レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界)

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440 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 21:14:58.86 ID:h64T6NMBO
レッド「……………じゃあ、メンバーも そろったので……」

レッド「マサキ……そのまま、ユウキのいるところまで、連れてって……」

マサキ『ええで〜。ちなみにキョウヘイは今こっちでツッコミしすぎて疲れとるで』

レッド(やっぱり適度にツッコミをはさまないと、ボケって渋滞しちゃうんだ!)

ハルカ「気を付けた方がいいかも」

コウキ「わかったー、靴下もはいておくね」

トウヤ「お腹冷えちゃわない? 腹巻とかあったらよかったんだけど」

レッド「……そういえば、ユウキってどこにいるの……?」

マサキ『今の流れスルーすることあるんか?? えーと、ミシロタウンやな』

ハルカ「じゃあ、すぐそこかも。ここ、私の家だもん」

マサキ『え? ……せやな。あのからくり屋敷の中に家を再現しとったんじゃなく、ワープさせとったんか』

ハルカ「なんとなくそうしてたけど、ラッキーだったかも。行くかもー」
441 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 21:44:57.53 ID:h64T6NMBO
〜ミシロタウン〜

レッド「……ここは、あんまり変わってない……?」

トウヤ「そうだねぇ。あとはユウキがどこにいるかだけど……」

コウキ「なんか熱帯を感じる〜」バッ

トウヤ「靴下ーーー!!」

ハルカ「ユウキの家ならあっちかも。だからそのまま────あれ?」

ユウキ「………………………………」

レッド「あ……いる……」

コウキ「ほんとだー。なんか変な方見てるけどどうしたんだろー? おーい、ユウキー」

トウヤ「気を付けてね! 多分、ユウキも洗脳されてるだろうし……」

トウヤ(……コウキは自分が洗脳されてなかったから、その辺りの危機感があまりないのかも)

コウキ「ねーねー、帰ろうよー」ポン

ユウキ「……は、………………………………で、……が……なのかもしれない」

コウキ「え?」

ユウキ「害虫の声を拾ったラジオが夜明け前に氷点下の砂糖をまき散らし誰もいない廊下で「被害届」という花を咲かせ扉の影に沈んだ時計は、未開封の罠を笑うように回転し、被害を恐れる僕は、透明な傘で火花を避ける練習ばかりを繰り返しているのかもしれない」
442 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 21:56:56.57 ID:h64T6NMBO
レッド「えっ」

ハルカ「あー、やっぱしかも」

コウキ「なんて?」

ユウキ「黒い警報が笑う花瓶を裏返し被害を抱えた呼吸が石膏の天井を塗り直し無音の雨雲が埃を換算するたび逃げ場のない鏡が血のない影を繁殖させ逆立ちした壁紙が沈黙の渦を噛み砕き透明な心臓が窓ガラスを並べ替えるのは避難の気配を増幅する虹色の錆なのかもしれない」

トウヤ「っ……、みんな気を付けて! 周りの景色が変わってきてる!」

コウキ「うわーーーーーー!!! なんかふってきたーーーーー!!」

レッド「!」ガシッ

コウキ「ないすきゃっちー」

レッド(降ってきたのは…割れた鏡に、ガラスに、石のかけら……?)

トウヤ「石膏のかけら、だね。多分ここは……」

ハルカ「そうかも。ユウキの妄想が全部現実になる世界なの……かも」

ハルカ「しかも、普通のユウキの考える事とはちょっと違いそうかも〜」

レッド(ちょっとどころではないのでは!)
443 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 22:06:49.93 ID:h64T6NMBO
ハルカ「普段はもっとこう、…」

トウヤ「分析したいのはやまやまなんだけど、どんどん地形が変わってるから先にその対策をした方がいいかもしれないね!?」

コウキ「ユウキーーこっちみてよーーー!」

レッド(地割れ、…みたいな何かが起きてる、分断される……!)

トウヤ「みんな、何かに掴まって!」

ハルカ「そうは言われても、地面ごと揺れてるかもーーー!!」

コウキ「わあーーーーーーー」ドテ

ハルカ「あ〜ひっくり返られると視線の位置的に」

トウヤ「コウキ立ってーーー!!」

レッド「……ユウキ、…」

レッド(……どこ、見てるんだろう)

ユウキ「透明な鐘の音が被害の影を装飾し膨張した風景が笑う水面を裏返すたび恐怖の種が勝手に芽吹いて見たことのない太陽の下へ体を転写してしまだ存在しない地平の方角へ滑り落とすのかもしれない」
444 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 22:11:01.14 ID:h64T6NMBO


レッド「!」スタッ

レッド(……一人になっちゃった)

レッド「マサキ……」

レッド「……」

レッド(……返事が無いということは、声が届いてないのかも。なら、一人で頑張らないと)

レッド(まずはここがどこなのかっていうことだけど……わあ)キョロ

レッド(木が突然生えて、風鈴に姿を変えたり 月が溶けて滑り台になったり ……なんか、よくわからないことが起きてる)

レッド(こんなに色々な事を考えてたら頭が痛くなっちゃうんじゃないかな。……ユウキ、大丈夫だといいけど)

レッド(とりあえず、一人なのも間が持たないから出発しよう)トコトコ

誰と合流するか

直下コンマ1〜25→ハルカ  26〜50→コウキ  51〜75→トウヤ  76〜00→???
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 22:58:16.89 ID:oKPZV3foO
ふぃ
446 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 23:29:53.13 ID:h64T6NMBO
レッド(ずっと景色が同じじゃないから、飽きないけど……)

レッド(段々目が疲れてきたかも)

「それなら抱っこしてあげようか? 僕に全部任せて、君は目をつむっていればいい」

レッド「……それは……」

レッド「腕、折れちゃうんじゃない……?」クルッ

目覚めトウヤ「……あはは、失礼な。今は大丈夫だよ、今は」

レッド「……ここにもいるとは、思ってなかった……」

目覚めトウヤ「そう? 結構面白い場所だから、僕は気に入ってるよ。何もかもが無秩序なところとかね」

レッド「むちつじょ」

目覚めトウヤ「……ぐちゃぐちゃ、みたいなことだよ。ほら、癇癪を起した子供部屋みたいじゃない?」

レッド「よくわからない……」

目覚めトウヤ「あはは、お馬鹿さんで可愛いね」

レッド「😠」

目覚めトウヤ「怒ってるの? それ」
447 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 23:35:39.65 ID:h64T6NMBO
レッド「……」

レッド「どうしたら、いいかな……」

目覚めトウヤ「それは……ここの攻略について? それとも、この世界について?」

レッド「どっちも……」

目覚めトウヤ「そうやって素直に聞かれると、色々意地悪しようと思ってたのがすっぽ抜けちゃうな」

目覚めトウヤ「……少なくとも、この場所は問題ないと思うよ」

レッド「……そうなの?」

目覚めトウヤ「うん。彼の言葉を思い出してごらん」

レッド(よくわからない言葉の連続過ぎて全然思い出せない)

目覚めトウヤ「……彼はただ考えすぎているだけだよ。だから、僕の言葉も届かなくて遊べなかったんだけど……」

レッド「……」ゲシ

目覚めトウヤ「未遂だったんだから怒らないでよ! ……それでも、彼に言葉を届けられる子はいるんじゃない?」

目覚めトウヤ「今回ばかりは、彼女の出番だ。君がすべきは、あの子が彼の元へ辿り着くまでの道を作る事だね」
448 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 23:45:19.16 ID:h64T6NMBO
レッド「……」

レッド(めちゃめちゃ素直に攻略のヒントを教えてくれた……)

目覚めトウヤ「失礼な。僕はずっと君の味方だったよ? どの場所で出会った時もヒントをあげたでしょ」

レッド「……そうだったっけ……」

目覚めトウヤ「そうそう。忘れちゃうなんてひどいな、これはレッドにちゅーして貰わないと心の傷が癒えないかも……」オヨヨ

レッド「……」

目覚めトウヤ「……」

レッド「しないよ……」

目覚めトウヤ「チッ……」「そう簡単に引っかかってはくれないか。残念だけど、君が成長したんだって喜んでおこう」

レッド(舌打ちした……)

目覚めトウヤ「そうだ、ちゅーの代わりに質問ならいいよね? ……君は、自分に会った?」

レッド(自分 ……きっと、あのAIの僕の事だよね)コク

目覚めトウヤ「そう。どう思った? 自分と同じ顔をした、自分ではないものについて」

レッド(そういえば、別世界の僕も、女の子の僕も、顔立ちとか雰囲気は僕と全然違ったっけ)

レッド(全く持って同じだと思ったのは、ドッペルゲンガーに会った時と今回──)

レッド(どう思った、と言っても……特殊が使えてずるいなと思った、っていうのはトウヤの聞きたい答えではなさそう)
449 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/08/24(日) 23:48:21.33 ID:h64T6NMBO
目覚めトウヤ「あはは、何とも思ってないよって顔。少しだけ質問を変えようか」

目覚めトウヤ「君と同じ雰囲気で、同じ顔をした存在が、君が決してしないような考えをするとしたら?」

レッド「……僕が、しないような、考え……」

レッド「……バトルが、嫌い……とか?」

目覚めトウヤ「君の軸って本当にそれしか無いんだね。じゃあ、それでいいよ。そうしたら、どうする?」

レッド「……」

レッド(きっと、他の知らない人がそう主張するだけなら、そっか、で済ませていい話なんだと思う)

レッド(でも、僕がそう主張するのは────)


下1

1,許さない  2,別にいい  3,話し合う  4,その他
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/26(火) 06:55:10.07 ID:Wqbt8Kbm0
3:マサラ人らしく話し合い(物理)をする。

……目覚トウさん、初登場は確かホウエン地方(6スレ目の>>588でいろんな意味で覚醒した時)でしたよね?
あの頃(というかアローラ編辺りまで)は変態でフィーなギャグキャラネタキャラだと思って読んでましたすみません。
451 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 21:51:06.65 ID:EQ8U9/0jO
レッド「……」

レッド「話し合いを……」グッ

目覚めトウヤ「うん、君のその握りこんだ拳で僕の知ってる話し合いではないことがわかったね」

レッド「マサラでは……意見が対立したら、こうするから……」

目覚めトウヤ「そっかそっか」

目覚めトウヤ「つまり君は、相手を全て否定するわけでも、そういうものだと諦めるわけでもなく……互いに着地点を見つけようって発想なんだね」

目覚めトウヤ「良い子だね。まあその過程が若干力尽くすぎる気がしないでもないけど……」

レッド(マサラでは普通のことなので、きっと同じ僕だったらそこは共感してもらえるはず)

目覚めトウヤ「君の考えはわかったよ。覚えておこう。君も忘れないようにね?」

レッド「……頑張る」

目覚めトウヤ「うんうん」ニコ

目覚めトウヤ「さて、色々ヒントはあげたからそろそろいいよね?」

レッド「え……………」

目覚めトウヤ「大丈夫大丈夫、僕にも自己ブランディングってのがあるしさ、ほらちょっと気持ちいいだけだから」

レッド(自己ブランディングってそれでいいの!?!??!!?)
452 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:00:57.57 ID:EQ8U9/0jO
目覚めトウヤ「ほら、諦めたほうがいいよ、変わってる景色を見てればすぐ終わるから」ガシ

レッド(やだ〜〜〜〜〜!!! 流石に殴ろうかな)

トウヤ「こら―――――――――――――ッ!!!!!!!!」

目覚めトウヤ「うわ」

レッド「、トウヤ……」

レッド(……そういえば、この世界に来てからはこの二人が会ったのってほぼ無かった気がする)

トウヤ「レッドに変な事をしないで! よりにもよって! 僕と同じ顔で!」バッ

目覚めトウヤ「あはは、普段は顔だけじゃなくて同じ体でやってるんだけどね」

トウヤ「最悪だよ!!」

レッド「……えっと、なんでここに……?」

トウヤ「うーん、なんとなく……かなぁ。運がよかったよ」

目覚めトウヤ「気付かなかったな、無秩序なのも考え物みたい」

レッド「……諦める?」

目覚めトウヤ「うん、諦める。面倒ごとは好きじゃないからね」

目覚めトウヤ「また隙を見て、レッドが一人の時に会いに来るよ。ばいばい」

レッド「……ばいばい」

トウヤ「レッド、挨拶しなくていいからね……」
453 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:14:20.75 ID:EQ8U9/0jO
レッド(……目覚めたほうのトウヤはどっかにいきました。気配もないから、ここから出たのかな)

トウヤ「間に合ってよかったよ〜。けど、他の二人はまだ見つからないみたいだね」

レッド「うん……えっと、トウヤ……あっちのトウヤは、ユウキに言葉を届けるのが大事、って……」

レッド「だから……ハルカを、ひとまず、探そうかなって……」

トウヤ「……うん、あいつに聞いた話だっていうのはちょっとアレだけど……理屈は通ってるね」

トウヤ「コウキの事も色んな意味で心配だけど、ひとまずこの空間を何とかするのが先……かな」

レッド「がんばろう……」

トウヤ「だね。さて、こうして話している間にも色々な事が起こっているけど……どっちに進もうか?」

レッド「うん……えっと、ハルカがいそうなところ……」

下1

1,水で出来た見合う流転の待ち合わせで獅子の欠席が躊躇う場所
2,赤い轟きの滑り台が夏休みを甲斐甲斐しく見回る場所
3,硬い静けさが「十字架」を舐めまわすまっしろな場所
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/01(月) 22:18:30.11 ID:GJhTyM9hO
2!
今いるトウヤさんが本当は目覚めていて、先程のトウヤさんが普段のトウヤさんかもしれない。
455 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:26:41.60 ID:EQ8U9/0jO
レッド「え……………………………………………………………………………………………………」

トウヤ「なんでそういう事言うの! ほらっ、いつもの僕だよ〜! 幼女大好き! イエスロリータノータッチ!」

レッド「よかった、本物だ……」


キョウヘイ「自己ブランディング下手くそか!!!!!!!!!!!!!!もっと他にあるでしょ!!!!!!」


レッド「……なんか、聞こえたような気が……」

トウヤ「え? そう?」

レッド「……気のせい、かも……えっと、あっちに行こう……」

トウヤ「なんだか……赤いね? それが理由?」

レッド「それもある……」トコトコ

レッド「ハルカ、いる……?」キョロ

トウヤ「探しに来たよ〜」

                                        「ここかも〜」

レッド「……この辺りにいそう……」

                       「こっちかも」

トウヤ「本当だ、声は聞こえるね」
456 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:35:28.41 ID:EQ8U9/0jO
ハルカ「ここかも」

レッド「!!!」

トウヤ「びっくりした、どこにいたの?」

ハルカ「上だったかも。浮いて動く滑り台があったから、上に乗っかって観光してたかも」

トウヤ「ここでも放浪してたんだねぇ……」

レッド「……でも、合流出来てよかった…… コウキは、見た……?」

ハルカ「まっ裸で南極みたいな氷の上で突っ立ってるのは見たかも」

レッド(見ただけなんだ……)

ハルカ「楽しそうだから一旦おいといちゃったかも」

レッド(置いとかれてるんだ……)

ハルカ「……ひとまず、二人と……っていうか、レッドと合流出来てよかったかも」
457 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:50:21.86 ID:EQ8U9/0jO
レッド「?」

ハルカ「こっちかも。見に来るかも」スタスタ…



レッド「これは……」

ユウキ「真夏の『成長』が芳しく著しいのは可逆的な歯車を揮発した鉄部塗装が放映された時に赤い月が突き詰められた発光に降り積もった哄笑が左側を問い詰めるのかもしれない……」

レッド(……他の場所よりも、ユウキがいる場所の周りだけ、なんていうか……すごいことになってる)

トウヤ「変化が早いね。それにしたって、物体が変形したり新たな物体を生み出したり……ううん、カオスだねぇ」

ハルカ「"あれ"なもんだから、近付けなくて困ってたかも。どうにかしてほしいかも」

レッド「……うーん……確かに……」

トウヤ「……何とか出来る?」

レッド「物理的に……頑張れば……なんとか……?」

トウヤ「うーん……そうだねぇ、色々出てくるあの物体を片っ端から排除出来れば道が出来るけど……」

トウヤ「さっきも見た通り、切りがないから気を付けてね」

レッド「わかった……」
458 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 22:58:46.01 ID:EQ8U9/0jO
レッド「……それじゃあ、頑張る……!」グッ

ハルカ「ファイトかもー!」


レッド(近付けば近付くほど、色んな事が起きる……から、警戒しないといけない……)

ユウキ「虚無からの芳醇な百科事典は乱立した落雷を遅刻したカレンダーで問題を解くことになるのかもしれない」

レッド(うわ―――! かみなりだ 命中率が70のわざでよかった)

レッド(かと思ったら足元が正方形に区切られて いやカレンダーみたいになってる……!)


ハルカ「うーん、あんまり良さそうじゃないかも」

トウヤ「物量が凄いからなぁ……レッドー、いけそうー!?」


レッド「な……なんとか……!」

レッド(カレンダーの枠線踏んだらアウトっぽい気配がある! とかしてたら全然近付けない……!)

渡り切れるかどうか  直下コンマ1以下で

レッド(無理無理無理!!! こんな判定しなくてもわかる!!)

レッド(もうちょっと、何か……隙があれば……)
459 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 23:02:35.12 ID:EQ8U9/0jO
コウキ「レッド――――――――――――――――!!!!!!!!!」バッ

レッド「コウキ……!」

レッド(ずっと脱いでただろうけど今の音は何を脱いだ音?)

コウキ「広大な自然の中で全裸でいたら悟りを開けたから来たよ!」

レッド「!?」

コウキ「ユウキに隙を作るなら僕に任せてー! 友達だもん、どうしたらびっくりするかわかるよ!」

レッド「それなら……お願い……!」

コウキ「おっけー!」


ユウキ「最終のノートパソコンはサブリミナル的な悪臭で散々の願望を些末な領収書に屈みこむことになるのだろ……」

コウキ「ユウキ!! これを見て!!!」

ユウキ「……、!?」

ユウキ「こ、コウキが……服を、来てる……!?」

レッド(隙が出来た! 今だ……!)ダッ
460 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 23:18:39.27 ID:EQ8U9/0jO
レッド「!」ガシッ

ユウキ「わ、」

レッド「────────!!!」ブンッ

ユウキ「わあーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?」

トウヤ「ぶん投げたーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?」

ユウキ「ぶへっ」ベシャ

ハルカ「やっとこっち来たかも」ガシ

ユウキ「……ハルカ?」

ハルカ「ユウキ。私は、ユウキが考えている色んな事を聞くのは嫌いじゃないかも。退屈しないから」

ハルカ「突拍子もないけど、目まぐるしくて、どこかおかしい妄想……んん、考えを聞くのは楽しいかも」

ハルカ「同じ場所にいても、色んな景色を見ているような気分になるから」

ユウキ「……」

ハルカ「でも、今のこれはダメダメかも。なんていうか、センスがない。楽しくないかも」

ハルカ「元に戻して。わかったかも?」
461 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 23:26:42.16 ID:EQ8U9/0jO
ユウキ「……、」

ユウキ「……………」

ユウキ「ごめん!!!!!!!!!!!!!」

ハルカ「よし。大事なところは簡潔に言えるのは偉いところかも」

ユウキ「やったー褒められた! はっ、もしかしてこうしてハルカが俺の事を褒めているのはこうして褒めて育てる事で自分に都合のいい存在にしようとしているからなのでは……?そして俺はそれに気付くことが出来ずすくすくとハルカに相性のいい男になるのでは?」

ハルカ「それはそれでいい話かも」

ユウキ「確かに!!!」

レッド「……戻った……」

コウキ「よかったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! 服を着たかいがあった!!!!!」バッ

トウヤ「わあーーーーーーー3レスもたなかった! もうちょっとだけ着ててー!!」
462 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 23:35:29.46 ID:EQ8U9/0jO
ユウキ「三人もありがとなーー! ……って、あれ? キョウヘイは?」

レッド「ちょっと……色々あって、別行動中……」

ハルカ(やっぱり、レッドとトウヤが一緒にいたらキョウヘイもいるって思うかも……)ウム

トウヤ「とりあえず正気に戻ってくれてよかったよ……どう、元に戻せそう?」

コウキ「そうそうー、ひとまずこの辺りは戻ったみたいだけどー」

コウキ「多分この町まるごと、ユウキに巻き込まれてるみたいだからー」

ユウキ「えっ、そうなのか!? えーとえーと……戻れ!!!!!!!!」


〜ミシロタウン〜

レッド「!」

コウキ「熱帯に戻ってきたー!」

モブトレ「うわー!?」「も、戻った……戻ったのか!?」「あうぇdfrgtyh」

レッド「あれ……?」

トウヤ「……僕たちはあまり深いところまで行かなかったから出会わなかったけど、囚われてた人が奥にいたんだねぇ」

ユウキ「えーーーーーーー!? 申し訳ない!!!!!」
463 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/01(月) 23:37:01.81 ID:EQ8U9/0jO
今日はここまで。次回は5日か7日!
464 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 20:58:46.88 ID:wBZPeqrrO
嘘つきまくっとる
465 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 21:05:09.80 ID:wBZPeqrrO
レッド「前回のあらすじ……」

レッド「ユウキ、おかえり……」

ユウキ「ただいまーーーーーーーーーー!!!!」

ハルカ「なんとかなってよかったかも」

コウキ「だねー、僕も心配したんだよー!」

ユウキ「ごめんごめん! 何にも覚えてないけどな! はっ、もしかしたら覚えてない上にみんなに観測されていないだけで俺が自我を失った時点で色々と他のトレーナーたちを利用した悪質な実験を繰り返していてその内忘れた頃に復讐されることがあるのかもしれない……」

レッド「そうかな……」

トウヤ「あはは……ユウキってたまに結構ネガティブだよねぇ」

レッド(それが強く出たのがさっきのアレだったのかな……)

レッド「……」

レッド(あっちのキョウヘイ、今回は来ないのかも。普段なら、この辺りで何か言ってるもんね)
466 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 21:11:06.95 ID:wBZPeqrrO
「なーんて、思っていられるのも今のうちっすよ!」

レッド「! こ、このこえは……」

トウヤ(キョウヘイがいないから代わりに言ってあげてるんだね……)ホロリ

キョウヘイ「とーう! なんちゃって、無印キョウヘイくん、ふっかーつ!!!!」スタッ

レッド「キョウヘイ……!」

ユウキ「わー!? 突然降ってきた!?」

キョウヘイ「ユウキ、解放されたんすね! よかったっすーー! 色々あって別行動してたんすけど」

キョウヘイ「なんだかんだで戻ってこれたっすよ☆」

ハルカ「これで、ツッコミの秩序も戻ってきたってことかもー」

レッド「ツッコミの 秩序……?」

キョウヘイ「そうっすね、リアルで画面見ながら何度叫んだことか……」

トウヤ「え、そんなに秩序乱れてた!?」

キョウヘイ「アンタも原因っすよ!!!!!!!!!」 ( >>455
467 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 21:31:10.68 ID:wBZPeqrrO
ハルカ「ふー、それにしても疲れたかも。私は一旦帰ろうかな」

ユウキ「そうなのか? じゃあ俺も……、」「!」

ユウキ「レッド、オメガたちも俺みたいな感じになってるのか!?」

レッド「……うん、オメガも、アルファも……多分……」

トウヤ「まだ見つけられてないねぇ、あの二人も……」

キョウヘイ「ま、今のところハルカユウキと順番が来てるんで……そのまま行っちゃおうとは思ってたっす」

レッド「僕も……」ウン

ユウキ「それなら、俺も行く! ハルカが俺のことを助けてくれたんだし、今度は俺が二人を助ける!」

ハルカ「よく言ったかも。あとは任せるかも」

ユウキ「任せろ!」

コウキ「じゃあ僕も一旦帰ろーっと」

レッド「わかった……マサキ、よろしく……」

マサキ『ほいほい〜』
468 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 21:36:55.84 ID:wBZPeqrrO
ユウキ「よーーーし、早速二人の所に行こう! あっ二人って別々の所にいたりするのか!?」

マサキ『今調べてみたんやけど、二人ともミナモシティにおるで。一緒にいる訳やないっぽい……で……恐らく……』

レッド(すごい自信がなさそう)

ユウキ「わかった! ありがとう! じゃあ今すぐ」

トウヤ「まぁまぁ……一旦落ち着こうね。僕たちで飛び込むのもいいけど、ユウキにコウキが来てくれたみたいに……」

トウヤ「助っ人がもう一人くらいいてもいいかなって思うんだ」

キョウヘイ「なんだかんだその助っ人がいい仕事してることもあるっすからねー」

キョウヘイ(あとこういう時に積極的に出番欲しい人もいるだろうし……)

レッド「……オメガと、アルファのところにいくのに……手伝ってくれそうな人……」

下1
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/08(月) 21:50:16.35 ID:LT5ZFYU5O
リア充にはリア充ってことでルッコちゃん!忙しければ仕方ないからヨウくん。
470 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:14:49.56 ID:wBZPeqrrO
キョウヘイ「え!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

キョウヘイ「………………………………………………………………………………………………………………………………」

トウヤ「キョウヘイ……! 一緒に来てくれたら嬉しいって気持ちと、危険な場所に来てほしくないって気持ちが戦ってるんだね」

レッド「爆発が二倍になる……」

トウヤ「やめようね」

ユウキ(なんで三人とも仕方ないからって理由であげられてるヨウに言及しないんだ!? はっ、もしかしたらヨウって子は俺が知らないだけで三人に対してわりと色々な失礼なことをしていてこういう扱いを受けても仕方ないのかもしれない……)

ヨウ「お邪魔します!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「うわーーーーーっまだ決めてないのに!!!!!!!!!!!!!!!」

ヨウ「一年でも年齢が違えば誤差とは言わせません、年上ハンターヨウです。よろしくお願いします」

レッド「……アルファとオメガが、12歳で……」

トウヤ「ヨウが11歳だから……うん、ひとつ違いだね」

レッド(あの二人は既にリア充なので、ヨウのつけ入る隙間はないのでは……?)

キョウヘイ「ヨウがアクティブなのは知ってたっすけど、俺的にはルリちゃ ごほんルッコちゃんが……いやでも危険だし……」

ルッコ「こ……こんにちはっ!」

キョウヘイ「              !?!?!?!?!?!?!?」

レッド「キョウヘイが転がってる……!!」

トウヤ「しっかりしてーーー!!」
471 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:23:00.81 ID:wBZPeqrrO
ユウキ「あ! テレビで見たことある人だーー!」

ルッコ「ありがとうっ、イッシュのポケドルをしてるルッコです! 応援してくれると嬉しいかな」

ユウキ「お〜、芸能人っぽ……はっ、キョウヘイが物凄い体勢でこちらを見ているのはもしかして睨んでいるのかもしれない、と思ったけど全然そう言う感じでもないからあれはどういう感情なのか全然わからない、かと思えば握手してきた本当にどういう感情なのだろうか俺はこのまま殺されるのだろうか」

ヨウ「や、多分これは同担歓迎の動きですね! ミヅキがよくやってるんでわかります」

キョウヘイ「えっ、俺いまあの限界オタクと同じ動きしてました??」

レッド「……あの…… …… 大丈夫なんですか……?」

トウヤ「そうそう、結構危険な目にあうかもしれないし……」

ルッコ「心配してくれてありがとう、でも……キョウヘイくんが頑張ってるって聞いて、わたしも手助けしたくって」

ルッコ「わたし、助けられてばっかりだから……、…… あ! えーと、そうじゃなくて……」アワ

レッド「?」

トウヤ(……! そうか、今はルリさんじゃなくってお仕事モードで来てくれてるから、キョウヘイとの関係はスキャンダルになっちゃうんだね……!)

キョウヘイ「……」ジーン

キョウヘイ「ま、そこは俺がいるから何かあったら守るんで! 問題ないっす!!」

ルッコ「キョウヘイくん……!」

レッド「………………………………………………………………………………………………………………………………」

トウヤ「レッド!! おさえて!!」
472 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:32:27.96 ID:wBZPeqrrO
マサキ『カオスる前に移動させるでー。それにしても大所帯やな』

レッド(僕たち三人と、ユウキと、ルッコさんと、ヨウ……六人)

トウヤ「助けに行くのが二人だし、これくらいでちょうどいいかもしれないよ」

マサキ『せやな……そんじゃドラッグアンドドロップ!』カチカチ



〜ミナモシティ〜

レッド「!」スタッ

ユウキ「よいしょ! さーて二人は……って、ウワーー!!」

モブトレ「かわいいを作らねば…かわいいを作らねば…」「刺繍があと50枚……」「綿が足りないよ〜〜!」

ユウキ「なんだこれー!?」

ヨウ「みんなめっちゃ顔色悪い!! 〆切ヤバい時のミヅキみたいな人しかいないです!!」

ルッコ「それに、みんな……何か持ってる、かな? あれは……ぬいぐるみ?」

レッド「! もふもふ……」
473 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/08(月) 22:41:06.71 ID:wBZPeqrrO
キョウヘイ「……まとめてみると。一見普通のミナモシティではあるんすけど、町ゆく人々はみなグロッキー。そして」

トウヤ「みんな手にはぬいぐるみを持っていて、発言もぬいぐるみ作りに関してのことばっかり……」

レッド(……なんだか、ちょっとわかったかも)

ヨウ「なるほど! ここのひと、ぬいぐるみを献上させてるってことですね!!」

ユウキ「そしてぬいぐるみ一体一体に怨念を植え付けてジュペッタに変えさせたのちそのまま人間たちを襲わせて世界を征服しようとしているのかもしれない……」

ルッコ「そ、それにしては色んなカワイイぬいぐるみを作ってるみたいだよ!」

レッド「……もふもふの、ぬいぐるみ……きっと、アルファ……だと、思う……」

キョウヘイ「っすね。多分このパターン、リーフの時みたいな感じだとは思うんすけど」

トウヤ「実際どこにアルファがいるのかを調べないとね。オメガもだけど……」

ヨウ「こういう時は聞き込みだって聞きました! いざ出陣!!!」

下1  誰が聞き込みに行くか(人物によってコンマ判定難易度が変化  例:キョウヘイ➡70以下で成功)
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/08(月) 23:25:36.54 ID:4YsnTVaE0
もふもふ戦士巫女レッドさん、お願いします!
(トウヤ君好みのロリ巫女かヨウ君好みの大人巫女かは任せます)


……ルッコちゃんもキョウ子ちゃんも巫女服似合いそう(ボソッ)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/23(火) 04:28:44.55 ID:GXn7OVNn0
全員でもふもふ戦隊巫女レンジャーでいいのでは....
476 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:12:03.41 ID:G2Km4ddfO
トウヤ「ロリ巫女」

ヨウ「いやここはあえて長い丈のリアル指向な大人巫女さん!!そして出来ればロングヘアでお願いします」

レッド(注文がおおい〜)

ルッコ「巫女さんかぁ……」

キョウヘイ「ルッコちゃんなら絶対似合うっすよ! ちょっとアイドルっぽくアレンジされてるやつのがいいかな〜」

ルッコ「ふふっ、キョウヘイくんもそういうのが似合うと私も思うかな」

キョウヘイ「え?」

ユウキ「すごい、どうしてここで巫女の要求をされるのが女子より男子なんだろうかもしかして俺が知らないうちに読者層がもう一定に染まってしまっているのだろうか」

トウヤ「十年前からこんな感じだった気がするけどねぇ……」

レッド「……もふ巫女は、もふもふが必要なので……大人っぽくはないほうかも………」

トウヤ「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「うわ心に来る先輩のガチ喜び」

ヨウ「くそァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ユウキ「そしてガチ悔しがりだーーーー!!!! もしかしたらこういう全てが全力なところが彼のキャラ立ちを表しているのかもしれない俺とコウキは彼のこういうところを見習うべきなのかもしれない でもいつもコウキも全力で服脱いでそうだしな……」
477 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:18:11.76 ID:G2Km4ddfO
もふ巫女レッド「もふもふ戦士……巫女レッド……!」✨

トウヤ「やったーーーーー!!! かわいいーーーーーー!!! こっち向いてーーーーーー!!!」

ルッコ「わぁっ、かわいい! 日曜日の朝にやってるアニメみたいですねっ」

キョウヘイ「あ〜、確かに……なおもふ巫女レンジャーは没っすよ! ルッコちゃんの巫女を全世界に放映する訳にはいかないっす」

ヨウ「これはこれで可愛いですけど〜〜〜! 次は……勝つ!」

もふ巫女レッド「次はしばらくないかも……」

もふ巫女レッド(と、それはそれとして……聞き込みを、してみようと思います。誰に話しかけよう、適当でいいか……)

もふ巫女レッド「あの……」

女性「え……? うわっすっごいもふもふ! ぬいぐるみのモチーフにしてもいいですか!?」

もふ巫女レッド「え……はい……」「あ、じゃあ、その代わりに……聞きたい事があって……」

女性「はい! 何でも聞いてください!」

もふ巫女レッド「……なんで、みなさん、ぬいぐるみを作ってる……んですか……?」

女性「それは……それが、ここの街の掟なんです。一日一個、ぬいぐるみを献上しないといけないんです……」

女性「……アルファ様に。」
478 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:25:03.06 ID:G2Km4ddfO



レッド「だって……」

トウヤ「あ、もう巫女レッドやめちゃったんだ……」

レッド「聞き込みが終わったから……」

キョウヘイ「やっぱりとは思ってたっすけど、アルファの仕業なんすね〜。……逆にオメガどこいったんすか?」

ユウキ「アルファはどこにいるかってのは言ってたか?」

レッド「うん……あそこの、コンテスト会場……毎日、ぬいコンテストを、してるんだって……」

ヨウ「ぬいコンテストか〜、響きは可愛いですけど……もし、ぬいを提出しなかったらどうなるんでしょう?」

レッド「それは言ってなかった……けど、ぬいを出さないと、出られないって……」

キョウヘイ「ぬいを出したとしても……ここから脱出する方法、無くないすか? 全然嘘じゃん」

ユウキ「アルファは嘘をつくような子じゃないぞ!」

トウヤ「だとしたら……ここの人たちがそう勝手に勘違いをしているのかもしれないね。ここの支配者があの子なのは間違いなさそうだし」

トウヤ「じっとはしていられないんじゃないかな。努力しているから報われると思わないと、変な場所に拉致された人たちはやっていけないのかも」

レッド「ぬいぐるみづくりだし……他の場所より、ぬるい努力だけど……」

キョウヘイ「レッドさん、ご本人たちは必死なんであんまりそういう言い方は ねっ」
479 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 21:32:44.52 ID:G2Km4ddfO
ルッコ「ええっと、わたしたちはここの人たちを助けて……アルファちゃんって子も助けないといけないんだよね」

ルッコ「それならぬいぐるみ作りに参加した方がいいのかな?」

トウヤ「そうですね」ウン 「今までの例を見るに、彼女に接触する方法ってそれしかないと思うし」

トウヤ「……ちなみに、この中でお裁縫得意だよーって人いる?」

レッド「細かい作業は……苦手……」

ルッコ「うーん、ぬいぐるみは作った事ないかな」

キョウヘイ「俺も家庭的なタイプではないんで〜……多分器用ではあるんで、基礎的な部分はいけるっすけど」

ユウキ「家にドラゴンの裁縫箱があるけど全然開けたことない!!!!」

ヨウ「えっぼくもドラゴン裁縫箱です!! おそろいやったーー!」

トウヤ「だよねぇ……ううん、ポケモンの力を借りるにしても……ハハコモリとかがいればよかったのかもしれないけど」

レッド「……、?」

キョウヘイ「レッドさん、どしたんすか?」

レッド「…………あっち、行ってみよう」

ルッコ「あっちって、住宅街のほうかな?」

ユウキ「もしかしたら今俺たちには見えていないだけでレッドには何者かからの呼び声が聞こえていたのかもしれない。それはぬいぐるみの怨念が固まりジュペッタになりかけているポケモンと人間だったものの間である名状しがたい」

ヨウ「怖い話やめてくださーーーーい!! オギャっちゃうぞ!!!」
480 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:08:04.57 ID:G2Km4ddfO


レッド「……」タタタ

キョウヘイ「レッドさん、マジでどこ行くんすか!?」

レッド「……、」ピタ 「ここ……」

トウヤ「普通の家に見えるけど……ここは?」

レッド「ここは……」

オメガ「オレの隠れ家だ」ガチャ

ユウキ「あ!!!!!!!!!!オメむぐ」

オメガ「しっ……静かにしてくれ。ひとまずこっちへ」


〜隠れ家〜

オメガ「ここなら音が外に漏れない。作戦会議も出来るだろう」

ルッコ「えっと……キョウヘイくん、この子は?」

キョウヘイ「一応もう一人の救助対象であるオメガなんすけど……めっちゃ無事?」

トウヤ「ええと、直接聞くのも変かもしれないけど……洗脳はされてないの?」
481 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:14:51.84 ID:G2Km4ddfO
オメガ「オレは問題ない」

レッド(……そう言ってたファイアは結局洗脳されてたというか、敵に回ったけど……)

キョウヘイ「嘘ついてる感じはないっすね」

レッド(キョウヘイがそう言ってるなら、大丈夫かも……何か違う様子があったら、ユウキもきっと気付くよね)

ユウキ「なんで大丈夫だったんだー!?」

オメガ「それはもちろん……」

オメガ「忍者だからだ」

トウヤ「に、忍者って……すごい……!?!?!?!?!」

キョウヘイ「うおおおお!! やっぱ忍者って何でもできるんすね!!!!」

ルッコ「ええっ、あのジャパニーズニンジャ? すごーい!」

ヨウ「えっ情報量!? ちなみにその本当にクール系の忍者お兄さんってことですかありがとうございます」

レッド(マサラ人が……忍者に負けた……)
482 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:24:58.51 ID:G2Km4ddfO
ヨウ「……というか、なんでレッドさんはオメガさんがここにいるってわかったんですか!?」

レッド「……この町で、一人だけ……気配の質が、違ったから……」

オメガ(やはり一般人ではないな……)

オメガ「……オレは、気付けばこの空間にいて……そして、町の人々の話を物陰から聞いてアルファのことを知ったんだ」

オメガ「アルファは確かに、ぬいぐるみが好きだが……誰かに無理強いをするような奴じゃない」

オメガ「妙だと思って調査をしていたところに……アンタたちが来た」

ユウキ「オメガ偉いぞ! 頑張ってたんだな!! ……もしかして俺たちがなんだかんだぐだぐだやっている間にも一人で努力をしているオメガは不甲斐ない兄に失望してしまったのではないか……」

オメガ「そこまで経っていないとも思うが……」

ユウキ「あれ? そうか?」

ルッコ「……そういえば、外とこっちでは時間の流れが違うんだったかな?」

キョウヘイ「そうっすね。こっちの方が時間の流れが速いみたいで……」

トウヤ「……それぞれの場所でも少し違うのかな。それはともかく、この先どうしようか?」
483 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:39:25.11 ID:G2Km4ddfO
レッド「……ぬいぐるみ作り……?」

トウヤ「うん。……オメガ、ぬいぐるみ作れる?」

オメガ「……それなんだが……恐らく、作業自体は問題ない。ただ……」

オメガ「かわいい、ぬいぐるみ……というのが、オレにはわからないんだ。アルファの部屋にあるのをたまに見かけてはいたが……」

キョウヘイ「なるほどっす、デザインとかその辺が不安ってことっすかね?」

オメガ「そういうことだ。オレに教えてくれ、かわいいぬいぐるみのことを……!!」

ヨウ「なるほど〜〜……なら、ぼくたちの中で一番適任なのは……」チラ

ユウキ「俺からも頼むっ! オメガに力を貸してあげてくれーーー!」

ルッコ「う……うんっ!」

キョウヘイ「はいもう勝ち確っすね。この世で可愛いって言葉を辞書で調べるとルッコちゃんが出てくるんすよ」

レッド(ピンクの……ふわふわ……確かに、かなり強いかも……)

ルッコ「でも、可愛さって人それぞれだし……皆にも協力してもらえると嬉しいかな」

レッド「頑張る……」

オメガ「では、指示を頼む!」


下1コンマ  かわいさパワー(ルッコちゃんパワーで+50)
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/29(月) 22:45:05.43 ID:VBms11gxO
ただでさえ可愛いルッコちゃんだし、
目の前には好きな人がいてバフかかってるし成功しないわけが無いんだよね(圧)
ついでにヨウくんもなんか可愛いことして
485 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 22:53:21.40 ID:G2Km4ddfO
ヨウ「えっかわいいことですか〜〜〜? どうしようかな〜〜〜、ぼくわりと普段から甘やかされてるからな〜」

ヨウ「ぼく自身の存在がわりと可愛くないですか!? 旅先でお姉さんにヨシヨシしてもらえる勝率高めです! ぶい!」

キョウヘイ「性癖に沿った行動過ぎて可愛くねえっす」

ヨウ「そんなあ…………………………こんな澄んだ瞳をしているのに…………………………………………………?」

レッド(きらきらしてる)

キョウヘイ「さてそれはそれとして、ルッコちゃん! 今どんな感じっすか!?」

ルッコ「ふふっ、すっごくかわいいぬいぐるみになってきてるよ!」

オメガ「流石だ……! 素材を集めるだけ集めてはいたが、まさかこのキラキラの石まで役に立つとは」

ユウキ「どこで集めてたんだ!?」

オメガ「…………」

ユウキ「オメガが兄に言えない事をしている!! もしかして闇夜に紛れて手芸屋さんを襲ったりしていたのかもしれない」

オメガ(他の家に潜り込んで端切れやらあまりの素材を拝借しているので、あまり間違ってないな)
486 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/09/29(月) 23:03:19.59 ID:G2Km4ddfO
オメガ「……完成だ!」

ルッコ「じゃじゃーんっ、かわいいモココのぬいぐるみです!」

レッド「……すごい、かなりの、もふもふ……! 93もふもふ」

キョウヘイ「可愛い〜〜! リボンつけてるのいいっすね〜」

ルッコ「ふふっ。普通のモココもかわいいけど……せっかくだから、かわいいもので飾り付けてあげたくって」

ユウキ「おおーーーーー!! ……すごい色々ついてる!!」

トウヤ「すっごい良いと思う! 可愛いね〜」

ヨウ「やっぱこういう女児人気ありそうなアイテムってトウヤさんの好感度あがるんだ」

レッド「あとは……この、素晴らしいもふもふを持って……アルファのところに、いくだけ……」

キョウヘイ「そうっすね! ……と、思ったっすけど。確かあれってぬいコンテストなんすよね?」

レッド「そうらしいよ……」

キョウヘイ「アルファに一番近付くには、少なくとも優勝したいところっすけど……誰が代表者として出ます?」

キョウヘイ「……あ、ルッコちゃんに関してはちょっと反対っす。危険な事が起こるパターンもあるっすから」

レッド「じゃあ……」

誰が代表者としてコンテストに出るか  下1
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/30(火) 00:03:37.47 ID:kJoVPj56O
トウヤおにーちゃん
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/11(土) 01:45:40.43 ID:cdIDbn9S0
意外とアクロマが裁縫一番得意だったりして...キョウヘイくん人形つくってそうだし....
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/17(金) 12:38:09.80 ID:A9RLZt830
エーフィブとミヅキはぬい活してないのかな
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