【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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345 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 10:09:49.62 ID:wr5lwC1qO
>>344
ちょっと移動時間の設定をミスってしまったかもしれません。
今日中にはユーシリアにたどり着ければなと思います。
346 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 10:10:25.52 ID:wr5lwC1qO
ーー旧チカーバ跡 廃墟の屋上

ガイ「……」

空中に浮かぶセイントレア王国「」

ガイ(夜でも空の色は赤黒いまま、暗さだけが強くなる……それでも星は見えるから、なんとも不思議な感覚だな)

サーシャ「……ここにいたんだ、ガイ」

ガイ「サーシャか……寝ないのか?」

サーシャ「こっちのセリフだよ。こんな所でどうしたの?」ストン

ガイ「中々寝付けなくてな。星を見ていた」

サーシャ「へぇ、意外だね。ガイのことだから、星なんて方角を知るには便利な物とかくらいにしか感じてないのかと思ってたよ」

ガイ「……これでも人並みの感情はあるつもりだ」

サーシャ「美味しいもの食べたときと、美人の人と関わったときくらいしか表情変わらないのに?」

ガイ「……そんなに変わるか?」

サーシャ「ふふっ、全然違うよ?お陰でガイに料理作るときはその表情を見れるように張り切っちゃうもん!さっきも結構変わってたよ?」

ガイ「たしかに美味かったが……その、恥ずかしいからあまり見ないでくれ」

サーシャ「あはは!!……でも、そういうガイの顔が好きだな。だって、いつも無理してるように見えるから」

ガイ「……無理、か」

サーシャ「うん。だからね、少しでも楽しくしててほしいなって。……私の料理でも、くだらないおしゃべりでもいいからさ」

ガイ「……そうか。なら、作り話につきあってくれるか?」

サーシャ「?……もちろん、いいよ。どんな話?」

ガイ「俺は……10年前、世界めくれが起きたときから、時を越えて今の時代に来た」

サーシャ「……うん」

ガイ「初めて見たこの世界は……俺が知ってる世界と大きく姿を変えていて……酷く混乱したものだ」

サーシャ「……ふむふむ、だいぶ壮大な作り話だね」

ガイ「……ああ、作り話だ」

サーシャ「でも……もし本当にそんなことがあったとしたら、すごく不安だったろうね。大事な人たちも、知ってる景色も全部なくなってて……」

ガイ「ああ。実際、一人だったら耐え切れなかったかもな。こうして今を生きていられるのも……サーシャ、君がいてくれたお陰だ」

サーシャ「……へっ!?」

ガイ「本当に感謝している……君がパーティに誘ってくれたとき、俺は心の底から救われた気がしたんだ」

サーシャ「……っ!?」ドキッ

ガイ「仲間になってくれて、ありがとう。サーシャ」

サーシャ「……も、もう……そんな真剣に言わないでよ……/// なんだか……こっちまで照れちゃうじゃない……」

ガイ「……とにかく、君にはとても……感謝しているということを知ってほしかったんだ……」

サーシャ「そ、そっか……!///」

星「」キラキラ

サーシャ「……ね、ねえ、ガイ?」

ガイ「……」zzz

サーシャ「あ、寝ちゃった……?ふふっ……こんな所で寝たら風邪引いちゃうのに……」

サーシャ「……でも、今日はこのままでいいかな」ボソッ

サーシャ「……えへへ」ギュッ

⭐︎サーシャに感謝の言葉を伝えました
347 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 10:11:21.95 ID:wr5lwC1qO
ーー???

遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ

ガイ「……どこだ?ここは……黒いスライムの夢とも違う……」

スライム達「」モニョモニョ

ガイ「周りは……大量のスライム……? ん……あれは……」

翡翠の賽「」キラッ

ガイ「やはり、この賽が……」

赤髪少女「……なんで人間がここにいるの?」

ガイ「君は……?」

赤髪少女「軽々しく話しかけんな。人間なんて、大嫌いだ」スッ

赤髪少女「ここから……出ていけ」バッ



ガイ「ッ……!?」ガバッ

ガイ「あのまま眠って……夢、か……?」

チラッ

サーシャ「zzz」ガシッ

ガイ「……綺麗な寝顔だな……」スッ

ガイ「」バッ

ガイ(俺は何をしようとした!? サーシャは恩人だぞ!無防備な状態で髪になど……)

ガイ「……サーシャ、起きろ。もう戻った方がいい」ユサユサ

サーシャ「ん……あ、おはよう……ガイ」ニヘラ

⭐︎夢?を見ました
348 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 10:12:14.94 ID:wr5lwC1qO
ーー東王国平原

魔導車「」ブロロ……

サーシャ「へくしっ!……うぅ」

リーゼリット「風邪ひいたの?昨日はずっとテントに戻らなかったみたいだけど……」

サーシャ「うん、戻るのがちょっと億劫になっちゃって……」

リーゼリット「ふーん」

イーリン「大事に至らなければよいのですが。体を温める茶をあとで淹れますね?」

サーシャ「ありがとう、イーリンさん……」

ガイ「……」

リーゼリット「ねえねえ、ガイ。昨日サーシャと何してたの?」コソッ

ガイ「……何もしていないぞ」

リーゼリット「えー、ほんとにー?」ニヤニヤ

ガイ「……周囲を警戒しろ。ユーシリアが近づくにつれて危険な場所も増えてくるぞ」

リーゼリット「はいはい、了解しましたよ!」

移動2日目

↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-40 敵襲
41-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 10:16:55.75 ID:zGwZdczr0
ぽい
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 10:32:53.21 ID:DUlZw92hO
351 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 10:34:26.49 ID:ROfmQ1XjO
先に敵襲が起きたことにします。

ちなみにいいことは何がおきましたか?
安価下1
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 10:41:25.23 ID:OTu7iDILo
ユーシリアの詳しい情報を得ることができた
353 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 11:21:49.82 ID:EjoPfTYIO
魔導車「」キキー

サーシャ「わっ……どうしたんですか、イーリンさん?」

イーリン「前方にバリケードが築かれています」

リーゼリット「……周りにいる人は、騎士のように見えるけど……装備が少しボロいね」

ガイ「……おそらくユーシリアの騎士だろう。内戦で負けた戦力がここまで逃げて野盗紛いに落ちたと見える。迂回はできるか?」

イーリン「可能ですが、さらに日数がかかるかと思います。このまま突破した方が速いかと」

ガイ「……わかった。サーシャとリーゼはここに残って俺とイーリンを援護してくれ。準備が出来次第、仕掛けるぞ」

イーリン「かしこまりました……お二人もよろしいですか?」

サーシャ「……あまり気は進まないけど、大丈夫です」

リーゼリット「準備完了……いつでもいいよ」カチャン

ガイ「よし……行くぞ!」

コンマ下1
01〜10 劣勢
11〜30 優勢
31〜00 勝利

閃光玉+10 残り2回
はさみうち+30 残り1回
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 11:24:20.45 ID:AyjFJ8zxO
よゆう
355 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 12:14:49.61 ID:EjoPfTYIO
敗残兵A「ん?なんか高速で近づいてくるぞ?」

敗残兵B「あ?どれだ?」

イーリン「」ダダダッ

敗残兵B「……随分速ぇな!?」

敗残兵A「魔族か……ここを突破するつもりだな?……戦闘態勢だ!敵は一人だが手強いぞ!用心してかかれ!」

パァン!パァン!
ドスッ‼︎

敗残兵C「うぅ……」ドクドク……

敗残兵D「ぐぁぁっ!……」ダラ-

敗残兵E「畜生!!!腕をやられた!!!」

敗残兵A「なっ……狙撃!?一人じゃないのか!?」

シュンッ

両手を挙げた敗残兵B「……わりい、隊長。どうにも俺達は戦う前から負けたみたいだせ」スッ

敗残兵Bの首筋に当てられた短剣「」キラッ

ガイ「……武器を捨てろ。なるべく殺しはしたくない」

両手を挙げる敗残兵A「……降参する。仲間の命だけはとらないでくれ」スッ

落ちた剣「」カラン

ガイ「話が早くて助かる……回復魔法を使える奴がいる。俺達に何もしないと約束するならお前達の仲間を回復させよう」

敗残兵A「わかった。もう騎士というには落ちぶれているが……騎士の名にかけて誓おう」

356 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 12:15:21.47 ID:EjoPfTYIO
ガイ「確認したいことがあるんだが……まず、お前達はユーシリアの元騎士か?」

敗残兵A「……そうだ。元々は国境付近の警備を命じられていたが……内戦で敵も味方もグチャグチャになってな。俺達はそんな状況に嫌気がさして独立してここまで逃げてきたんだ」

敗残兵B「嫌気?……ハッ、もっと正直に言えよ。俺たちはただ使い潰されただけだ」

敗残兵A「……」

敗残兵B「皇帝派だろうが旧貴族派だろうが、結局兵士なんざ捨て駒だ……俺たちはもう御免だって逃げ出した。それだけだ」

イーリン「……なるほど。敗残兵、というわけですね」

サーシャ「そんな……でも、それじゃあユーシリアの国民は……」

敗残兵A「全部ではないが、巻き込まれて死んでいくだけだ。家も畑も焼かれ、徴兵され、あるいは略奪される……。俺たちが今こうして道を塞いでるのも、生き延びるためにはそれしか手が残されてなかったからだ。こんな身で言うのもアレだが、襲ったヤツには人道的な対処を施して逃している」

ガイ「……なるほどな。だからといって、通る者を襲っていい理由にはならないが」

敗残兵B「わかってるさ……だが、他に生きる術がねぇんだ」

リーゼリット「……今のユーシリアって……街や村はどうなってるの?」

敗残兵A「街はまだ形を保ってる所もあるが、外縁部はほとんど廃墟だ。兵士の詰所も空っぽ、治安も守られちゃいない。そういったところは盗賊と変わらん俺たちより酷いのが、あちこちで好き勝手している……帝都も小競り合いこそ起きているが、今のユーシリアじゃ一番平和だ」

敗残兵B「村はもっと酷ぇぞ。耕す奴がいねぇから畑は荒れ放題、兵に徴発されて食料は残らねぇ。しまいにゃ村人同士で疑心暗鬼になり って皇帝派か旧貴族派かで別れて争う始末だ」

ガイ「……なるほど。だが、帝都だけが保たれているのはなぜだ?」

敗残兵A「皇帝派と旧貴族派、両方の力が集中しているからだ。どちらも帝都を落とすわけにはいかない……それが唯一の抑止になってるんだろう」

敗残兵B「もっとも、裏じゃ捕虜の拷問や粛清なんかも日常茶飯事だ。俺たちがあそこで死ぬよりは……まだ野盗紛いの真似して生きてる方がマシってだけさ」

サーシャ「……そんな……」

イーリン「戦が長引くほど、民が疲弊するのは常です。被害は積もり、いつか取り返しのつかないものになるでしょう」

リーゼリット「……ガイ。わかってると思うけど……」

ガイ「……ああ。俺たちにはどうしようもない。世界樹の光を調べたらすぐに立ち去るべきだろう」

敗残兵A「……助けてくれて感謝する。だが俺たちは……もう、どこにも帰る場所がない」

敗残兵B「生き残るために、誰かを脅して奪うしかねぇんだ。……あんたらみたいに胸張って戦える奴らが、正直羨ましいよ」

サーシャ「……」

ガイ「行くぞ。ここに長居は無用だ」

イーリン「承知しました」

リーゼリット「……うん」

魔導車「」ブォン‼︎ ブロロ……

⭐︎ユーシリアの現状を知りました
357 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 12:22:58.03 ID:EjoPfTYIO
幕間
ーーユーシリア領 とある村

燃える家屋「」メラメラ……

大人の死体「」

子供の死体「」

騎士の死体「」

カキン‼︎……カキン‼︎

2本角の金髪騎士「らぁっ!!!」ブンッ
地竜「ギャオッッ!!」ダダダッ

鉄の槍「」ドスッ‼︎

反皇帝派騎士「がっ……くっ……皇帝の、犬め……」ガクッ

ドサッ……

2本角の金髪騎士「……」

竜騎兵団隊長「……よし、この辺りは制圧したな!クルツ!無事か!?」

2本角の金髪騎士→クルツ「隊長……俺達は無事です!」
地竜「グルル……」

竜騎兵団A「……チッ、まだ生きてやがったのかよ竜野郎が」

竜騎兵団B「おい、そんな言い方しなくていいだろ、仲間じゃないか!」

竜騎兵団A「はあ?冗談だろ?そうやって油断させといて後からバッサリやるつもりかもしれないぜ?」

竜騎兵団B「……クルツは悪竜じゃないだろ。それにクルツがいなきゃ今頃、俺もお前も殺されてたぞ」

竜騎兵団A「助けてくださいなんて頼んでねぇっつーの。竜人に助けられるくらいなら死んだ方がマシだったぜ」

クルツ「てめぇっ……!」
地竜「グルルゥ……!」

竜騎兵団隊長「よせ……クルツ、気にするな」

クルツ「でも、隊長……!」

竜騎兵団隊長「でもじゃない。ここは戦場だ……お前もくだらないことを言う暇があるなら生存者の捜索でもしろ!」

竜騎兵団A「チッ……了解」フイッ

クルツ「……ッ」ギリッ

竜騎兵団隊長「……クルツ、お前もだ。この辺りの生存者を捜索しろ」

竜騎兵団隊長「回復魔法の扱える者は重症者を優先的にーー」

クルツ「どうしてだよ、クソッ……」

地竜「グルル……」スリスリ

クルツ「……ああ、そうだな。アイゼン。俺達も生き残った人を探そう」ナデナデ

地竜→アイゼン「ギャオ!」

ヨタ……ヨタ……

子供「……お兄ちゃん……助けてくれてありがとう……」

クルツ「……!」

母親「あの……助けてくださり、ありがとうございました……」ペコリ

クルツ「……頭を上げてください。俺達は当然のことをしたまでです」

アイゼン「……ギャオ」フンス

クルツ(罵られても、疑われても……結局、俺にできることは戦って守ることだけだ。立ち止まってる暇はない。この戦場で、生き残るために武器を振るうしかないんだ……)グッ
358 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 12:33:20.15 ID:EjoPfTYIO
ーーユーシリア平原

イーリン「……ユーシリア帝国の領地に入りました。ここからは尚のこと、気を引き締めねばなりませんね」

サーシャ「さっきまでの草原と雰囲気が全然違う……。なんだか、空気が重たい気がする」

リーゼリット「街道の両脇、村があったはずなのに……全部、廃墟だね」

ガイ「戦場に近づいている証拠だ。生き残った者たちも、もう街には残っていないだろう」

サーシャ「……生きてる人はみんな、逃げたのかな?」

イーリン「一部は帝都に避難しているでしょう。しかし、そうした者たちも必ずしも安全とは限りません。内乱の余波が届かない場所は、もはや帝国には存在しませんから」

リーゼリット「……嫌な予感しかしないね」

ガイ「……気を抜くな。いつどこで戦火に巻き込まれるか、わからないからな」

移動3日目

↓1~2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-40 敵襲
41-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 12:35:26.71 ID:Rsnydr4JO
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 12:37:57.24 ID:OTu7iDILo
こん
361 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 12:39:52.22 ID:EjoPfTYIO
再度、敵襲が先に起きたようです。

いいことは何が起きましたか?
安価下1
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 12:40:08.24 ID:vdzEekd00
イーリンが女子に格闘術を教えてくれた
363 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 14:58:03.46 ID:213ugnzOO
ドガァァァン‼︎

サーシャ「きゃっ!?な、何の音!?」

ガイ「……まずい、気づかぬうちに戦場のど真ん中へ踏み込んでいたか!」

ワー‼︎ワー‼︎ ガキン‼︎ガキン‼︎

皇帝派騎士「奴らは皇帝に仇す反逆者だ!邪魔する奴は全員斬れ!!!」

皇帝派騎士達「おおおおおおっ!!!」

旧貴族派騎士「未だに皇帝の肩を持つ相手に我らが負ける道理などない!恐れずしてかかれ!」

旧貴族派騎士達「おおおおおおっ!!!」

イーリン「……両派閥がここで衝突しています!このまま進めば確実に巻き込まれます!」

リーゼリット「ど、どうするの!?完全に戦場だよ!」

ガイ「くっ……退避は無理だ。周囲に散開している……全員、戦闘準備!俺達が無事に進むには、この乱戦を突破するしかない!」

ヒューン……ドスッ‼︎

サーシャ「ひっ!?矢がこっちに!」

リーゼリット「くっ……危ないっ!」パァンッ‼︎パァンッ‼︎

撃ち落とされる矢「」

皇帝派騎士「見ろ!あの魔導車!旧貴族派の傭兵どもだ!」

旧貴族派騎士「何を言うか!あんな装備は皇帝派が雇った裏切り者に決まっている!」

皇帝派・旧貴族派「「敵だ!討ち取れ!!」」

ガイ「……最悪だな。両方から敵認定か」

イーリン「来ます!数が多いですよ!」

サーシャ「うぅ……これじゃ完全に挟まれてるじゃん!」ギリリ……パシュッ‼︎

リーゼリット「落ち着いて!私たちは突破するだけだよ!」パァン‼︎パァン‼︎

ガイ「……よし!全員、真正面を切り開くぞ!下手に応戦して長引けば本当に取り囲まれる、速攻で抜けるぞ!」

魔導車「」ブロロ……

コンマ下1
01〜30 劣勢
31〜90 優勢
91〜00 会心

※状況的に閃光玉とはさみうちは使用しても効果が薄い為、使えません
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 15:01:03.76 ID:Rsnydr4JO
365 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 15:16:36.72 ID:213ugnzOO
騎士達「」ワー‼︎ワー‼︎

魔導車「」ブロロ……

旧貴族派騎士「逃すか!!」ブォンッ‼︎

イーリン「くっ……!」

魔導車「」ギャリギャリギャリッ‼︎

ガイ「よく避けたな!イーリン!」ビュオオオッ‼︎

リーゼリット「……数が多すぎる!」バァンッ‼︎バァンッ‼︎

皇帝派騎士「があああっ!?」ドサッ……

サーシャ「……っ」ギリリ……

ガイ「躊躇するな、サーシャ!!!射たなければ俺達がやられる!!!」ゴゥッ‼︎

サーシャ「わかってるよ!でも……」

旧貴族派騎士「」ギリリ……

リーゼリット「しまった……弾切れだ……サーシャ!!!あの弓兵を射って!!!」カチッカチッ

サーシャ「!」パシュッ

首に矢がささる旧貴族派騎士「がっは!?、あ……」ドサッ……

サーシャ「!……ごめんなさい……」ジワッ

イーリン「サーシャ様!今の判断がなければ、リーゼリット様が討たれていました」

リーゼリット「そうだよ……ありがとう、サーシャのおかげで助かったよ!」バァンッ‼︎

サーシャ「……でも……私が殺したのは、人で……」

ガイ「覚えておけ。今は戦場だ。『生きるために戦った』……それが事実だ。それ以上でも以下でもない」

サーシャ「……ガイ……」

魔導車「」ブロロロロッ‼︎

イーリン「……話はあとです!突破を優先しますよ!」

コンマ下1
01-10 劣勢
11-00 勝利
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 15:24:41.33 ID:vdzEekd00
367 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 16:12:16.14 ID:AR3iFphOO
皇帝派騎士「まだだ!奴らを逃がすな!!」

旧貴族派騎士「構うな!まずは皇帝派を叩けぇ!!」

ガイ「……今だ、抜けるぞ!!!」

イーリン「はい!」

魔導車「」ブロロロロッ‼︎

旧貴族派騎士「待てぇッ!!!」ダダダッ

ガイ「炎よ……!」ゴゥッ‼︎

ドガァァァン!

土煙「」モクモク……

イーリン「これなら……!」

魔導車「」ブロロ……



ガイ「……切り抜けたか。全員、無事か?」

イーリン「私は問題ありません」

リーゼリット「私も大丈夫だよ。サーシャ、平気?」

サーシャ「うん……大丈夫、だよ……」ギュッ

ガイ「……命を奪うことに慣れる必要はない。むしろ、そのままでいいと俺は思う」

サーシャ「……ガイ……」

リーゼリット「そうだね。とにかく……みんなが無事でよかったよ」

魔導車「」ブロロ……
368 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 16:47:25.25 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア湖 湖畔

焚き火「」パチパチ……

サーシャ「……」

リーゼリット「サーシャ、お茶淹れたよ。ほら、飲んで」スッ

サーシャ「……ありがとう、リーゼ」

リーゼリット「……まだ気にしてるんでしょ。あの時のこと」

サーシャ「……うん。頭ではわかってるんだけど……人を[ピーーー]のって、やっぱり怖いよ」ギュッ

イーリン「……正直な心です。それは間違いではありません」スッ

サーシャ「イーリンさん……」

イーリン「ですが、いざという時に守る力を持たなければ、サーシャ様ご自身も、仲間を守ることもできません。そこで……もしよければ、護身術をお教えしましょうか?」

リーゼリット「護身術?」

イーリン「ええ。武器を持たずとも身を守る技、格闘術の一種です。私が得意とする分野でもあります」ニコッ

サーシャ「えっ……イーリンさんに?それは……」

リーゼリット「いいじゃん!やろうよ、サーシャ!何もしてないよりは気がまぎれるだろうしさ」

イーリン「では……まずは基本から。立ち方を教えます」スッ

サーシャ「立ち方……ですか?」

イーリン「はい。力む必要はありません。足を肩幅に開いて、片足を半歩後ろへ……そうです。腰を落として、重心をぶれないように」

サーシャ「こ、こう……?」

イーリン「少し右足を内側に……そう。今の方が安定します」

リーゼリット「へぇ~……見た目は簡単そうなのに、実際やるとバランスとるの難しいね」

イーリン「リーゼ様もどうぞ。護身は誰にでも必要なことです」

リーゼリット「え、私も!?……ま、まぁせっかくだからやってみよっかな」

イーリン「では次に、腕の使い方。相手に掴まれたときの外し方を……」ガシッ

サーシャ「わっ……えっと……どうすれば?」

イーリン「焦らず、掴まれた指の方向へ手をひねるように力を抜いて……はい、引き抜いて」

サーシャ「えいっ!……あっ、抜けた!」

イーリン「良くできました。力任せではなく、方向を利用するのがコツです」

リーゼリット「わ、私もやってみたい!」

イーリン「では、リーゼ様も」スッ

リーゼリット「えっと、こう?……あ、ほんとに抜けた!」

サーシャ「すごい……力で勝てなくても抜けられるんだ……」

イーリン「護身の基本は、勝つことではなく逃げられることです。ですが……いざという時に守るため、もっと応用も教えられますよ」ニコッ

サーシャ「……はい、お願いします!」

⭐︎イーリンがサーシャとリーゼリットに技術の一部を教えました
369 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 17:06:24.78 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア平原 街道

魔導車「」ブロロ……

ガイ「もうすぐでユーシリア帝国……か」

イーリン「ええ。あちらに見えるのがユーシリア帝都の検問所でしょう。この辺りは争いの形跡も無さそうですね」

リーゼリット「敗残兵の人達が言ってた通りだね……帝都は帝都でまた厄介そうだけど……」

サーシャ「……でも、こうして見るとこの辺りは普通の国みたい。畑もあるし、人も暮らしてる」

ガイ「普通、か……いや、目をよく見ろ。怯えと疲れが染みついている」

村人達「」コソコソ……チラッ

イーリン「皆、外から来る者を恐れているのです。いつ、火の粉が自らに降りかかるかわかりませんから……」

リーゼリット「……」

ガイ「……仮初めの平和だな。火種は消えていない」

移動4日目

下1コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-20 敵襲
21-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 17:06:48.28 ID:vdzEekd00
371 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 17:10:58.42 ID:7UFQZq11O
物品を見つけたようです

コンマ下1 物品
01~30 ガラクタ
31~60 消耗品
61~90 金品
91~00 自由安価(安価下2)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 17:11:24.09 ID:13NN58G4O
373 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:30:33.51 ID:C0KjPNrLO
ガイ「……止まってくれ、イーリン」

魔導車「」キキーッ

リーゼリット「どうしたの?」

ガイ「道端に……何か落ちてるようだ」スッ



錆びた剣「」

血のついた兜「」

焦げ跡の残る旗「」

サーシャ「これ、騎士の装備……?」

イーリン「おそらく、戦闘の残骸でしょう」

リーゼリット「……でも、こんなの街道にそのまま残してあるなんて……」

ガイ「処理する余裕も、もう無いんだろう。誰も片付けられないまま……時間だけが過ぎているようだ」

サーシャ「……」ギュッ

イーリン「これもまた、仮初めの平和の影です」

サーシャ「……せめて。せめて、埋めてあげてもいい?」

ガイ「……ああ。俺も手伝おう」

リーゼリット「……私も」

⭐︎騎士の装備だったものを埋めました
374 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:32:19.90 ID:C0KjPNrLO
幕間
ーー旧貴族の屋敷 地下牢

灼髪オッドアイ美女「……」

封印の枷「」ジャラッ……

ガチャッ……キィー……

旧貴族派騎士A「へへっ、躾けの時間だぜ。大人しくしてたか?」

旧貴族派騎士B「竜が人間様に逆らった報いだ。今日もしっかり、身体に刻み込んでやるよ」ニヤニヤ

灼髪オッドアイ美女「ッ……!」ギリッ

旧貴族派騎士C「おいおい、睨むなよ。こっちはあの時の借りを返してるだけだぜ……お前が滅ぼした村の借りをな!!!」ブンッ

鞭「」ベチンッ‼︎

灼髪オッドアイ美女「ぐっ……それは私ではないと……何度言えば……ッ!」

旧貴族派騎士C「黙れ!お前ら竜のせいで俺たちの国がどれだけ酷い目にあったと思ってんだ!」ブンッ

鞭「」ベチンッ‼︎

灼髪オッドアイ美女「あぐっ!?」

旧貴族派騎士A「ククク……そうだ。俺たちにとっちゃ、お前が悪竜の娘ってだけで十分な理由になるんだよ」

旧貴族派騎士B「人間様に服従する悪竜……これ以上の屈辱はねぇな」

旧貴族派騎士C「力を奪われたら、ただの女か……10年前の化け物も、こうして捕まえられりゃ楽だったのによ」サワッ……

灼髪オッドアイ美女「ッ……!下郎共が……その汚れた手で触れるな!貴様らの暴虐、決して赦さぬぞ……!」

旧貴族派騎士B「おお、怖え!怖いから今のうちに楽しませてもらうとするか……」チュウッ……

灼髪オッドアイ美女「んんっ!?……ッ……!」ジタバタ

ガリッ

旧貴族派騎士B「……痛えっ!?こいつ、舌を噛みやがった!!!」ゲシッ ゲシッ

灼髪オッドアイ美女「ぐうっ!?ゲホッ、ゲホッ……」ドサッ

旧貴族派騎士A「ハハハッ!いい声だな……さあ、もっと俺たちを楽しませろ!」ガシッ

灼髪オッドアイ美女「……うぅ……あっ……」



灼髪オッドアイ美女「……はぁ、はぁ……」ボロッ

旧貴族派騎士A「ふぅ……あー、スッキリした。また明日も来てやるから楽しみにしてろよ」

ガチャンッ……

灼髪オッドアイ美女(私は……争いに巻き込まれた村を助けただけなのに……どうして……)

灼髪オッドアイ美女(……母の罪は、私が背負わなければいけないの……?)ポロッ……

灼髪オッドアイ美女「……っ」グスッ……グスッ……
375 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:33:50.69 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都 城門

騎士達「」ガチャンッ

帝国騎士A「止まれ!これより先は帝都ユーシリアだ。身分と目的を明かせ」

魔導車「」キキッ

ガイ「……」スッ

リーゼリット(うわ……やっぱり緊張するなぁ)

サーシャ(……普通に答えれば大丈夫、だよね?)

イーリン「我らは旅の者です。帝都へと入るため、通行の許可をいただきたいのですが」

帝国騎士A「旅の者だと?……内戦の最中に、わざわざ帝都に来る理由は何だ」ジロッ

ガイ「……個人的な調査だ。戦に加担する意図はない」

帝国騎士A「調査……?怪しいな。最近はどちらの陣営にも傭兵崩れが雇われている。裏がないとは限らん……悪いが、荷を調べさせてもらうぞ」

帝国騎士A「……おい、こいつらの荷を調べろ」

騎士達「はっ!」ガサガサ

サーシャ「ちょっ……!」

リーゼリット「ちょ、ちょっと!私たち、怪しい物なんて持ってないよ!」

帝国騎士A「静かにしろ。……ふむ……特に問題はなさそうだな」

ガイ「……なら通してもらえるな」

帝国騎士A「待て」

ガイ「……なにか問題でも?」

帝国騎士A「君達は見た所、本当にこの内戦とは関係ないらしいな。手荒な真似をして申し訳ない」ペコリ

リーゼリット「えっ……あ、いえ……」

サーシャ(……あ、頭を下げてくれるんだ……)

帝国騎士A「知っての通り、現在ユーシリアは非常に危険だ。用事が終わったら速やかに出ることをオススメする……それと、帝都の中では迂闊な振る舞いはしない方がいいだろう」

イーリン「心得ました。ご忠告、感謝します」

帝国騎士A「……通れ」

騎士達「……」スッ

魔導車「」ブロロ……



リーゼリット「ふぅ~……緊張したぁ。てっきりもっと突っかかられるかと思ったよ」

サーシャ「うん……でも、ちゃんと謝ってくれる人もいるんだね」

ガイ「……全ての騎士がどちらかの派閥についているわけではないようだな。帝都にいる者たちは、中立を装うことで均衡を保とうとしている……表面上は、だが」

イーリン「ええ。帝都は両派閥が睨み合う場でもあります。誰もが笑顔を浮かべていますが、その裏でいつ裏切りや密告があってもおかしくはありません」

リーゼリット「……怖いね。まるで綱渡りしてるみたい」

サーシャ「私たちも気をつけないと……」
376 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:35:20.45 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「……外とのギャップがすごいね」

リーゼリット「……まるで何も起きてないみたい」

イーリン「どうやら、帝都の一般市民は国外に出ることを禁じられているようですね。外の惨状を知られれば、不満が一気に爆発しかねませんから」

ガイ「なるほどな……だからこそ、帝都だけが平和に見えるのか」

サーシャ「それって……つまり、市民たちは内戦のことをよく知らないってこと?」

イーリン「ええ。知っていたとしても語ることを許されないのでしょう」

リーゼリット「……だからみんな、どこかぎこちないんだね」

ガイ「……まずは拠点になりそうな場所を探そう。光の探索はそれからだ」

サーシャ「うん……わかった」

どの辺りで拠点を探す?

安価下1
1 中央区近辺(現在地付近)
2 貧民街近辺
3 王宮近辺
4 自由安価
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:35:38.92 ID:OTu7iDILo
3
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:35:46.13 ID:Rsnydr4JO
4図書館に行く
379 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:59:11.26 ID:8SquqMG8O
ガイ「……王宮近辺で探そう」

サーシャ「えっ!?今すっごくピリピリしてるのに、危ないんじゃ……」

ガイ「……いや、だからこそだ。その辺りで何か問題が起きた場合、帝都内で争いが間違いなく起きるだろう。お互いに手は出しづらいはずだ」

リーゼリット「たしかに……逆に言えば、一番安全な場所でもあるってことだよね」

ガイ「ああ。何より、皇帝がすぐ近くにいるんだ。少なくとも俺は――皇帝自身が内戦を望んでいるとは思えない」

イーリン「……ふふ、理に適っていますね。では王宮周辺で宿を探すとしましょう」



ーー帝都 ユーシリア 王宮近辺

鎧の音「」ガチャン…ガチャン…

サーシャ「……わ、すごい警備だね。街の方とは全然空気が違う」

リーゼリット「門の前にも槍を持った騎士がずらり……これじゃあ近づくのも大変そうだね」

ガイ「当然だ。皇帝の居所だからな……下手な真似をすれば一瞬で取り押さえられるだろう」

イーリン「さて、宿を探しましょう。この辺りなら商人も多く利用しているはずです」



ーー帝都ユーシリア 高級宿

受付の使用人「いらっしゃいませ。当宿をご利用でしょうか?」ペコリ

サーシャ「わぁ……すごく綺麗……!まるで貴族のお屋敷みたい」キョロキョロ

リーゼリット「これ、絶対高いよ……大丈夫なの?」ヒソヒソ

ガイ「大丈夫だ。金はある……それに、ここなら警備も厳重だろう」

イーリン「ええ。王宮の近くであれば、不用意に騒ぎを起こす者もいませんからね」

受付の使用人「客室は2部屋でよろしいでしょうか? 夕餉は食堂にてご用意いたします。どうぞご安心してお寛ぎください」ペコリ

イーリン「ええ。ありがとうございます」

サーシャ「すごーい……絨毯ふかふかだし、シャンデリアまである!」

リーゼリット「……でも、なんだか落ち着かないな。貴族の人に見られてる気がする……」チラッ

イーリン「気のせいではありませんね。ここに宿泊している方々の多くは、帝都の有力者や商人でしょう。余所者かつ冒険者には自然と視線が向くでしょう」

ガイ「……構うな。目立ちすぎなければ問題はない」

現在はユーシリア帝国です(1日目)

何をする?
安価下1〜3
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:59:38.52 ID:vdzEekd00
図書館に行く
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 21:00:55.01 ID:Rsnydr4JO
酒場で情報収集
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 21:05:39.21 ID:BNc853RKo
貴族の屋敷があるエリアを調査
383 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:01:41.45 ID:xdbKwh+2O
ーー帝都大図書館

巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!

サーシャ「うわあ……凄い数の本だね……!」キラキラ

リーゼリット「ふふっ、気になる本がたくさんあるかもしれないけど、本来の目的を忘れないでよ?」

サーシャ「もちろん!世界樹の光に関する記録だよね。10年前の記録はどこにあるのかな……」

貴族服に身を包んだ中性的な人「……今、『世界樹の光』と仰いましたか?」

サーシャ・リーゼリット「!」クルッ

貴族服に身を包んだ中性的な人→ソール「失礼。耳に入ってしまいまして。私はこの大図書館の管理人代理、ソール・フォン・アイクライシウスと申します」ペコリ

リーゼリット「管理人……代理?」

ソール「ええ。本来の管理人は現在……国外に追放されているのです」

サーシャ「……それって、内戦と関係してるんですか?」

ソール「……ご明察です。パティさんーー本来の管理人は帝国の魔術顧問も兼任しておりまして……随分と長い間、この国に貢献していただいたのですが、その影響力を重く見た旧貴族派によって国外へと追放されてしまったのです」

リーゼリット「……それで、ソールさんが代理を?」

ソール「はい。管理人からの指名で現在の職務に就かせてもらっています……それで、世界樹の光に関する記録をお探しでしたね?」

リーゼリット「はい。歴史書か何か、そういった物はどこの棚にあります?」

ソール「……大変申し訳ないのですが、世界樹の光に関する一連の記録は閲覧制限がかけられておりまして一般の方には見せられないんです」

サーシャ「そんな……どうしても、ダメですか?」

ソール「はい……理由がどうあれ、世界樹の光にまつわる記録は危険視されております。その力はあまりに強大で、今はフォレスティナにしか存在しなくとも……ひとたび悪意ある者に利用されれば、また国を揺るがす悲劇を生むでしょう」

リーゼリット「……参ったな。せめて10年前に何が起きたかを調べることさえできればな……」

ソール「……それでしたら、私が知っている限りのことを口頭で教えることができますが」

サーシャ「え?世界樹の光が関連するのはダメなんじゃ……」

ソール「確かに、書物そのものはお見せできません。ですが……記録をすべて闇に葬ることが正しいとも思っていません」

ソール「国の未来のために知を求める者には、せめて口頭で伝えるくらいは、管理人代理として許されると考えています」

サーシャ「……ソールさん……」

リーゼリット「じゃあ……教えてください。10年前、この帝都で何が起きたのか」
384 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:02:14.45 ID:xdbKwh+2O
ソール「わかりました……まず、10年前の世界めくれが起きる少し前……その時期に世界樹の光が散らばったのはご存知ですよね?」

サーシャ「……はい、近くで見てました」

ソール「このユーシリアに落ちた光は地属性……当初、落ちた場所はわからないのですが、その光は一匹の竜が回収しました」

リーゼリット「……それで?」

ソール「その竜は光を利用して鉱物を生成し、自らの食料としていたようです。ただ、光の力の影響で地震や、作物の不作などが起こってしまいました」

ソール「それと同時並行的に……また別の脅威があったのですが、それ自体は世界樹の光の影響とはあまり関係……なくもないんですが、説明は省きます」

サーシャ(ちょっと気になるなぁ)

ソール「それである日、竜の討伐隊が編成され竜は討伐されたのですが……その際、世界樹の光は星に返還されたみたいですね」

リーゼリット「その場所ってどこかわかったりします?」

ソール「細部は存じ上げませんが……たしか、大山脈の鉱山だったと記憶しています」

リーゼリット「大山脈の鉱山……なるほど、ありがとうございます!」

ソール「もし調べに行くなら気をつけてください。あの辺りも騎士達が見張っていますから……」

⭐︎ソールから世界樹の光の話を聞きました
385 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:03:36.53 ID:xdbKwh+2O
本日はここまでです。
来週は再び土曜日になると思います。
それでは、また次回!
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 23:07:10.87 ID:OTu7iDILo

10年前よりユーシリア大変そうだがどう解決までいけるかな
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 23:36:19.84 ID:a+Th/aIVO
星の光だけ目的とするなら国内情勢無視できるのよね
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