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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8

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464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/20(月) 01:25:06.91 ID:+H+MrCYRo
おつです
クロシュ脳内会議で各クロシュが今までの関係者に似ているの、人との関わりの中で色々な考えを吸収した感があってすごく好き

全員妖精が好きなのはそりゃ物語冒頭のどん底からずっと一緒にいたからですよ貴女
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/20(月) 01:53:23.31 ID:ur1mSB2zo
おつ
魔王化は原罪のようなものか…
全てを救うには神にでもなるしかないというのは話の通例だが結末は果たして
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/20(月) 09:15:03.70 ID:eRteqIWBO
ソフィアよりレインを選んだのは胸か魅惑魔法か勇者
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 07:23:40.95 ID:8dK581pNO
乙そのうち妖精ベースの脳内クロシュ産まれそう
468 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 21:03:17.94 ID:qfPlLx2z0
クロシュは様々な人と出会い、その関わりの中で多くを学び、影響を受けています
クロシュの心の中の各クロシュについては、影響を受けた人物の性格などが反映されることもあるようです。そして現在進行系で成長しているため、クロシュさんの今後の活躍にご期待いただければと思います
クロシュの中には様々な考えの軸がありますが、どの軸においても妖精さんが好きなのは変わらないようです。穀潰しのあかちゃんだった時からいろいろ世話を焼いてくれた妖精さんのことはすごく信頼しているのかもしれません

魔王化は原罪のようなものと考えることもできるかもしれません(特に意識していませんでしたが、言われてみると確かにそうかも……と思いました)
クロシュさんもリュアンちゃんもクロシュヴィアちゃんも幽界樹の精霊さんも、全てを救いたいという気持ちは共通しているようです。しかしながら全てを救うのは実際とても難しく、もしそれを成し遂げることができたならば即ちその者こそ真の神である、と逆説的に考えることも可能かもしれません。そしてこの物語がどこへ向かっていくのかは今のところ闇に包まれています

勇者サインさんがレインさんを選んだ(?)理由については、実のところよくわかっておりません。そして実のところレインさん自身もなぜ自分が選ばれたのかわかっていないようです(これを指摘すると怒る可能性があります)。巷で言われているような高潔な勇者像と異なり、勇者サイン氏は本当のところは豊満な女性を好む普通の男の子だった可能性もあるかもしれません。サイン氏は既に語る言葉を持たないため、その真相は永遠に闇に包まれてしまったと言えるでしょう

クロシュ氏の考えの軸に、妖精さんらしい性格のクロシュが新たに生じる可能性もあると言えばあるかもしれません。今後クロシュさんが妖精さんから新たな視点や考え方を学ぶか、あるいは妖精さんらしさを獲得する必要が出てきた場合に、そういったことが起こるかもしれないと言えるでしょう。今のところクロシュ氏は世話を焼かれる側ですが、もし誰かの世話を焼く側に回ったら妖精さんらしさが必要になることもあるかと思います(妖精さんは世話焼き妖精なので、世話を焼くのが得意なようです)
469 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 21:05:24.61 ID:qfPlLx2z0
―地底神殿

アインズ「気温低下の原因が判明してさらに解決しただと……!?」

クロシュ「うん」

妖精「そこにいる山の神がどうにかしてくれるって」


マグヌス『……』


アインズ「……あれが、山の神?」

妖精「うん。さっきまで喋ってたんだよ。おーい、お話できる?」


マグヌス『――すまぬ、少々驚いていた』

アインズ「頭の中に……直接声が……!」

妖精「驚いてた……?」

マグヌス『我が好敵手の……命脈を継ぐ者の到来に。そこの灼髪の子よ』

アインズ「……!? 私か……!?」

マグヌス『知らなかったか。無理もなし。あれから永き時が流れた――奴もまた、世を去って久しいことだろう』

妖精「……ん? 巨神の好敵手、って……龍神のこと?」

クロシュ「そうなの?」

マグヌス『然り。力と闘争こそ生命の根源と捉え、この星を幾度も破壊と混沌に陥れようとした暴れ者よ』

アインズ「……」

妖精(悪竜の悪竜らしさって龍神由来のものだったんだ……)

マグヌス『そなたもまた、彼奴のように闘争こそを全てとする者であるか?』

アインズ「知らん。戦いは嫌いではないが……それが全てなどとは思わん」

マグヌス『そうか』

アインズ「闘争こそ全てだと言うのなら、その龍神とやらはなぜ血を残した?」

マグヌス『戦の駒として使う為、彼奴は無数の眷属を創造した。その生き残りが現在まで繋いだ命が、そなたであろう』

アインズ「……」

マグヌス『だが……そなたが平穏に生まれ、今日まで無事に生きてきたことを踏まえると……そなたの親は彼奴と相入れぬ者だったのだな』

アインズ「……そうかもな」

マグヌス『例え好敵手と言えど、命脈が繋がっていたことを好ましく思う。その命、なるべく大事にせよ』

アインズ「言われなくとも。無駄死にする気はない」


妖精(龍神と比べると……セレナディアはあれでも平和的で優しい方だったのかも……。話を聞く限り、美味しいものを食べること以外にはあまり興味がなかったらしいし)

妖精(でもその妹のセレスティアは……龍神由来の性質が濃かったのかも……)

妖精(まあ何にしても、悪竜姉妹は既にいない。今も生き残ってるのは、たぶんアインズだけだ)

妖精(龍神の最後の末裔がこれからどう生きていくのか……それは彼女自身が、これから決めていくことだろう)

 ◆
470 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 21:06:20.61 ID:qfPlLx2z0
―地底都市

 トンカントンカン…
 昇降機「」ポン!

ロンドン「よ〜し、おわり」

ヴィトナ「これ、なんだ」

ロンドン「乗ってみりゃわかるよ」


リーシア「皆さん集めて来ましたよ〜」

アッシュ「なんだなんだ? そろそろ帰るんじゃないのか?」

ロンドン「お前さんたちに文明の利器ってやつを見せてやろうと思ってね」

リュアン「文明の利器、ですか……?」

レイン「この箱が?」

ロンドン「そうさ。ほれ乗りな」グイグイ

クロシュ「うん」

フメイ「どうなるの?」

ロンドン「お楽しみさ」

 *

ロンドン「全員乗った?」

聖女「はい、全員乗ってます」

ロンドン「忘れ物はないね? じゃあ――ほい」カチッ

 ガコンッ
  ギュオオオオオオオオッ!!!!

クロシュ「んわああああああ!!?!?」
フメイ「わああああああ!!?!?」
妖精「あわあああああ!!?!?」
セイン「っ!!?」

 高速上昇していく昇降機「」ギュオオオオオオオッ!!!!

 ◇

―通気ダクト 地上付近

  ギュオオオオオオ――

 昇降機「」ガコン プシュー――


スライムクロシュ「」デロデロ…
リュアン「う〜ん……」クラクラ
聖女「はへぇ……」ピヨピヨ

ロンドン「はい、お帰りはあちらよ」

妖精「昇降機なら先に言ってよ!!」

ヴィトナ「し、しぬと、おもった……」

アッシュ「今回の探索で一番やばかったぜ……」

リーシア「……なるほど……これ、使えそうですねえ」

アインズ「……ああ。ソフィアへの奇襲に有効活用できそうだ」

 ☆通気ダクト〜古ドワーフ都市を踏破しました
  昇降機により日帰り可能となり、自由行動で行き来できるようになりました

↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 古ドワーフ鍛冶指南書
61-90 ↑+弩砲お持ち帰り
91-00 ↑+古代パイルバンカー
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 21:16:01.38 ID:G08hqZJ7O
あ
472 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 21:55:36.23 ID:qfPlLx2z0
ロンドン「……ああそうだ、ほいこれ」スッ

 古ドワーフ鍛冶指南書「」ポン

クロシュ「ほえ?」

ロンドン「お前さんなら学べることもあるかと思ってね、とっといたんだ」

クロシュ「そうなの?」

ロンドン「おう。ゴーレムたちとの戦いで、なんか黒くてデロっとした刃を振り回してたろ? あれ見て思ったんだよ、お前さんならもっと上を目指せるってね」

クロシュ「わ!」

ロンドン「まあ犯行予告の日にゃ間に合わないかもしれんけど、人生……スライム生はその先も続くわけだ。そしたら、次の戦いで活かしゃあいい。どうよ?」

クロシュ「ん……! えと、ありがと、ございます……!」

ロンドン「おう。つっても今はソフィア対策優先だよ。渡しといて言うのもアレだけども」

 ☆古ドワーフ鍛冶指南書をもらいました
  1日ごとに武装製作経験が1増えます(レベルが上がるまで)

 ◆
473 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 21:58:50.55 ID:qfPlLx2z0
―竜神村 滞在15日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*5       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す

◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める(達成!)
・愛について考える(2/3)

◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [4/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ  近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女   近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン  ・リーシア
・アッシュ ・アインズ
……………………………………………………………………………………
☆ダンジョンでの探索と戦いを終え、全員がいくつかの経験を得ました
474 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 22:00:38.43 ID:qfPlLx2z0
―朝
 ダウンの家

妖精「ソフィアの犯行予告まで、自由に動ける日はあと2日しかない。そういうわけで――」

アインズ「明日の日没後、通気ダクトの昇降機を使って古代都市に移動してそこから近い地点にある奴の拠点を襲撃する」

クロシュ「!」

フメイ「お〜」

聖女「わ……!」

リュアン「襲撃……!」

セイン「勝算は?」

アインズ「奴が増援を呼ぶ前に倒せれば、問題なく勝てるはずだ。どちらにしろその翌日は予告の日……持ち越すことは許されん」

妖精「問題は……増援を呼ぶ前に倒せれば、ってとこだよね。情報通りならかなり用心深いはず……完全な奇襲に成功しても、増援を絶対に阻止できるとまでは言い切れないと思う」

セイン「もし複数のモドキを相手にすることとなれば、勝利は絶望的だ」

フメイ「強かったよね。1人でも厳しいし」

レイン「何か良い対策はないの?」

妖精「うーん……私たちもいろいろ考えてはいるんだけど、良い案が浮かばなくてさ……」

セイン「だが僕たちも逃げる気はない。個人的な私怨だが……ソフィア・ロスチャイルドを許すことはできない」

アインズ「……お前たちは、カリス・ノーランドという悪党に造られた者なのだそうだな」

セイン「ああ。あのような者を野放しにするのは……かつての自分たちを見殺しにするのと同じだ」

クロシュ「うん……」

フメイ「……絶対、燃やす。フメイも、許さない」

妖精「まあそういうわけだから、この村を置いて逃げ出したりはしないよ。今日と明日、できることをやろう」

アインズ「……ああ。すまない、頼りにさせてもらうぞ」


竜神村滞在15日目。17日目にソフィアの犯行予告があるため、16日目の行動終了後に襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 22:01:54.30 ID:mmXS2wWu0
ユウリと温泉に入りながらソフィア対策の相談してみる
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 22:03:18.92 ID:6s0oc2KgO
クロシュ、脳内で妖精っぽい自分の精製に挑戦
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 22:12:20.97 ID:Q2rCQHaGo
ダウンとソフィアとも仲良くなれる手段ないか相談しつつ、愛とは何か議論
478 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 23:07:25.49 ID:qfPlLx2z0
ダウン「ねえねえ、みんな聞いた!? 温泉が復活したのよ!」

クロシュ「!」

フメイ「そうなの?」

ダウン「そうなの! 明日の夜戦いに行くなら、今から入っておくときっと効くわ!」

聖女「では……せっかくですからいただきましょう、温泉!」

 *

―竜神村 温泉

 カポーン―
 湯けむり「」モクモク

スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ

スライムセイン「……♪」デロデロ

スライムフメイ「〜〜…♪」デロデロ

妖精「巨神マグヌス……もう温泉まで復活させてくれたんだねえ」ポカポカ

聖女「体の芯まで温まるようです……。温泉、良いですね……」ポカポカ


リュアン「……えっ!? えっえっ……!?///」


妖精「……ん? どうしたの、リュアン。早く入らないと体冷やすよ」


リュアン「あ、いや、えっと……そのぉ……///」チラッ


スライムセイン「!」モニョッ

 光の残像「」パヒュンッ


スライムフメイ「!?」モニョッ!?

スライムクロシュ「??」モニョニョ?

妖精「あれ? セイン、どうして急に光速移動でどっかに行っちゃったの?」

聖女「……はっ! まさか、セインさん――」

リュアン「あ、ああ……違うんです! ごめんなさい、セインくんが出てく必要はないんです……! 戻って来てください!!///」

妖精「あ、ああ……気を遣って出てったのか……。スライムなんだから別に良いのに」

 *

スライムセイン「……すまない。本当に僕も一緒で大丈夫か」モニョモニョ

リュアン「は、はい……。セインくんは……スライムなので……!///」

スライムクロシュ「?」モニョニョ

フメイ「何の話してるの?」

聖女「あー、ええと……その、人間の乙女心は、ちょっと複雑でして……」

妖精「聖女は平気なんだ」

聖女「まあ、はい。セインさんはスライムさんですから」

リュアン「な、なんでそんな簡単に切り替えられるんです……!?」

聖女「ふふふ、これでも聖職者ですので」

 *
479 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 23:08:28.34 ID:qfPlLx2z0
 カポーン―

隅っこで温泉の外を向くスライムセイン「……」デロロ
一緒に外を向くスライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
一緒に外を向くスライムフメイ「〜〜♪」デロデロ


リュアン「ふー……真の正しい世界……真の正しい世界……」ブツブツ

妖精「そういう使い方もあるんだ……その言葉……」

聖女「聖句のようなものなのかもしれませんね……」


 スタスタ

ユウリ「温泉ぞ!」


妖精「あ、ユウリだ」

聖女「ユウリさんですね。温泉……入りに来たんでしょうか」

妖精「いや……リビングデッドにとって、この温泉はすごく毒なんじゃ……? 温度が高いのももちろんだけど――」

 生命力に溢れた温泉「」ポワポワ

妖精「これ、巨神の生命力で温められた湯だからアンデッドとは相性最悪だと思う……」


ユウリ「ひ、卑怯ぞ……。アンデッド差別ぞ!!」


妖精「そ、そんなこと私に言われても……」


ユウリ「前の温泉は、防腐に気を遣えば問題なしであったぞ……。今も問題なしに決まっておるぞ!」シュバッ


聖女「わあ!! 一気に飛び込んで――」


 バシャァァン!


↓1コンマ
01-05 消滅しかけた
06-60 普通のソフィア対策
61-90 機能的ソフィア対策
91-99 決定的ソフィア対策
00-00 ?????
480 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/25(土) 23:34:59.61 ID:qfPlLx2z0
というわけで本日はここまで。このレスは安価に含まれません

ドワーフの地底都市より帰還したクロシュたちは、来たるべき戦いに向けて対策を練りつつ復活した温泉に入る。ぬくぬくと温かいお湯に浸かりながら、クロシュはセインちゃんと一緒に入ることを恥ずかしがるリュアンの行動を不思議に思った。ヒトは、スライムよりも複雑で難しい生き物らしい。レインさんとソフィアさんが同じ人を好きでいるのにいがみ合っていることも、複雑で難しい。世の中は、あかちゃんスライムにとって難しいことだらけだ。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/25(土) 23:49:36.04 ID:Q2rCQHaGo
あ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 01:42:47.92 ID:holZRUrvo
ゆ、ユウリさーん!?

おつでした
リュアンちゃんの感覚がこちら(読んでる俺ら)に近いのかな
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 11:15:56.07 ID:VqSeCr80o
ここにきてクロシュヴィアの介入はなさそうかメアリー放置プレイ継続
484 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 20:55:52.55 ID:Cu+Z2ov30
ユウリさんは消滅しかけることとなってしまいました。自由行動などでパーティ外キャラクターが何度も連続で選出されると、禍神に目を付けられやすくなるという噂があります。禍神が何なのかは今のところよくわかっておりませんが、運命神と並んで未だ飽きずに世界への干渉を続けるはた迷惑な悪い神のようです
リュアンちゃんは、この世界の文明圏における同世代の者たちと比べると少し大人びたところもありますが、概ね一般的な感覚を持っています。そしてメタ的なことを言えば、パーティメンバーが全員スライムや妖精だと人間感覚から乖離しすぎてしまうかも……という危惧があったのかもしれません(聖女さんは聖女なので、ちょっと普通の人とは離れてしまっています)

メアリーちゃんは独断専行していたらしいので、救援については望み薄かもしれません。クロシュヴィア様はどうしてそんなに冷たいのかと思うかもしれませんが、メアリーちゃんに冷たくしているわけではなく、クロシュちゃんたちに敗れたとしても悪いようにはならないだろうという甘々な判断があります。また、もしかしたらクロシュヴィア様は別件で忙しいのかもしれません。メアリーちゃんはいつも暇そうにしているので、お話してあげると喜んで応じてくれるかと思います
485 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 20:57:48.31 ID:Cu+Z2ov30
 シュワシュワ…
  ブクブクブク…

聖女「沈んだまま上がって来ません……」

妖精「……あっ、浄化されてる」

フメイ「浄化されるとどうなるの?」モニョッ

妖精「反魂術が解けて、尋常な生命として星に還ると思う」

フメイ「ふうん」

セイン「……そのままにしてやった方が良いのか?」

妖精「ど、どうだろう……。そもそもどうして自分をリビングデッド化させたのかも知らないしなあ……」

聖女「言っては何ですが、当人も既に忘れてそうなんですよね……」

妖精「うん。目的も自分自身も見失ったまま、永い時を無為に生き続けることが果たして良いかどうかは……ちょっと私にもわからない……」

リュアン「でも……けっこう楽しそうに過ごしてましたし、まだこの世に存在していたいのではないでしょうか……?」

妖精「まあそれはそうかも……」

クロシュ「……」

↓1〜 先取2〜3票
1.温泉の外に出してあげる(2票必要)
2.星に還してあげる(3票必要)

※クロシュの普段の考え方により、選択肢によって必要な票数が異なる場合があります
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 20:58:25.42 ID:6Y8XXjnB0
1
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 20:59:56.36 ID:VqSeCr80o
1
488 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 22:42:15.59 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「」バシャバシャ

 ザバァン!

ユウリ「」グッタリ

クロシュ「……だいじょうぶ?」ユサユサ

リュアン「え、えっと……回復魔法……はだめだよね。リビングデッドだし……」

妖精「この温泉自体がすごい回復効果のあるお湯になってるからね……。アンデッドには大ダメージだと思う……」

聖女「ええと……では、死の魔法をかける必要が……?」

妖精「……わ、わからない。こんなケース、今まで生きてきて初めてだし……」


フメイ「おーい。死んじゃった?」ユサユサ

セイン「死んでいる」

クロシュ「……不死鳥の火で、焼いてみる……?」

妖精「それやったらトドメになると思う」

クロシュ「わ!」


ユウリ「う、う〜ん……」


クロシュ「!」

リュアン「意識が……!」

聖女「ユウリさん、大丈夫ですか。自分がわかりますか?」


ユウリ「〜〜…」ブツブツ


セイン「何か……言っている?」

フメイ「何て言ってるの?」


ユウリ「いつのまに 身をふる雪と なりぬらん あとに残らぬ 道しるべかな―――」ブツブツ


聖女「これは……詩です!」

リュアン「もしかしてユウリさん……生前の記憶が……!?」


ユウリ「はっ!!?」ガバッ

フメイ「あ、起きた」

クロシュ「だいじょうぶ?」

ユウリ「……ここは……どこぞ?」キョロキョロ

妖精「竜神村の温泉だよ。さっき自分で飛び込んで、死に……消えかけたんだよ。覚えてない?」

ユウリ「……夢を、見ていた気がするぞよ」

フメイ「夢? どんな?」

ユウリ「忘れた」

リュアン「あの……先ほど詠んだ詩は?」

ユウリ「詩? なんのことぞ?」

妖精「ひとまず温泉に入る前と変わらなそうだね。良かった良かった」


 ☆ユウリの消滅を阻止しました

 ☆生命力温泉に入ったことで、明日の終わりまで最大満腹度+5、〈復活反動無効〉を得ました

 ◇
489 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 22:55:32.28 ID:Cu+Z2ov30
―ダウンの家 居間

 紅茶「」ホカホカ

ダウン「……えっ? ソフィアちゃんと仲良くできないかって?」

クロシュ「うん……」

レイン「急に何を言い出すの。あれはカリスと同類の、最低最悪の外道畜生よ。仲良くなる必要も、価値もないわ」

クロシュ「でも……サインさんの、こと……好きだった……」

ダウン「!」

レイン「……」

クロシュ「おんなじ、人……好きなのに……どうして……殺し合いに、なっちゃったの……?」

レイン「……世界は、あなたが思っているほど単純ではないのよ。私はリーリア軍の者で、奴はセイントレア軍の者だった」

クロシュ「でも……レインさん、サインさんと仲良しに、なれた」

レイン「それは……」

クロシュ「二人とも、サインさん、好きなら……三人で、仲良く……」

ダウン「クロシュちゃん……。残念だけど、そういうわけにはいかないの……」

クロシュ「ほえ……?」

ダウン「私たちはね……好きな人と、二人きりで愛し合いたいって思ってしまう種族なのよ……。そこに、他の誰かはいて欲しくないの……」

クロシュ「そうなの……?」

妖精「うん。多くの知的種族はそんな価値観で生きてるんだと思う。私やクロシュ……つまり妖精やスライムみたいに、そうじゃない種族もいるけどね」

クロシュ「そうなんだ……。でも……えっと……どうして……?」

ダウン「そうねぇ……。例えば……その人を独占したい、自分だけのモノにしたい……そういう気持ち、わかるかしら?」

クロシュ「……」ムムム

妖精「例えば、フメイがクロシュを差し置いて他の誰かと遊んでたら、どう思う?」

クロシュ「……ちょっと、さびしい……」

フメイ「フメイ、クロシュを差し置いて他の誰かと遊んだりなんかしないけど」ヌッ

クロシュ「!」パァァァ

妖精「た、例え話だよ! でもその、寂しいって気持ちが……なんていうのかな、もっと深く、重くなったやつ……みたいな?」

ダウン「そ! うふふ、流石は大母様。他種族の恋愛もお手の物なのね」

妖精「他種族の価値観も理解しとかなきゃ種族混合国なんて作れないからね」

ダウン「クロシュちゃんとフメイちゃんも、恋愛感情がどんなのかわかってくれた?」

フメイ「完全にわかった。フメイ、クロシュに恋愛してる」

クロシュ「わ!」

妖精「まあ……これがこの子たちの理解できる限界かも……」
490 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 22:56:50.79 ID:Cu+Z2ov30

フメイ「つまり、レインはサインがいないと、寂しかった」

レイン「ええ、そう」

クロシュ「サインさんも……レインさんが、いないと……さびしかった……」

レイン「その通り」

クロシュ「……ソフィアさんも……さびしかった……?」

レイン「まあ……そうね」

フメイ「なんでソフィアのこと、仲間はずれにしたの?」

レイン「……やっぱりそこに戻るのね」

フメイ「フメイ、クロシュのこと好きだけど……例えば妖精が、クロシュと遊べなくて寂しがってたら、一緒に遊んでやってもいい」

妖精「なんで私なの、そこで出るのが」

フメイ「あ……戦争でひどいことしたから……仲間に入れたくなかった?」

クロシュ「でも……サインさんも、戦争で、ひどいことした……」

フメイ「あそっか。じゃあやっぱり変。レインとサイン、いじわるだった?」

ダウン「違うのよ。恋愛となると、他に誰も入れたくなくなっちゃうの。お互いに、お互いだけを見て、お互いだけを特別にしたくなるの。そういうものなのよ」

クロシュ「……??」

フメイ「……恋愛のこと、またわかんなくなった」


 ☆愛について考えました
  わからないということがわかりました [3/3]
  努力目標を達成しました


ところでソフィアさんと仲良くなる作戦は――
↓1選択
1.思いつかない……
2.とにかく発想してみる(コンマ)
0.自由安価(できないことはできない)

上記選択で2を選んだ場合
01-80 結局思いつかない……
81-95 いい考え
96-00 決定的な考え
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 23:05:07.80 ID:wxqfZU9CO
0お食事会に誘う
492 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 23:35:10.42 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「ソフィアさん……ごはんに、誘って、みる……?」

レイン「地下の奥深くに隠れ潜んでる奴をどうやって誘うのよ……」

クロシュ「んゅ……」

ダウン「戦いが終わった後なら良いかもしれないわ。ソフィアちゃんも、きっとずっと一人ぼっちで退屈な食事を摂っているでしょうから」

レイン「は? 食事に誘う為に奴を生かせと?」

ダウン「ええ。死んで終わりなんて、だめでしょ? リュアンちゃんがあなたにそうしたように」

レイン「……」

妖精「まあ……できれば生かして捕らえたいっていう意見には私も賛成。私たちは殺しをしたいわけじゃないし――」

クロシュ「うん! お話、すれば……わかる、かも……」

レイン「ソフィアに限って言えば、話せばわかるなんてことはないと思うけど。お前たちがそうしたいのなら好きにすれば良い」

クロシュ「!」パァァァ

レイン「ただし、手加減する余裕がなければ私は躊躇なく殺しに行く。あんな奴の為に……こちらの命を危険に晒す必要はないわ」

妖精「うん、わかってるよ。ありがとう」

クロシュ「ありがと、ございます……!」ペコリ

レイン「フン……」

 ☆戦いの後、生きていればソフィアを食事に誘うことになりました
  それに伴い、突撃隊はソフィアを殺さない方針となります
  (危機的状況など、手加減できなくなることもあります)

 ◇
493 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/26(日) 23:35:50.34 ID:Cu+Z2ov30
―クロシュの夢 会議室

中庸クロシュ「……」

楽観クロシュ「どうしたの?」モニョッ

中庸クロシュ「……」
 指差し「」スッ


未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ


楽観クロシュ「わ! あたらしいわたし!?」

中庸クロシュ「わかんない。わたしが……新しい考え方、必要としてるのかも……」

秩序クロシュ「新しい考え方……!」

混沌クロシュ「ふうん……使えるわたしだといいけど」

悲観クロシュ「かなしみのこと……わかってくれるわたしなら……」


未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ―


↓1コンマ
01-60 まだその時じゃない
61-90 世話焼きクロシュ
91-00 太母クロシュ
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/26(日) 23:41:56.06 ID:RtK9yvcRO
あ
495 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/27(月) 00:38:38.15 ID:sWQa1qK70
未詳スライムクロシュ「〜〜〜」モニョニョニョ――

 デロデロ…

溶けていく未詳スライムクロシュ「」デロロロ


楽観クロシュ「溶けちゃった」

中庸クロシュ「まだ、その時じゃなかった……ということ……」

秩序クロシュ「必要になったら、きっとまた出てくるよね」

混沌クロシュ「これ以上必要な考え方なんてあるの?」

悲観クロシュ「……生まれなくて、良かったとも……おもう……」

 ◯新しい考え方はまだ芽生えませんでした
  必要な時が来れば、自ずと形作られるかもしれません

 ◇
496 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/27(月) 00:39:07.89 ID:sWQa1qK70
―竜神村 滞在16日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*5       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す

◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える    (達成!)

◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [5/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ  近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女   近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン  ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
497 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/27(月) 00:40:31.24 ID:sWQa1qK70
―朝
 ダウンの家

 窓の外「」キラキラ

ダウン「降雪はなし……予報でもしばらく雪は降らないみたいよ」

アインズ「地下と言えどダクトまでは外だ。雪が降らないでくれるのはありがたい」

レイン「今日の日没後、襲撃をかけるのよね」

アインズ「ああ。懸念点はまだ残っているが……これ以上後ろにはずらせない」

妖精「勇者モドキ……結局まだ対策は立てられてないんだよね……」

レイン「……有効な手立てはないの? お前たちはソフィアの同類であるあのカリス・ノーランドを打倒したのでしょう?」

妖精「カリス打倒のほとんどは大魔女のお陰だし……」

レイン「具体的にはどんな手段を取ったの?」

妖精「大魔女の用意した解呪の術式を使って、カリスの手駒にされてた子供たちをこっちに引き込んだんだよ。あの子たちは呪いさえなければカリスに従う必要がなかったから」

セイン「……その術式を、あのモドキに使うことはできないのか?」

妖精「あれはカリス謹製の呪いだろうから、同じものをソフィアが使っているとは思えない……。モドキたちがどういう意識でソフィアに従ってるのかもわからないし……」

フメイ「……アイスみたいに、ソフィアを好きだったら……困る……」

レイン「もしそのような精神操作を施していたなら、ソフィアのことを心底軽蔑するし一切手加減できなくなるわ」

セイン「剣を交えた時、意思を感じなかった。恐らく完全にソフィアの意のままに操られている」

レイン「それはそれで反吐が出るわ。やっぱり殺して良いかしら」

リュアン「レインさん……」

レイン「……わかってるわよ。可能な限り生かす……。殺して終わらせるやり方じゃ……新たな悲劇と苦痛を生み出すだけだって、わかってる……」

聖女「レインさん……!」

アインズ「山を荒らした責任を取って貰わねば困るからな。私も生かして捕らえることについて異議はない」

クロシュ「わあ……!」

アインズ「だが、それはこちらが優位であった時の話だ。現状ではまだ不安要素が多い……対策は最後まで練るぞ」

クロシュ「ん!」

妖精「一番重要なのは、やっぱり勇者モドキ対策だけど……どうしたものか……」

クロシュ「……」


クロシュ(カリス対策……ソフィアさんにも使えること、ある……?)

クロシュ(勇者モドキさんは……あれ、えっと……どうしたんだっけ……? 確か、セインちゃんの中の、勇者さん?と……お話して……? うーん……忘れちゃった……)

クロシュ(……あとは……おいしいもの、食べれば……なんとか、なる!!)


竜神村滞在16日目。この行動終了後、ソフィアへの襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 00:45:49.59 ID:kCivDCAoO
メアリーを可愛がりにいき、一緒に連れていくか提案
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 00:54:41.27 ID:FQj2dNWzo
モドキをレインがサキュバスらしくうふーんと籠絡できないのかと冗談言いつつ対策を講じる。あとダウンも突撃隊来てくれないか勧誘。
500 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/04/27(月) 00:58:42.97 ID:sWQa1qK70
本日はここまで。このレスは安価に含まれません

ついに犯行予告の前日となってしまった大山脈編。消滅しかけたユウリさんを助けたり、愛について考えた結果何もわからないことがわかったり、ソフィアさんをごはんに誘うことにしたり、新たなクロシュの考え方が芽生えなかったりしました。
ソフィア・ロスチャイルドとの戦いの行方はどうなるのか。決戦に向けて戦士たちは策を練り、あかちゃんスライムはごはんのことを考える――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/27(月) 01:07:42.47 ID:iciaRUVFo
決戦に備えて英気を養う為に突撃隊みんなで宴会をする
502 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/02(土) 23:21:35.80 ID:r3ZFb/tD0
―ダウンの家 客室

クロシュ「メアリーさん……いっしょに行く?」

メアリー「はい、もちろんです」

クロシュ「わあ……!」

妖精「待った。デロデロにする気じゃないの」

メアリー「そうですが、それが何か?」

妖精「前にソフィアも話せばデロデロをわかってくれるかも、とか言ってたのは何だったの」

メアリー「私も自分なりにソフィア氏のことをいろいろ調べてみまして、救いがたき者だということがわかりました。野放しにしておけばさらなる苦痛と悲劇を生みましょう」

妖精「そ、それは……現時点じゃちょっと反論できないけど……」

メアリー「であれば、デロデロにするのが最善かと。大いなるデロデロの一部となれば、もはや悪にはなり得ません」

妖精「まあ……確かに……。でもクロシュは、一緒にごはんを食べたいって」

メアリー「……導師クロシュは寛大です。しかし……その寛大さが、新たなるかなしみが生まれる隙となることを……どうかわかってください……」

クロシュ「……!」

メアリー「私を連れていってくだされば、必ずや導師クロシュの御力となることをお約束致しましょう。もちろん皆様に危害を加えたり、無理にデロデロを押し付けたりは致しません。魔法を解禁するタイミングは妖精さんにお任せ致します」

妖精「う、うーん……」

↓1選択
1.連れて行く
2.連れて行かない
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 23:35:35.88 ID:HMkoYEt1O
1
504 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/02(土) 23:39:20.84 ID:r3ZFb/tD0
妖精「まあ、私が手綱を握ってれば大丈夫かな……?」

メアリー「!」パァァァァ

クロシュ「メアリーちゃん……ちゃんと、言うこと、聞いてね……?」

メアリー「はい、もちろんです。導師クロシュの仰せのままに――」

 ☆メアリーを連れて行くことにしました
  戦力が上がりますが、敵味方のデロデロリスクも上がります

 ◇

フメイ「ねえ、サインってレインに一目惚れしたんだよね」

レイン「ええ。私の魂にね。決してサキュバス的な色香に魅了されたわけではないわ」

フメイ「なら、モドキもレインに一目惚れするんじゃないの」

レイン「!?」

ダウン「あらぁ……それは盲点だったわねぇ」

セイン「そうなのか?」

レイン「し、知らないわよ。考えたこともない」

ダウン「でもやってみる価値はあるんじゃない? もしサインくんと同じ嗜好だったら可能性はあると思うわ」

レイン「……そんなの……よ、良くないわ」

フメイ「良くないの?」

レイン「そうよ! だって、例えモドキだとしても……もし私を好きになんかなっちゃったら……そんなの……良くないでしょう!!」

ダウン「心を弄ぶのが私たちサキュバスの本来の生態なんだけどねぇ……。レインちゃんったら、すっかり純情になっちゃって……」

セイン「なら、ダウンに頼めるか?」

ダウン「えっ?」

セイン「レインと姉妹で似た雰囲気のダウンなら、モドキを魅了できるかも――」

レイン「だっ、だめよ!! 姉さんはもっとだめ!! 私より遥かにだめに決まってる!!!」

フメイ「そうなの?」

レイン「そうなの!!!!」

ダウン「あらぁ……せっかくだから私も突撃隊に加わろうと思っていたのだけれど……」

レイン「姉さんは万が一の時の為にここの防衛をしていなさい!! あの狡猾なソフィアのこと、何を仕掛けてくるかわからないわ!!」

ダウン「はいはい、わかったわ」

 ☆レインがモドキ対策を考える気になりました

 *
505 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/02(土) 23:41:21.26 ID:r3ZFb/tD0
フメイ「ところでセインはレインとかダウンのこと、好きにならないの?」

セイン「? 僕は勇者サインとは違う」

フメイ「それもそっか」

セイン「ああ。スライムがベースになっている僕には、恐らく他種族のような恋愛感情や性欲は発生し得ないのではないかと思う」

フメイ「でも、スライムもごく稀に他種族みたいにめらめらな恋愛をすることがあるんだって。妖精が言ってた」

セイン「そうなのか……? フメイがクロシュにしているような?」

フメイ「うーん……よく考えてみたけど、フメイのは恋愛とは違うような気もする」

セイン「そうかもしれない」

フメイ「恋愛って何なんだろ」

セイン「そういえば以前カリスが、恋愛は性欲の別側面と言っていた」

フメイ「うへぇ、カリスが? じゃあきっと間違ってるよ、それ」

セイン「気持ちはわかるが、感情的に否定するのは得策ではないと思う。カリスの知識量は相当なものだった」

フメイ「まあそうだけど……。じゃあ、性欲ってなに?」

セイン「山賊とかが女性を襲ってどうのこうの、という事件を聞いたことはないか?」

フメイ「あ〜、フメイとクロシュも昔よく変なやつらに襲われそうになった。あれ、性欲だったんだ」

セイン「たぶんそうだ。ちゃんと撃退したか?」

フメイ「消し炭にした」



リュアン「わ、わぁ……セインくんとフメイちゃんが……物騒なお話を……」

聖女「セインさんの性欲についての知識も、ちょっと偏りがありますね……。カリス・ノーランドの教育でしょうか……」


ダウン「みんな〜お夕飯ができたわよ〜」


リュアン「あっ、今夜は宴会なんでしたよね」

聖女「はい。今夜の作戦に向けて英気を養う為にたくさん食べて飲むのだそうです」

リュアン「……今から食べ過ぎたら、逆に動きにくくなりませんか?」

聖女「まあ……皆さんは戦い慣れてらっしゃいますし、特にクロシュさんたちはスライムさんですから、食べれば食べた分だけ強くなれる……のだと思います」

リュアン「スライムさん……好きなだけ好きなものを食べられるのは、ちょっと羨ましいです……」

 ☆この後たくさん飲み食いしました
  明日の終わりまで余剰満腹度+3、戦闘コンマ+5を得ました

 ◆
506 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/03(日) 00:35:02.07 ID:GfJvogyR0
―通気ダクト

 昇降機「」ギュオオオオオン――ガゴンッ

 *

 スタスタスタ トコトコトコ パタパタパタ

 *

―大坑道 ソフィア占拠区画付近

アインズ「ここから先は奴の占領地となる。皆、準備は良いか?」

クロシュ「ん!」

ロンドン「作戦のおさらいをしようか。この先で私たちは二手に分かれる。暴れまわって警備を引き付ける陽動部隊と、ソフィアの無力化を図る実行部隊。人選は――」

妖精「私たち旅の一行にメアリーとレインを加えたのが実行部隊で、それ以外が陽動……でもこれだと実行部隊に戦力が偏りすぎない?」

リーシア「ご心配なく〜。陽動部隊の目的は戦いに勝つことではなく、敵の注意を引き付けて引っ掻き回すことですので。ドワーフのロンドンさんと坑道ガイドの私に、素早いヴィトナちゃんとベテラン冒険者のアッシュさん、そして強くてタフなアインズさんに殿を任せれば完璧というわけですね〜」

ヴィトナ「ああ。逃げ回って生き残るの、得意だ」

アッシュ「おう。俺も生き汚さにゃ自信があんぜ!」

アインズ「心配はいらん。例え勇者の剣であろうとも、我が竜角の槍で凌ぎ切って見せよう」
 竜角の槍「」シャキン

ロンドン「てなわけ。最悪モドキとの正面戦闘を避けらんないあんたたちの方が負担激重なんよ」

リーシア「ですね……。モドキ対策は大丈夫ですか?」

レイン「……ええ。私に少し考えがあるわ」

フメイ「!」

セイン「レイン……決心してくれたのか」

レイン「出くわさないのが一番よ。後はなるようになる。それだけ」

ロンドン「ここから突っ切れば一気にソフィアまで辿り着けるはず。後はどれだけ奴を手早く始末できるかだねえ」

メアリー「……私にお任せ頂ければ……ソフィア氏を、一撃で無力化して差し上げられます……」

アインズ「……一応聞いておくか。このメアリーという女は、何者だ?」

妖精「あー……ええと、まあ、ちょっとした助っ人だよ。少しでも戦力の足しになればと思って……」

アインズ「信用できるのか? 不穏な気配を感じるが」

妖精「私が許可しないと魔法が使えないように封印してあるから大丈夫」

アインズ「なら良いが……」

レイン「あなたたちが連れてた捕虜よね」

アッシュ「あっ、セイントレアの王女様か……!?」

メアリー「そのお話はまたの機会に」

ヴィトナ「……クロシュたちの仲間、なったのか?」

メアリー「そうです」

ヴィトナ「そうなのか! なら、仲間だ」

メアリー「はい。仲間です」ニコニコ

妖精「仲間にした覚えはないけど……まあ一時的な仲間ってことでいいか」

 *
507 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/03(日) 00:36:19.99 ID:GfJvogyR0
アインズ「では――陽動部隊、先んじて出陣する!」シュバッ

ロンドン「あたしらに続けェ!」シュババッ

 シュババババッ


レイン「さて、私たち実行部隊も行きましょうか」

クロシュ「ん!」

フメイ「ん」チリチリ

セイン「ああ」

聖女「はい……!」

リュアン「い、行けます!」

妖精「いつでも」

メアリー「真の正しい世界の為に――」

レイン「行くわよ――首を洗って待っていなさい、ソフィア……!!!」シュバッ

 ◇
508 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/03(日) 00:39:04.44 ID:GfJvogyR0
本日はここまで。次回ソフィア決戦編。お楽しみに
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 02:58:30.53 ID:xdrynTwIo
おつおつ

できることはやった、あとは(コンマ)神に祈ろう
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 10:46:35.41 ID:tTOedo6Oo
メアリーが不穏ですな
511 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/03(日) 20:25:03.76 ID:GfJvogyR0
クロシュさんたちはできることを概ねやりきったと見て良いかと思います。後は実際コンマ次第と言えるかもしれません。運命神はきまぐれなので気を抜かずに進むのが良いでしょう

メアリーさんはデロデロを良しとし、曇りなき善意で動いているようです。クロシュさんも正しいと思うことをするのが良いでしょう


そして本日は急用が入ったため、更新は見送りとなりました。明日更新できたらする予定です。よろしくお願いします
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 20:26:12.99 ID:xdrynTwIo
あいよー
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 02:11:13.34 ID:1EM46KRwo
おつです
両者共でアインズが登場しているから一瞬間違えそうになった
他にも外伝出身者が出たりするかな?
514 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:49:58.73 ID:kZ6nu19h0
それでは本日更新していきたいと思います。よろしくお願いいたします

アインズ氏は出身地がはっきりしていたことと、クロシュたちの旅路がその地域と交わったことにより、この度登場することとなりました

出身地や活動地域が判明している人物であれば、今後もクロシュたちの旅路次第で出会う可能性があります。逆に言うとクロシュたちの旅路から離れたところにいる人や、そもそも出身地や活動地域・年代が明らかでない人は出しづらいということでもあるかもしれません。

もしこのスレに登場して欲しい人物がいる場合、登場人物募集の際に同名の案を投下していただければ前向きに検討することが可能です。投下する際は、募集要項・時代・地域・情勢とすり合わせておくのが良いでしょう
(二次創作スレにおけるフェルメール氏のような案が理想的な例と言えるかもしれません)
(必ずしも採用を約束できるわけではありません。ご了承ください)
515 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:51:24.62 ID:kZ6nu19h0
―大坑道 深部

 シュタタタタッ

妖精「こっちは警戒されてない。陽動が上手くいっているのかな」

リュアン「誘い込まれてる……とかじゃないですよね……?」

聖女「ロンドンさんの情報を信じましょう。ここを突っ切れば一直線に辿り着けるはずです」

フメイ「セイン。モドキの気配はある?」

セイン「……多数の気配がロンドンたちの作戦方面へ向かっている気配を感じる。陽動に引っかかったらしい――だが」

レイン「……ソフィアのこと。自身の周囲にも戦力は残してあるのでしょう」

セイン「ああ。その数――2。まともにやり合えば、僕たちに勝ち目はない」

妖精「一応、私の方でも以前カリス相手に使った呪い除去の術式を用意してはあるけれど……通じる可能性は低いと思う。レインの策はどう?」

レイン「……通じるか通じないかは、やってみないとわからないわ」

妖精「通じなかったら撤退を視野に――」

セイン「!! こちらに急接近している!!」

レイン「気付かれた……!?」


 鋼鉄の扉「」バゴンッ!!

  スタスタ…


ソフィア「二手に分かれて侵入とは。私も舐められたものだね」スタスタ
 四本の機械腕「」ワシャワシャ

サインモドキA「……」スタスタ
サインモドキB「……」スタスタ


クロシュ「!」

妖精「ソフィア……ロスチャイルド!」


ソフィア「せっかく見逃してあげたのに。どうして命を無駄にするような真似……を………」


フメイ「?」

リュアン「か……固まってしまいました……?」

セイン「……?」


ソフィア「えっ……き、キミは……サイン……!!?」

セイン「違う」

ソフィア「ち、違う……!? で、でも、だって、キミの気配……魔力の波長……まるで、まるで……」ガクガク

セイン「僕はセイン。カリス・ノーランドに造られた勇者スライムだ」

ソフィア「カリスの……勇者、スライム……?」

セイン「そうだ。証拠を見せる」デロ―

 デロデロ―ポン!

スライムセイン「〜〜」モニョモニョ
516 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:52:31.75 ID:kZ6nu19h0
ソフィア「ああ……なるほど……そういう、ことだったのか……。カリス……カリス・ノーランドォォォォ!!!!」
 激しく猛る四本の機械腕「」ワシャシャシャ!!!


フメイ「わわ……!?」

リュアン「き、急に叫んで……」

レイン「こいつ……頭がイカれたの?」


ソフィア「お前たち、勇者スライムの細胞を奪え!! 一欠片でも良い!!」

サインモドキAB「!」
 光の残像「」パヒュン――

妖精「はっ!? ま、まずいセイン!!」

 スパパッ!!

スライムセイン「〜〜!!」モニャニャ

 シュタッ

セインの細胞片を手にしたサインモドキA「……」
立ちはだかるサインモドキB「……」


クロシュ「……!!」

 モニョモニョ…ポン!

セイン「すまない、しくじった……!」

フメイ「セイン、大丈夫……!?」

セイン「奴の言った通り、細胞を一欠片切り取られただけだ。支障は全くない」

妖精「で、でも――あいつの目的って――」


 試験管に詰められたセインの細胞片「」キュキュッポン!
ソフィア「よくやった。お前たちはこいつらをここで足止めしろ。殺しても良い」

サインモドキA「……」ジリ
 聖剣モドキ「」シャキン
サインモドキB「……」ジリ
 聖剣モドキ「」シャキン

ソフィア「では私はこれで。クク……ハッハハハ……ファーッハッハッハ!!」シュタッ


聖女「ソフィアさんが撤退していきます!」

レイン「ソフィア!! 待ちなさい、ソフィアッ!!!」


立ちふさがるサインモドキAB「……」ザザッ


セイン「……こいつらをどうにかしなければ、追うこともできない」

妖精「くう……レイン!! 策があるんでしょ!!」

レイン「くそっ……ええあるわよ!!! やってやろうじゃないの!!!!」コォォォ――


レイン「私に……堕ちろ!!!」

 心魔法の波動「」ポワン――!!!


サインモドキA「……」

サインモドキB「……」

 キラキラキラ――

光となって消えていくサインモドキたち「」キラキラキラ…
517 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:53:31.48 ID:kZ6nu19h0
レイン「……えっ?」

リュアン「サインモドキさんたちが……消えていく……?」

フメイ「どういうことなの? 妖精」

妖精「し、知らないよ!」


 キラキラキラキラ……
  カラン――

 聖剣モドキ「」
  聖剣モドキ「」


フメイ「あ、聖剣……の偽物?」

セイン「………」スタスタ…スッ

 光となって消えていく二振りの聖剣モドキ「」キラキラキラ…

聖女「聖剣の偽物も……光に……?」

セイン「……ああ」

妖精「この剣……光を編まれて造られたものみたい。ほどけば、簡単に光に還るんだ……」

リュアン「………じゃあ、もしかして……勇者モドキさんたちも……」

セイン「……自分自身で、自分をほどいたようだ。どうしてかは……わからないが」

フメイ「……レインのこと……好きになったから……?」

レイン「………」

妖精「レイン……魔法の手応えは……あったの?」

レイン「………あの時……サインの時も……手応えなんて、なかった。今回も……」

フメイ「じゃあ……どうして……?」

レイン「……わからない。わからないけれど……一つ、わかったこともある」

クロシュ「ほえ……?」

レイン「急いで追うわよ。あのアホが、どうしようもないことをしでかす前に――」

 ◇
518 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:54:58.99 ID:kZ6nu19h0
―ソフィアの研究室

 警報「」ビービービー

  カチャカチャカチャカチャ

ソフィア「……っ!? 失敗作の信号が途絶えた……!? あいつら、一体どうやって……!?」

ソフィア「だが……もういい!! 失敗作どもなんかもういらない……これで、これで、完成するんだ……!!」

 大きな試験管「」コポコポコポ

ソフィア「サイン……サイン、サインサインサイン……あああ待ち切れない……!!! 早く、早く早く……!!」


 鋼鉄の扉「」バァン!!!


レイン「ソォフィアァァァ!!!!」バサッ


ソフィア「誰かと思えば……サインを誑かした下賤な淫売か。今はあの勇者スライムにお熱なのかい?」

レイン「貴様……何をしようとしている!?」

ソフィア「見てわからないかな。お前たち魔族のせいで死んだサインを、私の隣に呼び戻してるとこだよ」

レイン「巫山戯るな!! サインは……死んだのよ!! 死んだものはどうあっても戻らない――そんなこともわからないほどに愚かなのか、貴様は……!!」

ソフィア「フン、下らない定説だね。今までは単に死を覆す手段がなかっただけさ。だが――ここでは違う!! この私の研究領域では――可逆的な変化に過ぎない!!」
 四本の機械腕「」ワシャシャシャ――
  高周波振動刃「」シャキン
  魔導機関銃「」ジャキッ
  魔導誘導弾倉「」ガコン
  魔導再現器「」フォン

重装警備ゴーレム「」ドスン
重装警備ゴーレム「」ドスン


レイン「!」
519 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 16:57:04.22 ID:kZ6nu19h0
クロシュ「!」タタッ

妖精「追いついた……わっ!?」

フメイ「これ……ソフィアと、敵?」

セイン「……モドキはいない、か」


ソフィア「キミたちが優れた力を持っていることはわかっている。この戦力じゃ太刀打ちできないこともね。でも――サインを迎えるまでの時間なら、十分に稼げる――!!」

 ソフィアの背後にある大きな試験管「」コポコポコポ


聖女「あ、あの試験管は……!?」

リュアン「大きな……とても大きな光の力を感じます……!! まさか――」

メアリー「新たな……かなしみの、産声が……」


ソフィア「さあ――大団円の前奏といこうじゃないか!!!!」


 ――ボス戦闘 ソフィア・ロスチャイルド――


 ◇ソフィア・ロスチャイルドが〈愛〉を発動!!
  自身のコンマ+50、会心+50、痛恨回避+50!!
  さらに精神異常による不利効果無効!!
  さらに敗北時一度だけ耐える!!

 ◇ソフィア・ロスチャイルドが〈時間稼ぎ〉を発動!!
  自身のコンマ+50、自身の優勢および会心を無効化!!


◆坑道突撃隊 満腹度[18/15]
 コンマ+90(連携+15、薄明+15、閃光+40、斥力+15、食事+5)
  会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)

◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活。復活後アクティブ使用不可)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+15)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
・魅了(敵コンマ-25、異性には効果2倍)
・斥力(常にコンマ+15、痛恨回避+15)
・温泉(最大満腹度+5、復活反動無効)
・食事(余剰満腹度+3、コンマ+5)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)

◆ソフィア・ロスチャイルド
 コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)


 ※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています
  3ターン経過すると何かが起きます


↓1コンマ
01-30 膠着
31-95 優勢
96-00 会心
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 16:58:53.40 ID:MZVkeKNv0
居合
521 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 17:43:46.46 ID:kZ6nu19h0
 四本の機械腕「」ガションガション!

  魔導機関銃「」ジャキッ
   ギュイィィィーン――
    ガガガガガガッ!!!!

 降り注ぐ弾丸の雨「」ガガガガガガッ!!!!


大盾クロシュ「んわわわわ!!?」カカカカカンッ

妖精「聖女とリュアンはクロシュの大盾に隠れて!! 一発でも致命傷になり得る!!」

聖女「は、はい!!」

リュアン「ううっ、悔しいけどそうするしか……!!」


 斥力「」フォン―
  空中で静止する弾丸「」ピタッ
  ポロッ ポロポロッ カランコロン

メアリー「……私も、導師クロシュに守られたいのですが……」

妖精「メアリーはその魔法で自分を守れるでしょ!」


 弾かれる弾丸「」キンキンッ

セイン「フメイ、大丈夫か?」

フメイ「うん。届く前に溶かす」

レイン「やるじゃない」

フメイ「当然。クロシュがみんなを守るなら……クロシュのことは、フメイが守る!」バッ!

 火球「」シュボッ!!

爆発する重装ゴーレム「!」ドガンッ!



ソフィア「チッ……ならこれはどうだ!」ガシャコン!

 魔導誘導弾「」バシュウウウウッ!!!


セイン「ミサイル! フメイ、あれは溶かすな!!」

フメイ「どうすればいいの!!」

メアリー「お任せを」スッ

 斥力「」フォン――

 反転する魔導誘導弾「」クルンッ バシュウウウウ!!

ソフィア「!」

 ドガァァァン!!

 魔導障壁「」ヴン―

ソフィア「……なぜメアリー・ロード・セイントレアがそこにいて、こいつらに協力している?」

メアリー「真の正しい世界の為、です」
522 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 17:45:15.05 ID:kZ6nu19h0
レイン「おもしろ武器はこれでお終いかしら?」

ソフィア「言ってろ。ここから射撃を繰り返せば、お前たちもいずれ疲弊する」

 リロード中の魔導機関銃「」プシュー カチャカチャ

 発射される誘導弾「」バシュウウウウッ!!

メアリー「機関銃のリロードタイムはミサイルで誤魔化す……。四本腕、便利ですね……」

 斥力「」フォン―

ソフィア「でも対処できないだろう? そのミサイルを跳ね返したところで、私の障壁は破れない――」

妖精「ならこれはどう!? クロシュ今だ!!」

空クロシュ「ん!」

 空間跳躍大盾「」ヴォンッ!!!

ソフィア「!!?」

  ガギィィンッ!!

 吹っ飛ぶ2本の機械腕「」ベギャッ!!

ソフィア「ぐあっ!」


フメイ「やった!」

レイン「アッハッハ!! ざまあみなさい、クロシュが剣で武装していれば今ので一刀両断だったわ!!」


ソフィア「チィィ……スライムの威を借る売女が……!!!」ギリリ


◆坑道突撃隊 満腹度[12/15]
 コンマ+85(連携+15、追風+10、閃光+40、斥力+15、食事+5)
  会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)

◆ソフィア・ロスチャイルド
 コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)


 ※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています
  3ターン経過すると何かが起きます。現在1ターン経過


↓1コンマ
01-35 膠着
36-95 優勢
96-00 会心
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 17:56:45.09 ID:T5Aa5IdyO
居合
524 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 18:32:36.63 ID:kZ6nu19h0
空クロシュ「〜〜!」モニョニョニョ
 大盾「」ググググ


妖精「――はっ!? 待ってクロシュ、同じ技を連続で使うと――」


 空間跳躍大盾「」ヴォン!!!

   ギンッ!!
  激しい火花「」バヂィッ!!

 高周波振動刃「」ヴーン…


空クロシュ「!!?」モニャニャ!!?


ソフィア「所詮はスライムだね。有効な技が見つかったと思えば馬鹿の一つ覚え。同じ手が二度通用する程度の雑魚しか相手にして来なかったのかい?」


フメイ「この……!! 一回防いだくらいで調子乗って……!!」チリリッ

ソフィア「でもその一回は、致命的な一回かもしれないよ。ねえ、サイン?」チラッ

 大きな試験管「」コポコポコポ


リュアン「あっ……試験管の光の魔力が、さらに大きくなって……!」

セイン「くっ……ソフィアを止めなければ……!!」


クロシュ「〜〜…」モニャニャ

妖精「クロシュ!! さっきの反省は後にして、今はあいつを止めることを考えて!!」

クロシュ「う、うん……!」


メアリー「……」スッ
白影スライム「」モニョッ

 ★メアリーが〈デロデロ〉を発動


◆坑道突撃隊 満腹度[6/15]
 コンマ+75(連携+15、閃光+40、斥力+15、食事+5)
  会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)

◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)

◆ソフィア・ロスチャイルド
 コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)


 ※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています。現在2ターン経過
  このターン終了時、戦闘終了していなかった場合何かが起きます


↓1コンマ
01-95 ??
96-00 会心
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 18:33:23.91 ID:MZVkeKNv0
星屑
526 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 21:18:32.13 ID:kZ6nu19h0
星屑を食べても会心率は増えないため、この判定では完全な無駄遣いとなります
本当に食べますか?

※食べようと食べまいと、コンマによる運命は既に決しています

↓1〜 先取2票
1.食べる
2.食べない
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 21:19:12.68 ID:MZVkeKNv0
2
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 21:21:30.78 ID:9YBKDg5io
2
529 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:02:31.70 ID:kZ6nu19h0
 試験管「」ピシッ パキッパキパキッ

ソフィア「来た……!! サイン、サインここだよ……!! 早く、早く私の――」

 ピョンッ ベニョッ

溶け始めるソフィア「……えっ…………」デロ…

白影スライム「」モニョモニョ

溶け始めるソフィア「あ、え……え………?」デロロ…


クロシュ「……!!?」

妖精「えっ……!? め……メアリー!!?」


メアリー「……」


 割れる試験管「」バリィン…!!

  スタッ

サイン?「……」


溶けているソフィア「あ……ああ……サイン、サイン……やっと……やっと会えた……サイン……!!!」デロデロ…

サイン?「……」

溶けているソフィア「サイン、サイン……ごめんよ、ごめん……せっかく君を呼んだのに……私は……」デロデロ…

サイン?「……」スタスタ

 ギュッ

溶けているソフィア「ふあっ……。だ、だめだサイン……今の私に触れたら……せっかく蘇った君まで……!」デロデロ…

溶け始めるサイン?「……」デロロ

溶けているソフィア「ばか……ばかばか……!!! どうして……どうしてこんな時に……私を……選んじゃうんだ……!!!」デロデロデロ…

溶けているサイン?「……」デロデロ…

溶けているソフィア「ばかぁ……」デロデロデロ…

溶けているサイン?「……」デロロ…

溶けていくソフィア「でも、でも……」デロロロロ…

溶けていくサイン?「……」デロロロロロ…

溶けていくソフィア「ふ、ふへ、へ……わたしのこと……やっと……えらん、で……」デロロロロロロ…ポロポロ…

 デロロロロロ…

溶けていくサイン?「……」チラッ


レイン「!」
セイン「!」
クロシュ「……!」

 モニョモニョ―ポン!

星スライムクロシュ「〜〜!!!」モニョニョニョニョ!!!


――――――

―――

―
530 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:03:31.39 ID:kZ6nu19h0
―??

 ザァーン… ザザァーン…


「俺の残り火が……迷惑をかけた」


レイン「……!! サイン……サインなの!!?」

セイン「……」

クロシュ「……」


「……レイン。ソフィアのことを……許してやってくれないか。あいつも……本当は、ただ……俺たちと同じで……。寂しかった、だけなんだ……」


レイン「サイン……」


「……寂しいからといって、越えてはならない一線がある……というのも、わかる。だが……俺たちに、ソフィアだけを糾弾する資格なんて……ない、と思う」


レイン「……」


「……セインも……ようやく、俺から解放されたのに……また面倒事に巻き込んで、すまなかった」


セイン「……今回は、僕自身が自ら首を突っ込んだ。だから……問題ない」


「そうか……。ならば……これからも、自分と仲間を大事にしてくれ」


セイン「ああ」


「……クロシュ」


クロシュ「!」


「レインとセインをここに呼んで……話させてくれて……ありがとう」


クロシュ「うん」


「………勇者の力は……今の弱った君の体では、負担が大きい。だからこの前は、君を拒絶するような真似をしたんだ。すまなかった」


クロシュ「んーん……。だいじょうぶ……!」


「……もし、必要な時が来て……その時に君が、十分に力を取り戻していたら……その時に改めて力を貸そう。まあ……君にはもう、既にたくさんの絆と力があるから……必要な時は来ないかもしれない」


クロシュ「そうなの?」


「ああ。君はもう、たくさんの人から、たくさんのものを託されている」


クロシュ「そうかも……」


「ここまで来てくれて……セインとレインと、友達になってくれて……ありがとう。セイントレア王国を嫌いにならないでくれて……ありがとう」


クロシュ「!」

セイン「……サインは、セイントレア王国のことが……好きなのか?」


「思うところは、ある。でも……あの国は、俺の生まれ育った国で……たくさんの人と出会って、好きになって、応援されて……守りたかったって気持ちは、本当だったんだ。その過程で……あまりにもたくさんの命を……傷付けて、壊してしまった」


クロシュ「……」

レイン「……」

セイン「……」
531 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:04:08.51 ID:kZ6nu19h0
「クロシュ……まだ幼い君に……僕たち先人が残した、世界の無理難題を押し付けることになってしまって……本当にすまない」


クロシュ「んーん。わたし……だいじょうぶ! みんな、一緒だから……!」


「……良かった。君が、人に頼ることのできる子で……そして、頼れる人たちが君の周りにいて……本当に良かった」


セイン「……サインには、いなかったのか」


「……そんなことはない。例えば……レインとか……」


レイン「……取って付けたように言わなくたって良いわ……。あなたの本心なんて……今初めて聞いたのよ、私……」


「……すまない」


レイン「謝りたいのはこっち……。一番近くにいたのに……あなたを、頼らせてあげられなかった……」


「………もっと頼れば良かったな。生きてる間は……全然、そんな発想ができなかったんだ……」


レイン「……ねえ……私も、そっちに……行けないの……?」


「……白い影のスライムに触れれば……星に溶けて、一つになる……。レインがそうしたいのなら……俺は、止めない」


レイン「……来て欲しいとは、言ってくれないのね……」


「好きな人には、生きていて欲しいんだ。エゴかもしれないけど」


レイン「……わかってる。やり残したこともあるし、まだそっちには行けないわ」


「ああ。でも……テロ行為は、もう……」


レイン「……人間の子に、言い負かされたの。だから……もうやめるわ……」


「そうか……!」


セイン「……ソフィアと、勇者モドキたちは……どうなる?」


「……デロデロに溶けて……星に還ると思う」


クロシュ「……」


「……クロシュ……気に病まないで欲しい。メアリー王女は……君を守りたい一心だったんだ」


クロシュ「!」


「俺は……デロデロが良いかどうか、判断できないが……。少なくとも、闘争や飢餓の苦しみの中で死ぬよりは……優しいんじゃないかって、思う……。本当は……そんな苦しみなんて最初からないのが、一番だが……」


レイン「……無理よ。命は、相争うようにできている……。デロデロにでもならない限り、苦痛からは逃れられないわ」


「………そうだな」


クロシュ「……」
532 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:05:08.41 ID:kZ6nu19h0


  遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ



「……そろそろ、時間だ」


レイン「!! ねえ、サイン……また、お話できないの?」


「……これは……ソフィアが繋げた細い糸を、クロシュが手繰り寄せることで起こった……一時的な、奇跡のようなものだと思う。きっと……二度目は、ない」


レイン「そう……そう、よね……。わかってる……また……お話ができて……できて……ほん、とうに……」グスッ


「……君を置いていってしまう不甲斐ない男を……どうか許してくれ……」

レイン「い、いいのよ……。あなたこそ……あなたを支えてあげられなかった、不甲斐ない女を……許して……」グスグス


 グスグス メソメソ


クロシュ「……先、出る?」

セイン「……大丈夫なのか? クロシュがいなくなっても」

クロシュ「うん……。たぶん、だいじょうぶ……」

セイン「……そうか。それなら……二人きりにしてやろう」

クロシュ「ん」

 トプン――


――――――

―――

―
533 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:06:03.95 ID:kZ6nu19h0

スライムクロシュ「!」モニョッ

セイン「っ!」バッ


妖精「あ、クロシュ! セイン!」

フメイ「起きた!」


セイン「状況は?」

リュアン「……えっと……ソフィアさんが……」

聖女「……白影スライムさんがぶつかって……溶けて、消えました……」

スライムクロシュ「……」


メアリー「………間違ったことをしたとは、思っておりません……。例え……導師クロシュの、意に沿わずとも……」グッ

スライムクロシュ「……」



アッシュ「お〜い!!」タッタッタッ

アインズ「急にモドキたちが溶けて消えた! 上手くいったのか!」タッタッタッ


フメイ「あっちも無事みたい……」

聖女「作戦は……成功したのですね……」

セイン「……ああ」

妖精「………帰ろうか。地上へ……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョ…


 ☆ソフィア・ロスチャイルドの企みを打ち砕きました

 ・ソフィア・ロスチャイルドはデロデロに溶けて星に還りました

 ◆
534 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/04(月) 23:22:05.90 ID:kZ6nu19h0
本日はここまで。大山脈編も終わりに近づいています。明日可能なら更新の予定です


ところで少々質問があります

今回の戦闘について、実は最適なアクティブ技を選んでいれば完勝できるものでした。>>1はそんなに難しくしているつもりはないのですが、もしかして難しいのでしょうか
(1ターン目に冷獄と居合を同時使用すれば+40となり優勢以上確定、2ターン目に冷獄を使えば前ターン分と合わせて永続+40となり完封確定ゲームセット、となります)


現状の戦闘難易度について 
↓1〜 次回の更新まで(多数決ではありません)
1.難しいと思う
2.ふつうと思う
3.易しいと思う
0.自由回答(具体的な内容を書き込んでください)
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 01:21:41.14 ID:UbK3aDCEo
そもそもコンマ+と会心+の違いもよく理解してない
星屑でコンマ+30で勝ったものかと思ってた
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 03:11:47.94 ID:G8sw/ASMO
乙
選択は1
難しいというか安価スレだと最適解が分かってもコントローラーを握れない問題がある
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 03:32:15.09 ID:UY79sOUTo
おつ
束の間の奇跡か…

難度自体は易しい物だと感じます。お陰で気楽に参加出来るので助かってます。
しかし参加者全員に仕様を理解してもらうのは難しいとも思いますね…
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 04:04:15.64 ID:tvJjQlboo
おつです
戦闘も色恋面も負けてたソフィアが最後の最後にちょっとだけ救われたの泣けますね……

アンケは2
自分は分かってない事あるが、全部書いてあるので分かる人はちゃんと分かってそう
(そんな時は読みに徹してる)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 08:19:57.01 ID:2K4r13MuO
乙
アンケは個人的には2だけど更新確認してどれが最適解か考えている内に安価埋まる時もある。

場合によっては数秒〜十数秒単位で安価埋まる時あるから、普通の行動安価の時はともかく大きく今度の展開が左右しそうな戦闘安価の時は少し猶予時間みたいなのが欲しいとは少し思うけどテンポが悪くなって無理そうかな
540 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 20:20:53.67 ID:0DPW1a2I0
皆様ご回答ありがとうございます
まずは戦闘におけるルールや仕様をわかりやすく刷新することを目標としていきたいと思います
また、運命に関わる重大な判定の方法も見直したいと思います。多少テンポが悪くなってしまっても、納得のいく運命へ進むことの方が大事と考えております
これらの変更がどのような実装となるかは未定ですが、少々お時間をいただきたいと思います。次の滞在地へ着く頃には新システムが完成している……と良いと思います


レインちゃんがサインさんとお話できたのは、本来は起こり得なかった出来事でした。そして今後、このような事態が再び起こる可能性もとても低いと思われます。この奇跡のような出来事に、レインちゃんは少しだけ救われたかもしれません。レインさんが八つ当たりじみた破壊活動に身を投じることはもうないでしょう

ソフィアちゃんは今回、とても不利な戦を愛の力で耐え切り、最後の最後でサインくんと再会を果たして選ばれることができました。その末路が彼女にとって良いものだったのかどうか、あかちゃんスライムのクロシュにはわかりません。結局、愛とは何だったのか。デロデロになって一つになれたのなら、良かったのかな……?などと思いながら、クロシュは瓶の中で眠りにつくのでした
541 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 20:21:19.24 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 滞在最終日前日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:         盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇セイン  [勇者スライム]
武:魔銀の剣     盾:         飾:
武:         防:旅人の服     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*5       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す

◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える    (達成!)

◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン  ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
☆激しい戦いを終え、全員が多くの経験値を獲得しました
542 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 20:23:36.77 ID:0DPW1a2I0
―朝
 ダウンの家 客室

 手紙「」パサッ

セイン「……」

妖精「何て?」

セイン「集落周辺に出没する白影スライムが増加しているそうだ……」

フメイ「え……」

クロシュ「……」

セイン「……だが……」

クロシュ「……セインちゃん……集落……戻る……?」

セイン「……戻っても、大丈夫か……?」

フメイ「モドキももういないし、大丈夫。集落のこと……守って欲しい」

セイン「……」

妖精「大丈夫だよ! 山越えについてはロンドンが坑道案内してくれる約束になったしさ」

セイン「……そうだな。じゃあ……僕は、集落に戻ることにする」

クロシュ「ん!」

フメイ「みんなのこと、お願い」

セイン「ああ。みんなのことは、必ず守る」

クロシュ「黄色ちゃんと、灰色ちゃんは……わたしたちに、まかせて……!」

セイン「ああ。そっちは、任せた」

 ☆明日の出発時、セインがパーティを離脱します

 ◇

―朝
 ダウンの家

ダウン「そう……明日には発つのね」

聖女「はい」

レイン「……次はどこへ行くの?」

リュアン「大山脈を越えた先……北部地方です。クロシュちゃんが、そっちの方から大きなデロデロの気配を感じたらしくて」

レイン「……北に行くのなら……あなたたち人間は、気を付けなさい。あそこはリーリア滅亡の地……。元リーリアの者も、そうでない者も……ほとんどの者は人間を同じ生命として見ないわ」

リュアン「……!」

レイン「か弱い女だからと言って容赦してくれるとは思わないことよ。リーリアの民は、容赦されなかったのだから……」

聖女「……はい。心得ておきます」

レイン「……一緒に行ってあげたいけれど……私が一緒にいるといろいろ拗れるから……悪いわね……」

リュアン「えっ……? どういうことなんですか? レインさんもリーリアの民なんじゃ……?」

ダウン「あー、えっとね……。レインちゃんはほら、サインくんとラブラブになっちゃったじゃない? でもリーリア民にとっては、サインくんは王国が誇る最悪の人間兵器だったわけで……」

聖女「あっ……」

レイン「そういうこと……。姉さんも、私の身内だからって同じくらい憎まれてるわ」

ダウン「まあそうねぇ……。石を投げられたからこっちに移り住んだってわけではないけれど……確かに居心地は悪かったわぁ……」

リュアン「そうだったんですね……」

レイン「あなたたちなら大丈夫よ。年寄りで物知りな妖精も一緒だし」

聖女「妖精さんが聞いたら怒りそうです」

 ◇
543 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 20:24:27.97 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場

村長「寒冷化の原因は地下にいたバーニングスライムたちの消失で……現在は、巨神マグヌスにより解消されつつある、と……」

アインズ「そしてソフィア・ロスチャイルドは、溶けて消えた。地下で怪しい研究をしていたようだが……それが表に出ることもないだろう」

村長「一件落着、か」

アインズ「……ああ」

村長「……よくやったな、アインズよ。そなたは……いつの間にか、セレナディア様と同様の立派な竜となっていたようだ」

アインズ「……」

村長「……嬉しくはないのか?」

アインズ「……母のことを、旅人たちから聞いた」

村長「なんと……! 外界での、セレナディア様のことを……!?」

アインズ「ああ……」

村長「セレナディア様は、外界でもさぞやご立派に人々を助け導く善き竜であらせられたのだろうな……」

アインズ「……」

村長「立派に成長したそなたの姿を、セレナディア様にお見せして差し上げたいな。アインズよ」

アインズ「フッ……そう、だな……」

 ◇

―ダウンの家

クロシュ「……」

セイン「クロシュ……どうした」

クロシュ「……ソフィアさんの、こと……考えてた……」

セイン「ソフィア・ロスチャイルドのことを?」

クロシュ「うん……」

セイン「……」

クロシュ「ソフィアさん……サインさん?と……一緒に、溶けるとき……笑ってた……」

セイン「笑っていたな」

クロシュ「………あれで……良かったの、かな……?」

セイン「……僕には……わからない」

クロシュ「……」

セイン「……だが……本人が、笑っていたのなら……良いんじゃないか」

クロシュ「!」


メアリー「……その通りです。セインさん」ヌッ


セイン「メアリー王女」

メアリー「彼女は……無事に、救われました……。後は……大いなるデロデロの中で……勇者サインと共に、末永く安らいでいられるはずです……」

クロシュ「そうなの……?」

メアリー「そうなのです。自信をお持ちください、導師クロシュ……」

クロシュ「……うん」

メアリー「このまま、救われぬ命を一つ残らずデロデロにしていきましょう。それが、私たちに課された使命――」


 扉「」ガチャッ

アインズ「それを決めるのはお前ではない。クロシュ自身だ」ズカズカ
544 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 20:25:12.31 ID:0DPW1a2I0

クロシュ「アインズさん!」

メアリー「アインズさん……」

セイン「珍しい。何かあったのか」

アインズ「……一つ、申込みにきた」

クロシュ「もうしこみ?」

アインズ「ああ。クロシュ――私と決闘しろ」

クロシュ「!?」

セイン「……どういう意味だ。次第によっては――」

アインズ「早まるな。命の取り合いをしたいわけじゃない」

メアリー「では……?」

アインズ「我が母……セレナディア・ベールグラッドを討ち取りしお前と、正々堂々勝負したい。それだけだ」

セイン「……復讐か?」

アインズ「違う……いや……違わない、かもしれん。決着を付けたいんだ……私自身の、この、わだかまる思いに」

クロシュ「わかった……。受けて、立つ……!」

アインズ「感謝する。では……日没前、樹氷の森で」

クロシュ「ん」


 ☆アインズと決闘することになりました
  自由行動終了後、決闘イベントに移ります

 ☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます


竜神村滞在最終日前日。この行動終了後、決闘イベントに移ります
↓1〜6 自由行動 何をする?
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:26:08.33 ID:QjeSnOT90
ユウリに山越えのいい道ないか聞いてみる
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:29:08.69 ID:nitrByQAO
妖精フメイセイン、夢で脳内クロシュと遊ぶ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:30:48.31 ID:WpQSKuchO
ソフィアの研究所から何かパワーアップアイテムないか調べてみる
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:33:08.43 ID:UY79sOUTo
ヴィトナ達狼の群れと一緒に狩りに行ったり食事したりお昼寝したり遊んだり
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:35:18.11 ID:UbK3aDCEo
メアリーと幸福論談議
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 20:36:58.10 ID:TW+goQtM0
何故かあった福神と禍神の伝承について書かれた本を読んでみる
551 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 21:22:04.22 ID:0DPW1a2I0
 扉「」パタム

クロシュ「……」

メアリー「決闘、ですか……。導師クロシュ……あまり、ご無理をなさらぬよう……」

クロシュ「だいじょうぶ。デロデロとは、違うけど……これも、だいじ……」

メアリー「流石です……。導師クロシュは、心を救うことをお考えでいらっしゃるのですね……」

クロシュ「ほえ……? そうなの?」

メアリー「そうなのです」

クロシュ「そうなんだ」

セイン「メアリー王女……いい加減なことをクロシュに吹き込むのはやめて欲しい」

メアリー「心外です……。私は、導師クロシュの優しさに心から感銘を受けて……」

セイン「……僕の手には負えない。妖精か聖女を呼んでくるか……」

 ガチャッ

リュアン「あ、クロシュちゃんとセインくんと……メアリーさん? お話中ですか?」

セイン「リュアン、助けてくれ」

 *

リュアン「メアリーさんがクロシュちゃんを過剰に褒め称えているんですか……」

メアリー「正当な言葉を差し上げているだけです……。皆さんも、導師クロシュをもっと敬うべきです……」

クロシュ「んへへ……」

リュアン「ま、まあクロシュちゃんなら褒められて天狗になったりすることはないと思うけど……。でも、そうですね……一連の事件も解決したことですし、私も一度しっかりメアリーさんとお話したいと思っていたんです」

メアリー「まあ……リュアンさんも、やはりデロデロの良さにお気付きに……?」

リュアン「………ソフィア・ロスチャイルドはデロデロに溶けて消えました。メアリーさんは……正しいことをしたと、仰っていましたよね」

メアリー「はい」

リュアン「本当に……ソフィア・ロスチャイルドは、しあわせに終われたのでしょうか……?」

メアリー「……大好きな勇者サインに抱かれて、溶けていく……これ以上のしあわせは、彼女には望めなかったと愚考致します」

リュアン「でも……ソフィア・ロスチャイルドは、個として生きながら勇者サインとの愛を育むことを望んでいたんじゃ……? でなければ、あんな大掛かりな装置を作ってまで、彼を生き返らせようなんて……」

メアリー「………確かに、それはその通りだと思います。彼女の本当の望みは……個を維持したまま、勇者サインと末永く存在し続けることだったのでしょう……」

リュアン「ですよね……。でも……デロデロになってしまった……」

メアリー「……もし、彼女が望みを果たせたとして……その為に、どれだけの犠牲、苦痛、悲哀が生まれていたと思いますか?」

リュアン「!」

メアリー「勇者モドキたちだけではありません……。あれだけ大きな力と、死者をも蘇らせる技術……世に知れ渡れば、血で血を洗うおぞましき闘争は避けられなかったでしょう。ただでさえ優秀な兵器開発者として知られるソフィア・ロスチャイルド……彼女の技術は、数多の不幸を生み出します……。例え勇者サインとの睦まじき余生を送ろうとしても、その運命はおびただしい血に染まっていたことでしょう……」

セイン「であれば……あの場で、大好きな勇者サインと共に、溶けてしまうのが……彼女にとっても、最もしあわせだった……と?」

メアリー「そうです。彼女にとっても……それ以外の者たちにとっても……。あれが、最善だったのです……」


セイン「……確かに、そうかもしれない。ソフィアはカリスよりも邪悪ではなかったが……所業だけで言えば、カリスと大差なかった」

リュアン「……私も反論、思いつかない……」

クロシュ「……」


↓1〜 先取2票
1.反論は思いつかない……
2.やっぱりデロデロが良いのかも……
0.自由安価(票数は内容ごと)
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 21:22:41.70 ID:QjeSnOT90
1
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 21:23:43.15 ID:nitrByQAO
2
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 21:32:23.41 ID:UbK3aDCEo
2
555 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 22:24:10.39 ID:0DPW1a2I0
クロシュ(やっぱり……デロデロが、良いのかも……)

クロシュ(デロデロなら……ぜんぶ、解決……!)

クロシュ(……でも、デロデロが嫌な人も……いる……)

クロシュ(むりやりは……やっぱり、だめっておもう……)

クロシュ(どうしたら……いいんだろ……)


メアリー「デロデロの良さ……わかっていただけましたか……?」

セイン「ああ」

リュアン「あれっセインくんもデロデロ派なの!?」

セイン「特に否定する理由はない。だが……黄色と灰色は、是非を考える間もなく溶かされてしまった。デロデロにするにしても……本人の意思は、可能な限り尊重すべきだ」

メアリー「……そうですね……。理想論としては……その通りです」

セイン「……」

メアリー「ですが……通常、生き死にについて当人の意思が尊重されるケースは稀です。全ての生命は同意なく誕生させられ、死する時も死の同意ができるケースは極めて少ない。デロデロだけに同意を必要とするのは、不公平だと思いませんか」

リュアン「え、ええと……? ど、どうなんでしょう……」

セイン「つまり、誕生と死にも同意が必要ということか」

メアリー「理想論としては、やはりその通りかもしれません」

クロシュ「じゃあ……みんなが、いいよって、言えば……みんな、デロデロになっても……いい……?」

リュアン「!?」

セイン「そういうことになるのか?」

メアリー「そういうことです」

クロシュ「でも……みんな、あんまり、いいよって……言わない……」

メアリー「そうなのです……。ほとんどの生命は、道理を解さぬ赤子のようなものなのです……」

リュアン「う、うう〜ん……? そうなのかな……そうなのかも……」グルグル

メアリー「導師クロシュ……あなたは、どうすればいいと思いますか……?」

クロシュ「……えと……みんなに……良さを、お話、する……?」

メアリー「100点満点です。流石は導師クロシュ……。しかし……みんなにゆっくりお話していたら、いつまで経ってもみんなをデロデロにし切れないのです……。だから……クロシュヴィアは、仕方なくデロデロを強行することにしてしまったのです……」

クロシュ「そうだった」

メアリー「はい、そうだったのです」


クロシュ(クロシュヴィアちゃんの、気持ち……わかる……)

クロシュ(ソフィアさんみたいに……デロデロでしか、しあわせになれないこと……ものすごく、ある……)

クロシュ(本人が、やだって、言っても……デロデロにしちゃえば、しあわせになれる……)

クロシュ(だから、クロシュヴィアちゃんのやり方も……ひどいけど、ひどくない……)

クロシュ(うーん……)

クロシュ(でもやっぱり、わたし……ちゃんと、自分で、デロデロを選んでほしい……)

クロシュ(難しいかな……?)

 ☆クロシュの価値観が少し動きました

 ◇
556 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 22:25:06.75 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場

 ワイワイ キャッキャ

聖女「今日のうちにお買い物を済ませておきたいですね」

妖精「といってもこの村はあんまり旅用品がないんだよね。旅人もほとんど立ち寄らない場所だから仕方ないんだけど」

フメイ「あの変な喋り方の行商人は?」

聖女「いる日といない日がありますね……。いない日はどこに行っているのでしょうか……」

妖精「あの行商人、あんまり関わり合いにならない方が良いかも……。なんか変な気配がするんだよね……」

フメイ「そうなんだ」


ユウリ「およ? 主ら……明日出立と聞いたぞよ」ヌッ

フメイ「あ、ユウリ」

聖女「はい。ユウリさんとも明日でお別れですね……」

ユウリ「寂しいぞよ……。わらわのこと、忘れるでないぞ」

妖精「ユウリこそ、頭を腐らせて忘れないようにね」

ユウリ「フフフ、わらわの術は腐敗に強いぞよ」

聖女「生命温泉に沈んでも存在を保てたくらいですし、かなり強力なのは間違いなさそうです」


ユウリ「ところで主ら、どうやって降りる気ぞ?」

妖精「ロンドンに下山坑道を案内してもらうことになった。あ、ロンドンってわかる? いつも兜かぶってるドワーフの」

ユウリ「ふむ……。では、わらわが良い抜け道を教えようぞ」

妖精「えっ? まあ……じゃあ聞くだけ聞いてみようかな」

ユウリ「フフフ……こう見えてわらわ、長生きで山に詳しいぞよ」

聖女「長生き……と言って良いのでしょうか……」


↓1コンマ
01-60 雪崩で塞がってる道を教わった……
61-90 通る予定の坑道を教わった
91-00 埋蔵金の場所を教わった
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 22:38:47.57 ID:ocjzibqeO
はい
558 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 23:49:28.65 ID:0DPW1a2I0
ユウリ「ここからあっちに行って、そっちに行って、こっちに行ったところに……道があるぞよ!」

妖精(最初に通ろうとして雪崩で塞がってた道だ……)

ユウリ「フフフ……良き旅路を歩むのが良いぞよ」

聖女「ありがとうございます。ユウリさんも、竜神村の人たちと仲良くお過ごしくださいね」

ユウリ「無論ぞ。もし主らが死んだらわらわを喚ぶが良い。黄泉返らせてしんぜようぞ」

フメイ「えー、リビングデッドはやだ」

ユウリ「わがままは良からぬぞ」

 ◇

―ソフィアの研究所

 割れた試験管「」
 よくわからない機械「」
 曲がりくねった配線「」


クロシュ「」キョロキョロ

リュアン「えっと……どうして、またここに……?」

レイン「奴の目論見はサインの復活だったことが判明しているけれど、背後関係や他の繋がりも洗っておく必要があるわ。ここの研究は絶対に表に出してはならないものだし、もし奴を支援していた組織なんかがあったなら潰さねばならない」

アッシュ「ロマンに決着を付けたと思ったら、今度は元テロリストと極悪兵器売買組織との仁義なき抗争に巻き込まれるのか俺……!?」

レイン「あなたたちが勝手に付いて来たんでしょう……。実際ソフィアは紛れもない武器商人でもあったから、そういう犯罪組織との抗争に巻き込まれる可能性はあるわ」

ロンドン「ウチらのシマに勝手にこんなもん作られて、黙って放っとくわけにもいかんのよね。面倒ったらありゃしねェけども」

アッシュ「まあ……俺も今は燃え尽きてるとこだし、別にいいぜ。犯罪組織との戦いってのも面白そうだしな」

リーシア「私はただの興味本位ですねぇ。使えそうなモノがあれば持って帰ろうと思ってましたけど、厄ネタにしかならなそうですかねえ」


 地に落ちた高周波振動刃「」


レイン「……まあ、こういう道具なら持って帰っても良いんじゃないかしら。最大の問題は、死者を蘇らせ得るあの技術の方だから」

 *
559 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/05(火) 23:50:15.58 ID:0DPW1a2I0
 ガサゴソ…

レイン「……ん?」

 机の片隅に置かれた写真立て『』
 真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』

レイン「……」

リュアン「あっ……これ……」

クロシュ「サインさんと……ソフィアさん……?」

レイン「……みたいね……」

リュアン「このソフィアさん……今の私と同じくらいの年齢、ですかね……?」

レイン「……ええ。リーリア戦争の時も……丁度これくらいだったわ」

リュアン「……こうして見ると……普通の男の子と、女の子みたい、なのに……。この当時には、もう戦争に行って……」

レイン「………戦争なんてなかったら……。セイントレアが、あんな国じゃなかったら……。もっと違う出会い方も、あったのかもね……」

クロシュ「……」

レイン「ふふ、今更何言ってるのかしら私。そんなこと考えたって、何の意味もないのに……」

クロシュ「レインさん……ソフィアさんの、こと……今でも、きらい……?」

レイン「………ええ。嫌いよ。大嫌い」

クロシュ「……」

レイン「……でも……」

クロシュ「……?」

レイン「同じ人を、好きになって……その愛に、命を捧げた……。悔しいけれど……認めざるを得ない。今回は……私の、負け」

クロシュ「……!」

リュアン「レインさん……!」

レイン「……あ〜、やめましょこんな話! 馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ!! さっさと奴の情報や使えそうな物資を漁るわよ!」

リュアン「は、はい!」

クロシュ「ん!」


↓1コンマ
01-40 固形食料
41-70 高周波振動刃
71-90 魔導機関銃
91-00 副腕+魔導再現器
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 23:52:11.84 ID:UY79sOUTo
何かあるかな
561 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/06(水) 00:24:07.14 ID:ZhIMWp890
 魔導機関銃「」ドン!

リュアン「わっ!? これ……あの弾丸をものすごい勢いで発射する鉄砲!」

レイン「……幸か不幸か、無傷ね……。持っていけば使えるけれど……」

クロシュ「!」ピコン!

レイン「……あなたの体格じゃ、構えることすら難しくないかしら?」

クロシュ「わたし……スライム!」モニョモニョ…

 モニョモニョモニョ…ポン!

ガトリングクロシュ「〜〜!!」モニョニョ

リュアン「わあ!? クロシュちゃんがでっかい鉄砲を構えちゃった……!?」

レイン「流石ね……。そういえばあなた、力はかなり強いのよね……」

ガトリングクロシュ「えっと……ここ、こうして……」モニョモニョ

 キュイィーン―

 四方八方に飛び散る弾丸「」ガガガガガガガガガッ!!!!

ガトリングクロシュ「んわあああああ!!?!!?!??」ガタガタガタ

リュアン「わああああああ!!?!?!?!?」

レイン「ば、馬鹿!! 止めなさい!!! 早く止めて!!!」


 カコン― キュルキュルキュル―…

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…


リュアン「し、死ぬかと思った……」

レイン「本当にもう……! ソフィアが撃つよりも怖かったわよ……!?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…

レイン「このグルグル回転して撃ちまくる巨大な銃は反動が大きすぎる……。使うならしっかり練習することよ。良いわね」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

 ☆魔導機関銃を拾いました
  実戦で使うには練習する必要があります

 ◇
562 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/06(水) 00:36:11.46 ID:ZhIMWp890
レイン「……さて、めぼしいものは粗方回収したわね」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

リュアン「何かわかりましたか……?」

レイン「まあ……奴の取引先とか、スポンサーとか、いろいろね……」

ロンドン「しかしまあ、山を騒がせた悪の発狂科学者が、まさか恋する乙女だったなんてねェ……。世の中わからねェもんだ」

アッシュ「恋の力ってなスゲーもんだなあ。こんな地下深くを大改造して、何年も前に死んだ人を蘇らせちまうなんて……」

リーシア「私には理解できませんねぇ……。美味しいものを食べて、あったかい寝床で寝る……生きてくって、それで十分と思いませんか?」

アッシュ「俺はちょっと、わかるよ。ソフィアにとっては……勇者サインが、何よりも大切なロマンだったんだろ。それを笑う気にはなれねえ」

ロンドン「ロマンかぁ……。アッシュ坊やも一端の口を聞くようになったじゃないの」

アッシュ「坊やってなんだよ!? 俺はもう26だぞ!?」

 ワイワイ ギャヤギャヤ


レイン(……)

レイン(……ほんと、馬鹿馬鹿しいわね……。今更……何を感傷的になっているのかしら、私……)


 真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』コトン

 クルッ
  スタ スタ …

レイン(……さよなら、サイン)

レイン(………さよなら、ソフィア)

レイン(…………さよなら……私の、初恋……)

 ◆
563 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/06(水) 00:40:59.68 ID:ZhIMWp890
本日はここまで。次回はヴィトナちゃんたちと群れの仲間ごっこ編、夢の中で遊ぼう編、禍神と福神編、アインズとの決闘編です

ソフィアとの戦いを終えて、思い思いに過ごすクロシュたち。愛に生き、愛に溶けたソフィアの末路は、正しいものだったのか。メアリーとの問答に悩み、考え、さらに悩みながら、クロシュは少しづつ考えを深めていく。

エルダーサキュバスにもまた、青春があった。
ある男に恋をし、ある女といがみ合う――人間と何ら変わらぬ、心があった。
全ては運命に流され、溶け、消えていった。
ただ一人取り残されたエルダーサキュバスは――静かに別れを告げ、歩き出す。
奇跡はもう、起こらない。

それでは、本日もありがとうございました。次回はたぶん明日更新できたら更新の予定です
なおクロシュ氏の射撃技能は「使えなくもない」級なので、大きい機関銃を扱うにはしっかり練習する必要があります。さいわいパワーだけはあるので、がんばるのが良いでしょう
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