小林オペラ「この裁判…逆転できるのか?」

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89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 17:55:56.51 ID:7Gfi/dKro
>>88
位置情報載せてる奴久しぶりに見たわ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 20:02:12.23 ID:pmuoi+vUo
草不可避
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 20:43:55.80 ID:6RqWtogBo
>>88
春日井市か…
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 05:04:53.33 ID:fhuFK4ndO
この設定でジャスティスジャスティス叫ぶとラスボスに見える不思議
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/08(日) 23:07:41.60 ID:QD43tAqT0
哀しい名探偵とか居ましたね……
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 23:34:19.23 ID:aRQN5jcSo
「愛が欲しいだけ」の人ね。
あいつキャラ濃くてめっちゃすきだww
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 18:32:11.59 ID:0f5ucRnCO
今日の深夜に投下予定です。もっと遅れる可能性もありますが、お待ちいただけたら幸いです
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 19:57:33.17 ID:xA+scXXSo
期待してる
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 23:47:41.65 ID:Ls4/ZgFuO
再開します
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:48:14.84 ID:Ls4/ZgFuO


【横浜裁判所 第二控え室  11月26日 午前11時45分】


小林「…………」

小林(とうとう…ここまで来てしまったか……)

小林(あの三人は、僕を病室から連れ出したと思えば、いつの間にか居なくなっていたな)

小林(怪盗の瞭然なのかな?……しかし、それよりも)

小林(頭部の傷が、いつの間にか消えているのは何故だろう?)

小林(あの三人に聞こうとも、すぐに居なくなってしまったしな…)

小林「………」

小林「…今は、この裁判の事に集中しよう」

小林(幸い、証拠品も全て揃っている。不足は無い)

小林(僕の推測が正しければ、怪盗アルセーヌは殺人を犯していない…だが、まだ分からない事もある)

小林(どうして、彼女は歴史博物館に居たんだ?)

白い髪の少女「……」ジー

小林「……ん?」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:48:52.78 ID:Ls4/ZgFuO

白い髪の少女「……」ニコッ

白い髪の少女「――。」フリフリ

小林「?」フリフリ

白い髪の少女「、」トテトテトテ

小林「………」

小林(何だったんだ?今のは)

小林(…いや、さっきの少女は。僕が日本に向かう飛行機の中で会った……)

小林「………」

小林「……なんで、ここに居るんだ?」

シャロ「先生を追いかける為です!!」ゼーハー

小林「ん?……おわぁ!」ビクッ

コーデリア「きょ…教官!!」ガシッ

コロン「師匠ー!!」ガシッ

ネロ「もう…ビックリしたじゃんか!怪盗帝国に連れ去られたときは、もう小林が死んだかと…」フーフー

姫百合「それは無いってさっきも言ったじゃないですか…怪盗帝国は今、小林さんが必要なんですから…」ゼーゼー

シャロ「…はっ!分かりました!」ピコーン

シャロ「怪盗帝国は!先生を出席させる為に裁判所まで運んだんですね!」ビシッ

小林「…うん、そうだね」

小林(推理するまでも無く、誰でも予想つく答えだけど)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:49:19.06 ID:Ls4/ZgFuO

コーデリア「もう…怪盗帝国も無茶苦茶すぎます!教官は頭部に傷を負ってるんですよ!?なのに…!」

小林「いっいや、頭の怪我は大丈夫だよ。幸い大した事無かったし」

エルキュール「…………その、大丈夫…なんですか?」

小林「うん。これから裁判には支障が無」

エルキュール「い…いえ…そちらも……心配ですが……」

エルキュール「こ…今回の……弁護………」

シャロ「あっ」

コーデリア「うっ」

ネロ「ゲッ」

姫百合「…………」

コロン「?」

小林「…………」

小林「…結果がどうなろうと、僕がやる事は一つだよ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:49:52.32 ID:Ls4/ZgFuO

小林「この裁判で、事件の真実を暴く。…一応僕も弁護士免許は持っているけど、探偵だからね」

コーデリア「……そうですよね」

コーデリア「例え、どんな結果になっても私たちは今回の裁判で真実が分かると信じています!」

シャロ「そうです!先生なら正等な判決まで持っていけますよ!」

ネロ「結果がどうあれ、アルセーヌが怪盗罪で掴まるのは確実だしね」

エルキュール「殺人罪……だけでも………」

コロン「そうそ…え?アルセーヌ?え?何?」

小林「…そういう事」

「弁護人!そろそろ開廷です。入廷してください」


小林「それじゃぁ、行ってくるよ」

シャロ「先生!」

ネロ「小林!」

コーデリア「教官!」

エルキュール「小林…さん…!」

姫百合「……御武運を」

コロン「あの、アルセーヌって何や?あの怪盗が、まさか。まさか?」


ギィィイイイイ……


小林(今回も始まる……一人の命運を握った)

小林(世界でも最も重い勝負が!)



102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:50:32.85 ID:Ls4/ZgFuO

【横浜裁判所  第一法廷室】





ザワザワ…ザワ……

カッ!!

裁判長「これより、怪盗アルセーヌのサイコパス殺人の裁判を始めます」

裁判長「弁護側、検察側、準備はよろしいですか?」

小林「弁護側、準備完了しています」

北芝「検察側、答える必要無し」

裁判長「ふむぅ…北芝検事、答える必要が無いとは?」

北芝「…弁護側も知っているだろうけど、この裁判ははっきり言えばただの茶番よ」

北芝「被告人は怪盗。それも前例の多い名の有る者」

北芝「当然、私達は十分に調査をしたけれど。この裁判ではこれらの必要も無いわね」

小林「…………」

ダンッ

北芝「断言してやるわ。この裁判…5分で終わらせてみせる!」

北芝「そして、依頼人を選ばなかったことに後悔をしなさい。弁護人」ニヤァ…

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:51:15.14 ID:Ls4/ZgFuO

小林「………例え、被告が有罪になったとしても。後悔はしません」

裁判長「そうですか。しかし、この裁判では怪盗と言っても。ここは裁判所です」

裁判長「怪盗の評判が悪い事は承知の上ですが、公平な結果を我々は目指さなければなりません」

北芝「………そうね、公平にね」フッ

小林「………(北芝検事…今回はみかん箱か……)」

裁判長「それでは北芝検事。今回の事件のあらましの説明をお願いします」

北芝「了解」

北芝「まず、この事件の被害者は神奈川県立歴史博物館で学芸員として勤務していた松本ゲイシー(25)氏」

北芝「監視カメラの映像と、現場に落ちていた焦げた名札から身元が判明」

北芝「更に、カメラには被告人と被害者が二人で話している様子が記録されているわ」

裁判長「よろしい、証拠品として受理します」



証拠ファイルH事件現場の記録映像

【被告と被害者が二人で居る所から被害者が殺されるところまで確認された映像が記録されている】



北芝「そして映像から、突如被害者が爆発するという謎の現象があった事を記録」

北芝「これを我々は、怪盗アルセーヌの犯行として…」

小林「異議!!」

小林「怪盗アルセーヌのトイズは、幻惑のトイズです!このようにカメラにも映るように現実で被害者を殺す事は不可能!」

小林「これは、明らかに矛盾していま――」

北芝「シャラップ!!」ビシィッ

北芝「そんな事、私達が調べていないと思っているの?トイズじゃなくても被害者を殺す事は可能よ」

北芝「カメラの記録だと、被害者が被告に赴いているようにも見えるしねぇ…つ・ま・り…」

北芝「被告は被害者に何かしらの脅迫をしていた事は事実。そう、被害者の体に爆弾をしかけた…とか」

小林「!?」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:51:57.81 ID:Ls4/ZgFuO

北芝「更に、トイズの犯行としては不自然な。火薬成分や炭、爆弾の破片らしき物も見つかっているわ」

北芝「それに、トイズを直接的に殺人に使わなくても。被告は幻惑のトイズで被害者を自爆させた。ならこの事件は……」

北芝「被告人怪盗アルセーヌの犯行でも、何も矛盾は無い!!」

小林「ぐぐっ…!」

小林(力の強いトイズは…こういう時に足元をすくわれる…)

北芝「…これだけでも決定的なんだけど、どうかしら?裁判長」

裁判長「……そうですね。怪盗が殺人を犯すケースは特に珍しくありません」

裁判長「それに……殺す目的も、どれも普通の人には理解できない動機ばかり」

裁判長「……」フー

裁判長「これで判決を下しても、特に問題は無いでしょう」

ザワザワ…ザワ……


ソウダヨナ…  ダッテヒコクハカイトウダロ?ソレモアルセーヌ…  ワタシ、アルセーヌイガイニダレガコロシタノカソウゾウツカナイ


カッ

裁判長「どうやら、これで審議の余地は無いようですね」

裁判長「それでは、この審議の判決を――」

小林「異議!!」

小林「…残念ですが、この事件にはまだ解明されていない謎があります」

裁判長「!?」

北芝「…何?出すなら早くしてくれない?もうすぐ5分経っちゃうじゃないのよ」

小林「大丈夫です、それほど時間は取らせません」

小林「僕が今、疑問に思っている部分…それはこの証拠品です!」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:52:54.25 ID:Ls4/ZgFuO

→証拠ファイルE殺害当時を突きつける


北芝「…何?この証拠品は」

ダンッ

北芝「私は今!トイズの犯行じゃない可能性のが高いって言ったじゃない!一体これに何の矛盾あるのよ!!」

小林「…考えてみてください。本当にトイズは使われていなかったのであれば」

小林「どうやってアルセーヌは被害者を自爆させたのですか!?」

北芝「そっそんなの!家族か恋人を人質に取ったりすれば…」

小林「被害者と家族、もしくは恋人からそのような話は取れましたか!?」

北芝「ぐぐぐっ!」

小林「裁判長!この通りトイズの犯行が一切無いとされる証拠品がある今、検察側の立証が崩されました」

小林「まだ疑問の余地があるこの現状に判決を下すのは不可能です!」

裁判長「…………」

裁判長「…分かりました。弁護側の異議を認めます」

北芝「!まっ…待ってください裁判長!この事件は……」

裁判長「それでは北芝検事。冒頭弁論を…」

北芝「うっうわぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

小林「っ!」

裁判長「どっどうかなされましたか?北芝検事……」

北芝「…………」

北芝「……5分……経っちゃった……」グスン

裁判長「……そうですか」

裁判長「それでは、これからはゆっくりと審議していきましょう。係員は証人を連れてきてください」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:53:30.87 ID:Ls4/ZgFuO


小衣「…………」

北芝「…………」

小衣「…………」

北芝「…………」

「あー!ココロちゃーん!」

小衣「ココロちゃん言うなぁー!!」

北芝「…………」

小衣「…………」

北芝「…………」

裁判長「……あの、北芝検事?」

北芝「……何よ」

裁判長「検察側は、証人の名前と職業の質問をお願いします」

北芝「……チッ!…証人、名前と職業」

小衣「………」

小衣「はっ!」

小衣「5分で終わらせると言いながら、こんなザマ見せた奴がよくもまぁそんな口聞けるわね?」ニヤァ

北芝「………」

小衣「口の聞き方が違うじゃないのよ!こういう時は「名前と職業をこの嘘つきおばさんに教えてくださいませお嬢様」でしょうが!あっはっはっは!」

北芝「………」パンパン

係員「はっ!」ガラガラガラガラ


バチバチバチバチゴゴゴゴゴゴグルグルグルグル


小衣「ちょっ!?アンタそれ卑怯よ!貴重な証人に何向けてるのよ!!」

北芝「10秒以内に答えなければ、法廷侮辱罪としてコレをアンタに発射させるわ。イーチ…ニィーサンヨンゴーロク」

小衣「あああああ!もう分かったわよ!答えれば良いんでしょ答えればぁ!!」バンッ

北芝「そうそう、ちゃんと証人は身の程を弁えて答えなさぁい?」ニヤニヤ

小衣「…ナニヨコノクソババアガ…ブツブツ…」

裁判長「…あっあの、大丈夫なのでしょうか?」

北芝「問題ないわ。証人、事件の冒頭弁論を」

小衣「………へぇーい」

小林(まるで子供の喧嘩のようだ……)

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:54:23.62 ID:Ls4/ZgFuO

【証言開始】


@被害者はアルセーヌに呼び出されたかのように部屋に向かって行ったわ


Aアルセーヌは被害者が来るまでずっと部屋に居たのよ


Bそして二人になって、しばらく話し続けたかと思えば、急に被害者は爆散


Cその後の事も、全部監視カメラに一部始終映っているわ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:54:59.05 ID:Ls4/ZgFuO

小衣「まぁ、こんなもんかしら」フンス

北芝「どーもお子ちゃまにしてはマシな弁論だったわね。ご苦労様もう用済みよ帰りなさい」

小衣「はぁ!?何よ生意気言ってんじゃないわよ!アンタに今そんな権限あると思ってるの!?」

北芝「思ってるわ!!この法廷は私を中心に回ってるのよ覚えておきなさいクソガキ!!」

小衣「ほぉーう。妄想癖の激しいおばさんは悲しい頭してるわねー」

北芝「…もう一度言ってみろおらぁ!!」


キーキー  ギャーギャー


裁判長「……それでは弁護人。尋問をお願いします」

小林(……僕、あの中に入って尋問しなくちゃいけないのか)
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:55:30.72 ID:Ls4/ZgFuO


@被害者はアルセーヌに呼び出されたかのように部屋に向かって行ったわ

小林「待ってください!」

小林「アルセーヌが被害者を呼び出した理由は?」

小衣「はぁ?そんなもん知った事じゃないわよ!拘束したのは良いけど!碌に話もできないのよあの怪盗!」

小衣「悪魔がーとか、怪盗帝国について何か吐かそうと自白剤打ちまくったけどベロンベロンになるだけで何にもならないし!」

小林「え…?自白剤を……どれぐらい打ち込んだのですか?」

小衣「そんなもの今は関係ないでしょう!とにかく、被告は調査に乗らなかったから何も分からないし動機も不明よ。今の所は」

北芝「…相手はプライドの高いメス怪盗なんだから、動機なんてどうとでもありそうだけど」

小林(メス怪盗なんて単語、初めて聞いたぞ)

小衣「話を戻すわ」

小衣「被害者が被告人の下に行こうとした時、被告人の…」


110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:56:04.67 ID:Ls4/ZgFuO

Aアルセーヌは被害者が来るまでずっと部屋に居たのよ

小林「待ってください!」

小林「という事はつまり…アルセーヌはずっと!監視カメラに映っていたのですか!?」

小衣「…ええ、信じられない事にね」

小林「異議!」

小林「それはどう考えてもおかしいじゃないか!?カメラに映っていたのにどうして誰も通報しなかったんですか!?」

小衣「知るか!私が聞きたいわ!!」

北芝「……モニター室の職員がアルセーヌの姿に気づいたのは、被害者が入って来た時よ」

北芝「明らかな職務怠慢かもしれないけど、今私達が議論する事じゃないわね。肝心な所は見たと言うのだから関係無いわ」

小林(それで良いのか…?)

北芝「証人、証言を続けなさい」

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:56:34.94 ID:Ls4/ZgFuO


Bそして二人になって、しばらく話し続けたかと思えば、急に被害者は爆散

小林「待ってください!」

小林「具体的に、どこら辺で爆発したのですか?」

小衣「具体的?…確か、破裂寸前被害者はアルセーヌに二歩ほど歩み寄っていた気がするわ」

小林「……二歩ほど?」

小衣「本当に、微動の範囲だけど。すぐに爆散していたし」

小林(…これは無視できない注意点だな)

小林(記録として残しておくか…)




→証拠ファイルH事件現場の記録映像 を書き加えました

【被害者が爆散する瞬間を捉えている。直前にアルセーヌに二歩ほど近づいていた】


小林「…それで、カメラには他に何か記録されていましたか?」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:57:14.99 ID:Ls4/ZgFuO

Cその後の事も、全部監視カメラに一部始終映っているわ


小林「待ってください!」

小林「つまり、一部始終の事が記録に残っている…という事ですね」

小衣「?そうよ。当然じゃない。何言ってんのよアンタ」

北芝「察してあげなさいよ。被告人が有罪である事実を認めたくないのよコイツは」

小衣「アンタに察しなくても分かってるわよ!余計な口を挟むな!」

小林(本当は君達、仲良いんじゃないのか…?)

小衣「その後の事なんて、私と警視が一緒に怪盗アルセーヌを逮捕した決定的瞬間が映っているくらいしかないわぁ…」ドヤァ

北芝「…………」ギリッ

小衣「本当凄いわよねー警視と私は。その当時は”二人で”あの大怪盗アルセーヌを捕まえたのだから…ニョーホホホホホ♪」

北芝「…それはそれは、凄い快挙じゃないの〜」

北芝「その快挙を無駄にされたくなければ大人しく口を閉じてろ蓑虫頭!!!」バァーン

小林(しかし効いてるな…小衣くんの煽り)

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:57:40.10 ID:Ls4/ZgFuO


小林「さて、ここまでが冒頭弁論だが…気になる所はいくつかある」

小林「だが、突きつけられるのは一個だけか」

「せんせー!頑張ってくださーい!」

「教官!!」

「小林ー!!」

「……ゴニョゴニョ…」

小林「…だとしたら、最も矛盾が激しいあの証拠品を突きつけてやろう」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 23:58:22.70 ID:Ls4/ZgFuO
次の更新は0時10分からです。しばらくお待ちください
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:10:33.04 ID:8q/m5HTIO

→証言Cに 証拠ファイルD監視カメラの血 を突きつける


小林「異議!!」

小林「…小衣くん。本当にカメラの記録には一部始終映っていたんだね?」

小衣「ココロちゃ…くんって言うな!!何を当然な事を言ってるのよ!!このハゲ!!」

小林(ハゲは酷いな…)

小林「だけど、もしそうだとするとこの証拠品との矛盾が発生してしまうんだよ」

小衣「ふんっ!そんなのアンタの思い違いでしょ!こんな監視カメラに血がつくなんて…」

小衣「…って、監視カメラに血ぃ!?」

北芝「!?」

小林「そうです。事件現場の監視カメラには事件の瞬間、カメラに血がついていたんだ!」ビシッ

小衣「………はぁぁあああああああああ!?」

北芝「はぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!?」

小林(なっ何で北芝検事も驚いてるんだ?)

北芝「何よそれ…私には全っ然情報が無かったわよそんなの!!」

小衣「私も全っ然聞いてないわ!?そんなとんでも情報!!!!」

小林「………え?」


ザワザワ…ザワ…

カッ


裁判長「静粛に!静粛に!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:11:01.03 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…どういう事ですかな?弁護人」

小林「はい、事前聴取の時には。モニター室で事件を目撃した証人は確かに言っていました」

小林「被害者が爆散した瞬間、カメラには右半分べっとり血が付着したと」

北芝「……どういう事なのよ」

小衣「でも!カメラにはちゃんと最後まで映像が…」

北芝「係員ん!!今すぐ次の証人を召喚しなさい!!問い詰めてやるわ!!」

係員「了解しました!」スッ

小衣「ちょっと!私の話はまだ――」

北芝「うっさい!今アンタに構ってる暇は無いのよ!とっとと奴を連れてきなさい奴を!!」

小衣「アンタァア!!それでも検事っ…ちょっやめなさい!変な所触らないで!!」



ギャーギャー…ギャー……




バタァァァァァン……


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:11:29.95 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…………」

小林「…………」

ガチャッ

係員「北芝検事!証人が後10分の時間を要求していますが」

北芝「却下に決まってんでしょうが!とっとと連れて来い!!」

係員「りょっ…了解です!」

バタン

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:12:17.60 ID:8q/m5HTIO

腐藍「………」ムスー

北芝「…なんでここに立っているかは、アンタ自身分かってるわよね?」

腐藍「………」

腐藍「…きりの悪い所で終わらされて、ここに立つ理由なんて分かる訳ないでしょ」



ダンッ



北芝「……私達をコケにするのもいい加減にしなさいよ…?」ビキビキ

小林(北芝検事…いつも以上に怒ってるな)

腐藍「……あー!もう今すぐ描きたい!あの続きは今しか描けないのにー!!」ガリガリ

腐藍「ちょっとチビッ子!今すぐ戻って描いてきても良い!?良いよね!?よっしゃ!ちょっとひとくら戻ってくる!」タッタッタ

北芝「係員!捕まえろ!!」

係員「はっ!」ガシッ

腐藍「ぐぉぉおおお!!離せぇえええ!!」ジタバタ

係員「離しません!大人しくしろ!」

腐藍「離さんと!お前と裁判長と絡ませたBL漫画描くぞ!!」

係員「離します!」パッ

腐藍「おっしゃぁあああああ!!!」ダダダダダダ

北芝「何してんだお前!!」


カッ


裁判長「係員!今すぐに証人を連れてきてください!」

係員「しっしかし…捕まえたら私と裁判長のBL漫画を描くと証人は!」

裁判長「ビーエル…?そのビーエルとは何ですか?」

係員「同性愛の漫画。つまりホモ漫画です!」


カッ


裁判長「証人の逃亡を認めます」

小林「異議っ!!!」

北芝「異議ありっ!!!!」

北芝「認められるわけ無いでしょうが!!無理やりでも良いから連れてきなさい!」

係員「しっしかし…」

北芝「しかしじゃない!とっとと連れて来い無能!」


カッ


裁判長「検察側の要求を却下します!」

北芝「なんでじゃぁぁああああああ!!!」フシャー

119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:13:50.66 ID:8q/m5HTIO

小林「……………あの」

係員「何でしょう?」

小林「確か、証人は箱に入って漫画を描いていたと思われるのですが…その箱は今どこにありますか?」

係員「箱?あの大きな箱なら、証人が控え室の中に…」

小林「……その箱ごと、証言台の前に持ってくれば…」

係員「………」

係員「……!今すぐ準備します!!」タタタタタタ


カッ


裁判長「それなら、何とか上手くいきそうですな」

北芝「…………」

小林(…北芝検事が、全てが鬱陶しそうな顔で俯いている…)

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:14:37.12 ID:8q/m5HTIO


腐藍(箱)「………」カリカリカリカリ

北芝「…証人、名前と職業」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「………証人?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「…おい!名前と職業!!」ダンッ


パッ


ピラピラピラ……


小林「…ん?何?この紙」パシッ

小林「ええと…名前:腐藍子女(17) 職業:フリーター兼同人作家…だそうです」

北芝「…え?紙に?書いてんのこいつ」

裁判長「……どうやら、話は通じているようですな」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「……喋りなさいよ!!鬱陶しいわね!!」ダンッ

小林(一体何を思いついてあんなに描いてるんだろう…)

裁判長「…とりあえず、証言してもらいましょう」

裁判長「証人、貴方が目撃した時。カメラに血が付着したとも言っていたようですね?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

裁判長「それも踏まえて、貴方が事件当日何を見たのか」

裁判長「今ここで証言をお願いしてもよろしいですかな?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ



パッ


ピラピラピラ……


小林「うわっ、おっとっと…」パシッ

小林「……”OK”…だそうです」

北芝「こいつ…この尋問でどれほど無駄に紙を消費するつもりかしら」


121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:16:00.72 ID:8q/m5HTIO

【証言開始】


パッ   ピラピラピラ

@あの時私は、モニター室で仕事をしていたわ


パッ   ピラピラピラ

A4Fの展示室Aには、あの怪盗アルセーヌが立っていたの


パッ   ピラピラピラ

B通報した後、ゲイシーが部屋に向かってるのを見て思わず凝視したわ


パッ   ピラピラピラ

Cそこで私は通報したのだけど、警察が来る前にゲイシーはアルセーヌに殺され爆散。一目見て死んだと分かったわ


パッ   ピラピラピラ

D後は…警察が来て、怪盗アルセーヌが捕まって。連れてかれてって。そんな感じかしら

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:17:21.23 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…ふむぅ」

裁判長「つまり、貴方はちゃんと仕事をしていたという訳ですな?」

パッ   ピラピラピラ

小林「わっええと…」パシッ

小林「…「当然じゃない。一応仕事なのよ?」って書いてあります」

裁判長「ふむ、弁護人。ご苦労様です」

北芝「…職務怠慢は無かった。あ、そう。ならどうでも良いわ」

北芝「まぁ、全部弁護側には不利な証言ばかりだったみたいだけどね」

小林「…………」

北芝「それでも、貴方は尋問するつもりかしら?」

小林「…はい。この証言にはいくつか、気になる所がありますから」

裁判長「分かりました」

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:18:21.35 ID:8q/m5HTIO

【証言開始】



@あの時私は、モニター室で仕事をしていたわ


小林「待ってください!」

小林「それは、どちらの方ですか?監視の方か、その…今行ってる執筆の方か…」

箱「…………」

パッ   ピラピラピラ

小林「わっと!ええと…」パシッ

小林「……「私のトイズは二兎追う事が可能な能力なのだから、両方に決まってるじゃない」…だそうです」

北芝「ふぅん…トイズ持ちねぇ」

北芝「まぁ、この事件にトイズの使用が明らかじゃないからどっちでも良いけど」

北芝「貴方は、トイズを使って…その、変な漫画を描きながら監視もしていたわけね?」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、」パシッ

小林「…………」

北芝「? どうしたの弁護人。どもってないでさっさと言いなさい」

小林「…え、ええとあの…これは言って良い物なのか……」

ダンッ

北芝「その紙は証言の一部なのよ!?良いからとっとと読み上げなさい!」

小林「………それじゃぁ、北芝検事。どうぞ」スッ

北芝「はぁ?何で私が!……「変な漫画じゃないわよ。このBLは……」」

北芝「…………」

北芝「なっなんですってぇぇぇえええええ!!!!法廷侮辱罪よ!拘束しなさい!今すぐ!!」ウガァアアア

パッ   ピラピラピラ

係員「はっ!了解し…え?この紙……」パシッ

係員「…検察側の要求を拒否します!!」

北芝「おい!!!」

小林(一体、何が書かれてたんだ…?)

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:19:09.99 ID:8q/m5HTIO


A4Fの展示室Aには、あの怪盗アルセーヌが立っていたの



小林「待ってください!」

小林「あの!貴方は、気づいていたんですよね?すぐに通報はしなかったのですか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「……はいはい。なになに…」パシッ

小林「……「通報したけど、警察はすぐには来なかった。結局アルセーヌは逮捕できたけど」」

「ふーん!その怪盗アルセーヌを拘束したのは小衣なんだから!」

「はいはい、大人しくしてろ小衣」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、はいはいはい…」パシッ

小林「…「正直、銀髪の眼鏡警視正には興奮した。すぐさま執筆活動を開始して三冊程…」って、そんな証言は…」

北芝「ちょっと!!その邪な目で神津くんを見ないでくれる!?」

「あの変な漫画描いたのはお前かぁー!!この小衣が成敗してやるわぁあああ!!!」

「はいはい、大人しくしてくださいね明智警部」

小林(…外野の小衣くんが興奮し始めてるな)

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、」パシッ

小林「ええと、「でも、アルセーヌの他に気になる物が映っていて」……詳しく書いてくれますか?」


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:20:58.24 ID:8q/m5HTIO


B通報した後、ゲイシーが部屋に向かってるのを見て思わず凝視したわ


小林「待ってください!」

小林「被害者が部屋に向かっている所を、目撃したんですか!?」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「そうよ」」パシッ

パッ   ピラピラピラ

小林「……「あれは間違いなくゲイシー松本だったわ」」パシッ

パッ   ピラピラピラ

小林「「だから私はかなり驚いて」……どうして小分けにして書いてくるんですか?」

北芝「紙の無駄遣いじゃないのよ!どんだけ使うつもり!?無くならないでしょうね!」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと」パシッ

小林「「そろそろ紙が無くなりそうだから、係員にコピー用紙の補充を求め……」」

北芝「証言台に立ちなさいよ!!立って口で証言しなさいよ貴方!!!私たちの机が紙だらけじゃない!!ただでさえ証拠品や書類で重なってるってのに!!」

パッ   ピラピラピラ

北芝「ふん!何!?」パシッ

北芝「「黙れ」……ついに二文字かっ!!!」ダンッ

小林(荒れてるなぁ…北芝検事)

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、「今思えば、事件前日までの会話は伏線だったのかもね」」パシッ

小林「……事件前日?一体何を話されたのですか?」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:21:51.87 ID:8q/m5HTIO

腐藍(箱)「…………」

小林「証人?」

腐藍(箱)「…………」

小林「証人!?」

北芝「……どうやらコピー用紙が切れたみたいね…」

小林(本当に証言に極力協力しないなこの人……)

バタンッ

係員「追加のコピー用紙!持ってきました!」

パッ   ピラピラピラ

小林「……」パシッ

小林「…「何か、怪盗アルセーヌを捕まえるとしたらどう作戦を練る?とか、そんな事言っていたわ」」

パッ   ピラピラピラ

小林「……」パシッ

小林「「まぁ、今思えばただの世間話だけど。ちょっと引っかからない?」」

小林「ええ、確かに少し引っかかりますが…」

北芝「異議あり!」

北芝「そんなもの、ただの世間話の類でしょう!まさか、逆に殺されるとは思っても見なかったかもしれませんが」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「まぁ、今思えばそうだったのかも」」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:22:41.07 ID:8q/m5HTIO


Cそこで私は通報したのだけど、警察が来る前にゲイシーはアルセーヌに殺され爆散。一目見て死んだと分かったわ


小林「待ってください!」

小林「…あの、本当にイキナリですか?何か予兆とかありませんでしたか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「…「映像で見たけど、本当にイキナリだったよ。何の前触れも無くドカーン」」パシッ

小林「「正直、私も良く分からなかった」…そうですか」

小林(この証言で聞ける事は、これくらいか?)

北芝「まぁ、あんなもの意味分かるとは到底思えないものね」

小林(いや、まだ聞ける事はあるんじゃないのか?他の証言でも気になっている…)


Q:まだ聞くことは?

 →ある

  ない
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:23:37.50 ID:8q/m5HTIO


小林「…それでは、事件が起こった瞬間。では無くて」

小林「事件当日、事件が起こる前に貴方は被害者に会いましたか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「…「一応会ってはいたよ」なるほど」パシッ

小林「そこで、何か妙な事を口走っていたり変な事を言っていたり。とかはありませんか?」

パッ   ピラピラピラ

パシッ

小林「……「なんで?」…あの、その。さすがにこの少ない文字では紙の無駄遣いじゃぁ…」

北芝「その証人が証言を口で言えば大分楽なんだけどね」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「特に何も無かったよ。ゲイシーがアルセーヌの元に向かってたのも、ただの見回りだし」」

小林「見回り…?学芸員が見回りをするんですか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「ええと…「そんなの私が知る訳無いじゃん」…は、はぁ…」

北芝「…………」

北芝「…被害者が、その時に幻惑のトイズをかけられていた可能性があるって訳ね」

小林「えっ」

北芝「監視カメラの映像を見る限り、被害者は何の迷いも無く1Fから4Fまで上がり、事件現場へと一直線で向かっていた」

北芝「もし、殺人の瞬間にトイズの発生が無かったとしたら」

北芝「その前にかけられていたと思うほうが自然ね!」ドヤッ

小林「ウッ…!」

小林(ヤバイ…墓穴掘ったか…?)

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:24:04.08 ID:8q/m5HTIO




証拠ファイルI事件現場の記録映像2

【被害者が怪盗アルセーヌの元へ一直線へ向かっている映像が記録されている】




北芝「感謝するわ探偵。これでこの事件で崩れかけていた検察側の立証が…」

北芝「見事に再び形を成しえたのだからね!!」ビシィッ

小林「ううう…!!」ビクッ

パッ   ピラピラピラ

小林「……ええと」パシッ

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:24:39.57 ID:8q/m5HTIO


D後は…警察が来て、怪盗アルセーヌが捕まって。連れてかれてって。そんな感じかしら


小林「まっ待ってください!」

小林「貴方は…見たのですね?怪盗アルセーヌが逮捕されて連れて行かれる所を!!」

腐藍(箱)「………」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「当然じゃない」」パシッ

小林(……やっぱりだ)

小林(やっぱり、この証言が一番怪しい…!)

北芝「…………」

パッ   ピラピラピラ

小林「………」パシッ

小林「「そろそろ執筆が終わりそうだから、ちょっと待っててくれるかしら?」………分かりました」

北芝「はぁぁ…やっと紙が巻き散らかされる尋問が終わる…」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:25:19.90 ID:8q/m5HTIO


「先生ぇー!頑張ってくださーい!」

小林(間違いない…この人は今、嘘をついている!)

小林(問題は、この証言が嘘なのか、僕達に聴取された時に嘘をついたのか…)

小林(まずは、それを確かめてみよう)

「小林ー、机の左の死角、確かめた方が良いよー!」

小林「左の死角?あっ…こんな所に拾い忘れの紙が…」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/11(水) 00:25:48.55 ID:8q/m5HTIO
次の行進は12時35分からです。しばらくお待ちください
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:34:08.61 ID:8q/m5HTIO


→証言Dに証拠ファイルD監視カメラの血を突きつける


小林「異議!!」

小林「……証人。貴方、どうして嘘をついたのですか?」

腐藍(箱)「………」

小林「貴方、僕達が事前聴取した時に言いましたよね?」

小林「被害者が爆発した瞬間、血でその後の事は分からなかった」

腐藍(箱)「………」ガタッ

小林「昨日の発言と今の証言、明らかに矛盾しています!」

北芝「異議あり!!」

北芝「そもそも!その証言の意味が全く分からない!!」

北芝「監視カメラの映像は!ちゃんと一部始終記録されている!アルセーヌが立っている場面から、アルセーヌが逮捕されるところまで!!」

北芝「血なんて、レンズどこにも一切付着された跡なんて無いわよ!!」

小林「………え?」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:34:47.20 ID:8q/m5HTIO

腐藍(箱)「…………」

小林「…どういう事ですか?腐藍さん…」

腐藍(箱)「…………」キュッキュッキュ

パッ ヒラヒラヒラ

小林「………」パシッ

小林「……「そういう事だから」」

「何がそういう事だぁー!!」

「そんなの!納得できるはずがありません!!」

「ちゃんと説明してくださいー!!」

腐藍(箱)「………」

小林「…あの、一体どういう事なんですか?詳しい説明を…」

腐藍(箱)「………」

バンッ

小林「」ビクッ

腐藍「………」スック

腐藍「…ふぅーい…ようやく描き切った」コキコキ

小林「……腐藍さん?」

腐藍「あー…うん、何?」

小林「いや、何じゃなくて」

北芝「そこの弁護士が持ってる証拠品。何かおかしいのよ。カメラに血がなんたらーとか、鬱陶しくてありゃしない!」

腐藍「………うん。とりあえず小林くん?」

小林「はい」

腐藍「ごめんね♪」キラッ

小林「はい?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:35:21.64 ID:8q/m5HTIO

腐藍「……実は、あの血。事件現場からの血じゃないんだ」

小林「…え」

腐藍「いやぁー!あの時は良いオカズがあったもんだから絶好調しちゃってさぁ。鼻血が止まらなかったんだよぉ」

小林「……」

腐藍「それでティッシュで鼻を押さえていたら、あの爆発が起こったもんだから。思わず血のついたティッシュ投げちゃって…」

小林「……まさか」

北芝「………貴方の言う監視カメラについていた血というのは」

北芝「この事件とは全っっったく関係無いみたいね」

腐藍「ごめんねぇー!私も最初自分の血だとは思わなくてさぁー!警察側に映像見せてもらったら、えっ!?嘘マジで?ってなってー」

腐藍「こんなしょうもない事証言するわけにはいかないし……言わないでおこうかなぁーって」

小林「…………それじゃぁ、血が付着した後の映像を知っている…というのも」

腐藍「いや本当ごめんね。まさか突っかかってくるとは思わなかったから…」

小林「………うっ」

小林「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ガガーン


ザワザワ…ザワ…

カッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「……という事は、どういう事ですかな?」

北芝「弁護側には、証拠として不十分な証拠品があったって事よ」

北芝「弁護人、その無駄な証拠品を処分しなさい」

小林「………はい」



証拠ファイルD監視カメラの血を処分した



136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:35:48.64 ID:8q/m5HTIO


裁判長「…なるほど。という事は」


カッ

裁判長「この裁判は最早、審議するまでも無い。という事ですね」

北芝「ええ。検察側の立証も、弁護側が立ててくれた事ですし」

北芝「ここら辺で判決を下した方が良いかと」ニヤッ

小林「…………」

裁判長「…分かりました」

小林「…………」

小林(…何か、何か無いのか?)

小林(このままだと…終わってしまう。全てが!)

「う…うう…このままでは先生が…!」

カッ

裁判長「これより!怪盗アルセーヌに判決を言い渡します!!」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:36:15.85 ID:8q/m5HTIO






小林「異議あり!!!!」





138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:36:51.45 ID:8q/m5HTIO


北芝「っ!」

裁判長「っ!」

腐藍「…おいわぁ!ビックリしたぁ」ビクッ

ダンッ

小林「…まだ、この事件には明らかになっていない部分があります」

裁判長「……なんですと?」

北芝「見苦しいわよ弁護人」

ダンッ

北芝「ここまで来てハッタリかしら!?適当な事言ってるんじゃないわよ!」

「なんだとぉー!このドワーフ検事がぁー!!」

「先生は適当な事なんて言いません!!」

「教官の言う事に度肝を抜くが良いわ!!コロポック検事!!」

「こ…小林さんに…ハッタリなんてありません!」

北芝「……………」

小林「……(ありがとう。皆)」

小林(そしてごめん…実はこれ、本当にただの適当なハッタリなんだ…)

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:37:17.95 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…弁護人。本当に明らかになっていない物があるのですか?」

小林「え?あっ…はい!!」

小林(考えろ…考えるんだ小林オペラ!)

小林(この殺人が怪盗アルセーヌの物じゃないのなら、絶対に何か矛盾が生じている筈だ!)

北芝「…このシンプルな殺人事件のこれ以上どこに明らかじゃない物があるのよ」

北芝「動機、記録、証言…最早疑うところなんて何一つありゃしない!!!」ダンッ

北芝「アンタの言う明らかになってない部分を出してみなさいよ!!今なら私、アンタに完全論破できるわ!!」

小林「…………」

小林(…逆にもし、この事件が怪盗アルセーヌの犯行であるとしたら)

小林(どうしても気になる証拠品が…ある筈だ)

小林「……分かりました」

小林「この事件でまだ明らかになっていない部分…それは、この証拠品が証明します!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:40:58.21 ID:8q/m5HTIO


→証拠ファイルH事件現場の記録映像


北芝「…何よこれ。これこそ一番明らかにしてるじゃない」

ダンッ

北芝「この決定的瞬間を映した証拠品に!何の難癖つけるつもりなのよ!」

小林「…北芝検事。気になると思いませんか?」

小林「もし本当に、この事件が被告人の犯行だったとしたら」

小林「何故、被告人はその場から”逃げ出さなかった”のでしょうか」

北芝「…………」

小林「更に、もう一つ。検察側が立証した被告が操られていたという線ですが」

小林「この証人は確かに言いました。事件当日、被害者に会っていると」

小林「本当に被告人に操られていたのなら、何かしら不可解な行動があった筈です」

北芝「異議あり!!」

北芝「馬鹿馬鹿しい!証人はこうも言っていたわよね!?」

北芝「「特に何も無かった」…って!」

小林「そう、本当にそうだとすると。一つおかしな点が出てきます」

小林「本当に、被告人は被害者を操っていたのか?という点です」

北芝「っ!」

小林「それに、被告人のトイズは実際に相手の目を見ないと発動しません」

小林「なら、被害者は以前から被告人に出会っていなければいけません」

小林「被告人のトイズは、操る事は出来ても洗脳は出来ません。言動を普通に保ったまま操るなんて不可能です」

北芝「……ぐっ…」

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:41:25.63 ID:8q/m5HTIO

北芝「そっそんなの分かんないじゃない!!」

小林「ええ、だから僕達が今その疑問を解決するのです」

腐藍「………」

小林「……証人」

小林「僕が貴方に要求する事は、二つです」

小林「一つは、監視カメラに映っていたアルセーヌはどのような行動を取っていたのか」

小林「もう一つは、被害者松本ゲイシーさんは本当に操られていたのかです」

北芝「そっそんなの!」

裁判長「…弁護人の要求を認知します」

北芝「!」

小林「……聞きましたね?証人」

北芝「グググ…私の要求は…ほとんど却下するくせにぃ…!」ギギギ

小林「それでは証人、答えて下さい!この二つの質問に!」

腐藍「………うーん…」

腐藍「ちょっと…記憶があやふやだけど、良いのかな?」

腐藍「それでも良いなら、喋っちゃうよー?」

小林「…よろしくお願いします」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:41:53.35 ID:8q/m5HTIO


【証言開始】


@ゲイシーの爆散後、アルセーヌは驚いたのか尻餅ついてたね


Aその後、手についた何かを必死に取ろうとしていたよね


Bまぁ、その間に警察来て逮捕されちゃったんだけど


Cそんで松本が操られていたって?うーん…いつも通りだったと思うけどなー


Dまぁ事件前日はおかしかったけどさぁ


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:42:20.82 ID:8q/m5HTIO


小林「………ありがとうございます」

北芝「という事は、被害者は事件前日に洗脳された可能性が高い…って訳」

裁判長「ふむ……満足ですかな?弁護人」

小林「…はい。」

カッ


裁判長「よろしい、では尋問を……」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:42:47.11 ID:8q/m5HTIO


@ゲイシーの爆散後、アルセーヌは驚いたのか尻餅ついてたね



小林「待ってください!」

小林「…どうして、逃げ出さなかったのか。何か見当はありますか?」

腐藍「うーん?いや、全然分かんない」

北芝「…単に、足を挫いたとかじゃないの?」

小林「異議!!」

小林「それは有り得ません。神津が…警視正がちゃんと証言しました」

小林「被告人は、奇跡的に五体満足だったと。しかもそれが決定的となり逮捕されたそうですね?」

北芝「ウッ…」

小林「つまり、被告は逃げようと思えばすぐに逃げ出せる状況だった!なら、何故逃げ出さなかったのか、それは…」

腐藍「…あっ!でも、一個心当たりがあるよ」

小林「……え?」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:43:44.02 ID:8q/m5HTIO

Aその後、手についた何かを必死に取ろうとしていたよね



小林「待ってください!」

小林「手に何か?一体、何がついていたのですか?」

腐藍「……あれー?一体何だったっけ?……私には分かんないやぁー」ニッ

小林(それを笑顔で言われても…)

北芝「…被害者の頭部よ」

小林「えっ……」

北芝「事件後、アルセーヌの腕には爆散した際の被害者の頭部が有った髪の毛が絡まっていたそうだわ」

小林「かっ…髪の毛……」

北芝「多分、逃げられなかったのはそれによる動揺かしらね」

北芝「これでまた一つ、検察側の推論が立証されたわ」ニヤァ…

小林「うう…(やはり、怪盗が被告人だと検察側の立証が立ちやすいな…)」

腐藍「動揺かー。あー…」


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:44:11.98 ID:8q/m5HTIO


Bまぁ、その間に警察来て逮捕されちゃったんだけど


小林「待ってください!」

小林「被告人は、何か抵抗するそぶりとかありませんでしたか?」

腐藍「えー?確か、警察の人たちを凝視していたような…」

北芝「駆けつけた神津君…警視正と警部は、目が合ったと証言しているけど」

北芝「特に何も起こらなかった。と言っていたわ」

小林「!」

小林「異議!」

小林「本来、被告人が殺人を犯したのならば、どうしてそこでトイズを使って抵抗しなかったのか」

小林「それは事件当日の心情を考えれば明らかです」

北芝「…どういう事かしら?」

小林「もし、被告人が殺したのでなければ急に爆発する被害者に驚く筈です」

小林「そこで精神不安定になり、トイズが上手く発動しなかった…」

北芝「異議あり!」

北芝「状況証拠は役に立たないわよ!弁護人!」

北芝「それに、今は被告人が殺人を犯していないという証拠は、微塵も存在していない!!」ビシッ

小林「ウッ……!」

北芝「そんなトンデモ理論は、被告人の無実を立証してから言いなさい!!」

小林(ううっ…さすがに今は検察側の方が有利か…)

腐藍「監視カメラの事についてはそのくらいかなー。」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:44:45.54 ID:8q/m5HTIO


Cそんで松本が操られていたって?うーん…いつも通りだったと思うけどなー


小林「待ってください!」

小林「本当にいつも通りだったのですか?妙な行動とかはありませんでした?」

腐藍「うーん…事件当日には無かったと思うよ?」

腐藍「確か、挨拶を交わした後に倉庫に……」

小林「…倉庫?どうして被害者は倉庫に?」

腐藍「さぁー分かんないやぁ。何か取りに行ってたんじゃないのー?」

小林「………」

北芝「恐らく、その倉庫に爆弾を隠していた…って所かしら?」

北芝「洗脳されていたのが事件前日なら、不可能では無いわ」

小林(……確かに)

小林「…ちなみに、検察側は倉庫の中を調べましたか?」

北芝「はっ!私達を甘く見ないで頂戴。ちゃんと館内は全て捜査済みよ!」バァーン

小林「倉庫の中に、何か怪しい物は?」

北芝「…………」

ペラッペラッペラ

北芝「……無かったわね!」

小林(少なくとも、真面目に捜査はしていなかったみたいだな)

148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:45:14.34 ID:8q/m5HTIO


Dまぁ事件前日はおかしかったけどさぁ


小林「待ってください!」

小林「その、おかしかった…というのは!?」

腐藍「おおっと!やっぱり気になるかい?気になるかい?」ドヤァ…

北芝「…とっとと答えなさい!証人!」ダンッ

小林(さすがに今のはイラッとしたか)

腐藍「……でも、多分聞いてもガッカリするだけだと思うよ?」

腐藍「さっきも証言したけど、怪盗アルセーヌの捕まえ方とか私が死んだらどうする?とか」

腐藍「私にとっては正直どうでも良い事ばっかりだったけど」

小林「ゲッゲイシーさんが死んだら…という話は、今はもうどうでも良くありませんが…」

腐藍「あー今思えばそうなるねー確かに」

小林「……ちなみに」

小林「そのような話題が、一体いつ頃から出始めたのですか?」

腐藍「うーん?そういえば……一週間前から急に同じような話題ばかり出して来たような…」

腐藍「今思えば…まるで自分が死ぬ時間を知っているかのような…」

小林「!?」

小林「そ…それはどういうことですか!?証人!」ダンッ

腐藍「いや、私結構オカルト好きだからさ。察してたんじゃないかなぁ?無意識に」

腐藍「私の爺ちゃんも、死ぬ一週間前の行動は奇行ばかりだったし」

小林「そ…それは…お気の毒に…」

腐藍「まぁ、死ぬ間近の人間はちょっとおかしくなるのよ。人間って奴は」

北芝「……………」

小林(………あれ?)

小林(この証言…何かおかしくなかったか?)

小林(………)

小林(これは…この証言は…重要なファクターになるかもしれない)

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:45:41.71 ID:8q/m5HTIO


小林(…なるほど、色んな情報を引き出せた)

小林(被害者は前日、奇妙な…変な話を持ち出したこと)

小林(しかし、その……何とか引き伸ばせたのは良いけど)

小林(どうしよう)

小林(突っ込み所が…見つからない!)ダラダラ


カッ


裁判長「……もう良いでしょう」

裁判長「これで、既に全てが明らかとなりました」

裁判長「被害者が、事件当日以前の日。少なくとも一週間程前からトイズによって操られていた可能性がある以上」

裁判長「この裁判は、既に審議を必要としません」

小林「ぐぅ……」

北芝「…まっそりゃそうよね」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:47:00.92 ID:8q/m5HTIO

北芝「これでアンタも分かったでしょう?この裁判は、100%被告が有罪になる事件」

北芝「何故なら、被告は大きな可能性を持つトイズを持っている。それで――」

北芝「ほとんどのアリバイを潰してしまい、検察側を有利にしている!!」

北芝「貴方がこの状況を引っくり返すには、検察側が出す全ての立証を全て潰す必要があるのよ!……この裁判」

北芝「どれだけ引っくり返しても、弁護側が有利になる事すら有りえない!!」ダンッ

小林「う…う……」

小林「うわぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ガガーン


ザワザワ…ザワ……

カッ


裁判長「静粛に!静粛に!」

小林「…………」

小林(…ダメだ…もう……)

小林(その通りだ…北芝検事の……通り)

小林(アルセーヌが冤罪だろうと、関係無い。彼女のトイズが冤罪の力を強く…している)

小林(つまり……僕がどんな証拠品で反論しようとも…彼女のトイズが邪魔をする……)

小林(……この裁判…)

小林(例え…僕が被告が殺していないと信じていても……)

小林(それを…立証するのは………不可能だ)

151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:47:29.24 ID:8q/m5HTIO

裁判長「……弁護人」

裁判長「本当に…もう、これでお終いです」

裁判長「判決を下しても、構いませんね?」

小林「………」

カッ

裁判長「それでは!判決を言い渡します」








































腐藍「あああああああああああああああああああああ―――――!!!!!!!」


152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:48:15.79 ID:8q/m5HTIO

小林「!」

北芝「!」

裁判長「! な…なんですか!?証人!」

腐藍「思い出した…思い出したよ!今!」

小林「な…何が?」

腐藍「昨日、小林くんに言おうとして忘れていた!もう一つの情報!!」

小林「もう一つの情報…?」

腐藍「うん!ほら、事件現場とは違うもう一つのカメラで――」

北芝「それはもう、とっくに証拠品として提出されたでしょう?被害者が真っ直ぐ事件の現場に」

腐藍「いやいや、それとは違う奴。全然」

北芝「……何ですって?」

小林「いっ一体、何が映っていたって言うんですか?」

腐藍「いや本当、さっきから何かモヤモヤしてたのがスッキリしたよぉー。いやぁー思い出せた思い出せた」

小林「……教えて貰えますか?」

小林「事件現場でも、被害者の姿でも無い。もう一つの映像を」

腐藍「あー、それは私が証言するより…」ゴソゴソ

腐藍「実際に見て貰った方が早いかもねー」ヒョイ

北芝「!! アンタ…そんな大事な証拠品!その箱の中に入っていたのっ!?」

ダンッ

小林「裁判長!この映像…証拠品として受理してください!」

北芝「異議あり!!」

北芝「そんなもの!本当に事件に関係あるのか分からないわ!却下よ却下!!」

裁判長「…………」

裁判長「一度、見てみましょう」

小林「!」

裁判長「見てから、この映像記録を証拠品として受理するか否か」

裁判長「それでも、遅くないと思います」

裁判長「係員、プロジェクターの用意を」

小林(……たっ)

小林(助かった……のか?)

小林(いや…まだ分からない。まだ、この証拠品がこっちに有利に動くのか、あっちに有利に動くか)

小林(一体…どちらの方に…)ダラダラ

裁判長「それでは証人、そのテープをそちらに」

腐藍「はぁーい♪」

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:48:42.49 ID:8q/m5HTIO


【映像記録の尋問】


@3Fの展示室Jの映像。月の光が窓から差し込むだけで何も起こらない


A途中、入り口から奇妙な歪みが横切る


Bそして、部屋が大きな光に包まれ画面が揺れ、色んな物がなぎ倒されていく


C光が治まった後、すぐに窓から”何か”が上から下に落ちてくるのが映った……

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:49:16.37 ID:8q/m5HTIO

裁判長「………」

北芝「……何?これ…」

小林「……」

小林「…係員さん。Cの場面まで戻ってくれませんか?」

係員「りょっ了解!」

キュルキュルキュルキュルキュル

カチッ

―――…

小林「!そこ!そこで一時停止してください!」

ピッ…

裁判長「…何か、落ちてますね?」

北芝「……ただの破片でしょ。騒ぎすぎなのよ」

小林「…あの、ちょっと良いですか?」

北芝「?何」

小林「実は、僕達裁判の前日事件現場の下も捜査していたのですが」

小林「……ガラスの破片くらいしか上の物は無かったのですよ」

北芝「…それが?」

小林「ですが、この映像を見る限り。かなり大きめな影ですよね?それも……」

小林「ガラスのように透き通っていない、”人間”程の大きさ……」

北芝「なっ何が言いたいのよ」

小林「…思い出してください」

小林「現場には、窓ガラスが割れているくらいで部屋が崩れている事はほとんど無かった。更に展示品には何も変わり無かった。つまり…」

ダンッ

小林「これは!現場に居た第三者の可能性があります!!」

裁判長「!!」

北芝「だ…第三者ですって…!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:50:19.07 ID:8q/m5HTIO

小林「はい。被害者は死に、被告人が現場から動かなかった以上。それ以外に考えられません」

小林「そして、その第三者は…もう一人しか候補が居ない事をご存知ですね?」

北芝「………まさか、貴様」

ダンッ

小林「そうです!この映像が残っている限り、もう一人怪しい人物がいる!」

小林「裁判長!弁護側は、この事件のもう一人の目撃者に証言を要求します!!」

裁判長「……なっ!」

裁判長「もう一人の…目撃者ですとぉおお!?」

北芝「異議あり!!」

北芝「馬鹿馬鹿しいにも程があるわ!!仮にその影がもう一人の目撃者だったとしても!」

北芝「そいつが殺人を犯した証拠は何一つ存在しない!!」

小林「異議!!」

小林「もし、その目撃者が被告人の殺人を目撃したのであれば…」

小林「何故!わざわざ4Fから外へ飛び出したんですか!」

北芝「異議あり!!」

北芝「現に死んでないじゃないのよ!その目撃者!」

北芝「普通!4Fから落ちたら、タダじゃ済まないわよ!!」

小林「…その通りです。タダじゃおきません」

小林「その目撃者が、普通の人だったならね」

北芝「…ど、どういう事?」

小林「検察側もご存知かもしれません。この事件のもう一人の目撃者は海外でヒーロー活動をしている事を」

小林「日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが。とても名のある方だそうです。……近日、ハリウッド映画化されるくらいには」

北芝「…貴方、この後の事を本気で言おうと思っているの?」

ダンッ!

小林「しかし、だとしてもわざわざ4階から落ちる理由は僕にも見当つきません!」

小林「これを明らかにする為にも!僕はもう一人の目撃者の証言を求めます!!」

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:50:50.75 ID:8q/m5HTIO


カッ



裁判長「……分かりました」

裁判長「それでは、新しい証人の召喚の前に。20分間の休憩を取ります」

北芝「まっ待ちなさい!この映像の影が本当に目撃者なのか…」

裁判長「それは、次の審議で明らかにしましょう」

北芝「…………」ダンッ

腐藍「……ありゃりゃ」

裁判長「それでは!これより20分間の休廷です!」


カンッ!


157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:51:16.52 ID:8q/m5HTIO
ちょっと休憩です。次の更新は1時から
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/11(水) 00:52:23.32 ID:bgoWgSB30

この序盤の絶望具合実にいい
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:00:11.19 ID:8q/m5HTIO

【横浜裁判所 第二控え室  11月26日 午後1時11分】


小林「…………」

小林(…な…何とか…生き残ってる……けど)

小林(何て…なんて心臓に悪い裁判なんだ…)

小林(下手をすれば一瞬でゲームオーバー……怪盗アルセーヌが有罪の方へと転んでしまう…)

小林(この裁判で…本当に立証…できるのか?アルセーヌの無罪を…)

ダッダッダッダッダ

シャロ「先生ー!!」

姫百合「小林さん!」

小林「あ…君達」

ネロ「…今回の裁判。本当にギリギリだね」

コーデリア「こちらから見ても、教官が圧倒的に不利な状況なのが手に取るように分かりました…」

エルキュール「…このまま…だと……確実に……」

コロン「ウチらでも、正直アルセーヌが殺人犯したとしか思えへんし…」

小林(……意外と容赦ないな。この子達も)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:00:42.16 ID:8q/m5HTIO

シャロ「あ…あの、先生!」

シャロ「本当に…怪盗アルセーヌは殺人を犯していないんですよね?」

小林「…うん。もし、アルセーヌが殺人を犯す時に前日に幻惑のトイズを使ったとして」

小林「わざわざ自分の前で爆発させるなんて不利な事をする筈が無いし。何より…怪盗に美学を持っている彼女があんな惨たらしい殺人を犯すなんて考えられない」

シャロ「……そうですよ!」

シャロ「先生がそこまで断言するなら!絶対にアルセーヌは無罪なんです!だから絶対!有罪なんて有りえない裁判なんですよ!」

ネロ「でもさ、それの立証が難しいんだから。そこをどうにかしないと」

エルキュール「このままだと……小林さんが…負けてしまいます……」

姫百合「…………」

小林「…それじゃぁ、君達」

小林「この裁判で、何かおかしいと思ったところは無いかい?」

ミルキィホームズ「「「「えっ?」」」」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:01:11.02 ID:8q/m5HTIO

コロン「おっおかしいかった?所?」

小林「どんな些細な事でも良い。この事件で違和感を感じた点を、教えてくれると有り難いんだけど」

姫百合「…………」

コーデリア「そ…そんな事いきなり言われても…」

ネロ「正直、こんなシンプルな事件で違和感なんて……」

姫百合「…あの、ちょっと待ってください」

小林「うん?何かな姫百合くん」

姫百合「一つ、気がかりな事があるのですが」

姫百合「…どうして、被害者は一週間程前から自分の死について語り始めたのでしょうか?」

シャロ「え?ええ?それは…」

コーデリア「オッオカルト的なものとかじゃ…無いかしら?」

姫百合「そう片付けてしまうのは簡単です。でも、もしそうじゃなかったとしたら……」



証拠ファイルJエラリー姫百合の疑問点

【何故、一週間程前から被害者は自分の死について語り始めたのか】

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:01:46.77 ID:8q/m5HTIO

小林「…なるほど。確かに僕もその証言の事が気になっているから…」

小林「この被害者の過去の状態。これは重要なファクターに成りうるだろう」

シャロ「…あっ!それなら私も気になる所があります!」

シャロ「あの映像に映っていた入り口のもや。あれは一体なんでしょう…」

シャロ「その後、すぐに上で爆発が起こりましたよね?じゃぁ、あの歪みは一体何の…オカルト的な何かでしょうか」

小林「…確かに、それも非常に気になる疑問点だ」



証拠ファイルKシャーロックの疑問点

【映像に記録されていた入り口を横切った歪みは何か】

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:02:18.32 ID:8q/m5HTIO


ネロ「…あっ!それなら僕だって気になった箇所があるよ!」

ネロ「被害者が自爆したとか爆発したとか。そういうのなら普通は予兆くらいある筈だよね?」

ネロ「でも、映像を見る限り部屋に一直線に向かっても部屋で二人きりになってからもスイッチを押す仕草すらない」

ネロ「勿論、怪盗アルセーヌがトイズを使って爆発させたような仕草も無いし、トイズの音も無かった」

ネロ「これは、非常に気になる点だと思うな」


証拠ファイルLネロの疑問点

【被害者は、どのようにして爆発したのか】


164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:02:45.77 ID:8q/m5HTIO


コーデリア「そ…それなら私も…」

コーデリア「怪盗アルセーヌがあの場所に居たのは、何か理由があっての筈ですよね?」

コーデリア「なのに、映像を見る限りではその理由が全く分かりません」

コーデリア「何の物も盗まず、ただじっと被害者を待って。爆発しても逃げなかった…」

コーデリア「…これは、明らかにおかしい点だと思います」


証拠ファイルMコーデリアの疑問点

【怪盗アルセーヌが事件現場に居た理由は何か】


165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:03:13.69 ID:8q/m5HTIO


エルキュール「わ…私も……」

エルキュール「アルセーヌが…本当に殺人をしたのなら…何故逃げ出さなかったのか…」

エルキュール「検察側が…立証していましたけど……どうにも…納得できません…」

エルキュール「本来なら…逃げ出せる状況があった筈なのに…逃げださなかった…その理由が…」

エルキュール「…私の、一番の疑問点です」


証拠ファイルNエルキュールの疑問点

【何故、怪盗アルセーヌは逃げ出さなかったのか】

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:03:54.11 ID:8q/m5HTIO

小林「…なるほど、良く分かった」

小林(確かに、全部この裁判ではまだ明らかにされていない事ばかりだ…)

小林「…それで、コロンくんは何か疑問に感じた部分はあったのかい?」

コロン「……えっ!?」

コロン「あっああ!ウチな!ウチはぁー…ええと……」ダラダラ

小林「………」

コロン「……ああそうや!被害者はほんまに自爆したのかなぁって!」

ネロ「それ僕の疑問点」

コロン「いやまだあるで!何で怪盗アルセーヌが事件現場に居たのかとか――」

コーデリア「ちょっと!私の疑問点を取らないで!」

コロン「いやいやいや…まだある境…せや!映像に映った入り口の!窓じゃない方に映ってた影とか!」

シャロ「わぁ!コロンちゃんも私と同じ所に疑問持ってたんですかぁ!」

コロン「………待て、ちょっと待ってな。何でアルセーヌは被害者を殺した後、逃げ出さなかったのか…」

エルキュール「そ…それ…私の……」ジワッ…

コロン「……………」

コロン「」グスッ

小林「いっいや、疑問点を出してくれただけで嬉しいよ。僕は」

ネロ「全部、他人から盗ったものばかりだけどね」

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:04:28.12 ID:8q/m5HTIO

姫百合「……そろそろ時間です。小林さん」

小林「……ああ、もうこんな時間か」

小林「それじゃぁ、そろそろ行くとするよ」スクッ

シャロ「先生!」

ネロ「小林!」

エルキュール「小林…さん!」

コーデリア「教k「師匠!」」

コロン「が…頑張ってや!ウチ!ウチら応援するから!」

小林「…うん。ありがとうコロンくん」ニコッ

コロン「―――ッ」パァアア

コーデリア「…………」

小林(……大丈夫だ。この裁判にはまだ、疑問点が残されている)

小林(それらの疑問点を繋ぎ合わせ、僕の推理が正しければ怪盗アルセーヌは無罪のはずだ!)


ギィィイイイイ……


小林(だから、僕は依頼人を信じても良いんだ!最後まで……)


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:04:56.00 ID:8q/m5HTIO

【横浜裁判所  第一法廷室】





ザワザワ…ザワ……

カッ!!

裁判長「これより、怪盗アルセーヌのサイコパス殺人の裁判を再開します」

裁判長「弁護側、検察側、準備はよろしいですか?」

小林「弁護側、準備完了しています」

北芝「検察側、もとより」

裁判長「よろしい」

裁判長「では、次は映像に映っていた人物が次の証人である可能性。それを審議する事となります」

裁判長「検察側は、証人を召喚をお願いいたします」

北芝「……了解したわ」

北芝「係員!とっととあの図体のでかい証人を連れてきなさい!」ダンッ




「その必要は無い!!」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:05:24.21 ID:8q/m5HTIO


北芝「……なっ?」


キュィィイイイイイインッ


カッ!!!!



ドゴォオオアアアアアアアアアアアッ!!!!






裁判長「うっうわぁあああああ!!!扉がぁああああ!!!」


パラパラパラ……

ピッピッ


マイルティ「………」フッ

マイルティ「ヒーローは、必ずやってくるものだからだ!」ビシィッ

小林「…………」

北芝「…………」

裁判長「…………」

マイルティ「……ふふ……ふはーHAHAHAHAHAHAHA!!」

マイルティ「ジャスティス☆」キュピィーン

170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:05:53.29 ID:8q/m5HTIO

ザワザワ…ザワ……


「おい…あれってマイルティ・ジェイソンじゃねぇか?」

「えっ!?おいマジかよ!あのマイルティ・ジェイソンじゃん!!」

「すげぇ!俺生で見るの初めてだよ!あの暑苦しい格好!地球温暖化の原因!そして最強のヒーロー!!」


「「「マイルティ・ジェイソン!!!!」」」


ジャースティス!ジャースティス!ジャースティス!!ジャースティス!!!


小林(…な…なんだ?この盛況は……)

小林「凄い…人気っぷりですね…」

マイルティ「HAHAHA!!センキュー!センキューベリマチ!!アイラヴァユーピーポォ!!」

マイルティ「来年の夏に公開されるミーのムービィー!ナイストゥミートゥー!!」

マイルティ「ジャスティス!!!☆」キュピィーン



ワァァァァァァァァァァァ

ジャースティス!ジャースティス!ジャースティス!!ジャースティス!!!


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:06:30.55 ID:8q/m5HTIO

カンッカンッカンッカンッカンッ

裁判長「静粛に!静粛に!静粛にぃいい!!」

ジャースティス!ジャースティス!ジャースティス!!ジャースティス!!!

ダンッ

北芝「アンタら黙れ!!黙らんと全員に法廷侮辱罪を執行するわよ!!!」


ジャースティス!ジャースティス!ジャースティス!!ジャースティス!!!


北芝「係員!今すぐさっきの証人連れてきて傍聴席にいる奴の顔覚えさせて絵を描かせなさい!!」


ジャースッ……


シーーーーーーーン……


裁判長「…どうやら、静かになったようですね」

小林(……この裁判で一番強いのは、腐藍さんのような気がする…)

マイルティ「HAHAHAHAHA!!呼んでくれてベリーセンキューネ!マドモワゼルキタシバ」

ダンッ

北芝「マドモアゼル言うな!!」

小林「……証人、貴方は何故ここに呼ばれたのか分かっていますか?」

マイルティ「イエース!オフコース!!勿論アイノウンさぁ!!」

マイルティ「昨日起こった事件の現場、その事について証言すればオッケー?」

小林「……はい。それで問題ありません」

小林「証言してください。貴方がこの事件で見た事、現場で目撃した事を」


172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:06:56.07 ID:8q/m5HTIO



【証言開始】


@あの時、ミーは調査の為に博物館に居たのデス

ジャスティスッ!

Aこのジャポーンに潜む悪の組織…それらを探る為にネ

ジャスティスッ!

Bバッツ!しかし私は偶然見てしまった…二人が部屋に居る所を!

ジャスティスッ!

Cそこで急にボォオーン!マドモアゼルがボムしてしまったのです…

ノットジャスティス!

Dミーは!あの時マドモアゼルを救えなかったのだぁああ―!!!!

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:07:30.60 ID:8q/m5HTIO


小林「………」

北芝「………」

裁判長「……あの」

裁判長「どうして、証言のたびにジャスティスと叫びながらポージングするのでしょうか?」

マイルティ「…何故かって?それは……」

マイルティ「私が正義のヒーローだからさ!!」ドンッ

マイルティ「ジャスティス!!☆」バシィーン

小林「あの、全然理由になってませんが…」

北芝「…証言を見る限り、特に矛盾は無さそうね」

北芝「で?どうするの弁護人。これでもまだ抗う気?」クスクス

小林「…………弁護側は、これより尋問を始めます」

北芝「…貴方、今」

北芝「今までの中で哀れな事この上無いわよ」

174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:07:56.32 ID:8q/m5HTIO


【尋問開始】




@あの時、ミーは調査の為に博物館に居たのデス

小林「待ってください!」

小林「調査、というと。一体どのような調査なのですか?」

マイルティ「ohhムッシュー小林。悪いがそれは企業秘密で言えない」

マイルティ「警察組織に関わる問題だからネ!ここに居る無関係な人たちを巻き込むわけには行かないのだよ!」ビシィッ

小林「…例の、悪の組織…ですか?」

マイルティ「わっワァァァットゥ!?何故それを…!?」

小林「いや、昨日教えてくれたじゃないですか…。それ以上の事は分からないですけど」

マイルティ「ん?そうだったかな…まぁ、それだけならノープロブレム!」

マイルティ「証言をコンティニューしようでは無いか!HAHAHAHA!!」

裁判長「……………」


175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:08:42.67 ID:8q/m5HTIO

Aこのジャポーンに潜む悪の組織…それらを探る為にネ


小林「待ってください!」

小林「その…悪の組織が、博物館に居たのですか!?」

マイルティ「……分からない」

小林「え?」

マイルティ「だが、ミーはその悪の組織は…被告人怪盗アルスェーヌだと思うけどネ!!」ビシィ

マイルティ「ジャスティス エンスフォーメント!!☆」ビシイィッ

北芝「確かに、怪盗アルセーヌは過去に何度も悪の組織を名乗っていたわ」

北芝「”怪盗帝国”…なんて、ふざけた組織をね」クックック

小林「異議!」

小林「証人、貴方が追っていたのは…本当に怪盗帝国だったのですか?」

マイルティ「HAHAHAHA!!何を言ってるんだムシュー小林!」

マイルティ「正義のヒーローは、全ての悪の組織を壊滅させる為にあるのさ!つまり……」

マイルティ「当然!怪盗帝国も正義執行に含まれる!!」ビシィー☆

小林「ぐっ……!」

北芝「……完全論破されたわね弁護人。裁判の素人に」

小林「し…しかし……さっき分からないって…」


カッ


裁判長「それでは証人、証言に戻ってもらいましょう」


176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:09:12.82 ID:8q/m5HTIO


Bバッツ!しかし私は偶然見てしまった…二人が部屋に居る所を!



小林「待ってください!」

小林「貴方は二人を見て、どのような行動を取ったのですか?」

マイルティ「……当然、止めようとしたさ」

小林「………」

マイルティ「彼女が殺人を犯す前に、助けなきゃって!……だけど!」

マイルティ「彼女がそれを許さなかった…無情にも殺されてしまったんだ!」

小林「……助けには、行かれたのですね?」

マイルティ「オフコース!私を誰だと思っている!正義のヒーロー…マイルティ・ジェイソンだ!!」ビシィーッ!!

マイルティ「ジャスティス!!☆」キラーン

小林「……分かりました」

マイルティ「だが!その…殺され方は…あまりにも無情だった…!」


177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:09:47.22 ID:8q/m5HTIO


Cそこで急にボォオーン!マドモアゼルがボムしてしまったのです…


小林「待ってください!」

小林「爆発した瞬間、貴方はどこに居たのですか?」

マイルティ「ミー?ミーは当然入り口で隠れていたのさ!」

マイルティ「…爆発する前に、彼女の背中が見えた時。ベリーアンビリバボル。更にその前には怪盗アルスェーヌ…」

マイルティ「怪盗の目の前に居たんだ。当然助けようとした!近づいた!だが……私は」

マイルティ「助けられなかった……爆発した後も。そのまま立ち尽くしたままだった…」

小林「…つまり、貴方はずっとその場に居たという事ですか?」

マイルティ「イエス!それは、マドモアゼルキタシバもご存知だと思うよ!」

北芝「だからマドモアゼル言うなっての!!」ウガー!

北芝「…確かに、憔悴しきっていたこいつは、部屋の前で膝を抱えていたけど」

小林「…………」

小林「…爆発する瞬間、何か予兆みたいな物はありませんでしたか?」

マイルティ「……いや、そういうのはナッシング?突然ボムしたんだ。いや本当」

小林(いや本当って……)

小林「分かりました。証言を続けてください」

178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:10:26.83 ID:8q/m5HTIO


Dミーは!あの時マドモアゼルを救えなかったのだぁああ―!!!!


小林「待ってください!」

小林「助けには行った。その事は分かりました」

小林「被害者に近づいたときに、何かしらの違和感を感じませんでしたか?」

マイルティ「…と、言うと?」

小林「もし、この犯行が被告人の犯行ならば。被害者は幻惑されている可能性があります」

小林「被害者にそのような様子は見受けられたか。という質問です」

マイルティ「……すまないムシュー小林。それは分からない」

小林「わ…分からないですって?」

マイルティ「何故なら…彼女は一言も喋らなかったからだ」

小林「…ひっ一言も?」

マイルティ「イエス。怪盗は色々喋っていたが、彼女は何一つ喋らなかったのだよ」

小林「そっその!怪盗が喋っていた内容とは!?」

マイルティ「……………それは」

マイルティ「我々の、企業秘密に関する。キャント証言だ」

小林「!!(悪の組織に関係する事なのか!?)」

北芝「……怪盗アルセーヌは、このヒーローが追っている悪の組織に関係していた」

北芝「そう考えるのが、普通の見解よね?弁護人」

小林「………っ」

小林「証人!証言を付け加えてください!怪盗アルセーヌが喋っていたその内容を!」

マイルティ「……。それはできないムシューコバヤシ」

小林「!?」

北芝「私としても、警察側の秘密をここで公開するのは難しいと思うわ。それに」

北芝「本件とは関係の無い事を喋られても、無駄すぎて私としても困る」

裁判長「……そうですね」

裁判長「検察側の異議を許可し、弁護側の要求を却下します。」

小林「うぐぐっ…!」

北芝「ふふん、ようやく私の異議が容認されたわ」ドヤッ


179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:10:53.34 ID:8q/m5HTIO




小林(……彼は、嘘をついていない)

小林(だが…なんだ?この違和感は)

小林(間違いなく、彼は何かを隠している!)

小林(まずはそれを暴かないと…!)


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:11:22.38 ID:8q/m5HTIO
次の行進は20分から。しばらくお待ちください
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:20:33.22 ID:8q/m5HTIO


→証言Cに証拠ファイルH事件現場の記録映像を突きつける


小林「異議!!」

小林「……証人。貴方、本当に現場に入って来たのですよね?」

マイルティ「イエスオフコース!それは揺ぎ無い事実デス!」

小林「…ですが、それはおかしいのですよ」

小林「もし、貴方が現場に居たというのなら」

ダンッ

小林「この証拠品の映像に映っていなければおかしい。これは明らかに矛盾しています!!」

北芝「異議あり!!」

北芝「貴方、死角という言葉はご存知かしら?」

北芝「このカメラには、入り口は当然被害者の立っている背の方になる」

北芝「それに、この映像は入り口は映っていない。つまり、証人が映ってなくて当然なのよ!!」

小林「異議!!」

小林「…事件現場でなら。それが通るかもしれません」

小林「しかし!もう一つの証拠品が証言の矛盾を証明しています!」

北芝「もっもう一つの証拠品が矛盾ですって!?」

小林「そうです!それもハッキリと!」

カンッ

裁判長「…それでは弁護人。提出していただきましょう」

裁判長「証言と矛盾する、もう一つの証拠品とは?」

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:21:12.00 ID:8q/m5HTIO


→証拠ファイルI事件現場の記録映像2を突きつける


小林「これです!」

北芝「こ…これは……もう一つの監視映像…」

小林「もし、証人が現場に向かっていたとしたら…証人もこの映像に映っていなければおかしいですよね?」

小林「北芝検事。この証人が映っている所を確認できましたか?」

北芝「………っ」

北芝「…確認……できていないわ」


ザワザワ…ザワ……

カンッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「…証人、これは一体どう言う事か、説明できますかな?」

マイルティ「…………」

小林(…よし、これで何とか引き伸ばせたぞ!後は…)

小林(彼のトイズを突き止めてやるだけだ!もし、僕の読みが正しければ…彼のトイズは!)

マイルティ「…オーケー!話そうじゃないか。実はこれは、ミーのトイズが関係しているのさ!」

小林「……え?」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:21:39.66 ID:8q/m5HTIO

マイルティ「実はミー、悪党共を確実に懲らしめるには。この筋肉!運動能力!そして……」


フゥ……


北芝「!」

裁判長「なっ…消えました!消えましたぞ!?」


フッ……


マイルティ「この、インビジブルトイズのおかげなのさ」

マイルティ「だが、当然これだけの能力では悪党どもを懲らしめる事はできナッシング!だからミーは…」

マイルティ「それを補う為に!この肉体を努力してトレーニングして!手に入れたって訳さ!!」キラン

マイルティ「皆も覚えておきなサーイ!努力、そう自分を信じれば…このミーのように」

マイルティ「夢は絶対に叶えられるのだから!!!!」ビシィー


ワァァァァァァァァァァァ

ジャースティス!ジャースティス!ジャースティス!!ジャースティス!!!


カンッカンッカンッカンッカンッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

小林「………(じ…自分から暴露した…)」

小林(これは、隠すまでも無い…って事なのか?)
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:23:00.91 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…しかし、これで証人がカメラに映らなかった理由が分かりましたな」

北芝「……ねぇ弁護人、気づいてるかしら?」

小林「…なっなにをですか?」

北芝「貴方、自分が出す疑問点を解決するたびに弁護側に不利な証拠がザクザク出てくる」

北芝「ここまで来れば、いい加減分かってくるでしょう?この事件は…」

ダンッ

北芝「被告人が殺人を犯した事実が真実だということに!」

小林「異議!」

小林「まだ証人のトイズが分かっただけです!いい加減な事は言わないでください!」

北芝「異議あり!!」

北芝「透明になるトイズで!どうやって被害者を爆散させて殺すというの!?」

北芝「透明化したコイツが被害者に囁いたのかしら!?「死ね」って!」

北芝「更に言うとね、この証人が日本に来たのは11月24日の午後4時。事件発生の半日前!」

北芝「被害者が前の証人と挨拶を交わして倉庫に向かったのは事件当日の朝!」

北芝「この証人が被害者を操るなんて事は!絶対に不可能よ!!」

小林「…………あの」

小林「本当に…被害者は操られていたのでしょうか?」

北芝「………は?」

ダンッ

小林「証人。貴方のトイズが分かった以上。こちらは更に詳しく話を聞く必要があります」

小林「事件当日。詳しい証言をお願いできますか?」

マイルティ「HAHAHA!確かに、今まではミーのトイズ抜きで証言していたからネ!」

マイルティ「オウケェーイ!では、詳しく話してあげまショォー!ミーのトイズ込みで、あのトキ何があったのか!」

小林「…はい。お願いします」

北芝「…ちょっと待ちなさいよ貴方」

北芝「今何て言ったの!?ちょっと!」

カッ

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:23:27.85 ID:8q/m5HTIO

裁判長「………これは、驚きの展開になってきました」

裁判長「まさか、このヒーローが透明化のトイズを持ち合わせていたヒーローとは…」

北芝「…はんっ!だとしても、証言なんてほとんど変わらないでしょうよ」

裁判長「……確かに私としても。この事件の犯人は怪盗としか思えません。アリバイとしてもそうです」

裁判長「それに、この証人には警察と関わる悪の組織に対抗する秘密を持っていると言います」

裁判長「なので、弁護人にはこの証言。”揺さぶり”を禁止致します」

小林「なっ…!?」

小林「そんな!ここまで来て…」ダンッ

カッ

裁判長「…弁護人の異議を却下します」

裁判長「私としても、貴方の異議が悪あがきのように思えてきましたからね」

小林「……っ!!」

「なっなんですってぇええ!!」

「何が悪あがきなもんかぁ!ちゃんと耳ついてるのかー!!」

裁判長「…それでは証人。証言をお願いします」

マイルティ「オウケェーイ!任せなさぁい!!」ビシィー

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:23:54.36 ID:8q/m5HTIO


【証言開始】


@ミーは彼女を見つけた後!すぐさまトイズを使って尾行したのさ!


Aそしてミーは驚いたよ…まさか、怪盗アルセーヌの居る部屋に向かって行ったなんてね!


B二人が対峙した時、怪盗アルセーヌは悪の組織について語りだした…詳細は省くけどネ


Cミーが近づこうとした瞬間!なんと彼女はボゥム!これはさっきの証言と同じさ!


Dミーの近くには彼女の右手が…離れた場所には左手もバラバラになって……あれは、とても忘れられない物だったよ

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 01:24:21.60 ID:8q/m5HTIO


小林「………」

北芝「…ほら、やっぱり変わらなかった」

裁判長「ふむぅ…そうですね。どの道変わりはありません」

小林「……(うう…よりにもよって揺さぶれば何でも出てきそうな証言を出してくるなんて!)」

小林(チャンスは一回…これは……やるしか無い…のか……)

北芝「…………」

裁判長「…それでは、どうしますか弁護人」

裁判長「この証言に、尋問をしますか?」

小林「………はい」

小林「させて…ください」

カッ

裁判長「よろしい」

裁判長「では弁護人、尋問をお願いいたします。揺さぶりは抜きで」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/11(水) 01:24:48.60 ID:8q/m5HTIO
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