他の閲覧方法【
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
全部
最新50
【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ
Tweet
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 08:34:45.96 ID:Ac3tBUT30
乙
神化すると代行者の手伝いができない…ってことはいずれイーリンさんも…
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 11:52:32.95 ID:ySjIIPQuO
乙
マロニーも連れていたらかなりの戦力になるけど今は難しいね
32 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 17:31:35.08 ID:WuNnxpG6O
>>28
似たような名前になる予定です。あまり捻りのないものですが、いずれ出てくるでしょう。
>>29
長いようで意外と短いかもしれません。今回、
>>15
で行った判定の結果を見せられるかと思います。(上が4下が5です。わからなくても何も支障はありません)
第七避難所についたら、何人かは頼めば手伝ってくれるかと思います。
>>30
イーリンさんはまだホーリーさんやマロニーさんほど神様寄りになっていないので大丈夫かと思われますが、このまま化身として生きていく方に振り切ればそうなってしまうかもしれません。ならないかもしれません。
今後の展開次第です。
>>31
化身の方々は手を貸せないようです。
仮に、彼女達が力を貸してくれるのであれば、相当頼もしいものになるでしょう。
33 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 17:32:26.91 ID:WuNnxpG6O
ー 翌日
ザッ……ザッ……
崩れた建物「」
瓦礫「」ガラ……
レム「……」
砕けたバリケード「」
地面に散らばる武器「」
ガイ「……レム。第五避難所までは、あとどれくらいだ?」
レム「……」
ガイ「レム?」
レム「……ここです」
ガイ「……何?」
レム「ここが……第五避難所です……!」
ガイ「……!」
◆
ーー第五避難所跡
崩壊した防壁「」
焼け落ちた見張り台「」
血痕「」ベットリ……
ガイ(……これは……襲撃、されたのか?)
レム「そんな……だって……ここには、まだ……みんなが……」
駆け出すレム「みんな……!」タッタッタッ……
ガイ「レム!」タッ
◇
レム「誰か!誰かいませんか!?」タッタッタッ
レム「レムです!戻ってきました!返事をしてください!」タッタッタッ
シーン……
レム「……っ」ピタッ
焼け焦げた死体「」
瓦礫に押し潰された死体「」
壁にもたれたまま動かない避難民「」
レム「……」
ガイ「レム!……これは……」
レム「まだです……!きっと、奥に生きてる人が……!」タッタッタッ……
レム「……!」
服を剥ぎ取られた死体「」
引き裂かれて地面に散らばった衣服「」
レム「……え……」
34 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 17:32:57.25 ID:WuNnxpG6O
地面に残る引きずられたような血痕「」
転がった装飾品「」
レム「……」
ガイ「レム。見るな」
レム「……っ、なんで……」
ガイ「……」
膝から崩れるレム「なんで……こんな……」ガクッ
ガイ「無理に見るな」
レム「うっ……ぐ……っ……」ポロポロ
ガイ「……」
周囲を見渡すガイ「……」
焼け落ちた避難所「」
積み重なる瓦礫「」
あちこちに残された死体「」
ガイ(……魔物じゃない。何度も魔物の襲撃跡を見てきたが……こんな殺し方はしない)
ガイ(……これは、人の仕業だ)
レム「みんな……生きてたのにぃ……」ポロポロ
ガイ「……」
レム「私が……私が、もう少し早く戻ってたら……」
ガイ「……それは違う。君がここにいたところで、死体が一つ増えていただけかもしれない」
レム「……っ」
ガイ「まだ全部は見切っていない……生き残った人間がいないか探そう」
涙を拭うレム「……はい……」ゴシッ
◆
35 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 17:33:25.83 ID:WuNnxpG6O
ガイ「……これで全部か?」
レム「……はい。第五避難所で、人が隠れられそうな場所は……全部、見ました……」
ガイ「……」
レム「誰も……いませんでしたね……」
ガイ「ああ……」
レム「……」
狐耳「」ペタン……
ガイ「……レム。一つ聞きたい」
レム「……はい」
ガイ「第五避難所は、原理派と揉めていたことがあるか?」
レム「……あります。何度も……人間以外を追い出せって言われたり、物資を渡せって脅されたり……」
ガイ「襲撃されたことは?」
レム「小さな衝突なら何度か。でも……こんなことは、一度も……」
ガイ「……」
レム「第五避難所は、人間も獣人も魔族も関係なく受け入れてました。だから、原理派にはずっと目をつけられてたんです……でも、だからってこんなこと……!」
ベルトーネ『追い詰められた人間っていうのは、何をしでかすかわからない。私たち悪魔にも酷いことをする奴はいくらでもいるけど……こういうのを見ると、どっちが悪魔なんだか分からなくなるね〜』
フローディア『……これも、仕方のないことなのかしら……』
ガイ(……仕方ないで済ませられることじゃない)
フローディア『……そうね』
レム「みんな……ただ、生きようとしてただけなのに……人間とか、獣人とか、魔族とか……そんなの関係なく、みんなで……」
ガイ「……」
レム「それの何が……そんなに悪かったんですか……」
ガイ「……悪くない」
レム「……」
ガイ「少なくとも、こんな目に遭わされる理由にはならない」
レム「……っ」
堪えていた涙が溢れ出すレム「うっ……うぅぅ……っ……!」ボロボロ
ガイ「……」
泣き崩れるレム「うぁぁぁぁぁ……っ……!」
◆
36 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 17:35:04.70 ID:WuNnxpG6O
ガイ(物資はほとんど奪われていた……残っているのは、奴らが持ち切れなかった分だけだ)
ガイ(襲撃から時間は経っているようだが……原理派がまだ近くにいないとも限らない。用心しておこう)
◆現在はセイントレアです。(5日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
※安価終了後、第六避難所に向かいます。
何をする?
安価下1〜2
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 17:36:07.89 ID:Ac3tBUT30
後からたまたまやってきたマロニーがお祈りしていたので一緒にお祈り
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 17:44:19.68 ID:ySjIIPQuO
レムと会話する
39 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 19:14:59.58 ID:kzYA2X2lO
ガイ「……大丈夫か?」
瓦礫に座るレム「……はい。すみません、こういったことは、いつ起きてもおかしくなかったのに……取り乱してしまいました」
ガイ「謝ることじゃない……想像と実際に体験するのとは全然違うものだ。慣れる必要もない」
レム「……」
ガイ「だが……悲しんでばかりもいられない。ここでやることが済んだら、すぐに第六避難所に向かうべきだ……君の道案内がいる」
レム「……ガイさんは、平気なんですか?」
ガイ「……」
レム「さっきから……ずっと平気そうにしてます」
ガイ「……平気なわけじゃない」
レム「……」
ガイ「人が死んでるのを見て、何も思わなくなったわけじゃない。ただ……立ち止まっていられないだけだ」
レム「立ち止まって……」
ガイ「ああ。俺にも、やらなきゃいけないことがある。ここで俺まで動けなくなったら……今度は、まだ生きてる誰かを助けられなくなるかもしれない」
ガイ「だから動く。それだけだ」
レム「……強いんですね、ガイさんは」
ガイ「……それに」
レム「?」
ガイ「動いてないと、余計なことを考えるからな。俺だって、そんなに強くない」
レム「……ふふっ、なんですか、それ。説得力ないですよ……」
ガイ「……そうか?」
⭐︎レムと話しました。
40 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 19:15:55.23 ID:kzYA2X2lO
ベルトーネ『……ガイくん、神の気配が近づいてきてる。襲ってはこないだろうけど、注意して』
構えるガイ「……レム、何かが近づいてきているみたいだ。いつでも逃げられる準備をしておけ」ザッ
レム「!は、はい!」スクッ
ザッ……ザッ……
血塗れのマロニー「」ヌッ
ガイ「……マロニー?」
ベルトーネ『なんだ、あのゴスロリ吸血鬼だったか〜。警戒して損した〜』
マロニー「代行者さん。ここに来てたんだ」
血が滴る巨大斧「」ポタ……ポタ……
レム「マロニーさん、その血……」
マロニー「これは私の血じゃないよ。ここをこんな風にした人達に痛い目を見てもらったの」
フローディア『痛い目を見るどころの話ではないんじゃないかしら……』
ガイ「……原理派か?」
マロニー「うん。まだ近くに残ってたから」
ガイ「……そうか」
マロニー「うん」
地面に突き立てられる血塗れの巨大斧「」ズンッ
死体に近づいていくマロニー「」スタスタ……
ガイ「……何をするんだ?」
マロニー「お祈り」
ガイ「……」
死体の前にしゃがむマロニー「」スッ
両手を合わせるマロニー「……」
ガイ「……」
静かに祈るレム「……」スッ
◇
41 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 19:16:39.28 ID:kzYA2X2lO
立ち上がるマロニー「……よし」スクッ
ガイ「これからどうする?」
マロニー「ここの人たちを片付ける」
レム「……片付ける?」
マロニー「このままにはしておけないでしょ。燃やして、埋められる人は埋めて、難しい人はちゃんと弔う」
レム「でも、この人数を一人で……」
マロニー「平気。こういうの、慣れてるから」
レム「……」
マロニー「あなたたちは先に行って」
ガイ「いいのか?」
マロニー「うん。代行者さんには、使命があるでしょ?」
ガイ「……」
マロニー「ここは私に任せて。この人たちのことは私がやるから」
レム「……マロニーさん」
マロニー「?」
レム「……ありがとうございます」
マロニー「お礼を言われることじゃないよ」
レム「それでも……ありがとうございます」
マロニー「……行って。あとは私がやるから」
ガイ「……頼む」
◆
舞い散る白い花弁「」フワッ──
ホーリー「──多くの命が失われましたね」
マロニー「あなたも来たんだ。ちょうどいいや、手伝ってくれる?」
両手を組むホーリー「ええ……その前に、祈りを捧げさせてください」スッ
目を閉じるホーリー「──この世界で得たものも、失ったものも……あなた方が生きたことの全てが、救いへと繋がりますように……」
⭐︎マロニーと話しました。
42 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 19:17:34.44 ID:kzYA2X2lO
ーーセイントレア平原
ザッ……ザッ……
ガイ「このあたりは……ずいぶん変わったな」
レム「ガイさん、この辺りに来たことがあるんですか?」
ガイ「十年前はセイントレアに住んでいたからな。土地勘はある方だと思うぞ」
レム「それなら、私の道案内って必要なかったんじゃ……」
ガイ「いや、一人だと心細いからな。いてくれて助かっている」
レム「!……えへへ……そうですかね……?」
狐耳「」ピコピコ
フローディア『……ガイ、この子を口説くつもり?』
ガイ(何の話だ?)
フローディア『……自覚がないのね』
ベルトーネ『一人だと心細いから、君がいてくれて助かる、だって〜。私が今のレムちゃんなら勘違いしちゃうかも〜』
ガイ(事実を言っただけだ……先を急ぐぞ)
◆探索判定 反転コンマ下1
01-10 氷刃の魔女
11-50 敵襲
51-70 場所を発見
71-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 19:27:48.17 ID:TfKFJk7i0
はい
44 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 19:40:09.87 ID:oAhllJbzO
物資を見つけたようです。
◆何を見つけた?
安価下1
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 19:42:56.08 ID:oaQRBmRbO
開くと雨を呼ぶ傘
46 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 21:25:45.22 ID:oodHnYwlO
ガイ「……ん?」
道端に落ちてる傘「」ポツン
ガイ「傘……?」
レム「ずいぶん綺麗ですね。十年もここにあったものには見えませんけど……」
ガイ「魔道具の類か?……罠かもしれない、少し下がっていろ」
ベルトーネ『う〜ん……変な感じはしないけど?』
ガイ(罠では……なさそうだな。開いてみよう)
傘を開くガイ「」バサッ!
シーン……
ガイ「……」
レム「……?」
ベルトーネ『……普通の傘?』
フローディア『いえ……微かだけど、魔力が流れたわ。壊れてはいないみたい』
ガイ(なら、何の魔道具だ?)
フローディア『……少し待って。たしか昔、似たような魔道具について読んだことがあるわ……思い出した。おそらくそれ、妖精が作った魔道具よ。開くと周囲に雨を降らせるの』
ガイ(雨を?)
レム「……?」
ベルトーネ『へぇ〜。水に困ってるこの場所なら、すっごく役に立つんじゃない?』
フローディア『本来ならね。でも……今は何も起きていない』
ガイ(壊れているわけじゃないんだろ?)
フローディア『ええ。たぶん、このセイントレアそのものが原因よ』
ガイ「……結界か」
レム「結界?」
フローディア『この場所は結界に覆われて、外界からほとんど切り離されているのでしょう?雨を降らせるといっても、無から水を生み出しているわけじゃない。大気や雲……外の環境に干渉して雨を呼び寄せる類なら──』
ガイ(今のセイントレアでは、呼び寄せるものがない……)
フローディア『おそらくね。結界の外に出れば使えるかもしれないけど、ここではただの傘みたい』
傘を閉じるガイ「……そう都合よくはいかないか」パサッ
レム「……それ、どうするんですか?」
ガイ「雨を降らせる傘らしいが、今は使えないようだ。置いていこうと思う」
レム「えっ」
ガイ「どうかしたか?」
レム「いえ、その……荷物になるようでしたら私が持ちましょうか?」
ガイ「別に構わないが……欲しいのか?」
レム「えっ!?い、いえ!そういうわけでは……!」ブンブン
狐耳「」ピコピコ
ガイ「……」
レム「……」
ガイ「欲しいんだな」
レム「……ちょっとだけ」
ガイ「なら持っていけばいい。ここに置いていくよりはいいだろ」
レム「いいんですか!?」
ガイ「ああ」
レム「えへへ……ありがとうございます!」
⭐︎雨乞い傘を手に入れました。
※現在のセイントレアでは効果を発揮できないようです。
47 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 21:28:34.29 ID:oodHnYwlO
ーー第六避難所付近
ザッ……ザッ……
レム「……見えてきました。あそこが第六避難所です」
ガイ「……あれか」
半壊した石造りの建物「」
周囲に積まれた土嚢「」
木材で補修された外壁「」
見張りの女性勇者連合兵「……ん?」
手を振るレム「……!おーい!!!」ブンブン
見張りの女性勇者連合兵「レムちゃん!?」
◇
ーー第六避難所
女性勇者連合兵「そんな……第五が……?」
レム「……はい。私たちが着いた時には、もう……」
女性勇者連合兵「生き残りは?」
首を振るレム「……」フルフル
女性勇者連合兵「っ、原理派の奴ら……よくも……!」ギリッ……
女性勇者連合兵「……このことは、すぐにみんなに伝える。第五へ向かう予定の隊がいたら止めないと……ところで、さっきから気になってたんだけど」
ガイ「?」
女性勇者連合兵「あなたは?」
レム「あっ……!えっと、この人は──」
48 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 21:29:05.19 ID:oodHnYwlO
「──レムちゃん?」
レム「……!」
スタスタ……
水色髪ロングの中性的な青年「やっぱりレムちゃんだ。第六にきてたんだね」
レム「ミラさん……!」
ガイ「……?」
女性勇者連合兵「ああ、ミラ。ちょうどいいところに!」
水色髪ロングの中性的な青年 →ミラ「何かあったの?」
女性勇者連合兵「原理派に第五避難所がやられたの」
ミラ「……」
女性勇者連合兵「……生存者も見つからなかったって」
ミラ「……また……原理派か……」
レム「……」
ミラ「……レムちゃんが無事でよかったよ。見ない顔だけど、君がレムちゃんをここまで連れて来てくれたの?」
ガイ「ああ。俺はガイだ。第四避難所でレムの護衛を頼まれた」
ミラ「そっか、ありがとう。僕はミラ。普段は第七避難所にいるんだ」
ガイ「第七避難所に……」
ミラ「第五のことは、僕から第七にも伝えておくよ。向こうから第五へ向かう人がいるかもしれないし」
女性勇者連合兵「お願い。こっちから連絡を回すより、直接伝えてもらった方が早いから」
ミラ「わかった。クレアさんたちにも話しておくね」
レム「ありがとうございます、ミラさん」
ミラ「気にしないで。こういう時くらい、助け合わないと」
ミラ「それよりレムちゃん、第五から来たならまだ休んでないんでしょ?」
レム「あ……はい」
ミラ「なら、まず休んだ方がいいよ。話はそれからでもできるから」
女性勇者連合兵「そうね。二人とも中へ入って。水と食事くらいなら出せるから」
◆現在はセイントレアです。(6日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
何をする?
安価下1〜3
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 21:31:03.15 ID:dsAOyQcKO
避難所周囲を探索していたら水浴び中のマロニーと出くわしてしまうガイ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 21:31:58.30 ID:5L7Y/Soho
避難所の人達から情報収集
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 21:39:40.03 ID:Ans2GM8Co
ちょっとだけ周囲を散策してたら妙に格好良くて強そうな武装を発見したので戦力アップ
52 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 21:43:06.73 ID:oodHnYwlO
>>49
申し訳ありません。
マロニーさんはまだ第五避難所にいるみたいです。
最安価下1
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 21:46:37.49 ID:mSBaHDdXO
レムの着替えを見てしまうガイ
54 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:44:09.33 ID:+2phX4EjO
ガイ「さて……」
避難民たち「」ガヤガヤ
勇者連合兵たち「」セカセカ
負傷者「」ジッ……
ガイ(まずはサーシャたちだ。ここに来ていなくても、道中で見かけた奴くらいはいるかもしれない)
ガイ(それと……聖女についても聞いておくか。人が集まる避難所なら、何か知ってる奴がいるはずだ……)
◇
避難民A「いや……知らないな」
獣人勇者連合兵「その名前の人間は、第六の名簿にはいないと思うぜ」
エルフ勇者連合兵「うーん……見てないねぇ……」
魔族の子ども「ヒッ!み、見たことないです!だから助けて!!!」
◇
ガイ(当たりは無しか……というか、俺ってそんなに怖い顔をしてるか?)
フローディア『雰囲気を子どもたちは感じとってるんじゃないかしら?結構イイ顔してるのに、これがわからないなんて……みんな損してるわね』
ベルトーネ『でも〜、これで少なくとも第六避難所には来てないってことがわかったよね……もしかして、第五避難所の襲撃に巻き込まれたんじゃ……』
フローディア『あの子たちなら襲撃に巻き込まれても返り討ちにするか逃げ延びてるはずよ。ましてや、アインズという竜だっているわけだし』
ガイ(……そうだな)
55 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:44:56.25 ID:+2phX4EjO
避難民B「……あの」
ガイ「?」
避難民B「さっき、人を探してるって聞こえたんだけど……」
ガイ「ああ。何か知ってるのか?」
避難民B「知ってるっていうか……その人たちかはわからないんだけど。女の人が三人なんだよね?」
ガイ「そうだ。どこかで見たのか?」
避難民B「うん……たぶん。僕は、元々は第三避難所にいたんだけど、数日前にこっちへ移ってきたんだ」
第三から来た避難民B「その途中で魔物に襲われてさ。もう駄目だと思ったところを、三人組に助けてもらったんだ」
ガイ「……どんな奴らだった?」
避難民B「ええと……一人は──」
◇
ガイ「……間違いない。サーシャたちだ……!」
ベルトーネ『よかった〜!ちゃんと生きてたんだね〜』
ガイ「それで、その三人はどこへ行ったかわかるか?」
避難民B「助けてもらった後すぐ別れたから、そこまでは。ただ……別れる時、第七避難所までの道を教えたんだ」
避難民B「実際に向かったかまではわからないけど……少なくとも、あの時は三人とも無事だったよ」
ガイ「……そうか。ありがとう。十分だ」
避難民B「いや、こっちこそ。あの人たちが君の仲間なら……会ったら礼を言っておいてくれ。あの三人がいなかったら、僕はここにいなかった」
ガイ「……ああ。必ず伝える」
◆
56 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:45:59.78 ID:+2phX4EjO
ガイ「少し聞きたいんだが、"聖女"と呼ばれてる人物について何か知らないか?」
女性勇者連合兵「……聖女かどうかは知らないけど、第七にそう呼ばれてる人がいるって話なら聞いたことがあるよ」
ガイ「……第七避難所に!?」
女性勇者連合兵「うん。私も直接会ったことはないんだけど……向こうじゃ“聖女様”って呼ばれてるらしいね」
ガイ「……!」
女性勇者連合兵「詳しいことが知りたいなら、ミラとかに直接聞いた方がいいと思う。私たちよりずっと詳しいはずだから」
ガイ「……ありがとう。助かった」
⭐︎サーシャたちと聖女の情報を入手しました。
57 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:46:48.00 ID:+2phX4EjO
ガイ(サーシャたちの手掛かりも得られたし……少し見て回るか)
◆
ーー廃材置き場
折れた剣「」
欠けた槍「」
ひしゃげた盾「」
ベルトーネ『武器がいっぱいあるね〜』
フローディア『戦場や放棄された避難所から回収した物かしら』
ガイ「ほとんど壊れてるな……」
キラ……
ガイ「……?」
スタスタ……
武器の山の奥に埋もれた小手「」ズシッ……
ガイ「……なんだ、これ?」ガラッ……
装飾が施された小手「」
ベルトーネ『わ〜……なんかすっごく強そう〜』
フローディア『……魔力は感じないわね。魔道具ではないみたい』
ガラクタを乗せた台車「」ガラガラ……
台車を引く女性勇者連合兵「お〜?こんなところでどうしたの?」
ガイ「少し見て回ってた……この小手も廃材なのか?」
装飾が施された小手「」
女性勇者連合兵「ああ、それ?そうだよ。壊れてるのかと思ったけど、見たところ特に破損はしてないんだよね」
ガイ「なら、なんでここに?」
女性勇者連合兵「魔力を流しても何も起きないし、小手だけあっても……って感じでここに置かれたんだと思う」
ガイ「そういうものか……ん?」
小手の内側にある小さな機構「」
ガイ「これは……」カチッ
小手から飛び出す細身の刃「」ジャキンッ!
ガイ「!」
女性勇者連合兵「うわっ!?」
ベルトーネ『わ〜!剣が出てきた〜!』
フローディア『なるほど。魔法じゃなくて機械仕掛けだったのね』
ガイ「……仕込み武器か」
小手に収納される刃「」シャキンッ
ガイ「……悪くない」
女性勇者連合兵「へぇ……そんな仕掛けだったんだ。でも、使う人を選びそうだなぁ……そうだ、気に入ったなら持っていっていいよ?」
ガイ「いいのか?」
女性勇者連合兵「ここで埃かぶってるよりはね。それに、第五からレムちゃんを連れてきてくれたお礼……ってことにしておいて」
ガイ「……そうか。なら、ありがたく使わせてもらう」
腕に装着するガイ「……」カチャッ
装飾の施された小手→仕込み小手「」ジャキンッ!
ガイ「おぉ……いいな、これ……!」キラキラ
ベルトーネ『珍しくテンション高いね〜。相当気に入ったんだ〜』
フローディア『ふふ、随分それっぽくなったじゃない。あとは顔でも隠せば、完璧な暗殺者ね』
ガイ(……褒めてるのか、それ……?)
⭐︎仕込み小手を手に入れました。
58 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:47:57.95 ID:+2phX4EjO
仕込み刃を何度か出し入れするガイ「……」ジャキンッ……シャキンッ……
ベルトーネ『ほんとに気に入ったんだね〜』
ガイ(こういう武器は初めてだからな。使い方は考える必要がありそうだが……接近戦なら使い道は多そうだ)
フローディア『傍から見るとただの危険人物よ。練習するにしても場所は選びなさいな』
ガイ(……気をつけよう)
ミラ「──あ、いたいた」
ガイ「ん?ミラ?」
ミラ「ガイさん、第五からここまでずっと歩いてきたんでしょ?ちょうど水浴び場が空いてるみたいだし、よかったら使っていかない?」
ガイ「水浴び場……」
ミラ「うん。第六には簡易的な水浴び場があるんだ。もちろん水は貴重だから、使える量は決まってるけど……身体を流すくらいならできるよ」
ガイ「……いいのか?飲み水だって貴重なんだろ?」
ミラ「そのために確保してる分だから大丈夫。それに、ずっと身体を洗わないでいると衛生的にもよくないからね」
ガイ「そういうことなら……ありがたく使わせてもらう」
ミラ「場所はあっちの通路を進んだ先。空いてるところを使ってね」
◆
ーー簡易水浴び場
ガイ「ここか……」
並んだ布張りの個室「」
ガイ「空いてるところ……」
水音「」パシャ……
ガイ(他の人も使っているみたいだ。少し離れた場所を使おう……あそこなら誰も使ってなさそうだ)
スタスタ……
布をめくるガイ「」シャッ
裸のレム「……え?」
ガイ「……」
レム「……」
ガイ「……レム?」
レム「……」
ガイ「……悪い」
レム「きゃああああああああっ!!!???///」
飛んでくる桶「」ブオンッ!!
桶にあたるガイ「ぐはあっ!!!」ドサッ
ベルトーネ『あちゃ〜、今のは完全にガイくんが悪いよ〜』
ガイ(……ツイてないな……)
ベルトーネ『ある意味ラッキーだったんじゃない?』
⭐︎水浴びをしました。
59 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/23(日) 23:50:04.70 ID:+2phX4EjO
ー 翌日
荷物を整えるガイ「」ガサッ……
ガイ(サーシャたちが第七避難所に向かった可能性は高い……それに、“聖女様”と呼ばれている人物も第七避難所にいるらしい……俺が探してる聖女と同一人物かはわからないが、確かめる価値はある)
ガイ(仲間の手掛かりも、聖女の手掛かりも第七避難所にある……そういえば、色々あってミラに話を聞くのを忘れていたな……)
◆現在はセイントレアです。(7日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
※安価終了後、又は出発する旨の安価で第七避難所に向かいます。
何をする?
安価下1〜3
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 00:04:52.22 ID:/fiGVz7vo
出発
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 00:23:13.21 ID:I7JpEdQc0
今までの死者達が夢の中に出てくる
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 00:29:27.66 ID:8SvPJR8T0
ミラに話を聞く
63 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/24(月) 00:45:19.39 ID:lCygPOw0O
ついに辿り着いた第六避難所。
離れ離れになったサーシャ達の行方を探すガイは、三人が無事に生きているという目撃情報と共に、“聖女様”と呼ばれる人物が第七避難所にいるという新たな手掛かりも得ることとなった。
仲間との再会、そして世界めくれを止める鍵となる聖女。二つの手掛かりが指し示す先は、奇しくも同じ第七避難所。
そしてその夜、ガイはしばらく見ることのなかった死者の夢を見る。
再び現れた彼女達を前に、ガイは何を思うのか……
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 13:25:30.83 ID:OnWvEuyYo
おつ
今の所は敵にも出会わず順調だが…こういう時にこそ踏みそうだわ
兎にも角にも第七避難所に着かなければな
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 08:42:35.04 ID:U7MjgWAG0
おつ
カグヤ先生は今負傷者多数の外で駆り出されているんだろうなぁ・・・
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 13:27:49.43 ID:aNnt27esO
乙
第七避難所に行く途中で氷刃の魔女に会う可能性があるから気を付けた方がいいな。
67 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:24:50.42 ID:gr5dStPhO
>>64
第七避難所まではもうすぐです。到達してからが本当のセイントレア編開始なのかもしれません。
>>65
外は突入作戦の諸々で大変なことになっていそうです。セイントレアにたどり着けたものの、すぐに世界めくれが止まるわけではないため、世間ではバッシングがすごいことになっていそうです。
>>66
全てはコンマ次第ですが、出会ったら苦戦するでしょう。注意しましょう。
68 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:25:20.15 ID:gr5dStPhO
ガイ「ミラ、少しいいか?」
ミラ「ガイさん。どうしたの?」
ガイ「昨日、ここの兵士から聞いたんだが……第七避難所に“聖女”と名乗っている人がいるのは本当か?」
ミラ「……聖女……」
ガイ「?」
ミラ「あ……ううん……いるよ。第七の教会にね。みんな聖女様って呼んでるんだ」
ガイ「どんな奴なんだ?」
ミラ「優しい人だよ。困ってる人を見つけるとすぐ手を貸しちゃうから、逆に周りから『少しは休んで』って怒られてるくらいで……それで、どうして聖女さんのことを?」
ガイ「俺は世界めくれを止めるために、この場所へ来た。そのために、聖女の力を借りる必要がある」
ミラ「……えっ?」
◇
ミラ「──その話が本当なら、ガイさんは……世界めくれが起きてから初めて、セイントレアの外から入ってきた人ってことになるんだよね」
ガイ「信じられないか?」
ミラ「……ううん。信じられないっていうより……急すぎて、頭が追いついてないんだ。僕たちは、もう十年もここにいるから……」
ミラ「外に出る方法もわからなくて、いつ死んでもおかしくなくて……それでも、ここで生きていくしかなくて……」
ミラ「そんなところに突然、外から来た人が現れて、“世界めくれを止めに来た”なんて言われても……」
ミラ「でも、その話が本当なら……僕は、信じたいな。きっと、クルもそう思うはず」ボソッ
ミラ「……第七に行くんだよね?だったら、僕も一緒に行くよ」
ガイ「いいのか?」
ミラ「もちろん。聖女さんならいつも教会にいるし、僕もよく顔を合わせてるから」
ガイ「……そうなのか」
ミラ「うん。それと、第七に着いたらアルクスさんにも今の話をしてくれるかな。世界めくれを止めるために来たって聞いたら、きっと──」
女性勇者連合兵「──ミラ!」タッタッタッ
ミラ「?」
女性勇者連合兵「よかった……まだいてくれて……」
ミラ「どうしたの?」
女性勇者連合兵「さっき巡回から戻った連中が、南の方で吹雪に遭ったって……」
ミラ「!」
ガイ「……氷刃の魔女か」
女性勇者連合兵「うん。たぶん近くまで来てる。幸い、巡回隊も吹雪が見えた時点ですぐ引き返したから、全員無事だったんだけど……」
ミラ「そっか、よかったよ……できればすぐにでも戻りたいけど、氷刃の魔女がいるなら危険だね。明日、吹雪が消えていたら第七へ向かおうか」
ガイ「……わかった。そうしよう」
⭐︎ミラと話しました。
69 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:25:48.23 ID:gr5dStPhO
ーー???
ザァーン……ザザーン……
ガイ「ここは……」
フローディア「私……身体がある……?」
ベルトーネ「えっ……何ここ……ていうか、私もガイくんから離れてる!?」
ガイ「……二人がいるのは初めてだな」
フローディア「妙に落ち着いてるわね……この場所に検討がついているのかしら?」
ガイ「ああ……ここは夢の世界、だと思う」
ベルトーネ「夢の世界にしては、ちょっと異質な気がするけど〜」
「──この場所に名前はありません。意味も、考えるだけ無駄かと思います」
振り返るガイ「……!」バッ
クラウディア「ごきげんよう、魔族連合の使者殿……いえ、ガイさん。お久しぶりですね」ニコッ
ガイ「クラウディア……!」ザッ
フローディア「……ガイ、この女は誰?」
ベルトーネ「少なくとも友達じゃなさそうだね〜」
クラウディア「構えられても困りますわ。私はガイさんによって一度殺された身ですので、もう一度殺すのは勘弁してほしいのですが」
フローディア「殺された……?一体どういうこと?」
「──クラウディア。現世の者たちに不必要に関わるな」
オレンジ色のスライム「」モニョッ!
クラウディア「グレース……こんな機会、もう二度とないかもしれないのですから、いいではないですか」
テルグレース「それでも、だ……ここは本来、現世で役目を終えた者のための場所だ。生者が用も無しに関わるべき場所ではない」
ベルトーネ「……ああ、ここは、世界の狭間の一つってことね〜。納得〜」
ガイ「世界の狭間……?」
ベルトーネ「うん。現世でもなければ、完全な死後の世界でもない……どこにも属してない場所ってところかな〜」
フローディア「私たちに身体があるように感じるのも、その影響?」
ベルトーネ「たぶんね〜。魂が、自分の形を勝手に再現してるんじゃないかな〜?」
フローディア「それならよかったわ。せっかくガイと一つになったのに、今さら身体を返されても困るもの」
ベルトーネ「普通そこ、喜ぶところじゃないの〜?」
フローディア「あら、私は今の方が幸せよ?」
ベルトーネ「……やっぱりフローディアって面白いよね〜」
クラウディア「ふふ……随分と愉快なお連れ様ですこと。それでは、ガイさん。いつ現世へ戻ってしまうかも分かりませんし、今のうちに少しくらいお話ししませんか?」
ガイ「……」
70 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:26:17.11 ID:gr5dStPhO
クラウディア「どうされました?」
ガイ「……恨んでないのか?」
クラウディア「……」
ザァーン……ザザーン……
ガイ「……俺がお前を殺したことを、恨んでいないのか」
クラウディア「そうですね……恨んでいない、と申し上げれば嘘になりますわ」
ガイ「……」
クラウディア「私にはまだ成し遂げたいことが山ほどありました。ユーシリアを手中に収め、やがては世界そのものを私のものにする……その壮大な計画を途中で潰されたのですから、多少なりとも不満はございます」
ガイ「……それなら、どうしてそんな普通に話せる」
クラウディア「簡単なことです。私はあなた方を殺そうとして、あなた方は私を止めるために私を殺した……結果として、負けたのは私。それだけのことでしょう?」
ガイ「それだけ?」
クラウディア「ええ。もとより、敵対した相手を生かしたまま双方が納得して幕を引けるなどと考えること自体……傲慢ですわ。争いとは、そう都合よく出来ておりませんもの」
クラウディア「私が勝っていれば、今ここにいるのはあなたの方だったかもしれない。それだけの違いです」
ガイ「……そうか」
オレンジ色のスライム「」モニャッ……
テルグレース「……ネーブル、警戒するな。今さら争うつもりはない」
オレンジ色のスライム→ネーブル「」モニョモニョ……
ベルトーネ「……ネーブルっていうんだ、その子」
テルグレース「……ああ」
ガイ「……名前を付けたのか」
テルグレース「名付けるには、少し遅すぎたがな」
ネーブル「」モニョッ!
フローディア「ふふっ……ずいぶん懐いているのね」ナデナデ
ネーブル「〜〜〜♪」モニョモニョ
クラウディア「こちらへ来てからというもの、それはもう大切になさっているのですよ?この前など、ネーブルに顔を埋めて随分と幸せそうに──」
テルグレース「っ……余計なことを言うな!///」
クラウディア「『ネーブル吸い』というものは、私も時折しますわ。あれはなかなか侮れません」
ネーブル「〜〜〜♪」モニョッ
ベルトーネ「へぇ〜。クールそうに見えて、案外かわいいところあるんだね〜」ニヤニヤ
テルグレース「……その目で見るな///」プイッ
71 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:26:48.63 ID:gr5dStPhO
ガイ「テルグレース」
テルグレース「何だ」
ガイ「お前が死ぬ前に言っていたこと……覚えているか?」
テルグレース「……」
ガイ「自分たちが生まれてきたことは、間違いじゃなかったと証明したかった……そう言っていたな」
ガイ「それが、お前が救世主にこだわっていた理由なのか?」
テルグレース「……それだけではない」
テルグレース「世界を救いたかった。その考え自体に、嘘はなかった」
テルグレース「だが……世界はあまりにも不条理だ。力を持たぬ者から死に、力を持つ者は自らの都合で他者を踏みにじる。国も、思想も、血筋も……大義を掲げながら、結局は自分たちの利益のために使われていた」
テルグレース「ならば、その全てを上から統べる者が必要だと私は考えた」
テルグレース「幸い、私は他の者より優れていた。知能も、魔力も、肉体も……そうなるように作られていた」
テルグレース「故に、私が頂点に立つことが最も合理的だと……本気で信じていた」
クラウディア「まあ、その結果が揃ってこの有様なのですから、ロスチャイルドの最高傑作も大したことはありませんでしたわね」
テルグレース「貴様も含まれているぞ」
クラウディア「私は最高傑作ではありませんもの。最高の女ではありますが」
テルグレース「……黙っていろ」
クラウディア「はいはい」
72 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:27:18.25 ID:gr5dStPhO
テルグレース「……我々の血族は腐っていた。より優れた血を求め、より優れた者を生み出し、期待に届かなければ切り捨てる」
テルグレース「子供ですら一人の人間ではない。血族の理想を実現するための素材……それがロスチャイルドだった」
ネーブル「」モニョ……
テルグレース「レーティアは、その在り方を拒んだ。テルも、そこから離れる道を選んだ。セーレフェリアは……血族そのものを憎み、滅ぼした。もっとも、あいつはあいつで弱者に目を向けるような人間ではなかったがな」
テルグレース「私は、そのどれでもなかった」
テルグレース「逃げるのでもない。否定するのでもない。全てを壊して終わらせるのでもない」
テルグレース「証明したかったんだ。我々が生み出されたことそのものに、意味があったと」
テルグレース「ロスチャイルドという血が、ただ他者を踏みにじり、怪物を生み出すだけのものではなかった。その果てに生まれた者が世界を救ったのなら……」
テルグレース「血族のために生み出され、敗れて消えていった者たちも……全てが無意味だったわけではないと」
テルグレース「そして、私自身も……生まれてきたことを間違いだと思わずに済む、と」
テルグレース「……結局、私は世界を救うと言いながら、自分自身が救われたかったのかもしれんな」
ネーブル「〜〜〜」スリスリ
テルグレース「フッ……今になって思えば、随分と遠くばかり見ていたものだ」ナデ……
73 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:28:29.34 ID:gr5dStPhO
「あれ、おにーさん。ようやく死んだんだ?」
「……セイントレアまで送ってあげたのに、こんなに早くこっちに来るとは思わなかった」
フローディア「また増えたわね……って、子どもとスライム……?」
ベルトーネ「そちらのお二人もガイくんのお知り合い〜?」
ホロウ「知り合いではあるけど……因縁の相手、かな?」
ガイ「……ホロウ……リーナ……」
ホロウ「……なんか雰囲気変わった?」
リーナ「うん。前より優しい顔、してる……」
ベルトーネ「……ガイくん。まさかこの二人も手をかけたの〜?」
ガイ「……ああ……」
フローディア「あなた、意外と容赦しなかったのね……」
ガイ「……言い訳をするつもりはないが、あのときは記憶を失っていて……今よりもずっと、人を切り捨てることに躊躇がなかった」
ガイ「だからといって、俺がしたことが消えるわけじゃない。許されるつもりもない」
ホロウ「うん。わたしは許さないよ?」
ホロウ「世界めくれさえ起きれば、リーナちゃんを生み出して、あんなに苦しませたこの世界そのものを無に帰すことができたのに……」
ホロウ「おにーさんはリーナちゃんを殺して、それすら邪魔した……だから──」
リーナ「ホロウ」スッ
ホロウ「……なに?」
リーナ「もう、いいよ」
ホロウ「よくない……私はよくないの!リーナちゃんを殺したことも、私からリーナちゃんを奪ったことも……絶対に忘れない」
ホロウ「だから、おにーさんのことは死んでも嫌い」
ガイ「……そうか」
ホロウ「その返事も嫌い」
ホロウ「何でも背負います、みたいな顔して、嫌われるのも仕方ないって勝手に納得して……それで終わり?」
ガイ「……終わりにするつもりはない」
ホロウ「じゃあ、どうするの?」
ガイ「……分からない。君に許してもらう方法を探す、と言うのも違う気がする」
ガイ「許すかどうかは、君が決めることだからな」
ホロウ「……やっぱり嫌い」
リーナ「……ふふ」
74 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:29:01.75 ID:gr5dStPhO
ホロウ「リーナちゃん、笑わないで」
リーナ「ごめん……でも……わたしは、ガイが生きてて……嬉しかったよ」
ホロウ「……セイントレアのとき?」
ガイ「……どういうことだ?」
リーナ「セイントレアに行くとき……わたし、いたんだよ。空に、いっぱい船が飛んでて……光がたくさん降ってきてた」
ガイ「……リンの魔法か……!」
リーナ「うん。ガイは気づいてなかったけど……わたしはすぐ分かったよ。生きてたんだ、ってわかって……嬉しかった」
ホロウ「……リーナちゃん、あのあとずっと気にしてたんだよ。ちゃんとセイントレアまで行けたかな、って」
リーナ「……ホロウ」
ガイ「……あのとき、俺たちを助けてくれたのか?」
リーナ「……ちょっとだけ」
ガイ「……ありがとう」
リーナ「……うん」
リーナ「それで……ガイ。どうして、死んじゃったの?」
ガイ「いや……死んだわけじゃない。どうも夢を通して、この狭間の世界に迷い込んだらしい」
リーナ「……じゃあ、まだ帰れるんだね」
ガイ「ああ……恐らくな」
リーナ「そっか……よかった」ニコッ
ホロウ「リーナちゃん……なんで自分を殺した相手が生きてて、そんなに嬉しそうなの?」
リーナ「それは……わたしもガイたちのこと、殺そうとしてたから……かな?」
ホロウ「でも、リーナちゃんは殺されたんだよ?」
リーナ「……うん」
ホロウ「もう生き返れないんだよ?」
リーナ「うん……知ってる」
ホロウ「だったら……」
リーナ「でもね、ホロウ」
ホロウ「……?」
75 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:29:28.59 ID:gr5dStPhO
リーナ「ガイが死んでも……わたしが生き返るわけじゃないよ」
ホロウ「それは……」
リーナ「だったら……生きててくれた方が、いい」
ホロウ「……リーナちゃんは、やっぱり優しすぎるよ」
リーナ「そうかな……」
ホロウ「そうだよ」
リーナ「……そっか」
リーナ「……ねえ、ガイ。もし、わたしたちが違う出会い方をしてたら……仲良くなれたのかな」
リーナ「わたしが誰も殺してなくて……ガイたちを殺そうともしてなくて」
リーナ「ガイも、記憶を失わないで今みたいな顔をしてて……普通に会えてたら……一緒にご飯食べたり……お話したり……できたのかなって」
ガイ「……ああ、できたと思う」
ガイ「……いや、そうしたかった」
リーナ「……もし、またどこかで会えたら、そのときは、最初からやり直そう?」
ガイ「最初から……」
リーナ「うん。敵じゃなくて……普通に」
リーナ「今度は、友達になれたらいいな」
ガイ「……ああ。約束する」
リーナ「……ふふ」
ホロウ「……私は約束してないから」
ガイ「……」
ホロウ「また会っても、おにーさんのこと嫌いかもしれない」
リーナ「ホロウ……」
ホロウ「でも、リーナちゃんが友達になりたいなら……止めない」
リーナ「……ほんと?」
ホロウ「うん。私は隣でずっと睨んでると思うけど」
ガイ「それでも構わない」
ホロウ「……そういうところ、やっぱり嫌い」
リーナ「ふふ……」
ザァーン……ザザーン……
76 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:32:24.29 ID:gr5dStPhO
ザァーン……ザザーン……
「あなたは……行かなくていいのですか?」
「うん……今のガイに会ったら、私……たぶん抱きついて離れられなくなっちゃうから」
ロヴィア「ところで、なんでビャクヤさんもここに?」
ビャクヤ「さあ……君達の共通点を考えるなら、あの男に殺された者たちがここに呼び寄せられているんじゃないでしょうか」
ビャクヤ「オノゴロでは『縁が魂を引き寄せる』などと言われていますが……死してなお続く縁というものも、案外あるのかもしれません」
ロヴィア「縁……」
ビャクヤ「良縁か悪縁かまでは分かりかねますが」
ロヴィア「……」
遠くにいるガイ「……」
ガイの隣にいるフローディア「……」
ガイの隣にいるベルトーネ「……」
ロヴィア「……それにしても」
ビャクヤ「?」
ロヴィア「ガイの隣にいる、あの二人の美女はなんなの?しかも、なんか距離近くない?」
ロヴィア「私、十年もガイのこと待ってたのに……!」ゴゴゴ……
ビャクヤ「……」
ロヴィア「一人はガイと一つになれたとか言ってたし!もう一人もガイくんガイくんって!」
ビャクヤ「……よく聞こえますね」
ロヴィア「聞こえるよ!気になるもん!」
ビャクヤ「ならば直接聞けばいいでしょう」
ロヴィア「それは無理!」
ビャクヤ「どうしてです?」
ロヴィア「さっき言ったでしょ!会ったら絶対、泣いて抱きついて……そのままずっと離せなくなるもん!化けてでも蘇って、ついていきたくなるもん!」
ビャクヤ「……難儀なものですね」
ロヴィア「他人事だと思って……!」
ビャクヤ「他人事ですから」
ロヴィア「もう!」
ザァーン……ザザーン……
ビャクヤ「……ですが」
ロヴィア「?」
ビャクヤ「愛した者がまだ生きているのなら、それでいいのではないですか?」
ロヴィア「……」
ビャクヤ「隣に誰がいようと、君があの男と過ごした時間まで消えるわけではない」
ロヴィア「……分かってるよ。分かってるけど……それとこれとは別なの!」
ビャクヤ「そういうものですか」
ロヴィア「そういうものなんです!」
ビャクヤ「……女心というものは難しいですね」ヤレヤレ
ロヴィア「ビャクヤさんには一生分かんなくていいですー」
ビャクヤ「もう死んでいますが」
ロヴィア「〜〜〜!!!」
◆
77 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:33:56.20 ID:gr5dStPhO
ザッ……ザッ……
ワイワイガヤガヤ……
「よう、ガイ……美女に囲まれて、相変わらず羨ましい奴だな」
ガイ「……!ラルフさん!」
ラルフ「へへっ、その様子だと……思い出したみたいだな」
ガイ「……はい」
ラルフ「そいつはよかった」
ガイ「ラルフさんも……ここに?」
ラルフ「まあな。もっとも、俺もここが何なのかなんて詳しくは知らねぇけどよ」
ラルフ「……それより、サヨナラの時間だ。お前はまだ、こっち側の人間じゃねぇだろ」
ラルフ「だから、戻れ」
ガイ「……」
ラルフ「やることだってあるんだろ?神様方に押し付けられた仕事かもしれねえが、お前以外にゃ、務まらないんだ。他のやつのためにも、もうちょっと頑張ってくれ」
ガイ「……はい」
身体が透けるフローディア「──!」スゥゥ──
身体が透けるベルトーネ「──おお〜?」スゥゥ──
クラウディア「あら、もうお別れですか。少し名残惜しいですわね」
テルグレース「当然だ。生者は生者の場所へ戻れ」
リーナ「……ガイ」
ガイ「……また、どこかで」
リーナ「うん……今度は、友達としてね」ニコッ
ホロウ「……今はまだ、おにーさんのこと嫌いだけど……でも……次に会うときは……友達になってあげてもいいよ」
ガイ「……ああ」
ラルフ「へへっ……じゃあな、ガイ」
身体が透けていくガイ「……!」スゥゥ──
ラルフ「今度こっちに来る時は、もう少し歳くってから来いよ」
ガイ「……はい……また会いましょう、ラルフさん」
ラルフ「おう。またな」ニカッ
◆
78 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:35:17.21 ID:gr5dStPhO
ー 幕間
ー 十年前
―王都セイントレア 市街
ドンッ!!
押し出される幼女「ふええっ!?」ヨロロッ
「ふっ……聖女……みんな……お元気、で──」
迫りくる影の魔物「」ヌオオオオ──
ベシンッ──
「えっ……!?」ヨロッ
デロデロ教徒「◆◆ちゃん、間に合っ──」ニコッ
ぶつかる影の魔物「」ヌオオオオオオオ──
バシュウウウウウン──……
「あっ……あ、あれ……!?待って……デロデロ教徒ちゃん!?待って、どこに行ったの!?ねえ!!?」キョロキョロ
ヒュオオオオオ──…
幼女「ぁ……ふ、ふぇ……」ジワワ
「あ、あ……そんな……まさか……嘘だ、嘘だ……!!!」グルグル
ヒュオオオオオ──……
「あああああああああああ!!!!!!!」
◆
79 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:35:43.57 ID:gr5dStPhO
地面から噴出する闇「」ギュオオオオオオ
割れた石畳「」バギィッ……
浮き上がる瓦礫「」ゴゴゴゴゴ
セイントレアを包み込む闇「」ズオオオオオ……
「なに、これ……セイントレアが……浮いてる……?」
幼女「お姉ちゃん……こわい……」ギュッ
「……大丈夫。私から離れないでね」ギュッ
幼女「うん……」
王城の一角「」ドガァァァァン!!!
王城から落下してくる人影「」ヒュウウウウウウウン──
「……人……?」
落下する金髪の少年「……」ヒュウウウウウッ!!
「──セインくん!?」
ドゴォォォォンッ!!!!
「セインくん!!……ごめん、ちょっとだけ我慢してね……っ!」ガシッ
抱き上げられる幼女「う、うん!」
◇
瓦礫の中に倒れた金髪碧眼の少年→セイン「……」ボロッ……
「いた……!セインくん!」タッタッタッ
幼女「えっ、勇者様!?」
薄く目を開ける金髪碧眼の少年→セイン「……◆、◆……?」ボロッ……
「セインくん……一体、何があったんですか!?なんですか、その傷は!どうして王城から落ちてきたんですか!?」
セイン「……負けたんだ」
「……え」
セイントレア王城を見るセイン「……止められなかった」
浮上していくセイントレア「」ズオオオオオ……
ゴゴゴゴ……
「きゃっ!……まさか……これが世界、めくれ……?」
セイン「そうだと思う……」
「そうだ、クロシュ様たちは……?」
セイン「……王城にいる」
「無事なんですか?」
目を逸らすセイン「……っ」
セイン「……僕が最後に見たときは、全員倒れていた」
「……そんな……」
幼女「お姉ちゃん……勇者様……」ギュッ
「……っ……セインくん。立てますか?とにかく、教会まで戻って、手当てを……!」
星霊の剣を杖代わりに立ち上がるセイン「……」ググッ……
セイン「問題ない……行こう……ここにいるのは危険だ……」フラッ……
◆
80 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:36:14.48 ID:gr5dStPhO
ーー第七避難所 聖ヴァレリオ教会
「──っ!」ガタッ
「……いけない。寝ちゃってたなんて……」スクッ
コツ……コツ……
杖をつく目隠しをした修道女「……聖女さん、起きられたんですね」
聖女「クレアさん……起こしてくれればよかったのに……」
杖をついた目隠しをしている修道女→クレア「聖女さんが少しくらい眠っていたって、誰も怒りませんよ」
聖女「でも……」
椅子に座るクレア「でも、じゃありません……昼間の仕事は終わったので、夜から手伝いをお願いします。私も少し、休憩します」ストン
クレア「……ええと、たしかこの辺りに──」
机の上を探る手「」サワサワ
スッ
手に触れる飴玉が入った小瓶「」
クレア「……ありがとうございます、聖女さん」
聖女「いつもの場所より、少しずれていたみたいです」
クレア「ふふっ……聖女さんもお一つどうですか?」
差し出される飴玉「」コロンッ
聖女「でも、それはクレアさんの──」
クレア「私の分だからこそ、私が好きに分けてもいいでしょう?はい、どうぞ」
聖女「……では、いただきます」スッ
◆
81 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:37:05.07 ID:gr5dStPhO
ミラ「おはよう、ガイくん」
ガイ「ミラ……氷刃の魔女はまだ近くにいるのか?」
ミラ「ううん……もう離れたみたい。それでも、完全には安心できないけどね」
ガイ「……準備はできた。いつでも行けるぞ」
ミラ「うん、わかった。それじゃあ、このまま──」
レム「ま、待ってくださ〜い!私も行きます!!!」ダダダダダッ
ミラ「わっ、レムちゃん!?」
ガイ「……レム」
レム「ふぅ……私も、第七避難所まで行きます!構いませんね!?」
ガイ「俺は構わないが……ここを離れていいのか?」
レム「はい。第六も医療品が足りなくなってるみたいなので、第七で分けてもらえないか聞いてきます」
ミラ「ああ……なるほどね」
レム「包帯もお薬も、いくらあっても足りませんからね。ついでに持って帰れるだけ持って帰ってきます!」
ガイ「……わかった。なら、一緒に行くか」
レム「はい!」
ミラ「頼もしい仲間が増えたね……それじゃあ、三人で行こうか」
レム「はい、よろしくお願いします!」
◆探索判定 反転コンマ下1
01-10 氷刃の魔女
11-50 敵襲
51-70 場所を発見
71-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 19:38:09.68 ID:enYVfJ3MO
あ
83 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 19:44:56.29 ID:gr5dStPhO
どんな場所をみつけた?
◆安価下1
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 19:47:49.23 ID:JMNmWfngO
反転だから生存者では?
85 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 20:05:38.55 ID:gr5dStPhO
おっと、ごめんなさい!間違えました。
反転でしたね。
◆反転コンマ下1
01-10 スーツ姿の金髪女性
11-20 鳥面マスクの紳士
21-30 聖職者服を着たオッドアイの人
31-40 黒フードに身を包んだ少女
41-50 長身白髪の男
51-60 金髪ソフモヒの男
61-70 眼鏡美人
71-80 銀髪ショートの幼女
81-90 赤橙髪の眼帯女性
91-00 勇者
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 20:06:46.63 ID:XbcCKaL1O
ん
87 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 21:22:11.93 ID:3YOMoGlkO
ーーセイントレア平原
積もった雪「」
縦横無尽についたソリの跡「」
大量についた狼の足跡「」
周囲に散らばった氷「」
ガイ「……」
ミラ「うん……やっぱり氷刃の魔女だね。辺りに散らばった氷から察するに……原理派が犠牲になったみたいだ」
レム「……原理派、ですか」
ガイ「わかるのか?」
ミラ「氷の中に装備の残骸が混じってる。あれは原理派が使ってるものだよ」
砕けた氷の中に埋もれた剣「」キラ……
砕けた氷の中に見える手「」
レム「……っ!」
ガイ「……原理派とはいえ、こんな死に方を見て喜ぶ気にはなれないな。先を急ごう」
レム「……はい……」
フローディア『……ガイ、近くで空間魔法の魔力を感じたわ。周囲を警戒しなさい』
ガイ(……わかった)ザッ
レム「どうかしたんですか、ガイさん?」
ズル……ズル……
ミラ「……!レムちゃん、スライムもどきが近くにいるみたい。ちょうど僕たちが通る道の方だし、様子を見に行ってみよう」
◆
黒い粘性の生き物→スライムもどき「」ズル……ズル……
スライムもどき「」ズル……ズル……
スライムもどき「」ズル……ズル……
黒フードに身を包んだ女性「ハァッ……ハァッ……!」タッタッタッ
歪む空間「」グニャッ……
消える歪み「」フッ──
黒フードに身を包んだ女性「あ、そんな……もう、魔力が……!」
石につまずく黒フードに身を包んだ女性「あっ──」
ベシャッ!
黒フードに身を包んだ女性「うぅ……」ジワ……
迫り来るスライムもどき「」ズル……ズル……
黒フードに身を包んだ女性「っ……立てない……」
女性を飲み込もうとするスライムもどき「」グアッ──
黒フードに身を包んだ女性「……あは……私、ここまでなんだ……因果応報ってやつだね……」
目を閉じる黒フードに身を包んだ女性「……」ギュッ……
88 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 21:22:52.49 ID:3YOMoGlkO
シュンッ
斬られたスライムもどき「」ザシュッ!
黒フードに身を包んだ女性「……え?」
ガイ「」スタッ
シュンッ
斬られたスライムもどき「」ザシュッ!
斬られたスライムもどき「」ザシュッ!
ガイ「」スタッ
無銘刀「」チャキンッ……
黒フードに身を包んだ女性「あなた……誰……?」
レム「ガイさん!」タッタッタッ
ミラ「誰か襲われてたんだ……!」
ガイ「……レム、この人を見てやれるか?」
レム「はい!」
黒フードに身を包んだ女性「ま、待って……私は……」
レム「話は後です!怪我してるんですから動かないでください!」スッ
光「」ホワァ……
黒フードに身を包んだ女性「これ……治癒魔法……?」
レム「すぐ終わりますからね」
黒フードに身を包んだ女性「……どうして……」
レム「え?」
黒フードに身を包んだ女性「……なんでもない」
◆
レム「──はい、終わりました。といっても応急処置なので、無理はしないでくださいね」
黒フードに身を包んだ女性「……ありがとう」
ガイ「……さっき、この先で氷刃の魔女に襲われた連中の跡を見た。お前もそこにいたんじゃないのか?」
黒フードに身を包んだ女性「……!」
レム「……」
黒フードに身を包んだ女性「……そうだよ。昨日までは……一人じゃなかった」
ミラ「……じゃあ、やっぱり……」
黒フードに身を包んだ女性「……うん。氷刃の魔女に襲われて……私以外、みんな死んだ」
黒フードに身を包んだ女性「私は空間魔法で、運よく逃げられただけ……逃げて、逃げて……気づいたら一人になってて……その後は、さっきの奴らに追われて……」
黒フードに身を包んだ女性「……ほんと、情けないよね……」
89 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 21:24:36.25 ID:3YOMoGlkO
レム「そんなこと……」
黒フードに身を包んだ女性「……」
ミラ「僕たちは第七避難所へ向かってる。一人でいるのは危険だし……よかったら、一緒に来ない?」
黒フードに身を包んだ女性「……第七避難所……」
ガイ「どうする?」
黒フードに身を包んだ女性「……行く……私も、連れていって……」
ガイ「ああ」
レム「もちろんです!」
黒フードに身を包んだ女性「……ありがとう」
ガイ「そういえば、名前を聞いてなかったな。俺はガイだ」
黒フードに身を包んだ女性「ガイ……私は……」
フードを外す女性「」バサッ
金髪の女性→ステラ「ステラ……ステラ・マーヴェリック……それが、私の名前」
レム「ステラさん、私はレムです」
ミラ「僕はミラ。よろしくね、ステラさん」
ステラ「……うん」
⭐︎ステラ・マーヴェリックと出会いました。
90 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 21:25:16.12 ID:3YOMoGlkO
ー 夜
焚き火「」パチパチ
ステラ「……」
レム「ムニャムニャ……」
周囲を警戒するガイ「……」
ミラ「ん……ガイさん。見張り、交代するよ」パチッ
ガイ「……もうそんな時間か」
ミラ「うん。ここまでは何事もなく来られたし、この調子なら明日には第七避難所に着けると思う」
ガイ「そうか……」
ミラ「ガイさんも少し休んでおいて。明日も歩くんだから」
ガイ「ああ……そうさせてもらう」
焚き火「」パチッ……パチパチ……
ガイ「……」
◆現在はセイントレアです。(8日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
※明日には第七避難所へ到着します。
※遠くに行く行動、大きい音が出る行動はできません。
何をする?
安価下1〜2
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:25:50.16 ID:U7MjgWAG0
マロニー復讐戦に挑む原理派の集団を発見する
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:30:09.77 ID:aNnt27esO
ガイ達 今度は夢の中でブラックと出会い会話する
93 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 23:57:00.52 ID:0AdX934TO
ーー???
ザァーン……ザザーン……
「……昨日の今日で、またここに来られるとは思っていませんでした。あの方々は、いませんよ」
ベルトーネ「おっと〜……二日連続でここに来ることになるのは予想外だね〜」
フローディア「私も知ってる顔だわ……久しぶりね?」
ガイ「……エンドゲーム」
ブラック「どうも……あなた方はまだ終わりを迎えていないのに、なぜこの場所へ来れるのでしょうか?……もしかしたら、翡翠の賽の力か、セイントレアという彼女が作り出した場所が、影響を与えているのかもしれませんね」
ガイ「セイントレアをこうした原因がわかっているような口振りだな」
ブラック「彼女たちの事情を、私の口から全て語るつもりはありません。しかるべきときに、自ずと理解できるはずですよ?」
ガイ「……彼女?」
ブラック「ふむ……そうですね……『魔王』と聞けば、恐ろしい怪物を想像する」
ガイ「?」
ブラック「『支配している』と聞けば、人々を苦しめる暴君を想像し、『閉じ込めている』と聞けば、悪意によって自由を奪っていると考える」
ブラック「ですが──」
ブラック「誰も失いたくないから、外へ出さない。誰にも奪われたくないから、外から入れない。危険な世界から守りたいから、自分の手の届く場所へ留めておく……そのような支配もある」
ブラック「優しさと支配は、必ずしも相反するものではありません。守りたいという願いが行き過ぎれば……楽園と牢獄の境目など、簡単に消えてしまう」
フローディア「……随分と具体的ね」
ブラック「私は長い間、様々な者の『救い』を見てきましたから。私は、失ったことに耐えられず、全てを終わらせようとした」
ブラック「では──失うことそのものを恐れた者は、どうするのでしょうね?」
ガイ「回りくどいな……何が言いたい?」
ブラック「言ったでしょう、自ずとわかると……それより、一度目覚めた方がいいかもしれません。現実のあなた方の傍で神の気を感じます」
ガイ「神の気……まさか、化身か!?」
ブラック「呼び方はなんでも。あなた方に危害を加える気はないように見えますが、相対している者たちはわかりません」
ベルトーネ「それじゃあ、パパッと目覚めて化身が暴れるところを見てみようか〜。いい暇つぶしになるかも〜」
ブラック「悪魔の倫理観というのは、よくわかりませんね……次は、終わりを迎えたときに会いたいものですね──」
身体が消えていくガイ「待て、まだ聞きたいことが──」
ブラック「──しばらく、こちら側には来れないようにしておきます。ここは、生きている者が何度も訪れる場所ではありませんから」
ガイ「エンドゲーム……!」
ブラック「答えを急ぐ必要はありません。あなたが進み続ける限り、いずれ嫌でも知ることになる」
ザァーン……ザザーン……
ブラック「──それまでは、生者の世界で足掻いてください」
ガイ「……!」
ブラック「あなたの終わりを語るには、まだ早い」
◆
94 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 23:57:28.81 ID:0AdX934TO
ガイ「っ!」ガバッ
ステラ「!」ビクッ
ミラ「わっ……どうしたの、ガイさん?」
レム「んぅ……?」パチッ
ガイ「……近くで、誰かが戦っている」
ステラ「えっ……」
ミラ「なんだって?そんな気配、どこにも──」
ドォンッ!!!
ミラ「……!」
レム「な、なに……!?」ビクッ
ステラ「今の音……」
ガイ「……向こうか」スッ
ベルトーネ(聞こえた?あの音の方から、神の気を感じる……)
フローディア(行くの?)
ガイ「ああ……見てくる。火を消して、逃げる準備をしておいてくれ」
ミラ「一人で行く気かい?」
ガイ「様子を見るだけだ。原理派がこっちに来そうなら、すぐ戻る」
ステラ「あ、私は……」
ガイ「ステラは、ここから動くな。ミラとレムについていけ」
ステラ「……わ、わかりました」
ミラ「無茶しないでね。何かあったら、すぐ戻ってくるんだ」
ガイ「ああ」
ドォンッ!!!
レム「また……」
ベルトーネ(さっきより強くなったね〜。間違いないよ、あっちにいる)
フローディア(派手に暴れてるみたいね)
ガイ「……行ってくる」タッ
ミラ「……」
ステラ「……原理派と、誰が戦ってるんでしょうか……」
ミラ「さあね……」
レム「……ガイさん、大丈夫かな……」
ミラ「……あの人なら大丈夫だよ。それより、荷物をまとめよう。ガイさんが戻ってきたら、ここを離れるんだ」
土をかけられる焚き火「」バッ……
◆
95 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 23:58:46.80 ID:0AdX934TO
巨大斧「」ブォンッ
グチャアッ!
上半身と下半身が分かれた原理派の死体「」
首のない原理派の死体「」
縦に真っ二つに裂かれた原理派の死体「」
原理派A「ば、バケモノ……!」
マロニー「あは!あはははははは!!!」ピョンッ
巨大斧「」ブンッ……
グシャアッ……
原理派B「あ、ああ……」
血塗れの巨大斧を担ぐマロニー「ふぅ……っ、ふふ……♪」ペロッ
原理派C「ひ、怯むな!相手は一人だ!囲め!一斉に魔法を撃ち込め!!」
原理派たち「「「お、おおおおお!!!」」」
展開される魔法陣「」ブゥンッ
展開される魔法陣「」ブゥンッ
展開される魔法陣「」ブゥンッ
マロニー「……」
原理派C「撃てぇぇぇぇ!!!」
炎「」ゴォッ!!!
雷撃「」バチバチバチッ!!!
風「」ビュオオオッ!!!
ドォォォォンッ!!!
原理派A「……や、やったか……?」
煙「」モクモク……
原理派B「まともに食らったぞ……!」
原理派C「油断するな!死体を確認するまで──」
煙の中から飛び出すマロニー「──あはっ!」バッ!
原理派C「!?」
巨大斧「」ブォンッ!!!
原理派C「がっ──」
ドゴォッ!!!
吹き飛ばされる原理派C「」ヒュンッ
大木に叩きつけられる原理派C「」ドガッ!!!
原理派C「」ズル……
原理派A「な……」
原理派B「無傷……!?」
マロニー「ううん?」
焼け焦げたマロニーの左腕「」シュゥゥ……
マロニー「ちゃんと効いてるよ?」
原理派A「……!」
蠢く傷口「」グチュ……グチュグチュ……
再生していく左腕「」メキメキメキ……
マロニー「ほら」ニコッ
原理派B「ひっ……!」
原理派A「さ、再生魔法か……!?」
マロニー「そうだけど……」
巨大斧を構えるマロニー「そんなことより──」
マロニー「まだ、やるよね?」ニィッ
96 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/29(土) 23:59:31.00 ID:0AdX934TO
原理派A「……っ!」
原理派B「に、逃げ──」
地面を蹴るマロニー「──あははっ!」ドンッ!!!
原理派B「!?」
巨大斧「」ブォンッ!!!
ドォンッ!!!
◆
血塗れの巨大斧「」ポタ……ポタ……
マロニー「ぁぁ……///最高ぉ……///」ペロリ
周囲に転がる原理派の死体「」
周囲に転がる原理派の死体「」
周囲に転がる原理派の死体「」
マロニー「はぁ……はぁ……ふふっ♪」
ザッ……
マロニー「……まだいたの?」ニタッ
ザッ……ザッ……
木々の間から現れるガイ「……」
マロニー「あ」
ガイ「……やっぱり、マロニーか」
マロニー「代行者さん」ニコッ
ガイ「……」チラッ
切断された原理派の死体「」
大木に叩きつけられた原理派の死体「」
地面にめり込んだ原理派の死体「」
ベルトーネ(すごいね〜。一人残らずやっちゃったみたい)
マロニー「代行者さんは、どうしてここに?」
ガイ「少し離れたところで野営してた。爆発音が聞こえたから、様子を見に来たんだ」
マロニー「ああ……さっきの。向こうから襲ってきたから、返り討ちにしただけだよ。これでまた、神に近づけた」ニコッ
ガイ「……人を殺せば、神に近づけるのか?」
マロニー「ううん?」
ガイ「違うのか」
マロニー「殺したからじゃないよ。戦ったから。命を懸けて戦って、勝って、生き残る。そのたびに、私は少しずつ強くなる」
血塗れの巨大斧を持ち上げるマロニー「だから、今日も一歩前進♪」
97 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:00:01.55 ID:yYIFLGPeO
ベルトーネ(戦うたびに神に近づく、か〜。随分物騒な求道者だね〜)
マロニー「それに、この人たち……私が何もしてないのに、いきなり襲ってきたんだよ?」
ガイ「……原理派なら、魔族を見つければそうするだろうな」
マロニー「うん。私、吸血鬼との混血だしね。だから遠慮しなくてよかった♪」
ガイ「楽しそうだな……」
マロニー「楽しかったよ?代行者さんも戦う?」
ガイ「誰とだ」
マロニー「私と」
ガイ「断る」
マロニー「即答……」
ガイ「今のお前を見た直後に、やると言うと思うか?」
マロニー「代行者さんなら、いい戦いになると思うんだけどなぁ……」
ガイ「それより、こんな所まで何をしに来たんだ?」
マロニー「んー……別に、特別な理由はないよ」
ガイ「ない?」
マロニー「ずっと同じところにいたって、神には近づけないから」
マロニー「避難所の周りが落ち着いてる時は、こうして外を歩いてるの。生きてる人がいたら助けるし、襲ってくる人がいたら戦う」
ガイ「……なるほど」
マロニー「今日は後者だったけどね」
ガイ「……見ればわかる」
マロニー「代行者さんは、第七避難所に向かってるの?」
ガイ「そうだが」
マロニー「氷刃の魔女は、この辺りから離れたみたい。でも、影の魔物とスライムもどきはまだいるから気をつけてね」
ガイ「……わかった」
マロニー「じゃあ、引き続き頑張ってね。代行者さん」
⭐︎マロニーと出会いました。
98 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:00:50.62 ID:yYIFLGPeO
ー 翌日
ーー旧王都 セイントレア 第七避難所
ワイワイガヤガヤ
ガイ「……ここが、第七避難所か」
ミラ「うん。王都の一画をアルクスさんが七層結界っていう特殊な方法で守ってくれててね……勇者連合の本拠地みたいな場所になってるんだ」
ガイ「七層結界……」
頭上を覆う巨大な結界「」ブゥゥン……
重なり合う七色の光「」キラ……キラ……
フローディア『……名前の通りね。性質の異なる結界が七重に張られているわ』
ベルトーネ『へぇ〜。ここまで来ると、ちょっとした要塞みたいだね〜』
ガイ「……他の避難所とは随分違うな」
行き交う避難民たち「」ザワザワ……
荷物を運ぶ勇者連合兵「」エッサホイサ……
炊き出しに並ぶ人々「」ゾロッ……
遊び回る子供たち「」タタタッ
ミラ「王都に残ってる人たちがたくさん集まってるからね。勇者連合の人たちも、基本的にはここを拠点にしてるよ」
ガイ「……なるほど」
レム「……前に来た時より、人が増えてますね」
ミラ「やっぱり?」
レム「はい。あっちにも、前はテントなんてなかったと思います」
新しく張られたテント「」
運び込まれる物資「」ガタガタ……
ミラ「……他の避難所から逃げてきた人たちかな」
周囲を見回すステラ「……」キョロ……
ガイ「どうした?」
ステラ「……何でもないわ」
ガイ「……?」
ステラ「勇者連合の本拠地って聞いてたから、もっと兵士ばかりの場所だと思ってただけ」
ミラ「普通に暮らしてる人もたくさんいるからね」
レム「教会もありますよ」
ステラ「……教会?」
ミラ「うん。僕も普段はそこにいるんだ」
ステラ「……そう」
「──むっ!その声は……!」
ミラ「……?」
99 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:02:23.62 ID:yYIFLGPeO
こちらへ走ってくる金髪ソフモヒの男「」ダダダダッ!!!
ガイ「……!?」
急停止する金髪ソフモヒの男「ミラ!」ザザァッ!!!
ミラ「あっ」
白い歯を輝かせる金髪ソフモヒの男「無事だったか!いやぁ、よかった!教会になかなか戻ってこないから、みんな心配していたんだぞ!」ニカッ
ミラ「ザックさん」
ガイ「……」
ベルトーネ『何あれ〜』
フローディア『……随分と賑やかな人ね』
金髪ソフモヒの男→ザック「そしてレムちゃんも!」クルッ!
レム「お久しぶりです、ザックさん」
ザック「おう!久しぶりだな!」ニカッ
親指を立てるザック「二人揃って無事!実に素晴らしい!」グッ!
レム「ふふ……相変わらずですね」
ザック「はっはっは!ヒーローたるもの、いつだって笑顔を忘れちゃいけないからな!」
ガイ「ヒーロー……?」
ミラ「ザックさん、昔からこんな感じなんだ」
ザック「む……そちらの二人は?」
ミラ「あ、紹介するね」
ガイ「ガイだ」
ステラ「……ステラよ」
ザック「ガイ君に、ステラさんだな!」
ガイ「君……」
ザック「ミラとレムちゃんをここまで送り届けてくれたのか?」
ガイ「いや。そういうわけじゃない。途中から一緒に来ただけだ」
ザック「そうか!」
笑顔を浮かべるザック「なら道中を共にした仲間というわけだな!」ニカッ
ステラ「……仲間……」
100 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:02:53.74 ID:yYIFLGPeO
ザック「俺はザック・スミル!この第七避難所にある聖ヴァレリオ教会で働いている!」
胸に手を当てるザック「困っている人々に救いの手を!悪しき脅威には正義の拳を!」バッ!
腰に手を当ててポーズを決めるザック「人呼んで──ヒーロー、ザックだ!」ビシッ!!!
ガイ「……」
ベルトーネ『……』
フローディア『……』
ステラ「……」
レム「……」パチパチ
ミラ「はいはい」
ザック「反応が薄いぞ!?」
ガイ「……いや、どう反応すればいいのかわからなくてな」
ザック「なるほど!ならばこれから覚えていけばいい!」ニカッ
ガイ「覚える必要があるのか……?」
ザック「ある!」
ガイ「……そうか」
ステラ「……変な人」
ザック「はっはっは!よく言われる!」
ステラ「褒めてないんだけど……」
ミラ「……で、ザックさん」
ザック「む?」
ミラ「聖女さん、いる?」
ザック「聖女さんか?」
ミラ「うん。ガイさんが、聖女さんに会いたいんだって」
ザック「君が?」
ガイ「ああ」
ポーズを解くザック「……そうか。なら、まずは教会へ行こう。話はそれからだ!」
ザック「さあ、ついてきてくれ!」
勢いよく振り返るザック「教会まで、このヒーロー・ザックが案内しよう!」ビシッ!
ミラ「ザックさん、教会なら僕も場所知ってるけど……」
ザック「細かいことは気にするな!」
ガイ「……」
ステラ「……本当に大丈夫なの、この人」
ガイ「……少なくとも、悪い奴ではなさそうだ」
ステラ「それは……まあ、そうね」
ザック「おーい!置いていくぞー!」
◆
101 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:04:49.37 ID:yYIFLGPeO
ーー第七避難所 聖ヴァレリオ教会
ザック「……聖女さん。客人だ」
祈りを捧げる聖女「──客人、ですか?」クルッ
スタスタ……
ガイ「……あなたが、聖女なのか?」
聖女「……」
ガイ「?」
聖女「……はい。今は、そう名乗っています」
ガイ「今は……?」
聖女「……いえ。お気になさらず。初めまして。あなたは?」
ガイ「ガイだ」
聖女「ガイさん……ですね。それで、私にどのようなご用でしょうか?」
ガイ「力を貸してほしい」
聖女「私の?」
ガイ「ああ」
聖女「……」
ガイ「俺は、世界めくれを止めるためにここへ来た」
聖女「──え?」
ザック「……!」
ガイ「そのために、“聖女”の力が必要だと聞いている」
聖女「……世界めくれを、止める……?」
ガイ「信じられないか?」
聖女「……すみません。少し、驚いてしまって。十年間……そんなことを言う人は、一人もいませんでしたから」
ガイ「……」
聖女「それに……」
聖女「あなたは、“聖女”の力が必要だと言いましたね」
ガイ「ああ」
聖女「……誰から、そのことを?」
ガイ「ホーリー・ハンドレッド」
聖女「──!」
ガイ「知ってるのか?」
聖女「……まずは、あなたのお話を聞かせてもらえますか?」
ガイ「……何から話せば?」
聖女「あなたがどこから来て……どうして世界めくれを止めようとしているのか。そして……なぜ、“聖女”を探してここまで来たのかを」
◆
102 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 00:07:49.94 ID:yYIFLGPeO
第七避難所に辿り着き、ついに聖女と対面したガイ。
世界めくれを止めるために力を貸してほしいと告げるが、十年間、この世界で生きてきた聖女にとって、その言葉はあまりにも突然のものだった。
なぜ世界めくれを止めようとしているのか。なぜ聖女の力を必要としているのか。ホーリー・ハンドレッドの名に反応を見せた聖女を前に、ガイはこれまでの旅と、自らに託された使命について語り始める。
果たして、“聖女”にしかできないこととは何なのか。
そして、世界めくれを止めるというガイの願いに、聖女はどのような答えを返すのだろうか……。
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 00:23:31.65 ID:zIwz1X3jo
乙
いやーガイはいっぱい殺してきたね
特に女の人を
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:13:25.41 ID:3QKjbfKgO
乙
はぐれた3人とも再会しなきゃだけどどうやって生き延びてるんだろうねガイですら不死鳥の力で一週間かけたのに
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:21:58.00 ID:wokTxHwQo
おつ
皆から責められる悪夢かと思ったら結構穏やかだった…
でも生きたまま何度も彼岸に行くのは良くない兆候かもしれん
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 14:24:50.99 ID:MmAV2XoA0
乙
第七避難所に着いたね。ここがガイ達の拠点になるのかな?
107 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:43:18.64 ID:UCIKDsZbO
>>103
負けてはならない戦い故に、その道には屍が積み重なってしまうみたいです。
メタ的には、女性キャラの比率が高いため、対峙する相手も女性が多くなった結果でしょう。ただ、それが女性だろうと子供だろうと大多数を救う為ならば、手をかけてしまえる非情さを持ち合わせてしまった、という描写に繋がったのかもしれません。
>>104
ガイさんは一人で落っこちましたが、サーシャさんたちは竜になったアインズさんが掴んでいたので落下による怪我が比較的浅かったのと、サーシャさんの治療魔法によって応急処置ができたので、ガイさんより早めに動くことができたのだと思われます。
その後の動向は、また後ほど。
>>105
以前見た夢はガイさん自身が見た悪夢でしたが、今回はどういう訳か、彼岸に繋がってしまったみたいです。順調に常人から外れていっています。
>>106
>>1
としては、そのような想定でいますが、展開等によって変わることはあるかと思います。断定はできませんが、セイントレア編における基本的な活動拠点になる予定です。
108 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:43:47.90 ID:UCIKDsZbO
ガイ「……分かりました」
聖女「ありがとうございます」
ガイ「ただ……少し長くなるかもしれません」
聖女「構いません。聞かせてください」
近くの椅子に腰掛ける聖女「」スッ
聖女「ザックさんも、よろしければ」
ザック「……ああ」
椅子に腰掛けるザック「」ストッ
ガイ「……どこから来たのか、でしたね」
聖女「はい」
ガイ「俺は……セイントレアの外から来た」
聖女「外から……?」
ザック「……」
ガイ「仲間と飛空艇に乗って、この街に入った」
聖女「飛空艇?で……あの結界を?」
ガイ「かなり無茶はしましたが。俺一人じゃ、ここまで来ることはできなかった」
聖女「……そうでしたか」
ガイ「それに……俺が世界めくれを止めようとしてるのも、最初からそのために旅を始めたわけじゃない」
聖女「では……?」
ガイ「旅を続ける中で、色んなことを知った。世界樹の光のこと……翡翠の賽のことも」
ガイ「俺も全部を理解してるわけじゃない。ただ……ホーリーから聞いた。このまま放っておけばいいことじゃないってことは分かってる」
聖女「……ホーリー・ハンドレッドから……」
ガイ「ああ」
聖女「それで……あなたは、世界めくれを止めるために?」
ガイ「……はい。世界樹の光の残滓を集めながら、ここまで来た。その途中で……世界めくれを止めるには、“聖女”の力が必要だと聞いた」
聖女「……」
ガイ「だから、セイントレアに聖女がいると聞いて……ここまで探しに来たんです」
聖女「……そう、ですか」
ガイ「……?」
目を伏せる聖女「……」
ガイ「どうしました?」
聖女「いえ……少し……昔のことを、思い出してしまって」
ガイ「昔のこと?」
聖女「……はい。十年前……世界めくれが起きた日のことを」
◆
109 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:44:34.38 ID:UCIKDsZbO
◆
ー 十年前
ーー聖ヴァレリオ教会
扉「」バァンッ!!
「誰か……!誰かいませんか!?」
シーン……
幼女「……だれも、いない?」ギュッ
セイン「……おそらく、みんな避難したんだろう……」フラッ……
「っ、セインくん、そこに座ってください!今、治療道具を……!」
セイン「……待て。誰かいるみたいだ」ググッ……
「え?」
奥から聞こえる声「まだ避難してない人がいるんですか!?」
「……!」
タッタッタッ!!
奥から駆けてくる聖女「──って、お姉ちゃん!?」
僧侶「聖女!」
聖女「よかった……!無事だったんだ……!」
僧侶「それはこっちの台詞です!こんな状況で教会に残って……!何をしてるんですか!?」
聖女「え、えっと……怪我をした人たちがたくさん来てたから……でも、さっき皆さんを避難させて……だから──」
僧侶「もう……!」
聖女「ご、ごめんなさい……」
僧侶「……本当に……心配したんだからね……」
聖女「……ごめんね、お姉ちゃん」
僧侶「……無事で、よかった……」
聖女「……うん」
ギュッ……
幼女「シスターさん、勇者様をたすけて……」
セイン「……僕のことはいい。それより、この子供を避難所まで連れて行かなければ……」
聖女「そんなわけにはいきません!ほら、座ってください!」
セイン「……しかし」
聖女「子供を避難させるのも、セインさんを治すのも、どっちもやります!」
◆
110 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:45:28.66 ID:UCIKDsZbO
ーー避難所
頭上を覆う巨大な結界「」ブゥゥン……
重なり合う七色の光「」キラ……キラ……
ザワザワ……
幼女「あっ!お母さん、お父さん!」
避難民の男女「……!」タタッ
駆け出す幼女「お母さーん!お父さーん!」タッタッタッ!!
抱きしめられる幼女「わっ!」ギュッ!!
母親「よかった……!よかった……!」ギュウッ
父親「無事だったのか……!」
幼女「うん!あのシスターのお姉ちゃんが助けてくれたの!」
僧侶「……」
母親「……ありがとうございます……!本当に……!」ペコリ
僧侶「いえ……無事に会えてよかったです」
幼女「シスターのお姉ちゃん、勇者様も……ありがとう!」
セイン「……ああ」
聖女「もう、お父さんとお母さんから離れちゃ駄目ですよ?」
幼女「うん!」
両親と共に離れていく幼女「」トテトテ……
僧侶「……よかった」
聖女「うん……」
僧侶「そういえば、お父様は……?ここへ避難したんですよね?」
俯く聖女「……」
僧侶「聖女……?」
111 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:45:55.76 ID:UCIKDsZbO
聖女「お父様は……私たちをかばって、影の魔物に……」
僧侶「っ……そんな……」
聖女「……ごめんね、お姉ちゃん」
僧侶「……どうして、あなたが謝るんですか……」
聖女「……」
僧侶「……お父様……」ギュッ……
聖女「……お姉ちゃん、クロシュさんたちを見ませんでしたか?クロシュさんたちは無事なのでしょうか……」
セイン「……伝えておかなければならないことがある」
聖女「何ですか?」
セイン「僕が最後に、王城で見た時……クロシュ以外は全員倒れていた」
聖女「嘘……」
セイン「本当だ」
聖女「……そんな……じゃあ……クロシュさんたちは……」
セイン「……わからない」
聖女「……!」
セイン「死んだところは見ていない。ただ……」
王城の方角を見るセイン「……もう、以前のクロシュではない」
聖女「……え……?それは……どういう……」
ザワッ……
「なんだ、あれ……」
「魔物……?」
「こっちに来るぞ……!」
セイン「……!」
星霊の剣に手をかけるセイン「」グッ
ザッ……ザッ……
人混みの向こうから歩いてくる傷だらけの黒い精霊「……」フラ……
身体から零れ落ちる黒い粒子「」パラ……パラ……
黒い精霊→使徒「……」
聖女「……使徒、様……?」
僧侶「……!」
セイン「使徒……!」
星霊の剣を抜くセイン「」シャキンッ
聖女「セインさん!?」
セイン「……下がるんだ」
聖女「でも……」
セイン「使徒は王城で戦った……敵だ」
聖女「えっ……!」
僧侶「使徒様が?……一体、どうして……?」
膝をつく使徒「」ガクッ……
聖女「……!」ダッ
グイッ
腕を掴むセイン「……待て」
聖女「セインさん……!」
セイン「……さっきまでと、様子が違う」
112 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:46:38.99 ID:UCIKDsZbO
石畳の隙間から滲み出す黒い粘液「」ドロ……
聖女「!?」
避難民「な、なんだこれ……?」
避難民「こっちからも出てきたぞ!」
避難民「なにこれ……スライム……?」
セイン「……!」
聖女「セインさん?」
黒い粘液を見るセイン「……」
セイン「……クロシュの魔力だ」
聖女「え……?」
僧侶「クロシュ様の……?どういう……」
避難所の各所から溢れ出す黒い粘液「」デロデロ……
避難民「う、うわっ!」
避難民「離れろ!!」
避難民「ひいいいいっ!」
黒い粘液「」グニャ……
デロデロデロ……
スライムもどき「」ヌッ
スライムもどき「」ヌッ
スライムもどき「」ヌッ
聖女「!」
僧侶「何、これ……」
星霊の剣を構えるセイン「」スッ
聖女「セインさん、その身体じゃ……!」
セイン「……来るぞ」
避難民「ひっ……!」
飛びかかるスライムもどき「」ブワッ!!
113 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:47:19.14 ID:UCIKDsZbO
聖なる光「」パァァァァッ!!
スライムもどき「」ジュゥゥゥゥッ!!!
僧侶「魔法が効く……!皆さん、下がってください!」
使徒「……っ……」
使徒へ近づく黒い粘液「」ズル……ズル……
僧侶「使徒様!」
聖なる光「」パァァァァッ!!
スライムもどき「」ジュゥゥゥゥッ!!!
使徒「……!」
聖女「大丈夫ですか!?」タタッ……
使徒「……にげ……」
聖女「え?」
使徒「……にげ……て……」
聖女「……!」
キラ……
セイン「……?」
キラ……キラ……
頭上に浮かぶ星光「」キラキラ……
避難民「なんだ、結界の光か?」
避難民「それにしてはなんか変じゃないか?」
ザワザワ……
僧侶「……?」
聖女「この光……」
増殖していく光「」キラキラキラキラ……
セイン「……!」
使徒「……!」
頭上を覆う七層結界「」ブゥゥン……
七層結界の一点へ集まっていく光「」キラキラキラ……
セイン「……まずい、みんな離れろ!」
巨大な光「」ギュオオオオオ──
避難民「な、なんだ!?」
七色の光「」バチッ……バチッ……
カッ──
114 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:47:46.14 ID:UCIKDsZbO
七層結界「」バキィィィィンッ!!!
穿たれる結界「」パリィィィン!!!
「結界が破られた!?」
「逃げろ!!」
ワーワーワー……
星霊の剣を握り直すセイン「……」グッ……
光の中から降りてくる人影「……」フワ……
星詠みの魔女「……」スタッ
聖女「……え……?」
星詠みの魔女「……」
聖女「……イリス……さん……?」
セイン「!」
星詠みの魔女「……」
聖女「……どうして……その姿は一体……」
星詠みの魔女の周囲に浮かぶ光「」キラ……キラ……
セイン「……下がれ!」パヒュンッ
聖女「きゃっ──」
地面「」ドゴォォォン!!!
聖女「っ!」ドサッ
セイン「っ……!」
使徒へ向き直る星詠みの魔女「……」クルリ
スタスタ……
聖女「……待って……!イリスさん!何をするつもりなんですか!?」
使徒の前で立ち止まる星詠みの魔女「……」
使徒「……」
使徒を掴む星詠みの魔女「……」グッ
使徒「っ、ぁ……!」ググッ……
聖女「イリスさん!使徒様を離してください!」
浮いていく星詠みの魔女「……」フワッ……
掴まれた使徒「」グッタリ……
結界を張っている眼鏡の少女「……っ、いけない……!今の一撃で、結界が……!」
消えていく七層結界「」シュウン──
大量に現れる黒い影の魔物「──」ヌオッ
大量に現れるスライムもどき「」デロデロ……
115 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:50:02.10 ID:UCIKDsZbO
セイン「!」
僧侶「そ、そんな──」
黒い影の魔物「──」ブワッ!!
スライムもどき「」グニャァッ!!
避難民「うわあああああ!!」
避難民「逃げろ!!」
避難民「助けてくれぇぇぇ!!」
ワーワーワー!!
聖女「……!」
逃げ惑う避難民「」ドドドド……
泣き叫ぶ子供「ママぁぁぁ!!」
倒れた老人「た、助け……」
大量の黒い影の魔物「──」ヌオッ
聖女「……こんなに……」
結界を張っている眼鏡の少女「駄目……!一度壊された術式が繋がらない……!」グググッ……
眼鏡の少女「このままじゃ……結界を張り直せない……!」
空を見上げる聖女「……」
崩れ落ちていく七層結界「」パラ……パラ……
その向こうへ飛んでいく星詠みの魔女「……」フワ……
掴まれた使徒「」グッタリ……
聖女「……イリスさん……」
逃げ惑う人々「」ワーワー!!
迫る影の魔物「──」ズオオオ……
溢れ続ける黒い粘液「」デロデロ……
両手を組む聖女「」スッ……
聖女「……どうか……皆さんを守れる力を……!」
ドクンッ──
聖女?「……!」
聖女の身体から溢れ出す光「」パァ……
眼鏡の少女「これは……?」
聖女?「……っ」ギュッ……
カッ──
避難所全体へ広がっていく光「」ブワッ──!!
消えていく黒い影の魔物「──」ジュゥゥゥゥッ!!
消えていくスライムもどき「」ジュゥゥゥゥッ!!
七色の光「」パァァァァッ!!
116 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:50:59.90 ID:UCIKDsZbO
頭上に再び広がっていく七層結界「」ブゥゥゥゥゥン!!!
避難所全体を覆う七色の光「」キラキラキラ……
避難民「け、結界が……!」
避難民「戻った……!」
避難民「助かったのか……!?」
溶け落ちる黒い粘液「」ベチャ……
聖女?「……ここまで、ですね……」
力なく倒れる聖女「」ガクッ……
僧侶「聖女!」ダッ
聖女「はぁ……はぁ……っ……」
僧侶「大丈夫ですか!?一体何を!?」
聖女「えへへ……正直、わからないんですけど……でも……」
周囲を見渡す聖女「」
泣きながら抱き合う親子「」ギュッ……
傷ついた者を助け起こす避難民「」グッ……
安堵する人々「」ザワザワ……
聖女「……よかった……みんな……無事で……」
僧侶「……もう……」
聖女「ふふ……ごめんね、お姉ちゃん……」
僧侶「本当に……あなたは……」
キラ……
七層結界の外へ上昇していく星詠みの魔女「……」フワ……
掴まれた使徒「」グッタリ……
空を見上げる聖女「……使徒様……」
セイン「──!」
僧侶の背後に現れる影の魔物「──」ヌッ
セイン「僧侶!!!」パヒュンッ
僧侶「え──」
影の魔物の腕「」スッ……
トンッ……
僧侶を押し出す聖女「──」
僧侶「……あ」
聖女「」ニコ
バシュウウウウウン──……
光「」カッ──
消滅する影の魔物「」シュウウウン──
◆
117 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:51:26.90 ID:UCIKDsZbO
ーー第七避難所 聖ヴァレリオ教会
ガイ「……つまり、あなたは本当の聖女ではない、と?」
聖女「はい……私は彼女の姉です。十年前、聖女と呼ばれていたのは……私ではなく、妹でした」
聖女「妹はあの日、私を庇って……影の魔物に触れられ、消えました」
ガイ「……そうだったのか」
聖女「はい。それからです。私が……妹の代わりに、“聖女”と名乗るようになったのは」
ガイ「妹の代わりに……?」
聖女「……最初は、そんな大層な理由ではありませんでした。世界めくれが起きて……国も、教会も、それまで当たり前だったものが、何もかも変わってしまって……」
聖女「それでも、妹に助けられた人たちは生きていました。だから……せめて、あの子が守ろうとしたものを、私も守っていこうと思ったんです」
ガイ「それで、“聖女”の名前を……」
聖女「もちろん、私には妹のような力はありません」
自分の手を見る聖女「……十年前、あの子が見せたような奇跡は……私は、一度だって起こせませんでした」
聖女「ですから……あなたが探している“聖女”が、世界めくれを止めるために必要な力を持つ者だというのなら……残念ですが、それは私ではありません」
ガイ「……」
聖女「本当の聖女は……もう、ここにはいないんです」
ガイ「……それなら、どうしてホーリー・ハンドレッドの名前を知っていたんですか?」
聖女「……」
ガイ「俺がその名前を出した時……あなたは驚いていた。会ったことがあるのでは?」
聖女「はい、一度だけ。十年前……世界めくれが起きてから、何日か経ったあとです」
◆
118 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:52:03.13 ID:UCIKDsZbO
ー 十年前
ーー第七避難所
呆然と座り込む僧侶「……」ブツブツ……
白い花弁「」フワッ……
僧侶「……?」
ホーリー「……」
僧侶「……誰、ですか……」
ホーリー「ホーリー・ハンドレッドと申します」
僧侶「……ホーリー……ハンドレッド……?」
ホーリー「はい。あなたが、聖女の姉ですね」
僧侶「……だったら、何ですか……」
ホーリー「確認しただけです。あなたは、多くを失いました」
僧侶「……っ」
ホーリー「父親を失い、妹を失い……それでも、あなたは生き残った」
僧侶「……そんなこと……言われなくても分かっています……何なんですか……あなた……」
ホーリー「一つ、伝えるために来ました」
僧侶「……?」
ホーリー「いずれ、あなたを探してここへ来る者が現れます」
僧侶「私を……?」
ホーリー「はい。その者が現れた時、まず話を聞いてください。そして、その後どうするかは……あなた自身で決めればいいでしょう」
僧侶「何を決めるんですか……?」
ホーリー「その時になれば分かります」
僧侶「……随分、勝手ですね……」
ホーリー「そう感じるのは自然です」
僧侶「……」
ホーリー「ですが、あなたに決定を強制するつもりはありません」
僧侶「……本当に、その人は来るんですか……?」
ホーリー「はい。必ず」
僧侶「いつ……?」
ホーリー「それを今知る必要はありません」
僧侶「要領を得ませんね……」
ホーリー「必要なことだけを伝えていますので」
白い花弁「」フワッ……
花のように散り始めるホーリー「忘れないでください」パラパラ……
僧侶「……!」
ホーリー「あなたを必要とする者が、いずれここへ辿り着きます。その時は……あなた自身の答えを選んでください」パラパラ……
僧侶「待って──」
散らばる白い花弁「」フワッ……
僧侶「……ホーリー……ハンドレッド……」
◆
119 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:52:48.98 ID:UCIKDsZbO
聖女「彼女が何者なのかも、どうして私の前に現れたのかも……当時の私には、何も分かりませんでした」
聖女「ですが今日……あなたが現れました。“聖女”を探していると言って……ホーリー・ハンドレッドという名前を口にした」
ガイ「……それで、俺が十年前に言われた奴だと思ったんですか?」
聖女「はい。あの方は、いずれ私を必要とする者がここへ辿り着くと……そう言っていましたから。ですが……あなたが探していたのは、私ではないのでしょう?」
ガイ「……はい。俺が話に聞いていたのは……きっと、あなたじゃない。俺は本物の聖女のことを話でしか知らない。姉がいたことだって、今初めて知ったくらいです」
聖女「……やはり、そうですか」
ガイ「でも……ホーリーが十年前に言ったことが、間違いだったとは思えません。俺がここに来ることを知っていたのか……それとも、別の意味があるのか。それは分からない」
ガイ「ただ……俺は世界めくれを止めるためにここまで来た。そして、あなたに辿り着いた」
聖女「でも……先ほども言った通り、私には何の力もありません」
聖女「妹のような奇跡も起こせません。世界めくれを止める方法だって知らない……私はただ、この十年間……あの子の代わりに“聖女”と名乗ってきただけです」
ガイ「それでも……力を貸してもらいたいです。何ができるのかは、俺にもまだ分かりませんが……」
ガイ「俺と一緒に……世界めくれを止める方法を探してくれませんか?」
聖女「……少しだけ、時間をください。私自身で……ちゃんと考えて、答えを出したいんです」
ガイ「……分かりました」
◆
120 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:53:39.33 ID:UCIKDsZbO
ーー第七避難所
ガイ(その後、第七避難所を回ってサーシャたちのことを探した。話を聞いてみたら、ここに来たのは間違いないらしい。何人かは三人を見たと言っていたし、少なくとも無事に辿り着いてはいるようだ……)
◆
ザワザワ……
ガイ「……」スタスタ……
ベルトーネ『ガイくん、そろそろ休憩しようよ〜。朝からずっと歩きっぱなしだしさ〜』
ガイ(だが、手がかりは目撃情報だけだ。第七にいることは分かっても、今どこにいるのかまでは分からない……)
フローディア『闇雲に歩き回っても仕方ないわ。一度休んだら?向こうだって、ずっと同じ場所にいるとは限らないでしょうし』
ガイ(……それもそうか)
露店「」ワイワイ……
店主「焼きたてだよー!今日はまだ余裕があるから、一人二つまでだ!」
避難民「二つください!」
避難民「こっちも!」
ガイ「……食料の配給か」
ベルトーネ『お〜、ちょうどいいところに。何か貰ってきたら〜?』
ガイ(俺より避難民が先だろ)
店主「おい、そこの兄ちゃん!」
ガイ「……俺か?」
店主「ああ!さっきからそこで突っ立ってる兄ちゃんだよ!遠慮してないで持ってけ!」
ガイ「いや、俺は──」
店主「いいからいいから!余らせたって仕方ねえんだ!」
焼いたパン「」ポイッ
ガイ「っと」パシッ
店主「もう一個!」
焼いたパン「」ポイッ
ガイ「」パシッ
ベルトーネ『あはは〜、押しに負けちゃったね〜』
フローディア『せっかくだし、いただいたら?』
ガイ「……そうするか」
スタスタ……
空いている長椅子「」
ガイ「……ここでいいか」
焼いたパン「」ホカホカ……
ガイ「」パクッ
ガイ「……美味いな。こっちに着いてから初めてマトモな食事を摂った気がする」モグモグ
フローディア『ここの避難所は、かなり余裕があるみたいね……一体どこから調達しているのかしら?』
ベルトーネ『気になるところだけど〜……今は食べられることに感謝しとけばいいんじゃない〜?』
聞き覚えのある声「ちょっと──ゼ、アイン──」
121 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:54:12.04 ID:UCIKDsZbO
ガイ「……ん?」モグモグ
聞き覚えのある声「──だから──」
聞き覚えのある声「私は──」
ガイ「フッ……探し回ってたのが馬鹿らしくなるな……サーシャたちの声に聞こえる」
フローディア『……いや、聞こえるどころじゃなくて、これ……』
ベルトーネ『もしかしなくても、間違いないね〜』
ガイ「……まさかな」クルッ
亜麻色ポニテエルフ「も〜、リーゼもアインズも、こんなところで言い合わないでよ……」
黒ジャケットの少女「言い合ってないって。私は当然のことを言ってるだけ」
灼髪オッドアイ美女「私も当然のことを言っているだけだ」
亜麻色ポニテエルフ「それを言い合いって言うんだけど……」
ガイ「──っ」ダッ
◆
122 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:55:02.66 ID:UCIKDsZbO
灼髪オッドアイ美女「……サーシャ、リーゼ、何者かが近づいてきている」バッ
黒ジャケットの少女「えっ!?どこから!?」キョロキョロ
亜麻色ポニテエルフ「……!」クルッ
タッ……タッ……
ガイ「──夢じゃ、ないよな?」
亜麻色ポニテエルフ「……っ!」ダッ
ピョンッ
抱きつかれるガイ「うおおおおおっ!?」
ドサッ……
亜麻色ポニテエルフ→サーシャ「ガイ……!ガイ、ガイ……!」ギュウウウッ!!
ガイ「い、痛い……サーシャ……!」ジタバタ
サーシャ「生きてた……!本当に、生きてた……!」ギュウッ……
ガイ「……ああ……!待て、ちょ……苦し……」ジタバタ
サーシャ「よかった……!もう……ずっと、ずっと心配して……探してたんだから……!」ギュウッ
ガイ「あぁ!……悪、かった……!サーシャ、一回離れ──」ジタバタ
黒ジャケットの少女「……ふふっ。そのままもう少し反省させてあげたら?」ニヤニヤ
灼髪オッドアイ美女「なんだ。存外、大丈夫そうじゃないか?」
ガイ「リーゼ、アインズ……!見てないで助けてくれ……!」
黒ジャケットの少女→リーゼリット「はいはい……ほら、サーシャ。気持ちはわかるけど、そろそろ離してあげな」
サーシャ「──はっ!ご、ごめん!ガイ!」パッ
ガイ「……」
灼髪オッドアイ美女→アインズ「フッ……久しいな、ガイ」
立ち上がるガイ「……ああ」スクッ……
ガイ「……みんな、無事でよかった」
アインズ「当然だ。誰に言っている?」
ガイ「……フッ、そうだったな」
サーシャ「アインズも、そんな余裕そうにしてるけど……ガイのこと、ずっと心配してたじゃん」
アインズ「なっ……!?サーシャ、余計なことを言うな!」
ガイ「そうなのか?」
リーゼリット「そうそう。何かあるたびに『ガイならこの程度では死なん』とか言って」ニヤニヤ
アインズ「……なっ、そういうリーゼだって、夜中にガイの名前を呼びながら泣いていただろう!」
リーゼリット「み、見てたの!?///」
サーシャ「あはは……」
ガイ「……」
言い合うリーゼリットとアインズ「」ギャーギャー
ガイ「……二人とも」
リーゼリット「何!」
アインズ「なんだ!」
ガイ「……心配をかけて、悪かった」
リーゼリット「……!」
アインズ「……」
ガイ「サーシャも。俺を探してくれて、ありがとう」
サーシャ「……うん!」
◆
123 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/30(日) 23:56:35.96 ID:UCIKDsZbO
サーシャ「そうだ……ガイ、これ」スッ
翡翠の賽「」キランッ
ガイ「ありがとう。ちゃんと持っててくれたんだな」
サーシャ「もちろん。大事なものだって言われてたし、肌身離さず持ってたよ」
翡翠の賽を受け取るガイ「……助かった」スッ
リーゼリット「それで……これからどうするの?」
ガイ「聖女と会えた。あとは彼女の返答次第だ」
サーシャ「本当!?」
ガイ「ああ。ただ……少し事情が複雑でな」
リーゼリット「事情?」
ガイ「それは後でちゃんと話す。向こうにも、考える時間が必要みたいだからな」
サーシャ「……そっか」
ガイ「ところで、三人はどうやってここまで?」
アインズ「そうだな……クロシュヴァリエ号が墜落した後、私たちは運良く船の残骸と共に地上へ落ちた」
リーゼリット「アインズがしっかり捕まえてくれてたおかげで、私とサーシャはあんまり怪我しなかったんだ」
ガイ「なるほど……」
サーシャ「アインズはちょっとだけ怪我したんだけど、残骸がクッションになってくれたみたいで致命傷にはならなかったの」
アインズ「もとより、あの程度の高さから落ちたところでついた怪我など、私にとってかすり傷程度のものだ」
サーシャ「強がっちゃって……」
リーゼリット「それで、当てもなく歩いてたら、ちょうど近くを通りがかった勇者連合の人たちに救助してもらって、第七まで連れてきてもらったんだ」
サーシャ「そこからは、勇者連合の人たちを手伝いながら、ガイを探しにいったりしてたんだよ?」
ガイ「……そうだったのか」
リーゼリット「まったく。こっちは第七に着いてから何度も探し回ったのに、影も形もないんだもの」
ガイ「俺がこの辺りに着いたのは昨日だからな。そりゃ見つからない」
サーシャ「昨日!?」
アインズ「……では、墜落してから今日まで、一体どこで何をしていた?」
ガイ「……色々あった」
リーゼリット「色々って……」
ガイ「第四、第五、第六を通って、昨日ようやく第七に着いた。途中で何人かとも会ったし……何度か死にかけた」
サーシャ「何度か死にかけた!?」
ガイ「……まあ、そこも後で話す」
リーゼリット「ちょっと待って。さらっと流していいところじゃないでしょ、それ」
アインズ「まったくだ」
ガイ「全部話してたら長くなる。それに……俺も三人がここに来てから何をしてたのか、ちゃんと聞きたい」
サーシャ「じゃあ、あとで情報交換だね」
ガイ「ああ」
リーゼリット「それまではどうする?」
ガイ「聖女から返事をもらうまでは、少し時間がある。俺はもう少し第七を見て回ろうと思う」
アインズ「必要ならば、案内しよう。私たちもここに来てから日は浅いが、お前よりは詳しいからな」
ガイ「頼んだ」
◆現在はセイントレアです。(9日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
何をする?
安価下1〜3
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:59:24.18 ID:sp5FN9J4O
前に手に入れた仕込み小手をどう使うか模索しながら練習する
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:59:48.19 ID:Lr0zBVAH0
女性陣、原理派からの戦利品を避難所に渡しに来たマロニーと出会い腕試しされる。(斧使わないハンデあり)
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 00:03:24.76 ID:vEtVW4/zO
サーシャリーゼアインズ、レムを紹介されお礼を言う
127 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/31(月) 00:13:13.94 ID:Y6aGYOiaO
聖女との話を終え、サーシャたちと合流したガイ。
聖女からの返答を待つ間、第七避難所を見て回ることに。
以前手に入れた仕込み小手を使いこなすため、試行錯誤しながら練習するガイ。
一方、サーシャ、リーゼリット、アインズたちは、ガイと一緒に行動していたレムと顔を合わせる。
そんな中、原理派から回収した戦利品を避難所へ届けるため、マロニーが第七避難所へ向かっていた……
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 01:27:59.55 ID:LbAxOLxwo
気軽に避難所はでない方がいいのかね
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 02:16:25.88 ID:p6HCX+odo
おつ
皆とも合流できたしここから本番だ
しかし何からやればいいのか…勇者連合に話を聞きに行くのがよいか
168.65 KB
Speed:10
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
スポンサードリンク
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2026/05/10 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)