このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

896 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/26(日) 23:57:01.11 ID:XQmbPDzcO
サーシャ「……なんか、すごく疲れたね」

リーゼリット「休憩のはずだったんだけどね……」

アインズ「なら、気分転換をしないか?あそこに大浴場があるみたいだ」



ーー大浴場

カポーン……

リーゼリット「ふぅ……やっぱりいいねぇ、癒されるよ……」

サーシャ「うん……スライムもよく入ってるみたいだから、お湯がトロトロしててなんだか面白いね」

一般スライム達「」デロデロ

アインズ「フッ、愛らしいな……」

リーゼリット「えっ、アインズってスライム好きだったの?」

アインズ「流石にテル程ではないがな……敵じゃないときは見ていて心が癒される」

サーシャ「たしかに……意外とかわいいかも。ほら、あの子なんて湯船の縁でぷにぷにしてるし」

リーゼリット「ほんとだ、なんか気持ちよさそうにしてる〜。あっ、こっちの子なんて泡で遊んでるよ!」

一般スライム「」モニョモニョ

アインズ「彼らは形を持たず、ただあるがままに生きる……見ていると、こちらまで余計な力が抜けるな」

リーゼリット「うん……戦いとか世界樹のこととか、いろんなこと考えすぎてたのかも」

サーシャ「……そうだね。少しくらい、こうしてぼーっとしててもいいよね」

アインズ「休息もまた、重要だ。焦る必要はない」

リーゼリット「ふふっ、アインズにそう言われると安心するね」

サーシャ「次の国も、こんなふうに平和な時間が少しでもあったらいいな」

アインズ「……ああ。だが、そのためにも、我々は歩みを止めるわけにはいかぬ」

リーゼリット「そうだね……明日からまた頑張ろっか」

カポーン……

⭐︎三人で入浴しました!
897 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/26(日) 23:58:47.67 ID:XQmbPDzcO
ーーデロデロ都市ミュージア

テル「〜♪」スタスタ

ガイ(テルの奴……一体、誰に会う気なんだ?この前のこともある……悪いが少しつけさせてもらうぞ)コソコソ



ーーデロデロ都市ミュージア 大通り

テル「君かわいいね!ねね、お金あげるからさ!ちょっと触らせてよ、お願い!!!」ハァハァ

一般スライム「」モニョニョ⁉︎

ガイ(何をしているんだ、あいつは……)



ーーミュージア郊外 人形の館

パペットマスター「彼は今日は訪ねてきていないよ」

テル「えー、どこいるんだろう……宿屋にもいないっぽいしなー……」

ガイ(……とくに集合場所とかは決めていないのか)



ーー工芸店

店主「」ヤレヤレ

テル「」ガックシ



ーー旧冒険者ギルド現デロデロ教集会所

デロデロ信徒「いえ、見かけておりませんね」

テル「そっかー、ありがと!」バッ

ガイ(まずい、見失なう──!)



ーー絵空の家 玄関前

ガイ(結局、ここに戻ってきてしまったな……テルは誰かに会いに行っていたようだが……まさか、この宿の関係者か?)

白髪の美人「おや、こんな所でどうされました?」

ガイ「──」バッ
短剣「」シャキンッ

白髪の美人「わっ!?ちょ、ちょっと待ってください!私に敵意はありませんよ!」

ガイ「……誰だ?」

白髪の美人→レーティア「落ち着いてください!私はこの宿の管理人、レーティア・フォン・ロスチャイルドと申します!」

ガイ「レーティア……それじゃあ、お前がこの街の顔役か」

レーティア「望んでそうなったわけではありませんがね……この街に長くいるうちに、気づけば代表のような扱いを受けてしまって。おかげで、毎日誰かの相談ごとばかりです」

テル「──あーっ!!レーティア兄さん!!」タッタッタッ

レーティア「……その声は、テル?来ていたんですね!」

テル「やっと会えた!もー探したんだよ、兄さん──ってガイ君!?何してるの!?」

ガイ「……勘違いだ。怪しい気配がしたから身構えただけだ」

レーティア「ふふ、随分と慎重な方ですね。テルの仲間なら納得です」

テル「ごめんごめん!兄さん、この人がガイ君。今一緒に旅してる仲間なんだ!」

レーティア「なるほど、あなたが……テルが手紙で話していた通りだ」

ガイ「……手紙?」

テル「あっ、それは内緒のやつ!ちょっと個人的な相談してただけ!」アセアセ

レーティア「立ち話もなんですし、中で話しましょう。お茶もお出ししますよ」

898 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/26(日) 23:59:46.60 ID:XQmbPDzcO
レーティア「それで、テル。私に話したいこととはなんですか?」

テル「兄さんは……ユーシリアでの、クラウディアのことは知ってる?」

レーティア「ええ、知っています。なんとも、悲しい結末でしたね」

テル「……やっぱり、知ってたんだ」

レーティア「彼女は、私の遠縁にあたる女性です。ですが……もはや家族と呼べるような関係ではありませんでした」

レーティア「彼女はロスチャイルドの中でも特に強い血を受け継いでいました。だからこそ、彼女は支配欲と理想に囚われてしまった。完璧でなければ存在する価値がない──あの家の呪いそのものです」

テル「止めようとはしたんだよね?」

レーティア「ええ。けれど……届かなかった。彼女にとって私は一族の裏切り者でしたから。『無能が何を知る』と、笑っていたあの瞳を、今も覚えています」

ガイ「……彼女は、俺が倒した」

レーティア「……そう、ですか」

レーティア「ありがとう、ガイさん。あなたが止めてくれたのなら、それが彼女にとっての救いだったのかもしれません。クラウディアは……止まることができない人間でしたから」

テル「兄さん……」

レーティア「テル。君があの家を出た日のこと、覚えていますか?」

テル「うん。兄さんが、逃げてもいいって言ってくれたから、外の世界に出られた」

レーティア「君は正しかった。あの家に残れば、君もクラウディアのようになっていたでしょう。ロスチャイルドの血は才能を与える代わりに人の心を削る」

ガイ「……やはり、テルもその一族の一員なのか」

レーティア「ええ。もっとも純粋な血族ではなく、造られた系譜ですがね」

ガイ「造られた……?」

テル「うん。私、本当の意味ではロスチャイルドの血を引いてないの。でも、彼らの理想の形として造られた存在の一つ……らしいんだ」

レーティア「君のような子が、当時いったいどれほど作られ、捨てられたか……想像もしたくありません」

レーティア「……ガイさん、クラウディアを倒したあなたにお願いがあります」

ガイ「……なんだ」
899 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/27(月) 00:00:16.49 ID:gkuCNxfeO
レーティア「ロスチャイルドの一族は実験で産まれた者によって滅びました。残っているのは私とテル、そしてセーレフェリア、テルグレース」

レーティア「どちらもロスチャイルドの究極の成果物です。理想と暴力をそれぞれ体現した存在──放置すれば大きな被害を生みます」

レーティア「お願いです、ガイさん。彼女らが人を傷つけるようなら……あなたの手で止めてください」

テル「兄さん、それは──!」

レーティア「テル。君は優しすぎる。君が手を下せば、きっと心が壊れる。だからこそ……外の者に託すしかないんです」

ガイ「……[ピーーー]前提で話すな。話が通じるなら、それで済む話だ」

レーティア「もちろん。それが叶うなら、それが一番です。ですが……テルグレースはもう人ではない。そしてセーレフェリアは自分以外の他者を見下ろしている」

テル「そんな……二人とも、昔は優しかったのに……」

レーティア「優しさは、あの家にとって欠陥でした。削ぎ落とされた結果が、今の彼女たちです」

ガイ「……会ったら、判断する。敵ならば倒す。味方なら、救う──それでいいな?」

レーティア「……はい。それで構いません。
この呪われた血の果てを、あなたに託します」

テル「兄さん……」

レーティア「……どうか、見届けてください。あの家が生んだ罪の、終わりを」

ガイ「……」

⭐︎ロスチャイルドの一族について知りました。
900 : ◆sIVlz2/mNs :2025/10/27(月) 00:08:02.32 ID:gkuCNxfeO
ーー絵空の家 客室

ガイ(世界めくれ……世界樹の光の残滓に、ロスチャイルドの一族……)

ガイ(抱え込む問題が多い気がするが……どれも放ってはおけない)

ガイ(……だが、立ち止まっていても仕方ない。今日の行動を終えたら……ミュージアを出よう)

現在はデロデロ都市ミュージアです。(2日目)

何かする?
安価下1〜3

なお、本日の更新はここまでです。次回はおそらく土曜日になるかと思います。それでは、また。
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/27(月) 00:58:30.77 ID:9NTiOGWz0
慰霊碑を見つける
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/27(月) 01:01:47.51 ID:R79+y4Amo
取り敢えずテルを慰める
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/10/27(月) 01:44:08.94 ID:HRReME9AO
ミュージアで買い物をする
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/10/27(月) 01:52:09.95 ID:fqIlQ0CT0
創価学会に入ろう!
905 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 09:16:44.82 ID:hFOleF+SO
ーー絵空の家 食堂

テル「……あれ、ガイ君?明日はみんなで買い物に行くんでしょ?こんな時間に起きてたら寝坊しちゃうよ?」

ガイ「中々寝付けなくてな。お前こそ、寝なくていいのか?」

テル「考えごとしてたら眠れなくってね……よかったら、少し話さない?」

ガイ「……構わないが」

テル「ふふっ……ならこちらへどうぞー♪」

椅子「」ススッ

ガイ「……今日は酒を飲んでないんだな」

テル「あー……うん。大事なことはしっかり考えたいからさ」

ガイ「酒が入ってないとお前じゃないみたいだ」

テル「ひどいなぁ……でも、否定できないかも」

ガイ「……いつも酔っているのは、一族のことを考えないようにするためか」

テル「そうかもね。考え出すと止まらなくなっちゃうから」

テル「……今の私、つまらないでしょ?」

ガイ「俺はそうは思わないが」

テル「そう……私ね、酔ってる時だけは、 何も考えなくて済むんだ。笑って、ふざけて……全部、どうでもよくできる」

ガイ「酒を飲むのは、現実逃避か」

テル「うん。そう……でもね、逃げてても何も変わらないって、もうわかってるの」

テル「だから今夜は、ちゃんと向き合おうと思ったの。兄さんの話も……私自身のことも」

ガイ「……」

テル「兄さんは止めてほしいって言ったけど……私、本当は止めてほしくないのかもしれない」

ガイ「どういう意味だ?」

テル「止められる前に、私が何かしなくちゃいけない気がして。二人とも、私があの家を出たあとに完成した成果物だから。もし……もし私があそこに残ってたら、きっと彼女たちと同じ側にいた」

ガイ「……」

テル「ねぇ、ガイ君。私さ……あの家を嫌ってたのに、時々懐かしくなるんだ。あの閉ざされた場所で、優秀であれって言葉だけを信じてた頃の自分が、まだどこかで残ってる気がして……」

ガイ「それが人間ってものだ。過去は切り離せない」

テル「……切り離せたら、楽なのにな」

ガイ「俺は望んでいなかったが……今のところ不便しか感じていないからオススメはしない」

テル「あははっ……記憶喪失になった人が言うと説得力があるね」

ガイ「フッ……」

シーン……
906 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 09:17:12.56 ID:hFOleF+SO
ガイ「テル。仮にだが……二人と会ったら、どうするつもりだ?」

テル「そうだなぁ……やっぱり、まずは話してみたいかな。[ピーーー]とか殺さないとかの物騒なのは嫌だもん」

ガイ「……もし、話し合いで解決すればよし。それができなかった場合は、俺が止める。お前に手を汚させはしない」

テル「ガイ君……」

ガイ「一度だけだ。一度試して、それで終わりにしろ。無理だと感じたらすぐに引け。俺が側にいる……だから、感じたままに動け」

テル「……ふふっ」

ガイ「笑うなよ」

テル「ごめんね……なんか、ガイ君ってほんと不器用だなって思って」

ガイ「そうか?」

テル「うん。でも、そういう不器用な優しさ……私、好きだよ?」

ガイ「……からかうな」

テル「本気なんだけどなぁ」ボソッ

ガイ「何か言ったか?」

テル「……なんでもないよっと!」デコピン

ガイ「痛っ!急に何を──」

テル「もう眠くなってきちゃった!明日のお出かけは私も楽しみにしてるから、早く寝ないとね?ガイ君も夜更かしはほどほどにね〜♪」ヒラヒラ

ドア「」バタン……

ガイ「まったく……自由なヤツだな」

⭐︎テルと話しました。
907 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 09:17:40.96 ID:hFOleF+SO
ーーデロデロ都市ミュージア 大通り

サーシャ「今日で出発だね。旅に必要な物の買い忘れはないから大丈夫だけど……この国でしか手に入れられない物とか買えればいいかな?」

リーゼリット「うーん、大体デロデロ教が関係するようなヤツばかりな気がするなぁ」

アインズ「全くない訳でもあるまい。芸術品も数は少ないが幾つか残ってるみたいだしな。見て回るだけでも面白いだろう」

サーシャ「たしかにそうかも……」

テル「デロデロ教の人達が売ってる物も、デロデロ教のことさえ考えなければ全然普通なモノを扱ってたりするしね。ガイ君、なにかめぼしい物とかある?」

ガイ「……今のところはない。アインズが言ったように色々見て回るとしよう」

サーシャ「うん!」

安価下1
ありそうな物品
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 09:21:44.14 ID:2iQNE/p+o
スライムを呼ぶ笛
909 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 12:22:41.21 ID:3sr+bZuZO
帽子スライム店員「」モニョモニョ

リーゼリット「あ、あの店見て!スライムがちっちゃい帽子かぶってる!」

サーシャ「ほんとだ〜!なんかおしゃれスライムって感じだね!」

テル「かわいい〜!ねね、あの店入らない?」

アインズ「む……スライム用の日焼け止め?そんな物も売っているんだな」

リーゼリット「砂漠が近くてスライムが多いからこそだね。効果のほどはわからないけど……」

アインズ「ほう……奥が深いな」

ガイ「……これも何かの縁だ。あの店を覗いてみよう。テル、変なことはするなよ?」

テル「しないしない!」

サーシャ「本当かなぁ……?」



ーー雑貨店

帽子スライム店員「こんにちは!ゆっくり見ていってください!」ペコリ

テル「……ねぇ、ガイ君」

ガイ「ダメだ。店員に迷惑をかけたら出禁になる」

テル「……私、まだ何も言ってないよ?」

ガイ「口元が笑いを隠しきれていない。目線があのスライムの店員をずっと追っている……そこから推察するに邪なことを考えていると、俺は判断した」

テル「ちぇっ……なら我慢するか……」

サーシャ「見てこの瓶!スライムのぬめり美容液って書いてあるよ!」

アインズ「あまり知られていないが、食事や運動、諸々を気遣ったスライムの体液は美容効果が高い。高値で取引されることもあるそうだ」

リーゼリット「へー、知らなかった……ちょっと試してみようかな」

ガイ「……ん?これは……笛、か?少々小さい気もするが」

スライム呼びの笛「」

スライム店員「お客さん!その笛、気になります?」

ガイ「これは一体?」

スライム店員「それはスライム呼びの笛です!吹くとね、スライムがわくわくする音が出るんですよ!」

スライム店員「実際に呼び寄せる魔法の笛じゃなくて、スライムが好きな音の波を奏でる楽器なんです。音を聞くと、スライムたちはつい寄ってきちゃうんですよ〜♪」

スライム店員「人間で言えば……お気に入りの音楽が聞こえた時に、自然と体が動いちゃう、みたいな感じですかね!」

ガイ「なるほど。だからスライム呼びの笛、か」チラッ

テル「……」ウルウル

ガイ「……はぁ。すまない、コレを売ってくれ」

テル「!」パァァァ

スライム店員「ありがとうございます!音の調整は簡単なので、練習すれば誰でも吹けますよ〜♪」

テル「やった〜!ガイ君、ありがとっ!」ピョンッ

ガイ「……子供みたいに喜ぶな。落とすなよ」スッ

テル「大事にするってば!ふふっ、これで私もスライムマスターの仲間入りだね♪」

リーゼリット「え、スライムマスターって何?」

サーシャ「えっと……たぶん今作られた言葉かな?」

アインズ「フッ……悪い予感しかしないな」

帽子スライム店員「旅のお守りにもなりますよ!スライムは幸運を運ぶって言われてますから!」

⭐︎スライム呼びの笛を手に入れました。
910 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 12:23:23.80 ID:3sr+bZuZO
ーーーデロデロ都市ミュージア

テル「〜♪」ピュー

一般スライム達「〜♪」モニョモニョ

サーシャ「この音色、私達が聞いても普通にいい音だね」

アインズ「柔らかく、どこか懐かしい響きだ……スライム達が惹かれるのも分かる」

リーゼリット「……あれ、あそこにあるのって──」

巨大な慰霊碑「」ズン……

リーゼリット「……慰霊碑?」

テル「……あれは十年前、シノホシの襲撃で亡くなった人達の名前が刻まれた慰霊碑だよ。この街を襲ったあの事件で、たくさんの人が犠牲になったんだ。街の人達は二度と同じ悲劇を忘れないようにって、この碑を建てたの」

サーシャ「……みんな、忘れてないんだね」

アインズ「静かに祈る者も多いようだ」

リーゼリット「あれ?……あの前に立っているのは──」

リュアン「……」ブツブツ

アインズ「……デロデロ教の導師だな」

テル「あの人、独りでお祈りしてるのかな?」

サーシャ「……ねぇ、なんか……昨日と雰囲気、少し違わない?」

リーゼリット「うん……祈ってるっていうより、何か呟いてる感じ」

アインズ「……祈りというより語りに近いな。誰かと話しているような感じだ」

ガイ「……近づいてみるか」

911 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 12:24:05.89 ID:3sr+bZuZO
リュアン「ごめんなさい……どうして、あの時……」ブツブツ

サーシャ「すみません。ここ、立ち入ってもいいですか?」

リュアン「──っ!」バッ

サーシャ「わっ、ごめんなさい……驚かせちゃいました?」

リュアン「……あなたたちは?」

ガイ「旅の者だ。通りすがりにこの碑を見つけて立ち寄っただけだ」

リュアン「そうでしたか……どうぞ、構いません。この碑を訪れる方を、咎める理由はありませんから」

リュアン「私はリュアン。この都市でデロデロ教の導師を務めています」

ガイ「……ここは十年前の襲撃で亡くなった人々を弔う場所だと聞いた」

リュアン「その通りです。十年前──世界めくれが起こる前に、シノホシと呼ばれる魔族の一団がこの街を襲いました。空から降る光のように、災厄が一瞬で街を呑み込んだのです」

サーシャ「……前に、ガイが言ってたね」

ガイ「……覚えてない」

リュアン「十年前の出来事ですから、知らなくても無理はありません」

リュアン「シノホシは、世界めくれが起こる直前まで活動していた魔族の集団。世界めくれの後は行方をくらまし……今も消息は不明です」

リュアン「当時、街では芸術祭が開かれていました。笑い声が絶えなかったはずのその場所に、光が降り注ぎ……次の瞬間には、すべてが燃えていたのです。私は……大切な人に庇われて、ただひとり生き残りました」グッ……

リュアン「……あの時のことは、今でも鮮明に覚えています。街は崩れ、炎がすべてを焼き尽くして……人々は、信じるものを失っていました。ただ、生き延びたことを恥じるように、膝をついて泣いていたのです」

リュアン「そんなときでした――彼女が現れたのは」

リュアン「小さな子供の姿をしていました。白い髪に、血のような紅の瞳。まるで、光の残滓が形をとったような存在でした」

リュアン「クロシュヴィア・スウィートエンド──そう名乗っていました」

リュアン「彼女は言ったのです。『わたしたちがみんなを、真の正しい世界に導いてあげる』と」

リュアン「……その言葉に、人々は泣きました。救われたと感じた者もいたでしょう。けれど私は……ただ震えていました」

リュアン「だって、あの瞳は哀れみでも希望でもなかった。混ざり合うことそのものを、愛おしそうに見ていた……そんな目だったのです」

リュアン「それでも、その言葉にすがるしかなかった。壊れた世界の中で、誰もが正しさという名の形を欲していたのだから」

サーシャ「……それが、デロデロ教の始まり、なんですね」

リュアン「正確には、そう名乗るようになったのは後のことですが」

リュアンと何か話す?
安価下1〜2
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 12:25:35.27 ID:JFo2i0TQO
ガイが元シノホシの一人と会ったこと
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 13:11:18.54 ID:sF5npe1BO
クロシュヴィアについて
914 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 16:44:02.19 ID:uqp/QUs5O
サーシャ「ガイ、魔族国に住んでるフレメアさんって人は、元シノホシの人なんだよね?」

リュアン「え?」

アインズ「……その口ぶりだと知り合いみたいだな」

ガイ「まさか、会ったことがあるのか?」

サーシャ「そっか……その記憶も無くしちゃってるんだ」

ガイ「……すまない」

リュアン「フレメア・バイオレット……」

サーシャ「知っているんですか?」

リュアン「……その名は十年前、何度も耳にしました。シノホシの黒月と呼ばれ、指名手配の筆頭に挙げられていた者の一人です」

サーシャ「でも、今はもう戦っていません。私たちが出会った時のフレメアさんは、ただ静かに暮らしていて人を傷つけるつもりなんてなかったように見えます」

リュアン「……そうですか。けれど──その名を聞くだけで、胸の奥が冷たくなるのは、どうしてでしょうね」

リーゼリット「……この都市を襲った襲撃犯の一人だもんね」

アインズ「十年前の災厄の象徴として人々の記憶に刻まれている。無理もない話だ」

テル「……一つ、助言をするなら復讐はやめといた方がいいよ。私が見た人は返り討ちに遭うか、復讐できても結局自分の心を殺しちゃうだけだった」

リュアン「そんなつもりはありません……もう、憎しみを燃やすほどの力も残っていませんから」

リュアン「……時々思うのです。痛みも、憎しみも、すべて違いから生まれる。ならばいっそ、その違いが溶けてしまえば──争いも、嘆きも、なくなるのかもしれない」

サーシャ「……それって……デロデロ教の考え方……?」

リュアン「……ええ。けれど私はそれが真実だとは思っていません。ただ、あの日──焼け跡に膝をついて泣いていた人々が、その言葉を聞いて初めて顔を上げたんです。その光景を、今も忘れられなくて……」

リュアン「私は教えを信じているというより……あの時、救われた人々の気持ちを信じているんです。彼らにとって『真の正しい世界』という言葉は、救いの形だった。だから私は、それを伝え続けているだけ。たとえ、その形が歪んでいても……」

アインズ「なるほど。貴様は教義ではなく、教えにすがった人々を信じているのだな。だが……教祖のクロシュヴィアは本気で全てを一つにしようとしていたみたいだが?」
915 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 16:44:31.87 ID:uqp/QUs5O
リーゼリット「そのクロシュヴィアって人……今はどこにいるの?」

リュアン「分かりません。世界めくれを境に、誰も彼女を見た者はいないのです。けれど……信者たちは今も信じています。彼女は真の正しい世界の完成を見届けに、別の場所へ行ったのだと」

テル「つまり、生きてるってこと?」

リュアン「信仰の上では、そうなっています……ですが、実際は分かりません。あれほどの力を持つ存在が、何故姿を見せないのか……」

ガイ「……」

ガイ(思えばこの前見た夢で……クロシュヴィアという名前を聞いた気がする。容姿も一致しているようだが……まさか、本当に……?)チラ

赤い空「」ズオオオオオオ……

ガイ「……」

サーシャ「ガイ、どうかしたの?」

ガイ「……なんでもない。もうそろそろこの国を出よう。テラヌス・ウルスへ向かわなければいけない」

リュアン「この国を出るんですね……道中、お気をつけて。世界めくれの爪痕は、未だ至る所に残っていますから」

ガイ「忠告、感謝する。こちらこそ、話を聞かせてもらって助かった」

リュアン「……ふふっ」

ガイ「?」

リュアン「いえ、荒唐無稽で変な話なのですが……もしかしたら、私とあなたが一緒に冒険するようなことがあったのかもしれないと思いまして」

ガイ「……妙なことを言うな」

リュアン「ええ、我ながら夢物語のようです。
でも……あなたと話していると、不思議と懐かしい気持ちになるのです。十年前、私を追っ手から逃がしてくれた冒険者に、どこか似ていて……」

ガイ「十年前なら俺はまだ子供だろう……第一、記憶を失っているからわからんな」

リュアン「……そうですか。なら、その冒険者の代わりに今ここで──その時の私の感謝を伝えさせてください」ニコッ

サーシャ「リュアンさん……?」

リュアン「いえ、気にしないでください。これはただの導師の戯言です。もしも、あなたが再びこの地を訪れることがあれば……そのときは、もう一度お話しさせてくださいね」

ガイ「ああ……約束しよう」

リュアン「ふふ……楽しみにしています。あなた方とはもう一度、会う気がしてなりませんから」

⭐︎リュアンと会話しました。
916 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 16:45:01.52 ID:uqp/QUs5O
ーーテラヌス砂漠

一面の砂景色「」ヒュオオオオ…

太陽「」サンサン

魔導車「」ブロロ……

リーゼリット「デロデロ教もみんながみんな、怪しい人ってわけじゃなかったね」

サーシャ「うん。リュアンさんはちゃんとした人だったし……あの人が導師だなんて、ちょっと意外かも」

アインズ「信仰そのものが悪ではない、という好例だったな」

テル「うん……でも、『真の正しい世界』って言葉、ちょっと怖いよね。それを正しいって決めたら、他は間違いになっちゃうんだもん」

リーゼリット「あー、それわかる。みんなで手を取り合おうって言葉も、使い方次第で怖く聞こえるときあるよね」

サーシャ「でもリュアンさんは、そういう言葉にすがるしかなかった人たちの気持ちを分かってた。だからこそ、あの人は導師なのかも」

アインズ「……信じることそのものは罪ではない。だが、信じる形を他者に強いるとき、そこに歪みが生まれる」

テル「……つまり、正しさを押しつけちゃダメってことだね」

アインズ「その通りだ。救いとは本来、他人の中に見いだすものではなく、自分の中で育てるものだからな」

テル「……やっぱりアインズさん、難しい話するとき、声が低くなるんだね」

アインズ「気のせいだ」

リーゼリット「はは……でも、今のはちょっとかっこよかったよ」

サーシャ「……ふふ、でもやっぱり私、難しいことよりこういう静かな時間の方が好きだな」

ガイ「静かな時間は長く続かないものだ。今のうちに楽しんでおけ」

テル「もう〜、縁起でもないこと言わないでよガイ君〜……あっ、そうだ!」

スライム呼びの笛「」

アインズ「……ここで吹く気か?」

テル「砂漠のスライムが来るか試してみようかなって!」ピュー♪

乾いた風「」ヒュオオオ……

魔導車「」ブロロ……

アインズ「……音が、砂に吸い込まれていくな」

リーゼリット「流石に誰も来ないか」

サーシャ「……でも、いい音だよね……」

ガイ「フッ……そうだな。悪くない」

下1 コンマ (野営終了後、大魔女帝国に到着します)

01-05 強敵
06-20 敵襲
21-50 物品発見(自由安価下2)
51-65 場所発見(自由安価下2)
66-80 良いこと(自由安価下2)
81-00 旅は道連れ
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 16:46:33.58 ID:JFo2i0TQO
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 16:47:10.00 ID:LyvCyk1T0
魔法学園研究者達のキャンプ地
919 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 21:30:24.65 ID:3HgAxpuvO
アインズ「辺りが暗くなってきた。そろそろ野営する場所を決めないか?」

ガイ「賛成だ。近くにいい場所はあるか?」

リーゼリット「探してみるね……ん?……ねえ、あそこ明かりがついてない?」

テル「どれどれ……ホントだ。別の冒険者かな?」

サーシャ「……盗賊とかじゃないみたい。身なりからして、大魔女帝国の人かな?」

アインズ「……あの辺りは安全そうだな。私達もあの近くで宿営しよう」

ガイ「そうだな。明かりの近くまで行ってみるか。人がいるなら、情報も聞けるかもしれん」

テル「わー、やった!スライムちゃんはいないかなー♪」

リーゼリット「テルさん、そんなこと言ってると怪我するよ?夜の砂漠って、気温も下がるし魔物も出やすいんだから」

サーシャ「それに、もし向こうが警戒してたら不用意に近づくのも危ないですよ……まずは明かりの手前で止めよう」

アインズ「サーシャの言う通りだ。こちらが敵意を持っていないと示すためにも、慎重に行動した方がいい」

ガイ「よし、アインズ。お前は魔導車をその方向へ。明かりが見える位置で止めてくれ。俺とサーシャで様子を見に行く」

サーシャ「了解。リーゼとテルさんはここで待機してて」

テル「えぇー!こういうのって私も行った方が盛り上がるのに!」

リーゼリット「盛り上がるって言い方がおかしいんだってば……」

アインズ「ふたりとも、ここは命を懸けた娯楽ではないぞ」

テル「わかってるってばー!ガイ君、サーシャちゃん、二人とも気をつけて行ってきてね」



ガイ「……あの明かり、焚き火だな。人影も見える。三人……いや、四人か」

サーシャ「テントも張ってるね……あっ、こっちに気付いたみたい……手を振ってるよ!」

ガイ「……危険は無いな。話しに行こう」

スタスタ……

920 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 21:31:46.93 ID:3HgAxpuvO
ーー魔法学園研究者キャンプ

焚き火「」パチパチ

茶髪の三つ編み眼鏡エルフ「こんばんは……こんな時間に人と会うなんて、珍しいですね」

サーシャ「こんばんは!えっと、通りすがりなんです。焚き火が見えたので……少し休ませてもらってもいいですか?」

ガイ「長い移動で休息を取りたかった。迷惑ならすぐに離れるが」

茶髪の三つ編み眼鏡エルフ「ええ、もちろん。ここは魔翌力の流れが安定してますから、夜でも比較的安全ですよ……どうぞ、火のそばへ」

研究者A「エルマさん、この人たちは……?」

茶髪の三つ編み眼鏡エルフ→エルマ「心配いりません、敵意は感じませんから。旅の方々です」ニコッ

研究者B「ふむ……この時間に移動してたってことは、急ぎの旅かな?」

サーシャ「まぁ、そうですね。ちょっとテラヌス・ウルスまで」

エルマ「そうですか。でしたら、焚き火の近くへ。夜の砂漠は思った以上に冷えますから」

ガイ「助かる。仲間があと3人いるんたが、連れてきても構わないか?」

エルマ「もちろんです!ぜひ、連れてきてください!」

サーシャ「焚き火と本の匂いがする……なんか安心するなぁ」

エルマ「あら……わかりますか?本の香りって不思議と落ち着きますよね」

研究者C「エルマさんは今日も本の山と格闘してましたからね。ちょっと焦がしかけたんですよ、焚き火で」

エルマ「うっ……あ、あれは紙質を調べてたら偶然燃えただけですっ!……ええっと、それより自己紹介をしないといけませんね」

エルマ「私はエルマ・ハミット。大魔女帝国の中央図書館で勤務していて、魔法学園の研究者と一緒にこの近くにある古代遺跡の調査に来ているんです」

サーシャ「調査ですか……あっ、私はサーシャです!こっちの無愛想なのはガイと言います!」

ガイ「おい……まあいいか。よろしく」

研究者C「ガイにサーシャ……ふむ、なるほど。旅人というより、冒険者のようにも見えるな」

ガイ「まぁ、実際そうだしな。各地を巡って、時々依頼をこなしている」

研究者A「なるほど……それでこの砂漠を横断中というわけですか。無茶をしますね」

サーシャ「慣れました!まだ、初日なんですけどね……」アハハ

研究者A「ははっ、初日でその余裕とは頼もしい。私なんて三日目で心が折れかけましたよ」

研究者B「砂漠は慣れるほどに油断できない場所ですからね。風向き一つで地形が変わります」

エルマ「このあたりは魔翌力の干渉も少ないので野営するには丁度いいんです。古代遺跡が近い影響で場所によっては魔翌力の濃度が不安定になることもあるんですよ」

サーシャ「へぇ……遺跡の影響でそんなことまで起きるんですね」

エルマ「そうなんです。ここでは魔翌力が呼吸しているように流れていて、私たちはその流れを観測しているんです。古代遺跡の痕跡を追う手掛かりになりますから」
921 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 21:32:14.01 ID:3HgAxpuvO
研究者B「エルマさんが選んだこの場所、実はかなり当たりなんですよ。風も安定してるし、魔翌力反応も一定です」

エルマ「偶然です、偶然。でも……偶然の中にも、必ず理由はある。だからこそ、調べる価値があるんです」

ガイ「……理屈は理解できんが、筋は通ってるな」

サーシャ「ねぇガイ、なんかかっこいいよね。知識を探す人って」

ガイ「ああ、そうだな」

エルマ「ふふ……正直、体力的には限界ですけどね。でも、文献に載っていない古代魔法の痕跡がここにある可能性が高いんです。書の香りを嗅げるなら、多少の砂くらい我慢できます」

研究者A「エルマさんは大魔女帝国でも有名な司書なんですよ。古代語の詠唱を解読して、失われた魔法を再現したこともあるんですから」

エルマ「もう、それは偶然ですってば……でも、古代の人々が残した知識には、まだまだ誰も知らない世界が眠っているんです。だから……やめられないんですよね」

サーシャ「古代魔法の研究をしてるんですか……!」キラキラ

エルマ「ええ。古代魔法というのは、ただの呪文ではありません。それは世界の理そのものを記した記録。私たち司書は、それを読み解くために、あらゆる時代と言葉を学び続けているんです」

サーシャ「理……世界の記録……」

ガイ「それほどのものを解き明かして、どうするつもりだ?」

エルマ「知識は誰かを傷つけるための武器ではなく、選択を与えるための道具です。過去を知れば、間違いを繰り返さずに済むかもしれません……だから私は、できる限り読むんです。本も、記録も、そして人の言葉も」

サーシャ「エルマさん……すごい。なんだか、見習いたくなります」

ガイ「ああ。司書とは思えないくらい行動的だな」

エルマ「ふふっ、でもきっと私よりも行動的ですよ、あなたたちは。私は紙の上でしか旅をしてこなかったもの」

サーシャ「かっこいい……!」

エルマ「ありがとうございます。でも実際は、ちょっと息切れしながら遺跡をまわってるんですよ?」

研究者B「今日も階段で二回転んでましたからね」

エルマ「あ、あれは、足場が崩れていたからです!」

サーシャ「ふふっ……」

⭐︎大魔女帝国の魔法学園研究者キャンプを見つけました。
922 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 21:33:42.95 ID:3HgAxpuvO
テル「へぇ〜!古代魔法を!すごいですね」

研究者A「いやいや、私たちはエルマさんの助手みたいなものですよ。大半の仕事は彼女がやってるんです」

エルマ「やめてくださいよ、そんな言い方……皆さんがいなければ、とっくに砂の中で倒れてますって」

リーゼリット「でも本当に尊敬します。古代魔法を研究してるなんて、ロマンがあるなぁ……」

アインズ「古代文明の記録は多くが失われている。再現できるだけでも偉業だ」

テル「その古代魔法って、スライムも使えたりするのかな?」

研究者C「え、スライムが……ですか?」

エルマ「ふふっ、そうですね……理論上は全ての生命に魔翌力の源はあるとされています。だから、可能性はゼロではありませんよ」

テル「ほんとに!?じゃあ私もスライムちゃんたちと一緒に古代魔法の修行しようかな〜!」

サーシャ「テルさん、それは流石に無理だと思う……」

ガイ「フッ……」

何をする?(安価終了後、大魔女帝国に到着します。)
安価下1〜3
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 21:36:32.24 ID:JFo2i0TQO
エルマに魔法学園の人たちについて聞く
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 21:37:18.95 ID:nodPd9IeO
エルマ、研究者たちと一緒に食事する
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 21:38:20.56 ID:2iQNE/p+o
他に古代遺跡について分かっていること
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 21:40:45.54 ID:nodPd9IeO
>>923
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 21:44:10.70 ID:nodPd9IeO
すいません>>924を書いた者ですが少し直します。
「ガイたち エルマたちと一緒に食事する」でお願いします。
後、>>926で安価したものは間違いです。
928 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 23:24:26.25 ID:s6NxOdfGO
サーシャ「そういえば……魔法学園の研究者って普段は何をされているんですか?」

エルマ「私は一介の司書ですからなんとも……説明をお願いできますか?」

研究者B「ええ。部署ごとに違うんですけど、僕たちは主に古代遺跡の調査と、そこで見つかった魔法式や文献の解析をしています」

研究者A「古代遺跡とひと口に言っても、実は同じ時代のものじゃないんですよ。この大陸の地下には、少なくとも三つの異なる文明の痕跡が確認されているんです」

リーゼリット「三つも?それって、どんな違いがあるんですか?」

研究者A「まず一つ目が古の魔法文明。膨大な魔翌力を使い、星の理すら操ろうとした人々の遺跡です。魔法陣や結界、マジックアイテムなどが主な遺物ですね」

エルマ「私は主に魔法文明の遺跡の調査に同行させてもらっているんです」

研究者B「次に機械文明。こちらは魔翌力よりも物理や数理を重んじた時代です。金属でできた遺構や、魔導具が多く見つかっています。技術的にはある意味、現代よりも進んでいる部分もあるんですよ」

研究者C「そして最後が……テラヌス・ウルスの先祖が築いたとされる文明です。比較的最近のもので、遺跡というより聖域のような構造をしていることが多いですね。彼らは古の遺物を再利用し、信仰や儀式の場として保護していたと考えられています。現在発見されているものは大きく分けてその三つに当てはまります」

研究者A「もちろん、それらに当てはまらないものも多くありますがね。現在研究中です」

サーシャ「へぇ……それぞれの時代が積み重なってるなんて、まるで地層みたいですね」

エルマ「まさにその通りです。私たちは歴史を掘り起こすというより、世界そのものの記憶を掘り出しているんです」

ガイ「……つまり、遺跡を調べれば、今の世界の成り立ちも分かるかもしれない、というわけか」

研究者B「ええ。どの文明も、世界を変えようとしたという点では共通しています。かつての人々が何を考えていたのか……そこを知るのが、私たちの仕事の一つですね」

テル「世界を変える……なんか、ロマンがあるねぇ!」

エルマ「ふふ……ロマンに支えられて、砂漠の夜を越えているようなものですよ」

⭐︎古代遺跡について少し知りました。
929 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/01(土) 23:28:42.51 ID:s6NxOdfGO
本日はここまでです。大魔女帝国まで行きたかった……

>>927
了解しました。こういった誤字や文脈の訂正等は最安価には含みませんので参考までに。

明日も更新したいところですが、>>1の仕事の都合でできない可能性があります。できる場合は夜に少量だけ可能だと思われますのでご了承ください。
それでは、また。
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 23:34:34.65 ID:2iQNE/p+o

古代遺跡にも設定あったり今回も色んな要素が複雑に織り成しそうね
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/01(土) 23:50:17.93 ID:E0yZVkIJO
乙他のシノホシは今何してるのだろうね
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/02(日) 00:25:13.10 ID:TLmyJ5p+o
乙乙
10年前と既存キャラどれだけが死亡してるんだろうか
933 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 19:10:45.94 ID:F/H4/QNwO
昨日は更新できず申し訳ありません。
少しずつ更新していきたいと思います。

>>930
古代遺跡の設定はフレーバー程度の物なので、あまり重要ではないかもしれませんが、展開によっては重要になり得ます。要素が織りなすかは状況次第です。

>>931
シノホシで未登場の人達はとりあえず生存はしています。何をしているかは、この先の展開で描写する機会があればしたいですね。

>>932
本スレで描写されていないキャラについては、基本的には生きています。が、メタ的に言ってしまうと話の流れによっては死んでいたことになる可能性もありますので、こちらも展開次第になります。

現状、本スレで>>1が想定している死亡者(消失等も含む)についてはクロシュヴィア、フローディア、クラウディアです。記憶を失ったという意味では、ガイも一度死んだと言えるかもしれませんね。参考までに。
934 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 19:11:47.65 ID:F/H4/QNwO
アインズ「魔法学園といったか……詳しくないのだが、著名な人物等はいるのか?」

研究者A「著名な人物ですか?それなら挙げきれないほどいますよ。天才も変人も……まるで見本市です」

エルマ「ふふっ、確かに。大魔女帝国の学園は知の都とも呼ばれていますが……帝国の象徴たる大魔女を筆頭に、個性派ぞろいですよ」

サーシャ「なんだか面白そう……どんな人たちなんですか?」

エルマ「そうですね……大魔女様は、おそらく皆さんのイメージ通りなので説明しなくていいですよね……うーん……」

研究者A「やはりクロ教授は外せないでしょう!大魔女様を補佐する優秀な人ですよ。あの小柄な外見と講義のわかりやすさ、誰にでも優しい性格、たまに見せる暗い表情……!ああ、その全てが愛おしい……!」

研究者B「……君、クロ教授のことになると早口になるよな」

研究者C「はは……他だと、ティリウスさんは有名じゃないですか?あの人のお陰で大魔女帝国は砂漠のど真ん中にあっても植物が枯れませんし、論文も興味深い物をいくつか発表しています」

研究者B「あ、それからユキ教授も氷魔法の研究で名を轟かせてますね。元々はオノゴロ出身で魔法学園の留学生だったんですが、卒業後もこちらに残り研究を続けているんです。あのダークヒロイン・ミスティの教えを直々に受けたすごい人物なんですよ」

サーシャ「えっ!?あのダークヒロインの弟子なんですか!?」ガタッ

研究者A「おおっと、随分食いつきがいいですね……ファンですか?」

サーシャ「もちろんです!十年前、ダークヒーローイリスと共に様々な国を救った英雄ですよ!孤高で、冷たくて、それでいて人のために戦う……あの生き方、憧れない方がおかしいです!」

ガイ「……お前、そういうのに憧れるタイプだったのか」

サーシャ「だってかっこいいでしょ!どんな絶望の中でも前を向いて立ち続けた人なんだから!」

エルマ「ふふ、ダークヒーローの影響は本当に大きいですね。今でもあの方々を模範にして学園に入る学生は多いんですよ」

アインズ「ほう……なかなか面白いな。学園というのは常にそんな話題で盛り上がっているのか?」

研究者A「盛り上がるどころか、研究テーマにまでなってますよ。『ダークヒーローの心理分析』とか、『ダークヒーローの魔法詠唱の美学』とか」

サーシャ「えっ、そんな研究あるんですか!? 行きたい……!」

リーゼリット「学問にまでなってるのはすごいね……」

エルマ「ふふっ。あの方々の行動や信念は学ぶ価値がありますからね。学生たちが熱を入れるのも分かります」

テル「へぇ〜……でも、そんな研究ばっかりしててちゃんと魔法の練習とかしてるの?」

研究者B「もちろんですとも。講義が終わったあとに自主練習を始める学生もいますよ」

研究者C「問題はそれで毎年、校舎のどこかが吹き飛ぶことですね」

リーゼリット「えぇっ!? 大丈夫なんですか、それ!?」

エルマ「ええ……“大体は”修復されます。学園って、そういうものなんですよ」ニコッ

アインズ「ふむ。知識と混沌の坩堝、というわけか。面白い」

ガイ「……平和な学園とは程遠いな」

テル「でも楽しそうだよね〜!私も通いたい!入学条件って何?」

研究者A「好奇心と、少しの狂気です」

リーゼリット「狂気!? それ必須なんだ……」

エルマ「流石に冗談ですよ。悪意がなければ誰でも受け入れています……でも、何かを本気で好きになるって、少しだけ狂気と隣り合わせなんですよ」

サーシャ「……なんか、わかる気がします」

⭐︎魔法学園の人達について聞きました
935 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 19:13:26.79 ID:F/H4/QNwO
リーゼリット「なんだかお腹空いてきちゃったな……そろそろご飯にしない?」

アインズ「賛成だ。私もちょうど腹が減ってきたところだ」グゥ~

研究者A「ははっ、いいタイミングですね。ちょうどこれから夕食を作ろうとしていたところなんです。といっても、簡単なものなんですが……」

テル「ふふーん、それなら私たちが手伝ってあげようか?ウチのサーシャちゃんは料理が得意なんだよ!」

サーシャ「ちょ、ちょっとテルさん!いきなりハードル上げないでくださいよ!でも……まぁ、せっかくだし腕を振るってみようかな?」

エルマ「まぁ、それは嬉しいです。いつも似たような物で済ませてしまうので……たまには別の料理も食べてみたいですね」

リーゼリット「よーし、それじゃあ料理開始だね!」

テル「うん!お腹ぺこぺこだし、気合い入れちゃうぞー!」

アインズ「さて……今夜はどんな夕餉になることやら」

ガイ(……テル以外に気づかれなければいいが)

安価下1〜2 食材を1〜2つ選択

肉類:サバクイナゴ、オオキイスナミミズ、マジカルトリ肉、マジカルケモノ肉
野菜:枯れ草、乾燥植物、ウチワサボテン、テラヌスアロエ、マジカルリーフ、マジカルマメ
穀物:マジカル米、マジカル小麦
果実:精霊サボテンの実、マジカルリンゴ
卵乳:スナニワトリの卵、マジカルバター
特殊:マジカルゼラチン、マジカルシュガー、マジカルスパイス
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 19:15:18.44 ID:xgJh3kBhO
サバクイナゴ、スナニワトリの卵
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 19:16:48.92 ID:qBm+Hv7Lo
枯れ草
マジカルゼラチン
938 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:42:52.52 ID:fbH8HPYuO
サーシャ「使える材料は……サバクイナゴと枯れ草!?」

テル「周りにそれくらいしか見当たらなくってね……」

研究者C「すいません、そういえば我々も昼に食材を切らしてしまって今はこんなものしか……」

スナニワトリの卵「」
マジカルゼラチン「」

ガイ「……大魔女帝国にすぐに着くと思って油断していたな。保存食はあるからそれを食べて過ごすのも手だが」

サーシャ「……いや!それでも私はこれらを美味しく調理します!!!」

リーゼリット「枯れ草まで……?」

アインズ「ふむ……完成系がまったく見えんな。どうしたものか」

サーシャ「……食べ物に無駄はありません!工夫と気合いで、ちゃんとした料理にしてみせる!アインズさんも手伝って!」

テル「おお、燃えてるねサーシャちゃん!がんばれ!!!」

エルマ「ふふ……良いですね。料理も学問も、未知の挑戦から始まるものです」

研究者A「おおっ、なんだか講義みたいだ……!では、我々も協力しましょう。火と器具はこちらで用意します!」



砂漠の卵スープ「」ドン‼︎

アインズ「なんとか完成したな……見た目は少々……うむ……まあ、食べれるだろう……」

サーシャ「サバクイナゴは足と触角をとって一度、素揚げにしてからスープに枯れ草と一緒に入れてみたよ。調味料でオノゴロ風の味にしてみました!」

アインズ「卵は溶き入れて、マジカルゼラチンでスープにとろみをつけた」

テル「これは……食べるのに勇気がいるね」ワナワナ

エルマ「何事もまずは試してみませんとね」パクッ

リーゼリット(えっ!?躊躇なく行った!?!?!?)

エルマ「……ん……うん。悪くないです。イナゴの香ばしさと枯れ草の苦みが、意外と調和してますね。オノゴロ風の味付けもいいですね!」

研究者A「おおっ!?ホントだ!材料からあまり期待はしていなかったけど美味しいです!」ズズ……

研究者B「……ちゃんとスープになってる!エビみたいで美味しいですね!」

リーゼリット「うわ……これ、見た目のわりにすごく優しい味……!枯れ草の苦みがちょうどアクセントになってる!」

テル「う、うそ……美味しい!?サバクイナゴと枯れ草が入ってるのに!?」

サーシャ「えへへ……成功してよかったぁ」ニコッ

ガイ(……味は分からないが、その笑顔を見れれば十分だな)ズズ……

⭐︎砂漠の卵スープを飲みました。
939 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:43:55.53 ID:fbH8HPYuO
ー翌日

エルマ「まずは大魔女帝国に向かうんですね?」

サーシャ「はい。そこで準備を整えてからテラヌス・ウルスに向かいます!」

エルマ「そうですか……では、気をつけて。この辺りは大丈夫ですが、最近は巨大な生物が砂漠を行き来しているみたいです。私はまだ見たことがないんですけどね……」

リーゼリット「ホントだったんだ、あの噂……」

エルマ「私達はこの砂漠で調査を続けています。大魔女帝国にもテラヌス・ウルスにも立ち寄る機会が多いので、また会うかもしれませんね」

サーシャ「そのときはもっと美味しい料理を作りますね!」

エルマ「楽しみにしています……あなたたちの旅路に、良き風が吹きますように」

サーシャ「ありがとうございます、エルマさん!」

リーゼリット「じゃあ、行こっか!」

ガイ「ああ。準備はいいな?」

アインズ「いつでもいいぞ」

テル「それじゃ、大魔女帝国へ出発〜!」

魔導車・改「」ブォン‼︎ブロロ……

⭐︎魔法学園研究者キャンプを出発しました。
940 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:44:37.56 ID:fbH8HPYuO
ーー幕間

ーーデロデロ都市ミュージア

干からびていくデロデロ信徒A「ああっ……」バタッ

デロデロ信徒B「お、お願い、見逃して……!私たちは……ただ祈っていただけで──」

リーナ「……うるさい」スッ

干からびていくデロデロ信徒B「あっ……そん、な……」バタッ

リーナ「……」

「──よくやりました、リーナ」

リーナ「……ありがとう、ございます」

「あの方々は間違った教えを信じていました。混ざり合うことは救いにはならない。そう思いませんか?」ナデナデ

リーナ「はい……全部、消えれば誰も泣かなくて済みます」

「その通り……ですが、消え行く運命(さだめ)にあるこの世界を元へ戻そうとする者達がいます」

リーナ「……そんな人達がいるんですね。私は、何をすればいいですか?」

「彼等は世界樹の光の残滓を集めて、世界めくれを止めようとしています。リーナ、あなたはテラヌス・ウルスに向かい、光の残滓を手に入れるか──この者と、一緒にいる者を無に帰してください」スッ

ガイの似顔絵が書かれた紙「」ピラッ……

リーナ「!……この人は……」

「知っているのですか?」

リーナ「……いえ、気のせいでした」

十字瞳孔のフード女性「そうですか。では、リーナ──あなたの活躍を期待しています」

リーナ「……はい。行ってきます」

スタスタ……

ガイの似顔絵が書かれた紙「」
リーナ(この人……私に優しくしてくれた。でも……私、どうしてそんなこと覚えてるんだろう)

リーナ(私はもう……何も感じないはずなのに……)

リーナ(それなのに、胸が痛いのは……どうして?)ギュッ

リーナ「……テラヌス・ウルスに行かなきゃ」

スタスタ……
941 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:45:04.87 ID:fbH8HPYuO
ーー砂上楽園都市エデン

テル「相変わらず……大きいなあ……」

アインズ「階段の周りにいくらか魔導車が止まっているな……中へは徒歩でしか入れないのか」

リーゼリット「うん。確か、結界が張ってあるって聞いたことあるよ」

ガイ「……今は誰でも入国できるんだよな?」

サーシャ「うん!ねえ、早く入国しよ!」

トンカントンカン…



昇降機「」ウィーン…

ガゴン!

扉「」プシューッ

通りを行き交う人々「」ワイワイ

そびえ立つ摩天楼「」ドン

ガイ「──ここが、大魔女帝国か」

サーシャ「うん……やっぱり、他の国とは大きく違った感じがするね」

アインズ「あそこまで巨大な建物は初めて見たぞ……」

ガイ「まるで別世界だな……楽園って呼ばれるのも納得だ」

リーゼリット「あはは!見た目に違わず中も凄いんだよ?宿はどっちだっけ?」

テル「こっちこっち!宿をとったら散策しようよ!お店もいっぱいあるし!」

アインズ「ああ……この国の食事も気になる。色々面白そうだしな」

現在は大魔女帝国です。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 21:45:35.56 ID:6PAC4E9Z0
魔法学園を見学
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 21:52:27.55 ID:qBm+Hv7Lo
大魔女宮殿に侵入して取り敢えず、暗黒館参上口上を述べておく
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 22:02:08.55 ID:6ytEXgR4O
色々あって大魔女ファンクラブに入信させられる
今なら入信特典の魔翌力タンクの指輪をプレゼントこれで魔翌力ブーストなんのその
945 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 23:05:54.60 ID:fbH8HPYuO
申し訳ありません。>>1の眠気が凄いため本日はここで終わります。

次回更新は土曜日予定です。
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 23:58:39.70 ID:qBm+Hv7Lo
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/11/04(火) 02:45:49.44 ID:5BQ8uGRs0
眠い?何甘ったれてんだ
高市早苗は我が国の為に寝ずに勤しんでおられるのだぞ
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/04(火) 15:32:33.48 ID:cluEs64MO
フローフェリアコンビと遭遇あるんかな
949 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:42:18.16 ID:k+ikK/xbO
中々いい展開が思い浮かばず時間がかかってしまいました。更新していきたいと思います。

>>946
ありがとうございます

>>948
勿論、2人ともこの国に来ています。今のところは大きな問題を起こしていないようです。
950 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:42:44.18 ID:aSegC+ToO
ーー砂上楽園都市エデン 魔法学園

ワイワイガヤガヤ

学生たち「」キャッキャ

研究者たち「」セカセカ

アインズ「……すごいな。魔法学園の者達だけでなく一般の者も多く利用しているのか」

ガイ「普通、こういう場所に部外者は立ち入れないものじゃないのか?」

テル「まぁ普通なら部外者お断り……ってなるところだけどさ。今は古代遺跡の件で情報を欲しがってるから、むしろウェルカムなんじゃない?それにここの人たち、けっこういい人多いらしいし。変な目的さえなければ、魔法を学びに来る人には優しいってことでしょ?」

ガイ「そういうものか。もっと閉鎖的で堅苦しい場所だと思ってたが……」

リーゼリット「大魔女帝国っていう言葉の響きだけだとね。お金はかかるけどエルマさんが言ってたように、一般の人も授業を受けれるみたいだよ」

サーシャ「本当だ……しかも値段は良心的だし!」

テル「空に浮かんでた頃は無料だったらしいけどね。地上に落ちた弊害──になるのかな?」

ガイ「……そうとも言えないだろう。どんな国だって、維持するためには代償がいる。空に浮かんでた頃は払っていなかったんじゃなくて、誰かが見えない場所で払っていただけだ……今は正しい形に戻ったと言える」

アインズ「フッ……その言い分、ここの住人に聞かれたら反論されるんじゃないか?」

黒髪の幼女「──たしかに、ここでそういう発言をするのはよくないかもね」

ガイ「……あなたは?」

黒髪の幼女→クロ「ああ、ごめんね!話してるのが聞こえちゃって……わたしはクロ。この魔法学園で教授をしているの」

サーシャ「クロ教授──って、エルマさんと一緒にいた研究者さんが言ってた!」

リーゼリット「教授……教授……?あの、子供にしか見えないんだけど……!」

アインズ「小柄だとは聞いていたが、まさかここまでとは……」

クロ「むっ……こう見えてもわたし、君達より年上なんだけど……まあいいか。興味本位で聞くんだけど、ここには何をしに来たの?」

ガイ「テラヌス・ウルスへ行く道中で寄ったんだ。準備ができ次第、この国を出るつもりだ」

クロ「なるほど……テラヌス・ウルスへ向かう理由を聞いてもいい?」

ガイ「……大した理由じゃない。話す程のことでもないしな」

クロ「世界樹の光を探しに行くんでしょ?」

ガイ「──ッ!?」

クロ「暗黒館の『救国の影』ってあなたたちのことだよね?オーナーさんから聞いてたからすぐわかったよ」

リーゼリット「えっ、私達そんなふうに呼ばれてるの?」

サーシャ「あはは……けど、オーナーが伝えてくれてるってことは……もしかして、私達に協力してくれるんですか?」

クロ「うん、そのつもりだよ。トゥルーエンドちゃ……じゃなくて、大魔女様も光の残滓には強い関心を持っているから」

リーゼリット(えっ、今……トゥルーエンドちゃんって呼ぼうとしてた?この国の最高権力者をちゃん呼びできるって、どんな関係なの……?)

ガイ「……そういうことなら話を聞こう。俺たちも、無用な誤解は避けたい」

クロ「うん……こんなところだとなんだし、ちょっと場所を変えようか。みんな、わたしについてきてくれる?」

951 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:43:22.93 ID:Qu0BO3R8O
ーー大魔女宮殿

巨大な魔女像「」ドン‼︎

クロ「今、大魔女様はテラヌス・ウルスに大使として駐在しているから不在だけど……権限の一部は、留守を任されているわたしに預けられているの」

サーシャ「えっ……クロ教授って、そんな偉い立場だったんですか!?」

アインズ「なるほど。見た目に惑わされるな、というわけか」

クロ「ふふ、それじゃあ本題に入るね……」

クロ「結論から言うと──大魔女帝国は、あなたたちを正式に支援するつもりだよ。理由は単純。世界めくれの影響は年々、おさまるどころか確実に進行しているから」

テル「……やっぱり、そうなんだ」

クロ「十年前の世界めくれが止まったように見えたのは、表面だけ。実際には、地脈や魔翌力圏、どれも数値が緩やかに下降しているの……いずれ限界を迎えれば、今度こそ世界は消滅する」

サーシャ「……そんな……」

ガイ「だから──光の残滓を集める俺たちに、協力するというわけか」

クロ「うん……世界樹の光は、唯一世界めくれを押し返せる力。その欠片が残っているのなら、それを集める意味は大きい。だけど──それを国家が集め始めれば、たちまち争奪戦になる」

リーゼリット「……そっか。国が動けば、他の国も黙ってない……世界樹の光はあまりに強大で、手にした者次第で救いにも脅威にもなるって聞いたよ」

クロ「そう。だからこそ──国に属していない、実績のある第三者が必要なんだよ。あなたたちは、世界樹の光を集める意志を持ちながら、どこにも属していない。しかも、一度は国を救ってみせた。十分すぎる信用と実績だよ」

アインズ「だが、我々は残滓の力を悪用するかもしれんぞ?」

クロ「みんなはそんなことしないよ。もし悪用する気があったなら──もうとっくに好き勝手に使っててもおかしくない。それをしなかった時点で、答えは証明されてる」

クロ「それに、わたしは研究者だからね。人を見るのは慣れてるんだ。欲に濁った目か、使命に焦がれる目かくらい、話せばすぐにわかるよ」

ガイ「……それで、支援というのは具体的に何をしてくれるんだ?」

クロ「まずは基盤となる三つ──資金、情報、そして正当な身分の提供だよ」

ガイ「……身分?」

クロ「そう。大魔女帝国の準協力者としての公的な証明を発行する。それがあれば、各国での出入りや発掘調査が、正式な権限のもとで行えるようになるよ」

アインズ「ふむ……だが、暗黒館の名も信頼は得ているだろう。それでもなお、この国の証明が必要なのか?」

クロ「うん。暗黒館の名は冒険者としての信用にはなるけど──国境や遺跡とか、一部の場所では効力が落ちる。あくまで私的な組織だからね」

ガイ「……つまり俺たちは、信用はあるが正当性がないということか」

クロ「そういうこと。けれど──帝国が発行する証明は違う。それは、帝国が責任を持ってあなたたちを認めているという意味になる。必要なら、国王や領主相手でも効力を発揮するよ」

テル「……すご……なんかもう、立場が一気に上がった感じする……!」

クロ「ただし──覚えておいてほしいことがひとつある」

ガイ「……条件か?」

クロ「ううん、そういうんじゃないよ。
世界樹の光の探索については──今まで通り秘匿を続けてほしいの」

リーゼリット「……やっぱり、公開すれば争いになるから?」

クロ「うん。それもあるし──帝国が支援していると表に出れば、そこから余計な疑念や干渉が生まれる。今の“静かな動き”がいちばんいい形なんだよ」

ガイ「……なるほど。帝国は裏から支える。俺たちは表で自由に動く。そういう関係か」

クロ「そう。だから──今まで通りでいい。ただ、後ろ盾が増えたってだけ」

サーシャ「じゃあ、やることは変わらないけど……心強さは倍ってことだね!」

アインズ「ふん。悪くない取引だ」

リーゼリット「……うん。これで、迷わず進めるね」

クロ「手続きはわたしがまとめておくよ。あとは受け取って、動くだけ──期待してるよ、暗黒館のみんな」

⭐︎大魔女帝国が光の探索を支援してくれます。
952 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:44:07.32 ID:BlF0J+cAO
ーー歓楽区 カフェ

テル「──それで、みんなは世界樹の光を集めて旅をしてるんだよね?」

ガイ「……ああ。正確には残滓の力だが……今まで話していなかったが今日聞いた以上、隠す理由もなくなった……すまない」

テル「いや、隠してたことに怒ってるわけじゃないよ。むしろ言わなかった理由は分かる気がする」

サーシャ「テルさん……?」

テル「だってあれ、普通に聞いたら世界救っちゃう系の使命でしょ?そんなの聞かされたら、気軽に旅できなくなるもん」

テル「けどさ──もう聞いちゃった以上、知らなかった頃には戻れないってことだよね?」

アインズ「……理解が早いな。驚くより、まず整理が先か」

テル「実は裏で世界救ってましたなんて言われたら、そりゃ驚くけどさ。もう聞いちゃった以上、知らなかったフリはできないじゃん?」

アインズ「ふむ。動揺より整理が先とは、意外に腹が据わっているな」

テル「やだなぁ、私こう見えて割と現実主義なんだよ?深刻な顔してても世界は救えないしね」

サーシャ「テルさん……本当にそう思ってくれるの?」

テル「思ってるから言ってるの。で、ひとつだけ確認」

ガイ「……なんだ?」

テル「私、まだ一緒にいていい?」

ガイ「……当然だ。お前の力がこの旅には必要だ……それに、離れてほしくない」

リーゼリット「えっ!?///」

サーシャ「ガイ、その言い方……」

アインズ「フッ、本命はテルだったか」

ガイ「?……待て、話を歪めるな。そういう意味で言ったわけじゃない」

テル「いやいや〜?あれ完全に愛の告白だったよ?照れるな〜もう〜♪」

リーゼリット「うん……あれは普通に破壊力あった……」

サーシャ「むぅ……いいなぁテルさん……」

ガイ「……もういい、誤解は解かなくていい。好きに言ってろ」

アインズ「ふむ。完全には否定しないあたりが罪な男だな」

ガイ「アインズ、お前も混ざるな。俺はただ……必要な仲間を手放すつもりはないと言っただけだ。それ以上でも以下でもない」

ガイ「俺たちには使命がある。クロ教授の話にもあったが……この旅は途中で投げ出せるものじゃない。大魔女様の支援を受ける以上、俺たちも歩みを止めるわけにはいかない」
953 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:44:51.29 ID:BlF0J+cAO
大魔女狂信者「大魔女様の、支援?」ピクッ

大魔女狂信者「今……大魔女様の支援と聞こえましたが──」ズイッ

ガイ「……誰だ?」

大魔女狂信者「失礼、聞くつもりはなかったのですが……耳が勝手に反応してしまいまして」

サーシャ「なんか……すごく嬉しそうな顔してる……?」

大魔女狂信者「まさか!あなた方──大魔女様に選ばれし巡礼者……いえ、導かれし者では!?」ズイッ

リーゼリット「えっ、なんの話?」

大魔女狂信者「大魔女様のご意志を継ぎ、遥かなる大地を巡り、光を求める旅路……ッ!なんという尊き使命……!」

ガイ「……待て、落ち着け。俺たちは別に、信徒でも巡礼者でも──」

大魔女狂信者「あなた方を歓迎します──ようこそ!大魔女信仰連盟《トゥルーエンド教団》へ!」

ガイ「待て、話を勝手に進めるな!」

サーシャ「そんな組織あるの!?!?」

テル「え、ちょっと面白そう……」

アインズ「興味を示すな」

大魔女狂信者「ご安心ください!入信手続きは簡単です!契約等もございません!今なら魔翌力補助の指輪もプレゼントしちゃいます!!!」

ガイ「だから違う!!俺は大魔女を崇拝しているわけじゃ──」

大魔女狂信者「では質問です!あなたは大魔女様を偉大なお方だと思いますか!?」

ガイ「……思わないわけがないだろう。世界を案じ、影から動くお方だ。尊敬はしている」

大魔女狂信者「はい入信確定!!」

ガイ「!?!?!?」

リーゼリット「ガイ、今の完全にトラップに引っかかった形だよ!」

大魔女狂信者「では、こちらプレゼントの指輪です!」

指輪「」ポン

サーシャ「ちょ、ちょっと待って!?入信ってそういうスピード感なの!?」

テル「……指輪が貰えるのってちょっとお得じゃない?」

アインズ「損得で判断するな」

大魔女狂信者「安心してください!祈れば自動調整機能が働きます!!」グイッ グイッ

ガイ「いらない!機能説明がいちいち不安を煽るんだよ!!」グググ

サーシャ「ガイ……もう観念した方がいいかも……」

テル「うんうん、もう事実上入ってるし。気にしたら負けだよ?」

アインズ「諦めろガイ。これは運命だ」

ガイ「いやだ!何がどうなって運命になるんだ!」

大魔女狂信者「では、入信の証として!ご唱和を!──トゥルーエンドは永遠に!」

ガイ「やめろ!巻き込むなぁぁぁ!」

⭐︎トゥルーエンド教団に入信することになりました。
954 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 21:15:10.39 ID:qvR+c9VHO
スタスタ……

ガイ「まったく……さっきはひどい目にあった。入信だの指輪だの……なんだったんだ、あれは……」

ガイ「女性陣は風呂に行ったし、少し歩いて頭を冷やそう……ん?」

セーレフェリア「ん〜……これおいしい……♪」モグモグ

大量のお菓子「」ドン

ガイ「……あいつは……?」

セーレフェリア「もぐ……あ、見てた?いいでしょ、これ。甘くて、口の中でとろけるんだよ」

ガイ「いや、俺は別に見ていたつもりは……」

セーレフェリア「ふふ、気にしてないからいいよ?あ、食べる?私、今気分いいからわけてあげる!」スッ

ガイ「……気持ちは嬉しいが、遠慮しておく。知らない奴から食べ物を受け取るのはな……」

セーレフェリア「えっ、知らない人扱い?ひどくない?私こんなに開いてるのに、心」

ガイ「いや、初対面のはずなんだが……」

セーレフェリア「あっ、それは自己紹介してなかったからだね。よし──やり直しっ」

セーレフェリア「私はセーレ!好きなものは甘いものと楽しいこと!嫌いなのは退屈とつまらない人!よろしくね!」ニコッ

ガイ「……ガイだ。冒険者をやっている」

セーレフェリア「ガイ、ね。へぇ、いい名前。短くて覚えやすい!」

ガイ「……ひとりなのか?」

セーレフェリア「んー、ひとりっていうか……仲間とはぐれて迷子中?」

ガイ「迷子なのに楽しそうだな」

セーレフェリア「迷子ってそんなに悪いことかな?ほら、知らない町で知らない人と会えるし。こうしてガイとも話せてるし?」

ガイ「……まあ、そういう考え方もあるか。それより、仲間を探さなくて大丈夫なのか?」

セーレフェリア「ん〜?別に急がなくていいよ。どうせ見つかるから」ニコニコ

ガイ「……そうか」

セーレフェリア「うん!ねぇねぇ、こうして会ったのも何かの縁だと思わない?お話しよ?」

ガイ「……まあ、時間はある。少しくらいなら付き合おう」

セーレフェリア「わーい、やった♪」パチパチ

セーレと何か話す?
安価下1〜2
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:17:45.35 ID:bOnfK9KI0
連れはいないのか
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:22:33.69 ID:2lvt0Yhlo
逆に手持ちの甘いものをあげる
957 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 21:35:10.45 ID:lTRrQzhbO
>>955
大変、申し訳ありません。内容が重複するため、最安価とさせていただきます。

安価下1
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:40:46.44 ID:wCHhjPWYO
どんな魔法が使えるか教えて
959 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:32:25.70 ID:Qre8I1CqO
ガイ「そういえば……お前、仲間とはぐれたと言っていたな。護衛もいなさそうだが、身を守る手段はあるのか?」

セーレフェリア「ん?戦えるかって聞いてる?」

ガイ「まあ、そんなところだ」

セーレフェリア「ふふっ、興味あるんだ?ガイって意外と好戦的?」

ガイ「ただの確認だ。見たところ、護衛もいないようだったからな」

セーレフェリア「あぁ、それなら安心していいよ?私はね、衝撃魔法が使えるの」

ガイ「衝撃魔法……あまり聞かないな」

セーレフェリア「うん。ぶつかったら、どんな人も物もまとめて吹き飛ぶやつ。便利だよ?」

ガイ「……それは防御というより破壊ではないのか」

セーレフェリア「細かいこと言わなーい。ほら、倒れたらそのまま動かなくなるし、戦いってそれで十分でしょ?」

ガイ「……お前、敵を生かす気はないのか」

セーレフェリア「生かす意味ある?興味ない人だよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「でも安心して。ガイには使わないから」

ガイ「……理由を聞いても?」

セーレフェリア「ガイを吹き飛ばしていい理由は今のところひとつもないから♪」

ガイ「その言い方は、理由ができたら吹き飛ばすって言ってるようなものだが」

セーレフェリア「うん、そうだよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「私がつまらないって思ったら、そのときはまとめてドーンだからね?」

ガイ「……気を付けるとしよう」

セーレフェリア「ふふっ、期待してるよ?」
960 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:32:57.60 ID:ayNKqekTO
ガイ「ああ、そうだ……」ガサゴソ

サーシャの手作りクッキー「」ポン

ガイ「分けてくれた礼だ。これをやる」

セーレフェリア「……えっ」

ガイ「嫌いだったか?」

セーレフェリア「ううん……お菓子もらえるなんて思ってなかったから!嬉しいっ!ありがと!!!」パァァ

ガイ「いや、そんな大げさな──」

セーレフェリア「だってだって、人からプレゼントされたことってあんまりないんだもん!……へぇ。毒も呪いも仕込んでないんだ?親切って、こういう感じなんだね!」

ガイ「……仕込むわけがないだろう。普通に食べられる菓子だ。安心していい」

セーレフェリア「ふふ、信じるよ?だってガイがくれたんだもん。もし毒だったとしても……面白そうだから食べるけどね?」

ガイ「それはそれで怖いな」

セーレフェリア「あむっ……」モグッ

セーレフェリア「……あ、ほんとにおいしい。甘さがちゃんとしてて、でもくどくない。あとちょっとだけ、バターの香りがする……」

ガイ「俺の仲間が作ってくれたやつだ。旅でも崩れないようにって、少し固めに焼いてある」

セーレフェリア「そっか……誰かのために作る味って、こういう味なんだね。うん、気に入った!」

ガイ「……それは良かった」

セーレフェリア「ねぇガイ。ひとつだけ質問してもいい?」

ガイ「ああ、なんだ?」

セーレフェリア「ガイは、どうしてそんな顔で人に優しくできるの?」

ガイ「……どういう意味だ」

セーレフェリア「ん〜……言い方難しいけどね。見返りじゃなくて、ただ当たり前みたいに手を差し出す顔っていうのかな?」

セーレフェリア「そういう人、今まであんまり見たことなかったから」

ガイ「……そうか?」

セーレフェリア「うん。だからちょっとだけ──」

セーレフェリア「ガイのこと、興味わいてきた♪」

ガイ「……ちょっとだけ、か」

セーレフェリア「クッキーくれたらもっと興味わくかも?」

ガイ「調子に乗るな」

セーレフェリア「えへへ♪」
961 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:33:36.52 ID:kAl2TEMYO
セーレフェリア「さて、そろそろはぐれた仲間を探しに行かなくちゃ」

ガイ「……迷子になっていたのはお前じゃないのか?」

セーレフェリア「ううん?仲間が私とはぐれたの」ニコッ

ガイ「……言い換えただけで意味が変わってないぞ」

セーレフェリア「変わってるよ?私はちゃんとここにいるし、楽しい時間も過ごせたし──困ってるのは、置いていった方でしょ?」

セーレフェリア「私を見つけられないなら、それは仲間の落ち度。私は悪くなーい」

ガイ「随分と堂々とした自己中心だな」

セーレフェリア「褒め言葉として受け取っとく♪」

ガイ「……本気で言ってるのか?普通は心配するものだろう」

セーレフェリア「心配はしてるよ?私がいなくて困ってるだろうな〜って」

ガイ「お前を探しているだろうな、とは思うが……困る方向性が違わないか」

セーレフェリア「うん。だって私って超強いし、ひとりでも余裕だもん。敵が来たら吹っ飛ばすし、道が分からなくても吹っ飛ばせば分かるし」

ガイ「後半の理屈は完全に破綻してるが?」

セーレフェリア「でも楽しいから成立してる!人生ってそういうものでしょ?」

ガイ「……いや、そうでもないと思うんだが」

セーレフェリア「あ、ガイはそういうちゃんとした人なんだね。道理とか秩序とか気にするタイプ?」

ガイ「最低限はな。社会で生きている以上、ある程度は必要だ」

セーレフェリア「へぇ。じゃあやっぱり私とは違うね。私──そういうの全部どうでもいいもん♪」

ガイ「危ういな」

セーレフェリア「危ないのは私じゃなくて、私を舐めた相手だよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「でもガイは平気。だって、ちゃんと私と話してくれたから。そういう人、嫌いじゃないよ──」タッ

セーレフェリア「また会おうね、ガイ!クッキーありがとねー!!!」フリフリ
962 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:34:24.14 ID:DDop/CVfO
ーー宿舎 食堂

サーシャ「もういつでも出発できるね!」

アインズ「ふむ……荷物の整理も済んだし、補給も問題ない。──出立前に確認しておくべきことはないか?」

リーゼリット「私はもう大丈夫。消耗品の補充も済ませたし、装備も調整済みだよ」

テル「私もいつでもオッケー!」

サーシャ「ガイは大丈夫?」

ガイ「そうだな……」

現在は大魔女帝国です。(2日目)
※安価終了後、テラヌス・ウルスへ向かいます。

安価下1〜3
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:36:58.68 ID:bOnfK9KI0
魔法道具屋に行く
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:45:46.25 ID:lzCcgSMCO
美術館を見てみる
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:47:40.86 ID:rEwy9WfP0
魔法学園でユキ、トム、トリルに遭遇する
966 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 00:43:35.07 ID:G9YQJniyO
ーースール魔法店

カランコロン

緑髪ラミア「らっしゃ〜い」

青髪吸血鬼「……いらっしゃいませ。お買い物されるなら、どうぞご自由に。買わないなら静かにしていてください」

ガイ「……なかなか個性の強い店だな」

緑髪ラミア「おっ、お兄さん初めて見る顔だね?」

ガイ「……一見はお断りか?」

青髪吸血鬼「気にしなくて結構です。スールは客の反応を楽しむタイプなので」

緑髪ラミア→スール「楽しんでなきゃ商売なんて続かないだろ?」

ガイ「……楽しむのは構わないが、客を食い物にする店じゃないだろうな」

青髪吸血鬼「ご安心を。店としての最低限の礼儀はあります。品物は品質保証済み、価格は適正。スールの口調で誤解されがちですが、詐欺はしません」

スール「あっはっは!フローレンスが真面目なフォロー入れた!珍しいねえ」

ガイ「……お前たちは何者だ?」

スール「何者って、店員と店員に決まってるだろう?私はスール。こっちはフローレンス。商品の管理と会計担当ね!」

ガイ「この店は、何を扱っている?」

青髪吸血鬼→フローレンス「旅人・冒険者向けの魔道具が中心です。防護、探索、治癒、補助道具。基本的な用途を伝えて頂ければ、最適な品を提案できます」

スール「あと、おもしろいけど使いどころに困る変な魔導具もあるよ。そういった物は買ってくれるなら説明するけど、買わないなら説明しない!」

ガイ「説明を省いて売るってのは、だいぶ攻めた商売だな」

スール「うちはそういう店なんだ」

フローレンス「正確には、売れる見込みのない商品の説明は省く効率的経営です」

ガイ「……商売の姿勢はハッキリしているな」

スール「そういうわけでさ、もし買う気があんなら聞いてよ。買う気がなかったら、見て回るだけでも歓迎するよ」

フローレンス「ただし、商品を勝手に触ると追加料金が発生します。ご注意を」

ガイ「……とりあえず、見てみるか」
967 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 00:46:15.14 ID:uJmu65aHO
中途半端ですが、本日はここで終わります。
明日の更新でテラヌス・ウルスに着くかと思われます。現在の>>1の想定ではテラヌス・ウルスではボス戦が多発する予定です。予定なので展開次第では戦わない可能性もありますが。
お付き合いいただけると幸いです。
それでは、また。
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 00:50:32.39 ID:mc9CZeaMo

セーレフェリア餌付けできそう感
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 01:12:22.91 ID:x1yAP7qVO
テラヌスウルス編はユーシリアより勢力多くて大変そうね
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 01:33:34.15 ID:x7aUhEUIo
おつ
今回は実質テラヌス砂漠圏3都市編のようなものだしボスになりそうなキャラ案結構あるしね…
971 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 21:44:13.06 ID:/rtDp3/tO
>>968
餌付けできるかはわかりませんが、甘味はそれなりに好きなようです。フローディアが行く先々でセーレフェリアにお菓子を買ってあげてる様子がよく見られています。

>>969
実は組織としての勢力自体はそんなに多くはないみたいです。個々人を勢力として見るならばユーシリアのときより多いのでガバが大発生する可能性が高いです。お付き合いくださると幸いです。

>>970
実はそうなんです。ネタバレになってしまうかもしれませんが、いただいたキャラ案とは別のボス級を考えているので、ソレとはほぼ確定で戦ってもらうことになるでしょう。その他のキャラについては……展開次第ですね。

(今日中にはテラヌス・ウルスにつきたい!)
972 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 21:44:59.52 ID:/rtDp3/tO
赤いガラスのような玉「」キラン

砂が逆に落ちる砂時計「」サラサラ

よくわからない文字が書かれた本「」ボロ……

白い賽「」コロン

ガイ「……もしかしてこれ、遺跡から入手したものか?」

スール「お、察しがいいね〜。そうそう、その辺の遺跡から引っこ抜いてきた品々だよ!」

ガイ「そういうのを普通に売っていいのか……?」

スール「いいのいいの、帝国内は文化財保護より面白いならOKが優先されるから!」

フローレンス「初めて聞きましたが……販売許可は正式に取得済みです。ただし効果、危険性は完全に未解析ですので、返品対応は行っておりません」

ガイ「要するに売ったら後は知らない、か」

スール「そういうこと!で、どれか触ってみる?」

ガイ「遠慮しておく。こういう得体の知れない物に不用意に触れるのは、冒険者として悪手だ」

スール「まじめだねぇ……でも生き残るタイプだわそれ」

ガイ「……悪いが、実用品を買いに来たんでな。ポーションをいくつか貰えるか?」

フローレンス「ええ、もちろんです。魔翌力回復用でよろしいですか?」

ガイ「ああ」

チャリン

スール「まいどあり〜!ポーション確かに売ったよ!」

フローレンス「効果に問題があれば、購入から三日以内であれば交換対応いたします」

ガイ「助かる。旅の途中では確実な品が欲しいからな」

スール「お兄さん、見た感じそこそこ腕あるでしょ?じゃあ、ひとつオススメしとくけどさ」

ガイ「……なんだ?」

スール「ちょっと前からテラヌス・ウルスで遺跡探索が行われてるのは知ってる?」

ガイ「ああ。大魔女帝国もテラヌス・ウルスと共同で調査に力を入れてると聞いている」

フローレンス「そうです。最近になって複数の未踏区画が見つかり、帝国とテラヌス・ウルス双方が調査を進めています。探索者も正式調査隊も、数が足りていません」

スール「で、腕に自信あるやつなら普通に潜って稼げるわけ!宝も魔道具もザックザク!……その代わり、即死トラップもザックザクだけど」

ガイ「情報だけ聞くと、危険と利益が釣り合っているな」

スール「そうそう!儲かる可能性は高いけど、死ぬ可能性も高いってやつ!冒険者ってみんなそういうの好きでしょ?」

ガイ「……全員が命知らずというわけじゃない」

スール「それはそう!でも、お兄さんみたいな慎重タイプは、逆に生存率高いんだよね。脳筋は罠に突っ込んで勝手に死ぬから」

フローレンス「実際、遺跡帰りに当店へ寄る探索者は冷静な人間ばかりです。生きて帰る条件は、強さより判断力だと証明されています」

ガイ「……ふむ。興味は湧いたが、すぐに向かうわけではない。仲間とも相談が必要だ」

スール「そうこなくっちゃ!この国の近くの遺跡に行くなら、また補給に来てよ。生き残ってくれたら、だけどね?」

フローレンス「当店は冒険者の再来店率が低いのです……死亡率の影響かもしれませんが」

ガイ「ブラックな冗談だな」

スール「冗談じゃなく事実だよ?でも、生き延びて帰ってくるやつは必ずまた来る。そういうもんさ」

ガイ「……必要になったら寄らせてもらう」

⭐︎魔法道具店に寄りました。
973 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 21:45:39.52 ID:/rtDp3/tO
ーー砂上楽園都市エデン 魔法学園

サーシャ「ガイが国を出る前に寄り道するなんて、ちょっと驚いたかも。何か気になることでもあった?」

ガイ「まあな……大魔女帝国は他国とは仕組みも文化も違う。歩いただけでも得られるものは多い」

ガイ(それに、どうも前に見た夢が引っかかるんだよな……)

テル「お、あそこなんだか人だかりができてるね?」

アインズ「ふむ……あそこの中心にいるのは教授のようだが。学生だけでなく、一般人も多く混ざっているようだ」

リーゼリット「無料でやってる講義みたいだね……近づいてみる?」

サーシャ「そうだね、行ってみようか」



青髪ロングの教授「──といったように、遺跡内の魔物には魔法が効かないことがあるので、対策を考える必要があります。魔法を吸収する個体や魔法の通りが悪い個体などです。対策の一例としては、魔法を直接ぶつけるのではなく──」

学生たち「なるほど……」
学生たち「相変わらず説明うまい……」
学生たち「ていうか美人……」

橙髪の青年「おお……講義してるところ見るのは初めてだけど、なんだか先生らしくなったな、ユキ!」

白髪の青年「らしく、じゃなくてもう正式に教授なんだから。あんまり気安く呼ぶとまた怒られるよ?」

青髪ロングの教授→ユキ「トリルの言うとおりよ。トム、講義中に私語をするなら後でレポート三十枚追加で提出してもらうわ。元学生でも容赦しないわよ?」

橙髪の青年→トム「おいおい、卒業したのに課されるのかよ!?」

白髪の青年→トリル「はは……このやりとり、まったく変わらないなぁ」

サーシャ「なんか……あの三人、仲いいのか悪いのかわかんないね」

テル「あのユキ教授って人、ツッコミのキレがいいな……完全に素だったよね、今」

アインズ「人間関係としては信頼の上に成り立った遠慮のなさだな」

リーゼリット「……ていうか今の話、普通に危険情報じゃん。魔法効かない敵とか聞いてないけど?」

ガイ「遺跡は何が起こるかわからないからな……だが、俺たちの場合はあんまり気にしなくていいと思うぞ」

テル「私以外は物理的な火力の方が高いもんね」

サーシャ「そうですか?たしかに私は主に弓を使うけど……」

リーゼリット「私は魔導銃だけど実弾も使えるよ」

アインズ「私は槍だから言わずもがな、だな」

ガイ「俺は剣と短剣がある。魔法が効かない相手だとしても、手段はある」

サーシャ「……あはは、テルさんの言うとおりかも?」

テル「それ聞くとますます私が魔法職としての面子を保てないんだけど!?」

ガイ「テルは支援と範囲制圧があるだろう。物理は補うものじゃなく補われるものだ……それに、魔法が効かない相手がいるということは、物理的な攻撃が効かないヤツもいるかもしれないだろう?」

テル「……あ、それはたしかに。魔法効かない敵がいるなら、その逆パターンもありえるか。うん、ちょっと自信戻った!」

アインズ「フッ、戦術とは相手に合わせて手札を切れるかどうかだ。お前の魔法は場を制圧できる。それだけで十分な戦力だろう」

テル「アインズさん……!」

974 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 21:46:38.94 ID:/rtDp3/tO
ユキ「──では、講義を終わります。解散してください」

学生たち「ありがとうございましたー!」
学生たち「ユキ教授また次回も聞きます!」
学生たち「サインください!」

トム「お疲れ様、ユキ。いやー、教授って感じだったな!ほんとに偉くなったもんだ」

ユキ「……何度言えばわかるのかしら。講義中に私語するなら本当に課題追加するわよ?」

トム「今は講義終わってるだろ!?まだ続いてる扱いなのかよ!」

トリル「ダメだよ、トム。教授の言うことには従わないと」

トム「トリル、お前まで俺を裏切るのかよ!?」

ユキ「ふふ……あら?」チラッ

トム「どうかしたか?──おっ、冒険者か!」

スタスタ

ユキ「どちらからの方々?ここで講義を聞いていたということは、遺跡探索に関心があると見ていいのかしら?」

サーシャ「あ、えっと……!」

ガイ「……そうだな。多少なりとも興味はある。だが、正式に参加するかはまだ未定だ」

ユキ「なるほど。では情報収集の段階というわけね。外部の冒険者が学園の講義を聞くのは珍しくないけれど……あなたたちは大分やりそうね。五人でパーティを?」

アインズ「いかにも。我々は旅の途中で、この国に立ち寄った」

トム「おお、やっぱりパーティか!ってことは実戦経験あるんだよな?」

リーゼリット「まあ、それなりには……ユキ教授以外の、あなたたちも冒険者?」

トム「おう!といっても今は教授の雑用係みたいなもんだけど!」

ユキ「勝手に立場を捏造しないでちょうだい。あなたは研究助手よ」

トム「呼び方で威厳が変わるだけで、実質やってることはほぼ使い走りなんだけどな!?」

トリル「僕は冒険者じゃなくて主に遺跡の調査をしてるよ。それと兼務でユキ教授の研究助手もしてるんだ」

ユキ「──それで、あなたたち。もし質問があるなら、今のうちに聞いてもいいわよ。私は外部探索者への講義も担当しているから」

ガイ「質問か……」

3人と何か話す?
安価下1〜2
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 21:47:31.44 ID:GpSG3nj40
ダークヒロインについて
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 21:57:57.89 ID:iK5P+CJtO
いまの大魔女はほんとに大魔女なのか問題について
977 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:20:01.45 ID:a4U422AuO
サーシャ「はいはい!ユキ教授はダークヒロインミスティさんから直接教えを受けたって本当ですか!?」ズイッ

ユキ「ええ……といっても、十年前に氷魔法の講義を受けたってだけで私以外にも教えてもらった生徒は大勢いるのよ?」

トリル「けど、唯一講義の内容を実践できたのがユキだけだったんだよね」

リーゼリット「へー……ってことは、そのミスティって人は相当な実力者だったんだね?」

トリル「相当どころじゃないよ。十年前、世界樹の光を探索した緑の国の使節団……ダークヒーローイリスのパーティとして、各国を救った実績があるんだよ」

トム「だけどなぁ……世界めくれが起きちまってから、それっきりなんだよ」

サーシャ「行方不明なんですよね……」

ユキ「そう。消息を絶ってからは、誰も姿を見ていないわ……でも、私が今ここにいるのは、ミスティさんの影響よ」

ユキ「私にとっては──尊敬する人であり、越えるべき壁でもある」

ガイ「……それなら、今はまだ越えたとは思ってないわけか」

ユキ「ええ。肩書きが教授になった程度で追いついたなんて思わないわ。あの人の背中はまだ遠いわね……」

トム「こうやってクールぶってるのも、たぶんミスティさんの影響なんだぜ」

ミスティ「何か言った?」ゴゴゴ

トム「なんでもございません。はい」

トリル「……でも本当に、ユキはミスティさんに憧れて努力し続けてるんだ。同じくらいすごいと思うよ」

リーゼリット「美人で有能で、しかも最強の師匠持ちって……人気な理由も頷けるね」

テル「うーん……今日だけじゃなくて私もユキ教授の講義受ければよかったなぁ」

アインズ「テラヌス・ウルスでの用事が済んだらまた来ればいいじゃないか?」

サーシャ「あっ、私も受けたい!帰り際にまた寄ろうよ!」

ガイ「……」
978 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:20:55.77 ID:a4U422AuO
ーー美術館

絵画『大魔女さまとしあわせの国』キラキラ

絵画『微笑む大魔女』ニッコリ

絵画『偉大なる大魔女』カリスマァ

絵画『雷のように猛る大魔女』ズギャァァァンッ!!

彫刻『麗しき大魔女』スラッ

彫刻『蠱惑的な大魔女』セクシィ

彫刻『天駆ける大魔女』シュバッ!!

展示『大魔女帽子のレプリカ』ポン

展示『大魔女マントのレプリカ』バサッ

展示『万象の杖のレプリカ』ジャキン

テル「おお……どこもかしこも大魔女様一色だ……」

アインズ「……見事なまでに崇拝特化の展示だな。ここまで来ると芸術というより信仰施設だ」

サーシャ「え、でもすごいよ!?ほらこのマントのレプリカ、本物みたいに魔翌力に反応してる!」

リーゼリット「……というか、展示数がえぐくない?同じ人物の像と絵だけで一フロア埋まってるって……」

ガイ(この絵……)ジッ

絵画『大魔女さまとしあわせの国』キラキラ

ガイ(ミュージアでデロデロ教が信仰していた絵と似たような力を感じるが……)

黒髪短髪の女性「そちらの絵は、緑の国の使節団の一人が当美術館に寄贈してくださった絵画です。お気に召されましたか?」

ガイ「ん?ああ。なんだか惹かれるものが──」
ガイ(見惚れるほど整った顔立ちだ。どこか人間じゃないような雰囲気を感じる……)

黒髪短髪の女性→ロディナ「私もこの絵はお気に入りなんです……申し遅れました。私はこの美術館の館長、ロディナと申します。本日はご来館、感謝いたします」ペコリ

トリル「こんにちは、ロディナさん」

サーシャ「館長さん!若いのにすごい……」

アインズ「外見年齢と役職の相関は薄い……それに、こいつは只の人間ではないようだぞ」

テル「……なるほど。ホムンクルス、だね?」

ロディナ「おや、驚きました。隠してはいないのですが、私を初めて見る方々は人間だと誤認することが多いのです」
979 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:21:23.20 ID:a4U422AuO
リーゼリット「そうなんだ……館長さん、この美術館って大魔女様に関連するものだけを展示してるの?」

ロディナ「はい。当館は大魔女様に関する記録・作品を後世に残すために設立されました……個人崇拝と評されることもありますが、私はその指摘を否定しません」

リーゼリット「そこ肯定するんだ……」

ロディナ「事実ですので」

テル「気持ちいい潔さ……!」

ロディナ「ですが、これは狂信ではありません。大魔女様の偉業は、正しく保存されるべき歴史です。それが私の役割であり──使命でもあります」

ガイ「……ひとつ聞いていいか」

ロディナ「どうぞ。質問には可能な限り正確に答えます」

ガイ「お前は、大魔女とどういう関係なんだ?」

ロディナ「大魔女様は……私の創造主です。主であり、師であり……たったひとりの母のような存在でした」

ロディナ「私はあの方に命を与えられ、学びを与えられ、存在理由を与えられました。私が私であるのは、大魔女様のおかげです」」

ロディナ「だから、私はここにいます。大魔女様が歩まれた足跡を歪めず、削らず、誇張もせず……可能な限り正確に残すために」

リーゼリット「なんだかその言い方だと大魔女様がいなくなったようにに聞こえますね」

ロディナ「……少々、言葉遣いを間違えてしまいました。大魔女様は今もこの国を導いておられます。私はその証明を残し続けるだけです」

サーシャ「ロディナさんの気持ちはなんとなくわかるよ。大魔女様に助けられた人、きっとすごく多いんだろうなって」

アインズ「崇拝が制度化してなお品位を保っている……この国の文化水準は侮れんな」

ガイ(……だが、ロディナの語りには違和感がある。まるで──事実だけを選んで並べているような……先ほどのユキ教授も何かを隠していたようだが……)



同化されるクローディア「ーー私の国は大丈夫かしら……もう、見ることも叶わないけど……あとは、任せたわよ」デロデロ……



ガイ(まさか……本当に?)

⭐︎美術館に寄りました。
980 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:35:55.61 ID:a4U422AuO
ーーテラヌス砂漠

魔導車「」ブロロ……

サーシャ「大魔女帝国、いいところだったね!」

テル「ポーション補充して、美術館行って、講義まで聞いて……普通に学生旅行みたいだったねぇ」

アインズ「だが、有益な情報も多かった。無駄な寄り道ではなかっただろう」

ガイ「……」

サーシャ「……ガイ、考えごと?」

ガイ「ああ……いや、少し気になることが残っているだけだ」

テル「もしかして、Hなこと?」ニヤニヤ

ガイ「そんな訳ないだろ」

テル「じゃあ何?あの館長さんの美しさが忘れられないとか?」

リーゼリット「それは私もちょっとわかる。人工生命体とは思えないくらい綺麗だったよね」

ガイ「……いや、それも違う」

テル「じゃあ……あ、あれでしょ。大魔女様の像を見て“実は本物はもう死んでるんじゃないか”とか考えてたやつ!」

ガイ「……なぜわざわざ具体的に言っていくんだお前は」

テル「あ、図星?」

アインズ「やはり気になっていたか。美術館での反応で薄々察していた」

サーシャ「まだ引っかかってるんだ?」

ガイ「……ああ。確証はないが、あの国は“守られすぎている”気がした。制度も文化も魔法も、綺麗に維持されすぎている」

リーゼリット「本当に大魔女が健在なら、それは普通のことじゃないの?」

ガイ「逆だ。生きているなら“変化”があるはずだ。理想を維持しようとすれば、必ず歪みや衝突が起きる。だが──あの国にはそれがない」

アインズ「停滞ではなく硬直、か。まるで“完成した状態を保つために働いている意思”があるように感じたな」

テル「ってことは……やっぱり大魔女様はとっくに死んでて、国が自動運転してるみたいな説?」

サーシャ「でももしそうだったら誰が動かしてるの?」

ガイ「それが分からない。だが……大魔女の意思という言葉を、ユキ教授はわざわざ使った。あれは曖昧な否定ではなく、答えをぼかした返答だ」

サーシャ「……あっ!そういえば、ユキ教授だけちょっと固まってたよね。みんなが笑ってた時」

リーゼリット「何か知ってる側の反応だった……ってこと?」

ガイ「可能性はある。だが──答え合わせをする時間は今じゃない。今は世界樹の光だ」

アインズ「ふむ……そうだな。我々の本題はこっちだ」

テル「お!丁度、見えてきたよ!」

サーシャ「わぁ、あれがテラヌス・ウルス──!」

魔導車「」ブロロ……
981 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:48:25.13 ID:a4U422AuO
ーー首都 テラヌス・ウルス

石造りの街並み「」ドン

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「……すごい、人がいっぱい……!もっと静かな場所かと思ってた!」

リーゼリット「観光客もいるけど……冒険者とか傭兵っぽい人がめっちゃ多いね。武器持ってる人ばっかり」

アインズ「遺跡調査で一攫千金を狙う者が多くなるのも当然か」

ガイ「……まずは拠点になりそうな場所を探そう」

テル「拠点もいいけど、お腹すいたー!ねえ、みんな……どこかでご飯食べない?」

サーシャ「ふふっ……テルさん、ほんとブレないね!」

リーゼリット「でも実際、こういう街って飲食店が情報源になってること多いし……ご飯ついでに聞き込みっていう手もあるかもね」

アインズ「食事か……この国では何が食えるのか、楽しみだな」

ガイ「……さて、まずはどうするか」
982 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 23:56:07.83 ID:a4U422AuO
少々力技になってしまいましたがテラヌス・ウルスに入国し、安価を募集して本日は終わります。
少々早いかもしれませんが、次回更新は土曜日、次スレになります。これも本家様と皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
よければ次回以降もお付き合いください。

現在はテラヌス・ウルスです。(1日目)
安価下1〜3
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 23:56:57.95 ID:YO1CM6EGO
トップの首長に挨拶
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 23:59:05.99 ID:mc9CZeaMo
件の大魔女にあいにいく
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/10(月) 00:01:08.16 ID:4Qgf2KE3O
砂漠スライムにスライム語で話しかけて情報収集
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/10(月) 00:01:41.65 ID:35UKaeyn0
ガイ ギルドでリュックをせおった茶髪の男性冒険者と偶然あって仲良くなる

987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/10(月) 00:01:49.38 ID:hmpQTzmh0
各部族の集落で情報収集
988 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:40:01.17 ID:aOwUOHvjO
今見返してみたら>>977>>978の間が抜けてしまっていました。申し訳ありません。ちょっと時系列が分かりづらくなってしまうのですが、その部分を投稿しておきたいと思います。
989 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:41:43.39 ID:aOwUOHvjO
ガイ「遺跡と関係した質問ではないが……聞いてもいいか?」

ユキ「?内容によるけど、構わないわよ」

ガイ「変なことを聞くが──今の大魔女は本物の大魔女なのか?」

ユキ「えっ──」

サーシャ「あはは!急に変なこと言ってどうしたのガイ?」

テル「たまにいるよね、影武者とかが統治してるって言い出す陰謀論好きの人」

アインズ「ガイ、頭でも打ったか?」

トリル「あはは……最近は大魔女様が表に出ることはほとんどないから、そういう考えが出てきてもおかしくないよね」

ユキ「……」

ガイ「誤解されても仕方ない質問だとは思っている。ただ、気になったんでな」

ユキ「……根拠のない憶測よ。少なくとも、国を動かしているのは間違いなく大魔女様の意思だわ」

ガイ「……意思?」

ユキ「もし本物がいないのだとしたら、とっくにこの国は崩れているわ。制度も魔法も、誰かが維持している。それを可能にする存在は──大魔女様以外にいない」

ユキ「これが質問の答えよ」

ガイ「……そうか。参考になった」

ユキ「あなたがどう受け取ろうと構わないけれど──この国が保たれている事実だけは、誰にも否定できないわ。それだけは覚えておいて」

ガイ「……理解した」

トリル「……そういえば、まだこの国を回る予定があるなら美術館に寄るといいよ。学園から近いし、観光客にも人気なんだ」

テル「えっ美術館!?行きたい!!!」

アインズ「静かな場所か……悪くない」

トム「お、行くのか?じゃあ俺も案内して──」

ユキ「あなたは研究助手の仕事が残っているでしょう?レポート整理が山積みよ」ガシッ

トム「うぐっ……!」

トリル「じゃあ僕が案内しようか。せっかくだし、観光ガイドくらいはできるよ」

サーシャ「やった!それじゃあお願いします!」

ガイ「……そうだな。時間はまだある。行ってみるか」
990 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:45:17.06 ID:aOwUOHvjO
幕間
ーー砂上楽園都市エデン どこかのビルの屋上

ヒュオオオオオオ……

フローディア「……セーレがいないと静かね」

フローディア(姉さんが作った国……完璧で、美しくて、すべてが整っている。誰もが笑っていて……この場所に限っては理想郷そのものね)

フローディア(けど、そんな姉さんですら……死を無くすことはできなかった。終いには、自分自身を犠牲にすることになるなんてね……)

フローディア(私の封印が解けたのは──もう十年前。けれど、私はずっと動かなかった。姉さんが本当に死んだのか、確信が持てなかったから)

フローディア(……でも、この国を見てようやく分かった。もう、姉さんはいない……誰も私を止める者はいない)

フローディア(姉さんは私の考えを否定して封印したけど……私は間違っていない。死は欠陥よ。痛みも、恐怖も、喪失も──それがある限り、世界は永遠に不完全のまま)

フローディア(生き続けることに意味がないなんて、どうして言えるの。死があるからこそ尊い?……そんなのは、弱者の言い訳よ)グッ

フローディア「終わりなんていらない。滅びをなくせば、悲しみも涙も消える。……それが私の答え」

赤い空「」ズオオオオオオ……

空を見上げるフローディア「……ねえ、姉さん。あなたの作ったこの国、私は好きよ?けれど……」

フローディア「あなたの理想は間違っていた……だから、私が作ってあげる」

フローディア「見ていて、姉さん。……真の、正しい世界をね」

ドォン……ドォン……ドォン‼︎

セーレフェリア「あー!フローディアやっと見つけたー!探したんだよ?」スタッ

フローディア「あら、セーレ……よくここがわかったわね」

セーレフェリア「うん!空から見たら、屋上で難しい顔してる赤いのが見えたからすぐ分かった!」

フローディア「……それは、褒め言葉として受け取っておくわ」

セーレフェリア「それより聞いて聞いて!ガイにもらったクッキーがめっちゃ美味しかったんだよ!」ピョンッ

フローディア「ガイ?どこかで聞いたような……でも、貰い物なんて珍しいわね。よかったじゃない」

セーレフェリア「うん!なんかすっごく丁寧に焼いてあって、甘さ控えめで、でもちゃんと香ばしくて!ねえ、ひと口食べてみる?」スッ

フローディア「……ふふ、あなたは呑気ね。ありがとう、一個もらうわ」サクッ

フローディア「ん……悪くない味ね」

セーレフェリア「でしょー?」

フローディア「ふふ……ちょっとこの国に長居しすぎたわね。テラヌス・ウルスへ向かいましょう」

セーレフェリア「えー、もう行くの?」

フローディア「彼らも動いたみたい……今度こそ、世界樹の残滓の力を私たちのものにするわよ」

セーレフェリア「はーいっ!」

991 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:45:57.11 ID:aOwUOHvjO
ーーテラヌス砂漠 某所

空間に開いた穴「」フォンッ

銀髪褐色男エルフ「──っ!」ドサッ‼︎ゴロゴロ……

銀髪褐色男エルフ(ここは……どうやら成功したみたいだな)ヨロ……

銀髪褐色男エルフ(しかし……空気が重い。幽世とは流れがまるで違う……)チラッ

赤い空「」ズオオオオオオ……

銀髪褐色男エルフ(やはり……世界めくれはこちらの世界で起きたものだったか)ガクッ

銀髪褐色男エルフ(ッ……このままでは幽世に戻される……!)スッ

銀髪褐色男エルフ『我、幽世より来たりて名を持たず。形を定め、理に縫い止める』

銀髪褐色男エルフ『ここに在ることを拒絶せぬよう、この身に刻む』

銀髪褐色男エルフに刻まれていく魔法陣「」ズズ……

銀髪褐色男エルフ(……安定した。しばらくは存在を保てそうだ。問題は──この世界が、どれほど壊れかけているかだな)

遠くに見える街の明かり「」キラキラ

銀髪褐色男エルフ(まずは……観測だ。理の構造、魔翌力の流れ、そして──ここに生きる人々のことも)フラフラ

992 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:50:20.96 ID:aOwUOHvjO
大きく穴の開いた大地「」ズシャア……

長身金髪の女性「……また空振り、か」ブンッ

切り裂かれる大地「」ズシャアッ‼︎

長身金髪の女性「……ただの岩層。ここも違う」

ボロボロの本「」パラッ……

長身金髪の女性「『砂を裂き、静寂の底に王が眠る』……詩的な表現のくせに、位置情報が曖昧すぎる。存在するのなら正確に位置を残してほしいものだな」

オレンジ色のスライム「」モニャニャ

長身金髪の女性「お前も分からないか。心配するな、もとよりアテにしていない」

オレンジ色のスライム「」モニョニョ!

長身金髪の女性「何……ここを斬れ?」

オレンジ色のスライム「」モニョッ

長身金髪の女性「……今日はこれで終わりにするつもりだったが……試してみよう」スッ

切り裂かれる大地「」ズシャアッ‼︎

ゴゴゴゴゴゴ……

現れた遺跡の入り口「」ガラッ……

長身金髪の女性「……遺跡か。お手柄だな」

オレンジ色のスライム「」モニャァ

長身金髪の女性「喜ぶのはまだ早い。今度こそ最悪の古代兵器……本当に存在するのなら、ここで見つける」

風「」ヒュオオオオ……

993 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/10(月) 20:53:00.47 ID:aOwUOHvjO
これ以上はありません。このスレの残りは適当に消費してください。質問、要望等の返答は次スレで行いますので、あればどうぞ。
土曜日に本筋を進めていきます。それでは、また。
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/10(月) 21:21:13.60 ID:q2tIt4knO

続々とボス格キャラが集まってきたわね
長身金髪女性さん冷酷っぽそうなのにスライム従えててかわいい
しかしこうしてみるとクローディアやクロシュヴィアの存在が他の過激派への抑止力になってた面もあったのかも?
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/10(月) 21:48:52.79 ID:AqNchd0Oo
乙乙
こういう多くのキャラがひとつの目標に集まってくる幕間的表現好き!!
834.03 KB Speed:8.6   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)