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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】
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745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 22:18:33.23 ID:3X8gPCgco
アインズ竜体の背中に乗って空中デート
746 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/11(土) 23:27:48.96 ID:IsE08WKSO
本日は少なくて申し訳ありません。
いただいた安価をもとにユーシリア編のラストを明日、更新したいと思います。
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/11(土) 23:32:52.60 ID:3X8gPCgco
乙
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/12(日) 01:28:40.31 ID:sj3ZA4YSo
そろそろ次の国かたのしみね
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/12(日) 12:05:20.48 ID:miLiq+DQo
了解
750 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:48:27.97 ID:LVLPzt8LO
>>747
>>749
ありがとうございます。
>>748
次の国についてですが、
>>1
はいつものごとく何も決めておりません。とりあえず、流れに身を任せていきたいと思います。
751 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:48:54.52 ID:LVLPzt8LO
ガイ「ーー少し、この国を見てから帰りたい。構わないか?」
サーシャ「もちろん!みんなもいいよね?」
リーゼリット「リーダーがそういうなら従いますとも。あ、でも折角見て回るなら美味しい物を食べたいかな?」
アインズ「……いいな。私もいくつか気になっていた所があった。まだ竜への差別はあるが、皆となら気にせず寄れるだろう」
イーリン「そうですね。せっかく平和が戻ったのですから、少しは休んでも罰は当たりません」
サーシャ「じゃあ、決まりだね!色々回ってみよう!」
パティ「……いつの時代も英雄というのは食い意地が張ってるのかしら?」ボソッ
パティ「……行く前に、あなた達にちょっとした講義をしてあげる。少し時間をもらえるかしら?」
リーゼリット「講義、ですか?勉強はちょっとなぁ……」
パティ「ふふ、心配しないで。難しい話じゃないわ。魔法を使う者としての心構えーーいえ、この国を出る前に、聞いておいてほしいこと、の方が近いかしらね」
ガイ「心構え、か。……確かに、今のうちに聞いておくのも悪くない」
イーリン「パティ様の講義でしたら、ぜひ」
サーシャ「えっ、そんなに改まって?でも……たしかに気になるね。パティさん、お願いします!」
リーゼリット「そういうことなら……お願いします」
パティ「じゃあ、早速本題に入るけど……あなた達は魔法って何のためにあると思う?」
リーゼリット「うーん……戦うため?とか?」
サーシャ「私は、誰かを助けるための力……かな」
アインズ「私の故郷では世界と対話する術と信じられている。生きるための知恵でもあると私は思うがな」
イーリン「……心を形にするもの、でしょうか」
ガイ(ごく当たり前に使っているから考えたことがなかったな……記憶を失う前の俺はどう考えていたんだろうか?)
パティ「……どの考えも正しいわ。魔法というものは、人の数だけ形があり、想いの数だけ意味がある。だから、何のためにあるかなんて、誰も正確には定義できないのよ」
パティ「……けれどね。私が長い時間を生きてきて、一つだけ確かだと思うことがあるの。魔法は……心を映す鏡よ」
サーシャ「心を……映す鏡?」
パティ「そう。魔法はね、心の中にある想いを、外の世界に映す行為なの。怒りがあれば炎になり、悲しみがあれば雨になる。誰かを想えば、温かな光になる。つまり魔法は、あなた達が今、どう生きているかの証なのよ」
リーゼリット「証……。なんか詩みたいだね」
パティ「詩のようで、現実でもあるわ。だから、どんなに力を磨いても、心が乱れていれば、魔法もまた乱れる。逆に、どれほど非力でも真っすぐな心があれば、魔法は応えてくれる。それが、魔法の不思議であり、恐ろしさでもあるわね」
アインズ「ふむ……扱う者の心を映し、時に応え、時に牙をむく……力というより、意思に近いな」
パティ「ええ、誰もが、本質的にはそこへ辿り着くのよ。魔法は世界との対話だから。私達は魔法を通して風に語り、水に願い、火に託す。
でも、それは自分の声を一方的に押しつけることじゃない。世界の声を聴くための手段でもあるの」
イーリン「……なるほど。力ではなく、調和。心の在り方を問うものなのですね」
パティ「その通り。
力を得ることにばかり囚われている者ほど、魔法の本質から遠ざかっていく。
世界はね、思っているよりも優しく、けれど誤魔化しには厳しい。
心の濁りは、必ず形になって返ってくるのよ」
ガイ「……つまり、魔法を扱うということは、自分と向き合うということでもあるのか」
パティ「そういうこと。魔法は、自分の心を誤魔化せない……だからこそ、扱う者の生き方が試されるのよ」
ガイ「……生き方、か。戦いより難しい課題だな」
サーシャ「うん……なんだか胸に残る言葉だね」
パティ「ふふ、誰もが通る道よ。けれど、それを恐れず見つめられる人だけが、本当の意味で魔法を使えるの」
パティ「覚えておきなさい。魔法は心の鏡。それを曇らせるのも、輝かせるのも、あなた達自身よ」
⭐︎パティから魔法の考えについて教えてもらいました。
752 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:49:21.70 ID:LVLPzt8LO
ーー貧民街 中立地帯
ミント「あ、みんな!元気そうだね!」フリフリ
サーシャ「ミントさん!」
ヒューベルト「皆様揃って……本日はどうかされましたか?」
イーリン「本日中にこの国を出ようと思いまして。今は最後に挨拶回りをしているところです」
ミント「そっか、もう行っちゃうんだね。少し寂しくなるなぁ」
サーシャ「はい……でも、また来ますよ。だって、この街のことは忘れられませんし!」
ヒューベルト「……次に来るときはもう少し、この街も様子がよくなっているはずです。我々はあなた方であればいつでも歓迎しますよ」
リーゼリット「うん、次に来るときはもっと笑ってる人が増えてるといいな……なんかこの街、前よりちょっと明るくなった気がする」
ミント「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいな!まだまだ大変だけど、少しずつ……ね」
イーリン「その小さな少しずつこそが、何よりも尊いのです。急ぎすぎれば、心が追いつかないものですから」
ヒューベルト「……確かに。焦らず歩めば、道は自然と拓けるものですからね」
ガイ「そうだな。だからーーまた来よう。この国の未来を、この目で確かめに」
サーシャ「約束ですよ!」
ミント「うん、約束!」ニコッ
ヒューベルト「……道中のご無事を、心よりお祈りします」
ガイ「ありがとう。あなた達も、この街も、どうか強くあってくれ」
◆
753 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:49:52.79 ID:LVLPzt8LO
ーー旧貴族派 本邸
ライオネル「ーーそうか、出発前に顔を出しに来てくれたのか」
ガイ「ああ。あなたには助けられた恩があるからな。礼を言っておきたかった」
ライオネル「フッ……私など、大したことはしていない。むしろ、君たちがいなければ今のこの国はどうなっていたかわからん」
サーシャ「そんな……!わたしたちは、ただ出来ることをしただけですよ」
ライオネル「出来ることを出来る範囲でやる……それがどれほど難しいことか、君たちはまだ分かっていないかもしれんな」
リーゼリット「でも、ライオネル卿も内戦の激化を防ぐ為に旧貴族派側に立ったんですよね?」
ライオネル「ああ……結果として、私は古きものを守る者という立場を選んだ。しかしそれは決して、民を苦しめるためではなかった」
ライオネル「混乱の中で何かを守ろうとすれば、どうしても誰かを敵に回さねばならん……それが、どれほど愚かであってもな」
サーシャ「……でも、そうやって信念を持って動いた人がいたから、今の平和に繋がったんだと思います」
イーリン「ええ。時に理想は争いを生みますが、理想を掲げなければ国は進めません」
ライオネル「……君たちはまだ若いのに、まるで老練な政治家のようだな」フッ
リーゼリット「えへへ……難しいことはよく分かってないですけど、ちゃんと考えたつもりです」
ライオネル「それで十分だ。君たちのようにまっすぐに考えようとする者が増えれば、この国は必ず良くなる。……そう信じている」
アインズ「あなたのような者が国を導くのなら、きっともう過ちは繰り返されないだろう」
ライオネル「……そうありたいものだ。どうか、気をつけて行け」
◆
754 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:50:20.07 ID:LVLPzt8LO
ーー王宮
フレン「ガイ君、みんな。本当にありがとう……お陰でこの国はいい方向に進むと思うよ」
クルツ「まさかあのときの襲撃者がアンタ達だったとは……そりゃ英雄には敵わねえよなぁ。俺たちも精進しなきゃな、アイゼン?」
アイゼン「グルルゥ!」
ガイ「その節はすまなかったな……あのときは状況が状況だった」
クルツ「ははっ、もういいって!あの場じゃ誰だって敵か味方かわからねぇし……俺たちだって、今思えば頭に血が上ってたんだ」
アイゼン「グルゥ……!」フンス
フレン「ガイ君たちが来てくれなかったら、僕たちは今ここに立ってなかったかもしれない。本当に……感謝してる」
イーリン「あなた方が民と真摯に向き合っておられるからこそ、この国は立ち直れたのです。私達はほんの手助けをしただけです」
フレン「そう言ってもらえると、少し肩の荷が下りるよ……僕は思うんだ。国を変えるのは、英雄じゃなくそれを見た人々なんだって」
リーゼリット「……私もそう思う。だって、見た人たちがこうなりたいって思うことで、未来が動くんだもん」
クルツ「やっぱり英雄は周りに影響を与えてこそだよな……!俺もローガンさんみたいに強くなるぞ!!!」
アイゼン「グルルルゥッ!!!」
サーシャ「ふふっ、いいねその意気込み!その調子でいけば、きっとあっという間に追いついちゃうかも?」
クルツ「マジか!?……いや、さすがにそれは言いすぎだろ!」
アインズ「だが悪くない志だ。力を振るう理由を忘れずにいれば、強さは自然とついてくる」
クルツ「……ありがとよ。竜に言われると妙に説得力あるな」
イーリン「力を持つ者がその意味を誤らなければ、この国はもう大丈夫でしょう」
フレン「うん……みんながそれぞれの場所で頑張れば、きっともっと良くなる。だから、君たちも旅の先でその笑顔を絶やさないでね」
ガイ「約束しよう。……この国の未来が、再び闇に覆われぬように」
リーゼリット「次に会うときは、もっと明るいユーシリアを見せてくださいね!」
サーシャ「うん、今度は観光で来たいな!」
クルツ「その時は俺が案内してやるよ!な、アイゼン!」
アイゼン「グルァッ!」
フレン「ふふ、頼もしいね。……本当にありがとう、みんな」
◆
755 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:50:46.53 ID:LVLPzt8LO
ーーユーシリア帝都 城門
リーゼリット「ふぅ……結構この国に長居したね。最初はどうなるかと思ったよ……」
イーリン「ええ。まさか国勢に関わることになるとは思いませんでしたが……ですが、どうにかなって良かったです」
サーシャ「……みんな、ありがとう。私の我儘で危険なことに巻き込んじゃって……それなのに、最後まで付き合ってくれて」
ガイ「……その辺りのことはよく覚えていないが、むしろサーシャのお陰で今の状況になったんだ。あのときお前が動かなければ、この国は救われなかった」
サーシャ「え……そんな……私、ただ放っておけなかっただけで……」
アインズ「それで十分だ。お前の放っておけないが、人の心を動かし、国を動かした。それができる者はそう多くない」
イーリン「ええ。誰かのために行動できる人こそ、本当の意味で強いのです」
リーゼリット「うん、そうそう!サーシャがいたから、みんな前に進めたんだよ。だから胸張って!」
サーシャ「みんな……!」ニコッ
ニナ「……いい場面のところ、悪いんだが私も混ぜてもらっていいかな?」
ガイ「ニナさん。あなたもこの国を出るのか?」
ニナ「ああ。内戦が停まって外に出ても安全になったから丁度いい機会だと思ってね……何より私は同じ所にずっといるのは苦手な性分みたいでね。鱗が逆立ってしまうよ」
イーリン「ニナ様。ユーシリアではあなたにも助けられました。感謝を申し上げます」
ニナ「ククッ、礼はいらんよ。あんたたちが勝手に首を突っ込んで、勝手に結果を出しただけさ。私はその横で、ちょっと手を貸しただけさ」
リーゼリット「それでも、ニナさんのお陰で助かった場面は結構ありましたよ?魔導車の改造とか、竜騎兵団の対策とか、色々……」
ニナ「ククッ、そうかもな。でも、あんたたちはそういう状況を楽しんでるようにも見えたよ。普通のヤツなら逃げ出すところを、真っ直ぐ突っ込んでいくんだから」
サーシャ「……そうかも。怖いとか、辛いとか、たくさんあったけど……それでも、誰かを助けたかったから」
ニナ「その気持ちは間違っていない。大切にした方がいいーーおっと、見送りが来たようだぞ?」
ガイ「見送り?」クルッ
ゾロゾロ……
ミント「おーい!!!連れて来れる人みんな連れて来たよー!!!」
ヒューベルト「やれやれ……ミントは相変わらず強引ですね」
フレン「あはは……これだけ大所帯だと、十年前のダークヒーローの見送りを思い出すなあ」
ライオネル「うむ、やはり英雄の見送りは盛大でなければな……」
クルツ「感激だ……!こうして」
アイゼン「グルル!!!」
フーミン「おお……新聞だったらいい記事が書けそうね。」
ヌル「パティ様が外に出るなんて珍しい……あいたっ!」ペシッ
パティ「私をなんだと思っているのよ……」
サーシャ「わぁ……みんな、来てくれたんだ!」
ニナ「ククッ、私は場違いだな……先に出発するよ。またどこかで会おう!」ピュー
リーゼリット「あっ、ニナさん行っちゃった……」
アインズ「さすがに宰相や皇帝、魔法騎士団は来ないか」
イーリン「クラウディアが抜けた穴が大きいですからね……それでも、充分すぎるくらい嬉しいです」
アインズ「そうだな……たしかに、悪い気はしない」
756 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:51:39.29 ID:LVLPzt8LO
「」シーン……
ガイ(……?なんだ、この、違和感は……?音が……消えた?)
風の音「」ピタ……
ガイ(まるで速度強化をしたときのような……いや、それ以上だ)
ソール「……間に合ってよかったです」スッ
リーゼリット「えっ、ソールさん!?いつの間に!?」
パティ「あら。宰相自ら見送りに来たの?」
ソール「見送りも兼ねていますが……少し、気になっていたことがありまして。ガイさん、よろしいですか?」
ガイ「……俺に、用か?」
ソール「ええ。ほんの少しだけ、確認をさせてください」スッ
「」シーン……
ガイ(まただ。さっきは一瞬だったが、今度はやけに長い……)
サーシャ「」
リーゼリット「」
イーリン「」
アインズ「」
ガイ「……なっ!?」バッ
ソール「落ち着いてください。危害を加えるつもりはありません。今はーー私が、この場の時間を止めています」
ガイ「なぜ、こんなことを?」
ソール「初めて会ったときから似たような魔翌力を感じまして……もしかしたら、と思ったんですがどうやら当たったようですね」
ガイ「……」
ソール「話を聞いた感じだと、あなたは自分自身が扱う魔法を理解していないように思いましてね。この国を救っていただいたお礼の代わりといってはなんですが、この時間の檻の中で、少しだけ説明をしましょう」
ガイ「時間の檻……」
ソール「ええ。この空間全体が今、私の魔法によって静止しています。時間を停めるというのは、流れる川の中で水の一滴だけを掬い取るようなもの……本来は、触れることさえ不可能な領域です」
ガイ「……そんなものを、あなたは制御してるのか?」
ソール「無論、代償は大きいですがね。……そして、あなたも私の檻の中で動いている。それが何を意味するか……もう分かりますね?」
ガイ「……俺にも時間に関わる力がある、ってことか」
ソール「正確には、時間に干渉する素質を持っている。意識していないようですが、あなたは無意識のうちに、極めて限定的な範囲で時間の偏りを起こしている」
ガイ「偏りーー俺の速度強化のことか!?」
757 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:52:08.66 ID:LVLPzt8LO
ソール「ええ。あなた自身、他の者が扱う速度強化とは大きく違うと感じていたでしょう……それもその筈です。あなたが使っていたのは速度強化ではなく時間干渉だったのですから。あなたの魔翌力の流れ方を見れば一目瞭然です。時間系の適性は、生まれつき持つ者の中でも稀中の稀……しかも、適性のある者しかその魔翌力を感じ取ることはできない。この世界に、今も何人いるか分からないほどですよ」
ガイ「……それが、俺だと?」
ソール「ええ。時間は、扱おうとする者を拒む。まずは、理解することです。あなたの中に流れる力の本質を」
ガイ「力を理解する……にわかには信じられないが、どうしてそんなに詳しい?まるで、何百年もこの世界を見てきたみたいな口ぶりだな」
ソール「……まさにその通りですよ」
ガイ「なに?」
ソール「私は、初代皇帝の時代からこの国に仕えています。この姿のまま、時を超えてーーね」
ガイ「初代皇帝の……だと?一体どういうことだ」
ソール「私自身の時間を停めて、数十年置きに眠りを繰り返し、名前を変えて……そうやって、私はこの時代まで辿り着いたのです」
ガイ「……眠りを、繰り返した?」
ソール「ええ。時間の魔法は、ただ時を止めるだけの力ではありません。自分だけを時の流れから切り離すこともできる。けれど、その状態では世界と関われない。だから私は、ある程度の周期で目を覚まし、時代の行く末を見届け、
再び時間を止めて、眠りにつく……それを繰り返してきました」
ガイ「……つまり、何百年もの歳月を、飛び石のように渡ってきたってことか」
ソール「そうです。他の人々にとっては数百年でも、私にとっては長い眠りをいくつか重ねただけ。私は老いることも、死ぬこともなく……ただ、時を越えて歩き続けた」
ガイ「……それが、あんたの選んだ生き方か」
ソール「選んだ、というよりは課せられたのかもしれません。初代陛下が亡くなられたとき、私は誓ったのです。この国が理想を見失うそのとき、必ず再び立ち上がると。それが、私がこの身に刻んだ時の誓約です」
ガイ「……誓約、だと?」
ソール「はい。この魔法は、ただの術式ではありません。私自身の魂に時間の楔を打ち込み、死ぬことなく、ユーシリアの行く末を見届けるための契約です。だから私は生きているのではなく、存在し続けているに過ぎません」
758 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:52:49.06 ID:LVLPzt8LO
ソール「あなたは疑問に思っているでしょう?
なぜ私ほどの力を持つ者が、内戦を直接止めなかったのか」
ガイ「……ああ。もしお前がその気になれば、この国の混乱など一瞬で終わっていたはずだ」
ソール「ええ、可能でした。ですが、それでは意味がないのです。力で押さえつけた平和は、必ず脆く崩れる。初代皇帝が恐れていたのは、まさにその力の暴走でした」
ガイ「……初代皇帝が?」
ソール「彼は常々こう言っていました。『王とは、国を支配する者ではなく、国民の声を束ねる者であれ』と。民の意思がなければ、国は形を保てても、心は失われる。その理念こそが、私が今日まで守り続けてきたユーシリアの魂です」
ガイ「……だが現実の帝都は、権力者が力を持ち過ぎていた」
ソール「ええ。だからこそ、私は宰相を辞め、第三の立場ーー民主派を興しました。帝政の終焉を、自らの手で導くことになるとは思いませんでしたが……初代皇帝の理想を、本当の意味で叶えるには、それしかなかったのです」
ソール「……長い時を生きすぎると、人は正しさを見失います。私は、己の力が国を歪めてしまうことを恐れた。だからこそ、手を出さなかったのです」
ガイ「……力を持つがゆえに、動けなかった、か」
ソール「そう。ですが、あなた達がこの国に現れ、私が何百年も見つめ続けた答えを見せてくれた。ーー人は自ら選び、立ち上がる力を持っている。私は、その事実を思い出したのです」
ソール「……初代皇帝は最後にこう言いました。『国を支えるのは血でも剣でもない。人の声と願いだ』と。私は、その言葉を証明するために生き続けてきた。ですが、もうその役目も終わりです。この国はようやく、自らの声で未来を語れるようになったのですから」
ガイ「……なら、これからお前はどうする」
ソール「時を止め続けてきた私ですが……そろそろ、流れに還ろうと思います。過去に囚われた者が、新しい時代に居場所を求めるのは似合いませんから」
ガイ「……そうか」
ソール「あなたは、きっとまたどこかで“時”と向き合うでしょう。けれど忘れないでください。時間とは奪うためのものではなくーー繋ぐためにあると」
ガイ「繋ぐ……か。覚えておこう」
ソール「……そろそろ戻りましょう。あなたにはやるべきことがまだあるのでしょう?」
ガイ「ああ。たしか……在りし日の世界を取り戻すため……だったか」
ソール「……在りし日の世界、ですか。ずいぶんと曖昧なようでいて……重い言葉ですね」
ガイ「正直、詳しくは覚えていない。ただ、そうしなければならないという感覚だけが残っている」
ソール「……運命に導かれているのか、それとも時があなたを呼んでいるのか……。
いずれにしても、その旅の果てに、あなた自身の答えがあるのでしょう」
ガイ「……そうだといいがな」
ソール「ええ、きっと。そして、あなたが見つけた答えは、誰かの未来を繋ぐ光になる。それが、時を渡る者の宿命です」
ガイ「……時を渡る者、か。そんな大層なものじゃないさ。ただ、今を生きているだけだ」
ソール「ふふ……今を生きる者がいるからこそ、未来は形になる。だから、どうか立ち止まらないで」
ガイ「……わかった」
ソール「……ありがとう、ガイさん。あなたと話せて、本当に良かった。では、時を戻しましょう。……皆が、あなたを待っています」
風の音「」スゥ……
759 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/12(日) 21:53:20.11 ID:LVLPzt8LO
サーシャ「何を確認したいんだろう……?」
ソール「……もう済みました。少し、興味深い話をしていただけですよ」ニコッ
ガイ「(……いつの間に、みんなの時間が……戻ってる)」
リーゼリット「えっ、もう終わったの? なんか今、空気がピタッて止まってた気がしたんだけど……気のせい?」
イーリン「おそらく……気圧の変化でしょう。ですが、宰相様、どうかされましたか?」
ソール「いえ、皆さんの出立を見送るつもりが、少し足を止めさせてしまいましたね。
……あなた達の旅路に、幸多からんことを。ユーシリアは、あなた達の功績を決して忘れません」
アインズ「……宰相殿。貴方のような人がいる限り、この国は大丈夫だろう」
ソール「ふふ……その言葉、光栄に預かります」
サーシャ「本当に、ありがとうございました! この国の未来が明るくなることを、心から願ってます!」
ソール「ええ……どうか、その光を絶やさぬように」
ミント「……ねぇねぇ、フレン!!!私もアレやりたい!!!」
フレン「アレ?……ああ、アレか。ミントは騎士じゃないけど……まあ、いいんじゃないかな?」
クルツ「ああ、アレか!アイゼン、しっかり決めるぞ!」
アイゼン「グルル!!」ビシッ
ライオネル「なるほど……号令は誰が?」
ソール「……では、私が出しましょう」
ソール「救国の英雄に、光あれ!!!」ビシッ
フレン「光あれ!!!」ビシッ
ミント「光あれ!!!」ビシッ
ライオネル「光あれ!!!」ビシッ
クルツ「光あれ!!!」ビシッ
アイゼン「グルルゥッ!!!」ビシッ
リーゼリット「わぁぁ……すっごい……!」
サーシャ「必ずまた来ますねー!!!」フリフリ
イーリン「……別れというのは、やはり少し胸が締めつけられますね。けれど、今は不思議と清々しい気持ちです」
アインズ「そうだな……この国に残る者たちが、きっと次の時代を築いてくれるだろう。私たちはただ、それを信じて進めばいい」
ガイ「……ああ。そうだな」
魔導車・改「」ブロロ……
⭐︎ウォーターポートへ帰ります。
760 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:16:43.09 ID:Q6txZ2bmO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
ドア「」コンコン
ガイ「……開いている」
ドア「」ガチャ……
アインズ「……」
ガイ「アインズか。この場所は気に入ったか?」
アインズ「ああ。ここの奴らはいいヤツが多いな……少し騒がしいが、悪くない」
ガイ「お前がそう言うなら、きっと本当にそうなんだろうな」
アインズ「ふふ、だが、今夜は少し……静かな空気が恋しくてな」
ガイ「静かな空気?」
アインズ「……外に出ないか?今は風が穏やかだ」
ガイ「……ああ。少しなら構わない」
◆
ーーウォーターポート 港
夜風「」サァァ……
星々「」チカチカ……
アインズ「……港の風はいいな。潮の匂いがして……生きている世界の匂いがする」
ガイ「俺はこの匂いを嗅ぐと、不思議と落ち着く。ここに戻ってくるたび、心が静まるんだ」
アインズ「……お前にとっては、帰る場所か」
ガイ「ああ。もっとも、俺がこの街にいた記憶はもう曖昧だがな」
アインズ「記憶なんて、風と同じだ。掴もうとすれば消えていく。でも、確かにそこを通った痕跡は残る……」
ガイ「……詩的なことを言うんだな」
アインズ「フフ……竜にも、夜に詩を詠みたくなる日くらいある」
ガイ「フッ……それは貴重だな」
アインズ「……なあ、ガイ」
ガイ「?」
アインズ「このまま少し飛ばないか?街の灯りを、上から見てみたい」
ガイ「……こんな街中を竜が飛んでいたら騒ぎになるなんてことじゃ済まないぞ」
アインズ「今は夜だし、起きているのなんて酔っ払い連中ぐらいだろう?」ゴッ……
アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオオッ‼︎
アインズ(竜)「グルゥ……」スッ
ガイ「まったく……ここに乗ればいいのか?」トッ
アインズ(竜)「」コクン
バサッ‼︎バサッ‼︎
ガイ「……相変わらずの迫力だな。何度見ても心臓が跳ねる」
アインズ(竜)「怖いなら、降ろしてやってもいいぞ?」バサッ
ガイ「……いや、この高さならもう遅いだろう」
アインズ(竜)「そう言うと思った」バサッ
◆
761 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:17:15.17 ID:Q6txZ2bmO
星々「」チカチカ……
海面「」ユラユラ……
ウォーターポートの灯り「」ボォォ……
ガイ「……すごい景色だな。まるで街が星空の下に浮かんでるみたいだ」
アインズ(竜)「……これで空が赤くなければ、尚のこと綺麗だっただろうに」
ガイ「赤も悪くない。お前の鱗と、似た色だからな」
アインズ(竜)「……そんなことを言われるとは思わなかった」
ガイ「褒め言葉だ。お前の赤は、ただの炎の色じゃない。……強さの証だ」
アインズ(竜)「強さ、か……」
アインズ(竜)「あの国で……何度、空を夢見たか分からない。鎖に繋がれ、翼を広げることすら許されなかった」
ガイ「……」
アインズ(竜)「でも今、風を感じている……お前達が、その鎖を断ち切ってくれたからだ」
ガイ「俺たちは、お前の力を借りたに過ぎない。自由を掴んだのはお前自身だ」
アインズ(竜)「そう言ってくれるのは嬉しいが……この風の味は、あの日の血の味とは違う」
ガイ「……?」
アインズ(竜)「これは、生きている証の味だ。……潮と夜と、わずかな温もりの混ざった匂い。ようやく生きていると感じられる」
アインズ(竜)「不思議だな。背に人を乗せて飛ぶなんて、昔なら考えられなかった。けれど……今は、落とすのが怖いと思える」
ガイ「落とす?」
アインズ(竜)「ふふ……お前をだ。落としたら、きっと胸が痛む」
ガイ「それは困るな。俺にはまだやることが残っている」
アインズ(竜)「……本気で捉えるな。冗談に決まってるだろう」
アインズ(竜)「ガイ……お前と飛んでいると、夜が静かすぎて怖いくらいだ」
ガイ「怖い?」
アインズ(竜)「ああ。あの牢獄では、夜が来るたび悲鳴が響いていた。今……ただ、風と、お前の呼吸だけが聞こえる」
ガイ「……それが平和ってやつだ。慣れるまでは、きっと寂しく感じる」
アインズ(竜)「ああ。けれど、悪くない……こうして空を飛ぶ夜なら、何度だって迎えてやる」
ガイ「……そのときは、また乗せてくれ」
アインズ(竜)「フッ、約束だ……ありがとう、ガイ。私がもう一度、飛べるようになったのは……お前のおかげだ」
ガイ「礼なんていらない……俺も救われた側だ」
アインズ(竜)「……そうか。なら、今日はお互いに恩を返し合った夜だな」
ガイ「……そういうことにしておこう」
◆
762 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:17:42.21 ID:Q6txZ2bmO
アインズ(竜)「」バサァァ……ドスン……
ガイ「いい着地だな」トスッ
炎に包まれるアインズ「ふふ……当然だ。見せ場だからな」シュウウウウウウ……
ガイ「随分楽しそうじゃないか」
アインズ「ああ。空を飛ぶのは久しぶりだったからな……ふぁぁ……久々に飛んだら疲れた。寝床に連れて行け」
ガイ「……待て、自分で歩けるだろう?」
アインズ「いやぁ……無理だな。翼が重くて動けそうにない」フラッ
ガイ「……さっきまで空を飛び回っていた奴の台詞とは思えないな」
アインズ「飛ぶのと歩くのは別だ。竜は本来、地上に長く留まる生き物じゃない」
ガイ「……そんな理屈があるか」
アインズ「あるとも。それに、ここで放っておかれたら……倒れるかもしれない」チラッ
ガイ「はぁ……」
アインズ「ふふ、どうする? 倒れた竜を運ぶのは、お前くらいしかいないぞ?」
ガイ「まったく……人を試すな」
アインズ「試してなどいないさ。素直に甘えているだけだ」
ガイ「……仕方ない。少しだけだぞ」スッ
背負われるアインズ「少しでいい。お前の近くは、妙に落ち着くからな」ボソッ
ガイ「……」スタスタ……
⭐︎アインズとウォーターポートの空を飛びました
763 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:18:52.47 ID:VjxbaxWbO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
チュンチュン
ガイ「ん……朝か……」ムクッ
ガイ「……なんだか妙に暖かいな」
ベッド「」ゴソッ
裸のアインズ「」zzz……スゥスゥ……
ガイ「…………」
ドスン‼︎ゴロゴロゴロ‼︎
ガイ「な、なっ……な……///」ワナワナ
ガイ(落ち着け……落ち着け俺。昨夜はアインズを背負って帰って、部屋に連れて来た……そこまでは覚えてる。アインズは寝ていたからそのままベッドで寝かせて俺はソファで寝ていた筈だが……)
ガイ「……なんで裸なんだ?」
アインズ「ん……んぅ……」モゾッ
ガイ(おい待て動くな!布団が……!いやもうちょっとで見えーー!!)ゴクリ
ガイ「アインズ!起きろ!!!」
アインズ「……うん……?朝か……?」ムクッ
ガイ「あわわわ……待て待て待て!!!」
アインズ「……なんだ、そんなに騒いで……」
両手で顔を塞ぐガイ「騒ぐだろ!お前、裸だぞ!!!」
アインズ「あぁ、そうだったな。私は寝るときは裸派なんだ」アッサリ
ガイ「そんなサラッと言うことか!?」
アインズ「服が擦れて落ち着かん……ユーシリアにいた頃も服を着ていたお陰で熟睡出来なかったしな」
ガイ「と、とにかく服を着てくれ……!目のやり場に困る……!」
アインズ「別に減るものでもないだろうに」ボソッ
ガイ「そういう問題じゃない!!!」
ドア「」コンコン
イーリン「ガイ様。報告書を受け取りに参りました。入ってもよろしいですか?」
ガイ「!?!?!?待て、今はまずい!!!」
アインズ「……ふむ?」
ガイ「ふむ、じゃない!動くな!絶対に立ち上がるな!!!」ヒソヒソ
イーリン「……ガイ様?中で何かありましたか?」
ガイ「いや、なんでもない。その、危機的状況でな……!俺だけでどうにかなる問題だ!イーリンの手を借りる程じゃない!」
イーリン「……まさか、フローディアとセーレフェリア!?加勢します!!!」
ドア「」バンッ‼︎
ガイ「あっ」
裸のアインズ「ん……イーリンか」
脱ぎ散らかった衣服「」
イーリン「……」
ガイ「……ち、違うんだイーリン。これはその、事故というか、不可抗力というか……」
イーリン「……」
イーリン「……あっ、えっ……わっ///」ボンッ
イーリン「し、失礼しましたっ!!!///日を改めますね!!!///」タタタ……
ガイ「ま、待てイーリン!!誤解だ!!!」
イーリン「けっ、結構です!!わ、わたし、何も見ておりませんからっ!!!」ピュー
アインズ「ふふ……随分と慌てていたな」
ガイ「……完全に誤解されたな」
アインズ「とりあえず朝食にしよう。イーリンには、あとで誤解ではないと伝えておけ」
ガイ「それが一番まずい誤解だ!!!!!」
764 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:19:40.18 ID:dWZZOb0JO
ーー暗黒館1F 酒場
ガイ「朝から酷い目にあった……なんとか誤解は解けたが……」
テル「やあやあガイ君〜久しぶり〜♪」ガシッ
ガイ(酒臭っ……!面倒そうなヤツに捕まった……この人は誰だ……?)
テル「あれ〜???ガイ君もしかして私のこと忘れちゃった〜???サーシャちゃんと一緒にあんなに激しい日々を過ごしたのに〜」
ガイ(一緒に行動したことがあるのか……?)
ガイ「……ユーシリアで色々あってな。記憶を少し失ったんだ」
テル「……記憶を?」
ガイ「……すまない。悪いが、本気で思い出せない」
テル「……そっか。そういうことなら、改めて始めましてだね!私はテルーーただのテルだよ」
ガイ「テル……よろしく頼む」
テル「うん。よかったら一杯付き合ってよ、ガイ君。最近、私の姉が死んじゃってね。仲は良くなかったけど……ちょっと思う所が、あってね。勿論、お酒じゃなくていいからさ」
ガイ「……わかった」
テル「ありがと。優しいね、ガイ君……あのね、私の姉って、ちょっと変わった人だったんだ。理想ばっかり追いかけて、周りが見えなくなるタイプでさ」
ガイ「そういうヤツは、強いが……同時に壊れやすい」
テル「うん。あの人なりに世界を良くしようとしてた。でも、誰かがその“理想”を止めなきゃいけなかった……」
ガイ「……」
テル「まあ、そんな話をしたかったわけじゃないんだ。ただね、もしどこかで……強く生きようとする誰かを見つけたら、見ててあげてほしい。止めてもいいけど、できれば、見届けてあげて」
ガイ「……どうして俺にそんなことを?」
テル「さぁね。ガイ君がそういうことをちゃんとやる人に見えたから?」
ガイ「……さて、どうだろうな」
テル「ふふっ……ありがと、少し楽になった」
ガイ「テル……お前の姉さんのこと、心から冥福を祈るよ」
テル「……うん、じゃあまたね。ガイ君」ヒラヒラ
ガイ(さて、今日は何をするか……)
765 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 00:21:47.54 ID:dWZZOb0JO
本日はここまでです。ユーシリア編が終わってよかったです。
明日も少量になるとは思いますが更新したいと思います。
安価だけ募集しておきます……それでは、また。
現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1〜3
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:28:43.91 ID:Ahqs6Xcvo
星の残滓がある国について今どうなってるかのちょっとした紹介、説明
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:31:17.66 ID:1AmIL+vA0
メンバーと食事しながら次の行き先を決める
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:37:30.59 ID:zYMpq+o+O
テルを次の旅のメンバーに誘う
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 00:47:19.90 ID:zYMpq+o+O
とりあえず乙
ユーシリア編旧キャラ含めても数多かったけどよく回せてたとおもう
770 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 01:11:38.81 ID:+OnIagBNo
おつ
ユーシリア編面白かった
しかしパーティメンバーが見事に女性だらけに…頑張れガイ
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 01:16:23.19 ID:Ahqs6Xcvo
乙乙
時間魔法といいガイ周りの裏設定はちゃんとあるのな
772 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 22:21:50.51 ID:RNj9KZJ+O
>>769
ありがとうございます。個人的には見返してみるとああすればよかったな、という箇所が何個も出てくるのですが、なんとか終わらせられてよかったです。
>>770
ありがとうございます。実は頂いたキャラ案は女性比率が高いので、パーティメンバーが女性多めになるのは必然だったかもしれません。今後も引き続きよろしくお願いします。
>>771
ガイの魔法についてはこのスレを建てた当初から速度強化を派生させて時間に関わるようなものにしたいと思っていましたので、今回はソールさんを利用させていただきガイの魔法の方向性を定めさせていただきました。ですが、その他の世界観の設定は決めているものもありますが、大半は何も決めていないので見切り発車のまま進めることが多くなっております。よければ今後もお付き合いください。
773 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 22:23:00.98 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「次に行く場所だが……オノゴロ諸島とテラヌス・ウルス……それとフーミンが言っていた浮島か。浮島は平和な場所らしいが、それ意外に目ぼしい情報はない……他の場所はどういった感じなんだ?」
サーシャ「えっとね……オノゴロ諸島は十年前に姫巫女の制度がなくなって以来、朝廷が収めるようになった国だよ。最近は魔導機械を中心に外国の文化が流行ってるらしくて色んな国の人が行き来して賑わってるみたいだよ」
リーゼリット「テラヌス・ウルスは砂漠の国だね。古代遺跡や特殊な水源が観光名所になっている良い国だよ。行くには……ミュージアと大魔女帝国を経由する必要があるけどね。十年前は干ばつや日照りに苦しんでいたらしいけど、今は解決して大きな問題はないみたい……最近は砂漠に巨大な生き物がいるっていう噂が流れてるらしいけど……知っているのはそれくらいかな」
ガイ「浮島は空に行く手段が今のところアインズに乗せてもらうくらいだから大人数で行くことはできない……ちなみに何人乗せれるんだ?」
アインズ「……一人だ。その気になれば全員乗せることもできるが、安全を考慮すると一人だけになるな」
リーゼリット「じゃあ、誰が乗るか決めないとだね。やっぱり最初はガイかな?」
サーシャ「え〜ずるい!私も行ってみたいのに!」
アインズ「ふむ……順番に運ぶことも不可能ではないが、あの高度では風の流れが不安定だ。行くたびに命を懸けることになるぞ」
サーシャ「うーん……命懸けの観光はちょっと……それに、考えたら往復するのも時間がかかっちゃいそうだしね……」
リーゼリット「あっ、それなら気球をイーリンさんに手配してもらえばーーいや、数がないか」
ガイ「……数がない?どういうことだ?」
リーゼリット「魔王城……要するにセイントレア王国だね。あそこへの調査で定期的に有志の人達が向かうんだけど……向かった人は今のところ誰も帰って来てないんだ……」
ガイ「それで、気球の数がないってことか」
リーゼリット「うん。今のところ、浮島に行くならアインズさんとガイの二人だけで行くことになるね」
アインズ「無理をして今行く必要もないだろう。空へ皆で行ける算段をつけてから行けばいい」
サーシャ「うん、賛成!それに、どこに行くにしても準備は必要だしね」
リーゼリット「じゃあ……次はどこに行く?私はオノゴロ諸島がいいなぁ。食べ物も美味しいらしいし!」
サーシャ「え〜、私は砂漠の方!遺跡とか見てみたいし、ほら、冒険って感じがするでしょ?」
アインズ「……私はどちらでも構わん。どの土地にも、それぞれの学びがある。だが、砂漠の生物とやらは気になるがな」
ガイ「……」
どこを目指す?
1 オノゴロ諸島
2 テラヌス・ウルス
3 浮島(現状ではアインズと二人だけで出発します)
多数決 先取3票
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:23:38.04 ID:QYLUWO+a0
1
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:24:52.49 ID:2Brij9X3O
2
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:28:30.05 ID:Ahqs6Xcvo
2
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 22:36:24.92 ID:EYjidF+JO
2
778 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:30:13.90 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「テラヌス・ウルスへ向かおう」
サーシャ「やっぱり砂漠の国だね!うん、いいと思う!絶対に遺跡とか面白いものがたくさんあるはず!」
リーゼリット「砂漠かぁ……それなりに準備をしておかないとね」
アインズ「私も行ったことはないが厳しい場所だと聞いている。そこに住む者達は皆、強靭だともな」
リーゼリット「でもさ……巨大な生き物がいるって話、本当かな?」
ガイ「……あくまで噂だ。巨大生物以外にも、光を狙うヤツらがいる。ユーシリアの頃は手を出してこなかったが、今回現れるかもしれない。用心しておこう」
サーシャ「……そうだね」ギュッ
⭐︎次の目的地はテラヌス・ウルスに決まりました。
779 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:30:44.54 ID:RNj9KZJ+O
サーシャ「……目的地が決まったし、腹ごしらえしよっか!」
リーゼリット「今日の料理は豪華だよ〜!ほら見て、香辛料たっぷりのスパイスシチュー! 砂漠の国テラヌス・ウルス風なんだって!」
テラヌス・ウルス風スパイスシチュー「」ドン‼︎
アインズ「なるほど、異国の味を先取りというわけか。良い心がけだ」
ガイ「見た目も香りも、なかなかだな」
サーシャ「この香りだけでお腹空いちゃうよ……それじゃ、いただきまーす!」パクッ
リーゼリット「あむ……結構辛いけど、クセになる味!カレーとはまた別な感じだね」モグモグ
アインズ「ふむ……香辛料の調合が絶妙だ。刺激の中にしっかりとした旨味がある。料理人の腕は確かだな」モグモグ
ガイ「……」モグ
ガイ(やはり、味はしないか。熱と辛さしか感じない……)モグモグ
サーシャ「ガイ、美味しい?」
ガイ「ああ……刺激が強いが、悪くない」
リーゼリット「うん、なんか元気出る味だよね」
アインズ「いい腕をしているな、ここの料理人も」モグモグ
ガイ(……みんなに余計な心配はかけられない。このことは黙っておこう)モグモグ
サーシャ「砂漠でもこんなふうに食べられたらいいなぁ」
リーゼリット「サーシャ、今回も期待してるね」
アインズ「……過酷な地で、食事を楽しむ余裕があれば理想だな」
サーシャ「じゃあ、目標だね!砂漠でも楽しくご飯が食べられるくらいの余裕を持つこと!」
リーゼリット「うん!いい目標だと思う!」
ガイ「……フッ」
ガイ(誰も気づかないように笑っていればいい……味がなくても、みんなが笑っていればそれで十分だ)
⭐︎パーティメンバーで食事をしました。
780 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:32:30.48 ID:RNj9KZJ+O
ガイ「……今回は長旅になりそうだ。もう少し人員を連れて行くべきだろうが……」
テル「あはははははは!!!もっと持ってこーい!!!」ゴクゴク
暗黒館バーテンダー「テル様、もう控えた方がよろしいかと……」
ガイ(……テルはないな)クルッ
テル「ん……?あっ、ガイく〜ん♪こんなところで会うなんて運命感じちゃうねぇ〜!」ニコニコ
ガイ「……あいにく、酔っ払いの相手をしている時間はない」
テル「ひど〜い!私だって立派な医術士だよ? ほら、旅に一人くらいは癒やし系が必要でしょ?」
ガイ「癒やし系には見えないがな」
テル「そんなことないって〜!ほらほら、砂漠に行くんでしょ?テラヌス・ウルス!砂漠の環境って身体壊す人が多いし、医術士がいれば安心だよ〜?」ゴクッ
ガイ「……どこでその話を聞いた?」
テル「酒場の情報網を侮っちゃダメだよ?ほら、私、耳はいい方だから〜」ヒラヒラ
ガイ「情報網っていうより盗み聞きだろう……」
テル「うふふ、聞くのも才能!……それにね、ちょうど私もそっちの方に用事があるの。ちょっと、会いたい人がいてね」
ガイ「会いたい人……?」
テル「うん。でも一人じゃキツいんだよ〜。だから、ね?」
ガイ「……酔っているわりには、筋の通った話をするんだな」
テル「これくらいで潰れるほどヤワじゃないのっ」
ジョッキ「」トンッ
ガイ「……勝手な行動をとるな。それが条件だ」
テル「はぁい♪それじゃ決まりね!また、よろしく!」
⭐︎テラヌス・ウルスにテルが着いてきてくれます。
781 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/13(月) 23:38:30.01 ID:RNj9KZJ+O
次の行き先がテラヌス・ウルスに決まった所で今回は終わります。今回は道中で立ち寄る国があるので、もしかしたらまた長くなるかもしれませんね。次回辺りでテラヌス・ウルスに登場するキャラの募集ができればなと思います。
次回更新はおそらく土曜日です。
それでは、また。
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/13(月) 23:40:54.06 ID:EYjidF+JO
乙キャラ設定考えとく
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 00:09:51.42 ID:woPPL3/Oo
おつです
ガイの地雷がどんどん大きくなっていく
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 00:55:38.91 ID:V93qw4Dxo
乙
ミュージアと大魔女帝国もガッツリ冒険するんかな
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/14(火) 01:51:11.70 ID:xJpYjUV9o
おつ
流石に簡単には浮島に行けないか
次回募集は道中の国出身も含めて一括になるのかな?
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/15(水) 03:30:09.38 ID:TdeY2NsA0
乙
このスレは元スレのリスペクトだけどこのスレでの新しい国や島などの安価は募集したりしないのかな?
787 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/16(木) 23:02:05.66 ID:w4KSYvlWO
こんばんは。キャラ募集についての質問が来ていた為、返信のみ行います。
>>782
皆様のキャラ設定には毎回楽しませてもらっているので、ぜひともよろしくお願いします。
>>783
代償の刃を使わなければ増えることはそうそうないと思いますが、場合によっては触れてほしくないことは更に増えるかもしれません。今後をお楽しみに!
>>784
皆様の希望次第な所はあります。現在構想中ですが、要望があれば冒険するような作りにしたいと考えています。
>>785
現在の状況で浮島に行くこと自体は選択肢で示したように、少人数にはなりますが可能です。ですが、パーティ全員で行く場合は空を飛ぶ手段を別に用意する必要があります。
次のキャラ募集についてはテラヌス・ウルスに登場するキャラだけの募集を考えています。(おそらく情報量に
>>1
が追いつけません。申し訳ない)
>>786
現在、新しい国や島の募集については考えていません。仮にするとしても世界めくれ関連のことが終わったあとになると思いますが、可能性は低いです。こちらも要望が多ければ募集する可能性はあります。
788 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 10:22:25.56 ID:2SyvT7tRO
幕間
ーー旧チカーバ跡
暗黒館の冒険者A「」バタッ
セーレフェリア「……これで何人目?鬱陶しいなぁ……」ズルッ……
カッッッッ‼︎‼︎
不滅の炎「」ゴオオオオオッ‼︎‼︎
フローディア「」メラメラ……
暗黒館の冒険者B「コイツ、不死身か!?」
フローディア「私は望んでないんだけどね……」スッ
炎「」ゴッ‼︎‼︎
燃える暗黒館の冒険者B「がああああっ!」ジタバタ
炭になった暗黒館の冒険者B「」シーン
セーレフェリア「……フローディア、なんで毎回わざと死ぬの?それなりに強いよね?」
フローディア「……私自身を確かめているの。私の目的のためにね」
セーレフェリア「よくわかんないこと言ってるし……まあいいや。それで、ユーシリアへはコイツらが邪魔してきたから行けないけど……次はどこに行くの?」
フローディア「そうね……テラヌス・ウルスに向かいましょう。あそこなら環境的に邪魔はされにくい筈だしね」
セーレフェリア「テラヌス・ウルス!?じゃあ私、途中で大魔女帝国に行きたいな!!!あそこで売られてるお菓子、評判いいらしいから食べてみたい!!!」
フローディア「……ええ、構わないわよ。そこでなら私達の顔もきっと割れてないでしょうから」
フローディア(……姉さんが作った国か。皮肉なものね……あの人は、光を与え、導き、救いを説いた。けれど、結局自分の理想の世界は作れなかった……)
フローディア(だけど、私は違う。私なら誰も不幸にならない真の正しい世界を作れるはず)
フローディア「行くわよ、セーレ……砂漠は暑いから、日除けできるものを準備しましょうか」
セーレフェリア「なくても平気だけど……行こっか!」
789 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 10:23:13.98 ID:2SyvT7tRO
ーー???
ゴゴゴゴゴ……
倒れた赤橙ポニテ少女「」
倒れた黒髪ロング少女「」
倒れたボサボサ金髪の壮年男性「」
倒れた黒髪の若い男「」
倒れた黒髪幼女「」
倒れた薄茶髪の少女「」
倒れた妖精「」
黒いスライム「〜〜…」デロデロ…
瓶入りスライム『なん、だ……一体……なに、が……』デロロ…
黒い精霊「言ったでしょう。運命は既に定まっていると……」
黒いスライム「〜〜…!」モニョニョ…グググ…
黒い精霊「無駄な努力はもうおやめなさい……。あなたにも、無の安寧をもたらして差し上げます……」
黒いスライム「〜〜〜……!!」モニョニョニョ…ググググ…!!
幽界樹の蔓「」ギュルルルッ!!
ドスッ……
動かなくなった黒いスライム「」
世界樹の精霊「……そんな……」
黒い精霊「……これでようやく、誰も苦しまない世界が訪れます。永遠の安寧の中で、共に眠りましょう……」
◆
地面から噴出する闇「」ギュオオオオオオ
割れる石畳「」バギィッ!!
浮き上がる瓦礫「」ゴゴゴゴゴ
セイントレアを包み込む闇「」ズオオオオオ……
浮かび上がるセイントレア王国「」ゴゴゴゴゴゴ……
◆
790 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 10:23:39.65 ID:2SyvT7tRO
大魔女「……間に合わなかったようね」スタッ
白い幼女「……クロシュちゃん」スト
黒い精霊「大魔女に伝説のスライム……あなた方が来た所で何も変わりません。この世界はもうすぐ無に帰ります」
大魔女→クローディア「状況は最悪ね……けど、私とクロシュヴィア……あとは世界樹の光の力があれば、ここからでもどうにかできるーーそうでしょ、世界樹の精霊?」
世界樹の精霊「……あなたがやろうとしていることは可能だけど……そうしたら、あなた達の存在が完全にこの世界から消え去ってしまう……」
白い幼女→クロシュヴィア「この世界が完全に消えないためにはそうするしかないんでしょ?なら、仕方ないよ」
世界樹の精霊「わかった……ありがとう、2人とも……」スッ
黒い精霊「一体何を……」
キラン……キラン……
5つの光「」キラキラ……
黒い精霊「あれは……世界樹の光?三つはこの場にあるというのに、何故……」
世界樹の精霊「新しく作られた光も混ざってる……できたばかりだから、その三つの光と比べたら弱いけど……」
不滅の炎「」
不死鳥クローディア「これからやることには充分ってこと……クロシュヴィア、準備はできたわ」
クロシュヴィア「うん……じゃあ、始めようか」スッ
デロ……
黒い精霊「……この辺りの空間ごと同化しようとしているのですか?そんなことをすれば、とても無事では……!」
カッッッッ‼︎‼︎
不滅の炎「」ゴオオオオオッ‼︎‼︎
同化されるクローディア「ーー私の国は大丈夫かしら……もう、見ることも叶わないけど……あとは、任せたわよ」デロデロ……
同化されていく空間「」デロデロ……
同化される黒い精霊「くっ……世界樹の光と不死鳥の力で世界めくれを止めようと……!ですが、完全には止められません……いずれは全てが無に帰ります……!」デロデロ……
同化するクロシュヴィア「それでも……時間稼ぎにはなる。あとはこの世界の人達頼みになっちゃうけど……」デロデロ……
同化するクロシュヴィア「デロデロの夢……任せたよ、クロシュちゃん……」デロデロ……
ーーーデロデロ……
カッッッッ‼︎‼︎
不滅の炎「」ゴオオオオオッ‼︎‼︎
ーーー
赤く染まる空「」ズオオオオオ……
ーーー
791 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 10:24:12.24 ID:2SyvT7tRO
ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
起き上がるガイ「」ガバッ
ガイ「……なんだ、今のは……?」
ガイ(セイントレア王国……倒れた人々……闇に飲まれていく世界……そして、あの炎と光……)
ガイ「……ただの夢、じゃないな」チラ
翡翠の賽「」キラ……
ガイ「考えても仕方ないか」スタッ
ガイ(……今日の行動に移ろう)
現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1〜3
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/18(土) 10:26:35.57 ID:OgxLNbwPO
イーリンにお礼として酒を奢る
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/18(土) 10:31:19.12 ID:xHWVU5jZ0
イーリン、テル 武器屋に行って武器を探してみる。
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/18(土) 10:31:36.56 ID:BkAyfLbFO
はさみうち以外の必殺技を作る
795 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 12:33:42.99 ID:JjAz4OKsO
ーー暗黒館1F 酒場
イーリン「ふぅ……これで一通り溜まっていた仕事は終わりですかね」
女性暗黒館幹部「ふぇぇ、助かりましたぁイーリンさん〜!あの書類の山、正直もう無理かと……!」
イーリン「ふふ、慌てず一つずつ片付ければ大抵のことは終わりますよ。次からは少し早めに手をつけてくださいね?」ニコッ
女性暗黒館幹部「は、はいぃっ……!」ビシッ
アモ「お疲れ様、イーリンさん。ユーシリアはどうだった?ガイ達と行ったんでしょ?」
イーリン「あら、アモ。久しぶり……そうね、大変だったけど、無事に収まりました。国が一つ壊れてもおかしくない状況だったけれど、みんなのおかげで、なんとか乗り越えられたわ」
アモ「何があったか詳しく聞きたいなー?」
イーリン「じゃあ今日の夜、一緒に飲みましょ。そのときに色々話してあげる」
アモ「いいよー。あっ、でもこの前みたいに悪酔いしないでよね?一度暴れたら手がつけられないんだから……」
イーリン「悪酔い……?なんのこと?」
アモ「……覚えてないなら、大丈夫だよ」
アモ(バーテンダーさん、今日の夜……付き合ってね)ウインク
暗黒館バーテンダー「……フゥ」フキフキ
テル「あー!イーリンさん、アモちゃん、見っけたー!」バンッ‼︎
アモ「うわっ、テルさん!?びっくりしたぁ……」
イーリン「テルさん、おはようございます。今日は随分と元気ですね」
テル「ふっふっふ、聞いて驚け〜!昨日ようやく二日酔いが抜けたのだ」ドヤァ
イーリン「まったく……朝から酒場に現れるあたり、懲りてないんじゃないですか?」
テル「いやいや、今日は真面目な用事なの。ねぇ、イーリンさん……ちょっと付き合ってほしいんだけど……」
イーリン「付き合う?何かありましたか?」
テル「実はね〜、この前ガイ君たちと行く旅の話を聞いて、私も武器を新調しようと思ったの。長旅になるみたいだし、流石に何も無しじゃカッコつかないでしょ?」
アモ「テルさんって武器いるの?なくても強いじゃん?」
テル「まぁねぇ〜?でも手ぶらってのも締まらないでしょ?形から入るのが大事なの」
アモ「ふーん……」
イーリン「ふふ。確かに、備えがあるに越したことはありません。ですが、何を買うつもりなんですか?」
テル「杖だよ杖。魔翌力を通してよし、殴ってよし、スライムや触手類を突っつくのにも最適で、力の加減がしやすい……私にとっては最高の道具だよ!」
イーリン「……わかりました。私も同行します。魔導具は相性がありますから、実物を見て試すのが一番です」
テル「やったー!ありがとうイーリンさん! じゃあさっそく、武器屋へ行こっか!」
アモ「行ってらっしゃーい」フリフリ
◆
ーーウォーターポート 武器屋
テル「さてさて、どんなのがあるかなー?」
イーリン(私もグローブがボロボロになって来たからついでに新しいのを買おう……)
テルの武器 コンマ下1
01-60 普通の杖
61-80 上質な杖
81-00 雷霆の杖
イーリンの装備 コンマ下2
01-60 普通のグローブ
61-80 上質なグローブ
81-00 竜革のグローブ
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/18(土) 12:59:01.19 ID:b+PQjgoEo
あ
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/10/18(土) 13:21:08.62 ID:Nt6trvZmO
たかく
798 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 23:54:14.49 ID:uxiRRpnIO
テル「無難に壊れても気にならないやつを買っておくかな」
普通の杖「」ポン
イーリン「おや、これは……」
上質なグローブ「」ポン
武器屋の店主「おっ、その杖とグローブを見るとは、お嬢さん方もなかなか目が肥えてるねぇ」
テル「え、これ?見た目で選んだだけだよ?……軽くて扱いやすそうだし、壊れても心は痛まなそうだし」
武器屋の店主「その杖は初心者から上級者まで幅広く使っている杖だ。冒険にも耐えうるし、替えがいくらでも効くから壊れても気にせず振り回せるってわけさ」
テル「おお〜、それは私向きだね!雑に扱っても怒られないなんて嬉しいね……イーリンさんはそれを買うの?」
イーリン「ええ。このグローブ、見た目は地味ですが……素材がいいですね。アラクネ繊維製でしょうか?」
武器屋の店主「おっ、よく分かったな。その通りだ。軽くて丈夫、魔翌力の通りもいい優れモンさ。多少の衝撃や炎なら耐えるし、魔導士にも格闘家にも人気がある」
テル「イーリンさんにピッタリだね!そのグローブ、見た目も上品だし、実用性もバッチリ。ほら、イーリンさんって戦う秘書って感じでしょ?」
イーリン「ふふ、戦闘も事務もこなすのが私の仕事ですから」ニコッ
武器屋の店主「毎度あり、お二人さん。旅立ちの前に装備を整えるってのは、どんな冒険でも基本中の基本だ」
テル「うん、これで準備万端!……さて、ガイ君たちの出発までに、もうひとっ走り飲みに行こうかな〜?」
イーリン「テルさん……その前に杖の魔翌力調整を終わらせましょう。お酒より優先です」
テル「うぇ〜……まじめだなぁ、イーリンさんは」
イーリン「ふふ、あなたが自由すぎるだけですよ」
⭐︎テルとイーリンが装備を新調しました。
799 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 23:54:41.11 ID:uxiRRpnIO
ーーウォーターポート 港
サーシャ「ーーと、いうわけでパーティの連携を深めましょう!」
リーゼリット「おー!」
アインズ「……今のままでも充分とれていると思うが?」
サーシャ「まあ、たしかにそうなんですけど……アインズさんはパーティに入ったばかりだし、ガイも記憶を無くしちゃったから……改めて訓練するのも大事だと思うんです!」
アインズ「パーティに入った覚えはないんだがな」
リーゼリット「……旅についてきて力を貸してくれるってことはほぼパーティメンバーみたいなものじゃないですか?」
アインズ「……それは、そうかもしれないが。私はただ、借りを返しているだけだ」
サーシャ「えへへ、それでもいいんです。私たちにとっては、アインズさんが一緒にいてくれるだけで心強いですから!」
リーゼリット「そうそう!それに、アインズさんって竜の時はすっごく頼もしいのに、こうして話してると優しい感じでギャップがあるんですよね〜」ニヤニヤ
アインズ「むう……褒められている気はするが、少し複雑だな」
ガイ「……まあいいだろう。サーシャの言う通り、連携を取るのは悪くない。俺も、記憶を失ってからの動きがまだ完全じゃない。丁度いい調整になる」
サーシャ「それじゃあ……えいっ!」スッ
土の人形「」ズズズ……
リーゼリット「……シルバークロースの魔法を思い出すね」
サーシャ「アレをちょっと参考にしてみたの。動かしたりはできないけど、的には使えると思うよ!」
アインズ「うむ、いい出来だな。中々頑丈そうだ、早速はじめよう……」
◆
ボロボロの土の人形「」ボロ……
リーゼリット「うん、結構うまく行ったんじゃない?」
ガイ「ああ。タイミング次第では強力な武器になるな」
アインズ「……お互いのできることを深く知ることができた。サーシャ、今回の訓練は大いに成果があったぞ」
サーシャ「えへへ……それなら、よかったです!ガイも、速度強化しても全然消費しなくなったね!」
ガイ「……ようやく使い方がわかって来たんだ。これまで以上に、みんなとタイミングを合わせやすくなったと思う」
アインズ「よく呼吸が合っていた。訓練とはいえ、実戦さながらの動きだったな」
ガイ「……全員が互いを信じて動けた。それが何よりの成果だ」
サーシャ「うん……!」ニコッ
サーシャ「よーし!それじゃ今日は訓練成功ってことで、みんなでご飯食べに行こう!」
リーゼリット「賛成ー!」
⭐︎『はさみうち』が『連携技』に変わり、戦闘中2回まで使用できるようになりました!
800 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/18(土) 23:55:18.13 ID:uxiRRpnIO
ーー暗黒館1F 酒場
暗黒館バーテンダー「」フキフキ
イーリン「ん……仕事の後のお酒はやっぱり格別ね……」
アモ「だよねぇ〜。イーリンさん、お酒飲むの久しぶりじゃない?」
イーリン「まあユーシリアでは飲める場面は少なかったし……飲んでいるような状況でもなかったしね」
ガイ「……イーリン、今、大丈夫か?」
イーリン「ガイ様?この時間に珍しいですね。こちらへどうぞ」
アモ「おっ、やっと来た」
ガイ「……やっと?」
イーリン「ええ、アモが『ガイが来る気がする』って言い張ってたんです」
アモ「ほらね?私、勘がいいんだ〜」
ガイ「……もしかして知り合いか?」
アモ「……えっ?」
イーリン「……アモ、ガイさんはユーシリアで記憶を一部失ってしまったの。だから、あなたのことも忘れてしまったんだと思う」
ガイ「……すまない」
アモ「そっ……か。ううん、気にしないで。じゃあさ、こうしたら思い出すかな?」スッ ピトッ
イーリン「ア、アモ?」
アモ「ねぇ……この距離で話したこと、あったと思うけど……やっぱり、忘れちゃった?」ボソッ スリスリ
ガイ「……近いな」
イーリン「ちょ、ちょっとアモ! そういうことをするのは……っ!」アタフタ
アモ「ふふっ、イーリンさん照れすぎ〜! ただの冗談だよ〜」パッ
ガイ「冗談にしては大胆すぎる気がするが……」
アモ「本当に記憶を無くしちゃったんだ……少し寂しいね」
ガイ「……邪魔をして悪かった。バーテンダー、二人に一杯ずつ出してくれ。金は置いておく」
バーテンダー「……承知しました」コトッ
アモ「えっ、奢ってくれるの?」
ガイ「ああ。君へのお詫びとイーリンにはユーシリアで随分と世話になった。礼を言いたかったんだ」
イーリン「まあ……ガイ様から奢っていただけるなんて、嬉しいです」ニコッ
ガイ「……そうかもしれないな」
アモ「ふふっ、記憶を失っても律儀なところは変わらないんだね」
⭐︎ イーリンとアモに一杯奢りました。
801 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/10/19(日) 00:14:08.51 ID:ZO/i9FgNO
本来であれば昼から現在までの間で、テラヌス・ウルスへ向かうパーティメンバーの選出を行ってからキャラ募集を行いたかったのですが、
>>1
の私用により大幅に狂ってしまいました。申し訳ありません。
というわけで遅くなってしまったのですが、現在から月曜日の0時までテラヌス・ウルスに登場するキャラを募集したいと思います。若干の設定変更等を行う可能性があるため、その点はご了承ください。
なお、これをもって本日は更新を終了します。
〈テラヌス・ウルス〉
■概要
荒涼とした砂漠地帯に位置する国家。多様な部族が共生しており、各部族の首長による議会制をとっている。
■産業
良質な魔石の鉱脈が存在し、それらを用いた魔道具や魔術と過酷な環境に鍛えられた屈強な傭兵で外貨を得ている。
国内には傭兵を鍛えるための錬兵場も存在し訓練を受けることもできる。
また性には開放的で風俗業も盛ん。
■情勢
十年前に起きた大干ばつの影響で、一時は国家存続の危機に瀕したが、特殊な水源の出現により危機を脱した。
以後は部族間の抗争も沈静化し、現在は比較的安定した平和を保っている。
近年では大魔女帝国との関係が深まり、砂漠各地に点在する古代遺跡の共同調査が進められている。
一方で、夜の砂漠では『影を喰らうもの』と呼ばれる未知の生物の出没が相次ぎ、旅人や傭兵の間では恐怖と好奇心が入り混じった噂が絶えない。
その正体を巡っては、古代遺跡の守護者説、魔石の副作用説、さらには『砂そのものの意志』とする説まで存在する。
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