【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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639 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 12:46:53.26 ID:QbwSykusO
ーー貧民街 中立地帯

ザワザワ……

サーシャ「……王宮の騎士と、あっちは旧貴族派の人たち?」

リーゼリット「そうみたい……でも、一触即発って雰囲気じゃない……」

アインズ「それが驚きだ。数日前まで殺し合っていた者たちが、今は同じ空の下に立っている」

ガイ「……戦いを望んでいた奴なんて、もうほとんどいなかったんだろうな」

イーリン「それでも剣を振るわねばならなかったのでしょう。それぞれの正義のために、誰かの命令のために」

フレン「あとは何事もなく終われればいいんだけどね……おや、ライオネル卿が来たみたいだ。そろそろ始まるよ……」



ヒューベルト「集まりましたね……それでは、これより停戦協定締結式を行いたいと思います。立会には魔族連合代表ヒューベルト及び小鬼代表ミントが立会します。この場で異のある者は申し出てください」

シーン……

ヒューベルト「……王宮代表、旧貴族派代表の方々も異論はありませんね?」

フレン「……はい。ありません」

ライオネル「同じく、異論はない」

ヒューベルト「よろしい。それでは、停戦協定書の内容を確認します」ペラッ

ヒューベルト「……本協定は、帝国、及び帝国領土内における王宮・旧貴族派間の敵対行為を全面的に停止し、両勢力がお互いに対する一切の攻撃を禁じ、安全を保証することを明文化したものです……相違はありませんか?」

フレン「確認しました。王宮は協定に従い、戦闘行為を停止します」

ライオネル「……同じく、旧貴族派もこれに従う。無益な争いは、今日限りとしよう」

ヒューベルト「……では、両陣営の代表者は、協定文書に署名をお願いします」

ライオネル「……」サラ……

フレン「……」サラ……

ミント「……たしかに、両陣営の署名を確認しました。小鬼代表として、これを正式に記録します!」

ワアアアアアア‼︎‼︎
パチパチパチ‼︎

ライオネル「……この戦で、多くの血が流れた。だが我々は、ここでそれを終わらせる意志を示す。帝国の未来のために、剣を収める決断をした」

フレン「……感謝します、ライオネル卿。皇帝陛下はこのことをきっと、お喜びになるでしょう。これが、帝国に新たな秩序をもたらす第一歩となること……僕は信じています」

ライオネル「ああ……私もこれで、ようやく肩の荷が降りる」

ヒューベルト「……これをもって停戦協定は成立といたします。今後、この停戦協定に違反した者はーー」



ヒューベルト「ーーそれでは、代表者各位はこの場を退き、今後の体制整理に移られるとよいでしょう。我々魔族連合としても、可能な限りの支援を約束します」

ライオネル卿「感謝する……落ち着いたら必ず礼をしよう」

フレン「ガイ君……本当に、ありがとう。君たちがいなかったら、この内戦は終わらなかっただろう……」

ガイ「礼ならサーシャに言ってくれ。彼女が言わなければ俺達は内戦に関わりはしなかった」

サーシャ「えっ、私は何も……そんな、大したことはしてないよ」

ガイ「そう思うかもしれないが、事実だ。お前があのとき真っ直ぐに言葉を伝えてくれたから、俺たちは動けた」

リーゼリット「うん。サーシャがいなかったら、今ごろまだ帝都は混乱したままだったかもね」

アインズ「気を抜くのは早いんじゃないか?……まだ、宰相をどうにかしたわけではないのだから」

イーリン「ええ……そのことについて一度、話し合う必要がありますね。大図書館に戻りましょう」

⭐︎皇帝派と旧貴族派が停戦協定を結びました。
640 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 12:47:59.87 ID:QbwSykusO
幕間
ーー王宮

クラウディア「……停戦、ですって?」

側近騎士「は……先ほど、王宮・旧貴族派間における正式な協定書が交わされたとの報が、魔族連合の使者を通じて届いております」

側近騎士「なんとも喜ばしいことです。考えが合わぬとはいえ、同じ国に産まれた者同士で争い合うのは心苦しいものですからね……どうされました、クラウディア様?」

クラウディア「……いえ、少しだけ、心が温かくなりまして」

クラウディア「長きに渡る内戦が、ついに終わる……国が安定し、民は笑顔を取り戻す。素晴らしいことですわ。ええ、本当に……」

クラウディア「申し訳ないのですが……少し、一人にさせてもらえますか?」

側近騎士「……はっ、失礼します」

スタスタ……

扉「」バタン……

クラウディア(……厄介なことになりましたね。これではユーシリアを基点として世界を牛耳ることが遠のいてしまいますわ)

クラウディア(せっかく王宮と旧貴族派の亀裂を利用して、ここまで手を打ってきたいたというのに……)

クラウディア(フレン書記官、ライオネル卿……余計なことを……)

クラウディア「……ですが、まだ保険は残っています」

クラウディア「旧貴族側にいる彼に働いてもらいましょう」

クラウディア「……全員が平和を求めているわけではないのですから」
641 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 12:49:34.72 ID:QbwSykusO
ーー帝都 大図書館

アインズ「……停戦協定が成立して、帝都の空気も落ち着いてきたな」

サーシャ「でも、まだ完全に終わったわけじゃない……そうだよね?」

ガイ「ああ。残るのは……宰相クラウディア・ロスチャイルド」

リーゼリット「内戦の最中、ずっと後ろにいた存在だよね……でも、動きは見せなかった」

ガイ「内戦が終わった今でも、あの女は帝国の中枢にいる。手札はまだ残ってるはずだ」

アインズ「……クラウディアが、何を考えているのか。そこが見えない」

サーシャ「帝国の復興に力を貸してきた人なんでしょ?たくさんの人を助けて……それなのに、どうして?」

イーリン「善意だけで動いている人なら、内戦は真っ先に止めるでしょう。皇帝の権力を封じてまて内戦を継続させようとする程の理由……そこまではわかりませんが……恐らくは『秩序』や『再編』を大義として、長期的な支配基盤を作ろうとしている可能性が高いです。金と武器の供給を押さえ、重要な人事を差し替え、法と制度を変えることで、外からは慈善家に見える統治者が実は国家の中枢を骨ごと組み替えようとしている、というような」

リーゼリット「それって?」

イーリン「つまり、クラウディア宰相は『目に見える善』で民心を掴みつつ、裏で権力の土台を固めている。シルバークロース商会の件で見えたように、資金の流れや物資の供給を掌握すれば、軍事も行政も手のひらの上で動かせます。善意の仮面は、反対を抑え込むための方便に過ぎないーーと私は疑っています」

ガイ「それで、具体的にどうする?」

イーリン「今持っている材料を順に組み上げていきます。フーミンさんの写本、図書館で見つけた初代皇帝の直筆、民衆の声。これらを公的資料として提示し、かつ民衆の支持を可視化させれば、宰相個人の正当性は揺らぎます。援用するのは『正統性』の論点です……クラウディアが本当に国を思っているなら、民意や建国の理念を無視できないはずだ、と」

アインズ「ふむ、ならばやることは……これらか?」

・民主派を強くする
→民の声を国に知らせる
→初代皇帝の考えを国に知らせる

・宰相の裏側を国に知らせる

ガイ「……本格的に動くのは明日からにしよう」

リーゼリット「え、今すぐにでも動いた方がいいんじゃ……?」

ガイ「……今日は内戦が止まっただろう?街の空気も緩んでる。こういう時に無理に動いても、良い結果は出ない」

リーゼリット「……そっか。そうだよね。私達にとっては最近でも、この国じゃ長い間続いてた戦いが終わったんだもんね」

サーシャ「うん……たまには、肩の力を抜かないと、だよね」

アインズ「……だが、明日からは気を引き締めるぞ。我々が立ち止まれば、向こうはその隙を突いてくる」

イーリン「はい。民の声を形にし、クラウディア宰相の正当性を問い直すには、機運と準備が要ります。今日はその機運を、育てましょう」

⭐︎宰相への対策を相談しました。
642 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 12:50:55.99 ID:QbwSykusO
アインズ「……腹が減った。何か美味いものを食べたい。サーシャ、何か作ってくれ」

サーシャ「えっ、今からですか!?食材は何が残ってたっけ……」

ガイ「……足りないものは買い足してくるぞ。必要なものがあったら教えてくれ」

サーシャ「本当?それは助かるけど……うーん……何作ろうかな」

イーリン「サーシャ様、私も手伝います」

リーゼリット「じゃあ私も!何すればいい?」

サーシャ「わっ、みんな……ありがとう!よーし、それじゃあ、今日はちょっと豪華にいこうかな。せっかくのお祝いだもんね!」

安価下1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、ウナギ、アークサーモン
野菜:野草、サヤ豆、ゴボウの根っこ、レタス、ユーシリアカボチャ
穀物:ウルティ米、パン小麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ、
果実:どんぐり、リンゴ、ブドウ、ユーシリアボカド
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ゼラチン、上白糖、香辛料、フルーツジャム
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 12:55:52.05 ID:2X4dLI3tO
トリ肉トリ卵ザリガニ
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 13:15:28.39 ID:GDFcYfPKO
ウナギ、ブドウ、ウルティ米
645 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 20:47:34.25 ID:Ppb01xibO
ガイ「市場でウナギを買ってきた。状態はとてもいいぞ」

ウナギ「」ピチピチ
ザリガニ「」モゾモゾ

サーシャ「おお、これは調理しがいがあるね……一緒に入ってるのは?」

ガイ「ザリガニだ。安売りされてたからついでにな」

リーゼリット「ガイって結構、魚とか好きだよね」

ガイ「……言われてみれば、そうかもしれないな」

イーリン「ソール様がブドウを食べてもいいと仰っていました。使わせていただきましょう」

アインズ「それで、この材料で……どんな風に調理するんだ?」

サーシャ「調味料は結構あるし、あとは残ってる鶏肉と卵も使って……まあ、なるようになるかな?やってみよう」



ウナギの蒲焼き「」ドン

ザリガニ入りピラフ「」ドン

鶏肉の卵とじ「」ドン

ブドウジュース「」ドン

サーシャ「ウナギはやっぱり蒲焼きだよね♪」

アインズ「うむ……どれも美味そうだな」

イーリン「うまくできましたね……冷めない内にいただきましょう」

リーゼリット「それじゃあ早速、蒲焼きから……あむっ」モグモグ

リーゼリット「〜〜美味しい!ふわっとしてて、香ばしくて……甘辛のタレがウナギにしっかり染みてる……!」

サーシャ「ふふっ、よかった!良いウナギを見つけてくれたガイのおかげかもね」

ガイ「俺は買ってきただけだ。何もしていないさ」

サーシャ「ふふっ……」

アインズ「」モグモグ……

アインズ「うん……えへへ……このピラフも美味しい……ハッ」

リーゼリット「」ニヤニヤ

アインズ「……き、聞いてたか?」

リーゼリット「いや〜?意外とアインズさんも可愛いところがあるんだなと……」

アインズ「〜〜〜ッ!、!わ、忘れろ!!!」バッ

イーリン「アインズ様、そう急がずとも料理は逃げませんよ」

ガイ「」モグ……

ガイ(この卵とじ……ものすごく美味いぞ。鶏肉の柔らかさ、味付けのバランス……全てがちょうどよく、優しさを感じる)モグモグ

ガイ(もはやこれだけで、今日という一日を祝うにふさわしい料理だ……)

ガイ(……ジュースもブドウをしっかり感じられていいな。熱い料理を流し込むのに最適だ)ゴクゴク

ガイ「……美味いな」

サーシャ「まだ沢山あるから、じゃんじゃん食べてね!」

ワイワイ……

⭐︎停戦のお祝いでパーティのみんなと食事をしました。
646 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/27(土) 20:51:49.36 ID:Ppb01xibO
ソール「皆様、昨日はどうもありがとうございました……サーシャさんは料理がお上手なんですね」

サーシャ「あっ、ソールさん!そう言ってもらえたならよかったです」

アインズ「……あのザリガニピラフ、また食べたいな」ボソッ

イーリン「……朝からピラフは少々、重いのでは?」

サーシャ「えへへ、またみんなで作ろうね!」

ガイ「……さて、のんびりするのもここまでだ。そろそろ今日の動きを決めよう」

ソール「その前に、よろしいですか?」

リーゼリット「どうかしましたか?」

ソール「もう内戦は止まりました……宰相がまだ残っているとはいえ、皆様の本来の目的ーー世界樹の力を探す旅に戻られても、誰も咎めはしないはずです」

アインズ「……世界樹の力?お前たちはそれを探しにこの国へ来ていたのか」

ガイ「アインズには話していなかったな。それが俺達がこの国へ来た本来の目的だったが……今は、後回しになっている」

アインズ「……なるほど。それを差し置いてまで内戦のことに関わっていたのか」

サーシャ「……だって、目の前で人が苦しんでたから」

リーゼリット「この国が混乱したままじゃ、探索も上手くいかないしね」

ソール「……無理をなさらなくても、と申し上げたいのです。これ以上、帝国のことに関わる義務は、皆様にはないはずですから」

ガイ「無関係を装って通り過ぎるには、あまりにも多くを知りすぎた。それに……」

サーシャ「……ここで背中を向けたら、あとで後悔する気がして」

イーリン「世界樹の件はたしかに大事ですが……今ここで、私たちにできることがあるのなら。目を逸らす理由はありません」

ソール「……」

リーゼリット「旅の途中で出会ってしまったからこそ、無視できない。そんな感じ、かもね」

ソール「……皆様のその強さが、帝国にとってどれほど心強いか……本当に、感謝いたします」

アインズ「……よし、決めたぞ」

アインズ「この国での厄介事が終わったら、私もその世界樹の光の探索に同行させてもらう。構わないか?」

サーシャ「えっ、いいんですか?」

アインズ「ああ。助けてもらった礼もあるし、貴様らの心意気は見ていて好ましい。何よりサーシャの作る飯はすごく美味い……ついていかない理由があるまい」

イーリン「ふふっ、心強い仲間が増えましたね」

ガイ「フッ……よし、やるべきことを片付けよう。クラウディアの動きが本格化する前にな」

現在はユーシリア帝国です。(13日目)

何をする?
安価下1〜3

コンマ下1
01-30 ??
31-00 何もおきませんでした
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 20:53:35.30 ID:t79heo0R0
フーミンと空の散歩しながら世界樹の光について知らないか聞く
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 20:56:09.13 ID:fL+ZNH2Io
初代皇帝の思想を根掘り葉掘りソールに聞いて市井にも知らせる
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/27(土) 20:59:53.26 ID:4HAKU12fO
もうクラウディア力付くで取っ捕まえよう
650 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 00:24:54.60 ID:LHspS0ToO
ガイ「フーミン、聞きたいことがあるんだが……」

フーミン「いいわよ。何について知りたいのかしら?」

ガイ「世界樹の光について、何か知らないか?」

フーミン「……その言葉を聞いたのは久しぶりね。この国に落ちた光のことを知りたいのかしら?」

ガイ「この国に落ちた光はなんとなく調べた……他のことを知りたいんだ」

フーミン「なるほど……ちょっと私に付き合ってくれる?道すがら話すわ」

ガイ「構わないが……どこへ行くんだ?」

フーミン「そうね……ちょっと目を瞑ってもらえる?」

ガイ「?……ああ」スッ

フーミン「……よっと」
ムニュッ
ガイ「!?」

ガイ(な、なんだ!?近い……腰に手を回されてーーいい匂いがする……何をされるんだ?)ドキドキ

ギュッ……

フーミン「……これでよし。目を開けていいわよ」

フーミンに密着して縛られたガイ「ん……ロープ?」

フーミン「落としたら洒落にならないからね。それじゃあ……」グッ

ガイ「……まさか、行く所ってーー」
フーミン「行くわよ!」バサッ



ーーユーシリア上空

風「」ヒュウウウ……

ガイ「……空、か……」

フーミン「驚いた?やっぱりハーピィとしては、定期的に空を飛ばないと気持ち悪いのよね」

ガイ「……もう少し事前に説明してから飛んでほしかったな」

フーミン「サプライズってやつよ。でも、気持ちがいいでしょ?」

ガイ「……たしかに、悪くはない」

フーミン「ふふ……じゃあ、本題ね。世界樹の光について……どうして、知りたいの?」

ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要だからだ」

フーミン「……なるほど。たしかに、世界樹の光の力を使えば、この赤い空も元に戻せるのかもね……けど、ダークヒーロー達によって十年前に落ちた光は全て星に返されたわよ。今更、落ちた場所に行った所で星の力なんて何も残っていないはず……フォレスティナに直接出向くつもり?」

ガイ「いや……実際にトコナツ火山島で竜から星の力を受け取ったんだが……」

フーミン「え?」

ガイ「これを見てくれ」スッ
翡翠の賽「」キラッ

フーミン「それは……賽?たしかに、普通の魔翌力ではないわね。もっと深く、澄んでいて、それでいて底知れない力を感じる……」

フーミン「……大事なものなんでしょ?しまっておいた方がいいわ」

ガイ「ああ……それで、世界樹の光の何を知っているんだ?」

フーミン「そうね……十年前に各国に落ちた場所と落ちたことによる影響……といってもダークヒーローの話を知っているならこの辺りのことはあなたも知っていると思うわ」

ガイ「たしか……落ちた場所はここと、トコナツ火山島、オノゴロ諸島、テラヌス・ウルス……あと一つは不明だ」

フーミン「あら……浮島のことを知らないのね」
651 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 00:25:26.06 ID:LHspS0ToO
ガイ「……浮島?」

フーミン「そうよ。空を飛ぶ者の中で一部の者が知っている地……文字通り宙に浮いた島よ。あ、王国じゃなくて、王国が浮かぶ前から浮いていた島ね」

ガイ「初耳だ……まさか、そこに?」

フーミン「ええ。直接見たわけではないから、詳しくは言えないんだけど……光が落ちた影響で魔王が暴れていたみたい。勿論、ダークヒーロー達に魔王は倒されたし、光も星に返還されて今は平和な地になっているんだけどね」

ガイ「そうだったのか……」

フーミン「少しは役に立てたかしら?」

ガイ「……ああ、十分すぎるほどだ。あなたに頼んで正解だった」

フーミン「ふふ、それならよかったわ」

フーミン「……あなたたちが動いている理由、少しわかった気がする。目に見える脅威だけじゃなく、もっと根っこのところから、世界を変えようとしているのね」

ガイ「……俺たちにそこまでの力があるかはわからない。だが、世界めくれを放っておけば、いずれ空だけじゃなく全てを飲み込む気がする」

フーミン「……もし、この辺りのイザコザが終わって次の場所に浮島を目指すときは私に連絡して。その魔王討伐に関わっていた人を紹介するわ」

ガイ「助かる。借りが増えたな」

フーミン「いいのよ……さて、そろそろ降りましょうか?」

⭐︎浮島に世界樹の光が落ちたことを知りました。
652 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 00:30:36.85 ID:LHspS0ToO
量が少なくて申し訳ない。

>>647のコンマが30以下なので、とあるキャラの死亡判定をしつつ本日は終わります。
次回は宰相の捕縛、初代皇帝の考えを広める所から始めたいと思います。

死亡判定
コンマ下1
01-50 死亡
51-00 生存
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 00:42:08.65 ID:6MStPXxLo
判定こわ……
おつです
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 01:20:30.06 ID:pU6y0iY5o
おつ
協定も結ばれてついにラスボス戦か…相手も仕掛けてきたようだ
次の行先は距離的にもオノゴロになるのかね
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 02:25:17.52 ID:l+Yp5Mgoo
策を巡らせるより力尽くしが一番簡単で手っ取り早いのだね
656 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 14:58:21.52 ID:vzdRMaRDO
>>653
どうやら死亡はしなかったようです。よかったですね。

>>654
ラスボス戦かはわかりませんが、ユーシリア編は終盤に差し掛かりつつあります。
次の行き先はまだ決まっていませんが、一度ウォーターポートに戻ることになると思います。そのときに次の行き先を決めることになるでしょう。

>>655
単純ですが、難しいことでもあります。問題の解決には手っ取り早いかもしれませんが、相応の実力が求められるでしょう。

それから、>>648の安価でいただいたソールに根掘り葉掘り聞く件に関しては後ほど、採用させていただきます。
657 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 14:59:22.45 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都 大図書館前

民衆「……停戦が成立したらしいぞ」
民衆「やっと戦が終わったんだな……」ザワザワ……

ソール「皆様……どうか、少しだけ耳を貸してください」

民衆「ソール様……!」

ソール「内戦は終わりました。しかし、戦が終わっただけで帝国のすべてが救われたわけではありません。疲弊した街、傷ついた人々、そして……これからをどう築くか。ここからが、我々の真の始まりなのです」

ソール「……初代皇帝はこう記しています。『国を支えるのは、皇帝でも貴族でもなく、民こそが礎である』と。私たち一人ひとりが声を上げ、手を取り合うことこそが、帝国を立て直す道なのです」

ソール「……だからこそ、これからの帝国は、民の声を軽んじてはならない。誰もが望む平和な未来を……皆で築いていきましょう」

民衆「ソール様……!」

ワアアアアアア‼︎‼︎



サーシャ「ソールさん、すごい……!あんなに大勢の人たちが、一斉に耳を傾けてる……」

リーゼリット「うん、ちゃんと届いてる。初代皇帝の言葉がこんなに力を持って響くなんて……」

イーリン「人々は心の拠り所を求めています。停戦の安堵と同時に、次にどう進めばいいのか分からず、不安を抱えている……だからこそ、今が動く時なのです」

サーシャ「こうして少しずつ、帝国が変わっていくのかな……」

アインズ「変わらぬものなどない。国も、人も、常に移ろい続ける……だが、その変化を望む方向へ導けるかどうかは、そこに立つ者次第だ」

リーゼリット「なら、変革を望む人の手伝いをしないとね」

サーシャ「うん!みんなで……!」

イーリン「……ええ。この流れを、決して宰相の思惑に飲み込ませてはなりません」

⭐︎初代皇帝の考えを民衆に普及しました。
658 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 15:00:02.78 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都 旧貴族派邸宅

ライオネル「……やっと剣を納められる。これで帝国はひとまず落ち着きを取り戻すだろう」

側近「お疲れさまでございます、ライオネル卿」

旧貴族派貴族C「卿、祝杯をあげるべきでは?我らが苦難の象徴たる卿の決断……皆、称えております」

ライオネル「……ふむ、皆に感謝せねばな」

旧貴族派貴族C「どうぞ、こちらを」スッ

グラスに注がれる酒「」コポポ……

ライオネル「ありがとう」スッ

旧貴族派騎士C「ええ、では乾杯といきましょう」ニヤリ

ライオネル「……この酒を飲むのは初めてだ。味を知っている者に先に口をつけてもらいたいな」

旧貴族派貴族C「な、何を……? これは卿のために用意したもの……」

ライオネル「だからこそだ。共に平和を祝う酒ならば、美味い酒を飲みたいではないか?不味い酒では台無しになってしまうだろう?」

旧貴族派貴族C「……っ」

ライオネル「……どうした。杯を口に運ぶだけのことだろう?」

旧貴族派騎士C「……チッ!」バッ
短剣「」キランッ

側近「ライオネル卿!!!」バッ

ライオネル「下がれ!!!」
レイピア「」キンッ‼︎

旧貴族派貴族C「ライオネル卿……宰相閣下のために、ここで消えてもらう!」

ライオネル「やはり、クラウディアの手の者か……!」

扉「」バァンッ

旧貴族派騎士A「何事ですか、ライオネル卿!?」ダダツ

側近「あの貴族を捕らえよ!!!奴は卿の命を狙う刺客だ!!!」

旧貴族派騎士達「はっ!」ドドド……

組み伏せられる旧貴族派貴族C「ぐっ……おのれェ……!」

側近「卿!!!ご無事ですか!?」

ライオネル「問題ない……」スチャン……

旧貴族派貴族C「ふふ、ふふふ……遅い……遅いぞ、ライオネル卿……」

ライオネル「何を言っている……?」

旧貴族派貴族C「今夜……いや、今まさに……宰相閣下の手が、王宮に伸びている……陛下は……生きて明日を迎えられまい……」

側近「なっ……!?何を……!!」

旧貴族派貴族C「はは……もう誰にも止められん……」グイッ

旧貴族派騎士A「!?貴様、何を飲んだ!?それを吐き出せ!!!」グイッ

旧貴族派貴族C「ぐっ……おっ……かひゅっ」バタッ

旧貴族派貴族C「」シーン……

側近「……今すぐ医者を!」

ライオネル「待て……毒で自害した。医者を呼んだところで助からんだろう。それよりも急いでこのことを王宮に知らせろ。陛下が危ない!」
659 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 15:00:44.22 ID:vzdRMaRDO
ーー帝都大図書館

扉「」バンッ‼︎

リーゼリット「わっ、何!?……えっ、ライオネル卿!?」

ライオネル「……失礼する。無礼は承知だが、急ぎで話がある」

アインズ「ただならぬ様子だな」

ライオネル「宰相……奴がついに牙を剥いた。先ほど、私の命を狙う刺客が放たれた」

イーリン「……!無事だったのですね」

ライオネル「なんとか防いだが、試客はこう言い残した……『宰相の手は王宮に伸び、陛下の命が危うい』と」

サーシャ「そんな……!」

ライオネル「ガイ殿、そして皆の者。停戦を結んだ今、宰相を放置すれば再び帝国は混乱に陥るだろう。だが……私にはもう、王宮に切り込む力がない」

ライオネル「どうか……クラウディアの捕縛に力を貸してはもらえぬか」

ガイ「……なるほど。ちょうどいい口実ができたな」

サーシャ「え?」

ガイ「宰相をどうにかする方法を探していたが……今や、皇帝陛下のためという大義がある。動かない理由はもうない」

リーゼリット「そっか……それなら堂々と動ける!」

アインズ「ふん……面白くなってきたじゃないか」

イーリン「急ぎましょう。具体的にクラウディアが何をしでかすかはわかりませんが、陛下の命が狙われているのなら一刻の猶予もありません」

ライオネル「……恩に着る。王宮の構造や警備の配置は把握している。私が案内しよう」

サーシャ「王宮に……!じゃあ、直接クラウディアと対峙することになるんだね」

リーゼリット「よし、やるしかない! あの宰相の野望を、ここで止めよう!」

ガイ「……決まりだな。王宮へ乗り込むぞ!」

⭐︎クラウディア捕縛を決行します!
660 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 15:01:24.40 ID:vzdRMaRDO
ーー王宮

警備騎士A「止まれ!現在、王宮は警戒態勢だ!一般の者は通せない!」

ライオネル「私だ、ライオネル・ランドフォードだ!説明の時間はない、通せ!」

警備騎士A「ライオネル卿……!?宰相閣下より、貴殿と共に来ている者どもは王宮に危害を加えようとする刺客だと通報を受けております!」

ライオネル「なんだと!?」

警備騎士A「ライオネル卿……我々はそのようなことはないと思っておりますが、命令なのです……お引き取りください……!」

リーゼリット「ちょっと!!!皇帝陛下が危ないって言ってるでしょ!?早く通してよ!!!」

警備騎士A「駄目な物は駄目だ!!!」

ガイ「」シュンッ

峰打ちするガイ「」ドゴッ
警備騎士A「うぐぅっ!?」ドサッ

サーシャ「が、ガイ!?ちょっと乱暴すぎない!?」

ガイ「……すまない。だが急がねば陛下の命が危うい。ここで言い争っている暇はない」

イーリン「……致し方ありません。警備の方々を傷つけずに制圧するしかないですね」

アインズ「ふん、むしろ遅すぎるくらいだ。クラウディアに先手を打たれたのなら、悠長に構えている余裕はあるまい」

ライオネル「……すまない。私がもっと説得できればよかったのだが……!」

リーゼリット「まあ、仕方ないよ……!責任は私たちも一緒に背負う。皇帝陛下を救うためにね!」

ガイ「……進むぞ」ダッ

661 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 15:03:00.96 ID:vzdRMaRDO
ーー王宮内 1/3

警備騎士B「なっ、ライオネル卿!?まさか本当に試客だったのか!?」チャキンッ

ライオネル「馬鹿な!私は陛下に忠誠を誓っている!よく考えろ、誰がそんな戯言を吹き込んだか!」

警備騎士C「……だが宰相閣下の命だ!陛下を守るためならば、誰であろうと通すわけにはいかぬ!」

リーゼリット「もう……っ!時間がないのに!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ

アインズ「言葉で説得するのは無駄のようだな。武器を抜け。なるべく殺さず、だが速やかに突破するぞ」

イーリン「かしこまりました……。少し、眠っていただきましょう」スッ

サーシャ「あまり気は進まないけど……やるしかないんだよね?」
魔導弓「」ギリギリ……

ガイ「ああ。これまでもやってきたことだ……行くぞ!」

コンマ下1

01-40 停滞
41-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 0/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 15:05:44.07 ID:6IxVTw1wo
663 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 15:20:49.59 ID:vzdRMaRDO
警備騎士C「こいつら……手強いぞ!応援を呼べ!」キィンッ‼︎

警備騎士D「わかった!!!持ち堪えろよ!!!」ダダッ

リーゼリット「逃がさないよ!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ!

狙撃される弾「」バシュンッ‼︎

リーゼリット「えっ!?弾が、撃ち落とされた!?」

無精髭の痩せ型騎士「……ライオネル卿、こりゃ一体どういうことだ?なんでウチにアンタが攻め込んでる?」

ライオネル「サージェス……話している時間はない。そこを退いてくれ」

無精髭の痩せ型騎士→サージェス「……信じたくねぇが、アンタ等がエリオス様の命を狙うってんなら……容赦はしねぇ」
銃「」カチャンッ

イーリン「銃を持った騎士……厄介ですね」

ガイ「足を止めている暇はない……突破するぞ!」

コンマ下1

01-45 停滞
46-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 15:25:50.99 ID:TNIfOgTD0
はさみうち
665 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 17:04:41.39 ID:Zgqyr0q4O
ガイ「あの銃持ちを狙え、サーシャ!!」キュイイイン……

サーシャ「……!わかった!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎

サージェス「危ねぇッ!?……って、おいおい嬢ちゃんどこ狙ってんだ?」

軌道を変える矢「」ギュンッ

サージェス「ーーなっ!?軌道が変わった!?」バッ

サーシャ「魔翌力で出来てるからね……!」

サージェス「けど、撃ち落としちまえば……!」
銃「」バァンッ‼︎

消える矢「」シュウウウン……

サーシャ「!」

サージェス「悪いが、無力化させてもらうぜ」スッ
ガイ「矢に気を取られすぎたな」シュンッ ガシッ

絞められるサージェス「なっ!?あがががが!!!」 ジタバタ

落ちたサージェス「がっ……うぅ……」シーン

ガイ「……イーリン、アインズ!そっちは大丈夫か!?」

イーリン「ええ!あらかた終わりましたよ!」

アインズ「アインズ「ふん、こっちも片がついた。騎士共は気絶させてある」グイッ

騎士「」ピクピク……

ライオネル「……すまないな。王宮の守り手である彼らを討つのは本意ではなかったはずだ」

ガイ「手加減はしている。命までは奪っていない」

サーシャ「うん、みんなちゃんと息してるよ。だから大丈夫!」

リーゼリット「でも時間はないね……きっと奥で陛下が狙われてる」

イーリン「宰相の手はすでに王宮を覆っています。この場に留まれば、ますます不利になるでしょう」

アインズ「ならば進むしかない。道を切り開け」
666 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 17:06:57.00 ID:Zgqyr0q4O
ーー王宮内 2/3

警備騎士D「なっ、もうこんなところまで……!」

警備騎士E「ルクリリ隊長、指揮を!」

銀髪ショートの騎士→ルクリリ「ーー陣形を整えて!弓と銃は後方に!前衛は私とノエル副隊長が受けます!」

警備騎士達「……了解!」ザッ

灰髪の騎士→ノエル「おいおい、俺はもう結構歳だぜ?あまり無理は言わないでほしいんだけどな」

ルクリリ「……ライオネル卿、ここで止まってください。あなたが皇帝陛下を害するはずがないと信じたい……ですが、宰相閣下の命令は、あなた方を反逆の徒として討てというもの。陛下直轄の騎士である私たちは、命令を無視することができません」

ライオネル「……やはり、クラウディアがそう吹き込んでいるか」

ノエル「あんたのことはよく知ってる。皇帝を裏切るなんざ、本気じゃ信じたくねぇよ……けどよ、俺らは皇帝の盾だ。万が一ってやつを見逃す訳にゃいかねぇ」

ルクリリ「信じたい気持ちはあります……ですが、私たちは皇帝陛下を護る剣。職務を捨てることはできません。どうか、ご理解を……!」

ガイ「理解はしている。だが、立ち止まるわけにはいかない」スッ

ライオネル「……どうしても戦わねばならぬか」

アインズ「……あの2人には気をつけろ。何か危険な感じがする……」

コンマ下1

01-45 停滞
46-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 17:15:53.55 ID:pU6y0iY5o
はさみうち
668 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 22:10:57.23 ID:84SGa/44O
ノエル「マーズ……早速使わせてもらうぜ」

重量魔法「」ズン!!

重量魔法「」ズン!!

重量魔法「」ズン!!

イーリン「重っ!?……これは重力魔法!?」グググ……

ライオネル「マーズ最高指揮官から借りてきたのか!」グググ……

ガイ「くっ、動けない……ッ!」グググ

ノエル「このまま全員、とっ捕まえてやる!」

重力魔法「」ズン!!

サーシャ「きゃっ!?」サッ

リーゼリット「サーシャ、離れて!距離を離せば重力魔法は届かない。まずは、あの騎士の人をーー」

ルクリリ「撃て!!!」
銃声「」パンッ‼︎パンッ‼︎
弓「」バシュンッ‼︎バシュンッ‼︎

サーシャ「……これじゃ狙えないよ!」
壁「」バスッ‼︎バスッ‼︎

アインズ「……私に任せておけ。隙ができたら重力魔法を使う騎士を狙撃しろ」バッ

リーゼリット「えっ、アインズさん!?」

騎士D「ん、降参か?一人出てきたぞ……」

騎士E「いや……突っ込んでくる!攻撃の手を緩めるな!」

アインズ「」ドドド……

ノエル「この感じ……十年前の悪竜と同じ!?」

重力魔法「」ズン!!
アインズ「ーー遅いッ!」サッ

アインズ「ハッ!!!」
竜角の槍「」ブンッ‼︎

ノエル「うおっ!?」
メイス「」ガキンッ‼︎

サーシャ「……!今だよ、リーゼ!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎

リーゼリット「了解!!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎

ノエル「ーーぐあっ!!」ドスッ‼︎ドスッ‼︎
ルクリリ「ノエル副隊長!!!」
669 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 22:11:33.68 ID:84SGa/44O
ノエル「……」ドサッ……

重力魔法「」シュウン……

ライオネル「……重力魔法が解除された!」

ガイ「今度はこちらの番だ!」シュンッ

イーリン「ええ、反撃開始です!」ダッ

ルクリリ「ッ……全員、下がって体勢を立て直しなさい!」
ガイ「悪いが、そうはさせんぞ!!!」シュンッ
魔鉄の剣「」ブンッ

ルクリリ「雷速移動!?いや、それよりも速い……だけど!!!」スッ

ライオネル「まずい……ガイ殿!武器を手放して離れろ!!!」

ガイ「!」パッ
変形する魔鉄の剣「」ガキンッガキンッ‼︎

ガイ「金属を操る魔法か!……厄介だな……!」ズザザ

イーリン「ラアッ!!!」ブオンッ‼︎
吹き飛ばされる騎士達「ぐわあああっ!!」

イーリン「ガイ様、そのまま下がっていてください……!」ダッ

ルクリリ「……やはり、あなたたちを止めるのは容易ではありませんね」ギュッ
落ちている剣や鎧の破片「」ヒュンヒュンヒュンッ‼︎

イーリン「……見切りました!!!」ヒョイッ
ルクリリ「なっ、避けた!?」

イーリン「少々、痛いですが……我慢してください!!!」ドゴォッ‼︎

ルクリリ「うっ……あっ……」ドサッ……

アインズ「……この辺りは制圧できたな」

ライオネル「彼らは本来、帝国を守る忠義の士……だが今は一刻を争う。皇帝陛下の安否を確かめねばならん!」

サーシャ「うん……!早く行こう!」

リーゼリット「後でちゃんと誤解を解かなきゃね……」
670 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 22:13:03.97 ID:84SGa/44O
ーー王宮内 3/3

竜騎兵団A「この先は絶対に死守するぞ……!」

竜騎兵団B「ああ……何がなんでも通すものか」

クルツ「お前等……あのときの襲撃者か!」
アイゼン「グルルゥ!」

アインズ「竜騎兵団か……もしや、この先に宰相もいるのか?」

ライオネル「皇帝陛下が危ういのだ……君達と剣を交えたくはない。そこを退いてくれ!」

クルツ「ライオネル卿!?……嘘だろ……まさか、本当に宰相閣下のおっしゃった通り、刺客に堕ちたというのか……!?」

ガイ「……強行突破するしかないか」

リーゼリット「今更だけど、失敗すれば国家転覆の罪とかで処刑されるんじゃない?」

サーシャ「……っ、そ、そんな……!」

イーリン「ですが、ここで退けば本当に宰相の思うままになります。陛下を守れるのは、今この時しかありません」

コンマ下1

01-45 停滞
46-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 1/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 22:23:17.30 ID:l+Yp5Mgoo
672 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 22:56:11.02 ID:lTlGlg4qO
クルツ「……アイゼン、行くぞ!」
アイゼン「グルルゥッ!」ダダダッ

竜騎兵団A「うおおおおっ!!!」

竜騎兵団B「止めろ!何としても止めるんだ!」

竜騎兵団達「おおおおおっ!!!」

ガイ「……来るぞ!」

アイゼンの爪「」ガギィンッ‼︎
ガイ「くっ……速い!」ズザザッ‼︎

アインズ「以前よりやるようになったな!」ブンッ‼︎
クルツ「同じ失敗はしないさ!」ガキィンッ‼︎
アイゼン「グルッ!」

狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎
騎竜「グルッ!?……グルルル!!!」ググ……

リーゼリット「嘘……!前よりタフになってない!?」

サーシャ「矢も効きづらいみたい……!誰かが防御魔法を使ってるのかも!」

ライオネル「……なるほど、竜も騎士も鍛え上げられている。これは手強いぞ……!」キンッ‼︎

イーリン「確かに……!一撃で崩れる相手ではありませんね!」ドゴォッ‼︎ドゴォッ‼︎

ガイ「だが、突破口は必ずある……攻撃を続けるぞ!」

コンマ下1

01-50 停滞
51-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 2/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 23:00:50.41 ID:3ewdfnih0
674 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 23:19:29.79 ID:lTlGlg4qO
ライオネル「はっ!」
レイピア「」ビュンッ‼︎

クルツ「そらっ……!」
鉄の槍「」キンッ‼︎グルンッ……

ライオネル「くっ……炎よ、燃え上がれ!!」バッ

クルツ「アイゼン!」
アイゼン「グルルルッ!!!」
アイゼンの尾「」ビュンッ‼︎

かき消される炎「」シュウウウウ……

アインズ「……鱗が炎をはじくか。地竜ならば当然か」

ライオネル「関心している場合か……!」サッ
鉄の槍「」ビュンッ‼︎

サーシャ「ライオネル卿!!」
魔導矢「」ギュンッ‼︎

アイゼン「グルルッ!」パクッ‼︎
サーシャ「嘘!?矢を噛み砕いた!?」

クルツ「このままいけば勝てる……みんな、気を抜くなよ!!!」

竜騎兵団たち「うおおおおおおっ!!!」

リーゼリット「相手がだいぶ勢いづいてきてる……このままじゃ止められるよ!!!」

騎竜の首を絞めるイーリン「ええ……!何か、決定打を与えねば……!」ギリギリ……
騎竜「グルゥ……」ドサッ

ガイ(決定打か……だが、この数と竜相手に真正面からぶつかっても埒があかん……!)
短剣「」シャキンッ

コンマ下1

01-50 停滞
51-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)

停滞カウント 3/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 23:20:36.43 ID:rJoModYZO
はい
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 23:24:41.71 ID:nU77MCj+0
次ははさみうち使おう
677 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/28(日) 23:39:33.20 ID:lTlGlg4qO
竜騎兵団D「止まれ、動くな!!!」シャキンッ

竜騎兵団E「武器を捨てろ!!!そうすれば命は助ける!」

リーゼリット「囲まれた……!」

サーシャ「ど、どうするの!?数が多すぎるよ!」

イーリン「この状況で投降はあり得ません。ですが……」

ライオネル「ぬぅ……もはや、これまでか……」

竜騎兵団F「動くなと言っている!!!」ビシィッ

ガイ(何か、打開策はないのか……?)
装飾が施された鞘のナイフ「」カタカタ……

アインズ(また、妙な感覚だ……これは一体、なんなんだ?)

コンマ下1

01-50 停滞
51-00 突破

スプラッターボム+10 (残り1回)
はさみうち+30 (残り1回)
??? +99(残り1回)

※???が使えるようになりました。使用する場合は以下の選択肢の数字のどれかを選んでください

1 濶イ
2 蜻ウ隕�
3 險俶�

停滞カウント 4/5
※最大まで溜まるとエリオス皇帝の身に何かが起こるようです。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 23:48:08.67 ID:pU6y0iY5o
??? 2

これは一体…
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/28(日) 23:48:22.98 ID:XxNHmo38O
はさみうちとボム同時使用
680 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/29(月) 00:28:31.87 ID:mYVMWXUGO
ガイ(……?このナイフ、今なら抜ける気がする……)スッ

黒い刀身のナイフ「」スラッ……

ガイ「……抜けた……」

アインズ「……!?待て、ガイ!嫌な予感がする!!!それは使うな!」ゾワッ

サーシャ「えっ……急にどうしたの、アインズさん!?」

アインズ「その刃……普通の武器じゃない……!竜でも本能的に拒絶するような、禍々しい気配を感じる!」

アイゼン「グルルル……」
クルツ「な、なんだこの空気は……?」

騎竜達「」オロオロ
竜騎兵団F「どうしたんだ?騎竜が怯えてる……?」

ガイに囁く声「……抜いたか……我が主よ……」

ガイ「声が聞こえる……?」

ガイに囁く声「我を振るえば……運命を変えられる……主の望むままに……」

ガイ「……本当に?」

サーシャ「ガイ、誰と話してるの?」

ガイに囁く声「ただし、代価が要る。我が力を通す器には何かを捧げてもらわねば……」

アインズ「ガイ、聞くな!そいつを鞘に戻せ!」

ライオネル「なんだ……?どうしたというんだ……?」

ガイ「……捧げる。だから、力を貸してくれ」

ガイに囁く声「……よかろう。では貴様のーーを頂くぞ」

681 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/29(月) 00:32:36.01 ID:mYVMWXUGO


騎竜達「」シーン……
竜騎兵団達「」シーン……

クルツ「なん……だ?なにが、起きた……?」ドサッ
アイゼン「グルッ……」ドサッ……

リーゼリット「……あれ?えっ?私たち、囲まれてたよね?」

サーシャ「う、うん……さっきまで武器を突きつけられてたはずなのに……」

イーリン「まるで……最初から竜騎兵団が倒れていたような……」

アインズ「……!ガイ、ガイはどこだ!?」

ガイ「……ここだ」スッ

ライオネル「無事だったか!一体何が……」

サーシャ「良かった……!本当に心配したんだよ!」

リーゼリット「でも、どうやってこんな状況を……?」

イーリン「ガイ様、これはあなたが……?」

ガイ「ああ、俺だ。……どうにかなってよかった。皇帝陛下の元へ向かうぞ」

サーシャ「……うん……!」

ライオネル「とにかく助かった。今は先を急ごう。宰相を止めねば!」

アインズ「……ガイ、お前……」

ガイ「……大したことじゃない。今は宰相を止めるのが先だ」スタスタ……

サーシャ「ガイ、待ってよ!」タタッ

リーゼリット「……変だな。何か……言葉にできない違和感がある」

アインズ(……何かを失ったな。だが、それを口にすれば皆を不安にさせるだけか……)グッ
682 : ◆sIVlz2/mNs :2025/09/29(月) 00:34:23.31 ID:mYVMWXUGO
というわけで本日の更新を終わります。
次回は土曜日に更新したいと思います。
果たして、宰相を捕縛することはできるのでしょうか?
それでは、また。
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/29(月) 00:38:14.87 ID:R6dNmHq0o
出番もなく死亡フラグも立ってる皇帝陛下の明日はどっちだ
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/29(月) 01:02:17.71 ID:hwZENtQ50

ガイはいったい何を捧げたのか気になるな。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/09/29(月) 01:36:52.83 ID:mrSBNPVpo
おつ
土壇場で新たな力に目覚めてこれこそ主人公だと思ったが代償系だったかぁ
物語的には熱いけど結構ギリギリで危なかった…
686 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 08:45:04.61 ID:n8BWooBcO
>>683
実は元々ユーシリア編でエリオス皇帝を直接出す気はなかったので、出番が少ないのはその影響です。今回の更新以降は出る場面が増えるかと思います。

>>684
捧げたものは直ちに影響が出るものではありませんが、後々わかると思います。今後にご注目ください。

>>685
新たな力を使うと無条件で勝利できますが、使う度にガイは何かを失っていきます。代償は目に見えてわかるものかもしれませんし、見えないものかもしれません。参考にしてください。
687 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 08:45:43.54 ID:n8BWooBcO
ーー王宮 皇帝の間

ライオネル「エリオス様、エルザ様!!!ご無事ですか!?」

クラウディア「あら……間に合ってしまったのですね」

ボロボロの茜色の髪の騎士「陛下……お逃げください……」ドサッ

赤髪の皇帝→エリオス「マーズ、しっかりしろ!」

金髪の皇后→エルザ「クラウディア宰相!どうしてこんなことを……!」

クラウディア「ふふ……私の目的のために仕方なく、ですわ。本来ならもっと平和的にこの国を私のものにできたのですけれど……」

クラウディア「……少々、想定外の出来事が起こりましてね。こうせざるを得なくなったのです」

ガイ「……俺たちのことか」

クラウディア「ええ、その通り。あなた方が余計なことをしなければ、こうはならなかったのに……」

ライオネル「貴様……宰相ともあろう者が、帝国を裏切るのか!」

クラウディア「裏切り?違いますわ、ライオネル卿。私はただ……弱き者が王座に座る現状を正そうとしているだけ。国一つではなく、世界全てをも統べられる強き者こそが、真に人々を導けるのです。それには……私こそがふさわしい」

ライオネル「妄言を……!強き者とは、ただ力を誇示するだけの存在ではない!」

エリオス「クラウディア宰相ーーお前は……十年もの間、我らを支え、民の声を代弁すると誓ったはずだ!この十年間……国のために尽くした全てが、嘘だったというのか!?」

クラウディア「違いますわ、エリオス様。私は常に真実を語ってきました。国のために尽くす、と。そう言いました」

クラウディア「ただし、その国とは弱き皇族に導かれる国ではなく強者に導かれ全てを支配する……新しい国のことです」

エルザ「そんな……」
688 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 08:46:10.29 ID:n8BWooBcO
剣を取るエリオス「クラウディア、貴様……!」バッ

剣を取るエルザ「……加勢します!」バッ

クラウディア「あら、赤き勇者の剣と白き女神の弓は使わないのですか?……ああ、『平和な国を築くために』、自ら手放したんでしたね」

クラウディア「……残念ながら、今のお二人では私の相手にはなりませんわ」スッ

ライオネル「……!エリオス様、エルザ様!!!お下がりください!!!」

辺りを灼くレーザー「」ビィィィィィィィィィィィィッ‼︎

エリオス「ぐああああああっ!!!」
エルザ「きゃああああああっ!!!」

エリオス「ぐっ……」バタッ
エルザ「うぅ……」バタッ

サーシャ「嘘……」

ライオネル「貴様ァッ!!!」

クラウディア「ふふ、安心してください。まだお二人は死んだ訳ではありませんわ……生きていてもらわなければならない理由があるのです」

エルザ「理、由……?」ググッ……

クラウディア「象徴として、人々の前に立っていただきます。勇者の血を継ぐ存在が私の足元に跪き、無力をさらすーーその姿こそが、新しき帝国の正当性を示す証になる」

イーリン「……あなたのやっていることは正当性を示すことにはなりません。ただの暴力と傲慢の押しつけです!」

リーゼリット「そうだよ!それにそんな国には誰も心からついてこない!恐怖で縛ったって、いずれ必ず崩れるんだから!」

クラウディア「ふふ……人々が従うのは正しさではなく結果。力ある者が頂点に立つーーそれが世界の理……」

ガイ「……なら、俺たちがお前を止めて結果を示す。力が全てだというなら……その身で確かめてもらおう」
短剣「」シャキンッ

クラウディア「望むところですわ。あなた方には相応の最期を迎えてもらいます」
収束する光の魔翌力「」ギュウン‼︎

アインズ「……最期を迎えるのは貴様の方かもしれんぞ?」
竜角の槍「」ブンッ‼︎

サーシャ「……私たちは、負けない!」
魔導弓「」ギリィッ‼︎

ライオネル「貴様には……必ず裁きを下す!覚悟しろ、クラウディア!」
レイピア「」スラッ……

クラウディア「かかってきなさい。全員まとめて捩じ伏せてあげますわ!!!」

ーー戦闘開始 クラウディアーー

1-10 痛恨(ランダムで味方死亡判定1名)
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
???+99 現在使用不可

※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 09:10:49.03 ID:SZvw5CWAO
690 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 11:01:45.73 ID:vM5WSyHdO
コンマ下1

01-10 サーシャ
11-20 リーゼリット
21-30 イーリン
31-40 アインズ
41-50 ライオネル
51-00 死者なし
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 11:24:50.76 ID:ttpLji5fO
責任重大
死者なし
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 11:52:35.15 ID:CDb7Dvp8o
ヒュッ
心臓に悪い悪い
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/10/04(土) 18:34:19.78 ID:IxYfZaWB0
やはり西日本が日本の患部

アメリカは欲張らず
戦後の占領は
東西で連合国分断支配してほしかった
694 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 19:33:42.35 ID:sqO2rEaBO
クラウディア「あはははは!!!さっきまでの威勢はどうしたのですか!?」
周辺を灼くレーザー「」ビィィィィィィッ‼︎

リーゼリット「うわあああっ!」
サーシャ「きゃあっ!!!」
石床「」ジュッ‼︎ ドガァン‼︎

アインズ「なんて威力だ……!迂闊に触れたら即死だ!!!」

イーリン「ッ……隙がない!これだけの魔翌力を、詠唱もなく……!」

サーシャ「くぅっ……お願い、当たって!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎
レーザーに撃ち落とされる矢「」ジュッ‼︎

サーシャ「矢が焼き切られる!?防御も兼ねてるなんて……どうなってるの!?」

アインズ「下がれ!!!遮蔽物のない場所は焼かれるぞ!!」サッ
石床「」ジュゥゥゥ……

クラウディア「逃げ場などありませんわ……光は常に上から照らすもの。下にいる者は、ただ焼かれるのみ……」スッ
クラウディアに収束する光「」ギュウウウウウウン……‼︎

ライオネル「あれは!?防ぎきれない……!皆、私の後ろに!!!」バッ

リーゼリット「そんなのダメだよ!ライオネル卿が焼かれちゃう!」

ライオネル「構わん!私が盾になる!あれを撃たせた後なら、反撃の隙が生まれるはずだ……!その時に陛下達を連れてーー」

イーリン「そんなこと、できる訳ないでしょう!?」

クラウディア「愚かですね……弱者が身を差し出して何になるのです?」
クラウディアに収束する光「」ギュウウウウウウン……‼︎

ガイ「……」
装飾が施された鞘のナイフ「」カタカタカタ……

01-30 敗北(ライオネル卿死亡)
31-50 劣勢
51-00 優勢

コンマ下1

スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
???+99 使用可能になりました。使用する場合は以下の数字も選んでください

1 濶イ
2 逞幄ヲ
3 險俶?

※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 19:36:26.87 ID:NRAYvr4U0
はさみうち
696 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 20:40:00.43 ID:sqO2rEaBO
ガイ(こうなれば……)スッ
アインズ「ダメだ、ガイ。ここは私に任せておけ」ガシッ

ガイ「アインズ……」

アインズ「……あまりこの姿は好きじゃないんだがな……」ゴッ……

アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオオッ‼︎

リーゼリット「熱っ!えっ、何これ!?」

サーシャ「ええっ!?アインズさんが燃えて……体が……大きくなってる!?」

イーリン「たしかに大きくなっていますが……姿も……竜のような……!」

ライオネル「その姿は……まさか、悪竜……!?」

赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バサッ‼︎

竜の放つ灼熱「」ゴゥッ‼︎
収束レーザー「」ビィィィィィィッ‼︎

ドッガァァァン‼︎

ライオネル「……防ぎきったか!」

クラウディア「驚きました……まさか竜だったとは……ですがーー竜ごときが、私の光を超えられると思わないことですわ!」スッ
辺りを灼くレーザー「」ビィィィィィィッ‼︎

赤黒い巨竜「グオオオオオオッ!!!」
竜から放たれる灼熱「」ゴゥッ‼︎

リーゼリット「す、すごい……」
697 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 20:40:27.01 ID:sqO2rEaBO
イーリン「見惚れている場合ではありません!!!今が攻撃のチャンスです!!!」

サーシャ「……うんっ!」バッ
魔導弓「」バシュンッ‼︎

リーゼリット「ああ、そっか!今の状態なら……!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎バァンッ‼︎

ガイ「イーリン、合わせろ!!!」キュイイイン‼︎

イーリン「ええ、行きます!!!」ダッ

クラウディア「来ますか……!」スッ
撃ち落とされる銃弾と矢「」ジュッ‼︎ジュッ‼︎

ガイ「イーリン、左は任せた!」シュンッ‼︎
イーリン「了解!」ダッ‼︎

クラウディア「遅い!」
背後に出現するガイ「遅いのはそっちだ」シュンッ‼︎
短剣「」ヒュンッ

クラウディア「ーーッ!?」サッ
ライオネル「避けても終わらんぞ!!!我が怒りの炎を喰らえ!」スッ
燃えるクラウディア「ああああああっ!!!」バッ
ゴロンゴロン……

クラウディア「ふぅ……ふふ、今のはおしかっーー」
回転蹴りをするイーリン「オラァッ!!!」グルンッ
クラウディア「なっーーがはぁっ!?」ドゴォッ‼︎

後方へ吹き飛び壁に叩きつけられるクラウディア「」ドガァンッ‼︎

ライオネル「決まった……!だが、魔翌力でうまく防御したようだ。気を抜くな!!!」

クラウディア「はぁ……はぁ……げえっ……」ビチャビチャ……

クラウディア「よ、よくも……オェ……やってくれましたね……」

リーゼリット「まだ動けるの……!?」

サーシャ「嘘……今の、まともに入ったはずなのに……」

クラウディア「はぁ……私とてロスチャイルドの一員なのです……!只の人間とは……格が、違う……!!!」

ガイ「……投降しろ、そうすれば命は助けてやる」

クラウディア「……ふふ……優しいのですね、あなたは」

クラウディア「けれど、それがあなた方の敗因になる。慈悲は強者の特権……それを弱者が口にするなど、滑稽ですわ」ユラ……

ライオネル「……どうやら完全に決着をつけねばならないようだな」スッ

01-30 劣勢
31-80 優勢
81-00 会心

コンマ下1

スプラッターボム+10 残り1回
???+99 使用する場合は以下の数字も選んでください

1 濶イ
2 逞幄ヲ
3 險俶?

※行動または道具を使う場合、同時使用はできません。
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 20:41:26.28 ID:UtHhUjeg0
? 3
699 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 20:48:05.54 ID:sqO2rEaBO
>>698
今回失うものの程度を決めたいと思います。

コンマ下1
数字が大きいほど、代償は大きくなります。
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 20:53:07.60 ID:mB0A4sxa0
701 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:07:13.33 ID:sk6wj5kmO
クラウディア「ええ、そうですね……ここからが本当の地獄です」ニヤッ

クラウディア「……光よ、我が魂を喰らい、形を得よ」
クラウディアを包む光の奔流「」キラキラキラ……

イーリン「ッ!?魔翌力の流れが……異常です!こんなの、今までの比じゃ……!」

柱になっていく光「」ゴゴゴゴゴゴ……

サーシャ「あれを……撃つの!?」

光の柱「」ゴォォォォォォォォッ‼︎

リーゼリット「嘘でしょ……王宮ごと吹き飛ばすつもり!?」

ライオネル「全員、退避しろ!アレは防げる範囲を超えている!!!」

光に立ちはだかる赤黒い巨竜「グルルル……」ズシンッ‼︎

イーリン「なっ、アインズさん!!!いくら竜といえど、無茶です!!!」

赤黒い巨竜「ギャオオオオオオッ!!!」バッ
灼熱「」ゴゥッ‼︎
光の柱「」ゴォォォォォォォォッ‼︎

ライオネル「ぐっ……熱が、押し寄せて……ッ!」

ガイ「……使うしか、ないか」ボソッ
黒い刀身のナイフ「」スラッ……

赤黒い巨竜「!?ギャオ!!!ギャオオオッ!!!」
アインズ(ガイ……それは、やめろ!取り返しがつかなくなるぞ!!!)

サーシャ「……ガイ?」

ガイ「ーー代償の刃よ……我が欠片を喰らい、願いを叶えろ。運命をも歪めるその力、今この身に宿せ……!」

代償の刃「よかろう。今回はーーを貰っていくぞ……」

702 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:07:40.99 ID:sk6wj5kmO
イーリン『まったく、何度言わせれば分かるんですか。あなた方に路上徴収の権利なんかないですよ』パンパン

リン『……次は から逆に折る。覚えて』ギロッ

ガイ『……助かった。だが、あれくらいならなんとかなった』

ン『たしかに、  と感じました。ですが、見過ごす  』

ガイ「なるほど……そうだ、一つ教えてくれ。暗黒館へ行きたいんだが、場所を知っているか?」

『  ですか?私も今から向かうところです、しますよ』

ガイ『そういうことなら、よろしく頼む。俺はガイ。冒険者だ』

『ガイさん  私は  暗黒館の  です。以後、お見知り置きを』



サーシャ『もし、私がパーティに誘ったら入ってくれる?』

ガイ『……俺はまだこの依頼しか実績がないぞ?俺以外に優秀なヤツはいくらでもいる。そいつ等とパーティを組んだ方が効率的だ』

ーシャ『効率的とか、 じゃなくて、 さんと です』

ガイ『……どうしてそこまで俺にこだわる?』

シャ『って思ったの、 なんです』

ガイ『……お前、変わっているな』フッ

ャ『!?』

ガイ『すまん、馬鹿にしたわけじゃないんだ』

ガイ『そういったことを言われたのは初めてでな……悪い気はしない。むしろ、少し嬉しいくらいだ』

『!』

ガイ『俺でよければ、正式にパーティを組もう』



リーゼリット『やあ、お二人さん。私を探してる?』ヒョコッ

ガイ 『まだいてくれたか。探したぞ』

ーゼリット『ガイさん、用件は一体 だい?」 』

ガイ『ああ……実は、君と正式にパーティを組みたくてな』

リット『……え、私と?』

ガイ『無理強いはしない。あくまで君の自由意思に任せる』

ト『……私、そう言われたのはじめてで……なんて言ったらいいのか……』

『……その、私でよ  ば……パー  に入れて  ……な……?』

『わっ、  !苦しいって!』バシバシ

ガイ『フッ……それじゃあ改めて、これからよろしく頼む。堅苦しい呼び方はなしでいい、俺のことはガイと呼んでくれ』

『う、わかったよ、……ガイ。私のことも、  って呼んで……ッ!  !そろそろ離して!!!』ジタバタ



ガイ「誰だ……今の声は?」

ガイ「いや……どうでもいいか……」
703 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:08:13.03 ID:sk6wj5kmO


クラウディア「がっ……な、に……何が、起きたんです……?」ビチャビチャ……‼︎

ガイ「……」

炎に包まれる赤黒い巨竜「……」ボッ‼︎
アインズ「……馬鹿者が……」シュウウウ……

サーシャ「あれ?ガイ、いつの間にあんなところに……」

リーゼリット「本当だ……また、ガイのお陰で助かったのかな?」

イーリン「ええ、そのようですが……何か様子がおかしいような……?」

ガイ「……アインズ、今はどういう状況だ?」

アインズ「見ての通りだ。クラウディアの最後の手をお前が潰した。あの刃を使ってな……」

ガイ「……ああ、そうか。そうだったな……ええと」チラ

サーシャ「?どうしたの、ガイ?」

アインズ「……何だ?」

ガイ「いや……」

ガイ「……その、悪いが……誰だ、お前は?」

サーシャ「えっ……?」

リーゼリット「ガイ、その冗談面白くないんだけど?」

ガイ「……」

アインズ「……ガイ、お前まさか……」

ガイ「……俺のことは後でいい。今はクラウディアをどうにかすることを考えるべきだ」

アインズ「……いや、もう手遅れだ。見ろ」

クラウディア「はぁ……はぁ……っ、視界が……白く……」フラッ

クラウディアの血溜まり「」ビチャビチャ……

ライオネル「……完全に魔翌力が無くなっている。もはや、立つのもやっとだろう」

クラウディア「……愚か……ですね、私も……こんな結末……望んでいないのに……」

サーシャ「クラウディア……!」

クラウディア「……せめて……見届けたかった……私の……理想の……国を……」ドサッ

リーゼリット「……終わった、の……?」

アインズ「終わりだ。もう二度と立ち上がることはない……」

ライオネル「!エリオス様、エルザ様!」ダッ

ガイ「皇帝と皇后も無事か……一度、拠点に戻ろう……すまないが、案内してくれるか?」

704 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:08:43.18 ID:sk6wj5kmO
サーシャ(それからすぐに、エリオス皇帝とエルザ皇后は私達の誤解を解いてくれた。私たちが王宮を襲った反逆者じゃないってことは正式に伝わった。ライオネル卿とフレンさんが証言してくれたおかげで、騎士たちも少しずつ落ち着きを取り戻している)

サーシャ(クラウディア宰相の抜けた穴には、臨時でソールさんが就いた。前にも宰相を務めていたから勝手は分かっているみたい。本人は大図書館で静かに暮らすつもりだったらしいけど……他に適任がいなかったらしい)

サーシャ(今のユーシリアは、ようやく平和な国を取り戻しつつある。けれど、完全に平和になったわけじゃない。国の中枢はまだ混乱しているし、クラウディアの残した影響も大きい。彼女の思想は一部の貴族の間に残っているらしいし……宰相とは関係なしにエリオス皇帝の施策をよく思わない人たちもいる……)

サーシャ(けど、民の声が少しずつ強くなっている。戦争のない国にしたいって、みんなが口にするようになった。それだけで、この国はもう前に進もうとしてるんだと思う)

サーシャ(宰相の仕事で忙しくなったソールさんの代わりに、魔族国に亡命していた管理人のパティさんという人が帰ってきた。少し掴みどころのない人だけど、話してみるとすごく優しくて、でもどこか底の見えない人……そんな印象の人)

サーシャ(パティさんのご厚意で、私たちは大山脈で世界樹の光の調査を終えるまで、大図書館に滞在させてもらえることになった。そして、ガイは……)
705 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:10:07.23 ID:sk6wj5kmO
ーー帝都 大図書館

サーシャ「……ガイ……」チラッ

ガイ「……何だ?」

サーシャ「本当に……私たちのこと、覚えてないの?」

ガイ「……すまない……思い出せない」

リーゼリット「そんな……」

イーリン「ですが、アインズ様のことと……ユーシリアでの出来事は覚えておられるのですね?」

ガイ「ああ……それと、俺が暗黒館の幹部だということ、世界樹の光の残滓を探索していることは覚えているが、それ以外のことは……」

サーシャ「……そっか」

ガイ「……悪いな」

サーシャ「謝らないで。ガイが助けてくれたおかげで、今の私たちがあるんだから」

ガイ「……そう、か」

アインズ「……それで、今日はどう動く?」

イーリン「内戦の諸々については一通り済みました……世界樹の光の探索に向かうのが、よろしいかと」

現在はユーシリア帝国です。(14日目)

何をする?
安価下1〜3
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 23:11:11.56 ID:NRAYvr4U0
女性陣でショッピング
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 23:12:28.66 ID:Lttg2fQLO
パティにガイを見てもらう
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 23:25:36.56 ID:duF7HcFmo
ナイフの力が何なのか図書館でそれらしい書籍を探す
709 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/04(土) 23:30:49.37 ID:sk6wj5kmO
安価が出揃ったので本日はここまでにします。明日も更新しますので、よければお付き合いください。それでは、また。
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/04(土) 23:38:47.71 ID:yQs/Z7kjo

殺人童貞を捨てたか
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 00:26:36.58 ID:aFhqqbdBo
おつ
代償が重い!運命賽(代替)の力は最終手段だな…
戦闘用アイテム買い込むか連携技増やすか
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 00:39:50.01 ID:DAtkaTAto
アインズなんか色々知ってる枠か
713 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 11:56:18.09 ID:ampArMN3O
>>710
実は仲間の中では、本編前や描写されていない所でサーシャ以外のキャラは一線を越えたことがあるようです。今回はガイが無意識にどうにかしようとした結果、宰相の死に繋がったようです。

>>711
使うタイミングはお任せします。連携技についてですが、仮に習得する場合『はさみうち』は無くなり『連携技』という名称に変わります。その分、使用回数が増えます。
自由安価でそれっぽい安価が出たら実装しますね。

>>712
正確には知っている訳ではなく感じ取れるといった方が正しいです。このあとの描写を読んでいただければと思います。
714 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 11:56:47.62 ID:ampArMN3O
ーー帝都ユーシリア

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「……」

リーゼリット「……」

イーリン「お二人とも、大丈夫ですか?」

サーシャ「うん、ただ……なんか不思議な気分で」

リーゼリット「……ねぇ、サーシャ。ガイのこと、考えてた?」

サーシャ「……うん」

リーゼリット「やっぱり……忘れられるって、思ってたより、ずっと辛いんだね」

アインズ「……だが、生きている。それだけで充分だろう」

サーシャ「……アインズさんは、平気なの?」

アインズ「長く生きていると色々あるからな。慣れることはないが……受け入れることはできる」

サーシャ「……受け入れる、か」

アインズ「だが、記憶を失った程度で、あいつの本質が変わるとは思えん。ガイは……そういう奴だろう?」

リーゼリット「でもさ、それでも……やっぱり、悲しいよ」

サーシャ「うん……これまで旅路も、全部、ガイと一緒に見た景色のはずなのに。今のガイは……もう覚えてないんだよね」

イーリン「……たとえ記憶を失っても、心の奥に残る何かがあると信じたいものです」

リーゼリット「……イーリンさん、そう思う?」

イーリン「ええ。記憶というのは形ではなく、魂に刻まれるものだと私は思っています。消えたように見えても……本当は、残っているのかもしれません」

アインズ「ああ……そうだといいな」

リーゼリット「……ねぇ、せっかく外に出たんだし、少しくらい歩かない?こんな顔してたら、幸せが逃げちゃうよ」

サーシャ「……そうだね。折角、内戦が終わったんだし、平和を楽しまないとね!」

イーリン「それでは、せっかくですし市場を見て回りましょうか」

アインズ「そうだな。腹が減った……何か食べたい気分だ」グゥゥ……

リーゼリット「あはは、アインズさんって結構食べるの好きですよね?」

アインズ「むっ、そんなことは……」

アインズ「いや、そうだな。食べるという行為は、人の営みの中で最も単純で、そして最も生を実感できるものだからな」

リーゼリット「……なんか今、すごい名言っぽく言いましたね?」

サーシャ「ふふ、美味しそうなお店もいっぱいありそうだし、どこに寄ろうか?」

イーリン「食事もいいですが、消耗品の購入も忘れてはいけませんよ?」

安価下1
(ありそうな場所を自由にどうぞ。
登場させたい人物がいれば2名まで記載してください。状況に相応しくない場合は却下される可能性があります。)
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 12:01:29.72 ID:vA6fJwe1O
バイキングレストランにフーミンとニナがいた
716 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 15:29:16.44 ID:Z0IRi7WXO
ーーレストラン
ワイワイガヤガヤ

アインズ「おお、美味そうな物が並んでいるな……!」

リーゼリット「アインズさん、バイキングって初めて?」

アインズ「山に暮らしていたときは似たようなものが出ていたが……この規模は初めてだな」

サーシャ「見て見て!こっちはスイーツのコーナー!ケーキもプリンもある!」

イーリン「サーシャ様、栄養のあるものを先に取りましょうね。バランスが大事です」

ニナ「おや、救国の英雄御一行じゃないか。ククッ、今日は宴か?」

イーリン「おや、ニナ様。この店に来られていたんですね」

ニナ「ああ。折角周りが落ち着いたからな、少しくらい羽を伸ばしてもいいだろう」

フーミン「あら、みんなもここに来てたの?」

サーシャ「あっ、フーミンさん!ニナさんと知り合いだったんですか?」

フーミン「ええ、テンペスターで調査することになったときに色々とね……」

ニナ「まさかこの国で会うとは思っていなかったがな。再会ついでに祝杯をあげてたという訳だ」

フーミン「ねぇ、せっかくだから同じテーブルに座らない?ほら、あそこ。窓際の席、空いてるみたいよ」

リーゼリット「今は賑やかな方がいいよね。みんなは?」

アインズ「どちらでも構わない」

サーシャ「うん、私も賛成!せっかくだし、みんなで食べよう!」

イーリン「では、ご一緒させていただきましょうか」





ニナ「ぷはあっ……にしても、こうして平和が訪れるとはな。いや、帝都自体は平和だったんだが……」

フーミン「本当にね……不思議なものだわ。たった数日で、街の空気がこんなに柔らかくなるなんて」

リーゼリット「うん……まるで別の国みたい。前はどこか、張り詰めてたのに」

サーシャ「みんな、きっと限界だったんだよ。誰も戦いたくなんてなかったのに……仕方なく、そうしてたんだと思う」

イーリン「悲しいことですが、それが国というものです。けれど……今は、少しだけ風が穏やかな気がします」

フーミン「……それも、あなたたちがいたからよ。サーシャちゃんたちが、あの時、踏みとどまってくれたから」

サーシャ「私たちは……ただ、目の前のことを必死にやっただけです」

リーゼリット「そうそう。結果的にそうなっただけで、全然格好よくなんかないよ」

フーミン「ふふ、謙遜しちゃって。英雄ってのは、だいたいそういうことを言うのよ」

ニナ「肩書きなんざどうでもいいだろう……この国が平和になったなら、それでいいんじゃないか?」

アインズ「そうかもな……これ、食べないならもらうぞ」ヒョイッ

ニナ「あっ、おい!それは私がとってきたやつだぞ!食いたかったら自分で取りに行け!」

アインズ「竜はいささか燃費が悪くてな……」モグモグ

ニナ「……むう」

フーミン「はいはい、ニナさんの分も持ってきますから、もう少し落ち着いてくださいね」

ニナ「……ケーキを多めに頼むぞ」

リーゼリット「あはは……ニナさんも甘いもの好きなんだ」

サーシャ「私たちも何か取りに行こっか」

イーリン「ええ。せっかくですし、今日は心ゆくまで食べましょう。……皆で、平和の味を」

サーシャ「……うん」

サーシャ(ガイがここにいたら、何を食べてたのかな……)

⭐︎買い物ついでにバイキングで食事をしました。
717 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 15:29:54.70 ID:Z0IRi7WXO
ーー司書室

紫髪ロングの女性→パティ「実際に会うのは……初めまして、ね?パティ・イェスサーガよ」

ガイ「その節は、どうも。フーミンの紹介をしてくれて助かった」

パティ「いえ、こうして私がここに座れるのもあなた達のお陰よ……改めて、感謝するわ」

ガイ「……それで、俺を呼び出した用件は?」

パティ「あなたの持っている……代償の刃といったかしら。それについて話しておこうと思って」

ガイ「知っているのか?」

パティ「私も実物は初めて見たわ。知識としては知っていたけれど」スッ

浮翌遊する本「」フワッ……パラパラ……

パティ「代償の刃……その起源は正直、曖昧だわ。神の落とした物だとか、古代の人々が作った物だとか……まあ、起源なんかよりも効果を知りたいわよね」

ガイ「……なんとなくわかる。コイツは使用者の何かを代償に現実を望みのままに改変する……そういったところだろう?」
代償の刃「」

パティ「大体あっているわ」
浮翌遊する本「」パタン

パティ「命や血を代償とする魔具や魔術は他にもあるけれど……それはもっと根本的。肉体的なものだけじゃなく、魂の層をも削る……つまり、あなたの記憶や感覚、人格の断片といったものよ。失われたものは戻らない……腕とかなら義手を使うなりすればいいのだろうけど、記憶とかはそうもいかないでしょうね」

ガイ「……そうか」

パティ「あなたの仲間から聞いたわ。これまでに二度、使ったそうね?」

ガイ「ああ……最初は味覚を、二度目は記憶を失った……待て、何故俺が代償の刃を使ったことを覚えているヤツがいる?」

パティ「普通は感じ取れないのでしょうけど、一部の種族……竜とかは感じ取れるみたいね」

ガイ「……アインズか。そういえば騎竜や竜人の騎士もこの刃を使う時、怯えていた気がするな」

パティ「怯え、ね……まあ世界を作り変える程の力だもの。感じ取れたら、とても恐ろしいでしょうね」

ガイ「……アインズには悪いことをしたな」

パティ「謝るくらいなら次に使うことはないようにしなさい」

ガイ「……努力はする」

パティ「努力じゃ足りないわ。その刃は使うべき時を装って囁いてくる。追い詰められた瞬間ほど、あれは優しく見えるのよ」

ガイ「……たしかに、そうかもな」

パティ「ソレ自体に感情は無いでしょうけどね。理に従って力の均衡を保つために、代償を求める……ただそれだけの存在」

ガイ「……悪意も善意もない。ただ、代償を取ることで釣り合いを保つ……か」

パティ「ええ。それは世界の法則そのもの。奇跡を起こすには、それに見合うだけの対価が必要になる……あなたが払ったものは、その奇跡の対価」

ガイ「……奇跡、か。俺にとってはただの選択だった。誰かを救うために、自分の一部を削っただけだ」

パティ「それが奇跡なのよ。誰かのために自分を削るなんて、普通にはできないことよ。意識していなくても、あなたは確かに理を越えた」

ガイ「理を越えた、か……それでこのざまなら、割に合わないな」

パティ「割に合わないように見えるのは、そう感じられるからよ。全て差し出した者は、それを感じることすらできない。あなたはまだ残された側なの」

ガイ「……残された側、か」

ガイ「不思議だな。あなたの言葉は、慰めでもなく叱責でもない。なのに……少しだけ楽になる」

パティ「年の功ってやつかしら?」

ガイ「随分若く見えるがな……」

⭐︎代償の刃の性質を知りました。
718 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 15:30:27.82 ID:Z0IRi7WXO
パティ「ああ、そうだ……ちょっと上、脱いでもらえる?」

ガイ「えっ」

パティ「あなたが期待するようなことはしないわよ。さ、早く」

ガイ「……わかった」パサッ……

パティ「失礼」スッ

ペタッ……

ガイ(!……冷たい)

パティ「ふむ、思ったよりも……」

ペタ……ペタ……

ガイ(美人に触られるとこう、なんというか……落ち着かないな)

パティ「……変なこと考えてないでしょうね?」ジトッ

ガイ「ナニモカンガエテナイデス」

パティ「……それならいいけど」

ペタ……ペタ……



パティ「もういいわよ。やっぱり、代償で払ったものを元には戻せそうにないわね」

ガイ「……そうか」

パティ「だけど、元々がこの世界の者でない存在ならば、元に戻せる可能性はあるわね」

ガイ「……というと?」

パティ「私が契約している悪魔や天使……そういった元々がこの世界ではない存在なら、干渉できるかもしれない」

ガイ「……記憶や感覚を、戻すことができるということか」

パティ「できるかもしれない、に過ぎないわ。成功してもあなたが別人のようになる危険だってあるし、代償がまた別に求められるかもしれない」

ガイ「……そう簡単な話じゃないか。ヌルに頼もうかと思ったが……」

パティ「ヌルはダメね。あれはあまり高位の存在じゃないもの」

ガイ「……」

⭐︎ガイの状態をパティに見てもらいました。
719 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 15:31:18.78 ID:Z0IRi7WXO
ーー帝都 大図書館

ガイ「……」
記憶についての本「」ペラッ……

リーゼリット「ガイ、何読んでるの?」ヒョコッ

ガイ「君はたしか……サーシャ、だったか。記憶を取り戻せないか考えているが、あまり期待できそうにはないな」

サーシャ「……そっか」

ガイ「何か用か?」

サーシャ「ううん……ただ、顔が見たくなっただけ」

ガイ「……俺の顔を?」

リーゼリット「うん……私達、恋人同士だったんだよ?」

ガイ「ッ……そう、だったのか。だが、悪い。今の俺には、その時のことは何もーー」

サーシャ「あはは!冗談。大丈夫だよ、無理に思い出さなくても」

ガイ「冗談……?」

リーゼリット「思い出してもらうことが大事なんじゃなくて……今のガイと、もう一度仲良くなれたらいいなって思っただけ」

ガイ「……俺と?」

リーゼリット「そう、だから……これからまた、よろしくね」

ガイ「……」

サーシャ「」ニコッ

ガイ(彼女と接していると心が暖かくなる気がする……だが、彼女に関する記憶は一切思い出せない……なんとも不思議な感覚だ)

現在はユーシリア帝国です。(15日目)

何をする?
安価下1〜3
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 15:33:09.39 ID:e8a1cQcj0
ヌルと一緒に図書館の掃除
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 15:35:24.30 ID:DAtkaTAto
皇帝やソールの行政っぷりを見学
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 15:35:47.38 ID:t/AXbA8MO
もう星の残滓を探しに行くか
723 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 21:40:37.98 ID:6k7c2/w7O
ヌル「ここの掃除も久しぶりだなぁ〜」
ほうき「」パタパタ

リーゼリット「管理人が帰ってきて早々に掃除の手抜きを指摘されてたもんね」

ヌル「だ、だってこの大図書館を私ひとりでやるのは無理だよぉ……!他のみんなぁ、早く帰ってきてぇ〜……!」

パティ「泣き言を言っても埃は消えないわよ。他の使い魔はあと二、三日もすれば戻ってくる。それまでにあなたができる範囲で進めておきなさい。サボったら減給よ」

ヌル「うう……はい……減給はイヤ……」

リーゼリット「あはは、頑張れヌル。ほら、私も少し手伝うから」

ヌル「ああ、大天使リーゼリット様ぁ……!」ウルウル

パティ「……悪魔でしょ、あなた。普段だったら客人に掃除なんてさせないんだけど……今は流石に人手が足りないものね。助かるわ」

リーゼリット「気にしないで。こうして身体を動かしてる方が、落ち着くから」

パティ「そう。なら、少し本棚の整理もお願いしていいかしら?あそこの棚なんだけど……」スッ

ヌル「ひぃっ!?それ、地獄の棚じゃん! 魔翌力書ばっかりで重いんだよぉぉ!」

リーゼリット「あはは、やっぱりこういうのも、悪魔らしい悲鳴だね。頑張ろうか、ヌル?」

サーシャ「二人とも掃除してるの……?」

リーゼリット「あ、サーシャ。ちょうどいいところに!一緒に手伝ってよ!」

サーシャ「……うん、いいよ。ちょうど、そんな気分だったの」

ヌル「天使が二人に増えた……」

サーシャ「て、天使?……もう、そんなこと言ってないで、片付けちゃおう!」

⭐︎大図書館の清掃を手伝いました。
724 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 21:41:37.34 ID:6k7c2/w7O
ーー王宮 謁見の間

衛兵「陛下、ガイ殿以下三名、参上いたしました」

エリオス「通せ」

扉「」ギィィ……

エルザ「ようこそ、皆さん。元気そうでなによりです」

ガイ「皇帝陛下、皇后陛下……お二人も、お元気そうで」スッ

アインズ「……」スッ

イーリン「お招きいただき、光栄にございます」スッ

エリオス「顔を上げてくれ。もう形式ばった挨拶は要らない。君たちは我々にとって、国を救った英雄だ」

エルザ「……あの混乱の中、あなたたちを誤解してしまった者たちがいたこと、本当に申し訳なく思っています」

イーリン「お気になさらず。宰相の策略は、それほどまでに巧妙だった。誰が信じたとしても、無理はありません」

エリオス「それでも、君たちは剣を向けられても決して報いようとはしなかった。その姿勢が……我々を救ったんだ」

エルザ「あなたたちの勇気があったからこそ、今この国はある。本当にありがとう」

ガイ「……我々は、やるべきことをやっただけです。だが……そう言っていただけるなら、救われます」

ソール「お陰でもうつくことのないと思っていた宰相の職にも戻ることになるとは思いませんでしたが」スタスタ

イーリン「……ソール様。ご就任、おめでとうございます」

ソール「あくまで臨時ですよ。後任を見つけたらすぐに引退します」

ガイ「……国の未来は、あなた方の手に委ねられています。俺たちはただ、そのきっかけを作っただけです」

エリオス「だけでは済まされないぞ。君たちが踏みとどまらなければ、今のこの国は滅んでいたのだからな」

エルザ「ガイさん……あなたは記憶を失われたと聞きました。なんと申し上げればいいのか……」

ガイ「……お気遣いなく。失ったものを嘆くより、今をどう生きるかを考えたい。それが、今の俺にできることです」
725 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 21:42:05.03 ID:6k7c2/w7O
ソール「……もし何か支障があるようなら、こちらで医師や賢者を手配しますが?」

ガイ「結構です。記憶が戻らなくても……俺は俺ですから」

アインズ「……強がりを言う」

イーリン「ですが、それがガイ様らしいとも思います」

エリオス「……まったく、君たちには頭が上がらんな。異国の地でここまで尽くしてくれる者がダークヒーロー以外にいるとは思わなかった」

エルザ「ふふっ、この国は外の者の手によって乱されることが多いですね。もっとも、その解決を手伝ってくれるのも外から来た者なのですが」

エリオス「……耳に痛い話だな」

アインズ「外から来た者にしか見えぬ景色、というのもあるものだ。内にいると気づけぬ歪みは、外の風が吹いてはじめて形になる」

イーリン「確かに……私たちはこの国を救ったというよりも、たまたま嵐の中にいたに過ぎません。ですが、その嵐の中で出会えたことが、きっと意味のあることだったのだと思います」

ガイ「……同感だ。誰かが手を伸ばさなければ、何も変わらなかった。その役目が、たまたま俺たちだったというだけだ」

エリオス「たまたま……か。そういう偶然の積み重ねこそが、歴史を動かすのかもしれんな」

ソール「偶然――そう聞くと軽く聞こえますが、私はそうは思いませんよ」

エルザ「……ソール?」

ソール「歴史を動かすのは、いつだって“選択”です。嵐の中で手を伸ばすことを選べる者が、どれほどいると思います? 多くは立ち尽くし、俯き、風が過ぎるのを待つだけだ」

アインズ「……ふむ。言葉の重みが違うな。長く宰相を務めただけのことはある」

ソール「ガイさん、あなた方はたまたまではなく、そうせざるを得なかった者たち。それは弱さではなく、強さですよ……どうかその強さを忘れないでください」

ガイ「……心得ておく。俺たちは、ただ真っすぐに進むだけだ」

イーリン「ええ。そして、その先に何が待っていようと」

エリオス「……うむ。君たちの旅路がいいものになることを、心から願っている」

エルザ「この国はあなたたちを、いつでも歓迎します。帰る場所が必要になったら……どうか、ここを思い出してください」

ガイ「……ありがたく、胸に刻んでおきます」

イーリン「それでは……またいつか、穏やかな日々の中でお会いしましょう」

エリオス「その日を楽しみにしている。皆、本当に……ありがとう」

⭐︎王宮で皇帝陛下達の様子を確認しました。
726 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 21:42:42.91 ID:6k7c2/w7O
ーーユーシリア鉱山 入り口

魔導車・改「」キキーッ

ガイ「ここが……悪竜が根城にしていた場所か」

サーシャ「でも、見た感じはただの鉱山だね。崩れてるところもあるけど……特別な感じはしない」

リーゼリット「たしか、ここの奥地で討伐隊と悪竜が戦って、討ち取られたんだよね?」

イーリン「そう伺っております。残滓の力があるとしたら、そこでしょうね」

アインズ「母さん……」

ガイ「……先に進もう。この辺りはユーシリアの者達が手を入れているから危険はそうそうないはずだ」



ーーユーシリア鉱山 深部

朽ちたドリルの残骸「」
朽ちたパイルバンカーの残骸「」

サーシャ「とくに何事もなく着いちゃった」

リーゼリット「これまでは道中が色々あったからこんなにあっさりしてると逆に怖くなってくるね」

ガイ「そうなのか……?」

イーリン「この辺りの残骸から推察するに、間違いなくこの辺りが十年前に戦闘が起きた場所なんでしょうけど……アインズ様、どうかされましたか?」

アインズ「いや、なんでもない……ここで母が死んだと思うと、なんだか感慨深くてな。それより、残滓の力とやらはありそうなのか?」

ガイ「いや……翡翠の賽も反応しない」
翡翠の賽「」シーン

リーゼリット「……もしかして、ハズレ?」

イーリン「周囲も安定しています。残滓があるなら、もう少し変化が起きているはずですが」

サーシャ「え、じゃあ、ここにはもう何も残ってないの……?」

アインズ「……?」

紅き刃
コンマ下1

01-30 負傷
31-00 回避
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 21:45:23.86 ID:vA6fJwe1O
728 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 22:50:01.88 ID:6k7c2/w7O
アインズ「……!全員、下がれ!」バッ
竜角の槍「」ブンッ
紅い刃「」ガキンッ‼︎

サーシャ「えっ!?」

「へえ、今のを防ぐんだ?さすが、竜だね」ズズズ

ガイ「……誰だ。姿を現せ」

デロデロ……

赤い髪の少女「誰かと思えば、あのときの……ここにいるってことは、お前がそうなの?」ズズズ……

ガイ「?……生憎、物忘れが酷くてな。俺はお前のことを知らん」

赤い髪の少女「……アイツの方が人間よりマシな記憶をしてることってあるんだ」

イーリン「……スライムですか。厄介ですね」スッ

リーゼリット「貴方も、世界樹の光を狙っているの?」
魔導型狙撃銃「」カチャンッ

赤い髪の少女「ああ、てことはやっぱりあんた達が……竜はまだしも、他の奴らは弱そうなのに務まるのかな」ボソッ

サーシャ「なんか凄く失礼なこと言ってない?」

アインズ「……お前は敵だな?」

赤い髪の少女「敵?ふん、そう思いたきゃそう思えば?別にどうでもいいけど。あんたたちが 光に相応しいかどうか、それを確かめに来ただけ」

イーリン「……確かめに来た、と仰いましたね。ならば、こちらも全力で応えましょう。光が誰の手にあるべきかーーその目に刻んでください」

赤い髪の少女「話が早いのはいいね……安心しなよ。殺しはしないからーーたぶんね!」バッ

ガイ「来るか……!」バッ

ーー戦闘開始 赤い髪の少女ーー

01-15 痛恨
15-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 22:53:30.84 ID:e8a1cQcj0
スプラッターボム
730 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 23:23:30.02 ID:6k7c2/w7O
ガイ「奇襲には奇襲だ……コイツを使う!」ポイッ

スプラッターボム「」コロン……

赤い髪の少女「爆弾!?チッ、厄介なものをーー」
スプラッターボム「」パンッ‼︎
飛び散る赤い液体「」ビチャッ‼︎
金属音「」キィィィィィィン‼︎

赤いスライム「」モニョニョッ‼︎

サーシャ「擬態が解けた!!!効果はあるみたい!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎

リーゼリット「やっぱり心臓によくないねコレ……」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎

赤いスライム「ーー」ズズ

イーリン「銃弾と矢を取り込んでいる……!?同化の練度が高い……!」

赤いスライム「」モニャニャッ‼︎
銃弾「」ポロッ
矢「」ポロッ

サーシャ「……あれ?」

アインズ「うぅ……ごほっごほっ……あれには催涙効果がある……毒物が効かないスライムといえど、ニナはそれすら考慮して良い素材を選んだようだな……それと、ガイ!こういった物を使うときは事前に言え!」ポロポロ

ガイ「……すまん、アインズ」

ズズズ

赤い髪の少女「うぅ……辛い……よくもやったな、お前達……」ポロポロ

リーゼリット「えっ、なんか泣いてる!?本当に効いてるの!?」

サーシャ「……ちょっと可哀想かも……」

イーリン「油断しないでください。スライムは感情を装うこともあります。警戒をーー」

赤い髪の少女「装ってないっ!!本当に痛いのっ!!!」ポロポロ

赤い鞭「」ズズズ……ベチンッ‼︎

ガイ「おっと……だが俺たちが有利だ。悪いがこのまま勝たせてもらうぞ」サッ

01-20 劣勢
21-90 優勢
91-00 勝利

コンマ下1

はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 23:26:28.17 ID:aFhqqbdBo
勝て
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 23:26:51.10 ID:DAtkaTAto
はさみうち
733 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 23:36:33.08 ID:6k7c2/w7O
赤い髪の少女「調子に……乗るなッ!」ビュンッ
赤い欠片「」ビチャッ……ビチャッ……

赤い欠片→赤い髪の少女の分体「」ズズズ

ガイ「増えた……!?」

サーシャ「うわ、動きまで一緒……!まるで鏡みたい!」

イーリン「やはり分体も作れますか……スライムの中でも高位個体に近い存在ですね」

アインズ「……だが、やることは変わらん。力で押しつぶすだけだ……!」

リーゼリット「分体は私とサーシャに任せて。ガイとアインズさんは本体を!」

ガイ「……わかった。無茶はするなよ」ダッ

01-15 痛恨
15-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

はさみうち+30 残り1回
代償の刃+99 現在使用不可
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/05(日) 23:37:25.85 ID:vA6fJwe1O
はさみうち
735 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/05(日) 23:52:22.56 ID:6k7c2/w7O
>>734
こちらにはさみうちの+30が加わって00扱いとなり勝利が確定したところで今回は終わります。次回は再び土曜日になると思います。

それでは、また。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/06(月) 01:27:57.32 ID:yawoTlkjo
おつ
補正込みでも最大値になれば勝ちになるのね
連携技の回数増やしたい所だな
そして別の世界出身で高位の存在か…幻の浮島なら会えるかも…
737 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/11(土) 21:44:09.12 ID:IsE08WKSO
>>736

>>468でも示していますが、補正込みでも00になった場合は勝利扱いになります。狙ってみてください。現在、高位の存在は>>1が想定しているキャラがいますが、会えるかどうかは今後の展開次第です。どうなるんでしょうね?
738 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/11(土) 21:44:39.63 ID:IsE08WKSO
リーゼリット「いくら同化が出来るといっても……大きなヤツは同化に時間がかかるでしょ?」
狙撃型魔導銃「」ギュゥゥゥゥゥゥン……

赤い髪の少女の分体「巨大な弾をぶつけようってこと……!」バッ

赤い鞭「」ビュンッ

イーリン「ラアッ!!!」
手刀「」ズバッ‼︎

赤い髪の少女の分体「なっ、素手で!?」

イーリン「対スライムも」

リーゼリット「ありがとうイーリンさん……!さあ、同化できるかな……!?」
狙撃型魔導銃「」ドォンッ‼︎

赤い髪の少女の分体「時間はかかるけど同化ができないワケじゃない……!」デロ……
巨大な魔翌力弾「」ジュウウウッ‼︎

サーシャ「……ここ!!!」
魔導弓「」バシュンッ‼︎

赤い髪の少女の分体「なっ……ああああ!!!」
分体の核に刺さる魔翌力矢「」ドシュッ‼︎

分体だったもの「」デロロ……

サーシャ「……やっぱり複数の同化は難しかったみたいだね」

イーリン「ふぅ…….こちらはすみましたね。ガイ様、アインズ様!加勢します!」

回避するガイ「くっ、頼む!」バッ
赤い刃「」ドスドスドス‼︎

アインズ「中々手強いな……!」

竜角の槍「」ブォンッ‼︎
赤い刃「」ガキィンッ‼︎

赤い髪の少女「分体を倒されたか……けど、あたしはその程度じゃ倒せなーー」ドクン

赤い髪の少女「なっーー待て!ッ……お前が出る幕じゃない!!!引っ込んでろ!!!」デロ……デロ……

ガイ「……様子がおかしいな」

リーゼリット「何が起きてるの?」

イーリン「油断せず、警戒を続けてください」

サーシャ「はい……!」

アインズ「……竜の、力を感じる?どういうことだ」

赤い髪の少女?「オホホホ……ブラッド、ずいぶん楽しそうなことをしていらっしゃるじゃないですか。ましてや、お姉様の娘と戦っているなんて……」デロ……デロ……

アインズ「……まさか」

赤い髪の少女?→セレスティア「わたくしにも少々、遊ばせてくださる?」ズズズ……
竜角の大槍「」シャキン

ガイ「……アインズと、どことなく似ている?」

イーリン「どうやら、あの赤いスライムは悪竜の片割れを取り込んでいたようですね……」

リーゼリット「また竜!?……世界樹の光には竜が関連する何かがあるのかもね!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ

サーシャ「リーゼ、今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

セレスティア「では……はじめましょう!!!」ダッ
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