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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 11:13:52.39 ID:a/KEeI0Co
- 思ったよりやべー絵本
- 209 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:54:35.18 ID:mOdMmeIn0
- ダウン氏が秘密主義者かどうかは今のところはっきりしていませんが、なんでもあけすけにお話するタイプの方ではないかもしれません。ダウン氏の目がどのような目なのかは今のところ闇に包まれていますが、本を読んでいる最中に目を開けているかどうかも実のところ闇に包まれています。フメイちゃんはまだ少し気になるようです
コンマの狙い撃ちでもしない限り、悪天候になる確率は約1/3くらいのようです。3日連続で悪天候が続くのは運が悪いとしか言えないかもしれません。大山脈の天気は荒れやすいそうです
リュアンちゃんはグラタンを作ったり食べたりしたことで少し持ち直したと言えるかもしれません。とはいえまだ完全に健康になったとも言えないため、何かしらの働きかけを行えばより良いかもしれません
フェルメール氏が描いた本はクロシュヴィアさんについてたくさんのことが書かれているそうです。しかしクロシュヴィアの真意に迫る部分についてちゃんと書かれていないという指摘もあります。この本が書かれた当時フェルメール氏はデロデロのことを正しく理解できていなかったため、そのような内容になってしまったのかもしれません
- 210 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:55:00.83 ID:mOdMmeIn0
- ―竜神村 滞在5日目 天候:猛吹雪
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
- 211 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 14:55:36.71 ID:mOdMmeIn0
- ―ダウンの家 客室
窓の外の猛吹雪「」ビュゴオオオオオオ――…
スライムクロシュ「〜〜…!」モニャニャ
フメイ「また猛吹雪に逆戻りしちゃった……」
セイン「今日も外には出ない方が良さそうだ」
妖精「そうだね……大人しくここのお世話になるしかない。幸い蔵書室も開放してくれたから、読みものには困らないよ」
聖女「もし都合が合えばダウンさんやレインさんとお話してみるのも良いかもしれませんね」
リュアン「……そうですね。お話……」
竜神村滞在5日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(猛吹雪続行)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 14:57:02.17 ID:ipTxa2TT0
- 妖精、クロシュに絵本を読んであげる
- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 15:04:56.14 ID:5eO28+gqO
- 血分身フレメアが手紙の返事を持ってきたので読む
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 15:11:34.53 ID:h8cQiBWPo
- リュアン&聖女とレイン&ダウンの四者面談
- 215 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 17:00:20.54 ID:mOdMmeIn0
- ―ダウンの家 蔵書室
本棚「」 本棚「」
本棚「」 本棚「」
クロシュ「」キョロキョロ
妖精「魔導書、歴史書、文学、絵本……いろいろあるね。クロシュは何を読みたい?」
クロシュ「ん……えと……何が、いい……?」
妖精「そうだなあ……私たちは本の国オリシンを通って来たわけだから、せっかくならオリシンにも置いてないような本が良いかもね」
クロシュ「そうなの?」
妖精「うん。世界中の本を所有すると言われるオリシンにもない本なんてほとんどないんだけど、例外もある。例えばこれとか」スッ
絵本『サキュバスのおんがえし 著:ダウン・フォール』ポン
クロシュ「わ!」
妖精「ダウンが書いたらしい本もけっこうあるみたい。オリシンといえど個人が書いた本までは集められないだろうからね」
クロシュ「ダウンさん、絵本、すきなのかな……?」
妖精「さあ……。他にはダウンが書いたらしき魔導書とかもあるみたい」
クロシュ「わあ……」
妖精「でも流石にエルダーサキュバス向けの魔導書なんて私たちが読んでも仕方ないからね。絵本でも読んでみよっか」
クロシュ「うん」
↓1選択 どれを読む?
1.サキュバスのおんがえし
2.泡と消ゆ
3.■■■■回死んだ■■■■■■■
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 17:04:31.16 ID:a/KEeI0Co
- 3
- 217 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:41:13.56 ID:mOdMmeIn0
- 妖精「……ん? この本……」
古びた絵本『■■■■回死んだ■■■■■■■』モニョモニョ
クロシュ「……!」
妖精「これ……スライム文字!? でも……題名がほとんど塗りつぶされてる。著者名も書かれてない……」
クロシュ「……」
妖精「……読んでみよう。いい?」
クロシュ「……うん!」
◆
- 218 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:43:06.36 ID:mOdMmeIn0
- ―1―
むかしむかし あるところに いっぴきの でろでろがいました。
でろでろは みんなのことが だいすきでした。
くさ き とり けもの さかな ひと かに かたつむり
みんな みんな だいすきでした。
でも
みんな しにました。
うまれたものは かならず しにました。
でろでろが どれだけ いっしょうけんめい すくおうとしても
れいがいなく しにました。
やがて でろでろも
しにました。
*
―2―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
―3―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
―4―
あるとき しんだでろでろは めをさましました。
うまれかわって また でろでろとしてうまれました。
でろでろは こんかいも
いっしょうけんめい みんなをすくおうと しました。
でも
だめでした。
けっきょく みんな しにました。
でろでろも しにました。
*
- 219 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:44:14.58 ID:mOdMmeIn0
- ―■―
でろでろが なにもかも いやになり
かぜとなって そらにとけていると
したのまちから ふしぎなけはいを かんじました。
でろでろが おりてみると そこには
くろいあかちゃんのでろでろが すごいえを かいていました。
だれもがすくわれる すばらしいえ でした。
でろでろは はっとしました。
このやりかたなら きっと うまくいく。
みんなをすくって こんどこそ しあわせになれる。
でろでろは くろいあかちゃんのでろでろに おれいをいい
はりきって うごきはじめました。
でも
いままでに しんでいった ものたちは
もう すくえません。
くだけちって ほしにとけた たましいは
もう もどりません。
くろいまものにぶつかって きえさった いのちは
もう かえりません。
でろでろは こんかいも
まにあわ
(ここでこのページは破れ、後のページは全て落丁している)
◆
- 220 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:45:32.54 ID:mOdMmeIn0
- ―蔵書室
クロシュ「……」
妖精「こ、これは……一体……!?」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」
妖精「や、やっぱり……クロシュヴィアのことなの……!? この本に書かれているのは……!」
クロシュ「……」
妖精「ま、待って待って……。前にもこんな本があったよね。あれは確か……クロだ! クロの記憶が封じられた本! 大魔女が、魔王化したクロを魔王と分離する為に使われてた! でも……」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃんは……魔王じゃない……。記憶も……ちゃんと、あると……おもう……」
妖精「だよね……。だからこれは、あれとはまた別の類の本……? 媒体も絵本だし……ううん、一体どういうことなんだ……」
ダウン「どうしたの? 何か変な本でもあった?」コツコツ
クロシュ「!」
妖精「あ、ダウン! えっと、この本なんだけど――」
何も置かれていない机「」ガラン
ダウン「……? この本って、どの本かしら……?」
クロシュ「!?」
妖精「あ、あれ……!? クロシュ、あの本は……!?」
クロシュ「わ、わかんない」キョロキョロ アタフタ
ダウン「も〜、お姉さんを怖がらせようとしてるの? 悪い子たちね」
妖精「ち、違うんだよ! 本当に、スライム文字の本が……」
ダウン「スライム文字……私、今まで生きてきた中で一度も見たことないわよ?」
妖精「ええ……」
クロシュ「……」
*
―ダウンの家 客室
クロシュ「……」
妖精「さっきの本……一体何だったんだろう……」
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……」
妖精「クロシュヴィア……デロデロ化を企んでる過激な奴だけど……ちょっと心配だね……」
クロシュ「うん……。でも……えっと……」
妖精「ん?」
クロシュ「あの本に……クロシュヴィアちゃんの、欠片……なかった、とおもう……」
妖精「そうなんだ。確かクロの本の時は、クロの因子があったんだよね。それがなかったってことは……クロシュヴィアとは無関係……?」
クロシュ「………わかんない」
妖精(……最後のページが破けていたのも気になる。間に合わない――と続きそうな書き方だったけれど……誰が、どんな意図で、あのページを破いたのだろう……)
妖精(後のページが全部落丁していたのも……意図的なもののように思える……)
妖精(ダウンが来て消失したのは……何者かが、私とクロシュだけに何かを伝えようとしたから、とか……?)
妖精(……何もわからない。考えるだけ無駄か……)
妖精(ひとまず、頭の片隅に置いておこう……)
□謎の絵本?を読みました
◆
- 221 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:46:47.28 ID:mOdMmeIn0
- ―ダウンの家 庭
猛吹雪「」ビュゴオオオオオ――
溶ける雪「」ジュワワワ
フメイ「んー……」チリチリ
セイン「?」
フメイ「……フメイも、武器とか……持った方がいい?」
セイン「武器……剣や槍とかか?」
フメイ「あと……杖とか」
セイン「杖……」
フメイ「これ、見て」スッ
木の杖「」ポン
セイン「木の杖……聖女のか」
フメイ「うん。借りてきた。大体の人は、杖使うと魔法が強くなるんだって」
セイン「そうらしいが……」
フメイ「だから、フメイもやってみる」
セイン「ああ、いいと思う」
フメイ「ん。見てて」
木の杖「」スッ
フメイ「……」チリチリ
赤熱する木の杖「」ジジジ
フメイ「やっ!」
カッ!!
ボンッ!!
黒焦げの杖「」プスプス…
フメイ「あっ」
セイン「……」
フメイ「お、おかしい! フメイ、火の球撃とうとした! なのに爆発するし、球も出ないし……!」
セイン「……後で聖女に謝ろう。僕も一緒に頭を下げる」
フメイ「うー……」
- 222 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:47:24.20 ID:mOdMmeIn0
- バサッバサッ
セイン「!」シャキン
フメイ「敵?」
セイン「わからない。魔族の気配だ」
赤いコウモリ「」バサッバサッ
フメイ「わ、赤いコウモリ」
セイン「あれは……血か?」
赤いコウモリ「」バササッ
手紙「」ヒュンッ
セインの手「」パシッ
フメイ「手紙?」
セイン「手紙だ」
赤いコウモリ「」バサッバサッ
フメイ「あ、飛んでく」
セイン「手紙を届けに来ただけか」
*
―ダウンの家 リビング
手紙「」
レイン「……もう返事が来るなんて。よほど暇なのかしら」
フメイ「なんでレイン宛なの? 出したのクロシュなのに」
セイン「内容がほとんどレインの指示によるものだったからだろう」
レイン「悪かったわね、酔っ払いの戯言なんかに付き合わせて」
クロシュ「んーん!」
フメイ「それで、どんなこと書いてあるの?」
レイン「中身は、近況報告と、魔族国の亡命受け入れ体制の紹介……そしてあなたたちに迷惑をかけないように、というお願いね」
セイン「……言っては何だが、あの吸血鬼の手紙とは思えないな」
レイン「フリューゲル・バイオレットの入れ知恵……というより、代筆かもしれないわね」
セイン「なるほど……フリューゲルか」
レイン「言われなくともあなたたちに迷惑をかける気はないし、魔族国に亡命する気もないわ」
◆
- 223 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:49:20.46 ID:mOdMmeIn0
- ―夜
ダウンの家 リビング
窓の外「」ビュオオオオオ――
紅茶「」ホカホカ
どんぐりクッキー「」
ダウン「それで、次は日干ししたどんぐりをフライパンに――」
聖女「はい……! 日干ししたどんぐりをフライパンに――」メモメモ
ガチャッ
ガチャッ
レイン「……」
お風呂上がりリュアン「……」ホカホカ
聖女「あ……」
ダウン「あー……」
レイン「……言いたいことがあるなら、はっきり言え」
リュアン「……っ」
ダウン「ちょっとレインちゃん! どうしてそんな怖い言い方しかできないの!」
レイン「怖い言い方? あちらが勝手に怖がっているだけよ」
ダウン「も〜!」
レイン「……言いたいことも言えない弱虫なら、それでもいいわ。でも目障りだから私の視界に――」
リュアン「……大勢の人を死に追いやった冷酷な殺戮者を怖がるのは、おかしいですか」キッ
レイン「……フン、言えるじゃない」
リュアン「……私は……あなたに、大切な人を殺されました」
レイン「……だから、何?」
リュアン「……あなたは……どうして平気で、殺せるんですか? あなたも大切な人を……勇者サインさんを、失っているのに。喪う哀しみは、あなたも知っているはずなのに。どうして、ですか……!?」
レイン「……知らないわ。他人のことなんて」
リュアン「……自分さえ良ければ、他人なんてどうでもいいんですか」
レイン「そうよ。誰だってそうでしょう」
リュアン「違います!! 誰だって、あなたみたいに八つ当たりで大勢を殺す人にはなれない!!」
レイン「……お前……私を八つ当たりだと……?」
リュアン「そうじゃなかったら何なんですか!? 勇者サインさんが死んで、その哀しみをどうにもできなくて、自分より弱いものをなぶり殺して鬱憤を晴らしてる最低サキュバスでしょう!! 勇者サインさんが生きていたら、きっと討伐対しょ――」
シャッ ガシッ
首を掴まれたリュアン「ぐえっ」
レイン「黙れ……!! 望み通り……この激しい鬱憤を晴らす為に、今ここでお前を縊り殺してやる!!」グググ
聖女「リュアンさん!!」
ダウン「レインちゃん!! やめなさい!!」
- 224 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:50:17.60 ID:mOdMmeIn0
- レイン「うるさい! この小娘は、あろうことか私のみならずサインのことをも愚弄したのよ!! 絶対に生かしておくものか――」
リュアン「こ……殺しの理由すら、サインさんに、押し付けるんですか……!!」
レイン「貴様っ……!!」
リュアン「もし、天国が、あったとして……あなたみたいな、悪党が……サインさんと……再会できる、もんか……!!! だって、あなたは、地獄――」ギギギ
レイン「黙れェェェ!!!!」ググッ
パヒュン――
セイン「……そこまでだ」ガシッ
レイン「あっ……さ、サイ――」
リュアン「――げほっがはっ、ごほっ……!!」ドテッ
聖女「リュアンさん! 大丈夫ですか!?」トテテッ
ダウン「すぐに手当をするわね!」トテテッ
レイン「ち、違うのよ、違うの……あいつが……サインのこと、悪く言って……」オロオロ
セイン「……落ち着け。僕はセインだ」
レイン「あっ……」
セイン「……どうしてこんなことになったのか、説明が欲しい」
ダウン「……私から説明するわ。レイン……大人しくしていてね」
レイン「……」
風呂上がり妖精「な、なになに!? 何の騒ぎ!?」ホカホカ
風呂上がりクロシュ「わわ……」ホカホカ
風呂上がりフメイ「なんか……面白いこと、あった?」ホカホカ
*
- 225 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:50:46.68 ID:mOdMmeIn0
-
妖精「つ、つまり……リュアンとレインが口論をして、最終的にレインが手を出した、と……」
クロシュ「えっと……手を出した方、負けだから……レインさんの負け……?」
聖女「……まあ……そうかもしれません……」
レイン「……」ドンヨリ
フメイ「リュアン、ちょっとは気が晴れた?」
リュアン「えっ……あ、ええと……」
フメイ「シノホシ、嫌いなんでしょ。ミュージアで……酷いこと、したから」
リュアン「……」
セイン「……ん? 待ってくれ……リュアンが縁者を失ったというのは……」
リュアン「……はい。ミュージアの……シノホシ襲撃による大破壊で、飛んできた瓦礫が……」
セイン「………」
土下座するセイン「」バッ
リュアン「えっ!? えっ、えっ!? な、なんで……」
土下座セイン「……すまない。それは……僕のせいだ……」
リュアン「ええっ!?」
土下座セイン「あの破壊は……僕の力によるものだ」
リュアン「ど、どういう……」
妖精「そうだけど、違うの! 確かにあの破壊はセインの力によるものだけど……セインにあの力を使わせたのはシノホシの襲撃が原因だし、セインにあの力を持たせたのも元を辿ればカリス・ノーランドってやつが悪いんだ! あの件についてセインが悪いことは何もないんだよ、リュアン!!」
リュアン「は、はい……」
土下座セイン「だが……あれは、やはり僕の……」
妖精「セインは黙ってて!」
土下座セイン「……わかった」
ダウン「……あの子……似てるけれど、やっぱりサインくんとは違うのね」
レイン「……」
ダウン「サインくんなら……自分が悪いと思っても、土下座しなかったわ。謝ったら……相手が、思いっきり自分を恨めなくなるから、って……。不器用だったわよね……」
レイン「……そうね……」
ダウン「でも……あの子のように、正面から赦しを請うことも、弱さではないかもしれないわね」
レイン「………部屋に戻るわ」スクッ
ダウン「……ええ。今夜も冷えるから、温かくしてね」
レイン「……」スタスタ
リュアン「……」
レイン「……一昨日の、グラタン」スタ
リュアン「!」
レイン「………美味しかったわ……」スタスタ
ガチャッ バタム…
リュアン「……」
◆
- 226 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:51:16.12 ID:mOdMmeIn0
- ―深夜
ダウンの家 客室
ベッドに横たわるリュアン「……」
リュアン(シノホシの発足は、かつての王国による急進的な諸外国への侵攻や他種族排斥が原因だった……らしい)
リュアン(シノホシは元々、王国に滅ぼされたリーリアの元国王ザイルと、彼に率いられた僅かなリーリア民によって結成されたもの、なのだそう……)
リュアン(そして……王国も元は、他種族に虐げられ、怯えて暮らす小さな国だったのだとか……)
リュアン(力を得た王国が強行的に他種族を攻撃したのは、弱かった頃に植え付けられた他種族への恐怖心ゆえ……)
リュアン(…………)
リュアン(……悪いのは……シノホシ、カリス・ノーランド、王国、種族間格差……)
リュアン(どれかが、悪いわけではなく……どれもが、悪かったとも言える気がする……)
リュアン(どれか一つを恨むのは……違うかも……)
リュアン(でも、じゃあ、どうすればいい? やっぱり……恨みの感情を持つこと自体が、間違い……?)
リュアン(メアリーさんのように、自分の心を強く律して、デロデロを目指すのが正しさ?)
リュアン(考えれば考えるほど、世界のどうしようもなさばかりが浮き彫りになっていく気がする)
リュアン(でも……)
――レイン『グラタン……美味しかったわ……』
リュアン(……何もかもが、どうしようもないわけじゃ、ない……気もする……)
リュアン(もっと……考えよう。妖精さんと聖女さんなら、私よりいっぱい考えてきて、詳しいだろうし……)
リュアン(クロシュちゃんとフメイちゃんとセインくんは、私のこと、対等の友達と思って接してくれてる……)
リュアン(うん……がんばろう)
リュアン(……ところで、レインさんにはちょっと、酷いことを言っちゃったかも……)
リュアン(罪のない人をたくさん殺したとはいえ、彼女自身もすごく苦しんでいる。苦しんでいるのなら……やっぱり、救われて欲しいって、思う)
リュアン(機会があったら、謝ろう……謝らせてくれるかなあ)
☆リュアンのメンタルが復調しました
☆リュアンの思考が進みました
◆
- 227 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:57:46.19 ID:mOdMmeIn0
- ―竜神村 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
- 228 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 22:58:21.95 ID:mOdMmeIn0
- ―朝
ダウンの家 リビング
窓の外「」ビュオオオオオ――
ダウン「少し治まったけれど、まだ村の外には出ないでね。雪だるまになってそのまま凍死しちゃうわ」
クロシュ「ん」
聖女「長引きますね……この時期はいつもこんな感じなんですか?」
ダウン「4日連続で悪天候が続くのはかなり珍しいわ。村の外はどれほど荒れても、村の中はけっこう穏やかな日が多いから」
フメイ「すごく運が悪い?」
ダウン「そういうことねえ」
妖精「お天気ばかりはどうしようもないからなあ……」
セイン「無理に動いて凍死するくらいなら、力の温存に当てるのも一つの手だ」
リュアン「ですね。村の中でできることをやっていきましょう。ところで、レインさんは……?」
ダウン「レインちゃんはまだ寝てるわ……。昨日のことが堪えたみたい……」
リュアン「………」
ダウン「あなたが気にしちゃだめよ?」
リュアン「は、はい。わかってます」
☆目標が追加されました
・山越えの手段または道筋を探す
☆努力目標が追加されました
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)
竜神村滞在6日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(猛吹雪により外出不可)
- 229 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 23:02:23.29 ID:mOdMmeIn0
- コピペミスです。このレスは安価に含まれません
竜神村滞在6日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(吹雪続行)
36-65 行商人
66-90 坑道ガイド
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?(吹雪により村外へ移動不可)
- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:06:58.69 ID:0cwIpyfh0
- シノホシ結成の過程やクロシュ達との闘い、メンバーの現状を改めて話し合う。
- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:07:26.27 ID:GCNb8Dnco
- ソフィアとかいうロスチャイルドがきているとフェルメールにスライム念波でも飛ばす。
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 23:31:55.72 ID:ipTxa2TT0
- 今度はリュアンとレインで食事作り
- 233 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/14(土) 23:44:52.09 ID:mOdMmeIn0
- というわけで本日はここまで。次回はついに悪天候以外のランダムイベント坑道ガイドさん来訪編、シノホシのことや現状について話し合おう編、ソフィア氏についてフェルメールちゃんに聞けたら聞いてみたい編、リュアン氏とレインちゃんのパリパリクッキング編です
謎の絵本のようなものを読んでびっくりしたり、赤血分身コウモリさんからフレメアさんからの手紙を受け取ったり、レインさんとリュアンちゃんが口論をしたりした一日でした。
激しい口論の果てに、首を掴まれたりしながらもなんとか勝利を治めたリュアン。しかしその心に生じるは勝利の歓喜ではなく、静かなるかなしみと憂いであった。正しさとは。デロデロとは。愛とは――。リュアンの思索は、まだ始まったばかり。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 00:30:34.30 ID:6x+If9bmo
- おつ
ようやく晴れるぞぉ!次回早速探索したいな
- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 11:34:21.92 ID:0CrDu4Qpo
- 今回はクロシュヴィア関連ではなさそうな事案
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 13:01:49.00 ID:ocr4zAEgO
- 乙
リュアンちゃんレスバ強者説
- 237 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:30:28.87 ID:PKXGYbEf0
- 荒天続きにより村の外へ出られませんでしたが、明日は久しぶりに穏やかな日となる予報のようです。貴重な日を有効に活用していただけたら良いかもしれません。慎重に慎重を重ねて調査に向かうのが良いでしょう
クロシュヴィアさんが今回の件に関わっているかは今のところ定かでありませんが、今のところクロシュヴィア氏の影や形は見られないようです。クロシュヴィアさんの動向については今後も注視していくのが良いでしょう
リュアンちゃんは特別口論に強いというわけではありませんが、今回は勝利を治めたようです。どちらかというと、レイン氏が無意識下で自身の行為に負い目を感じていたことが決定的な差となったのかもしれません。口論は自己肯定力が大きいと有利です
- 238 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:31:03.08 ID:PKXGYbEf0
- ―竜神村 広場
吹雪「」ビュオオオオ――
アッシュ「おう、お前たち! 聞いてくれよ!」タッタッタッ
妖精「うわ、いきなり何」
クロシュ「?」
アッシュ「見つかったんだよ! 坑道のガイドが!!」
妖精「ええ?」
銀ショートのケモ耳小柄女性→リーシア「どうも〜。坑道ガイドのリーシアです」ニコニコ スタスタ
クロシュ「もふもふ……!」
妖精「雪豹の……獣人!」
アッシュ「おう! ここらで一番坑道に詳しいガイド……らしい!」
妖精「ガイドか……最近ちょっと坑道で不穏な噂があったりするみたいだけど、大丈夫なの?」
リーシア「ご案内には支障ありませんが、ご心配なら事態が落ち着くまで少々お待ち頂くのも良いかと思いますねえ」
アッシュ「……というわけだ! 見た目の通りモフモフで物腰も柔らかい良いガイドさんだぜ!」
リーシア「うふふ、お世辞はやめてくださいませ」ニコニコ
クロシュ「おせじなの?」
アッシュ「お世辞じゃないぞ!」
リーシア「そういうわけですから、坑道案内が必要でしたら是非ご相談くださいね。坑道を通った下山ルートの方ももちろん対応できます」
妖精「あっ、そうか。坑道も山越えルートの一つだったよね、そういえば」
リーシア「はい。この村で立ち往生しているとアッシュさんからお聞きしております。坑道内ならば、外の天候も雪崩も関係なく安全に通行できますよ」
クロシュ「妖精さん……山越え、できる!」
妖精「そうだね……。でもお高いんでしょ?」
リーシア「……うふふ。お気持ちだけでも大丈夫ですよ。私、困っている人を助けるのが好きなのです」
クロシュ「わあ!」
妖精「う、うーん……? まあ、検討してみるよ。ありがとう」
リーシア「前向きにご検討くださいね〜」
☆坑道ガイドのリーシアと知り合いました
坑道に入る際、ガイドを依頼することができます
*
- 239 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:34:01.55 ID:PKXGYbEf0
- ―ダウンの家 リビング
暖炉「」パチパチ
紅茶「」コトン
ダウン「シノホシは元々……リーリア国王ザイルに率いられた、難民の集団だったの」
リュアン「難民……」
ダウン「初めは正式名称もなくって、ただのリーリア難民としか呼ばれていなかったわ。あの頃は、ザイルもレインも、生き残った民が安心して生きられる地を探そうと必死だった。テロなんて考えもしなかったはずよ」
聖女「そうだったのですか……。すみません、初めて知りました……」
ダウン「……大陸の南側には、ちゃんと伝わっていないのね。まあ、大山脈を隔てればほとんど別世界のようなものだもの。仕方ないわ……」
セイン「では、リーリア難民がテロ組織シノホシとなったのはなぜだ?」
ダウン「そうねぇ……。もしクロシュちゃんたちが、王国に殺されたら……セインくんは、黙っていられる?」
セイン「……そういうことか」
ダウン「そう。機序はシンプルよ。命からがら生き延びて厳しい生活を続ける難民たちの間で……死の恐怖や生の渇望を凌駕する、王国への憎悪が膨らんでいった……」
リュアン「……」
ダウン「飢餓や病、王国兵による残党狩りで、生き残った僅かな民たちも数を減らしていったわ。そのことがより一層、王国への憎しみに拍車をかけた。王国さえいなければ、家族も友達も死なず、家も追われず、こんな苦しい逃亡生活に身をやつすこともなかったのに……きっと誰もが、そう思わずにはいられなかったはずよ」
聖女「……だから……国王ザイルは、決起してしまった……のですか」
ダウン「そう。戦えない者や、生きることを選ぶ者は、北部に残り……ザイル率いる復讐派は、大陸の南へと渡ったわ。それからよ……リーリア元国王ザイル率いるテロ組織��シノホシ�≠ェ、過激な破壊活動をしているという話を聞くようになったのは」
リュアン「……」
ダウン「でも今はもう活動を続けられないくらい、人員も減ってしまったそう……。聞けば、もうリーリアの者はザイルとレインしか残っていないというじゃない……。儚いものね……」
◆
- 240 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 19:36:20.92 ID:PKXGYbEf0
- ―ダウンの家 客室
ペラッ ペラッ
本『クロシュヴィア伝説』ペラッ
フメイ「……」
妖精「フメイが読書なんて珍しいね……うわ、それフェルメールの本じゃない」
フメイ「クロシュヴィアのこと、見てみよって思って」
クロシュ「わあ……!」
妖精「うーん……その本、フェルメールの主観に寄り過ぎてるからあんまり参考にはならないかも……」
フメイ「そうなの?」
妖精「たぶん」
フメイ「ふうん……」
本『著者:フェルメール・ド・オリシン』
フメイ「あ、この本オリシンの苗字になってる」
妖精「これを出版した時は既にオリシンの王女になってたんじゃない?」
フメイ「えっと、前の苗字はロスチャイルドだっけ?」
妖精「うん。今は……オリシンの王女として生きてくって」
フメイ「なんだっけ……他にもいるんだよね、ロスチャイルド」
妖精「そう。この山にも、ソフィアっていうのが来てるらしい……」
フメイ「ソフィア・ロスチャイルド……どんなロスチャイルド?」
妖精「さあ……。悪評通りのロスチャイルドだと困るなあ……」
クロシュ「……フェルメールちゃんに……聞いてみる……?」
フメイ「聞けるの?」
クロシュ「わかんない……でも、聞けるかも……!」
妖精「もしかして、星脈を介した通信で?」
クロシュ「やってみる……!」デロデロ
デロデロ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
デロデロ…モニョモニョ…
↓1コンマ
01-60 大きな気配
61-90 フェルメール
91-00 ??
- 241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 19:48:51.81 ID:0CrDu4Qpo
- でかく
- 242 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:35:51.74 ID:PKXGYbEf0
- ―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
スライムクロシュ「!」モニョッ
スライムクロシュ「」キョロキョロ
スライムクロシュ「……」
クロシュ(ひんやりしてる)
クロシュ(誰もいない)
クロシュ(スライムは……みんな、溶けちゃった)
クロシュ(ここも……)
…ロシュ…… …クロシュ……
クロシュ(!)
…クロシュヨ…… …キコエルカ……
クロシュ(おおきな、気配……わたしを、呼んでる……?)
…ヤマノオクニテマツ……
クロシュ(山の、奥……どうして、わたしを待つの……?)
………………
クロシュ(聞こえなくなっちゃった)
スライムクロシュ「……」
スライムクロシュ「!」モニョッ
クロシュ(フェルメールちゃんと、お話するんだった)
クロシュ(通じるかな……?)
スライムクロシュ「〜〜〜〜」モニョモニョモニョ
モニョモニョモニョモニョ――
*
- 243 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:36:23.49 ID:PKXGYbEf0
- ―その頃
オリシン王宮 フェルメールの私室
片付いた部屋「」サッパリ
フェルメール「さて……この国でやるべき仕事も大方片付きましたし、そろそろわたくしも行かねばならない頃ですわ」
フェルメール「クロシュちゃんたちは無事でいらっしゃるかしら……大山脈越えとなると、心配せざるを得ませんわ……」
透明な液体の入った小瓶「」チャプン
フェルメール「クロシュヴィアちゃんからもらった、スライム界に入る為の甘露……。元は白かったのに……透明になって、効能も失われてしまいましたわ……。皆さん……ご無事でいらっしゃると良いのですけれど……」
モニョニョニョ
フェルメール「ふぇっ!?」
黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「甘露が、黒に……!? まさかクロシュちゃんですの!?」
黒くなっていく液体「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「こうしてはおられませんわ! ええいっ!」グッ
グイッ ゴクッ
*
- 244 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:37:04.64 ID:PKXGYbEf0
- ―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ
フェルメール「――はっ!?」バッ
スライムクロシュ「!」モニョニョッ!
フェルメール「こ、ここはスライム界……そして……クロシュちゃん!!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
*
フェルメール「なんと……雪崩による通行止めで、立ち往生しているんですの……」
クロシュ「うん……」
フェルメール「ご助力申し上げたいところですけれど、わたしくも今から大山脈まで向かうのは少々厳しいですわ……」
クロシュ「ん……だいじょうぶ! それより……えっと……ソフィア・ロスチャイルドさんが……いるんだって……」
フェルメール「そ、ソフィア……ロスチャイルドですって!?」
クロシュ「うん。どんな、人……?」
フェルメール「………どんな……え、ええと……」
―― フォーン… カチカチッ カチッ
――『老害共……。私の類稀なる頭脳をこんな下らない研究に使わせるなんて』カチカチ
――『至高の遺伝子を持つ完全な生命……我が家系はバカリスと同類の暗愚なのかな』カチカチ
――『でも研究資金の為とはいえ、諾々と従ってる私も暗愚の類だね』カチカチ
―― 紙『』カタカタカタ…ウィーン…
―― パシッ
――『耐久試験の結果8体中5体が死亡……? 試験項目は……なんだこれ? 誰の指示?』
――幼フェルメール『ふぇ……し、ぼう……?』ビクッ
――『ん? フェルメール、部屋に戻れ。ここに入るな』
――幼フェルメール『ぁ……はい……』トテトテ
――『はあ。一体どれほど杜撰な体制でやってきたんだ、ここ』
――『私の時はここまで酷くなかったはず。だとすれば原因はあの老害共か……』ブツブツ
フェルメール「……こ、怖い人でしたわ……」
クロシュ「こわい……?」
フェルメール「ええ……。その……ソフィアは、ロスチャイルドの……ええと……ある、中核的な事業に携わっていた人物でして……」
クロシュ「??」
フェルメール「と、とにかくものすごく怖い人物ですわ!」
クロシュ「う、うん」
フェルメール「でも……そのソフィアが、大山脈に来ているですって!?」
クロシュ「えと……そう、なんだって……」
フェルメール「……むむ……今のわたくしにロスチャイルド家の動向や目的は全くわかりませんわ……。一体何を企んでいるのか……」
クロシュ「えと……どうしたら、いい……?」
フェルメール「……関わらない方が良いですわ。特に変わりなければ、彼女は未だロスチャイルドの者でありましょうし……きっと、あの恐ろしいことも続けているはず……。百害あって一利なし、交戦はもちろん見られたりするのも厳禁ですわ! 彼女に知られるというのは即ち……と、とても危険が危ないことに巻き込まれる可能性が生じる、ということですの!!」
クロシュ「わわ……」
フェルメール「できればすぐにでもそこを離れて欲しいと言いたいところですが……雪崩による通行止めとなると、それも難しいですわね……。とにかく、お気を付けてくださいまし! 背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげには要注意!! ですわ!!」
クロシュ「ん!」
*
- 245 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:40:13.08 ID:PKXGYbEf0
- ―ダウンの家 客室
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「起きた」
妖精「クロシュ、どうだった? 何か掴めた?」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「えと……ソフィア・ロスチャイルドさん……すごく、こわい! って……」
フメイ「そうなの?」
クロシュ「うん……。背中から……鉄の腕……? が、四本、生えてるんだって……。だから、関わらないのがいいって……」
フメイ「背中から……鉄の腕が四本!?」
妖精「ええ……? 芸術都市にいたパペットマスターの仲間……?」
クロシュ「あ、あと……なんか……おおきいのが……わたしのこと、呼んでた……?」
フメイ「おおきいの?」
クロシュ「うん。クロシュヨ……ヤマノオクニテマツ……だって……」
妖精「ええ……。なんか、急に変な情報がたくさん入ってきたなあ……」
☆山の奥から謎の大きな気配を感じました
☆ソフィア・ロスチャイルドの情報を少し得ました
◇
- 246 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/15(日) 22:41:49.21 ID:PKXGYbEf0
- ―夕方
ダウンの家 キッチン
リュアン「……」
包丁「」トントントン
サクッ
リュアン「……あっ」
血「」ピャッ
リュアン「いたた……」
レイン「……何をしているの? 具材もなしに、まな板に包丁を打ち付けて……挙げ句指を切るなんて」ヌッ
リュアン「あっ……え、ええと……料理の、イメージ練習を……」
レイン「見せなさい」スッ
回復魔法「」ポウ
治っていく傷「」ポワワ
リュアン「わ……レインさん、回復魔法を……!?」
レイン「……初級回復魔法なんて誰でも使えるわ」
リュアン「でも……ありがとうございます」ペコリ
レイン「……包丁」
リュアン「え……?」
レイン「持ち方が違うわ。あなた……あのグラタンを作ったのよね?」
リュアン「あ、はい。えと……レシピ通りに作っただけで……料理は、あんまりやったことなくて。この前は、セインくんが切ってくれたんです」
レイン「……なら、切り方も覚えておきなさい。教えてあげるわ」
リュアン「えっ……!?」
↓1〜3 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:ワカサギ、ユキタニシ、ザリガニ
野菜:野草、ヒエヒエキノコ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、ユキイチゴ
卵乳:トリの卵、粉ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:43:35.62 ID:s60DkcIF0
- ヒエヒエキノコ、星の粉
- 248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:47:51.66 ID:0CrDu4Qpo
- 岩塩、ユキイチゴ
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/15(日) 22:52:16.43 ID:JhLyB5Kl0
- 粉ミルク 角砂糖
- 250 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:46:39.59 ID:UIvU32Vf0
- カチコチに凍った白いキノコ「」
レイン「アレを切りなさい」
リュアン「ええっ!? 解凍されるまで待った方が良いんじゃ……」
レイン「あれは常温であの状態なのよ」
*
ヒエヒエイチゴミルクシャーベット「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ シャリシャリ
フメイ「〜〜♪」シャリシャリ
セイン「♪」シャリシャリ
メアリー「……」シャリシャリ
聖女「口の中が、とろけるように甘い……! フユイチゴとミルク、そして糖分の組み合わせは危険です! しかも冷たい……!! 暖炉でポカポカの室内で、こんなに冷たくて美味しいものを食べるなんて……許されません!!」シャリシャリ
ダウン「うふふ、暖房の効いた室内で食べるヒエヒエシャーベットは格別よねえ」シャリシャリ
レイン「……ヒエヒエキノコにこんな使い方があったなんて。リュアン、やはりあなた……料理の才能があるわ」
リュアン「た、たまたまです……。レインさんが、切り方を教えてくれたから……」
レイン「……」
リュアン「……」
レイン「……」
リュアン「……その……昨日は、すみませんでした。レインさんのお気持ちも考えず……酷いことを……」
レイン「……あなたに謝られると、余計惨めになるのだけれど」
リュアン「……すみま……ええと……」
レイン「……あなたの憎しみは、そんなものだったの」
リュアン「……わかりません。ただ……レインさんだけを責めるのは……間違ってるって、思いました。だから……謝りたかった」
レイン「……そう」
リュアン「……」
レイン「………まあ……あなたが、昨日言ったこと……一理……いえ、万理くらいあったことは、認めるわ」
リュアン「えっ……?」
レイン「……サインが、いなくなって……罪のない者たちを、八つ当たりで大勢殺したわ。でも……リーリアの滅亡にも、サインの死にも……ほとんどの王国民に、責がないことは……とっくに、気付いてたの……。でも……認められなかった……認めてしまったら、もう、立てなくなるって……わかっていたから……」
リュアン「……」
レイン「あなたの言う通り……きっと、もうサインには会えないでしょうね……。私はもう、罪を重ねすぎた。天国と地獄があるとすれば、間違いなく地獄行きよ……」
リュアン「レインさん……」
ダウン「ふふ……それなら、むしろ地獄で再会できるんじゃないかしら?」ヒョコ
リュアン「ダウンさん!」
レイン「……どういう意味? サインが……地獄行きだとでも?」
ダウン「だって、サインくんも大勢殺してるわ。リーリアだけじゃない。旧魔族国を初めとした、当時王国に敵対的だった国の民を大勢、ね……。総数で言えば、レインちゃんよりずっと多いと思うわ」
レイン「……そう、だけど。でも……サインは、私みたいに……八つ当たりで殺したわけじゃない。彼は、王国に利用されてただけで……」
ダウン「天国か地獄かを決める者がいたとして、その者は個々の事情など酌量するかしら?」
レイン「知らないわよ……」
リュアン「……聖女さん、ロイエ教ではどのように言われているんですか?」
聖女「ふぇっ!? ふぇ、ふぇえほ……」シャリシャリ
リュアン「す、すみません。食べ終わってからで大丈夫です……」
聖女「……ごくん! ええとですね……ロイエ教では、ロイエを信じる者が天国に行き、信じぬ者は地獄に堕ちる……と言われています」
ダウン「まあ! じゃあやっぱり二人とも地獄行きじゃないの!」
レイン「……なんか、釈然としないわ……」
- 251 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:49:31.64 ID:UIvU32Vf0
-
リュアン「ふふ……」
レイン「………リュアン」
リュアン「はい?」
バッ
土下座するレイン「」
リュアン「えっ……!? い、いやあの……もう、あなたを憎んではいないと……!」
土下座レイン「……私自身の、問題なの。謝らせて」
リュアン「あ……はい」
土下座レイン「………ごめんなさい。私たちの、襲撃で……あなたの、大切な者を……奪ってしまった」
リュアン「……」
土下座レイン「私のことは、あなたの好きにして良いわ……。殴りたければ殴り、殺したければ殺して。あなたには、そうするだけの権利がある……」
リュアン「そんなこと、しません。無意味です……」
土下座レイン「……私、懸賞金がかけられてるはずよ。王国に突き出せば、それなりの額に――」
リュアン「しません!! よりにもよってあなたを王国に突き出すなんて、そんな趣味の悪いこと……するわけありません!!」
土下座レイン「………ごめんなさい」
リュアン「……私は……もう、いいんです。もう、誰かを恨んだり、憎んだりするのは……やめます。やめるように、努めます。だって……もうみんな、苦しんでる。みんな、苦しみながら、苦しめ合って、どうしようもない地獄を生きてる……。恨みも、憎しみも……その地獄を助長するだけ。不毛です……そんなの……」
土下座レイン「……」
リュアン「……レインさんも、軽率に命を捨てるようなこと……やめてください……」ジワワ
土下座レイン「……私の存在は……きっと、多くの恨みや憎しみを生むわ……。それなのに……どうして、生きろと……」
リュアン「………わかりません!! そんなの!!! 嫌だからです!!!!」ポロポロ
土下座レイン「………」
☆おいしい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+1、戦闘コンマ+5、氷属性◯、星属性◯
☆リュアンの思考が進み、心象が変化しました
◆
- 252 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:51:29.93 ID:UIvU32Vf0
- ―夜
ダウンの家 庭
夜空に瞬く星々「」キラキラ
スライムクロシュ「……」
妖精「……晴れたね。明日はきっと、久しぶりの良い天気だよ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「うん。村の外に出るのも良いかも」
スライムクロシュ「…〜〜」モニョニョ
妖精「……うん。リュアンはもう、大丈夫だと思う。あれだけ吐き出して……スッキリしたはず」
スライムクロシュ「〜〜」モニョ
妖精「気付いてたんだ。ふふ、クロシュってそういうのちょっと鈍いと思ってた」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ プンスコ
妖精「ごめんごめん。クロシュも成長してるんだよね」
夜空に瞬く星々「」キラキラ
スライムクロシュ「……」
妖精「なんだか……宇宙(そら)に近い感じがするね。標高が高いからかな」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「そうだね。アステールが魅入られるのもちょっとわかるなあ」
スライムクロシュ「……」モニョニョ
妖精「……私にも、わかんないよ。どうして……こんなにも、みんな……苦しんでるのか……」
スライムクロシュ「……」モニョ…
妖精「だから……クロシュヴィアは、世界をデロデロにしようとしてる……。半年前に戦った幽界樹の精霊も……」
スライムクロシュ「……」
妖精「クロシュは……やっぱり、デロデロが良いって思う? こんな世界なら」
スライムクロシュ「……」
- 253 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 00:52:16.29 ID:UIvU32Vf0
- モニョモニョ…ポン!
クロシュ「……わかんない。でも……」
夜空に瞬く星々「」キラキラ
クロシュ「………わたしも……みんな、しあわせなら……いいなって、おもう……」
妖精「……」
クロシュ「クロシュヴィアちゃんは……ずっと、昔から……がんばって、きたのかな……」
妖精「……あの絵本のこと? どうなんだろう……まだ、あの絵本が何だったのかもよくわかんないし……」
クロシュ「うん……」
妖精「……次に会った時に……聞いてみるのも、良いかもね。クロシュが聞けば、きっと教えてくれるよ」
クロシュ「……うん!」
ヒュオオオオオ――…
妖精「……っとと、雪は止んだけど風はまだまだ冷たい……中に戻ってもう寝よう」
クロシュ「うん。妖精さん……クロシュたんぽ、つかう……?」
妖精「せっかくだし使わせてもらおうかな?」
パタパタ トコトコ
ガチャッ パタム…
夜空に瞬く星々「」キラキラ
◆
- 254 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/16(月) 01:03:31.90 ID:UIvU32Vf0
- それでは本日はここまで。次回は滞在7日目編からとなります
雪豹の坑道ガイドリーシアと会ったり、シノホシ結成の経緯を聞いたり、謎の大きい者から呼ばれたり、フェルメールちゃんからソフィア氏の恐ろしい話を聞いたり、リュアンちゃんとレインさんが二人でシャーベットを作ったり、レインちゃんがリュアンさんに土下座したりしました
感情を吐き出したリュアンの心には、未だ解明できぬ謎が渦巻く。なぜこんなにも、苦しみ、哀しみ、殺し合わねばならぬのか。世界の構造はあまりにも不合理で、不条理に思えた。レインは確かに、悪いエルダーサキュバスだ。しかし彼女一人が悪かったわけではなく、彼女以外の何もかもが悪かったとも言える気がした。そんな哀れなエルダーサキュバスに全ての責を押し付けることなど、リュアンにはできなかった――
あかちゃんスライムは宇宙を眺め、命を想う――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/16(月) 02:10:44.70 ID:Ce6djZLTo
- おつ
死んでしまったら謝る事も償う事も正す事も出来なくなるからね…
- 256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 07:54:20.34 ID:Q3aCZDMLO
- 乙
フレメアさん今妹の残した資料読み漁って彼女の魔法習得してそう
- 257 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:38:22.10 ID:x54MVsp80
- リュアンちゃんがどうしてレインさんに死なないよう言ったのかは、リュアンちゃん自身にもよくわかっていません。具体的な論理や目的があっての行動ではなく、どちらかと言うと衝動的なものだったかもしれません。リュアン氏が今後どのような考えを持つようになるかは今のところ未知数であると言えます
フレメア氏がフラナ氏の遺した本や資料を読んでいるかはわかりませんが、フレメア氏自身は自分の方が優れていると思っているため、もし魔導書などを読む機会があってもそっくりそのまま習得することはない可能性が高いと言えます。理論や設計思想を参考にしたりすることはあるかもしれません
- 258 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:38:57.91 ID:x54MVsp80
- ―竜神村 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・異常気象の原因を突き止める
・坑道に潜む者の正体を暴く
・?(未解放)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
・属性への理解 [1/3](リュアン)
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[01/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、未探索
……………………………………………………………………………………
- 259 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 17:39:23.32 ID:x54MVsp80
- ―朝
ダウンの家 客室
窓の外「」
陽光できらめく雪「」キラキラ
聖女「晴れです! 晴れ!」キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
妖精「やっと晴れたかあ」
フメイ「今日は村の外に出ても大丈夫だって。ダウンが」
リュアン「村の外……そういえば坑道の入口もこの近くにあったりするのでしょうか?」
妖精「坑道の入口は村内にも村外にもあるみたいだけど、村内のは村民たちの手で封鎖されてるみたいだよ。詳しくは村長やガイドのリーシアとかが知ってそうだけど」
セイン「……どうする? ガイドに頼めば、山の向こうにも出られそうだが」
妖精「うーん……お気持ち価格っていうのが逆にちょっと怪しいんだよね、あのガイド……。ただでさえ山全体が異常気象で困窮してるっていうのにさ」
リュアン「……も、もしかして……ガイドを装った追い剥ぎとか!?」
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ
妖精「……どうだろう。この村に出入りできてるところを見ると、村民からの信頼は得られてるみたい。ただ、坑道内で外から来た旅人が追い剥ぎされようとも村民とは関係のないことだからねえ……」
聖女「この村では坑道には入っていけない掟になっているそうですからね……。恐らく、ガイドがあろうとなかろうと関係なく」
妖精「そういうこと。だからあのガイドを頼るかどうかはまだちょっと保留。もし頼るにしても、彼女の評判とかは聞いておきたいよね」
セイン「わかった」
竜神村滞在7日目
↓1コンマ ランダムイベント
01-10 猛吹雪予報(明日猛吹雪)
11-35 吹雪の予報(明日吹雪)
36-90 行商人
91-00 招福
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:40:55.83 ID:mftdKGGw0
- みんなでババ抜き
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:41:55.90 ID:E2TmS4vvo
- 森の方へ探索
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 17:54:22.79 ID:QVtj96kDo
- 坑道を誰か出入りしてないか出入り口を見張る
- 263 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 20:54:55.57 ID:x54MVsp80
- ―竜神村 広場
ワイワイ キャッキャ
クロシュ「?」
聖女「広場の方が賑わっていますね。何かの催しでしょうか?」
妖精「なんだろう。あれは――」
黒シルクハットの男「今回もおもろいもんぎょうさん持ってきたで〜」ニコニコ
広げられたゴザ「」バサッ
並べられた品物「」ポン!
竜人の子供たち「わ〜!」
アッシュ「お〜!」
聖女「……行商の方、でしょうか?」
妖精「見た感じそうだけど……たった一人で、あんな軽装で、あれだけの大荷物を背負ってここまで登って来た……?」
黒シルクハットの男「おん? あんさんらも旅のモンでっか?」ヌッ
クロシュ「わっ!」モニョッ
妖精「うわ! 急に近づかないでよ! びっくりするでしょ!」
黒シルクハットの男→ドノヴァン「へへ、すんまへん。ここに他のモンがおんのが珍しかってん、堪忍やで。わいは行商のドノヴァンちゅうもんや。今後ともよろしゅうな」ニコニコ
妖精「ドノヴァンね。私は妖精。こっちがクロシュと聖女」
クロシュ「ん!」
聖女「よろしくお願いします、ドノヴァンさん」
ドノヴァン「ほ〜、なるほろなるほろ……あんさんらが……」フムフム
妖精「ん? なんか言った?」
ドノヴァン「なんも言ってへんで! それよりせっかくやから見てってや!」
ゴザ「」バサッ
- 264 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 20:56:38.61 ID:x54MVsp80
- ゴザ「」バサッ
干し肉「」ポン!
船旅ビスケット「」ポン!
軍警レーション「」ポン!
携行魔導ミサイル「」ポン!
高周波振動刃「」ポン!
絵札の束「」ポン!
麻雀牌「」ポン!
将棋盤「」ポン!
囲碁盤「」ポン!
世界樹の石炭「」ポン!
黒い筒状の容器「」ポン!
白い手袋「」ポン!
白い丸い玉「」ポン!
無色透明の宝石「」ポン!
不定形の物体「」ポン!
白い便箋「」ポン!
木こりの斧「」ポン!
華美な装飾の細剣「」ポン!
無骨な金属の首輪「」ポン!
小さなオカリナ「」ポン!
石の賽「」ポン!
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」ポン!
聖女「わ!? 一体どこから!?」
ドノヴァン「ありゃ、言うてへんかったか? わいの魔法、モノをしまったり出したりするもんなんや」
妖精「空間魔法!」
ドノヴァン「せや! 商人にピッタリやろ? いっぱい買うてってや!」
妖精「でもなあ……」
0がいっぱいの値札「」
聖女「ちょっと厳しいですね……。今のところまだ食料や燃料にも余裕がありますし……」
ドノヴァン「値切り歓迎やで!」
妖精「あんまりそういうの得意じゃないんだよなあ」
聖女「私も……」
ドノヴァン「ほいならこういうのはどや!」バッ
絵札の束「」ドン!
妖精「絵札の束?」
聖女「これをどうするんです?」
*
ドノヴァン「――ちゅうのが、最近のイスファハーン社交界で流行っとる札遊び――通称ババ抜きや!」
クロシュ「ばば抜き……!」
ドノヴァン「わいとあんさんらの四人でババ抜きやって、わいがイチ抜けなら一品値引きなしで購入してもろて、わいがドベなら一品無料や! どっちでもなけりゃ一品半額! どや?」
妖精「単純計算すると3/4の確率であなたが損することになりそうだけど、いいの?」
ドノヴァン「ババ抜きちゅうんは単純な運試しやないで。誰がババを持ってるか、どうババを避けるか、あるいは押し付けるかを常に考え続ける知性のゲームや。わいは経験者やさかい、3対1でも勝てる自信があるっちゅうことや」
聖女「むむ……でもそれだと、たとえ3対1でも未経験の私たちが不利ではないですか?」
ドノヴァン「ほな、何回か練習してみまひょか! もちろん練習後に棄権してもらってもかまへんで!」
妖精「まあ、そこまで言うなら……」
クロシュ「……」ワクワク
↓1コンマ 勝負の行方
01-25 定価で1つ買うはめになった……
26-75 半額で1つ買える!
76-00 無料で1つもらえる!
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:05:03.78 ID:TzN0hFu/O
- 圧勝
- 266 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 21:36:05.82 ID:x54MVsp80
- ��愚者�≠フ札「」ペラッ
��愚者�≠フ札「」ペラッ
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
ドノヴァン「なぬ……!?」
妖精「クロシュがイチ抜けか……!」
聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」
*
��隠者�≠フ札「」ペラッ
��隠者�≠フ札「」ペラッ
妖精「ふ〜、私もなんとか……」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」
ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」
*
��悪魔�≠フ札「」ペラッ
��悪魔�≠フ札「」ペラッ
ドノヴァン「わいの勝ちや!!!!」ドン!
聖女「んわ〜!!」
クロシュ「わわ……!」
妖精「でも一品半額になった!」
*
ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品半額や!」
妖精「一品半額かあ。半額なら予算内に収まるし、何か買ってみようか」
聖女「他じゃ見かけない品物もいっぱいありますね。もしかしたらすごい掘り出し物なんじゃ?」
ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのはタダや!」
クロシュ「……」ジー
↓1自由安価 買うもの
(>>264に載っているものでも、載っていないものでも良い。なお半額でも買えないものは買えない)
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:48:19.33 ID:QVtj96kDo
- 世界樹の石炭
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/21(土) 21:51:12.59 ID:mftdKGGw0
- 78だから無料では?
- 269 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 22:39:02.66 ID:x54MVsp80
- 見間違えました。ちょっと訂正します
……………………………………………………………………………………
��愚者�≠フ札「」ペラッ
��愚者�≠フ札「」ペラッ
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
ドノヴァン「なぬ……!?」
妖精「クロシュがイチ抜けか……!」
聖女「でもこれで定価購入は免れました……!」
*
��隠者�≠フ札「」ペラッ
��隠者�≠フ札「」ペラッ
妖精「ふ〜、私もなんとか……」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
聖女「後は……私とドノヴァンさんの1対1ですね……」
ドノヴァン「クックク……ババ抜きの真骨頂はこっからやで!」
*
��運命�≠フ札「」ペラッ
��運命�≠フ札「」ペラッ
聖女「勝ちました!!!!」
ドノヴァン「ぬわ〜!!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「無料だ!」
*
ドノヴァン「ちゅうわけでどれでも一品無料や!」
妖精「やったね。せっかくだし一番高いやつを……いや必要なものをちゃんと選ぼう」
聖女「でも実際、他じゃ見かけない品物がいっぱいですよね。もしかしたらすごい掘り出し物もあるんじゃ?」
ドノヴァン「聞きたいことはなんでも聞いてくれてええで。見るのは一品と言わずタダや!」
クロシュ「……」ジー
(タダでもらうものは>>267の世界樹の石炭となります)
*
クロシュ「!」
世界樹の石炭「」
妖精「あ、これはもしかして――」
ドノヴァン「ククク……それに気ィ付くたあ、やっぱお目が高いな」
クロシュ「世界樹の……石炭!」
ドノヴァン「せや。膨大な生命力を秘めたまま炭化した、古代世界樹の石炭や。これでええんか?」
妖精「うん。他のも気になるけど、今必要なのはきっとこの石炭だ」
ドノヴァン「毎度あり!」
世界樹の石炭「」ポン!
☆世界樹の石炭を半額で購入しました
クロシュの石炭量が [3/4] になりました
*
- 270 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/21(土) 22:43:10.05 ID:x54MVsp80
- あまり進んでいませんが本日はここまで。次回は森探索編、坑道を見張ってみよう編です
突如やってきた謎の商人ドノヴァンを相手に、ババ抜きで勝利してタダで世界樹の石炭を得たクロシュ一行。気になるものは数多かったものの、今は必要なものを得ておきたいと考えたのであった
なおドノヴァン氏はしばらく竜人村に滞在して商売をするそうなので、今後は自由行動で会うこともできます
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 00:10:07.28 ID:/fJeLYASo
- 乙
ドノヴァンくん1スレ目からのまさかの採用
- 272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 01:34:02.28 ID:IGpDvCa3o
- おつ
これで3/4、不死鳥の力の復活も近い
運良く晴れが続く今の内に手がかり探し出したいねぇ
- 273 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 13:58:08.74 ID:FXHCeSK20
- 実のところドノヴァン氏については、出そう出そうと思っていたものの出せていませんでした。元々はイスファハーン編で登場してもらう予定だったのですが、うっかり登場するタイミングを見失ってしまい、そのまま今まで登場させられなかったそうです。ドノヴァン氏が今後どのような動きをしていくかは今のところ闇に包まれています
明日も晴れが確定しているため、屋外で活動するには良い日和となるようです。いろいろと問題が多い竜神村近辺ですが、この先どのような運命が待ち受けているかは今のところ闇に包まれています
そして不死鳥パワーはようやく3/4になったようです。そしてこれは残念なネタバレですが、4/4になると今よりはずっと良くなるものの半年前のような復活&コンマ+30のようなインチキ性能にはまだならないようです。半年前のようなパワーを完全に取り戻すには、さらにたくさん食べる必要があるのかもしれません
- 274 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 13:58:55.19 ID:FXHCeSK20
- ―竜神村近郊 樹霜の森
枝先に付着した樹霜「」キラキラ
リュアン「わあ……! 綺麗……」
フメイ「なんで枝の先に氷がくっついてるの?」
妖精「朝になると、土の中に霜柱ができるでしょ? それと同じようなことが木の枝先でも起きたの」
フメイ「??」
リュアン「なんとなくわかるような気もしますが……」
クロシュ「しもばしらは……どうしてできるの?」
妖精「霜柱は――」
セイン「!」スッ
どんぐり「」ポン!
聖女「わあ、どんぐり!」
セイン「貴重な食料だが……勝手に持っていって良いだろうか」
聖女「……今この山ではどこも食糧難ですからね。私たちはまだ困窮していませんし、返すのが良いかもしれません」
セイン「わかった」スッ
どんぐり「」ポフ
↓1コンマ 森探索結果
01-05 ???
06-65 坑道の入口を発見
66-95 坑道の入口+足跡を発見
96-00 ???
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:03:18.05 ID:dw8UK9MAO
- ???
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:25:57.07 ID:6uNedAHho
- 開幕デロデロコンマェ
- 277 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 14:48:37.79 ID:FXHCeSK20
- サクッ サクッ サクッ サクッ
リュアン「今までの吹雪とは打って変わって静かですね……」
フメイ「……なんか、雪があると……普通より、もっと静かな気がする」
妖精「雪っていうのは音を吸収する性質があるんだ。だから雪が降ったり積もったりしてる場所は、雪のないところよりも静かになりやすいんだよ」
聖女「音を……? 音って吸収できるものなのですか?」
妖精「音っていうのは、厳密に言えば空気の振動なんだ。山に向かって大声を出すと山彦が返ってきたりするでしょ? あれは空気の振動が――」
セイン「!! 警戒しろ!!」バッ
クロシュ「!!」
ギンッッ!!!
セイン「くっ……!」
魔銀の剣「」ギギギ
クロシュ「!!?」
フメイ「えっ……えっ!!?」
リュアン「ど、どういうことですか!!?」
聖女「い、一体――」
妖精「なんで……なんで!?」
魔銀の剣「」ギギギギ
聖剣ルクスカリバー?「」ギギギ
セイン「誰だ……お前は!!」
金髪の青年「……」ギギギギ
妖精「勇者、サイン……!!?」
――強敵 ???――
◇???が〈滅閃〉を発動!!
自身のコンマ+100、会心+100!!
◇???が〈残光〉を発動!!
敗北時一度だけ耐える!!
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 14:57:39.01 ID:cOJJL6jM0
- 空蝉
- 279 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 15:24:31.01 ID:FXHCeSK20
- サイン?「」ヒュンッ
セイン「!」
カンッ!!
ギギギンッ ギギンッ!!
セイン「くっ……!」ギンッ
サイン「」シャシャシャッ
フメイ「速すぎる! 狙い撃てない!」
妖精「セインが防戦一方なんて……! まさか本当に勇者サインなの!?」
ガインッ!!
セイン「っ!!」
サイン「」ジャッ
聖剣ルクスカリバー?「」ギラッ
リュアン「あああっ!!!」
聖女「いけません!!!」
クロシュ「!!」シュバッ!!
聖剣ルクスカリバー「」ギュンッ!!
サイン「!」
空クロシュ「セインちゃん……! だいじょうぶ……!?」フヨフヨ
空クロシュに抱えられたセイン「ああ……すまない、助かった」フヨフヨ
リュアン「クロシュちゃんが……セインくんを抱えて、空に……!」
聖女「良かった……!」
☆空蝉によって痛恨の一撃を無効化しました
- 280 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 15:25:35.99 ID:FXHCeSK20
- ストッ
セイン「……」
クロシュ「……」
サイン?「……」
聖剣ルクスカリバー?「」クルン シャキッ
セイン「……致命の一撃は避けられたが……状況は変わっていない。依然僕たちの不利だ」
クロシュ「うん」
セイン「だが……背中を見せれば逃がしてくれる相手でもない。どうする……」
クロシュ「……」
◆クロシュ一行 満腹度[9/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-80 痛恨(変天 or 結界発動)
81-00 会心
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 15:44:52.56 ID:/fJeLYASo
- 星屑
- 282 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:03:45.02 ID:FXHCeSK20
- クロシュ「!」
星屑「」ポン!
セイン「それは……あと2つしかない貴重品だが……」
クロシュ「今……食べる!」パクッ
ゴウッ!!
星クロシュ「」バッ
セイン「わかった。行くぞ!」シュバッ
サイン?「!」シャキン
セイン「はっ!」シャッ
魔銀の剣「」シャンッ!!
ギンッ
星クロシュ「!」シュバッ
ラティアの大盾「」ドゥンッ!!
サイン?「!」ガッ
リュアン「クロシュちゃんが……盾で戦ってます!」
妖精「クロシュ、元々は盾で相手を殴る戦法もできたんだよ!」
聖女「これなら……!」
ドゴンッ!!
サイン?「!!」ヨロッ
フメイ「やっと止まった……!」チリリッ
凝縮された熱「」ジジジジ――
フメイ「――燃えろ!!」
シュボッ!!
サイン?「!!」
カッッッ!!!
ドガァァァァァァンッ!!
モクモクモク……
セイン「まだだ! クロシュ、油断するな!!」
星クロシュ「う、うん!!」
モクモクモク……
焦げサイン?「……」シャキン
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+55(連携+15、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-90 痛恨(変天 or 結界発動)
91-00 勝利
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:06:39.70 ID:S2Yn9munO
- 居合
- 284 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:19:39.71 ID:FXHCeSK20
- 焦げサイン「」シュバッ
セイン「!」ギン!!
クロシュ「んゅゅ……!」ギンッ
妖精「あいつ……足を止めずにヒットアンドアウェイを繰り返してる!!」
フメイ「狙いづらい……!!」
焦げサイン「」シュンッ!!
セイン「くっ……!」ギンッ!!
クロシュ「」バッ
リュアン「クロシュちゃんが距離を取った――!」
聖女「あの構えは!!」
空クロシュ「」スゥー―
空間跳躍する大盾「」ヴォンッ!!
ガギンッ!!!
サイン?「!」ズザザザザッ!!
空クロシュ「!!?」モニャニャ!?
妖精「受け流された!!」
聖女「まずいです!!」
サイン?「」バッ
光「」キラッ
ドガァァンッ!!!!
リュアン「わわわあ!? 急にクロシュちゃんが爆発……!!?」
セイン「違う……あれは光魔法だ!! クロシュ……!!」
クロシュ「んゅゅ……」
ラティアの結界「」シュインシュイン…
妖精「結界だ……なんとか耐えた……!」
☆〈結界〉により痛恨の一撃を無効化
◆クロシュ一行 満腹度[6/12]
コンマ+75(連携+15、閃光+40、埋火+20)
会心+40(閃光+40、埋火)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆???
コンマ+95(滅閃+100、玉瑕-5)
会心+50(滅閃+50)
↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
91-00 勝利
- 285 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 16:21:49.95 ID:FXHCeSK20
- 間違えました。正しくはこちらになります。このレスは安価に含まれません
↓1コンマ
01-70 痛恨(変天発動)
71-00 勝利
- 286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:30:27.28 ID:IGpDvCa3o
- 冷獄
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 16:31:10.86 ID:/fJeLYASo
- 居合
- 288 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 17:35:43.52 ID:FXHCeSK20
- 氷クロシュ「」バッ
凍り始めるサイン?「!」カチコチ
リュアン「クロシュちゃんの……氷魔法!」
聖女「クロシュさんにはそれがありました!」
凍るサイン?「……!」ググ
フメイ「よおし……! 今度こそ、とどめ……!」チリリッ
凝縮する炎「」ジジジジ…
凍るサイン「……」
セイン「――!! 避けろフメイ!!」
フメイ「えっ――」
光「」キラッ――
聖女「させません!!」カッ!!!!
〈変天〉が発動しコンマが反転 [48] → [84]
ドガァァァァンッ!!!!
クロシュ「フメイちゃん!!!!」
モクモクモク…
バーニングスライムフメイ「〜〜!!!」モニャニャニャ!!!! チリチリ
リュアン「わっ……フメイちゃんが……スライムに!!?」
妖精「スライムの姿になったことで……致命傷を免れたんだ!!」
セイン「そうか――バーニングスライムは光や熱に強い!」
リュアン「そ、そうなんですか!!?!!?」
バーニングスライムフメイ「〜〜〜!!!」モニャニャ!! プンスコプンスコ
凝縮される炎「」ジジジジジ…
凍りつくサイン?「――!?」カチコチ
バーニングスライムフメイ「〜〜〜〜!!!!」モニャニャニャニャ!!!
熱線「」ギラッ!!!
ドッギャアアアアアンッ!!!
――戦闘終了――
- 289 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 17:36:38.31 ID:FXHCeSK20
- スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
セイン「クロシュ……美味いか?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「ううう〜……」チリチリ
妖精「じっとしてて。まだダメージが残ってるみたいだから」ペタペタ
リュアン「でも、フメイちゃんが無事で良かったです……。急にスライムの姿になった時はびっくりしましたけど……」
フメイ「……なんかあの時……急に、スライムのなり方……思い出した……?」
聖女「スライムのなり方……!」
フメイ「……聖女は、なれないと思うけど」
聖女「わ、わかってますよ!」
*
リュアン「……でも、さっきの……人?は、何だったのでしょうか……」
フメイ「……フメイ、勢い余って焼き尽くしちゃった……。ごめん」
セイン「いや……問題ない。アレを安全に捕らえておくのは不可能だった」
妖精「そうだね……。事情とかは知りたいけれど、捕らえるのも聞くのも不可能だったと思う……。その……か、考えたくないけど……あれは……」
セイン「……恐らく、僕と似たような存在だ」
妖精「……」
クロシュ「……」
リュアン「うう……」
聖女「……」グッ
フメイ「……」ググッ
セイン「フメイ……気に病むな。あれは僕と違って、意思のない人形のようなものだった。きっと……この消滅が、救いになったと思う」
フメイ「……うん」
聖女「……しかし、カリス・ノーランドは既に世を去って久しいはずです……。どうして今になって……」
セイン「……打ち合っていて感じたが……あれはカリスによって造られたものではないと思う。僕たちとは異なる波長、とでも言うべきか……。とにかく、違う感じがした」
妖精「カリスの手のものじゃないなら……一体誰が……?」
セイン「わからない。だが――」
ガサッ
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ
セイン「……奴はここを守っていたようだ。この先に……忌まわしき真実が隠されているのかもしれない」
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――
☆樹霜の森で坑道の入口を見つけました
☆強敵との戦に勝利し、運命賽の欠片を2つ獲得しました
運命賽の欠片が5つ集まったため、運命賽1つに変換されました
↓1コンマ 吸収判定(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 勇者因子(影打)
91-00 勇者因子(真打)
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 17:45:02.09 ID:/fJeLYASo
- 真
- 291 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 18:01:03.93 ID:FXHCeSK20
- ―樹霜の森 坑道入口
大きく開かれた坑道の入口「」ゴゴゴゴ――
聖女「この先に……真実が……」
セイン「ああ」
フメイ「……突っ込んで、焼く?」
妖精「いや……私たちだけで坑道の中に突っ込むのは危ない。でもここに来て、ちょっと見過ごせなくなってきたのも確かだ……」
リュアン「……勇者サインさんの……そっくりさん……。ダウンさんが追ってきたという恋敵のソフィア・ロスチャイルド……。……なんだか、ものすごく嫌な感じに線が繋がってしまいそうです……」
妖精「……今日から明日にかけて天気は良いみたいだから、少し離れたところからこの入口を見張ってみよう。もしかしたら手がかりとか……運が良ければ犯人自身が通りかかるかも」
セイン「……カリスの同類であれば、危機管理や警戒態勢の構築は徹底しているはずだ。こちらも細心の注意を払う必要がある」
妖精「わ、わかってるよ。私たちも周辺への警戒と、退路はしっかり確保しておこう……!」
↓1コンマ
01-05 犯人に一方的に捕捉される
06-20 またサインモドキだ……
21-50 足跡や車輪の跡を発見
51-80 作業用の自動機械だ
81-95 犯人と接触
96-00 犯人を一方的に捕捉する
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 18:32:18.86 ID:Xg/4eLGxo
- あ
- 293 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 21:12:17.70 ID:FXHCeSK20
- ザッ ザッ ザッ …
大きく開かれた坑道の入口「」
妖精「……! あ、足音だ! まさかこんなに早く来るなんて……!?」
聖女「ど、どうするんです!? 隠れる暇が……!」
リュアン「……あっ! あの、もしこれがソフィア・ロスチャイルドならセインさんだけでも隠れた方が良いかもしれませんっ……!」
セイン「……だが、僕が隠れていて大丈夫か?」
クロシュ「!」ピコン!
クロシュ「セインちゃん……これ……」スッ
空き瓶「」ポン!
セイン「なるほど……これなら、もしもの時でもすぐに出られる」
クロシュ「うん……!」
セイン「では僕は隠れながら様子を伺う。皆も、十分気を付けてくれ」
デロデロ…モニョモニョ…
瓶入りスライムセイン「」モニョッ
フメイ「来た……!」
ザッ ザッ ザッ …
白衣を着た金髪おさげの女性「……おや? 君たちは……誰かな?」スタスタ
背中で蠢く四本の機械腕「」ワシャワシャ
クロシュ「!」
妖精(背中から四本の鉄の腕を生やした白衣の金髪おさげ……!!)
リュアン(ソフィア・ロスチャイルド……!!)
聖女「どうも、こんにちは……。私たちは旅の者です。そういうあなたは……?」
白衣を着た金髪おさげの女性→ソフィア「私はソフィア・ロスチャイルド。見ての通り、ただの研究者だ。……君たち、この辺りで金髪碧眼の青年を見かけなかったかな?」
聖女(どう答えましょう!?)
妖精(私が引き継ぐ!)
妖精「見てないよ。あなたの仲間なの?」
ソフィア「いいや。あれはただの……雇用者のようなものだよ。ウチの研究所のね。でもおかしいな……この辺りにいないはずがないんだけどね?」
フメイ「……仕事が、いやになったんじゃないの」
ソフィア「フフ、まあそういうことにしておこうか。君たち……見かけによらずなかなかやるみたいだね」
リュアン(ば、ばれてます!)
聖女(どうしましょう!?)
妖精(どうにかする!!)
- 294 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 21:13:57.42 ID:FXHCeSK20
- 妖精「……ソフィア・ロスチャイルドってあのロスチャイルドだよね? こんな山で何をしているの?」
ソフィア「君たちに教えられることは何もないよ。そしてこのままここを離れるなら見逃してあげよう」
聖女「……脅しですか?」
ソフィア「慈悲だと思って欲しいな。本来ならここで見てはいけないものを見た君たちを生かして還す道理なんてないんだから」
フメイ「……ここでフメイたちと殺り合うのがこわいんでしょ」
ソフィア「私が何の手立てもなしに外を出歩くと思うのかな?」
リュアン「わわ……い、今ここで戦うのはやめましょう! お互いに、何の得にもならないと思います!」
ソフィア「そこの銀髪のお嬢さんの方が物わかりが良いみたいだね?」
フメイ「むむ……!」チリリッ
クロシュ「………どうして……サインさんに、そっくりだったの……?」
ソフィア「……へえ。知っていたんだ。勇者の姿形を」
クロシュ「……」
ソフィア「残念だけど、それも教えられないよ。どうしても知りたいというのなら……私の研究所まで案内してあげるけど?」
妖精「クロシュ、当然だけどダメだよ」
クロシュ「うん……」
ソフィア「フフ、過保護なばかりじゃ子は強くならないよ?」
妖精「お前みたいな奴に言われる筋合いはない」
フメイ(……どうする? 焼く?)
妖精(いや……ここで仕掛けるのはやっぱり危険だしやめておこう。後からあのサインモドキみたいのを大勢けしかけられたらどうしようもないし)
リュアン(じゃあ……どうします……? 帰って、村長さんたちに報告……?)
妖精(そうだね……。ただ、私たちがそうすることくらいは予想できるはず……。それなのに、こいつのこの余裕は一体何なんだ……?)
セイン(僕たちを後ろから奇襲するつもりかもしれない。撤退する時は可能な限り迅速に、気を付けるんだ)
ソフィア「こそこそ内緒話なんてズルいなあ。私は混ぜてくれないの?」
妖精「混ぜるわけないでしょ……」
ソフィア「で、作戦会議は終わりかな? どうするの?」
妖精「帰るよ」
ソフィア「せっかくだしもう少しお話していかない? どうやってあれを屠ったのか、少し興味があるんだ。後学の為に教えて欲しいな」
クロシュ「……」
どうする
↓1〜2選択 話すこと
1.どうして怒ってないの
2.ロスチャイルドについて
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:15:01.47 ID:7kYKWqO70
- 1
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 21:17:26.29 ID:WCbK1RFiO
- 2
- 297 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:20:30.22 ID:FXHCeSK20
- クロシュ「……どうして、怒ってないの……?」
ソフィア「ん?」
クロシュ「……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……。だから……サインさんの、そっくりさん……つくったの……?」
ソフィア「……」
クロシュ「……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?」
ソフィア「………………はぁ〜〜〜。勝手な憶測で好きとか嫌いとか、やめてくれるかな。そういうの、風説の流布って言うんだよ」
クロシュ「ほえ……?」
ソフィア「それに言っておくけど、君たちがやっつけたのは失敗作の一つだよ。元々廃棄予定だったものなんだ。確かに勝手に壊されるのは少し困るけど、大した問題じゃないの。わかるかな?」
クロシュ「……」
フメイ「……」チリチリ
妖精(フメイ!! お、抑えて! 抑えて!)
フメイ(わかってる……)
リュアン「失敗作って……そんな言い方……! 例え意思のない人形だとしても……!!」
ソフィア「最高傑作を創り上げる為に数多の失敗を積み上げるなんて、当然のことだろう? 一般庶民にはわからない?」
リュアン「……」
妖精「……噂通りのロスチャイルドみたいだね。あなた」
ソフィア「ええ……? あんなアホ共と一緒にするのはやめて欲しいんだけど……」
聖女「ソフィアさんは……今はロスチャイルドとは関係のないお仕事をされているのですか?」
ソフィア「あると言えばあるし、ないと言えばないかな。私が儲けた分の何割かはロスチャイルドの収益にもなるわけだし」
妖精「つまり、今の仕事はロスチャイルドの事業ではないんだ」
ソフィア「そうだよ」
クロシュ「……フェルメールちゃんのこと……知ってる……?」
ソフィア「フェルメール? 家を裏切ったらしいね。以前はそんな骨のある子には見えなかったけど、心境の変化でもあったのかな」
聖女「フェルメールさんのことも、怒っていないのですか?」
ソフィア「わざわざ怒る理由がない。さっきも言ったけど、私はロスチャイルドなんてアホの集まりとしか思っていないよ」
クロシュ「……なんで、ソフィアさんは……ロスチャイルドにいるの……?」
ソフィア「アホな家だけど、私にとっては最大のスポンサーでもあるんだよね。個人的な感傷で離れるには惜しいんだ」
クロシュ「……?」
ソフィア「まあ、子供にはまだわからないかな……。フェルメールもいつか後悔するかもね。あの家の出身者という身分で得られる富と権力は計り知れない」
クロシュ「??」
*
ソフィア「それじゃあ竜神村の人たちによろしく。忠告だけど、今後坑道には入らない方が良いよ。命が惜しければ、ね……」
*
- 298 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:20:58.96 ID:FXHCeSK20
- ―夕方
竜神村 村長の家
妖精「――という感じの不審者と接触したよ」
村長「……うむ。有益な情報提供、感謝しよう。旅の一行よ」
ダウン「……」
アインズ「村長! 敵の居所がわかったのなら――」ザッ
村長「ならん。ただでさえ危険な坑道が、今や彼奴の手で更なる危険地帯と化しておる可能性が高い……。古ドワーフの調査隊もかなりの負傷者が出ているそうだ……。迂闊に手を出せば、飢え死ぬ前に坑道の闇中に没することとなろう……」
アインズ「……私は竜だ。他の者たちよりも強く、遥かにしぶとい。それに私の母も、かつてこの村を守った大きな強き竜だったのだろう……!? なら私だって――」
村長「ならん!」カンッ!
アインズ「っ!」
村長「……セレナディア様の御子たるそなたを、このような下らぬ異変で危険に晒すわけにはいかぬ……。この件は我ら村民が当たるゆえ、そなたは――」
アインズ「……私とて、この村で育ててもらった恩義がある!! そちらがそのつもりなら、勝手に返させてもらうぞ!!」ガタッ
村長「待て、アインズ――」
ダウン「待って、アインズちゃん」スッ
ガシッ
アインズ「ダウン、離せ」
ダウン「いいえ。一人で闇雲に突っ込む気なら、離せないわ」
アインズ「……」
ダウン「どうしてもというのなら……しっかり作戦を練って、対策を立てて、仲間を集めて……それから、突入なさい」
アインズ「!」
村長「ダウン殿……!」
ダウン「……村長さん。アインズちゃんも、もう子供じゃないわ……。セレナちゃんの子だから……危ない目に遭わせたくないって村長さんの気持ちもわかるけれど……。もう、独り立ちしても良い頃じゃないかしら……?」
村長「むう……」
ダウン「……ね? 私も付いてあげるから……」
村長「……わかった」
アインズ「村長……!」
村長「……ただし、先ほどダウン殿が言ったことはしっかり守るのだぞ」
アインズ「ああ……!」
妖精(……セレナディア様の……御子……!?)
◇
- 299 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:22:20.93 ID:FXHCeSK20
- ―夕方
ダウンの家
レイン「何ですって……!? ソフィア・ロスチャイルドが……サインの似姿を……!!?」ガタッ
リュアン「は、はい……」
レイン「……リュアン。先日、私を生かしてくれてありがとう。今……生きていて良かったと、心底から思ったわ……」ズズ…
リュアン「えっ……!?」
レイン「サインを愚弄し、貶め続ける真の邪悪を……この手で討ち滅ぼすことができるのだから……!!」ズズズ……
フメイ「……レインって、けっこうノリで生きてる?」
聖女「どうなのでしょう……」
クロシュ「でも……レインさんの、気持ち……わかる……」
セイン「……ああ。僕も瓶の中で聞いていて、久しぶりに怒りの感情を覚えた……」
フメイ「……うん。ああいう、カリスみたいなやつ……絶対、焼く……!」
◆
- 300 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:23:48.29 ID:FXHCeSK20
- ―???
薄暗い研究室
明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…
大量の試験管「」コポコポ
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「入口警備担当だった63号は廃棄、と……。では次は67号が入口警備を」
サインモドキ67号「」コクリ スタスタ
ソフィア「……」
実験記録の束「」バサッ
ソフィア「……はぁ〜。かなり良いとこまで来たけど、あと少しが詰め切れない……。一体何が足りないんだ……」ワシャワシャ
――クロシュ『……ソフィアさん……サインさんの、こと……すきだったって……』
――クロシュ『……そっくりさん……やっつけられて……なんで、怒らないの……?』
ソフィア「……」
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「……こんな、サインとは似ても似つかない失敗作なんかやっつけられて、わざわざ怒るわけないだろう……。馬鹿か」
机の片隅に置かれた写真立て『』
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
ソフィア「……そうだよ。サインはこうだった。失敗作どもとは全然違う……」
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
ソフィア「でも、あと少しなんだ……。あと少し詰めれば……失敗作じゃない、本当のサインに辿り着ける……」
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
ソフィア「待っていてよ、サイン……。必ず、私が生き返してあげるから……。暗くて暗くて寒くて冷たい死の世界から、明るく温かい私のところへ導いてあげるから……。そしたら……もう勇者なんかやめて、ずーっと二人で、静かに暮らそう……。こんな糞みたいな最低の世界放り捨てて、ずっと、ずっと、いつまでも二人っきりで……。ねえ、サイン……サイン、サイン、サイン……」ブツブツ
明滅する照明灯「」チカッ…チカッチカッ…
大量のサインモドキの身体「」コポコポ
◆
- 301 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/22(日) 23:24:24.48 ID:FXHCeSK20
- というわけで本日はここまで。次回は滞在8日目編からとなります
森の探索中に勇者サインのそっくりさんに襲撃されたり、隠された坑道の入口を見つけてついにソフィア・ロスチャイルドと出会ってしまったりした日となりました。驚きの連続でしたが、なんとか切り抜けられたようです。
不審者情報を聞き、若き竜アインズは猛る。伝承に聞きし守護竜の如く、アインズは危機を打ち破ることができるのか。
ソフィア情報を聞き、因縁深き淫魔レインも猛る。勇者サインを愚弄せし邪悪を、レインは打ち破ることができるのか。
研究者ソフィアの暗き祈りは、何処へ向かう――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/22(日) 23:52:49.76 ID:/fJeLYASo
- 乙
お姉さん二人も堕として、勇者サインは魔性の男
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 00:24:13.51 ID:3V04itWLO
- 乙
セレナディア食べちゃったとか言えないね
- 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 01:21:23.58 ID:jcwp/uQho
- おつ
気軽に森に行ったら全滅一歩手前の大変な目に遭ってしまった
準備が整うまで坑道は避けないとな…
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/23(月) 02:24:40.06 ID:FoqmeeYGO
- 乙
変天さん痛恨範囲の広い強敵へのカウンターとして優秀すぎる
プンスコスライムフメイちゃんかわいい
そういえば前回のババ抜きの上がり札を単純に解釈すると、クロシュが愚者、妖精さんが隠者、聖女が運命の輪、ドノヴァンが悪魔だったっぽいけど、他のキャラは考えてたりする?
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 10:43:37.30 ID:s/rfh3sYO
- 乙
ぽこあポケモンやってて真っ先にクロシュちゃん思い出した自分
- 307 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/03/28(土) 17:56:16.88 ID:x0N7e0f50
- サイン氏は勇者なので、異性に好かれることも多かったそうです。セインちゃんが集落のみんなに好かれて頼りにされてるのと同じかもしれない……でも違う気もする……とクロシュは思ったそうです。その心の機微をちゃんと理解するのは、あかちゃんスライムであるクロシュには難しいかもしれません
(スライム類のほとんどは、他種族の者がしばしば抱く恋愛感情やそれに類するものを正しく理解できていないようです。なお他者へ恋愛感情のようなものを抱くスライムは極稀にいます)
クロシュさんはセレナディア氏を食べてしまいましたが、そのことを竜神村で公言した場合にどのような影響が出るかは予測不能となっております。現時点では、竜神村の人々はセレナディア氏を敬っているように思われるため、食べたことを迂闊に言いふらさない方が良いかもしれません
低いコンマの場合、恐ろしい事態に遭遇してしまうことがあります。なおクロシュたちもインチキな力をいくつか持っているため、多少格上の相手でも簡単に負けることはないようです
坑道に突入するのは、実際準備が整ってからの方が良いかと思われます。暗い坑道を安全に進む方法だけでなく、恐るべきサインモドキへの対策なども考えていく必要があると言えるかもしれません
痛恨コンマをひっくり返しても結局だめな場合もあるため、変天はそこまで強力なパワーではない……はずですが、ここ最近は上手くいっているようです。聖女さんの調子が良いのかもしれません
フメイさんはスライム大好きカリスさん謹製のバーニングスライムモドキなので、スライムの姿になることもできたようです。ずっとヒト型だったため、今までスライムの姿を忘れていたのかもしれません
ババ抜きの結果については、ただの偶然かもしれません。時と場合やスタンスの変化によって別の札となることもあるかと思います。それでもあえて現状の登場人物に対応した札を示すならば、今のフメイさんは太陽の札との親和性が高く、今のリュアンちゃんは節制の札との親和性が高いと言えそうです
クロシュ氏は外見上の擬態は割と自由に行えますが、能力の模倣は同化というプロセスを挟む必要があるため、実のところそこまで自由なちからではないのかもしれません。真似したいものがあったら、同化する為の物質を獲得するのが良いでしょう
>>1は精神的に女児な部分があるため、ポケモンで言えばマホイップが好きと言えます。そしてswitch2はまだ持っていませんが、今後値上げする可能性を考えるとさっさと確保しておいた方が良いのかもしれません
本日の更新についてですが、急用が入ったため難しくなりました。恐らく明日も難しい可能性が高いです
そして来週は平日夜に少し時間が取れそうなため、来週の平日夜にゆっくり少しづつ進めたいと思います。よろしくお願いいたします
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