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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
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701 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/17(日) 22:40:50.71 ID:OulOUlVt0
リーリア湿原風薬膳スープ「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ
リュアン「あの……ちらっと、カエルとかヒルが見えたんですけど……」
聖女「てへへ。クロシュちゃんたちが獲ってきてくれて……」
妖精「毒はないから大丈夫だよ」モグモグ
ルルナ「美味しいです……!」モグモグ
リュアン「……あっ、本当に美味しい……。あっさりしてて淡白な味……鶏肉みたい……。全然いけますね……」モグモグ
聖女「ヌマイモをすりおろして作ったトロロと、湿原のミズゴケを出汁に使ってます。すぐそこに生えていたソセジの穂も一緒に煮込んで、ほんのり甘く香ばしい味に仕上がったかと思ってます!」
リュアン「ソセジの穂って……あのソーセージみたいな植物ですか?」
聖女「はい。中にはふわふわの種子がいっぱい詰まってるんですよ」
ルルナ「あれ食べられるんだ……。ていうか今食べてるんだよね……」モグモグ
フメイ「ねえ、トロロってヤマイモでもできるの?」
聖女「はい、できると思います。でもヤマイモはヌマイモより水分が少ないので、このトロロとはまた違った味わいになるかと思います」
フメイ「そうなんだ。今度試してみよ、クロシュ」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョ!
☆美味しいものを食べて元気になりました
明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5
◆
702 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/17(日) 23:29:17.15 ID:OulOUlVt0
―幕間―
―夜
真正リーリア総統庁 執務室
ヒュオオオオ――スタッ
扉「」ガチャッ
リリア「ただいま」スタスタ
黒ローブのサキュバス「リリア様!? まだ休暇のはずでは――」ガタッ
リリア「うん、明日もお休みだよ。でも……みんなに会いたくなったから」
黒ローブのサキュバス「私たちに……?」
扉「」ガチャッ!
白衣のエルフ少女?「リリアさま!」シュバッ
ダキッ
リリア「わ……! ノーラ……」
白衣のエルフ幼女?→ノーランド「おかえりなさいませ……! 私……ずっと良い子にしてお待ちしておりました……!」
リリア「うん、ありがとう。ただいま。何か変わったことはない?」ナデナデ
ノーランド「試薬を2種、加護の改良案を3件、生産性向上の為の資源効率化案を34件作成しておきました! 今すぐ確認しますか……!?」
リリア「わあ……えっと……」
扉「」ガチャ
目つきの悪いマスクの青年「全て却下だ。科学者ごっこにリリアの時間を使わせるな」スタスタ
ノーランド「……私はリリアさまに聞いてるんです。ボンボンのアルツは黙ってて。リリア様のペンダントも付けないで」
目つきの悪いマスクの青年→アルツ「医療行為の妨げになり得るものは身に付けない主義だ。リリアの許可も得ている」
ノーランド「リリアさま≠ナす。さまを付けなさい、下郎」
バチバチ…
リリア「……喧嘩はだめだよ。二人とも」
ノーランド「……!! ご、ごめんなさいリリアさま!! ごめんなさいごめんなさい!!」ペコペコ
アルツ「……悪かった。すまない」
リリア「うん。それじゃあアルツは、時間のある時でいいからノーラが作成した試薬とレポートを確認してくれる? それで、アルツの目から見て問題がなかったものを私に頂戴」
アルツ「承知した」
リリア「ノーラも、アルツの確認作業を手伝ってあげてね。作成者本人がいればやりやすいだろうから」
ノーランド「……わかりました」
リリア「ふふ。これで仲直りできるね」
アルツ「ああ……」
ノーランド「はい……」
703 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/17(日) 23:30:15.56 ID:OulOUlVt0
リリア「それじゃあ私はもう一日お休みだけど……クリュナー、大丈夫? 私、やっぱり明日のお休み返上しようか?」
黒ローブのサキュバス→クリュナー「全然大丈夫です……! むしろ私、今の忙しさが大好きなんです……!」
リリア「え、そうなの?」
クリュナー「はい……! だって……リリア様が来てくれてから、この国は……本当に本当に、平和になって……。あの頃に比べれば、この平和な忙しさが、どれほど嬉しくて心地良いことか……」
リリア「そっか……。じゃあ予定通り、明日までお休みを満喫するね。でももし不測の事態が起きた時は遠慮せず私を呼ぶこと。いいね?」
クリュナー「はい、もちろんです。ご満喫ください、リリア様」
リリア「うん、ありがとう。それじゃ――」スタスタ
扉「」ガチャッ パタム
クリュナー「さて……頑張りましょう、皆さん。真正リーリアの為に……リリア様の為に……」
アルツ「ああ。クリュナー、本日の報告書だ。目を通しておいてくれ」バサッ
クリュナー「はい。いつもアルツさんは早くて助かります」ペラッ
アルツ「普通だ。ノーランド、早速だが試薬とレポートを見せろ」
ノーランド「仕方ないですね……。手短に済ませてください。私も早く帰ってリリア様のお世話係に戻りたいので」
アルツ「はあ、手短に済ませたいのはこちらの方だ。他の業務を滞らせるわけにはいかない」
クリュナー「…………仲直りも……ちゃんとしてくださいね」
◆
704 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/17(日) 23:33:10.09 ID:OulOUlVt0
それでは本日はここまで。次回、真正リーリア首都入り編からとなります
ついに真正リーリアの中心部へと足を踏み入れるあかちゃんスライム一行。そこで待ち受けるは、いかなるものか。真実にして正当なる国とは、何なのか。以前のリーリアは、真実でも正当でもない、偽のリーリアだったのか
複雑な思いを抱くかつての王は、新生せし都を静かに見つめる――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/18(月) 00:43:19.81 ID:anQRBpfSo
乙
仲良しリーリア幹部
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/22(金) 09:19:23.75 ID:PIwGdKGKo
おつ
性格的に相容れない二人と狭間で苦労する一人…
707 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/23(土) 18:35:07.02 ID:9V4O7lSg0
真正リーリアの統治に関わる人たちが仲良しかどうかは、今のところはっきりしておりません。表面上はお互いに協力し合っているので、仲良しかもしれません。しかしながらアルツ氏とノーランド氏は、やっぱり仲が良くないかもしれません
医師であるアルツ氏と、狂い科学者として生じたノーランド氏の考え方が相容れないのは、仕方のないことかもしれません。それでも両者とも優秀な仕事をする者には違いないので、クリュナー氏は二人のことを高く評価しています
708 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/23(土) 18:37:41.36 ID:9V4O7lSg0
―朝
南リーリア湿原
木こりの小屋「」
農業用倉庫「」
物見櫓「」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
聖女「人工物が増えて来ましたね」
妖精「首都が近いんだと思う」
リュアン「街の外は危なくないんでしょうか? ザリガニの危険とか……」
妖精「この辺りは水深も浅いみたいだし、ザリガニみたいな大型の危険生物はほとんどいないんじゃないかな」
遠くに見える赤レンガの街「」
クロシュ「!」
フメイ「街、見えてきた」
ルルナ「あれが……リーリアの、首都!」
◇
https://i.imgur.com/iV6CipE.jpeg
―真正リーリア首都
ワイワイ ガヤガヤ
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
馬頭のザリガニ屋「ラッシャーイ。ザリガニダヨー」
妖精のどんぐり屋「高品質どんぐりだよ〜」
エルフのミルク屋「エルフのミルクよ〜」ユサユサ
ゴブリンの八百屋「ロータス根でっせ〜ソセジの穂もありまっせ〜」
フメイ「おお〜」
聖女「賑わっています!」
妖精「意外と賑わってるね……。もっと静かで淡々としてると思ってた……」
ルルナ「心を完全に封じられてるわけじゃないんです、たぶん。攻撃性とか、強い欲望に繋がるものを選択的に封印されているだけで……。だから、日常的な喜びとか、楽しいとか、そういうのはあるんだと思います……」
リュアン「なるほど……。あれ、そういえばここのお金って――」
四本腕の褐色男「おや、旅人か? ようこそ真正リーリア首都へ」ノッシノッシ
クロシュ「わ!」
フメイ「四本腕!」
四本腕の褐色男→ゲラート「いかにも。我はゲラート、この街の自警団長である。そなたら、リーリアは初めてか?」
妖精「あ、うん」
ゲラート「であれば、まずはそこの建物――配給両替所に行くが良い」
聖女「一般通貨は使えないのですか?」
ゲラート「そうだ。配給両替所を除いて、この国で一般通貨は価値を持たぬ」
妖精「そうなんだ……」
ゲラート「レートは常に一定である。安心して交換するが良い」
◇
709 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/23(土) 18:38:53.07 ID:9V4O7lSg0
―真正リーリア首都 国営宿泊所
レンガ造りのアパートメント「」
フメイ「おお〜」
リュアン「おしゃれです!」
ゲラート「滞在者はここに泊まると良い」
聖女「ここはどの建物も赤レンガなんですね。統一感があります」
ゲラート「街の再建にあたり、色や形状にこだわる余裕がなかったゆえであろう」
妖精「そっか。同じ素材、同じ焼き方で大量生産すれば同じ色の建物になるよね」
ゲラート「そういうことだ。では我はこれにて失礼する。自警団長として街を守らねばならんのでな」
ルルナ「あの……この街を襲う人なんているんですか?」
ゲラート「街と湿原の境界が曖昧ゆえ、時折はぐれた鳥獣が迷い込んでくることがある。我らの任務はもっぱらそういった者たちの相手である」
妖精「あそっか、鳥獣には加護は効かないんだもんね」
ゲラート「うむ。もし自警団に用あらば、我を訪ねよ」スタスタ
☆真正リーリア首都自警団長ゲラートと知り合いました
*
真正リーリア首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:真正リーリア首都案内板
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
自警団屯所、図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/23(土) 18:39:26.75 ID:QKSLqKP50
図書館に行ってみる
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/23(土) 18:40:50.68 ID:PnMtDHHGo
早速総統庁に侵入
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/23(土) 18:46:17.53 ID:UZ0AsnFXO
デロデロほんとに見たことないのか知らないのかと街人に対してデロデロ道中する
713 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/23(土) 20:09:49.06 ID:9V4O7lSg0
急用が入ってしまったため本日はここまで。次回、図書館編、早速侵入編、デロデロ調査編です。お楽しみに
714 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 14:47:00.46 ID:p8xwGnU60
―図書館
妖精「洗脳管理社会でも図書館はあるんだなあ」
聖女「知識で揺らぐことはないということかもしれませんね。この国のあり方は」
ルルナ「ですね……。この国の人たちは、心から平和と平等を願っています。他の考え方やあり方についての知識を得ても、影響は全然受けないのかも……」
メアリー「羨ましいです……」
リュアン「……」キョロキョロ
クロシュ「?」
フメイ「リュアン、なんか探してるの」
リュアン「うん。えっと……日属性の本ってあったりしないかなあって」
クロシュ「?」
フメイ「なんだっけ、それ」
リュアン「私にもよくわからない……。でも、もしかしたら私に関係してるかもしれなくて」
フメイ「ふうん。じゃあ、手伝ってあげる?」
クロシュ「ん!」
リュアン「わ、ありがとう……!」
↓1コンマ
01-60 リーリアの歴史
61-90 ↑+日属性の本
91-00 ↑+ある医者の手記
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 14:50:41.86 ID:hxzod+6wO
あ
716 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 16:14:55.44 ID:p8xwGnU60
本『リーリアの歴史』ポン!
聖女「歴史書です……!」
ルルナ「リーリアの歴史……ですか」
妖精「そうみたい。読んでみよう」
*
妖精(歴史書には、リーリア建国の経緯や、建国後の成り行きについて書かれていた)
妖精(その始まりは、ザイルという魔族による単独武装蜂起だった)
妖精(ザイルはその凄まじい武力でもって、次々に周辺諸国を侵略・制圧していき、自らが興した国リーリアの版図を瞬く間に広げていったという)
妖精(いつしかリーリアは中央大陸北部の大半を占める大国となり、ザイルが直接手をかけなかった辺境の民すらも、庇護や豊かな暮らしを求めてリーリアに下る者が少なくなかったそうだ)
妖精(ザイルは力こそ全て≠最高規範としていたが、その真意は万人の万人に対する闘争を是とするものではない。力を持つ者には、相応の責任が伴う――それこそが、ザイルの掲げた力こそ全て≠フ真なる意味だった)
妖精(責任を負う者としての、最大の例が他ならぬザイル自身だ。国を興し、他国を制し、版図を広げた征服王として、リーリアに恭順する全ての民の生命を背負う――それこそがザイルの掲げた最大の正義であり、自らに課した義務だったとも言える)
妖精(そしてリーリアは、中央大陸北部において名実ともに最も強く豊かな国となった……)
妖精(……その後のことは、この歴史書には書かれていない)
妖精(ページの枠外に、リーリアという国名の由来についての小さなコラムがある)
妖精(リーリアとは、白金(しろがね)の星、という意の古語だそうだ。ずっと昔の北部地方では女の子の名前として使われることもある、縁起の良い言葉だったらしい)
妖精(ザイル王もまた、その縁起の良さにあやかったのかもしれない――と書かれている)
妖精(………)
妖精(何か引っかかるような気がするけど……なんだったかな。思い出せない)
妖精(まあいいか。ひとまず勉強になった)
☆旧リーリアについての情報を得ました
◇
分体ちびスライムクロシュたち「〜〜!」ピョンピョン
本『日属性基礎』ポン!
リュアン「わ! ちっちゃいクロシュちゃんが……見つけて来てくれたの……!?」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「クロシュ、探しもの上手だもん」ドヤ
リュアン「ありがとう……! これを読んで、私ももっとみんなの役に立てるように頑張るよ……!」
☆本『日属性基礎』を獲得しました
これから数日の間、リュアンが毎日経験値を得ます
◇
717 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 16:54:40.19 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 市街
ワイワイ ガヤガヤ
道行く人間「」ワイワイ
道行くオーク「」ガヤガヤ
道行く淫魔「」キャッキャ
道行くスライム「」モニョモニョ
クロシュ「!」
聖女「スライムさんです!」
妖精「リリアの言ってた通り、本当にここではデロデロの影響がないんだ……」
フメイ「でもクロシュ、この辺りで大きなデロデロを見たんだよね?」
クロシュ「うん」
リュアン「本当にどういうことなんだろう……。クロシュヴィア様、いるのかなあ」
メアリー「導師クロシュ……提案なのですが……」
クロシュ「?」
メアリー「ここで、デロデロ教の導師として民に教えを授けていくのは、どうでしょうか……?」
妖精「いきなり何を言い出すんだ、この王女様は……。クロシュは勝手に導師扱いされてるだけで、デロデロ教の導師として活動したことなんか一度もないよ」
メアリー「それは……大いなる損失であり、導師クロシュの秘められしポテンシャルを輝かせていないということです……」
ルルナ「えっと……メアリーさんは何を言ってるんですか……?」
リュアン「あー、えっとその……私たち、ちょっといろいろ事情があって……」
↓1コンマ
01-60 クロシュ「しんのただしいせかい!」
61-90 王国騎士
91-00 穀潰し
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 17:03:30.93 ID:CjsHTIUcO
あ
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 17:03:58.90 ID:FgQEZze+O
はい
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 17:04:25.98 ID:VzxK/xr7o
しんのただしいせかい!
721 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 18:09:05.04 ID:p8xwGnU60
クロシュ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
フメイ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
メアリー「真の正しい世界……!」キャッキャ
リュアン「し……真の正しい世界……!」
妖精「はあ、全く……」
ルルナ「えっえっ……!? み、皆さんどうしたんですか……!?」
聖女「あれはデロデロ教における、最も喜ばしい言葉の一つなのです。デロデロの信徒は、あの言葉を挨拶代わりに使ったりもするんですよ」
ルルナ「挨拶……」
通りすがりスライム「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
通りすがり幼女「しんのただしいせかい!」キャッキャ
通りすがり吟遊詩人エルフ「真の正しい世界……」ポロロン
メアリー「うふふ……やはり導師クロシュはすごいです……。新たな信徒がこんなにも……」
妖精「面白がって混ざって集まってきただけでしょ……」
白髪の魔族女「お? メアリーじゃ〜ん。こんなとこで何してんのぉ?」ヌッ
メアリー「……ん? あなたは……穀潰しのレイル……。あなたこそ、こんなところで何を?」
白髪の魔族女→レイル「故郷に帰ってきちゃ悪いかねぇ? てか穀潰しってひどない?」
メアリー「穀潰しじゃなければ何なのです」
妖精「……ええと……誰?」
聖女「メアリーさんのお知り合いの方ですか?」
レイル「そーそー。私こそがデロデロ教におけるデロデロ番号2番の――」
メアリー「穀潰しのレイルです。旧リーリア国王ザイルの姉を自称しています」
レイル「ちょ、自称じゃなくて事実なんだけどぉ!?」
メアリー「リーリア建国史のどこにも名前が載っていませんが」
レイル「そりゃまあ、私そういうの興味ないし?」
リュアン「自称旧リーリア国王の姉……」
聖女「まあ……真相は闇の中ということにしておくのが、適当ではないかと……」
妖精「そうだね……。名乗るだけならタダだしね……」
レイル「ああ〜! メアリーのせいで誰も信じてくれなくなっちゃったじゃん!」
メアリー「私のせいではないと思うのですが……」
722 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 18:09:33.14 ID:p8xwGnU60
クロシュ「レイルさん……デロデロ番号、2なの?」
レイル「おお〜、そうなんだよ〜! ふふふ、あなたは価値がわかる子なのねぇ」
クロシュ「?」
レイル「ところで……あなたが、導師クロシュだね?」
クロシュ「うん」
フメイ「……」チリッ
レイル「おおっと、違うよ違うよ! 喧嘩売ろうなんて思ってないよ! ごめんて」
フメイ「……メアリーは、いきなり喧嘩売って来たけど?」
メアリー「その節は誠に申し訳ありませんでした……」
レイル「ええ〜、メアリーそんなことしたの? そういうの無能な働き者って言うんだよ。穀潰し未満だよ、それ」
メアリー「……」
レイル「でもまさかこんなとこで導師クロシュと会えるなんてねえ。光栄光栄……まあ特に用もないんだけど」
妖精「デロデロ教の者としてここに来てるわけではないの?」
レイル「そだよ。ただの里帰り……ついでに、様変わりした故郷の様子を見物に来たってだけ。デロデロ教も今はほとんど活動休止中だしね」
リュアン「そうなんですか……」
レイル「ま〜思ったより居心地良いからしばらくいる予定」
フメイ「フメイたちの邪魔はしないの?」
レイル「しないて。私クロシュヴィアの計画になんも関わってないし。みんな好きにダラダラ過ごせば良いじゃんね」
妖精「誰もがそんな風に過ごせたら苦労はしないでしょ……」
☆穀潰しのレイルと知り合いました
◇
723 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 18:11:30.22 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 総統庁前
ヒュオオオオ――…
赤レンガの大きな建物「」
看板『真正リーリア総統庁』
クロシュ「」コソコソ
妖精「……この前隠密技能を取り戻したのは知ってるけど……本当に大丈夫?」
クロシュ「わたし……できる!」
モニョモニョ…プチッ!
分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
妖精「まあ……実際、このやり方で大失敗したことはないもんね。時々鋭いやつに見つかったりはするけど」
クロシュ「うん」
妖精「わかってると思うけど、少しでも危ないと思ったらすぐに分体を呼び戻すんだよ。いいね?」
クロシュ「ん!」
分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
ピョンピョンピョン――
↓1コンマ
01-05 不法侵入罪で洗脳されてしまった!
06-35 ノーランド
36-65 アルツ
66-95 クリュナー
96-00 ???
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 18:12:39.09 ID:+vk/srF4o
はてさて
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 18:12:44.90 ID:THxi6PWdO
あ
726 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 18:30:46.37 ID:p8xwGnU60
―総統庁地下 実験室
試験管「」コポコポ
謎の機械「」ピーピピピ
謎の薬品「」
分体ちびスライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ
クロシュ(これ……すごく、見覚え……ある)
クロシュ(カリス・ノーランドの……部屋に、似てる……!)
扉「」ガチャッ
ノーランド「……」スタスタ
分体ちびスライムクロシュ「〜〜〜〜!?!!?!?」モニャニャニャ!!?!?
クロシュ(んわわわわ〜〜〜!?!?!?!?)
ノーランド「……ん? 魔力の流れが少し不自然……」キョロキョロ
分体ちびスライムクロシュ「〜〜…!!」モニャニャ
クロシュ(ど、どうしよう……逃げる……?)
↓1選択
1.逃げる!
2.もう少し粘って情報を探る
2を選んだ場合、↓1で以下の判定
01-30 捕まってしまった!
31-60 カリスと少し違う……?
61-90 加護がかかってない……?
91-00 見つかったけど――
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 18:33:29.73 ID:AoHRK2XrO
1
728 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 20:17:48.79 ID:p8xwGnU60
ちびスライムクロシュ「〜〜〜!!」ピョンピョンピョンっっっ
ノーランド「……? 気のせい……?」
――撤退成功――
◇
―真正リーリア首都 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・なし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[1/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
滞在者:レイル
729 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 20:19:44.84 ID:p8xwGnU60
―夜
宿泊所
クロシュ「カリス・ノーランド……いた……!!!!」
妖精「!!?」
フメイ「!!?」
聖女「!!?」
ルルナ(……だ、誰だっけ?)
リュアン「カリス・ノーランドって……クロシュちゃんたちがやっつけたんじゃ……!?」
クロシュ「う、うん……。でも……いた……!」
ペン「」カキカキカキカキッ
今日クロシュが見た者の似顔絵「」ポン!
妖精「この似顔絵……本当なの!? 本当にこの顔だった……!?」
クロシュ「う、うん」
フメイ「ほ……本当……!? 本当に、カリス・ノーランドが……!?」
クロシュ「うん……」
妖精「………クロシュが見たのが、本当にカリス・ノーランドだったとしたら……ものすごくまずい……! あんな奴が生きていて……加護という恐ろしい洗脳の力がある国で……よりにもよって、総統庁で活動しているんだとしたら……」
聖女「……カリス・ノーランドは……この国の加護に関わっているのでしょうか」
妖精「それが一番怖いんだ……! もしカリスがこの国の統治機構に関わっているんだとしたら、とんでもなく恐ろしい事態だ……!! クロシュヴィアの世界デロデロ化に匹敵する危機と言っても良いかも……!!」
ルルナ「ええっ……!? その、カリス・ノーランドって人はそんなに恐ろしい人なんですか……!?」
妖精「史上最悪の犯罪者って言われてるんだよ、そいつ……。もし本当なら、この国の加護を世界全土に広げて、全ての生命を実験台にする為に洗脳するくらいやりかねない……!」
ルルナ「えええっ……!? で、でもそんなこと……リリアさんが許さないんじゃ……」
妖精「………カリスとリリアがどんな関係なのか、今のところわからない。もしかしたらカリスはリリアの支配下にあるのかもしれないし、逆にカリスがリリアを支配しているのかもしれない……。今はまだ、何とも言えない……」
クロシュ「……わたし、もう一度潜入して……」
妖精「だめ。カリス・ノーランドがいるとなれば、分体でも奴に捕まるのはまずい……。今回はすぐ逃げるって行動を選べて大正解だったよ、クロシュ」
クロシュ「うん……」
妖精「とにかく恐ろしいことになっちゃった……。みんな、くれぐれも気を付けて……。まずはそいつの正体を探って……大魔女に報告と、協力を要請して……あとは、あとは……」グルグル
聖女「妖精さん、一人で抱え込まないでください。みんなで一緒に考えていきましょう」
妖精「う、うん……。ありがとう……」
☆努力目標が追加されました
・カリス?の正体を探る
◆
真正リーリア首都滞在2日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 行商人
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 20:20:25.23 ID:Ux1CVWi40
クロシュとルルナ、牧場に行ってみる
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 20:20:36.60 ID:ychaZqSI0
郊外の果樹園に行ってみる
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 20:22:12.47 ID:wivMf24zO
レイルメアリーとデロデロ教でのクロシュヴィア思い出語りでもする
733 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 21:14:01.45 ID:p8xwGnU60
―朝
宿泊所 ロビー
犬の行商人「おはようございます! 旅人の皆さん!」ヌッ
クロシュ「わっ!」
妖精「旅の……コボルト?」
犬の行商人→ワン「はい! 私もここに宿泊させて頂いている、旅商人のワン・ダフルと申します!」ススッ
ワン・ダフルの名刺「」ポン!
フメイ「ほえ〜。わんだふる……」
妖精「どんな商品を扱ってるの?」
ワン「ただいま取り扱っている商品はこちらになります!」スッ
ゴザ「」バサッ
船旅ビスケット「」ポン!
高密度圧縮おにぎり「」ポン!
オノゴロ刀「」ポン!
優蟹勾玉「」ポン!
太陽の盾「」ポン!
エルフの弓「」ポン!
虹晶の杖「」ポン!
絵札の束「」ポン!
麻雀牌「」ポン!
将棋盤「」ポン!
囲碁盤「」ポン!
世界樹の石炭「」ポン!
黒い筒状の容器「」ポン!
白い手袋「」ポン!
白い丸い玉「」ポン!
無色透明の宝石「」ポン!
不定形の物体「」ポン!
獅子王の盾「」ポン!
白い便箋「」ポン!
木こりの斧「」ポン!
華美な装飾の細剣「」ポン!
無骨な金属の首輪「」ポン!
小さなオカリナ「」ポン!
石の賽「」ポン!
フメイ「わっ!」
妖精「明らかにリュックの容量を超えてる……」
ワン「収納魔法は商人の嗜みです! 何か興味のあるものはございますか!? ただいま一品99%オフです!」
クロシュ「……」
↓1自由安価 欲しいもの
(上に記載してあるものでも、記載していないものでも。情報などの無形物も可。なお買えないものは買えない)
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 21:18:16.77 ID:RLRC1egEO
麻雀牌
735 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 21:45:58.38 ID:p8xwGnU60
クロシュ「!」ピコン!
白い麻雀牌「」ポン
ワン「それは麻雀牌! トウゲン帝国に伝わる伝説のアイテムです!」
フメイ「ふうん。お豆腐みたい」
妖精「……ねえ、これ白牌いっこだけ? これじゃ遊べなくない?」
ワン「それを集めて役を作る――それこそが麻雀という遊戯の本質です!!」
妖精「ええ……いや、まあそうだけどさあ……」
ワン「麻雀牌をお買い上げになりますか!?」
クロシュ「ん!」
白い麻雀牌「」ポン!
☆麻雀牌(1/18)を手に入れました
揃えると良いことがあります
◇
736 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 21:48:07.11 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 郊外の牧場
ウシ「モオー」
ヒツジ「メエー」
ニワトリ「コッコッコ」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ニワトリ!」
リュアン「ここにも牧場が……!」
ルルナ「うん。真正リーリアでは、牧場があちこちにあるんだって」
ミルク屋エルフ「あらぁ、いらっしゃい。見学に来てくれたのかしら?」ニコニコ
リュアン「あ、こんにちは。はい、私たちこの街に来たばかりで、いろいろ見て回ってるんです」
ミルク屋エルフ「うふふ、良い街でしょう? とっても平和で、嫌なことなんてなんにもなくって」ニコニコ
フメイ「まあ、そうかも」
ミルク屋エルフ「ウチもね、10年前は本当に大変だったのよぉ。代々受け継いできた牧場が壊されて、ウシもヒツジもニワトリもみんな殺されちゃって」ニコニコ
ルルナ「……」
ミルク屋エルフ「私にもね、夫と娘がいたの。でもその時に夫も殺されちゃって。私と娘は散々ひどいことされて、娘は耐えかねて自殺しちゃったのよ〜」ニコニコ
ルルナ「……っ」
フメイ「……」
クロシュ「……」
ミルク屋エルフ「でも今はもう、セイントレア兵の皆さんもみーんな平等なリーリアの仲間よお。うふふ、世の中が平和になって、リリア様の加護に包まれて本当に良かったわあ」ニコニコ
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.セレナディアの夢喰い能力で夢を覗いてみる
2.そっとしておく……
0.自由安価(票数は内容ごと)
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 21:49:21.37 ID:wHLlFRGqo
1
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 21:51:01.49 ID:ychaZqSI0
0郊外には他に誰がいるの?と聞く
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/24(日) 21:53:06.87 ID:xGrECUlVO
1
740 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 23:57:00.55 ID:p8xwGnU60
―ミルク屋エルフの夢 牧場
のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」
のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ
ミルク屋エルフ「……」ニコニコ
クロシュ「……」
クロシュ(見たかんじ……のんびりしてて……平和……だけど……)
のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ
クロシュ(……顔が……見えない……?)
トプン―
ルルナ「クロシュちゃんも夢に入れるの……!?」ストッ
クロシュ「あ、ルルナちゃん。えと、セレナディアさんの、ちからで……」
ルルナ「あ、あの夢喰いドラゴンさん……」
トプン―
フメイ「わわっ!?」コテッ
リュアン「いたっ……くない?」コテッ
クロシュ「フメイちゃん! リュアンちゃん!」
ルルナ「クロシュちゃんが入るなら、フメイちゃんとリュアンちゃんも……って思って。私、いちおう夢魔だから……他の人を招待したりもできるの」
のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」
のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ
ミルク屋エルフ「……」ニコニコ
リュアン「……っ」
フメイ「……なんで……顔、ないの……?」
ルルナ「……思い出せないか……思い出したくない、か……。その両方……」
クロシュ「……」
フメイ「でも……あのエルフ、ニワトリたちのことも、家族のことも……みんな、大切そうに言ってた……。なのに、なんで……」
ルルナ「……」
リュアン「あっ……! み、みんな! あれ……牧場の、外が……!!」
牧場の柵「」
柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…
フメイ「……! 黒い泥沼に……囲まれてる……」
リュアン「これ……どういう……」
ルルナ「………このエルフの人の……表に出ない、封じられた想い……。それが……牧場の外……心の奥底に、沈んでるんだと思う……。これは……その、象徴……」
741 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 23:57:27.02 ID:p8xwGnU60
柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…
クロシュ「……」
ルルナ「……家族の顔を思い出せないのは……きっと、思い出したら……この牧場ごと、あの黒い泥沼に沈んじゃうから……。加護が、思い出せないように……しているのかも……」
フメイ「でも……!! 大切な人の顔も思い出せなくなったら……どんなに平和でも……!!」
ルルナ「……私の経験上、これだけのものを思い出したら……そのショックで、死ぬか……心が、壊れちゃうと思う……」
リュアン「………壊れないために……壊れる部分を先に除いておく……ような、こと……?」
ルルナ「あ、うん……たぶん、そんな感じ……」
フメイ「じゃあ……この人は……死ぬまで、みんなの顔……思い出せないの……? みんなを失った、かなしみも……」
ルルナ「……うん。加護がある限り……そう、だと思う……」
フメイ「……」
クロシュ「……」
クロシュ(前に……同じようなこと……してる人、いた……)
クロシュ(あれは……クロシュヴィアちゃんの、株分けの……ヴィアちゃん……)
クロシュ(ヴィアちゃんも……かなしむ心を……バクンって食べちゃって……立てなくなっちゃった人を……立ち直らせてた……)
クロシュ(………)
クロシュ(わたしは……かなしいときは、ちゃんと、かなしみたい……)
クロシュ(でも……)
クロシュ(壊れちゃうくらい……かなしいのは……きっと……すごく、苦しくて……つらい……)
クロシュ(……ヴィアちゃんも……リリアちゃんも……)
クロシュ(きっと……みんなに……しあわせでいて欲しい、だけ……)
クロシュ(……どうすれば……いいんだろう……)
☆加護についての情報を少し得ました
◇
742 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 23:57:53.01 ID:p8xwGnU60
―郊外 果樹園
トボトボ…
クロシュ「……」ドンヨリ
フメイ「……」ドンヨリ
リュアン「……」ドンヨリ
ルルナ「……」ドンヨリ
リュアン(楽しい郊外探検が……一転して陰鬱な雰囲気になっちゃった……)
リュアン(こういう時……妖精さんや聖女さんがいてくれると、パッとみんなを鼓舞して切り替えてくれるんだよね)
リュアン(……くよくよしたって、仕方ない。本当に泣きたいのは……あのエルフさんの、本心のはず……)
リュアン(私たちは、私たちにできることを考えないと……!)
たくさんの果物の木「」
リーリアベリー「」ポン!
どんぐり「」ポン!
精霊樹の果実「」ポン!
リュアン「ここは……果樹園!」
クロシュ「わあ……!」
果樹園アルラウネ「あら、見学? 殊勝な子供たちねえ」
フメイ「アルラウネ!」
果樹園アルラウネ「種族名をいきなり呼び捨てにするんじゃないよ」
フメイ「ごめん」
果樹園アルラウネ「謝れて偉い。一つくらい持ってってもいいよ」
ルルナ「えっ、いいんですか……?」
果樹園アルラウネ「元々ここ、あたしのじゃないし。10年前に本来の持ち主がいなくなって、今は国営の果樹園になってるの。あたしは国民の義務としてここの世話を命じられたから、それに従って労働してるだけなのよ」
フメイ「ほえ〜」
☆果樹園で果物をもらって食べました
明日の終わりまで、余剰満腹度+1を得ます
◇
743 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 23:58:32.29 ID:p8xwGnU60
―宿泊所
ガチャッ
レイル「こんちゃ〜。遊び来てやった……んん?」
メアリー「……」
レイル「……なんでメアリーしかいないの?」
メアリー「皆さんお出かけです。わたしはお留守番……」ドンヨリ
レイル「ああそう……。信頼されてないのね」
メアリー「………そんなことは……」
レイル「出会い頭に襲いかかってくる奴を信用するなんて無理だしねえ」
メアリー「」グサグサッ
レイル「まあかわいそうだし、お話相手になってあげる。感謝しなって」
メアリー「……いらないですが」
レイル「まあまあそう言わんでよ。同じデロデロ信徒のよしみじゃないの」
メアリー「あなたはデロデロの信徒ではないでしょう。穀潰し教を広めてクロシュヴィアの邪魔をしていたこと、忘れていませんよ」
レイル「邪魔だなんて心外な。私はより良い教義を皆に広めようとだね……」
メアリー「お陰で何人かの敬虔な信徒が、あなたに奉仕する為だけの末人へと堕ちました」
レイル「それはまあ……ごめんて」
メアリー「クロシュヴィアは優しいのであなたの暴挙を許しましたが、私は許しておりません。あなたがデロデロ教の信徒ですって?虫唾が走ります」
レイル(やば……これ本気でキレてる……。いやまあ、デロデロに人生賭けてるメアリーからすりゃ当然かぁ……)
レイル「……まあ、その、ごめん。悪気はさ……その、なかったっていうかぁ……」
メアリー「……」
レイル「……もう随分前のことなんだから、そんなに根に持たなくても良くない?」
メアリー「その時引き抜いた信徒たちを、今でも自分が穀潰しでいる為に使っているそうですね。それは随分前のことではなく、現在進行系の話では」
レイル「……」
メアリー「何か申し開きがありますか」
レイル「いやほんとごめんて……」
◆
744 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/24(日) 23:58:59.97 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・なし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[2/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
745 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/25(月) 00:00:09.46 ID:jv53kpfq0
―朝
宿泊所
チュンチュン
窓「」バサッ!
アローホーク?「」バサッバサッ
クロシュ「んわ〜!?」モニャニャ
リュアン「わわあ!?」
聖女「えええっ!?」
フメイ「いきなり鳥!?」
妖精「アローホーク……!? なんでそんな大型の鳥が、窓から……!?」
アローホーク?『落ち着きなさい。大魔女よ』
クロシュ「ほえ……?」
妖精「あっ! 昨日出した手紙読んでくれたの!?」
大魔女ホーク『ええ。白影スライム防衛で国を離れられないから、使い魔という古典的な手を使うしかなかったの。許しなさい』
妖精「いやいいよ! 来てくれて助かる! 手紙に書いたこと……どう思う!?」
大魔女ホーク『……あの時、確かに私は全てのカリス・ノーランドを不可逆的に破壊したわ。でも……カリス・ノーランドが他の保険を残してた可能性もゼロではない。実際その可能性を想定し、私も白影スライム騒動が起きる前まで探っていたのよ。今はそんな余裕もなくなってしまったのだけど』
妖精「じゃあ……やっぱり、あれはカリス・ノーランド……?」
大魔女ホーク『……そうと決め付けるのも、まだ早いわ』
妖精「というと?」
大魔女ホーク『あの時、奴と同じ生命・魂を持つ者はこの宇宙の全てから排除された。でも……奴と僅かでも異なる生命・魂であれば、そこまでは排除できなかったとも言えるわけ』
妖精「つまり……カリスに限りなく近い、カリスではない者……?」
大魔女ホーク『まあそんなところかしら。私も自分が不慮の死を遂げた場合のセーフティとして、私に限りなく近い力を備えたホムンクルスが起動するように仕掛けてあるのよ。恐らくだけど、カリスも似たような保険をかけたんじゃないかしら』
妖精「なるほど……。結局ものすごく危険なことには変わりないよね、それ……」
大魔女ホーク『まあ、そうね……。私のホムンクルスは、起動した瞬間から私と同等の人格とパフォーマンスを発揮して十全に大魔女帝国を治められる崇高で偉大なる大魔女の器として設計してあるわ。カリスも同じように、自分自身と同様の邪悪なマッドサイエンティストとして設計している可能性が高い』
妖精「何にせよ野放しはできないってことだね……。はあ……私たちだけでなんとかできるかなあ」
フメイ「……ねえ、ちょっといい?」
大魔女ホーク「あら、何かしら?」
フメイ「カリスって、自分の死んだ後のこと、興味ないと思う」
大魔女ホーク「……」
妖精「……」
大魔女ホーク「……言われてみれば、そうね。自分と同じ機能のホムンクルスを作ったとしても、それは自分自身じゃない……。そんな奴に自分の後釜を担わせるなんて、カリスらしくないわ。いや、あんなマッド科学者の考えなんて知らないけど」
妖精「いや、でもかなり大事なことじゃない? カリスが何を思って自分の似姿を設計して、起動させたのか……。ちゃんとした真意を紐解かないと、ものすごくまずいことが起きそうな……」
大魔女ホーク「とにかく、奴の正体や真意を探って。この真正リーリア国のこともかなり気になるけど……。私も可能な限りあなたたちをサポートしたいけれど、現状はこのアローホーク一匹分が限界よ。世界を頼むわね」
フメイ「アローホーク一匹分……。じゃあカリスのせいで世界が滅んだら、大魔女がちゃんと手伝ってくれなかったせい」
大魔女ホーク「あなたたちの手伝いに全力を出したら白影スライムに大魔女帝国が滅ぼされるのよ!!」
真正リーリア首都滞在3日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 なにもない
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/25(月) 00:04:13.87 ID:suhEaeK8o
リーリア国民の夢を垣間見てたらクリュナーに見つかっていい子いい子されて穏便になかったことにされた
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/25(月) 00:05:46.99 ID:Fa/sBPr6O
昨日の牧場の事を引きずっている為、気晴らしを兼ねて博物館に行ってみる
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/25(月) 00:14:42.41 ID:EP9JtH8n0
治療院で情報収集とお手伝い
749 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/25(月) 00:20:37.34 ID:jv53kpfq0
というわけで本日はここまで。次回、クリュナー氏に見つかる編、落ち込んで博物館編、治療院で情報収集編です
かなしみを心の奥底に封じ、平穏と安らぎに包まれる真正リーリア国。涙の一粒すらこぼれ落ちず。最愛の家族の顔も、思い出せぬ。
クロシュたちは、思う。この国は――正しいけど、正しくない――…。
できることは、あるのだろうか。あったとして、それをするのは本当に正しいだろうか。
あかちゃんスライムにはまだ、何もわからない。
そして浮上する、カリス・ノーランドに似た謎の存在。一体それは何者なのか。どのような意図で、世に生じたのか。
大魔女たる者の眼をもってしても、その真意は見通せず。狂い科学者は、冥土の底で嗤う――。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/25(月) 02:43:29.51 ID:c0/jOXQro
おつ
惜しくも外れたけど医者の手記には一体何が書いてあったんだろう…
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