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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】
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353 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 11:21:49.82 ID:EjoPfTYIO
魔導車「」キキー
サーシャ「わっ……どうしたんですか、イーリンさん?」
イーリン「前方にバリケードが築かれています」
リーゼリット「……周りにいる人は、騎士のように見えるけど……装備が少しボロいね」
ガイ「……おそらくユーシリアの騎士だろう。内戦で負けた戦力がここまで逃げて野盗紛いに落ちたと見える。迂回はできるか?」
イーリン「可能ですが、さらに日数がかかるかと思います。このまま突破した方が速いかと」
ガイ「……わかった。サーシャとリーゼはここに残って俺とイーリンを援護してくれ。準備が出来次第、仕掛けるぞ」
イーリン「かしこまりました……お二人もよろしいですか?」
サーシャ「……あまり気は進まないけど、大丈夫です」
リーゼリット「準備完了……いつでもいいよ」カチャン
ガイ「よし……行くぞ!」
コンマ下1
01〜10 劣勢
11〜30 優勢
31〜00 勝利
閃光玉+10 残り2回
はさみうち+30 残り1回
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 11:24:20.45 ID:AyjFJ8zxO
よゆう
355 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:14:49.61 ID:EjoPfTYIO
敗残兵A「ん?なんか高速で近づいてくるぞ?」
敗残兵B「あ?どれだ?」
イーリン「」ダダダッ
敗残兵B「……随分速ぇな!?」
敗残兵A「魔族か……ここを突破するつもりだな?……戦闘態勢だ!敵は一人だが手強いぞ!用心してかかれ!」
パァン!パァン!
ドスッ‼︎
敗残兵C「うぅ……」ドクドク……
敗残兵D「ぐぁぁっ!……」ダラ-
敗残兵E「畜生!!!腕をやられた!!!」
敗残兵A「なっ……狙撃!?一人じゃないのか!?」
シュンッ
両手を挙げた敗残兵B「……わりい、隊長。どうにも俺達は戦う前から負けたみたいだせ」スッ
敗残兵Bの首筋に当てられた短剣「」キラッ
ガイ「……武器を捨てろ。なるべく殺しはしたくない」
両手を挙げる敗残兵A「……降参する。仲間の命だけはとらないでくれ」スッ
落ちた剣「」カラン
ガイ「話が早くて助かる……回復魔法を使える奴がいる。俺達に何もしないと約束するならお前達の仲間を回復させよう」
敗残兵A「わかった。もう騎士というには落ちぶれているが……騎士の名にかけて誓おう」
◆
356 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:15:21.47 ID:EjoPfTYIO
ガイ「確認したいことがあるんだが……まず、お前達はユーシリアの元騎士か?」
敗残兵A「……そうだ。元々は国境付近の警備を命じられていたが……内戦で敵も味方もグチャグチャになってな。俺達はそんな状況に嫌気がさして独立してここまで逃げてきたんだ」
敗残兵B「嫌気?……ハッ、もっと正直に言えよ。俺たちはただ使い潰されただけだ」
敗残兵A「……」
敗残兵B「皇帝派だろうが旧貴族派だろうが、結局兵士なんざ捨て駒だ……俺たちはもう御免だって逃げ出した。それだけだ」
イーリン「……なるほど。敗残兵、というわけですね」
サーシャ「そんな……でも、それじゃあユーシリアの国民は……」
敗残兵A「全部ではないが、巻き込まれて死んでいくだけだ。家も畑も焼かれ、徴兵され、あるいは略奪される……。俺たちが今こうして道を塞いでるのも、生き延びるためにはそれしか手が残されてなかったからだ。こんな身で言うのもアレだが、襲ったヤツには人道的な対処を施して逃している」
ガイ「……なるほどな。だからといって、通る者を襲っていい理由にはならないが」
敗残兵B「わかってるさ……だが、他に生きる術がねぇんだ」
リーゼリット「……今のユーシリアって……街や村はどうなってるの?」
敗残兵A「街はまだ形を保ってる所もあるが、外縁部はほとんど廃墟だ。兵士の詰所も空っぽ、治安も守られちゃいない。そういったところは盗賊と変わらん俺たちより酷いのが、あちこちで好き勝手している……帝都も小競り合いこそ起きているが、今のユーシリアじゃ一番平和だ」
敗残兵B「村はもっと酷ぇぞ。耕す奴がいねぇから畑は荒れ放題、兵に徴発されて食料は残らねぇ。しまいにゃ村人同士で疑心暗鬼になり って皇帝派か旧貴族派かで別れて争う始末だ」
ガイ「……なるほど。だが、帝都だけが保たれているのはなぜだ?」
敗残兵A「皇帝派と旧貴族派、両方の力が集中しているからだ。どちらも帝都を落とすわけにはいかない……それが唯一の抑止になってるんだろう」
敗残兵B「もっとも、裏じゃ捕虜の拷問や粛清なんかも日常茶飯事だ。俺たちがあそこで死ぬよりは……まだ野盗紛いの真似して生きてる方がマシってだけさ」
サーシャ「……そんな……」
イーリン「戦が長引くほど、民が疲弊するのは常です。被害は積もり、いつか取り返しのつかないものになるでしょう」
リーゼリット「……ガイ。わかってると思うけど……」
ガイ「……ああ。俺たちにはどうしようもない。世界樹の光を調べたらすぐに立ち去るべきだろう」
敗残兵A「……助けてくれて感謝する。だが俺たちは……もう、どこにも帰る場所がない」
敗残兵B「生き残るために、誰かを脅して奪うしかねぇんだ。……あんたらみたいに胸張って戦える奴らが、正直羨ましいよ」
サーシャ「……」
ガイ「行くぞ。ここに長居は無用だ」
イーリン「承知しました」
リーゼリット「……うん」
魔導車「」ブォン‼︎ ブロロ……
⭐︎ユーシリアの現状を知りました
357 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:22:58.03 ID:EjoPfTYIO
幕間
ーーユーシリア領 とある村
燃える家屋「」メラメラ……
大人の死体「」
子供の死体「」
騎士の死体「」
カキン‼︎……カキン‼︎
2本角の金髪騎士「らぁっ!!!」ブンッ
地竜「ギャオッッ!!」ダダダッ
鉄の槍「」ドスッ‼︎
反皇帝派騎士「がっ……くっ……皇帝の、犬め……」ガクッ
ドサッ……
2本角の金髪騎士「……」
竜騎兵団隊長「……よし、この辺りは制圧したな!クルツ!無事か!?」
2本角の金髪騎士→クルツ「隊長……俺達は無事です!」
地竜「グルル……」
竜騎兵団A「……チッ、まだ生きてやがったのかよ竜野郎が」
竜騎兵団B「おい、そんな言い方しなくていいだろ、仲間じゃないか!」
竜騎兵団A「はあ?冗談だろ?そうやって油断させといて後からバッサリやるつもりかもしれないぜ?」
竜騎兵団B「……クルツは悪竜じゃないだろ。それにクルツがいなきゃ今頃、俺もお前も殺されてたぞ」
竜騎兵団A「助けてくださいなんて頼んでねぇっつーの。竜人に助けられるくらいなら死んだ方がマシだったぜ」
クルツ「てめぇっ……!」
地竜「グルルゥ……!」
竜騎兵団隊長「よせ……クルツ、気にするな」
クルツ「でも、隊長……!」
竜騎兵団隊長「でもじゃない。ここは戦場だ……お前もくだらないことを言う暇があるなら生存者の捜索でもしろ!」
竜騎兵団A「チッ……了解」フイッ
クルツ「……ッ」ギリッ
竜騎兵団隊長「……クルツ、お前もだ。この辺りの生存者を捜索しろ」
竜騎兵団隊長「回復魔法の扱える者は重症者を優先的にーー」
クルツ「どうしてだよ、クソッ……」
地竜「グルル……」スリスリ
クルツ「……ああ、そうだな。アイゼン。俺達も生き残った人を探そう」ナデナデ
地竜→アイゼン「ギャオ!」
ヨタ……ヨタ……
子供「……お兄ちゃん……助けてくれてありがとう……」
クルツ「……!」
母親「あの……助けてくださり、ありがとうございました……」ペコリ
クルツ「……頭を上げてください。俺達は当然のことをしたまでです」
アイゼン「……ギャオ」フンス
クルツ(罵られても、疑われても……結局、俺にできることは戦って守ることだけだ。立ち止まってる暇はない。この戦場で、生き残るために武器を振るうしかないんだ……)グッ
358 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:33:20.15 ID:EjoPfTYIO
ーーユーシリア平原
イーリン「……ユーシリア帝国の領地に入りました。ここからは尚のこと、気を引き締めねばなりませんね」
サーシャ「さっきまでの草原と雰囲気が全然違う……。なんだか、空気が重たい気がする」
リーゼリット「街道の両脇、村があったはずなのに……全部、廃墟だね」
ガイ「戦場に近づいている証拠だ。生き残った者たちも、もう街には残っていないだろう」
サーシャ「……生きてる人はみんな、逃げたのかな?」
イーリン「一部は帝都に避難しているでしょう。しかし、そうした者たちも必ずしも安全とは限りません。内乱の余波が届かない場所は、もはや帝国には存在しませんから」
リーゼリット「……嫌な予感しかしないね」
ガイ「……気を抜くな。いつどこで戦火に巻き込まれるか、わからないからな」
移動3日目
↓1~2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-40 敵襲
41-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:35:26.71 ID:Rsnydr4JO
あ
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:37:57.24 ID:OTu7iDILo
こん
361 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 12:39:52.22 ID:EjoPfTYIO
再度、敵襲が先に起きたようです。
いいことは何が起きましたか?
安価下1
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 12:40:08.24 ID:vdzEekd00
イーリンが女子に格闘術を教えてくれた
363 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 14:58:03.46 ID:213ugnzOO
ドガァァァン‼︎
サーシャ「きゃっ!?な、何の音!?」
ガイ「……まずい、気づかぬうちに戦場のど真ん中へ踏み込んでいたか!」
ワー‼︎ワー‼︎ ガキン‼︎ガキン‼︎
皇帝派騎士「奴らは皇帝に仇す反逆者だ!邪魔する奴は全員斬れ!!!」
皇帝派騎士達「おおおおおおっ!!!」
旧貴族派騎士「未だに皇帝の肩を持つ相手に我らが負ける道理などない!恐れずしてかかれ!」
旧貴族派騎士達「おおおおおおっ!!!」
イーリン「……両派閥がここで衝突しています!このまま進めば確実に巻き込まれます!」
リーゼリット「ど、どうするの!?完全に戦場だよ!」
ガイ「くっ……退避は無理だ。周囲に散開している……全員、戦闘準備!俺達が無事に進むには、この乱戦を突破するしかない!」
ヒューン……ドスッ‼︎
サーシャ「ひっ!?矢がこっちに!」
リーゼリット「くっ……危ないっ!」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
撃ち落とされる矢「」
皇帝派騎士「見ろ!あの魔導車!旧貴族派の傭兵どもだ!」
旧貴族派騎士「何を言うか!あんな装備は皇帝派が雇った裏切り者に決まっている!」
皇帝派・旧貴族派「「敵だ!討ち取れ!!」」
ガイ「……最悪だな。両方から敵認定か」
イーリン「来ます!数が多いですよ!」
サーシャ「うぅ……これじゃ完全に挟まれてるじゃん!」ギリリ……パシュッ‼︎
リーゼリット「落ち着いて!私たちは突破するだけだよ!」パァン‼︎パァン‼︎
ガイ「……よし!全員、真正面を切り開くぞ!下手に応戦して長引けば本当に取り囲まれる、速攻で抜けるぞ!」
魔導車「」ブロロ……
コンマ下1
01〜30 劣勢
31〜90 優勢
91〜00 会心
※状況的に閃光玉とはさみうちは使用しても効果が薄い為、使えません
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 15:01:03.76 ID:Rsnydr4JO
あ
365 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 15:16:36.72 ID:213ugnzOO
騎士達「」ワー‼︎ワー‼︎
魔導車「」ブロロ……
旧貴族派騎士「逃すか!!」ブォンッ‼︎
イーリン「くっ……!」
魔導車「」ギャリギャリギャリッ‼︎
ガイ「よく避けたな!イーリン!」ビュオオオッ‼︎
リーゼリット「……数が多すぎる!」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
皇帝派騎士「があああっ!?」ドサッ……
サーシャ「……っ」ギリリ……
ガイ「躊躇するな、サーシャ!!!射たなければ俺達がやられる!!!」ゴゥッ‼︎
サーシャ「わかってるよ!でも……」
旧貴族派騎士「」ギリリ……
リーゼリット「しまった……弾切れだ……サーシャ!!!あの弓兵を射って!!!」カチッカチッ
サーシャ「!」パシュッ
首に矢がささる旧貴族派騎士「がっは!?、あ……」ドサッ……
サーシャ「!……ごめんなさい……」ジワッ
イーリン「サーシャ様!今の判断がなければ、リーゼリット様が討たれていました」
リーゼリット「そうだよ……ありがとう、サーシャのおかげで助かったよ!」バァンッ‼︎
サーシャ「……でも……私が殺したのは、人で……」
ガイ「覚えておけ。今は戦場だ。『生きるために戦った』……それが事実だ。それ以上でも以下でもない」
サーシャ「……ガイ……」
魔導車「」ブロロロロッ‼︎
イーリン「……話はあとです!突破を優先しますよ!」
コンマ下1
01-10 劣勢
11-00 勝利
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 15:24:41.33 ID:vdzEekd00
ど
367 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 16:12:16.14 ID:AR3iFphOO
皇帝派騎士「まだだ!奴らを逃がすな!!」
旧貴族派騎士「構うな!まずは皇帝派を叩けぇ!!」
ガイ「……今だ、抜けるぞ!!!」
イーリン「はい!」
魔導車「」ブロロロロッ‼︎
旧貴族派騎士「待てぇッ!!!」ダダダッ
ガイ「炎よ……!」ゴゥッ‼︎
ドガァァァン!
土煙「」モクモク……
イーリン「これなら……!」
魔導車「」ブロロ……
◆
ガイ「……切り抜けたか。全員、無事か?」
イーリン「私は問題ありません」
リーゼリット「私も大丈夫だよ。サーシャ、平気?」
サーシャ「うん……大丈夫、だよ……」ギュッ
ガイ「……命を奪うことに慣れる必要はない。むしろ、そのままでいいと俺は思う」
サーシャ「……ガイ……」
リーゼリット「そうだね。とにかく……みんなが無事でよかったよ」
魔導車「」ブロロ……
368 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 16:47:25.25 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア湖 湖畔
焚き火「」パチパチ……
サーシャ「……」
リーゼリット「サーシャ、お茶淹れたよ。ほら、飲んで」スッ
サーシャ「……ありがとう、リーゼ」
リーゼリット「……まだ気にしてるんでしょ。あの時のこと」
サーシャ「……うん。頭ではわかってるんだけど……人を[
ピーーー
]のって、やっぱり怖いよ」ギュッ
イーリン「……正直な心です。それは間違いではありません」スッ
サーシャ「イーリンさん……」
イーリン「ですが、いざという時に守る力を持たなければ、サーシャ様ご自身も、仲間を守ることもできません。そこで……もしよければ、護身術をお教えしましょうか?」
リーゼリット「護身術?」
イーリン「ええ。武器を持たずとも身を守る技、格闘術の一種です。私が得意とする分野でもあります」ニコッ
サーシャ「えっ……イーリンさんに?それは……」
リーゼリット「いいじゃん!やろうよ、サーシャ!何もしてないよりは気がまぎれるだろうしさ」
イーリン「では……まずは基本から。立ち方を教えます」スッ
サーシャ「立ち方……ですか?」
イーリン「はい。力む必要はありません。足を肩幅に開いて、片足を半歩後ろへ……そうです。腰を落として、重心をぶれないように」
サーシャ「こ、こう……?」
イーリン「少し右足を内側に……そう。今の方が安定します」
リーゼリット「へぇ~……見た目は簡単そうなのに、実際やるとバランスとるの難しいね」
イーリン「リーゼ様もどうぞ。護身は誰にでも必要なことです」
リーゼリット「え、私も!?……ま、まぁせっかくだからやってみよっかな」
イーリン「では次に、腕の使い方。相手に掴まれたときの外し方を……」ガシッ
サーシャ「わっ……えっと……どうすれば?」
イーリン「焦らず、掴まれた指の方向へ手をひねるように力を抜いて……はい、引き抜いて」
サーシャ「えいっ!……あっ、抜けた!」
イーリン「良くできました。力任せではなく、方向を利用するのがコツです」
リーゼリット「わ、私もやってみたい!」
イーリン「では、リーゼ様も」スッ
リーゼリット「えっと、こう?……あ、ほんとに抜けた!」
サーシャ「すごい……力で勝てなくても抜けられるんだ……」
イーリン「護身の基本は、勝つことではなく逃げられることです。ですが……いざという時に守るため、もっと応用も教えられますよ」ニコッ
サーシャ「……はい、お願いします!」
⭐︎イーリンがサーシャとリーゼリットに技術の一部を教えました
369 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 17:06:24.78 ID:7UFQZq11O
ーーユーシリア平原 街道
魔導車「」ブロロ……
ガイ「もうすぐでユーシリア帝国……か」
イーリン「ええ。あちらに見えるのがユーシリア帝都の検問所でしょう。この辺りは争いの形跡も無さそうですね」
リーゼリット「敗残兵の人達が言ってた通りだね……帝都は帝都でまた厄介そうだけど……」
サーシャ「……でも、こうして見るとこの辺りは普通の国みたい。畑もあるし、人も暮らしてる」
ガイ「普通、か……いや、目をよく見ろ。怯えと疲れが染みついている」
村人達「」コソコソ……チラッ
イーリン「皆、外から来る者を恐れているのです。いつ、火の粉が自らに降りかかるかわかりませんから……」
リーゼリット「……」
ガイ「……仮初めの平和だな。火種は消えていない」
移動4日目
下1コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
10-20 敵襲
21-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(自由安価)
65-90 良いこと(自由安価)
91-00 旅は道連れ(コンマ)
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 17:06:48.28 ID:vdzEekd00
あ
371 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 17:10:58.42 ID:7UFQZq11O
物品を見つけたようです
コンマ下1 物品
01~30 ガラクタ
31~60 消耗品
61~90 金品
91~00 自由安価(安価下2)
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 17:11:24.09 ID:13NN58G4O
あ
373 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:30:33.51 ID:C0KjPNrLO
ガイ「……止まってくれ、イーリン」
魔導車「」キキーッ
リーゼリット「どうしたの?」
ガイ「道端に……何か落ちてるようだ」スッ
◆
錆びた剣「」
血のついた兜「」
焦げ跡の残る旗「」
サーシャ「これ、騎士の装備……?」
イーリン「おそらく、戦闘の残骸でしょう」
リーゼリット「……でも、こんなの街道にそのまま残してあるなんて……」
ガイ「処理する余裕も、もう無いんだろう。誰も片付けられないまま……時間だけが過ぎているようだ」
サーシャ「……」ギュッ
イーリン「これもまた、仮初めの平和の影です」
サーシャ「……せめて。せめて、埋めてあげてもいい?」
ガイ「……ああ。俺も手伝おう」
リーゼリット「……私も」
⭐︎騎士の装備だったものを埋めました
374 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:32:19.90 ID:C0KjPNrLO
幕間
ーー旧貴族の屋敷 地下牢
灼髪オッドアイ美女「……」
封印の枷「」ジャラッ……
ガチャッ……キィー……
旧貴族派騎士A「へへっ、躾けの時間だぜ。大人しくしてたか?」
旧貴族派騎士B「竜が人間様に逆らった報いだ。今日もしっかり、身体に刻み込んでやるよ」ニヤニヤ
灼髪オッドアイ美女「ッ……!」ギリッ
旧貴族派騎士C「おいおい、睨むなよ。こっちはあの時の借りを返してるだけだぜ……お前が滅ぼした村の借りをな!!!」ブンッ
鞭「」ベチンッ‼︎
灼髪オッドアイ美女「ぐっ……それは私ではないと……何度言えば……ッ!」
旧貴族派騎士C「黙れ!お前ら竜のせいで俺たちの国がどれだけ酷い目にあったと思ってんだ!」ブンッ
鞭「」ベチンッ‼︎
灼髪オッドアイ美女「あぐっ!?」
旧貴族派騎士A「ククク……そうだ。俺たちにとっちゃ、お前が悪竜の娘ってだけで十分な理由になるんだよ」
旧貴族派騎士B「人間様に服従する悪竜……これ以上の屈辱はねぇな」
旧貴族派騎士C「力を奪われたら、ただの女か……10年前の化け物も、こうして捕まえられりゃ楽だったのによ」サワッ……
灼髪オッドアイ美女「ッ……!下郎共が……その汚れた手で触れるな!貴様らの暴虐、決して赦さぬぞ……!」
旧貴族派騎士B「おお、怖え!怖いから今のうちに楽しませてもらうとするか……」チュウッ……
灼髪オッドアイ美女「んんっ!?……ッ……!」ジタバタ
ガリッ
旧貴族派騎士B「……痛えっ!?こいつ、舌を噛みやがった!!!」ゲシッ ゲシッ
灼髪オッドアイ美女「ぐうっ!?ゲホッ、ゲホッ……」ドサッ
旧貴族派騎士A「ハハハッ!いい声だな……さあ、もっと俺たちを楽しませろ!」ガシッ
灼髪オッドアイ美女「……うぅ……あっ……」
◆
灼髪オッドアイ美女「……はぁ、はぁ……」ボロッ
旧貴族派騎士A「ふぅ……あー、スッキリした。また明日も来てやるから楽しみにしてろよ」
ガチャンッ……
灼髪オッドアイ美女(私は……争いに巻き込まれた村を助けただけなのに……どうして……)
灼髪オッドアイ美女(……母の罪は、私が背負わなければいけないの……?)ポロッ……
灼髪オッドアイ美女「……っ」グスッ……グスッ……
375 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:33:50.69 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都 城門
騎士達「」ガチャンッ
帝国騎士A「止まれ!これより先は帝都ユーシリアだ。身分と目的を明かせ」
魔導車「」キキッ
ガイ「……」スッ
リーゼリット(うわ……やっぱり緊張するなぁ)
サーシャ(……普通に答えれば大丈夫、だよね?)
イーリン「我らは旅の者です。帝都へと入るため、通行の許可をいただきたいのですが」
帝国騎士A「旅の者だと?……内戦の最中に、わざわざ帝都に来る理由は何だ」ジロッ
ガイ「……個人的な調査だ。戦に加担する意図はない」
帝国騎士A「調査……?怪しいな。最近はどちらの陣営にも傭兵崩れが雇われている。裏がないとは限らん……悪いが、荷を調べさせてもらうぞ」
帝国騎士A「……おい、こいつらの荷を調べろ」
騎士達「はっ!」ガサガサ
サーシャ「ちょっ……!」
リーゼリット「ちょ、ちょっと!私たち、怪しい物なんて持ってないよ!」
帝国騎士A「静かにしろ。……ふむ……特に問題はなさそうだな」
ガイ「……なら通してもらえるな」
帝国騎士A「待て」
ガイ「……なにか問題でも?」
帝国騎士A「君達は見た所、本当にこの内戦とは関係ないらしいな。手荒な真似をして申し訳ない」ペコリ
リーゼリット「えっ……あ、いえ……」
サーシャ(……あ、頭を下げてくれるんだ……)
帝国騎士A「知っての通り、現在ユーシリアは非常に危険だ。用事が終わったら速やかに出ることをオススメする……それと、帝都の中では迂闊な振る舞いはしない方がいいだろう」
イーリン「心得ました。ご忠告、感謝します」
帝国騎士A「……通れ」
騎士達「……」スッ
魔導車「」ブロロ……
◆
リーゼリット「ふぅ~……緊張したぁ。てっきりもっと突っかかられるかと思ったよ」
サーシャ「うん……でも、ちゃんと謝ってくれる人もいるんだね」
ガイ「……全ての騎士がどちらかの派閥についているわけではないようだな。帝都にいる者たちは、中立を装うことで均衡を保とうとしている……表面上は、だが」
イーリン「ええ。帝都は両派閥が睨み合う場でもあります。誰もが笑顔を浮かべていますが、その裏でいつ裏切りや密告があってもおかしくはありません」
リーゼリット「……怖いね。まるで綱渡りしてるみたい」
サーシャ「私たちも気をつけないと……」
376 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:20.45 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「……外とのギャップがすごいね」
リーゼリット「……まるで何も起きてないみたい」
イーリン「どうやら、帝都の一般市民は国外に出ることを禁じられているようですね。外の惨状を知られれば、不満が一気に爆発しかねませんから」
ガイ「なるほどな……だからこそ、帝都だけが平和に見えるのか」
サーシャ「それって……つまり、市民たちは内戦のことをよく知らないってこと?」
イーリン「ええ。知っていたとしても語ることを許されないのでしょう」
リーゼリット「……だからみんな、どこかぎこちないんだね」
ガイ「……まずは拠点になりそうな場所を探そう。光の探索はそれからだ」
サーシャ「うん……わかった」
どの辺りで拠点を探す?
安価下1
1 中央区近辺(現在地付近)
2 貧民街近辺
3 王宮近辺
4 自由安価
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:38.92 ID:OTu7iDILo
3
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:35:46.13 ID:Rsnydr4JO
4図書館に行く
379 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 20:59:11.26 ID:8SquqMG8O
ガイ「……王宮近辺で探そう」
サーシャ「えっ!?今すっごくピリピリしてるのに、危ないんじゃ……」
ガイ「……いや、だからこそだ。その辺りで何か問題が起きた場合、帝都内で争いが間違いなく起きるだろう。お互いに手は出しづらいはずだ」
リーゼリット「たしかに……逆に言えば、一番安全な場所でもあるってことだよね」
ガイ「ああ。何より、皇帝がすぐ近くにいるんだ。少なくとも俺は――皇帝自身が内戦を望んでいるとは思えない」
イーリン「……ふふ、理に適っていますね。では王宮周辺で宿を探すとしましょう」
◆
ーー帝都 ユーシリア 王宮近辺
鎧の音「」ガチャン…ガチャン…
サーシャ「……わ、すごい警備だね。街の方とは全然空気が違う」
リーゼリット「門の前にも槍を持った騎士がずらり……これじゃあ近づくのも大変そうだね」
ガイ「当然だ。皇帝の居所だからな……下手な真似をすれば一瞬で取り押さえられるだろう」
イーリン「さて、宿を探しましょう。この辺りなら商人も多く利用しているはずです」
◆
ーー帝都ユーシリア 高級宿
受付の使用人「いらっしゃいませ。当宿をご利用でしょうか?」ペコリ
サーシャ「わぁ……すごく綺麗……!まるで貴族のお屋敷みたい」キョロキョロ
リーゼリット「これ、絶対高いよ……大丈夫なの?」ヒソヒソ
ガイ「大丈夫だ。金はある……それに、ここなら警備も厳重だろう」
イーリン「ええ。王宮の近くであれば、不用意に騒ぎを起こす者もいませんからね」
受付の使用人「客室は2部屋でよろしいでしょうか? 夕餉は食堂にてご用意いたします。どうぞご安心してお寛ぎください」ペコリ
イーリン「ええ。ありがとうございます」
サーシャ「すごーい……絨毯ふかふかだし、シャンデリアまである!」
リーゼリット「……でも、なんだか落ち着かないな。貴族の人に見られてる気がする……」チラッ
イーリン「気のせいではありませんね。ここに宿泊している方々の多くは、帝都の有力者や商人でしょう。余所者かつ冒険者には自然と視線が向くでしょう」
ガイ「……構うな。目立ちすぎなければ問題はない」
現在はユーシリア帝国です(1日目)
何をする?
安価下1〜3
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 20:59:38.52 ID:vdzEekd00
図書館に行く
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 21:00:55.01 ID:Rsnydr4JO
酒場で情報収集
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 21:05:39.21 ID:BNc853RKo
貴族の屋敷があるエリアを調査
383 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:01:41.45 ID:xdbKwh+2O
ーー帝都大図書館
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
サーシャ「うわあ……凄い数の本だね……!」キラキラ
リーゼリット「ふふっ、気になる本がたくさんあるかもしれないけど、本来の目的を忘れないでよ?」
サーシャ「もちろん!世界樹の光に関する記録だよね。10年前の記録はどこにあるのかな……」
貴族服に身を包んだ中性的な人「……今、『世界樹の光』と仰いましたか?」
サーシャ・リーゼリット「!」クルッ
貴族服に身を包んだ中性的な人→ソール「失礼。耳に入ってしまいまして。私はこの大図書館の管理人代理、ソール・フォン・アイクライシウスと申します」ペコリ
リーゼリット「管理人……代理?」
ソール「ええ。本来の管理人は現在……国外に追放されているのです」
サーシャ「……それって、内戦と関係してるんですか?」
ソール「……ご明察です。パティさんーー本来の管理人は帝国の魔術顧問も兼任しておりまして……随分と長い間、この国に貢献していただいたのですが、その影響力を重く見た旧貴族派によって国外へと追放されてしまったのです」
リーゼリット「……それで、ソールさんが代理を?」
ソール「はい。管理人からの指名で現在の職務に就かせてもらっています……それで、世界樹の光に関する記録をお探しでしたね?」
リーゼリット「はい。歴史書か何か、そういった物はどこの棚にあります?」
ソール「……大変申し訳ないのですが、世界樹の光に関する一連の記録は閲覧制限がかけられておりまして一般の方には見せられないんです」
サーシャ「そんな……どうしても、ダメですか?」
ソール「はい……理由がどうあれ、世界樹の光にまつわる記録は危険視されております。その力はあまりに強大で、今はフォレスティナにしか存在しなくとも……ひとたび悪意ある者に利用されれば、また国を揺るがす悲劇を生むでしょう」
リーゼリット「……参ったな。せめて10年前に何が起きたかを調べることさえできればな……」
ソール「……それでしたら、私が知っている限りのことを口頭で教えることができますが」
サーシャ「え?世界樹の光が関連するのはダメなんじゃ……」
ソール「確かに、書物そのものはお見せできません。ですが……記録をすべて闇に葬ることが正しいとも思っていません」
ソール「国の未来のために知を求める者には、せめて口頭で伝えるくらいは、管理人代理として許されると考えています」
サーシャ「……ソールさん……」
リーゼリット「じゃあ……教えてください。10年前、この帝都で何が起きたのか」
384 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:02:14.45 ID:xdbKwh+2O
ソール「わかりました……まず、10年前の世界めくれが起きる少し前……その時期に世界樹の光が散らばったのはご存知ですよね?」
サーシャ「……はい、近くで見てました」
ソール「このユーシリアに落ちた光は地属性……当初、落ちた場所はわからないのですが、その光は一匹の竜が回収しました」
リーゼリット「……それで?」
ソール「その竜は光を利用して鉱物を生成し、自らの食料としていたようです。ただ、光の力の影響で地震や、作物の不作などが起こってしまいました」
ソール「それと同時並行的に……また別の脅威があったのですが、それ自体は世界樹の光の影響とはあまり関係……なくもないんですが、説明は省きます」
サーシャ(ちょっと気になるなぁ)
ソール「それである日、竜の討伐隊が編成され竜は討伐されたのですが……その際、世界樹の光は星に返還されたみたいですね」
リーゼリット「その場所ってどこかわかったりします?」
ソール「細部は存じ上げませんが……たしか、大山脈の鉱山だったと記憶しています」
リーゼリット「大山脈の鉱山……なるほど、ありがとうございます!」
ソール「もし調べに行くなら気をつけてください。あの辺りも騎士達が見張っていますから……」
⭐︎ソールから世界樹の光の話を聞きました
385 :
◆sIVlz2/mNs
[sage]:2025/08/24(日) 23:03:36.53 ID:xdbKwh+2O
本日はここまでです。
来週は再び土曜日になると思います。
それでは、また次回!
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:07:10.87 ID:OTu7iDILo
乙
10年前よりユーシリア大変そうだがどう解決までいけるかな
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:36:19.84 ID:a+Th/aIVO
星の光だけ目的とするなら国内情勢無視できるのよね
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/24(日) 23:46:40.60 ID:BNc853RKo
おつおつ!
野良の冒険者コンマで会えるのか!
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/25(月) 01:28:54.88 ID:CnJEfblGo
おつ
しかし彼ら(特にサーシャとリーゼ)が見て見ぬ振りなど出来るはずもなく…
390 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:49:01.74 ID:PJC91VfSO
>>386
>>387
実は目的を達成してすぐにユーシリア帝国を出ても何も問題ありません。その場合、ユーシリア帝国は大変な目にあってしまいそうですが、世界めくれの阻止には直接的に影響しないのでそのまま進んでしまうのも一つの手です。
もし解決を望むのであれば、どこかの勢力に属してその勢力の目的を達成するか戦争を当分出来なくさせるような行動をすれば解決はできるかもしれませんし、できないかもしれません。あくまで一例ですので、自由安価の際に色々試してみてください。
>>388
出会える冒険者達はそのときの状況や場所等を考慮しつつ、
>>1
の裁量で決めています。
黒髪と青髪の二人組は世界樹の光に関する手がかりを持っているので遭遇する可能性が高くなりそうです。
>>389
サーシャとリーゼリットに限らずガイとイーリンも心を痛めてはいますが、任務は任務と割り切っているようです。ユーシリア帝国の命運は彼等にかかっているかもしれませんし、かかっていないのかもしれません。
どういう結末を迎えるか、付き合ってくださると幸いです。
391 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:53:14.01 ID:PJC91VfSO
ーー帝都 酒場
ワイワイガヤガヤ……
店主「いらっしゃい!旅の方かい?何にする?」
イーリン「麦酒を一つ。……それと、最近の帝都の様子を伺いたいのですが」
店主「様子?……帝都は何も変わらんね。ここは平和そのものだよ!」
イーリン「……それは結構なことです」
ギィィ……
青髪ツインテールの小柄な竜人「」スタスタ……
酒場の客「竜人だ……」ヒソヒソ
酒場の客「またこの店に来やがったのか……」ヒソヒソ
シ-ン……
店主「おう、また来たのか。好きなとこ座んな!」
青髪ツインテールの小柄な竜人「悪いな。冷やしたラム酒をくれ」ストン
イーリン(ここの店主はそうでもなさそうですが……やはり、竜人の印象はよくないみたいですね)
青髪ツインテールの小柄な竜人「おや……あんたはここの人間じゃないな?こんな所で何してる?」
イーリン「お酒を飲みに来たんです。ユーシリアのお酒は美味しいと評判なので」ニコッ
青髪ツインテールの小柄な竜人「わざわざこんな状況のときに?……ククッ、おもしろい冗談だな」
イーリン「そういう貴方も、この国の出身には見えませんが……何者なんです?」
青髪ツインテールの小柄な竜人→ニナ「私はニナ・リバーサイド。魔導機械を作って売り歩いている職人であり、冒険者さ」
イーリン「……私はイーリン・クモウドといいます。ニナ様。こうして会ったのも何かの縁です、よければお話でもどうです?」
ニナ「構わないよ……それでイーリン、本当はこの国に何をしに?」
イーリン「雇い主の手伝いです。内容は守秘義務があるので話せませんが……しいて言えば、世界の為です」
ニナ「ククッ……世界の為、か。随分大きい目的だな?」
イーリン「ええ、酒の席の冗談だと思っていただいても構いません」ニコッ
ニナ「……冗談で言う目には見えないな」
イーリン「ご想像にお任せします」
店主「はいよ、お二人さん。注文してた酒だ」
麦酒「」ドン
冷えたラム酒「」ドン
ニナ「お、ありがと……じゃあイーリン、守秘義務があるならこっちから話してやろう」
イーリン「……お願いします」
ニナ「……私は元々テンペスターで魔導機械を作っていた。あそこは職人同士の競い合いが面白い街だったが……自律型魔導機械の製作に関わってから、嫌気が差してな。それからすぐに街を出て冒険者になったんだ」
イーリン「そうだったんですね……もしかして、製作に関わった魔導機械というのは精核を利用した物ですか?」
ニナ「……!知ってるのか」
イーリン「仕事柄、耳に入ることがありました。精核が何から作られているのかも……」
ニナ「……なら話は早いな。精核は命を閉じ込めて作られる核だ。妖精でも、人でも……命あるものなら何でも材料になる」
イーリン「……職人として、それを受け入れられなかったのですね」
ニナ「ああ。命を削る前提の技術なんて、私は御免だ……だから、自分が誇りを持てる物だけを作って売り歩いているんだ」
イーリン「……素晴らしい考えだと思います」
ニナ「そう言ってもらえると助かるね……イーリン、私はしばらく貧民街にいる。もし魔導機械が必要になったら来い。金はとるが、役に立つ物を作ってやろう」
イーリン「……ありがとうございます、ニナ様。そのときはぜひお願いします」
ニナ「ああ。任せてくれよ」
⭐︎酒場でニナと知り合いました
392 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:55:19.26 ID:PJC91VfSO
ーー帝都 旧貴族街
スタスタ……
ガイ(旧貴族の連中ならば、世界樹の光が落ちたときの状況を知っているかと思って来たが……案の定、騎士の姿しか見当たらないな)
ガイ(ここに冒険者の俺が長居していると怪しまれる……情報は得られそうにない。退散するか……)クルッ
旧貴族派騎士A「おい、今日も悪竜の所に行こうぜ」
ガイ(……悪竜?)
旧貴族派騎士B「あー……今日はいいや。最近ぶっ続けで行き過ぎて体力が持たん」
旧貴族派騎士A「ははっ!お前はもっと体力つけねえとダメだな!折角都合の良い女がいるんだぜ?死ぬかもしれん前に楽しんどかなきゃ損だろ」
旧貴族派騎士C「そうだな。俺達は明日には死んでても可笑しくねぇ……その前に、楽しめるうちは楽しんでおくさ」
旧貴族派騎士A「あーあ……竜なのが勿体ねえよなあ。あれだけ美人なのに……でも、お陰で何の憂いもなく楽しめるから、ある意味ツイてるか?」
ギャハハハ‼︎……
ガイ(……悪竜の娘?)
ガイ(世界樹の光とは関係ないかもしれんが……気になる話だな。覚えておこう)
⭐︎悪竜の娘の話を盗み聞きしました
393 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:58:03.26 ID:PJC91VfSO
ーー帝都ユーシリア 高級宿
ガイ「……さて、全員揃ったな。それぞれの収穫を整理しよう」
イーリン「はい。ではまず私から。世界樹の光に関する情報は得られませんでしたが……酒場で竜人のニナ・リバーサイドという職人と出会いました。彼女は魔導機械の技術者で、かなりの腕前を持っていると見受けられます。しばらくは貧民街に滞在するとおっしゃっていました」
リーゼリット「竜人の職人さん……?この国で活動するのはかなり危険そうだけど、肝が座ってるんだね」
イーリン「ええ。ですが、技術者としての矜持は確かなものです。必要になれば協力を頼めるかもしれません」
ガイ「……覚えておこう。サーシャ、リーゼ。二人は何か分かったか?」
サーシャ「うん。私たちは大図書館に行ったんだけど……世界樹の光に関する記録は、閲覧制限がかかってて見せてもらえなかったの」
リーゼリット「でも、その代わりに管理人代理のソールさんって人が少しだけ話してくれたよ。10年前、ユーシリアに落ちた光は地属性で、竜が回収して鉱物を生成してたんだって。その影響で地震や不作が起きてたんだけど……最終的にその竜は討伐されて、光は星に返還されたらしいよ」
サーシャ「場所は大山脈の鉱山だって……細かい場所まではわからないんだけど……」
ガイ「……なるほど。大山脈か。だいぶ絞り込めたな」
イーリン「ガイ様は何か得られたましたか?」
ガイ「……大した収穫はないが、旧貴族の騎士達の会話を盗み聞きした。悪竜の娘と呼ばれている人物が囚われているらしい……世界樹の光とは関係ないかもしれんな」
サーシャ「悪竜の娘……?気になるね……」
イーリン「……いずれにせよ、調査を進めるには大山脈を調べる必要がありそうですね」
リーゼリット「大山脈の方にも騎士がいるらしいから、行くなら準備してからにしよう」
ガイ「ああ。そうだな……」
394 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 06:59:38.39 ID:PJC91VfSO
幕間
ーー帝都 旧貴族派本邸 会議室
旧貴族派貴族A「陛下は我らを軽んじ、平民や異種族を重用している!もはや我らが声を上げねば、帝国は沈む!」
旧貴族派貴族B「今こそ兵を集め、皇帝派を打ち払うべきです!」
ザワザワ……
長髪青コートの初老男性「静粛に」スタスタ
一同「……!」バッ
長髪青コートの初老男性「楽にしてくれ……諸君。帝国の繁栄を願うのなら、無謀な戦は避けるべきだ。血を流す先にあるのは荒廃でしかない。皇帝に不満はあろうとも、民の安寧を壊してはならん」
旧貴族派貴族C「しかし公爵閣下……!あまりに悠長では?陛下は改革を推し進めている。待っていれば我らの立場は削がれる一方ですぞ!」
長髪青コートの初老男性「だからこそ、我らが歯止めとなるのだ。己が利益のために剣を振るうのではない、帝国のためにな」
旧貴族派貴族C「……承知しました」ペコリ
旧貴族派貴族C(……あの老いぼれが何を言おうと、流れは止まらん。皇帝派を打ち倒す機会は近い……)
旧貴族派貴族C(幸い、我らには外からの後ろ盾もある。閣下に黙っていても……事は進むさ)
395 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 07:00:29.63 ID:PJC91VfSO
ーー帝都ユーシリア 高級宿 食堂
柔らかそうなパン「」
湯気の立つスープ「」
サーシャ「……!ん~っ、おいしい!」モグモグ
リーゼリット「最近はずっと警戒しながら食事してたしね。こうして普通にご飯食べられるだけで幸せだよ」モグモグ
ガイ「……少し気が抜けすぎじゃないか?」
イーリン「ですが、常に気を張っていても疲れてしまいます。気を抜けるときは気楽にするのがいいでしょう」
ガイ「……そういうものか」モグモグ
リーゼリット(ガイ、口の端にパンくずついてる……)プッ
ガイ「……どうした?何か可笑しかったか?」
リーゼリット「ううん……なんでも、ないよ……」プルプル
ガイ「……?」
サーシャ「ふふっ……ガイ、口にパンくずついてるよ」
ガイ「……なっ」パッ
リーゼリット「ぷっ……あはははは!」
ガイ「リーゼ……分かってて黙ってたな」
リーゼリット「だって……く、くふふっ……耐えられなかったんだもん……!」
イーリン「……仲がよろしいことで」ニコッ
現在はユーシリア帝国です(2日目)
何をする?
安価下1〜3
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 07:01:05.20 ID:+0l/6UDU0
路地裏を探索
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 08:17:05.64 ID:EIVQof31o
宮殿内に侵入
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 08:37:29.27 ID:r1i/icvzO
どの勢力に荷担するか見極めるという方針をかため、まずは皇帝派について知る
399 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:04:46.11 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都ユーシリア 高級宿 ガイの部屋
コンコン……
ガイ「……誰だ?」
サーシャ「私だよ」
ガチャ
ガイ「サーシャか。どうかしたか?」
サーシャ「その……少し話したいことがあって」
ガイ「……わかった。中に入ってくれ」
サーシャ「お邪魔します……意外と部屋、綺麗に使ってるんだね」
ガイ「まあな……それで、話とは?」
サーシャ「うん……帝都に来てからずっと考えてたんだ……今のまま、この内戦を放っておいたらこの国はどうなっちゃうのかなって……」
ガイ「……サーシャ、俺達の目的は今も続いている世界めくれを止めることだ。そのために必要な世界樹の光の残滓を集めている。ただでさえ重大な任務を背負っている上に、内戦にまで首を突っ込んだところで俺達ができることなど……たかが知れている」
サーシャ「……そう、だよね。でも……もし放っておいたら、この国の人たちはずっと苦しみ続けるんだよね?笑って暮らしてる人たちの裏で、血が流れてるなんて……それを見て見ぬふりするのは、やっぱり嫌だよ」
ガイ「……」
サーシャ「ガイは……何とも思わないの?」
ガイ「思わないわけじゃない。だが、俺たちは旅の余所者だ。この国の揉め事に首を突っ込めば、光探しはさらに遠のく」
ガイ「……だが、放っておけばこの国の混乱が俺達の目的を妨げることになるかもしれない。俺達だけならばできることは少ないが……どこかの勢力の支援ぐらいはできるだろう」
サーシャ「……!それじゃあ……」
ガイ「まだ決まったわけじゃない。イーリンとリーゼリットはいるか?」
サーシャ「うん、まだ部屋にいるよ」
ガイ「一度集まろう。呼んできてくれ」
◆
リーゼリット「……それで、この国の情勢に肩入れしよう、ってことだね?」
サーシャ「……うん。世界樹の光を探すのが目的なのは変わらないけど……このまま内戦を放っておくわけにはいかないって思うの」
リーゼリット「……そっか。サーシャらしいね」
ガイ「俺も同意見だ。目的は変えない。だが、この国の混乱が俺達の行動を妨げるなら、いずれにせよ避けては通れん……俺達の手に負えなくなったときは光の調査だけして脱出する」
リーゼリット「……うん。それでいいと思うよ」
イーリン「なるほど。つまり我々は、世界樹の光の探索を進めつつも、どこかの勢力に手を貸すことで帝都の安定化を図る、ということですね?」
ガイ「ああ。そこで一度、全員で話し合って方向性を決めたいんだが……2人はそもそも内戦に首を突っ込むことに賛成してくれるか?」
リーゼリット「……私は賛成。だって、もし誰かが苦しんでるのを見て見ぬふりしたら、絶対に後悔すると思うから」
イーリン「……私は現実的に考えます。世界樹の光の探索が第一。ですが……その過程で協力できる勢力があれば、利用する価値はあるでしょう。帝都の安定は、我々にとっても利点になりますから」
サーシャ「リーゼ、イーリンさん……ありがとうございます!」
ガイ「……よし。なら決まりだな。俺達は光を追うと同時に、帝都の情勢にも目を向ける。どの勢力に手を貸すかは――これから見極めよう」
イーリン「では、まずは皇帝派の情報から探るのがよろしいかと。現皇帝はこの国の象徴……彼の考えを知ることが、今後の行動の指針になります」
ガイ「ああ。皇帝派を調べれば、この国がどこへ向かおうとしているのかも見えてくるだろう」
リーゼリット「……旧貴族派の方は、正直あまり信用できそうにないしね」
サーシャ「うん。皇帝様がどんな人なのか、ちゃんと知りたい」
ガイ「決まりだな。まずは皇帝派の情報を探る。そこからどう動くかを考えよう」
⭐︎ユーシリア内戦に干渉することにしました。
400 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:05:13.64 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都ユーシリア 王宮近辺
ガイ「とはいったものの、どうやって調べたものか。こんなところで道すがら聞いたところでどちらかの派閥の敵だと思われて警戒されるのがオチだろうしな……」
リーゼリット「……やっぱり、監視も多いね」ボソッ
周囲を警備する騎士たち「」
サーシャ「うぅ……視線が刺さる……」
イーリン「城門前には皇帝派の騎士が詰めているはずです。少し立ち止まって様子を伺うだけでも、得られる情報はあるかもしれません」
ガイ「……下手に話しかけず、観察か」
サーシャ「……いっそのこと侵入するとか?」
リーゼリット「そんなことしたら捕まっちゃうよ……透明にでもなれたら話は別だろうけどね」
イーリン「……いえ、アリかもしれませんよ?あそこを見てください」スッ
門を通してもらう商人「」ペコリ
ガイ「……なるほど、商人のフリをして入るのか」
リーゼリット「でも……ちゃんと許可証みたいなのを持ってるんじゃない?ただの格好だけじゃすぐに怪しまれると思うけど」
サーシャ「そっか……どうすればいいんだろう?」
イーリン「商人や下働きの護衛を請け負う依頼人と接触できれば自然に潜り込めます。あるいは、貧民街でそういう抜け道を知っている者を探すか……」
リーゼリット「どうして貧民街?」
イーリン「貴族街や商人街は監視が厳しく、余所者にはすぐ目が光るでしょう。しかし、貧民街はその網の外にあります。役人も騎士も寄りつかず、影の情報や裏の道はああいう場所に集まりやすいものです」
サーシャ「なるほど!だからこそ、裏口を知ってる人もいそうってわけですね」
ガイ「……足がかりを作るか。直接潜り込むのは危険が高すぎるな」
リーゼリット「でも、あそこで交代してる騎士の態度を見て。市民にはすごく丁寧に接してる。少なくとも来る者全てを疑うって感じじゃないよね」
サーシャ「うん……国境にいた人たちとは全然違うね……」
ガイ「……皇帝派が民を守ろうとしているのは確かなようだな。そこが手がかりになるかもしれん」
⭐︎王宮への侵入を一旦諦めました
401 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:06:38.11 ID:7yjvVb1VO
ーー帝都 貧民街 路地裏
リーゼリット「というわけで貧民街に来たわけだけど……」
サーシャ「……同じ帝都でも、ここの雰囲気は全然違うね」
イーリン「エリオス皇帝はこの辺りの待遇を良くしようとしましたが、その施策に着手すると同時に派閥争いが勃発してしまい、ここは後回しにせざるを得なかったようですね」
ガイ「……この辺りは騎士も避けている。派閥争いには巻き込まれないだろうが、別の危険がある。離れないように気をつけろ」
サーシャ「……うん、わかった」
リーゼリット「……さっきから誰かに見られてるみたい。姿は見えないけど……」
足元に出現する黒い魔法陣「」ヴォンッ‼︎
リーゼリット「魔法陣!?みんな、離れてーー」
消えるリーゼリット「」フォンッ
ガイ「ッ!?敵襲か!」シャキン
サーシャ「そんな……リーゼ!!!」
イーリン「落ち着いてください、サーシャ様。あの魔法陣……危害を加えるようなものではないようです……」スッ
イーリン「……そこか」グルンッ
イーリン「ラァッ!!!」ブォンッ‼︎
現れる黒髪ボブの少女「わぁ!!!???」
ガイ「」シュンッ
ガイ「止まれ。動いたら[
ピーーー
]……!」ガシッ
喉元に突きつけられた短剣「」キランッ
黒髪ボブの少女「わ、わ!ごめんなさい、閉じ込めた人は返すから!!!命だけは!!!」
402 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:07:06.15 ID:7yjvVb1VO
イーリン「……なぜ、このようなことを?」
黒髪ボブの少女「ごめんってば!ちょっとイタズラしただけなのに、こんな本気で来られたら怖いよぉ……!」
サーシャ「イタズラ!?リーゼをどこにやったの!?」
黒髪ボブの少女「お、落ち着いて!私の魔法で封印しただけ!ほら!」パンッ
魔法陣から出てくるリーゼリット「わっ!」ドサッ
サーシャ「リーゼ、無事!?」ダッ
リーゼリット「サーシャ……?確か私、魔法陣を踏んで……?」
サーシャ「よかった……」ギュッ
リーゼリット「……心配かけちゃったみたいだね。みんな、私は大丈夫だよ!」
イーリン「無事みたいですね……それにしても、封印魔法ですか。悪戯で使うには少々度が過ぎてますね……貴方は何者で、目的はなんです?正直に答えない場合、命の保証はしかねます」ゴゴゴ
黒髪ボブの少女→ヌル「ひぃ!?私はヌル・シールっていう只のイタズラ好きの悪魔なんだってば!」ジタバタ
ガイ「悪魔だと?」ギリィッ‼︎
ヌル「いたたた!!!そ、そうだよ!!!」
サーシャ「……ほんとに、ただのイタズラだったの?」
ヌル「ほんとほんと!!私、怖がらせるのは好きだけど……命を取るつもりなんてないよぉ!」ブンブン
リーゼリット「……ガイ、離してあげて」
ガイ「……いいのか?」ギリギリ
ヌル「いだだだだだだ!!!」
リーゼリット「うん……本当に反省してるみたいだし」
ガイ「……わかった」パッ
ヌル「ふー……本当にごめんなさい。ちょっと驚かせたかっただけなんだよぉ……」
サーシャ「……それでリーゼがいなくなって、私たちがどれだけ心配したと思ってるの!」
ヌル「うぅ……ごめん……もうやらないってば……」
ガイ「口だけでは信用ならんな」
イーリン「……もっともです。ヌル、と言いましたね?あなた、相当な力を持っているでしょう」
ヌル「え?そ、そんなことないって!私なんか路地裏でちょっとイタズラして暮らしてるだけだもん!」
リーゼリット「……まあ、もういいじゃん。ほらサーシャ、無事だったんだから」
サーシャ「……うん。でも、もう二度とやっちゃだめだからね?」
ヌル「はーい……それで、貴方たちはどうしてここに?」
◆
403 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 17:08:29.85 ID:7yjvVb1VO
ヌル「なるほど……それで、貴方達はここに王宮へ入る方法を探しに来たってわけか」
サーシャ「そうなの。ヌル、何か知らない?」
ヌル「うーん……正規かどうかは知らないけど、王宮に出入りしてる組織の人達は知ってるよ」
ガイ「何?それはどんな組織だ?」
ヌル「魔族連合と小鬼っていう二つの組織がここにはあるんだけど……」
リーゼリット「魔族連合は聞いたことあるけど……小鬼?」
ヌル「小鬼は元々、この辺りに住んでた寄る辺のない子供達の集団だったんだけど……騎士同士の小競り合いが起きるようになってからはこの辺りの自警団みたいなものになってるんだよ」
サーシャ「子供達が……自警団……?」
ヌル「全員がそうじゃないけどね。例えば、リーダーの人とかは大人だし……あいつら、路地裏の隅から隅まで知り尽くしてる。王宮へ潜り込む抜け道も、多分あいつらなら知ってるんじゃないかな」
ガイ「なるほど……魔族連合の方は?」
ヌル「魔族連合は元々、この国で虐げられていた魔族達を纏めていた組織なんだけど、今は竜意外の差別はそんなに酷くないでしょ?今は外から来た人達のかけこみ寺みたいな所になってるよ」
イーリン「ふむ、道理で。ニナ様が貧民街を拠点に選んだ理由がわかりましたね」
ヌル「もし、どっちかの組織に案内してほしければ私がするよ!イタズラのお詫びも兼ねてね。小鬼のリーダーはいるかわからないけど……」
ガイ「……」
どうする?
多数決 下1〜3
1 魔族連合
2 小鬼
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:09:34.70 ID:+0l/6UDU0
1
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:14:41.34 ID:7RJAimGzo
1
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 17:17:00.53 ID:NcFv8w+co
1
407 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:10:00.17 ID:qjAVmhhaO
ガイ「魔族連合に案内してくれ」
ヌル「わかった!じゃあ、ついてきて!」ガシッ
ガイ「……おい、手を引っ張るな!繋がなくても見失わないから離してくれ!」
サーシャ(私まだ手つないだことないのに……!)
リーゼリット(サーシャがすごい表情してる……)
ヌル「えへへー!この辺りは路地が入り組んでるから、案内役の私の手を離しちゃダメなんだからね!」
ガイ「いや、だから離せと言ってる……!」グイグイ
サーシャ(ず、ずるい……!わたしだってそんな風に自然に……)
リーゼリット(あーあ、サーシャ、完全に顔に出てるなぁ……面白いから黙ってよっと)ニヤニヤ
イーリン「……まるで子供に振り回される保護者ですね」クスッ
ヌル「ほらほら、こっちだってば!置いていくぞー!」グイグイ
◆
408 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:10:29.19 ID:qjAVmhhaO
ーー魔族連合集会所
ヌル「ヒューベルトさん、お客さん連れてきたよ!」
雷鳥の男「おや、ヌルさん。ここに顔を出すとは珍しいですね」
イーリン「はじめまして。私はイーリンと申します。あなたが魔族連合の長でしょうか?」
雷鳥の男→ヒューベルト「ええ、そうです。ヒューベルトとお呼びください……我々に何か御用ですか?」
ガイ「王宮に入りたいんですが、我々は正規の手段を持っていないんです」
ヒューベルト「王宮に……目的はなんです?」
サーシャ「……今、この国では皇帝派と旧貴族派とで派閥が別れて争っているのはご存知ですか?」
ヒューベルト「ええ……悲しいことです。魔族への差別はエリオス様のお陰でかなり暖和されたものの、その改革がまた新たな火種を作ってしまうとは……」
ガイ「……俺達は、この内戦に介入しようと思っています。それで、いずれかの勢力に荷担しようと思いまして」
ヒューベルト「この内戦に?……とても正気とは思えませんね」ギロ
リーゼリット「……!」
ヒューベルト「無関係の旅人が、この帝都の争いに首を突っ込む。それは命知らずか……あるいは、何かの策謀か」
ガイ「……どちらでも構いません。ただ、この混乱が長引けば俺達の目的にも支障が出るんです」
サーシャ「帝国の人を助けたい気持ちは本当なんです!放っておいたら、この国の人はずっと苦しんでしまう……」
ヒューベルト「……理想論だけで人は救えませんよ」
イーリン「承知しています。我々はただ、やれることをやっておきたい……それだけです」
ヒューベルト「……口だけでなければいいのですが」
ヒューベルト「皇帝陛下には恩義があります……素性も知らぬ、初対面の相手を簡単に王宮へ通す訳にはいきません」
ガイ「……当然ですね」
リーゼリット「どうすれば信用してもらえますか?」
ヒューベルト「そうですね……あなた方の力と誠意を示してもらいましょう」
サーシャ「力と……誠意……?」
ヒューベルト「我々は皇帝陛下に恩義があります。しかし同時に、軽率に外から来た旅人を信じることもできない。……ですから、ひとつ依頼を果たしていただきたい」
イーリン「依頼?」
ヒューベルト「この貧民街を脅かす者たちがいます。旧貴族派に雇われた私兵か、あるいはただの無法者か……いずれにせよ放置すれば、いずれこの国の未来に禍根を残すでしょう」
ガイ「……それを潰してこい、ということか」
ヒューベルト「ええ。あなた方が本当に口先だけの旅人ではなく、行動できる者だと示していただければ……皇帝派、旧貴族派、あるいは他の勢力を選ぶにしても、少なくともあなた方を信用に足る者として迎える準備ができます」
リーゼリット「……なるほど。どちらに付くかはまだ決めていなくても、信用だけは得られるわけだね」
ヒューベルト「その通りです……それで、返事はどうしますか?」
ガイ「……引き受けます。詳細な内容を教えてください」
ヒューベルト「……話が早くて助かります」
ヒューベルト「件の者たちは、おそらく旧貴族派が雇った私兵でしょう。表立って動くことはありませんが、夜ごと貧民街に現れては住人を脅し、食料や金品を奪っている。抵抗すれば暴力を振るい、時には命を奪うことさえある……」
サーシャ「ひどい……!」
ヒューベルト「彼らは王宮に近い一角に根城を構えていると報告を受けています。しかし、我々魔族連合はあくまで中立の立場をとっています。大々的に行動すれば、どちらかの派閥に肩入れしたと見られかねない……。だからこそ手出しできずにいるのです」
イーリン「……だから、我々に?」
ヒューベルト「ええ。あなた方なら、我々に縛られず動ける。帝都に混乱をもたらしているその火種を摘んでいただきたい」
ガイ「具体的な数は?」
ヒューベルト「十数名ほど。鍛えられた兵士も交じっていますが、組織立った軍勢ではありません。ただ、彼らの背後に旧貴族派の騎士がいる可能性があるので……注意は怠らないでください」
リーゼリット「……なるほど。小規模だけど、侮れない相手ってことか」
ヒューベルト「そういうことです。これを果たせば……あなた方を信用に足る者として迎えることを約束しましょう」
⭐︎魔族連合から依頼を受けました
409 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 21:11:07.25 ID:qjAVmhhaO
ーー帝都ユーシリア 高級宿
ガイ「……魔族連合から受けた依頼、内容は貧民街を脅かす者たちの排除だったな」
イーリン「ええ。彼らは王宮に近い一角に根を張り、民を脅し、時に暴力で従わせている……」
サーシャ「それってつまり……相手は人間か魔族になるんだよね?」
リーゼリット「……そうなるね」
サーシャ「……本当に殺さなきゃいけないの? 止めたり、追い払ったりじゃダメなの?」
ガイ「……相手は旧貴族派に雇われた私兵かもしれんが、肩書き上は騎士だ。内戦も長く続いているようだし、命のやり取りに迷いはないと見る。甘さを見せれば……逆に命を奪われるのは俺達だぞ」
イーリン「それに、彼らをただ追い払うだけでは、また戻ってくる可能性が高いでしょう。完全に根を絶つには……[
ピーーー
]しかない、というのも事実です」
サーシャ「……」グッ
リーゼリット「でも……もし[
ピーーー
]のが嫌なら、私達なりのやり方を考えてもいいんじゃない? 全員[
ピーーー
]んじゃなくて、首謀者だけ捕らえるとか」
ガイ「……その場合、依頼の達成難易度は大きく上がるだろう。どんな選択をするにせよ、覚悟はしておくべきだ」
サーシャ「……覚悟、か……」
現在はユーシリア帝国です。(3日目)
何をする?
安価下1〜3
※魔族連合からの依頼を行う場合は、殲滅と捕縛のどちらかを記入して、依頼を行う旨を記載してください。
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 21:12:35.02 ID:l5o/KX23O
ニアに魔道車を戦闘用に改造してもらう
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 21:21:03.86 ID:q3OwIe3rO
ソールに宮廷の主要人物の情報を事前に聞いておく
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 21:22:19.61 ID:03NCyldm0
小鬼と接触してみる
413 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 23:09:37.67 ID:jvE2cJzgO
ーー帝都大図書館
リーゼリット「こんにちは……ソールさんいますか?」
ソール「リーゼリットさん。私に何か用でも?」
リーゼリット「はい。ソールさんに聞きたいことがあって……」
ソール「私に答えられるものであれば。お茶を淹れますね」
リーゼリット「ありがとうございます」
◆
リーゼリット「実は、宮廷にいる人たちについて知りたいんです」
ソール「宮廷の人たち、ですか?」
リーゼリット「はい。皇帝陛下を中心に色々教えて頂ければな、と……」
ソール「そんな畏まらなくても教えますよ。それに、前まで宰相をやっていたのでそれなりに教えることができると思います」
リーゼリット「えっ!?ソールさんって宰相やってたんですか!」
ソール「ええ。以前話した世界樹の光の事件が終わった後、すぐに辞めてしまったんですが……それでは、皇帝陛下のことから話しましょうか」
ソール「皇帝陛下……エリオス様は、一言で言えばまさしく名君です。人柄は温厚でありながら強い信念を持ち、この国を破滅の縁から救い上げた方。改革の道を歩む上で反発は避けられませんでしたが……その結果が今の内戦となってしまった。だからこそ、誰よりも心を痛めておられるでしょう」
ソール「次は……大勢いるんですが、最近の情勢に関わる主要な人物だけ話しますね」
ソール「まずは現宰相、クラウディア・ロスチャイルド。彼女はかつてのセイントレア王国から来た異例の宰相で、世界めくれの際に祖国を失った悲劇性をも巧みに利用し、帝国復興に莫大な資産を投じて立役者となりました。有能で、陛下をよく支えてはいますが……帝国を軍国化へと導こうとする傾向があり、それが内戦の火種の一つにもなっています。彼女は皇帝派ではありますが……純粋な皇帝派とも言い難い人物ですね」
ソール「次に、旧貴族派の代表格ライオネル・ランドフォード公爵。代々皇帝に忠誠を尽くしてきた家柄ですが……彼自身は現皇帝の改革に失望し、反発する貴族たちを取りまとめています。清廉で礼節を重んじる人物ですが、派閥の先鋒に立っていることで、民衆からは旧貴族の象徴と見られていますね。もちろん彼は旧貴族派です」
ソール「そして……シルバークロース・ゴールドマン。彼は帝都の混乱を利用して儲ける死の商人です。宮廷に直接出入りすることもあるほど一部の上層部と癒着しており……彼の存在がこの内戦をさらに長引かせる要因の一つでしょうね。彼は派閥に関係なく武器を売り渡しているようです」
ソール「……こんなところでしょうか。お役に立てましたか?」
リーゼリット「ええ、ありがとうございます」
ソール「ところで……こういったことを聞くのは野暮かもしれませんが、もしかして内戦に関わろうとしているのですか?」
リーゼリット「……!」
ソール「隠さなくても大丈夫ですよ。私はもう政から離れた身……あなた方をどうこうする気もありません。ただ、元宰相として少し気になっただけです」
リーゼリット「……私たちは世界樹の光を探すために動いています。それが第一の目的です。でも……この国の人々が争いで苦しんでいるのを、見て見ぬふりはできないと思っていて……」
ソール「……なるほど。素敵な考えだと思います」
リーゼリット「……ソールさんは、この内戦はどうすれば終わると思いますか?」
ソール「難しい質問です。皇帝陛下は理想を掲げすぎて反発を招き、旧貴族たちは過去の権威に縋りすぎている。両者が歩み寄るのが最善ですが……現状それは夢物語でしょう」
ソール「……ただ、皇帝派か旧貴族派か……二つの選択肢しかないと思い込まない方がいいですよ」
リーゼリット「え……?」
ソール「表に出てはいませんが、別の考えを持つ人々もいるのです。民の声を重んじる者たちが」
リーゼリット「民の声……?」
ソール「今は詳しくは申しません。ただ……この国にとってまた別の道があることだけは、覚えておくといいでしょう」
リーゼリット「……わかりました」
⭐︎ソールから宮廷の主要人物の話を聞きました
414 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 23:11:10.33 ID:jvE2cJzgO
ーー貧民街
魔導車「」キキーッ
ニナ「ん?こんな所で魔導車を見るとは思わなかったな……貧民に見せびらかしたい貴族の趣味か?」ガチャガチャ
イーリン「」スタッ
ガイ「」スタッ
サーシャ「」スタッ
ニナ「……イーリンか!後ろにいるのは……仲間か?」
◆
イーリン「ニナ様。仕事の依頼に参りました」
ニナ「ククッ、早速だね。勿論いいよ。客は後ろの2人かい?」
ガイ「……あなたが、ニナさんか。俺はガイという。よろしく頼む」
サーシャ「私はサーシャです、よろしくお願いします!」
ニナ「ガイに、サーシャね……よろしく。それで、何を作ってほしいんだ?」
ガイ「……既製品の改造はできるか?」
ニナ「ああ、なるほど。それであの魔導車に乗ってきたわけか。どこを弄ればいい?」
イーリン「あの魔導車を戦闘用に改造したいんですが、可能でしょうか?」
ニナ「戦闘用に改造ね……ククッ、面白い依頼じゃないか」ニヤリ
ニナ「私は命を削る道具は大嫌いだが……武器そのものを忌避してるわけじゃない。使い方次第で、人を守る盾にもなるからな」
ガイ「……なるほど」
ニナ「ククッ……さて、あんた達が求めるのは火力か?それとも防御力を優先するか?」
サーシャ「えっと、両方はできないんですか?」
ニナ「予算と重量と用意できる材料の都合でね。全部盛りは無理なんだ……すまんね」
サーシャ「そうなんですね……どっちがいいかな?」
ガイ「そうだな……」
どうしよう?
安価下1
1 火力優先(魔導車を利用した戦闘時のコンマに補正+10)
2 防御力優先(魔導車を利用した戦闘時に劣勢を一度無効)
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/30(土) 23:14:43.65 ID:EIVQof31o
1
416 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 23:41:42.68 ID:jvE2cJzgO
ガイ「火力を優先させたい」
ニナ「わかった。それじゃあ少し待っててくれ」
チュイーン‼︎ガガガ‼︎カンカン‼︎ガチャガチャ……
魔導車・改「」キランッ‼︎
ニナ「ふぅ……どうだ?中々いい出来だろう。魔導砲塔をつけてみた。サービスで整備もしておいたぞ」
サーシャ「わぁ……見た目が厳つくなったね……この銃みたいなのが魔導砲塔?」
イーリン「魔導砲塔……これは一体どういう物なんです?」
ニナ「魔翌力を流すとその魔翌力の属性にあった性質の攻撃をする砲塔だ……ただし、出力は馬鹿みたいに高い。小さな火球を飛ばす程度なら誰でも扱えるが、大砲みたいな一撃を撃ちたいなら相応の魔翌力量が必要になる」
イーリン「なるほど……魔翌力供給者の力量次第というわけですか」
ニナ「それと、砲塔は回転式にしてある。車体の向きを変えなくても狙えるから、追撃や迎撃にも使えるはずだ。上空も狙えるぞ」
ガイ「これを使うときはどうすればいい?」
ニナ「狙って、魔翌力をこめて引き金を引くだけだ。魔翌力を込めずとも、魔導車の動力を利用して撃つこともできる。その場合、威力は固定されてしまうがな」
ニナ「そうそう、車そのものの機動力も若干だが落ちている。砲塔を積んだ分だけ重量が増えてるからな」
サーシャ「そっか……やっぱり一長一短なんだね」
ニナ「当然だ。万能なんて存在しないさ……本音を言えばな」
ガイ「……?」
ニナ「こういう砲塔だって、人を[
ピーーー
]ためじゃなく、人を守るために使われてほしいんだよ。例えば街を襲う魔獣を撃退したり、崩れかけた道を吹き飛ばして避難路を作ったりな」
イーリン「……なるほど。技術をどう使うかは持つ者次第、ということですね」
ニナ「そういうことだ。私は、作った物が人を助ける場面に立ち会うときが一番嬉しいんだ。だから、あんた達がこれをどう使うか……技術者としては気になるところだな」
ガイ「……覚えておこう。ありがとう、ニナ」
サーシャ「……うん。私たちなら、きっと大丈夫だよね」
ニナ「ククッ、また何かあればよろしくな」
⭐︎魔導車を戦闘用に改造してもらいました
417 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/30(土) 23:43:38.01 ID:jvE2cJzgO
本日はここまでです。
明日は小鬼のリーダーと遭遇するところから始めたいのりーだー。
それでは、おやすみなさい。
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 00:08:52.05 ID:9/eOlEpJo
乙
セイントレアは滅びてるのね
王都が浮翌遊しちゃっただけというわけではなく
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 00:17:58.06 ID:Ft565yZ1O
ほんとに外の輩に滅茶苦茶にされる国だこと
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 00:45:34.87 ID:NgZ/j2KBo
おつ
どの勢力にも怪しい影があるなぁ…
やはり恒例の第三勢力か
421 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 13:34:28.57 ID:SfROEZ03O
>>418
王国は宙に浮かんで滅亡しているようです。
>>1
の力量不足により分かりづらくて申し訳ありません。アルバさんの設定に書かれている状況がわかりやすいかもしれません。その他、わからないこと等あれば質問ください。
>>419
元スレの頃も外から来た人に好き放題されていましたね。ユーシリアには外側から干渉される何かがあるのかもしれません。
>>420
皆様のお陰でとても混沌とした状況を作り出せました。
>>1
としては是非とも解決に向かってほしいところですが、どうなるかはこの先の展開次第です。お付き合いください。
422 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 13:34:55.91 ID:SfROEZ03O
ーー貧民街 路地裏
サーシャ「イーリンさん、心なしか楽しそうだったね」
ガイ「ああ。魔導車の運転が好きなんだろうな……慣らし運転をしてくると言っていたから今日は宿にしばらく戻ってこないだろう」
サーシャ「見かけによらず、意外な趣味だよね」
ヌル「……おや?お二人さん。また会ったね〜」
サーシャ「ヌル!まさかまたここでイタズラしてるんじゃ……」
ヌル「流石に懲りたからやってないよぉ……それで、またこんなところに何しにきたの?」
ガイ「……小鬼と接触しようと思ってな」
ヌル「ほうほう、見聞を深めようってわけね?それじゃあ暇だし、また私が案内してあげるよ!」
ガイ「……恩に着る。だが、普通に案内してくれればーー」ガシッ
ヌル「わかってるってば〜!さ、ついてきて!」グイッ
サーシャ「ちょ、ちょっと……また引っ張るの!?」ガシッ
ガイ「!?……サーシャまで腕を掴まなくてもいいんじゃないか?」ズルズル
サーシャ「いいの!ヌル、案内して!」
◆
423 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 13:35:25.13 ID:SfROEZ03O
ーー貧民街 小鬼の拠点
ヌル「ミント〜?いる〜?」
ヒューベルト?「おや、ヌルさん。こんにちは、お茶でもいかがですか?」
サーシャ「えっ、ヒューベルトさん!?魔族連合の人なんじゃ……」
ヒューベルト?「……実は小鬼のリーダーも兼任しているんですよ。それにしても、私が魔族連合の人だとよくわかりましたね?」
ガイ「……俺たちは初対面じゃないはずだが」
赤髪の騎士「……ミント、その人達が混乱するだろ?」スタスタ
ガイ(ユーシリアの魔法騎士?なぜここに……)
ヒューベルト?「ふふっ、初めて会う人はやっぱり驚かしたくなっちゃって……」ググググ……ポン‼︎
黄緑髪の女性→ミント「初めまして、私が小鬼のリーダー、ミントだよ!」
サーシャ「わっ!?姿が変わった!?」
ヌル「ミントの能力だよ。魔法かどうかはわからないけど、すごいよね!」
ガイ「……魔法騎士がなぜここに?」ザッ
赤髪の騎士→フレン「そう構えないでほしいな。僕はフレン、フレン・ディアスだ。派閥争いには何も関係していないよ……個人的にここに入り浸っているだけさ」
ミント「フレン、いつも来てくれるのは嬉しいけど王宮を離れて大丈夫なの?」
フレン「僕1人が抜けた所で王宮の守備は弱くならないよ……それで、ここらじゃ見ない顔だけど君達は?物見遊山で来た冒険者には見えないけど……」
ガイ「……俺はガイ。小鬼のリーダーに頼みがあって来たんだ」
サーシャ「サーシャです。突然押しかけてごめんなさい」
ミント「全然いいよ!ようこそ、小鬼へ。ここじゃ明らかに敵対してる人意外は誰でも歓迎してるからね!」
フレン「それで、ミントに頼みたいことって?」
ガイ「俺達は皇帝派のことを詳しく知りたい……その為に王宮に入りたいんだが、正規の手段を持っていなくてな。小鬼は王宮に出入りしていると聞いた」
フレン「……そうなの、ミント?」
ミント「えへへ……ロシュとかルクリリさんからおやつもらえたりするから、よく行ってるよ!」
フレン「……それは正規の手段なんだよね?」
ミント「……」ニコッ
フレン「はぁ……さっきはああ言ったけど、王宮の守備が不安になってきたよ。他の人に見つかったら只じゃすまないよ?」
ミント「でもマーズさんが怒りにこないから実質フリーパスだよ!」
フレン「まったく……ミントは相変わらず自由だなぁ」
ガイ「……つまり、非正規の手段で王宮に出入りしている訳か」
ミント「あはは……まあ、そうなっちゃうね」
サーシャ「それなら魔族連合の人の依頼をこなして正規に入った方がいいかもね……」
フレン「僕としてもその方がありがたいかな……ミントはまだしも、見知らぬ人が王宮にいたら確実に捕まえなきゃいけなくなるからね……」
ミント「まあ抜け道は沢山知ってるから、入りたくなったら言ってね!」
フレン「あんまり教えないでほしいんだけどな……」ポリポリ
フレンとミントと何か話す?
安価下1〜2
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 13:38:06.08 ID:0eU8aGLKO
ヌルについて聞く
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 13:52:40.14 ID:zrqBxIDBO
まだ竜だけ差別されてる理由を聞く
426 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 16:24:10.55 ID:GSg3A4oUO
サーシャ「そういえば、ヌルって魔族連合と小鬼のことを知ってるみたいだけど、どっちに所属してるの?」
ヌル「ん、私はどっちでもないよ?しいていうなら……路地裏派?」
ミント「パティさんが国外に追放されてから元々大図書館で働いてたのに抜け出してきて気がついたら路地裏に住み着いてたんだよね」
サーシャ「パティさんって……あの図書館の本当の管理人さんのこと?」
ヌル「そうだよ。今は魔族国に亡命しているけど……平和になったら戻って来てくれないかな」
フレン「……きっと戻ってきてくれるよ。あの人はこの国が好きだからね」
ガイ「……悪魔は契約によりこの世界に顕現すると聞いている。ヌルはどんな契約をパティと結んだんだ?」
ヌル「あー……それはね、退屈させないでほしいってお願いされたの」
サーシャ「……えっ?それだけ?」
ヌル「そうだよ!パティさん、すっごく本の虫でさ。ずーっと机に向かって本を読んでるんだもん。だから退屈しないように、話し相手になってくれって契約で呼ばれたの」
サーシャ「……そんなゆるい契約を結んだの?」
ヌル「契約は契約!私だって全力で退屈させないようにしたんだから!」ドヤッ
フレン「イタズラしたらその分はパティさんにしっかり怒られてたけどね」
ガイ「……意外と、前の管理人は愉快な人だったのかもな」
ヌル「それ、パティさんが聞いたら全力で否定するかも」
427 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 16:25:43.91 ID:GSg3A4oUO
ガイ「話は変わるが……なぜ竜や竜人への差別は続いている?エリオス皇帝によって差別は撤廃されたんじゃないのか?」
フレン「それはそうなんだけど……10年前の悪竜が起こした一連の出来事は知っているかな?」
サーシャ「悪竜……?それって、討伐隊が編成されたときの話ですか?」
フレン「そうそう。あのときは僕は子供だったから覚えていることは少ないんだけど、改めて説明させてもらうよ」
ガイ「頼む」
フレン「まず、10年前に起きた悪竜事変は様々な要因が重なって起きたことなんだけど、その中でも極めて影響力が高かったのがその悪竜がやったことなんだ」
サーシャ「たしか、世界樹の光を利用した影響で地震とか不作とかで大変だったんですよね。ソールさんから聞きました」
フレン「そっか。それじゃあ悪竜が2匹いたことは知ってる?」
サーシャ「えっ……2匹、ですか?」
フレン「うん、一匹が今サーシャちゃんが言ってくれた方で……もう一匹が先代の皇帝を殺し、魔族を陽動してユーシリアを混乱させ、挙句の果てには竜牙兵の軍団でこの国を滅ぼそうとしたんだ」
ミント「あのときは大変だったな……クロシュ達がいなかったら私、死んでたかも……」
ヌル「パティ様も大変そうだったな……」
ガイ「……それで、竜と竜人に対する差別だけがなくならない訳か」
フレン「うん。みんな、悪竜と他の竜は別の存在だってわかってるはずなのに……酷く苦しめられた記憶が、まだ人々に残っているんだ。だから今でも、竜や竜人を見るといつかまた敵になるんじゃないかって恐れる人が多いんだよ」
サーシャ「……なんだか、悲しいね」
ミント「皇帝サマも印象をよくしようと竜騎兵団を作ったり頑張ってるけど、結果は芳しくないみたいだし……」
ヌル「世知辛いよね……平和にならないかなぁ」
◆
428 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 16:26:37.44 ID:GSg3A4oUO
ミント「夜はあまり貧民街に近づかない方がいいよ。ウチの奴らで見回っているとはいえ、旧貴族派のタチの悪い奴がウロつき出すからね」
フレン「ミントも気をつけてくれよ?確かに君は強いかもしれないけど……まだ若い女の子なんだから」
ミント「……心配してくれるの?」
フレン「当たり前だろ!」
ミント「……ふふ、ありがと。フレンがそう言ってくれると、ちょっと嬉しいかも」
フレン「ッ……///」
ガイ「……フッ」
サーシャ「」ニコニコ
ヌル(はやくくっついちゃえばいいのに……)
ヌル「それじゃあ2人は私が安全な所まで案内してあげるよ」
サーシャ「ありがとう、ヌル」
⭐︎小鬼のリーダーと接触しました。
※ミントに頼めば非合法な手段で王宮に侵入できます。
429 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 16:32:26.60 ID:GSg3A4oUO
ーー帝都ユーシリア 高級宿
イーリン「ふぁぁ……」
リーゼリット「イーリンさんが欠伸をするなんて……珍しいね」
イーリン「昨日は少々はしゃぎ過ぎてしまいました……行動に支障はないので、おかまいなく」
サーシャ「無理しないで寝てきてくださいよ、私達だけでも大丈夫ですから!」
ガイ「……」
ガイ(今日はどうしようか)
現在はユーシリア帝国です。(4日目)
何をする?
安価下1〜3
※魔族連合からの依頼を行う場合は、殲滅と捕縛のどちらかを記入して、依頼を行う旨を記載してください。
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 16:34:21.97 ID:F70rzkxL0
ヌルやニナ、ミントやフレン達をお風呂に誘う
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 16:36:09.79 ID:9/eOlEpJo
依頼受託捕縛
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 16:37:51.48 ID:bRGqa0nxO
帝国の武器庫破壊しよ
433 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 21:14:53.87 ID:taziltXPO
ーー帝都 王宮近辺
ガイ「……もう一度確認しておくぞ」
ガイ「これから狙うのは旧貴族派に連なる屋敷だ。だが、目的はあくまで制圧じゃない。騎士や兵を無闇に[
ピーーー
]必要はない……可能な限り、生かして倒す」
リーゼリット「……本命は取り仕切っている指揮役を捕らえること……だね?」
ガイ「ああ。そいつを捕らえ、できるだけ速やかに脱出する……それが俺たちの任務だ」
サーシャ「うん……大丈夫、わかってるよ」
ガイ「ケガを負わせることは構わん。相手の後ろには騎士団がついているはずだ。回復魔法の使い手も何人かはいるだろう」
ガイ「それと忘れるな。俺たちはいずれの派閥にも属していない。ここで荒事を起こせば、両方から目をつけられる……この辺りの宿も、しばらくは使えなくなる覚悟をしておけ」
リーゼリット「……後戻りはできない。そういうことだね」
ガイ「ああ……準備はできたか?」
サーシャ「……いけるよ」
リーゼリット「私も大丈夫。イーリンさん、準備は大丈夫?」
魔導車・改「」ブォンッ‼︎
イーリン「ええ……準備完了です。いつでも行けますよ」
ガイ「よし……行くぞ!」
魔導車・改「」ブロロ……
◆
434 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 21:18:24.32 ID:03pl/PJIO
ーー旧貴族の屋敷前 踏破率[0/10]
魔導車・改「」ブロロロ……‼︎
雇われ旧貴族派騎士A「おん?……おい見ろ、魔導車が走ってきてるぞ」
雇われ旧貴族派騎士B「ホントだ……って、速すぎないか!?こっちに突っ込んで来るぞ!!!」
魔導車・改「」ギュウウウン……
魔導砲塔「」ガガガガガガッ‼︎‼︎
割れる窓「」バリィィン‼︎
壊れる扉「」ドォン‼︎
雇われ旧貴族派騎士A「がはっ!?」バタッ
雇われ旧貴族派騎士B「うげぇっ!!」バタッ
魔導砲塔「」シュウゥ……
雇われ旧貴族派騎士A・B「」ピクピク
サーシャ「……し、死んでないよね!?」
ガイ「……多分な。気絶はしてるが致命傷じゃない」
リーゼリット「ニナさん……凄いのを作ってくれたね。ちょっと凶悪すぎる気もするけど……」
イーリン「今ので十分に注意を引きましたね……音を聞きつけて、この屋敷の騎士達が集まってきます。ここからが本番です」
ガイ「……全員、気を引き締めろ。指揮役を捕らえたら即撤退だ。行くぞ!」
コンマ下1
↓1コンマ
01-10 踏破率+2強敵
11-60 踏破率+2敵襲
61-80 踏破率+4敵襲
81-00 踏破率+4囚人を発見
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 21:21:44.86 ID:0eU8aGLKO
あ
436 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 22:02:05.59 ID:I10nVEWhO
ーー旧貴族の屋敷 踏破率[4/10]
タタタッ……
倒れた雇われ騎士達「」
サーシャ「もしかして……魔導砲塔でこの辺りの人達は倒しちゃった?」
イーリン「そのようですね……もしかしたら指揮者は安全なところに逃げたかもしれません」
ガイ「障害が少なくなるのは好都合だ。いそうな場所を捜索するぞ」
リーゼリット「……?みんな、止まって!」
サーシャ「わっ……とと。リーゼ、どうしたの?」
リーゼリット「今……誰かの声が聞こえた気がする……」
イーリン「声? しかし、この辺りで動ける人はいないはずですが……」
リーゼリット「違うの。苦しそうな……女の人の声。下から……地下かも?」
ガイ「地下牢か……確かにこの手の屋敷ならありそうだな」
サーシャ「でも、こんな所に囚われてる人なんて……」
ボロボロの絵画「」ドサッ……
地下へと続く扉「」ギィィィ……
ガイ「……ありそうだな」
◆
437 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 22:02:29.93 ID:fYO7WFuHO
ーー旧貴族の屋敷 地下牢
湿った石壁「」
サーシャ「……ッ、ひどい匂い……!」
イーリン「最近も使われている形跡がありますね……注意して進みましょう」
「……ぅ……」
リーゼリット「やっぱり……誰かいる!」
ガイ「ああ……見に行ってみよう」
鉄格子「」
枷をはめられた灼髪オッドアイ美女「……はじめて見る顔だな。上の騒ぎは貴様等が起こしたのか?」
ガイ「……そうだ。お前は、誰だ?」
灼髪オッドアイ美女→アインズ「名はアインズ・ベールグラッド……この国でいう悪竜の片割れの娘だ」
サーシャ「……え……悪竜の、娘……!?」
イーリン「なるほど……だから地下牢に。旧貴族派にとっては利用価値もある囚人、ということですか」
アインズ「利用価値……ふ、ふふ。そうかもしれん。だが奴らは勘違いしている。私は誰の手先でもない……ただ、悪竜の血を引くという理由で憎まれ、弄ばれているだけだ」
リーゼリット「そんな……」
ガイ「……」
アインズ「どうする? 竜人や竜を差別する、この国の常識に従うなら……ここで私を切り捨てるのが正しいのかもしれない」
アインズ「いや……むしろ願いだ。生きるのに疲れた……ここで楽にしてくれないか?」
サーシャ「そんなの……絶対にダメ!」
サーシャ「生きるのに疲れたって……そんなの悲しすぎるよ!あなたは悪竜じゃないでしょ?なら……まだ生きていいはずだよ!」
リーゼリット「……でもサーシャ、気持ちはわかるけど……悪竜の娘って言葉だけで、この国の人達はきっと敵視する……助ければ私達も同じ側だと思われるかもしれない」
イーリン「……判断は難しいですね」
イーリン「この者が本当にただの被害者なのか……あるいは、潜在的な脅威なのか……ここで解き放つことが、後に大きな災いを呼ぶ可能性も否定できません」
サーシャ「ッ……」
リーゼリット「……」
イーリン「……最終的にどうするかは、ガイ様。あなたの判断に委ねます」
ガイ「……」
どうする?
多数決 下1〜3
1 楽にしてやる
2 まだ生きてもらう
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 22:03:26.28 ID:F70rzkxL0
2
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 22:12:23.04 ID:9/eOlEpJo
2
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 22:31:32.68 ID:UMSsjz1r0
1
441 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 22:50:43.20 ID:/GJsx6DHO
ガイ「……」シャキン
アインズ「ありがとう……」
ガイ「……そのまま動くなよ」スッ
振り下ろされる剣「」ブンッ‼︎
壊れた封印の枷「」バラッ……
ガイ「」スチャ
アインズ「……そんな……どうして」
ガイ「無抵抗の者を殺めるのは後味が悪い。それに、俺はお前が嘘をついているようにも見えなかった」
アインズ「……ふ、ふふ……後味が悪い、か。そんな理由で……」
アインズ「だが、私を助けたところで……足手まといになるだけだぞ。置いていけ……」ガクッ
サーシャ「そんなのできるわけないよ!」サッ
リーゼリット「このままここに置いていけば、また旧貴族派に囚われるだけだよ。助けるなら最後まで、でしょ?」
イーリン「……救った以上は保護する義務があります。少なくとも、ここから脱出するまでは」
ガイ「ああ。まだ魔族連合の依頼は終わっていない……アインズと言ったか。俺達と一緒に来てもらうぞ」
アインズ「……勝手な連中だな。私に拒否権はない……ついて行くとしよう」
⭐︎アインズがしばらくついてきます。封印の枷の影響から回復していないため、戦うことはできません。
442 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 22:52:00.58 ID:yty/179GO
ーー旧貴族の屋敷 踏破率[4/10]
イーリン「地下には他に誰もいませんでしたね」
リーゼリット「となると……上の階だね。すぐ見つかるといいんだけど……」
サーシャ「アインズさん、大丈夫ですか?」
アインズ「……問題ない。いざというときは私を置いて逃げろ。時間稼ぎくらいにはなるだろう……」
ガイ「お前には一緒に来てもらうぞ。目撃者が残っていたら俺達の顔が割れる可能性があるからな」
アインズ「……随分と打算的な理由だな」
サーシャ(ガイってば……素直じゃないんだから)
リーゼリット「……不器用だよね、ガイは」
イーリン「どちらにせよ、置いていくという選択肢は最初からありませんよ」
コンマ下1
01-10 踏破率+2強敵
11-60 踏破率+2敵襲
61-90 踏破率+4敵襲
91-00 踏破率+4指揮者を発見
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 22:52:50.56 ID:NgZ/j2KBo
さて
444 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 23:04:03.15 ID:OCEh+RiBO
ーー旧貴族の屋敷 踏破率[6/10]
雇われ旧貴族派騎士C「襲撃者だ!全員、構えろ!」
雇われ旧貴族派騎士D「なっ!?地下の囚人を連れているぞ!」
雇われ旧貴族派騎士E「この少人数で攻めてきたのか……?返り討ちにしてやる!」
ガイ「……ちょうどいい。俺は今、虫の居所が悪いんだ。お前達には付き合ってもらうぞ」
リーゼリット「殺しはダメだからね!」カチャッ
ガイ「わかっている……!」シャキン
イーリン「サーシャ様、アインズ様をお願いします」スッ
サーシャ「任せて!」
アインズ「うぅ……」
コンマ下1
01〜05 痛恨
05〜30 劣勢
31〜70 優勢
71〜00 会心
閃光玉+10残り2回
はさみうち+30残り1回
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 23:06:40.74 ID:9/eOlEpJo
はさみうち
446 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 23:22:50.07 ID:ZtMO22dIO
サーシャ「ガイ、速攻で決めるよ!!!」キリキリ……
ガイ「わかった、アレだな!」キュイイイン……
リーゼリット「イーリンさん、私のタイミングで正面に突撃できます!?」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
イーリン「ええ、いつでもどうぞ……!」ザッ
サーシャ「」パシュッ‼︎
サーシャ・リーゼリット「「今!」」
ガイ「」シュンッ
イーリン「」ダッ
旧貴族派騎士C「!?どこにーー」
Cの腕や足に突き刺される短剣「」ザクザクザクッ‼︎
旧貴族派騎士D「なっ!?いつの間にーーごふっ!?」
Dの腹にめりこむ拳「」メリィッ……
E「そんな、一気に二人も!?……ああああああ!!!」バスッ バスッ
Eの膝に刺さった矢「」
気を失った旧貴族派騎士達「」
ガイ「……よし、みんな無事か?」
イーリン「私は問題ありません」
リーゼリット「私も!サーシャとアインズさんも大丈夫だよ」
アインズ「驚いた……それなりにやるんだな、お前達は」
⭐︎戦闘に勝利しました
447 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/08/31(日) 23:24:49.84 ID:g4UM33WFO
すいません、まだ全然途中なのですが
>>1
が眠たい為、本日は終わります。次回の更新は金曜日の夜か土曜日です。それでは、おやすみなさい。
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/08/31(日) 23:58:21.57 ID:9/eOlEpJo
乙
新しい戦力ゲット
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/01(月) 00:54:53.25 ID:2a/awLhUo
パティさん便利キャラすぎて追放やむなしか
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/01(月) 01:24:40.29 ID:R9y9RCUjo
おつでした
悪竜の娘を最短?で確保出来て幸先ヨシ!
451 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/02(火) 23:12:58.93 ID:+ASmKZ+to
ロスチャイルドさんとシルバークロースさんを覚えてますか?
452 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/02(火) 23:14:03.64 ID:+ASmKZ+to
すいません、ミスです。
気にしないでください
453 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/05(金) 21:39:12.46 ID:aU2ic+lvO
>>448
新しい戦力になるかはまだわかりませんが、一つの進展ではあると思います。この先の展開次第です。
>>449
パティさんは優秀だった為に、真っ先に旧貴族派から手を打たれて国外に追放されてしまったようです。彼女がいた場合、ユーシリア内戦の解決は早まったかもしれません。
>>450
幸先はとてもいいです。
>>1
は「高コンマなんてポンポン出ないでしょw」という気持ちでコンマ表を作成しており、実際に高コンマが出ると先の展開を考えるのに苦慮しているようです。
ですが、皆様にはこれからも
>>1
のことなど気にせず高コンマを狙っていただきたく思っています。
454 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/05(金) 21:39:50.18 ID:aU2ic+lvO
ーー旧貴族の屋敷 踏破率[6/10]
ガイ「まだ指揮者は見つからないか……」
イーリン「ですが、逃げた形跡は見られません。まだこの屋敷に確実にいるでしょうね」
アインズ「……その指揮者を見つけたらどうする気だ?」
リーゼリット「捕縛して魔族連合に引き渡すか、私達でここの雇われ騎士達を引き上げさせる約束を取り付けるつもりだよ」
アインズ「……甘いな。そんな約束で本当に兵が退くと思うのか?私には無駄な行為にしか思えないが」
サーシャ「無駄かどうかは……やってみなきゃわからないですよ」
アインズ「勝手にすればいい。甘さに足を掬われなければいいが」
コンマ下1
01-10 踏破率+2強敵
11-60 踏破率+2敵襲
61-90 踏破率+4敵襲
91-00 踏破率+4指揮者を発見
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/05(金) 21:43:34.20 ID:pY226UvJ0
あ
456 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/05(金) 22:30:56.04 ID:JcFgSzVUO
旧貴族派騎士D「奴らだ……この先には絶対通すな!命に変えても死守しろ!」
旧貴族派騎士達「「「了解!」」」
ガイ「チッ……しつこいな。いい加減に指揮者を出せ……!」シャキンッ
イーリン「ガイ様、彼等は雇われの騎士ではなく、正式な騎士のようです。終わりはもう少しですよ」スッ
リーゼリット「でも、練度は高くなさそうだね。油断しないでいくよ!」カチャン
サーシャ「……アインズさん、下がっていてくださいね」
アインズ「……わかった」
コンマ下1
01~10 痛恨
10~30 劣勢
31~70 優勢
71~00 会心
閃光玉+10残り2回
はさみうち+30残り1回
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/05(金) 22:36:53.14 ID:8QDOLuUq0
あ
458 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/05(金) 23:04:17.76 ID:vn6MucPKO
リーゼリット「」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
旧貴族派騎士D「おっとぉ!」
リーゼリット「避けた!?」
旧貴族派騎士D「正々堂々、近距離で戦えよ!!!」ダッ
リーゼリット「くっ……!」
イーリン「!リーゼリット様!!!」バッ
ジャキンッ!!!
イーリン「かっ……はっ……」ブシャッ
ガイ「イーリン!!!」
サーシャ「イーリンさん!!!」
イーリン「ぐぅっ……!」
旧貴族派騎士D「1人動けなくしたぞ!あとはあの男を抑えればオレ達の勝ちだ!最後まで油断するなよ!」
ガイ(イーリンはしばらく動けそうにない……!俺まで倒れたらサーシャとリーゼもやられる……!絶対に負ける訳にはいかない……)
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」カタカタ……
アインズ(?……なんだ、今の感覚は……)
下1コンマ
01-30 敗北
31-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
閃光玉+10残り2回
はさみうち+30残り1回
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/05(金) 23:07:16.89 ID:WcqwdgHqO
はさみうち
460 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 00:01:19.88 ID:qD54RHQ9o
サーシャ「ーーガイ!!!」
旧貴族派騎士に襲いかかる砂嵐「」ビュオオオッ‼︎
旧貴族派騎士D「地属性魔法か!だが、威力はそこまでじゃないようだな……!」
ガイ「ッ!!!」シュンッ
旧貴族派騎士D「なっーー」
旧貴族派騎士E「消えーー」
旧貴族派騎士F「防御が間に合わなーー」
ジャキンッ!ジャキンッ!ジャキンッ!
ドサッ……
旧貴族派騎士達「……」シーン
ガイ「……なんとかなったか。サーシャ、イーリンの手当を頼む……リーゼ、無事か?」
サーシャ「わかった!」ダッ
リーゼリット「私は……大丈夫。ごめん、イーリンさん。私のために……」
イーリン「お気になさらず……リーゼリット様がご無事なら、よかったです……」ニコ
サーシャ「よかった……この傷ならすぐに治せますよ!そのまま動かないでくださいね……」
淡い光「」ポゥ……
イーリン「ありがとうございます、サーシャ様」
アインズ「……仲間、か……」
⭐︎戦闘に勝利しました。
461 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 00:01:52.79 ID:qD54RHQ9o
ーー旧貴族の屋敷 踏破率[8/10]
ガイ「残るは……この部屋か。イーリン、本当に大丈夫なのか?」
イーリン「ええ。サーシャ様のお陰でほぼ元通りです。支障はありません」
リーゼリット「無理はしないでくださいね。今度は、私がイーリンさんを助けます!」
イーリン「ふふっ、頼りにしていますね。リーゼリット様」
サーシャ「リーゼ、イーリンさん。私とガイもついてるからね!」
ガイ「ああ。必ず、全員で脱出するぞ。誰一人欠けることなく、な」
サーシャ「もちろん、アインズさんもね!」
アインズ「……そうか」
コンマ下1
01-10 踏破率+2 ???
11-90 踏破率+2 指揮者を発見
91-00 踏破率+2 ???
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 00:05:22.42 ID:qS3tnhUQ0
や
463 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 00:31:45.97 ID:qD54RHQ9o
ーー旧貴族派の屋敷 踏破率[10/10]
扉「」ドガァン‼︎
旧貴族派騎士指揮者「ヒィッ!?ぜ、全員やられたのか!!?」
ガイ「……殺しはしていない。貴様には俺達についてきてもらうぞ。勿論、拒否権はないがな」
旧貴族派騎士A「……そう簡単にいくと思うなよ。俺達は下っ端とは違う、指揮者を護るために選ばれた者だ」
旧貴族派騎士B「お?上玉が揃ってるじゃねぇか。エルフに、黒髪の嬢ちゃん、青髪の魔族……こいつは捕まえ甲斐があるなぁ」ニタァ
旧貴族派騎士C「地下の玩具も飽きてきたところだったんだ……今夜は豪勢に遊べそうだぜ」
アインズ「ッ……貴様等……!!!」バッ
サーシャ「アインズさん!?」
旧貴族派騎士A「おっと……逃げ出したのか?悪竜の娘が。まだ足りなかったか? へへ……」
アインズ「黙れ!私は……貴様等の玩具じゃない……ッ!」
アインズの手に宿った炎「」ゴウッ‼︎
旧貴族派騎士B「ハッ!その手の震え……怯えてるじゃねぇか。余計にゾクゾクするな」
アインズ「……な、ぜ……身体が……!」ガクガク
旧貴族派騎士C「ハハッ、忘れたか? 今まで俺達に何をされたか。身体は覚えてんだろ。お前には俺達は殺せねぇよ」
アインズ「やめろ……これ以上……誰も……!」
サーシャ「……ッ、まさか……」ギリッ
リーゼリット「最低……!」
イーリン「……ここで倒れれば、我々も彼女と同じ目に遭うでしょう。覚悟を決めてください」
旧貴族派騎士A「へへ……怯えた女の目は、何度見ても飽きねぇな」
旧貴族派騎士B「襲撃者共も上玉揃いだしな……全部まとめて、俺達の楽しみにしてやる!」
ガイ「……下衆共が」スチャ
旧貴族派騎士C「野郎は黙ってな!!」
464 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 00:34:14.25 ID:qD54RHQ9o
屋敷の襲撃を終わらせたかったのですが終わりませんでした……申し訳ないです。
土曜日は大量に更新できるよう頑張りたいと思います。
次回は、旧貴族派騎士A〜C達との戦闘から開始します。負けたら酷い目に遭うかもしれませんが、おそらく大丈夫でしょう。
それでは、また。
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/06(土) 01:29:52.02 ID:fiPCjk890
話の畳み方下手
会議のやり方下手
電話長電話
スレの進め方下手
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 02:14:08.33 ID:NsuJLRlto
乙次ははさみうちでワンターンキルしちゃる
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 04:34:55.44 ID:bYD+RZaAo
おつ
はさみうちが強いお陰でそう簡単には負けんな
強敵相手だと通用しないんだろうけど…
468 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 09:18:16.40 ID:qD54RHQ9o
>>465
ご指摘ありがとうございます。指摘してくださったことは
>>1
自身も感じており、改善していきたいところであります。もしよければ、具体的にどの辺がそう感じられたのか(全般的に、だとは思うのですが)教えていただけると改善に繋げやすくなるため助かります。
元スレのような魅力を出せるよう精進していきたいと思います。
>>466
現在は補正込みでも00の会心判定となった場合は勝利扱いの判定をしています。一撃で勝負が決まるので狙えそうなときは狙ってみてください。
>>467
これから遭遇するであろう強敵には補正を持たせるので、通用しない可能性は多いにあります。ですが、それ以外の戦闘では有用に働く場面が多い為、気軽にバンバン扱ってください。
469 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 09:18:45.81 ID:qD54RHQ9o
ガイ(コイツら、口先だけじゃなく結構やるみたいだな……)ジリ……
旧貴族派騎士A「ハッ、さっきの連中みてぇな腰抜けとは違うぜ。俺達は戦場で何度も死線を越えてきたんだよ」
旧貴族派騎士B「……その上で、女一人を嬲るくらい造作もねぇ。なぁ、アインズ?」ニタァ
アインズ「ッ……」ガタガタ
旧貴族派騎士C「そのまま震えてろ。すぐに、また同じ目に遭わせてやるよ!」シャキンッ
リーゼリット「そうはさせない!」カチャッ
サーシャ「……指揮者を捕まえさせてもらうよ!」ギリギリ……
イーリン「行きますよ」スッ
ーー戦闘開始 旧貴族派騎士達ーー
下1コンマ
01~30 痛恨
31~50 劣勢
51~90 優勢
91~00 会心
閃光玉 残り2回
はさみうち 残り1回
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 09:25:13.26 ID:NsuJLRlto
はさみうち
471 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 10:25:07.94 ID:qD54RHQ9o
イーリン「ウラァッ!」ブンッ
蹴りを受け止める剣「」ガキィン‼︎
旧貴族派騎士B「なんつぅ重さだ……!こりゃまともに受けられねえな……!」ビリ……
リーゼリット(イーリンさんが作ってくれたチャンス……逃しはしない!)スチャ
旧貴族派騎士A「させるかよ!!」ブォンッ
サーシャ「ガイ、リーゼに向かった騎士を!!!」パシュンッ‼︎
貴族派騎士Aの背後へ向かう矢「」ヒュゥゥゥ……
ガイ「ああ!ーー」キュイイイン……シュンッ
旧貴族派騎士C「!?どこにいったーー」
旧貴族派騎士A「もらっーー何ィ!?」
鍔迫り合う剣「」ギリギリ……
ガイ「……背中が留守だぞ?」
旧貴族派騎士A「背中?……まさか!」
旧貴族派騎士の肩に刺さる矢「」バスッ‼︎
旧貴族派騎士A「ぐっ……チィッ……!」バッ
リーゼリット「ありがとう、二人とも!!!」パァンッ‼︎
旧貴族派騎士B「うあっ……あああ、クソ!膝を撃たれた!痛えッ!!!」ジタバタ
旧貴族派騎士A「ハァ……ハァ……これじゃBは使い物にならねぇ……」
旧貴族派騎士C「まだ俺とお前がいるだろ……!エルフとあの男に注意しろ!」
ガイ「……このまま、押し切る!」
下1 コンマ
01-20 劣勢
21-90 優勢
91-00 会心 勝利
閃光玉 残り2回
はさみうち 残り0回
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 10:28:30.21 ID:qS3tnhUQ0
閃光
473 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 10:50:16.84 ID:qD54RHQ9o
イーリン「皆様、アレを使います!」スッ
リーゼリット「了解!」
旧貴族派騎士A「何かしかけてくるぞ!気をつけろ!」
サーシャ「!」ギュッ
ガイ「アインズ、伏せろ!」バッ
ガイに押し倒されるアインズ「むっ!?」ドサッ
閃光玉「」ピッカァァァン‼︎
旧貴族派騎士C「くっ……目眩しか!」ボヤア……
イーリン「隙あり!!!」ダッ
鎧にめり込む拳「」メキメキメキ……
旧貴族派騎士C「ゲェッ……お……」
壁に押し付けられる旧貴族派騎士C「」ドガァンッ‼︎
旧貴族派騎士A「C!!!テメェ等、よくも!」
サーシャ「降参してください!そうすればこれ以上の危害は加えません!!!」
旧貴族派騎士A「降参だと?冗談じゃねぇ!」ギラン‼︎
イーリン「まだやりますか……!」スッ
ガイ「……勝負は決した。奴を無力化しよう」
アインズ「……」
01-10???(勝利はします)
11-90勝利
91-00???
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 10:55:50.66 ID:NsuJLRlto
大勝利
475 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 18:52:13.05 ID:qD54RHQ9o
旧貴族派騎士達「」シーン
ガイ「……片付いたな。さて……」
角に隠れている指揮者「ヒィッ!!!降参するので命だけは!!!」
イーリン「」ブンッ
指揮者「ぎゃっ!!!」ドサッ
殴られた指揮者「」ピクピク
リーゼリット「……これで魔族連合の依頼は終わったね。この人を連れて早くここから離れよう」
サーシャ「うん。アインズさんも気を失っちゃったし、この騒ぎを聞きつけた他の騎士が集まって来る前に、急いで逃げよう!」
ガイ「ああ……イーリン、魔導車の運転を頼む」
イーリン「ええ。すぐに撤退しましょう」
⭐︎旧貴族派の屋敷を襲撃し、指揮者とアインズを連れ出しました。負傷者は多数出ていますが、死傷者は誰も出ていません。
476 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 18:52:42.26 ID:qD54RHQ9o
ーー魔族連合集会所
ヒューベルト「……おや、戻りましたか」
ガイ「依頼は完了しました。こいつが指揮者です」ドサ
拘束された指揮者「ンー!!!ンー!!!」ジタバタ
リーゼリット「貧民街への襲撃も、これで一時的には止まると思います」
ヒューベルト「お見事です……あなた方が口先だけではないこと、よく理解しました」
サーシャ「!それじゃあ……」
ヒューベルト「ええ。約束通り、王宮への橋渡しを手配しましょう」
ガイ「感謝します……実は、追加で相談があるんですが」
ヒューベルト「ええ。あなた方は信頼を示してくれました。多少の無茶な願いも聞き入れましょう」
ガイ「ありがとうございます。まずは、俺達の拠点にこの辺りを使わせてほしいのと、この者をしばらく預かってほしいんですが……」
イーリンに担がれたアインズ「」グッタリ……
ヒューベルト「……ふむ。拠点の件については構いません。人目につきにくい場所を紹介しましょう」
サーシャ「ありがとうございます!……それでアインズさんは?」
ヒューベルト「……その者は竜の血を引いているようですね」
イーリン「ええ。本人がそう言っていました」
ヒューベルト「竜や竜人に対する偏見は根強いですが……魔族連合は異なります。我々には彼女を拒む理由はありません。当面の間は我々が面倒を見ましょう」
ガイ「……感謝します」ペコリ
⭐︎魔族連合の依頼を達成したので、自由安価で王宮へ入ることができるようになりました。
アインズさんは魔族連合にしばらく匿われます。
477 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 18:56:11.28 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 ボロ集合住宅の一室
サーシャ「ふぅ……ひと段落ついたね。疲れたぁ……」
イーリン「皆様、お疲れ様でした。まだ疲れていると思うのでしばらく休養をとりましょう」
リーゼリット「王宮近辺を拠点にできなくなったから仕方ないけど……落差が凄いね」
家具「」ボロ……
ガイ「屋根があって眠れるだけで十分だろう。それに、ここは無償で提供されているから贅沢は言えまい」
リーゼリット「まあね……でも、やっぱり高級宿のふかふかベッドとお風呂は恋しいなぁ」
サーシャ「わかる!やっぱりお風呂には入りたいよね」
イーリン「共同浴場なら近くにあると聞きました。息抜きに丁度いいので、行ってみませんか?」
サーシャ「いいですね!行きましょう!でも場所がわからないし……あ!ヌルなら知ってるかも!」
リーゼリット「たしかに。ついでにミントさんやニナさんとかも誘ってみる?」
ガイ「……浴場に行くだけで随分と大所帯になりそうだな」
イーリン「賑やかなのも良いではありませんか。それに、親睦を深めるいい機会になるかもしれませんよ?」
◆
478 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 18:58:06.74 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 共同浴場 女湯
カポーン……
ミント「結構広いでしょ?ここは皇帝サマが内戦が始まる前に、作ってくれた場所なんだよ」
サーシャ「なるほど……失礼かもしれませんけど、だから貧民街とは思えない作りをしているんですね」
ニナ「……風呂なんざ汗と煤を流せれば十分だが……広い風呂も悪くないな」
ヌル「えへへ〜、気持ちいいよねぇ!泡ぶくぶくにして遊びたいなぁ」バシャバシャ
リーゼリット「ちょ、ヌル!?あんた本当に落ち着きないなぁ……!」
ミント「いいじゃんいいじゃん!ここはみんなで笑って使うためにあるんだから!」
イーリン「ですが、マナーは守るべきです。ヌル、あまりはしゃぎすぎてはいけませんよ」
ヌル「はーい!」
サーシャ「……でも、こうやってみんなで入るの、なんだか楽しいね。疲れも溶けていく感じがするよ」
リーゼリット「うん。あの宿のお風呂も贅沢だったけど……こっちはこっちで、肩の力が抜ける感じ」
ニナ「……たしかに、その胸だったら肩に力が入るよな……」
リーゼリット「そういう意味で言ったんじゃないんですけど!///」
◆
479 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 19:02:55.49 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 共同浴場 男湯
ガイ「……こうして一人になると、静かなものだな」
ガイ(こういうときは色々と考えてしまうな……俺のパーティは仲間として信頼できる連中だ。だが、気づけば俺以外は全員女性……)
ガイ(普段は意識しないようにしているが、ふとした拍子に目がいってしまうことがある……いや、駄目だ。雑念は捨てろ)
ガイ(彼女たちは俺を信じてついてきている。その信頼に応えるのが、俺の役目だ)キリッ
ガイ(たとえば……サーシャは……)
*
妄想ベビードールサーシャ「ねえ、ガイ。見て見て!こういうの、似合ってるかな?」
妄想ベビードールサーシャ「もっと近くで……見てもいいよ?///」ピラッ……
*
ガイ「……」ゴクリ
ガイ(いかん。落ち着け……別のことを考えよう……リーゼは……)
*
妄想メイドリーゼリット「ガイ、どう?……この服、ちょっとだけ恥ずかしいんだけど……///」モジモジ
妄想メイドリーゼリット「掃除も洗濯も……それから……もっと特別なことだって……全部、任せていいんだよ?///」ドキドキ
*
ガイ「……」ブクブクブクブク……
ガイ(やめろ……そんな目で見ていい仲間じゃないだろ……ッ)パシンッ
ガイ(イーリン!!!助けてくれ!!!)
*
妄想水着イーリン「ガイ様、湯加減はいかがでしょう?お背中、お流しいたしますね」ズイッ
妄想水着イーリン「もしお望みなら、もっと隅々まで……」ボソッ
*
ガイ「けしからん!!!俺は!!!仲間を!!!そんな目で!!!見てはいけないんだ!!!」ザッパァーン‼︎
湯煙に包まれたシルエット「ははっ……ずいぶん熱くなってるみたいだね?」
ガイ「アッ、ウルサクシテスイマセン」
480 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 19:03:24.85 ID:qD54RHQ9o
湯煙に包まれたシルエット→フレン「今は僕とガイ君だけだから問題ないと思うけど……気をつけた方がいいかもね?」
ガイ「……フレンか。王宮にいなくて大丈夫なのか?」
フレン「今日は休日でね。休みの日にはいつもここに来るんだよ」ザパァ……
ガイ「そうだったのか」
フレン「ところで……聞いたかい?旧貴族派の屋敷が何者かに襲撃されて、そこの指揮者が拉致されたらしいんだけど……」
フレン「なにか知ってる?」
ガイ「……いや、何も。わからないな」
フレン「そうか。まあ、僕も詳しくは知らないけどね。ただ……不思議なんだ。襲撃なのに、死者は出ていないそうだ」
フレン「まるで、誰かが意図的に殺さなかったみたいに、ね」チラッ
ガイ「……それで?」
フレン「もし、その襲撃者に会ったら礼を言おうと思ってね」
ガイ「礼だと?」
フレン「うん。襲撃された屋敷の騎士達は、旧貴族派の中でも特に評判が悪かった。貧民街で好き放題暴れて、弱い者を嬲ることを楽しんでいた連中だ。……正直、僕だって我慢ならなかったが立場上、何も出来なかった」
フレン「だから、この件を聞いて少し驚いたんだ。力を示しつつも、殺害は避ける……不思議な連中だよ。その意図が正義なのか、ただの自己満足なのかはわからないけどね。あの騎士達にとってはいい薬になっただろう」
ガイ「……」
フレン「そろそろ上がろうかな。もし、襲撃者に会ったら僕の代わりに……ありがとう、と伝えておいてくれ」ザパァ
ガイ「……俺から言っても意味がないだろう」
フレン「ははっ!まあ、そう言わずにさ!……頼んだよ、ガイ君」
⭐︎入浴して疲れを癒し、一緒に入った人と仲良くなりました!
481 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 22:27:32.94 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 ボロ集合住宅の一室
イーリン「……以前、リーゼリット様が聞いてきたクラウディア・ロスチャイルドとシルバークロース・ゴールドマンを覚えてますか?」
ガイ「ああ。たしか今の宰相と両派閥に武器を売っている商人……だったか」
リーゼリット「ソールさんが言ってた人だね。それで、その2人がどうしたの?」
イーリン「……普通なら、宰相は国を安定させるために両派閥の争いを収めようとするはずです。ですがクラウディアは、むしろ争いが長引くように仕向けているように見えます。そして、その裏でシルバークロースは両派閥に武器を流し込み、儲け続けている……」
イーリン「この二人が繋がっていると考えれば、全て辻褄が合います。争いが終わらなければ、彼らの利益は途切れないのです」
サーシャ「……戦いが終わらないようにしてるってこと?」
イーリン「はい。両派閥が戦い続ければ続けるほど、彼らの利益は膨れ上がります。内戦が激化すれば……帝都全体が疲弊してしまうでしょう」
ガイ「……そうなる前に、武器の流れを止める必要があるか」
リーゼリット「でも、武器庫がどこにあるのか、まだ情報が足りないよね。場所がわからないし、今のままじゃ何もできないよ」
サーシャ「それに、私達もまだ疲れてるし……イーリンさんだって傷を負ったばかりなんだから」
イーリン「……ええ、今は無理に動くべきではありません。休養をとりつつ、情報を集める必要があります」
⭐︎武器庫の襲撃を断念しました
482 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 22:28:04.96 ID:qD54RHQ9o
幕間
ーー帝都 旧貴族派本邸 応接室
長髪青コートの初老男性「……例の屋敷が襲撃を受けた、と?」
側近騎士「はい。多数の兵が倒されましたが、死者は出ておらず……捕らえられたのは指揮者一名、我々にも知らされていない囚人一名の計二名のようです」
青コートの初老男性「……囚人?」
側近騎士「はっ。詳細は未確認ですが、どうやら地下牢に秘匿されていた者だとか。存在すら知らされておらず、我々も驚いております」
青コートの初老男性「……私はそのようなことを認可した覚えはない。関係者から事情を聞き出し、速やかに処分せよ」
側近騎士「かしこまりました。報告は以上です」
青コートの初老男性「……下がれ」
側近騎士「失礼します!」
ドア「」バタン……
???「……この件、ライオネル卿はどうお考えで?」
青コートの初老男性→ライオネル「……戦力を示しながらも、無益な殺生は避けている。襲撃者はただの賊徒ではあるまい」
???「では……目的は何だと?」
ライオネル「指揮官を捕え、囚人を解放する……利欲で動いたとは考えにくい。むしろ、戦火を広げぬために意図的に動いた……そう見るべきだろう」
ライオネル「無闇に血を流せば、報復の連鎖に呑まれる。だが彼らはそれを避けた。襲撃者は意志を持っている……私にはそう思える」
ライオネル「……もしそうなら、一度会って話してみたいものだ。何者であれ、無駄な争いを嫌うのであれば……私と相容れる部分があるはずだ」
???「……卿らしいお考えですね」
ライオネル「笑いたければ笑え。私は戦の犠牲がこれ以上広がるのを望まぬ。それは……エリオス様も同じ思いであろうからな」
???「ええ、僕も同感です……そういえば、エリオス様から卿への伝言を預かっています」
ライオネル「……伝言?」
???「重荷を押し付けてしまってすまないーーとのことです。旧貴族派の不満を一身に受け止めさせていることを、気にかけておられるようでした」
ライオネル「……フッ。あの方らしいな。謝罪など不要だというのに」
???「ですが、そう思っておられるということを、どうかご承知ください」
ライオネル「……わかった。伝言、確かに受け取った。そろそろ戻れ、フレン」
???→フレン「ええ、それでは卿。失礼します」
483 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 22:28:54.98 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 ボロ集合住宅の一室
ガイ(世界樹の力の残滓の探索……内戦への関わり……アインズの様子も気になるな……)
サーシャ「ガイ、ちょっと難しい顔してるよ?また何か考えてたでしょ」」
ガイ「!!!」
*
妄想サーシャ「ガイ……今日は、わたしと一緒にーー」トロン
*
ガイ(変なことは考えるな!!!)ブンブン
ガイ「……今日の行動についてだ。何か案はあるか?」
サーシャ「うーん……なんだか、やることが沢山あって迷っちゃうよね」
イーリン「王宮への出入りも可能になりましたし、正式な手段で中へ入るのも一つの手です」
リーゼリット「情報収集もいいかもね。どうしようか?」
現在はユーシリア帝国です(5日目)
何をする?
安価下1〜3
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 22:29:28.34 ID:vJx8rUIk0
ヌルにパティと連絡取れないか聞く
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 22:32:44.18 ID:NsuJLRlto
アインズへの見舞い
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 22:33:26.60 ID:ju5eEwIxO
女性陣、服を買いに行くついでに情報収集
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 22:33:48.27 ID:0wToZ2MGO
正式に宮殿に入り込みクラウディアとシルバークロースぶん殴る
488 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 23:15:19.84 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 路地裏
ガイ「ん?……ヌルか。またここでイタズラしてるのか?」
ヌル「違うよ!落ち着くから、ここにいるだけだし!……ガイ、今日は一人なんだね。どこに行くの?」
ガイ「ああ。アインズの見舞いに行こうと思ってな」
ヌル「ああ。なるほどね……パティ様ならちゃんと様子を見てあげなさいって言いそうだなぁ」
ガイ「図書館の管理人か……連絡はしているのか?」
ヌル「もちろん!でも、最近は魔族国での仕事が忙しいみたいで連絡がとれないことが多いんだけどね。最近は黒曜の棺?っていうアーティファクトについて調べてるみたいで、結構楽しそうにしてたよ!」
ガイ(国外に追放されるほど有能な人物ならば、何か俺達の役に立つことを聞き出せるかもしれんな)
ガイ「……一度、俺も話してみたいんだが可能か?」
ヌル「もちろん!パティ様が出てくれればだけど……」ガサゴソ
連絡水晶「」ポン
ガイ「これは……?」
ヌル「連絡水晶だよ!色々制約はあるけど、簡単に言えば遠くの相手と話せるようになるんだよ!」
ガイ「手紙で連絡していると思っていたが……便利なものだな」
ヌル「パティ様、出てくれるかな〜?」ムムム
連絡水晶「」ポウ……
コンマ下1
01-90 つながらないや
91-00 「どうしたの、ヌル?」
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 23:16:20.01 ID:D1Y4KjNLo
ほい
490 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 23:27:07.90 ID:qD54RHQ9o
ーー貧民街 路地裏
連絡水晶「」シーン
ヌル「……つながらないや。やっぱり忙しいみたいだね」
ガイ「……そうか」
ヌル「どうしても話したいことがあるなら手紙でも送ってみたら?返ってくるのに時間はかかっちゃうだろうけど、パティ様ならきっと読んでくれると思うよ」
ガイ「……わかった。ありがとう、ヌル。参考にさせてもらう」
ヌル「うんっ。それじゃーねー!」フリフリ
ガイ「……さて、アインズの様子を見に行くか」
⭐︎前の管理人と連絡は取れませんでした
491 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/06(土) 23:31:24.55 ID:qD54RHQ9o
本日はここで終わりたいと思います。言うほど大量に更新できず申し訳ありません。
明日はアインズさんお見舞い編、女性陣服購入兼情報収集から始めたいと思います。
それでは、また。
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/06(土) 23:32:31.84 ID:NsuJLRlto
乙
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/07(日) 00:56:47.06 ID:bwY+AkFio
おつ
そういえば現地調査の為の内戦解決の為のお使いクエストだった
今の所皇帝側の動きは見られないけど旧貴族側は向こうから接触してきそうだな
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/07(日) 01:14:03.97 ID:Fu8bKJijo
おつです
ガイくん、ちゃんと男の子で安心した(?)
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/07(日) 05:31:14.02 ID:S0SFSeW/0
乙です
ガイのパーティは女性しかいないハーレム系だからせめて男性キャラ1人でもいたらガイは
>>479
みたいな妄想もしなくなるのかな?正直本家スレだと女性4男性2の男性の少ないパーティだけど、男女関係なく仲間内でしっかり協力しながら冒険していたので個人的に読みやすいところはあった。(二次創作だからしょうがないところはあるけど)
496 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/07(日) 12:39:52.86 ID:r70MQ/uBo
>>492
ありがとうございます!
>>493
ややこしいことになっておりますが、その認識であっています。近い内に旧貴族派から何かしらの動きがあると思います。備えましょう。
>>494
周りに可愛い人が多いのでガイも悶々としているようです。年齢的には17歳なので色々元気なのでしょう。
>>495
感想ありがとうございます。こういった描写は
>>1
の趣味なので、おそらくパーティに男性メンバーが増えても完全に無くなりはしないと思います。ですが、こういったノリが苦手な方もいると思うので、その部分は読み飛ばしても大丈夫な作りにしていきたいと思います。
また、そういった描写を除いたキャラ同士の信頼関係もちゃんと描けるように頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
497 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/07(日) 12:40:22.53 ID:r70MQ/uBo
ーー魔族連合拠点 客室
ガイ「……ここか」
ドア「」コンコン
シーン……
ガイ「……?」
ガイ(返事がない……入ってもいいのだろうか?)
ガイ「入るぞ」ガチャ
アインズ「……無断で入るとは、礼儀を知らぬ男だな」
ガイ「返事がなかったからだ。調子はどうだ?」
アインズ「調子……?牢に繋がれて弄ばれていた身に、調子も何もあるものか」
ガイ「……すまない。軽率な聞き方をした」
アインズ「……ふん。まあいい。こうして寝床に横になれるだけ、地下牢にいた頃よりは幾分ましだ」
アインズ「それで……何か用か?」
ガイ「見舞いに来たんだ。これはサーシャからだ。もちろん、毒は入っていない」スッ
サーシャの手作りクッキー「」ポン
ガイ「」ヒョイッ……モグモグ
ガイ「……ほらな」
アインズ「……あのエルフの娘か。まったく余計なことをしてくれる……」
ガイ「いらないなら俺が全部もらってもいいか?」
アインズ「ま、待て!……別に、食べられぬとは言っていない」パシッ
アインズ「」モグモグ
アインズ「……んへへ。甘ぁい……」ニコ
ガイ「気に入ったか」
アインズ「……!き、気に入ったわけではない!ただ、小腹が空いてたから丁度よかっただけだ!」
アインズの尻尾「」ブンブン
ガイ(わかりやすいな……)
アインズ「それで……ただ見舞いに来ただけではあるまい。何が目的だ?」モグモグ
ガイ「いや、とくに……ただ気になったから様子を見に来ただけだ」
アインズ「……フン。奇特なことだな。牢から出された程度で、私はお前達の仲間になった覚えはないぞ」モグモグ
ガイ「承知してる」
アインズ「……なら、なぜそこまで気にかける?竜の血を引いた私など……お前達にとっては、厄介者でしかないはずだ」
ガイ「この国ではな……俺達はこの国の者じゃない。血筋や種族で差別をするようなことはしない」
アインズ「……どうだか」ギュッ
アインズと何か話す?
安価下1〜2
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/07(日) 12:41:38.68 ID:w/YEr+Iy0
パティについて知らないか
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/07(日) 12:53:50.02 ID:JBG/5BK/O
行くところがないなら俺たちと一緒に来るか?と勧誘
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