【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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373 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:30:33.51 ID:C0KjPNrLO
ガイ「……止まってくれ、イーリン」

魔導車「」キキーッ

リーゼリット「どうしたの?」

ガイ「道端に……何か落ちてるようだ」スッ



錆びた剣「」

血のついた兜「」

焦げ跡の残る旗「」

サーシャ「これ、騎士の装備……?」

イーリン「おそらく、戦闘の残骸でしょう」

リーゼリット「……でも、こんなの街道にそのまま残してあるなんて……」

ガイ「処理する余裕も、もう無いんだろう。誰も片付けられないまま……時間だけが過ぎているようだ」

サーシャ「……」ギュッ

イーリン「これもまた、仮初めの平和の影です」

サーシャ「……せめて。せめて、埋めてあげてもいい?」

ガイ「……ああ。俺も手伝おう」

リーゼリット「……私も」

⭐︎騎士の装備だったものを埋めました
374 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:32:19.90 ID:C0KjPNrLO
幕間
ーー旧貴族の屋敷 地下牢

灼髪オッドアイ美女「……」

封印の枷「」ジャラッ……

ガチャッ……キィー……

旧貴族派騎士A「へへっ、躾けの時間だぜ。大人しくしてたか?」

旧貴族派騎士B「竜が人間様に逆らった報いだ。今日もしっかり、身体に刻み込んでやるよ」ニヤニヤ

灼髪オッドアイ美女「ッ……!」ギリッ

旧貴族派騎士C「おいおい、睨むなよ。こっちはあの時の借りを返してるだけだぜ……お前が滅ぼした村の借りをな!!!」ブンッ

鞭「」ベチンッ‼︎

灼髪オッドアイ美女「ぐっ……それは私ではないと……何度言えば……ッ!」

旧貴族派騎士C「黙れ!お前ら竜のせいで俺たちの国がどれだけ酷い目にあったと思ってんだ!」ブンッ

鞭「」ベチンッ‼︎

灼髪オッドアイ美女「あぐっ!?」

旧貴族派騎士A「ククク……そうだ。俺たちにとっちゃ、お前が悪竜の娘ってだけで十分な理由になるんだよ」

旧貴族派騎士B「人間様に服従する悪竜……これ以上の屈辱はねぇな」

旧貴族派騎士C「力を奪われたら、ただの女か……10年前の化け物も、こうして捕まえられりゃ楽だったのによ」サワッ……

灼髪オッドアイ美女「ッ……!下郎共が……その汚れた手で触れるな!貴様らの暴虐、決して赦さぬぞ……!」

旧貴族派騎士B「おお、怖え!怖いから今のうちに楽しませてもらうとするか……」チュウッ……

灼髪オッドアイ美女「んんっ!?……ッ……!」ジタバタ

ガリッ

旧貴族派騎士B「……痛えっ!?こいつ、舌を噛みやがった!!!」ゲシッ ゲシッ

灼髪オッドアイ美女「ぐうっ!?ゲホッ、ゲホッ……」ドサッ

旧貴族派騎士A「ハハハッ!いい声だな……さあ、もっと俺たちを楽しませろ!」ガシッ

灼髪オッドアイ美女「……うぅ……あっ……」



灼髪オッドアイ美女「……はぁ、はぁ……」ボロッ

旧貴族派騎士A「ふぅ……あー、スッキリした。また明日も来てやるから楽しみにしてろよ」

ガチャンッ……

灼髪オッドアイ美女(私は……争いに巻き込まれた村を助けただけなのに……どうして……)

灼髪オッドアイ美女(……母の罪は、私が背負わなければいけないの……?)ポロッ……

灼髪オッドアイ美女「……っ」グスッ……グスッ……
375 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:33:50.69 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都 城門

騎士達「」ガチャンッ

帝国騎士A「止まれ!これより先は帝都ユーシリアだ。身分と目的を明かせ」

魔導車「」キキッ

ガイ「……」スッ

リーゼリット(うわ……やっぱり緊張するなぁ)

サーシャ(……普通に答えれば大丈夫、だよね?)

イーリン「我らは旅の者です。帝都へと入るため、通行の許可をいただきたいのですが」

帝国騎士A「旅の者だと?……内戦の最中に、わざわざ帝都に来る理由は何だ」ジロッ

ガイ「……個人的な調査だ。戦に加担する意図はない」

帝国騎士A「調査……?怪しいな。最近はどちらの陣営にも傭兵崩れが雇われている。裏がないとは限らん……悪いが、荷を調べさせてもらうぞ」

帝国騎士A「……おい、こいつらの荷を調べろ」

騎士達「はっ!」ガサガサ

サーシャ「ちょっ……!」

リーゼリット「ちょ、ちょっと!私たち、怪しい物なんて持ってないよ!」

帝国騎士A「静かにしろ。……ふむ……特に問題はなさそうだな」

ガイ「……なら通してもらえるな」

帝国騎士A「待て」

ガイ「……なにか問題でも?」

帝国騎士A「君達は見た所、本当にこの内戦とは関係ないらしいな。手荒な真似をして申し訳ない」ペコリ

リーゼリット「えっ……あ、いえ……」

サーシャ(……あ、頭を下げてくれるんだ……)

帝国騎士A「知っての通り、現在ユーシリアは非常に危険だ。用事が終わったら速やかに出ることをオススメする……それと、帝都の中では迂闊な振る舞いはしない方がいいだろう」

イーリン「心得ました。ご忠告、感謝します」

帝国騎士A「……通れ」

騎士達「……」スッ

魔導車「」ブロロ……



リーゼリット「ふぅ~……緊張したぁ。てっきりもっと突っかかられるかと思ったよ」

サーシャ「うん……でも、ちゃんと謝ってくれる人もいるんだね」

ガイ「……全ての騎士がどちらかの派閥についているわけではないようだな。帝都にいる者たちは、中立を装うことで均衡を保とうとしている……表面上は、だが」

イーリン「ええ。帝都は両派閥が睨み合う場でもあります。誰もが笑顔を浮かべていますが、その裏でいつ裏切りや密告があってもおかしくはありません」

リーゼリット「……怖いね。まるで綱渡りしてるみたい」

サーシャ「私たちも気をつけないと……」
376 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:35:20.45 ID:C0KjPNrLO
ーーユーシリア帝都

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「……外とのギャップがすごいね」

リーゼリット「……まるで何も起きてないみたい」

イーリン「どうやら、帝都の一般市民は国外に出ることを禁じられているようですね。外の惨状を知られれば、不満が一気に爆発しかねませんから」

ガイ「なるほどな……だからこそ、帝都だけが平和に見えるのか」

サーシャ「それって……つまり、市民たちは内戦のことをよく知らないってこと?」

イーリン「ええ。知っていたとしても語ることを許されないのでしょう」

リーゼリット「……だからみんな、どこかぎこちないんだね」

ガイ「……まずは拠点になりそうな場所を探そう。光の探索はそれからだ」

サーシャ「うん……わかった」

どの辺りで拠点を探す?

安価下1
1 中央区近辺(現在地付近)
2 貧民街近辺
3 王宮近辺
4 自由安価
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:35:38.92 ID:OTu7iDILo
3
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:35:46.13 ID:Rsnydr4JO
4図書館に行く
379 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 20:59:11.26 ID:8SquqMG8O
ガイ「……王宮近辺で探そう」

サーシャ「えっ!?今すっごくピリピリしてるのに、危ないんじゃ……」

ガイ「……いや、だからこそだ。その辺りで何か問題が起きた場合、帝都内で争いが間違いなく起きるだろう。お互いに手は出しづらいはずだ」

リーゼリット「たしかに……逆に言えば、一番安全な場所でもあるってことだよね」

ガイ「ああ。何より、皇帝がすぐ近くにいるんだ。少なくとも俺は――皇帝自身が内戦を望んでいるとは思えない」

イーリン「……ふふ、理に適っていますね。では王宮周辺で宿を探すとしましょう」



ーー帝都 ユーシリア 王宮近辺

鎧の音「」ガチャン…ガチャン…

サーシャ「……わ、すごい警備だね。街の方とは全然空気が違う」

リーゼリット「門の前にも槍を持った騎士がずらり……これじゃあ近づくのも大変そうだね」

ガイ「当然だ。皇帝の居所だからな……下手な真似をすれば一瞬で取り押さえられるだろう」

イーリン「さて、宿を探しましょう。この辺りなら商人も多く利用しているはずです」



ーー帝都ユーシリア 高級宿

受付の使用人「いらっしゃいませ。当宿をご利用でしょうか?」ペコリ

サーシャ「わぁ……すごく綺麗……!まるで貴族のお屋敷みたい」キョロキョロ

リーゼリット「これ、絶対高いよ……大丈夫なの?」ヒソヒソ

ガイ「大丈夫だ。金はある……それに、ここなら警備も厳重だろう」

イーリン「ええ。王宮の近くであれば、不用意に騒ぎを起こす者もいませんからね」

受付の使用人「客室は2部屋でよろしいでしょうか? 夕餉は食堂にてご用意いたします。どうぞご安心してお寛ぎください」ペコリ

イーリン「ええ。ありがとうございます」

サーシャ「すごーい……絨毯ふかふかだし、シャンデリアまである!」

リーゼリット「……でも、なんだか落ち着かないな。貴族の人に見られてる気がする……」チラッ

イーリン「気のせいではありませんね。ここに宿泊している方々の多くは、帝都の有力者や商人でしょう。余所者かつ冒険者には自然と視線が向くでしょう」

ガイ「……構うな。目立ちすぎなければ問題はない」

現在はユーシリア帝国です(1日目)

何をする?
安価下1〜3
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 20:59:38.52 ID:vdzEekd00
図書館に行く
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 21:00:55.01 ID:Rsnydr4JO
酒場で情報収集
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 21:05:39.21 ID:BNc853RKo
貴族の屋敷があるエリアを調査
383 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:01:41.45 ID:xdbKwh+2O
ーー帝都大図書館

巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン!

サーシャ「うわあ……凄い数の本だね……!」キラキラ

リーゼリット「ふふっ、気になる本がたくさんあるかもしれないけど、本来の目的を忘れないでよ?」

サーシャ「もちろん!世界樹の光に関する記録だよね。10年前の記録はどこにあるのかな……」

貴族服に身を包んだ中性的な人「……今、『世界樹の光』と仰いましたか?」

サーシャ・リーゼリット「!」クルッ

貴族服に身を包んだ中性的な人→ソール「失礼。耳に入ってしまいまして。私はこの大図書館の管理人代理、ソール・フォン・アイクライシウスと申します」ペコリ

リーゼリット「管理人……代理?」

ソール「ええ。本来の管理人は現在……国外に追放されているのです」

サーシャ「……それって、内戦と関係してるんですか?」

ソール「……ご明察です。パティさんーー本来の管理人は帝国の魔術顧問も兼任しておりまして……随分と長い間、この国に貢献していただいたのですが、その影響力を重く見た旧貴族派によって国外へと追放されてしまったのです」

リーゼリット「……それで、ソールさんが代理を?」

ソール「はい。管理人からの指名で現在の職務に就かせてもらっています……それで、世界樹の光に関する記録をお探しでしたね?」

リーゼリット「はい。歴史書か何か、そういった物はどこの棚にあります?」

ソール「……大変申し訳ないのですが、世界樹の光に関する一連の記録は閲覧制限がかけられておりまして一般の方には見せられないんです」

サーシャ「そんな……どうしても、ダメですか?」

ソール「はい……理由がどうあれ、世界樹の光にまつわる記録は危険視されております。その力はあまりに強大で、今はフォレスティナにしか存在しなくとも……ひとたび悪意ある者に利用されれば、また国を揺るがす悲劇を生むでしょう」

リーゼリット「……参ったな。せめて10年前に何が起きたかを調べることさえできればな……」

ソール「……それでしたら、私が知っている限りのことを口頭で教えることができますが」

サーシャ「え?世界樹の光が関連するのはダメなんじゃ……」

ソール「確かに、書物そのものはお見せできません。ですが……記録をすべて闇に葬ることが正しいとも思っていません」

ソール「国の未来のために知を求める者には、せめて口頭で伝えるくらいは、管理人代理として許されると考えています」

サーシャ「……ソールさん……」

リーゼリット「じゃあ……教えてください。10年前、この帝都で何が起きたのか」
384 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:02:14.45 ID:xdbKwh+2O
ソール「わかりました……まず、10年前の世界めくれが起きる少し前……その時期に世界樹の光が散らばったのはご存知ですよね?」

サーシャ「……はい、近くで見てました」

ソール「このユーシリアに落ちた光は地属性……当初、落ちた場所はわからないのですが、その光は一匹の竜が回収しました」

リーゼリット「……それで?」

ソール「その竜は光を利用して鉱物を生成し、自らの食料としていたようです。ただ、光の力の影響で地震や、作物の不作などが起こってしまいました」

ソール「それと同時並行的に……また別の脅威があったのですが、それ自体は世界樹の光の影響とはあまり関係……なくもないんですが、説明は省きます」

サーシャ(ちょっと気になるなぁ)

ソール「それである日、竜の討伐隊が編成され竜は討伐されたのですが……その際、世界樹の光は星に返還されたみたいですね」

リーゼリット「その場所ってどこかわかったりします?」

ソール「細部は存じ上げませんが……たしか、大山脈の鉱山だったと記憶しています」

リーゼリット「大山脈の鉱山……なるほど、ありがとうございます!」

ソール「もし調べに行くなら気をつけてください。あの辺りも騎士達が見張っていますから……」

⭐︎ソールから世界樹の光の話を聞きました
385 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/24(日) 23:03:36.53 ID:xdbKwh+2O
本日はここまでです。
来週は再び土曜日になると思います。
それでは、また次回!
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/24(日) 23:07:10.87 ID:OTu7iDILo

10年前よりユーシリア大変そうだがどう解決までいけるかな
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