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【安価&コンマ】不器用な死神と無垢なる猟犬
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:26:43.01 ID:LGPTXvNS0
某ガンダムとか某AC6みたいな世界で強化人間ポジの子たちと傭兵生活を頑張るスレ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1788722802
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:28:07.87 ID:LGPTXvNS0
雲一つない青空の下で、青年は静かに目を閉じていた。
眼前にあるのは、夥しい数の名前が刻まれた石碑。そこには彼のよく知る者の名も刻まれている。
涙が溢れ、花束を持つ手に力が入る。たらればを言ったところで過去は変わらず。何かを為す力も当時はなかった。
でも、思わずにはいられない。あの時に力があったなら。あの事件さえなかったなら、と。
しかし、それは叶わぬ夢物語。この眼前の慰霊碑こそが現実である。平穏な日々は燃え尽き、消えて無くなった。無数の命がここで潰えた。それだけの話だ。
『ダーリーン!依頼が来たよー!』
端末から聞こえた声に、青年は涙を拭い舌打ちする。その顔は憎しみを湛えていた。
「…あのクソ大統領は喪に服す時間すらくれないのかよ」
青年はバイクに跨りエンジンを点ける。独特な起動音と共にホバー機構が作動した。
「ファルシオンの出航準備を頼む。ハデスのメンテナンスは終わっているな?」
『準備おーけー!ダーリンが着いたらすぐに出発(だ)せるよ!』
頷いた青年は加速する。その視線の先には、白い軍艦が鎮座していた。
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:30:20.93 ID:LGPTXvNS0
undefined
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:31:02.29 ID:LGPTXvNS0
ファルシオンに帰還した青年は私服からパイロットスーツに着替える。艦内には人の気配は無く、乗員は彼一人なことが伺える。
ブースターに点火し艦体が浮く。数百メートルはあろうかという巨大な鉄塊が空を進む。
『ダーリン、回線繋いでいい?』
「頼む」
青年がハデスと呼んだ人型重機(マン・マシーン)。そのコックピットに座り、システムを起動させる。
この人型重機は強襲機兵(アサルト・ソルジャー)と呼ばれており、R.E.(リスタート・イラ)では一般的な兵器となっている。
複数あるモニターのうち一つには学生服を着た可愛らしい女の子が映っている。青年の視線は全く別の方に向いているが。
通信が繋がり、別のモニターに光が灯る。傲岸不遜という表現がしっくりくる偉丈夫が高級な椅子に座っていた。
「また残党が出たんですか?【エドガー・フーレムス】総帥」
『ああ。まただ。叩いても叩いても湧いて出てくる蛆虫には参るな』
蓄えた髭を摩る総帥。冷たい表情の青年は話の続きを促す。
『貴様はまたルーフェルにいるようだな。そこからなら【シェオル基地】まで近いはずだ。とっとと向かって残党を始末してこい』
「基地戦力で対応はできないんですか?シェオル基地は国境付近にあるのだから、相応の戦力は配置されているはずです」
『万一ということもある。無駄に戦力を損耗して、攻め込まれる隙を作ってはならんのだ。他基地からも増援は出しているが、貴様が加勢する方がずっと速い。学のない貴様でもその程度のことは理解できるだろうに』
「ええ。仰る通りです。失礼しました」
何一つ表情を変えず、青年は答える。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:31:37.43 ID:LGPTXvNS0
「報酬は支払ってくださいよ。機体を動かすのだってタダではないんです。俺はあくまで傭兵なんですからね」
『分かっている。だがまあ、貴様の働き次第では保証しかねるがね』
見下すような視線が突き刺さる。隣にいる秘書までも、同じような目でこちらを見ている。もう慣れてしまったが。
『ではよろしく頼むよ。【紅い死神】、【アルファルド・レプリスナー】殿?』
「はっ」
敬礼と同時に、一方的に通信が切られる。真っ暗なモニターに写るのは、虚ろな目をした自分の顔。
はあ、と溜め息を吐き、アルファルドはヘルメットを被った。
出撃用ハッチが開放され、ガイドビーコンが点灯する。モニターに表示されている計器類の数値も上昇していく。
『作戦空域に間もなく到達するよ。カタパルト接続、電力供給完了!射出タイミングをダーリンに譲渡しまーす!』
「ファルシオンの制御はペルセポネに一任する。ハデス、出撃する」
『はっしーん!』
強烈なGが掛かり、黒い巨人が外へと投げ出される。
そして、兜のような装置が開き、機体の色が消えていく。数秒もすると、その黒い機体は視認すら難しい姿になった。
目の前に広がる赤い大地では、色とりどりの光が咲き乱れていた。
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:32:25.40 ID:LGPTXvNS0
望遠カメラが戦場を捉える。モニターに映し出された映像は、想定よりも悪い状況を示していた。
防衛側の戦力はおよそ半数が壊滅。もうすぐ自分以外にも増援が来るとはいえ、それまでにどれほど損耗するのやら。
対する旧オルミス政府軍残党にはほとんど損害は無い。安全策を執っているが故なのだろうが、その結果増援が間に合うのだから本末転倒としか言いようがない。
この距離であれば迷彩も不要だろう。アルファルドはコンソールを操作し、各所のスラスターを起動した。
「通達は任せた。このまま強行する」
『らじゃ!』
死を告げる紅き死神は空より墜つる流星となりて。降下する死神が右手に携えたライフルの銃口が禍々しく輝き、粒子が奔流となり放たれた。
「まずは一機」
突然発生した熱源に反応したのか。攻撃が直撃する瞬間に、機体が僅かに身動ぎした。
だが、回避することは叶わず、複数の火閃に穿たれた機体から火花が散る。
敵機を無力化したハデスはそのまま体勢を変え、僚機を狙い加速する。
こちらを向いた敵機が獲物を構えるが、重力と推進力を受け、流星と化したハデスを撃ち抜けるはずもない。
狙いを定めるよりも速く、敵機を踏みつけた。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:33:18.55 ID:LGPTXvNS0
ガリガリと機体を地面に押し付けながら、ハデスは左手の槍を足元の敵機に向ける。
『や、やめっ』
そして、深々とコックピットに突き刺した。戦場に出なければ死にはしなかったのに、と接触回線越しの悲鳴を聞き流す。
かなり若い声だったが、年はどれくらいだったのだろう。彼のような若者を、残党がどうやって調達したのやら。どうせ碌な方法じゃないだろうが。
「…いや。余計なことは考えるな。いつも通り、殺せばいい」
軽く頭を振り、広域レーダーに目を向ける。敵機を示すマーカーの数は6。友軍機の残数は11。
倍以上の戦力があったにも関わらずここまでやられるとは。仮にも革命を成し遂げたというのに何という体たらくか。
『その機体…【紅い死神】だな!?よく来てくれた!』
無線越しに聞こえるのは、おそらく基地防衛を担当するAS隊隊長の安堵の声。撃退できていないのだから、安心するにはまだ早いのだが。
「手遅れになる前でよかった。…連中の狙いが分からない以上、出てくる敵は全部潰すしかない。援護を頼みたい」
『承知した。…すまないが、前線は任せていいか?新兵たちに実戦は重い』
申し訳なさそうな隊長の声。モニターに映る隊長の表情は暗く、幼かった。
どうやら、この基地は新兵が挙って配属されているらしい。国境付近という責任重大な場所なのに何故こんな采配をしているのか。責任者を問い詰めたいくらいだ。
「心得た。頼むから俺に当ててくれるなよ」
『感謝する!』
返事を受けたアルファルドは頷き、死神は空へ駆けた。
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:34:52.68 ID:LGPTXvNS0
アルファルドが合流したことでどうにか士気は持ち直し、後方からの援護射撃を受けながら吶喊する。
数が僅かに変わっただけでしかないが、個々の戦力として見た場合、アルファルドの駆るハデスは先程撃墜したパニッシャーの2000倍強い。
そんな機体が加勢したらどうなるか。言うまでもないだろう。
『この…燃え滓め…!』
「二つ目」
メインカメラを破損した敵機に取り付き、背後からライフルで撃ち抜く。
コックピットを貫通したビームが、空へと昇る。
残る敵部隊からの集中砲火を受けるも、死神を墜とすには足りず。
弾幕を回避してからのカウンターショットで、的確に武装と機動力を削ぎ落としていく。
戦力を削られた残党軍は戦意を喪失し、撤退を始める。
好機を逃すまいと、隊長が吼えた。
『逃すな!地の果てまで追い詰めて、大統領の居場所を…!』
「やめておけ。どうせ奴らは捨て駒だ。大統領の居場所なんて知ってるはずがない」
『しかし、このままでは死んだ者らの無念が…!』
「そのために助かる可能性のある命を捨てて何になるよ。追撃するならまずは救助を終わらせてからだ。民のための軍なら、仲間を見捨てんじゃねえ。あいつらとは違うんだろ?」
『…承知した』
アルファルドの言葉に思うことがあったのか、唇を噛み締めて踏み止まった隊長は、大破したAS回収の指示を出す。
念のためにアルファルドは残党が撤退した方角の巡回をし、基地へ戻る。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:35:25.91 ID:LGPTXvNS0
その道すがらに、通信が入った。
『あの時、俺を止めてくれてありがとう。…おかげで、大切なものを見失わないで済んだ』
「気にしなくて良い」
『…はは。てっきり、死神とまで呼ばれてる人だから冷酷な奴だと思ったんだが。存外優しいところがあるんだな』
「通信を切る。無駄話は事後処理が終わってからにしてくれ」
『了解。…重ねて言う。俺たちを助けに来てくれて、ありがとう。貴方のことを、我々は決して忘れない』
溌剌とした笑顔を浮かべ、敬礼をする隊長。通信を切った後に、アルファルドは嘆息した。
仲間を喪って辛いだろうに。それでも気丈に振る舞えるとは。
彼らは職務に励んだだけだ。軍人だから仕方ないにせよ、不意に襲撃を受け、命を脅かされることを許容できるはずがない。
やはり、大統領は捕らえて息の根を止める必要がある。彼が生きている限り、真の意味でオルミスが平和になることはないだろう。
どこに隠れているのか、と大統領の居場所を考えつつ、アルファルドは基地に入った。
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:36:40.58 ID:LGPTXvNS0
『よくやってくれた。…と言いたいところだが』
いかにも不機嫌といった様子のエドガー総帥。コツコツと机を指で叩いており、その音が耳障りで仕方がない。
『随分と基地に被害が出たな。手でも抜いたか?』
「お言葉ですが、私が加勢する前の時点で、既に半数の戦力を失っていたのです。ならば、それは戦力の配置…或いは残党の動向を掴めていなかったことに問題があるのではないでしょうか?」
『いや、違う。貴様がもっと速く加勢していれば、損害が出ることはなかった』
「そもそも私は傭兵です。軍人じゃない。総帥お抱えの個人兵力でもないんです。そんな私を当てにされても困ります」
『黙れ。貴様のハデス保有を許してやっているのは私だ。それ以上口答えするのなら、取り上げてやっても良いんだぞ。元よりその機体はオルミスの所有機だ。それをたかが一傭兵に、ルーフェルの燃え滓如きに持たせてやっているだけ感謝してほしいくらいだ』
「………」
またこの理屈か。アルファルドは内心呆れる。子供の屁理屈じゃあるまいし。自分の不手際を棚に上げないでもらいたいものだ。
こんな人間がオルミスの代表とは信じたくない。これではオルミスの未来は真っ暗だ。
『基地の損害額を貴様に請求してやっても良いが…。私は寛大な人間だ。今回の件は不問にしてやろう。差し引きゼロ、でいいな?』
「弾薬費や燃料費は頂けないのですか?」
『差し引きゼロと言っただろう。何か文句でもあるのか?』
「…いえ、ありません。総帥の慈悲に感謝します」
『分かればよろしい』
回線が切られる。やり場のない苛立ちが募り、アルファルドは頭を掻きむしった。
『ダーリン、リベリオンに来いってヘンタイからメッセージが』
「…チッ。間が悪いなクソ」
報酬の取り立てを諦めたアルファルドは、渋々舵をリベリオンへ向けた。
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2026/09/07(月) 04:38:50.75 ID:LGPTXvNS0
undefined
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:39:33.77 ID:LGPTXvNS0
火星都市『リベリオン』。
嘗てはオルミス国に反旗を翻した革命軍が拠点としていた街で、現在は歓楽街として賑わっている。
元革命軍の人も多く、戦勝したことで良いポストに着いている人も多数いるため羽振りが良いのだ。
「…ここか。なんともまあ、煌びやかなこって」
メッセージに添付されていた住所に到着したアルファルドは眉を顰める。奴が指定した時点で嫌な予感はしていたが、それが的中した。
カス人間(アガスティア)に指定された店、蜜蜂の園(ハニーガーデン)へと入店する。
アガスティア一推しのダンサーが務めるショークラブらしいが、こういう店には初めてくるから勝手がよく分からない。
「いらっしゃいませ、お客様。丁度アリスさんのショーが始まったところですよ」
受付のボーイの言葉を受け、視線が自然とステージに移る。
「アリスちゃーん!こっち見てー!」
「うおっ!今俺見てウィンクしたぞ!」
「オメーじゃねえ俺に向けてやったんだよ!」
華麗なポールダンス見せるアリスという女性。整った顔立ちの美女が、魅力的な肢体を巧みに動かし観客を魅了する。
魅了しすぎたあまりに乱闘騒ぎが起きているのはご愛嬌と言ったところか。
が、アルファルドには何も響かなかった。我ながら冷めたものだと自嘲する。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:40:46.89 ID:LGPTXvNS0
さて。今回ここに来たのはアガスティアと会うためだ。ダンスを楽しみに来たわけではない。
もてなしてくれてるボーイには悪いが本題に入らせてもらおう。
「あー…えと。アガスティア、いますか?」
「デビウス様ですか?…となると、貴方様は…」
「アルファルド・レプリスナーです。ここに来いってあのスケベ野郎に言われてきました」
アルファルドの返答にボーイは苦笑する。政府の実権を握る、内戦を勝ち抜いた大英雄のアガスティアだが彼を知る者からの扱いはこんなものである。
ボーイがインカムで通信をして数分。数名のSPが店の奥から出てきた。
「作戦直後だというのに申し訳ありません。早速ですが、デビウス様がお呼びです。危険物はこちらで預かりますので、どうぞお進みください」
「携帯は預けなくても?」
「そのままお持ちください。どうやらお渡ししたいデータがあるようです」
「分かりました」
上着に隠していたハンドガンとナイフをSPに渡す。金属探知機の簡単なチェックを受けたアルファルドは、そのままVIPルームへと入った。
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:41:43.21 ID:LGPTXvNS0
「よおアルちゃん。こんな時間に呼び出して悪かったな」
「アルちゃん言うな気持ち悪い」
格好付けた台詞を垂れ流すアガスティアだが、その鼻の下はだらしなく伸びきっていた。とんだ変態ドスケベ野郎である。彼女ができないのも頷ける。
「…あのダンスがそんな楽しいか?」
「楽しいぜ。あんな際どい衣装着て踊られちゃあ…ぐへへ」
あまりにもおっさん臭いことを宣うアガスティアにアルファルドは辟易する。こちらは重要な依頼があると聞いて渋々来たというのに。
「まあまあ。用件だけ話して解散ってのも味気ないからな。ちょっとはゆっくりしてけよ」
タバコと酒を差し出すアガスティアに首を振る。こっちはそんな気分じゃないし、彼のことが嫌いだ。タバコと酒も嫌いだ。
「つれないねえ。いい加減に過去のことは水に流して…は、くれないよな。そりゃそうだ」
諦めたように笑うアガスティアは一言、失礼とだけ零してタバコに火を点けた。独特の臭いが鼻を突き、顔が不快感に歪む。
「相変わらずタバコ嫌いだねえ。大人ならタバコの一本や二本、美味しく吸えるべきだぜアルちゃんや」
「身体に悪いものを好きになる理由は無い」
「はは。カップ麺大好きな癖によく言うよ」
「…うっせ」
「まあ俺も好きなんだけどな。忙しい時はいつも助けられてる」
「お湯ぶち込んで三分だもんな。開発した昔の人に感謝してもしきれないよ」
「ホントホント」
アガスティアのペースに乗せられて会話を続ける。彼と話す時はいつもこうだ。嫌いなのに、関わりたくないのに、関わってしまう。
それがアガスティア・デビウスという男なのだろう。どうしようもないスケベ野郎ではあるが。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:42:48.36 ID:LGPTXvNS0
会話を続けるうちにショーが終わり、ステージのライトが消える。上機嫌なアガスティアはもう一本タバコに火を点けた。もう何も言うまい。
「あら、変態だけと思ったら死神ちゃんもいるのね」
声のする方へ顔を向けると、そこにはアリスと紹介されていた女性がいた。
汗と照明で艶かしく照らされる肌が、ダンス用の衣装から主張する。アルファルドには刺激的で、とてもではないが見てられない。
「ふふ。照れちゃって。可愛いとこあるのね、死神ちゃん」
「…すみませんね慣れてなくて。生憎、戦ってばかりで青春とは無縁なもんで」
そっぽを向きながら答えるアルファルドに、アリスは微笑みで答え隣に座る。アルファルドの頬が赤く染まった。
「アルくんは彼女とかいないの?」
アルファルドの頬に手を添え耳元で囁く。
「…いないっす。なんならできたことないです」
顔を背けながらも、アルファルドは答えた。
「あらあら。なら私、キミともっと仲良くなりたいなあ、なんて。今フリーだし、私もそろそろいい歳だからさ」
アリスは身体を押し付け、更に距離を詰めた。しかし、アルファルドの表情が途端に冷める。
「…俺は人殺しですよ。勘弁してください」
「そうだそうだ。こんな青二才よりもダンディな大人であるこのアガスティアともっと親密にぶべら!?」
「おっさんには興味ないのよね」
アルファルドの返答に便乗して近寄ってきた変態(アガスティア)の顔面を足で押さえつける。ありがとうございますと足の裏から返されたアリスは、そのまま蹴り飛ばした。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:43:50.91 ID:LGPTXvNS0
「…で、何用で俺を呼んだんだ?こんな馬鹿みたいな漫才しに来たわけじゃないだろうに」
「…そうだな。悪いアリスちゃん。来てくれたとこ申し訳ないが少しだけ、席を外してくれ。ちょいとデリケートな話があってな」
「ええ。では失礼いたします、なんてね」
お辞儀をしたアリスを見送る。扉が閉まった後に、アガスティアは大きな溜め息を吐いた。
「『恐るべき猟犬計画』…秘匿されていたとはいえ、お前さんも耳にしたことはあるだろ?」
「…ああ。命令に絶対服従する完成された兵士…猟犬(ハウンズ)を創り出し、革命軍を撃滅する計画だろ?」
「まあ俺が御破算にしたわけだが」
「その節は大変お世話になりました」
アガスティアは恭しく頭を下げる。ふざけた物言いをしていたが、感謝しているのは本心のようだ。
現に、普段の彼からは想像できないほどに穏やかな表情をしていた。
成り上がるためなら何でもする、人の不幸は蜜の味を地で行くカス人間のする表情とは思えない。こちらをおちょくっているだけかもしれないが。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:45:15.57 ID:LGPTXvNS0
「本題に入るぞ。先月、お前さんに潰してもらった研究施設だが。あれは計画の要だった場所でな。クローンの製造に調整、教化や処分等々…。猟犬に仕立て上げるのに必要な処理を担当していた施設ってわけだ。あの時は制圧が終わった時点でアルちゃんには引き上げてもらったが…。俺は制圧部隊に同行してたからな。内情を全て把握してきた」
「…はっきり言う。あれは地獄だ。命を冒涜する悪魔の所業だ。あんなものが、この世にあってはならない」
忌々しげに吐き捨て、アガスティアは資料を端末に送り付けてきた。確認しろ、と視線が語っている。
こんな重要機密を易々と流出させていいものなのか。アルは悩みながら資料を消去するも、また転送される。
「この件の責任者は俺だ。俺が、お前さんになら開示しても良いと判断した。安心して目を通してくれ。…それに、お前さんは救国の英雄と言ってもいい功労者でもあり、計画を頓挫させた張本人でもある。あの場所で何があったのか。その後どうなったのか。それを知る責任がお前さんにはあるんだよ」
人を巻き込んでおきながらよく言えるものだ。あの時アガスティアが依頼を投げてこなければ、関わることなど無かったというのに。
「ははっ。そうか?俺がお前さんに任せたから、この程度の犠牲で済んだとも言えると思うが」
「…そうだな。あの時計画を潰したことで、救われた命も確かにある。そう信じたい」
「なら尚更、それを見るべきだ。お前さんの仕事に意味があったのか。その全てが載ってる」
これ以上余計なものを背負わせないでほしいものだ。とはいえ、彼の言も尤もである。
元はと言えば、抵抗を続ける革命軍を徹底的に叩き潰すために実行された計画だ。自分もその原因の一端を担っている。
であれば、何があったかを把握しておくのも関係者の責任と言えよう。
アルファルドは頷き、ペルセポネの補助を受けながらデータの解凍を行った。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:46:18.26 ID:LGPTXvNS0
アガスティアより受け取った【恐るべき猟犬計画】の全容。正直見たくもないが、それでは彼女らの苦しみを無かったことにするのと同義。
意を決したアルファルドは計画データを開いた。
まず最初に確認したのは、計画の意義。
表向きは先述した通り『革命軍を滅ぼすためにどんな命令にでも従う兵士を作る計画』なわけだが、実態は違う。というより、分からない。
この計画が発足したのはR.E.82の6月4日。大統領の愛娘が自爆テロに巻き込まれて死亡してから、一週間ほど経過した頃だ。
就任直後から過激な政策を執っていた大統領だが、彼が娘を溺愛していたのは有名な話である。
当時はまだ理性的な面も見られており、アルファルドの故郷は消えて無くなったがそれ以外は比較的穏当な手段で革命軍に圧を掛けていた。革命軍が生まれている時点で大問題という話は置いておく。
しかし、革命軍の中の過激派が大統領の娘が通う学校で自爆テロを強行し、還らぬ人となった。
過激派の連中も家族を喪っていたので、その苦しみを味わわせようとしていたのだろう。
その気持ちは解らないでもないが、過激派の取った愚行により、オルミスは戦火に包まれることになった。
溺愛していた娘を喪った大統領が完全に壊れたのだ。娘の通っていた学校の生徒及び教員、その親族全員が公開処刑される凶行を皮切りに、革命軍に対する弾圧が始まった。その流れで、本計画が立てられたという。
そんな経緯を持つ『恐るべき猟犬計画』。計画に用いられる実験体の入手ルートはクローン製造、誘拐、人身売買と人権侵害のオンパレードである。正直、触りの部分を見ているだけでも気分が悪くなる。
これより先にどれほど惨憺たる内容が書かれているか、言うまでもないだろう。
そして、この計画の実験体は何故か全員が女性。それもかなり若めの子たちである。何故そんな選定基準なのかは、大統領にしか分からない。
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:48:01.86 ID:LGPTXvNS0
「うぷ…」
スライドした先にあったのは、施設内部の写真。訓練場と思しき場所には、何度も清掃されたと思われる血痕が幾つもあった。それでもこびり付いているところを見るに、相当に過酷な選別がされていたようだ。
それだけなら、アルファルドでも耐えれる光景だった。彼も伊達に修羅場は潜り抜けていないのだから。
無数にある写真の中には、アルファルドの精神を削り取り、嫌悪感を抱かせるには充分な物が大量にあった。
ホルマリン漬けにされた脳の標本が無造作に並べられた写真があった。一つ一つにラベルと番号、アルファベットが割り振られており、電極が脳に埋め込まれている物もある。
注釈には『廃棄処分された猟犬候補のサンプル』とだけ残されていた。
他にも、手術の最中だったであろう手術室の写真や、処分された実験体の死体を処理する処理場の写真、クローン製造を行っていた培養ポッドと、これでもかと闇を見せられる。
「大統領の元側近としてのお考えを聴かせてもらいたいもんだ。…よく、こんな計画素通ししたな」
「止めたら俺が消されるもんで。俺が死んだら、誰が革命軍の指揮を執るってんだ?」
涼しい表情で返すアガスティアの目は笑っていなかった。
実際、彼が死んでいたら革命軍は皆吊るし首にされていただろうことは想像に難くないので、彼を責めることはできない。
口を噤んだアルファルドは、震える手でデータの確認を進める。その間、アガスティアは虚ろな目で天井を見つめていた。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:49:29.10 ID:LGPTXvNS0
undefined
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:50:09.63 ID:LGPTXvNS0
「………」
全てのデータに目を通したアルファルドは閉口する。俯く視線の先には、豪奢な柄のカーペットが映るのみ。
「…まあ、気にしなさんな。アルちゃんが暴れてなくても、この計画は実行されてたはずだからな。あの時、派閥全ての手綱を握れてなかった俺に非がある」
「…だとしても、気にするだろ。俺のせいで…何人の子供が…」
「自分も被害者だってのにお優しいことだ」
「お前が言うか…!?俺の家族を奪っておいて…っ!」
アガスティアの胸ぐらを掴み、憎しみを込めた目を向けるアルファルド。そんな状況でも、アガスティアは微動だにせず不敵に笑う。
「ああそうだ。俺がルーフェルを焼くよう指示を出した。それで、アルちゃんの家族は皆殺しにされたわけだ。つまり、アルちゃんはオルミス政権の被害者ってことよ。んで、【恐るべき猟犬計画】の実験体も皆狂った大統領の被害者だ。どっちも同じ被害者だってのに、他人を憐れむとはいいご身分だこって」
ぶち、と血管が切れた音がしたような気がする。アルファルドは馬乗りになり、アガスティアを押さえつけた。
「何が言いたいんだ!?」
ふざけたことを言ったらボコボコにすると言わんばかりの剣幕で凄むアルファルド。尚も態度を変えないアガスティアは、ここぞとばかりに口を開いた。
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:51:07.45 ID:LGPTXvNS0
「他人想いの良い子ちゃんを演じるのは勝手にしろ。だがな。他の人に優しくできるのは、心に余裕ある奴の特権だ。そんな余裕なんて無いくせに他人のことばっか気にしてよお。天国の母ちゃんたちが泣いてるぜ?」
煽るような表情で吐き捨てられたアルファルドはブチ切れ、顔面に拳を一発叩き込んだ。とても痛かった。
「痛って!ガチで殴る奴があるか!」
「散々煽っといてその物言いかよ。死ねよ本当」
鼻血を抑えるアガスティアを無視して、アルファルドは扉に手を掛ける。もう顔も見たくない、と呟いてドアを開けた。
「…おっと忘れてた。アルちゃんを呼んだのにはもう一つ頼みたいことがあったからなんだが…。この調子じゃ今は取り合ってくれなさそうだしな。後で連絡するから起きといてくれや。ちなみに断ったら反逆罪で指名手配させてもらうんでそこんとこよろしく」
「…くたばれ」
底冷えした声で返したアルファルドは、力を込めてドアを閉める。すわ何事か、と心配したSPから連絡が入るも、アガスティアは何もなかったと話を終わらせた。
「…ったく。人の不幸で飯食ってく俺がこんなこと言うとはな。随分と甘っちょろくなったもんだ。そろそろ歳かね」
そう溢しながら口にしたウイスキーは不味かった。
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:51:47.34 ID:LGPTXvNS0
「死神ちゃん、少しいいかしら?」
母艦に戻ろうとバイクに跨ったと同時に、アリスが声を掛けてきた。店やアガスティアのことはいいのだろうか。
「それは大丈夫。もう今日のステージは無いし、あのスケベ親父にも断りは入れてるから」
なるほど。ではこれ以上の詮索はやめておこう。アルファルドはバイクのエンジンを止めた。
「ありがと。時間を取ってごめんなさいね」
「お構いなく。すぐ終わる内容なんでしょう?」
「…ええ、そうね」
そう答えたアリスの表情は、どことなく暗く見えた。
「…私には妹がいてね。私と違って頭が良くて、お利口さんで。皆から好かれてた」
「そういう貴女だって人気者でしょうに。血塗られた称号を背負ってる俺より余程恵まれてると思うが」
今のアルファルドも【紅い死神】として名が売れているからか、世間の評判は上々だ。
同業からは煙たがられているが、異名の所以が所以なので仕方のないことだと割り切っている。
「…人気者、か。まあ、否定はしないわ。おひねりもいっぱい貰ってるし。私のことは一旦置いといて。そんな優秀な人気者だった妹なんだけど欠点があってね。…優しすぎたのよ。困ってる人がいたら、自分のことなんかほっぽって助けちゃうような子だったの」
目尻に浮かんだ涙を拭いながらも、アリスは続ける。
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:53:07.61 ID:LGPTXvNS0
undefined
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:53:58.10 ID:LGPTXvNS0
「…あれから四年経つかしら。塾に行ったっきり帰ってこないで。捜索届を出したけど音沙汰無し。…死んだと見做されて、戸籍すら消されたわ。まだ私は諦めちゃいないってのに非道い話よね」
死亡登録がされるのではなく、戸籍が消される。自分の家族と似た話だ。なんとも不気味である。
「…つまり、その妹さんを探してくれってことか?」
「察しが良くて助かるわ。あなたは傭兵。世界中を行き来するから、その分情報も沢山入るはず。私も探偵を雇ったりはしてるけど、お母さんの入院費のこともあって、そこまで余裕は無いし…」
「伝手の情報屋はいるけどそれだけだ。あまり期待はしないでくれ」
軽口で守銭奴な情報屋の顔が浮かぶ。あれはあれで優秀だが、あまり関わりたくないのが本音だ。
「手伝ってくれるだけでも嬉しいわ」
「で、妹さんの名前は?写真もあると助かる」
「…エラ。【エラ・ティーフォン】よ」
受け取った写真に写るのは、若かりし頃のアリス。彼女に抱きついて満面の笑みを浮かべているのがエラだろう。
しかし、なるほど。二人はよく似ている。流石は姉妹といったところか。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:54:31.84 ID:LGPTXvNS0
「生きてるなら今は21になるわ。…生きててほしいけど、正直もう諦めてる。死体だとしても構わないから、迎えてあげたい」
「…家族の貴女が諦めるな。生きてる可能性がある以上、俺よりずっとマシなんだから」
死体を弔うことすら許されず、戦場に身を投じることになった。そんな自分と較べたら、彼女はよっぽどマシだ。
「…そっか。死神ちゃんはルーフェルの…」
「同情も憐れみも要らない。今まで散々軽蔑の目で見てきたくせに。全てが終わったら手のひらを返しやがって。…すまない。貴女に言うようなことじゃないよな」
視線の変化を感じ取ったアルファルドは、反射的に口を開いた。言い過ぎだと思い謝るが、アリスは笑顔で首を振った。
妹のことを優しすぎると評していたが、彼女も優しい人間ではないか。
「ともかく、聞いたからにはこの件は手伝う。…が期待しないでくれ。有名人ならまだしも、ただの一人の人間を探すのは、砂漠で一粒のダイヤモンドを探すのに等しい行為だからな」
「ええ。お礼はなんだってするから。…エラをお願い」
「仕事のついでだ。金は要らない」
アルファルドは逃げるように、バイクに乗ってその場を去った。それを見送るアリスの顔は、宵闇に隠れて見えなかった。
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:55:12.34 ID:LGPTXvNS0
ファルシオンに戻ってカップ麺を二つ食べたアルファルドは寝支度を整えていた。
アガスティアは頼みたいことがある、と言っていたが、今日はもう夜も更けている。後日にしてもらいたいものだ。
一応メッセージは送っているので、マトモな人間なら尊重してくれるだろう。
『ねむねむ…。ヘンタイがダーリンに回線を繋いでくれってうるさいよー…』
ガッデム。そんなマトモな人間じゃないことは知っていた。あれだけ言ったのに、どれほど面の皮が厚いのか。
『いやーすまないな。こっちもちと立て込んでな。こんな時間になっちまった』
ヘラヘラとしているアガスティアは鼻にガーゼを当てている。腫れてもいないのでたぶんおふざけと思われる。
「…こっちも、その、なんだ。店では少しやりすぎた。顔面ぶん殴ったことは謝る」
『あーあれね。別に構わないけどねえ。罵詈雑言言われるのにゃ慣れてるし、アルちゃんを煽った俺が全面的に悪いからな』
そんなことを言いながら、ガーゼを剥がして捨てるアガスティア。やっぱりおふざけだった。
『そんなことどうでもよくてだな。お前さんに頼みたいのは他でもない。【恐るべき猟犬計画】の実験体を何人か引き取ってもらいたいんだよ』
「…俺に?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:56:11.67 ID:LGPTXvNS0
理解が追いつかなかった。何故自分が猟犬を引き取る必要があるのだろうか。所詮自分は、ただの一傭兵でしかないというのに。
関わっただけで、彼女らの人生を背負う責任があるのだろうか。あるのかもしれない。それだけのことをしでかした自覚はあるのだから。
『【恐るべき猟犬計画】に起用された実験体計465体。そのうちオルミス国政府軍が保護できたのは、廃棄予定の失敗作23体を含めた計53体だ。残りは処分されたか、残党が持ち出してる』
改めて、この計画がどれだけ非人道的かを思い知らされる。これだけの命を浪費するなど人として間違っている。
『実験体は全て俺の管理下に置いているんだが…。問題はエドガーの動きだ。奴は、猟犬を手駒にしようとあれこれ策を練ってる』
エドガー・フーレムス。先の内戦では、首都侵攻の土壇場で政府軍を裏切り、革命軍の勝利に貢献した曲者だ。
政府軍の重鎮だった彼が裏切ったことで指揮系統が崩壊し、戦力で劣っていたはずの革命軍は奇跡的な勝利を収めた。
その功績が評価され、現在はオルミス国政府軍の総帥として、実質的な指導者となっている。シビリアン・コントロールなんて概念はオルミスにない。それこそ大統領がいた時代からお亡くなりになっている。
『どんな命令にも従う忠実な駒。そんなものを、あいつが見逃すわけがない。エドガーに全てを奪われるのだけは避けたい』
「なんとかするのがあんたの仕事だろ。権謀術数はあんたの十八番だろうに」
『もちろん手は尽くすさ。だが、何事にも保険が必要だ。それがアルちゃん、お前さんだよ』
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:58:08.06 ID:LGPTXvNS0
『内戦勝利に貢献した英雄である【紅い死神】…。傭兵であるお前さんの手元に幾らか置いておけば、いざという時に奴の喉を掻っ切る懐刀になる。お前さんだって、人手は欲しいだろ?』
「…俺は一人でいいよ。ある程度金を貯めたら、もう火星を発つつもりだし」
こんな国にはもう居たくない。そう溢したアルファルドの表情は暗かった。
『別に、お前さんが亡命しようが首を吊ろうが引き留めないけどな。まだ消えられちゃ困るんだわ。…それに、これは猟犬たちのためでもある』
「というと?」
『猟犬たちは過去と自分を失った。今彼女らに残っているのは、計画のために造られたっていう事実。それだけだ』
クローン。或いは誘拐。その他諸々の碌でもない手段で調達された猟犬は、その調教の過程で全てを忘れた。
そんな彼女らは、計画のために消費されることを望まれている。
『自他共に認める外道の俺だが、そんな猟犬を使い潰すほど落ちぶれてなくてな。生きる意味ってのを、与えてやりたいのよ。俺ぁ女の子には優しいハンサムなんでね』
余計な一言を付け足すな、と視線で牽制する。苦笑いしたアガスティアは、数件のデータを送った。
『お前さんに託したいのは、完成品の中でも特に仕上がりが良い連中だ。コードネームは【ケルベロス】。…こいつらだけは、絶対にエドガーに渡らせるな。渡った瞬間、この国は終わる』
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 04:59:04.29 ID:LGPTXvNS0
それほどまでに重要なのか。一体どれほど強いのやら。
『タイマンならお前さんと同格…またはそれ以上。三匹組んだら…察してくれ。それだけの完成度をしてる』
「…確かにそれは、恐ろしい話だ」
何度も修羅場を切り抜けたのだ。それに見合った実力はあると自負している。それは彼も理解しているはずだ。
そんなアガスティアが断言した。それだけの力量がある。恐ろしい事実である。
『じゃああとは任せたぜ。疲れたから俺は寝る。どういうわけだか貧血気味だしな』
「とっとと寝ろ。一応大臣なんだろあんた」
『グッナイアルちゃん。猟犬たち、上手く扱ってくれよ』
「…善処、するよ」
言葉に詰まりながらも、アルファルドは頷いた。モニターが消え真っ暗になった寝室で、アルファルドはベッドに寝転んだ。
「…俺にできるのか?そんな資格はあるのか?」
答えは出ない。ペルセポネも答えてくれない。自問自答は、朝になるまで続いた。
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:00:00.17 ID:LGPTXvNS0
リスタート・イラ(Restart Era)
西暦末期(2120年頃)に勃発した解体戦争の終戦後より用いられている年号。
解体戦争によって国際連合が影響力を失い事実上消滅、国際連合の元に統一されていた世界各国は再編され、次々と独立していくことになる。
それに便乗して地球外の都市やコロニーも独立を宣言。地球外の主権喪失を危惧する地球圏国家と地球外国家間で緊張状態が続いている。
特に、辺境コロニーや火星では武力衝突が度々起こっており、様々な企業が参入して利権の争奪戦が繰り広げられている。
世界はもう一度始まった。その果てに、今度こそ平和があるのだろうか。
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:00:51.00 ID:LGPTXvNS0
強襲機兵(Assault Soldier)
R.E.53より運用が開始された人型重機(マンマシーン)。
これまでの兵器運用で培ったノウハウが存分に用いられており、換装無しで大気圏内外での活動を可能とする高い汎用性を持つ(大気圏突入、突破に関しては別問題だが)。
本来は、宇宙での船外活動を目的として製造された搭乗型パワードスーツだったが、小惑星帯で試験運用を行った際に起きたMF暴走事故において、MFの無力化に多大な貢献をしたことに科学者の注目が集まり、兵器化が行われた。
一般的なもので全高20m程度。ジェネレーターとしてアインズ式レーザー核融合炉を採用しており、このジェネレーターはほぼ全ての現行の兵器が搭載している。
機動要塞(Mobile Fortress)
R.E.21に開発されて以来、瞬く間に普及した大型重機。
ASが主流となった現在では旧式の兵器ではあるが、大量のペイロードを活用したASには不可能な重武装、複数のジェネレーターを搭載した高出力、それを利用した高機動と、未だに戦闘面では一線級の活躍を誇る。
こちらも本来は作業用。科学の発展と兵器の発展は切っても切れないものである。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:02:04.08 ID:LGPTXvNS0
【名前】アルファルド・レプリスナー(Alphard Replicener)
【性別】男性
【年齢】21歳
【誕生日】R.E.65.4/16
【概要】
改ランスロット級高速輸送艦『ファルシオン』を拠点とし、火星圏で活動する傭兵。
オルミス国政府軍より強奪した試作AS『ハデス』のパイロットを務めており、どれほど過酷な戦場でも彼だけは必ず生き残ることから『紅い死神』と恐れられている。
オルミス国の田舎町ルーフェル出身。少年時代に政府が実行した焦土作戦に巻き込まれ、家族と死別する。
その後紆余曲折あって、傭兵として生きることを決めた。
好きな物は猫とカップ麺。嫌いな物は犬と野菜。
度重なるストレスで昔は黒かった髪も今では真っ白になってしまった。本人はとても気にしており、このままでは若年にしてハゲてしまうのではないかと心配している。
【名前】エドガー・フーレムス(Edgar Foolems)
【性別】男性
【年齢】48歳
【誕生日】R.E.37.11/29
【概要】
オルミス国政府軍総帥を務める壮年の男。
嘗ては大統領の側近として、政府軍の重鎮を務めていたが、首都付近で行われた決戦の際に謀反を起こし、勝ち馬に乗った。
酒と女が好物。
【名前】アガスティア・デビウス(Agastya Devius)
【性別】男性
【年齢】39歳
【誕生日】R.E.47.2.26
【概要】
オルミス外務大臣を務める男。本人も経歴もあり外交のみならず、内政や予算案等彼が決定権を持つ業務は多岐に渡る。
革命軍のリーダーでありながら、その正体を伏せ大統領の右腕として活動していた。
酒と女が好物。
【名前】アリス・ティーフォン(Alice Tyephon)
【性別】女性
【年齢】24歳
【誕生日】R.E.61.12/15
【概要】
リベリオンのショークラブ蜜蜂の園(ハニーガーデン)でダンサーを務める女性。
数年前に失踪した妹エラを探すため、その軍資金を得るために働いている。
紅茶と猫が好き。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:03:03.48 ID:LGPTXvNS0
ケルベロス
大統領主導で行われた【恐るべき猟犬計画】。その成果物の中で特に優れたもの。
猟犬と呼ばれる三名の強化兵士(アドバンスド)の脳波を同調することで、タイムラグ無しでの感覚、思考の共有及び情報伝達を行い、戦闘での優位性を確保している。
頸椎にAS操縦システムと脳を接続できる専用アダプタが装着されており、常人では不可能な高速機動、反応速度を可能としている。
製造の過程で行われた調教により、恐怖心や反抗心は取り除かれているため、主人(マスター)として認識された人物の命令は、自身の死を厭わず完遂しようとする。性格は人それぞれ。
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:05:03.15 ID:LGPTXvNS0
undefined
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:05:57.58 ID:LGPTXvNS0
【名前】特殊作戦用試作AS 『HADES』
【固有装備】
大型ビーム・ランス『BIDENT』
先端にビーム刃発生器を備えたランス状の大型近接装備。
長大なリーチを誇り、先端にはワイヤーも内蔵しているため、先端を射出して鞭のように扱うなど変則的な戦い方も可能。
光偏向ナノマシン散布ユニット『PHANTOMHELM』
本機がハデスと呼ばれる所以。通常時は戦士の兜のような形状をして頭部に装着されており、稼働時は装置各所を開放し、光偏向ナノマシンを自機に付着させ、光学迷彩を施す特殊兵装。
視覚的な妨害のみに留まっているため熱源探知が有効だが、透明となった本機を捉えることは容易ではなく、数々の戦果を打ち立てた。
高出力型腕部光学防盾生成器『OFDW-43』
左右前腕に搭載されているビーム・シールド発生装置。
量産機に採用されているものより高性能で、出力、展開時間、冷却性能が引き上げられている。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:06:45.14 ID:LGPTXvNS0
【追加装備】
大型ビーム・ライフル『SUPERIOR』
ローランド・インダストリー社の開発した大型ビーム・ライフル。その高出力機対応モデル。
高い火力を誇っていながら、標準的な発射レートを持つ名品。
粒子をチャージすることでバースト射撃や収束ビームを発射することも可能であり、バレル部分をスライドさせることで二連装のサブマシンガンとして扱えるギミックも内蔵してある。
言うまでもなく高級品。革命軍の依頼を受けていた際に、始末した造反者の装備を快く譲ってもらった。
対装甲用特殊ミサイル『SWORDFISH』
ローランド・インダストリー社の開発した特殊ミサイル。
徹甲弾を弾頭に採用した杭状のミサイルを発射する兵器で、一般的なミサイルと違って超高速で飛翔する代わりに、強力な誘導性能が抑えられている。
ミサイル内部には信管が搭載されており、着弾後に爆発することで内部から敵機を破壊する。
その威力から、大型デブリの破砕作業にも好評である。
ビット搭載コンテナ『HORNET』
六基の遠隔操作端末(ビット)を搭載した専用コンテナ。
武装は小型ビームガンと対装甲ブレード。いずれも火力は控え目であくまで牽制用だが、装甲の隙間を狙う等すれば致命傷になり得る。
ビットの制御はハデスに搭載されたAIが担当しており、操縦者への負担は極限まで抑えられている。
【概要】
オルミス国が極秘で開発していた特殊作戦用試作AS。黒を基調としたカラーリングに、赤色のライン塗装が随所に施されている。
本来は作戦に応じた追加装備を施すことで、様々な特殊作戦に対応する機体だったのだが、基礎仕様の調整が完了し、他基地で追加装備の開発を行うために輸送していたところをアルファルドが強奪、そのまま乗機とした。
本機専用の特殊核融合炉は外部に殆ど熱を放出しないため、熱源探知はスラスターや各種武装を使用している間以外は極めて困難であり、その性質を活かした奇襲作戦で、オルミス国政権崩壊の一端を担うことになった。
オルミス国内戦が終戦した後も旧革命軍(新政府軍)に接収されることはなく、依然としてアルファルドが所有することを許可されている。
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:07:21.75 ID:LGPTXvNS0
【名前】改ランスロット級高速輸送艦 『FALCHION』
【兵装】
150cm連装ビーム砲×2
60mm対空自動機関砲×12
対AS迎撃用ミサイル発射管×24
フレア弾射出ユニット×4
【概要】
ブリリアント・ノア社の製造するランスロット級高速輸送艦を改造したもの。
少人数で運用するため、不要な居住区を潰して格納庫を拡張、スラスター類も増設し機動力の向上も図っている。
操縦システムや火器管制システムも大半が自動化されており、極論一人でも運用が可能となっている。
管理AI『ペルセポネ』に丸投げしておけば大抵のことは解決してくれる。
【名前】ハデス搭載サポートAI『PERSEPHONE』
【概要】
ハデスに搭載されているAI。
パイロットの負担軽減とメンタルケアを目的として開発されており、ハデスのビット制御や出撃、帰還時の自動操縦(オートパイロット)を担当している他、アルファルドの母艦となるファルシオンのシステム管理AIも兼任している。
会話能力は極めて高く、ほぼ人間と言っても良いレベルでの会話を行える。
基本的におせっかいな女の子といった感じで、衣装や髪型は彼女の気分で変わる。褒められると伸びるタイプで、背伸びしたいお年頃。
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:08:36.99 ID:LGPTXvNS0
【名前】強化兵士専用試作AS『CERBERUST』
【固有装備】
対装甲用ハンドガン『SERKET』×2
徹甲弾を撃ち出す本機専用に開発されたハンドガン。
取り回しの良さ、機動性を重視しており、武装自体は非常にコンパクト。
ただし、その代償として他の性能を犠牲にしており、特に装弾数は心許ない。
総じて、的確なタイミングで適切に使用できる技量が求められる武装となっている。
また、緊急時に近接戦闘が行えるよう銃身下部には対ビーム加工が施されたブレードが装着されている。
脚部ビーム刃発生器『GRYPS』×2
つま先と膝に設置された近接装備。
装置同士を繋ぐようにビーム刃を展開し、近接戦闘においての優位性を確保する。
肩部電磁パルス発生器『MEDOUSA』
高出力の電磁パルス防壁を機体周囲に展開する防御ユニット。
特にビーム兵器に対する防御性能が高いが、稼働時間は限定的であり再稼働にも時間を要する。
この装備により、本機は敵陣深くへの吶喊等を可能としている。
踵部対装甲用ナイフ『SVAROG』
踵を覆うように展開される実体剣。
非使用時は専用ホルダーに格納されており、宇宙空間では小惑星等に張り付くためのスパイクとしても機能する。
他の近接装備と併用して手数を補うために使用される。
腕部内蔵式ビームユニット『DORMARTH』×2
腕部装甲内に内蔵されているビームユニット。
装甲がスライドして銃口が露出する形で展開され、ビーム・マシンガンによる牽制とビーム・クローによる近接戦闘を行える。
なお、この装備はケルベロス全機に配備されている。
【概要】
『恐るべき猟犬計画』にて製造された強化兵士(アドバンスド)専用の試作AS。その一号機。
ケルベロス用に製造された強化兵士は相互での感覚共有能力および精神感応能力を保有しており、彼女らの思考速度に追随できるよう、神経を介して脳と操縦システムを接続する特殊な機構を有している。
当機は白兵戦に特化した調整が施されており、機動性、近接能力が極めて高い。
戦闘では専ら一番槍を務めており、敵陣深くへ斬り込んでの撹乱や目標を奇襲して即座に撃破、破壊する斬首作戦を得意とする。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:10:37.61 ID:LGPTXvNS0
undefined
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:11:23.24 ID:LGPTXvNS0
【名前】強化兵士専用試作AS『CERBERUSU』
【固有装備】
ビーム・スナイパーライフル『HRESVELG』
狙撃用に開発されたケルベロスU専用ビーム・ライフル。
銃身に電磁パルス変調器を内蔵しており、発射したビーム粒子の指向性を変更することが可能。
ビームの軌道は一発につき一度しか変更できず、その軌道も予めプログラムする必要がある、とクセが強いが、その分奇襲性も高い。
元々の威力も高いため、プロフェッショナルが扱えば一射一殺の恐るべき兵器となるだろう。
緊急時には銃身上下のバルカン砲口を展開し、牽制射撃を行うこともできる。
大型ビット搭載コンテナ『MANAGARMR』×2
二基の大型ビットを搭載したコンテナであり、機体のサブスラスターも兼任している。
射出したビットは単独で強力な射撃能力を持つ他、ビット同士を連結しての狙撃機能、ビット間でビームを照射しビーム・バリアの展開、といった拡張機能も有する。
ビットを格納するコンテナにはサブアームが取り付けられており、収納時はビーム・キャノンとしても運用可能。
腕部内蔵式ビームユニット『DORMARTH』×2
腕部装甲内に内蔵されているビームユニット。
装甲がスライドして銃口が露出する形で展開され、ビーム・マシンガンによる牽制とビーム・クローによる近接戦闘を行える。
【概要】
『恐るべき猟犬計画』にて製造された強化兵士専用の試作AS。その二号機。
一号機とは違って遠距離戦に特化した調整が施されており、狙撃能力、索敵性能が極めて高い。
その性質から、指揮官機としての役割を持つ。
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:12:47.30 ID:LGPTXvNS0
【名前】強化兵士専用試作AS『CERBERUSV』
【固有装備】
二連装ガトリング砲『TURBULENCE』
オルミス国ASに採用されるガトリング砲をシンプルに連装化したもの。
威力、連射性能は高いが重量に難があり、オーバーヒート時の冷却時間も相応に要する。
大型ミサイルコンテナ『THUNDERSTORM』
十二門のミサイル発射口を備えた大型ミサイルコンテナ。
カートリッジ方式の装填システムで、撃ち切った後は切り離してデッドウェイト化を防ぐ。
腕部内蔵式ビームユニット『DORMARTH』×2
腕部装甲内に内蔵されているビームユニット。
装甲がスライドして銃口が露出する形で展開され、ビーム・マシンガンによる牽制とビームクローによる近接戦闘を行える。
【概要】
『恐るべき猟犬計画』にて製造された強化兵士専用の試作AS。その三号機。
二機では対応できない物量戦法を主軸とした調整が施されており、火力においては他の追随を許さない。
その対価としてとんでもないほどの弾薬費を食い潰し、機動戦にもやや不向き。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:13:25.95 ID:LGPTXvNS0
【名前】オルミス正式採用AS『PUNISHER』
【固有装備】
頭部70mmバルカン砲塔『OFDW-33』
オルミス兵器開発局が開発した対空火器。威力は控えめだが取り回しが良く、ミサイルの迎撃や接近戦での牽制など幅広い用途を持つ。
腕部光学防盾生成器『OFDW-41』
左前腕に搭載されたビーム・シールド発生装置。
優秀な防御力を誇るが、稼働時間や冷却性能は生産性を重視して程々に抑えられているので過信は禁物。
【追加装備】
ビーム・ライフル『STARLIGHT』
海外企業【ローランド・インダストリー社】の開発したビーム・ライフル。
いずれの性能も標準的かつ安価で、新兵から熟練のエースまで愛用者は多い。
ジェネレータ直結型はαタイプ、カートリッジ型はβタイプと呼ばれている。
オルミス国が独自開発した装備以外は、ほぼ全てがローランド・インダストリー社からの輸入品である。
ビーム・サーベル『ARCRAY』
ローランド・インダストリー社が販売しているビーム・サーベル。
可もなく不可もない無難な性能で、余分な機能もないため扱いやすい。
内蔵電源があるためマニピュレーターから離れて粒子供給が途切れても、短時間はビーム粒子が放出される。
そのため緊急時には投擲物としても使われる。
大型ブースターユニット『METEOR』
機動力強化を目的として装備されるブースターユニット。
ウェポンラックも兼ねており、火力の補強も同時に行える。
その他多数の追加装備を適宜選択
【概要】
オルミス国で正式採用されているAS。
ローランド・インダストリー社の製造するASをそのまま卸してもらっており、機体性能は各国主力ASと較べても、劣るところは特に無い優等生。
強いて言うなら、納入価格が割高なところが懸念点。独裁国家に卸してやるだけ感謝しろ。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:20:18.42 ID:LGPTXvNS0
主要な情報込みで書き溜めはここまで
ケルベロスの面々募集
テンプレと説明は以下参考にどうぞ
8時以降に投稿されたレスから選びます(候補は先着三つ)
コードネームの上にケルベロス1、2、3のどれかを書いてください
書いてないやつは無効票
【コードネーム】作戦遂行にあたり与えられた便宜上の個体名
【識別名】実験体としての識別コード E-54みたいな感じ
【性別】女性
【年齢】15〜25
【誕生日】無くても可
【本当の名前】人として与えられた、本来あったはずの名前 クローンは無い
【施術内容】どういう強化を受けたか 丸投げ可
【概要】
どういう個体か 実験体になる前について書くのもOK
傭兵活動本格再開後のクルーが必要か否かも多数決
A:ひとりぼっちは寂しいもんな
B:英雄の道行きは孤独でなくてはならない仲間などという軟弱な存在などフヨウラ!
二票取った方で行きます
Aだった場合は下記テンプレをどうぞ
10時から三つ募集して、偶数キャラのみ合流します
【名前】
【性別】
【年齢】
【誕生日】
【概要】
ルーフェルの生き残りなことは固定
現在 R.E.86.7/14
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2026/09/07(月) 05:23:34.67 ID:LGPTXvNS0
ほんのちょっと補足
クルーの概要はルーフェルの生き残りなこと、元々アルファルドの傭兵活動に同行していたことが固定です
49.70 KB
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