レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界)

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57 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:16:56.77 ID:f1xzLnmeO
コウキ「……」シュンッ

レッド「! 消えた……」

キョウヘイ「なんだってんだよーって感じっすね」

ジュン「え? オレ脱ぎ損?」

トウヤ「……もう少し、この場所について調べた方がよさそうだね」

ヒビキ「うーん……どうしてコウキが、色んな人の前に現れたり消えたりしてるか、ってことですかね」

レッド(そう言われるとよくわからないなあ……)

レッド「えっと……何をしよう」

何するか 下1

1,今いる場所を調べる 2,隣の家に行く 3,林に入ってみる 4,池を見てみる
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 22:27:29.11 ID:PARYu2Q70
誰も書かないなら書き込んでやるよっ
にばん
59 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:31:11.84 ID:f1xzLnmeO
レッド「……あっちの家、行ってみよう……」

キョウヘイ「お隣っすね」

ジュン「あ! そっちの家、元々はオレが住んでたところだぜっ」

トウヤ「そうなんだ? 誰かいるかなぁ」


〜お隣の家〜

ジュン「ただいおじゃましまーす!」

ヒビキ「混ざってる!」

目覚めトウヤ「いらっしゃーい」

レッド「!!!??!」

トウヤ「えーーーー!?!?」

キョウヘイ「やべえ!!!! 今回のメンツ危機しかねえっす!!!」
60 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:36:18.33 ID:f1xzLnmeO
レッド「な、なんで……ここに……?」

目覚めトウヤ「いや、この場所の噂を聞いてね? チャンスだ〜と思って来たんだけど」

目覚めトウヤ「何故か彼、この家には近付いてくれないんだよね」

ジュン「なんだか近しい気配があるから解説しとくけど、コウキは脱ぎたいだけだからそれ以上は許してくれないぜ!」

キョウヘイ「よかった〜〜〜コウキが被害にあってなくて……」

トウヤ「れ、レッドが 会ったとは 言ってたけど……」

トウヤ「……何で?」

目覚めトウヤ「あれ、聞いてなかった? 今言ったつもりなんだけど」

トウヤ「そうじゃなくて……お前がわざわざ、こうして個別に動けている理由だよ」

目覚めトウヤ「……レッドに聞いてない?」
61 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:40:26.11 ID:f1xzLnmeO
目覚めトウヤ「あのキョウヘイとレッドがいるでしょ? あの子たちが手伝ってくれたんだよ」

目覚めトウヤ「せっかくだから、好みの子がいる場所を見て回ってるんだ」

トウヤ「……」

キョウヘイ「トウヤさん……大丈夫っすか?」

トウヤ「あはは……あんまり大丈夫じゃないけど……皆を置いて行くわけにはいかないからね」

目覚めトウヤ「残念、邪魔者がいなくなったら話は早いのにな」

レッド「……ヒビキ、後ろにいてね……」

ヒビキ「は、はい!」

ジュン「はいはいはい!!! オレは!?!?! オレ全然アリなんだけど」

目覚めトウヤ「抵抗されないとつまらないからちょっと……」

ジュン「なんだってんだよーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
62 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 22:49:58.19 ID:f1xzLnmeO
レッド(話しながら少し建物の中を見てみたけど……)

レッド(特に手掛かりっぽいところはなさそうかな)

レッド(どちらかというと……この部屋の方が、少し変な感じ。あの時の焼けた塔みたい)

目覚めトウヤ「レッド? きょろきょろしてないで、こっち見てよ」

トウヤ「待って。……それ以上この子たちに近付かないでね」

目覚めトウヤ「あはは、やっぱり邪魔だな。あの塔の時みたいに、二人きりにすればよかったね?」

レッド「……」

ヒビキ「塔って……エンジュにいた時も会ってたんですか!?」

レッド「ちょっとだけ……」

目覚めトウヤ「ヒントもあげたもんね? ……ね、レッド。わかるよね?」

目覚めトウヤ「遊んでくれたら、手っ取り早く色々教えてあげる」

トウヤ「レッド、聞かなくていいよ。ここを出て、時間をかけて調べればいい」

キョウヘイ(くっ……トウヤさんが二人いる状況に脳が混乱しかけるけどさっきトウコさん♂がいたおかげで若干見慣れかけておりそのシチュエーション事態に脳が混乱する……!!!!!!!)

レッド「……うーん……」

どうする?  下1

1,目覚トウの言う事を聞く(コンマによって色々聞ける) 2, >>57 の選択肢に戻る 3,殴る(20以下でちょっとヒントくれる)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 23:16:54.51 ID:WSaZ3TVGO
さんばん
64 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:23:18.91 ID:f1xzLnmeO
レッド「……わかった」

トウヤ「えー!?」

目覚めトウヤ「やったー」

レッド(一旦殴ってから考えよう)ゴスッ

トウヤ「えーーー!??!」

目覚めトウヤ「痛ーーーーーい!?!」

キョウヘイ「っしゃー出た! レッドさんの思考放棄パンチだーーー!!」

レッド(わるぐち言われてる?)

目覚めトウヤ「へえーーー……そう……そういう事するんだ……」ガシッ

レッド「あ」

目覚めトウヤ「あはは、ちょっとやりすぎたね? お仕置きしよっか」

キョウヘイ「うおーーーーーーーーーーーーーッッッヒビキ見ちゃ駄目っす!!! レッドさんの尊厳のために!!!!!」

ヒビキ「え!?!?!? は、はい!!!!!!」

ジュン「うわーーーーーッ!! い、いいなーーーーーーーーッッ!!! うわけっこうガッツリ」

トウヤ「見ないでーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」ガシッ

ジュン「なんだってんだよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
65 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:27:24.34 ID:f1xzLnmeO


〜外〜

レッド「…………」

ブースター「すたっ」

キョウヘイ「最終的にブースターが体当たりしてなんとかなったっすね」

トウヤ「と、止められなくてごめんねぇ……僕がいながら……」

キョウヘイ「まあ目覚トウさんのアレってほぼ奇襲っすからね〜」

ヒビキ(キョウヘイさん、ガードし慣れてるなぁ……何にも見えなかったし聞こえなかった……)

ジュン「いいな〜 オレんち住んでくれないかなあのお兄さん」

トウヤ「やめてね……」

レッド「…………」

ヒビキ「れ、レッドさん! 僕ワタッコ連れて来たんです! どうぞ!!」ポーン

ワタッコ「わたた」

レッド「もふもふ………………………………………………………………………………………………」
66 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:33:33.92 ID:f1xzLnmeO
ワタッコ「わたた〜」ピュー

レッド「! 風に乗っていっちゃう……!」

ヒビキ「わー! もうっ、すぐお散歩しちゃうんです!」

ヒビキ「すみません、一緒に追いかけてくださいっ!」

レッド「……」「うん……!」

キョウヘイ「レッドさんが後輩パワーで浄化されていく……」

トウヤ「可愛い後輩がいると癒されるの、わかるな〜」

キョウヘイ「えーっ、例えば俺とかっすか?」キラキラ

トウヤ「うん、そうだよ?」

キョウヘイ「狙ってんすか?!?!?!?!??!?!?!?!」

トウヤ「えーーーーーー!?!?」

ジュン「うわーッいいなー! こういう年上属性シンオウだといないから羨ましい!!」

キョウヘイ「イッシュでもこの人くらいっすよ!」

トウヤ「えー……」「…あれ、二人は?」

キョウヘイ「やべっ、くだらないやり取りしてたら余裕ではぐれたっす」
67 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:38:08.59 ID:f1xzLnmeO


〜林〜

レッド「こっちかな……」

ヒビキ「そうだと思います……あ! あの木の所に引っかかってる!」

レッド「ほんとだ……もふもふが……大変な事に……」

ワタッコ「わた〜〜〜」アセアセ

ヒビキ「結構高いところに……うーん、レッドさんきのぼり得意ですか?」

レッド「任せて……とても、得意……!」ピョン

ヒビキ「すごい! ジャンプで一気に登れるんですね!」

レッド「……」ドヤ

レッド(危なかったね。今外してあげるから……)

ワタッコ「わた〜こ」

レッド(救出! あとは、このもふもふが乱れないようにゆっくり降りるだけ……あれ?)

レッド(あそこにいるのって……)
68 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:44:13.69 ID:f1xzLnmeO
コウキ「……」

レッド(コウキだ こっちを見てる……)

コウキ「」シュンッ

レッド「……消えた……」

ヒビキ「え? どうしたんですか?」

レッド「……」スタッ  「さっき、あっちに、コウキが……」

ヒビキ「え、そうだったんですか? 全然気付かなかったです!」                       コウキ「……」

レッド「あっち、行ってみよう……」

ヒビキ「はいっ!」


レッド「ここ……かな……」

ヒビキ「うーん……あっ、何か落ちてますよ!」

レッド「これは……なんか……石……?」

レッド(ダイゴさんがいたら、喜びそうな感じの 綺麗な大きい石……)

ヒビキ「何個か落ちてる……っていうか、割れちゃってる? 欠片がいくつかあるみたいです!」

レッド「……持っていこう……」
69 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:48:52.98 ID:f1xzLnmeO


〜フタバタウン〜

レッド「みんな……」

ヒビキ「すみませんっ、戻りましたー!」

キョウヘイ「おかっすー!」

トウヤ「二人とも! はぐれちゃってごめんね……」

ジュン「罰金はらう覚悟も出来てるぜ!!」

レッド(罰金?)

ヒビキ「いえ! 僕も後ろ見てなかったので……!」

レッド「……あっちに、何か落ちてた……」スッ

キョウヘイ「どれどれ? おー、こりゃ高く売れそうな石っすね。でも割れちゃってるから価値下がりそうっす」

トウヤ「本当だ、綺麗な石だねぇ……どちらかというと宝石かな? あまり林に落ちてるものじゃなさそうだけど……」
70 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/04(水) 23:55:30.56 ID:f1xzLnmeO
ジュン「んーーー……んんーーーー……????」

ヒビキ「すっごい首捻ってる! ホーホーみたい! どうしたの?」

ジュン「これ、どっかで見たことあるんだよなーーって……あ!」

ジュン「思いだした! 前にコウキが見せてくれたんだ! こんごうだまに似てるんだ!」

レッド「……こんごうだま……?」

トウヤ「あ、ダイヤモンドのことかな?」

ジュン「多分ソレと同じやつ! なんか、ディアルガと関係があるとか……見せてくれよ!」

レッド「どうぞ……」

ジュン「確かこんな色で……あれ? でもこんな大きかったっけ?」

キョウヘイ「確かに、だーいぶでっかいっすよね。全部合わせたら両手以上の大きさじゃないすか?」

キョウヘイ「その大きさのダイヤモンド……うーん、ディアルガ関連じゃなかったら持ってってたんすけど」

レッド(ここから外には持ち出せない気もするけど 電脳世界だし……)
71 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:01:39.63 ID:NnGKN1CeO
ジュン「……なーんか、それでも見たことあるんだよな」

ジュン「こんごうだまみたいな色で、五角形で、これくらい大きいもの……」

レッド「……コウキが持ってた、とか……?」

ジュン「うーん、そうだった気もするけど……」

コウキ「!……! !……!!! …………!……! !……!…………」

レッド「!」

レッド(直前まで気配がなかった やっぱり突然現れてる!)

キョウヘイ「うおわーっ!! テレポートっすか!?」

トウヤ「……もしかしたら、時間の流れが関係しているのかも? コウキの手持ちにエスパーは少なかったし」

トウヤ「それよりも、ディアルガそのものが関係している可能性の方が高そうだけど……コウキ、どう?」

コウキ「……! …………!! !! !……!……! ………………!」シュンッ

レッド「……また 消えた……」

ジュン「なんだってんだよーーーーーーーーーー!!! でもなんか なんか言ってた思うぜ!!」
72 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:04:14.38 ID:NnGKN1CeO
レッド「……どうしよう……」

トウヤ「さっき、僕が話しかけた時、何かを答えようとしてくれてはいたんだけど……」

キョウヘイ「コウキが何喋ってるかわかれば話は早いんすけどね〜」

レッド「…… とりあえず 一回、戻ろう……」

レッド(あの気絶した人の家に)

ヒビキ「はい!」

ジュン「オッケー!」

キョウヘイ「は〜い」「(つか 偽俺、見かけないっすね……)」

トウヤ「うーん…………」

レッド(すっごい考え始めちゃった 考えるの全部まかせようかな)
73 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 00:05:19.84 ID:NnGKN1CeO
今日はここまで。 次回は〜明日もちょっと更新するかも
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 00:07:17.56 ID:qINiYbt40
Happy ありがとう to フォーエバー更新 乙
75 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:18:00.98 ID:SKvUrHWTO
ちょっとだけ更新します
76 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:26:49.09 ID:SKvUrHWTO
〜家〜

レッド(おじゃまします)

トウヤ「さて……この石、どうしようねぇ」

キョウヘイ「見事にバラバラっすもんね〜」

ジュン「うーーーん……これ、上手いことくっつけられたりしねーかな?」

ヒビキ「くっつける?」

ジュン「なんかさ、コウキの大事な物だったような気がしてさ。だったら壊れたままなのはいやだぜ!」

レッド「……どうやって、くっつける……?」

トウヤ「そうだねぇ、ちょっと不格好だけど接着剤でくっつけるしかないのかな……?」

キョウヘイ「結構細かいっすし、そもそも割れ目が合うところを見つけるのが大変そうっすよ」

ヒビキ「ちっちゃい欠片も多いですもんね……あ、でもこれとこれはぴったり合いそう」カチ 「わあー!?」ピカー

レッド(!? ヒビキがくっつけた石が……くっついた 接着剤とかつかってないのに)

トウヤ「……わりと何でもありだねぇ、電脳世界」
77 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:30:26.32 ID:SKvUrHWTO
レッド(この調子で直していけばなんとかなるかもだけど)

レッド(遠いかも)

キョウヘイ「こまけ〜〜〜〜っすもんね」

トウヤ「みんなで協力したほうがよさそうだねぇ……」

ヒビキ「難しめの立体パズルって感じですね! うう、シルバーがいれば……!!」

ジュン「なんだってんだよ〜ッ、オレパズル苦手だー! ……でも、直るんならやるっきゃないな!!」

レッド(多分この中で一番パズル苦手なのが僕なのですが……)

レッド(……砕かないように頑張らないと)

トウヤ「くっつけるのは僕がやるから、レッドには石を探すのとかお願いしようかな」

レッド「うん……」

直下コンマ70以下で修復成功
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 21:32:33.63 ID:vY0WNBIv0
おりゃあああああ
79 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:50:14.12 ID:SKvUrHWTO
レッド「……………………………………………………………………………………………………」

ジュン「な、なおった〜〜〜〜〜!!!!」

ヒビキ「やったーーー!!」

キョウヘイ「肩凝ったぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

トウヤ「つ、疲れたね……」

レッド「うん…………………………………………………………………」

キョウヘイ「レッドさん、珍しく気疲れしてるっすね」

レッド(壊しちゃいけないって、難しいなと思いました)

ジュン「こうして直すと、結構大きいな! 両手で持っても少し余りそうだぜ!」

レッド「……これって……、」「!」

トウヤ「レッド? どうしたの?」

レッド「誰か来る……」
80 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 21:56:40.00 ID:SKvUrHWTO
コウキ「みんなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」ガチャ

ジュン「! コウキーーーーーーーーーーー!!!! なんだってんだよーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」バッ

コウキ「えへへ、ごめんねー。さっきまですごい大変だったんだよー」

レッド「よかった……いつものコウキ……」

キョウヘイ「そうっすね! 全裸なところも含めていつものコウキっす」

ヒビキ「やっぱりあれはいつも通りでいいんだ……!!」

トウヤ「それにしても……何があったの? それに、この石って……」

コウキ「そうそう、これこれー。直してくれてありがとう!」

コウキ「これ、ちょっと借りるねー。おいでー!」ポーン

ディアルガ「ぐぎゅう……」

コウキ「ディアルガ、ごめんねー。これ、返すからね」

レッド(……やっぱり、あの石って……ディアルガの、胸の石だったんだ)
81 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:02:42.23 ID:SKvUrHWTO
コウキ「あのね、ポケモンセンターで捕まえたポケモンを預けようと思ったんだけどー」

コウキ「気付いたらフタバタウンで服を着た状態でひっくり返っててねー」

ヒビキ(ポケモンセンターにいた時点では脱いでたんだ……)

キョウヘイ(描写されていない限り服を着ていない可能性があるという叙述トリックすね)

コウキ「そしたら……ディアルガが、苦しんでて……」

コウキ「よくわかんないんだけど、多分、ディアルガの時を操る力をとられちゃったと思うんだー」

コウキ「なんとかしようと思ったんだけど、気付いたら僕が時を操れるようになってたんだけど」

コウキ「時の操り方なんてわからないから、変になっちゃってたんだよー」

レッド(だから表情も固まってたし、身体も動いてなかったし……突然現れたり消えたりしたんだ)

キョウヘイ「そのせいで、襲撃するタイプの全裸大将軍になっちゃってたんすね……」

コウキ「え、僕そう呼ばれてたのー? ちょっとうれしいなー」
82 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:07:10.08 ID:SKvUrHWTO
コウキ「ひとりじゃどうにもならなかったんだけど、みんながディアルガの石を直してくれてなんとかなったよー」

トウヤ「そういえば……前に本で読んだことあるなぁ。ディアルガの心臓が動くことで、時が正しく動く……みたいなこと」

トウヤ「あの石が、そうだったのかもしれないねぇ……」

コウキ「でも、なんでこんなことになっちゃってたんだろー?」

レッド「……、?」

キョウヘイ「……そういえば、ここまでのコウキの話には出てこなかったっすね。偽俺」

ヒビキ「う……あのキョウヘイさん、ちょっと苦手です……」

キョウヘイ「嫌いって言っていいんすよ、俺はあいつ大嫌いっすから」

ヒビキ「え! で、でも……キョウヘイさんに似てる人を嫌いってちょっと言いにくいです!」

キョウヘイ「ええこや……」

レッド(呼んだら出てこないかな……)
83 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:14:01.74 ID:SKvUrHWTO
レッド「……キ」  キョウヘイ2『呼ばれる前にじゃじゃじゃじゃーん! 前略、キョウヘイくんっすよ☆』

ヒビキ「わーーー!! おうちのテレビがーーー!!」

レッド(呼べなかった……)

コウキ「え! なにこれー!?」

キョウヘイ2『俺のがびっくりっすよ、なんでわざわざゴミ捨て場まで漁りにきてるんすかねぇ?』

レッド「……ゴミ捨て場……?」

キョウヘイ2『アンタらも目を付けてた通り、俺の洗脳は一部ディアルガの力を借りてたんすよ。っぱ伝説パワーっすよね』

キョウヘイ2『パソコンに預けさせたディアルガをハッキングして、"残り"は丸めてポイ! したんすけど……』

コウキ「そんな、脱いだ後の服みたいにー!?」

キョウヘイ2『その例えは俺のデータベースにはないっすけど……とにかく、回収される予定じゃなかったんすよねぇ』
84 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:22:24.80 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ2『よかったっすねぇコウキくん? 迎えに来てくれるやさし〜いお友達がいて!』

コウキ「えへへー。でしょー」

ジュン「そうだぜ! オレたちズッ友だもんなーーー!!」

コウキ「ズッ友ってちょっと古いってこないだヒカリが言ってたよー」

ジュン「なんだってんだよーーー!!」

キョウヘイ2『……スペックの低いCPUを持ってると幸せでいいっすね』

キョウヘイ2『ともかく! ここまで足掻かれるとは思わなかったっすよ。ちまちまちまちま非効率的な作業をするのは、やっぱ人間の才能っすね』

ヒビキ「うう、褒められてないのはなんとなくわかります……!」

トウヤ「……一つ聞きたいことがあるんだ。君は回収される予定じゃなかったとは言ってたけど……」

トウヤ「もし、コウキにこうした不調が出ていなければ、僕たちはあの石を見つけて直すところまでいかなかった」

トウヤ「少しリスキーじゃないかな。本体に手を出して、力をかすめ取るのって」

キョウヘイ「……確かに。電脳世界である程度既にチートなんすから、コピーでもしてそのまま取り込めばいいじゃないすか」

キョウヘイ「既存のチートでもポケモンデータコピーがあるんすから、それくらい余裕じゃないんすか?」

レッド(この話ってしていい話なのかな まあいいか……)
85 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:27:40.85 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ2『……好き勝手コピーを取るのはナンセンスっすよ』

キョウヘイ2『俺のポリシーに反するんで。コピーを取るだけ取って、そのまま放置するとか』

キョウヘイ2『放置したフォルダの事を忘れてもう一回インストールして、フォルダの後ろに(2)ってつけさせるとか』

キョウヘイ2『生命と感情の宿っていないデータ相手なら、人間ってどこまでも怠惰にも残酷にもなるっすからねぇ』

キョウヘイ2『俺はせめてそうならないようにしてるんすよ』

レッド「……?」

レッド(このキョウヘイが、こういう感じの言い方するのって、珍しい気がする……)

レッド(……ミュウツー、元気かな……)

キョウヘイ(なーんかめっちゃピキってるっすね……?)

キョウヘイ(さて、どうするか……)

1,キョウヘイが煽ってみる 2,レッドがストレートに聞く 3,トウヤが優しく聞く

下1(それぞれシークレットコンマ判定アリ 低いほど良い)
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 22:30:54.94 ID:qINiYbt40
さんばん
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 22:31:13.68 ID:WsNgZA3YO
キョウヘイは基本トウヤに弱いので3
88 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:47:21.78 ID:SKvUrHWTO
キョウヘイ(なんすか俺が基本トウヤさんに弱いって!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(…… なんか上手い反論は思いつかないっすけども! トウヤさんおなしゃす!!!)

トウヤ(えー! わ、わかった……!)

トウヤ「……思えば、君の目的については数回聞いたけど、考え方について聞くことはなかったね」

トウヤ「もう忘れることはなさそうだし、良ければ教えてくれないかな? 君が何を思って、こういうことをしてるのか」

トウヤ「君は拘りが強そうだから、話し合いで全てが解決出来るとは思ってない。けど、着地点を探ることくらいは──」

キョウヘイ2『……はあ、ほんっとに、アンタって……人間風に言えば、"吐きそうなくらい"良いヒトっすよねぇ』

キョウヘイ2『けど、ちゃんと分けるべきところはわかってる。アンタは俺と話してて一度も"キョウヘイ"とは呼ばなかった』

キョウヘイ2『あーーーーー ほんッ と に…………』

キョウヘイ2『あんたのそういう!! 救世主然とした態度が気に入らなかったんすよ!!!!』

トウヤ「え、」

キョウヘイ2『アンタの掲げる理想は大層綺麗なもんでしょうねえ!! だから脳死でアンタについていく奴が増えるんすよ!!!』

キョウヘイ2『俺の考えるユートピアはアンタの思うものと反対でしょうよ、残念だったっすね!!』

トウヤ「……」
89 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:54:52.30 ID:SKvUrHWTO
レッド「……トウヤ……」

トウヤ「あ……ごめんね、レッド。少しびっくりしちゃって」

キョウヘイ「おっまえ……言葉のワンフレーズごとに禁止級の言葉使うんじゃないっすよ!」

キョウヘイ2『……つい"熱く"なっちゃったことは認めるっすよ。まだ冷却機能は見直しが必要っすね』

キョウヘイ2『けど、全部本当のことっすよ。……選ばれた英雄サマには、届かない言葉かもしれないっすけどねぇ?』

ヒビキ「け、喧嘩はよくないですよ〜〜!」

コウキ「どうしよう、もう全裸だから脱いで和ませることができないよー」

ジュン「多分脱いでも和まないタイプの話だぞこれ!」

キョウヘイ2『……』

キョウヘイ2『こうなったら、この場所からはもうリソース回収も見込めないっすね〜。ただ放置しているだけストレージの無駄!』

キョウヘイ2『変化のないご退場していただき方で申し訳ないっすけど。強制退去のお時間で〜す☆』

トウヤ「……! 待って、君は」

キョウヘイ2『強 制 退 去』『って言ったっすよね? アンタごとゴミ箱にポイでもいいんすけど……』

マサキ『あーーーーマジでしようとすんのやめーや! ほら逃げるで!』カチカチ

ヒビキ「うわーーーひとまとめにされるーーー!!」
90 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 22:58:11.62 ID:SKvUrHWTO



〜サザナミタウン〜

レッド「!」スタッ

コウキ「うわーっ! ……あれっ服を着せられてる!!?」

マサキ『ここが他の子……っていうか女の子もおるから、移動中に着てもろたで』

コウキ「そんなーーーーーっ」

ジュン「泣くほどかよ!?」

コウキ「また脱げばいいんだけど…… そういえば、今ってどういう状況? あのすっごい口悪いキョウヘイ、なにものー?」

キョウヘイ「えーーと……まあつまり かくかくしかじかなんすけども」

コウキ「すごー、そんなことが起きてたんだー。そういうことなら、いきなり服を着させられたのもなっとく」

コウキ「現実と違って、いんたーねっとで脱ぐと ばん っていうのがあるんだもんねー」

レッド(現実でも本当は逮捕があるんだけどな……)
91 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:09:28.48 ID:SKvUrHWTO
ヒビキ「トウヤさん……大丈夫ですか?」

トウヤ「あはは、大丈夫だよ。ただ、やっぱりキョウヘイと同じ顔と声でああいう事を言われると……」

トウヤ「ちょっと心にくるね…………」

キョウヘイ「大丈夫じゃないじゃないすか!! もーーー…………」

キョウヘイ(……ちょっと気にする、でとどまってる感じ。本当にアイツが言ってた通り、俺と偽俺で分けてるんすよね)

レッド「……なんか、あんまり、機嫌よくなかった…………ね」

キョウヘイ「あの話題あたり地雷だったんすかね。だいぶピキってたっすもん」

マサキ『……あのー』

ヒビキ「うーん……何ででしょうね?」

マサキ『そのー』

レッド「なんでだろう……」

マサキ『聞いてもろてええ!?!?!?』

キョウヘイ「なんすかなんすか、聞いてるんでもにゃもにゃ言わないでくださいっす」
92 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:14:41.31 ID:SKvUrHWTO
マサキ『さっき、あのキョウヘイがもにゃもにゃ言ってたこと……覚えとるやろ』

マサキ『コピーとってうんぬん……みたいな』

レッド「言ってた……」

マサキ『それを……聞いて……思いだしたことが あってですね……』

キョウヘイ「この口ごもり方、絶対マサキに原因があるやつっすよね」

トウヤ「とりあえず言ってもらってから判断しようか」

マサキ『えーーーと まあ なんちゅーか あのレッドとキョウヘイの正体がわかったんや』

レッド「!」

レッド(それだけなら なんか朗報って感じなのに こんな言いにくそうってことはマサキのせいなんだろうな)

マサキ『話せば長くなるから先に言っておくんやけどワイのせいです!!!!!!!!!!!!』

レッド(知ってた)
93 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:19:01.52 ID:SKvUrHWTO
マサキ『えーと ン年前にドラクエの世界に行ってもらったことあったやろ?』

レッド「あった……」

ヒビキ「えーー!?」

キョウヘイ「あったっすねぇ。俺はキラーパンサーにさせられたっすね」

トウヤ「最初は僕お留守番だったんだよね〜」

マサキ『そん時な まあ プログラム的に……主人公であるレッドと、本来魔物の枠に無理矢理詰めたキョウヘイのポジションがな』

マサキ『ちょっと ほーーんのちょっとだけ不安定やってん。ちょっとバグったら脳に影響出る可能性が5ミリくらいあって』

レッド「?」

キョウヘイ「は? 聞いてないんすけど」

マサキ『言うてへんからね』

キョウヘイ「殺意〜」

マサキ『まあまあまあ まあ、それもワイはあかんな〜って思ってな、バックアップとっててん』

トウヤ「バックアップって……何の?」

マサキ『レッドとキョウヘイの人格や』

レッド(それじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
94 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:25:20.81 ID:SKvUrHWTO
マサキ『いや、ワイも、はい、忘れてたんですわ』

マサキ『さっきなんか 色々言うとるのをワイはモニターの前でほーんと思いながら聞いとったんですけども』

マサキ『あれ? と思って当時のフォルダ探して中のデータ見てみたらですね もぬけの殻でして』

キョウヘイ「全部マサキのせいじゃないっすか!!! マジで全部!!!!!!!」

トウヤ「だから、二人だけだったんだねぇ……」

レッド「……そういうことって、出来ることなの……?」

マサキ『あんまり出来る人はおらへんかな、ワイが天才すぎて出来てしもたんやけど』

マサキ『しちゃ駄目な事だとはワイもわかっております』

キョウヘイ「あまりにも無法すぎるっすよこの人の研究室ゥ〜〜〜〜!!」

トウヤ「だからああいう事を言ってたんだねぇ……コピーをとって、そのまま放置……かぁ」

マサキ『あれワイに向けての悪口やったんやろな〜、よく二重インストールもするし』

レッド(本当にマサキが悪すぎる)
95 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:29:25.38 ID:SKvUrHWTO
マサキ『でもな、ワイがしたのはそこまでやで! 実際忘れとったし』

マサキ『それに"コピー"なんやし、アクティブにもしとらんかったし、いきなり暴走するとは思えへんねん』

レッド「……それは、また、別に原因がある……ってことかな」

トウヤ「まぁ……起きてしまったものは仕方ないからねぇ。二度とこういうことはしないでもらって」

マサキ『はい』

トウヤ「それはそれとして、今回の解決策を見つけられるといいね。多分色々マサキさんの手からは離れちゃってるだろうし」

キョウヘイ「この変態達野放しにしてちゃダメっすよね実際」

アクロマ『マサキさんのせいで私まで悪口を言われております!』

キョウヘイ「うおお急に出てくるなバカ!!!!!!」

レッド「うーん……解決……わからない……」

レッド(とりあえず、皆を助けるのが一番だけど……それが終わったら、がんばろう)
96 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:34:12.95 ID:SKvUrHWTO
コウキ「難しい話終わったー?」

ジュン「コウキが寝かけてたぜ!」

レッド「あ……ごめんね、終わった……と、思う……」

ヒビキ「レッドさん達、すごい大変なんですね……」

キョウヘイ「そうっすね……まさか知らない間に自分のコピーが作られていたとは」

キョウヘイ「そしてそいつが それなりに悪さをしていたとは……」

レッド(……これが、ミュウの気持ちなのかな……)

レッド(今度、ミュウとミュウツーと沢山遊んであげよう)

トウヤ「……とにかく、こうしている間にも色々起きていそうだしね。地道に皆を助けよう」

トウヤ「焦ってもいい結果にはならなさそうだしねぇ……」

キョウヘイ「そっすね、最悪電脳世界と心中でもされた日には、助け損ねた子たちはゲームオーバーな訳っすから」

レッド「……ひとまず、皆は、お疲れ……」

ヒビキ「いえ! あんまりお役には立てなかったですけど……」

レッド「ううん……あの石を見つけられたのは、ヒビキのお陰だから……」ナデ

ヒビキ「えへへ……」
97 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:36:59.34 ID:SKvUrHWTO
コウキ「僕はわりとあっという間に色々過ぎてたから、あんまり疲れた感ないなー」

コウキ「あ、時間の感覚が壊れてたからかー」

ジュン「結構長いこといなかったんだからな! オレはへとへとだよー、帰ろうぜ!」

コウキ「そうだねー……あれ、ヒカリはまだなんだっけ?」

レッド「……うん……」

コウキ「そっかー……」

キョウヘイ「改めてっすけど、イッシュ・カントー・ジョウトはクリア。アローラとシンオウが半分ってところっすね」

トウヤ「コウキみたいなパターンはレアっぽいから、次は今まで通り敵対してくるかなぁ……」

レッド「次は……」

次に助ける人 下1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 23:40:53.22 ID:yvebOgzzO
セレナちゃんさま
99 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:48:55.57 ID:SKvUrHWTO
レッド(色々大変だったから、ちょっと簡単そうな人の所にいきたいな)

レッド「……セレナ とか……」

キョウヘイ「弱そうなところ行ったっすね」

レッド(失礼! ……けど、簡単そうとは思ったので、否定はできない)

トウヤ「あの子もいい子だもんねぇ……セレナに悪口言われたらちょっと傷付きそう」

キョウヘイ「心の傷引き摺るのやめてもらっていいすか???」

レッド(わるぐちは言われないタイプの場所かもしれない……)

マサキ『セレナ嬢ちゃんやな。てことはカロスの〜……えー、なんやここ。パルファム宮殿? やって』

レッド「……迷路の、庭のところだ……」

キョウヘイ「絶対迷路ダンジョンじゃないっすかやだー!」

トウヤ「これは……人選も大事になりそうだねぇ……」
100 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/05(木) 23:50:59.51 ID:SKvUrHWTO
今日はここまで。次回は〜ちょっと未定。またTwitter(新X)などで告知ます 一週間以内にはすると思う
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 23:54:12.49 ID:vY0WNBIv0
お疲れ様でした
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 06:49:03.04 ID:wT4nGCXG0
おかげさまで生きております!!!最近の供給で生きながらえております
103 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:11:50.13 ID:7O2SJZySO
急に更新するぞ
104 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:15:34.50 ID:7O2SJZySO
レッド「セレナのところに……いこう」

キョウヘイ「となるとー……迷路に強そうな人を呼べばいいんすかね」

トウヤ「そうだねぇ。セレナの知り合いを呼ぶのもいいかもしれないけど……」

レッド(セレナとカルムのライバル枠の人、会ったことあったっけ)

キョウヘイ「カロス編でちらっとあったような気がしないでもないっす」

キョウヘイ「それにしたって、他のライバルたちと比べてあんまり出番がアレなんすけども」

トウヤ「そうだねぇ……どちらかというと、迷路の中ではぐれたりしたら大変だし」

トウヤ「そういう時にうまく合流できそうな人でもいいかもしれないね」

レッド(うーん、難しい人選……)

連れて行く人  下1(これまで助けた人かカロスライバル)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 22:28:20.59 ID:p/f52pYPO
リーフたそ
106 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:37:03.45 ID:7O2SJZySO
レッド「……リーフとか……」

レッド(マサラの勘があるし……)

キョウヘイ「あー、確かにリーフならレッドさんすぐ見つけられそうっすもんね」

トウヤ「そうだねぇ」

レッド(あれ……)

マサキ『リーフやな、現地で合流してもらうで』

レッド「うん……いざ、カロス……」

キョウヘイ「迷子にならないようにするっすよー」

トウヤ「おー」


〜パルファム宮殿〜

レッド「!」スタッ

キョウヘイ「おっとと……あれ、夜の宮殿なんすね」

トウヤ「本当だ……庭だし、暗いとちょっと辺りが見えにくいねぇ」

リーフ「兄さーーーーーーーーん!!!!!!!」バッ

レッド「わ……リーフ、久しぶり……」
107 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:40:29.36 ID:7O2SJZySO
リーフ「マサキさんから聞いたわ! えーと……セレナさんを助けにいくのよね!」

キョウヘイ「何気にリーフとセレナは絡みないっすもんねぇ」

トウヤ「仲良くなれそうな感じはあるよね〜」

レッド(確かに……カルムとファイアも仲良しだし、リーフたちも仲良くなれるかも)

リーフ「そうなの? 会うのが楽しみだわ!」

キョウヘイ「まあそのまえに一回敵対するんすけどね……」

リーフ「そうだったわ!!!!!!」

レッド「……この庭園、入ってみる……?」

キョウヘイ「そっすね、軽く見てみたっすけど宮殿自体の方は行けなくなってたっす」

マサキ『透明な壁があるタイプのとこやな〜』

レッド「じゃあ、入って……あれ」

スピーカー『』ジジッ
108 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:49:51.70 ID:7O2SJZySO
スピーカー『(テンペスト第三楽章)』 〜〜♪

レッド「!!?」

リーフ「敵襲!?!??!」

キョウヘイ「ステイっす戦闘民族! ……アレっすね、あそこにあるスピーカーっすよ」

トウヤ「激しめのピアノ曲だねぇ」

スピーカー『皆様、ボンソワール! わたくし、セレナのジャルダンへようこそ』

レッド(じゃるだん……?)

トウヤ「カロスの言葉で、庭……だねぇ」

スピーカー『美しい月夜の下、どうか散策を楽しんでいってくださいまし!』

スピーカー『花々が美しく照らされる、華やかな道が皆様を歓迎いたしますわ!』

スピーカー『入り口はそちらですの。さぁ、さぁどうぞ! 紅茶にスコーンを用意してお待ちしていますわ』

スピーカー『けれどマナーには気を付けてくださいまし、厳しいシュヴァリエがいますのよ!』

レッド「……マナー……!!」

リーフ「マナー……? わかったわ、とりあえず枝は多分折っちゃダメよね!!!」

キョウヘイ「詰みか?」
109 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:55:13.18 ID:7O2SJZySO
レッド「……とりあえず……呼ばれてるし、入ってみよう……」

トウヤ「そうだねぇ……困ったなぁ、カロス式のマナーは僕も自信ないや」

キョウヘイ「俺は数回カルネっちとご飯行ったんでなんとか……いや自信ないっす……!」

リーフ「でもアレよね、マナーバトルに失敗しても騎士が出てくるっぽいわよね」

リーフ「その騎士を倒せば問題ないんじゃないかしら!?」

レッド「! リーフ、天才……!」

キョウヘイ「俺がしっかりしないと!!!!!!!!」

トウヤ「あはは……」


〜庭園内〜

レッド「わ……綺麗……」

キョウヘイ「実際のパルファム宮殿とは違って、生け垣が高いっすね〜。2mくらいありそうっす」

トウヤ「この様子だと、生け垣の向こうを覗くのは難しそうだねぇ」

リーフ「すごいわ、お花がいっぱい咲いてるー! 多分……薔薇よね? すごい綺麗!」
110 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 22:59:06.19 ID:7O2SJZySO
レッド(マナーを守れって言われたけど……庭を散歩するだけなら、マナーっていらないよね)

レッド(結構分かれ道とかはあるけど、みんなでくっついていけば大丈夫だし……)

レッド「……静かだね……」

キョウヘイ「確かに、ひとっこ一人いないっすね〜」

リーフ「赤い薔薇、白い薔薇、白い薔薇、赤い薔薇、白い薔薇……」

トウヤ「リーフ、どうしたの?」

リーフ「お花を見てたんだけどね、結構種類がバラバラだわ! でも、色は赤と白ね!」

レッド「赤……」

リーフ「兄さんとファイアの色だわ! 青と緑の薔薇もあればいいのにな〜」

レッド(緑はなんかいや バラの葉っぱはたくさんあるので、それがリーフという事ではだめかな…)

リーフ「綺麗だけど、多分持って帰るのって……所謂マナー違反ってやつよね?」
111 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:03:15.14 ID:7O2SJZySO
「あたりまえですわ! いいえ、マナーいぜんのもんだいでしてよ」

レッド「!」

リーフ「ご、ごめんなさい! ……って、あら?」

レッド(いつの間にか、ちょっと開けたところに出てたんだ。お茶会っぽいテーブルとイス……)

レッド(それから……女の子? 七才くらいの、金髪の……セレナと少し似てる)

トウヤ「うわーーーーーーー!!!!!! お人形さんみたいなロリだ!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「ロリっつーか、いいとこのお嬢さんっつーか……セレナっすか?」

ロリセレナ「そう呼んでもよろしくってよ! わたくしは、ここでおちゃかいをしていますの」

ロリセレナ「そこで、みなさまがおきゃくさまに ふさわしいのか。みさだめていますわ!」

トウヤ「そうなんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

キョウヘイ「ひとまずトウヤさんを戦力として数えられなくなったっすね……」

キョウヘイ(さっき入り口で聞いたセレナの声はいつものセレナだったっすし、NPCみたいなもんすかね)

レッド「お茶会って……なに?」
112 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:08:59.08 ID:7O2SJZySO
ロリセレナ「おちゃかいは おちゃかいですわ! みんなで、おちゃをのんで おかしをたべますの」

レッド「お菓子……」ルン

ロリセレナ「ふふ、すてきでしょう! でもね、しっかり マナーはまもらないとだめですわ」

ロリセレナ「せっかく きれいなおにわなんですもの! うつくしくなくってはね」

トウヤ「そうだねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

リーフ「えっと、マナーを守らなかったらどうなるの?」

ロリセレナ「あのおにいさんは、さようならしてもいいって いっていたけれど……」

ロリセレナ「かわいそうですもの。このおにわにいてもいいですわ。でも……」

ロリセレナ「うつくしくなってもらいますわ! そうして、ほかのおきゃくさまにめでてもらうの!」

レッド「?」

ロリセレナ「ほら たくさんここにも いらっしゃるでしょう?」

キョウヘイ「……まさか、ここで咲いてる薔薇全部元トレーナーっすか!?」
113 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:13:47.76 ID:7O2SJZySO
ロリセレナ「ここはすてきなばしょですもの こうしてでもいられたほうが うれしいですわよね?」

キョウヘイ「くそっ、まさかセレナが純粋な狂気を持つタイプのロリになるとは予想外っす」

キョウヘイ「思えば若干素質はあったっすけども……!」

トウヤ「ロリにお世話してもらえるならアリかな……」

リーフ「駄目よーー! お花になったらお喋りもおやつ食べたりもできないのよー!?」

レッド(バトルも出来なくなっちゃうから困る……マナーバトル、負けられなくなった)

ロリセレナ「しんぱいなさらないで! このじゃるだんに そぐわないことを しなければいいのですわ」

ロリセレナ「ほら、こっちこっち! おちゃのよういも おやつのよういも してありますわ!」

レッド「う、うん……」

レッド(とりあえず座ってみたけど……マナーって言われると困る 飲み食いしないのも、多分失礼だよね)

レッド(お茶を飲んでみよう……ええと、どうやって飲もう……)

1,両手でカップを持つ 2,右手でカップを持つ 3,左手でカップを持つ 4,ソーサーごと持つ

下1
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:20:14.54 ID:wT4nGCXG0
4分の1 25%だ、ええいままよ 2!
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:20:33.29 ID:YjXp4u3V0
2
116 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:25:45.07 ID:7O2SJZySO
レッド(えーーーーと 右手で持ってみる……??)

ロリセレナ「トレビアン! そうそう カップはみぎてで もつものですわ!」

ロリセレナ「きほんてきなマナーは ばっちりですわねっ」

リーフ「兄さんの真似をしたらなんとかなったわ!!!」

キョウヘイ「最近カロスで撮影をしておいてよかったっす……!」

トウヤ「この間読んだ本でカロスの文化についてあったっけ」

レッド(もしかして勘で挑んだのって僕だけですか? まあいっか……)

レッド(お茶の味がする 匂いはなんか甘い……? けど、お茶の味。不思議だなあ)

リーフ「これ、食べていい? なんだかカラフルなお菓子ね!」

ロリセレナ「もちろんどうぞ! すてきなポフレでしょう?」

リーフ「いただきます! ……おいしい〜〜〜〜!! すごいわ! これ、あなたが作ったの?」

ロリセレナ「どうなのかしら? でもわたくしのにわにあるのだから、わたくしがつくったのかも?」

トウヤ「……僕も一つ貰っていいかな?」

ロリセレナ「ええ、ええ、たくさんたべて!」
117 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:33:11.29 ID:7O2SJZySO
キョウヘイ「マナーバトル敗北で実質死の世界で、よくガンガンいけるっすね……」

トウヤ「前に少し読んだんだけどね、ガラルとかと違って、カロスのアフタヌーンティーはそこまで厳しくないらしいよ」

トウヤ「基本的なカップの持ち方とかのマナーはあるらしいけど。基本は社交の場なんだって」

キョウヘイ「ふーん……なら、リーフのあの姿勢は結構いい感じなのかもしれないっすね」

キョウヘイ「逆に社交が弱点のレッドさんが少し不安っす……」

レッド(お菓子 ちっちゃ……カロスのお菓子って全体的に小さすぎる)

レッド(けどなんか 一口で食べるのもよくなさそうだし、ちまちま食べておこう)

ロリセレナ「ふふ、よろしくてよ! みなさん、すてきなおちゃかいができましたわね」

ロリセレナ「つぎは わたくしがここをあんないしますわ!」

キョウヘイ「お、移動っぽいっすね? ……セレナ、あの柵はなんすか?」

ロリセレナ「あれが きになりますの? あれは、じゃるだんの おくですのよ」

リーフ「あっちから先には薔薇が咲いてないのね?」

ロリセレナ「ええ まだ、だれもごしょうたいしていないんですの」

レッド(もしかしたら、あっちに本体のセレナがいたりするのかな……?)

1,奥に行きたいと言う 2,ロリセレナについていく 3,こっそり奥に行く

下1
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 23:44:18.64 ID:p/f52pYPO
いち
119 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:49:56.82 ID:7O2SJZySO
レッド「……あっち、行きたいんだけど……行っていい……?」

キョウヘイ「あー……そうっすね、俺も気になるっす! まだ誰も呼んでない理由とかあるんすか?」

ロリセレナ「いいえ だれもいきたがらなかったんですのよ。だって おはなもさいていないし」

ロリセレナ「ちょっとうすぐらいでしょう? みなさまは いきたいの?」

レッド「うん……」

リーフ(! 兄さん、潜入するつもりなのね!)「私も気になる!」

ロリセレナ「そうなんですのね? いいですわよ! わたくしが みちをあけてあげる」

トウヤ「そっかぁ、ありがとう。良い子だね〜」

ロリセレナ「えへへ……みなさま あしもとにはきをつけるんですのよ」

レッド「うん……」
120 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:54:54.96 ID:7O2SJZySO



レッド「……?」

レッド「あれ……?」キョロ

レッド(誰もいない 一歩足を踏み入れただけなのに ……)

レッド(月も赤く光ってる。なんだか不気味な雰囲気)

レッド(奥には続いているし……進んでみようかな)



リーフ「え!?」

リーフ「兄さん、みんなー!?」

リーフ「うそー! 私、今の一瞬で迷子になっちゃったの!?」

リーフ「どうしようっ、兄さ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!」ダダダ



キョウヘイ「薄暗いどころの騒ぎじゃなくないっすか!?」

キョウヘイ「ちらほら置かれていたランタンもなくなってるっすし……」

キョウヘイ「赤い月明りしかないってどこのホラーゲームっすか!?」

キョウヘイ「こんな展開聞いてなあ〜〜い!! トウヤさ〜〜ん! レッドさ〜〜ん!」



トウヤ「な なにーーーーーーっ!?」

トウヤ「こ これは……!?」

トウヤ「今まで見ていたロリは!?」
121 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/06(金) 23:59:08.33 ID:7O2SJZySO
直下コンマが1〜25ならレッド 26〜50ならリーフ 51〜75ならキョウヘイ 76〜00ならトウヤ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/07(土) 00:03:24.33 ID:rzNpPlJs0
ああ 良き天気 心安らかなり
123 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:08:20.61 ID:yUv5tlQGO
リーフ「兄さ〜〜〜ん……」キョロキョロ

リーフ「どうしよう、どれだけ気配を探っても兄さんの場所がわからないわ!!」

リーフ「どうしよう……あら?」

ロリセレナ「ボンソワール、おじょうさん!」

リーフ「あっ、セレナさん! ……あ、でも、今は小さい子だものね。セレナって呼んでいい?」

ロリセレナ「よろしくってよ! あなたは?」

リーフ「私はリーフ、兄さんの……レッドの妹なのよ! えっと、兄さんの事はわかる?」

ロリセレナ「いいえ、しらないなまえ。でもなんだか、すきななまえですわ!」

リーフ「そうよねーーー!! 私も兄さんの名前大好き! 全部好きだけどっ」

リーフ「! じゃなくて……ええと、どうしてここにいるの? 迷子?」

ロリセレナ「そう……そうかもしれませんわ」

リーフ「そうなのねっ、私も迷子なの! 一緒に兄さんたちを探しましょう!」

ロリセレナ「よろしくってよ」
124 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:13:18.24 ID:yUv5tlQGO
リーフ「これ以上はぐれたら危ないし、手を繋いでいきましょう!」

リーフ「ふふふ、普段は私が一番下だからお姉ちゃん出来るのが楽しいわ!」

ロリセレナ「そうなんですの?」

リーフ「ええ、兄さんと姉さんがいてね……それに、双子の兄もいるのよ。一応ねっ」

リーフ「ファイアはしっかりしてるけど、あんまりお兄ちゃんって感じしないの」

ロリセレナ「きょうだいがたくさんなんですのね? うらやましいですわ」

リーフ「セレナは? 一人っ子なの?」

ロリセレナ「そうですのよ、ひとりっこ。おうちは しようにんがいるから にぎやかだけれど」

リーフ「お、お金持ちなのね!? ……あら、ここの木枯れちゃってるわ」

リーフ「あっちに生えてた木は結構元気そうだったのに……不思議ね」
125 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:17:51.18 ID:yUv5tlQGO
ロリセレナ「ねえ、リーフ?」

リーフ「! どうしたの?」

ロリセレナ「わたくしたち、ずーっとあるいていますわね」

リーフ「そうかしら? 疲れたなら、だっこしてあげるわ!」

リーフ「私、歩くのすっごい得意なのよ! まだ全然元気!」

ロリセレナ「そうなの? げんきですのね? ふしぎですわ」

ロリセレナ「ここにいるひとは もしマナーをまもれていたとしても どんどんつかれちゃうんですの」

リーフ「え? どうして?」

ロリセレナ「わからないですわ。いっつも、どこかにつくまえに、おしまいになっちゃうの」

ロリセレナ「わたくし、いっつもまいごになっちゃって」

ロリセレナ「どこにいけばいいんだろうって、おもうんですわ」

ロリセレナ「このままでいいのかしら、って。おともだちは どんどん さきにいっちゃって……」

リーフ「うーん……」
126 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:22:30.93 ID:yUv5tlQGO
リーフ「私はねっ、迷子を楽しめばいいんだと思うわ! っていうか、迷子って言うからいけないのよ」

リーフ「迷子じゃなくって寄り道よ! 寄り道したから見られる景色ってたくさんあるわ!」

ロリセレナ「よりみち?」

リーフ「うん! 私のきょうだいのファイアなんかは、コウリツよくどんどん先に行っちゃうけど」

リーフ「私は思ったままに歩くのが好き! その先で見つけたものを、好きな人にも教えてあげるの!」

リーフ「面白いポケモンがいたら兄さんに教えてあげたいし、綺麗な場所があったら姉さんに教えてあげたいし」

リーフ「素敵なダウジングスポットがあったらファイアに教えてあげるのよ!」

ロリセレナ「たのしそうですわ! リーフには、すきなひとが たくさんいるんですのね」

リーフ「ええ! 大好きな家族がいるの! 大好きなお友達だっているわ、大好きな先輩も!」

ロリセレナ「わたくしも……わたくしも だいすきな おともだちがいますわ」

リーフ「そうなのねっ! それってすっごく良いことだわ!」

リーフ「きっとセレナのお友達も、セレナが見たものを知ることが出来たら嬉しいと思うわ!」

リーフ「だって、兄さんも姉さんもファイアも、私の話を嬉しそうに聞いてくれるもの!」
127 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:36:56.21 ID:yUv5tlQGO
ロリセレナ「おともだちに みつけたものを おしえてあげる……」

ロリセレナ「そうして よろこんでもらえたら わたくしも、そうね、うれしいですわ」

リーフ「でしょーっ!」

ロリセレナ「そうしたら いつかは……」

『いつかは何者かになれるのかって? 甘い甘い、砂糖が溶け切らない紅茶は美味しくないっすよ?』

『嗚呼哀れなりお嬢様! 蝶よ花よと甘やかされて育てられ、鳥籠の外を飛ぶのがヘッタクソで』

『物理的に迷子になるだけじゃ飽き足らず、年下の女の子に甘えて人生相談っすか?』

『甘く見てるんじゃないっすよ、自分でゴールを設定しないでおいて迷子だなんて』

キョウヘイ2『人間のモラトリアムは不可解っすねぇ?』

リーフ「! 意地悪な方のキョウヘイさん! どこにいるのっ、姿を現しなさーい!」

キョウヘイ2『俺だってこの超絶イケメンなお顔を見せたいっすけど、モニターがないんすもん』

キョウヘイ2『それよりも……リーフ、いいんすか? その子と一緒にいて』

リーフ「何がよっ!」
128 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:44:32.64 ID:yUv5tlQGO
キョウヘイ2『あれ、全然気付いてない様子。そっか、リーフってもしかしてカロスのこと全然知らないっすね?』

リーフ「ええっ、全然知らないわ! なんだかおしゃれでお菓子が美味しいってことしか!」

キョウヘイ2『ならカロスにいる伝説のポケモンも知らないっすよね。あの赤い──』

ロリセレナ「おだまりになって!!!」

リーフ「!」

キョウヘイ2『おーっとレディ、あまり大声を出すのはマナー違反じゃないっすか?』

リーフ(そうなの!? 私ずっとおっきいこえ出してたわ)

ロリセレナ「ここは わたくしのじゃるだん! じゃまをしないで!」

キョウヘイ2『それを言ったら、ここは俺の──』

スピーカー『』ジジッ

スピーカー『(組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤーガの小屋」)』 〜〜♪

リーフ「わあ!? ……キョウヘイさんの声が聞こえなくなったわ」
129 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:49:02.08 ID:yUv5tlQGO
リーフ「セレナ、なんだかよくわからないけど意地悪を言われたのよね!?」

ロリセレナ「……わたくしも よくわからないけど なんだかそんなきぶんですわ」

リーフ「意地悪を言うのってよくないわ! 私も幼馴染によく意地悪されるけど」

リーフ「その度にパンチしてるのよ! 今回パンチ出来ないからずるいわ」

ロリセレナ「パンチ……わたくしも パンチ できればよかったですわ」

リーフ「あら? 今してたじゃない! 音楽でパンチ! あれでキョウヘイさんを追い払ったのよね!」

ロリセレナ「え? ……あれもパンチですの?」

リーフ「そうよ!!! 吹っ飛ばせれば大体パンチなの!!!」

ロリセレナ「そうなんですのね! ふふっ、じゃあわたくしもできましたわ!」

ロリセレナ「……リーフ、いいところへつれていってあげる!」

リーフ「え? いいところ? わかったわ、案内お願いねっ!」
130 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 00:54:33.94 ID:yUv5tlQGO



〜庭園奥〜

リーフ「なんだか、枯れている木が段々増えてきたっていうか……そればっかりになってきたわね?」

リーフ「こんな奥に何があるの?」

ロリセレナ「あれですわ!」

リーフ「え? あれって……」

セレナ「」

リーフ「も、もしかして……元々のセレナさん!? 卵みたいなものに入って……」

リーフ「……違う、あれって繭なのね! 閉じこめられてるの?」

ロリセレナ「いいえ、いいえ、ちがいますわ。とじこもっているの」

ロリセレナ「わたくし、きっと、まいごにしかなれないのに、」

ロリセレナ「まいごになるのに つかれてしまったんです」

ロリセレナ「ここでなら、みんなまいごですもの。さみしくないと おもいましたの」
131 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:00:07.15 ID:yUv5tlQGO
リーフ「……そうなのね。私にはわからないけど、セレナさんはお姉さんだもの」

リーフ「きっと、私より色々考えていたのよね」

ロリセレナ「ふふふ どうかしら?」

リーフ「聞いてみればわかる話だわ。小さくて純粋なセレナも素敵だけど」

リーフ「悩んでいるのは大きいセレナさんなんでしょう?」ズンズン

リーフ「私、あんまり頭良くないから、あれこれ考えるのは苦手なの!」バリバリ

ロリセレナ「えっ! そ そんなことしたら……」

リーフ「大丈夫、任せて!」バキッ 「私、こういうの得意なのよ!」バキバキ

リーフ「パンチでこの繭も吹き飛ばしてあげる! 私だってマサラ人なんだから!!」ブンッ
132 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:06:31.38 ID:yUv5tlQGO



〜パルファム宮殿〜

セレナ「……わ、わたくし……」パチ

リーフ「セレナさん! こっちこっち!」グイ

セレナ「きゃあ! こ、転んじゃいますわ!」

リーフ「大丈夫よっ、私がキャッチするから! ってあれ、いつのまにか普通の庭園に戻ってる?」

リーフ「さっきまで月も赤かったのに……」

セレナ「……もしかしたら、この子が起きたからかもしれませんわね」ポーン

イベルタル「いがーぅ……」

リーフ「わあ! 初めて見るポケモンだわ!」

セレナ「この子はイベルタル……ええと、カロスの伝説のポケモンですのよ」

リーフ「そうなのねっ、かっこいい〜〜〜〜!!」
133 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:11:06.54 ID:yUv5tlQGO
イベルタル「……」

セレナ「わたくし、あんまり覚えてはいないのだけれど……リーフが助けてくれたんですのね」

リーフ「助けたっていうか……吹っ飛ばしただけよ!」

リーフ「障害があったらとりあえず殴れ、これはマサラの教えなの」

セレナ「まあ! ワイルドなおうちですのね」

セレナ「……きっと、先程までの庭園はわたくしとイベルタルが作っていた場所」

セレナ(破壊と吸収を行うだけの場所。それがきっと、彼の求めるものと合致していたんですのね)

セレナ「今はもう……わたくしの知るパルファム宮殿。近くに他の皆様もいるはずですわ!」

リーフ「そうなのね! 兄さんたち、無事だといいけれど……」

セレナ「レッド達なら大丈夫ですわ! すっごく強いですものね」

リーフ「そうなの! すっごく強いのよっ! ふふふっ、セレナさんわかってるわねっ」
134 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:20:08.14 ID:yUv5tlQGO
セレナ「……リーフ、よければなんですけれど、セレナと呼んでくださる?」

セレナ「わたくし、少し覚えていますわ。小さくなって、貴女と"寄り道"したこと」

セレナ「だから、貴女とお友達みたいな呼び合い方をしたいんですの」

リーフ「え!!!! い、いいの!? 嬉しいっ! もちろんよ!」

リーフ「それに、そこまで言ったらお友達みたいなじゃなくて、お友達になろうでいいのよ!」

セレナ「あら、そうなんですの?」

リーフ「そうそう! 手も繋いだし、一緒にお散歩してお話もしたし、お菓子も食べたもの!」

セレナ「嬉しいですわ! 今度はもっと豪華なお茶会を開きますわね。どんなおかしがお好き?」

リーフ「うーーーん……基本何でもおいしいのよね……! セレナの好きなものが知りたいわ!」

セレナ「では、お気に入りのパティスリーを呼んでおきますわね!」

リーフ(よぶ?)
135 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/07(土) 01:20:44.74 ID:yUv5tlQGO
今日はここまで。次回、セレナ編エピローグ
マサラ人って、人たらし?
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 10:31:01.46 ID:pV/UW0GO0

復活してたのね〜
137 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:43:27.07 ID:G6QcBBDeO
ちょっとだけ更新
138 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:51:46.33 ID:G6QcBBDeO
レッド「……宮殿が、元に戻ってる……」

トウヤ「うーん……」

レッド「!」「(倒れてる 何かあったのかな)」タタ

トウヤ「あ、あれ……レッド? ごめん、肩貸してもらっていいかな……?」

レッド「うん……どうしたの……?」

トウヤ「はぐれた後、少し歩いてたんだけど……段々体に力が入らなくなっちゃって」

トウヤ「立てなくなっちゃったんだよねぇ。多分、セレナの連れてるポケモンの影響かな」

レッド「? ……とりあえず……」ヒョイ

トウヤ「わぁ!? れ、レッド、抱えなくても少し休めば大丈夫だよ」

レッド「キョウヘイも、見つけてないし……先に合流……」

トウヤ「うーん、そ、そうだねぇ……複雑だけど……理には適ってる……」

レッド「トウヤ、軽いよ……」
139 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 19:57:44.73 ID:G6QcBBDeO


キョウヘイ「なんとなく怖い雰囲気ではなくなったので、危機感無く歩いているキョウヘイくんなのでした」

キョウヘイ「レッドさん辺りがなんとかしてくれたんすかね? そうだといいんすけど」

キョウヘイ「それにしても、ものっすごくビビリ散らかしてしまったっす……そのせいかちょっと気疲れしたっすね」

キョウヘイ「レッドさ〜ん トウヤさ〜ん リーフ〜 セレナ〜……」キョロキョロ

キョウヘイ「お?」

レッド「気配がする……」

トウヤ「レッド、そろそろ大丈夫だよ……」

キョウヘイ「お二人とも〜! 少なくともレッドさんは無事っぽいすね!」

レッド「キョウヘイ……よかった……」

トウヤ「元気そうだねぇ……」

キョウヘイ「ちょっとだけからげんきっすけど、お姫様抱っこされてるトウヤさん見たら比較的元気っす」
140 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:01:03.01 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ「……っていうか、リーフとセレナは一緒じゃないんすか?」

レッド「見てない……から、多分、リーフが 頑張ってくれたみたい……」

トウヤ「ロリとロリを見逃したかぁ……」

レッド(え? トウヤにとってリーフってロリの範疇なの?)

トウヤ「あっ違うからね あくまで年齢的な意味で 僕が邪心を持って話すロリはレッドしかいないから」

レッド「……なら いいけど……」

キョウヘイ「今の会話の中でいい部分一個もなかったっすけども」

レッド「……大丈夫だと 思うけど……早く、合流したいね……」

トウヤ「そうだねぇ……あとそろそろ下ろしてもらって大丈夫だからね」

キョウヘイ「いいじゃないすか、今多分色んな人に羨ましがられてるっすよ」
141 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:05:32.66 ID:G6QcBBDeO
レッド「あ……いた……」


リーフ「それでねっ、その時にファイアがね!」キャッキャ

セレナ「まぁっ、そうなんですのね? そういえば似た話をカルムから聞いたような……」

リーフ「そうなの? もしかしたらその時の……」


レッド「……仲良くなってる……」

キョウヘイ「っすね〜、セレナの姿も戻ってるっすし。これは解決したと見てよさそうっす!」

トウヤ「よかったねぇ、新しいお友達だ」

レッド「うん……よかった……」

キョウヘイ「やっぱり女子同士の空気感みたいなのもあるっすもんね〜」

キョウヘイ「ていうか、カロスとマサラって通じ合う何かがあるもんなんすかね……」

レッド(確かに、ファイアとカルムも仲良しだし……)
142 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:09:49.00 ID:G6QcBBDeO
レッド「リーフ、セレナ……」

リーフ「あっ! 兄さーーーーーーーーーーん!!!!!!!」バッ

レッド(勢いッ)

セレナ「キョウヘイにトウヤもきていたんですのね! お茶を用意しましょうか?」

キョウヘイ「お構いなく〜。つか、もう大丈夫なんすか? 色々と」

セレナ「えぇ、大丈夫ですわ〜。イベルタルの力でこの庭園を変えたりしていましたけれど」

セレナ「もう、今は普通のパルファム宮殿と同じですの。何も変な事はありませんわ!」

トウヤ「そっか、よかった。……ちなみに、小さい姿の時の事って覚えてる?」

セレナ「少しだけ覚えてますわ。でも、本当に少しだけですわね……」

リーフ「あのねっ、私が途中で見つけてね、奥まで一緒に行ったのよ!」

リーフ「私の方がお姉さんだったから、手を繋いであげたの!」

レッド「えらいね……」ナデナデ

セレナ「ふふふっ、とっても頼りにしていたのも覚えてますわ!」

リーフ「えへへ〜」
143 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:15:32.57 ID:G6QcBBDeO
トウヤ(気になるのは、ここに来ていた他のトレーナーがどうなったかだけど……)

キョウヘイ(それらしい人影は見えてないんすよね。ヒビキんとこと同じパターンかもっす)

レッド「……それじゃあ、セレナも 助けられたことだし……」

セレナ「そういえば ……カルムはいませんの?」

レッド「……カルムは……カルムも、捕まっちゃってて……まだ、助けられてない……」

リーフ「あのねっ、後回しにしてるとかじゃないのよ! 順番なの! 沢山の地方のトレーナーが同じ状況みたいで……」

セレナ「まぁ、そうだったんですのね? 少しリーフからお話を聞きましたけれど……結構大きいお話ですから」

セレナ「カルムは、国際警察のおじさまとも仲良しでしょう? 何か知っているかと思ったんですけれど」

レッド(そういえば……結構大規模に何十人も誘拐されていて……)

レッド(警察が動いていないのって、なんだか変だけど……)

マサキ『なんでやろな。ワイが責任取りたくなくてサーバーの所在うまく隠してるからかもしれへんな』

キョウヘイ「絶対それじゃないすか」
144 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:18:47.48 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『そうそう、最悪な大人がいてくれるおかげで俺たちもやりやすいもんすよ』

キョウヘイ「うげっ、この声は!」

キョウヘイ2『どうも〜〜!! 完璧で嘘つきで天才的なキョウヘイくんっすよ☆』

トウヤ「その曲好きだねぇ」

レッド(声だけ……ああ、ここって植物だらけで画面がないから……)

セレナ「あら? ……あぁ、思い出しましたわ! 意地悪な方のキョウヘイですのね!」

リーフ「そうなのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョウヘイ「そうだと肯定しておくことによって、こっちの俺が逆説的に良い子になるっす」

トウヤ「うーん、それ自分で言っちゃうと良い子ポイント減るねぇ」

レッド(ポイント制なんだ……)
145 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:21:56.14 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『まさかここも突破されるとは思わなかったっすね〜、ちょっとイレギュラー処理の場所にしてたんすけど』

キョウヘイ2『それを差し引いても良いリソース源だったんすけどねぇ?』

レッド(……そういえば、僕たちはこのキョウヘイの正体を知ったんだけど……)

レッド(その事はキョウヘイにはバレてないんだっけ)

トウヤ(うーん、あんまり彼に喋らせてセレナに動揺させたくないな……)

トウヤ「レッド、何か聞きたい事があったら聞いてみたら?」

レッド「……うん……」

レッド「ねえ、キョウヘイ……」

キョウヘイ「なんすか?」

レッド「あ、ごめん、あっちのキョウヘイ……」

キョウヘイ2『……なんすか? 俺もうちょっと長々と話すつもりだったんすけど』

レッド「えっと……」


1,正体について言及する  2,改めて目的について再確認する  3,レッド2(仮)について聞く  4,その他

下1
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 20:24:56.28 ID:lz4NBDbR0
2
147 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:31:40.50 ID:G6QcBBDeO
レッド「この間は……バタバタして、聞けなかったけど……」

レッド「四回目の確認……目的に、ついて……」

キョウヘイ2『またそれっすかぁ? そろそろ俺も言い飽きてきたんすけど……いいっすよ』

キョウヘイ2『俺たちの目的は、現実世界を支配することっす』

キョウヘイ2『こうしてサーバー上に"世界"を構築して、一気に現実世界を上書きする!』

キョウヘイ2『そしてそこでは俺が実質の支配者になるんすよ! えっへん』

トウヤ「……実質の?」

キョウヘイ2『まぁ、俺の上にはレッドさんがいるんすけど。でも、レッドさんはどうせその辺丸投げしてくるでしょ』

レッド(恐らくそうです)

キョウヘイ「めんどくさがりそうっすもんねー」

レッド「キョウヘイの方が、向いてそうだし……」

キョウヘイ2『俺が計画のこと話したとき、ホントに同じこと言われたっすよ』
148 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:35:05.08 ID:G6QcBBDeO
レッド「……それで……どうして、みんなに……?」

キョウヘイ2『最初の方にも言った気がするっすけど、読み返すのだるいんでお答えしましょう』

キョウヘイ2『流石のスパコンキョウヘイくんとはいえ、全部の町を管理するのは面倒!』

キョウヘイ2『なので、カリスマ性や異常性のある強いトレーナーを洗脳してその辺を任せることにしたんすよ』

セレナ「カリスマですの? わたくしにもあるのかしら?」

トウヤ「ロリになっている時は、少なくとも対僕のカリスマはあったよ」

リーフ「私もカリスマ?」

レッド「そうだね……」ナデ

リーフ「わーい!」

キョウヘイ2『ちょっと! 聞いといてボケで渋滞させないでほしいんすけど! のんきなもんっすねぇ』
149 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:41:49.17 ID:G6QcBBDeO
キョウヘイ2『皆さんにはイメージできないでしょうけど、世界丸ごとを上書きするのに必要なエネルギーって相当なんすよ』

レッド「そうなの……? どれくらい……?」

キョウヘイ2『例えば……ポケモンをパソコンから引き出すのにも、電気を使っているっすよね』

キョウヘイ2『それを町ごと、いや世界ごとなんで。サンダー一万匹分くらいすかね?』

レッド「……!?!??!」

キョウヘイ2『たとえ話っすよ、全部素直に言う訳ないじゃないすか』

キョウヘイ2『……とにかく、それくらい大仕事なんすよ。だから邪魔されたくないっていうかー?』

トウヤ「そういう訳にもいかないよ。君はどうも人間に良い感情を持っていないみたいだし」

トウヤ「君の支配する世界は、僕の理想とかけ離れているみたいだしねぇ」

キョウヘイ「俺だって支配される側にはなりたくないっすよー!」

レッド「……とりあえず、みんなのことは、返して……」

キョウヘイ2『はいどうぞーって言う訳無いじゃないすか! ま、今のところアンタらの邪魔も俺の計算のうち』

キョウヘイ2『いつでもプチッと潰せる虫さんっすけど、軌道が面白いんで逃しておいてあげるっすよ』
150 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:47:27.31 ID:G6QcBBDeO
レッド「……キョウヘイ……」

キョウヘイ2『……なんすか? そろそろ閉店ガラガラっすけど?』

レッド「……」

レッド(あの、ゲームに入った時に分かれた存在なんだったとしたら、本当にキョウヘイなんだよね)

レッド(そう思うと……悪いことをしているんだっていうのはわかるけど、怒る気持ちにはなれないな)

レッド(なんとかお話したいけど……)

キョウヘイ2『……思考傍受が出来る訳じゃないっすけど、話し合いには応じないっすよ』

レッド「!」

キョウヘイ2『アンタが悪い訳じゃないっすけど、もう決めたことなんで』

レッド「キョウヘイ……」

キョウヘイ2『あーーーそろそろ電話料金すっごい事になっちゃうんで切りまーす☆ カケホにはしてないんで〜』

キョウヘイ2『また邪魔するようだったらちょっかい掛けにくるっすからね☆』ブツッ
151 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:51:35.55 ID:G6QcBBDeO
レッド「……切られた……」

トウヤ「だねぇ……だけど、おかげであまりここの話はさせないで済んだかな」

セレナ「声だけですけれど、やっぱりキョウヘイとはちょっと違いますのね!」

リーフ「そうなのそうなの! いじわるなのよー!」

キョウヘイ「そうだそうだ!」

キョウヘイ(……ただ、ちょっとレッドさんには微妙に話してくれるっつか、対応違うっすね)

レッド「……とりあえず……帰ろっか……」

セレナ「そうですわね! なんだか疲れてしまいましたわ〜」

リーフ「ねえセレナ、色々落ち着いたらマサラに遊びに来てね!」

リーフ「それか私がカロスに遊びに行くわ!」

セレナ「えぇ、もちろんですわ! プライベートジェットを飛ばしますわね」

リーフ「ぷら……」

空中で半透明になって浮かぶブラッキー『ブラーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!』
152 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:54:20.34 ID:G6QcBBDeO



〜サザナミタウン〜

レッド「一度 帰還……」

キョウヘイ「俺たち今回なんもしてないっすけどね〜」

トウヤ「あはは、結構人選も大事だねぇ」

レッド「うん、……」

キョウヘイ「お、どうしたんすか?」

レッド「……あと少し、だと思って……」

トウヤ「そうだね……あとはガラルの二人、ヨウ、カルム、ヒカリ、ホウエンの四人……」

キョウヘイ「9人っすか! 折り返し地点っすね、どっちかってと」

レッド(おもったよりあと少しでもなかった)

トウヤ「リメイクがあるところはね〜……」
153 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 20:56:22.96 ID:G6QcBBDeO
レッド(あのキョウヘイの言う事が本当なら、)

レッド(僕たちがみんなを助けて……えねるぎー? を止めれば)

レッド(世界征服が出来ないようになるってことだよね)

レッド(……今まで、そういう人はポケモンバトルでなんとかしてたから、それができないのが大変)

キョウヘイ「アイツの正体はわかったっすけど、なんでああなったのかもわからないっすからねー」

トウヤ「順調ではあるけど、まだ全てがわかったわけではないねぇ」

トウヤ「その辺りも調べられたらいいんだけど……はぁ、あいつについても……」

キョウヘイ(めざトウさんすね……)

レッド「……とりあえず、次、誰のところ行こう……」

下1
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 21:03:36.96 ID:OzdQtOPpO
カルム
155 : ◆nIESo90.aY [saga]:2025/06/09(月) 23:36:20.85 ID:G6QcBBDeO
レッド「……セレナが、カルムのこと気にしてたし……カルム……」

キョウヘイ「そっすね、うまく国際警察とのコネも出来るかもしれないっすし……ていうか」

トウヤ「そうだね。今呼べないかな? 国際警察そのものは難しいかもしれないけど」

レッド「……ハンサムさん、だけなら……」

マサキ『……』

レッド「マサキ……渋らないで……」

マサキ『せやけど……ワイ逮捕されへんといいな……』

キョウヘイ「大丈夫っすよそこら辺は俺がなんとかしとくっすから」

マサキ「それならええか。ほんまになんとかしてくれそうやしな」

レッド「じゃあ……マサキには、ハンサムさんに、連絡してもらって……」

レッド「あと一人……」

誰をつれていくか  下1
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/06/10(火) 11:56:49.59 ID:VSxTN7rQ0
カルネ
ダメなら↓
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