【アイマス】安価とコンマで短編SSを書く

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1 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 19:59:42.40 ID:rM6RuHVfO
アイマスの安価・コンマSSスレです

基本的な流れは

・安価でSSを書いてほしいアイマスキャラを募集
・候補の中からコンマが一番高かったものを採用
・採用されたキャラでこちらがSSを書く

という形で進めます

基本的には一話完結の短編です
採用された人物や内容によって、長さは多少変わるかもしれません

対象はアイマスシリーズのアイドルやその他関係者全般
浅く広く追っているので、大体のキャラは分かると思います

複数名やユニット単位での指定でも構いませんが、人数が多いほど書くのが大変になる可能性があります
また、ブランドの垣根を越えた組み合わせでも大丈夫です

コンマは数字が大きいものを採用します
00は100として扱います
ゾロ目などのボーナスについては、今回のSSの形式上特に考えていません

最高コンマが同値だった場合は、該当レスのみで再度コンマ勝負を行います

安価を行う際は、人物やユニットの名前だけでも構いません
ただ、シチュエーションや関係性、雰囲気など、具体的な指定を追加してもらえるほど書きやすいので助かります

例えば

「アイドルA/Pと休日に出かける話」

「アイドルBとアイドルC/二人で買い物に行く話」

みたいな感じでも大丈夫です

もちろん名前だけの指定でも問題ありません
名前以外の指定がない場合は、こちらの好きなように書きます
恐らくPとのラブコメっぽい話になる可能性が高いです

SSを読むことはあっても、自分で書くのは今回が初めてです

ルールや進め方などについて質問があればお答えしますので、ひとまず20時半まで質問を募集します。

質問があれば回答し、特になければ時間を過ぎたところで最初の安価を開始します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1790938782
2 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 20:33:05.62 ID:rM6RuHVfO
特になかったので安価募集します
3 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 20:34:49.30 ID:rM6RuHVfO
書いてほしいキャラとあれば書いてほしいシチュエーションまで込みで
↓5まで

コンマが1番大きいものを採用します
1時間たって5個集まらなければそれまでの安価で最も大きなコンマを採用します
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/10/02(金) 21:49:52.51 ID:n+rfxn3c0
橘ありす、浅利七海と釣りに行く
5 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 22:17:03.94 ID:rM6RuHVfO
>>4 採用
6 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:01:49.90 ID:rM6RuHVfO
「思っていたより、荷物が多いですね」

海沿いの道を歩きながら、ありすは七海の背負っているバッグに目を向けた
竿は2本、小さなクーラーボックスに仕掛けや道具を詰めたバッグ
それ以外にも細々としたものがいくつかある

「これでも今日は少ない方れすよ」
「これでですか?」
「本気で行く時はもうちょっと増えるれす」

七海は何でもないことのように答えた
ありすは改めて荷物を見る

「釣りって、竿1本持って行けばできるものだと思ってました」
「それでもできるれすけど、道具があるといろんな釣りができるんれすよ」
「七海さん、魚のことになると本当に準備が細かいですね」
「好きなことれすから」

そう言って笑う七海を見て、ありすもそれ以上は何も言わなかった
今回ここまで来たのも、その「好きなこと」を話す七海がずいぶん楽しそうだったからだ
もちろん、ありす自身が釣りに強い興味を持っていたわけではない
けれど、そこまで楽しそうに話されれば、実際に一度くらいやってみてもいいと思う

「今日はせっかく来たんれすし、ありすちゃんにも釣ってもらうれすよ」
「そのつもりで来ています
 見てるだけで終わる気はありません」
「よかったれす」
「もしかして私が見学だけするのかと思ってたんですか?」

ありすの問いに七海は少し気まずそうに笑いながら応える

「ちょっとだけ」
「……そんなに乗り気じゃなさそうでした?」
「自分で思い出してみるといいれす」

ありすは七海に誘われたときのことを思い出してみる
7 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:03:06.89 ID:rM6RuHVfO
数日前

「ありすちゃん、今度のお休み空いてるれす?」

事務所で声をかけられ、ありすは手元のタブレットから顔を上げた

「特に予定はありませんけど、どうしたんですか?」
「釣りに行かないれすか?」

ずいぶん唐突な誘いだった
もっとも、相手が七海なので行き先についてはそこまで意外でもない

「釣り、ですか」
「はい
 近くにいい場所があるんれすよ」

七海は待ってましたと言わんばかりにスマートフォンを取り出し、ありすの隣へ移動する
画面に表示されたのは海沿いの釣り場だった

「ここなら足場もしっかりしてるし、初心者でも釣りやすいれす」
「もう私がやる前提になってません?」
「見るだけでもいいれすよ?」

そう言いながら、七海は次の写真を見せる
今度はそこで釣れたらしい魚の写真だった

「この時期ならこの辺が狙えるれすね
 それから運がよければ――」

そこから七海の説明が始まった
どんな魚が釣れるのか、どういう仕掛けを使うのか、前に行った時は何が釣れたのか
頼んでもいないのに次々と話が出てくる
ありすは途中で止めようかとも思ったが、結局そのまま聞いていた
魚の話をしている七海は明らかに普段より楽しそうだったからだ

「……七海さん、本当に釣りが好きなんですね」

話が一段落したところでそう言うと、七海は少し不思議そうな顔をした

「好きれすよ?」
「見れば分かります」
「じゃあ一緒に行くれす?」
「どうしてそうなるんですか」
「ありすちゃんにも知ってほしいれすから」

七海はごく自然に言った

「釣り、楽しいれすよ」

押しつけるような言い方でもなく、ただ自分の好きなものを一緒に楽しみたいと言っているだけだった
ありすはもう1度、スマートフォンの画面を見る
正直なところ、釣りそのものにはそこまで興味はない
ただ、ここで断ったら七海は少し残念そうな顔をするだろうなとは思った

「……朝、早いですか?」
「ちょっとだけ」
「ちょっとって何時です?」

七海が答えた時間を聞いて、ありすは眉を寄せた

「それをちょっととは言いません」
「でも、おお魚さんは待ってくれないれすよ」
「魚に私の睡眠時間を決められたくないんですけど」

七海が困ったように笑う
ありすは小さく息をついた

「分かりました、行きます」
「本当れすか?」
「ただし、朝は少し遅くしてください」
「交渉するれす」
「誰とですか」
「お魚さんと?」
「無理でしょう」

思わずそう返すと、七海は嬉しそうに笑った
その顔を見て、ありすも少しだけ口元を緩めた
8 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:04:13.80 ID:rM6RuHVfO
〜現在に戻る〜

ありすは小さく息をつく

「釣りは初めての経験ですし、色々心配にもなりますよ」
「じゃあ、今日は知ってもらう日れすね」
「何をです?」
「釣りの面白さを」

言い切った七海の顔は自信満々だった
ありすはその横顔を見て、少しだけ笑う

「そこまで言うなら、期待しておきます」

〜移動中〜

釣り場に着くと、七海は慣れた手つきで道具を広げ始めた
ありすもその隣にしゃがみ、言われた通りに仕掛けを作っていく

「糸をここに通して、そのあとこっちに結ぶれす」
「ちょっと待ってください今の結び方、もう一回お願いします」

七海がゆっくり手を動かし、ありすはその指先を見ながら真似をする
1度目はうまくいかなかった
2度目も、結び目が少し崩れた
3度目でようやく、それらしい形になる

「これなら大丈夫れす」
「思ったより難しいですね」
「最初はそんなものれすよ」
「七海さんが簡単そうにやるから、もっとすぐできると思ってました」
「いっぱいやってるかられす
 レッスンと同じれすよ」
「なるほど」

ありすは自分で作った仕掛けを持ち上げ、軽く確認する
きちんとできていると分かると、少しだけ表情が和らいだ
次は投げ方だった
七海が見本を見せ、そのあとをありすが真似する

「力を入れすぎなくていいれす
 竿に飛ばしてもらう感じで」
「かなり感覚的ですね」
「やってみる方が分かりやすいれすよ」

半信半疑のまま、ありすは竿を構えた
1度深く息を吸い、七海の動きを思い出して竿を振る
仕掛けは思っていたより遠くまで飛び、水面に小さな音を立てて落ちた
隣から七海の感心したような声がする

「上手れすね」
「初めてなら、という意味ですよね」

ありすの反応を聞いて、七海はくすりと笑う

「な、なんで笑うんですか!」
「ありすちゃんはかわいいれすね」
「どういう意味ですか!」
「そういう意味れす
 ほら、そんなに怒ってるとお魚さんも逃げていくれすよ」
「む、そういうものなんですか」

そう答えながら、ありすの目は海へ向いていた
9 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:04:48.38 ID:rM6RuHVfO
そこからしばらく、2人並んで竿先を眺める時間が続いた
ありすが想像していた釣りとは、少し違っていた
もっと忙しく竿を動かしたり、魚が次々とかかったりするものだと思っていたが、実際には待っている時間の方がずっと長い
波の音が一定の間隔で聞こえ、風が海面を揺らしている
隣では七海が時々仕掛けを確認する以外、落ち着いた様子で海を見ていた

「七海さんは、こういう時間も好きなんですか?」
「好きれすよ」
「何も起きてないのに?」
「何も起きてないように見えるだけれす」

七海は少し先の海面を指した

「あっち、さっきから鳥が何回か降りてるれす」

ありすもそちらを見る
言われて初めて、1羽の鳥が水面近くを飛んでいることに気づいた

「小さいお魚さんがいるのかもしれないれす潮の流れもさっきと少し変わってるし、そういうの見ながら待つのも楽しいんれすよ」
「ずっと魚だけ見てるわけじゃないんですね」
「海ぜんぶ見る感じれす」

ありすはもう一度、正面へ視線を戻した
さっきまでただ広いだけに見えていた海が、少し違って見える
水面の揺れ方鳥の動き風向き
自分が気づいていなかっただけで、七海は最初からいろいろ見ていたらしい

「……こういうのは、やってみないと分からないですね」

七海は嬉しそうに笑ったが、何も言わなかった
その反応が少し気になって、ありすは横目で見る

「なんですか」
「いや、ちゃんと楽しんでくれてるなって」
「まだ始めたばかりですよ」

そう言いつつも、ありす自身、来る前よりはずっと退屈していなかった
10 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:05:16.37 ID:rM6RuHVfO
しばらくして、竿先がわずかに揺れた
ありすの目がすぐにそちらへ向く

「今、動きました」

七海も竿を見る

「来てるかもしれないれす
 まだそのままで」

ありすは黙って待つ
もう一度、竿先が揺れる
次はさっきより大きかった

「今れす!」

その声に合わせ、ありすが竿を上げる
手に、はっきりとした重さが返ってきた

「……かかってます」
「ゆっくり巻くれすよ」

ありすは慎重にリールを回す
思っていたよりも強く引かれ、自然と肩に力が入る
それでも巻いていくうちに、水面近くで魚の姿が見えた

「あ、見えました」

思わず声が弾む
あと少し
そう思った瞬間だった
ふっと竿が軽くなる
ありすの手が止まった
仕掛けだけが水面から上がってくる

「……逃げましたね」

七海も仕掛けを覗き込む

「惜しかったれす」

ありすはしばらく何も言わず、空になった針を見ていた

「何が悪かったんでしょう」

「最後にちょっと急いだかもしれないれすね」

「確かに、魚が見えてから力が入ったかも」

自分の動きを思い返しながら、ありすはすぐに仕掛けを整え始める
七海はその様子を見ていたが、余計なことは言わなかった

「次は気を付けます」
「うん」
「……何ですか、その顔」
「別になんでもないれすよ?」
「絶対何か思ってますよね」
「さっきより真剣だなって思っただけれす」

ありすは少しだけ黙る

「せっかくここまで来たんです釣る前に終わるのは嫌ですから」

それだけ言って、もう1度竿を振った
11 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:05:44.65 ID:rM6RuHVfO
昼になり、2人はいったん竿を置いた
少し離れた場所に座り、持ってきた昼食を広げる

「外で食べると、いつもよりおいしく感じるれすね」
「それは分かります」

ありすはサンドイッチを食べながら海を見る
午前中ずっと眺めていたはずなのに、不思議と見飽きてはいなかった

「七海さんは、いつから釣りが好きなんですか?」
「小さい頃かられすお父さんに連れていってもらったのが最初れすよ」
「最初から釣れたんですか?」
「全然
 しばらくは何してるのかもよく分かってなかったれす」
「意外です」
「今のありすちゃんと同じれす」
「私は、そこまで分かってないわけじゃないです」
「朝は糸を結ぶところからだったれすよ」
「初めてなんだから当然です」

七海が笑う
ありすもつられて少し笑った

「でも、最初に自分で釣ったお魚さんは今でも覚えてるれす」
「そんなに印象に残るものなんですか?」
「自分で待って、自分でかけて、自分で上げたお魚さんれすから」

ありすは少し考える
午前中、逃した魚の感触を思い出した
最後まで釣れていたら、たぶん今よりずっと気になっていただろう

「……午後こそ釣ります」
「その意気れす」
「別に意地になってるわけじゃないですよ」
「何も言ってないれす」

言われて、ありすは少しだけ言葉に詰まった

「……ならいいです」

七海の口元が笑っている
ありすは気づかないふりをして、残りのサンドイッチを食べた
12 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:06:10.11 ID:rM6RuHVfO
午後は午前より少し動きがあった
先に釣ったのは七海だった
大きくはない魚だったが、七海は嬉しそうにありすへ見せる

「近くで見ると、結構きれいですね」
「れしょう?
 この辺の色とか、光で見え方変わるんれすよ」

ありすは魚を覗き込みながら、いくつか質問をする
それに答える七海の話は止まらない
体の模様泳ぎ方どんな場所にいるか何を食べるか
最初は聞くだけだったありすも、そのうち自分から尋ねるようになっていた

「同じ場所でも、違う種類がいるんですよね」
「もちろん深さとか時間でも変わるれす」
「じゃあ、ここで朝からずっと同じ魚を狙ってるわけじゃないんですか?」
「そういうことれす」
「なるほど……」

話を聞いているうちに、ありすの中で釣りに対する印象が少しずつ変わっていた
ただ待つだけではない
魚がどこにいるのか考えて、そのために仕掛けを選び、場所を見る
七海が楽しそうにしている理由も、少しだけ分かってきた気がする
13 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:06:37.91 ID:rM6RuHVfO
その時、ありすの竿先が動いた
今度は七海に言われる前に気づいた
ありすは余計な声を上げず、竿を握り直す
七海もすぐに察し、横から様子を見た

「さっきより落ち着いてるれすね」
「1回失敗してますから」

竿先がもう1度引かれる
ありすはタイミングを見て竿を上げる
今度もしっかり手応えがあった
焦らず、少しずつ巻いていく
魚が引けば無理に逆らわず、落ち着いたところでまた巻く
七海は必要なことだけを横から伝えた
やがて水面に魚影が見える
ありすは今度こそ急がなかった
七海が網を構え、魚が入る

「入ったれす!」

ありすの肩から、ようやく力が抜けた
網の中で動く魚を見る
少し間を置いてから、ありすは小さく笑った

「……釣れました」
「初釣果れすね」
「はい」

短い返事だったが、さっきまでより声が明るい
ありすは魚の種類を七海に聞き、説明を聞きながらじっと観察する

「午前中のより大きかったですか?」
「たぶん同じくらいれす」
「じゃあ、逃した分を取り返した感じですね」

七海が笑う

「そういうことにしておくれすか」
「何ですか、その言い方」
「もっと大きいの釣りたそうだったれすから」
「……それは、まあ」

ありすは少しだけ魚を見る

「次はもう少し大きいのがいいですね」

七海は楽しそうにうなずいた

「その前に写真撮るれす?」

ありすは一瞬だけ迷ってから、スマートフォンを取り出した

「1枚だけお願いします」
「任せるれす」
「変な写真はやめてくださいね」

七海に手伝ってもらいながら魚を持ち、何枚か撮ってもらう
撮り終えると、ありすはすぐ画面を確認した
自分でも分かるくらい、少し嬉しそうな顔をしている

「どうれす?」
「悪くないです」
「送ってほしいれす」
「私の写真ですよ?」
「ありすちゃんが釣った記念だからほしいんれす」

ありすは1度だけ写真を見る

「……あとで送ります」
「ありがとうれす!」
「そんなに喜ぶことですか」
「喜ぶことれすよ」

ありすは首をかしげたが、それ以上は聞かなかった
14 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:07:04.63 ID:rM6RuHVfO
午後もだいぶ過ぎ、日が傾き始める
七海が時計を確認した

「そろそろ片付けるれすか」

ありすは海を見たまま、少しだけ黙った
朝は一日中やるのかと思っていたのに、終わるとなると妙に早く感じる

「最後に、もう一回だけ投げてもいいですか?」
「もちろんれす」

ありすは立ち上がり、竿を構える
朝よりずっと自然な動きで仕掛けが飛んでいく
七海もその横で竿を出した
2人並んで、しばらく海を見る

「七海さん」
「なんれす?」
「次に行くなら、今日とは違う魚がいるところがいいです」

七海がありすを見る

「次、あるんれすね」

ありすは少しだけ間を置いた

「興味が出てきた、というだけです」
「それで十分れすよ」
「あと、今度はもう少し難しい釣りでもいいです」
「朝よりだいぶ変わったれすね」
「やってみないと分からないこともありますから」

ありすはそう言って、また海へ視線を戻した
その時、竿先が小さく揺れる
今度は2人とも同時に気づいた
ありすは慌てることなく竿を握り直す
七海が何か言うより先に、ありすは少しだけ笑った

「今度は逃がしません」
15 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/02(金) 23:08:26.72 ID:rM6RuHVfO
書いてほしいキャラとあれば書いてほしいシチュエーションまで込みで
↓5まで
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/10/03(土) 08:07:40.81 ID:T+pYNNhC0
白雪千夜 双葉杏 アナスタシアでスケートに行く
17 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:50:52.65 ID:zwiyIK8LO
>>16 採用

「寒い」

スケートリンクの入口に着くなり、杏は肩をすくめた

「冬ですからね」

千夜が隣から返す

「それは分かってるんだけどさ
 こういう時って、中に入ったら急に暖かくなったりしない?」
「スケートリンクに何を期待しているんですか」
「休憩スペースだけでも暖かいとか」

ガラス越しにリンクを眺めていたアナスタシアが振り返る

「休む場所は暖かいと思いますよ」

杏の表情が少し明るくなる

「それ先に聞きたかった」
「滑る前から休憩の話ですか」
「休憩できるって分かってる方が安心して頑張れるでしょ」
「まだ何もしていませんが」
「だから今のうちに確認してるんだよ」

アナスタシアは楽しそうに笑った

「杏、まず滑ってから休みましょう」
「滑るのは確定なのか」
「当然でしょう
 何しに来たんですか」

千夜はそのまま受付へ向かう
杏も今度は抵抗せず、そのあとを追った
18 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:51:22.73 ID:zwiyIK8LO
貸靴に履き替え、3人はリンク脇のベンチに並んだ
杏は足元を見下ろしたまま動かない

「重い」
「まだ履いただけでしょう」
「履いただけで重いんだから、滑ったらもっと疲れるってことだよ」

千夜は杏の理屈には付き合わず、先に立ち上がった
一瞬ふらついたものの、すぐに姿勢を戻す
その隣でアナスタシアは何事もないように立っていた
杏がようやく顔を上げる

「アーニャちゃん、全然平気そうだね」
「ダー、スケートは何度かしたことあります」
「経験者?」
「はい」

杏は少しだけ考え、再びベンチへ深く座った

「じゃあアーニャちゃんが滑ればいいんじゃない?」
「杏も滑ります」
「経験者がいるなら見学にも価値が出ると思うんだけど」
「出ませんね」

千夜が淡々と切る

「千夜ちゃんまで厳しいなあ」
「せっかく来たのに、座って帰る方が意味が分かりません」
「杏としては理想的なんだけどね」

アナスタシアは笑いながら先にリンクへ降りた
軽く氷を蹴ると、そのまま滑らかに進んでいく
少し先で大きく弧を描き、2人の前へ戻ってきた
危なげのない動きだった
千夜はその足元を見ている

「随分慣れていますね」
「久しぶりですけど、体は覚えてます」
「千夜ちゃん、もう研究始めてるじゃん」
「見れば分かることを見ているだけです」
「それを研究って言うんじゃない?」

千夜は返事をせず、そのままリンクへ降りた
19 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:51:49.62 ID:zwiyIK8LO
最初の数歩は慎重だったが、千夜は思ったより安定していた
アナスタシアが少し前を滑りながら声をかける

「千夜、膝を少し曲げてください」
「こうですか」
「はい
 それと、足元ばかり見ない方がいいです」

千夜は素直に言われた通りにする
すぐに先ほどより動きが滑らかになった
その様子をベンチから見ていた杏が、少しだけ眉を上げた

「千夜ちゃん、普通にいけそうじゃん」
「まだ始めたばかりです」
「杏はまだ始めてもないけどね」
「自慢するところではありません」

アナスタシアが杏のところまで戻ってきた

「杏も行きましょう」
「ここから応援してるよ」
「近いです」
「声は届くよ」
「そういう問題ではありません」

千夜まで戻ってきたので、杏は2人を見比べた
このまま粘っても逃げ切れないらしい

「……分かったよ」

ようやく立ち上がる
その瞬間、足元が滑った
杏はすぐにベンチへしがみつく

「ほら」
「何がですか」
「杏の判断は正しかった」
「まだ1歩も滑っていませんよ」

アナスタシアが手を差し出した

「膝、少し曲げると楽です」

杏は半信半疑のまま姿勢を変える
確かにさっきより立ちやすい

「……なるほど」
「力を入れすぎると疲れますから、少し力を抜いて」

杏の表情が変わった

「それ大事な情報じゃん」
「ん?」
「疲れにくいって先に言ってくれれば、杏ももう少し前向きだったのに」

千夜が杏を見る

「結局そこなんですね」
「当たり前だよ」
20 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:52:21.15 ID:zwiyIK8LO
杏もどうにかリンクへ降りた
最初は両手で手すりを掴み、ほとんど歩くように進んでいた
千夜はすでに手すりから離れ、アナスタシアの動きを真似しながら少しずつ滑っている

「千夜ちゃん、早いなあ」
「杏さんが遅いだけでは」
「それは否定しない」

杏は競う気もなく、手すり沿いを進む
ただ、何も考えていないわけではなかった
アナスタシアがどうやって動いているのか
千夜がどこでバランスを崩しているのか
周囲の人がどの程度の力で氷を蹴っているのか
自分から熱心に練習する気はないが、楽に済む方法なら探す
しばらく観察したあと、杏は手すりから片手を離した
軽く氷を蹴る
少し進む
そのまま何もしなくても、しばらく滑っていく
杏は目を細めた

「……これだ」

近くにいたアナスタシアが振り返る

「何ですか?」
「1回動けば、あとは勝手に進む」
「それがスケートです」
「杏向きだよ」
「そうですか?」
「何回も歩くより効率いい」

もう1度軽く蹴る
今度はさっきより長く進んだ
手すりには触れていない

「杏、上手です」
「力使わなくていいならね」

千夜が横を通る

「結局、楽をするためなら覚えるんですね」
「長く続けるには大事な才能だよ」
「聞いたことのない才能ですね」

杏は気にせず、そのまま惰性で進んでいった
21 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:52:53.15 ID:zwiyIK8LO
一方の千夜は、上達するほど少しずつ欲が出てきていた
アナスタシアが少し速度を上げると、その足元を見て同じように蹴ってみる
最初は足が流れたが、すぐ姿勢を戻す
そして、もう1度滑ると今度は少しだけうまくいった

「千夜、今のよかったです」
「ありがとうございます」

アナスタシアに褒められ、千夜はまた同じ動きを試す
少し離れたところを滑っていた杏が、その様子を見ていた

「千夜ちゃん、かなり真面目にやってるね」
「できないままよりは、できた方がいいでしょう」
「楽しんでる?」

千夜は一瞬だけ杏を見る

「さあ」
「素直じゃないんだから」

杏は少し笑った

「じゃあ楽しんでるってことにしとこう」
「好きにしてください」

そう言いながらも、千夜はまた前を向いて滑り始めた
22 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:53:24.85 ID:zwiyIK8LO
人が少なくなったところで、アナスタシアが速度を上げた
今まで2人に合わせていた時とは明らかに違う
氷を強く蹴り、そのまま大きく弧を描いていく
髪が後ろへ流れ、動きにもほとんど迷いがない
千夜も杏も自然と目で追った

「やっぱりアーニャちゃん、かなり上手いね」
「そうですね」

数周して戻ってきたアナスタシアは、頬を少し赤くしていた

「気持ちいいです」
「速い方が?」
「ダー、風も気持ちいいですよ」
「杏は今くらいで十分かな」

即答だった
千夜はアナスタシアが滑っていた方を見る

「もう少しくらいなら速くしてみたいですね」
「千夜ちゃんはそっち行くんだ」
「できそうなので」

アナスタシアが嬉しそうに笑う

「一緒に行きましょう」

2人は並んで滑り始めた
アナスタシアは千夜に合わせて速度を落としている
千夜も最初は慎重だったが、何度か繰り返すうちに少しずつ速度が上がっていった
杏はその様子を眺めながら、自分のペースで進む

「元気だなあ」

口ではそう言うが、杏自身ももう手すりには触れていなかった
23 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:53:55.64 ID:zwiyIK8LO
しばらくして3人は休憩に入った
売店で温かい飲み物を買い、ベンチへ並んで座る
杏は紙コップを両手で包み、大きく息を吐いた

「杏はこれくらいがちょうどいい」
「滑るより休んでいる方が長くならないようにしてください」
「休憩まで含めてスケートでしょ」
「随分広く捉えますね」

隣で千夜も飲み物を口にしている
滑っている時より少し息が上がっているが、疲れた様子より満足そうな方が強かった
杏はそれを横目で見る

「千夜ちゃん、結構ハマってるじゃん」
「杏さんよりは楽しんでいるかもしれませんね」
「お、急に素直じゃん」
「認めて困ることでもありませんから」

杏は少し意外そうにしたあと、笑った
向かいではアナスタシアがホットミルクを飲んでいる
リンクを眺める表情は、最初から変わらず楽しそうだった

「アーニャちゃんは本当に好きなんだね」
「はい、久しぶりでしたから」
「昔も滑ってたの?」
「ロシアにいた時も、冬に滑りました」

杏が顔を上げる
千夜も自然にアナスタシアを見る

「外で?」
「ダー、外です」
「寒そう」
「寒いですよ」

即答だった
杏は少し笑う

「冬のロシアの外って凍り付きそう」
「でも、とてもきれいです」

アナスタシアは少しだけ遠くを見るような表情になる

「息が白くなって、周りも静かで、氷に空が映ります」

千夜はその言葉を聞きながら、リンクの氷へ視線を向けた

「ここでは見られませんね」
「はい」
「でも、少し想像できます」
「杏は寒さの方が先に想像できるなあ」

アナスタシアが笑う
千夜も少しだけ口元を緩めた
アナスタシアにとってスケートが昔から馴染みのあるものだということだけは、2人にも伝わっていた
24 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:54:23.22 ID:zwiyIK8LO
休憩を終えてリンクへ戻ると、3人とも最初より動きに余裕があった
アナスタシアは前を滑り、時々2人を振り返る
千夜は自分のペースを保ちながら、その後ろについていく
杏も少し遅れて続いている
何度も氷を蹴らず、1度進んだらできるだけ惰性で滑る
速くはないが、大きく遅れもしない
千夜が振り返った

「意外とついてきますね」
「杏は速く滑るんじゃなくて、なるべく止まらないことにした」
「随分杏さんらしいですね」
「楽だしね」
「それでついてこられるのが少し腹立たしいですが」
「褒め言葉として受け取っておくよ」

千夜はそれ以上何も言わず、また前を向いた
25 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:54:50.62 ID:zwiyIK8LO
しばらくすると、アナスタシアが千夜に声をかける

「千夜、もう少し速く行きますか?」
「やってみます」
「杏も?」

杏は少し考え、スマートフォンを取り出した

「杏は撮る側で」
「休む側ではなく?」
「ちゃんと撮るよ」
「ならいいでしょう」

千夜の許可が出た

「なんで千夜ちゃんの許可が必要なの」

そう言いつつ、杏はリンク脇へ移動した
アナスタシアと千夜が並んで滑り始める
最初はアナスタシアが速度を合わせていた
千夜が慣れてくると、少しだけ前へ出る
千夜もあとを追う
2人が並ぶ
また少し離れる
何か話しながら、何度か同じ場所を回っていく
途中でアナスタシアが振り返って笑い、千夜もつられるように表情を緩めた
杏はすぐにシャッターを切った

「今のいいね」

何枚か撮るつもりだった
だが、画面越しに2人を追っていると意外と面白い
人が被らない瞬間を待ち、並んだところで撮る
千夜が珍しく笑った瞬間も逃さなかった
気づけばそれなりの枚数になっていた
26 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:55:19.23 ID:zwiyIK8LO
戻ってきたアナスタシアが、すぐに杏のスマートフォンを覗き込む

「写真、見たいです」
「結構撮ったよ」

3人で画面を見る
アナスタシアはどの写真でも楽しそうだった
千夜も、自分で思っていたより表情が柔らかい
杏が1枚を拡大する

「千夜ちゃん、これいいじゃん」
「そうですか」
「笑ってる」

千夜は少しだけ画面を見る
いつものように否定するかと思ったが、しばらくして、

「送ってください」

とだけ言った
杏が少し目を丸くする

「写真が欲しいだけです」
「はいはい、まだ何も言ってないけどね」
「うるさいですよ」

アナスタシアも別の写真を指す

「アーニャはこれが好きです」
「じゃあまとめて送るよ」

杏は2人へ写真を送った
送信を終えても、自分のスマートフォンから消すことはなかった
27 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:55:49.12 ID:zwiyIK8LO
「さて」

杏はベンチへ座ろうとした
その前にアナスタシアが近づく

「杏も行きましょう」
「撮影係の仕事終わったんだけど」
「だから次は滑ります」
「順番制だったんだ」
「ダー」
「今決めたでしょ」

アナスタシアは笑うだけだった
千夜もすでにリンクへ戻ろうとしている
杏は2人を見比べた

「あと1周だけね」

3人で再びリンクへ出た


アナスタシアが少し前
その横に千夜
杏は少し遅れてついていく

「杏、少し速くできますか?」

アナスタシアが聞く

「できるとは思うけど、今くらいで困ってないんだよね」
「少しだけやってみます?」

杏は少し考えた

「じゃあ1回だけ」

氷を少し強く蹴る
思ったより速度が出た
一瞬ふらついたが、倒れるほどではない
そのまましばらく進む

「おお」
「できましたね」
「できるんだね」

杏はそれだけ確認すると、すぐ元の速度へ戻した
千夜が横に並ぶ

「もうやめるんですか」
「できるって分かったから十分だよ」
「向上心がありませんね」
「必要になったらまた上げればいいでしょ」

千夜は杏を見る
少し間を置いて、

「杏さんらしいですね」

とだけ言った

「でしょ」

杏は満足そうだった
28 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:56:19.87 ID:zwiyIK8LO
リンクを出たあと、杏はベンチへ深く座り込んだ

「疲れた」
「でも最後まで滑りましたね」

アナスタシアが言う
杏は少し考える

「思ったよりは悪くなかったかな」
「楽しかった、とは言わないんですね」

千夜が横から言う

「そこまで言うと、次も確定しそうだから」
「もう十分楽しんでいたでしょう」
「証拠ある?」

千夜が杏のスマートフォンを見る
さっき撮った写真が大量に残っている
杏も視線を落とす

「……これは撮影係としての仕事だから」
「随分熱心ですね」
「やる時はやるんだよ」

アナスタシアが楽しそうに笑う

「また3人で行きたいです」

杏は少しだけ考えた

「次は違うところがいいかな」
「スケートは?」
「しばらく今日の分で足りてるよ」
「私はまたでも構いません」

千夜が靴紐をほどきながら言う
杏は千夜を見る

「千夜ちゃん完全に気に入ってるじゃん」
「そうですね」

その返事に、今度は杏が少し笑った
アナスタシアも嬉しそうだった
29 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:56:50.94 ID:zwiyIK8LO
リンクを出たあと、杏はベンチへ深く座り込んだ

「疲れた」
「でも最後まで滑りましたね」

アナスタシアが言う
杏は少し考える

「思ったよりは悪くなかったかな」
「楽しかった、とは言わないんですね」

千夜が横から言う

「そこまで言うと、次も確定しそうだから」
「もう十分楽しんでいたでしょう」
「証拠ある?」

千夜が杏のスマートフォンを見る
さっき撮った写真が大量に残っている
杏も視線を落とす

「……これは撮影係としての仕事だから」
「随分熱心ですね」
「やる時はやるんだよ」

アナスタシアが楽しそうに笑う

「また3人で行きたいです」

杏は少しだけ考えた

「次は違うところがいいかな」
「スケートは?」
「しばらく今日の分で足りてるよ」
「私はまたでも構いません」

千夜が靴紐をほどきながら言う
杏は千夜を見る

「千夜ちゃん完全に気に入ってるじゃん」
「そうですね」

その返事に、今度は杏が少し笑った
アナスタシアも嬉しそうだった
30 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:57:17.72 ID:zwiyIK8LO
3人で外へ出る
冷たい空気が頬に当たり、杏はすぐポケットへ手を入れた

「やっぱり寒い」
「最初と同じですね」
「滑っても寒いものは寒いよ」

アナスタシアが空を見上げる

「でも、今日は楽しかったです」

千夜も小さく頷く

「ええ」

2人の視線が自然と杏へ向いた

「何で杏を見るの」
「杏は?」

アナスタシアが尋ねる
杏は少し考える

「まあ、たまになら」
「十分ですね」

千夜が言う

「勝手に合格にしないでよ」

そう言いながらも、杏の声に嫌そうな響きはなかった
アナスタシアが笑い、千夜も少しだけ笑う
3人はそのまま駅へ向かって歩いていった
31 : ◆0pl4OwC0Yo [saga]:2026/10/05(月) 18:58:36.70 ID:zwiyIK8LO
書いてほしいキャラとあれば書いてほしいシチュエーションまで込みで
↓5まで
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/10/05(月) 18:59:47.68 ID:JpJ4kSd30
雪歩・美希・あずさ・貴音で銭湯に行く
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/10/15(木) 15:22:55.70 ID:hT7Oy4u7O
池袋晶葉、松尾千鶴、ライラさんが具材持ち寄って鍋
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