【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:02:11.81 ID:POkv/Uvq0
このスレは『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』の二次創作スレッドです

・ヒッキーとガハマさんがイチャイチャエッチなことをするスレです

・初SSです

・独自解釈や妄想設定バリバリなので突っ込みは無用です

・R-18ですが何分初物なので夜食目的には向かないかもしれません

・初めてでイけると思ってんじゃねぇよこの童貞野郎ッ


以上了承出来る方のみ本編へお進み下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441033331
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:05:01.72 ID:POkv/Uvq0
めちゃり。

ぴちゃり。

ぬちゃり。

くぐもった水音が静かに響き渡る。

「はむ、はふん、ふむぅ……」

水音に紛れて押しとどめた吐息のように漏れ出す声が内から外から耳朶を侵す。

生々しい吐息の香りと唾液の交換が音の正体。

距離を零まで近づけんと押し付けられた唇と唇、絡まる舌と舌。それは親愛情愛を示す作法だが、数多あるそれ≠フ中で最も情欲に濡れた行為であることを経験と本能が知っている。

「んむ、んぅ……あふ、あん……」

押し付けるだけでなく擦りつけるように、擦りつけるだけでなく吸い付くように。

俺と彼女の心の距離が限りなく近くとも別々の身体に別たれているように、どれだけ欲し、どれだけ近づこうともその距離は零にならない。

激しくねちっこく繰り返されるキスは、その根源が真っ直ぐな欲求ながら決して100%望んだ通りには叶わないもどかしさの証明であるようだった。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:08:47.97 ID:POkv/Uvq0
性愛は汚れたものだと大人は言う。

でもその欲望は、その心の本懐はひたすら純粋で真っ直ぐなものだ。けれどそこに孕むリスクやマイナスは純粋なものを綺麗なままにはしておかない。社会という集団がそれを許さない。

ああ、今胸を頭を満たす感情はこんなにも直裁なのに。

恥じる事など何も無いのだと、こんなにも雄々しく真っ直ぐそそり立っているのに。文字通り。

「んぅ……」

名残惜しむような吐息と共に唇は離され、糸引く唾液が未練たらしく先までの繋がりを示した。

かつてはキス一つ、抱擁一つでも胸中の感情を処理しきれず大粒の涙を零していた彼女は、幾多の体験を経て今や愛も欲も当然の物だと言わんばかりに受け入れ緩んだ表情で俺の目を真っ直ぐ見つめている。

そして、そんな彼女を見つめ返し湧き上がる俺の感情も至って当然のものだ。

可愛い。

美しい。

いやらしい。

汚したい。

汚したい。

未だ少女性を色濃く残す彼女の全てを、俺の欲望の色で余さず塗りつぶしたい。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 00:08:51.31 ID:4n36mD0uO
材木座「はふん、ふむぅ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 00:09:31.79 ID:ewUsidRfo
これは期待
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:12:07.59 ID:POkv/Uvq0
そんな俺の胸中を察したのか、彼女は

「ね……ヒッキー……」

掠れたように甘く囁いて、

「……いいよ」

一刻も早く昇り詰めんと張り詰める俺の逸物を手で淡く握り擦り上げた。

今宵既に一度彼女の中に侵入した俺自身は彼女の蜜に塗れており、手が上下する度にちゃにちゃと粘付いた音を立てる。

「あ……ぐ……」

音と同期して下半身に走る淡い電流が、足先を甘く痺れさせ、脊椎を伝って脳に伝わった快楽の情報は俺の意思と関係無く呻き声を上げさせる。

電流は熱を伴い、氷で出来た鎖の如き理性を確実に融かしている。

しかしこれは本気ではない。ただ掠めるように擦っただけで、絶頂させる気など毛頭無い牽制のような責め。

これは俺を煽るための一手だ。

俺の本能を縛る理性の鎖を俺自身に引き千切らせる為の合図だ。

未だ自身の獣性を好きに解き放てない弱い俺への、彼女なりの求めなのだ。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:15:18.79 ID:POkv/Uvq0
そして、

「気持ち良くなって、いいよ」

出会った時と変わらないあどけなさはそのままに、彼女は妖しく微笑んだ。

少女と毒婦を両立させるその矛盾は、俺が彼女を喰らって良い理由へとすり替わって理性と本能を反転させた。

「ゆ、結衣ッ」

切羽詰まってどもった自身を恥じるヒマも無いと、彼女を押し倒し正常位の形で彼女の入り口に自身をあてがった。

「あ……!」

そこまで俺の行動が一瞬で、彼女が強引さに驚いたのも一瞬。

唐突さに驚いた彼女は、しかし一瞬でその瞳を期待で暗く輝かせ――

ぐちゅり

「んあッ!!」

躊躇無く体内に押し込まれた衝撃で、容易く身体の自由を放棄した。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:18:27.97 ID:POkv/Uvq0
「あ、あぅ、んん、んあぅ、ああ あ、ふあッ」

ぐちゅぐちゅと湿った音を立てながら、俺の肉と彼女の穴が上下左右と接し擦られていく。

先の一回目は俺の方が快楽に耐えきれず彼女が達する前に絶頂を迎えてしまった故、今の行われている二戦目は彼女を絶頂させる為のリベンジだ。

既に一度……否、一度目の途中彼女の口内に吐き出したのを含めれば三度目のストロークであり、普段我慢弱く落ち着きのない俺の逸物もそれなりに保ってくれる筈だ。

……筈なのだが。

「はひっ、ひ、ひっきー! ひっき、あぅ、きもちいい、きもちいいよぉ!」

彼女が、俺の名前を呼んでいる。

俺の動きに合わせて、快楽で鳴いている。

俺に貫かれながら、俺の名前を啼いている。

既に一度目の挿入で大きく昂ぶっている彼女の心と身体は、既に異性と快楽を受け入れる為の雌の心身へと代わっていた。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:22:27.29 ID:POkv/Uvq0
掠れた甘い声は俺の脳を迅速に融解させ、彼女の嬌声に合わせてうねって絡みつく彼女自身と相俟って抵抗しようもないほど俺自身が昂ぶる。

「ぐふ、んぅ……!」

俺の口からも耐えきれず荒い吐息が喘ぎ漏れる。

ヤバイ、もう、そんなに、保たない。

頭の奥底、そして逸物は「我慢する必要は無い」「我慢は身体に悪い」「出せば良くなる」そんな甘言を絶え間なく垂れ流す。

「ひっきぃ、んぉッ、ひっきぃのお、おちんちんが、ああ、あぃ、あつく、て、きもちいい……!」

意識してか天然か、熱に浮かされたような彼女の淫蕩な睦言は更に深度と濁りを増していく。

くちゅくちゅぐちゅぐちゅと、接合部から漏れる水音のスパンも細かく激しくなっていく。

既に俺の下半身の半分は、理性のコントロールから外れ独自に快楽を貪らんと動きを激しくしている。

出して良い、出せば良い。

それが一番俺に良い。

五月蠅い。そんなことは分かってる。

それでも俺が、俺だけが気持ちいいだけなら、そんなものは手前で握って擦るだけの自慰と何が違う。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:25:29.23 ID:POkv/Uvq0
「あひ、はひ、ひ、ひぅ、ひっきぃ、あ、んむッ!」


押さえきれない衝動を無理矢理に縛り付け、彼女と唇を合わせ、閉じる前に無理矢理舌を口内へねじ込む。

驚いて固まったままの彼女の歯をなぞり、舌を強引に絡め取り、唾液を流し込んで混ぜ合って交じ合う。

せめて絶頂に向かってひた走ろうとする下半身の感覚を誤魔化し抑えんと言うせめてもの抵抗だが、効果は精々が意識を僅かに逸らす程度。

「んん、ん、んん、むは、むぅ……」

寧ろ、次第に自ら口中の交合を求めて行く彼女の動きが徐々に、確実に楔を解き放ちつつある。

じゅる、じゅるり、じゅるじゅる、唾液の混じり合う音。

ぐちゃ、ぐちゅり、ぐちゅぐちゅ、粘膜の擦れ合う音。

どちらも周囲に飛沫を飛ばして濡れに濡れ、肌同士の触れ合いにすら何かのフィルターを通してしまったような錯覚に陥り、胸中の焦燥ともどかしさが一層増す。

それを受けて悦楽に浸り刺激され尽くす逸物も、早く出せ早く出せ疾く出せと内側から本懐を溢れさせんとする。

もう本当に余裕が無い。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:29:08.97 ID:POkv/Uvq0
「んちゅ、んむ……ふはッ、ひ、ひっきぃ!」

深い口づけを強引に引きはがした彼女の声。

「ひっきぃ!ひっきぃ!んひ、ひぃ!ひっきぃ!あたし、あたし、もう……!」

俺の名前を何度も呼び、それに合わせて細かく痙攣するように震える膣内……彼女も、もう幾ばく耐えられない。

「おれ、も……ぐ、ヤバイ……もう、出そう、だ……!」

最早加減する必要も無い、加減の仕方が分からない。

途切れなく響く交合の音は既に止まれなくなったことの証左。

互いに限界が近い。

ようやく出せる。

気持ち良くなれる。

今よりもっとずっと気持ち良くなれる。

待ちに待った瞬間への期待を同じくした俺の頭と下半身、そして苦しげで切なげに高まっていく彼女の顔はそんな根源的な欲望を俺と共有していることを理解させた。

しかし、

「い、いいよ、ひっきぃ!だして!あたしできもちよくなって!」

先に俺を受け止めることを彼女は主張し、

「ダ、ダメだ!さっきは俺だけだったから、今度はお前が先に!」

俺は彼女を先に上り詰めさせることを主張した。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:32:37.83 ID:POkv/Uvq0
「やだ!やだぁ!ひっきぃだして!そしたら、あ、あたし、そのあとでいいからぁ!」

「おれも、イヤだ……結衣がさきに、イってくれよ……!」

すれ違い。

こんな時でも、目指す先が近くて明白で、もう動きなんて止められないのに、それでもズレる。

俺は彼女を気持ち良くしたい。

彼女は俺を気持ち良くしたい。

ただ相手を気遣ってというだけではなく、彼女は俺が果てるのを中で感じながら達するのが気を失いそうになるほど気持ちいいと言う。

俺も、彼女が達したのを肉の蠢動で感じながら果てると気が狂いそうになるほど気持ち良くなれる。

相手を気遣い悦んで欲しいのは同じで、でもその先には自分の喜悦があって、お互い目指す極致はそこにある。

偽善なのだろう。

醜い自己満足なのだろう。

だがそれで噛み合い絡み合って、ここまで俺達は続いてきた。

付き合う前から、それこそ出会った当初から変わらずすれ違い続けるのが俺達の在り方だった。

きっとこれからも、何より今この瞬間も。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:35:57.87 ID:POkv/Uvq0
「あ、あ、あッ、や、やぁ! だめ、もうだめ、だめ、だめだよぅ……あたし、ほんとにもう! ひっきぃ、だからぁ!」

身体を侵す快楽も、心から溢れる情動も、もう止めどなく抑えきれないのだと彼女はその声で、汗で、涙で訴えかけてくる。

そんな彼女の最後の一手、左右に開いて俺の身体を受け入れていた両足で俺の腰を挟み込むように巻き付け、物理的に俺の退路を塞ぎ且つ俺自身を己の奥深くへ押し込み導いた。

「あぐぅ! うぅぅうう!」

「ちょ、おま……ぅあ!」

より内圧の強い深部へと導かれた俺自身に爆発的な衝撃が走り、それはより敏感な場所へ逸物を導いた彼女自身も同じだった。

自爆覚悟……否、そこまでの考えが彼女にあったかすら定かではない。ただ俺の為、自身の為、どちらも総取りにしようという安易で彼女らしい衝動がそうさせたのかもしれない。

そして、

「あ、ちょ、も、出」

この自爆は、彼女に功を奏した。

「で、でる」

もう制止も注意も出来ない、そんな間は存在しない。

一瞬下半身の筋力が全て弛緩し、直後張り詰めた全てがぶつり≠ニ切れ、ありったけの熱を彼女の中にぶちまけた。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:39:31.50 ID:POkv/Uvq0
「あ、ああ、ああああ」

我ながら間の抜けた震える声と共に、逸物から全身へ絶頂の快楽が伝わっていく。

だがそれも僅かな間だった。

「!!!!」

俺の射精をそのまま直に感じ取った彼女は、

「うっ!」

ありったけの力を両腕と両足に込めて俺にしがみつきブルブルと震え始め、

「うぅ! ううぅ、うぅぅぅぅうぅうぅぅぅうううっ!」

呻くような嬌声と共に達した。

同時に、射精している俺の逸物を溶かし潰さんとばかりに彼女の膣が絡みうねった。

「んぐぁぁぁぁ……!」

射精している最中だというのに、まだ足りぬと搾られ出される。

三度目の途中で、四度目が始まったような錯覚。或いは本当にそうなったのかもしれない。

自慰、手淫、どれだけ濃厚な口淫ですらこうはならぬとばかりに長く続く射精。

「ひぅっ! あうっ、あぅぅぅぅぅぅぅっ!」

応じて彼女の中の痙攣も密度と濃度を増していく。

強い力で震えながらしがみつく彼女と間の抜けた弛緩と放出を続ける俺は、そのまま俺の肉棒と彼女の蜜壺の構図だった。

電流。

快楽。

身体中で迸り混じり合う物理的な信号と溢れ出る感情がない交ぜになって時間の感覚を引き延ばしていく。

実際は十数秒がいいところ、しかし数分にも数時間にも感じるような濃密な絶頂。

もう自意識すら彼女と混じり合って無くしてしまったのではと思い至り、そんな思考で以て俺はその絶頂が終了したことを悟り、同時に抗えない虚脱感に身を任せ、彼女の上にのしかかった。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:43:09.04 ID:POkv/Uvq0
「は……はぁ……はぁぁぁ……」

長く抜くような俺の嘆息。

「ひっ……ひっ……ひん……」

しゃくり上げるように短く小さい彼女の吐息。

性感が高まるに合わせて存在を忘れていった汗が俺達の身体を濡らしている。

……あぁ、シャワー浴びなきゃ。

未だ行為の熱と甘く痺れの残る身体の感触を感じながら、それでも急速に正常な温度を取り戻しつつある思考が滑り濡れる身体の後始末の道筋を立て始める。

だが本懐を遂げ大人しくなりつつある本能もまた、行為の余韻と疲労からこのままの静止を訴える。

だから五月蠅いんだよお前ら、まだ終わりきってないんだから静かにしてろぃ。

「ひ……ひ……ひぅ……ぅぅ……」

彼女の息も落ち着きつつあるが、快感があまりに大きかったからか目の焦点が合わず、意識も朦朧混濁しているらしい。

未だ繋がったままの秘所は彼女の呼吸に合わせて緩やかに蠢き、それを感じ取る俺自身は性感よりも温もりを強く感じている。

彼女の体温はそのまま胸までせり上がって心を満たす。

快感を求める欲望も焦燥もなく、余韻が薄れると共に愛おしさが湧き上がる。

もう性衝動は無いが、それでもこの感情の証を立てたい。そう思えばこそ身体は自然と後戯に移った。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:46:13.96 ID:POkv/Uvq0
「あ……」

彼女の身体を緩く抱き締め背中や足や髪を撫でつつ、唇は胸から首、頬まで口づけていく。

「はぁ……はふ……」

じゃれ合うよりもささやかな刺激を受け、彼女の息は整いその色は夢見るような甘さを含みつつあった。

「ね、ひっきぃ……?」

まだ少し呂律の怪しい発音で彼女が俺を呼ぶ。胸元を唇でなぞっていた俺は応じて顔を上げ、

「ん……」

間髪入れず、彼女の唇が俺の唇と合わさった。

さっきまでのように舌は使わず、ただ触れ合うだけの小さなキス。

たっぷり十秒の触れ合いの後に彼女は唇を離し、

「すき……」

そう囁いた。

心臓がくすぐられたように沸き立ち、落ち着かない。

恥ずかしく、嬉しい。

その返礼にと俺も万感の想いを込めて、

「俺も、愛してる」

そう呟いた。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:49:33.81 ID:POkv/Uvq0




「『俺も、愛してる』」

「……」

「だって、えへ、えへへぇ……」

「…………」

行為から暫く、諸々の後始末を終え俺達は同じ布団の中でくっついている……全裸で。

季節的にはもう春だが三月の夜はまだ冬の面影が薄く残っている故、布団を被っても着衣はしようという俺のポイント高い気遣いの提案は却下された。

彼女……由比ヶ浜結衣は行為後の余韻をより長く感じていたいらしく、その為に直接肌の温もりを感じられるからと行為後の就寝に着衣は不要と幾度と断言している。

いやもう何度目か分からないくらいだから分かってるんだけどさ、でもやるだけやってその後風邪引くとかなんか馬鹿すぎて目も当てられないんですけど。

しかしこうと決めた女性の決意に男性の腐った部分の代表足る俺が対抗できるわけもなく、まぁ人肌が一番暖まるしな、という一応の言い訳で交渉は終了した。片方が一方的に譲歩しただけのやり取りを交渉と呼ぶかどうかは見て見ぬ振りをする。

今は行為と睡眠の僅かな間に存在する交流の時間、所謂ピロートークの最中である。

あるのだが。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:52:44.26 ID:POkv/Uvq0
「お前なんなの? 俺の台詞コピって何したいの? 俺のこと辱めたいの?」

「えー、だって嬉しかったんだもん……愛してる、なんてさ、えへ」

……さっきからずっとこの調子である。

普段から悪いとは思っているが、結衣と付き合い始めて二年と経つ今でさえ、俺の童貞心丸出しのグラスハートは常日頃から睦言を避けるように自己主張している。

だって恥ずかしいんだもん、照れるんだもん。

以前の本物発言の後も相当に苦しみスーサイドな気分に陥ったものだが、彼女との行為の後、最中の熱に浮かされ歯も浮く台詞をリピートされてはこうして悶え苦しんでいる。

彼女からすれば貴重希少なデレた俺!みたいな感じで愛で回したいところなんだろうが、やっぱ恥ずかしいんだよこれをネタに強請りが成立しそうなくらいに。

そもそも週に何回ヤってんだってくらい(結衣限定の)ヤリチン状態の癖してなんで俺の心はまだ童貞を患ってんだよ。

チンコの皮剥けても心の皮は剥けないのと同じように、チンコが大人になっても俺自身が大人になるってことじゃないのか。大人の階段昇る、俺はまだシンデレラさ。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 00:56:35.93 ID:POkv/Uvq0
「だからさ、もっと言ってよ……好きとか愛してるとか、いつでもどこでも、嬉しいから」

「あー、その、うん……大事なことは口にする度軽くなってくってスナフキンも言ってててだな」

「スナフキン? ムーミンの?」

「そうそうムーミンの。 彼の生き方は正にぼっちの理想、マスターオブボッチってなもんだから俺的には超リスペクトなの」

「スナフキンはぼっちとは違うんじゃ……」

「細けぇこたぁいいんだよ」

まぁ件の台詞は正直うろ覚えで、本当にスナフキンが言っていたかどうかも定かではないんだが。

とはいえ自由を標榜し、孤独を愛し、気ままな旅を続ける彼のライフスタイルは確かに俺にとって憧れであった。もう少しを欲を言えば旅でなくちゃんと家を持って引きこもっていたいが、スナフキンは持ち家否定派だったよな確か。

ともかく彼女も知っていそうなカリスマから言葉を引用すれば、普段の煙に巻く言い回しよりは誤魔化しの効果はあるだろうと踏んだ。

しかし彼女も食い下がる。

「……でも、あたしは大切なことは何度も口に出して、耳で聞いてたいな……そうしないと大事だってことを忘れちゃいそうだから」

「だよな、バカだもんなお前」

「うん、バカだから、あたし」

……場を砕こうと口に出した揶揄も、避けるどころか真っ向から受け入れる。

強くなった。なりすぎてちょっと怖い。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 01:00:40.60 ID:POkv/Uvq0
「……大切なことは何度も聞いて、何度もやって、ずっとずっと忘れずにいたいんだ。 あたし、ヒッキーのこと好きだから」

「お、おう」

「だからね、もっともっと好きだって言って欲しい……そう言って貰えて、身体中でそれを感じられるから、もっともっとエッチもしたいよ……?」

何時の間にか背中に回された彼女の手にぎゅうと力が籠もる。

千葉県産柔らかメロンが俺の胸に押し付けらて形を変えるのが感触で分かる。

あー、あー、あー、拙い拙い。

これは落ちる、落とされる。マズイですよ!

恐ろしいのは、これが狙ったものではなく彼女が本心をぽろりと口にしただけの天然である可能性が濃厚ということ。

かつては素直に想いを伝えられず踏み込んでは避けられて、その末に自分の気持ちを無かったことにしようとした由比ヶ浜結衣。

そんな彼女だから、勝ち得た愛を失わない為に本能がそれを求め保持する最善手を打ち出し続け、それを実行し続けるのだろう。

何時からか棘が刺さったままの心臓が、ずきりと痛み、軋む。

半ば慢性化した幻痛に、未だ俺は慣れることができない。

きっと慣れてはいけないのだ。

「……いやでも、今日は流石にもう無理っぽいんだが」

「あ! いや違くて! 今すぐしたいってわけじゃなくて! また今度で、あ、明日にでも!」

「分かった、分かったから落ち着け、な?」

「う、うん……」

顔を真っ赤に伏せる彼女の様子があまりに可愛いらしく愛で回したい衝動に駆られるが、動けないし直視も出来ない。

何故って、多分……というか確実に俺の顔も燃え上がらんばかりに真っ赤になってるから。

これさっきのが一発で終えてたくらいなら彼女の言葉と感触でそのまま次戦に突入していただろう。言葉も態度も可愛らしいのに、醸し出す空気は吸うだけで酔っ払いそうなくらいに蠱惑的だった。

まだ肌を合わせて一年程度だというに、何時も間にここまでレベルが上がっていたのやら……。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/01(火) 01:04:21.37 ID:POkv/Uvq0
「……もう一年経つんだね」

あれ、心読まれた?

さとりなの?

お前そこで渇いてくの?

「ヒッキーがこの部屋で……一人暮らし始めて、もう一年だよ」

あ、そっちですか。

ちょっとほっとした。

「? どしたの、溜め息なんて吐いて」

「いやいや何でもないから気にすんな……思ったより早かったな、一年」

「そうだね……色々あった筈なのに、気付いたらみんな昔の出来事って感じになってるの」

「なんとなくだけど分かるな、お前が夏休みの自由研究に捕まえた蝶々の羽ばたきが発端になって総武高の治安崩壊が始まったのももう何年前かってくらい」

「大学の課題で自由研究とかそもそもなんで昆虫採集!? 総武も不良の学校になんてなってないよ!?」

「いやほらアレだよ、大学の懐の広さはお前の知的レベルにも合わせてちゃんとカリキュラムを組んでくれるって話」

「バカにすんなし! あたしだってヒッキーと同じ試験受けて合格したんだから! バカにしすぎだからぁ!」

「……裏口入学じゃなかったっけお前」

「大丈夫だって大小判押してくれたのヒッキーじゃん!」

「うるせぇな、もう深夜なんだから静かにしてろよ」

「煽ってるのヒッキーの方だからね!?」

……とまぁ、女性らしさとか色気を身に付けても変わらないところがあるのは安心出来るというか、溜め息の原因追求を煙に巻く為の誘導は見事なまでに嵌ってくれた。

このように、変わるものもあるし、変わらないものある。

どちらか一方に固執するでなく、どちらも受け入れ己の血肉にしていくこと。

それを教えてくれたのは、間違いなく目の前でぷくりと頬を膨らませる彼女だ。

思い出されるのは彼女と触れ合ったこの一年、俺達は一体どんな切っ掛けで今へ至ったのだったか――
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:08:21.57 ID:POkv/Uvq0
プロローグこれにて了、そして今日の投下はここまでです。
次回から一年前の回想が始まります。
多分一週間以内には投下出来る筈なので、期待して下さる方はお楽しみに。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:10:37.91 ID:gdx1ixrSo
乙 やっぱ結衣ちゃんが一番ですわ 続き期待
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:13:02.11 ID:ewUsidRfo
乙です!
期待します
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:21:48.00 ID:xiix5PgAO
ええやん
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:50:24.90 ID:irH8HGh9o
こういうのを待ってた
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 01:51:48.59 ID:SdA8d4pAO
期待
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 03:41:08.66 ID:8eGEiM7NO
乙です!
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 07:32:27.65 ID:6mG1ji07O
神スレ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 08:23:48.49 ID:GEOrwPV0O
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 12:51:46.81 ID:riRrcUzi0
やはりガハマさんこそ王道。期待
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 23:28:40.16 ID:POkv/Uvq0
どうも>>1です
「潜在的需要は高いだろうに数の少ないガハマSSでエロやれば天下取れるぜ!薄い本はガハマ本が一番多いしなガハハハ!」
などとバカの欲望丸出しで書き始めたわけですが、それでも想像以上に反応が良くて寧ろ罪悪感に押しつぶされそうだぜヘヘ……
かと思えば別作者さんのガハマSSが同じタイミングで始まりあちらはこっちと比べものにならないクオリティで吃驚
『結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」』は超面白いから皆読もう!

とまぁそれはさておき、上述の通り好感触がどうにも嬉しくて「一週間なんて待たせない、とっとと書いちゃうわ!」と
出来る限りの力を以て執筆してみるも流石に一日じゃ無理だなって……一日一沙希の人って凄いね本当
とりあえず八幡が一人でキモい独白やら回想やらする導入部だけ完成したんですが、こういうのって出来た端から投下してった方がいいんでしょうか
プロローグは全部完成してから投下しようと心に決めてたわけですが、こういうのってレスポンスが大事だと見る側としては感じるんですよねぇ

何かご意見ご要望あれば書き込んで下さいな、もしかしたら参考にするかも?
ともあれ宜しくお願いします
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 23:35:13.30 ID:UpBg0+lAo
うぜえ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 23:36:48.09 ID:906IjMDao
とりあえず>>1のやりやすい方法でいいんじゃないか?
まとめて読むのがいい人もいれば短いスパンで少しずつ読むのがいい人もいるからさ

とりあえず自由にやっちゃってくれー
楽しみに待ってる!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 23:47:56.51 ID:5Ma03FH30
自分語り長いわwwww
まあ楽しみに待ってる
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/01(火) 23:50:27.13 ID:7DjTCb9LO
黒歴史になるので、自分語りは控えた方がいいですよ

エタらなければ、1が書きやすいようにしてもらって大丈夫です
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/02(水) 00:09:24.76 ID:aIZTHku8o
読者様は親切なんだよ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/02(水) 01:04:30.18 ID:ypG/N1rVo
ピコーン

結衣「ヒッキー!またレベル上がったみたい!!」レベルタカーイ

こういう話かと
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