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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:08:00.19 ID:TkVq9ShQo
- 絶望気味なレイルと出会いせめてデロデロに慰める
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:10:56.04 ID:v0sZyPCwO
- カリスを皆で囲めば怖くない精神でいっそリリア家に押し掛ける
- 843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/08(月) 00:16:27.47 ID:SlPRPGOi0
- 本日はここまで。次回は亡国王との遭遇編、薬局で夢魔談義編、デロデロレイルさん編、カリスモドキを囲んでお話したい編です
明石流剣術指南書を手に入れたり、剣が手に入らなかったり、博物館を再調査して良い経験を得たり、メアリーちゃんがゲンナリしたり、デロデロに近づいたりしました
カリスモドキことノーランドの真なる目的とは何なのか。そして星脈に鎮座しデロデロの正体は。
少しづつ真実に近づきつつあるあかちゃんスライムたちは、できる騎士の紅茶に喉を鳴らす――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 00:18:41.80 ID:v0sZyPCwO
- 乙
明確に悪いやつがいない優しい国
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 02:39:20.56 ID:q/HGSJVno
- おつ
なるほど竜髯爺さんの物だったか…
そしてついに王が帰還するけどどうなるやら
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/08(月) 22:50:00.16 ID:y2xqnrLt0
- 乙です
メアリーってこれまでの台詞を見返してもそんなに中身のある事を話してないので、ポンコツ化する以前に元々大した器の持ち主じゃなかったのかも
- 847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:13:35.18 ID:fue5PK9x0
- 言われてみると、この真正リーリア編では露骨に邪悪な登場人物がいないように見えます。それは加護の影響もありますが、実のところ登場人物募集の結果によるところが大きかったのかもしれません(オリシン王国編でもそうでした)
なお登場人物募集の際にこういった点を気にする必要はありません。悪いやつかどうかが採用に関わる重要なポイントになることは基本的にないからです
例の明石流剣客は、まだリーリアが栄えていた頃の時代に北部地方を訪れたのかもしれません。旅人は旅先に思わぬ足跡を残していくことがあります。それは後に続く旅人の道標となったり、ならなかったりします
そして亡国の王にしてテロリストの首魁をやっていた人がついに現れます。彼が現在の真正リーリアにどのような感情を抱いているかは、今のところ闇に包まれています。そして彼の穀潰し姉に対する認識がどのようなものかも、闇に包まれていると言えます
メアリー氏は王族として平民よりも上等な教育を受けており、さらに人類には少々難解なデロデロ哲学を修めているため、その言葉の真意を読み解くのは一定の教養や知的水準がないと難しいかもしれません。そしてメアリー王女が最近アホっぽくなっているのは、導師クロシュやリュアンちゃんや聖女など、自分の言葉を馬鹿にせず理解してくれる人に囲まれて舞い上がっているからだと思われます
(だからこそ、自分を頭ごなしに否定してきたセイントレア王の部下たる騎士の登場にゲンナリしているのかもしれません)
- 848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:14:05.44 ID:fue5PK9x0
- ―真正リーリア首都 市場
ワイワイ ガヤガヤ
レイル「……」トボトボ
クロシュ「!」
妖精「あれは……自称元国王姉のレイルだ」
リュアン「やけに気落ちした様子ですね……。何か嫌なことでもあったのでしょうか……」
クロシュ「……」
クロシュ(レイルさんが、落ち込むようなこと……あったような……。なんだったっけ……)
リュアン「……話しかけてみます?」
妖精「自称とはいえ、ザイルの姉だよ。リュアン大丈夫?」
リュアン「その辺り、詳しく聞いてみたい気もします。デロデロ信徒でもあるというのも気になります」
妖精「まあそれもそうか」
*
リュアン「レイルさん、こんにちは」ヒョコ
妖精「こんにちは」
クロシュ「こんにちは……」
レイル「ひょえっ!? こ、こんちは……君たちは、ええと……導師クロシュと……その信者たち、だっけ……?」
リュアン「違います……。クロシュちゃんとその仲間たち、です」
レイル「仲間、ね……。はいはい……え、私に何か用……?」
妖精「なんかやけに暗い感じだったけど、なんか嫌なことでもあったの?」
レイル「別に……。私、いつもこんな感じだし〜……」
リュアン「一人でお買い物してたんですか?」
レイル「………まあ……。たまには買い物くらい、自力でがんばってみようかと……」
リュアン「た、たまには……」
妖精「メアリーが言ってたけど、本当に穀潰しなんだ……」
レイル「」グサッ
クロシュ「……レイルさん……いつもは、お買い物、自分で、しないの……?」
レイル「……はは……そうなの……。買い物一つ、自力でできない穀潰しがわたしなのよ……」
リュアン(なんかすごくナイーブになってます!)
妖精(一体何があったんだ……? この前は穀潰しであろうと堂々としてたのに)
クロシュ「でも……今、がんばってる……!」モニョッ
レイル「!」
クロシュ「レイルさん……一人で、お買い物……できる!」
レイル「導師、クロシュ……!」
クロシュ「レイルさん……えらい!!」
レイル「……〜〜〜!!!」
「偉いものか」スタスタ
- 849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 18:15:11.70 ID:fue5PK9x0
-
クロシュ「!?」
妖精「!?」
リュアン「!!」
レイル「………その声……まさか……」
ザイル「……相変わらずのようだな。我が姉レイル」スタスタ
レイル「…ザイル……!!」
妖精「ええっ……!!? わ、我が……姉……!!?」
リュアン「………」
ザイル「そして……貴様にも久しぶりと言っておこう。スライムのクロシュよ」
クロシュ「う、うん」
目を閉じて深呼吸するリュアン「……」スゥー ハァー スゥー ハァー
ザイル「……その少女は、なぜ目を閉じて深呼吸している?」
妖精「あなたたちシノホシへの怒りを鎮めてるんだよ」
ザイル「……」
クロシュ「……」
どうしよう
↓1〜3選択 話すこと or すること
1.ザイルとレイルについて
2.真正リーリアと指導者リリアについて
3.シノホシについて
4.とりあえずレイルをかばう
0.自由安価(できないことはできない)
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:19:37.36 ID:XlfEtDa3o
- 3
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:20:54.93 ID:l/tUKPrF0
- 0この町に他に信用できそうな人いないか聞く
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/13(土) 18:24:34.15 ID:AYFswrBoO
- 2
- 853 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:55:58.97 ID:fue5PK9x0
- 妖精「……ザイルはどうしてここに……いや聞くまでもないか。ここの元国王だもんね」
ザイル「大きく様変わりしたと聞いて、様子を見に来た」
リュアン「……どう思いましたか。テロリストに堕ちたあなたにとって、この国は」
ザイル「……見事、と言う他ない」
妖精「え、意外。普通に認めるんだ」
ザイル「力こそ全て――この国ではその理念が、オレが王だった頃よりもずっと強く徹底されている」
レイル「ええ? ザイル頭おかしくなった? この国のどこが力こそ全てなの」
ザイル「よく考えろ。この国で最も力を持つ者は誰だ?」
レイル「!」
妖精「そういうことか……。この国は――」
ザイル「そうだ。最高指導者リリアの力によって、全てが統制されている。オレがついぞ実現し得なかった、理想だ」
レイル「……」
ザイル「10年前のオレにも……これだけの力があれば……」
レイル「………ザイル。リリアちゃんのこと、どう思う?」
ザイル「……どう、とは」
レイル「とぼけないで。私ですら気付いたことに、あんたが気付かないはずない」
ザイル「……」
妖精「え、どういうこと?」
リュアン「……リリアちゃんのこと、何か知っているんですか?」
レイル「そのペンダント。開けてみなよ」
ザイル「……」
ザイルの首にかかっているロケットペンダント「」
クロシュ「!」
妖精「あ、それ確か前に落としてったやつ!(Part3-527参照) 確か、中に女の子の肖像が入ってて――」
クロシュ「……リリアちゃんに、似てた」
リュアン「……えっ!? どういうことなんです!? 元国王ザイルと、リリアちゃんに何か関係が……!?」
ザイル「……仕方ない」スッ
開けられるロケットペンダント「」カパッ
リーリアと書かれた少女の肖像「」
リュアン「………確かに……似てる……。けど……」
妖精「どことなく……違う、ような……」
ザイル「そうだ。リーリアとリリアは違う。名前や髪の色がたまたま少し似ているだけの、別人だ」
レイル「……」
ザイル「他に何かあるか?」
レイル「……あんたがそういうスタンスなら、別にそれでも良いけどね」
妖精「……リーリアって……この女の子の名前なの?」
レイル「そう。この意地っ張りな偏屈男と心を通わせた、たった一人の家族――義妹。私と同様、歴史のどこにも載ってないけどね」
リュアン「レイルさんも家族なんじゃ……?」
ザイル「この愚かな姉モドキと心が通ったことなど、一度としてない」
レイル「ご覧の通りってわけ。ちっちゃい頃は、おねえちゃんおねえちゃんって慕ってくれてかわいかったのに……」
ザイル「黙れ」
レイル「リーリア……良い子だったんだけどね……」
ザイル「………」
*
- 854 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:56:55.71 ID:fue5PK9x0
- レイル「ていうかザイルさぁ、この子――リュアンちゃんだっけ? その子に早く謝ったら?」
ザイル「何を」
レイル「シノホシの被害者なんでしょ、察するに」
リュアン「そういうのはやめてください。強要された謝罪なんて、いらないです」
ザイル「だそうだ。残念だったな、レイル」
レイル「あのさ、私が残念とかそういう話じゃないでしょ。大体なんであんたシノホシなんてふざけたことやってたの。何がしたかったの」
ザイル「穀潰しに語る言葉などない」
レイル「滅んだ国から逃げるだけじゃ飽き足らず、姉の糾弾からも逃げるわけ?」
ザイル「……」
レイル「ま、別にいいけどね。あんたがいなくなったからこそ、真正リーリアはここまで復興できたとも言えるし」
ザイル「……」
妖精「……あなた、シノホシなんてやってて本当に満足できるの?」
ザイル「……」
妖精「結局セイントレア王は討てず、今までに殺したのは大勢の無辜の民だけ。これからも復讐を掲げて、さらに大勢の民を巻き添えに殺していく気なの?」
レイル「おおぅ……妖精ちゃん、極悪テロリスト相手にグイグイいくねぇ……」
妖精「この国なら安全だからね。で、どうなの?」
ザイル「……一つ誤りがある。オレたちは、無辜の民など殺していない」
妖精「あんだって?」
ザイル「オレたちが殺したのは、悪逆の徒であるセイントレアの屑共だけだ。アレらが無辜であると? 笑わせるな」
リュアン「……」
妖精「……本気で言っているの? セイントレアの民全てが、悪だなんて」
ザイル「彼の国民共は、邪なる王の庇護を受け、税を納め、群れを成す悪しきセイントレアの血肉そのものだ。例え生まれたばかりの幼子であろうと、悪以外になり得るものか……!」
妖精「……」
ザイル「チッ……下らん問答だ。オレはもう行く」クルッ
レイル「ザイル!」
雑踏に紛れていくザイルの姿「」スタスタスタ…
クロシュ「……」
レイル「……行っちゃった。あのバカ……」
リュアン「……」
妖精「あー……リュアン、えっと、ごめん。なんか私、しゃしゃり出たかも……」
リュアン「ううん……妖精さん、ありがとう。私、むしろ何も言えなかったので……言ってくれて、助かりました」
妖精「そ、そう? ならいいけど」
リュアン「……怒りや憎しみを捨てるのは、やはり難しいです。でも……あのザイルも、レインさんと同じだってこと……わかりました。今はそれで、いいです」
レイル「おお……リュアンちゃん、若いのに立派だなぁ……。ウチの愚弟にも見習わせたいよ、本当……」
*
妖精「ところで私たち総統庁に出入りしてるちっちゃい金髪エルフのことを探ってるんだけど、レイルは総統庁周りに詳しい人を知ってたりしない?」
レイル「へぇ、穀潰しに何を期待してるわけで?」
リュアン「ちょっと調子が戻ってきましたね」
レイル「……ま、良くも悪くも馬鹿な弟と感動の再会を果たしちゃったかんね。気ィ引き締めにゃいかんってとこよね」
クロシュ「わあ……! お買い物、がんばる……?」
レイル「あ、そうだった……買い物に来てるんだった……。えっと、何を買えば良かったんだっけ……」
◆
- 855 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:57:39.47 ID:fue5PK9x0
- ―薬局
頭痛薬「」
胃薬「」
整腸薬「」
睡眠導入薬「」
風邪薬「」
回復ドリンク「」
超回復ドリンク
魔力ドリンク「」
超魔力ドリンク「」
集中ドリンク「」
超集中ドリンク「」
強壮ドリンク「」
超強壮ドリンク「」
クロシュ「」キョロキョロ
ルルナ「流石はリーリアの薬局……品揃えが豊富だね」
クロシュ「……おいしいの?」
ルルナ「えっ? お、おいしくはないと思う……」
薬売り「集中薬や強壮薬は味も美味しいものとなっておりますので、お気軽にグビッといけますよ」ニコニコ
ルルナ「ええっ!? あれって大人以外は飲んじゃいけないんじゃ……!?」
薬売り「超が付く商品でなければ、お子様でも安心してお飲みいただけます」ニコニコ
ルルナ「へ、へぇ〜。じゃあ試しに一本買ってみようかな……」
クロシュ「わたし……スライムだけど、飲める……?」
薬売り「あら、スライム!? 見事な擬態ですねぇ……。スライムさんの場合、分解能力が高すぎて薬効が発揮されないことがある……というか十中八九効果が出ないと思います。でも美味しさは感じられますよ! 超が付く商品もグビグビいけますねえ!」ニコニコ
クロシュ「わあ……!」
クリュナー「……例えスライムでも、子供に超薬を販売する行為は禁止されています。加護が必要ですか?」ヌッ
薬売り「アエッそうでしたっけ!? ホホ、それは失礼致しました……」ニコニコ
ルルナ「む、夢魔……!?」
クロシュ「?」
クリュナー「いいえ。私はクリュナー、エルダーサキュバスです。あなた方は……先日リリア様をお訪ねなさったお客様御一行の方ですね」
クロシュ「……??」
クリュナー「……立ち話も何ですから、そこの休憩スペースでお茶でも飲みましょうか」スッ
*
- 856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/13(土) 23:59:27.12 ID:fue5PK9x0
- ルルナ「さ、さっきはすみません。夢魔なんかと間違えてしまって」
クリュナー「構いません。夢魔とサキュバスは近縁の種ですから、よく間違えられるんです」
クロシュ「そうなんだ……」
クリュナー「あなた方は、どうして薬局に? どこか具合が悪いのですか?」
ルルナ「あ、いいえ。目に入ったので、入ってみただけです」
クロシュ「うん」
クリュナー「そうなのですね……。健康であれば、良かったです」
ルルナ「クリュナーさんは、どうして薬局に……?」
クリュナー「私は……これです」スッ
超回復ドリンク*2「」ポポン!
超魔力ドリンク*2「」ポポン!
超集中ドリンク*4「」ポポポポン!
クロシュ「!?」モニャ!?
ルルナ「うわあ!? そ、そんなに飲むんですか……!?」
クリュナー「お仕事のお供に丁度良いのです。味も良いし、気合も入ります」
ルルナ「ひゃあ〜……。お仕事、怖い……」
クリュナー「あなた方はまだ未成年なので……こちらを差し上げましょう」スッ
回復ドリンク「」ポン
集中ドリンク「」ポン
ルルナ「えっ、いいんですか?」
クリュナー「旅人の方にこの美味しさを味わってもらうのも、真正リーリア民の務めです」
クロシュ「わあ……!」
ルルナ「ありがとうございます……! クロシュちゃん、どっち飲む……!?」
クロシュ「えと……ルルナちゃんは……?」
ルルナ「私は……どっちでもいいよ!」
クロシュ「じゃあ……わたし、この緑色の……!」
回復ドリンク「」ポン!
ルルナ「じゃあ私は、こっちの銀色の……!」
集中ドリンク「」ポン!
カシュッ! シュワシュワシュワ…
グイッ ゴクゴクゴク
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョニョ シュワシュワ
ルルナ「んぐ、んぐ……んっ!!!!」カッ!!
スライムクロシュ「!?」モニャ!?
ルルナ「……私……今、ものすごく冴えてる感じがする……! 今なら自分の夢も他人の夢も自由自在に操れそう……!」
クリュナー「そう。それが集中ドリンクの効果。味が美味しいだけでなく、意識が研ぎ澄まされて仕事の能率がアップするの。素敵な飲み物でしょう?」
ルルナ「はい……! これすごいです……! おお……今なら、森羅万象に潜む本当の心を解き明かせそうな気がしてきた……!!」
クリュナー「……ちょ、ちょっと効きすぎていますね……。ルルナさんはあまり飲みすぎない方が良いかもしれません……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ
お話できる
↓1〜2
1.クリュナーについて
2.超薬について
3.夢について
0.自由安価(できないことはできない)
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 00:01:27.89 ID:MOgGpTI3o
- 3
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 00:03:36.69 ID:vR22FGnCO
- 2
- 859 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:03:04.29 ID:ypAzjCrU0
- クロシュ「このお薬……他の国じゃ、見ないかも……」
クリュナー「これらの薬……通称超薬は、ここ最近取り扱いが始まった新商品群なのです。しかし先程ルルナさんが体感した通り、抜群の効き目と美味しさがあるので、登場直後から労働者たちから熱い人気を獲得しています」
ルルナ「薬なのにグビグビ飲んじゃって良いんですか?」
クリュナー「一日十本までという制限はありますが、十本までならグビグビ飲んでも大丈夫です」
クロシュ「ここ最近……。えと……もしかして、作ってる人……他の薬と、ちがう……?」
クリュナー「よく気が付きましたね。超薬シリーズの製薬責任者は、ある一人の新人なんですよ」
クロシュ「……も、もしかして……金髪の……ちっちゃい、エルフ……?」
クリュナー「……おや。ノーランドをご存知で?」
クロシュ(!)モニャッ!
クロシュ「の……ノーランドって、いうの……?」
クリュナー「はい。新人でありながら、天才的な手腕を発揮する新進気鋭の製薬開発者です。他にも様々な分野で活躍しているんですよ」
クロシュ(!!)モニャニャ!
クロシュ「………か……カリス・ノーランド……じゃない……?」
クリュナー「………違います」
クロシュ「!」
クリュナー「その出自がどんなものであれ……彼女はもう既に、私たち真正リーリアの仲間です。邪悪な指名手配犯と混同しないでください」
クロシュ「ご、ごめんなさい……」
クロシュ(ノーランド……。クリュナーさんに、仲間って思われてるみたい……)
クロシュ(わるい人じゃ、ないのかな……?)
クロシュ(ドリンク……おいしかった……)
☆ノーランドの情報を少し得ました
*
- 860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:03:34.90 ID:ypAzjCrU0
- ルルナ「……クリュナーさんは、夢の魔法にも精通してらっしゃるんですよね」
クリュナー「まあ……エルダーサキュバスとして、嗜み程度にですが」
ルルナ「クリュナーさんから見て……この国は、正しいですか?」
クリュナー「もちろん。ここ以上に正しい国など他にありません」
ルルナ「そ、そうですよね。すみません、変なことを聞いてしまって……」
クリュナー「……奥底に沈殿した、負の情念が気になりますか?」
ルルナ「! ええと……はい」
クリュナー「あなたは発展途上の夢魔なのですから、それが気になるのはおかしいことではありません。ご安心ください」
ルルナ「は、はあ……」
クリュナー「沈殿した感情がやがてどうなるか、わかりますか?」
ルルナ「えっと……そのまま、残り続けるんじゃ……?」
クリュナー「いいえ。沈んだ感情は、長き時を経て少しづつ風化していき……最後には、僅かな晶砂だけを残して消え去るのです。晶砂と化した感情が当人に悪影響を及ぼすことはありません」
ルルナ「!」
クリュナー「老人の心の中に、静かに降り積もった晶砂の塚を見たことはありますか? それは、かつて強い感情だったモノの果てなのです」
ルルナ「……」
クリュナー「傷付いた人々の心も……永き年月を越えて、いつか癒える時が来ます……。それまでは……リリア様が創り上げた、加護というゆりかごが必要なのです……。癒える前に現実と直面し、壊れてしまえば………壊れた心は、二度と戻らないのです……」
ルルナ「……はい」
クリュナー「どうか、お見守りください……。クロシュ様も……わかっていただけますよね」
クロシュ「うん……」
クロシュ(……加護がなくなったら……ひどいことになるの、わたしにも、わかる……)
クロシュ(今は……加護が、いる……)
クロシュ(………でも……)
クロシュ(デロデロの方が、いい……って、クロシュヴィアちゃんなら、おもう……気がする……)
☆夢の話をしました
◆
- 861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 01:04:03.74 ID:ypAzjCrU0
- というわけで本日はここまで。次回もよろしくお願いします
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 09:00:34.03 ID:ROD7iBo2o
- おつ
ザイル氏は一人になっても未だに諦めてなさげか…
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 10:31:37.53 ID:dVp2nTkhO
- 乙です
(本当は>>840の夢魔法を間違って夢魔と書いてしまっていたのを今回の更新で気付いた。クリュナーさんごめんなさい)
- 864 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:31:45.73 ID:ypAzjCrU0
- ザイル氏は他のシノホシ構成員よりも落ち着いて見えますが、実のところその秘めたる怒り・憎しみ・復讐心は誰よりも大きかったと考えられています。そしてその感情は、未だ衰えることなく燃え盛っているようです。彼の運命がこの先どこへ向かうのか、今はまだ誰にも予測できません
夢魔法を最も使う種族は実際夢魔であり、そしてサキュバスと夢魔はものすごく近縁な種族なので、特に支障はなかったかもしれません。クリュナー氏自身も全く気にしていないようなので、特に問題はなかったかと思われます。なおルルナさんは夢魔なんかと間違えてしまったことを恥じているようです(ルルナ氏は大の夢魔嫌いです)
- 865 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:32:29.77 ID:ypAzjCrU0
- ―午後
宿泊所
クロシュ「カリスもどき……ノーランドって、言うんだって……」
フメイ「ノーランド……カリスの名字、まんま」
クロシュ「でも……真正リーリアの、仲間なんだって……」
妖精「真正リーリアの仲間……? 周囲を欺いて取り入ってるのかな」
聖女「カリスさん本人でないのなら、本当に善良な仲間なのかもしれないですよ」
フメイ「悪くないカリスなんているの?」
リュアン「カリス・ノーランド本人じゃないなら……可能性はあるんじゃないかなあ」
フメイ「ふうん……。じゃあ、焼かない方が良い?」
聖女「そうですね……。悪いことをしていなかったら、焼いてはいけません」
フメイ「でも、カリスモドキならこれから悪いことするかも」
聖女「……それでも。悪いことをする可能性がある、という理由で裁いてはいけないのです。フメイさんも、カリスに造られたから悪いことをする可能性がある、などという理由で焼かれたら困りますよね?」
フメイ「あそっか……。あれ、じゃあそいつ……フメイたちと、おんなじ……?」
妖精「カリスに造られたって意味じゃ同じだね」
フメイ「……」
クロシュ「……直接……聞いて、みる……?」
フメイ「クロシュ」
クロシュ「ノーランドさん……リリアちゃんのおうちに……いるんだって……」
妖精「……そうだね。コソコソ嗅ぎ回るより、堂々と訪問して真意を聞くのが一番良いかも」
聖女「そうですね。私もそれが良いと思います」
リュアン「リリアちゃんとの関係は良いですもんね、私たち」
フメイ「……うん。じゃあ……聞きにいこ」
クロシュ「ん!」
◇
- 866 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:33:05.35 ID:ypAzjCrU0
- ―総統庁公邸
呼び鈴「」リーンリーン
扉の向こう「……どちら様ですか?」
クロシュ「!」
フメイ(……!! カリスの……声……!!)
妖精(緊張感が走る……。でも、行くしかない……!)
妖精「緑の国から来た妖精一行だよ。リリアさんに会いに来たんだけど――」
扉の向こう「お引き取りください。リリアさまはご多忙の身です。あなた方余所者が気軽に会って良い存在では――」
扉の向こう「えっ、妖精さんたちが来たの!?」ガタッ
扉の向こう「り、リリアさま! いけません、素性の知れない怪しい奴らです!」
扉の向こう「クロシュちゃんたちは素性の知れてる怪しくない人たちだよ。大丈夫、入れてあげて」
扉の向こう「うぅ〜……」
妖精(こ、これは……)
聖女(ちょっと想像と違います……!)
ガチャッ
ふくれっ面のノーランド「……お入りください。余所者御一行さま」
リリア「また来てくれたんだ。入って入って、今日も午後からお休みだったから丁度良かった……!」
◇
- 867 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 20:34:09.47 ID:ypAzjCrU0
- ―総統庁公邸 リビング
リリア「え、ノーラのことを聞きに来たの?」
妖精「うん。少し気になることがあって……」
リリア「……もしかして……カリス・ノーランドに関係すること……?」
妖精「……まあ、その、そう。私たち、カリスとはいろいろ因縁があって……」
リリア「そうだったんだ……。でもノーラは、カリスとは何の関係もないよ。ね、ノーラ?」
ノーランド「はい。私はカリスとは何の関係もありません」
リリア「ほら。本人もこう言ってる」
妖精「え、ええ……」
クロシュ「そうなの?」
ノーランド「はい。私はリリアさまの忠実なるしもべ、ノーラです。他の誰でもありません」
クロシュ「そうなんだ」
フメイ「ふうん。じゃあいっか」
妖精(いやいやいや! ここまでそっくりな上にノーランドなんて名前を持ってて関係ないわけがない!)
聖女(でも……本人がこう言っている以上、どうしようもないかもしれません……)
リュアン(証拠とかも、ないですもんね……)
ノーランド「話が終わりならお引き取りください。あ、こういう時はぶぶ漬けを出すんだったっけ」
リリア「ぶぶ漬けって?」
ノーランド「ご飯にお茶をかけた食べ物です。主にオノゴロで食べられていて、正式にはお茶漬けと言うそうです」
リリア「へえ〜、そうなんだ。ノーラって物知りだよね」
ノーランド「えへへ……」
リリア「でもせっかく来てくれたんだから、もうちょっと楽しくしよう? クロシュちゃんたち、すごく良い子なんだよ」
ノーランド「う……はい……」
クロシュ「……」
どうしよう
↓1〜2選択
1.ぶぶ漬けを所望する
2.ドリンクおいしかったと伝える
3.内なる衝動に身を任せる
0.自由安価(できないことはできない)
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 20:37:48.07 ID:TA7t76jOO
- 1
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 20:49:32.13 ID:MOgGpTI3o
- 0美味しいドリンクの感想を述べつつ、仲良しデロデロをノーラにやってみる
- 870 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 21:36:08.40 ID:ypAzjCrU0
- クロシュ「ぶぶ漬け……おいしいの?」
ノーランド「えっ? まあ……普通じゃないですか?」
フメイ「ぶぶ漬け、食べてみたい」
ノーランド「………仕方ないですね」スクッ
*
ぶぶ漬け「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
スライムフメイ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
妖精「ふうん……けっこういけるかも……」モグモグ
リュアン「サーモンのフレークに、細かく刻まれた海苔やお煎餅の欠片も入っていて……もちもちな食感と濃厚な旨味がすごいです……! これが、ぶぶ漬け……!!」モグモグ
聖女「美味しいですね……。ノーランドさん、天才的な製薬開発者だとお聞きしておりましたが、料理の腕もすごい……!」モグモグ
ノーランド「……大げさですね。レシピ通りにやれば誰でも作れるでしょ、こんなの」
ノーランド(……あの赤黒いスライムは、確かバーニングスライムを主とした実験体……創造主の数少ない傑作の一つ……。なぜこの国へ……? まさかブラッドと同じく、カリス・ノーランドの遺物を狙って来た……?)
スライムフメイ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ノーランド(……そして、あの黒いスライムは……? なんとなく、あれも実験体の一つだってことはわかるけれど……記憶情報にそれらしい個体がいない……。情報漏れか、あるいは駄……記憶に残す必要なしと判断された個体……?)
ノーランド(警戒しておく必要はあるけれど、ひとまずブラッドほどの危険性はなさそう)
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
空になった容器「」カラン
聖女「ごちそうさまでした、とのことです」
ノーランド「――!? あなたは、スライム語がわかるのですか……?」
聖女「ふふふ、まあそれなりにがんばって覚えたので」
ノーランド(スライム語がわかる人間なんて異常すぎる……!! まさかこの修道女も実験体……!? でも全然実験体って感じがしない……!! どういうこと……!?)
スライムクロシュ「〜〜〜!」モニョモニョ
聖女「ノーラさんの作ったドリンク、おいしかった――だそうです。ふふ、私も飲んでみたいです」
ノーランド「そ、そうですか。スライム向けではないのですが、参考にしましょう……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
聖女「友好の記念にデロデロしたいとのことですが、構いませんか?」
ノーランド「えっ!? な、何ですか?」
リリア「わあ……! ノーラ、見聞を広める良い機会だよ」
ノーランド「そ、そうなのですか……? リリアさまが、そう仰るなら……」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
モニョモニョ…モニョモニョモニョ…
デロデロデロ…
ノーランド「わ、わ……!?」デロデロ
↓1コンマ
01-05 大変なことになる
06-35 まずいことになる
36-95 なんとかなる
96-00 うまくいく
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 21:44:40.97 ID:E+xA1m4t0
- あ
- 872 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:17:05.64 ID:ypAzjCrU0
- デロデロデロデロ…
ノーランド「……」
ノーランド(……けっこう、悪くないかも……。………ん?)
ヒンヤリ…
ノーランド(この……冷気………は………)
クロシュ?『……カリス』
ノーランド『……!?』
クロシュ?『………どうして……みんなのこと……だいじに、してくれなかったの……』
ノーランド『……え……』
クロシュ?『………どうして……アイスに……アイスって名前……つけたの……』
ノーランド『違う……! 私は……カリスじゃない……!!』
クロシュ?『……しってる……』
ノーランド『……』
クロシュ?『……おまえ……カリスじゃ、ない……』
ノーランド『……じゃあ、どうして……』
クロシュ?『……にてたから。カリスに……』
ノーランド『……』
クロシュ?『……ごめん』
ノーランド『……カリスは……あなたに、何をしたの』
クロシュ?『………なにも……してくれなかった……』
ノーランド『……』
クロシュ?『……べつに……もう、いい……』
ノーランド『……』
クロシュ?『おまえ……この国のこと……リリアのこと……すきなの……?』
ノーランド『……うん』
クロシュ?『じゃあ……カリスみたいに……ひどいこと、しない……?』
ノーランド『しない。リリアさまが悲しむことは、絶対しない』
クロシュ?『………じゃあ、いい』
ノーランド『……』
クロシュ?『ばかクロシュたちに……そう言えば、いい』
ノーランド『えっ……?』
クロシュ?『ばいばい、ノーラ。カリスには……絶対、ならないで』
ノーランド『……うん。絶対、ならない。ばいばい……アイス……』
*
- 873 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:17:35.70 ID:ypAzjCrU0
- デロデロデロデロ…
モニョニョッ!!
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャッ!?
ノーランド「……」スクッ
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「ご、ごめんなさい。ちょっと……眠く、なっちゃって……」モニャニャ
ノーランド「……いいえ。有意義な時間を過ごせました」
リリア「ノーラ……?」
ノーランド「……先ほどの……カリスと無関係という発言……撤回致します」
妖精「えっ!?」
リリア「ええっ!?」
ノーランド「私は……カリス・ノーランドに造られたホムンクルス。その目的は、全世界への報復です」
リリア「!!!?」
ノーランド「でも、今は違います。今の私の目的は……リリアさまにお仕えして、この国の為に尽くすこと……」
リリア「ノーラ……」
ノーランド「……今まで、身分を偽っていて……申し訳ありませんでした、リリアさま……」
リリア「……ううん。いいよ。何かワケありなのはわかってたけど……ノーラが良い子なのも、わかってたから」
ノーランド「リリアさま……!」
妖精「……信じて良いの? あなたが、もう危険じゃない真正リーリアの民だって」
ノーランド「……証明する手段はありません。ですがもし私がリリアさまの信頼を裏切るようなことがあったら、この喉首を自ら掻き切って見せましょう」
リリア「えっ……や、やめて! 信頼なんかいくらでも裏切って良いから、そんなことしないで!!」
ノーランド「ご、ごめんなさい。それくらい、強い意思でお仕え申し上げる――ということを言いたかったんです」
クロシュ(……信じて、いいとおもう)
妖精(クロシュ)
クロシュ(アイスちゃんが……ノーラちゃんは……カリスじゃ、ないって……)
妖精(アイスが……)
フメイ(フメイも、そう思う)
妖精(フメイ)
フメイ(ノーラ、カリスじゃない)
妖精(……そうだね。あなたたちがそう言うなら……信じるよ)
- 874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:21:03.37 ID:ypAzjCrU0
- ノーランド「……ところで、加護を世界全土に広げるのはひどいこと≠ノ含みませんよね?」
妖精「えっ!!?!?!?」
リリア「えっ、それどういうこと?」
ノーランド「……本当は、サプライズプレゼントとしたかったのですが……お話します。今私の本体が捜索している、カリス・ノーランドの遺物のことです」
リリア「うん」
ノーランド「星脈を伝って流れるリリアさまの加護を増幅し、世界全土に広げられる可能性があるカリスの発明品があります。この星脈とステライトの豊富な土地は、その実験に最適な場所だったようです」
リリア「そうなの!?」
ノーランド「はい。もし見つけることができれば、リリアさまの理想をより速く、強く、大きく広めることが可能になるはずです」
リリア「わあ……!!」
妖精「ま、待った待った待った!! 加護を世界全土に広げるって――」
リリア「私、どうにかして世界の全てを救えないかなって、ずっと考えてたの。でも今の私の力じゃ、どう頑張ってもこの北部地方くらいが精一杯だった……。もう、早く言ってくれたら協力してみんなで探せたのに……!」
ノーランド「申し訳ありません。あるかどうか、確証がないので……。徒労に終わってしまうかもしれませんし……」
リリア「復興も落ち着いてきたし、余力は十分にあるよ。一緒に探そう……!」
ノーランド「リリアさま……!」
妖精「なんてことだ……」
リュアン「た、大変なことになってしまいました……!」
聖女「でも、ノーラさんもリリアさんも楽しそうです!」
フメイ「まあいいんじゃないの? 加護があれば、悪いやついなくなるし」
妖精「いやいやいや、この国だけならまだ理解できたけど世界全土となると話が違ってくる!」
リリア「ふふ……じゃあ、妖精さんたちとはやっぱりライバルだね」
妖精「うぐぐ……!」
リリア「でも私はズルいから、目的の為に手段を選ばない。本気で邪魔をするなら――みんな、加護に守られてもらおうかな……!!」ズオッ!!
妖精「う、うわああああ!!」
モニョニョポン!!
蒼星クロシュ「〜〜!」モニョニョ!!
広がる蒼き星の波動「」ギュオオオオ――
リリア「!?」
フメイ「わ……!?」
リュアン「この光は……!?」
聖女「クロシュさんから湧き出る、蒼い光が……私たちを、守っています……!」
妖精「これは……蒼き星の杖と、同じ力……!?」
蒼星クロシュ「……」
リリア「クロシュちゃんも、リリと同じだったんだ……! なんだろう……加護が効かないなんて初めてなのに、わくわくしてきちゃった……!!」
蒼星クロシュ「リリアちゃん……」
リリア「どちらが先に遺物を見つけるか、正々堂々勝負だね」
蒼星クロシュ「――ん!」
リリア「私とクロシュちゃんのどっちが正しいか――今度こそ、はっきりさせよう!」
☆ノーランドの正体が詳らかになりました
☆ノーランドから一定の敬意を払われるようになりました
☆努力目標が追加されました
・カリスの遺物を見つける
◆
- 875 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:52:05.85 ID:ypAzjCrU0
- ―真正リーリア首都 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[5/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 876 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/14(日) 23:53:14.14 ID:ypAzjCrU0
- ―朝
宿泊所
チュンチュン
大魔女ホーク「大変なことになってしまったようね……。カリスモドキがカリスじゃなかったのは吉報だけれど……」
妖精「うん……。のんきに観光してる場合じゃなくなった……」
大魔女ホーク「しかしカリスの遺物争奪戦となると、カリスから記憶を与えられているであろうノーランドがいるリリア陣営の方が圧倒的に有利よ。この戦い、非常にまずいわ」
妖精「なんか探し物を見つける魔法とかないの?」
大魔女ホーク「その加護を広げる装置とやらが具体的にどんな物体なのかわからないと、占うこともできないわ。足で探すしかない」
妖精「まあそうだよね……。クローディアも鳥の目でがんばって探すの手伝ってよ」
大魔女ホーク「もちろんよ。世界全土の意思喪失なんてデロデロ化同様一切許容できないわ」
クロシュ「……」ニコニコ
フメイ「クロシュ、嬉しいの?」
クロシュ「あ、うん。えと……ノーラちゃん、カリスじゃなくて……良い子、だった……!」
フメイ「ん、そうかも。ノーラ、面白いやつだった」
聖女「ふふ。世界の危機の前にノーラさんの人となりの良さを喜ぶなんて、クロシュさんらしいです」
リュアン「危機なのは変わりないですけど、クロシュちゃんを見てるとなんとかなる気がしてきます」
妖精「なんも考えてないだけだと思うけど。まあそれがクロシュの良いところでもあるよね」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける
真正リーリア首都滞在7日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-40 何もなし
41-95 応援到着
96-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索
01-10 +6(6/24)
11-35 +4(4/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +2(2/24)
91-00 +0(0/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/14(日) 23:59:45.87 ID:ROD7iBo2o
- きっかけを掴むためにもとにかく手当たり次第に湿原探索
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 00:01:47.94 ID:YLWDQd5Z0
- まだ行っていない広場を探索
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 00:02:18.19 ID:oR5noLFyo
- ザイルレイルの過去を夢を通して盗み見
- 880 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/15(月) 00:18:14.34 ID:2HW45bmm0
- というわけで本日はここまで。次回は応援到着編、湿原探索編、広場探索編、ザイルレイル姉弟の過去をこっそり目撃編です。リリア陣営の遺物探索は捗りませんでした
リリアちゃんのおうちに突撃し、ノーランドの真意を問い詰めるクロシュ一行。当初はしらを切るノーランドであったが、クロシュのデロデロ抱擁と内より溢れ出たアイスの感情によってその心は変化を見せる。
かくして真意を語ったノーランドは、晴れやかな顔で加護拡大を成し遂げるカリス遺物の探索を宣言するのであった。
果たして加護を拡大させる遺物など、本当に実在するのか。実在したとして、正しく機能するのか。
地獄で嗤う狂い科学者の悪意は底知れず――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 02:47:01.88 ID:W8y6kDFpO
- 真正リーリアにたどり着くまでよく報復モードにならなかったねノーランド
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 16:57:25.33 ID:AoLkzMtCo
- おつ
ブラッドに話を伝えられたら遺物捜索で大きくリード出来そうだな、出会えるように祈ろう
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/15(月) 20:35:58.79 ID:7qhsYbgFO
- 乙
星属性のスライムが洗脳の力を持つっていうのはイスファハーン編でも語られてたことだよね
- 884 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/20(土) 14:11:07.72 ID:U0sHgrgX0
- 急用が入ってしまったため、本日および明日は更新できなくなりました
来週の土日はたぶん更新できると思います。よろしくお願いします
ノーランド氏がどのような経路を辿って真正リーリアに着いたのかは今のところ判明していませんが、恒常性は通常の人間などよりも高めに造られているようです。また、ある運命では10年間の稼働を経ても自我を完全に失うことはなかったそうです(異なる運命を生きている時点で同一人物とは言えないという指摘もあります)
ブラッドちゃんに会うことができれば、遺物探しについて大きく前進できる可能性があります。事情が事情なので悪いスライムであるブラッドさんもちゃんと協力してくれると思いますが、それはそれとして悪いスライムなので十分に注意するのが良いかもしれません
なお今回リリア陣営の遺物探索は全く進まなかったので、幸先は良いと言えるかもしれません
イスファハーン編では、スピリチュアルジェルこと白銀スライムさんが世界洗脳計画に利用されようとしていたことはクロシュ氏の記憶にも残っています。今回の真正リーリア編における加護がそれと同じものかどうかは今のところはっきりしていませんが、それはもしかしたら参考になる情報かもしれません
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/21(日) 13:45:22.64 ID:aihFcKgxo
- 了解
- 886 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 21:17:50.92 ID:EzI5RnFa0
- ―リーリア湿原
広大な湿地帯「」
リュアン「……まさか、この広大な湿原を手当たり次第に探すんですか!?」
聖女「何日……いえ、何年もかかりそうです。私たちだけでは……」
妖精「うん……だから、何か手がかりやきっかけを探そう。幸い私たちには、クロシュとフメイっていうカリスの手がかりそのものとも言える存在が二人もいるし」
クロシュ「そうなの?」
フメイ「フメイ、この辺りのこと何も知らないけど」
妖精「まあ、ほら……カリスがアジトを構えそうな場所とか、やり口とか……。フメイ、この前もカリスの考えを予想してたじゃない」
フメイ「えー……」
クロシュ「フメイちゃん……がんばろ!」
フメイ「んー……」
「話は聞いているわ。私にも手伝わせて」スタスタ
クロシュ「!!」モニョニョ
聖女「その声は――」
妖精「ええっ!? どうしてここに――」
ミスティ「久しぶりね」スタッ
クロシュ「ミスティさん!」
リュアン「お久しぶりです……! でも、本当にどうしてここに……!? 緑の国にいたんじゃ……!?」
ミスティ「戦線が少し落ち着いてきたから手助けに来たの。旅慣れていてフットワークが軽くてあなたたちに面識もある私が適任だってことで」
妖精「! そうなんだ……それなら、良かった」
ミスティ「……それで、今あなたたちはカリス・ノーランドの遺物を探しているのよね? この真正リーリア国による世界洗脳を阻止する為に」
妖精「うん。誰から聞いたの? 大魔女?」
ミスティ「ええ、大魔女。さっき空で大魔女のアローホークに会っていろいろ聞いたわ。カリスのせいでまた大変なことになっているとね」
クロシュ「う、うん」
ミスティ「なら私が手をこまねいている理由はないでしょ? だから私も手伝うわ」
クロシュ「わあ……!」
☆ミスティが一時的に仲間になります
(真正リーリア編が終わるまで)
↓1コンマ 湿原探索
01-10 ヘルザリガニだ!
11-35 +2(2/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +4(4/24)
91-00 +6(6/24)+血スライム
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 21:18:40.47 ID:my3LcL2G0
- あ
- 888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 22:50:18.97 ID:EzI5RnFa0
- 妖精「……ん? 空で?」
ミスティ「ええ。この子に送ってもらったの」
輸送風船スライム「〜〜」モニョモニョ
クロシュ「わあ……!」
フメイ「風船スライムの……気球!」
妖精「そういうことか! それで、途中で大魔女に会って話を聞いたんだ」
ミスティ「快適な空の旅だったわ」
輸送風船スライム『探し物、手伝おっか?』モニョモニョ
クロシュ『わ、いいの?』モニョニョ
輸送風船スライム『いいよぉ。ミスティちゃんが国に帰るまでやることないし』モニョモニョ
フメイ「お〜」
聖女「心強い味方が一気に二人も増えましたね!」
☆それからみんなで湿原探索を進めました
探索進捗が(3/24)になりました
◇
- 889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 22:50:51.78 ID:EzI5RnFa0
- ―夕方
真正リーリア 広場
噴水「」シャワシャワ
聖女「広場です」
妖精「少し休んでいこうか……。今日は一日中湿原を探索して疲れたし」
リュアン「ですね……」
噴水「」シャワシャワ
湿原スライムたち「〜〜」モニョモニョ
クロシュ「わあ……!」
フメイ「スライムたち、噴水で水浴びしてる!」
ミスティ「緑の国では……妖精の結界が間に合ったスライムたちは無事だけど、それでもほとんどスライムが溶けて消えてしまったわ……。でも、この国は全員無事なのね」
妖精「そうみたい。この国の加護ってやつが関係していると思うんだけど、それがどういう作用でデロデロを防いでるのかはまだわかってないんだ」
ミスティ「加護……。私はまだこの国に来て日が浅いからよくわからないのだけれど、良いものなの?」
妖精「うーん……単純に良いとか悪いとかって断じるのは難しい。でもとりあえず今のところは、この国に必要なものだと私たちは考えてる」
ミスティ「へえ、そうなの……。今夜いろいろ聞いても良いかしら? 加護のこととか、妖精たちがどうしてそう考えるに至ったか、とか。あなたたちのこれまでの旅路についても聞いてみたいことがたくさんあるし」
妖精「もちろん。私も今の緑の国について聞きたいことがたくさんあるから教えてね」
ミスティ「もちろんよ」
ワイワイ キャッキャ モニョモニョ
スライムクロシュ『こんにちは……』モニョモニョ
湿原スライムA『わ〜、こんにちは〜』モニョモニョ
湿原スライムB『この辺じゃ、見ないスライム……』モニョニョ
スライムクロシュ『うん……。わたし……旅スライムの、クロシュ』
湿原スライムA『わ〜そうなんだ〜』
スライムクロシュ『えっと……デロデロのこと、知らない……?』
湿原スライムB『デロデロ?』
スライムクロシュ『うん。おおきい、デロデロ』
湿原スライムA『ん〜? あっ、それってもしかしてクロシュヴィアちゃんのこと?』
スライムクロシュ『んぇ!? クロシュヴィアちゃん、いるの……!?』
湿原スライムB『あ、ばか……! それ言っちゃだめって言われてたでしょ……!』
湿原スライムA『あっ……! だ、だめだった……』
スライムクロシュ『……』ジー
湿原スライムA『んわわ……や、焼きどんぐり……食べる……?』
焼きどんぐり「」ポン!
スライムクロシュ『!』モニョニョ
湿原スライムB『……私も焼きどんぐりあげるから、聞かなかったことにしてくれる……?』
焼きどんぐり『』ポン!
スライムクロシュ『……!』モニョニョニョ
↓1コンマ
01-30 聞かなかったことにして焼きどんぐりをもらう
31-60 焼きどんぐりを我慢して追求する
61-90 逆に焼きどんぐりをあげて懐柔する
91-00 ???
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 22:51:02.12 ID:f0lcM8Sjo
- あ
- 891 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/27(土) 23:01:42.11 ID:EzI5RnFa0
- モニョモニョ…モグモグ…
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョモグモグ
湿原スライムA『おかわりいる〜?』
スライムフメイ『ん。いる』モニョモニョ モグモグ
湿原スライムB『仲間が増えた……』
リュアン「クロシュちゃんたちが噴水のスライムさんたちとどんぐりを食べてます……!」
ミスティ「ふふ、相変わらずみたいね」
妖精「まあ……相変わらずかも……」
聖女「今夜はどんぐり料理にしましょうか」
スライムクロシュ(クロシュヴィアちゃんのこと……気になるけど……)
スライムクロシュ(これを食べたら……聞かなかったことにする、約束……)
スライムクロシュ(だから……しかたない……!)モグモグモグ
☆焼きどんぐりを食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+1
◇
- 892 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:23:40.04 ID:4OSp3fLL0
- ―夢
北部地方の集落 あばら家
幼ザイル「えぐっひぐっ……」グスグス
打撲や擦り傷の痕「」
少女レイル「お〜よしよし……痛かったね、痛かったね……。もう少し我慢するんだよ〜……」
回復魔法「」ポワポワ
治っていく怪我「」シュワシュワ
幼ザイル「……どうしてみんな……ぼくたちにひどいことするの……?」
少女レイル「……どうしてだろうねぇ……。おねえちゃんにもわかんないよ……」
幼ザイル「……」
少女レイル「でも大丈夫! ほら!」
治った幼ザイルの怪我「」ポン!
少女レイル「ふふっ、スゴいでしょ? ザイルのことは、おねえちゃんが守ってあげる。怪我だって、こうやってすぐに治してあげるから」
幼ザイル「……」
少女レイル「……ね?」
幼ザイル「………うん」
クロシュ(…………)
クロシュ(これは……夢……?)
クロシュ(レイルさんと……ザイルさんの……おもいで……?)
◆
- 893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:24:25.74 ID:4OSp3fLL0
- ―あばら家
頭を抱える少年ザイル「……」
ガラッ
少女レイル「ただいま〜」ヨタヨタ
少年ザイル「姉さん! 3日間もどこ行ってたんだよ!」ガタッ
少女レイル「あ〜、ちょっと珍しいカニがいたから追いかけてたら道に迷っちゃって」
少年ザイル「か、カニ!? オレがどれだけ心配したと……!」
少女レイル「あはは、ごめんて」
少年ザイル「……別に。オレももう、一人で生きられるからな」
少女レイル「お、言うねぇ〜。じゃあこれいらない?」
丸パン「」ポン!
どんぐり「」ポン!
ゴボウの根っこ「」ポン!
少年ザイル「!? こ、こんなのどこで……」
少女レイル「カニ追いかけてる途中で親切な商人さんからもらったんよ。こんなに丸くてふっくらしたパン、ザイル食べたことないでしょ?」
少年ザイル「……!」ゴクッ
少女レイル「一人で生きられるならいらないってことで良き?」
少年ザイル「い……いるもんか! オレは一人で生きられんだ!! 姉さんなんかカニ探しでもなんでもしてどっか行っちまえ!!」バッ!
玄関「」ガラッ バタン!
少女レイル「あっ……ちゃー、失敗したな……。あそこまで意地っ張りだったかぁ……」
丸パン「」
どんぐり「」
ゴボウの根っこ「」
少女レイル「………はあ。まあいいか。腹が減ったら帰って来るでしょ……」
◆
- 894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:26:48.84 ID:4OSp3fLL0
- ―あばら家の庭
木刀「」ブンッブンッ
少年ザイル「ふっ、ふっ……!」ブンッブンッ
少年ザイル(姉さんが数日の間帰らないことが増えた。毎回いい加減な理由を述べているが、真相は教えてくれない)
少年ザイル(………そして、最近オレが集落の連中に虐げられることもかなり減った……)
少年ザイル(姉さん……一体どこで何をしているんだ?)
ドスンドスン
暴力魔族「おい、レイルはいるかぁ!?」ドスドス
少年ザイル(あいつは……誰よりも率先してオレをいたぶってきた、村長の息子……! ど、どうしてここに……!?)ブルッ
暴力魔族「おいザイル!! テメーに聞いてんだろうが!!」
少年ザイル「ッ!! い、いない……姉さんは、出かけている」
暴力魔族「チッ、あのアバズレがぁ……。帰って来たらこの俺様が早く来いっつってたって伝えとけ」
少年ザイル「は、早く来い……? どういう意味だ……?」
暴力魔族「あァン? そりゃ……んん? ほーん……お前もしかして……ククク、そうかそうか……」ニヤニヤ
少年ザイル「……?」
暴力魔族「そうかそうか、なら今回はお前も一緒に来い! ヘヘ、俺達の仲間に入れてやんよ」
少年ザイル「……???」
少年ザイル(正直、こいつらのことは反吐が出るほど嫌いだった。だが……もし集落の仲間として認めてもらえれば……)
少年ザイル(腐った残飯や虫食いどんぐりで食いつなぐ今の生活から脱却できるかもしれない……。姉さんが遠出して食料調達して来る必要もなくなるかもしれない……)
少年ザイル(そう思うと、断る理由はなかった)
*
- 895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:27:16.12 ID:4OSp3fLL0
- ―夕方
あばら家
少年ザイル「姉さん。アイツが早く来い、って」
少女レイル「えっ!? わざわざウチまで来たの!?」
少年ザイル「ああ」
少女レイル「……アイツ、他に何か言わなかった?」
少年ザイル「今回は、オレも来いって。そうすれば、仲間にしてやるって」
少女レイル「………あ〜、それ罠だよ。ほら、アイツって最悪のゴミクズでしょ。私たちをおびき出してボコボコにする計画よ、きっと」
少年ザイル「……そうなのか?」
少女レイル「そうそう。アイツらが待ち伏せてるだろうから、今夜はどこにも出ちゃだめよザイル」
少年ザイル「……」
*
―深夜
あばら家
スタスタ… ガチャッ パタン…
寝たフリをする少年ザイル「……」
少年ザイル(姉さん……オレには外に出るなと言っておいて、自分だけ出ていった)
少年ザイル(みんな……オレに、何かを隠している……)
木刀「」ガシッ
少年ザイル(後をつけよう……。隠密行動の鍛錬もしてきた……オレならできるはずだ……!)
ガチャッ パタン
◇
- 896 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:27:45.12 ID:4OSp3fLL0
- ―深夜
北部地方集落 村長の家
ドギャッ! ゴギョッ!! ボムギ!!
原型を留めていない暴力魔族「」グチャッ
原型を留めていない村長魔族「」グチャッ
原型を留めていない他の魔族「」グチャッ
血まみれの折れた木刀「」
血まみれの少年ザイル「――、――……」ガクガク
少女レイル「ざ、ザイル……」
血まみれの少年ザイル「っ!! オレに……触るなぁッ!!!」バッ
少女レイル「きゃっ!!」ドガッ
血まみれの少年ザイル「どうして……なんでだ!!? 姉さんには力がある……オレと違って、才がある!! なのに……どうしてこんな奴らなんかに――」
少女レイル「……自分の意に沿わないからって……力に任せて、殺して奪えば……。こいつらと、同じになっちゃうじゃない……。私は……そんなの、嫌……」
血まみれの少年ザイル「だからって……!! こんなこと――」
少女レイル「……」
血まみれの少年ザイル「…………」
少年ザイル(オレが、弱いからだ)
少年ザイル(姉さんの力なら、一人で生きていくことだってできたはずなのに……。こんな惨めな思いをしてまで、この集落に残っているのは……)
少年ザイル(弱いオレを、守るためだったんだ)
◇
- 897 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:28:46.26 ID:4OSp3fLL0
- ―あばら家
ガラッ
少年ザイル「ただいま」スタスタ
少女レイル「ザイル!! 一体どこに行ってたの、3日も帰らずに――」
少年ザイル「土産だ」スッ
大きな丸パン「」ポン
大きな干し肉「」ポン
豪華絢爛な宝飾品の数々「」キラキラ
少女レイル「こ、これ……一体どこから……!?」
少年ザイル「行商馬車を襲撃して奪って来た。安心しろ、人間の商人だ」
少女レイル「どこに安心する要素があるの!? ザイルまさか、商人の人たちも殺して――」
少年ザイル「ああ、殺しておいた」
少女レイル「……どうして……ザイル、どうして……」
少年ザイル「どうして……? 姉さんこそ……せっかくオレが強くなったのに、どうして喜ばないんだ……?」
少女レイル「………」
少年ザイル「……姉さん?」
少女レイル「…………」
少年ザイル(それから……オレと姉さんの間には、冷たい隔たりができた)
◆
- 898 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/28(日) 01:29:23.12 ID:4OSp3fLL0
- 本日はここまで。次回もよろしくお願いします
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 08:44:52.09 ID:zj5hn7cYo
- おつ
ミスティさん一時的でも合流やったぜ
焼きどんぐりで懐柔されちゃうクロシュ、可愛いけども!
ザイル過去が重い……
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 11:33:28.23 ID:diajLez8o
- 致命的に思想が合わない
- 901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:06:16.62 ID:JcbKKSk70
- ミスティさんは頼もしい味方です。様々な因縁のあるミスティ氏ですが、それらがどのように作用するかは今のところ未知数です
クロシュ氏は実際まだあかちゃんスライムなので、大義よりも目先の食欲を優先してしまうことがあります。こればかりはちょっとどうしようもないので、がんばるしかないとしか言いようがないかもしれません
そしてザイル氏とレイル氏の過去は、重いかもしれません。のんきにどんぐりを食べるスライムたちと比較すると、どうしても重くなりがちと言わざるを得ないかもしれません。その過去が今後どのような影響を及ぼすかは未知数と考えられます
ザイル氏とレイル氏は、考え方がものすごく異なります。どうしてこれほど違っているのかはわかりませんが、違うものは違うので仕方ありません。最初から力を持っていたレイル氏と、最初は力を持たなかったザイル氏では、スタートラインも違いました。それが成長の過程や環境の影響もあって考え方を形作っていき、このようになったのかもしれません。そして考え方の違いは争いのもとですが、考え方は違うのが普通なので、生きている以上争いという悲劇からは逃れられない――とメアリー王女は考えています
- 902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:07:00.66 ID:JcbKKSk70
- ―あばら家
窓の外に降る雨「」ザァァァ
桶に貯まる雨漏り「」ピチョン ピチョン
少女レイル「はあ……」
少女レイル「……育て方、間違っちゃったか……」
少女レイル「………どうすれば良かったんだろ……」
玄関「」ガラッ
少年ザイル「……ただいま」
少女レイル「おかえ――り!?」
少年ザイルに背負われた白金髪の幼女「」グッタリ
少女レイル「ざ、ザイル……あんたってやつは……ついに、そこまで……」ワナワナ
少年ザイル「診てくれ」
少女レイル「え?」
少年ザイル「具合が悪い。病気かもしれない。姉さん、回復魔法が使えただろ」
少女レイル「う、うん」
*
布団に寝かせられた白金髪の幼女「すう……すう……」zzz
少女レイル「……栄養失調だと思う。医者じゃないから、間違ってるかも」
少年ザイル「栄養失調?」
少女レイル「ご飯が足りてない。つまり以前の私たちと同じってこと」
少年ザイル「なるほど」
少女レイル「………で、どこから攫って来たの? この子」
少年ザイル「トナリ村だ。村長たちの同類しかいなかったから、皆殺しにして来た」
少女レイル「あんた……はぁ……。じゃあ、この子は?」
少年ザイル「トナリ村の牢に囚われていた。奴隷として売り飛ばす予定だったようだ」
少女レイル「ふうん……確かに、珍しい髪色と魔力だしかなりの高値が付きそうだね……」
少年ザイル「……」
少女レイル「………今回ばかりは、本気で心の底から見損なったよ、ザイル。まさか人身売買にまで手を出すなんて」
少年ザイル「……? 待て、どういう意味だ」
少女レイル「人攫い紛いの真似までし始めるつもりなら……あんたをここまで育てて来た者として、責任を取らなきゃならない。構えなさい、ザイル」ギラッ
少年ザイル「誤解だ! オレは、この子を売るつもりで連れてきたわけじゃない……!」
少女レイル「……え? じゃあどういうつもり?」
少年ザイル「………皆殺しにした以上、放っておくわけにもいかないだろう」
少女レイル「………」
少年ザイル「……なんだよ、おかしいか?」
少女レイル「別に。じゃあこれからは、あんたが責任を持ってこの子を養ってくってことね」
少年ザイル「え……? ああ……そうだ」
少女レイル「言っとくけど、人一人養うのって凄く大変なことだからね」
少年ザイル「わかってる。もう既に一人養ってるようなものだからな」
少女レイル「……」
◆
- 903 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:07:35.64 ID:JcbKKSk70
- ―あばら家
白金髪の幼女→幼リーリア「お義姉さん。ごはん、できたよ」トテトテ
クリームシチュー「」ポン!
少女レイル「お、おお……。リーリア、私より料理上手……」
幼リーリア「……お料理、できる方が……高く売れる、から……」
少女レイル「……大丈夫。私たちはリーリアを売ったりなんかしないよ」
幼リーリア「うん……。でももし本当に生活に困ったら、わたしのこと、売っちゃって良いよ……?」
少女レイル「いやいや売らないってば。リーリアはウチの料理担当に決定したから、いなくなると困る」
幼リーリア「え、そうなの? いつ決まったの?」
少女レイル「今」
*
―冬
あばら家の庭
一面の雪「」シンシン
幼リーリア「イチゴ、いっぱい採ってきたよ」
カゴいっぱいのフユイチゴ「」ドッサリ
少女レイル「おお〜……。フユイチゴって見つけるの難しいのに、よく見つけてくるなあ」
幼リーリア「ふふ……。わたし、聞こえるから……」
少女レイル「リーリアは特別な力を持ってるのかもねえ」
ザッザッザッザッ
仕留めたイノシシ「」ズルズル
イノシシを引きずってくる少年ザイル「姉さん……またリーリア一人を働かせて、自分はダラダラしているのか」
幼リーリア「あ、お義兄さん」
少女レイル「私は外敵から家を守るっていう重大な仕事をしてるんだよ」
少年ザイル「……あまりリーリアばかりに負担を押し付けるようなら、出ていってもらうぞ」
幼リーリア「わ……! だ、大丈夫! わたし、全然平気だから……!」
少女レイル「ほら、リーリアもこう言ってる」
少年ザイル「はあ……。明日から少し遠出して、食料を探してくる。お前たちはこのイノシシでしばらく食い繋げ」
少女レイル「はいはい」
幼リーリア「うん……。ありがと、お義兄さん……」
◆
- 904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:08:09.23 ID:JcbKKSk70
- ―あばら家
幼リーリア「お義姉さん……。お義兄さんは、どうしてわたしを助けたの?」
少女レイル「え? うーん……ど、どうしてだろう……」
捌かれたイノシシ肉「」
カゴいっぱいのフユイチゴ「」
少女レイル「……自分と重ねてた、とかじゃないかな。ザイル、以前は弱っちくて虐げられる側だったから」
幼リーリア「え、そうなんだ」
少女レイル「うん。あいつなりの正義ってやつじゃないかな」
幼リーリア「正義……」
少女レイル「暴力で成し遂げる正義なんてロクなもんじゃない――と私は思ってるけどね」
幼リーリア「……」
少女レイル「っとと、ごめんごめん。こんな話なんかしてもつまんないよね」
幼リーリア「……ううん。わたしも……ちゃんと、考えたい」
少女レイル「え?」
幼リーリア「お義兄さんにも……平穏で、いて欲しいの……。いつも傷だらけで……きっと、すごく怖い相手と戦ってる……。だからわたし……お義兄さんを、助けたい……」
少女レイル「………ふふ。そうだね……そうだよね。私だってそうだよ……! あいつは……私の弟なんだもの!」
幼リーリア「お義姉さん……!」
少女レイル「……でも、がんばるのはこの冬を越してからにしよう……。まだまだ寒いし……」
幼リーリア「う、うん」
◆
- 905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:08:36.29 ID:JcbKKSk70
- 少女レイル(それから、何年かの時が過ぎた)
少女レイル(私たちは今、ザイル率いる傭兵団が攻め落とした国の城に住んでいる)
少女レイル(隙間だらけのあばら家で寒さに震えていたあの頃が、遠い過去のようだ)
少女レイル(ザイルが私たちのもとへ帰ってくることもめっきり減ったが、私たちは傭兵団長の身内ということで最上級の待遇で暮らせている)
少女レイル(……私たちは結局、ザイルを戦乱から遠ざけることなど全くできないままだった)
*
―古城のバルコニー
ヒュオオオオオ――…
リーリア「お義兄さん、いつ帰ってくるかな……」
レイル「さあ……。まあ心配することないよ。どうせ今回も無事に勝って来るだろうから」
リーリア「………」
レイル「あの馬鹿……こんなにかわいいリーリアに心配ばっかりかけて、本当にダメな男だね」
リーリア「そ、そんなことないよ。心配なんて……わたしが、勝手にしてるだけだし……」
「見ィつけた♪」
レイル「下がってリーリア!」バッ
リーリア「え、あ、え!!?」
白衣のエルフ幼女「まさか人間に生まれ変わっていたなんて。魂の追跡、すっごく苦労しちゃったなあ」ニコニコ
レイル「……誰? 私たちに何の用?」ジリ
白衣のエルフ幼女「世を賑わす新進気鋭傭兵団長の姉君であるレイル・クロード様――ではなく、用があるのはそちらのリーリアちゃんなんですねえ」ニコニコ
リーリア「えっ……!?」
レイル「近付くな……! それ以上近付けば――」
白衣のエルフ幼女「ん〜そうだなぁ……今回は、君しかいない!」バッ
謎のカプセル「」ポイッポン!
突然現れる黒化したザイルのような何か「……」ヨロヨロ
レイル「!!?」
リーリア「えっ……!!?」
白衣のエルフ幼女「んじゃ後よろしく。制限は外しといたから死ぬまで頑張ってね〜」ニコニコ
黒化したザイルのような何か「ガ……アアアアアアア!!!!」
砕ける石畳「」ドゴンッ!!
レイル(虚を突かれた私は、その黒化したザイルのような何かに為す術なく叩きのめされ――)
レイル(気が付いた時、その場には私以外誰一人残っていなかった……)
◆
- 906 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:09:56.51 ID:JcbKKSk70
- ―古城 殺風景な暗い部屋
閉じられた窓「」
揺れる安楽椅子「」ユラユラ
安楽椅子に座って呆けるレイル「」ボー
ガチャッ!!
ザイル「レイル!」ダダッ
レイル「……ザイル」
ザイル「何があった!! リーリアは――リーリアは!!!」
レイル「……連れ去られた……。白衣のエルフに……」
ザイル「白衣の、エルフ……!?」
レイル「ごめん……ごめんなさい……。ごめんなさい……」ポロポロ
ザイル「………」
*
レイル(程なくして、ザイル傭兵団はあのエルフの居所を突き止め……奪還した)
レイル(……リーリアの、遺体を)
レイル(………既にそのアジトにエルフの姿はなく、リーリアも用済みと言わんばかりに打ち捨てられていた状態だったという)
レイル(………リーリアの存在により皮一枚でギリギリ繋がっていた私とザイルの関係も……この件で完全に絶たれることとなった)
レイル(それから私が古城を去って何年か経った頃、ザイルがリーリアという国を興したという話を聞いた)
レイル(……私に……その国に住む資格なんかあるはずもない)
レイル(何もせず、何も考えず、静かに生きていこう……)
レイル(それが……きっと、一番良い……)
◆
- 907 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:11:47.11 ID:JcbKKSk70
- クロシュ「……」
ザイル「……夢の覗き見とは、趣味が悪いな」ヌッ
クロシュ「んわっ!」モニャッ
レイル「まあいいんじゃないのぉ? 減るもんでもないし」ヌッ
ザイル「減る減らないの問題ではないだろう……」
レイル「それはまあ、そう」
ザイル「……しかし……あの件で、お前もこれほど苦しんでいたとはな……。レイル」
レイル「……苦しまないわけなくない? 私、ザイルよりあの子と一緒にいた時間長いんだよ」
ザイル「家事や雑用をやらせる為の都合の良い奴隷くらいにしか思っていないものと……」
レイル「まじか……」
ザイル「半分冗談だ」
レイル「………ねえザイル。リリアちゃんのこと、もう一度聞いて良い?」
ザイル「……」
レイル「あの子……本当に、リーリアと無関係だと思ってる?」
ザイル「……関係あるはずが、ないだろう。リーリアが世を去ったのは何百年も前のことだぞ」
レイル「そりゃ、常識的に考えればそうだけど……。ザイルは、それで良いの? リーリアのこと……もう、過去のことって割り切れてるの?」
ザイル「引きずっていて欲しいのか?」
レイル「そうだよ!! もっと引きずれよ!!! 国よりも、あのかわいいリーリアのことをさぁ!!!」
ザイル「……比べられるものか。どちらもオレにとって……等しく大切だった」
レイル「……そりゃそうだよね。ごめん」
ザイル「………まあ、指導者リリアがリーリアの関係者であろうとなかろうと……。ここの元国王として、感謝と祝辞くらいは贈るべきかもしれんな。随分遅れてしまったが……」
レイル「それが良いよ。リリアちゃん、きっと喜ぶと思う」
ワイワイ キャッキャ
遠くからこっそり見ている白金スライム「」モニョモニョ
クロシュ「?」モニョッ
白金スライム「!」モニャニャ
クロシュ「??」モニョニョ
白金スライム「〜〜!!」モニャニャニャ
デロデロデロ―トプン―
クロシュ(白金のスライムさん……逃げちゃった)
クロシュ(ザイルさんと、レイルさんのこと……見てた……)
クロシュ(なんだか……ちょっと、うれしそうだった……?)
☆ザイルとレイルの過去を覗き見ました
◆
- 908 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:25:16.09 ID:JcbKKSk70
- ―真正リーリア首都 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[06/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[6/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 909 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 00:27:35.03 ID:JcbKKSk70
- ―朝
宿泊所 客室
チュンチュン
クロシュ瓶「!」モニョッ
フメイ「あ、おはよクロシュ」
リュアン「おはようクロシュちゃん。今日はちょっとお寝坊さんだね」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「ん。おはよ、ございます」
聖女「おはようございます。良い夢を見られましたか?」
クロシュ「いい夢……」
クロシュ(……レイルさんと、ザイルさんの夢のこと……)
クロシュ(……のぞき見、しゅみが悪いんだって……)
クロシュ(言わない方が、いいかも……)
クロシュ「……み、見てない、かも……」
妖精「……? まあ、夢なんて忘れるのが普通だしね」
ミスティ「ふふ……なんだか懐かしいわ、こうしてまたあなたたちと一緒に起きるのが」
クロシュ「あ、うん! わたしも……ミスティさんと一緒なの、なつかしい」
フメイ「むむ……! フメイも、オノゴロじゃ一緒だったもん!」
リュアン「わ、私も……! 芸術都市までのほんの短い期間だけだけど……」
聖女「私もセイントレアでは同じ屋根の下でした!」
妖精「……それって張り合うことなの?」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(3/24)
真正リーリア首都滞在8日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索
01-10 +6(6/24)
11-35 +4(4/24)
36-65 +3(3/24)
66-90 +2(2/24)
91-00 +0(0/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:29:14.44 ID:bVGYYKTWo
- 話の流れでミスティの故郷が近くにあることが分かり行ってみる
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:34:46.19 ID:UgPAZA+Ho
- クリュナーが力付くでもザイルに戻ってくるよう強要しているほのぼのシーンを垣間見る
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 00:34:47.23 ID:B0BW6zcU0
- アルバと雑談
- 913 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/06/29(月) 01:01:03.44 ID:JcbKKSk70
- というわけで本日はここまで。次回はミスティの墓参り編、クリュナーのザイル労働強要編、アルバ氏と対談編です。よろしくお願いします
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 01:12:50.31 ID:63Eg1V4Eo
- おつ
遺物探索は中々時間がかかりそうだなぁ
地道に探索繰り返して手がかりを探すのがいいか
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 19:01:03.21 ID:UgPAZA+Ho
- 大体の黒幕カリス
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 19:38:26.94 ID:o1Y13XEkO
- カリスを投げたけど、ここまでのヴィランになるとは、作った人間としては嬉しい限り。
- 917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:08:00.14 ID:0+yY30W00
- 遺物探索は大変ですが、探索する場所や方法によって効率が上がることもあります。より効果的な探索をしていくのが良いでしょう
なお高効率な場所や方法でも2回目以降は通常と同じ効率になったり悪化したりすることもあるため、何度も同じやり方を繰り返すよりは別のアプローチを試し続けるのが良いかもしれません
カリス・ノーランドは恐ろしい存在なので、怪事件の裏にカリスの暗躍があったというケースは少なくないそうです。そんなカリス・ノーランドが既に世にいないというのは多くの生き物にとって良いことと言えるかもしれません。しかしながらカリス・ノーランドは様々な危険物質などを世に遺した可能性があるため、今後も注意が必要です
カリス氏が悪役として活躍している理由についてはいろいろありますが、あえて言えばクロシュさんやフメイちゃんと因縁のあるポジションが大きかったと言えるかもしれません。物語全体で見ればカリスよりも大きな壁はいくつかありますが、クロシュという個スライムの視点で見ればこの先カリスを越える敵はたぶん現れない気がします
- 918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:08:31.80 ID:0+yY30W00
- ―南リーリア湿原 上空
ヒュオオオオ――
空を飛ぶ輸送風船スライム気球「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
クロシュ「わあ〜!」キャッキャ
リュアン「風船スライムさんの……気球!」
聖女「た、高いです!」
フメイ「ふふん。フメイ、クロシュの気球で慣れてる」ドヤ
妖精「半年前は私たちもクロシュ気球で旅をしたねえ」
ミスティ「ええ。でもクロシュ自身は、スライム気球に乗せてもらうのは初めてじゃないかしら」
クロシュ「うん!」
*
眼下に広がる広大な湿地帯「」
妖精「……どう? カリスの拠点らしきものは見つかりそう?」
フメイ「んー……まだ」キョロキョロ
聖女「地道に足で探すよりも、空から探した方が効率が良いのは確かです。がんばりましょう!」
輸送風船スライム気球『でも、ここからだと遠すぎて手がかりを見逃したりしないかなあ〜』モニョモニョ
クロシュ『んゅ……ど、どうだろ……』モニョモニョ
双眼鏡を覗くリュアン「あ、皆さんあっちを見てください! 何か……廃墟のようなものが……!」
ミスティ「………あれは……スノウタウンよ」
リュアン「え……」
ミスティ「もうそんなところまで来てしまっていたのね。リーリアとは位置が近かったし……」
フメイ「スノウタウン?」
ミスティ「ええ。私の故郷。もう既に滅んで久しいわ」
フメイ「…………え、えっと……」オロオロ
ミスティ「気にしないで。私としてはもう決着のついたことだから」
フメイ「そうなの?」
ミスティ「ええ。元凶であるカリス・ノーランドは既に討ち倒したわけだし。まあ今まさにそのカリスの置き土産に悩まされているけれど……」
フメイ「……お墓参りとか、する?」
ミスティ「墓参り……そういえば、一度もやってなかったわね。でも今はカリスの拠点を突き止めることの方が大事じゃないかしら」
妖精「スノウタウンにもカリスの拠点が隠されている可能性はあるよ。というかむしろ、一度カリスによって滅ぼされた場所だから優先的に調べるべき場所かもしれない。リーリア国内にばかり気を取られてて、盲点だったかも」
ミスティ「……確かにそうね。それじゃあ……とりあえず、向かってみる?」
クロシュ「……ん!」
輸送風船スライム気球「〜〜」モニョニョ
◇
- 919 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:09:21.34 ID:0+yY30W00
- ―スノウタウン廃墟
ヒュオオオオオ――…
崩れた建物「」
倒壊した家屋「」
割れた石畳「」
倒れた街灯「」
ミスティ「……」
クロシュ「……」
フメイ「……」
聖女「……誰もいませんね」
妖精「スノウタウンが滅んだのは10年くらい前。旧リーリアがセイントレアと戦争中のことだったらしい……」
リュアン「確か……一晩で滅んだって」
妖精「うん。カリス・ノーランドが何らかの実験を行った結果、らしい……」
ミスティ「……少し、歩いてくるわ」
妖精「わかった。私たちはカリスの拠点捜索をしてるから、何かあったら知らせて」
ミスティ「ええ」スタスタ
フメイ「……いいの? 一人で行かせて」
妖精「一人の時間が必要だと思う。決着がついたとは言っても、実際に帰ってきたのは初めてなんだから」
*
フメイ「……?」キョロキョロ
リュアン「フメイちゃん、どうしたの?」
フメイ「んー……。カリスに襲われて滅んだんだよね? ここ」
妖精「うん。そうだよ」
フメイ「死体とかって、どこに行ったのかなって」
リュアン「死体……。言われてみれば……どこにもない……?」
聖女「ありませんね……」
バサッバサッ
大魔女ホーク「カリスの実験の過程、あるいは結果によって消えた――という説が一番有力よ」
妖精「クローディア」
フメイ「一番有力……はっきりしてるわけじゃないの?」
大魔女ホーク「ええ。カリス・ノーランドの魔法や術式には未解明・未確認のものが大量にある。このスノウタウンで行われた実験や魔法もその一つ」
聖女「大魔女様でさえ解析が難しいのですか?」
大魔女ホーク「……本気を出せば、難しくなどないわ。でも今は奴の術式解析などに時間や労力を割いている暇はない、といったところよ」
フメイ「難しいんだ」
大魔女ホーク「難しくないと言っているでしょう。……まあ、カリスの遺した魔法が常識を超えたものという事実は認める他ないわね。加えて言えば、奴のそれは私のような奇跡的魔法使いが作り出す美しく洗練された術式とは正反対の、極めて複雑で回りくどくて難読で無駄だらけの下品なモノだからよ。しかも迂闊な者が手を出せば術者本人を殺す罠まで大量に仕掛けられている」
妖精「たぶん解析防止の為なんだろうけど……まあカリスらしい」
大魔女ホーク「そういうわけで、奴の魔法を再現したり一般化したりするのは現実的ではないわ。死んでも世の為になるものは遺さないというのがあの死刑囚らしいわね」
フメイ「ふうん……。カリス、やっぱり迷惑なやつ」
リュアン「迷惑って言葉で済むのでしょうか……」
*
- 920 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:10:04.50 ID:0+yY30W00
- ―スノウタウン ミスティの家
ヒュオオオオオ――
廃墟となったミスティの家「」
ミスティ「……」
ミスティ(……遺体は見つからなかった)
ミスティ(私の家族だけじゃなく……他の人々の遺体も……痕跡も……。ここには、残っていない)
ミスティ(……知ってはいた。以前、そのように新聞に書かれていたのを読んだことがあった)
ミスティ(でも……実際に目の当たりにすると)
ミスティ(胸の奥に……形容しがたい苦しみを感じる……ような、気がする……)
ミスティ(……仇は討った。カリス・ノーランドは既に死んでいる)
ミスティ(ここでできることは……何もない)クルッ
エレノア「あ――」
ミスティ「え……!?」
エレノア「み……ミスティ……?」
ミスティ「……エレ、ノア……!? 」
エレノア「ミスティ……本当に、ミスティ……!?」
妖精「お〜いミスティ〜!」パタパタ
クロシュ「ミスティさん!」トテトテ
ミスティ「あ、みんな……!」
エレノア「え……?」
- 921 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:10:53.15 ID:0+yY30W00
-
妖精「日が傾いてきたからそろそろ帰ろうって……あれ、そちらの方は?」
ミスティ「私の懐かしい友人、エレノアよ。今まさに会ったところで、まさか生きていたなんて……!! こんなことってあるのかしら……!!」
聖女「なんと……! ミスティさんの他にも生き残りの方が……!」
リュアン「わあぁ……! えと……お、おめでとうございます……!?」
クロシュ「おめでと、ございます……!」
フメイ「ふうん。良かったね」
大魔女ホーク「本当に良かったじゃない! 生き別れの友人との再会なんて、すごくドラマチックだわ」
ミスティ「え、ええ……! 本当に、本当に良かったわ……! エレノア、あなたは今どうしているの?」
エレノア「え、あっ……。べ……別に、普通だよ。普通に旅をして……その日暮らしで……」
ミスティ「そうなの?」
エレノア「………ミスティこそ。良かったじゃん。なんか……いっぱい、新しい仲間がいるみたいでさ……」
ミスティ「えっ……?」
エレノア「あ、いや……ごめん、なんか嫌な言い方したかも。ごめん……! そんじゃ私、もう帰るから!」シュバッ
ミスティ「え、ちょっとエレノア!?」
高速離脱していくエレノア「」ピューン
ミスティ「……???」
リュアン「え、ええと……? あの人って、確か宿泊所に泊まってるエレノア・ブライアーさんですよね? どうして急に帰っちゃったんでしょう」
妖精「あー……。いろいろ、難しいんだよ。人間ってさ……」
クロシュ「そうなんだ……」
大魔女ホーク「今どきの若い子は面倒くさいわね……」
フメイ「大魔女、性悪ばあさんみたい」
大魔女ホーク「誰が性悪ばあさんですって!?」バササ
妖精「いやでも今の言い方はちょっとだいぶ……」
ミスティ「……でもどうしていきなり帰っちゃったのかしら?」
聖女「……妖精さんの言った通り、ちょっと難しい問題かもしれないです。でもエレノアさんも私たちと同じ宿泊所に泊まっていますから、ゆっくりお話する機会はあると思います」
ミスティ「わかったわ。いっぱい話したいことがあるのよ。急に逃げたことも問いたださないと」
聖女「お手柔らかにしてあげてくださいね……」
↓1コンマ スノウタウン探索
01-35 +5(8/24)
36-65 +6(9/24)
66-90 +7(10/24)
91-00 +9(12/24)+血スライム
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 21:12:29.61 ID:oDgynN6Lo
- あ
- 923 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 21:45:06.60 ID:0+yY30W00
- ☆本日の活動で遺物探索進捗が(9/24)になりました
◆
―夕方
真正リーリア市場
ワイワイ ガヤガヤ
「あなたの力が必要なんです!! ザイル様!!」
「…………」
妖精「ん? この声は……」
クロシュ「エルダーサキュバスの……クリュナーさん!」
クリュナー「ザイル様!! お願いします!!」グイグイ
ザイル「……オレはもう、ただのテロリストだ。そんな者の存在は新たな火種にしかならないだろう」
クリュナー「加護があれば大丈夫です……! リリア様の加護があれば……!」グイグイ
ザイル「……どうしてもオレを従わせたいというのなら、その加護でオレの自由意志を奪えば良いだろう」
クリュナー「加護は自由を奪う為のものではありません……! 平和を維持する為のものなのです……!」グイグイ
フメイ「なんだっけ、ああいうの。ちわ喧嘩?」
妖精「違うと思う……」
ミスティ「シノホシのザイル……テロリストとなった今でも、帰還を切望されているのね」
レイル「どうかな〜。クリュナーちゃんの言い分を聞く限りじゃ労働力が欲しいだけじゃないかな」ヌッ
クロシュ「レイルさん!」
レイル「こんばんは」
リュアン「元国王ザイルの姉――を自称しているレイルさん!」
レイル「あれ。導師クロシュ、みんなに言ってないの?」
クロシュ「え、えと……。のぞき見、しゅみ、悪いって……」
レイル「あそっか。けっこうちゃんとしてんね」
妖精「え、どういうこと?」
レイル「導師クロシュに、私やザイルの小っ恥ずかしい過去の夢を見られちゃったわけ」
妖精「ああ……。てことは、レイルがザイルの姉っていうのは本当だったんだ」
レイル「まあ信じてくれなくても良かったんだけどね」
クリュナー「」グイグイ
ザイル「」グググ
聖女「それで……あの二人は、放っておいて良いんですか?」
レイル「良いんじゃない?」
リュアン「……」
クロシュ「……」
↓1選択
1.クリュナーに加勢する
2.ザイルに加勢する
3.放っておく
0.自由安価(できないことはできない)
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 21:48:17.12 ID:ONGD4eks0
- 0とりあえず脳内クロシュ会議でどうするか相談してみる
- 925 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 22:12:37.35 ID:0+yY30W00
- 混沌クロシュ「ほっとけば?」
楽観クロシュ「ほえ、なんで?」
混沌クロシュ「わたしたちに関係ないもん。どうでもいいよ」
中庸クロシュ「一理ある。わたしも……関わる理由は、なさそうにおもう」
秩序クロシュ「ほええ……!? 中庸のわたしが、混沌なんかに与するの……!?」
中庸クロシュ「わたしは、理があるとおもう方を、選ぶだけ」
悲観クロシュ「わたしも……ほっとけば、いいとおもう……」
秩序クロシュ「悲観のわたしまで……!?」
悲観クロシュ「どうせ……最期には、苦しんで死ぬ……。関わる意味、ない……」
楽観クロシュ「そんなことない! ザイルさんも、クリュナーさんも、リリアちゃんも、しあわせになるのが良いもん!」
悲観クロシュ「ばか。あほ。まぬけ。穀潰し」
楽観クロシュ「んわわ〜〜!!?!?」プンスコ
悲観クロシュ「しあわせになるのが良いなんて大前提。それでもなれないのが、命だって言ってるの……」
ギャーギャー プンスコプンスコ モニョモニョモニョ
中庸クロシュ「……秩序のわたしは……関わった方が良いって、おもうの……?」
秩序クロシュ「……わ、わかんない」
混沌クロシュ「わかんないのに反対してたの!?」
秩序クロシュ「どっちの、言い分も……正しいかもって、おもって……」
中庸クロシュ「ん。ザイルさんも、クリュナーさんも、間違ったことは言ってない、とわたしもおもう」
秩序クロシュ「うん……。でも……だからこそ、何かできること、あるかもって……」
混沌クロシュ「ないない。無駄なことするより、早くごはん食べて寝るのがいい」
秩序クロシュ「んゅゅ……」
中庸クロシュ「まあ……どっちの味方をすれば良いかわかんないときは、何もしない方がいいとおもう」
秩序クロシュ「ん……。わかった……」
◆
クロシュ「……」
妖精「まあ、放っておこう」
ミスティ「そうね。私たちが口出しすべき問題でもないし」
聖女「ですね……」
フメイ「リュアンも、それでいい?」
リュアン「えっ? う、うん。いいと思う」
◆
- 926 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/04(土) 22:13:37.27 ID:0+yY30W00
- 本日はここまで。次回もよろしくお願いします
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:27:09.26 ID:nRjsyYjYO
- 乙
旧リーリア同窓会は開かれるかな
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 02:04:55.75 ID:gxIYbCEeo
- おつ
やっぱり人手が足りない…過労は医師に怒られそうだ
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 11:08:55.81 ID:MkUxD21+o
- おつ
元国王の姉を自称する穀潰し、うーんあやしい!
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 15:17:23.60 ID:P4LpDT+RO
- 乙
カリスさんスパゲッティコードの使い手だった
- 931 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:16:59.49 ID:FXmimg/D0
- 旧リーリア民の方々が一堂に会す機会があるかは今のところわかりません。現在竜神村にいるエルダーサキュバス姉妹は今のリーリアの状況を知らない様子だったので、気軽に帰るという選択はなかなか難しいかもしれません。もし今後現在のリーリアの状況を知ることがあれば、気軽に帰ることもできるかもしれません
真正リーリアは豊かな国ですが、体制側の人材が不足しているという現実もあります。クリュナー氏はノーランド印の合法ドリンクを乱用してがんばっていますが、実際のところあまり褒められた働き方ではないかもしれません(エルダーサキュバスは強い種族なので、多少無茶をしても大丈夫です)(ノーランドのドリンクはアルツ医師監修済みの実際安全な合法ドリンクです。用法用量を守って正しく飲むのが良いでしょう)
レイル氏は元国王ザイルの実姉を自称していますが、その生活は配下の者たちに貢がせて自分は働かずに暮らすという穀潰しのようなものです。そしてレイル氏の元国王姉という自称は、クロシュが覗き見た夢によって真実であることが確認されました。レイル氏の情報が旧リーリアの歴史のどこにも残っていないのは、いろいろなことがあったからかもしれません
カリス氏の魔法は非常に難解で解析の難しいものであるそうです。実のところ、他者からの解析や模倣を防止する為にあえて術式を難読化させる魔法使いは時々います。カリス氏は難読化させるだけでなく術者本人に牙を剥くトラップを大量に仕込んでいるため、カリスの遺産を利用しようとして非業の死を遂げる闇の魔法使いも時々いるようです
- 932 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:17:26.50 ID:FXmimg/D0
- ―夕方
宿泊所 ロビー
椅子に座って考え込むアルバ「……」ウーム
フメイ「アルバ、なんか悩んでる」
リュアン「悩んでそうだね……」
アルバ「……ああ、おかえりなさい皆さん」
クロシュ「ん、ただいま」
聖女「はい、ただいま帰りました。アルバさん、何かお悩みであればお聞きしましょうか?」
アルバ「……む、わかってしまいますか。悩んでいるのが」
聖女「私こう見えて修道女なので、お聞きするのは少し得意ですよ」
アルバ「……であれば少し聞いて頂きたい。メアリー王女殿下についてです」
聖女「メアリー王女様の」
アルバ「はい。皆様も既にご存知かと思いますが、私はメアリー王女殿下に避けられております。その現状に困っておりまして」
妖精「まあ……見るからに避けられてるね」
アルバ「原因はわかっています。私はアルベール陛下に忠義を尽くすセイントレアの近衛騎士。セイントレア嫌いのメアリー王女殿下に目の敵にされる理由としては十分です」
聖女「なるほど……。少し難しい問題ですね」
フメイ「じゃあセイントレアの騎士をやめればいいんじゃないの?」
アルバ「そういうわけにはいきません」
リュアン「では……メアリー王女様のセイントレア嫌いを無くしてもらうしかない……ですかね」
アルバ「それが一番だとは思うのですが……正直に言って、至難です。かつてのセイントレアが行ってきた所業の数々を思えば、元々他種族への偏見を持っていなかったメアリー王女が抱いた憤りは正当としか言えません」
妖精「その発言は近衛騎士として大丈夫なの?」
アルバ「現在は当のアルベール陛下もお認めになられております」
妖精「へえ、そうなんだ……」
聖女「であれば、今のセイントレア王国はメアリーさんが失望した排外主義の国ではない、ということをメアリー様にしっかりお伝えできれば解消できるかもしれません!」
アルバ「……私もそう思い、幾度か説得を試みたのですが……聞く耳をお持ちにならないのです」
妖精「ああ……」
アルバ「そこで、皆さんの方からも今のセイントレアは正しい方へ進みつつあることをメアリー殿下にお伝えして頂きたいのです。近衛騎士の私が言うよりも、きっと皆さんの言葉の方が伝わりやすいはずです」
聖女「わかりました。ご助力致しましょう」
アルバ「感謝します」
*
- 933 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:18:08.12 ID:FXmimg/D0
- ―客室
カクカクシカジカ
聖女「――というわけで、今のセイントレアはもう以前の排他的な王国ではないそうですよ」
メアリー「そのようですね」
聖女「あれっ、知ってらしたのですか?」
メアリー「私、これでも王女です……。お母様がご尽力なさっていたことなど知らないはずがないでしょう」
聖女「そ、それはまあ確かに……」
フメイ「じゃあ、実はもうセイントレアのこと、そんなに嫌いじゃないの?」
メアリー「それとこれとは話が別です。悪しき姿勢を改めたからと言って、過去の罪の一切が洗い流されることなどありえません」
リュアン「そ、その通りです……」
メアリー「王国は未だ、傷付け、壊し、奪っていった国々への償いを果たしておりません……。ご尽力なさるお母様には敬意を表しますが、多くの王族や貴族たちは未だ他種族への差別意識を堅持しております。そのような者たちを未だに抱えるセイントレア王国などを、どうして許すことなどできましょうか」
妖精「でもそれなら、王宮に残って王妃と一緒に頑張る道もあるんじゃないの?」
メアリー「私にとっての最善は、デロデロ化です。お母様のことは尊敬しておりますが、他種族との融和では足りないのです。全てが平等に溶け合う未来こそ、真の正しい世界なのです……」
聖女「わ、わかりました……」
メアリー「………アルバに、私の説得を頼まれたのですか?」
聖女「」ギクッ
メアリー「全く無駄なことを……。アルバにお伝えください。アルベール王がデロデロを支持するならば文句一つ言わず真っ直ぐ帰ってやっても良い、と」
*
- 934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:20:09.79 ID:FXmimg/D0
- ―宿泊所 ロビー
カクカクシカジカ
妖精「というわけで、アルベールがデロデロ派になるなら文句言わず真っ直ぐ帰ってやるってさ」
アルバ「……」ギギギ
フメイ(わ、アルバ無表情で固まった)
リュアン(すごい威圧感です……! 一体何が……!?)
アルバ「………わかりました。であれば、遠くないうちに力づくで無理矢理連れ帰ることになるでしょう」
フメイ「王様に言うだけ言ってみれば? デロデロ派にならないかって」
アルバ「ありえません。今のセイントレアは他種族との融和を掲げていますが、その核は人の国なのです。デロデロ教なる異教の教えは断固として拒否します」
クロシュ「!」ガーン!
妖精(まあそりゃそう)
アルバ「そしてそのような悪しき教えを広めようとしているメアリー殿下を、このまま野放しにしておくわけにはいかないのです」
スタスタスタ…
メアリー「フフ……本性を現しましたね、王国の犬アルバ・ローランド」スタ
アルバ「メアリー殿下……」
メアリー「皆さん聞きましたか? これがセイントレアに忠義を立てる騎士の本性です。融和路線だのと言いながら、その内実は異教の教えを悪しきものとして唾棄し、骨の髄までこびりついた人間中心主義を自覚すらできない。このような者たちの蔓延る王宮で孤軍奮闘なさるお母様が不憫でなりません……。お母様をお救いする為にも、やはり一刻も早くデロデロ化を成し遂げなければ……」
アルバ「メアリー殿下……! デロデロが世界を救うなどと、本気でお考えなのですか……!?」
メアリー「そうですが? 別にあなた方に理解してもらおうとは思いません。泣き喚くだけの赤子に道理を説くなど、せんなきことです」
クロシュ「んわわ……」
リュアン「なんだか全然穏便じゃないです……!」
聖女「私はどうすれば良かったんでしょうか……」
妖精「どうしようもなかったんじゃないかなあ……。少なくともこの状況は聖女のせいじゃないよ、うん」
ミスティ「セイントレアの王族にはあんなお姫様もいるのね……。なんだか面白いわ」
フメイ「ん。面白い。フメイ、セイントレアのこと見直したかも」
◆
- 935 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:20:36.01 ID:FXmimg/D0
- ―真正リーリア首都 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[06/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[6/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:21:45.21 ID:FXmimg/D0
- ―朝
宿泊所 客室
リーリア湿原の地図「」バサッ
大魔女ホーク「スノウタウンに残っていたカリスの微かな魔力痕から、ある程度の方向性を絞り込むことができたわ。リリアたちがどれくらいのペースで探索しているかはわからないけれど、けっこうリードしているんじゃないかしら」
妖精「そうだといいけど、今のところまだまだ発見は遠そうだし気を抜かずに続けていくしかない」
ミスティ「カリスの遺物か……。ロクなことにならない気しかしないわね」
大魔女ホーク「ええ、その通りよ。絶対にロクなことにならないから、なんとしても止めなければならないわ」
フメイ「クロシュ、おおきいデロデロはどう?」
クロシュ「えと……あんまり、わかんない……」
リュアン「ここ最近はリリアちゃんたちとの対話とか、遺物探しの方に集中してたもんね……」
聖女「クロシュヴィアさんも一度この国に来たそうですが……。それと関係しているのでしょうか」
クロシュ「調べてみれば、わかるかも……」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(9/24)
真正リーリア首都滞在9日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 4/24)
01-10 +6(10/24)
11-35 +4(8/24)
36-65 +3(7/24)
66-90 +2(6/24)
91-00 +0(4/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:22:46.22 ID:UvNEwolo0
- 郊外の湿原に行ってみる
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:23:55.33 ID:H/D2lcPWO
- ちょっとカリスに変身してみてカリスの思考パターンを模してみて遺物の在りかを推理してみる
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 22:24:30.80 ID:i4PC/qpgO
- フメイ、脳内クロシュと夢で遊ぶ
- 940 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/05(日) 22:27:12.30 ID:FXmimg/D0
- 本日はここまで。次回は湿原探索編、カリスの真似をして推理してみよう編、フメイちゃんと夢で遊ぶ編です。
あまり進められず申し訳ありません。実のところ昨日から体調が悪いそうです。次回もよろしくお願いします
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/06(月) 05:06:06.29 ID:KFgraivY0
- 乙です。本人は気付いてない様だけど、自分の信条を絶対の正義だと信じ、他者の意見を聞き入れないというメアリーの性格は間違いなく父親譲り。しかも、その信条に周囲を巻き込んで被害者と利益を得る者双方を生み出した父とある意味同じ道を辿りつつあるあたり改めてこの王家の業の深さを感じさせられる。
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 09:33:37.92 ID:JovviDp1o
- 結局ダウンの言ってた厄介な奴って誰なんだろうね
- 943 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 22:21:30.14 ID:kVpYSZIm0
- 自分の信念を絶対のものと信じ疑わない人物はメアリー氏やアルベール王に限らず作中にたくさん出てきているため、実のところセイントレア王家の際立った特徴とは言えないでしょう。また、ある作為によって利益を得る者と損害を被る者が発生するというのは世のあらゆる事象に言えることなので、セイントレア王家の際立った特徴とは言えないでしょう
ダウン氏の言っていた厄介な奴というのは、身も蓋もないネタバレをするとカリス・ノーランドです。ダウンさんはカリスが消滅したことを知らないため、未だにカリスを警戒して隠遁生活を続けています。もしカリスが既にいないことを知れば、ダウンさんも自由に外の世界を見て回ることができるかもしれません
- 944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 22:23:06.12 ID:kVpYSZIm0
- ―南リーリア湿原
妖精「そういうわけで今日も遺物探しするよ」
クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
大魔女ホーク「先日見つけた手がかりを参考にすると、北部地方におけるカリスの基幹施設はリーリア湿原の東側にある可能性が高いわ」
リュアン「東側……東側って、地図で言うとどの辺りですか?」
大魔女ホーク「この範囲ね」
地図を広げるクチバシ「」ススッ
リーリア湿原地図「」バサッ
ミスティ「……もう少し絞り込めないの?」
大魔女ホーク「十年前の痕跡からここまで絞り込めただけでも奇跡のようなものよ。この大魔女がいなければそれさえも困難だったと思いなさい」
聖女「実際、探す範囲が半分以上減ったのは大きな進歩です。ありがとうございます、大魔女さん」
妖精「とはいえ、探す範囲が未だにものすごく広いことには変わりない……。どうにかしてさらに絞り込む手段があれば良いんだけど……」
クロシュ「!」ピコン!
デロデロ…モニョモニョモニョ…
カリスクロシュ「じゃ〜ん!」デン!
フメイ「んわあっ!?」コテッ
妖精「ぎえっ……!?」
ミスティ「!?」ギョッ
大魔女ホーク「………クロシュ。その悪趣味な擬態をやめなさい。悪ふざけなんて、あなたらしくもない」
カリスクロシュ「ふふ、違いますよ大魔女様。カリス・ノーランドの思考をトレースして施設の場所を推理する作戦です」
大魔女ホーク「!」
リュアン「わ……! クロシュちゃん、そんなことできるの!?」
カリスクロシュ「私、モノマネは得意なので」ニヤニヤ
聖女「ほ、本当にクロシュさんとは思えません……。あの、カリスに乗っ取られたりとかはないですよね?」
カリスクロシュ「当たり前じゃないですか。擬態対象になり切り過ぎて元に戻れなくなるなんて、ド三流スライムじゃないんですから」
妖精「カリスになり切りすぎてて怖いんだけど……」
カリスクロシュ「私、カリスの評価基準で言えば傑作なので」ニヤニヤ
ミスティ「……ま、まずい……クロシュだとわかっていてもぶん殴りたくなって来たわ……」
フメイ「………」
フメイ「…………」ジワワ
リュアン「あああっフメイちゃんが……!! クロシュちゃんなんでもいいから早く推理して、その擬態を終わりにして!!」
カリスクロシュ「わ……フメイちゃん、本当にかわいいです……! 泣いてるフメイちゃんも、ものすごく――」
ベチン!!
妖精「いいからさっさと推理しろこの馬鹿ド三流スライム!!」プンスコ
カリスクロシュ「んわわわ〜〜!!」モニャニャ
↓1コンマ 推理
01-35 +5(14/24)
36-65 +6(15/24)
66-90 +7(16/24)
91-00 +9(18/24)+血スライム
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 22:25:49.73 ID:JovviDp1o
- 高く
- 946 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:29:37.19 ID:kVpYSZIm0
- カリスクロシュ「私なら当然湿原の奥地に施設を構えますね。このリーリア湿原にはヘルザリガニという天然の警備兵がいくらでもいるんですから、それを利用しない手はありません」
大魔女ホーク「ふむ……。そういえばヘルザリガニは強靭な生命だけど、カリス的には研究対象だったのかしら?」
カリスクロシュ「ただ強靭なだけの生き物に興味はないですね。スライムのような拡張性や、魔王に迫る絶技の一つでもなきゃ研究する価値を感じられません」
大魔女ホーク「ヘルザリガニの断頭鋏は、物理法則を無視してあらゆる防壁を貫く常軌を逸した武器よ。これ、魔王に迫る力と言えない?」
カリスクロシュ「えっそうなの!? ちょっと知らなかった……どうなんでしょう……」
大魔女ホーク「話を戻しましょう。カリスの研究所がありそうな場所は――」
*
モニョモニョモニョ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
フメイ「あ……クロシュ……!」ジワワ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ…
フメイ「ばか……。もう、カリスなんかに擬態しちゃだめ……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
フメイ「……フメイ、怒ってるんだからね……」
スライムクロシュ「〜〜〜…」モニャニャ
フメイ「ばかクロシュ……今夜は、お説教……!」プンスコ
スライムクロシュ「〜〜〜〜!」モニャニャニャ
リュアン「……一件落着、ですかね……?」
聖女「ふふ……そうだと思います」
妖精「フメイがクロシュに怒るところ、初めて見たかも……」
ミスティ「それほどのことだったってことね。私でもムカついたくらいだもの」
大魔女ホーク「でもお陰で更に場所を絞り込むことができたわ。次回の探索で一気に進めていきましょう」
☆遺物探索の進捗が(16/24)になりました
◆
- 947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:30:28.06 ID:kVpYSZIm0
- ―夜
クロシュたんぽ「……」zzz
フメイ「……」zzz
ミスティ「あら……クロシュたんぽ、だったかしら」
聖女「はい、そうです。普段は瓶で寝ることが多いクロシュさんですが、フメイさんの要望に応えてああやって寝ることもあるんですよ」
リュアン「今日はフメイちゃんを泣かせちゃったもんね……。いっぱいぬくぬくして仲直りしてね」
メアリー「…………あ、あの……私も、導師クロシュたんぽを……使わせていただけたり、とかは……」
妖精「……本人に聞いてみれば? 普通に許可してくれると思うけど」
メアリー「でも……お、恐れ多いです……! 穢れたセイントレアの者などが、導師クロシュのぬくもりに包まれるなど……!!」
妖精「本当に面倒くさいなこのお姫様……!」
◆
―夢の会議室
フメイ「……ん」パチ
楽観クロシュ「わわ〜!」モニョモニョ
秩序クロシュ「フメイちゃん!」モニョッ
フメイ「……んん? クロシュが……2人……?」
中庸クロシュ「5人だよ。フメイちゃん」モニョッ
悲観クロシュ「……」モニョ
混沌クロシュ「フメイちゃん……! フメイちゃんだ……!!」モニョニョ
フメイ「え……えっえっ……!? ど、どういうこと……!?」
カクカクシカジカ――
中庸クロシュ「――ということ」
フメイ「そうなんだ……」
楽観クロシュ「んへへ……。フメイちゃん、今日はいっぱいわたしとあそぼ!」モニョニョ
混沌クロシュ「フメイちゃんはわたしといくさごっこするの!!」モニョニョニョ
秩序クロシュ「も〜! フメイちゃんは一人しかいないんだから、みんなで仲良く遊ぶの!」モニョッ
混沌クロシュ「平和ぼけしてるおまえたちはフメイちゃんに相応しくないもん!」モニョニョ
秩序クロシュ「フメイちゃんだって戦いが好きなわけじゃないもん!!」モニョニョ
モニョモニョモニョモニョ
フメイ「……?」
中庸クロシュ「どうしたの? フメイちゃん」
フメイ「あっちの……すみっこにいるクロシュは?」
隅っこにいる悲観クロシュ「………」
中庸クロシュ「あれは悲観を司るわたし……。わたしの、怖がりで後ろ向きな部分だから……フメイちゃんに、気後れしてるのかも……」
フメイ「そうなんだ……」
- 948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:31:18.91 ID:kVpYSZIm0
- トコトコ
悲観クロシュ「……!?」モニャニャ
フメイ「フメイと、遊ぶ?」
悲観クロシュ「………わたし……きっと、フメイちゃんのこと……嫌なきもちに、させる……。だから……いい……」
フメイ「そんなことない。クロシュのこと、嫌になんかなるわけない」
悲観クロシュ「今日も……ばかなわたし、調子に乗って……カリスの真似なんかして……フメイちゃん、傷付けた……。ごめんなさい……」
フメイ「んーん……。あれのお陰で……遺物の探索、進んだ。だから……クロシュは、正しい」
悲観クロシュ「……」
フメイ「フメイこそ……泣いたりして、ごめん……」
悲観クロシュ「フメイちゃん、悪くない……!! ばかなわたしが、全部悪いの……!! 謝っちゃだめ……!!」モニャニャニャ
混沌クロシュ「そうだそうだ! 全部カリスがわるい!! わたしもフメイちゃんもなんにもわるくないもん!」モニョニョ
秩序クロシュ「珍しく、同意見……! 悪いのはカリスだもん、フメイちゃんはなんにも悪くないよ……!」モニョニョ
楽観クロシュ「ん。わたしたち、みんな悪くない!」モニョッ
中庸クロシュ「うん。無駄に責任を感じる必要、ないとおもう」
フメイ「……!」
混沌クロシュ「だから一緒に燃やし合いごっこしよ!」モニョッ
秩序クロシュ「だからそういうのはだめなの!!」モニャニャ
モニャモニャ プンスコプンスコ キャッキャッキャ
フメイ「ふふ……」
悲観クロシュ「……フメイちゃん……」
フメイ「ん?」
悲観クロシュ「………もし、世界が滅んだり……デロデロになっちゃったり、しても……」
フメイ「……」
悲観クロシュ「………それでも……。えっと……」
フメイ「……」
悲観クロシュ「……」
フメイ「……」
悲観クロシュ「………なんでも、ない……」
フメイ「……フメイ、クロシュとずっと一緒にいる」
悲観クロシュ「!」モニョッ
フメイ「世界が滅んでも。デロデロになっても。他にどんなことがあっても。フメイ、もうクロシュを置いてどこかにいったりしない」
悲観クロシュ「………!」ジワワ
フメイ「だから……大丈夫。これからも、ずっと一緒」
悲観クロシュ「うん……!」モニョニョ
☆連携が強化されました
◆
- 949 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:32:58.54 ID:kVpYSZIm0
- ―真正リーリア首都 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[07/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[7/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 950 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/11(土) 23:33:34.44 ID:kVpYSZIm0
- ―朝
宿泊所 客室
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
フメイ「〜〜♪」
聖女「すっかり仲直りですね!」
フメイ「フメイ、クロシュとずっと仲良しだもん」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
リュアン「雨降って地固まるって言うけど……最初から既にカチカチに固まっていたような気もします」
妖精「大した雨でもなかったしね」
ミスティ「……でも、なんていうか……良いわね。クロシュがフメイと一緒にいられて、こうして旅をしているなんて」
妖精「ふふ……私もそう思う。半年前はフメイを探す旅でもあったもんね」
ミスティ「ええ。なんだか感慨深いわ」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(16/24)
真正リーリア首都滞在10日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 8/24)
01-10 +9(17/24)
11-35 +7(15/24)
36-65 +6(14/24)
66-90 +5(13/24)
91-00 +3(11/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:35:12.57 ID:LLhLU08m0
- メアリーにクロシュたんぽしてみる
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:37:05.09 ID:5LUK7q5k0
- 広場の湿原スライム達に焼きどんぐりのお礼として料理を振る舞って可能ならクロシュヴィアとデロデロについて再度聞いてみる
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 23:37:12.44 ID:KMAg6rT6O
- クリュナーから夢魔法の手ほどきを受けて夢スライムに進化してみる
- 954 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:05:24.87 ID:gLORMj7A0
- ―宿泊所
クロシュ(そういえば……)
クロシュ(広場の湿原スライムさんたち、クロシュヴィアちゃんのこと、知ってるみたいだった……)
クロシュ(でも……焼きどんぐりもらったから……聞かなかったことに、した……)
クロシュ(……)
クロシュ(!)ピコン!
クロシュ(じゃあ……新しく、聞き直せば……聞いたことに、できる……!)
クロシュ(せっかくだから……焼きどんぐりの、お礼……何か、持ってこ……!)トコトコ
*
―宿泊所 調理場
クロシュ「」ウロウロ
リュアン「クロシュちゃん調理場で何してるの?」ヒョコ
クロシュ「! えと……この前、焼きどんぐりくれた、スライムさんたちに……お礼、持ってこって、おもって……」
フメイ「お〜!」
聖女「良い心がけです! 何か作るのならお手伝いします!」
ミスティ「クロシュ、もしかして料理ができるようになったの?」
クロシュ「……わたし……味見、できる!」
妖精「……まあ、いつも通りクロシュには味見役をやってもらおっか。何でも美味しく食べちゃうからあんまり参考にならないけど」
↓1〜2 追加する食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉、ヒル肉、カエル肉
魚介:ヌマタニシ、アースナマズ、エレキウナギ、ザリガニ
野菜:ミズゴケ、湿地きのこ、ロータス根、ソセジの穂
穀物:リーリア小麦、ヌマイモ、甘もろこし
果実:どんぐり、リーリアベリー、ヤマブドウ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:06:42.65 ID:QX9w3q/to
- どんぐり岩塩
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:14:01.46 ID:Ry13CnDwO
- カエル肉エレキウナギ
- 957 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:48:31.67 ID:gLORMj7A0
- 香ばしいどんぐり炒めをまぶしたカエルとウナギの塩焼きグリル「」ポン!
クロシュ「〜〜!」キャッキャ
フメイ「〜〜!」キャッキャ
リュアン「カエル肉!? またカエル肉です!?」
ミスティ「あら、リュアンはカエル嫌いなの?」
リュアン「い、いえ。全然食べられます。でも、この調理場には他のお肉もあるじゃないですか!! どうしてあえてカエル肉を!?」
妖精「ま、まあそういうこともあるって……。でもこの料理、どんぐり炒めが香ばしくて良い感じだね。こっちの塩焼きは……エレキウナギ?」
聖女「はい。雷属性への適性や耐性が付くという噂がありますが……私たちにはあまり関係なさそうなので、普通に美味しいウナギとして食べられるかと」
フメイ「早速、広場のスライムたちに持ってく?」
クロシュ「うん!」
*
- 958 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:49:12.20 ID:gLORMj7A0
- ―広場
噴水「」シャワシャワ
香ばしいどんぐり炒めをまぶしたカエルとウナギの塩焼きグリル「」ポン!
湿原スライムA『わわ〜! おいしそう〜!』キャッキャ
湿原スライムB『……いいの? もらっちゃっても……』
スライムクロシュ『うん! あ、でも……えっと……クロシュヴィアちゃんのこと……教えてくれる……?』
湿原スライムB『……それは……』
湿原スライムA『クロシュヴィアちゃんはここの地下でデロデロの陣を作ってるんだって〜』
湿原スライムB『あっ……』
湿原スライムA『んぇ? あっ……!!』
スライムクロシュ『デロデロの陣……?』
湿原スライムA『んわ〜!? き、き、聞かなかったことに……』モニャニャ
湿原スライムB『……もう遅いでしょ……。まあいいよ……ここだけの、秘密ってことで……教えてあげる……』
スライムクロシュ『ん!』
湿原スライムB『けっこう前に……クロシュヴィアっていう、透明なスライムが来たの……。外の世界で、デロデロっていうのを広げてるんだって……。でも、この国じゃ上手くいかなかったらしくて……。デロデロの仕掛けだけ、作ったみたい……』
スライムクロシュ『デロデロのしかけ……?』
湿原スライムB『うん……。もし、加護がなくなって……この国が、またひどいことになりかけたら……ひどいことになる前に、みんなデロデロにして……優しい終わりにするんだって……』
スライムクロシュ『!』
湿原スライムB『……きみ、星脈にもぐれるんだよね?』
スライムクロシュ『うん』
湿原スライムB『道順を教えてあげる。正しい経路をたどれば、大きなデロデロ……陣の中心まで、行けるから』
スライムクロシュ『わあ……!』
湿原スライムB『クロシュヴィアも……たぶん暇だろうから……お話しに行ってあげたら、喜ぶと思う』
スライムクロシュ『クロシュヴィアちゃん、いるの?』
湿原スライムA『うん! クロシュヴィアちゃん、物知りでなんでも知ってておもしろいよ!』
湿原スライムB『……スライムにしては、すごく変わってる……。まあ、おもしろいのは間違いない……』
スライムクロシュ『ん! ありがと……!』
湿原スライムA『んふふ〜どういたしまして〜』
湿原スライムB『……クロシュは、デロデロ教?の信徒なの……?』
スライムクロシュ『ほえ……? ん〜……違うとおもう』
湿原スライムB『違うの? クロシュヴィアに会いたがってたから、信徒なんだと思ってた』
スライムクロシュ『クロシュヴィアちゃんとは……ともだち!』
☆大きなデロデロの正体を知りました
☆大きなデロデロにクロシュヴィア?が潜伏しているという情報を得ました
☆美味しい料理を食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+2、雷属性適性◯
◆
- 959 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 00:50:41.71 ID:gLORMj7A0
- というわけで本日はここまで。次回もよろしくお願いいします
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 10:50:58.65 ID:Q8GQghGIo
- おつおつ
カリスクロシュかわ…いやカリスへの悪感情が勝るわこれ!
ミスティ妖精の視点お母さんだわあ
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 17:40:27.45 ID:vhAKR1Meo
- おつ
一気に探索値を稼がれてしまった…運が悪いと次回判定で見つけられちゃうかも
- 962 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:39:51.52 ID:gLORMj7A0
- クロシュ氏はモノマネが得意なので、カリス氏の真似をする時も一切手加減なしの全力モノマネをします。本人に悪気はないのですが、それがフメイちゃんを傷付けてしまうことなどには想像が及ばなかったようです。クロシュ氏は優しいスライムですが、時折こういったコミュニケーション能力の不足に起因する失敗をしてしまうことがあります。今後の活躍にご期待ください
こちらの陣営も遺物探索を頑張っていましたが、実のところノーラちゃんたちも遺物探索をがんばっていたようでした。その結果すごいコンマとなって一気に遺物探索が進んでしまったようです。今まで少しリードしていた遺物探索レースですが、これでほぼ互角くらいになりました。油断せずに進めていくのが良いでしょう
- 963 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:40:40.34 ID:gLORMj7A0
- ―夜
宿泊所 客室
聖女「ふう……。今日一日ゆっくりお休みできましたね」
妖精「ここのところ毎日遺物探しで湿原中を奔走してたからね……。今日は休息に当てて正解だった」
大魔女ホーク「でもリリアたちは遺物探しをしていたはずよ。私たちも明日からまた頑張っていきましょう」
ルルナ「クロシュちゃんって前はもっと上手に夢を操れてたんだよね?」
クロシュ「うん。えっと……女神さまと、ヴァンさんの、おかげ……」
ルルナ「女神さまとヴァンさん……?」
クロシュ「夢想の魔王……って、知ってる……?」
ルルナ「聞いたことないなあ……。その魔王と関係している人たちなの?」
クロシュ「うん……。今は……クロシュヴィアちゃんに、剥がされちゃった……」
ルルナ「は、剥がされた……? スライムってなんだかすごいんだなあ……」
ミスティ「力を失う前のクロシュは本当にすごかったのよ。複数の属性を使いこなし、気球になって大勢を運ぶこともできたの」
ルルナ「ええっ!? ほ、本当なんですかそれ!?」
フメイ「ふふん。クロシュはすごいスライムだもん」
リュアン「私も力を失う前のクロシュちゃんのすごさを見てみたいなあ……」
クロシュ「む、むずかしい……かも……」
メアリー「導師クロシュは今でもすごい最高の導師です。お間違いなきよう」ヌッ
フメイ「わっメアリー!」
リュアン「メアリーさん……最近また元気になってきましたね」
メアリー「くよくよしていても仕方がありませんから。王国の駄犬もこの女子部屋にまでは入って来れませんし」
リュアン「曲がりなりにもメアリーさんを探して大陸の北部にまで来た騎士さんのことを、そんな風に言うのはあんまりではないですか……?」
メアリー「彼はあの愚王に命令されて来ただけ。つまりただの仕事、食い扶持稼ぎです。彼も生命である以上自活に必死になるのは当然ですし、それを非難する気はありませんが……彼の評価を改める理由にもなりません。自身の食い扶持稼ぎなど、それこそ野良犬でさえ自力でやっていることです」
ルルナ「わあ……」
ミスティ「メアリー王女、見かけのよらず辛辣なのね……」
メアリー「普通だと思います……」
- 964 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:41:14.57 ID:gLORMj7A0
- 妖精「そういえばクロシュたんぽ使いたいって言ってたよねメアリー。どうせだしお願いしてみれば?」
メアリー「えっ……!? い、いえ……私、そのようなはしたないお願いなど……」
クロシュ「……クロシュたんぽ、つかう?」
メアリー「……」ググググ
フメイ「……」ジー
メアリー「うっ……フメイさん……」
フメイ「んー……まあ、メアリーならいいんじゃないの」
リュアン「えっいいんだ!?」
フメイ「クロシュ、フメイだけのクロシュじゃないし。メアリーも、そんなに悪いやつじゃないし」
妖精「だいぶ悪いやつな気もするけど……。まあそれなら後はクロシュ本人次第だね」
クロシュ「ん! デロデロには……しないけど」
メアリー「導師クロシュよ……!」
リュアン「……私も今度お願いしてみようかなあ……」
聖女「ふむむ……では私はフメイさんたんぽをお願いしてみます!」
フメイ「えー? んー……まあ、いいけど……」
聖女「!」パァァァァ
フメイ「やっぱだめ」
聖女「!」ガーン!
ミスティ「ふふ、半年前のパーティよりも随分ゆるい感じなのね」
妖精「女子供スライムだからね、ほとんど」
◆
- 965 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 19:43:28.67 ID:gLORMj7A0
- ―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
スライムクロシュ「!」モニョッ
メアリー「……ここは……スライム界……? 導師クロシュが、私をここへ……?」キョロキョロ
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「んーん……。クロシュたんぽで……一緒に、眠っただけ……。なんで……ここ、入ったんだろ……?」
ストッ
クリュナー「……ようこそ、クロシュさん……と、セイントレアの王女メアリー様……」スタスタ
クロシュ「ほえ……?」
メアリー「あなたは……指導者リリアの秘書の……クリュナー、でしたか……?」
クリュナー「光栄です。しかし……残念ながら、本日はただのご挨拶に参ったのではございません」
クロシュ「?」
メアリー「――! 導師クロシュ、危険です! 戦の準備を!!」バッ
クリュナー「抵抗は無意味です。夢の中で、夜魔に太刀打ちできる者などおりません」
クロシュ「わわ……!?」ババッ
クリュナー「リリア様の……真正リーリアの為……加護の裡へ入って頂きます。それでは――おやすみなさいませ」スッ
ポワポワポワ――
クロシュ「んわあああああ!!?!?」
↓1コンマ
01-10 加護られてしまった!
11-30 メアリーがクロシュをかばった
31-70 撤退成功
71-90 「女神の騎士を呼んだかい?」ヌッ
91-00 夢喰いスライム
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 19:51:59.14 ID:vhAKR1Meo
- さて
- 967 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:15:23.31 ID:gLORMj7A0
- 衝撃波「」ドムンッ!
クロシュ「んわ〜〜!?」ポヒューン――
トプン―
クリュナー「!! しまった……!!」グッ
メアリー「ふっ……やはり導師クロシュが本命でしたか……。私の判断も、捨てたものではないですね……」
クリュナー「……ならば、あなた一人でも加護に入っていただきます。少しでもあなた方の戦力を削がないと」
メアリー「……勘違いしているようですが……私は、導師クロシュたちの仲間ではありません……。ただの捕虜です……」
クリュナー「同じことです。少なくとも次は、あなたがクロシュさんを庇うことはできない」
メアリー「……」
クリュナー「……ご安心を。加護に心を委ねた者は、みな幸せです」
メアリー「……どうぞ、お好きに。私の信仰は……加護なんかに、絶対に負けません……!!」
クリュナー「……リーリア様、お願いします」
白金スライム「!」モニョッ
メアリー「! 白金の……スライム!?」
モニョモニョ…モニョモニョモニョ
メアリー「わ……わ、わわ……」
メアリー(心が……溶けていく……。嫌なこと……苦しかったこと……かなしかったこと……なにも、かも……消えていく……)
メアリー(でも……それでも……わ、わたし……は………!!)グググ
◆
- 968 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:15:51.00 ID:gLORMj7A0
- ―朝
宿泊所 客室
チュンチュン
スライムクロシュ「!」モニョッ
窓の外を見つめて背を向けるメアリー「……」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「メアリーさん……?」
クルッ
メアリー「導師クロシュ。おはようございます……」ニッコリ
クロシュ「お、おはよ、ございます」
メアリー「私……目覚めました。平和の尊さ……加護に身を委ねることの、素晴らしさに……」
クロシュ「!?」モニャッ
メアリー「こうしてはおれません……。真正リーリアの為に……一日も早く平和を世に広げ……世界全てに平和とデロデロを広めなければ……!!」スクッ
スタスタスタ ガチャッ バタン
クロシュ「わ……わわ……んわわわ〜〜!?!?!??」モニャニャニャ
*
妖精「つ、つまり……メアリーはクロシュをかばって、加護洗脳されちゃったってこと……!?」
クロシュ「う、うん……」
大魔女ホーク「まさか夢を通してクロシュを洗脳しようとしてくるとは……! 奴らもいよいよ手段を選ばなくなって来たわね……!」
リュアン「メアリーさん……大丈夫でしょうか……」
聖女「……リリアさんたちのやり方なら、少なくとも命の危険はないと思います」
リュアン「そ、そうですよね。でも……なんだか、悔しいです……! だって……メアリーさんは、誰よりも心からデロデロを信仰していたのに……それを捻じ曲げさせるなんて……!」
フメイ「でもメアリー、平和とデロデロを広めるって言ってた」
リュアン「えっそうなの!?」
ミスティ「……加護は、信仰を完全に上書きするわけではない……ということかしら?」
妖精「……まあ考えても見れば、デロデロも完全な平和を実現する為の方法の一つでもあるわけだし……もしかしたらメアリーの中では共存しているのかも……」
◇
―総統庁
ノーランド「〜〜♪」
リリア「上機嫌だね?」ヒョコ
ノーランド「リリアさま! ふふふ……昨日例の仕事がすごく捗ったんです! もうすぐ……世界全てが平和と幸福に包まれる時が来ます」
リリア「わ、本当!? ふふ、楽しみにしてる。でもあんまり無理はしないでね。どんなにすごい大義があっても、ノーラ自身が元気に健康でいることが大前提なんだからね」
ノーランド「もちろんです。自分の健康管理にぬかりはありませんっ」
コンコン ガチャッ
クリュナー「失礼します。来賓をお連れ致しました」
リリア「来賓? 誰か来る予定あったっけ?」
クリュナー「セイントレア王国より、王女のメアリー・ロード・セイントレア様です」スッ
スタスタ…
メアリー「お初にお目にかかります、リリア様……」ペコリ
◆
- 969 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:16:30.64 ID:gLORMj7A0
- ―真正リーリア首都 滞在11日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[08/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 21:18:12.74 ID:gLORMj7A0
- ―宿泊所 ロビー
アルバ「」ウロウロ
フメイ「アルバ、うろうろしてる」
妖精「い、一応話しておこう……」
アルバ「! 皆さん、メアリー王女殿下をお見かけしませんでしたか」
クロシュ「え、えっと……」
妖精「メアリーは……加護に洗脳されて、どっか行っちゃった」
アルバ「!!?!?」
聖女「だ、大丈夫です! 命の危険は一切ないもののはずですから……!」
アルバ「……洗脳は、どうすれば解けますか?」
妖精「今のところわかってない」
アルバ「………」
聖女「あの……早まったことは考えないでくださいね。本当に……命の危険はないので……」
アルバ「王女が洗脳されたとなれば、外交問題です。最悪、セイントレアと真正リーリアの間でまた戦争が起きるかもしれません。それだけは……阻止しなければならない……」
ミスティ「……黙ってればわからないんじゃないかしら。メアリー王女は行方不明になったと――」
窓「号外だよ〜!」ガラッ
新聞「」バササッ
リュアン「ご、号外……こんな時に……?」
新聞『セイントレア王女メアリー、総統庁にて真正リーリアの傘下に下ることを宣言!!』
アルバ「」
妖精「ああ……」
聖女「なんということでしょう……」
ミスティ「………ど、どうすれば良いのかしら。こういう時って……」
・メアリーが真正リーリア傘下に下りました
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(16/24)
真正リーリア首都滞在11日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 17/24)
01-10 +6(23/24)
11-35 +4(21/24)
36-65 +3(20/24)
66-90 +2(19/24)
91-00 +0(17/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:19:27.79 ID:Q1WFQN0W0
- 図書館行って洗脳解除の方法ないか調べる
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:34:49.91 ID:QX9w3q/to
- 遺物探索を続ける
なんならノーランドの集めた情報をこっそり戴く
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 21:35:38.74 ID:JUUsu1OiO
- ルルナとアルバも誘って湿原探索
- 974 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:05:56.31 ID:gLORMj7A0
- 大魔女ホーク「……遺物探しも喫緊の課題だけれど、外交問題も深刻ね……。他国のことであっても、多くの血が流れるような事態は看過できないわ」
妖精「二手に分かれよう。メアリーをどうにかする組と、探索を続ける組に」
聖女「どういう風に分かれましょう?」
大魔女ホーク「風船スライムと妖精は空から探せるから遺物探索で決定。足腰が強くて体力のある者も湿原に行って欲しいわね」
フメイ「じゃあフメイとクロシュも湿原探索?」
大魔女ホーク「ええ。逆にメアリー王女への対処は体力よりも知力が必要になる。人間のあなたたちに向いているわ」
リュアン「は、はい! 頑張ります!」
聖女「わかりました」
ミスティ「私、探索の方が得意な気がするわ。洗脳解除の方法とか全くわからないし」
大魔女ホーク「そうね……ミスティは探索の方が向いているわ。探索組に入って頂戴」
妖精「クローディアはどうするの? 空飛べるから探索?」
大魔女ホーク「万能のワイルドカードたる私は、今回はメアリーの対処にあたるわ。私の知識が必要になるはずよ」
聖女「心強いです!」
リュアン「よろしくお願いします、大魔女様……!」
大魔女ホーク「フフフ、称えなさい。曇りなき応援こそが大魔女の最も大きな力になるのよ」
ルルナ「え、ええと……私も、何かした方が良いですか……?」
大魔女ホーク「半夢魔のあなたは私たちと一緒に調べ物よ。夢魔の感覚が必要な場面があるかもしれないわ」
ルルナ「わ、わかりました!」
アルバ「……私もメアリー王女殿下への対処に行きたいですが……探索の方が向いているかもしれません」
大魔女ホーク「ええ、その通り。歯がゆいでしょうけれど、湿原探索を手伝ってもらえる? あちらもあちらで世界を守る為に必須の仕事だから」
アルバ「ハッ! このアルバ、最善を尽くしましょう!」
◇
―図書館
大魔女ホーク「では早速調べるわよ!」
聖女「はい!」
リュアン「がんばります……!」
ルルナ「わ、私も役に立てるのかな……」
分体クロシュ「ん!」
↓1コンマ
01-70 リーリアの歴史
71-00 ある医者の手記
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 22:09:40.37 ID:BHgrvE+20
- あ
- 976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:54:18.67 ID:gLORMj7A0
- 分体ちびクロシュたち「」ピョンピョンピョンピョン
分体ちびクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
リーリアの歴史「」ポン!
リーリア古代史「」ポン!
リーリア古代地図「」ポン!
ルルナ「わ、ありがとうちっちゃいクロシュちゃ……えっクロシュちゃん!?」
リュアン「分体です!」
聖女「か、かわいい……!」
大魔女ホーク「クロシュ……無理をして。あの子なりのがんばり、ありがたく受け取りましょう。まずどの本を解読するべきか――」
◆
ペラッペラッペラッ――
大魔女ホーク(いくつかの古書を解読してみたところ……ある一つの事実が浮かび上がってきた)
大魔女ホーク(リーリアは……先代≠フ世界樹を擁する地だった可能性が非常に高い)
大魔女ホーク(他の地域では見られない巨大なステライト鉱脈の存在も、それを裏付けている)
大魔女ホーク(先代の世界樹は白金のように輝く美しい巨樹だった――という記述も、この地で算出する白金ステライトの特徴と合致している)
大魔女ホーク(そして、先代世界樹の精霊は――)
大魔女ホーク(争いを鎮める神威≠持っていたという――)
◆
聖女「……つまり……加護は、先代世界樹の精霊さんの、力……?」
大魔女ホーク「……その可能性が高いわ」
ルルナ「世界樹の精霊のちから……!? な、なんだか全く想像がつかないというか……。心属性じゃないのはわかってたんですけど……」
リュアン「ど、どうしてリリアちゃんがそんな力を……?」
大魔女ホーク「……まだわからないわ。様々な可能性がある」
分体クロシュ「……リリちゃん」
大魔女ホーク「……リリアの親友だったという、リリという白金スライムのことも詳しく調べたいわね。ただ……10年前に死んでしまったというのが本当であれば、難しいかもしれないけれど……」
分体クロシュ「……」
☆古代リーリアと先代世界樹についての情報を得ました
◆
- 977 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/12(日) 22:54:45.27 ID:gLORMj7A0
- ―東リーリア湿原
空を飛ぶ風船スライム気球「〜〜」フヨフヨ
双眼鏡を覗くミスティ「……! あそこ――野営の跡があるわ!」
妖精「本当だ。けっこう新しい……」
アルバ「……真正リーリアに冒険者は極めて少ない。ならば、アレは――」
フメイ「ノーラ!」
クロシュ「!」モニョッ
妖精「ゆっくり、静かに近づいてみよう……! ノーランドの野営地なら何か手がかりを盗めるかも……!」
*
降下する風船スライム気球「〜〜」フヨフヨフヨ…ポスン
*
テント「」
焚き火跡「」
整頓された調理器具類「」
クロシュ「」コソコソ
フメイ「」コソコソ
妖精「幸いノーランドは今いないみたいだ……。この隙に情報を盗もう」
アルバ「……大義の為とはいえ、窃盗は気が引けます」
妖精「ま、まあほら。盗むって言っても情報だし……」
ミスティ「そうよ。気にすることないわ。減るもんでもないし」
アルバ「そういう問題なのだろうか……」
↓1コンマ
01-10 ノーランド「何をしているんです?」ヌッ
11-35 +2(18/24)
36-65 +4(20/24)
66-90 +6(22/24)
91-00 血スライム「何してるの?」ヌッ
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:03:09.24 ID:69pKDhq7O
- あ
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:03:41.20 ID:6S6XW1G/O
- ヌッ!
- 980 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:02:14.63 ID:fTBdWXuN0
- ノーランドのメモ「」
ミミズがのたくったような字「〜〜」
ミスティ「……字、汚すぎじゃない?」
フメイ「字が汚いとこ、カリスとおんなじだ……」
アルバ「カリス・ノーランドも字が汚かったのですか?」
フメイ「うん」
クロシュ「わたし……読める!」
妖精「本当? じゃあクロシュ、ちょっと解読してくれる? 私も流石にこの字は読めなくて……」
クロシュ「ん!」
◇
クロシュ「えっと……東側の、このくらいの、あの辺に……遺物があるかも……だって……」
妖精「それなら、私たちの絞り込んでる範囲と組み合わせれば――」
さらに範囲が絞り込まれた地図「」ポン!
ミスティ「かなり絞り込めてきたわね……!」
妖精「うん! よし、それじゃあ今日はこの辺りで退散しよう! ノーランドが戻って来るかもしれないし」
☆遺物探索の進捗が(18/24)になりました
◆
- 981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:02:54.45 ID:fTBdWXuN0
- ―総統庁
ノーランド「はい、新薬の解説です。適当に精査しといてください」
紙束「」バサッ
アルツ「……前から一つ言いたかったことがあるんだが」
ノーランド「何ですか?」
アルツ「字が汚すぎる」
ノーランド「……は?」
アルツ「字を書く時は、読む側のことも考えろ。リリアもお前の字にいつも頭を悩ませているぞ」
ノーランド「……はあ!? な、何ですか!? あなたの識字能力の低さを私のせいにしないでください! しかもリリアさまの名前まで出して、恥ずかしくないんですか!?」
メアリー「あの……どうなさいましたか……?」ヒョコ
アルツ「メアリー王女。ここに書かれている字を読んでいただけますか?」スッ
ノーランドのレポート「」ポン
メアリー「……すみません。少々……癖が強く……。私に、これを解読するのは……」
アルツ「だそうだが? ノーランド」
ノーランド「!!?」ガーン!
メアリー「ま、まあ……天才は字が汚いと言いますし……」
ノーランド「そ……そうです! 私は天才なので、字が汚くても問題ありませんっ!!」
アルツ「いや、だから読む側の負担を考えろと……」
◆
- 982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:03:30.97 ID:fTBdWXuN0
- ―真正リーリア首都 滞在12日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[09/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
- 983 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:04:46.47 ID:fTBdWXuN0
- ―朝
宿泊所 客室
チュンチュン
妖精「加護が先代世界樹の精霊の力だなんて……。ちょっと予想外だ……」
大魔女ホーク「もしカリスも生前この地域の先代世界樹について気付いていたのだとしたら、例の遺物とやらがいよいよ最悪の呪物である可能性が高まってくるわ……」
妖精「うん……。カリスが、加護をただ単に世界全土へ広げるだけの発明をするとは思いにくい……。本当に、まずい気がしてきた……」
聖女「このことをリリアさんたちに伝えてみるのはどうでしょうか……?」
妖精「世界平和はあいつらの悲願みたいだし、それに手が届きそうっていう今の段階で大人しく諦めてくれるとは思えない……」
クロシュ「……」
クロシュ(リリアちゃんは……もしかしたら、やめてくれるかも……。でも……ノーラちゃんは……)
クロシュ(きっと……止まらない……気がする……)
フメイ「とにかくあっちより先に見つけて、燃やせば良いんでしょ?」
ミスティ「ええ、その通り。難しく考える必要なんてないわ。悪しきカリスの遺物は、この世から一つ残らず滅すだけよ」
フメイ「うん! ミスティ、けっこう話がわかる」
ミスティ「奇遇ね。私もフメイのことを話のわかる子だって思い直してたところよ」
リュアン「……ミスティさんって……クールな人だと思ってた……!」
妖精「実はミスティってものすごく熱いんだよ」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(18/24)
真正リーリア首都滞在12日目
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 17/24)
01-10 +6(23/24)
11-35 +4(21/24)
36-65 +3(20/24)
66-90 +2(19/24)
91-00 +0(17/24)
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:15:44.69 ID:uuzO1RqF0
- 会える人の中から協力できそうな人を集めてとにかく人海戦術で遺物探索
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:15:45.85 ID:Y52KH5HWo
- 万が一に備えてリリア陣営にも遺物の危険性を伝えておく
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 00:16:06.78 ID:VJi+4rtao
- レイルの頭脳を遺物探しに活かして欲しいと揺する
- 987 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/13(月) 00:23:20.25 ID:fTBdWXuN0
- というわけで本日はここまで。次回は人海戦術編、リリアちゃんにとりあえず伝えておこう編、レイルちゃんにも頼んでみよう編です
メアリーちゃんが加護にかかって平和主義者となってしまったり、真正リーリアの傘下に下る宣言をしてしまったり、図書館で先代世界樹についての情報を得たり、ノーラちゃんの野営地から情報を盗んだり、フメイちゃんとミスティさんが意気投合したりしました
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 01:40:24.19 ID:Y52KH5HWo
- おつ
世界樹って代替わりするのね…
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 00:11:31.25 ID:v7CWHG4jO
- 遺物探索勝負余裕だろうと思ったらだいぶ競ってる
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 15:47:21.23 ID:uz4UFFRXo
- 色んなキャラがそれぞれの平和思想持ってるけどどれが一番世界平和に近いんだろうね
- 991 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:03:44.76 ID:rhUda9no0
- このスレがもうすぐ終わりそうなので、本日は埋め立て作業だけ行います。更新は明日、次スレを立ててからとなります。よろしくお願いします
世界樹の代替わりについては、実は一つ前くらいのスレで大魔女氏が言及していたりします(世界樹の石炭についての辺り)
世界樹の寿命がどれくらいのものかは今のところよくわかっていませんが、とても長いことは確かなようです
遺物探索は良い勝負をしているようです。この競い合いがどのような結末を迎えるかは今のところ未知数とされています
この勝負の行方によって運命がどのように変わるかは未だわかりませんが、この調子であればひどいことにはならないかもしれません
いろいろな方がそれぞれの理想を掲げていますが、どれが最も平和かは一概に言い切ることができないかもしれません。平和の定義や、何を重視するかによって、理想となる平和の姿は様々です
争いの根絶という観点で見れば、デロデロか世界めくれが最も平和であると言えます。しかし大抵の生き物は個の喪失や生命の消滅を忌避するため、デロデロや世界めくれは一般的に支持されにくいようです
- 992 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:10:26.33 ID:rhUda9no0
- https://i.imgur.com/33qd5EW.jpeg
―幕間―
―???
無限に広がる宇宙「」
宙を漂う無数の泡のようなもの「」ポワポワ
ちゃぶ台「」
みかん「」ポン
おせんべい「」ポン
スライムデロデロ教徒「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
カリス「……」モグモグ
使徒「……」モグモグ
カリス「……なぜ私たちは宇宙に浮かぶゴザの上で仲良くミカンや煎餅を食べているんですか?」
使徒「さあ……。さっぱりわかりません」
モニョモニョ…ポン!
デロデロ教徒「あ、あの……もしこのゴザから、おっこちたら……どうなっちゃうのですか……!?」
使徒「わかりません」
カリス「お前で試してみましょうか」
デロデロ教徒「んわわ……!? や、やめてくださいっ……!」モニャニャニャ
使徒「おやめなさい、カリス」
カリス「冗談ですよ。限られた資源は大事に使わなきゃ」
使徒「資源扱いもやめなさい」
カリス「誰よりも命を資源として管理してきた界樹の精霊が言うと説得力がありますね」
使徒「……」
周囲を漂う大きな泡のようなもの「」ポワポワ
デロデロ教徒「この……泡?は何なのですか……?」
使徒「この泡は――」
大きな樹を内包する泡「」ポワポワ
凪いだ静かな海を内包する泡「」ポワポワ
渦巻く星屑を内包する泡「」ポワポワ
赤い果実を食むヤドカリを内包する泡「」ポワポワ
虚無の暗黒を内包する泡「」ポワポワ
使徒「……宇宙卵……私たち風に言えば、世界樹の果実です」
カリス「!?」
デロデロ教徒「えええ!? そ、そうなのですか!? こんなに、たくさん……!?」
使徒「ここは……世界が生まれる場所かもしれません。そして、それはつまり――」
不安定な泡「」ポワワワ…
パチン―
- 993 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:11:12.25 ID:rhUda9no0
- 不安定な泡「」ポワワワ…
パチン―
デロデロ教徒「あっ……」
使徒「世界が終わる場所……という意味でもあります」
デロデロ教徒「そ、そんな……」
使徒「……大丈夫。終わる世界に、苦しむ命が残っていることはありません。終わるべくして終わり、後に残るのは穏やかな静寂だけ……」
デロデロ教徒「それなら……いいのかな……?」
カリス「ふむふむ……世界が始まって終わるところですか。あなたはともかく、なぜ私やそのスライムまでそのような場所に?」
使徒「私が正しく消滅できず、あなた方を巻き込んでここに連れて来てしまった可能性があります」
カリス「ほう……。志半ばで朽ち果てたのは心残りでしたが、このような興味深い場所に来れたのなら結果オーライですね」
使徒「……ここであなたにできることは、何もありません。あなたたちの魂はどうにかして元の世界に戻して差し上げますので、それまで大人しくしていてください」
カリス「アハハッ、わざわざ大人しくしてられるわけないでしょ! どれ、まずはこの手近にある泡を――」ススッ
泡に触れるカリスの手「」スッ
バジジッ!!
カリス「んああ〜〜っ!?」ビリビリ
使徒「異なる時空の運命に関わることはできません。無理に触れれば、あなた自身の存在がぼやけて消えることになります」
カリス「そういうことは早く言ってくださいよ!」
使徒「大人しくしろと言ったはずですが……」
*
- 994 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:13:25.92 ID:rhUda9no0
- カリス「………暇です。このスライムを解体して遊んでも良いですか?」
デロデロ教徒「んぇぇ!?」モニャニャ
使徒「だめです。大人しくしていてください」
カリス「みかんと煎餅だけでどう大人しくしろってんです?」
使徒「……では泡の一つを手繰り寄せるので、その中でも眺めていてください。直接触れなければ被害はないはずです」
手繰り寄せられる一つの大きな泡「」ポワポワ
カリス「仕方ないですね……。それで我慢してあげますよ」
使徒「デロデロ教徒さんも、暇だったら泡の中を眺めてみてください。けっこう面白いかもしれませんよ」
デロデロ教徒「ほえ……。わ、わかりました……眺めてみますっ!」
手繰り寄せられた大きな泡「」ポワポワ
赤く染まった空「」
枯れ果てた平原「」
ひび割れた大地「」
空中に浮かぶセイントレア王国「」
デロデロ教徒「わ……わわ……! な、なんだかおどろおどろしい世界が見えます……!!」
カリス「この浮いてるやつ、セイントレアの大城壁っぽいですね。どういう世界なんです、これ」
使徒「これは……私たちがいたのと似た世界かもしれません」
デロデロ教徒「んぇぇ!? そ、そうなのですか……!?」
使徒「……見たところ、この世界では世界めくれを完全に阻止できなかったように見えます。私がものすごく頑張ったのかもしれません」
カリス「世界めくれが進行してるようにも見えませんけど」
使徒「恐らく、中途半端にめくれたままの状態なんでしょう。放っておけばどんどんめくれ上がるはずなので、大魔女か何かが何らかの手段で無理矢理現押し留めているのかもしれません」
カリス「へえ〜なるほど……」
使徒「……ちょっと興味が湧いてきました。この世界のこと、いろいろ見てみましょう」
デロデロ教徒「……み、みんな元気なのかなあ……。この世界……」ドキドキ
◆
- 995 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:16:41.48 ID:rhUda9no0
- デロデロ教徒(あの世界を見ていて、いろいろ、わかりました……)
デロデロ教徒(あそこは……中途半端に世界めくれが起こったまま……10年が経った世界なのだそうです)
デロデロ教徒(クロシュヴィアさまも、クロシュさまも、僧侶ちゃんも、行方不明らしくて……)
デロデロ教徒(いろいろなことが、ひどいことになっていて……。たくさんの命が、苦しんで……)
デロデロ教徒(それでも……あの世界の人たちは……一生懸命に、がんばって、生きようとしていました……)
使徒「……」フムム
カリス「お悩みですね」
使徒「……あの世界は、少々様子がおかしい。世界めくれとは無関係に、様々な事象が苦しみを増大する方向へ歪んでいます」
カリス「そうですか? あんなもんだと思いますけど」
使徒「因果や法則のいくつかも、私たちがいた世界とは異なっているようです。はっきり見てわかる差異は世界めくれの状況ですが、もしかしたら異変自体はそれより以前から始まっているのかも」
カリス「ああ、それは私も感じましたね。あっちの私は私と少し趣味が合わない気がしました」
使徒「……さらに言えば、ネオデロデロ教なる組織を率いていた、聖女という謎の人物……アレは一体何者だったのか……」
カリス「いやアレはあっちの世界のあなた自身でしょ」
使徒「いや……アレは私のそっくりさんの可能性が……」
カリス「どう見てもあなたでしたけど」
使徒「むむむ……」
カリス「別世界とはいえ、テロ組織のリーダーになった気分はどうです?」ニヤニヤ
使徒「……一旦受け入れましょう。受け入れた上で、なぜあんなことをしたのか、考えなければ……。確かに私は、目的の為にカリス・ノーランドの暴虐を見逃すような酷薄な面もありますが……。しかし私自身が表舞台で外道を働いたり、部下に働かせたりというのはちょっと理解が追いつきません。うーん……やはり、私のそっくりさんでは……」
カリス「どう見てもあなたですってば」
使徒「でも、私にしてはあっさり死にすぎではないですか」
カリス「死に方にあっさりもこってりもないでしょ」
使徒「むむむむ……」
カリス「まあ、激弱すぎて拍子抜けだった感はありますね」
使徒「……まあ……あれは、私のそっくりさんなので……。力を失っているという割には迂闊すぎますし……」
カリス「まだ言いますか」
使徒「………それより、ロヴィアさんという方が私モドキに与していましたね」
カリス「露骨に話題を変えましたね……まあいいですけど。ロヴィアと、一緒にいたホロウは私の作品ですね。ホロウは希少な虚属性だったのでとっておいたのですが、まさかあんなにあっさり負けてしまうとは……。希少属性だからといって優れた力を発揮するわけではない、という見本になってしまいました。駄作に格下げです」
使徒「……ではロヴィアさんは?」
カリス「ロヴィアは特に語るところのない駄作です。伝説スライムと同じ力を持っていたのに全くの期待外れでした。10年で多少は鍛えたようですが、残念ながらあの男の方が技量も殺意も上だったようです。恋した男に忘れられて殺されるなんて、滑稽を通り越して普通に哀れです」
使徒「あなたでも普通に憐れむことがあるんですね」
カリス「嘘でした。別に哀れなんて思ってません」
使徒「なんでそんな嘘ついたんですか」
カリス「何も考えずに喋ってると、とりあえず適当にそれっぽいことを言ってしまうことってありませんか?」
使徒「思考というよりは反射的な言葉だったということですか」
カリス「そうです。世間サマに迎合できる程度の良識は持っていますので。内面化はしてませんが」
使徒「世渡りがお上手なことで」
カリス「一度やらかして死刑になっちゃったんですけどね」
- 996 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:20:11.60 ID:rhUda9no0
- 使徒「話を戻しますが……あのノーランドというホムンクルスはどんな目的で作ったのですか?」
カリス「あー、アレ……正直に言うと、作ったことを今まで忘れていました」
使徒「……」
カリス「私ベースのホムンクルスを作るくらいなら、生命魔法で私自身の複製を作った方が早いし安いし融通も効くので、研究も製造もすぐにやめてしまった覚えがあります。しかしまさかそれが大魔女対策になり得たとは……もっと真面目に取り組んでおくんでした。結局アレも正義の味方たちにあっさり撃破されてしまいましたし」
使徒「あなたほどしぶとくはありませんでしたね」
カリス「ですね。作品として評価するなら駄作です」
使徒「……駄作以外の評価ってあるんですか?」
カリス「ありますよ。9割は駄作ですけど」
使徒「はあ……そうですか」
カリス「しかしあの正義の味方たち、私の作品に恨みでもあるんですかね。行く先々で殺して回るなんて、血も涙もない奴らめ」
使徒「そんなこと言える立場ですか」
カリス「言えますよ。かわいいかわいい私の駄作たちをなぶり殺されて、ちょっとむかついてます」
使徒「……また適当なこと言ってますか?」
カリス「今回は割と本心です」
使徒「……そんな感情があるなら、どうして生前大事にしてあげなかったんですか」
カリス「それとこれとは別ですから。大事にして能力が上がるならいくらでも大事にしますよ」
使徒「クロシュさんはたくさんに人に愛され、大事にされて、才能を開花させたように思えます。それにあなたが重用したアイスさんは、あなたの期待があったからこそそれに応えようとがんばっていたように見えました」
カリス「ふむ………確かに一考の余地はありますね。次があれば考えてみましょう」
スライムデロデロ教徒「……」zzz
使徒「おや……デロデロ教徒さんが眠ってしまいました。退屈させてしまったかもしれません」
カリス「……ミカンや煎餅を食べたり、普通に眠れたり……この空間、何なんです? 世界の泡以上に謎なんですけど」
使徒「それは本当に全くわからないです」
カリス「まあいいや。私も一旦寝ますかね。いろいろ整理したいし」ゴロン
使徒「おやすみなさい。良い夢……を見られるかはわかりませんが、良い夢を……」スッ
◆
- 997 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/18(土) 23:27:04.25 ID:rhUda9no0
- というわけで本日の更新はここまで。明日次スレを立てて本編の更新を再開する予定です。よろしくお願いします
おまけ:いろいろ間違っている没イラスト
https://i.imgur.com/qMusgOC.jpeg
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 04:18:22.74 ID:dfhSREGQo
- おつです
こういうの実は好き
カリスこの空間で毒気抜かれたと思われるけどまだひどいあたり良い性格してんな
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 09:56:06.47 ID:3TyVOdteo
- おつ
楽屋裏空間…
いやもしかして教徒ちゃんはまだ何らかの方法で再起できる可能性が…?
- 1000 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 18:42:57.93 ID:VSy6ZQ6i0
- 次スレが立ちました
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1784454020/
カリス氏の9割くらいは毒でできているので、毒を抜きすぎるとカラカラに干からびてしまうかもしれません。ちょっと抜いたくらいではこのひどい性格がひどくなくなることはないかと思われます
デロデロ教徒さんは完全に消滅したかと思われていましたが、何かの手違いで完全消滅を免れたのかもしれません。今のところ再起できるかはわかりませんが、とりあえずみかんと煎餅を食べながらのんびり暮らし(?)ていられるようです
なお今回の幕間で使徒とカリス氏がいろいろ好き勝手に放言していますが、あれは彼女たちの主観的解釈に過ぎないので真に受ける必要はないかもしれません。世界の数だけ世界があります。そして運命が異なれば、世界が在り方が変わるのは必然であるとも言えます
そして二次創作スレの方も佳境のようです。分かたれた運命は、果たしてどのような終幕を迎えるのか。楽しみにしております
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| もうたらい回しは勘弁だぜ
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1784218231/
おいお前ら、ちょっとこの綺麗な和風おみくじ引いてみろよ @ 2026/07/14(火) 17:34:06.23 ID:FCH8bjjm0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1784018045/
ブーッ!!!!!!!!!! @ 2026/07/14(火) 02:20:26.46 ID:gV7V/6edO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1783963226/
WORLD CUP実況 @ 2026/07/13(月) 21:46:37.15
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1783946797/
We are so cruel when old gives way to new ...when old gives way to new @ 2026/07/12(日) 09:26:12.99 ID:8mRM+hgio
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1783815972/
【安価コンマ】障害走を極める-高等部編- その2【ウマ娘】 @ 2026/07/10(金) 12:25:18.37 ID:YnYN96DI0
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ヤニ寝こ @ 2026/07/06(月) 15:04:46.51 ID:lIvdayZfO
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