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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】
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310 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/17(日) 13:03:03.01 ID:t07HGpJlO
クー「……私ばかり話しちゃったわね。で、ガイはどうなの?何か困っていることとかない?今なら相談に乗ってあげるわよ」
ガイ「オーナーに相談するほどのことでは……」
クー「いいのよ。アンタには重要な任務を与えているんだから、些細なことでも抱えられて本来の実力を発揮できないと暗黒館として困るのよ。さあ、なにかあるなら言いなさい?」
ガイ「……では、一つだけ。サーシャのことです」
クー「サーシャ?あのエルフの娘ね。続けて」
ガイ「普段、あいつには世話になりっぱなしで……戦闘でも支えられているし、日常でも色々助けられてばかりです。だから、何かお返しをしたいと思うんですが……何をすればいいのか分からなくて」
クー「あら……そういうこと。案外アンタも可愛いところあるじゃない!」バシッ
ガイ「……からかわないでください」
クー「冗談よ。でも、いい心がけね。仲間に感謝を返したいって気持ちは何より大事なことだわ」
クー「……あの子は豪華な贈り物よりも、気持ちを喜ぶと思うの。例えば、前に何気なく手に取っていた小物を贈るとかね。高価じゃなくても、気づいてくれていたんだって思えるものが一番響くのよ……あるいは、一緒に楽しめることを計画するとか」
ガイ「……なるほど。物ではなく心、ですか」
クー「そう。アンタ、不器用そうだから余計にね。飾り気のない素直な気持ちが一番響くと思うわよ」
ガイ「……参考にします」
クー「いいのよ……さて、そろそろ行かなくちゃ。アンタ達、無事に帰ってきなさいよ?」
ガイ「ええ。必ず」
クー「……期待してるわね」
⭐︎クーさんと話しました。
311 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/17(日) 13:03:37.05 ID:t07HGpJlO
ガイ「……よし、揃ったな」
イーリン「皆様、よろしくお願いしますね」
サーシャ「イーリンさん!?もしかして、今回ついてきてくれるんですか!?」
イーリン「ええ。ガイ様に頼まれたので……ご迷惑をおかけします」
リーゼリット「とんでもない!実際、イーリンさんがいないと、接近して戦う人が少なくてちょっと困ってたんだよ」
サーシャ「私もリーゼも、接近されたら対処がすごく難しいもんね……」
イーリン「その分は、私がお守りします。もっとも、皆様を危険に近づけさせないのが一番でしょうけど」
サーシャ「わあ……すごく頼もしい……!」
リーゼリット「ふふっ、これで心強さ倍増だね、ガイ?」
ガイ「ああ。改めてよろしくな、イーリン」
イーリン「……ふふっ。そう言っていただけると光栄です」
ガイ「さて、出発は明日の朝……集合場所はウォーターポートの入り口でいいか?」
サーシャ「意義なし!」
リーゼリット「うん、いいよ」
イーリン「かしこまりました……では、魔導車を入り口近くに止めておきますね」
ガイ「頼んだ……じゃあまた明日に会おう。解散してくれ」
⭐︎ユーシリア帝国に4日かけて向かいます
312 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/17(日) 13:07:51.83 ID:t07HGpJlO
というわけで魔導車でユーシリア帝国へ向かいます。
その前にキャラ募集を行いたいと思います。
ユーシリア帝国にいそうな人、冒険者の人などを本日の0時まで募集します。また、若干の設定変更を行う場合がありますので、その辺りをご了承くださると幸いです。
〈ユーシリア帝国〉
■概要
王国の東にある帝国。
遥か昔、死闘の末に魔王を討伐した英雄が初代皇帝となり、建国したと伝わっている。
その際の仲間の一部が筆頭貴族となり、そのいくつかの家系は現在まで存続している。彼らは魔王復活に備え、先祖の武具や魔法を代々伝承しているとされる。
■産業
国内に肥沃な穀倉地帯や港を抱え、さらに近海には優良な漁場があるため、食料の輸出や交易が盛ん。
現皇帝エリオスは各種産業への魔法技術の活用を推進しており、新たな分野が芽吹きつつある。
また、長い歴史を持つことから古い遺跡や文化遺産、書物や文物が豊富で、観光や留学生の受け入れも盛んである。
■情勢
十年前、帝国内は作物の不作・地震・周辺国の侵攻・眠り病の流行といった大災厄に見舞われ、さらに直後に世界めくれが発生。帝国は滅亡寸前まで追い込まれた。
その混乱期に即位したのが現皇帝エリオスである。彼の強い指導力によって国は急速に立ち直り、今では建国した初代皇帝に次ぐ名君と評されているが、その一方で彼の統治は反発も招いている。
急速な改革と権力集中に対し、旧来の貴族層が反発。国を立て直すために課せられた重税や政策により、一部からは恐れの対象ともなっている。
現在は皇帝を支持する派閥と旧貴族派閥との対立が激化し、帝国領内各地で小競り合いが続いており、事実上の内戦状態といっても差し支えない。
313 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/17(日) 13:08:57.63 ID:t07HGpJlO
・テンプレ
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
これをもって本日の更新を終了します。
よろしくお願いします。
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 13:16:19.35 ID:ht4BxYty0
【名前】ヌル・シール
【種族】悪魔
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】黒髪ボブカットの少女。頭には2本の角が生え、背中には黒い羽根、腰には悪魔の尻尾が生えている。
【性格】元気でイタズラ好き
【魔法】闇属性魔法の他、封印魔法(ヌル自身が解放しない限り対象を亜空間に閉じ込める)を使う。
【備考】元はある図書館司書の使い魔の1人だったが、世界めくれを期に自立、現在は帝国の路地裏で1人暮らししており、上級国民や観光客相手にイタズラをして過ごしている。
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 13:47:40.67 ID:UymOkTYGO
【名前】ニナ・リバーサイド
【種族】竜人
【性別】女
【年齢】800歳
【容姿】青髪ツインテールの小柄な少女。頭には一本角、体にはウロコが生えている。
【性格】冷静で落ち着いている
【魔法】水属性魔法使いだが身体のあちこちに仕込んだ自作の魔道兵器による攻撃がメイン。
【備考】魔道機械のエキスパートで魔道車も彼女の作品。もともとは機械都市に住んでいたがある時に出ていき、現在は冒険者として気ままに自作の魔道機械を売り歩いている。
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 15:16:02.19 ID:viRXpzMC0
【名前】クルツ・シュヴァイツァー
【種族】竜人(ただし人間の血がかなり濃い)
【性別】男
【年齢】18
【容姿】金髪ショートカットの整った顔立ち。頭から短めの2本の角、腰から短い尻尾が生えている。
【性格】善良で騎士道精神に篤い熱血脳筋。
【魔法】鉄魔法(救国の英雄ローガンに憧れ、彼の魔法を模倣したもので鋼魔法の劣化版。武具の生成が主な用途だがアイゼンの食事の鉄塊を生み出すことも多い)
【備考】10年前に新設された人間、他種族混成部隊の竜騎団兵の一員である騎士。彼の父は貴族だったが20年前に竜人の女性と周囲の反対を押し切り結婚したため、エリオスが即位するまで一時的に没落していたという過去を持つ。そのため父や自分を取り立ててくれたエリオスに並々ならぬ忠誠心を抱いている。
基本的に竜人は長命な種族だが、彼は母共々人間の血が濃いため年齢は人間と同程度。容姿以外はほぼ人間と変わりはない。
竜人ならではのパワーを生かした戦法が得意で主に槍やポールアックスなど長物を扱う。
彼の家系は代々小型竜を飼育しており、彼も「アイゼン」と名付けた地竜を乗騎としている。
ちなみにアイゼンはじめ地竜は外観は肉食恐竜に似ており、サイズは牛や馬と同程度。主食は土や岩石で口から溶岩ブレスを吐く能力を持つ。知能も高く、暴走しがちなクルツに度々文字通り噛みついて彼を制止している。
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 19:28:26.99 ID:0s4bLz4Eo
【名前】クラウディア・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】28
【容姿】金色長髪の長身美人。赤色のユーシリアドレス。ギザ歯。
【性格】丁寧で優しく人を人とは思わない
【魔法】レーザー攻撃魔法
【備考】ロスチャイルド家の人間は世界中に散り自分たちの勢力を拡げるために活動している。彼女も世界めくれの時分に在ユーシリア王国大使として赴き、ユーシリアでの影響力を強めている。ユーシリア復興に莫大な資産を投じたのも彼女であり、その功績を以て史上初の外国人宰相の立場を揺るぎないものとした。基本的に人間も魔族も平等にカスだと思っているので、魔族に対する差別心は特になく、人材の有効活用の観点で魔族改革も行った。宰相としてはどっかのリリーツィアとは違い相当に有能で自分の手足となるユーシリアの復興は全力で行った。皇帝とは表向きは仲が良いがユーシリアの軍国化を進めているがその点で皇帝派と相容れない。
夢は大きく世界征服。
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 20:05:21.04 ID:APe1AH3BO
【名前】アインズ・ベールグラッド
【種族】紅帝竜
【性別】女
【年齢】500
【容姿】深紅の鱗が綺麗なドラゴン
人型は紅碧オッドアイの灼髪美人
槍使い
【性格】ツンデレ、愛に飢えている、食べるの好き
【魔法】炎熱魔法
【備考】魔族差別撤廃が行われたユーシリアにおいて唯一の被差別対象である悪竜の末裔。悪竜のユーシリア侵攻に彼女は関与せず人間なんて食べたこともないが、ユーシリアの恨みの一切を浴び迫害を受けている。他人は信用できないが、優しくされると結構惚れっぽい。ドラゴンそのものなので普通に強い。強いけど投げつけられる石は何よりも心を痛める。母はセレナディア。
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 20:10:33.35 ID:Q1wN52A5o
【名前】ライオネル・ランドフォード
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】68
【容姿】綺麗に整えられた少し長めの白髪と黄色の瞳を持ち、掴める程の長さの白髭を蓄えた初老の男性。トップスは白のシャツに青のネクタイを巻き黒のベストを、ボトムスは黒のズボンに茶色のベルトを巻き黒茶色の革靴を、その上から金の刺繍が入った深い青のコートを着用している。
【性格】属性は秩序・善。冷静沈着で清廉な知恵者。一見生真面目だが、ユーモアを忘れない柔軟さも持つ。どんな状況でも貴族としての礼節を重んじ、決して崩す事はない。ノーブレス・オブリージュの精神を胸に刻み、公爵の名に恥じぬ姿勢を心掛ける老雄。
【魔法】火属性魔法を扱う。戦闘職ではないにも関わらずかなりの高翌練度。ただし本人の性格や立場上、防御や補助に使われる事が多く、攻撃に使う事はあまり無い。
【備考】初代皇帝の仲間を先祖に持つ大貴族"ランドフォード家"の現当主にして、現皇帝と対立する旧貴族派閥の代表格。爵位は公爵。
ランドフォード家はその成り立ち故に代々皇帝を全面的に支持・支援してきた。しかし現皇帝の政策に貴族が反発し始めた頃、彼は突如現皇帝の支持を辞め、旧貴族派閥の立場に付く。現皇帝の施策に呆れて見限ったというのが派閥内での専らの噂。
実は今でも現皇帝支持派。旧貴族派閥の側に立ったのも、貴族達の不満を受け止める役となって内紛が過激化・大規模化するのを防ぐため。そして、その間に和解の道を探るためである。
好き:ユーシリア帝国、フェンシング、紅茶
苦手:長時間のデスクワーク、背く事、抹茶
夢:ユーシリアの永劫の継続と発展
大嫌い:故セレスティア・ベールグラッド
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 20:11:59.42 ID:viRXpzMC0
すみません、
>>316
の投稿者ですが、竜騎団兵じゃなくて竜騎兵団の間違いでした。
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 22:54:17.79 ID:7t15gdzGO
【名前】ソール・フォン・アイクライシウス・ユーシリア
【種族】人間?
【性別】謎
【年齢】不明
【容姿】帝国貴族服に身を包んだ中性的な人
【性格】責任感が強い真面目な人
【魔法】時間を止める
【備考】
10年前リリーツィアに乗っ取られた宰相その人。初代皇帝の代から仕えていたユーシリアが滅亡寸前になったことに責任を感じて宰相を辞任した。今は皇帝派と旧貴族派どちらにも属さずユーシリアの問題を第三勢力民主派として解決しようとしている。両勢力にも血は流してほしくない平和主義者だが肉弾戦は滅茶苦茶強い。
今のユーシリアは所詮少数派でしかない宮廷勢力が国民全てを振り回している構図であり、国民を束ね民主制を帝国に打ち立てることを最大目的としている。長く仕え続けた帝政を自らの手で終わらせることに悲しさを感じないといえば嘘になるが国民の平穏こそ重要だと考えている。
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/17(日) 23:59:08.04 ID:mm3U9Tl1O
【名前】シルバークロース・ゴールドマン
【種族】堕天使
【性別】男
【年齢】1400
【容姿】スーツ姿が様になっている営業スマイルの優男
【性格】何でもお金が一番大好きな守銭奴
【魔法】黄金を生み出し操る
【備考】世界中で武器の貿易を行う死の商人。ユーシリアの内戦につけこみ大儲けしている。ユーシリアが内戦によって経験豊富な軍人が増え軍事大国化していることに着目し、他国にもそのまま戦争吹っ掛けないか期待している。そのため国政に様々に干渉しており、一部帝国上層部との癒着から宮廷にも度々出入りしている。商人のくせに戦うと妙に強い。その悪辣な儲け手法から国際的に指名手配される邪悪だが、それでも武器が欲しい人はいっぱいいる。ユーシリア内戦の原因の一人。世界戦争を企んでいる。悪役。
323 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/18(月) 19:12:50.43 ID:YNLaFOQCO
今回応募された皆様、ありがとうございます。
ユーシリア帝国編は当初
>>1
が考えていたよりも複雑な状況になりそうです。
可能な限り頑張りますが、矛盾等が出てしまった場合は暖かい目で見てくださるとありがたいです。
次回は土曜日の更新予定です。
それでは、また。
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/18(月) 22:11:09.90 ID:p5TvVIRzo
おつ
ユーシリア編は本編キャラも多いから大変そうだ
応援してます
325 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 07:12:25.31 ID:pWD/vYzYO
ーーセイントレア平原
魔導車「」ブロロ……
イーリン「ユーシリア帝国に着くまでは大体4日ほどかかります。途中で魔導車の魔翌力補充の為に休止させる必要があるので、走り続けることはできないのですが」
サーシャ「ずっと運転し続けるのは辛いから丁度いいですよ。のんびり行きましょう!」
リーゼリット「そうだね。旅の醍醐味は寄り道と休憩だし……あーあ、街の食事が恋しいなぁ」
サーシャ「ふっふっふっ……大丈夫だよ、リーゼ!私が途中で、店にも負けない料理を作るから!」
リーゼリット「ホントに!?楽しみにしてるね」
サーシャ「うん、任せてよ!……ねぇ、ガイ」
ガイ「……どうした?」
サーシャ「ガイが一番においしいって言ってくれたら……嬉しいな」ボソッ
ガイ「!?」ドキッ
サーシャ「楽しみにしててね」ニコッ
ガイ「……ああ」
リーゼリット(……サーシャって意外と大胆なのかな?)
イーリン「おや、ガイ様。顔が赤くなっていますが、気分でもすぐれないですか?」
ガイ「……なんでもない。運転に疲れたら言ってくれ。いつでも変わるぞ」
イーリン「ふふっ、お気遣いありがとうございます。そのときはよろしくお願いしますね」
移動1日目
ランダムイベント表
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-30 敵襲
31-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(自由安価)
65-80 良いこと(自由安価)
81-00 旅は道連れ(コンマ)
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 08:21:10.62 ID:6ss0H61w0
あ
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 08:21:45.36 ID:6fnYRxivO
はい
328 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 08:29:27.58 ID:pWD/vYzYO
物品と場所を見つけたようです
コンマ下1 物品
01〜10 ガラクタ
11〜50 消耗品
51〜90 金品
91〜00 ???
どんな場所を見つけた?
安価下1
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 08:32:52.65 ID:8MTDviDq0
移動式酒場
330 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 14:20:43.33 ID:zTaG2LdZO
魔道車「」ブロロ……
サーシャ「?イーリンさん、ちょっと止めてください!」
イーリン「どうかされましたか?」キキッ
サーシャ「何か光っている物が見えて……ほら、あそこ!」
リーゼリット「……ほんとだ。何か落ちてるね。見に行く?」
ガイ「ああ。近づいてみよう」
◆
ガイ「これは……高価そうな杯だな」
銀の杯「」キラキラ
イーリン「商人が道中で落とした物でしょうか?」
サーシャ「でも、これ単体で落ちてるなんて珍しいよね……」
リーゼリット「まあ、呪われてるようにも見えないし、売ればいいお金になるんじゃない?」
サーシャ「えっ、なんだか気が引けるなぁ……」
イーリン「放置して盗賊に拾われるよりは、私たちで有効に使った方が建設的でしょう。街に着いたら売却してしまうのがよいかと」
ガイ「ああ、そうしよう」
サーシャ「落とした人、ごめんなさい……」
⭐︎銀の杯を入手しました。(街に着いたら自動的にお金に換金します)
331 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 14:21:34.83 ID:VEKHtAePO
ーーセイントレア平原 旧街道沿い
ガイ「……魔族国へ向かったときは他の魔導車や馬車とよくすれ違ったが……こっちの方では意外と会わないものなんだな」
イーリン「こちらの方にあったチカーバの街は世界めくれの影響で機能を失ってしまいましたから、利用する人も少ないのでしょう」
ガイ「だがユーシリアに行く奴はいくらかいるんじゃ……いや、今の状況じゃ行く奴なんて限られるのか」
リーゼリット「そうだね。交易で訪れる商人は幾らかいるけど……大体は傭兵か冒険者じゃないかな?わざわざ内戦状態の国に行く人なんていないでしょ」
サーシャ「それに、今は前ほど人間以外の種族に差別はないけど……竜や竜人に対しては未だに厳しい視線が向けられてるみたいだしね」
ガイ「……そうか。十年じゃ、憎しみや偏見は消えないか」
イーリン「ええ。むしろ戦が続いている分、疑心暗鬼や憎悪は増えているでしょうね。国が揺らげば、人は余計に誰かを責めたがるものですから」
サーシャ「……なんだかやるせないなぁ。悪いことしてない人まで辛い思いするなんて」
リーゼリット「でも、それが現実。だからこそ、向かう私たちも覚悟がいるってことだね」
ガイ「……ああ」
イーリン「……おや、珍しい。前方に移動酒場が止まっていますよ。寄っていかれますか?」
リーゼリット「丁度いいし、みんな休憩しない?」
サーシャ「うん、いいよ。ガイも大丈夫?」
ガイ「問題ない。……ただ、ここでは買うだけにして飲むのは控えておけよ」
サーシャ「わ、わかってるよ!私、そもそもあんまり飲めないんだから……」
リーゼリット「ふふっ、でもサーシャは酔ったら面白そうだよね」
サーシャ「えぇ!?酔っても何も変わらないもん!」
ガイ(……何も言えん)
イーリン「ふふっ……それじゃあ魔導車を止めますね」
魔導車「」キキッ
下1コンマ 誰かいたみたいです
01〜70 一般客
71〜80 赤髪ロングポニテの女性冒険者
81〜90 帽子を被った緑髪の女性
91〜00 黒髪ロングの女性&青髪ロングのエルフ
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 14:23:50.45 ID:5jBQiXWiO
あ
333 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 15:04:09.62 ID:VEKHtAePO
移動酒場「」カランカラン
ワイワイガヤガヤ
店主の女性「いらっしゃい!お客さん、旅の途中かい?ようこそ移動酒場『ほろ酔い馬車亭』へ!」
リーゼリット「わぁ……中はオシャレなお店だね」
サーシャ「空間魔法で見た目よりも中は広くなってるんだね」
ガイ「……客も結構いるな。意外と賑わっている」
店主の女性「お客さん達、ウチは初めて?料理も飲み物も揃ってるよ!軽食からがっつり肉料理まで、なんでもあるから遠慮しないでね!」
イーリン「お若いのに……お一人で切り盛りしているのですか?」
店主の女性「そうそう!私、旅が好きでね。気づいたら酒場ごと旅してたって感じかな?」
サーシャ「なんだか素敵ですね!」
店主の女性「そう?ありがとね!それで、注文はどうする?」
ガイ「酒の入ってない飲み物を4人分と……持ち帰りはできるか?」
店主の女性「できるものは勿論!」
ガイ「それなら、その燻製の肉を持ち帰りたいんだが」
店主の女性「お目が高いね!この燻製はウチの店でも人気が高いんだよ。日持ちもするし、そのまま焼いても美味しいよ!」
ガイ「よし、それを頼む」ジャラッ
店主の女性「毎度!飲み物もすぐ用意するね!」
⭐︎酒場の燻製肉を買いました。
⭐︎飲み物を飲んで元気になりました。
334 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 15:05:22.88 ID:VEKHtAePO
ーー旧チカーバ跡
魔導車「」キキー
イーリン「……魔導車の動力が切れそうです。今日はここまでですね」
サーシャ「イーリンさん、お疲れ様でした!」
リーゼリット「それじゃあ野営の準備をしようか。イーリンさんは休んでてよ!」
イーリン「いえ、私も手伝いますよ。大した手間ではありませんし」
ガイ(……ほんの少し前まで人々が行き交い、明かりが灯っていたはずの街だ。今はただ、瓦礫と静寂だけが残っている……)
ガイ(俺にとってはつい最近のことのようでも、世界にとっては十年が経っている。……時を超えた実感を感じるな)
リーゼリット「ガイ?どうしたの?」
ガイ「……いや、なんでもない。野営の準備に取りかかろう」
旧チカーバ跡で一泊します。
野営中何をする?
安価下1〜3
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 15:06:44.23 ID:cNe4Wgm+O
ガイ、イーリンと模擬戦
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 15:09:26.86 ID:DmjrX+rlO
サーシャに10年間の空白についての思いと、お礼を伝える
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 15:14:59.30 ID:OtNS0llTO
スライムじゃないのにスライム通信に目覚める
338 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/23(土) 20:27:02.96 ID:tzKukddSO
焚き火「」パチパチ……
テント「」
サーシャ「よし、これで野営の準備は完了だね……今から料理しようと思うんだけど、食べたくない人っている?」
リーゼリット「私は食べたいから手伝うよ!」
イーリン「私もサーシャ様の料理が楽しみです」
ガイ「……俺もだ。何か手伝うか?」
サーシャ「ううん、大丈夫だよ!人が多すぎたら逆に邪魔になっちゃうしね……リーゼだけ手伝ってもらえる?」
リーゼリット「わかったよ。それじゃあ2人は休んでて!」
◆
イーリン「……となると、私とガイ様は手持ち無沙汰ですね」チラッ
ガイ「……そうだな。ただ座って待つのも落ち着かないが……」
イーリン「でしたら……料理を待つ間、軽く手合わせをしてみませんか?」
ガイ「手合わせ?」
イーリン「はい。長旅を共にする仲ですし、お互いの実力を確かめておいた方が良いと思いまして」
ガイ「……わかった。やろう」
イーリン「ふふっ、それでは……お手柔らかに」
コンマ下1
01〜40 敗北
41〜80 引き分け
81〜00 勝利
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 20:28:24.33 ID:B8sr3tjEo
勝
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/23(土) 20:28:25.83 ID:l/Z2QDd9O
や
341 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 02:07:17.31 ID:tc1bY5VoO
ガイ(たしかイーリンは、格闘技術がとても高かったな……ならば、距離をとって戦うのが正解か?まずは様子見だ……)スッ
ガイ「炎よーー行け!」メラッ
小さな火球「」ゴウッ‼︎
イーリン「なるほど、魔法を扱えるのですね。ですがーー」
イーリン「オラァッ!!!」ブンッ‼︎
消えていく火球「」シュゥゥゥ……
イーリン「この程度では私には効きませんよ?」
ガイ「なっ!?蹴りでかき消したのか!?」
ガイ(ダメージを与えられないにしても牽制になるだろうとは思っていたが……これでは牽制にもならんな……!)シャキンッ
イーリン「剣を抜きましたか。ガイ様のお手並み、拝見させてもらいますよーー」ダッ
ガイ「速い!」
イーリン「行きますよ」スッ
ガイ「ッ!?」バッ
バキィンッ‼︎
イーリン「流石ガイ様。よく防ぎましたね」
ギリギリギリ……
ガイ「ぐっ……うおおお!!!」
ガイ(なんて力だ……!これは竜にも匹敵するほどの強大さじゃないか?……気を抜いたら、死ぬ!)
ガキィンッ‼︎
バッ
ガイ(なんとか弾けたか……速度強化をして後ろに回り込む!)シュイイイン……
ガイ「」シュンッ
イーリン「おや?」
ガイ「お返しだっ!」シュンッ
イーリン「」グルンッ
ガイ「!?」
イーリン「」ブンッ
ガイ(まずい、死ーー)
342 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 02:07:52.58 ID:tc1bY5VoO
直前で止まる拳「」ピタッ
ブオオオオオッ‼︎
イーリン「……私の勝ち、ですね」
ガイ「……ああ。俺の負けだ」
イーリン「ふふっ……ガイ様、やはり期待通りの実力をお持ちです。私も少し熱くなってしまいましたよ」
ガイ「……冗談じゃない。あれを本気で当てられていたら、俺は跡形もなく吹き飛んでいたぞ」
イーリン「模擬戦ですから、加減はしていますよ?」
ガイ「……あれで?」
イーリン「ええ。それにしても……ガイ様にはもう少し強くなってもらわないと、暗黒館の幹部としては少々困りますね」
ガイ「……耳が痛いな」
イーリン「ですが、剣筋も魔法の扱いもとてもお上手だと思います。私に近づいたとき、剣ではなく短剣だったら間に合っていたかもしれませんよ」
ガイ「……なるほど、参考にしよう」フラッ
イーリン「おっと……大丈夫ですか、ガイ様?」ガシッ
ガイ「ああ。休めばすぐによくなる……速度強化を使うとすぐこうなるんだ」
イーリン「……そうだったんですね。ならお二人が戻るまで少し休憩しましょうか」スッ
ガイ「ああ……って、おい。何してる?」
イーリン「膝枕です。アモにもよくやってあげてたんですが、結構評判は良かったですよ?」ナデ
ガイ「……撫でなくてもいいんじゃないか?」
イーリン「あら、これは失礼しました……つい、うっかり」ナデナデ
ガイ(まったく辞める気配がない……サーシャとリーゼにはこの状況を見られたくないな……早く回復してくれ……)
⭐︎イーリンとの模擬戦で敗北しました
343 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 02:09:26.51 ID:tc1bY5VoO
すいません、
>>1
が今まで寝落ちしていました。
本当にすいません。
明日はなるべく沢山更新を頑張りたいと思います。本日はここまでです。
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 08:11:48.71 ID:OTu7iDILo
乙
ユーシリア到着まで長そうやな
345 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 10:09:49.62 ID:wr5lwC1qO
>>344
ちょっと移動時間の設定をミスってしまったかもしれません。
今日中にはユーシリアにたどり着ければなと思います。
346 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 10:10:25.52 ID:wr5lwC1qO
ーー旧チカーバ跡 廃墟の屋上
ガイ「……」
空中に浮かぶセイントレア王国「」
ガイ(夜でも空の色は赤黒いまま、暗さだけが強くなる……それでも星は見えるから、なんとも不思議な感覚だな)
サーシャ「……ここにいたんだ、ガイ」
ガイ「サーシャか……寝ないのか?」
サーシャ「こっちのセリフだよ。こんな所でどうしたの?」ストン
ガイ「中々寝付けなくてな。星を見ていた」
サーシャ「へぇ、意外だね。ガイのことだから、星なんて方角を知るには便利な物とかくらいにしか感じてないのかと思ってたよ」
ガイ「……これでも人並みの感情はあるつもりだ」
サーシャ「美味しいもの食べたときと、美人の人と関わったときくらいしか表情変わらないのに?」
ガイ「……そんなに変わるか?」
サーシャ「ふふっ、全然違うよ?お陰でガイに料理作るときはその表情を見れるように張り切っちゃうもん!さっきも結構変わってたよ?」
ガイ「たしかに美味かったが……その、恥ずかしいからあまり見ないでくれ」
サーシャ「あはは!!……でも、そういうガイの顔が好きだな。だって、いつも無理してるように見えるから」
ガイ「……無理、か」
サーシャ「うん。だからね、少しでも楽しくしててほしいなって。……私の料理でも、くだらないおしゃべりでもいいからさ」
ガイ「……そうか。なら、作り話につきあってくれるか?」
サーシャ「?……もちろん、いいよ。どんな話?」
ガイ「俺は……10年前、世界めくれが起きたときから、時を越えて今の時代に来た」
サーシャ「……うん」
ガイ「初めて見たこの世界は……俺が知ってる世界と大きく姿を変えていて……酷く混乱したものだ」
サーシャ「……ふむふむ、だいぶ壮大な作り話だね」
ガイ「……ああ、作り話だ」
サーシャ「でも……もし本当にそんなことがあったとしたら、すごく不安だったろうね。大事な人たちも、知ってる景色も全部なくなってて……」
ガイ「ああ。実際、一人だったら耐え切れなかったかもな。こうして今を生きていられるのも……サーシャ、君がいてくれたお陰だ」
サーシャ「……へっ!?」
ガイ「本当に感謝している……君がパーティに誘ってくれたとき、俺は心の底から救われた気がしたんだ」
サーシャ「……っ!?」ドキッ
ガイ「仲間になってくれて、ありがとう。サーシャ」
サーシャ「……も、もう……そんな真剣に言わないでよ……/// なんだか……こっちまで照れちゃうじゃない……」
ガイ「……とにかく、君にはとても……感謝しているということを知ってほしかったんだ……」
サーシャ「そ、そっか……!///」
星「」キラキラ
サーシャ「……ね、ねえ、ガイ?」
ガイ「……」zzz
サーシャ「あ、寝ちゃった……?ふふっ……こんな所で寝たら風邪引いちゃうのに……」
サーシャ「……でも、今日はこのままでいいかな」ボソッ
サーシャ「……えへへ」ギュッ
⭐︎サーシャに感謝の言葉を伝えました
347 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 10:11:21.95 ID:wr5lwC1qO
ーー???
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
ガイ「……どこだ?ここは……黒いスライムの夢とも違う……」
スライム達「」モニョモニョ
ガイ「周りは……大量のスライム……? ん……あれは……」
翡翠の賽「」キラッ
ガイ「やはり、この賽が……」
赤髪少女「……なんで人間がここにいるの?」
ガイ「君は……?」
赤髪少女「軽々しく話しかけんな。人間なんて、大嫌いだ」スッ
赤髪少女「ここから……出ていけ」バッ
◆
ガイ「ッ……!?」ガバッ
ガイ「あのまま眠って……夢、か……?」
チラッ
サーシャ「zzz」ガシッ
ガイ「……綺麗な寝顔だな……」スッ
ガイ「」バッ
ガイ(俺は何をしようとした!? サーシャは恩人だぞ!無防備な状態で髪になど……)
ガイ「……サーシャ、起きろ。もう戻った方がいい」ユサユサ
サーシャ「ん……あ、おはよう……ガイ」ニヘラ
⭐︎夢?を見ました
348 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 10:12:14.94 ID:wr5lwC1qO
ーー東王国平原
魔導車「」ブロロ……
サーシャ「へくしっ!……うぅ」
リーゼリット「風邪ひいたの?昨日はずっとテントに戻らなかったみたいだけど……」
サーシャ「うん、戻るのがちょっと億劫になっちゃって……」
リーゼリット「ふーん」
イーリン「大事に至らなければよいのですが。体を温める茶をあとで淹れますね?」
サーシャ「ありがとう、イーリンさん……」
ガイ「……」
リーゼリット「ねえねえ、ガイ。昨日サーシャと何してたの?」コソッ
ガイ「……何もしていないぞ」
リーゼリット「えー、ほんとにー?」ニヤニヤ
ガイ「……周囲を警戒しろ。ユーシリアが近づくにつれて危険な場所も増えてくるぞ」
リーゼリット「はいはい、了解しましたよ!」
移動2日目
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-40 敵襲
41-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 10:16:55.75 ID:zGwZdczr0
ぽい
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 10:32:53.21 ID:DUlZw92hO
あ
351 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 10:34:26.49 ID:ROfmQ1XjO
先に敵襲が起きたことにします。
ちなみにいいことは何がおきましたか?
安価下1
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 10:41:25.23 ID:OTu7iDILo
ユーシリアの詳しい情報を得ることができた
353 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 11:21:49.82 ID:EjoPfTYIO
魔導車「」キキー
サーシャ「わっ……どうしたんですか、イーリンさん?」
イーリン「前方にバリケードが築かれています」
リーゼリット「……周りにいる人は、騎士のように見えるけど……装備が少しボロいね」
ガイ「……おそらくユーシリアの騎士だろう。内戦で負けた戦力がここまで逃げて野盗紛いに落ちたと見える。迂回はできるか?」
イーリン「可能ですが、さらに日数がかかるかと思います。このまま突破した方が速いかと」
ガイ「……わかった。サーシャとリーゼはここに残って俺とイーリンを援護してくれ。準備が出来次第、仕掛けるぞ」
イーリン「かしこまりました……お二人もよろしいですか?」
サーシャ「……あまり気は進まないけど、大丈夫です」
リーゼリット「準備完了……いつでもいいよ」カチャン
ガイ「よし……行くぞ!」
コンマ下1
01〜10 劣勢
11〜30 優勢
31〜00 勝利
閃光玉+10 残り2回
はさみうち+30 残り1回
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 11:24:20.45 ID:AyjFJ8zxO
よゆう
355 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:14:49.61 ID:EjoPfTYIO
敗残兵A「ん?なんか高速で近づいてくるぞ?」
敗残兵B「あ?どれだ?」
イーリン「」ダダダッ
敗残兵B「……随分速ぇな!?」
敗残兵A「魔族か……ここを突破するつもりだな?……戦闘態勢だ!敵は一人だが手強いぞ!用心してかかれ!」
パァン!パァン!
ドスッ‼︎
敗残兵C「うぅ……」ドクドク……
敗残兵D「ぐぁぁっ!……」ダラ-
敗残兵E「畜生!!!腕をやられた!!!」
敗残兵A「なっ……狙撃!?一人じゃないのか!?」
シュンッ
両手を挙げた敗残兵B「……わりい、隊長。どうにも俺達は戦う前から負けたみたいだせ」スッ
敗残兵Bの首筋に当てられた短剣「」キラッ
ガイ「……武器を捨てろ。なるべく殺しはしたくない」
両手を挙げる敗残兵A「……降参する。仲間の命だけはとらないでくれ」スッ
落ちた剣「」カラン
ガイ「話が早くて助かる……回復魔法を使える奴がいる。俺達に何もしないと約束するならお前達の仲間を回復させよう」
敗残兵A「わかった。もう騎士というには落ちぶれているが……騎士の名にかけて誓おう」
◆
356 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:15:21.47 ID:EjoPfTYIO
ガイ「確認したいことがあるんだが……まず、お前達はユーシリアの元騎士か?」
敗残兵A「……そうだ。元々は国境付近の警備を命じられていたが……内戦で敵も味方もグチャグチャになってな。俺達はそんな状況に嫌気がさして独立してここまで逃げてきたんだ」
敗残兵B「嫌気?……ハッ、もっと正直に言えよ。俺たちはただ使い潰されただけだ」
敗残兵A「……」
敗残兵B「皇帝派だろうが旧貴族派だろうが、結局兵士なんざ捨て駒だ……俺たちはもう御免だって逃げ出した。それだけだ」
イーリン「……なるほど。敗残兵、というわけですね」
サーシャ「そんな……でも、それじゃあユーシリアの国民は……」
敗残兵A「全部ではないが、巻き込まれて死んでいくだけだ。家も畑も焼かれ、徴兵され、あるいは略奪される……。俺たちが今こうして道を塞いでるのも、生き延びるためにはそれしか手が残されてなかったからだ。こんな身で言うのもアレだが、襲ったヤツには人道的な対処を施して逃している」
ガイ「……なるほどな。だからといって、通る者を襲っていい理由にはならないが」
敗残兵B「わかってるさ……だが、他に生きる術がねぇんだ」
リーゼリット「……今のユーシリアって……街や村はどうなってるの?」
敗残兵A「街はまだ形を保ってる所もあるが、外縁部はほとんど廃墟だ。兵士の詰所も空っぽ、治安も守られちゃいない。そういったところは盗賊と変わらん俺たちより酷いのが、あちこちで好き勝手している……帝都も小競り合いこそ起きているが、今のユーシリアじゃ一番平和だ」
敗残兵B「村はもっと酷ぇぞ。耕す奴がいねぇから畑は荒れ放題、兵に徴発されて食料は残らねぇ。しまいにゃ村人同士で疑心暗鬼になり って皇帝派か旧貴族派かで別れて争う始末だ」
ガイ「……なるほど。だが、帝都だけが保たれているのはなぜだ?」
敗残兵A「皇帝派と旧貴族派、両方の力が集中しているからだ。どちらも帝都を落とすわけにはいかない……それが唯一の抑止になってるんだろう」
敗残兵B「もっとも、裏じゃ捕虜の拷問や粛清なんかも日常茶飯事だ。俺たちがあそこで死ぬよりは……まだ野盗紛いの真似して生きてる方がマシってだけさ」
サーシャ「……そんな……」
イーリン「戦が長引くほど、民が疲弊するのは常です。被害は積もり、いつか取り返しのつかないものになるでしょう」
リーゼリット「……ガイ。わかってると思うけど……」
ガイ「……ああ。俺たちにはどうしようもない。世界樹の光を調べたらすぐに立ち去るべきだろう」
敗残兵A「……助けてくれて感謝する。だが俺たちは……もう、どこにも帰る場所がない」
敗残兵B「生き残るために、誰かを脅して奪うしかねぇんだ。……あんたらみたいに胸張って戦える奴らが、正直羨ましいよ」
サーシャ「……」
ガイ「行くぞ。ここに長居は無用だ」
イーリン「承知しました」
リーゼリット「……うん」
魔導車「」ブォン‼︎ ブロロ……
⭐︎ユーシリアの現状を知りました
357 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:22:58.03 ID:EjoPfTYIO
幕間
ーーユーシリア領 とある村
燃える家屋「」メラメラ……
大人の死体「」
子供の死体「」
騎士の死体「」
カキン‼︎……カキン‼︎
2本角の金髪騎士「らぁっ!!!」ブンッ
地竜「ギャオッッ!!」ダダダッ
鉄の槍「」ドスッ‼︎
反皇帝派騎士「がっ……くっ……皇帝の、犬め……」ガクッ
ドサッ……
2本角の金髪騎士「……」
竜騎兵団隊長「……よし、この辺りは制圧したな!クルツ!無事か!?」
2本角の金髪騎士→クルツ「隊長……俺達は無事です!」
地竜「グルル……」
竜騎兵団A「……チッ、まだ生きてやがったのかよ竜野郎が」
竜騎兵団B「おい、そんな言い方しなくていいだろ、仲間じゃないか!」
竜騎兵団A「はあ?冗談だろ?そうやって油断させといて後からバッサリやるつもりかもしれないぜ?」
竜騎兵団B「……クルツは悪竜じゃないだろ。それにクルツがいなきゃ今頃、俺もお前も殺されてたぞ」
竜騎兵団A「助けてくださいなんて頼んでねぇっつーの。竜人に助けられるくらいなら死んだ方がマシだったぜ」
クルツ「てめぇっ……!」
地竜「グルルゥ……!」
竜騎兵団隊長「よせ……クルツ、気にするな」
クルツ「でも、隊長……!」
竜騎兵団隊長「でもじゃない。ここは戦場だ……お前もくだらないことを言う暇があるなら生存者の捜索でもしろ!」
竜騎兵団A「チッ……了解」フイッ
クルツ「……ッ」ギリッ
竜騎兵団隊長「……クルツ、お前もだ。この辺りの生存者を捜索しろ」
竜騎兵団隊長「回復魔法の扱える者は重症者を優先的にーー」
クルツ「どうしてだよ、クソッ……」
地竜「グルル……」スリスリ
クルツ「……ああ、そうだな。アイゼン。俺達も生き残った人を探そう」ナデナデ
地竜→アイゼン「ギャオ!」
ヨタ……ヨタ……
子供「……お兄ちゃん……助けてくれてありがとう……」
クルツ「……!」
母親「あの……助けてくださり、ありがとうございました……」ペコリ
クルツ「……頭を上げてください。俺達は当然のことをしたまでです」
アイゼン「……ギャオ」フンス
クルツ(罵られても、疑われても……結局、俺にできることは戦って守ることだけだ。立ち止まってる暇はない。この戦場で、生き残るために武器を振るうしかないんだ……)グッ
358 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:33:20.15 ID:EjoPfTYIO
ーーユーシリア平原
イーリン「……ユーシリア帝国の領地に入りました。ここからは尚のこと、気を引き締めねばなりませんね」
サーシャ「さっきまでの草原と雰囲気が全然違う……。なんだか、空気が重たい気がする」
リーゼリット「街道の両脇、村があったはずなのに……全部、廃墟だね」
ガイ「戦場に近づいている証拠だ。生き残った者たちも、もう街には残っていないだろう」
サーシャ「……生きてる人はみんな、逃げたのかな?」
イーリン「一部は帝都に避難しているでしょう。しかし、そうした者たちも必ずしも安全とは限りません。内乱の余波が届かない場所は、もはや帝国には存在しませんから」
リーゼリット「……嫌な予感しかしないね」
ガイ「……気を抜くな。いつどこで戦火に巻き込まれるか、わからないからな」
移動3日目
↓1~2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-40 敵襲
41-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:35:26.71 ID:Rsnydr4JO
あ
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:37:57.24 ID:OTu7iDILo
こん
361 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:39:52.22 ID:EjoPfTYIO
再度、敵襲が先に起きたようです。
いいことは何が起きましたか?
安価下1
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:40:08.24 ID:vdzEekd00
イーリンが女子に格闘術を教えてくれた
363 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 14:58:03.46 ID:213ugnzOO
ドガァァァン‼︎
サーシャ「きゃっ!?な、何の音!?」
ガイ「……まずい、気づかぬうちに戦場のど真ん中へ踏み込んでいたか!」
ワー‼︎ワー‼︎ ガキン‼︎ガキン‼︎
皇帝派騎士「奴らは皇帝に仇す反逆者だ!邪魔する奴は全員斬れ!!!」
皇帝派騎士達「おおおおおおっ!!!」
旧貴族派騎士「未だに皇帝の肩を持つ相手に我らが負ける道理などない!恐れずしてかかれ!」
旧貴族派騎士達「おおおおおおっ!!!」
イーリン「……両派閥がここで衝突しています!このまま進めば確実に巻き込まれます!」
リーゼリット「ど、どうするの!?完全に戦場だよ!」
ガイ「くっ……退避は無理だ。周囲に散開している……全員、戦闘準備!俺達が無事に進むには、この乱戦を突破するしかない!」
ヒューン……ドスッ‼︎
サーシャ「ひっ!?矢がこっちに!」
リーゼリット「くっ……危ないっ!」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
撃ち落とされる矢「」
皇帝派騎士「見ろ!あの魔導車!旧貴族派の傭兵どもだ!」
旧貴族派騎士「何を言うか!あんな装備は皇帝派が雇った裏切り者に決まっている!」
皇帝派・旧貴族派「「敵だ!討ち取れ!!」」
ガイ「……最悪だな。両方から敵認定か」
イーリン「来ます!数が多いですよ!」
サーシャ「うぅ……これじゃ完全に挟まれてるじゃん!」ギリリ……パシュッ‼︎
リーゼリット「落ち着いて!私たちは突破するだけだよ!」パァン‼︎パァン‼︎
ガイ「……よし!全員、真正面を切り開くぞ!下手に応戦して長引けば本当に取り囲まれる、速攻で抜けるぞ!」
魔導車「」ブロロ……
コンマ下1
01〜30 劣勢
31〜90 優勢
91〜00 会心
※状況的に閃光玉とはさみうちは使用しても効果が薄い為、使えません
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 15:01:03.76 ID:Rsnydr4JO
あ
365 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 15:16:36.72 ID:213ugnzOO
騎士達「」ワー‼︎ワー‼︎
魔導車「」ブロロ……
旧貴族派騎士「逃すか!!」ブォンッ‼︎
イーリン「くっ……!」
魔導車「」ギャリギャリギャリッ‼︎
ガイ「よく避けたな!イーリン!」ビュオオオッ‼︎
リーゼリット「……数が多すぎる!」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
皇帝派騎士「があああっ!?」ドサッ……
サーシャ「……っ」ギリリ……
ガイ「躊躇するな、サーシャ!!!射たなければ俺達がやられる!!!」ゴゥッ‼︎
サーシャ「わかってるよ!でも……」
旧貴族派騎士「」ギリリ……
リーゼリット「しまった……弾切れだ……サーシャ!!!あの弓兵を射って!!!」カチッカチッ
サーシャ「!」パシュッ
首に矢がささる旧貴族派騎士「がっは!?、あ……」ドサッ……
サーシャ「!……ごめんなさい……」ジワッ
イーリン「サーシャ様!今の判断がなければ、リーゼリット様が討たれていました」
リーゼリット「そうだよ……ありがとう、サーシャのおかげで助かったよ!」バァンッ‼︎
サーシャ「……でも……私が殺したのは、人で……」
ガイ「覚えておけ。今は戦場だ。『生きるために戦った』……それが事実だ。それ以上でも以下でもない」
サーシャ「……ガイ……」
魔導車「」ブロロロロッ‼︎
イーリン「……話はあとです!突破を優先しますよ!」
コンマ下1
01-10 劣勢
11-00 勝利
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 15:24:41.33 ID:vdzEekd00
ど
367 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 16:12:16.14 ID:AR3iFphOO
皇帝派騎士「まだだ!奴らを逃がすな!!」
旧貴族派騎士「構うな!まずは皇帝派を叩けぇ!!」
ガイ「……今だ、抜けるぞ!!!」
イーリン「はい!」
魔導車「」ブロロロロッ‼︎
旧貴族派騎士「待てぇッ!!!」ダダダッ
ガイ「炎よ……!」ゴゥッ‼︎
ドガァァァン!
土煙「」モクモク……
イーリン「これなら……!」
魔導車「」ブロロ……
◆
ガイ「……切り抜けたか。全員、無事か?」
イーリン「私は問題ありません」
リーゼリット「私も大丈夫だよ。サーシャ、平気?」
サーシャ「うん……大丈夫、だよ……」ギュッ
ガイ「……命を奪うことに慣れる必要はない。むしろ、そのままでいいと俺は思う」
サーシャ「……ガイ……」
リーゼリット「そうだね。とにかく……みんなが無事でよかったよ」
魔導車「」ブロロ……
368 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 16:47:25.25 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア湖 湖畔
焚き火「」パチパチ……
サーシャ「……」
リーゼリット「サーシャ、お茶淹れたよ。ほら、飲んで」スッ
サーシャ「……ありがとう、リーゼ」
リーゼリット「……まだ気にしてるんでしょ。あの時のこと」
サーシャ「……うん。頭ではわかってるんだけど……人を[
ピーーー
]のって、やっぱり怖いよ」ギュッ
イーリン「……正直な心です。それは間違いではありません」スッ
サーシャ「イーリンさん……」
イーリン「ですが、いざという時に守る力を持たなければ、サーシャ様ご自身も、仲間を守ることもできません。そこで……もしよければ、護身術をお教えしましょうか?」
リーゼリット「護身術?」
イーリン「ええ。武器を持たずとも身を守る技、格闘術の一種です。私が得意とする分野でもあります」ニコッ
サーシャ「えっ……イーリンさんに?それは……」
リーゼリット「いいじゃん!やろうよ、サーシャ!何もしてないよりは気がまぎれるだろうしさ」
イーリン「では……まずは基本から。立ち方を教えます」スッ
サーシャ「立ち方……ですか?」
イーリン「はい。力む必要はありません。足を肩幅に開いて、片足を半歩後ろへ……そうです。腰を落として、重心をぶれないように」
サーシャ「こ、こう……?」
イーリン「少し右足を内側に……そう。今の方が安定します」
リーゼリット「へぇ~……見た目は簡単そうなのに、実際やるとバランスとるの難しいね」
イーリン「リーゼ様もどうぞ。護身は誰にでも必要なことです」
リーゼリット「え、私も!?……ま、まぁせっかくだからやってみよっかな」
イーリン「では次に、腕の使い方。相手に掴まれたときの外し方を……」ガシッ
サーシャ「わっ……えっと……どうすれば?」
イーリン「焦らず、掴まれた指の方向へ手をひねるように力を抜いて……はい、引き抜いて」
サーシャ「えいっ!……あっ、抜けた!」
イーリン「良くできました。力任せではなく、方向を利用するのがコツです」
リーゼリット「わ、私もやってみたい!」
イーリン「では、リーゼ様も」スッ
リーゼリット「えっと、こう?……あ、ほんとに抜けた!」
サーシャ「すごい……力で勝てなくても抜けられるんだ……」
イーリン「護身の基本は、勝つことではなく逃げられることです。ですが……いざという時に守るため、もっと応用も教えられますよ」ニコッ
サーシャ「……はい、お願いします!」
⭐︎イーリンがサーシャとリーゼリットに技術の一部を教えました
369 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 17:06:24.78 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア平原 街道
魔導車「」ブロロ……
ガイ「もうすぐでユーシリア帝国……か」
イーリン「ええ。あちらに見えるのがユーシリア帝都の検問所でしょう。この辺りは争いの形跡も無さそうですね」
リーゼリット「敗残兵の人達が言ってた通りだね……帝都は帝都でまた厄介そうだけど……」
サーシャ「……でも、こうして見るとこの辺りは普通の国みたい。畑もあるし、人も暮らしてる」
ガイ「普通、か……いや、目をよく見ろ。怯えと疲れが染みついている」
村人達「」コソコソ……チラッ
イーリン「皆、外から来る者を恐れているのです。いつ、火の粉が自らに降りかかるかわかりませんから……」
リーゼリット「……」
ガイ「……仮初めの平和だな。火種は消えていない」
移動4日目
下1コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-20 敵襲
21-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 17:06:48.28 ID:vdzEekd00
あ
371 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 17:10:58.42 ID:7UFQZq11O
物品を見つけたようです
コンマ下1 物品
01~30 ガラクタ
31~60 消耗品
61~90 金品
91~00 自由安価(安価下2)
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 17:11:24.09 ID:13NN58G4O
あ
373 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:30:33.51 ID:C0KjPNrLO
ガイ「……止まってくれ、イーリン」
魔導車「」キキーッ
リーゼリット「どうしたの?」
ガイ「道端に……何か落ちてるようだ」スッ
◆
錆びた剣「」
血のついた兜「」
焦げ跡の残る旗「」
サーシャ「これ、騎士の装備……?」
イーリン「おそらく、戦闘の残骸でしょう」
リーゼリット「……でも、こんなの街道にそのまま残してあるなんて……」
ガイ「処理する余裕も、もう無いんだろう。誰も片付けられないまま……時間だけが過ぎているようだ」
サーシャ「……」ギュッ
イーリン「これもまた、仮初めの平和の影です」
サーシャ「……せめて。せめて、埋めてあげてもいい?」
ガイ「……ああ。俺も手伝おう」
リーゼリット「……私も」
⭐︎騎士の装備だったものを埋めました
374 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:32:19.90 ID:C0KjPNrLO
幕間
ーー旧貴族の屋敷 地下牢
灼髪オッドアイ美女「……」
封印の枷「」ジャラッ……
ガチャッ……キィー……
旧貴族派騎士A「へへっ、躾けの時間だぜ。大人しくしてたか?」
旧貴族派騎士B「竜が人間様に逆らった報いだ。今日もしっかり、身体に刻み込んでやるよ」ニヤニヤ
灼髪オッドアイ美女「ッ……!」ギリッ
旧貴族派騎士C「おいおい、睨むなよ。こっちはあの時の借りを返してるだけだぜ……お前が滅ぼした村の借りをな!!!」ブンッ
鞭「」ベチンッ‼︎
灼髪オッドアイ美女「ぐっ……それは私ではないと……何度言えば……ッ!」
旧貴族派騎士C「黙れ!お前ら竜のせいで俺たちの国がどれだけ酷い目にあったと思ってんだ!」ブンッ
鞭「」ベチンッ‼︎
灼髪オッドアイ美女「あぐっ!?」
旧貴族派騎士A「ククク……そうだ。俺たちにとっちゃ、お前が悪竜の娘ってだけで十分な理由になるんだよ」
旧貴族派騎士B「人間様に服従する悪竜……これ以上の屈辱はねぇな」
旧貴族派騎士C「力を奪われたら、ただの女か……10年前の化け物も、こうして捕まえられりゃ楽だったのによ」サワッ……
灼髪オッドアイ美女「ッ……!下郎共が……その汚れた手で触れるな!貴様らの暴虐、決して赦さぬぞ……!」
旧貴族派騎士B「おお、怖え!怖いから今のうちに楽しませてもらうとするか……」チュウッ……
灼髪オッドアイ美女「んんっ!?……ッ……!」ジタバタ
ガリッ
旧貴族派騎士B「……痛えっ!?こいつ、舌を噛みやがった!!!」ゲシッ ゲシッ
灼髪オッドアイ美女「ぐうっ!?ゲホッ、ゲホッ……」ドサッ
旧貴族派騎士A「ハハハッ!いい声だな……さあ、もっと俺たちを楽しませろ!」ガシッ
灼髪オッドアイ美女「……うぅ……あっ……」
◆
灼髪オッドアイ美女「……はぁ、はぁ……」ボロッ
旧貴族派騎士A「ふぅ……あー、スッキリした。また明日も来てやるから楽しみにしてろよ」
ガチャンッ……
灼髪オッドアイ美女(私は……争いに巻き込まれた村を助けただけなのに……どうして……)
灼髪オッドアイ美女(……母の罪は、私が背負わなければいけないの……?)ポロッ……
灼髪オッドアイ美女「……っ」グスッ……グスッ……
375 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:33:50.69 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都 城門
騎士達「」ガチャンッ
帝国騎士A「止まれ!これより先は帝都ユーシリアだ。身分と目的を明かせ」
魔導車「」キキッ
ガイ「……」スッ
リーゼリット(うわ……やっぱり緊張するなぁ)
サーシャ(……普通に答えれば大丈夫、だよね?)
イーリン「我らは旅の者です。帝都へと入るため、通行の許可をいただきたいのですが」
帝国騎士A「旅の者だと?……内戦の最中に、わざわざ帝都に来る理由は何だ」ジロッ
ガイ「……個人的な調査だ。戦に加担する意図はない」
帝国騎士A「調査……?怪しいな。最近はどちらの陣営にも傭兵崩れが雇われている。裏がないとは限らん……悪いが、荷を調べさせてもらうぞ」
帝国騎士A「……おい、こいつらの荷を調べろ」
騎士達「はっ!」ガサガサ
サーシャ「ちょっ……!」
リーゼリット「ちょ、ちょっと!私たち、怪しい物なんて持ってないよ!」
帝国騎士A「静かにしろ。……ふむ……特に問題はなさそうだな」
ガイ「……なら通してもらえるな」
帝国騎士A「待て」
ガイ「……なにか問題でも?」
帝国騎士A「君達は見た所、本当にこの内戦とは関係ないらしいな。手荒な真似をして申し訳ない」ペコリ
リーゼリット「えっ……あ、いえ……」
サーシャ(……あ、頭を下げてくれるんだ……)
帝国騎士A「知っての通り、現在ユーシリアは非常に危険だ。用事が終わったら速やかに出ることをオススメする……それと、帝都の中では迂闊な振る舞いはしない方がいいだろう」
イーリン「心得ました。ご忠告、感謝します」
帝国騎士A「……通れ」
騎士達「……」スッ
魔導車「」ブロロ……
◆
リーゼリット「ふぅ~……緊張したぁ。てっきりもっと突っかかられるかと思ったよ」
サーシャ「うん……でも、ちゃんと謝ってくれる人もいるんだね」
ガイ「……全ての騎士がどちらかの派閥についているわけではないようだな。帝都にいる者たちは、中立を装うことで均衡を保とうとしている……表面上は、だが」
イーリン「ええ。帝都は両派閥が睨み合う場でもあります。誰もが笑顔を浮かべていますが、その裏でいつ裏切りや密告があってもおかしくはありません」
リーゼリット「……怖いね。まるで綱渡りしてるみたい」
サーシャ「私たちも気をつけないと……」
376 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:20.45 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「……外とのギャップがすごいね」
リーゼリット「……まるで何も起きてないみたい」
イーリン「どうやら、帝都の一般市民は国外に出ることを禁じられているようですね。外の惨状を知られれば、不満が一気に爆発しかねませんから」
ガイ「なるほどな……だからこそ、帝都だけが平和に見えるのか」
サーシャ「それって……つまり、市民たちは内戦のことをよく知らないってこと?」
イーリン「ええ。知っていたとしても語ることを許されないのでしょう」
リーゼリット「……だからみんな、どこかぎこちないんだね」
ガイ「……まずは拠点になりそうな場所を探そう。光の探索はそれからだ」
サーシャ「うん……わかった」
どの辺りで拠点を探す?
安価下1
1 中央区近辺(現在地付近)
2 貧民街近辺
3 王宮近辺
4 自由安価
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:38.92 ID:OTu7iDILo
3
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:46.13 ID:Rsnydr4JO
4図書館に行く
379 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:59:11.26 ID:8SquqMG8O
ガイ「……王宮近辺で探そう」
サーシャ「えっ!?今すっごくピリピリしてるのに、危ないんじゃ……」
ガイ「……いや、だからこそだ。その辺りで何か問題が起きた場合、帝都内で争いが間違いなく起きるだろう。お互いに手は出しづらいはずだ」
リーゼリット「たしかに……逆に言えば、一番安全な場所でもあるってことだよね」
ガイ「ああ。何より、皇帝がすぐ近くにいるんだ。少なくとも俺は――皇帝自身が内戦を望んでいるとは思えない」
イーリン「……ふふ、理に適っていますね。では王宮周辺で宿を探すとしましょう」
◆
ーー帝都 ユーシリア 王宮近辺
鎧の音「」ガチャン…ガチャン…
サーシャ「……わ、すごい警備だね。街の方とは全然空気が違う」
リーゼリット「門の前にも槍を持った騎士がずらり……これじゃあ近づくのも大変そうだね」
ガイ「当然だ。皇帝の居所だからな……下手な真似をすれば一瞬で取り押さえられるだろう」
イーリン「さて、宿を探しましょう。この辺りなら商人も多く利用しているはずです」
◆
ーー帝都ユーシリア 高級宿
受付の使用人「いらっしゃいませ。当宿をご利用でしょうか?」ペコリ
サーシャ「わぁ……すごく綺麗……!まるで貴族のお屋敷みたい」キョロキョロ
リーゼリット「これ、絶対高いよ……大丈夫なの?」ヒソヒソ
ガイ「大丈夫だ。金はある……それに、ここなら警備も厳重だろう」
イーリン「ええ。王宮の近くであれば、不用意に騒ぎを起こす者もいませんからね」
受付の使用人「客室は2部屋でよろしいでしょうか? 夕餉は食堂にてご用意いたします。どうぞご安心してお寛ぎください」ペコリ
イーリン「ええ。ありがとうございます」
サーシャ「すごーい……絨毯ふかふかだし、シャンデリアまである!」
リーゼリット「……でも、なんだか落ち着かないな。貴族の人に見られてる気がする……」チラッ
イーリン「気のせいではありませんね。ここに宿泊している方々の多くは、帝都の有力者や商人でしょう。余所者かつ冒険者には自然と視線が向くでしょう」
ガイ「……構うな。目立ちすぎなければ問題はない」
現在はユーシリア帝国です(1日目)
何をする?
安価下1〜3
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:59:38.52 ID:vdzEekd00
図書館に行く
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 21:00:55.01 ID:Rsnydr4JO
酒場で情報収集
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 21:05:39.21 ID:BNc853RKo
貴族の屋敷があるエリアを調査
383 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:01:41.45 ID:xdbKwh+2O
ーー帝都大図書館
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
サーシャ「うわあ……凄い数の本だね……!」キラキラ
リーゼリット「ふふっ、気になる本がたくさんあるかもしれないけど、本来の目的を忘れないでよ?」
サーシャ「もちろん!世界樹の光に関する記録だよね。10年前の記録はどこにあるのかな……」
貴族服に身を包んだ中性的な人「……今、『世界樹の光』と仰いましたか?」
サーシャ・リーゼリット「!」クルッ
貴族服に身を包んだ中性的な人→ソール「失礼。耳に入ってしまいまして。私はこの大図書館の管理人代理、ソール・フォン・アイクライシウスと申します」ペコリ
リーゼリット「管理人……代理?」
ソール「ええ。本来の管理人は現在……国外に追放されているのです」
サーシャ「……それって、内戦と関係してるんですか?」
ソール「……ご明察です。パティさんーー本来の管理人は帝国の魔術顧問も兼任しておりまして……随分と長い間、この国に貢献していただいたのですが、その影響力を重く見た旧貴族派によって国外へと追放されてしまったのです」
リーゼリット「……それで、ソールさんが代理を?」
ソール「はい。管理人からの指名で現在の職務に就かせてもらっています……それで、世界樹の光に関する記録をお探しでしたね?」
リーゼリット「はい。歴史書か何か、そういった物はどこの棚にあります?」
ソール「……大変申し訳ないのですが、世界樹の光に関する一連の記録は閲覧制限がかけられておりまして一般の方には見せられないんです」
サーシャ「そんな……どうしても、ダメですか?」
ソール「はい……理由がどうあれ、世界樹の光にまつわる記録は危険視されております。その力はあまりに強大で、今はフォレスティナにしか存在しなくとも……ひとたび悪意ある者に利用されれば、また国を揺るがす悲劇を生むでしょう」
リーゼリット「……参ったな。せめて10年前に何が起きたかを調べることさえできればな……」
ソール「……それでしたら、私が知っている限りのことを口頭で教えることができますが」
サーシャ「え?世界樹の光が関連するのはダメなんじゃ……」
ソール「確かに、書物そのものはお見せできません。ですが……記録をすべて闇に葬ることが正しいとも思っていません」
ソール「国の未来のために知を求める者には、せめて口頭で伝えるくらいは、管理人代理として許されると考えています」
サーシャ「……ソールさん……」
リーゼリット「じゃあ……教えてください。10年前、この帝都で何が起きたのか」
384 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:02:14.45 ID:xdbKwh+2O
ソール「わかりました……まず、10年前の世界めくれが起きる少し前……その時期に世界樹の光が散らばったのはご存知ですよね?」
サーシャ「……はい、近くで見てました」
ソール「このユーシリアに落ちた光は地属性……当初、落ちた場所はわからないのですが、その光は一匹の竜が回収しました」
リーゼリット「……それで?」
ソール「その竜は光を利用して鉱物を生成し、自らの食料としていたようです。ただ、光の力の影響で地震や、作物の不作などが起こってしまいました」
ソール「それと同時並行的に……また別の脅威があったのですが、それ自体は世界樹の光の影響とはあまり関係……なくもないんですが、説明は省きます」
サーシャ(ちょっと気になるなぁ)
ソール「それである日、竜の討伐隊が編成され竜は討伐されたのですが……その際、世界樹の光は星に返還されたみたいですね」
リーゼリット「その場所ってどこかわかったりします?」
ソール「細部は存じ上げませんが……たしか、大山脈の鉱山だったと記憶しています」
リーゼリット「大山脈の鉱山……なるほど、ありがとうございます!」
ソール「もし調べに行くなら気をつけてください。あの辺りも騎士達が見張っていますから……」
⭐︎ソールから世界樹の光の話を聞きました
385 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:03:36.53 ID:xdbKwh+2O
本日はここまでです。
来週は再び土曜日になると思います。
それでは、また次回!
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:07:10.87 ID:OTu7iDILo
乙
10年前よりユーシリア大変そうだがどう解決までいけるかな
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:36:19.84 ID:a+Th/aIVO
星の光だけ目的とするなら国内情勢無視できるのよね
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:46:40.60 ID:BNc853RKo
おつおつ!
野良の冒険者コンマで会えるのか!
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/25(月) 01:28:54.88 ID:CnJEfblGo
おつ
しかし彼ら(特にサーシャとリーゼ)が見て見ぬ振りなど出来るはずもなく…
390 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:49:01.74 ID:PJC91VfSO
>>386
>>387
実は目的を達成してすぐにユーシリア帝国を出ても何も問題ありません。その場合、ユーシリア帝国は大変な目にあってしまいそうですが、世界めくれの阻止には直接的に影響しないのでそのまま進んでしまうのも一つの手です。
もし解決を望むのであれば、どこかの勢力に属してその勢力の目的を達成するか戦争を当分出来なくさせるような行動をすれば解決はできるかもしれませんし、できないかもしれません。あくまで一例ですので、自由安価の際に色々試してみてください。
>>388
出会える冒険者達はそのときの状況や場所等を考慮しつつ、
>>1
の裁量で決めています。
黒髪と青髪の二人組は世界樹の光に関する手がかりを持っているので遭遇する可能性が高くなりそうです。
>>389
サーシャとリーゼリットに限らずガイとイーリンも心を痛めてはいますが、任務は任務と割り切っているようです。ユーシリア帝国の命運は彼等にかかっているかもしれませんし、かかっていないのかもしれません。
どういう結末を迎えるか、付き合ってくださると幸いです。
391 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:53:14.01 ID:PJC91VfSO
ーー帝都 酒場
ワイワイガヤガヤ……
店主「いらっしゃい!旅の方かい?何にする?」
イーリン「麦酒を一つ。……それと、最近の帝都の様子を伺いたいのですが」
店主「様子?……帝都は何も変わらんね。ここは平和そのものだよ!」
イーリン「……それは結構なことです」
ギィィ……
青髪ツインテールの小柄な竜人「」スタスタ……
酒場の客「竜人だ……」ヒソヒソ
酒場の客「またこの店に来やがったのか……」ヒソヒソ
シ-ン……
店主「おう、また来たのか。好きなとこ座んな!」
青髪ツインテールの小柄な竜人「悪いな。冷やしたラム酒をくれ」ストン
イーリン(ここの店主はそうでもなさそうですが……やはり、竜人の印象はよくないみたいですね)
青髪ツインテールの小柄な竜人「おや……あんたはここの人間じゃないな?こんな所で何してる?」
イーリン「お酒を飲みに来たんです。ユーシリアのお酒は美味しいと評判なので」ニコッ
青髪ツインテールの小柄な竜人「わざわざこんな状況のときに?……ククッ、おもしろい冗談だな」
イーリン「そういう貴方も、この国の出身には見えませんが……何者なんです?」
青髪ツインテールの小柄な竜人→ニナ「私はニナ・リバーサイド。魔導機械を作って売り歩いている職人であり、冒険者さ」
イーリン「……私はイーリン・クモウドといいます。ニナ様。こうして会ったのも何かの縁です、よければお話でもどうです?」
ニナ「構わないよ……それでイーリン、本当はこの国に何をしに?」
イーリン「雇い主の手伝いです。内容は守秘義務があるので話せませんが……しいて言えば、世界の為です」
ニナ「ククッ……世界の為、か。随分大きい目的だな?」
イーリン「ええ、酒の席の冗談だと思っていただいても構いません」ニコッ
ニナ「……冗談で言う目には見えないな」
イーリン「ご想像にお任せします」
店主「はいよ、お二人さん。注文してた酒だ」
麦酒「」ドン
冷えたラム酒「」ドン
ニナ「お、ありがと……じゃあイーリン、守秘義務があるならこっちから話してやろう」
イーリン「……お願いします」
ニナ「……私は元々テンペスターで魔導機械を作っていた。あそこは職人同士の競い合いが面白い街だったが……自律型魔導機械の製作に関わってから、嫌気が差してな。それからすぐに街を出て冒険者になったんだ」
イーリン「そうだったんですね……もしかして、製作に関わった魔導機械というのは精核を利用した物ですか?」
ニナ「……!知ってるのか」
イーリン「仕事柄、耳に入ることがありました。精核が何から作られているのかも……」
ニナ「……なら話は早いな。精核は命を閉じ込めて作られる核だ。妖精でも、人でも……命あるものなら何でも材料になる」
イーリン「……職人として、それを受け入れられなかったのですね」
ニナ「ああ。命を削る前提の技術なんて、私は御免だ……だから、自分が誇りを持てる物だけを作って売り歩いているんだ」
イーリン「……素晴らしい考えだと思います」
ニナ「そう言ってもらえると助かるね……イーリン、私はしばらく貧民街にいる。もし魔導機械が必要になったら来い。金はとるが、役に立つ物を作ってやろう」
イーリン「……ありがとうございます、ニナ様。そのときはぜひお願いします」
ニナ「ああ。任せてくれよ」
⭐︎酒場でニナと知り合いました
392 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:55:19.26 ID:PJC91VfSO
ーー帝都 旧貴族街
スタスタ……
ガイ(旧貴族の連中ならば、世界樹の光が落ちたときの状況を知っているかと思って来たが……案の定、騎士の姿しか見当たらないな)
ガイ(ここに冒険者の俺が長居していると怪しまれる……情報は得られそうにない。退散するか……)クルッ
旧貴族派騎士A「おい、今日も悪竜の所に行こうぜ」
ガイ(……悪竜?)
旧貴族派騎士B「あー……今日はいいや。最近ぶっ続けで行き過ぎて体力が持たん」
旧貴族派騎士A「ははっ!お前はもっと体力つけねえとダメだな!折角都合の良い女がいるんだぜ?死ぬかもしれん前に楽しんどかなきゃ損だろ」
旧貴族派騎士C「そうだな。俺達は明日には死んでても可笑しくねぇ……その前に、楽しめるうちは楽しんでおくさ」
旧貴族派騎士A「あーあ……竜なのが勿体ねえよなあ。あれだけ美人なのに……でも、お陰で何の憂いもなく楽しめるから、ある意味ツイてるか?」
ギャハハハ‼︎……
ガイ(……悪竜の娘?)
ガイ(世界樹の光とは関係ないかもしれんが……気になる話だな。覚えておこう)
⭐︎悪竜の娘の話を盗み聞きしました
393 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:58:03.26 ID:PJC91VfSO
ーー帝都ユーシリア 高級宿
ガイ「……さて、全員揃ったな。それぞれの収穫を整理しよう」
イーリン「はい。ではまず私から。世界樹の光に関する情報は得られませんでしたが……酒場で竜人のニナ・リバーサイドという職人と出会いました。彼女は魔導機械の技術者で、かなりの腕前を持っていると見受けられます。しばらくは貧民街に滞在するとおっしゃっていました」
リーゼリット「竜人の職人さん……?この国で活動するのはかなり危険そうだけど、肝が座ってるんだね」
イーリン「ええ。ですが、技術者としての矜持は確かなものです。必要になれば協力を頼めるかもしれません」
ガイ「……覚えておこう。サーシャ、リーゼ。二人は何か分かったか?」
サーシャ「うん。私たちは大図書館に行ったんだけど……世界樹の光に関する記録は、閲覧制限がかかってて見せてもらえなかったの」
リーゼリット「でも、その代わりに管理人代理のソールさんって人が少しだけ話してくれたよ。10年前、ユーシリアに落ちた光は地属性で、竜が回収して鉱物を生成してたんだって。その影響で地震や不作が起きてたんだけど……最終的にその竜は討伐されて、光は星に返還されたらしいよ」
サーシャ「場所は大山脈の鉱山だって……細かい場所まではわからないんだけど……」
ガイ「……なるほど。大山脈か。だいぶ絞り込めたな」
イーリン「ガイ様は何か得られたましたか?」
ガイ「……大した収穫はないが、旧貴族の騎士達の会話を盗み聞きした。悪竜の娘と呼ばれている人物が囚われているらしい……世界樹の光とは関係ないかもしれんな」
サーシャ「悪竜の娘……?気になるね……」
イーリン「……いずれにせよ、調査を進めるには大山脈を調べる必要がありそうですね」
リーゼリット「大山脈の方にも騎士がいるらしいから、行くなら準備してからにしよう」
ガイ「ああ。そうだな……」
394 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:59:38.39 ID:PJC91VfSO
幕間
ーー帝都 旧貴族派本邸 会議室
旧貴族派貴族A「陛下は我らを軽んじ、平民や異種族を重用している!もはや我らが声を上げねば、帝国は沈む!」
旧貴族派貴族B「今こそ兵を集め、皇帝派を打ち払うべきです!」
ザワザワ……
長髪青コートの初老男性「静粛に」スタスタ
一同「……!」バッ
長髪青コートの初老男性「楽にしてくれ……諸君。帝国の繁栄を願うのなら、無謀な戦は避けるべきだ。血を流す先にあるのは荒廃でしかない。皇帝に不満はあろうとも、民の安寧を壊してはならん」
旧貴族派貴族C「しかし公爵閣下……!あまりに悠長では?陛下は改革を推し進めている。待っていれば我らの立場は削がれる一方ですぞ!」
長髪青コートの初老男性「だからこそ、我らが歯止めとなるのだ。己が利益のために剣を振るうのではない、帝国のためにな」
旧貴族派貴族C「……承知しました」ペコリ
旧貴族派貴族C(……あの老いぼれが何を言おうと、流れは止まらん。皇帝派を打ち倒す機会は近い……)
旧貴族派貴族C(幸い、我らには外からの後ろ盾もある。閣下に黙っていても……事は進むさ)
395 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 07:00:29.63 ID:PJC91VfSO
ーー帝都ユーシリア 高級宿 食堂
柔らかそうなパン「」
湯気の立つスープ「」
サーシャ「……!ん~っ、おいしい!」モグモグ
リーゼリット「最近はずっと警戒しながら食事してたしね。こうして普通にご飯食べられるだけで幸せだよ」モグモグ
ガイ「……少し気が抜けすぎじゃないか?」
イーリン「ですが、常に気を張っていても疲れてしまいます。気を抜けるときは気楽にするのがいいでしょう」
ガイ「……そういうものか」モグモグ
リーゼリット(ガイ、口の端にパンくずついてる……)プッ
ガイ「……どうした?何か可笑しかったか?」
リーゼリット「ううん……なんでも、ないよ……」プルプル
ガイ「……?」
サーシャ「ふふっ……ガイ、口にパンくずついてるよ」
ガイ「……なっ」パッ
リーゼリット「ぷっ……あはははは!」
ガイ「リーゼ……分かってて黙ってたな」
リーゼリット「だって……く、くふふっ……耐えられなかったんだもん……!」
イーリン「……仲がよろしいことで」ニコッ
現在はユーシリア帝国です(2日目)
何をする?
安価下1〜3
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 07:01:05.20 ID:+0l/6UDU0
路地裏を探索
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 08:17:05.64 ID:EIVQof31o
宮殿内に侵入
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 08:37:29.27 ID:r1i/icvzO
どの勢力に荷担するか見極めるという方針をかため、まずは皇帝派について知る
399 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:04:46.11 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都ユーシリア 高級宿 ガイの部屋
コンコン……
ガイ「……誰だ?」
サーシャ「私だよ」
ガチャ
ガイ「サーシャか。どうかしたか?」
サーシャ「その……少し話したいことがあって」
ガイ「……わかった。中に入ってくれ」
サーシャ「お邪魔します……意外と部屋、綺麗に使ってるんだね」
ガイ「まあな……それで、話とは?」
サーシャ「うん……帝都に来てからずっと考えてたんだ……今のまま、この内戦を放っておいたらこの国はどうなっちゃうのかなって……」
ガイ「……サーシャ、俺達の目的は今も続いている世界めくれを止めることだ。そのために必要な世界樹の光の残滓を集めている。ただでさえ重大な任務を背負っている上に、内戦にまで首を突っ込んだところで俺達ができることなど……たかが知れている」
サーシャ「……そう、だよね。でも……もし放っておいたら、この国の人たちはずっと苦しみ続けるんだよね?笑って暮らしてる人たちの裏で、血が流れてるなんて……それを見て見ぬふりするのは、やっぱり嫌だよ」
ガイ「……」
サーシャ「ガイは……何とも思わないの?」
ガイ「思わないわけじゃない。だが、俺たちは旅の余所者だ。この国の揉め事に首を突っ込めば、光探しはさらに遠のく」
ガイ「……だが、放っておけばこの国の混乱が俺達の目的を妨げることになるかもしれない。俺達だけならばできることは少ないが……どこかの勢力の支援ぐらいはできるだろう」
サーシャ「……!それじゃあ……」
ガイ「まだ決まったわけじゃない。イーリンとリーゼリットはいるか?」
サーシャ「うん、まだ部屋にいるよ」
ガイ「一度集まろう。呼んできてくれ」
◆
リーゼリット「……それで、この国の情勢に肩入れしよう、ってことだね?」
サーシャ「……うん。世界樹の光を探すのが目的なのは変わらないけど……このまま内戦を放っておくわけにはいかないって思うの」
リーゼリット「……そっか。サーシャらしいね」
ガイ「俺も同意見だ。目的は変えない。だが、この国の混乱が俺達の行動を妨げるなら、いずれにせよ避けては通れん……俺達の手に負えなくなったときは光の調査だけして脱出する」
リーゼリット「……うん。それでいいと思うよ」
イーリン「なるほど。つまり我々は、世界樹の光の探索を進めつつも、どこかの勢力に手を貸すことで帝都の安定化を図る、ということですね?」
ガイ「ああ。そこで一度、全員で話し合って方向性を決めたいんだが……2人はそもそも内戦に首を突っ込むことに賛成してくれるか?」
リーゼリット「……私は賛成。だって、もし誰かが苦しんでるのを見て見ぬふりしたら、絶対に後悔すると思うから」
イーリン「……私は現実的に考えます。世界樹の光の探索が第一。ですが……その過程で協力できる勢力があれば、利用する価値はあるでしょう。帝都の安定は、我々にとっても利点になりますから」
サーシャ「リーゼ、イーリンさん……ありがとうございます!」
ガイ「……よし。なら決まりだな。俺達は光を追うと同時に、帝都の情勢にも目を向ける。どの勢力に手を貸すかは――これから見極めよう」
イーリン「では、まずは皇帝派の情報から探るのがよろしいかと。現皇帝はこの国の象徴……彼の考えを知ることが、今後の行動の指針になります」
ガイ「ああ。皇帝派を調べれば、この国がどこへ向かおうとしているのかも見えてくるだろう」
リーゼリット「……旧貴族派の方は、正直あまり信用できそうにないしね」
サーシャ「うん。皇帝様がどんな人なのか、ちゃんと知りたい」
ガイ「決まりだな。まずは皇帝派の情報を探る。そこからどう動くかを考えよう」
⭐︎ユーシリア内戦に干渉することにしました。
400 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:05:13.64 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都ユーシリア 王宮近辺
ガイ「とはいったものの、どうやって調べたものか。こんなところで道すがら聞いたところでどちらかの派閥の敵だと思われて警戒されるのがオチだろうしな……」
リーゼリット「……やっぱり、監視も多いね」ボソッ
周囲を警備する騎士たち「」
サーシャ「うぅ……視線が刺さる……」
イーリン「城門前には皇帝派の騎士が詰めているはずです。少し立ち止まって様子を伺うだけでも、得られる情報はあるかもしれません」
ガイ「……下手に話しかけず、観察か」
サーシャ「……いっそのこと侵入するとか?」
リーゼリット「そんなことしたら捕まっちゃうよ……透明にでもなれたら話は別だろうけどね」
イーリン「……いえ、アリかもしれませんよ?あそこを見てください」スッ
門を通してもらう商人「」ペコリ
ガイ「……なるほど、商人のフリをして入るのか」
リーゼリット「でも……ちゃんと許可証みたいなのを持ってるんじゃない?ただの格好だけじゃすぐに怪しまれると思うけど」
サーシャ「そっか……どうすればいいんだろう?」
イーリン「商人や下働きの護衛を請け負う依頼人と接触できれば自然に潜り込めます。あるいは、貧民街でそういう抜け道を知っている者を探すか……」
リーゼリット「どうして貧民街?」
イーリン「貴族街や商人街は監視が厳しく、余所者にはすぐ目が光るでしょう。しかし、貧民街はその網の外にあります。役人も騎士も寄りつかず、影の情報や裏の道はああいう場所に集まりやすいものです」
サーシャ「なるほど!だからこそ、裏口を知ってる人もいそうってわけですね」
ガイ「……足がかりを作るか。直接潜り込むのは危険が高すぎるな」
リーゼリット「でも、あそこで交代してる騎士の態度を見て。市民にはすごく丁寧に接してる。少なくとも来る者全てを疑うって感じじゃないよね」
サーシャ「うん……国境にいた人たちとは全然違うね……」
ガイ「……皇帝派が民を守ろうとしているのは確かなようだな。そこが手がかりになるかもしれん」
⭐︎王宮への侵入を一旦諦めました
401 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:06:38.11 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都 貧民街 路地裏
リーゼリット「というわけで貧民街に来たわけだけど……」
サーシャ「……同じ帝都でも、ここの雰囲気は全然違うね」
イーリン「エリオス皇帝はこの辺りの待遇を良くしようとしましたが、その施策に着手すると同時に派閥争いが勃発してしまい、ここは後回しにせざるを得なかったようですね」
ガイ「……この辺りは騎士も避けている。派閥争いには巻き込まれないだろうが、別の危険がある。離れないように気をつけろ」
サーシャ「……うん、わかった」
リーゼリット「……さっきから誰かに見られてるみたい。姿は見えないけど……」
足元に出現する黒い魔法陣「」ヴォンッ‼︎
リーゼリット「魔法陣!?みんな、離れてーー」
消えるリーゼリット「」フォンッ
ガイ「ッ!?敵襲か!」シャキン
サーシャ「そんな……リーゼ!!!」
イーリン「落ち着いてください、サーシャ様。あの魔法陣……危害を加えるようなものではないようです……」スッ
イーリン「……そこか」グルンッ
イーリン「ラァッ!!!」ブォンッ‼︎
現れる黒髪ボブの少女「わぁ!!!???」
ガイ「」シュンッ
ガイ「止まれ。動いたら[
ピーーー
]……!」ガシッ
喉元に突きつけられた短剣「」キランッ
黒髪ボブの少女「わ、わ!ごめんなさい、閉じ込めた人は返すから!!!命だけは!!!」
402 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:07:06.15 ID:7yjvVb1VO
イーリン「……なぜ、このようなことを?」
黒髪ボブの少女「ごめんってば!ちょっとイタズラしただけなのに、こんな本気で来られたら怖いよぉ……!」
サーシャ「イタズラ!?リーゼをどこにやったの!?」
黒髪ボブの少女「お、落ち着いて!私の魔法で封印しただけ!ほら!」パンッ
魔法陣から出てくるリーゼリット「わっ!」ドサッ
サーシャ「リーゼ、無事!?」ダッ
リーゼリット「サーシャ……?確か私、魔法陣を踏んで……?」
サーシャ「よかった……」ギュッ
リーゼリット「……心配かけちゃったみたいだね。みんな、私は大丈夫だよ!」
イーリン「無事みたいですね……それにしても、封印魔法ですか。悪戯で使うには少々度が過ぎてますね……貴方は何者で、目的はなんです?正直に答えない場合、命の保証はしかねます」ゴゴゴ
黒髪ボブの少女→ヌル「ひぃ!?私はヌル・シールっていう只のイタズラ好きの悪魔なんだってば!」ジタバタ
ガイ「悪魔だと?」ギリィッ‼︎
ヌル「いたたた!!!そ、そうだよ!!!」
サーシャ「……ほんとに、ただのイタズラだったの?」
ヌル「ほんとほんと!!私、怖がらせるのは好きだけど……命を取るつもりなんてないよぉ!」ブンブン
リーゼリット「……ガイ、離してあげて」
ガイ「……いいのか?」ギリギリ
ヌル「いだだだだだだ!!!」
リーゼリット「うん……本当に反省してるみたいだし」
ガイ「……わかった」パッ
ヌル「ふー……本当にごめんなさい。ちょっと驚かせたかっただけなんだよぉ……」
サーシャ「……それでリーゼがいなくなって、私たちがどれだけ心配したと思ってるの!」
ヌル「うぅ……ごめん……もうやらないってば……」
ガイ「口だけでは信用ならんな」
イーリン「……もっともです。ヌル、と言いましたね?あなた、相当な力を持っているでしょう」
ヌル「え?そ、そんなことないって!私なんか路地裏でちょっとイタズラして暮らしてるだけだもん!」
リーゼリット「……まあ、もういいじゃん。ほらサーシャ、無事だったんだから」
サーシャ「……うん。でも、もう二度とやっちゃだめだからね?」
ヌル「はーい……それで、貴方たちはどうしてここに?」
◆
403 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:08:29.85 ID:7yjvVb1VO
ヌル「なるほど……それで、貴方達はここに王宮へ入る方法を探しに来たってわけか」
サーシャ「そうなの。ヌル、何か知らない?」
ヌル「うーん……正規かどうかは知らないけど、王宮に出入りしてる組織の人達は知ってるよ」
ガイ「何?それはどんな組織だ?」
ヌル「魔族連合と小鬼っていう二つの組織がここにはあるんだけど……」
リーゼリット「魔族連合は聞いたことあるけど……小鬼?」
ヌル「小鬼は元々、この辺りに住んでた寄る辺のない子供達の集団だったんだけど……騎士同士の小競り合いが起きるようになってからはこの辺りの自警団みたいなものになってるんだよ」
サーシャ「子供達が……自警団……?」
ヌル「全員がそうじゃないけどね。例えば、リーダーの人とかは大人だし……あいつら、路地裏の隅から隅まで知り尽くしてる。王宮へ潜り込む抜け道も、多分あいつらなら知ってるんじゃないかな」
ガイ「なるほど……魔族連合の方は?」
ヌル「魔族連合は元々、この国で虐げられていた魔族達を纏めていた組織なんだけど、今は竜意外の差別はそんなに酷くないでしょ?今は外から来た人達のかけこみ寺みたいな所になってるよ」
イーリン「ふむ、道理で。ニナ様が貧民街を拠点に選んだ理由がわかりましたね」
ヌル「もし、どっちかの組織に案内してほしければ私がするよ!イタズラのお詫びも兼ねてね。小鬼のリーダーはいるかわからないけど……」
ガイ「……」
どうする?
多数決 下1〜3
1 魔族連合
2 小鬼
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:09:34.70 ID:+0l/6UDU0
1
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:14:41.34 ID:7RJAimGzo
1
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:17:00.53 ID:NcFv8w+co
1
407 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:10:00.17 ID:qjAVmhhaO
ガイ「魔族連合に案内してくれ」
ヌル「わかった!じゃあ、ついてきて!」ガシッ
ガイ「……おい、手を引っ張るな!繋がなくても見失わないから離してくれ!」
サーシャ(私まだ手つないだことないのに……!)
リーゼリット(サーシャがすごい表情してる……)
ヌル「えへへー!この辺りは路地が入り組んでるから、案内役の私の手を離しちゃダメなんだからね!」
ガイ「いや、だから離せと言ってる……!」グイグイ
サーシャ(ず、ずるい……!わたしだってそんな風に自然に……)
リーゼリット(あーあ、サーシャ、完全に顔に出てるなぁ……面白いから黙ってよっと)ニヤニヤ
イーリン「……まるで子供に振り回される保護者ですね」クスッ
ヌル「ほらほら、こっちだってば!置いていくぞー!」グイグイ
◆
408 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:10:29.19 ID:qjAVmhhaO
ーー魔族連合集会所
ヌル「ヒューベルトさん、お客さん連れてきたよ!」
雷鳥の男「おや、ヌルさん。ここに顔を出すとは珍しいですね」
イーリン「はじめまして。私はイーリンと申します。あなたが魔族連合の長でしょうか?」
雷鳥の男→ヒューベルト「ええ、そうです。ヒューベルトとお呼びください……我々に何か御用ですか?」
ガイ「王宮に入りたいんですが、我々は正規の手段を持っていないんです」
ヒューベルト「王宮に……目的はなんです?」
サーシャ「……今、この国では皇帝派と旧貴族派とで派閥が別れて争っているのはご存知ですか?」
ヒューベルト「ええ……悲しいことです。魔族への差別はエリオス様のお陰でかなり暖和されたものの、その改革がまた新たな火種を作ってしまうとは……」
ガイ「……俺達は、この内戦に介入しようと思っています。それで、いずれかの勢力に荷担しようと思いまして」
ヒューベルト「この内戦に?……とても正気とは思えませんね」ギロ
リーゼリット「……!」
ヒューベルト「無関係の旅人が、この帝都の争いに首を突っ込む。それは命知らずか……あるいは、何かの策謀か」
ガイ「……どちらでも構いません。ただ、この混乱が長引けば俺達の目的にも支障が出るんです」
サーシャ「帝国の人を助けたい気持ちは本当なんです!放っておいたら、この国の人はずっと苦しんでしまう……」
ヒューベルト「……理想論だけで人は救えませんよ」
イーリン「承知しています。我々はただ、やれることをやっておきたい……それだけです」
ヒューベルト「……口だけでなければいいのですが」
ヒューベルト「皇帝陛下には恩義があります……素性も知らぬ、初対面の相手を簡単に王宮へ通す訳にはいきません」
ガイ「……当然ですね」
リーゼリット「どうすれば信用してもらえますか?」
ヒューベルト「そうですね……あなた方の力と誠意を示してもらいましょう」
サーシャ「力と……誠意……?」
ヒューベルト「我々は皇帝陛下に恩義があります。しかし同時に、軽率に外から来た旅人を信じることもできない。……ですから、ひとつ依頼を果たしていただきたい」
イーリン「依頼?」
ヒューベルト「この貧民街を脅かす者たちがいます。旧貴族派に雇われた私兵か、あるいはただの無法者か……いずれにせよ放置すれば、いずれこの国の未来に禍根を残すでしょう」
ガイ「……それを潰してこい、ということか」
ヒューベルト「ええ。あなた方が本当に口先だけの旅人ではなく、行動できる者だと示していただければ……皇帝派、旧貴族派、あるいは他の勢力を選ぶにしても、少なくともあなた方を信用に足る者として迎える準備ができます」
リーゼリット「……なるほど。どちらに付くかはまだ決めていなくても、信用だけは得られるわけだね」
ヒューベルト「その通りです……それで、返事はどうしますか?」
ガイ「……引き受けます。詳細な内容を教えてください」
ヒューベルト「……話が早くて助かります」
ヒューベルト「件の者たちは、おそらく旧貴族派が雇った私兵でしょう。表立って動くことはありませんが、夜ごと貧民街に現れては住人を脅し、食料や金品を奪っている。抵抗すれば暴力を振るい、時には命を奪うことさえある……」
サーシャ「ひどい……!」
ヒューベルト「彼らは王宮に近い一角に根城を構えていると報告を受けています。しかし、我々魔族連合はあくまで中立の立場をとっています。大々的に行動すれば、どちらかの派閥に肩入れしたと見られかねない……。だからこそ手出しできずにいるのです」
イーリン「……だから、我々に?」
ヒューベルト「ええ。あなた方なら、我々に縛られず動ける。帝都に混乱をもたらしているその火種を摘んでいただきたい」
ガイ「具体的な数は?」
ヒューベルト「十数名ほど。鍛えられた兵士も交じっていますが、組織立った軍勢ではありません。ただ、彼らの背後に旧貴族派の騎士がいる可能性があるので……注意は怠らないでください」
リーゼリット「……なるほど。小規模だけど、侮れない相手ってことか」
ヒューベルト「そういうことです。これを果たせば……あなた方を信用に足る者として迎えることを約束しましょう」
⭐︎魔族連合から依頼を受けました
409 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:11:07.25 ID:qjAVmhhaO
ーー帝都ユーシリア 高級宿
ガイ「……魔族連合から受けた依頼、内容は貧民街を脅かす者たちの排除だったな」
イーリン「ええ。彼らは王宮に近い一角に根を張り、民を脅し、時に暴力で従わせている……」
サーシャ「それってつまり……相手は人間か魔族になるんだよね?」
リーゼリット「……そうなるね」
サーシャ「……本当に殺さなきゃいけないの? 止めたり、追い払ったりじゃダメなの?」
ガイ「……相手は旧貴族派に雇われた私兵かもしれんが、肩書き上は騎士だ。内戦も長く続いているようだし、命のやり取りに迷いはないと見る。甘さを見せれば……逆に命を奪われるのは俺達だぞ」
イーリン「それに、彼らをただ追い払うだけでは、また戻ってくる可能性が高いでしょう。完全に根を絶つには……[
ピーーー
]しかない、というのも事実です」
サーシャ「……」グッ
リーゼリット「でも……もし[
ピーーー
]のが嫌なら、私達なりのやり方を考えてもいいんじゃない? 全員[
ピーーー
]んじゃなくて、首謀者だけ捕らえるとか」
ガイ「……その場合、依頼の達成難易度は大きく上がるだろう。どんな選択をするにせよ、覚悟はしておくべきだ」
サーシャ「……覚悟、か……」
現在はユーシリア帝国です。(3日目)
何をする?
安価下1〜3
※魔族連合からの依頼を行う場合は、殲滅と捕縛のどちらかを記入して、依頼を行う旨を記載してください。
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