【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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102 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:19:16.30 ID:HDjzlMsjO


ガイ「俺は戦闘面でいえば、そんなに強くはない。一番使い慣れているから剣を使ってはいるが武器は全般的に扱えるつもりだ。魔法は速度強化と下級の攻撃魔法しか使えない」

サーシャ「下級でも攻撃魔法を扱えるんだ!」

ガイ「威力は本職に著しく劣る上に効率も悪いから連発はできないがな。速度強化は最も自信があるが……これはほぼ奥の手だ」

サーシャ「速度強化が奥の手?私が見たことある冒険者は結構手軽に扱ってたけど……」

ガイ「普通はそうなんだが……見た方が速いか。そこに居てくれ」キュイイイン……

シュンッ

サーシャ「えっ!?消えた!?」
ガイ「後ろだ」ポン

サーシャ「うわあああっ!?びっくりした!!!!!!えっ、どうやったの!?速度強化した動作なら目で追う自信があったのに、まったく見えなかったよ!!!」

ガイ「ハァ、ハァ……よくわからないが……俺の速度強化は……普通の速度強化とは違う。見ての通り……ゴホッ……体力も魔翌力も消耗が激しいから、簡単に扱うことはできない」ヨロ……

サーシャ「そうなんだ……ガイ、大丈夫?」

ガイ「少し休めば問題ない……サーシャは何ができるんだ?」




サーシャ「あ、私ね……私は弓が得意だよ!ガイが実際に見せてくれたから、私も実演するね!」

サーシャ「手頃な的はあるかな……!あそこに流れてる樽が見えるかな?」

ガイ「……?いや、すまんが見えない」

サーシャ「流石にこの距離は見えないよね。まあ、そこで見てて!」

サーシャ「すぅ……」キリリ……ビュンッ‼︎

サーシャ「……蓋の所に当たったね。しばらくしたらこっちに流れてくると思うから少し待とうか」ストン

サーシャ「他には、弓ほどじゃないけど短剣はそれなりに。あとは治療と遠視魔法が使えるよ」

ガイ「弓に相当自信があるんだな」

サーシャ「小さい頃から練習してたからね!フォレスティナの中でも、私ほど上手い人はそうそういないよ!」



蓋に矢が当たった樽「」プカプカ

ガイ「間違いなくさっきの矢だ……凄いな」

サーシャ「こんな長距離を射ることは稀だと思うけど、もし弓で狙ってほしい所とかあれば遠慮なく言ってね!」

ガイ「頼りにしてるぞ、サーシャ」
103 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:42:51.87 ID:zrlBpibBO
翌朝
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ「来たか……それじゃあ出発しよう」

サーシャ「うん!トコナツ火山島だね!ちなみにどんな船でいくの?」

ガイ「……驚くなよ」

サーシャ「?」



ーーウォーターポート 港

豪華客船「」ドン‼︎

サーシャ「まさかとは思うけど……アレじゃないよね?」

ガイ「そのまさかだ」

サーシャ「ええええええ!?」

イーリン「ガイさん、サーシャさん、お待ちしておりました。こちらが、クロシュヴァル号の乗船チケットです」

乗船チケット「」ポン

イーリン「そちらで問題なく乗船することができます。あと1時間ほどで出航するのでお早めに乗るのがよろしいかと」

サーシャ「あわわ……豪華客船なんて初めてだよ……ガイは乗ったことある?」

ガイ「……今回が初めてだ」

イーリン「あら、そうだったんですね。クロシュヴァル号はオーナーが最も大切にしている船です。中の快適さは間違いないですよ」

サーシャ「一番大切にしてる船なんだ……それだけですごいってわかるね!」

ガイ「仕事で使うには少々豪華すぎる気もするが……」

イーリン「護衛も十分に整っていますし、周辺海域の魔物にも対応できる装備が揃っています。安心して依頼に集中できますよ」

サーシャ「そうなんだ……!ねぇガイ、早く乗ってみようよ!中がどんな風になってるのか気になるなぁ」

ガイ「……行くか」

イーリン「どうぞ、ごゆっくり。良い航海を」ニコ

サーシャ「ありがとう、イーリンさん!じゃあ行こ、ガイ!」

ガイ「ああ」
104 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:54:50.46 ID:jsTNe7FiO
というわけでクロシュヴァル号でトコナツ火山島へ向かいます。

その前にキャラ募集を行いたいと思います。
クロシュヴァル号に乗ってそうな人か、トコナツ火山島にいそうな人を本日の0時まで募集します。頑張って辻褄を合わせるので割と自由に記入してください。また、その際には若干の設定変更を行う場合がありますのでその辺りをご了承くださると幸いです。

〈トコナツ火山島〉
■概要
大陸より南の海域に位置する火山島
島長モーリィ・フースーヤが治める国でもある
赤道付近のため一年中真夏のように暑く、生態系も大陸とは大きく異なる。
■産業
この海域の島でしか採れない南国の果物や野菜を主に生産している
また綿花の収量も多く、それを用いた服飾品の生産も盛んに行われている
近年ではトコナツ産の水着が人気を博し、それ目当てに訪れる者も多い。
■情勢
10年前に世界樹の光の影響によって甚大な被害が発生したが、今は落ち着いている。
最近は夜になると火口付近で謎の光が目撃されている
105 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:56:56.63 ID:jsTNe7FiO
・テンプレ
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)

なお、本日は更新はありません。
よろしくお願いします。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 13:07:06.41 ID:Y7cUmTmC0
【名前】ミチル・ムーリン
【種族】人魚
【性別】女
【年齢】129歳
【容姿】黒髪ウェーブヘアの少女。セーラー服を着ており、下半身は魚の尾鰭。
【性格】陽気だが礼儀正しい性格。
【魔法】水属性魔法の他、重力魔法も多少使用でき、津波を引き起こせる。
【備考】豪華客船の船長。見た目は若いが経験豊富。海の声を聴くことができ安全な公開を約束してくれる。
ただやや不運なところがあり、彼女が出航すると高確率で嵐が起こる。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 14:05:51.89 ID:3WqMg2+hO
【名前】カグヤ・ソバアゲ・ミョウコウ
【種族】ウサギの獣人と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】2000歳
【容姿】黒髪ロングヘアの少女。頭にウサミミが生えており、和風のゴスロリドレスの上に白衣を来ている。
【性格】怠け者でマイペースだが仕事には真面目な性格。
【魔法】治癒魔法及び闇属性魔法の使い手。
【備考】トコナツ島に出張で来た女医。元はオノゴロの没落貴族出身。
島長のモーリィとは魔法修行時代でのライバルで、彼女に対抗して薬の力で不老不死となった。それでも内心は彼女を心配しており、世界めくれもあってトコナツ島に来た。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 14:22:03.49 ID:V2tWq2F00
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】30歳
【容姿】全身傷だらけでボサボサの茶髪。生気の無い目が特徴。
【性格】無口で無表情。任務以外のことには一切関心を向けない。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】元はセイントレア王国の騎士でロイエ教原理派を信仰していたが、世界めくれ発生時にかろうじて生き残り王国を脱出。長年放浪の旅を続けた後、現在は暗黒館に所属している。その戦闘技術は確かで、主に両手剣を使用しているが大抵の武器は問題なく扱える。度々危険な任務に志願し、生還してきた実績を持ち、クーからも危うさを抱かれる一方で信頼も得られている。魔翌力感知にも長けているため、今回トコナツ火山島へ先遣調査に派遣された。
世界めくれの日に仲間や守るべき市民が成す術無く消滅してしまったこと、王国からたった一人命からがら脱出した後、憎むべき魔族国から派遣された救助隊に助けられたこと、さらにその後各地で「世界めくれを引き起こした元凶は原理派」との噂が流れ、噂を信じた人々から度々命を狙わね続けた結果、己の存在そのものに絶望し、ただひたすら死に場所を求めて戦い続けるようになった。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 17:58:33.22 ID:fJEcAFvUo
【名前】フローディア・エターナルエンド
【種族】不死鳥
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】赤橙黄色の美しい羽毛を纏うキレ長美人。夏でもどこでも厚着していて、見るだけで暑くなる。
【性格】厳しさと優しさを兼ね備えたバリキャリ女性
【魔法】全てを維持する
【備考】
とある目的で火山島へやって来た。
ネオシノホシ、通称NEOのメンバーの一人。シノホシとは別組織。姉がおりそれが非常に優秀なためコンプレックスに苛まれた人生を送ってきた。何もかも勝てなかったが、不死性だけは群を抜いて高く自分ですら何をしたら死ぬのか分からない。見捨てられたる者を放置できない性分で全生命の不死化を最終目的に行動している。死なないし痛みもないそれこそが平和への道と信じている。世界のため、皆のため、全てのためとのたまっているが結局性根のところで自分だけが不死でいつまでも生きていくのが寂しくて怖くて仕方がないだけである。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 18:09:29.69 ID:ufSbvn6qo
【名前】リーゼリット・ヴィルト
【種族】人間 【性別】女性 【年齢】16
【容姿】外ハネした黒の長髪と瑠璃色の瞳を持った少女。紺の長袖シャツとスリムパンツを着ており、仕事の際には黒のサバイバルジャケットを羽織って幾つものポーチが備え付けられたベルトを腰に巻く。ジャケットとポーチにはナイフ・銃のパーツ・罠・薬などの狩猟道具が入っている。隠れ巨峰持ち。身長159cm。
【性格】属性は中立・善。気さくで陽気で自由奔放な明朗少女。一方で命のやりとりではシビアな一面も。"益のない人助けはせず、仲良くはするが連みはしない、利己的でドライな人物"を自称するが、最終的には助けてしまうし割と縁も大事にする。人の良さが隠し切れない根っからの善い人。
【魔法】千里眼の魔法を扱う。約6〜8km先までハッキリと見通せる。極めれば霊視や透視、未来視さえもできる強力な魔法だが、彼女の才能ではスコープ代わりが限度。基礎魔法も一通り扱えるが正の属性を伴う物は全く適正が無い。
【備考】特に宛もなく漠然と毎日を過ごす夢無き狩人。愛称はリーゼ。
世界めくれそのもの又はその二次災害によって住む場所を失った"世界めくれ難民"の一人。突然故郷の村と家族を失って、頼れる相手もおらず、生きる目的も見つからないまま、親から教わった狩人の技で日銭を稼いでただ何となく暮らしている。今は暗黒館幹部の一員で依頼達成率は9割。当初は境遇を案じたオーナーによる贔屓加入だったが、何だかんだで依頼を熟すので重宝されている様子。仕事も懐事情もいつもギリギリだが、性格故に自ら苦労を増やしてしまう難儀な子。
狩人らしく千里眼と狙撃型魔導銃による遠距離射撃が得意で、最大射程は約800m。運動神経もそれなりに良い。しかし自分が平凡な人間である事を理解しているので、下調べと準備を欠かさない堅実派。
好き:美味しい料理、道具の手入れ、小動物
苦手:頼まれ事(無碍に出来ない為)、肌の露出、独り
夢:行方不明
大嫌い:命を軽んじる人、黒い影の魔物

必要無いかもしれませんが、私が本スレにて採用して頂いたベルトーネ及び明石家の二人もご自由にお使いください。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 21:35:05.50 ID:icu77vFQO
【名前】セーレフェリア・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】18
【容姿】金髪に十字星のような瞳を持ち、背は低め。笑顔が素敵。
【性格】無垢なる邪悪。人でなしのろくでなし。
【魔法】衝撃波。強い。
【備考】王国の大貴族出身であり、この一族は優秀な遺伝形質を代々外部から取り入れて人為的に進化を促してきた。必要ならば魔族も亜人も問わず取り込んでおり、その遺伝子はもはや人間のそれとは異なる生物種として確立されている。ただの人型の化物と形容できる。現在は世界めくれを巡る王国内部のゴタゴタから勢力を伸ばし、王族を凌ぐ強力な権勢を誇るようになった。その中でも彼女は一族の特色を忠実に受け継いでおり、一族と優秀な遺伝子を持つ者以外には何も関心を示さず、人間も魔族も等しく一族に支配されるべき存在と認識している。人類の敵。
112 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/28(月) 01:54:13.84 ID:L7M/LHJMO
みなさま、ありがとうございました。
丁重に扱わせていただきます。
ではまた次回(おそらく土曜日です)よろしくお願いします
113 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/29(火) 22:58:58.20 ID:0DAvFyr8O
急遽ですが本当に少しだけ進めたいと思います。
114 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/29(火) 23:00:23.98 ID:0DAvFyr8O
ーークロシュヴァル号 甲板

サーシャ「うわあ……すっごい広い……」

ガイ「下からは見えなかったがプールもあるな」

サーシャ「船にプールがあるなんて初めて見たよ!これ、海に浮かんでるのにさらに泳げる場所があるって変な感じだね」

ガイ「ああ。随分と贅沢な造りだ……」

黒髪セーラー人魚「おやおや、二人共こういった船に乗るのは初めてかな?」

サーシャ「はい!いつもはもっと古めかしい船ばかりで……あなたは?」

ガイ(人魚か。自分で泳げばどこへでも行けるはずだが……)

黒髪セーラー人魚→ミチル「私はミチル・ムーリン。このクロシュヴァル号の船長をしてるの」

ガイ(人魚の船長……なるほど、ある意味適任だな)

サーシャ「船長さんだったんですか!」

ミチル「ふふ、こう見えても経験は長いんだよ。海の声も聴けるし、この航海も安全に導いてみせるさ。例え嵐が来ようともね!」ドヤァ

サーシャ「なんだか頼もしいですね!」

ミチル「文字通り、大船に乗ったつもりでゆっくり寛いでいってください!船内にも様々な設備があるから退屈しないよ!」

ガイ「そうさせてもらいます。サーシャ、部屋に荷物を置きに行こう」

サーシャ「そうだね!……ねえ、荷物置いたら一緒に船内を回らない?」

ガイ「ああ、構わないぞ」

サーシャ「じゃあ早く置きに行こ!」


ワイワイガヤガヤ

裕福そうな客「まだ仕事は残ってるんだが……ここへ連れてきた理由はなんだ?」

グラサン客「こうして無理矢理連れて来ないと休まないですよね?友人として少し心配をしているんですよ」

黒ジャケットの少女「……あの男とエルフの子が依頼の対象?もう少し観察してみるかな……」

ミチル「……ふむ、リストに乗ってる人は全員乗ったみたいですね。それでは、出港します!!!」

クロシュヴァル号「」ボーッ

*トコナツ火山島へ2日間かけて向かいます。
(1日目)
このレスのコンマが80以下で嵐が起きます。

航海中何をする?または何が起きた?
安価下1〜3
※船内にはプール、温泉、カジノ、図書館、レストラン等があります。参考までに。
自由安価でありそうな場所を安価してもらっても大丈夫です。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:06:09.10 ID:UWpdoIDgo
早速プールへ遊びに行く
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:07:46.31 ID:YsYYE/FN0
図書館で色々と本を読んでみる
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:19:16.25 ID:B3KXrxjlo
カジノで全財産を倍にしてくる
118 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:07:42.52 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 甲板

サーシャ「やっぱり最初はここだよね!」

ガイ「プールか。泳ぐなら水着に着替えた方がいいんじゃないか?」

サーシャ「えへへ、実は荷物を置いてきたとき、中に着てきたんだ」チラッ

ガイ「……何?」

水着サーシャ「じゃーん!」パッ

サーシャ「どう、かな?」

ガイ「……」

ガイ(元々のスタイルの良さを鍛えられた身体が引き締まったラインを際立たせ、それを水色のビキニが更に強調してきて凄く色っぽく感じる)

サーシャ「な、何か変……?」

ガイ「あ、ああ。すまない。よく似合っている」

サーシャ「……そっか。ありがと!」ニコッ

サーシャ「それじゃあ早速、入ろっかな!」

ザパン‼︎

ガイ「俺はそこで休んでいる。何かあったら遠慮なく呼んでくれ」

サーシャ「……ガイは泳がないの?」

ガイ「今は泳ぐ気分じゃないだけだ」

サーシャ「もしかして……実は泳げなかったり?」

ガイ「そういう訳じゃない」

サーシャ「えいっ」バシャッ

ガイ「……」ビシャビシャ

サーシャ「あはは!ほら、ちょっと冷たいけど気持ちいいよ!着替えて一緒に泳ごうよ!」

ガイ「……まったく」ヌギッ

サーシャ「えっ!?水着に着替えないの?」

上裸ガイ「この気温ならすぐに乾く」

ガイ「……それにやられっぱなしは性に合わなくてな!」

ザパン‼︎

ガイ「反撃だ!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

サーシャ「きゃっ!ふふっ、やったな!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

ガイ「ぶふっ……正確に顔だけを狙ってくるな……待て、一回やめてくれ……サーシャ!」

サーシャ「ほら〜反撃してみなよ〜♪」スイー

ガイ「くっ……待て!」スイー バシャバシャバシャッ‼︎

サーシャ「あはは!楽しいね、ガイ!」

⭐︎プールで楽しく遊びました
119 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:08:11.54 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 船内

サーシャ「ふー、結構遊んだね!ちょっとゆっくりしようか」

ガイ「……寄りたい場所があるんだが構わないか?」

サーシャ「いいよ!どこに行きたいの?」

ガイ「あそこだ」スッ

サーシャ「……図書館?」



ーークロシュヴァル号 図書館

ガイ「……ほう」

サーシャ「これは……地上の図書館と比べても充分、立派だね。何か読みたい本でもあるの?」

ガイ「少し調べたいことがあるんだが、こういう静かな所が落ち着くというのもある。別の所に行っていても構わないぞ」

サーシャ「大丈夫、私もこういう場所は好きだから。落ち着くし、何気なく開いた本から新しい発見があると嬉しくなるんだよね」

ガイ「そういうものか」

サーシャ「うん。せっかくだし読んだことない本を読もうかな。私はこの辺りで読んでるね」

ガイ「わかった」

ガイ(……"コレ"について何かわかる本があればいいが)ガサゴソ

翡翠の賽「」コロ……

コンマ下1

01〜60 アーティファクト図鑑
61〜90 世界を巡る奇跡の品々
91〜00 運命神の祝福について
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/01(金) 22:09:01.48 ID:yCBUGoSFo
さて
121 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:16:30.63 ID:v/vfrkwsO
ガイ(……アーティファクト図鑑か。何か手掛かりあればいいが)ペラッ

*本書におけるアーティファクトとは、古代に造られ、常識を超える力を宿した遺物を指す。
これらは遺跡や過去の影響が色濃く残るダンジョンなど、人跡未踏の地に眠っていることが多い。
発見されること自体が極めて稀であり、その希少価値から高額で取引される傾向にある。

本書では、現在確認されているアーティファクトの一部、または古文書や伝承により存在が記されているものについて記載する。

・蒼天の杯
ある遺跡で発見された水晶のように透き通った杯。液体を注ぐと、瞬時に清浄な水へと変化させる。ただし、1日の使用回数に限度があり3〜4回ほど使うと効果を一時的に失うが、一日使わなければ再度、使用可能になる。

・黒曜の棺
かつて吸血鬼が世界を支配していた際に使用していたとされる棺。この棺の中で眠った吸血鬼はあらゆる傷や病を回復できるが、著しく理性を失ってしまう。

・灰の砂時計
砂が逆方向に流れる砂時計。ただそれだけだが、この砂時計にかけられているのは重力魔法ではなく神話に出てくる時間魔法であるとの見解が強く、神話が実際に起きたことの証明だと主張する人々が多い。

・真紅の鍵
存在が疑問視されるアカシャ図書館へ通じると言われる鍵。見た目は一般的な鍵ではなく血のように赤い色をした幾何学的な模様が施された手のひらの大きさ程度の棒である。これが記されている文献には使用方法が乗っていないため、現在も使用方法が研究されている。

・運命神の賽
運命を変える力が宿る立方体。白い賽が最も多く確認されているが他にも様々な色や形状が存在するとされる。その全てにおいて共通するのは運命神の祝福を受けた者のみがその力を行使できるという点である。祝福を受けていない者が使用してもただの立方体でしかない。

ガイ(運命神の賽……俺が手に入れたのはこれに近い物だろうか?……しかし、この賽は俺が持つべき物ではないという確信がある)

ガイ(もしこれが運命神の賽だとしたら、いずれは正しい持ち主に渡さなければならない。不思議とそんな予感がする)パタン

サーシャ「ふーん……そういう本、好きなんだ」

ガイ「……いつの間にそこにいた?」

サーシャ「さっきからいたよ。何回か声をかけたんだけど、全然気づかないんだもん。集中してたんだね」

ガイ「そうだったか……悪い」

サーシャ「ううん、気にしてないよ。それで、調べ物は終わった?」

ガイ「ああ……終わったが、解決したわけじゃない。ただ、新しい疑問が増えただけだ」

サーシャ「ふふっ、そういうのも面白いと思うな。謎があるほうが、もっとワクワクするでしょ?」

ガイ「ふっ……そうかもしれないな」

⭐︎翡翠の賽への理解を深めました
122 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:18:01.02 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 船内
ーー夜

スタスタ

ガイ(夜も更けてきたな。サーシャは寝ると言って部屋に戻った。俺も眠りたいところだがどうにも眠気がこない……)

ガイ(こうして歩いていれば眠くなるだろうとふらついている訳だが……何も変わらんな)

ガイ(ん?ここは……)

ーークロシュヴァル号 カジノ

ワイワイガヤガヤ

ルーレット「」ゴロゴロ……

客A「頼む、当たってくれ!!!」

客B「当たれ!当たれ!当たれェ〜〜〜ッ!」

ガイ(カジノか。相変わらず……熱気がすごいな)

ガイ(こういった賭け事にあまりいいイメージはない。悲惨な目にあったヤツをリテン・ヘイヴンで大勢見てきた。それらを見たことがあると自分から進んでやろうとは思えないが……限度を持って楽しむ分にはいいだろうか?)

ガイ(流石に全財産を使う訳にはいかないが、今持ってる手持ちの金だけなら全て失っても痛くはない)

スロットマシン「」キラキラ

ガイ「……試してみるか。やっている内に眠くなるだろ」

スロットマシン「」チャリン!!……グルグル……

コンマ下1

90以上、またはゾロ目で当たり
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 00:20:29.94 ID:HWcETOwr0
124 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:36:50.95 ID:v/vfrkwsO
スロットマシン「」ビタッビタッシーン……

ガイ「……止まった?」

スロットマシン「」……ビタッ ピカン‼︎

スロットマシン「〜〜〜♪」ピカピカピカン‼︎

ジャラジャラ……

ガイ(当たってしまった)

客C「お、兄ちゃん大分景気いいね!その演出を久々に見たよ!」

ガイ「……どうも」ジャラジャラ……

ガイ(明日はサーシャに飯でも奢るか……ん?)

黒ジャケットの少女「……」ジッ……

ガイ(なんだか気まずいな……終わり次第さっさと自室に戻ろう)ジャラジャラ……

⭐︎お金がかなり増えました
125 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:38:41.08 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 甲板
ー朝

ミチル「〜〜〜♪」

クルーA「おお、船長が歌っているぞ!」

クルーB「今回の航海じゃ嵐が来てないからな!機嫌がいいんだろ!」

クルーC「ああ……いい声だぁ……」ウットリ

クルー達「」ワイワイ

ガイ「……やはり人魚は歌が上手いな」

サーシャ「そうだね……思わず聞き入っちゃった」

ガイ「あと一日でトコナツ火山島につく。船での時間を有効に使おう」

サーシャ「そうだね!今日は何しよっか?」

*トコナツ火山島へ2日間かけて向かいます。
(2日目)

航海中何をする?または何が起きた?
安価下1~3
※船内にはプール、温泉、カジノ、図書館、レストラン等があります。参考までに。
自由安価でありそうな場所を安価してもらっても大丈夫です。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:01:34.61 ID:I4cNH5Kso
人目も憚らず魔法の修行
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:02:29.57 ID:4w3dmzybo
こっちを見る黒ジャケットの少女に話しかけに行く
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:09:21.69 ID:xb9gNnmk0
海からアイテム漂着
129 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 08:11:38.48 ID:oymUy94cO
サーシャ「そういえばガイ、下級の攻撃魔法ってどの属性を扱えるの?」

ガイ「ああ、この前は速度強化しか見せていなかったな。俺が使えるのは炎と風、それと雷属性か」

サーシャ「複数属性を扱えるの?」

ガイ「ああ。といっても下級魔法だがな」

サーシャ「……ちょっとだけ、見てみたいな〜」

ガイ(うっ……視線が痛い。魔法はあまり得意じゃないんだが……)スッ

ガイ「……炎よ」
小さな火球「」ボゥッ‼︎

ガイ「次は風」
小さな竜巻「」ビュオオオッ‼︎

ガイ「そして、雷」
雷光「」ビリビリビリッ‼︎

サーシャ「おー!まるで魔法使いみたいだね!」

ガイ「……流石にそこまでのレベルではないが、褒められて悪い気はしない」

サーシャ「ううん、充分凄いよ!私も使えるようになりたいな。私もたまに練習してるんだけどなかなかできなくて……」

ガイ「……少しなら教えられると思うぞ」

サーシャ「えっ、いいの?」

ガイ「本職ほど専門的には教えられないがな」

サーシャ「是非ともお願いします!先生!」

サーシャが魔法の練習をします。

安価下1

炎、水、風、地、光の中から一つ選んでください

コンマ下2

01〜40 少しわかったかも!
41〜90 できた!
91〜00 予想以上にできちゃった
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:34:18.92 ID:HWcETOwr0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:38:11.05 ID:XbR1xE4K0
132 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:04:18.11 ID:Ok/reikbO
ガイ「新しく魔法を覚える場合、まずは自分の得意な属性に性質が近いものから習得するのが一般的だが……サーシャは回復魔法と遠視魔法が使えるんだよな?」

サーシャ「うん。属性的には無属性になるのかな?この場合は何から始めればいいんだろう」

ガイ「そうだな……回復から連想して、植物を育てる土……水……地属性か水属性を試してみるか」

サーシャ「そんな適当な感じで決めちゃうの!?」

ガイ「意外とこれが馬鹿にならなくてな。魔法は想像することが大事だ。一度掴めばすぐ使えるようになる」

サーシャ「そういうものなんだ……それじゃあ地属性を練習してみようかな」

ガイ「なら砂を具現化させてみるか。よし、手のひらに魔翌力を集中させろ」

サーシャ「……こう?」

ガイ「ああ、いい感じだ。それを維持したまま、土や砂をイメージしながら回復魔法を使うときのように形にしていけ」

サーシャ「むむむ……!」
少量の砂「」サラ……

ガイ(魔翌力の流れも安定している……初めてにしては筋がいいな)

サーシャ「うっ……ぐぬぬ……!」
砂「」サラサラサラ……

ガイ「いいぞ、その調子だ」

サーシャ「……ダメっ!限界!」
消えゆく砂「」

ガイ「……少量だが、確かに砂が形成されていた。地属性の入り口は掴めたんじゃないか?」

サーシャ「うん、少しだけわかった気がするよ!ありがとね、ガイ!」

ガイ「……礼を言われるほどのことはしていないさ」

⭐︎サーシャが地属性の感覚を掴みました
133 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:06:16.35 ID:Ok/reikbO
ーークロシュヴァル号 レストラン

大盛りオムライス「」ドン‼︎

サーシャ「わあ……本当にいいの?結構いい値段したよね、コレ……」

ガイ「ああ。慣れない属性の魔翌力を扱って疲れているだろうし、何も気にせず食べてくれ」

サーシャ「じゃあ、そういうことなら……いただきます!」モグ

サーシャ「〜〜〜!!!これ、すっごく美味しいよ!ガイも食べる?」

ガイ「いや、俺は大丈夫だ……ん?」

ガイ(……また、視線を感じる)

黒ジャケットの少女「……」

ガイ(昨日もカジノでアイツに見られていたな……こっちから伺ってみるか)

サーシャ「ガイ、どうかしたの?」モグモグ

ガイ「……すまん、少し手洗いに行ってくる。ここで待っててくれ。」

サーシャ「あ、止めてゴメンね!いってきていいよ!」

ガイ「悪いな、すぐ戻る。もし何か食べたかったら追加で注文してていいからな」

134 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:07:04.91 ID:Ok/reikbO
黒ジャケットの少女「……はじめまして、ガイさん?でいいんだよね?」

ガイ「お前は誰だ?何故俺たちを見張っている?」

黒ジャケットの少女「まあまあ、そんなに焦らないで。これ見ればわかるでしょ?」スッ

スライムが描かれたメダル「」ポン

ガイ「……暗黒館の幹部か」

黒ジャケットの少女→リーゼリット「そうそう!私はリーゼリット・ヴィルト。オーナーからの依頼であなたを助けるように言われてるの。よろしくね」

ガイ「それなら最初から声をかけてくれればいいものを」

リーゼリット「だってあのエルフの子と楽しそうにしてたから声かけづらくて……」

ガイ「……」

リーゼリット「そ、そんな目で見ないでよ!アンタも逆の立場だったら絶対、声かけなかったでしょ!」

ガイ「……否定はしない」

リーゼリット「でしょ?だから様子見してたの。まあ、オーナーからの依頼ってのは本当だから安心して」

ガイ「依頼の内容は?」

リーゼリット「簡単に言うと、トコナツ火山島での調査と護衛。それとアンタ達の全般支援が任務だよ」

ガイ「なるほど。それで、俺たちと一緒に行動するのか?」

リーゼリット「えっ、意外とあっさり受け入れるんだ。てっきり必要ないとか言われると思ったよ」

ガイ「……なぜそうなる?俺たちへの全般支援が任務なら一緒に行動した方が合理的だろう」

リーゼリット「ははっ、思ったより話が早くて助かるね。それじゃ、よろしく」パッ

ガイ「?」

リーゼリット「握手だよ、握手」

ガイ「ああ、すまん。よろしく頼む」ガシッ

リーゼリット「あー、それとあのエルフの子……サーシャちゃん?にはタイミングみて話かけるから知らん顔して合わせてよね。変に警戒させたくないし」

ガイ「わかった」

リーゼリット「それじゃ、また後で……といいたいところだけどゴメン、今から合流してもいい?」

ガイ「……好きにしろ」

135 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:09:03.24 ID:Ok/reikbO
ガイ「待たせたか?」ストン

サーシャ「お帰りー、全然大丈夫だよ!」モグモグ

ガイ「ならよかった」

ガイ(テーブルの端に皿が3枚積んであるな……あの量のオムライスをこの短時間で3枚も?)

リーゼリット「すいません、お二人方。席がどこも空いてなくて……ここ、相席させてもらっても?」

サーシャ「構いませんよ!ガイもいいよね?」

ガイ「……ああ。問題ない」

リーゼリット「そう?ありがとう、助かるよ。私はリーゼリット。一応、冒険者の仕事してるんだ。こうして会ったのも何かの縁、よろしくね!」

サーシャ「サーシャです!よろしくお願いします!」

ガイ「……ガイだ。俺たちはトコナツ火山島へ地質調査に向かうんだが、君は何をしに向かうんだ?」

リーゼリット「あー、私も仕事のついでで向かうんだよね、ほら」ペラ

サーシャ「……あ、同じ依頼!こんな依頼を受ける人ってガイ以外にもいたんだ……」

リーゼリット「あはは、もの好きってやつかな。ねえ、もしよかったら一緒に行動しない?」

サーシャ「私はいいけど、ガイは大丈夫?」

ガイ「問題ない。人手が多ければその分早く依頼を終えることができるだろう」

リーゼリット「じゃあ決まりだね。よろしく、お二人さん!」

⭐︎リーゼリットがトコナツ火山島の依頼を手伝ってくれます
136 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 23:34:05.86 ID:ra3JLS12O
ーークロシュヴァル号 甲板

ミチル「久しぶりに嵐が起きない航海……こんなに清々しい気持ちは久しぶりだ〜!」ググッ

ミチル「もう少しでトコナツ火山島へつくし、このまま何事もなく終わりそうだね……ん?」

ミチル「前の方に何か……流れてる?」

ミチル「水の精霊さん、あれが何かわかるかい?」

ザァーン……ザザーン……

ミチル「ふむふむ……なるほど、中身はわからないけど何かが入った木の箱だと。それなら引き上げてみるか」

ミチル「みんな、ロープを準備して!前方の漂流物を引き揚げるよ!」

クルーA「了解!ロープ持ってきます!」タッタッ

クルーB「船長、位置を合わせます!」ガチャガチャ

ミチル「お願いね、慎重に寄せてよ!」



ザワザワ……

ミチル「それで引き揚げてみたはいいものの……」

施錠された箱「」ポン

クルーC「鍵がかかってますね……壊して開けてみますか?」

ミチル「うーん、罠の可能性もあるし、中の物も一緒に壊してしまうかもしれないし……どうしたものかな」



サーシャ「ご馳走様でした〜!あれ、なんだか人だかりができてるね」

ガイ「船員たちが集まっているな。何かあったのかもしれん」

リーゼリット「面白そうだし行ってみよっか」



サーシャ「ミチル船長、どうしたんですか?」

ミチル「おや、お客さん。前方で箱を引き揚げたんだが、しっかり施錠されててね。罠かもしれないし、どう開けたもんか悩んでたところさ」

リーゼリット「……ずいぶんと古そうな鍵だね」

ガイ「少し見せてもらってもいいですか?」

ミチル「もちろん、どうぞ」

ガイ「……昔、こういう古い鍵の仕組みは扱ったことがある。慎重にやれば壊さずに開けられるかもしれん」

サーシャ「ガイならできそう!」

ミチル「それじゃあ解錠を任せてもいいかな?」

ガイ「はい。罠だったときは危ないので離れていてください。サーシャ、もしものときは回復を頼む」

サーシャ「あまりあってほしくないけど、任せて!」

カチャカチャ……

箱の中身はなんだった?

コンマ下1
01〜05 ?
06〜20罠だ!
21〜30 空っぽでした
31〜60 市販品が入ってました
61〜90 それなりにいいもの(安価下2)
91〜00 アーティファクト(安価下2)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:35:59.91 ID:dibkVHb9o
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:36:41.22 ID:zcVOXAtl0
黒曜の棺
139 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 00:27:49.76 ID:PS9nFxYDO
カチャカチャ……カチャン‼︎

ガイ「開いたぞ……!?」

ガイ(なんだ、この凄まじい威圧感は……?)

サーシャ「……なんだか急に寒気がしてきたね」

リーゼリット「……もしかして、罠?」

ガイ「いや、そうじゃない。これは一体……」

ミチル「中に入ってるのは一体なんなんだい?」

ギィー……

鎖で縛られた黒曜の棺「」ゴゴゴゴゴ……

ガイ「これは……アーティファクトか?」

サーシャ「何これ……嫌な感じがする……」

リーゼリット「凄く不快だね……なぜかわからないけど、とてつもない威圧感を感じるよ」

ミチル「海にはいろんな物が流れている。こういったものが漂流しているのはなんら変なことじゃないさ。どれどれ……」

ミチル「ふむ……どうも見たところ中身を出さないように厳重に封印しているようだ。簡単には解けないけど触らない方がいいだろうね」

ガイ「黒曜の棺……かつて吸血鬼の王が使っていたとされる棺だ。ほぼ本物とみて間違いないだろう」

サーシャ「ひええ……じゃあ中に入ってるのは……吸血鬼?」

ガイ「そうとは限らないが、黒曜の棺は中で眠った者の病や怪我を治療する効果がある。その代償に中で眠った者は理性を失うと図鑑には記されていた」

リーゼリット「これは然るべき所に預けた方がいいんじゃない?」

ミチル「そうだね。こんな物を船の上で開けるなんて自殺行為だよ。この船と乗員の安全は私の責任だから、あとは任せておいて」

ミチル「クルーたち、封印を傷つけないよう慎重に運んで。船倉の一番奥、檻に入れて厳重に保管!交代で見張りを立てること!」

クルー達「了解しました!」

ガイ「……あの棺は最終的にどうするんですか?」

ミチル「一度ウォーターポートに戻って、魔族国にでも送るよ。あそこなら専門家が多数いるし、何より吸血鬼が納めていた国だからね」

リーゼリット「それが一番だね。間違っても誰かが興味本位で開けたりしなきゃいいけど」

サーシャ「絶対近づかない方がいいね……あんな嫌な感じ、初めてだよ」

ミチル「まあ、君達は心配しなくていいよ!もうそろそろトコナツ火山島だ。降りる準備を済ませてきた方がいいですよ」

サーシャ「あっ!?まだ何も準備してないから急がなきゃ!」

⭐︎黒曜の棺を引き揚げました。後で魔族国バイオレットへ運ばれます。
140 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:02:53.85 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツ火山島 港

カモメ「クゥー、クゥー」

クロシュヴァル号「」ボーッ

ミチル「皆様、ご乗船ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております!」



サーシャ「んー……!ついたね、トコナツ火山島!なんだか南国っぽい香りがするよ。」

ガイ「……おそらくまたあの船に乗ることになると思うぞ」

サーシャ「本当!?あ、でもそんな頻繁に乗ったらお金が持たないんじゃ……」

リーゼリット「大丈夫だよ、サーシャちゃん。ガイさんは昨日カジノで大勝ちしてるから」

ガイ「おい」

サーシャ「えっ!?いつの間に!!!」

リーゼリット「ふふっ……あ、そうだ。宿は決まってるの?オススメの所があるから案内するよ。トコナツシーサイドホテルっていうんだけど」



ーー海沿い

スタスタ……

ガイ(今向かっているのはクーさん……オーナーの知り合いが経営している場所か?)コソッ

リーゼリット(そうだよ。ホテルの外見はちょっと気になるけど、目立たないから拠点にするには丁度いい場所だよ)コソッ

ガイ(なるほど……)コソッ

サーシャ「あれ……?看板だとこの辺りにあるはずなんだけど、ホテルらしい建物が見当たらないね」

リーゼリット「もう見えてるよ、ほら」

茅葺建築の家屋「」
 古めかしい看板『トコナツシーサイドホテル』

サーシャ「えっ……あれがホテル!?もっと大きくて豪華なのを想像してたよ!」

ガイ「……ずいぶんと素朴だな」

リーゼリット「見た目だけで判断しちゃダメ。中はちゃんと快適だよ」

サーシャ「そ、そうなんだ……豪華客船に乗ったあとだからか、ギャップがすごいね」

ガイ「まあ、泊まってみればわかることだ」

リーゼリット「安心しなって。こういう場所の方が拠点にするには丁度いいんだ。さ、案内するね」
141 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:22:28.88 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツシーサイドホテル 玄関

若女将「いらっしゃいませ。あら、リーゼリットさん。今回は3名でご利用するんですね。お部屋はどうなさいます?」

リーゼリット「久しぶり。また泊めさせてもらうね。部屋は……2部屋でいいでしょ?」

サーシャ「うん、大丈夫だよ」

若女将「かしこまりました。すぐにご案内しますね〜」



ーートコナツシーサイドホテル 客室

ハンモック「」ユラユラ

ガイ(さて、トコナツ火山島についた訳だが……どこから調べたものか)ユラユラ

ガイ(怪しいのはやはり火口付近……?いや、憶測で突っ込むよりも、この島を知る人間から情報を集めた方が確実か……)

現在はトコナツ火山島です。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:26:31.19 ID:6upraMSW0
サーシャと一緒に住人への聞き込み
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:45:24.18 ID:N1/VvEM3o
島の偉い人の所へ挨拶に行ってみる
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:53:08.02 ID:Xuoj5MpqO
何がなんでも火口に直行
145 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 18:25:26.59 ID:9DFJhVHxO
ーートコナツ火山島 市街

スタスタ……

ガイ「まずは島長に調査する許可をとろうと思う」

リーゼリット「わざわざ許可をとらなくとも勝手に調べればいいじゃん?」

ガイ「余計なトラブルは避けたい。正規の手順を踏んでおくに越したことはないだろう」

サーシャ「うんうん、それに隠れてやるよりも堂々としてたほうが気分がいいしね!」

リーゼリット「ふーん、まあ好きにすれば?私はどっちでもいいよ」

サーシャ「あはは……あ、あれが島長の家かな?」

ガイ「……ここまで来て言うのもなんだが、事前の連絡なしに訪ねてもよかったのだろうか」

リーゼリット「大丈夫大丈夫、島長は不利益になるようなことをしなければ来るもの拒まずってタイプらしいから。むしろ面白がってくれるかもよ?」



ーー島長の家

サーシャ「すいませーん、島長にお聞きしたいことがあって伺ったんですけど、どなたかいらっしゃいませんかー?」

ガラッ

猫人の男「お待たせして申し訳ありません。島長は現在、不在しております。もし私でよければ用件をお伺いしますよ」

ガイ「暗黒館の依頼で地質調査に来たんですが、調査をするにあたって正式な許可をいただきたく思い伺いました」

猫人の男「ああ、暗黒館の……地質調査なら危険な地域以外であれば自由にやってもらってかまいませんよ」

ガイ「危険な地域?」

猫人の男「ええ、火口付近や溶岩地帯は現在、島長の判断で立ち入りが禁止されています。申し訳ないのですが、どうしてもその辺りを調査したいのであれば日を改めるか、島長本人から許可を貰ってください」

サーシャ「そうなんですね……どうして立ち入りが禁止されているんですか?」

猫人の男「最近、火山活動が活発でしてね。直ちに影響があるわけではないのですが、念のためです」

リーゼリット「なるほどね……島長は今どこに?」

猫人の男「その危険地域一帯の調査を火属性に耐性のある者と一緒に見回っております。当分は帰ってこないでしょうね」

サーシャ「島長さん、自分で見回るなんてすごいね。でもちょっと心配だな……」

ガイ「……そうか。なら会うなら戻ってくるのを待つか、こちらから行くしかないわけだ」

リーゼリット「行く気は?」

ガイ「危険を承知で踏み込む理由は今のところない。まずは安全な範囲で調査を進めよう」

サーシャ「うん、私もそれがいいと思うよ。安全な場所からでも分かることはたくさんあるしね!」

猫人の男「そうしていただけると助かります。火口周辺は予想外の噴気が出ることもありますから……。何かあれば、私か島の者に声をかけてください」

ガイ「わかりました……それでは失礼します」ペコリ

⭐︎トコナツ火山島の地質調査の許可をいただきました(危険地帯の許可はいただいてません)
146 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/03(日) 20:21:41.14 ID:aNpM1IKzO
ーートコナツ火山島 港

サーシャ「〜♪」

リーゼリット(ねえ、一旦二手に別れて情報を集めない?10年前に世界樹の光が落ちた場所がどの辺りかを特定しなきゃ残滓を調べようもないでしょ?)コソ

ガイ(賛成だ。俺とサーシャはこの辺りで色々聞いてみる)コソ

リーゼリット(了解。それじゃあ私は過去の記録を調べてくるよ。またあとでね)コソ

サーシャ「ねえガイ……あれ?リーゼリットさん、どこ行ったの?」

ガイ「資料を調べに行った。すぐ戻るだろう」

サーシャ「そっかー、頼りになるね!じゃあ私たちはどうする?」

ガイ「この辺りで変わったことがないか聞いてまわるぞ」

サーシャ「うん!……でも地質調査に聞き込みって必要なのかな?」

ガイ「地面の変化は見ても分かるが、昔からここにいる連中の話はそれ以上に確かだ。無駄にはならんだろう」

サーシャ「なるほど!そういうことなら聞いてみよう!」

コンマ下1

01〜20 とくに聞き出せなかった
21〜40 かつて世界樹の光が落ちた場所
41〜90 ↑+最近の火口の様子
91〜00 ↑+???
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 20:25:07.39 ID:wSTVbeNo0
148 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:34:08.11 ID:xiJlL2H0O
サーシャ「すいません、今お時間大丈夫ですか?」

魔族のお姉さん「あら、どうしたのお嬢ちゃん?」

サーシャ「実はこの島の地質を調査しているんですけど昔のことを知りたくて……過去に何か大きく変わったことがあったりしたら教えてほしいです!」

魔族のお姉さん「う〜ん……火山が元気になるのはしょっちゅうだし……今もまた火口とかは立ち入りが制限されているみたいだけど……最近ってなったら世界めくれくらいしかないわね……」

魔族のお姉さん「あっ、そうそう!世界めくれが起きる前くらいに流れ星がトコナツ火山の山頂に落ちてね。噴煙が今までで一番噴き上がってたし、火山の魔物も増えたし、もう大変だったんだから!」

サーシャ「なるほど……ありがとうございました。引き留めてしまってごめんなさい!」

魔族のお姉さん「全然いいわよ。参考になったら嬉しいわ」ヒラヒラ



サーシャ「うーん、あまり地質調査には関係ない情報しか聞けなかったなー」

ガイ「……いや、10年前とはいえ当時の様子を知り得たのは大きいぞ。今と比較ができるからな」

サーシャ「世界めくれが起きる前の流れ星……もしかして、世界樹の光だったのかな?」

ガイ「……世界樹の光を知っているのか?」

サーシャ「えー、知ってるもなにも、私はフォレスティナ出身だよ?世界樹の果実が別れて飛んでいくのを近くで見てたんだからね!」

ガイ「……そうか」

ガイ(かつて世界樹の光が落ちた場所はトコナツ火山の山頂付近の可能性が高い。リーゼリットと合流したら意見を聞いてみるか)

149 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:37:56.17 ID:xiJlL2H0O
ーートコナツシーサイドホテル 客室

リーゼリット「ーーというわけで、10年前に火山活動が最も活発になって以降は再び落ち着いたと……資料を見た感じ、大きく違ってはいないね」

ガイ「あとは現地を実際に確認して記録に残したら依頼完了だな。問題は立ち入り禁止の場所だが……」

サーシャ「島長から許可をとろうにも、調査に向かってしばらく戻ってこないらしいし……」

リーゼリット「こうなったら、あれだね!知らん顔して無理にでも見に行こう!」

サーシャ「ええっ!?そんなことしたら怒られちゃいますよ!?」

ガイ「……怒られるかどうかは問題じゃない。依頼は達成しなければならん。バレなければそれでいい」

サーシャ「えっ、本気で言ってるの?地質調査なら安全な範囲で十分でしょ!?」

リーゼリット「そう思うなら部屋で待っててもいいよ?私たちは行くから」

サーシャ「2人ともどうしてそこまで……」

ガイ「……」

ガイ(暗黒館本来の目的は秘匿されるようなものではない。依頼内容が他言無用なのはおそらく世界樹の光の力を悪用されない為だろう……これまで共に過ごした中でサーシャがその力を悪用するような人物でないことは明白だ。彼女にならーー)

ガイ「……よし」

リーゼリット「……ガイさん、もしかして伝えるつもり?」

ガイ「そうだ。彼女は信頼できる」

サーシャ「え……どういうこと?」

ガイ「サーシャ。君に伝えることがある」

サーシャ「な、なに……?急にどうしたの?」

ガイ「まず、暗黒館はただの冒険者ギルドの代替組織ではない。本来の目的は世界めくれの影響をなくし、在りし日の世界を取り戻す……それが暗黒館の目的だ」

ガイ「そして俺は暗黒館の幹部だ」

リーゼリット「……隠しててもしょうがないか。私も幹部だよ」

サーシャ「えっ、えっ?」

ガイ「君はあくまで一般の冒険者として今回の依頼を受けている。それは事実だ。だが俺たちには、依頼書に記されていないもう一つの目的がある」

サーシャ「……もう一つの目的?」

リーゼリット「10年前に世界樹の光がこの島に落ちた。その力の残滓がどれだけ残っているかを調べるのが、本当の任務」

ガイ「ああ。その力が悪用されれば、災厄を招きかねない。だからこそ、隠密での調査が必要だった」

サーシャ「……どうして、残滓の力を?」

ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要らしい。俺も詳しくはない……黙っていてすまなかった」

サーシャ「……」

ガイ「……無理に付き合わせるつもりはない。君は地質調査の範囲内で依頼を果たせばいい。
もし俺とのパーティを解散したければーー」

サーシャ「そんなこと言わないで!」
150 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:38:25.11 ID:xiJlL2H0O
ガイ「……サーシャ?」

サーシャ「……何でそんな大切なこと今まで黙ってたの?」

サーシャ「私たち、パーティを組んで日が浅いけど……あの時、ガイを信じたいって思った。だから今こうしてパーティを組んでるんだよ」

リーゼリット「……それでも隠されてたら、信じるのが難しくなるよね」

ガイ「……君を信じていなかったわけじゃない。ただ、この件は世界樹の光が絡んでいる。真実を知る者が少ないほど安全だと考えたんだ」

サーシャ「……そっか。でもね、パーティって信じ合うものじゃない?危険だからって理由で黙ってるのは、私は嫌だよ」

ガイ「……すまない」

サーシャ「ううん、もういいよ。だって今こうして話してくれたんだし……でも次からは相談してほしいな。私たち、仲間でしょ?」

ガイ「ああ……約束しよう」

サーシャ「うん、それでよし!」

リーゼリット「ふふっ……」

サーシャ「な、なんですか?私、変なこと言いました?」

リーゼリット「ごめんごめん、青春してるなぁって思って……その様子なら大丈夫そうだね?」

サーシャ「暗黒館の本来の目的はとても素敵なものだと思うので!私も協力します!」

ガイ「……なら、決まりだな。目立たない夜間から明け方にかけて力の残滓を調べて切り上げよう」

リーゼリット「うん、じゃあ今日は早めに休んで準備をしようか。出発する前に声をかけるね」

ガイ「わかった。夜明け前に集合しよう」

☆サーシャに暗黒館の幹部であることを伝えました。

☆立ち入り禁止地域へ潜入します
151 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 14:40:37.08 ID:Jw5URJtmO
ーートコナツ火山島 山道

ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!

サーシャ「それで、世界樹の光が落ちた可能性が高い山頂に向かうのは別にいいんだけど……///」

サーシャ「この服……もっと他になかったんですか!?///」

マジカルハイレグ水着「」バン‼︎

リーゼリット「私が選んだ訳じゃなくて武具屋の店主のオススメでね……見た目はふざけているけど性能は一級品だよ。それを着ていれば溶岩を泳ぐことさえできる優れ物だって」

サーシャ「どんな人が選んだんですかそれ!?」

リーゼリット「火山対応に関しては実績があるらしいから拒否しづらくて……でも似合ってるよ、サーシャちゃん」

サーシャ「うう……普通の水着なら平気なのに……断然恥ずかしいよ、コレ///」

ガイ(……ありがとう、武具屋の店主さん)グッ

サーシャ「……ていうか、ガイはともかく、リーゼリットさんはコレ着てないんですか?」

リーゼリット「か、数に限りがあるのと……私は銃を使うから、こういうのはちょっとね! あはは、参ったな〜」アセアセ

サーシャ「ふーん……」

ガイ「……まずは旧トコナツ村へ向かうぞ。火口へ行くにはどうしても経由しなければならない」

サーシャ「でも、人が住んでるんだよね?そこで私たちが禁止区域に入るのを見られたらマズいんじゃない?」

ガイ「そうだな……だが、この時間帯なら村の人間に見られる可能性は低いだろう」

リーゼリット「見つかっても怒られるだけで済む……と信じたいね?」

サーシャ「なんだか不安になってきたかも……」

ガイ「慎重に動けば問題ない。準備はいいか?行くぞ」

コンマ下1〜2 ランダムイベント
01-05 強敵
06-40 敵襲
41-60 物品発見(安価下3)
61-80 場所発見(安価下3)
81-00 良いこと(安価下3)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:42:11.13 ID:uVsuvtEOo
さて
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:48:36.11 ID:NXgTMZe7O
154 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:47:31.83 ID:Vn926bm8O
サーシャ「……止まって。向こうに何かいるよ」

リーゼリット「あれは……トコナツコカトリスだ!」

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッバサッ

リーゼリット「すごく気が立ってる。近くに巣があるのかも」

サーシャ「こっちに気づいてる!襲ってくるよ!」

ガイ「避けられそうにないな。構えろ」シャキン‼︎

トコナツコカトリス「コケェェェッ!!!」
155 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:50:13.62 ID:Vn926bm8O
"戦 闘 開 始"

リーゼリット「射線に入らないでよね!」ジャキッ

ガイ「了解した!」

サーシャ「ガイ、コカトリスは強力な毒を持ってるから気をつけて!」

トコナツコカトリス「コッコッコッ」バサッバサッ

ーー1ラウンド目ーー

敵チーム 現在0ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 15:53:34.35 ID:jiJr3LVHO
157 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:01.49 ID:Vn926bm8O
ガイ「はっ!」シャキン

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッ‼︎

ガイ「くっ、羽ばたきの風圧が強くて近づけない……ッ!」

バキュゥン‼︎

トコナツコカトリス「コケッ!?」

リーゼリット「風で弾が逸れた……!」カチャン

ビュンッビュンッ

サーシャ「やっぱりあの風圧じゃ矢が届かない……あれだけ強い風を起こしてるなら、ずっとは飛んでいられないはずだよ!」

トコナツコカトリス「……」スタッ ググッ……

サーシャ「地面に降りた!今なら……」キリリ……

ガイ「ッ!」シャキン

リーゼリット「!ダメ、近づかないで!!!」

トコナツコカトリス「オェェェッ!!!」ビチャビチャ

ガイ「!?しまった……!」ダッ

サーシャ「そんな、ガイ!?」

ガイ「がああああああッ!!!!」シュウウウ……

サーシャ「ガイ、大丈夫!?」

ガイ「ああああああっ!!!!ぐっ……俺のことはいい……!自分の身を守ることに、集中しろ!!!」シュウウウ……

リーゼリット(ガイさんが毒を受けた!……サーシャちゃんと私で隠れながらアイツを狙撃するしかないか……!)

リーゼリット「サーシャちゃん!!!遮蔽物を使って距離をとって!!!」

サーシャ「!……わかりました!!!」シュタ

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」
158 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:27.78 ID:Vn926bm8O
リーゼリット(落ち着いて……私ならできる、こういうことは今まで何度もあった……!)スゥー

サーシャ(ガイ、待ってて!すぐに治してあげるから……)キリリ……

ガイ「ぐっ……」

コカトリス「コッコッコッ……」

ーー2ラウンド目ーー

敵チーム 現在1ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 16:49:06.32 ID:2UrL6BAfo
強い
160 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 17:20:54.91 ID:NgcyBxuVO
(コンマが高くなってしまって)申し訳ない。
トコナツコカトリスは腕の立つ冒険者数人がかりでも手こずる強力な魔物だったと補完しておいてください

コンマ下1
01〜80 両手剣を携えた剣士
81〜00 竜人の少女+黒っぽいスライム
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 17:42:39.81 ID:j9eGBt/GO
今のシステムだと勝率5割ですからね
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 23:41:56.35 ID:icxyH+cj0
この戦闘ルールちょっと見直した方がいいかも
163 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:17:10.39 ID:CGy5CfXXO
では次回、戦闘が起こった際は試しに元スレと同じような方式でやってみます。
他の案等あれば気軽にお願いします。
164 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:17:40.32 ID:CGy5CfXXO
トコナツコカトリス「コケェーッ!」バサッ‼︎

リーゼリット「嘘!?もう飛べるの!?」

サーシャ「そんな……」

ガイ(まずい、このままだと全滅する!)

ガイ(せめて、2人だけは逃がさなければ……)キュイイイン……

ガイ「」シュンッ

リーゼリット「わっ!?ーー」ドサッ
サーシャ「えっーー」ドサッ

ガイ「……俺が、囮になる。合図したら全力で逃げろ」

サーシャ「!?ダメだよ、そんなことしたらガイ、死んじゃうよ!!!」

リーゼリット「……わかった」グッ

サーシャ「リーゼリットさん!?」

ガイ「……悪いな、サーシャ。リーゼリット、後は……任せたぞ」キュイイイン……

ガイ「」シュンッ

サーシャ「あ、そんな……」

リーゼリット「……行くよ、サーシャちゃん」ギュッ

サーシャ「やだ!やだやだ!私も戦うよ!絶対ガイを死なせなーーあうっ!?」

ドサッ

リーゼリット(私だって本当は一緒に戦いたい……でも、サーシャちゃんまで倒れたら……)

リーゼリット「……ごめんね」

リーゼリット(サーシャちゃんと一緒に逃げ切らなきゃ……!)ダダッ

トコナツコカトリス「コケェェェッ!!!」バサッバサッ‼︎

ガイ「ゴボッ……ごっ……だ……」シュンッ‼︎

トコナツコカトリス「!!!」バサッ‼︎

ガイ(注意がこっちに向いた……これで2人とも逃げ切れるだろう)

ガイ(速度強化して近づいても、風圧が凄くて剣が届かない……かといって俺の攻撃魔法ではこの風圧を突破するのは難しい……)

ガイ(クソッ、視界がぼやける……毒が回ってきたか)フラッ

ガイ「……ここまで、か……せめて……時間稼ぎくらいは……」シャキン

トコナツコカトリス「コケェッ!!!」バサッ‼︎

ガイ「ぐ……おおおおおおっ!!!!」ブンッ

ギンッ!!!

トコナツコカトリス「!?」ガチンッ‼︎

ガイ(凍った……?)

黒っぽいスライム「モーリィさん!お願い!」

竜人の少女「言われずとも!」

ブンッ!!!

砕け散るトコナツコカトリス「」バラバラ……

黒っぽいスライム「わわ、どうしよ、この人完全に毒を受けちゃってるーー」

ガイ(ああ……ダメだ、意識がーー)フラッ

バタッ……

165 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:18:10.70 ID:CGy5CfXXO
ーー???

ザァーン……ザザァーン……

ガイ「……ここはどこだ?」

ガイ「なんとも、不思議な場所だな」

ザッ……ザッ……

黒いスライム「!」

ピョンッ……ピョンッ……

ガイ「……スライム?」

黒いスライム「」モニョモニョ

ガイ「……すまん、何を言っているのかわからない」

黒いスライム「」ガーン

黒いスライム「〜〜〜」モニョニョッ

ガイ「何かを伝えようとしているのは伝わるが……参ったな」

黒いスライム「」モニョ……

ガイ「……質問してもいいか?」

黒いスライム「!」コクコク

ガイ「ここは死後の世界か?」

黒いスライム「」ブンブン

ガイ「ということは、俺はまだ生きている?」

黒いスライム「」コクコク

ガイ「そうか……ここから出る方法はあるか?」

黒いスライム「」モニョニョ……

黒いスライム「」ピコン!

黒いスライム「zzz……」デロ……

黒いスライム「」ベチン‼︎ベチン‼︎

黒いスライム「」グッ‼︎

ガイ「寝ているのを、起こす?……目覚めれば、戻れるということか?」

黒いスライム「!」コクコク

ガイ「ここが夢だというのはわかったが……どうやって目覚めればいいんだろうか」

黒いスライム「!」ベチン‼︎

ガイ「もしかして、ひっ叩かれろと?」

黒いスライム「」コクコク

ガイ「まあ、確かに目覚めれそうではあるが……試してみるか。やってくれ」

黒いスライム「」ググッ……

ベチンッ!

166 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:18:39.41 ID:CGy5CfXXO
ーートコナツ火山島 診療所

ガイ「……痛ッ!?」ガバッ

ウサ耳ゴスロリ医者「……おやおや、目ぇ覚ましはったようやね」

ガイ「ここは……」

ウサ耳ゴスロリ医者「ここは診療所やよ。トコナツ火山島のね。……2日前に、ひどい毒受けて倒れてたんよ。モーリィはんが抱えて来はって、まあ……大騒ぎやったわ」

ガイ「あなたは?」

ウサ耳ゴスロリ医者→カグヤ
「ウチはカグヤ・ソバアゲ・ミョウコウ。見ての通り、医者をやらせてもらってます」

カグヤ「身体にはまだ毒が残っとるさかい、しばらくは安静にしとき。そうそう、自分自身のことはわかります?」

ガイ「……俺は確か、トコナツコカトリスに襲われて……そうだ、2人は!?俺の他に2人いたはずだ!」

カグヤ「……落ち着いて聞いてな。モーリィはんが運んできたんは、あんた一人だけやった」

ガイ「なんだと……」

カグヤ「現場の近くには、あんたの血痕しか見つからんかったって。せやけど、それってつまり他の子らの痕跡はなかったってことでもある。無事で逃げおおせた可能性は十分あるで」

ガイ「こうしてはいられない……探しに行かなくては……あがっ!?」バタッ

カグヤ「あーあ、ほら言わんこっちゃない。せっかく治したのに、また怪我増やしてどないすんの」

カグヤ「気持ちはようわかる。でもあんた、まだ完全には治ってへん。……ウチの目が黒いうちは、ここからは出さんよ」

ガイ「くっ……」

コンコン

カグヤ「はい、どうぞ」

竜人の少女「カグヤ、怪我人の状況は……ほう、トコナツコカトリスの毒を受けてもう起き上がったのか」

カグヤ「ウチの腕、中々のもんやろ?モーリィはん、わざわざお見舞いかいな?」

竜人の少女→モーリィ「まあ拾った張本人だからな。正直あの状態なら死んでるかと思ったが……人間にしては随分としぶとい」

ガイ「あなたが……島長、なのか?」

モーリィ「いかにも。モーリィ・フースーヤだ」

モーリィ「目覚めたばかりのところ悪いが……」

モーリィ「貴様、あの場所で何をしようとしていた?」
167 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:19:13.13 ID:CGy5CfXXO
モーリィ「答えによっては貴様を殺さなければならん」

ガイ「ッ……」

カグヤ「モーリィはん、ウチはあんたにこの人を殺させるために治したんとちゃうで」

カグヤ「ウチの治療を無駄にするつもりやったら、黙ってへんよ?」

モーリィ「そうなるかはコイツ次第だ。さあ、貴様は何者で、何が目的であの場所にいた?」

ガイ「俺は……」

安価下1
どう答える?

1 正直に話す

2 暗黒館の任務は伏せて誤魔化す

3 自由安価
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/08(金) 12:55:21.13 ID:mxjnSTa8o
1
169 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 23:55:24.31 ID:ZzeGx+gQO
ガイ「……俺はガイといいます。暗黒館の幹部でこの島には世界樹の光の力の残滓を調べにきました」

モーリィ「ほう、世界樹の光と来たか。ならあの場所にいたのは……火口へ向かう道中だったというところか?」

ガイ「!……はい、そうです」

モーリィ「ついてなかったな。あそこにトコナツコカトリスが出ることなんて滅多にないんだが……それで、何故、世界樹の光の力を求める?」

ガイ「……暗黒館の目的が世界めくれの影響を取り除き、在りし日を取り戻すために必要だと……オーナーから、そう聞いています」

モーリィ「……在りし日、か。あの小童も随分と洒落た言葉を使う」ボソッ

ガイ「今、なんと?」

モーリィ「気にするな……それにしても、やけに素直に話すじゃないか?守秘義務とやらは存在しないのか?」

ガイ「……あなたには正直に話した方がいいと思ったからです」

モーリィ「フッ……正直すぎるのも考えものだぞ?だが、嫌いじゃない」

モーリィ「もとより暗黒館が発足された頃からただのギルドの後継だとは思っていなかった。あの小童のことだ。何かあるだろうとは思っていたが、誰に影響されたのやら……」

ガイ「……」

モーリィ「ああ、それで、お前のことはよくわかった。嘘をついてる様子もないしな」

モーリィ「世界樹の力を調べたければ勝手に調べろ。私もいい加減、青い空を拝みたいと思っていたところだ」

ガイ「……ありがとうございます」

モーリィ「ただし、正式に許可を出してやるから安全な道を通れ。今回はたまたま通りがかったから助かったものの、次はどうなるかわからんからな」

モーリィ「では私はもう行く。コルトに投げた事務仕事がたんまり残っているんでな……」

モーリィ「ああ、そうだ。場所ではなく、竜を探せーー言っておくが、その竜は私じゃないぞ?」スタスタ

ガイ「……」ペコリ

カグヤ「まあ、すぐには出されんのやけどな。
薬とってくるさかい、もう少し大人しくしとき」スタスタ
170 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 23:55:56.19 ID:ZzeGx+gQO


カグヤ「……モーリィはん、最初から[ピーーー]気なんてなかったやろ?」

モーリィ「ああ。お前も知っててあんな台詞を吐いたんだろう?アイツを知るには丁度いい芝居だった」

カグヤ「ほんと、悪い人やで……暗黒館のことも知ってらしたんでしょう?」

モーリィ「お見通しか。仮に本当のことを言わなくても調査許可は出してやるつもりだったさ。クーからそう頼まれたしな」

カグヤ「その人が暗黒館のオーナーさん?とんだマッチポンプやねぇ」

モーリィ「そういうな。ガイは信頼できる男だ……もっとも強さはそうでもないがな。もうしばらくアイツを頼むぞ」

カグヤ「ふふっ、患者さんは大事に扱わせてもろてますから。言われずともそうします……この後はどうされるんです?」

モーリィ「事務仕事が溜まってるのは本当のことだからな……気が進まんが、片付けてくるよ……はぁ……」

171 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/09(土) 00:09:48.25 ID:dSZr4/mEO
ーートコナツ火山島 診療所

ー翌日

カグヤ「……うん、もう大丈夫やね。退院して問題ないよ」

ガイ「ありがとうございます。お陰で助かりました」

カグヤ「ウチは仕事しただけやで。あとはまたココの世話にならなければいいんやけど」

ガイ「……善処します」

カグヤ「ふふっ……ああ、そうそう。シーサイドホテルにも2人は戻ってないみたいやで。状況から考えるに、そのまま旧トコナツ村へ向かったんやないかな?」

ガイ「……まずは旧トコナツ村へ行ってみます」

カグヤ「それがええと思うわ。……行くなら、くれぐれも気ぃつけてな?」

ガイ「……はい。行ってきます」

ガイ(サーシャ、リーゼリット……無事でいてくれ)

現在はトコナツ火山島です。(4日目)

何をする?
安価下1〜3
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 00:22:22.68 ID:OwOXutDUO
旧トコナツ村へ向かう
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 00:22:45.78 ID:jESJwNbPo
黒っぽいスライムなど含め戦力を集めて旧トコナツ村に向かう
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 00:30:09.75 ID:/bpnqmVyo
雑貨屋で戦闘の役に立つアイテムを探す
175 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/09(土) 16:58:31.94 ID:vFzVWu9YO
ーートコナツ火山島 雑貨屋

ガイ(旧トコナツ村へ向かう前に準備を整えよう……)

雑貨屋のおじさん「おや、いらっしゃい。何かお探しですかな?」

ガイ「旧トコナツ村の方へ向かいたいんだが、その道中の魔物に有効な物を探している」

雑貨屋のおじさん「旧トコナツ村ですか?なんともまた渋い場所へ向かおうとしてますね兄さん!」

ガイ「それで、何かあるだろうか?」

雑貨屋のおじさん「魔物対策ですね!勿論取り扱っておりますとも!」

雑貨屋のおじさん「とりあえずコレなんかはこの島の魔物にも有効ですぜ!」

閃光玉「」カラン

ガイ「これは一体?」

雑貨屋のおじさん「閃光玉といって最近流行りだした目眩しの道具でさ!割ると辺り一帯を一瞬だけものすごい光に包むんですよ!」

ガイ「目眩しか。色々使えそうだな……在庫は何個ある?」

雑貨屋のおじさん「申し訳ないけど3個しかありませんぜ。入ってくる数が少なくて……」

ガイ「そうか。3個貰えるか?」

雑貨屋のおじさん「はい、毎度!使うことがなければいいですな!」

⭐︎閃光玉を3個買いました!

※戦闘時に閃光玉と記入すれば1個消費して+10の補正を得れます
176 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/09(土) 16:58:57.87 ID:vFzVWu9YO
ーートコナツ火山島 山道入り口

ガイ(よし、準備は終えた。旧トコナツ村へ向かいたいが……今回は1人だ。なるべく戦闘は避けて進もう……)

黒っぽいスライム「あれ?……あの人は……おーい!!!」ピョンピョン

ガイ「ん?なんだ……?」

黒っぽいスライム「もう歩いても平気なんだね!元気そうでよかったよ!」

ガイ「……!あのときモーリィさんと一緒にいたスライムか!」

黒っぽいスライム→レッド「そうそう!覚えててくれてたんだ!ボクはレッド。バーニングスライムだよ」

ガイ「レッドさん、あのときは助けていただきありがとうございました」ペコリ

レッド「ああ、敬語は落ち着かないから辞めて!……にしても無事で本当によかったよ〜」

ガイ「……もし2人が来ていなければ確実に俺は死んでいた。本当に感謝している。俺はガイ。何か礼を返したい所だが、今は何もできない」

レッド「礼なんていいよ〜。それで、こんな所で何してるの?」

ガイ「旧トコナツ村へ、向かおうと思っていたんだ」

レッド「旧トコナツ村?何か用事があるの?」

ガイ「仲間が向かったかもしれないんだ。行って確かめなければならん」

レッド「そっか……よし、道中は危ないかもしれないからボクもついていくよ!」

ガイ「……!いいのか?」

レッド「勿論!この前みたいに普段は見かけない魔物とかが出てくるかもしれないし、この辺りはボクも詳しいから!それに、こう見えて結構強いんだよ?」

ガイ「それは助かる……よろしく頼むぞ、レッド」

レッド「うん、よろしく。ガイ!」

⭐︎レッドが旧トコナツ村までついてきてくれます
177 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/09(土) 16:59:31.37 ID:vFzVWu9YO
ーートコナツ火山島 山道

レッド「旧トコナツ村へは10年前も行ったことあるよ」

ガイ「そのときは何のために?」

レッド「たしか、エイを探す為だったかな?」

ガイ「……エイ?海で泳いでるやつか?」

レッド「ふふっ、こればっかりは実際に見ないと信じないかも?……クロシュちゃん達、元気にしてるかな」

コンマ下1 ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-60 物品発見(安価下2)
61-80 場所発見(安価下2)
81-00 良いこと(安価下2)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2025/08/09(土) 17:00:39.99 ID:1Nk/R9oEO
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 17:01:09.18 ID:sRn7e/Q/0
カグヤがパーティーイン
180 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/09(土) 17:17:22.95 ID:5JkUI3sXO
99のゾロ目でなんかめでたいので追加で

なにかいいことがあったようです(自由安価)
安価下1
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 17:29:37.70 ID:jESJwNbPo
レッド級の氷魔法取得
182 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 20:45:08.56 ID:P8GrMe0+O


火山オオカミ「」カチンコチン

ガイ「はっ!」シャキン

火山オオカミ「」バラバラ……

ガイ「ふぅ……すごいな。ここまでの氷魔法は見たことないぞ」

レッド「氷魔法を使う人自体が少ないしね。ボクは長い間使ってるから年季が違うんだよ!」

ガイ「……何年生きてるんだ?」

レッド「うーん、大体千年くらいかな?」

ガイ「……千年?見えないな」

レッド「えへへ、スライムは案外長生きなんだよ。それに、長く生きてれば氷の扱いも自然と上手くなるってもんさ」

ガイ「なるほど。それだけ生きていれば扱いも充分心得ているわけだ」

レッド「そうそう……あ、そうだ! さっきガイは複数属性扱ってたよね?」

ガイ「ああ。扱えるといっても、たかがしれているが」

レッド「氷魔法も扱えるの?」

ガイ「いや、試したことがないからなんともいえないな」

レッド「じゃあ、休憩がてら試してみようよ!氷魔法を使える人は貴重だし、仲間が増えたら心強いからさ!ボクもコツとか教えるよ」

ガイ「複数属性を扱える奴でも、氷魔法を同時に扱う奴は見たことがないが……」

ガイ「……やるだけやってみるか」スッ

コンマ下1
01〜30 まあ、こんなものだろう
31〜80 練習すれば実用できるのでは?
81〜95 これならすぐに実用できそうだ
95〜00 まさかこんなに扱えるとは……
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 20:52:38.47 ID:sRn7e/Q/0
184 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 22:51:39.48 ID:syYAWmKOO
レッド「さあ、意識を集中して。心の奥底に眠る“冷たいもの”を引き出すイメージを持ちながら、ゆっくり魔翌力を込めてみて」

ガイ「……」

ガイ(心の奥底……無力感、絶望、悲しみ……それらを糧に、冷たさへと変えていく……)パキ……

パキ……パキパキ……

レッド「……!これは氷属性の反応……確かに感じる!」

ガイ「……」パキ……パキパキ……

レッド「あっ、ガイ!魔翌力を止めて!そのままじゃ自分が凍っちゃうよ!」

ガイ「ッ!」パリン……

レッド「……ふぅ、危なかった。けど、すごいよガイ!初めてでここまで氷属性を形にできるなんて!」

ガイ「……いや、まだ全然だ。これでは戦闘では使えん」

レッド「まあね。でも、今の感覚を掴んで何度も練習すれば、実戦でも通用するくらいにはなるよ。少なくとも、素質はあるよ!」

ガイ「……そうか。なら、時間を見つけて続けてみるとしよう」

⭐︎ガイが氷属性の適性を得ました
185 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 22:52:06.94 ID:syYAWmKOO
カグヤ「ちょっとヒンヤリする気配があるから来てみたら……レッドはんやないの」

レッド「あ、カグヤさん!どうしたの、こんなところに」

カグヤ「ウチの患者さんが無茶してないか心配になって様子を見にきたんよ」

ガイ「……その節は、どうも世話になりました」

カグヤ「礼なんてええよ。レッドはんも一緒なら、とくに心配する必要はなかったみたいやね」

カグヤ「それと、ウチは大して偉くないからそう畏まられると壁感じてなんか嫌やわぁ」

ガイ「そういうことなら気楽に話させてもらう」

カグヤ「それでええよ。ほんで、旧トコナツ村へ向かってるんよね?ウチもついてくわ」

レッド「わぁ……!ありがとう、カグヤさん!」

⭐︎カグヤが旧トコナツ村までついてきてくれます
186 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 22:52:38.97 ID:syYAWmKOO
レッド「もう少しでつくよ!」

ガイ「旧トコナツ村……一体どんなところなんだ?」

カグヤ「簡単に言うなら……風情があって、昔ながらの暮らしが残ってる、のんびりしたとこやね」

レッド「下の街もいいけど、旧トコナツ村も落ち着くいい場所だよね」

ガイ「……そうなのか」

カグヤ「大丈夫やよ、村の人は皆んないい人やから、2人ともきっと無事に過ごしてはるわ」

コンマ下1 ランダムイベント(このイベントが終了次第、旧トコナツ村につきます)
01-05 強敵
06-40 敵襲
41-60 物品発見(安価下2)
61-80 場所発見(安価下2)
81-00 良いこと(安価下2)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 22:54:00.51 ID:jESJwNbPo
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 22:55:32.17 ID:Ryo3c5jTO
薬草
189 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 23:44:20.25 ID:aIhewnSgO
カグヤ「あ、ちょっと待ってもらえん?」

レッド「カグヤさん、どうかしたの?」

カグヤ「この道端に生えてるの……丁度切らしてた薬草やわ。幾つか拾っていってもええ?」

ガイ「別に構わないが……手伝うか?」

カグヤ「ええの?それじゃあお願いするわぁ」



レッド「これ、煎じるとすっごく苦いんだよね」

カグヤ「効き目がある薬ってだいたいそうやよ?……はい、これで必要な分は揃ったわ。ありがとさん」

ガイ「礼には足りん。また何かあれば気軽に言ってくれ」

カグヤ「ちょっと気にしすぎやない?真面目過ぎても長生きできんよ」

ガイ「性分だ。簡単には直らない」

カグヤ「ほな、せめてウチの前くらいは肩の力抜きぃな。じゃないと、また倒れて運び込まれるで?」

ガイ「……そうならないよう努力はする」

レッド「あはは、気をつけないとだね?」

ガイ「レッドまで……」

⭐︎薬草を拾いました。旧トコナツ村についたらカグヤが加工してくれます
190 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/09(土) 23:44:50.97 ID:aIhewnSgO
ーー旧トコナツ村

バナナの木々「」ユラユラ

ココナッツの木々「」ユラユラ

ガイ(木のアーチを抜けたら、カグヤさんが言っていたように風情のある村の景色が広がっていた)

レッド「とくに何事もなくついたね!」

カグヤ「普通は何事もなくつくもんなんやけどね」

ガイ「下の街と比べて静かだな」

レッド「でしょ?空気もきれいだし、みんなのんびりしてるから時間がゆっくり流れてる感じがするんだ」

カグヤ「観光客の中には、こっちが気に入って長く滞在する人もおるんよ」

ガイ「……それもわかる気がする。いい場所だな」

レッド「10年前は溶岩だらけになって大変なときもあったけど……みんなで頑張って復興させたんだよ!」

ガイ「そうだったのか……」

カグヤ「感慨に耽るのもええけど、人探しをしに来たんやろ?」

ガイ「ああ。エルフの少女と黒いジャケットを着た少女だ。名前はサーシャとリーゼリット……ここで見つかればいいが」

レッド「じゃあ一緒に探してみよう。きっと何処かにいるよ!」

カグヤ「ウチは折角来たから回診でもしてくるわぁ。なんかあったら声かけてな」

ガイ「……ありがとう、2人とも」

現在は旧トコナツ村です。(4日目)
何をする?
自由安価 下1〜3
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 23:50:03.27 ID:G5HlSRnMO
世界樹の光の残滓を探すために竜狩
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 23:50:53.66 ID:sRn7e/Q/0
カグヤの手伝いをする
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 23:57:02.04 ID:/bpnqmVyo
2人を探す為に聞き込み
194 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 02:11:49.50 ID:F+LkX0wsO
カグヤ「……そうや、どうせならウチの回診を手伝ってくれへん?村を回るついでに人探しもできるし、一石二鳥やろ」

ガイ「……なるほど、一理あるな。案内を頼む」

レッド「ボクも一緒に行くよ!道案内と雑用は任せて!」

カグヤ「ふふっ、頼もしい助っ人やね。それじゃ行こか」



カグヤ「ほな、まずはこの家やな」コンコン

おばあさん「あら、カグヤ先生。いらっしゃい」

カグヤ「調子はどうや?渡した薬はちゃんと飲んどる?」

おばあさん「毎日かかさず飲んでるわよ、お陰で最近は身体の調子もよくてね」

カグヤ「それならよかったわぁ。足りなくなってきたらすぐ言ってきてな」

ガイ「……すいません、聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」

おばあさん「あら、カグヤ先生のお弟子さん?」

カグヤ「そうじゃないんやけどね。最近、二人組の女の子を見んかった?エルフと黒いジャケットを着てはる子なんやけど」

おばあさん「んー……ここ最近は家から出てないから、わからないわ。ごめんなさいねぇ」

ガイ「いえ、教えてくださりありがとうございます。お身体をお大事に」

195 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 02:12:16.71 ID:cyyG2WIMO
若い男性「おっ、先生。回診ですか?」

カグヤ「ええ。お子さんの様子は?」

若い男性「先生のお陰で元気に過ごしてます!」

カグヤ「ならええわ。嫁さんを大事にな」

レッド「あ、最近二人組の女の子見なかった?」

若い男性「レッドさんもいたのか!二人組の女の子ってどんな子だい?」

レッド「エルフの子と黒いジャケットを着た子なんだけど……」

若い男性「ああ、それなら見たよ!」

ガイ「!?本当か!どこで見たんだ、教えてくれ!」

若い男性「おお、兄ちゃん……そんな急かさんでも教えるよ。2日前ぐらいからこの村に滞在してるみたいでね。どこに泊まってるかはわからないんだけど、何度か火口を見に行ってるみたいだよ」

カグヤ「有力な手がかり、ってやつやない?」

ガイ「間違いない……サーシャとリーゼリットだ!」

レッド「ひとまず、無事そうでよかったね!このまま村の中を探してみよう!」

196 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 02:12:54.80 ID:UzA6cUqFO
カグヤ「回診に来ましたよー」

幼女「あ、せんせー!」ギュッ

カグヤ「おお、元気にしとった?」

幼女「うん!……うしろのおにーさんは?」

カグヤ「ガイって言うてな、今は先生のお仕事手伝ってくれとるんやで」

カグヤ「ほら、あんたも顔見せとき。怖がらせたらあかんで?」

ガイ「……わかった」スッ

桶「」ガンッ

ガイ「うおっ!?」ヨロッ

ガイ(しまった、桶につまづいた……!)

カグヤ「へ?」

ドンガラガッシャン‼︎
バタン‼︎

レッド「わわっ、大丈夫?」

ガイ「痛……すまん、大丈夫かカグヤさーー」モニュ

カグヤ「ちょっと……堪忍してぇや……///」

ガイ「」

ドタドタ

サーシャ「なんだか凄い音がしたけと大丈ーーえっ……ガイ!?生きてたの!!!???本当に!?というか、えっ……どういう状況?」

ガイ「あ、サーシャ……無事でよかった」

スタスタ……

リーゼリット「……随分、楽しそうだね?」

ガイ「リーゼリット。待て、誤解だ。これには訳がーー」

カグヤ「……とりあえず、どいてくれへん?///」

幼女「しゅらば……?」

レッド「よく難しい言葉を知ってるね……」

197 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 02:16:50.90 ID:S8xsVJ9TO
再度、この場を借りて元スレ主様の体調が戻られて続きを書いてくれることを心よりお待ちしております。
本スレも頑張って続けていきたいと思いますので、どうかお付き合いください。
よろしくお願いします。
198 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 09:35:46.05 ID:UtEaHSQoO
ガイ「ーーという訳で、俺はカグヤさんに助けてもらって今に至る……という訳だ」

サーシャ「ふーん」

ガイ「……何か怒ってるか?」

サーシャ「いや、別にー?」

リーゼリット「声のトーンが完全に怒ってる時のそれだと思うけど?」

サーシャ「怒ってないってば!」

ガイ(やっぱり怒ってる気がする)

カグヤ「……まあまあ、折角の再会なんやし、仲良うせぇな」

レッド「うんうん、その方がいいよ!」

ガイ「それで二人は……あの後どうやってここに?」

リーゼリット「トコナツコカトリスから逃げた後に、私たちより先に来てた暗黒館の幹部と合流してね。その人が村まで案内してくれたの」

ガイ「そうだったのか……その人は今どこに?」

サーシャ「……私たちを送った後にまたどこかに行っちゃったよ。名前も聞きそびれちゃった」

リーゼリット「その後は、この家に泊めさせて貰えるっていうからここを拠点に活動してたわけ。成果は今のところないんだけどね」

サーシャ「地質調査としての依頼は達成できるんだけど……その……」チラ

レッド「?」

カグヤ「ああ、世界樹の力の話?それなら気にせずにどうぞ。ウチは興味ないし、レッドはんはーーまあ、とにかく気にせんでええよ」

ガイ「モーリィさんーー島長が言っていたんだが……場所ではなく、竜を探せと」

リーゼリット「竜?」

ガイ「ああ。意図はわからないが、場所でないことは確かだ」

サーシャ「竜、か……島長さん以外にこの島に竜なんているのかな?」

レッド「……竜を見つけたら、どうするの?」

リーゼリット「うーん……ただ世界樹の力の残滓があるかどうか調べるだけだから、見て終わり、のはずだけど」

レッド「……その後は?」

ガイ「方法はわからないが、残滓の力を取り出すことになるだろう」

レッド「……そっか」

カグヤ「……それを調べるのは急ぎなん?」

リーゼリット「そういう訳じゃないけど、早い方がいいかも」

カグヤ「なら今日は別に探さないでもええんやない?この島には竜なんてほとんどおらんし、見つけるのも現実的やないから……あ、モーリィはんなら見れる可能性は高いで」

ガイ「島長を見ても何も解決しないだろう……」

レッド「……」

サーシャ「レッドさん?どうかしたの?」

コンマ下1
01〜50 なんでもないよ
51〜00 竜の居場所なら、わかるよ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 09:58:09.33 ID:QRTbeREUO
わかれ
200 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 12:12:33.30 ID:SAjyXC0qO
レッド「ううん……なんでもないよ」

ガイ「?」

リーゼリット「それなら、火口付近じゃなくて竜を探す方針に切り替える?」

ガイ「ああ、そうした方がいいだろう」

サーシャ「竜……どこにいるんだろうね?」

カグヤ「ウチもしばらくこの村におるから、何か手伝ってほしいこととかあったら言ってな」

ガイ「ありがとう。頼らせてもらう」



ーートコナツ火山島 某所

厚着キレ長美人「……この島に落ちた世界樹の力は完全に星に変換されたようね。10年も経っていれば当然か」

金髪十字目ロリ「あっつーい……なんでそんな格好で平気なの?もう用事ないなら帰ろーよー」

厚着キレ長美人「慣れよ。それに帰るのは待って……この島にはまだ残滓の力が残ってるみたい」

金髪十字目ロリ「残滓?搾りかすってこと?」

厚着キレ長美人「ん……それよりは上等よ。うまくいけば本物の力にすら届き得るわ」

金髪十字目ロリ「ふーん……ま、世界樹の力なんてなくても、この世界を支配できればどうでもいいんだけどね」

厚着キレ長美人「あれば確実性を上げられるでしょ?……この感覚は……竜かしら?」

金髪十字目ロリ「竜!?やった!私のコレクションが増えるね!!!」

厚着キレ長美人「捕まえてくれればあとは私がどうにかするわ」

金髪十字目「わかった!!!ねえ、早く探しに行こうよ!!!早く早く!!!」

厚着キレ長美人「そう焦らないで……竜は逃げないわ」

厚着キレ長美人「――さあ、行くわよ。永遠の世界へ至るための……始まりの一歩を」
201 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 12:13:01.04 ID:SAjyXC0qO
ーー旧トコナツ村 民家

ガイ(さて、竜の居そうな場所……竜は誇り高い種族だと聞いているが……崇められている神殿……人気のない洞窟……そういった場所を調べればいずれは当たるだろうか)ズズ……

ガイ「……苦っ!」

サーシャ「え、カグヤさんが淹れてくれたこのお茶、結構美味しくない?ねえ、リーゼ?」ズズ……

リーゼリット「まだまだ子供舌なんだねぇ、ガイさんは」ズズ……

カグヤ「昨日採った薬草で作ったハーブティーやよ。ガイはんは病み上がりなんだから飲みきってな」

幼女「これおいしー!」ゴクゴク

カグヤ「おー、偉いなあ。けどもうちょっとゆっくり飲んだ方が淑女に見えるよ?」

ガイ「……」ズズ

ガイ(さて、どうするか……)

現在は旧トコナツ村です。(5日目)

何をする?
安価下1〜3
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 12:16:28.14 ID:qZnXvx7q0
ガイ、カグヤと模擬戦
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 12:18:10.70 ID:GQqicWE9O
温泉に入る
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 12:20:48.64 ID:h/84Y+yNo
サーシャとリーゼリットの射撃対決
205 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 14:40:33.27 ID:eMP/DRpyO
カグヤ「……そうや、ガイはん。病み上がり言うても、少しは身体を動かしといた方がええで?」

ガイ「……鍛錬か?」

カグヤ「ふふ、模擬戦って言った方がええかな?ウチとやろか」

ガイ「構わないが、なぜ急に?」

カグヤ「あんなことしといて何も責任とらんというのは、ウチ、ちょっとどうかと思うんやよ」

ガイ「……不可抗力だろう。あれは」

カグヤ「不可抗力でも、ウチはやられっぱなしやと気が済まへん。模擬戦なら堂々と落とし前つけられるし、倒れてもウチが治したるわ」

ガイ(医者としてどうなんだ、それは)

カグヤ「準備できたら始めよか」

ガイ「……いいだろう」

コンマ下1
01〜40 敗北
41〜80 引き分け
81〜00 勝利
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 14:49:12.80 ID:q5YQ0IudO
207 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 16:15:21.02 ID:tBDo5T8LO
ーー旧トコナツ村 広場

ガイ「行くぞ……!」ザッ

カグヤ「お手柔らかに頼むわぁ」スッ

闇の球「」ヴォンッ

ヒュンッ‼︎

ガイ「闇属性か……!」ヒョイッ

カグヤ「避けんといてぇや……威力落としとるから当たっても気絶するくらいやで」

ヒュンヒュンヒュンッ!!

ガイ(随分と余裕だな……このままでは防戦一方だ)ヒョイッ

ガイ「……炎よ!」バッ

小さい火球「」ゴウッ‼︎

カグヤ「おっと、危ないなぁ。この服結構高いんよ?燃えたらどうしてくれるん?」ヒョイッ

ガイ「雷よ……!」ビリビリ……

カグヤ「今度は雷を纏って……どうする気なん?」

ガイ(ーー速度、強化!)キュイイイン……

ガイ「」シュンッ

カグヤ「!?消えーー」
ガイ「くらえっ!」ビリビリビリッ‼︎

カグヤ「くっ……間に合うて!!!」バッ

雷光「」バチバチバチ‼︎
闇球「」ヴォオオンッ‼︎

シュウウウ……

カグヤ「ふぅ……今のは正直、背筋がゾクッとしたわ。もし魔法やなくて剣やったらウチの首、飛んでたで」

ガイ「……結果が全て、だ。たらればを言っても、仕方がない……ゴホッ!……生き残った奴が、勝者だ……!」

カグヤ「え、ちょ、大丈夫なん!?」

ガイ「……少々、負荷をかけ過ぎた……少し休めば……問題ない……」

カグヤ「……そんなになってまで、勝ちたかったん?」

ガイ「ああ……勝たなければ、何も守れん……」

カグヤ「……今回は引き分けやね」

ガイ「なんだと?完全に、俺は勝負に負けたはずだ……」

カグヤ「生き残ったモンが勝者なんやろ?なら模擬戦とはいえ、ウチもガイはんも生き残ったから両者勝ち!それでええんやない?」

ガイ「……フッ、そうかもな……」

カグヤ「さ、ほら肩貸してあげるさかい、捕まり」スッ

ガイ「すまん、助かーー」フラッ

ガイ(……魔翌力不足で目眩が!!!)

ポスッ モニュッ

カグヤ「……やっぱウチの勝ちってことにしても、ええかな?」ワナワナ

ガイ「……本当に、すまん」

⭐︎カグヤと模擬戦をして引き分けになりました
208 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/10(日) 16:16:55.91 ID:tBDo5T8LO
サーシャ「まったく……こっちの気も知らないで呑気に鼻の下伸ばしちゃってさ!」

リーゼリット「あはは……ある意味、大物かもね?……気晴らしに何か飲むかい?」

サーシャ「ん、そうだね……あのココナッツでも落とそうか」

ココナッツの木「」ユラユラ

リーゼリット「……ねえ、サーシャ。ただ落とすだけじゃ、つまらないから一つ、勝負でもしない?」

サーシャ「勝負?一体何で……」

リーゼリット「これで」ポンポン

銃「」カチャ

サーシャ「……なるほど。受けてたつよ!」

リーゼリット「そうこなくっちゃ!距離はどうする?」

サーシャ「そうだなぁ……私、結構自信あるからリーゼが決めていいよ!」

リーゼリット「それなら……800メートル!これでどう?」

サーシャ「よーし、負けないからね!」

リーゼリット「じゃあ外した方は落ちたココナッツを全部拾う係ね」

サーシャ「いいよ!……って、それ結構キツくない!?」

コンマ下1 リーゼリット

コンマ下2 サーシャ

数字を比べて大きい方が勝ち
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 16:18:39.12 ID:h/84Y+yNo
狙撃
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 16:30:48.31 ID:sJC7YZDJ0
211 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 00:02:35.98 ID:ja1YkQwVO
ーー旧トコナツ村 近郊

リーゼリット「……ここまで来れば800メートル、かな?」

サーシャ「木の見え方的に……うん、それぐらいだと思うよ」

リーゼリット「じゃあ始めようか。私から撃っていい?」

サーシャ「勿論!ここで見てるね」

カチャカチャ……

銃「」カチャン‼︎

リーゼリット「スゥー……」

リーゼリット(風は吹いてない……あとはブレが最も小さくなった瞬間に引き金を引くだけ……)

リーゼリット(……今だ!)カチリ

銃「」パァンッ‼︎

ココナッツ「」パスッ‼︎……ボトッ……

リーゼリット「……ふぅ、私の番は終わり。サーシャの番だよ」

サーシャ「おー、バッチリ落としたね!私も負けてられないな……!」

弓「」キリリ……

サーシャ「角度は……このくらいかな?」

サーシャ「……」

弓「」パヒュンッ

サーシャ「……うん、いい位置にあたったね!」

リーゼリット「……まだ矢は飛んでるよ?」

サーシャ「射ったときの感覚でなんとなくわかるんだ。そのまま見てて」

ココナッツ「」バスッ‼︎ ……ボトッ……

リーゼリット「……ホントに当たった……凄いね、サーシャ」

サーシャ「えへへ……あ、コレって2人ともココナッツを落とせたけど、どっちが勝ったことになるの?」

リーゼリット「んー引き分け、になるのかな?でも……白黒つけたいよね」スッ

スライムが描かれたコイン「」

サーシャ「……え、嘘?それで決めるの?」

リーゼリット「表が出たら私の勝ちね、行くよ!」

ピーン……パシッ

サーシャ「……裏、だね」

リーゼリット「私の負けかぁ……じゃあ、とってくるね」

サーシャ「……ねえ、リーゼ。一緒に取りに行かない?実際の勝負は引き分けだったんだしさ!」

リーゼリット「……なら、お言葉に甘えてそうしようかな」

サーシャ「ふふっ、じゃあ行こっか!」

⭐︎射撃勝負でサーシャが勝利(?)しました
212 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 00:03:13.84 ID:ja1YkQwVO
ーー旧トコナツ村 民家

カグヤ「お二人さん、戻ってきたね」

サーシャ「ただいま〜」

リーゼリット「ふぅ……あっつい……また水浴びしなきゃ」

カグヤ「あら、温泉には行かれへんの?」

サーシャ「えっ、温泉あるんですか!?」

カグヤ「ここは火山島やよ?温泉の一つや二つ、ないほうがおかしいやろ」

ガイ「……トコナツ火山島についてからずっと動き通しだったし、ここで息抜きをするのもいいだろう」

サーシャ「たしかに、ちょっとゆっくりしたいかも」

リーゼリット「カグヤさん、温泉ってここから遠いの?」

カグヤ「まあちょっと歩くけど、そんなに遠くはないで。ほな、準備して行こか」



ーートコナツ密林の隠れ家温泉宿

熱帯アルラウネ「あらぁ、カグヤ先生。今日は大勢引き連れているのねぇ」

カグヤ「ふふ、今日も使わせてもらうな」

リーゼリット「こんなところに温泉宿が……全然気が付かなかったよ」

ガイ「……なぜ、ここで温泉宿を?」

熱帯アルラウネ「秘境の場所って、なんか心惹かれませんかぁ?」

ガイ「……そういうものか」

サーシャ「ロマンがあって私は好きだな〜。さ、温泉入りに行こ!」

213 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 00:03:54.82 ID:ja1YkQwVO
ーー女湯

カポーン……

サーシャ「はぁ……最、高……」

カグヤ「オノゴロの温泉もええけど、ここの温泉もまたいい湯加減してはるわ……」

サーシャ「あれ?リーゼは?」

リーゼリット「……」

カグヤ「そんな所でどないしたん?遠慮せず入ったらええのに」

リーゼリット「その……人前で肌を見せるのが苦手で……」

サーシャ「えー?ここ女の人しかいないし、気にしなくて大丈夫なのに。気持ちいいよ?」

カグヤ「そう無理強いするもんでもなし、あとで1人でゆっくり入ればええ。折角温泉に来たんやから、入らないで帰るのはもったいないで」

リーゼリット「……いや、今入るよ」チャポ

サーシャ「そうそう、最初から気にせず……」

カグヤ「まぁ……これは……」

リーゼリット「……どうかした?」

サーシャ「リーゼ……意外と大きいんだね」

リーゼリット「〜〜〜ッ///」



ーー男湯

ワイワイキャッキャッ……

ガイ「……向こうはなんだか盛り上がってるな」

ガイ(世界樹の光の残滓……思えばどのようにして力として活用するのだろうか……)

ガイ(レッドも、世界樹の話題が出てから様子が少し変だった気がする……もしかして、何か知っているのか?)

ガイ(……考えても仕方がないか。とにかく今は与えられた任務をこなそう……)

ガイ「……在りし日の世界を取り戻すために」

傷だらけの男「……おい」

ガイ「!?すいません、人がいるとは知らず……」

傷だらけの男「お前は、暗黒館の幹部か?」

ガイ「!……そうだが、あなたは何者だ?」

傷だらけの男→アルバ「警戒するな、俺も幹部だ。名はアルバという」

ガイ「……もしかして、サーシャとリーゼリットを旧トコナツ村まで連れていったのは、あなたが?」

アルバ「エルフの娘と黒髪の少女のことなら、それは俺だ」

ガイ「ならば礼を言わせてくれ。俺はガイ。あなたも、世界樹の力の残滓を調べに?」

アルバ「そうだ。しばらくこの付近を調べていたが、これといって情報は何も得られていない。君達は何か情報を得られたか?」

ガイ「……やはり、場所ではないのか」

アルバ「どういうことだ?」

ガイ「島長に、場所ではなく竜を探せと言われた。それで竜を探そうと思っているんだが、どこから手をつけようか検討がつかなくてな……」

アルバ「竜は滅多に姿を見せん。だが、痕跡は残る。爪痕、鱗、焦げ跡……それらは奴ら特有のもので、見分けもつけやすい」

アルバ「竜の痕跡を見かけたら君達に教えよう。竜相手なら多人数の方が安全だ」

ガイ「わかった。引き続き俺たちも竜を探してみる」

アルバ「俺はここを拠点にしている。何かあったらここの女将に言い残しておけ」

⭐︎温泉に入り疲れを癒しました。
214 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 00:21:14.06 ID:PR6CpMdvO
ーートコナツ火山島 民家

ガイ(一度レッドに話を聞いてみるべきか?それとも竜の痕跡を調べに周辺を探索すべきか……)

サーシャ「ガイ、難しい顔してどうしたの?」

ガイ「サーシャか……竜の手がかりについて考えていたんだ」

サーシャ「竜の手がかりって……爪とか鱗とか?何を探せばいいの?」

ガイ「竜は誇り高く、人里に近づかない。となれば……人が足を踏み入れにくい場所に居る可能性が高い」

サーシャ「例えば?」

ガイ「火口付近……は連日訪れているが、おそらくいないだろう。断崖絶壁、深い密林の奥……とかだろうか?」

サーシャ「うわ、どれも行きたくない所ばっかり……神殿とかにいてくれればいいのに」

ガイ「案外、そういったところにいたりしてな……流石にないか」

現在は旧トコナツ村です。(5日目)
何をする?
安価下1〜3
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 00:25:16.92 ID:KyULqnioo
竜出てこいとデカい声で叫び廻る
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 00:25:52.59 ID:wnwUb5eOo
竜の居そうな場所へ探索に行く
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 00:26:27.91 ID:ms2WFZa10
サーシャと連携技を編み出す
218 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 13:17:10.14 ID:45eciw1JO
サーシャ「ねえ、ガイ。ちょっと付き合ってくれない?」

ガイ「何に?」

サーシャ「戦闘中の連携の練習だよ!ほら、この前のトコナツコカトリスのときはあんまり上手く行かなかったから……」

ガイ「……わかった。今から始めるか?」

サーシャ「うん!」



ーー旧トコナツ村 広場

ガイ「俺がサーシャの攻撃に合わせて回り込み攻撃する……要するに正面と背後からの同時攻撃だ」

サーシャ「なるほど!単純だけど、すごく効果的な気がするね!」

ガイ「初見の相手には高い確率で通用するだろう。ただし、最初から対策されたり二回目ともなれば、防がれる可能性は高いな」

サーシャ「基本的には一回きりの技になりそうだね」

ガイ「ああ……俺は速度強化して回り込む。サーシャに合わせるからタイミングを教えてくれ」

サーシャ「わかった!矢を放ったら当たるタイミングで合図するから、準備しておいてね!」

ガイ「いつでもいいぞ」キュイイイン……

弓「」キリリ……パヒュンッ‼︎

サーシャ「……今!」
ガイ「」シュンッ

樽「」バスッ‼︎ シャキンッ‼︎

ガイ「……上手くいったな」

サーシャ「これならすぐに実践できそうだね!」

ガイ「ああ。念の為、あと何回か練習しておこう」

⭐︎サーシャとガイが連携技「はさみうち」を使えるようになりました。戦闘時のコンマに一度だけ+30の補正をします。
219 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 13:18:50.52 ID:45eciw1JO
ーー旧トコナツ村 民家

ガイ「今日は竜の痕跡を探しに行こうと思う」

リーゼリット「それはいいけど……どこを探すか目星はつけてるの?」

ガイ「ああ。ある程度はな……まず竜は生き物だ。流石に飲まず食わずのままではどれだけ強力な存在だろうが、いずれは死ぬ。故に餌が豊富な熱帯雨林に痕跡がある可能性が高いと見た」

カグヤ「ああ、たしかになあ。トコナツコカトリスが変なところにおったのも、もしかしたら竜から逃げてきたのかもしれんな」

サーシャ「なるほど……それなら痕跡が見つかる可能性は高そうだね!」

リーゼリット「それじゃあ熱帯雨林の奥地を探してみる?」

ガイ「もう一つある……普通の装備では入れない溶岩沼の底に広がる溶岩洞だ」

サーシャ「……まさかアレ着ないといけないの?」

ガイ「行くことになればな」

ガイ(俺としては是非とも着てほしいが)

カグヤ「難儀やねぇ。溶岩洞は別に溶岩沼からじゃなくても行けるには行けるんやけどな。ちょっと入り組み過ぎてて迷子になりやすいんよ」

リーゼリット「熱帯雨林か溶岩洞……どっちも大変そうだね」

サーシャ「私は熱帯雨林の方がいいかな〜」

ガイ「……溶岩洞は危険だが、もし竜がそこを根城にしているなら、最短で接触できる可能性もある」

カグヤ「どっちを選ぶかやねぇ……まあ、覚悟はしとき」

リーゼリット「うーん……どっちにしても、ただの探検じゃ済まなそうだね」

サーシャ「あ、探しに行くんじゃなくて、逆に誘い出すのは?大きい声で竜出てこーいとか……なんて」

ガイ「……アリかもな」

サーシャ「えっ……冗談で言ったんだけど」

ガイ「旧トコナツ支神殿があるだろう?あそこではかつて何かを崇めていたらしいが、今は使われていない……祭壇に何かを捧げれば勘違いして来るかもしれん」

リーゼリット「そう上手く行くかなあ……?」

どうする?
1 熱帯雨林で探す
2 溶岩洞を探す
3 支神殿に呼び出す

下1〜4 多数決
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 13:41:21.21 ID:mOlVSK80O
3
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 13:43:56.03 ID:iYWmEPBeO
2
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 14:11:04.57 ID:wnwUb5eOo
1
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 14:37:54.25 ID:4r384b/jO
3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 15:13:38.16 ID:zrNAG7Is0
3
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 15:16:20.72 ID:zrNAG7Is0
ごめん既に埋まってたの見落としていた
226 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 23:42:37.82 ID:LW0Gwv5nO
ーー旧トコナツ支神殿

サーシャ「ふぅ……これで準備完了だね!」

祭壇に置かれた大量の肉料理「」ドン‼︎

リーゼリット「うわぁ……見てるだけでなんか胸焼けしてくる量の肉だね……」

ガイ「ああ……こうして実際に見てみると、いかにも何かが現れそうな雰囲気が……本当に現れるだろうか?」

カグヤ「ウチの知り合いの竜が肉は基本的に嫌いなヤツはいないって言ってたし、あとは気づいて貰えればここに飛んでくるんやない?ほら、おあつらえ向きに大きい鐘もあることやし」

巨大な鐘「」

リーゼリット「これは耳を塞いでおかないと鼓膜が破れそうだね……鳴らすときは言ってよ?」

ガイ「勿論だ。念の為、言っておくが竜の種類は様々だ。意思疎通がとれるヤツもいれば、魔物とそう変わらないヤツもいる。最悪の場合、戦闘の可能性があることを留意してくれ」

サーシャ「……わかった。そのつもりでいるね」

リーゼリット「私はいつでもいいよ。準備できてる」カチャン

カグヤ「まあ多分、大丈夫やと思うけどなぁ」

ガイ「……それじゃあ鳴らすぞ。みんな、耳を塞いでおけ」スッ

巨大な鐘「」ゴーン……ゴーン……ゴーン……

227 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 23:43:37.05 ID:LW0Gwv5nO
ーートコナツ火山島 島長の家

ゴーン……ゴーン……

猫人の男「おや……支神殿の鐘ですかね?一体、誰が鳴らしたんでしょうか?」

モーリィ「……まさか、あの鐘を鳴らすとはな。コルト、残りを頼む。急用ができた」ガタッ

猫人の男「え、まだ書類は大量にーー」

バサッ‼︎

バサッ……バサッ……

猫人の男「……行ってしまいましたか」



ーートコナツ火山島 熱帯雨林

ゴーン……ゴーン……

金髪十字目ロリ「わ……鐘の音?なんだか綺麗だね」

厚着キレ長美人「……支神殿の鐘ね。誰かが竜を呼び出そうとしてるみたい」

金髪十字目ロリ「えっ!?じゃあそこ行けば会えるかな!?」

厚着キレ長美人「ええ、探す手間が省けたかも。私達も行くわよ」

赤橙黄色の光「」カッ‼︎



ーートコナツ火山島 溶岩洞

ゴーン……ゴーン……

レッド「行っちゃうの?」

星竜「……この島に生きる竜として、呼び出しには応えねばならん。たとえ、あの鐘を鳴らす意味が今は伝わっていなかったとしても」

伝説の溶岩エイ「キュゥーン……」

星竜「エイさん、心配には及ばない。レッドさんの話では我が力を悪用することのない人物達だ……我は本来、世界樹の力がこの島へ落ちなければ産まれてこなかった存在だ。この空を戻すために必要ならば、我はこの命を失っても構わない」

レッド「そんな……」

星竜「それに、我が死ぬと決まった訳ではあるまい?星の力だけが目的ならやりようは幾らかあるだろうしな」

星竜「……では、行ってくる」

星竜「ギャオオオオオオッ!!!」

バサッ‼︎

バサッ バサッ バサッ……

伝説の溶岩エイ「キュゥン……」

レッド「……うん、きっと大丈夫だよね」

228 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 23:45:02.84 ID:LW0Gwv5nO
ーー旧トコナツ支神殿

サーシャ「うぅ……まだ耳がビリビリする……」

カグヤ「けど、島全体に届いたんやないか?」

ガイ「これで飛んできてくれれば御の字だがな」

リーゼリット「まあ、こなかったら痕跡を探しに行けばいいだけだしね。そしたらこの肉料理を頑張って処理することになるけど……」

ギャオオオオオオッ……

リーゼリット「……え?」

サーシャ「この声……今まで聞いたことのない鳴き声だよ!」

ガイ「……来るのか?」

バサッ……バサッ……

カグヤ「音がどんどん大きくなっとる……もうすぐ現れるで」

バサッ‼︎バサッ‼︎

星竜「ギャオオオオオオッ!!!」バサッ‼︎

サーシャ「本当に来た!?」

リーゼリット「サーシャ、離れて!羽ばたきに巻き込まれる!」

ガイ「現れただけなのに……なんて威圧感だ……!」

カグヤ「間違いなく、本物の竜やね……!」

ドシン……

星竜「……我を呼んだのは貴様らか」

サーシャ「そ、そうです!竜さんに、聞きたいことがあって!」

星竜「……話せ」ムシャムシャ

リーゼリット(あ、肉食べるんだ……)

ガイ「世界樹の光の残滓を探している。貴方がその力を持っていると聞き、ここへ呼んだ」

星竜「なぜ、光の力を求める?」

ガイ「この空を……在りし日の世界を取り戻すために必要だからだ」
229 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/11(月) 23:53:57.85 ID:LW0Gwv5nO
星竜「……グルル……」

サーシャ(お、怒ってるのかな……?)

星竜「……我は、この島に落ちた残滓の化身とも言える存在だ。貴様が求めているものは目の前にあるということだな」ムシャムシャ

リーゼリット「!」

星竜「……この食事は誰が用意した?」

サーシャ「わ、私です!お、お口に合わなかったでしょうか……?」

星竜「そう恐れるな。とても美味であった。感謝するぞ」

サーシャ「へ?あ、ありがとうございます!」

星竜「さて……これが貴様達が求めるものだ」

星の力[炎]「」キラキラ…

カグヤ「なんともまあ……綺麗なもんやね」

リーゼリット「あれが……世界樹の光?」

サーシャ「間違いない……あのときフォレスティナで見た光と同じだ!」

ガイ「……たしかに、求めてはいるが俺達はその力を扱う術を持たない。残滓の力がここに残っているかを調べに来ただけだ」

星竜「……貴様、名前は?」

ガイ「ガイ。ただの、ガイだ」

星竜「そうか、ガイ。お前は扱う術を持たないと言っているが……随分面白いものを持っているじゃないか?出してみろ」

ガイ「……これのことか?」スッ

翡翠の賽「」

星竜「どこで手に入れた?いや、関係あるまいか。今、ここにあるという事実こそが重要だ」

ガイ「一体何の話を……」

星竜「クク……何、貴様も大変な役目を背負わされたものだなと同情しているのだ。知らないようだから教えてやるが、その賽があれば世界樹の光の力を留めておくことが出来る」

ガイ「この賽のことを知っているのか!?」

星竜「知っている……というよりは感じるといったほうがいいか。いや、くだらんな。そんなことはどうでもよい」

星竜「我はこの力に未練はない。だが、この力を扱う者は相応の覚悟と力がいる……ただで渡す訳にはいかないのだ」

リーゼリット(……嫌な予感がする)カチャ……

カグヤ「あら、なんか物騒なこと考えてはります?」スッ

ガイ「……俺達を試す、ということか?」シャキンッ

星竜「そうだ。手加減はせぬ、[ピーーー]気でかかってこい……気を抜けば死ぬぞ」

サーシャ「……」キリリ……

星竜「では、見せてもらおう……貴様らが星の力を扱うにあたる者かどうか!」

ーー戦闘開始 星竜ーー

下1コンマ
01〜10 痛恨
11〜50 劣勢
51〜90 優勢
91〜00 会心

以下を使用する場合はコンマ判定時に名称を書き込んでください。(同時使用はできません)

閃光玉+10 残り3回
はさみうち+ 30残り1回
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/11(月) 23:59:54.29 ID:KyULqnioo
はさみうち
231 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 01:22:28.26 ID:pN1V0TVCO
星竜「ギャオオオオオオッ!!!」
火球「」ゴウッ‼︎

ガイ「!」サッ

ドガァァァン‼︎

カグヤ「全然可愛くない威力やなぁ……!」
闇球「」ヴォンッ‼︎


カグヤ「さて……お手並み拝見やね!」

複数の闇球「」ドドドドドドッ‼︎
ドガァン‼︎

星竜「ギャオオオ……」シュウウウ……

カグヤ「嘘やろ?物凄く本気やったんやけどな……」

ガイ(効いていない訳ではないが、絶妙なタイミングで防御されている……隙を作れば有効打になり得るか)

ガイ「……サーシャ!アレをやるぞ!」

サーシャ「わかった!リーゼ、手伝って!」

リーゼリット「了解、どうすればいい!?」

サーシャ「とにかく竜の注意を逸らして!」

リーゼリット「……やってみる!」スッ

銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎

星竜「ギャオッ!」バスッ‼︎バスッ‼︎

サーシャ「ガイ、準備は!?」
弓「」キリリ……

星竜「ギャオオオオオオッ!」
星竜の爪「」ブンッ‼︎

星竜の尻尾「」ブォンッ‼︎

ガイ「ッ!……いつでもいいぞ!」サッ
キュイイイン……

弓「」パヒュンッ‼︎

サーシャ「……今!」

ガイ「はぁっ!」シュインッ‼︎
シャキンッ‼︎
星竜「ギャオッ!?」
バスッ‼︎

リーゼリット「今だ、カグヤさん!」

カグヤ「隙だらけやね!!!」

複数の闇球「」ドドドドドドッ‼︎

星竜「ギャオオオオオオッ!?」シュウウウ…

ガイ「よし、成功だ!」シュインッ

サーシャ「この調子で攻め続けるよ!」

下1コンマ
01〜20 劣勢
21〜70 優勢
71〜00 会心

以下を使用する場合はコンマ判定時に名称を書き込んでください。(同時使用はできません)

閃光玉+10 残り3回
はさみうち+30 残り0回
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/12(火) 01:33:26.42 ID:srDm/1qho
閃光玉
233 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 09:36:00.13 ID:NZmNfG4zO
ガイ「みんな、目を閉じろ!」ポイッ

閃光玉「」ピッカァァァン‼︎

星竜「ギャオッーー」

星竜「……目眩しか、とんだ小細工を……」

ガイ「だが、効果はあったようだな……!」シュインッ

星竜「背に乗ったのか!?そこから降りろ!」バタバタ

ガイ「……」スッ

ガイ(レッド程のものはできないが……直接触れさえしていれば……!)

ガイ「氷よ!」パキパキパキッ‼︎

星竜「ギャオオオオオオッ!?」ガチン‼︎

星竜の翼「」バサッ‼︎バサッ‼︎

星竜の尾「」ブォンッ‼︎

ガイ「うおおおっ!?」バッ

ドサッ!

ガイ「がはっ……!」ビシャッ‼︎

リーゼリット「ガイが振り下ろされた!」バァンッ‼︎

サーシャ「……私が行く!攻撃を続けて!」ダッ

カグヤ「あかん……そろそろ魔翌力切れが近づいて来たで……」ヴォンッ‼︎

リーゼリット「でも体が凍って動きが鈍くなってる……ここが正念場だよ!」

下1コンマ
01〜20 ??
20〜30 劣勢
31〜00 勝利

以下を使用する場合はコンマ判定時に名称を書き込んでください。(同時使用はできません)

閃光玉+10 残り2回(警戒されて使えない!)
はさみうち+30 残り0回
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/12(火) 09:44:30.61 ID:mti9xD3jo
どうなるか
235 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 20:11:10.44 ID:T0MqCDl6O
複数の闇球「」ドドドドドドッ‼︎

銃声「」バァン! バァン‼︎

星竜「ぬう……!」ドガァン‼︎ドガァン‼︎

サーシャ「ガイ、大丈夫!?」ズザザ…‼︎

ガイ「ごふっ……ああ、なんとかな……」

サーシャ「そのままじっとしてて」ポゥ…

淡い光「」ポワワ……

ガイ「……回復魔法か。助かる」

サーシャ「全快とまではいかないけどね……リーゼとカグヤさんもギリギリだから、動けるようになったらすぐに行って貰わなきゃいけないけど……」

ガイ「ああ。もう、充分だ……」ヨロ……

サーシャ「……行けるの?」

ガイ「このままでは2人が持たない……やるしかないだろう……」キュイイイン……

ガイ「……援護を頼む」シュンッ

サーシャ「……リーゼ!カグヤさん!ガイを援護して!!!」キリリ……パヒュンッ‼︎

リーゼリット「速い!?……間に合ってよ!」チャキッ

カグヤ「……あとは任せるで!」スッ

火球「」ゴウッ‼︎
闇球「」ヴォンッ
ガイ「」シュンッ

星竜の尾「」ブォンッ‼︎
矢「」バスバスバスッ‼︎
ガイ「」シュンッ

星竜の爪「」グオオッ
銃弾「」バスッ‼︎ バスッ‼︎
ガイ「」シュンッ

星竜「ギャオオオオオオッ!!!」バッ
ガイ「」シュンッ

ガイ「はああああああっ!」ブンッ

ジャキンッ!!!
236 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 20:11:22.11 ID:o6iq30qkO
ガイ「……がはっ……ご、あ……」ドサッ

星竜「……見事だ。ガイよ。普通の竜であれば今の一撃で確実に死んでいただろう」

星竜「だが、我を倒すには及ばなかったようだな」

サーシャ「そんな……」

リーゼリット「くっ、もう弾も残り少ないのに!」ガチャン

カグヤ「チッ……随分しぶといんやね……」
闇球「」ヴォンッ

星竜「武器を納めよ。もう我に戦う意志はない」

ガイ「……な、に……?」

星竜「我が今、生きているのも星の加護によるもの。本来ならば死んでいる……貴様等は、充分に力を示した」

星竜「ガイ、翡翠の賽を出せ」

ガイ「……」スッ

翡翠の賽「」キラッ……

ガイ「賽が、光っている……?」

星竜「ギャオッ……」
星の力[炎]「」ポゥ……スィー……

翡翠の賽「」キランッ‼︎

サーシャ「……光が、賽に吸い込まれた?」

リーゼリット「じゃあ世界樹の光の力を……貰えたってこと?」

カグヤ「ふぅ……じゃあこれで一見落着やな……偉い疲れたわ」

星竜「これで星の力は完全に貴様の手に渡った……ガイ、あとはお前次第だ。大事に扱えよ?」

ガイ「……ありがとう。正しいことに使うと約束しよう」

星竜「フッ……さて、我はしばらく眠ることにする……次に起きたときは青い空を拝めればいいが」

???「んー、でも私のコレクションになるからそれは無理かも?」
237 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 20:12:22.50 ID:o6iq30qkO
星竜「……何者だ?」

金髪十字目ロリ→セーレフェリア「お初にお目にかかります。私はセーレフェリア・ロスチャイルド……この世界の全てを支配する王になる者だよ!」

星竜「戯言を……」

セーレフェリア「本当のことだもん!みんな、私に支配された方が幸せになれるんだよ!」

セーレフェリア「だから……竜さん、そんな私の一部になれることってすっごく光栄なことだと思わない?」

星竜「……付き合っている暇はない。遊びは他所でやれ」

セーレフェリア「あー、そんな態度とっちゃうんだ。じゃあ選ばせてあげようと思ったけど竜さんは強制的に私のコレクション入り決定ね!」

星竜「やれるものなら……やってみよ!」

ドガァンッ‼︎ズドォンッ‼︎バゴォン‼︎

サーシャ「な、何……どういうこと?」

カグヤ「訳がわからん……とにかく離れないと巻き込まれるで」

リーゼリット「そうだね……ほら、ガイさん。捕まって」

ガイ「……くっ、何者なんだあいつは?」

厚着キレ長美人「離れる前に……その賽を渡してもらえるかしら?」スタッ

サーシャ「も、もう1人来た!?」

リーゼリット「渡す訳ないでしょ。とても大事なものなんだから」

厚着キレ長美人「想定していた答えだわ。平和的に解決してあげようと思ったけど……残念ね。貴方達はここでお終い……」スッ

カグヤ「ッーー」バッ
闇球「」ヴォンッ‼︎

ドガァンッ‼︎

サーシャ「きゃああああああっ!」

リーゼリット「あああっ!」

ガイ「ぐっ……ぬう……」

カグヤ「くっ……みんな、逃げて……」ドサッ

厚着キレ長美人「他愛ないわね。それじゃあもらっていくわよ……」

ブンッ‼︎

厚着キレ長美人「!」サッ

モーリィ「私の友人に手を出して、無事でいられると思うなよ……」バサッ…バサッ…

厚着キレ長美人「島長が出てくるなんて……分が悪いわね」

厚着キレ長美人「セーレフェリア、撤退よ」

セーレフェリア「えー!?」

厚着キレ長美人「手負いが一匹とはいえ、竜を2匹同時に相手取るのは厳しいわ。一回出直しましょう」

モーリィ「逃すと思うか?」

厚着キレ長美人「あらーー」グシャッ‼︎

厚着キレ長美人「」ドサッ

セーレフェリア「うわー、グロい……」

モーリィ「次は貴様がああなるんだぞ?覚悟は出来ているな」
238 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 20:12:57.47 ID:o6iq30qkO
セーレフェリア「それはちょっと嫌だなー……なんか冷めちゃった。フローディア、早く起きてよ」

カッッッッ‼︎‼︎

不滅の炎「」ゴオオオオオッ‼︎‼︎

厚着キレ長美人「……やっぱり[ピーーー]ないのね。ちょっと期待していたんだけど」

モーリィ「……不死鳥か」

厚着キレ長美人→フローディア「そう、フローディア・エターナルエンド……名前はどうでもいいかしら?」

フローディア「……また取りにくるわ。それまで大事にその賽を持っておいてね」スッ

ガイ「……」

セーレフェリア「ちぇー。結局来て損したー……」

モーリィ「待て、逃すか!!!」バッ

星竜「ギャオオオオオオッ!」バッ

セーレフェリア「それじゃあまた遊ぼうね!バイバーイ!」

赤橙黄色の光「」カッ‼︎

モーリィ「チッ、逃したか……」

239 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/12(火) 21:12:39.03 ID:gSKD0jhNO
ーー???

ザァーン……ザザァーン……

ガイ「……また、この夢か」

ピョンッ……ピョンッ……

ガイ「やっぱり、いるんだな」

黒いスライム「」モニョッ‼︎

ガイ「久しぶり……でもないか。また叩いて起こしてくれるか?」

黒いスライム「」モニョニョ?

ガイ「ん……これか?」ガザゴソ

翡翠の賽「」キラッ……

黒いスライム「」モニャッ‼︎デロデロ……

ポンッ

黒髪幼女「わぁ……変われた……!」

ガイ「……驚いたな。人に化けられるとは」

黒髪幼女「え、えと……はじめまして……はじめましてじゃ、ないけど……あなたの、名前は?」

ガイ「ああ。はじめまして……俺は、ガイだ。君は?」

黒髪幼女「ん……わかんない……」

ガイ「……まあ、夢だしな。そういうこともあるか」

黒髪幼女「ごめんなさい……」

ガイ「謝らなくていい、怒ってる訳じゃない」

ガイ「この前は、何を伝えようとしていた?」

黒髪幼女「……ガイさんに、お願いがあって」

ガイ「どんな?」

黒髪幼女「えと……世界めくれを止めてほしいの」

ガイ「それなら、既に行動している。暗黒館の目的がそうだからな」

黒髪幼女「……暗黒館?」

ガイ「ああ。世界めくれの影響をなくし、在りし日の世界を取り戻す為に活動する組織だと……そう認識している」

黒髪幼女「わぁ……!ガイさん、すごい!」

ガイ「俺はすごくはないが……それで今、世界めくれの影響を取り除く為に必要な世界樹の光の力を調べているところだ。もっとも、調べるどころか力の断片を預かってしまった訳だが」

黒髪幼女「……だから、私もこの姿になれたのかな……?」

ガイ「そういえば、賽の光に触れてから姿が変わったな……もしかしたら影響しているのかもしれん」

黒髪幼女「んへへ……お話しできて、嬉しい……」

ガイ「フッ……」

安価下1〜2
何か話す?
自由安価
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/12(火) 21:16:33.64 ID:8oeS3Wgp0
あの2人組について知っているか
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/12(火) 21:41:44.07 ID:srDm/1qho
そもそも君はどこのだれだ
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