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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】
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569 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:52:28.51 ID:tvFiszb/O
>>568
屋敷襲撃の際は少々、長くなってしまったので今回は短めを意識して戦闘だけにしてみました。戦闘はこれくらいがちょうどいいですかね?
クルツさんは謎の襲撃者に制圧されてしまいましたが、命は取られなかったようなのでまた出てくるでしょう。今後の動向にご注目ください。
570 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:52:56.20 ID:huyorewAO
幕間
ーー王宮 宰相の部屋
営業スマイルのスーツの男「いやはや……これは大損害ですよ、クラウディア宰相。あの武器庫には私が手ずから仕入れた最新鋭の兵器もありました。ですが、その多くが灰と化した。しばらく両派閥に武器は回せません。……どう責任を取ってくれるのです?」
クラウディア「……まるで私に落ち度があるかのような言い草ですね、シルバークロース殿」
営業スマイルのスーツの男→シルバークロース「現にそうでしょう? あの場所に武器庫を建て、竜騎兵団に警備を任せたのはーー宰相閣下ご自身です」
クラウディア「ええ、その通りです。ですが勘違いしないでください。今回の襲撃は単なる暴徒の所業ではありません……相応の技術と知略を備えた連中が仕掛けたのです。それだけ、あなたの兵器が『価値がある』と証明されたとも言えますわ」
シルバークロース「価値がある、というのは嬉しい話ではありますがね……その証明で損失が出ては話になりません。損失の補填はどうしてくれるのです?」
クラウディア「補填、と仰いますか。商人らしい視点ですわね。破壊されるほど脅威に感じさせたということは、市場での需要を煽るという点で結果的に利益になり得ます。需要が高まれば、追加発注をしない理由があるでしょうか?」
シルバークロース「なるほど……つまり私には、さらなる商機が生まれると?」
クラウディア「その通りです。貴商会に再び供給をお願いしたい。次は今回のような失態を起こさせません」
シルバークロース「フフフ……では、その言葉を信じて、追加の武器を用意しましょう。時間はかかりますが、用意は可能です……ただし、一つだけ申し上げます。次に同じような過ちがあれば、こちらとしても関係を継続する理由を失います。それはご了承いただけますね?」
クラウディア「もちろんです……今後ともよろしくお願いしますね、シルバークロース殿」
クラウディア(それにしても、武器庫を襲った襲撃者の目的は一体……私の企図に気づいた皇帝直轄の騎士か?旧貴族派には襲撃する理由がない……それとも、旧貴族派以外の第三勢力? いや、もっと外……異国からの介入の可能性すら否定できない。警戒しなければ……)
571 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:53:17.93 ID:woPe0vWDO
ーー帝都ユーシリア
ワイワイガヤガヤ
帝都に響く声『……ユーシリアの民よ、この声が聞こえますか?』
市民「この声は……元宰相のソール様!?」
ザワッ……
ナンダナンダ
ソール『どうか落ち着いて聞いてください……いま帝都の外では、皇帝の改革に反発する旧貴族と宮廷の一部が刃を交えています。戦は城壁の外で続き、各地の村々が傷つき、帝都の出入りも制限されつつある。皆さんが物価や税に苦しむ背景には、この内戦があるのです』
ザワザワ……
ナイセンデスッテ……
ソンナコトニナッテタノカ……
ソール『私は、かつて宰相としてこの国を誰より近くで見てきました。そして、気づいたのです……国を守るのは力だけではない。皆の声、すなわち民意こそが国を動かす礎だと』
ソール『武器は力ある者しか振るえず、金貨は一部の者しか握れません。けれど声は違うーー子供から老人まで、誰もが持ち得る力です。その力を束ねれば、どんな軍勢よりも強く国を動かせる』
ソール『本日より大図書館に意見箱を設けます。税、治安、物価――望む未来を紙に記してください。集まった声はすべて記録し、陛下にも届けます』
ソール『……どうか、共に歩みましょう。血を流すことなく、声を束ねて国を変える道を。帝国を……民の手で作り変えるのです』
ザワ……
タミノテニ‼︎
コエヲタバネロ‼︎
ソールサマトイッショニ‼︎
ワアアアアア‼︎……
572 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:53:42.63 ID:jVqVn3YdO
ーー貧民街 ボロ集合住宅の一室
サーシャ「……ソールさん、なんだかすごいことやっちゃったね」
リーゼリット「うん。街中が声の意見箱の話でもちきりだよ。露店のおじさんまで目を輝かせてたし」
イーリン「世論が動き始めています。好機でもあり、同時に危うい……宰相の息がかかった皇帝派が妨害に出る可能性は高いですね」
ガイ「……そろそろ、どこに手を貸すか腹を決めるときがきたようだな」
イーリン「今の所は……皇帝派と旧貴族派、そして先ほど……ソール様が声明を出した新たな流れ……仮に民主派としましょうか。その3つの勢力が存在します」
イーリン「皇帝派の中には宰相を支持する流れと、皇帝を支持する流れで別れております。そしておそらくですが……現在、皇帝はその権力を失ってしまっている可能性が高いです」
アインズ「ん、なぜだ?」
イーリン「徴候はいくつかあります。まず、最近出回る布告は皇帝のものではなく、宰相のものが増えていること。次に、皇帝直轄の魔法騎士団が王宮敷地からほとんど出てこないこと」
イーリン「最後に、公的行事での陛下の露出が極端に少ない……本来なら陛下の裁可が必要な案件まで、宰相の名で処理されています。つまり決裁権が事実上、宰相側に移っていると見るべきです」
アインズ「……なるほどな。力を奪われた皇帝、というわけか」
ガイ「皇帝派に力を貸すならば皇帝の権力を復活させる必要があるな」
リーゼリット「旧貴族派は、伝統と利権に縛られてる……でも、話を聞いた感じだとライオネル卿だけは違う。内戦を広げないために、あえて受け皿になってるんだよね?卿個人は信用していいと思うけど、派閥全体に肩入れすると、改革そのものを後戻りさせるかもね」
サーシャ「民主派は……血を流さずに国を変えようって考えだね。でも、まだ小さい芽だよ。意見箱も広場の集会も、誰かが守らなきゃすぐ踏みつぶされちゃう」
ガイ「ああ。ソールに肩入れするならば覚悟が要る。他の派閥と比べて支援は得られないだろう。今の所、考えられるのは……意見箱の警備、集会の護衛、物資配布の支援といったところか。そして妨害の芽は非致死で摘む」
イーリン「……では、ガイ様。どの陣に立ちますか?」
サーシャ「どの派閥に力を貸すことになっても.、決まったことには従うよ」
リーゼリット「私も……決まったら、やるだけ」
アインズ「私はどこでも構わん。ガイ、どうする?」
ガイ「……」
多数決 下1〜
3票を先取した選択肢に決まります
1 皇帝派
2 旧貴族派
3 民主派
4 無所属
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 11:57:02.49 ID:I4r+pAQHO
4
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:10:21.54 ID:OQKX4F8ko
3
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:21:18.66 ID:+B1EQMFdo
1
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:28:35.93 ID:p5XfvDbLo
3
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:45:44.70 ID:ZGW0KvzaO
1
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:48:42.89 ID:N1uOOMpFO
3
579 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 16:20:02.30 ID:1waRf6MdO
ーー帝都大図書館
ソール「あら……皆様揃ってどうされたのですか?」
サーシャ「私たち……ソールさんの声を聞きました」
ソール「……あなた方にも届いていたのですね」
ガイ「結論を持って来た……俺たちは民主派……貴方を支えることにする」
ソール「……心強いお言葉です、ありがとうございます。そういうことであれば……あなた方には出来得る限りの支援を行なわければなりませんね」
ソール「手始めに、この場所をあなた方の拠点として提供しましょう。といっても、これくらいしか今は出来ないのですが」
リーゼリット「え、この場所を?」
ソール「ふふっ、この場所はかのダークヒーロー達も利用した由緒ある場所なんですよ?パティ様のお墨付きもいただいております」
サーシャ「えっ!?そうなんですか!?」キラキラ
アインズ「そのダークヒーローとやらは知らないが……この図書館を拠点とするならば、結界に守られているから安心だな」
ガイ「ありがたい……改めてよろしく頼む」
ソール「ええ。皆様のお力を借りれること、本当に感謝します」
⭐︎民主派に力を貸すことにしました
580 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 16:21:21.39 ID:1waRf6MdO
ーー帝都大図書館
ソール「では……血を流さず、内戦を止める筋道を説明します」
ガイ「聞こう」
ソール「最初は、『声を可視化する』。意見箱に寄せられた嘆願を分類し、国中に貼り出します。税・物価・治安……何人が何を望むかを数で示す。これはどの陣営にも等しく突き刺さる鏡になるはずです」
ソール「次は、『完全中立地帯をつくる』……その場所では攻撃や徴発、逮捕を禁じ、負傷者搬送と捕虜交換のみを許可。旧貴族側の保証役はライオネル卿、皇帝側は陛下直轄の騎士より代表一名をとりたいのですが……おそらく、難しいでしょうね」
リーゼリット「……フレンさんならできるんじゃない?」
サーシャ「そっか!フレンさんはどちらの派閥でもないって言ってたから、適任かもしれないね」
ガイ「中立地帯として適地なのは貧民街近辺だろう。あそこには魔族連合と小鬼がいる。騎士も簡単には手を出せないはずだ」
ソール「……では、最後です。中立地帯まで完成したら、そこで両派閥の代表同士で『停戦協定』を結ばせるのです」
アインズ「皇帝直轄の代表ならば、停戦にも快く同意するだろう。旧貴族派のライオネルも皇帝に忠誠を誓っている。うまくいけば宰相を出し抜くいい機会になるかもしれんな」
イーリン「では、これが新しい目標ですね」スッ
・民の声を知らせる
・中立地帯を作る
・皇帝派と旧貴族派に停戦協定を結ばせる
サーシャ「まだ意見箱は作られたばっかりだから、みんなの意見は全然入ってないよね」
ガイ「今できることといえば、貧民街で中立地帯を作る許可をもらいに行き、フレンとライオネル卿に保証役を頼むことくらいか」
リーゼリット「できることからやっていこうか」
現在はユーシリア帝国です(9日目)
何をする?
安価下1〜3
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:22:03.00 ID:mxBOSbBq0
パティのつてで情報屋を頼る
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:24:21.15 ID:I4r+pAQHO
サーシャリーゼリット、ヌルと模擬戦
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:42:25.47 ID:qDxKZbZo0
さっそく貧民街で中立地帯を作る許可をもらいに行く
584 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:29:45.96 ID:fIG9I1KyO
カラスのハーピィ「……失礼、こちらにガイっていう人はいる?」
サーシャ「えっ、ど、どちら様ですか?」
リーゼリット「まさか……宰相の手先!?」バッ
アインズ「ほう……早速妨害に現れたという訳か」ジャキンッ
カラスのハーピィ「えっ!?ちょっとちょっと!あんなのの手先に勝手にしないでくれる!?」
ガイ「……どうした、なんだか騒がしいな」スタスタ
サーシャ「あっ、ガイ!この人がガイのことを知ってるみたいなんだけど……知り合い?」
カラスのハーピィ「あなたがガイ?なんで仲間に何も伝えてないの!?」
ガイ「……みんな、警戒を解いてくれ。彼女は俺が呼んだ」
リーゼリット「えっ……?」
カラスのハーピィ「まったく……いくら内戦でピリピリしているとはいえ、敵味方の識別くらいはしっかりしてほしいものね」
ガイ「大変、失礼した。あなたが、パティさんの言っていた情報屋か?」
カラスのハーピィ→フーミン「ええ……フーミン・クロスよ。探偵を生業にしているのだけど、情報屋といっても過言ではないわね」
サーシャ「そうだったんですね。そうとは知らず、ごめんなさい……ガイ、なんで前から言ってくれなかったの?」
ガイ「すまん……言い忘れていた。いや、正直に言うと……言うタイミングを逃した」ポリポリ
リーゼリット「えぇ……」
アインズ「フッ、敵でないのならなんでもいい……敵意を向けてすまなかった。それで、どういった情報を取り扱っているんだ?」
フーミン「帝都の裏路地から宮廷の奥まで……噂から帳簿まで手に入らないものはないわ。今は特に、宰相周りの情報を主に扱っているわよ。もちろん、旧貴族派の情報もね」
サーシャ「わぁ……!すごく頼りになりますね!」
フーミン「ええ。ただし覚えておいて。私ができるのは情報の支援だけ。争いごとに加担することはできないわ」
リーゼリット「それでも、とても助かりますよ!内戦が終わるまで、よろしくお願いします」
フーミン「……この国は10年前も崩れかけたけれど、それでも立ち直った。だから私は今回も、事実を追って支えるだけ。結末を決めるのは、あなたたちよ。一緒に頑張りましょう」
⭐︎フーミンが情報面で支援してくれるようになりました!
585 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:30:13.98 ID:NOIXO6vwO
サーシャ「ところで、さっきからガイはこの図書館をうろついてどうしたの?」
ガイ「ああ……ここが俺達の拠点になるだろう?結界が張ってあるから安心できるとはいえ……もしかしたら民主派を快く思わないヤツらが穴を突いてくるかもしれない……だから、この辺りの脆弱そうなところを調べてまわっているんだ」
サーシャ「そっか……それじゃあ私も一緒に探してもいい?」
ガイ「もちろん構わないが……つまらないぞ?」
サーシャ「ふふっ、いいの!ガイと一緒だから!」
◆
サーシャ「ねぇガイ、こっちの壁、ちょっとヒビ入ってるよ?」トントン
ガイ「……いや、大丈夫だ。結界の補強がしてある。見た目ほど脆くはないな」
サーシャ「ふーん……じゃあ、あっちは?」
ガイ「……何もない。ただの物置だな」
サーシャ「……えへへ、なんだか探検みたいで楽しいね」
ガイ「フッ……他の場所を探すぞ」スタスタ
サーシャ「あっ、待ってよ!」タタッ
◆
リーゼリット「……おやおや、お二人さん。また人目も憚らずデートしてたの?」ニヤニヤ
サーシャ「で、デートじゃないよ!ただ一緒に調べてただけだってば///」
リーゼリット「あはは!大丈夫、わかってるよ!……それで、大丈夫そうだった?」
ガイ「ああ。見た目以上に厳重に護られているようだ。侵入されることはないだろう……だが、仮に突破された場合を考慮して警備する人員を増やしておいた方がいいな。かつてここで勤務していた者とか……」
アインズ「フン、そんな都合よくいるものか」
リーゼリット「待って……たしか、ヌルって元々パティさんと契約してる悪魔じゃなかったっけ?」
サーシャ「……そう言ってたかも」
ガイ「……ヌルの所に行ってみるか」
◆
586 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:32:08.45 ID:DBtQMNf1O
ーー貧民街 路地裏
ヌル「ーーつまり、私に図書館に来て欲しいってこと?」
サーシャ「うん。ダメかな?」
ヌル「いやー、ダメじゃないんだけど……ただ戻るのもつまらないっていうか……」
ヌル「あっ、そうだ!模擬戦をやろうよ。私の力を知ることにもなるし、ちょうどいいでしょ!勝っても負けても、図書館には行くから安心してね!」
リーゼリット「そういうことなら……私が行くよ!一度、ヌルの魔法をしっかり受けちゃったし……!」ザッ
ヌル「……自分で言うのもなんだけど、イタズラじゃなくて戦闘なら私、相当強いよ?」
サーシャ「それなら、私もリーゼと一緒に戦うよ。警備なら数人相手に戦ったりもするでしょ?」
ヌル「うん、いいよ!……それじゃあガイ、審判よろしく!」
ガイ「……わかった。3人とも、準備ができたら教えてくれ」
コンマ下1
01-50 敗北
51-69 引き分け
70-00 勝利
スプラッターボム+10 1回
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 22:42:31.55 ID:p5XfvDbLo
お
588 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:43:37.60 ID:DBtQMNf1O
>>1
の眠気がすごい為、今日はここで終わります。安価は下にズラしてください。
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 22:47:07.10 ID:9db4Ibm60
あ
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 23:08:21.28 ID:OQKX4F8ko
乙
当初の予定より複雑化したルートになっただろうけど頑張って欲しい
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 23:37:46.64 ID:er92Lfppo
おつ
幸い両陣営共に話の分かる人がいるから目標達成は難しくなさそうだけど…
上が停戦決めても従わなさそうなのがどちら側にもいるのがまだ雲行き怪しいね
592 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:27:33.59 ID:g5bgzMYqO
>>589
大変申し訳ありません。
>>587
の方がとられていたので、今回は
>>587
の方のコンマを採用させていただきます。
>>590
最初は二つの陣営のどちらかについてどうにかするか、内戦をほっぽり出して光の残滓を回収したらさっさと立ち去るルートの二つを考えておりましたが、気がつけば第三勢力が発生していました。ユーシリアからは当分出れないかもしれませんね。
>>591
一応、両者共に組織ではあるので上の決定には従うかと思います。ですが、それが気に入らない場合は強行手段をとってくる可能性もあるでしょう。どうなるかはこの先の展開次第です。
593 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:29:36.88 ID:g5bgzMYqO
ヌル「じゃあ行くよ……まずは悪魔らしく、これで!」
闇の波動「」フォンッ
リーゼリット「そりゃ、封印魔法以外にも使えるよね……!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ‼︎
ヌル「魔導銃か、厄介だなぁ……!」
闇の波動「」フォォォォォン……
サーシャ「リーゼ!」
弓「」ギリギリ……
リーゼリット「大丈夫だよ、サーシャ……」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎ バァンッ‼︎ バァンッ‼︎
消滅する闇の波動「」シュウウウン……
ヌル「えっ、波動が消えた……何をしたの!?」
リーゼリット「ニナさんに頼んで、属性弾が撃てるように改良してもらったんだ」
サーシャ「えっ、いつの間に!?」
リーゼリット「ふふっ、内緒ー♪」
ガイ(闇を光で打ち消したのか。わかっていても咄嗟に変えることは難しいはずだ……)
ヌル「一筋縄じゃいかないよね。逆に安心したよ……」スッ
周辺の地面に展開される複数の魔法陣「」ヴォンッ……
サーシャ「封印魔法!それなら……」
弓「」パシュンッ
魔法陣に刺さる矢「」
ヌル「狙いはいいけど、私の魔法陣は簡単には崩れないようにできてるんだよ!」
サーシャ「地形が変わってもそう言える?」
ヌル「……まさか!」
サーシャ「大地よ……!」バッ
矢を中心に隆起する地面「」ボコボコ……‼︎
ガイ(地属性の魔法をあんなに使いこなしている……この前教えたばかりだよな?)
594 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:30:06.81 ID:g5bgzMYqO
飛翔するヌル「こうなったら……」バッ ヒュンッ
リーゼリット「逃がさないよ!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎ バァンッ‼︎
ヌル「くっ、あまり使いたくなかったけど……!」サッ
辺り一帯に広がる大型魔法陣「」ヴォォォン……
サーシャ「この辺り一帯ごと封印できるの!?」
ヌル「ほぼ最終手段だよ!これで……私の勝ちーー」
ヌルの足に巻きつくロープ「」グルグル……
ロープを引っ張るサーシャ「攻めて、相打ちに持っていかせてもらうよ……!」ググッ
リーゼリット「私も手伝う!」ガシッ
引っ張られるヌル「わわっ!このままじゃ私も封印に巻き込まれちゃう!」パタパタ
ガイ「……そこまでだ!」
消える魔法陣「」シュウン……
ヌル「あ、焦ったぁ……」ヘナヘナ
サーシャ「はぁ……はぁ……ガイ、結果は?」
ガイ「引き分けだ。おそらく、このまま続ければ3人共封印されてしまっていただろうな」
リーゼリット「ふぅぅ……二人がかりでも勝てなかったかぁ……」
ヌル「うぅ……二人が相手だと、やっぱり簡単にはいかないね。ごめん、最後ちょっと本気出しすぎた」
リーゼリット「いいっていいって。こっちも本気だったし」
サーシャ「封印ごと巻き込まれるところだったけどね……」
ガイ「収穫は十分だ……ヌル、大図書館の警備を頼むぞ」
ヌル「はいはい……それじゃあ、しばらくお世話になりまーす♪」
⭐︎ヌルと引き分けになり、ヌルが図書館に滞在するようになりました
595 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:30:36.28 ID:g5bgzMYqO
ーー魔族連合 集会所
イーリン「ーーというわけで、貧民街に完全中立地帯を設けたいのですが……ヒューベルト様、魔族連合のご協力をいただけますか?」
ヒューベルト「……ご趣旨、確かに承りました。魔族連合としても、私個人としても、不必要な流血は望むところではございません。中立地帯の設置に賛同し、協力いたします」
ヒューベルト「見張りや救護班、搬送用の荷車等を手配し、境界の標や合図用の鐘も用意させておきます。話し合いの席が要るなら、この集会所をお使いください」
イーリン「ありがたいお言葉です、感謝します。ヒューベルト様」
アインズ「中立地帯の巡回には私も定期的に着こう」
ヒューベルト「ありがとうございます……小鬼には連絡しましたか?おそらく、彼女も快く協力してくれるでしょう。お急ぎであれば、私共から連絡しておきますが」
イーリン「……いえ、我々自身で伝えます。それでは準備のほど、よろしくお願いいたします」
◆
ーー貧民街 小鬼の拠点
アインズ「ーーそれで、どうだろうか?」
ミント「勿論、私達も手伝うよ!平和になることはいいことだしね!」
イーリン「ありがとうございます……ところで、フレン様は来られていますか?少々、頼みたいことがありまして……」
ミント「フレンは武器庫襲撃の後始末でしばらく来れそうにないって言ってたよ。急ぎの用だったら王宮に行けば会えるんじゃないかな?」
イーリン「……なるほど、わかりました。ありがとうございます、ミント様」
ミント「全然、気にしないで!私の友達も、同じ立場だったらきっと助けたに間違いないから!」
イーリン「ふふっ……素敵なご友人なのですね」
ミント「そりゃあ我が小鬼の名誉四天王だからね!」ドヤァ
⭐︎中立地帯が貧民街に作られました
596 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:31:24.56 ID:g5bgzMYqO
ーー帝都大図書館 前
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「わっ……!すごい人数だね……みんな意見箱に書きにきたのかな?」
リーゼリット「全員がそういうわけでもないと思うけど……冷やかしや様子見で来てる人もいるみたい。けど、大体の人は意見を伝えにきてるみたいだね」
アインズ「……民衆の中に怪しい動きをしているやつもいない。今の所は他勢力の妨害もなさそうだな」
イーリン「……本日は何をいたしましょう?」
・民の声を知らせる
・中立地帯を作る←達成
・皇帝派と旧貴族派に停戦協定を結ばせる
ガイ「そうだな……中立地帯は魔族連合と小鬼の手伝いもあって作ることができた。あとはライオネルとフレンに接触し、停戦協定を結ばせることと……民衆の声をこの国に伝えることだな」
サーシャ「これだけ人がいれば今からでも街中にみんなが思っていることを知らせることができそうだね」
現在はユーシリア帝国です(10日目)
何をする?
安価下1〜3
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:32:46.50 ID:ROLsj+a60
フーミンと一緒に皇帝派の調査
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:34:23.22 ID:hVI1ORsAO
図書館で使えそうな資料ないか探す
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:34:30.37 ID:ycVgUMHRo
シルバークロース商会の拠点も潰そう
600 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 22:42:38.79 ID:g0O2hd39O
ーー帝都 大図書館
ヌル「パティ様は困ったときこの辺りの本をよく読んでたけど……今の状況に何か役に立ちそうなモノってあるかな?」
リーゼリット「この棚……随分と古そうな巻物が並んでるね」
サーシャ「わっ、これ……文字がかすれてるけど、初代皇帝陛下の治世記録って書いてあるよ?」
イーリン「初代皇帝の直筆文書……これは貴重ですね」
リーゼリット「この国を建国した皇帝の記録かぁ……なんだか気になるね。読んでみようよ」
サーシャ「うん……」ペラッ
◆
我、いまだ国土乱れ、民の嘆き尽きぬ時に立ち上がりし者なり。
剣にて敵を退け、旗を掲げ、この地をひとつと成した。
されど、帝国は剣のみを柱とすべからず。
民なくして国は空虚にして続かず。
帝国は、皇帝と民の合議によって支えられるべし。
我が務めはただ治めるにあらず、
耳を澄まし、声を聴き、共に歩むことにあり。
この筆、後の世に届かば、我が願いもまた生き続けんことを
◆
サーシャ「これって……」
イーリン「……驚きましたね。初代皇帝は、すでに民の声を国の礎に据えようとしていたように見えます」
リーゼリット「つまり、ソールさんが言ってることって、全然突拍子もない新しい考えじゃなくて、むしろ原点回帰なんだね」
ヌル「ほえー……そうだったんだ……あ、それじゃあこのことを街のみんなに伝えたら、すごい説得力になるんじゃない?」
サーシャ「うん!初代皇帝もそう考えてたって言えば、誰も変な考えだなんて思わないよね!」
リーゼリット「むしろ帝国の正統な精神を取り戻すって言えるし。これなら宰相だって否定しづらいよ」
イーリン「伝えるタイミングが重要ですね。今はまだ何も言わないでおきましょうか」
⭐︎初代皇帝の考えを知りました
601 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:00:24.16 ID:Tkxh4SKKO
ーーユーシリア帝都 王宮付近
フーミン「……さてと。皇帝派を調べるって話だったわね。宰相側と皇帝側、どっちから当たる?」
ガイ「皇帝は表に出てこれない。権力を握っている宰相周りを探るのが筋だろう……取引をしているシルバークロース商会の拠点も抑えたい」
アインズ「宰相にこちらが探っていると悟られれば即座に妨害してくるかもしれんな。注意して動くべきだ」
フーミン「ええ。でも普段通りにしていれば案外大丈夫よ……あっ、あの馬車を見て」
大きな箱を積んだ馬車「」パカラッパカラッ
馬車を囲む騎士達「」ザッ……ザッ……
アインズ「……随分と大きな箱を積んでいるな。交易にしては妙に厳重だ」
フーミン「……やっぱり。荷に帝国の印章がある。あれは宮廷から直接運ばれた荷物よ」
ガイ「……中身は?」
フーミン「おそらく、民衆から徴収した税。しかも帳簿上は存在しない、裏金扱いね。商会の倉庫で洗浄されて、軍備拡張に回されるはず……あの馬車はシルバークロース商会に向かっているようね」
アインズ「……つまり、宰相は民の血を吸って武器を買っているということか」
フーミン「……私が潜って帳簿の写本を作ってくる。あなた達はここで見張ってて」
ガイ「一人で行くのか?」
フーミン「こういうの、慣れてるから。任せといて」
アインズ「ふむ……ならば我らは周囲を監視しよう。護衛の騎士の数や交代の時刻も押さえておけば、後に役立つかもしれんからな」
ガイ「……わかった。頼んだぞ、フーミン」
フーミン「了解。すぐ戻るから」ヒラリ
◆
フーミン「ほっ……待たせたわね」バサッ
ガイ「意外と早かったな」
フーミン「流石に全部は写せなかったけどね。ほら」バサッ
帳簿の写本「」ポン
アインズ「……商会の倉庫に持ち込まれた金貨の記録、それに本来の税収台帳との差異……明白だな」ペラッ
フーミン「帳簿を直接盗むのは危険すぎるから、写本で勘弁して。これでも十分証拠になるはずよ」
ガイ「……これで宰相が領民の金を軍備に流用していることが立証できるな」
フーミン「この写本だけじゃ世間に出しても『偽造だ』って片付けられる可能性はあるから現物を押さえるか、あるいは商会の幹部を吐かせる必要があるわね」
アインズ「……ならば、この前のように襲撃するか?現物も証言も、うまく行けば手に入るだろう」
フーミン「私は手を貸せないわよ……けど、建物の図面は提供してあげる」
ガイ「助かる……アインズ、一旦戻って作戦を練ろう。今日、決行するぞ」
⭐︎宰相の裏金の流れを掴み、シルバークロース商会の拠点の場所を押さえました。
602 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:22:34.87 ID:Tkxh4SKKO
ーーシルバークロース商会 拠点
シルバークロース「……皆様、本日もお疲れ様でした。先ほど王宮より搬入された金貨につきましては、予定通り地下倉庫へと移させていただきました」
幹部の男「はっ。しかし旦那様、これほどの金貨を短期間で捌くのは……さすがに目立ちすぎやしませんか?」
シルバークロース「ご心配には及びませんよ。宰相閣下より賜りました特別税は、表の帳簿に記されぬ金。すなわち、誰の目にも触れぬ影の金でございます。我らが責務は、それを滞りなく正規の流通品へと姿を変えて差し上げること……ただ、それだけでございます」
幹部の女「とはいえ、街の噂では民の不満も高まっているようです。あまりに度を越せば……」
シルバークロース「ええ、承知しておりますとも……ですがどうか忘れなきよう。我らはあくまで潤滑油に過ぎません。力を振るうのは宰相閣下、代償を払うのは領民なのです……私どもは静かに、着実に役目を果たすのみ」
幹部の男「……さすが、旦那様。お言葉にて胸が晴れました」
シルバークロース「ふふ……恐縮です。そして……」スッ
シルバークロース「どうやら、客がいらっしゃったようですね」
幹部の女「……客?ですが、本日は誰とも面会の予定は……」
シルバークロース「予定にない客こそ、歓迎すべきものです。旧貴族の屋敷に、そして武器庫にまで踏み込んだあの方々……今度はこの拠点を訪ねてこられたようですよ」
幹部の男「奴らが……!?」
シルバークロース「おもしろくなってきましたね……さて、お手なみ拝見と行きましょうか」
手から零れ落ちる黄金の液体「」ドロ……
603 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:31:39.42 ID:YooTWuSMO
本日はここまでです。
次回は明日の夜に、シルバークロース商会との戦闘から始めたいと思います。
最近は更新の量が少なくて申し訳ありません。
先の展開を考えるのに時間がかかってしまい、進むペースが非常に遅くなってしまっています。
更新自体は余程のことがない限りは続けますので、温かく見守っていただければ幸いです。
それでは、また明日。
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 00:48:18.09 ID:MtVBcXWko
おつ
リーゼいつの間にそんな改造を…
国中を巻き込んだ勢力戦だからややこしくなるよね
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 01:12:34.67 ID:Uo7I76BBo
乙シルバークロースとクラウディア排除したら事実上のユーシリア編解決よね
606 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:35:28.37 ID:LaZlH542O
>>604
空いてる時間にニナさんの所に行っていたようです。ちなみに魔導銃の設定は今のところ詳しく決めていないので、作中でなんか前と描写が違うな?と思っても気にしないでください。
引き続き頑張っていきたいと思います。
>>605
内戦は止まる可能性が高いです。その後の政治は国の人々に任せて目的を達成するのもよいでしょう。すべては展開次第です。
そして元スレ様の無事を確認して嬉しい気持ちになりました。
この場を借りて、再度感謝を申し上げます。
607 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:41:14.02 ID:VjgObpUrO
ーーシルバークロース商会 拠点前
リーゼリット「さっきから一体なんなの、この金ピカ人間は!?」
魔導型狙撃銃「」バァン‼︎バァン‼︎
倒れる黄金の泥人形「」ボド……ボド……ドサッ……
新たに現れる黄金の泥人形「」ズズズ……
アインズ「チッ、倒してもキリがない……竜騎兵団より遥かに弱いが、このままだと不利だぞ」
ガイ「この魔術は相当燃費がいいらしいな……術者を倒さなければいつまでも現れるぞ!」
魔鉄の剣「」ジャキンッ
イーリン「道理でッ!……この辺りは警備の騎士が少ないんですねッ……!」ブンッ
サーシャ「みんな、無理しないで!囲まれたら危ないよ!」
シルバークロース「ふふふ……こんばんは、初めまして皆様方。私の魔法は気に入ってくれましたか?」スタスタ
ガイ「……貴様が術者か?」
シルバークロース「いかにも。シルバークロース・ゴールドマンと申します……以後、お見知り置きを」ペコリ
アインズ「フッ、わざわざ術者自ら前に出てくるとはな……!」ダッ
竜の槍「」ブンッ‼︎
シルバークロース「おっと」スッ
槍を防ぐように壁になる黄金「」ドンッ
アインズ「防がれた!?」バッ
シルバークロース「……いやはや、血の気が多くてかないませんね。少し、話し合いをしませんか?」
ガイ「……話し合いだと?」
シルバークロース「ええ、そうです。私はあくまで商人の端くれ。政治事にはあまり関わりたくないのです。人々がお求めになるので武器を用意し、流通を整える。それが私の役目にすぎません」
リーゼリット「すぎませんって……!そのせいでどれだけの人が苦しんでると思ってるの!」
シルバークロース「たしかに、無関係の人々には申し訳なく思いますがね。しかし、我々に罪はございません。欲する者がいるから売る、求める者がいるから渡す。ただ、それだけのこと……」
イーリン「それを免罪符にするつもりですか。結局は利益が欲しいだけでしょう」
シルバークロース「ええ、ええ!勿論ですとも!私は利益を選びます!それが商人というものですからね」
ガイ「……貴様とは相容れないことがわかった。話し合いは終わりか?」
シルバークロース「まあまあ……そう急がずとも。私はあなた方と取引がしたいのですよ」
608 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:41:48.91 ID:VjgObpUrO
アインズ「取引……?」
シルバークロース「そうです。応じてくれるのならば我々は今すぐにでも宰相と手を切り、この国から立ち退くことを約束しましょう」
サーシャ「……私達に何を求めるの?」
シルバークロース「とある物をいただきたい。翡翠の賽……でしたっけ?あなた方が持っているのでしょう?」
ガイ「……それがなんなのか知っているのか?」
シルバークロース「いいえ?ですが、協力者が欲していましてね……それを渡せば国一つ起こせる程の大金を我々は得られるのです」
リーゼリット「協力者って……まさか、フローディアとセーレフィレア!?」
シルバークロース「おや、知り合いでしたか。ですが、そのご様子だとあまりいい関係ではなさそうですね?」
ガイ「……ああ、良い思い出はないな。悪いが取引は断らせてもらう」
シルバークロース「そうですか……残念です」
イーリン「……ガイ様、リーゼリット様。シルバークロース・ゴールドマンを只今より暗黒館幹部として彼を危険人物に指定します。生死は問いません……脅威を排除してください」
シルバークロース「ふふ、物騒な言葉が聞こえましたねぇ。まさか暗黒館の者だったとは思いませんでしたよ」スッ
黄金の泥人形達「」ズズズ……
サーシャ「また増えた!」
シルバークロース「……交渉は決裂したようですし、私は自分の身を守らせていただきます。黄金は私の血肉にして鎧、我が意思が続く限り無限に湧き出す……果たしてあなた方はどれほど持ちこたえられるでしょうか?」
ガイ「来るぞ!全員、構えろ!」
アインズ「よくわからんが……奴を殺しても構わないんだな?……なら随分と楽だ」
竜角の槍「」チャキッ……
リーゼリット「……準備はできてるよ」
魔導型狙撃銃「」カチャンッ
サーシャ「……覚悟を、決めなきゃ……」
弓「」ギリギリ……
シルバークロース「ふふふ……さあ、舞台は整いました。どうぞ存分に楽しんでください……この、黄金の劇場を!」
床に広がっていく黄金「」ドロッ……
ーー戦闘開始 シルバークロースーー
01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-65 劣勢
66-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 21:50:28.40 ID:Uo7I76BBo
はさみうち
610 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 22:21:44.35 ID:PmNgFPJSO
シルバークロース「さあ、踊ってください……!」
黄金の泥人形「」
イーリン「オラァッ!」ブンッ
砕ける黄金の泥人形「」パァンッ‼︎
槍で周囲を薙ぐアインズ「ハァァァッ‼︎」
吹き飛ばされる黄金の泥人形達「」
イーリン「……黄金の人形は私とアインズ様に任せてください!、術者本人は任せました!」ゲシッ
砕ける黄金の泥人形「」グチャアッ
リーゼリット「了解……!」スッ
狙撃型魔導銃「」パァンッ ‼︎パァンッ‼︎
シルバークロース「無論、狙撃対策はバッチリです」
形成される黄金の壁「」ガキンッ‼︎ガキンッ‼︎
サーシャ「ガイ、いつでもいいよ!」
弓「」ギリギリ……
ガイ「わかった……行くぞ!」キュイイイン……シュンッ
サーシャ「うん!」
弓「」パシュッ‼︎
シルバークロース「魔導銃があるのに随分時代遅れな物を使っていますね。おすすめの商品を紹介しますよ?」スッ
黄金の壁「」ガキンッ
ガイ「……防がれるのは前提だ」シュンッ
シルバークロース「なっ、後ろにーー!?」バッ
ガイ「ハアッ!」
魔鉄の剣「」シャキンッ‼︎
宙を舞うシルバークロースの左腕「」
シルバークロース「あああああああッーー!?」ブシャァァァッ‼︎
シルバークロース「ぐっ……よくもォッ!!!」
ガイに遅いかかる黄金の棘「」ドドドドドドッ‼︎
ガイ「」シュンッ
ガイ「ふぅ……少し、有利になったか?」ザッ
溶ける黄金の泥人形「ドロォ……」
イーリン「溶けた……?」
アインズ「人形の数が減った!よくやったぞ、ガイ!」
シルバークロース「くッ……ハァ、ハァ……よもや、腕を落とされるとは……!」
左腕に集まる黄金「」ドロッ……
形成された黄金の左腕「」グッ
リーゼリット「……人形と攻撃に回す黄金が止血の分とあの左腕の分で減ったんだね。今がチャンスかも」スッ
サーシャ「……気は抜かないでいくよ」
弓「」ギリギリ……
01-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 勝利
611 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 22:22:39.69 ID:PmNgFPJSO
失礼、コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 22:41:46.52 ID:mUYCzghSO
あ
613 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 23:59:49.44 ID:y0YJVwUlO
シルバークロース「……なるほど、なるほど……!面白い……!さすがは屋敷と武器庫で死者を出さずに制圧した方々だ!」
黄金の床「」ゴゴゴ……‼︎
床に溶けていく黄金の泥人形「」ズズズ……
イーリン「何をする気です!?」
アインズ「嫌な予感がする……黄金から離れろ!!!」
サーシャ「また黄金が集まって……さっきより大きい!?」
黄金で出来た巨人「グオオ……」ズン
リーゼリット「うそ……デカすぎない!?」
ガイ「見かけ倒しだ……!術者本人を倒すのは変わらない!」
シルバークロース「見かけ倒しかどうかは……その身で確かめていただきましょうか!」
拳を振り下ろす黄金の巨人「」ゴオオオッ‼︎
イーリン「くッ!退いてください!」ダッ
アインズ「力比べは任せておけ……!」ダッ
ガキィンッ‼︎
リーゼ「サーシャ、ガイ!!!シルバークロースを!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
サーシャ「うん……!」
弓「」パシュン‼︎パシュン‼︎パシュン‼︎
シルバークロース「ははは……やはり見事です。これほどの連携、これほどの力……!」
黄金の壁「」ガキンッ‼︎ガキンッ‼︎
シルバークロース「しかし……一歩及ばないようですね」
暴れる黄金の巨人「グオオ‼︎」
吹き飛ばされるイーリン「くっ……」
吹き飛ばされるアインズ「チッ……」
サーシャ「イーリンさん、アインズさん!!!」
リーゼリット「サーシャ、攻撃を続けて!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
シルバークロース「どうやら私の勝ちのようですね……ここまで追い詰められたのははじめてですよ」
ガイ「それは光栄なことだ」シュンッ
シルバークロース「先程から姿が見えないと思えば……!ですが、同じ手は通じませんよ……!」
シルバークロースを包む黄金「」ドロドロ……
シルバークロース「これでもう斬られることはありませんよ!!!さあ、どうします!?」
ガイ「……雷に打たれたことはあるか?」ビリッ……
シルバークロース「はぁ?こんなときに一体何の話を……あるわけがないでしょう」
ガイ「そうか……なら良い経験になるといいな」ビリッ……
ガイ「雷よ……!」バチバチバチバチッ‼︎
シルバークロース「あがががががががが!?」ビリビリ
黒焦げシルバークロース「ぐっ……あ……」シュゥゥゥ……
崩れ落ちる黄金の巨人「」ガラガラ……
ガイ「……」
コンマ下1
01-10 ???
11-40 逃走
41-00 勝利
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 00:10:50.92 ID:11b3GE0ao
あ
615 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 00:19:47.30 ID:Ys/EtkcTO
戦闘が終わったので本日は終わります。
次回の更新も明日予定です。
それでは、おやすみなさい。
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 01:54:56.79 ID:LRTwMDS3o
おつ
そういえば爆弾の事忘れてた…
もし宰相戦があるなら本人に使う事になりそうだが…そうなると絵面が酷いな
617 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 13:28:52.13 ID:QL/A9Ol4O
>>616
スプラッターボムは元の安価のままだと描写がすごいことになってしまいそうだったので、元の風味を残しつつ別物に変えてしまいました。効果自体は閃光玉と変わらないので使えるときに使ってしまいましょう。
618 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 13:31:25.13 ID:QL/A9Ol4O
捕縛されたシルバークロース「……ぐ、ぬぅ……!この私が敗北するとは……!」
アインズ「ただの商人にしては随分、手強かったな……魔法の扱いは下手な魔導士以上だった」
イーリン「ええ……ですが、もはや抵抗は不可能。あとは処遇を決めるだけです」
シルバークロース「あなた方の目的は一体……?」
サーシャ「この内戦を止めることです……可能な限り、犠牲を出さないようにして」
シルバークロース「ふふ、なるほど……一連の襲撃にはそういう理由があったんですね……」
ガイ「……なぜ、宰相と手を組んだ?」
シルバークロース「……先程も申し上げた通り、利益ですとも。理由はわかりませんが、宰相閣下は戦を望まれている……戦があれば武器が売れ、武器が売れれば金が流れる。それは武器商人の我らにとって、何よりも甘美な機会でした」
リーゼリット「そんなことで……!」
シルバークロース「あなた方とて、武器を使っているではありませんか。必要だから我々は存在するのですよ」
イーリン「……それを正当化と言うのです」
シルバークロース「ふふ、そうですね……世界から争いがなくならない限り、私達のようなものはいなくならない。言い換えればーー人が争う限り、我らは必要悪として在り続けるのです」
アインズ「必要悪だと……?」
ガイ「その存在が争いを長引かせているのだろうが」
シルバークロース「……否定はいたしません。しかし、否定したところで変わらぬのも事実でしょう」
サーシャ「……」
シルバークロース「それで……私の処遇はどうなさるので?今の時点で少なくとも、私以外の武器商人が来るまで内戦は静まると思いますが」
イーリン「……確かに、ここであなたを捕らえたことで宰相の兵站は揺らぎます。しかし、あなたがフローディアとセーレフィレアと繋がっている以上、私達にとっては簡単に放っておける存在でもない……この国では宰相の手がかかっている為、牢に捕えることもできません」
サーシャ「……どうしよう、ガイ」
ガイ「……」
シルバークロースの処遇
多数決下1〜
先取2票
1・殺害(殺害します。当分は内戦が停まりますが、その状況をよく思わない勢力が何かしでかすかもしれません。)
2・拘束(図書館で拘束します。宰相の手の者が奪還しにきたり、逃走を図られる可能性があります。)
3・国外追放(国外に追放します。別の場所で武器を売り出してまた別の脅威となったり、フローディア、セーレフィレアと手を組む可能性があります。)
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 13:32:52.16 ID:1ceCbWRGo
2
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 13:59:50.18 ID:1r6YQDnMo
3
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 14:28:12.40 ID:cxTKjbtPO
3
622 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:48:39.11 ID:MCMB6v/fO
すいません。名前を間違えていました。
セーレフィレアではなく、正しくはセーレフェリアです。
間違えてしまって申し訳ありません。
623 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:49:34.95 ID:MCMB6v/fO
シルバークロース「……ほう、国外追放ですか。殺されず、拘束もされず……なんとも寛大なご処置だ。少々甘すぎるのでは?」
ガイ「勘違いするな。これは情けでも慈悲でもない。貴様をこの国で野放しにしておけないだけだ」
イーリン「国外に追放する以上、二度とこの国に足を踏み入れぬと誓っていただきます。誓いを破れば……その時は命はないと思いなさい」
シルバークロース「ふふ……承知いたしました。ですが、武器を求める声のある場所であれば、我らの居場所は尽きません。別の地で商いを続けますよ?」
ガイ「……今回は貴様等が俺達の目的の邪魔になるから排除したまでだ。この国だけじゃなく、他の地でまた障害になるようであれば……そのときはまた排除する」
シルバークロース「ははは、そうならないよう気をつけましょう……では折角拾った命です。あなた方の気が変わらぬ内に、この国を出るとします」
シルバークロース「では、ごきげんようーー内戦を止める英雄達よ……願わくば、もう会わないことを祈りますがね」
◆
ーーユーシリア帝都 城門付近
サーシャ「本当に出て行っちゃった……でも、これで内戦はしばらく収まるんですよね?」
イーリン「ええ。ですが、補給がないので戦いたくとも戦えない状況というだけで、シルバークロース商会の代わりが見つかった場合……すぐにでも内戦は再開されるでしょう」
リーゼリット「じゃあ中立地帯で停戦協定を正式に結ばせないと……その前に両派閥の代表者を決めないとか」
アインズ「そのあとはこの国に住む者の問題だ。我らの目的はあくまで内戦を終わらせることだろう?なら、もう少しだな」
ガイ「ああ……そうだな……」
サーシャ「……ねえ、ガイ。また難しい顔してる。何か気になることでもあるの?」
ガイ「……宰相だ。まだ奴を直接、どうにかしたわけじゃない」
イーリン「確かに……シルバークロースを追い出せたのは大きな一手でしたが、まだ彼女には築かれた地位があります」
リーゼリット「裏で糸を引く本丸は、まだ城に居座ったまま。このまま放っておいたら、今後、新しい争いが起きるかもね……」
アインズ「……」グゥー
ガイ「フッ……一度、大図書館に戻るか。腹ごしらえをしてから、今後のことを考えよう」
アインズ「い、今のは私じゃないぞ!?」アセアセ
サーシャ「ふふ……アインズさん、お腹すいたんですね?」
アインズ「ち、違う!これは魔翌力の波動の乱れというやつで……!」
リーゼリット「はいはい……私もお腹すいたし、早く戻ろうよ。今日は何作るの?」
サーシャ「えっ、どうしよう何も考えてなかったよ……」
イーリン「ふふっ……サーシャ様、私も手伝いますよ」
ワイワイ……
⭐︎シルバークロースをユーシリアから追い出しました。内戦が一時的に止まります。
624 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:50:38.71 ID:MCMB6v/fO
ーー帝都大図書館
ソール「ーーなるほど、それでシルバークロース商会はこの国から引き上げたのですね?」
ガイ「ああ……だが、まだ宰相が残っている。シルバークロースが消えたことで、どう動くかはわからない」
ソール「宰相の本当の目的が内戦の継続だとすれば、別の補給手段を探すか……あるいは、より強硬な手段に出る可能性もあり得る」
イーリン「……その可能性は十分にあります。彼女はまだ正統派の政治家という仮面をかぶったまま、帝都の中枢にいますから」
リーゼリット「うーん……なら、とりあえず牽制の意味でも早く停戦協定を結ばせた方がいいね。フレンさんとライオネル卿に話を通さないと……」
サーシャ「優先度はちょっと低くなるけど民主派としてみんなの声も知らせないとね……!」
アインズ「それで……今日はどう動く?」ガツガツムシャムシャ
ガイ「そうだな……」
現在はユーシリア帝国です。(11日目)
何をする?
安価下1〜3
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 19:51:03.86 ID:JXR53X6B0
サーシャも武器を改造してもらう
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 19:55:02.14 ID:MxUvqbprO
フーミンと宰相の様子を偵察に行く
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 20:11:18.57 ID:LRTwMDS3o
両陣営へ話を通しに行く
628 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:34:02.64 ID:UcfoJ1N2O
ーー王宮
フーミン「相変わらず無駄に荘厳としてるわね、ここは」
ガイ「……何度か入ったことがあるのか?」
フーミン「探偵に依頼する王宮の人達もそれなりにいるのよ。浮気、金の流れ、不審な文書、下働きの不満……。きらびやかなだけが王宮じゃないってこと。もちろん、依頼されることは本当に稀なんだけどね」
ガイ「……さて、フレンはどこにーー」
フレン「ガイ君、ここだよ」ポンポン
ガイ「ッ!?」バッ
フレン「ははは!ごめんごめん。今日は一体、何の用があって王宮へ来たんだい?それも、フーミンさんと一緒に来るなんて」
ガイ「ちょうど良い。あなたに用があって来たんだ、少し時間をもらえるか?」
フレン「僕に……?あまり多くはとれないけど。書斎で話そうか」
◆
フレン「完全中立地帯……そんなことになっていたんだね。しばらくミントの所に行ってなかったから、気がつかなかったよ」
ガイ「それで……引き受けてくれるか?」
フレン「勿論!ようやく、内戦が終わるんだ。平和に近づくためなら喜んで引き受けるよ」
ガイ「……助かる」
フーミン「まぁ、断ったときは王宮の恥部をいくつか表に出して脅そうって考えてたんだけどね」
手帳「」チラッ
フレン「随分と物騒だなぁ……まあ、でも任せてくれ。今は武器庫の襲撃の件と昨日起こったシルバークロース商会の拠点襲撃の件でいろいろ事務作業があるから直ぐには取り掛かれないけど……」
ガイ「……」メソラシ
フレン「あっ、違うよ?そういう意味で言ったんじゃないんだ。僕は本当に、君たちが動いたおかげで状況が大きく前に進んだと思ってるよ」
ガイ「……あまり表沙汰になってないとはいえ……やってることはギリギリだ。気にしないわけにはいかない」
フーミン「ギリギリっていうか、完全にアウトよ。何も知らない人から見れば、あなた達のやったことは愉快犯のテロみたいなものだからね?」
フレン「はは……それでも、市井の人々はその内わかるさ。どっちが争いを止めようとしていて、どっちが火をくべていたのかを」
ガイ「そうだといいが……」
フーミン「ここでの用事は済んだわね?もう一つの目的を果たしに行くわよ」
フレン「もう一つ?一体何を……」
ガイ「シルバークロースが立ち去って、宰相がどんな様子かを探りに来たんだ」
フレン「……そうか。今の所、大きく様子は変わってないみたいだけど……僕が気づいてないだけで何か変化があるかもしれない。くれぐれも注意して行動してくれよ」
ガイ「……忠告、感謝する」
◆
629 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:34:50.56 ID:UcfoJ1N2O
クラウディア(シルバークロースめ……まんまとやられて逃げ去るとは……!これでは私の計画が遅れてしまう……!)
ドア「」コンコン
クラウディア「コンナトキニ……どうしました?」
側近騎士「クラウディア様。魔族連合の者が面会をしたいと……」
クラウディア「……通しなさい」
◆
クラウディア「……5日ぶりですね?何か私に御用がおありで?」
ガイ「いや……用という用は。王宮に立ち寄ったので挨拶をしようと思ってな」
クラウディア「まあ、ご丁寧に……何か見過ごせない変化でもあったのかしら?」
フーミン「……武器商人がいなくなったのに、随分と余裕があるのね」
クラウディア「武器商人?ああ、彼らの話ですか。退場は惜しいけれど……私の元には、他にも取引を望む者がいます。いずれ、より良い相手が見つかるでしょう」
ガイ「……一つ、忠告しておく」
ガイ「もう一度、シルバークロースのような連中を招くのなら……その時は、こちらも黙ってはいない。誰が背後にいようと関係ない。民を苦しめる者には、正面から立ち向かうまでだ」
クラウディア「……随分と勇ましいこと。その言い振りだと、一連の襲撃犯はあなた方だと言っているみたいですよ?」
ガイ「仮に、俺達だったとして証拠はあるのか?」
クラウディア「……仮に、ですって?ふふ、ふふふふふふ……」
クラウディア「残念ながら証拠というものはまだ手元にございません。でも、世の中には確信だけで動く者もいるものですわ……あなたがたのようにね」
フーミン「あら……宰相閣下にしては感情的ね」
手帳「」パラパラ……
フーミン「けれど、私たちには確信を裏付けるものがあるの。取引記録、金の流れ、そして……城外の補給路の情報。少しずつだけど、あなたが内戦を引き起こした証拠は集まりつつあるわ」
クラウディア「……まるで裁判でも始めるような口ぶりですこと」
ガイ「それも、そう遠くない話かもしれないな」
クラウディア「でも、忘れないでいただきたい。私は正当な手続きで任命された宰相です。私を貶める行為は、国家への反逆と見なされても仕方ありませんわよ?」
フーミン「ならば、堂々としていればいい……私たちは、ただ真実を探しているだけだから」
クラウディア「……結構。ですがお気をつけなさい。次に私の前に現れるとき、あなた方を『使者』として迎えられるとは限りませんわ」
ガイ「それはお互い様だろう。次に会うとき、あなたが『宰相』である保証もない」
クラウディア「……!」
シーン……
クラウディア「……もうよろしいかしら?」
フーミン「ええ、言いたいことは全部言ったわ。ごきげんよう、クラウディア宰相閣下」
クラウディア「……ふふ、またお会いしましょう。平和を愛する魔族連合の使者達……」
◆
クラウディア(この程度の障害で止まると思わないでちょうだい……ユーシリアはまだ始まり。次はオノゴロ、その次はテラヌス・ウルス……ええ、すべて手の内に入れるわ。世界征服なんて、言葉が陳腐なほどにね)
クラウディア(ロスチャイルドの名にかけて……!)
⭐︎フーミンと宰相の様子を確認しました
630 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:35:22.95 ID:UcfoJ1N2O
ーー帝都 旧貴族派本邸
ライオネル「そうか……ようやく、内戦が終わるのだな」
イーリン「ええ。あとはライオネル卿が代表者として停戦協定に臨んでいただければですが」
ライオネル「断る理由がない。元より、内戦をために剣を取ったのだ……今こそ、納めるときだろう」
イーリン「感謝します、ライオネル卿。中立地帯での協定締結……準備を進めさせていただきます」
ライオネル「ああ、任せておけ。……この戦で傷ついた者たちのためにも、無駄な血はこれ以上流すわけにはいかない」
アインズ「……貴様の決断が、多くの未来を救うだろう」
ライオネル「……その言葉に恥じぬよう努めよう。ただ戦うのではなく、引くべき時を見極めることもまた責任だと心得ている」
ライオネル「たとえどれほど困難なでも命を繋ぐ道があるのならば、それを選び取らねばならない。それが、未来を託される者の務めだと信じているよ」
イーリン「……立派なお考えです。卿のような方がこの国にいてくださること、私たちにとっても大きな救いです」
ライオネル「いや、救われたのは我々の方だ。君たちが動いてくれなければ、この国は取り返しのつかぬ場所になっていたかもしれない」
アインズ「……」
ライオネル「改めて、感謝する。君たちの勇気と行動力に。そしてこの手を、まだ握ってくれる気概に」
イーリン「……必ず、平和を形にしてみせます。どうか、ご協力を」
ライオネル「ああ、共に歩もう。内戦の終わりと、新たな帝国の夜明けのために」
⭐︎停戦協定の準備ができました
631 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:35:54.99 ID:UcfoJ1N2O
ーー貧民街
ニナ「お、リーゼリット。銃の調子はどうだ?」
リーゼリット「すごく良い感じです!昨日も大活躍だったんですよ!!!」
ニナ「ククッ、そいつはよかったな……今日はサーシャがお客様かい」
サーシャ「リーゼが武器を改造してもらってたから、私も羨ましくなっちゃって……」
ニナ「なるほど……得物はなんだ?改造してやろう」
サーシャ「えっ、いいんですか!?……でも、コレって改造できるのかな?」
弓「」スッ
ニナ「弓か……魔導機械とかと違ってシンプルかつ完成されている構造だ。改造……というよりは新しいのを作ることになるが、それで構わないか?」
サーシャ「……新しいの、ですか?」
ニナ「ああ。お前の弓はよく手入れされてる。だけど、これ以上を求めるなら、基礎構造から見直す必要がある」
リーゼリット「ってことは、サーシャ専用の特製弓ができるってこと……?」
ニナ「そうなるな。射手の魔翌力の流れ、癖、立ち回り……全部考慮して、一から組み上げる。まあ、私は魔導機械専門であって武器職人ではないからかっこいいことは言えんが……」
サーシャ「お願いしますっ!私、もっともっと戦えるようになりたいんです!」
ニナ「いい返事だ。……じゃあ、いくつか質問させてもらうぞ」
サーシャ「はいっ!」
◆
ニナ「さあ、できたぞ……持ってみろ」
魔導弓「」ポン
リーゼリット「すごく見た目がメカメカしいけど……弓なんだよね?」
ニナ「ああ。使用感は今使ってるものとそう変わらない筈だが、どうだ?」
サーシャ「わっ……すごい。ずっと使ってたみたいに感じます!」
ニナ「ククッ……試していくかい?あそこのガラクタを撃ってみろ」
サーシャ「まずは普通に……」
魔導弓「」ギリギリ……バシュンッ‼︎
ガラクタ「」ドスッ‼︎
サーシャ「使い勝手も変わらない……すごいです、ニナさん!!!」
ニナ「まあ、ここまではな。次はその弓の機能を試してみてくれ」
サーシャ「わかりました……」
魔導弓「」ポワ……
精製された魔翌力の矢「」シュン……
リーゼリット「えっ、魔翌力を矢に変換したの!?すご……」
ニナ「これで物理的に矢がなくなっても、使うことができるようになる……属性魔法の矢も、使い手依存になるが生成できるようにした。銃と違って構造がシンプルだからな……属性を組み込むことは出来なかった」
サーシャ「いいえ……ありがとうございます、ニナさん!」
ニナ「礼には及ばないさ……上手く扱ってくれよ?」
⭐︎サーシャが魔導弓を手に入れました。
632 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:36:22.21 ID:UcfoJ1N2O
ーー帝都大図書館
アインズ「両派閥ともに停戦協定を結ぶ準備はできたな」
イーリン「ええ。あとは中立地帯で協定書に署名するだけですね」
サーシャ「ようやく、内戦が終わるんだね……」
ガイ「……まだ宰相という問題が残っているがな」
アインズ「動きを見せなければ、それに越したことはない。だが……そううまくは行かんだろう」
リーゼリット「うん。きっと、何か仕掛けてくる……そんな予感がする」
ガイ「……今日の行動に移ろう」
現在はユーシリア帝国です。(12日目)
何をする?
安価下1〜3
⭐︎停戦協定に立ち会う場合はその旨を記載してください
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 22:51:04.58 ID:11b3GE0ao
アインズに餌付け
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 22:59:02.50 ID:zLr7t5uiO
停戦協定の詳細とついでに宰相追放の方法をソールや両派閥の代表と話し合う
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 23:23:13.34 ID:LaWS2j0FO
停戦立ち会う
636 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 23:53:58.08 ID:Gz+8c5I0O
安価が埋まったので本日はここまでにします。
>>634
の停戦協定の詳細については
>>635
で停戦協定に立ち会うことになったので割愛させていただきます。なので、次回はアインズさんへの餌付け、停戦協定の立会い、宰相追放の相談を行いたいと思います。
次回更新は土曜日予定です。それでは、また。
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/24(水) 02:01:54.57 ID:Zo8ip5mVo
乙
そうこうしている間に世界樹の力の残滓奪われてるのじゃ
638 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:46:26.58 ID:QbwSykusO
>>637
どうやら暗黒館は頑張っているらしく、フローディア達は思うように動けていないようです。世界樹の力の残滓はそんなに心配しなくても大丈夫でしょう。
639 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:46:53.26 ID:QbwSykusO
ーー貧民街 中立地帯
ザワザワ……
サーシャ「……王宮の騎士と、あっちは旧貴族派の人たち?」
リーゼリット「そうみたい……でも、一触即発って雰囲気じゃない……」
アインズ「それが驚きだ。数日前まで殺し合っていた者たちが、今は同じ空の下に立っている」
ガイ「……戦いを望んでいた奴なんて、もうほとんどいなかったんだろうな」
イーリン「それでも剣を振るわねばならなかったのでしょう。それぞれの正義のために、誰かの命令のために」
フレン「あとは何事もなく終われればいいんだけどね……おや、ライオネル卿が来たみたいだ。そろそろ始まるよ……」
◆
ヒューベルト「集まりましたね……それでは、これより停戦協定締結式を行いたいと思います。立会には魔族連合代表ヒューベルト及び小鬼代表ミントが立会します。この場で異のある者は申し出てください」
シーン……
ヒューベルト「……王宮代表、旧貴族派代表の方々も異論はありませんね?」
フレン「……はい。ありません」
ライオネル「同じく、異論はない」
ヒューベルト「よろしい。それでは、停戦協定書の内容を確認します」ペラッ
ヒューベルト「……本協定は、帝国、及び帝国領土内における王宮・旧貴族派間の敵対行為を全面的に停止し、両勢力がお互いに対する一切の攻撃を禁じ、安全を保証することを明文化したものです……相違はありませんか?」
フレン「確認しました。王宮は協定に従い、戦闘行為を停止します」
ライオネル「……同じく、旧貴族派もこれに従う。無益な争いは、今日限りとしよう」
ヒューベルト「……では、両陣営の代表者は、協定文書に署名をお願いします」
ライオネル「……」サラ……
フレン「……」サラ……
ミント「……たしかに、両陣営の署名を確認しました。小鬼代表として、これを正式に記録します!」
ワアアアアアア‼︎‼︎
パチパチパチ‼︎
ライオネル「……この戦で、多くの血が流れた。だが我々は、ここでそれを終わらせる意志を示す。帝国の未来のために、剣を収める決断をした」
フレン「……感謝します、ライオネル卿。皇帝陛下はこのことをきっと、お喜びになるでしょう。これが、帝国に新たな秩序をもたらす第一歩となること……僕は信じています」
ライオネル「ああ……私もこれで、ようやく肩の荷が降りる」
ヒューベルト「……これをもって停戦協定は成立といたします。今後、この停戦協定に違反した者はーー」
◆
ヒューベルト「ーーそれでは、代表者各位はこの場を退き、今後の体制整理に移られるとよいでしょう。我々魔族連合としても、可能な限りの支援を約束します」
ライオネル卿「感謝する……落ち着いたら必ず礼をしよう」
フレン「ガイ君……本当に、ありがとう。君たちがいなかったら、この内戦は終わらなかっただろう……」
ガイ「礼ならサーシャに言ってくれ。彼女が言わなければ俺達は内戦に関わりはしなかった」
サーシャ「えっ、私は何も……そんな、大したことはしてないよ」
ガイ「そう思うかもしれないが、事実だ。お前があのとき真っ直ぐに言葉を伝えてくれたから、俺たちは動けた」
リーゼリット「うん。サーシャがいなかったら、今ごろまだ帝都は混乱したままだったかもね」
アインズ「気を抜くのは早いんじゃないか?……まだ、宰相をどうにかしたわけではないのだから」
イーリン「ええ……そのことについて一度、話し合う必要がありますね。大図書館に戻りましょう」
⭐︎皇帝派と旧貴族派が停戦協定を結びました。
640 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:47:59.87 ID:QbwSykusO
幕間
ーー王宮
クラウディア「……停戦、ですって?」
側近騎士「は……先ほど、王宮・旧貴族派間における正式な協定書が交わされたとの報が、魔族連合の使者を通じて届いております」
側近騎士「なんとも喜ばしいことです。考えが合わぬとはいえ、同じ国に産まれた者同士で争い合うのは心苦しいものですからね……どうされました、クラウディア様?」
クラウディア「……いえ、少しだけ、心が温かくなりまして」
クラウディア「長きに渡る内戦が、ついに終わる……国が安定し、民は笑顔を取り戻す。素晴らしいことですわ。ええ、本当に……」
クラウディア「申し訳ないのですが……少し、一人にさせてもらえますか?」
側近騎士「……はっ、失礼します」
スタスタ……
扉「」バタン……
クラウディア(……厄介なことになりましたね。これではユーシリアを基点として世界を牛耳ることが遠のいてしまいますわ)
クラウディア(せっかく王宮と旧貴族派の亀裂を利用して、ここまで手を打ってきたいたというのに……)
クラウディア(フレン書記官、ライオネル卿……余計なことを……)
クラウディア「……ですが、まだ保険は残っています」
クラウディア「旧貴族側にいる彼に働いてもらいましょう」
クラウディア「……全員が平和を求めているわけではないのですから」
641 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:49:34.72 ID:QbwSykusO
ーー帝都 大図書館
アインズ「……停戦協定が成立して、帝都の空気も落ち着いてきたな」
サーシャ「でも、まだ完全に終わったわけじゃない……そうだよね?」
ガイ「ああ。残るのは……宰相クラウディア・ロスチャイルド」
リーゼリット「内戦の最中、ずっと後ろにいた存在だよね……でも、動きは見せなかった」
ガイ「内戦が終わった今でも、あの女は帝国の中枢にいる。手札はまだ残ってるはずだ」
アインズ「……クラウディアが、何を考えているのか。そこが見えない」
サーシャ「帝国の復興に力を貸してきた人なんでしょ?たくさんの人を助けて……それなのに、どうして?」
イーリン「善意だけで動いている人なら、内戦は真っ先に止めるでしょう。皇帝の権力を封じてまて内戦を継続させようとする程の理由……そこまではわかりませんが……恐らくは『秩序』や『再編』を大義として、長期的な支配基盤を作ろうとしている可能性が高いです。金と武器の供給を押さえ、重要な人事を差し替え、法と制度を変えることで、外からは慈善家に見える統治者が実は国家の中枢を骨ごと組み替えようとしている、というような」
リーゼリット「それって?」
イーリン「つまり、クラウディア宰相は『目に見える善』で民心を掴みつつ、裏で権力の土台を固めている。シルバークロース商会の件で見えたように、資金の流れや物資の供給を掌握すれば、軍事も行政も手のひらの上で動かせます。善意の仮面は、反対を抑え込むための方便に過ぎないーーと私は疑っています」
ガイ「それで、具体的にどうする?」
イーリン「今持っている材料を順に組み上げていきます。フーミンさんの写本、図書館で見つけた初代皇帝の直筆、民衆の声。これらを公的資料として提示し、かつ民衆の支持を可視化させれば、宰相個人の正当性は揺らぎます。援用するのは『正統性』の論点です……クラウディアが本当に国を思っているなら、民意や建国の理念を無視できないはずだ、と」
アインズ「ふむ、ならばやることは……これらか?」
・民主派を強くする
→民の声を国に知らせる
→初代皇帝の考えを国に知らせる
・宰相の裏側を国に知らせる
ガイ「……本格的に動くのは明日からにしよう」
リーゼリット「え、今すぐにでも動いた方がいいんじゃ……?」
ガイ「……今日は内戦が止まっただろう?街の空気も緩んでる。こういう時に無理に動いても、良い結果は出ない」
リーゼリット「……そっか。そうだよね。私達にとっては最近でも、この国じゃ長い間続いてた戦いが終わったんだもんね」
サーシャ「うん……たまには、肩の力を抜かないと、だよね」
アインズ「……だが、明日からは気を引き締めるぞ。我々が立ち止まれば、向こうはその隙を突いてくる」
イーリン「はい。民の声を形にし、クラウディア宰相の正当性を問い直すには、機運と準備が要ります。今日はその機運を、育てましょう」
⭐︎宰相への対策を相談しました。
642 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:50:55.99 ID:QbwSykusO
アインズ「……腹が減った。何か美味いものを食べたい。サーシャ、何か作ってくれ」
サーシャ「えっ、今からですか!?食材は何が残ってたっけ……」
ガイ「……足りないものは買い足してくるぞ。必要なものがあったら教えてくれ」
サーシャ「本当?それは助かるけど……うーん……何作ろうかな」
イーリン「サーシャ様、私も手伝います」
リーゼリット「じゃあ私も!何すればいい?」
サーシャ「わっ、みんな……ありがとう!よーし、それじゃあ、今日はちょっと豪華にいこうかな。せっかくのお祝いだもんね!」
安価下1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、ウナギ、アークサーモン
野菜:野草、サヤ豆、ゴボウの根っこ、レタス、ユーシリアカボチャ
穀物:ウルティ米、パン小麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ、
果実:どんぐり、リンゴ、ブドウ、ユーシリアボカド
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ゼラチン、上白糖、香辛料、フルーツジャム
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 12:55:52.05 ID:2X4dLI3tO
トリ肉トリ卵ザリガニ
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 13:15:28.39 ID:GDFcYfPKO
ウナギ、ブドウ、ウルティ米
645 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 20:47:34.25 ID:Ppb01xibO
ガイ「市場でウナギを買ってきた。状態はとてもいいぞ」
ウナギ「」ピチピチ
ザリガニ「」モゾモゾ
サーシャ「おお、これは調理しがいがあるね……一緒に入ってるのは?」
ガイ「ザリガニだ。安売りされてたからついでにな」
リーゼリット「ガイって結構、魚とか好きだよね」
ガイ「……言われてみれば、そうかもしれないな」
イーリン「ソール様がブドウを食べてもいいと仰っていました。使わせていただきましょう」
アインズ「それで、この材料で……どんな風に調理するんだ?」
サーシャ「調味料は結構あるし、あとは残ってる鶏肉と卵も使って……まあ、なるようになるかな?やってみよう」
◆
ウナギの蒲焼き「」ドン
ザリガニ入りピラフ「」ドン
鶏肉の卵とじ「」ドン
ブドウジュース「」ドン
サーシャ「ウナギはやっぱり蒲焼きだよね♪」
アインズ「うむ……どれも美味そうだな」
イーリン「うまくできましたね……冷めない内にいただきましょう」
リーゼリット「それじゃあ早速、蒲焼きから……あむっ」モグモグ
リーゼリット「〜〜美味しい!ふわっとしてて、香ばしくて……甘辛のタレがウナギにしっかり染みてる……!」
サーシャ「ふふっ、よかった!良いウナギを見つけてくれたガイのおかげかもね」
ガイ「俺は買ってきただけだ。何もしていないさ」
サーシャ「ふふっ……」
アインズ「」モグモグ……
アインズ「うん……えへへ……このピラフも美味しい……ハッ」
リーゼリット「」ニヤニヤ
アインズ「……き、聞いてたか?」
リーゼリット「いや〜?意外とアインズさんも可愛いところがあるんだなと……」
アインズ「〜〜〜ッ!、!わ、忘れろ!!!」バッ
イーリン「アインズ様、そう急がずとも料理は逃げませんよ」
ガイ「」モグ……
ガイ(この卵とじ……ものすごく美味いぞ。鶏肉の柔らかさ、味付けのバランス……全てがちょうどよく、優しさを感じる)モグモグ
ガイ(もはやこれだけで、今日という一日を祝うにふさわしい料理だ……)
ガイ(……ジュースもブドウをしっかり感じられていいな。熱い料理を流し込むのに最適だ)ゴクゴク
ガイ「……美味いな」
サーシャ「まだ沢山あるから、じゃんじゃん食べてね!」
ワイワイ……
⭐︎停戦のお祝いでパーティのみんなと食事をしました。
646 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 20:51:49.36 ID:Ppb01xibO
ソール「皆様、昨日はどうもありがとうございました……サーシャさんは料理がお上手なんですね」
サーシャ「あっ、ソールさん!そう言ってもらえたならよかったです」
アインズ「……あのザリガニピラフ、また食べたいな」ボソッ
イーリン「……朝からピラフは少々、重いのでは?」
サーシャ「えへへ、またみんなで作ろうね!」
ガイ「……さて、のんびりするのもここまでだ。そろそろ今日の動きを決めよう」
ソール「その前に、よろしいですか?」
リーゼリット「どうかしましたか?」
ソール「もう内戦は止まりました……宰相がまだ残っているとはいえ、皆様の本来の目的ーー世界樹の力を探す旅に戻られても、誰も咎めはしないはずです」
アインズ「……世界樹の力?お前たちはそれを探しにこの国へ来ていたのか」
ガイ「アインズには話していなかったな。それが俺達がこの国へ来た本来の目的だったが……今は、後回しになっている」
アインズ「……なるほど。それを差し置いてまで内戦のことに関わっていたのか」
サーシャ「……だって、目の前で人が苦しんでたから」
リーゼリット「この国が混乱したままじゃ、探索も上手くいかないしね」
ソール「……無理をなさらなくても、と申し上げたいのです。これ以上、帝国のことに関わる義務は、皆様にはないはずですから」
ガイ「無関係を装って通り過ぎるには、あまりにも多くを知りすぎた。それに……」
サーシャ「……ここで背中を向けたら、あとで後悔する気がして」
イーリン「世界樹の件はたしかに大事ですが……今ここで、私たちにできることがあるのなら。目を逸らす理由はありません」
ソール「……」
リーゼリット「旅の途中で出会ってしまったからこそ、無視できない。そんな感じ、かもね」
ソール「……皆様のその強さが、帝国にとってどれほど心強いか……本当に、感謝いたします」
アインズ「……よし、決めたぞ」
アインズ「この国での厄介事が終わったら、私もその世界樹の光の探索に同行させてもらう。構わないか?」
サーシャ「えっ、いいんですか?」
アインズ「ああ。助けてもらった礼もあるし、貴様らの心意気は見ていて好ましい。何よりサーシャの作る飯はすごく美味い……ついていかない理由があるまい」
イーリン「ふふっ、心強い仲間が増えましたね」
ガイ「フッ……よし、やるべきことを片付けよう。クラウディアの動きが本格化する前にな」
現在はユーシリア帝国です。(13日目)
何をする?
安価下1〜3
コンマ下1
01-30 ??
31-00 何もおきませんでした
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:53:35.30 ID:t79heo0R0
フーミンと空の散歩しながら世界樹の光について知らないか聞く
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:56:09.13 ID:fL+ZNH2Io
初代皇帝の思想を根掘り葉掘りソールに聞いて市井にも知らせる
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:59:53.26 ID:4HAKU12fO
もうクラウディア力付くで取っ捕まえよう
650 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:24:54.60 ID:LHspS0ToO
ガイ「フーミン、聞きたいことがあるんだが……」
フーミン「いいわよ。何について知りたいのかしら?」
ガイ「世界樹の光について、何か知らないか?」
フーミン「……その言葉を聞いたのは久しぶりね。この国に落ちた光のことを知りたいのかしら?」
ガイ「この国に落ちた光はなんとなく調べた……他のことを知りたいんだ」
フーミン「なるほど……ちょっと私に付き合ってくれる?道すがら話すわ」
ガイ「構わないが……どこへ行くんだ?」
フーミン「そうね……ちょっと目を瞑ってもらえる?」
ガイ「?……ああ」スッ
フーミン「……よっと」
ムニュッ
ガイ「!?」
ガイ(な、なんだ!?近い……腰に手を回されてーーいい匂いがする……何をされるんだ?)ドキドキ
ギュッ……
フーミン「……これでよし。目を開けていいわよ」
フーミンに密着して縛られたガイ「ん……ロープ?」
フーミン「落としたら洒落にならないからね。それじゃあ……」グッ
ガイ「……まさか、行く所ってーー」
フーミン「行くわよ!」バサッ
◆
ーーユーシリア上空
風「」ヒュウウウ……
ガイ「……空、か……」
フーミン「驚いた?やっぱりハーピィとしては、定期的に空を飛ばないと気持ち悪いのよね」
ガイ「……もう少し事前に説明してから飛んでほしかったな」
フーミン「サプライズってやつよ。でも、気持ちがいいでしょ?」
ガイ「……たしかに、悪くはない」
フーミン「ふふ……じゃあ、本題ね。世界樹の光について……どうして、知りたいの?」
ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要だからだ」
フーミン「……なるほど。たしかに、世界樹の光の力を使えば、この赤い空も元に戻せるのかもね……けど、ダークヒーロー達によって十年前に落ちた光は全て星に返されたわよ。今更、落ちた場所に行った所で星の力なんて何も残っていないはず……フォレスティナに直接出向くつもり?」
ガイ「いや……実際にトコナツ火山島で竜から星の力を受け取ったんだが……」
フーミン「え?」
ガイ「これを見てくれ」スッ
翡翠の賽「」キラッ
フーミン「それは……賽?たしかに、普通の魔翌力ではないわね。もっと深く、澄んでいて、それでいて底知れない力を感じる……」
フーミン「……大事なものなんでしょ?しまっておいた方がいいわ」
ガイ「ああ……それで、世界樹の光の何を知っているんだ?」
フーミン「そうね……十年前に各国に落ちた場所と落ちたことによる影響……といってもダークヒーローの話を知っているならこの辺りのことはあなたも知っていると思うわ」
ガイ「たしか……落ちた場所はここと、トコナツ火山島、オノゴロ諸島、テラヌス・ウルス……あと一つは不明だ」
フーミン「あら……浮島のことを知らないのね」
651 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:25:26.06 ID:LHspS0ToO
ガイ「……浮島?」
フーミン「そうよ。空を飛ぶ者の中で一部の者が知っている地……文字通り宙に浮いた島よ。あ、王国じゃなくて、王国が浮かぶ前から浮いていた島ね」
ガイ「初耳だ……まさか、そこに?」
フーミン「ええ。直接見たわけではないから、詳しくは言えないんだけど……光が落ちた影響で魔王が暴れていたみたい。勿論、ダークヒーロー達に魔王は倒されたし、光も星に返還されて今は平和な地になっているんだけどね」
ガイ「そうだったのか……」
フーミン「少しは役に立てたかしら?」
ガイ「……ああ、十分すぎるほどだ。あなたに頼んで正解だった」
フーミン「ふふ、それならよかったわ」
フーミン「……あなたたちが動いている理由、少しわかった気がする。目に見える脅威だけじゃなく、もっと根っこのところから、世界を変えようとしているのね」
ガイ「……俺たちにそこまでの力があるかはわからない。だが、世界めくれを放っておけば、いずれ空だけじゃなく全てを飲み込む気がする」
フーミン「……もし、この辺りのイザコザが終わって次の場所に浮島を目指すときは私に連絡して。その魔王討伐に関わっていた人を紹介するわ」
ガイ「助かる。借りが増えたな」
フーミン「いいのよ……さて、そろそろ降りましょうか?」
⭐︎浮島に世界樹の光が落ちたことを知りました。
652 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:30:36.85 ID:LHspS0ToO
量が少なくて申し訳ない。
>>647
のコンマが30以下なので、とあるキャラの死亡判定をしつつ本日は終わります。
次回は宰相の捕縛、初代皇帝の考えを広める所から始めたいと思います。
死亡判定
コンマ下1
01-50 死亡
51-00 生存
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 00:42:08.65 ID:6MStPXxLo
判定こわ……
おつです
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 01:20:30.06 ID:pU6y0iY5o
おつ
協定も結ばれてついにラスボス戦か…相手も仕掛けてきたようだ
次の行先は距離的にもオノゴロになるのかね
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 02:25:17.52 ID:l+Yp5Mgoo
策を巡らせるより力尽くしが一番簡単で手っ取り早いのだね
656 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 14:58:21.52 ID:vzdRMaRDO
>>653
どうやら死亡はしなかったようです。よかったですね。
>>654
ラスボス戦かはわかりませんが、ユーシリア編は終盤に差し掛かりつつあります。
次の行き先はまだ決まっていませんが、一度ウォーターポートに戻ることになると思います。そのときに次の行き先を決めることになるでしょう。
>>655
単純ですが、難しいことでもあります。問題の解決には手っ取り早いかもしれませんが、相応の実力が求められるでしょう。
それから、
>>648
の安価でいただいたソールに根掘り葉掘り聞く件に関しては後ほど、採用させていただきます。
657 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 14:59:22.45 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都 大図書館前
民衆「……停戦が成立したらしいぞ」
民衆「やっと戦が終わったんだな……」ザワザワ……
ソール「皆様……どうか、少しだけ耳を貸してください」
民衆「ソール様……!」
ソール「内戦は終わりました。しかし、戦が終わっただけで帝国のすべてが救われたわけではありません。疲弊した街、傷ついた人々、そして……これからをどう築くか。ここからが、我々の真の始まりなのです」
ソール「……初代皇帝はこう記しています。『国を支えるのは、皇帝でも貴族でもなく、民こそが礎である』と。私たち一人ひとりが声を上げ、手を取り合うことこそが、帝国を立て直す道なのです」
ソール「……だからこそ、これからの帝国は、民の声を軽んじてはならない。誰もが望む平和な未来を……皆で築いていきましょう」
民衆「ソール様……!」
ワアアアアアア‼︎‼︎
◆
サーシャ「ソールさん、すごい……!あんなに大勢の人たちが、一斉に耳を傾けてる……」
リーゼリット「うん、ちゃんと届いてる。初代皇帝の言葉がこんなに力を持って響くなんて……」
イーリン「人々は心の拠り所を求めています。停戦の安堵と同時に、次にどう進めばいいのか分からず、不安を抱えている……だからこそ、今が動く時なのです」
サーシャ「こうして少しずつ、帝国が変わっていくのかな……」
アインズ「変わらぬものなどない。国も、人も、常に移ろい続ける……だが、その変化を望む方向へ導けるかどうかは、そこに立つ者次第だ」
リーゼリット「なら、変革を望む人の手伝いをしないとね」
サーシャ「うん!みんなで……!」
イーリン「……ええ。この流れを、決して宰相の思惑に飲み込ませてはなりません」
⭐︎初代皇帝の考えを民衆に普及しました。
658 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 15:00:02.78 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都 旧貴族派邸宅
ライオネル「……やっと剣を納められる。これで帝国はひとまず落ち着きを取り戻すだろう」
側近「お疲れさまでございます、ライオネル卿」
旧貴族派貴族C「卿、祝杯をあげるべきでは?我らが苦難の象徴たる卿の決断……皆、称えております」
ライオネル「……ふむ、皆に感謝せねばな」
旧貴族派貴族C「どうぞ、こちらを」スッ
グラスに注がれる酒「」コポポ……
ライオネル「ありがとう」スッ
旧貴族派騎士C「ええ、では乾杯といきましょう」ニヤリ
ライオネル「……この酒を飲むのは初めてだ。味を知っている者に先に口をつけてもらいたいな」
旧貴族派貴族C「な、何を……? これは卿のために用意したもの……」
ライオネル「だからこそだ。共に平和を祝う酒ならば、美味い酒を飲みたいではないか?不味い酒では台無しになってしまうだろう?」
旧貴族派貴族C「……っ」
ライオネル「……どうした。杯を口に運ぶだけのことだろう?」
旧貴族派騎士C「……チッ!」バッ
短剣「」キランッ
側近「ライオネル卿!!!」バッ
ライオネル「下がれ!!!」
レイピア「」キンッ‼︎
旧貴族派貴族C「ライオネル卿……宰相閣下のために、ここで消えてもらう!」
ライオネル「やはり、クラウディアの手の者か……!」
扉「」バァンッ
旧貴族派騎士A「何事ですか、ライオネル卿!?」ダダツ
側近「あの貴族を捕らえよ!!!奴は卿の命を狙う刺客だ!!!」
旧貴族派騎士達「はっ!」ドドド……
組み伏せられる旧貴族派貴族C「ぐっ……おのれェ……!」
側近「卿!!!ご無事ですか!?」
ライオネル「問題ない……」スチャン……
旧貴族派貴族C「ふふ、ふふふ……遅い……遅いぞ、ライオネル卿……」
ライオネル「何を言っている……?」
旧貴族派貴族C「今夜……いや、今まさに……宰相閣下の手が、王宮に伸びている……陛下は……生きて明日を迎えられまい……」
側近「なっ……!?何を……!!」
旧貴族派貴族C「はは……もう誰にも止められん……」グイッ
旧貴族派騎士A「!?貴様、何を飲んだ!?それを吐き出せ!!!」グイッ
旧貴族派貴族C「ぐっ……おっ……かひゅっ」バタッ
旧貴族派貴族C「」シーン……
側近「……今すぐ医者を!」
ライオネル「待て……毒で自害した。医者を呼んだところで助からんだろう。それよりも急いでこのことを王宮に知らせろ。陛下が危ない!」
659 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 15:00:44.22 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都大図書館
扉「」バンッ‼︎
リーゼリット「わっ、何!?……えっ、ライオネル卿!?」
ライオネル「……失礼する。無礼は承知だが、急ぎで話がある」
アインズ「ただならぬ様子だな」
ライオネル「宰相……奴がついに牙を剥いた。先ほど、私の命を狙う刺客が放たれた」
イーリン「……!無事だったのですね」
ライオネル「なんとか防いだが、試客はこう言い残した……『宰相の手は王宮に伸び、陛下の命が危うい』と」
サーシャ「そんな……!」
ライオネル「ガイ殿、そして皆の者。停戦を結んだ今、宰相を放置すれば再び帝国は混乱に陥るだろう。だが……私にはもう、王宮に切り込む力がない」
ライオネル「どうか……クラウディアの捕縛に力を貸してはもらえぬか」
ガイ「……なるほど。ちょうどいい口実ができたな」
サーシャ「え?」
ガイ「宰相をどうにかする方法を探していたが……今や、皇帝陛下のためという大義がある。動かない理由はもうない」
リーゼリット「そっか……それなら堂々と動ける!」
アインズ「ふん……面白くなってきたじゃないか」
イーリン「急ぎましょう。具体的にクラウディアが何をしでかすかはわかりませんが、陛下の命が狙われているのなら一刻の猶予もありません」
ライオネル「……恩に着る。王宮の構造や警備の配置は把握している。私が案内しよう」
サーシャ「王宮に……!じゃあ、直接クラウディアと対峙することになるんだね」
リーゼリット「よし、やるしかない! あの宰相の野望を、ここで止めよう!」
ガイ「……決まりだな。王宮へ乗り込むぞ!」
⭐︎クラウディア捕縛を決行します!
660 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 15:01:24.40 ID:vzdRMaRDO
ーー王宮
警備騎士A「止まれ!現在、王宮は警戒態勢だ!一般の者は通せない!」
ライオネル「私だ、ライオネル・ランドフォードだ!説明の時間はない、通せ!」
警備騎士A「ライオネル卿……!?宰相閣下より、貴殿と共に来ている者どもは王宮に危害を加えようとする刺客だと通報を受けております!」
ライオネル「なんだと!?」
警備騎士A「ライオネル卿……我々はそのようなことはないと思っておりますが、命令なのです……お引き取りください……!」
リーゼリット「ちょっと!!!皇帝陛下が危ないって言ってるでしょ!?早く通してよ!!!」
警備騎士A「駄目な物は駄目だ!!!」
ガイ「」シュンッ
峰打ちするガイ「」ドゴッ
警備騎士A「うぐぅっ!?」ドサッ
サーシャ「が、ガイ!?ちょっと乱暴すぎない!?」
ガイ「……すまない。だが急がねば陛下の命が危うい。ここで言い争っている暇はない」
イーリン「……致し方ありません。警備の方々を傷つけずに制圧するしかないですね」
アインズ「ふん、むしろ遅すぎるくらいだ。クラウディアに先手を打たれたのなら、悠長に構えている余裕はあるまい」
ライオネル「……すまない。私がもっと説得できればよかったのだが……!」
リーゼリット「まあ、仕方ないよ……!責任は私たちも一緒に背負う。皇帝陛下を救うためにね!」
ガイ「……進むぞ」ダッ
◆
661 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 15:03:00.96 ID:vzdRMaRDO
ーー王宮内 1/3
警備騎士B「なっ、ライオネル卿!?まさか本当に試客だったのか!?」チャキンッ
ライオネル「馬鹿な!私は陛下に忠誠を誓っている!よく考えろ、誰がそんな戯言を吹き込んだか!」
警備騎士C「……だが宰相閣下の命だ!陛下を守るためならば、誰であろうと通すわけにはいかぬ!」
リーゼリット「もう……っ!時間がないのに!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ
アインズ「言葉で説得するのは無駄のようだな。武器を抜け。なるべく殺さず、だが速やかに突破するぞ」
イーリン「かしこまりました……。少し、眠っていただきましょう」スッ
サーシャ「あまり気は進まないけど……やるしかないんだよね?」
魔導弓「」ギリギリ……
ガイ「ああ。これまでもやってきたことだ……行くぞ!」
コンマ下1
01-40 停滞
41-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 0/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 15:05:44.07 ID:6IxVTw1wo
あ
663 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 15:20:49.59 ID:vzdRMaRDO
警備騎士C「こいつら……手強いぞ!応援を呼べ!」キィンッ‼︎
警備騎士D「わかった!!!持ち堪えろよ!!!」ダダッ
リーゼリット「逃がさないよ!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ!
狙撃される弾「」バシュンッ‼︎
リーゼリット「えっ!?弾が、撃ち落とされた!?」
無精髭の痩せ型騎士「……ライオネル卿、こりゃ一体どういうことだ?なんでウチにアンタが攻め込んでる?」
ライオネル「サージェス……話している時間はない。そこを退いてくれ」
無精髭の痩せ型騎士→サージェス「……信じたくねぇが、アンタ等がエリオス様の命を狙うってんなら……容赦はしねぇ」
銃「」カチャンッ
イーリン「銃を持った騎士……厄介ですね」
ガイ「足を止めている暇はない……突破するぞ!」
コンマ下1
01-45 停滞
46-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 15:25:50.99 ID:TNIfOgTD0
はさみうち
665 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 17:04:41.39 ID:Zgqyr0q4O
ガイ「あの銃持ちを狙え、サーシャ!!」キュイイイン……
サーシャ「……!わかった!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
サージェス「危ねぇッ!?……って、おいおい嬢ちゃんどこ狙ってんだ?」
軌道を変える矢「」ギュンッ
サージェス「ーーなっ!?軌道が変わった!?」バッ
サーシャ「魔翌力で出来てるからね……!」
サージェス「けど、撃ち落としちまえば……!」
銃「」バァンッ‼︎
消える矢「」シュウウウン……
サーシャ「!」
サージェス「悪いが、無力化させてもらうぜ」スッ
ガイ「矢に気を取られすぎたな」シュンッ ガシッ
絞められるサージェス「なっ!?あがががが!!!」 ジタバタ
落ちたサージェス「がっ……うぅ……」シーン
ガイ「……イーリン、アインズ!そっちは大丈夫か!?」
イーリン「ええ!あらかた終わりましたよ!」
アインズ「アインズ「ふん、こっちも片がついた。騎士共は気絶させてある」グイッ
騎士「」ピクピク……
ライオネル「……すまないな。王宮の守り手である彼らを討つのは本意ではなかったはずだ」
ガイ「手加減はしている。命までは奪っていない」
サーシャ「うん、みんなちゃんと息してるよ。だから大丈夫!」
リーゼリット「でも時間はないね……きっと奥で陛下が狙われてる」
イーリン「宰相の手はすでに王宮を覆っています。この場に留まれば、ますます不利になるでしょう」
アインズ「ならば進むしかない。道を切り開け」
666 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 17:06:57.00 ID:Zgqyr0q4O
ーー王宮内 2/3
警備騎士D「なっ、もうこんなところまで……!」
警備騎士E「ルクリリ隊長、指揮を!」
銀髪ショートの騎士→ルクリリ「ーー陣形を整えて!弓と銃は後方に!前衛は私とノエル副隊長が受けます!」
警備騎士達「……了解!」ザッ
灰髪の騎士→ノエル「おいおい、俺はもう結構歳だぜ?あまり無理は言わないでほしいんだけどな」
ルクリリ「……ライオネル卿、ここで止まってください。あなたが皇帝陛下を害するはずがないと信じたい……ですが、宰相閣下の命令は、あなた方を反逆の徒として討てというもの。陛下直轄の騎士である私たちは、命令を無視することができません」
ライオネル「……やはり、クラウディアがそう吹き込んでいるか」
ノエル「あんたのことはよく知ってる。皇帝を裏切るなんざ、本気じゃ信じたくねぇよ……けどよ、俺らは皇帝の盾だ。万が一ってやつを見逃す訳にゃいかねぇ」
ルクリリ「信じたい気持ちはあります……ですが、私たちは皇帝陛下を護る剣。職務を捨てることはできません。どうか、ご理解を……!」
ガイ「理解はしている。だが、立ち止まるわけにはいかない」スッ
ライオネル「……どうしても戦わねばならぬか」
アインズ「……あの2人には気をつけろ。何か危険な感じがする……」
コンマ下1
01-45 停滞
46-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 17:15:53.55 ID:pU6y0iY5o
はさみうち
668 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 22:10:57.23 ID:84SGa/44O
ノエル「マーズ……早速使わせてもらうぜ」
重量魔法「」ズン!!
重量魔法「」ズン!!
重量魔法「」ズン!!
イーリン「重っ!?……これは重力魔法!?」グググ……
ライオネル「マーズ最高指揮官から借りてきたのか!」グググ……
ガイ「くっ、動けない……ッ!」グググ
ノエル「このまま全員、とっ捕まえてやる!」
重力魔法「」ズン!!
サーシャ「きゃっ!?」サッ
リーゼリット「サーシャ、離れて!距離を離せば重力魔法は届かない。まずは、あの騎士の人をーー」
ルクリリ「撃て!!!」
銃声「」パンッ‼︎パンッ‼︎
弓「」バシュンッ‼︎バシュンッ‼︎
サーシャ「……これじゃ狙えないよ!」
壁「」バスッ‼︎バスッ‼︎
アインズ「……私に任せておけ。隙ができたら重力魔法を使う騎士を狙撃しろ」バッ
リーゼリット「えっ、アインズさん!?」
騎士D「ん、降参か?一人出てきたぞ……」
騎士E「いや……突っ込んでくる!攻撃の手を緩めるな!」
アインズ「」ドドド……
ノエル「この感じ……十年前の悪竜と同じ!?」
重力魔法「」ズン!!
アインズ「ーー遅いッ!」サッ
アインズ「ハッ!!!」
竜角の槍「」ブンッ‼︎
ノエル「うおっ!?」
メイス「」ガキンッ‼︎
サーシャ「……!今だよ、リーゼ!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
リーゼリット「了解!!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
ノエル「ーーぐあっ!!」ドスッ‼︎ドスッ‼︎
ルクリリ「ノエル副隊長!!!」
669 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 22:11:33.68 ID:84SGa/44O
ノエル「……」ドサッ……
重力魔法「」シュウン……
ライオネル「……重力魔法が解除された!」
ガイ「今度はこちらの番だ!」シュンッ
イーリン「ええ、反撃開始です!」ダッ
ルクリリ「ッ……全員、下がって体勢を立て直しなさい!」
ガイ「悪いが、そうはさせんぞ!!!」シュンッ
魔鉄の剣「」ブンッ
ルクリリ「雷速移動!?いや、それよりも速い……だけど!!!」スッ
ライオネル「まずい……ガイ殿!武器を手放して離れろ!!!」
ガイ「!」パッ
変形する魔鉄の剣「」ガキンッガキンッ‼︎
ガイ「金属を操る魔法か!……厄介だな……!」ズザザ
イーリン「ラアッ!!!」ブオンッ‼︎
吹き飛ばされる騎士達「ぐわあああっ!!」
イーリン「ガイ様、そのまま下がっていてください……!」ダッ
ルクリリ「……やはり、あなたたちを止めるのは容易ではありませんね」ギュッ
落ちている剣や鎧の破片「」ヒュンヒュンヒュンッ‼︎
イーリン「……見切りました!!!」ヒョイッ
ルクリリ「なっ、避けた!?」
イーリン「少々、痛いですが……我慢してください!!!」ドゴォッ‼︎
ルクリリ「うっ……あっ……」ドサッ……
アインズ「……この辺りは制圧できたな」
ライオネル「彼らは本来、帝国を守る忠義の士……だが今は一刻を争う。皇帝陛下の安否を確かめねばならん!」
サーシャ「うん……!早く行こう!」
リーゼリット「後でちゃんと誤解を解かなきゃね……」
670 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 22:13:03.97 ID:84SGa/44O
ーー王宮内 3/3
竜騎兵団A「この先は絶対に死守するぞ……!」
竜騎兵団B「ああ……何がなんでも通すものか」
クルツ「お前等……あのときの襲撃者か!」
アイゼン「グルルゥ!」
アインズ「竜騎兵団か……もしや、この先に宰相もいるのか?」
ライオネル「皇帝陛下が危ういのだ……君達と剣を交えたくはない。そこを退いてくれ!」
クルツ「ライオネル卿!?……嘘だろ……まさか、本当に宰相閣下のおっしゃった通り、刺客に堕ちたというのか……!?」
ガイ「……強行突破するしかないか」
リーゼリット「今更だけど、失敗すれば国家転覆の罪とかで処刑されるんじゃない?」
サーシャ「……っ、そ、そんな……!」
イーリン「ですが、ここで退けば本当に宰相の思うままになります。陛下を守れるのは、今この時しかありません」
コンマ下1
01-45 停滞
46-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 22:23:17.30 ID:l+Yp5Mgoo
ん
672 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 22:56:11.02 ID:lTlGlg4qO
クルツ「……アイゼン、行くぞ!」
アイゼン「グルルゥッ!」ダダダッ
竜騎兵団A「うおおおおっ!!!」
竜騎兵団B「止めろ!何としても止めるんだ!」
竜騎兵団達「おおおおおっ!!!」
ガイ「……来るぞ!」
アイゼンの爪「」ガギィンッ‼︎
ガイ「くっ……速い!」ズザザッ‼︎
アインズ「以前よりやるようになったな!」ブンッ‼︎
クルツ「同じ失敗はしないさ!」ガキィンッ‼︎
アイゼン「グルッ!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
騎竜「グルッ!?……グルルル!!!」ググ……
リーゼリット「嘘……!前よりタフになってない!?」
サーシャ「矢も効きづらいみたい……!誰かが防御魔法を使ってるのかも!」
ライオネル「……なるほど、竜も騎士も鍛え上げられている。これは手強いぞ……!」キンッ‼︎
イーリン「確かに……!一撃で崩れる相手ではありませんね!」ドゴォッ‼︎ドゴォッ‼︎
ガイ「だが、突破口は必ずある……攻撃を続けるぞ!」
コンマ下1
01-50 停滞
51-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 2/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 23:00:50.41 ID:3ewdfnih0
あ
674 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 23:19:29.79 ID:lTlGlg4qO
ライオネル「はっ!」
レイピア「」ビュンッ‼︎
クルツ「そらっ……!」
鉄の槍「」キンッ‼︎グルンッ……
ライオネル「くっ……炎よ、燃え上がれ!!」バッ
クルツ「アイゼン!」
アイゼン「グルルルッ!!!」
アイゼンの尾「」ビュンッ‼︎
かき消される炎「」シュウウウウ……
アインズ「……鱗が炎をはじくか。地竜ならば当然か」
ライオネル「関心している場合か……!」サッ
鉄の槍「」ビュンッ‼︎
サーシャ「ライオネル卿!!」
魔導矢「」ギュンッ‼︎
アイゼン「グルルッ!」パクッ‼︎
サーシャ「嘘!?矢を噛み砕いた!?」
クルツ「このままいけば勝てる……みんな、気を抜くなよ!!!」
竜騎兵団たち「うおおおおおおっ!!!」
リーゼリット「相手がだいぶ勢いづいてきてる……このままじゃ止められるよ!!!」
騎竜の首を絞めるイーリン「ええ……!何か、決定打を与えねば……!」ギリギリ……
騎竜「グルゥ……」ドサッ
ガイ(決定打か……だが、この数と竜相手に真正面からぶつかっても埒があかん……!)
短剣「」シャキンッ
コンマ下1
01-50 停滞
51-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
停滞カウント 3/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 23:20:36.43 ID:rJoModYZO
はい
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 23:24:41.71 ID:nU77MCj+0
次ははさみうち使おう
677 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 23:39:33.20 ID:lTlGlg4qO
竜騎兵団D「止まれ、動くな!!!」シャキンッ
竜騎兵団E「武器を捨てろ!!!そうすれば命は助ける!」
リーゼリット「囲まれた……!」
サーシャ「ど、どうするの!?数が多すぎるよ!」
イーリン「この状況で投降はあり得ません。ですが……」
ライオネル「ぬぅ……もはや、これまでか……」
竜騎兵団F「動くなと言っている!!!」ビシィッ
ガイ(何か、打開策はないのか……?)
装飾が施された鞘のナイフ「」カタカタ……
アインズ(また、妙な感覚だ……これは一体、なんなんだ?)
コンマ下1
01-50 停滞
51-00 突破
スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
??? +99(残り1回)
※???が使えるようになりました。使用する場合は以下の選択肢の数字のどれかを選んでください
1 濶イ
2 蜻ウ隕�
3 險俶�
停滞カウント 4/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 23:48:08.67 ID:pU6y0iY5o
??? 2
これは一体…
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 23:48:22.98 ID:XxNHmo38O
はさみうちとボム同時使用
680 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/29(月) 00:28:31.87 ID:mYVMWXUGO
ガイ(……?このナイフ、今なら抜ける気がする……)スッ
黒い刀身のナイフ「」スラッ……
ガイ「……抜けた……」
アインズ「……!?待て、ガイ!嫌な予感がする!!!それは使うな!」ゾワッ
サーシャ「えっ……急にどうしたの、アインズさん!?」
アインズ「その刃……普通の武器じゃない……!竜でも本能的に拒絶するような、禍々しい気配を感じる!」
アイゼン「グルルル……」
クルツ「な、なんだこの空気は……?」
騎竜達「」オロオロ
竜騎兵団F「どうしたんだ?騎竜が怯えてる……?」
ガイに囁く声「……抜いたか……我が主よ……」
ガイ「声が聞こえる……?」
ガイに囁く声「我を振るえば……運命を変えられる……主の望むままに……」
ガイ「……本当に?」
サーシャ「ガイ、誰と話してるの?」
ガイに囁く声「ただし、代価が要る。我が力を通す器には何かを捧げてもらわねば……」
アインズ「ガイ、聞くな!そいつを鞘に戻せ!」
ライオネル「なんだ……?どうしたというんだ……?」
ガイ「……捧げる。だから、力を貸してくれ」
ガイに囁く声「……よかろう。では貴様のーーを頂くぞ」
◆
681 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/29(月) 00:32:36.01 ID:mYVMWXUGO
◆
騎竜達「」シーン……
竜騎兵団達「」シーン……
クルツ「なん……だ?なにが、起きた……?」ドサッ
アイゼン「グルッ……」ドサッ……
リーゼリット「……あれ?えっ?私たち、囲まれてたよね?」
サーシャ「う、うん……さっきまで武器を突きつけられてたはずなのに……」
イーリン「まるで……最初から竜騎兵団が倒れていたような……」
アインズ「……!ガイ、ガイはどこだ!?」
ガイ「……ここだ」スッ
ライオネル「無事だったか!一体何が……」
サーシャ「良かった……!本当に心配したんだよ!」
リーゼリット「でも、どうやってこんな状況を……?」
イーリン「ガイ様、これはあなたが……?」
ガイ「ああ、俺だ。……どうにかなってよかった。皇帝陛下の元へ向かうぞ」
サーシャ「……うん……!」
ライオネル「とにかく助かった。今は先を急ごう。宰相を止めねば!」
アインズ「……ガイ、お前……」
ガイ「……大したことじゃない。今は宰相を止めるのが先だ」スタスタ……
サーシャ「ガイ、待ってよ!」タタッ
リーゼリット「……変だな。何か……言葉にできない違和感がある」
アインズ(……何かを失ったな。だが、それを口にすれば皆を不安にさせるだけか……)グッ
682 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/29(月) 00:34:23.31 ID:mYVMWXUGO
というわけで本日の更新を終わります。
次回は土曜日に更新したいと思います。
果たして、宰相を捕縛することはできるのでしょうか?
それでは、また。
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/29(月) 00:38:14.87 ID:R6dNmHq0o
出番もなく死亡フラグも立ってる皇帝陛下の明日はどっちだ
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/29(月) 01:02:17.71 ID:hwZENtQ50
乙
ガイはいったい何を捧げたのか気になるな。
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/29(月) 01:36:52.83 ID:mrSBNPVpo
おつ
土壇場で新たな力に目覚めてこれこそ主人公だと思ったが代償系だったかぁ
物語的には熱いけど結構ギリギリで危なかった…
686 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 08:45:04.61 ID:n8BWooBcO
>>683
実は元々ユーシリア編でエリオス皇帝を直接出す気はなかったので、出番が少ないのはその影響です。今回の更新以降は出る場面が増えるかと思います。
>>684
捧げたものは直ちに影響が出るものではありませんが、後々わかると思います。今後にご注目ください。
>>685
新たな力を使うと無条件で勝利できますが、使う度にガイは何かを失っていきます。代償は目に見えてわかるものかもしれませんし、見えないものかもしれません。参考にしてください。
687 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 08:45:43.54 ID:n8BWooBcO
ーー王宮 皇帝の間
ライオネル「エリオス様、エルザ様!!!ご無事ですか!?」
クラウディア「あら……間に合ってしまったのですね」
ボロボロの茜色の髪の騎士「陛下……お逃げください……」ドサッ
赤髪の皇帝→エリオス「マーズ、しっかりしろ!」
金髪の皇后→エルザ「クラウディア宰相!どうしてこんなことを……!」
クラウディア「ふふ……私の目的のために仕方なく、ですわ。本来ならもっと平和的にこの国を私のものにできたのですけれど……」
クラウディア「……少々、想定外の出来事が起こりましてね。こうせざるを得なくなったのです」
ガイ「……俺たちのことか」
クラウディア「ええ、その通り。あなた方が余計なことをしなければ、こうはならなかったのに……」
ライオネル「貴様……宰相ともあろう者が、帝国を裏切るのか!」
クラウディア「裏切り?違いますわ、ライオネル卿。私はただ……弱き者が王座に座る現状を正そうとしているだけ。国一つではなく、世界全てをも統べられる強き者こそが、真に人々を導けるのです。それには……私こそがふさわしい」
ライオネル「妄言を……!強き者とは、ただ力を誇示するだけの存在ではない!」
エリオス「クラウディア宰相ーーお前は……十年もの間、我らを支え、民の声を代弁すると誓ったはずだ!この十年間……国のために尽くした全てが、嘘だったというのか!?」
クラウディア「違いますわ、エリオス様。私は常に真実を語ってきました。国のために尽くす、と。そう言いました」
クラウディア「ただし、その国とは弱き皇族に導かれる国ではなく強者に導かれ全てを支配する……新しい国のことです」
エルザ「そんな……」
688 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 08:46:10.29 ID:n8BWooBcO
剣を取るエリオス「クラウディア、貴様……!」バッ
剣を取るエルザ「……加勢します!」バッ
クラウディア「あら、赤き勇者の剣と白き女神の弓は使わないのですか?……ああ、『平和な国を築くために』、自ら手放したんでしたね」
クラウディア「……残念ながら、今のお二人では私の相手にはなりませんわ」スッ
ライオネル「……!エリオス様、エルザ様!!!お下がりください!!!」
辺りを灼くレーザー「」ビィィィィィィィィィィィィッ‼︎
エリオス「ぐああああああっ!!!」
エルザ「きゃああああああっ!!!」
エリオス「ぐっ……」バタッ
エルザ「うぅ……」バタッ
サーシャ「嘘……」
ライオネル「貴様ァッ!!!」
クラウディア「ふふ、安心してください。まだお二人は死んだ訳ではありませんわ……生きていてもらわなければならない理由があるのです」
エルザ「理、由……?」ググッ……
クラウディア「象徴として、人々の前に立っていただきます。勇者の血を継ぐ存在が私の足元に跪き、無力をさらすーーその姿こそが、新しき帝国の正当性を示す証になる」
イーリン「……あなたのやっていることは正当性を示すことにはなりません。ただの暴力と傲慢の押しつけです!」
リーゼリット「そうだよ!それにそんな国には誰も心からついてこない!恐怖で縛ったって、いずれ必ず崩れるんだから!」
クラウディア「ふふ……人々が従うのは正しさではなく結果。力ある者が頂点に立つーーそれが世界の理……」
ガイ「……なら、俺たちがお前を止めて結果を示す。力が全てだというなら……その身で確かめてもらおう」
短剣「」シャキンッ
クラウディア「望むところですわ。あなた方には相応の最期を迎えてもらいます」
収束する光の魔翌力「」ギュウン‼︎
アインズ「……最期を迎えるのは貴様の方かもしれんぞ?」
竜角の槍「」ブンッ‼︎
サーシャ「……私たちは、負けない!」
魔導弓「」ギリィッ‼︎
ライオネル「貴様には……必ず裁きを下す!覚悟しろ、クラウディア!」
レイピア「」スラッ……
クラウディア「かかってきなさい。全員まとめて捩じ伏せてあげますわ!!!」
ーー戦闘開始 クラウディアーー
1-10 痛恨(ランダムで味方死亡判定1名)
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
???+99 現在使用不可
※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 09:10:49.03 ID:SZvw5CWAO
あ
690 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 11:01:45.73 ID:vM5WSyHdO
コンマ下1
01-10 サーシャ
11-20 リーゼリット
21-30 イーリン
31-40 アインズ
41-50 ライオネル
51-00 死者なし
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 11:24:50.76 ID:ttpLji5fO
責任重大
死者なし
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 11:52:35.15 ID:CDb7Dvp8o
ヒュッ
心臓に悪い悪い
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/10/04(土) 18:34:19.78 ID:IxYfZaWB0
やはり西日本が日本の患部
アメリカは欲張らず
戦後の占領は
東西で連合国分断支配してほしかった
694 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 19:33:42.35 ID:sqO2rEaBO
クラウディア「あはははは!!!さっきまでの威勢はどうしたのですか!?」
周辺を灼くレーザー「」ビィィィィィィッ‼︎
リーゼリット「うわあああっ!」
サーシャ「きゃあっ!!!」
石床「」ジュッ‼︎ ドガァン‼︎
アインズ「なんて威力だ……!迂闊に触れたら即死だ!!!」
イーリン「ッ……隙がない!これだけの魔翌力を、詠唱もなく……!」
サーシャ「くぅっ……お願い、当たって!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
レーザーに撃ち落とされる矢「」ジュッ‼︎
サーシャ「矢が焼き切られる!?防御も兼ねてるなんて……どうなってるの!?」
アインズ「下がれ!!!遮蔽物のない場所は焼かれるぞ!!」サッ
石床「」ジュゥゥゥ……
クラウディア「逃げ場などありませんわ……光は常に上から照らすもの。下にいる者は、ただ焼かれるのみ……」スッ
クラウディアに収束する光「」ギュウウウウウウン……‼︎
ライオネル「あれは!?防ぎきれない……!皆、私の後ろに!!!」バッ
リーゼリット「そんなのダメだよ!ライオネル卿が焼かれちゃう!」
ライオネル「構わん!私が盾になる!あれを撃たせた後なら、反撃の隙が生まれるはずだ……!その時に陛下達を連れてーー」
イーリン「そんなこと、できる訳ないでしょう!?」
クラウディア「愚かですね……弱者が身を差し出して何になるのです?」
クラウディアに収束する光「」ギュウウウウウウン……‼︎
ガイ「……」
装飾が施された鞘のナイフ「」カタカタカタ……
01-30 敗北(ライオネル卿死亡)
31-50 劣勢
51-00 優勢
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
???+99 使用可能になりました。使用する場合は以下の数字も選んでください
1 濶イ
2 逞幄ヲ
3 險俶?
※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 19:36:26.87 ID:NRAYvr4U0
はさみうち
696 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 20:40:00.43 ID:sqO2rEaBO
ガイ(こうなれば……)スッ
アインズ「ダメだ、ガイ。ここは私に任せておけ」ガシッ
ガイ「アインズ……」
アインズ「……あまりこの姿は好きじゃないんだがな……」ゴッ……
アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオオッ‼︎
リーゼリット「熱っ!えっ、何これ!?」
サーシャ「ええっ!?アインズさんが燃えて……体が……大きくなってる!?」
イーリン「たしかに大きくなっていますが……姿も……竜のような……!」
ライオネル「その姿は……まさか、悪竜……!?」
赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バサッ‼︎
竜の放つ灼熱「」ゴゥッ‼︎
収束レーザー「」ビィィィィィィッ‼︎
ドッガァァァン‼︎
ライオネル「……防ぎきったか!」
クラウディア「驚きました……まさか竜だったとは……ですがーー竜ごときが、私の光を超えられると思わないことですわ!」スッ
辺りを灼くレーザー「」ビィィィィィィッ‼︎
赤黒い巨竜「グオオオオオオッ!!!」
竜から放たれる灼熱「」ゴゥッ‼︎
リーゼリット「す、すごい……」
697 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 20:40:27.01 ID:sqO2rEaBO
イーリン「見惚れている場合ではありません!!!今が攻撃のチャンスです!!!」
サーシャ「……うんっ!」バッ
魔導弓「」バシュンッ‼︎
リーゼリット「ああ、そっか!今の状態なら……!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
ガイ「イーリン、合わせろ!!!」キュイイイン‼︎
イーリン「ええ、行きます!!!」ダッ
クラウディア「来ますか……!」スッ
撃ち落とされる銃弾と矢「」ジュッ‼︎ジュッ‼︎
ガイ「イーリン、左は任せた!」シュンッ‼︎
イーリン「了解!」ダッ‼︎
クラウディア「遅い!」
背後に出現するガイ「遅いのはそっちだ」シュンッ‼︎
短剣「」ヒュンッ
クラウディア「ーーッ!?」サッ
ライオネル「避けても終わらんぞ!!!我が怒りの炎を喰らえ!」スッ
燃えるクラウディア「ああああああっ!!!」バッ
ゴロンゴロン……
クラウディア「ふぅ……ふふ、今のはおしかっーー」
回転蹴りをするイーリン「オラァッ!!!」グルンッ
クラウディア「なっーーがはぁっ!?」ドゴォッ‼︎
後方へ吹き飛び壁に叩きつけられるクラウディア「」ドガァンッ‼︎
ライオネル「決まった……!だが、魔翌力でうまく防御したようだ。気を抜くな!!!」
クラウディア「はぁ……はぁ……げえっ……」ビチャビチャ……
クラウディア「よ、よくも……オェ……やってくれましたね……」
リーゼリット「まだ動けるの……!?」
サーシャ「嘘……今の、まともに入ったはずなのに……」
クラウディア「はぁ……私とてロスチャイルドの一員なのです……!只の人間とは……格が、違う……!!!」
ガイ「……投降しろ、そうすれば命は助けてやる」
クラウディア「……ふふ……優しいのですね、あなたは」
クラウディア「けれど、それがあなた方の敗因になる。慈悲は強者の特権……それを弱者が口にするなど、滑稽ですわ」ユラ……
ライオネル「……どうやら完全に決着をつけねばならないようだな」スッ
01-30 劣勢
31-80 優勢
81-00 会心
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
???+99 使用する場合は以下の数字も選んでください
1 濶イ
2 逞幄ヲ
3 險俶?
※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 20:41:26.28 ID:UtHhUjeg0
? 3
699 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 20:48:05.54 ID:sqO2rEaBO
>>698
今回失うものの程度を決めたいと思います。
コンマ下1
数字が大きいほど、代償は大きくなります。
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 20:53:07.60 ID:mB0A4sxa0
あ
701 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:07:13.33 ID:sk6wj5kmO
クラウディア「ええ、そうですね……ここからが本当の地獄です」ニヤッ
クラウディア「……光よ、我が魂を喰らい、形を得よ」
クラウディアを包む光の奔流「」キラキラキラ……
イーリン「ッ!?魔翌力の流れが……異常です!こんなの、今までの比じゃ……!」
柱になっていく光「」ゴゴゴゴゴゴ……
サーシャ「あれを……撃つの!?」
光の柱「」ゴォォォォォォォォッ‼︎
リーゼリット「嘘でしょ……王宮ごと吹き飛ばすつもり!?」
ライオネル「全員、退避しろ!アレは防げる範囲を超えている!!!」
光に立ちはだかる赤黒い巨竜「グルルル……」ズシンッ‼︎
イーリン「なっ、アインズさん!!!いくら竜といえど、無茶です!!!」
赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バッ
灼熱「」ゴゥッ‼︎
光の柱「」ゴォォォォォォォォッ‼︎
ライオネル「ぐっ……熱が、押し寄せて……ッ!」
ガイ「……使うしか、ないか」ボソッ
黒い刀身のナイフ「」スラッ……
赤黒い巨竜「!?ギャオ!!!ギャオオオッ!!!」
アインズ(ガイ……それは、やめろ!取り返しがつかなくなるぞ!!!)
サーシャ「……ガイ?」
ガイ「ーー代償の刃よ……我が欠片を喰らい、願いを叶えろ。運命をも歪めるその力、今この身に宿せ……!」
代償の刃「よかろう。今回はーーを貰っていくぞ……」
◆
702 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:07:40.99 ID:sk6wj5kmO
イーリン『まったく、何度言わせれば分かるんですか。あなた方に路上徴収の権利なんかないですよ』パンパン
リン『……次は から逆に折る。覚えて』ギロッ
ガイ『……助かった。だが、あれくらいならなんとかなった』
ン『たしかに、 と感じました。ですが、見過ごす 』
ガイ「なるほど……そうだ、一つ教えてくれ。暗黒館へ行きたいんだが、場所を知っているか?」
『 ですか?私も今から向かうところです、しますよ』
ガイ『そういうことなら、よろしく頼む。俺はガイ。冒険者だ』
『ガイさん 私は 暗黒館の です。以後、お見知り置きを』
◆
サーシャ『もし、私がパーティに誘ったら入ってくれる?』
ガイ『……俺はまだこの依頼しか実績がないぞ?俺以外に優秀なヤツはいくらでもいる。そいつ等とパーティを組んだ方が効率的だ』
ーシャ『効率的とか、 じゃなくて、 さんと です』
ガイ『……どうしてそこまで俺にこだわる?』
シャ『って思ったの、 なんです』
ガイ『……お前、変わっているな』フッ
ャ『!?』
ガイ『すまん、馬鹿にしたわけじゃないんだ』
ガイ『そういったことを言われたのは初めてでな……悪い気はしない。むしろ、少し嬉しいくらいだ』
『!』
ガイ『俺でよければ、正式にパーティを組もう』
◆
リーゼリット『やあ、お二人さん。私を探してる?』ヒョコッ
ガイ 『まだいてくれたか。探したぞ』
ーゼリット『ガイさん、用件は一体 だい?」 』
ガイ『ああ……実は、君と正式にパーティを組みたくてな』
リット『……え、私と?』
ガイ『無理強いはしない。あくまで君の自由意思に任せる』
ト『……私、そう言われたのはじめてで……なんて言ったらいいのか……』
『……その、私でよ ば……パー に入れて ……な……?』
『わっ、 !苦しいって!』バシバシ
ガイ『フッ……それじゃあ改めて、これからよろしく頼む。堅苦しい呼び方はなしでいい、俺のことはガイと呼んでくれ』
『う、わかったよ、……ガイ。私のことも、 って呼んで……ッ! !そろそろ離して!!!』ジタバタ
◆
ガイ「誰だ……今の声は?」
ガイ「いや……どうでもいいか……」
703 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:08:13.03 ID:sk6wj5kmO
◆
クラウディア「がっ……な、に……何が、起きたんです……?」ビチャビチャ……‼︎
ガイ「……」
炎に包まれる赤黒い巨竜「……」ボッ‼︎
アインズ「……馬鹿者が……」シュウウウ……
サーシャ「あれ?ガイ、いつの間にあんなところに……」
リーゼリット「本当だ……また、ガイのお陰で助かったのかな?」
イーリン「ええ、そのようですが……何か様子がおかしいような……?」
ガイ「……アインズ、今はどういう状況だ?」
アインズ「見ての通りだ。クラウディアの最後の手をお前が潰した。あの刃を使ってな……」
ガイ「……ああ、そうか。そうだったな……ええと」チラ
サーシャ「?どうしたの、ガイ?」
アインズ「……何だ?」
ガイ「いや……」
ガイ「……その、悪いが……誰だ、お前は?」
サーシャ「えっ……?」
リーゼリット「ガイ、その冗談面白くないんだけど?」
ガイ「……」
アインズ「……ガイ、お前まさか……」
ガイ「……俺のことは後でいい。今はクラウディアをどうにかすることを考えるべきだ」
アインズ「……いや、もう手遅れだ。見ろ」
クラウディア「はぁ……はぁ……っ、視界が……白く……」フラッ
クラウディアの血溜まり「」ビチャビチャ……
ライオネル「……完全に魔翌力が無くなっている。もはや、立つのもやっとだろう」
クラウディア「……愚か……ですね、私も……こんな結末……望んでいないのに……」
サーシャ「クラウディア……!」
クラウディア「……せめて……見届けたかった……私の……理想の……国を……」ドサッ
リーゼリット「……終わった、の……?」
アインズ「終わりだ。もう二度と立ち上がることはない……」
ライオネル「!エリオス様、エルザ様!」ダッ
ガイ「皇帝と皇后も無事か……一度、拠点に戻ろう……すまないが、案内してくれるか?」
◆
704 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:08:43.18 ID:sk6wj5kmO
サーシャ(それからすぐに、エリオス皇帝とエルザ皇后は私達の誤解を解いてくれた。私たちが王宮を襲った反逆者じゃないってことは正式に伝わった。ライオネル卿とフレンさんが証言してくれたおかげで、騎士たちも少しずつ落ち着きを取り戻している)
サーシャ(クラウディア宰相の抜けた穴には、臨時でソールさんが就いた。前にも宰相を務めていたから勝手は分かっているみたい。本人は大図書館で静かに暮らすつもりだったらしいけど……他に適任がいなかったらしい)
サーシャ(今のユーシリアは、ようやく平和な国を取り戻しつつある。けれど、完全に平和になったわけじゃない。国の中枢はまだ混乱しているし、クラウディアの残した影響も大きい。彼女の思想は一部の貴族の間に残っているらしいし……宰相とは関係なしにエリオス皇帝の施策をよく思わない人たちもいる……)
サーシャ(けど、民の声が少しずつ強くなっている。戦争のない国にしたいって、みんなが口にするようになった。それだけで、この国はもう前に進もうとしてるんだと思う)
サーシャ(宰相の仕事で忙しくなったソールさんの代わりに、魔族国に亡命していた管理人のパティさんという人が帰ってきた。少し掴みどころのない人だけど、話してみるとすごく優しくて、でもどこか底の見えない人……そんな印象の人)
サーシャ(パティさんのご厚意で、私たちは大山脈で世界樹の光の調査を終えるまで、大図書館に滞在させてもらえることになった。そして、ガイは……)
705 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:10:07.23 ID:sk6wj5kmO
ーー帝都 大図書館
サーシャ「……ガイ……」チラッ
ガイ「……何だ?」
サーシャ「本当に……私たちのこと、覚えてないの?」
ガイ「……すまない……思い出せない」
リーゼリット「そんな……」
イーリン「ですが、アインズ様のことと……ユーシリアでの出来事は覚えておられるのですね?」
ガイ「ああ……それと、俺が暗黒館の幹部だということ、世界樹の光の残滓を探索していることは覚えているが、それ以外のことは……」
サーシャ「……そっか」
ガイ「……悪いな」
サーシャ「謝らないで。ガイが助けてくれたおかげで、今の私たちがあるんだから」
ガイ「……そう、か」
アインズ「……それで、今日はどう動く?」
イーリン「内戦の諸々については一通り済みました……世界樹の光の探索に向かうのが、よろしいかと」
現在はユーシリア帝国です。(14日目)
何をする?
安価下1〜3
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 23:11:11.56 ID:NRAYvr4U0
女性陣でショッピング
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 23:12:28.66 ID:Lttg2fQLO
パティにガイを見てもらう
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 23:25:36.56 ID:duF7HcFmo
ナイフの力が何なのか図書館でそれらしい書籍を探す
709 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/04(土) 23:30:49.37 ID:sk6wj5kmO
安価が出揃ったので本日はここまでにします。明日も更新しますので、よければお付き合いください。それでは、また。
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/04(土) 23:38:47.71 ID:yQs/Z7kjo
乙
殺人童貞を捨てたか
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 00:26:36.58 ID:aFhqqbdBo
おつ
代償が重い!運命賽(代替)の力は最終手段だな…
戦闘用アイテム買い込むか連携技増やすか
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 00:39:50.01 ID:DAtkaTAto
アインズなんか色々知ってる枠か
713 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 11:56:18.09 ID:ampArMN3O
>>710
実は仲間の中では、本編前や描写されていない所でサーシャ以外のキャラは一線を越えたことがあるようです。今回はガイが無意識にどうにかしようとした結果、宰相の死に繋がったようです。
>>711
使うタイミングはお任せします。連携技についてですが、仮に習得する場合『はさみうち』は無くなり『連携技』という名称に変わります。その分、使用回数が増えます。
自由安価でそれっぽい安価が出たら実装しますね。
>>712
正確には知っている訳ではなく感じ取れるといった方が正しいです。このあとの描写を読んでいただければと思います。
714 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 11:56:47.62 ID:ampArMN3O
ーー帝都ユーシリア
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「……」
リーゼリット「……」
イーリン「お二人とも、大丈夫ですか?」
サーシャ「うん、ただ……なんか不思議な気分で」
リーゼリット「……ねぇ、サーシャ。ガイのこと、考えてた?」
サーシャ「……うん」
リーゼリット「やっぱり……忘れられるって、思ってたより、ずっと辛いんだね」
アインズ「……だが、生きている。それだけで充分だろう」
サーシャ「……アインズさんは、平気なの?」
アインズ「長く生きていると色々あるからな。慣れることはないが……受け入れることはできる」
サーシャ「……受け入れる、か」
アインズ「だが、記憶を失った程度で、あいつの本質が変わるとは思えん。ガイは……そういう奴だろう?」
リーゼリット「でもさ、それでも……やっぱり、悲しいよ」
サーシャ「うん……これまで旅路も、全部、ガイと一緒に見た景色のはずなのに。今のガイは……もう覚えてないんだよね」
イーリン「……たとえ記憶を失っても、心の奥に残る何かがあると信じたいものです」
リーゼリット「……イーリンさん、そう思う?」
イーリン「ええ。記憶というのは形ではなく、魂に刻まれるものだと私は思っています。消えたように見えても……本当は、残っているのかもしれません」
アインズ「ああ……そうだといいな」
リーゼリット「……ねぇ、せっかく外に出たんだし、少しくらい歩かない?こんな顔してたら、幸せが逃げちゃうよ」
サーシャ「……そうだね。折角、内戦が終わったんだし、平和を楽しまないとね!」
イーリン「それでは、せっかくですし市場を見て回りましょうか」
アインズ「そうだな。腹が減った……何か食べたい気分だ」グゥゥ……
リーゼリット「あはは、アインズさんって結構食べるの好きですよね?」
アインズ「むっ、そんなことは……」
アインズ「いや、そうだな。食べるという行為は、人の営みの中で最も単純で、そして最も生を実感できるものだからな」
リーゼリット「……なんか今、すごい名言っぽく言いましたね?」
サーシャ「ふふ、美味しそうなお店もいっぱいありそうだし、どこに寄ろうか?」
イーリン「食事もいいですが、消耗品の購入も忘れてはいけませんよ?」
安価下1
(ありそうな場所を自由にどうぞ。
登場させたい人物がいれば2名まで記載してください。状況に相応しくない場合は却下される可能性があります。)
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 12:01:29.72 ID:vA6fJwe1O
バイキングレストランにフーミンとニナがいた
716 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 15:29:16.44 ID:Z0IRi7WXO
ーーレストラン
ワイワイガヤガヤ
アインズ「おお、美味そうな物が並んでいるな……!」
リーゼリット「アインズさん、バイキングって初めて?」
アインズ「山に暮らしていたときは似たようなものが出ていたが……この規模は初めてだな」
サーシャ「見て見て!こっちはスイーツのコーナー!ケーキもプリンもある!」
イーリン「サーシャ様、栄養のあるものを先に取りましょうね。バランスが大事です」
ニナ「おや、救国の英雄御一行じゃないか。ククッ、今日は宴か?」
イーリン「おや、ニナ様。この店に来られていたんですね」
ニナ「ああ。折角周りが落ち着いたからな、少しくらい羽を伸ばしてもいいだろう」
フーミン「あら、みんなもここに来てたの?」
サーシャ「あっ、フーミンさん!ニナさんと知り合いだったんですか?」
フーミン「ええ、テンペスターで調査することになったときに色々とね……」
ニナ「まさかこの国で会うとは思っていなかったがな。再会ついでに祝杯をあげてたという訳だ」
フーミン「ねぇ、せっかくだから同じテーブルに座らない?ほら、あそこ。窓際の席、空いてるみたいよ」
リーゼリット「今は賑やかな方がいいよね。みんなは?」
アインズ「どちらでも構わない」
サーシャ「うん、私も賛成!せっかくだし、みんなで食べよう!」
イーリン「では、ご一緒させていただきましょうか」
⸻
◆
ニナ「ぷはあっ……にしても、こうして平和が訪れるとはな。いや、帝都自体は平和だったんだが……」
フーミン「本当にね……不思議なものだわ。たった数日で、街の空気がこんなに柔らかくなるなんて」
リーゼリット「うん……まるで別の国みたい。前はどこか、張り詰めてたのに」
サーシャ「みんな、きっと限界だったんだよ。誰も戦いたくなんてなかったのに……仕方なく、そうしてたんだと思う」
イーリン「悲しいことですが、それが国というものです。けれど……今は、少しだけ風が穏やかな気がします」
フーミン「……それも、あなたたちがいたからよ。サーシャちゃんたちが、あの時、踏みとどまってくれたから」
サーシャ「私たちは……ただ、目の前のことを必死にやっただけです」
リーゼリット「そうそう。結果的にそうなっただけで、全然格好よくなんかないよ」
フーミン「ふふ、謙遜しちゃって。英雄ってのは、だいたいそういうことを言うのよ」
ニナ「肩書きなんざどうでもいいだろう……この国が平和になったなら、それでいいんじゃないか?」
アインズ「そうかもな……これ、食べないならもらうぞ」ヒョイッ
ニナ「あっ、おい!それは私がとってきたやつだぞ!食いたかったら自分で取りに行け!」
アインズ「竜はいささか燃費が悪くてな……」モグモグ
ニナ「……むう」
フーミン「はいはい、ニナさんの分も持ってきますから、もう少し落ち着いてくださいね」
ニナ「……ケーキを多めに頼むぞ」
リーゼリット「あはは……ニナさんも甘いもの好きなんだ」
サーシャ「私たちも何か取りに行こっか」
イーリン「ええ。せっかくですし、今日は心ゆくまで食べましょう。……皆で、平和の味を」
サーシャ「……うん」
サーシャ(ガイがここにいたら、何を食べてたのかな……)
⭐︎買い物ついでにバイキングで食事をしました。
717 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 15:29:54.70 ID:Z0IRi7WXO
ーー司書室
紫髪ロングの女性→パティ「実際に会うのは……初めまして、ね?パティ・イェスサーガよ」
ガイ「その節は、どうも。フーミンの紹介をしてくれて助かった」
パティ「いえ、こうして私がここに座れるのもあなた達のお陰よ……改めて、感謝するわ」
ガイ「……それで、俺を呼び出した用件は?」
パティ「あなたの持っている……代償の刃といったかしら。それについて話しておこうと思って」
ガイ「知っているのか?」
パティ「私も実物は初めて見たわ。知識としては知っていたけれど」スッ
浮翌遊する本「」フワッ……パラパラ……
パティ「代償の刃……その起源は正直、曖昧だわ。神の落とした物だとか、古代の人々が作った物だとか……まあ、起源なんかよりも効果を知りたいわよね」
ガイ「……なんとなくわかる。コイツは使用者の何かを代償に現実を望みのままに改変する……そういったところだろう?」
代償の刃「」
パティ「大体あっているわ」
浮翌遊する本「」パタン
パティ「命や血を代償とする魔具や魔術は他にもあるけれど……それはもっと根本的。肉体的なものだけじゃなく、魂の層をも削る……つまり、あなたの記憶や感覚、人格の断片といったものよ。失われたものは戻らない……腕とかなら義手を使うなりすればいいのだろうけど、記憶とかはそうもいかないでしょうね」
ガイ「……そうか」
パティ「あなたの仲間から聞いたわ。これまでに二度、使ったそうね?」
ガイ「ああ……最初は味覚を、二度目は記憶を失った……待て、何故俺が代償の刃を使ったことを覚えているヤツがいる?」
パティ「普通は感じ取れないのでしょうけど、一部の種族……竜とかは感じ取れるみたいね」
ガイ「……アインズか。そういえば騎竜や竜人の騎士もこの刃を使う時、怯えていた気がするな」
パティ「怯え、ね……まあ世界を作り変える程の力だもの。感じ取れたら、とても恐ろしいでしょうね」
ガイ「……アインズには悪いことをしたな」
パティ「謝るくらいなら次に使うことはないようにしなさい」
ガイ「……努力はする」
パティ「努力じゃ足りないわ。その刃は使うべき時を装って囁いてくる。追い詰められた瞬間ほど、あれは優しく見えるのよ」
ガイ「……たしかに、そうかもな」
パティ「ソレ自体に感情は無いでしょうけどね。理に従って力の均衡を保つために、代償を求める……ただそれだけの存在」
ガイ「……悪意も善意もない。ただ、代償を取ることで釣り合いを保つ……か」
パティ「ええ。それは世界の法則そのもの。奇跡を起こすには、それに見合うだけの対価が必要になる……あなたが払ったものは、その奇跡の対価」
ガイ「……奇跡、か。俺にとってはただの選択だった。誰かを救うために、自分の一部を削っただけだ」
パティ「それが奇跡なのよ。誰かのために自分を削るなんて、普通にはできないことよ。意識していなくても、あなたは確かに理を越えた」
ガイ「理を越えた、か……それでこのざまなら、割に合わないな」
パティ「割に合わないように見えるのは、そう感じられるからよ。全て差し出した者は、それを感じることすらできない。あなたはまだ残された側なの」
ガイ「……残された側、か」
ガイ「不思議だな。あなたの言葉は、慰めでもなく叱責でもない。なのに……少しだけ楽になる」
パティ「年の功ってやつかしら?」
ガイ「随分若く見えるがな……」
⭐︎代償の刃の性質を知りました。
718 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 15:30:27.82 ID:Z0IRi7WXO
パティ「ああ、そうだ……ちょっと上、脱いでもらえる?」
ガイ「えっ」
パティ「あなたが期待するようなことはしないわよ。さ、早く」
ガイ「……わかった」パサッ……
パティ「失礼」スッ
ペタッ……
ガイ(!……冷たい)
パティ「ふむ、思ったよりも……」
ペタ……ペタ……
ガイ(美人に触られるとこう、なんというか……落ち着かないな)
パティ「……変なこと考えてないでしょうね?」ジトッ
ガイ「ナニモカンガエテナイデス」
パティ「……それならいいけど」
ペタ……ペタ……
◆
パティ「もういいわよ。やっぱり、代償で払ったものを元には戻せそうにないわね」
ガイ「……そうか」
パティ「だけど、元々がこの世界の者でない存在ならば、元に戻せる可能性はあるわね」
ガイ「……というと?」
パティ「私が契約している悪魔や天使……そういった元々がこの世界ではない存在なら、干渉できるかもしれない」
ガイ「……記憶や感覚を、戻すことができるということか」
パティ「できるかもしれない、に過ぎないわ。成功してもあなたが別人のようになる危険だってあるし、代償がまた別に求められるかもしれない」
ガイ「……そう簡単な話じゃないか。ヌルに頼もうかと思ったが……」
パティ「ヌルはダメね。あれはあまり高位の存在じゃないもの」
ガイ「……」
⭐︎ガイの状態をパティに見てもらいました。
719 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 15:31:18.78 ID:Z0IRi7WXO
ーー帝都 大図書館
ガイ「……」
記憶についての本「」ペラッ……
リーゼリット「ガイ、何読んでるの?」ヒョコッ
ガイ「君はたしか……サーシャ、だったか。記憶を取り戻せないか考えているが、あまり期待できそうにはないな」
サーシャ「……そっか」
ガイ「何か用か?」
サーシャ「ううん……ただ、顔が見たくなっただけ」
ガイ「……俺の顔を?」
リーゼリット「うん……私達、恋人同士だったんだよ?」
ガイ「ッ……そう、だったのか。だが、悪い。今の俺には、その時のことは何もーー」
サーシャ「あはは!冗談。大丈夫だよ、無理に思い出さなくても」
ガイ「冗談……?」
リーゼリット「思い出してもらうことが大事なんじゃなくて……今のガイと、もう一度仲良くなれたらいいなって思っただけ」
ガイ「……俺と?」
リーゼリット「そう、だから……これからまた、よろしくね」
ガイ「……」
サーシャ「」ニコッ
ガイ(彼女と接していると心が暖かくなる気がする……だが、彼女に関する記憶は一切思い出せない……なんとも不思議な感覚だ)
現在はユーシリア帝国です。(15日目)
何をする?
安価下1〜3
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 15:33:09.39 ID:e8a1cQcj0
ヌルと一緒に図書館の掃除
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 15:35:24.30 ID:DAtkaTAto
皇帝やソールの行政っぷりを見学
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 15:35:47.38 ID:t/AXbA8MO
もう星の残滓を探しに行くか
723 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 21:40:37.98 ID:6k7c2/w7O
ヌル「ここの掃除も久しぶりだなぁ〜」
ほうき「」パタパタ
リーゼリット「管理人が帰ってきて早々に掃除の手抜きを指摘されてたもんね」
ヌル「だ、だってこの大図書館を私ひとりでやるのは無理だよぉ……!他のみんなぁ、早く帰ってきてぇ〜……!」
パティ「泣き言を言っても埃は消えないわよ。他の使い魔はあと二、三日もすれば戻ってくる。それまでにあなたができる範囲で進めておきなさい。サボったら減給よ」
ヌル「うう……はい……減給はイヤ……」
リーゼリット「あはは、頑張れヌル。ほら、私も少し手伝うから」
ヌル「ああ、大天使リーゼリット様ぁ……!」ウルウル
パティ「……悪魔でしょ、あなた。普段だったら客人に掃除なんてさせないんだけど……今は流石に人手が足りないものね。助かるわ」
リーゼリット「気にしないで。こうして身体を動かしてる方が、落ち着くから」
パティ「そう。なら、少し本棚の整理もお願いしていいかしら?あそこの棚なんだけど……」スッ
ヌル「ひぃっ!?それ、地獄の棚じゃん! 魔翌力書ばっかりで重いんだよぉぉ!」
リーゼリット「あはは、やっぱりこういうのも、悪魔らしい悲鳴だね。頑張ろうか、ヌル?」
サーシャ「二人とも掃除してるの……?」
リーゼリット「あ、サーシャ。ちょうどいいところに!一緒に手伝ってよ!」
サーシャ「……うん、いいよ。ちょうど、そんな気分だったの」
ヌル「天使が二人に増えた……」
サーシャ「て、天使?……もう、そんなこと言ってないで、片付けちゃおう!」
⭐︎大図書館の清掃を手伝いました。
724 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 21:41:37.34 ID:6k7c2/w7O
ーー王宮 謁見の間
衛兵「陛下、ガイ殿以下三名、参上いたしました」
エリオス「通せ」
扉「」ギィィ……
エルザ「ようこそ、皆さん。元気そうでなによりです」
ガイ「皇帝陛下、皇后陛下……お二人も、お元気そうで」スッ
アインズ「……」スッ
イーリン「お招きいただき、光栄にございます」スッ
エリオス「顔を上げてくれ。もう形式ばった挨拶は要らない。君たちは我々にとって、国を救った英雄だ」
エルザ「……あの混乱の中、あなたたちを誤解してしまった者たちがいたこと、本当に申し訳なく思っています」
イーリン「お気になさらず。宰相の策略は、それほどまでに巧妙だった。誰が信じたとしても、無理はありません」
エリオス「それでも、君たちは剣を向けられても決して報いようとはしなかった。その姿勢が……我々を救ったんだ」
エルザ「あなたたちの勇気があったからこそ、今この国はある。本当にありがとう」
ガイ「……我々は、やるべきことをやっただけです。だが……そう言っていただけるなら、救われます」
ソール「お陰でもうつくことのないと思っていた宰相の職にも戻ることになるとは思いませんでしたが」スタスタ
イーリン「……ソール様。ご就任、おめでとうございます」
ソール「あくまで臨時ですよ。後任を見つけたらすぐに引退します」
ガイ「……国の未来は、あなた方の手に委ねられています。俺たちはただ、そのきっかけを作っただけです」
エリオス「だけでは済まされないぞ。君たちが踏みとどまらなければ、今のこの国は滅んでいたのだからな」
エルザ「ガイさん……あなたは記憶を失われたと聞きました。なんと申し上げればいいのか……」
ガイ「……お気遣いなく。失ったものを嘆くより、今をどう生きるかを考えたい。それが、今の俺にできることです」
725 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 21:42:05.03 ID:6k7c2/w7O
ソール「……もし何か支障があるようなら、こちらで医師や賢者を手配しますが?」
ガイ「結構です。記憶が戻らなくても……俺は俺ですから」
アインズ「……強がりを言う」
イーリン「ですが、それがガイ様らしいとも思います」
エリオス「……まったく、君たちには頭が上がらんな。異国の地でここまで尽くしてくれる者がダークヒーロー以外にいるとは思わなかった」
エルザ「ふふっ、この国は外の者の手によって乱されることが多いですね。もっとも、その解決を手伝ってくれるのも外から来た者なのですが」
エリオス「……耳に痛い話だな」
アインズ「外から来た者にしか見えぬ景色、というのもあるものだ。内にいると気づけぬ歪みは、外の風が吹いてはじめて形になる」
イーリン「確かに……私たちはこの国を救ったというよりも、たまたま嵐の中にいたに過ぎません。ですが、その嵐の中で出会えたことが、きっと意味のあることだったのだと思います」
ガイ「……同感だ。誰かが手を伸ばさなければ、何も変わらなかった。その役目が、たまたま俺たちだったというだけだ」
エリオス「たまたま……か。そういう偶然の積み重ねこそが、歴史を動かすのかもしれんな」
ソール「偶然――そう聞くと軽く聞こえますが、私はそうは思いませんよ」
エルザ「……ソール?」
ソール「歴史を動かすのは、いつだって“選択”です。嵐の中で手を伸ばすことを選べる者が、どれほどいると思います? 多くは立ち尽くし、俯き、風が過ぎるのを待つだけだ」
アインズ「……ふむ。言葉の重みが違うな。長く宰相を務めただけのことはある」
ソール「ガイさん、あなた方はたまたまではなく、そうせざるを得なかった者たち。それは弱さではなく、強さですよ……どうかその強さを忘れないでください」
ガイ「……心得ておく。俺たちは、ただ真っすぐに進むだけだ」
イーリン「ええ。そして、その先に何が待っていようと」
エリオス「……うむ。君たちの旅路がいいものになることを、心から願っている」
エルザ「この国はあなたたちを、いつでも歓迎します。帰る場所が必要になったら……どうか、ここを思い出してください」
ガイ「……ありがたく、胸に刻んでおきます」
イーリン「それでは……またいつか、穏やかな日々の中でお会いしましょう」
エリオス「その日を楽しみにしている。皆、本当に……ありがとう」
⭐︎王宮で皇帝陛下達の様子を確認しました。
726 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 21:42:42.91 ID:6k7c2/w7O
ーーユーシリア鉱山 入り口
魔導車・改「」キキーッ
ガイ「ここが……悪竜が根城にしていた場所か」
サーシャ「でも、見た感じはただの鉱山だね。崩れてるところもあるけど……特別な感じはしない」
リーゼリット「たしか、ここの奥地で討伐隊と悪竜が戦って、討ち取られたんだよね?」
イーリン「そう伺っております。残滓の力があるとしたら、そこでしょうね」
アインズ「母さん……」
ガイ「……先に進もう。この辺りはユーシリアの者達が手を入れているから危険はそうそうないはずだ」
◆
ーーユーシリア鉱山 深部
朽ちたドリルの残骸「」
朽ちたパイルバンカーの残骸「」
サーシャ「とくに何事もなく着いちゃった」
リーゼリット「これまでは道中が色々あったからこんなにあっさりしてると逆に怖くなってくるね」
ガイ「そうなのか……?」
イーリン「この辺りの残骸から推察するに、間違いなくこの辺りが十年前に戦闘が起きた場所なんでしょうけど……アインズ様、どうかされましたか?」
アインズ「いや、なんでもない……ここで母が死んだと思うと、なんだか感慨深くてな。それより、残滓の力とやらはありそうなのか?」
ガイ「いや……翡翠の賽も反応しない」
翡翠の賽「」シーン
リーゼリット「……もしかして、ハズレ?」
イーリン「周囲も安定しています。残滓があるなら、もう少し変化が起きているはずですが」
サーシャ「え、じゃあ、ここにはもう何も残ってないの……?」
アインズ「……?」
紅き刃
コンマ下1
01-30 負傷
31-00 回避
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 21:45:23.86 ID:vA6fJwe1O
あ
728 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 22:50:01.88 ID:6k7c2/w7O
アインズ「……!全員、下がれ!」バッ
竜角の槍「」ブンッ
紅い刃「」ガキンッ‼︎
サーシャ「えっ!?」
「へえ、今のを防ぐんだ?さすが、竜だね」ズズズ
ガイ「……誰だ。姿を現せ」
デロデロ……
赤い髪の少女「誰かと思えば、あのときの……ここにいるってことは、お前がそうなの?」ズズズ……
ガイ「?……生憎、物忘れが酷くてな。俺はお前のことを知らん」
赤い髪の少女「……アイツの方が人間よりマシな記憶をしてることってあるんだ」
イーリン「……スライムですか。厄介ですね」スッ
リーゼリット「貴方も、世界樹の光を狙っているの?」
魔導型狙撃銃「」カチャンッ
赤い髪の少女「ああ、てことはやっぱりあんた達が……竜はまだしも、他の奴らは弱そうなのに務まるのかな」ボソッ
サーシャ「なんか凄く失礼なこと言ってない?」
アインズ「……お前は敵だな?」
赤い髪の少女「敵?ふん、そう思いたきゃそう思えば?別にどうでもいいけど。あんたたちが 光に相応しいかどうか、それを確かめに来ただけ」
イーリン「……確かめに来た、と仰いましたね。ならば、こちらも全力で応えましょう。光が誰の手にあるべきかーーその目に刻んでください」
赤い髪の少女「話が早いのはいいね……安心しなよ。殺しはしないからーーたぶんね!」バッ
ガイ「来るか……!」バッ
ーー戦闘開始 赤い髪の少女ーー
01-15 痛恨
15-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 22:53:30.84 ID:e8a1cQcj0
スプラッターボム
730 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 23:23:30.02 ID:6k7c2/w7O
ガイ「奇襲には奇襲だ……コイツを使う!」ポイッ
スプラッターボム「」コロン……
赤い髪の少女「爆弾!?チッ、厄介なものをーー」
スプラッターボム「」パンッ‼︎
飛び散る赤い液体「」ビチャッ‼︎
金属音「」キィィィィィィン‼︎
赤いスライム「」モニョニョッ‼︎
サーシャ「擬態が解けた!!!効果はあるみたい!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
リーゼリット「やっぱり心臓によくないねコレ……」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎
赤いスライム「ーー」ズズ
イーリン「銃弾と矢を取り込んでいる……!?同化の練度が高い……!」
赤いスライム「」モニャニャッ‼︎
銃弾「」ポロッ
矢「」ポロッ
サーシャ「……あれ?」
アインズ「うぅ……ごほっごほっ……あれには催涙効果がある……毒物が効かないスライムといえど、ニナはそれすら考慮して良い素材を選んだようだな……それと、ガイ!こういった物を使うときは事前に言え!」ポロポロ
ガイ「……すまん、アインズ」
ズズズ
赤い髪の少女「うぅ……辛い……よくもやったな、お前達……」ポロポロ
リーゼリット「えっ、なんか泣いてる!?本当に効いてるの!?」
サーシャ「……ちょっと可哀想かも……」
イーリン「油断しないでください。スライムは感情を装うこともあります。警戒をーー」
赤い髪の少女「装ってないっ!!本当に痛いのっ!!!」ポロポロ
赤い鞭「」ズズズ……ベチンッ‼︎
ガイ「おっと……だが俺たちが有利だ。悪いがこのまま勝たせてもらうぞ」サッ
01-20 劣勢
21-90 優勢
91-00 勝利
コンマ下1
はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 23:26:28.17 ID:aFhqqbdBo
勝て
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 23:26:51.10 ID:DAtkaTAto
はさみうち
733 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 23:36:33.08 ID:6k7c2/w7O
赤い髪の少女「調子に……乗るなッ!」ビュンッ
赤い欠片「」ビチャッ……ビチャッ……
赤い欠片→赤い髪の少女の分体「」ズズズ
ガイ「増えた……!?」
サーシャ「うわ、動きまで一緒……!まるで鏡みたい!」
イーリン「やはり分体も作れますか……スライムの中でも高位個体に近い存在ですね」
アインズ「……だが、やることは変わらん。力で押しつぶすだけだ……!」
リーゼリット「分体は私とサーシャに任せて。ガイとアインズさんは本体を!」
ガイ「……わかった。無茶はするなよ」ダッ
01-15 痛恨
15-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/05(日) 23:37:25.85 ID:vA6fJwe1O
はさみうち
735 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/05(日) 23:52:22.56 ID:6k7c2/w7O
>>734
こちらにはさみうちの+30が加わって00扱いとなり勝利が確定したところで今回は終わります。次回は再び土曜日になると思います。
それでは、また。
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/06(月) 01:27:57.32 ID:yawoTlkjo
おつ
補正込みでも最大値になれば勝ちになるのね
連携技の回数増やしたい所だな
そして別の世界出身で高位の存在か…幻の浮島なら会えるかも…
737 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 21:44:09.12 ID:IsE08WKSO
>>736
>>468
でも示していますが、補正込みでも00になった場合は勝利扱いになります。狙ってみてください。現在、高位の存在は
>>1
が想定しているキャラがいますが、会えるかどうかは今後の展開次第です。どうなるんでしょうね?
738 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 21:44:39.63 ID:IsE08WKSO
リーゼリット「いくら同化が出来るといっても……大きなヤツは同化に時間がかかるでしょ?」
狙撃型魔導銃「」ギュゥゥゥゥゥゥン……
赤い髪の少女の分体「巨大な弾をぶつけようってこと……!」バッ
赤い鞭「」ビュンッ
イーリン「ラアッ!!!」
手刀「」ズバッ‼︎
赤い髪の少女の分体「なっ、素手で!?」
イーリン「対スライムも」
リーゼリット「ありがとうイーリンさん……!さあ、同化できるかな……!?」
狙撃型魔導銃「」ドォンッ‼︎
赤い髪の少女の分体「時間はかかるけど同化ができないワケじゃない……!」デロ……
巨大な魔翌力弾「」ジュウウウッ‼︎
サーシャ「……ここ!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
赤い髪の少女の分体「なっ……ああああ!!!」
分体の核に刺さる魔翌力矢「」ドシュッ‼︎
分体だったもの「」デロロ……
サーシャ「……やっぱり複数の同化は難しかったみたいだね」
イーリン「ふぅ…….こちらはすみましたね。ガイ様、アインズ様!加勢します!」
回避するガイ「くっ、頼む!」バッ
赤い刃「」ドスドスドス‼︎
アインズ「中々手強いな……!」
竜角の槍「」ブォンッ‼︎
赤い刃「」ガキィンッ‼︎
赤い髪の少女「分体を倒されたか……けど、あたしはその程度じゃ倒せなーー」ドクン
赤い髪の少女「なっーー待て!ッ……お前が出る幕じゃない!!!引っ込んでろ!!!」デロ……デロ……
ガイ「……様子がおかしいな」
リーゼリット「何が起きてるの?」
イーリン「油断せず、警戒を続けてください」
サーシャ「はい……!」
アインズ「……竜の、力を感じる?どういうことだ」
赤い髪の少女?「オホホホ……ブラッド、ずいぶん楽しそうなことをしていらっしゃるじゃないですか。ましてや、お姉様の娘と戦っているなんて……」デロ……デロ……
アインズ「……まさか」
赤い髪の少女?→セレスティア「わたくしにも少々、遊ばせてくださる?」ズズズ……
竜角の大槍「」シャキン
ガイ「……アインズと、どことなく似ている?」
イーリン「どうやら、あの赤いスライムは悪竜の片割れを取り込んでいたようですね……」
リーゼリット「また竜!?……世界樹の光には竜が関連する何かがあるのかもね!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ
サーシャ「リーゼ、今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
セレスティア「では……はじめましょう!!!」ダッ
739 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 21:46:19.75 ID:IsE08WKSO
アインズ「私が抑える!!!」ダッ
竜角の槍「」ガキィンッ‼︎
竜角の大槍「」ガキィンッ‼︎
ゴゥッ‼︎
セレスティア「フフフ……あなたは私に似ておりますね。楽しみましょう、この戦いを!!!」
アインズ「くっ……!!!」
サーシャ「アインズさん……!みんな、力を貸して!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
リーゼリット「援護するよ!!!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
セレスティア「オーッホッホッホッ!そんな豆鉄砲では、わたくしには傷一つつけられなくてよ!」バスッ‼︎バスッ‼︎
イーリン「ーー本命はこちらです!」バッ
回し蹴りを放つイーリン「ーーッ!」グルンッ
竜角の大槍「」ガァンッ‼︎
セレスティア「あなたも中々やりますわね!ですが、甘い!」グオンッ‼︎
後方に飛ばされるイーリン「くっ!!」バッ
アインズ「ッ、イーリン!!」
セレスティア「他人の心配をしている必要があって!?」バッ
竜角の大槍「」ブンッ
アインズ「がはっ!?」ゴロゴロゴロ……
サーシャ「アインズさん!」
セレスティア「呆気ない……もう少し楽しめると思っていたんですが……興醒めですわね」
セレスティア「このまま、終わらせて差し上げましょう」
リーゼリット「……いや、私たちは死なないよ」
セレスティア「その根拠は?」
短剣「」スパッ……
首から血を流すセレスティア「……あら?」ビチャビチャビチャ……
ガイ「ーーすまないみんな。魔法の使い方を思い出すのに時間がかかった」シュンッ
サーシャ「……ううん、問題ないよ。ガイ」
リーゼリット「結構ヒヤヒヤしたんだからね!」
イーリン「ふふ、もう少し早く思い出していただきたかったものですね」ヨロ……
セレスティア「今のは……転移?いや、転移にしては魔翌力の雰囲気が違いますわね……この感覚、一体……」
アインズ「なにをブツブツと……」
セレスティア「あら……フフフ、叔母に対して言葉遣いがなってませんわね。お姉様から教わりませんでしたか?」デロ……
アインズ「……生憎、母との面識はなくてな」
セレスティア「ああ、そうでしたか……あなたのお母様は、直接的ではありませんがわたくしが殺しました。仇討ちをするいい機会ですよ?」デロ……デロ……
アインズ「……そうなるべくしてなったんだ。母もこの国に災いをもたらした。私は何も思わんし、一度死んだ者を改めて[
ピーーー
]趣味はない」
セレスティア「そうですか……あなたはお姉様とも似て、つまらない人ですわね」
740 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 21:46:46.77 ID:IsE08WKSO
セレスティア「さて、呆気ない幕切れはわたくしの方でしたが……まあ、最後に面白いモノが見れたので良しといたしましょう……あなた」デロ……
ガイ「……俺か」
セレスティア「この光を……」デロ……デロ……
星の力[地]「」ポゥ……
サーシャ「あっ、世界樹の光……」
リーゼリット「……トコナツ火山島で見たのと同じような雰囲気がするね」
イーリン「これが、残滓の力ーーガイ様、回収をお願いします」
ガイ「ああ」スッ
星の力[地]「」スィーッ……
翡翠の賽「」キランッ‼︎
セレスティア「……これでわたくしの役割は終わり。あとはブラッドに任せてまた眠るとしますわ」デロデロ……
セレスティア→ブラッド「何を勝手に満足してーーあーもう、渡してるし……」ズズズ
ガイ「……」
ブラッド「まったく……予定は狂ったけど、お前等に渡したからな。精々、その力を盗られないようにしろーー」ビュンッ
サーシャ「あっ、待ってーー速っ!?」
リーゼリット「追いかけなきゃ!」ダッ
ガイ「……追いかけなくていい」ガシッ
リーゼリット「ええっ、でも……」
ガイ「今のは逃げたんじゃない。……あいつなりに引いただけだ」
アインズ「確かに、戦意の気配は一瞬で消えたな。あの動き、撤退というより区切りをつけた感じだ」
イーリン「つまり、彼女たちはこれで試験を終えた、ということでしょうか」
サーシャ「試験……そういえば、最初にも言ってたよね。『光に相応しいか確かめる』って」
ガイ「ああ。多分、今の戦いはその確認だったんだろう……ユーシリアの光を回収した。一度、帝都に戻ろう」
⭐︎ユーシリアの残滓の力を得ました。
741 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 21:47:57.95 ID:IsE08WKSO
ーー帝都 大図書館
パティ「……そう。じゃあ今日で出発するのね」
サーシャ「はい!管理人さん、この場所を使わせてくれてありがとうございました!」
パティ「いいのよ。むしろ、あなた達に感謝したいのは私の方よ。この国の内戦を止めてくれてありがとう」ペコリ
リーゼリット「わわっ、頭を上げてください!私達がやらなくてもきっと他の誰かがなんとかしてたはずですよ」
パティ「それでも、あなた達がいたからこそ速く事態が収束したのよ。だから、そんなに謙遜しなくてもいいんじゃないかしら」
ヌル「そうそう!みんな頑張ったんだから、素直にどういたしまして、って言っておけばいいんだよ!」
パティ「ーーヌル、掃除は終わったの?」
ヌル「……作業に戻ります!!!」ピュー
パティ「……出発する前に、よかったらこの国を周ってみて。もしかしたら見飽きたかもしれないけど」
イーリン「……ガイ様、どうされますか?」
アインズ「私はどちらでも構わん。どうする気だ?」
ガイ「……そうだな」
安価下1
1 ウォーターポートに帰る
2 この国を見てから帰る(自由安価に入ります)
2の場合、自由安価
下2〜4
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 21:49:18.00 ID:6qAv7SdNO
2
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 21:49:43.32 ID:QqfHC0t80
パティの魔法講義を受ける
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 21:50:41.38 ID:rikrgxdRo
お世話になった各勢力の人達へ挨拶を
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 22:18:33.23 ID:3X8gPCgco
アインズ竜体の背中に乗って空中デート
746 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 23:27:48.96 ID:IsE08WKSO
本日は少なくて申し訳ありません。
いただいた安価をもとにユーシリア編のラストを明日、更新したいと思います。
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 23:32:52.60 ID:3X8gPCgco
乙
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/12(日) 01:28:40.31 ID:sj3ZA4YSo
そろそろ次の国かたのしみね
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/12(日) 12:05:20.48 ID:miLiq+DQo
了解
750 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:48:27.97 ID:LVLPzt8LO
>>747
>>749
ありがとうございます。
>>748
次の国についてですが、
>>1
はいつものごとく何も決めておりません。とりあえず、流れに身を任せていきたいと思います。
751 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:48:54.52 ID:LVLPzt8LO
ガイ「ーー少し、この国を見てから帰りたい。構わないか?」
サーシャ「もちろん!みんなもいいよね?」
リーゼリット「リーダーがそういうなら従いますとも。あ、でも折角見て回るなら美味しい物を食べたいかな?」
アインズ「……いいな。私もいくつか気になっていた所があった。まだ竜への差別はあるが、皆となら気にせず寄れるだろう」
イーリン「そうですね。せっかく平和が戻ったのですから、少しは休んでも罰は当たりません」
サーシャ「じゃあ、決まりだね!色々回ってみよう!」
パティ「……いつの時代も英雄というのは食い意地が張ってるのかしら?」ボソッ
パティ「……行く前に、あなた達にちょっとした講義をしてあげる。少し時間をもらえるかしら?」
リーゼリット「講義、ですか?勉強はちょっとなぁ……」
パティ「ふふ、心配しないで。難しい話じゃないわ。魔法を使う者としての心構えーーいえ、この国を出る前に、聞いておいてほしいこと、の方が近いかしらね」
ガイ「心構え、か。……確かに、今のうちに聞いておくのも悪くない」
イーリン「パティ様の講義でしたら、ぜひ」
サーシャ「えっ、そんなに改まって?でも……たしかに気になるね。パティさん、お願いします!」
リーゼリット「そういうことなら……お願いします」
パティ「じゃあ、早速本題に入るけど……あなた達は魔法って何のためにあると思う?」
リーゼリット「うーん……戦うため?とか?」
サーシャ「私は、誰かを助けるための力……かな」
アインズ「私の故郷では世界と対話する術と信じられている。生きるための知恵でもあると私は思うがな」
イーリン「……心を形にするもの、でしょうか」
ガイ(ごく当たり前に使っているから考えたことがなかったな……記憶を失う前の俺はどう考えていたんだろうか?)
パティ「……どの考えも正しいわ。魔法というものは、人の数だけ形があり、想いの数だけ意味がある。だから、何のためにあるかなんて、誰も正確には定義できないのよ」
パティ「……けれどね。私が長い時間を生きてきて、一つだけ確かだと思うことがあるの。魔法は……心を映す鏡よ」
サーシャ「心を……映す鏡?」
パティ「そう。魔法はね、心の中にある想いを、外の世界に映す行為なの。怒りがあれば炎になり、悲しみがあれば雨になる。誰かを想えば、温かな光になる。つまり魔法は、あなた達が今、どう生きているかの証なのよ」
リーゼリット「証……。なんか詩みたいだね」
パティ「詩のようで、現実でもあるわ。だから、どんなに力を磨いても、心が乱れていれば、魔法もまた乱れる。逆に、どれほど非力でも真っすぐな心があれば、魔法は応えてくれる。それが、魔法の不思議であり、恐ろしさでもあるわね」
アインズ「ふむ……扱う者の心を映し、時に応え、時に牙をむく……力というより、意思に近いな」
パティ「ええ、誰もが、本質的にはそこへ辿り着くのよ。魔法は世界との対話だから。私達は魔法を通して風に語り、水に願い、火に託す。
でも、それは自分の声を一方的に押しつけることじゃない。世界の声を聴くための手段でもあるの」
イーリン「……なるほど。力ではなく、調和。心の在り方を問うものなのですね」
パティ「その通り。
力を得ることにばかり囚われている者ほど、魔法の本質から遠ざかっていく。
世界はね、思っているよりも優しく、けれど誤魔化しには厳しい。
心の濁りは、必ず形になって返ってくるのよ」
ガイ「……つまり、魔法を扱うということは、自分と向き合うということでもあるのか」
パティ「そういうこと。魔法は、自分の心を誤魔化せない……だからこそ、扱う者の生き方が試されるのよ」
ガイ「……生き方、か。戦いより難しい課題だな」
サーシャ「うん……なんだか胸に残る言葉だね」
パティ「ふふ、誰もが通る道よ。けれど、それを恐れず見つめられる人だけが、本当の意味で魔法を使えるの」
パティ「覚えておきなさい。魔法は心の鏡。それを曇らせるのも、輝かせるのも、あなた達自身よ」
⭐︎パティから魔法の考えについて教えてもらいました。
752 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:49:21.70 ID:LVLPzt8LO
ーー貧民街 中立地帯
ミント「あ、みんな!元気そうだね!」フリフリ
サーシャ「ミントさん!」
ヒューベルト「皆様揃って……本日はどうかされましたか?」
イーリン「本日中にこの国を出ようと思いまして。今は最後に挨拶回りをしているところです」
ミント「そっか、もう行っちゃうんだね。少し寂しくなるなぁ」
サーシャ「はい……でも、また来ますよ。だって、この街のことは忘れられませんし!」
ヒューベルト「……次に来るときはもう少し、この街も様子がよくなっているはずです。我々はあなた方であればいつでも歓迎しますよ」
リーゼリット「うん、次に来るときはもっと笑ってる人が増えてるといいな……なんかこの街、前よりちょっと明るくなった気がする」
ミント「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいな!まだまだ大変だけど、少しずつ……ね」
イーリン「その小さな少しずつこそが、何よりも尊いのです。急ぎすぎれば、心が追いつかないものですから」
ヒューベルト「……確かに。焦らず歩めば、道は自然と拓けるものですからね」
ガイ「そうだな。だからーーまた来よう。この国の未来を、この目で確かめに」
サーシャ「約束ですよ!」
ミント「うん、約束!」ニコッ
ヒューベルト「……道中のご無事を、心よりお祈りします」
ガイ「ありがとう。あなた達も、この街も、どうか強くあってくれ」
◆
753 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:49:52.79 ID:LVLPzt8LO
ーー旧貴族派 本邸
ライオネル「ーーそうか、出発前に顔を出しに来てくれたのか」
ガイ「ああ。あなたには助けられた恩があるからな。礼を言っておきたかった」
ライオネル「フッ……私など、大したことはしていない。むしろ、君たちがいなければ今のこの国はどうなっていたかわからん」
サーシャ「そんな……!わたしたちは、ただ出来ることをしただけですよ」
ライオネル「出来ることを出来る範囲でやる……それがどれほど難しいことか、君たちはまだ分かっていないかもしれんな」
リーゼリット「でも、ライオネル卿も内戦の激化を防ぐ為に旧貴族派側に立ったんですよね?」
ライオネル「ああ……結果として、私は古きものを守る者という立場を選んだ。しかしそれは決して、民を苦しめるためではなかった」
ライオネル「混乱の中で何かを守ろうとすれば、どうしても誰かを敵に回さねばならん……それが、どれほど愚かであってもな」
サーシャ「……でも、そうやって信念を持って動いた人がいたから、今の平和に繋がったんだと思います」
イーリン「ええ。時に理想は争いを生みますが、理想を掲げなければ国は進めません」
ライオネル「……君たちはまだ若いのに、まるで老練な政治家のようだな」フッ
リーゼリット「えへへ……難しいことはよく分かってないですけど、ちゃんと考えたつもりです」
ライオネル「それで十分だ。君たちのようにまっすぐに考えようとする者が増えれば、この国は必ず良くなる。……そう信じている」
アインズ「あなたのような者が国を導くのなら、きっともう過ちは繰り返されないだろう」
ライオネル「……そうありたいものだ。どうか、気をつけて行け」
◆
754 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:50:20.07 ID:LVLPzt8LO
ーー王宮
フレン「ガイ君、みんな。本当にありがとう……お陰でこの国はいい方向に進むと思うよ」
クルツ「まさかあのときの襲撃者がアンタ達だったとは……そりゃ英雄には敵わねえよなぁ。俺たちも精進しなきゃな、アイゼン?」
アイゼン「グルルゥ!」
ガイ「その節はすまなかったな……あのときは状況が状況だった」
クルツ「ははっ、もういいって!あの場じゃ誰だって敵か味方かわからねぇし……俺たちだって、今思えば頭に血が上ってたんだ」
アイゼン「グルゥ……!」フンス
フレン「ガイ君たちが来てくれなかったら、僕たちは今ここに立ってなかったかもしれない。本当に……感謝してる」
イーリン「あなた方が民と真摯に向き合っておられるからこそ、この国は立ち直れたのです。私達はほんの手助けをしただけです」
フレン「そう言ってもらえると、少し肩の荷が下りるよ……僕は思うんだ。国を変えるのは、英雄じゃなくそれを見た人々なんだって」
リーゼリット「……私もそう思う。だって、見た人たちがこうなりたいって思うことで、未来が動くんだもん」
クルツ「やっぱり英雄は周りに影響を与えてこそだよな……!俺もローガンさんみたいに強くなるぞ!!!」
アイゼン「グルルルゥッ!!!」
サーシャ「ふふっ、いいねその意気込み!その調子でいけば、きっとあっという間に追いついちゃうかも?」
クルツ「マジか!?……いや、さすがにそれは言いすぎだろ!」
アインズ「だが悪くない志だ。力を振るう理由を忘れずにいれば、強さは自然とついてくる」
クルツ「……ありがとよ。竜に言われると妙に説得力あるな」
イーリン「力を持つ者がその意味を誤らなければ、この国はもう大丈夫でしょう」
フレン「うん……みんながそれぞれの場所で頑張れば、きっともっと良くなる。だから、君たちも旅の先でその笑顔を絶やさないでね」
ガイ「約束しよう。……この国の未来が、再び闇に覆われぬように」
リーゼリット「次に会うときは、もっと明るいユーシリアを見せてくださいね!」
サーシャ「うん、今度は観光で来たいな!」
クルツ「その時は俺が案内してやるよ!な、アイゼン!」
アイゼン「グルァッ!」
フレン「ふふ、頼もしいね。……本当にありがとう、みんな」
◆
755 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:50:46.53 ID:LVLPzt8LO
ーーユーシリア帝都 城門
リーゼリット「ふぅ……結構この国に長居したね。最初はどうなるかと思ったよ……」
イーリン「ええ。まさか国勢に関わることになるとは思いませんでしたが……ですが、どうにかなって良かったです」
サーシャ「……みんな、ありがとう。私の我儘で危険なことに巻き込んじゃって……それなのに、最後まで付き合ってくれて」
ガイ「……その辺りのことはよく覚えていないが、むしろサーシャのお陰で今の状況になったんだ。あのときお前が動かなければ、この国は救われなかった」
サーシャ「え……そんな……私、ただ放っておけなかっただけで……」
アインズ「それで十分だ。お前の放っておけないが、人の心を動かし、国を動かした。それができる者はそう多くない」
イーリン「ええ。誰かのために行動できる人こそ、本当の意味で強いのです」
リーゼリット「うん、そうそう!サーシャがいたから、みんな前に進めたんだよ。だから胸張って!」
サーシャ「みんな……!」ニコッ
ニナ「……いい場面のところ、悪いんだが私も混ぜてもらっていいかな?」
ガイ「ニナさん。あなたもこの国を出るのか?」
ニナ「ああ。内戦が停まって外に出ても安全になったから丁度いい機会だと思ってね……何より私は同じ所にずっといるのは苦手な性分みたいでね。鱗が逆立ってしまうよ」
イーリン「ニナ様。ユーシリアではあなたにも助けられました。感謝を申し上げます」
ニナ「ククッ、礼はいらんよ。あんたたちが勝手に首を突っ込んで、勝手に結果を出しただけさ。私はその横で、ちょっと手を貸しただけさ」
リーゼリット「それでも、ニナさんのお陰で助かった場面は結構ありましたよ?魔導車の改造とか、竜騎兵団の対策とか、色々……」
ニナ「ククッ、そうかもな。でも、あんたたちはそういう状況を楽しんでるようにも見えたよ。普通のヤツなら逃げ出すところを、真っ直ぐ突っ込んでいくんだから」
サーシャ「……そうかも。怖いとか、辛いとか、たくさんあったけど……それでも、誰かを助けたかったから」
ニナ「その気持ちは間違っていない。大切にした方がいいーーおっと、見送りが来たようだぞ?」
ガイ「見送り?」クルッ
ゾロゾロ……
ミント「おーい!!!連れて来れる人みんな連れて来たよー!!!」
ヒューベルト「やれやれ……ミントは相変わらず強引ですね」
フレン「あはは……これだけ大所帯だと、十年前のダークヒーローの見送りを思い出すなあ」
ライオネル「うむ、やはり英雄の見送りは盛大でなければな……」
クルツ「感激だ……!こうして」
アイゼン「グルル!!!」
フーミン「おお……新聞だったらいい記事が書けそうね。」
ヌル「パティ様が外に出るなんて珍しい……あいたっ!」ペシッ
パティ「私をなんだと思っているのよ……」
サーシャ「わぁ……みんな、来てくれたんだ!」
ニナ「ククッ、私は場違いだな……先に出発するよ。またどこかで会おう!」ピュー
リーゼリット「あっ、ニナさん行っちゃった……」
アインズ「さすがに宰相や皇帝、魔法騎士団は来ないか」
イーリン「クラウディアが抜けた穴が大きいですからね……それでも、充分すぎるくらい嬉しいです」
アインズ「そうだな……たしかに、悪い気はしない」
756 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:51:39.29 ID:LVLPzt8LO
「」シーン……
ガイ(……?なんだ、この、違和感は……?音が……消えた?)
風の音「」ピタ……
ガイ(まるで速度強化をしたときのような……いや、それ以上だ)
ソール「……間に合ってよかったです」スッ
リーゼリット「えっ、ソールさん!?いつの間に!?」
パティ「あら。宰相自ら見送りに来たの?」
ソール「見送りも兼ねていますが……少し、気になっていたことがありまして。ガイさん、よろしいですか?」
ガイ「……俺に、用か?」
ソール「ええ。ほんの少しだけ、確認をさせてください」スッ
「」シーン……
ガイ(まただ。さっきは一瞬だったが、今度はやけに長い……)
サーシャ「」
リーゼリット「」
イーリン「」
アインズ「」
ガイ「……なっ!?」バッ
ソール「落ち着いてください。危害を加えるつもりはありません。今はーー私が、この場の時間を止めています」
ガイ「なぜ、こんなことを?」
ソール「初めて会ったときから似たような魔翌力を感じまして……もしかしたら、と思ったんですがどうやら当たったようですね」
ガイ「……」
ソール「話を聞いた感じだと、あなたは自分自身が扱う魔法を理解していないように思いましてね。この国を救っていただいたお礼の代わりといってはなんですが、この時間の檻の中で、少しだけ説明をしましょう」
ガイ「時間の檻……」
ソール「ええ。この空間全体が今、私の魔法によって静止しています。時間を停めるというのは、流れる川の中で水の一滴だけを掬い取るようなもの……本来は、触れることさえ不可能な領域です」
ガイ「……そんなものを、あなたは制御してるのか?」
ソール「無論、代償は大きいですがね。……そして、あなたも私の檻の中で動いている。それが何を意味するか……もう分かりますね?」
ガイ「……俺にも時間に関わる力がある、ってことか」
ソール「正確には、時間に干渉する素質を持っている。意識していないようですが、あなたは無意識のうちに、極めて限定的な範囲で時間の偏りを起こしている」
ガイ「偏りーー俺の速度強化のことか!?」
757 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:52:08.66 ID:LVLPzt8LO
ソール「ええ。あなた自身、他の者が扱う速度強化とは大きく違うと感じていたでしょう……それもその筈です。あなたが使っていたのは速度強化ではなく時間干渉だったのですから。あなたの魔翌力の流れ方を見れば一目瞭然です。時間系の適性は、生まれつき持つ者の中でも稀中の稀……しかも、適性のある者しかその魔翌力を感じ取ることはできない。この世界に、今も何人いるか分からないほどですよ」
ガイ「……それが、俺だと?」
ソール「ええ。時間は、扱おうとする者を拒む。まずは、理解することです。あなたの中に流れる力の本質を」
ガイ「力を理解する……にわかには信じられないが、どうしてそんなに詳しい?まるで、何百年もこの世界を見てきたみたいな口ぶりだな」
ソール「……まさにその通りですよ」
ガイ「なに?」
ソール「私は、初代皇帝の時代からこの国に仕えています。この姿のまま、時を超えてーーね」
ガイ「初代皇帝の……だと?一体どういうことだ」
ソール「私自身の時間を停めて、数十年置きに眠りを繰り返し、名前を変えて……そうやって、私はこの時代まで辿り着いたのです」
ガイ「……眠りを、繰り返した?」
ソール「ええ。時間の魔法は、ただ時を止めるだけの力ではありません。自分だけを時の流れから切り離すこともできる。けれど、その状態では世界と関われない。だから私は、ある程度の周期で目を覚まし、時代の行く末を見届け、
再び時間を止めて、眠りにつく……それを繰り返してきました」
ガイ「……つまり、何百年もの歳月を、飛び石のように渡ってきたってことか」
ソール「そうです。他の人々にとっては数百年でも、私にとっては長い眠りをいくつか重ねただけ。私は老いることも、死ぬこともなく……ただ、時を越えて歩き続けた」
ガイ「……それが、あんたの選んだ生き方か」
ソール「選んだ、というよりは課せられたのかもしれません。初代陛下が亡くなられたとき、私は誓ったのです。この国が理想を見失うそのとき、必ず再び立ち上がると。それが、私がこの身に刻んだ時の誓約です」
ガイ「……誓約、だと?」
ソール「はい。この魔法は、ただの術式ではありません。私自身の魂に時間の楔を打ち込み、死ぬことなく、ユーシリアの行く末を見届けるための契約です。だから私は生きているのではなく、存在し続けているに過ぎません」
758 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:52:49.06 ID:LVLPzt8LO
ソール「あなたは疑問に思っているでしょう?
なぜ私ほどの力を持つ者が、内戦を直接止めなかったのか」
ガイ「……ああ。もしお前がその気になれば、この国の混乱など一瞬で終わっていたはずだ」
ソール「ええ、可能でした。ですが、それでは意味がないのです。力で押さえつけた平和は、必ず脆く崩れる。初代皇帝が恐れていたのは、まさにその力の暴走でした」
ガイ「……初代皇帝が?」
ソール「彼は常々こう言っていました。『王とは、国を支配する者ではなく、国民の声を束ねる者であれ』と。民の意思がなければ、国は形を保てても、心は失われる。その理念こそが、私が今日まで守り続けてきたユーシリアの魂です」
ガイ「……だが現実の帝都は、権力者が力を持ち過ぎていた」
ソール「ええ。だからこそ、私は宰相を辞め、第三の立場ーー民主派を興しました。帝政の終焉を、自らの手で導くことになるとは思いませんでしたが……初代皇帝の理想を、本当の意味で叶えるには、それしかなかったのです」
ソール「……長い時を生きすぎると、人は正しさを見失います。私は、己の力が国を歪めてしまうことを恐れた。だからこそ、手を出さなかったのです」
ガイ「……力を持つがゆえに、動けなかった、か」
ソール「そう。ですが、あなた達がこの国に現れ、私が何百年も見つめ続けた答えを見せてくれた。ーー人は自ら選び、立ち上がる力を持っている。私は、その事実を思い出したのです」
ソール「……初代皇帝は最後にこう言いました。『国を支えるのは血でも剣でもない。人の声と願いだ』と。私は、その言葉を証明するために生き続けてきた。ですが、もうその役目も終わりです。この国はようやく、自らの声で未来を語れるようになったのですから」
ガイ「……なら、これからお前はどうする」
ソール「時を止め続けてきた私ですが……そろそろ、流れに還ろうと思います。過去に囚われた者が、新しい時代に居場所を求めるのは似合いませんから」
ガイ「……そうか」
ソール「あなたは、きっとまたどこかで“時”と向き合うでしょう。けれど忘れないでください。時間とは奪うためのものではなくーー繋ぐためにあると」
ガイ「繋ぐ……か。覚えておこう」
ソール「……そろそろ戻りましょう。あなたにはやるべきことがまだあるのでしょう?」
ガイ「ああ。たしか……在りし日の世界を取り戻すため……だったか」
ソール「……在りし日の世界、ですか。ずいぶんと曖昧なようでいて……重い言葉ですね」
ガイ「正直、詳しくは覚えていない。ただ、そうしなければならないという感覚だけが残っている」
ソール「……運命に導かれているのか、それとも時があなたを呼んでいるのか……。
いずれにしても、その旅の果てに、あなた自身の答えがあるのでしょう」
ガイ「……そうだといいがな」
ソール「ええ、きっと。そして、あなたが見つけた答えは、誰かの未来を繋ぐ光になる。それが、時を渡る者の宿命です」
ガイ「……時を渡る者、か。そんな大層なものじゃないさ。ただ、今を生きているだけだ」
ソール「ふふ……今を生きる者がいるからこそ、未来は形になる。だから、どうか立ち止まらないで」
ガイ「……わかった」
ソール「……ありがとう、ガイさん。あなたと話せて、本当に良かった。では、時を戻しましょう。……皆が、あなたを待っています」
風の音「」スゥ……
759 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:53:20.11 ID:LVLPzt8LO
サーシャ「何を確認したいんだろう……?」
ソール「……もう済みました。少し、興味深い話をしていただけですよ」ニコッ
ガイ「(……いつの間に、みんなの時間が……戻ってる)」
リーゼリット「えっ、もう終わったの? なんか今、空気がピタッて止まってた気がしたんだけど……気のせい?」
イーリン「おそらく……気圧の変化でしょう。ですが、宰相様、どうかされましたか?」
ソール「いえ、皆さんの出立を見送るつもりが、少し足を止めさせてしまいましたね。
……あなた達の旅路に、幸多からんことを。ユーシリアは、あなた達の功績を決して忘れません」
アインズ「……宰相殿。貴方のような人がいる限り、この国は大丈夫だろう」
ソール「ふふ……その言葉、光栄に預かります」
サーシャ「本当に、ありがとうございました! この国の未来が明るくなることを、心から願ってます!」
ソール「ええ……どうか、その光を絶やさぬように」
ミント「……ねぇねぇ、フレン!!!私もアレやりたい!!!」
フレン「アレ?……ああ、アレか。ミントは騎士じゃないけど……まあ、いいんじゃないかな?」
クルツ「ああ、アレか!アイゼン、しっかり決めるぞ!」
アイゼン「グルル!!」ビシッ
ライオネル「なるほど……号令は誰が?」
ソール「……では、私が出しましょう」
ソール「救国の英雄に、光あれ!!!」ビシッ
フレン「光あれ!!!」ビシッ
ミント「光あれ!!!」ビシッ
ライオネル「光あれ!!!」ビシッ
クルツ「光あれ!!!」ビシッ
アイゼン「グルルゥッ!!!」ビシッ
リーゼリット「わぁぁ……すっごい……!」
サーシャ「必ずまた来ますねー!!!」フリフリ
イーリン「……別れというのは、やはり少し胸が締めつけられますね。けれど、今は不思議と清々しい気持ちです」
アインズ「そうだな……この国に残る者たちが、きっと次の時代を築いてくれるだろう。私たちはただ、それを信じて進めばいい」
ガイ「……ああ。そうだな」
魔導車・改「」ブロロ……
⭐︎ウォーターポートへ帰ります。
760 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:16:43.09 ID:Q6txZ2bmO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
ドア「」コンコン
ガイ「……開いている」
ドア「」ガチャ……
アインズ「……」
ガイ「アインズか。この場所は気に入ったか?」
アインズ「ああ。ここの奴らはいいヤツが多いな……少し騒がしいが、悪くない」
ガイ「お前がそう言うなら、きっと本当にそうなんだろうな」
アインズ「ふふ、だが、今夜は少し……静かな空気が恋しくてな」
ガイ「静かな空気?」
アインズ「……外に出ないか?今は風が穏やかだ」
ガイ「……ああ。少しなら構わない」
◆
ーーウォーターポート 港
夜風「」サァァ……
星々「」チカチカ……
アインズ「……港の風はいいな。潮の匂いがして……生きている世界の匂いがする」
ガイ「俺はこの匂いを嗅ぐと、不思議と落ち着く。ここに戻ってくるたび、心が静まるんだ」
アインズ「……お前にとっては、帰る場所か」
ガイ「ああ。もっとも、俺がこの街にいた記憶はもう曖昧だがな」
アインズ「記憶なんて、風と同じだ。掴もうとすれば消えていく。でも、確かにそこを通った痕跡は残る……」
ガイ「……詩的なことを言うんだな」
アインズ「フフ……竜にも、夜に詩を詠みたくなる日くらいある」
ガイ「フッ……それは貴重だな」
アインズ「……なあ、ガイ」
ガイ「?」
アインズ「このまま少し飛ばないか?街の灯りを、上から見てみたい」
ガイ「……こんな街中を竜が飛んでいたら騒ぎになるなんてことじゃ済まないぞ」
アインズ「今は夜だし、起きているのなんて酔っ払い連中ぐらいだろう?」ゴッ……
アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオオッ‼︎
アインズ(竜)「グルゥ……」スッ
ガイ「まったく……ここに乗ればいいのか?」トッ
アインズ(竜)「」コクン
バサッ‼︎バサッ‼︎
ガイ「……相変わらずの迫力だな。何度見ても心臓が跳ねる」
アインズ(竜)「怖いなら、降ろしてやってもいいぞ?」バサッ
ガイ「……いや、この高さならもう遅いだろう」
アインズ(竜)「そう言うと思った」バサッ
◆
761 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:17:15.17 ID:Q6txZ2bmO
星々「」チカチカ……
海面「」ユラユラ……
ウォーターポートの灯り「」ボォォ……
ガイ「……すごい景色だな。まるで街が星空の下に浮かんでるみたいだ」
アインズ(竜)「……これで空が赤くなければ、尚のこと綺麗だっただろうに」
ガイ「赤も悪くない。お前の鱗と、似た色だからな」
アインズ(竜)「……そんなことを言われるとは思わなかった」
ガイ「褒め言葉だ。お前の赤は、ただの炎の色じゃない。……強さの証だ」
アインズ(竜)「強さ、か……」
アインズ(竜)「あの国で……何度、空を夢見たか分からない。鎖に繋がれ、翼を広げることすら許されなかった」
ガイ「……」
アインズ(竜)「でも今、風を感じている……お前達が、その鎖を断ち切ってくれたからだ」
ガイ「俺たちは、お前の力を借りたに過ぎない。自由を掴んだのはお前自身だ」
アインズ(竜)「そう言ってくれるのは嬉しいが……この風の味は、あの日の血の味とは違う」
ガイ「……?」
アインズ(竜)「これは、生きている証の味だ。……潮と夜と、わずかな温もりの混ざった匂い。ようやく生きていると感じられる」
アインズ(竜)「不思議だな。背に人を乗せて飛ぶなんて、昔なら考えられなかった。けれど……今は、落とすのが怖いと思える」
ガイ「落とす?」
アインズ(竜)「ふふ……お前をだ。落としたら、きっと胸が痛む」
ガイ「それは困るな。俺にはまだやることが残っている」
アインズ(竜)「……本気で捉えるな。冗談に決まってるだろう」
アインズ(竜)「ガイ……お前と飛んでいると、夜が静かすぎて怖いくらいだ」
ガイ「怖い?」
アインズ(竜)「ああ。あの牢獄では、夜が来るたび悲鳴が響いていた。今……ただ、風と、お前の呼吸だけが聞こえる」
ガイ「……それが平和ってやつだ。慣れるまでは、きっと寂しく感じる」
アインズ(竜)「ああ。けれど、悪くない……こうして空を飛ぶ夜なら、何度だって迎えてやる」
ガイ「……そのときは、また乗せてくれ」
アインズ(竜)「フッ、約束だ……ありがとう、ガイ。私がもう一度、飛べるようになったのは……お前のおかげだ」
ガイ「礼なんていらない……俺も救われた側だ」
アインズ(竜)「……そうか。なら、今日はお互いに恩を返し合った夜だな」
ガイ「……そういうことにしておこう」
◆
762 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:17:42.21 ID:Q6txZ2bmO
アインズ(竜)「」バサァァ……ドスン……
ガイ「いい着地だな」トスッ
炎に包まれるアインズ「ふふ……当然だ。見せ場だからな」シュウウウウウウ……
ガイ「随分楽しそうじゃないか」
アインズ「ああ。空を飛ぶのは久しぶりだったからな……ふぁぁ……久々に飛んだら疲れた。寝床に連れて行け」
ガイ「……待て、自分で歩けるだろう?」
アインズ「いやぁ……無理だな。翼が重くて動けそうにない」フラッ
ガイ「……さっきまで空を飛び回っていた奴の台詞とは思えないな」
アインズ「飛ぶのと歩くのは別だ。竜は本来、地上に長く留まる生き物じゃない」
ガイ「……そんな理屈があるか」
アインズ「あるとも。それに、ここで放っておかれたら……倒れるかもしれない」チラッ
ガイ「はぁ……」
アインズ「ふふ、どうする? 倒れた竜を運ぶのは、お前くらいしかいないぞ?」
ガイ「まったく……人を試すな」
アインズ「試してなどいないさ。素直に甘えているだけだ」
ガイ「……仕方ない。少しだけだぞ」スッ
背負われるアインズ「少しでいい。お前の近くは、妙に落ち着くからな」ボソッ
ガイ「……」スタスタ……
⭐︎アインズとウォーターポートの空を飛びました
763 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:18:52.47 ID:VjxbaxWbO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
チュンチュン
ガイ「ん……朝か……」ムクッ
ガイ「……なんだか妙に暖かいな」
ベッド「」ゴソッ
裸のアインズ「」zzz……スゥスゥ……
ガイ「…………」
ドスン‼︎ゴロゴロゴロ‼︎
ガイ「な、なっ……な……///」ワナワナ
ガイ(落ち着け……落ち着け俺。昨夜はアインズを背負って帰って、部屋に連れて来た……そこまでは覚えてる。アインズは寝ていたからそのままベッドで寝かせて俺はソファで寝ていた筈だが……)
ガイ「……なんで裸なんだ?」
アインズ「ん……んぅ……」モゾッ
ガイ(おい待て動くな!布団が……!いやもうちょっとで見えーー!!)ゴクリ
ガイ「アインズ!起きろ!!!」
アインズ「……うん……?朝か……?」ムクッ
ガイ「あわわわ……待て待て待て!!!」
アインズ「……なんだ、そんなに騒いで……」
両手で顔を塞ぐガイ「騒ぐだろ!お前、裸だぞ!!!」
アインズ「あぁ、そうだったな。私は寝るときは裸派なんだ」アッサリ
ガイ「そんなサラッと言うことか!?」
アインズ「服が擦れて落ち着かん……ユーシリアにいた頃も服を着ていたお陰で熟睡出来なかったしな」
ガイ「と、とにかく服を着てくれ……!目のやり場に困る……!」
アインズ「別に減るものでもないだろうに」ボソッ
ガイ「そういう問題じゃない!!!」
ドア「」コンコン
イーリン「ガイ様。報告書を受け取りに参りました。入ってもよろしいですか?」
ガイ「!?!?!?待て、今はまずい!!!」
アインズ「……ふむ?」
ガイ「ふむ、じゃない!動くな!絶対に立ち上がるな!!!」ヒソヒソ
イーリン「……ガイ様?中で何かありましたか?」
ガイ「いや、なんでもない。その、危機的状況でな……!俺だけでどうにかなる問題だ!イーリンの手を借りる程じゃない!」
イーリン「……まさか、フローディアとセーレフェリア!?加勢します!!!」
ドア「」バンッ‼︎
ガイ「あっ」
裸のアインズ「ん……イーリンか」
脱ぎ散らかった衣服「」
イーリン「……」
ガイ「……ち、違うんだイーリン。これはその、事故というか、不可抗力というか……」
イーリン「……」
イーリン「……あっ、えっ……わっ///」ボンッ
イーリン「し、失礼しましたっ!!!///日を改めますね!!!///」タタタ……
ガイ「ま、待てイーリン!!誤解だ!!!」
イーリン「けっ、結構です!!わ、わたし、何も見ておりませんからっ!!!」ピュー
アインズ「ふふ……随分と慌てていたな」
ガイ「……完全に誤解されたな」
アインズ「とりあえず朝食にしよう。イーリンには、あとで誤解ではないと伝えておけ」
ガイ「それが一番まずい誤解だ!!!!!」
764 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:19:40.18 ID:dWZZOb0JO
ーー暗黒館1F 酒場
ガイ「朝から酷い目にあった……なんとか誤解は解けたが……」
テル「やあやあガイ君〜久しぶり〜♪」ガシッ
ガイ(酒臭っ……!面倒そうなヤツに捕まった……この人は誰だ……?)
テル「あれ〜???ガイ君もしかして私のこと忘れちゃった〜???サーシャちゃんと一緒にあんなに激しい日々を過ごしたのに〜」
ガイ(一緒に行動したことがあるのか……?)
ガイ「……ユーシリアで色々あってな。記憶を少し失ったんだ」
テル「……記憶を?」
ガイ「……すまない。悪いが、本気で思い出せない」
テル「……そっか。そういうことなら、改めて始めましてだね!私はテルーーただのテルだよ」
ガイ「テル……よろしく頼む」
テル「うん。よかったら一杯付き合ってよ、ガイ君。最近、私の姉が死んじゃってね。仲は良くなかったけど……ちょっと思う所が、あってね。勿論、お酒じゃなくていいからさ」
ガイ「……わかった」
テル「ありがと。優しいね、ガイ君……あのね、私の姉って、ちょっと変わった人だったんだ。理想ばっかり追いかけて、周りが見えなくなるタイプでさ」
ガイ「そういうヤツは、強いが……同時に壊れやすい」
テル「うん。あの人なりに世界を良くしようとしてた。でも、誰かがその“理想”を止めなきゃいけなかった……」
ガイ「……」
テル「まあ、そんな話をしたかったわけじゃないんだ。ただね、もしどこかで……強く生きようとする誰かを見つけたら、見ててあげてほしい。止めてもいいけど、できれば、見届けてあげて」
ガイ「……どうして俺にそんなことを?」
テル「さぁね。ガイ君がそういうことをちゃんとやる人に見えたから?」
ガイ「……さて、どうだろうな」
テル「ふふっ……ありがと、少し楽になった」
ガイ「テル……お前の姉さんのこと、心から冥福を祈るよ」
テル「……うん、じゃあまたね。ガイ君」ヒラヒラ
ガイ(さて、今日は何をするか……)
765 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:21:47.54 ID:dWZZOb0JO
本日はここまでです。ユーシリア編が終わってよかったです。
明日も少量になるとは思いますが更新したいと思います。
安価だけ募集しておきます……それでは、また。
現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1〜3
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:28:43.91 ID:Ahqs6Xcvo
星の残滓がある国について今どうなってるかのちょっとした紹介、説明
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:31:17.66 ID:1AmIL+vA0
メンバーと食事しながら次の行き先を決める
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:37:30.59 ID:zYMpq+o+O
テルを次の旅のメンバーに誘う
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:47:19.90 ID:zYMpq+o+O
とりあえず乙
ユーシリア編旧キャラ含めても数多かったけどよく回せてたとおもう
770 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 01:11:38.81 ID:+OnIagBNo
おつ
ユーシリア編面白かった
しかしパーティメンバーが見事に女性だらけに…頑張れガイ
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 01:16:23.19 ID:Ahqs6Xcvo
乙乙
時間魔法といいガイ周りの裏設定はちゃんとあるのな
772 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 22:21:50.51 ID:RNj9KZJ+O
>>769
ありがとうございます。個人的には見返してみるとああすればよかったな、という箇所が何個も出てくるのですが、なんとか終わらせられてよかったです。
>>770
ありがとうございます。実は頂いたキャラ案は女性比率が高いので、パーティメンバーが女性多めになるのは必然だったかもしれません。今後も引き続きよろしくお願いします。
>>771
ガイの魔法についてはこのスレを建てた当初から速度強化を派生させて時間に関わるようなものにしたいと思っていましたので、今回はソールさんを利用させていただきガイの魔法の方向性を定めさせていただきました。ですが、その他の世界観の設定は決めているものもありますが、大半は何も決めていないので見切り発車のまま進めることが多くなっております。よければ今後もお付き合いください。
773 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 22:23:00.98 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「次に行く場所だが……オノゴロ諸島とテラヌス・ウルス……それとフーミンが言っていた浮島か。浮島は平和な場所らしいが、それ意外に目ぼしい情報はない……他の場所はどういった感じなんだ?」
サーシャ「えっとね……オノゴロ諸島は十年前に姫巫女の制度がなくなって以来、朝廷が収めるようになった国だよ。最近は魔導機械を中心に外国の文化が流行ってるらしくて色んな国の人が行き来して賑わってるみたいだよ」
リーゼリット「テラヌス・ウルスは砂漠の国だね。古代遺跡や特殊な水源が観光名所になっている良い国だよ。行くには……ミュージアと大魔女帝国を経由する必要があるけどね。十年前は干ばつや日照りに苦しんでいたらしいけど、今は解決して大きな問題はないみたい……最近は砂漠に巨大な生き物がいるっていう噂が流れてるらしいけど……知っているのはそれくらいかな」
ガイ「浮島は空に行く手段が今のところアインズに乗せてもらうくらいだから大人数で行くことはできない……ちなみに何人乗せれるんだ?」
アインズ「……一人だ。その気になれば全員乗せることもできるが、安全を考慮すると一人だけになるな」
リーゼリット「じゃあ、誰が乗るか決めないとだね。やっぱり最初はガイかな?」
サーシャ「え〜ずるい!私も行ってみたいのに!」
アインズ「ふむ……順番に運ぶことも不可能ではないが、あの高度では風の流れが不安定だ。行くたびに命を懸けることになるぞ」
サーシャ「うーん……命懸けの観光はちょっと……それに、考えたら往復するのも時間がかかっちゃいそうだしね……」
リーゼリット「あっ、それなら気球をイーリンさんに手配してもらえばーーいや、数がないか」
ガイ「……数がない?どういうことだ?」
リーゼリット「魔王城……要するにセイントレア王国だね。あそこへの調査で定期的に有志の人達が向かうんだけど……向かった人は今のところ誰も帰って来てないんだ……」
ガイ「それで、気球の数がないってことか」
リーゼリット「うん。今のところ、浮島に行くならアインズさんとガイの二人だけで行くことになるね」
アインズ「無理をして今行く必要もないだろう。空へ皆で行ける算段をつけてから行けばいい」
サーシャ「うん、賛成!それに、どこに行くにしても準備は必要だしね」
リーゼリット「じゃあ……次はどこに行く?私はオノゴロ諸島がいいなぁ。食べ物も美味しいらしいし!」
サーシャ「え〜、私は砂漠の方!遺跡とか見てみたいし、ほら、冒険って感じがするでしょ?」
アインズ「……私はどちらでも構わん。どの土地にも、それぞれの学びがある。だが、砂漠の生物とやらは気になるがな」
ガイ「……」
どこを目指す?
1 オノゴロ諸島
2 テラヌス・ウルス
3 浮島(現状ではアインズと二人だけで出発します)
多数決 先取3票
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:23:38.04 ID:QYLUWO+a0
1
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:24:52.49 ID:2Brij9X3O
2
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:28:30.05 ID:Ahqs6Xcvo
2
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:36:24.92 ID:EYjidF+JO
2
778 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:30:13.90 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「テラヌス・ウルスへ向かおう」
サーシャ「やっぱり砂漠の国だね!うん、いいと思う!絶対に遺跡とか面白いものがたくさんあるはず!」
リーゼリット「砂漠かぁ……それなりに準備をしておかないとね」
アインズ「私も行ったことはないが厳しい場所だと聞いている。そこに住む者達は皆、強靭だともな」
リーゼリット「でもさ……巨大な生き物がいるって話、本当かな?」
ガイ「……あくまで噂だ。巨大生物以外にも、光を狙うヤツらがいる。ユーシリアの頃は手を出してこなかったが、今回現れるかもしれない。用心しておこう」
サーシャ「……そうだね」ギュッ
⭐︎次の目的地はテラヌス・ウルスに決まりました。
779 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:30:44.54 ID:RNj9KZJ+O
サーシャ「……目的地が決まったし、腹ごしらえしよっか!」
リーゼリット「今日の料理は豪華だよ〜!ほら見て、香辛料たっぷりのスパイスシチュー! 砂漠の国テラヌス・ウルス風なんだって!」
テラヌス・ウルス風スパイスシチュー「」ドン‼︎
アインズ「なるほど、異国の味を先取りというわけか。良い心がけだ」
ガイ「見た目も香りも、なかなかだな」
サーシャ「この香りだけでお腹空いちゃうよ……それじゃ、いただきまーす!」パクッ
リーゼリット「あむ……結構辛いけど、クセになる味!カレーとはまた別な感じだね」モグモグ
アインズ「ふむ……香辛料の調合が絶妙だ。刺激の中にしっかりとした旨味がある。料理人の腕は確かだな」モグモグ
ガイ「……」モグ
ガイ(やはり、味はしないか。熱と辛さしか感じない……)モグモグ
サーシャ「ガイ、美味しい?」
ガイ「ああ……刺激が強いが、悪くない」
リーゼリット「うん、なんか元気出る味だよね」
アインズ「いい腕をしているな、ここの料理人も」モグモグ
ガイ(……みんなに余計な心配はかけられない。このことは黙っておこう)モグモグ
サーシャ「砂漠でもこんなふうに食べられたらいいなぁ」
リーゼリット「サーシャ、今回も期待してるね」
アインズ「……過酷な地で、食事を楽しむ余裕があれば理想だな」
サーシャ「じゃあ、目標だね!砂漠でも楽しくご飯が食べられるくらいの余裕を持つこと!」
リーゼリット「うん!いい目標だと思う!」
ガイ「……フッ」
ガイ(誰も気づかないように笑っていればいい……味がなくても、みんなが笑っていればそれで十分だ)
⭐︎パーティメンバーで食事をしました。
780 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:32:30.48 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「……今回は長旅になりそうだ。もう少し人員を連れて行くべきだろうが……」
テル「あはははははは!!!もっと持ってこーい!!!」ゴクゴク
暗黒館バーテンダー「テル様、もう控えた方がよろしいかと……」
ガイ(……テルはないな)クルッ
テル「ん……?あっ、ガイく〜ん♪こんなところで会うなんて運命感じちゃうねぇ〜!」ニコニコ
ガイ「……あいにく、酔っ払いの相手をしている時間はない」
テル「ひど〜い!私だって立派な医術士だよ? ほら、旅に一人くらいは癒やし系が必要でしょ?」
ガイ「癒やし系には見えないがな」
テル「そんなことないって〜!ほらほら、砂漠に行くんでしょ?テラヌス・ウルス!砂漠の環境って身体壊す人が多いし、医術士がいれば安心だよ〜?」ゴクッ
ガイ「……どこでその話を聞いた?」
テル「酒場の情報網を侮っちゃダメだよ?ほら、私、耳はいい方だから〜」ヒラヒラ
ガイ「情報網っていうより盗み聞きだろう……」
テル「うふふ、聞くのも才能!……それにね、ちょうど私もそっちの方に用事があるの。ちょっと、会いたい人がいてね」
ガイ「会いたい人……?」
テル「うん。でも一人じゃキツいんだよ〜。だから、ね?」
ガイ「……酔っているわりには、筋の通った話をするんだな」
テル「これくらいで潰れるほどヤワじゃないのっ」
ジョッキ「」トンッ
ガイ「……勝手な行動をとるな。それが条件だ」
テル「はぁい♪それじゃ決まりね!また、よろしく!」
⭐︎テラヌス・ウルスにテルが着いてきてくれます。
781 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:38:30.01 ID:RNj9KZJ+O
次の行き先がテラヌス・ウルスに決まった所で今回は終わります。今回は道中で立ち寄る国があるので、もしかしたらまた長くなるかもしれませんね。次回辺りでテラヌス・ウルスに登場するキャラの募集ができればなと思います。
次回更新はおそらく土曜日です。
それでは、また。
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 23:40:54.06 ID:EYjidF+JO
乙キャラ設定考えとく
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 00:09:51.42 ID:woPPL3/Oo
おつです
ガイの地雷がどんどん大きくなっていく
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 00:55:38.91 ID:V93qw4Dxo
乙
ミュージアと大魔女帝国もガッツリ冒険するんかな
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 01:51:11.70 ID:xJpYjUV9o
おつ
流石に簡単には浮島に行けないか
次回募集は道中の国出身も含めて一括になるのかな?
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/15(水) 03:30:09.38 ID:TdeY2NsA0
乙
このスレは元スレのリスペクトだけどこのスレでの新しい国や島などの安価は募集したりしないのかな?
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