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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ
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555 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:05:28.54 ID:7BPDOGpVO
サーシャ「私、行くよ」
ステラ「ええ?怪我が治ったばかりなのに……?」
アインズ「ああ。その上で、連れていくと決めた。だが、無理があれば隠さずに言え。よいな?」
サーシャ「うん……一人で飛び出したりしない。みんなと一緒に、ガイを連れ戻すよ」
ジョン「……私もついて行きましょう。レムさんは診療所を離れられませんが、私なら薬品による処置ができます。サーシャさんの回復魔法と合わせれば、ガイさんの状態に応じて対処できるかと」
ステラ「そうね。あの女のところで、何をされてるか分からないし……」
ザック「俺も行くぜ……!シュヴァイツェルの野郎は、一発ぶん殴ってやらないと気が済まねえ!」パシッ
アインズ「……殴るために行くのではないぞ」
ザック「分かってる。ガイを連れ戻して、これ以上、避難所を襲わせねえためだろ?」
ザック「……診療所じゃ、レムも勇者連合の連中も休む間もなく動いてる。それでも、次から次へと怪我人が来るんだ……元を止めなきゃ、追いつかねえよ」
リディア「あの、私も……!ついていきます!」
ステラ「リディア……あんたまで?」
リディア「私が通っていた道なら、分かります。それに……私の顔を知ってる人も、いるので……」
アインズ「……その者たちが、今も味方をしてくれるとは限らぬぞ」
リディア「……はい……でも……」
リディア「向こうにも、戦いたくない人はいるはずです……その人たちまで、戦うことになったら……」
ザック「……ああ。俺たちだって、手当たり次第に殴り込みてえわけじゃねえ」
リディア「……お話しできる人がいたら……話してみたいです」
アインズ「……分かった。ただし、危険を感じたら下がれ。知った顔だからといって、油断はするなよ」
リディア「はい……!」
556 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:05:57.63 ID:7BPDOGpVO
ステラ「私も行くから、六人ね。帰りはガイを入れて七人……移動に専念するから、私は戦力に数えないでよ?」
アインズ「ああ。帰りの魔力を残しておいてくれ」
セイン「僕は救援部隊に加わる。アルクスにも、こちらの編成を伝えておこう」
ミラ「僕は、こっちを手伝うよ……みんな、気をつけてね」
サーシャ「……うん。お願い」
聖女「ガイさんをお迎えする準備をして、お待ちしています。皆さんも、どうかご無事で……」
アインズ「……先に戦闘になるかもしれんが、ガイの所在を確かめることを忘れるな。居場所も分からぬまま、あの女を追い詰めすぎるなよ」
ザック「また人質に取られちゃ、たまらねえからな……」
サーシャ「ガイを助けたら……あの人を止めよう。もう、こんなことを続けさせちゃ駄目だよ」
ジョン「ええ。研究も、避難所への襲撃も……これ以上は続けさせません」
サーシャ「……止めよう。みんなで」
ジョン「……ええ」
◇
鞄に薬瓶を収めるジョン「……」コト……
ジョン(……止める、ですか)
ジョン(また研究を続ける機会など、与えるつもりはありません)
薬瓶を握る手「」ギュ……
ジョン(……シュヴァイツェル・ロスチャイルド。あなたを、生かして帰すつもりはない)
ザック「ジョン!こっちは準備できたぜ!」
鞄を閉じるジョン「……はい。私も、すぐに」パチン……
ジョン(……ガイさんは、必ず連れ戻します。ですから……これだけは、私が……!)
鞄を肩に掛けるジョン「──お待たせしました。参りましょう」
⭐︎サーシャ、アインズ、ステラ、ジョン、ザック、リディアで原理派の本拠地へ向かいます。
557 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:07:58.14 ID:7BPDOGpVO
ーー旧セクリエ・ロイエ付近
原理派信徒A「……なあ、本当に俺たちのやってることって正しいのか?」
原理派信徒B「そこを疑っちまうのか?」
原理派信徒A「だってよ……ヴィクトリア様を連れ去ったのが勇者連合だとして、他の避難所まで襲う必要があるのか?」
原理派信徒B「……俺に聞くなよ。上が決めたことだ」
原理派信徒A「戦えねえ奴だっているんだぞ。子供も……俺たちと同じように、逃げ込んできただけの奴も……」
原理派信徒B「……声を落とせ」
原理派信徒A「お前は、何とも思わねえのか?」
原理派信徒B「思ったところで、どうするんだよ」
原理派信徒A「……」
原理派信徒B「ヴィクトリア様についてた騎士たちが、どうなったか知ってるだろ。俺たちまで逆らったら……」
558 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:08:24.58 ID:7BPDOGpVO
原理派信徒A「……そうだけどよ……」
原理派信徒B「……今は、持ち場を守ろうぜ。ここにいる分には、誰かを襲わずに済むんだし──」
魔力弾「」ドギュンッ!!!
弾き飛ばされる原理派信徒A「がっ……!」ドサッ!!!
原理派信徒B「狙撃!?どこから──」
魔力弾「」ドギュンッ!!!
倒れる原理派信徒B「ぐっ……!」ドサッ……
◇
サーシャ「……っ……」
狙撃型魔導銃「」シュウウウ……
アインズ「……サーシャ。大丈夫か?」
サーシャ「……うん……二人とも倒れたよ……でも……」
アインズ「どうした?」
サーシャ「……魔力は、抑えたんだけど……思ったより、強く当たったみたいで……」
入口へ目を凝らすリディア「……」
ザック「見えるか?」
リディア「……いえ……ここからではあまり……」
ジョン「……すぐに状態を確かめましょう」
ステラ「跳ぶわよ。全員、そばにいて」
◆
歪む空間「」グニャッ……
現れる六人「」スタッ
ザック「──よし。まだ騒ぎにはなってねえな」
アインズ「長居はできん。リディア、ここから先は──」
リディア「……え……?」
倒れた原理派信徒A「……ぅ……」
倒れた原理派信徒B「……」
リディア「……そんな……二人、とも……」
アインズ「知っている者か?」
リディア「……はい……食料を運ぶ時に……何度か、手伝ってくれて……」
そばへ屈むジョン「……失礼します」スッ……
二人の状態を確かめるジョン「……息はあります。お二人とも、生きています」
リディア「……よかった……」
サーシャ「……っ……」
傷口へ目を向けるジョン「ただ、気を失っているだけではありません。手当てが必要です」
狙撃型魔導銃へ目を落とすサーシャ「……こんなに……魔力は、抑えたのに……」
アインズ「……」
ジョン「サーシャさん。回復魔法をお願いします。私は、こちらの方を診ます」
サーシャ「……はい……!」
サーシャ「……ごめんなさい……今、治しますから……」
ザック「武器は離しておくぞ……アインズ、入口を頼む」
アインズ「ああ」
◇
559 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:09:22.96 ID:7BPDOGpVO
原理派信徒A「……っ……リディア……?……なんで……ここに……」
リディア「……ごめんなさい……今は、動かないでください……」
原理派信徒B「……うぅ……」
ジョン「出血は抑えられました。もう一人も、これで大丈夫でしょう」
サーシャ「……気を失わせるだけのつもりだったのに……」
ジョン「これ以上、威力が出ていれば、助けられなかったかもしれません」
サーシャ「……っ……」
リディア「……この人たち……重いから、半分持ってやるって……食料を運ぶの、よく手伝ってくれたんです……」
サーシャ「……リディアちゃん……ごめんなさい……」
リディア「……二人とも助かって、よかったです……」
サーシャ「……うん……」
サーシャ「……リーゼは、この威力も分かって……使ってたんだ……私……もう少し、扱えると思ってた……」
アインズ「……私も、確かめるべきだった。お前に撃たせる前に」
ザック「……誰か来る前に、移動しようぜ」
ジョン「ええ。ただ、このまま道の真ん中には置けません。壁際へ運ぶのを手伝ってください」
ザック「ああ」
◇
壁際に寝かされた二人の信徒「……」
リディア「……後で、人を呼びますから……ここで、待っていてください……」
原理派信徒A「……お前……どこへ……」
リディア「……シュヴァイツェルさんのところへ……話をしに……」
ガシッ
原理派信徒A「……よせ……」
足を止めるリディア「……」
原理派信徒A「……あの人には……逆らうな……」
リディア「……」
アインズ「……リディア。行くぞ」
そっと振り解くリディア「……はい……」スッ
サーシャ「……ごめんなさい……」
歩き出す一行「」スタ……スタ……
◆
560 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:10:12.95 ID:7BPDOGpVO
ーー地下倉庫 入口前
倒れた原理派信徒たち「」ピク……
ジョン「──着きましたね」
アインズ「警備は増えているが、練度は低いな。避難所の襲撃に戦力を回しているからか?」
ジョン「その可能性はあります。ただ、シュヴァイツェルさんとベストの姿がありません。中にいることも考えておきましょう」
サーシャ「この奥に、ガイが……?」
ステラ「前に聞いた話ではね……確かめましょう」
ザック「俺が開ける。少し下がってろ」
扉「」ギィィィィ……
◆
ーー地下倉庫
棚に並ぶ薬瓶と器具「」
書き込みの重なる記録用紙「」
ベッドに拘束されたガイ「!……お前たち……」
サーシャ「……ガイ……!」
ステラ「ちょっと……何よ、これ……!」
掛け布をガイの身体へ引き上げるステラ「」バサッ……
ガイ「……来てくれたのか……っ……」
拘束具「」ジャラッ……
アインズ「動くな。今、外してやる」
ガイ「……サーシャ……目が、覚めたのか……」
サーシャ「うん……!もう、大丈夫だよ……!」
561 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:10:41.18 ID:7BPDOGpVO
ガイ「……そうか……よかった……再会がこんな形で、悪いな……」
拘束具を外そうとするザック「そんなこと、気にしてる場合かよ……くそ、硬えな……!」ガシャ……
拘束具を確かめるアインズ「ジョン。外せるか?」
ジョン「……ええ。少し、お待ちください」
ステラ「服は?どこかにあるでしょう……?」
リディア「ありました……!武器も、一緒に……!」タタッ……
ジョン「ガイさん。シュヴァイツェルさんは、どちらへ?」
ガイ「……少し前に、出ていった。ベストも……今は、見ていない……」
外れる拘束具「」カチャ……
ガイを支えるサーシャ「……痛くない?」
ガイ「……ああ……ありがとう……」
リディア「あの、これ……着られますか?」
ガイ「……大丈夫だ」
◇
衣服を整えるガイ「……」グッ……
ベルトーネ『ふぅ……ガイ、大丈夫〜?』
ガイ(……ああ。二人とも……)
ベルトーネ『あの女の実験に付き合わされるの、もううんざりなんだけど〜』
フローディア『……私もよ。ガイ、これ以上、好きにさせるつもりはないでしょう?』
ガイ(……もちろんだ)
ジョン「……もう歩けるのですか?」
ガイ「問題ない。それより……シュヴァイツェルを止めなければ」
アインズ「ああ。私たちも、そのために来た」
スタ……スタ……
「──やれやれ」
562 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:11:21.92 ID:7BPDOGpVO
ベスト「主様のお気に入り故、丁重にお預かりしていたのですが……勝手に連れ出されては、困ります」
ガイ「……ベスト……!」
入口へ向き直るザック「……来やがったか」ザッ……
前へ出ようとするガイ「……!」グッ……
サーシャ「ガイ、無理しないで……!」
ガイ「分かってる。だが……あいつがいる限り、帰してはもらえないだろう」
ガイたちの前へ進むアインズ「……まずは、貴様が相手か」
ザック「診療所じゃ、好き勝手してくれたな……!」
ベスト「おや。ずいぶんと頼もしいお仲間をお持ちで」
ジョン「そこを退いてください。ガイさんは、連れて帰らせていただきます」
ベスト「申し訳ございませんが、主様のお許しがありませんので」
ベルトーネ『本人が帰りたいって言ってるんだけど〜?』
ベスト「それは、私の判断することではございません」
ガイ「俺のことを、いつまでもお前たちだけで決めるな……!」
ステラ「ガイ、これ!」
差し出される魔導拳銃と無銘刀「」スッ
ガイ「……助かる」
魔導拳銃「」スチャッ
無銘刀「」スラッ……
ベスト「……武器まで、この部屋に残しておかれるとは。主様も、ずいぶんと油断なさったものです」
大鎌「」シャキンッ……
アインズ「ガイ。無理に前へ出るな」
竜角の槍「」ブンッ!
ステラ「リディア、私のそばに。巻き込まれるわよ!」
リディア「……はい……!」タタッ……
狙撃型魔導銃へ手を掛けるサーシャ「……」
ガイ「……リーゼの銃か」
サーシャ「連れてきたの。一緒に、ガイを迎えに……」
ガイ「……サーシャ……」
ベスト「美しい仲間愛ですね。ですが、主様の研究は、まだ終わっておりません」
サーシャ「……終わらせるよ」
ベスト「……ほう?」
サーシャ「私を連れていくって脅して……ガイをこんなところに閉じ込めて……それで、まだ足りないの……?」
ベスト「私どもには、確かめなければならないことが多々ございますので」
サーシャ「……うん。それを聞いて安心したよ」
ベストへ向けられる狙撃型魔導銃の銃口「」カチャン……
サーシャ「あなたには、手加減しない……あなたを殺してでもガイを連れて帰る」
563 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:12:04.46 ID:7BPDOGpVO
ベスト「……ああ……」
わずかに傾く鳥面マスク「」コテ……
サーシャ「……何……?」
ベスト「彼を取り戻したい。そのためなら、私の命も奪う……ふふっ……実によいですね……」
ザック「……何が、おかしい……!」
ベスト「おかしい?……いえ。喜んでいるのですよ」
一同を見るベスト「奪われた者を取り戻したい。仲間を傷つけられた報いを受けさせたい。使命を果たしたい……それぞれに、違う味わいがある」
アインズ「……貴様……」
ベスト「それだけでも、十分に芳しいというのに……」チラッ
ジョン「……」
ベスト「……あなたは、また……随分と、深く……」
薬瓶へ指を掛けるジョン「……話は、終わりですか?」
ベスト「……ふ……ふふっ……!」
わずかに仰け反るベスト「──失礼。これほど濃いものを、一度に浴びせられては……酔ってしまいそうです」
アインズ「他人の怒りが、それほど愉快か」
ベスト「怒りだけではありません。取り戻したい。成し遂げたい。そして……決して、許したくない」
大鎌を持ち上げるベスト「……あなた方が、何を欲してここまで来たのか……ああ、よく伝わってきます……!」
ベルトーネ『うげ〜……相変わらず、悪趣味な奴〜』
ベスト「お褒めにあずかり、光栄です」
サーシャ「……そんなに嬉しいなら、そのまま笑っていればいいよ」
サーシャ「──私は、外さないから」
ベスト「ああ!そうです、その目……!」
大鎌を構えるベスト「──では、始めましょう。あなた方のその欲望……存分に、味わわせていただきます!」
564 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/10/19(月) 00:14:29.06 ID:7BPDOGpVO
ガイの救出を果たしたアインズたち。
しかし、一行の前にベストが立ちはだかる。
それぞれが抱える想いを前に、他者の欲望を愉しむ悪魔は歓喜する。
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/10/19(月) 00:23:28.30 ID:CNbQT1TwO
乙
シュヴァイツェルは床上手
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/10/19(月) 02:57:55.13 ID:pIJ5Lp6Fo
乙
悪魔なんて瞬よベッサラビアみたいに
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/10/19(月) 09:15:41.29 ID:vOc1J8RcO
ガイイクな耐えろ
一発で当てちゃうんですか
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/10/19(月) 16:28:16.64 ID:gzKCtnGCo
おつ
友人の遺品を受け継いで戦う展開良いねぇ
ちなみに狙撃型魔導銃は機械都市があるしこういうのもありそうって軽いノリで書いたので、具体案が何も決まってないあやふやな代物だったりする…
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