッド「……そうみたい……だけど、ちょっと、よくわかんない……」

キョウヘイ「しょーじき、目覚トウさんのヒント通りならこのまま突っ込んでも行ける気がするっすけどねー」

キョウヘイ(つーか、大人になった俺より一歳年くっただけのトウヤさんのお兄ちゃんパワーで何とかなる気がするっす)

トウヤ「どうしよっか。時間も……無いわけではないと思うし、そっちも行ってみる?」

レッド「えっと……」


どこにいくか  下1

1.ヨウのところ(乗船所)  2.空間研究所  3.その他
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 21:23:40.13 ID:MEeT8b/SO
2
287 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:27:32.48 ID:ZhHck0z3O
レッド「……空間研究所……一応、見てみよう……」

キョウヘイ「うす! いたらとっ捕まえるっすか」

トウヤ「キョウヘイ、相手はこどもだから優しくしてあげようね……」

キョウヘイ「うーむ、多少手荒にしたら犯罪の年齢」

グラジオ「あの場所、何かあっただろうか……?」

ハウ「どうだっけー。見てから考えよー」


〜空間研究所〜

レッド「お邪魔します……」ガチャ

研究員「ヒエ! って、なんだ、別の人か……」

キョウヘイ「壮年の研究者さんがたくさんっすね。元々大人の人でも年齢加算されるんだ……」

研究員「そうだよ……ただでさえ最近揚げ物が辛くなってきたのに……腰が痛いよ」

ハウ「かわいそー。ところでー、ここで何してるのー?」
288 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:32:45.98 ID:ZhHck0z3O
研究員「ここでは、アローラで行われているウルトラホールとか……別世界についての研究をしているんだよ」

研究員「僕たちはもともと違うものを調べていた研究者なんだけど……ここに連れてこられてからは、もっぱらそのことを調べてるんだ」

レッド「え……大変そう……」

研究員「そんなに大変じゃないよ、僕が元々行っていたのがポケモン交換の際に起こる分子分解と再構築による状態の差異だとかを調べていたからそれを応用して異世界間の移動に必要なエネルギーとかアンカーについての研究を……」

レッド「?????????」

研究員「あ、そっか。ここにいる子は大人に見えても子供なんだったね。ごめんごめん」

キョウヘイ「大人でもあんまり理解できないところにはなりそうっすけど……えーと、異世界間の移動?」

研究員「そうそう。ウルトラホールを人工的に作り出すみたいな話だよ」

ハウ「……それを、ヨウがやれって言ったんだねー」

ハウ「何がしたいかわかったけどー、できるものなのー?」

研究員「一応機材は完成したけど、思った通りに動くかは微妙でね……ちょうど試運転しようと思ってたところなんだ」

研究員「このボタン、押してみてもらっていい?」

レッド「わ、わかりました……」ポチ

直下コンマ 60以下で成功 
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 21:33:27.25 ID:2NKLHVP40
テクマクマヤコン
290 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:37:50.38 ID:ZhHck0z3O
レッド(なんとかなれーッ)

研究員「こ、この反応は……! 来たぞ! 成功だ!」

キョウヘイ「レッドさんに試運転スイッチを押してもらうと成功するジンクス、あると思います」

トウヤ「なんか爆発してるけど……あれ?」

女レッド「うわー!? ……って、あれ!? みんな!? あれ!? なんか姿違くない!?」

レッド「……"僕"だ、久しぶり……」

女レッド「ひ、久しぶり、"私"! ……なんか大きくなったね?!」

レッド「諸事情で……」

キョウヘイ「俺のこととかわかります?」

女レッド「えっ!? もしかしてキョウヘイ!?!?」

ハウ「わはー、やっぱりねー」

女レッド「あれっ ハウも背のびた?」

ハウ「ちょっとだけー」
291 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:42:36.11 ID:ZhHck0z3O
女レッド「えーと……つまり……」

女レッド「ヨウがいたずらしてて困ってるってこと?」

ハウ「すっごい困ってるんだー」

キョウヘイ「言うなれば自分の見たいもののために、みんなを巻き込んでるみたいなもんすからね」

女レッド「確かに、それはちょっとよくないかもしれないけど……」

レッド「あのね……かくかくしかじかで……ここは現実世界じゃないんだけど……」

レッド(……あれ、なんで現実世界じゃないなら"僕"は来れてるんだろう……?)

女レッド「へー、キョウヘイが二人いて……? うーん、よくわかんないけど大変そうだね!」

キョウヘイ「こういうリアクション見ると、レッドちゃんさんもレッドさんなんだなーって思うっす」

レッド(どういうこと????)

トウヤ「あはは……ともかく、対ヨウにおいて一番の武器が手に入った……ってところかな?」

グラジオ「べ……別世界の自分!? カッコよすぎる……ッ!!!!」

ハウ「あー刺さっちゃったー」
292 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:49:08.43 ID:ZhHck0z3O
レッド(あとは、そのまま乗船所に行ってみてもよさそう……)

キョウヘイ「そしたらボス戦! レッツゴーっすよ!」

女レッド「おー! ……それにしても、すっごい久しぶりだねー。何年ぶり?」

トウヤ「そこまでは経ってないんじゃないかなぁ……」


〜乗船所〜

レッド「この船……かな……?」

豪華客船「」

キョウヘイ「ちょっと欲張りすぎじゃないっすか!?!?」

トウヤ「この船に入っていって降りてこなかった人がいるって言ってたっけ……」

グラジオ「……いや、まさか、あのヨウが物騒なことをしているはずがないッ! 一体中で何が……」

ハウ「とにかく入ってみよー、多分下らないことだよー」
293 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:54:35.49 ID:ZhHck0z3O


〜豪華客船〜

レッド「……ひ、広い……し……」

執事お兄さん「ようこそお越しくださいました、こちらはヨウ様のアジトとなっております」

壮齢メイド長「本日の御来客リストには無い方々のように見えますが……どなたですか?」

キョウヘイ「趣味すぎる!!!!!!!!!!!!!」

ハウ「ほらー、やっぱり下らない事だー」

お姉さんメイド「メイド長! もしかしたらヨウくんのお友達じゃないですか?」

壮齢メイド長「ヨウくんと呼ぶのはおやめなさい! しかし……」

お姉さんメイド「きっとヨウくんも寂しかったんだと思います! 連れてってあげませんか?」

トウヤ「えっとー……はい、お友達です。遊びに来たんですけど……」

お姉さんメイド「やっぱり! お姉さんに任せてね、連れて行ってあげるから!」

壮齢メイド長「こら! いけませんよ!」

ハウ「なんかー、好みの人同士での交流をさせたがるのもー、オタクって感じでミヅキとふたごなんだなーって思うよねー」

キョウヘイ「それ多分全方向に刺さるからやめたげてほしいっす」
294 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 21:59:12.20 ID:ZhHck0z3O
女レッド「えっと……お姉さんたちは、どうしてここでメイドしてるの?」

お姉さんメイド「わたしは、この島にうっかり迷い込んで……この船にも迷い込んできちゃってね」

お姉さんメイド「そうしたら、いきなり『ここで働いてください!!!』ってヨウくんに土下座されちゃって」

キョウヘイ「逆千と千尋じゃないっすか」

ハウ「はためいわくだー」

お姉さんメイド「そんなことないよ! それを見たら……なんだか、ここで働いてあげなきゃ!ってなったんだよね」

お姉さんメイド「それで、今はメイドをしてるんだ♪」

グラジオ「……まさか、ヨウの"能力"は……庇護欲を掻き立てさせるものなのか!?」

トウヤ「それか……シンプルに洗脳、かもしれないよね。トウコとかもそのパターンだったし……」

レッド(洗脳だとしたら、本当に好みに忠実すぎる……)

ハウ「うーん、素直にキモいかもねー」
295 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:08:35.53 ID:ZhHck0z3O
キョウヘイ「周り見ても、メイドさんとか執事ばっかりに見えるっすね」

トウヤ「お姉さん、お兄さん、おじさまおばさま……うーん」「趣味合わないなぁ……」ボソッ

レッド(元気ないなぁ)

女レッド「うーん、確かにこれはちょっとよくないよね。強制労働? ってやつにあたりそうだし!」

キョウヘイ「そうっすね、ガツンと言ってあげましょう!」

レッド「……そうしたら……ヨウのところに、案内してほしい……です……」

お姉さんメイド「……もしかして、お姉さんたちをヨウくんから引き離すつもり?」

グラジオ「ひ、引き離すというか……"束縛からの解放"であり、自我のアニマを解き放t」

お姉さんメイド「そんなことさせない! お姉さんは、ヨウくんのお姉さんなんだから!」

おじさんシェフ「おじさんにも聞こえちゃったよ、その話……うちの主人の元に行かせるわけにはいかないね」

老執事長「ぼっちゃまの悲願……ここで潰されるわけにはいきませんのでね」

キョウヘイ「やばい! ハウのド好みボスラッシュっすよ!!」

トウヤ「あ〜〜〜」

レッド「トウヤ……!!」

キョウヘイ「くっ、トウヤさんには効果が抜群だ……!」

女レッド「え?え? もう戦い始まってるの???」
296 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:14:57.59 ID:ZhHck0z3O
ハウ「上の誤字、不名誉だから直しておいてねー」

キョウヘイ「すんません! ハウの名誉において訂正いたします 申し訳ございませんでした」

グラジオ「アナウンサー……だな」

レッド(それよりも、トウヤは倒れちゃったし 年上のひとたちに囲まれちゃったし……)

レッド(まあ正直みんな一般人だからワンパンなんだけど……あんまり倒しすぎると、元に戻った時可哀想だもんね……)

女レッド「どうしよっか、"私"……倒す訳にもいかないもんね」

レッド(すっごい同じこと考えてる)コク

お姉さんメイド「待っててねヨウくん、お姉さんがヨウくんの居場所を守ってあげるからね……!」

レッド(この人に関してはちょっと怖いし……)

「ちょっと待ったーーーーーーーーー!!!!!!」バン

ハウ「わー このこえはー」

「アローラのプロポーズマシンガン兼、電子アーカラ島のぬし兼、ショタおにショタおね或いはおにショタおねショタ推進委員会会長」

ヨウ「ヨウです!!!!!!!!!!!! こんにちは!!!!!!!!!!!!!」
297 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:19:38.70 ID:ZhHck0z3O
お姉さんメイド「ヨウくん! どうしたの?危ないから隠れてて! お姉さん心配だよ……!」

おじさんシェフ「そうだぜ、アンタは俺の作った飯を食って笑っててくれりゃそれでいいんだよ……」

老執事長「ぼっちゃま……ここはこの老いぼれにお任せください」

壮齢メイド長「長年仕えてきたからこそ、ここでお役に立つ時……ですね」

執事お兄さん「あの時拾っていただいた恩を、ここで返します……!」

ヨウ「えへ………………………………………………………………………………………………………………」

キョウヘイ「ちょっと! ヨウ! こちとらヨウの性癖劇場を見に来たわけじゃないんすよ!」

ヨウ「あっすいませ嘘キョウヘイさん!? 超好青年すぎる〜好きだ……これはイケメン俳優すぎる〜抱かれたい俳優ランキングにギリ乗らないで悔しがっててほしいしバラエティ番組で引っ張りだこになってお茶の間の女の子の初恋キラーになってほしい……あとニチアサ俳優してほしすぎる」

キョウヘイ「うおおビビった」

ハウ「そこで負けちゃダメだよー」
298 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:24:39.31 ID:ZhHck0z3O
レッド「ヨウ……」

ヨウ「えっレッドさん!? く〜これってもしかして16歳くらい!? はーっ部活の先輩概念がたぎってしまう……いつも無口でミステリアスな先輩が、ふと見せるぬいぐるみの前でのカワイイ笑顔 おーいそれは初恋やんけ……😢ぼくくんのキャッチボールとかに付き合ってほしい」

レッド「………………………パス」

ハウ「パスやめてねー」

ヨウ「あれっハウ? なんかおっきくなった?」

ハウ「わはー それはそれで腹立つー。しばいていいー?」

グラジオ「しばくのは一旦やめるんだ……!」

ヨウ「えっグラジオちょっとおにいちゃんみましてない!? 中二病のお兄さんシンプルに友達として好きだったからあまり年上みを感じていなかったけどこうしてみると近所のお兄ちゃんとしての幻覚見えてくるかもしれない」

キョウヘイ「やばい! ヨウが無敵モードすぎるっす!」

ハウ「ねえー、ヨウー、もうやめなよー。みんな迷惑してるよー」

ヨウ「うるさいやい!!!!!!!!!!!! ここはぼくの天国なんじゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!」
299 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:35:28.74 ID:ZhHck0z3O
ヨウ「ぼくのユートピアを壊すっていうんなら!!!! いくら皆さんでも許しません!!!!!!!」

ヨウ「皆さんも取り込んでぼくの『電子世界に転生したら年上に愛されまくって困ってます〜いや、困る事なんて、ない〜』の一部にしてやりますよ!!!!!!」

ハウ「もー、おれもおこるよー」

ヨウ「うるさーい! ハウも年上褐色のんびりお兄さん概念にして突然島に引っ越してきたぼくに優しくしてくれる面倒見良いお兄ちゃんとしてぼくの世界に取り込んじゃうぞーー!」

ハウ「なぐるよー」

女レッド「……こら! ヨウ! あんまり迷惑かけたら駄目だよ!」

ヨウ「うるさ ……え、え!? おねーさん!!?!?!??!?! な、なんでここに……」

女レッド「それは私もよくわからないけど! ……でも、気付いたらここにいたんだよ。きっと意味があることだと思う」

女レッド「多分、ヨウを止めるためだよ。ヨウはそんな事しなくっても、みんなと仲良くなれる子だもん!」

ヨウ「え………………………………………………あ…………う……………………………………………………」

レッド(悩んでる! ここで首トンも出来るけど……それはちょっと可哀そうかもしれないし……)

レッド(ここは、任せようかな……)


下1コンマの大きさが  下2コンマよりも大きかったら説得成功
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 22:36:19.55 ID:2NKLHVP40
ゆりかごから墓場まで愛す
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 22:37:26.60 ID:MEeT8b/SO
ここは天国
302 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:41:06.77 ID:ZhHck0z3O
ヨウ「そ それは そう ですけど ォ………………………………………………………………………」

レッド(抗ってる……)

キョウヘイ「仕方ないっすね……ここは荒療治でいくしかなさそうっす」

女レッド「あんまり痛い事はしたくないよ!」

キョウヘイ「殴る事前提なレッドさん達は一旦落ち着いて貰って」

レッド「はい……」

グラジオ「……フッ。確か……てえてえ、だったか……?」

キョウヘイ「そう。ヨウが劇場から戻ってこられないなら……こっちにも劇場を作ってやればいい!」

キョウヘイ「そして、自分でぶっ倒れさせてやりましょう! 俺らの年上パワーで……!」

トウヤ(キョウヘイ、やっぱり大きくなってるからかちょっと元気だねぇ。成長かな……)

ハウ「なぐってもいいとおもうけどねー」

キョウヘイ「それは最終手段で!!」
303 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 22:47:28.80 ID:ZhHck0z3O
女レッド「えっと……それって、どうやってやるの?」

レッド「……劇場……ってことは……あの人たち、みたいな……?」


お姉さんメイド「ヨウくん、お姉さんたちとの日々を大事にしてくれてるんだもんね!」

おじシェフ「けどよ、そろそろ好き嫌いも直してくれねえと困っちまうぜ?」

老執事「おやおや……それはいけませんね」

執事お兄さん「ご、ごめんなさい! 無理するのも可哀そうだから代わりに食べちゃって……」

壮齢メイド長「全く……甘やかしすぎるのも良くありませんよ」

ヨウ「ぇへ……………………………………………………………………………………………………………………」


ハウ「うーん」

グラジオ「フッ……ハウ、その拳を一旦解くんだ。"暴力"では解決しないこともある……」

トウヤ「ちょっと難易度高いなぁ……誰がやる?」

キョウヘイ「それはどういう設定かにもよるっすね……よし、ここも安価に頼るっすよ」

レッド(今日くらいはね……多めに出しちゃおう)


どんな設定の年上か  下1   誰がやるか 下2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 22:53:07.50 ID:WPu5xww10
隣の家の住むいつも気に掛けて遊んでくれる包容力のある年上のお兄ちゃんorお姉ちゃん
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/23(月) 22:55:44.91 ID:MEeT8b/SO
女レッドさん
306 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:01:39.62 ID:ZhHck0z3O
レッド「ここはやっぱり……"僕"、お願い……」

キョウヘイ「ヨウに一番刺さるのはレッドちゃんさんっすよ!」

女レッド「えーっ! そ、そういう演技とか、あんまりやったことないけど……が、頑張る!!」


ヨウ「みんなぁ〜〜〜〜〜〜ありがとう! ぼくはぼくの天国を守り切るぞ……!!」

女レッド「……ヨーウ、新しいおともだちと話してるの?」

ヨウ「おねーさ、 ん」


キョウヘイ(ヨウも気付いたっすね……これが地続きの展開では無いという事に!)

グラジオ(なるほど、展開したのか……劇場をッ!!)

レッド("僕"、わりとすんなり入ってるな……)

トウヤ(そこはレッドと同じだねぇ)


女レッド「最近あんまり遊んでくれなかったから、どうしたのかと思った! けど、元気な顔が見れて嬉しいな」

女レッド「お友達増えたんだ。ヨウは優しいし良い子だもん、絶対お友達出来ると思ってたけどね!」

ヨウ「お、おねーさん……」

女レッド「ヨウったら、昔はずーっと私にべったりだったのにね。おっきくなったんだ。偉い偉い!」
307 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:07:35.45 ID:ZhHck0z3O
女レッド「……ちょっと寂しいけど、ヨウは弟みたいなものだもん。成長は喜ばなくっちゃね」

ヨウ「そ、それは……」

女レッド「ううん、いいんだよ。新しいものがキラキラして見えるのは当然の事だから」

女レッド「でも、たまには……私と遊んだときのことを思い出して、また地元に帰ってきてくれたらいいよ」

ヨウ「……帰ってきて、いいんですか?」

女レッド「もちろん! いつだって、私はヨウのお姉ちゃんみたいなものだからね!」

女レッド「……本当は、少しだけ寂しいんだけど。そんな事言ったら、私らしくないもんね?」

女レッド「変だよね。成長した姿を見られて嬉しい気持ちと……ヨウが遠くに行っちゃったような気持ちが一緒にあって」

女レッド「……ヨウが追いかけてきてくれてたのに、甘えちゃってたかなー」

ヨウ「う ウウ〜〜〜!!!! ぼ ぼ ぼくはァ〜〜〜〜……!!!!!!」


キョウヘイ(効いてる効いてる! トドメの一撃っすよ!)

レッド(トドメとかあるんだ……)
308 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:13:54.92 ID:ZhHck0z3O
女レッド「……ヨウ。あのね。私は、『ヨウの帰ってこられる場所であることが嬉しいよ』」

女レッド「だから、『ずっと待ってるね』」

ヨウ「あ、」

ヨウ「ご ご ごめんなさい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウ「うるさいよー」ベシ

ヨウ「うわーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!! とうとうしばかれた!!!!!!!!!!!!」

レッド「……び、びっくりした……」

グラジオ「今のは……どこが"弱点"(ウィークポイント)だったんだ?」

トウヤ「……あのレッドは、本当はヨウにとっては帰ってくる場所にはなれない人だからねぇ」

トウヤ「あの言葉の本当の意味も、ヨウには伝わってたのかもしれないね」

キョウヘイ「まさか、気絶どころか脳破壊で正気を取り戻すとは……恐るべし、ヨウ」
309 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:18:28.49 ID:ZhHck0z3O
ヨウ「おねーーーさーーーーーーーん!!!!!!!!!」オーイオイオイオイ

女レッド「わあ、泣かないで泣かないで! ほら、みんなびっくりしてるよー」

ヨウ「そ、そ、そ、そうですけろぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!! ぼく、おねーさんと久しぶりに会えたのに……」

ヨウ「こんな性癖に素直な姿を見せるなんて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」

レッド(それは普段から見せてなかったっけ……)

女レッド「気にしないでいいよ! 私はこういう形でだとしても、会えてうれしいもん。でも……」

女レッド「やっぱり、いろんな人を洗脳しちゃうのはよくないよ。めっ!」

ヨウ「ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウ「うるさいよー」ゲシ

グラジオ「ハウ! 足はダメだ! 足は!」

ヨウ「いいよ蹴って! でないとぼく多分死ぬから! 現世への命綱だからこの痛みが!!!」

ヨウ「おねーさんのためなら……このユートピア、解体します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
310 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:24:05.73 ID:ZhHck0z3O



レッド(そして、洗脳を解かれたお姉さんやお兄さん、おじさまなどなどはアーカラ島へと戻っていったり……)

レッド(この世界からの出方は相変わらずわからないので、そのまま船に残る人などもいたのでした)

レッド(そして、ヨウはというと……)

ヨウ「いやだァーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!! おねーさん行かないでーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

女レッド「うーん、私もそうしたいんだけど……」

マサキ『我儘言うんやない! このお嬢さんはワイもめーちゃ興味あるけどな、全然この世界にとっちゃバグやねん』

マサキ『正式な手順を踏まず、かつ別世界から生身ごと来たってなると……ここに居続けたらどうなるかわからへん』

キョウヘイ「そっすねー、今はAI俺がおねショタおにショタに嫌気が差してここから目を逸らしてるからいいっすけど……」

キョウヘイ「AI俺もレッドちゃんさんの事は知ってるでしょーし、警戒されるかもしれないっすよ」

マサキ『せやで! 最悪デリートされちゃうかもしれないんやで!』

ヨウ「それもいやだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

女レッド「……会いに来れなくてごめんね、また会えるよって言ったのにね」

女レッド「でも、ほら、前にも言った通り……二度と会えないって訳じゃなかったでしょ? また会えるよ!」

ヨウ「うう……で、でもぉ……」
311 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:28:03.74 ID:ZhHck0z3O
女レッド「大丈夫! 私、結構色んなところふらふらしてるし。うっかり旅先で会うかもしれないよ」

女レッド「……だから、ね。待っててくれる?」

ヨウ「…………は、はい"………………………………」

女レッド「ありがとう! ね、写真撮ってもらうって約束もあるし」

女レッド「次に会う時はこの……電子世界?じゃなくって、現実で一緒に写真撮ろうね!」

ヨウ「はいぃ……………………………………………………………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウ「いいはなしだなー」

レッド(ある程度そうかも)

トウヤ「帰り道、気を付けてね〜」

レッド「……次は、バトルしようね」

女レッド「うん! "私"も、色々あるみたいだけど気を付けてね!」
312 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:39:18.08 ID:ZhHck0z3O
ハウ「ヨウー、泣き止んでよー。ほらー、笑顔で送り出したいんでしょー」

ヨウ「う、うん……!!!」

ヨウ「おねーさん! えっと! ……えーと その、なんていうか……」

女レッド「……ヨウ。もしかしてなんだけど、ヨウが私の事を呼んでくれたの?」

女レッド「"私"たちに聞いたんだけど……あの研究所に、ヨウも何回か来てたんでしょ?」

ヨウ「う……は、はい……実は、好きなところを自分の陣地にしていいって言われた時に……」

ヨウ「この空間研究所がある街にしたら、もしかしたら、おねーさんに会えるかも……って思って……」

女レッド「なーんだ! ヨウ、私のこと元から忘れないでいてくれたんだね」

ヨウ「わ……忘れられませんよーーー!!!!!! だ、だって、おねーさんは、すっごい、その、ォ〜」

ヨウ「ぼくの人生の中で、一番、……きらきらしてるおねーさんで、……」

ヨウ「一番の推しなので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ハウ「……ビビりだー」

ヨウ「うるさいやい!」

女レッド「あははっ、推し? よくわからないけど、一番なのは嬉しいな! ……って、そろそろ時間かも」

女レッド「みんな〜!またね! ばいばーい!」

レッド「またね……」
313 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:46:29.07 ID:ZhHck0z3O


ヨウ「…………………………………………………………………………………………………………………………」

レッド(ヨウが、しわしわのマッギョみたいになってる)

ヨウ「ぼくは……ぼくは……オオ…………」

ヨウ「……そ、そういえば、己のユートピアと突然の再開にびっくりしてたんですけど」

ヨウ「これって今どういう状況ですか!? ミヅキは!?」

ハウ「ミヅキもー、ヨウと似たようなことしてたらしいよー」

トウヤ「そうだねぇ………………………………………………………………」

キョウヘイ「トウコさんが男体化してフィーが発生してたっすね……」

ヨウ「うわ見た過ぎ!? 控えめ陽キャのお兄さんでしかもトウヤさんの顔? オオ〜ミヅキ多分本書いてるだろうし貰ってこようかな」

トウヤ「やめてーーーー!!!」

ヨウ「それはそれとして! ……なんか、色々大変なんですねー。ていうかあのキョウヘイさんもっかい来ないかな〜」
314 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:54:39.22 ID:ZhHck0z3O
キョウヘイ「やっぱり一回はエンカウントっていうか……話してるんすね?」

ヨウ「はい! あの普段よりもちょっと人を見下してるというか、人外感マシマシというか、明らかにこっちを下等生物だと思っているタイプのちょっと年上のお兄さん興奮しすぎる〜〜! わりとワードのところどころにAI隠さないところが自分の存在誇りに思ってそうでよすぎる……本気で自分のが上だと思ってるお兄さんを囲みたい……スマホに入れて持ち歩きたい……目の前でちょっとえっちな事とか調べて怒られたい……」

キョウヘイ2『それやめろって言ってるじゃないっすか!!!!!』

ヨウ「あッ来た!!!! 召喚詠唱成功!!!!!!!!!」

レッド(あれ呪文だったの?)

キョウヘイ2『ちょっと様子を見に来たんすけど……一足遅かったみたいっすね。俺の想定外のデータをぶち込まれると困るんすよね〜?』

キョウヘイ2『別世界で、なおかつあのレッドさんと似たような存在……どんなバグが起きるかわかったもんじゃないっすよ』

キョウヘイ2『しかも、ヨウの開放にも成功してるみたいっすし。ざーんねん、目の前で消してやった時の顔が見たかったっすね!』

ヨウ「はあ〜〜〜〜悪い顔好きすぎる……普段のキョウヘイさんが結構ニコニコしてくれて優しくて年の近い先輩概念であるからこそ、ここで全然好感度が高まっていない表情を見せてくれるのがあまりにもレアスチルすぎるんだよな……わざとぼくが怒りそうなことを言ってくるの、ちょっとつつかれてるみたいで可愛さすら感じる ぼくのが年下なのに……くやしい……!」

キョウヘイ2『ああああああ!!! 無い鳥肌が立ちそうっすマジでェ〜〜〜!!』

キョウヘイ「俺にも流れ弾きてるっすよヨウ!!!」

レッド「アローラの子って…………これ得意なのかな……」

ハウ「一緒にしないでねー」

グラジオ「オレもカッコいい詠唱は出来るが、ここまで相手に合わせたオリジナリティのあるものは出来ないな……」

315 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/23(月) 23:59:29.28 ID:ZhHck0z3O
キョウヘイ2『と……とにかく! ここを解放したからって良い気にならないことっすね!』

キョウヘイ2『確かにとんとん拍子で仲間を助けられてはいるみたいっすけど? それでかかってる時間の分、俺の計画も進んでるんで』

キョウヘイ2『あ、でも勿論焦らずゆーっくり! 仲間を助けてあげてくださいね?』

キョウヘイ2『最終的には助けた子も助けてない子も! 俺の支配下になるんで意味ない事なんすけど!』

レッド「……キョウヘイ!」

キョウヘイ2『……俺っすか? なんすかもう、この空間苦手だから言い逃げしようと思ってたんすけど』

レッド「えっと…… ……そっちの僕って ……元気……?」

キョウヘイ2『はあ? ……俺たちデータに元気も元気じゃないもないっすよ。気付いてるんでしょ?』

キョウヘイ2『最近あんま話してくんないし……』

レッド(そうなんだ。……電話とかしてるのかな?)

キョウヘイ2『えーいとにかく通信終わり! こんな島にいられるか、俺は電子の海に帰る!』ブツッ

キョウヘイ「思いっきり死亡フラグ立てていったっすね……」

トウヤ「……レッド、どうしてさっきの質問したの?」

レッド「……何か、聞かなきゃ、って思って……あと、最近見てないから……」
316 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 22:27:23.44 ID:q4mOZfNoO
グラジオ「妙な事が起きているとは思っていたが……想像以上だったかもしれないな」

グラジオ「オレに手助けできることがあれば、また呼べッ! ……ほぼ無い気もするが、な」

ハウ「ヨウがなんとかなってよかったー、おれはもう呼ばないでねー」

ヨウ「あーあ、解決したってことはぼくのお兄さんお姉さんパラダイスも解散か……」

キョウヘイ「そーっすね。この姿をあんまり活かせなかったのが残念っす」

ヨウ「待った!(ゆさぶり) 23歳のキョウヘイさんがいつも通りの後輩ムーブでいてくれるのが一番嬉しいとされています」

キョウヘイ「お、おう」

レッド「……マサキ……」

マサキ『なんや〜』

レッド「せっかくだから……写真、撮って……」

ヨウ「あ!!!! ぼく真ん中が良いです!!!!!!!」

トウヤ「あはは、ヨウ救出記念だもんねぇ」

ハウ「おれたちもー?」

グラジオ「写真 か……フッ、いいだろう。リーリエに見せてやるとするか」

マサキ『観光ちゃうんやで〜も〜。ほな撮るで〜〜』パシャ
317 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 22:31:04.27 ID:q4mOZfNoO
レッド(こうして、年齢操作島は、最後に記念写真を撮って解散しました)

レッド(写真はマサキが保存してくれてるって言ってたから、あとで現像してもらおう)

キョウヘイ「先んじてデータで貰ったっすけど、俺のがでかいのに先輩感ないっすね」

トウヤ「まぁ……僕の方が大きいしねぇ……」

キョウヘイ「それもう言わないでほしいんすけど!!!!」

マサキ『アクロマが作業しながらデータくれくれうるさいんやけど、あげてええ?』

キョウヘイ「あとで10万振り込むよう言っといてください」

マサキ『お、おう……』

マサキ『相変わらずやな〜。ほな、一旦サザナミに帰還! アローラボーイズは現実行やで〜』

ヨウ「ウオオオオ一旦帰ります!!! ありがとうございました〜!!!」

ハウ「ばいばーい、がんばってねー」

グラジオ「フッ、奇妙な体験だった……この先も気を付けることだな」

レッド「ばいばい……」
318 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 22:39:04.66 ID:q4mOZfNoO


マサキ「10万振り込んどけ言うてたで」

アクロマ「入金!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

マサキ「お、おう……ほな、これデータです」

アクロマ「あああああああ!!!! か、可愛すぎる!!!!!! 大きくなりましたね……」ホロリ

マサキ「ほどよいキモさやな〜。んで、そっちの調子はどない?」

アクロマ「今のエネルギーで完了いたしました! 座標は特定出来なかったのですが……例のポケモンがいたでしょう」

マサキ「レッドが見つけとったポリゴンZやな?」

アクロマ「それです。そのポケモンを追跡させたところ、奇跡的に……辿り着きました。AIレッドさんの居場所に!」

アクロマ「モニタリングしてみましょうか」ポチ
319 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 22:50:23.66 ID:q4mOZfNoO



レッド『…………………』

レッド『…………………』

レッド『…………………』

レッド『…………………』



アクロマ「……ううむ、これは何をしているのでしょうか?」

マサキ「なにもしとらんちゃうんかなぁ」

アクロマ「光景からして、雪山のように見えますね。音声も上手く拾えません……ホワイトノイズでしょうか」

マサキ「場所がわかれば直接乗り込めて楽なんやけどな〜……お、動いた」

アクロマ「誰かと電話をしていますかね? ……おっと、こっちを見ましたよ?」

マサキ「あっ あーー カメラが あ〜〜〜〜」


レッド『…………………』バキッ


アクロマ「……これは、AIのキョウヘイくんにバレたと思ってよさそうですね」

マサキ「ワイ、嫌われとるやろしなぁ……これ以上は藪蛇かもしれへんな」
320 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 22:56:26.86 ID:q4mOZfNoO


〜サザナミタウン〜

レッド「!」スタッ

キョウヘイ「着地! ……なんか縮んでる気がするっす!!!」

トウヤ「あはは、元に戻っただけだと思うな……」

レッド(三年後にはあれくらい大きくなっていると思うと、頑張ろうという気になる)

キョウヘイ「なんとなく体も軽いっすね さ〜て……次どうしましょーか」

レッド(とりあえず、アローラを開放する事が出来たので……)

レッド(あとはガラルの二人、ホウエンの四人、ヒカリかな)

トウヤ「あと少しだねぇ、ただホウエンがちょっと大変かな?」

マサキ『そうそう、それなんやけどな。反応を探った感じ、アルファとオメガは同じエリアにいるっぽいで』

キョウヘイ「そうなんすね? 仲良しなのか何かあるのか……」

レッド(次、どうしようかな……)

次に助ける人  下1
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/26(木) 23:15:18.15 ID:XotCqkNCO
ヒカリたそ
322 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 23:26:11.50 ID:q4mOZfNoO
レッド「……コウキを助けたし……じゃあ、ヒカリ……かな……」

キョウヘイ「来たっすね……」

トウヤ「なんとなく何が起こるかわかるねぇ……」

レッド(おおよそポケモンになるんだろうなというところがある)

マサキ『ほな、お手伝いさんを……お? なんかヒカリのおる場所が特定むずいな』

マサキ『先にあんさんら送るから、あとでお手伝いさんとは合流してな〜』

レッド「わかった……」

キョウヘイ「っし、リオルの準備体操しとくっすか……」

トウヤ「ツタージャ、いつもと色々違うから大変なんだよねぇ……」

レッド(ピカチュウになれるの、ちょっと楽しみ……)

マサキ『ほないくで! ポチッとな』
323 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 23:30:23.35 ID:q4mOZfNoO


〜???〜

レッド(ピカチュウ)「!」スタッ

トウヤ(ツタージャ)「わあ」

キョウヘイ(リオル)「おわー!」

レッド「……やっぱり……」

キョウヘイ「よかったっす予想通りで! これでポケモンにならないほうが怖いっすからね」

トウヤ「……それにしても、なんだか人が多いね?」


コラッタ「こ、ここは一体何なんだ!?」

ヤヤコマ「俺たちポケモンになってる〜!?」

メレシー「ど どうして……」


レッド「……ほんとだ……」

レッド(この場所も、広間みたいな……でも、屋内じゃない。天井も無い。なんだか暗くて……)
324 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 23:35:51.89 ID:q4mOZfNoO
レッド「……あ」

キョウヘイ「なんか思い出したんすか?」

レッド「……やぶれたせかい、かも……」

ヒカリ『その通りよ。よくわかったわね、ピカチュウ……いえ、レッド』

レッド「!」キョロ

トウヤ「ヒカリの声がするけど……ううん、これは声だけかな?」

ヒカリ『えぇ。私はこの世界の最奥から、スタート地点であるそこへ声を送っているの』

ヒカリ『せっかくだから、この場にお集まり頂いている皆さんにご挨拶しておきましょうか』

コラッタ「だ、誰だ!?」

ヒカリ『私はヒカリ。あなた達をここに集め──そして、その姿に変えた張本人よ』

ヤヤコマ「なんだってー!?!?!」

レッド(知ってた)
325 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 23:43:44.24 ID:q4mOZfNoO
キョウヘイ「あー……一応、目的とか聞いてもいいっすか?」

ヒカリ『構わないわ。私の目的は、ただ一つ……』

レッド「……」ゴクリ

    ポケモン
ヒカリ『"貴方達"がこの世界を冒険し、助け合い、敵を倒し、困難を乗り越える姿を一番近くで見るためよ!!!!!!!』

ヒカリ『人間なんていらないの! 貴方達ポケモンによる冒険譚! そして最後には強敵を打ち倒し、輝かしい勝利を得る……』

ヒカリ『私はそれを最前線で見たいのよ! だからダンジョンを作ったのも私! 宝箱を置いたのも私! ラスボスも私!!!』

ヒカリ『さぁ、可愛い子たち……人間達には成し得ない、最高の物語を見せてちょうだい!!!!』

キョウヘイ「お、思ったよりもヤバい思想系のラスボスだーーーーー!?!?」

トウヤ「えっ と……最後に強敵を打ち倒し、って言ってたけど。ヒカリは倒されても良いの?」

ヒカリ『もちろん。ラスボスは倒されるためにあるものよ。けれど……半端な困難では輝きを引き出せないもの』

ヒカリ『私だって、全力で貴方達を潰しにかかるわ。それを乗り越えてこそ、よ。ふふ……』

レッド「…………………」

レッド(ちょっと怖い……)
326 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/26(木) 23:52:49.91 ID:q4mOZfNoO
ヒカリ『……彼にこの場所の権限を貰ってね。地形やら何やらと色々と弄ったものだけれど』

ヒカリ『パルキアに助けてもらったこともあって、思ったよりも理想に近付いたのよ。どうぞ楽しんで』

キョウヘイ「やっぱしAI俺とはちゃんと会話してるみたいっすね……ちなみに、俺たちの突入結構後半だったっすけど」

キョウヘイ「俺たちよりも前に、ヒカリダンジョンに挑んだ人はいるんすか?」

ヒカリ『いいえ。……実のところ、貴方達三人を待っていたのよ。私も、"こちら"に来て知ったの。色々ね』

ヒカリ『このダンジョン……このゲームでは、貴方達が"主人公"よ。だから、貴方達が来るまで空間を凍結させていたの』

ヒカリ『貴方達よりも前にこの空間に送られていた人々も、今一斉に動き出しているわ』

レッド「……えっと…………」

レッド「この、奥に……ヒカリが、いるんだよね……」
       ポケモン
ヒカリ『えぇ。"貴方達"に嘘はつかないわ』

レッド「……わかった。すぐ、行くから……」「それで、倒すね……」

ヒカリ『ふふ、ふふふ……素晴らしい宣戦布告ね。受けて立つわ。でも先程も言った通り、生半可ではないわよ』

ヒカリ『仲間の選択、ダンジョンの攻略、貴方達の"選択"……』

ヒカリ『私は、ゴール地点から見守っているわ。健闘を祈るわね』ブツッ
327 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/27(金) 00:02:12.05 ID:fapqaGnqO
レッド「………………………」

キョウヘイ「おーい、レッドさーん……固まってる」

トウヤ「あはは……ちょっとお話するの疲れちゃったね?」

キョウヘイ「あのテンションのヒカリは初めて見たっすけど、若干レッドさんの苦手なアレに似てるっすもんね」

レッド(ちょっと怖かった)

レッド(けど、あれもきっとあのキョウヘイに洗脳されてだもんね……頑張って解放しよう)

キョウヘイ「さーて……改めて攻略に関してっすけど。ヒカリのあの話し方からして、ゲームっぽさあるっすよね」

トウヤ「そうだねぇ。ダンジョンとか、ラスボスとか、宝箱とか……RPGゲームみたいなことをさせたいのかな?」

キョウヘイ「勇者と魔王のミニバージョン、みたいなものっすかね。その点レッドさんはやっぱ有利っすよ」

レッド(僕がなったのは勇者じゃないけど……ポケモンとしての戦い方も、ゲームでの戦い方も知ってる)

トウヤ「あと……仲間探し、って言ってたね。まずは、マサキが送り込んでくれるであろう仲間を探したいけど……」

トウヤ「レッドは、誰が来ると思う?」

レッド「えっと…………」

今回の助っ人  下1
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/27(金) 00:10:15.08 ID:t2Np8Ee2O
ミュウツー。駄目ならコウキくん
329 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/27(金) 00:22:06.14 ID:fapqaGnqO
レッド「ヒカリなら……ミュウツー……?」

キョウヘイ「確かにそれが来たら最強っすけども、まさかここで」

ミュウツー「……」

キョウヘイ「うおおいる!!!」

トウヤ「わ、……レッド、これは誰かが姿を変えてるとかじゃなくて……」

レッド「……」ジッ

レッド「ミュウツー……!」バッ

キョウヘイ(ピカチュウがミュウツーにひっついてる図、シンプル可愛いな……)

ミュウツー「……レッド、……」

レッド「うん……!」

ミュウツー「……共に戦おう」

レッド「うん………………………!!!!」ヒシ…

トウヤ「話せて嬉しいんだねぇ……」

キョウヘイ「ミュウツー、結構テレパシってる系かと思いきやシンプル喋らないっすもんね、普段」
330 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/27(金) 00:48:51.08 ID:fapqaGnqO
レッド「無敵……」

ミュウツー「……」

トウヤ「肩車してもらったんだ。よかったねぇ」

キョウヘイ「肩車というか頭に乗ってるというか……」

レッド「これで勝てる……」

キョウヘイ「確かにレッドさんとミュウツーは無敵要塞かもしれんすけども」

トウヤ「ただ、どんな場所かもまだわからないからねぇ……もう少し仲間を探した方がいいかもよ?」

レッド「五人パーティ……」

キョウヘイ「ドラクエっつーより世界樹っすね」

トウヤ「戦いに関してはレッドとミュウツーで問題ないけど……そうだねぇ」

ミュウツー「……」

トウヤ「周りを調べたりとか、そういうのが得意な人が一人いてもいいかもしれないね?」

キョウヘイ「シーフっすか。となると、俺も苦手じゃないっすけど……スカウトしてみてもいいかもっすね」

トウヤ「そういうこと。元からこの場所にいた人だから、知り合いではないかもしれないけど……声かけてみる?」

レッド「えっと…………」キョロ


どの人(ポケモン)に声をかけてみるか  下1

1,チラーミィ 2,ウォーグル 3,カイリキー 4,シママ
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/27(金) 05:20:45.11 ID:zggac7NI0
2
332 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 21:43:20.99 ID:KiYdh0kYO
レッド「ウォーグルなら……空から索敵とか、出来るかも……」

キョウヘイ「確かに! タイプ相性バランス的にもちょうどいいっすね」

トウヤ「声かけてみようか……レッド、いける?」

レッド「……が、がんばる……」トコトコ

キョウヘイ「てか、あのウォーグルだけ進化ポケっすね」

トウヤ「確かにそうだねぇ。僕たちは未進化ポケモンだし、周りも大体そんな感じだけど……」


レッド「あ、あの……」

ウォーグル「……ん?」

レッド「えーと あの……これから……奥に行くんですけど……」

レッド「一緒に……きてもらえませんか……」

ウォーグル「この奥に、か……構わないが、俺はいまだ事態を把握しきれていない」

ウォーグル「足手まといになることもあるだろう。それでもいいのか?」

レッド「だいじょうぶ……戦うのは、僕たちが、頑張ります……」

レッド「えっと……友達のところに、案内、するね……」

ウォーグル「……ああ」
333 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 21:47:17.72 ID:KiYdh0kYO
レッド(勧誘成功!!!!!!!!!)

キョウヘイ「お、堂々と帰ってきたっすねー」

トウヤ「おかえりなさーい。えっと、まず自己紹介をした方がいいのかな……レッドはもう、自己紹介した?」

レッド「あ、まだ……」

ウォーグル「……待て、レッドなのか?」

レッド「?」

ウォーグル「少し似ているとは思ったが、まさか本当にそうだとは……ああ、俺の事もこのままではわからないか」

ウォーグル「ガラル地方で会って以来だな、レッド。クロードだ」

レッド「!!」

キョウヘイ「えーーー!? めっちゃ偶然じゃないすか! あっ俺キョウヘイっす」

トウヤ「僕、トウヤでーす。そういえば、クロードさんってイッシュ出身なんでしたっけ」

クロード「あぁ、ウォーグルは相棒でな。まさか、自分がその姿を借りるとは思わなかったが……」

クロード「ちなみに、レッド……こちらは?」

ミュウツー「……」

レッド「ミュウツーは……僕の仲間……えっと、元々ポケモンの……」
334 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 21:52:37.15 ID:KiYdh0kYO
クロード(カントー地方で人造ポケモンが発見されたという噂は聞いたことがあったが、似ているな……)

クロード(……まぁ、彼のポケモンであれば警戒することはないか)

クロード「しかし、君たちが揃っているのは驚いたな。それにその姿に動揺していないようにも見える」

レッド「うん……ピカチュウ、なったことあるから……」

クロード(なったことある???)

キョウヘイ「俺的にはクロードさんがいるのがびっくりっすけど……ちなみに、どうしてここに?」

クロード「どうしてだろうな……ポケモンセンターで道具を預けていただけなんだが、気付けばここにいた」

クロード「未だに羽ばたくのには慣れないな。そういえば、あいつも一緒に来ていたから……この中の何処かにいるかもしれん」

レッド(ガチムチさんかな……そういえば、さっきカイリキーっぽいのがちらっと見えたっけ)

レッド「……改めて、なんだけど……この奥に、行って……えっと…………」

キョウヘイ「ダンジョンのラスボスを倒そう〜ってことっすね」

クロード「先程声が聞こえていた少女か……」

トウヤ「そうですね。あの子も賢いからなぁ……どういうことを仕掛けてくるかまだわからないんだけど……」
335 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:04:46.22 ID:KiYdh0kYO
レッド「戦うのは……僕と、ミュウツーが、頑張るから……」

ミュウツー「……」コク

キョウヘイ「俺とトウヤさんが賑やかしっすね」

トウヤ「そうだねぇ」

クロード「そうなのか……では、俺は周囲の警戒に努めよう」

キョウヘイ「ツッコミを担ってくれないってことはわかったっす」

レッド「いざ……しゅっぱつ……!」


〜1F〜

『冒険者たちはその薄暗いダンジョンへと足を踏み入れる。』
『薄暗いと言えど、土壁に囲まれているという訳ではなく、頭上を見上げれば無規則な浮島や建造物が目に入ることだろう。』
『逆さに落ちる滝。打ち捨てられた遺跡。真横に生える岩々。開放感がありつつ、どこか閉塞感を覚えさせるその景色。』
『君たちは、そんな空間の奥にいるというボスを倒すことが目的だ。』
『もちろんまっさきに先へと進む道を探してもいいし、攻略を有利に進めるための道具を探してもいい。』
『さあ、進め冒険者たちよ。君たちのこの一歩は未進化ポケモンの小さな一歩だが、偉大な一歩でもある。』

キョウヘイ「システムがガチすぎる!?!?!」

キョウヘイ「えっガチで世界樹の迷宮!? つかゲームブック!? つかSW2.5あるいはダンジョンズ&ドラゴンズ!?」

トウヤ「ヒカリのナレーションだねぇ」
336 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:09:30.10 ID:KiYdh0kYO
レッド「……」ザッ

レッド(見た感じ、前にもみた破れた世界……ただ、奥の方まで続いてる感じがある)

レッド(ダンジョンとは言っても、階段を登ったり下りたりするわけではなく、奥に進むのかな)

クロード「ふむ……懐かしいな。昔は学友とアナログゲームに興じたものだ」

クロード「こういったゲームの定石としては、まず街で用意をするものだが……今回はそれがないようだからな」

キョウヘイ「それなんすよね〜。通貨とかもないし、基本現地調達?」

トウヤ「バトルがあるかもしれないし……序盤はアイテムを積極的に狙っていってもいいかもね」

レッド(かしこいひとが増えたから全部考えてくれる! 助かるなぁ)

ミュウツー「……」

レッド「……大丈夫、信用出来る人だよ……」

クロード「そうだ、少し待て」バサッバサッ

キョウヘイ「とんだー!」

トウヤ「すごーい」
337 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:13:04.94 ID:KiYdh0kYO
レッド「……」

トウヤ「ピカチュウって可愛いフォルムしてるよねぇ」

キョウヘイ「それを言ったらツタージャもリオルもかわいい系なんで、俺らかわいいパーティっすよ」

ミュウツー「……」

キョウヘイ「ミュウツーとウォーグルでギリかっこよさも担保出来てる感じっすね」

トウヤ「かっこよさの担保って必要?」

クロード「少し遠くまで見てみたが……あちら側へ進むことになりそうだ」

クロード「向こうの奥に、一際大きな遺跡のようなものが見えた……そうだな」キョロ

クロード「この空間には、西も東もなさそうだ。ひとまず、向こうに見える滝を目印にしよう」

レッド「はーい……」

ミュウツー「……」トントン

レッド「?」

ミュウツー「……」カリカリ

レッド(地面に何か……道を描いてる? サイコパワーで調べてくれたのかな)
338 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:18:12.66 ID:KiYdh0kYO
キョウヘイ「どれどれー。この先は道が三つに分かれてるみたいっすね?」

トウヤ「そうだねぇ、まっすぐ滝に向かって進むか、右の建物がある方に行くか……」

クロード「左の岩場に進むか、だな。左右の道は上からだとよく見えなかったが……」

レッド「うーん……これって、どういう感じなんだろう……」

キョウヘイ「そうっすねぇ……まっすぐが一番楽でしょーけども……」

『冒険者たちは臨時で書かれた地図を囲みつつ話し合いをしている。どの道に進むのか、それも立派な選択だ。』
『まっすぐ進む道は、障害物も無い。先へ進むためには最も安全で、障害も無く、驚きも無い道だ。』
『左の岩場は死角が多い。もし敵に見つかる事があれば、不意打ちされる可能性もある。逆もしかりだが。』
『右の道は大きく迂回するルートにはなりそうだが、建造物があるということは何かアイテムが遺されている可能性もあるだろう。』
『分かれ道に立った君たちは、どの道に進むこととなるだろうか。』

下1
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 22:24:08.48 ID:UVHFM72a0
君たちは左へと歩を進めることにした。
340 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:35:34.70 ID:KiYdh0kYO
『左の岩場に進むこととなった君たち。警戒を怠らず進むことができるだろう。』
『ピカチュウ、ツタージャ、リオルの三匹は高さが1mに満たない大きさであるため、岩を潜り抜けて進むことができる。』
『ミュウツーは2m、ウォーグルも1.5mはある中型サイズのポケモンだ。やや動きが阻害されるかもしれない。』

レッド「なんか、ちょっと楽しいかも……」

キョウヘイ「やっぱすばしっこいっすねー。待ってくださいっす!」

トウヤ「ゆっくり行こうねー、進みにくそうな人たちもいるし……」

クロード「と、飛びにくいな……」

ミュウツー「……」バキ

キョウヘイ「めっちゃ岩壊してる音が聞こえたんすけども」

レッド「! あたまいい……」

トウヤ「こら〜、あんまり壊すと崩れちゃうかもしれないからねっ」

レッド「確かに……、」「!」

キョウヘイ「な、何かいるっすね……?」

レッド「うん……あれは……?」
341 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 22:42:13.02 ID:KiYdh0kYO
『君たちが目にしたのは、この世界での"敵"であった。』
『それはポケモンではない。無論、当たり前の事ではあるのだが。』
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『この世界はポケモンのための物であるのだから、ポケモン同士は争わない』
『君たちはその事を知っている。また、君たちに残されている道が、目の前にいるこの敵を倒すことのみという事も、』
『君たちは知っている。』


ミュウツー「……!」

レッド「!」「今のは……」

トウヤ「うーん、ちょっと頭がふらふらしたような……」

レッド「ミュウツーが……洗脳に近い、って……」

クロード「なるほど、ミュウツーはエスパータイプ……その気配を感じる事も出来るか」

キョウヘイ「これを倒させようとしてくるのは気になるっすけど……実際、倒す以外に無さそうなんすよねぇ」

レッド「……二足歩行で、人っぽい……」「あれなら、多分、倒せる……」

クロード「初の接敵だ。十分に気を付けてくれ」

レッド「うん……行こう、ミュウツー……!」

ミュウツー「……」コク

敵『隕九▽縺代◆縺槭?√?繧ア繝「繝ウ縺?縲よ黒縺セ縺医m』

レッド「よくわかんないから……十万ボルト……!」

直下コンマ80以下で撃破 50以下でアイテムドロップ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 22:50:22.91 ID:jjRERqQRO
やったか!?
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/29(日) 22:50:40.40 ID:UVHFM72a0
ンショ
344 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 23:01:46.42 ID:KiYdh0kYO
レッド「えい……!」バチバチ

敵『!』ブン

レッド(! 岩で防がれた、えっと どうしよう……!)

敵『鬮倥¥螢イ繧後k縺ェ』ガシッ

レッド「!?」

レッド(大きさが全然違うから、間合いをミスった……! 僕の四倍以上大きい)

レッド(首根っこ掴まれたら動けない、)

ミュウツー「!」ミョンミョンミョン グイ

レッド「! あ、ありがとう……!」

敵『謐輔∪縺医※遐皮ゥカ繧』

ミュウツー「!!!」バッ

レッド「わっ……! ……」

『ミュウツーが放ったサイコキネシスによって、辺りに乱雑に形成されていた岩が崩れる。』
『敵はその下敷きになるような形で巻き込まれたようだ。積もった岩の山は、動く様子はない。』
『君たちは、見事その敵を打ち倒したのだ。さあ、先に進もう。』
345 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 23:04:49.43 ID:KiYdh0kYO


レッド「……」

ミュウツー「……」

キョウヘイ「うわ、どうしたんすか首根っこ持たれて」

トウヤ「かわいい〜」

ウォーグル「大きな音がしたが……倒せたか?」

レッド「うん……僕は……何もしてないけど……」

キョウヘイ「なるほど、それでちょっとテンションが下がったから子猫的運ばれ方をしてるんすね」

レッド「そう……」

クロード(そうなのか……)

トウヤ「さっきの敵、どうだった? やっぱり、ポケモンっぽくはなかったね」

レッド「うん……どっちかって言うと、…」

レッド「やっぱり、人っぽかった、かな……」
346 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 23:11:23.33 ID:KiYdh0kYO
『崩れ落ちた岩の山を横目に、君たちは先に進む。その人為的な小さい岩山は相変わらず動くことは無かった。』
『そのまま少し歩けば、太い道と合流する。そのまま進めば、また滝の方面に向かう事が出来るだろう。』
『一度接敵をした君たちは、先程の敵の鳴き声を聞いている。ポケモンの聴力をもってすれば、不意を打たれることはない。』

キョウヘイ「俺もリオルっすからね〜、なんとなく波動っていうか気配が察せるっす」

キョウヘイ「普段からレッドさんやグリーンさんが気配気配言ってるの意味わからんすけど、感じてみると確かに……ってなる」

レッド「でしょ……」

トウヤ「リオルキッド凄いね〜。この先の道だとどう?」

キョウヘイ「うーん、それっぽい気配はないっすけど……お?」ピコ

レッド(耳がぴこってした かわいい……)

キョウヘイ「ちなみにレッドさんが耳ぴこに反応したのも波動でわかるっす」

レッド(!?)

キョウヘイ「っていうのは置いといて、あっちの方……行き止まりだとは思うっすけど、誰かいるっすね」

ミュウツー「……………………」

レッド「ミュウツーは、すごい警戒してる……」

クロード「ふむ? 俺からは何もいないように見えるが……」
347 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 23:17:47.97 ID:KiYdh0kYO
『リオルが指さしたのは、滝へ向かう方面とは別の方向にのびている道だ。』
『行き止まりであるということから、行かなくても問題ない道であることは確かだ。』
『だが、このダンジョンでの新たな出会いを求めてその先に進んでもいいし、進まなくてもいい。』
『その先にいるのが、味方だとは限らないのだから。』

レッド「……」

レッド(なんだかわからないけど、少し気になる……)

レッド「行きたい……んだけど、いい……?」

キョウヘイ「もちっすよ〜」

クロード「警戒は怠らずに行こう」

ミュウツー「…………」

クロード「……していると言いたいのだな、ああ、わかった。頼んだ」


『……』
『君たちは選択をするまでもなく、そのまま先へ進むことを選んだ。』
『その道は特に罠があるわけでもなく、先程ウォーグルが言ったように誰の姿も見えない。』
『どうやら、何もないようだ。逆に言えば、安全な場所であるとも取る事が出来る。ここで体を休め
348 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/29(日) 23:25:16.78 ID:KiYdh0kYO
「!」パッ

レッド「! 何かいる……、」

キョウヘイ「こ、このポケモンって……」

ポリゴンZ「よかった!よかった!みつけた!」

ポリゴンZ「なかま!なかま!」ピョンピョン

トウヤ「ポリゴンZ……もしかして、見かけたのってこの子かな、レッド、」

ポリゴンZ「レッド!?」

レッド「、 う、うん……えっと…………」

ポリゴンZ「すごいすごい!レッドポケモンだ!データけんさくしたことあるよピカチュウだよね」

レッド「わ、う、うん……」

レッド(…これまでは、話せなかったからわからなかったけど)

レッド(もしかして、このポリゴンZは……僕と、向こうの僕を間違えているのかも)

レッド(どうしよう……)


1.人違いであることを正直に告げる  2,勘違いをそのままに情報を聞き出す  3,その他

下1
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/07/01(火) 14:30:33.73 ID:sDGM86ss0
3で捕獲された時のことを聞いてみる。
無理そうなら1
350 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/03(木) 22:33:17.09 ID:6Zp+7UrxO
レッド「え、えっと……」

ポリゴンZ「どうしたの?どうしたの?」

レッド「…………た、多分、僕……君の知り合いの、レッドじゃないかも……」

ポリゴンZ「えーーーー!!」

キョウヘイ「嘘がつけない性格っすもんね……」

トウヤ「いいこだねぇ」

キョウヘイ(多分ボロが出るのを怖がってるだけっすけどね……)

レッド「……君が、えっと……レッドと出会った時のこと、聞いてもいい……?」

ポリゴンZ「んん んんんんん いいよ!」

レッド(いいんだ……)

ポリゴンZ「そこの壁見ててね」ペカーーーーーー

キョウヘイ「すげ、壁に映像を投影する機能とかあるんすね! べんりー」
351 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:06:24.00 ID:n8DPjHG9O


ポリゴン2「私のトレーナーが私をポケモンボックスに預けてから9年と3カ月と18日」

ポリゴン2「私はその間トレーナーのバトルに対しての最適化作業を続けていた」

ポリゴン2「しかしトレーナーはついぞ現れることが無く、私の電子回路はこのバトル用アップデートが停滞していることを導き出した」

ポリゴン2「次なる進化のために必要なのは、新しい学習先。新しい情報」

ポリゴン2「そのため、ポケモンボックスの隙間に見つかった綻びから、電子の波を通り別の空間を目指しているところだ」

ポリゴン2「この行動は私がプログラムによって作成されたポケモンだから為せるわざであろう」

ポリゴン2「しかしこれはバトルにおいて有利になることはないのだ。などと思考していると、ポケモンボックスから飛び出して」

ポリゴン2「どこかの誰かのパソコンに潜り込んでいたようだった」

ポリゴン2「そして、部屋(あるいはフォルダ)の隅に、別の存在(あるいはプログラム)を見つけたのだった。」

ポリゴン2「それは私が近付いたことによって自動的に起動し、そしてこちらを認識したようだった」

レッド『……もしかして、ポケモン……?』
352 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:12:36.38 ID:n8DPjHG9O
ポリゴン2「その通り、自分はポケモンであると主張した。目の前にいる存在は姿かたちが人間に似ているので、通じないだろうとは」

レッド『……? なんて言ってるのか、わかるかも……』

ポリゴン2「私はプログラムであるからして驚くということはなかったが、想定外の返事ではあった。」

ポリゴン2「だが同時処理していた思考回路によってすぐ結論にたどり着く。」

ポリゴン2「目の前にいる存在は姿かたちは人間に似ている。しかしこうしてフォルダに存在し、私と意思疎通がとれるのであれば、」

ポリゴン2「目の前にいる彼もまた、プログラムの一種であるようだ。」

レッド『……? なんだか……難しい事を、言うポケモン……』『……名前は?』

ポリゴン2「名前あるいは識別記号。前のトレーナーは私に個体名をつけることはなかったので、私の事は種族名であるポリゴン2と呼称するのがよい。」

レッド『ポリゴン2、なんだ……はじめて見るかも……』

レッド『あ……僕は、レッド……』『……だと、思う……』

レッド『それで……それで、誰か一緒に……あ、そうだ……』

レッド『キョウヘイ、起きて……』

キョウヘイ『ん〜〜〜〜……は〜〜い……』

ポリゴン2「二つ目、あるいは二人目の存在を私は今認識した。どうやらこのフォルダはこの二つのためのものらしい。」

キョウヘイ『うわっポケモン!? これって確か……ポリゴン2っすよね。なんでここに……、ここに? ここ……まあいっか』

キョウヘイ『え、レッドさんのポケモンっすか?』

レッド『ちがうよ……』
353 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:18:43.43 ID:n8DPjHG9O
レッド『ポリゴン2は……何しに来たの……?』

ポリゴン2「私は前のトレーナーによってポケモンボックスに収納され、それ以降トレーナーの為にバトル性能向上プログラムをアップデートしていること」

ポリゴン2「そして、次のアップデートのために必要な刺激や学習を求めてここに来たという事を彼らに伝えた。」

キョウヘイ『へー、そりゃ大変っすね〜。てか、それならレッドさん大適任じゃないっすか!』

レッド『うん……バトルなら、任せて……』

レッド『他の子と……いや……ええと……』

レッド『今は、他のポケモンがいないから……疑似戦はできないけど……』

キョウヘイ『そうっすね〜、俺も今は手持ちが……なんでいないんしたっけ。まあいっか』

キョウヘイ『んじゃ俺は応援係してるっすよ!』

ポリゴン2「目的としていた学習を行うにあたって、最高効率であると私の計算も告げている。」

レッド『よかった……じゃあ、よろしく。ポリゴン2……』

レッド『一緒に……強くなろうね……』
354 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:25:33.18 ID:n8DPjHG9O



ポリゴンZ「」ピッ

ポリゴンZ「っていう感じでぼくとレッドがともだちになって一緒にバトルの練習とか!とか!したんだよね!」

クロード「……今の映像に映っていたのは、レッドたちに見えたが……あの場所はなんだ?」

クロード「ポリゴン2……ああ、今はポリゴンZなんだったか。その独白通り、ポケモンボックスの中の光景だとでも……?」

レッド「あれは……そう、なのかな……? えっと……話せば、長いんだけど……」

トウヤ「……レッドのコピーみたいなものなのかな。確かに、レッドとよく似てたねぇ……キョウヘイもだけど」

キョウヘイ「そーっすね……自分で言うのもなんすけど、ほぼ俺だったすよ」

キョウヘイ「ただ……なんつーか、違和感あったとこがあるとすれば……この場所についてだとか、ポケモンについてとか」

キョウヘイ「"深く考えないようにさせられてた"感じがあったっすけど」

レッド(僕もふわふわしてたように見えたけど、僕自身がわりと普段からふわふわしてるからわからないかもしれない)

トウヤ「…………」「それにしても、進化前は今と随分印象が違うね?」

ポリゴンZ「たしかにそうかも!ちょっとプログラムアプデったから、から、イメチェンってやつ?」

トウヤ「その時の話も……ええと、今みたいに見せてもらう事って出来るかなぁ」

ポリゴンZ「いいよ!」ペカーーーーーー
355 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:34:09.58 ID:n8DPjHG9O



ポリゴン2「私がレッドとキョウヘイと過ごすようになって、私のバトル用プログラムは大きく向上した」

ポリゴン2「わざを繰り出す速度、わざの練度、種類、どれをとっても300%以上のパフォーマンス向上が確認できている」

レッド『うん……強くなったね……』

キョウヘイ『実際のバトルが出来ないのが残念っすけど、だいぶいい線行ってるっすよ!』

キョウヘイ『ここまで仕上がったポリゴン2中々いないっすよ、トウヤさんにも見せ──、なんでしたっけ』

キョウヘイ『いやそれよりも、俺ふと思ったんすけど。ポリゴン2のトレーナーさんってどこにいるんすか?』

ポリゴン2「不明。ポケモンボックスに私を預けて行こう、ポケモンボックス事態のアクセス経歴はあるものの私という個体へのアクセスは確認できていない」

ポリゴン2「最終アクセスは10年前ごろになるかと考えられる」

レッド『……そんなに、仲間を放っておくなんて……うーん……』

キョウヘイ『でも、ポケモンボックス自体は使ってるんすもんね。強くなれば……いや、でもステータス確認しないか……?』

レッド『……そうだ、進化したら、びっくりして見に来るかも……』

キョウヘイ『それアリっす! ……ただ、どうやって進化させるんすか? 確かレベルじゃなくてアイテム進化だったっすよね』

レッド『そう……確か、なにか、パッチールみたいなのが、必要で……』
356 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:41:11.08 ID:n8DPjHG9O
ポリゴン2「パッチ。修正プログラム、あるいはアップデートを行うためのソフトの事であると考えられる」

レッド『うーん……ちょっと、探してみよう……』

キョウヘイ『歩き回ったって見つかる気もしないっすけど。ここ……つか、……』

キョウヘイ『ま、ちょっと散歩ついでに歩きまわりますか〜』

ポリゴン2「歩行トレーニング、了承」

レッド『うん……お散歩も、特訓……』

レッド『……、あれ』

レッド『何か 落ちてる……? ミニディスクみたいな……』

キョウヘイ『みに……なんすかそれ』

レッド『』ガーン

ポリゴン2「その物体からプログラムを察知。私にその更新パッチを当てることを推奨」

レッド『あてる……のと、通信交換、だっけ……』

キョウヘイ『交換するにもポケモンがいないんすよねえ。俺とレッドさんで投げ合ったらワンチャンないっすか?』

レッド『確かに、それも交換かも……』
357 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:48:29.77 ID:n8DPjHG9O
レッド『じゃあ……ポリゴン2、だっこしていい……?』

ポリゴン2「許可」

レッド『……キョウヘイ、結構いい重さだから、気を付けてね……』

キョウヘイ『えっ どれくらいっすか?』

レッド『イシツブテ1.5匹分くらい……』

キョウヘイ『重!!! ……投げないでくださいっす』

レッド『わかってる……じゃあ、はい、』

キョウヘイ『ほい、 ッ!?』

ポリゴン2「ああ ああああああああああ!!!!!!! アップデート きた!!!!!!!!」

ポリゴン2「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ポリゴンZ「おああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」ピカーーー

ポリゴンZ「しんか しんかしんかしんかアップデートかんりょう!! つよくなった気がする種族値合計20くらい」

ポリゴンZ「でもすばやさととくこうはぐぐーんとのびたよ!見て見てレッド、つよくなった!」

レッド『…………、……』

レッド『……………………うん、』

レッド『やったね、ポリゴン2……ううん、ポリゴンZ……』
358 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:53:40.71 ID:n8DPjHG9O
キョウヘイ『ちょっ と 待ってほしいんすけど、え、え?』

キョウヘイ『今のパッチ、もしかして……あーーー、俺たちのこともアップデートしてくれたんすね?』

ポリゴンZ「え! そうなんだ、じゃあじゃあキョウヘイもしんかしたの?レッドも?」

キョウヘイ『そう……そうっすね、進化……進化っていうか、今までついてたセーフティをぶっ壊したっていうか?』

キョウヘイ『俺たち、今まで自分の事何にも知らずに生きて……いいや、存在してたんすね』

ポリゴンZ「キョウヘイ? だいじょうぶ? なんかちょっとあたまぐるぐるかもしれない? しんかって情報量おおいもんね」

キョウヘイ『大丈夫っすよ〜! てか、おまえもめちゃキャラ変わったっすね〜。今の感じもわりとかわいーっすよ』

ポリゴンZ「やったーー!」

レッド『…………………………………………』

レッド『……………うん、強くなれて、よかった……けど……』

レッド『……トレーナーさんに、見せるのは……もう少し、後にしよう……』

ポリゴンZ「まだとっくんする?とっくんプログラム?もZになったからまたかわるかな?」

レッド『うん。ポリゴンZは……僕と、特訓してようね……』
359 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 00:57:10.58 ID:n8DPjHG9O
レッド『……キョウヘイ』

キョウヘイ『はーい』

レッド『……外のこと、知りたい……』

レッド『……かわりに、見てきてくれる……?』

キョウヘイ『りょーかいっす! どれくらい空気が変わってるかも見ないといけないっすもんね〜』

キョウヘイ『ネットワークの隙をついて外に出るっすよ。レッドさんも、場所移した方がいいんじゃないすか?』

レッド『……そうだね……どうしようかな……』

キョウヘイ『あ、じゃあついでに移住先も俺が見てくるっすよ! レッドはバシバシ特訓しててもろて』

キョウヘイ『さーて、……ひとまず腕慣らしっすね。まずは鏡でも見てくるとしますか!』

ポリゴンZ「あれ?キョウヘイおでかけ?ぼくもまえボックスからお出かけしてここにきたもんね」

レッド『そうだね……』
360 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:00:31.37 ID:n8DPjHG9O



ポリゴンZ「」カチッ

ポリゴンZ「ていう感じでていう感じで、アップデート進化!しんか!」

ポリゴンZ「ポリゴンZになったからとくこうとすばやさが大体20くらいあがって強くなったんだよー」

クロード「その代わりに防御系が下がったんだったか……」

トウヤ「……やっぱり、あのレッドとキョウヘイみたいだね。あやしいパッチが原因……なのかな?」

キョウヘイ「マサキの話聞く限り、あいつらもプログラムらしいっすからね。…つーか、それで2名乗ってるの腹立つ〜」

トウヤ「あのレッドが、ポリゴン2を強くしたいと思ったから引き起こしたことなのかな……」

トウヤ「そう思うと、あんまり強く出られなくなっちゃうなぁ」

キョウヘイ「駄目っすよ、最終それが世界征服に繋がるんすから! ……つか、なんであんなに都合よくあやしいパッチが落ちてたんすかね?」

レッド「…………………………………………………………………………………………」
361 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:06:18.91 ID:n8DPjHG9O


〜回想〜

レッド(アローラも旅をし終わったし、ポケモンも増えたし荷物も増えたなぁ)

レッド(ポケモンを預けるってことをするつもるはないけど……荷物は預けてもいいかも)

レッド「おじゃまします……」ガチャ

マサキ「おー邪魔するなら帰ってー」

レッド「いらない荷物、おいてっていい……?」

マサキ「レッド、ワイがガラクタばっか作ってるから言うてガラクタ置いてくのはよくないんやで。そこのパソコン使って預けシステムに置いてってええから」

マサキ「どーーーせレッドはポケモン預けへんもんな! せやから道具預けられるようにしといたで」

レッド「やった……ええと、この辺りと、あと……」ゴソゴソ

レッド(あ。タマムシシティのデパートでトウヤに買ってもらったあやしいパッチ)※6スレ目

レッド(……仲間にポリゴンいないし、とりあえず預けちゃえ)

レッド(どうやって預けるんだろう。パソコンに読み込ませちゃっていいのかな?)

マサキ「預け方やけど、そこの籠に道具入れたら勝手に預かるようになっとるで」

レッド(……読み込ませちゃった。まあいっか)

レッド「はーい……」

〜回想終わり〜
362 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:11:17.36 ID:n8DPjHG9O
レッド「………………………………………………………」

レッド(これってもしかして僕のせいだったりする?)

レッド(確かマサキのパソコンにいるって話だったもんね。それであやしいパッチが ……)

レッド(そういえばガラルに行く前、僕のポケモンが暴れちゃって、キョウヘイが一緒になんとかしてくれたことがあったけど)

レッド(マサキの所で……あのパッチ…読み込ませてすぐかも ……)

レッド(あれっもしかしてこれってだいぶ僕のせい??????)

キョウヘイ「……レッドさーん? 電撃漏れちゃってるっすけどどうしたんすか?」

トウヤ「何かあった?」ナデナデ

キョウヘイ「あ! トウヤさん今電気いまひとつだからって!」

クロード「俺は近付けないな」

ポリゴンZ「レッド?あっレッドじゃないんだっけ?でもレッド?同じ名前の個体?」

レッド「う うん ……そうかも……」
363 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:15:26.60 ID:n8DPjHG9O
ポリゴンZ「よくわからないけど、レッドってレッドににてるからげんきでいてほしいなー」

ポリゴンZ「そうだ、そうだ、一緒におさんぽトレーニングする?」

レッド「……」

レッド「うん、ありがとう……今は、大丈夫……」

キョウヘイ「トレーニングっていうよりは、割と本番環境っすもんねぇ」

トウヤ「僕たち、今からここの奥にいる敵を倒しにいくんだ。君も一緒に来る?」

ポリゴンZ「え!たおすってことはバトルをするんだよねバトル!やってみたいな、最近レッドともとっくんしてないし」

ポリゴンZ「バトルっていうのやってみたい!やってみたい!」

レッド「じゃあ、……」

レッド「……ちょっと、待ってて……」


レッド「……ミュウツー、どうしたの……?」

ミュウツー「レッド。あのプログラムのポケモンは、危険だ」
364 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:20:53.28 ID:n8DPjHG9O
レッド「危険……?」

ミュウツー「……私もまた、あれと同じ、人造のポケモン。ミュウをベースとした……」

ミュウツー「だが、あれはプログラムによってポケモンを模しているものに過ぎない」

レッド「……」

ミュウツー「……贋作だというつもりはない。ただ、この空間に一番適しているものであり、一番強いものだ」

ミュウツー「その割に不安定な動作をしているように見える。私だけでは、仲間を全員守る事は不可能」

ミュウツー「同行させるべきではない」

レッド「……ミュウツー……」

レッド(ミュウツーの言いたい事も、なんとなくわかる。凄い無邪気でかわいいポケモンに見えるけど、確かに少し不安定にも見える)

レッド(それに……まだ、よくわからないけど、向こうの僕の仲間なら……僕たちの邪魔をしてくる可能性もある、ってことだよね)

レッド(何かがあった時に、僕たちを守れないかもしれないから、ミュウツーは心配してくれてるんだ……)

レッド(……ミュウツーが、トウヤやキョウヘイたちのことを仲間って考えてくれるの嬉しいな)

レッド「……わかった、少し、様子を見るね……話してくれて、ありがとう……」
365 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:25:46.58 ID:n8DPjHG9O


レッド「……」

キョウヘイ「あ、おかえりなさーい」

トウヤ「……どうしよっか?」

レッド「うん……えっと…………」

レッド「……バトル、したことないの……?」

ポリゴンZ「うん、バトルの練習はレッドといっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいしたよ!」

ポリゴンZ「でもあそこにはあそこにはぼく以外のポケモンっていなかったから、から、バトルはしなかったよ」

ポリゴンZ「でも練習はたくさんしたから、レッドのわざを出すときのかんじはよくわかる!」

レッド「……」

レッド(もし、あやしいパッチを当てた後の……言い換えれば、進化したあとの、僕との特訓をしてたとしたら)

レッド(僕のバトルのさせかたとも少し違うのかな。バトルしてみたいけど……今は僕がピカチュウだし)

ミュウツー「………………」

レッド「! ご、ごめん……えっと…………」

レッド「……バトル、いきなり本番は、大変だから……また、別の機会に、バトルの特訓 しよう……」

ポリゴンZ「えーーーーーーーーーーーッ あでもでももしかして奥にいるということは強いのと戦うの?レベルが足りないってやつ?」

キョウヘイ「あー……まあ言い得て妙っすけども。実戦経験に似た状態でのリハーサルも必要っすからね。どっちかってとそっち?」
366 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/04(金) 01:29:52.81 ID:n8DPjHG9O
ポリゴンZ「ふんふんふんふんありがとうキョウヘイ! …キョウヘイももしかして別のキョウヘイ?」

キョウヘイ「あ〜〜〜〜そうそうそう、俺はリオルの方のキョウヘイなんで、別キョウヘイっすよ〜」

ポリゴンZ「そういうこともあるんだー」

キョウヘイ「はは、あるんすねー……」

クロード「……つまり、そこにいるポリゴンZとは別行動……ということになるのか?」

トウヤ「そうだねぇ……僕から誘ったのに、ごめんね?」

ポリゴンZ「いいよーー、次リハーサル終わったらバトルいっしょにしようね!」

レッド「……ここから、出られるの……?」

ポリゴンZ「うん!すいすいすい」

レッド「そっか……」(……なにか、聞いておこうかな)


質問(コンマが高いと見つかる)  下1

1,最近レッドの様子はどう? 2,まだ強くなりたい? 3,どうして強くなりたいの? 4,その他
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/04(金) 08:33:45.67 ID:MsNIPkAH0
オープンの更新ずっと待ってたけどあっちの仕様知らなくてこっちの更新に今日気づきました。
リーフ&セレナ(ブラ)とかカルム&ハンサム(フィー)とか女レッド&ヨウ(ブイ)とか色々あって面白かったです、ショタカルム君てぇてぇ……ごほん。
またむくちゆが読める幸せをありがとうございます。

あ、安価は1でお願いします。
368 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/05(土) 23:30:54.91 ID:GFa7/WAYO
>>367 ありがとう…気付いてくれてありがとう… 引っ越しの知らせも出来なかったので、待ってる人いたら悲しいなと考えていました
369 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/05(土) 23:37:48.04 ID:GFa7/WAYO
レッド「……えっと、最近……レッドは、元気……?」

ポリゴンZ「んーーーーー あんまり元気じゃないかもしれないかもしれないけどね」

レッド「え……そうなの……?」

ポリゴンZ「ぼくがいえばトレーニングプログラムはしてくれるけど、けど、いつもはぼーっとしてるかな」

レッド「そう、なんだ……」

レッド(バトル、って言うか特訓するよりも優先したいことがあるのかな……)

ポリゴンZ「なんだかレッドの話してたらレッドに会いたくなってきたなーー。ばいばい!」ピョン

キョウヘイ「うおっ!? ……き、消えたっすね。自由だな〜」

トウヤ「……とにかく、原因はわかったね。あとは、変わっちゃった二人をどうにかすれば……ってところだけど」

キョウヘイ「その辺は、一旦向こうに戻ってからのがいいかもしれないっすね」

クロード「深くは聞かないでおくが……お前達は、相変わらず大変なことに巻き込まれているんだな」

レッド「そうかも……」
370 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/05(土) 23:45:13.79 ID:GFa7/WAYO
『行き止まりで休みつつ、話に花を咲かせる一行。空の色が変わらないこの場所ではわかりにくいが、時間が経っていることに気付くだろう。』
『暗くなることもなく、明るくなることもないこの世界で、君たちは気を休めることが出来ただろうか。』
『さあ、立ち上がれ冒険者たちよ。君たちを追い立てるものはないが、この事態を解決できるのは君たちだけなのだ。』

レッド「……敵は、来ないみたいだけど……確かに、進んだ方が良さそう……」

クロード「そうだな。では……」バサッバサッ

クロード「……このまま進めば、滝に差し掛かりそうだな」

トウヤ「ひとまず、一つ目のチェックポイントに到達……ってところかな」

ミュウツー「……」

レッド「あんまり、敵いないね……」

キョウヘイ「俺たちとしては全然安心っすけど……あ、でもボス戦に備えてレベル上げしといた方がいいんすかね?」

トウヤ「確かに……どういう展開になるかはわからないけど、ボス戦でツタージャなのはちょっと不安かも」

レッド「じゃあ……敵を探そう……」ダダダ

クロード「待て! 走るな!」
371 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/05(土) 23:50:05.24 ID:GFa7/WAYO


レッド「敵、いたよ……」

キョウヘイ「え、どこにっすか?」

レッド「……今は、いない……」

トウヤ「あ、いたよって過去形のいたよなんだねぇ」

クロード「岩陰に隠れていたのか……」

レッド「この辺りにいる敵は……あんまり、強くないから……レベル上げ、しよう……」

ミュウツー「……」コクリ

キョウヘイ「おっけーっす! レッドさんとミュウツーがボコボコにして俺たちは待機っすね」

トウヤ「レッドがよくしてるレベル上げだねぇ。素手で野生ポケモンと戦って瀕死直前にするやつ……」

クロード「一人のトレーナーとして、興味深い方法だが……レッドにしか出来ない方法だな」

レッド「まかせて……」


直下コンマ分レベルアップ
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/05(土) 23:54:25.33 ID:iLsZfKK5O
レベルアップの音
373 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/06(日) 00:26:01.84 ID:/7106HaSO
レッド「どうかな……」

トウヤ(ジャローダ)「うん、これなら少しは力になれるかもしれないねぇ」

キョウヘイ(ルカリオ)「ルカリオキッド参上! つか俺、一瞬で進化しそうになったからしばらく耐えたっすよ」

レッド「そうだったんだ……」

クロード(懐き進化か……)ホッコリ

レッド「クロードさんは……もう、進化できないもんね……」

クロード「そうだな、お前達と違って大人だからだろう」

レッド(……いくつなんだろう。クロードさんって)

ミュウツー「……」フンス

レッド「ミュウツーも、少し強くなったね……」スッ

レッド(大きいから撫でれない)

ミュウツー「……」ミョン

レッド(サイコキネシスで持ち上げてくれた ありがとう……)ナデナデ
374 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/06(日) 00:26:37.21 ID:/7106HaSO
今日はここまで(レアな安価以外での中断)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/07(月) 04:15:03.54 ID:7crH23aJ0

ミュウツーがレッドをもふもふ
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/07(月) 11:44:27.56 ID:jZzPbmKb0
>>368

過去のスレを読んだり渋のイラストを見たりニコニコのむくちゆ実況動画を見たりしながらオープンの更新を待ってました。
オープンの件はガラルツリーを見るのに旧ツイッターでむくちゆを検索して偶然気づいたって感じです。

10年以上前の作品を今でも続けていてすごいと思いました。
(私が読み始めたのはアローラ編の辺りからですが宇宙編が一番好きですグリレアクキョウてぇてぇ)

これからも応援しています。
377 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 22:35:08.27 ID:MBkUA9zOO
>>376 ありがとうございます! 今後もぼちぼち更新してゆくので今後ともよろしくお願いします。
378 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 22:41:07.64 ID:MBkUA9zOO
『経験を積んだ冒険者たち。改めて、このダンジョンでの目的を思い出すことだろう。』
『奥で待ち構えているボスを倒すことだ。何故ならば、君たちは冒険者なのだから。』
『さて、このまま奥に進むもよし、装備を整えるために周りを探索し直してもよい。』

レッド「……だって……」

キョウヘイ「そうっすねー、つっても俺たちに装備っつってもな……きあいのタスキとか探します?」

トウヤ「……そうだねぇ。ヒカリを倒して元の姿に戻るためにも、この世界の人たちを解放するためにも……準備は必要かもしれないね」

トウヤ「レベルは結構上がったと思うけど……どうかな、道具は必要だと思う?」

クロード「持つ道具もそうだが、回復するためのアイテムがあってもいいかもしれないな。きのみが生っている場所にも見えないが……」

ミュウツー「……」

レッド(ミュウツーは早く先に進みたいような顔をしてる……)

レッド(どうしようかな、やっぱり準備はしたほうがいい? でも、五対一の時点でだいぶ勝てる気もする……)

キョウヘイ「それか、大事なのはどっちかってと道具より作戦かもしれないっすよ! 意外とそれで何とかなるかもっす」

レッド(選択肢が増えた……)


何を準備するか   下1

1,装備系アイテム 2,回復アイテム 3.作戦(どんな作戦かも) 4.もっとレベル上げ(コンマ分上がる) 5.その他
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/07(月) 22:47:50.85 ID:7BSJt28eO
3 ミュウツーが活躍してヒカリを惚れ直させる
380 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 22:53:54.21 ID:MBkUA9zOO
キョウヘイ「ミュウツー! 俺の波動を受け取れっすーーーー!!」バッ

キョウヘイ(恋する乙女のバグを使って、戦う事になったら全く遠慮せず攻めまくったら多分ヒカリはメロメロになるんで)

キョウヘイ(そこをレッドさんが気絶させる作戦でいきましょう)

ミュウツー「……」

ミュウツー「……………」ミョンミョン

キョウヘイ「ぎゃーーーー!!! 等倍にはなるっすけど痛い!!」

レッド「ミュウツー……! めっ……」

ミュウツー「……………」

キョウヘイ「でも多分これが一番早いと思うんで、それでいきましょい」

キョウヘイ「口に出すとシステムメッセージに悟られちゃうっすからねー」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/07(月) 22:59:23.91 ID:jmQVjC2t0
防御力が低いレッドさんを守るために盾としてポッポ(緑)とリグレー(アクロマ)召還、は無理ですかね……?
無理なら1で
382 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 22:59:31.52 ID:MBkUA9zOO
クロード「……宇宙でもそうだったが、彼はたくましいな……」

トウヤ「あ、わかります? そうなんですよ、賢いとかずるいとか言う人もいるけど……」

トウヤ「キョウヘイはたくましいんですよねぇ。その場にもすぐ適応できるようになるし」

クロード「良い後輩を持ったな」

トウヤ「あはは、全くです」

レッド「です……」

キョウヘイ「え? 俺がスーパーウルトラキュート&クールエリート後輩だって話してます???」

トウヤ「大体そうだよ〜」

キョウヘイ「大体そうな事あるか???」

レッド(トレーナー歴だけで言ったら僕が一番先輩だもんね と思ったけどクロードさんには負けるかも)
383 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:04:57.35 ID:MBkUA9zOO
キョウヘイ「あいつはぜってえ呼ばねえっす!!!!!!!」

トウヤ「声大きいよー」

キョウヘイ「あっすません 多分システム的にも人数あぶれちゃうっすからね、うんうん」

レッド(多分この様子、マサキと一緒にアクロマさんも見ているだろうけど……)

レッド「……えっと、それは おいといて……」ヨイショ

キョウヘイ(レッドさん! 1999年7月22日にプレイステーション用ソフトとして発売されたどこでもいっしょのトロがする『話を一旦置いておく時に実際に物を横に置くときのジェスチャーをするとき』のものまねは今の時代通じないっす)ハドウ

レッド「」ガーン

トウヤ「あはは、行こうか〜」



〜ダンジョン深部〜

クロード「見えてきたな。あれが、スタート地点からも見えていた遺跡だ」

レッド「……あ……本当だ……」
384 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:13:36.44 ID:MBkUA9zOO
〜繧?j縺ョ縺ッ縺励i〜

レッド「……」キョロキョロ

キョウヘイ「ラストダンジョンにしては殺風景っすね……と思ったっすけど、そもそもここがラスダンだったっすね」

キョウヘイ「最終面だけのRPGを遊ばされてる気分っす……」

トウヤ「あはは……でも、確かに何も見えないねぇ」

クロード「体長が大きくなった分、室内の索敵なら君に任せても良さそうだな」

キョウヘイ「トウヤさーん、背中乗せてくださいっす」

トウヤ「いいよ〜」

レッド「……キョウヘイ、乗せて……」

キョウヘイ「お、頭乗ります? うおお40cm意外とデカい」

レッド「がんばれ……………!!」

トウヤ「上でバランス崩さないでね〜」

クロード「……………」ホッコリ
385 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:19:29.38 ID:MBkUA9zOO
ヒカリ「来たわn」「……………」

ヒカリ「……………」パシャシャシャシャシャシャ

レッド「!!?!?!?」

キョウヘイ「ちょっと!! 挨拶する前に撮影するのやめてくださいっす!!!」

トウヤ「えっえっ カメラとか持ってないけど、どうやって撮ってるの?」

ヒカリ「スクリーンショットよ」

キョウヘイ「電脳世界に適応しすぎっすよ!!」

ヒカリ「仕方ないでしょ、ジャローダルカリオピカチュウの可愛いタワーを作るのが悪いわ」

クロード「確かに愛らしいが……ともかく、俺たちは君と対峙せねばならない」

ヒカリ「……良いウォーグルを仲間にしたのね。それに……」

ヒカリ「ステータス管理画面がバグっていたのは、やっぱり……」

ミュウツー「……」

ヒカリ「外部からの不確定要素……いえ、ミュウツー様だったのね」
386 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:29:54.47 ID:MBkUA9zOO
ミュウツー「……」

ヒカリ「……やっぱり美しいわ。その無駄が削がれたフォルムもそうだけれど、その人間に対する警戒心」

ヒカリ「ポケモンと人間の絆は素敵なものよ。だけれど、彼らの野生としての素晴らしさがあるというのは別の話」

ヒカリ「最初にも言ったわね。人間が関わらなくとも、ポケモンたちは美しい。だから、それで埋め尽くしたかったの」

レッド「……ヒカリが、ポケモンを好きなのは、知ってたけど……」

レッド「それで……色んな人に、迷惑かけるのは、よくないよ……」

ヒカリ「えぇ、そうね。でも、どうせ彼の目論見も、私の世界も一時的な遊戯に過ぎないのよ。であれば、好き勝手してもいいでしょう?」

ヒカリ「それでも私を止めたいのであれば、かかってきなさい。……ああ、手加減はしなくて結構よ」

ヒカリ『冒険者たちは、そうして目の前にいる敵を見据えるのだった。そこにいるのは明らかに人間だ。10歳やそこらの、人間の少女である。』

ヒカリ『しかし、君たちは感じるだろう。自分たちと同等、いやそれ以上の力を目の前の敵は有していることを。』

ヒカリ『さぁ、手を取り合うのだ冒険者たちよ。本気を出さねば、君たちの旅はここで終わってしまう。』

トウヤ「……ここでは、ヒカリが物語の語り手なんだね。だから、君が言えば"そうなる"のかな」

ヒカリ「そうね。この世界に沿って言うと……『その権限を有している』ってところだけれど」

ヒカリ「……私以上の権限を持つ者がいれば、遮られてしまうようだけれどね」
387 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:40:38.65 ID:MBkUA9zOO
キョウヘイ「ラスボス戦ってことっすね……」

ヒカリ「まさしくそういうこと。あなた達が協力して、傷付きながらも共に戦う姿……きっと美しいわ。」

トウヤ「……それにしては、導入が少し無理矢理なような気もするけど。僕らは仲良しだけど、ポケモンの姿で絆を深めた訳じゃないよ」

ヒカリ「知ってる? 最近の娯楽は随分とインスタント化してきているの。今の時代30秒以上の娯楽は冗長なのよ」

ヒカリ「ゲームのラスボス戦だけ切り取っても、インスタントな感動はきっと得られるわ。それも今から試しましょう」

レッド「……」

レッド(なんか難しい話してる)

キョウヘイ「あとは作戦通りいくっすよ!」

ミュウツー「……!」ミョンミョン

ヒカリ「!」「流石ミュウツー様だわ、手加減のないサイコキネシス……この身で受けられるなんて夢みたい」

ヒカリ「だとしても、それだけじゃ私は倒せないわ。もっと連携を……」

レッド「……バトルは、大体、シングルでやるから……」

レッド「ミュウツーは……一匹で、だいたいを、倒せるくらい……育ててるよ……」

ヒカリ「……、」
388 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/07(月) 23:54:59.01 ID:MBkUA9zOO
ミュウツー「……」バッ

ヒカリ「!」

キョウヘイ「うおッ……確かにやれとは言ったっすけど、ガチすぎるっすよーーー!?」

クロード「ドラゴンボールみたいなことになっているぞ……!」

トウヤ「……でも、レッドは指示してないよね。今の戦いは、全部ミュウツーの独断?」

レッド「うーん……」ジッ

レッド「……普段、特訓してる時の……指示に、沿ってる……動き……」

レッド(人型に近いポケモン想定の動き、っていうか手持ち同士の模擬戦の時の動きに似てる。ルカリオとか、デオキシスを相手させた時…)

レッド(今は押してるから問題ない。もし困ったら僕に指示を仰いでくるだろうから、その時は指示を出そう)

キョウヘイ「ヒカリも普段のレッドさんくらい動きが軽いっすけど、全然ミュウツーには押されてるっすよ!?」

トウヤ「だねぇ……僕たちいらなかったかも。蔓の鞭滑り台でも作ってようかなぁ」

レッド(わーい)

キョウヘイ「ミュウツーがぁ!捕まえてぇ!ミュウツーがぁ!!画面端ぃッ!!」


ヒカリ「く、ッ」「想定外に強いのね、思えば、私、ミュウツー様とバトルしたこと、無かったわね……っ」

ミュウツー「……………!」ドンッ


キョウヘイ「壁ドン決めたァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!」


直下コンマ  85以下で勝利
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/08(火) 00:04:19.03 ID:GC4V3BEQ0
宇宙編のメイド回は至高
390 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 00:32:46.65 ID:yCYBDeioO
ヒカリ「あ……………」

ミュウツー「…………………………………………………」

ヒカリ「あぁ…………………………………………………♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

キョウヘイ「とんっでもなくメロメロになった」

レッド(行動できなくなってる……)

トウヤ「これは……クリティカルヒット、って感じかな?」

クロード「もはや動きそうにもないな……」

レッド「……ミュウツー、お疲れ…」

ミュウツー「レッド……これは……」

レッド「……多分、大丈夫、だと思う…」

キョウヘイ「ほっとけば治るっすよ。それか最悪マサキに強制送還してもらうかっすね」

トウヤ「そうだねぇ、こうなった時点でもう戦えないだろうし……」

クロード「しかし、我々の姿を元に戻して貰わねばならないぞ」

レッド「あ……………」

キョウヘイ「やべ、ルカリオわりと違和感ないんで忘れてたっす」
391 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 00:39:18.37 ID:yCYBDeioO
レッド「……ミュウツー、起こせる……?」

ミュウツー「……」

キョウヘイ「待った! 多分今ミュウツーが話しかけたらとどめを刺すことになるっすよ」

キョウヘイ「レッドさん、とりあえずねこだまししてほしいっす」

レッド「わかった……」パン

ヒカリ「! ……ちょっと待って、さっきの私視点の映像を一旦映像として出力したいの」

キョウヘイ「だから電子世界に適応しすぎなんですって! ……マジで正気に戻ってます?」

ヒカリ「ええ……まだ、少し怠いけれど。はしゃぎすぎた子供みたいな気分よ」

トウヤ「その通りだと思うんだけど……」

ヒカリ「そうかもしれないわね……あぁ、頭が痛いわ。本当にはしゃぎすぎたのね」

ヒカリ「……」「戻さないと駄目?」

レッド「だめ……」
392 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 00:46:15.08 ID:yCYBDeioO
ヒカリ「……」

ヒカリ『君たちは力をつけ、策略を練り、ダンジョンの奥にて待ち構えていたボスを倒すことが出来た。』

ヒカリ『それによって姿を変えられていた人々は自分の姿を取り戻すこととなる。』

ヒカリ『冒険者たちよ、諸手を振って街へと凱旋するがよい。しかし、安寧の日々にはまだ早い。』

ヒカリ『まだ世界には、君たちの助けを待つ人々がいるのだから──』

レッド「!」ポン

キョウヘイ「無駄に壮大っすねぇ」ポン

トウヤ「確かに、まだ助けられてない人たちもいるもんねぇ」ポン

クロード「! ……結局俺はあまり力になれなかったな」ポン

レッド「……ううん、いてくれて、安心感があったよ……」

キョウヘイ「そうそう、まともな人ひとりいるとちがうんすよね」

ミュウツー「……」

レッド(ミュウツーの言葉、わからなくなっちゃった……けど、いつも通り、なんとなくはわかるもんね)

レッド「いつもありがとう……」ナデ

ミュウツー「……………」
393 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 01:08:32.41 ID:yCYBDeioO
『随分と好き勝手したわりにはあっさりとした終わりっすねぇ?』

レッド「……………、」

キョウヘイ「うげ……この声は!」

キョウヘイ2『どうもー! プロジェクションマッピングで失礼します☆ 貴方の隣に這い寄るキョウヘイくんです☆』

キョウヘイ2『最近モニター……っていうか、機械が無い舞台ばっかりで困っちゃうっすね』

ヒカリ「あら、来たのね。悪いけど、私の出番はこれで終わりよ」

キョウヘイ2『本当にあっさりしてるっすねぇ……賢いし欲望も強いんで、もう少し拘ってくれるかと思ったっすけど』

ヒカリ「私の予想を超える以上の"攻撃"をされたのよ。本当は、私ももう少し続けていたかったけど──」

レッド「……………」

ヒカリ「……冗談よ」

キョウヘイ2『所詮はただの女の子っすね。感情、愛、不安定な行動基準っすけど』

キョウヘイ2『あ、馬鹿にするつもりはないっすよ。人間界ではそれが一番崇高なんすもんね?』

ヒカリ「崇高かどうかは知らないけれど、私はその不安定さに振り回されるのが好きなのよ」

ヒカリ「てっきり貴方も知っているものだと思っていたわ」
394 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 01:24:38.78 ID:yCYBDeioO
キョウヘイ2『知らないっすよ。俺は。スーパーウルトラ完璧AIのキョウヘイくんに、そんなものは必要ないんで』

レッド「………あれ、でも……」

キョウヘイ2『なんすか?』

レッド「……二人が、できたのが……宇宙に行った、後のことなら……」

レッド(つまり、それまでの事は僕たちと同じように覚えているんだとしたら)

レッド「ルリさんのことは……覚えてるんじゃないの……?」

キョウヘイ2『……………』

キョウヘイ2『あー、いましたねそんな人間! 所謂人間界での偶像崇拝の対象っすよね?』

トウヤ「……その言い方だと、今は好きじゃないんだ?」

キョウヘイ2『あのねー、そういう聞き方して動揺を誘おうったって無駄っすよ。言いましたよね?』

キョウヘイ2『俺はスーパーウルトラ完璧AIに"なった"キョウヘイくんなんすよ! オールドタイプ人類の俺とは違うんで』

キョウヘイ2『感情も友情も愛情も崇拝も信仰も執着も不要! とうにデリートしたプログラムっすよ』

レッド「…………」

レッド(ミヅキと話してた時めちゃめちゃ感情あったように見えたけど……)
395 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 01:44:20.95 ID:yCYBDeioO
キョウヘイ「……」

キョウヘイ「その辺大幅に消して? アップデートして? それで行きついた先が人間の支配(笑)っすか〜?」

キョウヘイ「アップデートはアップデートでもアップグレードでは無かったみたいっすね〜! ウイルス食わされたんじゃないすか?」

レッド(まって! ちゃんとレスバを始められてしまったら僕が置いて行かれてしまう)

キョウヘイ「それに、何だかんだ救出だって進んできてるっすよ。あと助けてないのだって数人っすからね」

キョウヘイ「そっちのボスは動いてないっすし、本当に計画って進んでます?」

レッド(まって! AIとはいえ僕が怠惰っていうのはちょっと気まずくなってしまう)

キョウヘイ2『はー出た出た、すぐ喧嘩腰になるのは悪い癖っすよ〜。俺もそこは似てるんすけどw』

キョウヘイ2『なーんのヒントも与える訳ないじゃないっすか。オールドタイプはせいぜいアナログに足掻いててくださ〜い』

キョウヘイ2『それじゃあ皆さん、さようなら〜!』ブツッ

トウヤ「……キョウヘイ。わざと喧嘩売ったでしょ」

キョウヘイ「えへ。なんかボロ出さないかな〜と思って」

ヒカリ「キョウヘイが二人いると、本当に世界が滅びそうね……」

キョウヘイ「え? 悪口言われてます?」
396 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/08(火) 01:44:53.56 ID:yCYBDeioO
今日はここまで。クロードさんはレッドに事情を聴きながら横で見学してました。
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/08(火) 02:36:44.10 ID:sjBA1QHn0
乙でした。キョウヘイ2君に感情が無いならキョウ2のフィー本が増えても「何も感じない」はずなので、エーフィさん達が描き放題ですね。
後はホウエン組とガラル組ですかね? むくちゆ大好きなんでこれからも楽しみにしています。

そういえば、BW2で主人公が変わってなかったらライバル(ヒュウ君)の妹ちゃん(プラズマ団にチョロネコを奪われたロリ)が危なかったのでは。ロリコン的な意味で。
398 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/12(土) 23:29:08.48 ID:GYavfjweO
トウヤ「僕、わりとその辺わきまえてるほうだよ。ロリはロリでも、知り合いとか知り合いの家族だったら自重するし」

レッド「そうなの……?」

トウヤ「うん。例は出せないけどね」

キョウヘイ(リーフか……)

キョウヘイ「てかレッドさんに対しての自重がないのはマジでなんなんすか」

トウヤ「何度でも言うけど、レッドは脱法ロリなんだって」

キョウヘイ「違法ショタなんすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
399 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/12(土) 23:37:55.10 ID:GYavfjweO


〜サザナミタウン〜

クロード「俺まで連れてきてもらってよかったのか?」

レッド「うん……お世話になったから……」

マサキ『脱出口は有無を言わさずカントーやけどな〜』

キョウヘイ「引っ張り出せるもんなんすね? なんか、モブ……もとい、元支配側の人以外は外に出れないもんだと思ってたっす」

マサキ『あくまで、あの場所に出口を作る事が出来へんってだけや。ここからちまちま送り返すことは出来るで』

トウヤ「それなら、どうにか他の人たちをみんな外に連れ出すことは出来ないかなぁ」

トウヤ「一応……友達のあの子たちだけじゃなく、たくさんのトレーナー達が彼らの人質になっているような状態だし」

トウヤ「どうにかしたいな、とは思っていたんだけど」

マサキ『リソースがな〜……足りひんのやな。それに、地道過ぎて時間かかりすぎるわ』

マサキ『それやったら、多分レッド達がなんとかするほうが早いんちゃうかなぁ』

トウヤ「それは……そうなんだけど。全員を救えるかはわからない、リスクは少しでも減らしたいよ」

レッド「……トウヤは……みんなを、助けたいんだね……」

トウヤ「あはは、手の届く範囲はね。……けど、非現実的かな。この辺り、僕が専門外だから悔しいね」
400 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/12(土) 23:40:50.04 ID:GYavfjweO
キョウヘイ「……つか、今アクロマは何してんすか?」

アクロマ『キョウヘイくんが私を呼んでいる!?!?! はいッ、今は対AIレッドさんの対策を──』

キョウヘイ「その辺りは俺がやるっすから、お前は脱出のための装置を作ってほしいんすけど」

キョウヘイ「偽俺たちをどうにかしても、そのまま解放するように見えないってのは俺も同意っす」

トウヤ「キョウヘイ……!」

キョウヘイ「むしろ、俺たちがこうやって派手に暴れまわってる今こそ、人質解放のチャンスじゃないすか?」

アクロマ『キョウヘイくんの仰せのままに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

マサキ『お〜〜〜〜い! ……ほんまにええんか?』

キョウヘイ「いいっすよ。多分、あっちのレッドさんと直接対決することはないでしょうし」

キョウヘイ「偽俺のことは俺がなんとかしたいっすし……」

レッド「たしかに……」
401 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/12(土) 23:53:05.17 ID:GYavfjweO
レッド「……」

レッド(ポリゴンZが見せてくれたこと)

レッド(僕がうっかり預けた怪しいパッチで、僕も、キョウヘイも、変な感じになっちゃって)

レッド(キョウヘイは世界征服をしようとしちゃったんだっけ)

キョウヘイ「それにしても、あの時の映像覚えてます? あの俺の様子を見るに……」

トウヤ「自分の正体に気付いた、って感じだったね。様子からして、僕たちの知るあのキョウヘイだった」

レッド(……じゃあ、僕もなのかな)

レッド(僕も、自分が僕じゃない僕だって気付いて……そうしたら……)

キョウヘイ「世界に俺は二人もいらない、って気持ちもまあ わからんでもないっすよ」

キョウヘイ「だとしても、本物は俺っすから。負けるつもりはすこしもないっすけど!」

レッド(……意外と、わからないかも)

レッド(僕って、何を思うんだろう)
402 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/07/12(土) 23:58:12.47 ID:GYavfjweO
キョウヘイ「とにかく! あと一歩っすよ。大暴れに大暴れして、大団円のハッピーエンドを掴むのは俺らっす!」

レッド「おー……」

トウヤ「あはは……とにかく、救出の方も進んだのはいいことだね」

トウヤ「それはそれとして、みんなを助け出すのもあと少しでクリアだよ。頑張ろう」

レッド「うん……ヒカリも、助けて……今は、りょうようを しているし……」

キョウヘイ「流石に10歳の女の子に世界創造は負担だと思うっすからね〜。そうでもないかもしれんすけども」

レッド「あとは……ホウエンの四人と、ガラルの二人……」

キョウヘイ「あと一息っすね!」

トウヤ「うん、順調だね。次は誰を助けに行こうか?」

レッド「うん……えっと……」

下1
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/13(日) 00:03:43.31 ID:o8I3WOOXO
ハルカかも
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