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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】

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937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 19:16:48.92 ID:qBm+Hv7Lo
枯れ草
マジカルゼラチン
938 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:42:52.52 ID:fbH8HPYuO
サーシャ「使える材料は……サバクイナゴと枯れ草!?」

テル「周りにそれくらいしか見当たらなくってね……」

研究者C「すいません、そういえば我々も昼に食材を切らしてしまって今はこんなものしか……」

スナニワトリの卵「」
マジカルゼラチン「」

ガイ「……大魔女帝国にすぐに着くと思って油断していたな。保存食はあるからそれを食べて過ごすのも手だが」

サーシャ「……いや!それでも私はこれらを美味しく調理します!!!」

リーゼリット「枯れ草まで……?」

アインズ「ふむ……完成系がまったく見えんな。どうしたものか」

サーシャ「……食べ物に無駄はありません!工夫と気合いで、ちゃんとした料理にしてみせる!アインズさんも手伝って!」

テル「おお、燃えてるねサーシャちゃん!がんばれ!!!」

エルマ「ふふ……良いですね。料理も学問も、未知の挑戦から始まるものです」

研究者A「おおっ、なんだか講義みたいだ……!では、我々も協力しましょう。火と器具はこちらで用意します!」



砂漠の卵スープ「」ドン‼︎

アインズ「なんとか完成したな……見た目は少々……うむ……まあ、食べれるだろう……」

サーシャ「サバクイナゴは足と触角をとって一度、素揚げにしてからスープに枯れ草と一緒に入れてみたよ。調味料でオノゴロ風の味にしてみました!」

アインズ「卵は溶き入れて、マジカルゼラチンでスープにとろみをつけた」

テル「これは……食べるのに勇気がいるね」ワナワナ

エルマ「何事もまずは試してみませんとね」パクッ

リーゼリット(えっ!?躊躇なく行った!?!?!?)

エルマ「……ん……うん。悪くないです。イナゴの香ばしさと枯れ草の苦みが、意外と調和してますね。オノゴロ風の味付けもいいですね!」

研究者A「おおっ!?ホントだ!材料からあまり期待はしていなかったけど美味しいです!」ズズ……

研究者B「……ちゃんとスープになってる!エビみたいで美味しいですね!」

リーゼリット「うわ……これ、見た目のわりにすごく優しい味……!枯れ草の苦みがちょうどアクセントになってる!」

テル「う、うそ……美味しい!?サバクイナゴと枯れ草が入ってるのに!?」

サーシャ「えへへ……成功してよかったぁ」ニコッ

ガイ(……味は分からないが、その笑顔を見れれば十分だな)ズズ……

⭐︎砂漠の卵スープを飲みました。
939 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:43:55.53 ID:fbH8HPYuO
ー翌日

エルマ「まずは大魔女帝国に向かうんですね?」

サーシャ「はい。そこで準備を整えてからテラヌス・ウルスに向かいます!」

エルマ「そうですか……では、気をつけて。この辺りは大丈夫ですが、最近は巨大な生物が砂漠を行き来しているみたいです。私はまだ見たことがないんですけどね……」

リーゼリット「ホントだったんだ、あの噂……」

エルマ「私達はこの砂漠で調査を続けています。大魔女帝国にもテラヌス・ウルスにも立ち寄る機会が多いので、また会うかもしれませんね」

サーシャ「そのときはもっと美味しい料理を作りますね!」

エルマ「楽しみにしています……あなたたちの旅路に、良き風が吹きますように」

サーシャ「ありがとうございます、エルマさん!」

リーゼリット「じゃあ、行こっか!」

ガイ「ああ。準備はいいな?」

アインズ「いつでもいいぞ」

テル「それじゃ、大魔女帝国へ出発〜!」

魔導車・改「」ブォン‼︎ブロロ……

⭐︎魔法学園研究者キャンプを出発しました。
940 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:44:37.56 ID:fbH8HPYuO
ーー幕間

ーーデロデロ都市ミュージア

干からびていくデロデロ信徒A「ああっ……」バタッ

デロデロ信徒B「お、お願い、見逃して……!私たちは……ただ祈っていただけで──」

リーナ「……うるさい」スッ

干からびていくデロデロ信徒B「あっ……そん、な……」バタッ

リーナ「……」

「──よくやりました、リーナ」

リーナ「……ありがとう、ございます」

「あの方々は間違った教えを信じていました。混ざり合うことは救いにはならない。そう思いませんか?」ナデナデ

リーナ「はい……全部、消えれば誰も泣かなくて済みます」

「その通り……ですが、消え行く運命(さだめ)にあるこの世界を元へ戻そうとする者達がいます」

リーナ「……そんな人達がいるんですね。私は、何をすればいいですか?」

「彼等は世界樹の光の残滓を集めて、世界めくれを止めようとしています。リーナ、あなたはテラヌス・ウルスに向かい、光の残滓を手に入れるか──この者と、一緒にいる者を無に帰してください」スッ

ガイの似顔絵が書かれた紙「」ピラッ……

リーナ「!……この人は……」

「知っているのですか?」

リーナ「……いえ、気のせいでした」

十字瞳孔のフード女性「そうですか。では、リーナ──あなたの活躍を期待しています」

リーナ「……はい。行ってきます」

スタスタ……

ガイの似顔絵が書かれた紙「」
リーナ(この人……私に優しくしてくれた。でも……私、どうしてそんなこと覚えてるんだろう)

リーナ(私はもう……何も感じないはずなのに……)

リーナ(それなのに、胸が痛いのは……どうして?)ギュッ

リーナ「……テラヌス・ウルスに行かなきゃ」

スタスタ……
941 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 21:45:04.87 ID:fbH8HPYuO
ーー砂上楽園都市エデン

テル「相変わらず……大きいなあ……」

アインズ「階段の周りにいくらか魔導車が止まっているな……中へは徒歩でしか入れないのか」

リーゼリット「うん。確か、結界が張ってあるって聞いたことあるよ」

ガイ「……今は誰でも入国できるんだよな?」

サーシャ「うん!ねえ、早く入国しよ!」

トンカントンカン…



昇降機「」ウィーン…

ガゴン!

扉「」プシューッ

通りを行き交う人々「」ワイワイ

そびえ立つ摩天楼「」ドン

ガイ「──ここが、大魔女帝国か」

サーシャ「うん……やっぱり、他の国とは大きく違った感じがするね」

アインズ「あそこまで巨大な建物は初めて見たぞ……」

ガイ「まるで別世界だな……楽園って呼ばれるのも納得だ」

リーゼリット「あはは!見た目に違わず中も凄いんだよ?宿はどっちだっけ?」

テル「こっちこっち!宿をとったら散策しようよ!お店もいっぱいあるし!」

アインズ「ああ……この国の食事も気になる。色々面白そうだしな」

現在は大魔女帝国です。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 21:45:35.56 ID:6PAC4E9Z0
魔法学園を見学
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 21:52:27.55 ID:qBm+Hv7Lo
大魔女宮殿に侵入して取り敢えず、暗黒館参上口上を述べておく
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 22:02:08.55 ID:6ytEXgR4O
色々あって大魔女ファンクラブに入信させられる
今なら入信特典の魔翌力タンクの指輪をプレゼントこれで魔翌力ブーストなんのその
945 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/03(月) 23:05:54.60 ID:fbH8HPYuO
申し訳ありません。>>1の眠気が凄いため本日はここで終わります。

次回更新は土曜日予定です。
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/03(月) 23:58:39.70 ID:qBm+Hv7Lo
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/11/04(火) 02:45:49.44 ID:5BQ8uGRs0
眠い?何甘ったれてんだ
高市早苗は我が国の為に寝ずに勤しんでおられるのだぞ
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/04(火) 15:32:33.48 ID:cluEs64MO
フローフェリアコンビと遭遇あるんかな
949 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:42:18.16 ID:k+ikK/xbO
中々いい展開が思い浮かばず時間がかかってしまいました。更新していきたいと思います。

>>946
ありがとうございます

>>948
勿論、2人ともこの国に来ています。今のところは大きな問題を起こしていないようです。
950 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:42:44.18 ID:aSegC+ToO
ーー砂上楽園都市エデン 魔法学園

ワイワイガヤガヤ

学生たち「」キャッキャ

研究者たち「」セカセカ

アインズ「……すごいな。魔法学園の者達だけでなく一般の者も多く利用しているのか」

ガイ「普通、こういう場所に部外者は立ち入れないものじゃないのか?」

テル「まぁ普通なら部外者お断り……ってなるところだけどさ。今は古代遺跡の件で情報を欲しがってるから、むしろウェルカムなんじゃない?それにここの人たち、けっこういい人多いらしいし。変な目的さえなければ、魔法を学びに来る人には優しいってことでしょ?」

ガイ「そういうものか。もっと閉鎖的で堅苦しい場所だと思ってたが……」

リーゼリット「大魔女帝国っていう言葉の響きだけだとね。お金はかかるけどエルマさんが言ってたように、一般の人も授業を受けれるみたいだよ」

サーシャ「本当だ……しかも値段は良心的だし!」

テル「空に浮かんでた頃は無料だったらしいけどね。地上に落ちた弊害──になるのかな?」

ガイ「……そうとも言えないだろう。どんな国だって、維持するためには代償がいる。空に浮かんでた頃は払っていなかったんじゃなくて、誰かが見えない場所で払っていただけだ……今は正しい形に戻ったと言える」

アインズ「フッ……その言い分、ここの住人に聞かれたら反論されるんじゃないか?」

黒髪の幼女「──たしかに、ここでそういう発言をするのはよくないかもね」

ガイ「……あなたは?」

黒髪の幼女→クロ「ああ、ごめんね!話してるのが聞こえちゃって……わたしはクロ。この魔法学園で教授をしているの」

サーシャ「クロ教授──って、エルマさんと一緒にいた研究者さんが言ってた!」

リーゼリット「教授……教授……?あの、子供にしか見えないんだけど……!」

アインズ「小柄だとは聞いていたが、まさかここまでとは……」

クロ「むっ……こう見えてもわたし、君達より年上なんだけど……まあいいか。興味本位で聞くんだけど、ここには何をしに来たの?」

ガイ「テラヌス・ウルスへ行く道中で寄ったんだ。準備ができ次第、この国を出るつもりだ」

クロ「なるほど……テラヌス・ウルスへ向かう理由を聞いてもいい?」

ガイ「……大した理由じゃない。話す程のことでもないしな」

クロ「世界樹の光を探しに行くんでしょ?」

ガイ「──ッ!?」

クロ「暗黒館の『救国の影』ってあなたたちのことだよね?オーナーさんから聞いてたからすぐわかったよ」

リーゼリット「えっ、私達そんなふうに呼ばれてるの?」

サーシャ「あはは……けど、オーナーが伝えてくれてるってことは……もしかして、私達に協力してくれるんですか?」

クロ「うん、そのつもりだよ。トゥルーエンドちゃ……じゃなくて、大魔女様も光の残滓には強い関心を持っているから」

リーゼリット(えっ、今……トゥルーエンドちゃんって呼ぼうとしてた?この国の最高権力者をちゃん呼びできるって、どんな関係なの……?)

ガイ「……そういうことなら話を聞こう。俺たちも、無用な誤解は避けたい」

クロ「うん……こんなところだとなんだし、ちょっと場所を変えようか。みんな、わたしについてきてくれる?」

951 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:43:22.93 ID:Qu0BO3R8O
ーー大魔女宮殿

巨大な魔女像「」ドン‼︎

クロ「今、大魔女様はテラヌス・ウルスに大使として駐在しているから不在だけど……権限の一部は、留守を任されているわたしに預けられているの」

サーシャ「えっ……クロ教授って、そんな偉い立場だったんですか!?」

アインズ「なるほど。見た目に惑わされるな、というわけか」

クロ「ふふ、それじゃあ本題に入るね……」

クロ「結論から言うと──大魔女帝国は、あなたたちを正式に支援するつもりだよ。理由は単純。世界めくれの影響は年々、おさまるどころか確実に進行しているから」

テル「……やっぱり、そうなんだ」

クロ「十年前の世界めくれが止まったように見えたのは、表面だけ。実際には、地脈や魔翌力圏、どれも数値が緩やかに下降しているの……いずれ限界を迎えれば、今度こそ世界は消滅する」

サーシャ「……そんな……」

ガイ「だから──光の残滓を集める俺たちに、協力するというわけか」

クロ「うん……世界樹の光は、唯一世界めくれを押し返せる力。その欠片が残っているのなら、それを集める意味は大きい。だけど──それを国家が集め始めれば、たちまち争奪戦になる」

リーゼリット「……そっか。国が動けば、他の国も黙ってない……世界樹の光はあまりに強大で、手にした者次第で救いにも脅威にもなるって聞いたよ」

クロ「そう。だからこそ──国に属していない、実績のある第三者が必要なんだよ。あなたたちは、世界樹の光を集める意志を持ちながら、どこにも属していない。しかも、一度は国を救ってみせた。十分すぎる信用と実績だよ」

アインズ「だが、我々は残滓の力を悪用するかもしれんぞ?」

クロ「みんなはそんなことしないよ。もし悪用する気があったなら──もうとっくに好き勝手に使っててもおかしくない。それをしなかった時点で、答えは証明されてる」

クロ「それに、わたしは研究者だからね。人を見るのは慣れてるんだ。欲に濁った目か、使命に焦がれる目かくらい、話せばすぐにわかるよ」

ガイ「……それで、支援というのは具体的に何をしてくれるんだ?」

クロ「まずは基盤となる三つ──資金、情報、そして正当な身分の提供だよ」

ガイ「……身分?」

クロ「そう。大魔女帝国の準協力者としての公的な証明を発行する。それがあれば、各国での出入りや発掘調査が、正式な権限のもとで行えるようになるよ」

アインズ「ふむ……だが、暗黒館の名も信頼は得ているだろう。それでもなお、この国の証明が必要なのか?」

クロ「うん。暗黒館の名は冒険者としての信用にはなるけど──国境や遺跡とか、一部の場所では効力が落ちる。あくまで私的な組織だからね」

ガイ「……つまり俺たちは、信用はあるが正当性がないということか」

クロ「そういうこと。けれど──帝国が発行する証明は違う。それは、帝国が責任を持ってあなたたちを認めているという意味になる。必要なら、国王や領主相手でも効力を発揮するよ」

テル「……すご……なんかもう、立場が一気に上がった感じする……!」

クロ「ただし──覚えておいてほしいことがひとつある」

ガイ「……条件か?」

クロ「ううん、そういうんじゃないよ。
世界樹の光の探索については──今まで通り秘匿を続けてほしいの」

リーゼリット「……やっぱり、公開すれば争いになるから?」

クロ「うん。それもあるし──帝国が支援していると表に出れば、そこから余計な疑念や干渉が生まれる。今の“静かな動き”がいちばんいい形なんだよ」

ガイ「……なるほど。帝国は裏から支える。俺たちは表で自由に動く。そういう関係か」

クロ「そう。だから──今まで通りでいい。ただ、後ろ盾が増えたってだけ」

サーシャ「じゃあ、やることは変わらないけど……心強さは倍ってことだね!」

アインズ「ふん。悪くない取引だ」

リーゼリット「……うん。これで、迷わず進めるね」

クロ「手続きはわたしがまとめておくよ。あとは受け取って、動くだけ──期待してるよ、暗黒館のみんな」

⭐︎大魔女帝国が光の探索を支援してくれます。
952 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:44:07.32 ID:BlF0J+cAO
ーー歓楽区 カフェ

テル「──それで、みんなは世界樹の光を集めて旅をしてるんだよね?」

ガイ「……ああ。正確には残滓の力だが……今まで話していなかったが今日聞いた以上、隠す理由もなくなった……すまない」

テル「いや、隠してたことに怒ってるわけじゃないよ。むしろ言わなかった理由は分かる気がする」

サーシャ「テルさん……?」

テル「だってあれ、普通に聞いたら世界救っちゃう系の使命でしょ?そんなの聞かされたら、気軽に旅できなくなるもん」

テル「けどさ──もう聞いちゃった以上、知らなかった頃には戻れないってことだよね?」

アインズ「……理解が早いな。驚くより、まず整理が先か」

テル「実は裏で世界救ってましたなんて言われたら、そりゃ驚くけどさ。もう聞いちゃった以上、知らなかったフリはできないじゃん?」

アインズ「ふむ。動揺より整理が先とは、意外に腹が据わっているな」

テル「やだなぁ、私こう見えて割と現実主義なんだよ?深刻な顔してても世界は救えないしね」

サーシャ「テルさん……本当にそう思ってくれるの?」

テル「思ってるから言ってるの。で、ひとつだけ確認」

ガイ「……なんだ?」

テル「私、まだ一緒にいていい?」

ガイ「……当然だ。お前の力がこの旅には必要だ……それに、離れてほしくない」

リーゼリット「えっ!?///」

サーシャ「ガイ、その言い方……」

アインズ「フッ、本命はテルだったか」

ガイ「?……待て、話を歪めるな。そういう意味で言ったわけじゃない」

テル「いやいや〜?あれ完全に愛の告白だったよ?照れるな〜もう〜♪」

リーゼリット「うん……あれは普通に破壊力あった……」

サーシャ「むぅ……いいなぁテルさん……」

ガイ「……もういい、誤解は解かなくていい。好きに言ってろ」

アインズ「ふむ。完全には否定しないあたりが罪な男だな」

ガイ「アインズ、お前も混ざるな。俺はただ……必要な仲間を手放すつもりはないと言っただけだ。それ以上でも以下でもない」

ガイ「俺たちには使命がある。クロ教授の話にもあったが……この旅は途中で投げ出せるものじゃない。大魔女様の支援を受ける以上、俺たちも歩みを止めるわけにはいかない」
953 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 20:44:51.29 ID:BlF0J+cAO
大魔女狂信者「大魔女様の、支援?」ピクッ

大魔女狂信者「今……大魔女様の支援と聞こえましたが──」ズイッ

ガイ「……誰だ?」

大魔女狂信者「失礼、聞くつもりはなかったのですが……耳が勝手に反応してしまいまして」

サーシャ「なんか……すごく嬉しそうな顔してる……?」

大魔女狂信者「まさか!あなた方──大魔女様に選ばれし巡礼者……いえ、導かれし者では!?」ズイッ

リーゼリット「えっ、なんの話?」

大魔女狂信者「大魔女様のご意志を継ぎ、遥かなる大地を巡り、光を求める旅路……ッ!なんという尊き使命……!」

ガイ「……待て、落ち着け。俺たちは別に、信徒でも巡礼者でも──」

大魔女狂信者「あなた方を歓迎します──ようこそ!大魔女信仰連盟《トゥルーエンド教団》へ!」

ガイ「待て、話を勝手に進めるな!」

サーシャ「そんな組織あるの!?!?」

テル「え、ちょっと面白そう……」

アインズ「興味を示すな」

大魔女狂信者「ご安心ください!入信手続きは簡単です!契約等もございません!今なら魔翌力補助の指輪もプレゼントしちゃいます!!!」

ガイ「だから違う!!俺は大魔女を崇拝しているわけじゃ──」

大魔女狂信者「では質問です!あなたは大魔女様を偉大なお方だと思いますか!?」

ガイ「……思わないわけがないだろう。世界を案じ、影から動くお方だ。尊敬はしている」

大魔女狂信者「はい入信確定!!」

ガイ「!?!?!?」

リーゼリット「ガイ、今の完全にトラップに引っかかった形だよ!」

大魔女狂信者「では、こちらプレゼントの指輪です!」

指輪「」ポン

サーシャ「ちょ、ちょっと待って!?入信ってそういうスピード感なの!?」

テル「……指輪が貰えるのってちょっとお得じゃない?」

アインズ「損得で判断するな」

大魔女狂信者「安心してください!祈れば自動調整機能が働きます!!」グイッ グイッ

ガイ「いらない!機能説明がいちいち不安を煽るんだよ!!」グググ

サーシャ「ガイ……もう観念した方がいいかも……」

テル「うんうん、もう事実上入ってるし。気にしたら負けだよ?」

アインズ「諦めろガイ。これは運命だ」

ガイ「いやだ!何がどうなって運命になるんだ!」

大魔女狂信者「では、入信の証として!ご唱和を!──トゥルーエンドは永遠に!」

ガイ「やめろ!巻き込むなぁぁぁ!」

⭐︎トゥルーエンド教団に入信することになりました。
954 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 21:15:10.39 ID:qvR+c9VHO
スタスタ……

ガイ「まったく……さっきはひどい目にあった。入信だの指輪だの……なんだったんだ、あれは……」

ガイ「女性陣は風呂に行ったし、少し歩いて頭を冷やそう……ん?」

セーレフェリア「ん〜……これおいしい……♪」モグモグ

大量のお菓子「」ドン

ガイ「……あいつは……?」

セーレフェリア「もぐ……あ、見てた?いいでしょ、これ。甘くて、口の中でとろけるんだよ」

ガイ「いや、俺は別に見ていたつもりは……」

セーレフェリア「ふふ、気にしてないからいいよ?あ、食べる?私、今気分いいからわけてあげる!」スッ

ガイ「……気持ちは嬉しいが、遠慮しておく。知らない奴から食べ物を受け取るのはな……」

セーレフェリア「えっ、知らない人扱い?ひどくない?私こんなに開いてるのに、心」

ガイ「いや、初対面のはずなんだが……」

セーレフェリア「あっ、それは自己紹介してなかったからだね。よし──やり直しっ」

セーレフェリア「私はセーレ!好きなものは甘いものと楽しいこと!嫌いなのは退屈とつまらない人!よろしくね!」ニコッ

ガイ「……ガイだ。冒険者をやっている」

セーレフェリア「ガイ、ね。へぇ、いい名前。短くて覚えやすい!」

ガイ「……ひとりなのか?」

セーレフェリア「んー、ひとりっていうか……仲間とはぐれて迷子中?」

ガイ「迷子なのに楽しそうだな」

セーレフェリア「迷子ってそんなに悪いことかな?ほら、知らない町で知らない人と会えるし。こうしてガイとも話せてるし?」

ガイ「……まあ、そういう考え方もあるか。それより、仲間を探さなくて大丈夫なのか?」

セーレフェリア「ん〜?別に急がなくていいよ。どうせ見つかるから」ニコニコ

ガイ「……そうか」

セーレフェリア「うん!ねぇねぇ、こうして会ったのも何かの縁だと思わない?お話しよ?」

ガイ「……まあ、時間はある。少しくらいなら付き合おう」

セーレフェリア「わーい、やった♪」パチパチ

セーレと何か話す?
安価下1〜2
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:17:45.35 ID:bOnfK9KI0
連れはいないのか
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:22:33.69 ID:2lvt0Yhlo
逆に手持ちの甘いものをあげる
957 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 21:35:10.45 ID:lTRrQzhbO
>>955
大変、申し訳ありません。内容が重複するため、最安価とさせていただきます。

安価下1
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 21:40:46.44 ID:wCHhjPWYO
どんな魔法が使えるか教えて
959 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:32:25.70 ID:Qre8I1CqO
ガイ「そういえば……お前、仲間とはぐれたと言っていたな。護衛もいなさそうだが、身を守る手段はあるのか?」

セーレフェリア「ん?戦えるかって聞いてる?」

ガイ「まあ、そんなところだ」

セーレフェリア「ふふっ、興味あるんだ?ガイって意外と好戦的?」

ガイ「ただの確認だ。見たところ、護衛もいないようだったからな」

セーレフェリア「あぁ、それなら安心していいよ?私はね、衝撃魔法が使えるの」

ガイ「衝撃魔法……あまり聞かないな」

セーレフェリア「うん。ぶつかったら、どんな人も物もまとめて吹き飛ぶやつ。便利だよ?」

ガイ「……それは防御というより破壊ではないのか」

セーレフェリア「細かいこと言わなーい。ほら、倒れたらそのまま動かなくなるし、戦いってそれで十分でしょ?」

ガイ「……お前、敵を生かす気はないのか」

セーレフェリア「生かす意味ある?興味ない人だよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「でも安心して。ガイには使わないから」

ガイ「……理由を聞いても?」

セーレフェリア「ガイを吹き飛ばしていい理由は今のところひとつもないから♪」

ガイ「その言い方は、理由ができたら吹き飛ばすって言ってるようなものだが」

セーレフェリア「うん、そうだよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「私がつまらないって思ったら、そのときはまとめてドーンだからね?」

ガイ「……気を付けるとしよう」

セーレフェリア「ふふっ、期待してるよ?」
960 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:32:57.60 ID:ayNKqekTO
ガイ「ああ、そうだ……」ガサゴソ

サーシャの手作りクッキー「」ポン

ガイ「分けてくれた礼だ。これをやる」

セーレフェリア「……えっ」

ガイ「嫌いだったか?」

セーレフェリア「ううん……お菓子もらえるなんて思ってなかったから!嬉しいっ!ありがと!!!」パァァ

ガイ「いや、そんな大げさな──」

セーレフェリア「だってだって、人からプレゼントされたことってあんまりないんだもん!……へぇ。毒も呪いも仕込んでないんだ?親切って、こういう感じなんだね!」

ガイ「……仕込むわけがないだろう。普通に食べられる菓子だ。安心していい」

セーレフェリア「ふふ、信じるよ?だってガイがくれたんだもん。もし毒だったとしても……面白そうだから食べるけどね?」

ガイ「それはそれで怖いな」

セーレフェリア「あむっ……」モグッ

セーレフェリア「……あ、ほんとにおいしい。甘さがちゃんとしてて、でもくどくない。あとちょっとだけ、バターの香りがする……」

ガイ「俺の仲間が作ってくれたやつだ。旅でも崩れないようにって、少し固めに焼いてある」

セーレフェリア「そっか……誰かのために作る味って、こういう味なんだね。うん、気に入った!」

ガイ「……それは良かった」

セーレフェリア「ねぇガイ。ひとつだけ質問してもいい?」

ガイ「ああ、なんだ?」

セーレフェリア「ガイは、どうしてそんな顔で人に優しくできるの?」

ガイ「……どういう意味だ」

セーレフェリア「ん〜……言い方難しいけどね。見返りじゃなくて、ただ当たり前みたいに手を差し出す顔っていうのかな?」

セーレフェリア「そういう人、今まであんまり見たことなかったから」

ガイ「……そうか?」

セーレフェリア「うん。だからちょっとだけ──」

セーレフェリア「ガイのこと、興味わいてきた♪」

ガイ「……ちょっとだけ、か」

セーレフェリア「クッキーくれたらもっと興味わくかも?」

ガイ「調子に乗るな」

セーレフェリア「えへへ♪」
961 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:33:36.52 ID:kAl2TEMYO
セーレフェリア「さて、そろそろはぐれた仲間を探しに行かなくちゃ」

ガイ「……迷子になっていたのはお前じゃないのか?」

セーレフェリア「ううん?仲間が私とはぐれたの」ニコッ

ガイ「……言い換えただけで意味が変わってないぞ」

セーレフェリア「変わってるよ?私はちゃんとここにいるし、楽しい時間も過ごせたし──困ってるのは、置いていった方でしょ?」

セーレフェリア「私を見つけられないなら、それは仲間の落ち度。私は悪くなーい」

ガイ「随分と堂々とした自己中心だな」

セーレフェリア「褒め言葉として受け取っとく♪」

ガイ「……本気で言ってるのか?普通は心配するものだろう」

セーレフェリア「心配はしてるよ?私がいなくて困ってるだろうな〜って」

ガイ「お前を探しているだろうな、とは思うが……困る方向性が違わないか」

セーレフェリア「うん。だって私って超強いし、ひとりでも余裕だもん。敵が来たら吹っ飛ばすし、道が分からなくても吹っ飛ばせば分かるし」

ガイ「後半の理屈は完全に破綻してるが?」

セーレフェリア「でも楽しいから成立してる!人生ってそういうものでしょ?」

ガイ「……いや、そうでもないと思うんだが」

セーレフェリア「あ、ガイはそういうちゃんとした人なんだね。道理とか秩序とか気にするタイプ?」

ガイ「最低限はな。社会で生きている以上、ある程度は必要だ」

セーレフェリア「へぇ。じゃあやっぱり私とは違うね。私──そういうの全部どうでもいいもん♪」

ガイ「危ういな」

セーレフェリア「危ないのは私じゃなくて、私を舐めた相手だよ?」

ガイ「……」

セーレフェリア「でもガイは平気。だって、ちゃんと私と話してくれたから。そういう人、嫌いじゃないよ──」タッ

セーレフェリア「また会おうね、ガイ!クッキーありがとねー!!!」フリフリ
962 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/08(土) 22:34:24.14 ID:DDop/CVfO
ーー宿舎 食堂

サーシャ「もういつでも出発できるね!」

アインズ「ふむ……荷物の整理も済んだし、補給も問題ない。──出立前に確認しておくべきことはないか?」

リーゼリット「私はもう大丈夫。消耗品の補充も済ませたし、装備も調整済みだよ」

テル「私もいつでもオッケー!」

サーシャ「ガイは大丈夫?」

ガイ「そうだな……」

現在は大魔女帝国です。(2日目)
※安価終了後、テラヌス・ウルスへ向かいます。

安価下1〜3
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:36:58.68 ID:bOnfK9KI0
魔法道具屋に行く
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:45:46.25 ID:lzCcgSMCO
美術館を見てみる
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/08(土) 22:47:40.86 ID:rEwy9WfP0
魔法学園でユキ、トム、トリルに遭遇する
966 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 00:43:35.07 ID:G9YQJniyO
ーースール魔法店

カランコロン

緑髪ラミア「らっしゃ〜い」

青髪吸血鬼「……いらっしゃいませ。お買い物されるなら、どうぞご自由に。買わないなら静かにしていてください」

ガイ「……なかなか個性の強い店だな」

緑髪ラミア「おっ、お兄さん初めて見る顔だね?」

ガイ「……一見はお断りか?」

青髪吸血鬼「気にしなくて結構です。スールは客の反応を楽しむタイプなので」

緑髪ラミア→スール「楽しんでなきゃ商売なんて続かないだろ?」

ガイ「……楽しむのは構わないが、客を食い物にする店じゃないだろうな」

青髪吸血鬼「ご安心を。店としての最低限の礼儀はあります。品物は品質保証済み、価格は適正。スールの口調で誤解されがちですが、詐欺はしません」

スール「あっはっは!フローレンスが真面目なフォロー入れた!珍しいねえ」

ガイ「……お前たちは何者だ?」

スール「何者って、店員と店員に決まってるだろう?私はスール。こっちはフローレンス。商品の管理と会計担当ね!」

ガイ「この店は、何を扱っている?」

青髪吸血鬼→フローレンス「旅人・冒険者向けの魔道具が中心です。防護、探索、治癒、補助道具。基本的な用途を伝えて頂ければ、最適な品を提案できます」

スール「あと、おもしろいけど使いどころに困る変な魔導具もあるよ。そういった物は買ってくれるなら説明するけど、買わないなら説明しない!」

ガイ「説明を省いて売るってのは、だいぶ攻めた商売だな」

スール「うちはそういう店なんだ」

フローレンス「正確には、売れる見込みのない商品の説明は省く効率的経営です」

ガイ「……商売の姿勢はハッキリしているな」

スール「そういうわけでさ、もし買う気があんなら聞いてよ。買う気がなかったら、見て回るだけでも歓迎するよ」

フローレンス「ただし、商品を勝手に触ると追加料金が発生します。ご注意を」

ガイ「……とりあえず、見てみるか」
967 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/09(日) 00:46:15.14 ID:uJmu65aHO
中途半端ですが、本日はここで終わります。
明日の更新でテラヌス・ウルスに着くかと思われます。現在の>>1の想定ではテラヌス・ウルスではボス戦が多発する予定です。予定なので展開次第では戦わない可能性もありますが。
お付き合いいただけると幸いです。
それでは、また。
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 00:50:32.39 ID:mc9CZeaMo

セーレフェリア餌付けできそう感
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 01:12:22.91 ID:x1yAP7qVO
テラヌスウルス編はユーシリアより勢力多くて大変そうね
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/09(日) 01:33:34.15 ID:x7aUhEUIo
おつ
今回は実質テラヌス砂漠圏3都市編のようなものだしボスになりそうなキャラ案結構あるしね…
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