【ソードアート・オンライン】俺「安価の力でデスゲームを生き残る」第3層

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348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/08(月) 21:33:48.48 ID:0e/oENwR0
コラル湖

アスナの弁当「」モグモグ...

アスナ「どう?」

俺「うおっ!?うまっ!?」

アスナ「ふふっ、良かった//」ニコッ

俺「もしかしてまた料理スキル上げた?」

アスナ「ええ。どうせならこのままコンプリート目指そうと思って」

俺「凄いな。攻略組として最前線に参加しながら料理スキルも上げるなんて」

俺「俺なんてスキルほぼ攻略全振りだぞ?」

アスナ「じゃあこの際だし、俺君も何か上げてみたら?」

俺「いや、うーん…」

アスナ「気持ちは分かるけど、攻略まで100層まであるんだし偶には息抜きできるスキルとかもあった方が生きやすいと思うよ」

アスナ「中層プレイヤー達からは攻略最前線の二人組って勝手に呼ばれてるけど…」

アスナ「私達本当は攻略最前線組なんじゃなくて最初はボス戦の力になれればくらいで参加したんだから」

俺「そうだな…」

俺(…確かに、俺達はいつの間にか常にフロアボス戦参加する感じになってるが最初はそんな理由で参加したんだった)

俺(ギルドを立てたのだって、攻略組としてじゃなく単にそれぞれ理由があって集まったメンバー同士なんだよな…)

俺(デスゲームが始まって早5ヶ月…4月の段階だと、いつの間にかギルドメンバーほぼ全員ボススタメンみたいな感じになってたが…)

俺「じゃあちょうど湖があるし、釣りスキルでも上げようかな」シュッ

アスナ「俺君って、釣りとか好きなんだ?」

俺「中学の友達と偶に行ってたんだよな…」

アスナ(中学?…あ、もしかして俺君のリアルの?…)


1あっ、でももう本来なら今お互い高校生になったから彼奴とはもう別の高校なのか…(アスナと同い年)
2でも現実世界だとクラス替え起きて、今頃別々のクラスかな…(アスナより歳下、キリトと同い年)
3高校入ってからはその友達とはサッパリだったが(アスナより2つ上)


安価下
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/08(月) 22:26:57.13 ID:pgVTraAjo
1
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/11(木) 22:14:07.34 ID:NpW71V9I0
コラル湖周辺

俺「あっ、でも今って現実世界じゃ卒業してる…?もう本来なら今お互い高校生になったから彼奴とはもう別の高校なのか…」

アスナ「えっ?…あれ?」

俺「うん?」

アスナ「リアルの俺君って、私と同い歳だったの!?」

俺「えっ?、同い年?……うん?それじゃあリアルのアスナも今高一って事?」

アスナ「う、うん…」

俺「マジか…お互い学生ってのは知ってたが同い年だったとは」

アスナ「そうだったんだ。俺君って私と同じ歳だったんだね」

俺「もしかして歳下だと思ってた?」

アスナ「ううん、逆かな。私達のギルドマスターだったり、面倒そうな事でも自分が率先して引き受けるから、ずっと歳上なんだと思ってた」

俺「マジか…。でも俺も、アスナの事歳上だと思ってたよ」

アスナ「え?どうして?」

俺「なんとなく、アスナはしっかりしてるからさ」

アスナ「そんな事無いよ。私なんて全然……あのはじまりの日、もし俺君と出会って無かったら攻略組なんて夢のまた夢…」

アスナ「もしかすると今も宿屋で泣いてたかもしれないもの…」

俺「そんな事無いと思うけどな…」

アスナ「そんな事あるよ…。だって私ね。このゲームを始めたキッカケだって受験勉強がちょっと上手く行ってなくて、他の世界に逃げたくなったからお兄ちゃんにゲームを借りただけだったし…」

俺「そう…だったんだ…」

俺(こうやってリアルの事を話すのは今までしてこなかったから、アスナのリアルの顔が見えてちょっと新鮮だな…)
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/11(木) 22:16:24.12 ID:NpW71V9I0
コラル湖周辺

俺「でも受験勉強とか、アスナの所はキッチリしてたんだな」

アスナ「俺君はどうしてこのゲームを?確か友達に誘われたとか言ってたよね?」

俺「まぁな…今のSAOはこんなデスゲームになっちゃってるが、本当はこのゲームは世界中から期待されてたんだ」

俺「そんなゲームを学校で一番親しかった友達が、どうしても俺とやりたいって言って来てさ…」

アスナ「ぁ…」

俺「結局ログイン直前に用事が出来て、その友達はこのデスゲームを回避したんだが」

アスナ「そうなんだ…」

俺「彼奴は巻き込まれなくて済んで、本当ツイてるな…」

アスナ「…。」

アスナ「その友達って、女の子なの?…」

俺「うん?まぁ一応…?」

アスナ「やっぱり…」ムッ

俺(やっぱり?…)

アスナ「その子の事、俺君はどう思ってるの?」

俺「どうって、ただの幼馴染だけど…」

アスナ(異性の幼馴染…)ゴクリ...

アスナ「ふぅん…それじゃあ、付き合ったりはしてないんだ?」

俺「いやいや…ナイナイ。ある訳ない」

アスナ「そっかぁ。じゃ、じゃあ俺君が将来付き合いたい人ってどんな人?…//」

俺「えっ…//」

アスナ「…///」ドキドキ...


1付き合うとか未だよく分からないや
2リズみたいな面白い奴かな
3俺がこの手で守ってあげなきゃと思う存在……サチが思い浮かんだ
4そりゃあアスナみたいな可愛くて、料理美味くて、相棒として頼りにもなるような存在が現実世界の近くに居たら……って流石に高望みし過ぎか


安価下
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/11(木) 22:22:44.73 ID:tKAmF27q0
4
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/11(木) 22:46:09.54 ID:NpW71V9I0
コラル湖周辺

俺「そりゃあアスナみたいな」

アスナ「えっ!?//」ドキッ!

俺「可愛くて、料理美味くて、相棒として頼りにもなるような存在が現実世界の近くに居たら……」

アスナ「…///」カァッ

俺「って流石に高望みし過ぎか」

アスナ「た、高望み?…//」

俺「だってアスナみたいな完璧な女の子、リアルで見た事無いからさ」

アスナ「……ッ//」ゴクリ...

アスナ「じゃ、じゃあ本人狙ってみたら良いじゃない?//」ドキドキ...

俺「えっ…?アスナを?…いや、それは…」

アスナ「何か駄目な理由があるの?//」

俺「駄目な理由があるとかそんなんじゃなくて…だってアスナは学校でもモテモテだろうし…普通に考えたらリアルの方に彼氏が居るんじゃ?…」

アスナ「クスッ、何それ?」

俺「え?…」

アスナ「私、お付き合いしてる人は居ません」

俺「いや、でも気になってる子とか…」

アスナ「そもそも私の行ってる学校、女子校だよ?」

俺「へ?じょ、女子校?…」

アスナ「うん。だからね、そもそも彼氏は愚か異性と接する機会すらずっと無かったのよ」

俺「な、なるほど…」

俺(……あぁ。だからこのゲームでも初めてアスナと会った時、最初の方妙に距離取られて警戒されてたのか)

アスナ「どう?安心した?」

俺「うん。安心した……かな…?//」

アスナ「じゃあこれで私の事リアルでも狙えるね俺君//」ニコッ

俺「いや、でも本当に狙って良いのか?そもそも、アスナの気持ちだってあるし、そんな一方的に……」

アスナ「私は…良いと思うよ?///」

俺「えっ…?あっ…///」

アスナ「…///」ドキドキ...

俺(もしかして、本当に両想いって事?…だとしたら…///)

俺「あ、あのさアスナ!///」ドクンッドクンッ

アスナ「う、うん…///」ドキドキ...

俺「俺、アスナの事を────」

「おや、俺君とアスナ君じゃないか」

俺「ッ…!」ビクッ!

アスナ「ぁ…」チラッ

俺(こいつは……)

アスナ「ヒース…クリフさん…」

ヒースクリフ「フッ、まさか攻略の鬼のツートップにこんな所で会うとは」

アスナ(タイミング悪…)
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/11(木) 23:19:45.25 ID:NpW71V9I0
コラル湖周辺

俺(ヒースクリフ…20層攻略の頃からフロアボス攻略メンバーの一人として現れた右手に片手剣、左手に大楯装備のソロプレイヤー)

俺(この頃になると攻略組はキリトを除く全員が何らかのギルドに所属していたり、ギルドに入っていなくても固定のパーティーメンバーが居るが彼はソロプレイヤーだった)

俺(オーソドックスな装備に、攻略組の平均より少し下のレベル…最初はこの時期に命知らずのプレイヤーが現れたと思ったが彼は違った)

俺(節目の階層で強目設定と言う事も有り、20層のフロアボスに俺やアスナやキリト含めて全員が苦戦する中このヒースクリフだけは攻撃と防御を巧みに使い分けて…)

俺(結局回復系のアイテムを行う事無くフロアボスを乗り切り、初参加で20層フロアボスのLAを取って行った)

俺(見ていた感じでは彼はゲームとしての数値の強さなんかじゃ現せ無い…。単純に、SAOと言うVRのゲームが上手いプレイヤーだった)

俺(そして、21階のフロアボス戦も彼は参加してある程度活躍している…1層攻略の頃は誰も見かけなかった事から、一部の攻略組勢は彼をこの事件が起きたのを知って後から入って来たプロゲーマーか何かだと敬い始めている)

俺(ウチのギルドでも同じくフロアボス攻略に参加していたリズベットやシリカ、ユナ達は彼を純粋に評価している)

俺(だが俺は……いや、流石に考え過ぎか…)

ヒースクリフ「デートの邪魔をしちゃったかな?」

アスナ「…いえ…どうしたんですか?」

ヒースクリフ「少し、話をしてみたいと思ってね」

アスナ「話し?」

俺「フロアボス攻略会議の事なら、今回もALSとDKBが競ってハイペースで攻略を目指すつもりならパスするつもりですよ」

アスナ「19層からはALSとDKBが完全に2つに別れてフロアボス攻略始めちゃって、結局割りを喰うのは中立の私達ですから…」

ヒースクリフ「ああ、ちょうどその事で話があったんだ」

俺「うん?」

ヒースクリフ「私を君達のギルドに加えて貰えないかな?」

俺&アスナ「「え?…」」
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