【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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70 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/22(火) 01:09:07.33 ID:7CJ/gfmbO
魔導車「」ブロロ……

テル「いい湯だったね〜!また帰りに寄ろっと」

サーシャ「うん、温泉はやっぱりいいね。身体が軽くなった気がする!」

ガイ「……疲労が抜けたのは確かだな」

テル「おやおや〜? ガイくんも素直になりなよ〜。本当はサーシャちゃんの素肌が見たかったんでしょ〜?」

ガイ「……言ってろ」

テル「あ、もしかしてあたしの方を見たかった〜?」ケラケラ

ガイ「……」

サーシャ「もー、テルさんったら……」

サーシャ「あ、見えてきたよ!魔族国バイオレット!」

ガイ「……ついに来たか」

ガイ(様子が……俺の知ってるときと随分と変わったな)

ーー魔族国バイオレット

ワイワイガヤガヤ

テル「……それじゃああたしはここで一旦お別れ!寂しくなって泣かないでよ〜?」フリフリ

ガイ「誰が泣くか」

サーシャ「じゃあねー!テルさーん!」

⭐︎テルと別れました

ガイ「さて……俺達は依頼を終わらせよう」

サーシャ「うん、この医薬品をフレメアって人の所に届ければ依頼達成だね!」

ガイ「ああ。この地図によると場所は……随分と外れの方にあるな」

サーシャ「街の端っこ……? もしかして研究者とか、そういう人なのかな?」

ガイ「可能性はあるな。慎重に行こう、物資には割れ物が混じってる」



ー魔族国バイオレット 郊外

重厚な門「」ドン……

サーシャ「わ……すごい。思ってたよりずっと立派な屋敷……!」

ガイ「王族の別館か何かかと思うくらいだな。もしや」

サーシャ「この鈴を鳴らすんだね」チリンチリン

コツコツ……

メイド「依頼で来てくださった方ですね?……長旅、お疲れ様でした。フレメア様は現在、屋敷にはおりませんので、私が代わりにお品物をお預かりします。」

サーシャ「こちらが、依頼の品です。確認お願いします」

メイド「……はい、問題ありません。こちらが報酬です」チャリン

サーシャ「ありがとうございます。それでは、私達はこれで失礼します」

ガイ「……」ペコリ

コツコツ……

サーシャ「……なんだか、思ってたより格式ある人だったかもね。緊張しちゃった……」

ガイ「……もう少し背筋を伸ばしておけばよかったかもしれんな」

⭐︎物資輸送の依頼を完了しました!
71 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/22(火) 01:23:11.00 ID:7CJ/gfmbO
サーシャ「さて、報酬も無事受け取ったしどうしようか?」

ガイ「そうだな……少し観光してから帰るとしよう」

サーシャ「うん、いいね!色々周ってみようか」



魔族の子供「ねー、まってよー!」キャッキャッ

人間の子供「こっちこっちー!」キャッキャッ



ガイ(……人間と魔族の子供が一緒に、笑いながら遊んでいる)

ガイ(あの頃じゃ、考えられなかった光景だな)

サーシャ「……ガイ?どうかした?」

ガイ「いや……少し、感慨に浸っていただけだ。行こう」

サーシャ「うんっ!」ニコッ

現在は魔族国です。
何をする?
安価下1〜3
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/22(火) 01:30:55.89 ID:lWhCmtp7O
一緒に食事
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/22(火) 01:32:16.23 ID:uST3YFU9o
バイオレット家に侵入
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/22(火) 01:34:41.97 ID:OyudRACdo
人の集まる場所へ色々と話を聞きに行く(集会所とか)
75 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/22(火) 01:43:21.91 ID:7CJ/gfmbO
安価が埋まったので本日はここで終わります。
(どうやって侵入させよう)
それではまた次回、(おそらく土曜)よろしくお願いします。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/22(火) 07:33:12.89 ID:ZbiiPefL0
乙です
無理そうなのは再安価でもいいかなと
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/22(火) 12:37:12.95 ID:EHifNRnKO

クーさん出世したねえ
魔族国だけじゃなく他の国がどうなってるかも気になるね
78 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 02:46:34.85 ID:SfGoVJK0O
ー魔族国バイオレット 中央広場

ワイワイガヤガヤ

噴水「」シャワシャワ

ガイ「ここはやけに人が多いな」

サーシャ「ふっふっふっ……ここは、あのダークヒーローイリスが革命直後、人々に人道を説いた聖地なんだよ!あの噴水の台座を見てみて!」

我が国へ偉大な貢献をした者達へ捧げる
ーーフラナ・バイオレット

ガイ「……なるほど、この噴水はその記念に建てられたわけか」

サーシャ「そうなの!世界めくれのあと姿を見せなくなっちゃったけど……今も人知れず困っている人を助けてるって、信じてる人は多いよ」

日傘を差した赤毛幼女「……ふぅん。たしかに、アイツらならそういうことしてそうだね」

サーシャ「きゃっ!?えっ、いつからそこに!?」

ガイ「……君は?」

日傘を差した赤毛幼女「あら、ごめんなさい。つい話が耳に入って」

日傘を差した赤毛幼女→フレメア「私はフレメア。通りすがりの一般市民よ」

サーシャ(フレメア……そういえばさっきの屋敷に住んでた人もそんな名前だったっけ)

ガイ(フレメア……指名手配犯にそんな名前のやつがいた筈だが……)

サーシャ「ええと……もしかしてフレメアさんはダークヒーローのことを知っているの?」

フレメア「知っているっていうか、まぁ色々あってね。私がここにいるのも……アイツらのお陰だし」

サーシャ「ということは……フレメアさんは革命に参加されていたんですか!?」ズイッ

フレメア「あー違う違う。私はそのときは別のことしてたの」

ガイ「……シノホシ、という言葉に聞き覚えは?」

フレメア「あら……懐かしい名前。知ってたの?」

ガイ「サーシャ、そいつから離れろ!!!」シャキン
79 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 02:47:04.44 ID:6cH0tIR0O
サーシャ「!?どうしたの、急に剣なんか抜いて!?」

ザワザワ ……ナンダ モメゴトカ?

フレメア「あー、もう。喧嘩っ早いわね、あなた」

サーシャ「ガイさん……フレメアさんって、そんなに危ない人なの?」

ガイ「フレメア・バイオレット……こいつはシノホシの一員で罪なき人の命を幾つも奪った大罪人の1人だ」

サーシャ「シノホシ……?ていうかバイオレットって……」

ザワザワ……

フレメア「確かに昔はそういうこともしたわ。でも今は違う。少なくとも、無関係な人たちの前で剣を向けられる筋合いはないはずよ?」

ガイ「……俺に言い訳は通じない」

フレメア「じゃあ、斬ればいいじゃない。ここで、私を」

フレメア「でもそれはオススメしないわ。さっきも言ったけど私は一般市民なの」

フレメア「それに、この国を滅ぼす気があるならとっくのとうにやってるよ」

フレメア「だから、剣を納めてくれる?」

サーシャ「……ガイさん。とりあえず、今ここで争うのはやめよ?ね?」

フレメア「そうそう。そっちの子は素直で助かるわ」

ガイ「……」スチャ

フレメア「ありがとう……ごめんなさいね、皆さん!ちょっとした知り合いとの再会が騒がしくなっちゃって!」

フレメア「何でもないの!どうぞ続きを!」

ワイワイ……ガヤガヤ

フレメア「ところであなた達、名前は?」

サーシャ「あ、私はサーシャといいます!こっちはガイさん!」

ガイ「おい、勝手に……」

フレメア「サーシャとガイ、ね。ふぅん……そう」

フレメア「じゃあ騒がしくしたお詫びも兼ねて、少し話でもどう? あなた達、朝に私の屋敷に来てくれた人たちでしょう?」

サーシャ「あの立派な屋敷って、やっぱりフレメアさんの……?」

フレメア「ええ、そうよ。せっかくだし、お茶くらい出させて。お母様には負けるけど、自信があるのよ?」

ガイ「……俺たちは観光で来てるだけだ」

フレメア「そんなに警戒しなくても、害意はないわ。さっき言ったでしょ、今の私はただの一般市民」

サーシャ「……少しだけなら、いいんじゃないかな? お茶、飲んでみたいし……それにフレメアさんってそんな悪い人には見えないよ?」

ガイ「……分かった。ただし、何かあればすぐに抜けさせてもらう」

フレメア「ふふ、別に構わないわよ。じゃあ、ついてきて」スタスタ

80 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 02:47:38.17 ID:5bPhtUScO
ー魔族国バイオレット 郊外

メイド「お帰りなさいませ、フレメア様……おや、先程のお二人ですか。どうされたんです?」

フレメア「客よ。急で悪いけど、お茶菓子をお願い。お茶は私が淹れるから」

メイド「かしこまりました。すぐにご用意いたします」ペコリ

サーシャ「わぁ……なんだか、改めて緊張してきちゃうね」

フレメア「別に、そんな畏まらなくていいよ。気楽にしなよ、あなたも」

ガイ「……建物全体に結界を張っているのはなぜだ?」

フレメア「そりゃそうよ、ここはバイオレット家の屋敷なんだから。セキュリティは万全じゃないとね?」

サーシャ「バイオレット家……てことはやっぱり、ここは……」

フレメア「周りには没落貴族の屋敷って伝えてるの。あんまり言いふらさないでね」

サーシャ「勿論です!」

フレメア「さあ、中庭はこっち。空は赤いけど、それなりに綺麗だから」スタスタ

ー中庭

サーシャ「本当だ……凄く綺麗……空が青ければもっといいのに」

フレメア「ふふ、そうでしょ?さ、座って。お茶、すぐに淹れるわ。好みがあれば教えて?」

サーシャ「甘めのハーブティーってできます?」

フレメア「ええ、可能よ。あなたはどうする?」

ガイ「……任せる」

フレメア「はいはい……」テキパキ

ガイ「……何故、俺たちを招いた?」

フレメア「あなた達がダークヒーローの話をしてたからよ」トポポ……

フレメア「それに……ガイ、あなたからは不思議とアイツ等と同じ雰囲気を感じたから」コト……

ガイ「何……?」

メイド「失礼します。お茶菓子をお持ちしました」

揚げたてドーナツ「」ポン

サーシャ(わぁ、美味しそう……)

フレメア「ありがとう。さて、お話しましょうか。世間話でも、なんでも」ニコ

何を話す?安価下1〜2
(以下のどれかからお選びください。自由安価は内容によっては最安価の可能性があります)

1世界めくれについて

2ダークヒーローについて

3自由安価
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 03:29:00.30 ID:DtDIFeFVO
1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 07:05:32.05 ID:V1LEBi4I0
2
83 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 18:55:31.68 ID:yEj5hNbsO
ガイ「……世界めくれを引き起こしたのは、貴様等か?」

フレメア「そんな訳ないでしょ。王国を滅ぼそうとしていたのは事実だけど、世界の破滅なんか望んでいなかったわ」

フレメア「世界めくれが起きたとき、私はフラナのやつと一緒にこの国で王国との戦争に備えて準備していたの」

ガイ「戦争だと?」

フレメア「そうよ。あのときは、王国との全面戦争がほぼ確定していたから兵も補給も、全部整えていつ戦争が起きても戦える体制をとっていたの」

フレメア「でも世界めくれが起きて、王国は知っての通り宙に浮かんで壊滅。戦争どころじゃなくなったわ」

フレメア「けど、準備をしていたお陰で世界めくれの被害が少なかったこの国は他の国への支援を迅速に行えたワケ。フラナにしては中々いい判断してたわ」

サーシャ「そっか。だから魔族国はあんなに早く支援できたんだね」
84 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 18:56:55.46 ID:yEj5hNbsO
サーシャ「……そういえば、フレメアさんってダークヒーローパーティとはどういう関係だったの?」

フレメア「……敵だったことの方が多かったかな。最初はすごーく弱かったのに、世界めくれが起きるちょっと前にはそれなりに強くなっててビックリしちゃった」

フレメア「けど、認めるのは凄く癪だけど……感謝はしているわ」

フレメア「妹とまた一緒に過ごせるようになったのは、アイツ等のお陰だから。世界めくれを完全には阻止できなかったみたいだけど……」

フレメア「あの連中なら、きっと今もどこかで生きてる。そんな気がするのよ」

サーシャ「やっぱり、ダークヒーロー一行は世界めくれの危機をどうにかしようとしてたんですね!?格好いいなぁ……」

ガイ「……英雄視しすぎるのも考えものだがな」

フレメア「そうね。英雄ってよりはどこまでもお人好しな、ただの冒険者って感じだったし」

サーシャ「でも、だからこそみんなに愛されているんだと思います」

フレメア「ふふ、そうかもね……」

メイド「失礼します。フレメア様、マリー様とフラナ様からお呼び出しが」

メイド「ごほん……サボってないで仕事手伝え!……とのことです」

フレメア「ったく、あの二人は相変わらずね。悪いけど、お茶はここまで。帰ってもらうわ」

ガイ「……」

フレメア「もう今の私は、過去の私とは違うわ。もし、過去にあなたの大切な人を奪ってしまっていたのなら謝りはするけど、簡単には殺されてあげないわ」

ガイ「……そんなことを言う時点で、やはり危険な奴だ」

フレメア「ふふ、でもね今の私はこの国を守るために動いてる。ただそれだけ……」

サーシャ「……フレメアさん、ありがとう。いろいろ聞かせてくれて。お茶、美味しかったです!メイドさんも、ドーナツご馳走でした!」

フレメア「こちらこそ。久しぶりに素直な子と話せて楽しかったわ」

メイド「フレメア様、そろそろ……」

フレメア「あー、わかってるわよ。……ガイ、サーシャ。よかったらまた来なさい。」バサッ

フレメア「あ、2人を街まで送ってあげてねー!」バサバサッ

メイド「かしこまりました。お気をつけて」ペコリ

メイド「それでは、ご案内します」
85 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 19:07:09.30 ID:yEj5hNbsO
ー魔族国バイオレット 街道

メイド「こちらで街へ戻る道は終わりです。ここから先はお二人でどうぞ」

サーシャ「送ってくれてありがとうございます!助かりました」

ガイ「世話になった」

メイド「いえ、それでは、ごきげんよう」ペコリ

スタスタ……

サーシャ「……はぁ、なんだか緊張して疲れちゃったね。お腹も空いた〜!」

ガイ(話の傍でドーナツを完食していたような気がするが)

ガイ「……いい頃合いだ。夕飯を取るには丁度いい」

サーシャ「それじゃあ、行きたい所あるからそこに行ってもいい?」

ガイ「……わかった」

サーシャ「じゃあ決まり!行こうか!」
86 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 19:09:42.81 ID:yEj5hNbsO
ー魔族国バイオレット 大衆酒場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「ここ、相変わらず人気だな〜……!」

ガイ「本当にここでよかったのか?」

サーシャ「うん。静かな場所もいいけど、こういう賑やかな雰囲気、実は落ち着くんだ。旅の途中、こういう酒場で話を聞いたりすることが多かったからかな?」

サーシャ「あ、あの席空いてる。あそこに座ろっか」

ガイ「ああ」

ウェイトレス「いらっしゃいませ。当店は食材選択式となっております。お決まりになりましたら、手元のベルでお呼びください」

サーシャ「はーい!さて、何があるかな〜」

ガイ(たしか、この店は複数人で来た場合は2種類の食材しか選べなかったはずだ。サーシャは何回か来たことがあるようだが、念のため忠告しておくか)

ガイ「……ここは2種類の食材しか選べない。同じ食材を注文することもできるが、選ぶ食材によっては失敗する。たとえば、ウルティ米とウルティ米を同時に頼んでしまい、出てきたのが山々と盛られた丼だった、とかな。」

ガイ(あのとき隣の席にいたパーティは、本当に大変そうだった……)

サーシャ「あはは、それってもしかして経験談?大丈夫、そんなミスしないよ!私は決まったからガイさんも選んで!」

ガイ「ならいいが……」

安価下1〜2選択
1.触手肉
2.マンドラ大根
3.セイントレア草
4.スライムゼリー
5.トリの卵
6.ザリガニ
7.ウルティ米
8.海竜の大トロ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 19:11:28.19 ID:DXprSy5R0
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 19:11:44.61 ID:bw/IZZbNo
7
89 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 21:50:41.25 ID:2YsMNW+QO
チリンチリン……

ウェイトレス「お決まりですか?」

ガイ「ウルティ米を」
サーシャ「ウルティーー」

ガイ「待て。……今わざと被せようとしただろ」

サーシャ「ソンナコトナイヨー」

サーシャ「私は、海竜の大トロをお願いします」

ウェイトレス「ウルティ米と海竜の大トロですね?少々お待ちくださいませ!」



海竜大トロづくし「」ドン

ガイ「おぉ……こうなるのか」

サーシャ「お寿司だね!ネタは一種類しかないけど、調味料が色々あるから飽きないと思うよ。それじゃあ……いただきます!」パク

サーシャ「ん〜〜〜!美味しい!!!」モグモグ

ガイ「」モグ……

ガイ(これは……脂が口の中でとろけるがしつこくなく、後味は驚くほどさっぱりしている!米の甘味と酢の酸味も丁度いい。とくに、このワサビと醤油……この組み合わせがとてつもない相乗効果を生み出し、食べる手が止まらん……!)モグモグ

サーシャ「」ニコニコ

ガイ「ん……どうした、何かついてるか?」モグ

サーシャ「いや……ガイさんってそんな顔もするんだなーって思って」

ガイ「……早くしないとなくなるぞ」モグモグ

サーシャ「あ、ズルい!私の分も残してよ!」

ガイ「早いもの勝ちだ」ヒョイ パク

⭐︎海竜大トロづくしを堪能しました。

⭐︎ウォーターポートへ帰ります。

下1のコンマが50以上で帰り道で何か起きたみたいです。

何か起きた場合、何が起きた?
安価下2
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 21:59:25.74 ID:AblPIH42O
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/26(土) 22:00:57.59 ID:V1LEBi4I0
サーシャとパーティーを組もう的な流れに
92 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 22:43:57.32 ID:2YsMNW+QO
ーーセイントレア平原

魔導車「」ブロロ……

サーシャ「お寿司、美味しかったなー」

ガイ「……俺は当分、食わなくてもいい」

サーシャ「あはは……結構な量食べてたもんね…」

サーシャ「……ねぇ、ガイさん?」

ガイ「どうした?」

サーシャ「ウォーターポートに戻ったら、1人で依頼を受けるの?」

ガイ「ああ。場合によっては組むこともあるだろうが」

サーシャ「そっか……」

サーシャ「もし、私がパーティに誘ったら入ってくれる?」

ガイ「……俺はまだこの依頼しか実績がないぞ?俺以外に、優秀なヤツはいくらでもいる。そいつ等とパーティを組んだ方が効率的だ」

サーシャ「効率的とか、そんなんじゃなくて、ガイさんと組みたいんです」

ガイ「……どうしてそこまで俺にこだわる?」

サーシャ「これまで、いろんな人と組んだことがあるけど、初めてなの。また同じ人と組みたいなって思ったのは」

ガイ「……お前、変わっているな」フッ

サーシャ「なんですと!?」

ガイ「すまん、馬鹿にしたわけじゃないんだ」

ガイ「そういったことを言われたのは初めてでな……悪い気はしない。むしろ、少し嬉しいくらいだ」

サーシャ「!……それじゃあ……」

ガイ「俺でよければ、正式にパーティを組もう」

サーシャ「うん!これからよろしくね、ガイさん!」

ガイ「ガイでいい」

サーシャ「じゃあ改めて……よろしく、ガイ」

ガイ「ああ、よろしく頼む」

魔導車「」ブロロ……

⭐︎サーシャと正式にパーティを組みました!依頼等を受けた際はサーシャがついてきてくれます。
93 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/26(土) 23:53:04.28 ID:YeCdf3oOO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

コンコン

ガイ「どうぞ」

ガチャ

イーリン「失礼します、ガイさん。オーナーよりこちらを預かっております。」スッ

ガイ「手紙?」

イーリン「オーナーは自分が動かないと我慢できない性分らしく、基本、ウォーターポートにおりません。前回のように直接お会いできることの方が珍しいです」

ガイ「……なるほど」

イーリン「それでは要件は終わりましたので失礼します」

バタン……

ペラッ……

この手紙を読み終えたら確実に処分すること。
また、ここに書かれた内容を他人に一切口外しないこと。

ガイへ

以前話した世界めくれの件を覚えているかしら?
あれは終わっていない。今もなお、緩やかに広がり続けている。

この影響を止めるためには、世界樹の果実の力が必要になる。
しかしフォレスティナは依然として鎖国状態で、内部に入ること自体が難しい。
仮に入れたとしても果実を渡してくれるとは思えない。

そこで私は、10年前に世界樹の果実が落ちた場所から残滓に宿る力を抽出して代用とする方法を考えた。アンタには10年前に果実が落ちた所へ向かって残滓がどれほど残っているかを確認してほしいの。
準備ができ次第トコナツ火山島へ向かいなさい。私の知り合いが経営する宿屋があるから、拠点にはそこを使うといいわ。

暗黒館の一員となったアンタにとって、これが初めての正式な任務になる。

期待しているわ。

暗黒館オーナーより

ガイ「トコナツ火山島か……」
94 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 00:01:49.62 ID:HzYM4SOMO
ーー暗黒館1F 酒場
 
ワイワイガヤガヤ

ガイ「サーシャ、今回の依頼でトコナツ火山島へ向かおうと思う。構わないか?」

サーシャ「大丈夫だよ!ちなみにどんな内容の依頼なの?」

ガイ「……地質調査、といったところか。報酬は悪くない」ペラッ

サーシャ「ふーん、なんだか渋い内容の依頼だね……いつ出発するの?」

ガイ「明日の朝だ。それまでに準備しておいてくれ」

サーシャ「わかった。ガイはもう準備終わった?」

ガイ「ある程度はな。サーシャも準備が終わり次第、朝までは自由にしててくれ」

サーシャ「……うん、そうするよ。船旅は長くなるからね!」

現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1〜3
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 00:02:53.92 ID:fJEcAFvUo
船旅を楽しむために豪華客船をチャーターする
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 00:18:48.31 ID:dStEX6iho
現在のトコナツ火山島について情報収集
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 00:24:08.46 ID:LjrruL+0O
戦闘時の連携の確認
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 00:24:23.37 ID:qIkH77UcO
港でドラゴン釣り
99 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:17:38.01 ID:HDjzlMsjO
ガイ「イーリン、船の手配を頼む」

イーリン「かしこまりました。どのような物をご希望ですか?」

ガイ「手頃なやつで構わない」

イーリン「手頃な船……ですが、トコナツ火山島周辺の海域は最近、魔物の目撃翌例が増えています。普通の船では少し危険かもしれません」

イーリン「おそらくですが、オーナーからの依頼を受けるんですよね?安全と効率を考えるなら、こちらで特別な船を手配させていただきます」

ガイ「……特別?」

イーリン「豪華客船です。設備も充実しており、長旅でも快適に過ごせます。オーナーからは必要経費として扱えと」

ガイ「……豪華客船、か。少々目立ちすぎる気もするが」

イーリン「ご安心ください、表向きは定期航路を装っていますから。それに、たまには贅沢も悪くありませんよ?」ニコ

ガイ「……わかった。明日の朝に出発したいんだが、できるか?」

イーリン「かしこまりました、用意しておきます」

ガイ「ありがとう……先日の魔導車も助かった。今回も頼らせてもらう」

イーリン「お任せください。それでは、明朝に港でお待ちしております」

⭐︎トコナツ火山島へ豪華客船クロシュヴァル号で向かうことになりました
100 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:18:18.84 ID:HDjzlMsjO
ーーウォーターポート 大通り

ガイ(トコナツ火山島……実際に行ったことはないが、半竜人のモーリィ・フースーヤが島長として治める夏が終わらない島だったか)

ガイ(10年前は一時期、火山活動が異常になり観光どころではなくなっていたらしいが……もしかして世界樹の光が関わっていたのか?)

スタスタ……

露天商「」イラッシャイイラッシャイ

トコナツ火山島を楽しむ!観光ガイド「」ポン

ガイ「丁度いい所に……すまない、これを一冊、買いたいんだが」

露天商「お、お兄さんトコナツ火山島へ行くのかい?あそこはいいぞ!休暇で過ごすなら持ってこいの場所だね!」

ガイ「仕事で向かうんだが……暇があったら見て回ろうと思ってな」

露天商「仕事かい?それはまた珍しいね。あそこは観光客ばかりだからな。そうだ、トコナツ火山島に行くなら耳よりな情報があるんだが聞いてくかい?ただの世間話だから金はとらんよ!」

ガイ「頼む」

露天商「火山島は今は落ち着いてるけど、夜になると火口付近で光が見えるんだ。観光客は喜んでるが、現地の人は近づくなって忠告してるよ」

ガイ「なるほど。いい情報をありがとう」チャリン

露天商「はい、毎度!あ、最後に一つ、お兄さんにとっては一番大事なことかもしれん!」

ガイ「それは一体?」

露天商「水着を着た女の子は滅茶苦茶可愛いぞ!ガッハッハッハッ!!!」

ガイ「……そうか」

ガイ(聞いて損することもあるんだな)

⭐︎トコナツ観光ガイドを入手しました
101 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:18:45.98 ID:HDjzlMsjO
ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥークゥー」

ガイ「……」

釣竿「」シーン

ガイ(やることがなくなったから釣りをしてみたものの、何も釣れる気配がない……)

ガイ(ただ、こうやって何もない時間を過ごすのも悪くないな……昼寝でもしようか)

サーシャ「おっ、あれは……ガイ〜!」

ガイ「サーシャか。どうかしたか?」

サーシャ「ううん。準備が終わって暇になったから街をぶらついてたの。そしたらガイが釣りしてるの見かけて、声をかけたんだ。どう、釣れてる?」

ガイ「始めてから結構経つが……一匹もかからんな」

サーシャ「魚もガイの顔が怖いんじゃない?」

ガイ「……魚から俺の顔は見えないだろ」

サーシャ「ふふっ……あ、もしよかったらそこでちょっとした連携の確認でもしてみない?」

ガイ「連携の確認?」

サーシャ「うん、この前魔族国に行ったときは戦う場面がなかったけど、この先はあるかもしれないでしょ?だから、お互いにできることを知っておけばいざってときに安心かなって思って」

ガイ「……一理ある。今なら人も少ないし、暇してたところだ」

サーシャ「よーし、じゃあちょっと身体を動かそう!」
102 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:19:16.30 ID:HDjzlMsjO


ガイ「俺は戦闘面でいえば、そんなに強くはない。一番使い慣れているから剣を使ってはいるが武器は全般的に扱えるつもりだ。魔法は速度強化と下級の攻撃魔法しか使えない」

サーシャ「下級でも攻撃魔法を扱えるんだ!」

ガイ「威力は本職に著しく劣る上に効率も悪いから連発はできないがな。速度強化は最も自信があるが……これはほぼ奥の手だ」

サーシャ「速度強化が奥の手?私が見たことある冒険者は結構手軽に扱ってたけど……」

ガイ「普通はそうなんだが……見た方が速いか。そこに居てくれ」キュイイイン……

シュンッ

サーシャ「えっ!?消えた!?」
ガイ「後ろだ」ポン

サーシャ「うわあああっ!?びっくりした!!!!!!えっ、どうやったの!?速度強化した動作なら目で追う自信があったのに、まったく見えなかったよ!!!」

ガイ「ハァ、ハァ……よくわからないが……俺の速度強化は……普通の速度強化とは違う。見ての通り……ゴホッ……体力も魔翌力も消耗が激しいから、簡単に扱うことはできない」ヨロ……

サーシャ「そうなんだ……ガイ、大丈夫?」

ガイ「少し休めば問題ない……サーシャは何ができるんだ?」




サーシャ「あ、私ね……私は弓が得意だよ!ガイが実際に見せてくれたから、私も実演するね!」

サーシャ「手頃な的はあるかな……!あそこに流れてる樽が見えるかな?」

ガイ「……?いや、すまんが見えない」

サーシャ「流石にこの距離は見えないよね。まあ、そこで見てて!」

サーシャ「すぅ……」キリリ……ビュンッ‼︎

サーシャ「……蓋の所に当たったね。しばらくしたらこっちに流れてくると思うから少し待とうか」ストン

サーシャ「他には、弓ほどじゃないけど短剣はそれなりに。あとは治療と遠視魔法が使えるよ」

ガイ「弓に相当自信があるんだな」

サーシャ「小さい頃から練習してたからね!フォレスティナの中でも、私ほど上手い人はそうそういないよ!」



蓋に矢が当たった樽「」プカプカ

ガイ「間違いなくさっきの矢だ……凄いな」

サーシャ「こんな長距離を射ることは稀だと思うけど、もし弓で狙ってほしい所とかあれば遠慮なく言ってね!」

ガイ「頼りにしてるぞ、サーシャ」
103 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:42:51.87 ID:zrlBpibBO
翌朝
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ「来たか……それじゃあ出発しよう」

サーシャ「うん!トコナツ火山島だね!ちなみにどんな船でいくの?」

ガイ「……驚くなよ」

サーシャ「?」



ーーウォーターポート 港

豪華客船「」ドン‼︎

サーシャ「まさかとは思うけど……アレじゃないよね?」

ガイ「そのまさかだ」

サーシャ「ええええええ!?」

イーリン「ガイさん、サーシャさん、お待ちしておりました。こちらが、クロシュヴァル号の乗船チケットです」

乗船チケット「」ポン

イーリン「そちらで問題なく乗船することができます。あと1時間ほどで出航するのでお早めに乗るのがよろしいかと」

サーシャ「あわわ……豪華客船なんて初めてだよ……ガイは乗ったことある?」

ガイ「……今回が初めてだ」

イーリン「あら、そうだったんですね。クロシュヴァル号はオーナーが最も大切にしている船です。中の快適さは間違いないですよ」

サーシャ「一番大切にしてる船なんだ……それだけですごいってわかるね!」

ガイ「仕事で使うには少々豪華すぎる気もするが……」

イーリン「護衛も十分に整っていますし、周辺海域の魔物にも対応できる装備が揃っています。安心して依頼に集中できますよ」

サーシャ「そうなんだ……!ねぇガイ、早く乗ってみようよ!中がどんな風になってるのか気になるなぁ」

ガイ「……行くか」

イーリン「どうぞ、ごゆっくり。良い航海を」ニコ

サーシャ「ありがとう、イーリンさん!じゃあ行こ、ガイ!」

ガイ「ああ」
104 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:54:50.46 ID:jsTNe7FiO
というわけでクロシュヴァル号でトコナツ火山島へ向かいます。

その前にキャラ募集を行いたいと思います。
クロシュヴァル号に乗ってそうな人か、トコナツ火山島にいそうな人を本日の0時まで募集します。頑張って辻褄を合わせるので割と自由に記入してください。また、その際には若干の設定変更を行う場合がありますのでその辺りをご了承くださると幸いです。

〈トコナツ火山島〉
■概要
大陸より南の海域に位置する火山島
島長モーリィ・フースーヤが治める国でもある
赤道付近のため一年中真夏のように暑く、生態系も大陸とは大きく異なる。
■産業
この海域の島でしか採れない南国の果物や野菜を主に生産している
また綿花の収量も多く、それを用いた服飾品の生産も盛んに行われている
近年ではトコナツ産の水着が人気を博し、それ目当てに訪れる者も多い。
■情勢
10年前に世界樹の光の影響によって甚大な被害が発生したが、今は落ち着いている。
最近は夜になると火口付近で謎の光が目撃されている
105 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/27(日) 12:56:56.63 ID:jsTNe7FiO
・テンプレ
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)

なお、本日は更新はありません。
よろしくお願いします。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 13:07:06.41 ID:Y7cUmTmC0
【名前】ミチル・ムーリン
【種族】人魚
【性別】女
【年齢】129歳
【容姿】黒髪ウェーブヘアの少女。セーラー服を着ており、下半身は魚の尾鰭。
【性格】陽気だが礼儀正しい性格。
【魔法】水属性魔法の他、重力魔法も多少使用でき、津波を引き起こせる。
【備考】豪華客船の船長。見た目は若いが経験豊富。海の声を聴くことができ安全な公開を約束してくれる。
ただやや不運なところがあり、彼女が出航すると高確率で嵐が起こる。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 14:05:51.89 ID:3WqMg2+hO
【名前】カグヤ・ソバアゲ・ミョウコウ
【種族】ウサギの獣人と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】2000歳
【容姿】黒髪ロングヘアの少女。頭にウサミミが生えており、和風のゴスロリドレスの上に白衣を来ている。
【性格】怠け者でマイペースだが仕事には真面目な性格。
【魔法】治癒魔法及び闇属性魔法の使い手。
【備考】トコナツ島に出張で来た女医。元はオノゴロの没落貴族出身。
島長のモーリィとは魔法修行時代でのライバルで、彼女に対抗して薬の力で不老不死となった。それでも内心は彼女を心配しており、世界めくれもあってトコナツ島に来た。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 14:22:03.49 ID:V2tWq2F00
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】30歳
【容姿】全身傷だらけでボサボサの茶髪。生気の無い目が特徴。
【性格】無口で無表情。任務以外のことには一切関心を向けない。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】元はセイントレア王国の騎士でロイエ教原理派を信仰していたが、世界めくれ発生時にかろうじて生き残り王国を脱出。長年放浪の旅を続けた後、現在は暗黒館に所属している。その戦闘技術は確かで、主に両手剣を使用しているが大抵の武器は問題なく扱える。度々危険な任務に志願し、生還してきた実績を持ち、クーからも危うさを抱かれる一方で信頼も得られている。魔翌力感知にも長けているため、今回トコナツ火山島へ先遣調査に派遣された。
世界めくれの日に仲間や守るべき市民が成す術無く消滅してしまったこと、王国からたった一人命からがら脱出した後、憎むべき魔族国から派遣された救助隊に助けられたこと、さらにその後各地で「世界めくれを引き起こした元凶は原理派」との噂が流れ、噂を信じた人々から度々命を狙わね続けた結果、己の存在そのものに絶望し、ただひたすら死に場所を求めて戦い続けるようになった。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 17:58:33.22 ID:fJEcAFvUo
【名前】フローディア・エターナルエンド
【種族】不死鳥
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】赤橙黄色の美しい羽毛を纏うキレ長美人。夏でもどこでも厚着していて、見るだけで暑くなる。
【性格】厳しさと優しさを兼ね備えたバリキャリ女性
【魔法】全てを維持する
【備考】
とある目的で火山島へやって来た。
ネオシノホシ、通称NEOのメンバーの一人。シノホシとは別組織。姉がおりそれが非常に優秀なためコンプレックスに苛まれた人生を送ってきた。何もかも勝てなかったが、不死性だけは群を抜いて高く自分ですら何をしたら死ぬのか分からない。見捨てられたる者を放置できない性分で全生命の不死化を最終目的に行動している。死なないし痛みもないそれこそが平和への道と信じている。世界のため、皆のため、全てのためとのたまっているが結局性根のところで自分だけが不死でいつまでも生きていくのが寂しくて怖くて仕方がないだけである。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 18:09:29.69 ID:ufSbvn6qo
【名前】リーゼリット・ヴィルト
【種族】人間 【性別】女性 【年齢】16
【容姿】外ハネした黒の長髪と瑠璃色の瞳を持った少女。紺の長袖シャツとスリムパンツを着ており、仕事の際には黒のサバイバルジャケットを羽織って幾つものポーチが備え付けられたベルトを腰に巻く。ジャケットとポーチにはナイフ・銃のパーツ・罠・薬などの狩猟道具が入っている。隠れ巨峰持ち。身長159cm。
【性格】属性は中立・善。気さくで陽気で自由奔放な明朗少女。一方で命のやりとりではシビアな一面も。"益のない人助けはせず、仲良くはするが連みはしない、利己的でドライな人物"を自称するが、最終的には助けてしまうし割と縁も大事にする。人の良さが隠し切れない根っからの善い人。
【魔法】千里眼の魔法を扱う。約6〜8km先までハッキリと見通せる。極めれば霊視や透視、未来視さえもできる強力な魔法だが、彼女の才能ではスコープ代わりが限度。基礎魔法も一通り扱えるが正の属性を伴う物は全く適正が無い。
【備考】特に宛もなく漠然と毎日を過ごす夢無き狩人。愛称はリーゼ。
世界めくれそのもの又はその二次災害によって住む場所を失った"世界めくれ難民"の一人。突然故郷の村と家族を失って、頼れる相手もおらず、生きる目的も見つからないまま、親から教わった狩人の技で日銭を稼いでただ何となく暮らしている。今は暗黒館幹部の一員で依頼達成率は9割。当初は境遇を案じたオーナーによる贔屓加入だったが、何だかんだで依頼を熟すので重宝されている様子。仕事も懐事情もいつもギリギリだが、性格故に自ら苦労を増やしてしまう難儀な子。
狩人らしく千里眼と狙撃型魔導銃による遠距離射撃が得意で、最大射程は約800m。運動神経もそれなりに良い。しかし自分が平凡な人間である事を理解しているので、下調べと準備を欠かさない堅実派。
好き:美味しい料理、道具の手入れ、小動物
苦手:頼まれ事(無碍に出来ない為)、肌の露出、独り
夢:行方不明
大嫌い:命を軽んじる人、黒い影の魔物

必要無いかもしれませんが、私が本スレにて採用して頂いたベルトーネ及び明石家の二人もご自由にお使いください。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/27(日) 21:35:05.50 ID:icu77vFQO
【名前】セーレフェリア・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】18
【容姿】金髪に十字星のような瞳を持ち、背は低め。笑顔が素敵。
【性格】無垢なる邪悪。人でなしのろくでなし。
【魔法】衝撃波。強い。
【備考】王国の大貴族出身であり、この一族は優秀な遺伝形質を代々外部から取り入れて人為的に進化を促してきた。必要ならば魔族も亜人も問わず取り込んでおり、その遺伝子はもはや人間のそれとは異なる生物種として確立されている。ただの人型の化物と形容できる。現在は世界めくれを巡る王国内部のゴタゴタから勢力を伸ばし、王族を凌ぐ強力な権勢を誇るようになった。その中でも彼女は一族の特色を忠実に受け継いでおり、一族と優秀な遺伝子を持つ者以外には何も関心を示さず、人間も魔族も等しく一族に支配されるべき存在と認識している。人類の敵。
112 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/28(月) 01:54:13.84 ID:L7M/LHJMO
みなさま、ありがとうございました。
丁重に扱わせていただきます。
ではまた次回(おそらく土曜日です)よろしくお願いします
113 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/29(火) 22:58:58.20 ID:0DAvFyr8O
急遽ですが本当に少しだけ進めたいと思います。
114 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/07/29(火) 23:00:23.98 ID:0DAvFyr8O
ーークロシュヴァル号 甲板

サーシャ「うわあ……すっごい広い……」

ガイ「下からは見えなかったがプールもあるな」

サーシャ「船にプールがあるなんて初めて見たよ!これ、海に浮かんでるのにさらに泳げる場所があるって変な感じだね」

ガイ「ああ。随分と贅沢な造りだ……」

黒髪セーラー人魚「おやおや、二人共こういった船に乗るのは初めてかな?」

サーシャ「はい!いつもはもっと古めかしい船ばかりで……あなたは?」

ガイ(人魚か。自分で泳げばどこへでも行けるはずだが……)

黒髪セーラー人魚→ミチル「私はミチル・ムーリン。このクロシュヴァル号の船長をしてるの」

ガイ(人魚の船長……なるほど、ある意味適任だな)

サーシャ「船長さんだったんですか!」

ミチル「ふふ、こう見えても経験は長いんだよ。海の声も聴けるし、この航海も安全に導いてみせるさ。例え嵐が来ようともね!」ドヤァ

サーシャ「なんだか頼もしいですね!」

ミチル「文字通り、大船に乗ったつもりでゆっくり寛いでいってください!船内にも様々な設備があるから退屈しないよ!」

ガイ「そうさせてもらいます。サーシャ、部屋に荷物を置きに行こう」

サーシャ「そうだね!……ねえ、荷物置いたら一緒に船内を回らない?」

ガイ「ああ、構わないぞ」

サーシャ「じゃあ早く置きに行こ!」


ワイワイガヤガヤ

裕福そうな客「まだ仕事は残ってるんだが……ここへ連れてきた理由はなんだ?」

グラサン客「こうして無理矢理連れて来ないと休まないですよね?友人として少し心配をしているんですよ」

黒ジャケットの少女「……あの男とエルフの子が依頼の対象?もう少し観察してみるかな……」

ミチル「……ふむ、リストに乗ってる人は全員乗ったみたいですね。それでは、出港します!!!」

クロシュヴァル号「」ボーッ

*トコナツ火山島へ2日間かけて向かいます。
(1日目)
このレスのコンマが80以下で嵐が起きます。

航海中何をする?または何が起きた?
安価下1〜3
※船内にはプール、温泉、カジノ、図書館、レストラン等があります。参考までに。
自由安価でありそうな場所を安価してもらっても大丈夫です。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:06:09.10 ID:UWpdoIDgo
早速プールへ遊びに行く
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:07:46.31 ID:YsYYE/FN0
図書館で色々と本を読んでみる
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/29(火) 23:19:16.25 ID:B3KXrxjlo
カジノで全財産を倍にしてくる
118 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:07:42.52 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 甲板

サーシャ「やっぱり最初はここだよね!」

ガイ「プールか。泳ぐなら水着に着替えた方がいいんじゃないか?」

サーシャ「えへへ、実は荷物を置いてきたとき、中に着てきたんだ」チラッ

ガイ「……何?」

水着サーシャ「じゃーん!」パッ

サーシャ「どう、かな?」

ガイ「……」

ガイ(元々のスタイルの良さを鍛えられた身体が引き締まったラインを際立たせ、それを水色のビキニが更に強調してきて凄く色っぽく感じる)

サーシャ「な、何か変……?」

ガイ「あ、ああ。すまない。よく似合っている」

サーシャ「……そっか。ありがと!」ニコッ

サーシャ「それじゃあ早速、入ろっかな!」

ザパン‼︎

ガイ「俺はそこで休んでいる。何かあったら遠慮なく呼んでくれ」

サーシャ「……ガイは泳がないの?」

ガイ「今は泳ぐ気分じゃないだけだ」

サーシャ「もしかして……実は泳げなかったり?」

ガイ「そういう訳じゃない」

サーシャ「えいっ」バシャッ

ガイ「……」ビシャビシャ

サーシャ「あはは!ほら、ちょっと冷たいけど気持ちいいよ!着替えて一緒に泳ごうよ!」

ガイ「……まったく」ヌギッ

サーシャ「えっ!?水着に着替えないの?」

上裸ガイ「この気温ならすぐに乾く」

ガイ「……それにやられっぱなしは性に合わなくてな!」

ザパン‼︎

ガイ「反撃だ!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

サーシャ「きゃっ!ふふっ、やったな!」バシャッ‼︎バシャッ‼︎

ガイ「ぶふっ……正確に顔だけを狙ってくるな……待て、一回やめてくれ……サーシャ!」

サーシャ「ほら〜反撃してみなよ〜♪」スイー

ガイ「くっ……待て!」スイー バシャバシャバシャッ‼︎

サーシャ「あはは!楽しいね、ガイ!」

⭐︎プールで楽しく遊びました
119 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/01(金) 22:08:11.54 ID:Sq8q47GEO
ーークロシュヴァル号 船内

サーシャ「ふー、結構遊んだね!ちょっとゆっくりしようか」

ガイ「……寄りたい場所があるんだが構わないか?」

サーシャ「いいよ!どこに行きたいの?」

ガイ「あそこだ」スッ

サーシャ「……図書館?」



ーークロシュヴァル号 図書館

ガイ「……ほう」

サーシャ「これは……地上の図書館と比べても充分、立派だね。何か読みたい本でもあるの?」

ガイ「少し調べたいことがあるんだが、こういう静かな所が落ち着くというのもある。別の所に行っていても構わないぞ」

サーシャ「大丈夫、私もこういう場所は好きだから。落ち着くし、何気なく開いた本から新しい発見があると嬉しくなるんだよね」

ガイ「そういうものか」

サーシャ「うん。せっかくだし読んだことない本を読もうかな。私はこの辺りで読んでるね」

ガイ「わかった」

ガイ(……"コレ"について何かわかる本があればいいが)ガサゴソ

翡翠の賽「」コロ……

コンマ下1

01〜60 アーティファクト図鑑
61〜90 世界を巡る奇跡の品々
91〜00 運命神の祝福について
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/01(金) 22:09:01.48 ID:yCBUGoSFo
さて
121 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:16:30.63 ID:v/vfrkwsO
ガイ(……アーティファクト図鑑か。何か手掛かりあればいいが)ペラッ

*本書におけるアーティファクトとは、古代に造られ、常識を超える力を宿した遺物を指す。
これらは遺跡や過去の影響が色濃く残るダンジョンなど、人跡未踏の地に眠っていることが多い。
発見されること自体が極めて稀であり、その希少価値から高額で取引される傾向にある。

本書では、現在確認されているアーティファクトの一部、または古文書や伝承により存在が記されているものについて記載する。

・蒼天の杯
ある遺跡で発見された水晶のように透き通った杯。液体を注ぐと、瞬時に清浄な水へと変化させる。ただし、1日の使用回数に限度があり3〜4回ほど使うと効果を一時的に失うが、一日使わなければ再度、使用可能になる。

・黒曜の棺
かつて吸血鬼が世界を支配していた際に使用していたとされる棺。この棺の中で眠った吸血鬼はあらゆる傷や病を回復できるが、著しく理性を失ってしまう。

・灰の砂時計
砂が逆方向に流れる砂時計。ただそれだけだが、この砂時計にかけられているのは重力魔法ではなく神話に出てくる時間魔法であるとの見解が強く、神話が実際に起きたことの証明だと主張する人々が多い。

・真紅の鍵
存在が疑問視されるアカシャ図書館へ通じると言われる鍵。見た目は一般的な鍵ではなく血のように赤い色をした幾何学的な模様が施された手のひらの大きさ程度の棒である。これが記されている文献には使用方法が乗っていないため、現在も使用方法が研究されている。

・運命神の賽
運命を変える力が宿る立方体。白い賽が最も多く確認されているが他にも様々な色や形状が存在するとされる。その全てにおいて共通するのは運命神の祝福を受けた者のみがその力を行使できるという点である。祝福を受けていない者が使用してもただの立方体でしかない。

ガイ(運命神の賽……俺が手に入れたのはこれに近い物だろうか?……しかし、この賽は俺が持つべき物ではないという確信がある)

ガイ(もしこれが運命神の賽だとしたら、いずれは正しい持ち主に渡さなければならない。不思議とそんな予感がする)パタン

サーシャ「ふーん……そういう本、好きなんだ」

ガイ「……いつの間にそこにいた?」

サーシャ「さっきからいたよ。何回か声をかけたんだけど、全然気づかないんだもん。集中してたんだね」

ガイ「そうだったか……悪い」

サーシャ「ううん、気にしてないよ。それで、調べ物は終わった?」

ガイ「ああ……終わったが、解決したわけじゃない。ただ、新しい疑問が増えただけだ」

サーシャ「ふふっ、そういうのも面白いと思うな。謎があるほうが、もっとワクワクするでしょ?」

ガイ「ふっ……そうかもしれないな」

⭐︎翡翠の賽への理解を深めました
122 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:18:01.02 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 船内
ーー夜

スタスタ

ガイ(夜も更けてきたな。サーシャは寝ると言って部屋に戻った。俺も眠りたいところだがどうにも眠気がこない……)

ガイ(こうして歩いていれば眠くなるだろうとふらついている訳だが……何も変わらんな)

ガイ(ん?ここは……)

ーークロシュヴァル号 カジノ

ワイワイガヤガヤ

ルーレット「」ゴロゴロ……

客A「頼む、当たってくれ!!!」

客B「当たれ!当たれ!当たれェ〜〜〜ッ!」

ガイ(カジノか。相変わらず……熱気がすごいな)

ガイ(こういった賭け事にあまりいいイメージはない。悲惨な目にあったヤツをリテン・ヘイヴンで大勢見てきた。それらを見たことがあると自分から進んでやろうとは思えないが……限度を持って楽しむ分にはいいだろうか?)

ガイ(流石に全財産を使う訳にはいかないが、今持ってる手持ちの金だけなら全て失っても痛くはない)

スロットマシン「」キラキラ

ガイ「……試してみるか。やっている内に眠くなるだろ」

スロットマシン「」チャリン!!……グルグル……

コンマ下1

90以上、またはゾロ目で当たり
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 00:20:29.94 ID:HWcETOwr0
124 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:36:50.95 ID:v/vfrkwsO
スロットマシン「」ビタッビタッシーン……

ガイ「……止まった?」

スロットマシン「」……ビタッ ピカン‼︎

スロットマシン「〜〜〜♪」ピカピカピカン‼︎

ジャラジャラ……

ガイ(当たってしまった)

客C「お、兄ちゃん大分景気いいね!その演出を久々に見たよ!」

ガイ「……どうも」ジャラジャラ……

ガイ(明日はサーシャに飯でも奢るか……ん?)

黒ジャケットの少女「……」ジッ……

ガイ(なんだか気まずいな……終わり次第さっさと自室に戻ろう)ジャラジャラ……

⭐︎お金がかなり増えました
125 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 00:38:41.08 ID:v/vfrkwsO
ーークロシュヴァル号 甲板
ー朝

ミチル「〜〜〜♪」

クルーA「おお、船長が歌っているぞ!」

クルーB「今回の航海じゃ嵐が来てないからな!機嫌がいいんだろ!」

クルーC「ああ……いい声だぁ……」ウットリ

クルー達「」ワイワイ

ガイ「……やはり人魚は歌が上手いな」

サーシャ「そうだね……思わず聞き入っちゃった」

ガイ「あと一日でトコナツ火山島につく。船での時間を有効に使おう」

サーシャ「そうだね!今日は何しよっか?」

*トコナツ火山島へ2日間かけて向かいます。
(2日目)

航海中何をする?または何が起きた?
安価下1~3
※船内にはプール、温泉、カジノ、図書館、レストラン等があります。参考までに。
自由安価でありそうな場所を安価してもらっても大丈夫です。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:01:34.61 ID:I4cNH5Kso
人目も憚らず魔法の修行
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:02:29.57 ID:4w3dmzybo
こっちを見る黒ジャケットの少女に話しかけに行く
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 01:09:21.69 ID:xb9gNnmk0
海からアイテム漂着
129 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 08:11:38.48 ID:oymUy94cO
サーシャ「そういえばガイ、下級の攻撃魔法ってどの属性を扱えるの?」

ガイ「ああ、この前は速度強化しか見せていなかったな。俺が使えるのは炎と風、それと雷属性か」

サーシャ「複数属性を扱えるの?」

ガイ「ああ。といっても下級魔法だがな」

サーシャ「……ちょっとだけ、見てみたいな〜」

ガイ(うっ……視線が痛い。魔法はあまり得意じゃないんだが……)スッ

ガイ「……炎よ」
小さな火球「」ボゥッ‼︎

ガイ「次は風」
小さな竜巻「」ビュオオオッ‼︎

ガイ「そして、雷」
雷光「」ビリビリビリッ‼︎

サーシャ「おー!まるで魔法使いみたいだね!」

ガイ「……流石にそこまでのレベルではないが、褒められて悪い気はしない」

サーシャ「ううん、充分凄いよ!私も使えるようになりたいな。私もたまに練習してるんだけどなかなかできなくて……」

ガイ「……少しなら教えられると思うぞ」

サーシャ「えっ、いいの?」

ガイ「本職ほど専門的には教えられないがな」

サーシャ「是非ともお願いします!先生!」

サーシャが魔法の練習をします。

安価下1

炎、水、風、地、光の中から一つ選んでください

コンマ下2

01〜40 少しわかったかも!
41〜90 できた!
91〜00 予想以上にできちゃった
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:34:18.92 ID:HWcETOwr0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 08:38:11.05 ID:XbR1xE4K0
132 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:04:18.11 ID:Ok/reikbO
ガイ「新しく魔法を覚える場合、まずは自分の得意な属性に性質が近いものから習得するのが一般的だが……サーシャは回復魔法と遠視魔法が使えるんだよな?」

サーシャ「うん。属性的には無属性になるのかな?この場合は何から始めればいいんだろう」

ガイ「そうだな……回復から連想して、植物を育てる土……水……地属性か水属性を試してみるか」

サーシャ「そんな適当な感じで決めちゃうの!?」

ガイ「意外とこれが馬鹿にならなくてな。魔法は想像することが大事だ。一度掴めばすぐ使えるようになる」

サーシャ「そういうものなんだ……それじゃあ地属性を練習してみようかな」

ガイ「なら砂を具現化させてみるか。よし、手のひらに魔翌力を集中させろ」

サーシャ「……こう?」

ガイ「ああ、いい感じだ。それを維持したまま、土や砂をイメージしながら回復魔法を使うときのように形にしていけ」

サーシャ「むむむ……!」
少量の砂「」サラ……

ガイ(魔翌力の流れも安定している……初めてにしては筋がいいな)

サーシャ「うっ……ぐぬぬ……!」
砂「」サラサラサラ……

ガイ「いいぞ、その調子だ」

サーシャ「……ダメっ!限界!」
消えゆく砂「」

ガイ「……少量だが、確かに砂が形成されていた。地属性の入り口は掴めたんじゃないか?」

サーシャ「うん、少しだけわかった気がするよ!ありがとね、ガイ!」

ガイ「……礼を言われるほどのことはしていないさ」

⭐︎サーシャが地属性の感覚を掴みました
133 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:06:16.35 ID:Ok/reikbO
ーークロシュヴァル号 レストラン

大盛りオムライス「」ドン‼︎

サーシャ「わあ……本当にいいの?結構いい値段したよね、コレ……」

ガイ「ああ。慣れない属性の魔翌力を扱って疲れているだろうし、何も気にせず食べてくれ」

サーシャ「じゃあ、そういうことなら……いただきます!」モグ

サーシャ「〜〜〜!!!これ、すっごく美味しいよ!ガイも食べる?」

ガイ「いや、俺は大丈夫だ……ん?」

ガイ(……また、視線を感じる)

黒ジャケットの少女「……」

ガイ(昨日もカジノでアイツに見られていたな……こっちから伺ってみるか)

サーシャ「ガイ、どうかしたの?」モグモグ

ガイ「……すまん、少し手洗いに行ってくる。ここで待っててくれ。」

サーシャ「あ、止めてゴメンね!いってきていいよ!」

ガイ「悪いな、すぐ戻る。もし何か食べたかったら追加で注文してていいからな」

134 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:07:04.91 ID:Ok/reikbO
黒ジャケットの少女「……はじめまして、ガイさん?でいいんだよね?」

ガイ「お前は誰だ?何故俺たちを見張っている?」

黒ジャケットの少女「まあまあ、そんなに焦らないで。これ見ればわかるでしょ?」スッ

スライムが描かれたメダル「」ポン

ガイ「……暗黒館の幹部か」

黒ジャケットの少女→リーゼリット「そうそう!私はリーゼリット・ヴィルト。オーナーからの依頼であなたを助けるように言われてるの。よろしくね」

ガイ「それなら最初から声をかけてくれればいいものを」

リーゼリット「だってあのエルフの子と楽しそうにしてたから声かけづらくて……」

ガイ「……」

リーゼリット「そ、そんな目で見ないでよ!アンタも逆の立場だったら絶対、声かけなかったでしょ!」

ガイ「……否定はしない」

リーゼリット「でしょ?だから様子見してたの。まあ、オーナーからの依頼ってのは本当だから安心して」

ガイ「依頼の内容は?」

リーゼリット「簡単に言うと、トコナツ火山島での調査と護衛。それとアンタ達の全般支援が任務だよ」

ガイ「なるほど。それで、俺たちと一緒に行動するのか?」

リーゼリット「えっ、意外とあっさり受け入れるんだ。てっきり必要ないとか言われると思ったよ」

ガイ「……なぜそうなる?俺たちへの全般支援が任務なら一緒に行動した方が合理的だろう」

リーゼリット「ははっ、思ったより話が早くて助かるね。それじゃ、よろしく」パッ

ガイ「?」

リーゼリット「握手だよ、握手」

ガイ「ああ、すまん。よろしく頼む」ガシッ

リーゼリット「あー、それとあのエルフの子……サーシャちゃん?にはタイミングみて話かけるから知らん顔して合わせてよね。変に警戒させたくないし」

ガイ「わかった」

リーゼリット「それじゃ、また後で……といいたいところだけどゴメン、今から合流してもいい?」

ガイ「……好きにしろ」

135 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 22:09:03.24 ID:Ok/reikbO
ガイ「待たせたか?」ストン

サーシャ「お帰りー、全然大丈夫だよ!」モグモグ

ガイ「ならよかった」

ガイ(テーブルの端に皿が3枚積んであるな……あの量のオムライスをこの短時間で3枚も?)

リーゼリット「すいません、お二人方。席がどこも空いてなくて……ここ、相席させてもらっても?」

サーシャ「構いませんよ!ガイもいいよね?」

ガイ「……ああ。問題ない」

リーゼリット「そう?ありがとう、助かるよ。私はリーゼリット。一応、冒険者の仕事してるんだ。こうして会ったのも何かの縁、よろしくね!」

サーシャ「サーシャです!よろしくお願いします!」

ガイ「……ガイだ。俺たちはトコナツ火山島へ地質調査に向かうんだが、君は何をしに向かうんだ?」

リーゼリット「あー、私も仕事のついでで向かうんだよね、ほら」ペラ

サーシャ「……あ、同じ依頼!こんな依頼を受ける人ってガイ以外にもいたんだ……」

リーゼリット「あはは、もの好きってやつかな。ねえ、もしよかったら一緒に行動しない?」

サーシャ「私はいいけど、ガイは大丈夫?」

ガイ「問題ない。人手が多ければその分早く依頼を終えることができるだろう」

リーゼリット「じゃあ決まりだね。よろしく、お二人さん!」

⭐︎リーゼリットがトコナツ火山島の依頼を手伝ってくれます
136 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/02(土) 23:34:05.86 ID:ra3JLS12O
ーークロシュヴァル号 甲板

ミチル「久しぶりに嵐が起きない航海……こんなに清々しい気持ちは久しぶりだ〜!」ググッ

ミチル「もう少しでトコナツ火山島へつくし、このまま何事もなく終わりそうだね……ん?」

ミチル「前の方に何か……流れてる?」

ミチル「水の精霊さん、あれが何かわかるかい?」

ザァーン……ザザーン……

ミチル「ふむふむ……なるほど、中身はわからないけど何かが入った木の箱だと。それなら引き上げてみるか」

ミチル「みんな、ロープを準備して!前方の漂流物を引き揚げるよ!」

クルーA「了解!ロープ持ってきます!」タッタッ

クルーB「船長、位置を合わせます!」ガチャガチャ

ミチル「お願いね、慎重に寄せてよ!」



ザワザワ……

ミチル「それで引き揚げてみたはいいものの……」

施錠された箱「」ポン

クルーC「鍵がかかってますね……壊して開けてみますか?」

ミチル「うーん、罠の可能性もあるし、中の物も一緒に壊してしまうかもしれないし……どうしたものかな」



サーシャ「ご馳走様でした〜!あれ、なんだか人だかりができてるね」

ガイ「船員たちが集まっているな。何かあったのかもしれん」

リーゼリット「面白そうだし行ってみよっか」



サーシャ「ミチル船長、どうしたんですか?」

ミチル「おや、お客さん。前方で箱を引き揚げたんだが、しっかり施錠されててね。罠かもしれないし、どう開けたもんか悩んでたところさ」

リーゼリット「……ずいぶんと古そうな鍵だね」

ガイ「少し見せてもらってもいいですか?」

ミチル「もちろん、どうぞ」

ガイ「……昔、こういう古い鍵の仕組みは扱ったことがある。慎重にやれば壊さずに開けられるかもしれん」

サーシャ「ガイならできそう!」

ミチル「それじゃあ解錠を任せてもいいかな?」

ガイ「はい。罠だったときは危ないので離れていてください。サーシャ、もしものときは回復を頼む」

サーシャ「あまりあってほしくないけど、任せて!」

カチャカチャ……

箱の中身はなんだった?

コンマ下1
01〜05 ?
06〜20罠だ!
21〜30 空っぽでした
31〜60 市販品が入ってました
61〜90 それなりにいいもの(安価下2)
91〜00 アーティファクト(安価下2)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:35:59.91 ID:dibkVHb9o
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 23:36:41.22 ID:zcVOXAtl0
黒曜の棺
139 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 00:27:49.76 ID:PS9nFxYDO
カチャカチャ……カチャン‼︎

ガイ「開いたぞ……!?」

ガイ(なんだ、この凄まじい威圧感は……?)

サーシャ「……なんだか急に寒気がしてきたね」

リーゼリット「……もしかして、罠?」

ガイ「いや、そうじゃない。これは一体……」

ミチル「中に入ってるのは一体なんなんだい?」

ギィー……

鎖で縛られた黒曜の棺「」ゴゴゴゴゴ……

ガイ「これは……アーティファクトか?」

サーシャ「何これ……嫌な感じがする……」

リーゼリット「凄く不快だね……なぜかわからないけど、とてつもない威圧感を感じるよ」

ミチル「海にはいろんな物が流れている。こういったものが漂流しているのはなんら変なことじゃないさ。どれどれ……」

ミチル「ふむ……どうも見たところ中身を出さないように厳重に封印しているようだ。簡単には解けないけど触らない方がいいだろうね」

ガイ「黒曜の棺……かつて吸血鬼の王が使っていたとされる棺だ。ほぼ本物とみて間違いないだろう」

サーシャ「ひええ……じゃあ中に入ってるのは……吸血鬼?」

ガイ「そうとは限らないが、黒曜の棺は中で眠った者の病や怪我を治療する効果がある。その代償に中で眠った者は理性を失うと図鑑には記されていた」

リーゼリット「これは然るべき所に預けた方がいいんじゃない?」

ミチル「そうだね。こんな物を船の上で開けるなんて自殺行為だよ。この船と乗員の安全は私の責任だから、あとは任せておいて」

ミチル「クルーたち、封印を傷つけないよう慎重に運んで。船倉の一番奥、檻に入れて厳重に保管!交代で見張りを立てること!」

クルー達「了解しました!」

ガイ「……あの棺は最終的にどうするんですか?」

ミチル「一度ウォーターポートに戻って、魔族国にでも送るよ。あそこなら専門家が多数いるし、何より吸血鬼が納めていた国だからね」

リーゼリット「それが一番だね。間違っても誰かが興味本位で開けたりしなきゃいいけど」

サーシャ「絶対近づかない方がいいね……あんな嫌な感じ、初めてだよ」

ミチル「まあ、君達は心配しなくていいよ!もうそろそろトコナツ火山島だ。降りる準備を済ませてきた方がいいですよ」

サーシャ「あっ!?まだ何も準備してないから急がなきゃ!」

⭐︎黒曜の棺を引き揚げました。後で魔族国バイオレットへ運ばれます。
140 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:02:53.85 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツ火山島 港

カモメ「クゥー、クゥー」

クロシュヴァル号「」ボーッ

ミチル「皆様、ご乗船ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております!」



サーシャ「んー……!ついたね、トコナツ火山島!なんだか南国っぽい香りがするよ。」

ガイ「……おそらくまたあの船に乗ることになると思うぞ」

サーシャ「本当!?あ、でもそんな頻繁に乗ったらお金が持たないんじゃ……」

リーゼリット「大丈夫だよ、サーシャちゃん。ガイさんは昨日カジノで大勝ちしてるから」

ガイ「おい」

サーシャ「えっ!?いつの間に!!!」

リーゼリット「ふふっ……あ、そうだ。宿は決まってるの?オススメの所があるから案内するよ。トコナツシーサイドホテルっていうんだけど」



ーー海沿い

スタスタ……

ガイ(今向かっているのはクーさん……オーナーの知り合いが経営している場所か?)コソッ

リーゼリット(そうだよ。ホテルの外見はちょっと気になるけど、目立たないから拠点にするには丁度いい場所だよ)コソッ

ガイ(なるほど……)コソッ

サーシャ「あれ……?看板だとこの辺りにあるはずなんだけど、ホテルらしい建物が見当たらないね」

リーゼリット「もう見えてるよ、ほら」

茅葺建築の家屋「」
 古めかしい看板『トコナツシーサイドホテル』

サーシャ「えっ……あれがホテル!?もっと大きくて豪華なのを想像してたよ!」

ガイ「……ずいぶんと素朴だな」

リーゼリット「見た目だけで判断しちゃダメ。中はちゃんと快適だよ」

サーシャ「そ、そうなんだ……豪華客船に乗ったあとだからか、ギャップがすごいね」

ガイ「まあ、泊まってみればわかることだ」

リーゼリット「安心しなって。こういう場所の方が拠点にするには丁度いいんだ。さ、案内するね」
141 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 01:22:28.88 ID:KFiCpgYKO
ーートコナツシーサイドホテル 玄関

若女将「いらっしゃいませ。あら、リーゼリットさん。今回は3名でご利用するんですね。お部屋はどうなさいます?」

リーゼリット「久しぶり。また泊めさせてもらうね。部屋は……2部屋でいいでしょ?」

サーシャ「うん、大丈夫だよ」

若女将「かしこまりました。すぐにご案内しますね〜」



ーートコナツシーサイドホテル 客室

ハンモック「」ユラユラ

ガイ(さて、トコナツ火山島についた訳だが……どこから調べたものか)ユラユラ

ガイ(怪しいのはやはり火口付近……?いや、憶測で突っ込むよりも、この島を知る人間から情報を集めた方が確実か……)

現在はトコナツ火山島です。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:26:31.19 ID:6upraMSW0
サーシャと一緒に住人への聞き込み
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:45:24.18 ID:N1/VvEM3o
島の偉い人の所へ挨拶に行ってみる
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 01:53:08.02 ID:Xuoj5MpqO
何がなんでも火口に直行
145 : ◆sIVlz2/mNs [sage]:2025/08/03(日) 18:25:26.59 ID:9DFJhVHxO
ーートコナツ火山島 市街

スタスタ……

ガイ「まずは島長に調査する許可をとろうと思う」

リーゼリット「わざわざ許可をとらなくとも勝手に調べればいいじゃん?」

ガイ「余計なトラブルは避けたい。正規の手順を踏んでおくに越したことはないだろう」

サーシャ「うんうん、それに隠れてやるよりも堂々としてたほうが気分がいいしね!」

リーゼリット「ふーん、まあ好きにすれば?私はどっちでもいいよ」

サーシャ「あはは……あ、あれが島長の家かな?」

ガイ「……ここまで来て言うのもなんだが、事前の連絡なしに訪ねてもよかったのだろうか」

リーゼリット「大丈夫大丈夫、島長は不利益になるようなことをしなければ来るもの拒まずってタイプらしいから。むしろ面白がってくれるかもよ?」



ーー島長の家

サーシャ「すいませーん、島長にお聞きしたいことがあって伺ったんですけど、どなたかいらっしゃいませんかー?」

ガラッ

猫人の男「お待たせして申し訳ありません。島長は現在、不在しております。もし私でよければ用件をお伺いしますよ」

ガイ「暗黒館の依頼で地質調査に来たんですが、調査をするにあたって正式な許可をいただきたく思い伺いました」

猫人の男「ああ、暗黒館の……地質調査なら危険な地域以外であれば自由にやってもらってかまいませんよ」

ガイ「危険な地域?」

猫人の男「ええ、火口付近や溶岩地帯は現在、島長の判断で立ち入りが禁止されています。申し訳ないのですが、どうしてもその辺りを調査したいのであれば日を改めるか、島長本人から許可を貰ってください」

サーシャ「そうなんですね……どうして立ち入りが禁止されているんですか?」

猫人の男「最近、火山活動が活発でしてね。直ちに影響があるわけではないのですが、念のためです」

リーゼリット「なるほどね……島長は今どこに?」

猫人の男「その危険地域一帯の調査を火属性に耐性のある者と一緒に見回っております。当分は帰ってこないでしょうね」

サーシャ「島長さん、自分で見回るなんてすごいね。でもちょっと心配だな……」

ガイ「……そうか。なら会うなら戻ってくるのを待つか、こちらから行くしかないわけだ」

リーゼリット「行く気は?」

ガイ「危険を承知で踏み込む理由は今のところない。まずは安全な範囲で調査を進めよう」

サーシャ「うん、私もそれがいいと思うよ。安全な場所からでも分かることはたくさんあるしね!」

猫人の男「そうしていただけると助かります。火口周辺は予想外の噴気が出ることもありますから……。何かあれば、私か島の者に声をかけてください」

ガイ「わかりました……それでは失礼します」ペコリ

⭐︎トコナツ火山島の地質調査の許可をいただきました(危険地帯の許可はいただいてません)
146 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/03(日) 20:21:41.14 ID:aNpM1IKzO
ーートコナツ火山島 港

サーシャ「〜♪」

リーゼリット(ねえ、一旦二手に別れて情報を集めない?10年前に世界樹の光が落ちた場所がどの辺りかを特定しなきゃ残滓を調べようもないでしょ?)コソ

ガイ(賛成だ。俺とサーシャはこの辺りで色々聞いてみる)コソ

リーゼリット(了解。それじゃあ私は過去の記録を調べてくるよ。またあとでね)コソ

サーシャ「ねえガイ……あれ?リーゼリットさん、どこ行ったの?」

ガイ「資料を調べに行った。すぐ戻るだろう」

サーシャ「そっかー、頼りになるね!じゃあ私たちはどうする?」

ガイ「この辺りで変わったことがないか聞いてまわるぞ」

サーシャ「うん!……でも地質調査に聞き込みって必要なのかな?」

ガイ「地面の変化は見ても分かるが、昔からここにいる連中の話はそれ以上に確かだ。無駄にはならんだろう」

サーシャ「なるほど!そういうことなら聞いてみよう!」

コンマ下1

01〜20 とくに聞き出せなかった
21〜40 かつて世界樹の光が落ちた場所
41〜90 ↑+最近の火口の様子
91〜00 ↑+???
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 20:25:07.39 ID:wSTVbeNo0
148 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:34:08.11 ID:xiJlL2H0O
サーシャ「すいません、今お時間大丈夫ですか?」

魔族のお姉さん「あら、どうしたのお嬢ちゃん?」

サーシャ「実はこの島の地質を調査しているんですけど昔のことを知りたくて……過去に何か大きく変わったことがあったりしたら教えてほしいです!」

魔族のお姉さん「う〜ん……火山が元気になるのはしょっちゅうだし……今もまた火口とかは立ち入りが制限されているみたいだけど……最近ってなったら世界めくれくらいしかないわね……」

魔族のお姉さん「あっ、そうそう!世界めくれが起きる前くらいに流れ星がトコナツ火山の山頂に落ちてね。噴煙が今までで一番噴き上がってたし、火山の魔物も増えたし、もう大変だったんだから!」

サーシャ「なるほど……ありがとうございました。引き留めてしまってごめんなさい!」

魔族のお姉さん「全然いいわよ。参考になったら嬉しいわ」ヒラヒラ



サーシャ「うーん、あまり地質調査には関係ない情報しか聞けなかったなー」

ガイ「……いや、10年前とはいえ当時の様子を知り得たのは大きいぞ。今と比較ができるからな」

サーシャ「世界めくれが起きる前の流れ星……もしかして、世界樹の光だったのかな?」

ガイ「……世界樹の光を知っているのか?」

サーシャ「えー、知ってるもなにも、私はフォレスティナ出身だよ?世界樹の果実が別れて飛んでいくのを近くで見てたんだからね!」

ガイ「……そうか」

ガイ(かつて世界樹の光が落ちた場所はトコナツ火山の山頂付近の可能性が高い。リーゼリットと合流したら意見を聞いてみるか)

149 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:37:56.17 ID:xiJlL2H0O
ーートコナツシーサイドホテル 客室

リーゼリット「ーーというわけで、10年前に火山活動が最も活発になって以降は再び落ち着いたと……資料を見た感じ、大きく違ってはいないね」

ガイ「あとは現地を実際に確認して記録に残したら依頼完了だな。問題は立ち入り禁止の場所だが……」

サーシャ「島長から許可をとろうにも、調査に向かってしばらく戻ってこないらしいし……」

リーゼリット「こうなったら、あれだね!知らん顔して無理にでも見に行こう!」

サーシャ「ええっ!?そんなことしたら怒られちゃいますよ!?」

ガイ「……怒られるかどうかは問題じゃない。依頼は達成しなければならん。バレなければそれでいい」

サーシャ「えっ、本気で言ってるの?地質調査なら安全な範囲で十分でしょ!?」

リーゼリット「そう思うなら部屋で待っててもいいよ?私たちは行くから」

サーシャ「2人ともどうしてそこまで……」

ガイ「……」

ガイ(暗黒館本来の目的は秘匿されるようなものではない。依頼内容が他言無用なのはおそらく世界樹の光の力を悪用されない為だろう……これまで共に過ごした中でサーシャがその力を悪用するような人物でないことは明白だ。彼女にならーー)

ガイ「……よし」

リーゼリット「……ガイさん、もしかして伝えるつもり?」

ガイ「そうだ。彼女は信頼できる」

サーシャ「え……どういうこと?」

ガイ「サーシャ。君に伝えることがある」

サーシャ「な、なに……?急にどうしたの?」

ガイ「まず、暗黒館はただの冒険者ギルドの代替組織ではない。本来の目的は世界めくれの影響をなくし、在りし日の世界を取り戻す……それが暗黒館の目的だ」

ガイ「そして俺は暗黒館の幹部だ」

リーゼリット「……隠しててもしょうがないか。私も幹部だよ」

サーシャ「えっ、えっ?」

ガイ「君はあくまで一般の冒険者として今回の依頼を受けている。それは事実だ。だが俺たちには、依頼書に記されていないもう一つの目的がある」

サーシャ「……もう一つの目的?」

リーゼリット「10年前に世界樹の光がこの島に落ちた。その力の残滓がどれだけ残っているかを調べるのが、本当の任務」

ガイ「ああ。その力が悪用されれば、災厄を招きかねない。だからこそ、隠密での調査が必要だった」

サーシャ「……どうして、残滓の力を?」

ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要らしい。俺も詳しくはない……黙っていてすまなかった」

サーシャ「……」

ガイ「……無理に付き合わせるつもりはない。君は地質調査の範囲内で依頼を果たせばいい。
もし俺とのパーティを解散したければーー」

サーシャ「そんなこと言わないで!」
150 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 10:38:25.11 ID:xiJlL2H0O
ガイ「……サーシャ?」

サーシャ「……何でそんな大切なこと今まで黙ってたの?」

サーシャ「私たち、パーティを組んで日が浅いけど……あの時、ガイを信じたいって思った。だから今こうしてパーティを組んでるんだよ」

リーゼリット「……それでも隠されてたら、信じるのが難しくなるよね」

ガイ「……君を信じていなかったわけじゃない。ただ、この件は世界樹の光が絡んでいる。真実を知る者が少ないほど安全だと考えたんだ」

サーシャ「……そっか。でもね、パーティって信じ合うものじゃない?危険だからって理由で黙ってるのは、私は嫌だよ」

ガイ「……すまない」

サーシャ「ううん、もういいよ。だって今こうして話してくれたんだし……でも次からは相談してほしいな。私たち、仲間でしょ?」

ガイ「ああ……約束しよう」

サーシャ「うん、それでよし!」

リーゼリット「ふふっ……」

サーシャ「な、なんですか?私、変なこと言いました?」

リーゼリット「ごめんごめん、青春してるなぁって思って……その様子なら大丈夫そうだね?」

サーシャ「暗黒館の本来の目的はとても素敵なものだと思うので!私も協力します!」

ガイ「……なら、決まりだな。目立たない夜間から明け方にかけて力の残滓を調べて切り上げよう」

リーゼリット「うん、じゃあ今日は早めに休んで準備をしようか。出発する前に声をかけるね」

ガイ「わかった。夜明け前に集合しよう」

☆サーシャに暗黒館の幹部であることを伝えました。

☆立ち入り禁止地域へ潜入します
151 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 14:40:37.08 ID:Jw5URJtmO
ーートコナツ火山島 山道

ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!

サーシャ「それで、世界樹の光が落ちた可能性が高い山頂に向かうのは別にいいんだけど……///」

サーシャ「この服……もっと他になかったんですか!?///」

マジカルハイレグ水着「」バン‼︎

リーゼリット「私が選んだ訳じゃなくて武具屋の店主のオススメでね……見た目はふざけているけど性能は一級品だよ。それを着ていれば溶岩を泳ぐことさえできる優れ物だって」

サーシャ「どんな人が選んだんですかそれ!?」

リーゼリット「火山対応に関しては実績があるらしいから拒否しづらくて……でも似合ってるよ、サーシャちゃん」

サーシャ「うう……普通の水着なら平気なのに……断然恥ずかしいよ、コレ///」

ガイ(……ありがとう、武具屋の店主さん)グッ

サーシャ「……ていうか、ガイはともかく、リーゼリットさんはコレ着てないんですか?」

リーゼリット「か、数に限りがあるのと……私は銃を使うから、こういうのはちょっとね! あはは、参ったな〜」アセアセ

サーシャ「ふーん……」

ガイ「……まずは旧トコナツ村へ向かうぞ。火口へ行くにはどうしても経由しなければならない」

サーシャ「でも、人が住んでるんだよね?そこで私たちが禁止区域に入るのを見られたらマズいんじゃない?」

ガイ「そうだな……だが、この時間帯なら村の人間に見られる可能性は低いだろう」

リーゼリット「見つかっても怒られるだけで済む……と信じたいね?」

サーシャ「なんだか不安になってきたかも……」

ガイ「慎重に動けば問題ない。準備はいいか?行くぞ」

コンマ下1〜2 ランダムイベント
01-05 強敵
06-40 敵襲
41-60 物品発見(安価下3)
61-80 場所発見(安価下3)
81-00 良いこと(安価下3)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:42:11.13 ID:uVsuvtEOo
さて
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 14:48:36.11 ID:NXgTMZe7O
154 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:47:31.83 ID:Vn926bm8O
サーシャ「……止まって。向こうに何かいるよ」

リーゼリット「あれは……トコナツコカトリスだ!」

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッバサッ

リーゼリット「すごく気が立ってる。近くに巣があるのかも」

サーシャ「こっちに気づいてる!襲ってくるよ!」

ガイ「避けられそうにないな。構えろ」シャキン‼︎

トコナツコカトリス「コケェェェッ!!!」
155 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 15:50:13.62 ID:Vn926bm8O
"戦 闘 開 始"

リーゼリット「射線に入らないでよね!」ジャキッ

ガイ「了解した!」

サーシャ「ガイ、コカトリスは強力な毒を持ってるから気をつけて!」

トコナツコカトリス「コッコッコッ」バサッバサッ

ーー1ラウンド目ーー

敵チーム 現在0ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 15:53:34.35 ID:jiJr3LVHO
157 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:01.49 ID:Vn926bm8O
ガイ「はっ!」シャキン

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」バサッ‼︎

ガイ「くっ、羽ばたきの風圧が強くて近づけない……ッ!」

バキュゥン‼︎

トコナツコカトリス「コケッ!?」

リーゼリット「風で弾が逸れた……!」カチャン

ビュンッビュンッ

サーシャ「やっぱりあの風圧じゃ矢が届かない……あれだけ強い風を起こしてるなら、ずっとは飛んでいられないはずだよ!」

トコナツコカトリス「……」スタッ ググッ……

サーシャ「地面に降りた!今なら……」キリリ……

ガイ「ッ!」シャキン

リーゼリット「!ダメ、近づかないで!!!」

トコナツコカトリス「オェェェッ!!!」ビチャビチャ

ガイ「!?しまった……!」ダッ

サーシャ「そんな、ガイ!?」

ガイ「がああああああッ!!!!」シュウウウ……

サーシャ「ガイ、大丈夫!?」

ガイ「ああああああっ!!!!ぐっ……俺のことはいい……!自分の身を守ることに、集中しろ!!!」シュウウウ……

リーゼリット(ガイさんが毒を受けた!……サーシャちゃんと私で隠れながらアイツを狙撃するしかないか……!)

リーゼリット「サーシャちゃん!!!遮蔽物を使って距離をとって!!!」

サーシャ「!……わかりました!!!」シュタ

トコナツコカトリス「コケーッ!!!」
158 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 16:40:27.78 ID:Vn926bm8O
リーゼリット(落ち着いて……私ならできる、こういうことは今まで何度もあった……!)スゥー

サーシャ(ガイ、待ってて!すぐに治してあげるから……)キリリ……

ガイ「ぐっ……」

コカトリス「コッコッコッ……」

ーー2ラウンド目ーー

敵チーム 現在1ポイント
コンマ このレス

味方チーム 現在0ポイント
コンマ 下1

戦闘のルール
・コンマを比べて数字の大きい側が1ポイント獲得
・ゾロ目を出した場合は、ゾロ目を出した側が無条件で1ポイント獲得(クリティカル)
・両者が同じ数字または両者ゾロ目の場合は両者ともにポイント獲得なし(引き分け)
・2ポイント先取で勝利
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 16:49:06.32 ID:2UrL6BAfo
強い
160 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/07(木) 17:20:54.91 ID:NgcyBxuVO
(コンマが高くなってしまって)申し訳ない。
トコナツコカトリスは腕の立つ冒険者数人がかりでも手こずる強力な魔物だったと補完しておいてください

コンマ下1
01〜80 両手剣を携えた剣士
81〜00 竜人の少女+黒っぽいスライム
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 17:42:39.81 ID:j9eGBt/GO
今のシステムだと勝率5割ですからね
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/07(木) 23:41:56.35 ID:icxyH+cj0
この戦闘ルールちょっと見直した方がいいかも
163 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:17:10.39 ID:CGy5CfXXO
では次回、戦闘が起こった際は試しに元スレと同じような方式でやってみます。
他の案等あれば気軽にお願いします。
164 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:17:40.32 ID:CGy5CfXXO
トコナツコカトリス「コケェーッ!」バサッ‼︎

リーゼリット「嘘!?もう飛べるの!?」

サーシャ「そんな……」

ガイ(まずい、このままだと全滅する!)

ガイ(せめて、2人だけは逃がさなければ……)キュイイイン……

ガイ「」シュンッ

リーゼリット「わっ!?ーー」ドサッ
サーシャ「えっーー」ドサッ

ガイ「……俺が、囮になる。合図したら全力で逃げろ」

サーシャ「!?ダメだよ、そんなことしたらガイ、死んじゃうよ!!!」

リーゼリット「……わかった」グッ

サーシャ「リーゼリットさん!?」

ガイ「……悪いな、サーシャ。リーゼリット、後は……任せたぞ」キュイイイン……

ガイ「」シュンッ

サーシャ「あ、そんな……」

リーゼリット「……行くよ、サーシャちゃん」ギュッ

サーシャ「やだ!やだやだ!私も戦うよ!絶対ガイを死なせなーーあうっ!?」

ドサッ

リーゼリット(私だって本当は一緒に戦いたい……でも、サーシャちゃんまで倒れたら……)

リーゼリット「……ごめんね」

リーゼリット(サーシャちゃんと一緒に逃げ切らなきゃ……!)ダダッ

トコナツコカトリス「コケェェェッ!!!」バサッバサッ‼︎

ガイ「ゴボッ……ごっ……だ……」シュンッ‼︎

トコナツコカトリス「!!!」バサッ‼︎

ガイ(注意がこっちに向いた……これで2人とも逃げ切れるだろう)

ガイ(速度強化して近づいても、風圧が凄くて剣が届かない……かといって俺の攻撃魔法ではこの風圧を突破するのは難しい……)

ガイ(クソッ、視界がぼやける……毒が回ってきたか)フラッ

ガイ「……ここまで、か……せめて……時間稼ぎくらいは……」シャキン

トコナツコカトリス「コケェッ!!!」バサッ‼︎

ガイ「ぐ……おおおおおおっ!!!!」ブンッ

ギンッ!!!

トコナツコカトリス「!?」ガチンッ‼︎

ガイ(凍った……?)

黒っぽいスライム「モーリィさん!お願い!」

竜人の少女「言われずとも!」

ブンッ!!!

砕け散るトコナツコカトリス「」バラバラ……

黒っぽいスライム「わわ、どうしよ、この人完全に毒を受けちゃってるーー」

ガイ(ああ……ダメだ、意識がーー)フラッ

バタッ……

165 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:18:10.70 ID:CGy5CfXXO
ーー???

ザァーン……ザザァーン……

ガイ「……ここはどこだ?」

ガイ「なんとも、不思議な場所だな」

ザッ……ザッ……

黒いスライム「!」

ピョンッ……ピョンッ……

ガイ「……スライム?」

黒いスライム「」モニョモニョ

ガイ「……すまん、何を言っているのかわからない」

黒いスライム「」ガーン

黒いスライム「〜〜〜」モニョニョッ

ガイ「何かを伝えようとしているのは伝わるが……参ったな」

黒いスライム「」モニョ……

ガイ「……質問してもいいか?」

黒いスライム「!」コクコク

ガイ「ここは死後の世界か?」

黒いスライム「」ブンブン

ガイ「ということは、俺はまだ生きている?」

黒いスライム「」コクコク

ガイ「そうか……ここから出る方法はあるか?」

黒いスライム「」モニョニョ……

黒いスライム「」ピコン!

黒いスライム「zzz……」デロ……

黒いスライム「」ベチン‼︎ベチン‼︎

黒いスライム「」グッ‼︎

ガイ「寝ているのを、起こす?……目覚めれば、戻れるということか?」

黒いスライム「!」コクコク

ガイ「ここが夢だというのはわかったが……どうやって目覚めればいいんだろうか」

黒いスライム「!」ベチン‼︎

ガイ「もしかして、ひっ叩かれろと?」

黒いスライム「」コクコク

ガイ「まあ、確かに目覚めれそうではあるが……試してみるか。やってくれ」

黒いスライム「」ググッ……

ベチンッ!

166 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:18:39.41 ID:CGy5CfXXO
ーートコナツ火山島 診療所

ガイ「……痛ッ!?」ガバッ

ウサ耳ゴスロリ医者「……おやおや、目ぇ覚ましはったようやね」

ガイ「ここは……」

ウサ耳ゴスロリ医者「ここは診療所やよ。トコナツ火山島のね。……2日前に、ひどい毒受けて倒れてたんよ。モーリィはんが抱えて来はって、まあ……大騒ぎやったわ」

ガイ「あなたは?」

ウサ耳ゴスロリ医者→カグヤ
「ウチはカグヤ・ソバアゲ・ミョウコウ。見ての通り、医者をやらせてもらってます」

カグヤ「身体にはまだ毒が残っとるさかい、しばらくは安静にしとき。そうそう、自分自身のことはわかります?」

ガイ「……俺は確か、トコナツコカトリスに襲われて……そうだ、2人は!?俺の他に2人いたはずだ!」

カグヤ「……落ち着いて聞いてな。モーリィはんが運んできたんは、あんた一人だけやった」

ガイ「なんだと……」

カグヤ「現場の近くには、あんたの血痕しか見つからんかったって。せやけど、それってつまり他の子らの痕跡はなかったってことでもある。無事で逃げおおせた可能性は十分あるで」

ガイ「こうしてはいられない……探しに行かなくては……あがっ!?」バタッ

カグヤ「あーあ、ほら言わんこっちゃない。せっかく治したのに、また怪我増やしてどないすんの」

カグヤ「気持ちはようわかる。でもあんた、まだ完全には治ってへん。……ウチの目が黒いうちは、ここからは出さんよ」

ガイ「くっ……」

コンコン

カグヤ「はい、どうぞ」

竜人の少女「カグヤ、怪我人の状況は……ほう、トコナツコカトリスの毒を受けてもう起き上がったのか」

カグヤ「ウチの腕、中々のもんやろ?モーリィはん、わざわざお見舞いかいな?」

竜人の少女→モーリィ「まあ拾った張本人だからな。正直あの状態なら死んでるかと思ったが……人間にしては随分としぶとい」

ガイ「あなたが……島長、なのか?」

モーリィ「いかにも。モーリィ・フースーヤだ」

モーリィ「目覚めたばかりのところ悪いが……」

モーリィ「貴様、あの場所で何をしようとしていた?」
167 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 12:19:13.13 ID:CGy5CfXXO
モーリィ「答えによっては貴様を殺さなければならん」

ガイ「ッ……」

カグヤ「モーリィはん、ウチはあんたにこの人を殺させるために治したんとちゃうで」

カグヤ「ウチの治療を無駄にするつもりやったら、黙ってへんよ?」

モーリィ「そうなるかはコイツ次第だ。さあ、貴様は何者で、何が目的であの場所にいた?」

ガイ「俺は……」

安価下1
どう答える?

1 正直に話す

2 暗黒館の任務は伏せて誤魔化す

3 自由安価
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/08(金) 12:55:21.13 ID:mxjnSTa8o
1
169 : ◆sIVlz2/mNs :2025/08/08(金) 23:55:24.31 ID:ZzeGx+gQO
ガイ「……俺はガイといいます。暗黒館の幹部でこの島には世界樹の光の力の残滓を調べにきました」

モーリィ「ほう、世界樹の光と来たか。ならあの場所にいたのは……火口へ向かう道中だったというところか?」

ガイ「!……はい、そうです」

モーリィ「ついてなかったな。あそこにトコナツコカトリスが出ることなんて滅多にないんだが……それで、何故、世界樹の光の力を求める?」

ガイ「……暗黒館の目的が世界めくれの影響を取り除き、在りし日を取り戻すために必要だと……オーナーから、そう聞いています」

モーリィ「……在りし日、か。あの小童も随分と洒落た言葉を使う」ボソッ

ガイ「今、なんと?」

モーリィ「気にするな……それにしても、やけに素直に話すじゃないか?守秘義務とやらは存在しないのか?」

ガイ「……あなたには正直に話した方がいいと思ったからです」

モーリィ「フッ……正直すぎるのも考えものだぞ?だが、嫌いじゃない」

モーリィ「もとより暗黒館が発足された頃からただのギルドの後継だとは思っていなかった。あの小童のことだ。何かあるだろうとは思っていたが、誰に影響されたのやら……」

ガイ「……」

モーリィ「ああ、それで、お前のことはよくわかった。嘘をついてる様子もないしな」

モーリィ「世界樹の力を調べたければ勝手に調べろ。私もいい加減、青い空を拝みたいと思っていたところだ」

ガイ「……ありがとうございます」

モーリィ「ただし、正式に許可を出してやるから安全な道を通れ。今回はたまたま通りがかったから助かったものの、次はどうなるかわからんからな」

モーリィ「では私はもう行く。コルトに投げた事務仕事がたんまり残っているんでな……」

モーリィ「ああ、そうだ。場所ではなく、竜を探せーー言っておくが、その竜は私じゃないぞ?」スタスタ

ガイ「……」ペコリ

カグヤ「まあ、すぐには出されんのやけどな。
薬とってくるさかい、もう少し大人しくしとき」スタスタ
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