【ソードアート・オンライン】俺「安価の力でデスゲームを生き残る」第3層

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357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/15(月) 02:10:47.02 ID:qQvTxQWD0
コラル湖周辺

俺「それなら、DKBはどうなんだ?」

俺「あそこはギルドマスターのリンドに直接認められた者しか入団出来ない精鋭ギルドだぞ」

ヒースクリフ「私も最初はDKBもアリだとは思っていたのだが、最近のDKBは最前線攻略組の自分達こそがレアアイテムを持ってフロアボスへと挑むべきだと主張し始め」

ヒースクリフ「それと近い思想を持った攻略組の為にレアアイテムをどんな手を使っても手に入れている聖戦士と言うギルドと接触を測っている」

アスナ「どんな手を使っても?…」

ヒースクリフ「手に入れたいレアアイテムの為ならば、自分達がオレンジに堕ちても良いと言う集団だよ」

アスナ「…!」

俺「ALSとは違うが、リンドも攻略組絶対主義のプレイヤーだ…。攻略の為ならそう言う層と組むのも構わない感じか…」

ヒースクリフ「その通り。しかし、その貪欲な迄にレアアイテムに固執する醜いやり方は私にとっての美学に反するやり方だよ」

俺「…。」

俺(他の攻略組のプレイヤーからは聖騎士ヒースクリフって言われてる通り、SAO上手いプレイヤーだけど潔癖な所あるんだな…)

俺(…いや、VRMMOが上手いからこそゲーマーとしての誇りが高いのか?)
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 01:56:40.02 ID:srVGWJTM0
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359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 01:58:17.75 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

アスナ「攻略2大ギルドであるALSもDKBも、ヒースクリフさん的には合わないからウチに入れて欲しいって事ですか…」

ヒースクリフ「そう言う事になる。攻略組の活躍に憧れ、最近は中堅プレイヤー達のギルドも何人かはボス攻略に参加しだしたが未だ未だ経験が浅い」

ヒースクリフ「その点、俺君とアスナ君のコンビは第1層のフロアボスの攻略から参加し、他の攻略組のプレイヤーと比べてもレベルも高く頭一つ抜けた活躍をしていると聞く」

ヒースクリフ「実際、20層21層のフロアボス戦での2人のコンビネーションには素晴らしい連携技に美しさを感じる程だったよ」

俺「…でも、LAはどっちもアンタに持って行かれたがな」

ヒースクリフ「それは偶々だ。偶然、私の最後の一撃がトドメになっただけに過ぎない」

俺「……。」

ヒースクリフ「それに君のギルドは、君達だけでなく攻略組御用達の名工の武具屋リズベット君に、攻略組唯一のバッファーのユナ君」

ヒースクリフ「攻略組のタンクとして優れたリーテン君、攻略組の中でも一番年齢が低いにも関わらず偶にフロアボス戦に参加しているシリカ君…」

ヒースクリフ「副団長である白き閃光のアスナ君、そしてそれらトッププレイヤー達の全てを束ね、優れた指揮を執る白き炎の俺君…」

アスナ「ウチのギルドメンバーの事、調べたんですね…」

ヒースクリフ「フッ…別に調べずとも、既に君達はこの世界では有名人さ」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 02:01:45.13 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

ヒースクリフ「私もそんな君達と共に肩を並べて戦いたいと思ってね」

ヒースクリフ「どうかな2人とも?」

アスナ「…。」

アスナ(とりあえず勘違いを正さないと…)チラッ

俺(今の俺達はこのヒースクリフと言うプレイヤーの言う通り、結構な有名人になっていた…)

俺(その理由は少数精鋭で有りながら、他の攻略ギルドのALSやDKBと違ってウチはこれまで誰も死ぬ事無くボス戦に参加し続けている最前線のプレイヤー集団であるからだ…)

俺(そうなると当然、中堅以下のプレイヤー達の憧れや攻略が有利になるかも等の邪な感情を抱いたようなプレイヤー達が彼以外にもウチに志望してくるプレイヤー達は大勢いたが…)

俺「何か勘違いさせてるのかもしれないが、そもそもウチは攻略ギルドでは無いぞ」

ヒースクリフ「うん?…」

俺「単に各々理由があって気が付いたら集まっただけだ。皆んなが皆んな攻略が最優先と言う訳では無い」

ヒースクリフ「ほう…」

俺(これを伝えると志望して来た大半のプレイヤーは去っていく)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 18:36:38.92 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

俺「残念だが、アンタが期待してるような攻略ギルドじゃ無いんだよ」

俺「だからこの話は無かった事に…」

ヒースクリフ「つまり、君達のギルドはALSやDKBと違って攻略ギルドでは無いのにギルドメンバー全員がフロアボス攻略に駆り出されていると言う事か」

俺「えっ…」

アスナ「…どう言う事ですか?」

ヒースクリフ「攻略ギルドで無いのなら、このデスゲームでわざわざ本当に死ぬ可能性が最も高いフロアボス戦に挑む理由もあるまい」

アスナ「それは…」

ヒースクリフ「俺君とアスナ君の目指す物はこのデスゲームを1日でも早く終わらせる事」

ヒースクリフ「しかし、本当にギルドメンバー全員が同じ想いなのかな?」

俺「…。」

ヒースクリフ「本当は君達のそのエゴに、何も言わずにただ付き従っているだけじゃないか?」

アスナ「そ、そんな事ありません!リズ達だってそんな理由じゃ無く…」

俺「ッ…」

リズベット『あたしの夢は───』

俺(そう言えば彼奴、攻略以外にも何か夢があるって…シリカやユナだって俺と出会わなければきっと死と隣り合わせの最前線へと来る事は無かった…)

アスナ「俺君…」

ヒースクリフ「ALSやDKBも、余裕が出来た事で初期の頃とは状況が変わって来ている」

ヒースクリフ「だが、この1万人を巻き込みデスゲームを作ったゲームマスターがそんな生半可な状況を許してくれる訳がない」

ヒースクリフ「私の予想では、これから先のフロアボス戦は更に厳しい戦いへと移って行くと思っているよ」

俺&アスナ「「…。」」

ヒースクリフ「君達のギルドも、この機会に一度よく話し合った方が良いと思うがね」スッピッ

俺(あ…)

「ヒースクリフからフレンド申請が送られました」

俺「これは、どう言う?…」

ヒースクリフ「個人的に君とアスナ君には期待しているんだ。私で良ければいつでも相談に乗るよ。それでは邪魔したね」スタスタ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/17(水) 18:41:28.11 ID:tTW51Vk7o
10層超えるまでに誰かの経験値がどうとかあった気もするけど忘れたな
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 18:59:42.80 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

アスナ「何なのあの人?…ギルドにも入って無い癖にやたら上から目線で…」

俺「…だが、あいつの言ってた事も一理ある」

アスナ「一理?…」

俺「今はウチと同盟を結んでいるALSやDKBが攻略の為の情報をほぼ無償で提供してくれているお陰で、フロアボス戦は攻略組では無い俺達が参加しても何とかなっていた…」

俺「…だが、DKBがレアドロップを多少強引にでも手に入れるギルド聖戦士と繋がった事でその3ギルドのパワーバランスも壊れようとしている」

アスナ「…。」

俺「もし、そうなったらウチのギルドはどうなる?…きっと生き残った方のギルドの下部組織として良い様に弾除けとして扱われる…」

アスナ「キバオウさんや、リンドさんに?…」

俺「その2人だったら未だ顔が利くだけマシだが、下手するともっとヤバい奴に攻略組はグチャグチャにされるかもしれない…」

俺「…そうなった場合、俺やアスナは大丈夫でも殺されるのは他のギルドメンバーだ」

アスナ「俺君…」

俺(彼奴の言う通り、今後もフロアボス攻略を目指すのなら改めてウチの今後のギルドについて皆んなと話し合った方が良いのかもしれない…)

俺手「アスナ手」ギュッ

アスナ「私は…俺君がどんな判断を下しても一緒にいるよ?//」グッ

俺「アスナ…」

アスナ「例えいっその事、俺君が攻略組を降りたとしても…//」

俺「あ…//」

アスナ「この22層、景観も良いし家を買って一緒に住んでみるのも良いかな〜とも思ってるんだよね//」ニコッ

俺「い、一緒…に…?//」ゴクリ...

俺(それは最高の提案だが…良いのか?こんな中途半端な所で、俺とアスナが攻略組を降りて…)

俺(リズやシリカは賛成してくれるかもしれないが、デスゲームクリアに拘ってるリーテンとユナとはもしかすると……)


1攻略組から降りてアスナと共に22層で暮らす
2攻略組から降りずにリンドと話してみたり、色々と手を打って言うみる


安価下
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/17(水) 19:05:57.55 ID:t4JR2BM2o
2
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 19:54:58.28 ID:srVGWJTM0
第19層
ラーベルグ

リンド「どうぞ」

俺「久しぶりだなリンド」スタスタ

俺(DKBはギルド本部を、この第19層の主街区に置いている。俺はDKBのリーダーであるリンドと話す為、直接DKBの本部へとやって来ていた)

リンド「本当だよ。まさか23層24層のフロアボス戦、君達のギルドが休むとは思わなかった」

俺「でも、俺やアスナが抜きでも23層も24層も攻略出来たんだろ?」

リンド「フッ…DKBも君達のギルドに手を借りないと攻略不可能だった昔とは違って成長していると言う事さ」

俺「…そうだな。だが、その事について話があったんだ」

リンド「…。」

俺(…結局、俺は自分のギルドをただのエンジョイギルドにする為にアスナと共に攻略組から降りたりはしなかった)

俺(団長である俺と副団長のアスナが共に攻略組から抜ければ、そのルートもあったかもしれない…)

俺(…だが、やっぱり俺はデスゲームを終わらせる為の歩みを止めたく無かった)

俺(それに、俺は既にギルドマスターとして皆んなの命を預かっている…。自分の事だけを考えて行動できる立場では無かった)

俺(その為、ギルドメンバー全員を集めて今後もフロアボスに挑むのなら攻略ギルドとして挑みたいと打ち明けた)

俺(その結果、即座に賛成したのはアスナとリーテンのみ。若干のタイムラグによる賛成があったのがユナ…)

俺(俺がそうしたいならそれでも構わないと言ってくれたが、それでも終始自信無さげで心配そうだったのがリズベットとシリカ…)

俺(……まさかこうもバラけるとは思っていなかった)

ヒースクリフ『本当は君達のそのエゴに、何も言わずにただ付き従っているだけじゃないか?』

俺(彼奴の言う通りだ…)

俺(覚悟の決まって居ない者を、どんどん厳しくなってくるフロアボス攻略に連れて攻略ギルドにするのは出来ない…)

俺(その為、俺は23層24層とフロアボス攻略を諦めて他の解決策を模索していた)

俺(…そしてやはり辿り着いた答えは、このパワーバランスを保持させる為にDKBとの直接交渉だった)
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