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【アイマス】例えばこんなプロデューサーとアイドルのお話【安価】
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102 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:08:44.23 ID:V0Iq6x+40
「帰ろっか」
「うん」
授業が終われば帰るだけ。友人に遊びに誘われることも無くなったけど、僕は藍子のお世話をするという大義名分を得ていたので、特に気にすることも無く、それを誇らしく思っていた。
「義兄さん、頭いいね」
「だって僕は六年生だから」
「私も義兄さんみたいになりたい」
「そう? 僕はね、藍子は藍子でいいと思う」
「……?」
「藍子は僕には無いものを持ってて、僕も藍子には無いものを持ってるでしょ?」
「……?」
「まだ分かんないか」
103 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:09:32.13 ID:V0Iq6x+40
僕はきょとんとする藍子を見て頬が緩んだ。
「義兄さんが笑うと私も嬉しい」
藍子も同じように頬が緩んだ。
「義兄さん、好き!」
ぱぁっと笑顔を輝かせる。無邪気な言葉と無邪気な振る舞いが愛らしい。
「ありがとう。僕も藍子のこと好きだよ」
僕たちは家まで手を繋いで歩いた。
この頃は一緒にお風呂にも入っていたし、手を繋いで登校していたんだけど、いつしかそういうのも無くなった。
104 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:10:16.20 ID:V0Iq6x+40
きっかけは何だったかな。思い出せない。
いや、きっかけなんて無かったんだ。ただ自然に無くなっていった。
気が付けば藍子とは部屋も別々になっていたし、手を繋いで登校なんかも無くなった。
僕はちょっと寂しくなったかな。
けど藍子は成長したからなのか、また一段と綺麗になった。
「義兄さん」
中学生になった藍子は僕の部屋にノックしてから入る。
「どうしたの?」
「ちょっと相談したいことがあって……」
「いいよ楽に座って」
「ありがとう。失礼します」
105 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:11:12.30 ID:V0Iq6x+40
丁寧に言葉を紡いで藍子は僕のベッドに腰掛ける。僕は椅子をくるりと半回転させて藍子に向き直った。
「相談って?」
藍子はきょろきょろと部屋を見回したりしていてそわそわと落ち着かない様子だった。
「……恋愛相談なんだけど」
「恋愛……?」
もじもじとしていたのはそれが原因だったわけか。
しかし、ハッキリ言って僕は困惑した。
藍子からそんな浮ついた話が出てくるとは思ってなかったというのもあるし、僕にそんなことを相談するのも想像してなかった。
「ごめん、僕にも経験無くて力になれそうにないや」
僕は藍子の役に立てなくて少しだけ心苦しい。
106 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:11:39.54 ID:V0Iq6x+40
「ちょっとだけ話を聞かせてくれるだけでいいの」
視線を泳がせて藍子は言った。
「話って?」
困ったような表情の藍子に問う。
「義兄さんのタイプの女性のこととか……」
だんだんと声が尻すぼみになっていく。
言い辛そうにしてるけど、藍子もそういう年頃なのだ。恋愛の一つや二つ、興味を持っても不思議ではない。
意中の男性がどんな人かはわからないが、僕の意見も聞いてみて参考にしたいのだろう。
「タイプ、ね……ごめん、それも考えたことないや」
しかし僕だってそういう浮足立つ話は一度も浮かんでこなかった身だ。答えられなかった。
「……そう。私も変なこと聞いてごめんなさい」
しゅんと落ち込んでしまった藍子を嫌に儚く感じてしまう。
107 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:12:41.96 ID:V0Iq6x+40
「でもさ」
僕はたまらず声をかけた。
「僕は藍子が幸せならそれでいいんだ」
僕がそう言うと藍子はぱっと顔を上げ、じっと僕を見た。何か言いたげな目をしていたようだったけど、藍子は潤んだ瞳から放つ視線をそっと僕の眼から外して、背を向けた。
「ありがと。私も義兄さんの幸せを心から願ってるよ」
「そっか」
「相思相愛だね」
藍子が振り向く。その笑顔はやっぱりどこか儚げで、ぎゅぅっと胸が締め付けられる思いだった。
「そうかもね」
藍子が部屋から出て行った後しばらくして、顔が火照ってきた。
風邪かもしれない。早く寝た方がいいのかな。
108 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:13:23.91 ID:V0Iq6x+40
「げほっ! げほっ!」
その次の日、本当に風邪を引くとは……。
「大丈夫、義兄さん?」
「うん、大丈夫……ずずっ!……」
「大丈夫じゃなさそう……」
心配する藍子。
僕も大丈夫じゃないと思う。すごく辛い。
急に吐き気が込み上げてきてベッドから転がり落ちるように降りて、トイレに向かった。
「義兄さん、どうしたの!?」
パタパタと追いかけてくる藍子に目もくれず便器の蓋を開けると、思い切り吐瀉物をぶちまけた。
「うぉぇぇえぇぇえぇぇぇぇ……」
「お、おか、お母さぁん!! お母さぁん!! 義兄さんが死んじゃうよぉ!! うわああああああん!!」
藍子の泣き声が家中に響く。頭痛い。
109 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:13:56.84 ID:V0Iq6x+40
「どうしたの藍子? ……あら、大丈夫?」
「……うん、何とか」
しばらく吐いたら落ち着いてきたので自室に戻る。
母さんが学校に欠席することを連絡してくれたらしい。
僕は再びベッドに横になり、母さんは僕のベッドに腰掛ける。
そしてなぜか藍子も僕の部屋についてきていた。
「病院連れて行こうか?」
「一人で行けるよ」
母さんの提案を断った。
「私も行く」
「どうして藍子が行くんだよ」
「義兄さんが心配だから」
藍子はちょっと険しい顔してる。本気で言ってるんだ。
110 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:14:35.94 ID:V0Iq6x+40
「ふふ、愛されてるのね」
「ち、違うよぉ!」
母さんは笑って、藍子は慌てて否定する。
「と、とにかく私が義兄さんの面倒見るから!」
「藍子は学校に行かなきゃ」
「休む!」
「だめだって……移るといけないしさ」
「でも義兄さんが……」
なんとか僕と母さんで説得しようとするも、やっぱり藍子は頑なだった。変なところで頑固なんだよな。
「うーん、じゃあお母さんは仕事もあるし、藍子にお兄ちゃんのことお願いしちゃおっかな」
「うん!」
「ちょっと母さん……」
「大丈夫! 任せて義兄さん!」
僕は不安でしょうがなかった。
111 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:15:21.34 ID:V0Iq6x+40
結局、母さんは病院に行くお金を置いて行ってしまった。
「じゃあ病院行ってくる」
「私も行く」
「でもなぁ、藍子まで風邪引いちゃうぞ」
「義兄さんふらふらしてて危ないもん」
確かに少しだけ目まいを起こしてる気がするが問題無いだろう。10分少々なら言って帰ってこれる。
しかしいくら言っても聞かない藍子だった。
僕が倒れないように支えながら、病院へ。
診察してもらい、処方箋を受け取って家に帰る。
112 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:15:50.94 ID:V0Iq6x+40
僕はベッドに倒れ込んだ。意外としんどい。
「義兄さん、義兄さん、大丈夫?」
「あ、うん……」
「水持ってくるね」
僕は薬を飲んで眠った。
次に目を覚ますと僕は藍子の手を握っていた。
時間もけっこう経っていて、少し薄暗くなっていた。
「おはよう、義兄さん」
「おはよう。ずっといてくれたの?」
「うん。義兄さんが『藍子、藍子』って何度も呼ぶから手も握ってあげたの」
なんだそれ恥ずかしい。
113 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:16:19.67 ID:V0Iq6x+40
「義兄さんってば甘えん坊だったんだね」
にこりと微笑む藍子の顔が夕日に薄く照らされている。
「そっか、一緒にいてくれてありがとう」
「ううん、いいの。私にできることってこれくらいだったし」
すぅっと藍子の顔に影が差した。どうやら日が落ちたらしい。あたりは一層薄暗くなっていたが、僕の調子は回復に向かっていた。
「もうしばらくこのままでいい?」
藍子の手の温もりが心地いい。安心する。
「うん」
きゅっと藍子の手に力が込められた気がした。
僕は高校を卒業した後、大学へは行かず就職することにした。
家の経済状況が芳しくないのが理由で、このままでは藍子を大学に行かせてやれないからだ。
114 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:17:04.23 ID:V0Iq6x+40
受験というのはかくもお金がかかるものだ。
そんな経済状況を加味してか、藍子もまた俺の通っていた国立の高校に通うことになった。
「私のせいで義兄さんが大学に行けなくてごめんね」
なんて藍子は言うけど、僕は一度だって気にしちゃいない。
押しつけがましいかもしれないけどやっぱり藍子には幸せになってほしい。
幼い頃に本当の両親を失ったのだ。これからの人生は藍子にとって楽しいものにしてほしい。
この頃からだろうか。僕の行動理念は藍子を中心としたものに変わっていった。
好きなのかと言われれば好きなのだろうが、どういう好きなのか自分でも分からない。
僕は仕事に明け暮れた。
気分を紛らわすためでもあったのかもしれない。
115 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:17:34.92 ID:V0Iq6x+40
「ただいま」
帰るのはいつも21時くらいだ。
「おかえりなさい」
そしていつも藍子が出迎えてくれる。
パタパタと可愛らしい足音を立てて僕の鞄を受け取る。
「ありがとう」
「ご飯用意するね」
「まだ食べてなかったのか?」
「義兄さん一人だと寂しいじゃない」
「いいって……遅くに食べると身体によくないぞ」
それでも聞かない藍子は椅子を引いて俺に座るように促す。
夜ご飯を用意して二人で食事を摂る。
116 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:18:10.63 ID:V0Iq6x+40
「ねえ義兄さん」
食事の合間にそれとなく僕を呼ぶ藍子。
「なに?」
「義兄さんってどんなお仕事してるの?」
「アイドルのプロデューサー」
「え?」
「だから、アイドルのプロデューサーだよ」
藍子はぽかんとした表情で僕を真っ直ぐ見ている。
「どうしたの?」
僕が声をかけるとハッとした藍子は、ずいっと前のめりになった。
「それって、可愛い子がいっぱいいるってこと?」
「え? うん、まあ、そうだね」
「ねえ義兄さん、私がアイドルやりたいって言ったらどう思う?」
「えぇ!? いや、止めはしないけど大変だよ?」
「やりたい! 義兄さんのプロデュースで!」
藍子はアイドルを始めた。
117 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:19:24.40 ID:V0Iq6x+40
「おはようございます、義兄さん」
「ああ、おはよう」
「でも、おはようだなんておかしいよね。今は夕方なのに」
藍子がアイドルを始めて数週間が経った。
他愛もないことでくすくすと笑う藍子は僕の疲れを癒してくれるようだ。
「そうだね」
「じゃあレッスン行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。一人で大丈夫?」
「もう子供じゃないんだから大丈夫だよぅ」
藍子はにひひと笑って、事務所から出た。
出会った頃に比べると、藍子の表情は随分と多彩になった気がする。
118 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:20:10.14 ID:V0Iq6x+40
僕は藍子が成長する過程を間近で見ていた人間でもあるので、こんなに明るくなってくれてとても嬉しい。
……同時に寂しい。
藍子が僕に向ける好意が苦しい。
他の男と話してる姿を見ると腹立たしい。
彼女にその気がないと分かっていても、僕は……。
違う。藍子は妹なんだ。
ただの重度のシスコンなんだ僕は。
妹が他の人と話をして嫉妬する情けないシスコン兄貴なだけだ。
そんなの気持ち悪いだろう。
119 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:20:51.22 ID:V0Iq6x+40
いったん離れて、再び縮まってきた僕と彼女の距離感をもう一度離さないといけない。担当を変えてもらおう。
藍子の為にも……。
そんなことを考えてるうちに時間は大きく過ぎていった。仕事が手につかない。
「ただいま戻りましたぁ」
藍子も戻ってきた。
「義兄さん?」
僕を見てきょとんとする藍子。少し様子がおかしいのがわかってしまったのだろうか。
「ああ、おかえり。ごめん、今日はまだ終わってないんだ。先に帰ってくれていいよ」
「ううん、待つ」
120 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:21:24.08 ID:V0Iq6x+40
「いや、これ以上暗くなると危ないからさ」
「義兄さんがいるじゃない」
「それでも……」
藍子の表情がじわじわと沈んでいく。
「義兄さん……」
声が少し震えている。僕は藍子を悲しませているのか。何をやってる。そうじゃないだろ。
「いや、違う。うん、待っててくれ。すぐに終わらせるよ」
「……うん、待つ」
僕は慌てて前言を撤回した。しかし藍子は不安げなままで、正直目を合わせられなかった。
121 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:22:20.15 ID:V0Iq6x+40
仕事を何とか終わらせて、家に帰る。
「藍子、後でちょっと話があるんだ」
「……話?」
「そう、後ででいいから僕の部屋に来てくれ」
「うん、わかった」
藍子は顔を曇らせたまま、僕を待たずに自室へ戻った。
この日は別々に食事をした。
僕は明日の仕事の準備を済ませて、藍子を待った。
24時に迫る頃、ドアをノックする音が二回響く。
「どうぞ」
かちゃ、と控えめに戸を開けるのは予想通り藍子だった。
すでにパジャマ姿で、彼女も寝る準備は済ませてきたといった格好だった。
122 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:23:04.37 ID:V0Iq6x+40
「義兄さん、話って?」
すぐに切り出したのは藍子だ。
僕は心の準備をする時間さえ与えられない。
「……突然で悪いんだけどさ、藍子の担当を変えてもらおうかと思って」
「……どうして?」
「その方が藍子の為なんだ。他の人の方が藍子の魅力を引き出してやれる」
彼女の目を見れなかった。僕は嘘をついている。
藍子の魅力を引き出せるのは僕だ。いや、僕以外であってはならない。
「……なんで嘘つくの?」
僕はハッと顔を見上げた。
藍子が今にも泣き出しそうで、顔を上げたのを後悔した。
「どうして、そんな嘘つくの?」
「……嘘だなんて」
「私、何か……」
藍子はそこで言葉を飲んだ。代わりにただ一滴だけ涙を流した。
頑張って作る笑顔が切なく苦しい。
藍子の表情は随分と多彩になった気がする。
123 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:24:43.91 ID:V0Iq6x+40
黙ったまま藍子は僕の近くに歩み寄る。
「……私は離れたくない」
藍子は僕の手を握った。
「義兄さんのことが……」
藍子がそこで言葉を切ったのではない。
気が付けば僕が藍子の口を塞いでいた。
「……ん」
「……」
ゆっくりと塞いでいた口を放した。
「……僕が兄としてダメなやつだから」
「いいの……私、義兄さんならいいの。好きだよ。愛してるよ」
藍子がキスをせがむ。
僕は迷わずそれに応えた。
124 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:25:28.64 ID:V0Iq6x+40
しばらくの間、僕は動かなかった。藍子も同じく動かなかった。
柔らかい藍子の唇。瞳を開ければ、長い睫毛がはっきり見える。口から彼女の温もりを感じ、抱き合えばさらに温かい。
いったん離れて、もう一度触れ合う。
舌を絡ませて、唾液を交換し合う。どんどん激しくなっていき、ついに僕は藍子をベッドに押し倒した。
「ごめん。もう、我慢できない……」
紅潮しきった藍子は首を縦に振って僕の背に腕を回した。
貪るようにキスをする。僕は音を立てても気にせず続けた。
藍子の口から自分の口を放して、頬、耳、首と愛撫を重ねる。
藍子は身体をビクビクと震わせて、喘ぎ声を小さく漏らす。
僕はパジャマ越しから彼女の慎ましい胸を揉んだ後、パジャマのボタンを外した。
125 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:26:19.29 ID:V0Iq6x+40
可愛らしいブラを外し、豆のような可愛い乳首を人差し指で擦る。
一段と大きい声をあげるも、必死で声を抑える藍子。
彼女の表情が僕の情欲をさらにかきたてる。
「ふぁ……あっ……あ♡ あっ♡ んっ♡ んぁ……♡」
左手は下に伸び、藍子の腹部を撫で、布越しに陰部に触れる。
藍子の身体が一瞬硬直したのがわかった。
お返しとばかりに、僕のがちがちに硬くなった陰茎を藍子が撫でる。
「はぁ……はぁ……義兄さんの、硬い」
「はぁ……はぁ……藍子も、下が、びしょびしょだよ?」
「言わ……ないでぇ……」
「ふぅ……はぁ……脱がすね」
とろりとした瞳に恍惚の表情の藍子はこくりと頷いた。
126 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:27:22.94 ID:V0Iq6x+40
下のパジャマと下着を同時に脱がして愛液に煌めく藍子の陰部が露出した。
僕も自分の服を脱いで、彼女と同じように身体全体をさらけ出す。
理性のタガが外れた僕は自分の欲望には抗えない。
「藍子、舐めて?」
「……うん」
藍子に自分のを舐めさせる。
特に嫌がる様子も無い。
おそるおそる僕のペニスを舌で舐める。
ちろちろと竿の下部から裏筋を亀頭と舐め上げる。
「うぁぁ……」
かなりの興奮もあって、お腹が痺れるほどの快感を覚える。
127 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:28:26.39 ID:V0Iq6x+40
「義兄さん、どう?」
「うん、すごく……いいよ。気持ちいい……」
藍子は何回かちろちろと舌で舐め上げると、はむっと僕のを咥えた。
僕は気持ち良さのあまり、激しく息を切らして藍子の髪を撫でる。
不意に彼女の頭を掴み自分から腰を振る。
「んむっ……!! んぶ……!! んぅっ……!!」
僕は藍子の苦しそうな声を聞いて慌てて手を離す。
「げほっ!! えほっ!! ごほっ……!!」
思い切りむせる藍子を見て僕はドキリとした。
「ご、ごめん……」
僕は藍子の背中をさすって落ち着くのを待った。
「も、もう……義兄さんったら、えほっ! ……はげしいよぉ♡」
「ごめん、ね……藍子」
「……いいよ。許してあげる。だからちょうだい? 義兄さんの」
さきほどよりも一層恍惚とした眼差しで僕を見る。
そんな目で見ないでくれ。
128 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:29:40.93 ID:V0Iq6x+40
僕はまた藍子を押し倒した。
「入れるよ?」
「……うん」
お互いの左手を貝殻繋ぎにする。
僕は右手で自分の陰茎を彼女の膣口にあてがった。
処女膜に亀頭が当たる。
「行くよ? 後悔しない?」
「何言ってるの? 義兄さんこそ後悔しないでね?」
藍子の誘うような、挑発するような目が僕の冷静さをすぐに奪う。
ぐっと力を込めた。
「っ……!! ぃ……ぃぁ……」
男根は根元まで深く刺さり、同時に藍子はぎゅぅっと僕の身体を強く抱きしめた。
129 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:30:30.13 ID:V0Iq6x+40
「ふぅー……ふぅー……」
少し歯を食いしばり、その隙間から荒い息が吐き出される。
薄く開いたまぶたには涙を溜め、眉間にはしわを寄せていた。
僕は藍子をぎゅうっと抱きしめ返しながら腰を動かした。
陰茎を出し入れするたびに、藍子の、痛みをこらえるような声と強くなる抱擁に、より興奮し僕の動きも徐々に速くなっていく。
少しづつ、少しづつ慣れていったのか、藍子の喉からは耽美な喘ぎ声が聞こえ始めた。
「気持ちよくなってきた?」
僕が尋ねてもかすれたような声しか聞こえてこないが、耳から首まで真っ赤に染まった顔をこくこくと頷かせた。
そのしぐさを見て僕はまた愛情を昂らせていく。
「藍子……」
藍子に顔を近づける。
呼応するように藍子は僕にキスをした。
130 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:30:59.49 ID:V0Iq6x+40
激しく揺れるお互いの身体。かちかちと歯が当たってもお構い無しだった。
射精感が高まる。
お互いの口を離すと、再び強く抱き付く藍子。
僕もより速くピストン運動を繰り返し、耳元で聞こえる藍子の抑えた喘ぎ声に絶頂を迎えそうになる。
「藍子っ! もう行くっ! 外に出すよっ!!」
「義兄さんっ……♡!! 義兄さんっ♡♡!!」
僕は藍子から陰茎を抜こうとした。
しかし、藍子は足まで使って僕に抱き付き、完全に密着した状態で僕を逃がさない。
131 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:31:32.85 ID:V0Iq6x+40
そのまま膣内で射精する。
どくんどくんと肉棒は脈打ち、藍子の中に精液が溢れる。
どろどろとしたような、ぬめぬめとしたような感触が陰部を通して伝わってくる。
「はっ……はぁっ……あ、あいこ……?」
「……はぁ……はぁ。……大丈夫、今日は……安全な、日だから……」
全部出しきってしまった。
ビクビクとさっきよりも大きく痙攣する藍子。
僕は藍子が落ち着くのを待って、ずるりと膣からものを抜き出した。
「んぁっ……♡」
どろっと白い液体が彼女の股から滴り落ちる。
「お風呂……入ろっか」
「……うん♡」
132 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:33:03.96 ID:V0Iq6x+40
僕と藍子は兄妹だ。
でも僕は藍子が好きだ。女性として……。
そして藍子も僕が好きだ。男性として……。
これからどうなるかわからない。世間の目だって厳しくなるし、アイドル活動をしながらじゃ一層リスクを背負わなければならない。
でも僕は藍子を一生愛し続けると思う。
胸にもやもやを抱えたままだけど、好きな気持ちは変わらない。
僕の苦悩を藍子は知るよしも無いだろう。
藍子の苦悩もまた同じだ。
だが、僕らは運命共同体として生きる契約をしたに違いない。文字通り運命を共にする覚悟を決めて……。
僕と藍子は部屋を出た。
「あんたたち、ヤったのね」
「わあああああ!」
「きゃああああ!」
133 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:33:37.82 ID:V0Iq6x+40
暗い廊下に佇み、薄ら笑いを浮かべている母さんに腰が抜けそうになる。
「しっ! 今何時だと思ってんの?」
「……か、母さん」
「……起きてたの?」
「そりゃ、声でかいもの」
僕と藍子は真っ赤になった。
「パパも起きちゃったけど別にあんたたちの仲をどうのってしないから安心しなさい」
「え、でも……」
僕は兄妹での性交渉が褒められたものではないのかと言い淀む。
「義兄妹同士は結婚できるからいいのよ」
僕と藍子はあっけらかんとした。
僕らの苦悩とは一体……。
おしまい
134 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:39:54.55 ID:V0Iq6x+40
反省
文章の表現が全体的に堅いかもしれませんね
なので急遽ハートマーク入れたんですけど、OSによっては表示されないかも
あんまり要望に応えられずに申し訳ありません
視点変更は冗長になりそうなのと
二回目の濡れ場はなんか辛かったのでやめました
私の語彙力と文才が無いせいです……はい
でも続けようと思えば続けられそうではありますので
機会があれば続けてみようかなと思います
安価も取っておきますか
次の設定は↓1です
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:39:56.92 ID:q0Qf8EdKO
乙乙
プロデューサー:【やや偏屈なよく喋る魔女然とした婆さん。辣腕・敏腕・超のつくベテラン】
担当アイドル:【関裕美・白菊ほたる】
アイドルとの関係:
【初めは打っても響かない子達かと思っていたもののなかなかどうして根性ある。
プロデュース始めて2年、アイドルが板についてきた今でもごくたまに弱音吐くのは相変わらず。うーんなっとらん!
(だがそれも愛嬌、許す。口が裂けても言えないがかわいい孫みたいなもんだし)】
その他要望:
・年齢だけで言えば孫どころか玄孫くらいの年齢差。
・プロデュース方針の結果、老若男女問わず高い人気だが、女性および中年〜年寄り世代に特に根強い人気のユニット。
・厳しさの中に見せる優しさがまるで隠れてないから案外簡単に良好な関係になった。
・Pのマジとも計算とも取れないボケにテンポよくツッコミ入れるor軽くいなす事を最近覚えた裕美・ほたる。二人曰く「訓練の賜物」
・三人でアルバムをめくりながら出会い、日常、沢山のお仕事を回想していく。
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:39:59.85 ID:+zjqKSjx0
プロデューサー:
特徴【女34歳、長身、超乳(&噴乳)、超尻、超クリ、剛毛で長い陰毛、全身性感帯(&感度5000倍+一生涯、常時連続絶頂する体)、露出癖、失禁癖、自慰依存】
性格【アイドル達に輪姦されたい願望、雫に搾乳されたい願望などアイドルからされたいという危険思想がある】
担当アイドル:【拓海と雫(可能であれば美城常務付)】
アイドルとの関係:【上記の諸々が原因で裏方に回った元Sランクアイドル(一応優秀)】
その他の要望:【ハードなR-18を】
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:40:00.97 ID:gCYu228G0
プロデューサー:【緒方智絵里(26歳)】
担当アイドル:【本田未央(15歳)】
アイドルとの関係:【智絵里は異世界に飛ばされ、そこで10年を経て心身ともに強くなっている(かなりPaな感じ)未央は智絵里に憧れていた】
その他の要望:【未央と異世界に飛ばされた智絵里は、未央を元の世界に戻すのと引き換えに十年を異世界で過ごす。帰ってきた智絵里は未央を輝かせようとPに。
レズセクロスありでオナシャッス】
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:40:15.77 ID:QPNtqK5wO
P:20歳男性、社長にスカウトされプロデューサーに
アイドル:若葉、比奈、友紀
関係:幼馴染、同級生、従姉妹
R18で
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:41:05.00 ID:aubCNoqno
プロデューサー:【超能力者 美形だが線の細い少年のような感じ】
担当アイドル:【ゆっこ】
アイドルとの関係:【師として導き人類世界を目覚めさせようとする】
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:41:26.94 ID:gCYu228G0
>>135
お、これ面白そう
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:42:06.66 ID:I0OPd5xIo
投下終わったら次のレスで↓1で安価出す
投下するタイミングをあらかじめ知らせてる
ってこともあってみんな待ち構えてたな
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:44:01.00 ID:q0Qf8EdKO
一応↓2とかの変化球になってないか確認してから投稿したゾ
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 22:44:06.84 ID:+zjqKSjx0
>>135
常務が祖母だと紹介しても違和感無さそう
144 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:47:34.88 ID:V0Iq6x+40
>>135
把握です!
(エロ無しで助かりました)
……と思いきやなかなかの難題
でも新しいものをたくさん書けそうで刺激になります
145 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/10(木) 22:55:10.60 ID:V0Iq6x+40
相変わらず早すぎます!!
誰視点で書くか迷いますねぇ……
さておき進捗
設定
>>86
は執筆中です
それにしても皆さんエッチなの好きですね
あと、できれば感想というかアドバイスください
こうしたらもっと良かったとか……
ここが悪いとか……
(前より上手く文章が書けるように始めたスレなので)
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 23:15:06.71 ID:gCYu228G0
>>145
さっきスレ見つけてとりあえず藍子の読んだけどよかったよ、面白かった
描写が丁寧で、藍子の隠れたパッションをちゃんと描いてるのがよかったと思う
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/10(木) 23:32:01.84 ID:fbxiFNEMo
感想はともかくアドバイスはむずい
美優と仁奈のヤツ好きですぶっちゃけ即物的エロ苦手です、って言ったところでそれ指定されたなら書くのが筋ってもんだし
そういう意味では
>>135
がどういう調理されるのかは気になる
新しいもの書けそうって思ったなら下手にレス数とか気にしたり枠にはめたりせずガンガン書いてほしいって感じ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/11(金) 10:01:38.39 ID:T5tFNTX6O
今回なら設定全部に言及できそうになければ、活かせそうな設定から派生生やしてそれを代替にするとかね
てかこの婆さん使いやすそう。他アイドルとかとも絡ませてみたい
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/11(金) 23:25:31.76 ID:bkD8YxyKo
初期でもデレでもミリでも可なのにみんなモバしかリクエストしてないな
150 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/20(日) 01:03:42.07 ID:A2FmMtxi0
こんばんは
本日20日の23:00前後に設定
>>86
のお話を投下予定です
音楽に動画を合わせる作業が楽しくて遅くなってしまいました
執筆の方はしばらくサボってました
すみません
151 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/20(日) 15:52:24.55 ID:A2FmMtxi0
申し訳ありません
本日の夜に出かける予定ができたので
投稿時間を明日21日の22:00前後に変更します
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/21(月) 23:06:52.34 ID:v4nGbDolo
来ないのか
153 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 08:50:38.32 ID:HZTbrQE/0
ごめんなさい
寝落ちしました
今日の10:00に投下します
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 09:42:54.31 ID:MWiDwx1AO
おお期待
155 :
時間なので投下します。遅れてすみません
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:00:05.54 ID:HZTbrQE/0
『無題(未定)』
【机の下の乃々ちゃん】
机の下に潜む女の子がいました。
彼女の名前は森久保乃々ちゃん。
お仕事に行くのを嫌がってるみたいです。
「ののちゃん、見つけました」
にっこりと机の下の乃々ちゃんを覗き込むのは彼女の担当プロデューサーのPくんです。
「あの、お仕事、無理なんで……」
ののちゃんはPくんから目を背けて言いました。
「そっかぁ……」
少し悲しそうなPくんを見たくなかったのでしょう。
156 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:01:32.44 ID:HZTbrQE/0
「わかった。ののちゃんが嫌ならやめておきましょう。代わりの子を探しますね」
でもPくんは怒ったりしませんでした。
Pくんはアイドル達が嫌がることをさせたくないという優しさから、甘やかすようになってしまいました。
だめだぞPくん! 優しいのと甘やかすのは違いますからね!
乃々ちゃんもわがままはよくないぞっ!
「や、やっぱり、待って……私、やりますから……」
乃々ちゃんは机から出て、Pくんに言いました。乃々ちゃん偉い!
……これが当然なんですけどね。
「よ、よかった! ののちゃん、ありがとうございます!」
これにはPくんも満面の笑みです。
悲しそうな笑顔から嬉しそうな笑顔に早変わりしました。
実はPくん、いっつも笑顔でいるのに感情が表情にすぐ表れるので同僚からは笑顔百面相なんて言われてます。
いつも笑顔なのに何だか可笑しい話ですね。
157 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:02:13.88 ID:HZTbrQE/0
乃々ちゃんってばほっぺた赤くさせちゃって可愛らしいこと!
Pくんが笑顔で乃々ちゃんもなんだか嬉しそう。
おやおや、これはもしかして……。
「プロデューサーさんが悲しそうにすると……その、私も悲しいですから」
「ぼ、ぼく、悲しそうにしてました!?」
Pくんは照れくさそうに笑いました。
「それじゃあ、明後日は朝の10時に事務所に来てください。お願いしますね」
優しい口調で言って、Pくんはそそくさと部屋を出て行きました。
あら、乃々ちゃんってばPくんが部屋から出たら急ににやにやしちゃってどうしたのかしら?
なーんて、乃々ちゃんはPくんが大好きなんですものね!
Pくんが悲しいと乃々ちゃんも悲しいように、Pくんが嬉しいと乃々ちゃんも嬉しいみたい。
「今日、プロデューサーさんとの距離……近かったかも」
恋する乙女の森久保乃々ちゃん。
アイドル活動は不純な動機でやってるようです。
158 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:03:32.17 ID:HZTbrQE/0
【満員です】
我が社のアイドル部門はあんまり予算をいただいていません。世知辛いですね。
なので時には電車で移動することも必要です。
「社用の車が全て使用中なので今日は電車で行くことになりました。ののちゃん、本当にごめんなさい」
「や、あの、いえ、森久保はプロデューサーさんと歩いてお出かけでも……いいですよ」
乃々ちゃん、お出かけじゃなくてお仕事ですよ!
「ののちゃん……」
Pくんも感心してないでもっと気を引き締めてください!
やれやれ、二人がとっても心配です。
今日のお仕事は朝早くから移動するので二人とも寝ぼけ眼で改札を通っていきました。
大丈夫でしょうか?
「はわわ……人、いっぱい……」
159 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:04:19.90 ID:HZTbrQE/0
乃々ちゃんは人混みが大の苦手です。
Pくんは優しさという名の甘さゆえに乃々ちゃんを車で送り届けたかったみたいですね。残念。
「ののちゃん」
おや、Pくんってば乃々ちゃんに手を差し伸べて、公の場でまさかの大胆行動ですか!?
「はぐれちゃいけないから手を繋いでおきましょうか?」
「……」
乃々ちゃん速い! 速いよ乃々ちゃん! しかも無言!
Pくんも申し訳なさそう提案しましたけど、乃々ちゃんが手を繋いでくれてほっと一安心みたいです。
Pくんは嬉しそうなにこにこ笑顔。乃々ちゃんは顔を真っ赤にしちゃって、あらかわいい。
あ、すぐに電車が来ましたよ。
外から見てわかるくらい、人がぎゅうぎゅうです。
160 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:04:56.68 ID:HZTbrQE/0
降りてくる人たちを待ちましょう。
さて、意を決して乗りこみました!
あれよあれよと流されて、中の方まで行っちゃった。ドアからちょっと遠くなっちゃいましたね。
「ののちゃん大丈夫?」
二人もぎゅうっと密着状態。
Pくんは近くのつり革を掴んだけど、乃々ちゃんの近くのつり革は他の乗客さんが掴んじゃったみたい。
「ののちゃん、危なくなったら僕に掴まってくださいね?」
「……」
乃々ちゃん速い! やっぱり速いよ乃々ちゃん! しかも無言!
Pくんにぎゅっとしがみ付く乃々ちゃん。
やっぱりPくんはにっこり。乃々ちゃんは真っ赤っか。そして他の乗客さんたちはそれを見てげんなり……。
二人とも! 公の場でそんなにイチャイチャしちゃだめだぞ!
161 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:05:51.84 ID:HZTbrQE/0
【絶対に見つかります】
ここは事務所、アイドル部門のスペースみたいです。
いつも机の下に乃々ちゃんが……あれ? いません。おかしいですね。
今日はレッスンで事務所には来てるはずなのですけど……。
お手洗いに行ったのかな? 待ってみることにします。
……。
……あ! ガチャッとドアが開きました!
入ってきたのはPくん。
乃々ちゃんはまだみたいですね。
Pくんは元気におはようございまーすって挨拶します。
さてPくんは自分のデスクに向かって……行きません。
部屋の奥のロッカーへと向かいました。なるほど、荷物を入れるのかな。
あら不思議、Pくんが開けたロッカーからなんと乃々ちゃんが出てきました!
「おはようございます」
「あ、あの、その……おはようございます」
162 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:06:24.31 ID:HZTbrQE/0
乃々ちゃんちょっとだけビクッとしました。かわいらしいですね。
それだけ言うとPくんロッカーを閉めてデスクに戻っちゃいました。
乃々ちゃんに気をつかってるのでしょうか。それでも乃々ちゃん、すぐに出てきてPくんのデスクの下に潜り込んじゃいました。
Pくん、わざわざ椅子を引いて、乃々ちゃんが机の下に入るのを見てにっこりのご様子。
「ののちゃん、そろそろレッスンの時間ですよ」
「……行ってきます」
今日は素直に言うこと聞いて……乃々ちゃんにしては珍しいですね!
Pくんの側にいたからモチベーションもアップしてたみたいです。
数時間、デスクでの作業が続きました。
おや、お疲れのPくんは席を立って部屋から出て行ってしまいました。
そろそろ乃々ちゃんが戻ってくる時間ですよ。
またドアが開きました。
ほら、乃々ちゃんが帰ってきたじゃないですか。
163 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:07:11.55 ID:HZTbrQE/0
きょろきょろとPくんを探してるのでしょうか?
あ、そっちは衣装ダンスですね。
乃々ちゃん一体何をするの?
あらら、入っていっちゃいました。多分、隠れてるのでしょう。
Pくんはまだかなぁ。
次にがちゃりとドアが開くと、やっとPくん戻ってきました。
長い休憩でしたね。
デスクに戻ろうとするPくんは急に立ち止まりました。
どうやら衣装ダンスが気になるご様子。そこに乃々ちゃん隠れてますよ!
それにしてもよく乃々ちゃんがいるってことに気づきましたね。
おお、迷わずタンスへ一直線です!
「ののちゃんお帰り」
「あ……ただいま、です」
素っ気ない返事でした。
でも乃々ちゃん、嬉しさが表情から隠しきれないみたいです。
いっつもPくんに見つけてもらえて良かったね乃々ちゃん。
164 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:08:24.24 ID:HZTbrQE/0
【空回りします】
乃々ちゃんは普段おどおどしていますが、時に大胆になることもあります。
「ただいま戻りました」
Pくんが帰ってきました。
珍しく乃々ちゃんがお出迎え。
「その、あの、おかえりなさい……」
「ののちゃん、わざわざお出迎えありがとうございます」
「ぷ、プロデューサーさん……お帰りの……」
と言って乃々ちゃん目を瞑って口を尖らせました。お帰りのちゅーがしたいのでしょうか? とっても大胆!
あれ、デスクの下には少女漫画が数冊ありますね。
もしかして乃々ちゃんは少女漫画に影響されてしまったのかな?
お帰りのちゅーって今どき流行らないものですからね。
やってるのはラブラブな夫婦だけですよ。
でも乃々ちゃんはそんなことに憧れを抱いちゃったのでしょう。
大好きなPくんとラブラブな夫婦の真似事をしたいのです。
165 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:10:18.16 ID:HZTbrQE/0
「?」
Pくんは笑顔のままきょとんとしたご様子。
「!」
おや、何かに気づいたみたい! もしかしてPくんは乃々ちゃんの行動の意図を理解したのかな?
ポケットから棒付きの飴玉を取り出して袋をびりびり破きます。
乃々ちゃんの口に飴を当てました。
「僕がチュッパチャップス買ってきたのよく分かりましたね。乃々ちゃんすごい! ゆっこさんにも負けないエスパーですね!」
呆然と立ち尽くす乃々ちゃんと、にこにことデスクに戻っていくPくん。
「初めては、ストロベリーの味……」
頑張れ乃々ちゃん!
おしまい
166 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:16:10.00 ID:HZTbrQE/0
反省
スケジュール崩壊しました。以後気を付けます。
語り口調を変えてみての挑戦。結構楽しいです。
言い訳
昨日は艦祭りに朝一で行った疲労で帰ってすぐに寝てしまったみたいです。
安価待機してくれてた人には本当に申し訳ないです。
次の安価は↓1です。
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:16:12.01 ID:CeCoOhey0
プロデューサー:優しげに見える腹黒22才
担当アイドル:桃華
アイドルとの関係:P:子供の頃桃華の家に潰された会社の社長息子、スカウト探し中に偶然桃華を見つけ一人娘を狙う復讐を思いつき何も知らない桃華をスカウト
桃華:最初は他の人よりかは面白そうだけだったのがつらい時に励ましてもらったりお茶をしたり二人三脚でがんばっていき
一緒に過ごしていく内に親愛MAX。(Pに大人っぽく振舞おうとする一方でPにだけ弱音を見せたり甘えたりなど)
事情を全部暴露された後は好きという気持ちと罪悪感に挟まれPの好きなようにされる
<その他>
桃華と出会い信頼を得ていく過程から親愛がMAXになったところで弱みに付け込んで突き落とすR18の性行為有りの復讐もの。
Hはホテルにつれこんで良い雰囲気になったところで桃華に事情を全部暴露して絶望させ今までの甘い関係から一転したところで罰として責めるようにハードなHでいじめる
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:16:14.12 ID:Bcq0pjEiO
>>139
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:16:16.95 ID:yPTEWmna0
プロデューサー:【女性P。女性版金八。20代。】
担当アイドル:【相葉夕美・七尾百合子】
アイドルとの関係:【お互い、趣味や性格など一見真面目。だけど中身はかなり一直線な三人が徐々に互いを知っていき打ち解けていく】
その他の要望:【実は百合子が両親を事故で亡くしており、原作と違ってはじめは塞ぎ込んでいるが氷解していく。
そして夕美は元ヤンで、過去に百合子を庇って胸に銃傷がある。
お互いそうとは知らずに仲良くなって(夕美は口調も外見もその頃と違う+百合子も塞いでいるので)、百合子は過去の夕美を王子様だとしてずっと憧れ、探している。しかしある日秘密(胸の傷)がばれて…?】
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:20:36.50 ID:aJZY50gk0
絵本みたいだな
171 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:23:44.56 ID:HZTbrQE/0
>>167
了解しました
胸糞悪いの読むのは大好きですが初めて書きます!
172 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:26:14.30 ID:HZTbrQE/0
>>170
絵本みたいにしようと思いました
もっと簡単な言葉や表現で書けばよかったです
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:31:14.73 ID:shoq+tM0O
ラブホテルに小学生連れこめるのか?
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/03/22(火) 10:37:21.29 ID:CeCoOhey0
>>173
>>167
そっちのホテルじゃなくてリゾートとかにあるような高級ホテルの方
175 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/03/22(火) 10:38:15.93 ID:HZTbrQE/0
>>173
何とかするので大丈夫です!
176 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 00:27:07.88 ID:ktNhzmVJ0
お待たせしました。
本日、3日の正午(12:00頃)に設定
>>135
の内容で投下します。
>>135
さんの納得いく内容には程遠いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
安価も取ります。
177 :
時間なので始めます
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:00:04.60 ID:ktNhzmVJ0
『タイトル未定』
「いやぁ〜、あなたたち本当に可愛いねぇ!」
「うちの息子のお嫁さんになってほしいわぁ!」
がやがやとおばさま方に囲まれて気圧されながらも一つも嫌な顔せずに笑顔と愛嬌を振りまく新人アイドルの『関裕美』と『白菊ほたる』。
彼女たちは今年でアイドル活動二年を迎える。
メディアへの露出は最近で世間では新人という扱いのなのも納得だ。
ただいまロケの真っ最中。
しばらくしてロケも終わり、送迎車へと戻ると、年老いた女性が後部座席にどっかと座っていた。
「なぁんだいあんたら! もっと面白いこと言えないのか!」
いきなり酷評をぶつけるこのおばあさんがなんと驚くことに彼女たちのプロデューサーである。
業界ではいろんな意味で有名で、とある界隈では生ける伝説と呼ばれてるらしい。
178 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:01:18.98 ID:ktNhzmVJ0
「でもおばあちゃん……」
「おばあちゃんではなぁい!!」
怒鳴った勢いで入れ歯が飛び出す。
そして入れ歯は不自然な挙動をした後、ほたるの左手に噛みついた。
「ふぇぇぇぇ……」
裕美はほたるに噛みついた入れ歯を取って、おしぼりを渡す。
汚いものを触るような持ち方で入れ歯をPに手渡した。
Pは慣れた手つきで入れ歯をはめる。持ち方については特に言及しない。
「いいかい。あんたたち、わたしゃねぇ……まだ婆なんて歳じゃあないんだよ」
だとしたらこの世からは老人がいなくなっちゃうなぁ、と裕美は思った。
「お姉さんとお呼び!!」
「さすがに無理ですっ!!」
裕美は反射的にそう叫んだ。
179 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:01:58.97 ID:ktNhzmVJ0
「当たり前じゃ! この歳でお姉さんなんか無理があるわい! バカにしとんのか!!」
「ふぇぇぇぇ……」
そしてなぜかほたるに矛先が向く。
「おばあちゃんが自分で言ったんじゃないですか……」
「はて、そうだったかの?」
「そうやってボケたフリするのやめてください。本当にわからないので」
「それはわかってるって言うんだよぉ」
どうやらボケてはないらしい。
この歳になると分かりづらくなるはずだが、このプロデューサーはあり余るほど元気なのでボケることはあり得ない。
と裕美は思っている。
「よぉし、さっさと事務所に戻るよ」
「あの、今日は何かありましたか……?」
先ほどからの仕打ちから早くも気を取り直したほたるは、どことなく急いでる様子のおばあちゃんPに尋ねた。
180 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:02:41.41 ID:ktNhzmVJ0
「ちょいと事務所の整理をね……」
年末だからねぇ……と付け足しチラチラと裕美とほたるを含みのある目で見る。
「それは大変ですね……」
心配そうなほたる。
「私たちは戻ったらレッスンに行きましょう」
真面目な顔の裕美。
「かぁっ〜! 今から大掃除! 大変だよぉ! こんな老体には応える!!」
と、両の掌で顔を覆うプロデューサー。
指の間からじっと眼だけを覗かせていた。
笑っていない目で二人を見るプロデューサーは今にも化けて出てきそうな威圧感を放っている。
外見が歳相応なものだから、軽くホラーチックな婆に見えた。
ほたるはちょっぴり泣き出しそうになった。
181 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:03:28.86 ID:ktNhzmVJ0
「わ、わかりました。手伝います」
裕美も引きつった笑みを浮かべながらしぶしぶと了承した。
こんな画が続くのは勘弁してほしいらしい。
「いやぁ、本当かい? すまないねぇ、ありがとうよ」
わざとらしい態度に裕美は『このバ……』と思いかけて、思いとどまった。
「ほたるも手伝ってくれるかねぇ?」
目が笑っていない。
ほたるは目に涙を浮かべて頷いた。
そして事務所。
「きったないですね」
裕美が言ったのも無理はない。
なぜ捨てないのかわからない食事の容器と、書類の束が床にごちゃり。
デスクの上は散らかし放題で、書類を入れるケースもその使用方法がまるで正しくない。
182 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:04:20.03 ID:ktNhzmVJ0
「もうよぼよぼじゃからのぅ……」
「か、関係ないと思います……」
「よ ぼ よ ぼ じゃからのう!!」
「ひぇっ!!」
ぐりんと首をこちらに向けるプロデューサーの目は相変わらず笑ってない。
ほたるはしゃがみ込んで頭を抱えた。
「怖いのでやめてください」
裕美は呆れた様子で、あるいは面倒くさそうに言った。
ほたるをいじめたときに返ってくる反応が可愛いとは口が裂けても言えないプロデューサーだった。
「それじゃあ片付けるとするかのぅ……」
九十代とは思えない謎の軽やかさで片付け始めるプロデューサーを見て、帰ろうか迷う二人だったが手伝うことにした。
183 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:05:15.96 ID:ktNhzmVJ0
しばらく掃除をしていると……。
「あれ? これ……」
裕美は一つの書類を手に取った。
バインダーみたいな見た目をしてるそれはずしりとした重量感がある。
「裕美ちゃん、それ、何ですか……?」
ほたるもひょこりと顔を覗かせる。
裕美がその書類を開けば中からは裕美とほたるが二年前にここへ来た時の写真が載っていた。
「あ、写真……」
「懐かしいですね」
☆☆☆
【二年前】
裕美とほたるは不安だった。
いや、二人だけではない。
ここにいる約20名が同じような気持ちを抱いていたに違いない。
184 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:06:16.79 ID:ktNhzmVJ0
「わたしが今日からお前さんたちのプロデューサーじゃ」
見た目はよぼよぼで今にも死にそうなおばあちゃんがそう言ったからだ。
ある者は、何かのドッキリでしょう? 嫌だなぁ、いきなりこんなドッキリにかけられるなんて才能ある人気者は辛いわぁ……。
とか思ってたに違いない。
「お前さんたちに必要なものは愛想と愛嬌! そして気合と根性じゃあ!! あと愛想と気合じゃあ!!」
この場にいるアイドル候補生たちは愛想と気合が大事ということだけ理解した。
口ぶりからするにマジモンのプロデューサーらしい。
長々と内容の薄い話を4回くらい聞かされたときはさすがに発狂しそうだったがみんなは何とか堪えた。
……と思いきや、次の日には半分減って10人になってた。
「今日からレッスンするぞい」
挨拶して早々、PPPランドの大王かな? と疑いたくなる発言を華麗にスルーしてレッスンが始まった。
185 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:07:09.44 ID:ktNhzmVJ0
ところがこれがまた厳しい。
「なんじゃぼけぇ! なっとらんわ! もうばててしもうとんのかい!」
立て! 立つんだ! と悲鳴を上げている身体に熱血指導をぶちかます。
歌いも踊れもしない婆だったが、その指導力は本物だった。
トレーナーさんもプロデューサーを信頼してる様子だったのでなおさら口答えできないアイドル候補生たち。
そんな厳しい毎日を送り、二週間経った頃、ついに候補生は裕美とほたるの二人になった。
☆☆☆
「あの頃は辛かったですね」
「今も辛いですけど」
二人口をそろえてそんなことをぼやく。
「何さぼってんじゃごら」
突然後ろから死にそうな声がしたのでびくりと肩が震える二人。
186 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:08:05.57 ID:ktNhzmVJ0
「……おや、それは今担当してるアイドルのアルバムだねぇ。そんなところにあったのかい」
懐かしむような顔を見せるわけでもなく、プロデューサーも、どれ……と覗き込む。
いつの間にかアルバムの鑑賞会が始まった。
掃除中によくある光景だ。
「あ、これは初仕事の時ですね」
「アイドルらしいお仕事はこれが初めてだった気がします……」
「ああ、あんたらがひよっこだった時のねぇ……」
☆☆☆
「今日はミニライブをやるぞい!」
この頃になって分かったのだが、別に大王とは関係なく、ただの口癖らしい。
「ミニライブ……」
「わ、私にできるのでしょうか……」
期待に胸膨らませる二人はおらず、初仕事、初ステージに不安しか抱かなかった。
いつもプロデューサーに叱られるばかりで、褒められたことが無いのだから不安であって当然ともいえるだろう。
187 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:08:48.35 ID:ktNhzmVJ0
「あんたたちなら上手くやれるはずさ」
しかし初めてもらったこの前向きな言葉で二人の不安も大きく和らいだ。
「おばあちゃん……」
「おばあちゃんではない!!」
勢いで入れ歯が飛ぶ。不思議な挙動を見せてそれはほたるのお尻に噛みついた。
「ひぇぇぇぇ……!」
裕美はげんなりとした様子でそのいつもの光景を見る。
なぜかほたるに飛んでいく入れ歯。
どんな仕掛けが施されているのか考えるのも馬鹿馬鹿しく思えてきた今日この頃。
裕美は汚いものを触るように入れ歯をつまむとプロデューサーに投げてよこした。
「入れ歯は大切に扱いな!」
「だったら入れ歯を飛ばさないでください……ほたるさんも大丈夫?」
188 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:09:33.76 ID:ktNhzmVJ0
「は、はいぃ……ありがとうございます裕美ちゃん。私が不幸なばかりに……」
ちなみに裕美は最近になってほたる不幸説を推している。
「ふん、とにかくさっさと行っといで! 辛気臭い面ぁしてるんじゃないよ!」
「いちいち怒鳴らないでください……ほたるさんがびっくりするじゃないですか」
気が付けば二人の緊張は解けていた。
ステージに出るのに不安は無くって、裕美はほたると一緒なら、ほたるは裕美と一緒なら何でも出来そうな気分だった。
「初めまして! 関裕美と申しますっ!」
「し、白菊ほたるですっ!」
「皆さんに聞いていただくのは私たちのデビュー曲です!」
「わ、私は不幸ですけど、歌を聞いてCDを手に取ってもらえたら幸せです……」
189 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:10:14.86 ID:ktNhzmVJ0
一月ほどで鍛えた歌とダンスは自分たちが想像していた以上にお客さんの心を掴み、小さなステージに大きな歓声が沸いた。
「「ありがとうございました!!」」
裕美もほたるも調子を上げていき、他二曲もばっちり決める。
「つい先日のことなんですけど……駅の改札を通ろうとしたら、向こうからサラリーマンの人が走ってきて、先にスイカでピッてされちゃいました……」
「ほたるさん、いつも自動ドアが目の前で閉まってしまいますよね」
ほたるの不幸話を皮切りに、トークも弾む。
最後に売り込みとCDの宣伝をして、CD購入者との握手会兼サイン会をこなし終演。
「裕美ちゃん、ほたるちゃん、お疲れ様です!」
ほたるの不幸はどこへ行ったのか、気のいいスタッフにも恵まれ満足のいく初ステージとなった。
一人を除いて……。
190 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:11:09.13 ID:ktNhzmVJ0
「ごらぁ! なんじゃあのへっぽこパフォーマンスは!」
裕美は歳の割によくこんな口が回るなぁと感心した。
ほたるは自分の幸せにちょっと怯えてた。
関係ないことを考えてる二人を見てプロデューサーも叱る気が失せたのか、悪態をつくだけで控室を後にした。
「楽しかったですね」
「……うん」
二人の笑顔がとても魅力的に映った。
☆☆☆
「そんなこともありましたね」
「……おばあちゃん、昔と比べて今はどうですか?」
ほたるが恐る恐る尋ねた。
「昔よりはマシだよ。昔よりはね!」
191 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:12:14.91 ID:ktNhzmVJ0
嫌味な言い方はもう慣れた。
二人が本当に成長したのはメンタル面なのかもしれない。
続けてアルバムをめくる。
「こっちはモデル撮影ですか?」
「あ、ゴシック系のマニアックなやつですね」
「ほたるさんはとってもお似合いで羨ましかったですわ」
「裕美ちゃんこそフリフリの可愛い衣装が似合っててとっても可愛かったです」
「まあまあじゃの。あの程度を着こなせんようじゃ芸能人としてやっていけぬわ」
このおばあちゃんPの敷居は高い。
☆☆☆
カシャ、カシャと無機質な音が光とともに発せられる。
裕美はフリフリな衣装に身を包んで豪華風な椅子にお上品に座っていた。
その隣でほたるがこれまたフリフリなゴシック衣装に身を包み、床にぺたりと座っていた。
192 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:13:13.22 ID:ktNhzmVJ0
ほたるは同じ事務所にいる熊本出身の子が着てる服を思い出していた。
ちょうどあんな感じ……。
「ほたるちゃん、表情硬いね! もっと柔らかく! なりきって!」
なりきってとかいう無茶なふりをいただいたほたるは大いに慌てた。
なりきるとは何にだろう?
「ナーハッハッハッハッ……!!」
咄嗟に出たのが熊本出身のアイドルの真似だった。
裕美でさえポカンとする中……。
「いいねぇ!」
カメラはシャッターを切る回数を上げる。
撮影は無事終わると、いつものようにずかずかとプロデューサーが説教する気満々で近づいてきた。
もう慣れたものだったが、裕美とほたるはプロデューサーのアドバイスをちゃんと実践するタイプの人柄であった。
その助言も的確なので、プロデューサーの文句は日に日に減っていってる。
193 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:14:16.98 ID:ktNhzmVJ0
「今日のほたるは良かったよ! 最初はダメダメだったけどねぇ……。そして裕美はなんだい! 普通過ぎてつまらんわい!」
斜め上の助言に裕美は驚いた。今日の撮影、初めてだったけど無難で良かったと思ったがおばあちゃん的にはダメらしい。
「もっと印象に残らんと!」
「わ、わかりました。次回は気を付けます……」
「裕美ちゃん可愛かったのに……」
「可愛いだけじゃあかん! このインパクティが大事なんやで!」
「何で関西弁?」
「確かにおばあちゃんの言う通りかもしれません」
194 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:14:49.82 ID:ktNhzmVJ0
「誰が……」
ほたるはその場から逃げ出した。
「おばあちゃんじゃ!!」
飛び出した入れ歯は全力で走るほたるに簡単に追いつき、お尻に噛みついた。
お尻を噛まれたほたるは盛大にすっころぶ。
「ふぇぇぇぇ……」
呆れる裕美と、ドン引きする周囲のスタッフ。
何を言ってるか分からないのにしゃべり続けるプロデューサーという画が酷かった。
☆☆☆
「そんなこともありましたね」
「私はいつも不幸な目に合ってる気がします……」
思い出に耽り、ふと外を見やる。
外は暁に染まり、時間も結構過ぎていた。
195 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:15:45.79 ID:ktNhzmVJ0
「さて、アルバムはその辺にしときな」
おばあちゃんPはひょいとアルバムを取り上げる。
「あ」
「さっさと掃除の続きしないと帰れないよ!」
「……他にも合宿とか、歌番組とかいろいろあったと思うんですけど」
「いいからやるよ!」
「「はーい」」
プロデューサーは後ろの方のページをめくる。
『根性があり、可愛いアイドル裕美とほたる』
こんなもの見せられないねぇ……。
プロデューサーの優しい笑顔を、裕美とほたるはまだ知らない。
おしまい
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 12:16:30.62 ID:9Ds0Pl4ZO
>>139
197 :
◆EV1LK7n6Hk
[saga]:2016/04/03(日) 12:23:23.87 ID:ktNhzmVJ0
反省
これはもっと広げられそうな感じがしましたが
キャラの動かし方が難しかったので切り上げました。
普段は劇場とかで検索して口調を確認したりするんですけど
裕美とほたるはしませんでした。
コメディ系は書く側のセンスが出ますね……。
裕美とほたるが可愛く映れば良かったと思います。
例によって例のごとく、安価は↓1です。
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 12:23:30.87 ID:9ON6FneP0
プロデューサー:
特徴【女34歳、身長270cm、タイトミニ、ノーパンノーブラ、弩乳(&噴乳)、巨乳首(&長乳首)、巨乳輪、超尻、超クリ、剛毛で長い陰毛、全身性感帯(&感度5000倍+一生涯、常時連続絶頂する体)、露出癖、失禁癖、自慰依存】
性格【アイドル達に輪姦されたい願望、雫に搾乳されたい願望などの危険思想があり、業務時以外の私服はニプレスとまえばりのみという危険人物】
担当アイドル:【拓海と雫(可能であれば美城常務付)】
アイドルとの関係:【上記の諸々が原因で裏方に回った元Sランクアイドル(一応優秀)】
その他の要望:【ハードなR-18を】
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 12:23:31.03 ID:RIm4UZQ6o
プロデューサー:【超能力者 美形だが線の細い少年のような感じ】
担当アイドル:【ゆっこ】
アイドルとの関係:【師として導き人類世界を目覚めさせようとする】
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 12:23:31.56 ID:9Ds0Pl4ZO
うっかり送信ボタンおしてしまった
>>139
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/03(日) 12:23:32.69 ID:U+BhGUoAO
プロデューサー:【昔、事故で声が出なくなった男プロデューサー、携帯かスケッチブックに書いて会話、見た目は美人系、性格は誰にでも敬語で落ち着いてはいるが反応が子供っぽく可愛い】
担当アイドル:【如月千早】
アイドルとの関係:【初対面からトップアイドルにそして恋人になるまで】
その他の要望:【甘々の純愛 アイドルとプロデューサーどちらも可愛く書いて欲しい。
最後にプロデューサーが手術などで声が出るようになって千早に告白してハッピーエンド】
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