【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ

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191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 10:18:55.70 ID:JA5+x3Y40
乙
さすがに氷刃の魔女達とは連戦ではなく一人一人倒していく感じなのね。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 11:57:32.10 ID:+TZqX2aAo
バッドエンドifルートらしい展開
それでも構わず倒していくが
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 15:52:12.30 ID:CKDUVsLIO
乙
まさかのクロシュが魔王なのか
194 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:03.22 ID:UOpEYt3SO
>>191
基本的にはそうなると思いますが、展開やコンマによって複数同時に相手取ったりする可能性もあるかもしれません。

>>192
世界めくれを止めるために戦ってもらう必要があります。備えましょう。

>>193
実は、一番最初のスレの999〜1000で予告的な感じで出しておりました。彼女とも、いずれ出会うことになるでしょう。
195 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:43:33.46 ID:UOpEYt3SO
ーー聖ヴァレリオ教会

ガイ「……」

クレア「おはようございます、ガイさん」

ガイ「クレアさん……」

クレア「……何かありましたか?」

ガイ「……いえ、なにも」

クレア「そうですか……少々、声が弱っているように聞こえたので心配してしまいました」

ガイ「……見えていないのに、よく分かりますね」

クレア「ふふっ。見えないからこそ、分かることもあるんですよ」

ガイ「……そういうものですか」

クレア「そういうものです」

ガイ「……」

クレア「……聖女さんとサーシャさんが朝食を用意してくれています。ガイさんもいかがですか?」

ガイ「……いただこう」

◆現在はセイントレアです。(14日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:44:14.23 ID:+S8S1sJY0
アインズ、筋トレ&斧武器に挑戦。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:45:59.98 ID:5RDljYaFO
ガイ、避難所の子供と遊んでるマロニーを発見
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:14.49 ID:rg5/6T4W0
勇者連合の人達とパトロール
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 20:48:21.09 ID:PM5fgkeRO
他未登場の誰かと会えないかサイコロふる
200 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 20:56:08.91 ID:UOpEYt3SO
申し訳ありません、日数をミスってました。
>>195の日数は、正しくは13日目でした。
201 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:16:11.02 ID:BQ8F53bIo
ーー第七避難所

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

リーゼリット「ぼーっとして、何考えてるの?」

ガイ「……なにも」

リーゼリット「嘘。アンタがそうしてるときって、何か考えごとしてるときでしょ」

ガイ「フッ……お見通しか……」

リーゼリット「もうそれなりの付き合いになるからね。私にだってわかるよ」

ガイ「……強敵と戦うことになる。戦うこと自体は避けられない……こっちにはこっちの目的がある。だから、必要なら戦う。それはこれからも変わらない……ただ、それが本当に正しいことなのか、考えていたんだ」

リーゼリット「ふーん……ま、考えるのはいいけどさ。一人で抱え込まないでよ。約束したでしょ?アンタが戦うなら、私たちだって一緒に戦うんだから」

ガイ「……忘れてないさ」

リーゼリット「ならよし」ニッ

子どもたち「待てー!」タタタッ!

ガイ「……ん?」
リーゼリット「?」

子どもA「そっち行ったぞー!」
子どもB「捕まえてー!」

走るマロニー「……」タタタッ

ガイ「……マロニー?」

リーゼリット「……何してんの、あの人」

マロニーを追いかける子どもたち「待てー!」ワーッ!

マロニー「……遅い。その速さじゃ捕まらないよ」タタタッ

子どもA「マロニーが速すぎるんだよ!」

マロニー「私に追いつこうとする方が悪い」

子どもB「ずるい!」

マロニー「ずるくない」

子どもC「じゃあ次、マロニーが鬼!」

マロニー「……なんで?」

子どもA「一回も捕まらないから!」
子どもB「マロニーが鬼ー!」
子どもC「逃げろー!」

逃げ出す子どもたち「」ワーワー

マロニー「……まだやるって言ってないんだけど……」

マロニー「一……二……三……」

リーゼリット「ふふっ……結局付き合うんだ」

ガイ「……意外と面倒見がいいんだな」

マロニー「九……十……捕まえるよ」タッ!

遊ぶ子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……肩書きや、何をしてきたかだけじゃ分からないこともあるんだろうな」

リーゼリット「……さっきの話?」

ガイ「……かもしれない」

リーゼリット「そっか」

子どもたち「」キャッキャッ

ガイ「……」

⭐︎子どもと遊ぶマロニーを目撃しました。
202 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:04.92 ID:BQ8F53bIo
片手で倒立するアインズ「……」

ガイ「……あそこにいるのは、アインズか」

スタスタ……

アインズ「む……ガイか。どうかしたか?」スタッ

ガイ「いや……何をしてるのかと思ってな」

アインズ「鍛錬だ。白鋼の騎士と戦うことになるんだろう?」

ガイ「ああ」

アインズ「サーシャとリーゼが偵察で見てきたた情報の限り、敵は相当堅い。槍で隙間を狙う手もあるが……それだけでは芸がない」

ガイ「それで?」

アインズ「マロニーの得物を見て思ったんだ。斬る、貫く以外にも……叩き潰すという手がある」
大斧「」ズンッ

ガイ「……斧か。一体どこで?」

アインズ「外で拾った。元は勇者連合の者が使っていたものだろう」

アインズ「大剣を使い始めた頃、サーシャに言われたことがあってな。大剣はただ斬るんじゃない、重さごと叩きつけるものだと」

アインズ「それからは、重さを利用して粉砕する感覚も覚えた。斧なら、もっと極端にそれができるかもしれない」

大斧を持ち上げるアインズ「」グッ……
大斧「」ブォンッ!!!

巻き起こる風圧「」ブワッ!

ガイ「っ……とんでもないな……!」

アインズ「ふむ……悪くない。マロニーほど斧を扱えるとは思っていないが、大剣で覚えたことを応用するくらいならできる」

ガイ「……なるほど」

アインズ「白鋼の騎士がどれだけ堅いのか……少し楽しみになってきたな」

ガイ「……頼もしい限りだ」

アインズ「フッ……任せておけ」ニヤリ

⭐︎アインズが大斧の扱いを試し始めました。
203 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 22:17:31.22 ID:BQ8F53bIo
ーー魔都セイントレア

スタスタ……

第七勇者連合兵A「あなた方がついてきてくれるとは、頼もしい限りです」

サーシャ「いえ、こっちに来てからお世話になっているので!これくらいは手伝いますよ!」

リーゼリット「それで、今日はどの辺りを回るの?」

第七勇者連合兵A「第七避難所の周辺です。少し巡回範囲を広げることになったので、その安全確認も兼ねています」

ガイ「……この前の会議で決まったことか」

第七勇者連合兵A「はい。スライムもどきの活動範囲が広がっているという報告もありますから」

第七勇者連合兵B「影の魔物もいる。見つけたら、その場で倒すことになるだろうな」

アインズ「ふむ……魔物退治か」

第七勇者連合兵C「それだけなら楽なんだけどねぇ~。旧セクリエ・ロイエを拠点にしてる原理派の連中がいるから、そっちの方まで行くなら気をつけないとねぇ~」

第七勇者連合兵B「向こうも周辺を動き回ってる。巡回中に鉢合わせる可能性はあるな」

ガイ「……戦闘になった場合は?」

第七勇者連合兵A「こちらから仕掛ける必要はありません。ただ……向こうが攻撃してきた場合は、応戦してください」

第七勇者連合兵C「魔物を倒しに行って、人間同士で殺し合い~……なんてことには、ならないでほしいんだけどねぇ~」

アインズ「それは相手次第だな」

サーシャ「……」

第七勇者連合兵A「それでは、行きましょう。まずは第七避難所の外周から確認します」

ガイ「ああ」

◆反転コンマ下1

01-10 氷刃の魔女
11-20 スーツ姿の金髪女性
21-30 鳥面マスクの紳士
31-40 聖職者服を着たオッドアイの人
41-50 長身白髪の男
51-89 眼鏡美人
90-94 銀髪ショートの幼女
95-00 勇者
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 22:19:06.05 ID:+TZqX2aAo
あ
205 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:35:11.60 ID:BQ8F53bIo
ドガァン!

サーシャ「今の音って……」

アインズ「向こうからだな。どうする?」

第七勇者連合兵B「どういう状況だろうと、見に行かないことには始まらないだろ。少なくとも、雪は降ってないから氷刃の魔女ではないさ」

◆

散らばったスライムもどきの残骸「」

長身白髪の男「……」

第七勇者連合兵C「もしもし、無事ですか〜?」

長身白髪の男「ええ。ご心配なく。ちょうど片付いたところです」

第七勇者連合兵C「……って、ジョンさんじゃ~ん」

長身白髪の男→ジョン「おや……第七避難所の方々でしたか」

第七勇者連合兵A「ジョンさん……このスライムもどきは、全てあなたが?」

ジョン「ええ。少々囲まれてしまいまして……」

散らばったスライムもどきの残骸「」

リーゼリット「これを一人で……?」

アインズ「フッ……なかなかやるようだな」

ジョン「恐縮です。錬金術師という仕事も、案外危険が多いものでして」

ガイ「錬金術師……?」

第七勇者連合兵B「ああ。あの人はジョン・ホワイトフッド。薬なんかの取引で、各避難所を回ってるんだ」

ジョン「ジョン・ホワイトフッドと申します。以後、お見知りおきを」ペコリ

ガイ「……ガイだ」

ジョン「ガイさん……なるほど、では、あなた達が外から来たという……」

ガイ「知ってるのか?」

ジョン「ええ……最近、第四避難所で噂を……」

サーシャ「あはは……やっぱり、もう結構知られてるんだね……」

リーゼリット「外から来た人間なんて、私たちくらいだろうしね」

ジョン「セイントレアの外から来られた方々だとか。私も一度、お話を伺ってみたいと思っていたところです」

ガイ「……俺たちに?」

ジョン「ええ。錬金術師という仕事柄、情報はいくらあっても困りませんので。それに──外の世界には、個人的にも少々興味があります」

ジョン「……つかぬことをお聞きしますが、ロスチャイルド、という一族のことはご存知でしょうか?」

ガイ「……ああ」

ジョン「では……ロスチャイルドの一族は、まだ外で生きているんですね?」

ガイ「全員ではないがな。セーレフェリアによって殆どが殺され、残っているのはごく僅かだと聞いている」

ジョン「!……そうですか、それはそれは……」

アインズ「……」

ジョン「……失礼。少々、個人的な因縁がありましてね。この辺りは原理派の縄張りでもあります。長居は無用でしょう」

サーシャ「ジョンさんは、どうしてここに?」

ジョン「材料探しです。よくないことなのですが、民家や店の跡地から、薬品や錬金術に使えそうなものを拝借しているのです」

ジョン「……それに、原理派にはヤツがいるのでね……」ボソッ

ジョン「……第七避難所へ戻られるのであれば、私も同行させていただいて構いませんか?」

第七勇者連合兵A「もちろんです。我々の見回りの範囲もこの辺りまでなので、一緒に引き返しましょう」

⭐︎ジョン・ホワイトフッドと出会いました。
206 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:35:48.70 ID:BQ8F53bIo
ーー聖ヴァレリオ教会

スープパスタ「」ホカホカ

ガイ「……ところで、この避難所の食糧は魔力で作られているんだよな?一体誰が作っている?」

聖女「アルクスさんですよ。大魔女帝国での様式を参考にしているだとかで、詳しいことはわからないのですが……」

ガイ「アルクスが?」

聖女「はい。もちろん、全ての食べ物を一人で用意しているわけではありませんよ。外で食料を手に入れたり、畑で育てたりしているものもありますから……それに、この避難所は充分に行き渡っていますが、他の避難所までは手が回り切っていないのが現状です」

ガイ「……それでも、この人数を十年近く食わせてきたんだろ?」

聖女「ふふっ……そう考えると、本当にすごい方ですよね」

スープパスタを食べるガイ「……」ズズッ

ガイ「……うまい」

聖女「それはよかったです」

◆現在はセイントレアです。(14日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:37:23.45 ID:+t19b9gZO
聖女に妖精について聞いてみる
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:42:41.11 ID:p9WeiF5kO
原理派についても調べよ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:44:19.40 ID:6qRF32HF0
フローディア、姉の意識がどこかに残っていないか探ってみる。
210 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/13(日) 23:54:50.92 ID:BQ8F53bIo
新たにジョン・ホワイトフッドと出会ったガイ一行。共に第七避難所へ無事に帰還する。
彼が言うロスチャイルドへの因縁とは?

スープパスタを啜りながら、ふと妖精のことを思い出し、聖女に聞いてみようとするガイ。
その裏で、フローディアは世界に溶けた姉の痕跡を探ろうとしていた。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/13(日) 23:57:43.88 ID:U6IYbqeGO
乙
ガンガン行動して話動かしたいわね
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 01:06:02.53 ID:P3xh0r6ko
乙
コンマ低い人たちが原理派の人たちなのかね
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 01:55:24.37 ID:6aMKSNGwo
おつ
強敵三連戦、内二戦は現地人でどうにかしなきゃいけないから戦力探しも大事かも
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/14(月) 23:26:35.07 ID:MIXdDHy1O
魔王城に裏口侵入できないか
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 13:59:06.38 ID:toQmYy5G0
強敵の3人がいても城内でも強敵の可能性あるからかなり大変だと思う。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 15:54:48.57 ID:zSzyPO0CO
乙
白鋼の騎士には周りにも敵がいるからまとめて戦うのは難しそう。
217 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:53:03.49 ID:GBrrTcYsO
>>211
行動すれば物語は自ずと進む筈です……進めたいなぁ(願望)

>>212
お察しの通り、原理派と関連する方々だと思われます。出会った際は注意するとよいでしょう。

>>213
倒す順番によっては、現地の人だけで挑む戦いは一戦で済む可能性もあります。それでも、戦力を集めるのは重要かもしれません。

>>214
魔王城には、白鋼の騎士が守る城門以外から出入りしようとすると、城を包む触手に飲み込まれたり、星詠みの魔女に撃墜されたりしてしまうそうです。今の所、正面突破しか方法はありません。

>>215
現状、確認されている強敵は3人ですが、城内にもいると思われます。戦いは避けられません。

>>216
おっしゃる通り、白鋼の騎士だけに戦力を集中させようとしても、周囲の敵への対処が必要になるため、全員で一斉に相手取るのは難しくなると思われます。
加えて、各避難所の防衛や氷刃の魔女の動向監視、避難所内の治安維持などにも人員を割く必要があるため、各強敵に対して投入できる戦力そのものも限られてくる形になってしまうようです。
218 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:53:45.68 ID:GBrrTcYsO
モグモグ……

ガイ「……そうだ。ダークヒーローパーティについて、聞きたいことがある」

聖女「はい、なんでしょう?」

ガイ「妖精について。彼女は……生きているのか?」

聖女「……あの日以来、妖精さんの姿を見たことはありません。おそらく、死んでしまったものだと……」

ガイ「星詠みの魔女たちのように、姿が変わっている可能性は?」

聖女「……無いとは言いきれません。あの人たちが今の姿になっている以上、妖精さんにも同じことが起きている可能性はあります」

ガイ「もし、そうなら……」

聖女「……ええ。会えたとしても、昔のようにはいかないのかもしれません」

ガイ「……」

聖女「……やはり、戦うことには抵抗がありますか?」

ガイ「正直、彼女たちと面識はない。だが……かつては世界を救うために行動していた人たちだ。敵対することに、何も思わないわけではない」

聖女「……そうですよね。今の姿がどうであっても、あの人たちが世界のために戦っていたことまで、無かったことにはなりませんから」

ガイ「……もう一つ。ダークヒーローのイリスは、星詠みの魔女に変質したはずだが……以前、イリスと名乗る女性に会った。心当たりは?」

聖女「あります、が……その……私の口から言っていいことなのか……」

ガイ「……何か事情があるんですか?」

聖女「はい。少なくとも、その方は……イリスさん本人ではありません」

ガイ「やはり、別人か……」

聖女「ええ。イリスさんが今どうなっているのかは、あなたも知っている通りですから。ただ……その方が『イリス』と名乗っていること自体には、心当たりがあります」

ガイ「なら……どういう関係なんです?」

聖女「ごめんなさい。隠したいわけではないんです。ただ、そのことは……私が勝手に話していいものではない気がして」

ガイ「本人から聞け、と?」

聖女「はい。もし、もう一度会うことができたなら」

ガイ「……分かった。それ以上は聞かない」

聖女「ありがとうございます」

ガイ「ただ、一つだけ教えてくれ」

聖女「はい?」

ガイ「その女は……信用できるのか?」

聖女「少なくとも、私が知っている限りでは悪い人ではありません」

ガイ「……」

聖女「それに……もし今も彼女が『イリス』という名前を名乗っているのなら、きっと、その名前を名乗るだけの理由があるんだと思います」

ガイ(イリス本人ではない。だが……イリスという名を名乗る理由がある、か)

静かに置かれるフォーク「」カチャン……

ガイ「……ご馳走様でした。少し、外を歩いてきます」スクッ

聖女「あっ、はい……お粗末様でした」

⭐︎聖女と話しました。
219 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:54:23.60 ID:GBrrTcYsO
ーー第七避難所

スタスタ……

フローディア『……』

ベルトーネ『どうしたの、フローディア?』

フローディア『実は……セイントレアに来てから、ずっと感じているのよ』

ガイ(……何を?)

フローディア『姉さんの気配を』

ガイ(大魔女の……?)

フローディア『ええ。最初は気のせいかと思っていたのだけど……この感覚を私が間違えるとは思えないわ』

ガイ(だが、大魔女とクロシュヴィアは世界そのものに溶けたはずだ。そんな状態で、気配だけが残ることなんてあるのか?)

ベルトーネ『どうだろうね〜……世界と混ざり合うなんて無茶をして、それでも個としての意識が残ってるとは、ちょっと考えにくいかな〜』

ガイ(なぜだ?)

ベルトーネ『世界樹の光みたいな特別な力を使ってるなら、話は別かもしれないけどね〜。そういうものにも頼らず、世界と直接混ざってるなら……心を持った存在には、相当な負担だと思うよ〜』

ガイ(負担……?)

ベルトーネ『今だって、ガイくんの中には私とフローディアがいるでしょ〜?じゃあ、そこに私たちみたいなのが、あと千人……一万人って増えたらどう思う〜?』

ガイ(……想像したくないな。落ち着ける気がしない)

ベルトーネ『そういうこと〜。もちろん、世界と一つになるっていうのは、そんな単純な話じゃないだろうけど……イメージとしては近いと思うよ〜』

ベルトーネ『しかも大魔女さんと伝説のスライムさんが混ざったのは、生き物だけじゃない。大地も、空も、魔力も……この世界を形作ってるもの全部なんだよ?』

ガイ(……尋常な魂では耐えられない、か)

フローディア『それなら、私が感じているこの気配は何なの?』

ベルトーネ『う〜ん……ここって、世界めくれが始まった場所なんだよね〜?』

ガイ(ああ。セイントレアを中心に始まったはずだ)

ベルトーネ『だったら、大魔女さんたちも……ここを基点にして、崩れていく世界を押し留めたんじゃないかな〜』

フローディア『……つまり?』

ベルトーネ『二人そのものがここにいるんじゃなくて──二人が世界に溶けた時の痕跡が、この場所には他よりずっと濃く残ってる。だからフローディアには、それが気配として感じられてるのかもね〜』

フローディア『……なるほど……』

ガイ(あくまで、大魔女本人が残っているわけではない……ということか)

ベルトーネ『そうそう。この十年間、大魔女さんのおかげで私たちも生きてこられたようなものだし、改めて感謝しないとね〜』

ガイ(……世界めくれが止まったわけじゃない。犠牲になってくれた二人のためにも……世界めくれを止めるぞ)

フローディア『……そうね。姉さんたちが守ったこの世界を、今度は私たちが救いましょう』

⭐︎大魔女の気配を感じました。
220 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:55:30.01 ID:GBrrTcYsO
椅子に座って避難所を眺めるステラ「……」

ガイ「ん……あそこにいるのはステラか。何をしているんだ……?」

ベルトーネ『話しかけてみればいいじゃん』

ガイ「……そうするか」

スタスタ……

ステラ「……?」

ガイ「隣、いいか?」

ステラ「……どうぞ」

椅子に座るガイ「……何を見てたんだ?」ギシッ

ステラ「避難所を……特に意味はないよ。ただ、見てただけ」

ガイ「そうか」

ザワザワ……

ガイ「……聞きたいことがある」

ステラ「何?」

ガイ「原理派についてだ。お前を助けた時、あいつらと何か関係があるように見えた」

ステラ「……やっぱり、気づくよね」

ガイ「お前は、原理派の人間なのか?」

ステラ「違うよ。原理派の人たちに協力はしてたけど、原理派だったわけじゃない」

ガイ「どういう意味だ?」

ステラ「生きるために必要だったから、一緒にいただけ。一人じゃ生きていけないし……強い人の側にいれば、少なくともその人が生きている間は安全だったからね」

ガイ「十年前の原理派についてなら、多少は知っている。人間至上主義が強くて、魔族や他種族への差別も酷かった……だが、今の原理派についてはほとんど知らないんだ。知っていることを教えてくれ」

ステラ「十年前の知識は、あまり当てにしない方がいいよ。この十年で、原理派もかなり変わったから」

ガイ「そこまで変わったのか?」

ステラ「国は壊れて、外には逃げられない。食料も薬も足りないし、人はずっと死に続けてる……そんな状態が十年も続いて、変わらない方が難しいよ」

ガイ「……」

ステラ「十年前から、ヴィクトリア様が原理派を統制してる。でも、全部を管理できてるわけじゃない」

ガイ「ヴィクトリア……ヴィクトリア・ロード・セイントレアか」

ステラ「そう。多分、このセイントレアで唯一生き残ってる王族。それに、原理派の枢機卿でもある……でも、ヴィクトリア様が上にいるからって、原理派全体がまとまってるわけでもない」

ステラ「中でもシュヴァイツェルと、その側近のベスト・マーモンス……この二人は純粋な原理派ってわけじゃない。教義を信じて従ってるというより、原理派っていう組織そのものを利用してるように見える」

ガイ「シュヴァイツェル・ロスチャイルド……」

ステラ「知ってるの?」

ガイ「名前だけは。ロスチャイルド家の人間なら、これまでにも何人か関わってきた」

ステラ「……そうなんだ」

ガイ「そいつは、今の原理派でどんな立場にいる?」

ステラ「かなり上。ヴィクトリア様とは別に、自分の派閥を持ってるようなものだよ。原理派の人間も、シュヴァイツェルの言うことなら聞く人が多い」

ガイ「だが、本人は原理派の教義を信じていない?」

ステラ「少なくとも、私にはそう見えた。それに、側近のベスト・マーモンスも変わった人だよ。あの人の素顔を見たことがある人が誰もいないらしいから」

ガイ「誰も?」

ステラ「うん。いつも顔を隠してる。だから、人間じゃないんじゃないかって噂まであるよ」

ガイ「……人間至上主義だった原理派の中で、そんな奴が上にいるのか」

ステラ「十年前とは、かなり違うでしょ?」

ガイ「……確かにな」
221 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:56:08.50 ID:GBrrTcYsO
ステラ「昔からの教義を本気で信じてる人もいるし、人間以外を嫌ってる人もいる。原理派の名前を使って好き勝手してる人もいる」

ガイ「どういうことだ?」

ステラ「食料を囲ったり、薬を横流ししたり。気に入らない人間を異端扱いしたり……自分の立場を使って、弱い人間を囲う人もいた」

ガイ「……」

ステラ「珍しいことじゃないよ」

ガイ「お前も、そういう連中のところに?」

ステラ「……空間魔法は便利だから。物資も運べるし、隠せるし、人も移動させられる」

ステラ「私は特別優れてたわけじゃないけど……それでも、十分役には立った」

ステラ「強い人に気に入られるには、役に立つのが一番簡単だったの」

ステラ「それでも足りなければ、相手が欲しがるものを渡した」

ガイ「……欲しがるもの?」

ステラ「食料とか、情報とか」

ステラ「……私だったり」ボソッ

ガイ「……!」

ステラ「そんな顔しなくていいよ。別に、今さら気にしてないし……気にしても仕方ないから」

ステラ「ご飯が食べられて、安全な場所で眠れた。殺されなかった」

ステラ「……それで十分だった」

ガイ「……この十年間、ずっとそんなふうに?」

ステラ「最初は何も分からなかったよ。何度か失敗して……それで覚えただけ」

ステラ「誰に逆らっちゃいけないのか。誰に好かれれば安全なのか。何を差し出せば、守ってもらえるのか……この十年で、それだけは上手くなったよ」

ガイ「……原理派では、そういうことが普通なのか?」

ステラ「原理派だけじゃない。勇者連合にも酷い人間はいた……どこにだって、そういう人間はいる」

ガイ「……なら、原理派だけが特別に腐ってるわけじゃない?」

ステラ「……そういう意味じゃないよ」

ガイ「?」

ステラ「原理派が厄介なのは……自分たちが正しいって、本気で信じてる人が多いこと」

ガイ「……」

ステラ「欲で動く人なら分かりやすい。食料が欲しい、お金が欲しい、女が欲しい……欲しいものさえ分かれば、取引できる」

ステラ「でも、自分が正しいことをしてるって信じてる人は……何をするか分からない」

ガイ「本人にとっては、どんなことをしても正義になる……」

ステラ「もちろん、全員がそうじゃない。生きるために原理派に従ってるだけの人もいるし……私みたいに、利用できるから一緒にいる人もいる」

ガイ「だから、一括りにするなと?」

ステラ「原理派だから敵、原理派じゃないから味方……今のセイントレアは、そんなに単純じゃないよ」

ガイ「……覚えておく」
222 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:56:54.09 ID:GBrrTcYsO
ザワザワ……

避難所を走り回る子供たち「わーっ!」タタタッ

避難民「こらー!走ったら危ないぞー!」

ステラ「……ここって、不思議だよね」

ガイ「不思議?」

ステラ「何もしなくても、ご飯が出てくるし、寝てても荷物を取られない。誰かに気に入られなくても、追い出されない」

ステラ「……こういう場所もあるんだね」

ガイ「……原理派のこと、教えてくれてありがとう。助かった」

ステラ「……どういたしまして」

⭐︎ステラと話しました。
223 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 19:57:21.31 ID:GBrrTcYsO
ーー聖ヴァレリオ教会

祈るミラ「……クル、レイ……どうか今日も、僕たちを見守っていて……」

スタスタ……

ザック「……ミラ、そろそろ時間だ」

ミラ「もう?……今日は何をするの?」

ザック「勇者が帰ってくる」

ミラ「……!」

ザック「それまでに道を少しでも安全にする。周辺のスライムもどきと、影の魔物を片っ端から退治だ」

ミラ「……そっか」

祈りを終えて立ち上がるミラ「……ちゃんと帰ってこられるようにしておかないとね」スッ

ミラ「でも……なかなか骨が折れそうだなぁ。原理派の人たちが襲ってこなければいいけど」

ザック「そんときゃ、丁重に帰ってもらうしかねえな」

ミラ「ふふ……丁重に、ね」

ザック「さあ、勇者連合の奴等を待たせちまってる。俺たちも行くぞ」

ミラ「うん」

◆現在はセイントレアです。(15日目)

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 19:58:13.35 ID:bW4DG6Qx0
レム、昔カグヤに飲まされた薬の影響でカグヤに精神を乗っ取られ通信機代わりにされる
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:02:22.64 ID:soKYVBs2o
ステラに俺は強いから俺の横が一番安全だとなぐさめる
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:05:37.58 ID:tioD88NWO
マロニー、勇者を待つ間暇潰しにリーゼの銃に興味を持つ
227 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 20:13:56.68 ID:3ihIKILfo
>>224
申し訳ありませんが、まだ外とは連絡がつかない状態にしたいので、こちらの安価は最安価とさせていただきます。

最安価下1
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:21:08.22 ID:pBwPtatJO
反撃の旗を立て打倒魔女打倒騎士の戦力増強に努める
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 20:21:08.74 ID:bW4DG6Qx0
ガイ、ユキ教授の戦い方を思い出しながら氷刃の魔女対策を練る
230 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:41:36.51 ID:3ihIKILfo
ーー第七避難所

隙間に魔力矢が複数本刺さった鎧を着たかかし「」ボロッ……
拘束された鎧を着たかかし「」ギッチリ

◆

サーシャ「ふぅ……うん!いい感じ!」

スコープを覗くステラ「……なんでこの距離で、あそこまで正確に狙えるの……?ここまでの弓使いなんて、私、見たことない……」

サーシャ「弓の腕には自信があるので!かなり練習したんですよ?」

リーゼリット「サーシャの腕はいつ見ても惚れ惚れするねえ。私も負けてられないや……!」スッ

狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!

鎧を着たかかしの隙間に当たる魔力弾「」バスッ!バスッ!

ステラ「……リーゼリットもすごいのね。二発とも、ちゃんと鎧の隙間に当たってる」

リーゼリット「──ま、これくらいはね。私とサーシャはこのパーティの後方担当だから、前で戦う二人をちゃんと援護してあげないと」

サーシャ「ガイもアインズも、気づいたらどんどん前に行っちゃうからね」

リーゼリット「そうそう。こっちは二人に合わせるのも大変なんだから」

ステラ「……苦労してるのね」

バサッ……
マロニー「」スタッ

サーシャ「あっ、マロニーさん!」

サーシャに隠れるステラ「ひっ……!」ササッ

サーシャ「わっ……どうしたんですか、ステラさん?」

ステラ「あ、あいつ……マロニー……」カタカタ

サーシャ「知り合いなんですか?」

ステラ「何度か見たことがあるの……原理派の連中を相手に、一人で……」

ステラ「もしかして……私を殺しに……?」

サーシャ「……?」

リーゼリット「マロニーさん。どうしたの?」

マロニー「避難所の中で大きな音がしたから来ただけ……」

狙撃型魔導銃を見るマロニー「」ジーッ……

リーゼリット「……ん?」

マロニー「私もそれ、撃ってみたい」

リーゼリット「え、これ?」

マロニー「うん」

リーゼリット「まあ、いいけど……使ったことある?」

マロニー「ないよ。教えて」

ステラ「ま、待って……!なんであなた達は、その化け物と普通に話してるの!?」

リーゼリット「えっ、なんでって言われても……」

マロニー「……ああ、あなた。原理派の人達とよく一緒にいた……」

ステラ「ち、違う!私は原理派じゃない!一緒にいただけで……!」

リーゼリット「ちょ、ちょっとステラさん、大丈夫?」

マロニー「……?」
231 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:42:01.88 ID:3ihIKILfo
サーシャの後ろで震えるステラ「わ、私は原理派じゃないの!生きるために一緒にいただけで……あなたと敵対するつもりなんてないから……!」カタカタ

マロニー「……別に、殺さないよ。あなた、私に何もしてないし……罪のない人達を傷つけてるところも見てないし」

ステラ「ほ、本当に……?」

マロニー「うん。だから、殺す理由はない」

リーゼリット「……ステラさん、マロニーさんのこと何だと思ってるの?」

ステラ「化け物……」

マロニー「……」

サーシャ「す、ステラさん……!」

ステラ「……っ!ご、ごめんなさい……!」ビクッ

マロニー「別にいいよ」

ステラ「……え?」

マロニー「そう呼ばれること、珍しくないから」

リーゼリット「いや、そこはもうちょっと怒ってもいいと思うけど……」

マロニー「どうでもいい。怒って神に近づけるなら怒るけど」

マロニー「それより」ズイッ

リーゼリット「ん?」

狙撃型魔導銃を指差すマロニー「それ、撃たせてくれるんでしょ?」

リーゼリット「ああ、そんな話だったっけ……!じゃあ、まずは持ち方から──」

マロニー「うん」

ステラ「……」

サーシャ「ステラさん。大丈夫ですよ」

ステラ「……本当に、私を殺さないの?」

狙撃型魔導銃を構えるマロニー「殺さないよ」

ステラ「……原理派と一緒にいたのに?」

マロニー「一緒にいただけでしょ?さっきも言ったけど、あなたが誰かを殺したり、傷つけたりしてるところは見てないし……ねえ、もう撃っていい?」クルッ

リーゼリット「わー!まだ引き金に指入れちゃダメだって!!!」

サーシャ「リーゼ、まず銃口を目標以外に向けちゃダメってところから教えてあげて!?」

⭐︎マロニーと話しました。
232 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:42:51.26 ID:3ihIKILfo
ザワザワ……

集まる避難民達「」
集まる第七勇者連合兵達「」

アインズ「一体なんなんだ、この集まりは……?」

聖女「なんでも、アルクスさんから発表があるみたいで、こうして集められているみたいですが……」

レム「あっ、皆さん!」タッタッタッ

ガイ「レム。この集まりについて何か知っているか?」

レム「いえ、私も何が始まるのかは……あっ、アルクスさんが出てきましたよ」

ザワザワ……

アルクス「……皆さん、集まっていただき、ありがとうございます……皆さんにお伝えすることがあります」

アルクス「──勇者が帰ってきます」

ザワッ……

避難民「勇者が……?」
第七勇者連合兵「帰ってくるのか……!」

アルクス「現在、勇者連合の者達が第七避難所周辺の安全を確保しています……スライムもどき、影の魔物……帰還の妨げとなるものを排除し、無事にここまで戻れるようにするためです」

アルクス「ですが……皆さんに集まっていただいた理由は、その報告だけではありません」

アルクス「世界めくれから、十年。私達はずっと……生き残ることを第一にしてきました」

アルクス「魔物から逃げ、食料を分け合い、傷ついた者を治療し……今日を生き延び、明日を迎える」

アルクス「私達は、そうすることしかできなかった」

俯く避難民「……」
傷だらけの第七勇者連合兵「……」

アルクス「それが間違っていたとは思いません。私達が生き残ってきたからこそ……今日、この場所があります」

アルクス「ですが──状況は変わり始めています」

アルクス「皆さんも、知っているかと思いますが……外から、このセイントレアへ辿り着いた人達がいる」

アルクス「……この状況を終わらせるための道が、ようやく見え始めました」

ザワッ……

アルクス「ですが……世界めくれを止めるためには、この第七避難所で待っているだけではいけません」

アルクス「この戦いを終わらせるためには──魔王城へ向かわなければならない」

ザワザワ……

避難民「魔王城に……?」
第七勇者連合兵「本気なのか……」

アルクス「世界めくれを止めるためには、魔王城の奥へ辿り着く必要があります。そして、そのためには……越えなければならない障害がある」

アルクス「星詠みの魔女」

アルクス「氷刃の魔女」

アルクス「白鋼の騎士」

アルクス「いずれも、この十年間……私達の行く手を阻み続けてきた存在です」

アルクス「……怖いと思います。私も、簡単なことだとは思っていません」

アルクス「ですが……魔王城へ向かう人達だけに、すべてを背負わせるわけにはいきません」

アルクス「これは、このセイントレアで生きる私達自身の戦いでもあるのです」

ガイ「……」
アインズ「……」
聖女「……」
レム「……」

アルクス「私達は十年間、生き残るために力を使ってきました。今日を生き延びるために」

アルクス「なら今度は──」

アルクス「この十年を終わらせるために、その力を使ってはいただけませんか?」

ザワザワ……
233 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:43:19.97 ID:3ihIKILfo
アルクス「もちろん、全員で魔王城へ行くと言っているわけではありません。魔女や騎士を相手に、戦える者全員で立ち向かえばいいという話でもありません」

アルクス「魔物を倒すことだけが、戦いではありません」

アルクス「食事を作ることも、傷ついた人を治すことも、物資を運ぶことも……ここで生き、誰かを支えること。そのすべてが、この戦いを支える力なのです」

アルクス「一人一人にできることは違います。ですが、その力を合わせることができれば……世界めくれを止め、この悪夢を終えることができる」

アルクス「魔王城へ向かう者達を奥へ送り届け……そして、必ずここへ帰ってこられる道を作ることができる」

ザワッ……!

アルクス「十年前、私達から多くのものが奪われました」

アルクス「家族や友人を失い、帰る場所を失った人もいる」

アルクス「それでも、私達は生き残った。この十年を、耐え抜いた」

アルクス「ならば──」

アルクス「そろそろ、終わらせてもいいのではないでしょうか」

ザワッ……

アルクス「……今一度、皆さんのお力をお貸しください。いつの日か、もう一度……青い空を見上げるために」

シーン……

避難民達「……」
第七勇者連合兵達「……」

ザワ……

第七勇者連合兵「……俺はやるぞ」
避難民「俺にもできることがあるなら……」
治癒術士「治療なら、私も……!」

次々と上がる声「」ザワザワ……!!!

ワアアアアア!!!

掲げられる武器「」ザッ!!!

レム「……すごい」

アインズ「十年間、ただ黙って耐えてきたわけじゃないということだな」

聖女「……みんな、ずっと終わらせたかったんですよ」

聖女「ガイさん……必ず、世界めくれを止めましょう」

ガイ「……ああ」

⭐︎魔王城攻略に向け、勇者連合が協力してくれます。
234 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:44:00.11 ID:3ihIKILfo
避難民A「遂に終わるんだな……この十年、生きてる心地がしなかったが……やっと、先のことを考えられる」

避難民B「そうだ!勇者様に、ダークヒーローイリス様もついてるんだ!今度こそ、きっと何とかなるぞ!」

ガイ「……」

フローディア『避難所の中の雰囲気が変わったわね』

ベルトーネ『うんうん。人々の中に希望が生まれたような感じだね〜』

ガイ(……希望、か)

◆

ガイ「……ん?」

椅子に座るステラ「……」

スタスタ

ガイ「ステラ」

ステラ「……ガイ」

ガイ「どうした?みんなとは一緒にいないのか?」

ステラ「……別に。一人になりたかったから、一人でいるだけ」

ガイ「そうか……邪魔をした──」クルッ

ステラ「……みんな、すごいよね」

ガイ「?」ピタッ

ステラ「もう勝ったみたいな顔してる……星詠みの魔女も、氷刃の魔女も、白鋼の騎士も残ってる。原理派だっているし……」

ステラ「何も解決してないのに……みんな、笑ってる」
235 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:44:30.77 ID:3ihIKILfo
ガイ「……怖いのか?」

ステラ「……怖いよ。何度も見てきたから……もう大丈夫って思った直後に、全部なくなるのを」

ステラ「……だから、あんまり期待したくない。期待して、裏切られたときが辛いから」

ステラ「最初から何も信じなければ……逃げることだけ考えてれば、まだ楽」

ガイ「……信じられないなら、俺の側にいろ」

ステラ「……え?」

ガイ「俺は人より丈夫だ。簡単に死にはしない……お前は強い奴の側にいれば安全だって言ってたな」

ステラ「……うん」

ガイ「なら、俺たちの側が一番安全だ」

ガイ「化身や魔王が束になってかかってきたら流石にそうは言い切れないが」

ステラ「そこは言い切ってよ……」

ガイ「嘘をついても仕方ないだろ」

ステラ「ふふ……あは!あはははははっ!」

ガイ「……変なことを言ったか?」

ステラ「ごめん……あなたみたいな人、久しぶりに見た気がするよ。そっか……一番安全なら、離れる理由はないね」

ステラ「……でも、サーシャ達が嫉妬しないかな?」

ステラ「……でも、サーシャ達が嫉妬しないかな?」

ガイ「嫉妬?どうして?」

フローディア『……ガイ、彼女達の気持ちを分かっていて、本気で言ってるの?』

ガイ(分かってるが……俺とステラは別にそういう関係じゃないだろ)

ベルトーネ『お〜、面白そうなことになりそうだね〜……我、関せず〜』

フローディア『……そういう問題ではないのだけど』

ステラ「改めて……よろしく、ガイ」

ガイ「あ、ああ……」

⭐︎ステラと話しました。
236 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:45:25.35 ID:3ihIKILfo
ーー聖ヴァレリオ教会

金髪碧眼の青年「……久しぶりだな、僧侶。いや、今は聖女だったか」

聖女「……!セインくん……」

金髪碧眼の青年→セイン「……少し、老けたか?」

聖女「……女性に年齢の話題はタブーなんですよ」

セイン「すまない」

聖女「……十年ですよ。十年……どうして第七避難所に一度も帰らなかったのですか?」

セイン「……僕は何も守れなかった。そんな僕が、この場所で守られて暮らすなんて、できなかったんだ」

セイン「それより、妙な噂を聞いた」

聖女「噂?」

セイン「外から、このセイントレアに入ってきた人間がいて、しかも、世界めくれを止めると言っていると……本当なのか?」

聖女「はい。ガイさんという方です」

セイン「ガイ……」

聖女「仲間の方達と一緒に、このセイントレアまで来ました」

セイン「外から……あの結界を越えて?」

聖女「はい。私も聞いたときは信じられなかったのですが……」

セイン「……無茶をする」

聖女「ふふ……私もそう思います」

セイン「それで……本当に、世界めくれを止める方法があるのか?」

聖女「まだ、すべてが分かったわけではありません。でも……ガイさんは、世界めくれを止めるために魔王城の奥へ行こうとしています」

セイン「魔王城に……」

聖女「はい」

セイン「……」

聖女「セインくん?」

セイン「……会わせてくれないか?世界めくれを止めるなんて言う奴が……どんな人間なのか見てみたい」

◆
237 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/19(土) 23:45:51.51 ID:3ihIKILfo
ガイ「……あなたが、勇者セイン……で合ってるか?」

セイン「……お前が、世界めくれを止めると言ってる奴か」

ガイ「ああ。そのつもりだ」

セイン「……魔王城の奥へ行けば、止められるのか?」

ガイ「まだ確実とは言えない。だが、そこに行かなきゃ始まらない」

セイン「……」ジッ……

ガイ「……」

セイン「……そうか。なら、僕も力を貸す」

ガイ「!」

手を差し出すセイン「改めて、僕はセインだ……よろしく」スッ

ガイ「……ガイだ。勇者の力を借りられること、光栄に思う」スッ

ガシッ

セイン「……勇者、か……」

ガイ「……?」

セイン「……いや、なんでもない」

◆現在はセイントレアです。(16日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:46:41.31 ID:bW4DG6Qx0
ガイ、マロニーがセインに(戦うために)言い寄ってるのを目撃
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:48:00.95 ID:zSzyPO0CO
アインズ、リーゼリット、サーシャ ミラとザックに会ったので話しをする
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:50:38.02 ID:bL2lA+QJO
ユキ教授の戦い方を思い出して氷刃の魔女対策を考えてみる
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/19(土) 23:51:04.55 ID:H2+vIjYT0
ジョンと模擬戦。その後協力を依頼
242 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 00:04:21.26 ID:P71Olfino
第七避難所へと戻ってきた勇者セインの協力を取りつけたガイ。
しかし、その直後。なにかを感じ取ったのか、マロニーが姿を現し、彼に戦いを挑もうと迫り始める。
その頃アインズ、リーゼリット、サーシャは、勇者を連れてきたミラ、ザックと共に休息をとっていた。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:12:50.11 ID:Fcno2tvHo
乙
まだまだ希望に溢れている避難所民
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:39:40.40 ID:QX+5eGQ1O
乙
原理派とも戦う運命か対魔王城戦力になれるのか
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 08:05:59.89 ID:2/O6SAhpO
セインさんが一人で片付けてくれるという戦力差ではないか
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 12:30:18.73 ID:KPef7763o
おつ
反撃宣言もされたしいざ魔女達に挑みたい所だが、まずは居所を探らんとな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 14:36:55.89 ID:qZn6gTqm0
乙
シュヴァイツェルとベスト・マーモンスの名前が出たということは今後関わってくるのかな。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 16:04:09.95 ID:yl1zWU0zO
乙
結構協力してくれる人達が増えてきたな
249 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:08.38 ID:yl1zWU0zO
>>243
この場所が第七避難所であるゆえに、すべてに絶望しきっている人がいなかったのでしょう。他の避難所や、避難所に頼らず生活している人々がどう思っているかは謎です。

>>244
敵対する可能性がとても高いですが、全ては状況次第です。嫌でも手をとらなければならない状況にもなる可能性もあります。

>>245
セインさんは十年前の世界めくれ当時より弱体化しています。また、これまでにセインさんがいて状況が解決していないのは星詠みの魔女たちが強敵であることと、原理派や魔物との戦いの方に戦力を割かなければいけなかったためです。

>>246
星詠みの魔女と氷刃の魔女も自分から会おうと思えばすぐに会うことができます。

>>247
原理派と出会う機会が増えれば、いずれ関わるかもしれません。出会った際には友好的な出会いにはなりづらいかもしれませんが。

>>248
どこの人たちも状況を変えたい気持ちはあるので、ほとんどの人は力を貸してくれるでしょう。
250 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:53.15 ID:yl1zWU0zO
扉「」バァンッ

マロニー「──ようやく見つけた」

ガイ「マロニー?」

セイン「……」

スタスタ……

マロニー「ねえ、この避難所に帰ってきたってことは……ようやく私と戦う気になった、っていうことだよね?」

セイン「違う。僕はお前と戦うために戻ってきたわけじゃない」

ガイ「……彼女を知ってるのか」

セイン「何度か外で出会ったことがある。その度に、戦いを挑まれて……断ってきた」

ガイ「マロニー。今がどういう状況かは分かってるだろ?今はセインと戦ってる場合じゃない」

セイン「星詠みの魔女、氷刃の魔女、白鋼の騎士……その先には、他の眷属や魔王がいる。僕たち同士が戦っても意味はない」

マロニー「別に、あなたと戦うことは代行者さんの邪魔にもならないし、代行者さんの使命とも何も関係がない」

マロニー「それなら、私と戦って……私が神に近づくのに協力する方が有意義だと思うけど?」

セイン「……どうしてそうなる」

マロニー「だって、強い相手と戦えば、それだけ私は神に近づける。世界をどうするかは代行者さんの役目。私がするのは、その横で神を目指すことだけ」

マロニー「だから……あなたと戦うことには、何の問題もないよね?」

ガイ「待て、マロニー。もし今、セインと戦うというなら俺とも戦ってもらう」

マロニー「……代行者さんと?」

ガイ「ああ」

ガイ(化身たちは、どうしてか俺の使命に直接干渉することはできない。こうすればマロニーは戦いを辞めるはずだ)
251 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:22:20.38 ID:yl1zWU0zO
マロニー「……そう。なら、仕方ない。仕方ないよね……」ブツブツ

ガイ(……諦めたか……?)

セイン「……?」

ベルトーネ『……!?神の気が強くなってる!ガイくん、構えて!』

ガイ「!?」

マロニー「──これより、あなた方に試練を与えます。私を越えて、力を示しなさい」

ガイ「」ゾクッ

セイン「試練だと?一体何を──」

マロニー「代行者さんの使命に手を貸すことはできない。でも……その力を試すことまで禁じられているとは聞いてない」

ガイ「……そんな理屈が通るのか?」

マロニー「分からない」

薄く笑うマロニー「だから──今から試してみる」

ガイ「……っ!」

セイン「来るぞ!」

ーー 戦闘開始 マロニー ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-55劣勢
56-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 21:26:36.97 ID:F4ARtMW5O
連携技
253 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:25:44.00 ID:cEl8sKoPo
◆79+15=94【会心!】

ガイ「っ!」
蹴られた椅子「」ドガッ

飛翔するマロニー「」バサッ

セイン「」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!

マロニー「あはっ……!」
血から生成される大斧「」ズズズ……

ガギィンッ!!!

ブワアアアアアッ!!!

セイン「ぐっ……!」ギリギリ……

マロニー「やっぱり強いね、勇者……!」ギリギリ……

ガイ「」シュンッ

マロニー「!」

セイン「はぁっ!」ブンッ!!

弾かれる血の大斧「」ガギィンッ!!

ガイ「そこだ!」
無銘刀「」ビュンッ

マロニーの腹に突き刺さる無銘刀「」ザクッ!
マロニー「っ……!」

コウモリの群れに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

ガイ「……!」スタッ

集まるコウモリの群れ→マロニー「……ふふっ……やっぱりいいね、戦いは……!」ニヤリ

フローディア『……厄介ね。下手したら、私と同じくらいの再生力を持っているわよ、あの吸血鬼』

ベルトーネ『不死殺しなら、たぶん通るよ〜』

ガイ(……使うべきか?)

フローディア『待って。今回は殺すための戦いじゃないわ。少なくとも、今はね……再生できない傷を負わせて止めるには危険すぎるわ』

マロニー「──どうしたの?もう終わり?」バサッ
254 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:26:09.93 ID:cEl8sKoPo
セイン「無益な戦いだ。これ以上は何も産まずに、お互い消耗するだけだ」

マロニー「無益かどうかは結果が示してくれるよ……まだ終わらないよね!?」バッ
振り下ろされる血の大斧「」ブオンッ!!!

セイン「!」バッ

床「」ドガァンッ!!!

砕け散る床板「」バキバキバキッ!!

ガイ「セイン!」シュンッ

背後へ回り込むガイ「はぁっ!」
無銘刀「」ギィンッ!!

血の大斧で受け止めるマロニー「……ふふっ」ギリギリ……

ガイ「……!」

マロニー「やっぱり、二人だと楽しいね」

セイン「楽しむために戦ってるんじゃない!」
星霊の剣「」ヒュンッ!!

マロニー「」サッ
頬を掠める星霊の剣「」スパッ
血「」ピッ……

マロニー「……」
塞がっていく傷「」シュウウ……

マロニー「」スタッ

マロニー「──もっと」

笑みを深めるマロニー「もっと見せてよ。ここまで強い人を二人も相手取ることなんて、中々ないんだからさ……!」

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-55劣勢
56-00勝利

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り1回)※現在使用不可
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 22:29:10.41 ID:DT/TWulsO
時間の檻
256 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:21:58.08 ID:UbpaO39bo
◆14+99=113【勝利!】

ガイ「……セイン、時間を稼いでくれ。十秒でいい」

セイン「何をする気だ?」

ガイ「切り札を使う。言って聞かないのなら……力ずくで分からせる」

セイン「……分かった」

マロニー「何かするつもり?」

セイン「お前の相手は僕だ」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!!

マロニー「あはっ!」ガギィンッ!!
血の大斧「」ブオンッ!!

ガギンッ! ギィンッ!!

マロニー「どうしたの?さっきより遅いよ!」

ゴゴゴ……

マロニー「?この魔力は……」

セイン「……!」

目を閉じたガイ「……」

ガイ『止まれ』

◆

停止するセイン「」
停止するマロニー「」

無銘刀を構えるガイ「」スッ……

ガイ(不死殺しは使わない。フローディアほどの再生力があるのなら──)

無銘刀「」ヒュンッ

マロニーの首を斬り抜ける無銘刀「」スパッ──

◆
257 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:22:28.39 ID:UbpaO39bo
落ちるマロニーの首「」ゴトッ
崩れ落ちるマロニーの身体「」ドサッ……

セイン「……!」

ガイ「……」

セイン「今のは……何をしたんだ?」

ガイ「時間魔法で時を止めて、その間にマロニーの首を落とした」

セイン「時間魔法……?」

マロニーの身体「」ピクッ……

コウモリの群れへ変化するマロニーの身体「」バサバサバサッ!!!

落ちた頭部に群がるコウモリの群れ 「」バサバサッ……

マロニー「……」ズズズ……

首を触るマロニー「……」サスサス

ガイ「これで十分だろ。まだ、やる気か?」

マロニー「あは……あははははっ!」

ガイ「……何がおかしい」

マロニー「何もできなかった。見えなかったし、感じることもできなかった。気づいた時には……もう首を落とされてた……」

首元を撫でるマロニー「……ずいぶん昔に、私たちを殺すことに特化した一族がいたけど……もう滅んだものだと思ってたのに、まだ生きてたんだ……」

マロニー「うん。私の負け。まだ神様になるには遠いや……それに、これ以上は代行者さんの使命の邪魔になっちゃうし」

セイン「……もう僕たちに対して戦いを挑むようなことは辞めてくれ。少なくとも、世界めくれを止めるまでの間は」

マロニー「うん。負けたから聞いてあげる。世界めくれが止まったらまた戦おうね?」

複数のコウモリに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

セイン「……」

扉「」バァンッ!

聖女「ずいぶん大きな音がしましたが、一体なにを──!?」

荒れた教会の中「」ゴチャッ……

聖女「……なにがあったんです?」

セインと顔を合わせるガイ「……その、色々あって」

ガイと顔を合わせるセイン「……僕たちは悪くない」

⭐︎マロニーと戦いました。
258 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:23:01.73 ID:UbpaO39bo
ーー第七避難所

ワイワイガヤガヤ

スタスタ……

リーゼリット「なんだか、動いてる人が増えたね。アルクスさんの話が効いたのかな」

サーシャ「みんな、何かできることを探してるみたいだね」

アインズ「十年間耐えてきた者達だ。目的さえ見えれば、動き出すのも早いのだろう」

大きな袋を持つザック「おーい!そっち、ちょっと道開けてくれ!」

アインズ「?」

ミラ「ザックさん、そんなに一度に持たなくてもいいんじゃない?」

ザック「何往復もすんのが面倒なんだよ。それに、沢山運んだ方がヒーローっぽくないか?」

ミラ「ヒーローっぽいかはわからないけど……腰痛めても知らないよ?」

サーシャ「ミラさん。ザックさん」

ミラ「ん?やあ、みんな。こんな所に揃って何をしてるんだい?」

リーゼリット「見回りの帰りなんです。といっても、勇者連合の人達が魔物をあらかたやっつけちゃったから、特に危険は無かったんだけど」

ザック「そりゃあ、俺たちが大活躍したからな!しばらくは安全……って言ってもまたすぐに魔物は増えるから、油断はできねえか」

ミラ「魔物退治の途中で、氷刃の魔女に出会して、犠牲もいくらか出ちゃったしね……勇者様のおかげで、犠牲は最低限で済んだけど」

アインズ「ふむ……氷刃の魔女は、この辺りにも現れるのか?」

ザック「神出鬼没、避難所の外でだったらどこでも出会う可能性はあるが……最近はこの辺りでの目撃情報が多いな」

サーシャ「うーん……何か理由があるんですかね?」

ミラ「さあ?もしかしたら、僕たちが彼女たちを倒そうとしているのが、勘づかれた……とかかな?」

リーゼリット「えっ……読心術まで使えるの?あの魔女たちは……」

ザック「ははっ!もしそうだとしたらお手上げだな……作戦を立てた時点でバレちまうじゃねえか」

アインズ「……今のところは推測に過ぎん。妙な能力まで持っていると決めつける必要はないだろう」

ミラ「うん。僕も、なんとなくそう思っただけだからね」

ザック「怖いこと言うんじゃねえよ……」

⭐︎ザックとミラと話しました。
259 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:23:34.38 ID:UbpaO39bo
ーー聖ヴァレリオ教会

クレア「戻りました……あら?」

綺麗になった教会内「」ピカピカ

聖女「クレアさん。お帰りなさい」

クレア「聖女さん。教会を掃除してくれたのですか?」

聖女「ええ……少し派手に散らかしてしまった方々がいましたので。元より綺麗にしておこうかと」

ガイ「……」

セイン「……」

クレア「……お二人とも、随分お静かですね」

聖女「ええ。反省しているみたいですよ」

クレア「ふふっ……みなさん、お疲れでしょう。休憩しましょうか」

◆

ガイ「……」

フローディア『考え事?』

ガイ(ああ……氷刃の魔女についてだ)

ベルトーネ『セイントレアについて初めて会った強敵さんだよね〜。それで、氷刃の魔女から倒すつもり?』

ガイ(いや……倒す順番は決めてないが、氷刃の魔女は、ある程度の戦い方は分かっている。なにか対策があるか考えていたんだ)

フローディア『そうね……あそこまでの氷属性の使い手はそうそう見かけないし、ひたすら遠くから攻撃するしかないんじゃないかしら?』

ガイ(吹雪で自身の周囲を覆っていて姿が捉えられない。それに、あのソリの速さは想像以上だ……リーゼとサーシャの狙撃も難しいだろうな)

フローディア『となると、接近して止めるしかないのかしら……でも、あれだけの冷気の中に飛び込むのは危険ね』

ガイ(……冷気……)

ベルトーネ『ん〜?何か思いついた〜?』

ガイ(前に、氷魔法について教えてもらったことがある)

フローディア『氷魔法を?』

ガイ(ああ。ユキ教授っていう、氷魔法の専門家だ。たしか……ユキ教授とリンが模擬戦をした時、リンは凍結を炎で防いでいた)

フローディア『炎……』

ガイ(氷刃の魔女にも同じ手が通じるとは限らない。だが、あの吹雪と凍結に対する備えにはなるかもしれない……アインズの力が鍵になるかもな)

⭐︎氷刃の魔女の対策を考えました。
260 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:24:03.84 ID:UbpaO39bo
ーー第四避難所

吹雪「」ヒュオオオ──

凍りついた人々「」パキパキ……

タタッ……タタッ……
シャーッ……

砕け散った氷の欠片「」
砕け散った氷の欠片「」
砕け散った氷の欠片「」

勇者連合兵A「あぁ……クソッ……」バタッ……

ズザザ……

空を見る氷刃の魔女「……」

氷のオオカミ「グルル……」
氷のオオカミ「グルル……」

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「」グイッ

走り出す氷のオオカミ「アオオオオンッ!!!」
走り出す氷のオオカミ「アオオオオンッ!!!」

ソリ「」シャーッ

◆
261 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:24:31.70 ID:UbpaO39bo
◆現在はセイントレアです。(17日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:26:13.29 ID:WzVqyIbqo
善玉っぽいヴィクトリアにも原理派も力を貸せと交渉
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:33:22.79 ID:hLB8UadnO
ガイ セインからどのくらいの実力か試したいとの事で模擬戦をする
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:33:28.33 ID:guNTh5XzO
アインズのドラゴンブレスパワーアップの修行兼デートに出掛ける
265 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:40:55.67 ID:UbpaO39bo
氷刃の魔女への対策を進めるため、アインズの力をさらに高めることにしたガイたち。
その修練の最中に原理派と遭遇することになる。
その一方で、魔王の眷属たちもまた、怪しい動きを見せ始めていた……。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:48:36.58 ID:guNTh5XzO
乙
身内同士の不毛な戦いが多いな
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 01:19:42.16 ID:ZocBOp9do
おつ
そうこうしている内に相手も動いてるか
あんまり悠長にはしてられんな…
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 14:02:31.48 ID:eWeUbHINO
おつ
遂に勇者連合兵Aもやられてしまったか。
269 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:46:56.53 ID:DXRBIFSdO
>>266
身体は闘争を求める……というものかもしれません。

>>267
実はガイが到着してから24日(墜落して寝ていた7日+17日)ほど経過しております。世界めくれも徐々に強まってきているみたいです。

>>268
アレックスさんだけでなく第四避難所も壊滅してしまったようです。作中の登場人物がそのことに気づくのはもう少し後になるかと思われます。
270 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:47:38.03 ID:DXRBIFSdO
ーーセイントレア平原

アインズ「──着いたな。ここならば誰にも迷惑をかけまい」

ガイ「悪いな、こんなところまで付き合わせて」

アインズ「フッ……構わんさ。避難所で竜化をしたら、他の奴等に余計な心配を与えてしまうしな」

アインズ「それに……お前に頼られるというのは、悪くない…….///」ボソッ

ガイ「?」

アインズ「……ごほん!さて、早速だが私の炎魔法、ひいては竜状態でのブレスが氷刃の魔女の対策になる──という話だったな」

ガイ「ああ。炎魔法はこれまでも見てきたが、ブレスの方はユーシリアでクラウディア相手に使っていたのを見たくらいだが……あれが最大の威力か?」

アインズ「いや、あれは抑えた方だ。最大火力をこれまで使ってこなかったのには理由がある」

ガイ「教えてくれ」

アインズ「単純に消耗が激しい上に隙が大きい。全力でブレスを吐くとなれば、私は2、3日寝込むことになるだろう」

ガイ「そんなに……」

アインズ「ああ。私一人なら何も気にせず放てるが、お前たちと一緒に行動するとなると必然的に火力は下がるな。お前たちを巻き込んでしまう」

アインズ「加えて、最大火力で放つなら地面で踏ん張る必要がある。空中で放とうとすれば、狙いが定まらず危険だ」

アインズ「……私一人で氷刃の魔女に挑むとしても、あの魔女が私にブレスを放たせる隙を与えてくれるとは考えにくい……炎魔法で攻める方向がいいだろうな」

ガイ「……なら、隙は俺たちで作る。お前が撃つ時に、射線上に誰もいなければいいんだな?」

アインズ「簡単に言うがな。私が狙いを定めてから、魔女だけを残して退けるか?」

ガイ「俺の時間魔法なら──」

アインズ「お前一人ならば、そうかもしれん。他の者はどうする?」

ガイ「……全員が逃げ切れるようにしないと駄目か」

アインズ「私が炎を溜めているのを見れば、魔女とて何をするつもりか察するだろう。おとなしく待ってはくれまい……だが、必要ならば撃つぞ」

ガイ「アインズ……」

アインズ「出し惜しみして誰かを失うくらいならば、二日でも三日でも寝込んだ方がよい。その時は、お前に運んでもらうとしよう」フッ

ガイ「ああ。それくらいは任せろ」

アインズ「……うむ」

ガイ「ただ、最初から寝込ませるつもりで頼むのも違うな。全力じゃなければ、どのくらい撃てる?」

アインズ「威力と、吐き続ける長さによるな。ユーシリアで使った程度ならば、一度で動けなくなることはない」

ガイ「なら、まずはそれを見せてくれ。あの時は、落ち着いて見てる余裕なんてなかったからな」
271 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:48:05.31 ID:DXRBIFSdO
アインズ「構わんが……それで魔女の氷を破れるかは分からんぞ?」

ガイ「ああ。でも、どこまで炎が届くか、撃つまでにどのくらいかかるかは分かる。作戦を考えるなら、先に知っておきたい」

アインズ「なるほどな」

ガイ「それで足りそうなら、わざわざ全力で撃つ必要はないだろ?」

アインズ「……ふむ。お前のことだから、ひとまず最大火力を見たいと言うかと思ったが」

ガイ「話を聞いた後でそんなこと頼めるか。試し撃ちで寝込まれたら困る」

アインズ「フフッ……それもそうだな」

アインズ「では、あの岩を狙おう。ここから五十歩ほどか……あの距離ならば、炎を散らさずに届かせられる」

ガイ「撃つまでには?」

アインズ「今から見せる程度ならば、息を吸い始めてから三秒ほどだ。ただし、竜化する時間は別だぞ」

ガイ「……あらかじめ竜化しておけば、三秒か。分かった」

アインズ「うむ。私が竜化したら、後ろへ下がってくれ。それと、撃ち終えた直後には近づくな。炎が消えても、周囲には熱が残るからな……」

アインズを包み込む炎「」ゴオオオオッ!!!

アインズ(竜)「……ときにガイ、お前は竜にまつわる御伽話を聞いたことがあるか?」

ガイ「……?」

アインズ(竜)「フッ……その様子だと知らんようだな。なんでも、ある竜は惚れた人間に自身の力を見せつけるために、岩に吐息をかけたそうだ──」スゥ……

竜から放たれる灼熱「」ゴウッ!!!

丸く溶けた大岩「」ジュゥゥゥゥ……

シュウウウウ……

アインズ「……一部の竜の間では、それを婚姻の儀としている地域が今でもあるらしいぞ?」ニヤリ

ガイ「……」

⭐︎アインズと特訓しました。
272 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:49:09.56 ID:DXRBIFSdO
遠くのアインズたちを眺める原理派騎士「……」

原理派騎士A「まさか、竜がこのセイントレアに残っていたなんてな……ヴィクトリア様、あの化け物を退治しますか?」

聖職者服を着たオッドアイの人→ヴィクトリア「……お待ちなさい。まずは、私が話を聞きます」

原理派騎士B「なっ!?危険です、ヴィクトリア様!あのブレスの威力をご覧になったでしょう!?ただでさえ、悪辣な竜種だというのに、人の姿まで取るとは……何を企んでいるか分かりません!」

ヴィクトリア「……分からないのでしょう?ならば、確かめる必要があります」

原理派騎士B「ですが……!」

ヴィクトリア「今、あの者が焼いたのは岩です。こちらから剣を向ければ、次に焼かれるのはあなたたちかもしれません」

原理派騎士A「……」

ヴィクトリア「剣を収めなさい。あなたたちの命をまだ避けられる争いで失うつもりはありません」

原理派騎士B「……はっ」

ヴィクトリア(……私の未来視ですら、見たことのない者たち……あの者たちは一体……?)

◆

ガイ「……アインズ」

アインズ「ああ。わかっている」

ガイ「方向は?」

アインズ「西だ。恐らく十人ほど……勇者連合ではないな」

ガイ「……原理派か?」

アインズ「かもしれん。私の後ろへ──」

ガイ「いや、並んでいよう。まだ敵と決まったわけじゃない」

アインズ「……分かった。だが、警戒は解くなよ」

◆
273 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:50:48.41 ID:DXRBIFSdO
ヴィクトリア「……突然失礼します。先ほど、炎が見えたもので」

ガイ(……ヴィクトリア・ロード・セイントレア!?なぜ外を出歩いている?)

ガイ「……ああ。俺たちだ。人のいない場所を選んだつもりだったが、何か被害が出たか?」

ヴィクトリア「いいえ。こちらにも怪我人はいません。何をなさっていたのですか?」

ガイ「魔法の訓練だ」

原理派騎士A「訓練だと?竜を連れ込んでおいて、よくもぬけぬけと──」

ヴィクトリア「控えなさい。今は私が尋ねています」

原理派騎士A「……申し訳ありません」

アインズ「……随分な言われようだな。私は誰かに飼われているわけではないぞ」

ヴィクトリア「部下の非礼をお詫びします。あなたにも、お名前を伺ってよろしいでしょうか?」

アインズ「人に名を尋ねるならば、まず自分から名乗るものだろう」

ヴィクトリア「……仰る通りですね。私はヴィクトリア・ロード・セイントレア。原理派の枢機卿を務めています」

ガイ(やはりか……十年前に見た面影がある)

ガイ「……俺はガイ。こっちはアインズだ」

アインズ「……よろしく頼む、と言える相手ならばよいのだがな」

ヴィクトリア「それは、これからのお話次第でしょう。私も、あなた方のことを何も知りませんから。お二人は、どちらの避難所から?」

ガイ「第七だ」

原理派騎士B「第七……あの、聖女を名乗る女の──」

ヴィクトリア「……同じことを二度言わせるつもりですか?」ギロ

原理派騎士B「……っ。失礼しました」

ガイ「……聞きたいのは、俺たちのことか?それとも、第七のことか?」

ヴィクトリア「あなた方のことです。竜の姿を取れる方がいるならば、これまで一度も噂を聞かなかったのは不思議です。この十年間、どちらにいらしたのですか?」

ガイ「……ここへ来たのは最近だ。外から来た」

ヴィクトリア「……外?」

アインズ「そうだ。セイントレアの外から、飛空艇でな」

ザワザワ……

原理派騎士A「馬鹿な……!あの光を抜けてきたというのか!?誰が聞いてもわかるような嘘を──」

ガイ「……犠牲がなかったわけじゃない」

ヴィクトリア「……何のために?」

ガイ「世界めくれを止めるためだ」

ヴィクトリア「……」

ヴィクトリア「……皆、少し離れて待ちなさい」

原理派騎士B「ヴィクトリア様……」

ヴィクトリア「声の届くところで構いません。下がりなさい」

原理派騎士たち「……はっ」ザッ…

ヴィクトリア「ガイさん。お話を……詳しく聞かせていただけますか?」

◆
274 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:51:21.53 ID:DXRBIFSdO
アインズ「原理派の連中にしては行儀がいいな?」

ヴィクトリア「……彼等は十年前から私に付き従ってくれている者たちです。他の方々とは、命令に従うという点で違います」

ガイ「……ある情報筋から聞いた。あなたが大元を握っているが、全てを統制しきれてはいないと」

ヴィクトリア「……随分と事情に通じた方がいらっしゃるのですね……ええ。私の命令が届かない者も、届いていながら従わない者もいます」

アインズ「それでよく、上に立っていられるものだな?」

ヴィクトリア「不服従の者を全て排除すれば、残った者だけでは、私たち原理派は立ち行かなくなるのです」

ガイ「役に立つなら、好き勝手させておくのか?勇者連合で、お前たちが何をしているか聞いた。第五避難所の件も、知らないとは言わせないぞ」

目を伏せるヴィクトリア「……ええ。把握しています」

ガイ「あれも仕方がなかったと言うのか?」

ヴィクトリア「……防げなかった責任はあります。私の命令ではなかった、というだけで済む話ではありません」

アインズ「責任を認めるだけならば、誰にでもできる」

ヴィクトリア「仰る通りです。ですが、処罰を命じても、それを実行する者が必要です。そして、処罰される者が抵抗すれば戦いになります」

ガイ「……処罰する時だけじゃない。あいつらを止めようとすれば戦いになるから、見逃したのか?略奪と虐殺を……!」

ヴィクトリア「……はい。それが、最善の選択でした」

ガイ「最善だと?……第五で被害を受けた人間に、同じことが言えるのか?」

ヴィクトリア「……言わなければならないでしょう。私が、その判断を下したのですから」

ガイ「……」
275 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:51:58.41 ID:DXRBIFSdO
ヴィクトリア「許されるとは思っていません。ですが、憎まれずに済む選択だけをして、この十年間を生き延びることはできませんでした……」

ヴィクトリア「どれだけの犠牲が出ようと、どれだけの悲劇が生まれようと、私は最善の結果を選び続けなければいけなかった……!」

ガイ「先ほどからどうして最善だと言い切れる?止めに入れば、あなたの部下にも犠牲が出る。それは分かる。だが、放っておけば、同じことが繰り返されるだけだ」

ヴィクトリア「……その先も含めて、判断しています」

アインズ「未来がわかるような口振りをするのだな?」

ヴィクトリア「……ええ。私には、未来が見えます」

ガイ「……!」
アインズ「何?」

ヴィクトリア「剣を取らせた先で、誰が倒れるのか。その者が守るはずだった場所で、何が起こるのか……それを知りながら、命じることはできませんでした」

アインズ「……だから、第五避難所を見捨てた?」

ヴィクトリア「……はい。そうしなければ、第五避難所以外の場所でも……勇者連合も、原理派も関係なく、さらに多くの命が失われていたのです」

ガイ「それを信じろと……?」

ヴィクトリア「救いたくなかったわけではありません。ですが、救おうと動いた先で、それ以上の命が失われると分かっていたら……あなたは、それでも目の前の人々を救いますか?」

ガイ「……」

◆先取2票

より多くの命を守るため、第五避難所を見捨てた判断を

1 肯定する
2 否定する
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 21:53:54.65 ID:V5EgupNZO
2
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 21:56:25.79 ID:WzVqyIbqo
1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 22:04:38.98 ID:8G+rVGR0O
2
279 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:52:32.05 ID:ljDylReFO
ガイ「……救う。少なくとも、虐殺されると知っていて、見捨てることはできない」

ヴィクトリア「その結果、さらに多くの命が失われるとしても?」

ガイ「その未来が見えたのは、あなただけだ。俺には確かめようがない。だが、第五で何が起きたかは知っている」

ガイ「第五の連中が何をした?食料や居場所を奪われて……殺されなきゃならない理由があったのか?」

ヴィクトリア「ありません。あの方々に、非はありませんでした」

ガイ「なら、犠牲になるべきだったみたいに言うな……!」

ヴィクトリア「そうは言っていないでしょう!」

ガイ「最善だったと言っただろ!」

ヴィクトリア「っ……!」

ガイ「……第五を襲った連中は、マロニーが倒した。だが、それで、あなたが見捨てたことまで終わったわけじゃない」

ガイ「略奪も虐殺も起こると分かっていて、それを止めないと決めた。その判断が正しかったとは……俺には思えない」

ヴィクトリア「……止めるために動かした者が死に、その者に守られていた人々まで死ぬ。第五で失われた命よりも、さらに多くの命が失われるのです……それを知っていても?」

ガイ「……ああ。俺もテラヌス・ウルスで、似たような状況になったことがある。犠牲がゼロだったとは言わない。だが……助けに動いた人々がいたから、救えた命もあった」

ヴィクトリア「……あなたが救えたからといって、私にも同じことができたとは限りません……それに、これまで私が何も試さずに、この結論に辿り着いたとお思いですか!?」

ガイ「どれだけ考えて、どれだけ苦しんで決めたとしても……見捨てられた側が納得しなきゃいけない理由にはならない」

ヴィクトリア「……許されるとは思っていないと、申し上げたはずです」

ガイ「……なら、俺もその判断を肯定はしない」

ヴィクトリア「……」

ガイ「あなたが憎まれる覚悟を決めたからって、それで終わる話じゃない」

ガイ「……次に同じことが起きて、俺が手を出せるところにいるなら、止めに入る。あなたに何が見えていたとしても、それだけを理由に引き下がるつもりはない」

ヴィクトリア「……あなたの行動で、被害が広がると分かっていても、黙って見ていろと?」

ガイ「救おうとする俺たちを止める前に、襲う連中を止めてくれ」

ヴィクトリア「……それができるなら、こんな話はしていません」

ガイ「なら、せめて邪魔はしないでほしい」
280 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:53:06.55 ID:ljDylReFO
ヴィクトリア「……それは、認められません」

アインズ「認めなければ、どうする?」

ヴィクトリア「……あなた方の介入が、さらに多くの命を失わせるのであれば、止めます。説得で済まなければ、力を用いてでも」

ガイ「……俺たちが引き下がらなければ、敵対してでも止めるということだな?」

ヴィクトリア「……必要であれば。あなた方ほどの力が争いに加われば、その規模も変わります。見過ごすわけにはいきません」

アインズ「……ならば、こちらも退かん。ガイだけを相手にすると思うなよ」

ヴィクトリア「……」

ガイ「俺たちは世界めくれを止めに来た。あなたたちと戦うためじゃない……だが、協力するために、目の前の略奪や虐殺を見逃せと言うなら……手は組めない」

ヴィクトリア「……そうですか。では、私もあなた方を、我が民の安全を脅かし得る者として扱わなければなりません」

ガイ「好きにしてくれ。ただし、俺たちを止める時も、同じように言うんだろうな」

ガイ「──最善の選択だった、と」

ヴィクトリア「……」

アインズ「……行くぞ、ガイ」

◆

ヴィクトリア「……」

原理派騎士A「あの者ども、言わせておけば……ヴィクトリア様。よろしいのですか?」

ヴィクトリア「……手は出さないように。他の者にも、こちらからあの二人を刺激しないよう伝えなさい」

原理派騎士A「……はっ」

ヴィクトリア「……」

ヴィクトリア(……どういうこと?直近の未来を見ても、彼等の姿は映らなかった……まるで、最初から存在していなかったかのように……)

ヴィクトリア(……けれど、現に彼等はここにいた……私に見えた未来が、全てではないというの?)

ヴィクトリア(もし……私が見捨てるしかなかった人々まで、彼等なら救えるのだとしたら……)

ヴィクトリア(……私は今まで、何を──)

⭐︎ヴィクトリアと出会いました。
281 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:53:32.79 ID:ljDylReFO
ーー聖ヴァレリオ教会

セイン「……戻ったか」

ガイ「セイン……」

聖女「……外で何かありましたか?少し、顔色が悪いようですが……」

ガイ「聖女さん……いえ、大丈夫です。少し考え事をしていただけで」

聖女「……そうですか。無理はしないでくださいね」

ガイ「はい……」

セイン「……ガイ。少し話せるか?」

ガイ「ああ。何だ?」

セイン「君の実力についてだが……」

ガイ「……何か、気になることでもあったか?」

セイン「いや。申し分ないと思う」

ガイ「……?」

セイン「共に魔王城へ向かう以上、一度は手合わせをして、確かめる必要があると思っていた。だが……マロニーとの戦いで、十分にわかった」

セイン「……あの戦いを見て、今さら君の実力を疑う理由もない」

アインズ「フッ……随分と認められたものだな、ガイ」

ガイ「……あまり期待されても困るぞ」

セイン「無理なことまで任せるつもりはない。僕にできることは、僕がやる」

ガイ「……ああ。そうしてくれると助かる」

セイン「……それと、疲れているのなら休んでおけ」

ガイ「そんなに疲れて見えるか?」

セイン「……戻ってから、ずっと難しい顔をしている」

アインズ「少々、厄介な相手と話してきたのでな」

セイン「そうか……僕に話せることなら、聞くが」

ガイ「……少し、頭を整理してからでいいか?」

セイン「ああ。構わない」

聖女「では、お茶を淹れますね。お二人とも、座っていてください」

ガイ「……ありがとうございます」

セイン「僕も手伝おう」スッ

アインズ「……ガイ。ひとまず、肩の力を抜け。ここでまで気を張る必要はあるまい」

ガイ「……ああ」

⭐︎セインと話しました。
282 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:54:00.66 ID:ljDylReFO
ジョン「失礼。こちらにガイさんがいらっしゃると聞いて伺ったのですが」

レム「こんにちは!」ヒョコッ

ガイ「ジョンに、レムまで……どうかしたのか?」

ジョン「噂を聞きました。あなた方が、あの魔女たちを相手取る、と……それで、我々も微力ながら、お力になれればと思っていたのですが……」

セイン「……」

ジョン「……勇者様もご一緒でしたか。差し出がましい申し出だったかもしれませんね」

ガイ「そんなことはない。セインがいてくれるのは心強いが、何もかも任せるつもりはない。力を貸してもらえるなら、ありがたい」

セイン「僕も、十年前ほどの力はない……。白い錬金術師の噂は、避難所の外でも耳にした。協力してもらえるなら助かる」

ジョン「……そう言っていただけるなら、来た甲斐があります。できる限り、お力になりましょう」

レム「わぁ……もしかして、私って場違いですかね……?」
耳「」ペタン

ガイ「いや。レムの治癒魔法も頼りにしてる。怪我人が出ないとは限らないからな」

レム「……私でも、お役に立てますか?」

ガイ「ああ。だが、役に立とうとして無茶はするなよ。お前にも無事に帰ってきてほしい」

レム「……!えへへ、それならよろしくお願いします!」
耳「」ピョコピョコ

ベルトーネ『罪作りだね〜、ガイくんは……レムちゃんったら、さっきまでしょんぼりしてたのに、もうガイくんに釘付けだよ〜?』

フローディア『……ガイ?』

ガイ(……待て、俺は何も悪くないぞ?)

◆現在はセイントレアです。(18日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:00:03.90 ID:nab2RMWao
悪玉っぽいロスチャイルドにも出逢い
休戦できないか慎重に話し合う
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:04:32.05 ID:N+VDPfhLO
もういるだけ戦力かき集めて氷刃の魔女倒しに行こう
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:07:33.79 ID:4f3hTii70
全員で魔女達の対策会議
286 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 00:18:13.11 ID:N7cdhE7Oo
氷刃の魔女に対抗するため、戦力を集め、着々と対策を進めていくガイ一行。
そして遂に、氷刃の魔女と相対するための手筈を整える。
しかし、戦いの場に現れたのは、氷刃の魔女だけではなかった。
原理派までもが、ガイたちの前へと姿を現す……

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:21:00.28 ID:N+VDPfhLO
乙
まあリンチで勝てるやろ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:35:01.18 ID:hIif91dko
おつ
未来予知でこうだからって言われても申し訳ないが知らんがなとしか返せんよな…
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 09:39:48.83 ID:nab2RMWao
乙
持つべき者はドラゴンよな
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 11:30:27.68 ID:tKRtW1080
乙
アインズのドラゴンブレスがあれば氷刃の魔女は一発で撃破出来そう。
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