【アイマス】例えばこんなプロデューサーとアイドルのお話【安価】

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 23:05:25.03 ID:qKJAtpRcO
プロデューサー:【女、新人でモブ面、気弱な性格だがアイドルとレズセクロスしたくてプロデューサーになった】
担当アイドル:【誰でもおk】
アイドルとの関係:【知り合ったばかり】
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 23:08:53.40 ID:0sz1eMiGO
プロデューサー:【見た目な高校生か大学生か迷うくらいの25歳男】
担当アイドル:【美優と仁奈】
アイドルとの関係:【美優:幼馴染
仁奈:叔父の子供】
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 23:08:57.26 ID:+30GVoOwo
プロデューサー:【糸目で家庭的な大男】
担当アイドル:【ライラさん】
アイドルとの関係:【元ボディーガード】
5 : ◆EV1LK7n6Hk [saga sage]:2016/02/24(水) 23:12:14.44 ID:Np7uJsxZ0
書き込みありがとうございます
>>2>>3把握しました
書き溜めに入りますので次の報告をお待ちください
6 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 02:17:13.93 ID:AIEd80Rp0
>>2の設定で書いたので明日の夜に投下しますね。
>>3は執筆中です。
7 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 02:18:53.64 ID:AIEd80Rp0
正確には25日の23時以降です
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 02:30:27.48 ID:dVkl9RfAO
几帳面なやつだ、気に入った。家に来て嫁とファックしていいぞ
9 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:01:44.27 ID:AIEd80Rp0
では始めていきます。

>>8ありがとうございます。ですがお嫁さんは大事にしてください。
10 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:02:25.36 ID:AIEd80Rp0
『新社会人、女、下心あり』

春の麗らかな日和。
一人の新社会人はどす黒い暗雲を内に秘めたような顔をしながらも、本人の心の内は晴れ渡る気持ちでいた。

傍から見れば気色が悪い。
らんらんとスキップしていた女はそんな周囲の視線に気づくと咄嗟に鞄で顔を隠し、大人しく歩き始める。

「アタシってばはしゃぎ過ぎ…………むふっ……」

わかっていても結局、気味の悪い笑みがこぼれてしまう。

新社会人といえば仕事に対する期待と不安でいっぱいになるはずなのだが彼女は違った。
本日からの彼女の仕事はアイドルのプロデューサーである。

社会人一年目でプロデューサーというのも無謀な話であるが、内定をもらったのだから仕方ない。
どうやら腕のある教育係がいるらしく半年間は研修期間というわけだ。

そして彼女が765プロダクションを受けた理由はただ一つ。
ここがアイドル事務所だから。

残念ながら大手の961プロと346プロは落ちてしまったがどうでもいい。
765プロとて最近では大手の仲間に入りつつあり、とある界隈では有名な事務所なのだ。

そんな彼女はやはり胸の高まりが抑えきれなくて奇妙な笑いを浮かべていた。
11 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:03:25.24 ID:AIEd80Rp0
電車通勤の彼女は駅のホームでラッシュの波に揉まれながら、なんとか人の少ないところへ出た。

ふう……と一息つき辺りを見回せば人の群れとはいかないまでも、なかなかに窮屈そうだ。
奥に見える男性はまだ出勤もしていないのにやつれた顔でお疲れのご様子。

女は小さく敬礼をして男性の苦労をそっと一人で労った。
いや、男性に伝わっていないので労ってはないのかも。

そんなバカな妄想をしては周囲の目が刺さり、はたはたと慌てる。
鞄を抱え込むように顔を隠してちらと周囲の様子を窺う。
もう誰も気にしていないことを確認すると、気が抜けたのかまたしてもあの気色の悪い笑みがこんにちは。

電車通勤も彼女の楽しみの一つであるからだ。
だから笑わずにはいられない。
これから幸せなことが起こるのだから笑わない方がおかしいのだ。
12 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:04:28.68 ID:AIEd80Rp0
朝のラッシュの時間帯だけあって、短い間隔で車両はやってきた。
彼女の前に来た車両には『女性専用車両』の文字。もちろん床にも同じ文字。

(き、きた〜〜〜〜〜!!)

今朝も今朝とて絶好調。
心の中で鼻血を流しながら降り行く人波を躱して、ぬるりと車内へ潜り込む。

(可愛い子はいないかなっ!?)

異様に目をぎらつかせ始めた彼女は言うまでもなくレズビアンな性癖の持ち主だった。

高校から女子校で好みの女の子に熱い視線を送る毎日。
大学時代も通勤中に毎朝視姦の繰り返し、というどうしようもない変態だった。

だが直接行動に移したことはない。あくまで見るだけ。
他人と話すのがちょっと怖い。本性を知られて嫌われるのが結構嫌い。

だから好きな女の子に対して、あと一歩がなかなか踏み出せなかった。

13 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:05:21.34 ID:AIEd80Rp0
だが今日からは違う。
女は視姦を続けながら考える。

可愛い女の子のアイドル活動を支援する自分。
仕事をこなしていくうちに結ばれていく信頼関係。
やがてそれは愛へと変わり……。


「むふ、むふふふふっ……!」

口端から涎を垂らして夢想するそれはただの不審者だった。
彼女の名誉のために言っておくが、彼女は何もせず座っていれば容姿は良い方だ。何もしなければ。

しばらくして最寄り駅に着く。
その駅ではあまり降りないみたいで、女の子たちに押し出してもらえずちょっと残念そうだった。

しかしこれから向かう(彼女にとっては)天国への道のりに気を取り直したのか、鼻歌まじりに歩を進める。

「ここが765プロ……可愛い女の子たちの巣窟!」

自然と足取りも早くなる。

「意外と大きいんだ。確か以前はもっと小さかったのに……」

失礼しますと入り口をくぐる。
14 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:06:09.55 ID:AIEd80Rp0
「いらっしゃい。新人さんですか?」

緑の制服を着た綺麗なお姉さんに出迎えられて狼狽える。

(うわぁ! アイドルじゃないのにこんなレベル高いの?)

気分は一気に高揚した。

「どうしました?」

「い、いえ、何でもないでしゅ……」

応接室まで案内されると、彼女と同じく研修生と見られる人が二人すでに座っていて、女もその隣に腰掛ける。

お前らには私の可愛いアイドルたちを任せてはおけないと、どこから来るのか分からない自信でもって威嚇するが、何だこいつという目で睨まれすっかり委縮した。

(怖いよこの人たち! アタシ間違えた!? 職場間違えた!?)

などと慌てていると爽やかな見た目の青年が入ってきた。
彼が研修生を指導するメンターであることは想像に難くない。

15 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:07:02.14 ID:AIEd80Rp0
まずは一通り社内を案内してもらった。
昼休憩後からはアイドルの様子を見に行くということで女のテンションはやたらと上がった。

(どんな可愛い子がいるのかな!)

ふんふんと陽気に鼻を鳴らす女を見て同僚は軽く引いた。
それに気づくと彼女はやっぱり手で顔を覆ってしまうのだった。

「はは、アイドルに会えるのが楽しみなんですね」

「は、はいぃ……すみまひぇん」

急に話しかけられるとやっぱり委縮してしまう女だった。

さっきとはうって変わっておどおどしながらレッスン場へ向かった。

スタジオの扉の奥からは、トレーナーの声とステップを踏んでいるのか床を叩く音が聞こえる。

『萩原、遅れてる!』

『は、はいぃ……!』

続いてそんな声も聞こえる。

メンターのお兄さんが扉をノックし、部屋に入った。
研修生もそれに倣って入る。
16 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:07:45.15 ID:AIEd80Rp0
「お、男の人ぉ……!」

ざざざーっと後ろの壁まで後退する女の子が目に映る。

「なんて可愛いの……」

咄嗟に漏れた言葉は、彼女の下心に直結する。
あの子とイチャイチャしたい。願わくばレズセ〇クスしたい。

当初の目的は可愛い子とのレズセッ〇スだった。というのを思い出さなくてもいいのに思い出した。

「あはは……萩原さんの男嫌いは相変わらずだね」

メンターの青年が困ったように言ったが、気を取り直して研修生である彼女たちを紹介する。

「へぇ、じゃあ次期プロデューサー候補っちゅうわけなんやな」

「そういうこと。少しの間話してみるか?」

そのメンターさんの提案によって研修生とアイドルの交流が実現した。

(最高です。ありがとうございます。)

女は心の中で土下座した。
17 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:08:28.74 ID:AIEd80Rp0
「あのぉ……」

「!!」

(さっきの、えっと……萩原さん!!)

「あなたもプロデューサー候補なんですか?」

まさかアイドルの方から来るとは思ってなかったらしく、内心興奮と歓喜が収まらない。

「え、その、はい、そうでしゅ……」

感極まりすぎて呂律が回ってないようだ。

「私、男の人が苦手で……女の人なら上手くやっていけると思うんです」

「ぇ、ぁ、ぅん……」

結構ぐいぐい来るなこの子、と彼女は思った。

「これからよろしくお願いします」

「ぁ、そうですね。よろしくお願いします」

こんな出会いから始まった彼女たちは一月後にアイドルとプロデューサーとして組むことになった。
18 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:09:53.92 ID:AIEd80Rp0
研修期間も一月を過ぎ、一人につき一人ずつ担当アイドルをつけることになったのだ。
とはいえまだまだ研修中である。

「プロデューサー、お茶淹れましたぁ」

「ありがとう雪歩ちゃん」

お互いは知り合って間もないがすぐに打ち解けた。

そしてプロデューサーとして働き始めた彼女の妄想も捗り始める。

『お仕事に出れたのもプロデューサーのおかげです!』

『いいえ、そんなことない。これもすべて雪歩ちゃんの可愛さあってこそ』

『プロデューサーにそんな言われると私……!』

『いいの、雪歩ちゃん来て!』

『プロデューサー!!』

『雪歩ちゃん!!』

「うへへへへへ……」

不審者の出来上がりである。
19 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:11:05.22 ID:AIEd80Rp0
「プロデューサー?」

「ひょえっ!!」

「きゃあっ!!」

奇声を上げる女プロデューサーとその奇声にビビる担当アイドル。

「……あ、ごめんなさい。驚かすつもりはなかったの」

「私こそ、こんなことでびっくりしてごめんなさいぃ……」

沈黙が重い。
その沈黙の重さゆえか仕事が入ったことを思い出した。

「んんっ! それでね、雪歩ちゃんの新しいお仕事取ってきた」
メンターさんが……と心の中で付け足した。


その一言がだいぶ衝撃だったようで雪歩もやや前のめりに近づいた。

「すごいじゃないですかっ! どんなお仕事なんでしょうか?」

「雑誌のモデル」

「ええっ!? そんな雑誌のモデルなんて無理ですぅ! 私ってひんそーだしちんちくりんだし……穴掘って埋まってますぅ!!」

「さすがの掘削スキル。これは世界を狙える。あそこも掘削してほしい……むふっ!」

「誰か萩原さんを止めて!!」

メンターの方が絶叫する。
その後、二人して説教を受けました。
20 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:11:59.05 ID:AIEd80Rp0
別の日。

「雪歩ちゃん。レッスンお疲れさま」

「おつかれさまですプロデューサー!」

「ちょっと疲れてない? 私がマッサージしてあげる」

「へ? いいんですか?」

「もちろん。こう見えてマッサージの資格を持ってる人と同じくらいマッサージ上手いんだ」

もちろん資格は持ってない。

「すごいですね! じゃあお願いしようかなぁ」

あっさり騙される雪歩は今後とも詐欺に気を付けていただきたいと思う担当プロデューサーなのであった。

何はともあれ直接雪歩の肌に触れる口実ができたことに頬のゆるみを禁じ得ないでいる。
21 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:13:10.96 ID:AIEd80Rp0
「じゃあそっちにうつぶせに寝転がって……」

言われた通りにうつぶせになる雪歩。やはり詐欺に気を付けてほしく思う偽マッサージ師だった。

もみもみ……。

もみもみ……。

もみもみ……。

(はあああああああああ!! この手から伝わるこの感触!! たまらんっ!! いっそこのまま覆いかぶさって可愛いお耳を舐めてあげたい! いやいや、まずは首を舐めてから徐々に唇と唇が……!!)

「はぁ……はぁ……!」

息が大きく荒くなる変態は雪歩が心配になるほどだった。

「あの、大丈夫ですか?」

「へ? 何が? 余裕余裕」

「! 鼻血!! プロデューサー、鼻血出てますよ!?」

「お……」

貧血でぶっ倒れるしかなかった。

……プロデューサーは目を覚ますと微かに可愛い女の子の顔を捉えたのだと思う。

我、生き返るのみ。そこに可愛子ちゃんがいる限り。……と何事もなかったかのように起き上がった。
22 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:13:40.40 ID:AIEd80Rp0
「あ、プロデューサー心配したんですよ? 急に鼻血出して倒れるから……」

「あはは、ごめんなさい。ちょっとね……」

「でも倒れるなんて……私のためにずっと無理して頑張ってくれてたんですね」

「え? ぁ、ぉ、ぉおう……」

雪歩とのレズセック〇のために無理して頑張ってきたのだから、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

(でも今は誰でもいいってわけじゃないからなぁ……)

目の前の魅力的な女の子に惹かれてる自分がいるのだ。
最初は可愛ければ誰でも良かったが、今となっては……。


(でも可憐ちゃんとか良いよなぁ……)


……やっぱり誰でもいいのかもしれない。

「これからも私のプロデュースよろしくお願いしますね」

しかし、そんな屈託ない笑顔で言われてしまったら初めては彼女に捧げたいと思ってしまうのだ。

「うん、よろしく」

けれども今は、プロデューサーとアイドルとして、共に歩むとしようかなと思う社会人一年目であった。

(あー、レズセックスしたい……)


おしまい
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:15:43.46 ID:lvfYJGX9O
あれ、これってリクしたら18禁ありなの
24 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:22:34.72 ID:AIEd80Rp0
自分の反省・感想

見返してみて思ったことはつまらないの一言でした
百合(お題を見て私はそう解釈しました)って初めて書くジャンルでしたが、見事に勉強が足りてませんね
それに導入で引っ張りすぎて読み応えがまるで無いです
いろんなシチュを考えた中でどうしてこうなったのかと自身に問うばかりです
このお題でいつかリベンジしたいです


>>3のお話は執筆中です。
今度はもう少し時間をかけたいと思います。


その次は↓2の設定で書いていきます。よろしくお願いします。
25 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:24:28.57 ID:AIEd80Rp0
>>23
何でもいいですよ

安価は↓です
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:25:55.07 ID:lvfYJGX9O
P   親しい相手ほどからかう
担当 幸子
関係 いとこ
からかいの勢いでエロに
27 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/25(木) 23:27:06.91 ID:AIEd80Rp0
>>26
把握しました
頑張ります

それでは次回の連絡をお待ちください
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:28:25.66 ID:lvfYJGX9O
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 23:47:01.54 ID:SsSsCpXW0
リクの設定は細かいほうが良いんかな
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 00:44:25.95 ID:uaaW1G8dO
あと2秒で担当の娘の淫魔の鏡というめっちゃ好みのプレイが
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 00:45:45.99 ID:uaaW1G8dO
書き込み間違えた
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 01:18:46.88 ID:pBhYs3qeO
>>3
もう少し設定書きたかったな
33 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 08:34:12.71 ID:DE3CT9pr0
>>29
細かい方が自分の理想に近くなるかもしれませんね

>>32
すみません、もう書いてしまいました


本日22:00頃に投下しようと思います

幸子はこれから構想、執筆するので時間かかりそうです
それでは今晩までお待ちください
34 :時間になったので始めます ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:01:58.65 ID:DE3CT9pr0
設定は>>3

『無題(未定)』



「お兄さん、見てくだせー!」

仁奈は虎の尻尾を揺らしながらパタパタと俺に近づいてきた。
市原仁奈は俺の担当するアイドルであり、通称幼い方である。

「おお、仁奈は何着ても似合ってるなぁ」

「えへへー! お兄さんにそう言ってもらえると胸がポカポカってあったけーですよ!」

仁奈が俺のことをお兄さんと呼ぶのは俺が兄だからではない。
俺の兄が娘だからだ。
……間違えた。俺の兄の娘だからだ。

つまり俺は彼女の叔父さん。彼女は俺の姪っ子にあたる。

「仁奈ちゃん待って……!」

さらにその後ろからウサギの尻尾を振り振りしながらドタドタと近づいてくるのはこれまた俺の担当するアイドルの三船美優、通称大きい方である。
35 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:03:05.16 ID:DE3CT9pr0
「うわ、Pくん!」

俺に気づくと美優は硬直し、視線を泳がせる。
動揺してるサインだった。

「うわその格好きついよ美優……」

何も言わないのも失礼なので、思ったことを言ってやった。
美優は顔を赤くして少しだけ眉間にしわを寄せる。これは怒ってるサインだ。

「ばかっ!」

そう強く言い放ちムスッとしてしまうが、うさぎの着ぐるみのせいで全然怒ってるように見えなかった。
36 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:04:08.16 ID:DE3CT9pr0
「あはは、仁奈と遊んでくれてありがとうな。仁奈、お礼は言ったか?」

「美優お姉ちゃんいっつもありがとうごぜーます!」

「よしよしちゃんとお礼言えて偉いな」

頭を撫でてやると、仁奈は嬉しそうだ。そのままきゅっと俺の腰にしがみつく。

「甘えん坊さんだな」

「えへへー!」

「仁奈ちゃん。そろそろお兄さんも仕事しなくちゃいけないからあっちで遊びましょう?」

「そんなの嫌でごぜーます。お兄さんと離れたくねーですよ」

すっかり懐かれちゃったけど、可愛い姪の為なら仕事を放り出してもいいな。
37 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:04:45.28 ID:DE3CT9pr0
「仁奈ちゃん、わがままはダメよ」

「まあまあ、俺は大丈夫だし美優も着替えてきたら? 仕事も報告書書くだけですぐ終わるから一緒に帰ろう」

「もう……」

しかたないわねといった様子だったが美優は素直に聞き入れてくれた。

「仁奈も一緒に帰ろうか」

「お家で一人ぼっちは寂しいでごぜーますよ」

「パパが帰ってくるまでは俺の家にいていいからさ」

兄貴は仕事で帰りが遅い。
奥さんとはずいぶん前に離婚した。まあ、あれはクズだったし当然と言えば当然だ。

「やったー! お兄さんとご飯食べるですよ!」

仁奈は着ぐるみを着たまま帰るようだ。ぴょこぴょこと虎耳を弾ませて嬉しそうに跳ねている。
38 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:05:51.43 ID:DE3CT9pr0
俺は兄貴に連絡を入れて仁奈を預かることを伝えた。
兄貴はいつも、俺に娘を取られたとか言って嘆いてる。パパもたまにはパパらしいことしてください。

やっぱり子育てって大変なんだな。

「お待たせPくん」

着替え終わった美優が戻ってきた。
三人で事務所を出る。

「お兄さん、美優お姉ちゃん。お手て繋いでほしーです」

「はいよ」

「いいよ」

俺と美優は同時に仁奈の手を握った。
満足そうな顔の仁奈が握ってもらった両の手をぶんぶんと振り回している。
俺も美優もなすがままにされ、つい表情が綻ぶ。
39 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:06:47.14 ID:DE3CT9pr0
「なんだか家族みたいだな」

「……そうね」

「何言ってやがりますか。お兄さんも美優お姉ちゃんも仁奈の家族でごぜーますよ!」

仁奈の手に力が入る。ぎゅぅっとさらに強い感覚が俺の手を通して伝わる。

「嬉しいこと言ってくれるのね」

「そうだな。でも仁奈のパパはパパだけど、俺と美優は何なんだ? お兄ちゃんとお姉ちゃんか?」

「お兄さんはパパで、美優お姉ちゃんはママでごぜーます!」

「あはは、それじゃあパパが二人になっちゃうだろ」

「あ!」

仁奈はそれからうーんと考えこんでしまったがすぐに顔を上げる。

「パパもお兄さんもどっちもパパでやがりますか?」

「何で疑問なの!? 仁奈のパパは兄貴だけだよ! それ兄貴が聞いたら絶対泣くから言っちゃダメだよ!?」
40 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:07:33.28 ID:DE3CT9pr0
美優からも何か言ってほしくて、ふと隣の美優を見やるとぱっちり目が合った。
町明かりに照らされた美優の頬は若干朱に染まり、にこりと微笑む表情はとても柔らかいものだった。

「私、そろそろアイドル引退しようかなって思ってるんだけど、Pくんどう思う?」

「美優は急に何言ってんの……。せっかくアイドルの仕事増えてバイトやる時間も減ってきたんだからもうちょっと続けようよ」

「そっか……そうだよね。でも私30までには結婚したいなぁ」

「二人とも結婚しやがりますか?」

「いやいや、そんなすぐにはしないよ」

「え?」

「何だよ?」

「……ううん、何でもないよ」

喉に何かつっかえた様子の美優だったが、また前を向く。
相変わらず三人並んで手を繋いだままなので、人気の少ない暗がりの道でも仁奈は特に怖がるということはない。
41 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:08:42.84 ID:DE3CT9pr0
俺たちは割と小奇麗なアパートの前までやってきた。ここが俺の部屋なのだ。

「じゃあお疲れさま」

そう言うと美優は俺の部屋の隣の部屋に入っていこうとする。

「上がっていけば?」

「そんな、私はいいよ」

「遠慮すんなって、仁奈も喜ぶ。な?」

俺は仁奈に尋ねた。

「美優お姉ちゃんも一緒にご飯食べやがるです!」

「……じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」

「俺たちの仲なんだから遠慮すんなって」

「ふふっ! それもそうね」

というのも俺と美優は小さい頃からの知り合いで、小中高大と同じ進路を歩んできた仲なのだ。
42 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:09:24.30 ID:DE3CT9pr0
しかし美優は社会人3年目で職場トラブルから辞職。

俺は二年の研修を経てアイドルのプロデューサーを務めることになった。
駆け出しの俺は職を失った美優をアイドルとしてスカウト。……頼んだらやってくれた。

『結局、またPくんと一緒なのね』

と苦笑混じりに言われたのを覚えてる。

最初の頃はアイドルとしての収入も雀の涙で、アルバイトもしていた(なぜか俺がお金を出して養うと言っても断られた)。

しかし今ではバイトのシフトも減り、アイドルのお仕事メインで頑張っている。
芸能人って何かとリスクは大きいけど、今は順調にやってるみたいで俺も一安心だ。

そして二ヵ月前、これも何かの縁なのか美優が隣に引っ越してきた。驚いたのは美優も知らなかったってことだ。
てっきり俺の親父かお袋に、住所を教えてもらったのかと思った。

そんなこんなで付き合いとしては23、4年くらいになるのだろうか……。
時の流れって速い。
43 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:09:55.52 ID:DE3CT9pr0
俺は仁奈と美優を部屋に招いて晩ご飯の準備をする。
美優に作ってもらうの良いんだけど、お客さんにそうさせることは俺のポリシーに反するというか……。
とにかく仁奈の遊び相手になってもらおう。

「美優お姉ちゃん。今日はウサギの気持ちわかったでごぜーますか?」

「う、うーん。そうねぇ……ピョンピョンって感じかな?」

「浅すぎるでごぜーます」

「……ふぇ?」

「もう一度ウサギの気持ちになるでごぜーます!」

「ええっ!? また?」

「仁奈も頑張って虎の気持ちになるでごぜーますから」

「そ、そうねぇ……Pくんあっち向いててね」

「おう、わかった」
44 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:11:11.47 ID:DE3CT9pr0
どうやらまたウサギの着ぐるみに着替え始めたらしい美優。
なぜかうちには着ぐるみがたくさんある。
俺が仁奈のために買いそろえたのだが、持って帰ってもらわないと彼女が来た時に変な趣味の持ち主だと思われてしまうかも。

まあ彼女いないんですけど。

それに構わずに料理を続ける。
いつも俺がご飯を作ると定食みたいになってしまうなぁとか思っていたら、二人の声が聞こえてきた。


「がおー!」

「ぴょんっ!」

「がおー!」

「ぴょんっ!」

何やってるんだろうね。

「美優お姉ちゃん、もっとウサギの気持ちになってくだせー!」

「ぴょんっ! ぴょんっ!」

「がおー!」

本当に何やってるんだろうね。
45 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:11:58.04 ID:DE3CT9pr0
「ご飯できたよ」

「がおー!」

仁奈は美優に覆いかぶさり、抱き付いている。美優はというと床に仰向けになったまま動かない。

「何やってんだ……」

俺はそう尋ねると、美優がぱちりと目を覚ました。

「ウサギの気持ちになってたの」

真顔で答える美優はウサギの気持ちを得た代わりに何かいろいろ失ってると思った。

「あ、そう」

「仁奈ちゃん。ご飯食べましょう?」

「はーい! みんなで食卓囲むでごぜーます!」

とか言いながら美優の膝に座るの仁奈。囲むんじゃなかったのか……。
でもそれじゃ美優が食べにくそうだから移動するように優しく諭す。
46 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:12:54.87 ID:DE3CT9pr0
仁奈は素直でいい子だから俺の言う通り移動して、今度は俺の膝に座った。
どうしてそうなる。

「はいはい。兄ちゃんも食べにくいからお膝から降りような」

「しかたねーです」

今度こそ降りる仁奈。


食事を終えてみんなでテレビを見ていたのだが、
美優に抱きかかえられてた仁奈はすぐに眠たくなったのかウトウトし始める。

それから数十秒して、すやすやと寝息を立てる仁奈。

「可愛い」

「当然だ」

「Pくんって親バカ?」

「どっちかというとシスコンじゃないか?」
47 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:13:35.95 ID:DE3CT9pr0
「ずいぶん歳の離れた妹ね」

「ん、まあな」

「……私にもこんな子ができたらいいな」

「仁奈が可愛いからって、兄貴と結婚とかやめろよ?」

「ばかじゃないの?」

「マジなトーンで言うの止めて」

「高校から何にも変わってないよね。見た目とか」

「おい。それ気にしてるんだけど?」

「Pくんが変なこと言うからだよ」

「冗談だよ、冗談」

「じゃあ私も冗談」

「なんだそりゃ」

「なんでしょうね」

お互いに小さく笑う。
この距離感、近いようで遠く感じられる。でもやっぱり遠いようで近く感じられる。
48 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:14:01.39 ID:DE3CT9pr0
テレビのチャンネルが切り替わる。

「わ、私?」

「ああ美優だな」

「何も予約しなくても」

「別にいいだろ? 担当のアイドルが出演してる番組はチェックしないとさ」

「なんかヤだな」

「どうして?」

「……恥ずかしいもん」

「いまさらでしょ」

しばらく無言になってテレビの画面に注視する。

『三船さんの理想の男性ってどんな人ですか?』

ぽすりと軽い重さが肩に伝わった。
チラッと横を見ると、美優がすやすやと寝息を立てている。

『えーと……そうですね……』

「今日もおつかれさま」

『いつでも私のそばにいてくれるような人です』


おしまい
49 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:25:04.49 ID:DE3CT9pr0
自身の反省・感想

こんな短い内容なのに時間をかけてしまいました……反省
最初の話よりは上手く書けたと思います
美優と仁奈を魅力的に映そうとしました
見返してみると設定を生かしきれてない気がします
Pの特徴に触れる会話もごく僅かでしたし
仁奈とP、美優とPとの関係性も……文で表現しようとすると、うーん難しいです
あと、最終的にいい感じの恋愛要素で締めくくってしまうのは私の悪い癖のような気がします


次回は幸子ですね
官能系は得意じゃないので時間かかります
次回の報告をお待ちください

こうして欲しかったっていうのがあればぜひ意見ください
勉強、参考になりますので

安価もしておきます
次の設定↓1
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 22:25:08.83 ID:7S4CIGxJ0
プロデューサー:【おだやかな性格と外見だが悩みを隠して溜め込みがちになる20歳男】
担当アイドル:【藍子】
アイドルとの関係:【小さい頃から一緒の義妹で両想い(藍子はP両親の親友の忘れ形見)・血は繋がっていないとはいえ兄妹ということを気にしてお互い異性として好きなことを隠してる】
地の文あり
エロ(アイドルとして周りに笑顔を向ける姿や自分に無防備な好意を見せる藍子に我慢できず押し倒して襲い初めてを奪う陵辱風で)
可能ならエロは初めてを奪った1回目から続く禁断の関係みたいなので複数希望、あとこんなリクだけど最後はハッピーエンドで
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 22:25:11.15 ID:+I+NhDaXO
プロジューサー 好青年だが実はまゆ以上のヤンデレを隠してる、特に好きな娘の怖がるところが好きなS
担当 まゆ(ポンコツ)
アイドルとの関係 ストーキングし合う仲ただしまゆは知らない
その他 いつもとは逆に知らない誰かにストーカーされ怯えるまゆが見たいです、エッチも
52 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:29:10.88 ID:DE3CT9pr0
>>50
早すぎです

把握しました
細かい設定をありがとうございます
これはやや長編になりそうな予感がしてきました!
53 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 22:31:26.14 ID:DE3CT9pr0
>>51
こちらも早すぎです

>>50
藍子はPをどう呼ぶのでしょうか?
特にこだわりが無ければ『お義兄さん』とさせていただきます
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 22:42:03.35 ID:7S4CIGxJ0
>>53
最初は『義兄さん』で関係が変わった後名前呼びになるかは>>1にお任せ
55 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/28(日) 23:03:01.74 ID:DE3CT9pr0
>>50
たびたび質問失礼します

藍子の両親は他界して、親友であるP宅が藍子を引き取ったということですか?
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 23:45:24.48 ID:7S4CIGxJ0
>>55
二人とも小学生の時にそんな感じで、Pと藍子の顔合わせも引き取った時が初めてでその時の事をしっかり覚えているということで
あと1回目のエロは>>50のとおり初めてを奪う陵辱風、2回目以降のエロシーンは書いてもらえるなら2回目以降は悩んだままのPの陵辱物かいけない関係な背徳物か普通に甘々か風味は>>1にお任せ

あと個人的には地の分を多くして欲しいのと、心理描写や様子の詳しい描写、アイドルからの視点とか視点変更とかあると嬉しい
注文ばかりですまないけど仁奈ちゃんも美優も可愛かったよ。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 00:09:00.11 ID:yL6XzWcR0
>>56
あ、たびたび設定追加ゴメン なんかしばらくしてから思いついてしまった、間に合うなら
藍子はPのことを異性として好きになって自覚もしたのは中学生の思春期の時、Pはそんな色気づいた藍子を見て異性としての魅力を感じ始めPとアイドルの関係になってしばらくしてからようやく自分の想いに気がついた感じで
58 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/02/29(月) 01:32:59.44 ID:amafji0R0
>>57
把握しました
ありがとうございます

それでは次回の報告をお待ちください

進捗:幸子執筆中です
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 21:23:24.20 ID:gIJdSznAO
これってエムはダメなん?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 22:38:44.23 ID:8dta/JPMO
一回に登場させれるアイドルの人数は?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 21:05:30.76 ID:5rMb/bVJO
トレーナーはあり?
62 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 00:35:19.04 ID:LdTdh/Y+0
幸子書けましたので報告しに参りました。
投下は2日の22:00頃を予定してます。
※注意※ R-15くらいです。(R-18期待してた方は申し訳ありません)


あと個人的なことですがお話のサブタイトルで悩んでます。
『無題(未定)』となってるところですが、思いついた方がいらっしゃればぜひご提案ください。


質問にも答えていきます。

>>59
エムはダメってわけじゃないですが、
私がエムマスをやってないのでキャラクターの性格や情報を十分に把握していません。
どうしてもと仰るのならば書いてみますが、高確率でがっかりさせかねないので控えていただけると助かります。
同様の理由で876プロも>>1の『担当アイドル』から省いています。

>>60
何人でもいいです。
逆に登場アイドルの指定が無ければ、私はPと担当アイドルだけでお話を作ろうとしています。
担当じゃないけどこのアイドルを登場させたいっていう方は『要望』に加えてください。

>>61
トレーナーさんはありです。私もトレーナーさん好きです。
ただしトレーナーさんはアイドルではないので、
トレーナーさんメインをご希望の方は『要望』にその旨をお伝えください。
また要望に書いた設定次第では、担当アイドルはナシとしても構いません。
その時は担当アイドルはナシと分かりやすく書いていただけると助かります。


以下はちょっとした注意事項です。

例として……
その他の要望:【登場人物にトレーナー、ルキトレ、みりあを追加】
と書いたとしましょう。

この場合、トレーナーさんとルキトレちゃんは出ます。みりあは担当アイドルではないですが出ます。
しかしこの三名にも細かい役割、設定を与えてあげるのをお勧めします。
私の場合、この三名に『一言ずつ喋らせておしまい』というのも十分にあり得ます。登場というノルマは達成されてるからです。


長々と失礼しました。
他に質問あればどうぞ。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 01:05:55.68 ID:dNUIN1zlO
また安価で幸子とってもええの?あとエロはR18指定すればR18書いてもらえる?
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 01:08:35.52 ID:rK/jHHZHo
初期デレミリと後ろはつっかえてんだから50人くらい回してからでいいんじゃね>次幸子
65 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 01:12:26.66 ID:LdTdh/Y+0
>>63
はい。要望に応じます。
66 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 01:15:29.38 ID:LdTdh/Y+0
>>63
しかし、私としては同じような内容は控えていただけるとありがたいです。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 01:20:21.58 ID:w+yn53sq0
>>50をR18指定間に合いますかな
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 02:24:36.93 ID:Hsjusc4WO
もはや日をまたいで本人かどうかもわからんのに後からどうこうは止めとけ。みにくい
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 02:46:20.20 ID:w+yn53sq0
できるか聞いただけで醜い扱いされても……
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 02:49:37.79 ID:oF/3HZKlo
卑しいとは思う(横槍)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 02:54:56.24 ID:w+yn53sq0
確かにちょっとマナーなってなかった、頭冷やしてくるゴメン
72 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:20:45.52 ID:LdTdh/Y+0
おはようございます。
投下しようと思ってた時間帯に予定が入ってしまったので、
予定より繰り上げて今から投下していきます。
73 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:21:23.13 ID:LdTdh/Y+0
設定は>>26です。

『無題(未定)』


「P兄さん! P兄さん!」

輿水幸子はそうやって彼女の従兄であるPの名を呼んでは泣きじゃくっていた。

「うわああああん!!」

「あはは、ごめんごめん。ここだよ幸子」

「もう! こんな可愛いボクを置いてどこに行ってたんですか!?」

「ちょっとそこらで猫を見つけてさ」

「猫!」

猫と聞いて瞳を輝かせる幸子。
74 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:22:25.06 ID:LdTdh/Y+0
可愛いを自称する輿水幸子は可愛いものにも目が無いのだ。

「どっちへ行きました!?」

「あっちの方」

Pの指さした場所へトテトテと走っていく幸子の身長が20センチほど縮む。

片足がずっぽりと砂場にはまったのだ。

後ろで大爆笑するのはPだった。
いわゆる落とし穴というやつで、手の込んだいたずらだった。
苦労して作った分、落とした時の気分はさぞ爽快なのだろう。

「うわああああん!」

とまた泣き出してしまう。


最後は手を繋いで家に帰るのだが、二人が会う度にPはこっぴどく怒られたものだった。

「まーた幸子ちゃんのこと泣かして!」

この頃のPは好きな女の子に意地悪したい程度のお年頃だったのだろう。
75 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:22:50.93 ID:LdTdh/Y+0
今では年齢的に彼はいい大人。次第に幸子へのちょっかいも減り、毒が抜けたように幸子に優しく接するようになった。

「おーい幸子。次の仕事、絶叫マシン網羅ツアーに決定したぞ!」

「またそんな仕事ですか! 怖いのはやめてって言ったじゃないですか! P兄さんの意地悪!」

……というわけでもなかった。

「お化け屋敷じゃないからいいだろ?」

「そういう怖いじゃないんです!」

「じゃあ最恐お化け屋敷巡りの旅も取っていいんだな?」

「やめてくださいってば!」

幸子は絶叫やホラーがとても苦手なのだ!
76 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:23:22.83 ID:LdTdh/Y+0
「絶叫の方はもう取っちゃったからそっちだけでも出てよ」

「むぅ……取ってきてしまったのなら仕方ないですね」

幸子は責任感が強いのだ!

「じゃああと、これと、これと、これと、これも引き受けたからよろしく」

「イヤですっ!!」

やっぱり幸子は自分のことが大事なのだ!

「えー、さっき取ってきたものはしかたないって言ったじゃんか」

「こういうことってボクに相談するべきじゃないんですか!?」

「ふざけんなよ?」

「それはP兄さんでしょ!?」

とまあこんな感じでよく喧嘩する。
大体10対0でPが悪い。
77 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:23:54.87 ID:LdTdh/Y+0
「大体P兄さんはこんな可愛いボクのことをいっつもいっつもぞんざいに扱って、一人の男性として、いいえ人として恥じるべきです」

「あっそう」

「真面目に聞いてください!」

「聞いてるよ」

「はあ……仕事ではしっかりしてるのにどうしてなんでしょうね? P兄さんの化けの皮を引っぺがした姿を他の女の子たちにも見せてやりたいです」

「ははは、面白いこと言うね」

「笑い事じゃありません」

幸子のくどくどした説教を涼しい顔して聞き流すのが二人の日常だった。

「ほら幸子、もうレッスンの時間だから行ってこい」

「あ、もうこんな時間! 今日は先に帰らないでくださいよ、P兄さん!」

ただこの日は少しだけ違った。
78 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:24:30.86 ID:LdTdh/Y+0
幸子はレッスンが終わると、胸にちょっとした不安を抱きながらPのいるスペースに戻っていった。

部屋の中は真っ暗で、幸子はがっくりとうなだれた。
また帰られたと内心泣きそうにもなった。

と思ったのだが、とあるデスクに明かりが灯っていた。
そこは幸子がいつも言い合いをしている従兄の席に違いなかった。

暗がりの中だからか、幸子は音を潜めて近づいた。

「あ」

Pがパソコンのデスクトップと、デスクに備え付けの明かりを残したまま眠っていた。
79 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:25:08.76 ID:LdTdh/Y+0
幸子がふとデスクトップに視線を移すと、先方へ仕事のお断りを入れるメールを送信した後だった。
幸子は無防備だとも思ったが、しっかりとレッスン前の幸子の意思に与してくれていたのが嬉しかった。

「やっぱり可愛いボクのお願いですからね。聞いてあげるのが普通ということです」

幸子はすぐ調子に乗る。

「それにしても、本当にこんなにたくさんボクの嫌な仕事を持ってこようとするなんて……」

冷静に考えると何だか幸子は腹が立ってきたらしい。
いつもイタズラされてる分、逆にイタズラし返すことにした。
絶叫マシン網羅ツアーという仕事がキャンセルされてなかったのが決め手だった。

「油性のペンで顔に落書きしちゃいましょう」

ただし発想は小学生レベルの幸子。
80 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:25:57.86 ID:LdTdh/Y+0
近くに置いてあった油性ペンを見つけ、きゅぽんとフタを取った。
初めてやるイタズラに躊躇しながらも震えるペンをPの顔に近づける。

「……」

突然、Pは幸子の腕を掴み抱き枕のように幸子を抱えた。

「わきゃぁあっ!」

大きくのけぞるにも拘束されて動けない幸子。

「ぐぅ……」

すやすやと寝てるふりをするP。

「ちょっと! P兄さん! 起きてますよね!?」

ぎゅうっと抱きしめられる幸子にはなすすべなく、Pの思うがままにされる。
幸子はPの上にまたがって、密着してる状態だ。さすがに幸子本人が恥ずかしがる。
81 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:27:15.61 ID:LdTdh/Y+0
「よくそんな恰好で寝たふり続けられますね! バレバレですよ!」

でも寝たふりをやめようとしない。
いつものように幸子は抵抗し、Pの上でバタバタと暴れ出す。

しばらくそんな争いが続いていたのだが、状況は一変した。

幸子の股に、服越しではあるが、硬いものが当たる。
それは徐々に大きくなっていき、二人の動きも徐々に止まっていった。

「……」

「……」

「……降りるか、幸子?」

たまらずに声をかけたのはPだった。
顔を真っ赤に染め上げ、幸子にそう提案した。

だが、幸子は降りない。
珍しく慌てるPが少し可愛いと思ってしまった。いじめたいと思ってしまった。
そして自分の股間に当たる感触が気持ちいいと思ってしまった。
82 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:28:21.11 ID:LdTdh/Y+0
降りない代わりに、自らの腰を動かし始める幸子。
どうすれば気持ちよくなれるのか探ってるようだった。

「ちょっと、幸子!?」

「…………はぁ……はぁ……」

次第に息を荒げて逆にPに抱き付く。椅子に腰かけているPの上にまたがったまま、腰を振る。

「あっ……ああ……あんっ…………P兄……さん……」

ちゅぴ、ちゅぴ、とPの耳を愛撫する音が部屋に響く。

「うぁ、うあぁ……さ、ちこ……待、て…………やば……」

ぴくぴくと軽く痙攣するP。さらに肥大化する股の感触に幸子が喘ぐ。

「ふあぁぁぁぁ! あ、声、が……あっ……あん……あっ……あんっ……! もっとぉ……もっとぉ……!!」

幸子は完全に理性が飛んでいた。
Pの唇を無理やり奪うと、れろれろと舌を絡ませ、ちゃぷちゃぷと唾液を絡ませ、ずずっずずっと舌を吸う。
83 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:28:55.95 ID:LdTdh/Y+0
どんどん激しくなる幸子の動きと、快楽に身を委ね始めるPには限界が近かった。
P自身も腰を振り、幸子にさらなる快楽を提供した。

「ボク……変に、なっちゃいます……!」

「ダメだっ! もう来る!」

「P兄さん! 好きっ!! 好きっ!! ……ああああぁぁ!!」

「幸子っ! 幸子っ! ……うぐぅ!!」

すぅっとお互いの動きが大人しくなる。
が、幸子はぴくぴくと腰の辺りで痙攣を繰り返しており、まともに立てるような状況ではなかった。
84 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:29:27.40 ID:LdTdh/Y+0
「うわぁ……びしょびしょ……」

呟いたのはPだった。スーツの外からは幸子の愛液、そして内側からは自分の精液。
ぬめっとした感触が気持ち悪い。

「替えの服ねーよ……」

それにしても罪悪感がすごかった。

一方、幸子はというと。

「えへへ……もっと……気持ちよくしてください、P兄さん」

まだ足りなかったらしい。

今までからかってきた分のつけが返ってきたような気がして、勘弁してくださいと思うばかりのPだった。


おしまい
85 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:35:06.76 ID:LdTdh/Y+0
反省

エロは難しいです。
冷静に考えたらR15未満でした。
私としては心地よい短さでしたが、執筆に時間かかってるのがダメでした。
からかった勢いで……というのがかなり悩んだところです。
からかうの定義を辞書引いて調べるところからやりました。


次の安価は↓1です。ちなみに私が飽きるか、1000行くまで続けます。次スレは絶対に無いです。
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 12:35:09.30 ID:jHSEMqxco
プロデューサー:【穏やかで優しい】
担当アイドル:【乃々】
アイドルとの関係:【乃々から好かれてる Pの方は恋愛感情なし】
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 12:37:01.50 ID:0sXPTFAkO
はっやーい!
88 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/02(水) 12:48:02.12 ID:LdTdh/Y+0
>>86
ありがとうございます。
なぜそんな速いんですか?
把握しました。好みの展開が無ければ好き勝手にお話作ります。


安価取った方は設定を追加したい場合早めに書き込みをお願いします。
一つの話ができるまであまりスレを開かないので手遅れになりがちです。
しかし設定>>50はもともとR18で書く予定でしたので希望通りになると思います。

『設定>>〇〇のお話を投下します』と宣言した時は、
もう設定>>〇〇のお話は完成していて書き直したりはほとんどしません。

それでは次回報告までお待ちください。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 12:53:23.34 ID:jHSEMqxco
設定追加はなしです
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/09(水) 23:57:33.14 ID:iQ0+YRZyO
音沙汰ないな...
91 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 00:45:18.42 ID:V0Iq6x+40
こんばんは
本日10日22:00頃に設定>>50のお話を投下します
よろしくお願いします
92 :時間なので始めていきます ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 21:59:05.14 ID:V0Iq6x+40
『無題(未定)』


「馬鹿野郎がっ!」

男の怒号で、その部屋は一瞬で静まり返った。
その部屋にいる人は皆喪服を着ていたが、誰一人涙を流さず、ぼさぼさの髪に、やつれた顔をし、射殺さんばかりの眼で周囲の人間を睨みつけていた。……全員がだ。

先ほど怒鳴った男とその隣にいた男の妻は悲しみ、嘆き、涙を流していた。

「あいつの娘は俺たちが引き受ける。お前らみたいなゴミ共に任しておけるわけがない」

じろりといくつもの目が男を捉えるが、決して怯む様子など見せなかった。
93 :※エロ注意です ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 21:59:59.38 ID:V0Iq6x+40
「おいで、藍子ちゃん」

男の妻に藍子と呼ばれた少女はさっきまで飛び交っていた心無い言葉や罵詈雑言に戸惑っていたものの、優しい声を聞いてようやくその声の方へと駆け出す。

藍子はひしと男の妻に抱き付くと、その胸の中でさめざめと泣いた。

「貴様らは目障りだ。消えろ」

男の言葉に威圧され、部屋にいた喪服の連中はそそくさと出て行った。もう会うことはないだろう。

普段は穏やかな物腰の男なのだが、こういうねじ曲がった根性が許せないのだ。
男の姓は高森。

「これからあなたは高森藍子よ」

藍子は新しい母にそう言われた。
94 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:00:42.23 ID:V0Iq6x+40

僕が小学5年の時に唐突に、それはあまりにも突然に、妹ができた。

「あなたは今日からお兄ちゃんよ。藍子と仲良くして守ってあげてね」

母さんからはそう言われた。
僕は実のところとても驚いたけれど、当時兄妹が欲しかったのは事実だ。
一緒に遊べるし、寂しい思いをしなくて済む。

それで難なく、藍子を妹として受け入れたんだ。

妹は母さんの後ろからひょっこりと顔を出して僕を見つめる。第一印象は可愛らしい子。
僕は怯えてる藍子にできる限り優しく声をかけた。

「よろしくね、藍子ちゃん!」

藍子は、うぅ……と小さく唸って、また母さんの後ろに隠れてしまったかと思うと、もう一度顔を覗かせる。
95 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:01:16.14 ID:V0Iq6x+40
そんなやり取りが何回か続いてようやく藍子は僕と口を聞いてくれた。

「よろしくおねがします」

なんて他人行儀な子なんだろうなと思った。

それから母さんも働き始めて、両親の帰りは少しだけ遅くなった。
僕と藍子は母さんが帰ってくる夕方までお留守番をすることが多くなった。

僕は藍子の面倒を見なきゃいけないから友達と遊ぶことは少なくなっていって、藍子もまた友達と遊ぶなんてことはあまりしなかった。

学校では藍子は最初は沈んでいて暗い子だったのだけど、次第に慣れていって、クラスの子たちとも馴染んでいる様子にホッとしたこともあった。
96 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:02:43.19 ID:V0Iq6x+40
そして藍子は可愛いから結構モテる。

小学生の頃から告白なんかもたくさん受けたみたいだけど、返す言葉は決まって『ごめんなさい』だったらしい。

そのせいで、そんなませてる男の子に兄である僕がちょっかい出されるなんてこともあった。
僕は特に気にせず流していたけど、いつしかそういうのもパタリと止んだっけ。



「義兄さん。 帰ろう?」

「藍子、今日も待ってたの?」

「……うん」

「僕は低学年の藍子より授業が多いから待ってなくてもいいんだよ?」

「……ううん、待つ」

こんなことがあったりして、僕は弱った。
97 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:03:16.46 ID:V0Iq6x+40
「でもなぁ……」

藍子が手持無沙汰でただ待ってるっていうのは何か嫌だ。藍子がかわいそうだ。

「待つ」

いっつも僕の意見に合わせる藍子なのに、たまにこういう頑固な一面も見せてくる。僕はそれが少し苦手だった。



別の日もそうだった。

「高森くんの妹さん来てるよ」

僕のクラスの女の子が教えてくれる。

「どうしたの藍子?」

こうして昼休みのような長い休憩時間の時も遊びに来る。
98 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:04:50.92 ID:V0Iq6x+40
「義兄さんに会いに来たの」

「そう。お友達と遊ばなくていいの?」

「義兄さんと遊ぶ」

「うーん……」

「ダメ?」

「そうじゃないんだけど……」

「義兄さんがいい」

「そっか、じゃあまたお散歩でもしようか?」

「する!」

そう言って、手を繋いで外に出ることが多かった。
99 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:05:38.64 ID:V0Iq6x+40
午後の授業の時も教室の前で待ってるから僕は胃を痛めながらよく授業を受けていたものだった。

「藍子、もう帰っていいんだよ? 寒いでしょう?」

「ううん、義兄さんと帰る」

「はぁ……わかったよ」

僕はそんな藍子によく自分の上着を脱いで貸してあげたっけ。

「風邪ひかないように気を付けてね」

「うん!」

チャイムが鳴ったので教室に戻ると、藍子はやっぱり寂しそうな顔をして僕の心をギュッと締め付けるのだ。
100 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:07:14.51 ID:V0Iq6x+40
「高森さん」

「はい」

「あなたの妹さんが廊下にいましたけど」

「説得しても兄さんと帰るって言っててこでも動いてくれません」

「時には叱ることも大事ですよ?」

「藍子のこれまでを考えると強く言えません」

これは午後の授業中のやり取りだった。
即答する僕に先生はため息をついた。一応事情は知っているのだ。

「しかたないですね」

先生はそう言うと、僕の隣に一つ椅子を用意して教室を出て行った。
すぐに戻ってくるのだが、藍子の手を引いて戻ってきたときは唖然とした。
101 : ◆EV1LK7n6Hk [saga]:2016/03/10(木) 22:08:06.20 ID:V0Iq6x+40
さっき用意した椅子に藍子を座らせたのだ。

「授業の邪魔はしないようにお兄さんが面倒見てあげてください。できなければ妹さんに帰ってもらいます」

「あ、はい。わかりました」

僕はあいかわらずポカンとしたままそう言った。

藍子はさっきとはうって変わって、花の咲くような笑顔を見せてくれた。

「藍子、授業の邪魔しないように静かに、良い子にしてるんだよ?」

「うん」

こくりと頷くと僕の言ったことを守って大人しくしてくれていた。

きゅっと僕の袖を掴んでたのがちょっと鬱陶しいと思ったけれど、まだまだ甘えたい年頃なのだろう。僕は兄なのだから妹の面倒はしっかり見ないと。
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