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【R-18】私「なんか異世界に召喚された。」【安価】
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:33:33.59 ID:QvKfTl7y0
私「・・・え?」
召喚士「や、やったあああ!」
私「あのちょ」
国王「よくぞやったな!召喚士!」
大臣「これで我が国は安泰ですぞ!」
私「へ、あの」
兵士長「勇者様がいらっしゃるなら、魔王など恐るるに足りませんな!」
私「・・・ふぁ!?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1461710013
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:35:11.53 ID:QvKfTl7y0
私「ちょ、ちょいいい!?勇者ってなんぞや!?魔王ってどゆこと!?」
国王「む、勇者様はご存知ないのですか?」
私「ご存知もなにも、どっちもゲーム内の存在でしょーよ!?」
召喚士「え、いま「げぇむ」とおっしゃいましたか?」
私「い、言ったけども?」
召喚士「ま、まさか・・・!?」
大臣「どうしたのかね、召喚士?」
召喚士「あ、あなた様は異世界人なのですか!?」
私「は、え!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:36:16.26 ID:QvKfTl7y0
兵士長「召喚士殿、その「げぇむ」とやらは何なのですかな?」
召喚士「い、異世界の文化の一つでして、」
召喚士「こちらのような世界を舞台とした冒険を、」
召喚士「擬似的に体験できるものだとか・・・。」
私「ま、まあ、そんな説明であってますけども・・・。」
召喚士「と、ということは!?」
召喚士「あなた様はやはり異世界人なのですね!?」
私「え、ええ、多分・・・?」
国王「おお!それは頼もしいですなあ!」
私(ええ・・・?)
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:37:26.13 ID:QvKfTl7y0
私(なんやかんや言われたのを要約すると。)
私(「この世界」はいま、魔族と人間とで戦争を繰り広げているらしい。)
私(魔族の頂点に魔王が君臨し、彼らの指揮を執っているそうだ。)
私(そして現在、人間側が若干押されており、)
私(その対抗策として、各国で勇者召喚の儀が行われているのだと。)
私(そして、異世界人についてだが・・・。)
私「え?異世界人って私以外にもいるのですか?」
国王「ええ、全人類と比べると極僅かですがな。」
私「でもいるにはいるんなら、私なんて大して珍しくは──。」
召喚士「それが違うのです!」
私「!?」ビクッ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:38:29.75 ID:QvKfTl7y0
召喚士「異世界人というのは、普通偶然やってくるものなのです。」
召喚士「召喚に耐えられるほどの魂となると、滅多にいないのですよ!」
私「その、魂が強いとどうなるんです?」
国王「魂の強さは、そのまま本人の強さを表すのですじゃ。」
大臣「魂が強いほど、強くなれるというわけですな。」
兵士長「さらに!異世界人は大抵、」
兵士長「我々では持てぬ特殊能力を持っているのですよ!」
私「と、特殊能力・・・?」
召喚士「なかには持たない方もおりますが、」
召喚士「持たない方は身体が強化されているなど、」
召喚士「とにかく私達とは、一線を超えた強さをお持ちなのです!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:39:42.84 ID:QvKfTl7y0
私(つまり、召喚に耐えるほどの魂を持ちなおかつ異世界人である私は、)
私(相当強くなれるってことか。)
私「それで、私に勇者として、魔王を倒してほしいと?」
国王「はい、その通りでございます!」
大臣「魔王を倒した暁には、」
大臣「この国の統治権を差し上げましょうぞ!」
私「え、そんな簡単にあげていいんですか!?」
国王「・・・我々には、もう後がありませんのじゃ。」
国王「魔王は強大な力を持っており、」
国王「我らのような小国ではどうしようも・・・」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:41:06.01 ID:QvKfTl7y0
私「他国とは、協力しないのですか?」
兵士長「できることならそうしたいですとも。」
大臣「しかし、他の国々からの要求は、」
大臣「この国を私物化させてしまうようなものばかり・・・。」
国王「我が国は、小さいながらも永きにわたって、」
国王「繁栄してきた国なのですじゃ。」
国王「我ら一族の誇りにかけて、国を、民を守らねばなりませぬ!」
国王「勇者様、どうか!」
私「・・・・・。」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/04/27(水) 07:42:41.38 ID:QvKfTl7y0
私(・・・つまらない人生だと思っていた。)
私(同じ顔の人達と同じように過ごし、世界にゆっくりと殺されていく。)
私(そんな人生だと思っていた。)
私(・・・・・でも。)
私「──承知しました。その話、お引き受けしましょう。」
国王「おお!行ってくださるのですか!?」
私「はい。勝つ保証はありませんがね。」
大臣「それでも構いませぬ!」
兵士長「断られるよりよっぽどマシです!」
召喚士「勇者様、ありがとうございます!」
私(・・・まあ、こうやって死ぬのも悪くはないな。)
私(頼られるのも、悪い気分ではない。)
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