他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
Check
Tweet
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 08:19:57.01 ID:2K4r13MuO
乙
アンケは個人的には2だけど更新確認してどれが最適解か考えている内に安価埋まる時もある。
場合によっては数秒〜十数秒単位で安価埋まる時あるから、普通の行動安価の時はともかく大きく今度の展開が左右しそうな戦闘安価の時は少し猶予時間みたいなのが欲しいとは少し思うけどテンポが悪くなって無理そうかな
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:20:53.67 ID:0DPW1a2I0
皆様ご回答ありがとうございます
まずは戦闘におけるルールや仕様をわかりやすく刷新することを目標としていきたいと思います
また、運命に関わる重大な判定の方法も見直したいと思います。多少テンポが悪くなってしまっても、納得のいく運命へ進むことの方が大事と考えております
これらの変更がどのような実装となるかは未定ですが、少々お時間をいただきたいと思います。次の滞在地へ着く頃には新システムが完成している……と良いと思います
レインちゃんがサインさんとお話できたのは、本来は起こり得なかった出来事でした。そして今後、このような事態が再び起こる可能性もとても低いと思われます。この奇跡のような出来事に、レインちゃんは少しだけ救われたかもしれません。レインさんが八つ当たりじみた破壊活動に身を投じることはもうないでしょう
ソフィアちゃんは今回、とても不利な戦を愛の力で耐え切り、最後の最後でサインくんと再会を果たして選ばれることができました。その末路が彼女にとって良いものだったのかどうか、あかちゃんスライムのクロシュにはわかりません。結局、愛とは何だったのか。デロデロになって一つになれたのなら、良かったのかな……?などと思いながら、クロシュは瓶の中で眠りにつくのでした
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:21:19.24 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 滞在最終日前日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える (達成!)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
☆激しい戦いを終え、全員が多くの経験値を獲得しました
542 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:23:36.77 ID:0DPW1a2I0
―朝
ダウンの家 客室
手紙「」パサッ
セイン「……」
妖精「何て?」
セイン「集落周辺に出没する白影スライムが増加しているそうだ……」
フメイ「え……」
クロシュ「……」
セイン「……だが……」
クロシュ「……セインちゃん……集落……戻る……?」
セイン「……戻っても、大丈夫か……?」
フメイ「モドキももういないし、大丈夫。集落のこと……守って欲しい」
セイン「……」
妖精「大丈夫だよ! 山越えについてはロンドンが坑道案内してくれる約束になったしさ」
セイン「……そうだな。じゃあ……僕は、集落に戻ることにする」
クロシュ「ん!」
フメイ「みんなのこと、お願い」
セイン「ああ。みんなのことは、必ず守る」
クロシュ「黄色ちゃんと、灰色ちゃんは……わたしたちに、まかせて……!」
セイン「ああ。そっちは、任せた」
☆明日の出発時、セインがパーティを離脱します
◇
―朝
ダウンの家
ダウン「そう……明日には発つのね」
聖女「はい」
レイン「……次はどこへ行くの?」
リュアン「大山脈を越えた先……北部地方です。クロシュちゃんが、そっちの方から大きなデロデロの気配を感じたらしくて」
レイン「……北に行くのなら……あなたたち人間は、気を付けなさい。あそこはリーリア滅亡の地……。元リーリアの者も、そうでない者も……ほとんどの者は人間を同じ生命として見ないわ」
リュアン「……!」
レイン「か弱い女だからと言って容赦してくれるとは思わないことよ。リーリアの民は、容赦されなかったのだから……」
聖女「……はい。心得ておきます」
レイン「……一緒に行ってあげたいけれど……私が一緒にいるといろいろ拗れるから……悪いわね……」
リュアン「えっ……? どういうことなんですか? レインさんもリーリアの民なんじゃ……?」
ダウン「あー、えっとね……。レインちゃんはほら、サインくんとラブラブになっちゃったじゃない? でもリーリア民にとっては、サインくんは王国が誇る最悪の人間兵器だったわけで……」
聖女「あっ……」
レイン「そういうこと……。姉さんも、私の身内だからって同じくらい憎まれてるわ」
ダウン「まあそうねぇ……。石を投げられたからこっちに移り住んだってわけではないけれど……確かに居心地は悪かったわぁ……」
リュアン「そうだったんですね……」
レイン「あなたたちなら大丈夫よ。年寄りで物知りな妖精も一緒だし」
聖女「妖精さんが聞いたら怒りそうです」
◇
543 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:24:27.97 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場
村長「寒冷化の原因は地下にいたバーニングスライムたちの消失で……現在は、巨神マグヌスにより解消されつつある、と……」
アインズ「そしてソフィア・ロスチャイルドは、溶けて消えた。地下で怪しい研究をしていたようだが……それが表に出ることもないだろう」
村長「一件落着、か」
アインズ「……ああ」
村長「……よくやったな、アインズよ。そなたは……いつの間にか、セレナディア様と同様の立派な竜となっていたようだ」
アインズ「……」
村長「……嬉しくはないのか?」
アインズ「……母のことを、旅人たちから聞いた」
村長「なんと……! 外界での、セレナディア様のことを……!?」
アインズ「ああ……」
村長「セレナディア様は、外界でもさぞやご立派に人々を助け導く善き竜であらせられたのだろうな……」
アインズ「……」
村長「立派に成長したそなたの姿を、セレナディア様にお見せして差し上げたいな。アインズよ」
アインズ「フッ……そう、だな……」
◇
―ダウンの家
クロシュ「……」
セイン「クロシュ……どうした」
クロシュ「……ソフィアさんの、こと……考えてた……」
セイン「ソフィア・ロスチャイルドのことを?」
クロシュ「うん……」
セイン「……」
クロシュ「ソフィアさん……サインさん?と……一緒に、溶けるとき……笑ってた……」
セイン「笑っていたな」
クロシュ「………あれで……良かったの、かな……?」
セイン「……僕には……わからない」
クロシュ「……」
セイン「……だが……本人が、笑っていたのなら……良いんじゃないか」
クロシュ「!」
メアリー「……その通りです。セインさん」ヌッ
セイン「メアリー王女」
メアリー「彼女は……無事に、救われました……。後は……大いなるデロデロの中で……勇者サインと共に、末永く安らいでいられるはずです……」
クロシュ「そうなの……?」
メアリー「そうなのです。自信をお持ちください、導師クロシュ……」
クロシュ「……うん」
メアリー「このまま、救われぬ命を一つ残らずデロデロにしていきましょう。それが、私たちに課された使命――」
扉「」ガチャッ
アインズ「それを決めるのはお前ではない。クロシュ自身だ」ズカズカ
544 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:25:12.31 ID:0DPW1a2I0
クロシュ「アインズさん!」
メアリー「アインズさん……」
セイン「珍しい。何かあったのか」
アインズ「……一つ、申込みにきた」
クロシュ「もうしこみ?」
アインズ「ああ。クロシュ――私と決闘しろ」
クロシュ「!?」
セイン「……どういう意味だ。次第によっては――」
アインズ「早まるな。命の取り合いをしたいわけじゃない」
メアリー「では……?」
アインズ「我が母……セレナディア・ベールグラッドを討ち取りしお前と、正々堂々勝負したい。それだけだ」
セイン「……復讐か?」
アインズ「違う……いや……違わない、かもしれん。決着を付けたいんだ……私自身の、この、わだかまる思いに」
クロシュ「わかった……。受けて、立つ……!」
アインズ「感謝する。では……日没前、樹氷の森で」
クロシュ「ん」
☆アインズと決闘することになりました
自由行動終了後、決闘イベントに移ります
☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます
竜神村滞在最終日前日。この行動終了後、決闘イベントに移ります
↓1〜6 自由行動 何をする?
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:26:08.33 ID:QjeSnOT90
ユウリに山越えのいい道ないか聞いてみる
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:29:08.69 ID:nitrByQAO
妖精フメイセイン、夢で脳内クロシュと遊ぶ
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:30:48.31 ID:WpQSKuchO
ソフィアの研究所から何かパワーアップアイテムないか調べてみる
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:33:08.43 ID:UY79sOUTo
ヴィトナ達狼の群れと一緒に狩りに行ったり食事したりお昼寝したり遊んだり
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:35:18.11 ID:UbK3aDCEo
メアリーと幸福論談議
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:36:58.10 ID:TW+goQtM0
何故かあった福神と禍神の伝承について書かれた本を読んでみる
551 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 21:22:04.22 ID:0DPW1a2I0
扉「」パタム
クロシュ「……」
メアリー「決闘、ですか……。導師クロシュ……あまり、ご無理をなさらぬよう……」
クロシュ「だいじょうぶ。デロデロとは、違うけど……これも、だいじ……」
メアリー「流石です……。導師クロシュは、心を救うことをお考えでいらっしゃるのですね……」
クロシュ「ほえ……? そうなの?」
メアリー「そうなのです」
クロシュ「そうなんだ」
セイン「メアリー王女……いい加減なことをクロシュに吹き込むのはやめて欲しい」
メアリー「心外です……。私は、導師クロシュの優しさに心から感銘を受けて……」
セイン「……僕の手には負えない。妖精か聖女を呼んでくるか……」
ガチャッ
リュアン「あ、クロシュちゃんとセインくんと……メアリーさん? お話中ですか?」
セイン「リュアン、助けてくれ」
*
リュアン「メアリーさんがクロシュちゃんを過剰に褒め称えているんですか……」
メアリー「正当な言葉を差し上げているだけです……。皆さんも、導師クロシュをもっと敬うべきです……」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「ま、まあクロシュちゃんなら褒められて天狗になったりすることはないと思うけど……。でも、そうですね……一連の事件も解決したことですし、私も一度しっかりメアリーさんとお話したいと思っていたんです」
メアリー「まあ……リュアンさんも、やはりデロデロの良さにお気付きに……?」
リュアン「………ソフィア・ロスチャイルドはデロデロに溶けて消えました。メアリーさんは……正しいことをしたと、仰っていましたよね」
メアリー「はい」
リュアン「本当に……ソフィア・ロスチャイルドは、しあわせに終われたのでしょうか……?」
メアリー「……大好きな勇者サインに抱かれて、溶けていく……これ以上のしあわせは、彼女には望めなかったと愚考致します」
リュアン「でも……ソフィア・ロスチャイルドは、個として生きながら勇者サインとの愛を育むことを望んでいたんじゃ……? でなければ、あんな大掛かりな装置を作ってまで、彼を生き返らせようなんて……」
メアリー「………確かに、それはその通りだと思います。彼女の本当の望みは……個を維持したまま、勇者サインと末永く存在し続けることだったのでしょう……」
リュアン「ですよね……。でも……デロデロになってしまった……」
メアリー「……もし、彼女が望みを果たせたとして……その為に、どれだけの犠牲、苦痛、悲哀が生まれていたと思いますか?」
リュアン「!」
メアリー「勇者モドキたちだけではありません……。あれだけ大きな力と、死者をも蘇らせる技術……世に知れ渡れば、血で血を洗うおぞましき闘争は避けられなかったでしょう。ただでさえ優秀な兵器開発者として知られるソフィア・ロスチャイルド……彼女の技術は、数多の不幸を生み出します……。例え勇者サインとの睦まじき余生を送ろうとしても、その運命はおびただしい血に染まっていたことでしょう……」
セイン「であれば……あの場で、大好きな勇者サインと共に、溶けてしまうのが……彼女にとっても、最もしあわせだった……と?」
メアリー「そうです。彼女にとっても……それ以外の者たちにとっても……。あれが、最善だったのです……」
セイン「……確かに、そうかもしれない。ソフィアはカリスよりも邪悪ではなかったが……所業だけで言えば、カリスと大差なかった」
リュアン「……私も反論、思いつかない……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.反論は思いつかない……
2.やっぱりデロデロが良いのかも……
0.自由安価(票数は内容ごと)
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:22:41.70 ID:QjeSnOT90
1
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:23:43.15 ID:nitrByQAO
2
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:32:23.41 ID:UbK3aDCEo
2
555 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 22:24:10.39 ID:0DPW1a2I0
クロシュ(やっぱり……デロデロが、良いのかも……)
クロシュ(デロデロなら……ぜんぶ、解決……!)
クロシュ(……でも、デロデロが嫌な人も……いる……)
クロシュ(むりやりは……やっぱり、だめっておもう……)
クロシュ(どうしたら……いいんだろ……)
メアリー「デロデロの良さ……わかっていただけましたか……?」
セイン「ああ」
リュアン「あれっセインくんもデロデロ派なの!?」
セイン「特に否定する理由はない。だが……黄色と灰色は、是非を考える間もなく溶かされてしまった。デロデロにするにしても……本人の意思は、可能な限り尊重すべきだ」
メアリー「……そうですね……。理想論としては……その通りです」
セイン「……」
メアリー「ですが……通常、生き死にについて当人の意思が尊重されるケースは稀です。全ての生命は同意なく誕生させられ、死する時も死の同意ができるケースは極めて少ない。デロデロだけに同意を必要とするのは、不公平だと思いませんか」
リュアン「え、ええと……? ど、どうなんでしょう……」
セイン「つまり、誕生と死にも同意が必要ということか」
メアリー「理想論としては、やはりその通りかもしれません」
クロシュ「じゃあ……みんなが、いいよって、言えば……みんな、デロデロになっても……いい……?」
リュアン「!?」
セイン「そういうことになるのか?」
メアリー「そういうことです」
クロシュ「でも……みんな、あんまり、いいよって……言わない……」
メアリー「そうなのです……。ほとんどの生命は、道理を解さぬ赤子のようなものなのです……」
リュアン「う、うう〜ん……? そうなのかな……そうなのかも……」グルグル
メアリー「導師クロシュ……あなたは、どうすればいいと思いますか……?」
クロシュ「……えと……みんなに……良さを、お話、する……?」
メアリー「100点満点です。流石は導師クロシュ……。しかし……みんなにゆっくりお話していたら、いつまで経ってもみんなをデロデロにし切れないのです……。だから……クロシュヴィアは、仕方なくデロデロを強行することにしてしまったのです……」
クロシュ「そうだった」
メアリー「はい、そうだったのです」
クロシュ(クロシュヴィアちゃんの、気持ち……わかる……)
クロシュ(ソフィアさんみたいに……デロデロでしか、しあわせになれないこと……ものすごく、ある……)
クロシュ(本人が、やだって、言っても……デロデロにしちゃえば、しあわせになれる……)
クロシュ(だから、クロシュヴィアちゃんのやり方も……ひどいけど、ひどくない……)
クロシュ(うーん……)
クロシュ(でもやっぱり、わたし……ちゃんと、自分で、デロデロを選んでほしい……)
クロシュ(難しいかな……?)
☆クロシュの価値観が少し動きました
◇
556 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 22:25:06.75 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場
ワイワイ キャッキャ
聖女「今日のうちにお買い物を済ませておきたいですね」
妖精「といってもこの村はあんまり旅用品がないんだよね。旅人もほとんど立ち寄らない場所だから仕方ないんだけど」
フメイ「あの変な喋り方の行商人は?」
聖女「いる日といない日がありますね……。いない日はどこに行っているのでしょうか……」
妖精「あの行商人、あんまり関わり合いにならない方が良いかも……。なんか変な気配がするんだよね……」
フメイ「そうなんだ」
ユウリ「およ? 主ら……明日出立と聞いたぞよ」ヌッ
フメイ「あ、ユウリ」
聖女「はい。ユウリさんとも明日でお別れですね……」
ユウリ「寂しいぞよ……。わらわのこと、忘れるでないぞ」
妖精「ユウリこそ、頭を腐らせて忘れないようにね」
ユウリ「フフフ、わらわの術は腐敗に強いぞよ」
聖女「生命温泉に沈んでも存在を保てたくらいですし、かなり強力なのは間違いなさそうです」
ユウリ「ところで主ら、どうやって降りる気ぞ?」
妖精「ロンドンに下山坑道を案内してもらうことになった。あ、ロンドンってわかる? いつも兜かぶってるドワーフの」
ユウリ「ふむ……。では、わらわが良い抜け道を教えようぞ」
妖精「えっ? まあ……じゃあ聞くだけ聞いてみようかな」
ユウリ「フフフ……こう見えてわらわ、長生きで山に詳しいぞよ」
聖女「長生き……と言って良いのでしょうか……」
↓1コンマ
01-60 雪崩で塞がってる道を教わった……
61-90 通る予定の坑道を教わった
91-00 埋蔵金の場所を教わった
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 22:38:47.57 ID:ocjzibqeO
はい
558 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 23:49:28.65 ID:0DPW1a2I0
ユウリ「ここからあっちに行って、そっちに行って、こっちに行ったところに……道があるぞよ!」
妖精(最初に通ろうとして雪崩で塞がってた道だ……)
ユウリ「フフフ……良き旅路を歩むのが良いぞよ」
聖女「ありがとうございます。ユウリさんも、竜神村の人たちと仲良くお過ごしくださいね」
ユウリ「無論ぞ。もし主らが死んだらわらわを喚ぶが良い。黄泉返らせてしんぜようぞ」
フメイ「えー、リビングデッドはやだ」
ユウリ「わがままは良からぬぞ」
◇
―ソフィアの研究所
割れた試験管「」
よくわからない機械「」
曲がりくねった配線「」
クロシュ「」キョロキョロ
リュアン「えっと……どうして、またここに……?」
レイン「奴の目論見はサインの復活だったことが判明しているけれど、背後関係や他の繋がりも洗っておく必要があるわ。ここの研究は絶対に表に出してはならないものだし、もし奴を支援していた組織なんかがあったなら潰さねばならない」
アッシュ「ロマンに決着を付けたと思ったら、今度は元テロリストと極悪兵器売買組織との仁義なき抗争に巻き込まれるのか俺……!?」
レイン「あなたたちが勝手に付いて来たんでしょう……。実際ソフィアは紛れもない武器商人でもあったから、そういう犯罪組織との抗争に巻き込まれる可能性はあるわ」
ロンドン「ウチらのシマに勝手にこんなもん作られて、黙って放っとくわけにもいかんのよね。面倒ったらありゃしねェけども」
アッシュ「まあ……俺も今は燃え尽きてるとこだし、別にいいぜ。犯罪組織との戦いってのも面白そうだしな」
リーシア「私はただの興味本位ですねぇ。使えそうなモノがあれば持って帰ろうと思ってましたけど、厄ネタにしかならなそうですかねえ」
地に落ちた高周波振動刃「」
レイン「……まあ、こういう道具なら持って帰っても良いんじゃないかしら。最大の問題は、死者を蘇らせ得るあの技術の方だから」
*
559 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 23:50:15.58 ID:0DPW1a2I0
ガサゴソ…
レイン「……ん?」
机の片隅に置かれた写真立て『』
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
レイン「……」
リュアン「あっ……これ……」
クロシュ「サインさんと……ソフィアさん……?」
レイン「……みたいね……」
リュアン「このソフィアさん……今の私と同じくらいの年齢、ですかね……?」
レイン「……ええ。リーリア戦争の時も……丁度これくらいだったわ」
リュアン「……こうして見ると……普通の男の子と、女の子みたい、なのに……。この当時には、もう戦争に行って……」
レイン「………戦争なんてなかったら……。セイントレアが、あんな国じゃなかったら……。もっと違う出会い方も、あったのかもね……」
クロシュ「……」
レイン「ふふ、今更何言ってるのかしら私。そんなこと考えたって、何の意味もないのに……」
クロシュ「レインさん……ソフィアさんの、こと……今でも、きらい……?」
レイン「………ええ。嫌いよ。大嫌い」
クロシュ「……」
レイン「……でも……」
クロシュ「……?」
レイン「同じ人を、好きになって……その愛に、命を捧げた……。悔しいけれど……認めざるを得ない。今回は……私の、負け」
クロシュ「……!」
リュアン「レインさん……!」
レイン「……あ〜、やめましょこんな話! 馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ!! さっさと奴の情報や使えそうな物資を漁るわよ!」
リュアン「は、はい!」
クロシュ「ん!」
↓1コンマ
01-40 固形食料
41-70 高周波振動刃
71-90 魔導機関銃
91-00 副腕+魔導再現器
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 23:52:11.84 ID:UY79sOUTo
何かあるかな
561 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:24:07.14 ID:ZhIMWp890
魔導機関銃「」ドン!
リュアン「わっ!? これ……あの弾丸をものすごい勢いで発射する鉄砲!」
レイン「……幸か不幸か、無傷ね……。持っていけば使えるけれど……」
クロシュ「!」ピコン!
レイン「……あなたの体格じゃ、構えることすら難しくないかしら?」
クロシュ「わたし……スライム!」モニョモニョ…
モニョモニョモニョ…ポン!
ガトリングクロシュ「〜〜!!」モニョニョ
リュアン「わあ!? クロシュちゃんがでっかい鉄砲を構えちゃった……!?」
レイン「流石ね……。そういえばあなた、力はかなり強いのよね……」
ガトリングクロシュ「えっと……ここ、こうして……」モニョモニョ
キュイィーン―
四方八方に飛び散る弾丸「」ガガガガガガガガガッ!!!!
ガトリングクロシュ「んわあああああ!!?!!?!??」ガタガタガタ
リュアン「わああああああ!!?!?!?!?」
レイン「ば、馬鹿!! 止めなさい!!! 早く止めて!!!」
カコン― キュルキュルキュル―…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「し、死ぬかと思った……」
レイン「本当にもう……! ソフィアが撃つよりも怖かったわよ……!?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…
レイン「このグルグル回転して撃ちまくる巨大な銃は反動が大きすぎる……。使うならしっかり練習することよ。良いわね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
☆魔導機関銃を拾いました
実戦で使うには練習する必要があります
◇
562 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:36:11.46 ID:ZhIMWp890
レイン「……さて、めぼしいものは粗方回収したわね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
リュアン「何かわかりましたか……?」
レイン「まあ……奴の取引先とか、スポンサーとか、いろいろね……」
ロンドン「しかしまあ、山を騒がせた悪の発狂科学者が、まさか恋する乙女だったなんてねェ……。世の中わからねェもんだ」
アッシュ「恋の力ってなスゲーもんだなあ。こんな地下深くを大改造して、何年も前に死んだ人を蘇らせちまうなんて……」
リーシア「私には理解できませんねぇ……。美味しいものを食べて、あったかい寝床で寝る……生きてくって、それで十分と思いませんか?」
アッシュ「俺はちょっと、わかるよ。ソフィアにとっては……勇者サインが、何よりも大切なロマンだったんだろ。それを笑う気にはなれねえ」
ロンドン「ロマンかぁ……。アッシュ坊やも一端の口を聞くようになったじゃないの」
アッシュ「坊やってなんだよ!? 俺はもう26だぞ!?」
ワイワイ ギャヤギャヤ
レイン(……)
レイン(……ほんと、馬鹿馬鹿しいわね……。今更……何を感傷的になっているのかしら、私……)
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』コトン
クルッ
スタ スタ …
レイン(……さよなら、サイン)
レイン(………さよなら、ソフィア)
レイン(…………さよなら……私の、初恋……)
◆
563 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:40:59.68 ID:ZhIMWp890
本日はここまで。次回はヴィトナちゃんたちと群れの仲間ごっこ編、夢の中で遊ぼう編、禍神と福神編、アインズとの決闘編です
ソフィアとの戦いを終えて、思い思いに過ごすクロシュたち。愛に生き、愛に溶けたソフィアの末路は、正しいものだったのか。メアリーとの問答に悩み、考え、さらに悩みながら、クロシュは少しづつ考えを深めていく。
エルダーサキュバスにもまた、青春があった。
ある男に恋をし、ある女といがみ合う――人間と何ら変わらぬ、心があった。
全ては運命に流され、溶け、消えていった。
ただ一人取り残されたエルダーサキュバスは――静かに別れを告げ、歩き出す。
奇跡はもう、起こらない。
それでは、本日もありがとうございました。次回はたぶん明日更新できたら更新の予定です
なおクロシュ氏の射撃技能は「使えなくもない」級なので、大きい機関銃を扱うにはしっかり練習する必要があります。さいわいパワーだけはあるので、がんばるのが良いでしょう
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 01:59:39.19 ID:v6F9sVCHO
デロデロ問題解決したらソフィアとサインは戻ってくるという意味では一番ハッピーエンドじゃないか
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 02:41:00.87 ID:R83hON1ko
おつ
いきなり大型機関砲を扱うのは難しそうだけど、貴重な大火力の飛び道具だから身につける価値はありそうだ
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 13:05:29.00 ID:vcDEDXfso
おつおつ
レインさん…切ない…
頑張って重戦車クロシュになろう!……なれる?
567 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 16:02:59.83 ID:ZhIMWp890
デロデロ問題を解決すれば、デロデロ化した人やモノやスライムが帰ってくる可能性はあります。クロシュたちもそれを目的としている面があるため、これが解決したらソフィアさんやサインさんが戻ってくる可能性があると言えるでしょう。しかしながら、もしデロデロから戻れるとしても実際に戻るかどうかは本人の意思に委ねられるかもしれません。そうなった時にソフィアさんとサインさんが戻ることを選ぶかどうかは今のところ未知数と言えるでしょう
クロシュ氏が拾得した鉄砲は、ロスチャイルド・インダストリー社製らしからぬ無骨で重厚なデザインの魔導重機関銃です。地面への設置や戦車・大型ワイバーンへの積載を前提とした高重量・大反動仕様ですが、筋力やパワーがあれば携行使用も可能となっています。そしてクロシュ氏はスライムなので、これを携行して使うことができます。なおスライムのクロシュ氏にとってもすごい重さと反動なので、幼女の姿ですぐに使いこなすのはとても難しいかもしれません。しっかり射撃練習すれば、労力に見合った戦果を期待できるでしょう
レインさんは人間から見ればすごく年上のお姉さんですが、エルダーサキュバスという種で考えればまだまだ若いようです。この一連の出来事を終えて、レインさんは一つの区切りを付けました。彼女が今後どのような運命を歩むかは明らかになっていませんが、きっと今までよりも良い方へと向かうことでしょう
クロシュ氏が重戦車のパワーを得られるかどうかは、今のところ未知数です。クロシュさんは防御寄りの戦闘を得意としているので、堅牢な装甲で自分や仲間を守りつつ機銃や主砲の大火力で制圧する重戦車の作法は実際相性が良いかもしれません。クロシュさんが好んでいるカタツムリも、種によってはそういう戦術を得意としていることがあります
568 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 16:04:11.51 ID:ZhIMWp890
―大山脈 雪原
ヴィトナ「クロシュ! こっちだ!」
クロシュ「ヴィトナさん!」トテトテ
ヴィトナ「よく来た」
ボレアスルクスA「ワオン!」
ボレアスルクスB「ハッハッハッ」
フメイ「おお〜、あの時の綺麗なわんこたち」
ヴィトナ「わんこ?」
フメイ「フメイたちの住んでるとこもいる。わんこ」
ヴィトナ「そうなのか!」
妖精(クロシュたちの集落にいるのは犬だと思うけど……まあ、野暮なことは言わないでおこう……)
セイン「食料は大丈夫か?」
ヴィトナ「温泉湧いて、少しあったかくなった。なんとかなりそうだ」
フメイ「おお〜」
ヴィトナ「クロシュ、山の神にあっためてもらうよう言ったと、聞いた。ありがとう」
クロシュ「うん!」
ヴィトナ「今日は、お礼したい。美味いもの、食べよう」
クロシュ「!」パァァァ
フメイ「うまいもの!」
セイン「……良いのか? 少し暖かくなったと言ってもすぐに食料が生えてくるわけではないだろう」
ヴィトナ「恩には恩だ。掟にもそう書いてある」
妖精「私たちは余裕があるから、自分たちが食べる分を優先してね」
↓1コンマ
01-10 ホワイトメガロザメ(強敵)
11-40 シカ
41-70 イノシシ
71-90 ユキマグロ
91-00 ダイヤモンドダストガニ
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 16:07:42.62 ID:BdKJlhfE0
あ
570 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:47:02.05 ID:ZhIMWp890
ボレアスルクスA「」シュタタタッ
ボレアスルクスB「」シュタタタッ
イノシシ「プギーッ!!」ドドドドッ
回り込むヴィトナ「」バッ
ヒュオオオッ――
イノシシ「プギッ!?」
カチコチ…
氷漬けイノシシ「」カチンコチン
フメイ「おお〜!」
セイン「氷魔法が使えたのか……!」
妖精「いや……これは自然魔法! 雪と氷に特化した自然魔法だ!」
クロシュ「そうなの?」
ヴィトナ「そうなのか?」
*
―ボレアスルクスの巣穴
焚き火「」パチパチ
焼きイノシシ肉「」コンガリ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ボレアスルクスたち「〜〜♪」ハグハグ
セイン「美味い」モグモグ
妖精「なるほど。生まれつき使える魔法なんだ」
ヴィトナ「ああ。魔法とは、知らなかった」
妖精「まあそりゃそうだよね。妖精も、自然魔法を魔法と思って使ってるやつはあんまりいないし」
ヴィトナ「妖精も、私たちの仲間なのか?」
妖精「系統としては全くの別だけど、同じ力を使えるって意味じゃ同類……仲間って言えるかも」
ヴィトナ「おお、そうなのか」
妖精「自然魔法が使えるなら精霊も見える?」
ヴィトナ「せいれい?」
妖精「私たち妖精みたいな姿で……例えば、より雪と氷に特化してて、吹雪の日なんかにはしゃいでる奴」
ヴィトナ「……あ、あれ……精霊……!? 死神じゃない、のか……!?」
妖精「ええっ!? 死神じゃないよ! 確かに鬱陶しい時もあるけど……」
ヴィトナ「でも、あいつらが連れて来る猛吹雪……たくさんの生き物、凍えて、死ぬ……」
妖精「あ、ああ〜……」
妖精(自然環境が過酷な場所じゃ、無邪気な精霊も死をもたらす脅威か。考えてみれば当然だ)
ヴィトナ「私たち、寒さに強い。でも、獲物が凍えたら、どうしようもない。だから……あいつら、苦手だ」
妖精「ま、まあ……あいつらは吹雪ではしゃいでるだけで、あいつら自身が吹雪を連れてきてるわけじゃないから……たぶん……」
☆イノシシを食べて元気になりました
明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5を得ます
*
571 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:47:31.16 ID:ZhIMWp890
スライムクロシュ「」zzz
フメイ「」zzz
セイン「」zzz
妖精「あらまあ、ごはん食べたら丸まって寝ちゃって」
ヴィトナ「ここ、安全。妖精も、お昼寝するのが良い」
妖精「じゃあそうさせてもらおうかな」スッ
モニョッ
スライムクロシュ「」zzz
妖精「クロシュたんぽ使おっと」
◆
―クロシュの夢 会議室
セイン「――!」バッ
秩序クロシュ「あ、セインちゃん起きた!」
楽観クロシュ「セインちゃん!」
セイン「……これは……どういうことだ?」
フメイ「クロシュの夢の中だって」
セイン「なるほど」
中庸クロシュ「理解が早い……」
混沌クロシュ「流石セインちゃん」
妖精「ねえクロシュ……ちょっと、セキュリティというか……無防備すぎじゃない? 心の奥深くに他の人をほいほい呼び込んじゃだめでしょ」
中庸クロシュ「わたしが信頼してる人しか、入れないとおもう」
悲観クロシュ「うん……。カリスとか、絶対、入れない……」
セイン「なぜ僕たちをここに呼んだんだ?」
中庸クロシュ「呼んだんじゃなくて……入っちゃっただけ、とおもう……。わたし、けっこうそういう体質みたい……」
フメイ「んー……やっぱり、ちょっと心配……。クロシュ、誰でも信頼しちゃいそうだし」
悲観クロシュ「わたしもそうおもう……」
楽観クロシュ「そんなことないとおもう!」
混沌クロシュ「でもここってわたしの領域だから、悪いやつなんて簡単にねじふせられるんじゃないの」
秩序クロシュ「前に、リリーツィアさんに、ひどい目にあわされたよね……?」
混沌クロシュ「あっ……」
中庸クロシュ「せきゅりてぃ……強化した方が、いいかも……」
◆
572 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:48:15.21 ID:ZhIMWp890
―ダウンの家
玄関「」ガチャッ
クロシュ「ただいま……!」
聖女「おかえりなさい、クロシュさん。ヴィトナさんたちと楽しく遊べましたか?」
クロシュ「うん!」
聖女「それなら良かったです」
クロシュ「……! 本、読んでた?」
聖女「え? いえ、読んでいませんが……あれっ?」
テーブルの上に置かれた本『福神と禍神』
聖女「福神と禍神……ダウンさんが置いたんでしょうか?」
クロシュ「……読んでみる?」
聖女「そうですね……ちょっと気になるタイトルですし、読んでみましょうか」
マネキ「禍神だの福神だのが気になるのか?」ヒョコ
クロシュ「わ!」
聖女「あなたは……マネキさん!」
マネキ「いかにも」
聖女「……マネキさんも、神?なんですよね……? では……禍神と福神についてお聞きしても良いですか?」
マネキ「聞いてどうする? と普段なら問い返すところだが……お前たちには聞く権利があるか」
クロシュ「そうなの?」
マネキ「厳密に言えば、権利はない。そもそも、あらゆる行為には許可も権利も必要ないのだ」
クロシュ「??」
マネキ「言葉を厳密に運用すれば、齟齬が生じにくい――という話だ」
聖女「とりあえず、聞いたら答えてくれるということですか?」
マネキ「そうだ」
573 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:50:09.37 ID:ZhIMWp890
聖女「ええと、では……マネキさんは、福神ですか?」
マネキ「そうとも言える」
クロシュ「そうなんだ」
聖女「そうとも言える、ということは……そうでないとも言えるのですか?」
マネキ「そうだ」
クロシュ「そうなの?」
マネキ「吾輩は福神であり、禍神である」
クロシュ「わっ!?」
聖女「……運命神ですか?」
マネキ「そのように言われることもある」
聖女「じゃあ……私の力は――」
マネキ「それは吾輩の関知するところではない」
聖女「えっ? でも、運命神って……」
マネキ「吾輩は運命神の一側面に過ぎない。言うなれば、化身の一つである」
聖女「化身……!」
マネキ「そうだ。吾輩は運命神の化身の中でも、世への干渉に消極的な個体である」
聖女「消極的……つまり、積極的な化身の方もいらっしゃるのですか?」
マネキ「そうだ。そういう奴がしばしば信仰や畏怖を得て、福神や禍神などと呼ばれるようになる」
聖女「……あれっ、もしかして私も化身だったり?」
マネキ「力を持ち続けていれば、いずれそうなっていた可能性はあろう。今のお前は、少し運命に干渉する力を持っているだけの普通の人間だ」
聖女「化身は初めから化身というわけではないのですか?」
マネキ「いいや。初めから化身として生じる者がほとんどだ。お前のように祝福を受け、力を行使する内に理(ことわり)から外れて化身の一つとなってしまう者も極稀にいるが――そういう例は極めて少ない。ほとんどはお前のように途中で力を失うか、尋常な生命として死を迎える」
聖女「そうなのですね……」
クロシュ「そういえば……マグヌスさんが……禍神が、すべての生命、呪ったって……言ってた……」
マネキ「それも祝福の一つだ」
聖女「ええ……!?」
マネキ「そうだ。心からの祈りを捧げる者――身の丈に合わぬ、届かぬ願いを抱く者へ――運命を切り開く力を与える。恐らくそういうものだ」
聖女「……もしかして、それは……善意だったのでしょうか……」
マネキ「本体か、あるいは化身の一つか。何を思ってそんな祝福を与えたかなど吾輩の関知するところではない」
聖女「そうですか……。マネキさんは、本当に不干渉なんですね」
マネキ「この前お前たちに与えてやったように、全くの不干渉というわけでもない」
クロシュ「そうなんだ」
マネキ「今日はやらんぞ? 吾輩がどちらかに肩入れしたら、公平な決闘にならん」
クロシュ「わ! 知ってるの?」
マネキ「当然だ。吾輩は神であるゆえ」
☆マネキさんから禍神と福神のことを聞きました
◇
574 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:56:56.28 ID:ZhIMWp890
―夕方
樹氷の森
ヒュオオオオオオオ――…
背を向けて立つアインズ「……来たか」
ザッ
クロシュ「……アインズさん」
クルッ
アインズ「……」スッ
竜角の槍「」シャキン
クロシュ「……」スッ
ラティアの大盾「」ガシン
ヒュオオオオオ――…
リュアン「クロシュちゃん……!」
フメイ「クロシュ……負けないで……!」
妖精「クロシュ……」
聖女「怪我をしませんように……」
セイン「……」
ダウン「それでは――両者、準備は良いわね?」
アインズ「ああ」
クロシュ「」コク
ダウン「では――始め!!」
――決闘 アインズ・ベールグラッド――
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 21:59:11.47 ID:ljy2j5DLo
さて
576 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 22:22:01.19 ID:ZhIMWp890
タンッ
竜角の槍「」ビビビビッ!!
クロシュ「っ!」
ラティアの大盾「」カンカンカンッ!
アインズ「流石に正面の守りは堅いな……ならば!」バッ
ビュンッ!
クロシュ「わっ!?」
リュアン「アインズさんが、クロシュちゃんを飛び越えて――」
ザシュッ!!
クロシュ「〜!!」モニャッ!!
聖女「と、飛び越えざまに一突き!」
フメイ「わああ!! ずるい!! クロシュは盾だけなのに、ずるい!!!」プンスコ
セイン「盾以外を持ち込まなかったのはクロシュ自身だ……」
妖精「うう、クロシュ……!」
クロシュ「〜〜…」ジリ
アインズ「……」ジリ
竜角の槍「」シャキン
クロシュ「……」ジリリ
クロシュ(……つよい。守るだけじゃ、勝てない……武器が、いる……)
クロシュ(……ロンドンさんから、もらった本……読んだ……)
クロシュ(武器の……つくりかた……!)
モニョモニョ…
黒い刃「」ポン!
クロシュ「……」シャキン
アインズ「……武器を生成したな。どう来る……」ジリ
クロシュ「……」ジリリ
シュバッ
ギンッ!!
↓1コンマ
01-50 敗北
51-70 優勢
71-00 会心
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 22:30:01.05 ID:VJY9n4jdo
まだおわれない
578 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:53:27.37 ID:ZhIMWp890
黒い剣閃「」シャシャッ!!
アインズ「!」ギンギンッ!
クロシュ「」タンッ!
ポン!
トカゲクロシュ「」シュタタタッ
リュアン「黒い剣で激しく切り込んだと思ったら……クロシュちゃんが消えた!?」
セイン「いや、消えていない! トカゲの姿による高速移動だ!」
聖女「ええっトカゲ!?」
シュタタタタッ
アインズ「見失ったか……!? どこから来る……!?」ジリリ
シュタタタタタッ
シュバッ
黒い刃「」シャンッ!!
ギン――バキッ!
折れた黒い刃「」ボムギ
クロシュ「んわ!!?」
アインズ「……一歩速ければ、危なかった」
竜角の槍「」ブォンッ!!
ドッギャァァァァァン!!!!
クロシュ「んわあああああ!!!?!?」ドッギャァァァァン!!
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
ダウン「はいそこまで! 勝者、アイ――」
デロデロ…モニョモニョモニョモニョ…
ズンッ――
アインズ「!?」
聖女「えっ……!!?」
フメイ「わ……わわ……!!?」
リュアン「ええっ……えええっ……!!?」
ダウン「まあ……まあまあまあ……!!!」
「クロシュちゃんをいじめる悪い子は、だあれ?」ズン…
セイン「あれは……まさか……」
妖精「ど、どうして……お前が……!!」
アインズ「か……かあ、さん……!!?」
赤黒い巨竜に擬態したクロシュ?「ん〜……? あ、アインズ」ズン
妖精「セレナディア・ベールグラッド!!!?!?」
579 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:54:33.58 ID:ZhIMWp890
セレナディア「ん〜……あ、決闘中だったんだっけ? それじゃ第二ラウンド、いく?」バサッ
アインズ「っ……!?」
セレナディア「んふふ……アインズがどれくらいおっきくなったか、お母さん見てみたいなあ?」
アインズ「ふっ……ははははっ!! いいだろう……母さん――悪竜セレナディアよ、いざ尋常に――」ググググ
ドンッ!!
巨竜アインズ「ギャオオオオオ!!!!」
ドガァァァァン!!!! ドガァァァァァン!!! ギュオオオオオッ!!!
バサッバサッバサッ ブオンッ!! ドグオンッ!! ドッギャァァァァン!!!!
*
アインズ「はあっ、はあっ……」グググ
セレナディア「ふぅ〜、これくらいにしとこっか。クロシュちゃんもクタクタみたいだし」ドスン
アインズ「……どういう状態なんだ。それは」
セレナディア「クロシュちゃんの中にいるの、私。すごいでしょ」
アインズ「……わけがわからないが……」
セレナディア「アインズ……おっきくなったねぇ」
アインズ「……ああ」
セレナディア「ねえ、ごはんは毎日食べてる? どんなもの食べてる? ちゃんと食べてる?」
アインズ「食べることばかりか!」
セレナディア「食べるのが一番大事でしょ?」
アインズ「……フッ……そうだな……。毎日ちゃんと、美味いものを食べてる。村の人たちのお陰でな」
セレナディア「おお〜。やっぱりこの村は良いとこだったんだねぇ。アインズをここに任せて良かったよぉ」
アインズ「……どうして、置いてったんだ」
セレナディア「ん〜……まあ、私って世間じゃ悪竜だったからねぇ。一つ所に留まるのも、子供を連れ回すのも、ちょっと危なかったのよね」
アインズ「……そうか」
セレナディア「……寂しかった?」
アインズ「………少しな」
セレナディア「アインズ〜〜!!」ズズズ
アインズ「うわっ!? その巨体ですり寄って来るな!!!」
◇
580 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:55:26.11 ID:ZhIMWp890
―夜
ダウンの家
クロシュ瓶「」デロロロ…グッタリ…
アインズ「すまん……。お前の負担を一切考えず、母さんと共に暴れ回ってしまった……」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「気にしないで。それより気持ちは晴れた? だって」
アインズ「ああ。凄まじい想定外ではあったが……まさか、母さんと会えるとは……。感謝するぞ、クロシュ……!」
クロシュ瓶「〜〜♪」モニョニョ
妖精「ふふ。クロシュもがんばった甲斐があったって」
アインズ「ああ……! ところで母さん……セレナディアは、今もクロシュの中にいるのか?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「たぶんそう、だって。あの決闘でやられた時に、星脈の方からセレナディアが入ってきた……らしい」
クロシュ瓶「〜〜」モニョニョ
アインズ「一度クロシュに食べられた縁、ということなのか? 何とも不思議な話だが……お陰で、私は母さんと会えて、話ができたということだな」
妖精「まあそういうことだね」
アインズ「……クロシュたちは、明日また旅に出るそうだな」
妖精「うん……。えっと、セレナディアとは、また離れ離れになっちゃうけど……」
アインズ「ああ、それは良い。元々二度と会えるとは思っていなかったし、クロシュの中で生きていることもわかったんだ。それでもう、十分すぎるさ」
クロシュ瓶「〜」モニョ
アインズ「……今日は、本当にありがとう。弱体化してるというのに、痛い目に合わせてすまなかったな」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
アインズ「ははっ……ああ、次はお前がちゃんと力を取り戻してからだ。それまで、私もさらに研鑽を積んでおくぞ」
クロシュ瓶「〜!」モニョ!
☆アインズとの決闘に敗北しましたが、竜角の大槍を取り戻しました
◆
581 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:56:35.72 ID:ZhIMWp890
本日はここまで。次回、竜神村を出発して次の目的地へ編です。お楽しみに
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/07(木) 02:51:20.37 ID:OtEoW80no
おつ
おお、こちらにも奇跡が…少しずつ力も取り戻してきて良い傾向だ
次は大陸北部の何処かかな?全域で人間超排斥傾向らしいしどうなるやら
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/08(金) 00:59:59.71 ID:KqH4usOAo
悪竜の血族だけどアインズはほんとにまともドラゴンよね
669.82 KB
Speed:6.9
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)