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希「うちな、陥没ちくびが悩みなんや。」外伝

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618 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/27(水) 03:52:04.87 ID:F/Lyx8hi0
雪穂「あ、あははは!あはははははは!」

雪穂「そっかそっか!亜里沙海未さんに憧れていたもんね!」

雪穂「よかったじゃん念願の海未さんと付き合えて!祝福するよ!ははっ!」

 今にも溢れ出てきそうになる涙をぐっとこらえ、空元気で無理やり笑顔を作る雪穂

 ただ、今の亜里沙は海未との交際を発表したことで有頂天になっているため、雪穂の心に秘められた悲しみには気づかない

亜里沙「えへへ、ありがとうユキホ!亜里沙、今すっごく幸せだよ!」

海未「私もですよ亜里沙、ははっ!」

 亜里沙とともに海未も浮かれてしまっている

 そんな様子が穂乃果と雪穂には堪らなく辛かった

穂乃果「あ、そうだった……」

穂乃果「穂乃果、今日店番を頼まれていたんだった……帰らなくちゃ……」

絵里「え……?そうだったの?せっかく久しぶりに会えたと思ったのに……」

希「まあ、仕方ないやんな……商売に携わっている以上、避けようのないことや。」

海未「え?そうだったのですか?朝は何も言ってませんでしたが……」

ことり「(海未ちゃん……自覚ない追い打ちはやめてあげてよ……)」
619 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/28(木) 03:14:16.38 ID:/UBucUSu0
穂乃果「そういうわけだから!穂乃果、帰るね!それじゃ……!」スタタタタ

 傷ついた穂乃果は、顔を誰にも見られぬよう下を向きながら、屋上から逃げ出してしまった

 その様子を見て、ことりは思う

ことり「(かわいそうな穂乃果ちゃん……)」

ことり「(でもこれをチャンスだと思ってる、そんな自分が嫌いになりそうだよ……)」

雪穂「はは、はははははははっっ!!」

雪穂「ほ、ほら!もうこの話題はおしまいにして、練習しましょうよ皆さん!」

雪穂「そのために絵里さんと希さんは来てくださったんですから!」

 今自分が見ているこの光景は夢なんだ、そうだ絶対夢なんだ

 今日寝て明日の朝目覚めれば、全ては元通り

 いつも通り亜里沙と一緒に学校に行って、亜里沙と一緒に授業を受けて、

 亜里沙と一緒にお昼を食べて、亜里沙と一緒に練習に参加する……

 そんな日々が再び訪れると信じて、雪穂は現実逃避を繰り返す

絵里「それもそうね……穂乃果はいなくなっちゃったけど、残りのみんなで練習しましょうか!」

希「ふふん、一年生のみんなのお手並み拝見といこうかな〜」
620 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/28(木) 03:28:45.00 ID:/UBucUSu0
ことり「(やっぱりチャンスとか、そんなのもうどうでもいい!)」

ことり「(今頃穂乃果ちゃんは絶対に悲しんでる!)」

ことり「(そんな穂乃果ちゃんを、一人になんてさせておけないよ!)」

ことり「(一人の友人として、穂乃果ちゃんの力に、なりたい!)」

ことり「あーーーーーーっっ!!」

絵里「ど、どうしたのことりいきなり大声あげて……」

ことり「すっかり忘れてた!今日私アルバイトを入れてたんだった!」

ことり「や〜ん、ショック!せっかく絵里ちゃんと希ちゃんに久しぶりに会えたのに〜」

希「ことりちゃんもお仕事なんか、大変やなぁ。うちもμ's時代みんなと時間が合わなかった時があるから、気持ちは十分わかるやんな。」

ことり「みんな、本当にごめんね!私も今日はもう上がるよ!」

ことり「絵里ちゃん、希ちゃん、また今度時間があるときに、ね?」スタコラサッサ

絵里「行っちゃった……」

絵里「ほらほら、みんな静かに!」パン、パン

海未「あははは、亜里沙ぁ〜♡は……!」

亜里沙「海未さ〜ん♡びくっ!」

凛「かよちんかよち〜ん♡にゃ!?」

花陽「凛ちゃん……♡ピャァ!」
621 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/28(木) 03:48:35.57 ID:/UBucUSu0
絵里「公に交際を認めてもらえたかったからって、浮かれてちゃダメよ。」

絵里「私たち同性愛者に対する世間の目はまだまだ冷たいわ。」

絵里「光届かぬ場所で咲く花のように、ひっそりと、けれどたくましく生きていかなきゃいけないの。」

希「まあその話については今日は終わりや。うちらがここに来た目的はあくまで練習の補佐、やろ?」

希「あんま長々と話していたら練習時間が過ぎてしまうよ。」

絵里「それもそうね。じゃあ……コホン。いろいろあったけど、練習始めるわよ!」

みんな「はい!」

 ショックのあまり目が据わってる雪穂は、特に大きな声で返事をした

 それに対して亜里沙に「ユキホ、なんだか今日張り切ってるね」と言われた際には、

 雪穂は亜里沙を愛するあまり逆に憎らしいとも感じてしまった

 もっとも、雪穂は明日になれば元通りになると思っているので実害は全くない

真姫「(どうしよう……恋人自慢の流れに乗っかろうとしたけど、完全にタイミングを失ってしまったわ……)」

 それにしてもここにいる全員、なんというかのんきなものである

 誰も、穂乃果と雪穂の想いに気がつかないなんて……

 「恋(をすると恋人以外に対して)は盲目」ってやつなのかもしれない
622 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/29(金) 02:47:56.59 ID:kPebHS7x0
 その頃の穂乃果は、かばんを持って、涙を流しながら街中を走っていた

穂乃果「ひどいよ、海未ちゃん……」ポロポロ

穂乃果「穂乃果、十年以上海未ちゃんのことが好きだったのに、こんなのってないよ……」ポロポロ




ことり「はぁ、はぁ、はぁ……穂乃果ちゃん、待ってぇ〜」

 その後ろを、必死で追いかけることり

 しかし穂乃果の方が足が速いため、追いつけない

 当然ことりの声も穂乃果には届いていない

ことり「ぜぇ、ぜぇ……どんどん穂乃果ちゃんが遠ざかっていくよぉ……」

ことり「とりあえず、穂乃果ちゃんちに行ってみよう。」
623 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/29(金) 02:57:12.45 ID:kPebHS7x0
 高坂家

ことり「ごめんくださ〜い。」

高坂ママ「は〜い?あらことりちゃん、いらっしゃい。」

ことり「こんにちは。あのぉ、穂乃果ちゃんは帰っていますか?」

高坂ママ「穂乃果?そういえば手も洗わずにすごい勢いで自分の部屋に入ってったわね、どうしたのかしら?」

ことり「!!」

ことり「あの、すみません!お邪魔させていただきます!」

高坂ママ「え!?ええ、ゆっくりしてってね。」

ことり「では私はこれで!」ドタドタ

 ことりは穂乃果と同じく手を洗わず、穂乃果の部屋へと向かっていった

高坂ママ「ちょ……ことりちゃん……手……」
624 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/29(金) 03:43:14.55 ID:kPebHS7x0
 穂乃果の部屋の前

 ドアには鍵がかけられている

ことり「穂乃果ちゃん!」ドンドン

穂乃果「(無視)」

ことり「鍵がかかっているってことは……そこにいるんでしょ穂乃果ちゃん!」

ことり「まさか海未ちゃんが亜里沙ちゃんと付き合っているなんて……辛かったよね、穂乃果ちゃん……!」

ことり「だからおね……」

穂乃果「うるさい!!」

ことり「びくっ」

穂乃果「分かったような口を利かないでよ!」

穂乃果「穂乃果の気持ちなんて全然わからない癖に!」

穂乃果「それにことりちゃん私に協力してくれるって言ったのに、結局何の役にも立たなかったじゃん!」

ことり「!!」

穂乃果「(あ……!)」

 失恋によって自分の感情をコントロールできなくなっているあまり、思ってもいないことをことりにぶつけてしまった穂乃果

 失意の内にある穂乃果でもわかった、ことりは自分のことを心配しに来てくれていることを……

 それなのに、そんなことりに対して自分はなんてことを……だが言ってしまった以上、後悔してももう遅かった

ことり「穂乃果ちゃん……ごめんね……」

穂乃果「(ち、違うの、今のは……!)」

 ことりの声はこれ以降聞こえなくなり、穂乃果は自分がことりを傷つけてしまったことを知る

 明日ことりに謝ろう、でも学校に明日は行きたくないな……そんなことを考える穂乃果であった
625 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/29(金) 04:09:12.74 ID:kPebHS7x0
穂乃果「(穂乃果、嫌な子だ……)」

穂乃果「(ことりちゃんはただ、私の心配をしてくれているだけなのに……)」

穂乃果「……ええ!?」

 穂乃果が窓を見ると、何やら窓枠から腕が見える

 やがて腕に続いて身体や脚、特徴的なとさかが現れる

 そう、帰っていたと思ったことりが、高坂家の窓に張り付いていたのだ

 傍から見ればどう見てもほのキチの変質者である

ことり「ん、っしょ……んっしょ……」

穂乃果「ちょ、何やってるのことりちゃん!?」

ことり「よいしょよいしょ……しゅたっ!」

ことり「えへへ、窓から入っちゃいました♡」

穂乃果「え!?え!?どうやって張り付いてたの!?」

穂乃果「それにどこから!?」

ことり「雪穂ちゃんの部屋の窓があいてたから、それを伝ってきたんだ♡」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 04:44:23.66 ID:G3xLjinOO
普通に怖いよ…!!
627 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/30(土) 02:49:57.81 ID:RfwDFbb/0
穂乃果「そ、そうなんだ……穂乃果びっくりだよ……はは……」

ことり「でもこのサプライズで少しは楽になったでしょ?」

穂乃果「うん、そうだね……」

穂乃果「ことりちゃん、さっきはごめんね……」

穂乃果「私もう、自分の心の中が分からなくて……」

ことり「穂乃果ちゃん、つらかったね……」

穂乃果「私、どうしたらいいんだろう……」

穂乃果「私の身体から湧き上がる悲しみと怒りに、精神が蝕まれちゃいそうだよぉ……」ポロポロ

ことり「穂乃果ちゃん……」ス

 ことりは、穂乃果の右手を優しく握って拳を作る

 そしてそれを……

ことり「ぐふっっ……!!」ドゴ

 自らの腹部に思い切り叩きつけた
628 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/30(土) 03:13:38.05 ID:RfwDFbb/0
穂乃果「ちょ、ちょっと!何してるのことりちゃん!大丈夫!?」

ことり「えへへ……穂乃果ちゃんは優しいね……」

ことり「自分が傷ついてる時でも私のことを心配してくれるんだ……」

ことり「でもね、今はことりが穂乃果ちゃんを助ける番なんだよ……」

穂乃果「意味が分からないよ!穂乃果の手を使ってセルフ腹パンして、いったい何になるっていうの!?」

ことり「穂乃果ちゃん、ことりはね、穂乃果ちゃんが今日受けたストレスを全部吐き出してほしいんだ。」

ことり「そしていつもみんなを引っ張ってくれる元気な穂乃果ちゃんに、戻ってほしいの。」

ことり「穂乃果ちゃん言ってたよね、悲しみと怒りで、精神が蝕まれてしまいそう、って……」

穂乃果「何が言いたいの……?」

ことり「穂乃果ちゃん……」

ことり「私の身体をサンドバッグにしてもいい……」

ことり「だから穂乃果ちゃん、そのやりようのない感情を、全部私にぶつけて!」

ことり「穂乃果ちゃんの気がすむまで、私が穂乃果ちゃんの全てを受け止める!!」
629 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/30(土) 03:42:30.85 ID:RfwDFbb/0
穂乃果「どうしてそこまで私のことを……」

穂乃果「ことりちゃんの何が一体そこまでさせるの……?」

ことり「大好き、だからかな……穂乃果ちゃんのことが……」

穂乃果「え……?」

ことり「穂乃果ちゃんはさ、小さいときからいつも私のことを引っ張ってくれた……」

ことり「私の知らない世界を、いつも見せてくれた……」

ことり「スクールアイドルを始めるって言ってた時もそう。」

ことり「穂乃果ちゃんがいなかったら今の私はいないし、音ノ木坂だって廃校になってた。」

ことり「音ノ木坂を守ってくれたこと、お母さん、すっごく感謝してたよ。」

穂乃果「ははは、それはどうも……」

ことり「それに穂乃果ちゃんは、私の夢をより明確にしてくれた。」

穂乃果「え、穂乃果は何もしてないよ……?」

ことり「ううん。みんなの衣装を作ってる時、未来の自分が今と同じように服をデザインして、縫ってる光景が思い浮かんでくるんだ。」

ことり「ああ、私は将来、こんな風に働くんだ、って……」

ことり「あはは、ごめんね。話が逸れちゃった。」

ことり「そんなわけでね、恩返しも兼ねてことりは穂乃果ちゃんのために、何か力になりたい!」

ことり「でもね、ことりは海未ちゃんと違って穂乃果ちゃんの愛する人にはなれない……」

ことり「ならどうすればいいか考えたんだ。」

ことり「そうだ、穂乃果ちゃんのために、この身を差し出そうと……」
630 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/04/30(土) 03:53:43.35 ID:RfwDFbb/0
穂乃果「そんな!そんな悲しいこと言わないでよ!」

穂乃果「穂乃果のせいでことりちゃんが身体的にも精神的にも傷つく、そんなの嫌だよ!」

穂乃果「そんな自分の身体を簡単に、投げ出すようなこと言わないでよ……!」

ことり「やっぱり穂乃果ちゃんは強いんだね……!」

ことり「今でもこんなことりに優しい言葉をかけてくれるなんて……」

穂乃果「穂乃果は強くなんかない……!本当は今だって、泣きたいよ!苦しいよ!」

穂乃果「自分の殻に閉じこもって、一人になりたいよ!」

穂乃果「でも、ことりちゃんがそれを許してくれない……!」

穂乃果「私は一体どうすればいいのか答えてよ、ことりちゃん!」

 穂乃果が遂に本音を吐く

 そんな穂乃果を、ことりはまるで本物の羽毛のように包みこむ

ことり「一人で閉じこもるなんて、寂しいよ。」

ことり「こんな時こそ友達を頼ってほしいよ、愚痴くらいなら聞けると思うから……」

ことり「それともことりって、そんなに頼りないかな……」
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/04(水) 19:05:46.66 ID:om8va9jSo
続きプリーズ
632 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/05(木) 03:55:39.24 ID:UaFdTu8r0
穂乃果「う、うぐぐぅぅぅ……!うううぅぅぅぅ……!」ポロポロ

穂乃果「ことりちゃぁぁ〜んん!!」グスグス

ことり「よしよし……」

穂乃果「海未ちゃんのばか!」

穂乃果「ずっと一緒にいた穂乃果を差し置いて、私より年下なのにおっぱい大きい女の子の方へ靡くなんてぇぇ!」

穂乃果「亜里沙ちゃんのばか!」

穂乃果「穂乃果の気も知らないで、海未ちゃんと付き合い始めるなんてぇぇ!どうせおっぱいで誘惑したんでしょ!」

穂乃果「二人のことなんか、二人のことなんか……」

穂乃果「ダメだよ、嫌いになんかなれないよぉぉぉ……!」ポロポロ

穂乃果「海未ちゃんには昔からいつも助けてもらったもん……海未ちゃんがいなかったら今の穂乃果はいない……」

穂乃果「亜里沙ちゃんだって……」

穂乃果「すごくまじめに練習に取り組んでくれるし、かわいい笑顔でみんなを癒してくれたりもした……」

穂乃果「それに卒業していった絵里ちゃんの妹、雪穂の初恋の相手……」

穂乃果「そんな二人を嫌いになんてなれないよ……!」

 悪気はないのだが、さりげなく雪穂の恋愛事情を暴露する穂乃果

 だが今のことりにはそれよりも穂乃果のことが心配であるため、ことりの耳にはその情報は全く入ってこなかった
633 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/05(木) 04:15:35.87 ID:UaFdTu8r0
ことり「穂乃果ちゃん、心の中で葛藤しているんだね……」

ことり「つらいよね、私も似たような経験があるからわかるよ、穂乃果ちゃんの気持ち……」

穂乃果「え、ことりちゃんにも……?」

ことり「うん。私だって、好きな人に好きな人がいたから……」

穂乃果「ことりちゃんは……どうやって失恋を乗り越えたの……?」

ことり「乗り越えてないよ……」

穂乃果「え……?」

ことり「今だってすごくつらいよ、本当は私だって泣きたい……」

ことり「でも、そんなわがまま言ってられないよ、好きな人が落ち込んでるんだもん……力になりたいよ……」

穂乃果「え、うそ……!ことりちゃんの好きな人って……」

ことり「うん、穂乃果ちゃんのことだよ……」

 その言葉を聞くと、穂乃果は大袈裟に口を抑える

 まさか自分が恋心を抱かれる側になるとは全く思っておらず、

 しかもその相手がこれまたずっと一緒に過ごしてきたことりであることもあって穂乃果は驚きを隠せない
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 05:15:14.48 ID:JFSe1jmQO
ついに……
635 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/06(金) 03:05:11.71 ID:OcV40mS60
穂乃果「え、そ、そんな……ことりちゃんが、私のことを……」

ことり「うん……だからとってもつらかったよ……」

ことり「私は穂乃果ちゃんのことが好きなのに……」

ことり「その気持ちを押し殺して、穂乃果ちゃんと海未ちゃんがうまくいくようにお手伝いをする……」

ことり「本心と自分がとる行動のギャップのあまりの大きさに、私はいつも押し潰されそうだった……」

ことり「だからね、今日は決めてたんだ。」

ことり「今日は穂乃果ちゃんに告白して、潔くフられよう!」

ことり「そうすれば、私は穂乃果ちゃんへの未練を断ち切ることができる……」

ことり「でもまさかそんな今日に限ってこんなことが起こるなんて、まったく予想していなかったんだけどね……」

穂乃果「ねえ、ことりちゃん。」ウルウル

ことり「何かな……?」

 穂乃果は涙目になりつつも、しっかりとしたまなざしをことりに向けている

 そして、何か言いたそうに口を動かしたのち、ついに言葉が穂乃果の口から発せられる
636 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/06(金) 03:31:06.61 ID:OcV40mS60
穂乃果「ごめんなさい!!」

穂乃果「ことりちゃんの想いには、応えられないよ……」

穂乃果「ことりちゃんの気持ち、すっごくびっくりしたけど、嬉しかった。」

穂乃果「でも、やっぱりそう簡単には気持ちって切り替えられないんだ。」

穂乃果「失恋したけど、まだ海未ちゃんのことが好きな自分がいる。」

穂乃果「だから、ことりちゃんと付き合うことはできないんだ。ごめんね……」

 穂乃果は大きく頭を下げてことりの告白を断った

 確実にこうなるとは予測していたとはいえ、やはり好きな人にフられるのは精神的ショックが大きく、

 ことりの目には大粒の涙が浮かぶ

ことり「ほのか……ちゃん……!ううぅぅ……!」

ことり「ことり……泣いても、いいかな……!」ポロポロポロ

穂乃果「ことりちゃん、言い切る前から、泣いてるよ……」

ことり「あれれ、おかしいな、いつの間に……」ポロポロ

 ことりが涙を指で拭う仕草をするのを見ると、ことりが本当に失恋したことが穂乃果にも伝わってくる

 失恋したという状況は、もちろん自分も同じ

 それを自覚した時、穂乃果の目からもまたことりと同じように雫が溢れていた
637 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/06(金) 04:06:16.55 ID:OcV40mS60
穂乃果「そんな、ことりちゃん、泣かないでよ……」

穂乃果「穂乃果まで……グ、グス…泣けてきちゃうじゃん……!」ポロポロ

ことり「穂乃果ちゃん……ううぅぅ…つらいね、失恋って……」ポロポロ

穂乃果「うぅぅぅぅ……うううぅぅぅぅ……」ポロポロ

穂乃果「うわあああぁぁぁぁぁんんんん!!!」グスグス

穂乃果「ことりちゃぁぁん……!穂乃果、海未ちゃんに告白することなくフられちゃったよぉぉぉぉっっ……!」ポロポロポロ

 穂乃果は号泣しながらことりに抱きつく

ことり「私も……穂乃果ちゃんにフられちゃったよぉぉぉぉぉ……!びええぇぇぇぇぇぇぇんんっっ……!」ポロポロ

 それに応じてことりも穂乃果に抱きつく

 そして二人はこのまま、雪穂が帰ってくるまで抱き合いながら泣き続けていたのであった

 ちなみに穂乃果のママは二人の泣き声に気づいてはいるものの、

 常連のおばさんの長話に付き合わされてしまい、穂乃果たちの様子を見に行けないでいた
638 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/08(日) 03:55:29.83 ID:A+OsAw3/0
 そして雪穂が帰宅

雪穂「ただいま……」

 練習中は「ひぐらしのなく頃に」の登場人物のような顔芸で奇妙な笑いをあげていた彼女であったが、

 どうやら現実を自覚してしまったらしい、さっきまでとは打って変わって落ち込んでいた

 雪穂はササっと手洗いうがいをすると、2階へと上がっていった

 そして雪穂は耳にする、穂乃果とことりの泣き声を

穂乃果「うう……ぐすん、ひっぐ……!」ポロポロ

ことり「んん……ずびびぃぃ……」ポロポロ

雪穂「その声は……お姉ちゃん……ことりさん……」

穂乃果「雪穂……私たちの恋は、終わっちゃったんだね……」

雪穂「ううぅぅぅ……うううぅぅぅぅ……」ポロポロ

雪穂「うわあああぁぁぁぁぁぁんんんん!!」

雪穂「おねえちゃぁぁぁぁぁんんん!!」ズビズビ

穂乃果「ユッキー……今は泣いても、いいんだよ……」

雪穂「びええええぇぇぇぇ!!亜里沙のばかぁぁぁぁ……!海未さんのばかぁぁぁぁ!」

ことり「雪穂ちゃんは亜里沙ちゃんのことを……!

ことり「そっか、つらかったんだね……!」

 穂乃果はことりにしてもらったように、雪穂の気のすむまで自分の胸の中で泣かせてあげた

 そしてことりは、二人が落ち着いたのを見計らって、こっそりと帰宅した
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 08:39:48.34 ID:xCs6+OX7O
当たり前にレズに違和感なかった…
640 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/09(月) 03:30:33.26 ID:9qsx8f5+0
 翌日

 亜里沙との熱愛を打ち明けた海未は、これからは亜里沙と二人きりでラブラブに登校をするようだ

 そんなわけで、穂乃果とことりは二人で登校中である(雪穂は一足先に登校)

ことり「穂乃果ちゃんおはよう♪」

穂乃果「ことりちゃんおはよう!」

 昨日たっぷり泣いたからか、穂乃果はいつもの調子に戻ったかのように思える

穂乃果「あ、しまった!数学の宿題やってなかった!」

穂乃果「ことりちゃん、見せてぇ〜」

ことり「うん、いいよ♡でも、海未ちゃんに怒られたりしない?」

穂乃果「……」

ことり「あ……」

 うっかり地雷を踏むことり

 「穂乃果が宿題を忘れる→海未に怒られる」という流れはすっかり日常に組み込まれていたため、いつもの感覚でつい言ってしまった

 昨日穂乃果が失恋したばかりだというのに……
641 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/10(火) 03:52:52.93 ID:VhgJvJHL0
ことり「ごめんね……穂乃果ちゃん……余計なこと言っちゃって……」

穂乃果「ううん、気にしないでよことりちゃん!」

穂乃果「私、ことりちゃんには感謝してるんだ!」

穂乃果「穂乃果の思いを全部受け止めてくれて、砕けそうだった穂乃果の心をしっかりと抱きよせてくれた……」

ことり「えへへ、そんな褒められると恥ずかしいよ……//」

穂乃果「ううん、だって本当のことだもん!」

穂乃果「あ……!」チラ

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん?あ……」


海未&亜里沙「〜♡」

 穂乃果とことりの目線の先には、海未と亜里沙が肩を寄せ合って歩いていた

 特に亜里沙の方は、完全に顔が海未の肩に密着していた
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 10:36:38.47 ID:r1+QPd7uo
うみあり好きにはたまらんのやけどな
643 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/11(水) 02:29:15.90 ID:slgwoYKJ0
穂乃果「……」ササ

ことり「ちょっと穂乃果ちゃん……!」

 塀の陰に隠れて二人の様子を伺おうとする穂乃果

 ことりも穂乃果に合わせて海未たちの様子を伺う



亜里沙「海未さんとこうして二人きりで登校できるなんて、夢のようです♡」

海未「私もです♡でもよかったのですか?いつもは雪穂と一緒に登校しているのでは……?」

亜里沙「ユキホは亜里沙たちを祝福してくれました!今日は気を遣ってくれたみたいです!」

海未「そうですか。ですが亜里沙、友達は大切にしてあげてくださいね、少なくとも週に一度は雪穂と一緒に登校するようにしてください。」

亜里沙「確かに昨日のユキホはどこか寂しそうだったから……もちろん、ユキホとも一緒に学校行きますよ!」

海未「私も、亜里沙はもちろん愛していますが、穂乃果やことりだって大切な友人です。」

海未「私も週に一度は二人と登校することにします。」

亜里沙「『愛している』だなんて、そんな……//照れちゃいます//」

海未「ふふ、本当のことですよ亜里沙……♡」

亜里沙「もう、海未さんったら……//」



穂乃果「…………」

ことり「ほ、ほら穂乃果ちゃん……あんまり覗き見はよくないよ……」

 海未が亜里沙に対して「愛している」、自分に対して「友人」と明言したことがおもしろくない穂乃果

 そして次の瞬間、穂乃果と二人は信じられない光景を目にする
644 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/11(水) 03:56:00.46 ID:slgwoYKJ0
 前レスの最後の一行、「穂乃果と二人」ではなく「穂乃果とことり」の間違いでした

 

海未「」キョロ、キョロ

 顔を一切動かさず視線の身を動かすことで左右前方を確認し、

 さらに普段からの武道と精神統一によって鍛え上げられた気配察知能力で後方に誰もいないことを確認した海未

 そして彼女は、左手を亜里沙の臀部にもっていき………

 モミ

亜里沙「きゃ//海未さん//こんな道端で、ダメですよぉ//」

海未「あはは、手が滑りました♡申し訳ありません♡」

亜里沙「ぷくー!次触ったら後でおしおきしますよ?」

海未「!!」モミ

亜里沙「ひゃん//」

 「おしおき」という言葉を聞いた瞬間、コンマ1秒の差もなく亜里沙のおしりを揉む海未

 武道によって培われた精神力と瞬発力の完全な無駄遣いである

海未「ハァ、ハァ、ハァ……//亜里沙……♡約束通り後でお仕置きしてください……♡」

亜里沙「もう、海未さんってばえっちなんだから……//」

 明らかに海未がおしおき目的で自分のおしりを触ってきたことは、亜里沙にはお見通しであった

 とはいえ亜里沙もそんな海未が嫌いではない、むしろ大好きである
645 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/11(水) 04:10:12.49 ID:slgwoYKJ0
穂乃果&ことり「…………」

 穂乃果とことりには、海未と亜里沙の会話の内容はわからない

 だが、年下の彼女相手にセクハラをしつつ、息が荒くなっている海未の様子はモロに見えている

 今の海未には、穂乃果が好きだった「厳しいけれどこっちのことを大切に思ってくれている、尊敬できる女性」としての面影は全く見えなかった

 この10秒前後で、穂乃果の中から何かがサーッとひいていった

穂乃果「ねえ、ことりちゃん……」

ことり「う、うん……何かな……?」

 見てはいけないようなものを見てしまったことり

 今の穂乃果がどんな表情をしているかが予想できず怖くて、苦笑いしながらただ海未たちの方を見ている

 ことりはてっきり、海未と亜里沙の様子を見て穂乃果が暗黒面に落ちかけたのではないかと思ったが、違ったようだ

穂乃果「私……なんだか冷めてきちゃったよ……」

穂乃果「穂乃果、聞いたことがあるよ……」

穂乃果「人間は、恋人の前では本性を現す、って……」

穂乃果「ニヤニヤしながら亜里沙ちゃんのおしりを揉んでる、今の海未ちゃんが本当の海未ちゃんってこと?」

穂乃果「じゃあ私が今まで好きだった海未ちゃんって、一体何だったのかな?」

穂乃果「私のことを思って、心を鬼にして叱ってくれる……」

穂乃果「そんな海未ちゃんは、私に独りよがりの思い違いだったのかな……?」
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 10:46:51.43 ID:KiPj47UfO
イッチは生々しいエロよりこういう感じの微エロの方が才能あるかも
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 12:53:13.72 ID:lF1cgrqeO
つかエロ描写は長々うぜえなぁって感じだけど、どこか外したドラマ描写は読んでて面白いからエロあっさりで
話をもりもり進めて欲しいと俺は思う
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 16:07:25.50 ID:KiPj47UfO
>>647
これが言いたかった
649 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/12(木) 03:31:02.46 ID:qasQ1NZd0
ことり「わからない……けど……」

ことり「ひとつだけ言えるのは、海未ちゃんが、私たち以上に亜里沙ちゃんに気を許している、ということだよ……」

穂乃果「そっか……なんか、海未ちゃんが私の知らないどこか遠くに行っちゃったように思えるよ……」ポロポロ

ことり「穂乃果ちゃん……!?」

 いつの間にか穂乃果の目に小さな滴が浮かんでいることにことりは気づいた

穂乃果「あれ、なんでだろ……また涙が出てきちゃったよ……」ポロポロ

穂乃果「ことりちゃん、もう1度だけ泣いても、いいかな……」

ことり「え!?う、うん!でもここじゃ人が来そうだから、公園に行こう?」

穂乃果「うん……」

 ことりは穂乃果に肩を貸しながら、共に近くの公園へと歩いて行った
650 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/12(木) 03:48:41.50 ID:qasQ1NZd0
 二人は公園に着くと、ベンチに座った

穂乃果「うう……ぐす……ぐす……」

穂乃果「うわあああぁぁぁぁぁんんんん!もう未練なんて、ないはずなのに……!どうして、どうしてぇぇ……!」ポロポロ

穂乃果「なんで涙が出てくるのぉぉぉ……!」グスグス

穂乃果「昨日散々泣きつくしたのにぃぃぃ……!」グスグス

ことり「穂乃果ちゃん……」ギュ

 抱きついてきた穂乃果を優しく受け止め、そのまま抱きしめることり

 穂乃果の辛そうな顔を見ているだけでことりの心も苦しくなり、やがてことりも涙を流す

ことり「それはね、穂乃果ちゃん……」

ことり「穂乃果ちゃんの恋が、文字通り終わってしまったから……」

ことり「恋に恋することもできなくなる、恋に別れを告げるため……」ポロポロ

ことり「だから涙が出てくるんだよ……!」ポロポロ

穂乃果「そうなんだ……」

穂乃果「ことりちゃんは……ぐすん……物知りなんだね……!」

ことり「違うよ……!だって昨日の私も同じだもん……!」

穂乃果「え……?」
651 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/12(木) 04:08:51.28 ID:qasQ1NZd0
ことり「実は家に帰ってからの私も……一人で部屋で大泣きしたんだ……」

ことり「穂乃果ちゃんにフラれちゃったことがやっぱり悲しくて……」

ことり「顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるくらいまで、泣き晴らしちゃった……」ポロポロ

穂乃果「そうだったんだ……ごめんね、私のせいで……」ポロポロ

ことり「ううん、いいの……穂乃果ちゃんのせいじゃない……」

ことり「それより今は……」

ことり「穂乃果ちゃんの涙が枯れるまで、一緒に泣こう……?」ポロポロ

穂乃果「ことりちゃんも一緒に泣いてくれるの……?どうしてそこまで……」

ことり「痛みや苦しみは、二人なら半分こできる……」

ことり「大切な友達が悲しい思いをしているんだもん、力になりたいよ……!」

ことり「だから、ね……?私はずっと穂乃果ちゃんの味方だから……」

穂乃果「うぅぅ……うぐぐぅぅぅ……ことりちゃん、ありがとう……!」グスグス

ことり「穂乃果ちゃん……ずっと傍にいるから……」ポロポロ

穂乃果「ううぅぅぅ……うわああぁぁぁぁぁんんんん!!」グスグス

ことり「んぐ、ひっぐぅぅ……!ぐすん、あああぁぁぁぁぁんん……!」グスグス

穂乃果「ことりちゃん、ことりちゃん……!」ポロポロ

ことり「穂乃果ちゃん……!」グスグス
652 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/15(日) 04:20:44.79 ID:GJws8/7o0
 穂乃果は、ことりに優しく抱きしめられる

 そしてその時、自分の胸がわずかではあるが温かくなっているのを感じた

穂乃果「(この感覚……)」

穂乃果「(海未ちゃんの時と同じ……)」

穂乃果「(もしかして私、今度はことりちゃんのことを……?)」

 一方のことりは、穂乃果がまさか自分に淡い気持ちを抱いているなど思ってはいない

 前日にきっぱりと穂乃果に告白を断られ、ことり自身も穂乃果への思いを断ち切った今、ことりが穂乃果の思いに気づくことはない

ことり「遅刻してもいい、だから穂乃果ちゃんの気がすむまで……」

ことり「一緒に、泣こう……」ポロポロ
653 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/16(月) 03:47:54.45 ID:bz9tIaGm0
 こうして二人は泣き続け、結果アイドル研究部の朝練を無断でサボってしまった

 だが、なんとかホームルームには間に合った

海未「二人とも朝の練習になぜ来なかったのですか?」

海未「みんな心配していたんですよ、連絡くらいくださればよかったのに。」

ことり「いやー、ごめんねぇ。私寝坊しちゃって。穂乃果ちゃんが起こしてくれるまでずっと寝ちゃってたの。」

ことり「朝の支度をするのでもうせいいっぱいだったんだ。」

穂乃果「(ことりちゃん、私のことを庇って……)」

 恋愛感情を抱いている場合にありがちであるが、何気ないことでも過剰に相手を意識してしまう

 穂乃果の今がまさにそれである

 ことりとしてはただ、海未への言い訳を述べているだけにすぎないのだが

海未「そうですか。また夜遅くまで衣装を作っていたんでしょう、無理はしないでくださいね。」

海未「私たちは仲間なのですから、手伝えることがあったら遠慮なく言ってくださいよ!」

ことり「うん、ありがとう海未ちゃん。」ニコ

穂乃果「……」キュン

 ことりが海未に向けた笑顔が眩しくて、穂乃果の方まで何やら胸に響いてくる

 そしてその笑顔が自分ではなく海未に向けられたことに対し、わずかではあるが穂乃果は嫉妬する
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/16(月) 04:41:54.17 ID:mwyrmjJvo
ハノケは自分勝手やなあ
655 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/17(火) 03:16:58.96 ID:O8M2cV090
穂乃果「(ことりちゃんの笑顔……可愛いなぁ……)」

穂乃果「(そうだ、ことりちゃんはずっと穂乃果のことを見てくれていた……)」

穂乃果「(でも一度告白を断った手前、今さら『好きです』なんて言えないよ……)」

ことり「……?穂乃果ちゃんどうしたの?何か考え事してる、そんな顔をしてるよ?」

穂乃果「え!?そ、そうかな?気のせいだよきっと!」

海未「もう、水臭いですね、穂乃果。」

海未「親友たる私たち3人の仲じゃないですか、隠さなくてもいいのですよ。」

穂乃果「あ、あはははは……そうだね……」

 海未が口を開くと同時に今朝の通学路でのできごとが穂乃果の中に勝手に浮かび出てきてしまう

 少なくとも、今の海未を穂乃果は頼ることができなかった
656 :スレッドムーバー ★ [sage]:2016/05/18(水) 00:04:50.42 ID:???

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SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

詳しいワケは下記のスレッドを参照してください。。

■【重要】エロいSSは新天地に移転します
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462456514/

■ SS速報R 移転作業所
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463139262/

移動に不服などがある場合、>>1がトリップ記載の上、上記スレまでレスをください。
移転完了まで、スレは引き続き進行して問題ないです。

よろしくおねがいします。。
657 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/18(水) 03:41:10.70 ID:lC+QmGuP0
 キーンコーンカーンコーン

穂乃果「あ、チャイムが鳴ってる!もうホームルームが始まっちゃうよ!」

海未「……まあ、とりあえずはあなたを信じます。」

海未「ですが力になれるのであれば全力でサポートするので、遠慮なく言ってくださいね。」

 少し前であれば海未の淑女な行動にキュンときたものだが、今ではありがたいとは思えど、穂乃果の心には響かない

 対して、

ことり「困ったことがあったらなんでも言ってね、私たちの友情は永遠だもん!」

穂乃果「(友情、か……)」

 ことりの言葉は心地よく穂乃果の身体に響き渡る

 しかし、ことりはもう穂乃果のことを諦めているのか、「友情」という言葉を使う

 ことりは穂乃果に気を遣っているつもりなのだが、それが逆に穂乃果の心にダメージを与える
658 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/18(水) 04:17:45.98 ID:lC+QmGuP0
 そして時間が立ち昼放課

 海未は亜里沙と一緒にお弁当を食べているため、今日は穂乃果とことり、二人でお昼である

ことり「それでねー、あはは、お母さんがねー」

穂乃果「…………」

ことり「ん?穂乃果ちゃん?どうしたの?」

穂乃果「(何これぇぇぇぇ!!)」

穂乃果「(私今ことりちゃんと二人っきりじゃん!)」

穂乃果「(前までことりちゃんの顔見て普通に話してたはずなのに、なんだか目を合わせることすらできないよぉ〜)」

ことり「俯いちゃって大丈夫?パンもあまり食べていないようだし……保健室行く?」

穂乃果「ううん、大丈夫!もう全然大丈夫だから心配しないで!」

 ことりの声に反応して顔をあげ返事する穂乃果であるが、

 目線を合わせるのは恥ずかしいため、穂乃果の視線はことりの鼻に向いている

ことり「それならよかったぁ〜」

ことり「学校着いてからもなんだか様子がいつもと違ってたから、心配したんだよ。」

穂乃果「穂乃果はいつも穂乃果だよ!今日もパンがうまい!」モグモグ

穂乃果「うぐぐぐぅぅぅ……!」

 ことりの前でなんとか元気な自分を演じようとパンを勢いよく頬張る穂乃果は、誤ってパンをのどに詰まらせてしまう
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 04:27:30.21 ID:anleLNdeo
ハノケは自分勝手だが、恋とは自分勝手なものかも知れないな
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 11:38:22.10 ID:dMjdXZ25O
言うてもJKだしな
そんなもんだ
661 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/21(土) 03:09:51.65 ID:nke1dGIM0
ことり「だ、大丈夫!?穂乃果ちゃん!?ほら、お茶だよ!」ヒョイ

穂乃果「んぐぐぅぅぅ……!うぐぅぅ……!ごく……ごく……!」

穂乃果「ぷはぁ……!ありがと、ことりちゃ……!」

穂乃果「(近いよ……!)」

 穂乃果の顔のすぐ横から、ことりが覗き込むように穂乃果を心配している

 そのあまりに近すぎる距離に思わず穂乃果は赤面、黙り込んでしまう

ことり「どう?もうのどは平気?」

穂乃果「う、うん//平気だよ//ありがとう//」

ことり「よかった♡やっぱり穂乃果ちゃんは元気じゃなくちゃね♡」

ことり「うく、ごく……ごく……」

穂乃果「……!?」

 ことりが持参してきたお茶を飲む

 普通であるはずのその光景に穂乃果は驚く

 そう、先ほどことりが渡してきたお茶は、ことりのお茶であったのだ

 つまり、穂乃果はことりと間接キスをしてしまったことになる
662 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/21(土) 03:19:47.42 ID:nke1dGIM0
ことり「ん?どうかしたの穂乃果ちゃん?」

穂乃果「…………」ドサ

ことり「え!?穂乃果ちゃん!?穂乃果ちゃあああぁぁぁぁんんん!!」

 予想外の出来事が重なった結果、穂乃果の頭はパンク、そのまま気絶してしまった

 そしてヒフミの力を借りて、穂乃果は保健室へと運ばれる

 だが穂乃果の顔は気絶していてもなお、にこやかではあった
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 05:01:36.72 ID:UqBDfSyMo
なんかこういうどうでもいいようなところを細かく描写したり妙に自分勝手なのに変に思いやりがあったりと
微妙にズレた感じのやり取りが面白いからもっと更新頼むわ
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 08:24:54.77 ID:UxatWGjSO
>>1の自分語りがうざい
665 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/22(日) 04:06:46.84 ID:SozCaqCo0
 保健室

 なお、ヒフミとことりは5時間目を受けていたため、

 ことりは授業後に保健室に顔を出した

 海未も穂乃果が倒れたと聞き、親友として駆け付けた

穂乃果「う、ううぅぅぅ……!」

ことり「あぁ、よかった……気がついたんだね!」

穂乃果「え、私は一体どうして保健室に……?」

ことり「穂乃果ちゃんがいきなりお昼に倒れたから、ヒデコちゃんたちと一緒に運んできたんだよ。」

穂乃果「お昼?あ……あははは、はははは……」

ことり「あの時は本当にびっくりしたよ、でも無事でよかったぁ〜」

海未「穂乃果がいきなり倒れたと聞き驚き、そして心配しましたよ。」

海未「ですがこうして今ここにいるあなたは元気そうに見えてよかったです。」

穂乃果「う、うん!もう穂乃果は元気だよ!6時間目が始まる前に、教室に戻ろう!」タタタタ

海未「あ、こら!待ちなさい穂乃果!」シュタ

ことり「待ってよ〜穂乃果ちゃん、海未ちゃぁ〜ん!置いてかないでぇ〜」

 今のことりは、穂乃果への恋愛感情を捨ててしまっているため、穂乃果の苦笑いの意味に気づいていない

 こうして穂乃果とことりの気持ちがすれ違うまま、2週間が過ぎた
666 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/23(月) 04:40:04.37 ID:Q0tUQiVb0
 2週間後、南家

ことり「お母さん、留学のことなんだけど……」

理事長「ええ、資料が送られてきたわよ、目を通しておいてね。」

 一度は母親の顔に泥を塗ったことりであるが、それでも親子の絆は揺るがない

 だって、ことりは音ノ木坂の廃校を救った一人なのだから

 それに、人の絆というものはたった一つのすれ違いで簡単に壊れるものではないのだ

ことり「ありがとう、お母さん。」

ことり「んーと……」

 ことりは、一度ドタキャンした学校とは別の、フランスにあるデザイン系専門学校の資料を読んでいく

 日本語に翻訳されてはいないものの、一度留学を志した身であるのだから簡単なフランス語が分かるのは当然

 難しい単語や知らない文法は、辞書片手に解読していく

ことり「お母さん、やっぱり私、デザインを勉強しに留学したいよ!」

ことり「一度は自分で閉ざした道だけど……やっぱり、夢を捨てきれない……!」

理事長「そう言ってくれるのを待っていたわ、ことり……」

理事長「私はあなたに救われた身でもあるの。」

理事長「お金のことは気にしなくていいから、自分の進みたい道を歩みなさい。」

ことり「ありがとう、お母さん!」

ことり「……へぇ、この学校、在学しながらコンクールに応募できるんだ!すごいなぁ!」

 自分の進路を真剣に考えることり

 複数の学校の資料に目を通しながら、本当に自分が行きたい学校を母親と一緒に選んでいく
667 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/24(火) 04:18:59.31 ID:bbKuWFZ70
 そしてことりは数時間複数の資料に目を通す

 今日はアルバイトも衣装作りもなくフリーな時間が多いため、有意義に自分の進路を考えるゆとりがあった

ことり「お母さん!私やっぱりこの学校に行きたい!」

理事長「あら、ここは……」

 ことりが選んだ留学先、それは一度は蹴ったあの学校であった

 μ'sとしての活動が終了し、穂乃果への恋愛感情も捨てたことりにはもう未練はない

 穏やかだが力強い瞳で母親を見つめて話す

理事長「やっぱりあなたはここへ行きたいのね、分かったわ。」

理事長「推薦状は私が書いておくわ。ことりは付属の願書を書いておきなさい。」

ことり「うん、ありがとうお母さん!」

ことり「私、将来自分のブランドを立ち上げたら、まずはお母さんに私がデザインした服をプレゼントするんだ!」

理事長「ことり……成長したのね……」ウルウル

 こうして母娘の絆の深さ、ことりの決意の固さを再確認する

 ことりは子どもから大人になる階段を、確実に上りつつある
668 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
669 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/26(木) 04:13:47.80 ID:CdJWN2lp0
 翌日

 この日、学校では進路希望調査があった

 そのため、必然的にクラスメイト達の話題はそれぞれの進路についてが中心となった

穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃん!二人は進路どうするの?」

海未「私はスクールアイドルとして活躍する傍ら、弓道にも力を注いできました。」

海未「そして私は感じたのです。私は弓道を愛している。大学に進学しても、弓道に関わっていこうと……」

海未「なので私は弓道の強豪である○○大学に進学し、そこで同時に武道の歴史を重点的に学びたいと思います。」

穂乃果「へぇ〜そうなんだ!海未ちゃんの学力なら絶対合格できるよ!」

海未「ありがとうございます。そういう穂乃果はどうなのです?」

穂乃果「私かぁ〜。私は進学せずに、お父さんの下で和菓子作りの修業をしようと思うんだ。」

穂乃果「なんかこの前試しにおまんじゅう作ってみたらこれが意外と面白くてハマっちゃって……」

穂乃果「たまに私特製のオリジナルのおまんじゅうを作ったりするんだ。失敗する時もあるけどね、あはは。」

海未「ほう、いいですね。穂乃果の作ったおまんじゅう、ぜひ私も食べてみたいです。」

ことり「私も食べてみたいな〜。チーズケーキ味とか作ってみたらけっこう人気出そうじゃないかな?」

穂乃果「それ、けっこういいかも!今度試してみるよ!」

穂乃果「ことりちゃんは進路どうするの?」
670 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/27(金) 03:55:05.31 ID:Y6ZguUiQ0
ことり「私は……留学するよ!卒業と同時に日本を発つ予定なんだ。」

穂乃果「!!」

ことり「一度はあきらめちゃった夢だけど……やっぱり私、自分で服をデザインしたい!」

ことり「私が作った服を、世界中の人に着てもらいたい!」

ことり「その夢に近づくためには、留学しかないと思うんだ!」

海未「留学ですか……夢に近づくのは素晴らしいことです。」

海未「ですが、今までずっと一緒だったことりとこうして話せる時間も限られているということなのですね……」

海未「ことりには絶対に夢を叶えてほしいと思う反面、どこか寂しさを感じている自分がいます。」

穂乃果「(穂乃果の気持ち、海未ちゃんが代弁してくれちゃった……)」

穂乃果「(でも、私は、海未ちゃん以上に……)」

海未「なので卒業までの間、いっぱい思い出を……」

海未「あれ、いけない……!ことりに向けて言う言葉はもっと、激励を込めたメッセージを送るはずだったのに……」

 情に熱い一面もある海未は、ことりの留学について聞くのは以前のも含めて2回目であるが、やっぱりこう目に来てしまう

 まだ涙は出ていないものの、いつか来る別れを感じてまだ目が赤くなりつつある

穂乃果「(そっか……ことりちゃんと会えるのは、あと1年もないんだ……)」

 一方の穂乃果は、ことりが留学してしまうという言葉を信じたくないからか、逆に涼しい顔をしている

 だが、その目はどこか虚ろであった
671 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/27(金) 04:23:02.30 ID:Y6ZguUiQ0
 その日の練習後

海未「亜里沙♡一緒に帰りましょう♡」

亜里沙「はい♡何かあったら、亜里沙を守ってくださいね……♡」

海未「ええ、もちろんですよ……♡この命に代えても、亜里沙の身体は必ず守って見せます!」

亜里沙「やん♡海未さんったら頼もしい♡」

雪穂「ふぅ、やれやれ。亜里沙も海未さんも全く……」

 なんとか失恋から立ち直った雪穂

 今では亜里沙とも海未とも、変な距離をとることなくいつもの調子で話せるようになった

ことり「穂乃果ちゃん、私たちも帰ろうか。」

穂乃果「ううん、いい……」

穂乃果「一人で帰る……」

ことり「え、そうなの?なら……しょうがないかな……ばいばい。」

穂乃果「うん、ばいばい……」

 信じたくないとはいえど、やっぱりことりとは卒業したら会えなくなってしまう……

 なのだが、今の穂乃果はことりを避けている状況にある

 自分に断りもなく留学を決めていずれ自分の前からいなくなってしまう、そんなことりに対していじけているのだ

 その相手が恋する相手ならなおさらだ

 かまってほしいのである、だからそのためにあえてことりを突き放す

 穂乃果は自分勝手なこの気持ちを自覚している

 そしてことりの姿が見えなくなった時、自分が何をしているのかが分からなくなる
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/27(金) 20:49:36.27 ID:Yrxv3WBq0
おお!ちゃんと続いてた!やっとみつけた!
673 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/28(土) 03:04:08.42 ID:1dRya86N0
 高坂家

穂乃果「……」ズーン

雪穂「お姉ちゃん、元気ないね。どうしたの?」

雪穂「もしかして、まだ……」

穂乃果「ううん、そんなんじゃない……」

雪穂「そっか……」

 心の内がすぐに態度に出やすい姉を知っている雪穂は、今の穂乃果の様子を見てその言葉が嘘ではないと確信する

 しかしなぜ穂乃果がここまで落ち込んでいるのか、海未の件ではないとすれば雪穂には全く心当たりがない

雪穂「まあ、あんまりため込みすぎないでね。」

雪穂「私でよかったら話はいつでも聞くからさ……」

穂乃果「うん、ありがとう雪穂……」

雪穂「じゃあ私、店番してくるね。」

穂乃果「うん、頼んだよ……」
674 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/28(土) 03:43:10.56 ID:1dRya86N0
 雪穂は部屋を出て行く時、ドアを閉め忘れていた

 そのため、下からの声が穂乃果の部屋に聞こえていた

雪穂『いらっしゃいませ、あ、ことりさん!こんばんは!』

ことり『こんばんは雪穂ちゃん。』

穂乃果「(え、ことりちゃん!?)」

ことり『今日はお母さんからのおつかいでほむまんを買いに来たんだよ。』

ことり『雪穂ちゃん、5個おねがい!』

雪穂『はーい!』

穂乃果「ちょっと待ったー!」ドタドタドタ

 穂乃果はすごい足音を立てて1階に下りてくる

 そして雪穂を遮ってレジでことりの相手をする

雪穂「」

穂乃果「いらっしゃいことりちゃん!」

穂乃果「ほむまん5個だよね!ほら、お待たせ!」

ことり「ありがと〜。はいこれ、代金だよ!」チャリン

穂乃果「ちょうどお預かりだよ!ありがとね!」

ことり「ううん、こちらこそ。」

ことり「穂乃果ちゃん、帰ってから元気になったみたいだね、よかった〜心配したんだよ。」
675 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/28(土) 04:12:45.52 ID:1dRya86N0
穂乃果「え!?う、うん……」

 ことりの言葉で穂乃果は思い出してしまう

 ことりが留学してしまうこと、そしてそれに対して落ち込む自分がいたことを

 穂乃果の表情は一転して暗くなった

ことり「……穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ううん、なんでもないよ!また買いに来てね!絶対だよ!」

ことり「うん、また買いに来るからね!ばいばーい!」フリフリ

穂乃果「ばいばーい!」フリフリ

 それでも穂乃果はことりを心配させないようなんとか笑顔を作り、ことりを見送る

 そしてことりが見えなくなった後、穂乃果はまた俯いてしまう

雪穂「ちょっとなんなのさいきなり!?元気がないんじゃなかったの!?」

穂乃果「うん……あんまり……」

雪穂「うわ、ことりさんへの接客の時との落差が激しすぎるよ……」

雪穂「何があったのか知らないけどさ、今のお姉ちゃんなんだか見ていられないよ……」

雪穂「店番は私に任せて、お姉ちゃんはゆっくり休んでてよ。」

穂乃果「そうする……ありがと、雪穂……」

 穂乃果は、哀愁漂う背中を見せながら、ゆっくりと階段を上っていった
676 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/29(日) 03:22:07.57 ID:/iOgpMpw0
 穂乃果の部屋

穂乃果「ことりちゃんと会えるのは……あと何日くらいなんだろう……」ペラペラ

 穂乃果はカレンダーをめくって残りの日数のだいたいを把握する

 あともう1年もない

 ことりとの思い出をもっと作りたい……

 一度は断ってしまったけれど、やっぱりことりと恋人になりたい……

穂乃果「告白……しようかな……」

穂乃果「でもこんな弱気になってる今の穂乃果が、告白なんてしていいのかな……」

穂乃果「今の私を、ことりちゃんが受け入れてくれるなんて、思えないよ……」

穂乃果「とりあえず、寝ようかな……」ゴロン

 しばし考えたのち、穂乃果は頭の中を空にして、横になる

 その時、

雪穂「お姉ちゃん……?」ガチャ

 雪穂が入ってきた
677 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/29(日) 04:02:42.02 ID:/iOgpMpw0
穂乃果「雪穂……」

雪穂「やっぱりお姉ちゃんが心配だよ、絶対何かあったでしょ、ことりさんと。」

穂乃果「え、う、うん……」

雪穂「ケンカ……ではなさそうだよね、さっきの二人の反応からして……」

穂乃果「ゆ、雪穂には関係ないでしょ……」

雪穂「関係なくないよ!」

雪穂「だってお姉ちゃんと私は恋愛同盟を結成したじゃん!」

雪穂「私はお姉ちゃんの胸でいっぱい泣かせてもらったことで、すごく救われたんだよ!」

雪穂「その恩返し、ってわけじゃないけどさ、今度は私にも……」

雪穂「お姉ちゃんの力に、ならせてよ……!」

穂乃果「雪穂……私の話、聞いてくれる……?」ウルウル

 雪穂の熱意に押され、穂乃果は全てを語り始める

 海未に好意を抱いていた頃から、ことりが何度もサポートしてくれたこと、

 失恋から立ち直る際にことりがなんども自分にぶつかって心を開かせてくれたこと、

 そしてそんなことりが……3月の半ばにはもう日本を発ってしまうこと……

 涙目になりながら、包み隠さず明かしていく
678 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/29(日) 04:20:44.38 ID:/iOgpMpw0
雪穂「そっか……お姉ちゃん、ことりさんのことが……」

穂乃果「私を責めないの……?」

雪穂「え?どうして?」

穂乃果「前までは海未ちゃんのことが好きだったのに、今ではことりちゃんに乗り換えてる……」

穂乃果「こんな私、罵られてもおかしくないよ……」

雪穂「……」

 ペチ

 今日一日の様子を見て、穂乃果の様子がいつもと真逆であることに雪穂は遂に痺れを切らす

 軽くではあるが、雪穂は穂乃果の頬をはたく

穂乃果「……」

雪穂「今日の接客の時にことりさんに見せたあの笑顔!」

雪穂「あれこそがまさにことりさんが大好きだったお姉ちゃんなんじゃないの!?」

雪穂「なのに今のお姉ちゃんはうじうじうじうじしてすっごく暗い!」

雪穂「うん、確かにこれじゃあ罵られてもおかしくないね!」

穂乃果「そこまで言わなくても……」
679 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/29(日) 04:36:11.48 ID:/iOgpMpw0
雪穂「これ以上お姉ちゃんがヘタれていたら、ことりさんは悲しむよ?」

雪穂「そんなお姉ちゃんなんて、ことりさんは見ていたくないはずだよ。」

雪穂「お姉ちゃんの今の姿見たら、ことりさん、がっかりするだろうな……」

穂乃果「なら、私はどうすればいいの……?」

穂乃果「告白を断っておいて今さら好きですって言えばいいの?」

穂乃果「そんなこと……!」

雪穂「言えば、いいんだよ……!」

 雪穂の口調はさっきと変わり穏やかになる

 目つきも急に優しくなり、さながら姉妹が逆転したかのような感じとなる

雪穂「身近にあるものほど、後になってその存在の大きさに気づくものなんだよ……」

雪穂「お姉ちゃんはようやくそれを知って、また一つ大人になったんだよ。」

雪穂「全然、おかしなことなんかじゃない。」

雪穂「だから、大丈夫。」

雪穂「気づいたそのあたたかい想い、本当の気持ち……ことりさんに伝えるべきじゃないかな。」

雪穂「じゃないと絶対、後悔するから……」
680 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/30(月) 03:01:24.07 ID:lfOtLiFT0
穂乃果「…………」

穂乃果「そうだね、雪穂……私、間違ってたよ!」

穂乃果「ことりちゃんは一度私に告白してくれた……」

穂乃果「私の明るくて前向きなところが大好きだ、って……!」

 「そんな描写なかったじゃん」とか思うかもしれない

 まさしくそうである、筆者の書き忘れである

穂乃果「そうだ、ことりちゃんが惚れた私は今のこんな暗い私なんかじゃない!」

穂乃果「雪穂!私決めたよ!もう落ち込んでなんかいられない!」

穂乃果「明日ことりちゃんに告白するよ!」

穂乃果「もしフラれたとしても、もう後悔なんかしない!」

穂乃果「そしてことりちゃんを笑顔で日本から送り出せるように、最後まで高校生活を満喫する!」

雪穂「うん!それでこそお姉ちゃんだよ!」

雪穂「今のお姉ちゃんなら、きっとことりちゃんも受け入れてくれるよ!」

穂乃果「ふふん、そうかな……なんか勇気出てきたよ!」

穂乃果「ありがとね雪穂!雪穂のおかげで私、自分を取り戻せたよ!」

雪穂「なーに言ってんの、恋愛同盟でしょ、私たちは。」

雪穂「お姉ちゃんには恋破れた私の分まで、頑張ってほしいんだよ。」

雪穂「同盟ってからには、敗れた者の思いまで背負って、悔いのないようにしてほしいだけだよ。」

雪穂「それが最後の高校生活、そしてことりさんの留学が決まってるならなおさらだよ。」

穂乃果「分かった!私絶対幸せになって見せるから!応援してね、雪穂!」

 こうして穂乃果は雪穂の助言もあり自信を取り戻す

 そして明日、遂にことりへの告白に臨む
681 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/30(月) 03:39:38.56 ID:lfOtLiFT0
 翌日

 穂乃果の気合は十分、珍しく早起きしてことりを迎えに行く

 ピンポーン

ことり「はーい?」

穂乃果「穂乃果だよ!ことりちゃん、今日は迎えに来たよ!」

ことり「え!?そうなの?ありがと〜。」

ことり「穂乃果ちゃんから迎えに来てくれるなんて、嬉しいな♡」ニコ

穂乃果「えへへへ//なんか今日は気分が乗ってきたんだ!」

穂乃果「さあことりちゃん、一緒に学校行こ?」

ことり「うん!」

 二人は笑顔で登校

 穂乃果に手をひかれ、ことりは嬉しそうだ
682 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/30(月) 04:08:02.62 ID:lfOtLiFT0
 通学中や放課でも、特に穂乃果はいつもと違った様子を見せなかった

 そして、昼放課、昼食の時間である

海未「じゃあ私は亜里沙のところに行ってきます♡」タタタ

ことり「海未ちゃん……今日も亜里沙ちゃんのところに行っちゃったね……」

穂乃果「そうだね……まあ、仲がいいのはいいことだよ。」

 海未は一年生の教室に行ってしまったが、これはむしろ穂乃果にとってチャンスであった

 海未を追い出すことなく、穂乃果はことりと二人きりになることができた

 ちなみに、雪穂は海未や亜里沙と一緒にお弁当を食べている

 海未や亜里沙も、雪穂を除け者にするようなことはない

ことり「じゃあ、食べようか。」

穂乃果「待って……!」

ことり「穂乃果ちゃん……?」

穂乃果「今日は屋上で、お昼食べよう……?」
683 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/31(火) 03:43:55.92 ID:wfNOnYh40
ことり「屋上で……?うん、いいよ!今日はあったかくて気持ちのいい日だもんね!」

穂乃果「じゃあ、行こうか……!」

 雪穂の言葉を胸に刻んで勇気を出す穂乃果

 一方、一年生の教室では……

亜里沙「それでね、聞いてよユキホ!海未さんったらさ、登下校中に誰も近くにいない時、亜里沙にキスしようとしてくるんだよー♡」

海未「こ、こら亜里沙!それは言わない約束のはずでしょう!?」

亜里沙「えへへ……ゴメンネ♪でも、亜里沙、嫌なわけじゃないんですよ♡むしろ……」

海未「亜里沙……♡」

雪穂「(あー……この二人のバカップルっぷり……)」

雪穂「(もし私に恋人ができたときは、もう少しまともな付き合い方をしよう……)」

 二人を反面教師にする雪穂

 ちなみに雪穂、彼女募集中である
684 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/05/31(火) 04:01:22.34 ID:wfNOnYh40
 屋上

ことり「今日はぽかぽかしていいね、お弁当もいつもよりさらにおいしく食べれちゃう!」モグモグ

穂乃果「うん……!そうだね……!」ムシャムシャ

 直に迫る告白に向けて、穂乃果の心臓の鼓動はどんどん速さを増す

 そして食事中穂乃果の視線は完全にお弁当の方のみを向いていた

ことり「どうしたの、穂乃果ちゃん……」

ことり「朝はすごく元気そうに見えたけど、やっぱり何かあったの……?」

穂乃果「うん……!」

 穂乃果は力強く返事すると同時に、ことりと目線を合わせる

 穂乃果の真剣なまなざしに、ことりは惹き込まれてかける言葉を失う

穂乃果「ことりちゃんにね、言いたかったことがあるんだ……!」
685 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/02(木) 03:42:15.59 ID:NtoYg1dz0
ことり「え、私に言いたかったこと……?」

穂乃果「うん……!」

穂乃果「海未ちゃんに失恋した後、ことりちゃんに慰めてもらって、そしてようやく気付いたんだよ……」

穂乃果「ことりちゃんという存在が、私の中でどれだけ大きかったことか……!」

穂乃果「あの時は本当にありがとう、私を助けてくれて……!」

ことり「どういたしまして!親友が落ち込んでるんだもん、手を差し伸べるのは当然だよ!」

ことり「でもやっぱり改めて言われると照れちゃうな……//」

穂乃果「それでね、本題はここからなんだけど……」

ことり「え?う、うん……!」

穂乃果「ちょっと待って、少し深呼吸するね……」

穂乃果「すぅー……はぁ……」

 緊張で自分のペースを失いそうになる穂乃果は、深呼吸で己のペースを取り戻す

 こういう時にうまいことを言えない穂乃果は、単刀直入に語る

穂乃果「実は私……あの一件以来……ことりちゃんのことが好きになっちゃったみたいなんだ……」
686 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/02(木) 04:09:04.06 ID:NtoYg1dz0
ことり「え、嘘……!本当に……!?」ポロポロ

 ことりは手で口元を抑え、感激のあまり大粒の涙を流す

 そしてところどころ、言葉にならない声をあげる

穂乃果「一度はことりちゃんの告白を断っておきながら、おかしな話かもしれないけど……」

穂乃果「自分の気持ちをどうしてもことりちゃんに伝えたかった……!」

穂乃果「後悔したくなかったんだ、ことりちゃんと一緒に過ごせるのは、あと少ししかないから……」

穂乃果「返事……聞かせてほしいな……」

ことり「嬉しい……嬉しいよ穂乃果ちゃん……!」ポロポロ

ことり「私、ずっと押し隠してたんだよ、自分の本当の気持ち……」ポロポロ

ことり「穂乃果ちゃんに一度フラれてからは恋愛対象としてではなく友人として接するように心がけてたけど……」ポロポロ

ことり「心の奥底では、穂乃果ちゃんへの未練でいっぱいだったんだ……」ポロポロ

ことり「まさか、いつの間にか両想いになってたんて、思いもしなかったよぉ……!」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「はい……!」

ことり「私でよかったら、ぜひ……お願いします……!」

穂乃果「うん、ありがとうことりちゃん……!」ダキ

穂乃果「私もう、ことりちゃんと一緒じゃなきゃダメみたい。」

穂乃果「卒業まで、いっぱいいっぱい思い出作ろうね!」

ことり「うん……!」

 こうして、めでたく付き合うことになった穂乃果とことり

 穂乃果とことりは時間を忘れ、チャイムが鳴るまで屋上で抱き合っていたのであった
687 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/03(金) 04:14:51.82 ID:Y95Qqm/X0
 教室

穂乃果&ことり「遅れてすみません!」ガラ

先生「こらー高坂ー南ーチャイムはもう鳴り終わってるぞー!」

先生「ってどうした二人とも……」

 先生は気づいた

 穂乃果とことりが、手を繋いでいることに

 そして先生の発言によりクラス全員が二人に注目してしまった

穂乃果「ことりちゃん……クラスのみんなが私たちの方を見てるよ……」

穂乃果「早速だけど、バラしちゃう……?」

ことり「うん、いいかも……♡穂乃果ちゃんのこと、自慢できるし……♡」ボソ

穂乃果「みんなー!聞いてー!」

海未他クラスメイト「ビクッ」

穂乃果&ことり「私たち、付き合うことになりましたー!」

海未「なんですと!?おめでとうございます!」パチパチ

クラスメイト「キャー!オメデトー!」パチパチパチ

 穂乃果とことりの交際を受け入れ、祝福するクラスメイトたち

 自分の受け持つ授業のはずなのに完全に注目を穂乃果とことりにもって行かれ、先生はただ苦笑いするしかなかった
688 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/03(金) 04:28:38.36 ID:Y95Qqm/X0
 授業後

海未「穂乃果!ことり!」

穂乃果&ことり「海未ちゃん!」

海未「まさか二人が付き合うことになるとは!心より祝福します!」

穂乃果「えへへへへ、照れるなぁ//」

ことり「ありがとう♡これでことりもリア充の仲間入りだよ♡」

海未「恋人ができると……世界がより鮮やかに見えてくるんですよ!」

海未「それに、守るべきものができる……恋人の存在が生きる糧にもなるのです。」

海未「あなたたちも直に分かります。」

 先輩として、穂乃果とことりにアドバイスをする海未

 後輩カップルができて海未も嬉しそうだ

海未「周りからバカップルと言われようと、決して気にしてはいけません。それが愛の形なのですから!」

穂乃果&ことり「(そういえば海未ちゃん、道端で亜里沙ちゃんのおしり触ってたことがあったな……)」

穂乃果&ことり「(あんな風にはならないようにしよう……)」

穂乃果&ことり「(でも……)」

穂乃果&ことり「(海未ちゃんがいたから……私たちはこうして付き合うことができたんだよね……!)」

穂乃果&ことり「そう考えると海未ちゃんって、恋のキューピッドだったのかなぁ……」

海未「ん?何か言いました?」

穂乃果「ううん、なんでもないよ!」

ことり「穂乃果ちゃん、これから一緒に、いろんなとこ行ったり、いろんなおいしいもの食べたりしようね!」

穂乃果「うん!絶対だよ!」
689 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/04(土) 04:08:53.47 ID:XToOojfK0
 そうこう話してる内に放課後

 穂乃果とことりは日直の仕事があり5分ほど遅れてアイドル研究部の練習に参加した

穂乃果「みんな、遅れてごめん!」ガチャ

ことり「日直の仕事があったんだよ〜」

 穂乃果とことりは、付き合った証拠と言わんばかりに手を繋いで屋上へ

 もちろんそれは部員全員の視界に入る

凛「なら仕方ないにゃ……って穂乃果ちゃん、ことりちゃん!どうしたのその手!」

花陽「あ!ラブ握りしちゃってるぅ!」

穂乃果「えへへ……バレちゃった……」

 空いている方の手でわざとらしく頭をかく穂乃果

 本当はリア充な自分を仲間たちに見せつけたくて堪らなかったのだ

ことり「実はね、私たち……♡」

穂乃果「お付き合いすることになったんだよ!」
690 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/06(月) 04:14:56.67 ID:G6DV3tHI0
雪穂「え!?お姉ちゃん本当!?やったじゃん!おめでと〜!」

花陽「穂乃果ちゃん、ことりちゃん!よかったね!おめでとう!」

凛「おめでとにゃ〜!これでまたアイドル研究部にカップルが一組成立したね!」

凛「ほらほら、真姫ちゃんも負けてられないよ!」

真姫「私は別に……(やっぱり○○さんとお付き合いしてるのは内緒にしておきましょう。)」

真姫「まあとにかく、おめでと。幸せになりなさいよ。」クルクル

亜里沙「ハラショー!やっぱり恋って素敵ですね、海未さん!」ムニュ

海未「亜里沙ったらもう……//今は穂乃果とことりが主役なのですよ//」

 こんな感じで部員全員に暖かく祝福される穂乃果とことり

 この日から穂乃果とことりの、ラブライブ!だけにラブラブなライフが始まる
691 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/07(火) 04:34:54.95 ID:ryS99ZPZ0
 それからの穂乃果とことりは、充実した生活を送っていた

 その一例を垣間見てみよう

穂乃果「ことりちゃん、ごめーん、待ったー?」

ことり「ううん、私も今来たところだよ〜」

 この日、穂乃果とことりはデートの日

 忘れがちだが一応このSSのメインはあくまでエロなので、日常部分は手短に済ませようと思う

 詳しい描写を省くため感情移入をできないかもしれないが、力不足ゆえ申し訳ない

 初めての二人のデートは、スカイツリー周辺の観光

 高い金を払って第二展望台にエレベーターで入場、そこから見える景色に穂乃果とことりは感動と同時に高所ゆえの恐怖を覚える

 そしてその後は周辺施設の、すみだ水族館で魚たちを見たり、コニカミノルタプラネタリウム“天空”でプラネタリウムを楽しんだりと充実した一日を過ごした

 この日二人の財布からは諭吉が飛んでしまったが、穂乃果とことりはお金では買えない大切なものを手に入れたのであった
692 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/08(水) 03:38:51.63 ID:QLUjtERb0
 夕方

穂乃果「今日は楽しかったねー♡」

ことり「うん♡大好きな穂乃果ちゃんと一緒にいろいろ遊べて、すっごく楽しかったよ♡またデートしようね♡」

穂乃果「もちろんだよ!絶対に絶対に、卒業までにいろいろな思い出を作ろうね!」

ことり「……!!うん……」シュン

穂乃果「あ……」

 そう、ことりが日本にいるのはあと1年もない

 ことりが留学してからは、二人は遠距離恋愛という形になる

 メールや電話と言った連絡手段はあれど、やはり顔を合わせて話す機会がないというのは、

 いろいろ乗り越えてようやく付き合うことができた二人にとってはかなり厳しいものがある

 それもことりが行くのはフランスだ、容易に行ける距離ではない

 二人は今それを実感してしまう

 なんとか笑顔を取り繕う二人であったが、気まずさゆえか本人たちの意志とは裏腹にその後の会話は明らかに減り、

 最後は相手の顔も見ずにそれぞれの帰路に別れてしまった
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/08(水) 04:15:38.96 ID:QLUjtERb0
 それからの二人は、さらに絆を深めるべく、毎週のようにデートを繰り返した

 百合恋愛ものの映画を見に行ったり、遊園地で絶叫系やホラー系のアトラクションに乗ってパートナーに抱きついたり、

 近所のハンバーガーショップで軽食を取りながら他愛もない話をしたり、

 ふと電車に乗って最果ての駅で降り、そこで二人きりの時間を過ごしたり……

 大変充実したラブラブライフを送っているはずなのだが、二人の中には不安が募っている

 恋人と一緒に過ごせる時間が刻々と減っていく中で、卒業後も本当にことりちゃん(穂乃果ちゃん)を自分に繋ぎ止めておけるのかと……

 どんなにデートを楽しんでも、どれだけ二人での時間を過ごしても、二人の未来への不安が消え去ることはない

 そして二人はカレンダーをめくる度にその未来の到来が間近に迫っていることを実感し、望みを叶えたのにも関わらず胸が張り裂けそうになる

 そうなる内に年は明け、1月になってしまった
694 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/09(木) 04:11:33.38 ID:RxUZta3p0
 新年明けて初めての登校日

 なお、初詣にはにこを含むμ'sのメンバーが久々に終結し、会合を交わしていたため、新年のあいさつは既に済んでいる

穂乃果「ことりちゃん、おはよう!」ギュ

ことり「おはよう穂乃果ちゃん♡」ギュ

 いつものように仲良く登校

 仲がいいのを見せつけるかのごとく手を繋いでの登校は、既に慣れてきた

 そんな中、視線の先に海未と亜里沙を見つける

海未「おはようございます、亜里沙。」

亜里沙「おはようございます海未さん♡ん……♡」

穂乃果&ことり「あわわ……//」

 穂乃果とことりの視線の先に映るのは、背伸びして首をせいいっぱい上げる亜里沙の姿

 いわゆる、キス待ちの状態であった

 実は穂乃果とことり、交際して半年以上が経つのであるがキスをしたことがない

 しかしそれでも亜里沙が何を望んでいるかは容易に察することができ、

 今から始まろうとする海未と亜里沙のキスに、他人事ながら心臓が高鳴ってしまう
695 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/09(木) 04:25:29.44 ID:RxUZta3p0
海未「全く……しょうがないですね、亜里沙は……」

海未「んちゅ……♡」

亜里沙「ちゅぷぅ……♡」

 海未が眼を閉じ亜里沙の唇めがけて顔を近づけようとすると、亜里沙は応じて眼を閉じる

 そして自然な流れで二人ともあいての背中に腕を回し、優しく抱き合う

 これだけでも穂乃果とことりにとっては衝撃的なのだが、やがて海未と亜里沙の唇が重なっていく

穂乃果「うわぁぁぁ……//海未ちゃんと亜里沙ちゃん、道端でキスしちゃってるよぉ//」

ことり「すごいねぇ//海未ちゃんがキスにノリノリなんて、なんか意外かも//」

 15秒ほど口づけを交わした後、海未と亜里沙の唇は離れる

 だが二人のキスの証拠と言わんばかりに、二人の唇には唾液のアーチが架かっている

海未「亜里沙……愛しています……♡今までも、そしてこれからも、ずっと……♡」

亜里沙「亜里沙だって海未さんをお慕いしてます//それはもう、世界で、いや宇宙で一番……♡」

海未「ふふ、亜里沙ったら//」

 愛の深さを確認しあった二人は、やがて手を繋いで学校へ歩きだす

 バカップルではあるが望み通りの愛情表現を交わす海未と亜里沙のそんな姿が、穂乃果とことりにはとても羨ましく思えた
696 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/10(金) 03:47:52.94 ID:ubMD7XbQ0
穂乃果「ね、ねぇことりちゃん//その……//」モジモジ

ことり「う、うん//何かな//」

穂乃果「えぇっとね、そのー//」

穂乃果「…………//」

穂乃果「なんでもない//」

ことり「そ、そっか//な、なんでもないんだ、あはは//」

ことり「それじゃあ早く学校に行こうよ//」

穂乃果「うん、そうだね//」

 穂乃果もことりも、互いに相手の言いたいことはわかる

 だけどどうも勇気が出せず言いだせなくて、

 そしてその行為に手を出してしまったらもう今の関係は崩れてしまうのではないかと怖くて、

 せっかくの海未と亜里沙がくれた(?)チャンスを無駄にしてしまった

 残された時間はもう、長くはないというのに……
697 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/11(土) 03:25:58.45 ID:gvX2Gql10
 海未と亜里沙が去ってしばらくした後、今度は凛と花陽に遭遇

 凛と花陽もカップルなので、手を繋いで仲良く登校していた

穂乃果「あ!凛ちゃん、花陽ちゃん!おはよう!」

ことり「おはよう♪相変わらずラブラブだね♡」

凛「穂乃果ちゃん、ことりちゃん、おはよう!」

花陽「おはよう。もちろんだよ〜♡だって凛ちゃんと私は運命の赤い糸でつながれてるんだもん♡ちゅ♡」

凛「はにゃ〜//」

穂乃果&ことり「!!」

 花陽は、凛のほっぺに優しくキスをする

 マウスtoマウスのキスどころか頬にすらキスしたことのない穂乃果とことりにとっては、これですら憧れに等しい
698 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/11(土) 04:10:16.61 ID:gvX2Gql10
凛「ほぇ〜かよちんのキスは気持ちいいにゃ〜//」

花陽「へへへ、そう言ってもらえると嬉しいな♡じゃあもっとしてあげるね♡ちゅ♡ちゅ♡」

凛「はわわわ〜//」

穂乃果「凛ちゃんと花陽ちゃんまで……//」

ことり「けっこう進んでるんだなぁ、二人とも……//」

 大人しそうな容姿に反して肉食系な花陽は、凛のためというよりも、

 自分のため、そして穂乃果とことりに愛し合う自分たちの姿を見てもらうために凛に繰り返しキスをする

 自分たちの理想の姿をいとも簡単に実現できてしまう2組目のカップルの登場に、流石に穂乃果とことりも焦りを感じてくる

 穂乃果とことりはいつまでたっても保守的な姿勢ではいけないと思い、勇気を出して凛と花陽に尋ねてみる

 とはいえストレートに聞くのも恥ずかしいし相手のプライベートにも踏み込みかねないため、趣旨は踏まえつつ言葉を換えて聞くことにした

穂乃果「ねぇ、花陽ちゃん、凛ちゃん、ちょっといいかな……?」

花陽「ちゅ♡ちゅ……♡どうしたの二人とも、そんな真剣な顔して……?」

ことり「二人はいつも、こんな感じでラブラブなの……?」
699 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/13(月) 03:10:42.17 ID:53WWWkGs0
花陽「うん♡花陽たちはいつでもどこでもラブラブだよ♡」

花陽「ねー、凛ちゃん♡ちゅ♡」

凛「ふにゃ〜♡そうなのにゃ〜♡凛とかよちんは毎日がラブラブなのにゃ〜♡」

穂乃果&ことり「羨ましいなぁ……」ボソ

 花陽と凛の答えに対し、つい本音がボロっと出る穂乃果とことり

 二人ともわざと花陽と凛に聞こえるように言ったらしく、花陽たちはそこに踏み込むように聞く

花陽「え……?もしかして穂乃果ちゃんとことりちゃん、倦怠期、ってやつなの……?」

ことり「そんなんじゃないよぅ!そんなんじゃないんだけど、なんか……」

穂乃果「なかなかその……次のステップに、踏み出せないというか……」

凛「次のステップ?それってえっちにゃ?」

穂乃果&ことり「ブーーッ!!」

 予想の斜め上どころか、まだその段階すら見えてこないことを、オブラートに包み込むことなく聞いてくる凛

 穂乃果とことりは恋人の前でそんなことを言われ、思わず吹き出してしまう
700 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/13(月) 04:09:41.27 ID:53WWWkGs0
穂乃果「な、ななな//何言ってるの凛ちゃん//」

ことり「その前の段階だよぉ//」

花陽「その前の段階?それって、キス……?」

穂乃果&ことり「うん……//」

 頷く穂乃果とことり

 しかし凛の発言をどうも意識してしまい、穂乃果とことりは顔を合わせようとしない

凛「そっか!二人は半年近く付き合ってるのにまだキスもしたことがないんだ!」

穂乃果&ことり「」ズーン

凛「あ……ご、ごめん……」

花陽「凛ちゃん……今のは二人になかなか効いたと思うよ……」

凛「悪気はなかったんだよ、ごめんね、許してほしいにゃ……」

穂乃果「じゃあ代わりに……というわけではないけど、教えてよ……」

ことり「私たちがステップアップするには、どうすればいいんだろう?」
701 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/13(月) 04:36:31.57 ID:53WWWkGs0
花陽「変化を……怖がらないことかな……」

穂乃果「変化を……」

ことり「怖がらない……?」

花陽「きっと穂乃果ちゃんとことりちゃんはこう思ってるはずだよ、」

花陽「『キスをしたら、よりパートナーと濃密な関係になれる。』」

花陽「『だけどそれと引き換えに、何かを失ってしまう可能性もある、そうなったら最後、もう元には戻れない』って……」

ことり「すごい……!私たちが思ってること、言い当てられてるよ……!」

穂乃果「もしかして花陽ちゃんってエスパー……?」

 つい数秒前までパートナーから顔を背けていた穂乃果とことりであったが、

 花陽の真剣な話を聞き、ここで二人は再び顔を合わせる

花陽「違うよ。昔の私も、そうだったから分かるんだ……」
702 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/14(火) 04:13:15.29 ID:+TwxlTzv0
穂乃果「え、花陽ちゃんも……?」

花陽「うん。もう1年以上前になるかな……」

花陽「凛ちゃんとの関係がマンネリ化しちゃって、一時期倦怠期になっていたんだ……」

花陽「凛ちゃんを誘ってもはぐらかされることが多くて……」

花陽「もしかして破局のピンチ!?なんて思ったけど……」

花陽「凛ちゃんは、修業を重ねて私の前に現れてくれたんだ!」

ことり「修業って?」

凛「うん!凛はかよちんとより濃密な関係になりたくて、地獄のような特訓にも耐えたんだにゃ。」

花陽「その時私は思ったよ!凛ちゃんは、決して私を避けていたんじゃない!」

花陽「むしろ私のために自分の身を削る思いをしてまで修業をしてくれたんだと!」

花陽「そっからはもう以前より増してラブラブだよ!凛ちゃんには感謝しかないよ!」

凛「あの日からかよちんは少し変わったにゃ、でも凛はこっちのかよちんも好きにゃ。」

 熱く語る花陽と凛であるが、会話からは重要な部分が抜け落ちている

 凛はどんな修業をしたのか、そしてその結果二人の関係は一体どう変わったのか、そして花陽はどう変わったのか……

 詳しくは前作を参照である
703 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/14(火) 04:26:53.40 ID:+TwxlTzv0
穂乃果「修業かぁ……」

穂乃果「以前より増してラブラブって言ってたけど……具体的にどんな感じなの?」

ことり「確かに学校ではいつも通りの二人の様子しか見れないから、分かんないよねぇ。」

花陽「ああ!すごく言いたい!私たちがどんなにラブラブなのか、すごく言いたい!けど!」

凛「まだ穂乃果ちゃんとことりちゃんには刺激が強すぎるかなぁ……」

穂乃果「え、そ、それって//」

ことり「もしかして、え、え、ぇっち……//」

凛「ご想像にお任せするにゃ。」

花陽「でもいずれ穂乃果ちゃんとことりちゃんも知る時が来ると思うよ、いずれ、ね……」

凛「とりあえずそれは置いといて、まずはキスだよキス!」

凛「かよちんも言ってたけど、変化を怖がっちゃダメ!」

凛「凛だって、恐れを振り切って特訓に励んだんだから!」

凛「せいいっぱい努力して失敗したなら、それでいいじゃん!凛はそう思って修業に取り組んだの!」

花陽「ことりちゃん、あと少しで留学しちゃうんでしょ……?」

花陽「身近にいられる時間はわずかしかないのに、これ以上何も進展がないまま離れ離れになってしまう……」

花陽「二人はそれでいいの……?」
704 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/15(水) 04:04:09.91 ID:velZVoU+0
穂乃果「いいわけないよ!いろいろ乗り越えて、ようやく付き合うことができたんだもん!」

ことり「一緒にいられる間に、もっともっと、思い出を作りたいよ!」

ことり「そして私が笑顔で留学して、穂乃果ちゃんも笑顔で送り出してくれるように、後悔なんてしたくない!」

花陽「ならやっぱり、二人とも、もう変わるべきだよ。」

花陽「穂乃果ちゃんは実家を継ぐ決心をした。ことりちゃんは留学してデザインを勉強する決心をした。」

花陽「それに至るまで、きっと二人ともすごく悩んだと思う。」

花陽「自分と、時間と、闘ってきたと思う。」

花陽「そしてその結果、穂乃果ちゃんもことりちゃんも自分の進路を決めることができた。」

花陽「そんな二人なら、絶対にできる。絶対に変われるよ!」

凛「だから凛は思うんだよ……!変わるなら、今しかない……!」

凛「今、ここで、穂乃果ちゃんとことりちゃんは……キスをするにゃ!」

穂乃果&ことり「エ゙エ゙エ゙ェェェェェっっっ!?」

 凛のぶっ飛んだ発言に、近所に響くくらいの大声を出してしまう穂乃果とことり

 それに反応してか、散歩していたおばあさんの飼い犬が、こちらに向かって吠えていた
705 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/16(木) 03:23:17.52 ID:TAhZ687j0
花陽「うんうん!それすごくいいよ凛ちゃん!」

花陽「穂乃果ちゃん、ことりちゃん!せっかくだから今しちゃおう!?これはチャンスだよ!」

 自分たちの過去を語ったことにより興奮状態にある花陽は、穂乃果とことりを口車に乗せようとする

 今の花陽は、米やアイドルを語る時と同等以上に鼻息が荒くなっている

ことり「え、で、でも……//こんな朝早くからなんて……//」

ことり「周りにだって人がたくさんいるよぅ……//」

ことり「それに、穂乃果ちゃんだって……」チラ

 ことりは、穂乃果に視線を送ってコンタクトをとる

 凛と花陽の提案を拒否するよう目で合図したことりだったが……

穂乃果「ことりちゃん……」

穂乃果「キス……しよう!」

ことり「え゙っ!?」

 穂乃果はやる気になっていた

 そのまなざしはスクールアイドル発足以来の真剣な目つきをしており、

 ことりは穂乃果がキスに対して本気になっていることを実感する
706 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/16(木) 03:42:11.34 ID:TAhZ687j0
穂乃果「私、今までずっと臆病だった……!」

穂乃果「ことりちゃんを大切に思うあまり、嫌われたらどうしよう……」

穂乃果「ずっとそればかり考えていて、なかなか一歩を踏み出せなかったんだ……」

穂乃果「だけど……」

穂乃果「海未ちゃんと亜里沙ちゃん、花陽ちゃんと凛ちゃんのラブラブっぷりを見せつけられて、思ったんだ……!」

穂乃果「そんなことは私の思い違いだったんだって!」

穂乃果「さっきことりちゃんの本音を聞いた!」

穂乃果「ことりちゃんだって、今のままの関係から抜け出したい、私と同じ気持ちだったんだ!」

穂乃果「だったらすることは一つだよ!ことりちゃん、聞いて!」

ことり「え……//は、はい……//」

穂乃果「私、高坂穂乃果はことりちゃんを愛しています!」

穂乃果「だから、その……//」

穂乃果「私と、キス……してください……//」モジモジ

 穂乃果のキスをしたいという思いは強い

 しかしキスとは乙女の憧れ

 いざするとなるとどうも調子がおかしくなり、さっきの勢いは失われて今は赤面しながらことりから眼を逸らしている
707 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/17(金) 04:16:04.02 ID:HgrGGCJp0
ことり「え、う、うん……//私も、したいな……//」

ことり「私も穂乃果ちゃんが好き……♡言葉だけじゃなくて、唇でも、穂乃果ちゃんとの愛を……感じたい……♡」

穂乃果「ことりちゃん……♡」ギュ

ことり「穂乃果ちゃん……♡」ギュ

 お互いの本音を晒け出した二人は、自然な流れでラブ握りする

 これから始まる二人のファーストキスに、凛と花陽のテンションも上がっていく

花陽「凛ちゃん凛ちゃん凛ちゃん!穂乃果ちゃんとことりちゃん、いまから、ちゅーしちゃうよ!」

花陽「しかも初めてのキスだよ!ファーストキス!」

凛「二人のキスを見届けることになるなんて、今朝起きた時には夢にも思わなかったよ!」

凛「本当は実況したいけど、ここは二人のためを思って黙って見守るにゃ。」

穂乃果「ことりちゃん、いくよ……♡」

ことり「うん……♡私もいくよ……♡」

 目を閉じた後、秒速2cmの速さで二人の唇の距離は縮まっていく

 その間、二人の頭の中からは雑念が取り払われ、明鏡止水の境地に達していた
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/17(金) 11:51:34.46 ID:Noh5896SO
鏡花水月?(乱視)
709 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/18(土) 03:33:15.21 ID:4//X3QIP0
穂乃果「……♡」

ことり「……♡」

 ちゅ♡

 そして数秒後、穂乃果とことりの唇は軽く触れ合う

 まだ完全に唇全体が触れているわけではないが、二人は一旦唇を離す

穂乃果「えへへ//ことりちゃん……♡私たち、遂にキスしちゃったね……♡」

ことり「うん……//まだ1秒もしてない感じだったけど……//」

穂乃果「どうだった?」

ことり「すごく……よかった//」

ことり「ふだん一緒にいる時や、デートしてる時、手を繋いでる時とはちょっと違う、あたたかい感じ……//」

ことり「これがキスなんだね……//なんだか私もっと、穂乃果ちゃんとキスしたいかも//」

穂乃果「ふふふ、私もおんなじ!マンガとかでキスしてるシーンはよく見るけど、想像以上に幸せな気分になれるね♡」

穂乃果「でも今のじゃちょっと物足りないかな//」

ことり「……//」

穂乃果「……//」

 やがて二人とも赤面して言葉を失うが、そのまま再び顔を近づける

 そしてまた、自然な流れで……
710 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/18(土) 03:58:13.50 ID:4//X3QIP0
穂乃果「……♡」

ことり「……♡」

 ちゅうぅぅぅ……♡

 穂乃果とことりは再びキス

 今回も唇自体は軽く触れ合う程度であるものの、水音を立てている

 そして、時間も長い

 穂乃果とことりはラブ握りをしたまま二人きりの世界に閉じこもり、互いを求めあう

穂乃果「れろちゅ……♡ちゅぱ、ちゅぷぅぅ……♡」チュチュ

ことり「んちゅちゅぅ……♡ちゅぱぁ、ちゅぷ、ちゅぷぷ……♡」チュチュ

花陽「ピャァァ……//さっきまでキスをためらっていたとは思えないくらいキスに夢中になっちゃってるよぉ……♡」

凛「二人は今、失われた半年の時間をキスによって取り戻そうとしているんだにゃ……」

凛「ここはこのまま、二人きりの空間を演出してあげるのが友達ってやつだと思うんだにゃ……」

凛「だからここは二人を放っておいて学校に行こう、かよち……ん!?」ガシ

花陽「やだよ……」

凛「え!?」

 跡がつくくらいに力強く凛の腕を強く掴む花陽

 花陽の目は完全に据わっており、とてもじゃないがまともに会話ができる状態ではない

花陽「穂乃果ちゃんとことりちゃんのキスを見て、我慢できなくなっちゃった……♡」

花陽「きっと凛ちゃんもそうだよね、私と同じだったんだね……♡」

凛「ちょ、ちょっとかよち……ダレカタスケテェェェェ!!」ズルズル

 女子高生とは思えない力で公園のトイレへと引きずられていく凛

 穂乃果とことりはそんな凛と花陽の様子に目も向けず、キスを続ける
711 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/19(日) 03:22:24.32 ID:aBQpZbxN0
穂乃果「ことりちゃ……♡好き……♡んちゅ、ちゅぅぅ……♡」チュプチュプ

ことり「私もだよ、穂乃果ちゃん……♡ちゅる、ちゅぅぅぅ……♡」チュパパ

 二人は瞳を閉じて、互いの手を握り締めたままキスを続ける

 キス初心者ということもあって「舌を相手の口の中に入れる」という発想には至らないようだが、徐々に二人とも軽いキスでは物足りなくなってくる

 しばらくキスしたのち、二人の唇はやがて離れ、同時に二人とも開眼する

穂乃果「ちゅぱぁぁ……♡ことりちゃん……♡私、嬉しいよ、ことりちゃんと繋がれて……♡」

ことり「うん、私もうれしい♡ずっと夢に描いてきたことが、現実となったんだから……♡」

穂乃果「でもね、ことりちゃん……なんでかな、私、軽いキスじゃあ満足できないよ……」

穂乃果「もうちょっと……もうちょっとだけ情熱的なキスじゃないと、今までの時間を埋め合わせられない気がするんだ……」

穂乃果「そして、これからも……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

 穂乃果の寂しげな表情に、自分の留学が近づいていることを深く実感することり

 十秒ほど沈黙が流れた後、ことりは話を切り出す

ことり「なら、してみよっか……情熱的なキス……」
712 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/19(日) 03:55:05.65 ID:aBQpZbxN0
穂乃果「うん……♡ドラマでやってるようなすごいキス……ことりちゃんとなら、してみたい……♡」

ことり「私もしたいな……♡一生忘れられないような、熱々なキスを……♡」

 二人は同時にラブ握りしていた手を解く

 さらに次は互いの背中に腕を回し、半眼を開けた色っぽい状態となる

 穂乃果とことりはパートナーのセクシーな姿にドキッとしながらも、

 目を閉じつつ唇をパートナーの唇へと近づけていく……

 そしてお互いに相手を強く抱きしめた瞬間……

穂乃果「んちゅるるるぅぅ……♡」チュプチュパパ、チュルル

ことり「んれろちゅ、くちゅぬちゅちゅぅぅぅ……♡」ジュル、チュパパ、グチュ

 相手の唇を吸い上げるかの如く激しい水音を出しながらキスをする穂乃果とことり

 今度の二人のキスは、完全に唇が密着している

 形容するのであれば、「唇で唇を舐める」という言い方が正しいだろうか

 このキスで二人は性的興奮も得たのか、双方とも相手の身体に自分の身体を擦りつける、どこかポールダンスじみたた動きもしている
713 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/19(日) 04:16:54.05 ID:aBQpZbxN0
穂乃果「んぢゅぢゅぅぅう……♡じゅる、じゅるるるるっっ♡」ジュプジュプジュプ

ことり「じゅぽ、じゅぽぽぽっっ♡ぐちゅぬちゅううぅぅぅっっ……♡」チュパパ、グチュヌリュリュ

 公園とはいえ、公共の場で人目をはばからずキスをしている二人

 ボランティアで掃除をしている60歳くらいのおばさんが二人の様子に腰を抜かし、後ずさりしてしまった

 そしてその結果、公園に二人きり(正確にはトイレに凛と花陽も)になる穂乃果とことり

 キスにより公園を掌握した穂乃果とことりは、誰にも邪魔されずただお互いを求めあう

穂乃果「ぢゅるるるるるっっっ♡ちゅちゅっ♡ぐちゅり、ぬちゅ、ちゅぷぷぷぷ♡」ジュル、ヌヂュル、グチュチュ

ことり「ちゅぱぢゅぱぢゅぱぱぱぱっっ♡んぢゅっちゅっっ♡ちゅぽぽ、ちゅぽん♡」クチュ、ヌチュ、ニヂュヂュヂュ

 穂乃果はキスをしながら、自分の胸をことりの胸へ押し付ける

 ちくニーをやめた今でも穂乃果の身体はちくニーで得た快楽を覚えており、無意識に身体がそれを求めてしまっているのであろう

 それはことりも同様であった

 ことりも穂乃果に触発され、穂乃果よりもやや大きなおっぱいを穂乃果の身体へ押しつけている

 穂乃果とは違い、ちくびを開発しすぎたせいでちくニー依存症となりかけていることりは、

 頻度は減ったものの今も自宅にて穂乃果のことを想いながらちくびをいじってしまうことがある

 そんなことりが穂乃果の誘い(?)を断るはずもなかった

 幸いブラと制服の厚みによりことりのちくびがでかすぎることは穂乃果にバレていないようであり、

 ことりも今は自分のちくびへのコンプレックスを忘れて行為に耽ることができた
714 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/20(月) 04:18:38.57 ID:tcyv0f9J0
穂乃果「んちゅちゅづるるるるうっっ♡ぶちゅちゅちゅぅぅぅぅ……♡」チュパ、ヌチュ、グチュチュチュ

ことり「じゅっちゅちゅちゅ……♡れろれろちゅるるぅぅぅ、ぬぢゅちゅちゅちゅるる……♡」チュパパパ、ペロチュチュチュ

 熱い抱擁を交わしながら、互いに体をこすりつけ合う穂乃果とことり

 キスによる快感で互いに股を濡らしつつ、相手の唇を貪り続ける

 二人の目にはパートナーの姿以外のあらゆるものは消え去っており、当然現在の時刻にも気づいていない

穂乃果「ぢゅるるるぅぅぅ……♡ぶちゅちゅ、ぢゅぽぽ、くちゅりゅりゅぅぅ……♡」レロレロ、チュルルル、ニチュチュチュ

ことり「ちゅぷちゅぷぅ♡んーちゅ♡ちゅっ♡ちゅっ♡ぬちゅるぢゅりゅるるるるぅぅっっ♡」ヌヂュヌヂュ、クチュクチュクチュ

 もはや自分たちが学生であることなど完全に頭にない穂乃果とことり

 まだまだずっとキスを続けるはずであったのだが、ここで思わぬ刺客が現れる



お巡り「ちょっとあなたたち!今はもう10時よ!学校があるんじゃないの!?」

 ここ最近東京全体の治安があまり良くないこともあって、警察が警備を強化している最中であった

 さっきのおばさんが通報でもしたのか、近くで巡回していた婦警が穂乃果とことりに近づいてきた
715 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/21(火) 02:56:37.44 ID:IcBnt7Fn0
穂乃果「ちゅぱぁん……あ、お巡りさん……」

ことり「ちゅぽ……お勤めお疲れ様です……」

お巡り「お疲れ様、じゃないでしょ!」

お巡り「あなたたち見たところ高校生よね?こんな時間に公園でたむろして……」

お巡り「学校には行かないの?家庭や学校で何か嫌なことでもあったの?」

穂乃果「いや、違うんです……ただちょっと時間を忘れちゃって……ハハ」

ことり「家庭環境にも学生生活にも、何も問題はありません!すみません!」

穂乃果「もう2度と学校に行き忘れたりしませんからごめんなさい!」ペコリ

ことり「許してください!お願いします!」ペコリ

お巡り「はぁ……やけに素直で調子が狂うわね。」

お巡り「始めてみる顔だし他人に迷惑をかけているわけでもないし……」

お巡り「しょうがない、今回だけは特別に見逃してあげる!」

穂乃果「本当ですか!ありがとうございますお巡りさん!」

お巡り「でも……次に見かけたら補導を覚悟しておきなさいね?さあ、早く学校に行きなさい。」

ことり「ご迷惑をおかけしました!急ごう、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うん!」

 タタタタタ

 お巡りさんに挨拶を済ませ、ダッシュで学校へと向かう穂乃果とことり

 この後たっぷり二人で先生に叱られたのであった

 それにしてもこのお巡りさん、穂乃果とことりのキスに対して何も反応がなかった

 お巡りさんもレズなのか、それともただ触れなかっただけなのかはご想像にお任せする
716 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/22(水) 03:10:08.18 ID:Ub3aghPi0
 それからの二人は、二人きりになるや否やキスし始めるようになった

 穂乃果とことりの一日を、ダイジェストで紹介しよう

ことり「穂乃果ちゃんおはよう♡」

穂乃果「あ!ことりちゃんおはよう♡」

ことり&穂乃果「ちゅうぅぅぅぅ……♡」

 まず、ことりが穂乃果を迎えに来る

 そして穂むらの店前でキス

 前回のこともあって遅刻は許されないため、ここでのキスはかなり軽めである

 もちろん二人とも満足できないが、とりあえず学校へ


 そして学校

 二人がまず向かうのは、トイレである

穂乃果「んっちゅ、ちゅぽ、ちゅぱぱぱ……♡」チュルル、ヌチュ

ことり「ぬちゅちゅぱぱぁぁ……♡んん……♡」チュル、チュプチュププ

 二人は共に個室に入り、中で二人きりになると言葉もなくキスを始める

 そしてチャイムが鳴ると速攻で教室に戻る……これを毎時間繰り返している

 その結果、生徒の間でトイレの個室から何やら呻き声やら色っぽい声が聞こえてくると話題になってしまったが、

 当の本人たちはバレずに学校生活を送ることができた

 ちなみに、たまにトイレで先客(海未と亜里沙、花陽と凛)に出くわすこともあった
717 : ◆GuGtFkjx2k [saga]:2016/06/22(水) 03:48:15.89 ID:Ub3aghPi0
 昼放課、昼食の時間である

 ことりは母親から屋上の鍵を受け取り、穂乃果と二人きりになるとドアに鍵をかけてしまう

 これにより他の生徒は一切屋上に寄せ付けなくなり、真の意味で二人きりになったと言える

ことり「穂乃果ちゃん、お弁当作ってきたよ♡」

ことり「ほら、お口あけて♡あーん♡」

穂乃果「あーむ、ぱく!う〜ん、おいしいよことりちゃん!」

 ことりお手製のオムライスを食べさせてもらい、ご満悦の穂乃果

 ちなみに穂乃果、いつも作ってもらってばかりではなく自分もことりに特製弁当を食べてもらいたいと思い、密かに母から料理を習っていた

穂乃果「お返しに、私からもこれ♡ことりちゃんにあげる♡さあ、ことりちゃんもお口あけてよ♡」

ことり「え〜、穂乃果ちゃん私のためにお弁当作ってくれたの!?ありがとう♡」

ことり「じゃあお言葉に甘えて早速いただいちゃうね。あーん♡」

穂乃果「はい、あ〜ん♡どうかな、穂乃果特製のからあげ♡」

ことり「う〜ん♡ジューシーでとってもおいしいよぉ♡毎日食べたいくらいだよ〜♡」

穂乃果「え、それってもしかして//」

ことり「うん、そういうことだよ//」

穂乃果&ことり「…………//」

穂乃果「ん……♡」

ことり「んむぅ……♡」

 チュ

 またも自然な流れでキス

 屋上に誰も来ない今、穂乃果とことりはこのまま互いを激しく抱き寄せ合い、お弁当は食いかけのままキスに興じる

 穂乃果もことりも少女漫画で学習したのか、いつの間にか舌で相手の口内を舐めまわしたり、相手の口に唾液を流し込む高等テクも身につけていた
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