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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
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101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 17:38:04.07 ID:hIDLV7WC0
居合 氷獄
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 18:04:48.92 ID:hIDLV7WC0
ごめんなさい今更だけど×氷獄◯冷獄だった
103 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 18:48:17.57 ID:sc+gPhvL0
(確認したところ物品よりもパッシブスキルの方が優先されるルールだったため、お守りより先に聖女の〈変天〉が発動します)
……………………………………………………………………………………
メアリー「はあっ!!」
衝撃波「」ドムンッ!!
セイン「!!」ズザザッ
フメイ「わあっ!?」ドンッゴロゴロ
クロシュ「んわっ!?」ドンッゴロゴロ
妖精「ま、まずい……! 白影スライムだけでなくあいつも攻勢に転じた……!」
聖女「ううっ……! 雪に足を取られて、上手く動けません……!」ズズ
ヴィトナ「私が行く!」シュバッ
シュタタタッ
メアリー「!」
ヴィトナ「見えない力……攻撃に使うと、防御、おろそかだろう……!」シュバッ
爪「」シャキンッ!!
スカッ
ヴィトナ「!!」ズザザッ
浮遊するメアリー「ええ、斥力障壁を保つのは難しい。ですがこれくらいならできます」フヨフヨ
ヴィトナ「ぐうう……!!」ギリリ
リュアン「さらに飛べる……!?」
アッシュ「なんて多彩な能力なんだ!?」
浮遊するメアリー「では、空から――」
氷クロシュ「……」スッ―
浮遊するメアリー(……!? 何か仕掛けてくる――!?)
氷クロシュ「」スゥ―
空間跳躍「」ヴォン!!
紙一重で回避する浮遊メアリー「っ……ああああっ!!!!」サッ!!
氷クロシュ「!!?」モニャニャ!?
凍り始める浮遊メアリー「はぁ、はぁ……! 致命傷は……避けた……!」パキパキ
アッシュ「……!? 今何が起きたんだ!?」
妖精「クロシュが……空間跳躍斬りで、メアリーを凍らせようとして……避けられた!」
リュアン「あれって剣がなくてもできたんだ……というか避けられるの!?」
セイン「……空間跳躍を見越した上で回避行動を取れば、不可能ではないはず」
104 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 18:48:43.22 ID:sc+gPhvL0
氷クロシュ「……!」ググ
浮遊メアリー「はあっ!!」
衝撃波「」ドムンッ!!
氷クロシュ「んわっ……!」ドガッゴロゴロ
浮遊メアリー「まだまだ……! 氷漬けになる前に……!!」カッ
衝撃波「」ドムンッ!
衝撃波「」ドムンッ!
氷スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャニャニャ!!
フメイ「クロシュ……!」
セイン「くっ、間に合え――」シュバッ
衝撃波「」ドムンッ!!
聖女「――!」
〈変天〉が発動しコンマが反転 [07] → [70]
衝撃波「」ドムンッ!!
ガギンッ!!!!
浮遊メアリー「!? これは……まさか!」
固まった雪の壁「」カチンコチン
氷スライムクロシュ「〜〜…!」モニョニョ…!
リュアン「雪を固めて壁を作ったの!?」
妖精「そ、そうか! 固まった雪は力の吸収力が高い! あいつの操る念動力にもある程度耐えられるのかも……!」
浮遊メアリー「ならば砕けるまで撃ち続け――」
カッ―!!
爆炎「」ドガァァン!!
焦げメアリー「……」プスプス
フメイ「……攻撃してる時は、浮けるけど、防御できない……ヴィトナが教えてくれた」
焦げメアリー「う……う、ぅ……」クラッ
ヒューン―
ボフッ
倒れたメアリー「」
――戦闘終了――
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 20:02:36.99 ID:7jxspSdCo
負ける気しない
106 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 22:19:33.55 ID:sc+gPhvL0
―大山脈登り 豪雪山道 行程[3日/3日] 満腹度[4/12] 物資[34]
吹雪「」ビュオオオオオ――…
縛られメアリー「……」
妖精「さて、こいつの処遇だけれど……」
リュアン「処遇……。えと……その、王族の方ですし……」
セイン「だが、生かしておけばまたクロシュたちを狙いに来る」
聖女「なら、信頼できる機関に身柄を引き渡して司法に委ねるというのはどうでしょうか……」
妖精「セイントレアの王族を裁ける機関……少なくとも大陸内は難しいんじゃないかなあ。どの国も大なり小なりセイントレアとの国交はあるし、下手なことをすればセイントレアとの関係悪化に繋がる。それにそもそも私たちがこいつに襲われたっていうことを客観的に証明するのが難しすぎる……」
聖女「た、確かに……」
フメイ「じゃあ、これから行く竜神村ってとこで捕まえててもらうのは?」
妖精「竜神村にとって迷惑なだけじゃないかな……」
フメイ「そうなの? ヴィトナ」
ヴィトナ「……よくわからない。悪いやつなら、食べれば良い」
妖精「まあヴィトナからすればそんなもんだよね」
アッシュ「……しかしこれ、セイントレア王族に手を出したってことでお尋ね者になるのは俺たちの方なんじゃねえか?」
妖精「……実際そうかも……」
縛られメアリー「……ご安心を。私がこの山に来たことはセイントレア王宮の誰も知りませんし、もしこの場から生きて帰れたとしても王国を頼る気はありません」
妖精「……そもそも、どうしてセイントレア王族がデロデロ化を目指しているの?」
縛られメアリー「セイントレア王家の血を引く者は、真の正しい世界を夢見てはいけないのですか……?」
妖精「え、いやそんなことはないけど。あんまり結びつかないというか……まあ私のセイントレアの印象が主に国王のアルベールだからっていうのが大きいかも……」
縛られメアリー「フフ……そうですよね。セイントレア王家は、これまでに最低最悪の所業を重ね続けてきました。そのように思われてしまうのも仕方のないことです……」
妖精「いやいや……ええと……つまり、あなた個人は違うんでしょ?」
縛られメアリー「違いません。私の中にも、悪鬼羅刹鬼畜外道にも劣るセイントレアの血が流れています」
妖精「そ、そこまで酷く言わなくても……」
セイン「……」
縛られメアリー「……私の処遇であれば、お好きなように……。ただしその少年の言った通り、野放しにすれば導師クロシュとその仲間たちを襲うことでしょう。フフ……次はもしかしたら、もっと卑怯なやり方で来るかもしれません……」
フメイ「……じゃあやっぱり、ここで焼いちゃう? ヴィトナたちのごはんにもなるかも」
ヴィトナ「いいのか……!?」キラキラ
リュアン「え、ええ……。そ、その……それは、ちょっと……」
ヴィトナ「だめか……」ショボン
107 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 22:21:36.93 ID:sc+gPhvL0
クロシュ「……」
縛られメアリー「……導師クロシュ。お会いできて嬉しい……などと、今更私に言う資格はありませんが……」
クロシュ「ほえ……?」
縛られメアリー「……あなたのデロデロの夢に……私は、希望を見ました。だから……あなたが、クロシュヴィアと袂を分かったと聞いた時は……すごく悲しかった……」
クロシュ「……」
縛られメアリー「どうしても……クロシュヴィアと共にデロデロを目指すことは、もう叶わないのですか」
クロシュ「………」
縛られメアリー「もし、少しでも、まだ迷いがあるなら……クロシュヴィアと、お話を――」
妖精「こらこらこら!! クロシュに変なことを吹き込まないで!!」パタパタ
縛られメアリー「……導師クロシュに変なことを吹き込んだのは、あなた方ではないですか。本当なら……導師クロシュは、クロシュヴィアと共にデロデロ世界を目指す賢者だったはず……。それなのに……あなた方が、まやかしを吹き込んだから……」
妖精「クロシュが今こうしてるのは、クロシュ自身が自分で考えて選んだ道なの! それをまやかしだの、吹き込まれただのと……!」
縛られメアリー「……導師クロシュ。もしあなたにまだ慈悲の心が残っているなら……私をデロデロにしてくださいませんか」
クロシュ「!」
妖精「こ、こいつ……!」
縛られメアリー「……もしここで途絶えてしまう運命なら……デロデロになって終わりたいのです。そうすれば私の心は、永遠の平穏と安らぎに沈むことができる……。どうかお願いします。私を、デロデロに――」
妖精「クロシュ、聞く耳を持たないで! こいつはデロデロになりたいんじゃない――あなたに、誰かをデロデロにして救ったっていう経験を得させたいんだ! そんなの、それこそまやかしだ!!」
縛られメアリー「……心外です。私は下劣なるセイントレアの者ですが、そんな醜い魂胆で導師クロシュの手を煩わせようなどとは思っておりません……。導師クロシュ、どうか、あなたの優しさを――」
クロシュ「……」
↓1 先取3票
1.デロデロにする
2.わからない(身柄を拘束したまま保留)
0.自由安価(票数は内容ごと。できないことはできない)
※「ヴィトナたちのごはんにする」はリュアンの反対により選択できません
※「逃がす」はセインの反対により選択できません
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 22:23:21.88 ID:2H7p+DCWO
2
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 22:27:05.60 ID:7jxspSdCo
2
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 22:30:02.59 ID:fJzOD2iAO
2
111 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 23:07:28.53 ID:sc+gPhvL0
クロシュ「……わかんない……」
縛られメアリー「……」
クロシュ「………ごめんなさい……」ペコリ…
縛られメアリー「……いいえ。こちらこそ、不躾なお願いをしてしまい……申し訳ありませんでした……」ペコリ…
妖精「そもそも苦しみからの救済を謳うつもりなら、クロシュを迷わせたり苦しめたりするようなお願いなんかしないでよ!」
縛られメアリー「うっ……返す言葉もございません……」
クロシュ「よ、妖精さん……。わたし……だいじょうぶ……!」グッ
妖精「……そう? 一人で考え込んだりしちゃだめだからね」
クロシュ「うん……」
*
妖精「メアリー・セイントレアは処分保留ということで、拘束したまましばらく連れて行くことになりました」
縛られメアリー「……」
アッシュ「王女誘拐か……ハハッ、今までで一番危険な橋な気がすんぜ!」
ヴィトナ「アッシュ、何もしてない」
セイン「反抗の危険は」
妖精「ちょっと強めの封印をかけておいたから、よほどのことがない限り自力じゃ魔法を使えないよ」
フメイ「え、妖精そんな魔法使えたの。戦いの時もそれで敵を封印してくれたら良いのに」
妖精「直接触れなきゃかけられないの。しかもちょっと時間がかかるし集中力もいるから、戦いの中で相手にかけるとかはまず無理」
フメイ「そうなんだ……」
聖女「何はともあれ、これからよろしくお願いします。メアリー王女様」
縛られメアリー「……王女様は要りません。今の私は、ただのデロデロ信徒です」
聖女「わかりました、メアリーさん」
リュアン「えと……何かあれば仰ってください。その、手足が不自由だと、いろいろ大変だと思うので……」
縛られメアリー「……ありがとう」
クロシュ「………よろしくね、メアリーさん……」
縛られメアリー「……こちらこそ……よろしくお願いします、導師クロシュ……」
◯メアリーの身柄を拘束し、しばらく連れて行くことになりました
◆
112 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/23(月) 23:09:54.00 ID:sc+gPhvL0
というわけで本日はここまで。次回は大山脈での三日目の夜編です。夜行動が終了すると、竜神村に着きます
セイントレア王女メアリーとの戦いに勝ち、身柄を拘束することに成功したクロシュたち。デロデロにして欲しいというその懇願は、クロシュをデロデロに引き込む策略か。あるいは本当に心底からの願いなのか。クロシュにはわからない――メアリーの本心も、デロデロが真の正しさか否かも。ひとまず今は保留にし、ゆっくり考えていこうと思うあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
安価コンマスレの作者は体調を崩しやすいらしいので、体にお気をつけてお過ごしください。お大事に過ごすのが良いと思います
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 23:19:27.84 ID:7jxspSdCo
乙
強敵は早々に遭遇して囲んで倒すに限る
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/23(月) 23:56:42.81 ID:tRRUaVCHo
おつ
いくら食料不足でも流石に人の丸焼きは食べな…現実の熊被害考えると食べそう…
115 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 15:17:47.15 ID:m3LeiJhF0
強敵は強い敵なので、囲んで叩くという戦法が多くの場合において有効となり得ます。戦いは地の利や数の利、つまり風林火山である――以前クロシュが読んだオノゴロの本にそんなようなことが書いてあったそうです
ボレアスルクスの方々は普段ヒト肉を食べないそうですが(栄養乏しい、まずい、反撃報復こわい)、今は深刻な食糧不足なのでそうも言ってられないそうです。群れの仲間全員が飢えない為にはまずいヒト肉でも欲しいという事情があるのかもしれません
116 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 15:19:29.13 ID:m3LeiJhF0
―大山脈登り 豪雪山道 行程[3日/3日] 満腹度[4/12] 物資[14]
猛吹雪「」ゴオオオオオ――
精霊の幌馬車「」ガタガタ…
キャッキャ キャッキャ
雪の精霊『〜〜!』キャッキャ
風の精霊『前に進ませてよぉ〜』ヒュルヒュル
雪の精霊『だめ〜! いっしょにあそぼ〜!』キャッキャ
猛吹雪「」ゴオオオオオオオ――
精霊の幌馬車「」ガクン!
風の精霊『あわ〜〜!!』
雪にはまった車輪「」キュルキュル…
*
猛吹雪「」ゴオオオオオ――
精霊の幌馬車「」グググ
アッシュ「ぐおお……こ、この吹雪の中で雪にはまった馬車を押すってのは……!」グググ
クロシュ「んゅゅ……!」グググ
セイン「くっ……すまない、僕が本調子なら……」グググ
フメイ「セインのせいじゃない……クロシュヴィアが悪い……!」グググ
ヴィトナ「うむう……ヒトの乗り物……面倒だ……」グググ
氷の精霊『がんばれ〜がんばれ〜』キャッキャ
風の精霊『これでも風の膜で寒さを和らげてあげてるんだよ〜!』ヒュルヒュル
妖精「でも、まずいな……こんな猛吹雪の中で立ち往生してたら、聖女たちが凍え死んじゃう」
フメイ「……中の火、もっと強める?」グググ
妖精「いや……あれ以上強くしたら危ない。馬車自体に火が着いたり、他の燃料に引火したりしたら大惨事だ。どこかに避難できる山小屋とかがあれば……」キョロキョロ
猛吹雪「」ゴオオオオオオ――
妖精「……吹雪が強すぎて何も見えない……」
クロシュ「……」
クロシュの腕「」スッ
吹雪で見えなくなるクロシュの腕「」
クロシュ「わわ……」
フメイ「突き出した自分の手も見えなくなっちゃうの!?」グググ
アッシュ「いわゆるホワイトアウトってやつだな。吹雪が強すぎて足元さえ見えねえぜ……へっくし!」グググ
サクッサクッ
聖女「わあ……一面、真っ白です……」フラフラ
リュアン「せ、聖女さん! 中に戻ってください!」アタフタ
妖精「聖女、リュアン!?」
リュアン「聖女さんが寒さでまたおかしくなって来たんです!」
聖女「おかしくなってなんか……っくしゅ! はうぅ……私たち、どこを向いているんでしょうか……? 前……後ろ……上……下……? どこも……白、一面で……」フラフラ
妖精「うわああ!! 戻って、戻って!」アタフタ
◇
117 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 15:21:08.97 ID:m3LeiJhF0
―古ドワーフ坑道 入口
穴の外から見える猛吹雪「」ビュゴオオオオオ――…
駐まった精霊の幌馬車「」
焚き火「」パチパチ
アッシュ「ここならなんとか落ち着けそうだな……」
ヴィトナ「……今日は、もう動かないのが良い。この吹雪、私たちでも、動けない」
セイン「この山に住む狼でさえ動けないのなら、そうする他ないだろう」
聖女「さ、先程はご迷惑をおかけしてすみませんでした……」ガタガタ
妖精「いいって、もともと人間が耐えられる寒さじゃないんだもの。この山は」
縛られメアリー「……」ガタガタ
セイン「……寒いなら、火に当たれ。メアリー・ロード・セイントレア」
縛られメアリー「……封印を解いていただければ、逃げる熱を遮断して温かくできるのですが。もちろん、皆さんの分も……」
妖精「信用できるわけないでしょ……。ほら、火に当たりなよ。あなたを凍死させたいわけじゃないんだから」
縛られメアリー「……わかりました。では、お言葉に甘えて……」
焚き火「」パチパチ
朽ちたトロッコレール「」
フメイ「おお〜……これがドワーフの……穴?」キョロキョロ
リュアン「そうみたい。蜘蛛の巣みたいにたくさんある坑道の一つなんだって」
クロシュ「わ〜……」トコトコ
リュアン「あ、クロシュちゃん! 奥に進んじゃだめ! 道に迷って出られなくなっちゃうって……!」
クロシュ「わ! う、うん……」
フメイ「だめって言われると、余計進みたくなる……」
リュアン「本当にだめだからね……!?」
朽ちたトロッコレール「」
闇に包まれた奥へと続く坑道「」オオオオ…
古ドワーフ坑道の入口で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 15:21:54.82 ID:8muQGmzN0
クロシュ、妖精を温めてあげる。
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 15:43:06.28 ID:TTqtbdGXO
メアリーとセントレア小咄をひとつ
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 15:58:45.36 ID:Dpx6Zb440
クロシュ、アッシュになぜ冒険者になったか尋ねる。
121 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 20:02:55.33 ID:m3LeiJhF0
―夜
古ドワーフ坑道 入口
穴の外「」ビュオオオオオオ――…
焚き火「」パチパチ…
アッシュ「……しかしなんだ、アレだな」
クロシュ「?」
アッシュ「……女子ばっかだな。俺以外」
クロシュ「そうなの?」
セイン「……」
アッシュ「あ、セインは男か」
セイン「どちらでも構わない。厳密に言えば、僕に性別はないらしい」
アッシュ「え、そうなのか!?」
セイン「ああ」
クロシュ「うん!」
アッシュ「ど、どういうことなんだ……」
フメイ「どっちでも良いんじゃないの」
アッシュ「どっちでも……そうか!?」
リュアン「私は……どっちでも良くはないかなあ……」
アッシュ「お、リュアンは普通の女の子なんだな!」
リュアン「普通……まあ、たぶん普通……でしょうか……」
クロシュ「ヴィトナさんは……?」
ヴィトナ「私か……。大きくて力強いオスの体、少し羨ましい。でもメスの体も、悪くない。子供たち、愛してやれる」
フメイ「ほえ〜……」
クロシュ「あい……」
セイン「なるほど……そういう考え方もあるか」
リュアン「……ミネルヴァさんのこと、思い出します。まだ別れてそんなに経ったわけではないですが……お元気でしょうか……」
*
アッシュ「冒険と言えば男のロマンだろ? だから俺はやっぱ男だ!」
クロシュ「そうなの?」
アッシュ「そうだ!」
フメイ「女の冒険者もいるけど」
アッシュ「……まあ、そういうやつもいる! 男のロマンを理解できる稀有な女ってことだ!」
セイン「なら女でも良いんじゃないのか」
アッシュ「……ダメだ! 俺は……男が良い!」
リュアン「まあ……お気持ちはちょっとわかる気がします……」
ヴィトナ「そもそも、冒険とは何だ。食えるのか?」
アッシュ「食えるものも手に入る。慣れた冒険者なら食い物は現地調達が基本だぜ」
フメイ「なんで冒険者になったの? ろまん?」
アッシュ「ロマンだ」
リュアン「ロマン……ふわふわし過ぎててよくわかりません……」
アッシュ「そうだな……具体的に言えば、面白くて楽しくて熱くなれるからだ!」
フメイ「面白くて楽しくて熱くなれるのが、ろまん?」
アッシュ「つまりそういうことだ!」
122 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 20:03:30.50 ID:m3LeiJhF0
―幌馬車内
吊り下げランプ「」ユラユラ
縛られメアリー「……」
クロシュ「メアリーさん……ごはん、どうぞ……」トコトコ
船旅ビスケットと香辛料のスープ「」ポン ホカホカ
縛られメアリー「……ありがとうございます」
妖精「あー、食べてる間は縄をほどいても良いよ。というかそうしなきゃ食べらんないでしょ」
聖女「そうですね……。では少し失礼します」スッ
シュルシュル…
メアリー「……ありがとうございます」
聖女「いえいえ。ゆっくり食べて、温まってくださいね」
メアリー「はい」
モグモグ…
*
空の容器「」カラン
メアリー「ごちそうさまでした……美味しかったです」
聖女「良かった。王族の方のお口に合うか、少し不安だったんです」
メアリー「……豪華さばかりを追い求める王宮の食事より、ずっと染み入るものでした」
クロシュ「……王宮のごはん……おいしく、なかったの……?」
メアリー「………美味しさはありました。きっと、どこの店よりも贅沢で美味しいものだった。しかし……その美味しさを得る為に、どれだけの苦痛と犠牲が強いられていたか……。それを思うと、気持ち良く食べることも、できませんでした」
クロシュ「……」
妖精「……でも、仕方ないんじゃないの。あなたはセイントレアの王女なんだし、アルベールに意見できる立場でもなかったんでしょ」
メアリー「……仕方ない、どうしようもない、どうにもならない――何度も何度も何度も、私が心の中で呟いてきた言葉です。実際、何もかもどうしようもなかった。あの日――ミュージアの芸術祭で、導師クロシュの描いた世界を見るまでは――」
クロシュ「!」
メアリー「全てが溶けて、全てが救われる――真の正しい世界――。運命の歯車が、ガコン、ガコンと廻り始めたような気分でした。あれが実現されれば――きっと、この世界は救われる」
妖精「……デロデロになりたくないっていうたくさんの気持ちは、どうなるの?」
メアリー「それを言うのであれば……死にたくない、苦しみたくない、消えたくない――そんな遥か昔から連綿と繰り返されてきた数多の絶望を、これから先も繰り返し続けることに何の正しさがあるのか――と返しましょう」
妖精「……」
メアリー「デロデロになれば、死の恐怖に怯えることも、老いや病の苦痛にのたうつことも、なくなります。あらゆる不安は取り除かれ、全ての命は大いなるデロデロの中でたゆたっていられる……。だから私は、その実現を目指すと決めたのです」
聖女「……デロデロのお考えは、私もわかるつもりです。しかし他者の意思を無視した強制的なデロデロ化は、やはり良くないと思うのです。もし目指すのであれば、以前のデロデロ教のように、地道に布教と説得を行って――」
メアリー「……それを続けたとして、この先何年、何十、何百年活動すれば全ての命にデロデロの正しさが伝わり切りますか。仮に伝え切ることができたとして、その間に絶望して死んでいった命たちはどうすれば良いのですか」
聖女「……すみません」
メアリー「……地道な説得と布教でデロデロの輪を広げるのが理想だとは、私もわかっています。でも、そんなやり方じゃ永遠に間に合わない。もうそんな綺麗事では世界を救えないんです」
聖女「……」
妖精「……」
クロシュ「……」
メアリー「……ご納得いただけたのでしょうか」
123 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 20:05:16.19 ID:m3LeiJhF0
アッシュ「いや。黙って聞いていたが、一つ聞きたいことがある!」ヌッ
メアリー「あなたは……通りすがりの冒険者」
アッシュ「アッシュ・ライトニングだ。アンタのデロデロ論……まあ聞いてりゃ確かに、隙のない完璧な理屈に聞こえなくもねえ……。完全なデロデロ化が実現すりゃ、誰も苦しまねえし死ぬこともねえし、争いとか差別もなくなるだろう……そりゃ平和だ」
メアリー「はい」
アッシュ「だが……全てがデロデロになったら、今この瞬間世界にある楽しいとか面白いって感覚はどうなる? 消えてなくなるのか?」
メアリー「……この世界で生きることを前提としたものであれば、デロデロ後に再び生じる可能性は極めて低いでしょう」
アッシュ「ならダメだ。冒険のロマンも、窮地を潜り抜ける刺激もない終末なんてゴメンだぜ。それこそ俺にとっちゃ絶望だ」
メアリー「……」
アッシュ「お前ら、難しく考えすぎじゃねえか? 今この瞬間、楽しいことを楽しいと思えりゃそれで良いだろ」
メアリー「………はあ……」
妖精「うーん……メアリーの強制デロデロ化は受け入れられないけど、アッシュの考え方も享楽的すぎてちょっと……。クロシュ、こいつらの考え方を鵜呑みにしちゃだめだよ」
クロシュ「んゅ……」
聖女「ですが考える意味はあります。アッシュさんの今この瞬間の楽しい気持ちを大切にするという考え方も、必要な視点かもしれません。強制デロデロ化はそういった個々の気持ち、想いが見えていない……あるいは、見ようとしていない気がします」
クロシュ「……」
聖女「クロシュさんは、どう思いますか?」
クロシュ「……ちょっと、聞いてみる」
クロシュ「………メアリーさんと、アッシュさんは……ごはん、食べるの……好き……?」
アッシュ「もちろんだ! 美味いものを食う瞬間、生まれてきて良かったって心から思うぜ!」
メアリー「……私も……美味しいものを食べると、幸せな気持ちになります。しかし……他の命を奪って長らえる絶望的な仕組みの一つに過ぎないと気付いてからは……罪の意識を覚えざるを得なくなりました……。なので、今は……好きとは言えません……」
アッシュ「ええっ!? メシ食うのにそんな面倒なこと考えんのかよ!?」
メアリー「……」
クロシュ「……」
妖精(生物として強度が高いのは、間違いなくアッシュの考え方だ。でも……)
クロシュ「……」
妖精(たぶん、今のクロシュの考え方に近いのは、メアリーの方……。そしてそっちは、食事の度に心を痛める茨の道……。食べるのが大好きなクロシュにとって、あまりにも酷だ……。でも……気付いてしまった以上、もう戻れない……)
妖精(うう、どうにかしてやりたい……でもどうすりゃいいんだ、これ……)
↓1コンマ
01-60 思考+1 [1/3]
61-90 思考+2 [2/3]
91-00 思考+3 [3/3] 自己解決!
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 20:09:30.64 ID:okegyU5/o
どうにか
125 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 21:21:20.98 ID:m3LeiJhF0
クロシュ「……」
クロシュ(ごはん……食べるには……殺さなきゃ、いけない……)
クロシュ(殺されて、死ぬのは……苦しくて、かなしい……)
クロシュ(……)
クロシュ(わたし……今まで、たくさん、食べてきた……)
クロシュ(みんな……痛くて、苦しくて、かなしかった……?)
クロシュ(……)
クロシュ(……?)
クロシュ(………あれ……?)
クロシュ(……わたし……今まで、どうやって……食べてたっけ……?)
☆クロシュの考え事が+2進みました [2/3]
◇
126 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 21:21:53.15 ID:m3LeiJhF0
―夜
幌馬車内
ヒュオオオオ…
ガタガタ…
吊り下げランプ「」ユラユラ
聖女「……」zzz
聖女に抱きしめられるフメイ「…んんん〜……」zzz
リュアン「……」zzz
セイン「……」zzz
ヴィトナ「……」zzz
メアリー「……」zzz
妖精「……」zzz
スライムクロシュ「……」モニョモニョ
モニョモニョ スリスリ
妖精「……ん? クロシュ?」パチ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「なあに、一緒に寝て欲しいの……えっ? 温めてあげる?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「いや、私は別に寒くないけど……。温めてあげるなら聖女の方が……いや聖女は今フメイたんぽであったまってるんだった」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ
妖精「はいはいわかったわかった、温められてあげるよ。はい、どうぞ」ポフッ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
モニョモニョ スリスリ ポカポカ
妖精「んっ……ふふ、確かにけっこうあったかいや」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
妖精「じゃあ今夜はよろしくね。クロシュたんぽ」
スライムクロシュ「〜♪」モニョ
妖精(食事のことけっこう気にして落ち込んでると思ってたけど、案外平気みたい? それとも、平気じゃないから私に甘えてる?)
妖精(まあいいか。今夜は一緒に寝てあげよう。実際けっこうあったかくて良いし)
モニョモニョ… ポカポカ…
◆
127 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 21:22:29.96 ID:m3LeiJhF0
―クロシュの夢
浮島の小さな丘
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
ヒュオオオオオオ――…
たくさんの墓「」
王家の墓「」
ヤマイモの墓「」
ザリガニの墓「」
オオキイタニシの墓「」
イクラマスの墓「」
マグロの墓「」
カボチャの墓「」
たけのこの墓「」
おこめの墓「」
セイントレアチーズケーキの墓「」
パスタの墓「」
船旅ビスケットの墓「」
クロシュ「……」
ラティアの大盾「……クロシュちゃん……ここに来るなんて、珍しいね……」スッ
クロシュ「大盾ちゃん……」
ラティアの大盾「ここは……クロシュちゃんの思い出の中にある……セイラちゃんたちの浮島の……お墓のある丘……」
クロシュ「……」
ラティアの大盾「……ロムリン王様と、セイラちゃんたちの……お別れの場……。それを見たクロシュちゃんにとって……寂しさとお別れを象徴する場所になったの……」
クロシュ「………うん」
ラティアの大盾「クロシュちゃん……なにか、寂しいこと……あった?」
クロシュ「……うん」
ヤマイモの墓「」
ラティアの大盾「……そっか。クロシュちゃんは、今までに食べたものたちのこと……気にしてるんだね……。でも……」
クロシュ「……?」
ラティアの大盾「クロシュちゃんに食べられた命は……クロシュちゃんの一部になったんだよ。ほら……ヴァンさんや、セレナちゃんのこと……覚えてる……?」
クロシュ「!」
ラティアの大盾「ヴァンさんも、セレナちゃんも、今はいないけれど……クロシュちゃんは、命を消し去ってるわけじゃない。クロシュちゃんなりのやり方で、弔って……自分の中に、取り込んであげてる……。それが、スライム流の食べる≠チて……クロシュちゃんなら、知ってるはずだよ」
クロシュ「!!」
ラティアの大盾「だから……気にすること、ないよ。クロシュちゃんは、今まで通りのクロシュちゃんで……これからも、美味しいものをいっぱい食べて、みんなをしあわせにして……クロシュちゃん自身も、しあわせにならなきゃ」
クロシュ「うん!」
ラティアの大盾「ふふ……悩み、晴れた……? それじゃあ……あれ? この感じは……」
*
128 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 21:24:11.36 ID:m3LeiJhF0
倒れた妖精「う、うう〜ん……」グルグル
クロシュ「妖精さん!」
ラティアの大盾「妖精さんだ。迷い込んじゃったのかな……? 今夜は、一緒におやすみしたの?」
クロシュ「うん! 妖精さん、妖精さん」チョンチョン
妖精「ふえ……わっ!? クロシュ!? ここは……えっ、ラティア・ヘイヴン!? なんで!?」パタパタ キョロキョロ
ラティアの大盾「ちょっと……説明が、要るみたい……」
カクカクシカジカ
*
妖精「夢の混線かあ……現象は知ってたけど、当事者になるのは初めてだ……」
クロシュ「んへへ……」
ラティアの大盾「じゃあ、集落に戻る?」
クロシュ「うん! あ、でも……えっと……これ、する」スッ
小さな綿毛「」フワッ
妖精「……ラティア式のお供えだね。私もやっていこうかな。クロシュの夢だけど」スッ
小さな綿毛「」フワッ
ラティアの大盾「……二人とも……ありがとう……。ロムリン王様と、妹様にも……きっと、届くよ……」スッ
小さな綿毛「」フワッ
ヒュオオオオオ――…
空に向かう綿毛「」フワ――
☆クロシュの考え事がさらに+1進み、解決しました
☆クロシュのスライム能力〈吸収〉の効率が上がりました
特殊なものを食べた時、能力などを吸収する確率が上昇しました
また、さらにお腹を壊しにくくなりました
◆
129 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 22:35:46.83 ID:m3LeiJhF0
―大山脈登り 3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[01/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
130 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 22:36:12.69 ID:m3LeiJhF0
―翌朝
大山脈 峠道
ヒュオオオオオオ――
晴れ渡った青空「」サンサン
一面の銀世界「」マッシロ
きらめく樹氷「」キラキラ
精霊の幌馬車「」カラコロ
リュアン「晴れ上がりました……!」
アッシュ「気持ちの良い快晴だ! 寒いっちゃ寒いが、吹雪に比べりゃ遥かに良い!」
妖精「ヴィトナ、竜神村まではあとどれくらい?」
ヴィトナ「もうすぐ――見えた。あれだ」スッ
山間に見える小さな家々「」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「三角形の屋根!」
聖女「豪雪地帯では、積雪対策に屋根があのような急勾配の三角形になると聞いたことがあります! 見るのは初めてです!」
セイン「これで一息つければ良いが……」
◇
131 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 22:36:46.94 ID:m3LeiJhF0
―竜神村
精霊の幌馬車「」ガラゴロ
「待たれよ!!!!」
ザッ!!
ザザザザッ!!
取り囲む竜人の者たち「」ザザザッ
木の槍「」ジャキッ
妖精「!?」
クロシュ「んわわ……!?」
リュアン「ヴィトナさん!? 竜神村は穏やかで平和的なんじゃ!?」
ヴィトナ「穏やかで、平和的な、はずだ……! なぜ……!?」
竜人の男「貴殿ら……この山へ何をしに来た?」ザッザッ
妖精「山越えしたかったんだけど難しかったから、一旦休ませてもらおうと思って寄っただけだよ!」
竜人の男「……」
聖女「……信用は……なさそうですね……」
セイン「……だが、ここまで来て門前払いされるのも困る。燃料も残り僅かだ」
ヴィトナ「村長! 私だ、ヴィトナだ! この者たちは、怪しくない!」バッ
竜人の男→村長「……ヴィトナ!?」
ヴィトナ「槍、下ろせ。無駄な戦、するな」
ザワザワ…
村長「むう……しかし……」
金髪糸目のサキュバス「ヴィトナちゃんが言うことなら信用してあげましょ?」スッ
村長「ダウン殿」
金髪糸目のサキュバス→ダウン「私の直感も、この子たちは山を荒らす者ではないって言ってるわぁ〜」
村長「……助言、感謝しましょう―――皆の者、槍を下げよ!」
竜人の者たち「はっ!」ササッ
フメイ「……なんか、槍下げた?」
妖精「あの場違いに薄着のドレスを着たサキュバスが、村長と何か話したみたいだけど……」
村長「……突然の恫喝、まことに失礼した。昨今山を荒らす者がおってな……」
妖精「いやまあ、休ませてくれるなら別に良いんだけど……。入って良いの?」
村長「ヴィトナとダウン殿が貴殿らを信用するならば、我らも信用しよう。ゆっくり休まれていくが良い」
妖精(そういうわけで、私たちは竜神村に招き入れられることとなった)
精霊の幌馬車「」ガラゴロ
灼髪オッドアイ美女「……来訪者?」ヒョコ
◇
132 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 22:38:09.85 ID:m3LeiJhF0
―竜神村
三角形の屋根の家々「」
精霊の幌馬車「」ガラゴロ
ヴィトナ「私、群れに戻る。竜人村いれば、また会うこと、あるだろう」
クロシュ「うん! ヴィトナさん、ありがと……!」
ヴィトナ「……クロシュ。この前は、ごめん。悩み……大丈夫か?」
クロシュ「うん……わたし……だいじょうぶ! スライムだから……!」
ヴィトナ「良かった」ニコッ
クロシュ「……わたし、むれの仲間じゃないけど、よかった……?」
ヴィトナ「共に、戦い、ごはん食べて、寝た。もう、仲間だ」
クロシュ「!」パァァァ
アッシュ「さて、じゃあ俺は俺でテントでも張るかな」
妖精「テント? 寒くないの?」
アッシュ「冒険者だからな。やっぱテントの方が落ち着くんだ」
フメイ「そうなんだ」
リュアン「村の中はある程度温暖らしいですけど、それでも寒さには注意してください」
アッシュ「おうよ! 俺もしばらくはここに滞在してるから、会いたくなったらいつでも会いに来てくれよな!」
☆ヴィトナ、アッシュと別れました
竜神村滞在中、自由行動などで会うことができます
◇
133 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 23:01:40.99 ID:m3LeiJhF0
―竜神村 ダウンの家
暖炉「」パチパチ
ダウン「自分のおうちだと思ってゆっくりのんびりしていってねえ」ニコニコ
妖精「それはありがたいけど……なんで私たちにここまでしてくれるの?」
ダウン「あら、親切にされるのは苦手? それとも……私のことが信用できない?」
妖精「いや、まあ……」
セイン「ああ。率直に言えば、信用できない」スッ
リュアン「は、はっきり言っちゃいました……」
ダウン「あらん、悲しいわぁ……およ? んっんん〜?」ジッ
セイン「……何だ?」
ダウン「あなた……もしかして、サインくんの――」
セイン「……人違いだ」
妖精(この流れ、久しぶりだ……。セインってやっぱり、サインのことを知ってる人からすると不思議な存在に見えるのかも……)
ガタンッ!!!!
「……貴様」バサッ
セイン「!?」
妖精「えっ……!? あ、あなたは――」
クロシュ「レインさん!」
レイン「なぜ貴様が、ここにいる……!」バサッ
セイン「!」シャキン
ダウン「やめなさ〜い!!!!」ピシャッ!!!
レイン「はうぐっ……!?」ガクッ
セイン「……!」
ダウン「全くもう、レインちゃんたら……。いくらサインくんに似てるからって、いきなりそんな猛アタックしたらドン引きされちゃうわよぉ?」
レイン「姉さん……違うのよ……! そいつは……サインの力を奪った……!!」
妖精「待った、それは誤解だ!! 説明させて!!!」
クロシュ「う、うん! セインちゃん、悪くない……!!」
レイン「何……?」
カクカクシカジカ
*
134 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 23:04:07.13 ID:m3LeiJhF0
レイン「な……その少年も、カリス・ノーランドに造られて操られていた……!?」
妖精「そうなの! セインが、サインに何かしたなんてことは何もないんだ。セインも完全に被害者なんだよ……」
レイン「……悪かったわね」
セイン「理解したなら構わない」
レイン「……」
ダウン「あらん……喋り方までサインくんそっくりねぇ……。声はまだ少年だけどぉ」
セイン「……」
ダウン「ちょっと乱暴な歓迎になっちゃったけど、もうレインちゃんもあんなことはしないから安心してね?」
妖精「まあ、うん……」
聖女「……ええと。あの方はシノホシのレイン・フォールさんで……あなたは、その姉君のダウン・フォールさん……なんですか……!?」
ダウン「そ! シノホシは今なんもやってないみたいだけどねぇ〜。レインちゃん、根は優しい子だからあんまり怖がらないであげてね?」
聖女「ま、まあ……わかりました」
クロシュ「レインさん……悪い人じゃ、ない……!」
フメイ「ん〜? でもシノホシなんでしょ?」
クロシュ「う、うん……」
リュアン「……」
リュアン「………シノ、ホシ……?」ググッ
☆竜神村滞在中、ダウンの家に宿泊することとなりました
竜神村滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:竜神村案内板
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 23:05:45.45 ID:qtCMPz1jO
クロシュとセイン、道場を見学
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 23:06:57.03 ID:ZBdmex7eo
祠の掃除
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/02/28(土) 23:08:17.03 ID:L/g4V3Sno
レインさんと雑談
138 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/02/28(土) 23:15:09.15 ID:m3LeiJhF0
というわけで本日はここまで。次回は竜神村滞在初日、道場見学編、祠掃除編、レインさんとお話編になります
寒い寒い大山脈の峠道を越えて、ついに竜神村へと至ったクロシュ一行。突然槍を向けられたり、セインちゃんがレインさんに襲われたりなど、手荒い歓迎を受けるものの、ひとまずダウンさんのおうちに落ち着けたのであった。
すごい勢いで悩みを自己解決してメンタル回復したクロシュ氏は、意気揚々と竜神村巡りへ赴く。しかしその後ろで、静かに拳を握るリュアンちゃんの姿に、あかちゃんスライムは気付くことができるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 00:53:22.84 ID:SCP5gX6do
おつ
リュアンは直接の被害者だしどうしたって彼等を許せんよなぁ…
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 01:32:16.90 ID:ZmVhLb/bo
乙
レインの恨みはまだ王国に向けてるのかね
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 11:01:19.04 ID:+J4nYF7pO
ミュージアの大破壊はセインくんだし、セインくんの限定解除したのは僧侶だし、つまりカリスが悪い
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 11:55:10.28 ID:8sJBprBLo
おつです
諸悪の根源カリス
落とした影が暗すぎる
143 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 20:45:38.24 ID:5RQwb/AZ0
リュアンちゃんはシノホシのせいで唯一の縁者を失っているため、その心奥に秘めた黒い感情は簡単に消しされるものではないと思われています。今回、図らずもシノホシのレイン氏とでくわしてしまったことで、その奥底に沈んでいた黒い気持ちが再燃してしまったようです。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます
そしてレイン氏もまた王国のせいで大切な者を失っており、その心奥に秘めた黒い感情は簡単に消しされるものではないと思われています。今回、図らずもサインくんに似たセインちゃんとでくわしてしまったことで、その奥底にあまり沈んでいなかった黒い気持ちが迸ってしまったようです。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます
ミュージアの大破壊はセインくんであり、そしてセインくんにそのような破壊活動を行わせたのは僧侶氏であり、カリスであるとも言えます。そして当時僧侶氏にそのような判断を行わせたのはシノホシの襲撃であり、シノホシ決起の原因は王国による暴虐でした。メアリー王女はこのことについて、最も根源的な原因は世界がデロデロになっていなかったことだと語っています
そして言うまでもなくカリス氏は悪い人物ですが、カリスのような邪悪の特異点たる者が生まれてしまうこともまた命の悲劇的側面であるとメアリー王女は語っています。カリスのような者を生み出さない為にも、全ての命を一つに溶かしたデロデロを目指すのが知性を持つ者の義務である――というのがメアリー氏の考えのようです
144 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 20:46:10.07 ID:5RQwb/AZ0
―竜人村 広場
古びた案内板「」
セイン「案内板だ」
フメイ「……あ、ここが広場なんだ」
セイン「そうらしい」
クロシュ「ほえ……」
セイン「行ってみたい場所はあるか、クロシュ」
クロシュ「ん……どこでも!」
セイン「フメイは?」
フメイ「んー……あ、ドージョー」
セイン「道場か」
フメイ「あれやってみたい。たのもーってやつ」
セイン「……道場破りのことなら、今の弱体化した僕たちでは少し心許ないが……」
フメイ「やるだけやってみよ」
*
145 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 20:50:35.89 ID:5RQwb/AZ0
―竜神村 道場
門「」ガラッ
フメイ「たのもー!」ヒョコ
クロシュ「たものー……!」ヒョコ
セイン「……頼もう」ヒョコ
シュビビビッ
ガガガガッ
セイン「!」
フメイ「!」
クロシュ「!」
灼髪オッドアイ美女「」ザッ
タンポ槍「」シュビビビッ
木人「」ガガガガガッ
ドギャンッ!!
フメイ「おお〜……!」
クロシュ「ぽんぽんの……槍!」
セイン「……」
灼髪オッドアイ美女「ふう……。お前たちは……先刻ここに来た来訪者か?」スタスタ
セイン「ああ。見学しても構わないか」
灼髪オッドアイ美女「もちろん。だが条件がある」
フメイ「条件?」
灼髪オッドアイ美女「外の世界の話を聞かせろ。もしくは、槍の練習相手になれ」
クロシュ「!」
セイン「……話をするくらいなら簡単だが……」
フメイ「練習! 練習する!」
灼髪オッドアイ美女「もちろん両方でもいいぞ?」
セイン「せっかくの機会だ。竜神村の槍術を体感してみよう、クロシュ」
クロシュ「ん!」
灼髪オッドアイ美女「フッ……お前たち、かなりやれると見た。良い刺激になりそうだ」
↓1コンマ
01-40 まあまあ 近接経験+1
41-70 良い感じ 近接経験+2
71-90 竜角槍術 近接経験+3
91-00 ???? 近接経験+6
↓2〜3選択 お話
1.竜神村について
2.道場について
3.あなたについて
4.大山脈の異変について
0.自由安価(票数は内容ごと)
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 20:51:40.15 ID:dQ8oOVEz0
あ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 20:52:14.51 ID:ZmVhLb/bo
4
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 20:52:56.63 ID:89rKxzIF0
0他に修業してる人いない?
149 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 22:43:06.67 ID:5RQwb/AZ0
タンポ槍「」カンカンカンッ!
タンポ槍「」カンカンカンッ!
ザザッ
灼髪オッドアイ美女「幼い外見に見合わず、やはりなかなかやる」ザッ
クロシュ「んへへ……槍、久しぶり……!」ザッ
セイン「……?」
フメイ「セイン、どうかした?」
セイン「あの槍術……クロシュの槍捌きに、少し似ている……?」
フメイ「え、そうなの?」
セイン「……いや、たまたまか。最適な動きに近付けば、自ずと動きも似る」
フメイ「??」
灼髪オッドアイ美女「その槍術、どこで学んだ?」
クロシュ「ほえ……? んー……槍が、教えてくれた……かも……」
灼髪オッドアイ美女「槍が……?」
クロシュ「うん。えと、今は……なくしちゃったけど……」
灼髪オッドアイ美女「そうか……」
☆クロシュとフメイが近接経験を1積みました
*
150 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 22:43:34.18 ID:5RQwb/AZ0
フメイ「で、この山の麓の近くが……えっと、オリシン王国?」
セイン「ああ。ユーシリアの国境付近でもある」
灼髪オッドアイ美女→アインズ「オリシン……ユーシリア……本の中でしか見たことのない国名だ」
クロシュ「アインズさんは……山の外、出たこと、ない……?」
アインズ「ああ。生まれてこの方、ずっとこの村で暮らしている」
クロシュ「わあ……」
フメイ「ずーっと槍を振り回して暮らしてるの?」
アインズ「そうだ。槍術の鍛錬だけをやっているわけではないが」
フメイ「じゃあ剣とかも?」
アインズ「ああ。普段は槍だが、剣を使うこともある」スッ
壁に架けられたオノゴロ刀「」
フメイ「あ、オノゴロ刀!」
アインズ「あれは以前この村に滞在していた旅の剣士が帯びていた剣……を村の鍛冶屋が見様見真似で打って複製したものだ。当時は良き練習相手となってくれた」
セイン「普段は一人で練習しているのか」
アインズ「昔は村長が稽古をつけてくれたが……今はほとんど私一人だ。寄る年波には勝てぬ、らしい……」
フメイ「じゃあ、今は他に誰もいないんだ。この道場」
アインズ「そうだ。だからここに滞在している間は毎日来ても良いぞ」
*
アインズ「ふむふむ……もっとたくさん外の話を聞きたいところだが、これ以上は日も暮れそうだな……」
セイン「しばらく滞在する予定だ。僕たちはダウンの家に滞在している」
アインズ「わかった、用があれば行く。ところでお前たちは、山越えを目指していると言っていたな?」
クロシュ「うん」
フメイ「雪崩で通れないんだって」
セイン「山越え手段の確保、あるいは安全な道を見つけたら出発する予定だ。アインズは知らないか」
アインズ「……すまないが、力にはなれそうにない。先ほども言ったが、私はこの山を出たことがないんだ」
セイン「そうか……」
フメイ「んー……あ、そういえば、最近山がおかしいってヴィトナが言ってた。アインズ、何か知らない?」
クロシュ「えっと……いつもより、寒くて……温泉も、ひえひえ……なんだって……」
アインズ「ふむ……。私も同じ認識だ。いつもより冷え込み、そして村の温泉も凍ってしまった。山の動物たちも凍死が相次いでいるようだ。この村はまだ備蓄した食料でなんとか保っているが……いずれはボレアスルクスたちと同様に困窮する危険がある……」
クロシュ「んゅ……」
セイン「……あまりこの村を頼ることもできないか」
アインズ「何者かが古ドワーフの廃坑を出入りしているという情報もあり、村長たちはその者が良からぬことをしているのではないかと疑っている。それで古ドワーフの末裔と捜査を行っているようだが……今のところ芳しくないようだ」
フメイ「え、そうなの?」
アインズ「ああ。私も廃坑調査に加わろうと申し出たのだが、ドワーフ以外は迷って死ぬからと却下された。ドワーフたちも、道がわからず暗闇も見通せない足手まといは連れていきたくないそうだ」
セイン「……ロンドンも坑道のガイドは断っていた。彼らからすればかなりの面倒事ということか」
アインズ「だから私は――怪しい奴が出たらすぐに槍で叩き潰せるよう、日々の鍛錬を続けるしかないというわけだ」
フメイ「ん。よい心がけ」
アインズ「もし怪しい奴を見かけたら教えてくれ。この山に住む竜の一人として、不届き者は始末せねばならん」
☆山の異変と不審者の話を聞きました
◇
151 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 22:44:11.89 ID:5RQwb/AZ0
―竜神村 祠
小さな祠「」
クロシュ「小さい……おうち?」
聖女「これは……祠ですね。信仰するものを祀るお社……まあつまり、神様のおうちです」
クロシュ「わあ……」
聖女「見たところちゃんと手入れされているようですが……先日の吹雪でしょうか、周囲に雪が積もっています」
クロシュ「雪かき、する……?」
聖女「そうですね。せっかくこの村に滞在させていただいているわけですから、少しでも返せるところで返しましょう!」
クロシュ「うん!」
*
クロシュ「んしょ、んしょ」グッグッ
聖女「ひい、ひい……雪かき舐めてました……こんなに重労働だなんて……」フラフラ
サクッ サクッ
村長「む……貴殿らは、先刻の稀人」サクッ
聖女「あ、村長さん……! こ、こんにちは……」
クロシュ「こんにちは……」ペコリ
聖女「雪かきさせていただいてます……あ、勝手に雪かきして問題ないですか……!?」
村長「貴殿らがやることではない……と言いたいところだが、実のところ我々も手が足りていなくてな……。問題ないどころか助かった」
聖女「良かったです……!」
クロシュ「手……足りてないの……?」
村長「うむ……。貴殿らを門前払いした理由とも関係している。我々は今、山を荒らしていると思しき者を探していてな……」
クロシュ「あ……えっと、坑道に、隠れてる……?」
村長「そうだ。そやつをどうにかせねば、我らは雪に埋もれて滅びるやもしれぬ」
聖女「そんなに深刻なのですか……」
村長「無論、最善は尽くすとも。しかし我々には余裕がない、ということは知っておいて頂きたい」
クロシュ「ん……。じゃあ……お手伝い、できる……?」
聖女「もしお手伝いできることがあれば言ってください。私たちもお世話になっている身ですから」
村長「うむ……。では、もしやってもらいことがあれば改めてお願いしよう。ひとまず今は、雪かき感謝する」
☆竜神村での評価が少し上がりました
◇
152 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/01(日) 23:08:46.18 ID:5RQwb/AZ0
すごく頭痛が痛いため本日はここまで。次回はレインさんとお話編になります
竜神村の道場で灼髪の美女と出会い、槍の練習をするクロシュたち。不思議なことにその槍術はクロシュの槍捌きと少し似ていたそうですが、真相は闇に包まれています
そして山の異変について聞いてみたり、雪かきをしたりしつつ竜神村に貢献しました。山を荒らす者とは一体何なのか。古ドワーフ坑道に潜む何者かの企みとは。あかちゃんスライムは、ひとまずできることをする――
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日の予定です。よろしくお願いいたします
おまけ:ちびスライムクロシュと妖精さんのイメージ絵です。通常の大きさ比では、妖精さんはスライムのクロシュさんよりももっとずっと小さいですが、これはちびスライムクロシュなので間違いではありません。こんなような様子なんだなあと思っていただければ幸いです
https://gzo.ai/i/dMM1TIp.png
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/01(日) 23:30:30.44 ID:VfSu9raVO
乙
妖精さんめっちゃ幼女だった
クロシュちゃんちょっと虚無顔でかわいい
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/02(月) 01:48:36.01 ID:uBI0D60Ro
おつ
これまでと違って外は極寒の猛吹雪だから動き辛いし
坑道も超危険なダンジョンだから難航しそうね
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 07:11:37.61 ID:eOA6YKhC0
乙
妖精さんあの容姿で国治めてたり尊大な態度とってんの想像するとゾクゾクする。
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 12:43:42.25 ID:xrN7er8Do
(そしてとしm……
)いや年の功がある!
157 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 17:14:11.55 ID:z5t+/G590
ちびスライムクロシュ氏が無表情のように見えるのは、スライム類が表情を用いた感情表現をあまり行わない生き物であることが関係しています。スライム類のコミュニケーションはモニョモニョという低周波音(スライム語)を用いた情報伝達が主であり、視覚的なコミュニケーションはあまり取らないようです。(うれしい∞おめでたい≠フ意を示す砂漠スライムダンスなど、例外もあります)
なおヒトなどへの擬態を覚えたスライムは、表情を用いた感情表現を行うようになることがあります。特定の生き物にずっと擬態していると、その生き物の仕草が染み付いてしまうことがあるようです
なお上記イメージにおけるちびスライムクロシュ氏は、ああ見えてとてもリラックスしているようです。下部が少しデロデロになってしまっている程度には気が緩んでいるとも言えるかもしれません
竜神村は山間にあるため、外部の極寒や暴風雪の影響を受けにくく、比較的穏やかな環境を保っていたようです。しかしここ最近はものすごく冷えこんでいるとのことです。村の外は極寒によりお腹がすごく減りやすいため、事前準備なしの長時間探索は難しいと言わざるを得ないでしょう
坑道も危険な場所であるらしく、慣れないものは道に迷って死ぬと言われています。もし探索する場合は念入りな準備をするのが良いかもしれません
妖精さんは妖精類なので、見た目も幼女の姿から変わらないようです。人間から見ると、生まれてから死ぬまでずっと幼女の姿である妖精類はヘンな生き物ですが、当の本人たちは特に疑問に思っていないようです。なお妖精さんは幼女扱いされても怒りませんが、おばあちゃん扱いすると怒るようです。自認は幼女なのかもしれません
なお見た目が幼女のため、国外の者から侮られることも時々あるようです。やはり国の上に立つ者は、オリシンの現国王クロノス氏のような筋肉モリモリのマッチョマンの方が良いのかもしれません
妖精さんは高齢者扱いすると怒りますが、人間から見れば実際すごく長い時を生きてきたのは確かなようです。そして妖精類としては比較的慎重で記憶力も良い方なため、その知識が役に立つこともあります。おばあちゃん扱いすると怒る妖精さんですが、頼られたり甘えられたりするのは嫌いではないそうです
なお上記イメージにおける妖精さんは、自分よりも小さいちびスライムクロシュをナデナデできてご満悦のようです。保護者気取りな面が出ている様子と言えるかもしれません
158 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 17:15:35.88 ID:z5t+/G590
―夜
ダウンの家
暖炉「」パチパチ
ダウン「お茶淹れたわよぉ〜」
紅茶「」ポン
どんぐりクッキー「」ポン
クロシュ「わあ……!」
妖精「わ、どんぐりクッキー?」
ダウン「美味しそうでしょ? ここじゃ麦が採れないからどんぐりを使うの」
妖精「ああ、確かにここの環境じゃ麦は育たないね」
レイン「……本当に不便な場所だわ。こんな麦も育たない地に住んでいたなんて」
ダウン「あら、良い場所よ? 静かで、穏やかで、平和で……身を隠すのにも、これ以上ないくらいの環境と地形……。レインちゃんも、ここで暮らしましょ?」
レイン「フン、冗談じゃない。この山にはちょっと気になることがあって寄っただけ。用が済んだらとっとと出ていくわ」
ダウン「も〜、レインちゃんたら素直じゃないんだから……」
レイン「素直にここに住むつもりはないと言っているのだけれど」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ モグモグ
妖精「二人ともなんだか訳ありみたい。まあレインの方は言うまでもないけど……」
レイン「あなたたちこそ、こんなところで何をしているの?」
妖精「山越えしたかったんだけど、雪崩で通行止めだったんだよ。だからここで他の道を探そうと思ってる」
レイン「そう。飛べない連中を連れていると不便ね」
妖精「レインは……ここには何をしに? シノホシはあれからどうなったの?」
レイン「なんで他人にわざわざそんなことを教えねばならないのかしら」
ダウン「シノホシは活動停止中なんですって。それで暇を持て余したレインちゃんは、愛しのお姉ちゃんを頼ってここまで遥々やって来たの!」
レイン「黙りなさい」
妖精「……情報を引き出すのは難しそうだ。どうしたものかな」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
↓1〜2選択 お話の内容
1.レインが山に来た理由(コンマ61以上で成功)
2.ダウンが山に住む理由(コンマ91以上で成功)
3.勇者について
4.シノホシについて
5.ミュージアについて
6.デロデロについて
0.自由安価(票数は内容ごと)
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 17:18:09.17 ID:xR18GOiWO
0この山の頂上には何があるの?
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 17:22:59.98 ID:tYE/owPoO
1
161 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:07:12.44 ID:z5t+/G590
クロシュ「ここ……一番、高いところ……すごい……?」
レイン「……? どういう意味?」
妖精「この山脈の一番高いところ?」
クロシュ「うん」
ダウン「大山脈の一番高い山なら、この辺りじゃなくてもっと西の方……テラヌス砂漠に面している辺りじゃなかったかしら」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
ダウン「大山脈っていうのは、この大陸を東から西まで横断して南北を分断しちゃうものすごく大きなお山の連なりなの。だからここだけがものすごく大きな山々ってわけではないのよぉ。わかる?」
クロシュ「う、うん。たぶん……わかった!」
妖精「じゃあ、この辺りで一番高いところはどんな感じ?」
ダウン「そうねぇ……すごく寒いわ」
クロシュ「わあ……」
ダウン「そして足の踏み場もほとんどないの。登頂した!と思った次の瞬間に落下死する登山者もいるそうよ……かわいそうにねぇ」
レイン「愚かで迂闊な身の程知らずが自業自得で死ぬことの何が可哀想なの?」
ダウン「レインちゃん……登山者も生き物なのよ? そんな言い方は良くないわぁ……」
レイン「足を滑らせて死んだらもう生き物じゃなくて死に物でしょう」
ダウン「も〜、またそんな屁理屈言って……。お姉ちゃん悲しいわ〜」
*
162 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:09:06.56 ID:z5t+/G590
妖精「ダウン、実際のところレインはどうしてこの山に来たの?」
ダウン「あら、それは愛しのお姉ちゃんを頼りに――」
レイン「違う」
ダウン「も〜……それなら本当のことを話してよぉ。お姉ちゃんにも教えてくれないじゃない……」
レイン「……」
クロシュ「………もしかして……サインさんに、関係、すること……?」
レイン「!」
ダウン「あらぁ、わかりやすいわ」
レイン「黙れ……。まあいいわ。邪魔をしないと約束するなら教えてあげる」
妖精「ここに生きる人たちや命たちに迷惑をかけないことなら、邪魔をする理由もないけど……」
レイン「……恐らく、ここに生きる者たちへの迷惑となることはないわ」
ダウン「あら、そうなの? それなら良いじゃない。教えて教えて!」
レイン「……古い知り合い……いえ、かつて仕留め損ねた害虫がこの山に隠れ潜んでいるという情報を得たの。もしその情報が真であるならば、今度こそそいつを確実にこの世から排除しなければならない。二度と下劣な真似ができないように、ね……」
妖精「なるほど、宿敵の討伐ってところか……。あれ、でもそれなら勇者サインとの関連は……?」
ダウン「……あっ! それってもしかして――サインくんを取り合って争った――」
レイン「――ソフィア・ロスチャイルド。身の程知らずの小娘が……。サインの愛が彼奴如きに向けられることなど決してないと、今度こそわからせてやるわ……」ズズ…
クロシュ「わわ……」
妖精「こ、これは……」
ダウン「はぁ……レインちゃんもソフィアちゃんも、いなくなった男の子のことでいつまでもいがみ合っているのよ……。愛深きゆえに……なのかしらねぇ」
レイン「サインはいなくなっていない! 私の内にいつまでも存在し続けるわ!! なぜ私と同じエルダーサキュバスの姉さんがそれをわからないの!?」
妖精(……エルダーサキュバスって、魔族階級的には上級の淫魔だよね? それなら、一つの愛に執着し続けてるレインの在り方の方がエルダーサキュバスらしくないって言えそうだけど……)
レイン「」プンスコ
ダウン「」シクシク
妖精(……まあいいか。下手に突っ込むと殺されそうだし……)
☆コンマ98のため追加イベントが発生します
163 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:11:18.31 ID:z5t+/G590
ガラッ
風呂上がりセイン「……」スタスタ ホカホカ
レイン「!」
セイン「……良い湯だった。感謝する」
ダウン「あらあら、どういたしまして! うふふ、湯上がりセインちゃんもいいわねぇ〜」
レイン「やめなさい。子供相手に」
ダウン「いいじゃないの、減るもんじゃないんだからぁ。フフ……レインちゃん、セインちゃんが悪い子じゃないって知ってから随分態度が違うんじゃない?」
レイン「間違いを改めただけよ。私が自分を省みられない馬鹿だとでも言いたいの?」
ダウン「も〜、どうしてこんなにツンツンになっちゃったのかしら……」
レイン「……セイン、と言ったわね。あなた……この山にいる間、気を付けなさい」
セイン「?」
レイン「厄介な奴が来ている可能性がある。サイン……あなたの元となった人物に執着し続ける哀れで愚劣な女よ。もし彼奴があなたを見つければ、きっと面倒なことになるわ」
セイン「そうなのか」
レイン「別に……私としては、あなたがどうなろうと知ったことではないけれど。先刻の詫びよ」
セイン「わかった。忠告感謝する、レイン」
レイン「…………名前で呼ぶのはやめて頂戴」
セイン「では何と呼べば良い?」
レイン「……フォールさんとでも呼んで」
セイン「フォールさん」
レイン「……それでいいわ」
クロシュ「フォールさん!」
ダウン「フォールちゃん♪」
レイン「……」
☆レインからソフィア・ロスチャイルドの話を少し聞きました
☆レインとダウンからの評価が上がりました
◆
164 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:13:16.48 ID:z5t+/G590
―ダウンの家 浴室
カポーン…
メアリー「……」
リュアン「……」
メアリー「……あの」
リュアン「……何ですか」
メアリー「……どうか、されましたか。こちらに来てから……ずっと……張り詰めたような……」
リュアン「………メアリーさんは……殺したいほど憎い相手が、いますか」
メアリー「え……ええと……どうでしょうか……。憎き者は、数え切れないほどいますが……。殺したいほど、となると……」
リュアン「……」
メアリー「……そもそも、デロデロとは……全ての救済を目指すものなのです。だから、憎き相手であっても……救うべきです。例え、自分の感情に反するとしても……それが、あの絵に描かれた真理なのですから……」
リュアン「……メアリーさんは……強いんですね」
メアリー「……いいえ。私は……導師クロシュの描いた理想に追従することで、どうにかギリギリ耐えられているだけ……。あの理想に、自分を重ねていなければ……自分自身さえも、信じられなくなってしまう……」
リュアン「……」
メアリー「……リュアンさんには、いるのですか。殺したいほど憎い相手が」
リュアン「はい。この……同じ屋根の、下に……」
メアリー「えっ……」
リュアン「………メアリーさんが……あの絵を見たのと……丁度、同じ日ですね……」
*
メアリー「あ……。では……リュアンさんも、あの日……」
リュアン「はい。シノホシの襲撃で……唯一の縁者を、喪いました」
メアリー「………なんと、申し上げれば良いか……」
リュアン「……シノホシのレイン・フォール……クロシュちゃんたちとは、何か縁があるようですが……私は、とても気安く接することなどできそうにありません。だって……あいつらが、いきなり会場を襲ったせいで……!!」
メアリー「……」
リュアン「あれから、何ヶ月か経って……ようやく私も、考えないようになれてきた、のに……どうして、こんなところで……あいつが……! どうして……クロシュちゃんたちと一緒に、未来のこと、考えようって……前向きに、なれてきてたのに……!!」
メアリー「……」
リュアン「……ごめんなさい。メアリーさんに……こんなこと、聞かせてしまって……。でも……こんなの、皆さんには、言えないんです……。前を向いて進んでる、クロシュちゃんたちに……こんな汚い感情……見せられない、もん……」ジワワ
メアリー「………導師クロシュは、そのようなことでリュアンさんを蔑むことなどありません」
リュアン「そんなこと……わかってます……。フメイちゃんも、聖女さんも、妖精さんも……きっと、親身になって話を聞いてくれる……。でも……そのせいで、レイン・フォールとの関係が悪化して……取り返しのつかないことになったら………」
メアリー「………確かに、それはちょっと想像がつきません」
リュアン「……だから……やっぱり、みんなには……」
メアリー「……ですが、私は全ての問題を解決する完璧な方策を知っています。そしてそれは――リュアンさん、あなたも既にご存知のはず」
リュアン「えっ――あっ!!」
メアリー「そう――デロデロです」
◆
165 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:17:36.51 ID:z5t+/G590
―竜神村 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
166 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 21:42:24.78 ID:z5t+/G590
―朝
ダウンの家 客室
窓の外に降る雪「」シンシン
妖精「雪が降ってる」
クロシュ「わあ……」
フメイ「見慣れた……」
聖女「まあ、雪国ですからね……」
妖精「山越えの為の道探しをしたいところだけど……外は寒いから、みんなあんまり無理はしないようにね。寒さを感じたら大人しく暖かいところにいること」
セイン「わかった」
リュアン「……」
クロシュ「……リュアンちゃん?」
リュアン「あ、えっ……? あ、クロシュちゃん……おはよう……?」
クロシュ「うん。おはよ……」
フメイ「なんか、考えごと?」
リュアン「あ、えっと……な、なんでもないよ」
クロシュ「そうなの?」
リュアン「うん……ご、ごめんね」
フメイ「?」
竜神村滞在2日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:竜神村案内板
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 21:43:04.08 ID:eOA6YKhC0
フレメアにレインたちについて手紙を書く
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 21:43:06.42 ID:b6mgLwPNo
酔ったレインから勇者とのノロケ話を聞く
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 21:43:48.51 ID:76tsaS1/O
古代都市に向けて突貫
170 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 22:52:03.38 ID:z5t+/G590
―ダウンの家
ガラッ
アインズ「回覧だ」スタスタ
回覧板「」ポン
ダウン「あらぁ、いつもありがとうアインズちゃん……あら、明日猛吹雪の予報?」
アインズ「そのようだ」
ダウン「わかったわぁ……しっかり戸締まりしとかなきゃ」
アインズ「ところで、こちらにクロシュたちが来ていると聞いたが――」
ダウン「来ているわよ。呼んで――」
アインズ「いや、いい。確認したかっただけだ。まだ朝も早いしな」
ダウン「まあそうねぇ」
アインズ「では私はこれで。猛吹雪の件、クロシュたちにも伝えておいてくれ」
ダウン「もちろんよ。アインズちゃんも気を付けてね」
▽明日、猛吹雪の予報です
猛吹雪の日は、長時間外に出る必要のある行動を行えません
*
―ダウンの家 客室
クロシュ「……」カキカキ
妖精「あ、クロシュ手紙書いてるね。誰宛て?」
クロシュ「フレメアさん……レインさん、いたよ、って……」
妖精「ああ、なるほどね……。わざわざそんな報告する必要もないと思うけど……」
レイン「私が書けと言ったのよ!」ヌッ
妖精「うわあっ!? 急にレイン――お酒くさい!」
レイン「クロシュがフレメアの住所を知っていると言うから、シノホシを抜けたことについて嫌味の一つでも言ってやろうと思ってね! あのガキンチョ、年齢は私より年上の癖にガキすぎて話にならなかったわ!!」
妖精「うへぇ、完全に酔っ払ってる……」
クロシュ「う、うん……。えと……明け方、一人で飲んでたから……わたしも、一緒にのむって、言ったら……のみすぎちゃったみたいで……」
妖精「ええ……クロシュ、シノホシのテロリストを酔い潰したの……」
*
171 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 22:53:08.16 ID:z5t+/G590
レイン「それでねぇ……サインのやつ、敵国の将である私にトドメを刺さなかったの!! それまで淡々とリーリアの兵を殲滅していたのに!! なんで……なんで私のことは殺してくれなかったのよぉ!!!!」
聖女「そうだったのですか……。でも、なぜでしょう……?」
セイン「なぜだ……?」
フメイ「エルダーサキュバスが好きだったんじゃないの」
クロシュ「そうなの?」
フメイ「うん。クロシュも、かたつむりはあんまり殺したくないでしょ」
クロシュ「わ……そうかも」
フメイ「ね」
ダウン「……でも、きっとそれが……サインくんの弱さだったんでしょうねぇ……」
セイン「弱さ……?」
ダウン「戦場で……国の為に懸命に戦う敵軍のエルダーサキュバスに、心を打たれて……手が止まってしまったの……。そう――その出逢いは、運命であり……悲劇の始まりだったの……」
レイン「悲劇じゃない……悲劇じゃないわ!! あの人との出逢いを勝手に悲劇にするな!!! 私は、覚えてるの……あの人の、不器用な優しさも……ぬくもりも……全部、全部………うっ、うぅぅぅ……!!!」グスグス
妖精「……ちょっと、かわいそうになってきた……酒くさいけど……」
セイン「……勇者サイン……今更、興味が湧いてきた……」
*
扉の向こう「私は、覚えてるの……あの人の、不器用な優しさも……ぬくもりも……全部、全部………うっ、うぅぅぅ……!!!」グスグス
リュアン「……」
メアリー「……どれほど非道な者でも……生きているならば、かなしみからは逃れられないのです……」
リュアン「……そう、ですね」
メアリー「……復讐、したいですか?」
リュアン「………許すことは、きっと、できません。でも……彼らも、何らかの苦痛、悲哀を抱えているのは……理解できます」
メアリー「そうですね。許す必要はありません。許さなくとも、救うことはできます」
リュアン「……」
メアリー「……リュアンさんは、彼らを救いたくありませんか?」
リュアン「………永遠に苦しんで欲しい気持ちと……救われて欲しい気持ちが、両方、あります。私は……メアリーさんや、クロシュヴィア様のように……全てを赦し、救いたいと願う聖者には、なれません……」
メアリー「……私も、聖者などではありません。ただ……クロシュヴィア様や導師クロシュのように、そうありたいと願い、精進しているだけです……」
リュアン「……」
メアリー「……リュアンさん……私たちと共に、再び目指しませんか? 聖者になる必要はないのです……聖者であらんとする、願いさえあれば……道は、自ずと続くはずです……」
リュアン「………私は……」
◇
172 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 22:54:10.65 ID:z5t+/G590
―竜神村 広場
ワイワイ キャッキャ
アッシュ「古代都市突貫隊の隊員募集中だ! 我こそは、という奴は俺のキャンプに来てくれ!」
竜人の子供A「古代都市って迷信だろ〜?」
竜人の子供B「兄ちゃんそんなことも知らね〜の?」
竜人の子供C「でも突貫隊ってちょっとかっこいくない?」
アッシュ「ちなみに子供はダメだ! 冒険は危険だからな!」
竜人の子供たち「ええ〜〜!?」
ワーワー ブーブー
フメイ「あ、アッシュだ」
クロシュ「わあ」
妖精「古代都市突貫隊……情報収集は終わったんだろうか」
アッシュ「お、昨日ぶりだな! どうだ、そっちは」
妖精「道探し中だよ。なんか面倒事に巻き込まれそうだけどね」
アッシュ「ならお前たちも古代都市突貫隊に入らないか!?」
妖精「何が『なら』なのか全くわからないんだけど……」
アッシュ「安心しろ! 俺がいるからには、仲間は誰一人死なせや……死なせや……」
アッシュ「」
フメイ「固まった」
クロシュ「しなせや?」
妖精「………死なせや、何?」
アッシュ「…………冒険に死と敗北は付き物だ!!!! 覚悟のある奴だけ来い!!!!」
妖精「ええ……」
アッシュ「確かに俺は、今までの冒険で既に何人もの仲間を失っている!! だがそれが何だ!! 奴らはロマンに殉じて死んでいった真の冒険者だ!! 俺は、あいつらの魂を古代都市へ連れて行くんだ!!! 行かなきゃならねえんだ!!!」
フメイ「ろまん……」
妖精「格好良いこと言ってるけど、私たちは古代都市に用事があるわけでもないしなあ……」
クロシュ「……でも、かわいそう……。いっしょに、行ってあげる……?」
妖精「危ないからだめ。もし行くにしても事前準備は必須って話だったでしょ」
クロシュ「んゅ……」
妖精「まあそういうわけだから、アッシュも命を大事にしなよ。行くならちゃんと事前調査と準備を徹底してね」
アッシュ「フッ……もちろんだ。もう俺の身を案じてくれる奴なんてお前たちくらいしかいないからな。助言はしっかり聞くぜ」
□目的も準備もない状態では坑道に入れません
◇
173 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 22:54:56.83 ID:z5t+/G590
―竜神村 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
174 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 22:55:41.33 ID:z5t+/G590
―ダウンの家
ガタガタ ガタガタ
窓の外に見える猛吹雪「」ビュオオオオオオ――
クロシュ「わ……」
フメイ「真っ白……!」
聖女「あの時の猛吹雪みたいです……」
セイン「予報通り、か」
妖精「そうだね……。こりゃ確かに外には出られなさそうだ」
窓の外を見つめるリュアン「……」
リュアン(……真っ白……)
リュアン(いっそ、この白で……世界の全てが包まれてしまえば……いいのに……)
リュアン(私……やっぱり、デロデロが正しいって……思い始めてる……)
リュアン(でも……クロシュちゃんたちを、裏切りたくないよ……)
リュアン(私……どうしたら……)
竜神村滞在3日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(猛吹雪続行)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 22:57:09.35 ID:upZDyBDLO
クロシュとリュアン、あったかい料理作りに挑戦
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 23:01:12.25 ID:yKdgs3lC0
持っている魔導書を読んで座学
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 23:07:59.92 ID:A5/o8IHz0
この地域の古い伝承について調べる
178 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/07(土) 23:17:25.94 ID:z5t+/G590
というわけで本日はここまで。次回はクロシュとリュアンのあったかクッキング編、久しぶりの座学編、地域伝承について調べてみよう編です
レインさんとダウンさんとお話をしたり、ソフィア・ロスチャイルドなる新たなるロスチャイルドの名を聞いてしまったり、メアリー氏がリュアンちゃんのデロデロ勧誘を始めてしまったり、レインさんにフレメアさん宛の手紙を書かされてしまったり、勇者サインの真意について考えるお話をしたり、古代都市突貫に逸るアッシュ氏の誘いを断ったり、猛吹雪に見舞われて外出できなくなったりしました
猛吹雪の日は、暖かい家の中でゆっくり暮らすのが良いとされる。あかちゃんスライムもまた、こんな日はあったかいごはんを食べて寝るのが良いと考え、最近元気のないリュアンちゃんを料理に誘うのであった――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/07(土) 23:28:44.07 ID:b6mgLwPNo
クールお姉さんがベタ惚れなの良いよね
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 01:15:30.48 ID:wyaDLqQgo
おつ
外へ異変探しに行きたいけど吹雪が続く…
悪い流れになる前にリュアンのケアもしておきたい所だ
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 09:53:59.08 ID:G4ZKvVhZo
こっちは悪そうなロスチャイルド
182 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 17:13:30.83 ID:DPWmJtQ10
レインさんは誰に対してもツンツンツンですが、勇者サインさんに対してだけはデレデレデレだったそうです。そしてその影響は現在も尾を引いており、レイン氏による悪逆非道なテロ行為はその辺りの感情に根ざしたものであるという分析もあります。かわいそうと思う人もいますが、彼女の八つ当たりじみたテロリズムによって被害を受けた人々にとってはたまったものではないかもしれません
猛吹雪に引き続き、次は吹雪の予報となってしまったようです。吹雪は猛吹雪よりはましなので、村の中でなら外出も可能です。天候によって行けるところと行けないところがあるため、その日の状況によってやることを考えるのも良いかもしれません
リュアンちゃんは放っておくとやっぱり真の正しい世界こそ真の正しい世界でした!とメアリーちゃんに説得されてしまうため、それを阻止したい場合はお話をしたりお話を聞いてあげたりするのが良いでしょう。レインさんに正面からぶつかり合ってみるのも一つの手ではあるかもしれません
ロスチャイルドは悪名高い家系のため、その力・名声に比例するように恨み・憎しみを向けられることもあるようです。全てのロスチャイルドが悪しき者というではありませんが、そのように思われてしまうのは仕方のないことでしょう。そしてソフィア・ロスチャイルドが悪しき者であるかどうかは今のところ闇に包まれています。どのような者であるかわからない以上、警戒に警戒を重ねていくのが良いと言えるかもしれません
183 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 17:15:34.03 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 客室
ガタガタ
窓の外「」ビュオオオオオオ――
窓の外を見つめるリュアン「……」
クロシュ「リュアンちゃん」ヒョコ
リュアン「わっ……クロシュちゃん? どうしたの?」
クロシュ「えっとね……今日のごはん……わたしたちの、分から……出すんだって……」
リュアン「そうなんだ。ずっと貰いっぱなしってわけにはいかないよね」
クロシュ「それで……ごはん、作るのも……わたし、やりたい……!」
リュアン「えっと……クロシュちゃん、料理できるの?」
クロシュ「わたし……味見、できる……!」
リュアン「あ、味見……」
聖女「それならリュアンさんもクロシュさんと一緒にお料理をしてみるのはどうでしょう?」ヒョコ
リュアン「聖女さん」
聖女「私も最低限の技術は身につけているので、必要に応じてお手伝いできます。どうです?」
リュアン「わ、わかりました……。私も、お料理はあんまりやったことないですけど、やってみます」
*
―ダウンの家 台所
ダウン「ここにあるものは自由に使っていいわよぉ。食材も遠慮なく使ってね」
リュアン「あれ? えっと、今日は私たちの持ち物から出すんじゃ……?」
ダウン「一応そういう取り決めになってるけど、せっかくこの竜神村でお料理するんですもの。現地の特産品を使うのも楽しいと思うわぁ」
リュアン「……ありがとうございます。それじゃあ……考えさせていただきます」
フメイ「今日はクロシュとリュアンがごはん担当?」
セイン「そうみたいだ」
聖女「もしお二人が困っていたら、お手伝いしてあげてくださいね」
フメイ「ん。フメイ、丸焼きできる」
セイン「僕も……食材を切るくらいならできる。以前イリスに教えてもらった」
妖精「そういえばそんなこともあったねえ。私は人間用の料理じゃできることないし、大人しく見守ってようかな」
メアリー「……私も、今は手を縛られていて何もできないので……静かにしております……」
↓1コンマ リュアンの料理ポテンシャル
01-00 数値が大きいほどすごい
↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 17:18:13.74 ID:8XEmLXoZO
ケモノ肉ユキタニシ
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 17:40:57.78 ID:wyaDLqQgo
ヤマイモ カビチーズ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 17:42:16.87 ID:G4ZKvVhZo
ワカサギ 星の粉
187 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 20:34:21.96 ID:DPWmJtQ10
ケモノ肉「」
ユキタニシ「」
ヤマイモ「」
カビチーズ「」
ワカサギ「」
星の粉「」
リュアン「えっと……この食材なら……レシピの本に……」ブツブツ
クロシュ「?」
リュアン「よ、よし……! クロシュちゃん、お手伝いお願い……!」
クロシュ「ん!」
*
トントントントン グツグツグツ…
雪山魚介グラタン「」ポン!
クロシュ「わあぁ……!」キラキラ
リュアン「ふう……な、なんとか形になりました……!」
聖女「グラタン……!! リュアンさん、本当に料理したことないのですか!?」
リュアン「す、少しはあります。でも、ほとんどは本で読んだ知識で……。実際の味がどうかは、まだ……」
フメイ「……いいにおい……!」
妖精「この見た目と香りで味だけが悪かったら逆にすごい」
*
モニョモニョ モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
セイン「……♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ
聖女「やはり美味しいです……! ヤマイモとチーズが溶け込んだ風味豊かなとろみに、お肉とお魚と貝の力強い味わい……! そしてこのほのかな甘味は――」
リュアン「星の粉を少々……。どんなお料理にも合うとお聞きしていたので、少しだけ加えてみました」
妖精「本当に美味しい。これでほとんど未経験なら、料理人になれるんじゃない?」
リュアン「おだてないでください……。たまたま、今回の食材を上手に使えるレシピを知っていただけですし……」
ダウン「でも普通は初めてでここまでやれないわ」
リュアン「……」チラッ
空席「」
手つかずのグラタン「」ホカホカ
リュアン「……」
ダウン「レインちゃんならいつも一人で食べてるわぁ……。お姉ちゃんとも一緒に食べてくれないの……」
リュアン「……そうなんですか」
ダウン「……あの子の分は、クロシュちゃんたちに食べてもらえるかしら……? せっかく作ってくれたんだもの、温かいうちに食べなきゃもったいないわ……」
リュアン「……」
手つかずのグラタン「」
リュアン「……いえ……それなら、冷めないうちに持っていってあげてください。クロシュちゃんたちのおかわりは、別に作ってありますから……」
ダウン「……いいの? それじゃあ……そうさせてもらうわね」
リュアン「いえ……」
ダウン「……ありがとう」
*
188 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 20:36:17.54 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 レインの部屋
コンコン
レイン「……」
ダウン「入るわね」ガチャッ スタスタ
レイン「勝手に入らないでくれる?」
ダウン「はいはい、すぐ出ていくわ……。これ……温かい内に食べてね」スッ
雪山魚介グラタン「」ポン
レイン「……? 誰が作ったの? これ」
ダウン「あら、一目で私じゃないってわかったの? うふふ、いつもよく見てくれてるのね。嬉しいわぁ」
レイン「誰が作ったの?」ジロ
ダウン「はいはい……今お泊りしてるリュアンちゃんって子よ。あなたとは一言も話していないから覚えてないと思うけど」
レイン「……私を露骨に避けている銀髪の少女か」
ダウン「覚えてたの」
レイン「同じ家にいるのよ。当たり前でしょう」
ダウン「……ねえレイン……あなた、あの子に何をしたの?」
レイン「さあ。恨まれるようなことは数え切れないくらいやってるもの。いちいち覚えてられないわよ」
ダウン「……謝りましょう? お姉ちゃんも、一緒に頭を下げてあげるから……」
レイン「あの少女に何をしたのかもわからないのに、形だけ謝って何の意味がある」
ダウン「……」
レイン「そもそも私は、私自身の罪について誰かに赦しを乞う気など一切ないわ。これまでも、これからもね」
ダウン「レインちゃん……」
レイン「だからこのグラタンも受け取れない。作り手に返して来て」
ダウン「……でも……それでもあの子は、あなたに、グラタンを差し出したのよ。それが……どれほどの葛藤と勇気を要することだったか……」
レイン「……」
雪山魚介グラタン「」
ダウン「……冷めてしまうわ」
レイン「……わかったわよ。食べてあげる……この厳寒下で食料を粗末にする趣味もないし」カチャ
パクパク…モグモグ…
ダウン「……美味しいでしょう?」
レイン「………フン。姉さんより料理上手なんじゃない?」
*
―ダウンの家 リビング
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
フメイ「ふー……おいしかった」
セイン「ああ。おいしかった」
妖精「リュアンやるなあ。こんなに料理上手だったなんて」
聖女「ふふ……これからはリュアンさんにもお料理を手伝ってもらいましょうか」
リュアン「え、あ……ええ、と……。はい……」
☆おいしい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+3、戦闘コンマ+5、星属性◯
☆レインとダウンからの評価が少し上がりました
☆リュアンの精神状態が少し上向きました
◇
189 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 20:37:16.64 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家
窓の外「」ビュオオオオオ――
妖精「相変わらず外は猛吹雪だ……。今日は一日中こんな感じかなあ」
聖女「ですね……。こんな時は……以前イリスさんに買っていただいた魔導書を更に読み深めましょう!」
運命変転の魔導書「」ポン
妖精「実際どう? 上手く使えそう?」
聖女「……一応、全文を読んではみましたが……内容を理解できない箇所もけっこうありまして。もう一度最初から読み直してみようかと」
妖精「わあ……まあがんばって。運命に関する魔法なんて全然わからないから、私は応援しかできないけど……」
聖女「ふふ、ありがとうございます。がんばります!」
フメイ「……」
炎スライムの秘伝書「」ポン
セイン「フメイ、その本は?」
フメイ「秘伝書。もう大体わかった」
セイン「そうなのか」
フメイ「んー……セイン、ちょっと付き合って」
セイン「?」
フメイ「この猛吹雪なら、火事を起こす心配もないでしょ」
セイン「戦闘訓練か。わかった」
リュアン「……」
光属性の中級魔導書「」
クロシュ「……光の、本……?」
リュアン「うん。イリスさんに買ってもらった本。もう大体読み込んじゃった……」
リュアンの指先に灯る光「」ポウ―
クロシュ「わあ……」
リュアン「けっこう、できるようになった気がする。だけど……いまいち、わからないこともあって……」
クロシュ「そうなの?」
リュアン「うん……。私、普通の光属性とはちょっと違うのかなあ……」
クロシュ「?」
リュアン「……もう一回読み直してみる。今は……外には出られないし」
クロシュ「うん!」
↓1コンマ
01-15 フメイ 特殊+1 [1/3]
16-30 リュアン 特殊+1 [1/3]
31-45 聖女 特殊+1 [1/3]
46-55 フメイ 特殊+2 [2/3]
56-65 リュアン 特殊+2 [2/3]
66-75 聖女 特殊+2 [2/3]
76-80 フメイ 特殊+3 [3/3]
81-85 リュアン 特殊+3 [3/3]
86-90 聖女 特殊+3 [3/3]
91-98 フメイ・リュアン・聖女 特殊+3 [3/3]
99-00 ???
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 20:39:54.28 ID:+pWZXmyDO
あ
191 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 21:10:14.69 ID:DPWmJtQ10
光属性の中級魔導書「」ペラッペラッ
リュアン「……」
リュアン(やっぱり……私の光属性、この本に書いてあるのとはちょっと違うような……)
リュアン(考えすぎかなあ……)
☆リュアンが自属性への理解を進めました[1/3]
◇
―ダウンの家 リビング
窓の外「」ビュオオオオオオ――
妖精「リュアンと聖女は真面目に勉強中で、フメイとセインはこの猛吹雪の中戦闘訓練を始めちゃった……」
クロシュ「……」
妖精「私たちは……どうしよっか?」
クロシュ「……わたしたちも……本、読む……?」
妖精「今特別に読みたい本はないかなあ……」
ダウン「あら、本を読みたいの?」ヒョコ
妖精「ダウン。まあ、ちょっとやることがなくてね」
ダウン「猛吹雪だものねえ。よおし、それじゃあ蔵書室にご案内して差し上げましょう」
妖精「蔵書室! そんなのがあるの!」
ダウン「ええ。この村で一番たくさんの本を所蔵してる家というのが、何を隠そうここなの!」
クロシュ「わあ!」
ダウン「フフ、まあそもそも竜神村では本を読む習慣があんまりないから当然なんだけどね。回覧板はあるのにね」
妖精「なるほど……。じゃあダウンが趣味で集めた本ってこと?」
ダウン「概ねそうね。この村に時々来る行商人から買ったり、私自身が個人的に綴ってみたものだったり。私以外にはアインズちゃんくらいしか読む人もいないんだけどねえ」
クロシュ「アインズさん!」
ダウン「フフ、もう会ってるみたいね。あの子、竜なのに勉強熱心でかわいいのよ! ここに本を集めてるのも半分くらいはあの子の為みたいなとこがあるかもしれないわ」
妖精「へえ〜、竜なのに勉強熱心……」
ダウン「そして今日のダウン図書館はクロシュちゃんと妖精さんの為に開館しましょう。ささ、こちらです〜」スッ
地下への階段「」ポン
↓1コンマ 調べた伝承
01-60 巨神と竜神の大決戦
61-90 古ドワーフ帝国の繁栄と衰退
91-00 福神と禍神
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 21:11:48.26 ID:qaOgVwx/0
あ
193 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 22:02:31.38 ID:DPWmJtQ10
かつて世界には、大きな大きな体を持つ巨人の神と、大きな大きな体を持つ龍の神がいた。
巨人の神は、繁栄と存続、そして泰平を。龍の神は、破壊と再生、そして闘争を。それぞれ司っていた。
巨人の神と龍の神は、考え方の違いから大規模な衝突を引き起こした。その戦いの中で、山が生まれ、谷が生まれ、川が流れた。
やがて戦いは終わり、傷付いた神々は現世を去った。
地上には、祝福なき命だけが、遺された。
注釈1:竜神村で祀られている竜神とは、この龍の神である可能性が高い。竜神村の平穏を尊ぶ様子を見るに、龍神の遺志は民に受け継がれなかったのかもしれない。
注釈2:巨人の神についての神話・伝承は、古ドワーフの支配圏だった地域の遺跡から発見されることが多い。
注釈3:龍神を祀る竜神村と、巨神を祀る古ドワーフ帝国がかつて存在した大山脈は、この二つの神が同時に祀られている珍しい領域である。
注釈4:巨神と龍神が衝突して生まれた山、谷、川とは、大山脈のことではないかと考えられる。
◆
本『巨神と龍神の大決戦』パタン
クロシュ「わあ〜……」
妖精「へえ〜……巨神と龍神の話は私も聞いたことがあったけれど、大山脈との関連は初めて聞いたな……」
ダウン「うふふ、神話とか伝承って調べてみると面白いのよ。もっと読んでかない?」
時計「」カチ コチ
妖精「いや、今日はこれくらいにしておくよ。そろそろ夜になるし」
ダウン「あら本当! 夜ごはんの支度に取り掛からなきゃ! お昼は美味しいグラタンを食べさせてもらったから、私も負けてられないわぁ〜」
☆巨神と龍神の伝承について知りました
◆
194 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 22:03:59.51 ID:DPWmJtQ10
―竜神村 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
195 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 22:04:28.59 ID:DPWmJtQ10
―朝
ダウンの家 客室
窓の外の吹雪「」ヒュオオオオオ――…
聖女「まだ吹雪いていますが……昨日に比べるとかなり治まりましたね」
妖精「そうだね。これなら家の外には出られそうだ」
フメイ「でも、村の外には出るなって。ダウンが」
セイン「ここは地形によって風と雪の影響を受けにくい。村の外はまだ猛吹雪なのかもしれない」
リュアン「……クロシュちゃん、村の外には出ちゃだめだよ?」
クロシュ「うん」
竜神村滞在4日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪により村外での行動不可)
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 22:05:04.02 ID:glZjh5Nk0
村の住民にダークヒーローイリスの英雄譚を語る
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 22:05:07.17 ID:G4ZKvVhZo
フェルメール著作を以てメアリーとクロシュヴィア談義で仲良くなろう
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 22:06:38.71 ID:zla3+UF0O
ダウンフォールの目を開かせる
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/08(日) 22:11:49.22 ID:yu+nK3YSo
リアルな吹雪く天気だ……
200 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 23:57:01.33 ID:DPWmJtQ10
―竜神村 広場
吹雪「」ヒュオオオオ――
クロシュ「」キョロキョロ
妖精「まだ吹雪いてるし、外に出てる住民はほとんどいないね」
アッシュ「お前たちか! 昨日は大丈夫だったか?」ヌッ
クロシュ「アッシュさん!」
ヴィトナ「無事だったか」ヒョコ
妖精「ヴィトナ! あなたたちも大丈夫だった?」
アッシュ「おう!」
ヴィトナ「私たち、寒さに強い。心配無用」
*
アッシュ「つーわけで今日も隊員の勧誘と情報収集をと思ってたんだが……この雪じゃ住民も外に出ねえよな」
ヴィトナ「?」
アッシュ「ヴィトナちゃんも、古ドワーフ坑道突貫部隊に入隊しないか?」
妖精「名称変わってない?」
アッシュ「気にするな! 報酬の肉は弾むぞ!」
ヴィトナ「む……。だが、坑道への深入り、ダメ。掟で決まってる」
アッシュ「マジか……ボレアスルクスの掟にも坑道には入るなって決まってるのかよ」
妖精「それだけ危ないってことなんだろうね」
アッシュ「よし……ますます燃えてきたぜ! 例え一人でも俺は行くぞ!」
妖精「まあ……無理はしないようにね」
*
アッシュ「しかし今日は子供たちもいねえし、困ったな……。山外の英雄譚でも話してやろうと思ってたんだが」
妖精「山外の英雄譚?」
アッシュ「おう! お前たちは知ってるか? 世界を救った伝説のダークヒーローの物語を!」
クロシュ「わ……!」
妖精「あ、ああ……まあ、知っているというか……」
アッシュ「知ってるなら話が早ぇ! 俺は孤高の冒険者だが、ダークヒーローにもリスペクトを持っている!」
妖精「そうなんだ……」
アッシュ「せっかくだし今日話す予定だった英雄譚を聞いていけ! 相手がいなっきゃ話すもクソもねえからな!」
ヴィトナ「私は群れに戻る。皆、元気で」シュタッ
妖精「あ、ヴィトナ逃げた……」
201 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 23:57:29.24 ID:DPWmJtQ10
アインズ「そこにいるのは……クロシュか。昨日は大丈夫だったか?」スタスタ
クロシュ「アインズさん! うん!」
妖精「あなたがアインズ?」
アインズ「そうだ」
アッシュ「お、アンタが噂の灼髪美人か! 丁度良い、ダークヒーローの英雄譚を聞いていけ!」
アインズ「ダークヒーロー……?」
*
アッシュ「――そしてダークヒーローは、同胞たる人間を殺して、魔族国の自由と尊厳を取り戻したんだ……。誰にも見せられない哀しみの涙を、ぐっと呑み込んで……」
妖精「……」
クロシュ「……」
アインズ「そんなことが……」グッ
アッシュ「……というのが、ダークヒーローイリスが一番最初に登場したエピソードだ。魔族革命は現実に起きたことだし、イリスも実在の人物だって話だぜ」
アインズ「……ダークヒーローイリス、か」
アッシュ「今どこにいるかはわからないらしい。最後に世界を救った後は、故郷に帰って穏やかに暮らしているとも、愛と平和の為に再び戦火に身を投じたとも、人知れず世界を救う為に戦い続けているとも言われている」
アインズ「……会ってみたいな」
◇
202 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 23:58:07.11 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家
ペラッ ペラッ
本を読むダウン「……」
フメイ「……」ジー
セイン「……フメイ、どうした?」
フメイ「……ダウンって、いつも目を閉じてるよね?」
セイン「……そういう風に見えるだけじゃないか?」
フメイ「絶対閉じてる。まぶたがピタッてくっついてるもん」
セイン「そうか……よく見ていなかったから気付かなかった」
フメイ「でも今、本を読んでる」
セイン「ああ」
フメイ「……本を読んでるってことは……目を開けてるはず」
セイン「確かに、目を開けなければ本は読めない」
フメイ「よおし……今なら、ダウンがどんな目なのか、確かめられる……!」トコトコ
セイン「……止めた方が良いだろうか」
本を読むダウン「……」
フメイ「……」ソロリソロリ
フメイ(横から……ダウンの顔を覗きこんじゃえ)
フメイ「……」ジッ
フメイの方に振り向いて糸目で微笑むダウン「」ニッコリ
フメイ「んわっ!?」コテッ
ダウン「も〜、フメイちゃんたら……。淑女のお顔を無遠慮に覗き込むなんて、お仕置きが必要かしら?」
フメイ「フメイ、悪くない! ただ、見ただけ……!」
ダウン「……もし私が、見た者を全て殺す死の魔眼の持ち主だったら……どうするの?」
フメイ「!?」
セイン「……そんな魔眼の持ち主なのか?」スッ
ダウン「フフ、冗談よ。でもね……普段閉じられている目には、そういう禁忌が内包されていることもあるの。好奇心に釣られて迂闊に覗き込んじゃだめよ?」
フメイ「むー……」
セイン「……すまなかった。フメイも、謝ろう」
フメイ「ごめんなさい」ペコリ
ダウン「ふふ、わかればいいの!」
フメイ「……でも、本読んでる時って、開けてるの?」
ダウン「どっちだと思う?」
フメイ「んー……閉じてる!」
ダウン「答えはぁ……秘密!」
フメイ「え〜!」
◆
203 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/08(日) 23:59:43.03 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 客室
窓の外の吹雪「」ヒュオオオオオ――
メアリー「……やることがありません。何もしないでいるのは、楽ですが……つらい……」
ガチャッ
クロシュ「メアリーさん!」
リュアン「メアリーさん、こんにちは……」
聖女「お邪魔します……ていうのはおかしいでしょうか」
メアリー「……こんにちは、皆さん。本日はどういったご要件で……?」
クロシュ「これ……!」スッ
本『クロシュヴィア伝説』ポン!
メアリー「えっ……? これは……クロシュヴィアの……画集……?」
クロシュ「うん! えっと、フェルメールちゃんが……作ったんだって……」
メアリー「フェルメール……なるほど。納得できます」
聖女「……デロデロ教内でも、フェルメールさんの評判はそのような感じだったのですか?」
メアリー「そうですね。特に害はなかったので放っておかれていました」
リュアン「そ、そうだったんですか……」
メアリー「ついでに伝えておきますが……我々の活動は、団体としてのデロデロ教は関わっておりません」
聖女「……やはりそうですか」
メアリー「はい。デロデロ教にそのような組織力はありません。彼らただ、救いを求めて導師の元に集っただけの哀れな力なき者たちなのですから……」
リュアン「では……メアリーさんのように、クロシュヴィア様と一緒に動いているのは、極少数……?」
メアリー「そうです。構成員はデロデロ教の導師であった者が主ですが、全くデロデロ教と関わりのなかった者もいます」
クロシュ「そうなんだ……」
メアリー「それで……その本を、どうするのですか?」
本『クロシュヴィア伝説』
クロシュ「あ、うん! えっと……いっしょに……読む?」
メアリー「私に拒否権はないと思うのですが……。では、一緒に読みます」
クロシュ「ん!」
*
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/09(月) 00:00:11.10 ID:xki7YslB0
本『クロシュヴィアちゃんはとても尊く美しく可愛らしい。あまねく民草を照らす導きのデロデロである――』
挿絵『クロシュヴィアちゃんの寝顔』
挿絵『椅子に座るクロシュヴィアちゃん』
挿絵『演説するクロシュヴィアちゃん』
挿絵『温泉入浴クロシュヴィアちゃん』
挿絵『ごはんを食べるクロシュヴィアちゃん』
挿絵『空を飛ぶクロシュヴィアちゃん』
挿絵『フェルメール王女に抱っこされるクロシュヴィアちゃん』
挿絵『クロシュヴィアちゃんとお友達のクロシュちゃん』
メアリー「……すごいですね。これは」
クロシュ「んへへ……」
聖女「ふふ、かわいらしいですよね」
リュアン「……こうして見ると……確かに、かわいらしさを感じますけど……」
クロシュ「メアリーさん……クロシュヴィアちゃんのこと、好き……?」
メアリー「……私などが、好意を抱いて良い存在ではありません」
クロシュ「ほえ……?」
メアリー「そもそも……好意とは、期待や執着と言った害悪に容易に転じ得る、危険な感情です……。私たちは……何に対しても、好意を抱くべきではない……と考えています……」
聖女「それは……確かに、そういう負の側面は無視できませんが……。何をも愛しく思わずに生きていくなど、難しすぎますし……そもそも、不可能ではないですか」
メアリー「……はい。不可能です。だから……この世界では、いつまでも悲劇が繰り返され続ける……」
クロシュ「……」
メアリー「フェルメールは……最後に、デロデロを正しく理解したそうですね……。彼女は……その後、どうなりましたか? 愛していたクロシュヴィアに裏切られたと感じて、怒りましたか……? それとも、クロシュヴィアの言う事は絶対だと、自ら傀儡に成り下がった……?」
クロシュ「……どっちでも、ない……。フェルメールちゃん……クロシュヴィアちゃんと、お話……したいって……」
メアリー「……!」
聖女「……フェルメールさんは……デロデロ番号マイナス1番であると同時に、オリシン王国の王女として生きていく決意を、お固めになりました。メアリーさんの危惧するような……かなしいことには、なりませんでした」
メアリー「……そう、だったのですね。それならば……良かったです」
クロシュ「うん……」
メアリー「……すみません。フェルメールのことを、侮っていたようです」
クロシュ「ん……フェルメールちゃん……すごい……!」
メアリー「……」
リュアン(フェルメールさんは……自分で、何が正しいかを考え続ける道を、選んだ……。クロシュヴィア様への愛に、振り回されず……自分の意志を貫いて……)
リュアン(……でも、じゃあ……やっぱり、愛は害悪……?)
リュアン(私が……シノホシを許せないでいるのは……愛してくれた人を、殺されたから……)
リュアン(……許せないことは、悪いこと? 許すことが正しい?)
リュアン(………もっと……ちゃんと、考えなきゃ……。本当の……正しさを……)
☆メアリーからの評価が少し上がりました
☆リュアンが思考が進みました
◆
205 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/09(月) 00:17:10.65 ID:xki7YslB0
というわけで本日はここまで。次回は竜神村滞在5日目、またしても猛吹雪となってしまいました
落ち込むリュアンちゃんと一緒にあったかグラタンを作って食べ、あたたかなひとときを過ごす一行。そのグラタンは寂しがりのエルダーサキュバスにも届けられ、その胃袋へと収まったのであった。罪深きエルダーサキュバスは、そのグラタンのぬくもりに何を思うのか。若き旅人リュアンは、憎しみを抑えて考えを深めていく――
そして明かされる古代の神々による大決戦神話。巨人たる神と龍たる神は、激しい戦いの果てに地上を去った。あかちゃんスライムは太古を駆け巡った迸りに圧倒され、歴史のすごさを思い知る。全ては過ぎ去りし過去のことであった――
そしてアッシュ氏からダークヒーロー譚を聞いたり、フメイさんがダウン氏のおめめの真実に辿り着けなかったり、メアリーさんとクロシュヴィア談義やフェルメール談義をして考えを深めたりしつつ、天候は巡る。猛吹雪は吹雪となり、そしてまた猛吹雪へ――
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日の予定です。よろしくお願いいたします
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/09(月) 00:43:43.28 ID:fja8fx0jo
ダウンさんは妹より秘密主義なのかもしれない
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/09(月) 01:14:49.69 ID:3PmD48Lbo
おつ
うーむ一向に天候が良くならない…
今はリュアンの心のケアに専念かなぁ
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 11:13:52.39 ID:a/KEeI0Co
思ったよりやべー絵本
209 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 14:54:35.18 ID:mOdMmeIn0
ダウン氏が秘密主義者かどうかは今のところはっきりしていませんが、なんでもあけすけにお話するタイプの方ではないかもしれません。ダウン氏の目がどのような目なのかは今のところ闇に包まれていますが、本を読んでいる最中に目を開けているかどうかも実のところ闇に包まれています。フメイちゃんはまだ少し気になるようです
コンマの狙い撃ちでもしない限り、悪天候になる確率は約1/3くらいのようです。3日連続で悪天候が続くのは運が悪いとしか言えないかもしれません。大山脈の天気は荒れやすいそうです
リュアンちゃんはグラタンを作ったり食べたりしたことで少し持ち直したと言えるかもしれません。とはいえまだ完全に健康になったとも言えないため、何かしらの働きかけを行えばより良いかもしれません
フェルメール氏が描いた本はクロシュヴィアさんについてたくさんのことが書かれているそうです。しかしクロシュヴィアの真意に迫る部分についてちゃんと書かれていないという指摘もあります。この本が書かれた当時フェルメール氏はデロデロのことを正しく理解できていなかったため、そのような内容になってしまったのかもしれません
210 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 14:55:00.83 ID:mOdMmeIn0
―竜神村 滞在5日目 天候:猛吹雪
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
211 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 14:55:36.71 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 客室
窓の外の猛吹雪「」ビュゴオオオオオオ――…
スライムクロシュ「〜〜…!」モニャニャ
フメイ「また猛吹雪に逆戻りしちゃった……」
セイン「今日も外には出ない方が良さそうだ」
妖精「そうだね……大人しくここのお世話になるしかない。幸い蔵書室も開放してくれたから、読みものには困らないよ」
聖女「もし都合が合えばダウンさんやレインさんとお話してみるのも良いかもしれませんね」
リュアン「……そうですね。お話……」
竜神村滞在5日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(猛吹雪続行)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 14:57:02.17 ID:ipTxa2TT0
妖精、クロシュに絵本を読んであげる
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 15:04:56.14 ID:5eO28+gqO
血分身フレメアが手紙の返事を持ってきたので読む
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 15:11:34.53 ID:h8cQiBWPo
リュアン&聖女とレイン&ダウンの四者面談
215 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 17:00:20.54 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 蔵書室
本棚「」 本棚「」
本棚「」 本棚「」
クロシュ「」キョロキョロ
妖精「魔導書、歴史書、文学、絵本……いろいろあるね。クロシュは何を読みたい?」
クロシュ「ん……えと……何が、いい……?」
妖精「そうだなあ……私たちは本の国オリシンを通って来たわけだから、せっかくならオリシンにも置いてないような本が良いかもね」
クロシュ「そうなの?」
妖精「うん。世界中の本を所有すると言われるオリシンにもない本なんてほとんどないんだけど、例外もある。例えばこれとか」スッ
絵本『サキュバスのおんがえし 著:ダウン・フォール』ポン
クロシュ「わ!」
妖精「ダウンが書いたらしい本もけっこうあるみたい。オリシンといえど個人が書いた本までは集められないだろうからね」
クロシュ「ダウンさん、絵本、すきなのかな……?」
妖精「さあ……。他にはダウンが書いたらしき魔導書とかもあるみたい」
クロシュ「わあ……」
妖精「でも流石にエルダーサキュバス向けの魔導書なんて私たちが読んでも仕方ないからね。絵本でも読んでみよっか」
クロシュ「うん」
↓1選択 どれを読む?
1.サキュバスのおんがえし
2.泡と消ゆ
3.■■■■回死んだ■■■■■■■
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 17:04:31.16 ID:a/KEeI0Co
3
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:41:13.56 ID:mOdMmeIn0
妖精「……ん? この本……」
古びた絵本『■■■■回死んだ■■■■■■■』モニョモニョ
クロシュ「……!」
妖精「これ……スライム文字!? でも……題名がほとんど塗りつぶされてる。著者名も書かれてない……」
クロシュ「……」
妖精「……読んでみよう。いい?」
クロシュ「……うん!」
◆
218 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:43:06.36 ID:mOdMmeIn0
―1―
むかしむかし あるところに いっぴきの でろでろがいました。
でろでろは みんなのことが だいすきでした。
くさ き とり けもの さかな ひと かに かたつむり
みんな みんな だいすきでした。
でも
みんな しにました。
うまれたものは かならず しにました。
でろでろが どれだけ いっしょうけんめい すくおうとしても
れいがいなく しにました。
やがて でろでろも
しにました。
*
―2―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
―3―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
―4―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
219 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:44:14.58 ID:mOdMmeIn0
―■―
でろでろが なにもかも いやになり
かぜとなって そらにとけていると
したのまちから ふしぎなけはいを かんじました。
でろでろが おりてみると そこには
くろいあかちゃんのでろでろが すごいえを かいていました。
だれもがすくわれる すばらしいえ でした。
でろでろは はっとしました。
このやりかたなら きっと うまくいく。
みんなをすくって こんどこそ しあわせになれる。
でろでろは くろいあかちゃんのでろでろに おれいをいい
はりきって うごきはじめました。
でも
いままでに しんでいった ものたちは
もう すくえません。
くだけちって ほしにとけた たましいは
もう もどりません。
くろいまものにぶつかって きえさった いのちは
もう かえりません。
でろでろは こんかいも
まにあわ
(ここでこのページは破れ、後のページは全て落丁している)
◆
220 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:45:32.54 ID:mOdMmeIn0
―蔵書室
クロシュ「……」
妖精「こ、これは……一体……!?」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」
妖精「や、やっぱり……クロシュヴィアのことなの……!? この本に書かれているのは……!」
クロシュ「……」
妖精「ま、待って待って……。前にもこんな本があったよね。あれは確か……クロだ! クロの記憶が封じられた本! 大魔女が、魔王化したクロを魔王と分離する為に使われてた! でも……」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃんは……魔王じゃない……。記憶も……ちゃんと、あると……おもう……」
妖精「だよね……。だからこれは、あれとはまた別の類の本……? 媒体も絵本だし……ううん、一体どういうことなんだ……」
ダウン「どうしたの? 何か変な本でもあった?」コツコツ
クロシュ「!」
妖精「あ、ダウン! えっと、この本なんだけど――」
何も置かれていない机「」ガラン
ダウン「……? この本って、どの本かしら……?」
クロシュ「!?」
妖精「あ、あれ……!? クロシュ、あの本は……!?」
クロシュ「わ、わかんない」キョロキョロ アタフタ
ダウン「も〜、お姉さんを怖がらせようとしてるの? 悪い子たちね」
妖精「ち、違うんだよ! 本当に、スライム文字の本が……」
ダウン「スライム文字……私、今まで生きてきた中で一度も見たことないわよ?」
妖精「ええ……」
クロシュ「……」
*
―ダウンの家 客室
クロシュ「……」
妖精「さっきの本……一体何だったんだろう……」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」
妖精「クロシュヴィア……デロデロ化を企んでる過激な奴だけど……ちょっと心配だね……」
クロシュ「うん……。でも……えっと……」
妖精「ん?」
クロシュ「あの本に……クロシュヴィアちゃんの、欠片……なかった、とおもう……」
妖精「そうなんだ。確かクロの本の時は、クロの因子があったんだよね。それがなかったってことは……クロシュヴィアとは無関係……?」
クロシュ「………わかんない」
妖精(……最後のページが破けていたのも気になる。間に合わない――と続きそうな書き方だったけれど……誰が、どんな意図で、あのページを破いたのだろう……)
妖精(後のページが全部落丁していたのも……意図的なもののように思える……)
妖精(ダウンが来て消失したのは……何者かが、私とクロシュだけに何かを伝えようとしたから、とか……?)
妖精(……何もわからない。考えるだけ無駄か……)
妖精(ひとまず、頭の片隅に置いておこう……)
□謎の絵本?を読みました
◆
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:46:47.28 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 庭
猛吹雪「」ビュゴオオオオオ――
溶ける雪「」ジュワワワ
フメイ「んー……」チリチリ
セイン「?」
フメイ「……フメイも、武器とか……持った方がいい?」
セイン「武器……剣や槍とかか?」
フメイ「あと……杖とか」
セイン「杖……」
フメイ「これ、見て」スッ
木の杖「」ポン
セイン「木の杖……聖女のか」
フメイ「うん。借りてきた。大体の人は、杖使うと魔法が強くなるんだって」
セイン「そうらしいが……」
フメイ「だから、フメイもやってみる」
セイン「ああ、いいと思う」
フメイ「ん。見てて」
木の杖「」スッ
フメイ「……」チリチリ
赤熱する木の杖「」ジジジ
フメイ「やっ!」
カッ!!
ボンッ!!
黒焦げの杖「」プスプス…
フメイ「あっ」
セイン「……」
フメイ「お、おかしい! フメイ、火の球撃とうとした! なのに爆発するし、球も出ないし……!」
セイン「……後で聖女に謝ろう。僕も一緒に頭を下げる」
フメイ「うー……」
222 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:47:24.20 ID:mOdMmeIn0
バサッバサッ
セイン「!」シャキン
フメイ「敵?」
セイン「わからない。魔族の気配だ」
赤いコウモリ「」バサッバサッ
フメイ「わ、赤いコウモリ」
セイン「あれは……血か?」
赤いコウモリ「」バササッ
手紙「」ヒュンッ
セインの手「」パシッ
フメイ「手紙?」
セイン「手紙だ」
赤いコウモリ「」バサッバサッ
フメイ「あ、飛んでく」
セイン「手紙を届けに来ただけか」
*
―ダウンの家 リビング
手紙「」
レイン「……もう返事が来るなんて。よほど暇なのかしら」
フメイ「なんでレイン宛なの? 出したのクロシュなのに」
セイン「内容がほとんどレインの指示によるものだったからだろう」
レイン「悪かったわね、酔っ払いの戯言なんかに付き合わせて」
クロシュ「んーん!」
フメイ「それで、どんなこと書いてあるの?」
レイン「中身は、近況報告と、魔族国の亡命受け入れ体制の紹介……そしてあなたたちに迷惑をかけないように、というお願いね」
セイン「……言っては何だが、あの吸血鬼の手紙とは思えないな」
レイン「フリューゲル・バイオレットの入れ知恵……というより、代筆かもしれないわね」
セイン「なるほど……フリューゲルか」
レイン「言われなくともあなたたちに迷惑をかける気はないし、魔族国に亡命する気もないわ」
◆
223 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:49:20.46 ID:mOdMmeIn0
―夜
ダウンの家 リビング
窓の外「」ビュオオオオオ――
紅茶「」ホカホカ
どんぐりクッキー「」
ダウン「それで、次は日干ししたどんぐりをフライパンに――」
聖女「はい……! 日干ししたどんぐりをフライパンに――」メモメモ
ガチャッ
ガチャッ
レイン「……」
お風呂上がりリュアン「……」ホカホカ
聖女「あ……」
ダウン「あー……」
レイン「……言いたいことがあるなら、はっきり言え」
リュアン「……っ」
ダウン「ちょっとレインちゃん! どうしてそんな怖い言い方しかできないの!」
レイン「怖い言い方? あちらが勝手に怖がっているだけよ」
ダウン「も〜!」
レイン「……言いたいことも言えない弱虫なら、それでもいいわ。でも目障りだから私の視界に――」
リュアン「……大勢の人を死に追いやった冷酷な殺戮者を怖がるのは、おかしいですか」キッ
レイン「……フン、言えるじゃない」
リュアン「……私は……あなたに、大切な人を殺されました」
レイン「……だから、何?」
リュアン「……あなたは……どうして平気で、殺せるんですか? あなたも大切な人を……勇者サインさんを、失っているのに。喪う哀しみは、あなたも知っているはずなのに。どうして、ですか……!?」
レイン「……知らないわ。他人のことなんて」
リュアン「……自分さえ良ければ、他人なんてどうでもいいんですか」
レイン「そうよ。誰だってそうでしょう」
リュアン「違います!! 誰だって、あなたみたいに八つ当たりで大勢を殺す人にはなれない!!」
レイン「……お前……私を八つ当たりだと……?」
リュアン「そうじゃなかったら何なんですか!? 勇者サインさんが死んで、その哀しみをどうにもできなくて、自分より弱いものをなぶり殺して鬱憤を晴らしてる最低サキュバスでしょう!! 勇者サインさんが生きていたら、きっと討伐対しょ――」
シャッ ガシッ
首を掴まれたリュアン「ぐえっ」
レイン「黙れ……!! 望み通り……この激しい鬱憤を晴らす為に、今ここでお前を縊り殺してやる!!」グググ
聖女「リュアンさん!!」
ダウン「レインちゃん!! やめなさい!!」
224 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:50:17.60 ID:mOdMmeIn0
レイン「うるさい! この小娘は、あろうことか私のみならずサインのことをも愚弄したのよ!! 絶対に生かしておくものか――」
リュアン「こ……殺しの理由すら、サインさんに、押し付けるんですか……!!」
レイン「貴様っ……!!」
リュアン「もし、天国が、あったとして……あなたみたいな、悪党が……サインさんと……再会できる、もんか……!!! だって、あなたは、地獄――」ギギギ
レイン「黙れェェェ!!!!」ググッ
パヒュン――
セイン「……そこまでだ」ガシッ
レイン「あっ……さ、サイ――」
リュアン「――げほっがはっ、ごほっ……!!」ドテッ
聖女「リュアンさん! 大丈夫ですか!?」トテテッ
ダウン「すぐに手当をするわね!」トテテッ
レイン「ち、違うのよ、違うの……あいつが……サインのこと、悪く言って……」オロオロ
セイン「……落ち着け。僕はセインだ」
レイン「あっ……」
セイン「……どうしてこんなことになったのか、説明が欲しい」
ダウン「……私から説明するわ。レイン……大人しくしていてね」
レイン「……」
風呂上がり妖精「な、なになに!? 何の騒ぎ!?」ホカホカ
風呂上がりクロシュ「わわ……」ホカホカ
風呂上がりフメイ「なんか……面白いこと、あった?」ホカホカ
*
225 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:50:46.68 ID:mOdMmeIn0
妖精「つ、つまり……リュアンとレインが口論をして、最終的にレインが手を出した、と……」
クロシュ「えっと……手を出した方、負けだから……レインさんの負け……?」
聖女「……まあ……そうかもしれません……」
レイン「……」ドンヨリ
フメイ「リュアン、ちょっとは気が晴れた?」
リュアン「えっ……あ、ええと……」
フメイ「シノホシ、嫌いなんでしょ。ミュージアで……酷いこと、したから」
リュアン「……」
セイン「……ん? 待ってくれ……リュアンが縁者を失ったというのは……」
リュアン「……はい。ミュージアの……シノホシ襲撃による大破壊で、飛んできた瓦礫が……」
セイン「………」
土下座するセイン「」バッ
リュアン「えっ!? えっ、えっ!? な、なんで……」
土下座セイン「……すまない。それは……僕のせいだ……」
リュアン「ええっ!?」
土下座セイン「あの破壊は……僕の力によるものだ」
リュアン「ど、どういう……」
妖精「そうだけど、違うの! 確かにあの破壊はセインの力によるものだけど……セインにあの力を使わせたのはシノホシの襲撃が原因だし、セインにあの力を持たせたのも元を辿ればカリス・ノーランドってやつが悪いんだ! あの件についてセインが悪いことは何もないんだよ、リュアン!!」
リュアン「は、はい……」
土下座セイン「だが……あれは、やはり僕の……」
妖精「セインは黙ってて!」
土下座セイン「……わかった」
ダウン「……あの子……似てるけれど、やっぱりサインくんとは違うのね」
レイン「……」
ダウン「サインくんなら……自分が悪いと思っても、土下座しなかったわ。謝ったら……相手が、思いっきり自分を恨めなくなるから、って……。不器用だったわよね……」
レイン「……そうね……」
ダウン「でも……あの子のように、正面から赦しを請うことも、弱さではないかもしれないわね」
レイン「………部屋に戻るわ」スクッ
ダウン「……ええ。今夜も冷えるから、温かくしてね」
レイン「……」スタスタ
リュアン「……」
レイン「……一昨日の、グラタン」スタ
リュアン「!」
レイン「………美味しかったわ……」スタスタ
ガチャッ バタム…
リュアン「……」
◆
226 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:51:16.12 ID:mOdMmeIn0
―深夜
ダウンの家 客室
ベッドに横たわるリュアン「……」
リュアン(シノホシの発足は、かつての王国による急進的な諸外国への侵攻や他種族排斥が原因だった……らしい)
リュアン(シノホシは元々、王国に滅ぼされたリーリアの元国王ザイルと、彼に率いられた僅かなリーリア民によって結成されたもの、なのだそう……)
リュアン(そして……王国も元は、他種族に虐げられ、怯えて暮らす小さな国だったのだとか……)
リュアン(力を得た王国が強行的に他種族を攻撃したのは、弱かった頃に植え付けられた他種族への恐怖心ゆえ……)
リュアン(…………)
リュアン(……悪いのは……シノホシ、カリス・ノーランド、王国、種族間格差……)
リュアン(どれかが、悪いわけではなく……どれもが、悪かったとも言える気がする……)
リュアン(どれか一つを恨むのは……違うかも……)
リュアン(でも、じゃあ、どうすればいい? やっぱり……恨みの感情を持つこと自体が、間違い……?)
リュアン(メアリーさんのように、自分の心を強く律して、デロデロを目指すのが正しさ?)
リュアン(考えれば考えるほど、世界のどうしようもなさばかりが浮き彫りになっていく気がする)
リュアン(でも……)
――レイン『グラタン……美味しかったわ……』
リュアン(……何もかもが、どうしようもないわけじゃ、ない……気もする……)
リュアン(もっと……考えよう。妖精さんと聖女さんなら、私よりいっぱい考えてきて、詳しいだろうし……)
リュアン(クロシュちゃんとフメイちゃんとセインくんは、私のこと、対等の友達と思って接してくれてる……)
リュアン(うん……がんばろう)
リュアン(……ところで、レインさんにはちょっと、酷いことを言っちゃったかも……)
リュアン(罪のない人をたくさん殺したとはいえ、彼女自身もすごく苦しんでいる。苦しんでいるのなら……やっぱり、救われて欲しいって、思う)
リュアン(機会があったら、謝ろう……謝らせてくれるかなあ)
☆リュアンのメンタルが復調しました
☆リュアンの思考が進みました
◆
227 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:57:46.19 ID:mOdMmeIn0
―竜神村 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
228 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 22:58:21.95 ID:mOdMmeIn0
―朝
ダウンの家 リビング
窓の外「」ビュオオオオオ――
ダウン「少し治まったけれど、まだ村の外には出ないでね。雪だるまになってそのまま凍死しちゃうわ」
クロシュ「ん」
聖女「長引きますね……この時期はいつもこんな感じなんですか?」
ダウン「4日連続で悪天候が続くのはかなり珍しいわ。村の外はどれほど荒れても、村の中はけっこう穏やかな日が多いから」
フメイ「すごく運が悪い?」
ダウン「そういうことねえ」
妖精「お天気ばかりはどうしようもないからなあ……」
セイン「無理に動いて凍死するくらいなら、力の温存に当てるのも一つの手だ」
リュアン「ですね。村の中でできることをやっていきましょう。ところで、レインさんは……?」
ダウン「レインちゃんはまだ寝てるわ……。昨日のことが堪えたみたい……」
リュアン「………」
ダウン「あなたが気にしちゃだめよ?」
リュアン「は、はい。わかってます」
☆目標が追加されました
・山越えの手段または道筋を探す
☆努力目標が追加されました
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)
竜神村滞在6日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
229 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 23:02:23.29 ID:mOdMmeIn0
コピペミスです。このレスは安価に含まれません
竜神村滞在6日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪により村外へ移動不可)
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 23:06:58.69 ID:0cwIpyfh0
シノホシ結成の過程やクロシュ達との闘い、メンバーの現状を改めて話し合う。
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 23:07:26.27 ID:GCNb8Dnco
ソフィアとかいうロスチャイルドがきているとフェルメールにスライム念波でも飛ばす。
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/14(土) 23:31:55.72 ID:ipTxa2TT0
今度はリュアンとレインで食事作り
233 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/14(土) 23:44:52.09 ID:mOdMmeIn0
というわけで本日はここまで。次回はついに悪天候以外のランダムイベント坑道ガイドさん来訪編、シノホシのことや現状について話し合おう編、ソフィア氏についてフェルメールちゃんに聞けたら聞いてみたい編、リュアン氏とレインちゃんのパリパリクッキング編です
謎の絵本のようなものを読んでびっくりしたり、赤血分身コウモリさんからフレメアさんからの手紙を受け取ったり、レインさんとリュアンちゃんが口論をしたりした一日でした。
激しい口論の果てに、首を掴まれたりしながらもなんとか勝利を治めたリュアン。しかしその心に生じるは勝利の歓喜ではなく、静かなるかなしみと憂いであった。正しさとは。デロデロとは。愛とは――。リュアンの思索は、まだ始まったばかり。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 00:30:34.30 ID:6x+If9bmo
おつ
ようやく晴れるぞぉ!次回早速探索したいな
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 11:34:21.92 ID:0CrDu4Qpo
今回はクロシュヴィア関連ではなさそうな事案
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 13:01:49.00 ID:ocr4zAEgO
乙
リュアンちゃんレスバ強者説
237 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 19:30:28.87 ID:PKXGYbEf0
荒天続きにより村の外へ出られませんでしたが、明日は久しぶりに穏やかな日となる予報のようです。貴重な日を有効に活用していただけたら良いかもしれません。慎重に慎重を重ねて調査に向かうのが良いでしょう
クロシュヴィアさんが今回の件に関わっているかは今のところ定かでありませんが、今のところクロシュヴィア氏の影や形は見られないようです。クロシュヴィアさんの動向については今後も注視していくのが良いでしょう
リュアンちゃんは特別口論に強いというわけではありませんが、今回は勝利を治めたようです。どちらかというと、レイン氏が無意識下で自身の行為に負い目を感じていたことが決定的な差となったのかもしれません。口論は自己肯定力が大きいと有利です
238 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 19:31:03.08 ID:PKXGYbEf0
―竜神村 広場
吹雪「」ビュオオオオ――
アッシュ「おう、お前たち! 聞いてくれよ!」タッタッタッ
妖精「うわ、いきなり何」
クロシュ「?」
アッシュ「見つかったんだよ! 坑道のガイドが!!」
妖精「ええ?」
銀ショートのケモ耳小柄女性→リーシア「どうも〜。坑道ガイドのリーシアです」ニコニコ スタスタ
クロシュ「もふもふ……!」
妖精「雪豹の……獣人!」
アッシュ「おう! ここらで一番坑道に詳しいガイド……らしい!」
妖精「ガイドか……最近ちょっと坑道で不穏な噂があったりするみたいだけど、大丈夫なの?」
リーシア「ご案内には支障ありませんが、ご心配なら事態が落ち着くまで少々お待ち頂くのも良いかと思いますねえ」
アッシュ「……というわけだ! 見た目の通りモフモフで物腰も柔らかい良いガイドさんだぜ!」
リーシア「うふふ、お世辞はやめてくださいませ」ニコニコ
クロシュ「おせじなの?」
アッシュ「お世辞じゃないぞ!」
リーシア「そういうわけですから、坑道案内が必要でしたら是非ご相談くださいね。坑道を通った下山ルートの方ももちろん対応できます」
妖精「あっ、そうか。坑道も山越えルートの一つだったよね、そういえば」
リーシア「はい。この村で立ち往生しているとアッシュさんからお聞きしております。坑道内ならば、外の天候も雪崩も関係なく安全に通行できますよ」
クロシュ「妖精さん……山越え、できる!」
妖精「そうだね……。でもお高いんでしょ?」
リーシア「……うふふ。お気持ちだけでも大丈夫ですよ。私、困っている人を助けるのが好きなのです」
クロシュ「わあ!」
妖精「う、うーん……? まあ、検討してみるよ。ありがとう」
リーシア「前向きにご検討くださいね〜」
☆坑道ガイドのリーシアと知り合いました
坑道に入る際、ガイドを依頼することができます
*
239 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 19:34:01.55 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 リビング
暖炉「」パチパチ
紅茶「」コトン
ダウン「シノホシは元々……リーリア国王ザイルに率いられた、難民の集団だったの」
リュアン「難民……」
ダウン「初めは正式名称もなくって、ただのリーリア難民としか呼ばれていなかったわ。あの頃は、ザイルもレインも、生き残った民が安心して生きられる地を探そうと必死だった。テロなんて考えもしなかったはずよ」
聖女「そうだったのですか……。すみません、初めて知りました……」
ダウン「……大陸の南側には、ちゃんと伝わっていないのね。まあ、大山脈を隔てればほとんど別世界のようなものだもの。仕方ないわ……」
セイン「では、リーリア難民がテロ組織シノホシとなったのはなぜだ?」
ダウン「そうねぇ……。もしクロシュちゃんたちが、王国に殺されたら……セインくんは、黙っていられる?」
セイン「……そういうことか」
ダウン「そう。機序はシンプルよ。命からがら生き延びて厳しい生活を続ける難民たちの間で……死の恐怖や生の渇望を凌駕する、王国への憎悪が膨らんでいった……」
リュアン「……」
ダウン「飢餓や病、王国兵による残党狩りで、生き残った僅かな民たちも数を減らしていったわ。そのことがより一層、王国への憎しみに拍車をかけた。王国さえいなければ、家族も友達も死なず、家も追われず、こんな苦しい逃亡生活に身をやつすこともなかったのに……きっと誰もが、そう思わずにはいられなかったはずよ」
聖女「……だから……国王ザイルは、決起してしまった……のですか」
ダウン「そう。戦えない者や、生きることを選ぶ者は、北部に残り……ザイル率いる復讐派は、大陸の南へと渡ったわ。それからよ……リーリア元国王ザイル率いるテロ組織シノホシ≠ェ、過激な破壊活動をしているという話を聞くようになったのは」
リュアン「……」
ダウン「でも今はもう活動を続けられないくらい、人員も減ってしまったそう……。聞けば、もうリーリアの者はザイルとレインしか残っていないというじゃない……。儚いものね……」
◆
240 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 19:36:20.92 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 客室
ペラッ ペラッ
本『クロシュヴィア伝説』ペラッ
フメイ「……」
妖精「フメイが読書なんて珍しいね……うわ、それフェルメールの本じゃない」
フメイ「クロシュヴィアのこと、見てみよって思って」
クロシュ「わあ……!」
妖精「うーん……その本、フェルメールの主観に寄り過ぎてるからあんまり参考にはならないかも……」
フメイ「そうなの?」
妖精「たぶん」
フメイ「ふうん……」
本『著者:フェルメール・ド・オリシン』
フメイ「あ、この本オリシンの苗字になってる」
妖精「これを出版した時は既にオリシンの王女になってたんじゃない?」
フメイ「えっと、前の苗字はロスチャイルドだっけ?」
妖精「うん。今は……オリシンの王女として生きてくって」
フメイ「なんだっけ……他にもいるんだよね、ロスチャイルド」
妖精「そう。この山にも、ソフィアっていうのが来てるらしい……」
フメイ「ソフィア・ロスチャイルド……どんなロスチャイルド?」
妖精「さあ……。悪評通りのロスチャイルドだと困るなあ……」
クロシュ「……フェルメールちゃんに……聞いてみる……?」
フメイ「聞けるの?」
クロシュ「わかんない……でも、聞けるかも……!」
妖精「もしかして、星脈を介した通信で?」
クロシュ「やってみる……!」デロデロ
デロデロ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
デロデロ…モニョモニョ…
↓1コンマ
01-60 大きな気配
61-90 フェルメール
91-00 ??
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 19:48:51.81 ID:0CrDu4Qpo
でかく
242 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 22:35:51.74 ID:PKXGYbEf0
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
スライムクロシュ「!」モニョッ
スライムクロシュ「」キョロキョロ
スライムクロシュ「……」
クロシュ(ひんやりしてる)
クロシュ(誰もいない)
クロシュ(スライムは……みんな、溶けちゃった)
クロシュ(ここも……)
…ロシュ…… …クロシュ……
クロシュ(!)
…クロシュヨ…… …キコエルカ……
クロシュ(おおきな、気配……わたしを、呼んでる……?)
…ヤマノオクニテマツ……
クロシュ(山の、奥……どうして、わたしを待つの……?)
………………
クロシュ(聞こえなくなっちゃった)
スライムクロシュ「……」
スライムクロシュ「!」モニョッ
クロシュ(フェルメールちゃんと、お話するんだった)
クロシュ(通じるかな……?)
スライムクロシュ「〜〜〜〜」モニョモニョモニョ
モニョモニョモニョモニョ――
*
243 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 22:36:23.49 ID:PKXGYbEf0
―その頃
オリシン王宮 フェルメールの私室
片付いた部屋「」サッパリ
フェルメール「さて……この国でやるべき仕事も大方片付きましたし、そろそろわたくしも行かねばならない頃ですわ」
フェルメール「クロシュちゃんたちは無事でいらっしゃるかしら……大山脈越えとなると、心配せざるを得ませんわ……」
透明な液体の入った小瓶「」チャプン
フェルメール「クロシュヴィアちゃんからもらった、スライム界に入る為の甘露……。元は白かったのに……透明になって、効能も失われてしまいましたわ……。皆さん……ご無事でいらっしゃると良いのですけれど……」
モニョニョニョ
フェルメール「ふぇっ!?」
黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「甘露が、黒に……!? まさかクロシュちゃんですの!?」
黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「こうしてはおられませんわ! ええいっ!」グッ
グイッ ゴクッ
*
244 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 22:37:04.64 ID:PKXGYbEf0
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「――はっ!?」バッ
スライムクロシュ「!」モニョニョッ!
フェルメール「こ、ここはスライム界……そして……クロシュちゃん!!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
*
フェルメール「なんと……雪崩による通行止めで、立ち往生しているんですの……」
クロシュ「うん……」
フェルメール「ご助力申し上げたいところですけれど、わたしくも今から大山脈まで向かうのは少々厳しいですわ……」
クロシュ「ん……だいじょうぶ! それより……えっと……ソフィア・ロスチャイルドさんが……いるんだって……」
フェルメール「そ、ソフィア……ロスチャイルドですって!?」
クロシュ「うん。どんな、人……?」
フェルメール「………どんな……え、ええと……」
―― フォーン… カチカチッ カチッ
――『老害共……。私の類稀なる頭脳をこんな下らない研究に使わせるなんて』カチカチ
――『至高の遺伝子を持つ完全な生命……我が家系はバカリスと同類の暗愚なのかな』カチカチ
――『でも研究資金の為とはいえ、諾々と従ってる私も暗愚の類だね』カチカチ
―― 紙『』カタカタカタ…ウィーン…
―― パシッ
――『耐久試験の結果8体中5体が死亡……? 試験項目は……なんだこれ? 誰の指示?』
――幼フェルメール『ふぇ……し、ぼう……?』ビクッ
――『ん? フェルメール、部屋に戻れ。ここに入るな』
――幼フェルメール『ぁ……はい……』トテトテ
――『はあ。一体どれほど杜撰な体制でやってきたんだ、ここ』
――『私の時はここまで酷くなかったはず。だとすれば原因はあの老害共か……』ブツブツ
フェルメール「……こ、怖い人でしたわ……」
クロシュ「こわい……?」
フェルメール「ええ……。その……ソフィアは、ロスチャイルドの……ええと……ある、中核的な事業に携わっていた人物でして……」
クロシュ「??」
フェルメール「と、とにかくものすごく怖い人物ですわ!」
クロシュ「う、うん」
フェルメール「でも……そのソフィアが、大山脈に来ているですって!?」
クロシュ「えと……そう、なんだって……」
フェルメール「……むむ……今のわたくしにロスチャイルド家の動向や目的は全くわかりませんわ……。一体何を企んでいるのか……」
クロシュ「えと……どうしたら、いい……?」
フェルメール「……関わらない方が良いですわ。特に変わりなければ、彼女は未だロスチャイルドの者でありましょうし……きっと、あの恐ろしいことも続けているはず……。百害あって一利なし、交戦はもちろん見られたりするのも厳禁ですわ! 彼女に知られるというのは即ち……と、とても危険が危ないことに巻き込まれる可能性が生じる、ということですの!!」
クロシュ「わわ……」
フェルメール「できればすぐにでもそこを離れて欲しいと言いたいところですが……雪崩による通行止めとなると、それも難しいですわね……。とにかく、お気を付けてくださいまし! 背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげには要注意!! ですわ!!」
クロシュ「ん!」
*
245 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 22:40:13.08 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 客室
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「起きた」
妖精「クロシュ、どうだった? 何か掴めた?」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「えと……ソフィア・ロスチャイルドさん……すごく、こわい! って……」
フメイ「そうなの?」
クロシュ「うん……。背中から……鉄の腕……? が、四本、生えてるんだって……。だから、関わらないのがいいって……」
フメイ「背中から……鉄の腕が四本!?」
妖精「ええ……? 芸術都市にいたパペットマスターの仲間……?」
クロシュ「あ、あと……なんか……おおきいのが……わたしのこと、呼んでた……?」
フメイ「おおきいの?」
クロシュ「うん。クロシュヨ……ヤマノオクニテマツ……だって……」
妖精「ええ……。なんか、急に変な情報がたくさん入ってきたなあ……」
☆山の奥から謎の大きな気配を感じました
☆ソフィア・ロスチャイルドの情報を少し得ました
◇
246 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/15(日) 22:41:49.21 ID:PKXGYbEf0
―夕方
ダウンの家 キッチン
リュアン「……」
包丁「」トントントン
サクッ
リュアン「……あっ」
血「」ピャッ
リュアン「いたた……」
レイン「……何をしているの? 具材もなしに、まな板に包丁を打ち付けて……挙げ句指を切るなんて」ヌッ
リュアン「あっ……え、ええと……料理の、イメージ練習を……」
レイン「見せなさい」スッ
回復魔法「」ポウ
治っていく傷「」ポワワ
リュアン「わ……レインさん、回復魔法を……!?」
レイン「……初級回復魔法なんて誰でも使えるわ」
リュアン「でも……ありがとうございます」ペコリ
レイン「……包丁」
リュアン「え……?」
レイン「持ち方が違うわ。あなた……あのグラタンを作ったのよね?」
リュアン「あ、はい。えと……レシピ通りに作っただけで……料理は、あんまりやったことなくて。この前は、セインくんが切ってくれたんです」
レイン「……なら、切り方も覚えておきなさい。教えてあげるわ」
リュアン「えっ……!?」
↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 22:43:35.62 ID:s60DkcIF0
ヒエヒエキノコ、星の粉
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 22:47:51.66 ID:0CrDu4Qpo
岩塩、ユキイチゴ
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/15(日) 22:52:16.43 ID:JhLyB5Kl0
粉ミルク 角砂糖
250 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/16(月) 00:46:39.59 ID:UIvU32Vf0
カチコチに凍った白いキノコ「」
レイン「アレを切りなさい」
リュアン「ええっ!? 解凍されるまで待った方が良いんじゃ……」
レイン「あれは常温であの状態なのよ」
*
ヒエヒエイチゴミルクシャーベット「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ シャリシャリ
フメイ「〜〜♪」シャリシャリ
セイン「♪」シャリシャリ
メアリー「……」シャリシャリ
聖女「口の中が、とろけるように甘い……! フユイチゴとミルク、そして糖分の組み合わせは危険です! しかも冷たい……!! 暖炉でポカポカの室内で、こんなに冷たくて美味しいものを食べるなんて……許されません!!」シャリシャリ
ダウン「うふふ、暖房の効いた室内で食べるヒエヒエシャーベットは格別よねえ」シャリシャリ
レイン「……ヒエヒエキノコにこんな使い方があったなんて。リュアン、やはりあなた……料理の才能があるわ」
リュアン「た、たまたまです……。レインさんが、切り方を教えてくれたから……」
レイン「……」
リュアン「……」
レイン「……」
リュアン「……その……昨日は、すみませんでした。レインさんのお気持ちも考えず……酷いことを……」
レイン「……あなたに謝られると、余計惨めになるのだけれど」
リュアン「……すみま……ええと……」
レイン「……あなたの憎しみは、そんなものだったの」
リュアン「……わかりません。ただ……レインさんだけを責めるのは……間違ってるって、思いました。だから……謝りたかった」
レイン「……そう」
リュアン「……」
レイン「………まあ……あなたが、昨日言ったこと……一理……いえ、万理くらいあったことは、認めるわ」
リュアン「えっ……?」
レイン「……サインが、いなくなって……罪のない者たちを、八つ当たりで大勢殺したわ。でも……リーリアの滅亡にも、サインの死にも……ほとんどの王国民に、責がないことは……とっくに、気付いてたの……。でも……認められなかった……認めてしまったら、もう、立てなくなるって……わかっていたから……」
リュアン「……」
レイン「あなたの言う通り……きっと、もうサインには会えないでしょうね……。私はもう、罪を重ねすぎた。天国と地獄があるとすれば、間違いなく地獄行きよ……」
リュアン「レインさん……」
ダウン「ふふ……それなら、むしろ地獄で再会できるんじゃないかしら?」ヒョコ
リュアン「ダウンさん!」
レイン「……どういう意味? サインが……地獄行きだとでも?」
ダウン「だって、サインくんも大勢殺してるわ。リーリアだけじゃない。旧魔族国を初めとした、当時王国に敵対的だった国の民を大勢、ね……。総数で言えば、レインちゃんよりずっと多いと思うわ」
レイン「……そう、だけど。でも……サインは、私みたいに……八つ当たりで殺したわけじゃない。彼は、王国に利用されてただけで……」
ダウン「天国か地獄かを決める者がいたとして、その者は個々の事情など酌量するかしら?」
レイン「知らないわよ……」
リュアン「……聖女さん、ロイエ教ではどのように言われているんですか?」
聖女「ふぇっ!? ふぇ、ふぇえほ……」シャリシャリ
リュアン「す、すみません。食べ終わってからで大丈夫です……」
聖女「……ごくん! ええとですね……ロイエ教では、ロイエを信じる者が天国に行き、信じぬ者は地獄に堕ちる……と言われています」
ダウン「まあ! じゃあやっぱり二人とも地獄行きじゃないの!」
レイン「……なんか、釈然としないわ……」
251 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/16(月) 00:49:31.64 ID:UIvU32Vf0
リュアン「ふふ……」
レイン「………リュアン」
リュアン「はい?」
バッ
土下座するレイン「」
リュアン「えっ……!? い、いやあの……もう、あなたを憎んではいないと……!」
土下座レイン「……私自身の、問題なの。謝らせて」
リュアン「あ……はい」
土下座レイン「………ごめんなさい。私たちの、襲撃で……あなたの、大切な者を……奪ってしまった」
リュアン「……」
土下座レイン「私のことは、あなたの好きにして良いわ……。殴りたければ殴り、殺したければ殺して。あなたには、そうするだけの権利がある……」
リュアン「そんなこと、しません。無意味です……」
土下座レイン「……私、懸賞金がかけられてるはずよ。王国に突き出せば、それなりの額に――」
リュアン「しません!! よりにもよってあなたを王国に突き出すなんて、そんな趣味の悪いこと……するわけありません!!」
土下座レイン「………ごめんなさい」
リュアン「……私は……もう、いいんです。もう、誰かを恨んだり、憎んだりするのは……やめます。やめるように、努めます。だって……もうみんな、苦しんでる。みんな、苦しみながら、苦しめ合って、どうしようもない地獄を生きてる……。恨みも、憎しみも……その地獄を助長するだけ。不毛です……そんなの……」
土下座レイン「……」
リュアン「……レインさんも、軽率に命を捨てるようなこと……やめてください……」ジワワ
土下座レイン「……私の存在は……きっと、多くの恨みや憎しみを生むわ……。それなのに……どうして、生きろと……」
リュアン「………わかりません!! そんなの!!! 嫌だからです!!!!」ポロポロ
土下座レイン「………」
☆おいしい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+1、戦闘コンマ+5、氷属性◯、星属性◯
☆リュアンの思考が進み、心象が変化しました
◆
252 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/16(月) 00:51:29.93 ID:UIvU32Vf0
―夜
ダウンの家 庭
夜空に瞬く星々「」キラキラ
スライムクロシュ「……」
妖精「……晴れたね。明日はきっと、久しぶりの良い天気だよ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「うん。村の外に出るのも良いかも」
スライムクロシュ「…〜〜」モニョニョ
妖精「……うん。リュアンはもう、大丈夫だと思う。あれだけ吐き出して……スッキリしたはず」
スライムクロシュ「〜〜」モニョ
妖精「気付いてたんだ。ふふ、クロシュってそういうのちょっと鈍いと思ってた」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ プンスコ
妖精「ごめんごめん。クロシュも成長してるんだよね」
夜空に瞬く星々「」キラキラ
スライムクロシュ「……」
妖精「なんだか……宇宙(そら)に近い感じがするね。標高が高いからかな」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「そうだね。アステールが魅入られるのもちょっとわかるなあ」
スライムクロシュ「……」モニョニョ
妖精「……私にも、わかんないよ。どうして……こんなにも、みんな……苦しんでるのか……」
スライムクロシュ「……」モニョ…
妖精「だから……クロシュヴィアは、世界をデロデロにしようとしてる……。半年前に戦った幽界樹の精霊も……」
スライムクロシュ「……」
妖精「クロシュは……やっぱり、デロデロが良いって思う? こんな世界なら」
スライムクロシュ「……」
253 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/16(月) 00:52:16.29 ID:UIvU32Vf0
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「……わかんない。でも……」
夜空に瞬く星々「」キラキラ
クロシュ「………わたしも……みんな、しあわせなら……いいなって、おもう……」
妖精「……」
クロシュ「クロシュヴィアちゃんは……ずっと、昔から……がんばって、きたのかな……」
妖精「……あの絵本のこと? どうなんだろう……まだ、あの絵本が何だったのかもよくわかんないし……」
クロシュ「うん……」
妖精「……次に会った時に……聞いてみるのも、良いかもね。クロシュが聞けば、きっと教えてくれるよ」
クロシュ「……うん!」
ヒュオオオオオ――…
妖精「……っとと、雪は止んだけど風はまだまだ冷たい……中に戻ってもう寝よう」
クロシュ「うん。妖精さん……クロシュたんぽ、つかう……?」
妖精「せっかくだし使わせてもらおうかな?」
パタパタ トコトコ
ガチャッ パタム…
夜空に瞬く星々「」キラキラ
◆
254 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/16(月) 01:03:31.90 ID:UIvU32Vf0
それでは本日はここまで。次回は滞在7日目編からとなります
雪豹の坑道ガイドリーシアと会ったり、シノホシ結成の経緯を聞いたり、謎の大きい者から呼ばれたり、フェルメールちゃんからソフィア氏の恐ろしい話を聞いたり、リュアンちゃんとレインさんが二人でシャーベットを作ったり、レインちゃんがリュアンさんに土下座したりしました
感情を吐き出したリュアンの心には、未だ解明できぬ謎が渦巻く。なぜこんなにも、苦しみ、哀しみ、殺し合わねばならぬのか。世界の構造はあまりにも不合理で、不条理に思えた。レインは確かに、悪いエルダーサキュバスだ。しかし彼女一人が悪かったわけではなく、彼女以外の何もかもが悪かったとも言える気がした。そんな哀れなエルダーサキュバスに全ての責を押し付けることなど、リュアンにはできなかった――
あかちゃんスライムは宇宙を眺め、命を想う――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/16(月) 02:10:44.70 ID:Ce6djZLTo
おつ
死んでしまったら謝る事も償う事も正す事も出来なくなるからね…
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/20(金) 07:54:20.34 ID:Q3aCZDMLO
乙
フレメアさん今妹の残した資料読み漁って彼女の魔法習得してそう
257 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 17:38:22.10 ID:x54MVsp80
リュアンちゃんがどうしてレインさんに死なないよう言ったのかは、リュアンちゃん自身にもよくわかっていません。具体的な論理や目的があっての行動ではなく、どちらかと言うと衝動的なものだったかもしれません。リュアン氏が今後どのような考えを持つようになるかは今のところ未知数であると言えます
フレメア氏がフラナ氏の遺した本や資料を読んでいるかはわかりませんが、フレメア氏自身は自分の方が優れていると思っているため、もし魔導書などを読む機会があってもそっくりそのまま習得することはない可能性が高いと言えます。理論や設計思想を参考にしたりすることはあるかもしれません
258 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 17:38:57.91 ID:x54MVsp80
―竜神村 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
259 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 17:39:23.32 ID:x54MVsp80
―朝
ダウンの家 客室
窓の外「」
陽光できらめく雪「」キラキラ
聖女「晴れです! 晴れ!」キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
妖精「やっと晴れたかあ」
フメイ「今日は村の外に出ても大丈夫だって。ダウンが」
リュアン「村の外……そういえば坑道の入口もこの近くにあったりするのでしょうか?」
妖精「坑道の入口は村内にも村外にもあるみたいだけど、村内のは村民たちの手で封鎖されてるみたいだよ。詳しくは村長やガイドのリーシアとかが知ってそうだけど」
セイン「……どうする? ガイドに頼めば、山の向こうにも出られそうだが」
妖精「うーん……お気持ち価格っていうのが逆にちょっと怪しいんだよね、あのガイド……。ただでさえ山全体が異常気象で困窮してるっていうのにさ」
リュアン「……も、もしかして……ガイドを装った追い剥ぎとか!?」
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ
妖精「……どうだろう。この村に出入りできてるところを見ると、村民からの信頼は得られてるみたい。ただ、坑道内で外から来た旅人が追い剥ぎされようとも村民とは関係のないことだからねえ……」
聖女「この村では坑道には入っていけない掟になっているそうですからね……。恐らく、ガイドがあろうとなかろうと関係なく」
妖精「そういうこと。だからあのガイドを頼るかどうかはまだちょっと保留。もし頼るにしても、彼女の評判とかは聞いておきたいよね」
セイン「わかった」
竜神村滞在7日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 行商人
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 17:40:55.83 ID:mftdKGGw0
みんなでババ抜き
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 17:41:55.90 ID:E2TmS4vvo
森の方へ探索
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 17:54:22.79 ID:QVtj96kDo
坑道を誰か出入りしてないか出入り口を見張る
263 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 20:54:55.57 ID:x54MVsp80
―竜神村 広場
ワイワイ キャッキャ
クロシュ「?」
聖女「広場の方が賑わっていますね。何かの催しでしょうか?」
妖精「なんだろう。あれは――」
黒シルクハットの男「今回もおもろいもんぎょうさん持ってきたで〜」ニコニコ
広げられたゴザ「」バサッ
並べられた品物「」ポン!
竜人の子供たち「わ〜!」
アッシュ「お〜!」
聖女「……行商の方、でしょうか?」
妖精「見た感じそうだけど……たった一人で、あんな軽装で、あれだけの大荷物を背負ってここまで登って来た……?」
黒シルクハットの男「おん? あんさんらも旅のモンでっか?」ヌッ
クロシュ「わっ!」モニョッ
妖精「うわ! 急に近づかないでよ! びっくりするでしょ!」
黒シルクハットの男→ドノヴァン「へへ、すんまへん。ここに他のモンがおんのが珍しかってん、堪忍やで。わいは行商のドノヴァンちゅうもんや。今後ともよろしゅうな」ニコニコ
妖精「ドノヴァンね。私は妖精。こっちがクロシュと聖女」
クロシュ「ん!」
聖女「よろしくお願いします、ドノヴァンさん」
ドノヴァン「ほ〜、なるほろなるほろ……あんさんらが……」フムフム
妖精「ん? なんか言った?」
ドノヴァン「なんも言ってへんで! それよりせっかくやから見てってや!」
ゴザ「」バサッ
264 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 20:56:38.61 ID:x54MVsp80
ゴザ「」バサッ
干し肉「」ポン!
船旅ビスケット「」ポン!
軍警レーション「」ポン!
携行魔導ミサイル「」ポン!
高周波振動刃「」ポン!
絵札の束「」ポン!
麻雀牌「」ポン!
将棋盤「」ポン!
囲碁盤「」ポン!
世界樹の石炭「」ポン!
黒い筒状の容器「」ポン!
白い手袋「」ポン!
白い丸い玉「」ポン!
無色透明の宝石「」ポン!
不定形の物体「」ポン!
白い便箋「」ポン!
木こりの斧「」ポン!
華美な装飾の細剣「」ポン!
無骨な金属の首輪「」ポン!
小さなオカリナ「」ポン!
石の賽「」ポン!
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」ポン!
聖女「わ!? 一体どこから!?」
ドノヴァン「ありゃ、言うてへんかったか? わいの魔法、モノをしまったり出したりするもんなんや」
妖精「空間魔法!」
ドノヴァン「せや! 商人にピッタリやろ? いっぱい買うてってや!」
妖精「でもなあ……」
0がいっぱいの値札「」
聖女「ちょっと厳しいですね……。今のところまだ食料や燃料にも余裕がありますし……」
ドノヴァン「値切り歓迎やで!」
妖精「あんまりそういうの得意じゃないんだよなあ」
聖女「私も……」
ドノヴァン「ほいならこういうのはどや!」バッ
絵札の束「」ドン!
妖精「絵札の束?」
聖女「これをどうするんです?」
*
ドノヴァン「――ちゅうのが、最近のイスファハーン社交界で流行っとる札遊び――通称ババ抜きや!」
クロシュ「ばば抜き……!」
ドノヴァン「わいとあんさんらの四人でババ抜きやって、わいがイチ抜けなら一品値引きなしで購入してもろて、わいがドベなら一品無料や! どっちでもなけりゃ一品半額! どや?」
妖精「単純計算すると3/4の確率であなたが損することになりそうだけど、いいの?」
ドノヴァン「ババ抜きちゅうんは単純な運試しやないで。誰がババを持ってるか、どうババを避けるか、あるいは押し付けるかを常に考え続ける知性のゲームや。わいは経験者やさかい、3対1でも勝てる自信があるっちゅうことや」
聖女「むむ……でもそれだと、たとえ3対1でも未経験の私たちが不利ではないですか?」
ドノヴァン「ほな、何回か練習してみまひょか! もちろん練習後に棄権してもらってもかまへんで!」
妖精「まあ、そこまで言うなら……」
クロシュ「……」ワクワク
↓1コンマ 勝負の行方
01-25 定価で1つ買うはめになった……
26-75 半額で1つ買える!
76-00 無料で1つもらえる!
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 21:05:03.78 ID:TzN0hFu/O
圧勝
266 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 21:36:05.82 ID:x54MVsp80
愚者≠フ札「」ペラッ
愚者≠フ札「」ペラッ
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
ドノヴァン「なぬ……!?」
妖精「クロシュがイチ抜けか……!」
聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」
*
隠者≠フ札「」ペラッ
隠者≠フ札「」ペラッ
妖精「ふ〜、私もなんとか……」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」
ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」
*
悪魔≠フ札「」ペラッ
悪魔≠フ札「」ペラッ
ドノヴァン「わいの勝ちや!!!!」ドン!
聖女「んわ〜!!」
クロシュ「わわ……!」
妖精「でも一品半額になった!」
*
ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品半額や!」
妖精「一品半額かあ。半額なら予算内に収まるし、何か買ってみようか」
聖女「他じゃ見かけない品物もいっぱいありますね。もしかしたらすごい掘り出し物なんじゃ?」
ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのはタダや!」
クロシュ「……」ジー
↓1自由安価 買うもの
(
>>264
に載っているものでも、載っていないものでも良い。なお半額でも買えないものは買えない)
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 21:48:19.33 ID:QVtj96kDo
世界樹の石炭
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/21(土) 21:51:12.59 ID:mftdKGGw0
78だから無料では?
269 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 22:39:02.66 ID:x54MVsp80
見間違えました。ちょっと訂正します
……………………………………………………………………………………
愚者≠フ札「」ペラッ
愚者≠フ札「」ペラッ
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
ドノヴァン「なぬ……!?」
妖精「クロシュがイチ抜けか……!」
聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」
*
隠者≠フ札「」ペラッ
隠者≠フ札「」ペラッ
妖精「ふ〜、私もなんとか……」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」
ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」
*
運命≠フ札「」ペラッ
運命≠フ札「」ペラッ
聖女「勝ちました!!!!」
ドノヴァン「ぬわ〜!!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「無料だ!」
*
ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品無料や!」
妖精「やったね。せっかくだし一番高いやつを……いや必要なものをちゃんと選ぼう」
聖女「でも実際、他じゃ見かけない品物がいっぱいですよね。もしかしたらすごい掘り出し物もあるんじゃ?」
ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのは一品と言わずタダや!」
クロシュ「……」ジー
(タダでもらうものは
>>267
の世界樹の石炭となります)
*
クロシュ「!」
世界樹の石炭「」
妖精「あ、これはもしかして――」
ドノヴァン「ククク……それに気ィ付くたあ、やっぱお目が高いな」
クロシュ「世界樹の……石炭!」
ドノヴァン「せや。膨大な生命力を秘めたまま炭化した、古代世界樹の石炭や。これでええんか?」
妖精「うん。他のも気になるけど、今必要なのはきっとこの石炭だ」
ドノヴァン「毎度あり!」
世界樹の石炭「」ポン!
☆世界樹の石炭を半額で購入しました
クロシュの石炭量が [3/4] になりました
*
270 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/21(土) 22:43:10.05 ID:x54MVsp80
あまり進んでいませんが本日はここまで。次回は森探索編、坑道を見張ってみよう編です
突如やってきた謎の商人ドノヴァンを相手に、ババ抜きで勝利してタダで世界樹の石炭を得たクロシュ一行。気になるものは数多かったものの、今は必要なものを得ておきたいと考えたのであった
なおドノヴァン氏はしばらく竜人村に滞在して商売をするそうなので、今後は自由行動で会うこともできます
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 00:10:07.28 ID:/fJeLYASo
乙
ドノヴァンくん1スレ目からのまさかの採用
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 01:34:02.28 ID:IGpDvCa3o
おつ
これで3/4、不死鳥の力の復活も近い
運良く晴れが続く今の内に手がかり探し出したいねぇ
273 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 13:58:08.74 ID:FXHCeSK20
実のところドノヴァン氏については、出そう出そうと思っていたものの出せていませんでした。元々はイスファハーン編で登場してもらう予定だったのですが、うっかり登場するタイミングを見失ってしまい、そのまま今まで登場させられなかったそうです。ドノヴァン氏が今後どのような動きをしていくかは今のところ闇に包まれています
明日も晴れが確定しているため、屋外で活動するには良い日和となるようです。いろいろと問題が多い竜神村近辺ですが、この先どのような運命が待ち受けているかは今のところ闇に包まれています
そして不死鳥パワーはようやく3/4になったようです。そしてこれは残念なネタバレですが、4/4になると今よりはずっと良くなるものの半年前のような復活&コンマ+30のようなインチキ性能にはまだならないようです。半年前のようなパワーを完全に取り戻すには、さらにたくさん食べる必要があるのかもしれません
274 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 13:58:55.19 ID:FXHCeSK20
―竜神村近郊 樹霜の森
枝先に付着した樹霜「」キラキラ
リュアン「わあ……! 綺麗……」
フメイ「なんで枝の先に氷がくっついてるの?」
妖精「朝になると、土の中に霜柱ができるでしょ? それと同じようなことが木の枝先でも起きたの」
フメイ「??」
リュアン「なんとなくわかるような気もしますが……」
クロシュ「しもばしらは……どうしてできるの?」
妖精「霜柱は――」
セイン「!」スッ
どんぐり「」ポン!
聖女「わあ、どんぐり!」
セイン「貴重な食料だが……勝手に持っていって良いだろうか」
聖女「……今この山ではどこも食糧難ですからね。私たちはまだ困窮していませんし、返すのが良いかもしれません」
セイン「わかった」スッ
どんぐり「」ポフ
↓1コンマ 森探索結果
01-05 ???
06-65 坑道の入口を発見
66-95 坑道の入口+足跡を発見
96-00 ???
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 14:03:18.05 ID:dw8UK9MAO
???
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 14:25:57.07 ID:6uNedAHho
開幕デロデロコンマェ
277 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 14:48:37.79 ID:FXHCeSK20
サクッ サクッ サクッ サクッ
リュアン「今までの吹雪とは打って変わって静かですね……」
フメイ「……なんか、雪があると……普通より、もっと静かな気がする」
妖精「雪っていうのは音を吸収する性質があるんだ。だから雪が降ったり積もったりしてる場所は、雪のないところよりも静かになりやすいんだよ」
聖女「音を……? 音って吸収できるものなのですか?」
妖精「音っていうのは、厳密に言えば空気の振動なんだ。山に向かって大声を出すと山彦が返ってきたりするでしょ? あれは空気の振動が――」
セイン「!! 警戒しろ!!」バッ
クロシュ「!!」
ギンッッ!!!
セイン「くっ……!」
魔銀の剣「」ギギギ
クロシュ「!!?」
フメイ「えっ……えっ!!?」
リュアン「ど、どういうことですか!!?」
聖女「い、一体――」
妖精「なんで……なんで!?」
魔銀の剣「」ギギギギ
聖剣ルクスカリバー?「」ギギギ
セイン「誰だ……お前は!!」
金髪の青年「……」ギギギギ
妖精「勇者、サイン……!!?」
――強敵 ???――
◇???が〈滅閃〉を発動!!
自身のコンマ+100、会心+100!!
◇???が〈残光〉を発動!!
敗北時一度だけ耐える!!
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 14:57:39.01 ID:cOJJL6jM0
空蝉
279 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 15:24:31.01 ID:FXHCeSK20
サイン?「」ヒュンッ
セイン「!」
カンッ!!
ギギギンッ ギギンッ!!
セイン「くっ……!」ギンッ
サイン「」シャシャシャッ
フメイ「速すぎる! 狙い撃てない!」
妖精「セインが防戦一方なんて……! まさか本当に勇者サインなの!?」
ガインッ!!
セイン「っ!!」
サイン「」ジャッ
聖剣ルクスカリバー?「」ギラッ
リュアン「あああっ!!!」
聖女「いけません!!!」
クロシュ「!!」シュバッ!!
聖剣ルクスカリバー「」ギュンッ!!
サイン「!」
空クロシュ「セインちゃん……! だいじょうぶ……!?」フヨフヨ
空クロシュに抱えられたセイン「ああ……すまない、助かった」フヨフヨ
リュアン「クロシュちゃんが……セインくんを抱えて、空に……!」
聖女「良かった……!」
☆空蝉によって痛恨の一撃を無効化しました
280 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 15:25:35.99 ID:FXHCeSK20
ストッ
セイン「……」
クロシュ「……」
サイン?「……」
聖剣ルクスカリバー?「」クルン シャキッ
セイン「……致命の一撃は避けられたが……状況は変わっていない。依然僕たちの不利だ」
クロシュ「うん」
セイン「だが……背中を見せれば逃がしてくれる相手でもない。どうする……」
クロシュ「……」
◆クロシュ一行 満腹度[9/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 15:44:52.56 ID:/fJeLYASo
星屑
282 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 16:03:45.02 ID:FXHCeSK20
クロシュ「!」
星屑「」ポン!
セイン「それは……あと2つしかない貴重品だが……」
クロシュ「今……食べる!」パクッ
ゴウッ!!
星クロシュ「」バッ
セイン「わかった。行くぞ!」シュバッ
サイン?「!」シャキン
セイン「はっ!」シャッ
魔銀の剣「」シャンッ!!
ギンッ
星クロシュ「!」シュバッ
ラティアの大盾「」ドゥンッ!!
サイン?「!」ガッ
リュアン「クロシュちゃんが……盾で戦ってます!」
妖精「クロシュ、元々は盾で相手を殴る戦法もできたんだよ!」
聖女「これなら……!」
ドゴンッ!!
サイン?「!!」ヨロッ
フメイ「やっと止まった……!」チリリッ
凝縮された熱「」ジジジジ――
フメイ「――燃えろ!!」
シュボッ!!
サイン?「!!」
カッッッ!!!
ドガァァァァァァンッ!!
モクモクモク……
セイン「まだだ! クロシュ、油断するな!!」
星クロシュ「う、うん!!」
モクモクモク……
焦げサイン?「……」シャキン
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+55(連携+15、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-90 痛恨(変天 or 結界発動)
91-00 勝利
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 16:06:39.70 ID:S2Yn9munO
居合
284 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 16:19:39.71 ID:FXHCeSK20
焦げサイン「」シュバッ
セイン「!」ギン!!
クロシュ「んゅゅ……!」ギンッ
妖精「あいつ……足を止めずにヒットアンドアウェイを繰り返してる!!」
フメイ「狙いづらい……!!」
焦げサイン「」シュンッ!!
セイン「くっ……!」ギンッ!!
クロシュ「」バッ
リュアン「クロシュちゃんが距離を取った――!」
聖女「あの構えは!!」
空クロシュ「」スゥー―
空間跳躍する大盾「」ヴォンッ!!
ガギンッ!!!
サイン?「!」ズザザザザッ!!
空クロシュ「!!?」モニャニャ!?
妖精「受け流された!!」
聖女「まずいです!!」
サイン?「」バッ
光「」キラッ
ドガァァンッ!!!!
リュアン「わわわあ!? 急にクロシュちゃんが爆発……!!?」
セイン「違う……あれは光魔法だ!! クロシュ……!!」
クロシュ「んゅゅ……」
ラティアの結界「」シュインシュイン…
妖精「結界だ……なんとか耐えた……!」
☆〈結界〉により痛恨の一撃を無効化
◆クロシュ一行 満腹度[6/12]
コンマ+75(連携+15、閃光+40、埋火+20)
会心+40(閃光+40、埋火)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
91-00 勝利
285 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 16:21:49.95 ID:FXHCeSK20
間違えました。正しくはこちらになります。このレスは安価に含まれません
↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
71-00 勝利
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 16:30:27.28 ID:IGpDvCa3o
冷獄
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 16:31:10.86 ID:/fJeLYASo
居合
288 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 17:35:43.52 ID:FXHCeSK20
氷クロシュ「」バッ
凍り始めるサイン?「!」カチコチ
リュアン「クロシュちゃんの……氷魔法!」
聖女「クロシュさんにはそれがありました!」
凍るサイン?「……!」ググ
フメイ「よおし……! 今度こそ、とどめ……!」チリリッ
凝縮する炎「」ジジジジ…
凍るサイン「……」
セイン「――!! 避けろフメイ!!」
フメイ「えっ――」
光「」キラッ――
聖女「させません!!」カッ!!!!
〈変天〉が発動しコンマが反転 [48] → [84]
ドガァァァァンッ!!!!
クロシュ「フメイちゃん!!!!」
モクモクモク…
バーニングスライムフメイ「〜〜!!!」モニャニャニャ!!!! チリチリ
リュアン「わっ……フメイちゃんが……スライムに!!?」
妖精「スライムの姿になったことで……致命傷を免れたんだ!!」
セイン「そうか――バーニングスライムは光や熱に強い!」
リュアン「そ、そうなんですか!!?!!?」
バーニングスライムフメイ「〜〜〜!!!」モニャニャ!! プンスコプンスコ
凝縮される炎「」ジジジジジ…
凍りつくサイン?「――!?」カチコチ
バーニングスライムフメイ「〜〜〜〜!!!!」モニャニャニャニャ!!!
熱線「」ギラッ!!!
ドッギャアアアアアンッ!!!
――戦闘終了――
289 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 17:36:38.31 ID:FXHCeSK20
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
セイン「クロシュ……美味いか?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「ううう〜……」チリチリ
妖精「じっとしてて。まだダメージが残ってるみたいだから」ペタペタ
リュアン「でも、フメイちゃんが無事で良かったです……。急にスライムの姿になった時はびっくりしましたけど……」
フメイ「……なんかあの時……急に、スライムのなり方……思い出した……?」
聖女「スライムのなり方……!」
フメイ「……聖女は、なれないと思うけど」
聖女「わ、わかってますよ!」
*
リュアン「……でも、さっきの……人?は、何だったのでしょうか……」
フメイ「……フメイ、勢い余って焼き尽くしちゃった……。ごめん」
セイン「いや……問題ない。アレを安全に捕らえておくのは不可能だった」
妖精「そうだね……。事情とかは知りたいけれど、捕らえるのも聞くのも不可能だったと思う……。その……か、考えたくないけど……あれは……」
セイン「……恐らく、僕と似たような存在だ」
妖精「……」
クロシュ「……」
リュアン「うう……」
聖女「……」グッ
フメイ「……」ググッ
セイン「フメイ……気に病むな。あれは僕と違って、意思のない人形のようなものだった。きっと……この消滅が、救いになったと思う」
フメイ「……うん」
聖女「……しかし、カリス・ノーランドは既に世を去って久しいはずです……。どうして今になって……」
セイン「……打ち合っていて感じたが……あれはカリスによって造られたものではないと思う。僕たちとは異なる波長、とでも言うべきか……。とにかく、違う感じがした」
妖精「カリスの手のものじゃないなら……一体誰が……?」
セイン「わからない。だが――」
ガサッ
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ
セイン「……奴はここを守っていたようだ。この先に……忌まわしき真実が隠されているのかもしれない」
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――
☆樹霜の森で坑道の入口を見つけました
☆強敵との戦に勝利し、運命賽の欠片を2つ獲得しました
運命賽の欠片が5つ集まったため、運命賽1つに変換されました
↓1コンマ 吸収判定(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 勇者因子(影打)
91-00 勇者因子(真打)
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 17:45:02.09 ID:/fJeLYASo
真
291 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 18:01:03.93 ID:FXHCeSK20
―樹霜の森 坑道入口
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――
聖女「この先に……真実が……」
セイン「ああ」
フメイ「……突っ込んで、焼く?」
妖精「いや……私たちだけで坑道の中に突っ込むのは危ない。でもここに来て、ちょっと見過ごせなくなってきたのも確かだ……」
リュアン「……勇者サインさんの……そっくりさん……。ダウンさんが追ってきたという恋敵のソフィア・ロスチャイルド……。……なんだか、ものすごく嫌な感じに線が繋がってしまいそうです……」
妖精「……今日から明日にかけて天気は良いみたいだから、少し離れたところからこの入口を見張ってみよう。もしかしたら手がかりとか……運が良ければ犯人自身が通りかかるかも」
セイン「……カリスの同類であれば、危機管理や警戒態勢の構築は徹底しているはずだ。こちらも細心の注意を払う必要がある」
妖精「わ、わかってるよ。私たちも周辺への警戒と、退路はしっかり確保しておこう……!」
↓1コンマ
01-05 犯人に一方的に捕捉される
06-20 またサインモドキだ……
21-50 足跡や車輪の跡を発見
51-80 作業用の自動機械だ
81-95 犯人と接触
96-00 犯人を一方的に捕捉する
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 18:32:18.86 ID:Xg/4eLGxo
あ
293 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 21:12:17.70 ID:FXHCeSK20
ザッ ザッ ザッ …
大きく開かれた坑道の入口「」
妖精「……! あ、足音だ! まさかこんなに早く来るなんて……!?」
聖女「ど、どうするんです!? 隠れる暇が……!」
リュアン「……あっ! あの、もしこれがソフィア・ロスチャイルドならセインさんだけでも隠れた方が良いかもしれませんっ……!」
セイン「……だが、僕が隠れていて大丈夫か?」
クロシュ「!」ピコン!
クロシュ「セインちゃん……これ……」スッ
空き瓶「」ポン!
セイン「なるほど……これなら、もしもの時でもすぐに出られる」
クロシュ「うん……!」
セイン「では僕は隠れながら様子を伺う。皆も、十分気を付けてくれ」
デロデロ…モニョモニョ…
瓶入りスライムセイン「」モニョッ
フメイ「来た……!」
ザッ ザッ ザッ …
白衣を着た金髪おさげの女性「……おや? 君たちは……誰かな?」スタスタ
背中で蠢く四本の機械腕「」ワシャワシャ
クロシュ「!」
妖精(背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげ……!!)
リュアン(ソフィア・ロスチャイルド……!!)
聖女「どうも、こんにちは……。私たちは旅の者です。そういうあなたは……?」
白衣を着た金髪おさげの女性→ソフィア「私はソフィア・ロスチャイルド。見ての通り、ただの研究者だ。……君たち、この辺りで金髪碧眼の青年を見かけなかったかな?」
聖女(どう答えましょう!?)
妖精(私が引き継ぐ!)
妖精「見てないよ。あなたの仲間なの?」
ソフィア「いいや。あれはただの……雇用者のようなものだよ。ウチの研究所のね。でもおかしいな……この辺りにいないはずがないんだけどね?」
フメイ「……仕事が、いやになったんじゃないの」
ソフィア「フフ、まあそういうことにしておこうか。君たち……見かけによらずなかなかやるみたいだね」
リュアン(ば、ばれてます!)
聖女(どうしましょう!?)
妖精(どうにかする!!)
294 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 21:13:57.42 ID:FXHCeSK20
妖精「……ソフィア・ロスチャイルドってあのロスチャイルドだよね? こんな山で何をしているの?」
ソフィア「君たちに教えられることは何もないよ。そしてこのままここを離れるなら見逃してあげよう」
聖女「……脅しですか?」
ソフィア「慈悲だと思って欲しいな。本来ならここで見てはいけないものを見た君たちを生かして還す道理なんてないんだから」
フメイ「……ここでフメイたちと殺り合うのがこわいんでしょ」
ソフィア「私が何の手立てもなしに外を出歩くと思うのかな?」
リュアン「わわ……い、今ここで戦うのはやめましょう! お互いに、何の得にもならないと思います!」
ソフィア「そこの銀髪のお嬢さんの方が物わかりが良いみたいだね?」
フメイ「むむ……!」チリリッ
クロシュ「………どうして……サインさんに、そっくりだったの……?」
ソフィア「……へえ。知っていたんだ。勇者の姿形を」
クロシュ「……」
ソフィア「残念だけど、それも教えられないよ。どうしても知りたいというのなら……私の研究所まで案内してあげるけど?」
妖精「クロシュ、当然だけどダメだよ」
クロシュ「うん……」
ソフィア「フフ、過保護なばかりじゃ子は強くならないよ?」
妖精「お前みたいな奴に言われる筋合いはない」
フメイ(……どうする? 焼く?)
妖精(いや……ここで仕掛けるのはやっぱり危険だしやめておこう。後からあのサインモドキみたいのを大勢けしかけられたらどうしようもないし)
リュアン(じゃあ……どうします……? 帰って、村長さんたちに報告……?)
妖精(そうだね……。ただ、私たちがそうすることくらいは予想できるはず……。それなのに、こいつのこの余裕は一体何なんだ……?)
セイン(僕たちを後ろから奇襲するつもりかもしれない。撤退する時は可能な限り迅速に、気を付けるんだ)
ソフィア「こそこそ内緒話なんてズルいなあ。私は混ぜてくれないの?」
妖精「混ぜるわけないでしょ……」
ソフィア「で、作戦会議は終わりかな? どうするの?」
妖精「帰るよ」
ソフィア「せっかくだしもう少しお話していかない? どうやってあれを屠ったのか、少し興味があるんだ。後学の為に教えて欲しいな」
クロシュ「……」
どうする
↓1〜2選択 話すこと
1.どうして怒ってないの
2.ロスチャイルドについて
0.自由安価(票数は内容ごと)
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 21:15:01.47 ID:7kYKWqO70
1
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 21:17:26.29 ID:WCbK1RFiO
2
297 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 23:20:30.22 ID:FXHCeSK20
クロシュ「……どうして、怒ってないの……?」
ソフィア「ん?」
クロシュ「……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……。だから……サインさんの、そっくりさん……つくったの……?」
ソフィア「……」
クロシュ「……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?」
ソフィア「………………はぁ〜〜〜。勝手な憶測で好きとか嫌いとか、やめてくれるかな。そういうの、風説の流布って言うんだよ」
クロシュ「ほえ……?」
ソフィア「それに言っておくけど、君たちがやっつけたのは失敗作の一つだよ。元々廃棄予定だったものなんだ。確かに勝手に壊されるのは少し困るけど、大した問題じゃないの。わかるかな?」
クロシュ「……」
フメイ「……」チリチリ
妖精(フメイ!! お、抑えて! 抑えて!)
フメイ(わかってる……)
リュアン「失敗作って……そんな言い方……! 例え意思のない人形だとしても……!!」
ソフィア「最高傑作を創り上げる為に数多の失敗を積み上げるなんて、当然のことだろう? 一般庶民にはわからない?」
リュアン「……」
妖精「……噂通りのロスチャイルドみたいだね。あなた」
ソフィア「ええ……? あんなアホ共と一緒にするのはやめて欲しいんだけど……」
聖女「ソフィアさんは……今はロスチャイルドとは関係のないお仕事をされているのですか?」
ソフィア「あると言えばあるし、ないと言えばないかな。私が儲けた分の何割かはロスチャイルドの収益にもなるわけだし」
妖精「つまり、今の仕事はロスチャイルドの事業ではないんだ」
ソフィア「そうだよ」
クロシュ「……フェルメールちゃんのこと……知ってる……?」
ソフィア「フェルメール? 家を裏切ったらしいね。以前はそんな骨のある子には見えなかったけど、心境の変化でもあったのかな」
聖女「フェルメールさんのことも、怒っていないのですか?」
ソフィア「わざわざ怒る理由がない。さっきも言ったけど、私はロスチャイルドなんてアホの集まりとしか思っていないよ」
クロシュ「……なんで、ソフィアさんは……ロスチャイルドにいるの……?」
ソフィア「アホな家だけど、私にとっては最大のスポンサーでもあるんだよね。個人的な感傷で離れるには惜しいんだ」
クロシュ「……?」
ソフィア「まあ、子供にはまだわからないかな……。フェルメールもいつか後悔するかもね。あの家の出身者という身分で得られる富と権力は計り知れない」
クロシュ「??」
*
ソフィア「それじゃあ竜神村の人たちによろしく。忠告だけど、今後坑道には入らない方が良いよ。命が惜しければ、ね……」
*
298 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 23:20:58.96 ID:FXHCeSK20
―夕方
竜神村 村長の家
妖精「――という感じの不審者と接触したよ」
村長「……うむ。有益な情報提供、感謝しよう。旅の一行よ」
ダウン「……」
アインズ「村長! 敵の居所がわかったのなら――」ザッ
村長「ならん。ただでさえ危険な坑道が、今や彼奴の手で更なる危険地帯と化しておる可能性が高い……。古ドワーフの調査隊もかなりの負傷者が出ているそうだ……。迂闊に手を出せば、飢え死ぬ前に坑道の闇中に没することとなろう……」
アインズ「……私は竜だ。他の者たちよりも強く、遥かにしぶとい。それに私の母も、かつてこの村を守った大きな強き竜だったのだろう……!? なら私だって――」
村長「ならん!」カンッ!
アインズ「っ!」
村長「……セレナディア様の御子たるそなたを、このような下らぬ異変で危険に晒すわけにはいかぬ……。この件は我ら村民が当たるゆえ、そなたは――」
アインズ「……私とて、この村で育ててもらった恩義がある!! そちらがそのつもりなら、勝手に返させてもらうぞ!!」ガタッ
村長「待て、アインズ――」
ダウン「待って、アインズちゃん」スッ
ガシッ
アインズ「ダウン、離せ」
ダウン「いいえ。一人で闇雲に突っ込む気なら、離せないわ」
アインズ「……」
ダウン「どうしてもというのなら……しっかり作戦を練って、対策を立てて、仲間を集めて……それから、突入なさい」
アインズ「!」
村長「ダウン殿……!」
ダウン「……村長さん。アインズちゃんも、もう子供じゃないわ……。セレナちゃんの子だから……危ない目に遭わせたくないって村長さんの気持ちもわかるけれど……。もう、独り立ちしても良い頃じゃないかしら……?」
村長「むう……」
ダウン「……ね? 私も付いてあげるから……」
村長「……わかった」
アインズ「村長……!」
村長「……ただし、先ほどダウン殿が言ったことはしっかり守るのだぞ」
アインズ「ああ……!」
妖精(……セレナディア様の……御子……!?)
◇
299 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 23:22:20.93 ID:FXHCeSK20
―夕方
ダウンの家
レイン「何ですって……!? ソフィア・ロスチャイルドが……サインの似姿を……!!?」ガタッ
リュアン「は、はい……」
レイン「……リュアン。先日、私を生かしてくれてありがとう。今……生きていて良かったと、心底から思ったわ……」ズズ…
リュアン「えっ……!?」
レイン「サインを愚弄し、貶め続ける真の邪悪を……この手で討ち滅ぼすことができるのだから……!!」ズズズ……
フメイ「……レインって、けっこうノリで生きてる?」
聖女「どうなのでしょう……」
クロシュ「でも……レインさんの、気持ち……わかる……」
セイン「……ああ。僕も瓶の中で聞いていて、久しぶりに怒りの感情を覚えた……」
フメイ「……うん。ああいう、カリスみたいなやつ……絶対、焼く……!」
◆
300 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 23:23:48.29 ID:FXHCeSK20
―???
薄暗い研究室
明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…
大量の試験管「」コポコポ
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「入口警備担当だった63号は廃棄、と……。では次は67号が入口警備を」
サインモドキ67号「」コクリ スタスタ
ソフィア「……」
実験記録の束「」バサッ
ソフィア「……はぁ〜。かなり良いとこまで来たけど、あと少しが詰め切れない……。一体何が足りないんだ……」ワシャワシャ
――クロシュ『……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……』
――クロシュ『……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?』
ソフィア「……」
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「……こんな、サインとは似ても似つかない失敗作なんかやっつけられて、わざわざ怒るわけないだろう……。馬鹿か」
机の片隅に置かれた写真立て『』
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
ソフィア「……そうだよ。サインはこうだった。失敗作どもとは全然違う……」
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「でも、あと少しなんだ……。あと少し詰めれば……失敗作じゃない、本当のサインに辿り着ける……」
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
ソフィア「待っていてよ、サイン……。必ず、私が生き返してあげるから……。暗くて暗くて寒くて冷たい死の世界から、明るく温かい私のところへ導いてあげるから……。そしたら……もう勇者なんかやめて、ずーっと二人で、静かに暮らそう……。こんな糞みたいな最低の世界放り捨てて、ずっと、ずっと、いつまでも二人っきりで……。ねえ、サイン……サイン、サイン、サイン……」ブツブツ
明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
◆
301 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/22(日) 23:24:24.48 ID:FXHCeSK20
というわけで本日はここまで。次回は滞在8日目編からとなります
森の探索中に勇者サインのそっくりさんに襲撃されたり、隠された坑道の入口を見つけてついにソフィア・ロスチャイルドと出会ってしまったりした日となりました。驚きの連続でしたが、なんとか切り抜けられたようです。
不審者情報を聞き、若き竜アインズは猛る。伝承に聞きし守護竜の如く、アインズは危機を打ち破ることができるのか。
ソフィア情報を聞き、因縁深き淫魔レインも猛る。勇者サインを愚弄せし邪悪を、レインは打ち破ることができるのか。
研究者ソフィアの暗き祈りは、何処へ向かう――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/22(日) 23:52:49.76 ID:/fJeLYASo
乙
お姉さん二人も堕として、勇者サインは魔性の男
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/23(月) 00:24:13.51 ID:3V04itWLO
乙
セレナディア食べちゃったとか言えないね
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/23(月) 01:21:23.58 ID:jcwp/uQho
おつ
気軽に森に行ったら全滅一歩手前の大変な目に遭ってしまった
準備が整うまで坑道は避けないとな…
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/23(月) 02:24:40.06 ID:FoqmeeYGO
乙
変天さん痛恨範囲の広い強敵へのカウンターとして優秀すぎる
プンスコスライムフメイちゃんかわいい
そういえば前回のババ抜きの上がり札を単純に解釈すると、クロシュが愚者、妖精さんが隠者、聖女が運命の輪、ドノヴァンが悪魔だったっぽいけど、他のキャラは考えてたりする?
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/28(土) 10:43:37.30 ID:s/rfh3sYO
乙
ぽこあポケモンやってて真っ先にクロシュちゃん思い出した自分
307 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/28(土) 17:56:16.88 ID:x0N7e0f50
サイン氏は勇者なので、異性に好かれることも多かったそうです。セインちゃんが集落のみんなに好かれて頼りにされてるのと同じかもしれない……でも違う気もする……とクロシュは思ったそうです。その心の機微をちゃんと理解するのは、あかちゃんスライムであるクロシュには難しいかもしれません
(スライム類のほとんどは、他種族の者がしばしば抱く恋愛感情やそれに類するものを正しく理解できていないようです。なお他者へ恋愛感情のようなものを抱くスライムは極稀にいます)
クロシュさんはセレナディア氏を食べてしまいましたが、そのことを竜神村で公言した場合にどのような影響が出るかは予測不能となっております。現時点では、竜神村の人々はセレナディア氏を敬っているように思われるため、食べたことを迂闊に言いふらさない方が良いかもしれません
低いコンマの場合、恐ろしい事態に遭遇してしまうことがあります。なおクロシュたちもインチキな力をいくつか持っているため、多少格上の相手でも簡単に負けることはないようです
坑道に突入するのは、実際準備が整ってからの方が良いかと思われます。暗い坑道を安全に進む方法だけでなく、恐るべきサインモドキへの対策なども考えていく必要があると言えるかもしれません
痛恨コンマをひっくり返しても結局だめな場合もあるため、変天はそこまで強力なパワーではない……はずですが、ここ最近は上手くいっているようです。聖女さんの調子が良いのかもしれません
フメイさんはスライム大好きカリスさん謹製のバーニングスライムモドキなので、スライムの姿になることもできたようです。ずっとヒト型だったため、今までスライムの姿を忘れていたのかもしれません
ババ抜きの結果については、ただの偶然かもしれません。時と場合やスタンスの変化によって別の札となることもあるかと思います。それでもあえて現状の登場人物に対応した札を示すならば、今のフメイさんは太陽の札との親和性が高く、今のリュアンちゃんは節制の札との親和性が高いと言えそうです
クロシュ氏は外見上の擬態は割と自由に行えますが、能力の模倣は同化というプロセスを挟む必要があるため、実のところそこまで自由なちからではないのかもしれません。真似したいものがあったら、同化する為の物質を獲得するのが良いでしょう
>>1
は精神的に女児な部分があるため、ポケモンで言えばマホイップが好きと言えます。そしてswitch2はまだ持っていませんが、今後値上げする可能性を考えるとさっさと確保しておいた方が良いのかもしれません
本日の更新についてですが、急用が入ったため難しくなりました。恐らく明日も難しい可能性が高いです
そして来週は平日夜に少し時間が取れそうなため、来週の平日夜にゆっくり少しづつ進めたいと思います。よろしくお願いいたします
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/28(土) 21:08:13.10 ID:jJ0qDsQfo
あいよー
リアル大事に
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/29(日) 00:22:58.35 ID:GTOjwFkYo
あら、お疲れ様です
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 12:36:46.95 ID:RduixvYGO
乙
イリスは「星」でミスティは「魔術師」かな
311 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 20:46:22.38 ID:TpkrzbM00
皆さんありがとうございます。そういうわけで、少々変則的ですが更新していきたいと思います
今現在の話で言えば、イリスさんは魔術師、ミスティさんは力、ローガンさんは刑死者、エバンスさんは戦車といった札と親和性が高いそうです。とはいえ親和性の高い札が一生ずっと同じという人も滅多にいないので、今後変化することもあるかと思います
312 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 20:47:00.74 ID:TpkrzbM00
―竜神村 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*1 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
313 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 20:47:39.93 ID:TpkrzbM00
―朝
ダウンの家 客室
妖精「――という感じの話し合いがあったよ。昨日」
聖女「この村に住むアインズさんが、坑道探索計画を練りつつ仲間を探している――ということですね」
妖精「うん。で……そのアインズのことなんだけどね……」
フメイ「?」
妖精「……セレナディアの娘?かもしれないっぽい……」
スライムクロシュ「!?」モニョッ
セイン「セレナディア……あの、ユーシリアの鉱山に巣食っていた悪竜の片割れか」
妖精「そう……。聞いた感じだと、この村ではけっこう敬われてたっぽいんだよね……セレナディア……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ
リュアン「……それは、驚きの情報ですけど……別に気にすることもないんじゃないですか? アインズさんは、悪竜本人というわけでもないですし……」
妖精「まあ、そうなんだけど……。その……半年前にね……」
セイン「僕たちが……奴の生を終わらせたんだ」
リュアン「えっ!?」
フメイ「おお〜」
聖女「な、なんと……」
妖精「まあ、そういうわけだから……みんな、そのことは迂闊に言いふらさないでね。今のところ村民とは良好な関係を築けてるわけだしさ……」
リュアン「わ、わかりました」
聖女「私も大丈夫ですが……」チラッ
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャニャ…
妖精「クロシュ。あの戦いでクロシュがやったのは、全部終わったあと死にかけてるセレナディアを食べてあげたことくらいでしょ? だからクロシュが気にすることはあんまりないよ。大丈夫」
スライムクロシュ「!」モニョッ
*
―ダウンの家 居間
レイン「……この村ってセレナディア・ベールグラッドが滞在していた時期もあったらしいわね」
ダウン「ええ。そういえばシノホシにはセレナちゃんの妹のセレスちゃんも参加してたのよね」
レイン「そうね。でも姉妹共々、半年前に……あっ」
ダウン「え、何? 姉妹共々半年前に……どうしたの?」
レイン「……な、なんでもないわ……」
ダウン「ええ!? ちょっと、気になるじゃない!」
レイン「なんでもない!」
ダウン「この村にはセレナちゃんの子のアインズちゃんもいるのよ? あの子だって、お母さんの行方を知る権利が――」
レイン「……気になるなら、自分で探しに行けば良い。自分の翼で世界を見て回ることが一番の勉強よ……」ガタッ
スタスタ ガチャッ パタン
ダウン「もう……」
ダウン「……せっかくだから、クロシュちゃんたちや商人さんに聞いてみようかしら。久しぶりに、山の外のお話を……」
竜神村滞在8日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 亡霊
66-90 ロンドン
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 20:48:14.92 ID:rf01As+80
クロシュ、分体をサイン化させてみる
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 20:56:16.83 ID:PHjEE1BEO
リュアン、レインにシノホシの思い出について聞いてみる
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 21:13:47.02 ID:4MvibDtdO
アインズに母親について聞いてみる
317 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 22:21:44.38 ID:TpkrzbM00
―ダウンの家 庭
クロシュ「ん〜……」ググッ
聖女「晴れでも朝は冷えますねぇ……」
妖精「さて、今日はどうするか……ん?」
座布団の上で眠る三毛猫?「」zzz
妖精「……猫?」
聖女「本当です! まさかこんな寒い場所に猫がいるなんて……」
妖精「いやいやいや、そんな馬鹿な。ここ、野生の猫が生きていける環境じゃないよ! あの座布団も不自然に綺麗だし……あれは一体何――」
「やかましい……朝っぱらから何事であろうか」
クロシュ「?」キョロキョロ
聖女「えっ? 今の声は?」
座布団の上に二足で立った三毛猫?「吾輩だが?」ヌッ
クロシュ「わっ!」
聖女「ね、猫が……立って、喋った!?」
妖精「いや……猫じゃない! あなたは……!?」
座布団の上に二足で立った三毛猫?→マネキ「吾輩は神である。名はマネキという」
聖女「神!?」
マネキ「左様――む?」
聖女「?」
クロシュ「?」
妖精「……?」
マネキ「ふむ……あやつの祝福を受けし者共であるか」
聖女「ええと……どういう?」
マネキ「ここで会ったのも何かの縁。吾輩からもささやかな祝を授けてやろう」
シャラン――
クロシュ「!」
聖女「これは……!」
妖精「え、まさか――」
マネキ「ではさらばだ。励むが良い」クルッ トコトコ
聖女「あっ、待ってください!」
ヒュオオオオオ――
雪煙「」ブワッ
聖女「ひゃっ!」
クロシュ「??」キョロキョロ
妖精「き、消えた……」
聖女「……これは……運命の、力……?」
☆ささやかな祝を得ました
本日中、全てのコンマに+20が加算されます
◇
318 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 22:23:25.84 ID:TpkrzbM00
―ダウンの家 居間
クロシュ「……ていうことが……あった……!」
フメイ「猫の、神……?」
セイン「そういえばマーベルの収集品の中に、マネキネコという猫の置物があった」
クロシュ「まねきねこ!」
セイン「ああ。オノゴロでは福を招く縁起物とされているそうだ」
フメイ「じゃあその猫の神は、オノゴロ出身ってこと?」
セイン「さあ……オノゴロ人がその神を真似たのかもしれないし、その神がオノゴロ文化を面白がって真似ただけかもしれない。どちらが先だったかを判断することはできない」
フメイ「ふうん……。とにかくクロシュは祝われたんだよね?」
クロシュ「うん」
フメイ「じゃあ、今のクロシュならなんでもできるんじゃない? 例えば、えっと……」
セイン「福が招かれたからと言って何でもできるようになるわけではないと思うが……」
フメイ「クロシュ、この前勇者になろうとして失敗したの、もっかいやってみよ!」
クロシュ「!」
セイン「まあ……やるだけやってみるか?」
クロシュ「ん!」
フメイ「今のクロシュは猫招きだから、勇者の分体とかも作れるかも!」
クロシュ「やってみる……!」
デロデロ…モニョモニョ…
↓1コンマ(サインモドキ+10、招福+20)
01-90 勇者因子に拒絶された
91-00 勇者クロシュ
↓2コンマ(↑1コンマに成功した場合のみ。招福+20)
01-90 分体は流石に無理
91-00 分体作れた
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 22:29:15.04 ID:LSYit6RRo
パーフェクロシュ
320 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 23:14:23.83 ID:TpkrzbM00
―???
ザァーン… ザザァーン
クロシュ「……」
岩に突き刺さった聖剣「」
クロシュ「……」トコトコ
ガシッ グッ
グググググ――
クロシュ(……)
クロシュ(抜けなさそう)
クロシュ(やめとこ)
パッ
岩に突き刺さった聖剣「」
クロシュ「……抜いちゃ、だめ?」
岩に突き刺さった聖剣「」チカ チカ
クロシュ「ほえ……?」
水平線の向こうへ流れていく聖剣モドキたち「」プカプカ
クロシュ「!」
岩に突き刺さった聖剣「」
クロシュ「……うん」モニョモニョ
クロシュの内から引き出される聖剣モドキ「」スゥ――
クロシュ「……」スッ
波に呑まれる聖剣モドキ「」ザァーン…
流される聖剣モドキたちの列に加わる聖剣モドキ「」プカプカ…
クロシュ「……これで……良く、なった……?」
岩に突き刺さった聖剣「」チカ
クロシュ「んへへ……。じゃあ……抜いても、いい……?」
岩に突き刺さった聖剣「」ツーン
クロシュ「んゅ……わかった……」
ザァーン… ザザァーン…
◆
321 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 23:15:11.22 ID:TpkrzbM00
―ダウンの家 居間
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「起きた!」
セイン「今回は普通に起きたみたいだが……」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「まだ……だめ、だって……」
フメイ「え〜……セイン、ケチ」
セイン「僕に言われても困るが……。しかし僕の中の……勇者?と話ができたのか?」
クロシュ「……わかんない。なんとなく……そんな気、した……」
セイン「そうなのか」
クロシュ「うん」
☆勇者因子の取得には失敗しましたが、良いことをしたような気がしました
運命賽の欠片を1つ手に入れました
◇
322 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/30(月) 23:15:46.63 ID:TpkrzbM00
というわけで本日はここまで。次回はリュアンちゃんとレインさんのお話編、アインズさんとお話編になります
謎の招き猫と出会ってしまったり、勇者パワーを得ようとしてまた失敗したりしました。招き猫の正体が何なのかは闇に包まれていますが、見た感じ有害な存在ではないようです。招福パワーを生かすのが良いでしょう
それでは本日もありがとうございました。次回は、可能であれば明日の夜にでも更新しようかと思います。よろしくお願いいたします
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/30(月) 23:59:20.47 ID:LSYit6RRo
乙勇者への道は遠い
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 00:37:55.78 ID:dAjPDdmNo
おつ
そういえば今回の行動日数はどうなるんだろ
物語の鍵は恐らく村外にあるだろうから吹雪の日もカウントされると結構タイトかもしれない?
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 12:19:44.80 ID:peZ170oYO
乙
ロンドンと亡霊って切り裂きJとか出てきそう
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 12:30:27.30 ID:qCmYDzNSO
おつ
しれっとパワーを割り振られているミスティお姉さん草
327 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/31(火) 22:10:37.20 ID:L11f5GVE0
勇者パワーは簡単には得られないようです。それでも以前よりは対応が良くなっているかもしれません。今後勇者パワーを得るかどうかは未知数ですが、前向きに善処していくのが良いでしょう
行動日数については、吹雪デーもあったりするため少し緩めにしたいとも思いますが、最終的にはコンマ次第となってしまうかもしれません。適切な行動を心がけ、余裕をもって目標を達成していくのが良いでしょう
ロンドン氏はロンドンという名前の人物なので、特定の地名・人物・団体とは一切関係ないようです。そして亡霊は亡霊さんなので、特定の地名・人物・団体とは一切関係ないようです
力の札は、挫けぬ意志、優しさ、理性、力を持つ者の責任など、どちらかと言えば内的な力強さを象徴する場合が多いそうです。強く優しく武闘派なミスティさんにぴったりと言えるかもしれません
328 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/31(火) 22:11:10.28 ID:L11f5GVE0
―ダウンの家 庭
レイン「……」ブンッ
薪割り斧「」ズンッ
真っ二つに分かれる薪「」パカッ
積み上げられた薪束「」ポン
レイン「ふう……。こんなもんかしら」
リュアン「お疲れ様です、レインさん。薪割り……お上手ですね」
レイン「ん、ああ……。北部に住んでいた者なら普通よ」
リュアン「そうなんですか?」
レイン「ええ。南部じゃ綺麗に割れない奴もけっこういるみたいだけどね。例えば……今オノゴロで捕まってるアウルとかは、斧の扱いが下手だったわ。槍はあの悪竜にも迫るほどの使い手だったけれど」
リュアン「シノホシの……人たちですか」
レイン「……失礼。無神経だったわね」
リュアン「いえ、構いません。私は……シノホシとその構成員を許しはしませんが……憎しみは、置いていくつもりです」
レイン「よくわからないことを言うのね……」
リュアン「もし良かったら、シノホシのことを話していただけますか」
レイン「……聞けば、憎しみを抑え切れなくなるんじゃない?」
リュアン「それを試す為にも……お願いします」
レイン「なるほど……わかったわ」
*
レイン「――かくして悪竜セレスティアはユーシリアの鉱山に没し、毒狐アウルはオノゴロで裁きを待つ身となったわ」
リュアン「……」
レイン「吸血鬼フレメアは魔族国へと戻り……リーリアの生き残りであるザイルとレインは行方知れず……といったところね……」
リュアン「……ありがとうございます」
レイン「……セレスティアとアウルの末路を聞いて、少しは溜飲が下がったかしら? それとも……今もなおのうのうと生きている奴らのことを聞いて、ハラワタが煮えくり返る?」
リュアン「……思うところがない、とは言えません……。憎しみを捨てると口先で言うのは簡単ですが……実践するのはものすごく難しいみたいです……」
レイン「……でしょうね。私も、この先どんなことがあろうと、王国への憎しみを捨て去れる日が来るとは全く思えないわ……」
リュアン「でも、ありがとうございました。少しだけ自分自身の感情を客観視できそうです」
レイン「……あなたの方針にケチを付ける気はないのだけれど……自分の感情を抑え過ぎるのも、あまり良いことではないのではないかしら……」
リュアン「……わかっています。今後の、課題かもしれません」
☆リュアンが思考を進めました
◇
329 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/31(火) 22:12:20.99 ID:L11f5GVE0
―竜神村 広場
ワイワイ ガヤガヤ
クロシュ「?」
聖女「今日も賑わっていますね。またあの商人さんでしょうか?」
妖精「いや、あれは――」
ワイワイ ガヤガヤ
アインズ「強き者、坑道に詳しい者を探している! 心当たりのある者は道場に来い!」
竜人の子供たち「わ〜!」
アッシュ「おお……!?」
リーシア「へえ〜?」
ドノヴァン「ほうほう……」
ヴィトナ「肉は出るのか?」
妖精「例のアインズだ……!」
クロシュ「!」モニョッ
聖女「彼女が……」
アインズ「む、クロシュとその仲間たちか。お前たちも……いや、流石に子供を連れて行くわけにはいかんか」
アッシュ「いや、あいつらは歴戦の冒険者にも引けを取らない一騎当千の猛者たちだぞ」
アインズ「ああ、強さは知っている。もし気が向いたらお前たちも後で道場に来てくれ。報酬は弾むつもりだ」
◇
―竜神村 道場
ガラッ
クロシュ「こ、こんにちは……」トコトコ
聖女「お邪魔します……」スタスタ
妖精「来たよ」パタパタ
アインズ「お前たちか。ここに来たということは、私と共に坑道探索に行く意思があるということか?」
妖精「私たちもちょっと犯人と因縁があってね。どっちにしても坑道探索には行くつもりだったんだ」
アインズ「そうだったのか?」
妖精「うん。アインズと一緒に行くかどうかはまだ未定だけど、せっかくだし探索計画とかを聞いておこうと思って」
アインズ「こちらも全くの未定だ。まずは坑道に詳しい者を引き入れなければ計画も立てようがない」
妖精「それもそうだ」
聖女「私たちも、坑道に詳しい人がいないとどうしようもありませんからね……」
アインズ「……つまり、現状は互いに全くの未計画ということか」
妖精「そういうことだね……。まあ、まだ仲間探しとかも1日目でしょ? ゆっくりやっていこう」
アインズ「フッ、そうだな……。ところで……クロシュはなぜそんなに離れているんだ?」
聖女の影に隠れたクロシュ「!」モニャッ
330 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/03/31(火) 22:13:07.42 ID:L11f5GVE0
妖精「あ、ああ〜……その、ええと……」
聖女「クロシュさんはですね……」
アインズ「……?」
クロシュ「あ……アインズさん……! えと……お母さんの、こと……」モニャニャ
アインズ「お母さん……!?」
妖精「ああ〜!! クロシュの奴、アインズのお母さんがここの守り竜?だったって話を聞いて、気になってるみたいなんだ!」
聖女「そ、そうなんです! だから、ちょっと気になってるみたいで……!」
アインズ「……私の母の話が、気になるのか……?」
妖精(うんって言え!)
クロシュ(う、うん)
クロシュ「う、うん」
アインズ「ふむ……そういえば、前はお前たちに外界の話をしてもらったな。では今度は私が話をしよう……まあ、私も母のことはほとんど他の村民から伝え聞いたことしか知らないのだがな」
妖精「え、そうなの?」
アインズ「ああ。私が物心付いた時、母は既にここにいなかった」
聖女「そうだったのですか……」
アインズ「待て、憐れむな。竜にとって親が身近にいないのは珍しいことじゃない。ほとんどの竜は子育てなどしないし、子竜もまた生まれながらに一人で生きる術を心得ている。私はその上さらに、この村の民がいてくれたのだ。恐らく他の多くの竜よりもよほど幸福で恵まれていたと言えるだろう」
聖女「そ、そうだったのですね。ごめんなさい、失礼しました」
アインズ「気にするな。それで……母の話だったな。母はかつて、この竜神村を守っていた強き竜だったそうだ」
クロシュ「ここを……守ってたの……?」
アインズ「私はそう聞いている」
妖精「そうなんだね……」
アインズ「だから私も母のように、皆を守れる強く大きな竜でありたい。そしていつの日か、母に会うことができたら……あなたの娘はこんなにも強く立派になったぞと、自慢してやりたいんだ」
妖精「……」ダラダラ
クロシュ「……」デロ…
聖女(ああ……クロシュさんが溶け始めてしまいました……)
ど、どうしよう……
↓1〜 先取3票
1.何も言わない……
2.自白してしまう……
0.自由安価(票数は内容ごと。できないことはできない)
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 22:14:19.04 ID:zDRoYOHu0
2
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 22:15:45.48 ID:bbOYGgQiO
1
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 23:00:10.76 ID:hcOuTMsPo
1
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 23:04:10.34 ID:dAjPDdmNo
2
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/03/31(火) 23:09:34.79 ID:P2pVWBNwO
2
336 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/01(水) 00:33:50.31 ID:sspeJcT40
クロシュ「……ごめんなさい」ドゲザ
アインズ「……ん?」
妖精(クロシュ……謝っちゃったか……。でも仕方ない……それがクロシュの良いところでもある……)
妖精「……正直に話すよ。私とクロシュは……半年前、あなたの母セレナディアと、戦って……殺した」
アインズ「なっ……何!?」ガタッ
妖精「先日アッシュが話してたダークヒーロー譚を覚えてる? あのダークヒーローっていうのは、私たちのこと。世界樹の光を星へ還す為に、世界各地を巡ってた。その旅の中で……セレナディアとも、敵対することになったんだ」
アインズ「ま……待ってくれ。頭が……追いつかん……」
妖精「……うん」
アインズ「……なぜだ。ダークヒーローが……なぜ母と敵対した……!? 世界を救おうとしていたのではないのか……!?」
妖精「……セレナディアは、世界樹の光を私欲の為に独占していたんだ」
アインズ「……嘘だ」
妖精「……嘘じゃないんだ。セレナディアは……ここの麓の国ユーシリアでは、傍若無人に暴れ回っていた」
アインズ「……嘘だっ!! デタラメを言うな!!」バッ
槍「」ジャキッ
妖精「うっ……」
アインズ「それ以上母を愚弄するならば、その口を――」
バッ!
妖精の前に立つクロシュ「……」
アインズ「……クロシュ」
クロシュ「……妖精さんは……わるく、ない……」
アインズ「……」
クロシュ「わたしが……最期に……セレナちゃん……食べた……」
アインズ「な……た、べ………?」
クロシュ「……うん。だから……恨むの……わたし、だけに……して、ほしい」
アインズ「………」
↓#コンマ(交流+20、馬鹿正直+20、招福+20)
01-50 出ていけ
51-00 教えてくれ
☆補正により判定をスキップします
337 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/01(水) 00:36:35.68 ID:sspeJcT40
アインズ「………教えてくれ。母のことを……。外界で……どのようなことを、していたのかを……」
妖精「……槍向けるの、やめてね……?」
アインズ「……デタラメを言えば、向ける」
妖精「ちゃんと言うよ……私たちの知ってること」
*
アインズ「………悪竜……」
クロシュ「……うん」
妖精「……食べたのは、クロシュだけど……実質的にトドメを刺したのは、妹のセレスティア・ベールグラッドなんだ。私たちに倒されて動けなかったところを、竜角の大槍で……」
アインズ「……母に……妹がいたのか……」
妖精「うん……。そのセレスティアも……最期には、戯れに殺した者の家族に討たれて、死んだ……」
アインズ「……」
妖精「私たちが知っているのは……これで全部だよ。他に何か、聞きたいことはある……?」
アインズ「………事の顛末は……概ねわかった。だが……クロシュ、なぜ死にかけの母を喰らった?」
クロシュ「!」
アインズ「それだけが……解せん。教えてくれるか」
クロシュ「…………えっと……わたし……食べるの……大事な、ことで……」
アインズ「……?」
妖精「……ごめん、クロシュも上手く言えないんだ。ゆっくり待ってあげてくれる……?」
アインズ「ああ……ゆっくり話してくれ」
クロシュ「……わたし……食べたら……わたしの、中に、溶けるから……。そしたら……死んで終わり、って、ならなくて……」
アインズ「……母を……生かそうと、した……?」
クロシュ「……そう……なの、かな……?」
アインズ「……」
クロシュ「あ……でも……死んだら……星に、溶ける……? えと……あんまり……変わらない、かも……」
アインズ「……そうなのか」
クロシュ「えと……わかった……?」
アインズ「ああ……わかった。ありがとう……」
クロシュ「うん……」
☆アインズに正直に話しました
*
アインズ「……少し、一人で考えたい」
妖精「……わかった。私たちは、帰るよ」
アインズ「……坑道探索のことは……明日からまた進めていく」
クロシュ「うん……」
アインズ「さっきはすまなかった。もし可能であれば……明日からも、坑道探索について協力してくれると助かる」
妖精「……うん。人手は多い方が良いよね」
クロシュ「……わたしたちのこと……いやじゃ、ないの……?」
アインズ「分別くらい付く。お前たちが善なる者であることも、わかっている。後は……私一人の問題だ」
妖精「……わかった。でもあんまり無理しないでね。ダウンとかに甘えても良いと思う」
アインズ「……ダウンは、このことを知っているのか?」
妖精「……あれっ、どうだろう……!? 私たちから話してはいないけど……」
アインズ「………話してみるか」
◆
338 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/01(水) 00:37:02.64 ID:sspeJcT40
というわけで本日はここまで。次回は竜神村9日目編からとなります
良心の呵責に耐えられず、アインズ氏に謝ってしまったあかちゃんスライム……。しかしその土下座は致命的な運命とはならず、双方歩み寄ることができたのであった
クロシュの内より失われし竜角の鼓動は、何処に――
それでは本日もありがとうございました。明日は諸般の事情によりこのスレの更新をする余裕がなさそうなため、次回はひとまず木曜夜の予定としたいと思います。よろしくお願いいたします
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/02(木) 12:26:05.82 ID:yXgagTeHO
乙
こうしてコミュ力も養われていくクロシュちゃん
340 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/02(木) 22:17:49.03 ID:CujZ5Isf0
体調を崩したため更新は延期となりました(やはり平日は厳しいかったのかもしれません)
そういうわけで次回の更新は土曜の予定とさせていただきます。すみません
クロシュさんはコミュニケーション能力が低いスライムですが、素直で正直な性格をしているため、相手に悪印象を与えることはあまりないようです。今回アインズ氏に許された(?)のも、クロシュ氏のそういった人柄(スライム柄)が良い影響を及ぼした結果と言えるかもしれません。これからもコミュニケーション能力を磨いていくのが良いでしょう
341 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 15:24:34.98 ID:42rVH5gZ0
―竜神村 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
342 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 15:27:47.92 ID:42rVH5gZ0
―朝
ダウンの家 居間
ダウン「アインズちゃんから聞いたわ。セレナちゃんと、セレスちゃんのこと……」
クロシュ「!」
妖精「そ、そうなんだ……」
ダウン「私……セレナちゃんと、友達だったのよね……」
クロシュ「……!?」モニャニャ
セイン「……」
妖精「……私たちのこと、許せない……?」
ダウン「いいえ。セレナちゃんの食欲とか我儘さは知っていたから、いつかはそうなるんじゃないかって思ってた。まさか世界を救う障害にまでなっていたのは予想外だったけれどね。世界を救う為にやっつけられたのなら、仕方ないわ……」
妖精「……少し不思議なんだけど……どうしてこの村では、セレナディアが良い竜みたいに言われてるの? ここでは略奪とか殺戮はしなかったの?」
ダウン「ここに住んでた頃のセレナちゃんは、生まれたばかりのアインズちゃんと一緒だったみたいから……危ないことや恨みを買うようなことは控えていたんじゃないかしら」
妖精「そうなんだ……」
ダウン「しかもこの村は竜を崇める風習があったものだから、居座るだけで美味しいものをもらえるし、アインズちゃんのことも守ってくれるしで、きっと居心地は良かったはずよ」
セイン「では、なぜ出ていったんだ?」
ダウン「美味しいものが食べられるとはいっても結局は山奥の小さな村だから、セレナちゃんの食欲を完全に満たすことはできなかったんでしょうね。その上アインズちゃんが大きくなったら、食料はもっと足りなくなって村が干上がっちゃうだろうし。たぶんそういうことを考えて、アインズちゃんを置いて出ていったんだと思うわ」
クロシュ「セレナちゃん……やさしい竜さん、だった……?」
妖精「他の国とか人には全然優しくなかったみたいだけどね……」
竜神村滞在9日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 亡霊
66-90 ロンドン
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 15:28:07.38 ID:aLaLLKfj0
みんなで雪合戦
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 15:32:07.26 ID:749ZgaSdO
ダウンとリーリアの話でも
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 15:44:09.82 ID:cFpHK+fTO
先っちょだけ先っちょだけだからと坑道を探索しつつ、異常気象について考察
346 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 17:05:17.64 ID:42rVH5gZ0
―竜神村 広場
妖精「お〜い、アインズ」
クロシュ「アインズさん!」
アインズ「お前たちか」
フメイ「……大丈夫そう?」
アインズ「ああ……。まだ完全に整理が付いたわけじゃないが、ひとまず支障はない」
妖精「よし、じゃあ早速坑道の――」
ピンク髪のリビングデッド「のう、主ら……」ヌッ
クロシュ「!?」モニャッ
フメイ「わっ!?」
妖精「アンデッド!?」
アインズ「貴様は……山を徘徊するリビングデッドのユウリ!」
ピンク髪のリビングデッド→ユウリ「暇ぞ。わらわと遊ばぬか?」
妖精「ええ……」
クロシュ「わらわ……」
フメイ「わらわ……」
アインズ「……仕方ない。相手してやるか」
妖精「えっ相手するの!?」
アインズ「……恨みを買うと後が厄介だ。面倒だが相手するしかない」
妖精「わ、わかった……」
フメイ「どうやって遊ぶの?」
ユウリ「わらわは雪が好きぞ」
クロシュ「そうなの?」
ユウリ「であるぞ」
妖精「……ええと、つまり?」
アインズ「……雪合戦で良いか?」
ユウリ「フフフ……かまわぬぞ?」
アインズ「では組分けはどうする?」
妖精「……私は小さいから除外として、他のみんなで二人一組を作れば良いんじゃない?」
フメイ「フメイ、クロシュと一緒がいい」
アインズ「……では、クロシュ・フメイ組と私・ユウリ組でいいか?」
クロシュ「ん!」
ユウリ「かまわぬぞ?」
アインズ「よし。ではさっさとやるか」
↓1コンマ
01-10 事故
11-35 敗北
36-65 引き分け
66-90 勝利
91-00 会心
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 17:14:23.73 ID:AnYm/OWOO
あ
348 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 21:34:56.52 ID:42rVH5gZ0
雪玉「」ヒュンッ
雪玉「」ヒュンッ
雪玉「」ヒュンッ
雪玉「」ヒュンッ
クロシュ「」ササッ
フメイ「」ブンッ
アインズ「」ブンッ
ユウリ「フフフフ……」ササッ
妖精(無言で雪玉を投げ合ってる。全員ものすごく真剣だ……。唯一ユウリだけは薄笑いを浮かべてるけど……)
ユウリ「ぞ!」ブンッ!
雪玉「」ビュンッ!
フメイ「わ!」チリリッ
空中で蒸発する雪玉「」ジュッ!
ユウリ「……!? ひ、卑怯ぞ!!」
クロシュ「魔法……禁止?」
アインズ「……禁止にしておこうか」
フメイ「む〜……わかった」
*
ヒュンッ ヒュンッ ポフッ
ポフッ ヒュンッ ポフッ
ユウリ「ふぐう……」ドサッ
アインズ「くっ……私たちの負けだ」ドサッ
妖精「勝者、クロシュ・フメイ組!」
フメイ「勝ち!」ドヤッ
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
*
ユウリ「フフフ……良い時間であったぞ」
クロシュ「ん!」
ユウリ「困りごとがあればわらわを尋ねるが良い。死者の復活くらいならできるぞよ」
妖精「ええ……?」
アインズ「リビングデッドでも良ければ、という注釈付きだがな」
妖精「なるほどね」
☆リビングデッドのユウリと知り合いました
☆雪合戦に勝利しましたが、クロシュの氷属性経験は既に上限に達しています
◇
349 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 21:35:28.96 ID:42rVH5gZ0
―ダウンの家
探索準備アイテム「」ドッサリ
聖女「ナイフよし、ランプよし……準備はこれで大丈夫そうですか?」
ダウン「今日は入口の光が目視できる範囲を少し見てくる程度でしょう? それならこの装備でも十分と思うわ」
セイン「ああ。まだ勇者モドキ対策もできていない」
リュアン「後はクロシュちゃんたちが買い出しから帰って来るのを待つだけですね……」
ダウン「そうねぇ……」
聖女「そういえばダウンさんは、いつからこの村に住んでらっしゃるのですか?」
ダウン「あら、私? そうねぇ……リーリア滅亡が約10年前だから……大体それくらい?」
リュアン「リーリアが滅んだ後、ダウンさんはここに移り住んだのですか?」
ダウン「ええ。まあその前からこの村との個人的な交流はしていたの。だから私の亡命も受け入れてくれたわ。ありがたいことよ」
セイン「リーリアには生き残った僅かな民が残っていると聞いた。そこに共に残ろうとは思わなかったのか?」
ダウン「そうしたい気持ちももちろんあったわ……。でも、当時ちょっと厄介な奴に目を付けられちゃっててね……。私がそこにいること自体が民を危機に晒すことに繋がりかねなかったから、この村に身を隠したのよ」
セイン「そうだったのか……。すまない、失礼なことを言った」
ダウン「構わないわ。そろそろあいつも私のことを諦めてくれていると良いのだけれど……その話はどうでもいいわね」
リュアン「リーリアってどんな国だったんですか? 魔族が大勢暮らしていた、くらいのことしか知らなくて……。すみません」
ダウン「どういう国か、と聞かれるとなかなか難しいわね。まあでも簡単に言うなら、中央大陸北部におけるセイントレア王国のような国だった……という感じかしら」
セイン「そんなに巨大な国だったのか」
ダウン「栄華を誇っていたのも過去のことだけどね」
聖女「それほどの大国を……セイントレア王国が滅ぼしたのですか?」
ダウン「そう。セイントレアは陸も海も空も強くてねえ……」
リュアン「えっと……陸と海はわかるんですけど……空もですか?」
ダウン「あら、リュアンちゃんは知らない? ワイバーンに跨って空を駆ける騎士……竜騎士と呼ばれる兵士のことを」
リュアン「えっ!? 竜騎士って、竜が認めるような一握りの強い者しかなれないんじゃ……」
ダウン「本来はそのはずよ。でもセイントレアのワイバーンには、身体にも精神にも改造を施された形跡があったらしいわぁ……」
セイン「……」
リュアン「……改造……」
ダウン「まあそういうわけで、リーリアは滅んだの……。リーリアシチュー、また食べたいわぁ……」
◇
350 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 21:36:02.07 ID:42rVH5gZ0
―樹氷の森 坑道入口
アインズ「こんなところに坑道の入口があったのか」
妖精「あれ、知らなかったの? 私たちはけっこう簡単に見つけられたけど」
アインズ「……前はなかった……いや、雪に埋まっていたのかもしれん。一体いつから……」
リュアン「あのソフィアという人が開けたのでしょうか……?」
フメイ「あの鉄の腕で掘った?」
セイン「追加の腕が四本あると便利そうだ。剣も三倍持てる」
クロシュ「わ……!」
聖女「ろ、六刀流なんてこともできるのでしょうか!?」
妖精「どうだろう……。ソフィア・ロスチャイルド自身は矢面で戦うタイプに見えないけど……」
アインズ「とりあえず、今日は外の光が見える範囲でだけ軽く探ってみよう。ただし絶対に深入りせず、例の勇者モドキの気配があった場合は速やかに撤退する」
セイン「わかった」
妖精「じゃあ私は索敵に集中するから、調査の方はよろしくね」
クロシュ「ん!」
↓1コンマ
01-60 手がかり
61-90 手がかり+
91-00 ???
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 21:39:13.72 ID:aLaLLKfj0
あ
352 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 22:20:03.56 ID:42rVH5gZ0
―坑道
闇「」オオオオオ…
球状の灯り「」ポン!
リュアン「皆さん、足元に気をつけてください……」
クロシュ「ん!」
アインズ「灯りの魔法か。助かる」
聖女「みんなで固まって動きましょう。この暗さではぐれたら大変です」
セイン「ああ」
フメイ「……?」
*
アインズ「妖精、外敵の気配は?」
妖精「近くに怪しい気配はないけど……実は、奥の方から強そうな気配がある……。今のところこっちに来る様子はないけど……」
セイン「……恐らく、モドキだ。僕も奴の気配に気付いているから、逆も言えるだろう」
アインズ「……向こうもこちらに気付いている、ということか……」
妖精「こっちに来ないのは、見逃されてるってこと……?」
セイン「……何を考えているかまではわからない。親玉のソフィアに待機を命令されているのかもしれない」
アインズ「何にせよ好都合だ。来ないのなら来ない内に調査していこう」
353 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 22:20:38.81 ID:42rVH5gZ0
フメイ「……」ヒョイ
クロシュ「?」
フメイ「……クロシュ、これ」スッ
黒っぽい石ころ「」
クロシュ「?」
フメイ「炎鉱石。熱、もうほとんどないけど」
クロシュ「!」
リュアン「炎鉱石って確か……火山で見つかる、炎属性の石……?」
フメイ「たぶん」
黒っぽい石ころ「」チリ…
フメイ「まだ、ちょっとだけ……炎、残ってる」
リュアン「ちょっとだけ……?」
フメイ「うん。妖精……なんか、わかる?」
妖精「えっ? うーん……炎は残っているけど、消えかけだね……。放っておけばじきに冷めきっちゃうと思う。たぶんだけど……つい最近まで、この石はもっとちゃんと炎の魔力を宿していたんじゃないかなあ」
クロシュ「そうなの?」
妖精「うん。確か、温泉も最近出なくなったって言ってたでしょ? 温泉が湧いてたってことは、ここの地下には水を温める熱源……マグマ溜まりとかがあったはず。だからその石はたぶん、そのマグマ由来のものなんじゃないかなあ」
フメイ「マグマ、なんで消えちゃったの?」
妖精「……なんでだろう。ソフィアが……何かした、とか」
クロシュ「食べちゃった……?」
妖精「食べてはいないと思う……」
フメイ「……」ジッ
黒っぽい石ころ「」
フメイ「……ほのお……マグマ……うーん……」
クロシュ「フメイちゃん……何か、わかりそう……?」
フメイ「……わかりそうで、わかんないかも……」
☆手がかり:熱を失った炎鉱石を見つけました
◆
354 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 22:21:10.25 ID:42rVH5gZ0
―夕方
竜神村 村長の家
竜人の男「た、大変でェ村長!」バァン!
村長「何だ、騒々しい」
竜人の男「村の入口に……こんなもんが!」バッ
広げられる紙「」バサッ
村長「ん……? こ、これは――!!」
↓1コンマ
01-35 6日後
36-65 7日後
66-00 8日後
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 22:28:46.88 ID:GmmP0dFmo
あ
356 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 22:40:47.78 ID:42rVH5gZ0
―竜神村 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
357 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 22:41:57.65 ID:42rVH5gZ0
―朝
ダウンの家
ガチャッ!
アインズ「聞いたか!?」ズカズカ
スライムクロシュ「?」モニョ
セイン「?」
フメイ「ん〜?」
ダウン「あら、アインズちゃんどうしたの? こんなに朝早くに」
アインズ「敵が動きを見せた……! これを見てくれ!」バッ
紙「」バサッ
――『立ち退き勧告』
――『8日後、この山は祝祭の地となる』
――『尋常なる知的生命である貴君ら村民の生存権を尊重し、猶予を設けた』
――『命が惜しくば山を去れ』
――『心優しいソフィア・ロスチャイルドより』
妖精「こ、これは……!」
リュアン「た……立ち退き勧告?」
聖女「……どちらかというと、犯行予告でしょうか?」
ダウン「……このこと、他の村民には……?」
アインズ「……まだ一部の者にしか伝えていないそうだ。いらぬ混乱を招きかねん、と」
レイン「賢明な判断ね。立ち退く必要などないもの」スタスタ
アインズ「……ん? お前は……ダウンの妹の、レインと言ったか?」
レイン「ええ。そして――この愚劣なるソフィア・ロスチャイルドの奸計を粉砕する者よ」
□ソフィアをなんとかしないまま8日後(滞在17日目)を迎えると、予告は現実のものとなります
また、状況の変化により吹雪や猛吹雪でも外出可能になりました(ペナルティあり)
竜神村滞在10日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 ロンドン
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 22:43:49.03 ID:ynKoYUn+O
ユウリとセイン、模擬戦
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 22:45:24.14 ID:JFIeE9mlo
ヴィトナの案内で村外の未探索地域も探ってみる
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/04(土) 22:46:36.06 ID:GmmP0dFmo
ソフィアの奸計を粉砕する計画があるのだなとレインに全振り
361 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/04(土) 23:23:59.29 ID:42rVH5gZ0
というわけで本日はここまで。
リビングデッドのユウリ氏と雪玉を投げ合ったり、リーリアの話を聞いたり、坑道を少しだけ探索して異常気象の原因を調べたりしました
山の地下にあったという熱源は一体どこに消えたのか。ソフィア・ロスチャイルドが食べたのでは?と推測するクロシュだったが、妖精はその可能性は低いという。全ての真相を明らかにする為に、クロシュたちは調査を続ける――
では本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 08:05:19.68 ID:PmasoEheo
サインもどき軍団って結構凄まじい戦力か
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 11:01:45.08 ID:1c6Bpp4TO
わざわざ知らせてくれるのはソフィア優しいのか
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 12:41:13.10 ID:trjAtH7Co
おつーです
やっぱりかつての敵が味方してくれるのいいなぁ!
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 13:37:53.21 ID:9oaxUVODo
おつ
吹雪下でも制限付きで動けるようになった矢先に猛吹雪が…
366 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 17:28:53.84 ID:ntyJeD7u0
サインモドキ軍団は実のところものすごくやばい戦力です。ソフィア氏がその気になればセイントレア等の大国を一方的に蹂躙することも不可能ではないかもしれません。しかしながらソフィア氏自身は戦争屋ではない(武器商人ではある)ため、自分自身が他国を侵略する目的でサインモドキ軍を運用する予定はないようです
ソフィア氏は倫理観のないマッドサイエンティストですが、今回は竜神村にわざわざ予告をしてくれるという優しさらしきものを見せました。それがどのような意図によるものなのかは今のところわかりませんが、期日が判明した以上クロシュさんたちは期日中にがんばらなければならないようです
レイン氏が味方になってくれるのはとても心強いことです。そういえばレイン氏はシノホシの恐るべきテロリストですが、クロシュさんにとっては味方だった印象の方が大きいかもしれません……(浮島国編など)。どちらにせよレイン氏が味方でいてくれるのはとても心強いことなので、この機会を上手に活用していくのが良いでしょう
目前に危機が迫ってきている場合、吹雪だからといって家にこもっているわけにはいきません。そして猛吹雪の予報となってしまったので、明日もし外に出て何らかの行動をする場合はけっこう大変かもしれません。なお家から出なければペナルティは発生しないため、無理をせず家の中でできることを着実にやっていくというのも手であります
367 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 17:29:20.68 ID:ntyJeD7u0
アインズ「何? それはつまり……ソフィア・ロスチャイルドの奸計を粉砕する策がある、ということか?」
レイン「策など必要ない。正面から突撃して叩き潰せば良いのよ」
リュアン「ええっ!? ちょ、ちょっと待ってください! 坑道は暗くて危険なんですよ!?」
レイン「エルダーサキュバスが闇を恐れるとでも?」
妖精「確かにエルダーサキュバスなら夜目も効きそうだけど……。でも、あの坑道には今……勇者サインを模したすごく強い奴がいるんだ! たぶん……何体も……!」
セイン「ああ。一人で突貫するのはむざむざ討ち死にしにいくようなものだ」
レイン「チッ……ならばどうしろと?」
ダウン「その為にどうやって坑道を攻略しようかってみんなで考えてるのよ〜」
レイン「……」
アインズ「……ソフィア・ロスチャイルドとは何らかの因縁があるようだな。であれば……協力しないか?」
レイン「……」
妖精「私たちの実力は知ってるでしょ? 弱体化はしてるけど……レインの背中くらいは守れると思う」
レイン「……わかったわ。別に、一人で粋がる場面でもないしね」
リュアン「レインさん……!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
レイン「ただし、私の目的はあくまでソフィア・ロスチャイルドとその謀略の完全破壊。他の瑣末事に関与する気はないから、承知しておきなさい」
アインズ「わかった。エルダーサキュバスの力、頼りにさせてもらうぞ」
☆レインが坑道突撃隊に加入しました
(既に信頼を得ていたため判定は省略)
◇
368 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 17:30:42.21 ID:ntyJeD7u0
―樹氷の森
妖精「よし、そういうわけで今日は別の入口がないか周辺を探索――」
ユウリ「主ら〜」ヌッ
クロシュ「んわっ!?」
フメイ「昨日の……ゾンビ!」
聖女「フメイさん……リビングデッドとゾンビは同じではないのです……」
フメイ「えっ、そうなの?」
リュアン「ええと……このゾン……リビングデッドさんは、一体……?」
ユウリ「わらわと遊ばぬか?」
妖精「ええ……」
アインズ「……すまん。恨まれはしなかったが……気に入られてしまったかもしれん……」
クロシュ「……遊んであげる……?」
レイン「馬鹿馬鹿しい。このようなアンデッドなど滅してしまえば良いでしょう」
アインズ「それができれば苦労はしない。何人もの術師が試みたが全て失敗に終わり、逆に呪い殺されることもあった」
ユウリ「およ? 主……明るい魂をしておる……」
セイン「?」
ユウリ「わらわ……主との戦を所望ぞ」
セイン「??」
ユウリ「沈黙は肯定………主の魂はわらわのものぞ!!」ズオッ!!
セイン「!!」
クロシュ「んわわ!?」
妖精「な、なに!?」
アインズ「わからん! セイン、とにかくお前は逃げろ!」ジャキッ
セイン「いや……問題ない」
魔銀の剣「」シャキン
セイン「相手方に帰ってもらう」
↓1コンマ
01-05 呪われてしまった!
06-90 帰ってもらった
91-00 成仏
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 17:43:35.62 ID:de75N4w90
あ
370 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 20:31:50.90 ID:ntyJeD7u0
ドッギャァァァァン!!
吹っ飛ぶユウリ「ひゃああああ〜〜」ヒューン――
魔銀の剣「」カチン
セイン「探索を始めよう」
アインズ「……!? セイン貴様、何者だ?」
セイン「今はクロシュたちの護衛だ」
フメイ「ふふん。セイン、一番強い」ドヤッ
セイン「いや……今の僕は一番とは程遠い。例の勇者モドキよりも遥かに劣っていた」
フメイ「むー……」
妖精「勇者モドキがどれだけいるかはわからないけど、対策は必須だよ。この前は1人だけだったから人数差でなんとか勝ったけど……もし2人いたら勝ち目はたぶんなかった……」
アインズ「……武力で敵う相手ではない、ということか……」
レイン「チッ……胸糞悪い話ね」
妖精「弱点か何かがあれば良いんだけど……」
◇
371 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 20:32:19.10 ID:ntyJeD7u0
―樹霜の森
ガサゴソ…
クロシュ「……」ガサゴソ
フメイ「んー……別の入口、なさそう」
聖女「やっぱりそんなに都合よくはいきませんね……」
タタタタタッ
ヴィトナ「お前たち。何、してる?」ザザッ
クロシュ「ヴィトナさん!」
フメイ「坑道の入口、探してる」
ヴィトナ「坑道の……入口?」
聖女「はい。えっと……事情をお話しても大丈夫でしょうか……?」
フメイ「いいと思う」
聖女「では……竜神村が置かれている状況について、簡単にお話しますね」
カクカクシカジカ
ヴィトナ「8日後……山に住むもの、皆殺し……!?」
クロシュ「うん……」
聖女「それで私たちは、坑道攻めの為の手がかりを探しているのです」
ヴィトナ「むう……」
フメイ「ヴィトナ、なんか知らない?」
ヴィトナ「わからない……」
聖女「そうですか……」
ヴィトナ「でも、皆殺し、困る……。私もお前たち、手伝って、いいか?」
聖女「本当ですか……!?」
ヴィトナ「ああ。群れを、守りたい」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「おお〜」
クロシュ「群れの、オオカミさんたち……だいじょうぶ……?」
ヴィトナ「ロンドンからもらった干し肉、食いつないでる。大丈夫だ」
クロシュ「んへへ……」
ヴィトナ「私いなくても、しばらく大丈夫のはず。お前たち、協力する」グッ
クロシュ「うん!」
☆ボレアスルクスのヴィトナが坑道突撃隊に加入しました
フメイ「……ん? そういえばヴィトナ、群れの掟で坑道に入れないんじゃなかったの?」
ヴィトナ「掟、大事。でもこういう時は、破っていい」
フメイ「お〜」
クロシュ「わ〜」
聖女「柔軟な運用です……!」
☆ヴィトナが坑道突撃隊に加入しました
(既に信頼を得ていたため判定は省略)
↓1コンマ 探索
01-60 凍った温泉
61-90 別の坑道入口
91-00 小さな祠
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 20:34:30.89 ID:sgBCqjkgO
あ
373 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 21:43:51.06 ID:ntyJeD7u0
ガサゴソ…
雪に埋もれた巨大なダクト「」ポン!
ヴィトナ「……これは……何だ?」
聖女「大きな……筒です! ほとんど雪に埋まっていますが……」
妖精「……空気の流れがある。かなり奥深くまで通じてるみたい」
リュアン「通気口かもしれません。鉱山は換気が大事という話を聞いたことがあります……!」
アインズ「我々が並んで通れる程度の大きさはあるな。中はどうなっているか……」
レイン「ソフィアの潜伏場所に直通だったりしないかしら」
妖精「流石にそこまで都合良くはいかないと思うけど……でもここならソフィアの裏をかいて坑道に突入できるかもしれない。場所を覚えておこう」
☆坑道通気ダクトを発見しました
◇
374 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 21:48:00.39 ID:ntyJeD7u0
―竜神村 滞在11日目 天候:猛吹雪
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
375 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 21:49:01.90 ID:ntyJeD7u0
―朝
ダウンの家 居間
窓の外「」ビュゴオオオオオオ――!!
セイン「……猛吹雪だ」
フメイ「またぁ……?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
ダウン「今日は大人しくするしかないわねぇ……。こんな日に外に出たら、ソフィアちゃんと戦う前に死んじゃうわぁ……」
聖女「……大丈夫でしょうか。予告の日まで、今日を含めてあと7日しかありません……」
レイン「……焦っても仕方ないわ。あと6日の猶予はある。ソフィアは最低の外道だけれど、約束事は律儀に守る女だったわ」
リュアン「ソフィアさんのことがよくわからなくなりそうです……」
妖精「どうしても外に出たい場合は私に言って。自然魔法で吹雪の影響を和らげられるから。でも絶対安全にできるわけじゃないから、長時間の外出は厳禁だよ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
聖女「こういう日は情報の整理をしたり対策を話し合ったりするのも良いかもしれませんね。話し合ってる内に思わぬ解決策が見つかったりするかもしれません」
フメイ「ソフィアの弱点とか、恥ずかしい話とか、レインに聞いてみる?」
リュアン「彼を知り己を知れば百戦殆からず、っていうコトワザもあるけど……ちょっと気が引けちゃうなあ」
メアリー「……デロデロのお話をするのも……おすすめです……」ヌッ
リュアン「わ、メアリーさん!」
メアリー「……最近……デロデロのお話ができなくて、寂しいです……。導師クロシュ……私と、お話を……」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
妖精「私たちは忙しいの! 穀潰しの身なんだから大人しくしててよね」
メアリー「穀潰しになりたくてなっているわけではありません……」
◯猛吹雪の日に外で活動する場合、コンマにマイナスの補正がかかる場合があります
活動する場所や時間に応じて満腹度が減少し、満腹度が一定以上減ると翌日の自由行動数も減少します
そして満腹度が0になると空腹で行き倒れ、翌日行動不能になります。ご注意ください
竜神村滞在11日目。17日目にソフィアの犯行予告あり
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 ロンドン
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪のため屋外活動にペナルティあり)
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 21:49:34.13 ID:nvtztj/20
ユウリの話を聞いてみるクロシュ
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 21:50:01.11 ID:4vJ4aY9WO
メアリーをクロシュ教に勧誘しつつ、坑道部隊で活躍しないかと説得
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 21:57:09.09 ID:de75N4w90
再び所持してる本で座学
379 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 23:14:38.20 ID:ntyJeD7u0
―ダウンの家 客室
窓「」コンコン
クロシュ「?」
妖精「んん? 雪に混じって石か何かでも飛んで……」
窓向こうにいるユウリ「」コンコン
妖精「ええ……」
セイン「……追い払うか」
クロシュ「……でも……さむいのかも……」
妖精「リビングデッドなら寒さは平気だと思う」
クロシュ「そうなの?」
妖精「暖かいと腐っちゃうからね」
クロシュ「わあ……」
フメイ「じゃあフメイが焼いたら、嫌がる?」
妖精「それは誰でも嫌がると思う……」
*
窓「」ガラッ
ユウリ「昨日の果たし合い、まこと趣深き催しであったぞ」
セイン「そうか……」
妖精「寒いから窓閉めてくれない? 中入って来て良いから」
ユウリ「わらわ、ぬくいのは苦手ぞ」
フメイ「腐っちゃうから?」
ユウリ「であるぞ」
妖精「自分が動く死体だってことはわかってるの?」
ユウリ「であるぞ」
クロシュ「……なんで、死体なのに、動いてるの……?」
ユウリ「わらわの反魂術ぞ」
妖精「そういえば死者蘇生できるって言ってたっけ……。自分自身もその術でアンデッドとして蘇らせたってことか」
ユウリ「であるぞ。たぶん」
フメイ「たぶん……」
ユウリ「わらわ、昔のことはよく覚えておらぬゆえ」
クロシュ「そうなんだ……」
妖精「記憶の欠落はリビングデッドなら珍しいことじゃない……というか記憶だけで済んでるのはかなりすごいかも。普通のリビングデッドは記憶どころか意思とか人格も失ってることが多いんだ」
フメイ「腐っちゃうから?」
妖精「それもあるけど、腐ってなくてもダメな場合が多い。ほとんどの生き物は脳っていう器官で知性とか記憶を保持しているんだけど、死を迎えるとこの器官が不可逆的に――」
フメイ「?」
クロシュ「?」
セイン「?」
ユウリ「?」
妖精「……ま、まあとにかくほとんどのリビングデッドはこんなにはっきりした人格を持たないってこと! もしかしたらユウリは生前ものすごい術師だったのかもね」
ユウリ「フフフ……であるぞ」
フメイ「そういえば、ゾンビはもっとうあ〜って感じだった」
妖精「ゾンビっていうのはリビングデッドとまた違ってね……。いやまあ、近い存在ではあるんだけど……」
◇
380 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 23:16:16.09 ID:ntyJeD7u0
―ダウンの家 客室
ガチャッ
クロシュ「こんにちは……」トコトコ
メアリー「……! 導師クロシュ……まさか、私の願いを聞き届けて……?」
リュアン「ええと……その……」
聖女「勧誘に来ました……!」
メアリー「勧誘……?」
*
メアリー「なるほど……クロシュ教の信徒になれ、と……」
クロシュ「そうなの?」
聖女「なりませんか?という提案です! フェルメールさんがクロシュ教のナンバーゼロ……だったと思うので、今クロシュ教に入ればメアリーさんはナンバーワンになれます!」
メアリー「それは……どのような意味の番号なのですか?」
聖女「……ど、どのような意味でしょうか?」
リュアン「えっ!? 私も知りませんよ……!?」
聖女「………数字が小さいほど偉い、みたいな感じだと思います」
メアリー「そうですか……。ふふ……フェルメールらしい遊び心ですね」
リュアン「遊び心……なのでしょうか」
メアリー「ですが残念ながら……私はデロデロの信徒です……。デロデロから離れた導師クロシュを個人的に信仰することは、できません……」
聖女「そうですか……。わかりました。メアリーさんのご意思を尊重致します」
リュアン「……メアリーさんほどの敬虔なデロデロ信徒なら、きっと引き抜かれてはくれないだろうと思ってました」
メアリー「私のことを、よくご理解いただけたようで……」
リュアン「でも、それなら……ソフィア・ロスチャイルドの退治をご協力いただくことはできませんか……?」
メアリー「……最近この村を騒がせている邪悪科学者、ソフィア・ロスチャイルドの件ですか」
聖女「はい。彼女を放っておけば、この山は大変なことになる……という犯行予告がありました。デロデロに直接関係する事案ではありませんが……」
リュアン「でも……ソフィア・ロスチャイルドはいたずらに苦しみと哀しみを増やそうとしています……!」
メアリー「……だから、その邪悪科学者を止める為に協力して欲しい……というのですね」
聖女「はい。もちろん、無理強いはしませんが……」
↓1コンマ
01-60 デロデロにしても良いなら
61-90 もっとお喋りしてくれたら考えます
91-00 ???
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/05(日) 23:23:46.77 ID:lNvEVdtwo
でろー
382 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 23:41:14.88 ID:ntyJeD7u0
メアリー「……私はまだ……その、ソフィア・ロスチャイルドという者のことを詳しく知りません。もしかしたら……真摯に話し合えば、デロデロのことをわかってくれる人かもしれません……」
聖女「それはまあ、確かにそうですね……。話し合いで解決できるなら、私もそれが一番だと思います……」
メアリー「ですから……あなた方の提案に頷くことは……できません」
リュアン「はい……」
メアリー「……もし、今後お時間があったら……ソフィア・ロスチャイルドのことや……導師クロシュさんのこと……あなた方のこと……もっと、教えていただけますか?」
クロシュ「!」
聖女「はい、もちろん良いですよ!」
リュアン「……クロシュちゃんたちを、デロデロに勧誘する気ですか?」
メアリー「まあ、そういう意図もないわけではないですが……。どちらかと言えば、純粋にあなた方のことやソフィア・ロスチャイルドのことを知りたいという気持ちがあります。ここで一日中ぼーっと過ごすのも、退屈で死にそうなので……」
リュアン「そ、それはまあ……すみません、お構いできず。ここ最近は忙しくて……」
メアリー「時間があったらで構いませんので。よろしくお願い致します」
☆メアリーにもっとお話するよう頼まれました
◇
383 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/05(日) 23:42:45.04 ID:ntyJeD7u0
―ダウンの家 客室
リュアン「……」
光属性の中級魔導書「」ペラッペラッ
聖女「……」
運命変転の魔導所「」ペラッペラッ
妖精「リュアンと聖女は真面目に勉強してて、フメイはセインを連れて吹雪の中炎魔法の練習……。みんなすごいがんばり屋だなあ」
クロシュ「んへへ……」
妖精「クロシュも何かする?」
クロシュ「……味見の、練習……?」
妖精「……クロシュ、最近またちょっと穀潰しになってきてない?」
クロシュ「んぇ……!?」
妖精「ふふ、冗談だよ。ゆっくり休息するのも大事なことだしね。じゃあ私たちは味見の練習でもしてよっか」
クロシュ「ん!」
↓1コンマ
01-15 フメイ 特殊+1 [1/3]
16-30 リュアン 特殊+1 [2/3]
31-45 聖女 特殊+1 [1/3]
46-55 フメイ 特殊+2 [2/3]
56-65 リュアン 特殊+2 [3/3]
66-75 聖女 特殊+2 [2/3]
76-80 フメイ 特殊+3 [3/3]
81-85 リュアン 特殊+3 [3/3]
86-90 聖女 特殊+3 [3/3]
91-98 フメイ・リュアン・聖女 特殊+3 [3/3]
99-00 ???
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/06(月) 00:02:39.83 ID:BPhBNyDWO
あ
385 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/06(月) 00:49:46.63 ID:eYqtMy5W0
リュアン「……」
光属性の中級魔導書「」ペラッ
――『日属性』
――『光属性に極めて似た性質を持つ希少属性』
――『根源的には、星属性の異相であるとされる。日属性こそが本来の星属性だとする学説もある』
――『星属性よりも炎、雷、命属性への転化効率に優れる』
――『もしこれを読んでいるあなたが日属性である場合、次のステップは日属性の魔導書にするのが良いだろう』
――『なお当出版社では、日属性の魔導書は取り扱っていない。術師が少なすぎて売れないためである』
リュアン「……」スッ
白い光「」ポウ…
リュアン「……」グッ
熱い光「」ジジジ
リュアン「……」グッ
帯電する光「」バチバチ…
リュアン「………」スッ
シュウン――
リュアン「……いやいや。いやいやいや……」
光属性の中級魔導書「」
リュアン「……嘘でしょ。流石に……」
光属性の中級魔導書「」
リュアン「……ええ……どうすればいいの、これ……」
☆リュアンの真の属性が判明しました
パッシブスキル〈薄明〉が強化されました
◇
386 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/06(月) 00:50:37.74 ID:eYqtMy5W0
というわけで本日はここまで
いろいろありつつ調査を進めるクロシュ一行でした。レイン氏の勧誘に成功したり、ユウリ氏をふっ飛ばしたり、ヴィトナさんの勧誘に成功したり、ダクトを発見したり、ユウリ氏とお話したり、メアリーちゃんとお話したり、みんなでお勉強をがんばったり、クロシュさんが味見の練習をしたり、リュアンちゃんの真の属性が判明したりしました
炎属性のフメイちゃんに加えてリュアンちゃんが日属性となるとパーティの火力がだいぶあがったような気がしますが、現時点ではリュアンちゃんはまだまだ駆け出し魔法使いなのでそれほど大きな変化はありません。リュアンちゃんの今後の活躍にご期待くださいませ
そして未だ明らかにならぬ最後の努力目標……。実のところそれを達成するか否かにより、何かが大きく変わったり変わらなかったりするかもしれません。あかちゃんスライムの今後の活躍にご期待くださいませ
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/06(月) 01:33:39.26 ID:eZq1f31Yo
おつ
日属性…太陽の力か、そういうのもあるのね
鬼を斬るのに適してそうな属性だ
388 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 14:46:00.51 ID:EswNn71O0
日属性は太陽のパワーなので、鬼や吸血鬼やゾンビといった闇に属す者に対して大きい効果を発揮することがあります。今後そのような敵が現れた場合、リュアンちゃんは活躍するかもしれません
そして余談ですが、オノゴロで採れるヒヒイロカネはこの日属性のパワーを秘めた鉱物であるという噂もあります。ヒヒイロカネで造られた神剣アマノムラクモの持ち主であったオノゴロの神アマテラスは太陽神だったと言われているため、信憑性はあるかもしれません
389 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 14:46:29.88 ID:EswNn71O0
―竜神村 滞在12日目 天候:吹雪
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
390 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 14:48:41.10 ID:EswNn71O0
―朝
ダウンの家 居間
窓の外「」ビュオオオオオ――
リュアン「昨日よりは弱まりましたね……」
ダウン「でも、村の外はまだかなり荒れているはずよ。もし村外へ調査とかに行くなら慎重にね」
レイン「……勇者モドキへの対策と、坑道探索の準備……後は、何が要るかしら……」
アインズ「……提案なんだが、一度あのダクトに入ってみないか?」
リュアン「えっ!? あ、危ないんじゃ……!?」
アインズ「危ないのは百も承知だ。しかし現時点では、あのダクトがソフィア攻略に使えるかどうかもわからん。一度潜ってみて、どこへどのように繋がっているのか調べる必要がある」
妖精「それはまあ確かに……。でも危ないのは本当に危ないから、坑道に詳しい人の案内とかはやっぱり欲しいよ」
アインズ「リーシアに依頼してみるか。腹の底は見えんが、腕は確かなようだからな」
◯坑道通気ダクトに侵入して事前調査できます
ガイド役がいると安全です
竜神村滞在12日目。17日目にソフィアの犯行予告あり
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 ロンドン
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪のため村外活動にペナルティあり)
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 14:49:23.12 ID:4SPyroDc0
ユウリとお料理
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 14:53:19.96 ID:GkjRILnAo
リーシアさんにダクトのこと話して危険性を確認
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 14:55:54.94 ID:XeHcf9YJ0
アッシュからこれまでの旅の思い出話を聞く
394 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 16:47:02.30 ID:EswNn71O0
―ダウンの家
ガチャッ
アッシュ「おう、俺を呼んだか!?」スタスタ
リーシア「呼びましたか〜?」スタスタ
ユウリ「わらわを喚ぶ声は誰ぞ?」ヌッ
妖精「あ、うん……一人呼んでないのも来ちゃったけど、まあいいや。坑道探索についてちょっと話したくて」
アッシュ「お、坑道探索の話か?」
アインズ「ああ。アッシュ、私たちと共に探索する気はないか?」
アッシュ「いいぜ! 俺も参加希望を伝えに行こうと思ってたんだ」
聖女「そうなのですか?」
アッシュ「ああ。やっぱ人数は多い方が良いからな。もし怪物と出くわしてもお前たちと一緒なら簡単に撃退できるだろ? もちろんリーシアとも話し合い済だぞ」
リーシア「はい〜。でも人数が多いと統率も乱れやすくなりますから、私の指示にはしっかり従うことが条件ですねぇ」
アインズ「こちらから意見や要望を伝えることは問題ないか?」
リーシア「もちろんです。可能な範囲で実現できるよう努力しますが、最終的には皆さんの身の安全を最優先にさせていただきますよぉ」
アインズ「わかった。私は問題ないが、お前たちも良いか?」
妖精「うん。安全第一でお願いしたい」
聖女「同じくです!」
リュアン「私も大丈夫です」
フメイ「ん」
クロシュ「うん」
セイン「ああ」
ユウリ「ぞ」
リーシア「決まりですね〜」
☆突撃隊にアッシュが加入しました
☆坑道ガイドのリーシアを雇いました
*
395 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 16:47:35.16 ID:EswNn71O0
―ダウンの家 居間
ヴィトナ「私、呼んだか?」ヒョコ
妖精「うん、呼んだ」
アッシュ「ヴィトナちゃんも来るのか!?」
ヴィトナ「ああ」
レイン「随分騒がしいわね……。何、こんなに大人数で行くの?」コツコツ
アッシュ「……ん!? あんたは……まさか、シノホシの――!?」
レイン「その話はソフィアを葬った後で聞いてあげる。今はただの協力者として覚えておきなさい」
アッシュ「お、おお……何にせよ心強ェ味方には違いない! よろしく頼むぜ!」
アインズ「大所帯になってきたな。ここらで各人の戦術や得意分野を聞いておきたいが、構わないか?」
レイン「そうね。その辺は最低限把握しておきたいわ。味方の誤射で死ぬなんて嫌でしょう?」
リーシア「そうですねぇ。私も是非お聞きしたいです〜」
*
アッシュ「――そして前回の坑道探索で、左腕と親友を失ったんだ。迂闊だったよ……俺たちならガイドなしでもやれるって思い込んでたんだ。馬鹿だよな……」
アッシュの左腕の義手「」グッパッ
アッシュ「この義手はな、あいつの使ってた篭手を改造したものなんだ。これを付けて、伝説のドワーフ古代都市を拝むまで……俺は死ねねェんだ……」
レイン「……弔い、ということね」
アッシュ「弔い……なのかな。とにかくあいつの無念を晴らさなきゃ、俺自身がもうダメなんだ。他の冒険をしても全然心躍らねえ。この坑道探索を完遂させなっきゃ、終わっちまうかもしれねえ」
フメイ「……それが、ろまん?」
アッシュ「……ああ。ロマンと決着を付けるんだ。俺とあいつが夢見た、ロマンとな……」
☆アッシュの冒険譚を聞きました
リーシア「ちなみにアッシュさんの得意戦術はレイピアと雷魔法を用いた高速戦闘ですよぉ。ワイヤー付きの義手を射出して電気を流したり遠くのものを掴んだりするという隠し技もあります〜」
アッシュ「ワイヤー義手は別に隠し技じゃないぜ。手が飛ばせたら探索にも便利だと思って付けたんだ。崖から落ちても義手を飛ばして崖に掴まれば死なないだろ?」
アインズ「生き残る為の技術でもある、ということか」
アッシュ「おう! 遠くにあるものを取って欲しかったら言ってくれよ」
ダウン「じゃああそこにあるクッキーの袋を取ってもらっても良いかしら?」
やや離れた位置にあるクッキー袋「」
アッシュ「任せろ!」グッ
射出される義手「」バシュンッ!
ガシッ!
戻って来る義手「」ギュオオオッ
ガチンッ!
クッキー袋「」ポン!
フメイ「おお〜!」キャッキャ
ダウン「すご〜い!」キャッキャ
ヴィトナ「これ、どうなってる……!?」
アッシュ「電気の力でワイヤーを巻き取る……らしい。詳しい仕組みは知らねえ! マーベル工業の技術力は世界一ってことだ!」
妖精「マーベル工業……」
*
396 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 16:49:14.90 ID:EswNn71O0
―ダウンの家 台所
聖女「居間の方では皆さんが坑道探索に向けて話し合いをしているので、その間にごはんを作りましょう」
リュアン「はい」
セイン「手伝おう」
クロシュ「ん!」
ユウリ「わらわも腕を振るおうぞ」ヌッ
聖女「……!? ええと……ユウリさんは、お料理ができるので……?」
ユウリ「無論ぞ」
リュアン「あの……アンデッドの方の料理って、衛生的に大丈夫なんですか……?」
聖女「普通に考えれば全く大丈夫ではないです……。でもユウリさんは他のアンデッドよりも綺麗ですし腐敗も進んでいないようなので……ちゃんとしっかり浄化すれば大丈夫かもしれません……」
ユウリ「ぞ」
聖女「念の為、衛生管理は徹底していただきましょう……」
↓1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
↓1コンマ(料理上手+70)
001-025 ひどい
026-050 まずい
051-100 ふつう
101-150 うまい
151-000 すごい
↓2コンマ
01-05 食中毒
06-00 問題なし
※食中毒の場合、料理のランクが3段階下がり、人間の仲間が行動不能に陥ります
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 16:52:58.77 ID:QV0aMQ5Io
どんぐり野草
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 17:07:38.64 ID:2aNHzMJpO
ワカサギ パスタ 香辛料
399 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 18:54:54.72 ID:EswNn71O0
妖精風ワカサギペペロンチーノ「」ポン!
リュアン「香辛料は衛生の味方です!」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
聖女「聖ヴァレリオの遺した秘伝パスタのレシピを、ここにある食材でアレンジしてみました。お魚を使ってしまったので聖ヴァレリオには怒られてしまうかもしれませんが……」
セイン「どちらかと言うと、アンデッドを料理に携わらせたことの方が怒りそうだが……」
聖女「……ま、まあユウリさんもしっかり手を洗ったり髪をまとめたりしてくれましたし……。問題はないはずです……!」
ユウリ「フフフ……であるぞ」
クロシュ「うん!」
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
セイン「……♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ
ユウリ「フフフ……わらわの腕前を味わうが良いぞ」
アインズ「これが……ペペロンチーノ!」モグモグ
アッシュ「どんぐりって聞いてちょっとビビったが、砕いてまぶされると美味いんだな!」モグモグ
妖精「どんぐりは万能食材だからね」モグモグ
ヴィトナ「こんな食べ方もあるのか……! 料理、不思議だ……!」モグモグ
聖女「ヴィトナさんのお口にも合いましたか? 良かったです」ニコニコ
リーシア「ふふ……たまにはこういう料理も悪くないですねぇ〜」モグモグ
☆うまい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+3、戦闘コンマ+10、寒さ耐性◯
◇
400 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 18:55:27.50 ID:EswNn71O0
―ダウンの家
妖精「よし、じゃあお昼ごはんを食べたところで――」
リーシア「ダクトのことですね?」
アインズ「ああ。あそこから侵入してソフィアに奇襲をかけることはできそうか?」
リーシア「そうですねぇ……。私の知る坑道図と照らし合わせれば、そのダクトがどこへどのように繋がっているかの予想は可能ですが……未知の領域もありますので断定はできないですねぇ……」
ヴィトナ「リーシア、ダクトのこと、知ってたか?」
リーシア「存在自体は知っていましたけど、実際に目にしたり通ったりしたことはなかった……という感じです」
リュアン「あの……もうずっと昔に放棄された通り道なんですよね? 腐食して壊れたりとかはしてないんでしょうか……?」
リーシア「その点に関しては大丈夫ですね〜。古ドワーフの建造物はすごく頑丈で経年劣化も遅いですから、まだまだ使えると思いますよぉ。意図的な破壊や罠の設置がなければ、ですけどねぇ」
レイン「普通の坑道と比べて、安全性はどっちがマシ?」
リーシア「どっちもどっちですかねぇ。ダクトは危険な野生生物が入りにくいという利点が考えられますけど、そうなると古ドワーフの警備ゴーレムや攻撃設備が今でもフル稼働している可能性が高まります」
アインズ「警備ゴーレムか……それは強いのか?」
リーシア「いろいろな種類がいますが、個々の実力で言えば私たちの方が上であるかと思いますねぇ。問題は数です」
妖精「数……」
リーシア「はい〜。一度発見されると外敵を排除するまでひっきりなしに湧き続けるんです。恐らく山脈のどこかでゴーレム生産工場が今も稼働していると思われるのですが……それがどこかまでは私もわからないですねぇ……」
アッシュ「……俺の左腕と親友をぶっ殺していったのも、ゴーレムだった。古ドワーフのゴーレムは、魔法使いが使役するゴーレムとも違うし、現代の魔導機械とも違う感じだ。確かに個々の強さは大したことなかったが、甘く見ちゃいけねえ」
アインズ「なるほど……。ソフィアはそれを利用して、あえて坑道の奥深くに研究所を作ったのか」
リーシア「かもしれません。まあ何にしても、実地調査をしてみないとはっきりしたことは言えないですねぇ」
アインズ「……ふむ。やはり実地調査は必須か。であればいつ行く?」
リーシア「準備がお済みでしたら、本日早速でも大丈夫ですよ?」
妖精「通気ダクトの実地調査か……」
↓1〜 先取2票
1.今日行く(ペペロンチーノにより吹雪ペナルティ無効化)
2.明日行く(ペペロンチーノにより吹雪ペナルティ無効化)
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 18:56:05.54 ID:4SPyroDc0
2
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 19:30:34.74 ID:ConFQZ10O
2
403 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 20:56:49.53 ID:EswNn71O0
妖精「準備を整えたいから、明日でも良い?」
リーシア「もちろんです。しっかり準備なさってくださいねぇ」
アインズ「予報によると明日も吹雪だが、ペペロンチーノのお陰か体が冷えにくいな。これなら明日村外へ出ても消耗を避けられるだろう」
☆明日の自由行動終了後、通気ダクトの探索を行うこととなりました
◆
―竜神村 滞在13日目 天候:吹雪
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [3/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ
404 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 20:57:21.34 ID:EswNn71O0
―朝
ダウンの家
窓の外「」ビュオオオオオ
妖精「というわけで今日は準備を終え次第通気ダクトに行くよ」
クロシュ「ん!」
セイン「わかった」
船旅ビスケット缶「」ポン
マナブロック「」ポン
照鉱石「」ポン
薪束「」ポン
松明「」ポン
救急箱「」ポン
簡易テント「」ポン
聖女「……最低限の用意はできている……と言えるでしょうか」
妖精「うん。たぶん」
リュアン「あの、薪と松明がありますが……坑道の中で火を使うのは大丈夫でしょうか?」
妖精「通気口という名の通り、空気の流れが見えたよ。有害な気が滞留し続ける恐れはないから、暖を取れる火を持っていくのも良いと思って」
フメイ「なら、この光る石ころはいらないんじゃない。光ならフメイとリュアンとセインも出せる」
照鉱石「」ポン
妖精「まあ、たぶんいらないと思うけど……万が一魔力切れになったりあなたたちが光を出せない状況に陥った時、この石があればなんとか光源を確保できるでしょ? それに、可燃性の危険な気体が充満してる場所もあるかもしれないし」
フメイ「かねんせい?」
聖女「燃えやすいって意味です。フメイさんが火を付けたら、爆発してみんな丸焦げになっちゃう危ない場所ってことです」
フメイ「わ……。そんなとこがあるの?」
妖精「地下ってのはたまにそういう危ない場所もあるんだよ。気を付けてね」
フメイ「うん」
メアリー「……洞窟探検ですか」ヒョコ
リュアン「メアリーさん!」
メアリー「私は……いつでも暇なので……。お話相手になれますよ……」
クロシュ「うん」
フメイ「どんなお話でも聞いてくれるの?」
メアリー「もちろんです……。どうしたら、世界をデロデロにできるか、とか……。デロデロになる為のマインドセット方法とか……」
聖女「ちょっと話題が偏ってはいないでしょうか……」
メアリー「世俗的なお話も可能です……。例えば……恋愛について、とか……」
リュアン「本当に一気に世俗的になりましたね……」
フメイ「れんあいってなんだっけ」
クロシュ「えっと……レインさんが、サインさんのこと、好き、なんだって……」
フメイ「それがれんあい?」
クロシュ「うん。たぶん」
メアリー「ええ。それで間違っていないと思います……」
妖精「あんまり変なこと吹き込まないでね。フメイはともかくクロシュは素直すぎるから……」
竜神村滞在13日目。17日目にソフィアの犯行予告あり。本日の自由行動終了後通気ダクトの探索に向かいます
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 ロンドン
91-00 招福
↓2〜4 自由安価 何をする?(寒さ耐性により吹雪ペナルティなし)
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 21:00:42.84 ID:4SPyroDc0
あ
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 21:01:20.57 ID:hR+UFRNwO
ユウリさんの反魂の術を見せてもらう
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 21:01:32.80 ID:QV0aMQ5Io
お話しつつメアリーの心の氷も溶かしつつ頬っぺムニュムニュする
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 21:03:27.90 ID:0gdIS3s7O
ロンドン来たし古代ドワーフの情報何か持ってないか聞き出す
409 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/11(土) 21:32:58.08 ID:EswNn71O0
急用が入ったため本日はここまで。次回、ユウリ氏の反魂術編、メアリーちゃんとコイバナ編、ロンドンさんと古代のお話編です
本日は突撃隊にアッシュ氏が加入したり、坑道ガイドのリーシア氏を雇ったり、アッシュさんの哀しい冒険譚を聞いたり、義手を見せてもらったり、ユウリ氏と妖精風ワカサギペペロンチーノを作って食べたり、ダクトの実地調査を決意して明日に持ち越したりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 21:42:37.32 ID:0gdIS3s7O
乙
ソフィア倒せば大山脈編も終いか
もう大分佳境か
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/11(土) 23:22:22.57 ID:QV0aMQ5Io
ほぼほぼ大山脈のメイン戦力で殴り込みだから余裕の勝利よ
412 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 19:22:11.09 ID:giH2UbGi0
ソフィアさんをどうにかできれば大山脈編の主要な問題は概ね解決すると言っても過言ではないかもしれません。ワルモノを一人やっつければ解決する問題というのはシンプルで良い問題です。とはいえ今後どのような展開が待ち受けているかは未知数です。気を付けていくのが良いでしょう
大山脈編における戦える人を大勢集めたので、戦力的にはすごく大きいと言えましょう。しかしながら勇者モドキの軍勢も非常に危険で危ないと考えられるため、禁物こそ油断と言えるかもしれません。念には念を重ね、念を加速させていくのが良いと言えるでしょう
413 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 19:25:21.43 ID:giH2UbGi0
―ダウンの家
クロシュ「じゃあ……お話、する……?」
メアリー「!」パァァァ
フメイ「うれしそう」
メアリー「嬉しいです。では何のお話をしましょう……。やっぱり、デロデロ……?」
フメイ「んー……じゃあ、れんあい」
メアリー「……フメイちゃんは……好きな子……あるいは、気になる子がいますか……?」
フメイ「フメイ、クロシュ好き。集落のみんなも好き」
聖女「」ニコニコ
リュアン「」ニコニコ
妖精「」ニヤニヤ
クロシュ「」パァァァ
セイン「」コク
フメイ「……聖女とリュアンと妖精のことは、別に好きじゃない」
聖女「」ガーン!
リュアン「」ガーン!
妖精「」ガーン!
クロシュ「」オロオロっっっ
セイン「?」
メアリー「ふふ……でも、嫌いでもない……そうですね……?」
フメイ「まあ……」
メアリー「……フメイさんのそのお気持ちは、とても尊く素晴らしいものです。しかし……恋愛とは、違うものかもしれません……」
フメイ「そうなの?」
メアリー「恋愛は……増殖≠ニいう、生命の根源的営為に根ざした欲求、衝動の一種です」
フメイ「?」
クロシュ「?」
セイン「?」
リュアン「……???」
聖女「……」
妖精「……」
414 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 19:27:54.95 ID:giH2UbGi0
メアリー「……スライムらしい言い方をするなら……相手と混ざり合い、新たな生命を成して、仲間を増やそうとする営み……です」
フメイ「それってデロデロのこと?」
メアリー「……混ざり合う、というところは少し似ていますが……。デロデロは、全てを一つにしたら、もう新たな命は生まれません。ですから……最初は似ていても、結果は全く異なります」
フメイ「そうなんだ」
セイン「新たな生命というのは、分体とは違うのか?」
メアリー「そうですね……。スライムの分体は、どちらかと言うと本体の延長上にある物体と言えますから……新たな生命とは、言いにくいのです。でも……長い間本体から離れていた分体が、独立して別個のスライムに成る事例もありますので……完全に分けて考えるべきでもありません……」
セイン「そうなのか」
クロシュ「えっと……どうして、混ざって、増えたいの……?」
メアリー「……それが生命の根源的営為だから、としか言えません」
クロシュ「こんげんてきえーい……」
セイン「レインは、サインと混ざり合って増えたかったということなのか?」
メアリー「そういうことになります」
フメイ「ソフィアも?」
メアリー「はい」
クロシュ「どうして……サインさんと、混ざりたかったのかな……?」
フメイ「レインに聞いてみる?」
妖精「どうだろう……。今のレインなら、怒ったりはしないと思うけど……」
メアリー「……クロシュさんは……新たな生命が誕生することを、どう思われますか?」
クロシュ「ほえ……?」
メアリー「生命は……苦しみを、避けられません……。生まれてしまえば……必ず苦しみ、のたうって……最期には、死ぬのです……。そんな、哀れな存在を……新たに生み出す営みは……害悪でしかないと、思いませんか……?」
クロシュ「……」
*
415 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 19:32:53.44 ID:giH2UbGi0
―クロシュの夢 会議室
楽観クロシュ「んーん……おもわない!」
中庸クロシュ「……そうなの?」
楽観クロシュ「うん! だって……ミネルヴァさん、しあわせそうだった……!」
中庸クロシュ「……でも……ミネルヴァさん、すごく悩んでた」
楽観クロシュ「悩んだけど、最後には産むって、決めた! あいちゃん……ミネルヴァさんと、旦那さん……混ざり合って、できた……赤ちゃん……。きっと……ミネルヴァさんと一緒に……しあわせになる……!」
中庸クロシュ「……そうなったら……いいよね……」
悲観クロシュ「……ならないよ」モニョッ
楽観クロシュ「ほえ……!?」
悲観クロシュ「……わたしたちが、通りかからなかったら……ミネルヴァさんも、赤ちゃんも……ひどいこと、なってた……」
楽観クロシュ「んゅ……」
悲観クロシュ「たまたま……運が、良かっただけ……。きっと……未来は、かなしみが待ってる……」
楽観クロシュ「そんなこと、ないもん!」
悲観クロシュ「ある……」
楽観クロシュ「だって……わたしも……生まれてきたから、フメイちゃんと……みんなと、会えたもん!!」
悲観クロシュ「んゅ……」
楽観クロシュ「生まれなきゃ……しあわせに、なれないの!」
悲観クロシュ「でも……生まれなきゃ……くるしみも、かなしみも、ない……」
楽観クロシュ「……くるしい、かなしいより……いっぱい、しあわせになればいいの!」
悲観クロシュ「……じゃあ……しあわせに、なれずに、死ぬ命は……どうすれば、いいの……?」
楽観クロシュ「ほえ……」
悲観クロシュ「……魔族革命で……魔族の人たちに、蹴り殺されてた、人間の赤ちゃんのこと……覚えてる……?」
楽観クロシュ「……!」モニャッ
悲観クロシュ「あの子、きっと……しあわせも、よろこびも、あんまり知らないまま……死んでった……」
楽観クロシュ「……」
悲観クロシュ「……あの子だけじゃ、ない……。世界中に……そういう命、溢れてる……」
楽観クロシュ「んゅゅ……」モニャニャ
悲観クロシュ「それでも……生まれるのが、いいって……おもう……?」
楽観クロシュ「んゅゅゅ……」モニャニャニャ
混沌クロシュ「とうぜん」モニョッ
悲観クロシュ「んわ……」
混沌クロシュ「生まれてすぐ死ぬよわむしが悪い。しあわせは、強くて強いやつが勝ち取るものだもん」
悲観クロシュ「んゅ……」
秩序クロシュ「ちがうよ! 弱いことは、悪くないの!」モニョッ
混沌クロシュ「む……出た、おりこうなわたし……」
秩序クロシュ「みんなで仲良くして暮らせば……きっと、みんなで、しあわせになれるもん!」
楽観クロシュ「わ〜! おりこうなわたし、いいこと言った!」キャッキャ
混沌クロシュ「むむ……! おまえ、生まれるの賛成じゃないの!」
楽観クロシュ「あぇ……? えっと……なんだっけ……?」
中庸クロシュ「……」
悲観クロシュ「……あなたは、どうおもうの……?」
中庸クロシュ「………わかんない」
416 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 19:33:36.93 ID:giH2UbGi0
クロシュ「………わかんない」
メアリー「……え?」
クロシュ「?」
メアリー「あ……失礼。てっきり……導師クロシュは、私に反対してくるものだと……」
クロシュ「……えっと……こういうこと……簡単に、結論出しちゃ……だめ、なんだって……」
メアリー「なるほど……。導師クロシュは、思慮深いお方なのですね……」
クロシュ「……メアリーさんは……やっぱり、誰とも……混ざりたく、ない……?」
メアリー「そうですね……。恋愛的な意味で、特定の誰かと混ざりたいとは……思いません……」
クロシュ「そうなんだ……」
メアリー「ですが……デロデロになりたいという思いは、大きい方だと思っております」
クロシュ「そうなの?」
メアリー「はい。デロデロは……恋愛的な意味での混ざりたいとは、異なるものです。デロデロの本質は、慈悲なのです。相手への執着も、見返りも求めない……無償の愛と言い換えることもできましょう。そんな大いなるデロデロに……私は還りたい……」
クロシュ「……!」ピコン!
デロデロ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
メアリー「……どうされたのですか、導師クロシュ。突然スライムの姿にお戻りになって……」
ピョンッ! モニョッ
メアリー「わっ!」
メアリーにくっついたスライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
メアリー「一体……どういう……?」
デロデロ…モニョモニョ
メアリー(スライムの導師クロシュが、溶けて……私を包みこんで……。こ、これはまさか……デロデロ……!?)
メアリー(……いえ、違う……。体が溶ける感覚はない……。これは……)
メアリー(デロデロの……疑似体験……?)
↓1コンマ
01-05 うっかりデロデロにしかけた……
06-75 楽しかった
76-95 心の氷をデロデロにした
96-00 クロシュ教
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/12(日) 19:35:03.05 ID:PLmgMv090
あ
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/12(日) 19:36:26.87 ID:LmlSQ7mBo
んわー?!
419 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 21:55:18.54 ID:giH2UbGi0
デロデロ…デロデロデロ…
メアリー(きもち……いい……)
メアリー(………いしき……とけ、て…………)
めありー(…………あ…れ……? これ……ほんと、に………でろ…でろ……)
デロデロデロ…モニャニャニャ!!
ピョンッ!!
スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャ!!
全裸メアリー「ぁ……ぅ……」ビクン…ビクン…
妖精「え、えええっ!?」
フメイ「な、何!?」
聖女「何が……起きたのですか……!!?」
*
スライムクロシュ「〜〜…」デロデロ
メアリー「……」
フメイ「えっと……クロシュが……メアリーと、デロデロごっこしてたら……ほんとに、デロデロになりそうになった……ってこと?」
聖女「はい……そのようです……」
妖精「まったくもう! 遊びでデロデロにしかけるなんて……! ちゃんと反省してね!」
スライムクロシュ「〜〜…」デロロ…
メアリー「……おやめください……。導師クロシュに……悪気はなく……」
妖精「悪気の有無は関係ないの! 人を一人デロデロにしかけるなんて……一歩間違ったら、取り返しのつかないことになってたかもしれないんだよ!」
メアリー「……いいえ。導師クロシュは……私の、願いを……叶えようと……」
妖精「だからそんなのは関係ないの!!」
メアリー「うぅ……」
メアリー(…………)
メアリー(デロデロは……やはり……)
メアリー(とても温かくて……気持ち良くて……天に昇るかのような……心地でした……)
メアリー(ああ……導師クロシュ……! やはり、あなたは……)
メアリー(クロシュヴィアに先立って世界を救う――真なる、デロデロの導師……!)
メアリー(どうか、どうか……その御心を……正しきことの為に……)
★メアリーのクロシュ好感度が大きく上がりました
◇
420 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 21:57:25.85 ID:giH2UbGi0
―竜神村 広場
吹雪「」ビュオオオオオオ――
アッシュ「おう! みんな、準備はできてるか?」
妖精「ちょっとアクシデントもあったけど、ひとまずこっちは大丈夫だよ」
クロシュ「う、うん」
アインズ「アクシデント……? まあ問題ないなら良いが」
リーシア「昨日のペペロンチーノがまだ効いてますねぇ。体がポカポカです〜」
ヴィトナ「このぽかぽか……香辛料のお陰、と聞いた。香辛料、どこで採れる?」
レイン「この辺りには自生していないわ。行商人とかから買うしかないわね」
ヴィトナ「むう……」
ユウリ「およ? 主ら……わらわに黙って遠足とは、頂けぬぞよ」ヌッ
フメイ「出た」
聖女「ここのところ毎日来ますね……」
妖精「……私たち、もしかして取り憑かれた?」
アインズ「……かなり気に入られてるのは確かだ。適当にあしらってやってくれ」
ユウリ「ふむ……では、今宵はわらわの返魂術を味わわせてしんぜようぞ」
妖精「まだ昼間だよ。あとここにいる誰もまだ死んでない」
ユウリ「むう……誰ぞ、黄泉返らせたき者はおらぬか?」
アッシュ「蘇らせたき者……」
レイン「……下らないわね」
リュアン「否定する気は、ないですけど………」
アインズ「……わざわざ言うまでもないと思うが、リビングデッドとしての蘇生など碌なものではない。再会を願うほどの愛しき相手であれば尚のこと……このような邪法を試みるべきではない」
クロシュ「………」
フメイ「……クロシュ、蘇らせたいやつ、いるの?」
クロシュ「あ……んーん。えと……その子……完全に……消えちゃった、から……」
聖女「……デロデロ教徒ちゃんのこと、ですね」
クロシュ「うん……。不死鳥の、炎でも……きっと……」
ユウリ「ほう? 詳しく聞かせるぞよ」ヌッ
クロシュ「んわっ」
妖精「詳しく聞かせても、無理なものは無理だと思うけどなぁ……」
↓1コンマ
01-66 だめでした
67-99 なぜか世界樹の石炭パワーを得た
00-00 ???
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/12(日) 22:01:32.57 ID:M/DoYXANo
ぜろぜろ
422 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 23:01:06.98 ID:giH2UbGi0
ユウリ「むむむむむ……ぞよ!!」カッ!!
シュウウウン…
クロシュ「?」
フメイ「?」
セイン「…」
リュアン「えっと……不発、ですか?」
ユウリ「むむう……。魂なくして反魂も何もないぞよ……」
妖精「普通に考えて、遺体も魂も残っていない者を蘇らせるなんて不可能だからね……。もしそれで何かが蘇ったとしても、それは意図してた相手とは全く別の何かだよ」
聖女「不発に終わって良かった……と思うのが良いのでしょうか……」
ユウリ「わらわ、まだまだ研鑽の余地ありぞ……!」
◇
423 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 23:03:25.96 ID:giH2UbGi0
―樹氷の森
吹雪「」ビュオオオオオオ――
妖精「流石に村の外はかなり吹雪が厳しい……!」
リーシア「ペペロンチーノのぬくもりが残っているうちにさっさと行きましょう〜」
アインズ「……ん? あれは……」
雪に埋もれかけている通気ダクト「」
雪かきするドワーフ「えっほえっほ」ドサドサ
アッシュ「ありゃロンドンの旦那じゃねえか!」
ロンドン「ああん? アッシュの小僧と……随分大所帯だね?」
*
雪かきされた通気ダクト「」
妖精「わざわざ雪かきしてくれたの? ありがとう」
ロンドン「いやぁ、あたしらもここに隠れてる悪党に散々煮え湯飲まされてんのよ。んな折に面白ェダクトがあったもんだから、ちょいと整備してたってわけ。まさかアンタらが発見したもんだったなんてねェ」
アインズ「ドワーフたちの坑道探索はどうなっている?」
ロンドン「ああ……正直言って死ぬほど芳しくないね。位置の目星は大体付けてんけど、警備の兄ちゃんたちが強すぎんよ。坑道のこたぁウチらのが詳しいから、死人は出ちゃいねんだけど……。何人かはこっぴどくやられてブルっちまってさァ……。はァ〜天下に轟いたドワーフ帝国の末裔が情けねェったら……」
アッシュ「古ドワーフが坑道で遅れを取るほどだと……」
ロンドン「んでウチら、今真っ二つに割れてんのよ。山を捨ててどっかに落ち延びるか、最後の最後まで戦い続けるかってね。んでぎゃあぎゃあ喚きながら日がな言い争ってっから、あたしはあたしであの悪党を出し抜く道を探ってたってワケ」
ヴィトナ「群れの為か……! ロンドン、偉いな……!」
ロンドン「まァ……群れの為っちゃ群れの為、かねェ……? あたしゃあの悪党がのうのうとしてやがんのが胸糞悪ィってだけなんだけど」
アインズ「……提案があるのだが」
ロンドン「おう。協力してやんよ」
アッシュ「はやっ!? 俺の時は取り付く島もなかったぞ!?」
ロンドン「あのタコ腕蜘蛛野郎女をぶちのめす為なら手段は選んでられねェってことよ」
アインズ「話が早くて助かる。リーシアも構わないか?」
リーシア「もちろんです〜。ダクトは私も初めてでしたから、ドワーフの方がいてくださると心強いですねぇ〜」
☆坑道突撃隊にロンドンが加わりました
アッシュ「……ところでロンドン、さっきドワーフ帝国って言ってたよな? もしかして……やっぱりドワーフの古代都市が――」
ロンドン「お、それ聞いちゃう? あたしの口からネタバレ言っちゃって良いん?」ズイッ
アッシュ「うっ……そ、それは……むむ……」
フメイ「? 聞いちゃだめなの?」
アッシュ「だ……だめではないが……ロマンが……」
セイン「決着を付ける時、じゃないのか?」
アッシュ「違うんだ! ロマンとの決着は……厳しく険しい冒険の果てに……辿り着くべきで……」
クロシュ「……??」
リュアン「……でも、ちょっとわかる気がします。自分の目で確かめたいですよね……」
アッシュ「そうだ! リュアンちゃん……君は冒険者の素質がある!」
リュアン「ええ……そ、そうなんですか……」
レイン「……で、古ドワーフの都市って実在するの?」
ロンドン「それは――」
アッシュ「あああ〜!! 言うな言うな言うな!!」
↓1コンマ
01-60 古代の情報
61-90 ↑+ドワーフ流鍛冶指南
91-00 ↑+古代パイルバンカー
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/12(日) 23:11:33.23 ID:gxQ+qnszO
あ
425 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 23:23:32.34 ID:giH2UbGi0
フメイ「そうだ。これ」スッ
熱を失った炎鉱石「」ポン
ロンドン「おん? こりゃ……炎鉱石?」
フメイ「この前、坑道で見つけた」
妖精「これ、少し前まで温まってた形跡があるんだけど……どうして冷めちゃったのか、ロンドン知らない?」
ロンドン「ん〜……? なんでだろ……あっ、あれかなあ」
フメイ「あれ?」
ロンドン「古代都市まで行ってみりゃわかるよ。今回ついでに案内したげよっか」
フメイ「いいの?」
ロンドン「ものはついでってやつ。あのくそったれが居座るようになってからお参りもしてねェし、丁度良い機会よ」
フメイ「わかった。ありがと」
クロシュ「ありがと、ございます……!」
セイン「ありがとう。頼む」
アッシュ「」ズーン…
リュアン「聞こえちゃったんですね……」
聖女「……自分の目で確かめるまでが冒険ですよ! ね、妖精さん!」
妖精「そ、そうだね! 自分自身で体感するまでは、まだわかんないし!」
アッシュ「そうだな……よし! 俺は……この左腕で、真実を掴む!!」グッ
☆古代の情報を得ました
ダクトダンジョンのルートが少し変化しました
◇
426 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/12(日) 23:40:45.31 ID:giH2UbGi0
というわけで本日はここまで。次回、通気ダクト突入編です
メアリーちゃんと恋バナをしてみたり、生命誕生の是非について考えたり、メアリーちゃんをデロデロにしかけてしまったり、ユウリさんの反魂術が不発に終わったり、ロンドンさんと再会して坑道突撃隊に加わったり、古代都市のネタバレを食らったりしました
ダクトへ向かって雪を踏みしめながら、いろいろなことを思う。フメイちゃんに好きと言われて嬉しかったこと、フメイちゃんが妖精さんたちを好きじゃないと言っておろおろしたこと、れんあいのこと、生命のこと、デロデロのこと、メアリーさんのこと、デロデロ教徒ちゃんを救えなかったこと……。とりとめのない気持ちは、どこに向かうでもなく、雪のように降っては消えていく。
どうしてレインさんは、サインさんを好きになったのだろう。
どうしてソフィアさんは、サインさんのそっくりさんを造っているのだろう。
どうして生命は――存在するのだろう。増えたいのだろう。誰かを好きになるのだろう。
あかちゃんスライムには少し難しかった。
☆努力目標が追加されました
・愛について考える
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/13(月) 00:59:09.20 ID:uZxLXW2xo
おつ
愛とは何か…まさしく哲学ですね
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/13(月) 02:56:00.30 ID:kP9fDw9HO
乙
恋バナ(哲学)がフルスロットルすぎるがこのスレだと平常運転な気もしてきた
久しぶりのクロシュ会議にぎやかになっとる
そしてクロシュちゃん地味に服だけデロデロにするスライムになってない?
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/13(月) 20:19:58.73 ID:oTcDe1aNo
おつですスライムはこわいいきものです!
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/18(土) 08:38:02.66 ID:2j1yb5940
おつ
ユウリさんむしろいい匂いしそう
431 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 19:45:06.14 ID:F580j0ur0
大山脈編ではサインさんにお熱だった人が複数いるため、愛について自分なりの見解を出しておくと良い場面があったりするかもしれません。しかしわからないものを無理にわかろうとするとトンチンカンな答えを出してしまうこともあるため、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。クロシュさんの今後の活躍にご期待くださいませ
メアリーちゃんはまだ十代半ばの若い女の子なので、恋バナをする年頃と言えます
そして今回のクロシュ会議では、悲観と楽観という新たな対立軸が登場しました。クロシュ氏も物事を多角的に考えようとがんばっているのかもしれません
言われてみればメアリーちゃんの服だけデロデロに溶かしていましたが、実はあれはデロデロにしかけたメアリーちゃんをクロシュ氏が必死に再構築した結果だそうです。ものすごく慌てていたため、服にまで気が回らなかったのかもしれません
多くの知的種族にとってスライムは比較的害の小さい生き物ですが、全くの無害とまでは言えないかもしれません。野にいるスライムは行き倒れた旅人や冒険者を捕食することがあり、そういったケースから冒険者の目の敵にされることもあるようです(行き倒れた者はスライムが食べなくてもどの道死ぬため、逆恨みであるという指摘もあります)
ユウリ氏はアンデッドのリビングデッドですが、今のところ腐敗臭はないそうです。それが彼女の反魂術による優れた防腐措置なのか、大山脈の低温環境のお陰かは判然としておりません。なおヴィトナ氏曰く、ユウリ氏は腐敗臭とも違うヘンな匂いがするそうです。そのためか、一人で大山脈をほっつき歩いていてもオオカミやクマや氷竜に襲われることがないそうです
432 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 19:49:11.51 ID:F580j0ur0
―大坑道 通気ダクト 踏破率[0/10] 満腹度[15/12]
ゴオオオオオ……
地下深くへと続く縦穴「」ゴオオオオ…
クロシュ「……!」
リュアン「これが……通気ダクトの内部……!」
フメイ「暗い……」
鉄骨の足場「」カンカン
聖女「狭いですけど、足場があって良かったです」
ロンドン「整備の為に設えられたんだろね。まァ整備する奴ももういなくなっちまったわけだけど」
リーシア「皆さん、足元にお気を付けください。踏み外したら真っ逆さまです」
アインズ「底が見えん。落ちたらタダでは済まんな」
アッシュ「フッ、俺はこの義手があるから落ちてもすぐ掴まれるぜ」グッパッ
レイン「私は飛べば良いわね」バサッ
妖精「どう? 敵の気配はある?」
セイン「モドキの気配は感じられないが、別の動きがある」
ヴィトナ「……鉄のマモノ、か?」
ロンドン「ゴーレムかもしれんね。気ィつけて進んでくよ」
↓1コンマ
01-05 踏破率+3、強敵
06-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、古代のパン(満腹度+2)
51-70 踏破率+3、古代の地酒(満腹度+4)
71-95 踏破率+3、古代の弩砲(戦闘時1度だけコンマ+40)
96-00 踏破率+3、???
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2026/04/18(土) 19:52:37.76 ID:2j1yb5940
あ
434 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 20:30:54.47 ID:F580j0ur0
―大坑道 通気ダクト 踏破率[3/10] 満腹度[14/12]
カン コン カン コン …
リーシア「そこ、脆くなっています。気を付けて」
クロシュ「わ!」サッ
錆びた足場「」ボロ
妖精「あ、ありがとう。クロシュが落っこちちゃうとこだった」
リーシア「いえいえ。そのためのガイドですよ」
フメイ「お〜」
クロシュ「ありがと、ございます……!」
リーシア「……」ニッコリ
聖女「リーシアさん、良いガイドさんですね」
ロンドン「だねえ。こりゃあたしはいらなかったかな?」
リーシア「いえいえ、ダクトは私も初めてなんです。勉強させてください」
ロンドン「ん〜、まあ特に勉強することもないと思うけど――おっ」
台座に備え付けられた弩砲「」ドン!
アインズ「これは……クロスボウか? かなりデカいな」
ロンドン「これは侵入者迎撃用の大型弩砲。こう見えて持ち運びできる」
リュアン「ええっ!? こんなに大きいのを!?」
ロンドン「おう。よっ」グッ
グググ…バキッ!
外された弩砲「」ポン!
ロンドン「ほれ」
アッシュ「バキって音しなかったか?」
ロンドン「気のせいだろ。はいこれ持っていきたい人〜」
レイン「こんなデカいのどうやって持ち運ぶのよ」
ロンドン「まあ……気合で?」
アッシュ「無理があるぞ……」
クロシュ「!」ピコン!
クロシュ「わたし……それ、食べていい……?」
ロンドン「えっ? 美味しくないよ? 多分」
フメイ「クロシュ、食べて持ち運べるの?」
クロシュ「うん。たぶん」
ロンドン「え、どういうこと?」
デロデロ…モニョモニョモニョ…ゴックン!
スライムクロシュ「〜〜♪」
フメイ「こういうこと?」
ロンドン「こういうことかあ」
アッシュ「いや、どういうことだ!?」
☆古代の弩砲を収納しました
本日の戦闘時1度だけアクティブ技として使えます。コンマ+40の効果があります
↓1コンマ
01-05 踏破率+3、強敵
06-35 踏破率+3、敵襲
36-65 踏破率+3、古代のパン(満腹度+2)
66-95 踏破率+3、古代の地酒(満腹度+4)
96-00 踏破率+3、???
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/18(土) 20:34:11.76 ID:JqQVfoD4O
あ
436 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 21:25:34.38 ID:F580j0ur0
―大坑道 通気ダクト 踏破率[6/10] 満腹度[13/12]
カン コン カン コン …
アインズ「……ずっと同じ景色が続くな」
レイン「気が滅入ってくるわね……。これ、ソフィアの隠れ場所に通じてるの?」
ロンドン「多分、恐らく」
ヴィトナ「クロシュ、大丈夫か? 息、苦しくないか?」
クロシュ「うん!」
妖精「クロシュは地下が好きなんだって。ヴィトナこそ大丈夫?」
ヴィトナ「ああ。吹雪の日は、私たちもみんなで穴ぐらにこもる」
クロシュ「わあ……!」
聖女「ボレアスルクスの皆さんが穴ぐらでぬくぬくする光景……想像すると胸が温かくなります」
リュアン「ヴィトナさんの群れには、小さい子もいるんですか?」
ヴィトナ「ああ。子供、皆で守ってる」
リュアン「わあ……! きっとすごくかわいいんだろうなぁ」
フメイ「……! ねえ、あれ」クイクイ
セイン「ん? あれは――」
年代物の一斗缶「」ポン
年代物の一斗缶「」ポン
年代物の一斗缶「」ポン
年代物の一斗缶「」ポン
アッシュ「……中身は……まだ入ってるな。一体こいつは……」
ロンドン「おっ、そりゃ昔の酒だよ。飲んでみる?」
フメイ「お酒!」
クロシュ「!」モニョッ
アッシュ「一体何年前のだ!?」
ロンドン「さあ。酒は腐らんから飲めるぞ」
フメイ「フメイ、飲んでいい?」
ロンドン「お、行く?」
アッシュ「待て待て待て、腹壊すぞ!?」
クロシュ「わたしたち……だいじょうぶ!!」
妖精「まあ……クロシュとフメイは実際大丈夫だと思うけど……」
アッシュ「マジか」
ロンドン「じゃあ軽く飲んでこう」
*
437 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 21:26:55.64 ID:F580j0ur0
モニョモニョ…グビグビ…
空になった一斗缶「」カラン
空になった一斗缶「」カラン
空になった一斗缶「」カラン
空になった一斗缶「」カラン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ グビグビ
フメイ「ん〜……まあまあ」グビグビ
セイン「……」ゴクゴク
ロンドン「お〜……流石はスライムたちだね。ドワーフにも引けを取らない酒豪っぷり」グビグビ
リュアン「クロシュちゃん……相変わらずお酒好きなんだ……」
ヴィトナ「クロシュたち、アレを飲めるのか……!?」
聖女「ヴィトナさんはお酒が苦手ですか?」
ヴィトナ「ああ。あれ、まずい」
妖精「だよね! なんであんな毒物をあんなに美味しそうに飲めるのか……。いやまあ、あの子たちはスライムだから種族の違いだってことはわかるけどさあ!」
レイン「……普通にマズいわね。ドワーフ酒」チビチビ
アッシュ「あんたも飲んでるのか!?」
レイン「悪い?」
アッシュ「いや……腹壊さねえか?」
レイン「少しなら大丈夫でしょ」
アインズ「……」
リーシア「アインズさんは呑まないんですか?」
アインズ「……ああ、いや……。興味はあるが、今はやめておく。酒に酔って討たれた竜の話も多いしな」
リーシア「ご賢明な判断です。まだまだ先は長そうですし、慎重に行きたいですねぇ」
☆古代の地酒を飲んで満腹度が4増えました
↓1コンマ
01-05 踏破率+3、強敵
06-50 踏破率+3、敵襲
51-95 踏破率+3、古代のパン(満腹度+2)
96-00 踏破率+3、???
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/18(土) 21:31:09.37 ID:kAOvfFJHo
はてな
439 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 22:58:04.49 ID:F580j0ur0
―大坑道 通気ダクト 踏破率[9/10] 満腹度[16/12]
金属扉「」
アッシュ「扉だ!」
ロンドン「んー、多分こっから古代都市に出られる気がする」
アッシュ「……」
アインズ「ソフィアの隠れ家は?」
ロンドン「古代都市から近いとこか……あるいは古代都市のどこかを占領している、というのがあたしらの見解だね」
妖精「このダクトには全然ソフィアの手の者がいなかったし、ノーマークだったのかな?」
ロンドン「かもね。だとしたらかなりウマいけど」
アインズ「とにかく行くか。この扉、開けても大丈夫か?」
ロンドン「大丈夫じゃない?」
リーシア「私なら、扉を開けた途端ドガン!って感じの罠を仕掛けますねぇ……」
ロンドン「心配性だねェ〜。んじゃまああたしが先頭で開けてやんよ」スッ
ガチャッ ギィィ…
ロンドン「ほら、大丈夫」
アインズ「扉の先は……かなり広い通路のようだな」
広い通路「」オオオオオ―
*
スタスタ… トコトコ… パタパタ…
聖女「本当に広い通路ですね……」
リュアン「向こう側に、小さな灯りが見えます。あれは……あれも扉ですか?」
ロンドン「だね。やっぱり古代都市に繋がる通路だ」
フメイ「だって。良かったね、アッシュ」
アッシュ「おう……」
ヴィトナ「……ここ……少し、油臭い」
クロシュ「あぶら?」
ヴィトナ「ああ。これ、鉄のマモノの……」
ダァン!
ギンッ!!
クロシュ「!」
ラティアの大盾「」ガシン!
フメイ「クロシュ!」
セイン「大丈夫か!?」
クロシュ「う、うん」
妖精「リュアン、全体を照らして!!」
リュアン「あっ、はい!!」
光「」パァッッ!!
天井や壁に貼り付いた無数の警備ゴーレムたち「」
440 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 22:58:44.53 ID:F580j0ur0
アインズ「なっ……」
リーシア「……!」
アッシュ「ゴーレム野郎か……!!」
レイン「魔力感知できないというのは本当だったのね……! チッ、油断していたわ!」
ロンドン「はあ、めんど」ジャキッ
銃口を向ける警備ゴーレムたち「」ジャキッ
妖精「来る!!」
――戦闘 警備ゴーレムの群れ――
▽坑道の闇によりクロシュたちのコンマ-50!!
☆リーシアとロンドンの〈坑道ガイド+〉により低下を無効化しコンマ+50!!
◆坑道突撃隊 満腹度[16/12]
コンマ+170(連携+15、薄明+15、閃光+40、坑道ガイド+50、増員+50)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+15)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
・坑道ガイド+(坑道戦闘時コンマ+50、低下を無効化)
・増員(常にコンマ+50)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
・弩砲(コンマ+40、残り1)
◆警備ゴーレムの群れ
コンマ+100(地の利+40、数の利+40、連携+20)
☆コンマ差により自動的に勝利します
*
ドカッ バキッ ボムギッ
ドッギャァァァァン!!
警備ゴーレムたちの残骸「」プスプス
ロンドン「さて、行くか」パッパッ
リュアン「あ……あっという間に」
ロンドン「そりゃまあ、あいつらの弱点なんか知り尽くしてんのよ。こっちは」
リーシア「見かけは恐ろしいですけど、動きのパターンは同じですからねぇ」
セイン「ロンドンとリーシアの指示で難なく対処できた。感謝する」
アッシュ「まさか、適当にジャンプしてるだけで弾に当たらなくなるなんてな……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
フメイ「……それは、流石にあんまりおいしくないんじゃないの」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
↓1コンマ 吸収判定(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 隠密のコツを取り戻す
91-00 射撃のコツを掴む
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/18(土) 23:04:55.64 ID:sghMygsio
掴め
442 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 23:18:16.75 ID:F580j0ur0
スライムクロシュ「!」ピコン!
モニョモニョ…ピョン!
フメイ「あれ? クロシュ?」キョロキョロ
妖精「どうしたの?」
フメイ「クロシュが見えなくなっちゃった」
妖精「ええっ!? あっ!」
スゥ――
半透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「あ、出てきた」
妖精「クロシュ、まさか――」
モニョモニョ…ポン!
半透明クロシュ「んへへ……透明、なれる……!」
☆クロシュが隠密のコツを取り戻しました
◇
443 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/18(土) 23:18:45.33 ID:F580j0ur0
というわけで本日はここまで。次回、ついに古代都市に到着する編からとなります
通気ダクトを通り地下深くへと進むクロシュ一行。飲み食いしつつ、恐ろしい警備ゴーレムを倒しつつ、古代都市は目前に迫る。古代都市で待ち受ける真実とは、一体何なのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 09:59:54.87 ID:HBES9Usuo
結構あっさり古代都市辿り着いたし後はソフィアふんじばったらエンディングね
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 14:41:47.44 ID:LrQzKY4yO
べろべろ酔っ払い妖精さんはないのですか!
446 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/19(日) 17:30:46.08 ID:oXK8oguZ0
坑道探索についてはいろいろと一筋縄ではいかないイベントを考えていたはずが、そのことをすっかり忘れていつも通りのダンジョン探索にしてしまったそうです。反省しなければならないかもしれません
そしてソフィア氏をどうにかできたら大山脈編完!となるかもしれません。しかしソフィア氏も恐るべき人物なので、そう簡単にふんじばられてはくれないかもしれません。慎重に行くのが良いでしょう
通常の妖精類は基本的に毒に弱く、妖精さんも例外ではありません。もし耐毒結界を張っていなければ、空気中に漂うお酒の匂いだけでふらふらになってしまうと言われています。妖精さんを酔わせたい場合は、水鉄砲などでお酒をぶち当てるだけで酔わせられるかもしれません。なおそんなことをすると後で本気で怒られる可能性があるので注意が必要です
447 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/19(日) 17:31:14.64 ID:oXK8oguZ0
スタスタスタスタ…
アッシュ「かなり降りてきたな……」
リーシア「皆さん、大丈夫ですか? 疲れておりませんか?」
クロシュ「うん!」
フメイ「うん」
リュアン「はい」
聖女「私も大丈夫ですよ」
アインズ「流石は旅人か。無論私も平気ではあるが、ただの人であるお前たちもこの距離を降りてきて平気でいられるとはな」
レイン「リュアン、意外と足腰が強いのね」
リュアン「まあ……一時期はずっと旅をしてたので……」
妖精「一日中触手から逃げ回ってられるくらいには体力もあるんだよね、リュアン」
ヴィトナ「そうなのか!?」
アッシュ「やっぱり向いてるぞ、冒険者」
リュアン「そうなんですかね……」
ロンドン「まあとにかく休憩はいらないってこったな。どっちにしろ多分もうすぐだよ」
金属扉「」ガチャッ ギィィィ――
448 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/19(日) 17:32:31.10 ID:oXK8oguZ0
https://gzo.ai/i/sZvFQPR.png
―古ドワーフ帝国地底都市 踏破率[10/10] 満腹度[15/12]
フメイ「わ……わ、わ……!!」
クロシュ「わぁぁ……!!」
アッシュ「おお……おお……おおお………!!」
リュアン「……これが……古代、都市……!!」
ロンドン「おう。ようこそ、古ドワーフ帝国の街へ」
☆通気ダクトを通り、古ドワーフ帝国の地底都市へ至りました
◇
妖精「今日はもう遅いからこの地底都市で一晩休んでいくことになった」
妖精「アインズとレインとリーシアは、ロンドンから聞いた情報をもとにソフィア攻めの経路確認と計画を話し合っている」
妖精「アッシュは一人でどこかに行った。ようやく辿り着けた古代都市だ……いろいろ思うことがあるんだろう」
妖精「ヴィトナは私たちと一緒にいる。もしかしたら私たちのことも群れの仲間と認識してくれているのかもしれない」
妖精「そして私たちは、ロンドンに連れられてある場所に案内されている――」
449 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/19(日) 17:33:05.16 ID:oXK8oguZ0
―地底都市郊外 溶岩湖
冷えて固まった広大な窪み「」
ロンドン「これ何かわかる?」
クロシュ「?」
セイン「?」
ヴィトナ「?」
リュアン「えっと……すごく広くて、窪んだ地形……ですかね」
ロンドン「まあそうだけど。元々ここにはさ、溶岩が溜まってたんだよ」
フメイ「!」
妖精「ここが冷えちゃったから……地上の温泉も凍っちゃったってこと?」
ロンドン「そういうこと」
フメイ「……なんで、冷えちゃったの?」
ロンドン「……デロデロだよ」
フメイ「え?」
ロンドン「ここにはさ……大勢のバーニングスライムが暮らしてたんだ。でも、キミら以外のスライムはみーんなデロデロに溶けて消えちゃったろ?」
フメイ「!」
妖精「バーニングスライムは滅んだはずじゃ……!?」
ロンドン「山の外じゃそういうことになってるらしいね」
聖女「……ここに、生き残りが身を寄せていたのですね……」
ロンドン「本人たちにその自覚があったかどうかは知らんけどね。あいつらの発する熱は、この周辺から地上に至るまでをじんわり温めてたんだ」
フメイ「……」
リュアン「それが……山が冷えた、真相……」
ロンドン「ああ。こればっかりは、ソフィアってやつをぶん殴ったところでどうにもならん。溶けたバーニングスライムたちが元に戻ったりしない限りね……」
クロシュ「……レッドちゃん……」
妖精「……レッドの仲間……いたんだね」
クロシュ「………」
妖精「……レッド自身も、もうデロデロになっちゃってるかも、だけど……」
クロシュ「………星の、中で………会えた、かな……?」
妖精「……そっか。そうだね……会えたかもね」
☆異常気象の原因を突き止めました
*
450 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/19(日) 17:33:50.94 ID:oXK8oguZ0
―古ドワーフ地底都市 中央広場
テント「」バサッ
フメイ「せっかく古代都市に来たのに、テント張っちゃうの?」
ロンドン「埃まみれの古代の宿屋ならあるよ。そこにしたい?」
フメイ「やだ」
妖精「都市の維持とかを行うゴーレムは稼働してないの?」
ロンドン「さあ……。ご先祖様たちが何を考えて、防衛用ゴーレムの自動生産稼働ばっかり整えたかなんてあたしにゃわからんよ」
聖女「……維持よりも、この地を他者に荒らされることの方が厭わしかった……のかもしれません」
リュアン「維持しても、使う者がいなければ意味がない……という風にも、考えたのかもしれないですね……」
ロンドン「まあそんなとこじゃないの。別にあたしは何とも思わんから、ここにあるもんは好きに持ってっていいよ」
セイン「いいのか?」
ロンドン「誰にも使われずここで朽ちてくよりは、あんたたちみたいな良い奴らに使われた方が嬉しいだろ。道具もさ」
クロシュ「……ん!」
古ドワーフ帝国地底都市で野営します。この自由行動は滞在14日目の分として扱います
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 17:34:52.48 ID:qBuwAjXm0
妖精、夢でクロシュ脳内会議に参加
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 17:36:52.62 ID:HBES9Usuo
レインにソフィアとの因縁というか腐れ縁というか思い出話をきく
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 17:54:30.39 ID:1f5rSNrN0
レインとのやり取りやメアリーのデロデロへの依存ぶりを思い出し、リュアンがデロデロ化に対して考え始める。
454 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:48:43.08 ID:QpHN78dF0
―古ドワーフ地底都市 中央広場
焚き火「」パチパチ
妖精「作戦会議は終わったの?」
アインズ「ああ。もう少し実地調査する必要があるがな」
レイン「フフ……ソフィアを叩き潰すのが楽しみだわ」
クロシュ「……レインさん……ソフィアさんのこと、よく知ってるの……?」
レイン「いいえ」
妖精「あれ、そうなの? 昔からの知り合いみたいな言い方だった気がするけど」
レイン「あんな人間の小娘など、昔からの知り合いなわけないでしょう。奴と初めて会ったのは戦場よ。セイントレアとリーリアの、ね」
セイン「敵同士だったのか」
レイン「ええ。奴はセイントレアに兵器を供与して、自らも戦場に立ってデータ収集を行っていた。何度も戦場で相まみえたけれど、ついぞその首を獲ることはできなかったわ。奴のせいでどれだけのリーリア民が命を奪われたことか……」
フメイ「でも、サインとデロデロになれたのはレインの方だったんだよね?」
アインズ「ほう……」
リュアン「ちょ、ちょっとフメイちゃん……!///」
フメイ「え? なんかだめなこと言った?」
レイン「フフ……だめではないわ。その通り……あのガキ、いつもサインに色目を使っていたけれど、結局サインとデロデロになることは叶わなかったのよ。この私と違ってね!」ニンマリ
リュアン「わ、わぁ……」
アッシュ「勇者サインがエルダーサキュバスと恋に落ちたって噂、眉唾だと思ってたがマジだったのか……!?」
レイン「大マジよ!! サインの隣に立つ私を見た時のあの小娘の顔、今でも覚えてるわ!! いつものスカした顔が凍りついて、背中のアームだけが忙しなく猛ってた! アッハッハ、無様で滑稽で今でも笑えるわ!!!」
ドワーフ酒の一斗缶「」カラン
リュアン「あっお酒! レインさんいつの間に……!」
レイン「いいじゃない! 今日はもう寝るだけでしょ!」
リュアン「ま、まあそれはそうですけど……」
クロシュ「レインさん……サインさんと、デロデロになって……こども、ほしかったの……?」
レイン「えっ……!? まあ……当時はそこまで考えていなかったと思うわ……」
クロシュ「そうなの?」
レイン「ええ……。ただ……あの人がいて、私がいて……それ以外のことを考える余裕は、なかったわ……」
クロシュ「一緒に……いたかった……?」
レイン「……そうね。私はサキュバスだから、そんなプラトニックを気取るつもりはないけれど……でも、ただ一緒にいたい、傍にいたい……なんてピュアな気持ちを抱かせてくれたのは、彼が最初で最後……。フフ……サキュバスとしては、失格ね……」
リュアン「いえ……失格じゃないと思います」
アッシュ「俺もそう思うぞ! 誰かを愛する心に合格も失格もあるかよ!」
レイン「フフッ……私の一割も行きてないガキ共が、一丁前に慰めのつもり?」
妖精「まあ……そういうサキュバスがいても良いんじゃない、と思うよ」
レイン「年寄りに言われちゃ仕方ないわね」
妖精「誰が年寄りだって!?」
ワイワイ キャッキャ
455 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:49:09.20 ID:QpHN78dF0
クロシュ「……」
クロシュ(あい……愛……)
クロシュ(レインさんは……サインさんとデロデロになって、こどもが欲しかった……わけじゃないんだって……)
クロシュ(ただ一緒にいたい……そばにいたい……ぴゅあなきもち……)
クロシュ(……ソフィアさんも、そうだったのかな……?)
クロシュ(でも……レインさんは、ソフィアさんのこと、嫌いみたい……)
クロシュ(……三人、一緒じゃ……だめだったのかな……?)
クロシュ(うーん……またあとで、考えよ……)
☆愛について考えました [1/3]
◇
456 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:50:39.36 ID:QpHN78dF0
―テント内
吊り下げランプ「」ユラユラ
リュアン「……」ムー…
クロシュ「リュアンちゃん」モニョッ
聖女「考え事ですか?」ヒョコ
リュアン「あ、クロシュちゃん、聖女さん。えっと、はい。今一度デロデロの是非について考えてて」
クロシュ「わ!」
聖女「デロデロについてですか」
リュアン「はい。レインさんとサインさんのこと……リーリアの絶望に満ちた最期のこと……メアリーさんのお話……。いろいろ聞くと……もしデロデロさえ実現していれば、そんなかなしみは生まれなかった――なんて思ってしまう自分がいるんです」
聖女「そうですね。デロデロが実現していれば……かなしみは生まれません」
リュアン「……クロシュヴィア様を止めることは、本当に正しいのでしょうか? それは……この世界で繰り返されるかなしみを、容認することになりませんか」
聖女「……そう言えるかもしれません」
リュアン「……メアリーさんの気持ちも……わからなくはないんです。私自身、かつて自分の内に生じたかなしみに押し潰されそうになりました……。私はなんとか持ち直せましたけど……持ち直せず、立ち直れない人もいる……。デロデロ教には、大勢いました……」
クロシュ「……!」
リュアン「でも……デロデロになりたくない人がいるのも、わかっているんです。他者と混ざり合うのが怖い、嫌だって気持ちは、私もわかります。そんな人たちの気持ちを無視してデロデロを押し付けるのも……間違っているように思うんです」
クロシュ「……」
リュアン「この世界は……どうするのが、良いんでしょうか……。どうすれば……みんな、救われるんでしょうか……」
聖女「……誰もが救われる答えは、ないのかもしれません。命というものが、この世に生じた瞬間から……」
リュアン「……命なんて、存在しなければ良かったのでしょうか」
聖女「……メアリーさんもそのように仰っていましたね。それも一つの答えかもしれません……」
リュアン「………でも……私は、否定したくありません。それを否定したら……クロシュちゃん、フメイちゃん、聖女さん、妖精さん……皆さんが存在することまで……否定することに、なってしまう気がする……。そんなの、嫌です……」
聖女「ふふ……私も、同じ気持ちです。理屈の上では、たぶん正しいのだろうと解しているのですが……どうしても、感情が受け入れいられないのです。メアリーさんなら、その感情も命の根源的営為に根ざした不合理な情動に過ぎないと仰るかもしれませんが……」
リュアン「……この気持ちも……愛なのでしょうか」
聖女「誰かを想う心……誕生を祝福し、しあわせを願う心……それが愛でなかったら、何だと言うのでしょう」
リュアン「……!」
クロシュ「……!」
リュアン「……ありがとうございます。なんだか……胸に、すっと落ちました」
聖女「わ、本当ですか? それなら良かったです」
リュアン「はい。私、もっとどうあるべきか考えていこうと思います。もしかしたらまたご迷惑をおかけするかもしれないですけど……」
聖女「ふふ、いつでもお聞き致します。そのための聖職者なんですよ」
クロシュ「……」
聖女「クロシュさんも、わからないこととかがあったら何でも聞いてくださしね。何でも答えられるわけではありませんが、なるべくがんばってお答えしますから」
クロシュ「ん!」
クロシュ(だれかを、おもう心……。お誕生を、祝う心……。しあわせを、願う心……。それが、愛……)
クロシュ(じゃあ……わたし、みんなのこと……愛してるのかも……)
クロシュ(……でも……れんあいっていうのは……これと、違う……?)
クロシュ(レインさんも、ソフィアさんも……サインさんのこと、好きだったけど……)
クロシュ(二人で、一緒に……サインさんをしあわせにしようって……ならなかった……)
クロシュ(きっと……まだ、何か……むずかしいことが、ある……)
クロシュ(うーん……)
クロシュ(また明日考えよ……)
☆愛について考えました [2/3]
◆
457 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:51:42.38 ID:QpHN78dF0
―クロシュの夢 会議室
中庸クロシュ「愛って……何だとおもう?」
楽観クロシュ「おいしいもの!」
秩序クロシュ「えっと……なんだろ……」
混沌クロシュ「どうでもいい。食えなさそうだし」
悲観クロシュ「……かなしみの、裏返し」
ワイワイ モニョモニョ
妖精「ん、ん〜……ここは……」
クロシュたち「!!」モニョニョニョ
中庸クロシュ「妖精さん!」
秩序クロシュ「帰してあげなきゃ……!」
楽観クロシュ「わ〜! んへへ、遊ぼ、遊ぼ」キャッキャ
混沌クロシュ「妖精さんはわたしの!」モニョッ
秩序クロシュ「めっ! 妖精さんは、誰のものでもないの!」モニョニョ
混沌クロシュ「ばーか! おまえたちは会議ごっこでもしてればいいの!」モニョニョ
楽観クロシュ「じゃあ妖精さんはわたしの!」キャッキャ
悲観クロシュ「………妖精さんは……わたしと、いっしょがいいよね……?」モニョニョ
モニョモニョモニョモニョ
中庸クロシュ「……われながら、ひどい……」
妖精「え、ええ……これはどういう状況なの……」
*
458 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:52:30.02 ID:QpHN78dF0
妖精「なるほど……ここは前に来たクロシュの夢よりも、さらに少し深いところなんだ」
中庸クロシュ「うん。わたし自身が意識しないくらいの小さな葛藤も、ここで毎日整理してるの」
楽観クロシュ「うん〜。最近一番強いの、わたし!」モニョッ
秩序クロシュ「わたしもまあまあ強いもん!」モニョッ
悲観クロシュ「……わたしは、強くも弱くもないけど……絶対に、消えない……」
混沌クロシュ「むむ〜……。最近のわたし、いい子すぎる……」
妖精「なるほどね……。でもこんなところに私が入り込んじゃって大丈夫? 変な影響とかない?」
中庸クロシュ「どうだろ……。まあ、大丈夫じゃないの」
楽観クロシュ「だいじょうぶだいじょうぶ! んへへ、今日はここで一緒にいよ?」
秩序クロシュ「でも、妖精さんの身に何かあったら大変だよ……。帰してあげた方が……」
混沌クロシュ「じゃあ妖精さんはわたしのってことで」
秩序クロシュ「何がじゃあなの!」プンスコ
悲観クロシュ「……妖精さん……わたしと、一緒にいよ……?」
妖精(中庸を司るクロシュ……この中のまとめ役みたいな感じかな。まとめ役だからか、他よりもしっかりしてる感じ。でも性格や雰囲気はクロシュというよりフメイみたいだ。クロシュにとって、フメイは頼りになるお姉ちゃん的な存在なのかもしれない)
妖精(秩序を司るクロシュ……この中だと一番真面目で優しい心の持ち主みたい。クロシュが見せる優しさの源流なのかもしれない。性格もクロシュっぽいけど、イリスの影響を感じる口調だ)
妖精(混沌を司るクロシュ……この中だと一番攻撃的で傍若無人みたい。表でクロシュがそういう素振りを見せることはほとんどないけれど、内面にはそういう部分もあるんだね。性格はブラッドを彷彿とさせる)
妖精(楽観を司るクロシュ……この中だと一番楽天的でほんわかしている。最近一番強いと言っていたけど、確かに最近のクロシュに近い感じかもしれない。スライムらしさを感じられる性格だ)
妖精(悲観を司るクロシュ……この中だと一番悲観的で、静かな雰囲気だ。かなしいことがあって傷ついている時のクロシュに近い感じがする。口調は……どことなく、クロシュヴィアのような雰囲気がある……)
妖精(こうして見ると面白いけど……)
スライムクロシュたち「〜〜」モニョモニョモニョモニョ
スライムクロシュたちにモニョモニョされる妖精「……」
妖精(……こいつら、なんでこんなに私をむにむにしたがるんだ……? まあいいけど……)
☆クロシュ会議室で妖精さんと遊びました
◆
459 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:53:14.01 ID:QpHN78dF0
―明け方
クロシュ会議室
スライムクロシュたち「……」zzz
妖精「……」zzz
「クロシュよ……クロシュよ……」
スライムクロシュたち「〜〜!!」モニャニャニャ!!
妖精「な、なんだあ!?」ガバッ
「よくぞここまで来た……」
妖精「ええ!? 誰!?」
モニョモニョモニョ…ポン!
中庸クロシュ「……前に……わたしを、呼んだひと……?」
「そうだ……。山の地下深くで、そなたの到来を待ちわびていた……」
混沌クロシュ「こんなとこに呼びつけて、なんのつもりなの? 食われたいの?」
「そなたの糧となっても良い。だがその前に、話を聞いて欲しい」
楽観クロシュ「なんのお話? ごはん?」
「……地底都市の中央広場に、さらに下へと降りる階段がある。そこへ来るのだ」
悲観クロシュ「……どうして……? わたしに……何を、させたいの……?」
「……この星に関わることだ……」
秩序クロシュ「う、うん! 大事な、お話なんだね……! わかった……!」
「ありがとう……。では……待っている……」
ヒュウウウン――
妖精(大きな気配が消えた。クロシュは何者かに呼ばれてしまったようだ)
妖精(……しかしなんだろう、今の奴は。どことなく、世界樹に近い力を感じたような……)
妖精(悪い存在ではないと思うけど、私もクロシュと一緒に行こう)
◆
460 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:53:42.63 ID:QpHN78dF0
―古ドワーフ帝国 地底神殿
トコトコトコトコ パタパタパタ
妖精「……こっちで合ってる?」
クロシュ「うん。たぶん」
セイン「一体何者なんだ? クロシュを呼び付けたのは」
クロシュ「……わかんない」
フメイ「なんで呼ばれたの?」
クロシュ「わかんない……」
リュアン「だ、大丈夫かな……? 罠だったりとかは……」
妖精「私も聞いてたけど、そういう小狡い真似をするような相手ではなさそうだった」
聖女「一体何なのでしょうか……」
クロシュ「!」
セイン「ここは――」
大きな祭壇「」
祭壇に腰掛けた巨人の石像「」ドン!
フメイ「わ!」
リュアン「大きな……石像です!」
妖精「い、いや……あれは、まさか……!!」
『よくぞ来た……。クロシュとその仲間たちよ……』
フメイ「!?」キョロキョロ
聖女「えっ……!?」
セイン「まさか……石像か!」
巨人の石像→マグヌス『そうだ。我はマグヌス――かつて巨神と謳われし、山の神である――」
妖精「山の……巨神!!」
マグヌス『眠ったまま話す非礼、容赦願う。まずは話を聞いて欲しい――』
*
妖精(巨神マグヌスの話をまとめると――)
(彼は神話に謳われる巨神その人らしい。竜神村で祀られる龍神とは相争う仲だったという)
(龍神との最終決戦で深手を負い、地の深くへと自ら封じられたのだそうだ。当時は神々が世を去りゆく時代でもあったらしく、彼も丁度良い機会と見て表舞台から姿を消すこととしたらしい。完全に世を去らず自己封印という形に留めたのは、後の世で巨神の力が必要な事態が訪れた時の為だそうだ)
(今がまさに、その神の力が必要な事態――と巨神マグヌスは言う)
(覚醒の切っ掛けは、半年前の世界めくれ。それまでも星脈を通じて世界の動向は見守っていたらしいが、あの世界めくれによって意識だけが覚醒してしまったそうだ)
(そして今現在。クロシュヴィアによる星脈乗っ取りとデロデロ計画を危惧し、その対抗者として最も有望なクロシュをここへ呼び寄せたのだという)
*
461 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:55:19.83 ID:QpHN78dF0
マグヌス『――このままでは、世界の行く先は緩やかな破滅である。我はそれを、是認できぬ――』
クロシュ「ほえ……」
リュアン「ま、待ってください! クロシュヴィア様は、世界を破滅させたいわけではなくて……!」
マグヌス『全ての生命が一つに統合され、新たに芽吹かぬ星など――破滅と言わずして、何と言えよう』
リュアン「うぅ……」
マグヌス『かの者――クロシュヴィアは、時を越えて破滅をもたらす存在。止めねばならぬ――」
フメイ「……少し大げさじゃないの。時を超えて破滅だなんて。魔王じゃあるまいし」
マグヌス『かの者は魔王に非ず。されど、魔王の力を持ち得る』
セイン「……? どういうことだ?」
聖女「まさか……クロシュヴィアさんが魔王化するんですか……!?」
マグヌス『否。かの者は魔王になれぬ』
妖精「え、そうなの? えっと、精神が安定してるから?」
マグヌス『魔王化とは、神の力……いや、呪いの一端であるゆえ』
妖精「そうなの!!?」
マグヌス「この世界に生きる全ての生命は、ある禍神に呪われている。魔王化は、その作用の一つである」
妖精「ちょ、ちょっとそれ詳しく――」
マグヌス「これ以上は我も知らぬ。我が世に生じるより以前のことだ」
妖精「そ、そっか……」
フメイ「まあ、魔王にならないんなら良いんじゃないの」
妖精「それもそう……あれっ? 全ての生命が呪われてるならなんでクロシュヴィアは――」
462 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:58:03.02 ID:QpHN78dF0
マグヌス『そろそろ本題に入ろう――。クロシュよ――我の力を預かってはくれぬか』
クロシュ「ほえ……」
マグヌス『神の力なくば、かの者に抗し切れぬ。そなたらが如何な実力者であろうとも、止めること能わず』
クロシュ「そうなの?」
マグヌス『そうなのだ』
クロシュ「そうなんだ」
マグヌス『受け取って欲しい。そなたが望むならば、我を喰らっても構わぬ』
クロシュ「……」
マグヌス『答えを』
クロシュ「……えっと……マグヌスさん……。その、ちからで……ここ……あっためられる……?」
マグヌス『む……? 可能だ。我の力は、生命の熱。造作もない……とまでは言えぬが、かつてここにいた燃えるスライムたちの代わりは務まろう』
クロシュ「!」
マグヌス『………だがここで熱源となれば、そなたに力を与えられぬ……』
クロシュ「でも……マグヌスさん、生命のこと……好き、なんだよね……?」
マグヌス『……』
クロシュ「わたし……クロシュヴィアちゃんと……喧嘩したいわけじゃ、ない……。お話して……やり方、変えよって……お願い、したいだけ……。だから……ちから、いらない……」
マグヌス『………』
クロシュ「え、えと……だめ……?」
マグヌス『……フッ。だめではない。そなたが、星の運命を背負う者と称された理由の一端……垣間見た。であるなら――我は、山の生命の為に燃える薪とならん』
クロシュ「わあ……!」
マグヌス『そして、これは餞別である。受け取るが良い』ゴゴゴゴゴ――
生命の波動「」ポワポワポワ――
クロシュ「んわわ……!?」
煤けた不死鳥の羽根「」チリチリチリ…
ポン!!
くすんだ不死鳥の羽根「」メラ
マグヌス『すまぬ。完全な状態に戻せなかった』
クロシュ「んーん……! ありがと……!」
☆巨神マグヌスが山の地下で熱を供給してくれます。
☆世界樹の薪ポイントが [5/8] になりました。
煤けた不死鳥の羽根がくすんだ不死鳥の羽根に変化しました
パッシブスキル〈残火〉で復活した際のコンマ低下がなくなりました(行動不能はあります)
◆
463 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 01:03:17.44 ID:QpHN78dF0
というわけで本日はここまで
地底都市でのんびり野営した後、謎の声に導かれた先で出会ったのは大きな巨神だった。巨神マグヌスはクロシュにものすごく大きな期待をしていたが、あかちゃんスライムはどちらかと言うとよくわかっていなかった。
果たしてクロシュは、いつかクロシュヴィアを説得できるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 01:25:06.91 ID:+H+MrCYRo
おつです
クロシュ脳内会議で各クロシュが今までの関係者に似ているの、人との関わりの中で色々な考えを吸収した感があってすごく好き
全員妖精が好きなのはそりゃ物語冒頭のどん底からずっと一緒にいたからですよ貴女
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 01:53:23.31 ID:ur1mSB2zo
おつ
魔王化は原罪のようなものか…
全てを救うには神にでもなるしかないというのは話の通例だが結末は果たして
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 09:15:03.70 ID:eRteqIWBO
ソフィアよりレインを選んだのは胸か魅惑魔法か勇者
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 07:23:40.95 ID:8dK581pNO
乙そのうち妖精ベースの脳内クロシュ産まれそう
468 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:03:17.94 ID:qfPlLx2z0
クロシュは様々な人と出会い、その関わりの中で多くを学び、影響を受けています
クロシュの心の中の各クロシュについては、影響を受けた人物の性格などが反映されることもあるようです。そして現在進行系で成長しているため、クロシュさんの今後の活躍にご期待いただければと思います
クロシュの中には様々な考えの軸がありますが、どの軸においても妖精さんが好きなのは変わらないようです。穀潰しのあかちゃんだった時からいろいろ世話を焼いてくれた妖精さんのことはすごく信頼しているのかもしれません
魔王化は原罪のようなものと考えることもできるかもしれません(特に意識していませんでしたが、言われてみると確かにそうかも……と思いました)
クロシュさんもリュアンちゃんもクロシュヴィアちゃんも幽界樹の精霊さんも、全てを救いたいという気持ちは共通しているようです。しかしながら全てを救うのは実際とても難しく、もしそれを成し遂げることができたならば即ちその者こそ真の神である、と逆説的に考えることも可能かもしれません。そしてこの物語がどこへ向かっていくのかは今のところ闇に包まれています
勇者サインさんがレインさんを選んだ(?)理由については、実のところよくわかっておりません。そして実のところレインさん自身もなぜ自分が選ばれたのかわかっていないようです(これを指摘すると怒る可能性があります)。巷で言われているような高潔な勇者像と異なり、勇者サイン氏は本当のところは豊満な女性を好む普通の男の子だった可能性もあるかもしれません。サイン氏は既に語る言葉を持たないため、その真相は永遠に闇に包まれてしまったと言えるでしょう
クロシュ氏の考えの軸に、妖精さんらしい性格のクロシュが新たに生じる可能性もあると言えばあるかもしれません。今後クロシュさんが妖精さんから新たな視点や考え方を学ぶか、あるいは妖精さんらしさを獲得する必要が出てきた場合に、そういったことが起こるかもしれないと言えるでしょう。今のところクロシュ氏は世話を焼かれる側ですが、もし誰かの世話を焼く側に回ったら妖精さんらしさが必要になることもあるかと思います(妖精さんは世話焼き妖精なので、世話を焼くのが得意なようです)
469 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:05:24.61 ID:qfPlLx2z0
―地底神殿
アインズ「気温低下の原因が判明してさらに解決しただと……!?」
クロシュ「うん」
妖精「そこにいる山の神がどうにかしてくれるって」
マグヌス『……』
アインズ「……あれが、山の神?」
妖精「うん。さっきまで喋ってたんだよ。おーい、お話できる?」
マグヌス『――すまぬ、少々驚いていた』
アインズ「頭の中に……直接声が……!」
妖精「驚いてた……?」
マグヌス『我が好敵手の……命脈を継ぐ者の到来に。そこの灼髪の子よ』
アインズ「……!? 私か……!?」
マグヌス『知らなかったか。無理もなし。あれから永き時が流れた――奴もまた、世を去って久しいことだろう』
妖精「……ん? 巨神の好敵手、って……龍神のこと?」
クロシュ「そうなの?」
マグヌス『然り。力と闘争こそ生命の根源と捉え、この星を幾度も破壊と混沌に陥れようとした暴れ者よ』
アインズ「……」
妖精(悪竜の悪竜らしさって龍神由来のものだったんだ……)
マグヌス『そなたもまた、彼奴のように闘争こそを全てとする者であるか?』
アインズ「知らん。戦いは嫌いではないが……それが全てなどとは思わん」
マグヌス『そうか』
アインズ「闘争こそ全てだと言うのなら、その龍神とやらはなぜ血を残した?」
マグヌス『戦の駒として使う為、彼奴は無数の眷属を創造した。その生き残りが現在まで繋いだ命が、そなたであろう』
アインズ「……」
マグヌス『だが……そなたが平穏に生まれ、今日まで無事に生きてきたことを踏まえると……そなたの親は彼奴と相入れぬ者だったのだな』
アインズ「……そうかもな」
マグヌス『例え好敵手と言えど、命脈が繋がっていたことを好ましく思う。その命、なるべく大事にせよ』
アインズ「言われなくとも。無駄死にする気はない」
妖精(龍神と比べると……セレナディアはあれでも平和的で優しい方だったのかも……。話を聞く限り、美味しいものを食べること以外にはあまり興味がなかったらしいし)
妖精(でもその妹のセレスティアは……龍神由来の性質が濃かったのかも……)
妖精(まあ何にしても、悪竜姉妹は既にいない。今も生き残ってるのは、たぶんアインズだけだ)
妖精(龍神の最後の末裔がこれからどう生きていくのか……それは彼女自身が、これから決めていくことだろう)
◆
470 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:06:20.61 ID:qfPlLx2z0
―地底都市
トンカントンカン…
昇降機「」ポン!
ロンドン「よ〜し、おわり」
ヴィトナ「これ、なんだ」
ロンドン「乗ってみりゃわかるよ」
リーシア「皆さん集めて来ましたよ〜」
アッシュ「なんだなんだ? そろそろ帰るんじゃないのか?」
ロンドン「お前さんたちに文明の利器ってやつを見せてやろうと思ってね」
リュアン「文明の利器、ですか……?」
レイン「この箱が?」
ロンドン「そうさ。ほれ乗りな」グイグイ
クロシュ「うん」
フメイ「どうなるの?」
ロンドン「お楽しみさ」
*
ロンドン「全員乗った?」
聖女「はい、全員乗ってます」
ロンドン「忘れ物はないね? じゃあ――ほい」カチッ
ガコンッ
ギュオオオオオオオオッ!!!!
クロシュ「んわああああああ!!?!?」
フメイ「わああああああ!!?!?」
妖精「あわあああああ!!?!?」
セイン「っ!!?」
高速上昇していく昇降機「」ギュオオオオオオオッ!!!!
◇
―通気ダクト 地上付近
ギュオオオオオオ――
昇降機「」ガコン プシュー――
スライムクロシュ「」デロデロ…
リュアン「う〜ん……」クラクラ
聖女「はへぇ……」ピヨピヨ
ロンドン「はい、お帰りはあちらよ」
妖精「昇降機なら先に言ってよ!!」
ヴィトナ「し、しぬと、おもった……」
アッシュ「今回の探索で一番やばかったぜ……」
リーシア「……なるほど……これ、使えそうですねえ」
アインズ「……ああ。ソフィアへの奇襲に有効活用できそうだ」
☆通気ダクト〜古ドワーフ都市を踏破しました
昇降機により日帰り可能となり、自由行動で行き来できるようになりました
↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 古ドワーフ鍛冶指南書
61-90 ↑+弩砲お持ち帰り
91-00 ↑+古代パイルバンカー
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 21:16:01.38 ID:G08hqZJ7O
あ
472 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:55:36.23 ID:qfPlLx2z0
ロンドン「……ああそうだ、ほいこれ」スッ
古ドワーフ鍛冶指南書「」ポン
クロシュ「ほえ?」
ロンドン「お前さんなら学べることもあるかと思ってね、とっといたんだ」
クロシュ「そうなの?」
ロンドン「おう。ゴーレムたちとの戦いで、なんか黒くてデロっとした刃を振り回してたろ? あれ見て思ったんだよ、お前さんならもっと上を目指せるってね」
クロシュ「わ!」
ロンドン「まあ犯行予告の日にゃ間に合わないかもしれんけど、人生……スライム生はその先も続くわけだ。そしたら、次の戦いで活かしゃあいい。どうよ?」
クロシュ「ん……! えと、ありがと、ございます……!」
ロンドン「おう。つっても今はソフィア対策優先だよ。渡しといて言うのもアレだけども」
☆古ドワーフ鍛冶指南書をもらいました
1日ごとに武装製作経験が1増えます(レベルが上がるまで)
◆
473 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:58:50.55 ID:qfPlLx2z0
―竜神村 滞在15日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める(達成!)
・愛について考える(2/3)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [4/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ 近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女 近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ
……………………………………………………………………………………
☆ダンジョンでの探索と戦いを終え、全員がいくつかの経験を得ました
474 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 22:00:38.43 ID:qfPlLx2z0
―朝
ダウンの家
妖精「ソフィアの犯行予告まで、自由に動ける日はあと2日しかない。そういうわけで――」
アインズ「明日の日没後、通気ダクトの昇降機を使って古代都市に移動してそこから近い地点にある奴の拠点を襲撃する」
クロシュ「!」
フメイ「お〜」
聖女「わ……!」
リュアン「襲撃……!」
セイン「勝算は?」
アインズ「奴が増援を呼ぶ前に倒せれば、問題なく勝てるはずだ。どちらにしろその翌日は予告の日……持ち越すことは許されん」
妖精「問題は……増援を呼ぶ前に倒せれば、ってとこだよね。情報通りならかなり用心深いはず……完全な奇襲に成功しても、増援を絶対に阻止できるとまでは言い切れないと思う」
セイン「もし複数のモドキを相手にすることとなれば、勝利は絶望的だ」
フメイ「強かったよね。1人でも厳しいし」
レイン「何か良い対策はないの?」
妖精「うーん……私たちもいろいろ考えてはいるんだけど、良い案が浮かばなくてさ……」
セイン「だが僕たちも逃げる気はない。個人的な私怨だが……ソフィア・ロスチャイルドを許すことはできない」
アインズ「……お前たちは、カリス・ノーランドという悪党に造られた者なのだそうだな」
セイン「ああ。あのような者を野放しにするのは……かつての自分たちを見殺しにするのと同じだ」
クロシュ「うん……」
フメイ「……絶対、燃やす。フメイも、許さない」
妖精「まあそういうわけだから、この村を置いて逃げ出したりはしないよ。今日と明日、できることをやろう」
アインズ「……ああ。すまない、頼りにさせてもらうぞ」
竜神村滞在15日目。17日目にソフィアの犯行予告があるため、16日目の行動終了後に襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:01:54.30 ID:mmXS2wWu0
ユウリと温泉に入りながらソフィア対策の相談してみる
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:03:18.92 ID:6s0oc2KgO
クロシュ、脳内で妖精っぽい自分の精製に挑戦
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:12:20.97 ID:Q2rCQHaGo
ダウンとソフィアとも仲良くなれる手段ないか相談しつつ、愛とは何か議論
478 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:07:25.49 ID:qfPlLx2z0
ダウン「ねえねえ、みんな聞いた!? 温泉が復活したのよ!」
クロシュ「!」
フメイ「そうなの?」
ダウン「そうなの! 明日の夜戦いに行くなら、今から入っておくときっと効くわ!」
聖女「では……せっかくですからいただきましょう、温泉!」
*
―竜神村 温泉
カポーン―
湯けむり「」モクモク
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
スライムセイン「……♪」デロデロ
スライムフメイ「〜〜…♪」デロデロ
妖精「巨神マグヌス……もう温泉まで復活させてくれたんだねえ」ポカポカ
聖女「体の芯まで温まるようです……。温泉、良いですね……」ポカポカ
リュアン「……えっ!? えっえっ……!?///」
妖精「……ん? どうしたの、リュアン。早く入らないと体冷やすよ」
リュアン「あ、いや、えっと……そのぉ……///」チラッ
スライムセイン「!」モニョッ
光の残像「」パヒュンッ
スライムフメイ「!?」モニョッ!?
スライムクロシュ「??」モニョニョ?
妖精「あれ? セイン、どうして急に光速移動でどっかに行っちゃったの?」
聖女「……はっ! まさか、セインさん――」
リュアン「あ、ああ……違うんです! ごめんなさい、セインくんが出てく必要はないんです……! 戻って来てください!!///」
妖精「あ、ああ……気を遣って出てったのか……。スライムなんだから別に良いのに」
*
スライムセイン「……すまない。本当に僕も一緒で大丈夫か」モニョモニョ
リュアン「は、はい……。セインくんは……スライムなので……!///」
スライムクロシュ「?」モニョニョ
フメイ「何の話してるの?」
聖女「あー、ええと……その、人間の乙女心は、ちょっと複雑でして……」
妖精「聖女は平気なんだ」
聖女「まあ、はい。セインさんはスライムさんですから」
リュアン「な、なんでそんな簡単に切り替えられるんです……!?」
聖女「ふふふ、これでも聖職者ですので」
*
479 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:08:28.34 ID:qfPlLx2z0
カポーン―
隅っこで温泉の外を向くスライムセイン「……」デロロ
一緒に外を向くスライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
一緒に外を向くスライムフメイ「〜〜♪」デロデロ
リュアン「ふー……真の正しい世界……真の正しい世界……」ブツブツ
妖精「そういう使い方もあるんだ……その言葉……」
聖女「聖句のようなものなのかもしれませんね……」
スタスタ
ユウリ「温泉ぞ!」
妖精「あ、ユウリだ」
聖女「ユウリさんですね。温泉……入りに来たんでしょうか」
妖精「いや……リビングデッドにとって、この温泉はすごく毒なんじゃ……? 温度が高いのももちろんだけど――」
生命力に溢れた温泉「」ポワポワ
妖精「これ、巨神の生命力で温められた湯だからアンデッドとは相性最悪だと思う……」
ユウリ「ひ、卑怯ぞ……。アンデッド差別ぞ!!」
妖精「そ、そんなこと私に言われても……」
ユウリ「前の温泉は、防腐に気を遣えば問題なしであったぞ……。今も問題なしに決まっておるぞ!」シュバッ
聖女「わあ!! 一気に飛び込んで――」
バシャァァン!
↓1コンマ
01-05 消滅しかけた
06-60 普通のソフィア対策
61-90 機能的ソフィア対策
91-99 決定的ソフィア対策
00-00 ?????
480 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:34:59.61 ID:qfPlLx2z0
というわけで本日はここまで。このレスは安価に含まれません
ドワーフの地底都市より帰還したクロシュたちは、来たるべき戦いに向けて対策を練りつつ復活した温泉に入る。ぬくぬくと温かいお湯に浸かりながら、クロシュはセインちゃんと一緒に入ることを恥ずかしがるリュアンの行動を不思議に思った。ヒトは、スライムよりも複雑で難しい生き物らしい。レインさんとソフィアさんが同じ人を好きでいるのにいがみ合っていることも、複雑で難しい。世の中は、あかちゃんスライムにとって難しいことだらけだ。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 23:49:36.04 ID:Q2rCQHaGo
あ
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 01:42:47.92 ID:holZRUrvo
ゆ、ユウリさーん!?
おつでした
リュアンちゃんの感覚がこちら(読んでる俺ら)に近いのかな
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 11:15:56.07 ID:VqSeCr80o
ここにきてクロシュヴィアの介入はなさそうかメアリー放置プレイ継続
484 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 20:55:52.55 ID:Cu+Z2ov30
ユウリさんは消滅しかけることとなってしまいました。自由行動などでパーティ外キャラクターが何度も連続で選出されると、禍神に目を付けられやすくなるという噂があります。禍神が何なのかは今のところよくわかっておりませんが、運命神と並んで未だ飽きずに世界への干渉を続けるはた迷惑な悪い神のようです
リュアンちゃんは、この世界の文明圏における同世代の者たちと比べると少し大人びたところもありますが、概ね一般的な感覚を持っています。そしてメタ的なことを言えば、パーティメンバーが全員スライムや妖精だと人間感覚から乖離しすぎてしまうかも……という危惧があったのかもしれません(聖女さんは聖女なので、ちょっと普通の人とは離れてしまっています)
メアリーちゃんは独断専行していたらしいので、救援については望み薄かもしれません。クロシュヴィア様はどうしてそんなに冷たいのかと思うかもしれませんが、メアリーちゃんに冷たくしているわけではなく、クロシュちゃんたちに敗れたとしても悪いようにはならないだろうという甘々な判断があります。また、もしかしたらクロシュヴィア様は別件で忙しいのかもしれません。メアリーちゃんはいつも暇そうにしているので、お話してあげると喜んで応じてくれるかと思います
485 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 20:57:48.31 ID:Cu+Z2ov30
シュワシュワ…
ブクブクブク…
聖女「沈んだまま上がって来ません……」
妖精「……あっ、浄化されてる」
フメイ「浄化されるとどうなるの?」モニョッ
妖精「反魂術が解けて、尋常な生命として星に還ると思う」
フメイ「ふうん」
セイン「……そのままにしてやった方が良いのか?」
妖精「ど、どうだろう……。そもそもどうして自分をリビングデッド化させたのかも知らないしなあ……」
聖女「言っては何ですが、当人も既に忘れてそうなんですよね……」
妖精「うん。目的も自分自身も見失ったまま、永い時を無為に生き続けることが果たして良いかどうかは……ちょっと私にもわからない……」
リュアン「でも……けっこう楽しそうに過ごしてましたし、まだこの世に存在していたいのではないでしょうか……?」
妖精「まあそれはそうかも……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2〜3票
1.温泉の外に出してあげる(2票必要)
2.星に還してあげる(3票必要)
※クロシュの普段の考え方により、選択肢によって必要な票数が異なる場合があります
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 20:58:25.42 ID:6Y8XXjnB0
1
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 20:59:56.36 ID:VqSeCr80o
1
488 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:42:15.59 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「」バシャバシャ
ザバァン!
ユウリ「」グッタリ
クロシュ「……だいじょうぶ?」ユサユサ
リュアン「え、えっと……回復魔法……はだめだよね。リビングデッドだし……」
妖精「この温泉自体がすごい回復効果のあるお湯になってるからね……。アンデッドには大ダメージだと思う……」
聖女「ええと……では、死の魔法をかける必要が……?」
妖精「……わ、わからない。こんなケース、今まで生きてきて初めてだし……」
フメイ「おーい。死んじゃった?」ユサユサ
セイン「死んでいる」
クロシュ「……不死鳥の火で、焼いてみる……?」
妖精「それやったらトドメになると思う」
クロシュ「わ!」
ユウリ「う、う〜ん……」
クロシュ「!」
リュアン「意識が……!」
聖女「ユウリさん、大丈夫ですか。自分がわかりますか?」
ユウリ「〜〜…」ブツブツ
セイン「何か……言っている?」
フメイ「何て言ってるの?」
ユウリ「いつのまに 身をふる雪と なりぬらん あとに残らぬ 道しるべかな―――」ブツブツ
聖女「これは……詩です!」
リュアン「もしかしてユウリさん……生前の記憶が……!?」
ユウリ「はっ!!?」ガバッ
フメイ「あ、起きた」
クロシュ「だいじょうぶ?」
ユウリ「……ここは……どこぞ?」キョロキョロ
妖精「竜神村の温泉だよ。さっき自分で飛び込んで、死に……消えかけたんだよ。覚えてない?」
ユウリ「……夢を、見ていた気がするぞよ」
フメイ「夢? どんな?」
ユウリ「忘れた」
リュアン「あの……先ほど詠んだ詩は?」
ユウリ「詩? なんのことぞ?」
妖精「ひとまず温泉に入る前と変わらなそうだね。良かった良かった」
☆ユウリの消滅を阻止しました
☆生命力温泉に入ったことで、明日の終わりまで最大満腹度+5、〈復活反動無効〉を得ました
◇
489 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:55:32.28 ID:Cu+Z2ov30
―ダウンの家 居間
紅茶「」ホカホカ
ダウン「……えっ? ソフィアちゃんと仲良くできないかって?」
クロシュ「うん……」
レイン「急に何を言い出すの。あれはカリスと同類の、最低最悪の外道畜生よ。仲良くなる必要も、価値もないわ」
クロシュ「でも……サインさんの、こと……好きだった……」
ダウン「!」
レイン「……」
クロシュ「おんなじ、人……好きなのに……どうして……殺し合いに、なっちゃったの……?」
レイン「……世界は、あなたが思っているほど単純ではないのよ。私はリーリア軍の者で、奴はセイントレア軍の者だった」
クロシュ「でも……レインさん、サインさんと仲良しに、なれた」
レイン「それは……」
クロシュ「二人とも、サインさん、好きなら……三人で、仲良く……」
ダウン「クロシュちゃん……。残念だけど、そういうわけにはいかないの……」
クロシュ「ほえ……?」
ダウン「私たちはね……好きな人と、二人きりで愛し合いたいって思ってしまう種族なのよ……。そこに、他の誰かはいて欲しくないの……」
クロシュ「そうなの……?」
妖精「うん。多くの知的種族はそんな価値観で生きてるんだと思う。私やクロシュ……つまり妖精やスライムみたいに、そうじゃない種族もいるけどね」
クロシュ「そうなんだ……。でも……えっと……どうして……?」
ダウン「そうねぇ……。例えば……その人を独占したい、自分だけのモノにしたい……そういう気持ち、わかるかしら?」
クロシュ「……」ムムム
妖精「例えば、フメイがクロシュを差し置いて他の誰かと遊んでたら、どう思う?」
クロシュ「……ちょっと、さびしい……」
フメイ「フメイ、クロシュを差し置いて他の誰かと遊んだりなんかしないけど」ヌッ
クロシュ「!」パァァァ
妖精「た、例え話だよ! でもその、寂しいって気持ちが……なんていうのかな、もっと深く、重くなったやつ……みたいな?」
ダウン「そ! うふふ、流石は大母様。他種族の恋愛もお手の物なのね」
妖精「他種族の価値観も理解しとかなきゃ種族混合国なんて作れないからね」
ダウン「クロシュちゃんとフメイちゃんも、恋愛感情がどんなのかわかってくれた?」
フメイ「完全にわかった。フメイ、クロシュに恋愛してる」
クロシュ「わ!」
妖精「まあ……これがこの子たちの理解できる限界かも……」
490 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:56:50.79 ID:Cu+Z2ov30
フメイ「つまり、レインはサインがいないと、寂しかった」
レイン「ええ、そう」
クロシュ「サインさんも……レインさんが、いないと……さびしかった……」
レイン「その通り」
クロシュ「……ソフィアさんも……さびしかった……?」
レイン「まあ……そうね」
フメイ「なんでソフィアのこと、仲間はずれにしたの?」
レイン「……やっぱりそこに戻るのね」
フメイ「フメイ、クロシュのこと好きだけど……例えば妖精が、クロシュと遊べなくて寂しがってたら、一緒に遊んでやってもいい」
妖精「なんで私なの、そこで出るのが」
フメイ「あ……戦争でひどいことしたから……仲間に入れたくなかった?」
クロシュ「でも……サインさんも、戦争で、ひどいことした……」
フメイ「あそっか。じゃあやっぱり変。レインとサイン、いじわるだった?」
ダウン「違うのよ。恋愛となると、他に誰も入れたくなくなっちゃうの。お互いに、お互いだけを見て、お互いだけを特別にしたくなるの。そういうものなのよ」
クロシュ「……??」
フメイ「……恋愛のこと、またわかんなくなった」
☆愛について考えました
わからないということがわかりました [3/3]
努力目標を達成しました
ところでソフィアさんと仲良くなる作戦は――
↓1選択
1.思いつかない……
2.とにかく発想してみる(コンマ)
0.自由安価(できないことはできない)
上記選択で2を選んだ場合
01-80 結局思いつかない……
81-95 いい考え
96-00 決定的な考え
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 23:05:07.80 ID:wxqfZU9CO
0お食事会に誘う
492 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 23:35:10.42 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「ソフィアさん……ごはんに、誘って、みる……?」
レイン「地下の奥深くに隠れ潜んでる奴をどうやって誘うのよ……」
クロシュ「んゅ……」
ダウン「戦いが終わった後なら良いかもしれないわ。ソフィアちゃんも、きっとずっと一人ぼっちで退屈な食事を摂っているでしょうから」
レイン「は? 食事に誘う為に奴を生かせと?」
ダウン「ええ。死んで終わりなんて、だめでしょ? リュアンちゃんがあなたにそうしたように」
レイン「……」
妖精「まあ……できれば生かして捕らえたいっていう意見には私も賛成。私たちは殺しをしたいわけじゃないし――」
クロシュ「うん! お話、すれば……わかる、かも……」
レイン「ソフィアに限って言えば、話せばわかるなんてことはないと思うけど。お前たちがそうしたいのなら好きにすれば良い」
クロシュ「!」パァァァ
レイン「ただし、手加減する余裕がなければ私は躊躇なく殺しに行く。あんな奴の為に……こちらの命を危険に晒す必要はないわ」
妖精「うん、わかってるよ。ありがとう」
クロシュ「ありがと、ございます……!」ペコリ
レイン「フン……」
☆戦いの後、生きていればソフィアを食事に誘うことになりました
それに伴い、突撃隊はソフィアを殺さない方針となります
(危機的状況など、手加減できなくなることもあります)
◇
493 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 23:35:50.34 ID:Cu+Z2ov30
―クロシュの夢 会議室
中庸クロシュ「……」
楽観クロシュ「どうしたの?」モニョッ
中庸クロシュ「……」
指差し「」スッ
未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
楽観クロシュ「わ! あたらしいわたし!?」
中庸クロシュ「わかんない。わたしが……新しい考え方、必要としてるのかも……」
秩序クロシュ「新しい考え方……!」
混沌クロシュ「ふうん……使えるわたしだといいけど」
悲観クロシュ「かなしみのこと……わかってくれるわたしなら……」
未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ―
↓1コンマ
01-60 まだその時じゃない
61-90 世話焼きクロシュ
91-00 太母クロシュ
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 23:41:56.06 ID:RtK9yvcRO
あ
495 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:38:38.15 ID:sWQa1qK70
未詳スライムクロシュ「〜〜〜」モニョニョニョ――
デロデロ…
溶けていく未詳スライムクロシュ「」デロロロ
楽観クロシュ「溶けちゃった」
中庸クロシュ「まだ、その時じゃなかった……ということ……」
秩序クロシュ「必要になったら、きっとまた出てくるよね」
混沌クロシュ「これ以上必要な考え方なんてあるの?」
悲観クロシュ「……生まれなくて、良かったとも……おもう……」
◯新しい考え方はまだ芽生えませんでした
必要な時が来れば、自ずと形作られるかもしれません
◇
496 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:39:07.89 ID:sWQa1qK70
―竜神村 滞在16日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える (達成!)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [5/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ 近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女 近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
497 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:40:31.24 ID:sWQa1qK70
―朝
ダウンの家
窓の外「」キラキラ
ダウン「降雪はなし……予報でもしばらく雪は降らないみたいよ」
アインズ「地下と言えどダクトまでは外だ。雪が降らないでくれるのはありがたい」
レイン「今日の日没後、襲撃をかけるのよね」
アインズ「ああ。懸念点はまだ残っているが……これ以上後ろにはずらせない」
妖精「勇者モドキ……結局まだ対策は立てられてないんだよね……」
レイン「……有効な手立てはないの? お前たちはソフィアの同類であるあのカリス・ノーランドを打倒したのでしょう?」
妖精「カリス打倒のほとんどは大魔女のお陰だし……」
レイン「具体的にはどんな手段を取ったの?」
妖精「大魔女の用意した解呪の術式を使って、カリスの手駒にされてた子供たちをこっちに引き込んだんだよ。あの子たちは呪いさえなければカリスに従う必要がなかったから」
セイン「……その術式を、あのモドキに使うことはできないのか?」
妖精「あれはカリス謹製の呪いだろうから、同じものをソフィアが使っているとは思えない……。モドキたちがどういう意識でソフィアに従ってるのかもわからないし……」
フメイ「……アイスみたいに、ソフィアを好きだったら……困る……」
レイン「もしそのような精神操作を施していたなら、ソフィアのことを心底軽蔑するし一切手加減できなくなるわ」
セイン「剣を交えた時、意思を感じなかった。恐らく完全にソフィアの意のままに操られている」
レイン「それはそれで反吐が出るわ。やっぱり殺して良いかしら」
リュアン「レインさん……」
レイン「……わかってるわよ。可能な限り生かす……。殺して終わらせるやり方じゃ……新たな悲劇と苦痛を生み出すだけだって、わかってる……」
聖女「レインさん……!」
アインズ「山を荒らした責任を取って貰わねば困るからな。私も生かして捕らえることについて異議はない」
クロシュ「わあ……!」
アインズ「だが、それはこちらが優位であった時の話だ。現状ではまだ不安要素が多い……対策は最後まで練るぞ」
クロシュ「ん!」
妖精「一番重要なのは、やっぱり勇者モドキ対策だけど……どうしたものか……」
クロシュ「……」
クロシュ(カリス対策……ソフィアさんにも使えること、ある……?)
クロシュ(勇者モドキさんは……あれ、えっと……どうしたんだっけ……? 確か、セインちゃんの中の、勇者さん?と……お話して……? うーん……忘れちゃった……)
クロシュ(……あとは……おいしいもの、食べれば……なんとか、なる!!)
竜神村滞在16日目。この行動終了後、ソフィアへの襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 00:45:49.59 ID:kCivDCAoO
メアリーを可愛がりにいき、一緒に連れていくか提案
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 00:54:41.27 ID:FQj2dNWzo
モドキをレインがサキュバスらしくうふーんと籠絡できないのかと冗談言いつつ対策を講じる。あとダウンも突撃隊来てくれないか勧誘。
500 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:58:42.97 ID:sWQa1qK70
本日はここまで。このレスは安価に含まれません
ついに犯行予告の前日となってしまった大山脈編。消滅しかけたユウリさんを助けたり、愛について考えた結果何もわからないことがわかったり、ソフィアさんをごはんに誘うことにしたり、新たなクロシュの考え方が芽生えなかったりしました。
ソフィア・ロスチャイルドとの戦いの行方はどうなるのか。決戦に向けて戦士たちは策を練り、あかちゃんスライムはごはんのことを考える――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 01:07:42.47 ID:iciaRUVFo
決戦に備えて英気を養う為に突撃隊みんなで宴会をする
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[ Aramaki★
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