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シンとサム 〜2人は最強王子〜【ガンダムSEED DESTINY×ハイパー海物語】
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13 :
シンサム・アスカ
[saga]:2026/10/02(金) 09:11:08.24 ID:4wlXTdFj0
ヴィーノ・デュプレ
「……シンは? シンはどう思うんだよ」
ヴィーノに振られ、シンはゆっくりと目を開けた。眩しそうに空を仰ぎ、少しの間を置いてからぽつりと呟く。
シン・アスカ
「前世、か……」
メイリン・ホーク
「シン、寝てた? ほら、前世で自分は何をしてたと思うかって話!」
メイリンが覗き込むように声をかける。シンは体を少し起こし、自分の掌をじっと見つめた。
確かな記憶なんて何もない。
ただ、こうして静かな海を見つめていると、胸の奥から湧き上がってくる不思議な感覚があった。
シン・アスカ
「俺はさ……前世の記憶なんて、当然何もないんだけどさ」
シンは言葉を選ぶように、ゆっくりと口を開いた。
シン・アスカ
「時々、ふと思うんだ。昔、何だかここ(地球)じゃないところで戦ってた様な気がするんだ。誰かと一緒に……」
その言葉に、それまで冗談を言い合っていた4人の空気がすっと変わった。
シンを見つめるルナマリアの目が、どこか優しく、そして切ない色を帯びる。
ヨウラン・ケント
「ここじゃないところ……宇宙(そら)とかじゃなくて?」
ヨウランが尋ねると、シンは首を横に振った。
シン・アスカ
「ううん、上手く言えないんだけどさ。もっと違う……星の海みたいな場所だったり、見たこともないような奇妙な戦場だったり……。自分じゃない誰かの力を借りて、あるいは誰かと手を繋いで、必死に何かを守ろうとして戦ってたような……そんな気がするんだよ」
シンは照れくさそうに苦笑し、頭の後ろをかいた。
シン・アスカ
「……なんてな。変なこと言ってゴメン。ヴィーノの変な質問に毒されたかな」
ルナマリア・ホーク
「ううん、変じゃないよ」
ルナマリアが優しく微笑み、シンの顔を覗き込んだ。
ルナマリア・ホーク
「もしそれが本当の前世だとしてもさ。その『誰か』と必死に戦って、何かを守り抜いたからこそ……今のシンがここにいて、こうして私たちと一緒にこの海を見てるんじゃない?」
シン・アスカ
「ルナ……」
メイリン・ホーク
「そうだよ!前世でもし戦ってたんだとしたら、今世も戦ってるけど、今はこうしてのんびりバカンスを楽しむためのご褒美なんだよ!」
メイリンが明るく胸を張り、ヴィーノとヨウランも顔を見合わせて頷いた。
ヴィーノ・デュプレ
「違いないな! よし、じゃあ前世の戦士様のために、冷たいジュースでも追加で買ってくるか!」
ヨウラン・ケント
「お前が飲みたいだけだろ、ヴィーノ」
軽口を叩き合いながら立ち上がる仲間たちの姿を眺めながら、シンはもう一度深く息を吸い込んだ。潮の香りと、温かな日差し。
シン・アスカ
(ここじゃないどこか……か)
理由はわからない。けれど、今隣にいる仲間たちやルナマリアの笑顔を見ていると、
胸の奥にあった漠然とした懐かしさが、すっと温かいものに変わっていくような気がした。
ルナマリア・ホーク
「さ、シンもいくわよ! 日が落ちる前にもう一泳ぎするんだから!」
シン・アスカ
「えっ、ルナ、まだ泳ぐの!?」
呆れつつも、シンは笑ってビーチチェアから立ち上がった。青い海と空の下、5人の賑やかな笑い声が再びビーチに響き渡っていた。
すると・・・・・・。
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