【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ

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169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 13:23:39.73 ID:evFjr2VuO
確かローガンはメタル化になる事ができるから取り囲んでもダメージ一つもつけられないと思う。
170 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:04:41.14 ID:p9zb8HY4o
>>166
いるかどうかは内緒なのですが、戦闘が長引いた場合はとても大変なことになるかと思われます。

>>167
これまで出会った協力者を全員集めて囲んで叩く、というのは少々難しいかもしれません。ですが、当面はあの辺りの強敵を倒すのが目的になりそうです。

>>168
彼女はあまり気にしていないようです。
自分の入浴よりも避難民を優先すべきという考えのため、入浴はしなかったみたいです。
ちなみに、清浄魔法を使って綺麗にはしているため問題はないようです。

>>169
ノーダメージということはないですが、お察しの通り強敵です。その上、彼一人を相手にすればいいというわけでもないため、難敵になりそうです。
171 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:05:27.62 ID:p9zb8HY4o
ーー第七避難所 勇者連合本部

長机を囲む第七勇者連合の兵士たち「」ズラッ

白髪ロングの眼鏡女「──揃いましたね。それでは、定例会議を始めます。まずは、各避難所の現状について報告をお願いします」

第七勇者連合兵A「では、私から」スクッ

第七勇者連合兵A「以前より報告にあがっていた、第五避難所についてです。先日、現地へ調査隊を派遣し、情報の真偽を確認した結果……第五避難所が壊滅したという報告は、事実であることが確認されました」

第七勇者連合兵A「事前の報告通り、避難所としての機能は完全に失われています」

白髪ロングの眼鏡女「……やはり、生存者は?」

第七勇者連合兵A「……確認できていません。周辺も捜索しましたが、人が残っている形跡は見つかりませんでした」

白髪ロングの眼鏡女「……」

第七勇者連合兵A「ただ……第五避難所跡には、無数の墓と思われるものが立てられていました。その近くには、マロニーのものと思われる文字で書かれた看板も残されていて……」

第七勇者連合兵A「"もうここには誰もいない"……と」

第七勇者連合兵たち「……」

第七勇者連合兵A「墓の数を考えると……第五避難所にいた人々は、おそらく……」
172 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:05:59.73 ID:p9zb8HY4o
白髪ロングの眼鏡女「……分かりました。それ以上は結構です」

第七勇者連合兵A「……はい」スッ

白髪ロングの眼鏡女「他の避難所は?」

第七勇者連合兵B「第四避難所は現在も維持されています。第五避難所の壊滅を受けて、警戒態勢を強化しております」

第七勇者連合兵C「第一から第三も異常なしで〜す。ただ〜、ごはんが足りなくてみんなピリピリしてるかも〜」

第七勇者連合兵D「第六避難所も大きな被害はありません。ただ、周辺でスライムもどきの目撃数が増えているようです」

白髪ロングの眼鏡女「……こちらへ移動している可能性は?」

第七勇者連合兵C「まだ何とも〜。ただ、以前より活動範囲が広がっているのは間違いありませ〜ん」

白髪ロングの眼鏡女「分かりました。第七の巡回範囲も少し広げましょう」

第七勇者連合兵C「了解でぇ〜す」

第七勇者連合兵D「それと……第七避難所について、一件報告があります」

白髪ロングの眼鏡女「?」

第七勇者連合兵D「ここ数日で、外から来た者が何人か滞在しています」

白髪ロングの眼鏡女「外から……どこの避難所の者ですか?」

第七勇者連合兵D「それが……信じられないことに、セイントレアの外から来たと……」

白髪ロングの眼鏡女「……!」

第七勇者連合兵B「……ああ。噂になってる連中か」

白髪ロングの眼鏡女「……その方たちは、今どちらに?」

第七勇者連合兵D「第七避難所内にいます。聖ヴァレリオ教会の聖女様の元にいるようですが……」

白髪ロングの眼鏡女「……この場所へ呼んでください。それが本当なら、外の状況を知る貴重な機会です。直接、お話を聞いてみたいです」

第七勇者連合兵D「分かりました」

173 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:06:33.07 ID:p9zb8HY4o
ーー聖ヴァレリオ教会

第七勇者連合兵C「どうも〜。聖女様〜、いる〜?」ヒョコッ

聖女「あら、こんにちは……どうかしたんですか?」

第七勇者連合兵C「実は〜、アルクスさんが外から来た人と話したいから、連れてきて〜って……そこの怖い顔の人たちがそうなの〜?」

ガイ「……」

リーゼリット「ぷくくっ……怖い顔だって……」バシバシ

サーシャ「ちょっとリーゼ、笑っちゃ失礼でしょ……!」

アインズ「フッ……強面なのは、否定できんがな」

ガイ「……」
フローディア『安心なさい、私"だけ"はあなたの良さがわかってるから』
ベルトーネ『そこ、独占欲出すところかな〜……』

第七勇者連合兵C「しかも、美人のハーレムを組んでるとはね〜……外じゃそういうのが流行ってるの〜?」

リーゼリット「は、ハーレム!?」
サーシャ「あはは……」
アインズ「成り行きだ、成り行き」

第七勇者連合兵D「おい、失礼だぞ……」

第七勇者連合兵C「冗談だって〜」ケラケラ

第七勇者連合兵D「まったく……あなたがガイさんですね?」

ガイ「……ああ」

第七勇者連合兵D「勇者連合の定例会議で、あなた方について話が出まして……アルクスさんが呼んでいます。来ていただけますか?」



ーー第七避難所 勇者連合本部

ガチャッ……

第七勇者連合兵D「お連れしました」

白髪ロングの眼鏡女「ありがとうございます」

長机を囲む第七勇者連合の兵士たち「……」ジッ……

ガイ「……あなたが、代表か」

白髪ロングの眼鏡女「……初めまして」
椅子から立ち上がる白髪ロングの眼鏡女「」スッ

白髪ロングの眼鏡女→アルクス「アルクス・ユスティネスと申します。現在、この第七避難所の代表を務めています」

ガイ「……ガイだ」

アルクス「お話は伺っています。セイントレアの外から来られたそうですね……十年前にセイントレアが空へ浮かんでから、外から来た方とお会いするのは初めてです」

ガイ「……」

アルクス「突然お呼びして申し訳ありません。ただ……私たちは、この十年間、外の世界がどうなっているのかほとんど知ることができませんでした」

アルクス「よろしければ……あなた方がここへ来るまでに見てきたことを私たちにも教えていただけませんか?」

ガイ「……分かった。俺に話せることなら」

アルクス「ありがとうございます」ペコリ

174 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:07:21.88 ID:p9zb8HY4o
アルクス「──なるほど。セイントレアの外では、そのようなことが……」

第七勇者連合兵A「ユーシリア帝国に、オノゴロ……それに、他の国々も今まで通り存在しているのか……」

第七勇者連合兵B「てっきり、外も俺たちと同じようなことになってると思ってたが……」

第七勇者連合兵C「へぇ〜……世界って、ちゃんと残ってたんだね〜」

第七勇者連合兵D「お前、言い方……」

第七勇者連合兵C「だって〜、十年もこんなところに閉じ込められてたら、そう思わない〜?」

第七勇者連合兵D「……まあ、それはそうだが」

アルクス「……私たちには、外の状況を確かめる手段がほとんどありませんでしたから」

アルクス「それでも……セイントレアの外で、今も多くの人たちが生活している。それを知ることができただけでも、大きな収穫です」

ガイ「……そうか」

アルクス「はい。それに……あなた方がここまで辿り着いたということは、セイントレアと外を行き来することも、決して不可能ではないということですから」

ガイ「簡単じゃないけどな。俺たちも、かなり無茶をして入ってきた」

アルクス「……そうでしたね。失礼しました」

第七勇者連合兵B「しかし……飛空艇で突入、か」

第七勇者連合兵A「外から見ても、やはりセイントレアを覆う結界が問題になっているんですね」

ガイ「ああ。普通に入れるような場所じゃなかった」

アルクス「……貴重なお話をありがとうございます。勇者連合でも、今後の方針を考えるための情報として共有させていただきます」

ガイ「ああ」

アルクス「他にも、何か思い出されたことがあれば──」

ガイ「俺からも聞きたいことがある」

アルクス「?」

ガイ「白鋼の騎士についてだ。魔王城の門を守ってる奴について、勇者連合が知ってることを教えてほしい」

アルクス「どうして、白鋼の騎士のことを?」

ガイ「魔王城へ行くのが俺の目的のために必要なことだからだ。聖女さんを連れて、できるだけ奥まで行く」

アルクス「聖女さんを……!?何を考えているのですか!?」

第七勇者連合兵たち「」ザワッ……

ガイ「世界めくれを止めるために必要なんだ」

アルクス「!……詳しく、聞かせてください」

175 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:08:13.77 ID:p9zb8HY4o
ガイ「──聖女さん本人も、理由は分からないと言っていた。ただ……できるだけ奥まで行かく必要があるらしい」

アルクス「……」

第七勇者連合兵C「う〜ん……ずいぶん曖昧だぁ〜」

ガイ「俺もそう思う……だが、今は他に手掛かりがない」

アルクス「……つまり、世界めくれを止める手掛かりを求めて、聖女さんと共に魔王城の奥を目指す……ということですね」

ガイ「ああ」

アルクス「聖女さんご自身が、それを望んでいるのですか?」

ガイ「そうだ。無理に連れていくわけじゃない」

アルクス「……そうですか。でしたら、私が勝手に止めることはできませんね」

第七勇者連合兵A「アルクスさん……」

アルクス「ただし、白鋼の騎士を突破するというのであれば、話は別です。今のまま挑むのは……あまりにも危険です」

ガイ「白鋼の騎士は、そんなに強いのか?」

アルクス「はい。これまでに何度か交戦した記録がありますが……特に、あの鎧の防御力には手を焼いています」

ガイ「鎧……」

アルクス「生半可な攻撃では、物理も魔法も、ほとんど通りません。それに、白鋼の騎士だけではなく……魔王城の門周辺には、あの騎士に従う鎧の魔物も多数存在しています」

第七勇者連合兵B「一体一体なら、俺たちでも相手はできる。だが、あれだけの数を捌きながら白鋼の騎士まで倒すとなるとな……」

第七勇者連合兵A「攻略には、相応の人数を集める必要があります」

ガイ「……だったら、今まで一度も大人数で攻めなかったのか?」

アルクス「……できなかった、というより、そこまでする必要がなかったんです」

ガイ「必要がなかった?」

アルクス「はい。白鋼の騎士は、少なくとも私たちが把握している限りでは、自ら魔王城を離れて避難所を襲ったことはありません。配下の鎧たちも同様です」

ガイ「……近づかなければ、何もしてこないのか。マロニーに聞いた通りだ」

第七勇者連合兵D「こっちから魔王城に近づけば襲ってくる。だが、離れれば追ってこない」

第七勇者連合兵C「だからねぇ〜……わざわざ藪をつつく必要もないかな〜って」

アルクス「白鋼の騎士を攻略するために大勢を動かせば、その分だけ各避難所の防衛が手薄になります」

アルクス「第五避難所のようなことが、いつ他の避難所で起きるかも分かりません。スライムもどきや影の魔物、それに原理派への警戒も必要です」

アルクス「危険ではあっても、こちらから近づかなければ害のない相手を倒すために……避難所で暮らす人たちを危険に晒すことはできません」

ガイ「……」

アルクス「……攻略する人員を増やすために、まずはこのセイントレアを包む結界をどうにかする必要があります」

アルクス「それに……もし結界を消すことができれば、外から戦力を呼び込むだけではなく……ここで暮らしている人たちを、セイントレアの外へ逃がすこともできるかもしれません」

ガイ「避難民を……」

アルクス「はい。これまで私たちは、この場所で生き延びることしかできませんでした。ですが……あなた方から外の世界が今も残っていると聞いた以上、ここに留まり続ける必要はありません」

第七勇者連合兵たち「……」

アルクス「避難民を外へ逃がすことができれば、私たちも防衛に割いている戦力を、魔王城の攻略へ回せるようになります」

ガイ「……なるほど」

アルクス「そのためにも──」

アルクス「星詠みの魔女を倒して、結界を消滅させるんです」
176 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:08:56.26 ID:p9zb8HY4o
ガイ「……星詠みの魔女を倒せば、結界が消えるのか?」

アルクス「確実とは言い切れません。ですが、これまでの調査から……星詠みの魔女が結界の維持に深く関わっていることは、ほぼ間違いないと考えています」

アルクス「星詠みの魔女は、セイントレアの外縁を中心に行動しています。それに……結界を調査しようとした部隊が、何度もあの魔女から攻撃を受けているんです」

第七勇者連合兵A「結界を構成している魔力についても、調べてきましたが……星詠みの魔女が扱う魔力との関連性が確認されています」

ガイ「……だったら、どうして今まで倒さなかった?」

アルクス「これまでは、危険を冒してまで倒す理由がなかったからです。星詠みの魔女を倒せたとして、本当に結界が消える保証はない……それに、仮に消すことができても、その先に何があるのか……私たちには分かりませんでした」

ガイ「……外の世界がどうなってるか、知らなかったからか」

アルクス「はい。外に生存者がいるのか……助けを求められる相手がいるのか。それどころか、外の世界そのものが今も残っているのかさえ……私たちには確かめる術がありませんでした」

第七勇者連合兵C「それなのに避難所の戦力を削って、すっごく強い魔女を倒しに行く〜……なんて、できなかったんだよねぇ〜」

アルクス「でも……今は違います。あなた方が、外からここへ来た。外の世界には今も多くの人々が暮らしていて……あなた方には、外に仲間もいる」

アルクス「結界を消すことができれば、その方々にも協力を求められるのではありませんか?」

ガイ「……できると思う」

アルクス「でしたら、星詠みの魔女と戦う意味があります。外から戦力を呼ぶことができれば、各避難所の防衛を維持したまま……魔王城の攻略に必要な人員を確保できるかもしれません」

ガイ「なるほど。なら、まずは星詠みの魔女を──」

アルクス「その前に……もう一体、倒しておかなければならない魔物がいます」
177 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:09:23.33 ID:p9zb8HY4o
ガイ「……?」

アルクス「氷刃の魔女です」

ガイ「……どうして氷刃の魔女を?」

アルクス「……分かりました」

アルクス「氷刃の魔女は、白鋼の騎士とは違って一つの場所に留まっていません。セイントレアの各地を移動しながら、遭遇した者を無差別に襲っています」

第七勇者連合兵D「こっちも何度か被害を受けてる。あいつの行動範囲を完全に把握するのは難しい」

アルクス「星詠みの魔女を攻略するために大人数を動かせば……その途中で氷刃の魔女と遭遇する可能性があります」

ガイ「……星詠みと戦ってる最中に来られたら、最悪の場合……二体を同時に相手にすることになるな」

アルクス「それだけではありません。仮に先に星詠みの魔女を倒し、結界を消すことができたとしても……氷刃の魔女が残っている限り、外から来た方々を安全に各避難所まで迎え入れることができません」

第七勇者連合兵B「せっかく増援を呼んでも、道中であいつに襲われたら意味がないからな」

アルクス「物資を運び込む場合も同じです。外との行き来ができるようになったとしても、セイントレア内部の移動が危険なままでは……その利点を十分に活かすことができません」

ガイ「……」

アルクス「ですから、順番としては……氷刃の魔女を倒し、次に、星詠みの魔女を倒して結界を消す。そして外から戦力を呼び込み……白鋼の騎士を攻略する……少なくとも、私にはこの順番が一番現実的に思えます」

ガイ「……ずいぶん大掛かりになったな」

アルクス「はい。ですが……世界めくれを止めるために魔王城へ向かう必要があるのなら、私たち勇者連合にも協力させてください」

ガイ「……いいのか?」

アルクス「もちろんです。世界めくれを止めることができれば……この十年間、セイントレアで苦しんできた人たちを救うことにも繋がります」

アルクス「魔王城へ辿り着くために……私たちにできることがあれば、何でも言ってください」

ガイ「……助かる。なら、よろしく頼む」

アルクス「こちらこそ。よろしくお願いします」ペコリ

⭐︎アルクスと出会いました。
178 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:09:58.35 ID:p9zb8HY4o
ーー第七避難所 郊外

フローディア『教会へ戻らないの?』

ガイ(その前に、少し試したいことがある)

ベルトーネ『試したいこと〜?』

ガイ「……氷刃の魔女、星詠みの魔女、白鋼の騎士……どいつも簡単に倒せる相手じゃない」

フローディア『でしょうね。あなたもその力は、十分に味わったでしょう?』

ガイ(ああ……魔王城を目指す以上、戦いは避けられない)

ベルトーネ『それで〜……もっと強くなっておこうってこと〜?』

ガイ(……少し違う)

ベルトーネ『ん〜?』

ガイ(今から鍛錬をしたところで、急にあいつらより強くなれるわけじゃない。だから……今使えるものの使い方を変える)

フローディア『……時間魔法ね』

ガイ(前に試した時は……時間をどこまで戻せるか、どれだけ止められるか。そればかり考えていた)

フローディア『それで?今度は何をするつもり?』

ガイ(時間を止める。巻き戻す。自分の時間を速める……今まで色々やってきたが……どれも結局は、俺自身が有利に動くための使い方だった)

ガイ(白鋼の騎士は……物理も魔法も、ほとんど通さないらしい)

ベルトーネ『いくら速く動けたり、時間を止められるっていっても……倒せなかったら意味ないもんね〜』

ガイ(ああ。そこで考えたんだ……時間魔法を移動や回避に使うんじゃなくて、攻撃そのものに使えないかって……)

構えるガイ「」スッ……
179 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:10:27.00 ID:p9zb8HY4o
ガイ「──はぁっ!」
魔力が流れた無銘刀「」ビュンッ!!

大岩「」シーン……

フローディア『時間魔法の……エンチャント?』

ガイ(……もう一度)
魔力が流れた無銘刀「」ビュンッ!!

大岩「」シーン……

ベルトーネ『何回斬っても、何も起きないね〜』

フローディア『……いいえ。何も起きていないんじゃないわ。まだ、起きていないのよ』

刀を納めるガイ「」チャキンッ

突如砕ける大岩「」パァンッ!!!

ベルトーネ『わぁっ!?』

フローディア『……攻撃の結果が起きる時間を先送りしたのね』

ガイ(……ああ)

砕けた大岩「」パラ……パラ……

ガイ(一発で足りないなら……同じ一点に、通るまで同時に叩き込む……攻撃の先送り、ってところだな……!)

吐血するガイ「──っ、げほっ!」ビチャッ

フローディア『ガイ!』

ガイ「ハァ……ハァ……」

ベルトーネ『やっぱり負担は大きいんだね〜。大丈夫〜?』

口元の血を拭うガイ「……問題ない」グイッ

フローディア『そうなるのも当然よ。一瞬とはいえ、本来なら既に起きているはずの現象を、いくつも世界の時間から切り離して維持していたのだから……』

ベルトーネ『ああ、そっか〜……世界は辻褄を合わせるために相応の代償を求めるから……ガイくん一人で出せる火力としては、相当なものだけれど、これも常用はできないね〜』

ベルトーネ『……ところで、攻撃を後回しにして〜……あとから遅れて来るんだよね〜?』

ガイ(まあ、そうなるな)

ベルトーネ『じゃあ〜……"遅刻斬"って名前で決定〜!怠惰の悪魔らしい命名でしょ〜?』

ガイ(……ダサい)
フローディア『……ダサい』

ベルトーネ『え〜!?分かりやすいのに〜』

⭐︎ガイが遅刻斬を使えるようになりました。
180 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/12(土) 23:11:12.07 ID:p9zb8HY4o
ーー聖ヴァレリオ教会

リーゼリット「ええと……つまり、星詠みの魔女みたいなのを少なくとも三回は相手にするってことに聞こえたんだけど?私の勘違い?」

ステラ「……多分、その考えであってるわよ」

サーシャ「そんな……星詠みの魔女相手に、あれだけの人達が撃ち落とされたのに……!?」

アインズ「だが、三体を同時に相手にするわけではないのだろう?」

ガイ「ああ。それに……アルクスが言ってた順番も、絶対じゃない。氷刃を倒して、星詠みを倒して、最後に白鋼……それが今のところ一番安全そうだってだけだ」

ガイ「氷刃の魔女がどこにいるのかも分からない。先に星詠みの魔女と戦うことになるかもしれないし……状況が変われば、作戦も変わる」

ステラ「なるほどね。攻略順を決めたというより……今ある情報から、優先順位をつけただけってことかしら」

ガイ「ああ」

ミラ「それなら……必ず三人を順番に探して、倒していかなければならないわけじゃないんだね」

ザック「ま、相手がこっちの都合通りに動いてくれるとも限らねぇしな!氷刃の魔女を探してる途中で星詠みの魔女が出てくるかもしれねぇ。逆だってあるだろ?」

アインズ「フッ……当然だ。戦場で予定通りに事が運ぶ方が珍しい」

リーゼリット「……それでも結局、あの星詠みの魔女クラスと何度も戦う可能性があることには変わりないんだよねぇ……」

聖女「……少々、複雑な気持ちです……」ボソッ

ガイ「……」

◆現在はセイントレアです。(12日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:11:42.85 ID:E/6sbneu0
ガイ、夢で銀色の妖精と出会う
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:14:00.62 ID:GIIvTkQ2O
マロニーが強敵どもと戦い始めた時に攻め込む作戦を立案
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/12(土) 23:15:22.18 ID:U26wWkdJo
敵を遠くから観察してなんか弱点ないかみてみる
184 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:06:48.87 ID:7Gv0LY79o
ーー魔王城近辺の廃墟

サーシャ「──というわけで、まずは偵察だね。星詠みの魔女は空を飛んでてどこにいるかわからないし、氷刃の魔女は遠くから見てても、見つかって近づかれたら危ないから、近づき過ぎなければ問題ない白鋼の騎士を見に来たけど……」

王城を守る大量の鎧「」ガシャンガシャン……
回転ノコギリを持った鎧「」ガシャンガシャン……

狙撃型魔導銃のスコープを覗くリーゼリット「人……にしては動きが機械的な気がするね。まるでゴーレムみたいな……」

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」シン……

サーシャ「リーゼ……あの門の前に立ってるのが……白鋼の騎士、だよね?」

リーゼリット「……うん……灼鋼の盾に、鎧の隙間から見えるあのオリハル鎖帷子……聞いてた特徴と一致するね」

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」シン……

サーシャ「……本当に、門の前から動かないんだ」

リーゼリット「みたいだね。周りの鎧も、決まった範囲を巡回してるだけ……っ!」ゾクッ
サーシャ「!」ゾクッ

門の前で仁王立ちする白鋼の騎士「……」ゴゴゴ……

サーシャ「……なんとなくだけど、見られてる気がする」

リーゼリット「……奇遇だね。私も」

サーシャ「アルクスさんの話通りなら、こっちから近づかない限り襲ってはこないはずだけど……」

リーゼリット「だからって、試しに近づいてみる気にはならないかな……それにしても……」

白鋼の騎士「……」シン……

リーゼリット「……あれは、アインズでも正面からやり合ったら苦戦しそうだね。今は大剣もウォーターポートに置いて来ちゃってるし……」

サーシャ「そんなに……?」

リーゼリット「でも……無敵ってわけでもなさそう」

サーシャ「え?」
狙撃型魔導銃の倍率を上げるリーゼリット「」カチッ

リーゼリット「……鎧そのものは分厚いけど、肩、脇、膝……関節部分までは、鎧にも鎖帷子にも覆われてない」

サーシャ「そこなら攻撃が通るかもしれないね」

リーゼリット「そうだといいけど……」

白鋼の騎士「……」シン……
灼鋼の盾「」ズシッ……

リーゼリット「あの盾も厄介そうだけど、大きい分だけ死角もできる。盾をどう動かすか分かれば……狙える場所はありそうかな」

サーシャ「……ちゃんと弱点はあるんだね」

リーゼリット「まだ弱点候補だけどね。実際に戦ってみないと分からないよ」

大量の鎧「」ガシャンガシャン……

サーシャ「……白鋼の騎士と戦いながら、あれも全部相手にしないといけないんだよね」

リーゼリット「……大人数が必要って言ってた理由も納得だね」

サーシャ「うん……」

リーゼリット「……さて。特徴も数もある程度確認できたし、今日はこのくらいに──」

僅かに動く白鋼の騎士の兜「」ギ……

サーシャ「……!」
リーゼリット「……」

サーシャとリーゼリットの隠れている方向を見る白鋼の騎士「……」ジッ……

サーシャ「……やっぱり、気づいてるみたい」

スコープから目を離すリーゼリット「……帰ろっか」スッ

サーシャ「うん……」

廃墟から駆け出す二人「」タッタッタッ……

⭐︎白鋼の騎士を偵察しました。
185 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:07:24.24 ID:7Gv0LY79o
ーー聖ヴァレリオ教会

サーシャ「みんな、ただいま!」

クレア「サーシャさん、リーゼリットさん。ご無事で何よりです」

リーゼリット「ふぅ……最後のアレはちょっと肝が冷えたぁ……」

ガイ「何かあったのか?」

サーシャ「ううん、何も。ただ……最初から私たちが隠れてることには気づかれてたみたいで」

アインズ「ほう……」

リーゼリット「こっちが近づかなかったから見逃してくれた、って感じかな。アルクスさんの話通り、門を守ること以外には興味がないみたい」

ガイ「……それで、白鋼の騎士は?」

リーゼリット「かなり厄介そう……まともに正面からぶつかるのは避けたいかな。一応、関節部分までは鎧や鎖帷子に覆われてなかったよ。あの大盾にも死角はありそうだし……狙うならその辺かな」

ガイ「……弱点候補は見つかったのか」

リーゼリット「候補だけね。それより問題なのは……白鋼の騎士の周りに、鎧みたいな奴がうじゃうじゃいたことかな」

サーシャ「中には回転ノコギリを持ってるのまでいたよ……あれを相手にしながら白鋼の騎士とも戦うなら、やっぱり私たちだけじゃ厳しいと思う」

ステラ「……それなら、あのマロニーっていう奴に助力を求めればいいんじゃない?」

ガイ「あの力を借りたいのは山々だが……マロニーは俺に直接手を貸せないらしい」

ステラ「なら、漁夫の利を狙えば?」

ガイ「漁夫の利?」

ステラ「あいつ、強い奴と戦いたくてセイントレア中をうろついてるでしょ?だったら、そのうち、三体のどれかと戦うかもしれないじゃない」

サーシャ「その間に、私たちが動くってこと?」

ステラ「そうそう。強い奴と強い奴が勝手に戦ってくれるなら、私たちは安全なところで『がんばれ〜♡』って応援してればいいのよ」ニコッ

リーゼリット「いい笑顔で結構ひどいこと言うね」

ステラ「え〜?だってぇ、私みたいなか弱〜い女の子が戦ったって、何の役にも立たないしぃ〜。強い人たちにお任せするのが一番でしょ〜?」キャピッ

サーシャ「……」

リーゼリット「……」

ステラ「……な、何よ」

リーゼリット「いやぁ……急に別人みたいになったなぁって」

ステラ「……っ!」

リーゼリット「てか、そんなキャラだったの?」

ステラ「ち、違うわよ!今のは……その……前にいたところで、こういう感じにしてた方が色々と都合がよかったから……つい……///」

リーゼリット「へぇ〜……?」

ステラ「……何よ」

リーゼリット「いやぁ?ずいぶん手慣れてるなぁって」

ステラ「うるさいわね……!///」

ガイ「……マロニーがいつ誰と戦うかは分からない。それを前提に作戦は組めないぞ」

ステラ「……当てになんてしないわよ」

ガイ「……?」

ステラ「使えそうなら使う。ダメそうならさっさと諦める。それだけ」

ガイ「……なるほどな」

ステラ「ま、上手くいったら儲けものってことで」ニコッ

⭐︎漁夫の利作戦(?)を考案しました。
186 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:08:27.44 ID:7Gv0LY79o
ーー???

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

ガイ「……また、妙な夢だな。今回はフローディアとベルトーネはいないようだが……」キョロキョロ

天を衝いて聳える世界樹「」キラキラ

ガイ「……ここは……フォレスティナ、か?」

「──正確には、フォレスティナを元にしただけで、本物のフォレスティナじゃないんだけどね」

ガイ「!」バッ

妖精「ええと……初めましてになるのかな?私のことは、妖精って呼んで」

ガイ「……妖精?」

妖精「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。少なくとも、今すぐあなたに何かしようってつもりはないから」

ガイ「……今すぐ、か」

妖精「あ、そういう意味じゃないって!もう……細かいところ拾うなあ……」

ガイ「俺はガイだ……それで、ここはどこなんだ?」

妖精「夢の中だよ」

ガイ「それは分かってる」

妖精「あはは……だよね」

ガイ「……」

妖精「……それにしても、話には聞いてたけど……こうして直接会うのは初めてだから、ちょっと気になってたんだ」

ガイ「……誰から俺のことを聞いた?」

妖精「あっ」

ガイ「……」

妖精「いきなりそこ聞く?」

ガイ「他に何を聞けっていうんだ」

妖精「……それは言えないかな」

ガイ「……」

妖精「待って待って!そんな『じゃあ話すことはない』みたいな顔しないでよ!」

ガイ「実際、何も教える気がないなら話すことはないだろ」

妖精「あるよ!だからこうして会いに来たんじゃん!」プンスコ

ガイ「……会いに来た?」

妖精「……あ」

ガイ「やっぱり、この夢はお前が?」

妖精「あ〜……もう!今のなし!」

ガイ「無理だ」

妖精「即答!?」

ガイ「……」

妖精「はぁ……なんか調子狂うなあ……まあ、いいや。あなたに聞きたいことがあって来たのは、本当だから」

ガイ「聞きたいこと?」

妖精「うん。あなた……今、セイントレアにいるんでしょ?」

ガイ「……!」

妖精「それで、魔王城を目指してる」

ガイ「……」

妖精「……世界めくれを止めるため?」

ガイ「そうだ」
187 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:08:58.38 ID:7Gv0LY79o
妖精「……そっか。じゃあ……魔王城に何がいるのかは、どこまで知ってる?」

ガイ「……?」

妖精「星詠みの魔女とか、氷刃の魔女とか……」

ガイ「……星詠みの魔女はイリス。氷刃の魔女はミスティ。白鋼の騎士はローガン……聖女さんから聞いた話だと、十年前のダークヒーロー一行らしいが……お前も、あいつらを知ってるのか?」

妖精「……うん。知ってるよ」

ガイ「そうか」

妖精「驚かないんだ?」

ガイ「色々なことに巻き込まれるから慣れたんだ……それで、お前はあいつらとどういう関係なんだ?」

妖精「……一緒に旅をしてたんだ。イリスも、ミスティも、ローガンも……それから、エバンスに、クロシュとも」

妖精「色んなところに行ったよ。楽しいこともあったし、大変なこともいっぱいあったけど……みんな、大切な仲間だった」

ガイ「……だった?今は違うのか?」

妖精「……どうなんだろうね。私にも、今のみんながどうなってるのか……全部分かってるわけじゃない。だから、あなたに聞きたかったんだ」

ガイ「何を?」

妖精「あなたは……あの子たちと戦うつもり?」

ガイ「必要なら」

妖精「即答なんだ」

ガイ「魔王城へ行くには、避けられない可能性が高い……だが、戦うこと自体が目的じゃない。退いてくれるなら、それでいい。俺の目的は、世界めくれを止めることだ」

妖精「……うん」

ガイ「そのために聖女さんを魔王城の奥まで連れていく。それを邪魔するなら戦う。それだけだ」

妖精「……なるほどね」

ガイ「何だ?」

妖精「ううん……あなたがどういう人なのか、ちょっと知りたかっただけ」

ガイ「……それだけのために、こんな夢を?」

妖精「まさか。聞きたいことはまだあるよ」

ガイ「……?」

妖精「例えば──魔王城の一番奥にいる“魔王”について、とかね」

ガイ「……魔王?魔王城には、本当に魔王がいるのか?」

妖精「……やっぱり、知らないんだ」

ガイ「何をだ?」

妖精「……」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……
188 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:09:41.21 ID:7Gv0LY79o
妖精「──魔王は、クロシュだよ」

ガイ「……クロシュが……魔王……?」

妖精「そう……十年前、私たちは世界めくれを止めるための戦いで負けて、この世界の滅びを待つだけだった。けど、クロシュヴィアとクローディアが、自分たちの命と引き換えにこの世界を延命させてくれた」

ガイ「ああ。そこまでは知っている」

妖精「……そこで、クロシュは絶望してしまったの。世界めくれを止められなかったこともそうだけど……それ以上に、みんなを失ったことが大きかったんだと思う」

妖精「二人は、自分たちが消えることでこの世界に時間を残した。私たちに、まだ何かできるかもしれないっていう時間を」

妖精「でも……クロシュには、それが希望には見えなかった」

ガイ「……どう見えたんだ?」

妖精「先延ばし、かな。どうせいつか滅びる。だったら、苦しむ時間が伸びただけじゃないかって……そんなふうに思ったんじゃないかな」

ガイ「……だから、魔王になった」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

妖精「クロシュはね……優しい子だったんだよ」

ガイ「……」

妖精「誰かが苦しんでるのを見るのが嫌で、誰かが傷つくのを見るのが嫌で……だからこそ、全部終わらせようとしたのかも」

ガイ「……夢の中でだが、俺もクロシュとは会ったことがある。とても魔王には見えなかったが……」

妖精「夢は本来の心を映すものだからね。魔王になったからって、クロシュの全部が変わっちゃったわけじゃないよ」

妖精「あなたが夢の中で会ったクロシュも、ちゃんとあの子なんだと思う」

ガイ「……」

妖精「……だからって、今のクロシュが何を考えてるのか、私にも分からないけどね」

ガイ「妖精にも?」

妖精「うん。十年も経ってるんだよ?その間に何があったのか、全部知ってるわけじゃないし」

妖精「だから……お願いがあるの」

ガイ「クロシュを助けろ、か?」

妖精「……ううん。そんな無責任なこと、あなたには頼めないよ」

風に揺れる木々「」サワサワサワ……

妖精「あなたにはあなたの目的があって、クロシュにはクロシュの考えがある。会ったら戦うことになるかもしれないし……どっちかが傷つくことだってあると思う」

妖精「だから……助けてとも、戦わないでとも言わない」

ガイ「なら、何を?」

妖精「……ちゃんと、あの子を見てあげて」

ガイ「……」

妖精「あなた自身の目で今のクロシュを見て……その上で、どうするか決めてほしい」

ガイ「……俺が決めていいのか?」

妖精「もちろん。だって、実際に今のクロシュと会うのはあなただもん。私の思い出だけで、あなたの答えまで決めちゃうわけにはいかないよ」
189 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:10:21.87 ID:7Gv0LY79o
ガイ「……そういえば」

妖精「ん?」

ガイ「最初に言ってたな。俺のことを『話には聞いてた』って……クロシュか?」

妖精「……」

ガイ「クロシュから、俺のことを聞いたのか?」

妖精「……うん。ガイさんっていう人と、新しく友達になったって……」

ガイ「……あいつがそんなことを……」

妖精「ふふっ。嬉しそうに話してたよ」

ガイ「フッ……」

ガイ「……待て」

妖精「?」

ガイ「お前は十年前……クロシュやイリスたちと一緒にいたんだよな?」

妖精「……うん」

ガイ「それで今も、クロシュと話している……」

妖精「……」

ガイ「なのに、お前はこうして夢の中にしか現れない……」

ガイ「……まさか」

妖精「……」

ガイ「お前もなのか?」

妖精「……」

ガイ「イリスやミスティ、ローガンのように……お前も今、何か別のものに変わってるんじゃないのか?」

ガイ「だから……今の姿じゃなく、こうして夢の中で俺に会いに来た。違うか?」

妖精「……うん、正解」

ガイ「……!」

妖精「現実の私は、ガイを見ても……たぶん、あなたが誰なのか分からないと思う」

ガイ「……」

妖精「イリスたちと同じ。今の私は、昔の私のままじゃないから……だから、もし現実で会っても……今みたいに話せるとは思わないでね」

ガイ「そんな……」

妖精「……そろそろ、お別れだね。夢から覚める時間みたい」

ガイ「待ってくれ……まだ、お前のことを何も聞いてない。今のお前がどこにいるのかも、何になってるのかも……」

妖精「それは、会ってからのお楽しみってことで」

ガイ「……お前な」

光の粒子に包まれていく妖精「」キラ……キラ……

妖精「あははっ。そんな顔しないでよ。もし現実の私が、あなたのことを分からなくても……」

妖精「あなたとこうして話した私がいたことだけは、覚えててね」

ガイ「……ああ」

妖精「……ふふっ」スッ

妖精「あなたに、精霊の加護がありますよう──」

190 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 02:11:51.34 ID:7Gv0LY79o
魔王城には魔王がいる。夢の中で妖精と出会い、魔王の正体がクロシュであることを知った。そして、イリスたちと同じように、妖精もまた十年前とは異なる姿になっているらしい。
魔王城の奥で待つクロシュ。そして、かつての英雄達。
重い真実を知りながらも、ガイは夢から目覚める──

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 10:18:55.70 ID:JA5+x3Y40

さすがに氷刃の魔女達とは連戦ではなく一人一人倒していく感じなのね。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 11:57:32.10 ID:+TZqX2aAo
バッドエンドifルートらしい展開
それでも構わず倒していくが
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 15:52:12.30 ID:CKDUVsLIO

まさかのクロシュが魔王なのか
194 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:03.22 ID:UOpEYt3SO
>>191
基本的にはそうなると思いますが、展開やコンマによって複数同時に相手取ったりする可能性もあるかもしれません。

>>192
世界めくれを止めるために戦ってもらう必要があります。備えましょう。

>>193
実は、一番最初のスレの999〜1000で予告的な感じで出しておりました。彼女とも、いずれ出会うことになるでしょう。
195 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:33.46 ID:UOpEYt3SO
ーー聖ヴァレリオ教会

ガイ「……」

クレア「おはようございます、ガイさん」

ガイ「クレアさん……」

クレア「……何かありましたか?」

ガイ「……いえ、なにも」

クレア「そうですか……少々、声が弱っているように聞こえたので心配してしまいました」

ガイ「……見えていないのに、よく分かりますね」

クレア「ふふっ。見えないからこそ、分かることもあるんですよ」

ガイ「……そういうものですか」

クレア「そういうものです」

ガイ「……」

クレア「……聖女さんとサーシャさんが朝食を用意してくれています。ガイさんもいかがですか?」

ガイ「……いただこう」

◆現在はセイントレアです。(14日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:44:14.23 ID:+S8S1sJY0
アインズ、筋トレ&斧武器に挑戦。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:45:59.98 ID:5RDljYaFO
ガイ、避難所の子供と遊んでるマロニーを発見
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:14.49 ID:rg5/6T4W0
勇者連合の人達とパトロール
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:21.09 ID:PM5fgkeRO
他未登場の誰かと会えないかサイコロふる
200 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:56:08.91 ID:UOpEYt3SO
申し訳ありません、日数をミスってました。
>>195の日数は、正しくは13日目でした。
201 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:16:11.02 ID:BQ8F53bIo
ーー第七避難所

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

リーゼリット「ぼーっとして、何考えてるの?」

ガイ「……なにも」

リーゼリット「嘘。アンタがそうしてるときって、何か考えごとしてるときでしょ」

ガイ「フッ……お見通しか……」

リーゼリット「もうそれなりの付き合いになるからね。私にだってわかるよ」

ガイ「……強敵と戦うことになる。戦うこと自体は避けられない……こっちにはこっちの目的がある。だから、必要なら戦う。それはこれからも変わらない……ただ、それが本当に正しいことなのか、考えていたんだ」

リーゼリット「ふーん……ま、考えるのはいいけどさ。一人で抱え込まないでよ。約束したでしょ?アンタが戦うなら、私たちだって一緒に戦うんだから」

ガイ「……忘れてないさ」

リーゼリット「ならよし」ニッ

子どもたち「待てー!」タタタッ!

ガイ「……ん?」
リーゼリット「?」

子どもA「そっち行ったぞー!」
子どもB「捕まえてー!」

走るマロニー「……」タタタッ

ガイ「……マロニー?」

リーゼリット「……何してんの、あの人」

マロニーを追いかける子どもたち「待てー!」ワーッ!

マロニー「……遅い。その速さじゃ捕まらないよ」タタタッ

子どもA「マロニーが速すぎるんだよ!」

マロニー「私に追いつこうとする方が悪い」

子どもB「ずるい!」

マロニー「ずるくない」

子どもC「じゃあ次、マロニーが鬼!」

マロニー「……なんで?」

子どもA「一回も捕まらないから!」
子どもB「マロニーが鬼ー!」
子どもC「逃げろー!」

逃げ出す子どもたち「」ワーワー

マロニー「……まだやるって言ってないんだけど……」

マロニー「一……二……三……」

リーゼリット「ふふっ……結局付き合うんだ」

ガイ「……意外と面倒見がいいんだな」

マロニー「九……十……捕まえるよ」タッ!

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……肩書きや、何をしてきたかだけじゃ分からないこともあるんだろうな」

リーゼリット「……さっきの話?」

ガイ「……かもしれない」

リーゼリット「そっか」

子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

⭐︎子どもと遊ぶマロニーを目撃しました。
202 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:04.92 ID:BQ8F53bIo
片手で倒立するアインズ「……」

ガイ「……あそこにいるのは、アインズか」

スタスタ……

アインズ「む……ガイか。どうかしたか?」スタッ

ガイ「いや……何をしてるのかと思ってな」

アインズ「鍛錬だ。白鋼の騎士と戦うことになるんだろう?」

ガイ「ああ」

アインズ「サーシャとリーゼが偵察で見てきたた情報の限り、敵は相当堅い。槍で隙間を狙う手もあるが……それだけでは芸がない」

ガイ「それで?」

アインズ「マロニーの得物を見て思ったんだ。斬る、貫く以外にも……叩き潰すという手がある」
大斧「」ズンッ

ガイ「……斧か。一体どこで?」

アインズ「外で拾った。元は勇者連合の者が使っていたものだろう」

アインズ「大剣を使い始めた頃、サーシャに言われたことがあってな。大剣はただ斬るんじゃない、重さごと叩きつけるものだと」

アインズ「それからは、重さを利用して粉砕する感覚も覚えた。斧なら、もっと極端にそれができるかもしれない」

大斧を持ち上げるアインズ「」グッ……
大斧「」ブォンッ!!!

巻き起こる風圧「」ブワッ!

ガイ「っ……とんでもないな……!」

アインズ「ふむ……悪くない。マロニーほど斧を扱えるとは思っていないが、大剣で覚えたことを応用するくらいならできる」

ガイ「……なるほど」

アインズ「白鋼の騎士がどれだけ堅いのか……少し楽しみになってきたな」

ガイ「……頼もしい限りだ」

アインズ「フッ……任せておけ」ニヤリ

⭐︎アインズが大斧の扱いを試し始めました。
203 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:31.22 ID:BQ8F53bIo
ーー魔都セイントレア

スタスタ……

第七勇者連合兵A「あなた方がついてきてくれるとは、頼もしい限りです」

サーシャ「いえ、こっちに来てからお世話になっているので!これくらいは手伝いますよ!」

リーゼリット「それで、今日はどの辺りを回るの?」

第七勇者連合兵A「第七避難所の周辺です。少し巡回範囲を広げることになったので、その安全確認も兼ねています」

ガイ「……この前の会議で決まったことか」

第七勇者連合兵A「はい。スライムもどきの活動範囲が広がっているという報告もありますから」

第七勇者連合兵B「影の魔物もいる。見つけたら、その場で倒すことになるだろうな」

アインズ「ふむ……魔物退治か」

第七勇者連合兵C「それだけなら楽なんだけどねぇ~。旧セクリエ・ロイエを拠点にしてる原理派の連中がいるから、そっちの方まで行くなら気をつけないとねぇ~」

第七勇者連合兵B「向こうも周辺を動き回ってる。巡回中に鉢合わせる可能性はあるな」

ガイ「……戦闘になった場合は?」

第七勇者連合兵A「こちらから仕掛ける必要はありません。ただ……向こうが攻撃してきた場合は、応戦してください」

第七勇者連合兵C「魔物を倒しに行って、人間同士で殺し合い~……なんてことには、ならないでほしいんだけどねぇ~」

アインズ「それは相手次第だな」

サーシャ「……」

第七勇者連合兵A「それでは、行きましょう。まずは第七避難所の外周から確認します」

ガイ「ああ」

◆反転コンマ下1

01-10 氷刃の魔女
11-20 スーツ姿の金髪女性
21-30 鳥面マスクの紳士
31-40 聖職者服を着たオッドアイの人
41-50 長身白髪の男
51-89 眼鏡美人
90-94 銀髪ショートの幼女
95-00 勇者
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 22:19:06.05 ID:+TZqX2aAo
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