【わたなれ】小柳香穂が陽キャのコスプレをしなかった世界線

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12 : ◆vVOjebR9BA [sage saga]:2025/11/09(日) 03:15:18.16 ID:Xwh7/UCy0
おつありですー
アニメ→コミカライズ勢なので私も映画楽しみです!
13 : ◆vVOjebR9BA [sage saga]:2025/12/10(水) 22:06:06.29 ID:eYu71z3V0
(映画めちゃくちゃ良かったです)
14 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:07:11.56 ID:eYu71z3V0
わたなれ冒頭の屋上ダイブが無かった、世界線

 大塚真唯に恋人になるよう迫られることもなく、瀬名紫陽花に告白まがいなことを言っておらず、琴紗月と恋人関係だったことも無い甘織れな子は、陽キャグループの友達に囲まれるという理想の高校生活を謳歌していた。
 ただし、会話でMPを使い果たし、一人、逃げるように屋上などで休憩することが半ば癖のようになってしまっていた。
15 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:07:47.34 ID:eYu71z3V0

 クインテットの皆から、れな子は大切にされている。
 ……友人として大切にされている。真唯にも、紫陽花にも、紗月にも、今はまだ恋愛対象として見られている訳ではない。
 ……そんな中、”最初から甘織れな子に惚れている”女が一人。
16 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:08:18.67 ID:eYu71z3V0

「れーなちんっ」
「ふああっ!? 香穂ちゃん!?」
 一人屋上の扉の隣に座り込み、深呼吸をして落ち着こうとしていたれな子にとって、香穂の乱入は本当に予想外のものだった。
「そんなに驚くことあるー?」
「ご、ごめんごめん」
17 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:08:51.68 ID:eYu71z3V0

「れなちんってー、時々こうやって一人でいなくなるよね」
「うぅ……迷惑、かな」
「ぜーんぜん。サーちゃんとかだって一人で行動すること多いしね」
「よかったぁ」
 自分は紗月のソレとは全く違うとは思いつつも、れな子は香穂の気遣いに甘えることにする。
「でも、別にれなちんって、単独行動が好きな訳じゃないよね」
「う……」
 図星を突かれ、れな子は動揺する。
18 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:09:57.81 ID:eYu71z3V0


「その……香穂ちゃんにはわかんない感覚かもしれないけど、えっと……みんなとお話しするのは本当に楽しいの。楽しいのは本当なんだけど、なんていうか……喋る度にマジックポイントを消費するといいますか……」
「っ!? へ、へー、意外。れなちんって、そういうタイプだったんだ」
 香穂は、動揺を抑えながらも本気で驚いたようだった。
「実はそうなの……。って、香穂ちゃんってゲームの例えと解る人だったんだ」
 マジックポイントは、伝わらないと思いつつも他に良い表現が思い浮かばず、れな子の口から出てしまった言葉だった。
19 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:10:33.10 ID:eYu71z3V0

「意外かにゃ?」
 努めて明るくする香穂。
「うん。香穂ちゃんってナチュラルボーン陽キャで、そういうのには興味ないと思ってた」
「えー、そんなことないよ。ゲーム大好き!」
「そう、なの……? 実は私もゲームが好きなんだけど……」
「へー、やっぱり」
「そう見えてた!?」
 自分の陽キャ擬態が甘いと思い、れな子はショックを受けた。
「エヘヘ、なんとなくね」
 本当は心当たりがあったことを、香穂は隠す。
20 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:11:09.46 ID:eYu71z3V0

「うう……。まぁその、高校に入ってからそういう話ができるような友達がいなかったんだけど……」
「じゃあ、あたしがれなちんの初めてになったげる! 最近は何のタイトルやってるの?」
 ゲーム好きがバレたことよりも、香穂が同好の士だったことの方が嬉しい。そう思い、れな子は話し始める。
「えっとね……」


…………
21 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:12:00.11 ID:eYu71z3V0
…………

「ふふ。友達とこんなにゲームの話をしたのなんて、小学生の頃以来だよ」
 香穂とれな子はしばらくゲームの話で盛り上がった。趣味の会話は久し振りだ。れな子は、そんな会話を楽しめていた小学生時代の友人を一人思い出していた。
「っ! ……へー、その友達って、どんな娘?」
 香穂は何かに期待するような様子で、れな子に問いかける。
「えっとー……眼鏡をかけてて大人しくて可愛かったかな。香穂ちゃんとは正反対な感じだったかも」
 れな子は、香穂の様子に気づかず、その友達の特徴を話す。
22 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:12:53.87 ID:eYu71z3V0
「その娘、じゅ、学校のクラスメートとか?」
「ううん、塾でちょっとだけ一緒だったの」
「そ、その友達の名前っ……フルネーム、思い出せる?」
 名前まで言う事はないと思っていたが、香穂の変な押しの強さに気圧され、れな子は言う通りフルネームを思い出そうとする。
「うーん、苗字で呼んでたからなぁ……。皆口……皆口か……皆口かほ……香穂?」
 当時の友達の下の名前が、今目の前にいる友達の名前と一致した。
23 : ◆vVOjebR9BA [saga]:2025/12/10(水) 22:15:04.67 ID:eYu71z3V0

「皆口さん、なの?」
 れな子は、恐る恐る伺うように聞く。
「やぁっと思い出してくれたんだね、れなちん」
 香穂は髪を解き、どこからともなく取り出した赤い縁のメガネをかける。
「……いや、久し振り、だね。甘織さん」
24 : ◆vVOjebR9BA [sage saga]:2025/12/10(水) 22:21:55.61 ID:eYu71z3V0

終わりです(2回目)
なんか似た内容なのが降ってきたので別スレ建てるのもアレかなーと思い続きに書きました。
原作読んでる途中なので別世界線の二次創作しかできない(姑息!)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 15:25:13.65 ID:teZJitAko
ありがとう……!
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