レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界)

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472 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:32:27.96 ID:wBZPeqrrO
マサキ『カオスる前に移動させるでー。それにしても大所帯やな』

レッド(僕たち三人と、ユウキと、ルッコさんと、ヨウ……六人)

トウヤ「助けに行くのが二人だし、これくらいでちょうどいいかもしれないよ」

マサキ『せやな……そんじゃドラッグアンドドロップ!』カチカチ



〜ミナモシティ〜

レッド「!」スタッ

ユウキ「よいしょ! さーて二人は……って、ウワーー!!」

モブトレ「かわいいを作らねば…かわいいを作らねば…」「刺繍があと50枚……」「綿が足りないよ〜〜!」

ユウキ「なんだこれー!?」

ヨウ「みんなめっちゃ顔色悪い!! 〆切ヤバい時のミヅキみたいな人しかいないです!!」

ルッコ「それに、みんな……何か持ってる、かな? あれは……ぬいぐるみ?」

レッド「! もふもふ……」
473 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:41:06.71 ID:wBZPeqrrO
キョウヘイ「……まとめてみると。一見普通のミナモシティではあるんすけど、町ゆく人々はみなグロッキー。そして」

トウヤ「みんな手にはぬいぐるみを持っていて、発言もぬいぐるみ作りに関してのことばっかり……」

レッド(……なんだか、ちょっとわかったかも)

ヨウ「なるほど! ここのひと、ぬいぐるみを献上させてるってことですね!!」

ユウキ「そしてぬいぐるみ一体一体に怨念を植え付けてジュペッタに変えさせたのちそのまま人間たちを襲わせて世界を征服しようとしているのかもしれない……」

ルッコ「そ、それにしては色んなカワイイぬいぐるみを作ってるみたいだよ!」

レッド「……もふもふの、ぬいぐるみ……きっと、アルファ……だと、思う……」

キョウヘイ「っすね。多分このパターン、リーフの時みたいな感じだとは思うんすけど」

トウヤ「実際どこにアルファがいるのかを調べないとね。オメガもだけど……」

ヨウ「こういう時は聞き込みだって聞きました! いざ出陣!!!」

下1  誰が聞き込みに行くか(人物によってコンマ判定難易度が変化  例:キョウヘイ➡70以下で成功)
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/08(月) 23:25:36.54 ID:4YsnTVaE0
もふもふ戦士巫女レッドさん、お願いします!
(トウヤ君好みのロリ巫女かヨウ君好みの大人巫女かは任せます)


……ルッコちゃんもキョウ子ちゃんも巫女服似合いそう(ボソッ)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/23(火) 04:28:44.55 ID:GXn7OVNn0
全員でもふもふ戦隊巫女レンジャーでいいのでは....
476 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:12:03.41 ID:G2Km4ddfO
トウヤ「ロリ巫女」

ヨウ「いやここはあえて長い丈のリアル指向な大人巫女さん!!そして出来ればロングヘアでお願いします」

レッド(注文がおおい〜)

ルッコ「巫女さんかぁ……」

キョウヘイ「ルッコちゃんなら絶対似合うっすよ! ちょっとアイドルっぽくアレンジされてるやつのがいいかな〜」

ルッコ「ふふっ、キョウヘイくんもそういうのが似合うと私も思うかな」

キョウヘイ「え?」

ユウキ「すごい、どうしてここで巫女の要求をされるのが女子より男子なんだろうかもしかして俺が知らないうちに読者層がもう一定に染まってしまっているのだろうか」

トウヤ「十年前からこんな感じだった気がするけどねぇ……」

レッド「……もふ巫女は、もふもふが必要なので……大人っぽくはないほうかも………」

トウヤ「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「うわ心に来る先輩のガチ喜び」

ヨウ「くそァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ユウキ「そしてガチ悔しがりだーーーー!!!! もしかしたらこういう全てが全力なところが彼のキャラ立ちを表しているのかもしれない俺とコウキは彼のこういうところを見習うべきなのかもしれない でもいつもコウキも全力で服脱いでそうだしな……」
477 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:18:11.76 ID:G2Km4ddfO
もふ巫女レッド「もふもふ戦士……巫女レッド……!」✨

トウヤ「やったーーーーー!!! かわいいーーーーーー!!! こっち向いてーーーーーー!!!」

ルッコ「わぁっ、かわいい! 日曜日の朝にやってるアニメみたいですねっ」

キョウヘイ「あ〜、確かに……なおもふ巫女レンジャーは没っすよ! ルッコちゃんの巫女を全世界に放映する訳にはいかないっす」

ヨウ「これはこれで可愛いですけど〜〜〜! 次は……勝つ!」

もふ巫女レッド「次はしばらくないかも……」

もふ巫女レッド(と、それはそれとして……聞き込みを、してみようと思います。誰に話しかけよう、適当でいいか……)

もふ巫女レッド「あの……」

女性「え……? うわっすっごいもふもふ! ぬいぐるみのモチーフにしてもいいですか!?」

もふ巫女レッド「え……はい……」「あ、じゃあ、その代わりに……聞きたい事があって……」

女性「はい! 何でも聞いてください!」

もふ巫女レッド「……なんで、みなさん、ぬいぐるみを作ってる……んですか……?」

女性「それは……それが、ここの街の掟なんです。一日一個、ぬいぐるみを献上しないといけないんです……」

女性「……アルファ様に。」
478 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:25:03.06 ID:G2Km4ddfO



レッド「だって……」

トウヤ「あ、もう巫女レッドやめちゃったんだ……」

レッド「聞き込みが終わったから……」

キョウヘイ「やっぱりとは思ってたっすけど、アルファの仕業なんすね〜。……逆にオメガどこいったんすか?」

ユウキ「アルファはどこにいるかってのは言ってたか?」

レッド「うん……あそこの、コンテスト会場……毎日、ぬいコンテストを、してるんだって……」

ヨウ「ぬいコンテストか〜、響きは可愛いですけど……もし、ぬいを提出しなかったらどうなるんでしょう?」

レッド「それは言ってなかった……けど、ぬいを出さないと、出られないって……」

キョウヘイ「ぬいを出したとしても……ここから脱出する方法、無くないすか? 全然嘘じゃん」

ユウキ「アルファは嘘をつくような子じゃないぞ!」

トウヤ「だとしたら……ここの人たちがそう勝手に勘違いをしているのかもしれないね。ここの支配者があの子なのは間違いなさそうだし」

トウヤ「じっとはしていられないんじゃないかな。努力しているから報われると思わないと、変な場所に拉致された人たちはやっていけないのかも」

レッド「ぬいぐるみづくりだし……他の場所より、ぬるい努力だけど……」

キョウヘイ「レッドさん、ご本人たちは必死なんであんまりそういう言い方は ねっ」
479 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:32:44.52 ID:G2Km4ddfO
ルッコ「ええっと、わたしたちはここの人たちを助けて……アルファちゃんって子も助けないといけないんだよね」

ルッコ「それならぬいぐるみ作りに参加した方がいいのかな?」

トウヤ「そうですね」ウン 「今までの例を見るに、彼女に接触する方法ってそれしかないと思うし」

トウヤ「……ちなみに、この中でお裁縫得意だよーって人いる?」

レッド「細かい作業は……苦手……」

ルッコ「うーん、ぬいぐるみは作った事ないかな」

キョウヘイ「俺も家庭的なタイプではないんで〜……多分器用ではあるんで、基礎的な部分はいけるっすけど」

ユウキ「家にドラゴンの裁縫箱があるけど全然開けたことない!!!!」

ヨウ「えっぼくもドラゴン裁縫箱です!! おそろいやったーー!」

トウヤ「だよねぇ……ううん、ポケモンの力を借りるにしても……ハハコモリとかがいればよかったのかもしれないけど」

レッド「……、?」

キョウヘイ「レッドさん、どしたんすか?」

レッド「…………あっち、行ってみよう」

ルッコ「あっちって、住宅街のほうかな?」

ユウキ「もしかしたら今俺たちには見えていないだけでレッドには何者かからの呼び声が聞こえていたのかもしれない。それはぬいぐるみの怨念が固まりジュペッタになりかけているポケモンと人間だったものの間である名状しがたい」

ヨウ「怖い話やめてくださーーーーい!! オギャっちゃうぞ!!!」
480 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:08:04.57 ID:G2Km4ddfO


レッド「……」タタタ

キョウヘイ「レッドさん、マジでどこ行くんすか!?」

レッド「……、」ピタ 「ここ……」

トウヤ「普通の家に見えるけど……ここは?」

レッド「ここは……」

オメガ「オレの隠れ家だ」ガチャ

ユウキ「あ!!!!!!!!!!オメむぐ」

オメガ「しっ……静かにしてくれ。ひとまずこっちへ」


〜隠れ家〜

オメガ「ここなら音が外に漏れない。作戦会議も出来るだろう」

ルッコ「えっと……キョウヘイくん、この子は?」

キョウヘイ「一応もう一人の救助対象であるオメガなんすけど……めっちゃ無事?」

トウヤ「ええと、直接聞くのも変かもしれないけど……洗脳はされてないの?」
481 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:14:51.84 ID:G2Km4ddfO
オメガ「オレは問題ない」

レッド(……そう言ってたファイアは結局洗脳されてたというか、敵に回ったけど……)

キョウヘイ「嘘ついてる感じはないっすね」

レッド(キョウヘイがそう言ってるなら、大丈夫かも……何か違う様子があったら、ユウキもきっと気付くよね)

ユウキ「なんで大丈夫だったんだー!?」

オメガ「それはもちろん……」

オメガ「忍者だからだ」

トウヤ「に、忍者って……すごい……!?!?!?!?!」

キョウヘイ「うおおおお!! やっぱ忍者って何でもできるんすね!!!!」

ルッコ「ええっ、あのジャパニーズニンジャ? すごーい!」

ヨウ「えっ情報量!? ちなみにその本当にクール系の忍者お兄さんってことですかありがとうございます」

レッド(マサラ人が……忍者に負けた……)
482 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:24:58.51 ID:G2Km4ddfO
ヨウ「……というか、なんでレッドさんはオメガさんがここにいるってわかったんですか!?」

レッド「……この町で、一人だけ……気配の質が、違ったから……」

オメガ(やはり一般人ではないな……)

オメガ「……オレは、気付けばこの空間にいて……そして、町の人々の話を物陰から聞いてアルファのことを知ったんだ」

オメガ「アルファは確かに、ぬいぐるみが好きだが……誰かに無理強いをするような奴じゃない」

オメガ「妙だと思って調査をしていたところに……アンタたちが来た」

ユウキ「オメガ偉いぞ! 頑張ってたんだな!! ……もしかして俺たちがなんだかんだぐだぐだやっている間にも一人で努力をしているオメガは不甲斐ない兄に失望してしまったのではないか……」

オメガ「そこまで経っていないとも思うが……」

ユウキ「あれ? そうか?」

ルッコ「……そういえば、外とこっちでは時間の流れが違うんだったかな?」

キョウヘイ「そうっすね。こっちの方が時間の流れが速いみたいで……」

トウヤ「……それぞれの場所でも少し違うのかな。それはともかく、この先どうしようか?」
483 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:39:25.11 ID:G2Km4ddfO
レッド「……ぬいぐるみ作り……?」

トウヤ「うん。……オメガ、ぬいぐるみ作れる?」

オメガ「……それなんだが……恐らく、作業自体は問題ない。ただ……」

オメガ「かわいい、ぬいぐるみ……というのが、オレにはわからないんだ。アルファの部屋にあるのをたまに見かけてはいたが……」

キョウヘイ「なるほどっす、デザインとかその辺が不安ってことっすかね?」

オメガ「そういうことだ。オレに教えてくれ、かわいいぬいぐるみのことを……!!」

ヨウ「なるほど〜〜……なら、ぼくたちの中で一番適任なのは……」チラ

ユウキ「俺からも頼むっ! オメガに力を貸してあげてくれーーー!」

ルッコ「う……うんっ!」

キョウヘイ「はいもう勝ち確っすね。この世で可愛いって言葉を辞書で調べるとルッコちゃんが出てくるんすよ」

レッド(ピンクの……ふわふわ……確かに、かなり強いかも……)

ルッコ「でも、可愛さって人それぞれだし……皆にも協力してもらえると嬉しいかな」

レッド「頑張る……」

オメガ「では、指示を頼む!」


下1コンマ  かわいさパワー(ルッコちゃんパワーで+50)
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/29(月) 22:45:05.43 ID:VBms11gxO
ただでさえ可愛いルッコちゃんだし、
目の前には好きな人がいてバフかかってるし成功しないわけが無いんだよね(圧)
ついでにヨウくんもなんか可愛いことして
485 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:53:21.40 ID:G2Km4ddfO
ヨウ「えっかわいいことですか〜〜〜? どうしようかな〜〜〜、ぼくわりと普段から甘やかされてるからな〜」

ヨウ「ぼく自身の存在がわりと可愛くないですか!? 旅先でお姉さんにヨシヨシしてもらえる勝率高めです! ぶい!」

キョウヘイ「性癖に沿った行動過ぎて可愛くねえっす」

ヨウ「そんなあ…………………………こんな澄んだ瞳をしているのに…………………………………………………?」

レッド(きらきらしてる)

キョウヘイ「さてそれはそれとして、ルッコちゃん! 今どんな感じっすか!?」

ルッコ「ふふっ、すっごくかわいいぬいぐるみになってきてるよ!」

オメガ「流石だ……! 素材を集めるだけ集めてはいたが、まさかこのキラキラの石まで役に立つとは」

ユウキ「どこで集めてたんだ!?」

オメガ「…………」

ユウキ「オメガが兄に言えない事をしている!! もしかして闇夜に紛れて手芸屋さんを襲ったりしていたのかもしれない」

オメガ(他の家に潜り込んで端切れやらあまりの素材を拝借しているので、あまり間違ってないな)
486 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 23:03:19.59 ID:G2Km4ddfO
オメガ「……完成だ!」

ルッコ「じゃじゃーんっ、かわいいモココのぬいぐるみです!」

レッド「……すごい、かなりの、もふもふ……! 93もふもふ」

キョウヘイ「可愛い〜〜! リボンつけてるのいいっすね〜」

ルッコ「ふふっ。普通のモココもかわいいけど……せっかくだから、かわいいもので飾り付けてあげたくって」

ユウキ「おおーーーーー!! ……すごい色々ついてる!!」

トウヤ「すっごい良いと思う! 可愛いね〜」

ヨウ「やっぱこういう女児人気ありそうなアイテムってトウヤさんの好感度あがるんだ」

レッド「あとは……この、素晴らしいもふもふを持って……アルファのところに、いくだけ……」

キョウヘイ「そうっすね! ……と、思ったっすけど。確かあれってぬいコンテストなんすよね?」

レッド「そうらしいよ……」

キョウヘイ「アルファに一番近付くには、少なくとも優勝したいところっすけど……誰が代表者として出ます?」

キョウヘイ「……あ、ルッコちゃんに関してはちょっと反対っす。危険な事が起こるパターンもあるっすから」

レッド「じゃあ……」

誰が代表者としてコンテストに出るか  下1
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/30(火) 00:03:37.47 ID:kJoVPj56O
トウヤおにーちゃん
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/11(土) 01:45:40.43 ID:cdIDbn9S0
意外とアクロマが裁縫一番得意だったりして...キョウヘイくん人形つくってそうだし....
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/17(金) 12:38:09.80 ID:A9RLZt830
エーフィブとミヅキはぬい活してないのかな
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/28(火) 20:13:48.70 ID:YrcPvryWO
誰かを呼ぶときとかの安価でまだ一度も出てない人も書いていいの?スレ主を苦しませたい
491 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:00:25.52 ID:1dxiaHDrO
>>490 苦しませたいワロタ 全然いいですけど変なキャラ付けをするかもしれない覚悟はしておいてください
492 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:12:39.82 ID:1dxiaHDrO
トウヤ「えーーー!? 僕!? や、やめた方がいいんじゃないかなぁ……? レッドとかキョウヘイの方が……」

レッド「……イッシュで、ミュージカル してるのに……?」

トウヤ「あれはトレーナーがほとんど裏方だから大丈夫なんだけど……コンテストって、人間も着飾るよね?」

キョウヘイ「マサキ、ガラルに行ったときに俺とユウリで仕立てた衣装のデータあるっすか?」

マサキ『あるで〜』

トウヤ「なんであるの!?」

ルッコ「あはは、キョウヘイくんが尊敬している先輩の晴れ舞台……楽しみかな」

ヨウ「マサキさん! うちわありません!?!? あっ装飾は自分でやるんで」

ユウキ「もしかして俺が知らない間にレッド達三人は全員が大きな舞台に立つほどの芸能ぢからを身に着けていて俺たちが田舎でわちゃわちゃしている間に全国放送の映画とかに出演してしまうんじゃ……」

オメガ「もう三人中二人出演してるだろう……とにかく、頑張ってくれ」

トウヤ「えっ、ほ、本当に僕が出場するの? やめたほうがいいんじゃ……」

レッド「……お願い、トウヤおにーちゃん……」✨

トウヤ「しまァす!!!!」
493 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:25:28.77 ID:1dxiaHDrO


〜控室〜

トウヤ「反射で頷いちゃったけど……この服も本当に、よくあったね……」※28スレ目198参照

キョウヘイ「めちゃめちゃコンテスト映えするっすよ! 白スーツに黒マントは!」

マサキ『この速度で用意できたのはワイの技術力の賜物やな〜』

ヨウ「ウワァーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」バタッ

レッド(死んだ……)

ルッコ「それじゃあ、このモココぬいぐるみをお願いしますっ!」

トウヤ「うん……ここまで来たら、覚悟を決めて頑張るよ!」

オメガ「頼んだ……もふもふぬいぐるみコンテストで優勝して、アルファに会うための道を切り開いてくれ!」

トウヤ「……もちろん。絶対に助けるからね」

ユウキ「ん〜…… おっ! トウヤ、ステージの方から合図があった! 出番だ!」

トウヤ「うん!!」バッ
494 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:33:55.08 ID:1dxiaHDrO


〜コンテストステージ〜

司会「さあ始まりました、2572回もふもふぬいぐるみコンテスト!」

司会「このコンテストは、アルファ様に献上する今日一番のぬいぐるみを決めるコンテストとなります」

観客「ウオーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」「早くもふもふを見せろォ!!!!」

司会「本日もかなりの盛り上がりを見せていますね! では、今夜の出場者の発表です」

司会「エントリーナンバー1番! アロマのおねえさん! パートナーぬいは……フレフワンぬい!」

アロマのおねえさん「相棒をイメージして作ったぬいぐるみです!」

司会「エントリーナンバー2番! パイロット! パートナーぬいはチルットォ!」

パイロット「チルットよりもふもふが存在するはずがない!」

司会「エントリーナンバー3番! エリートトレーナー! パートナーぬいはエルフーン!」

エリートトレーナー「身代わりのぬいぐるみも手作りしてます!」


キョウヘイ「思ったよりも賑やかな雰囲気なんすね。もうちょい殺伐としてるかと思ったっす」

ヨウ「ヤジはすっごい殺伐としてません!?」

レッド(ブースターがいない おかしいよこのコンテスト!)

オメガ「なんかこの人怒ってないか?」

キョウヘイ「多分ブースターがいないことに憤ってるだけっすよ」

ユウキ「あ! 次トウヤの出番だぞ!」
495 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:46:01.23 ID:1dxiaHDrO
司会「エントリーナンバー4番! トレーナー・トウヤ! パートナーぬいはモココ〜〜!」

トウヤ「が 頑張ります!」


オメガ「……緊張してるな」

レッド(大丈夫かな……)

キョウヘイ「や、あれでいいんすよ。ぬいぐるみを求める層の女性は可愛い系の男子に弱いはず」エアークイッ

キョウヘイ「トウヤさんはシンプル顔がいいっすけど振る舞いは年上女性に受ける!」

ヨウ「羨ましい才能ですよォ……………………………」

ユウキ「確かに観客の反応はいい感じだ! すげー!」

オメガ「……その割には嬉しそうな顔をしてないな」

ヨウ「そうか ぼくにとっては羨ましい才能だけど、トウヤさんにとっては呪われた力なんだ……………………」

レッド(……………………ていうか、もふもふコンテストって……)

レッド(何するの?)
496 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 21:52:56.43 ID:1dxiaHDrO


司会「本日のメインイベント!!!!!! もふもふ・ディベート!!!!!!!!!」

トウヤ「ディベート!?!??!」

アロマのおねえさん「坊や、このコンテストは初めて? もぬテスト(もふもふぬいぐるみコンテストの略)では恒例よ」

パイロット「自分のパートナーぬいがどれだけもふもふであるかを語る戦いなんだ!」

エリートトレーナー「同時に、相手のぬいに存在する欠点を容赦なくつつき、攻撃する……そんな戦いです」

トウヤ「えーっ……良いところを言うだけならともかく、ぬいぐるみの悪いところなんて言えないよ〜……」

アロマのおねえさん「甘い! バニラのように甘い! そんな半端な覚悟では……アルファ様の目には止まらないわよ!」

パイロット「今日もこちらにいらしている! あの特等席で、アルファ様は我々の戦いを眺めているのだ」

エリートトレーナー「そして、我々のディベートの勝ち負けを決めるのもアルファ様なのですよ」

アロマのおねえさん「随一と認められたぬいぐるみだけがアルファ様に受け取られるの!!!」

トウヤ「アルファが……」

トウヤ(……コンテスト会場を一望できるところに、部屋のようなものが見える。ガラス張りだし、あそこから見てるのかな)

トウヤ(好きな物の良さのために、他のものをけなすような子じゃなかったはずなのに……)
497 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:02:24.09 ID:1dxiaHDrO
トウヤ「……………………よしっ」

トウヤ「どうにか、頑張らないと……!」


レッド(もふもふ・ディベート?)

キョウヘイ「マジすか!? 可愛さの欠片も無い対決内容じゃないっすか!」

ルッコ「ディベートって……話し合いみたいなものかな?」

ヨウ「異議あり! みたいな?」👉

キョウヘイ「どっちかっていうと討論……っつーか、あの内容見た感じただのレスバじゃないすか?」

キョウヘイ「しくったァ〜〜! それなら俺が一番得意なのに! つかレッドさんにしなくてよかった〜!」

レッド(え?)

キョウヘイ「レッドさんが話し合い苦手なのはパブリックイメージなんすよ! 三次創作でもそんな感じだったんすから!」

レッド「え?」

ユウキ「トウヤ大丈夫なのか? あんまり得意そうな感じじゃないし……」

キョウヘイ「……頑張ってもらうしかないっすよ」
498 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:08:04.40 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(……頑張らないといけないけど……)

トウヤ(向いてないのは自分でもわかるよ〜〜っ! 作戦を立てないと勝てないなぁ)

トウヤ(一つ目は……相手の欠点の指摘を放棄して、ひたすらこちらの良い点だけを主張する事)
499 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:08:35.21 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(それが一番やりやすくはあるけど、相手からはどんどん指摘がくるだろうからなぁ……)
500 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:10:10.03 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(それが一番やりやすくはあるけど、相手からはどんどん指摘がくるだろうからなぁ……)

トウヤ(ある意味、防御を捨てているような作戦になっちゃうわけだ)

トウヤ(それは流石に策がないのとほぼ同じ……)

トウヤ(二つ目は……どうにか、頑張って相手の粗を探すこと……)
501 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:17:05.28 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(できなくはないと思うんだよねぇ。たまにキョウヘイがやってるし……)

  
                                        キョウヘイ「へっくし」

トウヤ(ただ……慣れていないから……普通に下手な気もする!)

トウヤ(三つめは、逆就活生方式……短所を言い換えで長所にできるように、その逆をする……)

トウヤ(多分、長所を見つけるのは得意だから、何とかなる気もするけど。一番心にくるなぁ……)

トウヤ(四つ目の作戦は……一番賭けだけど、上手くいったらほぼ確実に勝てる方法)

トウヤ(一番やりたくない方法でもあるけど。……)

トウヤ(もう一人の僕。今は別の人間として動いてるらしいけど、恐らくここにもいるはず。オメガがいるから)

トウヤ(あいつを呼べば……一時的にでも、"一つに戻れば"、勝てるとは思うけど……)

トウヤ(……どうしようかなぁ)


1,ゴリ押し作戦  2,粗探し作戦  3,逆就活生作戦  4,目覚めトウヤ召喚

下1
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/02(日) 22:32:54.86 ID:1CciqGdCO
目覚トウさんは強いかもだけど心にもふもふが足りないよね。
トウヤさんのままで3でいこう
503 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:36:55.37 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(た……確かに! 女児ウケしそうなもふもふぬいぐるみの良いところを言えないかも……!)
504 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:42:08.09 ID:1dxiaHDrO
トウヤ(というわけで、僕のまま逆就活生作戦でいくよ。それなら……ちょっと良い戦いはできるはず!)


司会「では、最初の戦いは……アロマのおねえさんVSパイロット!」

トウヤ「あ、先に他の人の戦いを見て学んでおこうかなぁ」

司会「もふもふ・ディベート レディーゴー!」

アロマのおねえさん「私のフレフワンはもふもふなだけでなくいい香りがするのよ! セレブ御用達の良い香りなの」

アロマのおねえさん「それに対してあなたのチルットは……可愛いけど、ちょっと野性味があるっていうか」

アロマのおねえさん「私は嫌いじゃないけど、ちょっと都会派の人とかには受け入れられにくそうっていうか笑」

アロマのおねえさん「私はいいんだけど、いいんだけどね? ちょっと……笑」

トウヤ(こわ……)

パイロット「ぬいぐるみだからこそ、ありのままのポケモンに近い姿を見せるのが一番いいのでは?」

パイロット「このチルットぬいぐるみは、実際に私のパートナーであるチルットの完全監修!」

パイロット「対してそちらは少しフィクションのぬいぐるみがすぎる。挙句の果てに匂いをつけただと?」

パイロット「それはぬいぐるみだけでなく本物のフレフワンへの冒涜なのでは?」

トウヤ(大人の女の人って怖い…………………………)
505 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 22:55:37.96 ID:1dxiaHDrO
司会「なるほどなるほど…………………………」

司会「いかがですか? アルファ様」

司会「…………………………」

司会「決まりました! アルファ様からのお言葉を読み上げます」

司会「えー、『それぞれお互いの短所の指摘に関して、2番の物が特に正当性があった』」

司会「『その点において、フレフワンは実際にはかなりキツい匂いがする分、良い匂いのぬいぐるみにするのは無理がある』」

司会「……とのことです。よって、2番パイロットの勝利!」

パイロット「よし!!!!!!」

アロマのおねえさん「そんな〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

トウヤ「ひええ……」

トウヤ「……自信なくなってきた……」
506 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 23:04:44.72 ID:1dxiaHDrO
司会「第二試合、エリートトレーナーVSトウヤ!」

エリートトレーナー「よろしくお願いいたします!」

トウヤ「よろしくお願いします……!」

司会「それでは……もふもふ・ディベート レディーゴー!」

トウヤ「えっと……」

トウヤ(相手のトレーナーさんのぬいぐるみはエルフーン! キリッとしていて可愛いなぁ……)

トウヤ(……って、だめだめ! ええと、まずは相手の出方をうかがっておこう)

エリートトレーナー「そちらが動かないのでしたらこちらから!」

エリートトレーナー「このぬいぐるみは、もふもふなポケモンといえばというアンケートをとった結果作成されました」

エリートトレーナー「もふもふといえばエルフーン! エルフーンといえばもふもふ!」

エリートトレーナー「これは一番のもふもふの座は決まった物でしょう。それに対して…」

エリートトレーナー「そちらのモココ! 今は確かにもふもふかもしれませんが、進化したらもふもふじゃなくなります!」

エリートトレーナー「貴方の敗北はポケモンチョイスから決まっていたんです!」

トウヤ「……!」

トウヤ(やっぱりちょっとショックだなぁ……でも、いける!)
507 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 23:11:37.67 ID:1dxiaHDrO
トウヤ「えっと……このモココはただのモココじゃないんです。見てください、このリボン」

トウヤ「もふもふなだけじゃなく、それ以外でもより可愛くあってほしい。そういう気持ちが込められてます」

トウヤ「それから……ええと、そちらのぬいぐるみに関してですけど……」

トウヤ(アンケートで一位っていうのは、民意を反映しているってことで、事前調査の凄さに脱帽ではあるけど)

トウヤ(逆を言えば、アンケートを使ったということ自体を突けるはず……!)

トウヤ「ポケモンの選び方が、そのポケモンに対しての愛がないんじゃないでしょうか!」👉

トウヤ「せっかくの手作りなら、自分がいちばんもふもふで可愛いと思うポケモンにすべきだった」

トウヤ「……そうしたら、もっと素敵なぬいぐるみになったんじゃないかな」

エリートトレーナー「くっ……!」

司会「なるほどなるほど…………………………」
508 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/02(日) 23:16:46.30 ID:1dxiaHDrO
司会「いかがでしたかな、アルファ様」

司会「…………………………」

司会「それでは、アルファ様のお言葉をお伝えします!」

司会「えー、『真に可愛いぬいぐるみというのは、作り手の熱量に依存するものである』」

司会「『その点に置いて4番の指摘は至極当然であり、それに対する反論が出来ない時点で3番の負けは明確である』」

司会「……とのことです。という訳で、4番トウヤの勝利!」

トウヤ「や、やった……!」


キョウヘイ「おお〜〜〜っ、頑張ってるっすね!」

レッド「すごい……! 勝ってる……」

キョウヘイ「……ま、つっても初戦の相手の運が良かったところはあるっすよ」

キョウヘイ「あのレベルの相手なら、俺レベルのレスバぢからになると全然泣かせられるっすよ」

レッド(誇らないでほしい)

キョウヘイ「次の相手のパイロットさん、多分正論マシーン気味っすから強敵そうっすね……」

キョウヘイ「……レッドさん、なんか応援します?」

レッド「え? ……えっと……」

どういう応援をするか        下1
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 14:35:03.14 ID:ZmVMki2pO
全員が兄の試合見に来てる妹達を演じて応援
510 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/05(水) 21:23:05.81 ID:XNDHesQRO
レッド「……トウヤは、お兄ちゃんでよろこぶから……」

ヨウ「わかりました! 我々が妹軍団になればいいってことですよね? 任せてくださいぼく妹いけます!!!!!」

キョウヘイ「すっげ〜自信っすね!? えっ俺普通に嫌なんすけどどうしたらいいすか? あルッコちゃんは絶対やらないでください」

ルッコ「え? キョウヘイくんがそう言うなら……」

オメガ「俺たちもやるのか?」

ユウキ「妹になればいいんだな! オッケーわかった! 待てよ?オメガは弟属性を持っているから下の子という点で妹にニアピンであるとしてもオレはどうしても兄属性だから妹と言う存在と対極の位置にいるので無理に妹になろうとすれば位置関係の違いから爆発が起きてしまうのでは」

ヨウ「レッドさん、やっぱ妹になるコツって相手を兄だと思う事ですかね?」

レッド「妹になる……コツ……?」

キョウヘイ「レッドさんって結構その辺の感覚天才型っすもんね。嫌すぎる妹の天才って」

レッド「……とりあえず、お兄ちゃんって言っておけば喜ぶよ……」

ヨウ「なるほど、こういうちょっと雑な扱い感がリアルな"妹"を演出しているんだ!!!!」

レッド(我が家の妹はちょっと雰囲気がよそと違うのであまり参考にならない)
511 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/05(水) 21:33:09.01 ID:XNDHesQRO
トウヤ「緊張する〜〜……ん?」


ヨウ「おにいちゃ〜〜〜〜〜ん!!!! がんばって〜〜〜〜〜〜!!!」

キョウヘイ「トウヤお兄ちゃんやれーーー!!! 言葉のナイフで殺せーーーーーー!!!」

オメガ「……頑張れ、お兄ちゃん」

ユウキ「お兄ちゃん勝てーーーー!!! はっ、もしかして俺がここで妹アピールをするのがオメガとアルファを通じてハルカにもチクられてしまうのではないだろうか」


トウヤ「えっ なんだろう皆、急にリボンつけて 可愛い恰好にはなってるけど……え? 妹ってこと?」

トウヤ「え? なに? 何で急に? ……あっでもこの流れってことは!!」


レッド「……」ポチポチ…


トウヤ「あ!!!!! 身内の晴れ舞台に興味がないけど家族に無理矢理連れてこられて一応いるはいるけどスマホロトムを弄っている妹だ!!!!」

トウヤ「やったーーー!! 今までと違うアプローチの"妹"で嬉しい〜〜〜〜!!」


レッド「……本当に喜んでる……」

キョウヘイ「ヨウの一言がヒントになったっすね〜」

ヨウ「ぼくのオタクしぐさが役にたってよかったです!」
512 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/05(水) 23:51:15.57 ID:XNDHesQRO
トウヤ「よーし、頑張るぞ! よろしくお願いします!」

パイロット「よろしく頼む」

司会「それでは、ラストバトルに参りましょう。果たして、真なるもふもふぬいぐるみはどちらなのか!」

司会「もふもふディベート・レディーゴー!」

トウヤ(相手は強敵そう……先に仕掛けた方がいいかな 相手のポケモンはチルット……)

トウヤ「こちらのポケモンはモココ、そちらはチルット……」

トウヤ「……」

トウヤ(効果は抜群です、しか出てこない……)

パイロット「その通り! 先程も言ったがこれは相棒のチルットの完全監修を受けて作成したものだ!」

パイロット「そちらのモココは実在のポケモンを見ながら作成したものか? そうでなければ、リアリティの差は既に決した」

パイロット「これ以上の議論は必要ないのではないか?」

トウヤ(か、完結しようとしてるよこの人……!)

司会「なるほど、確かに。では……」

トウヤ「ちょ、ちょっと待ってください! ディベートなんですからこっちも喋ります! ええと……」
513 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 00:01:29.83 ID:F1Jn9F3uO
トウヤ「確かに僕のぬいぐるみは本物のモココを見ながら作った訳じゃありませんが……ちゃんと図鑑で調べてます!」

トウヤ「それに、これは……」「!」

トウヤ「あれを見てください!」👉

パイロット「え?」


ヨウ「おにいちゃ〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「兄貴ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

レッド「……」


パイロット「え?」

トウヤ「このぬいぐるみは、あそこにいる妹たちと作った物です!」

パイロット「妹?」

トウヤ「家族の絆で作られたぬいぐるみ……それ以上のものはないのではないでしょうか!!!」

パイロット「妹?」
514 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 00:14:41.08 ID:F1Jn9F3uO
司会「……なるほど」

司会「いかがでしたかな、アルファ様」

司会「……………………………………………………」

司会「それでは、アルファ様のお言葉をお伝えします!」

パイロット「フン………………」

トウヤ「……」

司会「えー、『確かに2番の主張通りぬいぐるみにおいてリアリティは重要であるが、ぬいぐるみの重要な点が"愛着"であることを考えるとトウヤの主張も頷ける』」

司会「『よって、今回の勝負に置いてトウヤの勝利は明確である』……とのことです。おめでとうございます!」

トウヤ「やった!」

パイロット「何!? 今回の主張はかなり筋が通っていたと思っていたが……仕方ない、負けを認めよう」

トウヤ「ありがとうございました!」

パイロット「良い戦いだった」

司会「では、トウヤ選手はアルファ様にぬいぐるみを献上することが許されます!」

司会「そのまま壇上でお待ちください!」
515 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 00:23:41.15 ID:F1Jn9F3uO
トウヤ「……ここで待てって言われたけど……」

トウヤ「アルファが来るのかな?」


キョウヘイ「準備、しておくすか」

レッド「……オメガ」

オメガ「ああ」


トウヤ「……あ」

アルファ「……」

トウヤ「来たんだね。色々聞きたい事はあるけど……まずは、はい、これ。モココのぬいぐるみ」

トウヤ「このリボン可愛いよねぇ。作ってくれたのはルッコさんだけど、リボンの色を選んだのは別の子なんだよ」

アルファ「……」

トウヤ「君が今着ている、コンテスト衣装と合わせたいって……オメガが」

アルファ「!」
516 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 00:57:54.02 ID:F1Jn9F3uO
オメガ「アルファ」スタッ

トウヤ(今天井から降りてきた??)

オメガ「もうやめよう。こんな事──」

アルファ「……い、いや、いやだッ!!」ダッ

オメガ「な、……」

トウヤ「あっちは、多分今までアルファがこっちを見ていた部屋、かな? ……」

トウヤ「オメガ。行こう」

オメガ「、あ ああ……」


〜アルファのへや〜

トウヤ「ここは……」

トウヤ(……凄い数のぬいぐるみ。ここで作らせたものなのかな。床だけじゃなくて、壁まで埋め尽くしそうな量……)

トウヤ(アルファは……先程手渡したぬいぐるみを抱えて、部屋の隅にいる…)

オメガ「……アルファ。どうして、こんな事を……?」

アルファ「だ……だって……」
517 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 01:13:45.14 ID:F1Jn9F3uO
アルファ「だって……ぬ、ぬいぐるみって、可愛いでしょ?」

オメガ「えっ ……あ、ああ、そうだな」

アルファ「すごいよね、もふもふで、ふわふわで、ずっと見てるだけで癒されるし、かわいいし、」

アルファ「だから、いっぱい……この部屋を埋め尽くすくらい、溢れるくらい、町にも溢れるくらい、いっぱいあればいいなって……」

オメガ「……アルファ、顔を上げてくれないか。顔を見て話したい」

アルファ「やだ、できないよ! だってまだ足りないもん、まだもっと必要で、だからまだオメガくんに会いたくなくて、」

アルファ「足りないんだよ、まだ時間が、ぬいぐるみが、もっとたくさんあれば、そうしたら、やっと、」

オメガ「あ、アルファ……?」

『や〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、可愛いものに囲まれた自分も可愛いんだと安心できるんすもんねぇ?』

トウヤ「あ! ちゃんと静かに見守ってたのに! この声はーっ!」

キョウヘイ2『この場面に俺がいないってことで代わりにありがとうございま〜〜す! 乙女の部屋にも無断で登場、無法地帯が服着て歩くキョウヘイくんです★』

キョウヘイ2『てかこの部屋テレビぬいぐるみで埋もれてるんすけど! トウヤさんのスマホに移動しよ』 『よいしょ』

トウヤ「……一応持っておくね。それはそれとして、今言っていたのはどういう意味?」
518 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 01:23:52.06 ID:F1Jn9F3uO
キョウヘイ2『ええ? 乙女の秘密をほじくり返す気っすか? トウヤさん意外とデリカシーな〜い……』

オメガ「……俺からも聞かせてくれ。というか……え? キョウヘイ?」

トウヤ「あ、そっか。その辺り説明してなかったっけ。話せば長いけど……」

キョウヘイ2『ポリゴンとポリゴン2みたいなものっすよ。つまりは進化系そして別人! それだけ覚えて帰ってくださいね〜』

キョウヘイ2『で、アルファについてっすけど。別に俺は別に大したことしてないっすよ、ただ、そう、ちょっと悩んでるみたいだったんで』

キョウヘイ2『それをちょっとバグ技で巨大化させただけなんで!』

オメガ「……悩んでた?」

アルファ「……」

キョウヘイ2『人間って面倒っすよね。その子はただオメガと並び立ちたかったんですって』ポチポチ

キョウヘイ2『ただその子から見て"特殊でカッコいい幼馴染"に並び立つには、平凡な己では不釣り合いだと感じて』

アルファ「言わないで」

キョウヘイ2『テレビに映るアイドルのような、いや真の意味で誰からも愛されて可愛がられるぬいぐるみのような、』

キョウヘイ2『"かわいい何者か"にならなければならないと感じた。その為に?』

アルファ「……」

キョウヘイ2『……ま、あとはさっき俺が言った通りっすよ。俺の与えた力で人々を閉じこめられるようになった少女は、傲慢にも"かわいい"を生み出させた』

キョウヘイ2『そしてそれを全て自分の物にすることで、独占しようとしたって訳っすね! まさしく人間らしいエゴ、最高っす!』
519 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/11/06(木) 01:30:14.60 ID:F1Jn9F3uO
アルファ「やめて! 言わないで! ちがうの、わたし、私、」

アルファ「こんなのよくないってわかってる、だけどこうするしかなくて、でも、」

アルファ「もっと可愛くなってから会いたかった……」

オメガ「……………………」

トウヤ「……洗脳しきってないんだね」

キョウヘイ2『えっ!? 俺が半端に正気を残させて自分の行為に罪悪感を感じさせるような極悪人に見えるっすか!?』

トウヤ「……」

アルファ「ごめんね、ごめんなさい……」

オメガ「……いや、……オレは……」

オメガ(アルファは、いつも明るくて、笑顔がきらきらしていて、……こんな姿、初めて見た)

オメガ(どう、どうすれば……いいんだ?)


1,アルファの可愛さを語って聞かせる  2,黙ってハグ  3,兄の言葉を思い出す  4,自由

下1
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/06(木) 01:36:55.28 ID:eFSfvNhUO
4、「既に可愛いのに更に自分を磨いて可愛くなるアルファのことも誰よりも近くで見てたいし誰よりも頼って欲しい」的なことを言って抱きしめろ
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 16:03:52.83 ID:rOzzMKYQ0
イーブイ&ブイ勢大歓喜だなこれ
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