【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8

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105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 20:02:36.99 ID:7jxspSdCo
負ける気しない
106 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/23(月) 22:19:33.55 ID:sc+gPhvL0
―大山脈登り 豪雪山道 行程[3日/3日] 満腹度[4/12] 物資[34]

 吹雪「」ビュオオオオオ――…


縛られメアリー「……」


妖精「さて、こいつの処遇だけれど……」

リュアン「処遇……。えと……その、王族の方ですし……」

セイン「だが、生かしておけばまたクロシュたちを狙いに来る」

聖女「なら、信頼できる機関に身柄を引き渡して司法に委ねるというのはどうでしょうか……」

妖精「セイントレアの王族を裁ける機関……少なくとも大陸内は難しいんじゃないかなあ。どの国も大なり小なりセイントレアとの国交はあるし、下手なことをすればセイントレアとの関係悪化に繋がる。それにそもそも私たちがこいつに襲われたっていうことを客観的に証明するのが難しすぎる……」

聖女「た、確かに……」

フメイ「じゃあ、これから行く竜神村ってとこで捕まえててもらうのは?」

妖精「竜神村にとって迷惑なだけじゃないかな……」

フメイ「そうなの? ヴィトナ」

ヴィトナ「……よくわからない。悪いやつなら、食べれば良い」

妖精「まあヴィトナからすればそんなもんだよね」

アッシュ「……しかしこれ、セイントレア王族に手を出したってことでお尋ね者になるのは俺たちの方なんじゃねえか?」

妖精「……実際そうかも……」


縛られメアリー「……ご安心を。私がこの山に来たことはセイントレア王宮の誰も知りませんし、もしこの場から生きて帰れたとしても王国を頼る気はありません」

妖精「……そもそも、どうしてセイントレア王族がデロデロ化を目指しているの?」

縛られメアリー「セイントレア王家の血を引く者は、真の正しい世界を夢見てはいけないのですか……?」

妖精「え、いやそんなことはないけど。あんまり結びつかないというか……まあ私のセイントレアの印象が主に国王のアルベールだからっていうのが大きいかも……」

縛られメアリー「フフ……そうですよね。セイントレア王家は、これまでに最低最悪の所業を重ね続けてきました。そのように思われてしまうのも仕方のないことです……」

妖精「いやいや……ええと……つまり、あなた個人は違うんでしょ?」

縛られメアリー「違いません。私の中にも、悪鬼羅刹鬼畜外道にも劣るセイントレアの血が流れています」

妖精「そ、そこまで酷く言わなくても……」

セイン「……」

縛られメアリー「……私の処遇であれば、お好きなように……。ただしその少年の言った通り、野放しにすれば導師クロシュとその仲間たちを襲うことでしょう。フフ……次はもしかしたら、もっと卑怯なやり方で来るかもしれません……」

フメイ「……じゃあやっぱり、ここで焼いちゃう? ヴィトナたちのごはんにもなるかも」

ヴィトナ「いいのか……!?」キラキラ

リュアン「え、ええ……。そ、その……それは、ちょっと……」

ヴィトナ「だめか……」ショボン
107 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/23(月) 22:21:36.93 ID:sc+gPhvL0
クロシュ「……」

縛られメアリー「……導師クロシュ。お会いできて嬉しい……などと、今更私に言う資格はありませんが……」

クロシュ「ほえ……?」

縛られメアリー「……あなたのデロデロの夢に……私は、希望を見ました。だから……あなたが、クロシュヴィアと袂を分かったと聞いた時は……すごく悲しかった……」

クロシュ「……」

縛られメアリー「どうしても……クロシュヴィアと共にデロデロを目指すことは、もう叶わないのですか」

クロシュ「………」

縛られメアリー「もし、少しでも、まだ迷いがあるなら……クロシュヴィアと、お話を――」

妖精「こらこらこら!! クロシュに変なことを吹き込まないで!!」パタパタ

縛られメアリー「……導師クロシュに変なことを吹き込んだのは、あなた方ではないですか。本当なら……導師クロシュは、クロシュヴィアと共にデロデロ世界を目指す賢者だったはず……。それなのに……あなた方が、まやかしを吹き込んだから……」

妖精「クロシュが今こうしてるのは、クロシュ自身が自分で考えて選んだ道なの! それをまやかしだの、吹き込まれただのと……!」

縛られメアリー「……導師クロシュ。もしあなたにまだ慈悲の心が残っているなら……私をデロデロにしてくださいませんか」

クロシュ「!」

妖精「こ、こいつ……!」

縛られメアリー「……もしここで途絶えてしまう運命なら……デロデロになって終わりたいのです。そうすれば私の心は、永遠の平穏と安らぎに沈むことができる……。どうかお願いします。私を、デロデロに――」

妖精「クロシュ、聞く耳を持たないで! こいつはデロデロになりたいんじゃない――あなたに、誰かをデロデロにして救ったっていう経験を得させたいんだ! そんなの、それこそまやかしだ!!」

縛られメアリー「……心外です。私は下劣なるセイントレアの者ですが、そんな醜い魂胆で導師クロシュの手を煩わせようなどとは思っておりません……。導師クロシュ、どうか、あなたの優しさを――」


クロシュ「……」

↓1 先取3票
1.デロデロにする
2.わからない(身柄を拘束したまま保留)
0.自由安価(票数は内容ごと。できないことはできない)

※「ヴィトナたちのごはんにする」はリュアンの反対により選択できません
※「逃がす」はセインの反対により選択できません
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 22:23:21.88 ID:2H7p+DCWO
2
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 22:27:05.60 ID:7jxspSdCo
2
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 22:30:02.59 ID:fJzOD2iAO
2
111 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/23(月) 23:07:28.53 ID:sc+gPhvL0
クロシュ「……わかんない……」

縛られメアリー「……」

クロシュ「………ごめんなさい……」ペコリ…

縛られメアリー「……いいえ。こちらこそ、不躾なお願いをしてしまい……申し訳ありませんでした……」ペコリ…

妖精「そもそも苦しみからの救済を謳うつもりなら、クロシュを迷わせたり苦しめたりするようなお願いなんかしないでよ!」

縛られメアリー「うっ……返す言葉もございません……」

クロシュ「よ、妖精さん……。わたし……だいじょうぶ……!」グッ

妖精「……そう? 一人で考え込んだりしちゃだめだからね」

クロシュ「うん……」

 *

妖精「メアリー・セイントレアは処分保留ということで、拘束したまましばらく連れて行くことになりました」

縛られメアリー「……」

アッシュ「王女誘拐か……ハハッ、今までで一番危険な橋な気がすんぜ!」

ヴィトナ「アッシュ、何もしてない」

セイン「反抗の危険は」

妖精「ちょっと強めの封印をかけておいたから、よほどのことがない限り自力じゃ魔法を使えないよ」

フメイ「え、妖精そんな魔法使えたの。戦いの時もそれで敵を封印してくれたら良いのに」

妖精「直接触れなきゃかけられないの。しかもちょっと時間がかかるし集中力もいるから、戦いの中で相手にかけるとかはまず無理」

フメイ「そうなんだ……」

聖女「何はともあれ、これからよろしくお願いします。メアリー王女様」

縛られメアリー「……王女様は要りません。今の私は、ただのデロデロ信徒です」

聖女「わかりました、メアリーさん」

リュアン「えと……何かあれば仰ってください。その、手足が不自由だと、いろいろ大変だと思うので……」

縛られメアリー「……ありがとう」

クロシュ「………よろしくね、メアリーさん……」

縛られメアリー「……こちらこそ……よろしくお願いします、導師クロシュ……」


 ◯メアリーの身柄を拘束し、しばらく連れて行くことになりました

 ◆
112 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/23(月) 23:09:54.00 ID:sc+gPhvL0
というわけで本日はここまで。次回は大山脈での三日目の夜編です。夜行動が終了すると、竜神村に着きます

セイントレア王女メアリーとの戦いに勝ち、身柄を拘束することに成功したクロシュたち。デロデロにして欲しいというその懇願は、クロシュをデロデロに引き込む策略か。あるいは本当に心底からの願いなのか。クロシュにはわからない――メアリーの本心も、デロデロが真の正しさか否かも。ひとまず今は保留にし、ゆっくり考えていこうと思うあかちゃんスライムなのであった――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
安価コンマスレの作者は体調を崩しやすいらしいので、体にお気をつけてお過ごしください。お大事に過ごすのが良いと思います
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 23:19:27.84 ID:7jxspSdCo

強敵は早々に遭遇して囲んで倒すに限る
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 23:56:42.81 ID:tRRUaVCHo
おつ
いくら食料不足でも流石に人の丸焼きは食べな…現実の熊被害考えると食べそう…
115 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 15:17:47.15 ID:m3LeiJhF0
強敵は強い敵なので、囲んで叩くという戦法が多くの場合において有効となり得ます。戦いは地の利や数の利、つまり風林火山である――以前クロシュが読んだオノゴロの本にそんなようなことが書いてあったそうです

ボレアスルクスの方々は普段ヒト肉を食べないそうですが(栄養乏しい、まずい、反撃報復こわい)、今は深刻な食糧不足なのでそうも言ってられないそうです。群れの仲間全員が飢えない為にはまずいヒト肉でも欲しいという事情があるのかもしれません
116 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 15:19:29.13 ID:m3LeiJhF0
―大山脈登り 豪雪山道 行程[3日/3日] 満腹度[4/12] 物資[14]

  猛吹雪「」ゴオオオオオ――

 精霊の幌馬車「」ガタガタ…

  キャッキャ キャッキャ

雪の精霊『〜〜!』キャッキャ

風の精霊『前に進ませてよぉ〜』ヒュルヒュル

雪の精霊『だめ〜! いっしょにあそぼ〜!』キャッキャ


  猛吹雪「」ゴオオオオオオオ――

 精霊の幌馬車「」ガクン!

風の精霊『あわ〜〜!!』

 雪にはまった車輪「」キュルキュル…

 *

  猛吹雪「」ゴオオオオオ――


 精霊の幌馬車「」グググ

アッシュ「ぐおお……こ、この吹雪の中で雪にはまった馬車を押すってのは……!」グググ

クロシュ「んゅゅ……!」グググ

セイン「くっ……すまない、僕が本調子なら……」グググ

フメイ「セインのせいじゃない……クロシュヴィアが悪い……!」グググ

ヴィトナ「うむう……ヒトの乗り物……面倒だ……」グググ


氷の精霊『がんばれ〜がんばれ〜』キャッキャ

風の精霊『これでも風の膜で寒さを和らげてあげてるんだよ〜!』ヒュルヒュル


妖精「でも、まずいな……こんな猛吹雪の中で立ち往生してたら、聖女たちが凍え死んじゃう」

フメイ「……中の火、もっと強める?」グググ

妖精「いや……あれ以上強くしたら危ない。馬車自体に火が着いたり、他の燃料に引火したりしたら大惨事だ。どこかに避難できる山小屋とかがあれば……」キョロキョロ

 猛吹雪「」ゴオオオオオオ――

妖精「……吹雪が強すぎて何も見えない……」

クロシュ「……」
 クロシュの腕「」スッ

  吹雪で見えなくなるクロシュの腕「」

クロシュ「わわ……」

フメイ「突き出した自分の手も見えなくなっちゃうの!?」グググ

アッシュ「いわゆるホワイトアウトってやつだな。吹雪が強すぎて足元さえ見えねえぜ……へっくし!」グググ

 サクッサクッ

聖女「わあ……一面、真っ白です……」フラフラ

リュアン「せ、聖女さん! 中に戻ってください!」アタフタ

妖精「聖女、リュアン!?」

リュアン「聖女さんが寒さでまたおかしくなって来たんです!」

聖女「おかしくなってなんか……っくしゅ! はうぅ……私たち、どこを向いているんでしょうか……? 前……後ろ……上……下……? どこも……白、一面で……」フラフラ

妖精「うわああ!! 戻って、戻って!」アタフタ

 ◇
117 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 15:21:08.97 ID:m3LeiJhF0
―古ドワーフ坑道 入口

 穴の外から見える猛吹雪「」ビュゴオオオオオ――…


 駐まった精霊の幌馬車「」

 焚き火「」パチパチ

アッシュ「ここならなんとか落ち着けそうだな……」

ヴィトナ「……今日は、もう動かないのが良い。この吹雪、私たちでも、動けない」

セイン「この山に住む狼でさえ動けないのなら、そうする他ないだろう」

聖女「さ、先程はご迷惑をおかけしてすみませんでした……」ガタガタ

妖精「いいって、もともと人間が耐えられる寒さじゃないんだもの。この山は」


縛られメアリー「……」ガタガタ

セイン「……寒いなら、火に当たれ。メアリー・ロード・セイントレア」

縛られメアリー「……封印を解いていただければ、逃げる熱を遮断して温かくできるのですが。もちろん、皆さんの分も……」

妖精「信用できるわけないでしょ……。ほら、火に当たりなよ。あなたを凍死させたいわけじゃないんだから」

縛られメアリー「……わかりました。では、お言葉に甘えて……」

 焚き火「」パチパチ


 朽ちたトロッコレール「」

フメイ「おお〜……これがドワーフの……穴?」キョロキョロ

リュアン「そうみたい。蜘蛛の巣みたいにたくさんある坑道の一つなんだって」

クロシュ「わ〜……」トコトコ

リュアン「あ、クロシュちゃん! 奥に進んじゃだめ! 道に迷って出られなくなっちゃうって……!」

クロシュ「わ! う、うん……」

フメイ「だめって言われると、余計進みたくなる……」

リュアン「本当にだめだからね……!?」


 朽ちたトロッコレール「」
 闇に包まれた奥へと続く坑道「」オオオオ…


古ドワーフ坑道の入口で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 15:21:54.82 ID:8muQGmzN0
クロシュ、妖精を温めてあげる。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 15:43:06.28 ID:TTqtbdGXO
メアリーとセントレア小咄をひとつ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 15:58:45.36 ID:Dpx6Zb440
クロシュ、アッシュになぜ冒険者になったか尋ねる。
121 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 20:02:55.33 ID:m3LeiJhF0
―夜
 古ドワーフ坑道 入口

  穴の外「」ビュオオオオオオ――…


 焚き火「」パチパチ…

アッシュ「……しかしなんだ、アレだな」

クロシュ「?」

アッシュ「……女子ばっかだな。俺以外」

クロシュ「そうなの?」

セイン「……」

アッシュ「あ、セインは男か」

セイン「どちらでも構わない。厳密に言えば、僕に性別はないらしい」

アッシュ「え、そうなのか!?」

セイン「ああ」

クロシュ「うん!」

アッシュ「ど、どういうことなんだ……」

フメイ「どっちでも良いんじゃないの」

アッシュ「どっちでも……そうか!?」

リュアン「私は……どっちでも良くはないかなあ……」

アッシュ「お、リュアンは普通の女の子なんだな!」

リュアン「普通……まあ、たぶん普通……でしょうか……」

クロシュ「ヴィトナさんは……?」

ヴィトナ「私か……。大きくて力強いオスの体、少し羨ましい。でもメスの体も、悪くない。子供たち、愛してやれる」

フメイ「ほえ〜……」

クロシュ「あい……」

セイン「なるほど……そういう考え方もあるか」

リュアン「……ミネルヴァさんのこと、思い出します。まだ別れてそんなに経ったわけではないですが……お元気でしょうか……」

 *

アッシュ「冒険と言えば男のロマンだろ? だから俺はやっぱ男だ!」

クロシュ「そうなの?」

アッシュ「そうだ!」

フメイ「女の冒険者もいるけど」

アッシュ「……まあ、そういうやつもいる! 男のロマンを理解できる稀有な女ってことだ!」

セイン「なら女でも良いんじゃないのか」

アッシュ「……ダメだ! 俺は……男が良い!」

リュアン「まあ……お気持ちはちょっとわかる気がします……」

ヴィトナ「そもそも、冒険とは何だ。食えるのか?」

アッシュ「食えるものも手に入る。慣れた冒険者なら食い物は現地調達が基本だぜ」

フメイ「なんで冒険者になったの? ろまん?」

アッシュ「ロマンだ」

リュアン「ロマン……ふわふわし過ぎててよくわかりません……」

アッシュ「そうだな……具体的に言えば、面白くて楽しくて熱くなれるからだ!」

フメイ「面白くて楽しくて熱くなれるのが、ろまん?」

アッシュ「つまりそういうことだ!」
122 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 20:03:30.50 ID:m3LeiJhF0
―幌馬車内

 吊り下げランプ「」ユラユラ

縛られメアリー「……」


クロシュ「メアリーさん……ごはん、どうぞ……」トコトコ

 船旅ビスケットと香辛料のスープ「」ポン ホカホカ

縛られメアリー「……ありがとうございます」

妖精「あー、食べてる間は縄をほどいても良いよ。というかそうしなきゃ食べらんないでしょ」

聖女「そうですね……。では少し失礼します」スッ

 シュルシュル…

メアリー「……ありがとうございます」

聖女「いえいえ。ゆっくり食べて、温まってくださいね」

メアリー「はい」

 モグモグ…

 *

 空の容器「」カラン

メアリー「ごちそうさまでした……美味しかったです」

聖女「良かった。王族の方のお口に合うか、少し不安だったんです」

メアリー「……豪華さばかりを追い求める王宮の食事より、ずっと染み入るものでした」

クロシュ「……王宮のごはん……おいしく、なかったの……?」

メアリー「………美味しさはありました。きっと、どこの店よりも贅沢で美味しいものだった。しかし……その美味しさを得る為に、どれだけの苦痛と犠牲が強いられていたか……。それを思うと、気持ち良く食べることも、できませんでした」

クロシュ「……」

妖精「……でも、仕方ないんじゃないの。あなたはセイントレアの王女なんだし、アルベールに意見できる立場でもなかったんでしょ」

メアリー「……仕方ない、どうしようもない、どうにもならない――何度も何度も何度も、私が心の中で呟いてきた言葉です。実際、何もかもどうしようもなかった。あの日――ミュージアの芸術祭で、導師クロシュの描いた世界を見るまでは――」

クロシュ「!」

メアリー「全てが溶けて、全てが救われる――真の正しい世界――。運命の歯車が、ガコン、ガコンと廻り始めたような気分でした。あれが実現されれば――きっと、この世界は救われる」

妖精「……デロデロになりたくないっていうたくさんの気持ちは、どうなるの?」

メアリー「それを言うのであれば……死にたくない、苦しみたくない、消えたくない――そんな遥か昔から連綿と繰り返されてきた数多の絶望を、これから先も繰り返し続けることに何の正しさがあるのか――と返しましょう」

妖精「……」

メアリー「デロデロになれば、死の恐怖に怯えることも、老いや病の苦痛にのたうつことも、なくなります。あらゆる不安は取り除かれ、全ての命は大いなるデロデロの中でたゆたっていられる……。だから私は、その実現を目指すと決めたのです」

聖女「……デロデロのお考えは、私もわかるつもりです。しかし他者の意思を無視した強制的なデロデロ化は、やはり良くないと思うのです。もし目指すのであれば、以前のデロデロ教のように、地道に布教と説得を行って――」

メアリー「……それを続けたとして、この先何年、何十、何百年活動すれば全ての命にデロデロの正しさが伝わり切りますか。仮に伝え切ることができたとして、その間に絶望して死んでいった命たちはどうすれば良いのですか」

聖女「……すみません」

メアリー「……地道な説得と布教でデロデロの輪を広げるのが理想だとは、私もわかっています。でも、そんなやり方じゃ永遠に間に合わない。もうそんな綺麗事では世界を救えないんです」

聖女「……」

妖精「……」

クロシュ「……」

メアリー「……ご納得いただけたのでしょうか」
123 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 20:05:16.19 ID:m3LeiJhF0
アッシュ「いや。黙って聞いていたが、一つ聞きたいことがある!」ヌッ


メアリー「あなたは……通りすがりの冒険者」

アッシュ「アッシュ・ライトニングだ。アンタのデロデロ論……まあ聞いてりゃ確かに、隙のない完璧な理屈に聞こえなくもねえ……。完全なデロデロ化が実現すりゃ、誰も苦しまねえし死ぬこともねえし、争いとか差別もなくなるだろう……そりゃ平和だ」

メアリー「はい」

アッシュ「だが……全てがデロデロになったら、今この瞬間世界にある楽しいとか面白いって感覚はどうなる? 消えてなくなるのか?」

メアリー「……この世界で生きることを前提としたものであれば、デロデロ後に再び生じる可能性は極めて低いでしょう」

アッシュ「ならダメだ。冒険のロマンも、窮地を潜り抜ける刺激もない終末なんてゴメンだぜ。それこそ俺にとっちゃ絶望だ」

メアリー「……」

アッシュ「お前ら、難しく考えすぎじゃねえか? 今この瞬間、楽しいことを楽しいと思えりゃそれで良いだろ」

メアリー「………はあ……」



妖精「うーん……メアリーの強制デロデロ化は受け入れられないけど、アッシュの考え方も享楽的すぎてちょっと……。クロシュ、こいつらの考え方を鵜呑みにしちゃだめだよ」

クロシュ「んゅ……」

聖女「ですが考える意味はあります。アッシュさんの今この瞬間の楽しい気持ちを大切にするという考え方も、必要な視点かもしれません。強制デロデロ化はそういった個々の気持ち、想いが見えていない……あるいは、見ようとしていない気がします」

クロシュ「……」

聖女「クロシュさんは、どう思いますか?」

クロシュ「……ちょっと、聞いてみる」


クロシュ「………メアリーさんと、アッシュさんは……ごはん、食べるの……好き……?」

アッシュ「もちろんだ! 美味いものを食う瞬間、生まれてきて良かったって心から思うぜ!」

メアリー「……私も……美味しいものを食べると、幸せな気持ちになります。しかし……他の命を奪って長らえる絶望的な仕組みの一つに過ぎないと気付いてからは……罪の意識を覚えざるを得なくなりました……。なので、今は……好きとは言えません……」

アッシュ「ええっ!? メシ食うのにそんな面倒なこと考えんのかよ!?」

メアリー「……」

クロシュ「……」


妖精(生物として強度が高いのは、間違いなくアッシュの考え方だ。でも……)

クロシュ「……」

妖精(たぶん、今のクロシュの考え方に近いのは、メアリーの方……。そしてそっちは、食事の度に心を痛める茨の道……。食べるのが大好きなクロシュにとって、あまりにも酷だ……。でも……気付いてしまった以上、もう戻れない……)

妖精(うう、どうにかしてやりたい……でもどうすりゃいいんだ、これ……)


↓1コンマ
01-60 思考+1 [1/3]
61-90 思考+2 [2/3]
91-00 思考+3 [3/3] 自己解決!
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 20:09:30.64 ID:okegyU5/o
どうにか
125 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 21:21:20.98 ID:m3LeiJhF0
クロシュ「……」


クロシュ(ごはん……食べるには……殺さなきゃ、いけない……)

クロシュ(殺されて、死ぬのは……苦しくて、かなしい……)

クロシュ(……)

クロシュ(わたし……今まで、たくさん、食べてきた……)

クロシュ(みんな……痛くて、苦しくて、かなしかった……?)

クロシュ(……)

クロシュ(……?)

クロシュ(………あれ……?)

クロシュ(……わたし……今まで、どうやって……食べてたっけ……?)

 ☆クロシュの考え事が+2進みました [2/3]

 ◇
126 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 21:21:53.15 ID:m3LeiJhF0
―夜
 幌馬車内

 ヒュオオオオ…
  ガタガタ…

 吊り下げランプ「」ユラユラ


聖女「……」zzz

聖女に抱きしめられるフメイ「…んんん〜……」zzz

リュアン「……」zzz

セイン「……」zzz

ヴィトナ「……」zzz

メアリー「……」zzz

妖精「……」zzz


スライムクロシュ「……」モニョモニョ

 モニョモニョ スリスリ

妖精「……ん? クロシュ?」パチ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「なあに、一緒に寝て欲しいの……えっ? 温めてあげる?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「いや、私は別に寒くないけど……。温めてあげるなら聖女の方が……いや聖女は今フメイたんぽであったまってるんだった」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ

妖精「はいはいわかったわかった、温められてあげるよ。はい、どうぞ」ポフッ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 モニョモニョ スリスリ ポカポカ

妖精「んっ……ふふ、確かにけっこうあったかいや」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

妖精「じゃあ今夜はよろしくね。クロシュたんぽ」

スライムクロシュ「〜♪」モニョ


妖精(食事のことけっこう気にして落ち込んでると思ってたけど、案外平気みたい? それとも、平気じゃないから私に甘えてる?)

妖精(まあいいか。今夜は一緒に寝てあげよう。実際けっこうあったかくて良いし)

 モニョモニョ… ポカポカ…

 ◆
127 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 21:22:29.96 ID:m3LeiJhF0
―クロシュの夢
 浮島の小さな丘

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 ヒュオオオオオオ――…

 たくさんの墓「」
 王家の墓「」
 ヤマイモの墓「」
 ザリガニの墓「」
 オオキイタニシの墓「」
 イクラマスの墓「」
 マグロの墓「」
 カボチャの墓「」
 たけのこの墓「」
 おこめの墓「」
 セイントレアチーズケーキの墓「」
 パスタの墓「」
 船旅ビスケットの墓「」

クロシュ「……」


ラティアの大盾「……クロシュちゃん……ここに来るなんて、珍しいね……」スッ

クロシュ「大盾ちゃん……」

ラティアの大盾「ここは……クロシュちゃんの思い出の中にある……セイラちゃんたちの浮島の……お墓のある丘……」

クロシュ「……」

ラティアの大盾「……ロムリン王様と、セイラちゃんたちの……お別れの場……。それを見たクロシュちゃんにとって……寂しさとお別れを象徴する場所になったの……」

クロシュ「………うん」

ラティアの大盾「クロシュちゃん……なにか、寂しいこと……あった?」

クロシュ「……うん」

 ヤマイモの墓「」

ラティアの大盾「……そっか。クロシュちゃんは、今までに食べたものたちのこと……気にしてるんだね……。でも……」

クロシュ「……?」

ラティアの大盾「クロシュちゃんに食べられた命は……クロシュちゃんの一部になったんだよ。ほら……ヴァンさんや、セレナちゃんのこと……覚えてる……?」

クロシュ「!」

ラティアの大盾「ヴァンさんも、セレナちゃんも、今はいないけれど……クロシュちゃんは、命を消し去ってるわけじゃない。クロシュちゃんなりのやり方で、弔って……自分の中に、取り込んであげてる……。それが、スライム流の食べる≠チて……クロシュちゃんなら、知ってるはずだよ」

クロシュ「!!」

ラティアの大盾「だから……気にすること、ないよ。クロシュちゃんは、今まで通りのクロシュちゃんで……これからも、美味しいものをいっぱい食べて、みんなをしあわせにして……クロシュちゃん自身も、しあわせにならなきゃ」

クロシュ「うん!」

ラティアの大盾「ふふ……悩み、晴れた……? それじゃあ……あれ? この感じは……」

 *
128 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 21:24:11.36 ID:m3LeiJhF0

倒れた妖精「う、うう〜ん……」グルグル

クロシュ「妖精さん!」

ラティアの大盾「妖精さんだ。迷い込んじゃったのかな……? 今夜は、一緒におやすみしたの?」

クロシュ「うん! 妖精さん、妖精さん」チョンチョン

妖精「ふえ……わっ!? クロシュ!? ここは……えっ、ラティア・ヘイヴン!? なんで!?」パタパタ キョロキョロ

ラティアの大盾「ちょっと……説明が、要るみたい……」

 カクカクシカジカ

 *

妖精「夢の混線かあ……現象は知ってたけど、当事者になるのは初めてだ……」

クロシュ「んへへ……」

ラティアの大盾「じゃあ、集落に戻る?」

クロシュ「うん! あ、でも……えっと……これ、する」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

妖精「……ラティア式のお供えだね。私もやっていこうかな。クロシュの夢だけど」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

ラティアの大盾「……二人とも……ありがとう……。ロムリン王様と、妹様にも……きっと、届くよ……」スッ

 小さな綿毛「」フワッ


 ヒュオオオオオ――…
 空に向かう綿毛「」フワ――


 ☆クロシュの考え事がさらに+1進み、解決しました

 ☆クロシュのスライム能力〈吸収〉の効率が上がりました
  特殊なものを食べた時、能力などを吸収する確率が上昇しました
  また、さらにお腹を壊しにくくなりました

 ◆
129 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 22:35:46.83 ID:m3LeiJhF0
―大山脈登り 3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[01/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
130 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 22:36:12.69 ID:m3LeiJhF0
―翌朝
 大山脈 峠道

  ヒュオオオオオオ――

 晴れ渡った青空「」サンサン


 一面の銀世界「」マッシロ

 きらめく樹氷「」キラキラ


 精霊の幌馬車「」カラコロ


リュアン「晴れ上がりました……!」

アッシュ「気持ちの良い快晴だ! 寒いっちゃ寒いが、吹雪に比べりゃ遥かに良い!」

妖精「ヴィトナ、竜神村まではあとどれくらい?」

ヴィトナ「もうすぐ――見えた。あれだ」スッ


 山間に見える小さな家々「」


クロシュ「わあ……!」

フメイ「三角形の屋根!」

聖女「豪雪地帯では、積雪対策に屋根があのような急勾配の三角形になると聞いたことがあります! 見るのは初めてです!」

セイン「これで一息つければ良いが……」

 ◇
131 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 22:36:46.94 ID:m3LeiJhF0
―竜神村

 精霊の幌馬車「」ガラゴロ


「待たれよ!!!!」

 ザッ!!
 ザザザザッ!!

取り囲む竜人の者たち「」ザザザッ
 木の槍「」ジャキッ


妖精「!?」

クロシュ「んわわ……!?」

リュアン「ヴィトナさん!? 竜神村は穏やかで平和的なんじゃ!?」

ヴィトナ「穏やかで、平和的な、はずだ……! なぜ……!?」


竜人の男「貴殿ら……この山へ何をしに来た?」ザッザッ


妖精「山越えしたかったんだけど難しかったから、一旦休ませてもらおうと思って寄っただけだよ!」


竜人の男「……」


聖女「……信用は……なさそうですね……」

セイン「……だが、ここまで来て門前払いされるのも困る。燃料も残り僅かだ」


ヴィトナ「村長! 私だ、ヴィトナだ! この者たちは、怪しくない!」バッ


竜人の男→村長「……ヴィトナ!?」

ヴィトナ「槍、下ろせ。無駄な戦、するな」


 ザワザワ…


村長「むう……しかし……」

金髪糸目のサキュバス「ヴィトナちゃんが言うことなら信用してあげましょ?」スッ

村長「ダウン殿」

金髪糸目のサキュバス→ダウン「私の直感も、この子たちは山を荒らす者ではないって言ってるわぁ〜」

村長「……助言、感謝しましょう―――皆の者、槍を下げよ!」


竜人の者たち「はっ!」ササッ


フメイ「……なんか、槍下げた?」

妖精「あの場違いに薄着のドレスを着たサキュバスが、村長と何か話したみたいだけど……」


村長「……突然の恫喝、まことに失礼した。昨今山を荒らす者がおってな……」

妖精「いやまあ、休ませてくれるなら別に良いんだけど……。入って良いの?」

村長「ヴィトナとダウン殿が貴殿らを信用するならば、我らも信用しよう。ゆっくり休まれていくが良い」


妖精(そういうわけで、私たちは竜神村に招き入れられることとなった)



 精霊の幌馬車「」ガラゴロ



灼髪オッドアイ美女「……来訪者?」ヒョコ

 ◇
132 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 22:38:09.85 ID:m3LeiJhF0
―竜神村

 三角形の屋根の家々「」


 精霊の幌馬車「」ガラゴロ


ヴィトナ「私、群れに戻る。竜人村いれば、また会うこと、あるだろう」

クロシュ「うん! ヴィトナさん、ありがと……!」

ヴィトナ「……クロシュ。この前は、ごめん。悩み……大丈夫か?」

クロシュ「うん……わたし……だいじょうぶ! スライムだから……!」

ヴィトナ「良かった」ニコッ

クロシュ「……わたし、むれの仲間じゃないけど、よかった……?」

ヴィトナ「共に、戦い、ごはん食べて、寝た。もう、仲間だ」

クロシュ「!」パァァァ



アッシュ「さて、じゃあ俺は俺でテントでも張るかな」

妖精「テント? 寒くないの?」

アッシュ「冒険者だからな。やっぱテントの方が落ち着くんだ」

フメイ「そうなんだ」

リュアン「村の中はある程度温暖らしいですけど、それでも寒さには注意してください」

アッシュ「おうよ! 俺もしばらくはここに滞在してるから、会いたくなったらいつでも会いに来てくれよな!」


 ☆ヴィトナ、アッシュと別れました
  竜神村滞在中、自由行動などで会うことができます


 ◇
133 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 23:01:40.99 ID:m3LeiJhF0
―竜神村 ダウンの家

 暖炉「」パチパチ

ダウン「自分のおうちだと思ってゆっくりのんびりしていってねえ」ニコニコ


妖精「それはありがたいけど……なんで私たちにここまでしてくれるの?」

ダウン「あら、親切にされるのは苦手? それとも……私のことが信用できない?」

妖精「いや、まあ……」

セイン「ああ。率直に言えば、信用できない」スッ

リュアン「は、はっきり言っちゃいました……」

ダウン「あらん、悲しいわぁ……およ? んっんん〜?」ジッ

セイン「……何だ?」

ダウン「あなた……もしかして、サインくんの――」

セイン「……人違いだ」

妖精(この流れ、久しぶりだ……。セインってやっぱり、サインのことを知ってる人からすると不思議な存在に見えるのかも……)


 ガタンッ!!!!


「……貴様」バサッ


セイン「!?」

妖精「えっ……!? あ、あなたは――」

クロシュ「レインさん!」


レイン「なぜ貴様が、ここにいる……!」バサッ


セイン「!」シャキン


ダウン「やめなさ〜い!!!!」ピシャッ!!!


レイン「はうぐっ……!?」ガクッ

セイン「……!」


ダウン「全くもう、レインちゃんたら……。いくらサインくんに似てるからって、いきなりそんな猛アタックしたらドン引きされちゃうわよぉ?」

レイン「姉さん……違うのよ……! そいつは……サインの力を奪った……!!」

妖精「待った、それは誤解だ!! 説明させて!!!」

クロシュ「う、うん! セインちゃん、悪くない……!!」

レイン「何……?」

 カクカクシカジカ

 *
134 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 23:04:07.13 ID:m3LeiJhF0
レイン「な……その少年も、カリス・ノーランドに造られて操られていた……!?」

妖精「そうなの! セインが、サインに何かしたなんてことは何もないんだ。セインも完全に被害者なんだよ……」

レイン「……悪かったわね」

セイン「理解したなら構わない」

レイン「……」

ダウン「あらん……喋り方までサインくんそっくりねぇ……。声はまだ少年だけどぉ」

セイン「……」


ダウン「ちょっと乱暴な歓迎になっちゃったけど、もうレインちゃんもあんなことはしないから安心してね?」

妖精「まあ、うん……」

聖女「……ええと。あの方はシノホシのレイン・フォールさんで……あなたは、その姉君のダウン・フォールさん……なんですか……!?」

ダウン「そ! シノホシは今なんもやってないみたいだけどねぇ〜。レインちゃん、根は優しい子だからあんまり怖がらないであげてね?」

聖女「ま、まあ……わかりました」

クロシュ「レインさん……悪い人じゃ、ない……!」

フメイ「ん〜? でもシノホシなんでしょ?」

クロシュ「う、うん……」


リュアン「……」

リュアン「………シノ、ホシ……?」ググッ


 ☆竜神村滞在中、ダウンの家に宿泊することとなりました


竜神村滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?


参考:竜神村案内板
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 23:05:45.45 ID:qtCMPz1jO
クロシュとセイン、道場を見学
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 23:06:57.03 ID:ZBdmex7eo
祠の掃除
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 23:08:17.03 ID:L/g4V3Sno
レインさんと雑談
138 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/28(土) 23:15:09.15 ID:m3LeiJhF0
というわけで本日はここまで。次回は竜神村滞在初日、道場見学編、祠掃除編、レインさんとお話編になります

寒い寒い大山脈の峠道を越えて、ついに竜神村へと至ったクロシュ一行。突然槍を向けられたり、セインちゃんがレインさんに襲われたりなど、手荒い歓迎を受けるものの、ひとまずダウンさんのおうちに落ち着けたのであった。
すごい勢いで悩みを自己解決してメンタル回復したクロシュ氏は、意気揚々と竜神村巡りへ赴く。しかしその後ろで、静かに拳を握るリュアンちゃんの姿に、あかちゃんスライムは気付くことができるのか――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 00:53:22.84 ID:SCP5gX6do
おつ
リュアンは直接の被害者だしどうしたって彼等を許せんよなぁ…
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 01:32:16.90 ID:ZmVhLb/bo

レインの恨みはまだ王国に向けてるのかね
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 11:01:19.04 ID:+J4nYF7pO
ミュージアの大破壊はセインくんだし、セインくんの限定解除したのは僧侶だし、つまりカリスが悪い
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 11:55:10.28 ID:8sJBprBLo
おつです
諸悪の根源カリス
落とした影が暗すぎる
143 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 20:45:38.24 ID:5RQwb/AZ0
リュアンちゃんはシノホシのせいで唯一の縁者を失っているため、その心奥に秘めた黒い感情は簡単に消しされるものではないと思われています。今回、図らずもシノホシのレイン氏とでくわしてしまったことで、その奥底に沈んでいた黒い気持ちが再燃してしまったようです。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます

そしてレイン氏もまた王国のせいで大切な者を失っており、その心奥に秘めた黒い感情は簡単に消しされるものではないと思われています。今回、図らずもサインくんに似たセインちゃんとでくわしてしまったことで、その奥底にあまり沈んでいなかった黒い気持ちが迸ってしまったようです。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます

ミュージアの大破壊はセインくんであり、そしてセインくんにそのような破壊活動を行わせたのは僧侶氏であり、カリスであるとも言えます。そして当時僧侶氏にそのような判断を行わせたのはシノホシの襲撃であり、シノホシ決起の原因は王国による暴虐でした。メアリー王女はこのことについて、最も根源的な原因は世界がデロデロになっていなかったことだと語っています

そして言うまでもなくカリス氏は悪い人物ですが、カリスのような邪悪の特異点たる者が生まれてしまうこともまた命の悲劇的側面であるとメアリー王女は語っています。カリスのような者を生み出さない為にも、全ての命を一つに溶かしたデロデロを目指すのが知性を持つ者の義務である――というのがメアリー氏の考えのようです
144 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 20:46:10.07 ID:5RQwb/AZ0
―竜人村 広場

 古びた案内板「」

セイン「案内板だ」

フメイ「……あ、ここが広場なんだ」

セイン「そうらしい」

クロシュ「ほえ……」

セイン「行ってみたい場所はあるか、クロシュ」

クロシュ「ん……どこでも!」

セイン「フメイは?」

フメイ「んー……あ、ドージョー」

セイン「道場か」

フメイ「あれやってみたい。たのもーってやつ」

セイン「……道場破りのことなら、今の弱体化した僕たちでは少し心許ないが……」

フメイ「やるだけやってみよ」

 *
145 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 20:50:35.89 ID:5RQwb/AZ0
―竜神村 道場

 門「」ガラッ

フメイ「たのもー!」ヒョコ
クロシュ「たものー……!」ヒョコ
セイン「……頼もう」ヒョコ


  シュビビビッ
   ガガガガッ


セイン「!」
フメイ「!」
クロシュ「!」


灼髪オッドアイ美女「」ザッ
 タンポ槍「」シュビビビッ

  木人「」ガガガガガッ

   ドギャンッ!!


フメイ「おお〜……!」

クロシュ「ぽんぽんの……槍!」

セイン「……」


灼髪オッドアイ美女「ふう……。お前たちは……先刻ここに来た来訪者か?」スタスタ

セイン「ああ。見学しても構わないか」

灼髪オッドアイ美女「もちろん。だが条件がある」

フメイ「条件?」

灼髪オッドアイ美女「外の世界の話を聞かせろ。もしくは、槍の練習相手になれ」

クロシュ「!」

セイン「……話をするくらいなら簡単だが……」

フメイ「練習! 練習する!」

灼髪オッドアイ美女「もちろん両方でもいいぞ?」

セイン「せっかくの機会だ。竜神村の槍術を体感してみよう、クロシュ」

クロシュ「ん!」

灼髪オッドアイ美女「フッ……お前たち、かなりやれると見た。良い刺激になりそうだ」


↓1コンマ
01-40 まあまあ 近接経験+1
41-70 良い感じ 近接経験+2
71-90 竜角槍術 近接経験+3
91-00 ???? 近接経験+6

↓2〜3選択 お話
1.竜神村について
2.道場について
3.あなたについて
4.大山脈の異変について
0.自由安価(票数は内容ごと)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 20:51:40.15 ID:dQ8oOVEz0
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 20:52:14.51 ID:ZmVhLb/bo
4
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 20:52:56.63 ID:89rKxzIF0
0他に修業してる人いない?
149 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 22:43:06.67 ID:5RQwb/AZ0
 タンポ槍「」カンカンカンッ!
 タンポ槍「」カンカンカンッ!

  ザザッ

灼髪オッドアイ美女「幼い外見に見合わず、やはりなかなかやる」ザッ

クロシュ「んへへ……槍、久しぶり……!」ザッ


セイン「……?」

フメイ「セイン、どうかした?」

セイン「あの槍術……クロシュの槍捌きに、少し似ている……?」

フメイ「え、そうなの?」

セイン「……いや、たまたまか。最適な動きに近付けば、自ずと動きも似る」

フメイ「??」


灼髪オッドアイ美女「その槍術、どこで学んだ?」

クロシュ「ほえ……? んー……槍が、教えてくれた……かも……」

灼髪オッドアイ美女「槍が……?」

クロシュ「うん。えと、今は……なくしちゃったけど……」

灼髪オッドアイ美女「そうか……」

 ☆クロシュとフメイが近接経験を1積みました

 *
150 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 22:43:34.18 ID:5RQwb/AZ0

フメイ「で、この山の麓の近くが……えっと、オリシン王国?」

セイン「ああ。ユーシリアの国境付近でもある」

灼髪オッドアイ美女→アインズ「オリシン……ユーシリア……本の中でしか見たことのない国名だ」

クロシュ「アインズさんは……山の外、出たこと、ない……?」

アインズ「ああ。生まれてこの方、ずっとこの村で暮らしている」

クロシュ「わあ……」

フメイ「ずーっと槍を振り回して暮らしてるの?」

アインズ「そうだ。槍術の鍛錬だけをやっているわけではないが」

フメイ「じゃあ剣とかも?」

アインズ「ああ。普段は槍だが、剣を使うこともある」スッ

 壁に架けられたオノゴロ刀「」

フメイ「あ、オノゴロ刀!」

アインズ「あれは以前この村に滞在していた旅の剣士が帯びていた剣……を村の鍛冶屋が見様見真似で打って複製したものだ。当時は良き練習相手となってくれた」

セイン「普段は一人で練習しているのか」

アインズ「昔は村長が稽古をつけてくれたが……今はほとんど私一人だ。寄る年波には勝てぬ、らしい……」

フメイ「じゃあ、今は他に誰もいないんだ。この道場」

アインズ「そうだ。だからここに滞在している間は毎日来ても良いぞ」

 *

アインズ「ふむふむ……もっとたくさん外の話を聞きたいところだが、これ以上は日も暮れそうだな……」

セイン「しばらく滞在する予定だ。僕たちはダウンの家に滞在している」

アインズ「わかった、用があれば行く。ところでお前たちは、山越えを目指していると言っていたな?」

クロシュ「うん」

フメイ「雪崩で通れないんだって」

セイン「山越え手段の確保、あるいは安全な道を見つけたら出発する予定だ。アインズは知らないか」

アインズ「……すまないが、力にはなれそうにない。先ほども言ったが、私はこの山を出たことがないんだ」

セイン「そうか……」

フメイ「んー……あ、そういえば、最近山がおかしいってヴィトナが言ってた。アインズ、何か知らない?」

クロシュ「えっと……いつもより、寒くて……温泉も、ひえひえ……なんだって……」

アインズ「ふむ……。私も同じ認識だ。いつもより冷え込み、そして村の温泉も凍ってしまった。山の動物たちも凍死が相次いでいるようだ。この村はまだ備蓄した食料でなんとか保っているが……いずれはボレアスルクスたちと同様に困窮する危険がある……」

クロシュ「んゅ……」

セイン「……あまりこの村を頼ることもできないか」

アインズ「何者かが古ドワーフの廃坑を出入りしているという情報もあり、村長たちはその者が良からぬことをしているのではないかと疑っている。それで古ドワーフの末裔と捜査を行っているようだが……今のところ芳しくないようだ」

フメイ「え、そうなの?」

アインズ「ああ。私も廃坑調査に加わろうと申し出たのだが、ドワーフ以外は迷って死ぬからと却下された。ドワーフたちも、道がわからず暗闇も見通せない足手まといは連れていきたくないそうだ」

セイン「……ロンドンも坑道のガイドは断っていた。彼らからすればかなりの面倒事ということか」

アインズ「だから私は――怪しい奴が出たらすぐに槍で叩き潰せるよう、日々の鍛錬を続けるしかないというわけだ」

フメイ「ん。よい心がけ」

アインズ「もし怪しい奴を見かけたら教えてくれ。この山に住む竜の一人として、不届き者は始末せねばならん」

 ☆山の異変と不審者の話を聞きました

 ◇
151 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 22:44:11.89 ID:5RQwb/AZ0
―竜神村 祠

 小さな祠「」

クロシュ「小さい……おうち?」

聖女「これは……祠ですね。信仰するものを祀るお社……まあつまり、神様のおうちです」

クロシュ「わあ……」

聖女「見たところちゃんと手入れされているようですが……先日の吹雪でしょうか、周囲に雪が積もっています」

クロシュ「雪かき、する……?」

聖女「そうですね。せっかくこの村に滞在させていただいているわけですから、少しでも返せるところで返しましょう!」

クロシュ「うん!」

 *

クロシュ「んしょ、んしょ」グッグッ

聖女「ひい、ひい……雪かき舐めてました……こんなに重労働だなんて……」フラフラ

 サクッ サクッ

村長「む……貴殿らは、先刻の稀人」サクッ

聖女「あ、村長さん……! こ、こんにちは……」

クロシュ「こんにちは……」ペコリ

聖女「雪かきさせていただいてます……あ、勝手に雪かきして問題ないですか……!?」

村長「貴殿らがやることではない……と言いたいところだが、実のところ我々も手が足りていなくてな……。問題ないどころか助かった」

聖女「良かったです……!」

クロシュ「手……足りてないの……?」

村長「うむ……。貴殿らを門前払いした理由とも関係している。我々は今、山を荒らしていると思しき者を探していてな……」

クロシュ「あ……えっと、坑道に、隠れてる……?」

村長「そうだ。そやつをどうにかせねば、我らは雪に埋もれて滅びるやもしれぬ」

聖女「そんなに深刻なのですか……」

村長「無論、最善は尽くすとも。しかし我々には余裕がない、ということは知っておいて頂きたい」

クロシュ「ん……。じゃあ……お手伝い、できる……?」

聖女「もしお手伝いできることがあれば言ってください。私たちもお世話になっている身ですから」

村長「うむ……。では、もしやってもらいことがあれば改めてお願いしよう。ひとまず今は、雪かき感謝する」

 ☆竜神村での評価が少し上がりました

 ◇
152 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/01(日) 23:08:46.18 ID:5RQwb/AZ0
すごく頭痛が痛いため本日はここまで。次回はレインさんとお話編になります

竜神村の道場で灼髪の美女と出会い、槍の練習をするクロシュたち。不思議なことにその槍術はクロシュの槍捌きと少し似ていたそうですが、真相は闇に包まれています
そして山の異変について聞いてみたり、雪かきをしたりしつつ竜神村に貢献しました。山を荒らす者とは一体何なのか。古ドワーフ坑道に潜む何者かの企みとは。あかちゃんスライムは、ひとまずできることをする――

それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日の予定です。よろしくお願いいたします


おまけ:ちびスライムクロシュと妖精さんのイメージ絵です。通常の大きさ比では、妖精さんはスライムのクロシュさんよりももっとずっと小さいですが、これはちびスライムクロシュなので間違いではありません。こんなような様子なんだなあと思っていただければ幸いです
https://gzo.ai/i/dMM1TIp.png
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/01(日) 23:30:30.44 ID:VfSu9raVO

妖精さんめっちゃ幼女だった
クロシュちゃんちょっと虚無顔でかわいい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 01:48:36.01 ID:uBI0D60Ro
おつ
これまでと違って外は極寒の猛吹雪だから動き辛いし
坑道も超危険なダンジョンだから難航しそうね
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 07:11:37.61 ID:eOA6YKhC0

妖精さんあの容姿で国治めてたり尊大な態度とってんの想像するとゾクゾクする。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 12:43:42.25 ID:xrN7er8Do
(そしてとしm……
)いや年の功がある!
157 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 17:14:11.55 ID:z5t+/G590
ちびスライムクロシュ氏が無表情のように見えるのは、スライム類が表情を用いた感情表現をあまり行わない生き物であることが関係しています。スライム類のコミュニケーションはモニョモニョという低周波音(スライム語)を用いた情報伝達が主であり、視覚的なコミュニケーションはあまり取らないようです。(うれしい∞おめでたい≠フ意を示す砂漠スライムダンスなど、例外もあります)
なおヒトなどへの擬態を覚えたスライムは、表情を用いた感情表現を行うようになることがあります。特定の生き物にずっと擬態していると、その生き物の仕草が染み付いてしまうことがあるようです
なお上記イメージにおけるちびスライムクロシュ氏は、ああ見えてとてもリラックスしているようです。下部が少しデロデロになってしまっている程度には気が緩んでいるとも言えるかもしれません

竜神村は山間にあるため、外部の極寒や暴風雪の影響を受けにくく、比較的穏やかな環境を保っていたようです。しかしここ最近はものすごく冷えこんでいるとのことです。村の外は極寒によりお腹がすごく減りやすいため、事前準備なしの長時間探索は難しいと言わざるを得ないでしょう
坑道も危険な場所であるらしく、慣れないものは道に迷って死ぬと言われています。もし探索する場合は念入りな準備をするのが良いかもしれません

妖精さんは妖精類なので、見た目も幼女の姿から変わらないようです。人間から見ると、生まれてから死ぬまでずっと幼女の姿である妖精類はヘンな生き物ですが、当の本人たちは特に疑問に思っていないようです。なお妖精さんは幼女扱いされても怒りませんが、おばあちゃん扱いすると怒るようです。自認は幼女なのかもしれません
なお見た目が幼女のため、国外の者から侮られることも時々あるようです。やはり国の上に立つ者は、オリシンの現国王クロノス氏のような筋肉モリモリのマッチョマンの方が良いのかもしれません

妖精さんは高齢者扱いすると怒りますが、人間から見れば実際すごく長い時を生きてきたのは確かなようです。そして妖精類としては比較的慎重で記憶力も良い方なため、その知識が役に立つこともあります。おばあちゃん扱いすると怒る妖精さんですが、頼られたり甘えられたりするのは嫌いではないそうです
なお上記イメージにおける妖精さんは、自分よりも小さいちびスライムクロシュをナデナデできてご満悦のようです。保護者気取りな面が出ている様子と言えるかもしれません
158 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 17:15:35.88 ID:z5t+/G590
―夜
 ダウンの家

 暖炉「」パチパチ

ダウン「お茶淹れたわよぉ〜」

 紅茶「」ポン
 どんぐりクッキー「」ポン

クロシュ「わあ……!」

妖精「わ、どんぐりクッキー?」

ダウン「美味しそうでしょ? ここじゃ麦が採れないからどんぐりを使うの」

妖精「ああ、確かにここの環境じゃ麦は育たないね」


レイン「……本当に不便な場所だわ。こんな麦も育たない地に住んでいたなんて」

ダウン「あら、良い場所よ? 静かで、穏やかで、平和で……身を隠すのにも、これ以上ないくらいの環境と地形……。レインちゃんも、ここで暮らしましょ?」

レイン「フン、冗談じゃない。この山にはちょっと気になることがあって寄っただけ。用が済んだらとっとと出ていくわ」

ダウン「も〜、レインちゃんたら素直じゃないんだから……」

レイン「素直にここに住むつもりはないと言っているのだけれど」


スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ モグモグ

妖精「二人ともなんだか訳ありみたい。まあレインの方は言うまでもないけど……」

レイン「あなたたちこそ、こんなところで何をしているの?」

妖精「山越えしたかったんだけど、雪崩で通行止めだったんだよ。だからここで他の道を探そうと思ってる」

レイン「そう。飛べない連中を連れていると不便ね」

妖精「レインは……ここには何をしに? シノホシはあれからどうなったの?」

レイン「なんで他人にわざわざそんなことを教えねばならないのかしら」

ダウン「シノホシは活動停止中なんですって。それで暇を持て余したレインちゃんは、愛しのお姉ちゃんを頼ってここまで遥々やって来たの!」

レイン「黙りなさい」


妖精「……情報を引き出すのは難しそうだ。どうしたものかな」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ


↓1〜2選択 お話の内容
1.レインが山に来た理由(コンマ61以上で成功)
2.ダウンが山に住む理由(コンマ91以上で成功)
3.勇者について
4.シノホシについて
5.ミュージアについて
6.デロデロについて
0.自由安価(票数は内容ごと)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 17:18:09.17 ID:xR18GOiWO
0この山の頂上には何があるの?
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 17:22:59.98 ID:tYE/owPoO
1
161 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:07:12.44 ID:z5t+/G590
クロシュ「ここ……一番、高いところ……すごい……?」

レイン「……? どういう意味?」

妖精「この山脈の一番高いところ?」

クロシュ「うん」

ダウン「大山脈の一番高い山なら、この辺りじゃなくてもっと西の方……テラヌス砂漠に面している辺りじゃなかったかしら」

クロシュ「ほえ……そうなの?」

ダウン「大山脈っていうのは、この大陸を東から西まで横断して南北を分断しちゃうものすごく大きなお山の連なりなの。だからここだけがものすごく大きな山々ってわけではないのよぉ。わかる?」

クロシュ「う、うん。たぶん……わかった!」

妖精「じゃあ、この辺りで一番高いところはどんな感じ?」

ダウン「そうねぇ……すごく寒いわ」

クロシュ「わあ……」

ダウン「そして足の踏み場もほとんどないの。登頂した!と思った次の瞬間に落下死する登山者もいるそうよ……かわいそうにねぇ」

レイン「愚かで迂闊な身の程知らずが自業自得で死ぬことの何が可哀想なの?」

ダウン「レインちゃん……登山者も生き物なのよ? そんな言い方は良くないわぁ……」

レイン「足を滑らせて死んだらもう生き物じゃなくて死に物でしょう」

ダウン「も〜、またそんな屁理屈言って……。お姉ちゃん悲しいわ〜」

 *
162 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:09:06.56 ID:z5t+/G590
妖精「ダウン、実際のところレインはどうしてこの山に来たの?」

ダウン「あら、それは愛しのお姉ちゃんを頼りに――」

レイン「違う」

ダウン「も〜……それなら本当のことを話してよぉ。お姉ちゃんにも教えてくれないじゃない……」

レイン「……」

クロシュ「………もしかして……サインさんに、関係、すること……?」

レイン「!」

ダウン「あらぁ、わかりやすいわ」

レイン「黙れ……。まあいいわ。邪魔をしないと約束するなら教えてあげる」

妖精「ここに生きる人たちや命たちに迷惑をかけないことなら、邪魔をする理由もないけど……」

レイン「……恐らく、ここに生きる者たちへの迷惑となることはないわ」

ダウン「あら、そうなの? それなら良いじゃない。教えて教えて!」

レイン「……古い知り合い……いえ、かつて仕留め損ねた害虫がこの山に隠れ潜んでいるという情報を得たの。もしその情報が真であるならば、今度こそそいつを確実にこの世から排除しなければならない。二度と下劣な真似ができないように、ね……」

妖精「なるほど、宿敵の討伐ってところか……。あれ、でもそれなら勇者サインとの関連は……?」

ダウン「……あっ! それってもしかして――サインくんを取り合って争った――」

レイン「――ソフィア・ロスチャイルド。身の程知らずの小娘が……。サインの愛が彼奴如きに向けられることなど決してないと、今度こそわからせてやるわ……」ズズ…


クロシュ「わわ……」

妖精「こ、これは……」

ダウン「はぁ……レインちゃんもソフィアちゃんも、いなくなった男の子のことでいつまでもいがみ合っているのよ……。愛深きゆえに……なのかしらねぇ」

レイン「サインはいなくなっていない! 私の内にいつまでも存在し続けるわ!! なぜ私と同じエルダーサキュバスの姉さんがそれをわからないの!?」


妖精(……エルダーサキュバスって、魔族階級的には上級の淫魔だよね? それなら、一つの愛に執着し続けてるレインの在り方の方がエルダーサキュバスらしくないって言えそうだけど……)

レイン「」プンスコ
ダウン「」シクシク

妖精(……まあいいか。下手に突っ込むと殺されそうだし……)


 ☆コンマ98のため追加イベントが発生します
163 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:11:18.31 ID:z5t+/G590
 ガラッ

風呂上がりセイン「……」スタスタ ホカホカ

レイン「!」

セイン「……良い湯だった。感謝する」

ダウン「あらあら、どういたしまして! うふふ、湯上がりセインちゃんもいいわねぇ〜」

レイン「やめなさい。子供相手に」

ダウン「いいじゃないの、減るもんじゃないんだからぁ。フフ……レインちゃん、セインちゃんが悪い子じゃないって知ってから随分態度が違うんじゃない?」

レイン「間違いを改めただけよ。私が自分を省みられない馬鹿だとでも言いたいの?」

ダウン「も〜、どうしてこんなにツンツンになっちゃったのかしら……」


レイン「……セイン、と言ったわね。あなた……この山にいる間、気を付けなさい」

セイン「?」

レイン「厄介な奴が来ている可能性がある。サイン……あなたの元となった人物に執着し続ける哀れで愚劣な女よ。もし彼奴があなたを見つければ、きっと面倒なことになるわ」

セイン「そうなのか」

レイン「別に……私としては、あなたがどうなろうと知ったことではないけれど。先刻の詫びよ」

セイン「わかった。忠告感謝する、レイン」

レイン「…………名前で呼ぶのはやめて頂戴」

セイン「では何と呼べば良い?」

レイン「……フォールさんとでも呼んで」

セイン「フォールさん」

レイン「……それでいいわ」

クロシュ「フォールさん!」

ダウン「フォールちゃん♪」

レイン「……」

 ☆レインからソフィア・ロスチャイルドの話を少し聞きました

 ☆レインとダウンからの評価が上がりました

 ◆
164 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:13:16.48 ID:z5t+/G590
―ダウンの家 浴室

 カポーン…

メアリー「……」

リュアン「……」

メアリー「……あの」

リュアン「……何ですか」

メアリー「……どうか、されましたか。こちらに来てから……ずっと……張り詰めたような……」

リュアン「………メアリーさんは……殺したいほど憎い相手が、いますか」

メアリー「え……ええと……どうでしょうか……。憎き者は、数え切れないほどいますが……。殺したいほど、となると……」

リュアン「……」

メアリー「……そもそも、デロデロとは……全ての救済を目指すものなのです。だから、憎き相手であっても……救うべきです。例え、自分の感情に反するとしても……それが、あの絵に描かれた真理なのですから……」

リュアン「……メアリーさんは……強いんですね」

メアリー「……いいえ。私は……導師クロシュの描いた理想に追従することで、どうにかギリギリ耐えられているだけ……。あの理想に、自分を重ねていなければ……自分自身さえも、信じられなくなってしまう……」

リュアン「……」

メアリー「……リュアンさんには、いるのですか。殺したいほど憎い相手が」

リュアン「はい。この……同じ屋根の、下に……」

メアリー「えっ……」

リュアン「………メアリーさんが……あの絵を見たのと……丁度、同じ日ですね……」

 *

メアリー「あ……。では……リュアンさんも、あの日……」

リュアン「はい。シノホシの襲撃で……唯一の縁者を、喪いました」

メアリー「………なんと、申し上げれば良いか……」

リュアン「……シノホシのレイン・フォール……クロシュちゃんたちとは、何か縁があるようですが……私は、とても気安く接することなどできそうにありません。だって……あいつらが、いきなり会場を襲ったせいで……!!」

メアリー「……」

リュアン「あれから、何ヶ月か経って……ようやく私も、考えないようになれてきた、のに……どうして、こんなところで……あいつが……! どうして……クロシュちゃんたちと一緒に、未来のこと、考えようって……前向きに、なれてきてたのに……!!」

メアリー「……」

リュアン「……ごめんなさい。メアリーさんに……こんなこと、聞かせてしまって……。でも……こんなの、皆さんには、言えないんです……。前を向いて進んでる、クロシュちゃんたちに……こんな汚い感情……見せられない、もん……」ジワワ

メアリー「………導師クロシュは、そのようなことでリュアンさんを蔑むことなどありません」

リュアン「そんなこと……わかってます……。フメイちゃんも、聖女さんも、妖精さんも……きっと、親身になって話を聞いてくれる……。でも……そのせいで、レイン・フォールとの関係が悪化して……取り返しのつかないことになったら………」

メアリー「………確かに、それはちょっと想像がつきません」

リュアン「……だから……やっぱり、みんなには……」

メアリー「……ですが、私は全ての問題を解決する完璧な方策を知っています。そしてそれは――リュアンさん、あなたも既にご存知のはず」

リュアン「えっ――あっ!!」

メアリー「そう――デロデロです」

 ◆
165 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:17:36.51 ID:z5t+/G590
―竜神村 滞在2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
166 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 21:42:24.78 ID:z5t+/G590
―朝
 ダウンの家 客室

 窓の外に降る雪「」シンシン


妖精「雪が降ってる」

クロシュ「わあ……」

フメイ「見慣れた……」

聖女「まあ、雪国ですからね……」

妖精「山越えの為の道探しをしたいところだけど……外は寒いから、みんなあんまり無理はしないようにね。寒さを感じたら大人しく暖かいところにいること」

セイン「わかった」


リュアン「……」

クロシュ「……リュアンちゃん?」

リュアン「あ、えっ……? あ、クロシュちゃん……おはよう……?」

クロシュ「うん。おはよ……」

フメイ「なんか、考えごと?」

リュアン「あ、えっと……な、なんでもないよ」

クロシュ「そうなの?」

リュアン「うん……ご、ごめんね」

フメイ「?」


竜神村滞在2日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?


参考:竜神村案内板
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 21:43:04.08 ID:eOA6YKhC0
フレメアにレインたちについて手紙を書く
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 21:43:06.42 ID:b6mgLwPNo
酔ったレインから勇者とのノロケ話を聞く
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 21:43:48.51 ID:76tsaS1/O
古代都市に向けて突貫
170 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 22:52:03.38 ID:z5t+/G590
―ダウンの家

 ガラッ

アインズ「回覧だ」スタスタ

 回覧板「」ポン

ダウン「あらぁ、いつもありがとうアインズちゃん……あら、明日猛吹雪の予報?」

アインズ「そのようだ」

ダウン「わかったわぁ……しっかり戸締まりしとかなきゃ」

アインズ「ところで、こちらにクロシュたちが来ていると聞いたが――」

ダウン「来ているわよ。呼んで――」

アインズ「いや、いい。確認したかっただけだ。まだ朝も早いしな」

ダウン「まあそうねぇ」

アインズ「では私はこれで。猛吹雪の件、クロシュたちにも伝えておいてくれ」

ダウン「もちろんよ。アインズちゃんも気を付けてね」

 ▽明日、猛吹雪の予報です
  猛吹雪の日は、長時間外に出る必要のある行動を行えません

 *

―ダウンの家 客室

クロシュ「……」カキカキ

妖精「あ、クロシュ手紙書いてるね。誰宛て?」

クロシュ「フレメアさん……レインさん、いたよ、って……」

妖精「ああ、なるほどね……。わざわざそんな報告する必要もないと思うけど……」

レイン「私が書けと言ったのよ!」ヌッ

妖精「うわあっ!? 急にレイン――お酒くさい!」

レイン「クロシュがフレメアの住所を知っていると言うから、シノホシを抜けたことについて嫌味の一つでも言ってやろうと思ってね! あのガキンチョ、年齢は私より年上の癖にガキすぎて話にならなかったわ!!」

妖精「うへぇ、完全に酔っ払ってる……」

クロシュ「う、うん……。えと……明け方、一人で飲んでたから……わたしも、一緒にのむって、言ったら……のみすぎちゃったみたいで……」

妖精「ええ……クロシュ、シノホシのテロリストを酔い潰したの……」

 *
171 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 22:53:08.16 ID:z5t+/G590
レイン「それでねぇ……サインのやつ、敵国の将である私にトドメを刺さなかったの!! それまで淡々とリーリアの兵を殲滅していたのに!! なんで……なんで私のことは殺してくれなかったのよぉ!!!!」

聖女「そうだったのですか……。でも、なぜでしょう……?」

セイン「なぜだ……?」

フメイ「エルダーサキュバスが好きだったんじゃないの」

クロシュ「そうなの?」

フメイ「うん。クロシュも、かたつむりはあんまり殺したくないでしょ」

クロシュ「わ……そうかも」

フメイ「ね」

ダウン「……でも、きっとそれが……サインくんの弱さだったんでしょうねぇ……」

セイン「弱さ……?」

ダウン「戦場で……国の為に懸命に戦う敵軍のエルダーサキュバスに、心を打たれて……手が止まってしまったの……。そう――その出逢いは、運命であり……悲劇の始まりだったの……」

レイン「悲劇じゃない……悲劇じゃないわ!! あの人との出逢いを勝手に悲劇にするな!!! 私は、覚えてるの……あの人の、不器用な優しさも……ぬくもりも……全部、全部………うっ、うぅぅぅ……!!!」グスグス

妖精「……ちょっと、かわいそうになってきた……酒くさいけど……」

セイン「……勇者サイン……今更、興味が湧いてきた……」

 *

扉の向こう「私は、覚えてるの……あの人の、不器用な優しさも……ぬくもりも……全部、全部………うっ、うぅぅぅ……!!!」グスグス


リュアン「……」

メアリー「……どれほど非道な者でも……生きているならば、かなしみからは逃れられないのです……」

リュアン「……そう、ですね」

メアリー「……復讐、したいですか?」

リュアン「………許すことは、きっと、できません。でも……彼らも、何らかの苦痛、悲哀を抱えているのは……理解できます」

メアリー「そうですね。許す必要はありません。許さなくとも、救うことはできます」

リュアン「……」

メアリー「……リュアンさんは、彼らを救いたくありませんか?」

リュアン「………永遠に苦しんで欲しい気持ちと……救われて欲しい気持ちが、両方、あります。私は……メアリーさんや、クロシュヴィア様のように……全てを赦し、救いたいと願う聖者には、なれません……」

メアリー「……私も、聖者などではありません。ただ……クロシュヴィア様や導師クロシュのように、そうありたいと願い、精進しているだけです……」

リュアン「……」

メアリー「……リュアンさん……私たちと共に、再び目指しませんか? 聖者になる必要はないのです……聖者であらんとする、願いさえあれば……道は、自ずと続くはずです……」

リュアン「………私は……」

 ◇
172 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 22:54:10.65 ID:z5t+/G590
―竜神村 広場

 ワイワイ キャッキャ

アッシュ「古代都市突貫隊の隊員募集中だ! 我こそは、という奴は俺のキャンプに来てくれ!」

竜人の子供A「古代都市って迷信だろ〜?」

竜人の子供B「兄ちゃんそんなことも知らね〜の?」

竜人の子供C「でも突貫隊ってちょっとかっこいくない?」

アッシュ「ちなみに子供はダメだ! 冒険は危険だからな!」

竜人の子供たち「ええ〜〜!?」

 ワーワー ブーブー


フメイ「あ、アッシュだ」

クロシュ「わあ」

妖精「古代都市突貫隊……情報収集は終わったんだろうか」


アッシュ「お、昨日ぶりだな! どうだ、そっちは」

妖精「道探し中だよ。なんか面倒事に巻き込まれそうだけどね」

アッシュ「ならお前たちも古代都市突貫隊に入らないか!?」

妖精「何が『なら』なのか全くわからないんだけど……」

アッシュ「安心しろ! 俺がいるからには、仲間は誰一人死なせや……死なせや……」

アッシュ「」

フメイ「固まった」

クロシュ「しなせや?」

妖精「………死なせや、何?」

アッシュ「…………冒険に死と敗北は付き物だ!!!! 覚悟のある奴だけ来い!!!!」

妖精「ええ……」

アッシュ「確かに俺は、今までの冒険で既に何人もの仲間を失っている!! だがそれが何だ!! 奴らはロマンに殉じて死んでいった真の冒険者だ!! 俺は、あいつらの魂を古代都市へ連れて行くんだ!!! 行かなきゃならねえんだ!!!」

フメイ「ろまん……」

妖精「格好良いこと言ってるけど、私たちは古代都市に用事があるわけでもないしなあ……」

クロシュ「……でも、かわいそう……。いっしょに、行ってあげる……?」

妖精「危ないからだめ。もし行くにしても事前準備は必須って話だったでしょ」

クロシュ「んゅ……」

妖精「まあそういうわけだから、アッシュも命を大事にしなよ。行くならちゃんと事前調査と準備を徹底してね」

アッシュ「フッ……もちろんだ。もう俺の身を案じてくれる奴なんてお前たちくらいしかいないからな。助言はしっかり聞くぜ」

 □目的も準備もない状態では坑道に入れません

 ◇
173 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 22:54:56.83 ID:z5t+/G590
―竜神村 滞在3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
174 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 22:55:41.33 ID:z5t+/G590
―ダウンの家

 ガタガタ ガタガタ
 窓の外に見える猛吹雪「」ビュオオオオオオ――


クロシュ「わ……」

フメイ「真っ白……!」

聖女「あの時の猛吹雪みたいです……」

セイン「予報通り、か」

妖精「そうだね……。こりゃ確かに外には出られなさそうだ」


窓の外を見つめるリュアン「……」

リュアン(……真っ白……)

リュアン(いっそ、この白で……世界の全てが包まれてしまえば……いいのに……)

リュアン(私……やっぱり、デロデロが正しいって……思い始めてる……)

リュアン(でも……クロシュちゃんたちを、裏切りたくないよ……)

リュアン(私……どうしたら……)


竜神村滞在3日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(猛吹雪続行)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 22:57:09.35 ID:upZDyBDLO
クロシュとリュアン、あったかい料理作りに挑戦
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 23:01:12.25 ID:yKdgs3lC0
持っている魔導書を読んで座学
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 23:07:59.92 ID:A5/o8IHz0
この地域の古い伝承について調べる
178 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/07(土) 23:17:25.94 ID:z5t+/G590
というわけで本日はここまで。次回はクロシュとリュアンのあったかクッキング編、久しぶりの座学編、地域伝承について調べてみよう編です

レインさんとダウンさんとお話をしたり、ソフィア・ロスチャイルドなる新たなるロスチャイルドの名を聞いてしまったり、メアリー氏がリュアンちゃんのデロデロ勧誘を始めてしまったり、レインさんにフレメアさん宛の手紙を書かされてしまったり、勇者サインの真意について考えるお話をしたり、古代都市突貫に逸るアッシュ氏の誘いを断ったり、猛吹雪に見舞われて外出できなくなったりしました
猛吹雪の日は、暖かい家の中でゆっくり暮らすのが良いとされる。あかちゃんスライムもまた、こんな日はあったかいごはんを食べて寝るのが良いと考え、最近元気のないリュアンちゃんを料理に誘うのであった――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 23:28:44.07 ID:b6mgLwPNo
クールお姉さんがベタ惚れなの良いよね
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 01:15:30.48 ID:wyaDLqQgo
おつ
外へ異変探しに行きたいけど吹雪が続く…
悪い流れになる前にリュアンのケアもしておきたい所だ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 09:53:59.08 ID:G4ZKvVhZo
こっちは悪そうなロスチャイルド
182 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 17:13:30.83 ID:DPWmJtQ10
レインさんは誰に対してもツンツンツンですが、勇者サインさんに対してだけはデレデレデレだったそうです。そしてその影響は現在も尾を引いており、レイン氏による悪逆非道なテロ行為はその辺りの感情に根ざしたものであるという分析もあります。かわいそうと思う人もいますが、彼女の八つ当たりじみたテロリズムによって被害を受けた人々にとってはたまったものではないかもしれません

猛吹雪に引き続き、次は吹雪の予報となってしまったようです。吹雪は猛吹雪よりはましなので、村の中でなら外出も可能です。天候によって行けるところと行けないところがあるため、その日の状況によってやることを考えるのも良いかもしれません
リュアンちゃんは放っておくとやっぱり真の正しい世界こそ真の正しい世界でした!とメアリーちゃんに説得されてしまうため、それを阻止したい場合はお話をしたりお話を聞いてあげたりするのが良いでしょう。レインさんに正面からぶつかり合ってみるのも一つの手ではあるかもしれません

ロスチャイルドは悪名高い家系のため、その力・名声に比例するように恨み・憎しみを向けられることもあるようです。全てのロスチャイルドが悪しき者というではありませんが、そのように思われてしまうのは仕方のないことでしょう。そしてソフィア・ロスチャイルドが悪しき者であるかどうかは今のところ闇に包まれています。どのような者であるかわからない以上、警戒に警戒を重ねていくのが良いと言えるかもしれません
183 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 17:15:34.03 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 客室

 ガタガタ
 窓の外「」ビュオオオオオオ――

窓の外を見つめるリュアン「……」


クロシュ「リュアンちゃん」ヒョコ

リュアン「わっ……クロシュちゃん? どうしたの?」

クロシュ「えっとね……今日のごはん……わたしたちの、分から……出すんだって……」

リュアン「そうなんだ。ずっと貰いっぱなしってわけにはいかないよね」

クロシュ「それで……ごはん、作るのも……わたし、やりたい……!」

リュアン「えっと……クロシュちゃん、料理できるの?」

クロシュ「わたし……味見、できる……!」

リュアン「あ、味見……」

聖女「それならリュアンさんもクロシュさんと一緒にお料理をしてみるのはどうでしょう?」ヒョコ

リュアン「聖女さん」

聖女「私も最低限の技術は身につけているので、必要に応じてお手伝いできます。どうです?」

リュアン「わ、わかりました……。私も、お料理はあんまりやったことないですけど、やってみます」

 *

―ダウンの家 台所

ダウン「ここにあるものは自由に使っていいわよぉ。食材も遠慮なく使ってね」

リュアン「あれ? えっと、今日は私たちの持ち物から出すんじゃ……?」

ダウン「一応そういう取り決めになってるけど、せっかくこの竜神村でお料理するんですもの。現地の特産品を使うのも楽しいと思うわぁ」

リュアン「……ありがとうございます。それじゃあ……考えさせていただきます」


フメイ「今日はクロシュとリュアンがごはん担当?」

セイン「そうみたいだ」

聖女「もしお二人が困っていたら、お手伝いしてあげてくださいね」

フメイ「ん。フメイ、丸焼きできる」

セイン「僕も……食材を切るくらいならできる。以前イリスに教えてもらった」

妖精「そういえばそんなこともあったねえ。私は人間用の料理じゃできることないし、大人しく見守ってようかな」

メアリー「……私も、今は手を縛られていて何もできないので……静かにしております……」


↓1コンマ リュアンの料理ポテンシャル
01-00 数値が大きいほどすごい

↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 17:18:13.74 ID:8XEmLXoZO
ケモノ肉ユキタニシ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 17:40:57.78 ID:wyaDLqQgo
ヤマイモ カビチーズ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 17:42:16.87 ID:G4ZKvVhZo
ワカサギ 星の粉
187 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 20:34:21.96 ID:DPWmJtQ10
 ケモノ肉「」
 ユキタニシ「」
 ヤマイモ「」
 カビチーズ「」
 ワカサギ「」
 星の粉「」

リュアン「えっと……この食材なら……レシピの本に……」ブツブツ

クロシュ「?」

リュアン「よ、よし……! クロシュちゃん、お手伝いお願い……!」

クロシュ「ん!」

 *

 トントントントン グツグツグツ…

 雪山魚介グラタン「」ポン!

クロシュ「わあぁ……!」キラキラ

リュアン「ふう……な、なんとか形になりました……!」

聖女「グラタン……!! リュアンさん、本当に料理したことないのですか!?」

リュアン「す、少しはあります。でも、ほとんどは本で読んだ知識で……。実際の味がどうかは、まだ……」

フメイ「……いいにおい……!」

妖精「この見た目と香りで味だけが悪かったら逆にすごい」

 *

 モニョモニョ モグモグ

スライムクロシュ「〜〜♪」モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
セイン「……♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ

聖女「やはり美味しいです……! ヤマイモとチーズが溶け込んだ風味豊かなとろみに、お肉とお魚と貝の力強い味わい……! そしてこのほのかな甘味は――」

リュアン「星の粉を少々……。どんなお料理にも合うとお聞きしていたので、少しだけ加えてみました」

妖精「本当に美味しい。これでほとんど未経験なら、料理人になれるんじゃない?」

リュアン「おだてないでください……。たまたま、今回の食材を上手に使えるレシピを知っていただけですし……」

ダウン「でも普通は初めてでここまでやれないわ」


リュアン「……」チラッ

 空席「」
 手つかずのグラタン「」ホカホカ

リュアン「……」

ダウン「レインちゃんならいつも一人で食べてるわぁ……。お姉ちゃんとも一緒に食べてくれないの……」

リュアン「……そうなんですか」

ダウン「……あの子の分は、クロシュちゃんたちに食べてもらえるかしら……? せっかく作ってくれたんだもの、温かいうちに食べなきゃもったいないわ……」

リュアン「……」

 手つかずのグラタン「」

リュアン「……いえ……それなら、冷めないうちに持っていってあげてください。クロシュちゃんたちのおかわりは、別に作ってありますから……」

ダウン「……いいの? それじゃあ……そうさせてもらうわね」

リュアン「いえ……」

ダウン「……ありがとう」

 *
188 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 20:36:17.54 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 レインの部屋

 コンコン

レイン「……」

ダウン「入るわね」ガチャッ スタスタ

レイン「勝手に入らないでくれる?」

ダウン「はいはい、すぐ出ていくわ……。これ……温かい内に食べてね」スッ

 雪山魚介グラタン「」ポン

レイン「……? 誰が作ったの? これ」

ダウン「あら、一目で私じゃないってわかったの? うふふ、いつもよく見てくれてるのね。嬉しいわぁ」

レイン「誰が作ったの?」ジロ

ダウン「はいはい……今お泊りしてるリュアンちゃんって子よ。あなたとは一言も話していないから覚えてないと思うけど」

レイン「……私を露骨に避けている銀髪の少女か」

ダウン「覚えてたの」

レイン「同じ家にいるのよ。当たり前でしょう」

ダウン「……ねえレイン……あなた、あの子に何をしたの?」

レイン「さあ。恨まれるようなことは数え切れないくらいやってるもの。いちいち覚えてられないわよ」

ダウン「……謝りましょう? お姉ちゃんも、一緒に頭を下げてあげるから……」

レイン「あの少女に何をしたのかもわからないのに、形だけ謝って何の意味がある」

ダウン「……」

レイン「そもそも私は、私自身の罪について誰かに赦しを乞う気など一切ないわ。これまでも、これからもね」

ダウン「レインちゃん……」

レイン「だからこのグラタンも受け取れない。作り手に返して来て」

ダウン「……でも……それでもあの子は、あなたに、グラタンを差し出したのよ。それが……どれほどの葛藤と勇気を要することだったか……」

レイン「……」

 雪山魚介グラタン「」

ダウン「……冷めてしまうわ」

レイン「……わかったわよ。食べてあげる……この厳寒下で食料を粗末にする趣味もないし」カチャ

 パクパク…モグモグ…

ダウン「……美味しいでしょう?」

レイン「………フン。姉さんより料理上手なんじゃない?」

 *

―ダウンの家 リビング

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

フメイ「ふー……おいしかった」

セイン「ああ。おいしかった」

妖精「リュアンやるなあ。こんなに料理上手だったなんて」

聖女「ふふ……これからはリュアンさんにもお料理を手伝ってもらいましょうか」

リュアン「え、あ……ええ、と……。はい……」

 ☆おいしい料理を食べて元気になりました
  明日の終わりまで余剰満腹度+3、戦闘コンマ+5、星属性◯

 ☆レインとダウンからの評価が少し上がりました

 ☆リュアンの精神状態が少し上向きました

 ◇
189 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 20:37:16.64 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家

 窓の外「」ビュオオオオオ――


妖精「相変わらず外は猛吹雪だ……。今日は一日中こんな感じかなあ」

聖女「ですね……。こんな時は……以前イリスさんに買っていただいた魔導書を更に読み深めましょう!」

 運命変転の魔導書「」ポン

妖精「実際どう? 上手く使えそう?」

聖女「……一応、全文を読んではみましたが……内容を理解できない箇所もけっこうありまして。もう一度最初から読み直してみようかと」

妖精「わあ……まあがんばって。運命に関する魔法なんて全然わからないから、私は応援しかできないけど……」

聖女「ふふ、ありがとうございます。がんばります!」



フメイ「……」

 炎スライムの秘伝書「」ポン

セイン「フメイ、その本は?」

フメイ「秘伝書。もう大体わかった」

セイン「そうなのか」

フメイ「んー……セイン、ちょっと付き合って」

セイン「?」

フメイ「この猛吹雪なら、火事を起こす心配もないでしょ」

セイン「戦闘訓練か。わかった」



リュアン「……」

 光属性の中級魔導書「」

クロシュ「……光の、本……?」

リュアン「うん。イリスさんに買ってもらった本。もう大体読み込んじゃった……」

 リュアンの指先に灯る光「」ポウ―

クロシュ「わあ……」

リュアン「けっこう、できるようになった気がする。だけど……いまいち、わからないこともあって……」

クロシュ「そうなの?」

リュアン「うん……。私、普通の光属性とはちょっと違うのかなあ……」

クロシュ「?」

リュアン「……もう一回読み直してみる。今は……外には出られないし」

クロシュ「うん!」


↓1コンマ
01-15 フメイ  特殊+1 [1/3]
16-30 リュアン 特殊+1 [1/3]
31-45 聖女   特殊+1 [1/3]
46-55 フメイ  特殊+2 [2/3]
56-65 リュアン 特殊+2 [2/3]
66-75 聖女   特殊+2 [2/3]
76-80 フメイ  特殊+3 [3/3]
81-85 リュアン 特殊+3 [3/3]
86-90 聖女   特殊+3 [3/3]
91-98 フメイ・リュアン・聖女 特殊+3 [3/3]
99-00 ???
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 20:39:54.28 ID:+pWZXmyDO
191 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 21:10:14.69 ID:DPWmJtQ10
 光属性の中級魔導書「」ペラッペラッ

リュアン「……」

リュアン(やっぱり……私の光属性、この本に書いてあるのとはちょっと違うような……)

リュアン(考えすぎかなあ……)

 ☆リュアンが自属性への理解を進めました[1/3]

 ◇

―ダウンの家 リビング

 窓の外「」ビュオオオオオオ――


妖精「リュアンと聖女は真面目に勉強中で、フメイとセインはこの猛吹雪の中戦闘訓練を始めちゃった……」

クロシュ「……」

妖精「私たちは……どうしよっか?」

クロシュ「……わたしたちも……本、読む……?」

妖精「今特別に読みたい本はないかなあ……」


ダウン「あら、本を読みたいの?」ヒョコ

妖精「ダウン。まあ、ちょっとやることがなくてね」

ダウン「猛吹雪だものねえ。よおし、それじゃあ蔵書室にご案内して差し上げましょう」

妖精「蔵書室! そんなのがあるの!」

ダウン「ええ。この村で一番たくさんの本を所蔵してる家というのが、何を隠そうここなの!」

クロシュ「わあ!」

ダウン「フフ、まあそもそも竜神村では本を読む習慣があんまりないから当然なんだけどね。回覧板はあるのにね」

妖精「なるほど……。じゃあダウンが趣味で集めた本ってこと?」

ダウン「概ねそうね。この村に時々来る行商人から買ったり、私自身が個人的に綴ってみたものだったり。私以外にはアインズちゃんくらいしか読む人もいないんだけどねえ」

クロシュ「アインズさん!」

ダウン「フフ、もう会ってるみたいね。あの子、竜なのに勉強熱心でかわいいのよ! ここに本を集めてるのも半分くらいはあの子の為みたいなとこがあるかもしれないわ」

妖精「へえ〜、竜なのに勉強熱心……」

ダウン「そして今日のダウン図書館はクロシュちゃんと妖精さんの為に開館しましょう。ささ、こちらです〜」スッ


 地下への階段「」ポン


↓1コンマ 調べた伝承
01-60 巨神と竜神の大決戦
61-90 古ドワーフ帝国の繁栄と衰退
91-00 福神と禍神
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 21:11:48.26 ID:qaOgVwx/0
193 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 22:02:31.38 ID:DPWmJtQ10
かつて世界には、大きな大きな体を持つ巨人の神と、大きな大きな体を持つ龍の神がいた。

巨人の神は、繁栄と存続、そして泰平を。龍の神は、破壊と再生、そして闘争を。それぞれ司っていた。

巨人の神と龍の神は、考え方の違いから大規模な衝突を引き起こした。その戦いの中で、山が生まれ、谷が生まれ、川が流れた。

やがて戦いは終わり、傷付いた神々は現世を去った。

地上には、祝福なき命だけが、遺された。



注釈1:竜神村で祀られている竜神とは、この龍の神である可能性が高い。竜神村の平穏を尊ぶ様子を見るに、龍神の遺志は民に受け継がれなかったのかもしれない。

注釈2:巨人の神についての神話・伝承は、古ドワーフの支配圏だった地域の遺跡から発見されることが多い。

注釈3:龍神を祀る竜神村と、巨神を祀る古ドワーフ帝国がかつて存在した大山脈は、この二つの神が同時に祀られている珍しい領域である。

注釈4:巨神と龍神が衝突して生まれた山、谷、川とは、大山脈のことではないかと考えられる。

 ◆

 本『巨神と龍神の大決戦』パタン

クロシュ「わあ〜……」

妖精「へえ〜……巨神と龍神の話は私も聞いたことがあったけれど、大山脈との関連は初めて聞いたな……」

ダウン「うふふ、神話とか伝承って調べてみると面白いのよ。もっと読んでかない?」

 時計「」カチ コチ

妖精「いや、今日はこれくらいにしておくよ。そろそろ夜になるし」

ダウン「あら本当! 夜ごはんの支度に取り掛からなきゃ! お昼は美味しいグラタンを食べさせてもらったから、私も負けてられないわぁ〜」


 ☆巨神と龍神の伝承について知りました

 ◆
194 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 22:03:59.51 ID:DPWmJtQ10
―竜神村 滞在4日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
195 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 22:04:28.59 ID:DPWmJtQ10
―朝
 ダウンの家 客室

 窓の外の吹雪「」ヒュオオオオオ――…


聖女「まだ吹雪いていますが……昨日に比べるとかなり治まりましたね」

妖精「そうだね。これなら家の外には出られそうだ」

フメイ「でも、村の外には出るなって。ダウンが」

セイン「ここは地形によって風と雪の影響を受けにくい。村の外はまだ猛吹雪なのかもしれない」

リュアン「……クロシュちゃん、村の外には出ちゃだめだよ?」

クロシュ「うん」


竜神村滞在4日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪により村外での行動不可)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 22:05:04.02 ID:glZjh5Nk0
村の住民にダークヒーローイリスの英雄譚を語る
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 22:05:07.17 ID:G4ZKvVhZo
フェルメール著作を以てメアリーとクロシュヴィア談義で仲良くなろう
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 22:06:38.71 ID:zla3+UF0O
ダウンフォールの目を開かせる
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/08(日) 22:11:49.22 ID:yu+nK3YSo
リアルな吹雪く天気だ……
200 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 23:57:01.33 ID:DPWmJtQ10
―竜神村 広場

 吹雪「」ヒュオオオオ――

クロシュ「」キョロキョロ

妖精「まだ吹雪いてるし、外に出てる住民はほとんどいないね」


アッシュ「お前たちか! 昨日は大丈夫だったか?」ヌッ

クロシュ「アッシュさん!」

ヴィトナ「無事だったか」ヒョコ

妖精「ヴィトナ! あなたたちも大丈夫だった?」

アッシュ「おう!」

ヴィトナ「私たち、寒さに強い。心配無用」

 *

アッシュ「つーわけで今日も隊員の勧誘と情報収集をと思ってたんだが……この雪じゃ住民も外に出ねえよな」

ヴィトナ「?」

アッシュ「ヴィトナちゃんも、古ドワーフ坑道突貫部隊に入隊しないか?」

妖精「名称変わってない?」

アッシュ「気にするな! 報酬の肉は弾むぞ!」

ヴィトナ「む……。だが、坑道への深入り、ダメ。掟で決まってる」

アッシュ「マジか……ボレアスルクスの掟にも坑道には入るなって決まってるのかよ」

妖精「それだけ危ないってことなんだろうね」

アッシュ「よし……ますます燃えてきたぜ! 例え一人でも俺は行くぞ!」

妖精「まあ……無理はしないようにね」

 *

アッシュ「しかし今日は子供たちもいねえし、困ったな……。山外の英雄譚でも話してやろうと思ってたんだが」

妖精「山外の英雄譚?」

アッシュ「おう! お前たちは知ってるか? 世界を救った伝説のダークヒーローの物語を!」

クロシュ「わ……!」

妖精「あ、ああ……まあ、知っているというか……」

アッシュ「知ってるなら話が早ぇ! 俺は孤高の冒険者だが、ダークヒーローにもリスペクトを持っている!」

妖精「そうなんだ……」

アッシュ「せっかくだし今日話す予定だった英雄譚を聞いていけ! 相手がいなっきゃ話すもクソもねえからな!」

ヴィトナ「私は群れに戻る。皆、元気で」シュタッ

妖精「あ、ヴィトナ逃げた……」
201 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 23:57:29.24 ID:DPWmJtQ10

アインズ「そこにいるのは……クロシュか。昨日は大丈夫だったか?」スタスタ

クロシュ「アインズさん! うん!」

妖精「あなたがアインズ?」

アインズ「そうだ」

アッシュ「お、アンタが噂の灼髪美人か! 丁度良い、ダークヒーローの英雄譚を聞いていけ!」

アインズ「ダークヒーロー……?」

 *

アッシュ「――そしてダークヒーローは、同胞たる人間を殺して、魔族国の自由と尊厳を取り戻したんだ……。誰にも見せられない哀しみの涙を、ぐっと呑み込んで……」

妖精「……」

クロシュ「……」

アインズ「そんなことが……」グッ

アッシュ「……というのが、ダークヒーローイリスが一番最初に登場したエピソードだ。魔族革命は現実に起きたことだし、イリスも実在の人物だって話だぜ」

アインズ「……ダークヒーローイリス、か」

アッシュ「今どこにいるかはわからないらしい。最後に世界を救った後は、故郷に帰って穏やかに暮らしているとも、愛と平和の為に再び戦火に身を投じたとも、人知れず世界を救う為に戦い続けているとも言われている」

アインズ「……会ってみたいな」

 ◇
202 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 23:58:07.11 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家

 ペラッ ペラッ

本を読むダウン「……」


フメイ「……」ジー

セイン「……フメイ、どうした?」

フメイ「……ダウンって、いつも目を閉じてるよね?」

セイン「……そういう風に見えるだけじゃないか?」

フメイ「絶対閉じてる。まぶたがピタッてくっついてるもん」

セイン「そうか……よく見ていなかったから気付かなかった」

フメイ「でも今、本を読んでる」

セイン「ああ」

フメイ「……本を読んでるってことは……目を開けてるはず」

セイン「確かに、目を開けなければ本は読めない」

フメイ「よおし……今なら、ダウンがどんな目なのか、確かめられる……!」トコトコ

セイン「……止めた方が良いだろうか」


本を読むダウン「……」

フメイ「……」ソロリソロリ


フメイ(横から……ダウンの顔を覗きこんじゃえ)


フメイ「……」ジッ

フメイの方に振り向いて糸目で微笑むダウン「」ニッコリ

フメイ「んわっ!?」コテッ

ダウン「も〜、フメイちゃんたら……。淑女のお顔を無遠慮に覗き込むなんて、お仕置きが必要かしら?」

フメイ「フメイ、悪くない! ただ、見ただけ……!」

ダウン「……もし私が、見た者を全て殺す死の魔眼の持ち主だったら……どうするの?」

フメイ「!?」

セイン「……そんな魔眼の持ち主なのか?」スッ

ダウン「フフ、冗談よ。でもね……普段閉じられている目には、そういう禁忌が内包されていることもあるの。好奇心に釣られて迂闊に覗き込んじゃだめよ?」

フメイ「むー……」

セイン「……すまなかった。フメイも、謝ろう」

フメイ「ごめんなさい」ペコリ

ダウン「ふふ、わかればいいの!」


フメイ「……でも、本読んでる時って、開けてるの?」

ダウン「どっちだと思う?」

フメイ「んー……閉じてる!」

ダウン「答えはぁ……秘密!」

フメイ「え〜!」

 ◆
203 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/08(日) 23:59:43.03 ID:DPWmJtQ10
―ダウンの家 客室

 窓の外の吹雪「」ヒュオオオオオ――


メアリー「……やることがありません。何もしないでいるのは、楽ですが……つらい……」

 ガチャッ

クロシュ「メアリーさん!」

リュアン「メアリーさん、こんにちは……」

聖女「お邪魔します……ていうのはおかしいでしょうか」


メアリー「……こんにちは、皆さん。本日はどういったご要件で……?」

クロシュ「これ……!」スッ

 本『クロシュヴィア伝説』ポン!

メアリー「えっ……? これは……クロシュヴィアの……画集……?」

クロシュ「うん! えっと、フェルメールちゃんが……作ったんだって……」

メアリー「フェルメール……なるほど。納得できます」

聖女「……デロデロ教内でも、フェルメールさんの評判はそのような感じだったのですか?」

メアリー「そうですね。特に害はなかったので放っておかれていました」

リュアン「そ、そうだったんですか……」

メアリー「ついでに伝えておきますが……我々の活動は、団体としてのデロデロ教は関わっておりません」

聖女「……やはりそうですか」

メアリー「はい。デロデロ教にそのような組織力はありません。彼らただ、救いを求めて導師の元に集っただけの哀れな力なき者たちなのですから……」

リュアン「では……メアリーさんのように、クロシュヴィア様と一緒に動いているのは、極少数……?」

メアリー「そうです。構成員はデロデロ教の導師であった者が主ですが、全くデロデロ教と関わりのなかった者もいます」

クロシュ「そうなんだ……」

メアリー「それで……その本を、どうするのですか?」

 本『クロシュヴィア伝説』

クロシュ「あ、うん! えっと……いっしょに……読む?」

メアリー「私に拒否権はないと思うのですが……。では、一緒に読みます」

クロシュ「ん!」

 *
204 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/09(月) 00:00:11.10 ID:xki7YslB0
 本『クロシュヴィアちゃんはとても尊く美しく可愛らしい。あまねく民草を照らす導きのデロデロである――』
 挿絵『クロシュヴィアちゃんの寝顔』
 挿絵『椅子に座るクロシュヴィアちゃん』
 挿絵『演説するクロシュヴィアちゃん』
 挿絵『温泉入浴クロシュヴィアちゃん』
 挿絵『ごはんを食べるクロシュヴィアちゃん』
 挿絵『空を飛ぶクロシュヴィアちゃん』
 挿絵『フェルメール王女に抱っこされるクロシュヴィアちゃん』
 挿絵『クロシュヴィアちゃんとお友達のクロシュちゃん』

メアリー「……すごいですね。これは」

クロシュ「んへへ……」

聖女「ふふ、かわいらしいですよね」

リュアン「……こうして見ると……確かに、かわいらしさを感じますけど……」

クロシュ「メアリーさん……クロシュヴィアちゃんのこと、好き……?」

メアリー「……私などが、好意を抱いて良い存在ではありません」

クロシュ「ほえ……?」

メアリー「そもそも……好意とは、期待や執着と言った害悪に容易に転じ得る、危険な感情です……。私たちは……何に対しても、好意を抱くべきではない……と考えています……」

聖女「それは……確かに、そういう負の側面は無視できませんが……。何をも愛しく思わずに生きていくなど、難しすぎますし……そもそも、不可能ではないですか」

メアリー「……はい。不可能です。だから……この世界では、いつまでも悲劇が繰り返され続ける……」

クロシュ「……」

メアリー「フェルメールは……最後に、デロデロを正しく理解したそうですね……。彼女は……その後、どうなりましたか? 愛していたクロシュヴィアに裏切られたと感じて、怒りましたか……? それとも、クロシュヴィアの言う事は絶対だと、自ら傀儡に成り下がった……?」

クロシュ「……どっちでも、ない……。フェルメールちゃん……クロシュヴィアちゃんと、お話……したいって……」

メアリー「……!」

聖女「……フェルメールさんは……デロデロ番号マイナス1番であると同時に、オリシン王国の王女として生きていく決意を、お固めになりました。メアリーさんの危惧するような……かなしいことには、なりませんでした」

メアリー「……そう、だったのですね。それならば……良かったです」

クロシュ「うん……」

メアリー「……すみません。フェルメールのことを、侮っていたようです」

クロシュ「ん……フェルメールちゃん……すごい……!」

メアリー「……」


リュアン(フェルメールさんは……自分で、何が正しいかを考え続ける道を、選んだ……。クロシュヴィア様への愛に、振り回されず……自分の意志を貫いて……)

リュアン(……でも、じゃあ……やっぱり、愛は害悪……?)

リュアン(私が……シノホシを許せないでいるのは……愛してくれた人を、殺されたから……)

リュアン(……許せないことは、悪いこと? 許すことが正しい?)

リュアン(………もっと……ちゃんと、考えなきゃ……。本当の……正しさを……)


 ☆メアリーからの評価が少し上がりました

 ☆リュアンが思考が進みました

 ◆
205 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/09(月) 00:17:10.65 ID:xki7YslB0
というわけで本日はここまで。次回は竜神村滞在5日目、またしても猛吹雪となってしまいました

落ち込むリュアンちゃんと一緒にあったかグラタンを作って食べ、あたたかなひとときを過ごす一行。そのグラタンは寂しがりのエルダーサキュバスにも届けられ、その胃袋へと収まったのであった。罪深きエルダーサキュバスは、そのグラタンのぬくもりに何を思うのか。若き旅人リュアンは、憎しみを抑えて考えを深めていく――

そして明かされる古代の神々による大決戦神話。巨人たる神と龍たる神は、激しい戦いの果てに地上を去った。あかちゃんスライムは太古を駆け巡った迸りに圧倒され、歴史のすごさを思い知る。全ては過ぎ去りし過去のことであった――

そしてアッシュ氏からダークヒーロー譚を聞いたり、フメイさんがダウン氏のおめめの真実に辿り着けなかったり、メアリーさんとクロシュヴィア談義やフェルメール談義をして考えを深めたりしつつ、天候は巡る。猛吹雪は吹雪となり、そしてまた猛吹雪へ――

それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日の予定です。よろしくお願いいたします
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/09(月) 00:43:43.28 ID:fja8fx0jo
ダウンさんは妹より秘密主義なのかもしれない
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/09(月) 01:14:49.69 ID:3PmD48Lbo
おつ
うーむ一向に天候が良くならない…
今はリュアンの心のケアに専念かなぁ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 11:13:52.39 ID:a/KEeI0Co
思ったよりやべー絵本
209 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:54:35.18 ID:mOdMmeIn0
ダウン氏が秘密主義者かどうかは今のところはっきりしていませんが、なんでもあけすけにお話するタイプの方ではないかもしれません。ダウン氏の目がどのような目なのかは今のところ闇に包まれていますが、本を読んでいる最中に目を開けているかどうかも実のところ闇に包まれています。フメイちゃんはまだ少し気になるようです

コンマの狙い撃ちでもしない限り、悪天候になる確率は約1/3くらいのようです。3日連続で悪天候が続くのは運が悪いとしか言えないかもしれません。大山脈の天気は荒れやすいそうです
リュアンちゃんはグラタンを作ったり食べたりしたことで少し持ち直したと言えるかもしれません。とはいえまだ完全に健康になったとも言えないため、何かしらの働きかけを行えばより良いかもしれません

フェルメール氏が描いた本はクロシュヴィアさんについてたくさんのことが書かれているそうです。しかしクロシュヴィアの真意に迫る部分についてちゃんと書かれていないという指摘もあります。この本が書かれた当時フェルメール氏はデロデロのことを正しく理解できていなかったため、そのような内容になってしまったのかもしれません
210 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:55:00.83 ID:mOdMmeIn0
―竜神村 滞在5日目 天候:猛吹雪

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
211 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:55:36.71 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 客室

 窓の外の猛吹雪「」ビュゴオオオオオオ――…


スライムクロシュ「〜〜…!」モニャニャ

フメイ「また猛吹雪に逆戻りしちゃった……」

セイン「今日も外には出ない方が良さそうだ」

妖精「そうだね……大人しくここのお世話になるしかない。幸い蔵書室も開放してくれたから、読みものには困らないよ」

聖女「もし都合が合えばダウンさんやレインさんとお話してみるのも良いかもしれませんね」

リュアン「……そうですね。お話……」


竜神村滞在5日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(猛吹雪続行)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 14:57:02.17 ID:ipTxa2TT0
妖精、クロシュに絵本を読んであげる
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 15:04:56.14 ID:5eO28+gqO
血分身フレメアが手紙の返事を持ってきたので読む
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 15:11:34.53 ID:h8cQiBWPo
リュアン&聖女とレイン&ダウンの四者面談
215 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 17:00:20.54 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 蔵書室

 本棚「」 本棚「」
 本棚「」 本棚「」

クロシュ「」キョロキョロ

妖精「魔導書、歴史書、文学、絵本……いろいろあるね。クロシュは何を読みたい?」

クロシュ「ん……えと……何が、いい……?」

妖精「そうだなあ……私たちは本の国オリシンを通って来たわけだから、せっかくならオリシンにも置いてないような本が良いかもね」

クロシュ「そうなの?」

妖精「うん。世界中の本を所有すると言われるオリシンにもない本なんてほとんどないんだけど、例外もある。例えばこれとか」スッ

 絵本『サキュバスのおんがえし 著:ダウン・フォール』ポン

クロシュ「わ!」

妖精「ダウンが書いたらしい本もけっこうあるみたい。オリシンといえど個人が書いた本までは集められないだろうからね」

クロシュ「ダウンさん、絵本、すきなのかな……?」

妖精「さあ……。他にはダウンが書いたらしき魔導書とかもあるみたい」

クロシュ「わあ……」

妖精「でも流石にエルダーサキュバス向けの魔導書なんて私たちが読んでも仕方ないからね。絵本でも読んでみよっか」

クロシュ「うん」


↓1選択 どれを読む?
1.サキュバスのおんがえし
2.泡と消ゆ
3.■■■■回死んだ■■■■■■■
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 17:04:31.16 ID:a/KEeI0Co
3
217 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:41:13.56 ID:mOdMmeIn0
妖精「……ん? この本……」

 古びた絵本『■■■■回死んだ■■■■■■■』モニョモニョ

クロシュ「……!」

妖精「これ……スライム文字!? でも……題名がほとんど塗りつぶされてる。著者名も書かれてない……」

クロシュ「……」

妖精「……読んでみよう。いい?」

クロシュ「……うん!」

 ◆
218 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:43:06.36 ID:mOdMmeIn0
 ―1―

 むかしむかし あるところに いっぴきの でろでろがいました。

 でろでろは みんなのことが だいすきでした。

 くさ き とり けもの さかな ひと かに かたつむり

 みんな みんな だいすきでした。

 でも

 みんな しにました。

 うまれたものは かならず しにました。

 でろでろが どれだけ いっしょうけんめい すくおうとしても

 れいがいなく しにました。

 やがて でろでろも

 しにました。

 *

 ―2―

 あるとき しんだでろでろは めをさましました。

 うまれかわって また でろでろとしてうまれました。

 でろでろは こんかいも

 いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。

 でも

 だめでした。

 けっきょく みんな しにました。

 でろでろも しにました。

 *

 ―3―

 あるとき しんだでろでろは めをさましました。

 うまれかわって また でろでろとしてうまれました。

 でろでろは こんかいも

 いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。

 でも

 だめでした。

 けっきょく みんな しにました。

 でろでろも しにました。

 *

 ―4―

 あるとき しんだでろでろは めをさましました。

 うまれかわって また でろでろとしてうまれました。

 でろでろは こんかいも

 いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。

 でも

 だめでした。

 けっきょく みんな しにました。

 でろでろも しにました。

 *
219 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:44:14.58 ID:mOdMmeIn0
 ―■―

 でろでろが なにもかも いやになり

 かぜとなって そらにとけていると

 したのまちから ふしぎなけはいを かんじました。

 でろでろが おりてみると そこには

 くろいあかちゃんのでろでろが すごいえを かいていました。

 だれもがすくわれる すばらしいえ でした。

 でろでろは はっとしました。

 このやりかたなら きっと うまくいく。

 みんなをすくって こんどこそ しあわせになれる。

 でろでろは くろいあかちゃんのでろでろに おれいをいい

 はりきって うごきはじめました。



 でも

 いままでに しんでいった ものたちは

 もう すくえません。

 くだけちって ほしにとけた たましいは

 もう もどりません。

 くろいまものにぶつかって きえさった いのちは

 もう かえりません。



 でろでろは こんかいも

 まにあわ
 (ここでこのページは破れ、後のページは全て落丁している)

 ◆
220 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:45:32.54 ID:mOdMmeIn0
―蔵書室

クロシュ「……」

妖精「こ、これは……一体……!?」

クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」

妖精「や、やっぱり……クロシュヴィアのことなの……!? この本に書かれているのは……!」

クロシュ「……」

妖精「ま、待って待って……。前にもこんな本があったよね。あれは確か……クロだ! クロの記憶が封じられた本! 大魔女が、魔王化したクロを魔王と分離する為に使われてた! でも……」

クロシュ「……クロシュヴィアちゃんは……魔王じゃない……。記憶も……ちゃんと、あると……おもう……」

妖精「だよね……。だからこれは、あれとはまた別の類の本……? 媒体も絵本だし……ううん、一体どういうことなんだ……」


ダウン「どうしたの? 何か変な本でもあった?」コツコツ

クロシュ「!」

妖精「あ、ダウン! えっと、この本なんだけど――」

 何も置かれていない机「」ガラン

ダウン「……? この本って、どの本かしら……?」

クロシュ「!?」

妖精「あ、あれ……!? クロシュ、あの本は……!?」

クロシュ「わ、わかんない」キョロキョロ アタフタ

ダウン「も〜、お姉さんを怖がらせようとしてるの? 悪い子たちね」

妖精「ち、違うんだよ! 本当に、スライム文字の本が……」

ダウン「スライム文字……私、今まで生きてきた中で一度も見たことないわよ?」

妖精「ええ……」

クロシュ「……」

 *

―ダウンの家 客室

クロシュ「……」

妖精「さっきの本……一体何だったんだろう……」

クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」

妖精「クロシュヴィア……デロデロ化を企んでる過激な奴だけど……ちょっと心配だね……」

クロシュ「うん……。でも……えっと……」

妖精「ん?」

クロシュ「あの本に……クロシュヴィアちゃんの、欠片……なかった、とおもう……」

妖精「そうなんだ。確かクロの本の時は、クロの因子があったんだよね。それがなかったってことは……クロシュヴィアとは無関係……?」

クロシュ「………わかんない」


妖精(……最後のページが破けていたのも気になる。間に合わない――と続きそうな書き方だったけれど……誰が、どんな意図で、あのページを破いたのだろう……)

妖精(後のページが全部落丁していたのも……意図的なもののように思える……)

妖精(ダウンが来て消失したのは……何者かが、私とクロシュだけに何かを伝えようとしたから、とか……?)

妖精(……何もわからない。考えるだけ無駄か……)

妖精(ひとまず、頭の片隅に置いておこう……)

 □謎の絵本?を読みました

 ◆
221 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:46:47.28 ID:mOdMmeIn0
―ダウンの家 庭

 猛吹雪「」ビュゴオオオオオ――


 溶ける雪「」ジュワワワ

フメイ「んー……」チリチリ

セイン「?」

フメイ「……フメイも、武器とか……持った方がいい?」

セイン「武器……剣や槍とかか?」

フメイ「あと……杖とか」

セイン「杖……」

フメイ「これ、見て」スッ

 木の杖「」ポン

セイン「木の杖……聖女のか」

フメイ「うん。借りてきた。大体の人は、杖使うと魔法が強くなるんだって」

セイン「そうらしいが……」

フメイ「だから、フメイもやってみる」

セイン「ああ、いいと思う」

フメイ「ん。見てて」
 木の杖「」スッ

フメイ「……」チリチリ
 赤熱する木の杖「」ジジジ

フメイ「やっ!」

 カッ!!
  ボンッ!!

 黒焦げの杖「」プスプス…

フメイ「あっ」

セイン「……」

フメイ「お、おかしい! フメイ、火の球撃とうとした! なのに爆発するし、球も出ないし……!」

セイン「……後で聖女に謝ろう。僕も一緒に頭を下げる」

フメイ「うー……」
222 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:47:24.20 ID:mOdMmeIn0
 バサッバサッ


セイン「!」シャキン

フメイ「敵?」

セイン「わからない。魔族の気配だ」


赤いコウモリ「」バサッバサッ


フメイ「わ、赤いコウモリ」

セイン「あれは……血か?」


赤いコウモリ「」バササッ

 手紙「」ヒュンッ
 セインの手「」パシッ

フメイ「手紙?」

セイン「手紙だ」


赤いコウモリ「」バサッバサッ


フメイ「あ、飛んでく」

セイン「手紙を届けに来ただけか」

 *

―ダウンの家 リビング

 手紙「」

レイン「……もう返事が来るなんて。よほど暇なのかしら」

フメイ「なんでレイン宛なの? 出したのクロシュなのに」

セイン「内容がほとんどレインの指示によるものだったからだろう」

レイン「悪かったわね、酔っ払いの戯言なんかに付き合わせて」

クロシュ「んーん!」

フメイ「それで、どんなこと書いてあるの?」

レイン「中身は、近況報告と、魔族国の亡命受け入れ体制の紹介……そしてあなたたちに迷惑をかけないように、というお願いね」

セイン「……言っては何だが、あの吸血鬼の手紙とは思えないな」

レイン「フリューゲル・バイオレットの入れ知恵……というより、代筆かもしれないわね」

セイン「なるほど……フリューゲルか」

レイン「言われなくともあなたたちに迷惑をかける気はないし、魔族国に亡命する気もないわ」

 ◆
223 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:49:20.46 ID:mOdMmeIn0
―夜
 ダウンの家 リビング

 窓の外「」ビュオオオオオ――


 紅茶「」ホカホカ
 どんぐりクッキー「」

ダウン「それで、次は日干ししたどんぐりをフライパンに――」

聖女「はい……! 日干ししたどんぐりをフライパンに――」メモメモ


 ガチャッ
  ガチャッ

レイン「……」

お風呂上がりリュアン「……」ホカホカ


聖女「あ……」

ダウン「あー……」


レイン「……言いたいことがあるなら、はっきり言え」

リュアン「……っ」


ダウン「ちょっとレインちゃん! どうしてそんな怖い言い方しかできないの!」

レイン「怖い言い方? あちらが勝手に怖がっているだけよ」

ダウン「も〜!」

レイン「……言いたいことも言えない弱虫なら、それでもいいわ。でも目障りだから私の視界に――」

リュアン「……大勢の人を死に追いやった冷酷な殺戮者を怖がるのは、おかしいですか」キッ

レイン「……フン、言えるじゃない」

リュアン「……私は……あなたに、大切な人を殺されました」

レイン「……だから、何?」

リュアン「……あなたは……どうして平気で、殺せるんですか? あなたも大切な人を……勇者サインさんを、失っているのに。喪う哀しみは、あなたも知っているはずなのに。どうして、ですか……!?」

レイン「……知らないわ。他人のことなんて」

リュアン「……自分さえ良ければ、他人なんてどうでもいいんですか」

レイン「そうよ。誰だってそうでしょう」

リュアン「違います!! 誰だって、あなたみたいに八つ当たりで大勢を殺す人にはなれない!!」

レイン「……お前……私を八つ当たりだと……?」

リュアン「そうじゃなかったら何なんですか!? 勇者サインさんが死んで、その哀しみをどうにもできなくて、自分より弱いものをなぶり殺して鬱憤を晴らしてる最低サキュバスでしょう!! 勇者サインさんが生きていたら、きっと討伐対しょ――」

 シャッ ガシッ

首を掴まれたリュアン「ぐえっ」

レイン「黙れ……!! 望み通り……この激しい鬱憤を晴らす為に、今ここでお前を縊り殺してやる!!」グググ


聖女「リュアンさん!!」

ダウン「レインちゃん!! やめなさい!!」
224 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:50:17.60 ID:mOdMmeIn0
レイン「うるさい! この小娘は、あろうことか私のみならずサインのことをも愚弄したのよ!! 絶対に生かしておくものか――」

リュアン「こ……殺しの理由すら、サインさんに、押し付けるんですか……!!」

レイン「貴様っ……!!」

リュアン「もし、天国が、あったとして……あなたみたいな、悪党が……サインさんと……再会できる、もんか……!!! だって、あなたは、地獄――」ギギギ

レイン「黙れェェェ!!!!」ググッ

  パヒュン――

セイン「……そこまでだ」ガシッ

レイン「あっ……さ、サイ――」


リュアン「――げほっがはっ、ごほっ……!!」ドテッ

聖女「リュアンさん! 大丈夫ですか!?」トテテッ

ダウン「すぐに手当をするわね!」トテテッ


レイン「ち、違うのよ、違うの……あいつが……サインのこと、悪く言って……」オロオロ

セイン「……落ち着け。僕はセインだ」

レイン「あっ……」

セイン「……どうしてこんなことになったのか、説明が欲しい」

ダウン「……私から説明するわ。レイン……大人しくしていてね」

レイン「……」


風呂上がり妖精「な、なになに!? 何の騒ぎ!?」ホカホカ

風呂上がりクロシュ「わわ……」ホカホカ

風呂上がりフメイ「なんか……面白いこと、あった?」ホカホカ

 *
225 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:50:46.68 ID:mOdMmeIn0

妖精「つ、つまり……リュアンとレインが口論をして、最終的にレインが手を出した、と……」

クロシュ「えっと……手を出した方、負けだから……レインさんの負け……?」

聖女「……まあ……そうかもしれません……」

レイン「……」ドンヨリ


フメイ「リュアン、ちょっとは気が晴れた?」

リュアン「えっ……あ、ええと……」

フメイ「シノホシ、嫌いなんでしょ。ミュージアで……酷いこと、したから」

リュアン「……」

セイン「……ん? 待ってくれ……リュアンが縁者を失ったというのは……」

リュアン「……はい。ミュージアの……シノホシ襲撃による大破壊で、飛んできた瓦礫が……」

セイン「………」


土下座するセイン「」バッ


リュアン「えっ!? えっ、えっ!? な、なんで……」

土下座セイン「……すまない。それは……僕のせいだ……」

リュアン「ええっ!?」

土下座セイン「あの破壊は……僕の力によるものだ」

リュアン「ど、どういう……」

妖精「そうだけど、違うの! 確かにあの破壊はセインの力によるものだけど……セインにあの力を使わせたのはシノホシの襲撃が原因だし、セインにあの力を持たせたのも元を辿ればカリス・ノーランドってやつが悪いんだ! あの件についてセインが悪いことは何もないんだよ、リュアン!!」

リュアン「は、はい……」

土下座セイン「だが……あれは、やはり僕の……」

妖精「セインは黙ってて!」

土下座セイン「……わかった」



ダウン「……あの子……似てるけれど、やっぱりサインくんとは違うのね」

レイン「……」

ダウン「サインくんなら……自分が悪いと思っても、土下座しなかったわ。謝ったら……相手が、思いっきり自分を恨めなくなるから、って……。不器用だったわよね……」

レイン「……そうね……」

ダウン「でも……あの子のように、正面から赦しを請うことも、弱さではないかもしれないわね」

レイン「………部屋に戻るわ」スクッ

ダウン「……ええ。今夜も冷えるから、温かくしてね」

レイン「……」スタスタ


リュアン「……」

レイン「……一昨日の、グラタン」スタ

リュアン「!」

レイン「………美味しかったわ……」スタスタ

 ガチャッ バタム…

リュアン「……」

 ◆
226 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:51:16.12 ID:mOdMmeIn0
―深夜
 ダウンの家 客室

ベッドに横たわるリュアン「……」

リュアン(シノホシの発足は、かつての王国による急進的な諸外国への侵攻や他種族排斥が原因だった……らしい)

リュアン(シノホシは元々、王国に滅ぼされたリーリアの元国王ザイルと、彼に率いられた僅かなリーリア民によって結成されたもの、なのだそう……)

リュアン(そして……王国も元は、他種族に虐げられ、怯えて暮らす小さな国だったのだとか……)

リュアン(力を得た王国が強行的に他種族を攻撃したのは、弱かった頃に植え付けられた他種族への恐怖心ゆえ……)

リュアン(…………)

リュアン(……悪いのは……シノホシ、カリス・ノーランド、王国、種族間格差……)

リュアン(どれかが、悪いわけではなく……どれもが、悪かったとも言える気がする……)

リュアン(どれか一つを恨むのは……違うかも……)

リュアン(でも、じゃあ、どうすればいい? やっぱり……恨みの感情を持つこと自体が、間違い……?)

リュアン(メアリーさんのように、自分の心を強く律して、デロデロを目指すのが正しさ?)

リュアン(考えれば考えるほど、世界のどうしようもなさばかりが浮き彫りになっていく気がする)

リュアン(でも……)

 ――レイン『グラタン……美味しかったわ……』

リュアン(……何もかもが、どうしようもないわけじゃ、ない……気もする……)

リュアン(もっと……考えよう。妖精さんと聖女さんなら、私よりいっぱい考えてきて、詳しいだろうし……)

リュアン(クロシュちゃんとフメイちゃんとセインくんは、私のこと、対等の友達と思って接してくれてる……)

リュアン(うん……がんばろう)


リュアン(……ところで、レインさんにはちょっと、酷いことを言っちゃったかも……)

リュアン(罪のない人をたくさん殺したとはいえ、彼女自身もすごく苦しんでいる。苦しんでいるのなら……やっぱり、救われて欲しいって、思う)

リュアン(機会があったら、謝ろう……謝らせてくれるかなあ)


 ☆リュアンのメンタルが復調しました

 ☆リュアンの思考が進みました

 ◆
227 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:57:46.19 ID:mOdMmeIn0
―竜神村 滞在6日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
228 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:58:21.95 ID:mOdMmeIn0
―朝
 ダウンの家 リビング

 窓の外「」ビュオオオオオ――


ダウン「少し治まったけれど、まだ村の外には出ないでね。雪だるまになってそのまま凍死しちゃうわ」

クロシュ「ん」

聖女「長引きますね……この時期はいつもこんな感じなんですか?」

ダウン「4日連続で悪天候が続くのはかなり珍しいわ。村の外はどれほど荒れても、村の中はけっこう穏やかな日が多いから」

フメイ「すごく運が悪い?」

ダウン「そういうことねえ」

妖精「お天気ばかりはどうしようもないからなあ……」

セイン「無理に動いて凍死するくらいなら、力の温存に当てるのも一つの手だ」

リュアン「ですね。村の中でできることをやっていきましょう。ところで、レインさんは……?」

ダウン「レインちゃんはまだ寝てるわ……。昨日のことが堪えたみたい……」

リュアン「………」

ダウン「あなたが気にしちゃだめよ?」

リュアン「は、はい。わかってます」


 ☆目標が追加されました
  ・山越えの手段または道筋を探す

 ☆努力目標が追加されました
  ・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
  ・異常気象の原因を突き止める
  ・坑道に潜む者の正体を暴く
  ・?(未解放)


竜神村滞在6日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
229 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 23:02:23.29 ID:mOdMmeIn0
コピペミスです。このレスは安価に含まれません

竜神村滞在6日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪により村外へ移動不可)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:06:58.69 ID:0cwIpyfh0
シノホシ結成の過程やクロシュ達との闘い、メンバーの現状を改めて話し合う。
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:07:26.27 ID:GCNb8Dnco
ソフィアとかいうロスチャイルドがきているとフェルメールにスライム念波でも飛ばす。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:31:55.72 ID:ipTxa2TT0
今度はリュアンとレインで食事作り
233 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 23:44:52.09 ID:mOdMmeIn0
というわけで本日はここまで。次回はついに悪天候以外のランダムイベント坑道ガイドさん来訪編、シノホシのことや現状について話し合おう編、ソフィア氏についてフェルメールちゃんに聞けたら聞いてみたい編、リュアン氏とレインちゃんのパリパリクッキング編です

謎の絵本のようなものを読んでびっくりしたり、赤血分身コウモリさんからフレメアさんからの手紙を受け取ったり、レインさんとリュアンちゃんが口論をしたりした一日でした。
激しい口論の果てに、首を掴まれたりしながらもなんとか勝利を治めたリュアン。しかしその心に生じるは勝利の歓喜ではなく、静かなるかなしみと憂いであった。正しさとは。デロデロとは。愛とは――。リュアンの思索は、まだ始まったばかり。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 00:30:34.30 ID:6x+If9bmo
おつ
ようやく晴れるぞぉ!次回早速探索したいな
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 11:34:21.92 ID:0CrDu4Qpo
今回はクロシュヴィア関連ではなさそうな事案
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 13:01:49.00 ID:ocr4zAEgO

リュアンちゃんレスバ強者説
237 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:30:28.87 ID:PKXGYbEf0
荒天続きにより村の外へ出られませんでしたが、明日は久しぶりに穏やかな日となる予報のようです。貴重な日を有効に活用していただけたら良いかもしれません。慎重に慎重を重ねて調査に向かうのが良いでしょう

クロシュヴィアさんが今回の件に関わっているかは今のところ定かでありませんが、今のところクロシュヴィア氏の影や形は見られないようです。クロシュヴィアさんの動向については今後も注視していくのが良いでしょう

リュアンちゃんは特別口論に強いというわけではありませんが、今回は勝利を治めたようです。どちらかというと、レイン氏が無意識下で自身の行為に負い目を感じていたことが決定的な差となったのかもしれません。口論は自己肯定力が大きいと有利です
238 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:31:03.08 ID:PKXGYbEf0
―竜神村 広場

 吹雪「」ビュオオオオ――


アッシュ「おう、お前たち! 聞いてくれよ!」タッタッタッ

妖精「うわ、いきなり何」

クロシュ「?」

アッシュ「見つかったんだよ! 坑道のガイドが!!」

妖精「ええ?」


銀ショートのケモ耳小柄女性→リーシア「どうも〜。坑道ガイドのリーシアです」ニコニコ スタスタ


クロシュ「もふもふ……!」

妖精「雪豹の……獣人!」

アッシュ「おう! ここらで一番坑道に詳しいガイド……らしい!」

妖精「ガイドか……最近ちょっと坑道で不穏な噂があったりするみたいだけど、大丈夫なの?」

リーシア「ご案内には支障ありませんが、ご心配なら事態が落ち着くまで少々お待ち頂くのも良いかと思いますねえ」

アッシュ「……というわけだ! 見た目の通りモフモフで物腰も柔らかい良いガイドさんだぜ!」

リーシア「うふふ、お世辞はやめてくださいませ」ニコニコ

クロシュ「おせじなの?」

アッシュ「お世辞じゃないぞ!」

リーシア「そういうわけですから、坑道案内が必要でしたら是非ご相談くださいね。坑道を通った下山ルートの方ももちろん対応できます」

妖精「あっ、そうか。坑道も山越えルートの一つだったよね、そういえば」

リーシア「はい。この村で立ち往生しているとアッシュさんからお聞きしております。坑道内ならば、外の天候も雪崩も関係なく安全に通行できますよ」

クロシュ「妖精さん……山越え、できる!」

妖精「そうだね……。でもお高いんでしょ?」

リーシア「……うふふ。お気持ちだけでも大丈夫ですよ。私、困っている人を助けるのが好きなのです」

クロシュ「わあ!」

妖精「う、うーん……? まあ、検討してみるよ。ありがとう」

リーシア「前向きにご検討くださいね〜」

 ☆坑道ガイドのリーシアと知り合いました
  坑道に入る際、ガイドを依頼することができます

 *
239 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:34:01.55 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 リビング

 暖炉「」パチパチ


 紅茶「」コトン

ダウン「シノホシは元々……リーリア国王ザイルに率いられた、難民の集団だったの」

リュアン「難民……」

ダウン「初めは正式名称もなくって、ただのリーリア難民としか呼ばれていなかったわ。あの頃は、ザイルもレインも、生き残った民が安心して生きられる地を探そうと必死だった。テロなんて考えもしなかったはずよ」

聖女「そうだったのですか……。すみません、初めて知りました……」

ダウン「……大陸の南側には、ちゃんと伝わっていないのね。まあ、大山脈を隔てればほとんど別世界のようなものだもの。仕方ないわ……」

セイン「では、リーリア難民がテロ組織シノホシとなったのはなぜだ?」

ダウン「そうねぇ……。もしクロシュちゃんたちが、王国に殺されたら……セインくんは、黙っていられる?」

セイン「……そういうことか」

ダウン「そう。機序はシンプルよ。命からがら生き延びて厳しい生活を続ける難民たちの間で……死の恐怖や生の渇望を凌駕する、王国への憎悪が膨らんでいった……」

リュアン「……」

ダウン「飢餓や病、王国兵による残党狩りで、生き残った僅かな民たちも数を減らしていったわ。そのことがより一層、王国への憎しみに拍車をかけた。王国さえいなければ、家族も友達も死なず、家も追われず、こんな苦しい逃亡生活に身をやつすこともなかったのに……きっと誰もが、そう思わずにはいられなかったはずよ」

聖女「……だから……国王ザイルは、決起してしまった……のですか」

ダウン「そう。戦えない者や、生きることを選ぶ者は、北部に残り……ザイル率いる復讐派は、大陸の南へと渡ったわ。それからよ……リーリア元国王ザイル率いるテロ組織シノホシ≠ェ、過激な破壊活動をしているという話を聞くようになったのは」

リュアン「……」

ダウン「でも今はもう活動を続けられないくらい、人員も減ってしまったそう……。聞けば、もうリーリアの者はザイルとレインしか残っていないというじゃない……。儚いものね……」

 ◆
240 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:36:20.92 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 客室

  ペラッ ペラッ

 本『クロシュヴィア伝説』ペラッ

フメイ「……」


妖精「フメイが読書なんて珍しいね……うわ、それフェルメールの本じゃない」

フメイ「クロシュヴィアのこと、見てみよって思って」

クロシュ「わあ……!」

妖精「うーん……その本、フェルメールの主観に寄り過ぎてるからあんまり参考にはならないかも……」

フメイ「そうなの?」

妖精「たぶん」

フメイ「ふうん……」

 本『著者:フェルメール・ド・オリシン』

フメイ「あ、この本オリシンの苗字になってる」

妖精「これを出版した時は既にオリシンの王女になってたんじゃない?」

フメイ「えっと、前の苗字はロスチャイルドだっけ?」

妖精「うん。今は……オリシンの王女として生きてくって」

フメイ「なんだっけ……他にもいるんだよね、ロスチャイルド」

妖精「そう。この山にも、ソフィアっていうのが来てるらしい……」

フメイ「ソフィア・ロスチャイルド……どんなロスチャイルド?」

妖精「さあ……。悪評通りのロスチャイルドだと困るなあ……」

クロシュ「……フェルメールちゃんに……聞いてみる……?」

フメイ「聞けるの?」

クロシュ「わかんない……でも、聞けるかも……!」

妖精「もしかして、星脈を介した通信で?」

クロシュ「やってみる……!」デロデロ

 デロデロ…

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

 デロデロ…モニョモニョ…


↓1コンマ
01-60 大きな気配
61-90 フェルメール
91-00 ??
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 19:48:51.81 ID:0CrDu4Qpo
でかく
242 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:35:51.74 ID:PKXGYbEf0
―???

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


スライムクロシュ「!」モニョッ

スライムクロシュ「」キョロキョロ

スライムクロシュ「……」


クロシュ(ひんやりしてる)

クロシュ(誰もいない)

クロシュ(スライムは……みんな、溶けちゃった)

クロシュ(ここも……)


 …ロシュ…… …クロシュ……


クロシュ(!)


  …クロシュヨ…… …キコエルカ……


クロシュ(おおきな、気配……わたしを、呼んでる……?)


   …ヤマノオクニテマツ……


クロシュ(山の、奥……どうして、わたしを待つの……?)


    ………………


クロシュ(聞こえなくなっちゃった)


スライムクロシュ「……」

スライムクロシュ「!」モニョッ


クロシュ(フェルメールちゃんと、お話するんだった)

クロシュ(通じるかな……?)


スライムクロシュ「〜〜〜〜」モニョモニョモニョ

 モニョモニョモニョモニョ――

 *
243 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:36:23.49 ID:PKXGYbEf0
―その頃
 オリシン王宮 フェルメールの私室

 片付いた部屋「」サッパリ

フェルメール「さて……この国でやるべき仕事も大方片付きましたし、そろそろわたくしも行かねばならない頃ですわ」

フェルメール「クロシュちゃんたちは無事でいらっしゃるかしら……大山脈越えとなると、心配せざるを得ませんわ……」

 透明な液体の入った小瓶「」チャプン

フェルメール「クロシュヴィアちゃんからもらった、スライム界に入る為の甘露……。元は白かったのに……透明になって、効能も失われてしまいましたわ……。皆さん……ご無事でいらっしゃると良いのですけれど……」

 モニョニョニョ

フェルメール「ふぇっ!?」

 黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ

フェルメール「甘露が、黒に……!? まさかクロシュちゃんですの!?」

 黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ

フェルメール「こうしてはおられませんわ! ええいっ!」グッ

  グイッ ゴクッ

 *
244 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:37:04.64 ID:PKXGYbEf0
―???

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ


フェルメール「――はっ!?」バッ


スライムクロシュ「!」モニョニョッ!


フェルメール「こ、ここはスライム界……そして……クロシュちゃん!!」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 *

フェルメール「なんと……雪崩による通行止めで、立ち往生しているんですの……」

クロシュ「うん……」

フェルメール「ご助力申し上げたいところですけれど、わたしくも今から大山脈まで向かうのは少々厳しいですわ……」

クロシュ「ん……だいじょうぶ! それより……えっと……ソフィア・ロスチャイルドさんが……いるんだって……」

フェルメール「そ、ソフィア……ロスチャイルドですって!?」

クロシュ「うん。どんな、人……?」

フェルメール「………どんな……え、ええと……」

 ―― フォーン… カチカチッ カチッ
 ――『老害共……。私の類稀なる頭脳をこんな下らない研究に使わせるなんて』カチカチ
 ――『至高の遺伝子を持つ完全な生命……我が家系はバカリスと同類の暗愚なのかな』カチカチ
 ――『でも研究資金の為とはいえ、諾々と従ってる私も暗愚の類だね』カチカチ
 ―― 紙『』カタカタカタ…ウィーン…
 ――  パシッ
 ――『耐久試験の結果8体中5体が死亡……? 試験項目は……なんだこれ? 誰の指示?』
 ――幼フェルメール『ふぇ……し、ぼう……?』ビクッ
 ――『ん? フェルメール、部屋に戻れ。ここに入るな』
 ――幼フェルメール『ぁ……はい……』トテトテ
 ――『はあ。一体どれほど杜撰な体制でやってきたんだ、ここ』
 ――『私の時はここまで酷くなかったはず。だとすれば原因はあの老害共か……』ブツブツ

フェルメール「……こ、怖い人でしたわ……」

クロシュ「こわい……?」

フェルメール「ええ……。その……ソフィアは、ロスチャイルドの……ええと……ある、中核的な事業に携わっていた人物でして……」

クロシュ「??」

フェルメール「と、とにかくものすごく怖い人物ですわ!」

クロシュ「う、うん」

フェルメール「でも……そのソフィアが、大山脈に来ているですって!?」

クロシュ「えと……そう、なんだって……」

フェルメール「……むむ……今のわたくしにロスチャイルド家の動向や目的は全くわかりませんわ……。一体何を企んでいるのか……」

クロシュ「えと……どうしたら、いい……?」

フェルメール「……関わらない方が良いですわ。特に変わりなければ、彼女は未だロスチャイルドの者でありましょうし……きっと、あの恐ろしいことも続けているはず……。百害あって一利なし、交戦はもちろん見られたりするのも厳禁ですわ! 彼女に知られるというのは即ち……と、とても危険が危ないことに巻き込まれる可能性が生じる、ということですの!!」

クロシュ「わわ……」

フェルメール「できればすぐにでもそこを離れて欲しいと言いたいところですが……雪崩による通行止めとなると、それも難しいですわね……。とにかく、お気を付けてくださいまし! 背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげには要注意!! ですわ!!」

クロシュ「ん!」

 *
245 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:40:13.08 ID:PKXGYbEf0
―ダウンの家 客室

スライムクロシュ「!」モニョッ

フメイ「起きた」

妖精「クロシュ、どうだった? 何か掴めた?」

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「えと……ソフィア・ロスチャイルドさん……すごく、こわい! って……」

フメイ「そうなの?」

クロシュ「うん……。背中から……鉄の腕……? が、四本、生えてるんだって……。だから、関わらないのがいいって……」

フメイ「背中から……鉄の腕が四本!?」

妖精「ええ……? 芸術都市にいたパペットマスターの仲間……?」


クロシュ「あ、あと……なんか……おおきいのが……わたしのこと、呼んでた……?」

フメイ「おおきいの?」

クロシュ「うん。クロシュヨ……ヤマノオクニテマツ……だって……」

妖精「ええ……。なんか、急に変な情報がたくさん入ってきたなあ……」


 ☆山の奥から謎の大きな気配を感じました

 ☆ソフィア・ロスチャイルドの情報を少し得ました

 ◇
246 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:41:49.21 ID:PKXGYbEf0
―夕方
 ダウンの家 キッチン

リュアン「……」

 包丁「」トントントン

  サクッ

リュアン「……あっ」

 血「」ピャッ

リュアン「いたた……」


レイン「……何をしているの? 具材もなしに、まな板に包丁を打ち付けて……挙げ句指を切るなんて」ヌッ

リュアン「あっ……え、ええと……料理の、イメージ練習を……」

レイン「見せなさい」スッ

 回復魔法「」ポウ
 治っていく傷「」ポワワ

リュアン「わ……レインさん、回復魔法を……!?」

レイン「……初級回復魔法なんて誰でも使えるわ」

リュアン「でも……ありがとうございます」ペコリ

レイン「……包丁」

リュアン「え……?」

レイン「持ち方が違うわ。あなた……あのグラタンを作ったのよね?」

リュアン「あ、はい。えと……レシピ通りに作っただけで……料理は、あんまりやったことなくて。この前は、セインくんが切ってくれたんです」

レイン「……なら、切り方も覚えておきなさい。教えてあげるわ」

リュアン「えっ……!?」


↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:43:35.62 ID:s60DkcIF0
ヒエヒエキノコ、星の粉
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:47:51.66 ID:0CrDu4Qpo
岩塩、ユキイチゴ
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:52:16.43 ID:JhLyB5Kl0
粉ミルク 角砂糖
250 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:46:39.59 ID:UIvU32Vf0
 カチコチに凍った白いキノコ「」

レイン「アレを切りなさい」

リュアン「ええっ!? 解凍されるまで待った方が良いんじゃ……」

レイン「あれは常温であの状態なのよ」

 *

 ヒエヒエイチゴミルクシャーベット「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ シャリシャリ
フメイ「〜〜♪」シャリシャリ
セイン「♪」シャリシャリ
メアリー「……」シャリシャリ

聖女「口の中が、とろけるように甘い……! フユイチゴとミルク、そして糖分の組み合わせは危険です! しかも冷たい……!! 暖炉でポカポカの室内で、こんなに冷たくて美味しいものを食べるなんて……許されません!!」シャリシャリ

ダウン「うふふ、暖房の効いた室内で食べるヒエヒエシャーベットは格別よねえ」シャリシャリ


レイン「……ヒエヒエキノコにこんな使い方があったなんて。リュアン、やはりあなた……料理の才能があるわ」

リュアン「た、たまたまです……。レインさんが、切り方を教えてくれたから……」

レイン「……」

リュアン「……」

レイン「……」

リュアン「……その……昨日は、すみませんでした。レインさんのお気持ちも考えず……酷いことを……」

レイン「……あなたに謝られると、余計惨めになるのだけれど」

リュアン「……すみま……ええと……」

レイン「……あなたの憎しみは、そんなものだったの」

リュアン「……わかりません。ただ……レインさんだけを責めるのは……間違ってるって、思いました。だから……謝りたかった」

レイン「……そう」

リュアン「……」

レイン「………まあ……あなたが、昨日言ったこと……一理……いえ、万理くらいあったことは、認めるわ」

リュアン「えっ……?」

レイン「……サインが、いなくなって……罪のない者たちを、八つ当たりで大勢殺したわ。でも……リーリアの滅亡にも、サインの死にも……ほとんどの王国民に、責がないことは……とっくに、気付いてたの……。でも……認められなかった……認めてしまったら、もう、立てなくなるって……わかっていたから……」

リュアン「……」

レイン「あなたの言う通り……きっと、もうサインには会えないでしょうね……。私はもう、罪を重ねすぎた。天国と地獄があるとすれば、間違いなく地獄行きよ……」

リュアン「レインさん……」

ダウン「ふふ……それなら、むしろ地獄で再会できるんじゃないかしら?」ヒョコ

リュアン「ダウンさん!」

レイン「……どういう意味? サインが……地獄行きだとでも?」

ダウン「だって、サインくんも大勢殺してるわ。リーリアだけじゃない。旧魔族国を初めとした、当時王国に敵対的だった国の民を大勢、ね……。総数で言えば、レインちゃんよりずっと多いと思うわ」

レイン「……そう、だけど。でも……サインは、私みたいに……八つ当たりで殺したわけじゃない。彼は、王国に利用されてただけで……」

ダウン「天国か地獄かを決める者がいたとして、その者は個々の事情など酌量するかしら?」

レイン「知らないわよ……」

リュアン「……聖女さん、ロイエ教ではどのように言われているんですか?」

聖女「ふぇっ!? ふぇ、ふぇえほ……」シャリシャリ

リュアン「す、すみません。食べ終わってからで大丈夫です……」

聖女「……ごくん! ええとですね……ロイエ教では、ロイエを信じる者が天国に行き、信じぬ者は地獄に堕ちる……と言われています」

ダウン「まあ! じゃあやっぱり二人とも地獄行きじゃないの!」

レイン「……なんか、釈然としないわ……」
251 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:49:31.64 ID:UIvU32Vf0

リュアン「ふふ……」

レイン「………リュアン」

リュアン「はい?」

 バッ

土下座するレイン「」

リュアン「えっ……!? い、いやあの……もう、あなたを憎んではいないと……!」

土下座レイン「……私自身の、問題なの。謝らせて」

リュアン「あ……はい」

土下座レイン「………ごめんなさい。私たちの、襲撃で……あなたの、大切な者を……奪ってしまった」

リュアン「……」

土下座レイン「私のことは、あなたの好きにして良いわ……。殴りたければ殴り、殺したければ殺して。あなたには、そうするだけの権利がある……」

リュアン「そんなこと、しません。無意味です……」

土下座レイン「……私、懸賞金がかけられてるはずよ。王国に突き出せば、それなりの額に――」

リュアン「しません!! よりにもよってあなたを王国に突き出すなんて、そんな趣味の悪いこと……するわけありません!!」

土下座レイン「………ごめんなさい」

リュアン「……私は……もう、いいんです。もう、誰かを恨んだり、憎んだりするのは……やめます。やめるように、努めます。だって……もうみんな、苦しんでる。みんな、苦しみながら、苦しめ合って、どうしようもない地獄を生きてる……。恨みも、憎しみも……その地獄を助長するだけ。不毛です……そんなの……」

土下座レイン「……」

リュアン「……レインさんも、軽率に命を捨てるようなこと……やめてください……」ジワワ

土下座レイン「……私の存在は……きっと、多くの恨みや憎しみを生むわ……。それなのに……どうして、生きろと……」

リュアン「………わかりません!! そんなの!!! 嫌だからです!!!!」ポロポロ

土下座レイン「………」


 ☆おいしい料理を食べて元気になりました
  明日の終わりまで余剰満腹度+1、戦闘コンマ+5、氷属性◯、星属性◯

 ☆リュアンの思考が進み、心象が変化しました

 ◆
252 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:51:29.93 ID:UIvU32Vf0
―夜
 ダウンの家 庭

 夜空に瞬く星々「」キラキラ


スライムクロシュ「……」

妖精「……晴れたね。明日はきっと、久しぶりの良い天気だよ」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「うん。村の外に出るのも良いかも」


スライムクロシュ「…〜〜」モニョニョ

妖精「……うん。リュアンはもう、大丈夫だと思う。あれだけ吐き出して……スッキリしたはず」

スライムクロシュ「〜〜」モニョ

妖精「気付いてたんだ。ふふ、クロシュってそういうのちょっと鈍いと思ってた」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ プンスコ

妖精「ごめんごめん。クロシュも成長してるんだよね」


 夜空に瞬く星々「」キラキラ


スライムクロシュ「……」

妖精「なんだか……宇宙(そら)に近い感じがするね。標高が高いからかな」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「そうだね。アステールが魅入られるのもちょっとわかるなあ」

スライムクロシュ「……」モニョニョ

妖精「……私にも、わかんないよ。どうして……こんなにも、みんな……苦しんでるのか……」

スライムクロシュ「……」モニョ…

妖精「だから……クロシュヴィアは、世界をデロデロにしようとしてる……。半年前に戦った幽界樹の精霊も……」

スライムクロシュ「……」

妖精「クロシュは……やっぱり、デロデロが良いって思う? こんな世界なら」

スライムクロシュ「……」
253 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:52:16.29 ID:UIvU32Vf0
 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「……わかんない。でも……」


  夜空に瞬く星々「」キラキラ


クロシュ「………わたしも……みんな、しあわせなら……いいなって、おもう……」

妖精「……」

クロシュ「クロシュヴィアちゃんは……ずっと、昔から……がんばって、きたのかな……」

妖精「……あの絵本のこと? どうなんだろう……まだ、あの絵本が何だったのかもよくわかんないし……」

クロシュ「うん……」

妖精「……次に会った時に……聞いてみるのも、良いかもね。クロシュが聞けば、きっと教えてくれるよ」

クロシュ「……うん!」

 ヒュオオオオオ――…

妖精「……っとと、雪は止んだけど風はまだまだ冷たい……中に戻ってもう寝よう」

クロシュ「うん。妖精さん……クロシュたんぽ、つかう……?」

妖精「せっかくだし使わせてもらおうかな?」

 パタパタ トコトコ
  ガチャッ パタム…


  夜空に瞬く星々「」キラキラ


 ◆
254 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 01:03:31.90 ID:UIvU32Vf0
それでは本日はここまで。次回は滞在7日目編からとなります

雪豹の坑道ガイドリーシアと会ったり、シノホシ結成の経緯を聞いたり、謎の大きい者から呼ばれたり、フェルメールちゃんからソフィア氏の恐ろしい話を聞いたり、リュアンちゃんとレインさんが二人でシャーベットを作ったり、レインちゃんがリュアンさんに土下座したりしました
感情を吐き出したリュアンの心には、未だ解明できぬ謎が渦巻く。なぜこんなにも、苦しみ、哀しみ、殺し合わねばならぬのか。世界の構造はあまりにも不合理で、不条理に思えた。レインは確かに、悪いエルダーサキュバスだ。しかし彼女一人が悪かったわけではなく、彼女以外の何もかもが悪かったとも言える気がした。そんな哀れなエルダーサキュバスに全ての責を押し付けることなど、リュアンにはできなかった――
あかちゃんスライムは宇宙を眺め、命を想う――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/16(月) 02:10:44.70 ID:Ce6djZLTo
おつ
死んでしまったら謝る事も償う事も正す事も出来なくなるからね…
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 07:54:20.34 ID:Q3aCZDMLO

フレメアさん今妹の残した資料読み漁って彼女の魔法習得してそう
257 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:38:22.10 ID:x54MVsp80
リュアンちゃんがどうしてレインさんに死なないよう言ったのかは、リュアンちゃん自身にもよくわかっていません。具体的な論理や目的があっての行動ではなく、どちらかと言うと衝動的なものだったかもしれません。リュアン氏が今後どのような考えを持つようになるかは今のところ未知数であると言えます

フレメア氏がフラナ氏の遺した本や資料を読んでいるかはわかりませんが、フレメア氏自身は自分の方が優れていると思っているため、もし魔導書などを読む機会があってもそっくりそのまま習得することはない可能性が高いと言えます。理論や設計思想を参考にしたりすることはあるかもしれません
258 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:38:57.91 ID:x54MVsp80
―竜神村 滞在7日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*4       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す

◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)

◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ  近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女   近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
259 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:39:23.32 ID:x54MVsp80
―朝
 ダウンの家 客室

 窓の外「」
 陽光できらめく雪「」キラキラ

聖女「晴れです! 晴れ!」キャッキャ

スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ

妖精「やっと晴れたかあ」

フメイ「今日は村の外に出ても大丈夫だって。ダウンが」

リュアン「村の外……そういえば坑道の入口もこの近くにあったりするのでしょうか?」

妖精「坑道の入口は村内にも村外にもあるみたいだけど、村内のは村民たちの手で封鎖されてるみたいだよ。詳しくは村長やガイドのリーシアとかが知ってそうだけど」

セイン「……どうする? ガイドに頼めば、山の向こうにも出られそうだが」

妖精「うーん……お気持ち価格っていうのが逆にちょっと怪しいんだよね、あのガイド……。ただでさえ山全体が異常気象で困窮してるっていうのにさ」

リュアン「……も、もしかして……ガイドを装った追い剥ぎとか!?」

スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ

妖精「……どうだろう。この村に出入りできてるところを見ると、村民からの信頼は得られてるみたい。ただ、坑道内で外から来た旅人が追い剥ぎされようとも村民とは関係のないことだからねえ……」

聖女「この村では坑道には入っていけない掟になっているそうですからね……。恐らく、ガイドがあろうとなかろうと関係なく」

妖精「そういうこと。だからあのガイドを頼るかどうかはまだちょっと保留。もし頼るにしても、彼女の評判とかは聞いておきたいよね」

セイン「わかった」


竜神村滞在7日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 行商人
91-00 招福

↓1〜3 自由安価 何をする?
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:40:55.83 ID:mftdKGGw0
みんなでババ抜き
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:41:55.90 ID:E2TmS4vvo
森の方へ探索
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:54:22.79 ID:QVtj96kDo
坑道を誰か出入りしてないか出入り口を見張る
263 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 20:54:55.57 ID:x54MVsp80
―竜神村 広場

 ワイワイ キャッキャ


クロシュ「?」

聖女「広場の方が賑わっていますね。何かの催しでしょうか?」

妖精「なんだろう。あれは――」


黒シルクハットの男「今回もおもろいもんぎょうさん持ってきたで〜」ニコニコ

 広げられたゴザ「」バサッ
  並べられた品物「」ポン!

竜人の子供たち「わ〜!」
アッシュ「お〜!」


聖女「……行商の方、でしょうか?」

妖精「見た感じそうだけど……たった一人で、あんな軽装で、あれだけの大荷物を背負ってここまで登って来た……?」


黒シルクハットの男「おん? あんさんらも旅のモンでっか?」ヌッ

クロシュ「わっ!」モニョッ

妖精「うわ! 急に近づかないでよ! びっくりするでしょ!」

黒シルクハットの男→ドノヴァン「へへ、すんまへん。ここに他のモンがおんのが珍しかってん、堪忍やで。わいは行商のドノヴァンちゅうもんや。今後ともよろしゅうな」ニコニコ

妖精「ドノヴァンね。私は妖精。こっちがクロシュと聖女」

クロシュ「ん!」

聖女「よろしくお願いします、ドノヴァンさん」

ドノヴァン「ほ〜、なるほろなるほろ……あんさんらが……」フムフム

妖精「ん? なんか言った?」

ドノヴァン「なんも言ってへんで! それよりせっかくやから見てってや!」

 ゴザ「」バサッ
264 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 20:56:38.61 ID:x54MVsp80
 ゴザ「」バサッ

  干し肉「」ポン!
  船旅ビスケット「」ポン!
  軍警レーション「」ポン!
  携行魔導ミサイル「」ポン!
  高周波振動刃「」ポン!
  絵札の束「」ポン!
  麻雀牌「」ポン!
  将棋盤「」ポン!
  囲碁盤「」ポン!
  世界樹の石炭「」ポン!
  黒い筒状の容器「」ポン!
  白い手袋「」ポン!
  白い丸い玉「」ポン!
  無色透明の宝石「」ポン!
  不定形の物体「」ポン!
  白い便箋「」ポン!
  木こりの斧「」ポン!
  華美な装飾の細剣「」ポン!
  無骨な金属の首輪「」ポン!
  小さなオカリナ「」ポン!
  石の賽「」ポン!
  装飾が施された鞘に入ったナイフ「」ポン!

聖女「わ!? 一体どこから!?」

ドノヴァン「ありゃ、言うてへんかったか? わいの魔法、モノをしまったり出したりするもんなんや」

妖精「空間魔法!」

ドノヴァン「せや! 商人にピッタリやろ? いっぱい買うてってや!」

妖精「でもなあ……」

 0がいっぱいの値札「」

聖女「ちょっと厳しいですね……。今のところまだ食料や燃料にも余裕がありますし……」

ドノヴァン「値切り歓迎やで!」

妖精「あんまりそういうの得意じゃないんだよなあ」

聖女「私も……」

ドノヴァン「ほいならこういうのはどや!」バッ

 絵札の束「」ドン!

妖精「絵札の束?」

聖女「これをどうするんです?」

 *

ドノヴァン「――ちゅうのが、最近のイスファハーン社交界で流行っとる札遊び――通称ババ抜きや!」

クロシュ「ばば抜き……!」

ドノヴァン「わいとあんさんらの四人でババ抜きやって、わいがイチ抜けなら一品値引きなしで購入してもろて、わいがドベなら一品無料や! どっちでもなけりゃ一品半額! どや?」

妖精「単純計算すると3/4の確率であなたが損することになりそうだけど、いいの?」

ドノヴァン「ババ抜きちゅうんは単純な運試しやないで。誰がババを持ってるか、どうババを避けるか、あるいは押し付けるかを常に考え続ける知性のゲームや。わいは経験者やさかい、3対1でも勝てる自信があるっちゅうことや」

聖女「むむ……でもそれだと、たとえ3対1でも未経験の私たちが不利ではないですか?」

ドノヴァン「ほな、何回か練習してみまひょか! もちろん練習後に棄権してもらってもかまへんで!」

妖精「まあ、そこまで言うなら……」

クロシュ「……」ワクワク


↓1コンマ 勝負の行方
01-25 定価で1つ買うはめになった……
26-75 半額で1つ買える!
76-00 無料で1つもらえる!
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:05:03.78 ID:TzN0hFu/O
圧勝
266 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 21:36:05.82 ID:x54MVsp80
 愚者≠フ札「」ペラッ
  愚者≠フ札「」ペラッ

クロシュ「わ〜!」キャッキャ

ドノヴァン「なぬ……!?」

妖精「クロシュがイチ抜けか……!」

聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」

 *

 隠者≠フ札「」ペラッ
  隠者≠フ札「」ペラッ

妖精「ふ〜、私もなんとか……」

クロシュ「わ〜!」パチパチ

聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」

ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」

 *

 悪魔≠フ札「」ペラッ
  悪魔≠フ札「」ペラッ

ドノヴァン「わいの勝ちや!!!!」ドン!

聖女「んわ〜!!」

クロシュ「わわ……!」

妖精「でも一品半額になった!」

 *

ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品半額や!」

妖精「一品半額かあ。半額なら予算内に収まるし、何か買ってみようか」

聖女「他じゃ見かけない品物もいっぱいありますね。もしかしたらすごい掘り出し物なんじゃ?」

ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのはタダや!」

クロシュ「……」ジー


↓1自由安価 買うもの

>>264に載っているものでも、載っていないものでも良い。なお半額でも買えないものは買えない)
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:48:19.33 ID:QVtj96kDo
世界樹の石炭
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:51:12.59 ID:mftdKGGw0
78だから無料では?
269 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 22:39:02.66 ID:x54MVsp80
見間違えました。ちょっと訂正します
……………………………………………………………………………………

 愚者≠フ札「」ペラッ
  愚者≠フ札「」ペラッ

クロシュ「わ〜!」キャッキャ

ドノヴァン「なぬ……!?」

妖精「クロシュがイチ抜けか……!」

聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」

 *

 隠者≠フ札「」ペラッ
  隠者≠フ札「」ペラッ

妖精「ふ〜、私もなんとか……」

クロシュ「わ〜!」パチパチ

聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」

ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」

 *

 運命≠フ札「」ペラッ
  運命≠フ札「」ペラッ

聖女「勝ちました!!!!」

ドノヴァン「ぬわ〜!!」

クロシュ「わあ……!」

妖精「無料だ!」

 *

ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品無料や!」

妖精「やったね。せっかくだし一番高いやつを……いや必要なものをちゃんと選ぼう」

聖女「でも実際、他じゃ見かけない品物がいっぱいですよね。もしかしたらすごい掘り出し物もあるんじゃ?」

ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのは一品と言わずタダや!」

クロシュ「……」ジー

 (タダでもらうものは>>267の世界樹の石炭となります)

 *

クロシュ「!」

 世界樹の石炭「」

妖精「あ、これはもしかして――」

ドノヴァン「ククク……それに気ィ付くたあ、やっぱお目が高いな」

クロシュ「世界樹の……石炭!」

ドノヴァン「せや。膨大な生命力を秘めたまま炭化した、古代世界樹の石炭や。これでええんか?」

妖精「うん。他のも気になるけど、今必要なのはきっとこの石炭だ」

ドノヴァン「毎度あり!」

 世界樹の石炭「」ポン!

 ☆世界樹の石炭を半額で購入しました
  クロシュの石炭量が [3/4] になりました

 *
270 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 22:43:10.05 ID:x54MVsp80
あまり進んでいませんが本日はここまで。次回は森探索編、坑道を見張ってみよう編です

突如やってきた謎の商人ドノヴァンを相手に、ババ抜きで勝利してタダで世界樹の石炭を得たクロシュ一行。気になるものは数多かったものの、今は必要なものを得ておきたいと考えたのであった

なおドノヴァン氏はしばらく竜人村に滞在して商売をするそうなので、今後は自由行動で会うこともできます

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 00:10:07.28 ID:/fJeLYASo

ドノヴァンくん1スレ目からのまさかの採用
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 01:34:02.28 ID:IGpDvCa3o
おつ
これで3/4、不死鳥の力の復活も近い
運良く晴れが続く今の内に手がかり探し出したいねぇ
273 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 13:58:08.74 ID:FXHCeSK20
実のところドノヴァン氏については、出そう出そうと思っていたものの出せていませんでした。元々はイスファハーン編で登場してもらう予定だったのですが、うっかり登場するタイミングを見失ってしまい、そのまま今まで登場させられなかったそうです。ドノヴァン氏が今後どのような動きをしていくかは今のところ闇に包まれています

明日も晴れが確定しているため、屋外で活動するには良い日和となるようです。いろいろと問題が多い竜神村近辺ですが、この先どのような運命が待ち受けているかは今のところ闇に包まれています
そして不死鳥パワーはようやく3/4になったようです。そしてこれは残念なネタバレですが、4/4になると今よりはずっと良くなるものの半年前のような復活&コンマ+30のようなインチキ性能にはまだならないようです。半年前のようなパワーを完全に取り戻すには、さらにたくさん食べる必要があるのかもしれません
274 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 13:58:55.19 ID:FXHCeSK20
―竜神村近郊 樹霜の森

 枝先に付着した樹霜「」キラキラ

リュアン「わあ……! 綺麗……」

フメイ「なんで枝の先に氷がくっついてるの?」

妖精「朝になると、土の中に霜柱ができるでしょ? それと同じようなことが木の枝先でも起きたの」

フメイ「??」

リュアン「なんとなくわかるような気もしますが……」

クロシュ「しもばしらは……どうしてできるの?」

妖精「霜柱は――」



セイン「!」スッ

 どんぐり「」ポン!

聖女「わあ、どんぐり!」

セイン「貴重な食料だが……勝手に持っていって良いだろうか」

聖女「……今この山ではどこも食糧難ですからね。私たちはまだ困窮していませんし、返すのが良いかもしれません」

セイン「わかった」スッ

 どんぐり「」ポフ


↓1コンマ 森探索結果
01-05 ???
06-65 坑道の入口を発見
66-95 坑道の入口+足跡を発見
96-00 ???
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:03:18.05 ID:dw8UK9MAO
???
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:25:57.07 ID:6uNedAHho
開幕デロデロコンマェ
277 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 14:48:37.79 ID:FXHCeSK20
 サクッ サクッ サクッ サクッ

リュアン「今までの吹雪とは打って変わって静かですね……」

フメイ「……なんか、雪があると……普通より、もっと静かな気がする」

妖精「雪っていうのは音を吸収する性質があるんだ。だから雪が降ったり積もったりしてる場所は、雪のないところよりも静かになりやすいんだよ」

聖女「音を……? 音って吸収できるものなのですか?」

妖精「音っていうのは、厳密に言えば空気の振動なんだ。山に向かって大声を出すと山彦が返ってきたりするでしょ? あれは空気の振動が――」

セイン「!! 警戒しろ!!」バッ

クロシュ「!!」


   ギンッッ!!!

セイン「くっ……!」
  魔銀の剣「」ギギギ


クロシュ「!!?」

フメイ「えっ……えっ!!?」

リュアン「ど、どういうことですか!!?」

聖女「い、一体――」

妖精「なんで……なんで!?」


  魔銀の剣「」ギギギギ
  聖剣ルクスカリバー?「」ギギギ


セイン「誰だ……お前は!!」

金髪の青年「……」ギギギギ


妖精「勇者、サイン……!!?」


 ――強敵 ???――


 ◇???が〈滅閃〉を発動!!
  自身のコンマ+100、会心+100!!

 ◇???が〈残光〉を発動!!
  敗北時一度だけ耐える!!


◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
 コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
  会心+40(閃光+40)

◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)

◆???
 コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
  会心+50(滅閃+50)

↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:57:39.01 ID:cOJJL6jM0
空蝉
279 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 15:24:31.01 ID:FXHCeSK20
サイン?「」ヒュンッ

セイン「!」

 カンッ!!
  ギギギンッ ギギンッ!!

セイン「くっ……!」ギンッ

サイン「」シャシャシャッ


フメイ「速すぎる! 狙い撃てない!」

妖精「セインが防戦一方なんて……! まさか本当に勇者サインなの!?」


 ガインッ!!

セイン「っ!!」

サイン「」ジャッ
 聖剣ルクスカリバー?「」ギラッ


リュアン「あああっ!!!」

聖女「いけません!!!」


クロシュ「!!」シュバッ!!

 聖剣ルクスカリバー「」ギュンッ!!

サイン「!」


空クロシュ「セインちゃん……! だいじょうぶ……!?」フヨフヨ

空クロシュに抱えられたセイン「ああ……すまない、助かった」フヨフヨ


リュアン「クロシュちゃんが……セインくんを抱えて、空に……!」

聖女「良かった……!」


 ☆空蝉によって痛恨の一撃を無効化しました
280 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 15:25:35.99 ID:FXHCeSK20
 ストッ

セイン「……」

クロシュ「……」


サイン?「……」
 聖剣ルクスカリバー?「」クルン シャキッ


セイン「……致命の一撃は避けられたが……状況は変わっていない。依然僕たちの不利だ」

クロシュ「うん」

セイン「だが……背中を見せれば逃がしてくれる相手でもない。どうする……」

クロシュ「……」


◆クロシュ一行 満腹度[9/12]
 コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
  会心+40(閃光+40)

◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)

◆???
 コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
  会心+50(滅閃+50)

↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 15:44:52.56 ID:/fJeLYASo
星屑
282 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:03:45.02 ID:FXHCeSK20
クロシュ「!」

 星屑「」ポン!

セイン「それは……あと2つしかない貴重品だが……」

クロシュ「今……食べる!」パクッ

 ゴウッ!!

星クロシュ「」バッ

セイン「わかった。行くぞ!」シュバッ


サイン?「!」シャキン

セイン「はっ!」シャッ
 魔銀の剣「」シャンッ!!

  ギンッ

星クロシュ「!」シュバッ
 ラティアの大盾「」ドゥンッ!!

サイン?「!」ガッ


リュアン「クロシュちゃんが……盾で戦ってます!」

妖精「クロシュ、元々は盾で相手を殴る戦法もできたんだよ!」

聖女「これなら……!」


 ドゴンッ!!

サイン?「!!」ヨロッ


フメイ「やっと止まった……!」チリリッ

 凝縮された熱「」ジジジジ――

フメイ「――燃えろ!!」

  シュボッ!!

サイン?「!!」

  カッッッ!!!
 ドガァァァァァァンッ!!

 モクモクモク……

セイン「まだだ! クロシュ、油断するな!!」

星クロシュ「う、うん!!」


 モクモクモク……

焦げサイン?「……」シャキン


◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
 コンマ+55(連携+15、閃光+40)
  会心+40(閃光+40)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)

◆???
 コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
  会心+50(滅閃+50)

↓1コンマ
01-90 痛恨(変天 or 結界発動)
91-00 勝利
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:06:39.70 ID:S2Yn9munO
居合
284 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:19:39.71 ID:FXHCeSK20
焦げサイン「」シュバッ

セイン「!」ギン!!

クロシュ「んゅゅ……!」ギンッ


妖精「あいつ……足を止めずにヒットアンドアウェイを繰り返してる!!」

フメイ「狙いづらい……!!」


焦げサイン「」シュンッ!!

セイン「くっ……!」ギンッ!!

クロシュ「」バッ


リュアン「クロシュちゃんが距離を取った――!」

聖女「あの構えは!!」


空クロシュ「」スゥー―

 空間跳躍する大盾「」ヴォンッ!!
  ガギンッ!!!

サイン?「!」ズザザザザッ!!


空クロシュ「!!?」モニャニャ!?


妖精「受け流された!!」

聖女「まずいです!!」


サイン?「」バッ

 光「」キラッ
 ドガァァンッ!!!!


リュアン「わわわあ!? 急にクロシュちゃんが爆発……!!?」

セイン「違う……あれは光魔法だ!! クロシュ……!!」


クロシュ「んゅゅ……」
 ラティアの結界「」シュインシュイン…


妖精「結界だ……なんとか耐えた……!」


 ☆〈結界〉により痛恨の一撃を無効化


◆クロシュ一行 満腹度[6/12]
 コンマ+75(連携+15、閃光+40、埋火+20)
  会心+40(閃光+40、埋火)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)

◆???
 コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
  会心+50(滅閃+50)

↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
91-00 勝利
285 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:21:49.95 ID:FXHCeSK20
間違えました。正しくはこちらになります。このレスは安価に含まれません

↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
71-00 勝利
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:30:27.28 ID:IGpDvCa3o
冷獄
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:31:10.86 ID:/fJeLYASo
居合
288 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 17:35:43.52 ID:FXHCeSK20
氷クロシュ「」バッ


凍り始めるサイン?「!」カチコチ


リュアン「クロシュちゃんの……氷魔法!」

聖女「クロシュさんにはそれがありました!」


凍るサイン?「……!」ググ


フメイ「よおし……! 今度こそ、とどめ……!」チリリッ

 凝縮する炎「」ジジジジ…


凍るサイン「……」


セイン「――!! 避けろフメイ!!」


フメイ「えっ――」


 光「」キラッ――


聖女「させません!!」カッ!!!!


 〈変天〉が発動しコンマが反転 [48] → [84]


  ドガァァァァンッ!!!!


クロシュ「フメイちゃん!!!!」


   モクモクモク…


バーニングスライムフメイ「〜〜!!!」モニャニャニャ!!!! チリチリ


リュアン「わっ……フメイちゃんが……スライムに!!?」

妖精「スライムの姿になったことで……致命傷を免れたんだ!!」

セイン「そうか――バーニングスライムは光や熱に強い!」

リュアン「そ、そうなんですか!!?!!?」


バーニングスライムフメイ「〜〜〜!!!」モニャニャ!! プンスコプンスコ

 凝縮される炎「」ジジジジジ…


凍りつくサイン?「――!?」カチコチ


バーニングスライムフメイ「〜〜〜〜!!!!」モニャニャニャニャ!!!

  熱線「」ギラッ!!!


 ドッギャアアアアアンッ!!!


 ――戦闘終了――
289 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 17:36:38.31 ID:FXHCeSK20
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ

セイン「クロシュ……美味いか?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ


フメイ「ううう〜……」チリチリ

妖精「じっとしてて。まだダメージが残ってるみたいだから」ペタペタ

リュアン「でも、フメイちゃんが無事で良かったです……。急にスライムの姿になった時はびっくりしましたけど……」

フメイ「……なんかあの時……急に、スライムのなり方……思い出した……?」

聖女「スライムのなり方……!」

フメイ「……聖女は、なれないと思うけど」

聖女「わ、わかってますよ!」

 *

リュアン「……でも、さっきの……人?は、何だったのでしょうか……」

フメイ「……フメイ、勢い余って焼き尽くしちゃった……。ごめん」

セイン「いや……問題ない。アレを安全に捕らえておくのは不可能だった」

妖精「そうだね……。事情とかは知りたいけれど、捕らえるのも聞くのも不可能だったと思う……。その……か、考えたくないけど……あれは……」

セイン「……恐らく、僕と似たような存在だ」

妖精「……」
クロシュ「……」
リュアン「うう……」
聖女「……」グッ
フメイ「……」ググッ

セイン「フメイ……気に病むな。あれは僕と違って、意思のない人形のようなものだった。きっと……この消滅が、救いになったと思う」

フメイ「……うん」


聖女「……しかし、カリス・ノーランドは既に世を去って久しいはずです……。どうして今になって……」

セイン「……打ち合っていて感じたが……あれはカリスによって造られたものではないと思う。僕たちとは異なる波長、とでも言うべきか……。とにかく、違う感じがした」

妖精「カリスの手のものじゃないなら……一体誰が……?」

セイン「わからない。だが――」

  ガサッ

 大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ


セイン「……奴はここを守っていたようだ。この先に……忌まわしき真実が隠されているのかもしれない」


 大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――


 ☆樹霜の森で坑道の入口を見つけました

 ☆強敵との戦に勝利し、運命賽の欠片を2つ獲得しました
  運命賽の欠片が5つ集まったため、運命賽1つに変換されました


↓1コンマ 吸収判定(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 勇者因子(影打)
91-00 勇者因子(真打)
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 17:45:02.09 ID:/fJeLYASo
291 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 18:01:03.93 ID:FXHCeSK20
―樹霜の森 坑道入口

 大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――


聖女「この先に……真実が……」

セイン「ああ」

フメイ「……突っ込んで、焼く?」

妖精「いや……私たちだけで坑道の中に突っ込むのは危ない。でもここに来て、ちょっと見過ごせなくなってきたのも確かだ……」

リュアン「……勇者サインさんの……そっくりさん……。ダウンさんが追ってきたという恋敵のソフィア・ロスチャイルド……。……なんだか、ものすごく嫌な感じに線が繋がってしまいそうです……」

妖精「……今日から明日にかけて天気は良いみたいだから、少し離れたところからこの入口を見張ってみよう。もしかしたら手がかりとか……運が良ければ犯人自身が通りかかるかも」

セイン「……カリスの同類であれば、危機管理や警戒態勢の構築は徹底しているはずだ。こちらも細心の注意を払う必要がある」

妖精「わ、わかってるよ。私たちも周辺への警戒と、退路はしっかり確保しておこう……!」


↓1コンマ
01-05 犯人に一方的に捕捉される
06-20 またサインモドキだ……
21-50 足跡や車輪の跡を発見
51-80 作業用の自動機械だ
81-95 犯人と接触
96-00 犯人を一方的に捕捉する
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 18:32:18.86 ID:Xg/4eLGxo
293 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 21:12:17.70 ID:FXHCeSK20
   ザッ ザッ ザッ …


 大きく開かれた坑道の入口「」


妖精「……! あ、足音だ! まさかこんなに早く来るなんて……!?」

聖女「ど、どうするんです!? 隠れる暇が……!」

リュアン「……あっ! あの、もしこれがソフィア・ロスチャイルドならセインさんだけでも隠れた方が良いかもしれませんっ……!」

セイン「……だが、僕が隠れていて大丈夫か?」

クロシュ「!」ピコン!

クロシュ「セインちゃん……これ……」スッ

 空き瓶「」ポン!

セイン「なるほど……これなら、もしもの時でもすぐに出られる」

クロシュ「うん……!」

セイン「では僕は隠れながら様子を伺う。皆も、十分気を付けてくれ」

  デロデロ…モニョモニョ…

瓶入りスライムセイン「」モニョッ


フメイ「来た……!」


 ザッ ザッ ザッ …


白衣を着た金髪おさげの女性「……おや? 君たちは……誰かな?」スタスタ
 背中で蠢く四本の機械腕「」ワシャワシャ


クロシュ「!」

妖精(背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげ……!!)

リュアン(ソフィア・ロスチャイルド……!!)


聖女「どうも、こんにちは……。私たちは旅の者です。そういうあなたは……?」

白衣を着た金髪おさげの女性→ソフィア「私はソフィア・ロスチャイルド。見ての通り、ただの研究者だ。……君たち、この辺りで金髪碧眼の青年を見かけなかったかな?」


聖女(どう答えましょう!?)

妖精(私が引き継ぐ!)


妖精「見てないよ。あなたの仲間なの?」

ソフィア「いいや。あれはただの……雇用者のようなものだよ。ウチの研究所のね。でもおかしいな……この辺りにいないはずがないんだけどね?」

フメイ「……仕事が、いやになったんじゃないの」

ソフィア「フフ、まあそういうことにしておこうか。君たち……見かけによらずなかなかやるみたいだね」


リュアン(ば、ばれてます!)

聖女(どうしましょう!?)

妖精(どうにかする!!)
294 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 21:13:57.42 ID:FXHCeSK20
妖精「……ソフィア・ロスチャイルドってあのロスチャイルドだよね? こんな山で何をしているの?」

ソフィア「君たちに教えられることは何もないよ。そしてこのままここを離れるなら見逃してあげよう」

聖女「……脅しですか?」

ソフィア「慈悲だと思って欲しいな。本来ならここで見てはいけないものを見た君たちを生かして還す道理なんてないんだから」

フメイ「……ここでフメイたちと殺り合うのがこわいんでしょ」

ソフィア「私が何の手立てもなしに外を出歩くと思うのかな?」

リュアン「わわ……い、今ここで戦うのはやめましょう! お互いに、何の得にもならないと思います!」

ソフィア「そこの銀髪のお嬢さんの方が物わかりが良いみたいだね?」

フメイ「むむ……!」チリリッ

クロシュ「………どうして……サインさんに、そっくりだったの……?」

ソフィア「……へえ。知っていたんだ。勇者の姿形を」

クロシュ「……」

ソフィア「残念だけど、それも教えられないよ。どうしても知りたいというのなら……私の研究所まで案内してあげるけど?」

妖精「クロシュ、当然だけどダメだよ」

クロシュ「うん……」

ソフィア「フフ、過保護なばかりじゃ子は強くならないよ?」

妖精「お前みたいな奴に言われる筋合いはない」


フメイ(……どうする? 焼く?)

妖精(いや……ここで仕掛けるのはやっぱり危険だしやめておこう。後からあのサインモドキみたいのを大勢けしかけられたらどうしようもないし)

リュアン(じゃあ……どうします……? 帰って、村長さんたちに報告……?)

妖精(そうだね……。ただ、私たちがそうすることくらいは予想できるはず……。それなのに、こいつのこの余裕は一体何なんだ……?)

セイン(僕たちを後ろから奇襲するつもりかもしれない。撤退する時は可能な限り迅速に、気を付けるんだ)


ソフィア「こそこそ内緒話なんてズルいなあ。私は混ぜてくれないの?」

妖精「混ぜるわけないでしょ……」

ソフィア「で、作戦会議は終わりかな? どうするの?」

妖精「帰るよ」

ソフィア「せっかくだしもう少しお話していかない? どうやってあれを屠ったのか、少し興味があるんだ。後学の為に教えて欲しいな」

クロシュ「……」


どうする
↓1〜2選択 話すこと
1.どうして怒ってないの
2.ロスチャイルドについて
0.自由安価(票数は内容ごと)
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:15:01.47 ID:7kYKWqO70
1
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:17:26.29 ID:WCbK1RFiO
2
297 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:20:30.22 ID:FXHCeSK20
クロシュ「……どうして、怒ってないの……?」

ソフィア「ん?」

クロシュ「……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……。だから……サインさんの、そっくりさん……つくったの……?」

ソフィア「……」

クロシュ「……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?」

ソフィア「………………はぁ〜〜〜。勝手な憶測で好きとか嫌いとか、やめてくれるかな。そういうの、風説の流布って言うんだよ」

クロシュ「ほえ……?」

ソフィア「それに言っておくけど、君たちがやっつけたのは失敗作の一つだよ。元々廃棄予定だったものなんだ。確かに勝手に壊されるのは少し困るけど、大した問題じゃないの。わかるかな?」

クロシュ「……」

フメイ「……」チリチリ


妖精(フメイ!! お、抑えて! 抑えて!)

フメイ(わかってる……)


リュアン「失敗作って……そんな言い方……! 例え意思のない人形だとしても……!!」

ソフィア「最高傑作を創り上げる為に数多の失敗を積み上げるなんて、当然のことだろう? 一般庶民にはわからない?」

リュアン「……」

妖精「……噂通りのロスチャイルドみたいだね。あなた」

ソフィア「ええ……? あんなアホ共と一緒にするのはやめて欲しいんだけど……」

聖女「ソフィアさんは……今はロスチャイルドとは関係のないお仕事をされているのですか?」

ソフィア「あると言えばあるし、ないと言えばないかな。私が儲けた分の何割かはロスチャイルドの収益にもなるわけだし」

妖精「つまり、今の仕事はロスチャイルドの事業ではないんだ」

ソフィア「そうだよ」

クロシュ「……フェルメールちゃんのこと……知ってる……?」

ソフィア「フェルメール? 家を裏切ったらしいね。以前はそんな骨のある子には見えなかったけど、心境の変化でもあったのかな」

聖女「フェルメールさんのことも、怒っていないのですか?」

ソフィア「わざわざ怒る理由がない。さっきも言ったけど、私はロスチャイルドなんてアホの集まりとしか思っていないよ」

クロシュ「……なんで、ソフィアさんは……ロスチャイルドにいるの……?」

ソフィア「アホな家だけど、私にとっては最大のスポンサーでもあるんだよね。個人的な感傷で離れるには惜しいんだ」

クロシュ「……?」

ソフィア「まあ、子供にはまだわからないかな……。フェルメールもいつか後悔するかもね。あの家の出身者という身分で得られる富と権力は計り知れない」

クロシュ「??」

 *

ソフィア「それじゃあ竜神村の人たちによろしく。忠告だけど、今後坑道には入らない方が良いよ。命が惜しければ、ね……」

 *
298 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:20:58.96 ID:FXHCeSK20
―夕方
 竜神村 村長の家

妖精「――という感じの不審者と接触したよ」

村長「……うむ。有益な情報提供、感謝しよう。旅の一行よ」

ダウン「……」

アインズ「村長! 敵の居所がわかったのなら――」ザッ

村長「ならん。ただでさえ危険な坑道が、今や彼奴の手で更なる危険地帯と化しておる可能性が高い……。古ドワーフの調査隊もかなりの負傷者が出ているそうだ……。迂闊に手を出せば、飢え死ぬ前に坑道の闇中に没することとなろう……」

アインズ「……私は竜だ。他の者たちよりも強く、遥かにしぶとい。それに私の母も、かつてこの村を守った大きな強き竜だったのだろう……!? なら私だって――」

村長「ならん!」カンッ!

アインズ「っ!」

村長「……セレナディア様の御子たるそなたを、このような下らぬ異変で危険に晒すわけにはいかぬ……。この件は我ら村民が当たるゆえ、そなたは――」

アインズ「……私とて、この村で育ててもらった恩義がある!! そちらがそのつもりなら、勝手に返させてもらうぞ!!」ガタッ

村長「待て、アインズ――」

ダウン「待って、アインズちゃん」スッ

 ガシッ

アインズ「ダウン、離せ」

ダウン「いいえ。一人で闇雲に突っ込む気なら、離せないわ」

アインズ「……」

ダウン「どうしてもというのなら……しっかり作戦を練って、対策を立てて、仲間を集めて……それから、突入なさい」

アインズ「!」

村長「ダウン殿……!」

ダウン「……村長さん。アインズちゃんも、もう子供じゃないわ……。セレナちゃんの子だから……危ない目に遭わせたくないって村長さんの気持ちもわかるけれど……。もう、独り立ちしても良い頃じゃないかしら……?」

村長「むう……」

ダウン「……ね? 私も付いてあげるから……」

村長「……わかった」

アインズ「村長……!」

村長「……ただし、先ほどダウン殿が言ったことはしっかり守るのだぞ」

アインズ「ああ……!」


妖精(……セレナディア様の……御子……!?)

 ◇
299 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:22:20.93 ID:FXHCeSK20
―夕方
 ダウンの家

レイン「何ですって……!? ソフィア・ロスチャイルドが……サインの似姿を……!!?」ガタッ

リュアン「は、はい……」

レイン「……リュアン。先日、私を生かしてくれてありがとう。今……生きていて良かったと、心底から思ったわ……」ズズ…

リュアン「えっ……!?」

レイン「サインを愚弄し、貶め続ける真の邪悪を……この手で討ち滅ぼすことができるのだから……!!」ズズズ……



フメイ「……レインって、けっこうノリで生きてる?」

聖女「どうなのでしょう……」

クロシュ「でも……レインさんの、気持ち……わかる……」

セイン「……ああ。僕も瓶の中で聞いていて、久しぶりに怒りの感情を覚えた……」

フメイ「……うん。ああいう、カリスみたいなやつ……絶対、焼く……!」

 ◆
300 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:23:48.29 ID:FXHCeSK20
―???
 薄暗い研究室

 明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…

 大量の試験管「」コポコポ
 大量のサインモドキの身体「」コポコポ


ソフィア「入口警備担当だった63号は廃棄、と……。では次は67号が入口警備を」

サインモドキ67号「」コクリ スタスタ


ソフィア「……」

 実験記録の束「」バサッ

ソフィア「……はぁ〜。かなり良いとこまで来たけど、あと少しが詰め切れない……。一体何が足りないんだ……」ワシャワシャ

 ――クロシュ『……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……』
 ――クロシュ『……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?』

ソフィア「……」

 大量のサインモドキの身体「」コポコポ

ソフィア「……こんな、サインとは似ても似つかない失敗作なんかやっつけられて、わざわざ怒るわけないだろう……。馬鹿か」

 机の片隅に置かれた写真立て『』
 真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』

ソフィア「……そうだよ。サインはこうだった。失敗作どもとは全然違う……」

 大量のサインモドキの身体「」コポコポ

ソフィア「でも、あと少しなんだ……。あと少し詰めれば……失敗作じゃない、本当のサインに辿り着ける……」

 真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』

ソフィア「待っていてよ、サイン……。必ず、私が生き返してあげるから……。暗くて暗くて寒くて冷たい死の世界から、明るく温かい私のところへ導いてあげるから……。そしたら……もう勇者なんかやめて、ずーっと二人で、静かに暮らそう……。こんな糞みたいな最低の世界放り捨てて、ずっと、ずっと、いつまでも二人っきりで……。ねえ、サイン……サイン、サイン、サイン……」ブツブツ


 明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…

 大量のサインモドキの身体「」コポコポ

 ◆
301 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:24:24.48 ID:FXHCeSK20
というわけで本日はここまで。次回は滞在8日目編からとなります

森の探索中に勇者サインのそっくりさんに襲撃されたり、隠された坑道の入口を見つけてついにソフィア・ロスチャイルドと出会ってしまったりした日となりました。驚きの連続でしたが、なんとか切り抜けられたようです。
不審者情報を聞き、若き竜アインズは猛る。伝承に聞きし守護竜の如く、アインズは危機を打ち破ることができるのか。
ソフィア情報を聞き、因縁深き淫魔レインも猛る。勇者サインを愚弄せし邪悪を、レインは打ち破ることができるのか。
研究者ソフィアの暗き祈りは、何処へ向かう――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 23:52:49.76 ID:/fJeLYASo

お姉さん二人も堕として、勇者サインは魔性の男
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 00:24:13.51 ID:3V04itWLO

セレナディア食べちゃったとか言えないね
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 01:21:23.58 ID:jcwp/uQho
おつ
気軽に森に行ったら全滅一歩手前の大変な目に遭ってしまった
準備が整うまで坑道は避けないとな…
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 02:24:40.06 ID:FoqmeeYGO

変天さん痛恨範囲の広い強敵へのカウンターとして優秀すぎる
プンスコスライムフメイちゃんかわいい
そういえば前回のババ抜きの上がり札を単純に解釈すると、クロシュが愚者、妖精さんが隠者、聖女が運命の輪、ドノヴァンが悪魔だったっぽいけど、他のキャラは考えてたりする?
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