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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8

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634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 01:21:10.68 ID:jL5Ckn+go
おつ
うーむ洗脳めいた術による思想統一と共産の大国…怪しくて恐ろしい匂いしかしない…
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 07:30:25.13 ID:d93tNji1o
おつです
あっこの国ヤバい!
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 11:00:50.03 ID:KksyuPvQ0
おつです。
方や無上の幸福と引き換えにデロデロになる実質的な集団安楽◯、そしてこちらは自由意思を奪われた楽園に見せかけたディストピア。
破滅しか見えないこの世界の明日はどうなる?
637 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/13(水) 00:00:19.39 ID:1hRLgbpA0
風雪新聞の調査によると、真正リーリア国は治安や幸福度が世界一高いらしく、その水準はなんとあの大魔女帝国をも上回るそうです。他にも労働生産性の高さや資源の効率的な運用など多くの面で優れており、同新聞の記者は真正リーリアの国家運営を一つの到達点であると高く評価しています。なおその記者は別の記事で、住みたくない国の一つに真正リーリアを挙げています

真正リーリアに立ち寄る旅人は、真正リーリアの主義・思想に共鳴する者と、忌避感を覚える者に大きく二分されるようです。忌避感を覚える者も、長期間滞在していると次第に真正リーリアの思想に共鳴できるようになります。同じ気持ちを分かち合えるのは、とても良いことです

自らの意思で考え、選択し、生きていくのは、つらく苦しく難しいことです。一歩間違えば戦争に轢き潰され、一歩間違えば隣人と殺し合いになり、一歩間違えば飢えて死ぬ。世界を丸ごとデロデロにしたり、みんなの自由を奪ったりしないと、全てを救うことはできないのかもしれません。そのやり方が正しいかどうかは、あかちゃんスライムのクロシュにはまだわからないようです



というわけで本日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
募集キャラクターやルールについては>>633
↓1〜 23:59 まで
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 00:14:05.87 ID:ANKcb4rE0
A
【名前】 ルルナ・ネイラ
【種族】 夢魔の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】 17
【容姿】薄緑色の髪をした片目隠れ(青色と銀色のオッドアイ)の幼児体型
【性格】引っ込み思案で怖がりで繊細
【魔法】夢魔法
【備考】夢魔によって強制的に孕まされた人間の母のもとに生まれた。母親はそれでも彼女を愛したがハーフということで魔族と人間双方から母親共々疎まれ各地を転々としていたが、真正リーリア国付近で母親が病死したこと、真正リーリア国を気に入った事がきっかけで真正リーリア国に滞在している。 

ハーフということが悪い方に作用している為か肉体の成長が遅く夢魔法もあくまで対象の夢や夢を通して深層心理に入り込めるものの、自由に作り替える事が出来ない。更に生命維持の為には通常の食事の他に他者の夢の中に入って夢を食べないといけない。(食べられた夢を忘れる以外の害は無い) 

しかし多くの夢や深層心理の中に入っている内に国民がリリアによって自由意志を封じられた事、自由意志を封じられた事の苦しみを無自覚に悪夢という形で表れている人が多くいる事を知り、またその一方で本来なら誰かの自由意志によって一方的に傷付けられたり、奪われたり、殺されたりするような、真正リーリア国の中でしか生きられない様な弱者も多くいるのも夢を通して知ってしまい、この国の在り方について中途半端な自分ではどうしようもできないと分かっていても悩み続けている。
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 01:15:12.02 ID:2y90KGtg0
A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで年の割に成熟した思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、中央に近づくにつれ精神に異変を感じるようになり辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとする人々の希望であるクロシュを尊敬し、同時にそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教を嫌悪している。そしてデロデロ教に靡き、王族としてなすべき義務や使命を放棄したメアリーには内心憤りを感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアは本当にこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることができるのか、悪意を持つ何者かがクロシュヴィアを利用する可能性があるのではないかという疑念も抱いており、妖精達とは別方向での危機感を感じている。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 04:54:13.41 ID:DfCvp/sso
@
【名前】アルツ・フォン・アイスフェルト
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】29
【容姿】黒茶色のショートヘアと鈍色の瞳を持つ、目付きの悪い青年。青緑色のスクラブウェアの上から白衣を羽織り、常に白のマスクを着けている。聴診器などの医療用具をポケットに携帯しているが、大体は魔法で代用出来るのであまり使用しない。身長174cm。
【性格】属性は中立・善。冷静沈着で愛想が無く、学者気質でやや気難しい。医療には非常に真摯だが、医療以外には興味が無い。患者であれば誰のどんな傷病でも必ず治療する一方で、そうでなければ何処の誰だろうと適当にあしらう。優しくも気長でもなく、時には合理に寄り過ぎたりもするが、自ら患者を生み出すような真似はしない。根治と献身を根底とした医学の闘士。
【魔法】極めて強力な回復魔法を扱う。軽い傷病なら触れるまでもなく一瞬で治し、重度の物でも数分で完治させる。死後間もないなら蘇生すら可能。また、対象のあらゆる情報を見抜いて暴く"看破の魔法"も扱う。主に患者の容態を診察する為に使い、患部を特定して集中的に治癒する事で上記の超絶的な治療を実現している。その他、清潔にする魔法や痛覚を止める魔法など、医療に使えそうな物は概ね扱える。
【備考】"医者とは己が全てを以て治す者"を信条に、医学の進歩と傷病の治療に全力を注ぐ闇医者。Dr.アイスフェルト。
出身はセイントレア王国。医者の名家に生まれ、両親の懸命な姿を見て自身も医学の道を志す。しかし、利権と名誉と回復魔法の才のみを重視した現在の医学界の在り方に辟易し、資格剥奪も覚悟の上で学界を脱退する。その後は各地を転々としていたが、数年前にとある魔族の医者から代行を頼まれた事で北部へ移り、現在は真正リーリアを拠点に活動している。なお、治療の邪魔になる恐れがあるとしてペンダントは身に付けていない。
専攻の回復魔法のみならず、手術の術式や薬学・栄養学・衛生学、果ては錬金術や眉唾な健康法まで、医療の役に立ちそうならどんな物でも修得する。治療費はしっかり請求するが、払えない者には労働か知識の提供で済ませる。意外と武闘派で、暴れる患者や治療の邪魔をする者には看破の魔法で見抜いた弱点にトウゲン帝国流按摩術(現実における八極拳)を叩き込む。メスは投げない。
好き:医学全般、聞き分けの良い患者、チョコレート
苦手:子供の相手、勝手な患者、精神論、煙草
夢:医者が要らない世界の実現
大嫌い:人を救わない医者、死
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 06:16:33.55 ID:Y5jDmpWq0
A
【名前】キュー・ヒエムス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】黒髪おかっぱの少女、セーラー服っぽい服を着ている。
【性格】真面目で大人しい性格。本好き。
【魔法】闇属性魔法・記憶魔法(他人の記憶や思考をのぞいたり、見た物や場所の過去の映像を見ることができる)
【備考】パティの元教え子の少女で、彼女からは稀代の天才と呼ばれる程の才媛。天涯孤独だったところを彼女に拾われ育てられた。
現在は彼女の命令でリーリアの調査の為に滞在している。
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 12:15:20.83 ID:tkSjCMq0O
1

【名前】ゲラート
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】28
【容姿】大柄で筋骨隆々とした屈強な体格、日に焼けた褐色の肌、短く刈り込まれた赤い髪。野生の獣を思わせる野性的で獰猛そうな顔立ち。全身を覆う重厚な黒い鎧。四本の腕。
【性格】正義感が強く、強きを挫き、弱きを助ける高潔な武人。旅人にも親切に対応するが、悪人には容赦しない。
【魔法】身体強化
【備考】
元々は修行のために各地を旅していた武人で、現在はリーリアの秩序を守る軍人。(リーリアに軍があるかはわからない)
修行中は何よりも戦いを好む戦闘狂で典型的な弱肉強食主義者だったが、リーリアについた後は紆余曲折の末に現在の思想に至る。
四本の腕で器用に剣や槍、弓など色々な武器を使いこなす四刀流の戦士。

今のメンタルでは皆さんのように凝った設定は思い付きませんね。
皆さんの豊かな想像力に脱帽です。
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 12:25:23.96 ID:h6Ri+UBGO
@
【名前】ハナ=フラワード
【種族】人間?
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】緑髪ロングの長身女性
【性格】基本穏やかだが怒ると怖い
【魔法】光属性魔法と植物操作魔法
【備考】遥か昔からリーリアの郊外で花を育ててたまに売りにくる謎の女性。現在の国の方針には従っておらず、半ば忘れられているのでペンダントは持っていない。
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 20:30:45.89 ID:a59AWQSdo
A
【名前】レイル・クロード
【種族】魔族
【性別】女
【年齢】1200
【容姿】スラッとしたモデル体型のどこか陰鬱な雰囲気を纏った白髪美人。
【性格】自堕落なめんどくさがり
【魔法】同調魔法
自分と同じ自堕落さ、自分と同じ知能、自分と同じ魔翌力量、自分と同じ絶望、相手の何もかもを自分と同じにする。
それでもなお立ち上がる相手には全力の敬意を示す。
【備考】
デロデロ教最高幹部の一人。ザイルの姉。超がつくほどのめんどくさがりで、弟が建国した時も動かず、国が滅びた後も動かず、興味を示さなかった。どうせ自分が動いても終わりは同じだから。
とてつもなく知能が高く、大体のことの行く末を予見できてしまう。その能力の高さから、何もかもが想定通りになってしまう世界に絶望してしまった。
導師時代にはデロデロ思想に自らのエッセンスを加えたダラダラ教をこっそり広めていたためメアリーやフェルメールに度々怒られていた。
デロデロ思想自体には一応同調しているが、どちらかというとスウィートエンドよりハッピーエンド派。リリーツィアに眠らされたい。
デロデロ活動の一環と一応故国が復興したという情報を知りリーリアにやってきた。真正リーリアの空気がかなり馴染みが良くて、何だかデロデロにするやる気も起きなくなってきている。リリアの目論みや理想は理解したので、真正リーリアに綻びが出てくるその時まで今はこの国でゆったりしていようとリリア家の隣に住んでおり、普段はダラダラ教徒たちにお世話されている。別にデロデロを完全に放棄したわけではなく、やる気が出てきたら再開するつもり。
何で皆争うんだろう。何で皆奪い合うんだろう。何で皆仲良くできないんだろう。何でそんな簡単なこともできないんだろう。ねぇザイル。力こそ正義なんて思想が長続きするわけないでしょう。こんな世界に期待も望みも願いもかけてはいけないよ。だから全部デロデロに、もう何も考えなくてもいいように。
もう私も世界に絶望しなくていいように。
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 22:26:14.96 ID:yEYLZAl2O
@
【名前】クリュナー・ゼスタフォーベル
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】850
【容姿】黒いローブと貴族服を着た高身長お姉さん
【性格】丁寧でお世話好きな苦労人
【魔法】夢魔法と心魔法
【備考】
ザイル国王時代からのリーリアの忠臣。リリアの右腕。旧リーリアが滅び、国王も何処かへ消え、王国が侵攻する中、何とか残った国民たちを纏め上げか細いながらもリーリアの火を保ち続けていた。ある時現れたリリアによって瞬く間に真正リーリアとして故郷が復活し、その時からリリアに忠誠を誓うことにした。自由意思が削ぎ落とされる国になっていることは理解しているが、かつての地獄のようなリーリアを考えると今がベストだと信じている。統治側の人材が足りておらず、外部の人間の入国手続きや国民のお助けや食糧供給計画などなど一手に引き受けているため、フォール姉妹やザイルをはじめかつてのリーリアの民は早く帰ってこいと思っている。夢世界への往き来もできるので、国民の夢や心のなかも護ってくれるし、幸せな夢も見せてくれる。昔リリーツィアの弟子をしてたので腕は確か。
リリアの右腕として今とても忙しいがその忙しさが愛しくて仕方ない。国民が皆笑っている。幸福に生活している。きっとこれが正解なんだよねと深く考えないようにしている。
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:33:16.84 ID:NxJXXyx9O
A
【名前】 ワン・ダフル
【種族】犬の獣人?
【性別】♂?
【年齢】不明
【容姿】大きなリュックを背負ったモフモフの白い毛皮の犬の獣人の姿をしているが……?
【性格】気さくで人懐っこい……?
【魔法】収納魔法(自称)
【備考】
真正リーリア国やその周辺で最近商売をしている旅の行商人。各地域の珍しい商品を販売しているが神出鬼没で会えるかどうかは運次第。

実はその正体はイスファハーンのハイド・ストークの配下の諜報員。いざという時はハイド・ストーク同様黒装束に黒い仮面の姿になる為、名前や性別や容姿や性格も偽りの姿なのかもしれない。
あるいはこの経歴すら偽りでハイド・ストーク本人かもしれない。全ては闇の中。
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:49:48.71 ID:iwmBLSaIo
A
【名前】ノーランド
【種族】ホムンクルス
【性別】女
【年齢】稼働を始めて半年程度
【容姿】小柄で華奢な白衣少女。そのまんまカリスの顔。
【性格】品性のないイカれたマッドサイエンティストとして設計された心優しき少女
【魔法】最終program魔王化
大切な人を護るためなら使うことに恐怖はない
【備考】カリスが残した不測の事態に対する保険。全てに対する報復装置。
頭の中に度々カリスの命令信号が流れてくる設計であったが、真正リーリアの別手法の洗脳効果によってカリスの命令信号を上手いこと打ち消すことができた。
稼働してからずっと苦しみしか存在しない人生であったがそれをリリアが救ってくれた。自由意思の剥奪だなんだと言う者もいるが少なくとも私は救われているし幸福を感じている。ゆえにリリアのことが大好きだから、それを泣かす者たちのことは絶対に赦さない。
実は真正リーリアの洗脳効果もカリス脳波によって打ち消されているのでこの国における数少ないシラフの一人でもある。つまり彼女の自由意思によって彼女は自由意思が制限される国を選んだといえる。
こんな素晴らしい国に弓引くことができる者がいるとは思えないが、もしそうなら唯一暴力を振るえる私が排除しなければならないとリリアの思想を真っ向から否定するような感情を持ってしまう。皮肉にも愛に溢れた国の愛に溢れた少女が行き着く先に薄暗い暴力性が染みだしていた。旧リーリア国内に残されていたカリスの隠し研究所は危険で一杯だし、入りたくもないがリリアを守るためにはカリスの力を使う必要があると感じている。
普段はリリア家で家事手伝いをしている。料理が非常に上手い。首都では大体リリアの後ろを付いて回っている。
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:57:52.66 ID:OLjDQKD7o
2
【名前】エレノア・ブライアー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】15
【容姿】茶髪のショートヘア、戦士風の動きやすい軽装、細身で引き締まった体
【性格】気が強くさっぱりしているが、繊細で不器用な部分もある。
【魔法】氷
【備考】流れ者の旅人。軽い身のこなしで片手剣を扱う。魔法は少し苦手
元スノウタウンの住民でミスティの幼馴染。今は旅人として各地を放浪し定期的に墓参りに帰ってくる
真正リーリアの人々については気味の悪さや抵抗を感じて距離を置いている
ミスティと同じように他の住民に逃がしてもらえたがミスティもエレノアもお互いに相手が生き延びていることを知らない
故郷の襲撃で孤独になったが、きっと家族や友人が自分と同じように生き延びていると信じて世界中を探し回っている
しかし頭の中のどこか冷静な部分ではわかっている。これまでに見つからなかったしこれからも見つからないだろう
自分はただ過去にとらわれて生きる意味や理由を見失い停滞しているだけだ
仮に生き残りと出会えたとしてどうしたいのだろう、その後どうすればいいのだろう。わからない
もしもその生き残りが自分と違って新たな居場所を作っていたとしたら、生きる希望を持っていたとしたら……それを心から祝福できるのだろうか
最近は、いっそのこと考えるのをやめて真正リーリアに染まってしまったほうがいいのではないかとも思い始めている
ダークヒーロー一行にミスティというものがいるらしいと噂に聞いたがさすがに同名の別人だろうと思っている
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:59:34.17 ID:St4HjqQcO
A
【名前】ソリュー・レッセフェール
【種族】ナーガラージャ
【性別】女
【年齢】1750
【容姿】ひたすらデカイ大蛇
【性格】マイペース
【魔法】変身
【備考】
通りすがりの大蛇。リーリア周辺に大昔から住んでいるので何でも知っている。大食漢。
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:02:16.03 ID:9tGQO4gc0
すみません。>>639の投稿者ですが、少し内容を修正します。

A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで現実主義的な思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する年相応の熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、国内の異様な気配を感じ辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとするセイントレア王国の人々の希望となったクロシュに少なからず敬意を抱くようになり、そしてそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教と、スライムとして超えてはならない種族の壁を越えてしまったクロシュヴィアを嫌悪している。同時にデロデロ教に靡き、王族としてなすべき責務や使命を放棄したメアリーには内心憤りすら感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアはこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることなど本当に可能なのか、悪意を持つ第三者がクロシュヴィアを利用する可能性もあるのではないか、という計画の破綻やその結果最悪の状況を迎える可能性があることも懸念している。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:10:25.13 ID:3KkktTWz0
皆さんたくさんの案をありがとうございました。いろいろ考えていきたいと思います。
果たしてクロシュたちは誰と出会い、何を思い、どのような運命を紡ぐのか。
真正リーリア編、お楽しみに。


おまけ:白金スライムのリリと指導者リリアの肖像イメージです

〈慎重に運ぶ〉
https://gzo.ai/i/efXzNr3.png

〈首都で待ってる〉
https://gzo.ai/i/hTl1wVh.png
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:12:23.56 ID:SkC60Lcmo
相変わらず画像が見えない
653 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:23:29.55 ID:3KkktTWz0
なんだか不安定なようなので、別のアップローダーにあげてみます
次回更新はたぶん土日の予定です。よろしくお願いします

〈慎重に運ぶ〉
https://i.imgur.com/sUuiBfB.png

〈首都で待ってる〉
https://i.imgur.com/bD2Pwvx.jpeg
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:39:53.68 ID:IPyu7Cw1O

リリちゃんかわヨ…かなしいね…
リリアさんロリロリしてると思ってたらめっちゃ美少女だった
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:41:23.45 ID:5VRCdz2jo
おぉ画像見れた
一行の挑戦を待ち受けるって感じに捉えてたけど予想より無表情だった…
656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:56:37.68 ID:yoXDfjbF0
リリさんは珍しい白金色のスライムでした。戦争時にはセイントレア兵などに追い回されたこともあったそうです。ある魔族の医者が残した手記によると、彼女はステラスライムの亜種、あるいは変種だったのではないかという考察が書かれています

リリアさんは無邪気で明るい振る舞いをする時もありますが、指導者と動く時はどちらかと言うと静かで粛々としていることの方が多いそうです。クロシュらと別れる時は、真正リーリア指導者としての面が表に出たのかもしれません
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:57:18.38 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋 客室

メアリー「……なんだか……大変なことに、なってしまいましたね……」

クロシュ「メアリーさん……」

メアリー「私は……彼女の理想について、何かを言える立場にありません……。この国に苦難を背負わせたセイントレアの私に……何かを言う資格など、あるはずもない……」

クロシュ「……」

メアリー「ただ、まあ……。争いの根絶を目指すなら、デロデロの方がより良いのでは……と、思わなくもないですが……」

リュアン「メアリーさんならそう思いますよね」

メアリー「はい。私はデロデロの信徒なので……」


フメイ「争いの……こんぜつ……」

聖女「……フメイさんも、思うところがありますか?」

フメイ「んー……争いが、いやって気持ちは……フメイ、わかる……」

聖女「はい……」

フメイ「でも……あれが、いいやり方かは……わかんない……」

聖女「……そうですね。まだ……私たちは、この国のことも……リリアさんのことも、何も知りません。慌てて答えを出す必要はないと思います」

フメイ「うん」

妖精「……私もちょっと感情的になっちゃったけど、確かにこの国のことを知るのは大事だ。外敵と見なされてもおかしくない私たちを見逃してくれたとも言えるし……。大きなデロデロを探しながら、いろいろ見て回ろう」

聖女「はい。ゆっくり考えていきましょう」


南リーリア湿原 農村の宿屋に宿泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 14:58:25.79 ID:7obpMl8N0
協力者がいないか探してみる
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:08:39.66 ID:mdqEoOLRO
真正リーリア国の現況について誰かから詳しく聞いてみる
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:48:13.41 ID:PhXaSDTNO
それでもメアリーをクロシュ信徒にしてみせるクロシュ
661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:52:33.86 ID:yoXDfjbF0
フメイ「メアリーはクロシュ教に入らないの?」

メアリー「私はもう既に、導師クロシュの信徒です」

クロシュ「ほえ?」

フメイ「そうなんだ」

メアリー「はい……」

リュアン「ちょ、ちょっと待ってください! メアリーさん……クロシュちゃんの信徒なんですか……!?」

メアリー「そうですが……」

リュアン「デロデロ教の信徒なんじゃないんですか……!?」

メアリー「その二つは、両立可能です……。相反するものではありません……」

リュアン「……」


リュアン「……言われてみれば、そうかも……」

クロシュ「そうなの?」

リュアン「うん……。クロシュちゃんはデロデロ教では、クロシュヴィア様よりも更に偉い、最高位の導師ってことになってるの。だから……デロデロの信徒であると同時に、クロシュちゃんの信徒であることは……おかしいことじゃない……のかも……」

クロシュ「そうなんだ」

リュアン「でも……クロシュちゃんの考え方は、クロシュヴィア様と違って、穏当で平和的なものです。クロシュちゃんの信徒なら、有無を言わさずデロデロにするやり方にも反対すべきじゃないですか」

メアリー「信仰と盲信は違います……。私は導師クロシュを深く敬愛して信仰しておりますが……導師クロシュのやることなすことの全てに賛意を示すような、愚かな狂信者に成り果てるつもりはありません……。そのような愚行は、何より導師クロシュにとって害にしかならない……」

リュアン(ものすごくまともなことを言い返されてしまった……! は、反論できない……)

メアリー「……そういうわけで……今後とも、よろしくお願い致します。導師クロシュ……」

クロシュ「ん!」

フメイ「一件落着?」

リュアン「一件落着かなあ……」

 ☆メアリーは既に導師クロシュの信徒を自認しています

 *
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:22.44 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋

聖女「この国では、悪いことをしようとするとあのようなことになるのですか?」

宿屋のおじさん「そうだよ。この国には大いなる加護があるからね」

妖精「大いなる加護?」

宿屋のおじさん「ああ。リリア様の御力なんだよ。あれのお陰ですごく平和になったんだ、この国は」

聖女「では……あの加護がなかった頃は……」

宿屋のおじさん「……そりゃもう悲惨だったさ。どこもかしこも戦争の傷跡だらけで、寝床も食べ物もロクになくてね。あの頃はセイントレアの掃討兵だけじゃなく、同じ難民同士でさえ敵だった……。今日を生きる為に、昨日まで友だった者と殺し合い……一欠片のパンを奪い合う……」

妖精「………」

宿屋のおじさん「でも、あの加護が行き渡ってからはそんなことがなくなったんだ。どれほどひもじくても、食べものは分け合えるようになった。セイントレアの掃討兵すらも、戦いをやめて僕たちに糧食を分けてくれるようになったんだ」

聖女「セイントレアの……兵士さんも!?」

宿屋のおじさん「ああ。彼らも今じゃすっかりこの国の仲間になって、みんな仲良く働いてるよ。彼らにとっても平和が一番だったのさ」

妖精「……えっと……憎くないの? セイントレアは、戦争であなたたちを酷い目に遭わせたのに」

宿屋のおじさん「もちろん。加護を授かる前までは、僕もあいつらが憎くて憎くてたまらなかったんだけどね。今は綺麗サッパリ頭スッキリさ」

聖女「な、なんと……」

宿屋のおじさん「実際、加護を授かってからの方が遥かに調子が良いよ。憎しみで頭がいっぱいだと他のことに頭が回らなくなるし、寝ても覚めても気分は最悪だし、そのせいで些細なことで仲間と口論になるし……。当時はそんな状態でも自分を正常だと思っていたんだけど、今思うと全然そんなことはなかったね。憎しみってのは恐ろしいもんだよ」

妖精「そうなんだ……。まあ、調子が良いなら良かったね」

宿屋のおじさん「はは、それに今この国で一緒に働く元セイントレアの兵士たちを憎んだって仕方ないだろ? 一緒に働くなら、お互いに仲良く気持ち良く働けた方が良いさ」

聖女「それはまあ、その通りです……。普通は、実践するのがすごく難しいことだと思いますが……」

宿屋のおじさん「リリア様のもたらした加護のお陰で、この国なら誰もが簡単にできることだよ。どうだい? 君たちもこの国の仲間にならないか?」

妖精「今はまだやめとくよ……」

 ☆真正リーリアについてのお話を聞きました

 ◇
663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:51.19 ID:yoXDfjbF0
―深夜
 農村の宿屋 客室

妖精「……」zzz
フメイ「……」zzz
リュアン「……」zzz
聖女「……」zzz
メアリー「……」zzz
クロシュ瓶「……」zzz

 ◆

―クロシュの夢
 夢の集落

アイスの欠片「……クロシュのばか……たたかうの、下手になってる……?」

煤けたニワトリ「いいえ。半年前は歴戦の仲間たちが共にいたから、多少の失敗はカバーしてくれたし、クロシュも十全にやりたいことをやれていたの。でも今は違う。不利な戦い方を選ぶと、ダイレクトにその悪影響が反映されてしまうということよ」

アイスの欠片「ふうん……」

煤けたニワトリ「……言いたいことはわかるわ。あなたの力を有効に使えば、労せずに勝利できる戦がいくつかあった。でもクロシュはそうしなかった……」

アイスの欠片「なにか、いいやり方……ない?」

煤けたニワトリ「そうねぇ……。前にセレナディアがやったみたいに、クロシュを少し乗っ取って力を使わせるとか」

アイスの欠片「……そういうの、すきじゃない」

煤けたニワトリ「あら……優しいのね」

アイスの欠片「べつに……」

煤けたニワトリ「なら、本人に確認を取ってみるのはどうかしら?」

アイスの欠片「え?」


スライムクロシュ「!」ポン!


アイスの欠片「あ、ばかクロシュ」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 *

煤けたニワトリ「というわけなんだけど、どう?」

スライムクロシュ「!」モニョ

アイスの欠片「……わかってるの? だれかに、体をつかわせるのって……ふつう、いやなこと……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

煤けたニワトリ「アイスちゃんだからいい……ですって」

アイスの欠片「ばかじゃないの」ツーン

スライムクロシュ「〜!」モニャニャ

アイスの欠片「……まあ……いいなら、いい……。ばかクロシュが……みんなを、守れるよう……ちゃんと、やってあげる……」


 ☆〈冷獄〉がパッシブ化しました
  (毎ターン終了時、相手コンマ-20累積、満腹度-1)
  (満腹度減少を考慮し、アイスの判断で使わない場合もある)


煤けたニワトリ「ああそうそう。アイスに任せるようにすると、クロシュが能動的に使うよりも少し発動が遅れるようになると思うわ。体の主導権はあくまでクロシュだから、その辺りは承知しておいてね」

スライムクロシュ「〜」モニョ

煤けたニワトリ「本来は初手で使ってこそ強い技だったのだけれど……元々初手で使うことなんてほとんどなかったから問題ないわよね」

スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…

アイスの欠片「……ニワトリ……アイスより、ちくちく……」

 ◇
664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:54:26.06 ID:yoXDfjbF0
―夢の集落

 ワイワイ キャッキャ

 トプン―

薄緑髪の片目隠れ幼女「……」コソッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(……ごめんなさい。生きる為に……少しだけ……)コソコソ


セレナディア「なにしてるの? きみ」ヌッ


薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……ひ、ぁ……!!?」コテッ

薄緑髪の片目隠れ幼女(でっかいドラゴン!!? 夢!? でも夢なのに実存がある……!!? なんで!!? なんで!!?)ガタガタ


セレナディア「ん〜? きみ、ここの住人じゃないよね? どこから来たの? 食べても良い?」ズシン ズシン


薄緑髪の片目隠れ幼女「!!!!」

薄緑髪の片目隠れ幼女(た、食べられちゃうの……!!? 嫌だ……!!)

薄緑髪の片目隠れ幼女(でも……私だって、今まで、たくさんの夢を食べてきた……。もしここでこのドラゴンに食べられちゃうとしたら……それは、因果応報、なのかも……)


セレナディア「いただきまぁ〜〜」ガパッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(でも――私、まだ―――)

 ガキィン!!

薄緑髪の片目隠れ幼女「えっ!?」

 光の障壁「」フォワン――

薄緑髪の片目隠れ幼女(こ、この障壁は……?)


蒼き星スライムの欠片「だめだよセレナちゃん……迷子の子を食べたりしちゃ……」モニョモニョ

セレナディア「んあ〜?」


シュヴィーの欠片「大丈夫……? ごめんね、ウチにセレナちゃんが……」モニョモニョ

薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……えっ……?」

薄緑髪の片目隠れ幼女(な……なんで夢の中に……実存的な存在が、こんなにいるの……!?)

 ◇
665 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:55:12.21 ID:yoXDfjbF0
―夢の診療所

蒼き星スライムの欠片「というわけで……不法侵入者だよ、クロシュちゃん」

クロシュ「ほえ……?」


薄緑髪の片目隠れ幼女→ルルナ「すす、すみません……!! あの、私、悪さをしてたわけじゃ、なくて……!! ちょっとだけ……ごはんを、もらおうと……」

煤けたニワトリ「勝手に夢を食おうとしてたってわけね」

ルルナ「うぐぅ……」

セレナディア「へ〜、私の同類か〜」

ルルナ「ええっ!?」

蒼き星スライムの欠片「夢喰いドラゴンのセレナちゃんがおかしいだけだから、安心してね」

ルルナ「ゆ、ゆめくい……ドラゴン……!?」

シュヴィーの欠片「ごはん……えっと、夢を食べられると……どうなるんですか?」

煤けたニワトリ「食べられた夢を忘れるわ。よほどのことがない限り、害になることはないはずよ」

セレナディア「そうなんだ〜。じゃあ私がバクバク食べた人たちも大丈夫だったってことね」

煤けたニワトリ「普通は食べられても問題ないけれど、一気に大量に喰われると意識や記憶に障害が発生することがあるし、最悪廃人化するわ」

セレナディア「へ〜」

ルルナ「ええっ!? そんな……じゃあ、私、まさか……!?」

煤けたニワトリ「普通の夢魔の食事量なら問題ないわよ。この大食いドラゴンは知らないけど」

ルルナ「よ、良かった……」ホッ


クロシュ「ルルナちゃん……おなか、空いてるの……?」

ルルナ「あ……え、ええと、ですね……」

シュヴィーの欠片「ここで作った料理とかでも、お腹の足しになったりしますか?」

ルルナ「あ、はい。美味しいごはんの夢は、やっぱり美味しいです」

シュヴィーの欠片「じゃあちょっと待っててください!」

ルルナ「えっ!? あ、あの――」

 ◇
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:56:26.21 ID:yoXDfjbF0
 夢のアップルパイ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
アイスの欠片「……」モグモグモグ
蒼き星スライムの欠片「……♪」モニョモニョ モグモグ
セレナディア「〜〜♪」モグモグモグモグモグモグ

ルルナ「す、すみません……。私、勝手に夢に入ったのに……ここまで頂いてしまって……」

シュヴィーの欠片「いえいえ。お腹が空いたら、ごはんが一番です」


煤けたニワトリ「……でも興味深いわね。この国、夢魔の無銭飲食は見逃されているのかしら」

ルルナ「……!」

煤けたニワトリ「あなた、真正リーリアの者ではないでしょう?」

ルルナ「は、はい……。どうして……それを……?」

煤けたニワトリ「態度を見ればわかるわ。あなたも旅の者なの?」

ルルナ「……はい。ここしばらくは、この国で……こんな風に、人々の夢を勝手にもらいながら……細々と生活させてもらってますけど……」

煤けたニワトリ「なぜわざわざ、クロシュの夢を狙ったの?」

ルルナ「……え、と……その……」

煤けたニワトリ「この国の者の夢が……あまり美味しくないから?」

ルルナ「!」

煤けたニワトリ「図星って顔かしら?」

ルルナ「……ええと……美味しくないってわけじゃ、ないんです。むしろ……表層的には、明るくて、甘くて、幸せで……美味しい、です。でも……」

煤けたニワトリ「……同じ味ばかりで飽きた?」

ルルナ「……それもありますけど……えっと……少しえぐみが、あって……」

煤けたニワトリ「えぐみ?」

ルルナ「はい。怒りとか、悲しみとか、憎しみとか……そういう感情が抑圧されて、心の奥底に沈むと……えぐみとして、夢の味に表れるんです……」

煤けたニワトリ「なるほど……だからクロシュの夢を食べに来たってこと」

ルルナ「はい。とても美味しいです……クロシュちゃんは、優しい夢の持ち主なんですね……」

煤けたニワトリ「でも、クロシュの夢も少しえぐみがあったんじゃない?」

ルルナ「……と、当人の夢の中で……そういうことを言わせないでください」

煤けたニワトリ「……ごめんなさい。それもそうね」


まだお話できる
↓1〜2選択
1.真正リーリアのことどうおもう?
2.デロデロのことどうおもう?
0.自由安価(できないことはできない)
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 20:58:18.27 ID:fO5UDB530
1
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 21:02:47.29 ID:w4i3kJ3FO
0ルルナちゃんの事をもっと知りたい
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:15:38.31 ID:yoXDfjbF0
クロシュ「ルルナちゃん……夢魔なの?」

ルルナ「うん……。半分くらい……」

クロシュ「……」ソワソワ


ルルナ「え、えっと……?」

煤けたニワトリ「あー、ええとね……。ある夢魔のバカタレにひどい目に遭わされたことがあるのよ、クロシュは。だから、ちょっと警戒せざるを得ないというか……」

ルルナ「えっ……!? そ、そうなの……!? それは……ご、ごめんね。私はそんなこと、しない……というか、できないから……」

クロシュ「ほえ……?」

ルルナ「えと……私、こんな風にこそこそしながら、盗み食いするくらいしかできないの。普通の夢魔なら、夢の内容を自由に作り変えたりすることもできる……らしいんだけど……」

煤けたニワトリ「あのバカタレは、その力でクロシュのトラウマをほじくり返すといった最悪な真似をしてきたわ」

ルルナ「ひ、酷い……!! そんなことをする夢魔がいるなんて……!!」

クロシュ「んへへ……わたし、もう、平気……!」

ルルナ「それなら良いけど……。夢魔って……やっぱり、最低のクズが多いんですか……?」

煤けたニワトリ「……そんなことはない……と思うわ。私の知ってるバカも、バカだけど普段はそこまでクズというわけじゃないし……」

クロシュ「ルルナちゃん……夢魔のこと、きらい?」

ルルナ「……嫌い。夢を食べなきゃ生きられない……寄生虫みたいな生態だし……」

煤けたニワトリ「それは全ての生き物に言えるんじゃないかしら……」

ルルナ「それは……そうですけど……」

煤けたニワトリ「深くは聞かないけれど……あなた自身の半分が夢魔である以上、無闇に嫌っても仕方ないわ。割り切りも大事よ」

ルルナ「はい……」

 *

クロシュ「ルルナちゃん……真正リーリアのこと……どうおもう……?」

ルルナ「……良い国だなあって、思う。争いも、差別もないし……。半端者の私がいても、何も言われないどころか……親切にしてくれるし……」

クロシュ「わあ……!」

煤けたニワトリ「帰化も考えていたり?」

ルルナ「それは……考え中、です……。まだ……この国の加護≠ノ、意思を捧げる覚悟は……ないというか……。抑圧されたえぐみのことも、わかっちゃってるし……」

煤けたニワトリ「夢魔のあなたなら、洗脳を退けられたりしないかしら?」

ルルナ「んと……たぶん無理です。この国の加護って、心魔法による洗脳とは全く違うものみたいなので……」

煤けたニワトリ「ふむ……心魔法による防壁でもどうしようもないのか」

ルルナ「はい。もっと根本的な……深い部分に作用しているような……気がします……。曖昧な言い方で申し訳ないんですけど……」

煤けたニワトリ「いいえ、ありがたい情報よ。感謝するわ」
670 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:07.14 ID:yoXDfjbF0
ルルナ「クロシュちゃんは……どうして、この国に来たの? もしかして……リーリア民になるため……?」

クロシュ「んーん……。わたし……デロデロ、止めに、きた」

ルルナ「えっ?」

 カクカクシカジカ

ルルナ「そ、そうなんだ……!? すごいなあ……まだちっちゃいのに……」

クロシュ「んへへ……」

ルルナ「あっ……ねえ、それで……この国の大きなデロデロ……見つけて、どうするの……?」

クロシュ「……?」

ルルナ「えっと……もし、例えば……そのデロデロが、この国の加護≠ノ関わってたりしたら……。そのデロデロ……壊しちゃう……?」

クロシュ「!」


煤けたニワトリ(大きなデロデロ……つまりデロデロ化現象が発生したのは半年前……。でもこの国の加護≠ェ発生したのは、恐らく9年くらい前……。だからデロデロが加護に関わっている可能性はかなり低いわね。クロシュ……どう答える?)


クロシュ「……わかんない。でも……考えたい……」

ルルナ「考えたい……」

クロシュ「うん……。わたし……この国、来たばっかりで……。加護のことも、よく、知らない……。だから……本当に、良いこと……正しいこと……考えたい……」

ルルナ「……! そ、そうだよね。何が、ほんとに正しいか……私も、わかんないもん……」

クロシュ「!」

ルルナ「みんな……いろんな感情も……やりたいことも、自分自身も……この国じゃ、加護に封じられて……。封じられた苦しみすらも、封じられて……不自然な平穏が、作られてる……」

クロシュ「……」

ルルナ「でも……そのお陰で、差別も争いもないのは本当だし……。私自身も、それにすごく助かってて……居心地良いって、思う……」

クロシュ「……!」

ルルナ「みんなが意思を封じられてるお陰で……傷付け合うことも、奪い合うこともなくなって、こんな平和が訪れるなら……。こんなやり方も、ありなのかも……」

クロシュ「……」

ルルナ「でもでも……意思を奪われて、作られた幸せは……本当に、幸せって言えるのかな……?っていう風にも……思ったり……」

クロシュ「……!」

ルルナ「うぅ……じ、自分で何言ってるかわかんなくなってきた……! ご、ごめんね。まとまらなくて……」

クロシュ「んーん……! ルルナちゃん……わたし、すごく、わかった……!」

ルルナ「そ、そうなの……!?」

クロシュ「うん……!」

ルルナ「……クロシュちゃんたちは……これから、首都に向かって……指導者のリリアさんと、お話するんだよね……?」

クロシュ「うん……」

ルルナ「あ、あの……! 私も……首都まで一緒に、行って良いかな……!? 私も……この国のこととか……リリアさんのこととか……たくさん、知りたいの……! それで……半端者の自分に、何ができるか……考えたくて……」

クロシュ「!」

ルルナ「あっ……ご、ごめん! いきなり、不躾すぎるよね。ごめんね……今のは聞かなかったことに……」

クロシュ「ん! いっしょに……行こ!」

ルルナ「えええ!? いいの」

クロシュ「うん! 馬車……いっぱい、乗れる!」

ルルナ「あ……ありがとう!!」

 ☆半夢魔のルルナが一時的に旅の道連れとなります

 ◆
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:36.86 ID:yoXDfjbF0
―北部地方 南リーリア湿原 3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書               竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
672 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:17:25.51 ID:yoXDfjbF0
―朝
 農村 出入り門

 精霊の幌馬車「」


ルルナ「あ、あの……! ふつ、ふつかものですがっ……!」ペコペコ

妖精「あ〜、クロシュから聞いてる。首都まで一緒に行きたいんでしょ? いいよ」

ルルナ「!」パァァァ


フメイ「ふうん。よろしく」

ルルナ「は、はい……よろしく、おねがいしますっ……」

リュアン「わからないことがあったら何でも聞いてね。ルルナちゃん」

ルルナ「はは、はいっ……!」


聖女「クロシュさん、また新しい友達ができたんですねぇ」

クロシュ「んへへ……」


↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水   (腹+1)
36-40 ミズゴケ   (腹+1)
41-45 湿地きのこ  (腹+2)
46-50 ロータス根  (腹+2)
51-55 ソセジの穂  (腹+3)
56-60 ヌマイモ   (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル  (腹+4)
71-75 ヌマタニシ  (腹+5)
76-80 ザリガニ   (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ  (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:17:59.30 ID:7obpMl8N0
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:20:14.10 ID:DCaGisqSo
675 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:13:27.11 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン…キキッ

 ひしゃげた木道「」ボロッ


スライムクロシュ「〜!」モニョッ

リュアン「木道が……!」

聖女「完全に破壊されていますね……。一体なぜ……?」

妖精「ここに来るまで、木道は綺麗に整備されていた……。何者かが意図的に破壊したんだ」

ルルナ「ひえっ……!? か、加護のあるこの国で……こんなこと、できるんですか……!?」

フメイ「加護の通じないやつがいるってこと?」

妖精「わからない……。一応この馬車は多少の水上移動もできるから、ここからしばらく水上を行こう」

 *

 精霊の幌馬車・水霊式「」スイスイ

 ズグンッ!!

スライムクロシュ「〜〜!?」モニャッ
ルルナ「あわっ!?」コテッ
フメイ「んわっ!?」コテッ

リュアン「よ、妖精さん!? 水上移動は問題ないんじゃ……!?」

妖精「も、問題ないはず……! 違う、これは水上移動の問題じゃなくて――」

 ズグッズグッ!

水の精霊『んわわわ〜〜!!! 当機は未知の攻撃をうけております!! 速やかになんとかしてください〜〜!!』

妖精「攻撃を受けてる!!! なんとかしないと!!!」

 *
676 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:15:20.74 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原 地獄沼

 ズゴゴゴゴ――
 泥「」ドパァン―!!

巨大なザリガニ「〜〜!!」ワシャワシャワシャ


クロシュ「んわわ〜〜!!?!?」

聖女「わああああ〜〜!!?!?」

フメイ「ざ……ザリガニ!!!!」

妖精「あれは――南リーリア湿原で最も危険な生物――ヘルザリガニ!! 出会ってしまった者はまず生きて帰れないと言われる――」

リュアン「い、生きて帰れない……!!?」

ルルナ「えっえっえっ……!!!? えええっ!!?!?」

妖精「と、とにかく生き延びることだけ考えて!! 何か手を考える!!」

クロシュ「う、うん!!」


ヘルザリガニ「〜〜〜!!!」ワシャシャシャシャ


 ――強敵 ヘルザリガニ――


 ▼ヘルザリガニが〈断頭鋏〉を発動!
  自身の戦力・会心率が大幅に上昇し、結界貫通付与!!

 ▼ヘルザリガニが〈多脚蹂躙〉を発動!
  泥沼の不利効果を無効化!!

 ▼ヘルザリガニが〈脱皮〉を発動!
  敗北時一度だけ耐える!!


◆クロシュ一行 満腹度[22/14]
・戦力+10(連携+15、薄明+15、泥沼-20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)

◆ヘルザリガニ
・戦力+100(断頭鋏+50、地の利+50)
・脱皮 [1/1]

※戦闘ルールが変わりました
・アクティブスキルによるコンマ上昇で会心範囲に届いた場合は会心扱いとすることになりました
・いくつかのアクティブスキルの効果を調整しました

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:18:49.82 ID:7obpMl8N0
空蝉
678 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:42:50.97 ID:yoXDfjbF0
フメイ「ほのお!」チリッ

 炎「」ボンッ!!

高速後退するヘルザリガニ「」シュバッ!!


聖女「なんて後退スピード!!」

妖精「ヘルザリガニはザリガニ類の例に漏れず、後方への移動が速い! でも――」


リュアン「え、ええい!!」バッ

 光線「」ビーッ!!

高速移動して避けるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


ルルナ「わわわああっ!!? すごい勢いで旋回して避けてる!!!」

妖精「ヘルザリガニは後方以外への移動も速い!!」


フメイ「くそお、あんなにでっかいのに当たらない……!!」チリチリ

リュアン「ああっ!! こっちに突っ込んできます!!!」


迫るヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


フメイ「わああああ!!!」
リュアン「きゃあああああ!!!」
ルルナ「やだあああああ!!!」


ヘルザリガニの巨大鋏「」ギュオオオオオッ!!!


空クロシュ「!!」バッ!!

 大きな空穴「」フォワンッ!!

大きな空穴に突っ込むヘルザリガニ「〜〜〜!!?!?」フォワン



遠い位置に現れるヘルザリガニ「」バシャァン!!



フメイ「クロシュの空間魔法で……遠くにふっとばした!」

空クロシュ「んゅ……あれよりとおくには……飛ばせない……!」モニャニャ

ルルナ「で、でも助かった……!! 空間魔法が使えるなんて、すごいクロシュちゃん!!」


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


リュアン「わあああ!! また来ます!! また来ます!!!」

妖精「水の精霊!! 出せる!!?!?」

水の精霊『がんばってるよぉ〜〜〜!!!!』
679 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:43:38.68 ID:yoXDfjbF0
氷クロシュ「!」ポン! パキパキ


 精霊の幌馬車の周囲に張り始めた氷「」パキパキパキ


聖女「氷! 泥沼がザリガニさんの独壇場なら、凍らせて地の利を奪おうってことですね!?」

氷クロシュ「う、うん! そうかも……!」

氷クロシュ(ありがと、アイスちゃん……!)

 ☆〈冷獄〉により泥沼の不利効果消滅

 ☆アクティブスキル〈撤退〉が追加されました


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


◆クロシュ一行 満腹度[19/14]
・戦力+15(連携+15)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
・撤退(コンマ+50、戦場から離脱する。他の技と併用可)

◆ヘルザリガニ
・戦力+80(断頭鋏+50、地の利+50、冷獄-20)
・脱皮 [1/1]

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:49:03.56 ID:DCaGisqSo
居合撤退
681 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:12:10.07 ID:OulOUlVt0
水の精霊『出せるよ〜〜!!』

妖精「よし出して!!!」



 精霊の幌馬車「」ググググ…ドドドド

迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ



ルルナ「わああああ!!! 追いつかれちゃう!! 追いつかれちゃう!!!」

リュアン「め、目眩ましです!!」バッ

 光「」ピカッピカッ!!


ヘルザリガニ「」シャカシャカシャカ


リュアン「うう、あんまり効いてない!!」

妖精「ザリガニは視覚よりも触覚や嗅覚による知覚が得意だ! 光の牽制は効きにくいよ!」


 カチン―

空クロシュ「……」スッ
 鞘に収めた黒い刃「」

聖女「はっ! クロシュさん、その構えは――」

空クロシュ「――!!」バッ


 空間跳躍する居合抜刀「」ヴォンッ!!!!

  ガギィンッ!!!

ヘルザリガニ「〜〜!!?」ワシャシャシャ


リュアン「クロシュちゃんのむげん斬りが決まりました!!」

聖女「しかし堅い甲殻に阻まれて決定打に至りません!!」

フメイ「なら焼きザリガニにしてやる!!」ジジジジ

 凝縮炎「」カッ!!
 ドッギャァァァァァン!!!

ルルナ「や、やった!!」

リュアン「よ、よし! これなら――」



  ピシッ…ピシピシッ…

 弾け飛ぶヘルザリガニの脱皮殻「」バギョンッ!!

煙の中から現れる脱皮したヘルザリガニ「」ゴゴゴゴゴ…



フメイ「……!!?」

リュアン「だ……脱皮……!!?」

妖精「でも……脱皮をしたのなら、装甲が柔らかくなって慎重になるはず……! 追っては来ないだろう――」


 離脱する精霊の幌馬車「」バシャバシャバシャ


妖精「この戦い……私たちの勝ちだ!!」

 ――撤退成功――

 ☆強敵との戦いを生き延び、運命賽の欠片を1つ手に入れました

 ◆
682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:13:40.86 ID:OulOUlVt0
というわけで本日はここまで

強敵ヘルザリガニとの死闘を逃げ切ったクロシュたち。首都への到達は目前に迫っていた
クロシュ一行に飛び入り道連れとなっていきなり死線をくぐるはめになったルルナさんの運命は、ひとまず安息へ。
おおきいザリガニちょっと食べたかったなあと思いつつ、安全が一番と胸を撫で下ろすあかちゃんスライムたちなのであった。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 01:12:38.80 ID:PpF+xkLjo
おつ
うぉぉこのザリガニ強い…
こういう無知性の生き物にはリリアの加護も効果無さそうだしなあ
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 10:13:01.25 ID:rcmjegxNO

頑張れルルナ。その苦難は必ず人生の糧になるだろう。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 14:47:25.56 ID:fpM3cjmvo
おつおつ
今回上手く撤退できたのもいい経験だよクロシュちゃん
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 16:02:52.56 ID:z1VB03paO

そういえば北部地方も超危険地帯でしたね…
アイスちゃんツンツンでとても良い
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 17:06:44.29 ID:j1g/PAYTo
力付くができない国だから首都まで行ったら戦闘はなさそうね
688 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:45:51.53 ID:OulOUlVt0
ヘルザリガニはとても強いザリガニなので、とても強いです。実のところ10年前のセイントレア軍に最も大きな被害を与えたのはこのヘルザリガニだったと言われています。沼地での正面戦闘はあの勇者サインですら避けたという記録が残っているそうです。それこそが地の利≠フ恐ろしさであり、ヘルザリガニはオノゴロ兵法で言うところの風林火山を体現した存在と言えるかもしれません
そしてリリアちゃんの加護は、ヘルザリガニには及んでいないようでした。自然界の非知的生物にまで加護の範囲を広げていないのかもしれません。それがどのような意図に基づくものなのかは今のところわかりません

ルルナちゃんは、首都行きを決めてからいきなりこのような恐るべき事態に見舞われるとは思っていなかったようで、大きな心労を得たようでした。しかしながら、ヘルザリガニに出くわしつつも生還できたという経験は実際稀有なものなので、もしかしたら今後ヘルザリガニサバイバーとしての経験が役に立つ機会があるかもしれません。ルルナさんの今後の活躍にご期待くださいませ

普段は普通敵だろうと強敵だろうと返り討ちにして突き進むクロシュ一行ですが、今回は相手が悪かった上に、セインくんのような強い味方もいなかったため、珍しく撤退という選択を余儀なくされたのでした。しかしながら空蝉や居合などの能力を上手に使い鮮やかに撤退せしめた今回の経験は、クロシュにとって大きな力となるのも確かでしょう。クロシュさんの今後の活躍にご期待くださいませ

実のところ北部地方は超危険地帯でした。環境的な厳しさで言えば、冬季以外は大山脈ほど過酷ではありませんが、それでも広大な湿原や足を取られたら死ぬ泥沼が多いため、歩きやすい平野が広がる南部と比べると危険は大きいと言えます。そして何よりも北部地方を超危険地帯たらしめるのは、やはり湿原を闊歩するヘルザリガニなどの危険生物たちです。ヘルザリガニ以外にも、オオキイワニ、オオキイヘビ、ドクガエル等の危険な生物が多数生息しています。クロシュたちが噛まれた後焼いて食べたオオキイヒルも、人間が噛まれると出血が止まらずに死ぬことがあります(血液の凝固を阻止する成分を持つ)。リーリア湿原を移動する際はしっかり対策していくのが良いでしょう
アイスちゃんはものすごくツンツンですが、本心では最近苦戦しているクロシュさんたちのことをすごく心配しているのかもしれません。上手に戦って勝っていけば、アイスちゃんを安心させてあげられることと思います。アイスちゃんは集落において最年少のあかちゃんでもあるので、先輩スライムであるクロシュさんのがんばりどころかもしれません

首都まで行けば、野生生物などが入ってくるようなところもないと思われるため、暴力沙汰に巻き込まれる可能性はとても低いと予想されます。つまり今回の真正リーリア編では、力押しによるパワーが通じないということかもしれません(今までそのように問題解決を行ってきたことはない気がするので、特に問題はないかと思います)。安心安全な平和の国、真正リーリア国での滞在を楽しむのが良いでしょう
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:46:19.19 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 精霊の幌馬車「」

 焚き火「」パチパチ

聖女「妖精さん……馬車は大丈夫ですか?」

妖精「うん、大丈夫そう。多少の傷や故障は自然治癒できるから」


ルルナ「はふぅ……。今日は……死ぬかと、思った……」グッタリ

クロシュ「ルルナちゃん……おつかれさま……」

リュアン「初日からすごく大変な目にあっちゃったね……」

ルルナ「クロシュちゃんたち……いつもこんな旅をしてるの……?」

クロシュ「……そうかも?」

フメイ「でも、あんなにやばかったのは初めてかも……」

メアリー「私も……死ぬかと思いました……。デロデロにならずに、死ぬのは……絶対に嫌です……」


妖精「明日の午前中には首都に着きそうだよ。みんな、そのつもりでいてね」

クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
リュアン「はい」
聖女「はい!」
メアリー「はい……」

ルルナ「首都……もう着いちゃうんだ……!」

妖精「ルルナは行く宛とかないなら、しばらく私たちと一緒にいる?」

ルルナ「あ、え、いいんですか……?」

妖精「首都まで行って放り出す方が心配だし……」

ルルナ「でも、私……お返しできるもの、何も……。この馬車代だって……」

妖精「一人増えたところで大して変わんないって」

ルルナ「ええ、えと……じゃあ、必ず何かお返し、するので……。よろしく、お願いしますっ……!」

クロシュ「うん!」

妖精「わかった」


南リーリア湿原 首都近くの野営地で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 18:48:14.94 ID:hVToKAia0
妖精、ルルナと近くの野草取りをする
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:02:59.61 ID:3tegUoQTO
なんでリーリアにはデロデロ攻勢に出てないのとメアリーに尋ねつつクロシュヴィア一派は楽しかったかと雑談
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:35:43.29 ID:NH0BTaKlO
みんなで食事する
693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 20:57:29.64 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 ガサゴソ

妖精「……お、これは」

 細長い葉の草「」ポン

フメイ「草?」

妖精「これはノラ稲。秋にはお米が実るんだよ」

ルルナ「えっ、そうなんだ……!?」

フメイ「実ってる姿しか知らなかった……」

妖精「まあ普通そうだよね。自分で調べるか、栽培したことでもなければ知る機会はないと思う」

フメイ「フメイ、ヤマイモならわかる」

妖精「集落ではヤマイモを作ってたんだよね」

フメイ「うん」

ルルナ「すごい……。私、植物とか全然わからない……」

妖精「まあ……文明地帯で生きてれば、野生の植物がどんなものかなんてわからなくても問題ないからね。別に不思議なことではないと思う」

フメイ「でも、美味しいものがわかると、良いんじゃないの」

妖精「それはその通り。せっかくだし、この近くをちょっと探してみる? リーリア湿原は珍しい薬草が見つかることもあるらしいし、もしかしたら良いものがあるかも」

ルルナ「う、うん。じゃあ……探してみたい……!」


↓1コンマ
01-05 ヤバキノコ
06-20 ミズゴケ
21-35 湿地きのこ
36-50 ロータス根
51-65 ソセジの穂
66-80 ヌマイモ
81-95 リーリアベリー
96-00 幸運のどんぐり
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 21:01:24.79 ID:2U2DoOkl0
はい
695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:13:46.65 ID:OulOUlVt0
 ガサゴソ

フメイ「! これ、ヤマイモ……!?」

妖精「おっ……芋類なのは間違いない! でもこの辺りに自生している芋類と言えば――」

 グググググ…
 ヌマイモ「」ポン!

ルルナ「これ……農村で見たことある! 確か、ヌマイモっていう――」

フメイ「ヤマイモじゃないの?」

妖精「すごく似てるけどちょっと違うイモだよ。言うなればこれは、水源の豊富な土地に適応して進化したヤマイモだね」

フメイ「そうなんだ」

妖精「せっかくだし今夜のごはんに加えてもらおう」

 ☆今夜のごはんにヌマイモが加わります

 *
696 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:14:35.14 ID:OulOUlVt0
―夜
 精霊の幌馬車 車内

リュアン「あの、メアリーさん。どうしてリーリアではデロデロ現象が起きていないんですか?」

メアリー「さあ……。わかりません……」

クロシュ「そうなの?」

メアリー「はい……」

聖女「例えば、これもクロシュヴィアさんの計画だったりとかは……?」

メアリー「わかりません……」

クロシュ「そうなんだ」

メアリー「……前にもお話しましたが……クロシュヴィアの計画に、デロデロ教は関わっていないのです……。というか……クロシュヴィアの計画について、その全容を把握しているのはクロシュヴィア本人だけではないかと、思います……」

聖女「なるほど……。そういえば、オリシン国でもフェルメールさんはクロシュヴィアさんの計画を全然知らなかった様子でした……」

メアリー「はい……。かくいう私も、計画の中身を詳しくは知らないのです……。最終的に全てがデロデロになり、救われるという結末……それだけしか知らないと言っても、良いかもしれません……」

リュアン「そうなんですね……」

メアリー「……少し、悔しくはあります……。私も……デロデロの為に、役立ちたいのに……。でも……クロシュヴィアにとって、私は……共に戦う同士ではなく……救済すべき者の一人、なのかもしれません……」

クロシュ「………」


クロシュ(クロシュヴィアちゃん……ぜんぶ、自分一人で……背負う、つもりなのかも……)

クロシュ(もしかしたら……クロシュヴィアちゃんの、隣に、立てるの……わたしだけ、なのかも……)

クロシュ(やっぱり……クロシュヴィアちゃんと、ちゃんとお話……したい……)


クロシュ「メアリーさん……デロデロ教に、いたとき……みんな、楽しかった……?」

メアリー「……そうですね……。私は、最低最悪のセイントレア王族なので……あまりデロデロ教の場に顔を出せませんでしたが……。楽しかったです……。あの場では、私は下劣醜悪なるセイントレアの者ではなく……ただの一人の、デロデロを求める者でいられました……」

クロシュ「そうなんだ……」

メアリー「もちろん……他の方々も、嬉しさと希望に溢れておりました……。導師クロシュヴィアはもちろん……大勢の一般信徒たちも……あなたの姉君である僧侶さんも……そのお付きとなっていた白いスライムの子も……」

聖女「……!」
クロシュ「!」

メアリー「少し……あの頃が……懐かしいですね……。クロシュヴィアが、まだ穏当路線で……のんびりもにょもにょしながら、みんなでわいわい……デロデロの夢を、語り合って……。今ではもう……クロシュヴィアは、デロデロ教の場には姿を現さず……。スライムたちは、一足先に溶け去ってしまった……」

リュアン「………デロデロ教は……スライムの子たちが、外敵に怯えずのんびり暮らせる場だったのが……何より良かったのかもしれないですね……。穏やかなスライムの子たちがいると、場も和みますし……傷付いた人々も、スライムの柔らかさに癒やされていたように思えます……。今……ミュージアは、どうなっているのでしょう……」

メアリー「……あの場にいた、スライム以外の信徒たちも……。白影スライムに触れて、救われていれば……良いのですが……」

聖女「……」
クロシュ「……」

 ◆
697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:15:21.56 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 焚き火「」パチパチ

聖女「……」


妖精「聖女、考えごと?」パタパタ

聖女「妖精さん」

フメイ「イモ、取ってきた。つかう?」

 ヌマイモ「」

聖女「フメイさん。ありがとうございます……」

フメイ「……悩み、聞く?」

聖女「……悩みといっても……何度も何度も繰り返してきた、デロデロの是非についてなんです。たぶん、一生答えは出ません」

妖精「なるほど……。それでも考えずにはいられない……って感じか」

聖女「はい……」

フメイ「………じゃあ……美味しいもの、食べよ」

聖女「美味しいもの」

フメイ「うん。お腹いっぱいになったら……ちょっと、良いと思う」

聖女「ふふ……そうですね。じゃあせっかくですから、フメイさんが取ってきてくれたヌマイモを使いましょう」

 ☆使う食材には自動的にヌマイモが含まれます

↓1〜2 追加する食材を1〜2つ選択
肉類:ケモノ肉、ヒル肉、カエル肉
魚介:ドジョウ、ヌマタニシ、ザリガニ
野菜:ミズゴケ、湿地きのこ、ロータス根、ソセジの穂
穀物:パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、リーリアベリー
卵乳:粉末ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:17:40.37 ID:hVToKAia0
カエル肉ソセジの葉
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:20:23.39 ID:j1g/PAYTo
ヒル肉
ミズゴケ
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:22:20.62 ID:WeIQR4bs0
リーリアベリー 粉末ミルク
701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:40:50.71 ID:OulOUlVt0
 リーリア湿原風薬膳スープ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ

リュアン「あの……ちらっと、カエルとかヒルが見えたんですけど……」

聖女「てへへ。クロシュちゃんたちが獲ってきてくれて……」

妖精「毒はないから大丈夫だよ」モグモグ

ルルナ「美味しいです……!」モグモグ

リュアン「……あっ、本当に美味しい……。あっさりしてて淡白な味……鶏肉みたい……。全然いけますね……」モグモグ

聖女「ヌマイモをすりおろして作ったトロロと、湿原のミズゴケを出汁に使ってます。すぐそこに生えていたソセジの穂も一緒に煮込んで、ほんのり甘く香ばしい味に仕上がったかと思ってます!」

リュアン「ソセジの穂って……あのソーセージみたいな植物ですか?」

聖女「はい。中にはふわふわの種子がいっぱい詰まってるんですよ」

ルルナ「あれ食べられるんだ……。ていうか今食べてるんだよね……」モグモグ

フメイ「ねえ、トロロってヤマイモでもできるの?」

聖女「はい、できると思います。でもヤマイモはヌマイモより水分が少ないので、このトロロとはまた違った味わいになるかと思います」

フメイ「そうなんだ。今度試してみよ、クロシュ」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョ!

 ☆美味しいものを食べて元気になりました
  明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5

 ◆
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:29:17.15 ID:OulOUlVt0
 ―幕間―

―夜
 真正リーリア総統庁 執務室

 ヒュオオオオ――スタッ
 扉「」ガチャッ

リリア「ただいま」スタスタ

黒ローブのサキュバス「リリア様!? まだ休暇のはずでは――」ガタッ

リリア「うん、明日もお休みだよ。でも……みんなに会いたくなったから」

黒ローブのサキュバス「私たちに……?」

 扉「」ガチャッ!

白衣のエルフ少女?「リリアさま!」シュバッ

 ダキッ

リリア「わ……! ノーラ……」

白衣のエルフ幼女?→ノーランド「おかえりなさいませ……! 私……ずっと良い子にしてお待ちしておりました……!」

リリア「うん、ありがとう。ただいま。何か変わったことはない?」ナデナデ

ノーランド「試薬を2種、加護の改良案を3件、生産性向上の為の資源効率化案を34件作成しておきました! 今すぐ確認しますか……!?」

リリア「わあ……えっと……」

 扉「」ガチャ

目つきの悪いマスクの青年「全て却下だ。科学者ごっこにリリアの時間を使わせるな」スタスタ

ノーランド「……私はリリアさまに聞いてるんです。ボンボンのアルツは黙ってて。リリア様のペンダントも付けないで」

目つきの悪いマスクの青年→アルツ「医療行為の妨げになり得るものは身に付けない主義だ。リリアの許可も得ている」

ノーランド「リリアさま≠ナす。さまを付けなさい、下郎」

 バチバチ…

リリア「……喧嘩はだめだよ。二人とも」

ノーランド「……!! ご、ごめんなさいリリアさま!! ごめんなさいごめんなさい!!」ペコペコ

アルツ「……悪かった。すまない」

リリア「うん。それじゃあアルツは、時間のある時でいいからノーラが作成した試薬とレポートを確認してくれる? それで、アルツの目から見て問題がなかったものを私に頂戴」

アルツ「承知した」

リリア「ノーラも、アルツの確認作業を手伝ってあげてね。作成者本人がいればやりやすいだろうから」

ノーランド「……わかりました」

リリア「ふふ。これで仲直りできるね」

アルツ「ああ……」

ノーランド「はい……」
703 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:30:15.56 ID:OulOUlVt0

リリア「それじゃあ私はもう一日お休みだけど……クリュナー、大丈夫? 私、やっぱり明日のお休み返上しようか?」

黒ローブのサキュバス→クリュナー「全然大丈夫です……! むしろ私、今の忙しさが大好きなんです……!」

リリア「え、そうなの?」

クリュナー「はい……! だって……リリア様が来てくれてから、この国は……本当に本当に、平和になって……。あの頃に比べれば、この平和な忙しさが、どれほど嬉しくて心地良いことか……」

リリア「そっか……。じゃあ予定通り、明日までお休みを満喫するね。でももし不測の事態が起きた時は遠慮せず私を呼ぶこと。いいね?」

クリュナー「はい、もちろんです。ご満喫ください、リリア様」

リリア「うん、ありがとう。それじゃ――」スタスタ

 扉「」ガチャッ パタム


クリュナー「さて……頑張りましょう、皆さん。真正リーリアの為に……リリア様の為に……」

アルツ「ああ。クリュナー、本日の報告書だ。目を通しておいてくれ」バサッ

クリュナー「はい。いつもアルツさんは早くて助かります」ペラッ

アルツ「普通だ。ノーランド、早速だが試薬とレポートを見せろ」

ノーランド「仕方ないですね……。手短に済ませてください。私も早く帰ってリリア様のお世話係に戻りたいので」

アルツ「はあ、手短に済ませたいのはこちらの方だ。他の業務を滞らせるわけにはいかない」

クリュナー「…………仲直りも……ちゃんとしてくださいね」

 ◆
704 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:33:10.09 ID:OulOUlVt0
それでは本日はここまで。次回、真正リーリア首都入り編からとなります

ついに真正リーリアの中心部へと足を踏み入れるあかちゃんスライム一行。そこで待ち受けるは、いかなるものか。真実にして正当なる国とは、何なのか。以前のリーリアは、真実でも正当でもない、偽のリーリアだったのか
複雑な思いを抱くかつての王は、新生せし都を静かに見つめる――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/18(月) 00:43:19.81 ID:anQRBpfSo

仲良しリーリア幹部
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/22(金) 09:19:23.75 ID:PIwGdKGKo
おつ
性格的に相容れない二人と狭間で苦労する一人…
707 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:35:07.02 ID:9V4O7lSg0
真正リーリアの統治に関わる人たちが仲良しかどうかは、今のところはっきりしておりません。表面上はお互いに協力し合っているので、仲良しかもしれません。しかしながらアルツ氏とノーランド氏は、やっぱり仲が良くないかもしれません

医師であるアルツ氏と、狂い科学者として生じたノーランド氏の考え方が相容れないのは、仕方のないことかもしれません。それでも両者とも優秀な仕事をする者には違いないので、クリュナー氏は二人のことを高く評価しています
708 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:37:41.36 ID:9V4O7lSg0
―朝
 南リーリア湿原

 木こりの小屋「」
 農業用倉庫「」
 物見櫓「」


 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン


聖女「人工物が増えて来ましたね」

妖精「首都が近いんだと思う」

リュアン「街の外は危なくないんでしょうか? ザリガニの危険とか……」

妖精「この辺りは水深も浅いみたいだし、ザリガニみたいな大型の危険生物はほとんどいないんじゃないかな」


 遠くに見える赤レンガの街「」


クロシュ「!」

フメイ「街、見えてきた」

ルルナ「あれが……リーリアの、首都!」


 ◇

https://i.imgur.com/iV6CipE.jpeg
―真正リーリア首都

 ワイワイ ガヤガヤ

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン


馬頭のザリガニ屋「ラッシャーイ。ザリガニダヨー」

妖精のどんぐり屋「高品質どんぐりだよ〜」

エルフのミルク屋「エルフのミルクよ〜」ユサユサ

ゴブリンの八百屋「ロータス根でっせ〜ソセジの穂もありまっせ〜」


フメイ「おお〜」

聖女「賑わっています!」

妖精「意外と賑わってるね……。もっと静かで淡々としてると思ってた……」

ルルナ「心を完全に封じられてるわけじゃないんです、たぶん。攻撃性とか、強い欲望に繋がるものを選択的に封印されているだけで……。だから、日常的な喜びとか、楽しいとか、そういうのはあるんだと思います……」

リュアン「なるほど……。あれ、そういえばここのお金って――」


四本腕の褐色男「おや、旅人か? ようこそ真正リーリア首都へ」ノッシノッシ


クロシュ「わ!」

フメイ「四本腕!」

四本腕の褐色男→ゲラート「いかにも。我はゲラート、この街の自警団長である。そなたら、リーリアは初めてか?」

妖精「あ、うん」

ゲラート「であれば、まずはそこの建物――配給両替所に行くが良い」

聖女「一般通貨は使えないのですか?」

ゲラート「そうだ。配給両替所を除いて、この国で一般通貨は価値を持たぬ」

妖精「そうなんだ……」

ゲラート「レートは常に一定である。安心して交換するが良い」

 ◇
709 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:38:53.07 ID:9V4O7lSg0
―真正リーリア首都 国営宿泊所

 レンガ造りのアパートメント「」

フメイ「おお〜」

リュアン「おしゃれです!」

ゲラート「滞在者はここに泊まると良い」

聖女「ここはどの建物も赤レンガなんですね。統一感があります」

ゲラート「街の再建にあたり、色や形状にこだわる余裕がなかったゆえであろう」

妖精「そっか。同じ素材、同じ焼き方で大量生産すれば同じ色の建物になるよね」

ゲラート「そういうことだ。では我はこれにて失礼する。自警団長として街を守らねばならんのでな」

ルルナ「あの……この街を襲う人なんているんですか?」

ゲラート「街と湿原の境界が曖昧ゆえ、時折はぐれた鳥獣が迷い込んでくることがある。我らの任務はもっぱらそういった者たちの相手である」

妖精「あそっか、鳥獣には加護は効かないんだもんね」

ゲラート「うむ。もし自警団に用あらば、我を訪ねよ」スタスタ

 ☆真正リーリア首都自警団長ゲラートと知り合いました

 *

真正リーリア首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?


参考:真正リーリア首都案内板
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   自警団屯所、図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:39:26.75 ID:QKSLqKP50
図書館に行ってみる
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:40:50.68 ID:PnMtDHHGo
早速総統庁に侵入
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:46:17.53 ID:UZ0AsnFXO
デロデロほんとに見たことないのか知らないのかと街人に対してデロデロ道中する
713 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 20:09:49.06 ID:9V4O7lSg0
急用が入ってしまったため本日はここまで。次回、図書館編、早速侵入編、デロデロ調査編です。お楽しみに
714 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 14:47:00.46 ID:p8xwGnU60
―図書館

妖精「洗脳管理社会でも図書館はあるんだなあ」

聖女「知識で揺らぐことはないということかもしれませんね。この国のあり方は」

ルルナ「ですね……。この国の人たちは、心から平和と平等を願っています。他の考え方やあり方についての知識を得ても、影響は全然受けないのかも……」

メアリー「羨ましいです……」


リュアン「……」キョロキョロ

クロシュ「?」

フメイ「リュアン、なんか探してるの」

リュアン「うん。えっと……日属性の本ってあったりしないかなあって」

クロシュ「?」

フメイ「なんだっけ、それ」

リュアン「私にもよくわからない……。でも、もしかしたら私に関係してるかもしれなくて」

フメイ「ふうん。じゃあ、手伝ってあげる?」

クロシュ「ん!」

リュアン「わ、ありがとう……!」


↓1コンマ
01-60 リーリアの歴史
61-90 ↑+日属性の本
91-00 ↑+ある医者の手記
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 14:50:41.86 ID:hxzod+6wO
716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 16:14:55.44 ID:p8xwGnU60
 本『リーリアの歴史』ポン!

聖女「歴史書です……!」

ルルナ「リーリアの歴史……ですか」

妖精「そうみたい。読んでみよう」

 *

妖精(歴史書には、リーリア建国の経緯や、建国後の成り行きについて書かれていた)

妖精(その始まりは、ザイルという魔族による単独武装蜂起だった)

妖精(ザイルはその凄まじい武力でもって、次々に周辺諸国を侵略・制圧していき、自らが興した国リーリアの版図を瞬く間に広げていったという)

妖精(いつしかリーリアは中央大陸北部の大半を占める大国となり、ザイルが直接手をかけなかった辺境の民すらも、庇護や豊かな暮らしを求めてリーリアに下る者が少なくなかったそうだ)

妖精(ザイルは力こそ全て≠最高規範としていたが、その真意は万人の万人に対する闘争を是とするものではない。力を持つ者には、相応の責任が伴う――それこそが、ザイルの掲げた力こそ全て≠フ真なる意味だった)

妖精(責任を負う者としての、最大の例が他ならぬザイル自身だ。国を興し、他国を制し、版図を広げた征服王として、リーリアに恭順する全ての民の生命を背負う――それこそがザイルの掲げた最大の正義であり、自らに課した義務だったとも言える)

妖精(そしてリーリアは、中央大陸北部において名実ともに最も強く豊かな国となった……)

妖精(……その後のことは、この歴史書には書かれていない)


妖精(ページの枠外に、リーリアという国名の由来についての小さなコラムがある)

妖精(リーリアとは、白金(しろがね)の星、という意の古語だそうだ。ずっと昔の北部地方では女の子の名前として使われることもある、縁起の良い言葉だったらしい)

妖精(ザイル王もまた、その縁起の良さにあやかったのかもしれない――と書かれている)

妖精(………)

妖精(何か引っかかるような気がするけど……なんだったかな。思い出せない)

妖精(まあいいか。ひとまず勉強になった)

 ☆旧リーリアについての情報を得ました

 ◇

分体ちびスライムクロシュたち「〜〜!」ピョンピョン

 本『日属性基礎』ポン!

リュアン「わ! ちっちゃいクロシュちゃんが……見つけて来てくれたの……!?」

クロシュ「んへへ……」

フメイ「クロシュ、探しもの上手だもん」ドヤ

リュアン「ありがとう……! これを読んで、私ももっとみんなの役に立てるように頑張るよ……!」

 ☆本『日属性基礎』を獲得しました
  これから数日の間、リュアンが毎日経験値を得ます

 ◇
717 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 16:54:40.19 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 市街

 ワイワイ ガヤガヤ

道行く人間「」ワイワイ
道行くオーク「」ガヤガヤ
道行く淫魔「」キャッキャ
道行くスライム「」モニョモニョ


クロシュ「!」

聖女「スライムさんです!」

妖精「リリアの言ってた通り、本当にここではデロデロの影響がないんだ……」

フメイ「でもクロシュ、この辺りで大きなデロデロを見たんだよね?」

クロシュ「うん」

リュアン「本当にどういうことなんだろう……。クロシュヴィア様、いるのかなあ」


メアリー「導師クロシュ……提案なのですが……」

クロシュ「?」

メアリー「ここで、デロデロ教の導師として民に教えを授けていくのは、どうでしょうか……?」

妖精「いきなり何を言い出すんだ、この王女様は……。クロシュは勝手に導師扱いされてるだけで、デロデロ教の導師として活動したことなんか一度もないよ」

メアリー「それは……大いなる損失であり、導師クロシュの秘められしポテンシャルを輝かせていないということです……」


ルルナ「えっと……メアリーさんは何を言ってるんですか……?」

リュアン「あー、えっとその……私たち、ちょっといろいろ事情があって……」


↓1コンマ
01-60 クロシュ「しんのただしいせかい!」
61-90 王国騎士
91-00 穀潰し
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:03:30.93 ID:CjsHTIUcO
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:03:58.90 ID:FgQEZze+O
はい
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:04:25.98 ID:VzxK/xr7o
しんのただしいせかい!
721 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:09:05.04 ID:p8xwGnU60
クロシュ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
フメイ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
メアリー「真の正しい世界……!」キャッキャ
リュアン「し……真の正しい世界……!」


妖精「はあ、全く……」

ルルナ「えっえっ……!? み、皆さんどうしたんですか……!?」

聖女「あれはデロデロ教における、最も喜ばしい言葉の一つなのです。デロデロの信徒は、あの言葉を挨拶代わりに使ったりもするんですよ」

ルルナ「挨拶……」


通りすがりスライム「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
通りすがり幼女「しんのただしいせかい!」キャッキャ
通りすがり吟遊詩人エルフ「真の正しい世界……」ポロロン


メアリー「うふふ……やはり導師クロシュはすごいです……。新たな信徒がこんなにも……」

妖精「面白がって混ざって集まってきただけでしょ……」


白髪の魔族女「お? メアリーじゃ〜ん。こんなとこで何してんのぉ?」ヌッ

メアリー「……ん? あなたは……穀潰しのレイル……。あなたこそ、こんなところで何を?」

白髪の魔族女→レイル「故郷に帰ってきちゃ悪いかねぇ? てか穀潰しってひどない?」

メアリー「穀潰しじゃなければ何なのです」


妖精「……ええと……誰?」

聖女「メアリーさんのお知り合いの方ですか?」

レイル「そーそー。私こそがデロデロ教におけるデロデロ番号2番の――」

メアリー「穀潰しのレイルです。旧リーリア国王ザイルの姉を自称しています」

レイル「ちょ、自称じゃなくて事実なんだけどぉ!?」

メアリー「リーリア建国史のどこにも名前が載っていませんが」

レイル「そりゃまあ、私そういうの興味ないし?」


リュアン「自称旧リーリア国王の姉……」

聖女「まあ……真相は闇の中ということにしておくのが、適当ではないかと……」

妖精「そうだね……。名乗るだけならタダだしね……」

レイル「ああ〜! メアリーのせいで誰も信じてくれなくなっちゃったじゃん!」

メアリー「私のせいではないと思うのですが……」
722 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:09:33.14 ID:p8xwGnU60
クロシュ「レイルさん……デロデロ番号、2なの?」

レイル「おお〜、そうなんだよ〜! ふふふ、あなたは価値がわかる子なのねぇ」

クロシュ「?」

レイル「ところで……あなたが、導師クロシュだね?」

クロシュ「うん」

フメイ「……」チリッ

レイル「おおっと、違うよ違うよ! 喧嘩売ろうなんて思ってないよ! ごめんて」

フメイ「……メアリーは、いきなり喧嘩売って来たけど?」

メアリー「その節は誠に申し訳ありませんでした……」

レイル「ええ〜、メアリーそんなことしたの? そういうの無能な働き者って言うんだよ。穀潰し未満だよ、それ」

メアリー「……」

レイル「でもまさかこんなとこで導師クロシュと会えるなんてねえ。光栄光栄……まあ特に用もないんだけど」

妖精「デロデロ教の者としてここに来てるわけではないの?」

レイル「そだよ。ただの里帰り……ついでに、様変わりした故郷の様子を見物に来たってだけ。デロデロ教も今はほとんど活動休止中だしね」

リュアン「そうなんですか……」

レイル「ま〜思ったより居心地良いからしばらくいる予定」

フメイ「フメイたちの邪魔はしないの?」

レイル「しないて。私クロシュヴィアの計画になんも関わってないし。みんな好きにダラダラ過ごせば良いじゃんね」

妖精「誰もがそんな風に過ごせたら苦労はしないでしょ……」

 ☆穀潰しのレイルと知り合いました

 ◇
723 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:11:30.22 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 総統庁前

  ヒュオオオオ――…

 赤レンガの大きな建物「」
 看板『真正リーリア総統庁』


クロシュ「」コソコソ

妖精「……この前隠密技能を取り戻したのは知ってるけど……本当に大丈夫?」

クロシュ「わたし……できる!」

 モニョモニョ…プチッ!

分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

妖精「まあ……実際、このやり方で大失敗したことはないもんね。時々鋭いやつに見つかったりはするけど」

クロシュ「うん」

妖精「わかってると思うけど、少しでも危ないと思ったらすぐに分体を呼び戻すんだよ。いいね?」

クロシュ「ん!」

分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ


 ピョンピョンピョン――


↓1コンマ
01-05 不法侵入罪で洗脳されてしまった!
06-35 ノーランド
36-65 アルツ
66-95 クリュナー
96-00 ???
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:12:39.09 ID:+vk/srF4o
はてさて
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:12:44.90 ID:THxi6PWdO
726 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:30:46.37 ID:p8xwGnU60
―総統庁地下 実験室

 試験管「」コポコポ
 謎の機械「」ピーピピピ
 謎の薬品「」

分体ちびスライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ

クロシュ(これ……すごく、見覚え……ある)

クロシュ(カリス・ノーランドの……部屋に、似てる……!)


 扉「」ガチャッ

ノーランド「……」スタスタ


分体ちびスライムクロシュ「〜〜〜〜!?!!?!?」モニャニャニャ!!?!?
クロシュ(んわわわわ〜〜〜!?!?!?!?)


ノーランド「……ん? 魔力の流れが少し不自然……」キョロキョロ


分体ちびスライムクロシュ「〜〜…!!」モニャニャ
クロシュ(ど、どうしよう……逃げる……?)


↓1選択
1.逃げる!
2.もう少し粘って情報を探る


2を選んだ場合、↓1で以下の判定
01-30 捕まってしまった!
31-60 カリスと少し違う……?
61-90 加護がかかってない……?
91-00 見つかったけど――
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:33:29.73 ID:AoHRK2XrO
1
728 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 20:17:48.79 ID:p8xwGnU60
ちびスライムクロシュ「〜〜〜!!」ピョンピョンピョンっっっ


ノーランド「……? 気のせい……?」

 ――撤退成功――

 ◇

―真正リーリア首都 滞在2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[1/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
滞在者:レイル
729 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 20:19:44.84 ID:p8xwGnU60
―夜
 宿泊所

クロシュ「カリス・ノーランド……いた……!!!!」

妖精「!!?」
フメイ「!!?」
聖女「!!?」

ルルナ(……だ、誰だっけ?)

リュアン「カリス・ノーランドって……クロシュちゃんたちがやっつけたんじゃ……!?」

クロシュ「う、うん……。でも……いた……!」

 ペン「」カキカキカキカキッ
 今日クロシュが見た者の似顔絵「」ポン!

妖精「この似顔絵……本当なの!? 本当にこの顔だった……!?」

クロシュ「う、うん」

フメイ「ほ……本当……!? 本当に、カリス・ノーランドが……!?」

クロシュ「うん……」

妖精「………クロシュが見たのが、本当にカリス・ノーランドだったとしたら……ものすごくまずい……! あんな奴が生きていて……加護という恐ろしい洗脳の力がある国で……よりにもよって、総統庁で活動しているんだとしたら……」

聖女「……カリス・ノーランドは……この国の加護に関わっているのでしょうか」

妖精「それが一番怖いんだ……! もしカリスがこの国の統治機構に関わっているんだとしたら、とんでもなく恐ろしい事態だ……!! クロシュヴィアの世界デロデロ化に匹敵する危機と言っても良いかも……!!」

ルルナ「ええっ……!? その、カリス・ノーランドって人はそんなに恐ろしい人なんですか……!?」

妖精「史上最悪の犯罪者って言われてるんだよ、そいつ……。もし本当なら、この国の加護を世界全土に広げて、全ての生命を実験台にする為に洗脳するくらいやりかねない……!」

ルルナ「えええっ……!? で、でもそんなこと……リリアさんが許さないんじゃ……」

妖精「………カリスとリリアがどんな関係なのか、今のところわからない。もしかしたらカリスはリリアの支配下にあるのかもしれないし、逆にカリスがリリアを支配しているのかもしれない……。今はまだ、何とも言えない……」

クロシュ「……わたし、もう一度潜入して……」

妖精「だめ。カリス・ノーランドがいるとなれば、分体でも奴に捕まるのはまずい……。今回はすぐ逃げるって行動を選べて大正解だったよ、クロシュ」

クロシュ「うん……」

妖精「とにかく恐ろしいことになっちゃった……。みんな、くれぐれも気を付けて……。まずはそいつの正体を探って……大魔女に報告と、協力を要請して……あとは、あとは……」グルグル

聖女「妖精さん、一人で抱え込まないでください。みんなで一緒に考えていきましょう」

妖精「う、うん……。ありがとう……」

 ☆努力目標が追加されました
 ・カリス?の正体を探る

 ◆

真正リーリア首都滞在2日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 行商人
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:20:25.23 ID:Ux1CVWi40
クロシュとルルナ、牧場に行ってみる
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:20:36.60 ID:ychaZqSI0
郊外の果樹園に行ってみる
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:22:12.47 ID:wivMf24zO
レイルメアリーとデロデロ教でのクロシュヴィア思い出語りでもする
733 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:14:01.45 ID:p8xwGnU60
―朝
 宿泊所 ロビー

犬の行商人「おはようございます! 旅人の皆さん!」ヌッ

クロシュ「わっ!」

妖精「旅の……コボルト?」

犬の行商人→ワン「はい! 私もここに宿泊させて頂いている、旅商人のワン・ダフルと申します!」ススッ

 ワン・ダフルの名刺「」ポン!

フメイ「ほえ〜。わんだふる……」

妖精「どんな商品を扱ってるの?」

ワン「ただいま取り扱っている商品はこちらになります!」スッ

 ゴザ「」バサッ
  船旅ビスケット「」ポン!
  高密度圧縮おにぎり「」ポン!
  オノゴロ刀「」ポン!
  優蟹勾玉「」ポン!
  太陽の盾「」ポン!
  エルフの弓「」ポン!
  虹晶の杖「」ポン!
  絵札の束「」ポン!
  麻雀牌「」ポン!
  将棋盤「」ポン!
  囲碁盤「」ポン!
  世界樹の石炭「」ポン!
  黒い筒状の容器「」ポン!
  白い手袋「」ポン!
  白い丸い玉「」ポン!
  無色透明の宝石「」ポン!
  不定形の物体「」ポン!
  獅子王の盾「」ポン!
  白い便箋「」ポン!
  木こりの斧「」ポン!
  華美な装飾の細剣「」ポン!
  無骨な金属の首輪「」ポン!
  小さなオカリナ「」ポン!
  石の賽「」ポン!

フメイ「わっ!」

妖精「明らかにリュックの容量を超えてる……」

ワン「収納魔法は商人の嗜みです! 何か興味のあるものはございますか!? ただいま一品99%オフです!」

クロシュ「……」

↓1自由安価 欲しいもの

(上に記載してあるものでも、記載していないものでも。情報などの無形物も可。なお買えないものは買えない)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:18:16.77 ID:RLRC1egEO
麻雀牌
735 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:45:58.38 ID:p8xwGnU60
クロシュ「!」ピコン!

 白い麻雀牌「」ポン

ワン「それは麻雀牌! トウゲン帝国に伝わる伝説のアイテムです!」

フメイ「ふうん。お豆腐みたい」

妖精「……ねえ、これ白牌いっこだけ? これじゃ遊べなくない?」

ワン「それを集めて役を作る――それこそが麻雀という遊戯の本質です!!」

妖精「ええ……いや、まあそうだけどさあ……」

ワン「麻雀牌をお買い上げになりますか!?」

クロシュ「ん!」

 白い麻雀牌「」ポン!

 ☆麻雀牌(1/18)を手に入れました
  揃えると良いことがあります

 ◇
736 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:48:07.11 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 郊外の牧場

ウシ「モオー」
ヒツジ「メエー」
ニワトリ「コッコッコ」


クロシュ「わあ……!」

フメイ「ニワトリ!」

リュアン「ここにも牧場が……!」

ルルナ「うん。真正リーリアでは、牧場があちこちにあるんだって」


ミルク屋エルフ「あらぁ、いらっしゃい。見学に来てくれたのかしら?」ニコニコ

リュアン「あ、こんにちは。はい、私たちこの街に来たばかりで、いろいろ見て回ってるんです」

ミルク屋エルフ「うふふ、良い街でしょう? とっても平和で、嫌なことなんてなんにもなくって」ニコニコ

フメイ「まあ、そうかも」

ミルク屋エルフ「ウチもね、10年前は本当に大変だったのよぉ。代々受け継いできた牧場が壊されて、ウシもヒツジもニワトリもみんな殺されちゃって」ニコニコ

ルルナ「……」

ミルク屋エルフ「私にもね、夫と娘がいたの。でもその時に夫も殺されちゃって。私と娘は散々ひどいことされて、娘は耐えかねて自殺しちゃったのよ〜」ニコニコ

ルルナ「……っ」

フメイ「……」

クロシュ「……」

ミルク屋エルフ「でも今はもう、セイントレア兵の皆さんもみーんな平等なリーリアの仲間よお。うふふ、世の中が平和になって、リリア様の加護に包まれて本当に良かったわあ」ニコニコ


クロシュ「……」


↓1〜 先取2票
1.セレナディアの夢喰い能力で夢を覗いてみる
2.そっとしておく……
0.自由安価(票数は内容ごと)
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:49:21.37 ID:wHLlFRGqo
1
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:51:01.49 ID:ychaZqSI0
0郊外には他に誰がいるの?と聞く
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:53:06.87 ID:xGrECUlVO
1
740 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:00.55 ID:p8xwGnU60
―ミルク屋エルフの夢 牧場

のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」

のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ

のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ

ミルク屋エルフ「……」ニコニコ


クロシュ「……」

クロシュ(見たかんじ……のんびりしてて……平和……だけど……)


のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ


クロシュ(……顔が……見えない……?)

 トプン―

ルルナ「クロシュちゃんも夢に入れるの……!?」ストッ

クロシュ「あ、ルルナちゃん。えと、セレナディアさんの、ちからで……」

ルルナ「あ、あの夢喰いドラゴンさん……」

 トプン―

フメイ「わわっ!?」コテッ
リュアン「いたっ……くない?」コテッ

クロシュ「フメイちゃん! リュアンちゃん!」

ルルナ「クロシュちゃんが入るなら、フメイちゃんとリュアンちゃんも……って思って。私、いちおう夢魔だから……他の人を招待したりもできるの」


のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」
のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ
ミルク屋エルフ「……」ニコニコ


リュアン「……っ」

フメイ「……なんで……顔、ないの……?」

ルルナ「……思い出せないか……思い出したくない、か……。その両方……」

クロシュ「……」

フメイ「でも……あのエルフ、ニワトリたちのことも、家族のことも……みんな、大切そうに言ってた……。なのに、なんで……」

ルルナ「……」

リュアン「あっ……! み、みんな! あれ……牧場の、外が……!!」


 牧場の柵「」
 柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…


フメイ「……! 黒い泥沼に……囲まれてる……」

リュアン「これ……どういう……」

ルルナ「………このエルフの人の……表に出ない、封じられた想い……。それが……牧場の外……心の奥底に、沈んでるんだと思う……。これは……その、象徴……」
741 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:27.02 ID:p8xwGnU60
 柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…


クロシュ「……」

ルルナ「……家族の顔を思い出せないのは……きっと、思い出したら……この牧場ごと、あの黒い泥沼に沈んじゃうから……。加護が、思い出せないように……しているのかも……」

フメイ「でも……!! 大切な人の顔も思い出せなくなったら……どんなに平和でも……!!」

ルルナ「……私の経験上、これだけのものを思い出したら……そのショックで、死ぬか……心が、壊れちゃうと思う……」

リュアン「………壊れないために……壊れる部分を先に除いておく……ような、こと……?」

ルルナ「あ、うん……たぶん、そんな感じ……」

フメイ「じゃあ……この人は……死ぬまで、みんなの顔……思い出せないの……? みんなを失った、かなしみも……」

ルルナ「……うん。加護がある限り……そう、だと思う……」

フメイ「……」

クロシュ「……」


クロシュ(前に……同じようなこと……してる人、いた……)

クロシュ(あれは……クロシュヴィアちゃんの、株分けの……ヴィアちゃん……)

クロシュ(ヴィアちゃんも……かなしむ心を……バクンって食べちゃって……立てなくなっちゃった人を……立ち直らせてた……)

クロシュ(………)

クロシュ(わたしは……かなしいときは、ちゃんと、かなしみたい……)

クロシュ(でも……)

クロシュ(壊れちゃうくらい……かなしいのは……きっと……すごく、苦しくて……つらい……)

クロシュ(……ヴィアちゃんも……リリアちゃんも……)

クロシュ(きっと……みんなに……しあわせでいて欲しい、だけ……)

クロシュ(……どうすれば……いいんだろう……)

 ☆加護についての情報を少し得ました

 ◇
742 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:53.01 ID:p8xwGnU60
―郊外 果樹園

 トボトボ…

クロシュ「……」ドンヨリ
フメイ「……」ドンヨリ
リュアン「……」ドンヨリ
ルルナ「……」ドンヨリ

リュアン(楽しい郊外探検が……一転して陰鬱な雰囲気になっちゃった……)

リュアン(こういう時……妖精さんや聖女さんがいてくれると、パッとみんなを鼓舞して切り替えてくれるんだよね)

リュアン(……くよくよしたって、仕方ない。本当に泣きたいのは……あのエルフさんの、本心のはず……)

リュアン(私たちは、私たちにできることを考えないと……!)


 たくさんの果物の木「」
  リーリアベリー「」ポン!
  どんぐり「」ポン!
  精霊樹の果実「」ポン!


リュアン「ここは……果樹園!」

クロシュ「わあ……!」


果樹園アルラウネ「あら、見学? 殊勝な子供たちねえ」


フメイ「アルラウネ!」

果樹園アルラウネ「種族名をいきなり呼び捨てにするんじゃないよ」

フメイ「ごめん」

果樹園アルラウネ「謝れて偉い。一つくらい持ってってもいいよ」

ルルナ「えっ、いいんですか……?」

果樹園アルラウネ「元々ここ、あたしのじゃないし。10年前に本来の持ち主がいなくなって、今は国営の果樹園になってるの。あたしは国民の義務としてここの世話を命じられたから、それに従って労働してるだけなのよ」

フメイ「ほえ〜」

 ☆果樹園で果物をもらって食べました
  明日の終わりまで、余剰満腹度+1を得ます

 ◇
743 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:58:32.29 ID:p8xwGnU60
―宿泊所

 ガチャッ

レイル「こんちゃ〜。遊び来てやった……んん?」


メアリー「……」


レイル「……なんでメアリーしかいないの?」

メアリー「皆さんお出かけです。わたしはお留守番……」ドンヨリ

レイル「ああそう……。信頼されてないのね」

メアリー「………そんなことは……」

レイル「出会い頭に襲いかかってくる奴を信用するなんて無理だしねえ」

メアリー「」グサグサッ

レイル「まあかわいそうだし、お話相手になってあげる。感謝しなって」

メアリー「……いらないですが」

レイル「まあまあそう言わんでよ。同じデロデロ信徒のよしみじゃないの」

メアリー「あなたはデロデロの信徒ではないでしょう。穀潰し教を広めてクロシュヴィアの邪魔をしていたこと、忘れていませんよ」

レイル「邪魔だなんて心外な。私はより良い教義を皆に広めようとだね……」

メアリー「お陰で何人かの敬虔な信徒が、あなたに奉仕する為だけの末人へと堕ちました」

レイル「それはまあ……ごめんて」

メアリー「クロシュヴィアは優しいのであなたの暴挙を許しましたが、私は許しておりません。あなたがデロデロ教の信徒ですって?虫唾が走ります」

レイル(やば……これ本気でキレてる……。いやまあ、デロデロに人生賭けてるメアリーからすりゃ当然かぁ……)

レイル「……まあ、その、ごめん。悪気はさ……その、なかったっていうかぁ……」

メアリー「……」

レイル「……もう随分前のことなんだから、そんなに根に持たなくても良くない?」

メアリー「その時引き抜いた信徒たちを、今でも自分が穀潰しでいる為に使っているそうですね。それは随分前のことではなく、現在進行系の話では」

レイル「……」

メアリー「何か申し開きがありますか」

レイル「いやほんとごめんて……」

 ◆
744 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:58:59.97 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 滞在3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[2/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
745 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/25(月) 00:00:09.46 ID:jv53kpfq0
―朝
 宿泊所

 チュンチュン

 窓「」バサッ!

アローホーク?「」バサッバサッ


クロシュ「んわ〜!?」モニャニャ

リュアン「わわあ!?」

聖女「えええっ!?」

フメイ「いきなり鳥!?」

妖精「アローホーク……!? なんでそんな大型の鳥が、窓から……!?」


アローホーク?『落ち着きなさい。大魔女よ』


クロシュ「ほえ……?」

妖精「あっ! 昨日出した手紙読んでくれたの!?」

大魔女ホーク『ええ。白影スライム防衛で国を離れられないから、使い魔という古典的な手を使うしかなかったの。許しなさい』

妖精「いやいいよ! 来てくれて助かる! 手紙に書いたこと……どう思う!?」

大魔女ホーク『……あの時、確かに私は全てのカリス・ノーランドを不可逆的に破壊したわ。でも……カリス・ノーランドが他の保険を残してた可能性もゼロではない。実際その可能性を想定し、私も白影スライム騒動が起きる前まで探っていたのよ。今はそんな余裕もなくなってしまったのだけど』

妖精「じゃあ……やっぱり、あれはカリス・ノーランド……?」

大魔女ホーク『……そうと決め付けるのも、まだ早いわ』

妖精「というと?」

大魔女ホーク『あの時、奴と同じ生命・魂を持つ者はこの宇宙の全てから排除された。でも……奴と僅かでも異なる生命・魂であれば、そこまでは排除できなかったとも言えるわけ』

妖精「つまり……カリスに限りなく近い、カリスではない者……?」

大魔女ホーク『まあそんなところかしら。私も自分が不慮の死を遂げた場合のセーフティとして、私に限りなく近い力を備えたホムンクルスが起動するように仕掛けてあるのよ。恐らくだけど、カリスも似たような保険をかけたんじゃないかしら』

妖精「なるほど……。結局ものすごく危険なことには変わりないよね、それ……」

大魔女ホーク『まあ、そうね……。私のホムンクルスは、起動した瞬間から私と同等の人格とパフォーマンスを発揮して十全に大魔女帝国を治められる崇高で偉大なる大魔女の器として設計してあるわ。カリスも同じように、自分自身と同様の邪悪なマッドサイエンティストとして設計している可能性が高い』

妖精「何にせよ野放しはできないってことだね……。はあ……私たちだけでなんとかできるかなあ」

フメイ「……ねえ、ちょっといい?」

大魔女ホーク「あら、何かしら?」

フメイ「カリスって、自分の死んだ後のこと、興味ないと思う」

大魔女ホーク「……」

妖精「……」

大魔女ホーク「……言われてみれば、そうね。自分と同じ機能のホムンクルスを作ったとしても、それは自分自身じゃない……。そんな奴に自分の後釜を担わせるなんて、カリスらしくないわ。いや、あんなマッド科学者の考えなんて知らないけど」

妖精「いや、でもかなり大事なことじゃない? カリスが何を思って自分の似姿を設計して、起動させたのか……。ちゃんとした真意を紐解かないと、ものすごくまずいことが起きそうな……」

大魔女ホーク「とにかく、奴の正体や真意を探って。この真正リーリア国のこともかなり気になるけど……。私も可能な限りあなたたちをサポートしたいけれど、現状はこのアローホーク一匹分が限界よ。世界を頼むわね」

フメイ「アローホーク一匹分……。じゃあカリスのせいで世界が滅んだら、大魔女がちゃんと手伝ってくれなかったせい」

大魔女ホーク「あなたたちの手伝いに全力を出したら白影スライムに大魔女帝国が滅ぼされるのよ!!」


真正リーリア首都滞在3日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 なにもない
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:04:13.87 ID:suhEaeK8o
リーリア国民の夢を垣間見てたらクリュナーに見つかっていい子いい子されて穏便になかったことにされた
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:05:46.99 ID:Fa/sBPr6O
昨日の牧場の事を引きずっている為、気晴らしを兼ねて博物館に行ってみる
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:14:42.41 ID:EP9JtH8n0
治療院で情報収集とお手伝い
749 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/25(月) 00:20:37.34 ID:jv53kpfq0
というわけで本日はここまで。次回、クリュナー氏に見つかる編、落ち込んで博物館編、治療院で情報収集編です

かなしみを心の奥底に封じ、平穏と安らぎに包まれる真正リーリア国。涙の一粒すらこぼれ落ちず。最愛の家族の顔も、思い出せぬ。
クロシュたちは、思う。この国は――正しいけど、正しくない――…。
できることは、あるのだろうか。あったとして、それをするのは本当に正しいだろうか。
あかちゃんスライムにはまだ、何もわからない。

そして浮上する、カリス・ノーランドに似た謎の存在。一体それは何者なのか。どのような意図で、世に生じたのか。
大魔女たる者の眼をもってしても、その真意は見通せず。狂い科学者は、冥土の底で嗤う――。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 02:43:29.51 ID:c0/jOXQro
おつ
惜しくも外れたけど医者の手記には一体何が書いてあったんだろう…
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/29(金) 22:44:18.23 ID:baDu9ZbJo
これはカリス復活フラグ
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 14:35:59.68 ID:D1XW+nhSO
クロシュヴィアの周りに名もなき協力者が何人かいたけどそれでもクロシュヴィアは計画を周りに語ってないのか
753 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 17:24:51.00 ID:vemRFMwp0
医者の手記に何が書いてあったかは、今のところ闇に包まれています。それはある難民野営地にいた医者が、追放されるまでの間に書いていた手記だそうです。それはもしかしたら、クロシュたちの知る人物かもしれません

カリス氏が何を企んで似姿を創造したかは、今のところ闇に包まれています。その真なる狙いを明らかにしなければ大変なことが起きるかもしれない……と妖精は心配しています。慎重に対処していくのが良いでしょう

クロシュヴィアが誰に計画を話し、誰に計画を話していないのかは、今のところ闇に包まれています。なぜ協力的な者にも話していないことがあるかというと、話す必要がない、あるいは話しても仕方がないからかもしれません
754 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 17:25:38.06 ID:vemRFMwp0
―宿泊所

クロシュ「……」
フメイ「……」
リュアン「……」
ルルナ「……」
聖女「……」


大魔女ホーク「それにしてもあなたたち、なんか暗くない? せっかくこの私が来てあげたというのに」

妖精「ああ、いや……。昨日、だいぶ重い話を聞いちゃったみたいでね……」

大魔女ホーク「だいぶ重い話?」

 カクカクシカジカ

妖精「――っていう」

大魔女ホーク「……だいぶ重いわね」

妖精「でしょ。私はともかく、この子たちにはキツいよ」

大魔女ホーク「まあ、この国のやり方も理解はできる。大魔女帝国も、私への崇拝というある種の洗脳を利用していると言えなくもないし」

妖精「そういえば大魔女帝国ってそういう国だった」

大魔女ホーク「でも今すべきは、カリスという目先の危機に対処することよ。この国のあり方について考えるのはその後でも間に合うでしょう? とにかく今は、気晴らしでも何でもして良いから動いて頂戴」

妖精「はいはい……。気晴らしかあ……」

 ◇
755 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 17:26:08.09 ID:vemRFMwp0
―博物館

妖精「というわけで、気晴らしも兼ねて博物館に来たわけだけど――」

 真正リーリア平和記念碑「」
 真正リーリア年表「」
 湿地きのこの彫像「」
 ザリガニの彫像「」
 湿原の絵画「」
 大きな白金ステライト原石「」

フメイ「ザリガニ!」

ルルナ「このザリガニ彫刻……すごく凝ってます!」

聖女「絵画もありますね。美術館も兼ねているのでしょうか?」

リュアン「この白金色の大きな石は……ステライト原石……?」

妖精「普通のステライトは白銀色だけれど、この地方で採れるものは白金色みたい」

聖女「白金……リーリアは確か、白金の星という意味だそうですね」

妖精「そうらしい」

ワン「昔は白金の髪の子が生まれるとお祭りだったそうです! 星の遣いだとされて、大いに祝福されたとか!」ヌッ!

クロシュ「わっ!」

フメイ「ワンワン!」

ワン「どうもこんにちは皆さん!」

妖精「何してるの? こんなところで商売?」

ワン「いえいえ、今日は観光です! 博物館を見学していたら、皆さんの姿が見えましたので!」

クロシュ「そうなんだ」

ワン「はい!」

妖精「今の情報はタダなの?」

ワン「もちろん! 少し調べればわかることでお金を取ったりはしません! そもそも今のでお金を取ったら押し売りです!」

フメイ「おー良心的」

妖精「まともな商人だ」

ワン「でもちょっと突っ込んだ情報ならちゃんとお代を頂きますよ! もしご用がありましたら遠慮なくお呼び出しください! それでは!」スタスタ


リュアン「犬の商人さん……。かわいいけど、しっかりしてそうですね……」

聖女「ちょっとモフモフしたいですよね」


↓1〜2選択
1.平和記念碑と年表を調べる
2.展示されている美術品を調べる
3.大きな白金ステライト原石を調べる
0.自由安価(できないことはできない)
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 17:27:18.25 ID:O4a8/d230
0他に興味津々に調べてる人いないか見渡してみる
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 17:28:48.52 ID:bYvMcXwNO
1
758 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 20:49:15.49 ID:vemRFMwp0
 年表『』

フメイ「年表……9年分しかない」

妖精「旧リーリアが滅んだのが10年前で、真正リーリアが発足したのが9年前。だから9年分しかないんだろうけど……」キョロキョロ

聖女「……旧リーリアの歴史とか年表は、どこにもないですね……」

妖精「図書館には歴史書が残っていたけれど……こっちの博物館は真正リーリアが発足して以降に建てられたものなのかも。平和を重んじる真正リーリアにとって、力と闘争による拡大を是とした旧リーリアの歴史は博物館に展示する価値がない……と判断されたんじゃないかな」

ルルナ「……ちょっと、かわいそうですね……。なかったものとして扱われるというのも……」


 平和記念碑『真実にして正当なる永遠の平和』

聖女「真実にして正当なる永遠の平和……と彫られています」

リュアン「なんというか……抽象的ですね……」

妖精「こういうのは、平和への願いを形あるものとして保存・維持するためのもの……だと思う。記録とかは他の媒体に残せるから、この石は感情や祈りが込められてるんじゃないかな」

クロシュ「……?」


クロシュ(感情……祈り……おもい……ぱわー……)

クロシュ(この石……形は、ちゃんとしてるけど……ぱわー、あんまり感じない……)

クロシュ(……)

クロシュ(……リリアちゃんが、お祈りしてた、小さい碑は……)

クロシュ(小さくて……形も、不格好だったけど……。ものすごく、つよいぱわーがあった……)

クロシュ(どうしてだろう……?)

 *

熱心にザリガニ彫刻を調べるワン「」スンスンスンスン


フメイ「ワンワン、ザリガニの匂いかいでる」

妖精「わあ、本当だ……」

聖女「彫刻ですけど、ザリガニの匂いがするんでしょうか?」

クロシュ「えっと、匂いじゃないけど……ザリガニのぱわー、ある……!」

ルルナ「え、ぱわー?」

クロシュ「うん……! すごい芸術は、ぱわー、ある……! あれも……ぱわー、感じる……!」

リュアン「じゃあワンさんは、ザリガニのぱわーを感じてるの?」

クロシュ「……えと……たぶん、そう……」


妖精「そういえば芸術都市にもガラスのザリガニ細工があったよね」

クロシュ「うん。たぶん同じ作者とおもう」

妖精「ザリガニ芸術家、この国でザリガニを彫っていったんだ……」

 ☆博物館を見学しました

 ◇
759 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 20:49:48.81 ID:vemRFMwp0
―真正リーリア市街

 ワイワイ ガヤガヤ

クロシュ「〜〜」キャッキャ
フメイ「〜〜」キャッキャ

妖精(まあ……とりあえず気晴らしにはなったかな。さて、今後の予定は――)


 ドカッ!

クロシュ「んわっ!」グラッ

白衣の隻眼ゴブリン「おわっ!」グラッ

 宙に飛ぶ大荷物「」ブワッ―
  大荷物から飛び出ていく小瓶類「」ポーン―


妖精「わっ、まずい――」

 モニョポン!

スライムクロシュ風呂敷「」バサッ!!

  ポトポトポト―
 クロシュ風呂敷に包まれて無事だった大荷物と小瓶類「」ポン!


フメイ「おお〜!」

リュアン「わあ……!」


白衣の隻眼ゴブリン「おあ、良かった……! すんません、ちょいと急いでたもんで……!」

 モニョモニョ…ポン!

大荷物を載せたスライムクロシュ「〜〜?」モニョモニョ

白衣の隻眼ゴブリン「えっ? いやいや無事にキャッチしてもらっただけでもありがてえのに、そこまでしてもらうわけにゃ……」

荷物を載せたスライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

白衣の隻眼ゴブリン「確かに、ゴブリンのおれにゃデカすぎて運びづれんだけども……」

荷物を載せたスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

白衣の隻眼ゴブリン「わ、わかった。まあ実際、助かるっちゃすげえ助かんよ。すまんね、スライムの嬢ちゃん」

荷物を載せたスライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ


リュアン「ゴブリンさん……スライム語がわかるんですか……!?」

白衣の隻眼ゴブリン「えっ? ああ、まあ。おれぁゴブリンだかんなぁ」

聖女「ちなみに今の流れは、荷物をキャッチしたクロシュさんが、そのまま荷物運びをお手伝いすることになったというものです。やはり地道な人助けをしていくのが一番ですね」

 ◇
760 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 20:50:13.07 ID:vemRFMwp0
―治療院

荷物載せスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョモニョ

 大荷物「」ドスン

白衣の隻眼ゴブリン「アルツの旦那ぁ、ノーラからのお届けモンでっせ!」

 スタスタ

目つきの悪いマスクの青年→アルツ「ご苦労。だがそのスライムは誰だ?」スタスタ

白衣の隻眼ゴブリン「この子たちは荷物運びを手伝ってくれたんす!」

妖精「中身には触れてないから安心してよ。医者ならスライムの清潔さも知ってるよね?」パタパタ

アルツ「ああ。だがスライムは体表面に接している物質をうっかり捕食してしまうリスクがある。荷物運びを任せる相手として適切だったとは言い難い」

白衣の隻眼ゴブリン「す、すいやせん。おれの知ってるスライムは、みんな荷物運びが上手だったもんで……」

アルツ「まあいい。滞在者に労働をさせてしまったのなら、報酬を出さなければならないな。今手持ちの配給券は……」ガサゴソ

妖精「いやいや、報酬なんていいよ! そういうのが欲しくて手伝ったわけじゃないしさ」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

アルツ「そうか。であれば……診察でも受けていくか? 丁度今は患者が途切れている」

妖精「特に誰かが不調ってこともないしなあ……」

フメイ「じゃあ、お話する?」

妖精「そうだね。今患者がいないなら、この国のこととかいろいろ聞いても良い? 私たち先日ここに来たばかりでさ」

アルツ「承知した。僕に答えられる範囲で答えよう。また、患者が来た時は患者を優先させてもらう」


お話の内容
↓1〜2選択
1.アルツについて
2.白衣の隻眼ゴブリンについて
3.運んだ荷物について
0.自由安価(できないことはできない)
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 20:51:54.34 ID:ykRWgPTIo
1
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 20:52:57.49 ID:CWCEeXr40
2
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 20:53:09.31 ID:nYTPKvGHO
0信用できそうな人知らない?
764 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 22:41:11.99 ID:vemRFMwp0
クロシュ「アルツさんは……ここの、お医者さんなの?」

アルツ「そうだ。とは言っても、僕がこの国に定着したのは数年ほど前のことだが」

妖精「数年前? この国の平和思想に共感したの?」

アルツ「そうだ。加えて言うなら、ここでは聞き分けのない患者がほとんどいない。医者としてこれほど働きやすく医学研究の捗る環境はなかなかない」

妖精「……それ、後者の理由が本音じゃないの?」

アルツ「平和思想の方も本音だ。最善の医療とは、そもそも傷病者を発生させないこと。闘争の根絶は、それに近付く大きな一歩となり得る」

妖精「なるほど……。あなたにとっては、平和の徹底はゴールじゃないんだね」

アルツ「ああ」

フメイ「ねえ。じゃあ平和の為に、心とか自由とかを奪うのって、どう思う?」

アルツ「必要な犠牲だな」

フメイ「必要なぎせい?」

アルツ「ああ。この世には、無駄な闘争や怪我、聞き分けのない患者……そして汚職や利権に塗れた腐れヤブ医者が多過ぎる。そのような愚物どもが自由に生きる権利など、ない方が良い――そう思わないか?」

フメイ「そうかも……」

妖精「……その愚物もろとも、他の善良な人たちの自由まで奪われるのも……必要な犠牲ってこと?」

アルツ「そうだ。善良な民にとっても、自由であることが幸福に繋がるとは限らない」

クロシュ「……」

アルツ「この国に来てまだ日が浅いなら、これから時間をかけてゆっくり見て回り、他国との違いを実感すると良いだろう。君たちなら僕の言葉が理解できるはずだ」

 *

クロシュ「ゴブリンさんも……お医者さんなの?」

白衣の隻眼ゴブリン「おお、おれも一応医者なんす。いろいろ自分で勉強してて、アルツ先生がこの国に来てからは教えてもらったりして、最近ようやくこの白衣を人前で着れるようになったんす」

クロシュ「わあ……!」

フメイ「おお〜、すごい」

妖精「アルツが来る前は独学だったの? すごいじゃない」

クロシュ「どうして……お医者さんになろうって、おもったの……?」

白衣の隻眼ゴブリン「……この国がまだ真正リーリアになる前……おれぁ、ある難民野営地にいたんだけどよぉ……」

クロシュ「……」

白衣の隻眼ゴブリン「食い物も尽きかけて、頼みの綱だった医者の先生も追放されちって、どうにもならねえって時に……ある女の子が病気で倒れちったんだ……」

フメイ「……! それ……もしかしてリリアの……」

白衣の隻眼ゴブリン「知ってんのか?」

クロシュ「……リリアちゃんから、聞いた……」

白衣の隻眼ゴブリン「そうか……。そん時おれぁ、自分が情けなくて悔しくて、どうにかなっちまいそうだった……。もしおれが医者だったら……リリは自分を犠牲にしなくて済んだかもしれねぇ……。あの子たちゃ、今でも二人で一緒にいられたかもしれねぇって……思わずにゃいられんかったんだ……」

クロシュ「……」

白衣の隻眼ゴブリン「……す、すまねえな、辛気臭い話しちまってよ。おれが医者になろうと思ったのは、そんなとこよ」

フメイ「んーん……。ありがと……」

クロシュ「うん! リリちゃん……きっと、うれしい……!!」

白衣の隻眼ゴブリン「へっ……そう言ってくれると、ちったあおれも助かんぜ」


妖精(……ん? リリが自分を犠牲に……? まあ確かにユキイチゴをたくさん採りに行ってボロボロで帰ってきたのは、自己犠牲と言えなくもないけど……。なんかちょっと、言葉が繋がらないような……? いやでもまあ、言葉の使い方なんて人それぞれだしな……)

 ☆アルツから話を聞きました
 ☆白衣の隻眼ゴブリンから話を聞きました

 ◇
765 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/30(土) 22:41:38.31 ID:vemRFMwp0
―???

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


スライムクロシュ「……」

スライムクロシュ「!」モニョッ


クロシュ(今、きづいた……)

クロシュ(わたし……誰かの夢に、入るとき……ここ、通ってたんだ……)


 近くの宙空に浮かぶたくさんの夢の泡「」ポワポワ


クロシュ(これは……真正リーリアの、人たちの……夢……)

クロシュ(……)

クロシュ(ちょっとだけ……覗いてみよ……)モニョモニョ


↓1コンマ
01-05 ワンの夢
06-30 レッサースライムの夢
31-50 湿原スライムの夢
51-70 一般リーリア民の夢
71-75 レイルの夢
76-80 ゲラートの夢
81-85 アルツの夢
86-90 クリュナーの夢
91-95 ノーランドの夢
96-00 リリアの夢
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/30(土) 22:44:59.74 ID:LzQ8h+YfO
767 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 00:25:38.59 ID:Qi20GH6y0
―レイルの夢
 殺風景な暗い部屋


 闇を映す窓「」

 揺れる安楽椅子「」ユラユラ

安楽椅子に座って呆けるレイル「」ボー

 ガチャッ

夢のザイル「レイル。飯を持って来てやったぞ」スタスタ

レイル「……置いといて」

夢のザイル「オレがいつまでも飯を持ってくると思っているか?」

レイル「……思ってない」

夢のザイル「そうだ。現実のオレは、とうの昔に貴様を見放した。多くを救える力を持ちながら、全てを諦めて何もせず傍観者を気取る貴様の態度に心底失望してな」

レイル「……うるさいな」

夢のザイル「飯はここに置いていく。お前の飯の為にオレが殺した命、味わって貪れ」スッ

 ニンゲンのニク「」ゴトン

 スタスタ ガチャッ バタン

レイル「……」


夢のメアリー「食べないのですか」ヌッ

レイル「……メアリー」

夢のメアリー「たった一人の弟さんが、あなたの為に狩って来た命ですよ。食べないのは、失礼ではないですか」

レイル「……」

夢のメアリー「現実のあなたに、愛してくれる弟などもうおりませんものね」

レイル「……」

夢のメアリー「でも当然でしょう。他ならぬあなた自身が、誰も愛さなかった。全てを諦めて、自堕落に命を繋ぐこと以外、何もしなかった。その結果が、今のあなたです。敬虔なデロデロ信徒を騙して貢がせる生活は、楽ですか? 幸せですか?」

レイル「………」

夢のメアリー「私は、あなたのような穀潰しをデロデロの徒と認めません。あなたは、私たちのデロデロ教を蝕む癌細胞です」

レイル「違う……私、は……!」バッ

 空を切るレイルの手「」スカッ

レイル「………」


夢のクロシュヴィア「……ザイルちゃんも……メアリーちゃんも……すごく、厳しいね……」

レイル「……クロシュヴィア……」

夢のクロシュヴィア「わたしは……レイルちゃんのこと、邪魔だなんて……思ってないよ……?」

レイル「……」

夢のクロシュヴィア「みんなの、問題は……デロデロになっちゃえば、全部解決だもん」

レイル「……うん」

夢のクロシュヴィア「だから……待っててね……。きっと……わたしが、全部救ってあげるから……」

レイル「クロシュヴィア……! 私……私にも、何か……!」

夢のクロシュヴィア「……大丈夫。レイルちゃんは、ここでのんびりしててね……。ずーっと、永遠に……ダラダラ……してていいからね……」

レイル「………っ!!」
768 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 00:26:54.73 ID:Qi20GH6y0
レイル「……」

レイル「………はは……」

レイル「全部……自業自得じゃんね……」

レイル「………」

レイル「……もう、いいや……」

レイル「…………ダラダラ……してれば……」


白金のスライム「!」モニョッ


レイル「あ……。え……?」


 モニョモニョ…ポン!


白金髪の少女「お義姉さん……。苦しいの……?」

レイル「……リー、リア……? あなた……もうずっと昔に、死んだはずじゃ……」

白金髪の少女→リーリア「うん。でも……死は、終わりじゃないの」

レイル「え……?」

リーリア「死んだ命は……星を巡って、次の命になる……。そして、わたしは……ちょっとだけ、特別だった……」

レイル「……?」

リーリア「お義姉さん……心を、わたしに預けて……。そうしたら……もうそれ以上、苦しまない……。それ以上、かなしまない……」

レイル「……」

リーリア「大丈夫……。全部、わたしが―――……」


 トプン―


スライムクロシュ「!?」モニョッ!?


リーリア「わ……!?」

レイル「えっ……? 今度は……クロシュ?」
769 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 00:29:32.74 ID:Qi20GH6y0
スライムクロシュ「……!!?」モニャニャ

リーリア「クロシュちゃん……初めまして」

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「リリア……ちゃん?」

リーリア「えへへ……似てるかなあ?」

クロシュ「え、えっと……?」

リーリア「クロシュちゃんが来ちゃったから……今日は、出直す……。お義姉さん、まだあんまり乗り気じゃないみたいだし……」

レイル「……」


リーリア「クロシュちゃん……リリアちゃんのこと、あんまり、怖がらないであげてね……」

クロシュ「ほえ……?」

リーリア「リリアちゃん……ずっと、一生懸命、がんばってるだけ……。ほんとは、みんなとおんなじ……普通の女の子なの……」

クロシュ「うん」

リーリア「ふふ、ありがと……。それじゃ、またね」フリフリ

 トプン―

クロシュ「……」


レイル「……ええと……あれ? これって……夢、なの……? 現実……?」

クロシュ「あ、えっと……」


 トプン―


黒ローブのサキュバス「……」ストッ


レイル「あ、総統庁の偉いエルダーサキュバスの……クリュナーちゃん」

黒ローブのサキュバス→クリュナー「……普通の民ならともかく……あなた方の場合は、問題ですね……」

クロシュ「……?」

クリュナー「……というわけで……今夜見た夢は、忘れてください」フォン―

レイル「ああ……てことは……やっぱりこれって――」

 パタッ

眠ったレイル「」zzz


クロシュ「んわわ……!?」モニャニャ


クリュナー「リリア様が一目置いている、スライムのクロシュさん……。あなたもレイル様と同様、今夜見た夢を忘れて頂きますが……よろしいですね……?」

クロシュ「え、えと……! リーリアちゃんって――」

クリュナー「さあ、良い子はおねんねしましょう……。目を閉じて……全てを忘れて……」


――――――

―――


770 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 00:30:32.37 ID:Qi20GH6y0
―朝
 宿泊所

 チュンチュン

クロシュ瓶「!」モニョッ!


妖精「おはよ、クロシュ。昨日はぐっすりだったね」

聖女「とても気持ちよさそうに眠ってました。良い夢を見られましたか?」

クロシュ瓶「……?」モニョニョ

 ☆夢を見たような気がしましたが内容を忘れました

 ◇
771 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 00:30:59.83 ID:Qi20GH6y0
というわけで本日はここまで。次回は滞在4日目編からとなります

博物館に行ってみたり、治療院の手伝いをしたり、夢を見たりして少しづつ情報を集めるクロシュ一行。
そして暗い夢の中で出会ったのは、リリアに似た白金の髪の少女だった。
リーリアという国と同じ名前の少女は、何者なのか。なぜリリアと同じ白金の髪を持ち、レイルを義姉と呼び、民を救おうとするのか。
全てを忘れしあかちゃんスライムには、しばし二度寝に微睡む――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 00:43:52.05 ID:k+ql/holo

幸せな夢は見ない
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 01:09:04.63 ID:zUdaSCBco
おつ
アルツ氏の良くない所(合理主義)が出てる気がする…
夢の中は相手さんの方が一枚上手っぽいし現実で動くのが良さげかな
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 08:03:42.41 ID:DsZf4EcNO
姉弟仲悪そうなザイル氏
775 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 15:22:46.17 ID:Qi20GH6y0
レイル氏はおちゃらけていますが、毎晩うなされているという噂もあります。建国者ザイルの姉を自称しているレイル氏ですが、実のところその内心は闇に包まれています。結局のところ、真正リーリアの加護やデロデロに身を委ねるのが最も平穏で安らかでしあわせになれる道と言えるかもしれません

アルツ氏はリリアちゃんのペンダントを身に着けていない珍しい国民ですが、真正リーリアの平和思想に異議を唱えているわけではないらしく、その実務能力の高さからリリアちゃんからの信頼も得ています
そして夢の中では、実際クリュナー氏の独壇場であるという噂もあります。クロシュさんが夢想の魔王の力を保持していれば対抗できたかもしれませんが、夢喰いドラゴンのパワーだけでは足りなかったようです。気を付けて動くのが良いでしょう

ザイル氏が実際レイル氏をどのように思っているかは今のところ闇に包まれていますが、レイル氏自身はザイル氏に見放されていると思っているようです。実際のところこの姉弟は考え方がものすごく離れているため、折り合いをつけるのが難しすぎたのかもしれません。彼らの運命がどこへ向かうのかは今のところわかりません
776 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 15:24:07.93 ID:Qi20GH6y0
―真正リーリア首都 滞在4日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[3/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート、アルツ
滞在者:レイル、ワン
777 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 15:24:52.90 ID:Qi20GH6y0
―朝
 宿泊所

 チュンチュン

クロシュ「……」ムムム

フメイ「どしたの、クロシュ。難しい顔して」

クロシュ「なんか……夢、見たけど……。忘れた……」

ルルナ「そういうことあるよねえ」

リュアン「夢魔のルルナちゃんも夢を忘れたりするの?」

ルルナ「うん。他の人の夢に入った時は全部覚えてられるんだけど、自分の夢となると忘れちゃうことが多くて」

妖精「夢魔法を使う人にとってはけっこうありがちな問題らしいね。他人の夢は自由にできるけど、自分の夢はなかなか上手く制御できないって」

聖女「へえ、意外です。自分の夢の方が自由にできるものだと思ってました」

ルルナ「基本的に、夢魔は他人の夢の方が自由が効くらしいです。自分の夢を完全に制御できるようになって一人前、ていう話を聞いたこともあります。私は半夢魔の半人前なので、一生こんなものかもしれないですけど……」

妖精「ちなみに、自分の夢っていうのは夢魔法とか心魔法を使わなくても訓練次第で制御できるようになるよ。夢魔を返り討ちにできる練度で自分の夢を操れる奴も稀にいるらしい」

ルルナ「え、そんな人いるの……。こわ……」


真正リーリア首都滞在4日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-30 何もない
31-60 王国騎士
61-90 旅の女剣士
91-95 応援到着
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 15:25:27.77 ID:CTYU7xRb0
郊外の畑に行ってみる
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 15:29:27.74 ID:k+ql/holo
リリアにもう突貫しちゃう
お話ししようよ
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 15:32:30.26 ID:EQFsSVyBO
加護とデロデロどっちの方が良いのかあるいは第三の道があるのか思案するスライム
781 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 16:21:29.38 ID:Qi20GH6y0
―郊外 畑

農作業者たち「えっほえっほ」ブンッブンッ
 クワ「」ザクッザクッ


クロシュ「わあ……」

フメイ「お〜耕してる」


畑アルラウネ「そこのお前、腰が入ってない!! クワは全身で振れ!!」

若い農作業者「は、はい!」ビシッ

畑アルラウネ「返事ははいだ!!」

若い農作業者「はい!!」ビシッ


リュアン「こ、これは……」

妖精「世にも珍しい光景だ……」

畑アルラウネ「あら? あなたたちは何? 滞在者?」

妖精「そうだよ。ちょっと見学してて」

畑アルラウネ「ふうん。作業の邪魔をしないなら好きに見てっていいわ」

 *

畑アルラウネ「これより10分の休憩に入る! 各自水分を補給して体を休め、次の作業に備えよ!!」

農作業者たち「はっ!」シュババ


クロシュ「?」

フメイ「はいじゃないの?」

畑アルラウネ「農作業者は元セイントレア兵が多いのよ。返事とかもセイントレア軍のやり方が染み付いてんだってさ」

フメイ「ほえ〜」

妖精「だからここの作業も軍隊みたいなノリなの?」

畑アルラウネ「そう。その方が生産効率が上がるんだって」

クロシュ「そうなんだ」


畑で何をしよう
↓1〜2選択
1.畑アルラウネと話す
2.農作業者と話す
3.余った農作物をもらう(コンマ判定)
0.自由安価(できないことはできない)

上記選択で3を選んだ場合
01-10 原種マンドラ大根
11-30 ロータス根
31-50 ソセジの穂
51-70 ヌマイモ
71-90 リーリアベリー
91-00 幸運のどんぐり
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 16:25:21.18 ID:dmYMaTsvO
1
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 16:28:54.81 ID:VrfCuSJ40
3日目のランダムイベント忘れてない?
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 16:31:41.69 ID:0G6LYKPOO
2
785 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 18:10:34.82 ID:Qi20GH6y0
すみません、忘れてました。この後ランダムイベントに移行します。また、それに併せて4日目のランダムイベント判定もやり直すこととなります
……………………………………………………………………………………

クロシュ「果樹園にも……アルラウネさん、いた」

畑アルラウネ「農業に関しては他の種族よりも適してんじゃない? 人間とかエルフに土壌分析とかはできないでしょ?」

フメイ「ドジョウぶんせき?」

畑アルラウネ「その土地にどんな栄養があって、土の性質がどんなもので、どんな作物が育ちやすいかを調べること。川に住むドジョウとは関係ないわ」

フメイ「そうなんだ」

妖精「緑の国でも農業はアルラウネが牽引してたなあ」

畑アルラウネ「ふふふ、そうでしょう。まあ大地の妖精とか精霊ならアルラウネにも引けを取らない農業適性があると思うけど、農作業って根気のいる仕事だからね。飽き性な妖精や精霊よりやっぱりアルラウネが一番向いてるんじゃない?」

妖精「違いない……」

 *

クロシュ「こんにちは……」トコトコ

農作業者「ん? こんにちは」

妖精「さっき聞いたんだけど、あなたたちは元セイントレア兵なの?」

農作業者「ああ、そうだよ」

クロシュ「そうなんだ」

妖精「セイントレアを離れてこの国に帰化したっていうのも本当?」

農作業者「ああ。本来俺たちは、この国の仲間になる資格なんてないんだけどね。寛大なリリア様が、俺たちに贖罪の機会を与えてくれたんだ」

フメイ「しょくざい……」

農作業者「もちろんどれほど熱心にこの国へ奉仕しても、俺たちの罪が赦されることはないってわかってるよ。失われた命も、壊れた心も、取り返しが付かないんだ」

妖精「………それって、自分で辿り着いた贖罪の意識? それとも……」

農作業者「さあ……どうだろうね。俺たち自身にはもうわからないよ」

クロシュ「……」

農作業者「実のところ、頭では自分のことを大量虐殺者の罪人だと理解しているんだけど、それでも罪の意識に苛まれたりとかは全然ないんだ。ただ毎日この国と平和の為に働いて、償い切れぬ罪を償い続ければ良い……そんな風にすら思える」

リュアン「……」

農作業者「きっと、リリア様の加護のお陰なんだろうと思う。加護のお陰で、俺たちは自分の罪と向き合ったり、他の民から排撃されたりせずに済んでいる」

聖女「……セイントレア王国に帰りたいとは、思わないのですか?」

農作業者「全く思わないわけじゃないけど、それよりはこの国の為に、平和の為に働きたいって思いが凄く強いんだ。あっちには家族もいるんだけどね。今となっては、顔もあまり思い出せない」

リュアン「顔も……」

農作業者「まあ客観的に考えて、俺たちみたいな大量虐殺者が無罪放免されてお国へ帰れるなんてのも間違ってると思うよ」

妖精「他人事みたいに言うね」

農作業者「他人事みたいに思えるんだよ」

 ☆畑アルラウネと話しました
 ☆農作業者と話しました

 ◇
786 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 18:11:59.55 ID:Qi20GH6y0
―真正リーリア市街

 ワイワイ ガヤガヤ

妖精「ん? あれは――」

ゲラート「貴君ら! 今少し頼めるか!?」スタスタ

クロシュ「ほえ?」

ゲラート「旅人を一人、配給両替所や宿泊所へ案内してもらいたい! 我はこれより歩哨へ出向かねばならん故!」

聖女「わかりました。どちらです?」

ゲラート「こっちに来てくれ! では我はもう行く、後は頼んだ!」シュバッ

 スタスタ

茶髪ショートの女剣士「どうも。あなたたちが代わりの案内人?」スタ

聖女「はい。私たちもあなたと同様、旅の者ですが」

茶髪ショートの女剣士→エレノア「そう、よろしく。私はエレノア……まあ、見ての通り根無し草の放浪者だよ」

 ◇

―昼
 宿泊所 ロビー

エレノア「へえ。大陸の南じゃデロデロ化なんて変なことが起きてるんだ」

妖精「うん。私たちはそれを止める為に動いてるんだ。エレノアはどうして旅を?」

エレノア「……人探し、かな。一応」

聖女「人探しですか? もし良ければ、お名前や特徴などをお聞きしても?」

エレノア「いや、いい。どうせもう生きてないしさ」

フメイ「諦めちゃうの?」

エレノア「……」

フメイ「フメイだったら、絶対諦めないけど」

リュアン「フメイちゃん……! 人には人の事情があるんだよ……!」

フメイ「でも……。生きてたら、会えるかもしれないのに」

妖精「まあ……いろいろあるんだよ。無理強いはしちゃだめだよ、フメイ」

フメイ「むー……」


エレノア「……」

クロシュ「……」


↓1コンマ 本日のランダムイベント振り直し
01-05 ???
06-30 何もない
31-60 王国騎士
61-75 何もない
76-95 応援到着
96-00 血スライム

↓1選択
1.探し人のことを聞いてみる
2.エレノアのことを聞いてみる
3.真正リーリアの話をする
4.デロデロの話をする
0.自由安価(できないことはできない)
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 18:13:01.43 ID:mJJyNOSG0
3
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 18:37:45.73 ID:d6tt78ESo
1
789 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 18:44:07.51 ID:Qi20GH6y0
クロシュ「エレノアさん……この国のこと……どうおもう……?」

エレノア「ん? この国のこと……? まあ……変な国だよね」

フメイ「変……まあ、変」

エレノア「でも10年でここまで復興するなんてね。ちょっと気味は悪いけど……これはこれでアリなのかもね」

妖精「難民全員が内輪もめをやめて団結すれば、この速さの復興も納得できる。復興と生活基盤の再設計を考えれば、この国の加護って仕組みはかなり適してたって言っても良いかも」

エレノア「……でも、このノリがこれからもずっと続くんでしょ? なんかそれは……やっぱり、ちょっと気味が悪くないかな」

妖精「それはまあ……」

クロシュ「エレノアさんは、平和、きらい……?」

エレノア「違うよ。むしろ平和は好きだよ。争い事なんてない方が良い。でも……なんかこの国は違くない?って思うんだよ。具体的に、何がどう違うかって聞かれるとちょっと困るけど……」

聖女「まあ、そうですね……。民の心を捻じ曲げてもたらされた平和が、本当の平和と呼べるかどうか――という疑問はあって然るべきと思います」

エレノア「そうそう。なんていうかさ……ここの人たちって、生きてるのかなって思うんだよ。痛みとか苦しみを全然感じてなさそうだけど……それは生きてるって言えるのか、みたいな」

クロシュ「……」

エレノア「……まあ、そんなとこかな。参考になった?」

クロシュ「うん! ありがと」

エレノア「どういたしまして。私もここにしばらく宿泊してると思うから、また何かあればよろしく」

 ☆旅の女剣士エレノアと知り合いました

 *
790 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 21:00:37.56 ID:Qi20GH6y0
―宿泊所 ロビー

メアリー「深い悲しみを感じました……」ヌッ

クロシュ「わっ」

フメイ「メアリー」

メアリー「旅人のエレノアさん……。彼女に必要なのは……人を探し続ける強き意思ではなく……デロデロに身を委ねる為の、正しい知識と理解です……」

リュアン「ええ……」

メアリー「生きているかどうかもわからぬ人を探し続けるより……デロデロになってしまった方が、幸福度は遥かに大きいと言えます……」

妖精「そりゃまあ、幸せではあるかもしれないけどさ……。今のエレノアが望んでいる幸せとは異なるものじゃないの」

メアリー「必ずしも、望む幸せが手に入るとは限りません……」

妖精「それはまあ、そうだけど……」


 ガチャッ カランコロン


茶髪の長身騎士「失礼。滞在者はこの国の宿に泊まるのだと――」スタスタ


メアリー「あっ」

茶髪の長身騎士「えっ」


慌ててクロシュの後ろに隠れるメアリー「っっっ」コソコソ

クロシュ「ほえ……?」


茶髪の長身騎士「……メアリー王女。そのような幼子の後ろに隠れても丸見えです」

メアリー「だ、誰のことでしょうか……。人違いでございましょう……」アタフタ

茶髪の長身騎士「はあ……。陛下と王妃が大変心配しておられます。おいたはそこまでになさってください」

メアリー「……家出娘の心配などする暇があるなら、1分1秒でも多く自らの罪を恥じ入りくださいませ――と愚王へお伝えください」

茶髪の長身騎士「……力付くでも、連れ帰るよう仰せつかっております。ご容赦を」スタスタ

メアリー「わわわ……。導師クロシュ、お助けください……。悪漢が、私を連れ去ろうとしております……」アタフタ

クロシュ「ほえ……!?」

茶髪の長身騎士「……クロシュ、ですって? まさかその幼子が……!?」

フメイ「む……。メアリーは別に連れてっていいけど、クロシュにひどいことするなら、許さない」ザッ

メアリー「そ、そうですそうです……! 導師クロシュにひどいことするなら、デロデロ教総出でセイントレアをデロデロにしてしまいます……!」

茶髪の長身騎士→アルバ「いえ……お会いできて光栄です、クロシュ殿。半年前、あなたのご活躍によりセイントレアが救われたと王妃より賜っております。このアルバ・ローランド、セイントレアの騎士として改めて感謝を申し上げます……!」ビシッ

クロシュ「ほえ……!? え、えと……そうなの……!?」

妖精「そうだよ。あの時私たちは世界めくれを止めたから、必然的にその起点となっていた王都セイントレアも救ったことになってる」

クロシュ「そうなんだ……」

妖精「王妃も、クロシュたちががんばったことをちゃんと伝えてくれたんだね」

アルバ「はい。あれから、セイントレアは大きく変わりつつあります。ロイエ教穏健派の方々が地道に撒いた種族平等思想は王都に浸透しつつありましたが、そこへさらに病気を快復なされた王妃が他種族融和の流れを積極的に作っておられるのです。セイントレアはもう、以前のような人間至上主義の国ではありません」

フメイ「わ、そうなんだ……」

アルバ「情勢が落ち着いた折には、是非またセイントレアへお越しください。王妃もまた会う日を楽しみにしておられます」

クロシュ「うん!」

メアリー「ふふ……めでたし、めでたし……ですね……」コソコソ

アルバ「では、私たちは王都へ帰りましょう。メアリー王女」ズイッ

メアリー「うう……」
791 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 21:01:44.44 ID:Qi20GH6y0

クロシュ(メアリーちゃんが……泣きそうな顔で、わたしのこと、見てる……)

妖精「まあ……私たちもメアリーの処遇には困ってたし、連れ帰ってもらうのが一番じゃないかな……」

聖女「そうですね……。私たちがメアリー王女を連れ回したことについてのお咎めもなさそうですし……」

リュアン「メアリー王女は……ちょっとかわいそうですけど、仕方ないですよね……」

フメイ「うん。メアリー、穀潰しだったし」

クロシュ「……」


どうしよう
↓1〜 先取2〜3票
1.見送る(2票必要。同行者からメアリーが離脱。なおしばらく真正リーリアに滞在するため、真正リーリア編の間はアルバともども会うことが可能)
2.止める(3票必要)

※見送る賛成多数により止めるのに勇気がいるため、止める行為に必要な票数が増加しています
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 21:03:27.68 ID:k+ql/holo
2
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 21:03:57.98 ID:CTYU7xRb0
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 21:19:06.68 ID:d6tt78ESo
このままばいばいはかわいそう
2
795 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 21:43:46.54 ID:Qi20GH6y0
クロシュ「ま、待って……!」

メアリー「!」パァァァァ

アルバ「クロシュ殿……!?」

クロシュ「メアリーちゃん……いっぱい、悩んでて……。セイントレアが……この、リーリアに、やったこと、とか……。すごく、ごめんなさいって、おもってて……。えと……まだ、まだ……やること……やるべき、こと……あって……」モニョモニョ…

アルバ「……!」

リュアン「クロシュちゃん……」

クロシュ「も、もう少し……もう少しだけ……。メアリーちゃんの、こと……えっと……。待って……あげて、ほしい……」モニョモニョ…

聖女「クロシュさん……!」

フメイ「……まあ……メアリー、穀潰しだけど……悪いやつじゃないし……」

妖精「……そうだね。見つけ次第最優先で捕まえて帰るよう言われてるとかじゃないなら、もう少し待ってあげられる……? メアリーも、クロシュも……まだ、いろいろ考え中でさ……。ちょっと、時間かかるかもしれないんだけど……」

アルバ「……わかりました。ただし条件があります」

クロシュ「ほえ……?」

アルバ「メアリー王女を連れ帰るまでの間、私の同行を許可して頂きたい」

クロシュ「ん!」

アルバ「感謝します!」ビシッ

メアリー「えっ、ええっ……!? い、いらないのですが……。帰ってください……」

アルバ「このアルバ、しばしの間メアリー王女のお目付け役を務めさせて頂きます。よろしくお願い致します」ビシッ

メアリー「ええぇ……」ゲンナリ…

 ☆メアリーの離脱を止めました
 ☆王国騎士アルバ・ローランドがメアリーお目付け役として付いてくることになりました

 ◇
796 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 22:04:13.48 ID:Qi20GH6y0
―宿泊所 客室

メアリー「……」ドンヨリ


フメイ「メアリー、落ち込んでる」

妖精「まあ、お目付け役がいると今までみたいに好き勝手デロデロ思想を吹聴できなくなりそうだしね……。自業自得と思うけど……」


クロシュ「メアリーちゃん」

メアリー「……導師クロシュ……。私を、助けてくれて……本当に、ありがとうございました……。いらないのが付いて来てしまいましたが……それでも、やはり導師クロシュは……私の、救世主です……」

クロシュ「そうなんだ」

メアリー「はい……。導師クロシュ……これからも、一緒に、デロデロを目指してがんばりましょうね……」


リュアン「全然好き勝手吹聴してますね……」

妖精「まあ……うん……」

 *

クロシュ(……デロデロ……加護……)

クロシュ(どっちも……みんなを救うための、方法……)

クロシュ(加護は……みんなの心から……悪いものを、なくして……。みんなを、救う……)

クロシュ(デロデロは……みんなを、一つに溶かして……。みんなを、救う……)

クロシュ(……似てるけれど……ちょっと、ちがう……)

クロシュ(加護は……溶けないから……。みんなは、みんなのまま、生き続ける……)

クロシュ(デロデロは……溶けるから……。みんなは、大きなデロデロの中で、一つになる……)

クロシュ(どっちが……良いのかな……?)

クロシュ(……たぶん……加護がいやで、デロデロがいい人も、いる……)

クロシュ(………逆に……デロデロがいやで、加護がいい人も、いる……)

クロシュ(…………どっちも、いやな人も……いる……)

クロシュ(うーん……)

クロシュ(むずかしい……)

クロシュ(みんなが……いやじゃない、方法は……ないのかな……?)

クロシュ(………)


↓1コンマ
01-05 世界めくれ!
06-50 えらべる救い!
51-95 そんなものは、ない
96-00 ???
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 22:12:45.27 ID:hCLt21BiO
はい
798 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 23:54:23.25 ID:Qi20GH6y0
クロシュ(!)ピコン!

クロシュ(自由に、えらべるようにすれば……解決!)

クロシュ(みんなに、話してみよ……!)ウキウキ

 *

妖精「ダメだと思う」

クロシュ「んぇ……!?」

妖精「そもそも、救いを求めてない奴はどうする? デロデロも加護も世界めくれも、全部ゴメンだって奴は大勢いるでしょ」

クロシュ「あ、そうかも……」

フメイ「じゃあ、一人一人にどう終わりたいか聞いて回るとか?」

妖精「終わりたくないって答えるやつがほとんどじゃないかな……」

大魔女ホーク「あら、面白い話をしてるわね。私も混ぜなさい」ヒョコヒョコ

フメイ「あ、ニワトリホーク」

大魔女ホーク「不死鳥よ! で、終わり方の話よね? つまり、エンディング……トゥルーエンドの話ね?」

妖精「トゥルーエンドなんて一言も言ってないけど……」

大魔女ホーク「昔、一人一人に望む結末を用意すべきなんてトンチンカンなことを言う男がいたわ」

フメイ「だめなの?」

大魔女ホーク「考えてみなさい。例えば――平和でしあわせな結末を望むクロシュと、全ての生命を実験台にして究極完全体ゴッドカリスとなる結末を望むカリス・ノーランドがいたとして、この二つの結末は両立可能かしら?」

フメイ「カリスは絶対だめ」

大魔女ホーク「そういうこと。人の望みは干渉し合うの。全ての者に望む結末を与えるなんて、不可能だしすべきではないのよ」

フメイ「ん。完全にわかった」

妖精「あなたたちの交友関係って、なんでそんな変なやつばっかりなの?」

大魔女ホーク「私以外は確かに変な奴ばっかりね。なんでかしら」

フメイ「性悪魔女もだいぶ変だと思う」

大魔女ホーク「あなたも相変わらず失礼な子ね……」

クロシュ「じゃあ……夢の中なら……いい……?」

大魔女ホーク「リリーツィアがやろうとしたことね。夢の中で当人らの望みを叶えるってやつ。現実でやるよりはまだ可能性があるけれど、それも結局は夢の中。心の救いしか見えてないからボツ。現実で腐り落ちていく肉体の苦痛に気付けない、まやかしの救いよ」

クロシュ「そうなんだ……。じゃあ、やっぱり、デロデロ……?」

大魔女ホーク「……まああなたもスライムだし、デロデロが良いと思うのは仕方のないことかもしれないわね。でもデロデロはスライム以外にとっては死に等しいわ。到底受け入れられないでしょう」

クロシュ「んゅ……」

フメイ「む……。じゃあ、性悪魔女はどんな終わりが良いと思ってるの」

大魔女ホーク「大魔女帝国に住んで、偉大なる大魔女を崇拝して、大魔女の愛に包まれている内にその生の幕を降ろす――それ以上に良い結末などないわ」

クロシュ「???」

フメイ「何言ってるの?」

妖精「ちょっと自己陶酔が過ぎるんじゃないかなあ……」

大魔女ホーク「……」

 ☆加護やデロデロなどについて考えましたが、良いアイデアは思い付きませんでした

 ◇
799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 23:55:57.85 ID:Qi20GH6y0
―真正リーリア市街 総統庁前

クロシュ「」トコトコ

妖精「あえて正面から堂々とお邪魔する作戦……。まあ、この際こういう方法が一番かもね……」

聖女「ですね。別に悪いことをしようとしてるわけではないですし、リリアさんともお知り合いですし」

リュアン「でも、通してくれるでしょうか……?」

フメイ「だめだったら帰る?」

妖精「まあ、帰るしかないかな?」


 総統庁正面玄関「」ギィ――


リリア「……えっ!? クロシュちゃん……!?」

クロシュ「わ……! リリアちゃん!」

妖精「いきなりばったり……!」

聖女「こ、こんにちは! 私たち、リリアさんともう一度お話したくてですね……!」

リリア「そ、そうなんだ……。えっと、今日のこれからの予定は……」

クリュナー「リリア様。本日の予定は以後私が代行しておきます」ヌッ

リリア「あ、クリュナー……!」

クリュナー「来賓の皆様とゆっくりお話しくださいませ」

リリア「……わかった。それじゃあ、そうさせてもらうね」

 ◇
800 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/31(日) 23:56:24.62 ID:Qi20GH6y0
―総統庁公邸

 カランカラン

リリア「ただいまー……あ、ノーラはしばらく出かけるって言ってたっけ」

クロシュ「ノーラ?」

リリア「うん。いろいろあって、うちに住んでる子。家事も掃除もできて、化学とか工学にも精通しててすごいんだよ」

フメイ「へ〜。すごそう」

リリア「今は出かけてるんだけど、帰ってきたらみんなに紹介してあげるね。それで……えっと、あ、こういう時はお茶を出すんだっけ……」ヨタヨタ

リュアン「わわ、大丈夫ですお構いなく!」

聖女「私たちこそ突然押しかけてしまった身ですから、飲み物をお出ししますね」

 水筒「」ポン!

 トクトクトク…

 ひんやり麦茶「」ポン!

リリア「わあ……! い、いいの……?」

聖女「はい!」

リリア「ありがとう……。最近ちょっと暑くなってきたから……冷たい麦茶、すごく嬉しい……」


何のお話をする?
↓1〜2選択
1.真正リーリアについて
2.デロデロについて
3.リリアについて
0.自由安価(できないことはできない)
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/31(日) 23:58:33.46 ID:KwzUA3dAo
3
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/01(月) 00:08:09.64 ID:duftbUF00
1
803 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/01(月) 00:19:37.15 ID:d5gyt2300
 ―幕間―

―???

 壊れた機械「」
 割れた巨大試験管「」

 コツ コツ …

ノーランド「……本当、胸糞の悪い場所……。早く目的のものを見つけて、脱出しないと……」

ノーランド「ここにいたら……気が狂う……」

 キョロキョロ ガサゴソ

ノーランド「……これじゃない。これでもない……。早く……早く見つけないと……」ガサゴソ

 ヒュンッ!!

ノーランド「!!」サッ!!

  ガギョンッ!!
 機械に突き刺さる血色の棘「」ジジジ

ノーランド(何、何……!? 創造主の遺した防衛機構……!? でもこの施設は完全に停止してるはず!! 一体何が襲って――)


「……お前……誰?」ヒタ ヒタ


ノーランド「えっ……!?」


赤い髪の幼女「……お前……あたしたちと違うな。匂い、魔力組成、因子……何もかも、違う」


ノーランド「あなたは――傑作の一つ、ブラッド――」

ブラッド「へえ、記憶まで与えられてるんだ。特別製?」

ノーランド「……」

ブラッド「……お前自身に恨みはないけど、生かしておくと最悪なことになりそうだ。だから――ここで死ね」シャキン―

ノーランド「――ッ!!」バッ

 ◆
804 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/01(月) 00:20:52.62 ID:d5gyt2300
というわけで本日はここまで。次回はリリアちゃんとリリアちゃんや真正リーリアについてのお話をする編からです

畑を見学したり、旅の女剣士エレノアさんと出会ったり、王国騎士アルバさんと出会ったり、メアリーちゃんの連れ帰りを阻止したり、アルバさんが付いてくることになったり、デロデロや加護やその他の救済についていろいろ考えてみたり、リリアちゃんのおうちにご招待されたりしました
そしてあかちゃんスライムたちが麦茶を飲んでのんびりしている頃、別の場所では火花が散っていた――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/01(月) 19:30:29.97 ID:I/sHvWRWo
おつ
各々で求める物が違うから、それぞれで集団を作って暮らすのだな
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/06(土) 12:29:17.31 ID:gkVRjtMgO
こっちのノーランドもハッピーエンドが遠そう
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/06(土) 15:22:08.46 ID:oZSKbCelo
最初はクールだったメアリーが最近ただのか弱い生き物になっている
808 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:20:45.84 ID:rsNl4UWo0
近い考えを持つ者同士で集まって暮らすというのも一つの解決策かもしれません。しかしながら、命が個である以上完全に全く同一の考えを持つ者は存在し得ず、僅かな差異や考え方の違いによって発生する紛争を完全に防ぐことは不可能です。となればやはり個を溶かし全を一とするデロデロこそ最善にして最良の結末である――とメアリーちゃんは考えているようです

ノーランド氏はいろいろ模索しているようですが、前途多難かもしれません。彼女の運命がどのようなものとなるかは未知数ですが、今のところ未来が明るいとは言いにくい状況かもしれません。生まれながらにして不幸や絶望を背負う者は少なくありませんが、実のところノーランド氏もその類の者と言えるかもしれません。今後の動向を注視していくのが良いでしょう

メアリーさんは登場時こそがんばって真面目に振る舞っていましたが、最近は素のデロデロな面が多く出てきています(クロシュにデロデロにされかけたことの影響が大きいかもしれません)。そして現在は魔法を封じられているため、王国騎士を物理的に追い出すこともできず弱っているのかもしれません。しかしながらデロデロへの意思は微塵も衰えていないようです
809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:21:48.47 ID:rsNl4UWo0
クロシュ「リリアちゃんは……ここの、一番えらい人なの?」

リリア「うん、便宜上そういうことになってる。……ほんとは、誰が偉いとか偉くないとか、そういうのは無しにしたいんだけどね……。こうしておかないと、いろいろ困ることもあるから」

妖精「まあ、国家っていう体を取る以上統治者とか国家元首って立場の人がいないと困るよね、実際」

フメイ「どうやって一番えらくなったの?」

リリア「いつの間にかこうなってた……」

フメイ「え、そうなの?」

リリア「……ごめん、嘘かも。ええとね……私の加護のこと、もう知ってるよね? それを使って、リーリアを良くしていこうって頑張ってたら……自然とこうなったの」

フメイ「そうなんだ……」

聖女「加護とは、何なのですか……?」

リリア「加護は加護だよ。生まれ変わった私に備わった、不思議な力。これを使えばどんな争いも暴力も、簡単に終わらせられるの」

妖精「生まれ変わった?」

リリア「あれ、言ってなかったっけ? 私ね……一度死にかけて、生まれ変わったの。それまでは何の力も持ってない普通の子供だったんだよ」

クロシュ「そうなの?」

リリア「うん……。きっと……リリが、私を長らえさせてくれたお陰……。だから私はやらなきゃならないの。リリみたいな被害者を、二度と出さない為に……」

 *

リリア「それで……みんな、真正リーリアを見て回ってくれた?」

クロシュ「うん」

リリア「ふふ……良いところでしょ? 争いも、悪口も、差別もなくって。みんな、明日をもっと平和にするために、がんばってるの」

聖女「……そうですね」

リリア「聖女さんも見てくれた? みんなが自由なままだったら、こんな平和は作れない。本当の痛みを思い出したら、立ち直れない。優しい聖女さんなら……わかるよね?」

聖女「……はい。その通りだと思います。この国には……加護による秩序が、必要です」

リリア「……ありがとう。わかってくれて……嬉しい」

聖女「……」


妖精(聖女……いいの? 肯定しちゃって)

聖女(実際、この国には加護が必要です。今加護をなくせば、混乱と暴動は避けられません。元セイントレア兵の方々などは真っ先に惨たらしい最期を迎え……牧場のエルフさんのような戦争被害者は、心を壊して廃人となってしまいます)

妖精(まあ……実際たぶんその通りだ。現状を維持するには、加護を保ち続けるしかない)

聖女(はい)
810 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:23:15.36 ID:rsNl4UWo0
リリア「クロシュちゃんはこの国のこと、どう思った?」

クロシュ「ほえ……? えと……平和で、のんびり……?」

リリア「わあ……! そう、そうなの。平和でのんびり。そういうのを目指してるの」

クロシュ「でも………ちょっと、かなしい……」

リリア「……そっか。クロシュちゃんには、そう感じられるんだ……」

クロシュ「うん……。かなしいこと、見えなくして……。平和に、なってる……」

リリア「……」

クロシュ「……わたし……かなしいこと、ちゃんと、向き合いたい……」

リリア「……」

クロシュ「でも……向き合えない、きもちも……わかる、とおもう……」

リリア「……そう、なんだ……」

クロシュ「うん……。だから、わたし……なにも、言えない……」

リリア「……ありがとう。クロシュちゃんは……やっぱり優しいんだね」

クロシュ「そうなの?」

リリア「うん。クロシュヴィアちゃんが、すごくクロシュちゃんのこと褒めてたから。その通りだなあって」

クロシュ「!」

妖精「クロシュヴィアを知っているの!?」

リリア「少し前にこの国に来たよ。それでクロシュちゃんのこととか、いろいろ教えてもらったの」

妖精「クロシュヴィアはこの国で何を?」

リリア「この国とその周りだけデロデロにできないから、それを調べに来たんだって。それで私たちの加護のことを話したら、なんだか納得してくれたみたい」

クロシュ「そうなんだ」

リリア「うん」

妖精「今どこにいるかはわかる?」

リリア「今どこにいるかはわからないなあ。たぶんもうこの国にはいないと思うけど……」

クロシュ「えと……星脈にもぐったら……ここ、おおきなデロデロ、見えた……。それ、なにか、わかる……?」

リリア「大きなデロデロ……? えっと、わかんない……。というかクロシュちゃん、星脈潜れるの……!?」

クロシュ「うん」

リリア「すごい……! それってクロシュちゃん固有の能力なの!? それともスライムが持ってる基礎的な能力……!?」

クロシュ「えと……スライムなら、みんな、けっこうもぐれるみたい……。レッサースライムの子たちも、できる……」

妖精「デロデロ化で真っ先にスライムたちが溶けちゃったのは、元々溶けやすいっていうのもあるけど、星脈との親和性が高いっていう体質も関係してるんだろうね。だから星脈を乗っ取ったクロシュヴィアの影響を直に受けちゃったんだ」

リリア「へえ〜、すごいなあ……。ノーラに後で教えて……いやスライム研究に夢中になって他がおろそかになりそうだからやめておこう……」

 ☆リリアとお話しました

 ◇
811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:27:38.13 ID:rsNl4UWo0
―???

ノーランド「はぁ、はぁ……」ボロボロ

ブラッド「弱い……。まあ手駒のないカリスなんてこんなもんか」スタスタ

ノーランド「……あなた、どうして加護が効いてないの? この真正リーリアで」

ブラッド「お前だって効いてないじゃん」

ノーランド「……真正リーリアに、仇をなす気はある?」

ブラッド「は? なんで? くそ人間の国ならともかく、頭のおかしい洗脳国なんかに関わる気ないけど」

ノーランド「……」フゥ

ブラッド「なに安心した顔してんの。お前これからあたしに殺されるんだぞ」

ノーランド「……あなたのこと、殺さないで済むって思っただけ」

ブラッド「はあ? 生殺与奪の権を握ってるのはあたしなんだけど」

ノーランド「……じゃあ、さようなら」

 キュイィーン―

ブラッド「!」


 ドッギャァァァァァン!!!
 モクモクモク…


 血泡の障壁「」ボワン…

水ブラッド「……殺さないで済むとか言いながら自爆する? 普通……」

 弾ける血泡「」バシャン

ブラッド「……でもあれは分体の一つだったってことか……。くそ、けっこうまずい……」

ブラッド「この国の他の施設も先に潰しておかないと……」

 ◇
812 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:29:12.17 ID:rsNl4UWo0
―真正リーリア首都 滞在5日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[3/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ
滞在者:レイル、ワン、エレノア
813 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/06(土) 22:30:08.08 ID:rsNl4UWo0
―朝
 宿泊所

アルバ「おはようございます、メアリー王女殿下、皆様」ペコリ

メアリー「……」ゲンナリ


クロシュ「わあ……」

ルルナ「うわあ……。メアリーさん、ものすごく嫌そう……」

聖女「メアリーさんは生粋のセイントレア嫌いでしたからね……」

フメイ「セイントレアの騎士もだめってこと?」

聖女「そういうことだと思います」

リュアン「でも、最近メアリーさんとも打ち解けて来たというか……自然体になってきたような気がします」

妖精「あ、確かにそれは思う。前は王女として毅然とした振る舞いを心がけてた感じだったけど、最近はクロシュに懐いてべったりの女児って感じ」

大魔女ホーク「なんだか随分面白いことになっているのね。セイントレア王家は少し気の毒だけど……」


 ☆努力目標が追加されました
 ・大きなデロデロの正体を探る
 ・真正リーリアについての見聞を広める(概ね達成!)

 ※真正リーリア編ではメイン目標がありません
  そして努力目標の達成状況によって運命が大きく変わるかもしれません
  悔いのない行動を心がけていくのが良いでしょう


真正リーリア首都滞在5日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-05 ???
06-35 何もなし
36-65 亡国王
66-95 応援到着
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/06(土) 22:30:50.17 ID:a3sdK0JM0
市場を散策
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/06(土) 22:31:28.27 ID:aahRfLUMo
げんなりメアリーを可愛がりながら大きなデロデロ探しにむかう
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/06(土) 22:31:41.58 ID:+Sfcu+5i0
以前調べられなかった博物館の白金ステライト原石とワンが熱心に調べていたザリガニ彫刻を調べてみる
817 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 00:47:35.45 ID:wlEmcHQP0
―市場

 ワイワイ ガヤガヤ

リュアン「そういえば、この国では配給券っていう独自の通貨を使うんですよね」

フメイ「どうして普通のお金じゃないの?」

妖精「外貨の流入を防いで、国内産業の保護や需給の調整をするのに都合が良いからじゃないかな。外貨が使えるようになるとこの国の平等性が壊れちゃうし。加護による思想統制があるとはいえ、格差の拡大は一般的に平和を脅かすものだから」

フメイ「へえ〜……。よくわかんないけどわかった」

聖女「……あっ、期限が書いてあります……大体3ヶ月ですね。毎月支給されるらしいので、3ヶ月節約すれば贅沢品が買えたりするのかも」

リュアン「でもじゃあ、期限を過ぎるとただの紙切れに……?」


ゲラート「いいや。期限切れ配給券は、両替所や配給所で別の通貨『ユキイチゴポイント』に変換できるのだ。決して無駄にはならん」ヌッ


クロシュ「わ!」

リュアン「ゲラートさん!」

妖精「ユキイチゴポイントって?」

ゲラート「生活必需品でない記念品や嗜好品などの購入に使える、この国の独自通貨だ。貴殿らも3ヶ月以上の長期滞在をするつもりなら覚えておくと良い」

聖女「わあ! そこまで長期滞在する予定ではないですけど、それは良いですね」

ゲラート「ちなみに実は期限が切れていない配給券もユキイチゴポイントに変換できる。わざわざそんなことをする者もあまりいないのであるが」

妖精「欲しいものがポイント品だったら交換すれば良いってことだね。覚えておくよ」

ゲラート「うむ」


↓1コンマ 掘り出し物探し
01-40 何もなし
41-70 運命賽の欠片
71-90 明石流剣術指南書
91-00 ヘルザリガニの書

↓2選択 市場で買うもの
1.買い物おわり
0.自由安価(買うもの、または買い物以外の行動)
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 00:50:23.82 ID:QlPY/of/o
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 00:53:11.24 ID:u4XiU6u20
0 指南書手に入れたし何か良さそうな剣を買う
820 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 00:53:39.76 ID:wlEmcHQP0
剣術指南書が見つかったところで本日はここまで。このレスは安価に含まれません。
なお体調がやや悪いので明日は未定です。よろしくお願いします
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 01:08:40.29 ID:FF3KJOTho
おつ
お大事に

光の暗躍してるブラッドさん頼りになるなぁ
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 01:33:07.98 ID:KrSxDvJHo
おつ
こんな所に明石家の指南書が…もしや空間断絶の絶剣に辿り着くか
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 10:14:04.10 ID:QlPY/of/o
メイン目標がないのは珍しい
好き勝手やっていいということか
824 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 19:36:52.25 ID:wlEmcHQP0
ありがとうございます。ひとまず体調はまあまあなので、ぼちぼち進めていきたいと思います
ブラッドさんは正義とか善を志しているわけでは全然ないのですが、故カリス氏の思惑を阻止することは結果的に善へ繋がる可能性があるという見方もできるかもしれません。なお当人にそのような自覚は全くなく、その目的はただカリスの邪魔をしたいというだけの単純なものと思われます。もしお話をする機会があれば、協力できるかもしれません

明石流はオノゴロの剣術流派ですが、なぜかオノゴロから遠く離れた地でその指南書などが発見されることがあります。昔世界を回って武者修行をしていた明石流剣客の忘れ物であったり、それを書き写した写本であったりするようです。しかし読解が難しく実践はもっと難しいため、これを読んで会得できる剣士はほとんどいないと考えられています

>>812に書き忘れていましたが、「カリス?の正体を探る」という努力目標もあります。努力目標は達成しなくともお話が進みますが、努力目標の達成状況によっていろいろな運命が大きく変わる可能性があるため、気になる人は優先的に取り組むのが良いでしょう。そしてもちろん自由に動いて予測不能の運命を導くこともできます。より良い運命を目指すのが良いでしょう
825 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 19:38:56.59 ID:wlEmcHQP0
―市場

 ワイワイ ガヤガヤ

古本市妖精「古本だよ〜」

フメイ「古本だって」

リュアン「わ、古本市……!」

聖女「古本……どんな本があるのでしょう」

 絵本「」
 歴史書「」
 哲学書「」
 文学「」
 参考書「」
 図鑑「」

妖精「いろんな種類の本が雑多に置いてあるね。お値段は――」

 値札『ユキイチゴコイン5枚』

リュアン「安いです! でもユキイチゴポイントですね……」

古本市妖精「配給券でもいいよ〜。あとでこっちで交換しとくから〜」

妖精「ええ、それ大丈夫なの?」

古本市妖精「どっちみち配給券は支給された本人しか使っちゃだめになってるから大丈夫〜。私たちは総統庁の認可を得てここで商売してるし、支払いに使われた配給券をポイントに変換して納入するっていうのも職務のうちなんだよ〜ん」

聖女「ちゃんとしてます!」

妖精「なら大丈夫か。古本って嗜好品扱いなんだね」

古本市妖精「そのへんは曖昧なんだけど、生存とか生活に直接関わらないものはポイント品になりがちだねえ。食べ物でもおやつなんかはポイント品だよ〜」

クロシュ「おやつ……!」モニョニョ

妖精「まあ……余ったら買おうね」

 *

クロシュ「……!」ピコン!

 明石流剣術指南書「」ポン!

妖精「これは……剣術指南書? 明石流ってどこかで聞いたような」

古本市妖精「それは何十年か前に風来坊のおじさんが忘れてった本だよ〜。いや、私がそっくりそのまま書き写したやつだったかな……? まあどっちでもいっか」

 明石流剣術指南書「」ペラペラ

リュアン「わ、これすごく達筆です……読めません……」

聖女「なかなか解読が難しそうですね……。使われているのはオノゴロ古語のようですが……」

クロシュ「わたし……読める!」モニョッ

リュアン「ええっ!? クロシュちゃん読めるの!?」

クロシュ「うん。読めるっていうか……わかる……?」

妖精「そういえば同化っていうのは物体に秘められた力とか本質を引き出して自分のものにする能力だから、読めない字の本に書かれてる内容も理解できたりもするってことなのかな……?」

クロシュ「うん……たぶん、そう……?」

フメイ「クロシュ、集落にいたときオノゴロの兵法書とか読んでた。おもしろいって」

クロシュ「ん! 禁物油断、とか、風林火山、とか、すごい言葉、いっぱいあった……!」

妖精「……言っちゃ悪いけど、あんまり身に付いてなさそう……」

古本市妖精「でも読めるならお買い得だよ〜。明石流剣術って言えばその筋じゃけっこう有名みたいだし、損はしないんじゃない?」

クロシュ「じゃあ……買って、いい……?」

妖精「うん。クロシュの配給券はクロシュが自由に使って良いよ」

クロシュ「ん!」

 ☆明石流剣術指南書を買いました
  今後数日間、クロシュの剣術経験値が上昇します
  また、自由行動で指定すると会得判定に挑戦できます
826 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 19:39:25.31 ID:wlEmcHQP0

リュアン「そういえばクロシュちゃん、剣はまだ取り戻してないんだよね……?」

クロシュ「うん……」

妖精「むげん斬り、いつも盾とかで無理矢理代用してるよね」

クロシュ「今は……これ、作れる……!」モニョモニョ

 黒い刃「」ポン!

妖精「あ、そうだった。ブラッドみたいに自分の体を武器にできるようになったんだよね」

クロシュ「うん。でも……ちょっと、お腹、減る……。あと、あんまり、強くないかも……」

妖精「前に使ってたメイドブレード、工業製品だけど精霊の加護がかかってたのもあってかなりの強度だったもんねえ」

クロシュ「うん……」

妖精「まああれに比べれば脆いかもしれないけど、一般的な刀剣と比較すればその黒い刃も十分な水準だと思う。でもクロシュ自身のお腹が減るっていうのは問題か……」

フメイ「ここで探してみる?」

聖女「この平和の国で武器が売っているでしょうか……?」

妖精「ちょっと望みは薄そうだけど、探すだけ探してみようか」


↓1コンマ
01-65 なかった
66-95 オノゴロ刀
96-00 黒錆
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 19:40:38.65 ID:D48MoDzHO
はい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 19:43:40.37 ID:FF3KJOTho
妖怪イチタリナイ
829 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 21:12:20.33 ID:wlEmcHQP0
古本市妖精「カタナ? 美術品とかならあっちの方で売ってると思うけど、すごく高いよ?」

 *

ゲラート「武具か? 我ら自警団に入れば多少の融通は効くが、入団には厳しい条件と試験を通り抜けねばならぬぞ」

 *

リリア「戦争の為の道具は売ってないよ? 一般の人たちには必要ないもの」

 *

妖精「……というわけで、ここで武器を手に入れるのは現実的じゃないみたい」

クロシュ「ん」

 ◇

―博物館

 ザリガニの彫像「」
 大きな白金ステライト原石「」

妖精「というわけで、もう少しいろいろ調べる為にここへ再訪したわけだけど」

聖女「ワンさんが匂いをかいでいたザリガニの像と、あの大きな白金ステライト原石が気になりますね」

リュアン「……そういえば、ここの国の人って、みんな白金のペンダントを身につけてますよね」

聖女「リリア様からの贈り物……と聞きました」

妖精「洗脳を媒介する物質じゃないかとも思ったけど、洗脳するのにあのペンダントが必要ってわけでもなさそうなんだよね。一体何なんだろう……」

リュアン「……もしかして、本当にただの贈り物だったり……?」


 ザリガニの彫像「」

フメイ「おお〜」

クロシュ「すごい……! ハサミ、おおきい……!」

聖女「ザリガニの匂いは……流石にしないですね」スンスン

妖精「まあそりゃ、この像自体はザリガニで造られてるわけじゃないしね」

リュアン「でも、今まさに大きくハサミを振り上げそうな気迫を感じます……!」


↓1コンマ ザリガニ見学
01-60 良い経験になった
61-90 近接・防御経験+1
91-00 ザリガニパワー

↓2コンマ 大きい白金ステライト原石
01-40 おおきいとおもった
41-70 少し気になる
71-90 けっこう気になる
91-00 気付く
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 21:13:31.07 ID:QlPY/of/o
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 21:15:15.18 ID:d55GMlfkO
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 21:15:15.55 ID:+GVhX4jKO
気づいてしまった
833 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 22:34:55.75 ID:wlEmcHQP0
 ザリガニの彫像「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ キャッキャ
炎スライムフメイ「〜〜!」モニョニョニョ キャッキャ
聖女「〜〜♪」キャッキャ

リュアン「……あの、どうしてクロシュちゃんたちはスライムの姿に……?」

妖精「さあ……。なんだか楽しいみたい……」

 *

 大きな白金ステライト原石「」ドン!

スライムクロシュ「〜〜〜!」モニョニョニョ
炎スライムフメイ「〜〜!」モニョニョ

リュアン「それにしても……大きなステライト原石ですね」

妖精「しかも一般的な原石と違って、見てわかるくらいにステライトの含有量が多い。この国はこんな原石がゴロゴロ採れるらしい……」

聖女「戦前は、白金ステライトは旧リーリアを支える主要産業の一つだったそうです」

妖精「セイントレア王国が奪いたかったものの一つだろうね」

リュアン「メアリーさんが聞いたらまた気に病みそうです……」

 ☆博物館見学をして、良い経験を得ました

 ◆
834 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 22:35:54.05 ID:wlEmcHQP0
―宿泊所

アルバ「おかえりなさいませ、皆さん。紅茶を温めておきました」スクッ

 ティーポット「」トクトクトク
 紅茶「」ポン! ホカホカ

フメイ「お砂糖は?」

アルバ「もちろん用意してあります。どうぞ」スッ

 角砂糖「」ポン!
 粉末クリーム「」ポン!

フメイ「お〜。アルバ、できる騎士」グビグビ

アルバ「お褒めに預かり光栄です。さ、クロシュ殿も」

クロシュ「ん! ありがと」グビグビ


メアリー「………」イライライライラ

リュアン「メアリーさん……」

聖女「お、落ち着きましょう……。ここは、紅茶でも飲んで……」

メアリー「あの愚臣が淹れた泥水を、私に飲めと……?」

聖女「そ、そのようなことは……」アタフタ

妖精「メアリー落ち着いてって……。誰が淹れたにしても紅茶は紅茶でしょ。茶葉も命だったってこと、忘れないで」

メアリー「はっ……。わ、私は紅茶に対しなんという無礼な物言いを……。やはり下劣なるセイントレアの私が、デロデロになる資格など……」グニャァ


リュアン「かなり重症みたいですね……」

妖精「大嫌いなセイントレアの騎士が入り込んだだけでなく、その家臣技能でクロシュたちの心を奪おうとしている……ように見えるのかも……」

クロシュ「えと……どうすれば、いい……?」

妖精「とりあえず、午後の探索はメアリーも一緒に来るか聞いてみようか……」


クロシュ「メアリーさん……一緒に、デロデロ、探す……?」

メアリー「導師クロシュ……。この蒙昧なる私に、導師クロシュと共に歩む資格など……」

妖精「面倒くさいな!」


↓1コンマ
01-30 手がかり+1(1/5)
31-60 手がかり+2(2/5)
61-90 手がかり+3(3/5)
91-00 発見
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/07(日) 22:40:40.85 ID:9MxGLm12O
発見
836 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 23:26:26.41 ID:wlEmcHQP0
メアリー「導師クロシュ……。もしデロデロがあるというのならば、闇雲に探し回っても見つけるのは至難と思われます……」

クロシュ「うん」

メアリー「つまり……星脈に潜り、そこを通ってデロデロと接触を図るのが早いのではないか、と進言致します」

クロシュ「わあ……!」

妖精「星脈を通して既に見つけてはいるわけだから、それが一番手っ取り早そうだよね」

リュアン「その方法で正体を掴めそう?」

クロシュ「……わかんない。でも、やれる、とおもう……!」

フメイ「クロシュならできる!」

聖女「上手くいきそうな気がします!」

メアリー「……しかし導師クロシュ……十分お気をつけて……。もしクロシュヴィアと無関係なデロデロであれば、危険がないともいい切れません……」

クロシュ「ん!」

妖精「まあ……クロシュヴィア関係ならクロシュには甘々だろうからね……」

クロシュ「もぐってみる」

 *

―???

 空に浮かぶ白い光「」フヨフヨ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


 近くに感じられる大きなデロデロ「」デロデロ


クロシュ「!」ポン!


クロシュ(ここからなら、よく見える)

クロシュ(近づいてみよ)


 モニョモニョ…


クロシュ「……?」モニョニョ


 すぐ近くに感じられる大きなデロデロ「」デロデロ


クロシュ(近いのに、近づけない)

クロシュ(なんだろ……。道が、ぐるぐる……?)

クロシュ(むむむ……)


 モニョモニョモニョ… モニョニョニョ…

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…


クロシュ(つかれた……)

クロシュ(おなかすいた……)

クロシュ(今日はもう、帰ろ……)

 モニョモニョモニョ…トプン―

 ☆大きなデロデロにかなり近づきました(3/5)

 ◆
837 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/07(日) 23:28:50.51 ID:wlEmcHQP0
 ―幕間―

―夜
 総統庁公邸

 ガチャッ

ノーランド「ただいま帰りました、リリアさま」

リリア「ノーラ! おかえりなさい――ん?」

ノーランド「?」

リリア「……分体でしょ?」

ノーランド「」ギクッ

リリア「も〜……本体はまだお出かけ? 流石に心配するよ……」

ノーランド「ごめんなさい……。でも、リリアさまの理想の世界を実現する為には、どうしても必要なことなんです」

リリア「そんなに大事なことなら、どうして手伝わせてくれないの?」

ノーランド「……え、ええと……」

リリア「……私にも言えないようなことなの?」

ノーランド「……ごめんなさい。でも、上手くいけばリリアさまの理想が一気に近付くんです! こっちでのお仕事は、分体の私が滞りなくやるので……!」

リリア「……賢いノーラがそこまで言うなら、信じるけど……。でも、本体も早く帰ってきてね。本当に心配だよ……」

ノーランド「ご心配をおかけして、本当にごめんなさい……。本体も……きっとすぐ、帰ります……!」

リリア「うん……わかった」

ノーランド「………ところでリリアさま……。もしかして……私以外の者を、ここに入れましたか……?」

リリア「えっ? うん。前に話したよね、旅スライムのクロシュちゃんたち」

ノーランド「……」

リリア「?」

ノーランド「……素性のわからない旅の者などを、国家中枢たるこの公邸に招くべきではありません。リリアさま……ご自身の立場をご理解ください」

リリア「うっ……それはまあ、そうだけど……。でもこの国で私に害意を向けられる人なんていないから大丈夫だよ」

ノーランド「此度の外出中に、加護の効いていないスライムと遭遇致しました」

リリア「えっ!?」

ノーランド「これからは私が常にお側に仕え、身辺の警護を致します。リリアさま……ご理解のほど、よろしくお願い致します」

リリア「う、うん……」


ノーランド(やった……! これを口実に、リリアさまとずっと一緒にいられる! 本体が帰ってきたら本体と交代して――)

ノーランド(……いや、浮かれてる場合じゃなかった。あのブラッドって実験体も何やら創造主の遺産を狙って施設を回ってるみたいだし、あろうことか潰して回っている。あいつに潰される前になんとしても見つけ出さないと……!)

ノーランド(リリアさまの為に……リリアさまの理想の世界を、創り上げる為に……!!)

 ◆
838 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/08(月) 00:00:26.29 ID:SlPRPGOi0
―真正リーリア首都 滞在6日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・カリス?の正体を探る
・大きなデロデロの正体を探る
・真正リーリアについての見聞を広める(概ね達成!)


◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[5/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア
滞在者:レイル、ワン、エレノア
839 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/08(月) 00:05:24.34 ID:SlPRPGOi0
―朝
 宿泊所

 窓「」ガラッ

 バサッバサッ

大魔女ホーク「カリスモドキが外出から帰ったみたいよ」バサッ

スライムクロシュ「!」モニョッ

妖精「えっそうなの?」

フメイ「外出してたの?」

大魔女ホーク「ええ。理由はわからないけれど、数日間街の外へ出ていたみたい」

妖精「街の外へ……? 一体何を企んでいるんだろう」

リュアン「えっと、マッドサイエンティストなんですよね? リーリア湿原は薬品の原料になる植物とかもあるらしいですし、それを採りに行ってたとか……?」

大魔女ホーク「もしそういうであれば、ギリギリ許容範囲だけど……」

聖女「マッドサイエンティストの薬物製造って、許容範囲で良いんですか……?」

妖精「そもそもどうしてカリスモドキが総統庁に実験室を構えていたのかも謎だし、リリアとの関係も不明だ。この前話した感じだと、リリア本人はちゃんと自分の意思でこの国を統治している感じだったけれど……」

大魔女ホーク「早くカリスモドキの立場や目的を明らかにするのよ。取り返しのつかないことになってからでは遅いわ」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る
・大きなデロデロの正体を探る
・真正リーリアについての見聞を広める(概ね達成!)

真正リーリア首都滞在6日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-05 ???
06-25 何もなし
26-55 亡国王
55-95 応援到着
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:06:07.53 ID:IfSx2v92O
ルルナと薬局で情報収集している時にクリュナーと出会い、聞き込みや夢魔談義?をする
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:08:00.19 ID:TkVq9ShQo
絶望気味なレイルと出会いせめてデロデロに慰める
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:10:56.04 ID:v0sZyPCwO
カリスを皆で囲めば怖くない精神でいっそリリア家に押し掛ける
843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/08(月) 00:16:27.47 ID:SlPRPGOi0
本日はここまで。次回は亡国王との遭遇編、薬局で夢魔談義編、デロデロレイルさん編、カリスモドキを囲んでお話したい編です

明石流剣術指南書を手に入れたり、剣が手に入らなかったり、博物館を再調査して良い経験を得たり、メアリーちゃんがゲンナリしたり、デロデロに近づいたりしました
カリスモドキことノーランドの真なる目的とは何なのか。そして星脈に鎮座しデロデロの正体は。
少しづつ真実に近づきつつあるあかちゃんスライムたちは、できる騎士の紅茶に喉を鳴らす――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:18:41.80 ID:v0sZyPCwO

明確に悪いやつがいない優しい国
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 02:39:20.56 ID:q/HGSJVno
おつ
なるほど竜髯爺さんの物だったか…
そしてついに王が帰還するけどどうなるやら
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 22:50:00.16 ID:y2xqnrLt0
乙です
メアリーってこれまでの台詞を見返してもそんなに中身のある事を話してないので、ポンコツ化する以前に元々大した器の持ち主じゃなかったのかも
847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:13:35.18 ID:fue5PK9x0
言われてみると、この真正リーリア編では露骨に邪悪な登場人物がいないように見えます。それは加護の影響もありますが、実のところ登場人物募集の結果によるところが大きかったのかもしれません(オリシン王国編でもそうでした)
なお登場人物募集の際にこういった点を気にする必要はありません。悪いやつかどうかが採用に関わる重要なポイントになることは基本的にないからです

例の明石流剣客は、まだリーリアが栄えていた頃の時代に北部地方を訪れたのかもしれません。旅人は旅先に思わぬ足跡を残していくことがあります。それは後に続く旅人の道標となったり、ならなかったりします
そして亡国の王にしてテロリストの首魁をやっていた人がついに現れます。彼が現在の真正リーリアにどのような感情を抱いているかは、今のところ闇に包まれています。そして彼の穀潰し姉に対する認識がどのようなものかも、闇に包まれていると言えます

メアリー氏は王族として平民よりも上等な教育を受けており、さらに人類には少々難解なデロデロ哲学を修めているため、その言葉の真意を読み解くのは一定の教養や知的水準がないと難しいかもしれません。そしてメアリー王女が最近アホっぽくなっているのは、導師クロシュやリュアンちゃんや聖女など、自分の言葉を馬鹿にせず理解してくれる人に囲まれて舞い上がっているからだと思われます
(だからこそ、自分を頭ごなしに否定してきたセイントレア王の部下たる騎士の登場にゲンナリしているのかもしれません)
848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:14:05.44 ID:fue5PK9x0
―真正リーリア首都 市場

 ワイワイ ガヤガヤ

レイル「……」トボトボ


クロシュ「!」

妖精「あれは……自称元国王姉のレイルだ」

リュアン「やけに気落ちした様子ですね……。何か嫌なことでもあったのでしょうか……」

クロシュ「……」

クロシュ(レイルさんが、落ち込むようなこと……あったような……。なんだったっけ……)


リュアン「……話しかけてみます?」

妖精「自称とはいえ、ザイルの姉だよ。リュアン大丈夫?」

リュアン「その辺り、詳しく聞いてみたい気もします。デロデロ信徒でもあるというのも気になります」

妖精「まあそれもそうか」

 *

リュアン「レイルさん、こんにちは」ヒョコ
妖精「こんにちは」
クロシュ「こんにちは……」

レイル「ひょえっ!? こ、こんちは……君たちは、ええと……導師クロシュと……その信者たち、だっけ……?」

リュアン「違います……。クロシュちゃんとその仲間たち、です」

レイル「仲間、ね……。はいはい……え、私に何か用……?」

妖精「なんかやけに暗い感じだったけど、なんか嫌なことでもあったの?」

レイル「別に……。私、いつもこんな感じだし〜……」

リュアン「一人でお買い物してたんですか?」

レイル「………まあ……。たまには買い物くらい、自力でがんばってみようかと……」

リュアン「た、たまには……」

妖精「メアリーが言ってたけど、本当に穀潰しなんだ……」

レイル「」グサッ

クロシュ「……レイルさん……いつもは、お買い物、自分で、しないの……?」

レイル「……はは……そうなの……。買い物一つ、自力でできない穀潰しがわたしなのよ……」


リュアン(なんかすごくナイーブになってます!)

妖精(一体何があったんだ……? この前は穀潰しであろうと堂々としてたのに)


クロシュ「でも……今、がんばってる……!」モニョッ

レイル「!」

クロシュ「レイルさん……一人で、お買い物……できる!」

レイル「導師、クロシュ……!」

クロシュ「レイルさん……えらい!!」

レイル「……〜〜〜!!!」


「偉いものか」スタスタ
849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:15:11.70 ID:fue5PK9x0

クロシュ「!?」
妖精「!?」
リュアン「!!」

レイル「………その声……まさか……」


ザイル「……相変わらずのようだな。我が姉レイル」スタスタ


レイル「…ザイル……!!」

妖精「ええっ……!!? わ、我が……姉……!!?」

リュアン「………」


ザイル「そして……貴様にも久しぶりと言っておこう。スライムのクロシュよ」

クロシュ「う、うん」


目を閉じて深呼吸するリュアン「……」スゥー ハァー スゥー ハァー


ザイル「……その少女は、なぜ目を閉じて深呼吸している?」

妖精「あなたたちシノホシへの怒りを鎮めてるんだよ」

ザイル「……」


クロシュ「……」

どうしよう
↓1〜3選択 話すこと or すること
1.ザイルとレイルについて
2.真正リーリアと指導者リリアについて
3.シノホシについて
4.とりあえずレイルをかばう
0.自由安価(できないことはできない)
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:19:37.36 ID:XlfEtDa3o
3
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:20:54.93 ID:l/tUKPrF0
0この町に他に信用できそうな人いないか聞く
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:24:34.15 ID:AYFswrBoO
2
853 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:55:58.97 ID:fue5PK9x0
妖精「……ザイルはどうしてここに……いや聞くまでもないか。ここの元国王だもんね」

ザイル「大きく様変わりしたと聞いて、様子を見に来た」

リュアン「……どう思いましたか。テロリストに堕ちたあなたにとって、この国は」

ザイル「……見事、と言う他ない」

妖精「え、意外。普通に認めるんだ」

ザイル「力こそ全て――この国ではその理念が、オレが王だった頃よりもずっと強く徹底されている」

レイル「ええ? ザイル頭おかしくなった? この国のどこが力こそ全てなの」

ザイル「よく考えろ。この国で最も力を持つ者は誰だ?」

レイル「!」

妖精「そういうことか……。この国は――」

ザイル「そうだ。最高指導者リリアの力によって、全てが統制されている。オレがついぞ実現し得なかった、理想だ」

レイル「……」

ザイル「10年前のオレにも……これだけの力があれば……」

レイル「………ザイル。リリアちゃんのこと、どう思う?」

ザイル「……どう、とは」

レイル「とぼけないで。私ですら気付いたことに、あんたが気付かないはずない」

ザイル「……」

妖精「え、どういうこと?」

リュアン「……リリアちゃんのこと、何か知っているんですか?」

レイル「そのペンダント。開けてみなよ」

ザイル「……」
 ザイルの首にかかっているロケットペンダント「」

クロシュ「!」

妖精「あ、それ確か前に落としてったやつ!(Part3-527参照) 確か、中に女の子の肖像が入ってて――」

クロシュ「……リリアちゃんに、似てた」

リュアン「……えっ!? どういうことなんです!? 元国王ザイルと、リリアちゃんに何か関係が……!?」

ザイル「……仕方ない」スッ

 開けられるロケットペンダント「」カパッ
 リーリアと書かれた少女の肖像「」

リュアン「………確かに……似てる……。けど……」

妖精「どことなく……違う、ような……」

ザイル「そうだ。リーリアとリリアは違う。名前や髪の色がたまたま少し似ているだけの、別人だ」

レイル「……」

ザイル「他に何かあるか?」

レイル「……あんたがそういうスタンスなら、別にそれでも良いけどね」

妖精「……リーリアって……この女の子の名前なの?」

レイル「そう。この意地っ張りな偏屈男と心を通わせた、たった一人の家族――義妹。私と同様、歴史のどこにも載ってないけどね」

リュアン「レイルさんも家族なんじゃ……?」

ザイル「この愚かな姉モドキと心が通ったことなど、一度としてない」

レイル「ご覧の通りってわけ。ちっちゃい頃は、おねえちゃんおねえちゃんって慕ってくれてかわいかったのに……」

ザイル「黙れ」

レイル「リーリア……良い子だったんだけどね……」

ザイル「………」

 *
854 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:56:55.71 ID:fue5PK9x0
レイル「ていうかザイルさぁ、この子――リュアンちゃんだっけ? その子に早く謝ったら?」

ザイル「何を」

レイル「シノホシの被害者なんでしょ、察するに」

リュアン「そういうのはやめてください。強要された謝罪なんて、いらないです」

ザイル「だそうだ。残念だったな、レイル」

レイル「あのさ、私が残念とかそういう話じゃないでしょ。大体なんであんたシノホシなんてふざけたことやってたの。何がしたかったの」

ザイル「穀潰しに語る言葉などない」

レイル「滅んだ国から逃げるだけじゃ飽き足らず、姉の糾弾からも逃げるわけ?」

ザイル「……」

レイル「ま、別にいいけどね。あんたがいなくなったからこそ、真正リーリアはここまで復興できたとも言えるし」

ザイル「……」

妖精「……あなた、シノホシなんてやってて本当に満足できるの?」

ザイル「……」

妖精「結局セイントレア王は討てず、今までに殺したのは大勢の無辜の民だけ。これからも復讐を掲げて、さらに大勢の民を巻き添えに殺していく気なの?」

レイル「おおぅ……妖精ちゃん、極悪テロリスト相手にグイグイいくねぇ……」

妖精「この国なら安全だからね。で、どうなの?」

ザイル「……一つ誤りがある。オレたちは、無辜の民など殺していない」

妖精「あんだって?」

ザイル「オレたちが殺したのは、悪逆の徒であるセイントレアの屑共だけだ。アレらが無辜であると? 笑わせるな」

リュアン「……」

妖精「……本気で言っているの? セイントレアの民全てが、悪だなんて」

ザイル「彼の国民共は、邪なる王の庇護を受け、税を納め、群れを成す悪しきセイントレアの血肉そのものだ。例え生まれたばかりの幼子であろうと、悪以外になり得るものか……!」

妖精「……」

ザイル「チッ……下らん問答だ。オレはもう行く」クルッ

レイル「ザイル!」


雑踏に紛れていくザイルの姿「」スタスタスタ…


クロシュ「……」

レイル「……行っちゃった。あのバカ……」

リュアン「……」

妖精「あー……リュアン、えっと、ごめん。なんか私、しゃしゃり出たかも……」

リュアン「ううん……妖精さん、ありがとう。私、むしろ何も言えなかったので……言ってくれて、助かりました」

妖精「そ、そう? ならいいけど」

リュアン「……怒りや憎しみを捨てるのは、やはり難しいです。でも……あのザイルも、レインさんと同じだってこと……わかりました。今はそれで、いいです」

レイル「おお……リュアンちゃん、若いのに立派だなぁ……。ウチの愚弟にも見習わせたいよ、本当……」

 *

妖精「ところで私たち総統庁に出入りしてるちっちゃい金髪エルフのことを探ってるんだけど、レイルは総統庁周りに詳しい人を知ってたりしない?」

レイル「へぇ、穀潰しに何を期待してるわけで?」

リュアン「ちょっと調子が戻ってきましたね」

レイル「……ま、良くも悪くも馬鹿な弟と感動の再会を果たしちゃったかんね。気ィ引き締めにゃいかんってとこよね」

クロシュ「わあ……! お買い物、がんばる……?」

レイル「あ、そうだった……買い物に来てるんだった……。えっと、何を買えば良かったんだっけ……」

 ◆
855 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:57:39.47 ID:fue5PK9x0
―薬局

 頭痛薬「」
 胃薬「」
 整腸薬「」
 睡眠導入薬「」
 風邪薬「」
 回復ドリンク「」
 超回復ドリンク
 魔力ドリンク「」
 超魔力ドリンク「」
 集中ドリンク「」
 超集中ドリンク「」
 強壮ドリンク「」
 超強壮ドリンク「」

クロシュ「」キョロキョロ

ルルナ「流石はリーリアの薬局……品揃えが豊富だね」

クロシュ「……おいしいの?」

ルルナ「えっ? お、おいしくはないと思う……」

薬売り「集中薬や強壮薬は味も美味しいものとなっておりますので、お気軽にグビッといけますよ」ニコニコ

ルルナ「ええっ!? あれって大人以外は飲んじゃいけないんじゃ……!?」

薬売り「超が付く商品でなければ、お子様でも安心してお飲みいただけます」ニコニコ

ルルナ「へ、へぇ〜。じゃあ試しに一本買ってみようかな……」

クロシュ「わたし……スライムだけど、飲める……?」

薬売り「あら、スライム!? 見事な擬態ですねぇ……。スライムさんの場合、分解能力が高すぎて薬効が発揮されないことがある……というか十中八九効果が出ないと思います。でも美味しさは感じられますよ! 超が付く商品もグビグビいけますねえ!」ニコニコ

クロシュ「わあ……!」


クリュナー「……例えスライムでも、子供に超薬を販売する行為は禁止されています。加護が必要ですか?」ヌッ

薬売り「アエッそうでしたっけ!? ホホ、それは失礼致しました……」ニコニコ


ルルナ「む、夢魔……!?」

クロシュ「?」

クリュナー「いいえ。私はクリュナー、エルダーサキュバスです。あなた方は……先日リリア様をお訪ねなさったお客様御一行の方ですね」

クロシュ「……??」

クリュナー「……立ち話も何ですから、そこの休憩スペースでお茶でも飲みましょうか」スッ

 *
856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:59:27.12 ID:fue5PK9x0
ルルナ「さ、さっきはすみません。夢魔なんかと間違えてしまって」

クリュナー「構いません。夢魔とサキュバスは近縁の種ですから、よく間違えられるんです」

クロシュ「そうなんだ……」

クリュナー「あなた方は、どうして薬局に? どこか具合が悪いのですか?」

ルルナ「あ、いいえ。目に入ったので、入ってみただけです」

クロシュ「うん」

クリュナー「そうなのですね……。健康であれば、良かったです」

ルルナ「クリュナーさんは、どうして薬局に……?」

クリュナー「私は……これです」スッ

 超回復ドリンク*2「」ポポン!
 超魔力ドリンク*2「」ポポン!
 超集中ドリンク*4「」ポポポポン!

クロシュ「!?」モニャ!?

ルルナ「うわあ!? そ、そんなに飲むんですか……!?」

クリュナー「お仕事のお供に丁度良いのです。味も良いし、気合も入ります」

ルルナ「ひゃあ〜……。お仕事、怖い……」

クリュナー「あなた方はまだ未成年なので……こちらを差し上げましょう」スッ

 回復ドリンク「」ポン
 集中ドリンク「」ポン

ルルナ「えっ、いいんですか?」

クリュナー「旅人の方にこの美味しさを味わってもらうのも、真正リーリア民の務めです」

クロシュ「わあ……!」

ルルナ「ありがとうございます……! クロシュちゃん、どっち飲む……!?」

クロシュ「えと……ルルナちゃんは……?」

ルルナ「私は……どっちでもいいよ!」

クロシュ「じゃあ……わたし、この緑色の……!」

 回復ドリンク「」ポン!

ルルナ「じゃあ私は、こっちの銀色の……!」

 集中ドリンク「」ポン!

 カシュッ! シュワシュワシュワ…
  グイッ ゴクゴクゴク

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョニョ シュワシュワ

ルルナ「んぐ、んぐ……んっ!!!!」カッ!!

スライムクロシュ「!?」モニャ!?

ルルナ「……私……今、ものすごく冴えてる感じがする……! 今なら自分の夢も他人の夢も自由自在に操れそう……!」

クリュナー「そう。それが集中ドリンクの効果。味が美味しいだけでなく、意識が研ぎ澄まされて仕事の能率がアップするの。素敵な飲み物でしょう?」

ルルナ「はい……! これすごいです……! おお……今なら、森羅万象に潜む本当の心を解き明かせそうな気がしてきた……!!」

クリュナー「……ちょ、ちょっと効きすぎていますね……。ルルナさんはあまり飲みすぎない方が良いかもしれません……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ


お話できる
↓1〜2
1.クリュナーについて
2.超薬について
3.夢について
0.自由安価(できないことはできない)
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 00:01:27.89 ID:MOgGpTI3o
3
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 00:03:36.69 ID:vR22FGnCO
2
859 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:03:04.29 ID:ypAzjCrU0
クロシュ「このお薬……他の国じゃ、見ないかも……」

クリュナー「これらの薬……通称超薬は、ここ最近取り扱いが始まった新商品群なのです。しかし先程ルルナさんが体感した通り、抜群の効き目と美味しさがあるので、登場直後から労働者たちから熱い人気を獲得しています」

ルルナ「薬なのにグビグビ飲んじゃって良いんですか?」

クリュナー「一日十本までという制限はありますが、十本までならグビグビ飲んでも大丈夫です」

クロシュ「ここ最近……。えと……もしかして、作ってる人……他の薬と、ちがう……?」

クリュナー「よく気が付きましたね。超薬シリーズの製薬責任者は、ある一人の新人なんですよ」

クロシュ「……も、もしかして……金髪の……ちっちゃい、エルフ……?」

クリュナー「……おや。ノーランドをご存知で?」

クロシュ(!)モニャッ!

クロシュ「の……ノーランドって、いうの……?」

クリュナー「はい。新人でありながら、天才的な手腕を発揮する新進気鋭の製薬開発者です。他にも様々な分野で活躍しているんですよ」

クロシュ(!!)モニャニャ!

クロシュ「………か……カリス・ノーランド……じゃない……?」

クリュナー「………違います」

クロシュ「!」

クリュナー「その出自がどんなものであれ……彼女はもう既に、私たち真正リーリアの仲間です。邪悪な指名手配犯と混同しないでください」

クロシュ「ご、ごめんなさい……」

クロシュ(ノーランド……。クリュナーさんに、仲間って思われてるみたい……)

クロシュ(わるい人じゃ、ないのかな……?)

クロシュ(ドリンク……おいしかった……)

 ☆ノーランドの情報を少し得ました

 *
860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:03:34.90 ID:ypAzjCrU0
ルルナ「……クリュナーさんは、夢の魔法にも精通してらっしゃるんですよね」

クリュナー「まあ……エルダーサキュバスとして、嗜み程度にですが」

ルルナ「クリュナーさんから見て……この国は、正しいですか?」

クリュナー「もちろん。ここ以上に正しい国など他にありません」

ルルナ「そ、そうですよね。すみません、変なことを聞いてしまって……」

クリュナー「……奥底に沈殿した、負の情念が気になりますか?」

ルルナ「! ええと……はい」

クリュナー「あなたは発展途上の夢魔なのですから、それが気になるのはおかしいことではありません。ご安心ください」

ルルナ「は、はあ……」

クリュナー「沈殿した感情がやがてどうなるか、わかりますか?」

ルルナ「えっと……そのまま、残り続けるんじゃ……?」

クリュナー「いいえ。沈んだ感情は、長き時を経て少しづつ風化していき……最後には、僅かな晶砂だけを残して消え去るのです。晶砂と化した感情が当人に悪影響を及ぼすことはありません」

ルルナ「!」

クリュナー「老人の心の中に、静かに降り積もった晶砂の塚を見たことはありますか? それは、かつて強い感情だったモノの果てなのです」

ルルナ「……」

クリュナー「傷付いた人々の心も……永き年月を越えて、いつか癒える時が来ます……。それまでは……リリア様が創り上げた、加護というゆりかごが必要なのです……。癒える前に現実と直面し、壊れてしまえば………壊れた心は、二度と戻らないのです……」

ルルナ「……はい」

クリュナー「どうか、お見守りください……。クロシュ様も……わかっていただけますよね」

クロシュ「うん……」


クロシュ(……加護がなくなったら……ひどいことになるの、わたしにも、わかる……)

クロシュ(今は……加護が、いる……)

クロシュ(………でも……)

クロシュ(デロデロの方が、いい……って、クロシュヴィアちゃんなら、おもう……気がする……)

 ☆夢の話をしました

 ◆
861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:04:03.74 ID:ypAzjCrU0
というわけで本日はここまで。次回もよろしくお願いします
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 09:00:34.03 ID:ROD7iBo2o
おつ
ザイル氏は一人になっても未だに諦めてなさげか…
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 10:31:37.53 ID:dVp2nTkhO
乙です
(本当は>>840の夢魔法を間違って夢魔と書いてしまっていたのを今回の更新で気付いた。クリュナーさんごめんなさい)
864 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:31:45.73 ID:ypAzjCrU0
ザイル氏は他のシノホシ構成員よりも落ち着いて見えますが、実のところその秘めたる怒り・憎しみ・復讐心は誰よりも大きかったと考えられています。そしてその感情は、未だ衰えることなく燃え盛っているようです。彼の運命がこの先どこへ向かうのか、今はまだ誰にも予測できません

夢魔法を最も使う種族は実際夢魔であり、そしてサキュバスと夢魔はものすごく近縁な種族なので、特に支障はなかったかもしれません。クリュナー氏自身も全く気にしていないようなので、特に問題はなかったかと思われます。なおルルナさんは夢魔なんかと間違えてしまったことを恥じているようです(ルルナ氏は大の夢魔嫌いです)
865 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:32:29.77 ID:ypAzjCrU0
―午後
 宿泊所

クロシュ「カリスもどき……ノーランドって、言うんだって……」

フメイ「ノーランド……カリスの名字、まんま」

クロシュ「でも……真正リーリアの、仲間なんだって……」

妖精「真正リーリアの仲間……? 周囲を欺いて取り入ってるのかな」

聖女「カリスさん本人でないのなら、本当に善良な仲間なのかもしれないですよ」

フメイ「悪くないカリスなんているの?」

リュアン「カリス・ノーランド本人じゃないなら……可能性はあるんじゃないかなあ」

フメイ「ふうん……。じゃあ、焼かない方が良い?」

聖女「そうですね……。悪いことをしていなかったら、焼いてはいけません」

フメイ「でも、カリスモドキならこれから悪いことするかも」

聖女「……それでも。悪いことをする可能性がある、という理由で裁いてはいけないのです。フメイさんも、カリスに造られたから悪いことをする可能性がある、などという理由で焼かれたら困りますよね?」

フメイ「あそっか……。あれ、じゃあそいつ……フメイたちと、おんなじ……?」

妖精「カリスに造られたって意味じゃ同じだね」

フメイ「……」

クロシュ「……直接……聞いて、みる……?」

フメイ「クロシュ」

クロシュ「ノーランドさん……リリアちゃんのおうちに……いるんだって……」

妖精「……そうだね。コソコソ嗅ぎ回るより、堂々と訪問して真意を聞くのが一番良いかも」

聖女「そうですね。私もそれが良いと思います」

リュアン「リリアちゃんとの関係は良いですもんね、私たち」

フメイ「……うん。じゃあ……聞きにいこ」

クロシュ「ん!」

 ◇
866 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:33:05.35 ID:ypAzjCrU0
―総統庁公邸

 呼び鈴「」リーンリーン

扉の向こう「……どちら様ですか?」


クロシュ「!」

フメイ(……!! カリスの……声……!!)

妖精(緊張感が走る……。でも、行くしかない……!)


妖精「緑の国から来た妖精一行だよ。リリアさんに会いに来たんだけど――」

扉の向こう「お引き取りください。リリアさまはご多忙の身です。あなた方余所者が気軽に会って良い存在では――」

扉の向こう「えっ、妖精さんたちが来たの!?」ガタッ

扉の向こう「り、リリアさま! いけません、素性の知れない怪しい奴らです!」

扉の向こう「クロシュちゃんたちは素性の知れてる怪しくない人たちだよ。大丈夫、入れてあげて」

扉の向こう「うぅ〜……」


妖精(こ、これは……)

聖女(ちょっと想像と違います……!)


 ガチャッ

ふくれっ面のノーランド「……お入りください。余所者御一行さま」

リリア「また来てくれたんだ。入って入って、今日も午後からお休みだったから丁度良かった……!」

 ◇
867 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:34:09.47 ID:ypAzjCrU0
―総統庁公邸 リビング

リリア「え、ノーラのことを聞きに来たの?」

妖精「うん。少し気になることがあって……」

リリア「……もしかして……カリス・ノーランドに関係すること……?」

妖精「……まあ、その、そう。私たち、カリスとはいろいろ因縁があって……」

リリア「そうだったんだ……。でもノーラは、カリスとは何の関係もないよ。ね、ノーラ?」

ノーランド「はい。私はカリスとは何の関係もありません」

リリア「ほら。本人もこう言ってる」

妖精「え、ええ……」

クロシュ「そうなの?」

ノーランド「はい。私はリリアさまの忠実なるしもべ、ノーラです。他の誰でもありません」

クロシュ「そうなんだ」

フメイ「ふうん。じゃあいっか」


妖精(いやいやいや! ここまでそっくりな上にノーランドなんて名前を持ってて関係ないわけがない!)

聖女(でも……本人がこう言っている以上、どうしようもないかもしれません……)

リュアン(証拠とかも、ないですもんね……)


ノーランド「話が終わりならお引き取りください。あ、こういう時はぶぶ漬けを出すんだったっけ」

リリア「ぶぶ漬けって?」

ノーランド「ご飯にお茶をかけた食べ物です。主にオノゴロで食べられていて、正式にはお茶漬けと言うそうです」

リリア「へえ〜、そうなんだ。ノーラって物知りだよね」

ノーランド「えへへ……」

リリア「でもせっかく来てくれたんだから、もうちょっと楽しくしよう? クロシュちゃんたち、すごく良い子なんだよ」

ノーランド「う……はい……」


クロシュ「……」

どうしよう
↓1〜2選択
1.ぶぶ漬けを所望する
2.ドリンクおいしかったと伝える
3.内なる衝動に身を任せる
0.自由安価(できないことはできない)
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 20:37:48.07 ID:TA7t76jOO
1
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 20:49:32.13 ID:MOgGpTI3o
0美味しいドリンクの感想を述べつつ、仲良しデロデロをノーラにやってみる
870 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 21:36:08.40 ID:ypAzjCrU0
クロシュ「ぶぶ漬け……おいしいの?」

ノーランド「えっ? まあ……普通じゃないですか?」

フメイ「ぶぶ漬け、食べてみたい」

ノーランド「………仕方ないですね」スクッ

 *

 ぶぶ漬け「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
スライムフメイ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

妖精「ふうん……けっこういけるかも……」モグモグ

リュアン「サーモンのフレークに、細かく刻まれた海苔やお煎餅の欠片も入っていて……もちもちな食感と濃厚な旨味がすごいです……! これが、ぶぶ漬け……!!」モグモグ

聖女「美味しいですね……。ノーランドさん、天才的な製薬開発者だとお聞きしておりましたが、料理の腕もすごい……!」モグモグ

ノーランド「……大げさですね。レシピ通りにやれば誰でも作れるでしょ、こんなの」


ノーランド(……あの赤黒いスライムは、確かバーニングスライムを主とした実験体……創造主の数少ない傑作の一つ……。なぜこの国へ……? まさかブラッドと同じく、カリス・ノーランドの遺物を狙って来た……?)

スライムフメイ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

ノーランド(……そして、あの黒いスライムは……? なんとなく、あれも実験体の一つだってことはわかるけれど……記憶情報にそれらしい個体がいない……。情報漏れか、あるいは駄……記憶に残す必要なしと判断された個体……?)

ノーランド(警戒しておく必要はあるけれど、ひとまずブラッドほどの危険性はなさそう)


スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 空になった容器「」カラン

聖女「ごちそうさまでした、とのことです」

ノーランド「――!? あなたは、スライム語がわかるのですか……?」

聖女「ふふふ、まあそれなりにがんばって覚えたので」

ノーランド(スライム語がわかる人間なんて異常すぎる……!! まさかこの修道女も実験体……!? でも全然実験体って感じがしない……!! どういうこと……!?)

スライムクロシュ「〜〜〜!」モニョモニョ

聖女「ノーラさんの作ったドリンク、おいしかった――だそうです。ふふ、私も飲んでみたいです」

ノーランド「そ、そうですか。スライム向けではないのですが、参考にしましょう……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

聖女「友好の記念にデロデロしたいとのことですが、構いませんか?」

ノーランド「えっ!? な、何ですか?」

リリア「わあ……! ノーラ、見聞を広める良い機会だよ」

ノーランド「そ、そうなのですか……? リリアさまが、そう仰るなら……」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 モニョモニョ…モニョモニョモニョ…
  デロデロデロ…

ノーランド「わ、わ……!?」デロデロ


↓1コンマ
01-05 大変なことになる
06-35 まずいことになる
36-95 なんとかなる
96-00 うまくいく
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 21:44:40.97 ID:E+xA1m4t0
872 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:17:05.64 ID:ypAzjCrU0
 デロデロデロデロ…

ノーランド「……」

ノーランド(……けっこう、悪くないかも……。………ん?)

 ヒンヤリ…

ノーランド(この……冷気………は………)


クロシュ?『……カリス』

ノーランド『……!?』

クロシュ?『………どうして……みんなのこと……だいじに、してくれなかったの……』

ノーランド『……え……』

クロシュ?『………どうして……アイスに……アイスって名前……つけたの……』

ノーランド『違う……! 私は……カリスじゃない……!!』

クロシュ?『……しってる……』

ノーランド『……』

クロシュ?『……おまえ……カリスじゃ、ない……』

ノーランド『……じゃあ、どうして……』

クロシュ?『……にてたから。カリスに……』

ノーランド『……』

クロシュ?『……ごめん』

ノーランド『……カリスは……あなたに、何をしたの』

クロシュ?『………なにも……してくれなかった……』

ノーランド『……』

クロシュ?『……べつに……もう、いい……』

ノーランド『……』

クロシュ?『おまえ……この国のこと……リリアのこと……すきなの……?』

ノーランド『……うん』

クロシュ?『じゃあ……カリスみたいに……ひどいこと、しない……?』

ノーランド『しない。リリアさまが悲しむことは、絶対しない』

クロシュ?『………じゃあ、いい』

ノーランド『……』

クロシュ?『ばかクロシュたちに……そう言えば、いい』

ノーランド『えっ……?』

クロシュ?『ばいばい、ノーラ。カリスには……絶対、ならないで』

ノーランド『……うん。絶対、ならない。ばいばい……アイス……』

 *
873 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:17:35.70 ID:ypAzjCrU0
 デロデロデロデロ…
  モニョニョッ!!

スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャッ!?

ノーランド「……」スクッ

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「ご、ごめんなさい。ちょっと……眠く、なっちゃって……」モニャニャ

ノーランド「……いいえ。有意義な時間を過ごせました」

リリア「ノーラ……?」

ノーランド「……先ほどの……カリスと無関係という発言……撤回致します」

妖精「えっ!?」
リリア「ええっ!?」

ノーランド「私は……カリス・ノーランドに造られたホムンクルス。その目的は、全世界への報復です」

リリア「!!!?」

ノーランド「でも、今は違います。今の私の目的は……リリアさまにお仕えして、この国の為に尽くすこと……」

リリア「ノーラ……」

ノーランド「……今まで、身分を偽っていて……申し訳ありませんでした、リリアさま……」

リリア「……ううん。いいよ。何かワケありなのはわかってたけど……ノーラが良い子なのも、わかってたから」

ノーランド「リリアさま……!」


妖精「……信じて良いの? あなたが、もう危険じゃない真正リーリアの民だって」

ノーランド「……証明する手段はありません。ですがもし私がリリアさまの信頼を裏切るようなことがあったら、この喉首を自ら掻き切って見せましょう」

リリア「えっ……や、やめて! 信頼なんかいくらでも裏切って良いから、そんなことしないで!!」

ノーランド「ご、ごめんなさい。それくらい、強い意思でお仕え申し上げる――ということを言いたかったんです」


クロシュ(……信じて、いいとおもう)

妖精(クロシュ)

クロシュ(アイスちゃんが……ノーラちゃんは……カリスじゃ、ないって……)

妖精(アイスが……)

フメイ(フメイも、そう思う)

妖精(フメイ)

フメイ(ノーラ、カリスじゃない)

妖精(……そうだね。あなたたちがそう言うなら……信じるよ)
874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:21:03.37 ID:ypAzjCrU0
ノーランド「……ところで、加護を世界全土に広げるのはひどいこと≠ノ含みませんよね?」

妖精「えっ!!?!?!?」

リリア「えっ、それどういうこと?」

ノーランド「……本当は、サプライズプレゼントとしたかったのですが……お話します。今私の本体が捜索している、カリス・ノーランドの遺物のことです」

リリア「うん」

ノーランド「星脈を伝って流れるリリアさまの加護を増幅し、世界全土に広げられる可能性があるカリスの発明品があります。この星脈とステライトの豊富な土地は、その実験に最適な場所だったようです」

リリア「そうなの!?」

ノーランド「はい。もし見つけることができれば、リリアさまの理想をより速く、強く、大きく広めることが可能になるはずです」

リリア「わあ……!!」

妖精「ま、待った待った待った!! 加護を世界全土に広げるって――」

リリア「私、どうにかして世界の全てを救えないかなって、ずっと考えてたの。でも今の私の力じゃ、どう頑張ってもこの北部地方くらいが精一杯だった……。もう、早く言ってくれたら協力してみんなで探せたのに……!」

ノーランド「申し訳ありません。あるかどうか、確証がないので……。徒労に終わってしまうかもしれませんし……」

リリア「復興も落ち着いてきたし、余力は十分にあるよ。一緒に探そう……!」

ノーランド「リリアさま……!」


妖精「なんてことだ……」

リュアン「た、大変なことになってしまいました……!」

聖女「でも、ノーラさんもリリアさんも楽しそうです!」

フメイ「まあいいんじゃないの? 加護があれば、悪いやついなくなるし」

妖精「いやいやいや、この国だけならまだ理解できたけど世界全土となると話が違ってくる!」

リリア「ふふ……じゃあ、妖精さんたちとはやっぱりライバルだね」

妖精「うぐぐ……!」

リリア「でも私はズルいから、目的の為に手段を選ばない。本気で邪魔をするなら――みんな、加護に守られてもらおうかな……!!」ズオッ!!

妖精「う、うわああああ!!」

 モニョニョポン!!

蒼星クロシュ「〜〜!」モニョニョ!!

 広がる蒼き星の波動「」ギュオオオオ――

リリア「!?」


フメイ「わ……!?」

リュアン「この光は……!?」

聖女「クロシュさんから湧き出る、蒼い光が……私たちを、守っています……!」

妖精「これは……蒼き星の杖と、同じ力……!?」

蒼星クロシュ「……」


リリア「クロシュちゃんも、リリと同じだったんだ……! なんだろう……加護が効かないなんて初めてなのに、わくわくしてきちゃった……!!」

蒼星クロシュ「リリアちゃん……」

リリア「どちらが先に遺物を見つけるか、正々堂々勝負だね」

蒼星クロシュ「――ん!」

リリア「私とクロシュちゃんのどっちが正しいか――今度こそ、はっきりさせよう!」

 ☆ノーランドの正体が詳らかになりました

 ☆ノーランドから一定の敬意を払われるようになりました

 ☆努力目標が追加されました
 ・カリスの遺物を見つける

 ◆
875 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:52:05.85 ID:ypAzjCrU0
―真正リーリア首都 滞在7日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[05/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[5/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
876 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:53:14.14 ID:ypAzjCrU0
―朝
 宿泊所

 チュンチュン

大魔女ホーク「大変なことになってしまったようね……。カリスモドキがカリスじゃなかったのは吉報だけれど……」

妖精「うん……。のんきに観光してる場合じゃなくなった……」

大魔女ホーク「しかしカリスの遺物争奪戦となると、カリスから記憶を与えられているであろうノーランドがいるリリア陣営の方が圧倒的に有利よ。この戦い、非常にまずいわ」

妖精「なんか探し物を見つける魔法とかないの?」

大魔女ホーク「その加護を広げる装置とやらが具体的にどんな物体なのかわからないと、占うこともできないわ。足で探すしかない」

妖精「まあそうだよね……。クローディアも鳥の目でがんばって探すの手伝ってよ」

大魔女ホーク「もちろんよ。世界全土の意思喪失なんてデロデロ化同様一切許容できないわ」


クロシュ「……」ニコニコ

フメイ「クロシュ、嬉しいの?」

クロシュ「あ、うん。えと……ノーラちゃん、カリスじゃなくて……良い子、だった……!」

フメイ「ん、そうかも。ノーラ、面白いやつだった」

聖女「ふふ。世界の危機の前にノーラさんの人となりの良さを喜ぶなんて、クロシュさんらしいです」

リュアン「危機なのは変わりないですけど、クロシュちゃんを見てるとなんとかなる気がしてきます」

妖精「なんも考えてないだけだと思うけど。まあそれがクロシュの良いところでもあるよね」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける

真正リーリア首都滞在7日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-40 何もなし
41-95 応援到着
96-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索
01-10 +6(6/24)
11-35 +4(4/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +2(2/24)
91-00 +0(0/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 23:59:45.87 ID:ROD7iBo2o
きっかけを掴むためにもとにかく手当たり次第に湿原探索
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 00:01:47.94 ID:YLWDQd5Z0
まだ行っていない広場を探索
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 00:02:18.19 ID:oR5noLFyo
ザイルレイルの過去を夢を通して盗み見
880 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/15(月) 00:18:14.34 ID:2HW45bmm0
というわけで本日はここまで。次回は応援到着編、湿原探索編、広場探索編、ザイルレイル姉弟の過去をこっそり目撃編です。リリア陣営の遺物探索は捗りませんでした

リリアちゃんのおうちに突撃し、ノーランドの真意を問い詰めるクロシュ一行。当初はしらを切るノーランドであったが、クロシュのデロデロ抱擁と内より溢れ出たアイスの感情によってその心は変化を見せる。
かくして真意を語ったノーランドは、晴れやかな顔で加護拡大を成し遂げるカリス遺物の探索を宣言するのであった。

果たして加護を拡大させる遺物など、本当に実在するのか。実在したとして、正しく機能するのか。
地獄で嗤う狂い科学者の悪意は底知れず――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 02:47:01.88 ID:W8y6kDFpO
真正リーリアにたどり着くまでよく報復モードにならなかったねノーランド
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 16:57:25.33 ID:AoLkzMtCo
おつ
ブラッドに話を伝えられたら遺物捜索で大きくリード出来そうだな、出会えるように祈ろう
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 20:35:58.79 ID:7qhsYbgFO

星属性のスライムが洗脳の力を持つっていうのはイスファハーン編でも語られてたことだよね
884 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/20(土) 14:11:07.72 ID:U0sHgrgX0
急用が入ってしまったため、本日および明日は更新できなくなりました
来週の土日はたぶん更新できると思います。よろしくお願いします


ノーランド氏がどのような経路を辿って真正リーリアに着いたのかは今のところ判明していませんが、恒常性は通常の人間などよりも高めに造られているようです。また、ある運命では10年間の稼働を経ても自我を完全に失うことはなかったそうです(異なる運命を生きている時点で同一人物とは言えないという指摘もあります)

ブラッドちゃんに会うことができれば、遺物探しについて大きく前進できる可能性があります。事情が事情なので悪いスライムであるブラッドさんもちゃんと協力してくれると思いますが、それはそれとして悪いスライムなので十分に注意するのが良いかもしれません
なお今回リリア陣営の遺物探索は全く進まなかったので、幸先は良いと言えるかもしれません

イスファハーン編では、スピリチュアルジェルこと白銀スライムさんが世界洗脳計画に利用されようとしていたことはクロシュ氏の記憶にも残っています。今回の真正リーリア編における加護がそれと同じものかどうかは今のところはっきりしていませんが、それはもしかしたら参考になる情報かもしれません
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/21(日) 13:45:22.64 ID:aihFcKgxo
了解
886 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 21:17:50.92 ID:EzI5RnFa0
―リーリア湿原

 広大な湿地帯「」

リュアン「……まさか、この広大な湿原を手当たり次第に探すんですか!?」

聖女「何日……いえ、何年もかかりそうです。私たちだけでは……」

妖精「うん……だから、何か手がかりやきっかけを探そう。幸い私たちには、クロシュとフメイっていうカリスの手がかりそのものとも言える存在が二人もいるし」

クロシュ「そうなの?」

フメイ「フメイ、この辺りのこと何も知らないけど」

妖精「まあ、ほら……カリスがアジトを構えそうな場所とか、やり口とか……。フメイ、この前もカリスの考えを予想してたじゃない」

フメイ「えー……」

クロシュ「フメイちゃん……がんばろ!」

フメイ「んー……」


「話は聞いているわ。私にも手伝わせて」スタスタ


クロシュ「!!」モニョニョ

聖女「その声は――」

妖精「ええっ!? どうしてここに――」


ミスティ「久しぶりね」スタッ


クロシュ「ミスティさん!」

リュアン「お久しぶりです……! でも、本当にどうしてここに……!? 緑の国にいたんじゃ……!?」

ミスティ「戦線が少し落ち着いてきたから手助けに来たの。旅慣れていてフットワークが軽くてあなたたちに面識もある私が適任だってことで」

妖精「! そうなんだ……それなら、良かった」

ミスティ「……それで、今あなたたちはカリス・ノーランドの遺物を探しているのよね? この真正リーリア国による世界洗脳を阻止する為に」

妖精「うん。誰から聞いたの? 大魔女?」

ミスティ「ええ、大魔女。さっき空で大魔女のアローホークに会っていろいろ聞いたわ。カリスのせいでまた大変なことになっているとね」

クロシュ「う、うん」

ミスティ「なら私が手をこまねいている理由はないでしょ? だから私も手伝うわ」

クロシュ「わあ……!」

 ☆ミスティが一時的に仲間になります
  (真正リーリア編が終わるまで)

↓1コンマ 湿原探索
01-10 ヘルザリガニだ!
11-35 +2(2/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +4(4/24)
91-00 +6(6/24)+血スライム
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 21:18:40.47 ID:my3LcL2G0
888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 22:50:18.97 ID:EzI5RnFa0
妖精「……ん? 空で?」

ミスティ「ええ。この子に送ってもらったの」


輸送風船スライム「〜〜」モニョモニョ


クロシュ「わあ……!」

フメイ「風船スライムの……気球!」

妖精「そういうことか! それで、途中で大魔女に会って話を聞いたんだ」

ミスティ「快適な空の旅だったわ」


輸送風船スライム『探し物、手伝おっか?』モニョモニョ

クロシュ『わ、いいの?』モニョニョ

輸送風船スライム『いいよぉ。ミスティちゃんが国に帰るまでやることないし』モニョモニョ

フメイ「お〜」

聖女「心強い味方が一気に二人も増えましたね!」

 ☆それからみんなで湿原探索を進めました
  探索進捗が(3/24)になりました

 ◇
889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 22:50:51.78 ID:EzI5RnFa0
―夕方
 真正リーリア 広場

 噴水「」シャワシャワ

聖女「広場です」

妖精「少し休んでいこうか……。今日は一日中湿原を探索して疲れたし」

リュアン「ですね……」


 噴水「」シャワシャワ
湿原スライムたち「〜〜」モニョモニョ


クロシュ「わあ……!」

フメイ「スライムたち、噴水で水浴びしてる!」

ミスティ「緑の国では……妖精の結界が間に合ったスライムたちは無事だけど、それでもほとんどスライムが溶けて消えてしまったわ……。でも、この国は全員無事なのね」

妖精「そうみたい。この国の加護ってやつが関係していると思うんだけど、それがどういう作用でデロデロを防いでるのかはまだわかってないんだ」

ミスティ「加護……。私はまだこの国に来て日が浅いからよくわからないのだけれど、良いものなの?」

妖精「うーん……単純に良いとか悪いとかって断じるのは難しい。でもとりあえず今のところは、この国に必要なものだと私たちは考えてる」

ミスティ「へえ、そうなの……。今夜いろいろ聞いても良いかしら? 加護のこととか、妖精たちがどうしてそう考えるに至ったか、とか。あなたたちのこれまでの旅路についても聞いてみたいことがたくさんあるし」

妖精「もちろん。私も今の緑の国について聞きたいことがたくさんあるから教えてね」

ミスティ「もちろんよ」


 ワイワイ キャッキャ モニョモニョ


スライムクロシュ『こんにちは……』モニョモニョ

湿原スライムA『わ〜、こんにちは〜』モニョモニョ

湿原スライムB『この辺じゃ、見ないスライム……』モニョニョ

スライムクロシュ『うん……。わたし……旅スライムの、クロシュ』

湿原スライムA『わ〜そうなんだ〜』

スライムクロシュ『えっと……デロデロのこと、知らない……?』

湿原スライムB『デロデロ?』

スライムクロシュ『うん。おおきい、デロデロ』

湿原スライムA『ん〜? あっ、それってもしかしてクロシュヴィアちゃんのこと?』

スライムクロシュ『んぇ!? クロシュヴィアちゃん、いるの……!?』

湿原スライムB『あ、ばか……! それ言っちゃだめって言われてたでしょ……!』

湿原スライムA『あっ……! だ、だめだった……』

スライムクロシュ『……』ジー

湿原スライムA『んわわ……や、焼きどんぐり……食べる……?』

 焼きどんぐり「」ポン!

スライムクロシュ『!』モニョニョ

湿原スライムB『……私も焼きどんぐりあげるから、聞かなかったことにしてくれる……?』

 焼きどんぐり『』ポン!

スライムクロシュ『……!』モニョニョニョ


↓1コンマ
01-30 聞かなかったことにして焼きどんぐりをもらう
31-60 焼きどんぐりを我慢して追求する
61-90 逆に焼きどんぐりをあげて懐柔する
91-00 ???
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 22:51:02.12 ID:f0lcM8Sjo
891 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 23:01:42.11 ID:EzI5RnFa0
 モニョモニョ…モグモグ…

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョモグモグ

湿原スライムA『おかわりいる〜?』

スライムフメイ『ん。いる』モニョモニョ モグモグ

湿原スライムB『仲間が増えた……』


リュアン「クロシュちゃんたちが噴水のスライムさんたちとどんぐりを食べてます……!」

ミスティ「ふふ、相変わらずみたいね」

妖精「まあ……相変わらずかも……」

聖女「今夜はどんぐり料理にしましょうか」


スライムクロシュ(クロシュヴィアちゃんのこと……気になるけど……)

スライムクロシュ(これを食べたら……聞かなかったことにする、約束……)

スライムクロシュ(だから……しかたない……!)モグモグモグ

 ☆焼きどんぐりを食べて元気になりました
  明日の終わりまで余剰満腹度+1

 ◇
892 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:23:40.04 ID:4OSp3fLL0
―夢
 北部地方の集落 あばら家

幼ザイル「えぐっひぐっ……」グスグス
 打撲や擦り傷の痕「」

少女レイル「お〜よしよし……痛かったね、痛かったね……。もう少し我慢するんだよ〜……」

 回復魔法「」ポワポワ
 治っていく怪我「」シュワシュワ

幼ザイル「……どうしてみんな……ぼくたちにひどいことするの……?」

少女レイル「……どうしてだろうねぇ……。おねえちゃんにもわかんないよ……」

幼ザイル「……」

少女レイル「でも大丈夫! ほら!」

 治った幼ザイルの怪我「」ポン!

少女レイル「ふふっ、スゴいでしょ? ザイルのことは、おねえちゃんが守ってあげる。怪我だって、こうやってすぐに治してあげるから」

幼ザイル「……」

少女レイル「……ね?」

幼ザイル「………うん」


クロシュ(…………)

クロシュ(これは……夢……?)

クロシュ(レイルさんと……ザイルさんの……おもいで……?)

 ◆
893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:24:25.74 ID:4OSp3fLL0
―あばら家

頭を抱える少年ザイル「……」

 ガラッ

少女レイル「ただいま〜」ヨタヨタ

少年ザイル「姉さん! 3日間もどこ行ってたんだよ!」ガタッ

少女レイル「あ〜、ちょっと珍しいカニがいたから追いかけてたら道に迷っちゃって」

少年ザイル「か、カニ!? オレがどれだけ心配したと……!」

少女レイル「あはは、ごめんて」

少年ザイル「……別に。オレももう、一人で生きられるからな」

少女レイル「お、言うねぇ〜。じゃあこれいらない?」

 丸パン「」ポン!
 どんぐり「」ポン!
 ゴボウの根っこ「」ポン!

少年ザイル「!? こ、こんなのどこで……」

少女レイル「カニ追いかけてる途中で親切な商人さんからもらったんよ。こんなに丸くてふっくらしたパン、ザイル食べたことないでしょ?」

少年ザイル「……!」ゴクッ

少女レイル「一人で生きられるならいらないってことで良き?」

少年ザイル「い……いるもんか! オレは一人で生きられんだ!! 姉さんなんかカニ探しでもなんでもしてどっか行っちまえ!!」バッ!

 玄関「」ガラッ バタン!

少女レイル「あっ……ちゃー、失敗したな……。あそこまで意地っ張りだったかぁ……」

 丸パン「」
 どんぐり「」
 ゴボウの根っこ「」

少女レイル「………はあ。まあいいか。腹が減ったら帰って来るでしょ……」

 ◆
894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:26:48.84 ID:4OSp3fLL0
―あばら家の庭

 木刀「」ブンッブンッ

少年ザイル「ふっ、ふっ……!」ブンッブンッ


少年ザイル(姉さんが数日の間帰らないことが増えた。毎回いい加減な理由を述べているが、真相は教えてくれない)

少年ザイル(………そして、最近オレが集落の連中に虐げられることもかなり減った……)

少年ザイル(姉さん……一体どこで何をしているんだ?)


 ドスンドスン


暴力魔族「おい、レイルはいるかぁ!?」ドスドス

少年ザイル(あいつは……誰よりも率先してオレをいたぶってきた、村長の息子……! ど、どうしてここに……!?)ブルッ

暴力魔族「おいザイル!! テメーに聞いてんだろうが!!」

少年ザイル「ッ!! い、いない……姉さんは、出かけている」

暴力魔族「チッ、あのアバズレがぁ……。帰って来たらこの俺様が早く来いっつってたって伝えとけ」

少年ザイル「は、早く来い……? どういう意味だ……?」

暴力魔族「あァン? そりゃ……んん? ほーん……お前もしかして……ククク、そうかそうか……」ニヤニヤ

少年ザイル「……?」

暴力魔族「そうかそうか、なら今回はお前も一緒に来い! ヘヘ、俺達の仲間に入れてやんよ」

少年ザイル「……???」


少年ザイル(正直、こいつらのことは反吐が出るほど嫌いだった。だが……もし集落の仲間として認めてもらえれば……)

少年ザイル(腐った残飯や虫食いどんぐりで食いつなぐ今の生活から脱却できるかもしれない……。姉さんが遠出して食料調達して来る必要もなくなるかもしれない……)

少年ザイル(そう思うと、断る理由はなかった)

 *
895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:27:16.12 ID:4OSp3fLL0
―夕方
 あばら家

少年ザイル「姉さん。アイツが早く来い、って」

少女レイル「えっ!? わざわざウチまで来たの!?」

少年ザイル「ああ」

少女レイル「……アイツ、他に何か言わなかった?」

少年ザイル「今回は、オレも来いって。そうすれば、仲間にしてやるって」

少女レイル「………あ〜、それ罠だよ。ほら、アイツって最悪のゴミクズでしょ。私たちをおびき出してボコボコにする計画よ、きっと」

少年ザイル「……そうなのか?」

少女レイル「そうそう。アイツらが待ち伏せてるだろうから、今夜はどこにも出ちゃだめよザイル」

少年ザイル「……」

 *

―深夜
 あばら家

 スタスタ… ガチャッ パタン…


寝たフリをする少年ザイル「……」

少年ザイル(姉さん……オレには外に出るなと言っておいて、自分だけ出ていった)

少年ザイル(みんな……オレに、何かを隠している……)

 木刀「」ガシッ

少年ザイル(後をつけよう……。隠密行動の鍛錬もしてきた……オレならできるはずだ……!)

 ガチャッ パタン

 ◇
896 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:27:45.12 ID:4OSp3fLL0
―深夜
 北部地方集落 村長の家

 ドギャッ! ゴギョッ!! ボムギ!!

原型を留めていない暴力魔族「」グチャッ
原型を留めていない村長魔族「」グチャッ
原型を留めていない他の魔族「」グチャッ

 血まみれの折れた木刀「」


血まみれの少年ザイル「――、――……」ガクガク


少女レイル「ざ、ザイル……」

血まみれの少年ザイル「っ!! オレに……触るなぁッ!!!」バッ

少女レイル「きゃっ!!」ドガッ

血まみれの少年ザイル「どうして……なんでだ!!? 姉さんには力がある……オレと違って、才がある!! なのに……どうしてこんな奴らなんかに――」

少女レイル「……自分の意に沿わないからって……力に任せて、殺して奪えば……。こいつらと、同じになっちゃうじゃない……。私は……そんなの、嫌……」

血まみれの少年ザイル「だからって……!! こんなこと――」

少女レイル「……」

血まみれの少年ザイル「…………」


少年ザイル(オレが、弱いからだ)

少年ザイル(姉さんの力なら、一人で生きていくことだってできたはずなのに……。こんな惨めな思いをしてまで、この集落に残っているのは……)

少年ザイル(弱いオレを、守るためだったんだ)

 ◇
897 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:28:46.26 ID:4OSp3fLL0
―あばら家

 ガラッ

少年ザイル「ただいま」スタスタ

少女レイル「ザイル!! 一体どこに行ってたの、3日も帰らずに――」

少年ザイル「土産だ」スッ

 大きな丸パン「」ポン
 大きな干し肉「」ポン
 豪華絢爛な宝飾品の数々「」キラキラ

少女レイル「こ、これ……一体どこから……!?」

少年ザイル「行商馬車を襲撃して奪って来た。安心しろ、人間の商人だ」

少女レイル「どこに安心する要素があるの!? ザイルまさか、商人の人たちも殺して――」

少年ザイル「ああ、殺しておいた」

少女レイル「……どうして……ザイル、どうして……」

少年ザイル「どうして……? 姉さんこそ……せっかくオレが強くなったのに、どうして喜ばないんだ……?」

少女レイル「………」

少年ザイル「……姉さん?」

少女レイル「…………」


少年ザイル(それから……オレと姉さんの間には、冷たい隔たりができた)

 ◆
898 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:29:23.12 ID:4OSp3fLL0
本日はここまで。次回もよろしくお願いします
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 08:44:52.09 ID:zj5hn7cYo
おつ
ミスティさん一時的でも合流やったぜ
焼きどんぐりで懐柔されちゃうクロシュ、可愛いけども!

ザイル過去が重い……
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 11:33:28.23 ID:diajLez8o
致命的に思想が合わない
901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:06:16.62 ID:JcbKKSk70
ミスティさんは頼もしい味方です。様々な因縁のあるミスティ氏ですが、それらがどのように作用するかは今のところ未知数です
クロシュ氏は実際まだあかちゃんスライムなので、大義よりも目先の食欲を優先してしまうことがあります。こればかりはちょっとどうしようもないので、がんばるしかないとしか言いようがないかもしれません
そしてザイル氏とレイル氏の過去は、重いかもしれません。のんきにどんぐりを食べるスライムたちと比較すると、どうしても重くなりがちと言わざるを得ないかもしれません。その過去が今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます

ザイル氏とレイル氏は、考え方がものすごく異なります。どうしてこれほど違っているのかはわかりませんが、違うものは違うので仕方ありません。最初から力を持っていたレイル氏と、最初は力を持たなかったザイル氏では、スタートラインも違いました。それが成長の過程や環境の影響もあって考え方を形作っていき、このようになったのかもしれません。そして考え方の違いは争いのもとですが、考え方は違うのが普通なので、生きている以上争いという悲劇からは逃れられない――とメアリー王女は考えています
902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:07:00.66 ID:JcbKKSk70
―あばら家

 窓の外に降る雨「」ザァァァ

 桶に貯まる雨漏り「」ピチョン ピチョン

少女レイル「はあ……」

少女レイル「……育て方、間違っちゃったか……」

少女レイル「………どうすれば良かったんだろ……」


 玄関「」ガラッ


少年ザイル「……ただいま」

少女レイル「おかえ――り!?」


少年ザイルに背負われた白金髪の幼女「」グッタリ


少女レイル「ざ、ザイル……あんたってやつは……ついに、そこまで……」ワナワナ

少年ザイル「診てくれ」

少女レイル「え?」

少年ザイル「具合が悪い。病気かもしれない。姉さん、回復魔法が使えただろ」

少女レイル「う、うん」

 *

布団に寝かせられた白金髪の幼女「すう……すう……」zzz

少女レイル「……栄養失調だと思う。医者じゃないから、間違ってるかも」

少年ザイル「栄養失調?」

少女レイル「ご飯が足りてない。つまり以前の私たちと同じってこと」

少年ザイル「なるほど」

少女レイル「………で、どこから攫って来たの? この子」

少年ザイル「トナリ村だ。村長たちの同類しかいなかったから、皆殺しにして来た」

少女レイル「あんた……はぁ……。じゃあ、この子は?」

少年ザイル「トナリ村の牢に囚われていた。奴隷として売り飛ばす予定だったようだ」

少女レイル「ふうん……確かに、珍しい髪色と魔力だしかなりの高値が付きそうだね……」

少年ザイル「……」

少女レイル「………今回ばかりは、本気で心の底から見損なったよ、ザイル。まさか人身売買にまで手を出すなんて」

少年ザイル「……? 待て、どういう意味だ」

少女レイル「人攫い紛いの真似までし始めるつもりなら……あんたをここまで育てて来た者として、責任を取らなきゃならない。構えなさい、ザイル」ギラッ

少年ザイル「誤解だ! オレは、この子を売るつもりで連れてきたわけじゃない……!」

少女レイル「……え? じゃあどういうつもり?」

少年ザイル「………皆殺しにした以上、放っておくわけにもいかないだろう」

少女レイル「………」

少年ザイル「……なんだよ、おかしいか?」

少女レイル「別に。じゃあこれからは、あんたが責任を持ってこの子を養ってくってことね」

少年ザイル「え……? ああ……そうだ」

少女レイル「言っとくけど、人一人養うのって凄く大変なことだからね」

少年ザイル「わかってる。もう既に一人養ってるようなものだからな」

少女レイル「……」

 ◆
903 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:07:35.64 ID:JcbKKSk70
―あばら家

白金髪の幼女→幼リーリア「お義姉さん。ごはん、できたよ」トテトテ

 クリームシチュー「」ポン!

少女レイル「お、おお……。リーリア、私より料理上手……」

幼リーリア「……お料理、できる方が……高く売れる、から……」

少女レイル「……大丈夫。私たちはリーリアを売ったりなんかしないよ」

幼リーリア「うん……。でももし本当に生活に困ったら、わたしのこと、売っちゃって良いよ……?」

少女レイル「いやいや売らないってば。リーリアはウチの料理担当に決定したから、いなくなると困る」

幼リーリア「え、そうなの? いつ決まったの?」

少女レイル「今」

 *

―冬
 あばら家の庭

 一面の雪「」シンシン


幼リーリア「イチゴ、いっぱい採ってきたよ」

 カゴいっぱいのフユイチゴ「」ドッサリ

少女レイル「おお〜……。フユイチゴって見つけるの難しいのに、よく見つけてくるなあ」

幼リーリア「ふふ……。わたし、聞こえるから……」

少女レイル「リーリアは特別な力を持ってるのかもねえ」


 ザッザッザッザッ
 仕留めたイノシシ「」ズルズル

イノシシを引きずってくる少年ザイル「姉さん……またリーリア一人を働かせて、自分はダラダラしているのか」

幼リーリア「あ、お義兄さん」

少女レイル「私は外敵から家を守るっていう重大な仕事をしてるんだよ」

少年ザイル「……あまりリーリアばかりに負担を押し付けるようなら、出ていってもらうぞ」

幼リーリア「わ……! だ、大丈夫! わたし、全然平気だから……!」

少女レイル「ほら、リーリアもこう言ってる」

少年ザイル「はあ……。明日から少し遠出して、食料を探してくる。お前たちはこのイノシシでしばらく食い繋げ」

少女レイル「はいはい」

幼リーリア「うん……。ありがと、お義兄さん……」

 ◆
904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:08:09.23 ID:JcbKKSk70
―あばら家

幼リーリア「お義姉さん……。お義兄さんは、どうしてわたしを助けたの?」

少女レイル「え? うーん……ど、どうしてだろう……」

 捌かれたイノシシ肉「」
 カゴいっぱいのフユイチゴ「」

少女レイル「……自分と重ねてた、とかじゃないかな。ザイル、以前は弱っちくて虐げられる側だったから」

幼リーリア「え、そうなんだ」

少女レイル「うん。あいつなりの正義ってやつじゃないかな」

幼リーリア「正義……」

少女レイル「暴力で成し遂げる正義なんてロクなもんじゃない――と私は思ってるけどね」

幼リーリア「……」

少女レイル「っとと、ごめんごめん。こんな話なんかしてもつまんないよね」

幼リーリア「……ううん。わたしも……ちゃんと、考えたい」

少女レイル「え?」

幼リーリア「お義兄さんにも……平穏で、いて欲しいの……。いつも傷だらけで……きっと、すごく怖い相手と戦ってる……。だからわたし……お義兄さんを、助けたい……」

少女レイル「………ふふ。そうだね……そうだよね。私だってそうだよ……! あいつは……私の弟なんだもの!」

幼リーリア「お義姉さん……!」

少女レイル「……でも、がんばるのはこの冬を越してからにしよう……。まだまだ寒いし……」

幼リーリア「う、うん」

 ◆
905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:08:36.29 ID:JcbKKSk70
少女レイル(それから、何年かの時が過ぎた)

少女レイル(私たちは今、ザイル率いる傭兵団が攻め落とした国の城に住んでいる)

少女レイル(隙間だらけのあばら家で寒さに震えていたあの頃が、遠い過去のようだ)

少女レイル(ザイルが私たちのもとへ帰ってくることもめっきり減ったが、私たちは傭兵団長の身内ということで最上級の待遇で暮らせている)

少女レイル(……私たちは結局、ザイルを戦乱から遠ざけることなど全くできないままだった)

 *

―古城のバルコニー

 ヒュオオオオオ――…

リーリア「お義兄さん、いつ帰ってくるかな……」

レイル「さあ……。まあ心配することないよ。どうせ今回も無事に勝って来るだろうから」

リーリア「………」

レイル「あの馬鹿……こんなにかわいいリーリアに心配ばっかりかけて、本当にダメな男だね」

リーリア「そ、そんなことないよ。心配なんて……わたしが、勝手にしてるだけだし……」


「見ィつけた♪」


レイル「下がってリーリア!」バッ

リーリア「え、あ、え!!?」


白衣のエルフ幼女「まさか人間に生まれ変わっていたなんて。魂の追跡、すっごく苦労しちゃったなあ」ニコニコ


レイル「……誰? 私たちに何の用?」ジリ

白衣のエルフ幼女「世を賑わす新進気鋭傭兵団長の姉君であるレイル・クロード様――ではなく、用があるのはそちらのリーリアちゃんなんですねえ」ニコニコ

リーリア「えっ……!?」

レイル「近付くな……! それ以上近付けば――」

白衣のエルフ幼女「ん〜そうだなぁ……今回は、君しかいない!」バッ

 謎のカプセル「」ポイッポン!

突然現れる黒化したザイルのような何か「……」ヨロヨロ


レイル「!!?」

リーリア「えっ……!!?」


白衣のエルフ幼女「んじゃ後よろしく。制限は外しといたから死ぬまで頑張ってね〜」ニコニコ

黒化したザイルのような何か「ガ……アアアアアアア!!!!」

 砕ける石畳「」ドゴンッ!!


レイル(虚を突かれた私は、その黒化したザイルのような何かに為す術なく叩きのめされ――)

レイル(気が付いた時、その場には私以外誰一人残っていなかった……)

 ◆
906 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:09:56.51 ID:JcbKKSk70
―古城 殺風景な暗い部屋

 閉じられた窓「」

 揺れる安楽椅子「」ユラユラ

安楽椅子に座って呆けるレイル「」ボー

 ガチャッ!!

ザイル「レイル!」ダダッ

レイル「……ザイル」

ザイル「何があった!! リーリアは――リーリアは!!!」

レイル「……連れ去られた……。白衣のエルフに……」

ザイル「白衣の、エルフ……!?」

レイル「ごめん……ごめんなさい……。ごめんなさい……」ポロポロ

ザイル「………」

 *

レイル(程なくして、ザイル傭兵団はあのエルフの居所を突き止め……奪還した)

レイル(……リーリアの、遺体を)

レイル(………既にそのアジトにエルフの姿はなく、リーリアも用済みと言わんばかりに打ち捨てられていた状態だったという)


レイル(………リーリアの存在により皮一枚でギリギリ繋がっていた私とザイルの関係も……この件で完全に絶たれることとなった)


レイル(それから私が古城を去って何年か経った頃、ザイルがリーリアという国を興したという話を聞いた)

レイル(……私に……その国に住む資格なんかあるはずもない)

レイル(何もせず、何も考えず、静かに生きていこう……)

レイル(それが……きっと、一番良い……)

 ◆
907 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:11:47.11 ID:JcbKKSk70
クロシュ「……」


ザイル「……夢の覗き見とは、趣味が悪いな」ヌッ

クロシュ「んわっ!」モニャッ

レイル「まあいいんじゃないのぉ? 減るもんでもないし」ヌッ

ザイル「減る減らないの問題ではないだろう……」

レイル「それはまあ、そう」


ザイル「……しかし……あの件で、お前もこれほど苦しんでいたとはな……。レイル」

レイル「……苦しまないわけなくない? 私、ザイルよりあの子と一緒にいた時間長いんだよ」

ザイル「家事や雑用をやらせる為の都合の良い奴隷くらいにしか思っていないものと……」

レイル「まじか……」

ザイル「半分冗談だ」

レイル「………ねえザイル。リリアちゃんのこと、もう一度聞いて良い?」

ザイル「……」

レイル「あの子……本当に、リーリアと無関係だと思ってる?」

ザイル「……関係あるはずが、ないだろう。リーリアが世を去ったのは何百年も前のことだぞ」

レイル「そりゃ、常識的に考えればそうだけど……。ザイルは、それで良いの? リーリアのこと……もう、過去のことって割り切れてるの?」

ザイル「引きずっていて欲しいのか?」

レイル「そうだよ!! もっと引きずれよ!!! 国よりも、あのかわいいリーリアのことをさぁ!!!」

ザイル「……比べられるものか。どちらもオレにとって……等しく大切だった」

レイル「……そりゃそうだよね。ごめん」

ザイル「………まあ、指導者リリアがリーリアの関係者であろうとなかろうと……。ここの元国王として、感謝と祝辞くらいは贈るべきかもしれんな。随分遅れてしまったが……」

レイル「それが良いよ。リリアちゃん、きっと喜ぶと思う」

 ワイワイ キャッキャ



遠くからこっそり見ている白金スライム「」モニョモニョ


クロシュ「?」モニョッ

白金スライム「!」モニャニャ

クロシュ「??」モニョニョ

白金スライム「〜〜!!」モニャニャニャ


 デロデロデロ―トプン―


クロシュ(白金のスライムさん……逃げちゃった)

クロシュ(ザイルさんと、レイルさんのこと……見てた……)

クロシュ(なんだか……ちょっと、うれしそうだった……?)

 ☆ザイルとレイルの過去を覗き見ました

 ◆
908 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:25:16.09 ID:JcbKKSk70
―真正リーリア首都 滞在8日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[06/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[6/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
909 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:27:35.03 ID:JcbKKSk70
―朝
 宿泊所 客室

 チュンチュン

クロシュ瓶「!」モニョッ

フメイ「あ、おはよクロシュ」

リュアン「おはようクロシュちゃん。今日はちょっとお寝坊さんだね」

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「ん。おはよ、ございます」

聖女「おはようございます。良い夢を見られましたか?」

クロシュ「いい夢……」


クロシュ(……レイルさんと、ザイルさんの夢のこと……)

クロシュ(……のぞき見、しゅみが悪いんだって……)

クロシュ(言わない方が、いいかも……)


クロシュ「……み、見てない、かも……」

妖精「……? まあ、夢なんて忘れるのが普通だしね」


ミスティ「ふふ……なんだか懐かしいわ、こうしてまたあなたたちと一緒に起きるのが」

クロシュ「あ、うん! わたしも……ミスティさんと一緒なの、なつかしい」

フメイ「むむ……! フメイも、オノゴロじゃ一緒だったもん!」

リュアン「わ、私も……! 芸術都市までのほんの短い期間だけだけど……」

聖女「私もセイントレアでは同じ屋根の下でした!」

妖精「……それって張り合うことなの?」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(3/24)


真正リーリア首都滞在8日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索
01-10 +6(6/24)
11-35 +4(4/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +2(2/24)
91-00 +0(0/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:29:14.44 ID:bVGYYKTWo
話の流れでミスティの故郷が近くにあることが分かり行ってみる
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:34:46.19 ID:UgPAZA+Ho
クリュナーが力付くでもザイルに戻ってくるよう強要しているほのぼのシーンを垣間見る
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:34:47.23 ID:B0BW6zcU0
アルバと雑談
913 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 01:01:03.44 ID:JcbKKSk70
というわけで本日はここまで。次回はミスティの墓参り編、クリュナーのザイル労働強要編、アルバ氏と対談編です。よろしくお願いします
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 01:12:50.31 ID:63Eg1V4Eo
おつ
遺物探索は中々時間がかかりそうだなぁ
地道に探索繰り返して手がかりを探すのがいいか
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 19:01:03.21 ID:UgPAZA+Ho
大体の黒幕カリス
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 19:38:26.94 ID:o1Y13XEkO
カリスを投げたけど、ここまでのヴィランになるとは、作った人間としては嬉しい限り。
917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:08:00.14 ID:0+yY30W00
遺物探索は大変ですが、探索する場所や方法によって効率が上がることもあります。より効果的な探索をしていくのが良いでしょう
なお高効率な場所や方法でも2回目以降は通常と同じ効率になったり悪化したりすることもあるため、何度も同じやり方を繰り返すよりは別のアプローチを試し続けるのが良いかもしれません

カリス・ノーランドは恐ろしい存在なので、怪事件の裏にカリスの暗躍があったというケースは少なくないそうです。そんなカリス・ノーランドが既に世にいないというのは多くの生き物にとって良いことと言えるかもしれません。しかしながらカリス・ノーランドは様々な危険物質などを世に遺した可能性があるため、今後も注意が必要です

カリス氏が悪役として活躍している理由についてはいろいろありますが、あえて言えばクロシュさんやフメイちゃんと因縁のあるポジションが大きかったと言えるかもしれません。物語全体で見ればカリスよりも大きな壁はいくつかありますが、クロシュという個スライムの視点で見ればこの先カリスを越える敵はたぶん現れない気がします
918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:08:31.80 ID:0+yY30W00
―南リーリア湿原 上空

 ヒュオオオオ――

空を飛ぶ輸送風船スライム気球「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ


クロシュ「わあ〜!」キャッキャ

リュアン「風船スライムさんの……気球!」

聖女「た、高いです!」

フメイ「ふふん。フメイ、クロシュの気球で慣れてる」ドヤ

妖精「半年前は私たちもクロシュ気球で旅をしたねえ」

ミスティ「ええ。でもクロシュ自身は、スライム気球に乗せてもらうのは初めてじゃないかしら」

クロシュ「うん!」

 *

 眼下に広がる広大な湿地帯「」


妖精「……どう? カリスの拠点らしきものは見つかりそう?」

フメイ「んー……まだ」キョロキョロ

聖女「地道に足で探すよりも、空から探した方が効率が良いのは確かです。がんばりましょう!」

輸送風船スライム気球『でも、ここからだと遠すぎて手がかりを見逃したりしないかなあ〜』モニョモニョ

クロシュ『んゅ……ど、どうだろ……』モニョモニョ


双眼鏡を覗くリュアン「あ、皆さんあっちを見てください! 何か……廃墟のようなものが……!」

ミスティ「………あれは……スノウタウンよ」

リュアン「え……」

ミスティ「もうそんなところまで来てしまっていたのね。リーリアとは位置が近かったし……」

フメイ「スノウタウン?」

ミスティ「ええ。私の故郷。もう既に滅んで久しいわ」

フメイ「…………え、えっと……」オロオロ

ミスティ「気にしないで。私としてはもう決着のついたことだから」

フメイ「そうなの?」

ミスティ「ええ。元凶であるカリス・ノーランドは既に討ち倒したわけだし。まあ今まさにそのカリスの置き土産に悩まされているけれど……」

フメイ「……お墓参りとか、する?」

ミスティ「墓参り……そういえば、一度もやってなかったわね。でも今はカリスの拠点を突き止めることの方が大事じゃないかしら」

妖精「スノウタウンにもカリスの拠点が隠されている可能性はあるよ。というかむしろ、一度カリスによって滅ぼされた場所だから優先的に調べるべき場所かもしれない。リーリア国内にばかり気を取られてて、盲点だったかも」

ミスティ「……確かにそうね。それじゃあ……とりあえず、向かってみる?」

クロシュ「……ん!」

輸送風船スライム気球「〜〜」モニョニョ

 ◇
919 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:09:21.34 ID:0+yY30W00
―スノウタウン廃墟

 ヒュオオオオオ――…

 崩れた建物「」
 倒壊した家屋「」
 割れた石畳「」
 倒れた街灯「」


ミスティ「……」


クロシュ「……」

フメイ「……」

聖女「……誰もいませんね」

妖精「スノウタウンが滅んだのは10年くらい前。旧リーリアがセイントレアと戦争中のことだったらしい……」

リュアン「確か……一晩で滅んだって」

妖精「うん。カリス・ノーランドが何らかの実験を行った結果、らしい……」


ミスティ「……少し、歩いてくるわ」

妖精「わかった。私たちはカリスの拠点捜索をしてるから、何かあったら知らせて」

ミスティ「ええ」スタスタ


フメイ「……いいの? 一人で行かせて」

妖精「一人の時間が必要だと思う。決着がついたとは言っても、実際に帰ってきたのは初めてなんだから」

 *

フメイ「……?」キョロキョロ

リュアン「フメイちゃん、どうしたの?」

フメイ「んー……。カリスに襲われて滅んだんだよね? ここ」

妖精「うん。そうだよ」

フメイ「死体とかって、どこに行ったのかなって」

リュアン「死体……。言われてみれば……どこにもない……?」

聖女「ありませんね……」

 バサッバサッ

大魔女ホーク「カリスの実験の過程、あるいは結果によって消えた――という説が一番有力よ」

妖精「クローディア」

フメイ「一番有力……はっきりしてるわけじゃないの?」

大魔女ホーク「ええ。カリス・ノーランドの魔法や術式には未解明・未確認のものが大量にある。このスノウタウンで行われた実験や魔法もその一つ」

聖女「大魔女様でさえ解析が難しいのですか?」

大魔女ホーク「……本気を出せば、難しくなどないわ。でも今は奴の術式解析などに時間や労力を割いている暇はない、といったところよ」

フメイ「難しいんだ」

大魔女ホーク「難しくないと言っているでしょう。……まあ、カリスの遺した魔法が常識を超えたものという事実は認める他ないわね。加えて言えば、奴のそれは私のような奇跡的魔法使いが作り出す美しく洗練された術式とは正反対の、極めて複雑で回りくどくて難読で無駄だらけの下品なモノだからよ。しかも迂闊な者が手を出せば術者本人を殺す罠まで大量に仕掛けられている」

妖精「たぶん解析防止の為なんだろうけど……まあカリスらしい」

大魔女ホーク「そういうわけで、奴の魔法を再現したり一般化したりするのは現実的ではないわ。死んでも世の為になるものは遺さないというのがあの死刑囚らしいわね」

フメイ「ふうん……。カリス、やっぱり迷惑なやつ」

リュアン「迷惑って言葉で済むのでしょうか……」

 *
920 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:10:04.50 ID:0+yY30W00
―スノウタウン ミスティの家

 ヒュオオオオオ――

 廃墟となったミスティの家「」


ミスティ「……」

ミスティ(……遺体は見つからなかった)

ミスティ(私の家族だけじゃなく……他の人々の遺体も……痕跡も……。ここには、残っていない)

ミスティ(……知ってはいた。以前、そのように新聞に書かれていたのを読んだことがあった)

ミスティ(でも……実際に目の当たりにすると)

ミスティ(胸の奥に……形容しがたい苦しみを感じる……ような、気がする……)

ミスティ(……仇は討った。カリス・ノーランドは既に死んでいる)

ミスティ(ここでできることは……何もない)クルッ


エレノア「あ――」


ミスティ「え……!?」


エレノア「み……ミスティ……?」

ミスティ「……エレ、ノア……!? 」

エレノア「ミスティ……本当に、ミスティ……!?」



妖精「お〜いミスティ〜!」パタパタ

クロシュ「ミスティさん!」トテトテ


ミスティ「あ、みんな……!」

エレノア「え……?」
921 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:10:53.15 ID:0+yY30W00

妖精「日が傾いてきたからそろそろ帰ろうって……あれ、そちらの方は?」

ミスティ「私の懐かしい友人、エレノアよ。今まさに会ったところで、まさか生きていたなんて……!! こんなことってあるのかしら……!!」

聖女「なんと……! ミスティさんの他にも生き残りの方が……!」

リュアン「わあぁ……! えと……お、おめでとうございます……!?」

クロシュ「おめでと、ございます……!」

フメイ「ふうん。良かったね」

大魔女ホーク「本当に良かったじゃない! 生き別れの友人との再会なんて、すごくドラマチックだわ」

ミスティ「え、ええ……! 本当に、本当に良かったわ……! エレノア、あなたは今どうしているの?」

エレノア「え、あっ……。べ……別に、普通だよ。普通に旅をして……その日暮らしで……」

ミスティ「そうなの?」

エレノア「………ミスティこそ。良かったじゃん。なんか……いっぱい、新しい仲間がいるみたいでさ……」

ミスティ「えっ……?」

エレノア「あ、いや……ごめん、なんか嫌な言い方したかも。ごめん……! そんじゃ私、もう帰るから!」シュバッ

ミスティ「え、ちょっとエレノア!?」


 高速離脱していくエレノア「」ピューン


ミスティ「……???」

リュアン「え、ええと……? あの人って、確か宿泊所に泊まってるエレノア・ブライアーさんですよね? どうして急に帰っちゃったんでしょう」

妖精「あー……。いろいろ、難しいんだよ。人間ってさ……」

クロシュ「そうなんだ……」

大魔女ホーク「今どきの若い子は面倒くさいわね……」

フメイ「大魔女、性悪ばあさんみたい」

大魔女ホーク「誰が性悪ばあさんですって!?」バササ

妖精「いやでも今の言い方はちょっとだいぶ……」


ミスティ「……でもどうしていきなり帰っちゃったのかしら?」

聖女「……妖精さんの言った通り、ちょっと難しい問題かもしれないです。でもエレノアさんも私たちと同じ宿泊所に泊まっていますから、ゆっくりお話する機会はあると思います」

ミスティ「わかったわ。いっぱい話したいことがあるのよ。急に逃げたことも問いたださないと」

聖女「お手柔らかにしてあげてくださいね……」


↓1コンマ スノウタウン探索
01-35 +5(8/24)
36-65 +6(9/24)
66-90 +7(10/24)
91-00 +9(12/24)+血スライム
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 21:12:29.61 ID:oDgynN6Lo
923 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:45:06.60 ID:0+yY30W00
 ☆本日の活動で遺物探索進捗が(9/24)になりました

 ◆

―夕方
 真正リーリア市場

 ワイワイ ガヤガヤ

「あなたの力が必要なんです!! ザイル様!!」

「…………」


妖精「ん? この声は……」

クロシュ「エルダーサキュバスの……クリュナーさん!」


クリュナー「ザイル様!! お願いします!!」グイグイ

ザイル「……オレはもう、ただのテロリストだ。そんな者の存在は新たな火種にしかならないだろう」

クリュナー「加護があれば大丈夫です……! リリア様の加護があれば……!」グイグイ

ザイル「……どうしてもオレを従わせたいというのなら、その加護でオレの自由意志を奪えば良いだろう」

クリュナー「加護は自由を奪う為のものではありません……! 平和を維持する為のものなのです……!」グイグイ


フメイ「なんだっけ、ああいうの。ちわ喧嘩?」

妖精「違うと思う……」

ミスティ「シノホシのザイル……テロリストとなった今でも、帰還を切望されているのね」

レイル「どうかな〜。クリュナーちゃんの言い分を聞く限りじゃ労働力が欲しいだけじゃないかな」ヌッ

クロシュ「レイルさん!」

レイル「こんばんは」

リュアン「元国王ザイルの姉――を自称しているレイルさん!」

レイル「あれ。導師クロシュ、みんなに言ってないの?」

クロシュ「え、えと……。のぞき見、しゅみ、悪いって……」

レイル「あそっか。けっこうちゃんとしてんね」

妖精「え、どういうこと?」

レイル「導師クロシュに、私やザイルの小っ恥ずかしい過去の夢を見られちゃったわけ」

妖精「ああ……。てことは、レイルがザイルの姉っていうのは本当だったんだ」

レイル「まあ信じてくれなくても良かったんだけどね」



クリュナー「」グイグイ

ザイル「」グググ



聖女「それで……あの二人は、放っておいて良いんですか?」

レイル「良いんじゃない?」

リュアン「……」

クロシュ「……」


↓1選択
1.クリュナーに加勢する
2.ザイルに加勢する
3.放っておく
0.自由安価(できないことはできない)
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 21:48:17.12 ID:ONGD4eks0
0とりあえず脳内クロシュ会議でどうするか相談してみる
925 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 22:12:37.35 ID:0+yY30W00
混沌クロシュ「ほっとけば?」

楽観クロシュ「ほえ、なんで?」

混沌クロシュ「わたしたちに関係ないもん。どうでもいいよ」

中庸クロシュ「一理ある。わたしも……関わる理由は、なさそうにおもう」

秩序クロシュ「ほええ……!? 中庸のわたしが、混沌なんかに与するの……!?」

中庸クロシュ「わたしは、理があるとおもう方を、選ぶだけ」

悲観クロシュ「わたしも……ほっとけば、いいとおもう……」

秩序クロシュ「悲観のわたしまで……!?」

悲観クロシュ「どうせ……最期には、苦しんで死ぬ……。関わる意味、ない……」

楽観クロシュ「そんなことない! ザイルさんも、クリュナーさんも、リリアちゃんも、しあわせになるのが良いもん!」

悲観クロシュ「ばか。あほ。まぬけ。穀潰し」

楽観クロシュ「んわわ〜〜!!?!?」プンスコ

悲観クロシュ「しあわせになるのが良いなんて大前提。それでもなれないのが、命だって言ってるの……」

 ギャーギャー プンスコプンスコ モニョモニョモニョ

中庸クロシュ「……秩序のわたしは……関わった方が良いって、おもうの……?」

秩序クロシュ「……わ、わかんない」

混沌クロシュ「わかんないのに反対してたの!?」

秩序クロシュ「どっちの、言い分も……正しいかもって、おもって……」

中庸クロシュ「ん。ザイルさんも、クリュナーさんも、間違ったことは言ってない、とわたしもおもう」

秩序クロシュ「うん……。でも……だからこそ、何かできること、あるかもって……」

混沌クロシュ「ないない。無駄なことするより、早くごはん食べて寝るのがいい」

秩序クロシュ「んゅゅ……」

中庸クロシュ「まあ……どっちの味方をすれば良いかわかんないときは、何もしない方がいいとおもう」

秩序クロシュ「ん……。わかった……」

 ◆

クロシュ「……」

妖精「まあ、放っておこう」

ミスティ「そうね。私たちが口出しすべき問題でもないし」

聖女「ですね……」

フメイ「リュアンも、それでいい?」

リュアン「えっ? う、うん。いいと思う」

 ◆
926 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 22:13:37.27 ID:0+yY30W00
本日はここまで。次回もよろしくお願いします
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:27:09.26 ID:nRjsyYjYO

旧リーリア同窓会は開かれるかな
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 02:04:55.75 ID:gxIYbCEeo
おつ
やっぱり人手が足りない…過労は医師に怒られそうだ
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 11:08:55.81 ID:MkUxD21+o
おつ

元国王の姉を自称する穀潰し、うーんあやしい!
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 15:17:23.60 ID:P4LpDT+RO

カリスさんスパゲッティコードの使い手だった
931 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:16:59.49 ID:FXmimg/D0
旧リーリア民の方々が一堂に会す機会があるかは今のところわかりません。現在竜神村にいるエルダーサキュバス姉妹は今のリーリアの状況を知らない様子だったので、気軽に帰るという選択はなかなか難しいかもしれません。もし今後現在のリーリアの状況を知ることがあれば、気軽に帰ることもできるかもしれません

真正リーリアは豊かな国ですが、体制側の人材が不足しているという現実もあります。クリュナー氏はノーランド印の合法ドリンクを乱用してがんばっていますが、実際のところあまり褒められた働き方ではないかもしれません(エルダーサキュバスは強い種族なので、多少無茶をしても大丈夫です)(ノーランドのドリンクはアルツ医師監修済みの実際安全な合法ドリンクです。用法用量を守って正しく飲むのが良いでしょう)

レイル氏は元国王ザイルの実姉を自称していますが、その生活は配下の者たちに貢がせて自分は働かずに暮らすという穀潰しのようなものです。そしてレイル氏の元国王姉という自称は、クロシュが覗き見た夢によって真実であることが確認されました。レイル氏の情報が旧リーリアの歴史のどこにも残っていないのは、いろいろなことがあったからかもしれません

カリス氏の魔法は非常に難解で解析の難しいものであるそうです。実のところ、他者からの解析や模倣を防止する為にあえて術式を難読化させる魔法使いは時々います。カリス氏は難読化させるだけでなく術者本人に牙を剥くトラップを大量に仕込んでいるため、カリスの遺産を利用しようとして非業の死を遂げる闇の魔法使いも時々いるようです
932 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:17:26.50 ID:FXmimg/D0
―夕方
 宿泊所 ロビー

椅子に座って考え込むアルバ「……」ウーム


フメイ「アルバ、なんか悩んでる」

リュアン「悩んでそうだね……」


アルバ「……ああ、おかえりなさい皆さん」

クロシュ「ん、ただいま」

聖女「はい、ただいま帰りました。アルバさん、何かお悩みであればお聞きしましょうか?」

アルバ「……む、わかってしまいますか。悩んでいるのが」

聖女「私こう見えて修道女なので、お聞きするのは少し得意ですよ」

アルバ「……であれば少し聞いて頂きたい。メアリー王女殿下についてです」

聖女「メアリー王女様の」

アルバ「はい。皆様も既にご存知かと思いますが、私はメアリー王女殿下に避けられております。その現状に困っておりまして」

妖精「まあ……見るからに避けられてるね」

アルバ「原因はわかっています。私はアルベール陛下に忠義を尽くすセイントレアの近衛騎士。セイントレア嫌いのメアリー王女殿下に目の敵にされる理由としては十分です」

聖女「なるほど……。少し難しい問題ですね」

フメイ「じゃあセイントレアの騎士をやめればいいんじゃないの?」

アルバ「そういうわけにはいきません」

リュアン「では……メアリー王女様のセイントレア嫌いを無くしてもらうしかない……ですかね」

アルバ「それが一番だとは思うのですが……正直に言って、至難です。かつてのセイントレアが行ってきた所業の数々を思えば、元々他種族への偏見を持っていなかったメアリー王女が抱いた憤りは正当としか言えません」

妖精「その発言は近衛騎士として大丈夫なの?」

アルバ「現在は当のアルベール陛下もお認めになられております」

妖精「へえ、そうなんだ……」

聖女「であれば、今のセイントレア王国はメアリーさんが失望した排外主義の国ではない、ということをメアリー様にしっかりお伝えできれば解消できるかもしれません!」

アルバ「……私もそう思い、幾度か説得を試みたのですが……聞く耳をお持ちにならないのです」

妖精「ああ……」

アルバ「そこで、皆さんの方からも今のセイントレアは正しい方へ進みつつあることをメアリー殿下にお伝えして頂きたいのです。近衛騎士の私が言うよりも、きっと皆さんの言葉の方が伝わりやすいはずです」

聖女「わかりました。ご助力致しましょう」

アルバ「感謝します」

 *
933 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:18:08.12 ID:FXmimg/D0
―客室

 カクカクシカジカ

聖女「――というわけで、今のセイントレアはもう以前の排他的な王国ではないそうですよ」

メアリー「そのようですね」

聖女「あれっ、知ってらしたのですか?」

メアリー「私、これでも王女です……。お母様がご尽力なさっていたことなど知らないはずがないでしょう」

聖女「そ、それはまあ確かに……」

フメイ「じゃあ、実はもうセイントレアのこと、そんなに嫌いじゃないの?」

メアリー「それとこれとは話が別です。悪しき姿勢を改めたからと言って、過去の罪の一切が洗い流されることなどありえません」

リュアン「そ、その通りです……」

メアリー「王国は未だ、傷付け、壊し、奪っていった国々への償いを果たしておりません……。ご尽力なさるお母様には敬意を表しますが、多くの王族や貴族たちは未だ他種族への差別意識を堅持しております。そのような者たちを未だに抱えるセイントレア王国などを、どうして許すことなどできましょうか」

妖精「でもそれなら、王宮に残って王妃と一緒に頑張る道もあるんじゃないの?」

メアリー「私にとっての最善は、デロデロ化です。お母様のことは尊敬しておりますが、他種族との融和では足りないのです。全てが平等に溶け合う未来こそ、真の正しい世界なのです……」

聖女「わ、わかりました……」

メアリー「………アルバに、私の説得を頼まれたのですか?」

聖女「」ギクッ

メアリー「全く無駄なことを……。アルバにお伝えください。アルベール王がデロデロを支持するならば文句一つ言わず真っ直ぐ帰ってやっても良い、と」

 *
934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:20:09.79 ID:FXmimg/D0
―宿泊所 ロビー

 カクカクシカジカ

妖精「というわけで、アルベールがデロデロ派になるなら文句言わず真っ直ぐ帰ってやるってさ」

アルバ「……」ギギギ


フメイ(わ、アルバ無表情で固まった)

リュアン(すごい威圧感です……! 一体何が……!?)


アルバ「………わかりました。であれば、遠くないうちに力づくで無理矢理連れ帰ることになるでしょう」

フメイ「王様に言うだけ言ってみれば? デロデロ派にならないかって」

アルバ「ありえません。今のセイントレアは他種族との融和を掲げていますが、その核は人の国なのです。デロデロ教なる異教の教えは断固として拒否します」

クロシュ「!」ガーン!

妖精(まあそりゃそう)

アルバ「そしてそのような悪しき教えを広めようとしているメアリー殿下を、このまま野放しにしておくわけにはいかないのです」

 スタスタスタ…

メアリー「フフ……本性を現しましたね、王国の犬アルバ・ローランド」スタ

アルバ「メアリー殿下……」

メアリー「皆さん聞きましたか? これがセイントレアに忠義を立てる騎士の本性です。融和路線だのと言いながら、その内実は異教の教えを悪しきものとして唾棄し、骨の髄までこびりついた人間中心主義を自覚すらできない。このような者たちの蔓延る王宮で孤軍奮闘なさるお母様が不憫でなりません……。お母様をお救いする為にも、やはり一刻も早くデロデロ化を成し遂げなければ……」

アルバ「メアリー殿下……! デロデロが世界を救うなどと、本気でお考えなのですか……!?」

メアリー「そうですが? 別にあなた方に理解してもらおうとは思いません。泣き喚くだけの赤子に道理を説くなど、せんなきことです」


クロシュ「んわわ……」

リュアン「なんだか全然穏便じゃないです……!」

聖女「私はどうすれば良かったんでしょうか……」

妖精「どうしようもなかったんじゃないかなあ……。少なくともこの状況は聖女のせいじゃないよ、うん」

ミスティ「セイントレアの王族にはあんなお姫様もいるのね……。なんだか面白いわ」

フメイ「ん。面白い。フメイ、セイントレアのこと見直したかも」

 ◆
935 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:20:36.01 ID:FXmimg/D0
―真正リーリア首都 滞在9日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[06/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[6/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:21:45.21 ID:FXmimg/D0
―朝
 宿泊所 客室

 リーリア湿原の地図「」バサッ

大魔女ホーク「スノウタウンに残っていたカリスの微かな魔力痕から、ある程度の方向性を絞り込むことができたわ。リリアたちがどれくらいのペースで探索しているかはわからないけれど、けっこうリードしているんじゃないかしら」

妖精「そうだといいけど、今のところまだまだ発見は遠そうだし気を抜かずに続けていくしかない」

ミスティ「カリスの遺物か……。ロクなことにならない気しかしないわね」

大魔女ホーク「ええ、その通りよ。絶対にロクなことにならないから、なんとしても止めなければならないわ」


フメイ「クロシュ、おおきいデロデロはどう?」

クロシュ「えと……あんまり、わかんない……」

リュアン「ここ最近はリリアちゃんたちとの対話とか、遺物探しの方に集中してたもんね……」

聖女「クロシュヴィアさんも一度この国に来たそうですが……。それと関係しているのでしょうか」

クロシュ「調べてみれば、わかるかも……」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(9/24)


真正リーリア首都滞在9日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 4/24)
01-10 +6(10/24)
11-35 +4(8/24)
36-65 +3(7/24)
66-90 +2(6/24)
91-00 +0(4/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:22:46.22 ID:UvNEwolo0
郊外の湿原に行ってみる
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:23:55.33 ID:H/D2lcPWO
ちょっとカリスに変身してみてカリスの思考パターンを模してみて遺物の在りかを推理してみる
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:24:30.80 ID:i4PC/qpgO
フメイ、脳内クロシュと夢で遊ぶ
940 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:27:12.30 ID:FXmimg/D0
本日はここまで。次回は湿原探索編、カリスの真似をして推理してみよう編、フメイちゃんと夢で遊ぶ編です。
あまり進められず申し訳ありません。実のところ昨日から体調が悪いそうです。次回もよろしくお願いします
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/06(月) 05:06:06.29 ID:KFgraivY0
乙です。本人は気付いてない様だけど、自分の信条を絶対の正義だと信じ、他者の意見を聞き入れないというメアリーの性格は間違いなく父親譲り。しかも、その信条に周囲を巻き込んで被害者と利益を得る者双方を生み出した父とある意味同じ道を辿りつつあるあたり改めてこの王家の業の深さを感じさせられる。
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 09:33:37.92 ID:JovviDp1o
結局ダウンの言ってた厄介な奴って誰なんだろうね
943 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 22:21:30.14 ID:kVpYSZIm0
自分の信念を絶対のものと信じ疑わない人物はメアリー氏やアルベール王に限らず作中にたくさん出てきているため、実のところセイントレア王家の際立った特徴とは言えないでしょう。また、ある作為によって利益を得る者と損害を被る者が発生するというのは世のあらゆる事象に言えることなので、セイントレア王家の際立った特徴とは言えないでしょう

ダウン氏の言っていた厄介な奴というのは、身も蓋もないネタバレをするとカリス・ノーランドです。ダウンさんはカリスが消滅したことを知らないため、未だにカリスを警戒して隠遁生活を続けています。もしカリスが既にいないことを知れば、ダウンさんも自由に外の世界を見て回ることができるかもしれません
944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 22:23:06.12 ID:kVpYSZIm0
―南リーリア湿原

妖精「そういうわけで今日も遺物探しするよ」

クロシュ「ん!」

フメイ「ん」

大魔女ホーク「先日見つけた手がかりを参考にすると、北部地方におけるカリスの基幹施設はリーリア湿原の東側にある可能性が高いわ」

リュアン「東側……東側って、地図で言うとどの辺りですか?」

大魔女ホーク「この範囲ね」
 地図を広げるクチバシ「」ススッ

 リーリア湿原地図「」バサッ

ミスティ「……もう少し絞り込めないの?」

大魔女ホーク「十年前の痕跡からここまで絞り込めただけでも奇跡のようなものよ。この大魔女がいなければそれさえも困難だったと思いなさい」

聖女「実際、探す範囲が半分以上減ったのは大きな進歩です。ありがとうございます、大魔女さん」

妖精「とはいえ、探す範囲が未だにものすごく広いことには変わりない……。どうにかしてさらに絞り込む手段があれば良いんだけど……」

クロシュ「!」ピコン!

 デロデロ…モニョモニョモニョ…


カリスクロシュ「じゃ〜ん!」デン!


フメイ「んわあっ!?」コテッ

妖精「ぎえっ……!?」

ミスティ「!?」ギョッ

大魔女ホーク「………クロシュ。その悪趣味な擬態をやめなさい。悪ふざけなんて、あなたらしくもない」

カリスクロシュ「ふふ、違いますよ大魔女様。カリス・ノーランドの思考をトレースして施設の場所を推理する作戦です」

大魔女ホーク「!」

リュアン「わ……! クロシュちゃん、そんなことできるの!?」

カリスクロシュ「私、モノマネは得意なので」ニヤニヤ

聖女「ほ、本当にクロシュさんとは思えません……。あの、カリスに乗っ取られたりとかはないですよね?」

カリスクロシュ「当たり前じゃないですか。擬態対象になり切り過ぎて元に戻れなくなるなんて、ド三流スライムじゃないんですから」

妖精「カリスになり切りすぎてて怖いんだけど……」

カリスクロシュ「私、カリスの評価基準で言えば傑作なので」ニヤニヤ

ミスティ「……ま、まずい……クロシュだとわかっていてもぶん殴りたくなって来たわ……」


フメイ「………」

フメイ「…………」ジワワ

リュアン「あああっフメイちゃんが……!! クロシュちゃんなんでもいいから早く推理して、その擬態を終わりにして!!」

カリスクロシュ「わ……フメイちゃん、本当にかわいいです……! 泣いてるフメイちゃんも、ものすごく――」

 ベチン!!

妖精「いいからさっさと推理しろこの馬鹿ド三流スライム!!」プンスコ

カリスクロシュ「んわわわ〜〜!!」モニャニャ


↓1コンマ 推理
01-35 +5(14/24)
36-65 +6(15/24)
66-90 +7(16/24)
91-00 +9(18/24)+血スライム
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 22:25:49.73 ID:JovviDp1o
高く
946 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:29:37.19 ID:kVpYSZIm0
カリスクロシュ「私なら当然湿原の奥地に施設を構えますね。このリーリア湿原にはヘルザリガニという天然の警備兵がいくらでもいるんですから、それを利用しない手はありません」

大魔女ホーク「ふむ……。そういえばヘルザリガニは強靭な生命だけど、カリス的には研究対象だったのかしら?」

カリスクロシュ「ただ強靭なだけの生き物に興味はないですね。スライムのような拡張性や、魔王に迫る絶技の一つでもなきゃ研究する価値を感じられません」

大魔女ホーク「ヘルザリガニの断頭鋏は、物理法則を無視してあらゆる防壁を貫く常軌を逸した武器よ。これ、魔王に迫る力と言えない?」

カリスクロシュ「えっそうなの!? ちょっと知らなかった……どうなんでしょう……」

大魔女ホーク「話を戻しましょう。カリスの研究所がありそうな場所は――」

 *

 モニョモニョモニョ…ポン!

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

フメイ「あ……クロシュ……!」ジワワ

スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ…

フメイ「ばか……。もう、カリスなんかに擬態しちゃだめ……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

フメイ「……フメイ、怒ってるんだからね……」

スライムクロシュ「〜〜〜…」モニャニャ

フメイ「ばかクロシュ……今夜は、お説教……!」プンスコ

スライムクロシュ「〜〜〜〜!」モニャニャニャ



リュアン「……一件落着、ですかね……?」

聖女「ふふ……そうだと思います」

妖精「フメイがクロシュに怒るところ、初めて見たかも……」

ミスティ「それほどのことだったってことね。私でもムカついたくらいだもの」

大魔女ホーク「でもお陰で更に場所を絞り込むことができたわ。次回の探索で一気に進めていきましょう」

 ☆遺物探索の進捗が(16/24)になりました

 ◆
947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:30:28.06 ID:kVpYSZIm0
―夜

クロシュたんぽ「……」zzz
フメイ「……」zzz


ミスティ「あら……クロシュたんぽ、だったかしら」

聖女「はい、そうです。普段は瓶で寝ることが多いクロシュさんですが、フメイさんの要望に応えてああやって寝ることもあるんですよ」

リュアン「今日はフメイちゃんを泣かせちゃったもんね……。いっぱいぬくぬくして仲直りしてね」


メアリー「…………あ、あの……私も、導師クロシュたんぽを……使わせていただけたり、とかは……」

妖精「……本人に聞いてみれば? 普通に許可してくれると思うけど」

メアリー「でも……お、恐れ多いです……! 穢れたセイントレアの者などが、導師クロシュのぬくもりに包まれるなど……!!」

妖精「本当に面倒くさいなこのお姫様……!」

 ◆

―夢の会議室

フメイ「……ん」パチ

楽観クロシュ「わわ〜!」モニョモニョ

秩序クロシュ「フメイちゃん!」モニョッ

フメイ「……んん? クロシュが……2人……?」

中庸クロシュ「5人だよ。フメイちゃん」モニョッ

悲観クロシュ「……」モニョ

混沌クロシュ「フメイちゃん……! フメイちゃんだ……!!」モニョニョ

フメイ「え……えっえっ……!? ど、どういうこと……!?」

 カクカクシカジカ――

中庸クロシュ「――ということ」

フメイ「そうなんだ……」

楽観クロシュ「んへへ……。フメイちゃん、今日はいっぱいわたしとあそぼ!」モニョニョ

混沌クロシュ「フメイちゃんはわたしといくさごっこするの!!」モニョニョニョ

秩序クロシュ「も〜! フメイちゃんは一人しかいないんだから、みんなで仲良く遊ぶの!」モニョッ

混沌クロシュ「平和ぼけしてるおまえたちはフメイちゃんに相応しくないもん!」モニョニョ

秩序クロシュ「フメイちゃんだって戦いが好きなわけじゃないもん!!」モニョニョ

 モニョモニョモニョモニョ


フメイ「……?」

中庸クロシュ「どうしたの? フメイちゃん」

フメイ「あっちの……すみっこにいるクロシュは?」


隅っこにいる悲観クロシュ「………」


中庸クロシュ「あれは悲観を司るわたし……。わたしの、怖がりで後ろ向きな部分だから……フメイちゃんに、気後れしてるのかも……」

フメイ「そうなんだ……」
948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:31:18.91 ID:kVpYSZIm0
 トコトコ

悲観クロシュ「……!?」モニャニャ

フメイ「フメイと、遊ぶ?」

悲観クロシュ「………わたし……きっと、フメイちゃんのこと……嫌なきもちに、させる……。だから……いい……」

フメイ「そんなことない。クロシュのこと、嫌になんかなるわけない」

悲観クロシュ「今日も……ばかなわたし、調子に乗って……カリスの真似なんかして……フメイちゃん、傷付けた……。ごめんなさい……」

フメイ「んーん……。あれのお陰で……遺物の探索、進んだ。だから……クロシュは、正しい」

悲観クロシュ「……」

フメイ「フメイこそ……泣いたりして、ごめん……」

悲観クロシュ「フメイちゃん、悪くない……!! ばかなわたしが、全部悪いの……!! 謝っちゃだめ……!!」モニャニャニャ

混沌クロシュ「そうだそうだ! 全部カリスがわるい!! わたしもフメイちゃんもなんにもわるくないもん!」モニョニョ

秩序クロシュ「珍しく、同意見……! 悪いのはカリスだもん、フメイちゃんはなんにも悪くないよ……!」モニョニョ

楽観クロシュ「ん。わたしたち、みんな悪くない!」モニョッ

中庸クロシュ「うん。無駄に責任を感じる必要、ないとおもう」

フメイ「……!」

混沌クロシュ「だから一緒に燃やし合いごっこしよ!」モニョッ

秩序クロシュ「だからそういうのはだめなの!!」モニャニャ


 モニャモニャ プンスコプンスコ キャッキャッキャ


フメイ「ふふ……」

悲観クロシュ「……フメイちゃん……」

フメイ「ん?」

悲観クロシュ「………もし、世界が滅んだり……デロデロになっちゃったり、しても……」

フメイ「……」

悲観クロシュ「………それでも……。えっと……」

フメイ「……」

悲観クロシュ「……」

フメイ「……」

悲観クロシュ「………なんでも、ない……」

フメイ「……フメイ、クロシュとずっと一緒にいる」

悲観クロシュ「!」モニョッ

フメイ「世界が滅んでも。デロデロになっても。他にどんなことがあっても。フメイ、もうクロシュを置いてどこかにいったりしない」

悲観クロシュ「………!」ジワワ

フメイ「だから……大丈夫。これからも、ずっと一緒」

悲観クロシュ「うん……!」モニョニョ

 ☆連携が強化されました

 ◆
949 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:32:58.54 ID:kVpYSZIm0
―真正リーリア首都 滞在9日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[07/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[7/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
950 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:33:34.44 ID:kVpYSZIm0
―朝
 宿泊所 客室

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

フメイ「〜〜♪」


聖女「すっかり仲直りですね!」

フメイ「フメイ、クロシュとずっと仲良しだもん」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ

リュアン「雨降って地固まるって言うけど……最初から既にカチカチに固まっていたような気もします」

妖精「大した雨でもなかったしね」

ミスティ「……でも、なんていうか……良いわね。クロシュがフメイと一緒にいられて、こうして旅をしているなんて」

妖精「ふふ……私もそう思う。半年前はフメイを探す旅でもあったもんね」

ミスティ「ええ。なんだか感慨深いわ」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(16/24)


真正リーリア首都滞在10日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 8/24)
01-10 +9(17/24)
11-35 +7(15/24)
36-65 +6(14/24)
66-90 +5(13/24)
91-00 +3(11/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:35:12.57 ID:LLhLU08m0
メアリーにクロシュたんぽしてみる
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:37:05.09 ID:5LUK7q5k0
広場の湿原スライム達に焼きどんぐりのお礼として料理を振る舞って可能ならクロシュヴィアとデロデロについて再度聞いてみる
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:37:12.44 ID:KMAg6rT6O
クリュナーから夢魔法の手ほどきを受けて夢スライムに進化してみる
954 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:05:24.87 ID:gLORMj7A0
―宿泊所

クロシュ(そういえば……)

クロシュ(広場の湿原スライムさんたち、クロシュヴィアちゃんのこと、知ってるみたいだった……)

クロシュ(でも……焼きどんぐりもらったから……聞かなかったことに、した……)

クロシュ(……)

クロシュ(!)ピコン!

クロシュ(じゃあ……新しく、聞き直せば……聞いたことに、できる……!)

クロシュ(せっかくだから……焼きどんぐりの、お礼……何か、持ってこ……!)トコトコ

 *

―宿泊所 調理場

クロシュ「」ウロウロ


リュアン「クロシュちゃん調理場で何してるの?」ヒョコ

クロシュ「! えと……この前、焼きどんぐりくれた、スライムさんたちに……お礼、持ってこって、おもって……」

フメイ「お〜!」

聖女「良い心がけです! 何か作るのならお手伝いします!」

ミスティ「クロシュ、もしかして料理ができるようになったの?」

クロシュ「……わたし……味見、できる!」

妖精「……まあ、いつも通りクロシュには味見役をやってもらおっか。何でも美味しく食べちゃうからあんまり参考にならないけど」


↓1〜2 追加する食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉、ヒル肉、カエル肉
魚介:ヌマタニシ、アースナマズ、エレキウナギ、ザリガニ
野菜:ミズゴケ、湿地きのこ、ロータス根、ソセジの穂
穀物:リーリア小麦、ヌマイモ、甘もろこし
果実:どんぐり、リーリアベリー、ヤマブドウ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:06:42.65 ID:QX9w3q/to
どんぐり岩塩
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:14:01.46 ID:Ry13CnDwO
カエル肉エレキウナギ
957 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:48:31.67 ID:gLORMj7A0
 香ばしいどんぐり炒めをまぶしたカエルとウナギの塩焼きグリル「」ポン!

クロシュ「〜〜!」キャッキャ
フメイ「〜〜!」キャッキャ

リュアン「カエル肉!? またカエル肉です!?」

ミスティ「あら、リュアンはカエル嫌いなの?」

リュアン「い、いえ。全然食べられます。でも、この調理場には他のお肉もあるじゃないですか!! どうしてあえてカエル肉を!?」

妖精「ま、まあそういうこともあるって……。でもこの料理、どんぐり炒めが香ばしくて良い感じだね。こっちの塩焼きは……エレキウナギ?」

聖女「はい。雷属性への適性や耐性が付くという噂がありますが……私たちにはあまり関係なさそうなので、普通に美味しいウナギとして食べられるかと」

フメイ「早速、広場のスライムたちに持ってく?」

クロシュ「うん!」

 *
958 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:49:12.20 ID:gLORMj7A0
―広場

 噴水「」シャワシャワ

 香ばしいどんぐり炒めをまぶしたカエルとウナギの塩焼きグリル「」ポン!

湿原スライムA『わわ〜! おいしそう〜!』キャッキャ

湿原スライムB『……いいの? もらっちゃっても……』

スライムクロシュ『うん! あ、でも……えっと……クロシュヴィアちゃんのこと……教えてくれる……?』

湿原スライムB『……それは……』

湿原スライムA『クロシュヴィアちゃんはここの地下でデロデロの陣を作ってるんだって〜』

湿原スライムB『あっ……』

湿原スライムA『んぇ? あっ……!!』

スライムクロシュ『デロデロの陣……?』

湿原スライムA『んわ〜!? き、き、聞かなかったことに……』モニャニャ

湿原スライムB『……もう遅いでしょ……。まあいいよ……ここだけの、秘密ってことで……教えてあげる……』

スライムクロシュ『ん!』

湿原スライムB『けっこう前に……クロシュヴィアっていう、透明なスライムが来たの……。外の世界で、デロデロっていうのを広げてるんだって……。でも、この国じゃ上手くいかなかったらしくて……。デロデロの仕掛けだけ、作ったみたい……』

スライムクロシュ『デロデロのしかけ……?』

湿原スライムB『うん……。もし、加護がなくなって……この国が、またひどいことになりかけたら……ひどいことになる前に、みんなデロデロにして……優しい終わりにするんだって……』

スライムクロシュ『!』

湿原スライムB『……きみ、星脈にもぐれるんだよね?』

スライムクロシュ『うん』

湿原スライムB『道順を教えてあげる。正しい経路をたどれば、大きなデロデロ……陣の中心まで、行けるから』

スライムクロシュ『わあ……!』

湿原スライムB『クロシュヴィアも……たぶん暇だろうから……お話しに行ってあげたら、喜ぶと思う』

スライムクロシュ『クロシュヴィアちゃん、いるの?』

湿原スライムA『うん! クロシュヴィアちゃん、物知りでなんでも知ってておもしろいよ!』

湿原スライムB『……スライムにしては、すごく変わってる……。まあ、おもしろいのは間違いない……』

スライムクロシュ『ん! ありがと……!』

湿原スライムA『んふふ〜どういたしまして〜』

湿原スライムB『……クロシュは、デロデロ教?の信徒なの……?』

スライムクロシュ『ほえ……? ん〜……違うとおもう』

湿原スライムB『違うの? クロシュヴィアに会いたがってたから、信徒なんだと思ってた』

スライムクロシュ『クロシュヴィアちゃんとは……ともだち!』


 ☆大きなデロデロの正体を知りました

 ☆大きなデロデロにクロシュヴィア?が潜伏しているという情報を得ました

 ☆美味しい料理を食べて元気になりました
  明日の終わりまで余剰満腹度+2、雷属性適性◯

 ◆
959 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:50:41.71 ID:gLORMj7A0
というわけで本日はここまで。次回もよろしくお願いいします
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 10:50:58.65 ID:Q8GQghGIo
おつおつ
カリスクロシュかわ…いやカリスへの悪感情が勝るわこれ!
ミスティ妖精の視点お母さんだわあ
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 17:40:27.45 ID:vhAKR1Meo
おつ
一気に探索値を稼がれてしまった…運が悪いと次回判定で見つけられちゃうかも
962 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:39:51.52 ID:gLORMj7A0
クロシュ氏はモノマネが得意なので、カリス氏の真似をする時も一切手加減なしの全力モノマネをします。本人に悪気はないのですが、それがフメイちゃんを傷付けてしまうことなどには想像が及ばなかったようです。クロシュ氏は優しいスライムですが、時折こういったコミュニケーション能力の不足に起因する失敗をしてしまうことがあります。今後の活躍にご期待ください

こちらの陣営も遺物探索を頑張っていましたが、実のところノーラちゃんたちも遺物探索をがんばっていたようでした。その結果すごいコンマとなって一気に遺物探索が進んでしまったようです。今まで少しリードしていた遺物探索レースですが、これでほぼ互角くらいになりました。油断せずに進めていくのが良いでしょう
963 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:40:40.34 ID:gLORMj7A0
―夜
 宿泊所 客室

聖女「ふう……。今日一日ゆっくりお休みできましたね」

妖精「ここのところ毎日遺物探しで湿原中を奔走してたからね……。今日は休息に当てて正解だった」

大魔女ホーク「でもリリアたちは遺物探しをしていたはずよ。私たちも明日からまた頑張っていきましょう」



ルルナ「クロシュちゃんって前はもっと上手に夢を操れてたんだよね?」

クロシュ「うん。えっと……女神さまと、ヴァンさんの、おかげ……」

ルルナ「女神さまとヴァンさん……?」

クロシュ「夢想の魔王……って、知ってる……?」

ルルナ「聞いたことないなあ……。その魔王と関係している人たちなの?」

クロシュ「うん……。今は……クロシュヴィアちゃんに、剥がされちゃった……」

ルルナ「は、剥がされた……? スライムってなんだかすごいんだなあ……」

ミスティ「力を失う前のクロシュは本当にすごかったのよ。複数の属性を使いこなし、気球になって大勢を運ぶこともできたの」

ルルナ「ええっ!? ほ、本当なんですかそれ!?」

フメイ「ふふん。クロシュはすごいスライムだもん」

リュアン「私も力を失う前のクロシュちゃんのすごさを見てみたいなあ……」

クロシュ「む、むずかしい……かも……」

メアリー「導師クロシュは今でもすごい最高の導師です。お間違いなきよう」ヌッ

フメイ「わっメアリー!」

リュアン「メアリーさん……最近また元気になってきましたね」

メアリー「くよくよしていても仕方がありませんから。王国の駄犬もこの女子部屋にまでは入って来れませんし」

リュアン「曲がりなりにもメアリーさんを探して大陸の北部にまで来た騎士さんのことを、そんな風に言うのはあんまりではないですか……?」

メアリー「彼はあの愚王に命令されて来ただけ。つまりただの仕事、食い扶持稼ぎです。彼も生命である以上自活に必死になるのは当然ですし、それを非難する気はありませんが……彼の評価を改める理由にもなりません。自身の食い扶持稼ぎなど、それこそ野良犬でさえ自力でやっていることです」

ルルナ「わあ……」

ミスティ「メアリー王女、見かけのよらず辛辣なのね……」

メアリー「普通だと思います……」
964 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:41:14.57 ID:gLORMj7A0
妖精「そういえばクロシュたんぽ使いたいって言ってたよねメアリー。どうせだしお願いしてみれば?」

メアリー「えっ……!? い、いえ……私、そのようなはしたないお願いなど……」

クロシュ「……クロシュたんぽ、つかう?」

メアリー「……」ググググ

フメイ「……」ジー

メアリー「うっ……フメイさん……」

フメイ「んー……まあ、メアリーならいいんじゃないの」

リュアン「えっいいんだ!?」

フメイ「クロシュ、フメイだけのクロシュじゃないし。メアリーも、そんなに悪いやつじゃないし」

妖精「だいぶ悪いやつな気もするけど……。まあそれなら後はクロシュ本人次第だね」

クロシュ「ん! デロデロには……しないけど」

メアリー「導師クロシュよ……!」


リュアン「……私も今度お願いしてみようかなあ……」

聖女「ふむむ……では私はフメイさんたんぽをお願いしてみます!」

フメイ「えー? んー……まあ、いいけど……」

聖女「!」パァァァァ

フメイ「やっぱだめ」

聖女「!」ガーン!

ミスティ「ふふ、半年前のパーティよりも随分ゆるい感じなのね」

妖精「女子供スライムだからね、ほとんど」

 ◆
965 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:43:28.67 ID:gLORMj7A0
―???

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


スライムクロシュ「!」モニョッ

メアリー「……ここは……スライム界……? 導師クロシュが、私をここへ……?」キョロキョロ

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「んーん……。クロシュたんぽで……一緒に、眠っただけ……。なんで……ここ、入ったんだろ……?」


 ストッ

クリュナー「……ようこそ、クロシュさん……と、セイントレアの王女メアリー様……」スタスタ

クロシュ「ほえ……?」

メアリー「あなたは……指導者リリアの秘書の……クリュナー、でしたか……?」

クリュナー「光栄です。しかし……残念ながら、本日はただのご挨拶に参ったのではございません」

クロシュ「?」

メアリー「――! 導師クロシュ、危険です! 戦の準備を!!」バッ

クリュナー「抵抗は無意味です。夢の中で、夜魔に太刀打ちできる者などおりません」

クロシュ「わわ……!?」ババッ

クリュナー「リリア様の……真正リーリアの為……加護の裡へ入って頂きます。それでは――おやすみなさいませ」スッ

 ポワポワポワ――

クロシュ「んわあああああ!!?!?」


↓1コンマ
01-10 加護られてしまった!
11-30 メアリーがクロシュをかばった
31-70 撤退成功
71-90 「女神の騎士を呼んだかい?」ヌッ
91-00 夢喰いスライム
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 19:51:59.14 ID:vhAKR1Meo
さて
967 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:15:23.31 ID:gLORMj7A0
 衝撃波「」ドムンッ!

クロシュ「んわ〜〜!?」ポヒューン――

 トプン―


クリュナー「!! しまった……!!」グッ

メアリー「ふっ……やはり導師クロシュが本命でしたか……。私の判断も、捨てたものではないですね……」

クリュナー「……ならば、あなた一人でも加護に入っていただきます。少しでもあなた方の戦力を削がないと」

メアリー「……勘違いしているようですが……私は、導師クロシュたちの仲間ではありません……。ただの捕虜です……」

クリュナー「同じことです。少なくとも次は、あなたがクロシュさんを庇うことはできない」

メアリー「……」

クリュナー「……ご安心を。加護に心を委ねた者は、みな幸せです」

メアリー「……どうぞ、お好きに。私の信仰は……加護なんかに、絶対に負けません……!!」

クリュナー「……リーリア様、お願いします」

白金スライム「!」モニョッ

メアリー「! 白金の……スライム!?」

 モニョモニョ…モニョモニョモニョ

メアリー「わ……わ、わわ……」


メアリー(心が……溶けていく……。嫌なこと……苦しかったこと……かなしかったこと……なにも、かも……消えていく……)

メアリー(でも……それでも……わ、わたし……は………!!)グググ

 ◆
968 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:15:51.00 ID:gLORMj7A0
―朝
 宿泊所 客室

 チュンチュン

スライムクロシュ「!」モニョッ

窓の外を見つめて背を向けるメアリー「……」

 モニョモニョ…ポン!

クロシュ「メアリーさん……?」

 クルッ

メアリー「導師クロシュ。おはようございます……」ニッコリ

クロシュ「お、おはよ、ございます」

メアリー「私……目覚めました。平和の尊さ……加護に身を委ねることの、素晴らしさに……」

クロシュ「!?」モニャッ

メアリー「こうしてはおれません……。真正リーリアの為に……一日も早く平和を世に広げ……世界全てに平和とデロデロを広めなければ……!!」スクッ

 スタスタスタ ガチャッ バタン

クロシュ「わ……わわ……んわわわ〜〜!?!?!??」モニャニャニャ

 *

妖精「つ、つまり……メアリーはクロシュをかばって、加護洗脳されちゃったってこと……!?」

クロシュ「う、うん……」

大魔女ホーク「まさか夢を通してクロシュを洗脳しようとしてくるとは……! 奴らもいよいよ手段を選ばなくなって来たわね……!」

リュアン「メアリーさん……大丈夫でしょうか……」

聖女「……リリアさんたちのやり方なら、少なくとも命の危険はないと思います」

リュアン「そ、そうですよね。でも……なんだか、悔しいです……! だって……メアリーさんは、誰よりも心からデロデロを信仰していたのに……それを捻じ曲げさせるなんて……!」

フメイ「でもメアリー、平和とデロデロを広めるって言ってた」

リュアン「えっそうなの!?」

ミスティ「……加護は、信仰を完全に上書きするわけではない……ということかしら?」

妖精「……まあ考えても見れば、デロデロも完全な平和を実現する為の方法の一つでもあるわけだし……もしかしたらメアリーの中では共存しているのかも……」

 ◇

―総統庁

ノーランド「〜〜♪」

リリア「上機嫌だね?」ヒョコ

ノーランド「リリアさま! ふふふ……昨日例の仕事がすごく捗ったんです! もうすぐ……世界全てが平和と幸福に包まれる時が来ます」

リリア「わ、本当!? ふふ、楽しみにしてる。でもあんまり無理はしないでね。どんなにすごい大義があっても、ノーラ自身が元気に健康でいることが大前提なんだからね」

ノーランド「もちろんです。自分の健康管理にぬかりはありませんっ」

 コンコン ガチャッ

クリュナー「失礼します。来賓をお連れ致しました」

リリア「来賓? 誰か来る予定あったっけ?」

クリュナー「セイントレア王国より、王女のメアリー・ロード・セイントレア様です」スッ

 スタスタ…

メアリー「お初にお目にかかります、リリア様……」ペコリ

 ◆
969 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:16:30.64 ID:gLORMj7A0
―真正リーリア首都 滞在11日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[08/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:18:12.74 ID:gLORMj7A0
―宿泊所 ロビー

アルバ「」ウロウロ


フメイ「アルバ、うろうろしてる」

妖精「い、一応話しておこう……」

アルバ「! 皆さん、メアリー王女殿下をお見かけしませんでしたか」

クロシュ「え、えっと……」

妖精「メアリーは……加護に洗脳されて、どっか行っちゃった」

アルバ「!!?!?」

聖女「だ、大丈夫です! 命の危険は一切ないもののはずですから……!」

アルバ「……洗脳は、どうすれば解けますか?」

妖精「今のところわかってない」

アルバ「………」

聖女「あの……早まったことは考えないでくださいね。本当に……命の危険はないので……」

アルバ「王女が洗脳されたとなれば、外交問題です。最悪、セイントレアと真正リーリアの間でまた戦争が起きるかもしれません。それだけは……阻止しなければならない……」

ミスティ「……黙ってればわからないんじゃないかしら。メアリー王女は行方不明になったと――」

 窓「号外だよ〜!」ガラッ
  新聞「」バササッ

リュアン「ご、号外……こんな時に……?」

  新聞『セイントレア王女メアリー、総統庁にて真正リーリアの傘下に下ることを宣言!!』

アルバ「」

妖精「ああ……」

聖女「なんということでしょう……」

ミスティ「………ど、どうすれば良いのかしら。こういう時って……」


 ・メアリーが真正リーリア傘下に下りました


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(16/24)


真正リーリア首都滞在11日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 17/24)
01-10 +6(23/24)
11-35 +4(21/24)
36-65 +3(20/24)
66-90 +2(19/24)
91-00 +0(17/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:19:27.79 ID:Q1WFQN0W0
図書館行って洗脳解除の方法ないか調べる
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:34:49.91 ID:QX9w3q/to
遺物探索を続ける
なんならノーランドの集めた情報をこっそり戴く
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:35:38.74 ID:JUUsu1OiO
ルルナとアルバも誘って湿原探索
974 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:05:56.31 ID:gLORMj7A0
大魔女ホーク「……遺物探しも喫緊の課題だけれど、外交問題も深刻ね……。他国のことであっても、多くの血が流れるような事態は看過できないわ」

妖精「二手に分かれよう。メアリーをどうにかする組と、探索を続ける組に」

聖女「どういう風に分かれましょう?」

大魔女ホーク「風船スライムと妖精は空から探せるから遺物探索で決定。足腰が強くて体力のある者も湿原に行って欲しいわね」

フメイ「じゃあフメイとクロシュも湿原探索?」

大魔女ホーク「ええ。逆にメアリー王女への対処は体力よりも知力が必要になる。人間のあなたたちに向いているわ」

リュアン「は、はい! 頑張ります!」

聖女「わかりました」

ミスティ「私、探索の方が得意な気がするわ。洗脳解除の方法とか全くわからないし」

大魔女ホーク「そうね……ミスティは探索の方が向いているわ。探索組に入って頂戴」

妖精「クローディアはどうするの? 空飛べるから探索?」

大魔女ホーク「万能のワイルドカードたる私は、今回はメアリーの対処にあたるわ。私の知識が必要になるはずよ」

聖女「心強いです!」

リュアン「よろしくお願いします、大魔女様……!」

大魔女ホーク「フフフ、称えなさい。曇りなき応援こそが大魔女の最も大きな力になるのよ」

ルルナ「え、ええと……私も、何かした方が良いですか……?」

大魔女ホーク「半夢魔のあなたは私たちと一緒に調べ物よ。夢魔の感覚が必要な場面があるかもしれないわ」

ルルナ「わ、わかりました!」

アルバ「……私もメアリー王女殿下への対処に行きたいですが……探索の方が向いているかもしれません」

大魔女ホーク「ええ、その通り。歯がゆいでしょうけれど、湿原探索を手伝ってもらえる? あちらもあちらで世界を守る為に必須の仕事だから」

アルバ「ハッ! このアルバ、最善を尽くしましょう!」

 ◇

―図書館

大魔女ホーク「では早速調べるわよ!」

聖女「はい!」

リュアン「がんばります……!」

ルルナ「わ、私も役に立てるのかな……」

分体クロシュ「ん!」

↓1コンマ
01-70 リーリアの歴史
71-00 ある医者の手記
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 22:09:40.37 ID:BHgrvE+20
976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:54:18.67 ID:gLORMj7A0
分体ちびクロシュたち「」ピョンピョンピョンピョン


分体ちびクロシュ「〜〜!」モニョニョ!

 リーリアの歴史「」ポン!
 リーリア古代史「」ポン!
 リーリア古代地図「」ポン!

ルルナ「わ、ありがとうちっちゃいクロシュちゃ……えっクロシュちゃん!?」

リュアン「分体です!」

聖女「か、かわいい……!」

大魔女ホーク「クロシュ……無理をして。あの子なりのがんばり、ありがたく受け取りましょう。まずどの本を解読するべきか――」

 ◆

 ペラッペラッペラッ――

大魔女ホーク(いくつかの古書を解読してみたところ……ある一つの事実が浮かび上がってきた)

大魔女ホーク(リーリアは……先代≠フ世界樹を擁する地だった可能性が非常に高い)

大魔女ホーク(他の地域では見られない巨大なステライト鉱脈の存在も、それを裏付けている)

大魔女ホーク(先代の世界樹は白金のように輝く美しい巨樹だった――という記述も、この地で算出する白金ステライトの特徴と合致している)

大魔女ホーク(そして、先代世界樹の精霊は――)

大魔女ホーク(争いを鎮める神威≠持っていたという――)

 ◆

聖女「……つまり……加護は、先代世界樹の精霊さんの、力……?」

大魔女ホーク「……その可能性が高いわ」

ルルナ「世界樹の精霊のちから……!? な、なんだか全く想像がつかないというか……。心属性じゃないのはわかってたんですけど……」

リュアン「ど、どうしてリリアちゃんがそんな力を……?」

大魔女ホーク「……まだわからないわ。様々な可能性がある」

分体クロシュ「……リリちゃん」

大魔女ホーク「……リリアの親友だったという、リリという白金スライムのことも詳しく調べたいわね。ただ……10年前に死んでしまったというのが本当であれば、難しいかもしれないけれど……」

分体クロシュ「……」

 ☆古代リーリアと先代世界樹についての情報を得ました

 ◆
977 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:54:45.27 ID:gLORMj7A0
―東リーリア湿原

空を飛ぶ風船スライム気球「〜〜」フヨフヨ


双眼鏡を覗くミスティ「……! あそこ――野営の跡があるわ!」

妖精「本当だ。けっこう新しい……」

アルバ「……真正リーリアに冒険者は極めて少ない。ならば、アレは――」

フメイ「ノーラ!」

クロシュ「!」モニョッ

妖精「ゆっくり、静かに近づいてみよう……! ノーランドの野営地なら何か手がかりを盗めるかも……!」

 *

降下する風船スライム気球「〜〜」フヨフヨフヨ…ポスン

 *

 テント「」
 焚き火跡「」
 整頓された調理器具類「」

クロシュ「」コソコソ
フメイ「」コソコソ

妖精「幸いノーランドは今いないみたいだ……。この隙に情報を盗もう」

アルバ「……大義の為とはいえ、窃盗は気が引けます」

妖精「ま、まあほら。盗むって言っても情報だし……」

ミスティ「そうよ。気にすることないわ。減るもんでもないし」

アルバ「そういう問題なのだろうか……」


↓1コンマ
01-10 ノーランド「何をしているんです?」ヌッ
11-35 +2(18/24)
36-65 +4(20/24)
66-90 +6(22/24)
91-00 血スライム「何してるの?」ヌッ
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:03:09.24 ID:69pKDhq7O
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:03:41.20 ID:6S6XW1G/O
ヌッ!
980 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:02:14.63 ID:fTBdWXuN0
 ノーランドのメモ「」
  ミミズがのたくったような字「〜〜」

ミスティ「……字、汚すぎじゃない?」

フメイ「字が汚いとこ、カリスとおんなじだ……」

アルバ「カリス・ノーランドも字が汚かったのですか?」

フメイ「うん」

クロシュ「わたし……読める!」

妖精「本当? じゃあクロシュ、ちょっと解読してくれる? 私も流石にこの字は読めなくて……」

クロシュ「ん!」

 ◇

クロシュ「えっと……東側の、このくらいの、あの辺に……遺物があるかも……だって……」

妖精「それなら、私たちの絞り込んでる範囲と組み合わせれば――」

 さらに範囲が絞り込まれた地図「」ポン!

ミスティ「かなり絞り込めてきたわね……!」

妖精「うん! よし、それじゃあ今日はこの辺りで退散しよう! ノーランドが戻って来るかもしれないし」

 ☆遺物探索の進捗が(18/24)になりました

 ◆
981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:02:54.45 ID:fTBdWXuN0
―総統庁

ノーランド「はい、新薬の解説です。適当に精査しといてください」

 紙束「」バサッ

アルツ「……前から一つ言いたかったことがあるんだが」

ノーランド「何ですか?」

アルツ「字が汚すぎる」

ノーランド「……は?」

アルツ「字を書く時は、読む側のことも考えろ。リリアもお前の字にいつも頭を悩ませているぞ」

ノーランド「……はあ!? な、何ですか!? あなたの識字能力の低さを私のせいにしないでください! しかもリリアさまの名前まで出して、恥ずかしくないんですか!?」


メアリー「あの……どうなさいましたか……?」ヒョコ


アルツ「メアリー王女。ここに書かれている字を読んでいただけますか?」スッ

 ノーランドのレポート「」ポン

メアリー「……すみません。少々……癖が強く……。私に、これを解読するのは……」

アルツ「だそうだが? ノーランド」

ノーランド「!!?」ガーン!

メアリー「ま、まあ……天才は字が汚いと言いますし……」

ノーランド「そ……そうです! 私は天才なので、字が汚くても問題ありませんっ!!」

アルツ「いや、だから読む側の負担を考えろと……」

 ◆
982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:03:30.97 ID:fTBdWXuN0
―真正リーリア首都 滞在12日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[09/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
983 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:04:46.47 ID:fTBdWXuN0
―朝
 宿泊所 客室

 チュンチュン

妖精「加護が先代世界樹の精霊の力だなんて……。ちょっと予想外だ……」

大魔女ホーク「もしカリスも生前この地域の先代世界樹について気付いていたのだとしたら、例の遺物とやらがいよいよ最悪の呪物である可能性が高まってくるわ……」

妖精「うん……。カリスが、加護をただ単に世界全土へ広げるだけの発明をするとは思いにくい……。本当に、まずい気がしてきた……」

聖女「このことをリリアさんたちに伝えてみるのはどうでしょうか……?」

妖精「世界平和はあいつらの悲願みたいだし、それに手が届きそうっていう今の段階で大人しく諦めてくれるとは思えない……」

クロシュ「……」


クロシュ(リリアちゃんは……もしかしたら、やめてくれるかも……。でも……ノーラちゃんは……)

クロシュ(きっと……止まらない……気がする……)


フメイ「とにかくあっちより先に見つけて、燃やせば良いんでしょ?」

ミスティ「ええ、その通り。難しく考える必要なんてないわ。悪しきカリスの遺物は、この世から一つ残らず滅すだけよ」

フメイ「うん! ミスティ、けっこう話がわかる」

ミスティ「奇遇ね。私もフメイのことを話のわかる子だって思い直してたところよ」


リュアン「……ミスティさんって……クールな人だと思ってた……!」

妖精「実はミスティってものすごく熱いんだよ」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(18/24)


真正リーリア首都滞在12日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 17/24)
01-10 +6(23/24)
11-35 +4(21/24)
36-65 +3(20/24)
66-90 +2(19/24)
91-00 +0(17/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:15:44.69 ID:uuzO1RqF0
会える人の中から協力できそうな人を集めてとにかく人海戦術で遺物探索
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:15:45.85 ID:Y52KH5HWo
万が一に備えてリリア陣営にも遺物の危険性を伝えておく
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:16:06.78 ID:VJi+4rtao
レイルの頭脳を遺物探しに活かして欲しいと揺する
987 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:23:20.25 ID:fTBdWXuN0
というわけで本日はここまで。次回は人海戦術編、リリアちゃんにとりあえず伝えておこう編、レイルちゃんにも頼んでみよう編です

メアリーちゃんが加護にかかって平和主義者となってしまったり、真正リーリアの傘下に下る宣言をしてしまったり、図書館で先代世界樹についての情報を得たり、ノーラちゃんの野営地から情報を盗んだり、フメイちゃんとミスティさんが意気投合したりしました

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 01:40:24.19 ID:Y52KH5HWo
おつ
世界樹って代替わりするのね…
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 00:11:31.25 ID:v7CWHG4jO
遺物探索勝負余裕だろうと思ったらだいぶ競ってる
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 15:47:21.23 ID:uz4UFFRXo
色んなキャラがそれぞれの平和思想持ってるけどどれが一番世界平和に近いんだろうね
991 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:03:44.76 ID:rhUda9no0
このスレがもうすぐ終わりそうなので、本日は埋め立て作業だけ行います。更新は明日、次スレを立ててからとなります。よろしくお願いします

世界樹の代替わりについては、実は一つ前くらいのスレで大魔女氏が言及していたりします(世界樹の石炭についての辺り)
世界樹の寿命がどれくらいのものかは今のところよくわかっていませんが、とても長いことは確かなようです

遺物探索は良い勝負をしているようです。この競い合いがどのような結末を迎えるかは今のところ未知数とされています
この勝負の行方によって運命がどのように変わるかは未だわかりませんが、この調子であればひどいことにはならないかもしれません

いろいろな方がそれぞれの理想を掲げていますが、どれが最も平和かは一概に言い切ることができないかもしれません。平和の定義や、何を重視するかによって、理想となる平和の姿は様々です
争いの根絶という観点で見れば、デロデロか世界めくれが最も平和であると言えます。しかし大抵の生き物は個の喪失や生命の消滅を忌避するため、デロデロや世界めくれは一般的に支持されにくいようです
992 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:10:26.33 ID:rhUda9no0
https://i.imgur.com/33qd5EW.jpeg

 ―幕間―

―???

 無限に広がる宇宙「」

 宙を漂う無数の泡のようなもの「」ポワポワ


 ちゃぶ台「」
  みかん「」ポン
  おせんべい「」ポン

スライムデロデロ教徒「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

カリス「……」モグモグ

使徒「……」モグモグ

カリス「……なぜ私たちは宇宙に浮かぶゴザの上で仲良くミカンや煎餅を食べているんですか?」

使徒「さあ……。さっぱりわかりません」

 モニョモニョ…ポン!

デロデロ教徒「あ、あの……もしこのゴザから、おっこちたら……どうなっちゃうのですか……!?」

使徒「わかりません」

カリス「お前で試してみましょうか」

デロデロ教徒「んわわ……!? や、やめてくださいっ……!」モニャニャニャ

使徒「おやめなさい、カリス」

カリス「冗談ですよ。限られた資源は大事に使わなきゃ」

使徒「資源扱いもやめなさい」

カリス「誰よりも命を資源として管理してきた界樹の精霊が言うと説得力がありますね」

使徒「……」


 周囲を漂う大きな泡のようなもの「」ポワポワ


デロデロ教徒「この……泡?は何なのですか……?」

使徒「この泡は――」


 大きな樹を内包する泡「」ポワポワ

 凪いだ静かな海を内包する泡「」ポワポワ

 渦巻く星屑を内包する泡「」ポワポワ

 赤い果実を食むヤドカリを内包する泡「」ポワポワ

 虚無の暗黒を内包する泡「」ポワポワ


使徒「……宇宙卵……私たち風に言えば、世界樹の果実です」

カリス「!?」

デロデロ教徒「えええ!? そ、そうなのですか!? こんなに、たくさん……!?」

使徒「ここは……世界が生まれる場所かもしれません。そして、それはつまり――」


 不安定な泡「」ポワワワ…

  パチン―
993 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:11:12.25 ID:rhUda9no0
不安定な泡「」ポワワワ…

  パチン―

デロデロ教徒「あっ……」

使徒「世界が終わる場所……という意味でもあります」

デロデロ教徒「そ、そんな……」

使徒「……大丈夫。終わる世界に、苦しむ命が残っていることはありません。終わるべくして終わり、後に残るのは穏やかな静寂だけ……」

デロデロ教徒「それなら……いいのかな……?」

カリス「ふむふむ……世界が始まって終わるところですか。あなたはともかく、なぜ私やそのスライムまでそのような場所に?」

使徒「私が正しく消滅できず、あなた方を巻き込んでここに連れて来てしまった可能性があります」

カリス「ほう……。志半ばで朽ち果てたのは心残りでしたが、このような興味深い場所に来れたのなら結果オーライですね」

使徒「……ここであなたにできることは、何もありません。あなたたちの魂はどうにかして元の世界に戻して差し上げますので、それまで大人しくしていてください」

カリス「アハハッ、わざわざ大人しくしてられるわけないでしょ! どれ、まずはこの手近にある泡を――」ススッ

 泡に触れるカリスの手「」スッ

  バジジッ!!

カリス「んああ〜〜っ!?」ビリビリ

使徒「異なる時空の運命に関わることはできません。無理に触れれば、あなた自身の存在がぼやけて消えることになります」

カリス「そういうことは早く言ってくださいよ!」

使徒「大人しくしろと言ったはずですが……」

 *
994 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:13:25.92 ID:rhUda9no0
カリス「………暇です。このスライムを解体して遊んでも良いですか?」

デロデロ教徒「んぇぇ!?」モニャニャ

使徒「だめです。大人しくしていてください」

カリス「みかんと煎餅だけでどう大人しくしろってんです?」

使徒「……では泡の一つを手繰り寄せるので、その中でも眺めていてください。直接触れなければ被害はないはずです」

 手繰り寄せられる一つの大きな泡「」ポワポワ

カリス「仕方ないですね……。それで我慢してあげますよ」

使徒「デロデロ教徒さんも、暇だったら泡の中を眺めてみてください。けっこう面白いかもしれませんよ」

デロデロ教徒「ほえ……。わ、わかりました……眺めてみますっ!」

 手繰り寄せられた大きな泡「」ポワポワ
   赤く染まった空「」
   枯れ果てた平原「」
   ひび割れた大地「」
   空中に浮かぶセイントレア王国「」

デロデロ教徒「わ……わわ……! な、なんだかおどろおどろしい世界が見えます……!!」

カリス「この浮いてるやつ、セイントレアの大城壁っぽいですね。どういう世界なんです、これ」

使徒「これは……私たちがいたのと似た世界かもしれません」

デロデロ教徒「んぇぇ!? そ、そうなのですか……!?」

使徒「……見たところ、この世界では世界めくれを完全に阻止できなかったように見えます。私がものすごく頑張ったのかもしれません」

カリス「世界めくれが進行してるようにも見えませんけど」

使徒「恐らく、中途半端にめくれたままの状態なんでしょう。放っておけばどんどんめくれ上がるはずなので、大魔女か何かが何らかの手段で無理矢理現押し留めているのかもしれません」

カリス「へえ〜なるほど……」

使徒「……ちょっと興味が湧いてきました。この世界のこと、いろいろ見てみましょう」

デロデロ教徒「……み、みんな元気なのかなあ……。この世界……」ドキドキ

 ◆
995 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:16:41.48 ID:rhUda9no0
デロデロ教徒(あの世界を見ていて、いろいろ、わかりました……)

デロデロ教徒(あそこは……中途半端に世界めくれが起こったまま……10年が経った世界なのだそうです)

デロデロ教徒(クロシュヴィアさまも、クロシュさまも、僧侶ちゃんも、行方不明らしくて……)

デロデロ教徒(いろいろなことが、ひどいことになっていて……。たくさんの命が、苦しんで……)

デロデロ教徒(それでも……あの世界の人たちは……一生懸命に、がんばって、生きようとしていました……)


使徒「……」フムム

カリス「お悩みですね」

使徒「……あの世界は、少々様子がおかしい。世界めくれとは無関係に、様々な事象が苦しみを増大する方向へ歪んでいます」

カリス「そうですか? あんなもんだと思いますけど」

使徒「因果や法則のいくつかも、私たちがいた世界とは異なっているようです。はっきり見てわかる差異は世界めくれの状況ですが、もしかしたら異変自体はそれより以前から始まっているのかも」

カリス「ああ、それは私も感じましたね。あっちの私は私と少し趣味が合わない気がしました」

使徒「……さらに言えば、ネオデロデロ教なる組織を率いていた、聖女という謎の人物……アレは一体何者だったのか……」

カリス「いやアレはあっちの世界のあなた自身でしょ」

使徒「いや……アレは私のそっくりさんの可能性が……」

カリス「どう見てもあなたでしたけど」

使徒「むむむ……」

カリス「別世界とはいえ、テロ組織のリーダーになった気分はどうです?」ニヤニヤ

使徒「……一旦受け入れましょう。受け入れた上で、なぜあんなことをしたのか、考えなければ……。確かに私は、目的の為にカリス・ノーランドの暴虐を見逃すような酷薄な面もありますが……。しかし私自身が表舞台で外道を働いたり、部下に働かせたりというのはちょっと理解が追いつきません。うーん……やはり、私のそっくりさんでは……」

カリス「どう見てもあなたですってば」

使徒「でも、私にしてはあっさり死にすぎではないですか」

カリス「死に方にあっさりもこってりもないでしょ」

使徒「むむむむ……」

カリス「まあ、激弱すぎて拍子抜けだった感はありますね」

使徒「……まあ……あれは、私のそっくりさんなので……。力を失っているという割には迂闊すぎますし……」

カリス「まだ言いますか」

使徒「………それより、ロヴィアさんという方が私モドキに与していましたね」

カリス「露骨に話題を変えましたね……まあいいですけど。ロヴィアと、一緒にいたホロウは私の作品ですね。ホロウは希少な虚属性だったのでとっておいたのですが、まさかあんなにあっさり負けてしまうとは……。希少属性だからといって優れた力を発揮するわけではない、という見本になってしまいました。駄作に格下げです」

使徒「……ではロヴィアさんは?」

カリス「ロヴィアは特に語るところのない駄作です。伝説スライムと同じ力を持っていたのに全くの期待外れでした。10年で多少は鍛えたようですが、残念ながらあの男の方が技量も殺意も上だったようです。恋した男に忘れられて殺されるなんて、滑稽を通り越して普通に哀れです」

使徒「あなたでも普通に憐れむことがあるんですね」

カリス「嘘でした。別に哀れなんて思ってません」

使徒「なんでそんな嘘ついたんですか」

カリス「何も考えずに喋ってると、とりあえず適当にそれっぽいことを言ってしまうことってありませんか?」

使徒「思考というよりは反射的な言葉だったということですか」

カリス「そうです。世間サマに迎合できる程度の良識は持っていますので。内面化はしてませんが」

使徒「世渡りがお上手なことで」

カリス「一度やらかして死刑になっちゃったんですけどね」
996 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:20:11.60 ID:rhUda9no0
使徒「話を戻しますが……あのノーランドというホムンクルスはどんな目的で作ったのですか?」

カリス「あー、アレ……正直に言うと、作ったことを今まで忘れていました」

使徒「……」

カリス「私ベースのホムンクルスを作るくらいなら、生命魔法で私自身の複製を作った方が早いし安いし融通も効くので、研究も製造もすぐにやめてしまった覚えがあります。しかしまさかそれが大魔女対策になり得たとは……もっと真面目に取り組んでおくんでした。結局アレも正義の味方たちにあっさり撃破されてしまいましたし」

使徒「あなたほどしぶとくはありませんでしたね」

カリス「ですね。作品として評価するなら駄作です」

使徒「……駄作以外の評価ってあるんですか?」

カリス「ありますよ。9割は駄作ですけど」

使徒「はあ……そうですか」

カリス「しかしあの正義の味方たち、私の作品に恨みでもあるんですかね。行く先々で殺して回るなんて、血も涙もない奴らめ」

使徒「そんなこと言える立場ですか」

カリス「言えますよ。かわいいかわいい私の駄作たちをなぶり殺されて、ちょっとむかついてます」

使徒「……また適当なこと言ってますか?」

カリス「今回は割と本心です」

使徒「……そんな感情があるなら、どうして生前大事にしてあげなかったんですか」

カリス「それとこれとは別ですから。大事にして能力が上がるならいくらでも大事にしますよ」

使徒「クロシュさんはたくさんに人に愛され、大事にされて、才能を開花させたように思えます。それにあなたが重用したアイスさんは、あなたの期待があったからこそそれに応えようとがんばっていたように見えました」

カリス「ふむ………確かに一考の余地はありますね。次があれば考えてみましょう」


スライムデロデロ教徒「……」zzz


使徒「おや……デロデロ教徒さんが眠ってしまいました。退屈させてしまったかもしれません」

カリス「……ミカンや煎餅を食べたり、普通に眠れたり……この空間、何なんです? 世界の泡以上に謎なんですけど」

使徒「それは本当に全くわからないです」

カリス「まあいいや。私も一旦寝ますかね。いろいろ整理したいし」ゴロン

使徒「おやすみなさい。良い夢……を見られるかはわかりませんが、良い夢を……」スッ

 ◆
997 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:27:04.25 ID:rhUda9no0
というわけで本日の更新はここまで。明日次スレを立てて本編の更新を再開する予定です。よろしくお願いします

おまけ:いろいろ間違っている没イラスト
https://i.imgur.com/qMusgOC.jpeg
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 04:18:22.74 ID:dfhSREGQo
おつです
こういうの実は好き
カリスこの空間で毒気抜かれたと思われるけどまだひどいあたり良い性格してんな
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 09:56:06.47 ID:3TyVOdteo
おつ
楽屋裏空間…
いやもしかして教徒ちゃんはまだ何らかの方法で再起できる可能性が…?
1000 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 18:42:57.93 ID:VSy6ZQ6i0
次スレが立ちました
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1784454020/

カリス氏の9割くらいは毒でできているので、毒を抜きすぎるとカラカラに干からびてしまうかもしれません。ちょっと抜いたくらいではこのひどい性格がひどくなくなることはないかと思われます

デロデロ教徒さんは完全に消滅したかと思われていましたが、何かの手違いで完全消滅を免れたのかもしれません。今のところ再起できるかはわかりませんが、とりあえずみかんと煎餅を食べながらのんびり暮らし(?)ていられるようです


なお今回の幕間で使徒とカリス氏がいろいろ好き勝手に放言していますが、あれは彼女たちの主観的解釈に過ぎないので真に受ける必要はないかもしれません。世界の数だけ世界があります。そして運命が異なれば、世界が在り方が変わるのは必然であるとも言えます
そして二次創作スレの方も佳境のようです。分かたれた運命は、果たしてどのような終幕を迎えるのか。楽しみにしております
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | もうたらい回しは勘弁だぜ
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   .∧_∧          ,  ⌒ヽ
  .( ´Д`)_        (       ヽ⌒ヽ
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  |. T |      ̄ ̄´ /\ \  /⌒)   ⌒ヽ
⌒ ヽ_ノ、    ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /⌒ヽ   ⌒ヽ
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9 @ 2026/07/19(日) 18:40:21.82 ID:VSy6ZQ6i0
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ヤニねこ「あまりにもつらすぎるニャ・・・」 @ 2026/07/17(金) 01:10:31.80 ID:9MaRgChDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1784218231/

おいお前ら、ちょっとこの綺麗な和風おみくじ引いてみろよ @ 2026/07/14(火) 17:34:06.23 ID:FCH8bjjm0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1784018045/

ブーッ!!!!!!!!!! @ 2026/07/14(火) 02:20:26.46 ID:gV7V/6edO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1783963226/

WORLD CUP実況 @ 2026/07/13(月) 21:46:37.15
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1783946797/

We are so cruel when old gives way to new ...when old gives way to new @ 2026/07/12(日) 09:26:12.99 ID:8mRM+hgio
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1783815972/

【安価コンマ】障害走を極める-高等部編- その2【ウマ娘】 @ 2026/07/10(金) 12:25:18.37 ID:YnYN96DI0
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ヤニ寝こ @ 2026/07/06(月) 15:04:46.51 ID:lIvdayZfO
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