【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:19:16.25 ID:B3KXrxjlo
カジノで全財産を倍にしてくる
118 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:07:42.52 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 甲板

サーシャ「やっぱり最初はここだよね!」

ガイ「プールか。泳ぐなら水着に着替えた方がいいんじゃないか?」

サーシャ「えへへ、実は荷物を置いてきたとき、中に着てきたんだ」チラッ

ガイ「……何?」

水着サーシャ「じゃーん!」パッ

サーシャ「どう、かな?」

ガイ「……」

ガイ(元々のスタイルの良さを鍛えられた身体が引き締まったラインを際立たせ、それを水色のビキニが更に強調してきて凄く色っぽく感じる)

サーシャ「な、何か変……?」

ガイ「あ、ああ。すまない。よく似合っている」

サーシャ「……そっか。ありがと!」ニコッ

サーシャ「それじゃあ早速、入ろっかな!」

ザパン‼︎

ガイ「俺はそこで休んでいる。何かあったら遠慮なく呼んでくれ」

サーシャ「……ガイは泳がないの?」

ガイ「今は泳ぐ気分じゃないだけだ」

サーシャ「もしかして……実は泳げなかったり?」

ガイ「そういう訳じゃない」

サーシャ「えいっ」バシャッ

ガイ「……」ビシャビシャ

サーシャ「あはは!ほら、ちょっと冷たいけど気持ちいいよ!着替えて一緒に泳ごうよ!」

ガイ「……まったく」ヌギッ

サーシャ「えっ!?水着に着替えないの?」

上裸ガイ「この気温ならすぐに乾く」

ガイ「……それにやられっぱなしは性に合わなくてな!」

ザパン‼︎

ガイ「反撃だ!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

サーシャ「きゃっ!ふふっ、やったな!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

ガイ「ぶふっ……正確に顔だけを狙ってくるな……待て、一回やめてくれ……サーシャ!」

サーシャ「ほら〜反撃してみなよ〜♪」スイー

ガイ「くっ……待て!」スイー バシャバシャバシャッ‼︎

サーシャ「あはは!楽しいね、ガイ!」

⭐︎プールで楽しく遊びました
119 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:08:11.54 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 船内

サーシャ「ふー、結構遊んだね!ちょっとゆっくりしようか」

ガイ「……寄りたい場所があるんだが構わないか?」

サーシャ「いいよ!どこに行きたいの?」

ガイ「あそこだ」スッ

サーシャ「……図書館?」



ーークロシュヴァル号 図書館

ガイ「……ほう」

サーシャ「これは……地上の図書館と比べても充分、立派だね。何か読みたい本でもあるの?」

ガイ「少し調べたいことがあるんだが、こういう静かな所が落ち着くというのもある。別の所に行っていても構わないぞ」

サーシャ「大丈夫、私もこういう場所は好きだから。落ち着くし、何気なく開いた本から新しい発見があると嬉しくなるんだよね」

ガイ「そういうものか」

サーシャ「うん。せっかくだし読んだことない本を読もうかな。私はこの辺りで読んでるね」

ガイ「わかった」

ガイ(……"コレ"について何かわかる本があればいいが)ガサゴソ

翡翠の賽「」コロ……

コンマ下1

01〜60 アーティファクト図鑑
61〜90 世界を巡る奇跡の品々
91〜00 運命神の祝福について
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/01(金) 22:09:01.48 ID:yCBUGoSFo
さて
121 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:16:30.63 ID:v/vfrkwsO
ガイ(……アーティファクト図鑑か。何か手掛かりあればいいが)ペラッ

*本書におけるアーティファクトとは、古代に造られ、常識を超える力を宿した遺物を指す。
これらは遺跡や過去の影響が色濃く残るダンジョンなど、人跡未踏の地に眠っていることが多い。
発見されること自体が極めて稀であり、その希少価値から高額で取引される傾向にある。

本書では、現在確認されているアーティファクトの一部、または古文書や伝承により存在が記されているものについて記載する。

・蒼天の杯
ある遺跡で発見された水晶のように透き通った杯。液体を注ぐと、瞬時に清浄な水へと変化させる。ただし、1日の使用回数に限度があり3〜4回ほど使うと効果を一時的に失うが、一日使わなければ再度、使用可能になる。

・黒曜の棺
かつて吸血鬼が世界を支配していた際に使用していたとされる棺。この棺の中で眠った吸血鬼はあらゆる傷や病を回復できるが、著しく理性を失ってしまう。

・灰の砂時計
砂が逆方向に流れる砂時計。ただそれだけだが、この砂時計にかけられているのは重力魔法ではなく神話に出てくる時間魔法であるとの見解が強く、神話が実際に起きたことの証明だと主張する人々が多い。

・真紅の鍵
存在が疑問視されるアカシャ図書館へ通じると言われる鍵。見た目は一般的な鍵ではなく血のように赤い色をした幾何学的な模様が施された手のひらの大きさ程度の棒である。これが記されている文献には使用方法が乗っていないため、現在も使用方法が研究されている。

・運命神の賽
運命を変える力が宿る立方体。白い賽が最も多く確認されているが他にも様々な色や形状が存在するとされる。その全てにおいて共通するのは運命神の祝福を受けた者のみがその力を行使できるという点である。祝福を受けていない者が使用してもただの立方体でしかない。

ガイ(運命神の賽……俺が手に入れたのはこれに近い物だろうか?……しかし、この賽は俺が持つべき物ではないという確信がある)

ガイ(もしこれが運命神の賽だとしたら、いずれは正しい持ち主に渡さなければならない。不思議とそんな予感がする)パタン

サーシャ「ふーん……そういう本、好きなんだ」

ガイ「……いつの間にそこにいた?」

サーシャ「さっきからいたよ。何回か声をかけたんだけど、全然気づかないんだもん。集中してたんだね」

ガイ「そうだったか……悪い」

サーシャ「ううん、気にしてないよ。それで、調べ物は終わった?」

ガイ「ああ……終わったが、解決したわけじゃない。ただ、新しい疑問が増えただけだ」

サーシャ「ふふっ、そういうのも面白いと思うな。謎があるほうが、もっとワクワクするでしょ?」

ガイ「ふっ……そうかもしれないな」

⭐︎翡翠の賽への理解を深めました
122 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:18:01.02 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 船内
ーー夜

スタスタ

ガイ(夜も更けてきたな。サーシャは寝ると言って部屋に戻った。俺も眠りたいところだがどうにも眠気がこない……)

ガイ(こうして歩いていれば眠くなるだろうとふらついている訳だが……何も変わらんな)

ガイ(ん?ここは……)

ーークロシュヴァル号 カジノ

ワイワイガヤガヤ

ルーレット「」ゴロゴロ……

客A「頼む、当たってくれ!!!」

客B「当たれ!当たれ!当たれェ〜〜〜ッ!」

ガイ(カジノか。相変わらず……熱気がすごいな)

ガイ(こういった賭け事にあまりいいイメージはない。悲惨な目にあったヤツをリテン・ヘイヴンで大勢見てきた。それらを見たことがあると自分から進んでやろうとは思えないが……限度を持って楽しむ分にはいいだろうか?)

ガイ(流石に全財産を使う訳にはいかないが、今持ってる手持ちの金だけなら全て失っても痛くはない)

スロットマシン「」キラキラ

ガイ「……試してみるか。やっている内に眠くなるだろ」

スロットマシン「」チャリン!!……グルグル……

コンマ下1

90以上、またはゾロ目で当たり
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 00:20:29.94 ID:HWcETOwr0
124 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:36:50.95 ID:v/vfrkwsO
スロットマシン「」ビタッビタッシーン……

ガイ「……止まった?」

スロットマシン「」……ビタッ ピカン‼︎

スロットマシン「〜〜〜♪」ピカピカピカン‼︎

ジャラジャラ……

ガイ(当たってしまった)

客C「お、兄ちゃん大分景気いいね!その演出を久々に見たよ!」

ガイ「……どうも」ジャラジャラ……

ガイ(明日はサーシャに飯でも奢るか……ん?)

黒ジャケットの少女「……」ジッ……

ガイ(なんだか気まずいな……終わり次第さっさと自室に戻ろう)ジャラジャラ……

⭐︎お金がかなり増えました
125 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:38:41.08 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 甲板
ー朝

ミチル「〜〜〜♪」

クルーA「おお、船長が歌っているぞ!」

クルーB「今回の航海じゃ嵐が来てないからな!機嫌がいいんだろ!」

クルーC「ああ……いい声だぁ……」ウットリ

クルー達「」ワイワイ

ガイ「……やはり人魚は歌が上手いな」

サーシャ「そうだね……思わず聞き入っちゃった」

ガイ「あと一日でトコナツ火山島につく。船での時間を有効に使おう」

サーシャ「そうだね!今日は何しよっか?」

*トコナツ火山島へ2日間かけて向かいます。
(2日目)

航海中何をする?または何が起きた?
安価下1~3
※船内にはプール、温泉、カジノ、図書館、レストラン等があります。参考までに。
自由安価でありそうな場所を安価してもらっても大丈夫です。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:01:34.61 ID:I4cNH5Kso
人目も憚らず魔法の修行
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:02:29.57 ID:4w3dmzybo
こっちを見る黒ジャケットの少女に話しかけに行く
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:09:21.69 ID:xb9gNnmk0
海からアイテム漂着
129 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 08:11:38.48 ID:oymUy94cO
サーシャ「そういえばガイ、下級の攻撃魔法ってどの属性を扱えるの?」

ガイ「ああ、この前は速度強化しか見せていなかったな。俺が使えるのは炎と風、それと雷属性か」

サーシャ「複数属性を扱えるの?」

ガイ「ああ。といっても下級魔法だがな」

サーシャ「……ちょっとだけ、見てみたいな〜」

ガイ(うっ……視線が痛い。魔法はあまり得意じゃないんだが……)スッ

ガイ「……炎よ」
小さな火球「」ボゥッ‼︎

ガイ「次は風」
小さな竜巻「」ビュオオオッ‼︎

ガイ「そして、雷」
雷光「」ビリビリビリッ‼︎

サーシャ「おー!まるで魔法使いみたいだね!」

ガイ「……流石にそこまでのレベルではないが、褒められて悪い気はしない」

サーシャ「ううん、充分凄いよ!私も使えるようになりたいな。私もたまに練習してるんだけどなかなかできなくて……」

ガイ「……少しなら教えられると思うぞ」

サーシャ「えっ、いいの?」

ガイ「本職ほど専門的には教えられないがな」

サーシャ「是非ともお願いします!先生!」

サーシャが魔法の練習をします。

安価下1

炎、水、風、地、光の中から一つ選んでください

コンマ下2

01〜40 少しわかったかも!
41〜90 できた!
91〜00 予想以上にできちゃった
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:34:18.92 ID:HWcETOwr0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:38:11.05 ID:XbR1xE4K0
132 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:04:18.11 ID:Ok/reikbO
ガイ「新しく魔法を覚える場合、まずは自分の得意な属性に性質が近いものから習得するのが一般的だが……サーシャは回復魔法と遠視魔法が使えるんだよな?」

サーシャ「うん。属性的には無属性になるのかな?この場合は何から始めればいいんだろう」

ガイ「そうだな……回復から連想して、植物を育てる土……水……地属性か水属性を試してみるか」

サーシャ「そんな適当な感じで決めちゃうの!?」

ガイ「意外とこれが馬鹿にならなくてな。魔法は想像することが大事だ。一度掴めばすぐ使えるようになる」

サーシャ「そういうものなんだ……それじゃあ地属性を練習してみようかな」

ガイ「なら砂を具現化させてみるか。よし、手のひらに魔翌力を集中させろ」

サーシャ「……こう?」

ガイ「ああ、いい感じだ。それを維持したまま、土や砂をイメージしながら回復魔法を使うときのように形にしていけ」

サーシャ「むむむ……!」
少量の砂「」サラ……

ガイ(魔翌力の流れも安定している……初めてにしては筋がいいな)

サーシャ「うっ……ぐぬぬ……!」
砂「」サラサラサラ……

ガイ「いいぞ、その調子だ」

サーシャ「……ダメっ!限界!」
消えゆく砂「」

ガイ「……少量だが、確かに砂が形成されていた。地属性の入り口は掴めたんじゃないか?」

サーシャ「うん、少しだけわかった気がするよ!ありがとね、ガイ!」

ガイ「……礼を言われるほどのことはしていないさ」

⭐︎サーシャが地属性の感覚を掴みました
133 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:06:16.35 ID:Ok/reikbO
ーークロシュヴァル号 レストラン

大盛りオムライス「」ドン‼︎

サーシャ「わあ……本当にいいの?結構いい値段したよね、コレ……」

ガイ「ああ。慣れない属性の魔翌力を扱って疲れているだろうし、何も気にせず食べてくれ」

サーシャ「じゃあ、そういうことなら……いただきます!」モグ

サーシャ「〜〜〜!!!これ、すっごく美味しいよ!ガイも食べる?」

ガイ「いや、俺は大丈夫だ……ん?」

ガイ(……また、視線を感じる)

黒ジャケットの少女「……」

ガイ(昨日もカジノでアイツに見られていたな……こっちから伺ってみるか)

サーシャ「ガイ、どうかしたの?」モグモグ

ガイ「……すまん、少し手洗いに行ってくる。ここで待っててくれ。」

サーシャ「あ、止めてゴメンね!いってきていいよ!」

ガイ「悪いな、すぐ戻る。もし何か食べたかったら追加で注文してていいからな」

134 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:07:04.91 ID:Ok/reikbO
黒ジャケットの少女「……はじめまして、ガイさん?でいいんだよね?」

ガイ「お前は誰だ?何故俺たちを見張っている?」

黒ジャケットの少女「まあまあ、そんなに焦らないで。これ見ればわかるでしょ?」スッ

スライムが描かれたメダル「」ポン

ガイ「……暗黒館の幹部か」

黒ジャケットの少女→リーゼリット「そうそう!私はリーゼリット・ヴィルト。オーナーからの依頼であなたを助けるように言われてるの。よろしくね」

ガイ「それなら最初から声をかけてくれればいいものを」

リーゼリット「だってあのエルフの子と楽しそうにしてたから声かけづらくて……」

ガイ「……」

リーゼリット「そ、そんな目で見ないでよ!アンタも逆の立場だったら絶対、声かけなかったでしょ!」

ガイ「……否定はしない」

リーゼリット「でしょ?だから様子見してたの。まあ、オーナーからの依頼ってのは本当だから安心して」

ガイ「依頼の内容は?」

リーゼリット「簡単に言うと、トコナツ火山島での調査と護衛。それとアンタ達の全般支援が任務だよ」

ガイ「なるほど。それで、俺たちと一緒に行動するのか?」

リーゼリット「えっ、意外とあっさり受け入れるんだ。てっきり必要ないとか言われると思ったよ」

ガイ「……なぜそうなる?俺たちへの全般支援が任務なら一緒に行動した方が合理的だろう」

リーゼリット「ははっ、思ったより話が早くて助かるね。それじゃ、よろしく」パッ

ガイ「?」

リーゼリット「握手だよ、握手」

ガイ「ああ、すまん。よろしく頼む」ガシッ

リーゼリット「あー、それとあのエルフの子……サーシャちゃん?にはタイミングみて話かけるから知らん顔して合わせてよね。変に警戒させたくないし」

ガイ「わかった」

リーゼリット「それじゃ、また後で……といいたいところだけどゴメン、今から合流してもいい?」

ガイ「……好きにしろ」

135 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:09:03.24 ID:Ok/reikbO
ガイ「待たせたか?」ストン

サーシャ「お帰りー、全然大丈夫だよ!」モグモグ

ガイ「ならよかった」

ガイ(テーブルの端に皿が3枚積んであるな……あの量のオムライスをこの短時間で3枚も?)

リーゼリット「すいません、お二人方。席がどこも空いてなくて……ここ、相席させてもらっても?」

サーシャ「構いませんよ!ガイもいいよね?」

ガイ「……ああ。問題ない」

リーゼリット「そう?ありがとう、助かるよ。私はリーゼリット。一応、冒険者の仕事してるんだ。こうして会ったのも何かの縁、よろしくね!」

サーシャ「サーシャです!よろしくお願いします!」

ガイ「……ガイだ。俺たちはトコナツ火山島へ地質調査に向かうんだが、君は何をしに向かうんだ?」

リーゼリット「あー、私も仕事のついでで向かうんだよね、ほら」ペラ

サーシャ「……あ、同じ依頼!こんな依頼を受ける人ってガイ以外にもいたんだ……」

リーゼリット「あはは、もの好きってやつかな。ねえ、もしよかったら一緒に行動しない?」

サーシャ「私はいいけど、ガイは大丈夫?」

ガイ「問題ない。人手が多ければその分早く依頼を終えることができるだろう」

リーゼリット「じゃあ決まりだね。よろしく、お二人さん!」

⭐︎リーゼリットがトコナツ火山島の依頼を手伝ってくれます
136 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 23:34:05.86 ID:ra3JLS12O
ーークロシュヴァル号 甲板

ミチル「久しぶりに嵐が起きない航海……こんなに清々しい気持ちは久しぶりだ〜!」ググッ

ミチル「もう少しでトコナツ火山島へつくし、このまま何事もなく終わりそうだね……ん?」

ミチル「前の方に何か……流れてる?」

ミチル「水の精霊さん、あれが何かわかるかい?」

ザァーン……ザザーン……

ミチル「ふむふむ……なるほど、中身はわからないけど何かが入った木の箱だと。それなら引き上げてみるか」

ミチル「みんな、ロープを準備して!前方の漂流物を引き揚げるよ!」

クルーA「了解!ロープ持ってきます!」タッタッ

クルーB「船長、位置を合わせます!」ガチャガチャ

ミチル「お願いね、慎重に寄せてよ!」



ザワザワ……

ミチル「それで引き揚げてみたはいいものの……」

施錠された箱「」ポン

クルーC「鍵がかかってますね……壊して開けてみますか?」

ミチル「うーん、罠の可能性もあるし、中の物も一緒に壊してしまうかもしれないし……どうしたものかな」



サーシャ「ご馳走様でした〜!あれ、なんだか人だかりができてるね」

ガイ「船員たちが集まっているな。何かあったのかもしれん」

リーゼリット「面白そうだし行ってみよっか」



サーシャ「ミチル船長、どうしたんですか?」

ミチル「おや、お客さん。前方で箱を引き揚げたんだが、しっかり施錠されててね。罠かもしれないし、どう開けたもんか悩んでたところさ」

リーゼリット「……ずいぶんと古そうな鍵だね」

ガイ「少し見せてもらってもいいですか?」

ミチル「もちろん、どうぞ」

ガイ「……昔、こういう古い鍵の仕組みは扱ったことがある。慎重にやれば壊さずに開けられるかもしれん」

サーシャ「ガイならできそう!」

ミチル「それじゃあ解錠を任せてもいいかな?」

ガイ「はい。罠だったときは危ないので離れていてください。サーシャ、もしものときは回復を頼む」

サーシャ「あまりあってほしくないけど、任せて!」

カチャカチャ……

箱の中身はなんだった?

コンマ下1
01〜05 ?
06〜20罠だ!
21〜30 空っぽでした
31〜60 市販品が入ってました
61〜90 それなりにいいもの(安価下2)
91〜00 アーティファクト(安価下2)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:35:59.91 ID:dibkVHb9o
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:36:41.22 ID:zcVOXAtl0
黒曜の棺
139 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 00:27:49.76 ID:PS9nFxYDO
カチャカチャ……カチャン‼︎

ガイ「開いたぞ……!?」

ガイ(なんだ、この凄まじい威圧感は……?)

サーシャ「……なんだか急に寒気がしてきたね」

リーゼリット「……もしかして、罠?」

ガイ「いや、そうじゃない。これは一体……」

ミチル「中に入ってるのは一体なんなんだい?」

ギィー……

鎖で縛られた黒曜の棺「」ゴゴゴゴゴ……

ガイ「これは……アーティファクトか?」

サーシャ「何これ……嫌な感じがする……」

リーゼリット「凄く不快だね……なぜかわからないけど、とてつもない威圧感を感じるよ」

ミチル「海にはいろんな物が流れている。こういったものが漂流しているのはなんら変なことじゃないさ。どれどれ……」

ミチル「ふむ……どうも見たところ中身を出さないように厳重に封印しているようだ。簡単には解けないけど触らない方がいいだろうね」

ガイ「黒曜の棺……かつて吸血鬼の王が使っていたとされる棺だ。ほぼ本物とみて間違いないだろう」

サーシャ「ひええ……じゃあ中に入ってるのは……吸血鬼?」

ガイ「そうとは限らないが、黒曜の棺は中で眠った者の病や怪我を治療する効果がある。その代償に中で眠った者は理性を失うと図鑑には記されていた」

リーゼリット「これは然るべき所に預けた方がいいんじゃない?」

ミチル「そうだね。こんな物を船の上で開けるなんて自殺行為だよ。この船と乗員の安全は私の責任だから、あとは任せておいて」

ミチル「クルーたち、封印を傷つけないよう慎重に運んで。船倉の一番奥、檻に入れて厳重に保管!交代で見張りを立てること!」

クルー達「了解しました!」

ガイ「……あの棺は最終的にどうするんですか?」

ミチル「一度ウォーターポートに戻って、魔族国にでも送るよ。あそこなら専門家が多数いるし、何より吸血鬼が納めていた国だからね」

リーゼリット「それが一番だね。間違っても誰かが興味本位で開けたりしなきゃいいけど」

サーシャ「絶対近づかない方がいいね……あんな嫌な感じ、初めてだよ」

ミチル「まあ、君達は心配しなくていいよ!もうそろそろトコナツ火山島だ。降りる準備を済ませてきた方がいいですよ」

サーシャ「あっ!?まだ何も準備してないから急がなきゃ!」

⭐︎黒曜の棺を引き揚げました。後で魔族国バイオレットへ運ばれます。
140 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:02:53.85 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツ火山島 港

カモメ「クゥー、クゥー」

クロシュヴァル号「」ボーッ

ミチル「皆様、ご乗船ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております!」



サーシャ「んー……!ついたね、トコナツ火山島!なんだか南国っぽい香りがするよ。」

ガイ「……おそらくまたあの船に乗ることになると思うぞ」

サーシャ「本当!?あ、でもそんな頻繁に乗ったらお金が持たないんじゃ……」

リーゼリット「大丈夫だよ、サーシャちゃん。ガイさんは昨日カジノで大勝ちしてるから」

ガイ「おい」

サーシャ「えっ!?いつの間に!!!」

リーゼリット「ふふっ……あ、そうだ。宿は決まってるの?オススメの所があるから案内するよ。トコナツシーサイドホテルっていうんだけど」



ーー海沿い

スタスタ……

ガイ(今向かっているのはクーさん……オーナーの知り合いが経営している場所か?)コソッ

リーゼリット(そうだよ。ホテルの外見はちょっと気になるけど、目立たないから拠点にするには丁度いい場所だよ)コソッ

ガイ(なるほど……)コソッ

サーシャ「あれ……?看板だとこの辺りにあるはずなんだけど、ホテルらしい建物が見当たらないね」

リーゼリット「もう見えてるよ、ほら」

茅葺建築の家屋「」
 古めかしい看板『トコナツシーサイドホテル』

サーシャ「えっ……あれがホテル!?もっと大きくて豪華なのを想像してたよ!」

ガイ「……ずいぶんと素朴だな」

リーゼリット「見た目だけで判断しちゃダメ。中はちゃんと快適だよ」

サーシャ「そ、そうなんだ……豪華客船に乗ったあとだからか、ギャップがすごいね」

ガイ「まあ、泊まってみればわかることだ」

リーゼリット「安心しなって。こういう場所の方が拠点にするには丁度いいんだ。さ、案内するね」
141 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:22:28.88 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツシーサイドホテル 玄関

若女将「いらっしゃいませ。あら、リーゼリットさん。今回は3名でご利用するんですね。お部屋はどうなさいます?」

リーゼリット「久しぶり。また泊めさせてもらうね。部屋は……2部屋でいいでしょ?」

サーシャ「うん、大丈夫だよ」

若女将「かしこまりました。すぐにご案内しますね〜」



ーートコナツシーサイドホテル 客室

ハンモック「」ユラユラ

ガイ(さて、トコナツ火山島についた訳だが……どこから調べたものか)ユラユラ

ガイ(怪しいのはやはり火口付近……?いや、憶測で突っ込むよりも、この島を知る人間から情報を集めた方が確実か……)

現在はトコナツ火山島です。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:26:31.19 ID:6upraMSW0
サーシャと一緒に住人への聞き込み
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:45:24.18 ID:N1/VvEM3o
島の偉い人の所へ挨拶に行ってみる
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:53:08.02 ID:Xuoj5MpqO
何がなんでも火口に直行
145 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 18:25:26.59 ID:9DFJhVHxO
ーートコナツ火山島 市街

スタスタ……

ガイ「まずは島長に調査する許可をとろうと思う」

リーゼリット「わざわざ許可をとらなくとも勝手に調べればいいじゃん?」

ガイ「余計なトラブルは避けたい。正規の手順を踏んでおくに越したことはないだろう」

サーシャ「うんうん、それに隠れてやるよりも堂々としてたほうが気分がいいしね!」

リーゼリット「ふーん、まあ好きにすれば?私はどっちでもいいよ」

サーシャ「あはは……あ、あれが島長の家かな?」

ガイ「……ここまで来て言うのもなんだが、事前の連絡なしに訪ねてもよかったのだろうか」

リーゼリット「大丈夫大丈夫、島長は不利益になるようなことをしなければ来るもの拒まずってタイプらしいから。むしろ面白がってくれるかもよ?」



ーー島長の家

サーシャ「すいませーん、島長にお聞きしたいことがあって伺ったんですけど、どなたかいらっしゃいませんかー?」

ガラッ

猫人の男「お待たせして申し訳ありません。島長は現在、不在しております。もし私でよければ用件をお伺いしますよ」

ガイ「暗黒館の依頼で地質調査に来たんですが、調査をするにあたって正式な許可をいただきたく思い伺いました」

猫人の男「ああ、暗黒館の……地質調査なら危険な地域以外であれば自由にやってもらってかまいませんよ」

ガイ「危険な地域?」

猫人の男「ええ、火口付近や溶岩地帯は現在、島長の判断で立ち入りが禁止されています。申し訳ないのですが、どうしてもその辺りを調査したいのであれば日を改めるか、島長本人から許可を貰ってください」

サーシャ「そうなんですね……どうして立ち入りが禁止されているんですか?」

猫人の男「最近、火山活動が活発でしてね。直ちに影響があるわけではないのですが、念のためです」

リーゼリット「なるほどね……島長は今どこに?」

猫人の男「その危険地域一帯の調査を火属性に耐性のある者と一緒に見回っております。当分は帰ってこないでしょうね」

サーシャ「島長さん、自分で見回るなんてすごいね。でもちょっと心配だな……」

ガイ「……そうか。なら会うなら戻ってくるのを待つか、こちらから行くしかないわけだ」

リーゼリット「行く気は?」

ガイ「危険を承知で踏み込む理由は今のところない。まずは安全な範囲で調査を進めよう」

サーシャ「うん、私もそれがいいと思うよ。安全な場所からでも分かることはたくさんあるしね!」

猫人の男「そうしていただけると助かります。火口周辺は予想外の噴気が出ることもありますから……。何かあれば、私か島の者に声をかけてください」

ガイ「わかりました……それでは失礼します」ペコリ

⭐︎トコナツ火山島の地質調査の許可をいただきました(危険地帯の許可はいただいてません)
146 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/03(日) 20:21:41.14 ID:aNpM1IKzO
ーートコナツ火山島 港

サーシャ「〜♪」

リーゼリット(ねえ、一旦二手に別れて情報を集めない?10年前に世界樹の光が落ちた場所がどの辺りかを特定しなきゃ残滓を調べようもないでしょ?)コソ

ガイ(賛成だ。俺とサーシャはこの辺りで色々聞いてみる)コソ

リーゼリット(了解。それじゃあ私は過去の記録を調べてくるよ。またあとでね)コソ

サーシャ「ねえガイ……あれ?リーゼリットさん、どこ行ったの?」

ガイ「資料を調べに行った。すぐ戻るだろう」

サーシャ「そっかー、頼りになるね!じゃあ私たちはどうする?」

ガイ「この辺りで変わったことがないか聞いてまわるぞ」

サーシャ「うん!……でも地質調査に聞き込みって必要なのかな?」

ガイ「地面の変化は見ても分かるが、昔からここにいる連中の話はそれ以上に確かだ。無駄にはならんだろう」

サーシャ「なるほど!そういうことなら聞いてみよう!」

コンマ下1

01〜20 とくに聞き出せなかった
21〜40 かつて世界樹の光が落ちた場所
41〜90 ↑+最近の火口の様子
91〜00 ↑+???
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 20:25:07.39 ID:wSTVbeNo0
148 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:34:08.11 ID:xiJlL2H0O
サーシャ「すいません、今お時間大丈夫ですか?」

魔族のお姉さん「あら、どうしたのお嬢ちゃん?」

サーシャ「実はこの島の地質を調査しているんですけど昔のことを知りたくて……過去に何か大きく変わったことがあったりしたら教えてほしいです!」

魔族のお姉さん「う〜ん……火山が元気になるのはしょっちゅうだし……今もまた火口とかは立ち入りが制限されているみたいだけど……最近ってなったら世界めくれくらいしかないわね……」

魔族のお姉さん「あっ、そうそう!世界めくれが起きる前くらいに流れ星がトコナツ火山の山頂に落ちてね。噴煙が今までで一番噴き上がってたし、火山の魔物も増えたし、もう大変だったんだから!」

サーシャ「なるほど……ありがとうございました。引き留めてしまってごめんなさい!」

魔族のお姉さん「全然いいわよ。参考になったら嬉しいわ」ヒラヒラ



サーシャ「うーん、あまり地質調査には関係ない情報しか聞けなかったなー」

ガイ「……いや、10年前とはいえ当時の様子を知り得たのは大きいぞ。今と比較ができるからな」

サーシャ「世界めくれが起きる前の流れ星……もしかして、世界樹の光だったのかな?」

ガイ「……世界樹の光を知っているのか?」

サーシャ「えー、知ってるもなにも、私はフォレスティナ出身だよ?世界樹の果実が別れて飛んでいくのを近くで見てたんだからね!」

ガイ「……そうか」

ガイ(かつて世界樹の光が落ちた場所はトコナツ火山の山頂付近の可能性が高い。リーゼリットと合流したら意見を聞いてみるか)

149 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:37:56.17 ID:xiJlL2H0O
ーートコナツシーサイドホテル 客室

リーゼリット「ーーというわけで、10年前に火山活動が最も活発になって以降は再び落ち着いたと……資料を見た感じ、大きく違ってはいないね」

ガイ「あとは現地を実際に確認して記録に残したら依頼完了だな。問題は立ち入り禁止の場所だが……」

サーシャ「島長から許可をとろうにも、調査に向かってしばらく戻ってこないらしいし……」

リーゼリット「こうなったら、あれだね!知らん顔して無理にでも見に行こう!」

サーシャ「ええっ!?そんなことしたら怒られちゃいますよ!?」

ガイ「……怒られるかどうかは問題じゃない。依頼は達成しなければならん。バレなければそれでいい」

サーシャ「えっ、本気で言ってるの?地質調査なら安全な範囲で十分でしょ!?」

リーゼリット「そう思うなら部屋で待っててもいいよ?私たちは行くから」

サーシャ「2人ともどうしてそこまで……」

ガイ「……」

ガイ(暗黒館本来の目的は秘匿されるようなものではない。依頼内容が他言無用なのはおそらく世界樹の光の力を悪用されない為だろう……これまで共に過ごした中でサーシャがその力を悪用するような人物でないことは明白だ。彼女にならーー)

ガイ「……よし」

リーゼリット「……ガイさん、もしかして伝えるつもり?」

ガイ「そうだ。彼女は信頼できる」

サーシャ「え……どういうこと?」

ガイ「サーシャ。君に伝えることがある」

サーシャ「な、なに……?急にどうしたの?」

ガイ「まず、暗黒館はただの冒険者ギルドの代替組織ではない。本来の目的は世界めくれの影響をなくし、在りし日の世界を取り戻す……それが暗黒館の目的だ」

ガイ「そして俺は暗黒館の幹部だ」

リーゼリット「……隠しててもしょうがないか。私も幹部だよ」

サーシャ「えっ、えっ?」

ガイ「君はあくまで一般の冒険者として今回の依頼を受けている。それは事実だ。だが俺たちには、依頼書に記されていないもう一つの目的がある」

サーシャ「……もう一つの目的?」

リーゼリット「10年前に世界樹の光がこの島に落ちた。その力の残滓がどれだけ残っているかを調べるのが、本当の任務」

ガイ「ああ。その力が悪用されれば、災厄を招きかねない。だからこそ、隠密での調査が必要だった」

サーシャ「……どうして、残滓の力を?」

ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要らしい。俺も詳しくはない……黙っていてすまなかった」

サーシャ「……」

ガイ「……無理に付き合わせるつもりはない。君は地質調査の範囲内で依頼を果たせばいい。
もし俺とのパーティを解散したければーー」

サーシャ「そんなこと言わないで!」
150 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:38:25.11 ID:xiJlL2H0O
ガイ「……サーシャ?」

サーシャ「……何でそんな大切なこと今まで黙ってたの?」

サーシャ「私たち、パーティを組んで日が浅いけど……あの時、ガイを信じたいって思った。だから今こうしてパーティを組んでるんだよ」

リーゼリット「……それでも隠されてたら、信じるのが難しくなるよね」

ガイ「……君を信じていなかったわけじゃない。ただ、この件は世界樹の光が絡んでいる。真実を知る者が少ないほど安全だと考えたんだ」

サーシャ「……そっか。でもね、パーティって信じ合うものじゃない?危険だからって理由で黙ってるのは、私は嫌だよ」

ガイ「……すまない」

サーシャ「ううん、もういいよ。だって今こうして話してくれたんだし……でも次からは相談してほしいな。私たち、仲間でしょ?」

ガイ「ああ……約束しよう」

サーシャ「うん、それでよし!」

リーゼリット「ふふっ……」

サーシャ「な、なんですか?私、変なこと言いました?」

リーゼリット「ごめんごめん、青春してるなぁって思って……その様子なら大丈夫そうだね?」

サーシャ「暗黒館の本来の目的はとても素敵なものだと思うので!私も協力します!」

ガイ「……なら、決まりだな。目立たない夜間から明け方にかけて力の残滓を調べて切り上げよう」

リーゼリット「うん、じゃあ今日は早めに休んで準備をしようか。出発する前に声をかけるね」

ガイ「わかった。夜明け前に集合しよう」

☆サーシャに暗黒館の幹部であることを伝えました。

☆立ち入り禁止地域へ潜入します
151 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 14:40:37.08 ID:Jw5URJtmO
ーートコナツ火山島 山道

ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!

サーシャ「それで、世界樹の光が落ちた可能性が高い山頂に向かうのは別にいいんだけど……///」

サーシャ「この服……もっと他になかったんですか!?///」

マジカルハイレグ水着「」バン‼︎

リーゼリット「私が選んだ訳じゃなくて武具屋の店主のオススメでね……見た目はふざけているけど性能は一級品だよ。それを着ていれば溶岩を泳ぐことさえできる優れ物だって」

サーシャ「どんな人が選んだんですかそれ!?」

リーゼリット「火山対応に関しては実績があるらしいから拒否しづらくて……でも似合ってるよ、サーシャちゃん」

サーシャ「うう……普通の水着なら平気なのに……断然恥ずかしいよ、コレ///」

ガイ(……ありがとう、武具屋の店主さん)グッ

サーシャ「……ていうか、ガイはともかく、リーゼリットさんはコレ着てないんですか?」

リーゼリット「か、数に限りがあるのと……私は銃を使うから、こういうのはちょっとね! あはは、参ったな〜」アセアセ

サーシャ「ふーん……」

ガイ「……まずは旧トコナツ村へ向かうぞ。火口へ行くにはどうしても経由しなければならない」

サーシャ「でも、人が住んでるんだよね?そこで私たちが禁止区域に入るのを見られたらマズいんじゃない?」

ガイ「そうだな……だが、この時間帯なら村の人間に見られる可能性は低いだろう」

リーゼリット「見つかっても怒られるだけで済む……と信じたいね?」

サーシャ「なんだか不安になってきたかも……」

ガイ「慎重に動けば問題ない。準備はいいか?行くぞ」

コンマ下1〜2 ランダムイベント
01-05 強敵
06-40 敵襲
41-60 物品発見(安価下3)
61-80 場所発見(安価下3)
81-00 良いこと(安価下3)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:42:11.13 ID:uVsuvtEOo
さて
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:48:36.11 ID:NXgTMZe7O
154 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:47:31.83 ID:Vn926bm8O
サーシャ「……止まって。向こうに何かいるよ」

リーゼリット「あれは……トコナツコカトリスだ!」

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッバサッ

リーゼリット「すごく気が立ってる。近くに巣があるのかも」

サーシャ「こっちに気づいてる!襲ってくるよ!」

ガイ「避けられそうにないな。構えろ」シャキン‼︎

トコナツコカトリス「コケェェェッ!!!」
155 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:50:13.62 ID:Vn926bm8O
"戦 闘 開 始"

リーゼリット「射線に入らないでよね!」ジャキッ

ガイ「了解した!」

サーシャ「ガイ、コカトリスは強力な毒を持ってるから気をつけて!」

トコナツコカトリス「コッコッコッ」バサッバサッ

ーー1ラウンド目ーー

敵チーム 現在0ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 15:53:34.35 ID:jiJr3LVHO
157 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:01.49 ID:Vn926bm8O
ガイ「はっ!」シャキン

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッ‼︎

ガイ「くっ、羽ばたきの風圧が強くて近づけない……ッ!」

バキュゥン‼︎

トコナツコカトリス「コケッ!?」

リーゼリット「風で弾が逸れた……!」カチャン

ビュンッビュンッ

サーシャ「やっぱりあの風圧じゃ矢が届かない……あれだけ強い風を起こしてるなら、ずっとは飛んでいられないはずだよ!」

トコナツコカトリス「……」スタッ ググッ……

サーシャ「地面に降りた!今なら……」キリリ……

ガイ「ッ!」シャキン

リーゼリット「!ダメ、近づかないで!!!」

トコナツコカトリス「オェェェッ!!!」ビチャビチャ

ガイ「!?しまった……!」ダッ

サーシャ「そんな、ガイ!?」

ガイ「がああああああッ!!!!」シュウウウ……

サーシャ「ガイ、大丈夫!?」

ガイ「ああああああっ!!!!ぐっ……俺のことはいい……!自分の身を守ることに、集中しろ!!!」シュウウウ……

リーゼリット(ガイさんが毒を受けた!……サーシャちゃんと私で隠れながらアイツを狙撃するしかないか……!)

リーゼリット「サーシャちゃん!!!遮蔽物を使って距離をとって!!!」

サーシャ「!……わかりました!!!」シュタ

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」
158 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:27.78 ID:Vn926bm8O
リーゼリット(落ち着いて……私ならできる、こういうことは今まで何度もあった……!)スゥー

サーシャ(ガイ、待ってて!すぐに治してあげるから……)キリリ……

ガイ「ぐっ……」

コカトリス「コッコッコッ……」

ーー2ラウンド目ーー

敵チーム 現在1ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 16:49:06.32 ID:2UrL6BAfo
強い
160 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 17:20:54.91 ID:NgcyBxuVO
(コンマが高くなってしまって)申し訳ない。
トコナツコカトリスは腕の立つ冒険者数人がかりでも手こずる強力な魔物だったと補完しておいてください

コンマ下1
01〜80 両手剣を携えた剣士
81〜00 竜人の少女+黒っぽいスライム
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 17:42:39.81 ID:j9eGBt/GO
今のシステムだと勝率5割ですからね
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 23:41:56.35 ID:icxyH+cj0
この戦闘ルールちょっと見直した方がいいかも
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