【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8

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647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:49:48.71 ID:iwmBLSaIo
A
【名前】ノーランド
【種族】ホムンクルス
【性別】女
【年齢】稼働を始めて半年程度
【容姿】小柄で華奢な白衣少女。そのまんまカリスの顔。
【性格】品性のないイカれたマッドサイエンティストとして設計された心優しき少女
【魔法】最終program魔王化
大切な人を護るためなら使うことに恐怖はない
【備考】カリスが残した不測の事態に対する保険。全てに対する報復装置。
頭の中に度々カリスの命令信号が流れてくる設計であったが、真正リーリアの別手法の洗脳効果によってカリスの命令信号を上手いこと打ち消すことができた。
稼働してからずっと苦しみしか存在しない人生であったがそれをリリアが救ってくれた。自由意思の剥奪だなんだと言う者もいるが少なくとも私は救われているし幸福を感じている。ゆえにリリアのことが大好きだから、それを泣かす者たちのことは絶対に赦さない。
実は真正リーリアの洗脳効果もカリス脳波によって打ち消されているのでこの国における数少ないシラフの一人でもある。つまり彼女の自由意思によって彼女は自由意思が制限される国を選んだといえる。
こんな素晴らしい国に弓引くことができる者がいるとは思えないが、もしそうなら唯一暴力を振るえる私が排除しなければならないとリリアの思想を真っ向から否定するような感情を持ってしまう。皮肉にも愛に溢れた国の愛に溢れた少女が行き着く先に薄暗い暴力性が染みだしていた。旧リーリア国内に残されていたカリスの隠し研究所は危険で一杯だし、入りたくもないがリリアを守るためにはカリスの力を使う必要があると感じている。
普段はリリア家で家事手伝いをしている。料理が非常に上手い。首都では大体リリアの後ろを付いて回っている。
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:57:52.66 ID:OLjDQKD7o
2
【名前】エレノア・ブライアー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】15
【容姿】茶髪のショートヘア、戦士風の動きやすい軽装、細身で引き締まった体
【性格】気が強くさっぱりしているが、繊細で不器用な部分もある。
【魔法】氷
【備考】流れ者の旅人。軽い身のこなしで片手剣を扱う。魔法は少し苦手
元スノウタウンの住民でミスティの幼馴染。今は旅人として各地を放浪し定期的に墓参りに帰ってくる
真正リーリアの人々については気味の悪さや抵抗を感じて距離を置いている
ミスティと同じように他の住民に逃がしてもらえたがミスティもエレノアもお互いに相手が生き延びていることを知らない
故郷の襲撃で孤独になったが、きっと家族や友人が自分と同じように生き延びていると信じて世界中を探し回っている
しかし頭の中のどこか冷静な部分ではわかっている。これまでに見つからなかったしこれからも見つからないだろう
自分はただ過去にとらわれて生きる意味や理由を見失い停滞しているだけだ
仮に生き残りと出会えたとしてどうしたいのだろう、その後どうすればいいのだろう。わからない
もしもその生き残りが自分と違って新たな居場所を作っていたとしたら、生きる希望を持っていたとしたら……それを心から祝福できるのだろうか
最近は、いっそのこと考えるのをやめて真正リーリアに染まってしまったほうがいいのではないかとも思い始めている
ダークヒーロー一行にミスティというものがいるらしいと噂に聞いたがさすがに同名の別人だろうと思っている
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:59:34.17 ID:St4HjqQcO
A
【名前】ソリュー・レッセフェール
【種族】ナーガラージャ
【性別】女
【年齢】1750
【容姿】ひたすらデカイ大蛇
【性格】マイペース
【魔法】変身
【備考】
通りすがりの大蛇。リーリア周辺に大昔から住んでいるので何でも知っている。大食漢。
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:02:16.03 ID:9tGQO4gc0
すみません。>>639の投稿者ですが、少し内容を修正します。

A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで現実主義的な思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する年相応の熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、国内の異様な気配を感じ辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとするセイントレア王国の人々の希望となったクロシュに少なからず敬意を抱くようになり、そしてそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教と、スライムとして超えてはならない種族の壁を越えてしまったクロシュヴィアを嫌悪している。同時にデロデロ教に靡き、王族としてなすべき責務や使命を放棄したメアリーには内心憤りすら感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアはこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることなど本当に可能なのか、悪意を持つ第三者がクロシュヴィアを利用する可能性もあるのではないか、という計画の破綻やその結果最悪の状況を迎える可能性があることも懸念している。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:10:25.13 ID:3KkktTWz0
皆さんたくさんの案をありがとうございました。いろいろ考えていきたいと思います。
果たしてクロシュたちは誰と出会い、何を思い、どのような運命を紡ぐのか。
真正リーリア編、お楽しみに。


おまけ:白金スライムのリリと指導者リリアの肖像イメージです

〈慎重に運ぶ〉
https://gzo.ai/i/efXzNr3.png

〈首都で待ってる〉
https://gzo.ai/i/hTl1wVh.png
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:12:23.56 ID:SkC60Lcmo
相変わらず画像が見えない
653 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:23:29.55 ID:3KkktTWz0
なんだか不安定なようなので、別のアップローダーにあげてみます
次回更新はたぶん土日の予定です。よろしくお願いします

〈慎重に運ぶ〉
https://i.imgur.com/sUuiBfB.png

〈首都で待ってる〉
https://i.imgur.com/bD2Pwvx.jpeg
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:39:53.68 ID:IPyu7Cw1O

リリちゃんかわヨ…かなしいね…
リリアさんロリロリしてると思ってたらめっちゃ美少女だった
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:41:23.45 ID:5VRCdz2jo
おぉ画像見れた
一行の挑戦を待ち受けるって感じに捉えてたけど予想より無表情だった…
656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:56:37.68 ID:yoXDfjbF0
リリさんは珍しい白金色のスライムでした。戦争時にはセイントレア兵などに追い回されたこともあったそうです。ある魔族の医者が残した手記によると、彼女はステラスライムの亜種、あるいは変種だったのではないかという考察が書かれています

リリアさんは無邪気で明るい振る舞いをする時もありますが、指導者と動く時はどちらかと言うと静かで粛々としていることの方が多いそうです。クロシュらと別れる時は、真正リーリア指導者としての面が表に出たのかもしれません
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:57:18.38 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋 客室

メアリー「……なんだか……大変なことに、なってしまいましたね……」

クロシュ「メアリーさん……」

メアリー「私は……彼女の理想について、何かを言える立場にありません……。この国に苦難を背負わせたセイントレアの私に……何かを言う資格など、あるはずもない……」

クロシュ「……」

メアリー「ただ、まあ……。争いの根絶を目指すなら、デロデロの方がより良いのでは……と、思わなくもないですが……」

リュアン「メアリーさんならそう思いますよね」

メアリー「はい。私はデロデロの信徒なので……」


フメイ「争いの……こんぜつ……」

聖女「……フメイさんも、思うところがありますか?」

フメイ「んー……争いが、いやって気持ちは……フメイ、わかる……」

聖女「はい……」

フメイ「でも……あれが、いいやり方かは……わかんない……」

聖女「……そうですね。まだ……私たちは、この国のことも……リリアさんのことも、何も知りません。慌てて答えを出す必要はないと思います」

フメイ「うん」

妖精「……私もちょっと感情的になっちゃったけど、確かにこの国のことを知るのは大事だ。外敵と見なされてもおかしくない私たちを見逃してくれたとも言えるし……。大きなデロデロを探しながら、いろいろ見て回ろう」

聖女「はい。ゆっくり考えていきましょう」


南リーリア湿原 農村の宿屋に宿泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 14:58:25.79 ID:7obpMl8N0
協力者がいないか探してみる
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:08:39.66 ID:mdqEoOLRO
真正リーリア国の現況について誰かから詳しく聞いてみる
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:48:13.41 ID:PhXaSDTNO
それでもメアリーをクロシュ信徒にしてみせるクロシュ
661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:52:33.86 ID:yoXDfjbF0
フメイ「メアリーはクロシュ教に入らないの?」

メアリー「私はもう既に、導師クロシュの信徒です」

クロシュ「ほえ?」

フメイ「そうなんだ」

メアリー「はい……」

リュアン「ちょ、ちょっと待ってください! メアリーさん……クロシュちゃんの信徒なんですか……!?」

メアリー「そうですが……」

リュアン「デロデロ教の信徒なんじゃないんですか……!?」

メアリー「その二つは、両立可能です……。相反するものではありません……」

リュアン「……」


リュアン「……言われてみれば、そうかも……」

クロシュ「そうなの?」

リュアン「うん……。クロシュちゃんはデロデロ教では、クロシュヴィア様よりも更に偉い、最高位の導師ってことになってるの。だから……デロデロの信徒であると同時に、クロシュちゃんの信徒であることは……おかしいことじゃない……のかも……」

クロシュ「そうなんだ」

リュアン「でも……クロシュちゃんの考え方は、クロシュヴィア様と違って、穏当で平和的なものです。クロシュちゃんの信徒なら、有無を言わさずデロデロにするやり方にも反対すべきじゃないですか」

メアリー「信仰と盲信は違います……。私は導師クロシュを深く敬愛して信仰しておりますが……導師クロシュのやることなすことの全てに賛意を示すような、愚かな狂信者に成り果てるつもりはありません……。そのような愚行は、何より導師クロシュにとって害にしかならない……」

リュアン(ものすごくまともなことを言い返されてしまった……! は、反論できない……)

メアリー「……そういうわけで……今後とも、よろしくお願い致します。導師クロシュ……」

クロシュ「ん!」

フメイ「一件落着?」

リュアン「一件落着かなあ……」

 ☆メアリーは既に導師クロシュの信徒を自認しています

 *
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:22.44 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋

聖女「この国では、悪いことをしようとするとあのようなことになるのですか?」

宿屋のおじさん「そうだよ。この国には大いなる加護があるからね」

妖精「大いなる加護?」

宿屋のおじさん「ああ。リリア様の御力なんだよ。あれのお陰ですごく平和になったんだ、この国は」

聖女「では……あの加護がなかった頃は……」

宿屋のおじさん「……そりゃもう悲惨だったさ。どこもかしこも戦争の傷跡だらけで、寝床も食べ物もロクになくてね。あの頃はセイントレアの掃討兵だけじゃなく、同じ難民同士でさえ敵だった……。今日を生きる為に、昨日まで友だった者と殺し合い……一欠片のパンを奪い合う……」

妖精「………」

宿屋のおじさん「でも、あの加護が行き渡ってからはそんなことがなくなったんだ。どれほどひもじくても、食べものは分け合えるようになった。セイントレアの掃討兵すらも、戦いをやめて僕たちに糧食を分けてくれるようになったんだ」

聖女「セイントレアの……兵士さんも!?」

宿屋のおじさん「ああ。彼らも今じゃすっかりこの国の仲間になって、みんな仲良く働いてるよ。彼らにとっても平和が一番だったのさ」

妖精「……えっと……憎くないの? セイントレアは、戦争であなたたちを酷い目に遭わせたのに」

宿屋のおじさん「もちろん。加護を授かる前までは、僕もあいつらが憎くて憎くてたまらなかったんだけどね。今は綺麗サッパリ頭スッキリさ」

聖女「な、なんと……」

宿屋のおじさん「実際、加護を授かってからの方が遥かに調子が良いよ。憎しみで頭がいっぱいだと他のことに頭が回らなくなるし、寝ても覚めても気分は最悪だし、そのせいで些細なことで仲間と口論になるし……。当時はそんな状態でも自分を正常だと思っていたんだけど、今思うと全然そんなことはなかったね。憎しみってのは恐ろしいもんだよ」

妖精「そうなんだ……。まあ、調子が良いなら良かったね」

宿屋のおじさん「はは、それに今この国で一緒に働く元セイントレアの兵士たちを憎んだって仕方ないだろ? 一緒に働くなら、お互いに仲良く気持ち良く働けた方が良いさ」

聖女「それはまあ、その通りです……。普通は、実践するのがすごく難しいことだと思いますが……」

宿屋のおじさん「リリア様のもたらした加護のお陰で、この国なら誰もが簡単にできることだよ。どうだい? 君たちもこの国の仲間にならないか?」

妖精「今はまだやめとくよ……」

 ☆真正リーリアについてのお話を聞きました

 ◇
663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:51.19 ID:yoXDfjbF0
―深夜
 農村の宿屋 客室

妖精「……」zzz
フメイ「……」zzz
リュアン「……」zzz
聖女「……」zzz
メアリー「……」zzz
クロシュ瓶「……」zzz

 ◆

―クロシュの夢
 夢の集落

アイスの欠片「……クロシュのばか……たたかうの、下手になってる……?」

煤けたニワトリ「いいえ。半年前は歴戦の仲間たちが共にいたから、多少の失敗はカバーしてくれたし、クロシュも十全にやりたいことをやれていたの。でも今は違う。不利な戦い方を選ぶと、ダイレクトにその悪影響が反映されてしまうということよ」

アイスの欠片「ふうん……」

煤けたニワトリ「……言いたいことはわかるわ。あなたの力を有効に使えば、労せずに勝利できる戦がいくつかあった。でもクロシュはそうしなかった……」

アイスの欠片「なにか、いいやり方……ない?」

煤けたニワトリ「そうねぇ……。前にセレナディアがやったみたいに、クロシュを少し乗っ取って力を使わせるとか」

アイスの欠片「……そういうの、すきじゃない」

煤けたニワトリ「あら……優しいのね」

アイスの欠片「べつに……」

煤けたニワトリ「なら、本人に確認を取ってみるのはどうかしら?」

アイスの欠片「え?」


スライムクロシュ「!」ポン!


アイスの欠片「あ、ばかクロシュ」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 *

煤けたニワトリ「というわけなんだけど、どう?」

スライムクロシュ「!」モニョ

アイスの欠片「……わかってるの? だれかに、体をつかわせるのって……ふつう、いやなこと……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

煤けたニワトリ「アイスちゃんだからいい……ですって」

アイスの欠片「ばかじゃないの」ツーン

スライムクロシュ「〜!」モニャニャ

アイスの欠片「……まあ……いいなら、いい……。ばかクロシュが……みんなを、守れるよう……ちゃんと、やってあげる……」


 ☆〈冷獄〉がパッシブ化しました
  (毎ターン終了時、相手コンマ-20累積、満腹度-1)
  (満腹度減少を考慮し、アイスの判断で使わない場合もある)


煤けたニワトリ「ああそうそう。アイスに任せるようにすると、クロシュが能動的に使うよりも少し発動が遅れるようになると思うわ。体の主導権はあくまでクロシュだから、その辺りは承知しておいてね」

スライムクロシュ「〜」モニョ

煤けたニワトリ「本来は初手で使ってこそ強い技だったのだけれど……元々初手で使うことなんてほとんどなかったから問題ないわよね」

スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…

アイスの欠片「……ニワトリ……アイスより、ちくちく……」

 ◇
664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:54:26.06 ID:yoXDfjbF0
―夢の集落

 ワイワイ キャッキャ

 トプン―

薄緑髪の片目隠れ幼女「……」コソッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(……ごめんなさい。生きる為に……少しだけ……)コソコソ


セレナディア「なにしてるの? きみ」ヌッ


薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……ひ、ぁ……!!?」コテッ

薄緑髪の片目隠れ幼女(でっかいドラゴン!!? 夢!? でも夢なのに実存がある……!!? なんで!!? なんで!!?)ガタガタ


セレナディア「ん〜? きみ、ここの住人じゃないよね? どこから来たの? 食べても良い?」ズシン ズシン


薄緑髪の片目隠れ幼女「!!!!」

薄緑髪の片目隠れ幼女(た、食べられちゃうの……!!? 嫌だ……!!)

薄緑髪の片目隠れ幼女(でも……私だって、今まで、たくさんの夢を食べてきた……。もしここでこのドラゴンに食べられちゃうとしたら……それは、因果応報、なのかも……)


セレナディア「いただきまぁ〜〜」ガパッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(でも――私、まだ―――)

 ガキィン!!

薄緑髪の片目隠れ幼女「えっ!?」

 光の障壁「」フォワン――

薄緑髪の片目隠れ幼女(こ、この障壁は……?)


蒼き星スライムの欠片「だめだよセレナちゃん……迷子の子を食べたりしちゃ……」モニョモニョ

セレナディア「んあ〜?」


シュヴィーの欠片「大丈夫……? ごめんね、ウチにセレナちゃんが……」モニョモニョ

薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……えっ……?」

薄緑髪の片目隠れ幼女(な……なんで夢の中に……実存的な存在が、こんなにいるの……!?)

 ◇
665 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:55:12.21 ID:yoXDfjbF0
―夢の診療所

蒼き星スライムの欠片「というわけで……不法侵入者だよ、クロシュちゃん」

クロシュ「ほえ……?」


薄緑髪の片目隠れ幼女→ルルナ「すす、すみません……!! あの、私、悪さをしてたわけじゃ、なくて……!! ちょっとだけ……ごはんを、もらおうと……」

煤けたニワトリ「勝手に夢を食おうとしてたってわけね」

ルルナ「うぐぅ……」

セレナディア「へ〜、私の同類か〜」

ルルナ「ええっ!?」

蒼き星スライムの欠片「夢喰いドラゴンのセレナちゃんがおかしいだけだから、安心してね」

ルルナ「ゆ、ゆめくい……ドラゴン……!?」

シュヴィーの欠片「ごはん……えっと、夢を食べられると……どうなるんですか?」

煤けたニワトリ「食べられた夢を忘れるわ。よほどのことがない限り、害になることはないはずよ」

セレナディア「そうなんだ〜。じゃあ私がバクバク食べた人たちも大丈夫だったってことね」

煤けたニワトリ「普通は食べられても問題ないけれど、一気に大量に喰われると意識や記憶に障害が発生することがあるし、最悪廃人化するわ」

セレナディア「へ〜」

ルルナ「ええっ!? そんな……じゃあ、私、まさか……!?」

煤けたニワトリ「普通の夢魔の食事量なら問題ないわよ。この大食いドラゴンは知らないけど」

ルルナ「よ、良かった……」ホッ


クロシュ「ルルナちゃん……おなか、空いてるの……?」

ルルナ「あ……え、ええと、ですね……」

シュヴィーの欠片「ここで作った料理とかでも、お腹の足しになったりしますか?」

ルルナ「あ、はい。美味しいごはんの夢は、やっぱり美味しいです」

シュヴィーの欠片「じゃあちょっと待っててください!」

ルルナ「えっ!? あ、あの――」

 ◇
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:56:26.21 ID:yoXDfjbF0
 夢のアップルパイ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
アイスの欠片「……」モグモグモグ
蒼き星スライムの欠片「……♪」モニョモニョ モグモグ
セレナディア「〜〜♪」モグモグモグモグモグモグ

ルルナ「す、すみません……。私、勝手に夢に入ったのに……ここまで頂いてしまって……」

シュヴィーの欠片「いえいえ。お腹が空いたら、ごはんが一番です」


煤けたニワトリ「……でも興味深いわね。この国、夢魔の無銭飲食は見逃されているのかしら」

ルルナ「……!」

煤けたニワトリ「あなた、真正リーリアの者ではないでしょう?」

ルルナ「は、はい……。どうして……それを……?」

煤けたニワトリ「態度を見ればわかるわ。あなたも旅の者なの?」

ルルナ「……はい。ここしばらくは、この国で……こんな風に、人々の夢を勝手にもらいながら……細々と生活させてもらってますけど……」

煤けたニワトリ「なぜわざわざ、クロシュの夢を狙ったの?」

ルルナ「……え、と……その……」

煤けたニワトリ「この国の者の夢が……あまり美味しくないから?」

ルルナ「!」

煤けたニワトリ「図星って顔かしら?」

ルルナ「……ええと……美味しくないってわけじゃ、ないんです。むしろ……表層的には、明るくて、甘くて、幸せで……美味しい、です。でも……」

煤けたニワトリ「……同じ味ばかりで飽きた?」

ルルナ「……それもありますけど……えっと……少しえぐみが、あって……」

煤けたニワトリ「えぐみ?」

ルルナ「はい。怒りとか、悲しみとか、憎しみとか……そういう感情が抑圧されて、心の奥底に沈むと……えぐみとして、夢の味に表れるんです……」

煤けたニワトリ「なるほど……だからクロシュの夢を食べに来たってこと」

ルルナ「はい。とても美味しいです……クロシュちゃんは、優しい夢の持ち主なんですね……」

煤けたニワトリ「でも、クロシュの夢も少しえぐみがあったんじゃない?」

ルルナ「……と、当人の夢の中で……そういうことを言わせないでください」

煤けたニワトリ「……ごめんなさい。それもそうね」


まだお話できる
↓1〜2選択
1.真正リーリアのことどうおもう?
2.デロデロのことどうおもう?
0.自由安価(できないことはできない)
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 20:58:18.27 ID:fO5UDB530
1
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 21:02:47.29 ID:w4i3kJ3FO
0ルルナちゃんの事をもっと知りたい
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:15:38.31 ID:yoXDfjbF0
クロシュ「ルルナちゃん……夢魔なの?」

ルルナ「うん……。半分くらい……」

クロシュ「……」ソワソワ


ルルナ「え、えっと……?」

煤けたニワトリ「あー、ええとね……。ある夢魔のバカタレにひどい目に遭わされたことがあるのよ、クロシュは。だから、ちょっと警戒せざるを得ないというか……」

ルルナ「えっ……!? そ、そうなの……!? それは……ご、ごめんね。私はそんなこと、しない……というか、できないから……」

クロシュ「ほえ……?」

ルルナ「えと……私、こんな風にこそこそしながら、盗み食いするくらいしかできないの。普通の夢魔なら、夢の内容を自由に作り変えたりすることもできる……らしいんだけど……」

煤けたニワトリ「あのバカタレは、その力でクロシュのトラウマをほじくり返すといった最悪な真似をしてきたわ」

ルルナ「ひ、酷い……!! そんなことをする夢魔がいるなんて……!!」

クロシュ「んへへ……わたし、もう、平気……!」

ルルナ「それなら良いけど……。夢魔って……やっぱり、最低のクズが多いんですか……?」

煤けたニワトリ「……そんなことはない……と思うわ。私の知ってるバカも、バカだけど普段はそこまでクズというわけじゃないし……」

クロシュ「ルルナちゃん……夢魔のこと、きらい?」

ルルナ「……嫌い。夢を食べなきゃ生きられない……寄生虫みたいな生態だし……」

煤けたニワトリ「それは全ての生き物に言えるんじゃないかしら……」

ルルナ「それは……そうですけど……」

煤けたニワトリ「深くは聞かないけれど……あなた自身の半分が夢魔である以上、無闇に嫌っても仕方ないわ。割り切りも大事よ」

ルルナ「はい……」

 *

クロシュ「ルルナちゃん……真正リーリアのこと……どうおもう……?」

ルルナ「……良い国だなあって、思う。争いも、差別もないし……。半端者の私がいても、何も言われないどころか……親切にしてくれるし……」

クロシュ「わあ……!」

煤けたニワトリ「帰化も考えていたり?」

ルルナ「それは……考え中、です……。まだ……この国の加護≠ノ、意思を捧げる覚悟は……ないというか……。抑圧されたえぐみのことも、わかっちゃってるし……」

煤けたニワトリ「夢魔のあなたなら、洗脳を退けられたりしないかしら?」

ルルナ「んと……たぶん無理です。この国の加護って、心魔法による洗脳とは全く違うものみたいなので……」

煤けたニワトリ「ふむ……心魔法による防壁でもどうしようもないのか」

ルルナ「はい。もっと根本的な……深い部分に作用しているような……気がします……。曖昧な言い方で申し訳ないんですけど……」

煤けたニワトリ「いいえ、ありがたい情報よ。感謝するわ」
670 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:07.14 ID:yoXDfjbF0
ルルナ「クロシュちゃんは……どうして、この国に来たの? もしかして……リーリア民になるため……?」

クロシュ「んーん……。わたし……デロデロ、止めに、きた」

ルルナ「えっ?」

 カクカクシカジカ

ルルナ「そ、そうなんだ……!? すごいなあ……まだちっちゃいのに……」

クロシュ「んへへ……」

ルルナ「あっ……ねえ、それで……この国の大きなデロデロ……見つけて、どうするの……?」

クロシュ「……?」

ルルナ「えっと……もし、例えば……そのデロデロが、この国の加護≠ノ関わってたりしたら……。そのデロデロ……壊しちゃう……?」

クロシュ「!」


煤けたニワトリ(大きなデロデロ……つまりデロデロ化現象が発生したのは半年前……。でもこの国の加護≠ェ発生したのは、恐らく9年くらい前……。だからデロデロが加護に関わっている可能性はかなり低いわね。クロシュ……どう答える?)


クロシュ「……わかんない。でも……考えたい……」

ルルナ「考えたい……」

クロシュ「うん……。わたし……この国、来たばっかりで……。加護のことも、よく、知らない……。だから……本当に、良いこと……正しいこと……考えたい……」

ルルナ「……! そ、そうだよね。何が、ほんとに正しいか……私も、わかんないもん……」

クロシュ「!」

ルルナ「みんな……いろんな感情も……やりたいことも、自分自身も……この国じゃ、加護に封じられて……。封じられた苦しみすらも、封じられて……不自然な平穏が、作られてる……」

クロシュ「……」

ルルナ「でも……そのお陰で、差別も争いもないのは本当だし……。私自身も、それにすごく助かってて……居心地良いって、思う……」

クロシュ「……!」

ルルナ「みんなが意思を封じられてるお陰で……傷付け合うことも、奪い合うこともなくなって、こんな平和が訪れるなら……。こんなやり方も、ありなのかも……」

クロシュ「……」

ルルナ「でもでも……意思を奪われて、作られた幸せは……本当に、幸せって言えるのかな……?っていう風にも……思ったり……」

クロシュ「……!」

ルルナ「うぅ……じ、自分で何言ってるかわかんなくなってきた……! ご、ごめんね。まとまらなくて……」

クロシュ「んーん……! ルルナちゃん……わたし、すごく、わかった……!」

ルルナ「そ、そうなの……!?」

クロシュ「うん……!」

ルルナ「……クロシュちゃんたちは……これから、首都に向かって……指導者のリリアさんと、お話するんだよね……?」

クロシュ「うん……」

ルルナ「あ、あの……! 私も……首都まで一緒に、行って良いかな……!? 私も……この国のこととか……リリアさんのこととか……たくさん、知りたいの……! それで……半端者の自分に、何ができるか……考えたくて……」

クロシュ「!」

ルルナ「あっ……ご、ごめん! いきなり、不躾すぎるよね。ごめんね……今のは聞かなかったことに……」

クロシュ「ん! いっしょに……行こ!」

ルルナ「えええ!? いいの」

クロシュ「うん! 馬車……いっぱい、乗れる!」

ルルナ「あ……ありがとう!!」

 ☆半夢魔のルルナが一時的に旅の道連れとなります

 ◆
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:36.86 ID:yoXDfjbF0
―北部地方 南リーリア湿原 3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書               竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
672 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:17:25.51 ID:yoXDfjbF0
―朝
 農村 出入り門

 精霊の幌馬車「」


ルルナ「あ、あの……! ふつ、ふつかものですがっ……!」ペコペコ

妖精「あ〜、クロシュから聞いてる。首都まで一緒に行きたいんでしょ? いいよ」

ルルナ「!」パァァァ


フメイ「ふうん。よろしく」

ルルナ「は、はい……よろしく、おねがいしますっ……」

リュアン「わからないことがあったら何でも聞いてね。ルルナちゃん」

ルルナ「はは、はいっ……!」


聖女「クロシュさん、また新しい友達ができたんですねぇ」

クロシュ「んへへ……」


↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水   (腹+1)
36-40 ミズゴケ   (腹+1)
41-45 湿地きのこ  (腹+2)
46-50 ロータス根  (腹+2)
51-55 ソセジの穂  (腹+3)
56-60 ヌマイモ   (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル  (腹+4)
71-75 ヌマタニシ  (腹+5)
76-80 ザリガニ   (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ  (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:17:59.30 ID:7obpMl8N0
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:20:14.10 ID:DCaGisqSo
675 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:13:27.11 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン…キキッ

 ひしゃげた木道「」ボロッ


スライムクロシュ「〜!」モニョッ

リュアン「木道が……!」

聖女「完全に破壊されていますね……。一体なぜ……?」

妖精「ここに来るまで、木道は綺麗に整備されていた……。何者かが意図的に破壊したんだ」

ルルナ「ひえっ……!? か、加護のあるこの国で……こんなこと、できるんですか……!?」

フメイ「加護の通じないやつがいるってこと?」

妖精「わからない……。一応この馬車は多少の水上移動もできるから、ここからしばらく水上を行こう」

 *

 精霊の幌馬車・水霊式「」スイスイ

 ズグンッ!!

スライムクロシュ「〜〜!?」モニャッ
ルルナ「あわっ!?」コテッ
フメイ「んわっ!?」コテッ

リュアン「よ、妖精さん!? 水上移動は問題ないんじゃ……!?」

妖精「も、問題ないはず……! 違う、これは水上移動の問題じゃなくて――」

 ズグッズグッ!

水の精霊『んわわわ〜〜!!! 当機は未知の攻撃をうけております!! 速やかになんとかしてください〜〜!!』

妖精「攻撃を受けてる!!! なんとかしないと!!!」

 *
676 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:15:20.74 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原 地獄沼

 ズゴゴゴゴ――
 泥「」ドパァン―!!

巨大なザリガニ「〜〜!!」ワシャワシャワシャ


クロシュ「んわわ〜〜!!?!?」

聖女「わああああ〜〜!!?!?」

フメイ「ざ……ザリガニ!!!!」

妖精「あれは――南リーリア湿原で最も危険な生物――ヘルザリガニ!! 出会ってしまった者はまず生きて帰れないと言われる――」

リュアン「い、生きて帰れない……!!?」

ルルナ「えっえっえっ……!!!? えええっ!!?!?」

妖精「と、とにかく生き延びることだけ考えて!! 何か手を考える!!」

クロシュ「う、うん!!」


ヘルザリガニ「〜〜〜!!!」ワシャシャシャシャ


 ――強敵 ヘルザリガニ――


 ▼ヘルザリガニが〈断頭鋏〉を発動!
  自身の戦力・会心率が大幅に上昇し、結界貫通付与!!

 ▼ヘルザリガニが〈多脚蹂躙〉を発動!
  泥沼の不利効果を無効化!!

 ▼ヘルザリガニが〈脱皮〉を発動!
  敗北時一度だけ耐える!!


◆クロシュ一行 満腹度[22/14]
・戦力+10(連携+15、薄明+15、泥沼-20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)

◆ヘルザリガニ
・戦力+100(断頭鋏+50、地の利+50)
・脱皮 [1/1]

※戦闘ルールが変わりました
・アクティブスキルによるコンマ上昇で会心範囲に届いた場合は会心扱いとすることになりました
・いくつかのアクティブスキルの効果を調整しました

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:18:49.82 ID:7obpMl8N0
空蝉
678 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:42:50.97 ID:yoXDfjbF0
フメイ「ほのお!」チリッ

 炎「」ボンッ!!

高速後退するヘルザリガニ「」シュバッ!!


聖女「なんて後退スピード!!」

妖精「ヘルザリガニはザリガニ類の例に漏れず、後方への移動が速い! でも――」


リュアン「え、ええい!!」バッ

 光線「」ビーッ!!

高速移動して避けるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


ルルナ「わわわああっ!!? すごい勢いで旋回して避けてる!!!」

妖精「ヘルザリガニは後方以外への移動も速い!!」


フメイ「くそお、あんなにでっかいのに当たらない……!!」チリチリ

リュアン「ああっ!! こっちに突っ込んできます!!!」


迫るヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


フメイ「わああああ!!!」
リュアン「きゃあああああ!!!」
ルルナ「やだあああああ!!!」


ヘルザリガニの巨大鋏「」ギュオオオオオッ!!!


空クロシュ「!!」バッ!!

 大きな空穴「」フォワンッ!!

大きな空穴に突っ込むヘルザリガニ「〜〜〜!!?!?」フォワン



遠い位置に現れるヘルザリガニ「」バシャァン!!



フメイ「クロシュの空間魔法で……遠くにふっとばした!」

空クロシュ「んゅ……あれよりとおくには……飛ばせない……!」モニャニャ

ルルナ「で、でも助かった……!! 空間魔法が使えるなんて、すごいクロシュちゃん!!」


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


リュアン「わあああ!! また来ます!! また来ます!!!」

妖精「水の精霊!! 出せる!!?!?」

水の精霊『がんばってるよぉ〜〜〜!!!!』
679 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:43:38.68 ID:yoXDfjbF0
氷クロシュ「!」ポン! パキパキ


 精霊の幌馬車の周囲に張り始めた氷「」パキパキパキ


聖女「氷! 泥沼がザリガニさんの独壇場なら、凍らせて地の利を奪おうってことですね!?」

氷クロシュ「う、うん! そうかも……!」

氷クロシュ(ありがと、アイスちゃん……!)

 ☆〈冷獄〉により泥沼の不利効果消滅

 ☆アクティブスキル〈撤退〉が追加されました


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


◆クロシュ一行 満腹度[19/14]
・戦力+15(連携+15)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
・撤退(コンマ+50、戦場から離脱する。他の技と併用可)

◆ヘルザリガニ
・戦力+80(断頭鋏+50、地の利+50、冷獄-20)
・脱皮 [1/1]

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:49:03.56 ID:DCaGisqSo
居合撤退
681 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:12:10.07 ID:OulOUlVt0
水の精霊『出せるよ〜〜!!』

妖精「よし出して!!!」



 精霊の幌馬車「」ググググ…ドドドド

迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ



ルルナ「わああああ!!! 追いつかれちゃう!! 追いつかれちゃう!!!」

リュアン「め、目眩ましです!!」バッ

 光「」ピカッピカッ!!


ヘルザリガニ「」シャカシャカシャカ


リュアン「うう、あんまり効いてない!!」

妖精「ザリガニは視覚よりも触覚や嗅覚による知覚が得意だ! 光の牽制は効きにくいよ!」


 カチン―

空クロシュ「……」スッ
 鞘に収めた黒い刃「」

聖女「はっ! クロシュさん、その構えは――」

空クロシュ「――!!」バッ


 空間跳躍する居合抜刀「」ヴォンッ!!!!

  ガギィンッ!!!

ヘルザリガニ「〜〜!!?」ワシャシャシャ


リュアン「クロシュちゃんのむげん斬りが決まりました!!」

聖女「しかし堅い甲殻に阻まれて決定打に至りません!!」

フメイ「なら焼きザリガニにしてやる!!」ジジジジ

 凝縮炎「」カッ!!
 ドッギャァァァァァン!!!

ルルナ「や、やった!!」

リュアン「よ、よし! これなら――」



  ピシッ…ピシピシッ…

 弾け飛ぶヘルザリガニの脱皮殻「」バギョンッ!!

煙の中から現れる脱皮したヘルザリガニ「」ゴゴゴゴゴ…



フメイ「……!!?」

リュアン「だ……脱皮……!!?」

妖精「でも……脱皮をしたのなら、装甲が柔らかくなって慎重になるはず……! 追っては来ないだろう――」


 離脱する精霊の幌馬車「」バシャバシャバシャ


妖精「この戦い……私たちの勝ちだ!!」

 ――撤退成功――

 ☆強敵との戦いを生き延び、運命賽の欠片を1つ手に入れました

 ◆
682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:13:40.86 ID:OulOUlVt0
というわけで本日はここまで

強敵ヘルザリガニとの死闘を逃げ切ったクロシュたち。首都への到達は目前に迫っていた
クロシュ一行に飛び入り道連れとなっていきなり死線をくぐるはめになったルルナさんの運命は、ひとまず安息へ。
おおきいザリガニちょっと食べたかったなあと思いつつ、安全が一番と胸を撫で下ろすあかちゃんスライムたちなのであった。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 01:12:38.80 ID:PpF+xkLjo
おつ
うぉぉこのザリガニ強い…
こういう無知性の生き物にはリリアの加護も効果無さそうだしなあ
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 10:13:01.25 ID:rcmjegxNO

頑張れルルナ。その苦難は必ず人生の糧になるだろう。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 14:47:25.56 ID:fpM3cjmvo
おつおつ
今回上手く撤退できたのもいい経験だよクロシュちゃん
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 16:02:52.56 ID:z1VB03paO

そういえば北部地方も超危険地帯でしたね…
アイスちゃんツンツンでとても良い
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 17:06:44.29 ID:j1g/PAYTo
力付くができない国だから首都まで行ったら戦闘はなさそうね
688 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:45:51.53 ID:OulOUlVt0
ヘルザリガニはとても強いザリガニなので、とても強いです。実のところ10年前のセイントレア軍に最も大きな被害を与えたのはこのヘルザリガニだったと言われています。沼地での正面戦闘はあの勇者サインですら避けたという記録が残っているそうです。それこそが地の利≠フ恐ろしさであり、ヘルザリガニはオノゴロ兵法で言うところの風林火山を体現した存在と言えるかもしれません
そしてリリアちゃんの加護は、ヘルザリガニには及んでいないようでした。自然界の非知的生物にまで加護の範囲を広げていないのかもしれません。それがどのような意図に基づくものなのかは今のところわかりません

ルルナちゃんは、首都行きを決めてからいきなりこのような恐るべき事態に見舞われるとは思っていなかったようで、大きな心労を得たようでした。しかしながら、ヘルザリガニに出くわしつつも生還できたという経験は実際稀有なものなので、もしかしたら今後ヘルザリガニサバイバーとしての経験が役に立つ機会があるかもしれません。ルルナさんの今後の活躍にご期待くださいませ

普段は普通敵だろうと強敵だろうと返り討ちにして突き進むクロシュ一行ですが、今回は相手が悪かった上に、セインくんのような強い味方もいなかったため、珍しく撤退という選択を余儀なくされたのでした。しかしながら空蝉や居合などの能力を上手に使い鮮やかに撤退せしめた今回の経験は、クロシュにとって大きな力となるのも確かでしょう。クロシュさんの今後の活躍にご期待くださいませ

実のところ北部地方は超危険地帯でした。環境的な厳しさで言えば、冬季以外は大山脈ほど過酷ではありませんが、それでも広大な湿原や足を取られたら死ぬ泥沼が多いため、歩きやすい平野が広がる南部と比べると危険は大きいと言えます。そして何よりも北部地方を超危険地帯たらしめるのは、やはり湿原を闊歩するヘルザリガニなどの危険生物たちです。ヘルザリガニ以外にも、オオキイワニ、オオキイヘビ、ドクガエル等の危険な生物が多数生息しています。クロシュたちが噛まれた後焼いて食べたオオキイヒルも、人間が噛まれると出血が止まらずに死ぬことがあります(血液の凝固を阻止する成分を持つ)。リーリア湿原を移動する際はしっかり対策していくのが良いでしょう
アイスちゃんはものすごくツンツンですが、本心では最近苦戦しているクロシュさんたちのことをすごく心配しているのかもしれません。上手に戦って勝っていけば、アイスちゃんを安心させてあげられることと思います。アイスちゃんは集落において最年少のあかちゃんでもあるので、先輩スライムであるクロシュさんのがんばりどころかもしれません

首都まで行けば、野生生物などが入ってくるようなところもないと思われるため、暴力沙汰に巻き込まれる可能性はとても低いと予想されます。つまり今回の真正リーリア編では、力押しによるパワーが通じないということかもしれません(今までそのように問題解決を行ってきたことはない気がするので、特に問題はないかと思います)。安心安全な平和の国、真正リーリア国での滞在を楽しむのが良いでしょう
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:46:19.19 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 精霊の幌馬車「」

 焚き火「」パチパチ

聖女「妖精さん……馬車は大丈夫ですか?」

妖精「うん、大丈夫そう。多少の傷や故障は自然治癒できるから」


ルルナ「はふぅ……。今日は……死ぬかと、思った……」グッタリ

クロシュ「ルルナちゃん……おつかれさま……」

リュアン「初日からすごく大変な目にあっちゃったね……」

ルルナ「クロシュちゃんたち……いつもこんな旅をしてるの……?」

クロシュ「……そうかも?」

フメイ「でも、あんなにやばかったのは初めてかも……」

メアリー「私も……死ぬかと思いました……。デロデロにならずに、死ぬのは……絶対に嫌です……」


妖精「明日の午前中には首都に着きそうだよ。みんな、そのつもりでいてね」

クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
リュアン「はい」
聖女「はい!」
メアリー「はい……」

ルルナ「首都……もう着いちゃうんだ……!」

妖精「ルルナは行く宛とかないなら、しばらく私たちと一緒にいる?」

ルルナ「あ、え、いいんですか……?」

妖精「首都まで行って放り出す方が心配だし……」

ルルナ「でも、私……お返しできるもの、何も……。この馬車代だって……」

妖精「一人増えたところで大して変わんないって」

ルルナ「ええ、えと……じゃあ、必ず何かお返し、するので……。よろしく、お願いしますっ……!」

クロシュ「うん!」

妖精「わかった」


南リーリア湿原 首都近くの野営地で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 18:48:14.94 ID:hVToKAia0
妖精、ルルナと近くの野草取りをする
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:02:59.61 ID:3tegUoQTO
なんでリーリアにはデロデロ攻勢に出てないのとメアリーに尋ねつつクロシュヴィア一派は楽しかったかと雑談
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:35:43.29 ID:NH0BTaKlO
みんなで食事する
693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 20:57:29.64 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 ガサゴソ

妖精「……お、これは」

 細長い葉の草「」ポン

フメイ「草?」

妖精「これはノラ稲。秋にはお米が実るんだよ」

ルルナ「えっ、そうなんだ……!?」

フメイ「実ってる姿しか知らなかった……」

妖精「まあ普通そうだよね。自分で調べるか、栽培したことでもなければ知る機会はないと思う」

フメイ「フメイ、ヤマイモならわかる」

妖精「集落ではヤマイモを作ってたんだよね」

フメイ「うん」

ルルナ「すごい……。私、植物とか全然わからない……」

妖精「まあ……文明地帯で生きてれば、野生の植物がどんなものかなんてわからなくても問題ないからね。別に不思議なことではないと思う」

フメイ「でも、美味しいものがわかると、良いんじゃないの」

妖精「それはその通り。せっかくだし、この近くをちょっと探してみる? リーリア湿原は珍しい薬草が見つかることもあるらしいし、もしかしたら良いものがあるかも」

ルルナ「う、うん。じゃあ……探してみたい……!」


↓1コンマ
01-05 ヤバキノコ
06-20 ミズゴケ
21-35 湿地きのこ
36-50 ロータス根
51-65 ソセジの穂
66-80 ヌマイモ
81-95 リーリアベリー
96-00 幸運のどんぐり
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 21:01:24.79 ID:2U2DoOkl0
はい
695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:13:46.65 ID:OulOUlVt0
 ガサゴソ

フメイ「! これ、ヤマイモ……!?」

妖精「おっ……芋類なのは間違いない! でもこの辺りに自生している芋類と言えば――」

 グググググ…
 ヌマイモ「」ポン!

ルルナ「これ……農村で見たことある! 確か、ヌマイモっていう――」

フメイ「ヤマイモじゃないの?」

妖精「すごく似てるけどちょっと違うイモだよ。言うなればこれは、水源の豊富な土地に適応して進化したヤマイモだね」

フメイ「そうなんだ」

妖精「せっかくだし今夜のごはんに加えてもらおう」

 ☆今夜のごはんにヌマイモが加わります

 *
696 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:14:35.14 ID:OulOUlVt0
―夜
 精霊の幌馬車 車内

リュアン「あの、メアリーさん。どうしてリーリアではデロデロ現象が起きていないんですか?」

メアリー「さあ……。わかりません……」

クロシュ「そうなの?」

メアリー「はい……」

聖女「例えば、これもクロシュヴィアさんの計画だったりとかは……?」

メアリー「わかりません……」

クロシュ「そうなんだ」

メアリー「……前にもお話しましたが……クロシュヴィアの計画に、デロデロ教は関わっていないのです……。というか……クロシュヴィアの計画について、その全容を把握しているのはクロシュヴィア本人だけではないかと、思います……」

聖女「なるほど……。そういえば、オリシン国でもフェルメールさんはクロシュヴィアさんの計画を全然知らなかった様子でした……」

メアリー「はい……。かくいう私も、計画の中身を詳しくは知らないのです……。最終的に全てがデロデロになり、救われるという結末……それだけしか知らないと言っても、良いかもしれません……」

リュアン「そうなんですね……」

メアリー「……少し、悔しくはあります……。私も……デロデロの為に、役立ちたいのに……。でも……クロシュヴィアにとって、私は……共に戦う同士ではなく……救済すべき者の一人、なのかもしれません……」

クロシュ「………」


クロシュ(クロシュヴィアちゃん……ぜんぶ、自分一人で……背負う、つもりなのかも……)

クロシュ(もしかしたら……クロシュヴィアちゃんの、隣に、立てるの……わたしだけ、なのかも……)

クロシュ(やっぱり……クロシュヴィアちゃんと、ちゃんとお話……したい……)


クロシュ「メアリーさん……デロデロ教に、いたとき……みんな、楽しかった……?」

メアリー「……そうですね……。私は、最低最悪のセイントレア王族なので……あまりデロデロ教の場に顔を出せませんでしたが……。楽しかったです……。あの場では、私は下劣醜悪なるセイントレアの者ではなく……ただの一人の、デロデロを求める者でいられました……」

クロシュ「そうなんだ……」

メアリー「もちろん……他の方々も、嬉しさと希望に溢れておりました……。導師クロシュヴィアはもちろん……大勢の一般信徒たちも……あなたの姉君である僧侶さんも……そのお付きとなっていた白いスライムの子も……」

聖女「……!」
クロシュ「!」

メアリー「少し……あの頃が……懐かしいですね……。クロシュヴィアが、まだ穏当路線で……のんびりもにょもにょしながら、みんなでわいわい……デロデロの夢を、語り合って……。今ではもう……クロシュヴィアは、デロデロ教の場には姿を現さず……。スライムたちは、一足先に溶け去ってしまった……」

リュアン「………デロデロ教は……スライムの子たちが、外敵に怯えずのんびり暮らせる場だったのが……何より良かったのかもしれないですね……。穏やかなスライムの子たちがいると、場も和みますし……傷付いた人々も、スライムの柔らかさに癒やされていたように思えます……。今……ミュージアは、どうなっているのでしょう……」

メアリー「……あの場にいた、スライム以外の信徒たちも……。白影スライムに触れて、救われていれば……良いのですが……」

聖女「……」
クロシュ「……」

 ◆
697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:15:21.56 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 焚き火「」パチパチ

聖女「……」


妖精「聖女、考えごと?」パタパタ

聖女「妖精さん」

フメイ「イモ、取ってきた。つかう?」

 ヌマイモ「」

聖女「フメイさん。ありがとうございます……」

フメイ「……悩み、聞く?」

聖女「……悩みといっても……何度も何度も繰り返してきた、デロデロの是非についてなんです。たぶん、一生答えは出ません」

妖精「なるほど……。それでも考えずにはいられない……って感じか」

聖女「はい……」

フメイ「………じゃあ……美味しいもの、食べよ」

聖女「美味しいもの」

フメイ「うん。お腹いっぱいになったら……ちょっと、良いと思う」

聖女「ふふ……そうですね。じゃあせっかくですから、フメイさんが取ってきてくれたヌマイモを使いましょう」

 ☆使う食材には自動的にヌマイモが含まれます

↓1〜2 追加する食材を1〜2つ選択
肉類:ケモノ肉、ヒル肉、カエル肉
魚介:ドジョウ、ヌマタニシ、ザリガニ
野菜:ミズゴケ、湿地きのこ、ロータス根、ソセジの穂
穀物:パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、リーリアベリー
卵乳:粉末ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:17:40.37 ID:hVToKAia0
カエル肉ソセジの葉
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:20:23.39 ID:j1g/PAYTo
ヒル肉
ミズゴケ
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:22:20.62 ID:WeIQR4bs0
リーリアベリー 粉末ミルク
701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:40:50.71 ID:OulOUlVt0
 リーリア湿原風薬膳スープ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ

リュアン「あの……ちらっと、カエルとかヒルが見えたんですけど……」

聖女「てへへ。クロシュちゃんたちが獲ってきてくれて……」

妖精「毒はないから大丈夫だよ」モグモグ

ルルナ「美味しいです……!」モグモグ

リュアン「……あっ、本当に美味しい……。あっさりしてて淡白な味……鶏肉みたい……。全然いけますね……」モグモグ

聖女「ヌマイモをすりおろして作ったトロロと、湿原のミズゴケを出汁に使ってます。すぐそこに生えていたソセジの穂も一緒に煮込んで、ほんのり甘く香ばしい味に仕上がったかと思ってます!」

リュアン「ソセジの穂って……あのソーセージみたいな植物ですか?」

聖女「はい。中にはふわふわの種子がいっぱい詰まってるんですよ」

ルルナ「あれ食べられるんだ……。ていうか今食べてるんだよね……」モグモグ

フメイ「ねえ、トロロってヤマイモでもできるの?」

聖女「はい、できると思います。でもヤマイモはヌマイモより水分が少ないので、このトロロとはまた違った味わいになるかと思います」

フメイ「そうなんだ。今度試してみよ、クロシュ」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョ!

 ☆美味しいものを食べて元気になりました
  明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5

 ◆
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:29:17.15 ID:OulOUlVt0
 ―幕間―

―夜
 真正リーリア総統庁 執務室

 ヒュオオオオ――スタッ
 扉「」ガチャッ

リリア「ただいま」スタスタ

黒ローブのサキュバス「リリア様!? まだ休暇のはずでは――」ガタッ

リリア「うん、明日もお休みだよ。でも……みんなに会いたくなったから」

黒ローブのサキュバス「私たちに……?」

 扉「」ガチャッ!

白衣のエルフ少女?「リリアさま!」シュバッ

 ダキッ

リリア「わ……! ノーラ……」

白衣のエルフ幼女?→ノーランド「おかえりなさいませ……! 私……ずっと良い子にしてお待ちしておりました……!」

リリア「うん、ありがとう。ただいま。何か変わったことはない?」ナデナデ

ノーランド「試薬を2種、加護の改良案を3件、生産性向上の為の資源効率化案を34件作成しておきました! 今すぐ確認しますか……!?」

リリア「わあ……えっと……」

 扉「」ガチャ

目つきの悪いマスクの青年「全て却下だ。科学者ごっこにリリアの時間を使わせるな」スタスタ

ノーランド「……私はリリアさまに聞いてるんです。ボンボンのアルツは黙ってて。リリア様のペンダントも付けないで」

目つきの悪いマスクの青年→アルツ「医療行為の妨げになり得るものは身に付けない主義だ。リリアの許可も得ている」

ノーランド「リリアさま≠ナす。さまを付けなさい、下郎」

 バチバチ…

リリア「……喧嘩はだめだよ。二人とも」

ノーランド「……!! ご、ごめんなさいリリアさま!! ごめんなさいごめんなさい!!」ペコペコ

アルツ「……悪かった。すまない」

リリア「うん。それじゃあアルツは、時間のある時でいいからノーラが作成した試薬とレポートを確認してくれる? それで、アルツの目から見て問題がなかったものを私に頂戴」

アルツ「承知した」

リリア「ノーラも、アルツの確認作業を手伝ってあげてね。作成者本人がいればやりやすいだろうから」

ノーランド「……わかりました」

リリア「ふふ。これで仲直りできるね」

アルツ「ああ……」

ノーランド「はい……」
703 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:30:15.56 ID:OulOUlVt0

リリア「それじゃあ私はもう一日お休みだけど……クリュナー、大丈夫? 私、やっぱり明日のお休み返上しようか?」

黒ローブのサキュバス→クリュナー「全然大丈夫です……! むしろ私、今の忙しさが大好きなんです……!」

リリア「え、そうなの?」

クリュナー「はい……! だって……リリア様が来てくれてから、この国は……本当に本当に、平和になって……。あの頃に比べれば、この平和な忙しさが、どれほど嬉しくて心地良いことか……」

リリア「そっか……。じゃあ予定通り、明日までお休みを満喫するね。でももし不測の事態が起きた時は遠慮せず私を呼ぶこと。いいね?」

クリュナー「はい、もちろんです。ご満喫ください、リリア様」

リリア「うん、ありがとう。それじゃ――」スタスタ

 扉「」ガチャッ パタム


クリュナー「さて……頑張りましょう、皆さん。真正リーリアの為に……リリア様の為に……」

アルツ「ああ。クリュナー、本日の報告書だ。目を通しておいてくれ」バサッ

クリュナー「はい。いつもアルツさんは早くて助かります」ペラッ

アルツ「普通だ。ノーランド、早速だが試薬とレポートを見せろ」

ノーランド「仕方ないですね……。手短に済ませてください。私も早く帰ってリリア様のお世話係に戻りたいので」

アルツ「はあ、手短に済ませたいのはこちらの方だ。他の業務を滞らせるわけにはいかない」

クリュナー「…………仲直りも……ちゃんとしてくださいね」

 ◆
704 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:33:10.09 ID:OulOUlVt0
それでは本日はここまで。次回、真正リーリア首都入り編からとなります

ついに真正リーリアの中心部へと足を踏み入れるあかちゃんスライム一行。そこで待ち受けるは、いかなるものか。真実にして正当なる国とは、何なのか。以前のリーリアは、真実でも正当でもない、偽のリーリアだったのか
複雑な思いを抱くかつての王は、新生せし都を静かに見つめる――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/18(月) 00:43:19.81 ID:anQRBpfSo

仲良しリーリア幹部
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/22(金) 09:19:23.75 ID:PIwGdKGKo
おつ
性格的に相容れない二人と狭間で苦労する一人…
707 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:35:07.02 ID:9V4O7lSg0
真正リーリアの統治に関わる人たちが仲良しかどうかは、今のところはっきりしておりません。表面上はお互いに協力し合っているので、仲良しかもしれません。しかしながらアルツ氏とノーランド氏は、やっぱり仲が良くないかもしれません

医師であるアルツ氏と、狂い科学者として生じたノーランド氏の考え方が相容れないのは、仕方のないことかもしれません。それでも両者とも優秀な仕事をする者には違いないので、クリュナー氏は二人のことを高く評価しています
708 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:37:41.36 ID:9V4O7lSg0
―朝
 南リーリア湿原

 木こりの小屋「」
 農業用倉庫「」
 物見櫓「」


 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン


聖女「人工物が増えて来ましたね」

妖精「首都が近いんだと思う」

リュアン「街の外は危なくないんでしょうか? ザリガニの危険とか……」

妖精「この辺りは水深も浅いみたいだし、ザリガニみたいな大型の危険生物はほとんどいないんじゃないかな」


 遠くに見える赤レンガの街「」


クロシュ「!」

フメイ「街、見えてきた」

ルルナ「あれが……リーリアの、首都!」


 ◇

https://i.imgur.com/iV6CipE.jpeg
―真正リーリア首都

 ワイワイ ガヤガヤ

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン


馬頭のザリガニ屋「ラッシャーイ。ザリガニダヨー」

妖精のどんぐり屋「高品質どんぐりだよ〜」

エルフのミルク屋「エルフのミルクよ〜」ユサユサ

ゴブリンの八百屋「ロータス根でっせ〜ソセジの穂もありまっせ〜」


フメイ「おお〜」

聖女「賑わっています!」

妖精「意外と賑わってるね……。もっと静かで淡々としてると思ってた……」

ルルナ「心を完全に封じられてるわけじゃないんです、たぶん。攻撃性とか、強い欲望に繋がるものを選択的に封印されているだけで……。だから、日常的な喜びとか、楽しいとか、そういうのはあるんだと思います……」

リュアン「なるほど……。あれ、そういえばここのお金って――」


四本腕の褐色男「おや、旅人か? ようこそ真正リーリア首都へ」ノッシノッシ


クロシュ「わ!」

フメイ「四本腕!」

四本腕の褐色男→ゲラート「いかにも。我はゲラート、この街の自警団長である。そなたら、リーリアは初めてか?」

妖精「あ、うん」

ゲラート「であれば、まずはそこの建物――配給両替所に行くが良い」

聖女「一般通貨は使えないのですか?」

ゲラート「そうだ。配給両替所を除いて、この国で一般通貨は価値を持たぬ」

妖精「そうなんだ……」

ゲラート「レートは常に一定である。安心して交換するが良い」

 ◇
709 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 18:38:53.07 ID:9V4O7lSg0
―真正リーリア首都 国営宿泊所

 レンガ造りのアパートメント「」

フメイ「おお〜」

リュアン「おしゃれです!」

ゲラート「滞在者はここに泊まると良い」

聖女「ここはどの建物も赤レンガなんですね。統一感があります」

ゲラート「街の再建にあたり、色や形状にこだわる余裕がなかったゆえであろう」

妖精「そっか。同じ素材、同じ焼き方で大量生産すれば同じ色の建物になるよね」

ゲラート「そういうことだ。では我はこれにて失礼する。自警団長として街を守らねばならんのでな」

ルルナ「あの……この街を襲う人なんているんですか?」

ゲラート「街と湿原の境界が曖昧ゆえ、時折はぐれた鳥獣が迷い込んでくることがある。我らの任務はもっぱらそういった者たちの相手である」

妖精「あそっか、鳥獣には加護は効かないんだもんね」

ゲラート「うむ。もし自警団に用あらば、我を訪ねよ」スタスタ

 ☆真正リーリア首都自警団長ゲラートと知り合いました

 *

真正リーリア首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?


参考:真正リーリア首都案内板
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   自警団屯所、図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:39:26.75 ID:QKSLqKP50
図書館に行ってみる
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:40:50.68 ID:PnMtDHHGo
早速総統庁に侵入
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/23(土) 18:46:17.53 ID:UZ0AsnFXO
デロデロほんとに見たことないのか知らないのかと街人に対してデロデロ道中する
713 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/23(土) 20:09:49.06 ID:9V4O7lSg0
急用が入ってしまったため本日はここまで。次回、図書館編、早速侵入編、デロデロ調査編です。お楽しみに
714 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 14:47:00.46 ID:p8xwGnU60
―図書館

妖精「洗脳管理社会でも図書館はあるんだなあ」

聖女「知識で揺らぐことはないということかもしれませんね。この国のあり方は」

ルルナ「ですね……。この国の人たちは、心から平和と平等を願っています。他の考え方やあり方についての知識を得ても、影響は全然受けないのかも……」

メアリー「羨ましいです……」


リュアン「……」キョロキョロ

クロシュ「?」

フメイ「リュアン、なんか探してるの」

リュアン「うん。えっと……日属性の本ってあったりしないかなあって」

クロシュ「?」

フメイ「なんだっけ、それ」

リュアン「私にもよくわからない……。でも、もしかしたら私に関係してるかもしれなくて」

フメイ「ふうん。じゃあ、手伝ってあげる?」

クロシュ「ん!」

リュアン「わ、ありがとう……!」


↓1コンマ
01-60 リーリアの歴史
61-90 ↑+日属性の本
91-00 ↑+ある医者の手記
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 14:50:41.86 ID:hxzod+6wO
716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 16:14:55.44 ID:p8xwGnU60
 本『リーリアの歴史』ポン!

聖女「歴史書です……!」

ルルナ「リーリアの歴史……ですか」

妖精「そうみたい。読んでみよう」

 *

妖精(歴史書には、リーリア建国の経緯や、建国後の成り行きについて書かれていた)

妖精(その始まりは、ザイルという魔族による単独武装蜂起だった)

妖精(ザイルはその凄まじい武力でもって、次々に周辺諸国を侵略・制圧していき、自らが興した国リーリアの版図を瞬く間に広げていったという)

妖精(いつしかリーリアは中央大陸北部の大半を占める大国となり、ザイルが直接手をかけなかった辺境の民すらも、庇護や豊かな暮らしを求めてリーリアに下る者が少なくなかったそうだ)

妖精(ザイルは力こそ全て≠最高規範としていたが、その真意は万人の万人に対する闘争を是とするものではない。力を持つ者には、相応の責任が伴う――それこそが、ザイルの掲げた力こそ全て≠フ真なる意味だった)

妖精(責任を負う者としての、最大の例が他ならぬザイル自身だ。国を興し、他国を制し、版図を広げた征服王として、リーリアに恭順する全ての民の生命を背負う――それこそがザイルの掲げた最大の正義であり、自らに課した義務だったとも言える)

妖精(そしてリーリアは、中央大陸北部において名実ともに最も強く豊かな国となった……)

妖精(……その後のことは、この歴史書には書かれていない)


妖精(ページの枠外に、リーリアという国名の由来についての小さなコラムがある)

妖精(リーリアとは、白金(しろがね)の星、という意の古語だそうだ。ずっと昔の北部地方では女の子の名前として使われることもある、縁起の良い言葉だったらしい)

妖精(ザイル王もまた、その縁起の良さにあやかったのかもしれない――と書かれている)

妖精(………)

妖精(何か引っかかるような気がするけど……なんだったかな。思い出せない)

妖精(まあいいか。ひとまず勉強になった)

 ☆旧リーリアについての情報を得ました

 ◇

分体ちびスライムクロシュたち「〜〜!」ピョンピョン

 本『日属性基礎』ポン!

リュアン「わ! ちっちゃいクロシュちゃんが……見つけて来てくれたの……!?」

クロシュ「んへへ……」

フメイ「クロシュ、探しもの上手だもん」ドヤ

リュアン「ありがとう……! これを読んで、私ももっとみんなの役に立てるように頑張るよ……!」

 ☆本『日属性基礎』を獲得しました
  これから数日の間、リュアンが毎日経験値を得ます

 ◇
717 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 16:54:40.19 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 市街

 ワイワイ ガヤガヤ

道行く人間「」ワイワイ
道行くオーク「」ガヤガヤ
道行く淫魔「」キャッキャ
道行くスライム「」モニョモニョ


クロシュ「!」

聖女「スライムさんです!」

妖精「リリアの言ってた通り、本当にここではデロデロの影響がないんだ……」

フメイ「でもクロシュ、この辺りで大きなデロデロを見たんだよね?」

クロシュ「うん」

リュアン「本当にどういうことなんだろう……。クロシュヴィア様、いるのかなあ」


メアリー「導師クロシュ……提案なのですが……」

クロシュ「?」

メアリー「ここで、デロデロ教の導師として民に教えを授けていくのは、どうでしょうか……?」

妖精「いきなり何を言い出すんだ、この王女様は……。クロシュは勝手に導師扱いされてるだけで、デロデロ教の導師として活動したことなんか一度もないよ」

メアリー「それは……大いなる損失であり、導師クロシュの秘められしポテンシャルを輝かせていないということです……」


ルルナ「えっと……メアリーさんは何を言ってるんですか……?」

リュアン「あー、えっとその……私たち、ちょっといろいろ事情があって……」


↓1コンマ
01-60 クロシュ「しんのただしいせかい!」
61-90 王国騎士
91-00 穀潰し
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:03:30.93 ID:CjsHTIUcO
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:03:58.90 ID:FgQEZze+O
はい
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 17:04:25.98 ID:VzxK/xr7o
しんのただしいせかい!
721 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:09:05.04 ID:p8xwGnU60
クロシュ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
フメイ「しんのただしいせかい!」キャッキャ
メアリー「真の正しい世界……!」キャッキャ
リュアン「し……真の正しい世界……!」


妖精「はあ、全く……」

ルルナ「えっえっ……!? み、皆さんどうしたんですか……!?」

聖女「あれはデロデロ教における、最も喜ばしい言葉の一つなのです。デロデロの信徒は、あの言葉を挨拶代わりに使ったりもするんですよ」

ルルナ「挨拶……」


通りすがりスライム「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
通りすがり幼女「しんのただしいせかい!」キャッキャ
通りすがり吟遊詩人エルフ「真の正しい世界……」ポロロン


メアリー「うふふ……やはり導師クロシュはすごいです……。新たな信徒がこんなにも……」

妖精「面白がって混ざって集まってきただけでしょ……」


白髪の魔族女「お? メアリーじゃ〜ん。こんなとこで何してんのぉ?」ヌッ

メアリー「……ん? あなたは……穀潰しのレイル……。あなたこそ、こんなところで何を?」

白髪の魔族女→レイル「故郷に帰ってきちゃ悪いかねぇ? てか穀潰しってひどない?」

メアリー「穀潰しじゃなければ何なのです」


妖精「……ええと……誰?」

聖女「メアリーさんのお知り合いの方ですか?」

レイル「そーそー。私こそがデロデロ教におけるデロデロ番号2番の――」

メアリー「穀潰しのレイルです。旧リーリア国王ザイルの姉を自称しています」

レイル「ちょ、自称じゃなくて事実なんだけどぉ!?」

メアリー「リーリア建国史のどこにも名前が載っていませんが」

レイル「そりゃまあ、私そういうの興味ないし?」


リュアン「自称旧リーリア国王の姉……」

聖女「まあ……真相は闇の中ということにしておくのが、適当ではないかと……」

妖精「そうだね……。名乗るだけならタダだしね……」

レイル「ああ〜! メアリーのせいで誰も信じてくれなくなっちゃったじゃん!」

メアリー「私のせいではないと思うのですが……」
722 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:09:33.14 ID:p8xwGnU60
クロシュ「レイルさん……デロデロ番号、2なの?」

レイル「おお〜、そうなんだよ〜! ふふふ、あなたは価値がわかる子なのねぇ」

クロシュ「?」

レイル「ところで……あなたが、導師クロシュだね?」

クロシュ「うん」

フメイ「……」チリッ

レイル「おおっと、違うよ違うよ! 喧嘩売ろうなんて思ってないよ! ごめんて」

フメイ「……メアリーは、いきなり喧嘩売って来たけど?」

メアリー「その節は誠に申し訳ありませんでした……」

レイル「ええ〜、メアリーそんなことしたの? そういうの無能な働き者って言うんだよ。穀潰し未満だよ、それ」

メアリー「……」

レイル「でもまさかこんなとこで導師クロシュと会えるなんてねえ。光栄光栄……まあ特に用もないんだけど」

妖精「デロデロ教の者としてここに来てるわけではないの?」

レイル「そだよ。ただの里帰り……ついでに、様変わりした故郷の様子を見物に来たってだけ。デロデロ教も今はほとんど活動休止中だしね」

リュアン「そうなんですか……」

レイル「ま〜思ったより居心地良いからしばらくいる予定」

フメイ「フメイたちの邪魔はしないの?」

レイル「しないて。私クロシュヴィアの計画になんも関わってないし。みんな好きにダラダラ過ごせば良いじゃんね」

妖精「誰もがそんな風に過ごせたら苦労はしないでしょ……」

 ☆穀潰しのレイルと知り合いました

 ◇
723 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:11:30.22 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 総統庁前

  ヒュオオオオ――…

 赤レンガの大きな建物「」
 看板『真正リーリア総統庁』


クロシュ「」コソコソ

妖精「……この前隠密技能を取り戻したのは知ってるけど……本当に大丈夫?」

クロシュ「わたし……できる!」

 モニョモニョ…プチッ!

分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

妖精「まあ……実際、このやり方で大失敗したことはないもんね。時々鋭いやつに見つかったりはするけど」

クロシュ「うん」

妖精「わかってると思うけど、少しでも危ないと思ったらすぐに分体を呼び戻すんだよ。いいね?」

クロシュ「ん!」

分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ


 ピョンピョンピョン――


↓1コンマ
01-05 不法侵入罪で洗脳されてしまった!
06-35 ノーランド
36-65 アルツ
66-95 クリュナー
96-00 ???
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:12:39.09 ID:+vk/srF4o
はてさて
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:12:44.90 ID:THxi6PWdO
726 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 18:30:46.37 ID:p8xwGnU60
―総統庁地下 実験室

 試験管「」コポコポ
 謎の機械「」ピーピピピ
 謎の薬品「」

分体ちびスライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ

クロシュ(これ……すごく、見覚え……ある)

クロシュ(カリス・ノーランドの……部屋に、似てる……!)


 扉「」ガチャッ

ノーランド「……」スタスタ


分体ちびスライムクロシュ「〜〜〜〜!?!!?!?」モニャニャニャ!!?!?
クロシュ(んわわわわ〜〜〜!?!?!?!?)


ノーランド「……ん? 魔力の流れが少し不自然……」キョロキョロ


分体ちびスライムクロシュ「〜〜…!!」モニャニャ
クロシュ(ど、どうしよう……逃げる……?)


↓1選択
1.逃げる!
2.もう少し粘って情報を探る


2を選んだ場合、↓1で以下の判定
01-30 捕まってしまった!
31-60 カリスと少し違う……?
61-90 加護がかかってない……?
91-00 見つかったけど――
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 18:33:29.73 ID:AoHRK2XrO
1
728 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 20:17:48.79 ID:p8xwGnU60
ちびスライムクロシュ「〜〜〜!!」ピョンピョンピョンっっっ


ノーランド「……? 気のせい……?」

 ――撤退成功――

 ◇

―真正リーリア首都 滞在2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[1/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
滞在者:レイル
729 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 20:19:44.84 ID:p8xwGnU60
―夜
 宿泊所

クロシュ「カリス・ノーランド……いた……!!!!」

妖精「!!?」
フメイ「!!?」
聖女「!!?」

ルルナ(……だ、誰だっけ?)

リュアン「カリス・ノーランドって……クロシュちゃんたちがやっつけたんじゃ……!?」

クロシュ「う、うん……。でも……いた……!」

 ペン「」カキカキカキカキッ
 今日クロシュが見た者の似顔絵「」ポン!

妖精「この似顔絵……本当なの!? 本当にこの顔だった……!?」

クロシュ「う、うん」

フメイ「ほ……本当……!? 本当に、カリス・ノーランドが……!?」

クロシュ「うん……」

妖精「………クロシュが見たのが、本当にカリス・ノーランドだったとしたら……ものすごくまずい……! あんな奴が生きていて……加護という恐ろしい洗脳の力がある国で……よりにもよって、総統庁で活動しているんだとしたら……」

聖女「……カリス・ノーランドは……この国の加護に関わっているのでしょうか」

妖精「それが一番怖いんだ……! もしカリスがこの国の統治機構に関わっているんだとしたら、とんでもなく恐ろしい事態だ……!! クロシュヴィアの世界デロデロ化に匹敵する危機と言っても良いかも……!!」

ルルナ「ええっ……!? その、カリス・ノーランドって人はそんなに恐ろしい人なんですか……!?」

妖精「史上最悪の犯罪者って言われてるんだよ、そいつ……。もし本当なら、この国の加護を世界全土に広げて、全ての生命を実験台にする為に洗脳するくらいやりかねない……!」

ルルナ「えええっ……!? で、でもそんなこと……リリアさんが許さないんじゃ……」

妖精「………カリスとリリアがどんな関係なのか、今のところわからない。もしかしたらカリスはリリアの支配下にあるのかもしれないし、逆にカリスがリリアを支配しているのかもしれない……。今はまだ、何とも言えない……」

クロシュ「……わたし、もう一度潜入して……」

妖精「だめ。カリス・ノーランドがいるとなれば、分体でも奴に捕まるのはまずい……。今回はすぐ逃げるって行動を選べて大正解だったよ、クロシュ」

クロシュ「うん……」

妖精「とにかく恐ろしいことになっちゃった……。みんな、くれぐれも気を付けて……。まずはそいつの正体を探って……大魔女に報告と、協力を要請して……あとは、あとは……」グルグル

聖女「妖精さん、一人で抱え込まないでください。みんなで一緒に考えていきましょう」

妖精「う、うん……。ありがとう……」

 ☆努力目標が追加されました
 ・カリス?の正体を探る

 ◆

真正リーリア首都滞在2日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 行商人
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:20:25.23 ID:Ux1CVWi40
クロシュとルルナ、牧場に行ってみる
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:20:36.60 ID:ychaZqSI0
郊外の果樹園に行ってみる
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 20:22:12.47 ID:wivMf24zO
レイルメアリーとデロデロ教でのクロシュヴィア思い出語りでもする
733 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:14:01.45 ID:p8xwGnU60
―朝
 宿泊所 ロビー

犬の行商人「おはようございます! 旅人の皆さん!」ヌッ

クロシュ「わっ!」

妖精「旅の……コボルト?」

犬の行商人→ワン「はい! 私もここに宿泊させて頂いている、旅商人のワン・ダフルと申します!」ススッ

 ワン・ダフルの名刺「」ポン!

フメイ「ほえ〜。わんだふる……」

妖精「どんな商品を扱ってるの?」

ワン「ただいま取り扱っている商品はこちらになります!」スッ

 ゴザ「」バサッ
  船旅ビスケット「」ポン!
  高密度圧縮おにぎり「」ポン!
  オノゴロ刀「」ポン!
  優蟹勾玉「」ポン!
  太陽の盾「」ポン!
  エルフの弓「」ポン!
  虹晶の杖「」ポン!
  絵札の束「」ポン!
  麻雀牌「」ポン!
  将棋盤「」ポン!
  囲碁盤「」ポン!
  世界樹の石炭「」ポン!
  黒い筒状の容器「」ポン!
  白い手袋「」ポン!
  白い丸い玉「」ポン!
  無色透明の宝石「」ポン!
  不定形の物体「」ポン!
  獅子王の盾「」ポン!
  白い便箋「」ポン!
  木こりの斧「」ポン!
  華美な装飾の細剣「」ポン!
  無骨な金属の首輪「」ポン!
  小さなオカリナ「」ポン!
  石の賽「」ポン!

フメイ「わっ!」

妖精「明らかにリュックの容量を超えてる……」

ワン「収納魔法は商人の嗜みです! 何か興味のあるものはございますか!? ただいま一品99%オフです!」

クロシュ「……」

↓1自由安価 欲しいもの

(上に記載してあるものでも、記載していないものでも。情報などの無形物も可。なお買えないものは買えない)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:18:16.77 ID:RLRC1egEO
麻雀牌
735 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:45:58.38 ID:p8xwGnU60
クロシュ「!」ピコン!

 白い麻雀牌「」ポン

ワン「それは麻雀牌! トウゲン帝国に伝わる伝説のアイテムです!」

フメイ「ふうん。お豆腐みたい」

妖精「……ねえ、これ白牌いっこだけ? これじゃ遊べなくない?」

ワン「それを集めて役を作る――それこそが麻雀という遊戯の本質です!!」

妖精「ええ……いや、まあそうだけどさあ……」

ワン「麻雀牌をお買い上げになりますか!?」

クロシュ「ん!」

 白い麻雀牌「」ポン!

 ☆麻雀牌(1/18)を手に入れました
  揃えると良いことがあります

 ◇
736 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 21:48:07.11 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 郊外の牧場

ウシ「モオー」
ヒツジ「メエー」
ニワトリ「コッコッコ」


クロシュ「わあ……!」

フメイ「ニワトリ!」

リュアン「ここにも牧場が……!」

ルルナ「うん。真正リーリアでは、牧場があちこちにあるんだって」


ミルク屋エルフ「あらぁ、いらっしゃい。見学に来てくれたのかしら?」ニコニコ

リュアン「あ、こんにちは。はい、私たちこの街に来たばかりで、いろいろ見て回ってるんです」

ミルク屋エルフ「うふふ、良い街でしょう? とっても平和で、嫌なことなんてなんにもなくって」ニコニコ

フメイ「まあ、そうかも」

ミルク屋エルフ「ウチもね、10年前は本当に大変だったのよぉ。代々受け継いできた牧場が壊されて、ウシもヒツジもニワトリもみんな殺されちゃって」ニコニコ

ルルナ「……」

ミルク屋エルフ「私にもね、夫と娘がいたの。でもその時に夫も殺されちゃって。私と娘は散々ひどいことされて、娘は耐えかねて自殺しちゃったのよ〜」ニコニコ

ルルナ「……っ」

フメイ「……」

クロシュ「……」

ミルク屋エルフ「でも今はもう、セイントレア兵の皆さんもみーんな平等なリーリアの仲間よお。うふふ、世の中が平和になって、リリア様の加護に包まれて本当に良かったわあ」ニコニコ


クロシュ「……」


↓1〜 先取2票
1.セレナディアの夢喰い能力で夢を覗いてみる
2.そっとしておく……
0.自由安価(票数は内容ごと)
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:49:21.37 ID:wHLlFRGqo
1
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:51:01.49 ID:ychaZqSI0
0郊外には他に誰がいるの?と聞く
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/24(日) 21:53:06.87 ID:xGrECUlVO
1
740 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:00.55 ID:p8xwGnU60
―ミルク屋エルフの夢 牧場

のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」

のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ

のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ

ミルク屋エルフ「……」ニコニコ


クロシュ「……」

クロシュ(見たかんじ……のんびりしてて……平和……だけど……)


のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ


クロシュ(……顔が……見えない……?)

 トプン―

ルルナ「クロシュちゃんも夢に入れるの……!?」ストッ

クロシュ「あ、ルルナちゃん。えと、セレナディアさんの、ちからで……」

ルルナ「あ、あの夢喰いドラゴンさん……」

 トプン―

フメイ「わわっ!?」コテッ
リュアン「いたっ……くない?」コテッ

クロシュ「フメイちゃん! リュアンちゃん!」

ルルナ「クロシュちゃんが入るなら、フメイちゃんとリュアンちゃんも……って思って。私、いちおう夢魔だから……他の人を招待したりもできるの」


のっぺらぼうのウシ「モオー」
のっぺらぼうのヒツジ「メエー」
のっぺらぼうのニワトリ「コッコッコ」
のっぺらぼうの娘「わ〜」キャッキャ
のっぺらぼうの夫「はっはっは」ハッハッハ
ミルク屋エルフ「……」ニコニコ


リュアン「……っ」

フメイ「……なんで……顔、ないの……?」

ルルナ「……思い出せないか……思い出したくない、か……。その両方……」

クロシュ「……」

フメイ「でも……あのエルフ、ニワトリたちのことも、家族のことも……みんな、大切そうに言ってた……。なのに、なんで……」

ルルナ「……」

リュアン「あっ……! み、みんな! あれ……牧場の、外が……!!」


 牧場の柵「」
 柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…


フメイ「……! 黒い泥沼に……囲まれてる……」

リュアン「これ……どういう……」

ルルナ「………このエルフの人の……表に出ない、封じられた想い……。それが……牧場の外……心の奥底に、沈んでるんだと思う……。これは……その、象徴……」
741 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:27.02 ID:p8xwGnU60
 柵の向こうに広がる暗黒の泥沼「」ズズ…


クロシュ「……」

ルルナ「……家族の顔を思い出せないのは……きっと、思い出したら……この牧場ごと、あの黒い泥沼に沈んじゃうから……。加護が、思い出せないように……しているのかも……」

フメイ「でも……!! 大切な人の顔も思い出せなくなったら……どんなに平和でも……!!」

ルルナ「……私の経験上、これだけのものを思い出したら……そのショックで、死ぬか……心が、壊れちゃうと思う……」

リュアン「………壊れないために……壊れる部分を先に除いておく……ような、こと……?」

ルルナ「あ、うん……たぶん、そんな感じ……」

フメイ「じゃあ……この人は……死ぬまで、みんなの顔……思い出せないの……? みんなを失った、かなしみも……」

ルルナ「……うん。加護がある限り……そう、だと思う……」

フメイ「……」

クロシュ「……」


クロシュ(前に……同じようなこと……してる人、いた……)

クロシュ(あれは……クロシュヴィアちゃんの、株分けの……ヴィアちゃん……)

クロシュ(ヴィアちゃんも……かなしむ心を……バクンって食べちゃって……立てなくなっちゃった人を……立ち直らせてた……)

クロシュ(………)

クロシュ(わたしは……かなしいときは、ちゃんと、かなしみたい……)

クロシュ(でも……)

クロシュ(壊れちゃうくらい……かなしいのは……きっと……すごく、苦しくて……つらい……)

クロシュ(……ヴィアちゃんも……リリアちゃんも……)

クロシュ(きっと……みんなに……しあわせでいて欲しい、だけ……)

クロシュ(……どうすれば……いいんだろう……)

 ☆加護についての情報を少し得ました

 ◇
742 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:57:53.01 ID:p8xwGnU60
―郊外 果樹園

 トボトボ…

クロシュ「……」ドンヨリ
フメイ「……」ドンヨリ
リュアン「……」ドンヨリ
ルルナ「……」ドンヨリ

リュアン(楽しい郊外探検が……一転して陰鬱な雰囲気になっちゃった……)

リュアン(こういう時……妖精さんや聖女さんがいてくれると、パッとみんなを鼓舞して切り替えてくれるんだよね)

リュアン(……くよくよしたって、仕方ない。本当に泣きたいのは……あのエルフさんの、本心のはず……)

リュアン(私たちは、私たちにできることを考えないと……!)


 たくさんの果物の木「」
  リーリアベリー「」ポン!
  どんぐり「」ポン!
  精霊樹の果実「」ポン!


リュアン「ここは……果樹園!」

クロシュ「わあ……!」


果樹園アルラウネ「あら、見学? 殊勝な子供たちねえ」


フメイ「アルラウネ!」

果樹園アルラウネ「種族名をいきなり呼び捨てにするんじゃないよ」

フメイ「ごめん」

果樹園アルラウネ「謝れて偉い。一つくらい持ってってもいいよ」

ルルナ「えっ、いいんですか……?」

果樹園アルラウネ「元々ここ、あたしのじゃないし。10年前に本来の持ち主がいなくなって、今は国営の果樹園になってるの。あたしは国民の義務としてここの世話を命じられたから、それに従って労働してるだけなのよ」

フメイ「ほえ〜」

 ☆果樹園で果物をもらって食べました
  明日の終わりまで、余剰満腹度+1を得ます

 ◇
743 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:58:32.29 ID:p8xwGnU60
―宿泊所

 ガチャッ

レイル「こんちゃ〜。遊び来てやった……んん?」


メアリー「……」


レイル「……なんでメアリーしかいないの?」

メアリー「皆さんお出かけです。わたしはお留守番……」ドンヨリ

レイル「ああそう……。信頼されてないのね」

メアリー「………そんなことは……」

レイル「出会い頭に襲いかかってくる奴を信用するなんて無理だしねえ」

メアリー「」グサグサッ

レイル「まあかわいそうだし、お話相手になってあげる。感謝しなって」

メアリー「……いらないですが」

レイル「まあまあそう言わんでよ。同じデロデロ信徒のよしみじゃないの」

メアリー「あなたはデロデロの信徒ではないでしょう。穀潰し教を広めてクロシュヴィアの邪魔をしていたこと、忘れていませんよ」

レイル「邪魔だなんて心外な。私はより良い教義を皆に広めようとだね……」

メアリー「お陰で何人かの敬虔な信徒が、あなたに奉仕する為だけの末人へと堕ちました」

レイル「それはまあ……ごめんて」

メアリー「クロシュヴィアは優しいのであなたの暴挙を許しましたが、私は許しておりません。あなたがデロデロ教の信徒ですって?虫唾が走ります」

レイル(やば……これ本気でキレてる……。いやまあ、デロデロに人生賭けてるメアリーからすりゃ当然かぁ……)

レイル「……まあ、その、ごめん。悪気はさ……その、なかったっていうかぁ……」

メアリー「……」

レイル「……もう随分前のことなんだから、そんなに根に持たなくても良くない?」

メアリー「その時引き抜いた信徒たちを、今でも自分が穀潰しでいる為に使っているそうですね。それは随分前のことではなく、現在進行系の話では」

レイル「……」

メアリー「何か申し開きがありますか」

レイル「いやほんとごめんて……」

 ◆
744 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/24(日) 23:58:59.97 ID:p8xwGnU60
―真正リーリア首都 滞在3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06] 日[2/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
   図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ
現地人:ゲラート
745 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/25(月) 00:00:09.46 ID:jv53kpfq0
―朝
 宿泊所

 チュンチュン

 窓「」バサッ!

アローホーク?「」バサッバサッ


クロシュ「んわ〜!?」モニャニャ

リュアン「わわあ!?」

聖女「えええっ!?」

フメイ「いきなり鳥!?」

妖精「アローホーク……!? なんでそんな大型の鳥が、窓から……!?」


アローホーク?『落ち着きなさい。大魔女よ』


クロシュ「ほえ……?」

妖精「あっ! 昨日出した手紙読んでくれたの!?」

大魔女ホーク『ええ。白影スライム防衛で国を離れられないから、使い魔という古典的な手を使うしかなかったの。許しなさい』

妖精「いやいいよ! 来てくれて助かる! 手紙に書いたこと……どう思う!?」

大魔女ホーク『……あの時、確かに私は全てのカリス・ノーランドを不可逆的に破壊したわ。でも……カリス・ノーランドが他の保険を残してた可能性もゼロではない。実際その可能性を想定し、私も白影スライム騒動が起きる前まで探っていたのよ。今はそんな余裕もなくなってしまったのだけど』

妖精「じゃあ……やっぱり、あれはカリス・ノーランド……?」

大魔女ホーク『……そうと決め付けるのも、まだ早いわ』

妖精「というと?」

大魔女ホーク『あの時、奴と同じ生命・魂を持つ者はこの宇宙の全てから排除された。でも……奴と僅かでも異なる生命・魂であれば、そこまでは排除できなかったとも言えるわけ』

妖精「つまり……カリスに限りなく近い、カリスではない者……?」

大魔女ホーク『まあそんなところかしら。私も自分が不慮の死を遂げた場合のセーフティとして、私に限りなく近い力を備えたホムンクルスが起動するように仕掛けてあるのよ。恐らくだけど、カリスも似たような保険をかけたんじゃないかしら』

妖精「なるほど……。結局ものすごく危険なことには変わりないよね、それ……」

大魔女ホーク『まあ、そうね……。私のホムンクルスは、起動した瞬間から私と同等の人格とパフォーマンスを発揮して十全に大魔女帝国を治められる崇高で偉大なる大魔女の器として設計してあるわ。カリスも同じように、自分自身と同様の邪悪なマッドサイエンティストとして設計している可能性が高い』

妖精「何にせよ野放しはできないってことだね……。はあ……私たちだけでなんとかできるかなあ」

フメイ「……ねえ、ちょっといい?」

大魔女ホーク「あら、何かしら?」

フメイ「カリスって、自分の死んだ後のこと、興味ないと思う」

大魔女ホーク「……」

妖精「……」

大魔女ホーク「……言われてみれば、そうね。自分と同じ機能のホムンクルスを作ったとしても、それは自分自身じゃない……。そんな奴に自分の後釜を担わせるなんて、カリスらしくないわ。いや、あんなマッド科学者の考えなんて知らないけど」

妖精「いや、でもかなり大事なことじゃない? カリスが何を思って自分の似姿を設計して、起動させたのか……。ちゃんとした真意を紐解かないと、ものすごくまずいことが起きそうな……」

大魔女ホーク「とにかく、奴の正体や真意を探って。この真正リーリア国のこともかなり気になるけど……。私も可能な限りあなたたちをサポートしたいけれど、現状はこのアローホーク一匹分が限界よ。世界を頼むわね」

フメイ「アローホーク一匹分……。じゃあカリスのせいで世界が滅んだら、大魔女がちゃんと手伝ってくれなかったせい」

大魔女ホーク「あなたたちの手伝いに全力を出したら白影スライムに大魔女帝国が滅ぼされるのよ!!」


真正リーリア首都滞在3日目

↓1コンマ ランダムイベント
01-05 ???
06-35 なにもない
36-65 王国騎士
66-95 旅の女剣士
96-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:04:13.87 ID:suhEaeK8o
リーリア国民の夢を垣間見てたらクリュナーに見つかっていい子いい子されて穏便になかったことにされた
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:05:46.99 ID:Fa/sBPr6O
昨日の牧場の事を引きずっている為、気晴らしを兼ねて博物館に行ってみる
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 00:14:42.41 ID:EP9JtH8n0
治療院で情報収集とお手伝い
749 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/25(月) 00:20:37.34 ID:jv53kpfq0
というわけで本日はここまで。次回、クリュナー氏に見つかる編、落ち込んで博物館編、治療院で情報収集編です

かなしみを心の奥底に封じ、平穏と安らぎに包まれる真正リーリア国。涙の一粒すらこぼれ落ちず。最愛の家族の顔も、思い出せぬ。
クロシュたちは、思う。この国は――正しいけど、正しくない――…。
できることは、あるのだろうか。あったとして、それをするのは本当に正しいだろうか。
あかちゃんスライムにはまだ、何もわからない。

そして浮上する、カリス・ノーランドに似た謎の存在。一体それは何者なのか。どのような意図で、世に生じたのか。
大魔女たる者の眼をもってしても、その真意は見通せず。狂い科学者は、冥土の底で嗤う――。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/25(月) 02:43:29.51 ID:c0/jOXQro
おつ
惜しくも外れたけど医者の手記には一体何が書いてあったんだろう…
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