【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ

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159 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/06(日) 21:16:13.68 ID:2woc7p6dO
ーー聖ヴァレリオ教会

聖女「──ガイさん。以前の話の返事をしてもよろしいですか?」

ガイ「……ああ」

聖女「世界めくれを止めるために、私にできることがあるのなら、力を貸します」

ガイ「……ありがとうございます」

聖女「いえ……私自身が、そうしたいと思ったんです。それと……一つ、お話ししておきたいことが」

ガイ「?」

聖女「これは、本当にただの勘なんです。どうしてそう思うのか、自分でもうまく説明できないのですが……」

聖女「世界めくれを止めるためには……魔王城へ向かわなければならない。そんな気がするんです」

ガイ「魔王城……セイントレア王城か」

聖女「はい。それも……できるだけ、奥へ」

ガイ「根拠は?」

聖女「ありません。ですから、本当に私の勘でしかないんです。ガイさんから世界めくれの話を聞いてから、ずっと考えていて……どうしても、そう思えてならないんです」

ガイ「……」

聖女「信じてもらえますか?」

ガイ「ああ。今は他に手掛かりもない。それに、あなたの力が必要だっていう話とも無関係とは思えない。それに、俺だって似たようなものだしな」

聖女「……ありがとうございます」

ガイ「なら、魔王城へ向かおう。ただ、魔王城へ向かうのであれば……“白鋼の騎士”……魔王城の門を守っている奴をどうにかしなければならない」

聖女「白鋼の騎士……これまでにも、勇者連合の方々が魔王城へ近づこうとしたそうですが……あの騎士に阻まれています。セインくんも手が離せないでしょうし……今の戦力だけで挑むのは、危険だと思います」

ガイ「セイン……?……とにかく、いきなり向かうのは無謀だな。まずは戦力を集めよう」

聖女「ええ。それから……原理派にも気をつけてください」

ガイ「原理派……」

聖女「今は大きな動きこそありませんが……私たちが魔王城へ向かうと知られれば、どう動くか分かりません」

ガイ「……なぜだ?原理派がどうして俺たちを邪魔する?」

聖女「……彼らにとって、“聖女”という存在は特別なんです。今の私を聖女と認めているわけではありませんが……私がこの避難所を離れたと知れば、黙って見過ごすとは思えません」

ガイ「……」

聖女「それに……原理派以外にも、何が起こるか分かりません。魔王城へ向かうのであれば、できるだけ慎重に準備した方がいいと思います」

ガイ「……分かった。まずは戦力を集めながら、周囲の動きも調べる。準備ができたら……白鋼の騎士を倒して、魔王城へ向かおう」

聖女「……はい」

◆現在はセイントレアです。(11日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/06(日) 21:17:10.93 ID:f+Bwgyo20
聖女に他に強敵(前作Pの敵版)がいないか聞いてみる
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/06(日) 21:17:35.61 ID:fTGZhFkUo
勇者連合の定例会議に参加する
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/06(日) 21:18:35.37 ID:Bcts7X/so
時間魔法を更に鍛え上げて時間の檻以上の技を習得する
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/06(日) 21:18:46.04 ID:89QWWNDMO
アインズ、斧での戦い方を試してみる
164 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/06(日) 23:05:08.88 ID:0dfhI4uBO
ガイ「ところで、星詠みの魔女と氷刃の魔女、それに白鋼の騎士……その三体だけは、スライムもどきや影の魔物とは雰囲気がだいぶ異なるようだが……理由を知っているか?」

聖女「詳しいことは私にも……ただ、元になったであろう人たちは知っています……ガイさんはスライムもどきに食べられた人がどうなるかは知っていますか?」

ガイ「?……影の魔物に触れられたように、消えるんじゃないのか」

聖女「……スライムもどきに食べられてしまった生き物は、新たなスライムもどきになってしまうのです」

ガイ「何……?」

聖女「おそらく、星詠みの魔女や氷刃の魔女といった存在は、それと似たような状況で産まれた存在なのでしょう」

ガイ「なぜ、そう思う?」

聖女「……十年前。世界めくれが起きた時に、私は星詠みの魔女を見ています。今とは状況が違いましたが……あの時にはもう、今と同じような姿になっていました」

聖女「そして……妹は、あの方を見てすぐに名前を呼んだんです……イリスさん、と」

ガイ「……!」

聖女「ダークヒーロー・イリス。クロシュ様と一緒に旅をしていた英雄です」

ガイ「……他の二体もか?」

聖女「はい。特徴から考えると、氷刃の魔女はミスティさん。白鋼の騎士は……おそらく、ローガンさんです。みんな、このようなことをする人ではなかったのですが……」

ガイ「知り合いだったのか?」

聖女「はい。短い間でしたけど……皆さんと一緒に過ごしたことがあります。お茶を飲んだり、ご飯を食べたり……買い物に行ったり。妹も皆さんにとてもお世話になっていました」

ガイ「意思の疎通は取れないのか」

聖女「最初の頃は、試す人もいたみたいですが……結果は……」

ガイ「……そうか。教えてくれてありがとう」

聖女「いえ。この程度しか、今のところ協力できませんが……他にも何かあれば申し付けてください」

⭐︎聖女と話しました。
165 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/06(日) 23:06:45.02 ID:0dfhI4uBO
聖女の協力を取りつけ、魔王城を目指すことになったガイ。
しかし、魔王城へ辿り着くためには、その門を守る強敵"白鋼の騎士"を倒さなければならない。
攻略に向けて準備を始めたガイは、その一環として、第七避難所の代表を務める勇者連合の一員、アルクス・ユスティネスと会合する。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/07(月) 01:31:40.98 ID:Zi/ctgTFo
おつ
まだ目撃されていない推定エバンスは城の中かな?
本格的に城を攻めると星詠みも戻ってきそうだし強敵揃いで相当厳しい攻略になりそうだ…
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/07(月) 20:21:02.19 ID:wI1HIx92o
取り敢えずすべての勢力でローガン囲んで倒せばいいんかい?
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 09:20:22.20 ID:E/6sbneu0
乙
マロニーさん返り血とか洗って帰らなかったのか
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 13:23:39.73 ID:evFjr2VuO
確かローガンはメタル化になる事ができるから取り囲んでもダメージ一つもつけられないと思う。
170 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:04:41.14 ID:p9zb8HY4o
>>166
いるかどうかは内緒なのですが、戦闘が長引いた場合はとても大変なことになるかと思われます。

>>167
これまで出会った協力者を全員集めて囲んで叩く、というのは少々難しいかもしれません。ですが、当面はあの辺りの強敵を倒すのが目的になりそうです。

>>168
彼女はあまり気にしていないようです。
自分の入浴よりも避難民を優先すべきという考えのため、入浴はしなかったみたいです。
ちなみに、清浄魔法を使って綺麗にはしているため問題はないようです。

>>169
ノーダメージということはないですが、お察しの通り強敵です。その上、彼一人を相手にすればいいというわけでもないため、難敵になりそうです。
171 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:05:27.62 ID:p9zb8HY4o
ーー第七避難所 勇者連合本部

長机を囲む第七勇者連合の兵士たち「」ズラッ

白髪ロングの眼鏡女「──揃いましたね。それでは、定例会議を始めます。まずは、各避難所の現状について報告をお願いします」

第七勇者連合兵A「では、私から」スクッ

第七勇者連合兵A「以前より報告にあがっていた、第五避難所についてです。先日、現地へ調査隊を派遣し、情報の真偽を確認した結果……第五避難所が壊滅したという報告は、事実であることが確認されました」

第七勇者連合兵A「事前の報告通り、避難所としての機能は完全に失われています」

白髪ロングの眼鏡女「……やはり、生存者は?」

第七勇者連合兵A「……確認できていません。周辺も捜索しましたが、人が残っている形跡は見つかりませんでした」

白髪ロングの眼鏡女「……」

第七勇者連合兵A「ただ……第五避難所跡には、無数の墓と思われるものが立てられていました。その近くには、マロニーのものと思われる文字で書かれた看板も残されていて……」

第七勇者連合兵A「"もうここには誰もいない"……と」

第七勇者連合兵たち「……」

第七勇者連合兵A「墓の数を考えると……第五避難所にいた人々は、おそらく……」
172 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:05:59.73 ID:p9zb8HY4o
白髪ロングの眼鏡女「……分かりました。それ以上は結構です」

第七勇者連合兵A「……はい」スッ

白髪ロングの眼鏡女「他の避難所は?」

第七勇者連合兵B「第四避難所は現在も維持されています。第五避難所の壊滅を受けて、警戒態勢を強化しております」

第七勇者連合兵C「第一から第三も異常なしで〜す。ただ〜、ごはんが足りなくてみんなピリピリしてるかも〜」

第七勇者連合兵D「第六避難所も大きな被害はありません。ただ、周辺でスライムもどきの目撃数が増えているようです」

白髪ロングの眼鏡女「……こちらへ移動している可能性は?」

第七勇者連合兵C「まだ何とも〜。ただ、以前より活動範囲が広がっているのは間違いありませ〜ん」

白髪ロングの眼鏡女「分かりました。第七の巡回範囲も少し広げましょう」

第七勇者連合兵C「了解でぇ〜す」

第七勇者連合兵D「それと……第七避難所について、一件報告があります」

白髪ロングの眼鏡女「?」

第七勇者連合兵D「ここ数日で、外から来た者が何人か滞在しています」

白髪ロングの眼鏡女「外から……どこの避難所の者ですか?」

第七勇者連合兵D「それが……信じられないことに、セイントレアの外から来たと……」

白髪ロングの眼鏡女「……!」

第七勇者連合兵B「……ああ。噂になってる連中か」

白髪ロングの眼鏡女「……その方たちは、今どちらに?」

第七勇者連合兵D「第七避難所内にいます。聖ヴァレリオ教会の聖女様の元にいるようですが……」

白髪ロングの眼鏡女「……この場所へ呼んでください。それが本当なら、外の状況を知る貴重な機会です。直接、お話を聞いてみたいです」

第七勇者連合兵D「分かりました」

◆
173 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:06:33.07 ID:p9zb8HY4o
ーー聖ヴァレリオ教会

第七勇者連合兵C「どうも〜。聖女様〜、いる〜?」ヒョコッ

聖女「あら、こんにちは……どうかしたんですか?」

第七勇者連合兵C「実は〜、アルクスさんが外から来た人と話したいから、連れてきて〜って……そこの怖い顔の人たちがそうなの〜?」

ガイ「……」

リーゼリット「ぷくくっ……怖い顔だって……」バシバシ

サーシャ「ちょっとリーゼ、笑っちゃ失礼でしょ……!」

アインズ「フッ……強面なのは、否定できんがな」

ガイ「……」
フローディア『安心なさい、私"だけ"はあなたの良さがわかってるから』
ベルトーネ『そこ、独占欲出すところかな〜……』

第七勇者連合兵C「しかも、美人のハーレムを組んでるとはね〜……外じゃそういうのが流行ってるの〜?」

リーゼリット「は、ハーレム!?」
サーシャ「あはは……」
アインズ「成り行きだ、成り行き」

第七勇者連合兵D「おい、失礼だぞ……」

第七勇者連合兵C「冗談だって〜」ケラケラ

第七勇者連合兵D「まったく……あなたがガイさんですね?」

ガイ「……ああ」

第七勇者連合兵D「勇者連合の定例会議で、あなた方について話が出まして……アルクスさんが呼んでいます。来ていただけますか?」

◆

ーー第七避難所 勇者連合本部

ガチャッ……

第七勇者連合兵D「お連れしました」

白髪ロングの眼鏡女「ありがとうございます」

長机を囲む第七勇者連合の兵士たち「……」ジッ……

ガイ「……あなたが、代表か」

白髪ロングの眼鏡女「……初めまして」
椅子から立ち上がる白髪ロングの眼鏡女「」スッ

白髪ロングの眼鏡女→アルクス「アルクス・ユスティネスと申します。現在、この第七避難所の代表を務めています」

ガイ「……ガイだ」

アルクス「お話は伺っています。セイントレアの外から来られたそうですね……十年前にセイントレアが空へ浮かんでから、外から来た方とお会いするのは初めてです」

ガイ「……」

アルクス「突然お呼びして申し訳ありません。ただ……私たちは、この十年間、外の世界がどうなっているのかほとんど知ることができませんでした」

アルクス「よろしければ……あなた方がここへ来るまでに見てきたことを私たちにも教えていただけませんか?」

ガイ「……分かった。俺に話せることなら」

アルクス「ありがとうございます」ペコリ

◆
174 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:07:21.88 ID:p9zb8HY4o
アルクス「──なるほど。セイントレアの外では、そのようなことが……」

第七勇者連合兵A「ユーシリア帝国に、オノゴロ……それに、他の国々も今まで通り存在しているのか……」

第七勇者連合兵B「てっきり、外も俺たちと同じようなことになってると思ってたが……」

第七勇者連合兵C「へぇ〜……世界って、ちゃんと残ってたんだね〜」

第七勇者連合兵D「お前、言い方……」

第七勇者連合兵C「だって〜、十年もこんなところに閉じ込められてたら、そう思わない〜?」

第七勇者連合兵D「……まあ、それはそうだが」

アルクス「……私たちには、外の状況を確かめる手段がほとんどありませんでしたから」

アルクス「それでも……セイントレアの外で、今も多くの人たちが生活している。それを知ることができただけでも、大きな収穫です」

ガイ「……そうか」

アルクス「はい。それに……あなた方がここまで辿り着いたということは、セイントレアと外を行き来することも、決して不可能ではないということですから」

ガイ「簡単じゃないけどな。俺たちも、かなり無茶をして入ってきた」

アルクス「……そうでしたね。失礼しました」

第七勇者連合兵B「しかし……飛空艇で突入、か」

第七勇者連合兵A「外から見ても、やはりセイントレアを覆う結界が問題になっているんですね」

ガイ「ああ。普通に入れるような場所じゃなかった」

アルクス「……貴重なお話をありがとうございます。勇者連合でも、今後の方針を考えるための情報として共有させていただきます」

ガイ「ああ」

アルクス「他にも、何か思い出されたことがあれば──」

ガイ「俺からも聞きたいことがある」

アルクス「?」

ガイ「白鋼の騎士についてだ。魔王城の門を守ってる奴について、勇者連合が知ってることを教えてほしい」

アルクス「どうして、白鋼の騎士のことを?」

ガイ「魔王城へ行くのが俺の目的のために必要なことだからだ。聖女さんを連れて、できるだけ奥まで行く」

アルクス「聖女さんを……!?何を考えているのですか!?」

第七勇者連合兵たち「」ザワッ……

ガイ「世界めくれを止めるために必要なんだ」

アルクス「!……詳しく、聞かせてください」

◆
175 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:08:13.77 ID:p9zb8HY4o
ガイ「──聖女さん本人も、理由は分からないと言っていた。ただ……できるだけ奥まで行かく必要があるらしい」

アルクス「……」

第七勇者連合兵C「う〜ん……ずいぶん曖昧だぁ〜」

ガイ「俺もそう思う……だが、今は他に手掛かりがない」

アルクス「……つまり、世界めくれを止める手掛かりを求めて、聖女さんと共に魔王城の奥を目指す……ということですね」

ガイ「ああ」

アルクス「聖女さんご自身が、それを望んでいるのですか?」

ガイ「そうだ。無理に連れていくわけじゃない」

アルクス「……そうですか。でしたら、私が勝手に止めることはできませんね」

第七勇者連合兵A「アルクスさん……」

アルクス「ただし、白鋼の騎士を突破するというのであれば、話は別です。今のまま挑むのは……あまりにも危険です」

ガイ「白鋼の騎士は、そんなに強いのか?」

アルクス「はい。これまでに何度か交戦した記録がありますが……特に、あの鎧の防御力には手を焼いています」

ガイ「鎧……」

アルクス「生半可な攻撃では、物理も魔法も、ほとんど通りません。それに、白鋼の騎士だけではなく……魔王城の門周辺には、あの騎士に従う鎧の魔物も多数存在しています」

第七勇者連合兵B「一体一体なら、俺たちでも相手はできる。だが、あれだけの数を捌きながら白鋼の騎士まで倒すとなるとな……」

第七勇者連合兵A「攻略には、相応の人数を集める必要があります」

ガイ「……だったら、今まで一度も大人数で攻めなかったのか?」

アルクス「……できなかった、というより、そこまでする必要がなかったんです」

ガイ「必要がなかった?」

アルクス「はい。白鋼の騎士は、少なくとも私たちが把握している限りでは、自ら魔王城を離れて避難所を襲ったことはありません。配下の鎧たちも同様です」

ガイ「……近づかなければ、何もしてこないのか。マロニーに聞いた通りだ」

第七勇者連合兵D「こっちから魔王城に近づけば襲ってくる。だが、離れれば追ってこない」

第七勇者連合兵C「だからねぇ〜……わざわざ藪をつつく必要もないかな〜って」

アルクス「白鋼の騎士を攻略するために大勢を動かせば、その分だけ各避難所の防衛が手薄になります」

アルクス「第五避難所のようなことが、いつ他の避難所で起きるかも分かりません。スライムもどきや影の魔物、それに原理派への警戒も必要です」

アルクス「危険ではあっても、こちらから近づかなければ害のない相手を倒すために……避難所で暮らす人たちを危険に晒すことはできません」

ガイ「……」

アルクス「……攻略する人員を増やすために、まずはこのセイントレアを包む結界をどうにかする必要があります」

アルクス「それに……もし結界を消すことができれば、外から戦力を呼び込むだけではなく……ここで暮らしている人たちを、セイントレアの外へ逃がすこともできるかもしれません」

ガイ「避難民を……」

アルクス「はい。これまで私たちは、この場所で生き延びることしかできませんでした。ですが……あなた方から外の世界が今も残っていると聞いた以上、ここに留まり続ける必要はありません」

第七勇者連合兵たち「……」

アルクス「避難民を外へ逃がすことができれば、私たちも防衛に割いている戦力を、魔王城の攻略へ回せるようになります」

ガイ「……なるほど」

アルクス「そのためにも──」

アルクス「星詠みの魔女を倒して、結界を消滅させるんです」
176 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:08:56.26 ID:p9zb8HY4o
ガイ「……星詠みの魔女を倒せば、結界が消えるのか?」

アルクス「確実とは言い切れません。ですが、これまでの調査から……星詠みの魔女が結界の維持に深く関わっていることは、ほぼ間違いないと考えています」

アルクス「星詠みの魔女は、セイントレアの外縁を中心に行動しています。それに……結界を調査しようとした部隊が、何度もあの魔女から攻撃を受けているんです」

第七勇者連合兵A「結界を構成している魔力についても、調べてきましたが……星詠みの魔女が扱う魔力との関連性が確認されています」

ガイ「……だったら、どうして今まで倒さなかった?」

アルクス「これまでは、危険を冒してまで倒す理由がなかったからです。星詠みの魔女を倒せたとして、本当に結界が消える保証はない……それに、仮に消すことができても、その先に何があるのか……私たちには分かりませんでした」

ガイ「……外の世界がどうなってるか、知らなかったからか」

アルクス「はい。外に生存者がいるのか……助けを求められる相手がいるのか。それどころか、外の世界そのものが今も残っているのかさえ……私たちには確かめる術がありませんでした」

第七勇者連合兵C「それなのに避難所の戦力を削って、すっごく強い魔女を倒しに行く〜……なんて、できなかったんだよねぇ〜」

アルクス「でも……今は違います。あなた方が、外からここへ来た。外の世界には今も多くの人々が暮らしていて……あなた方には、外に仲間もいる」

アルクス「結界を消すことができれば、その方々にも協力を求められるのではありませんか?」

ガイ「……できると思う」

アルクス「でしたら、星詠みの魔女と戦う意味があります。外から戦力を呼ぶことができれば、各避難所の防衛を維持したまま……魔王城の攻略に必要な人員を確保できるかもしれません」

ガイ「なるほど。なら、まずは星詠みの魔女を──」

アルクス「その前に……もう一体、倒しておかなければならない魔物がいます」
177 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:09:23.33 ID:p9zb8HY4o
ガイ「……?」

アルクス「氷刃の魔女です」

ガイ「……どうして氷刃の魔女を?」

アルクス「……分かりました」

アルクス「氷刃の魔女は、白鋼の騎士とは違って一つの場所に留まっていません。セイントレアの各地を移動しながら、遭遇した者を無差別に襲っています」

第七勇者連合兵D「こっちも何度か被害を受けてる。あいつの行動範囲を完全に把握するのは難しい」

アルクス「星詠みの魔女を攻略するために大人数を動かせば……その途中で氷刃の魔女と遭遇する可能性があります」

ガイ「……星詠みと戦ってる最中に来られたら、最悪の場合……二体を同時に相手にすることになるな」

アルクス「それだけではありません。仮に先に星詠みの魔女を倒し、結界を消すことができたとしても……氷刃の魔女が残っている限り、外から来た方々を安全に各避難所まで迎え入れることができません」

第七勇者連合兵B「せっかく増援を呼んでも、道中であいつに襲われたら意味がないからな」

アルクス「物資を運び込む場合も同じです。外との行き来ができるようになったとしても、セイントレア内部の移動が危険なままでは……その利点を十分に活かすことができません」

ガイ「……」

アルクス「ですから、順番としては……氷刃の魔女を倒し、次に、星詠みの魔女を倒して結界を消す。そして外から戦力を呼び込み……白鋼の騎士を攻略する……少なくとも、私にはこの順番が一番現実的に思えます」

ガイ「……ずいぶん大掛かりになったな」

アルクス「はい。ですが……世界めくれを止めるために魔王城へ向かう必要があるのなら、私たち勇者連合にも協力させてください」

ガイ「……いいのか?」

アルクス「もちろんです。世界めくれを止めることができれば……この十年間、セイントレアで苦しんできた人たちを救うことにも繋がります」

アルクス「魔王城へ辿り着くために……私たちにできることがあれば、何でも言ってください」

ガイ「……助かる。なら、よろしく頼む」

アルクス「こちらこそ。よろしくお願いします」ペコリ

⭐︎アルクスと出会いました。
178 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:09:58.35 ID:p9zb8HY4o
ーー第七避難所 郊外

フローディア『教会へ戻らないの?』

ガイ(その前に、少し試したいことがある)

ベルトーネ『試したいこと〜?』

ガイ「……氷刃の魔女、星詠みの魔女、白鋼の騎士……どいつも簡単に倒せる相手じゃない」

フローディア『でしょうね。あなたもその力は、十分に味わったでしょう?』

ガイ(ああ……魔王城を目指す以上、戦いは避けられない)

ベルトーネ『それで〜……もっと強くなっておこうってこと〜?』

ガイ(……少し違う)

ベルトーネ『ん〜?』

ガイ(今から鍛錬をしたところで、急にあいつらより強くなれるわけじゃない。だから……今使えるものの使い方を変える)

フローディア『……時間魔法ね』

ガイ(前に試した時は……時間をどこまで戻せるか、どれだけ止められるか。そればかり考えていた)

フローディア『それで?今度は何をするつもり?』

ガイ(時間を止める。巻き戻す。自分の時間を速める……今まで色々やってきたが……どれも結局は、俺自身が有利に動くための使い方だった)

ガイ(白鋼の騎士は……物理も魔法も、ほとんど通さないらしい)

ベルトーネ『いくら速く動けたり、時間を止められるっていっても……倒せなかったら意味ないもんね〜』

ガイ(ああ。そこで考えたんだ……時間魔法を移動や回避に使うんじゃなくて、攻撃そのものに使えないかって……)

構えるガイ「」スッ……
179 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:10:27.00 ID:p9zb8HY4o
ガイ「──はぁっ!」
魔力が流れた無銘刀「」ビュンッ!!

大岩「」シーン……

フローディア『時間魔法の……エンチャント?』

ガイ(……もう一度)
魔力が流れた無銘刀「」ビュンッ!!

大岩「」シーン……

ベルトーネ『何回斬っても、何も起きないね〜』

フローディア『……いいえ。何も起きていないんじゃないわ。まだ、起きていないのよ』

刀を納めるガイ「」チャキンッ

突如砕ける大岩「」パァンッ!!!

ベルトーネ『わぁっ!?』

フローディア『……攻撃の結果が起きる時間を先送りしたのね』

ガイ(……ああ)

砕けた大岩「」パラ……パラ……

ガイ(一発で足りないなら……同じ一点に、通るまで同時に叩き込む……攻撃の先送り、ってところだな……!)

吐血するガイ「──っ、げほっ!」ビチャッ

フローディア『ガイ!』

ガイ「ハァ……ハァ……」

ベルトーネ『やっぱり負担は大きいんだね〜。大丈夫〜?』

口元の血を拭うガイ「……問題ない」グイッ

フローディア『そうなるのも当然よ。一瞬とはいえ、本来なら既に起きているはずの現象を、いくつも世界の時間から切り離して維持していたのだから……』

ベルトーネ『ああ、そっか〜……世界は辻褄を合わせるために相応の代償を求めるから……ガイくん一人で出せる火力としては、相当なものだけれど、これも常用はできないね〜』

ベルトーネ『……ところで、攻撃を後回しにして〜……あとから遅れて来るんだよね〜?』

ガイ(まあ、そうなるな)

ベルトーネ『じゃあ〜……"遅刻斬"って名前で決定〜!怠惰の悪魔らしい命名でしょ〜?』

ガイ(……ダサい)
フローディア『……ダサい』

ベルトーネ『え〜!?分かりやすいのに〜』

⭐︎ガイが遅刻斬を使えるようになりました。
180 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:11:12.07 ID:p9zb8HY4o
ーー聖ヴァレリオ教会

リーゼリット「ええと……つまり、星詠みの魔女みたいなのを少なくとも三回は相手にするってことに聞こえたんだけど?私の勘違い?」

ステラ「……多分、その考えであってるわよ」

サーシャ「そんな……星詠みの魔女相手に、あれだけの人達が撃ち落とされたのに……!?」

アインズ「だが、三体を同時に相手にするわけではないのだろう?」

ガイ「ああ。それに……アルクスが言ってた順番も、絶対じゃない。氷刃を倒して、星詠みを倒して、最後に白鋼……それが今のところ一番安全そうだってだけだ」

ガイ「氷刃の魔女がどこにいるのかも分からない。先に星詠みの魔女と戦うことになるかもしれないし……状況が変われば、作戦も変わる」

ステラ「なるほどね。攻略順を決めたというより……今ある情報から、優先順位をつけただけってことかしら」

ガイ「ああ」

ミラ「それなら……必ず三人を順番に探して、倒していかなければならないわけじゃないんだね」

ザック「ま、相手がこっちの都合通りに動いてくれるとも限らねぇしな!氷刃の魔女を探してる途中で星詠みの魔女が出てくるかもしれねぇ。逆だってあるだろ?」

アインズ「フッ……当然だ。戦場で予定通りに事が運ぶ方が珍しい」

リーゼリット「……それでも結局、あの星詠みの魔女クラスと何度も戦う可能性があることには変わりないんだよねぇ……」

聖女「……少々、複雑な気持ちです……」ボソッ

ガイ「……」

◆現在はセイントレアです。(12日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:11:42.85 ID:E/6sbneu0
ガイ、夢で銀色の妖精と出会う
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:14:00.62 ID:GIIvTkQ2O
マロニーが強敵どもと戦い始めた時に攻め込む作戦を立案
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:15:22.18 ID:U26wWkdJo
敵を遠くから観察してなんか弱点ないかみてみる
184 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:06:48.87 ID:7Gv0LY79o
ーー魔王城近辺の廃墟

サーシャ「──というわけで、まずは偵察だね。星詠みの魔女は空を飛んでてどこにいるかわからないし、氷刃の魔女は遠くから見てても、見つかって近づかれたら危ないから、近づき過ぎなければ問題ない白鋼の騎士を見に来たけど……」

王城を守る大量の鎧「」ガシャンガシャン……
回転ノコギリを持った鎧「」ガシャンガシャン……

狙撃型魔導銃のスコープを覗くリーゼリット「人……にしては動きが機械的な気がするね。まるでゴーレムみたいな……」

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」シン……

サーシャ「リーゼ……あの門の前に立ってるのが……白鋼の騎士、だよね?」

リーゼリット「……うん……灼鋼の盾に、鎧の隙間から見えるあのオリハル鎖帷子……聞いてた特徴と一致するね」

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」シン……

サーシャ「……本当に、門の前から動かないんだ」

リーゼリット「みたいだね。周りの鎧も、決まった範囲を巡回してるだけ……っ!」ゾクッ
サーシャ「!」ゾクッ

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」ゴゴゴ……

サーシャ「……なんとなくだけど、見られてる気がする」

リーゼリット「……奇遇だね。私も」

サーシャ「アルクスさんの話通りなら、こっちから近づかない限り襲ってはこないはずだけど……」

リーゼリット「だからって、試しに近づいてみる気にはならないかな……それにしても……」

白鋼の騎士「……」シン……

リーゼリット「……あれは、アインズでも正面からやり合ったら苦戦しそうだね。今は大剣もウォーターポートに置いて来ちゃってるし……」

サーシャ「そんなに……?」

リーゼリット「でも……無敵ってわけでもなさそう」

サーシャ「え?」
狙撃型魔導銃の倍率を上げるリーゼリット「」カチッ

リーゼリット「……鎧そのものは分厚いけど、肩、脇、膝……関節部分までは、鎧にも鎖帷子にも覆われてない」

サーシャ「そこなら攻撃が通るかもしれないね」

リーゼリット「そうだといいけど……」

白鋼の騎士「……」シン……
灼鋼の盾「」ズシッ……

リーゼリット「あの盾も厄介そうだけど、大きい分だけ死角もできる。盾をどう動かすか分かれば……狙える場所はありそうかな」

サーシャ「……ちゃんと弱点はあるんだね」

リーゼリット「まだ弱点候補だけどね。実際に戦ってみないと分からないよ」

大量の鎧「」ガシャンガシャン……

サーシャ「……白鋼の騎士と戦いながら、あれも全部相手にしないといけないんだよね」

リーゼリット「……大人数が必要って言ってた理由も納得だね」

サーシャ「うん……」

リーゼリット「……さて。特徴も数もある程度確認できたし、今日はこのくらいに──」

僅かに動く白鋼の騎士の兜「」ギ……

サーシャ「……!」
リーゼリット「……」

サーシャとリーゼリットの隠れている方向を見る白鋼の騎士「……」ジッ……

サーシャ「……やっぱり、気づいてるみたい」

スコープから目を離すリーゼリット「……帰ろっか」スッ

サーシャ「うん……」

廃墟から駆け出す二人「」タッタッタッ……

⭐︎白鋼の騎士を偵察しました。
185 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:07:24.24 ID:7Gv0LY79o
ーー聖ヴァレリオ教会

サーシャ「みんな、ただいま!」

クレア「サーシャさん、リーゼリットさん。ご無事で何よりです」

リーゼリット「ふぅ……最後のアレはちょっと肝が冷えたぁ……」

ガイ「何かあったのか?」

サーシャ「ううん、何も。ただ……最初から私たちが隠れてることには気づかれてたみたいで」

アインズ「ほう……」

リーゼリット「こっちが近づかなかったから見逃してくれた、って感じかな。アルクスさんの話通り、門を守ること以外には興味がないみたい」

ガイ「……それで、白鋼の騎士は?」

リーゼリット「かなり厄介そう……まともに正面からぶつかるのは避けたいかな。一応、関節部分までは鎧や鎖帷子に覆われてなかったよ。あの大盾にも死角はありそうだし……狙うならその辺かな」

ガイ「……弱点候補は見つかったのか」

リーゼリット「候補だけね。それより問題なのは……白鋼の騎士の周りに、鎧みたいな奴がうじゃうじゃいたことかな」

サーシャ「中には回転ノコギリを持ってるのまでいたよ……あれを相手にしながら白鋼の騎士とも戦うなら、やっぱり私たちだけじゃ厳しいと思う」

ステラ「……それなら、あのマロニーっていう奴に助力を求めればいいんじゃない?」

ガイ「あの力を借りたいのは山々だが……マロニーは俺に直接手を貸せないらしい」

ステラ「なら、漁夫の利を狙えば?」

ガイ「漁夫の利?」

ステラ「あいつ、強い奴と戦いたくてセイントレア中をうろついてるでしょ?だったら、そのうち、三体のどれかと戦うかもしれないじゃない」

サーシャ「その間に、私たちが動くってこと?」

ステラ「そうそう。強い奴と強い奴が勝手に戦ってくれるなら、私たちは安全なところで『がんばれ〜♡』って応援してればいいのよ」ニコッ

リーゼリット「いい笑顔で結構ひどいこと言うね」

ステラ「え〜?だってぇ、私みたいなか弱〜い女の子が戦ったって、何の役にも立たないしぃ〜。強い人たちにお任せするのが一番でしょ〜?」キャピッ

サーシャ「……」

リーゼリット「……」

ステラ「……な、何よ」

リーゼリット「いやぁ……急に別人みたいになったなぁって」

ステラ「……っ!」

リーゼリット「てか、そんなキャラだったの?」

ステラ「ち、違うわよ!今のは……その……前にいたところで、こういう感じにしてた方が色々と都合がよかったから……つい……///」

リーゼリット「へぇ〜……?」

ステラ「……何よ」

リーゼリット「いやぁ?ずいぶん手慣れてるなぁって」

ステラ「うるさいわね……!///」

ガイ「……マロニーがいつ誰と戦うかは分からない。それを前提に作戦は組めないぞ」

ステラ「……当てになんてしないわよ」

ガイ「……?」

ステラ「使えそうなら使う。ダメそうならさっさと諦める。それだけ」

ガイ「……なるほどな」

ステラ「ま、上手くいったら儲けものってことで」ニコッ

⭐︎漁夫の利作戦(?)を考案しました。
186 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:08:27.44 ID:7Gv0LY79o
ーー???

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

ガイ「……また、妙な夢だな。今回はフローディアとベルトーネはいないようだが……」キョロキョロ

天を衝いて聳える世界樹「」キラキラ

ガイ「……ここは……フォレスティナ、か?」

「──正確には、フォレスティナを元にしただけで、本物のフォレスティナじゃないんだけどね」

ガイ「!」バッ

妖精「ええと……初めましてになるのかな?私のことは、妖精って呼んで」

ガイ「……妖精?」

妖精「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。少なくとも、今すぐあなたに何かしようってつもりはないから」

ガイ「……今すぐ、か」

妖精「あ、そういう意味じゃないって!もう……細かいところ拾うなあ……」

ガイ「俺はガイだ……それで、ここはどこなんだ?」

妖精「夢の中だよ」

ガイ「それは分かってる」

妖精「あはは……だよね」

ガイ「……」

妖精「……それにしても、話には聞いてたけど……こうして直接会うのは初めてだから、ちょっと気になってたんだ」

ガイ「……誰から俺のことを聞いた?」

妖精「あっ」

ガイ「……」

妖精「いきなりそこ聞く?」

ガイ「他に何を聞けっていうんだ」

妖精「……それは言えないかな」

ガイ「……」

妖精「待って待って!そんな『じゃあ話すことはない』みたいな顔しないでよ!」

ガイ「実際、何も教える気がないなら話すことはないだろ」

妖精「あるよ!だからこうして会いに来たんじゃん!」プンスコ

ガイ「……会いに来た?」

妖精「……あ」

ガイ「やっぱり、この夢はお前が?」

妖精「あ〜……もう!今のなし!」

ガイ「無理だ」

妖精「即答!?」

ガイ「……」

妖精「はぁ……なんか調子狂うなあ……まあ、いいや。あなたに聞きたいことがあって来たのは、本当だから」

ガイ「聞きたいこと?」

妖精「うん。あなた……今、セイントレアにいるんでしょ?」

ガイ「……!」

妖精「それで、魔王城を目指してる」

ガイ「……」

妖精「……世界めくれを止めるため?」

ガイ「そうだ」
187 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:08:58.38 ID:7Gv0LY79o
妖精「……そっか。じゃあ……魔王城に何がいるのかは、どこまで知ってる?」

ガイ「……?」

妖精「星詠みの魔女とか、氷刃の魔女とか……」

ガイ「……星詠みの魔女はイリス。氷刃の魔女はミスティ。白鋼の騎士はローガン……聖女さんから聞いた話だと、十年前のダークヒーロー一行らしいが……お前も、あいつらを知ってるのか?」

妖精「……うん。知ってるよ」

ガイ「そうか」

妖精「驚かないんだ?」

ガイ「色々なことに巻き込まれるから慣れたんだ……それで、お前はあいつらとどういう関係なんだ?」

妖精「……一緒に旅をしてたんだ。イリスも、ミスティも、ローガンも……それから、エバンスに、クロシュとも」

妖精「色んなところに行ったよ。楽しいこともあったし、大変なこともいっぱいあったけど……みんな、大切な仲間だった」

ガイ「……だった?今は違うのか?」

妖精「……どうなんだろうね。私にも、今のみんながどうなってるのか……全部分かってるわけじゃない。だから、あなたに聞きたかったんだ」

ガイ「何を?」

妖精「あなたは……あの子たちと戦うつもり?」

ガイ「必要なら」

妖精「即答なんだ」

ガイ「魔王城へ行くには、避けられない可能性が高い……だが、戦うこと自体が目的じゃない。退いてくれるなら、それでいい。俺の目的は、世界めくれを止めることだ」

妖精「……うん」

ガイ「そのために聖女さんを魔王城の奥まで連れていく。それを邪魔するなら戦う。それだけだ」

妖精「……なるほどね」

ガイ「何だ?」

妖精「ううん……あなたがどういう人なのか、ちょっと知りたかっただけ」

ガイ「……それだけのために、こんな夢を?」

妖精「まさか。聞きたいことはまだあるよ」

ガイ「……?」

妖精「例えば──魔王城の一番奥にいる“魔王”について、とかね」

ガイ「……魔王?魔王城には、本当に魔王がいるのか?」

妖精「……やっぱり、知らないんだ」

ガイ「何をだ?」

妖精「……」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……
188 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:09:41.21 ID:7Gv0LY79o
妖精「──魔王は、クロシュだよ」

ガイ「……クロシュが……魔王……?」

妖精「そう……十年前、私たちは世界めくれを止めるための戦いで負けて、この世界の滅びを待つだけだった。けど、クロシュヴィアとクローディアが、自分たちの命と引き換えにこの世界を延命させてくれた」

ガイ「ああ。そこまでは知っている」

妖精「……そこで、クロシュは絶望してしまったの。世界めくれを止められなかったこともそうだけど……それ以上に、みんなを失ったことが大きかったんだと思う」

妖精「二人は、自分たちが消えることでこの世界に時間を残した。私たちに、まだ何かできるかもしれないっていう時間を」

妖精「でも……クロシュには、それが希望には見えなかった」

ガイ「……どう見えたんだ?」

妖精「先延ばし、かな。どうせいつか滅びる。だったら、苦しむ時間が伸びただけじゃないかって……そんなふうに思ったんじゃないかな」

ガイ「……だから、魔王になった」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

妖精「クロシュはね……優しい子だったんだよ」

ガイ「……」

妖精「誰かが苦しんでるのを見るのが嫌で、誰かが傷つくのを見るのが嫌で……だからこそ、全部終わらせようとしたのかも」

ガイ「……夢の中でだが、俺もクロシュとは会ったことがある。とても魔王には見えなかったが……」

妖精「夢は本来の心を映すものだからね。魔王になったからって、クロシュの全部が変わっちゃったわけじゃないよ」

妖精「あなたが夢の中で会ったクロシュも、ちゃんとあの子なんだと思う」

ガイ「……」

妖精「……だからって、今のクロシュが何を考えてるのか、私にも分からないけどね」

ガイ「妖精にも?」

妖精「うん。十年も経ってるんだよ?その間に何があったのか、全部知ってるわけじゃないし」

妖精「だから……お願いがあるの」

ガイ「クロシュを助けろ、か?」

妖精「……ううん。そんな無責任なこと、あなたには頼めないよ」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

妖精「あなたにはあなたの目的があって、クロシュにはクロシュの考えがある。会ったら戦うことになるかもしれないし……どっちかが傷つくことだってあると思う」

妖精「だから……助けてとも、戦わないでとも言わない」

ガイ「なら、何を?」

妖精「……ちゃんと、あの子を見てあげて」

ガイ「……」

妖精「あなた自身の目で今のクロシュを見て……その上で、どうするか決めてほしい」

ガイ「……俺が決めていいのか?」

妖精「もちろん。だって、実際に今のクロシュと会うのはあなただもん。私の思い出だけで、あなたの答えまで決めちゃうわけにはいかないよ」
189 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:10:21.87 ID:7Gv0LY79o
ガイ「……そういえば」

妖精「ん?」

ガイ「最初に言ってたな。俺のことを『話には聞いてた』って……クロシュか?」

妖精「……」

ガイ「クロシュから、俺のことを聞いたのか?」

妖精「……うん。ガイさんっていう人と、新しく友達になったって……」

ガイ「……あいつがそんなことを……」

妖精「ふふっ。嬉しそうに話してたよ」

ガイ「フッ……」

ガイ「……待て」

妖精「?」

ガイ「お前は十年前……クロシュやイリスたちと一緒にいたんだよな?」

妖精「……うん」

ガイ「それで今も、クロシュと話している……」

妖精「……」

ガイ「なのに、お前はこうして夢の中にしか現れない……」

ガイ「……まさか」

妖精「……」

ガイ「お前もなのか?」

妖精「……」

ガイ「イリスやミスティ、ローガンのように……お前も今、何か別のものに変わってるんじゃないのか?」

ガイ「だから……今の姿じゃなく、こうして夢の中で俺に会いに来た。違うか?」

妖精「……うん、正解」

ガイ「……!」

妖精「現実の私は、ガイを見ても……たぶん、あなたが誰なのか分からないと思う」

ガイ「……」

妖精「イリスたちと同じ。今の私は、昔の私のままじゃないから……だから、もし現実で会っても……今みたいに話せるとは思わないでね」

ガイ「そんな……」

妖精「……そろそろ、お別れだね。夢から覚める時間みたい」

ガイ「待ってくれ……まだ、お前のことを何も聞いてない。今のお前がどこにいるのかも、何になってるのかも……」

妖精「それは、会ってからのお楽しみってことで」

ガイ「……お前な」

光の粒子に包まれていく妖精「」キラ……キラ……

妖精「あははっ。そんな顔しないでよ。もし現実の私が、あなたのことを分からなくても……」

妖精「あなたとこうして話した私がいたことだけは、覚えててね」

ガイ「……ああ」

妖精「……ふふっ」スッ

妖精「あなたに、精霊の加護がありますよう──」

◆
190 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:11:51.34 ID:7Gv0LY79o
魔王城には魔王がいる。夢の中で妖精と出会い、魔王の正体がクロシュであることを知った。そして、イリスたちと同じように、妖精もまた十年前とは異なる姿になっているらしい。
魔王城の奥で待つクロシュ。そして、かつての英雄達。
重い真実を知りながらも、ガイは夢から目覚める──

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 10:18:55.70 ID:JA5+x3Y40
乙
さすがに氷刃の魔女達とは連戦ではなく一人一人倒していく感じなのね。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 11:57:32.10 ID:+TZqX2aAo
バッドエンドifルートらしい展開
それでも構わず倒していくが
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 15:52:12.30 ID:CKDUVsLIO
乙
まさかのクロシュが魔王なのか
194 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:03.22 ID:UOpEYt3SO
>>191
基本的にはそうなると思いますが、展開やコンマによって複数同時に相手取ったりする可能性もあるかもしれません。

>>192
世界めくれを止めるために戦ってもらう必要があります。備えましょう。

>>193
実は、一番最初のスレの999〜1000で予告的な感じで出しておりました。彼女とも、いずれ出会うことになるでしょう。
195 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:33.46 ID:UOpEYt3SO
ーー聖ヴァレリオ教会

ガイ「……」

クレア「おはようございます、ガイさん」

ガイ「クレアさん……」

クレア「……何かありましたか?」

ガイ「……いえ、なにも」

クレア「そうですか……少々、声が弱っているように聞こえたので心配してしまいました」

ガイ「……見えていないのに、よく分かりますね」

クレア「ふふっ。見えないからこそ、分かることもあるんですよ」

ガイ「……そういうものですか」

クレア「そういうものです」

ガイ「……」

クレア「……聖女さんとサーシャさんが朝食を用意してくれています。ガイさんもいかがですか?」

ガイ「……いただこう」

◆現在はセイントレアです。(14日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:44:14.23 ID:+S8S1sJY0
アインズ、筋トレ&斧武器に挑戦。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:45:59.98 ID:5RDljYaFO
ガイ、避難所の子供と遊んでるマロニーを発見
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:14.49 ID:rg5/6T4W0
勇者連合の人達とパトロール
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:21.09 ID:PM5fgkeRO
他未登場の誰かと会えないかサイコロふる
200 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:56:08.91 ID:UOpEYt3SO
申し訳ありません、日数をミスってました。
>>195の日数は、正しくは13日目でした。
201 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:16:11.02 ID:BQ8F53bIo
ーー第七避難所

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

リーゼリット「ぼーっとして、何考えてるの?」

ガイ「……なにも」

リーゼリット「嘘。アンタがそうしてるときって、何か考えごとしてるときでしょ」

ガイ「フッ……お見通しか……」

リーゼリット「もうそれなりの付き合いになるからね。私にだってわかるよ」

ガイ「……強敵と戦うことになる。戦うこと自体は避けられない……こっちにはこっちの目的がある。だから、必要なら戦う。それはこれからも変わらない……ただ、それが本当に正しいことなのか、考えていたんだ」

リーゼリット「ふーん……ま、考えるのはいいけどさ。一人で抱え込まないでよ。約束したでしょ?アンタが戦うなら、私たちだって一緒に戦うんだから」

ガイ「……忘れてないさ」

リーゼリット「ならよし」ニッ

子どもたち「待てー!」タタタッ!

ガイ「……ん?」
リーゼリット「?」

子どもA「そっち行ったぞー!」
子どもB「捕まえてー!」

走るマロニー「……」タタタッ

ガイ「……マロニー?」

リーゼリット「……何してんの、あの人」

マロニーを追いかける子どもたち「待てー!」ワーッ!

マロニー「……遅い。その速さじゃ捕まらないよ」タタタッ

子どもA「マロニーが速すぎるんだよ!」

マロニー「私に追いつこうとする方が悪い」

子どもB「ずるい!」

マロニー「ずるくない」

子どもC「じゃあ次、マロニーが鬼!」

マロニー「……なんで?」

子どもA「一回も捕まらないから!」
子どもB「マロニーが鬼ー!」
子どもC「逃げろー!」

逃げ出す子どもたち「」ワーワー

マロニー「……まだやるって言ってないんだけど……」

マロニー「一……二……三……」

リーゼリット「ふふっ……結局付き合うんだ」

ガイ「……意外と面倒見がいいんだな」

マロニー「九……十……捕まえるよ」タッ!

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……肩書きや、何をしてきたかだけじゃ分からないこともあるんだろうな」

リーゼリット「……さっきの話?」

ガイ「……かもしれない」

リーゼリット「そっか」

子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

⭐︎子どもと遊ぶマロニーを目撃しました。
202 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:04.92 ID:BQ8F53bIo
片手で倒立するアインズ「……」

ガイ「……あそこにいるのは、アインズか」

スタスタ……

アインズ「む……ガイか。どうかしたか?」スタッ

ガイ「いや……何をしてるのかと思ってな」

アインズ「鍛錬だ。白鋼の騎士と戦うことになるんだろう?」

ガイ「ああ」

アインズ「サーシャとリーゼが偵察で見てきたた情報の限り、敵は相当堅い。槍で隙間を狙う手もあるが……それだけでは芸がない」

ガイ「それで?」

アインズ「マロニーの得物を見て思ったんだ。斬る、貫く以外にも……叩き潰すという手がある」
大斧「」ズンッ

ガイ「……斧か。一体どこで?」

アインズ「外で拾った。元は勇者連合の者が使っていたものだろう」

アインズ「大剣を使い始めた頃、サーシャに言われたことがあってな。大剣はただ斬るんじゃない、重さごと叩きつけるものだと」

アインズ「それからは、重さを利用して粉砕する感覚も覚えた。斧なら、もっと極端にそれができるかもしれない」

大斧を持ち上げるアインズ「」グッ……
大斧「」ブォンッ!!!

巻き起こる風圧「」ブワッ!

ガイ「っ……とんでもないな……!」

アインズ「ふむ……悪くない。マロニーほど斧を扱えるとは思っていないが、大剣で覚えたことを応用するくらいならできる」

ガイ「……なるほど」

アインズ「白鋼の騎士がどれだけ堅いのか……少し楽しみになってきたな」

ガイ「……頼もしい限りだ」

アインズ「フッ……任せておけ」ニヤリ

⭐︎アインズが大斧の扱いを試し始めました。
203 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:31.22 ID:BQ8F53bIo
ーー魔都セイントレア

スタスタ……

第七勇者連合兵A「あなた方がついてきてくれるとは、頼もしい限りです」

サーシャ「いえ、こっちに来てからお世話になっているので!これくらいは手伝いますよ!」

リーゼリット「それで、今日はどの辺りを回るの?」

第七勇者連合兵A「第七避難所の周辺です。少し巡回範囲を広げることになったので、その安全確認も兼ねています」

ガイ「……この前の会議で決まったことか」

第七勇者連合兵A「はい。スライムもどきの活動範囲が広がっているという報告もありますから」

第七勇者連合兵B「影の魔物もいる。見つけたら、その場で倒すことになるだろうな」

アインズ「ふむ……魔物退治か」

第七勇者連合兵C「それだけなら楽なんだけどねぇ~。旧セクリエ・ロイエを拠点にしてる原理派の連中がいるから、そっちの方まで行くなら気をつけないとねぇ~」

第七勇者連合兵B「向こうも周辺を動き回ってる。巡回中に鉢合わせる可能性はあるな」

ガイ「……戦闘になった場合は?」

第七勇者連合兵A「こちらから仕掛ける必要はありません。ただ……向こうが攻撃してきた場合は、応戦してください」

第七勇者連合兵C「魔物を倒しに行って、人間同士で殺し合い~……なんてことには、ならないでほしいんだけどねぇ~」

アインズ「それは相手次第だな」

サーシャ「……」

第七勇者連合兵A「それでは、行きましょう。まずは第七避難所の外周から確認します」

ガイ「ああ」

◆反転コンマ下1

01-10 氷刃の魔女
11-20 スーツ姿の金髪女性
21-30 鳥面マスクの紳士
31-40 聖職者服を着たオッドアイの人
41-50 長身白髪の男
51-89 眼鏡美人
90-94 銀髪ショートの幼女
95-00 勇者
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 22:19:06.05 ID:+TZqX2aAo
あ
205 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:35:11.60 ID:BQ8F53bIo
ドガァン!

サーシャ「今の音って……」

アインズ「向こうからだな。どうする?」

第七勇者連合兵B「どういう状況だろうと、見に行かないことには始まらないだろ。少なくとも、雪は降ってないから氷刃の魔女ではないさ」

◆

散らばったスライムもどきの残骸「」

長身白髪の男「……」

第七勇者連合兵C「もしもし、無事ですか〜?」

長身白髪の男「ええ。ご心配なく。ちょうど片付いたところです」

第七勇者連合兵C「……って、ジョンさんじゃ~ん」

長身白髪の男→ジョン「おや……第七避難所の方々でしたか」

第七勇者連合兵A「ジョンさん……このスライムもどきは、全てあなたが?」

ジョン「ええ。少々囲まれてしまいまして……」

散らばったスライムもどきの残骸「」

リーゼリット「これを一人で……?」

アインズ「フッ……なかなかやるようだな」

ジョン「恐縮です。錬金術師という仕事も、案外危険が多いものでして」

ガイ「錬金術師……?」

第七勇者連合兵B「ああ。あの人はジョン・ホワイトフッド。薬なんかの取引で、各避難所を回ってるんだ」

ジョン「ジョン・ホワイトフッドと申します。以後、お見知りおきを」ペコリ

ガイ「……ガイだ」

ジョン「ガイさん……なるほど、では、あなた達が外から来たという……」

ガイ「知ってるのか?」

ジョン「ええ……最近、第四避難所で噂を……」

サーシャ「あはは……やっぱり、もう結構知られてるんだね……」

リーゼリット「外から来た人間なんて、私たちくらいだろうしね」

ジョン「セイントレアの外から来られた方々だとか。私も一度、お話を伺ってみたいと思っていたところです」

ガイ「……俺たちに?」

ジョン「ええ。錬金術師という仕事柄、情報はいくらあっても困りませんので。それに──外の世界には、個人的にも少々興味があります」

ジョン「……つかぬことをお聞きしますが、ロスチャイルド、という一族のことはご存知でしょうか?」

ガイ「……ああ」

ジョン「では……ロスチャイルドの一族は、まだ外で生きているんですね?」

ガイ「全員ではないがな。セーレフェリアによって殆どが殺され、残っているのはごく僅かだと聞いている」

ジョン「!……そうですか、それはそれは……」

アインズ「……」

ジョン「……失礼。少々、個人的な因縁がありましてね。この辺りは原理派の縄張りでもあります。長居は無用でしょう」

サーシャ「ジョンさんは、どうしてここに?」

ジョン「材料探しです。よくないことなのですが、民家や店の跡地から、薬品や錬金術に使えそうなものを拝借しているのです」

ジョン「……それに、原理派にはヤツがいるのでね……」ボソッ

ジョン「……第七避難所へ戻られるのであれば、私も同行させていただいて構いませんか?」

第七勇者連合兵A「もちろんです。我々の見回りの範囲もこの辺りまでなので、一緒に引き返しましょう」

⭐︎ジョン・ホワイトフッドと出会いました。
206 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:35:48.70 ID:BQ8F53bIo
ーー聖ヴァレリオ教会

スープパスタ「」ホカホカ

ガイ「……ところで、この避難所の食糧は魔力で作られているんだよな?一体誰が作っている?」

聖女「アルクスさんですよ。大魔女帝国での様式を参考にしているだとかで、詳しいことはわからないのですが……」

ガイ「アルクスが?」

聖女「はい。もちろん、全ての食べ物を一人で用意しているわけではありませんよ。外で食料を手に入れたり、畑で育てたりしているものもありますから……それに、この避難所は充分に行き渡っていますが、他の避難所までは手が回り切っていないのが現状です」

ガイ「……それでも、この人数を十年近く食わせてきたんだろ?」

聖女「ふふっ……そう考えると、本当にすごい方ですよね」

スープパスタを食べるガイ「……」ズズッ

ガイ「……うまい」

聖女「それはよかったです」

◆現在はセイントレアです。(14日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:37:23.45 ID:+t19b9gZO
聖女に妖精について聞いてみる
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:42:41.11 ID:p9WeiF5kO
原理派についても調べよ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:44:19.40 ID:6qRF32HF0
フローディア、姉の意識がどこかに残っていないか探ってみる。
210 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:54:50.92 ID:BQ8F53bIo
新たにジョン・ホワイトフッドと出会ったガイ一行。共に第七避難所へ無事に帰還する。
彼が言うロスチャイルドへの因縁とは?

スープパスタを啜りながら、ふと妖精のことを思い出し、聖女に聞いてみようとするガイ。
その裏で、フローディアは世界に溶けた姉の痕跡を探ろうとしていた。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:57:43.88 ID:U6IYbqeGO
乙
ガンガン行動して話動かしたいわね
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 01:06:02.53 ID:P3xh0r6ko
乙
コンマ低い人たちが原理派の人たちなのかね
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 01:55:24.37 ID:6aMKSNGwo
おつ
強敵三連戦、内二戦は現地人でどうにかしなきゃいけないから戦力探しも大事かも
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 23:26:35.07 ID:MIXdDHy1O
魔王城に裏口侵入できないか
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 13:59:06.38 ID:toQmYy5G0
強敵の3人がいても城内でも強敵の可能性あるからかなり大変だと思う。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 15:54:48.57 ID:zSzyPO0CO
乙
白鋼の騎士には周りにも敵がいるからまとめて戦うのは難しそう。
217 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:53:03.49 ID:GBrrTcYsO
>>211
行動すれば物語は自ずと進む筈です……進めたいなぁ(願望)

>>212
お察しの通り、原理派と関連する方々だと思われます。出会った際は注意するとよいでしょう。

>>213
倒す順番によっては、現地の人だけで挑む戦いは一戦で済む可能性もあります。それでも、戦力を集めるのは重要かもしれません。

>>214
魔王城には、白鋼の騎士が守る城門以外から出入りしようとすると、城を包む触手に飲み込まれたり、星詠みの魔女に撃墜されたりしてしまうそうです。今の所、正面突破しか方法はありません。

>>215
現状、確認されている強敵は3人ですが、城内にもいると思われます。戦いは避けられません。

>>216
おっしゃる通り、白鋼の騎士だけに戦力を集中させようとしても、周囲の敵への対処が必要になるため、全員で一斉に相手取るのは難しくなると思われます。
加えて、各避難所の防衛や氷刃の魔女の動向監視、避難所内の治安維持などにも人員を割く必要があるため、各強敵に対して投入できる戦力そのものも限られてくる形になってしまうようです。
218 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:53:45.68 ID:GBrrTcYsO
モグモグ……

ガイ「……そうだ。ダークヒーローパーティについて、聞きたいことがある」

聖女「はい、なんでしょう?」

ガイ「妖精について。彼女は……生きているのか?」

聖女「……あの日以来、妖精さんの姿を見たことはありません。おそらく、死んでしまったものだと……」

ガイ「星詠みの魔女たちのように、姿が変わっている可能性は?」

聖女「……無いとは言いきれません。あの人たちが今の姿になっている以上、妖精さんにも同じことが起きている可能性はあります」

ガイ「もし、そうなら……」

聖女「……ええ。会えたとしても、昔のようにはいかないのかもしれません」

ガイ「……」

聖女「……やはり、戦うことには抵抗がありますか?」

ガイ「正直、彼女たちと面識はない。だが……かつては世界を救うために行動していた人たちだ。敵対することに、何も思わないわけではない」

聖女「……そうですよね。今の姿がどうであっても、あの人たちが世界のために戦っていたことまで、無かったことにはなりませんから」

ガイ「……もう一つ。ダークヒーローのイリスは、星詠みの魔女に変質したはずだが……以前、イリスと名乗る女性に会った。心当たりは?」

聖女「あります、が……その……私の口から言っていいことなのか……」

ガイ「……何か事情があるんですか?」

聖女「はい。少なくとも、その方は……イリスさん本人ではありません」

ガイ「やはり、別人か……」

聖女「ええ。イリスさんが今どうなっているのかは、あなたも知っている通りですから。ただ……その方が『イリス』と名乗っていること自体には、心当たりがあります」

ガイ「なら……どういう関係なんです?」

聖女「ごめんなさい。隠したいわけではないんです。ただ、そのことは……私が勝手に話していいものではない気がして」

ガイ「本人から聞け、と?」

聖女「はい。もし、もう一度会うことができたなら」

ガイ「……分かった。それ以上は聞かない」

聖女「ありがとうございます」

ガイ「ただ、一つだけ教えてくれ」

聖女「はい?」

ガイ「その女は……信用できるのか?」

聖女「少なくとも、私が知っている限りでは悪い人ではありません」

ガイ「……」

聖女「それに……もし今も彼女が『イリス』という名前を名乗っているのなら、きっと、その名前を名乗るだけの理由があるんだと思います」

ガイ(イリス本人ではない。だが……イリスという名を名乗る理由がある、か)

静かに置かれるフォーク「」カチャン……

ガイ「……ご馳走様でした。少し、外を歩いてきます」スクッ

聖女「あっ、はい……お粗末様でした」

⭐︎聖女と話しました。
219 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:54:23.60 ID:GBrrTcYsO
ーー第七避難所

スタスタ……

フローディア『……』

ベルトーネ『どうしたの、フローディア?』

フローディア『実は……セイントレアに来てから、ずっと感じているのよ』

ガイ(……何を?)

フローディア『姉さんの気配を』

ガイ(大魔女の……?)

フローディア『ええ。最初は気のせいかと思っていたのだけど……この感覚を私が間違えるとは思えないわ』

ガイ(だが、大魔女とクロシュヴィアは世界そのものに溶けたはずだ。そんな状態で、気配だけが残ることなんてあるのか?)

ベルトーネ『どうだろうね〜……世界と混ざり合うなんて無茶をして、それでも個としての意識が残ってるとは、ちょっと考えにくいかな〜』

ガイ(なぜだ?)

ベルトーネ『世界樹の光みたいな特別な力を使ってるなら、話は別かもしれないけどね〜。そういうものにも頼らず、世界と直接混ざってるなら……心を持った存在には、相当な負担だと思うよ〜』

ガイ(負担……?)

ベルトーネ『今だって、ガイくんの中には私とフローディアがいるでしょ〜?じゃあ、そこに私たちみたいなのが、あと千人……一万人って増えたらどう思う〜?』

ガイ(……想像したくないな。落ち着ける気がしない)

ベルトーネ『そういうこと〜。もちろん、世界と一つになるっていうのは、そんな単純な話じゃないだろうけど……イメージとしては近いと思うよ〜』

ベルトーネ『しかも大魔女さんと伝説のスライムさんが混ざったのは、生き物だけじゃない。大地も、空も、魔力も……この世界を形作ってるもの全部なんだよ?』

ガイ(……尋常な魂では耐えられない、か)

フローディア『それなら、私が感じているこの気配は何なの?』

ベルトーネ『う〜ん……ここって、世界めくれが始まった場所なんだよね〜?』

ガイ(ああ。セイントレアを中心に始まったはずだ)

ベルトーネ『だったら、大魔女さんたちも……ここを基点にして、崩れていく世界を押し留めたんじゃないかな〜』

フローディア『……つまり?』

ベルトーネ『二人そのものがここにいるんじゃなくて──二人が世界に溶けた時の痕跡が、この場所には他よりずっと濃く残ってる。だからフローディアには、それが気配として感じられてるのかもね〜』

フローディア『……なるほど……』

ガイ(あくまで、大魔女本人が残っているわけではない……ということか)

ベルトーネ『そうそう。この十年間、大魔女さんのおかげで私たちも生きてこられたようなものだし、改めて感謝しないとね〜』

ガイ(……世界めくれが止まったわけじゃない。犠牲になってくれた二人のためにも……世界めくれを止めるぞ)

フローディア『……そうね。姉さんたちが守ったこの世界を、今度は私たちが救いましょう』

⭐︎大魔女の気配を感じました。
220 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:55:30.01 ID:GBrrTcYsO
椅子に座って避難所を眺めるステラ「……」

ガイ「ん……あそこにいるのはステラか。何をしているんだ……?」

ベルトーネ『話しかけてみればいいじゃん』

ガイ「……そうするか」

スタスタ……

ステラ「……?」

ガイ「隣、いいか?」

ステラ「……どうぞ」

椅子に座るガイ「……何を見てたんだ?」ギシッ

ステラ「避難所を……特に意味はないよ。ただ、見てただけ」

ガイ「そうか」

ザワザワ……

ガイ「……聞きたいことがある」

ステラ「何?」

ガイ「原理派についてだ。お前を助けた時、あいつらと何か関係があるように見えた」

ステラ「……やっぱり、気づくよね」

ガイ「お前は、原理派の人間なのか?」

ステラ「違うよ。原理派の人たちに協力はしてたけど、原理派だったわけじゃない」

ガイ「どういう意味だ?」

ステラ「生きるために必要だったから、一緒にいただけ。一人じゃ生きていけないし……強い人の側にいれば、少なくともその人が生きている間は安全だったからね」

ガイ「十年前の原理派についてなら、多少は知っている。人間至上主義が強くて、魔族や他種族への差別も酷かった……だが、今の原理派についてはほとんど知らないんだ。知っていることを教えてくれ」

ステラ「十年前の知識は、あまり当てにしない方がいいよ。この十年で、原理派もかなり変わったから」

ガイ「そこまで変わったのか?」

ステラ「国は壊れて、外には逃げられない。食料も薬も足りないし、人はずっと死に続けてる……そんな状態が十年も続いて、変わらない方が難しいよ」

ガイ「……」

ステラ「十年前から、ヴィクトリア様が原理派を統制してる。でも、全部を管理できてるわけじゃない」

ガイ「ヴィクトリア……ヴィクトリア・ロード・セイントレアか」

ステラ「そう。多分、このセイントレアで唯一生き残ってる王族。それに、原理派の枢機卿でもある……でも、ヴィクトリア様が上にいるからって、原理派全体がまとまってるわけでもない」

ステラ「中でもシュヴァイツェルと、その側近のベスト・マーモンス……この二人は純粋な原理派ってわけじゃない。教義を信じて従ってるというより、原理派っていう組織そのものを利用してるように見える」

ガイ「シュヴァイツェル・ロスチャイルド……」

ステラ「知ってるの?」

ガイ「名前だけは。ロスチャイルド家の人間なら、これまでにも何人か関わってきた」

ステラ「……そうなんだ」

ガイ「そいつは、今の原理派でどんな立場にいる?」

ステラ「かなり上。ヴィクトリア様とは別に、自分の派閥を持ってるようなものだよ。原理派の人間も、シュヴァイツェルの言うことなら聞く人が多い」

ガイ「だが、本人は原理派の教義を信じていない?」

ステラ「少なくとも、私にはそう見えた。それに、側近のベスト・マーモンスも変わった人だよ。あの人の素顔を見たことがある人が誰もいないらしいから」

ガイ「誰も?」

ステラ「うん。いつも顔を隠してる。だから、人間じゃないんじゃないかって噂まであるよ」

ガイ「……人間至上主義だった原理派の中で、そんな奴が上にいるのか」

ステラ「十年前とは、かなり違うでしょ?」

ガイ「……確かにな」
221 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:56:08.50 ID:GBrrTcYsO
ステラ「昔からの教義を本気で信じてる人もいるし、人間以外を嫌ってる人もいる。原理派の名前を使って好き勝手してる人もいる」

ガイ「どういうことだ?」

ステラ「食料を囲ったり、薬を横流ししたり。気に入らない人間を異端扱いしたり……自分の立場を使って、弱い人間を囲う人もいた」

ガイ「……」

ステラ「珍しいことじゃないよ」

ガイ「お前も、そういう連中のところに?」

ステラ「……空間魔法は便利だから。物資も運べるし、隠せるし、人も移動させられる」

ステラ「私は特別優れてたわけじゃないけど……それでも、十分役には立った」

ステラ「強い人に気に入られるには、役に立つのが一番簡単だったの」

ステラ「それでも足りなければ、相手が欲しがるものを渡した」

ガイ「……欲しがるもの?」

ステラ「食料とか、情報とか」

ステラ「……私だったり」ボソッ

ガイ「……!」

ステラ「そんな顔しなくていいよ。別に、今さら気にしてないし……気にしても仕方ないから」

ステラ「ご飯が食べられて、安全な場所で眠れた。殺されなかった」

ステラ「……それで十分だった」

ガイ「……この十年間、ずっとそんなふうに?」

ステラ「最初は何も分からなかったよ。何度か失敗して……それで覚えただけ」

ステラ「誰に逆らっちゃいけないのか。誰に好かれれば安全なのか。何を差し出せば、守ってもらえるのか……この十年で、それだけは上手くなったよ」

ガイ「……原理派では、そういうことが普通なのか?」

ステラ「原理派だけじゃない。勇者連合にも酷い人間はいた……どこにだって、そういう人間はいる」

ガイ「……なら、原理派だけが特別に腐ってるわけじゃない?」

ステラ「……そういう意味じゃないよ」

ガイ「?」

ステラ「原理派が厄介なのは……自分たちが正しいって、本気で信じてる人が多いこと」

ガイ「……」

ステラ「欲で動く人なら分かりやすい。食料が欲しい、お金が欲しい、女が欲しい……欲しいものさえ分かれば、取引できる」

ステラ「でも、自分が正しいことをしてるって信じてる人は……何をするか分からない」

ガイ「本人にとっては、どんなことをしても正義になる……」

ステラ「もちろん、全員がそうじゃない。生きるために原理派に従ってるだけの人もいるし……私みたいに、利用できるから一緒にいる人もいる」

ガイ「だから、一括りにするなと?」

ステラ「原理派だから敵、原理派じゃないから味方……今のセイントレアは、そんなに単純じゃないよ」

ガイ「……覚えておく」
222 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:56:54.09 ID:GBrrTcYsO
ザワザワ……

避難所を走り回る子供たち「わーっ!」タタタッ

避難民「こらー!走ったら危ないぞー!」

ステラ「……ここって、不思議だよね」

ガイ「不思議?」

ステラ「何もしなくても、ご飯が出てくるし、寝てても荷物を取られない。誰かに気に入られなくても、追い出されない」

ステラ「……こういう場所もあるんだね」

ガイ「……原理派のこと、教えてくれてありがとう。助かった」

ステラ「……どういたしまして」

⭐︎ステラと話しました。
223 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:57:21.31 ID:GBrrTcYsO
ーー聖ヴァレリオ教会

祈るミラ「……クル、レイ……どうか今日も、僕たちを見守っていて……」

スタスタ……

ザック「……ミラ、そろそろ時間だ」

ミラ「もう?……今日は何をするの?」

ザック「勇者が帰ってくる」

ミラ「……!」

ザック「それまでに道を少しでも安全にする。周辺のスライムもどきと、影の魔物を片っ端から退治だ」

ミラ「……そっか」

祈りを終えて立ち上がるミラ「……ちゃんと帰ってこられるようにしておかないとね」スッ

ミラ「でも……なかなか骨が折れそうだなぁ。原理派の人たちが襲ってこなければいいけど」

ザック「そんときゃ、丁重に帰ってもらうしかねえな」

ミラ「ふふ……丁重に、ね」

ザック「さあ、勇者連合の奴等を待たせちまってる。俺たちも行くぞ」

ミラ「うん」

◆現在はセイントレアです。(15日目)

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 19:58:13.35 ID:bW4DG6Qx0
レム、昔カグヤに飲まされた薬の影響でカグヤに精神を乗っ取られ通信機代わりにされる
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:02:22.64 ID:soKYVBs2o
ステラに俺は強いから俺の横が一番安全だとなぐさめる
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:05:37.58 ID:tioD88NWO
マロニー、勇者を待つ間暇潰しにリーゼの銃に興味を持つ
227 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 20:13:56.68 ID:3ihIKILfo
>>224
申し訳ありませんが、まだ外とは連絡がつかない状態にしたいので、こちらの安価は最安価とさせていただきます。

最安価下1
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:21:08.22 ID:pBwPtatJO
反撃の旗を立て打倒魔女打倒騎士の戦力増強に努める
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:21:08.74 ID:bW4DG6Qx0
ガイ、ユキ教授の戦い方を思い出しながら氷刃の魔女対策を練る
230 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:41:36.51 ID:3ihIKILfo
ーー第七避難所

隙間に魔力矢が複数本刺さった鎧を着たかかし「」ボロッ……
拘束された鎧を着たかかし「」ギッチリ

◆

サーシャ「ふぅ……うん!いい感じ!」

スコープを覗くステラ「……なんでこの距離で、あそこまで正確に狙えるの……?ここまでの弓使いなんて、私、見たことない……」

サーシャ「弓の腕には自信があるので!かなり練習したんですよ?」

リーゼリット「サーシャの腕はいつ見ても惚れ惚れするねえ。私も負けてられないや……!」スッ

狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!

鎧を着たかかしの隙間に当たる魔力弾「」バスッ!バスッ!

ステラ「……リーゼリットもすごいのね。二発とも、ちゃんと鎧の隙間に当たってる」

リーゼリット「──ま、これくらいはね。私とサーシャはこのパーティの後方担当だから、前で戦う二人をちゃんと援護してあげないと」

サーシャ「ガイもアインズも、気づいたらどんどん前に行っちゃうからね」

リーゼリット「そうそう。こっちは二人に合わせるのも大変なんだから」

ステラ「……苦労してるのね」

バサッ……
マロニー「」スタッ

サーシャ「あっ、マロニーさん!」

サーシャに隠れるステラ「ひっ……!」ササッ

サーシャ「わっ……どうしたんですか、ステラさん?」

ステラ「あ、あいつ……マロニー……」カタカタ

サーシャ「知り合いなんですか?」

ステラ「何度か見たことがあるの……原理派の連中を相手に、一人で……」

ステラ「もしかして……私を殺しに……?」

サーシャ「……?」

リーゼリット「マロニーさん。どうしたの?」

マロニー「避難所の中で大きな音がしたから来ただけ……」

狙撃型魔導銃を見るマロニー「」ジーッ……

リーゼリット「……ん?」

マロニー「私もそれ、撃ってみたい」

リーゼリット「え、これ?」

マロニー「うん」

リーゼリット「まあ、いいけど……使ったことある?」

マロニー「ないよ。教えて」

ステラ「ま、待って……!なんであなた達は、その化け物と普通に話してるの!?」

リーゼリット「えっ、なんでって言われても……」

マロニー「……ああ、あなた。原理派の人達とよく一緒にいた……」

ステラ「ち、違う!私は原理派じゃない!一緒にいただけで……!」

リーゼリット「ちょ、ちょっとステラさん、大丈夫?」

マロニー「……?」
231 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:42:01.88 ID:3ihIKILfo
サーシャの後ろで震えるステラ「わ、私は原理派じゃないの!生きるために一緒にいただけで……あなたと敵対するつもりなんてないから……!」カタカタ

マロニー「……別に、殺さないよ。あなた、私に何もしてないし……罪のない人達を傷つけてるところも見てないし」

ステラ「ほ、本当に……?」

マロニー「うん。だから、殺す理由はない」

リーゼリット「……ステラさん、マロニーさんのこと何だと思ってるの?」

ステラ「化け物……」

マロニー「……」

サーシャ「す、ステラさん……!」

ステラ「……っ!ご、ごめんなさい……!」ビクッ

マロニー「別にいいよ」

ステラ「……え?」

マロニー「そう呼ばれること、珍しくないから」

リーゼリット「いや、そこはもうちょっと怒ってもいいと思うけど……」

マロニー「どうでもいい。怒って神に近づけるなら怒るけど」

マロニー「それより」ズイッ

リーゼリット「ん?」

狙撃型魔導銃を指差すマロニー「それ、撃たせてくれるんでしょ?」

リーゼリット「ああ、そんな話だったっけ……!じゃあ、まずは持ち方から──」

マロニー「うん」

ステラ「……」

サーシャ「ステラさん。大丈夫ですよ」

ステラ「……本当に、私を殺さないの?」

狙撃型魔導銃を構えるマロニー「殺さないよ」

ステラ「……原理派と一緒にいたのに?」

マロニー「一緒にいただけでしょ?さっきも言ったけど、あなたが誰かを殺したり、傷つけたりしてるところは見てないし……ねえ、もう撃っていい?」クルッ

リーゼリット「わー!まだ引き金に指入れちゃダメだって!!!」

サーシャ「リーゼ、まず銃口を目標以外に向けちゃダメってところから教えてあげて!?」

⭐︎マロニーと話しました。
232 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:42:51.26 ID:3ihIKILfo
ザワザワ……

集まる避難民達「」
集まる第七勇者連合兵達「」

アインズ「一体なんなんだ、この集まりは……?」

聖女「なんでも、アルクスさんから発表があるみたいで、こうして集められているみたいですが……」

レム「あっ、皆さん!」タッタッタッ

ガイ「レム。この集まりについて何か知っているか?」

レム「いえ、私も何が始まるのかは……あっ、アルクスさんが出てきましたよ」

ザワザワ……

アルクス「……皆さん、集まっていただき、ありがとうございます……皆さんにお伝えすることがあります」

アルクス「──勇者が帰ってきます」

ザワッ……

避難民「勇者が……?」
第七勇者連合兵「帰ってくるのか……!」

アルクス「現在、勇者連合の者達が第七避難所周辺の安全を確保しています……スライムもどき、影の魔物……帰還の妨げとなるものを排除し、無事にここまで戻れるようにするためです」

アルクス「ですが……皆さんに集まっていただいた理由は、その報告だけではありません」

アルクス「世界めくれから、十年。私達はずっと……生き残ることを第一にしてきました」

アルクス「魔物から逃げ、食料を分け合い、傷ついた者を治療し……今日を生き延び、明日を迎える」

アルクス「私達は、そうすることしかできなかった」

俯く避難民「……」
傷だらけの第七勇者連合兵「……」

アルクス「それが間違っていたとは思いません。私達が生き残ってきたからこそ……今日、この場所があります」

アルクス「ですが──状況は変わり始めています」

アルクス「皆さんも、知っているかと思いますが……外から、このセイントレアへ辿り着いた人達がいる」

アルクス「……この状況を終わらせるための道が、ようやく見え始めました」

ザワッ……

アルクス「ですが……世界めくれを止めるためには、この第七避難所で待っているだけではいけません」

アルクス「この戦いを終わらせるためには──魔王城へ向かわなければならない」

ザワザワ……

避難民「魔王城に……?」
第七勇者連合兵「本気なのか……」

アルクス「世界めくれを止めるためには、魔王城の奥へ辿り着く必要があります。そして、そのためには……越えなければならない障害がある」

アルクス「星詠みの魔女」

アルクス「氷刃の魔女」

アルクス「白鋼の騎士」

アルクス「いずれも、この十年間……私達の行く手を阻み続けてきた存在です」

アルクス「……怖いと思います。私も、簡単なことだとは思っていません」

アルクス「ですが……魔王城へ向かう人達だけに、すべてを背負わせるわけにはいきません」

アルクス「これは、このセイントレアで生きる私達自身の戦いでもあるのです」

ガイ「……」
アインズ「……」
聖女「……」
レム「……」

アルクス「私達は十年間、生き残るために力を使ってきました。今日を生き延びるために」

アルクス「なら今度は──」

アルクス「この十年を終わらせるために、その力を使ってはいただけませんか?」

ザワザワ……
233 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:43:19.97 ID:3ihIKILfo
アルクス「もちろん、全員で魔王城へ行くと言っているわけではありません。魔女や騎士を相手に、戦える者全員で立ち向かえばいいという話でもありません」

アルクス「魔物を倒すことだけが、戦いではありません」

アルクス「食事を作ることも、傷ついた人を治すことも、物資を運ぶことも……ここで生き、誰かを支えること。そのすべてが、この戦いを支える力なのです」

アルクス「一人一人にできることは違います。ですが、その力を合わせることができれば……世界めくれを止め、この悪夢を終えることができる」

アルクス「魔王城へ向かう者達を奥へ送り届け……そして、必ずここへ帰ってこられる道を作ることができる」

ザワッ……!

アルクス「十年前、私達から多くのものが奪われました」

アルクス「家族や友人を失い、帰る場所を失った人もいる」

アルクス「それでも、私達は生き残った。この十年を、耐え抜いた」

アルクス「ならば──」

アルクス「そろそろ、終わらせてもいいのではないでしょうか」

ザワッ……

アルクス「……今一度、皆さんのお力をお貸しください。いつの日か、もう一度……青い空を見上げるために」

シーン……

避難民達「……」
第七勇者連合兵達「……」

ザワ……

第七勇者連合兵「……俺はやるぞ」
避難民「俺にもできることがあるなら……」
治癒術士「治療なら、私も……!」

次々と上がる声「」ザワザワ……!!!

ワアアアアア!!!

掲げられる武器「」ザッ!!!

レム「……すごい」

アインズ「十年間、ただ黙って耐えてきたわけじゃないということだな」

聖女「……みんな、ずっと終わらせたかったんですよ」

聖女「ガイさん……必ず、世界めくれを止めましょう」

ガイ「……ああ」

⭐︎魔王城攻略に向け、勇者連合が協力してくれます。
234 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:44:00.11 ID:3ihIKILfo
避難民A「遂に終わるんだな……この十年、生きてる心地がしなかったが……やっと、先のことを考えられる」

避難民B「そうだ!勇者様に、ダークヒーローイリス様もついてるんだ!今度こそ、きっと何とかなるぞ!」

ガイ「……」

フローディア『避難所の中の雰囲気が変わったわね』

ベルトーネ『うんうん。人々の中に希望が生まれたような感じだね〜』

ガイ(……希望、か)

◆

ガイ「……ん?」

椅子に座るステラ「……」

スタスタ

ガイ「ステラ」

ステラ「……ガイ」

ガイ「どうした?みんなとは一緒にいないのか?」

ステラ「……別に。一人になりたかったから、一人でいるだけ」

ガイ「そうか……邪魔をした──」クルッ

ステラ「……みんな、すごいよね」

ガイ「?」ピタッ

ステラ「もう勝ったみたいな顔してる……星詠みの魔女も、氷刃の魔女も、白鋼の騎士も残ってる。原理派だっているし……」

ステラ「何も解決してないのに……みんな、笑ってる」
235 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:44:30.77 ID:3ihIKILfo
ガイ「……怖いのか?」

ステラ「……怖いよ。何度も見てきたから……もう大丈夫って思った直後に、全部なくなるのを」

ステラ「……だから、あんまり期待したくない。期待して、裏切られたときが辛いから」

ステラ「最初から何も信じなければ……逃げることだけ考えてれば、まだ楽」

ガイ「……信じられないなら、俺の側にいろ」

ステラ「……え?」

ガイ「俺は人より丈夫だ。簡単に死にはしない……お前は強い奴の側にいれば安全だって言ってたな」

ステラ「……うん」

ガイ「なら、俺たちの側が一番安全だ」

ガイ「化身や魔王が束になってかかってきたら流石にそうは言い切れないが」

ステラ「そこは言い切ってよ……」

ガイ「嘘をついても仕方ないだろ」

ステラ「ふふ……あは!あはははははっ!」

ガイ「……変なことを言ったか?」

ステラ「ごめん……あなたみたいな人、久しぶりに見た気がするよ。そっか……一番安全なら、離れる理由はないね」

ステラ「……でも、サーシャ達が嫉妬しないかな?」

ステラ「……でも、サーシャ達が嫉妬しないかな?」

ガイ「嫉妬?どうして?」

フローディア『……ガイ、彼女達の気持ちを分かっていて、本気で言ってるの?』

ガイ(分かってるが……俺とステラは別にそういう関係じゃないだろ)

ベルトーネ『お〜、面白そうなことになりそうだね〜……我、関せず〜』

フローディア『……そういう問題ではないのだけど』

ステラ「改めて……よろしく、ガイ」

ガイ「あ、ああ……」

⭐︎ステラと話しました。
236 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:45:25.35 ID:3ihIKILfo
ーー聖ヴァレリオ教会

金髪碧眼の青年「……久しぶりだな、僧侶。いや、今は聖女だったか」

聖女「……!セインくん……」

金髪碧眼の青年→セイン「……少し、老けたか?」

聖女「……女性に年齢の話題はタブーなんですよ」

セイン「すまない」

聖女「……十年ですよ。十年……どうして第七避難所に一度も帰らなかったのですか?」

セイン「……僕は何も守れなかった。そんな僕が、この場所で守られて暮らすなんて、できなかったんだ」

セイン「それより、妙な噂を聞いた」

聖女「噂?」

セイン「外から、このセイントレアに入ってきた人間がいて、しかも、世界めくれを止めると言っていると……本当なのか?」

聖女「はい。ガイさんという方です」

セイン「ガイ……」

聖女「仲間の方達と一緒に、このセイントレアまで来ました」

セイン「外から……あの結界を越えて?」

聖女「はい。私も聞いたときは信じられなかったのですが……」

セイン「……無茶をする」

聖女「ふふ……私もそう思います」

セイン「それで……本当に、世界めくれを止める方法があるのか?」

聖女「まだ、すべてが分かったわけではありません。でも……ガイさんは、世界めくれを止めるために魔王城の奥へ行こうとしています」

セイン「魔王城に……」

聖女「はい」

セイン「……」

聖女「セインくん?」

セイン「……会わせてくれないか?世界めくれを止めるなんて言う奴が……どんな人間なのか見てみたい」

◆
237 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:45:51.51 ID:3ihIKILfo
ガイ「……あなたが、勇者セイン……で合ってるか?」

セイン「……お前が、世界めくれを止めると言ってる奴か」

ガイ「ああ。そのつもりだ」

セイン「……魔王城の奥へ行けば、止められるのか?」

ガイ「まだ確実とは言えない。だが、そこに行かなきゃ始まらない」

セイン「……」ジッ……

ガイ「……」

セイン「……そうか。なら、僕も力を貸す」

ガイ「!」

手を差し出すセイン「改めて、僕はセインだ……よろしく」スッ

ガイ「……ガイだ。勇者の力を借りられること、光栄に思う」スッ

ガシッ

セイン「……勇者、か……」

ガイ「……?」

セイン「……いや、なんでもない」

◆現在はセイントレアです。(16日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:46:41.31 ID:bW4DG6Qx0
ガイ、マロニーがセインに(戦うために)言い寄ってるのを目撃
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:48:00.95 ID:zSzyPO0CO
アインズ、リーゼリット、サーシャ ミラとザックに会ったので話しをする
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:50:38.02 ID:bL2lA+QJO
ユキ教授の戦い方を思い出して氷刃の魔女対策を考えてみる
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:51:04.55 ID:H2+vIjYT0
ジョンと模擬戦。その後協力を依頼
242 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 00:04:21.26 ID:P71Olfino
第七避難所へと戻ってきた勇者セインの協力を取りつけたガイ。
しかし、その直後。なにかを感じ取ったのか、マロニーが姿を現し、彼に戦いを挑もうと迫り始める。
その頃アインズ、リーゼリット、サーシャは、勇者を連れてきたミラ、ザックと共に休息をとっていた。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:12:50.11 ID:Fcno2tvHo
乙
まだまだ希望に溢れている避難所民
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:39:40.40 ID:QX+5eGQ1O
乙
原理派とも戦う運命か対魔王城戦力になれるのか
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 08:05:59.89 ID:2/O6SAhpO
セインさんが一人で片付けてくれるという戦力差ではないか
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 12:30:18.73 ID:KPef7763o
おつ
反撃宣言もされたしいざ魔女達に挑みたい所だが、まずは居所を探らんとな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 14:36:55.89 ID:qZn6gTqm0
乙
シュヴァイツェルとベスト・マーモンスの名前が出たということは今後関わってくるのかな。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 16:04:09.95 ID:yl1zWU0zO
乙
結構協力してくれる人達が増えてきたな
249 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:08.38 ID:yl1zWU0zO
>>243
この場所が第七避難所であるゆえに、すべてに絶望しきっている人がいなかったのでしょう。他の避難所や、避難所に頼らず生活している人々がどう思っているかは謎です。

>>244
敵対する可能性がとても高いですが、全ては状況次第です。嫌でも手をとらなければならない状況にもなる可能性もあります。

>>245
セインさんは十年前の世界めくれ当時より弱体化しています。また、これまでにセインさんがいて状況が解決していないのは星詠みの魔女たちが強敵であることと、原理派や魔物との戦いの方に戦力を割かなければいけなかったためです。

>>246
星詠みの魔女と氷刃の魔女も自分から会おうと思えばすぐに会うことができます。

>>247
原理派と出会う機会が増えれば、いずれ関わるかもしれません。出会った際には友好的な出会いにはなりづらいかもしれませんが。

>>248
どこの人たちも状況を変えたい気持ちはあるので、ほとんどの人は力を貸してくれるでしょう。
250 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:53.15 ID:yl1zWU0zO
扉「」バァンッ

マロニー「──ようやく見つけた」

ガイ「マロニー?」

セイン「……」

スタスタ……

マロニー「ねえ、この避難所に帰ってきたってことは……ようやく私と戦う気になった、っていうことだよね?」

セイン「違う。僕はお前と戦うために戻ってきたわけじゃない」

ガイ「……彼女を知ってるのか」

セイン「何度か外で出会ったことがある。その度に、戦いを挑まれて……断ってきた」

ガイ「マロニー。今がどういう状況かは分かってるだろ?今はセインと戦ってる場合じゃない」

セイン「星詠みの魔女、氷刃の魔女、白鋼の騎士……その先には、他の眷属や魔王がいる。僕たち同士が戦っても意味はない」

マロニー「別に、あなたと戦うことは代行者さんの邪魔にもならないし、代行者さんの使命とも何も関係がない」

マロニー「それなら、私と戦って……私が神に近づくのに協力する方が有意義だと思うけど?」

セイン「……どうしてそうなる」

マロニー「だって、強い相手と戦えば、それだけ私は神に近づける。世界をどうするかは代行者さんの役目。私がするのは、その横で神を目指すことだけ」

マロニー「だから……あなたと戦うことには、何の問題もないよね?」

ガイ「待て、マロニー。もし今、セインと戦うというなら俺とも戦ってもらう」

マロニー「……代行者さんと?」

ガイ「ああ」

ガイ(化身たちは、どうしてか俺の使命に直接干渉することはできない。こうすればマロニーは戦いを辞めるはずだ)
251 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:22:20.38 ID:yl1zWU0zO
マロニー「……そう。なら、仕方ない。仕方ないよね……」ブツブツ

ガイ(……諦めたか……?)

セイン「……?」

ベルトーネ『……!?神の気が強くなってる!ガイくん、構えて!』

ガイ「!?」

マロニー「──これより、あなた方に試練を与えます。私を越えて、力を示しなさい」

ガイ「」ゾクッ

セイン「試練だと?一体何を──」

マロニー「代行者さんの使命に手を貸すことはできない。でも……その力を試すことまで禁じられているとは聞いてない」

ガイ「……そんな理屈が通るのか?」

マロニー「分からない」

薄く笑うマロニー「だから──今から試してみる」

ガイ「……っ!」

セイン「来るぞ!」

ーー 戦闘開始 マロニー ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-55劣勢
56-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 21:26:36.97 ID:F4ARtMW5O
連携技
253 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:25:44.00 ID:cEl8sKoPo
◆79+15=94【会心!】

ガイ「っ!」
蹴られた椅子「」ドガッ

飛翔するマロニー「」バサッ

セイン「」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!

マロニー「あはっ……!」
血から生成される大斧「」ズズズ……

ガギィンッ!!!

ブワアアアアアッ!!!

セイン「ぐっ……!」ギリギリ……

マロニー「やっぱり強いね、勇者……!」ギリギリ……

ガイ「」シュンッ

マロニー「!」

セイン「はぁっ!」ブンッ!!

弾かれる血の大斧「」ガギィンッ!!

ガイ「そこだ!」
無銘刀「」ビュンッ

マロニーの腹に突き刺さる無銘刀「」ザクッ!
マロニー「っ……!」

コウモリの群れに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

ガイ「……!」スタッ

集まるコウモリの群れ→マロニー「……ふふっ……やっぱりいいね、戦いは……!」ニヤリ

フローディア『……厄介ね。下手したら、私と同じくらいの再生力を持っているわよ、あの吸血鬼』

ベルトーネ『不死殺しなら、たぶん通るよ〜』

ガイ(……使うべきか?)

フローディア『待って。今回は殺すための戦いじゃないわ。少なくとも、今はね……再生できない傷を負わせて止めるには危険すぎるわ』

マロニー「──どうしたの?もう終わり?」バサッ
254 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:26:09.93 ID:cEl8sKoPo
セイン「無益な戦いだ。これ以上は何も産まずに、お互い消耗するだけだ」

マロニー「無益かどうかは結果が示してくれるよ……まだ終わらないよね!?」バッ
振り下ろされる血の大斧「」ブオンッ!!!

セイン「!」バッ

床「」ドガァンッ!!!

砕け散る床板「」バキバキバキッ!!

ガイ「セイン!」シュンッ

背後へ回り込むガイ「はぁっ!」
無銘刀「」ギィンッ!!

血の大斧で受け止めるマロニー「……ふふっ」ギリギリ……

ガイ「……!」

マロニー「やっぱり、二人だと楽しいね」

セイン「楽しむために戦ってるんじゃない!」
星霊の剣「」ヒュンッ!!

マロニー「」サッ
頬を掠める星霊の剣「」スパッ
血「」ピッ……

マロニー「……」
塞がっていく傷「」シュウウ……

マロニー「」スタッ

マロニー「──もっと」

笑みを深めるマロニー「もっと見せてよ。ここまで強い人を二人も相手取ることなんて、中々ないんだからさ……!」

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-55劣勢
56-00勝利

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り1回)※現在使用不可
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 22:29:10.41 ID:DT/TWulsO
時間の檻
256 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:21:58.08 ID:UbpaO39bo
◆14+99=113【勝利!】

ガイ「……セイン、時間を稼いでくれ。十秒でいい」

セイン「何をする気だ?」

ガイ「切り札を使う。言って聞かないのなら……力ずくで分からせる」

セイン「……分かった」

マロニー「何かするつもり?」

セイン「お前の相手は僕だ」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!!

マロニー「あはっ!」ガギィンッ!!
血の大斧「」ブオンッ!!

ガギンッ! ギィンッ!!

マロニー「どうしたの?さっきより遅いよ!」

ゴゴゴ……

マロニー「?この魔力は……」

セイン「……!」

目を閉じたガイ「……」

ガイ『止まれ』

◆

停止するセイン「」
停止するマロニー「」

無銘刀を構えるガイ「」スッ……

ガイ(不死殺しは使わない。フローディアほどの再生力があるのなら──)

無銘刀「」ヒュンッ

マロニーの首を斬り抜ける無銘刀「」スパッ──

◆
257 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:22:28.39 ID:UbpaO39bo
落ちるマロニーの首「」ゴトッ
崩れ落ちるマロニーの身体「」ドサッ……

セイン「……!」

ガイ「……」

セイン「今のは……何をしたんだ?」

ガイ「時間魔法で時を止めて、その間にマロニーの首を落とした」

セイン「時間魔法……?」

マロニーの身体「」ピクッ……

コウモリの群れへ変化するマロニーの身体「」バサバサバサッ!!!

落ちた頭部に群がるコウモリの群れ 「」バサバサッ……

マロニー「……」ズズズ……

首を触るマロニー「……」サスサス

ガイ「これで十分だろ。まだ、やる気か?」

マロニー「あは……あははははっ!」

ガイ「……何がおかしい」

マロニー「何もできなかった。見えなかったし、感じることもできなかった。気づいた時には……もう首を落とされてた……」

首元を撫でるマロニー「……ずいぶん昔に、私たちを殺すことに特化した一族がいたけど……もう滅んだものだと思ってたのに、まだ生きてたんだ……」

マロニー「うん。私の負け。まだ神様になるには遠いや……それに、これ以上は代行者さんの使命の邪魔になっちゃうし」

セイン「……もう僕たちに対して戦いを挑むようなことは辞めてくれ。少なくとも、世界めくれを止めるまでの間は」

マロニー「うん。負けたから聞いてあげる。世界めくれが止まったらまた戦おうね?」

複数のコウモリに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

セイン「……」

扉「」バァンッ!

聖女「ずいぶん大きな音がしましたが、一体なにを──!?」

荒れた教会の中「」ゴチャッ……

聖女「……なにがあったんです?」

セインと顔を合わせるガイ「……その、色々あって」

ガイと顔を合わせるセイン「……僕たちは悪くない」

⭐︎マロニーと戦いました。
258 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:23:01.73 ID:UbpaO39bo
ーー第七避難所

ワイワイガヤガヤ

スタスタ……

リーゼリット「なんだか、動いてる人が増えたね。アルクスさんの話が効いたのかな」

サーシャ「みんな、何かできることを探してるみたいだね」

アインズ「十年間耐えてきた者達だ。目的さえ見えれば、動き出すのも早いのだろう」

大きな袋を持つザック「おーい!そっち、ちょっと道開けてくれ!」

アインズ「?」

ミラ「ザックさん、そんなに一度に持たなくてもいいんじゃない?」

ザック「何往復もすんのが面倒なんだよ。それに、沢山運んだ方がヒーローっぽくないか?」

ミラ「ヒーローっぽいかはわからないけど……腰痛めても知らないよ?」

サーシャ「ミラさん。ザックさん」

ミラ「ん?やあ、みんな。こんな所に揃って何をしてるんだい?」

リーゼリット「見回りの帰りなんです。といっても、勇者連合の人達が魔物をあらかたやっつけちゃったから、特に危険は無かったんだけど」

ザック「そりゃあ、俺たちが大活躍したからな!しばらくは安全……って言ってもまたすぐに魔物は増えるから、油断はできねえか」

ミラ「魔物退治の途中で、氷刃の魔女に出会して、犠牲もいくらか出ちゃったしね……勇者様のおかげで、犠牲は最低限で済んだけど」

アインズ「ふむ……氷刃の魔女は、この辺りにも現れるのか?」

ザック「神出鬼没、避難所の外でだったらどこでも出会う可能性はあるが……最近はこの辺りでの目撃情報が多いな」

サーシャ「うーん……何か理由があるんですかね?」

ミラ「さあ?もしかしたら、僕たちが彼女たちを倒そうとしているのが、勘づかれた……とかかな?」

リーゼリット「えっ……読心術まで使えるの?あの魔女たちは……」

ザック「ははっ!もしそうだとしたらお手上げだな……作戦を立てた時点でバレちまうじゃねえか」

アインズ「……今のところは推測に過ぎん。妙な能力まで持っていると決めつける必要はないだろう」

ミラ「うん。僕も、なんとなくそう思っただけだからね」

ザック「怖いこと言うんじゃねえよ……」

⭐︎ザックとミラと話しました。
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