【咲-saki-】京太郎「清澄の怪異?」久「ええ」

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19 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 02:57:27.13 ID:b8ZG54rg0

しかし、足はふらふらと入口の方へ向かう。

・・・・・・キェェェェェェェ・・・・・

隙間を覗くと、そこには、・・・・あぁ・・・・・・そんな・・・・・・

染谷先輩は腕の包帯を外して、・・・・・・いやぁ・・・・・・・あぁぁ・・・・・・・・

  ・・・・・・・・ヒェェェェェェェェ・・・・・・・・ヒエッ・・・・・・・・・ヒエッ・・・・・・・・

何か甲高い声・・・・ヒェッ・・・・を出して・・・・・・・あああぁぁ・・・・・・


腕を、腕を、・・・・・・いやっ・・・・・・それは、皮を剥くやつ・・・・・・・野菜の皮を・・・・・・・・

あぁぁぁ・・・・・・・野菜ではなく、自分の腕を・・・・・・・・ヒェッ・・・・・・


・・・・・ヒェェェェェッ・・・・・・ヒエッ・・・・・・

20 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 02:58:22.77 ID:b8ZG54rg0

カン



以上「ヒエッ」でした。

変な擬音とか怖いですよね。


そういえば最近、隣の民家がうるさいんですよ。

今度覗いてみますね・・・・・ヒエッ・・・・・

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 02:58:41.15 ID:XmiTK9ENo
ヒエッ
やめてくれよ眠れなくなる
22 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:49:58.55 ID:b8ZG54rg0

「私の京ちゃん」



ガチャ

京太郎 「ただいまー」

京太郎 (あれ? 誰の靴だろ・・・ お客さんかな?)

チラッ、リビング ノゾキー

京太郎 「あ、あぁ、あれは・・・・・」



...
......
..........
......
...

23 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:51:14.42 ID:b8ZG54rg0

咲 「京ちゃん、おはよ。」

京太朗 「ん、あぁ、咲か。おはよう。・・・イヒヒ。」

咲 「どうしたの京ちゃん? 何だか、今日・・・・・キモイよ。」

京太朗 「おいおい、朝からそれは酷いぜぇ、咲ぃ〜・・・イヒヒ。」

咲 「はぁ〜。どうせ変なものでも食べたんでしょ・・・? ほら、早く行かないと遅刻しちゃうよ。」


咲 (うぅ〜ん、今日の京ちゃん、なんだかいつもと違うような・・・? キモイせいかな・・・)




...
......
..........
......
...


24 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:52:36.44 ID:b8ZG54rg0

咲 ペラ・・・ペラ・・・


京太朗 「咲ー。 やっぱり此処に居たか。」

咲 「あ、京ちゃん!」

京太朗 「まーた読書か。 そろそろ部活の時間だぞ、行こうぜ!・・・イヒヒ」

咲 「あ! もうそんな時間か。」

咲 (今日一日見てたけど、やっぱりいつもの京ちゃんか・・・・・キモイけど)


京太朗 「イヒヒ・・・さっ、早く行こうぜ!」タタッ

咲 「ちょ、ちょっと待ってよっ!!」ドサッ

京太朗 「おい咲。本落としたぞ・・・・・ウギイイ」サッ

咲 「う、うん。ありがと。京ちゃん・・・」ウケトリー

咲 (ど、どうしたんだろ京ちゃん・・・? そんなに本が嫌だったのかな?)




...
......
<<「鉛の夜」 ハンス・ヘニー・ヤーン>>
......
...

25 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:54:37.76 ID:b8ZG54rg0

タタタッ

咲 「はぁ、 はぁ、 もう速いよ京ちゃん。」

京太朗 「咲は運動音痴だからなぁ〜・・・・・イヒヒ」

咲 「むぅ〜、またそうやって私を馬鹿にして!」

京太朗 「いひひ、悪い悪い。 さっ、後は階段を昇れば部室だぞ・・・おひめさま・・・・・イヒヒ」

咲 「はいはい」

咲 (やっぱり何処か・・・変・・・?)


京太朗 「イヒヒ、そうだ咲。・・・・・その前に・・・」

咲 「ん・・・何?京ちゃ ムググッ

咲 (え、な、何? 京ちゃんっ・・・ キ、キキ、キス・・・?)


咲、京太朗 「「んん・・・んんぅ・・・・」」


咲 (嫌だ・・・やめて・・・、怖い・・・・・苦しいよ・・・京ちゃん・・・・)

プハッ


咲 「はぁ、 はぁ、 き、京ちゃん。 やめて!こんなこと・・・」

京太朗 「はぁ!? 俺たち幼馴染なんだし・・・いいだろ? なぁ・・・イヒヒ」カチャカチャ

咲 「京ちゃん、やめて! 本当に怒るよ!!」


京太朗 「イヒヒ・・・はぁ、はぁ・・・いひひひ・・・」ボロン

咲 「ひっ!」

咲 (やだ、近づかないで・・・誰か助けて・・・お願い・・・)

26 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:55:26.64 ID:b8ZG54rg0


ガヤガヤ

優希 「のどちゃんのせいで、来るのが遅れちゃったじぇ〜」

和 「何を言ってるんですか! 優希が日直をさぼるのがいけないんです!」

ガヤガヤ



咲 (和ちゃん達だ・・・お願い気付いて・・・・・助けて・・・)

京太朗 「チッ!・・・いひひひひひっ・・・・ヒャァッハハハヒィィィ・・・覚えてろ・・・」タタッ

咲 (良かった・・・助かった・・・)

27 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:56:05.82 ID:b8ZG54rg0

あれは、私の知ってる京ちゃんなんかじゃない!!

皆は気づいてないみたいだけど、私には分かる!!

前の京ちゃんは何処に行っちゃったの?

私の京ちゃん・・・私の・・・私の知ってる須賀京太郎を返して!!


カン
28 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 12:57:23.85 ID:b8ZG54rg0


以上「私の京ちゃん」でした。

今回は、咲ちゃん助かったしハッピーエンドだね。



まだまだ、投下していきます。

ネタ、コメント等々大歓迎です。

それでは・・・・・イヒヒ・・・・・

29 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:25:14.59 ID:b8ZG54rg0

「開けるなぁ」



母方の祖父が住んでいた家・・・今はもう無いが・・・のことをときたま思い出す。

旅行好きだった祖父は、なんとも言いようのない土産をよく買ってきてくれたものだ。

そうだ・・・たしかタコスを初めて食べたのも・・・祖父の家だった・・・・・ような気がする。


そんな祖父の家は、広い敷地に建てられた古い木造の2階建てで、なんとも不格好な家だった。

とにかく古いものだから、立て付けが悪く開かない窓があったり、雨漏りで使えない部屋があったりもした。ーーーーそんな記憶がある。

30 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:27:34.02 ID:b8ZG54rg0

そうだ、そう言えば、裏庭に一つ、離れがあった・・・・・ような気がする。

周りを蔦か何かの植物でびっしりと覆われ、本来の小屋の壁はよく見えなかった・・・・・はず。


あぁ、そうだ。

入口は頑丈そうな扉で閉ざされていた。・・・そうだ・・・・・そうだった。

ノブや鍵穴の周りなど、金属でできたところも、ものの見事に錆びていて、開きそうにないな、と幼心に思った・・・・・ような気がする。

31 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:28:52.45 ID:b8ZG54rg0


一体、中には何があるのだろう?

好奇心と共に、僅かな、ほんの少しであるが、恐怖心が芽生えたーーーーと思う。

父や母に聞いても、危ないから開けちゃいけません、と注意されるばかりだった。


そこである日、私は扉を開けようとしてみた。

錆びたノブを握り、押したり引いたり、叩いたり蹴ったりしてみたが、一向に開く気配はなかった・・・・・はずだ。

ボロボロの小屋のくせに嫌に扉が硬かった記憶がある。


そうこうしていると、

「こらぁぁぁぁぁぁ!!!開けるなぁっ!!!」

いきなり怒号が響き渡り、振り返るとそこには祖父がいた。

今まで見たことないような形相でこちらを睨んでいる。


「やめろっ!!!開けちゃいかん!!!」

厳しい声、表情と同時に、何かしら怯えている様な声と形相であった・・・・・ような気がする。

32 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:30:07.87 ID:b8ZG54rg0


やがて祖父は他界し、家は取り壊されることとなった。

それ以来、父や母にその離れのことを聞いても、なにそれ?、と言わんばかりの表情でこちらを見てくる。



...
......
..........
......
...


33 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:36:52.36 ID:b8ZG54rg0


「あら、今日は優希だけ?」

清澄高校麻雀部の部長、竹井久が遅れて部室へやってくる。

「咲ちゃんと和ちゃんはそろって、今日はお休みだじょ。・・・・・染谷先輩は?」

「あぁ、まこは今日、実家の雀荘の手伝いらしいわ。」

「二人だけじゃ、何もできないじょ。」

「え、いや、もうひとr・・・・・」

部長は何か言いかけた様だが、黙って口を閉じた。


34 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:42:30.20 ID:b8ZG54rg0


「あ、そういえば、優希に朗報よ。」

といって、何やら鞄を探っている。

「あぁ、あったあった、これよ、これ。」

部長から差し出されたもの・・・チラシ?・・・を受け取り、目を通す。


「!! こ、これって・・・」

「そうよ。」

部長が嬉しげに微笑んでいる。

そう!単なるチラシではない、駅前のタコス屋の・・・割引券が付いた・・・チラシである。

「すごいじょ、部長! 流石だじぇ!! 早速行ってくるじょ!」

早速、駆けていこうとすると、

「ちょっと!! 部長の私を部室で一人にする気ぃ〜」

部長が不満げな顔で私を見ている。

これはしまったじょ。


「たまには私もタコス屋に連れて行きなさいよ!」

そういい、部長は鞄へと手を伸ばす。

部長が一緒に来るなんて珍しい、そう思い私も鞄へと手をかける・・・

35 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:44:15.14 ID:b8ZG54rg0


チャリーン



なにやら、金属音がした。

言いようのない不安に駆られ、鳥肌が立った・・・・・・ような気がする。


「あら! 優希、鍵を落としたわよ。」

と部長が言い、落とした鍵を拾う。

「・・・はい、・・・これ・・・・・。」

と言い、こちらに鍵を手渡す。

その時の部長は、どこか・・・遠くを・・・見つめていた。−−−−ように思えた。


「ありがt・・・あれぇ・・・」

部長にお礼を言おうとして、はたと気づく。

これは、 ・・・い・・・かん・・・ 私のカギじゃ ・・・けちゃ・・・・・・いかん・・・・・ 私の鍵じゃない。

「これ、あたしの鍵じゃないじょ」

「・・・・・あら、そう?」

部長は胡乱な顔で答える。


鍵を良く見てみると、・・・鉄製で・・・かなり錆びている・・・ どうしてこんなものが、私のカバンから・・・?

もう一度部長へと目をやると、

「変よねぇ、良くないねぇ」

と呟いている。一瞬、まさか・・・と疑った。

まさか部長のいたずら・・・?

いやいや・・・そんなはずはない、こんな悪戯をして、何の意味がある?


36 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:49:46.31 ID:b8ZG54rg0


結局、鍵は私が預かり、部長とはタコスを食べて帰宅した。

風呂、夕食、宿題を済ませベッドへダイブする。

「今日はなんだか疲れたじぇ・・・」

そう呟き、すぐさま眠りへと誘われる。


その夜、恐ろしい夢を・・・忘れていた夢を・・・見たーーーー気がする。



...
......
..........
......
...



37 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:51:42.12 ID:b8ZG54rg0


不格好な家の、湿った薄暗い廊下を抜け、庭へと出る。

スカートのポケットに突っ込んだ右手。

そこには1本の古びた・・・鉄製の・・・鍵・・・が・・・・・

びっしりと蔦が絡みついた小屋、その前へと足を進める。



錆びたノブを左手で押さえ、右手に握った鍵を・・・・・鍵穴へ・・・・・

はまった!そう思った。

ゆっくり、ゆっくりと鍵を回す。


「開けるな!!」

背後からの怒号。タガが外れたような祖父の声が脳内に響く。

「やめろぉ!!開けるなぁ!!」

だが、 ・・・がちゃり・・・ 鍵が開く金属音がはっきりと聞こえた。

「開けちゃいかぁぁん!!!」

祖父へ目をやると、苦しそうにゆがんだ顔で・・・・開けるな!・・・・叫んでいる。

38 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:53:16.06 ID:b8ZG54rg0


そして、扉が・・・ギィィィィィィィと音を立てながらゆっくりと開く。

いや、内側から押されて・・・・・開かれてゆく。

「いかん!!取り返しのつかないことにっ!!」

祖父は未だに叫んでいる。


・・・ギィィィィィィィ・・・


部屋の中がもう少しで見える。

そのとき、あぁぁぁ・・・やっと私は悟った・・・・あぁ・・・

これは、開けてはいけなかった・・・・・


扉は開かれてゆく。

内側から、ゆっくりと。

あああぁぁ・・・・・何てことを・・・・・



...
......
..........
......
...



39 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:56:32.45 ID:b8ZG54rg0


「あら、今日も優希だけ?」

「そのようだじょ」

ここ数日、麻雀部の全員が揃うことが少ない・・・・・気がする。


「部長、ちょっとベッド借りるじぇ。」

そう告げ、ベッドへもたれる。

どうも最近よく眠れない。

何だか酷く ・・あ・・ける・・・な・・・ 怖い夢を見ている・・・・気がする。

40 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 19:58:15.95 ID:b8ZG54rg0


横目で、何やら落ち着かない様子の部長を見ていると、睡魔が襲ってきた。

あぁ、これから夢の世界へ。そう思った時、


「優希」

「ん・・・部長? どうしたんだじょ?」

部長の一声により、現の世界へと連れ戻される。


「鍵・・・・・貸して」

「・・・鍵? あぁ、此処にあるじょ・・・」

まだ、眠気が拭い切れない頭で受け答えし、部長に・・・鉄製の、錆びた・・・鍵を渡す。


なぜ、こんな鍵を肌身離さず持ち歩いているのか・・・自分でも分からない。


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/02(水) 20:01:10.34 ID:nz2RU0/70
理由がわからないホラーはハテナ???でなんの感慨も湧かないが、理由ありきのホラーこそ楽しめるのは俺が理系だからだろうか
42 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 20:04:21.88 ID:b8ZG54rg0


「・・・・・こっちよ。」

そう言い。部長は部室から出ていく。

訝しむ間もなく言われた通りについてゆく。


何だか酷く眩暈がする。それに眠い・・・・・

朦朧とする頭で、何とか部長についていこうと必死に階段を下りる。

・・・下りる・・・

・・・下りる・・・

一体どれだけ階段を下りただろう。

もうとっくに、1階に着いているはずだ。−−−−と思う。


43 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 20:11:55.70 ID:b8ZG54rg0


やがて部長の足が止まる。

どうやら、一番下の階・・・勿論1階のはずなのだが・・・のようだ。

そこには、人ひとりが通れるだけの狭い廊下・・・いや、もう洞窟と言ってよいだろうか・・・が真っ直ぐに続いているだけだ。

1階じゃない?・・・上手く働かない頭で必死に考えていると・・・


「・・・この先よ。」

部長は足早に歩いていき、廊下の突き当りで再び足を止める。

ふらふらする体を、壁に手を付き支えながら、なんとか部長に追いつき、顔をあげる。


「いやぁ・・・そんな・・・・・あぁぁ・・・・・有りえないじょ・・・」

廊下の突き当りには、頑丈そうな扉が ・・・・そ・・んな・・・・


   ・・・・・錆びたノブと鍵穴が・・・・あぁぁ・・・・・・・


そして部長は古びた鍵を、鍵穴へとはめる。


「だめっ!!」

「大丈夫よ。」

部長はゆっくりと鍵を回し始める。


「あぁぁぁ、開けちゃダメぇ・・・・・開けるなぁ!!」

思わず叫んでいた。


44 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 20:13:43.30 ID:b8ZG54rg0


眩暈がひどい。頭がガンガンする。

「大丈夫よ優希、落ち着いて・・・」

部長が優しく声を掛ける。


・・・がちゃり・・・


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

殆ど半狂乱で絶叫した。

「開けたら、開けたら・・・・・・うぅぅぅぅぅぅ」



「安心して・・・ね?・・・落ち着いて・・・・・ はい、優希、これを返すわね。」

そう言って私の方に、鍵穴から抜いた鍵を返す。


45 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 20:16:15.66 ID:b8ZG54rg0






「おかげでちゃんと閉めることが出来たわ。これでもう大丈夫よ。」







カン
46 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/02(水) 20:21:31.63 ID:b8ZG54rg0


以上「開けるなぁ」でした。

やるな!と言われたら、余計に・・・ねぇ。

ともあれ、今回もハッピーエンドですね。



こういうホラーって人気ないんですかね。メゲルワ。

今度は、サスペンス調に挑戦・・・・・多分。


47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/03/02(水) 20:21:56.18 ID:GvEIHOAe0
でも最初に閉じ込められていた「よくないもの」は外に出てるんだよねこれ。鍵が開いてるってことはそういうことなんだろうから、今回完全に閉じ込められたのは
48 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 00:56:16.04 ID:266XR6jX0

>>21>>41 に捧ぐ。



「眠れない夜にはサスペンスを」





とある日の朝、学校の近くの川・・・天竜川で水死体が上がった。

女性の水死体である。


そしてーーーー。

その第一発見者はこの俺、須賀京太郎だった。




...
......
..........
......
...


49 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 00:57:23.68 ID:266XR6jX0


住宅地から少し歩くと、川沿いに遊歩道が設置してある。


俺の日課としているジョギングのコースだ。


中学時代からの・・・当時ハンドボール部に所属していたわけだが・・・毎朝の習慣である。


おかげで、今でも体力、筋力共に衰えない。


50 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 00:58:25.98 ID:266XR6jX0


この前、ハギヨシさん・・・龍門渕高校の執事である・・・に、

   「んっふ、良い筋肉ですね。」

と褒められた。  ーーーーホモかよ。



ともあれ、買い出しの多い麻雀部だ。俺の筋肉も役に立てて、嬉しいだろう。

ピクッ、ピクッ

まるで俺の言葉に応えるかのように、筋肉が震える。・・・まぁ、俺が動かしてるんだけど・・・




気持ちよく晴れた朝だったが、昨晩の大雨のせいで、川はかなり増水している。

普段より激しい水音と野鳥のさえずりに包まれながらのジョギング、最高である。

51 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:10:04.89 ID:266XR6jX0


ふと、視界の隅に気になるものが映った・・・・・ような気がした。

何か心地よい朝にそぐわないもの、あれは・・・なにか・・・?


・・・川に何か緑色のものが・・・・・

増水している川はまさに濁流だ、当然の如く濁っている。

しかし、その緑色の・・・・・水草?の様なものだけが、この清々しい朝に似合わない異彩を放っている。



妙だな・・・と感じたのは、何歩か足を進めて目を凝らしてみたときである。


あれは・・・・・そうだ、川にはあるはずがない・・・・・

 ・・・あぁ・・・そんな・・・・・


52 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:11:25.91 ID:266XR6jX0


刹那、

「あれはワカメですね。」

隣から声がかかる。

一瞬緊張したが、声の主を確認して安堵した。


「ハギヨシさん!」

「えぇ、"奇遇"ですねぇ・・・・・須賀京太郎君。"たまたま"ジョギングしていたんですよ。」ンフッ


なんだよ、ホモくせぇなあと思いつつ尋ねる。


「それよりもハギヨシさん、あれ・・・」


「えぇ、どこからどう見ても、ワカメですね。」

おかしい、ワカメは川で取れただろうか?・・・・・はて


53 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:12:34.50 ID:266XR6jX0


「なぜあんなところに・・・・・ッ!!!」

ち、違う・・・・・あれは・・・・・。


よく見るとワカメに胴体らしきものがあり、手足の様なものも確認できる。


「も、もしかして・・・・・人・・・?」

「どうやら、その様ですね・・・」


体が硬直して動けない俺をよそ目に、ハギヨシさんは何処かへ・・・恐らく警察だろう・・・電話をしている。

54 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:49:30.26 ID:266XR6jX0


数分後、警察が駆け付け、死体を引き上げる。

俺は未だに、半ば意識が飛んだような状態でそれを見守っていた。


やっと意識が正常に戻り、帰路へ着こうとしたとき、

「すみません。」

警察の方から声がかかった。

どうやら死体の顔の確認をして欲しいらしい。

初めは戸惑ったが、最初に見つけたのは俺だ、と腹をくくり顔を確認する。


水死体の顔の部分だけ、布が取り払われる。


「あぁぁぁ・・・・・、そんな・・・・・、・・・どうして。」


心の底では分かっていた。この人物がだれであるか。


しかし否定したかった・・・・・


55 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:50:57.75 ID:266XR6jX0



「そんな・・・・・染谷先輩・・・・・」



あぁぁぁぁ・・・地面にがっくりと膝をつく。


・・・・・そこではたと気づく。

染谷先輩の・・・腕・・・・・どうして、こんな・・・・・

最近、先輩が腕を怪我した・・・と言っていた・・・のは知っていた。


・・・しかし、・・・これは怪我ではなく・・・・・あぁぁぁ・・・・

緩んだ・・・・包帯の隙間から見えた腕に戦慄する。


・・・・・あぁぁ・・・・・・・どうして・・・・・


だが、心の底で・・・やはり、と思う自分がいた。


・・・・でも、・・・それでもどうして・・・・色が違う・・・・・

意識が遠のいて行くのが分かる。


「京太朗君ッ!!!・・・・・んっふ・・・」

遠くでハギヨシさんの声が聞こえる・・・・・やっぱり・・・・ホモかよ・・・・・


 ・・・そこで意識が途絶えた・・・


56 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:53:25.20 ID:266XR6jX0

>>55
ミス
京太朗 -> 京太郎

あの話の後でこのミスは痛いです。
57 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:54:56.02 ID:266XR6jX0


...
......
..........
......
...




んんんんんん

   んんんんんん

「うぅ〜ん」

ごろり、と寝返りを打つ。

   んんんんんん

んんんんんん

「あぁ〜、うるさい。」

ダンッ

投げつけた枕が本棚にあたり、バサバサッと本が落ちてくる。


   んんんんんん


それでもこの不快な音は止まない。


58 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:56:30.66 ID:266XR6jX0


「もう我慢できん!」

そう言うと、眼鏡をかけることなく、近くにあったスプレーを掴み、


んんんんんん


「これでもくらえ!!」プシュー

部屋中にありったけの殺虫剤を撒く。



   んん・・・・・ん・・・・・



・・・・・ん・・・・・


59 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 01:57:49.13 ID:266XR6jX0


「ふぅ」

不快な音・・・羽音も無くなり、落ち着くと眼鏡をかける。


ケータイを開き時刻を確認する・・・が、


「はぁ〜、そうじゃった。」


ケータイの電源は入っていない。

以前からのクセで、ケータイの電源は切っている。

 ーーーー前は、迷惑電話が多くかかってきていたものだ。

竹井久部長が、それじゃ携帯の意味ないじゃない、と言っていた。

全くその通りである。


60 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 02:00:55.98 ID:266XR6jX0


机上の時計を確認すると、午前3時過ぎ。


「目が冴えてしもうたわ。」


そう呟くと、何ともなしにテレビのスイッチを入れる。

61 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 02:02:05.85 ID:266XR6jX0


TV 「・・・ショッピングの時間です。今日は・・・」


「ま、この時間はやってないかぁ」


TV 「・・・なんとこれ、野菜の皮がスルスルと・・・」


午前3時過ぎ、長野ローカルで面白い番組がやっている訳がない。


TV 「・・・他の・・・と比較してみましょう・・・」


「何か飲むか」

立ち上がり、飲み物を探す。


TV 「・・・この人参の皮なんて一瞬で・・・」


「ぷはぁ〜」

豪快に飲み干すと、またベッドへと戻る。


TV 「・・・このピーラー、今なら何と ピッ


テレビを消し、また眠りの底へと潜ってゆく。


んんんんんん

   んんんんんん




...
......
..........
......
...


62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 03:41:30.73 ID:BSTvYACOo
本当に眠るとは、たまげたなぁ
63 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:47:19.80 ID:266XR6jX0


「京ちゃん、悪魔っていると思う?」

「ん? どうしたんだ咲? 突然。」


放課後、咲と二人で下校中だ。


実はこのところ咲の様子がおかしい。

部活に来ても、何かに・・・誰かに?・・・怯えている様子でオドオドしている・・・・・ような気がする。


「まぁ、ダミアンなんてものが実在したら、勝てるわけねーよな。」


「・・・」


咲は押し黙ってしまう。

?今の発言は何かまずかったか・・・



「咲、最近何か困ってることとかあるか・・・? 俺たち一応友達・・・というかその、俺は親友だと思ってるし、・・その・・・・」

恥ずかしくなって、それ以上のことが言えなくなる。


「・・・うん。ありがとう、京ちゃん・・・」



「「・・・」」沈黙。


64 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:48:35.05 ID:266XR6jX0


「うん、そうだよね。京ちゃんには話しておくね・・・」

何かを決意したかのような表情で咲は話し始めた。



「実は先週、染谷先輩が・・・・・

   ・・・・ヒェッ・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・ヒエッ・・

 それで、私怖くなって・・・」


聞いていた俺は、言葉を出せなかった。

 いや・・・・まさかそんな・・・・・

しかし、咲が嘘をついているとは到底思えない。


確かに染谷先輩は、怪我をした、と言って腕に包帯を巻いている。


しかし、狂った奇声 ・・・・ヒェッ・・・・ をあげる姿は想像できない。


65 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:49:34.11 ID:266XR6jX0


「京ちゃん・・・・どうしよう」

咲が涙ながらに訴えてくる。


うむ、今の染谷先輩で不審な点はあるか・・・?


・・・・・あぁ、一つだけ・・・そうだ確かに・・・・あの色が・・・・普通ではない・・・・・・




その日は、怯えた咲を家まで送っていき、別れた。


66 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:50:44.69 ID:266XR6jX0


翌日




部室へ向かうと、咲がすでに来て、本を読んでいた。

夕日が差し込む部室で、一人本を読む佇まいは、まさに文学少女そのものだろう。

と、感傷に浸っていると、咲がこちらに気付いた。


「あ、京ちゃん。」

「おう、咲! 大丈夫か?」

「うん、昨日話したおかげで少し楽になった。」ニコッ

「そうかそれは良かった。」


咲の顔に笑顔が戻り、少し安堵する。


67 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:51:40.19 ID:266XR6jX0


そして咲に、染谷先輩のことを部長にも相談しないかと持ち掛ける。

もし咲の言うことが、本当に本当ならば、俺たちの手には負えないだろうと思ったのだ。

咲にもそのことを伝えると、彼女も同意見のようで・・・・・ちょうどそのタイミングで、


「あら、今日は二人か」


部長が部室へとやってきた。


咲へと目配せし、意を決して部長へ染谷先輩のことを伝える。


68 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:52:33.99 ID:266XR6jX0


部長は終始落ち着いた様子で、ふむふむと頷きながら咲の言葉を聞いていた。

咲が一通りのことを話し終えると、




 「それは、悪魔ね。」



と、部長はきっぱりと言い切った。


69 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:54:31.95 ID:266XR6jX0


俺と咲が呆気に取られているのを気にもせず、部長は続けて、


「私も少しはおかしいと思っていたのよ。でも、今の話を聞いて確信したわ。まこは悪魔に取りつかれている。 ・・・・・それにあの色・・・・・良くないわねぇ・・・・・・」

後半はブツブツと独り言のように呟いていた。



「じ、じゃあ、どうすればその・・・悪魔を追い払えるんですか?」

咲が部長に尋ねる。

「お、お寺とか・・・?」

「うーん、須賀くん、お寺は良いセンいってるけど・・・・・悪魔祓いはお寺では無理ね。」

「それじゃあ・・・」


身を乗り出す俺と咲を制し、余裕の表情で部長はこう答えた。





「私の知り合いに、・・・・・悪魔払いの専門家がいるのよ。」





...
......
..........
......
...


70 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:56:23.81 ID:266XR6jX0


後日、染谷先輩の家の前に集合した。




俺、咲、部長、そして悪魔祓いの専門家、内木一太 ・・・うちの生徒会の副会長・・・ である。


 ーーーー優希と和には、このことを話すタイミングがついぞ無かった。


部長が、副会長 ・・・内木一太は部長と同じ3年生である・・・ を連れてきたときは、俺と咲も度肝を抜かれた。


まさか、副会長が悪魔払いの専門家であるとは、誰も思うまい。


染谷先輩が、あいつはロリコンじゃ、と言っていた印象しかない。・・・・・ごめんなさい、ロリコン副会長


71 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:57:44.22 ID:266XR6jX0


顔合わせの後、副会長オブロリコンに、染谷先輩の様子を話そうとしたら、すごい剣幕で怒られた。

どうやら事前に情報がない方が、良いらしい。


部長曰く、染谷先輩の名前も含め、ロリコンは何も知らず、ここにきているらしい。


そんなので、悪魔が倒せるのか・・・?

72 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 10:58:53.10 ID:266XR6jX0



ロリコン先輩に以前悪魔を祓ったことがあるのか聞こうと、そちらを向くと・・・誰かと通話中の様だ。


「うん、うん、分かった。・・・・・分かってるよ。」ピッ


俺と目線が会うと、キングオブロリコン副会長は申し訳なさそうに、妹が心配症でね・・・と言う。

その時、部長が俺に耳打ちした。


「先月、女の人に振られたショックで色々あって階段から落ちたんだって・・・・・・なんでも、それで頭を打って、悪魔払いの能力が付いたとか・・・」


色々突っ込みたいことはあったが、今はそれどころではない。


73 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:00:09.42 ID:266XR6jX0



「では、行くわよ。」


部長の合図とともに、染谷先輩の家へと足を進める。


染谷先輩の親が経営している雀荘"Roof-top"から少し歩いたところに、染谷先輩の家があった。

塀で囲まれた敷地の中に、平屋が立っている。


内木ロリコン先輩は、雀荘のほうをチラチラと気にしていたみたいだが、そこにはロリメイドはいねーぞ、と内心毒づきつつ、家の方へと足を踏み入れる。



この時間は雀荘の方にいるご両親にも、家に入る許可をもらっている。

最近娘が学校にも行かず、引きこもっていたら、それは心配するだろう。

友人たちが来てくれたのを、とても喜んでいたようだ・・・・・まぁ、悪魔祓いに来たんですけどね・・・・・


74 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:01:51.74 ID:266XR6jX0



家に入ると、俺と咲、部長は口を閉ざし、すべてを、副会長に委ねる。

染谷先輩の部屋は廊下の突き当りらしい。


廊下を進むにつれ、以上に気温が下がる・・・・・気がする。


先程から鳥肌が止まらない。


咲も同じ様子らしく、フルフルと肩を震わせている。




突き当りの扉を開ける。


 ギギィィィィィィィ・・・・・・


と大きく軋みながら扉が開く。

75 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:03:05.15 ID:266XR6jX0


副会長を先頭に部屋へ入る。


グチョ


足元に不快な感覚が・・・・・水だ・・・・・

・・・一瞬で鳥肌が全身を回る

フローリングの床も、天井も、壁も・・・・・全てから水が、まるで染み出しているかのように・・・・・


・・・・・寒い・・・




部長へ目をやると、部屋の隅の一点を見つめている。


俺もそこを見ると、・・・


76 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:04:18.51 ID:266XR6jX0



「うんんんんんん、んんんんんん・・・・・」



何だかワカメの塊・・・・・の様なものが呻き声をあげている。


・・・あれは・・・・・染谷先輩だ!・・・・・


"青い"包帯をした腕で、膝を抱きうずくまる形で、部屋の隅で唸っている。


「・・・んんんんんん、うううううううう・・・・・」



顔の様子は、ワカメが・・・・・髪がかかっていて全く分からない。


それに、乾燥ではなく生ワカメのように、じっとりと濡れている。


  ・・・・・それに、この部屋の臭いもなんだか、ワカメの様な・・・・・いや、それは無いか・・・・・

恐怖のせいで、あらぬ妄想までしてしまう。


77 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:05:41.63 ID:266XR6jX0


副会長が染谷先輩に近づいてゆき、何かを唱え始める。

ロリコンと呼ばれるようになった元凶を倒すかのように、十字を切り、唱えている。



しばらくして、


「・・・・ヒェェェェェェェェ・・・・・・ギァァァァァァァぁ・・・・・」


突然、染谷先輩が叫びだした。


「いやぁっ」

咲が叫んで部屋を飛び出していく。

後を追おうと思ったが、恐怖の為か、足がうまく言うことを聞いてくれない。

78 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:06:56.41 ID:266XR6jX0



「・・・・・・キィィィィィィ、・・・・・・・」



狂ったように叫ぶ染谷先輩に対して、副会長はまだ何かを唱えている。



そして、



「水の悪魔よ、出て行けぇぇッ!!!!」

大きく叫んだかと思うと、染谷先輩がぐったりとうなだれた。


未だに髪に隠されて、顔の様子が伺えない。


79 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:08:09.45 ID:266XR6jX0



副会長が染谷先輩に近づいてゆき、髪を整え、顔色を窺う。



「ヒィッ・・・・・そんな・・・・・まさか・・・・・あぁ・・・・・」

突然、副会長は血相を変える。



その声に反応したのか、ううん、と染谷先輩が目を開ける。



「何だ!お前は!!」 

濡れた髪を狂ったように掻き毟りながら・・・ほどけた"青い"包帯を振り回しながら・・・染谷先輩が叫ぶ。



「帰れぇぇぇぇぇぇ!!! 来るな!! 二度と来るなぁっ!!!!」




...
......
..........
......
...


80 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:09:30.04 ID:266XR6jX0



ほとんど追い出されるようにして、染谷家を後にする俺たちだった。

果たして、悪魔祓いは成功だったのか・・・・・それとも・・・・・



終始無言の副会長に声を掛ける。

「失敗・・・?だったんですか?」

胡乱な顔をあげて、副会長は答える。

「完全に・・・というわけではないけど・・・」

「祓いきれなかった、ということですか?」

先程落ち着きを取り戻した咲が尋ねる。

「うぅん・・・なんとも・・・・・」


81 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:10:52.78 ID:266XR6jX0


俺は、最後に一つだけ、気になっていたことを聞いた。


「水の悪魔っていうのと、"青色の"包帯は関係あるんですか?」

「あぁ、それは・・・うん、悪魔にもいろいろ居て・・・例えば水だと青とか、火だと赤とか・・・だね。」


・・・・・それ以降は誰も口を開こうとはしなかった。




...
......
..........
......
...


82 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:12:10.36 ID:266XR6jX0



天竜川に浮かんだ染谷先輩の死因は、溺死だった。


このことを、部長に伝えると

「水の悪魔に取りつかれた人の末路は、だいたい水で死ぬんですって。」

と言っていた。


悲しむ風でもなく、嫌にあっけらかんとしていた・・・・・ような気がする。


まぁ、俺もあまり染谷先輩の死を実感できていないのが現状だ。




...
......
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......
...


83 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:13:55.33 ID:266XR6jX0



長野県の刑事が、清澄高校麻雀部の部室を訪ねてきたのは、それから数日後のことだった。



部室には、俺、部長、副会長の3人がいた。

刑事たちは、部長と副会長の顔を見るや否や、すぐに連れて行った。


なにやら染谷先輩の死に関与していたらしい。

84 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:14:47.33 ID:266XR6jX0


・・・・・まさか・・・・・そんな・・・・・・あぁ・・・・



「そんなはずありません・・・・・部長と、副会長が・・・・・だって染谷先輩を悪魔から必死に救おうとしたんですよ!!」

俺は叫んでいた。


当たり前だ、同じ部活の仲間同士で、殺すなど・・・・・・そんなこと・・・・・・

85 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:17:28.08 ID:266XR6jX0


そこで刑事さんは一言、こういった。



「色、ですよ。」



色?


ああああぁぁ・・・・・・そうだ。

あの時、染谷先輩の、血の気の引いた顔を確認したあの後・・・・・・


・・・・・あぁ・・・・・確かに・・・・・・・色が、包帯の色が・・・・・・・・・・おかしいと思った・・・・・


俺があの時見た包帯の色は・・・・・"赤色"だった・・・・・火の・・・・・悪魔・・・・・




部長の言葉を思い出す。

「例えば、火の悪魔は水を極端に嫌って、避けたりするらしいわよ。」


水を嫌う・・・・?

・・・・あぁぁ・・・・・ではなぜ、増水した川に近づいたのか・・・・・


86 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:21:19.56 ID:266XR6jX0



これは後で警察の人から聞いた話だが、聞いてみるとなんとも呆気ない。ありふれた事件だった。

詳しいことは知らないし、語る気もないが、概要はこうだ。



あの日、悪魔祓いの日、"水の"悪魔はきちんと祓われていた。


そして、染谷先輩は正気になって目を覚ました。


・・・そこで、副会長、内木一太の顔を見たのだ。



87 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:23:45.04 ID:266XR6jX0



どうやらあの副会長、内木一太は染谷先輩にしつこく付きまとい、ストーカー行為を繰り返していたらしい。

なんでも、電話をかけ続けたり、実家の雀荘にまで押し掛けたそうだ。

家の場所までは、知られなかったらしい。



ある日、部室の前で待ち伏せしていた内木一太は染谷先輩と揉み合いになり、不幸にも、内木一太は階段から転げ落ちた。


そして、軽度の記憶障害と共に、悪魔祓いの能力に目覚めた。


 ーーーー女の人に振られた・・・かぁ〜、誰かの言葉を思い出す。


88 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:25:58.84 ID:266XR6jX0



だから、正気に戻った染谷先輩は、目の前にストーカーの顔があり驚いた。

  ・・・・・くるな!・・・・・と叫んだ。



同じく、悪魔祓いの専門家としての内木一太は相手の素性を聞かない、つまり、対象が染谷先輩だとは知らなかった。


それで、お祓いが終わった後、顔を覗き驚いた。

  ・・・・・まさか・・・・・と。

この瞬間、もしかしたらすべてを思い出したのかもしれない・・・・・


89 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:27:26.08 ID:266XR6jX0



後は簡単だ、内木一太は今の彼女、竹井久と競合して、染谷先輩を荒れ狂う濁流の中へと突き落とした。

詳しいことは分からない、階段を落とされた復讐かもしれないし、ロリコンと呼ばれた復讐かもしれない。



酷く偶然にも染谷先輩は、水の悪魔と入れ違いで火の悪魔に憑りつかれていた。



二人は夜、暗闇と大雨の中、染谷先輩を川の中へ突き落としたのだろう。


・・・・・腕に巻かれた包帯の色・・・赤色・・・を確認せずに・・・・・


90 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:28:32.26 ID:266XR6jX0


刑事さん曰く



「もし包帯の色が青だったら、確実に自殺で処理されていたよ。でも、赤、つまり火の悪魔は、水を嫌うからね。んっふ・・・」


だそうだ。  ーーーーって、お前もホモかよ。


91 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:29:39.71 ID:266XR6jX0


もはや、これ以上の興味は持てなかった。

警察の人は、単なる・・・痴情のもつれ、と言っていた。

・・・・・あぁ、なんてありふれた事件なのだろう。

咲が見てきたという恐ろしい出来事も、なんだか全て胡散臭く思えてきた。




「はぁ〜・・・」

ため息を漏らし、一つ重大な事実に気が付く。


「あいつ、ロリコンじゃなかったのかっ!!!」




カン


92 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 11:32:22.16 ID:266XR6jX0



以上「眠れない夜にはサスペンスを」でした。

もう短編じゃないね。疲れた。



次のネタはもうあるんですけど、疲れたので、少し時間を空ける・・・・・かもしれません。

そもそも、見てる人いるのかね・・・・・

では、また。


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 11:36:51.89 ID:BSTvYACOo
いつ更新来るのかとずっと起きて待ってたよ
94 : ◆pjALZHgaVSgG [saga]:2016/03/03(木) 13:50:39.27 ID:266XR6jX0


>>93に捧ぐ。
「ずっと待ってた」




「ふふっ。」

思わず、頬がほころぶ。


そう、今日は待ちに待った日である。

部活の仲間たちとキャンプへ行くのだ。


「ふふっ、楽しみですね。」


昨晩は胸の高ぶり、興奮で良く寝付けなかった。


「これと・・・・・あれと・・・・・」カチャカチャ

荷物の最終確認をしてゆく。


「よしっ・・・・・行ってまいります。」

父親に向かって挨拶をし、元気よく家を出る。




...
......
..........
......
...


95 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:52:10.09 ID:266XR6jX0


「ついたじぇ〜っ!!」

「こら優希、走ると危ないですよ。」

そう言う私も小走りに駆け出す。

「ふふっ、ついに着きました。」



バスに揺られ1時間半、そこから徒歩で15分。


あたりは山々に囲まれ、眼前に広がる湖は、光を反射してキラキラと輝いている。

「ほぉ〜、なかなか良いとこやのぉ。」

「だから言ったじゃない。素敵なとこだって。」

「よし、みんなの荷物はここら辺で・・・・・次はテントだな・・・・・ふう〜」

「きょ、京ちゃん手伝おうか・・・?」

ワイワイ、ガヤガヤ




...
......
..........
......
...

96 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:53:30.46 ID:266XR6jX0



〜時は遡り、先週6日の金曜日〜



「来週は、キャンプに行くわよ!!」




恐らく部員の誰もが、また部長が良からぬことを考え始めた、と思っただろう。


まぁ、確かに来週は金土日の三連休で、出かけるなら絶好の日程ですけど。


「ほぉ〜、で、何処に行くんじゃ?」

染谷先輩だけは、またか、とでも言わん表情で冷静に答える。

「ふふん、よくぞ聞いてくれました。」

部長が、バンっとホワイトボードを叩くと回転し、裏側にはキャンプの詳細が書かれていた。



はぁ〜・・・、キャンプに行く? ではなく、行くわよ! と言われた時から何となく想像はついていたが・・・・・どうやらもう決定事項らしい。

97 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:54:57.78 ID:266XR6jX0


「来週の金曜の9時半に学校前のバス停に集合ね! そこからバスで、ここ! 結晶湖に向かうわ! そこでキャンプよ!」


ドクンッ、私の心臓が跳ね上がる。


「け、結晶湖・・・?」

咲さんが尋ねる。

無理もありません、そこまで知名度のある場所ではないですからね。

「学校近くを流れる天竜川の上流に湖があるんです。それが、結晶湖というんですよ。咲さん。」

ふふん、自信たっぷりげに、やや興奮した様子で答える。



それからというもの、キャンプが楽しみで楽しみで、浮ついた日々を過ごした。

時折、咲さんに心配されることもありましたが、大丈夫ですよ咲さん。


 少し、この衝動が抑えられないだけですから・・・・・




...
......
..........
......
...


98 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:56:24.50 ID:266XR6jX0



男、須賀京太郎、この鍛えられた肉体を生かしてせっせとテントを設営してゆく。


テントを立てていると、あることに気が付いた・・・・・

 ーーーー顔のにやけが止まらない。


・・・・・そう、3人向けのテントが二つしかないのだ・・・・・


うひょぉぉぉぉぉ!!


思わず叫びそうになる・・・・・危ない危ない。

此処は紳士であれ・・・・・そう心に言い聞かせ、顔を引き締める。

ここで選択を見誤れば、後で待つ楽園へと行けないだろう。


うわぁ・・・・・和と一緒に寝られるのかぁ・・・・・


いかんいかん、とテント設営へ意識を戻す。


99 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:57:17.51 ID:266XR6jX0


〜夜〜




テント(染谷まこ、竹井久)

テント(原村和、宮永咲、片岡優希)




寝袋 (須賀京太郎)


「ですよねぇ〜」





...
......
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......
...


100 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 13:58:29.23 ID:266XR6jX0



ドクン、ドクン、ドクン・・・・・



興奮で寝付けない。

周囲はもうとっくに暗闇に包まれている。


時折、

ギャァァァァだとか、グァァァァァだとか、

何者かの鳴き声が聞こえてくる。


その声が、さらに自分の心臓の鼓動を、内なる衝動を加速させる。


モソリ、と起き上がる。



 ギャァァァァ、グァァァァァ

先程よりも一層、大きく聞こえた・・・・・気がした。




...
......
..........
......
...


101 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:35:52.63 ID:266XR6jX0


〜翌朝〜




キャァァァァァ

大きな悲鳴? で目を覚ます。

・・・・・寝袋寒い


時計を確認すると、朝6時前だ。

すると、


キャァァァァァ


「ッ!!咲ッ!!!」

慌てて咲たちのいるテントへ向かう。

102 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:38:56.29 ID:266XR6jX0


「どうしたっ!?」

激しくテントの入り口を開くと、



「ウ"ォェェ・・・・」

思わず嘔吐してしまった。


・・・・・紅い・・・

  ・・・赤い・・・・・


テントの内側や、咲、和に血飛沫が飛んでいる。


そして、その血は・・・・・あぁぁ・・・・・優希・・・・・


 ・・・・・優希の首には・・・・・斧が・・・・・

 ・・・首と言うより、首の下の地面に・・・・・

手斧が貫通してめり込んでいる・・・・・あぁぁ・・・・・


103 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:40:11.34 ID:266XR6jX0


咲はテントの外で激しく嘔吐している。


和は・・・・・意識があるのかないのか、座った状態で、目はどこか一点を見つめている。


よく見ると、テントの内側に血で・・・・優希の血でJ.V.と描かれている。



・・・・・ん?・・・

そこでさらに嫌な予感が頭をよぎった・・・


何故部長たちは起きてこないのか・・・?

・・・あれほどの叫び声、気付かないわけがない。・・・・・まさか

そう思い、急いで隣のテントへ向かう・・・・・

104 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:41:20.73 ID:266XR6jX0


・・・・・うわぁぁぁぁ・・・・・

染谷先輩・・・部長・・・

二人・・・・・だった何か・・・は、もはや見る影もない。


 ーーーー紅い、赤い、朱い。


そこにもまた、J.V.の文字が残されていた。




...
......
..........
......
...


105 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:43:29.57 ID:266XR6jX0



「はっ、はっ、はっ・・・・」

俺今、一人、ケータイを片手に走っている。

湖付近は山に囲まれており、ケータイの電波が入らなかったのだ。

バスは2時間に一本、電波の通じる場所まで走るしかない。



ありったけ叫んで気絶寸前の咲と、どこか胡乱な面持ちで放心状態の和はテント近くのベンチに残してきた。


早く二人のところに戻らねば、と焦るが、一向に電波が入らない。

「クソッ!!」

祈るように、ケータイの画面を見ながら走る。




「繋がった!!!!」

警察に事情を話し、すぐにキャンプ地へと戻る。


106 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:44:16.82 ID:266XR6jX0



 ーーーー待てよ。



先程まで、気が動転していたが・・・・・


"誰が"あんなことを・・・・・

・・・しまった・・・部活仲間が死んだことに驚愕し、考える余裕もなかったが・・・


"何が"起きたかは分かったが、"誰が"やったのか分からない!!


・・・そうだ、あれは動物の仕業ではない・・・・・人間の仕業だ・・・・・




あぁぁ・・・・・この時、二人を置いてきてしまったことをひどく後悔した。




...
......
..........
......
...


107 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:45:52.53 ID:266XR6jX0



「咲っ、和っ!!!」

決死の思いで駆け戻ってきた。

心臓は爆発しそうだ、息が出来ない、視界も霞んでしまっている。


「咲っ、何処だ!? 和っ!!」

辺りを見渡す。


「!!」

この瞬間悟った・・・・・遅かった・・・・・

 ・・・俺が・・・・・二人を置いていったばかりに・・・


「ふらふらとした足取りで、二人のもとへ駆け寄る。」



あぁぁぁ・・・・・何かで切り刻まれたようなあと・・・・・

・・・赤い、紅い、朱い


傍には、"マチェット"が転がっている。


和の顔には・・・・・薄汚れた"ホッケーマスク"が被せられていた・・・・・


・・・・・うああああぁぁぁ!!!・・・・・

108 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:47:04.74 ID:266XR6jX0


もう気が狂いそうだ、いや既に狂ってしまっていたのかもしれない。


「そこに居るんだろ!! 俺も殺せよ!!! 殺してくれ!!!」

湖を背に、森へ向かって叫ぶ。


どこからか、チェーンソーの音が聞こえた・・・・・気がする。



「っはぁ、はぁ・・・・・」

未だに心臓が痛い。

野鳥のさえずりが聞こえる。

風がさわさわと木々を撫でる。


109 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:48:01.37 ID:266XR6jX0



 ーーーー変だ。




此処には、J.V.の文字がない。

・・・・・そう思った



それに、・・・ホッケーマスクは被害者の顔に被せる為のアイテムではない。

"殺される側"ではなく"殺す側"のシンボルだろう。


・・・・・そうだ・・・もちろんそうだ。


110 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:48:36.35 ID:266XR6jX0


近くで がさっ、と音がする。


・・・・・あぁ・・・・・


血だまりの上に倒れていた"彼女が"、おもむろに身を起こすのが見えた。


・・・・・まさか・・・・・


ホッケーマスクを顔に付け直し、投げ出されたマチェットに手をかける。


そして・・・・・。


111 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:49:20.99 ID:266XR6jX0


J.V.のメッセージがここに無いのは当然だった。


殺人はもう一つ起こるのだから。


 ーーーーJ.V.を署名するのは、俺を殺してから・・・か・・・・・





 〜J.V. ジェイソン・ボーヒーズ〜






...
......
..........
......
...



112 : ◆pjALZHgaVSgG [sage saga]:2016/03/03(木) 14:50:08.48 ID:266XR6jX0


心臓が今にも口から躍り出てきそう。


「ふふん。」

来週の金曜日は13日、そして結晶湖・・・クリスタルレイク・・・

「ふふっ、楽しみになってきました。」カチャカチャ

持っていく荷物を選ぶ。 ゴソゴソ

手斧、マチェット、ホッケーマスク・・・・・カチャカチャ



「ふふっ」


楽しそうな・・・・・凶器に満ちた声が部屋に木霊する。





カン


113 : ◆pjALZHgaVSgG [saga]:2016/03/03(木) 14:51:02.73 ID:266XR6jX0



以上「ずっと待ってた」でした。

副題は「-Friday the 13th-」です。

和が初登場だったので、"ハッピー"エンドにしました。



レスありがとうございます。

ネタ切れなので、少し溜めてきます。

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 16:17:09.98 ID:PAFgBzUCo

まってるぞ
115 : ◆pjALZHgaVSgG [saga]:2016/03/03(木) 22:38:03.64 ID:266XR6jX0


>>1です。いくつかネタがあるんですが・・・・・





@「タイトル未定」・・・エロに挑戦

 1.無エロ  激グロ

 2.微エロ  激グロ

 3.激エロ  グロ激激


1.2.3のどれが良いですかね?

また、京太郎の"相手"を募集中・・・A or B。

 A. 竹井久

 B. 原村和




A「アコ」・・・プロット作成中。


B「ホモ熊嵐」・・・内容未定、没になる可能性あり。


C「」・・・ネタ、要望等々募集中。



少々猶予が必要ですので、

お時間がある方はレスして下さると嬉しいです。


希望があれば、グロシーンのみ、全員分作りますね・・・ヒヒッ・・・




それでは・・・・・



116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 00:28:29.75 ID:8accKOC/o
A
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 07:29:14.51 ID:YHiQyOpSO
壊れてる…壊れてるよアンタ!!

安価は2
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 09:25:36.99 ID:r8vFdmY/o
面白かった
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